Tumgik
#パンツも試作中
fudge-and-mudge · 1 month
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GREAT COSSY MOUNTAIN
ありがたいことに、ハイキングを始めてからたくさんの友人ができた。ハイキングから少し距離を置いてしまった時にも、相変わらずくだらない話でニヤニヤできる友人にはいつも助けてもらっている。その中の一人、“GREAT COSSY MOUNTAIN”を主宰する大越 智哉さん(以下コッシー)からDMをもらったのは7月だった。
「鈴鹿の山に行きたいんだけど、一緒に行かない?」
もちろん二つ返事で了承した。ちょうどそろそろハイキングを再開したいと思っていたし、それを実行に移したりもしていた。コッシーといえば、ちょうど新作のザックとタープが完成したところだという。ならばついでに、鈴鹿の山でExhibitionをしてはどうかと打診。そういう訳で、8月の暑い時期に鈴鹿へハイキングへ出かけたのだった。
メンバーは、名古屋から、大須でPOTを営むイノッチ、すっかりスケボーの顔カミさん、東京赤羽からカブさん、兵庫からはボマちゃんという、懐かしくて嬉しい顔ぶれが揃った。方々から駐車場に集まって顔を合わせると、スッポリと抜けていたハイキングのブランクが一気に縮まったような気がした。
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何度か休憩しながらテン場に着いた頃には汗だくだった。ボマちゃんが早速パンツ一丁で川に飛び込むのを見て、みんながそれに続いた。コッシーと僕は、会場設営のために新作のタープを張らなければならなかった。なんとInstagramをみて遠方(びっくりするほど遠く)から駆けつけてくれた方がいたからだ。ひとしきり説明を終えて腰を下ろしてぬるいビールを楽しんだ。
もうあとは、ゆっくりすぎる時間を、おしゃべりに費やして寝るだけである。心配なのは夜雨が降るということだ。一応大きいタープも持参して木に括り付けた。この時、Hiker's Depotで購入した「小屋掛くん」といわれるガイラインが重宝した。日が落ちるのと交代に空がゴロゴロ言い出した。しばらくすると雨も本降りになって、さらに勢いを増してきた。大きなタープで顔を寄せ合うも、時間も時間なので解散。
僕はGREAT COSSY MOUNTAINの試作タープに潜り込むも、雨の跳ね返りが酷くてシュラフをすっかり濡らしてしまった。でも狭いタープで体を「く」の字にして目を瞑っていると、雨音アンビエントに包まれて心地よくなっていた。
「ピカっ! ドッカアァァーーーン!」
すぐ近くに雷が落ちた。なかなかサバイバルな夜になりそうだと覚悟を決めたが、気がつくと朝だった。カブさんは、どうにもならなくて雨の中、自前のシェルターを張り直したとか。全然気が付かなかった。「モトくん、よくあの状況でイビキかいて寝れるよね」だって。コッシーは落雷にも気づかなかったようだ。Zzzz,,,
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翌朝に雨はあがり、うっすらと雲が広がっていた。久しぶりにアルコールストーブでお湯を沸かし、コーヒーとパンで朝食とした。タープに残った水滴を払い落としザックに捩じ込んで撤収完了。1時間ちょうどで駐車場に着いた。今まで鈴鹿でもあんまり気にしなっかったのだけれど、今回は足首を4箇所ほどヒルにやられていた。とはいえ、山で過ごす時間は、楽しくて夢のようで、スッキリする感覚があり、「これだよ、これ」と心が言っていた。
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今回、僕が背負わせてもらったザックは、Primitive Gene 2といわれるモデルで容量は20リットル+αほど。ショルダーパッドやメッシュポケットのフックなどにコッシーの哲学をしっかり反映させたプリミティブなUL(ウルトラライト)ザックである。この時期の一泊ならうってつけの容量で、しっかり荷物を詰めることでザックの剛性も上がり、体との一体感が得られ、実際の重量よりも軽く感じることができた。
素材、ギミックに凝ったメーカーが多い中で、パーツの数も少なくシンプルで、一見時代遅れかのように思えるザックが、実際のところ、いちばんハイキングにおける根源的な喜びに寄り添ってくれるのではないだろうか。
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xx86 · 2 months
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7/15(月)
トヨタカレンダーだし夏休み前だし変な時間だし大丈夫だろうとたかを括ってショッピングセンターへ行って白目剥いた。永遠に立駐に停められず、諦めて雨の中屋上の駐車場へ停める。色々と買いたいものがあったのにとにかくどこを見ても人人人で気持ち悪くなって何も買わずにそそくさと後にした。私は人混みと暑さと乗り換えが大嫌い。帰りもまるでバリウムを飲んだあとみたいにアクロバティックに迂回させられまくり、あまりの疲れで夜ご飯前に寝た。もう二度と土日祝の昼下がりのショッピングセンターへは行かないと誓った。
7/16(火)
仕事を定時で終えて、図書館に寄ったあとネイルサロンへ行く。絶対に仕事的にアウトだろうというデザインにしちゃったけどデートだし許して。帰る頃には雨がざんざかふって、目に見えるような湿度を感じながら帰った。
7/19(金)
あづみにモロッコ料理が美味しいと聞いたから一緒にいかないかと誘われ、仕事終わりに待ち合わせる。こういった突然の不思議なお誘いが大好きだし、あづみも礼は急でも何でも誘ったら来てくれるところが好きと言ってくれたのでほんとに私達ってサイコ〜という気分。あづみへのプレゼントが入った紙袋の紐が家から100mぐらい歩いたところで抜けて、慌ててコンビニで小さなセロテープを買う。割れ物が入っていたので、見た目が悪くなる事を諦め何重にもテープで止めるも歩く度に抜ける。普通さあ重たいもの入れる時袋二重にしない?とか毒づきながら、目的地へ。夜でも暑い。あづみは部屋着のようなレモン柄のショートパンツを履いていた。
モロッコ料理は想像以上においしかった。途中でベリーダンスのショーがあって、お姉さんに誘われたので一緒に踊ったらベリーダンサーにならないかとスカウトされた。人生初めてのスカウトである。茉弥と3人で夏に島へ行こうと話していたのに、言い出しっぺのあづみが島は暑いから嫌だと駄々をこねる。ああだこうだいいながら、結局阿智村にでも行こうと話はまとまった。プロポーズの定番、阿智村。
私は普段10時半には寝ているので10時をすぎた頃から帰りたいな〜と思っていたのだけれど、ダラダラ閉店までいた。お家に帰ってすぐに眠りにつく。
7/20(土)
朝一で脱毛に行ったあと、パルコのピーチジョンへ向かう。元下着屋のあづみと今いちばんきてるブランドはサロンバイピーチジョンではないかという話になったのだ。でもピーチジョンってつけ心地があんまりのイメージだったので、私が試してくるから!となった。結論、良かったけど絶対試着して買うべきのブランドという感じ。後は好きなお花屋さんでお花だけ買って帰ろうと思ってたのに、あらこんなところにインティミッシミできてたのね、とふらっと入ってしまったのが運の尽き。何度も3点買ったら1点無料と言われても2点しか買わず、花屋さんへ。昔は興味がなかった向日葵も品種が増えて可愛くて数本いただく。数日後に松崎に会う予定があったので、南国でトロピカルで派手な感じでボリューム少なめの花束作ってくださいと予約してようやく帰る。
ピーチジョンで下着を買ったのは初めてなのに、いきなり1番上のプラチナ会員になっていて打ちひしがれた。使った金額で会員ランク決まるやつ、あれってああこんなにお金使ったんだ……って気持ちになりません?
