#シニア世代向け入門書
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「宮崎正弘の国際情勢解題」
令和六年(2024年)11月24日(日曜日)弐
通巻第8520号
財務長官は最後まで揉めたが、ベッセントを指名
注目は北朝鮮問題担当の大統領副補佐官にアレックス・ウォン
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トランプ次期大統領はハワード・ラトニックを商務長官に、ケビン・ウォーシュはFRBパウエル議長の後任、ついで11月22日、財務長官にスコット・ベッセントを指名した。三人の有力候補のポストはこのように配分された。
モルガン・スタンレー銀行を経て、連邦準備制度理事のケビン・ウォーシュも財務長官の有力候補で賭けサイト「ポリマーケット」では最有力候補だった。
さて次期財務長官のスコット・ベッセントは大富豪、世界有数の国際投資家でもあり、トランプは「スコットは地政学・経済戦略家の一人として広く尊敬されている。彼の成功物語はアメリカンドリームそのものだ」と述べた。
ベッセント次期財務長官は経済理論家として知られ、エコノミストたちの難しい経済論争に大きな役割を演じた。
「貿易関税は徐々に導入し、時間の経過とともに価格が上昇し、デフレ政策で関税を相殺できるようにするのが望ましい。一般的に政府が勝者と敗者を選ぶ産業政策などのミクロ経済介入よりも関税が効果的だ」と考えている人物である。
注目の暗号通貨に関して、ベッセントは「大統領が暗号通貨を歓迎していることに興奮している。暗号通貨は自由に関するものであり、仮想通貨経済は今後も存続するだろう」と、述べた。
トランプは七月にビットコインなどの暗号通貨の会合に招かれ、RKJらとともに演説した。トランプは、ビットコインなどの暗号通貨の普及に極めて前向きであり、財務長官として、この新しい問題といかに取り組むかが、大きな政治課題となる。
さてトランプは次期労働長官にローリ・シャベズ・デ・ルメル女史(下院議員、オレゴン州選出)を指名し、FDA(アメリカ食品医薬品局)局長にマーチン・マーケリー博士を、CDC(アメリカ疾病予防管理センター)のトップにはディビッド・ウェルデンは博士をそれぞれ指名した。
注目を集めたのは大統領補佐官として誰が懸案の北朝鮮と対応するのか、金正恩の核弾頭にいかに対応するか、その大統領安全保障担当副補佐官にアレックス・ウォンが指名されたことである。
▼トランプは北朝鮮の独裁者と四回目の会談を準備している
アレックス・ウォンはトランプ政権前期で三回行われた北朝鮮の金正恩との会談で、下交渉から準備、開催地の選定までの黒子役を果たし、北朝鮮の核兵器交渉に携わった。
当時、ウォンは国務省次官補で、アジアの安全保障を担い、特別副代表の肩書きでワーキングチームを率いた。
トランプ・金正恩会談の初回は世界のメディアが終結した2018年6月のシンガポール、19年にはハノイ、そして三回目がトランプ訪韓時に韓国、北朝鮮国境の板門店で開催された。
シンガポールで「北の独裁者」は深夜に最高層ホテルのバアラウンジに突如現れ、偶然その場にいた日本人観光客を驚かせたりした。
メディアは「トランプ・金」の歴史的な会談の写真をド派手に伝えたが、実際の成果が得られたとは言えず、その後、バイデンの四年間はまったくの没交渉だった。
北は孤立を強め、急激にプーチンに傾斜し、ウクライナ戦線へ15000なの北朝鮮兵をおくりこんだ。
トランプ派は四度目の交渉を考えていることは明白で、そのときに備えて北との交渉を事実上ささえたアレックス・ウォンに大統領副補佐官の白羽の矢を立てた。
ウォンは法理論に通暁しており、ハーバード大学では『ハーバード・ロー・レビュウ』誌の編集幹部。学位はペンシルベニア大学で取得した。
国務省を離れて、トランプに近い有力シンクタンク「ハドソン研究所」のシニア・フェロー。「米中経済安保対話」では座長を務めた。
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I only have eyes for you.
勇利がヴィクトルの存在になかなか慣れてくれず、話もかみ合わないうえ、ヴィクトルが余計なことを言ってしまったせいでしっくりいっていなかったふたりの仲は、海辺でゆっくりと語りあったあとから好転し、すこしずつではあるがなじんできた。勇利はヴィクトルの前でも自然に微笑を浮かべるようになり、さらに遠慮なく意見を述べるようになった。ヴィクトルはほっとし、それ以上にうれしかった。ヴィクトルは勇利を理解したかった。彼のことをもっと知って、もっと親しくなり、コーチとしてできるだけのことをしてあげたかった。ヤコフが自分にしてくれるみたいに。勇利とごく普通に話せるようになったことは、その第一歩だという気がしてヴィクトルは胸がはずんだ。 「フリーの曲、いいね。何回も聴いてるよ。でもまだ振付はかたちにならない。いろんな案が浮かんできて、ちょっと頭の中がとっちらかってるんだ。あふれすぎっていう感じさ。まとまるまでもうすこし待ってね。勇利も考えをふくらませてみて」 「うん。ぼくもあの曲は気に入ってるんだ。いままででいちばん好きかも。もちろんそのときそのときで、実際やってるプログラムに最高に情熱を傾けるから、本当はくらべられないんだけど。すごくいいものができるって、はっきりした予感があるんだ」 「音楽大学の女の子につくってもらったんだっけ?」 「そう。まだ音楽専門の職に就いてるわけじゃないんだけど、感性がよくて、何かひかるものがあるんだよね」 ヴィクトルは、一生懸命にブロッコリーやもやしを食べている勇利を眺めながらかすかにほほえんだ。 「……彼女?」 「えっ」 勇利は驚いて顔を上げ、それからそっぽを向いた。 「……ちがいます」 「本当にぃ?」 ふざけて言うと、きっとにらまれた。 「そういう話はいいから」 ヴィクトルは肩をすくめた。 「勇利はちょっと潔癖すぎるんじゃないかな。この手の話題になるとおおげさなほど照れたり怒ったりするけど」 「語るべきことが何もないからです。ヴィクトル、自分と同じように世界じゅうの男が女の人をはべらせてると思ってるんですか?」 「俺だってはべらせたことなんかない」 「したことがなくても、そうできる状況にある人とそれとは正反対の人間とじゃ、どうやったってこういう話は上手く進まないんです。以後、やめてください」 きっぱりと言われてしまった。「あぁ!?」とすごまれなかっただけましなのかもしれない。ヴィクトルは承服できかねた。勇利は自分をわかってないよ。そう言いたかったけれど、口にしたが最後、今度こそ「あぁ!?」と激怒されるかもしれないので控えておいた。さすがにもう無視はされないだろうけれど、あれはなかなかの威力と迫力があるのである。 勇利。きみは女性をはべらせたことはないかもしれない。でも、世界一もてる男は落としたことがあるんだよ。わかってるのかな。 勇利は機嫌を悪くしてしまったようで、以降、ヴィクトルがどれほど陽気に話しかけてもむっつりとした顔しかしてくれなかった。しかし翌日、悪かったと反省したのか、練習の前に赤い頬をして、「ゆうべはごめんなさい……」と謝った。そしてぴゅーっと氷の上に出ていってしまった。 そういうところがかわいいと思う。 「ジャンプの前、溜めすぎかな? もたついてる印象があるかもしれない。ヴィクトルどう思う?」 「そんなことはないよ。なめらかだし、いまのままでいい」 「そうかなあ。どうも遅いような気がするんだよね。あと、イーグルのところ、何回もヴィクトルに注意されてるけど……」 勇利は、リンクへ行くときも、その帰りも、スケートのことばかり話している。本当にスケートが好きなのだなと思う。ヴィクトルだってそういう性質だし、大切な話だし、楽しいのだけれど、もうちょっと個人的な会話もできないものだろうかとこのところずっと考えていた。そう、海辺で語りあったときのように、もっと勇利のことが知りたい。内面に踏みこみたい。勇利がゆるしたぶん以上に入りこむつもりはないが、それでも近頃、プログラムづくりに夢中になっているせいで、話すことが限られてしまっている。それ以外勇利の頭にないといった感じだ。悪いことではない。悪いことではないのだけれど、ヴィクトルとしてはもっと勇利のことを教えてもらいたいのだ。それがプログラムを創作するうえで役に立つこともある。なにより、単純に、勇利と仲よくなりたかった。勇利の私的な話や失敗談、スケート以外に感じていることなど、さまざまな感性を知りたい。ヴィクトルは、そのためにまず自分のことを話そうとするのだが、勇利はとにかくプログラムに熱中していて、矢継ぎ早にヴィクトルに質問をしたり意見を言ったりするので、そういうことを口に出す隙がみつからなかった。勇利がいかに美女やカツ丼になりきるかという問題を抱えているときに、紅茶を淹れたらものすごく苦いのができちゃって、なんていうたわいない話をして応じてもらえるとは思えない。ヴィクトルとしては、そういったちいさなことでも勇利について知りたいのだけれど。 「うーん……コレオのところさ……もうちょっと……、ヴィクトル、聞いてる?」 「聞いてるよ」 でもいま、勇利はスケートの話をしたいんだ。勇利が望むようにしよう。彼の希望を受け容れよう。ヴィクトルはこころぎめをして、勇利の言うことに耳を傾けることにした。 「ヴィクトル、あんたこれ読む?」 食事のあと、ひとりでテレビを眺めていると、真利に声をかけられてヴィクトルは首をもたげた。 「なんだい?」 「勇利の載ってる雑誌」 「勇利の!」 ヴィクトルは顔を輝かせた。 「あの子、わりとそういうの載るんだけど、それがいちばんページ数多いやつだから。特集されてるんだよね。勇利はあんたが載ってるやつは必死になって集めるけど、自分のにはまるで興味がないのよねえ。だから見向きもしないの」 「そんな、もったいない」 「日本語だから読めないだろうけど、あの子に訳してもらったら?」 「そうする。マリ、スパシーバ」 ヴィクトルはテレビを消すと二階へ駆け上がり、勇利の部屋へ飛びこんだ。 「勇利、これ、訳してくれ!」 「え? ……わっ、なにこれ」 勇利が赤くなったり青くなったりした。彼はしばらくじっくりと記事を読んでいたが、知られたくないこと��なかったようで、「わかった」とこっくりうなずいた。恥ずかしい箇所があるならそこを飛ばして話せばよいと思うのだけれど、勇利はそういうことができない子なのだ。ヴィクトルにもすこしずつわかってきた。 「えっと、じゃあ座ってください」 「どこに?」 「その椅子にでも」 勇利はベッドに腰掛けている。椅子を引いてきて向かいあうのはおかしなことではない。しかしヴィクトルは勇利の隣に座った。 「あのさ……」 勇利はあきれた顔をしたが、すぐにくすっと笑った。彼がときおり見せる、ごく自然な微笑だ。ヴィクトルはこの笑顔が好きだった。 「じゃあ、訳すよ。言っておくけど何もおもしろいこと書いてないからね」 あらかじめ断り、勇利は記事の内容を話し始めた。最近はこういう練習をしているとか、あの試合のときはここがよくなかったのでこんなふうに考えたとか、悔しいと思ったときにはどういうことをしているかとか、一般的な、選手ならよく取��されることだった。ヴィクトルも似たような話を幾度も記者に語った。しかし、つまらないなどとはいっさい感じず、ヴィクトルは興味深く勇利の言うことに耳を傾けていた。 「……そんな感じ。ね、おもしろくないでしょ?」 「そんなことはないよ。勇利はそういう気持ちで試合をしてたんだね。これはいつごろ?」 「いつかなあ……」 本当に自分の記事には関心がないらしい。勇利はぱらぱらとページをめくり、衣装姿の彼の写真が出てきたところで手を止めた。 「ああ……、シニア二年目とかのあたりじゃないかな」 「ということは三年前?」 「それくらいだね」 「……いまとぜんぜん変わらないじゃないか」 ヴィクトルはまじまじと写真を見た。 