あと土曜の栄はショッピングモールより全然人がいなくて快適だった。人口密度って大事。
7/21(日)
午後から仕事だったことをすっかり忘れて朝一でマツエクに行く。私は朝に滅法強い。ついでに読み終わった本を返しに図書館へ行き、数冊また借りる。最近は林真理子のエッセイを熱心に読んでいるのだけれど、図書館で借りてごめんなさい……という気持ちになってくる。
日曜だしダラダラ仕事しよ〜と修理したてのダイアナの真っ赤なパンプスを履いて行く。先生から日曜の仕事ごめんねとご好意でいただいた焼き菓子に全く手をつけられていない。最近甘いものがとんとダメになった。
7/23(火)
有休を取ってオープンと同時に県美へ行く。アブソリュート・チェアーズ。かなり皮肉めいた作品が多くて(そもそも現代美術のなかの椅子なるものとタイトルがついているぐらいなので)負のパワーを纏った造形って美しいけど精神力ゴリゴリ持ってかれるなあと思った。ちゃっかりミュージアムショップで椅子を作る時の廃材でつくったタイルと愛知芸術文化劇場限定の近沢レースのハンカチを買う。
その後ベイクルーズストアへ。最近は栄に行ってばかりだ。ゲートタワーができてからずうっと長らく服を買う時は名駅一筋だったのに。
早々にスローブでジャケットを取り置きしてもらい、ボトムスを何点か試す。これからの時期絶対履かないと思いながらも履いたデニムがすごく形が綺麗でうっとりする。ほんとは週末に島に行くから自転車に乗れる楽なパンツが欲しかったのに。私は式典用のパンツしか持っていない。
レリュームに大好きなお姉さんがいるので、地下1階に降りるとちょうど休憩に行かれたとのこと。戻りが13時と聞いて、うーんと唸る。お仕事の休憩中とかですか?と聞かれたので、お花を取りに行かなきゃ行けなくて……と正直に答える。先にお花を取りに行こうかなあ、どうしようかなあとまた1階に上がりルタロンで靴を試着していたらレリュームのお姉さんが休憩を切り上げて帰ってきてくれた。申し訳ない。
散々わがままを言ってえらんでもらった服が可愛すぎてボトムを買いに来たはずなのに結局全身買ってしまった。本当にちょろい。
急いでお花を取りに行ったあと、スローブで取り置きしていたジャケットと試着したデニムも結局買う。爆買い人生。
この世で1番どうしようもない女だと思っていた松崎はかなり丸くなっていて、彼女も色々あったんだなあとしみじみ感じる。
5時だから電車混む前に帰るとさっさと切り上げたら嵐のような女だと言われた。この世で1番どうしようもない女だと思っていた彼女に。ウケる、だから人生やめられないよな。
7/24(水)
仕事終わりに実家に寄ったら痩せたというかやつれた、と母親に言われショックを受ける。やっぱりほうれい線気になるよね?!と頬を摩っていたら土用だからと鰻をもらう。ラッキー。父親に何も言わずに父の好物の南部せんべいをもらった。また食べられないお菓子が増えた。甘いものはいいんだってば、とは言えず。帰り道に即エリクシールのレチノールクリームを買う。お肌ピシピシにしておかないとお盆に会う親戚に嫌味のひとつやふたつ言われるだろう。
太っても痩せても私を揶揄する人達。ダルい。お前らの適正体重いってみろ、何キロになれば文句言わないんだ?62kg?52kg?42kg?32kg?という気分。
7/25(木)
有休をとって最近辞められた派遣さんとランチへ行く。1月からずっと走り続けてきたので絶賛閑散期である。
パン食べ放題のお店で、平日だけどよく混んでいた。夏休みだからだろうか。
妊婦さんなので早々に別れて、家で本を読んだりお昼寝をする。サイコーに気持ち良い。
7/26(金)
明日は3時半起きなので早く寝たいのだけど、19-21時で頼んだ宅配がまだ届かない。宅配を待ってる間にTumblrを書き終えてしまった。
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september-girl23 · 1 year
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22MAY2023
写真スタジオで写真を撮ってもらった。次に勤める会社のプロフィール写真になるらしい。
わたしはなんとなくふわふわして生きていくんだろうなと思っていたんだけど、やっぱりふわふわして生きている。次の会社で3社目だ。
「退職します」と伝えたあとの周りの掌返しのような態度がとてもおもしろくて、みんな結局のところないものねだりなんだなとあらためて思う。
わたしがいなくても組織はまわるし、(社交辞令だったとしても)辞めるのをそんなに惜しんでくれるのであればわたしを評価するか、変化に寛容であるべきなのでは…などと考えたりもする。
とはいえこれはわたしの人生の通過点だし、次の場所でもじぶんらしく生きていく予定。
有楽町周辺はいつになってもテレビの中の東京だなと感じる。あこがれの東京。お酒も飲むし、たまに煙草も吸う。お金もっとほしいな~と考えてユニクロで感動パンツの試着をする。ニュー新橋ビルの地下一階で月曜日の昼間からビールを飲んでいるおじさんたちや、新聞を虫眼鏡を使って読むマスター、いろんな人がいておもしろかった。喫茶店は都会のオアシス。テレビに映るワイドショーを見ながら無心で食べた海老ピラフがおいしかった。
帰り道で夕暮れのひかりを見ると、決まって星野源の『Family Song』が頭に浮かぶ。
恋愛ドラマは結末が知りたくて見るけど、ふとしたときにドラマの中で描かれる家族のあたたかさにずっと弱くていつでも泣いてしまう。そういう気持ちも思い出す曲。
あしたはまた冷えるみたいなのでみなさんあたたかくして寝てください。
p.s. YouTube もあったのを思い出したのでいくつか貼ります。『過保護のカホコ』の主題歌だったのも思い出しました。同じくして遊川作品の『となりのチカラ』もちょうど最近見ている。家族ってなんだろうね。
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toshiya_direngrey
かなり遅くなってしまいましたが、今回もDIRT 100% Natural Dirtyのラインナップ、かなり良い感じに仕上がりました。
今回は念願のパーカーを作る事ができ、デザインパターンをいくつも描いて試��を重ね作ったので、パンツを含めてかなり良い感じに仕上がったと思います。
実は前回のウインドブレーカーは、当初パーカーで作ろうとデザインしてたのですが、季節的にウインドブレーカーにしました。
アクセサリーも勿論デザイン画を描いて、いつもお願いしてる業者さんに制作してもらいました。
これも、日常使いしやすい仕上がりです。
そして、今回の目玉はMA-1。
敢えて中綿を入れず、光沢のある生地感と着やすさを重視しました。生地の厚みで十分保温効果があるかと思います。
個人的には過去最高な仕上がりのMA-1。ただ一つ心残りがあるとしたら、サイズ展開したかった…。
制作コストであえなく却下ですが、俺サイズなんで皆さん着れると思うので、是非愛着して貰えればです。
では、今回も宜しくお願いします。
It took some time, but the new lineup of DIRT 100% Natural Dirty turned out quite good.
We were able to make the long-awaited hoodie: after several tries and design drafts, I think it turned out good with its matching pants.
To be honest, the windbreaker from the previous lineup was designed to be a hoodie, but considering the season, the item was changed.
As for the accessories, after making a sketch of the design, their production was delegated to the usual company.
I think you can use them in your daily life.
Last but not least, this time main product is the MA-1.
It was decided to don’t put any batting in it and to give priority to the shiny fabric and wearability. I think it’s warm enough thanks to the thickness of the fabric.
To me personally, this is the MA-1 that turned out the best. The only regret I have about this it is that I wanted to make it in various sizes…
It wasn’t possible due to the production costs, but it’s in my size so I think it will fit you all. I would be glad if you’ll wear this a lot.
I hope you enjoy this collection!
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tailormadeyamaki · 1 year
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MOONLIGHTING - AL JARREAU LYRICS+SUBTITULADA ESPAÑOL
「Moonlighting」
このブログを10月1日に書いている。今日10月1日といえば、私が学生時代を過ごした80年代は就職活動の解禁日とされていた。
当時、会社訪問は4年生の10月1日と同時に始まり、面接を経て試験を受け「内定」が年末までに取れれば、それが就活の順当な在り方だった。現在とは違い、それはホントの「短期決戦」で、数か月という短時間をいかに動くかにより働く会社が決まり、その後に続く大半の人生までも確定してしまうというものだ。中には、私のように年が明けても会社は決まらず、卒業さえも危ぶまれる学生もいたが、それでも4月には無事に入社式を迎えることができていた。 時は昭和62年、西暦1987年。いわゆるバブル入社組は「全員入社」という意味でもバブルの恩恵を受けた「幸運な人たち」だったと思う。
「こちらブルームーン探偵社」というアメリカのテレビドラマをご存じだろうか? シビル・シェパードとブルース・ウィルスが共演するコメディタッチのドラマで、日本では80年代の後半NHKで放送されていた。日本で作られたモノもそうだが、80年代に製作された映画やドラマは、主人公たちの衣装や室内の設えに本物使いや拘りがあり、ストーリー以外にも多くの見どころがある。この「ブルームーン探偵社」でもその傾向は随所に見受けられ、いかにも高級そうなワンピースやジャケット姿で635を操るシビルや当時流行だったノーベントの上着をジャストフィットに着こなすブルース、そしてドラマのスタートとエンディングに華を添えるアル・ジャロウの歌など、CGが多様された今日のドラマにはない贅沢な空気感がこの作品には漂う。 ストーリーはドタバタでコメディテイストだが、衣装や車などの小道具や音楽が洗練され一流であるが故に、その対比がこのドラマを上質なエンターテイメント作品に仕上げている。吹き替え版は無いが、その映像はユーチューブで見ることができるので、興味がある方はご覧になられてはいかがだろう。
普段聴くのはジャズだが、本当はフュージョン好き。シンプルなコード進行の上にきれいなメロディが乗り、アレンジに少し捻りが利いたものをいいと感じる。特にキーボードにローズピアノのサウンドが使われていれば、私の頭の中は80年代の輝く光景で満たされる。今回ユーチューブの映像をきっかけに、80年代に録音されたアル・ジャロウのCDを数枚手に入れた。丸い声質、正確な音程、全体のサウンドは、とても私好みで耳触りが良く、もっと早く聴いていればよかったと思うほど心地よい気分と気分と時間を得ることができた。お店で聴く音楽もしばらくアルの歌声が続くことになるだろう。
アースカラーのスーツを着る男性。ハイウエストのパンツにジャケットを合わせる女性たち。シティポップが流れる街のパブは仕事帰りの男女で賑わう。 パソコンもスマホもなく、全てがアナログ。当然情報も少ないから、それを得るためには自ら体験するしかない。だから人は街へ出る。それが街の活気へと繋がる。人・街・生活スタイルが時間の経過とともに洗練されお洒落になっていったあの頃。80年代とはそんな時代だった。昨今は、便利で多くのものが手に入り、多様性が認められる文化風潮だが、なぜだか心持が豊かに感じられることがない。あの時代を過ごした人なら、きっと誰しもがそう思うはずだ。そういう観点に立てば、昭和末期の80年代は、「あのころはよかった」との懐古的感情では片づけられない「特別」な時代なのだと思う。私の趣味嗜好も当時をベースにするものが大半を締めるのだから、あの時代を生きたことを心から良かったと思うのである。
注文服ヤマキ  木下 達也
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camango · 1 year
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レザーのパンツ
さて、、そろそろ本気で秋が待ち遠しくなってきました。
というのも、あったらいいなと探し続けてたレザー製のパンツが遂に見つかった記念すべき日だからだ。ネッシーは、イタ!
この世に生を受けたなら必ず一度は着てみたい!