「そりゃあ、大人になったら三年くらいじゃ変わらないんじゃない?」 勇利は気にしていないようである。 「ヴィクトルだって、二十四歳のときといま、変化ないでしょ?」 「でも、この前マーマに勇利のジュニア時代の映像を見せてもらったけど、それもいまと同じだったよ」 「そんなわけないだろ! なにわけわかんないこと言ってるんだよ」 ヴィクトルはちらと勇利を見た。勇利は怒った顔をしているけれど、口元がほころんでいる。ヴィクトルって変なひと、とでも思っているのだろう。ヴィクトルはうれしくなった。 「綺麗な衣装だね。でも俺ならもっと華やかにするな」 「そりゃあヴィクトルはきらびやかなのが似合うから」 「そうじゃない。俺がコーチならっていう意味。もっときらきらさせたい」 「きらきらってねえ……。じつは、最初はもうちょっとちがう色だったんだ。派手なね。コーチがそうしたほうがいいって。でも、連盟の人が似合ってないんじゃないかって言って変更になったんだ」 「無視すればよかったのに」 「ヴィクトルじゃないんだから」 「あれ? 俺が連盟の意見を採り入れたことが一度もないってなんで知ってる?」 「一度もないの? ほんとに?」 勇利が目をきらきらさせながら身を乗り出し、ヴィクトルに笑いかけた。無邪気でかわいらしい、すてきな勇利だった。ヴィクトルは急に胸がどきどきし、気持ちが高揚した。いま、すごく勇利と俺、いい雰囲気だ、と思った。 「だって彼ら、いつもダサいことしか言わないんだ。言う通りにしていたら���のプログラムが台無しになる」 「それにしたって。怒られないの?」 「さあ、怒ってたかもね。知らないな」 「知らない?」 勇利はますます楽しそうに笑った。 「知らないんだ。ヴィクトル、すごい」 「何か言ってたかもしれないけどおぼえてないよ」 「ヴィクトルって本当に自由なんだね。インタビュー記事読んでてもなんとなく伝わってくるものはあったけど、想像以上だ」 勇利はヴィクトルに顔を近づけて言った。 「でもぼく、そういうヴィクトル好きだよ」 ヴィクトルはすっかり興奮し、うれしくなった。 「ねえ勇利」 勢いこんで勇利をみつめ、提案する。 「今度一緒に食事に行かないか」 「え?」 「ふたりでさ。行ったことないだろう? もっといろいろ話そうよ。練習のときも、家でもおしゃべりしてるけど、私的な時間を持てば別の話もできると思うんだ。もちろん勇利がいやじゃなければだけど、どうかな? そうだ、明日、休みだよね? 昼でも夜でもいいけど、勇利の都合さえよければ──」 「あ、あの……」 勇利が顔からさっと笑みを消し、うつむいた。ヴィクトルは、しまった、踏みこみすぎただろうか、とうろたえた。どうしよう。 「ごめん勇利、先走ったかな。迷惑だったなら──」 「そうじゃないんだけど」 勇利は下を向いたまま口早に言った。 「明日は取材を受けることになってて……」 「そうなのかい?」 知らなかった。初耳だ。 「地元のちいさな情報誌だから、そんな大がかりなことじゃないんだけど。でも一日かかると思うから……」 そうだ。勇利は長谷津でとても慕われているスケーターなのだ。そういう仕事もあるだろう。もちろんだ。 「そうか。それなら仕方ないね」 ヴィクトルは明るく言った。 「取材に応じるのは大事だよ。ファンの人にいろいろなことを伝えられるからね」 「う、うん……」 「じゃあ、明日はやめておこう」 「ごめんなさい」 勇利はしゅんとしてしおらしく謝った。 「なんで謝る? 勇利は悪くないだろ? それより、その情報誌、俺も見られるのかな? 楽しみだね」 「あ、できたら送ってくれると思う……」 「そうか。そのときはまた勇利に訳してもらわなくちゃ」 ヴィクトルはずっとにこにこしていた。しかし、内心はちっともそんな気分ではなかった。断られたことが衝撃で、思った以上にがっかりしていた。ヴィクトルは、勇利と一緒に出掛けられるものときめてかかっていたのだ。 「あ、もう遅いね。寝��?」 「そうだね。そろそろ……」 「じゃあ俺は部屋へ戻るよ。おやすみ」 「おやすみなさい……」 勇利と話した時間はとても楽しかった。しかし、愉快だったぶん、誘いが上手くいかず、食事に行くことができないという結果が、ひどく重苦しく感じられた。 だったらその次の休みはと尋ねればよいのだけれど、ヴィクトルはそうすることができなかった。また断られるかもしれないという疑念がわいたからである。ならば、ではまたその次と陽気に言える性質のヴィクトルなのに、なぜだかためらいがあった。勇利は結局、ヴィクトルと食事になんて行きたくないのかもしれない。用事がなかったとしても断ったのかもしれない。ヴィクトルの提案を聞いて、仕事があるのを幸いに思い、喜んでかぶりを振ったのかもしれない。そんなはずはないとわかっているのだが、どうも勇利はよくわからないたちをしているので疑いは尽きなかった。 もしいまの勇利が、ソチでのバンケットのときの彼のようにほがらかで親しみ深かったら、ヴィクトルもこんな気持ちにはならなかっただろう。しかし、長谷津にいる勇利はあんなふうに甘えるようにヴィクトルに笑いかけたりはしないし、何かして欲しいと求めることもない。酔っていない正気の彼は、まったく正常で真摯なのだ。 だがヴィクトルは、いまの勇利をつまらないとは思わなかった。かえって神秘的で不可解な、おもしろみのある、魅力のある青年だと感じた。酔うと変身するというひみつを隠し持っているのに、普段はまったくとりすましているのだ。ますます興味がわいて当たり前ではないか。いつかまた、あのにぎやかな面があらわれることがあるのだろうか? そんな勇利をもっと知りたいと思うのに、「デート」の誘いは断られてしまった。もう一度気軽に誘えないのは、きっと、ひどく落胆したからだ。また同じように拒絶されたらさびしいとこころのうちで身構えているのかもしれない。自分の生徒を食事に誘うのに何を緊張する必要があるんだ、ヤコフなんか平気で俺を連れ歩いてくれた、と思いはするのだけど、なかなか決心がつかない。