誰だってそんな服が一着や二着はあるだろ。
僕は革で出来た服。ジャケットかパンツをずっと探してたんだ。
今日は大雨を回避しながら大泉学園まで行ってきた。本屋を数軒回る計画だったがあまり奮わず。駅前でどうしたもんかと一服していると目の前に古着屋が。チェーン店だろうと古着は古着。打率の問題だろうと躊躇なくウィンドウショッピングを開始する。
そこで見つけたレザーパンツ。女性用らしくチャックの向きが逆だった。サイズ表記も見慣れない。手に持った瞬間、体を電流がビビビッと流れた。空間は真空状態。純然たる存在感でハンガーに吊るされている。
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よく見ると、ポケット無し。革は相当柔らかい。写真だと太腿辺りが黒くくすんで見えるが、実物は全然そんなことなく「かなり仕上がっているな」という印象。
中にある表示タグを読むと「GENUINE LEATHER」と書かれてある。ゲヌ?後で調べてみたらこれは革製品の中で最も質の低い、格安本革製品を総称した呼び名らしいことが分かった。該当する製品の表示タグには、馬や牛などの品種情報は記載されず、
ただただ
Genuine Leather(ジェニュイン・レザー)
格安本革製品
と書かれることになっている。
そんなこととは梅雨知らず。電気が身体を貫き試着室へ行く。恐るべきシンデレラフィット。ベルトループがついていないからシンデレラじゃないとダメなんだ。それよりもそもそも入るのか?という不安もあったが結果はとにかく完璧な出来。ウエスト、股下、シルエット。完璧である。
革のパンツを探しはじめて、もう10年以上���つと思う。
ライダーススタイルのパンツも検討したが、どうしても自分には履きこなす自信がなかった。あれは素人がファッション感覚で手を出すと事故るやつだと思う。
もう一つの方向性としてはルーズシルエット。ワイドパンツでも良さそうだし、野暮ったいチノパンのようなシルエットも可愛いだろうなと思っていた。見つけたこれはこっち。
自分は足が短い。接客から裾上げまで担当してくれたはずのスタッフが、レジで急に不安になって「いつも何センチであげてます?」と聞いてくることがある。
一度や二度じゃない。
最近、11歳の娘の股下が、自分とほぼ変わらないという恐るべき事実も突きつけられていて。
そんな話がしたかったんじゃない。
そのレザーパンツはそんな自分のために作られたかのようだった。踵から2センチほどのところに裾がある。マジで固唾を飲んだね。
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shingoster-cox · 2 years
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ここ茨城、栗の里では この時期あっちを向いてもこちらを見ても栗、栗、栗。 ここ数年、バリエーションに富んだモンブランも見かけるように なりましたし、笠間市界隈でも盛んに栗にまつわるイベントが 催されているようで..にぎやかです! coxでも大ぶりな栗が手に入ったので 久しぶりにシンプルな渋皮煮を。 この時期どこのお家でも作られているかと思いますが、 マスカルポーネクリームと合わせたcoxの渋皮煮を お味見ください。
タイとベトナムで見つけた白菜柄の器とブッダのフォークは 大のお気に入りです。
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急に本当に急に冷え込んで、厚手のものを引っ張り出したり 羽布団にカバーをかけたり何かとモワモワ?しています。
リトアニアのウェアブランドmukuのオーダー会も 最初の週末を終えました。 早速【rust (ラスト)】色のストールを手にしていただき ありがとうございました。
ベストやジャケット、パフ入りのコートなど おすすめはたくさんありますが、 その中でもベーシックで着回しのきく 【ガーデナーシャツ】と【フロントプリーツパンツ】。 シャツはフロントの遊び心のある大きなポケットと バックスタイルのボタンがとてもよいバランス感。 お財布と携帯と小さな文庫本をポケット入れたら 手ぶらでおでかけできそうです。 リネンコットンの中に少しだけウールが混ざり 密度と張りのあるとてもよいアイボリー色の生地。 パンツはフロントに大きめのプリーツが入り、 緩やかなテーパード、普段着としても きれいな外出着としても活躍します。 こちらはブラックや小さな千鳥格子のグレーでも お作りできます。
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この小さな千鳥格子のストール、 もうひと型のパンツである お尻から太もも周りはゆったりと 裾にプリーツを入れて足元はキュッと引き締めた コントラストの生きた【プリーテッドエッジパンツ】も ご用意があります。 定評のあるmukuのパンツ、ぜひこの機会に お試しください。 オーダーいただき、リトアニア本国でお作りします。 2ヶ月ほどお時間頂戴しております。
会期は今週末16日までの開催です。
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muku from Lithuania リトアニアリネンのウェアブランドmuku 秋冬オーダー会 2022年10月8日(土) -  16日(日) at Shingoster LIVING 月火定休 open 13:00-1800 ///////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
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461081138 · 29 days
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20240901
めれんげさん🥨 @kyotocity_02 2024/09/01(日) 21:26:29 Replying to @Ryota_Fujimaki 藤巻さんこんばんはー✌️ 明日仕事終わって落ちついてから聴きます
格好良くてヤキモチ妬いちゃうなーんて♡🪽 ザガン @ZAGANbluet 2024/09/01(日) 20:27:03 Replying to @39_RF_223_030
@Ryota_Fujimaki and @mtfujimaki1 それはいい思い出になりましたね😁✨✨ n。 @39_RF_223_030 2024/09/01(日) 15:50:44 Replying to @Ryota_Fujimaki and @mtfujimaki1 家入レオさんとのトークめちゃめちゃ感動しました🥹🙌🏻 音楽のお話もそれ以外も、”はぁぁぁ”って心に響くものばかりで、レオさんのことを知れてすごくよかったです! 明るい方でついて行きたくなりました🏃✨ マウフジがとても楽しみ✨
#マウントフジマキ #藤巻亮太 #家入レオ 空雲 日晴 @soRaguMO_hisei 2024/09/01(日) 14:03:22 Replying to @PantsGonzales and @Ryota_Fujimaki 家入レオさんとパンツゴンザレス哲朗さんの コラボレーションからおっと思ってましたが、 他人ながら感激しておりました✨ 今後とも応援しております🥰🎌 パンツゴンザレス哲朗@作曲家(片岡哲朗) @PantsGonzales 2024/09/01(日) 13:59:15 憧れの藤巻さんの口から 「パンツさん」と呼ばれる日が来るとは 思わなかった...🥹
藤巻さんのラジオ、 毎週必聴だけど、 今日のは特に必聴ですよ👂
#家入レオ 様もご出演の #マウントフジマキ ライブ楽しみだー!✨😌
#海のバラッド 聴こっと🎧
#FM藤巻 #藤巻亮太 様 @Ryota_Fujimaki 。。。 @akkiki39 2024/09/01(日) 12:55:18 Replying to @Ryota_Fujimaki うれしー!いつ?いつ?いつ?聞き逃したー! やつ61 @tsukoo999 2024/09/01(日) 12:00:17 Replying to @Ryota_Fujimaki あらぁ🥰 #家入レオ さんですよぉ #radiko モーリー @EkuCm7RlB4uQba1 2024/09/01(日) 11:37:39 Replying to @Ryota_Fujimaki 家入レオちゃんの、めちゃくちゃ素敵すぎる笑顔✨ お話楽しかったんだろうなー😆 未完成とか聴けたら��しいなー😊ドラマも見てたし! 今日もFM藤巻📻楽しみにしてます🎵 ピコ @picoron_n 2024/09/01(日) 11:20:57 Replying to @Ryota_Fujimaki 楽しそうな雰囲気が伝わってくる写真ですね✨ どんなお話が聴けるのか楽しみにしています☺️🤍 akikong @akicorn1977 2024/09/01(日) 11:14:40 Replying to @Ryota_Fujimaki 本当にナイスチョイスな写真ですね! おふたりとも素敵な笑顔😊放送楽しみにしてます♪ 裕子(ヒロコ)🌸 @hiroko_fujimaki 2024/09/01(日) 11:01:48 Replying to @Ryota_Fujimaki めちゃくちゃ素敵なお写真にビックリ‼️😆 家入レオさんとのお話楽しみです❗📻🎶 ありひろちゃん @arihiro_CHAN 2024/09/01(日) 09:14:47 Replying to @Ryota_Fujimaki 勝ちまし��ね! この映像で「もっと遠くへ」が流れていましたよ 雨は途中からしとしとという感じでした オウンゴールで得た一点を失う事なくクリーンシートでの勝利🔥 ヘナトがフル出場でよく守ってくれました また亮太くんのハーフタイムショーでの歌唱が見れる事を期待しています❣️ 裕子(ヒロコ)🌸 @hiroko_fujimaki 2024/09/01(日) 09:10:18 Replying to @Ryota_Fujimaki 昨日はミニライブがなくなってしまってとても残念でしたが、悪天候にも関わらず試合は無事に開催され、勝利を収めることができて良かったですね❗ ヴァンフォーレの準備完了のポストで「もっと遠くへ」が流れていたのも素敵でした✨ また機会があったら是非私も現地に行って一緒に応援したいです‼️⚽️🎵
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warehouse-staff-blog · 2 months
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Lot 1231 NEW DEAL PROGRAMS DENIM TROUSERS
こんにちは 名古屋店 コジャです。
好評のWPAシリーズ。 ジャケットに次いでパンツも届いております。
WAREHOUSE & CO. Lot 1231 NEW DEAL PROGRAMS DENIM TROUSERS \30.800-(+ tax) ※ONE WASHは\1.100-UP
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WAREHOUSEのHP内のトピックにてこちらのパンツ・ジャケットを取り上げておりますので、 こちらも是非ご一読下さいね。 【1930年代ニューディール政策のなかで生まれたワークウエア】 https://ware-house.jp/newitem/ltng2404/
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以前御紹介したWPAのジャケット、 Lot 2216 NEW DEAL PROGRAMS DENIM COVERALLは名古屋店では完売しております。
WAREHOUSE & CO. Lot 2216 NEW DEAL PROGRAMS DENIM COVERALL https://warehouse-staff-blog.tumblr.com/post/750396720328966144
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また元にしたVintageのBlogも御座いますのでお時間ある時にこちらも覗いてみて下さい。 〈WAREHOUSE PRESS 藤木 将己 Blog〉 https://warehouse-fujiki.tumblr.com/post/738128120299864064
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生産背景に加え、 ワークパンツ然とした見た目に丁寧な作りがもたらす佇まいがたまりませんねぇ。 まさしく《武骨さと上品さが融合した唯一無二の1本》。
気温が高くなりジーンズで過ごすのがやや厳しくなってきたなぁとお思いの方もいらっしゃるのではないでしょうか。 生地が薄手でワイドシルエットのこちらのトラウザーズなら夏場でも過ごしやすいですよ。
169cm,70kg SIZE:34(ONE WASH)
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カバーオールに引き続き、トラウザーも入荷してまいりました〜 ミリタリーライクな仕様も見受けらるデニムトラウザーで、股上はしっかりと深く、広いワタリから裾にかけて僅かにテーパードしており、まさに"ワークパンツ"といった印象です。 店頭資料では、細部が確認しにくかったと思いますが、あまり見かける事がないユニークなパンツで、オススメです‼︎ ライトオンスデニムでこれからの時期にも穿きやすいと思うので、是非お試しくださいね〜
by ONZUKA
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暑さに屈せずDENIMを取り入れたい方、こちらのワイドシルエット×ライトオンスはこの時期特にオススメですよ。
173cm,60kg SIZE:33(ONE WASH)
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是非御検討下さいね。では失礼いたします。
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☞ [営業時間のお知らせ]
平素よりウエアハウス直営店をご利用頂き有難う御座います。 ウエアハウス直営店では営業を下記の通り変更しております。
《2024.8.6.現在の営業時間》
◎東京店 【営業時間:平日 12時~19時 土日祝 12時~19時】無休 ◎阪急メンズ東京店 【営業時間:平日 12時~20時 土日祝 11時~20時】無休 ◎名古屋店【営業時間: 平日 12時~19時 土日祝 12時~19時】水曜定休 ◎大阪店 【営業時間: 平日 12時~19時 土日祝 12時~19時】 無休 ◎福岡店 【営業時間: 平日 12時~19時 土日祝 12時~19時】 無休 ◎札幌店 【営業時間: 11時~20時】  木曜定休
今後の営業時間等の変更につきましては改めて当ブログにてお知らせ致します。 お客様におかれましてはご不便をお掛けいたしますが御ご理解の程、宜しくお願い申し上げます。
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☞ 『WAREHOUSE直営店の LINE公式アカウント開設』
WAREHOUSE&CO.直営店からのお得な情報や、エリア限定のクーポンなどを配布しています。
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ご利用されるエリアのアカウントを「友だち登録」して下さい。 ※WAREHOUSE名古屋店をご利用頂いているお客様は【WAREHOUSE EAST】をご登録下さい。
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☞[リペアに関して]
弊社直営店で行っておりますジーンズ等のリペアの受付を休止させて頂いております。 ※ご郵送に関しても同様に休止させて頂いております。再開の日程は未定です。
ご迷惑お掛け致しますが、ご理解下さいます様お願い致します。 ※弊社製品であればボトムスの裾上げは無料にてお受けしております。お預かり期間は各店舗により異なりますのでお問合せ下さい。
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WAREHOUSE名古屋店
〒460-0011 愛知県名古屋市中区大須3-13-18
TEL:052-261-7889
《2024.8.6.現在の営業時間》
【営業時間:平日 12時~19時、土日祝 12時~19時】水曜定休
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kaarijajpn · 2 months
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カーリヤのインタビューinリトアニア再び!
先日7/27(土)に、リトアニア最大級の夏フェス'Granatos Live'に出演し、観客を多いにわかせたカーリヤ。 その裏で、地元リトアニアでユーロビジョン情報を配信するwebサイト eurodiena のインタビューを受けていたようで、動画がYouTubeにアップされました!
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実はeurodienaのインタビューを受けるのはこれが2回目。1回目は2023年のユーロビジョン期間中のことで、大会を前に心境を語ったり、シャコティスという郷土菓子をもらって食べたりなどしていました。笑
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↑前回のインタビューもyoutubeで見れます。(https://t.co/LaAZycgU9z) ということで、今回のインタビューの内容をざっと和訳してみました!細かすぎるところなどは省いているのと、イェレングリッシュは最大限意図を汲み取っての和訳となりますのでご注意ください😂
=以下和訳=
MC:(ユーロビジョン前にインタビューしてから1年ぶりで)生活も大きく変わったんじゃない?
カーリヤ(以下K):そうだね、前よりはカーリヤが誰かってのを知ってる人がちょっとは増えたと思う(笑)
MC:去年はひと夏だけで40本くらい国内でライブをやったあと、ヨーロッパツアーに出て、そしてまた今年もヨーロッパツアーに行くわけだけど、どういう気持ち?
K:誰かがカーリヤに来てほしいと思ってくれるのはうれしいし、そりゃライブしなきゃって思うけど、人間、時には休みが必要だから、たぶん来年には自分のための時間や休暇をとると思う。でも、今は仕事しなきゃな時期だから。
MC:休みには遠出をしてたみたいだけど、どこに旅行したの?
K:3月にタイに行ったんだけど、1週間くらいしかいなかったから、十分な休暇じゃなかったなあ。
MC:自分でこれまで何回Cha Cha Cha(以下CCC)を歌ったかわかる?
K:難しい質問だな!たぶん100回?1000回?わかんないけど、とにかくたくさん歌ったよ。なんでかっていうと、去年はライブの最後にCCCを2回歌ってたから。今年は1回だけにしてるんだ。CCCだけの男って思われたくないからさ。あと去年は、子どもがたくさん来るライブもけっこうやったから、子どもたちにはCCCをいっぱい歌って、楽しんでほしかったんだ。
MC:今夜は何回CCCを聴けるかな?
K:うーん、たぶん1回。CCCだけじゃない、別のものもたくさん見せたいから。まあ、CCC以外の曲を知ってる人がいるかわかんないし、カーリヤのことを誰も知らないかもしれないけどね(笑)
MC: ここのみんなは君のことが大好きだよ!ユーロビジョンでは(リトアニアは)君に12ポイントをつけたんだ。それに(あの後も)クールな曲を出したよね。アルバムも出るのかな?
K:もちろん!今はアルバムの制作に取り組んでるけど、同時にたくさんのライブやほかのことなんかもやってるから…平行してアルバムを作るのは大変なんだ。もちろんはやく発売日を決められるようベストは尽くすけど、より良い曲を届けられるよう試行錯誤して、納得できたときにリリースすると思う。
MC:君は今年もユーロビジョンに出てたね!大会に自分が影響を与えたと思う?つまり、今年は"Crazy Party"な曲のエントリーがかなり増えていたよね。ユーロビジョンのアイコンになったこと、ヨーロッパの音楽界に大きな影響を与えたことについて、どう感じてる?
K:もちろんそのことについては嬉しいけど、ユーロビジョンで起こったことについては…いい気持ちじゃない。たくさんの"Trafik"があったから…すべてが正しい方向に向かっていくことを願ってるけど、今はもう二度とユーロビジョンに出たいとは思わない。だって…(自分が出たときは)みんなが家族のようだったのに、突然ボスのようなのが現れて…そういうシステムは好きじゃない。
MC:僕も何回かユーロビジョンに関わったけど、今年みたいなのは……まあ、それより君とヨーストの友情についてもっと話そう。きっかけは?どんなふうに出会ったの?
K:初めて会ったのは、去年ヨーロッパツアーでベルギーに行ったときかな。ヨーストがインスタでメッセージを送って来たんだ。「君が好きなんだ、ベルギーでライブをやるって聞いたけど、行ってもいいかな?」って。もちろんおいでよ、っていって…その時初めてヨーストと出会ったんだ。
MC:君たちはつい最近"TRAFIK!"っていう曲をリリースしたよね。いつレコーディングしたの?ヨーストは君を訪ねてフィンランドに行ってたみたいだけど。
K:そうそう、たしか…レコーディングしたのはユーロビジョンの前だったかな。ヨーストは3日間くらい、ただフィンランドに遊びに来ただけだったんだけど、そのとき俺の車の中であの曲をかけたら、ヨーストが「こりゃすげえ、歌詞を書きたいんだけどいい?」って言って。だから、強制はしないから、もし書きたいならどうぞ、って言ったんだ。それで、その日のうちに俺らはスタジオに行って、ヨーストは自分のパートの歌詞を書いて…まぁ、そんな感じかな。
MC:今年のユーロビジョンの推しはヨーストだった?
K:もちろん、ヨースト推しだったよ!友達だからってだけじゃなくて、彼の曲が大好きだし、彼の独自のスタイルも好きなんだ。もちろん他にも、クロアチアのやつとかも好きだったし…
MC:みんな彼と君を比べてたよね(笑)結果も君と同じだった、一番視聴者票を獲得して…共通点がたくさんあったと思う!でも君は、彼が自分のパクリだとは思わない、って言ってたね。
K:そうだね、だって俺たちはみんな色んな音楽を聴いて、参考にしているわけで…もしかしたらCCCも参考にしたかもしれないけど、でもそんなのは問題じゃなくて、大事なのは、いい曲を作ること、そして幸せになることだから。
MC:今年の優勝者Nemo(スイス代表)の"Code"についてどう思う?
K:いい曲だと思うよ!最初に聴いた時は「なんだこれ?」って思ったけど、何回も聴いてるうちに大好きになって、今はSpotifyのプレイリストにも入ってるしね。彼のスタイルもすげえかっこいいじゃんって思う。
MC:フィランドは今年もクレイジーなWindows95manが出てきたね(笑)彼についてどう思う?
K:もちろん大好き!(笑)だって、あんな短いパンツはいてさ(笑)、あの人はすげえクレイジーだ、DJだけど、いい仕事をしたと思う。 MC:次にユーロビジョンに出場すべきフィンランドのアーティストは誰だと思う?
K:えー、次のフィンランド代表?!ちょっとまって…ちょっと時間くれる…?めっちゃ難しいな…フィンランドにはビッグなアーティストしかいなくて…みんな同じくらいのレベルだから…なんというかスペシャルな…とがったアーティストがいないっていうか…つまり、ユーロビジョンに出たいなら、スペシャルな曲で、パフォーマンスも、衣装も、独創的なアーティストじゃないと…だから、うーん、わかんないな、カーリヤかもね!(笑)
MC:僕たちは大歓迎だけどね!でも、さっきもう二度と出たくないって言ってたじゃない?君に戻って来てもらうには、(ユーロビジョンは)どんな風に変わっていくべきだと思う?
K:そうだな、そのためには……(通訳[イェッセか?]に単語を確認)…そう、差別、差別があるのはいやだ。ヨーストに起こったことを見てくれよ、あの組織は彼を打ちのめしたんだ、あんなのはクソだろ、俺はああいうのはいやだ。
MC:つまり…組織自体が変わるべきだって感じだね
K:そう、そんな感じ
MC:そしたら、カムバックを検討してくれる?
K:多分ね!ロリーンと戻ってくるかも、10年後に(笑)
MC:リトアニア代表へのアドバイスはある?つまり、君は大成功したわけだけど、アーティストが君のように成功する秘訣はなんだと思う?
K:そうだなあ、わかんないけど…自分自身の音楽を作ること、自分の好きな音楽をね。ほかの人が自分に何をしてほしいと思ってるかなんて考える必要はないんだ。俺たちがCCCをうみだしたときは、本当に爆発的なインパクトがあって、初めて聴いたときから「これめっちゃ好き!」って感じたんだ。だから、自分の最初の感情を信じること。何も変えないこと。それから、笑顔も大事!
MC:自分自身を偽らず、笑顔でいることだね
K:その通り!ユーロビジョンのファンは、「リアル」を求めてるんだ。「フェイク」じゃなくてね。俺も作り物の人間は嫌いだ。ユーロビジョンファミリーは誰が「フェイク」かわかってる。彼らはアーティストの目を見てるし、すべてを見てるから。
MC:去年の君のモットーは「It's crazy It's party」だったけど、まだこのモットーを掲げてる?
K:もちろん、時々はこの言葉を使うけど、去年ほどではないかな。もちろん、曲のタイトルにもなってるし、いつでもこれは俺のモットーなんだけど、でも今はもうインスタやTiktokにいつもで"It's crazy It's party"なんて書きこむことはしないと思う。何事も流れがあって起こるわけで、それが起こるのは一度きり、そのあとはまた次の何かが起こっていくから…
MC:去年、君はこのフレーズをリトアニア語で言ってみようとしてたけど、またやってみる?(笑)もう一回やろう、楽しかったから(笑)
<リトアニア語をがんばってリピートするカーリヤ(笑)>
MC:ありがとう、最後に、ファンに一言。
K:もちろん最初に言いたいのは、ありがとうリトアニアの皆さん、体に気をつけて、色々なものをくれて本当にありがとう、愛してる、またいつか会おう!