勇利は俺とはちがうからな、とヴィクトルは考えた。俺だって、俺みたいに取り扱いやすい教え子ならもっと……。しかし勇利はかわいらしい生徒だ。ヴィクトルは彼のことで頭がいっぱいである。 なんとなく気まずくて、家ではあまり話せなかった。練習中や行き帰りは、相変わらずスケートの話ばかりしている。そのときの勇利は熱心で、まじめで、ヴィクトルによく質問をする。貴方が苦手だから食事はお断りしました、という気配はいっさい感じられない。いまなら誘えば了承するのではないかとよくヴィクトルは思う。だが、やはり迷いがあり、ヴィクトルはしばらく食事の話はよしておいた。そのうちよい機会がみつかるだろう。そもそも、そういうことをしなくても、もうしばらくもすれば勇利はもっとヴィクトルになじみ、さらに仲よくなれるかもしれない。どんなことでも言いあえるふたりに……。 ヴィクトルは余裕があるときはひとり出歩き、あちこちのおいしい食べ物に舌鼓を打った。日本の食べ物はもとから好きで、遠征などでこちらへ来たときは楽しんでいた。もちろん試合のおりなので好き勝手に食べることはできなかったから、いつか私的なときに日本を訪れたら、思う存分食べたいものを食べようと思っていたのだ。 その日もヴィクトルは、翌日が休みだということで気をゆるめ、外で食事を済ませて遅くに戻った。そしてそのまま昼近くまで眠り、休日はのんびりと本を読んだりテレビを見たり散歩をしたりして過ごした。勇利はどこかへ行ったのか、それとも部屋に閉じこもっているのか、顔を合わせなかった。 夜になり、知り合いのSNSを巡回しようとして、ヴィクトルはふと気がついた。昨日から、ずっと携帯電話の電源を切っていた。 このところ、またヤコフの心配性が顔を出したようで、彼からの連絡が多いのだ。どうせ説教しかされないのでヴィクトルは適当に���い訳をして早々に電話を切っていた。おまけに、スケート連盟のほうも何かと小言を言ってくる。ヴィクトルが電話をいやがるものだから、どちらもメッセージまで送りつけてくる始末だ。昨日も溜まったメッセージに嫌気が差し、確認もしないまま電源を落としてしまったのだった。 ヤコフも連盟も怒り狂っているかもしれない。ヴィクトルはメッセージを確かめてみた。もちろん電話もかかってきている。しかしそんなことはどうでもいい。どうせ同じことしか言わないのだ。 「来てる来てる」 ヴィクトルはろくに読みもせず、ざっと視線を走らせるだけで無視した。何を言ってもいまさらだ。俺はここで勇利のコーチをするんだから……。 「あれ……?」 ふとヴィクトルの手が止まった。ヤコフと連盟以外から連絡が来ている。勇利からのメールだ。 「えっ」 ベッドに横たわっていたヴィクトルは勢いよく起き上がった。急に心配になる。何か緊急の用事があったのだろうか? 日付は昨日、時刻は夜である。ヴィクトルが飲み歩いているころだ。 『ヴィクトル、この前は誘ってくれてどうもありがとう。とてもうれしかったです。断ってしまってごめんなさい。せっかくヴィクトルが誘ってくれたのに、本当に申し訳なかったと思います。 それで、こんなことを言っていいか迷ったのですが……。よかったら、明日食事に行きませんか? 時間はいつでも構いません。昼でも夜でも。 でも、ヴィクトルはもうそんな気はないかもしれないし、もしかしたら迷惑かもしれないので、その場合は返事をくださらなくてもけっこうです。ぼくのことは気にしないでください。ちゃんとわきまえて、もうこんなこと、言ったりしませんから。 それでは。ご了承いただけるときはいつでも声をかけてください』 ヴィクトルは携帯電話を取り落とした。誘ってくれていた。勇利が。食事に。あのときの埋め合わせをしようと努力してくれていた。なのにヴィクトルは……。 ヴィクトルは青ざめた。断る場合は返事をしなくていいと勇利は述べている。ヴィクトルはメールに気づかず、勇利に何も言わなかった。つまりいまの彼は、ヴィクトルはもう二度と勇利と食事に行きたくないという気持ちだ、と考えているのだ。冗談ではない。そんなこと……。 「勇利!」 ヴィクトルは大慌てで部屋を飛び出し、勇利の私室に飛びこんだ。 「ごめん、勇利!」 「なに? どうしたの?」 コンピュータに向かって何かしていた勇利は、不思議そうにヴィクトルを見た。 「ごめん、気がつかなかったんだ。いま見た」 「何を?」 「メール。メールだよ!」 「ああ……」 勇利がほほえんだ。 「いいんだよ。気にしないで」 ヴィクトルはさらにうろたえた。この「気にしないで」は「メールに気づかなかったことなんて気にしないで」ではなく、「食事を断ったことは気にしないで」という意味だ。おそらく。 「本当なんだ。本当なんだ」 ヴィクトルはくり返した。 「本当に気づかなかったんだ」 「いいんだよ。ぶしつけなことを言ってごめん。大丈夫」 「いや、ちがう、だから……」 「気が変わるなんてよくあることだよ。なんとも思ってないから」 「勇利、俺は、本当に……」 「うん」 だめだ。勇利は、「ヴィクトルは気を遣って気づかなかったことにしている」と断定している。日々の練習で彼の頑固さをのみこみつつあるヴィクトルは、この気持ちはくつがえせそうにないということがわかった。 「行こう。次の休みに行こう」 ヴィクトルは言った。必死だった。 「必ず行こう。絶対に行こう」 「やめとく」 「なんで!?」 「ぼく、外食ってあまり得意じゃないんだ。だから……。ヴィクトル���どうもありがとう」 口ぶりもほほえみも優しいけれど、勇利からは絶対的な拒絶が感じられた。 「勇利……」 「べつに、食事なんて家でいくらでも一緒にできるしね」 勇利はあっさり言って、この問題に決着をつけてしまった。 最悪だ……。ヴィクトルは深い溜息をついた。どうしてこういうことが起こるのだ。勇利と付き合うのは本当に難しい。もっとも、責任は自分にあるのだけれど。 ヴィクトルは、前よりも勇利とのあいだにへだたりが生じたような気がしてならなかった。勇利は、練習中はいつも通りの態度なのだが、それ以外では以前より話さなくなったし、笑顔もあまり見ていないように思える。気のせいだろうか? ヴィクトルは気持ちが重かった。どうしてこう上手くいかないのだ。勇利のことを知りたいだけなのに。 「マリ……」 ヴィクトルは縁側に座り、庭を眺めながらぼんやりと言った。 「勇利って難しいね……」 「いまごろ気づいたの?」 ヴィクトルに水菓子を運んできた彼女は、可笑しそうに口をひらいて笑った。 「あんたたちって、同じ試合に出ることもあったでしょ? 話したことなかったの? ──まあ、ないか。ないわよねえ」 「なんでわかる? 勇利がそう言ってた?」 「勇利はもともと連絡なんかほとんど寄越さないし、あんたの話もしなかったわよ。あの子の性格からいって無理だろうなと思っただけ。あんたのことは昔からめちゃくちゃ好きだったけどね。だからこそっていうのかな」 「めちゃくちゃ好き……」 本当にそうだろうか。いや、その気持ちにうそはないだろう。バンケットのときに抱きついてきた勇利はきらきらと輝く目を持っており、ヴィクトルを愛情いっぱいにみつめ、甘ったるくコーチになってとねだった。あのとき、勇利はまぎれもなくヴィクトルを愛していた。しかし……。 思ってたのとちがう。 いまごろはそう考えてがっかりしているかもしれない。だとしたら……。 「マリ、俺ね、自分がいつでもいちばんだと思ってるんだ……」 「でしょうね」 「自信満々で、不安になることなんてなかった」 「そういう感じ」 「でも……」 ヴィクトルはふっと息をついた。 「勇利といると、ときどき、妙な憂鬱を感じるんだよ。なんてままならないんだろうってね。ものすごく苦労するし、どうすればいいんだろうって悩む。勇利って不思議な子だね」 「私に言えることは、何があろうとあの子はあんたが大好きだってことよ」 仲よくなった書店の店長に頼まれて、ヴィクトルはサイン会をひらくことになった。商店街の書店だから町の者しか利用しないし、ヴィクトルは道で会えば気軽にサインでも握手でも応じるので、さほど混雑はしないだろうという見込みだった。だがそれでもかなりの人数が連なり、ヴィクトルは店の片隅で、朝から笑顔を振りまいていた。日本語で話す者もいるけれど、ヴィクトルに伝わるようにと言うべき英語をおぼえこんできたファンが多かった。がんばってください、応援しています、という言葉に交じり、勇利くんのことよろしくお願いします、と親身になっている女性もいて、ヴィクトルは、勇利はやっぱり愛されてるな、とうれしくなった。 色紙を持ってくる人もいるが、たいていヴィクトルの写真集を差し出してくる。家から持参してもいいし、書店で買ってもよいという規則である。ヴィクトルは��定された場所にサインを入れ、相手の名前を書き、望まれれば握手をする、ということを長いあいだくり返していた。そして──。 「どうぞ」 ヴィクトルがうながすと、緊張しきった顔をした男の子──いや、青年がおずおずと進み出た。ヴィクトルは目をまるくした。 「写真集でいいの?」 驚いたにもかかわらず、自然に、すべき対応をしてしまった。青年はこっくりうなずいた。彼は脇に書店の袋を挟んでいた。新しく買ったのだ。これは持っているはずなのに。 「名前は?」 「ゆ、ゆ、ゆゆ、ユーリ……か、かつ、カツキ」 「オーケィ。勇利ね」 ヴィクトルは笑いながらさらさらとサインを書き、勇利の名前を入れた。勇利は眼鏡をかけ、マスクをして、まっかな頬だった。 「はい、どうぞ」 「あ、ああ、あ、あり、あり、あり、ありが、と、とうござ、ござ……」 勇利の後ろの女の子たちが、「勇利くんがんばって!」と応援していた。日本語だが、「がんばって」くらいはヴィクトルにもわかる。 「握手は?」 ヴィクトルは優しく尋ねた。 「お、おおおおおおね、おねが……」 「はい」 ヴィクトルは立ち上がり、ぎゅっと勇利の手を握った。勇利の頬がさらに赤くなった。 「あ、あのっ、あの、び、びくとる……」 「なんだい?」 「ぼ、ぼく、ぼく、ぼくは、ぼくぼくぼくっ……」 「落ち着いて」 「勇利くんがんば!」 「あ、あなたの、あなた、あなたの、ふぁ、ふぁ、ふぁ……」 「うん」 ヴィクトルはじっと勇利をみつめた。勇利は一生懸命にヴィクトルを見上げ、泣きそうな、訴えかけるような目をしていた。 「ずっと前から大好きです!」 勇利が叫んだ。ヴィクトルは瞬いた。後ろの女の子たちが、「やった!」と歓声を上げた。 「ありがとうございました!」 勇利はぺこりと頭を下げると、ものすごい勢いで駆け去っていった。ヴィクトルはぼうぜんと見送った。残された女の子たちが、「よかったぁ」と感激していた。 「勇利くん、がんばったね……」 翌日のヴィクトルは、あんなことがあったのでは、今日は練習にならないのではないかと心配していた。久しぶりにヴィクトルのファンになりきった勇利はめろめろで、その気持ちがあふれ出てしまうのではないかと思ったのだ。しかしそれは悪いことではあるまい。練習は大切だが、そればかりに���け暮れていては疲れてしまう。もちろん休みはあるけれど、精神の休息も必要だ。勇利はまじめな選手で、いつだって頭の中はスケートでいっぱいで、ヴィクトルともその話しかせず、息抜きをすることはあるのだろうかと気にしてしまうほどだったので、もし昨日の気持ちがまだ続いているようなら、それにはおおらかに対応しよう、彼が望むならもっと喜ぶことだってしてあげようとヴィクトルは思っていた。 「おはようございます」 しかし、リンクで会った勇利はいつも通りすっきりとした顔をしており、ぴんと背筋が伸びていた。 「今日もよろしくおねがいします」 「……うん。じゃあまず基礎からね。一緒に」 「はい」 勇利は見事に気持ちを切り替えていた。ヴィクトルは感心した。昨日の勇利と同じ人物だとは思えない。勇利は自分に厳しく、ヴィクトルにもっともっととジャンプを求め、何か足りないところはないか、これでじゅうぶんなのかと貪欲に稽古に努め、相変わらずヴィクトルが注意したくなるほど練習に没頭した。ヴィクトルは、勇利は芯からのスケーターなのだなと思った。