MC:君のワンマンライブも待ってるよ!
K:もちろんそうしたいんだ、ベストを尽くしたいんだけど、大きなチームの中にいて、彼らにもカーリヤの売り方があるから…
MC:わかるよ、ありがとう、今日はまた来てくれて本当にうれしかったよ!
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a2cg · 3 months
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ぎなた読みと私
オンラインミーティングの内容をテキストで文字起こしして要約するツールを使いたくてうずうずしているのですが、紙とリアル会議が多い企業に来てしまい試せておりません。
日本語は難しい言語なので漢字とひらがな、カタカナを交えてきちんと議事録が取れるのかが見ものです。
友人が「大場加奈子とやってしまった」の文字を記し「大場加奈子」って誰なのか「やってしまった」のは何なのかと思いましたが「大馬鹿なことやってしまった」が正解でした。
ひらがなで書くと同じものが句読点が違い漢字を変えると意味が変わるものを「ぎなた読み」と言いますが、有名なものとしては「ぱんつくった」がありますね。
「パン、作った」と「パンツ食った」では大きく意味が変わりますね。他にも「ここでは、着物を脱いでください」も有名ですが、この店で脱ぐのはこちらの方ですね。
と言うわけで本日のランチは店内に入る時に「履き物」を脱ぐ #うち #居酒屋うち です。夜は居酒屋のようですがランチタイムは #らーめん を出すお店のようです。
メニューを見ていたら暑い時期にぴったりな #梅塩ラーメン が期間限定であったので #味玉 をトッピングして注文です。
前金制のようなので注文してすぐに千円札を渡します。ランチタイムはサービスで小ライスをつけてくれるようで、お願いしました。
混んでいましたが10分ほどで提供されました。中央に立派な #梅干し が載っていて具材が綺麗に盛り付けられていて見るからに食欲が湧きますね。
食べ方として少しずつ #梅干 を崩して食べるように勧められました。まずは中太な麺を啜ればちゅるんとした食感が素晴らしい。
そして #スープ が感動的な美味しさ。塩味ですが出汁の旨みがじんわりと効いていて良質な和食のような印象です。
梅干は柔らかくて酸味と旨味のバランスとが絶品で爽やかさも美味しさも同時に感じられて、いいチョイスをしたなと自分でも思います。
鰹節や優しいメンマそして、ところどころに点在する白菜やナルト、肉片などそのどれもが美味しさを構成する要素になっております。
#味玉子 もちょうど良い半熟加減で頼んで正解でした。そしてご飯に載っているお供もしっかりと煮込まれた味付けで美味しいですね。
これのおかげでスープがどんどんと進んでしまいます。気づいたら全てを完食してしまいました。
この他の #ラーメン も気になるので、また近いうちにお邪魔したいと思います。
#市ヶ谷ランチ #市ヶ谷グルメ #市ヶ谷和食 #市ヶ谷らーめん #市ヶ谷ラーメン #市ヶ谷居酒屋 #麺スタグラム #とa2cg
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helloharuo-diary-2023 · 4 months
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雲のごとく水のごとく
Monday 2 June 2014
真観は禅寺に出掛けた。久しぶりに歩いて。浅間神社にお参りして坂を下り両脇に田んぼがある道を歩く。その道を左に折れて川沿いを歩く。川の中州の草はいつの間にか生い茂っていた。朝陽を浴び新鮮な空気が気持ち良い。
小学校の前を通って帰ろうと思ったがコンビニに寄って菓子パンとヨーグルトを買う。そして偕楽園の滝を見る。公園にある休憩用のテーブルにカメラを設置し「Today's Fashion」の撮影。ジーンズ地の作務衣はパンツだけにして上はTシャツ。明日からは下はタイパンにしよう。
1日インターネット回線料金の比較の為に電気量販店やソフトバンクの直営店そして各社フリーダイヤルであちこちリサーチ。イーモバイルの10GB制限の波紋は大きい。徹底的に価格とサービスの比較を強いられる。世の中通信費に莫大なお金を消費者からむしり取ろうという仕組みになっている。なんともやるせない気持ちになる。
そんな最中、故郷の同級生のお父さんが今夜10時に亡くなったとの知らせを直接受ける。更にやれせない気持ちは募る。
最近タンブラーで拾った言葉「"ほとんどの人は、死にたくない時に死ぬ。"」 お父上のご冥福を祈る。寿美恵ちゃん、気をしっかり持って下さいね。
以下、メモ ===============================
パケット数の計算 例 14,440,603x128=1848397184÷1024=1805075.375÷1024=1762.76892÷1024=1.721454023 1.7GB
1. WiMAXの「15日間お試し」の申し込みをした 3G回線のスピードの確認 大丈夫であればイーモバイルから乗り換え イーモバイルの違約金?????円の確認
2. ホワイトBBを申し込む 月々3.505円+消費税=3.785円 回線スピード 約3M(見込み) イーモバイルは、1M(約800k)以下 iPhoneが「パケットし放題」の為WIFIルーターは付かない iPhone4の為割引は1.522円(iPhone5)ではなく442円 割引をするなら「パケットし放題フラット」に切り替える すると4.200円の定額になる。 現在は、980円基本で過去6ヶ月間平均1.351円でイーモバイルが3.993円 合計5.344円になるがイーモバイルならMacBookもiPadも使える 特典 ホワイトコール24が使えソフトバンク携帯へなら24時間通話無料 回線を引いて1週間以内なら解約出来る その後違約金は発生しないからいつでも止めることが出来る
iPhone+イーモバイル(5.344円)+ホワイトBB(3.785円)=9.129円 +iPhoneの月々の料金過去6ヶ月間平均1.834円で通信費は1万円強の計算
NTTのヒカリは5.180円+消費税=5.594円 5.594円-ホワイトBB(3.785円)=1.809円 1.809円x12ヶ月=21.708円 2年=43.416円 2年の縛り、その後3年の縛り(この縛りという言葉が嫌) 初期費用約10.000円 量販店での申し込みだと5万円のポイント加算
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moonandberry · 4 months
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ストレートパンツの型紙と仮縫い
ブラウスが出来上がって、さあ次はパンツ(ズボン)だ!と以前作った製図を持ち出してパターンにしたんだけれど、母曰く「これだと中心線がねじれてない?やり直したほうがいいと思う」とのこと。 別の製図を持ち出して、これならいいだろうとパターンを作ると、「わたり(ズボン幅)が広すぎる」と言われ、細く補正してして厚手シーチングで仮縫い。さて試着したら、膝から上がらない(笑) いや、笑い事じゃなくて、わたりを広くしたのは、以前ズボンを作ってみて、膝が窮屈だったから、広くしたような気がする。 補正に補正を重ね、何とか入るようにはなったけれども、やっぱり細く補正する前のパターンで作ることにしました。 さて、今週は遅番ばかりだし、週末は出かける用事があるから、続きは来週かな。
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itocaci · 6 months
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YUKI SHIMANE 2024A/W pre-order 4/12(fri) start
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こんばんは。
まずは早速だが明日からの営業予定をお伝えさせて頂く。
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【4/8(月) 〜 4/14(日) 営業予定】
4/8 (月) 13:00〜20:00
4/9 (火) 13:00〜20:00
4/10 (水) 13:00〜20:00 ※
4/11 (木) お休み ※
4/12 (金) 13:00〜20:00 ※
4/13 (土) 13:00〜20:00
4/14 (日) 13:00〜20:00
※ 4/10(水)は臨時営業致します。
※ 4/11(木)は"YUKI SHIMANE pre-order"設営のためお休みをいただきます。
※ 4/12(金)〜4/15(月)にかけて"YUKI SHIMANE 2024A/W pre-order"を開催します。
この後紹介をしますが、来週末は"YUKI SHIMANE"の秋冬アイテムの受注会を開催します。
フルコレクションをご覧いただける機会となりますので、ぜひ遊びにいらしてください。
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さて、先日のお休みの日。
半年ぶりくらいになってしまったが、例の月に2日間しかオープンしない本屋に遊びに行ってきた。
桜もちらほらと開花を始めた4月の始まり。
そんな咲き始めた桜を散らせてしまうような雨が降るなか、都市部から離れた閑静な住宅街へと赴いた。
最後に伺ったのが秋も深くなり始めた頃だった。
あれから冬が過ぎ、気がつけば春へ。
ずっと行きたいと思っていたのだけど、限られたチャンスしかないので、なかなかと伺うこともできず、ようやく春の始まりに伺うことができた。
桜雨の降る中、本を探しながら、コーヒーを啜り、オーナーとお話をする時間はとても贅沢な時間でもある。
この時間を楽しむために行っていると言っても過言ではない。
雨の音が静かに聞こえる店内で本を探していると、先日"YUKI SHIMANE"の展示会で見かけた書籍が目に入る。
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江國香織 著 「流しのしたの骨」
実は週末から開催をする受注会に合わせて買おうと思っていた1冊だ。
偶然にも出会ってしまったのだ。
今回発表された"YUKI SHIMANE"の2024A/Wコレクションは、この「流しのしたの骨」のあとがきをインスピレーション源にしてスタートしたそうだ。
また、会場には村上春樹 著 「スプートニクの恋人」も置かれていた。
それについては会場で触れなかったけど、僕の記憶が正しければ、確か村上春樹の中では「スプートニクの恋人」が好きだと言っていたなぁと。
実は、そのタイミングで僕も村上春樹の「海辺のカフカ」の読み直しをしており、カバンの中に「海辺のカフカ」の上巻が入っていた。
恥ずかしながら僕の本棚には積ん読状態の書籍も数多くある。
その中で、なぜか急に「海辺のカフカ」をもう一度読み直そうと思ったのか。