なんてしっかりした、立派な選手なのだろう。氷の上に立っているときの凛とした勇利の姿がヴィクトルは好きなのだ。しかし同時に、もう俺のことはどうでもいいのかな、ひどいなあ、と冗談のように考え、そんな自分に笑ってしまった。 その夜、一緒に温泉に入ろうと誘うため勇利の部屋をおとなったヴィクトルは、机に向かった勇利が、うれしそうにヴィクトルのサイン入り写真集を持ち、腕をいっぱいに伸ばしてそれをにこにこと眺めているのを目撃した。 「勇利」 勇利がヴィクトルのほうを向いた。机の上には、同じ写真集がのっていた。やはりもう一冊買ったのだとヴィクトルは思った。 「サインもらった」 勇利ははしゃいでヴィクトルに報告した。ヴィクトルはうなずいた。 「うれしい」 「そうか」 もしかしたらそれは、勇利が初めて自分からヴィクトルに話したスケート以外のことかもしれなかった。聞いてヴィクトル、ぼくこのひとのファンなんだ。サインもらった。すごくうれしい。勇利のこころの中がどうなっているのかヴィクトルにはうかがい知ることはできないけれど、いまの勇利は、ヴィクトルに対してファン心理を抱いているというより、自分の好きな相手を打ち明けるほどに親しみを感じているようだった。おそらく、ヴィクトルを選手ではなくコーチとして見て、信頼をおぼえているのだろう。朝からの態度はずっとそうだった。好きな選手だとはしゃぐ気持ちより、このひとはぼくのコーチ、なんでも教えてくれるひと、という心構えがあったにちがいない。だがそれは勇利のヴィクトルへの好意が増えたり減ったりするという意味ではないはずだ。いまのヴィクトルは、勇利が安心して話せる、大切な相手なのである。「ずっと前から大好きです」と勇利は言った。それは、この瞬間も感じている想いなのだろう。あらわし方がちがうだけだ。勇利の瞳を見ればわかる。彼の目はヴィクトルに向くとき、いつでもきらきらと輝いて、ヴィクトルを求めている。 ヴィクトルはほほえんだ。 「ほかにして欲しいことがあったらしてあげるよ」 ヴィクトルは、朝に思っていたことを口にしてみた。勇利はふるふるとかぶりを振った。 「いまの俺には興味がない?」 ヴィクトルがからかうと、勇利はもう一度首を振った。 「一気にいろいろしてもらうと、許容量を超えるから」 「確かに。昨日の勇利はおもしろかった」 「言わないでよ」 「勇利」 ヴィクトルはごく自然に切り出した。この子はずっと俺が好きなんだ、この瞬間も、感情の出方がちがうだけで、昨日見せてくれたのと同じだけの愛情を俺に向けてくれているんだ。そう思うとヴィクトルは気持ちがやすらいだ。 「この前はごめん。あれは断ったつもりじゃなくて、本当にメールに気がつかなかったんだ。ヤコフや連盟がうるさいから電源を切ってたいた。言い訳だけどね。気がつかなくて本当に悪かったと思ってるよ。それに、勇利が誘ってくれて、とてもうれしかったんだ」 ヴィクトルは勇利の顔をのぞきこみ、ゆっくりとささやいた。勇利が瞬いてヴィクトルを見た。 「なのにそれを自分が断ったふうになってしまって、とてもがっかりしたよ。落ちこんだ」 おおげさに溜息をつくと、勇利がふと笑った。 「落ちこんだ? ヴィクトルが?」 「俺だって落ちこむことくらいある。最初勇利に誘いを拒絶されたときもしょんぼりしてたんだぞ」 「あれは拒絶っていうか……」 「いいさ。わかってる。だからいま改めて誘いたいんだけど」 ヴィクトルは熱心に言った。 「次の休み、俺と食事に行かないか。勇利と行きたい」 勇利はまっすぐにヴィクトルを見、すこし考え、それからかすかに笑ってうなずいた。 「いいよ」 かるい、さらりとした返事だったが、ヴィクトルはひどくうれしくなった。この約束をとりつけるのに、相当な苦労をしたような気がした。 「楽しみにしてる」 おそらくは社交辞令で勇利はそう言ったのだろうに、そのひとことにさえヴィクトルは喜ん��。やっと勇利と食事に行けるぞ、と彼は浮かれはしゃいだ。 ヴィクトルは意気揚々と自室へ戻った。しかし、気持ちが鎮まると、いったいどこへ連れてゆけばよいのかと不安になってきた。正装するような高級な店では勇利は戸惑うにちがいない。だが、ヴィクトルが近頃開拓したような、にぎやかな居酒屋やラーメン屋ではゆっくり話ができない。高級店と居酒屋のあいだくらいの落ち着いたレストラン……いや、それでも勇利は緊張するだろうか……ではファミリーレストラン……ジャンクフードの店はあまりよくないか……。 ヴィクトルはわからなくなってしまった。どうしよう。勇利はどういうところへ連れてゆけば喜んでくれるのか。もっと親密になるにはどんな店がよいか。場所など関係ないともいえるが、いや、環境が大事だ、という気持ちもある。勇利だって、舌を噛みそうな名前の料理が出てくる店では、安心して自分をさらけ出した会話などできないだろう。勇利が勇利のままでいられる……彼が話しやすくなる……そんな……。 「ヴィクトル、あの、食事のことだけど」 もうすぐ約束の日だ、早くきめないと、と悩んでいると、練習のあと、勇利が思い出したように言い出した。 「行く店はきめてあるの?」 まさに心配ごとについて指摘され、ヴィクトルは動揺しながらも、「考えてるところなんだ」と正直に話した。 「もしよかったらぼくの行きたい場所があるんだけど……」 「そうなのかい?」 勇利に希望があるならそれがいちばんよい。ヴィクトルはうなずいた。 「どこ?」 「あの……」 勇利がためらった。ヴィクトルは笑いながらうながした。 「勇利の行きつけの店?」 「ぼくそういうところはないから……。ただ、前からおいでって言われてて」 「店の人と知り合いなの?」 「知り合いは知り合いだけど、店じゃないんだ」 ヴィクトルはきょとんとした。どういう意味だろう? 「あと、ヴィクトルもその人とは知り合いだよ」 「なに? だれ? ラーメン屋?」 「それ、店じゃん」 勇利が笑った。彼はいたずらっぽく言った。 「ミナコ先生のうち」 「えっ」 「前から、ヴィクトル連れて一度遊びに来なさいって言われてたんだよね。ごはん食べさせてくれるって」 なるほど、そういうことか。確かに「店」ではない。勇利に積極的に行きたい店があったらすこし意外だという気がしていたのだ。ヴィクトルは可笑しくなった。 「ミナコ先生はよくうちに来るけど、そこじゃそう話もできないし。といってもぼくはあんまり話すことないけど……ミナコ先生はいろいろ聞きたいんだと思う。あと、ぼくほどじゃないけど、ヴィクトルのこと好きだし」 さらりと愛の告白などをする勇利は、そのことに気がついていないようだ。 「だからヴィクトルがよかったらだけど、ミナコ先生の家に一緒に行ってくれないかなって。どう?」 ヴィクトルはほほえんだ。それじゃ俺の計画は達成できないな、と思った。まったく勇利は困った子だよ。どうしても俺を手こずらせるんだから。本当におもしろい。 「もちろん構わないよ。ふたりで行こう」 ヴィクトルはうなずいた。 ミナコは料理じょうずだった。ヴィクトルは素直に褒め、ミナコは得意げに胸を張った。 「食事は身体づくりに大きく影響するからね。まあいまさらあんたに言うまでもないけど。勇利はときどきそれを忘れるわ。この子の場合、体質もあるからかわいそうだけれどね。ちいさなころは練習のあと、よくうちへ寄らせてごはんを食べさせたものよ。この子の食事には気を遣ったわ。な���かしい」 ミナコは勇利の昔話をたくさんしてくれた。にぎやかな勇利の家ではなかなかしないような話もあった。ヴィクトルは慎んでそれを聞き、勇利をからかっては笑った。勇利が赤くなって「ミナコ先生、ぼくの話はもういいから……」と注意を与えるほどだった。 「なに言ってんの。気難しいあんたをヴィクトルにもっと知ってもらうために呼んだのよ」 「気難しくないよ。普通だよ」 「いや、気難しいよ。勇利、わかってなかったの?」 ヴィクトルが口を挟むと、 「どこが? どこが?」 勇利は不満そうにした。 「言っていいの?」 「えっ、なんかこわいな……ぼくそんなにおかしい……?」 食後は勇利の母に持たされたプリンをデザートにし、三人はすこし遅くまで語りあった。もっぱらしゃべっているのはミナコで、勇利はとにかく黙って欲しそうにしていた。ヴィクトルはそれをほほえましく見守った。当初の予定とはちがったけれど、ヴィクトルは楽しい時間を過ごし、そのまま愉快な気持ちで帰途についた。 「楽しかったね」 帰り道でヴィクトルは笑いながら言った。 「うん」 「ミナコ、また来てねって言ってくれたね」 「うん」 「ミナコはちいさなころから勇利のことをよく見てきたんだね」 「うん」 「勇利のこといろいろ知ってたね」 「うん」 勇利はうつむいて足元ばかりみつめていた。ほろ酔いのヴィクトルは、そんな彼の後ろからのんびりついていった。ヴィクトルが話すのをやめると、勇利はしばらく黙りこみ、そのうち「ヴィクトル」と呼んだ。 「なんだい?」 「あのさ、フリーなんだけど」 唐突な発言だった。ヴィクトルはすこし驚いた。 「全体を通してるときにまだ違和感があるっていうか、上手くジャンプに入れないところがあって、そのことをちょっと気にしてて、慣れの問題なのかなって思ったり、あと、サルコウがはまるときとはまらないときとで、何がちがうのかいまだにわからなくて、それ……」 勇利はスケートの話をし続けた。ヴィクトルは星空を見上げながら耳を傾けていた。そうか、勇利。そんなことを気にしてたのか。大丈夫だよ。ちゃんと聞くから。俺も考えるから。……ただし、練習のときにね。 星が綺麗だと思った。ちょうど何かを望んだときの勇利の瞳に似ている。勇利の黒い大きな瞳は、神秘的で、魅惑的で、ヴィクトルを惹きつけてやまないのである。 「勇利」 「だからもうちょっとジャンプの練習時間を……なに?」 「また食事に行こうね」 ヴィクトルはほほえんで言った。 「う、うん」 勇利は不思議そうに、あるいは戸惑ったようにうなずいた。 「今度はふたりきりで」 「え?」 「俺と勇利だけで」 「…………」 勇利が困った顔をした。ヴィクトルはまた微笑した。 「言っておくけど、今日は楽しかったよ。いろいろ勇利のことを知ることができた。勇利はミナコのところでもいいかと訊いてくれたし、俺も了承した。楽しめると思ったからだ。またこうして三人で会いたい。俺自身、望んでいる。でもそれとは別に、勇利はなぜ俺が勇利を食事に誘ったか、わかってる?」 「…………」 「勇利のことが知りたいからだよ」 ヴィクトルはにっこりした。 「ミナコから聞くのもいい。ユーコやタケシもいろいろなことを教えてくれる。勇利の家族だって。でも俺は、勇利の口から直接語られる勇利の物語を知りたいんだ」 「…………」 勇利はうつむき、困ったように眉を下げた。 「勇利」 ヴィクトルは勇利の隣に並んだ。 「どうしてスケートの話しかしないんだ?」 「…………」 「俺もスケートは大好きだよ。楽しい。ずっとだって語っていられる。でも勇利とは、別の話もしたいんだ」 「…………」 「俺とはスケートの話以外したくない? コーチとはそういうことしか話しあいたくない?」 「……そんなことないよ」 勇利はぽつんとつぶやくように言った。 「ミナコといるときは、ごく普通の会話もしてたよね。普段、家でもそうだ。でも俺とふたりきりになると、勇利はスケートのことしか口にしない。俺は怒ってるんじゃない。ただ不思議なんだ。どうして? 俺の顔を見ると、スケートのことが思い浮かぶのかな?」 ヴィクトルがおどけて言うと、勇利はしばらく黙りこみ、ちいさく、「ごめん……」と謝った。 「怒ってるんじゃないと言っただろう? いいんだよ。俺だって、無理やり勇利をしゃべらせたいわけじゃない。でも、俺としては、勇利とはいろんな話をしたいなあと思うんだ。いやならこころの中は話さなくてもいいよ。もっとくだらない、どうでもいいような、必要じゃないようなことも言いあえたらなって考えてるんだよ。そういうの、困るかい? 迷惑だったら言ってくれ」 「……迷惑なんかじゃない」 勇利はうつむいたままぼそぼそと言った。 「ただ……」 「ただ?」 