些細なことかもしれないけど、二人の偉大な作家を通じた偶然の重なりにより、誠に勝手ではあるが、一層親近感の増したコレクションに感じている。
そんなコレクションを週末から皆さんにご覧いただけることをとても嬉しく思っている。
そんな訳で、「海辺のカフカ」を読み、そして、ようやく「流しのしたの骨」を読み始めたところだ。
なんだか、ユニークな一家のお話だ。
でも、冷静に考えてみると、登場する家族ほどユニークではないけど、どの家庭にも習慣のようなものがあるはずだ。
家族ルールってやつだ。
他人から見ると理解ができないことであったり、微笑ましいものだったり。
まだ3分の1程度しか読んでいないけど、このユニークな一家に引き込まれてしまっている。
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会場には、そんなコレクションに纏わる書籍も展示させていただければと思っている。
折角の機会なので、服はもちろんのこと、そういった周縁のものにも触れてもらえると嬉しく思う。
いつもよりちょっとだけ深く、"YUKI SHIMANE"を楽しんでみて欲しい。
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さて、前回もお話をしたけど、特に僕自身今回楽しんで見てほしいのがニットアイテムだ。
家庭用の編機を使って編まれたニット。
工場で生産された機械編みのニット。
同じく工場なんだけど、ホールガーメントと呼ばれる無縫製のニット。
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どれもニットと一��りにしてしまえばそれまでなんだけど、それぞれにしか出せない良さがあって、そんなそれぞれの違いを実際に感じてもらえると楽しいのではないだろうか。
折角なら、ちょっと普段と見方を変えたり、少し深く知ることで一層素敵に見えたり、愛着が増したり、届くのが楽しみになったり。
一緒にそんな瞬間を共有できたら嬉しく思う。
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また、こちらも前回のblogでお話をしたが、今季もシューズのオーダーが可能となる。
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今回も2型。
素材3種でタッセルやシューレースを選ぶことが可能だ。
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モカシンタイプ。
見た目のハードさに反し、軽くて使いやすい。
冬のアウターはシンプルで重くなりがちだから、靴で遊ぶ。
そんなイメージでデザインされているそうだ。
(こちらはシューレースをお選びできます。)
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一方、フラットシューズはロマンチックな秋冬のお出かけのお供に。
ドレス過ぎず、でもどこか品があってロマンチックに。
日常からちょっとしたパーティーシーンまで。
とても素敵な1足だ。
(こちらはタッセルをお選びできます。)
実際に靴は試着してみないと分からないことも多いので、この機会にぜひ店頭でご試着いただければと思っている。
またその他のアイテムも見応えありだ。
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ウール素材のジレワンピース。
ブラウスやニットに重ねて、もしくはコートのインナーにも。
シルエットが美しく見えるように計算された1着だ。
ポケットの位置のコード刺繍もアクセントに。
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カーディガンタイプのカットソーということで、カーディガンなんだけど、ロンTeeのような感覚で装いに取り入れてもいけてしまうアイテムだ。
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ハイウエストでもローウエストでも着用のできるパンツ。
装いや気分で使い分けてもできて便利な1本だ。
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ポケット部分に施された刺繍もアクセントに。
ポケットから花が咲いているような。
そんな雰囲気が素敵では。
とまあ、この調子で全て紹介をしていたらキリがないので、あとはぜひ会場でご覧いただき、その魅力を感じてもらえればと思う。
それでは最後に改めて詳細を。
〔YUKI SHIMANE 2024A/W pre-order〕
日時:4/12(金) 〜 4/15(月)
時間:13:00 〜 20:00
会場:itocaci
それでは皆さん、ぜひこの機会に存分に楽しんでいってください。
それでは次回もお楽しみに。
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mustachekiwi · 2 years
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水色のランドセルでヒョードルの夢を見る
言ってみろ、お前のお空は何色だ!
通っていた保育園の卒園アルバムの表紙には、園児がそれぞれ自分で描いたイラストが使われた。一人一冊、オリジナルのアルバム、なかなかオサレである。
1990年代当時、跳躍力といえばシカゴ・ブルズのデニス・ロッドマンか私か、という時代であった。私は自分が跳び箱を勢いよく飛び越える絵を描き、空を黄緑に、雲を水色に塗っていた。
すると先生が来て「ねえ、青空っていうくらいだから、お空は黄緑じゃなくて青じゃない?」と言った。
その頃、画家である父親が開いていたお絵かき教室に通っていた私は、その言葉に眉をひそめた。父はいつも「手を抜くな、てきとうに描くな、丁寧に描け」と口を酸っぱくして言っていたが、「○○は××色で塗れ」などと言ったことはなかった。だいたい、どうして��生に見えている空の色が、私にも同じように見えていると思っているんだ。空はいつでも青いわけではない。私は黄緑の空を見た。確かに見た。見たんだもん。トトロいたもん。先生がそういう空を見たことがないだけだろ。
当時”悪童”といえば、ロッドマンか私かという時代であった。ロッドマンは「さすがにレインボーの髪はおかしいんじゃない?」と誰かに言われてもそのクレイジーなスタイルを決して崩さなかっただろう。私も己の信念に従い、空を黄緑色に塗った。6歳の私、グッジョブである。自分で自分の色を選ぶということは、小さな人(子ども)にもできる、数少ない自己表現だ。幸い、家の中では、父も母も、青や水色のような「男の子の色」が大好きだった私に「女の子の色」を押し付けてくることはなかった。
だからこそ、家の外へ一歩出た時、周りの人間が私の選ぶ色について「女のくせに」と言ってくることは、耐え難い屈辱だった。
まともな奴ほどFEEL SO BAD!
卒園後、私は自ら選んだ水色のランドセルで小学校へ通った。
今でこそランドセルのカラーバリエーションは豊富だが、私が小学生の時は、男児は黒か紺、女児は赤かピンクで、それ以外の色はほとんど見なかった。当然、水色のランドセルは目立った。
「お前、女のくせになんで水色のランドセルなんだ」
同じ登校班の子供たちや、同級生、知らない上級生にまで色々言われてからかわれた。
言われたらとりあえず暴力で応えた。殴る蹴る首を絞める。「力こそが正義!私はこの水色ランドセルに全てを懸ける運命の『殉星(※1)』!」とまではいかなかったが、とにかく、私はまことに暴力的な女児だった。
この腐敗と自由と暴力の真っただ中の小学生時代、自分の好きな色を選ぶ権利を認めさせるために私は”たっぽい”になる必要があった。
”たっぽい”とは、TOM★CATが歌うアニメ『北斗の拳2』の主題歌『TOUGH BOY』に由来する言葉で、「たふぼーい」の「ふ」と「ぼ」が重なって「たっぽい」と空耳することから、この楽曲自体をそう呼ぶ。
つまり、小学生の私は誇り高き水色のランドセルの持ち主として、北斗の拳の世紀末の世界のような小学校時代を生き抜くべく、たっぽい(=タフなボーイ)となることを選んだ。私は誰かにからかわれて泣くような軟弱な人間じゃない、その辺の女子と違って水色のランドセルを選ぶ、たっぽいなのだ、と。もちろん、小学生当時の私は「たっぽい」という言葉は知らなかったが。
思い返せば、この経験が私の「女」としての自意識を歪ませ、「女」として扱われることに対する嫌悪感を抱かせるきっかけとなったのかもしれない。
60億分の1の男ッッ!!
思春期ど真ん中、中学生の私は父の影響で格闘技を見るようになった。 当時はPRIDEやK-1が大人気で、強い選手がばんばん日本に来て試合をしていた。ゴールデンタイムにもしょっちゅう試合があって、なぜ人が殴り合って血を流しているところを見ながら食事をするんだと、母にはけっこう嫌がられていた。
学校で仲のいい女友達にPRIDEやK-1を見ている子はいなかった。代わりに、別に友達でもない隣の席の男の子と時折、格闘技の話をしていた。
中でも私が夢中になったのが、ロシアの格闘家、エメリヤーヤンコ・ヒョードルである。格闘家には二つ名というかキャッチコピーみたいなものがついている。たいてい、出身地や生い立ち、外見、ファイトスタイルから名付けられ、ヒョードルもその氷のように冷たい瞳や、表情一つ変えぬクールなファイトスタイルと圧倒的な強さから「氷の皇帝」とか「ロシアン・ラストエンペラー」などと呼ばれていた。
しかし、彼の最も象徴的な呼び名といえば間違いなく「60億分の1の男」だろう。当時の世界人口およそ60億、その全員が武器を持たずステゴロでやり合った時、誰が一番強いか、その答えがこの男だッ!というニックネームである。
めちゃくちゃかっこよくない?
格闘家は試合前に睨み合ったり、言葉や態度で相手を罵ったりする、リング外でのパフォーマンスを見せることもあるが、ヒョードルはそういう”味付け”なしで、ただリング上での強さのみで観客を虜にする。シンプルな黒のパンツ、うすく脂肪の乗った理想的な体型、無表情な顔に冷たく光る氷の瞳。いざ試合が始まれば、そのクールな表情はそのままに、圧倒的な強さを見せつける。ヒョードルこそ、私のなりたい”たっぽい”の究極形。地球上で最もタフで強い人間。それが、60億分の1の男。
ある時、こんな調子で私がヒョードルについて熱く語っていると、いつも話し相手になっていた隣の席の男の子に「なんで女のくせにそこまでして男みたいになりたいん?」と言われた。
最初は意味が理解できなかった。しかし、どうやら彼の目には私が「必死に男についていきたくて、格闘技の話をしている女」と映っていたらしい。なんてこったい。恥ずかしい、悲しい、悔しい、むかつく……負の感情の詰め合わせが出来上がった。「お心遣いありがとよ。これは私からのほんのお返しだッ!!!」と重い一発を熨斗つけて食らわせてやれればよかったのだが、中坊の私は深く傷つき、そのまま黙り込んでしまった。
心の中では「ほらね、女のせいで、また私が馬鹿にされた」という声が響いた。そうか、「男の趣味」に興味を示すと、こんな風に扱われるのだな。私はまた一つ女が嫌いになった。
女には「本物」がわからない?
隣の席の彼は、まるで格闘技を好きでいることは男の特権のように言う。これは、格闘技だけの話ではない。スポーツ、車、プラモデル、歴史、こういうものは「男の趣味」と見なされて、つい女ごときが興味を持とうものならめちゃくちゃにマウンティングをかまされる。頼んでもないのにレクチャーをされる。挙句、「彼氏の影響?」などという屈辱的な言葉を浴びせられる。
何より、コンテンツを作る側も一緒になって、女はファンとしては二流だというメッセージを発信してくる。
『PSYCHO-PASS』というアニメ作品が結構好きだった。大変な人気作で、映画化もされている。周りにもファンが多い。
2014年にこの映画の舞台挨拶が行われた際、総監督を務めた本広克行は、会場にたくさんの女性鑑賞者が来ているのを見て次のようなコメントをしている。
「こんなはずじゃなかったんです。男が観る物語としてどれだけ骨太の物語のSFを作れるかというのでやってたつもりだったんです。ほとんど女性じゃないですか。『萌え禁止!』とか言いながら作っていたんですけど、残念です(笑)」 出典:https://news.nicovideo.jp/watch/nw1374107
はて。
【骨太】 [名・形動] 1 骨が太いこと。骨格のがっしりしていること。また、そのさま。「骨太な(の)からだ」⇔骨細。 2 基本や根幹がしっかりしていること。構成などが荒削りだが、がっしりとしていること。また、そのさま。「骨太の改革案」「骨太のドラマ」 出典:https://kotobank.jp/word/%E9%AA%A8%E5%A4%AA-631150
【骨太】という語には「ぽこちんが付いた人向けの」とか「社会的に男性として生きる人向けの」とかそういう定義でもあるのかと思わず辞書を引いたが、どこにもジェンダーやセックスに触れる記述はない。「私の辞書には『ぽこちんが付いた人向けの』とありました!」という人がいればぜひ知らせてほしい。
しかし、どうやら本広克行の辞書ではそう定義されているらしい。彼の辞書で【女】を引けば「骨太の作品が理解できない生き物」と書かれているのかもしれない。
これは本広に限ったことではない。女性が「男の趣味」に足を踏み入れると、よくこういう言葉を向けられる。
他にも、大好きなプロ野球OBのYoutubeチャンネルを見ていると、「このチャンネルの視聴者は9割男性だそうです。もう、女性ファンはあきらめましょう。男性のための◯◯チャンネルを今後もよろしく!」みたいなことをなぜか嬉しそうに言っていた。女性ファンが少ないことを自虐っぽく言いつつも、内心は「骨太」のファンに愛されていることを誇りに思っているのが透けて見える。吐き気がするぜ。心底女性ファンなんてどうでもいいと思っているんだな。
「男の趣味」に興味を示すと、女の「好き」は浅いと思われる。イケメンが好きなんでしょ、BLが好きなんでしょ、流行ってればなんでもいいんでしょ、そういう扱いを受け続ける。
女性に人気がある俳優が一生懸命下ネタ言って男性視聴者に”アピール”したり、女性ファンが多い芸人は「ワーキャー人気」と呼ばれて見下されたりするのも、根っこはみんな同じだ。男性から支持されないものは二流だと信じてる人は、みんな必死で自分が誰かのぽこちんを刺激する「骨太」な「ホンモノ」なんだと主張する。そうして、女性ファンをいつだって二流扱いする。
女嫌いの女を育てる社会
中学を卒業するころには、私はもうすでに「女」という性が、二流で、ダサくて、「ホンモノ」にはなれない性だと信じ込んでいた。女らしくなれば、見下される、強く賢く本物であることを示すには、もっと男に認められなければならないと本気で思っていた。
自分が「その辺の女の子」だと思われたくなくて必死だった。私はあの子たちとは違う。きゃぴきゃぴはしゃぐ、普通の女子じゃない。私は特別なんです、女だけど普通の女の子とは違って、ちゃんと個性を持って生きています。ピンク色なんて女の色、選びません。格闘技だって、本当に好きなんです。男の人が見るような目線で、スポーツを見ているんです。だから、私は、「その辺の女の子」じゃないんです。
こういう感覚をどんどん内面化させていくと、自分の好きなものを言うことが怖くなってくる。それが好きかどうかではなく、男に認められる行動かどうかが基準になってくるのだ。
私は当時のK-1MAXに好きなファイターが3人いた。初代王者のブアカーオ、無冠の帝王と呼ばれた武田幸三、そしてウクライナのアルトゥール・キシェンコである。私はK-1の話をするとき、男友達にはキシェンコのファンであることはなかなか言えなかった。キシェンコは”美しき死神”というキャッチコピーで、いわゆるイケメンファイター的扱いをされていた選手だったからだ。もし、キシェンコファンだと言えば、ミーハー扱いされる、顔ファン扱いされる、という恐怖があった。今考えるとクソしょうもないことだが、当時の私には大きな問題だった。
「男の色」である水色を選んだり、「男の趣味」である格闘技を好きになったりすると、「女のくせに」が目の前に立ちはだかる。男と同じように好きなんだと証明したくて、好きであることではなく男に認められることを求めて、私と私以外の女に線を引く。私以外の女は、弱くて、かっこわるくて、表面的で、「ホンモノ」じゃないと憎む。私は、そうじゃない。
女なんか大嫌いだ。女なんかに生まれたくなかった。女のせいで、私まで馬鹿にされる。15歳の私の心の中で、女性嫌悪はますます大きく膨らみ続けた。
女嫌いの女は、こういう環境に揉まれてすくすく育っていくのである。
「女」は「人間」
私は市外の高校を受験した。「国際○○科」みたいな名前の学科だが、ベースは商業科、簿記や情報系の資格をたくさん取るコースで、普通科に比べて女子の割合が多かった。(ちなみに同じ高校に音楽科もあり、そこは私の在籍した学科以上の女子率だった。)
自分の希望通りの学校に合格できて大喜びしていた反面、女子生徒の割合が高いクラスに入ることにかなり抵抗を感じていた。なんたって、この時の私は徹底的に「女」を見下していたからだ。
しかし、しばらくしてその意識が変わっていくのを感じた。40人中33人が女子というクラスの中で、私は「女子」としての自分より、一人の「人間」として生きている感覚を得られた。女だらけの環境にいると、なぜだか女が強調されることが少ない。クラスメートも私を「女子のクラスメート」ではなく「ただのクラスメート」と扱っている感じがした。
むしろ男子生徒のほう��、男性性を強調される場面が多く(それはそれとして問題なのだけど)、小中学校時代とちがって「女のくせに」と言われることもほとんどなくなった。それがとにかく生きやすかった。
クラスを一歩出て、普通科の仲間たちとごちゃまぜになる部活では、幾度となく「女」が強調される場面があったが、クラスに一度戻ると、自然と「女」という色が消えて、一人のただの高校生として生活の中に溶け込んでいく自分を感じられた。
資格試験や勉強にも熱心な学科だったので、がんばった分だけ先生に認められたし、将来を期待されるような言葉をかけてもらえ、私は家庭以外の場所で、初めて「女」から解放された気がした。
それと同時に、「女」に対する自身の偏見からも少しずつ解放されていった。私が一括りに「その辺の女子」と思っていた同い年の女の子たちは、誰も彼も個性的で、変わっていて、カラフルで、ちょっと可笑しなところがあった。誰一人として、小さな「女」という枠に収まっている人はいなかった。「女の子らしさ」という箱の内側にも外側にも自由に行き来して、楽しそうに、悩みながら、全力で生きていた。私と同じだった。
3年間担任をしてくれたS先生も自立的な女性で、強い言葉でみんなを励ましてくれるタイプの先生だった。「私、『女の腐ったような』って表現大嫌い。女を馬鹿にしすぎだよね。」と言っていたのをよく覚えている。学科長のK先生も女性で、簿記などの専門科目を担当している学科の他の男性3人の先生よりもいつも偉そうで、怖くて、陰で女王と呼ばれるくらいインパクトの強い人だった。「単語帳のページ覚えるでしょ?残ってたら、また見たくなる。だから、どうする?覚えたら食べるねん」などと、とにかくすごいことを言っていた記憶がある。そういう身近な強い大人の女性も、高校生の私にはすごく嬉しい存在だった。
「ヒョードル、かっこいいな!」
2007年の年末、私のアイドル、”60億分の1の男”ヒョードルが”テクノ・ゴリアテ”ことチェ・ホンマンという巨人と対決することになった。チェ・ホンマンの身長218センチに対しヒョードルは183センチと体格差の大きい対戦だった。が、しかし、私はヒョードルの勝ちを確信していた。そして、2学期の終業式の下校中、仲良しの女友達にヒョードルが大好きであることと、その試合が大晦日にあるのでぜひ見てほしいということを伝えた。彼女は「わかった。見てみるね。」と爽やかに答えた。
そして、大晦日の夜、私の期待通り、ヒョードルは大男の腕をあっさりとキメて、華麗な勝利を収めた。やっぱりね、ヒョードルかっこいいね。満足げにテレビを眺めていた私の元に一通のメールが届いた。例の友達からだった。
「試合見てた!ヒョードル、めっちゃかっこいいな!あんな風に強かったら気持ちいいやろうな!」
その時、今まで感じたことのない喜びで胸がいっぱいになった。ああ、「女にヒョードルの良さがわかるまい」と決めつけていたのは、他でもない、自分自身だったんだな。友達からの素直な言葉で、呪いが解けてゆく。
高校時代の女だらけの環境が、私の中のミソジニー(女性嫌悪)を少しずつ溶かしてくれた。自分が「女」ではなく「人間」として扱われたかったように、自分以外の女性も、「人間」として扱われたいと願っている。私が「女」を見下すことで、自分にも自分以外の女性にも、傷を与え、呪いをかけていたのである。もちろん、高校生の私は自分の女性嫌悪に気づくことすらなかった。「あれはミソジニーだったんだ」と認識できるようになったのは、二十歳を過ぎてからのことである。
同じく高校時代、私が周りの友達を「女」ではなく「人間」だと理解し始めたころ、私自身も一人の人間であることを教えてくれた友人がいた。
この友人は私に「君の生き方を見ていると、男や女ではなく、君という性別がこの世にあるって感じがする」と言ってくれた。
「ボーイッシュ」「男っぽい趣味」「意外と乙女チックなんだね」他人が息をするように突き刺す言葉で、私の心は穴だらけだった。その無数の穴を塞いでくれるような大切な言葉だった。
ずっと、自分のことを中途半端な人間だと思っていた。枠の中にある「女」というものにはまりきれず、かと言って心身ともに男ではない。では、私の性別は一体?他の人が言うように、女を捨てた状態なのか?まだ女になれない半人前の状態なのか。いつになったら、私は誰かに認められる性になれるのか。もがきながら生きてきた人間にとって、その生き方そのものを私の性だと捉え、受け入れてくれた友人の言葉は、心からの救いだった。
ミソジニーとの戦いは続く
私は怒りを向ける矛先が、女性ではなく、女性を「ホンモノ」として認めようとしない社会の在り方だと思うようになった。「普通の女子」とか「その辺の女の子」「量産型女子」、そんなもんはいない。私たち女性には、当たり前だが一人ひとり好きな色があって、好きなものがある。自分の意志も意見もある。そして、個性がないと言って女性を馬鹿にするような誰かの無神経な言葉に傷つけられていい存在ではない。
私が水色のランドセルをからかわれて傷ついたのと同じころ、ピンクのランドセルを選んで「やっぱり女の子だね」と誰かに言われ、自分の選択ではなく、女の子としての選択として、個性を踏みにじられた女の子がそこにはいたはずだ。
ピンクのランドセルを否定しても、私の水色のランドセルは決して報われない。セクハラを笑って受け流して耐える同僚を憎んでも、女性を��視する奴らは蔓��ったままである。
私たちを苦しめる根っこは、いつも同じだ。女という物差しでしか私たちを計れない人々で、女の限界はいつも男よりも手前にあると信じ込ませる連中で、女は男に愛されないと価値がないという呪いをかけてきたクソったれ共だ。
THE BLUE HEARTSの「青空」には、聞く者の心を撃ち抜く一節がある。
生まれたところや皮膚や目の色で 一体この僕の何がわかると言うのだろう
生まれた身体で、性別で、一体この私の何がわかるというんだ。
私は自分が救われたい一心で、自分以外の女の子を傷つけてきた。たくさん見下してきた。でも、自分という存在が特別だと思いたいからと言って、自分以外の女を馬鹿にする必要などない。だから、もう誰の性も否定したくないし、誰の好きな色も馬鹿にしたくない。心無い言動に傷つきながらも、笑って受け流そうとする人の痛みを過小評価せず、その痛みに寄り添って、一緒に抗っていきたい。
女を苦しめる連中は、自分たちが勝手に作り上げた「女」という枠からはみ出した人間を見ると、「女を捨てたのか」と言って嘲笑う。私も大げさではなく、100回以上言われてきた。セクシスト(性差別主義者)たちは、息をするように他人の性を踏みにじる。ぐちゃぐちゃに傷つけて、自信を奪う。
だけどな、捨てられねえよ、クソッたれ。そんな簡単に。捨てられるものなら、ずっと昔にとっとと捨てたかったわ。そんなに簡単に捨てられるものじゃねえんだよ、バカヤロウ。人の性を軽んじるお前にはわかるまい。「女」という性と共に、自分を生きる苦しさが。
そういう苦しさを抱えきれなくなって、私は自分の中にある「女」を、周りのクソッたれ連中と一緒になって見捨てた。生まれた時から私と共にあった、私の大切な一部だったのに、自分を傷つけてくる人間の価値観に囚われて、自分も、自分の周りの女性のことも馬鹿にした。
だが、もうそれはやめた。私は自分の中にある、他の誰かの中にある、「女」を否定することはやめた。こいつと共に生きていくことを受け入れる。周りからさんざんボコボコに殴られて、好き放題刺されまくって、満身創痍の、私の中にある「女」を、これ以上傷つけさせてたまるか。
女性であることを恥じることも誇ることもせず、ただ受け入れる。それだけのことがこんなに苦しくて難しい。それでも、私はずっとこの性を生きることにした。見捨てずに、大切にすることにした。
そして、他の誰かの女性性と男性性を、その二つの枠組みの外にある性の在り方を、踏みつけていないか、大事にできているか、できるだけ慎重に歩くことにした。
どれだけ心に強く誓っても、私の中のミソジニーは、なべ底の焦げみたいに私の心にこびりついている。重曹でもお酢でも、簡単には落ちないほど、頑固にこびりついている。
それを取り除いて、鍋の底に映った自分の性と素直に向き合いたいと思う。そのためには、まず、このこびりついたミソジニーと向き合わなくてはならない。
私の水色を守る人
大学時代からの友人でかれこれ10年以上の付き合いになるMは、普段は温厚で、滅多に怒りを他人に向けたりしない人である。Mの喋り方は漫画『聖☆おにいさん』のブッダとほとんど同じだ。同漫画を読んだことがない人は、最寄りの仏をイメージしてもらえばいいと思う。
私が結婚の報告をしたときに、素晴らしいプレゼントをくれたのが、このMだった。
結婚式はしなかったのだが、Mは私への結婚祝いを包む祝儀袋を買いに某百貨店へ行った。そこで店員に女友達の結婚祝いのために探していると言うと、ピンク色の祝儀袋を勧められたらしい。
Mは私が青や水色が大好きなのを知っているので、その旨を伝えたうえで水色のものを選ぼうとしたらしい。ところが、店員はなぜか食い下がる。女性なんですよね、ご友人は、ならば普通はこちらの色ですよ。Mは、いや、他の人からどう見られるかは関係ないし、そもそも本人の好きな色を選びたいだけなので……と説明したが、なぜか店員は折れなかったらしい。
あまりにも頭の固い店員に腹を立てたMは「結構です」と言って祝儀袋を買うのをやめて、結局私を連れて買い物に行き「予算内なら好きなものを買ってあげる」と言ってお祝いしてくれた。その節はかわいいパジャマをありがとう。
「水色は女の色にあらず」というクソジェンダーステレオタイプが19年経っても変わってない事実にがっかりした。しかし、それ以上に、Mが水色の祝儀袋のことで店員にこだわりを見せてくれたという話が嬉しかった。水色のランドセルをからかわれ続けた私は、心が救われた気がした。
Mにとっては、店員との些細な小競り合いだったかもしれないが、私にとっては大きな意味がある。Mは私の好きな色を守った。ジェンダーステレオタイプから守り抜いてくれた。「女のくせに水色」を真っ向から否定してくれた。
子どもにとって自分の好きな色を選ぶことが数少ない存在証明の場なら、大人はその選択肢を決して奪ってはならない。大人が自分の声でジェンダーステレオタイプを否定する時、誰かの中の女や男やその枠組みを超えた性を救うことができると思う。
本広克行がしこしこ『PSYCHO-PASS』の映画を作っていた頃、アメリカでは『マッドマックス 怒りのデスロード』という「骨太」な作品が登場した。
同作品はシリーズとして知られているが、2作目の『マッドマックス2』は北斗の拳に影響を与えた(※2)、まさにたっぽいな作品の一つである。そのたっぽいな作品の主人公の一人を演じた俳優トム・ハーディは映画の記者会見で男性ジャーナリストと次のようなやりとりをしている。
カナダのジャーナリストからの「『マッドマックス』は男の世界の物語だと思っていたのだが、女性キャラクターが登場することについて違和感があったか」という質問に対し、ハーディは一言「ノー!」と答え、記者会見場から拍手が起きていた。 出典:https://www.google.com/amp/s/amp.natalie.mu/eiga/news/147372(日本語記事) https://metro.co.uk/2015/05/29/mad-max-fury-road-star-tom-hardy-has-the-best-reaction-when-asked-if-women-are-taking-over-a-mans-movie-5220250/(英語記事) https://youtu.be/tI6k_8tomRE (映像、10:00ごろ)
「これは男のためのものじゃないのか?」という問いに、私たちはハーディのように「ノー」と答えることができる。自信を持ってそう言える。
水色のランドセルを選ぶ少女が誰にもからかわれない社会がいい。格闘技好きの女子中学生���、誰にも笑われずに、ヒョードルに憧れていると言える世界がいい。
自分の好きな物を守るためにたっぽいにならねばと思ってきた私は、30歳を過ぎてからその必要がないことを悟った。弱いまま、臆病なままでも、誰にも好きなものを馬鹿されずに生きていく権利がある。女の私が、「60億分の1」に憧れる自由がある。私たちは、自分が唯一無二のスペシャルな女の子であることを、他人に認めてもらう必要もないし、誰かに証明する必要もないのである。
涙を拭け、6歳の私。拳を握りしめろ、15歳の私。”悲しみは絶望じゃなくて明日のマニフェスト”だぜ。(意味不明だと思った?私もこの歌詞の意味は未だによくわかっていないけど、かっこいいから引用した。)
家族や友人が私の水色を守ってくれたように、私も周りの人が自分の好きなものを誰かの言葉に傷つけられることなく愛せる世界を作りたい。誰かが「男の子だから青がいいよね」と言えば「そんなことはない。色に性別は関係ない」と言い、「女にこの良さはわかんないだろうな」と言えば「わかってねえのは貴様だ。もっと世の中のことよく見ろ。しばきまわすぞ」と言って黙らせたい。
それは偏見だ、あんたの思い込みだ、幻想だ、嘘だ、そう言って、ジェンダーステレオタイプを否定していこう。みんなでつまらないステレオタイプに「ノー」と言おう。
みんな、聞いてくれ。
この世にあるくそしょうもないジェンダーステレオタイプは一つ残らず、必ずぶっこわせる。たっぽいでなくても、普通の、ひとりの、よわっちい人間にも、それに抗う力はちゃんとある。
私は誰かの好きな色と自分の好きな水色を守るために、これからも一人の女として抗い続ける。そういう旅をしている。そして、あなたが一緒にその旅に来てくれるなら、ヒョードルよりも心強いよ。
※1……漫画『北斗の拳』の中で、一子相伝の拳法の使い手(拳士)たちが持つ星の宿命(宿星)の一つ。愛に殉ずる宿星。
※2……「北斗の拳生誕30周年記念特別インタビュー」内での原哲夫(北斗の拳の作画担当)の発言より。http://www.hokuto-no-ken.jp/hokutogatari/interview10-03
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kurashinoshop · 8 months
Text
2月16日 金【装い】
革靴、ほど堅苦しくなく、
サンダルほどラフではない。
いいとこ取りのフットウェアです。
.
.
Jawandi さんより
Sheep skin Leather Sabot
届きました。
通常の革靴はカウ(牛革)が多く用いられますが、
こちらはシープスキン(羊革)で作られています。
柔らかなシープスキンは足によく馴染み、
履き心地良く、長くご愛用いただけます。
冬の寒い時季は、
かかと部分が隠れる長さのパンツに合わせると、
まるでブーツを履いているように映ります。
春夏はもちろんかかとが見える装いで、快適に。
是非店頭にて、実際にお試しくださいませ。
カラー;ブラック / ダークブラウン
サイズ;37(23.5cm〜) / 38(24.0cm〜)
/ 39 (24.5cm〜)
素材;sheep skin / 羊革
¥18,000+tax(19,800 tax in)
made in Indonesia
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〈Jawandi〉
豊富な素材の中から
入手の難しい生地を中心に厳選し、
高品質で耐久性のある素材を使用。
全てのアイテムが、
バリの地元の職人によって作られた
伝統的な拘りの製法を用いて、
ハンドメイドで作り上げられています。
完璧すぎないモノ作りをイメージし、
そこに遊び心をプラスしたデザインで、
毎日の生活に溶け込むプロダクトを
提案しています。
<Made in Indonesia>
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