勇利はようやく顔を上げた。彼はせつなそうに、胸に手を当ててヴィクトルをみつめた。ヴィクトルはどきっとした。なんて目をするのだ……。 「ヴィクトルとふたりだと、何を話したらいいのかわからないんだ……」 「え?」 「どうしたらいいかわからないんだ。ぼく、いつも困って……だから……」 「…………」 「……スケートの話ならおかしくないから」 勇利はあえぐようにかすかに息をつき、目を伏せた。 「それなら言うことも思い浮かぶし。でも……それ以外となると……ぼく……何を言えばいいのか……」 ヴィクトルはさらに胸がどきどきした。うれしいのか興奮しているのかわからない。 「勇利、それは、俺が苦手だからとかそういうこと?」 「そうじゃなくて……」 勇利の声がどんどんちいさくなる。 「ただ……ぼくは……ヴィクトルといると……なんか……なんていうか……」 勇利はささやいた。 「……困るんだよ……」 ヴィクトルには勇利の言っていることがよくわからなかった。けれど、勇利がそんなふうに感じるのは、悪い感情があるからではなく、かえって正反対の、もっとよい何かがあるからだということはわかった。 「そうか。俺とふたりだと、何を言えばいいかわからないか」 ヴィクトルはうきうきしながらうなずいた。 「なんでもいいんだよ」 「なんでもいいって言われても……」 「勇利の思ってること、思ってないこと。腹が立ったこと、目に映った景色。何かをしていて、あるいは何かを眺めていて思い出したこと。なんでもいい。たとえばいまは何を考えてる?」 「何って……、なんでぼくはヴィクトルとこんなところでこんな会話をしてるんだろうって……困ったなって……早く家に帰りたいし、ヴィクトルに黙ってもらいたいって……」 ヴィクトルは噴き出した。「貴方といると何を話したらいいのかわからない」とかわいいことを言っているのに、「黙ってもらいたい」なんていうことも思っているのだ。しかし、勇利の中ではきちんとつながっているのだろう。勇利って本当に愉快な子だ。 「そういうことだよ」 ヴィクトルはそっと勇利の手を取った。勇利がびくっとふるえた。 「そういうこと、全部話してくれ」 ヴィクトルは勇利の目をのぞきこんだ。 「海辺で、勇利は大切な話をしてくれたね。あんなふうに重要なことばかりじゃなくていい。どうでもいいことも教えてくれ。俺は知りたいんだ」 「どうでもいいこと……」 「勇利にとってはどうでもよくても、俺にはちがうんだ。俺にとって、勇利のことでどうでもいいことなんてひとつもないからね」 「そうなの?」 「そうだよ。だから」 ヴィクトルははずんだ口ぶりで言った。 「次はふたりきりで食事に行って、たわいない話をたくさんしようね」 勇利がヴィクトルをじっと見た。ヴィクトルは優しく見返した。 「俺にしか聞かせない話を聞かせてくれ」 「ヴィクトルにしか聞かせない話……」 「できるだろ?」 ヴィクトルは得意げにおとがいを上げた。 「俺は勇利が大好きな相手だし、コーチだし、ヴィクトル・ニキフォロフだよ」 勇利は目をまるくした。彼は花がほころぶように笑い出し、片手を口元に当てて「そうだね」とうなずいた。勇利はかわいい顔で笑うのだ。 「��うだね、ヴィクトル……」 「そうとも」 ふたりはつないだ手をぶらぶらと揺らした。そのまま家まで、手をゆるくつなぎあったまま帰った。 勇利が隣の部屋で何か話していた。日本語なのでなんと言っているのかはわからない。なんだか困った様子で、電話相手に一生懸命に断っている、といった感じだった。ヴィクトルは勇利が電話を切ると、すぐに彼の部屋へ行った。 「どうしたんだい? 何の電話? 深刻そうだったけど……」 勇利はほほえんだ。 「深刻というわけじゃないよ。ちょっとどう言おうか迷っただけ。地元の知り合いなんだ。誘われてて……」 「何に? 遊ぼうって? もうすぐシーズンが始まるけど、息抜きは必要だよ。行ってくればいいのに」 「普通の遊びじゃないんだよ。なんていうか……」 合コン、と勇利はつぶやいた。 「ゴウコン?」 ヴィクトルは首をかしげた。 「それ、なに? 日本語かい?」 「そう……、英語で言えばシングルパーティとかグループのブラインドデートとか、そんな感じだね……この表現でわかるかな。ロシア語ではなんていうんだろう」 意味はわかった。ヴィクトルはちょっと驚き、勇利のことをみつめた。 「つまり……勇利に女の子を紹介するということ?」 「そんな畏まったものじゃないよ。男と女とでだいたい人数を合わせて食事して、気に入った相手とは連絡先を交換するっていう……」 「勇利、いままで行ったことあるのか?」 ヴィクトルは思わず真剣に尋ねてしまった。なぜそんなふうに発言してしまったのかよくわからない。勇利は恋愛経験はないという態度でいたから意外だったのだろうか。しかし、そういうことが過去にあったのならよいことではないか。なにごとも体験してみなければ……。 「ないよ」 勇利は苦笑を浮かべた。 「ぼくはずっとスケートひとすじだよ。デトロイトでも遊びになんて行かなかったし……」 「そうか」 ヴィクトルは息をついた。それから心配になった。 「……今回は行くのかい?」 勇利はヴィクトルを見上げた。 「なんで?」 「え?」 「なんでそんな心配そうな顔してるの?」 「え」 ヴィクトルはびっくりした。なぜか勇利が怒っているようだ。彼はヴィクトルをにらんでいる。 「行ったらぼくが失敗すると思ってる?」 「いや、そういう意味じゃ……」 ヴィクトルはうろたえた。まったく頭になかったことだった。 「そりゃぼくは経験もないし、ぜんぜんもてないし、ヴィクトルみたいな完璧なひととはちがうけど!」 勇利はベッドから立ち上がった。 「そんな、いかにもおまえじゃ無理みたいな顔しなくてもいいじゃん!」 「ちがう勇利、そういうことじゃない。ただ、俺は──」 ただ、なんだろう? ヴィクトルは言うべき言葉がみつからず、困惑した。するとその態度を悪く取った勇利が、「ほら」とまた腹を立てた。 「悪かったね、ヴィクトルみたいに洗練されてなくて!」 「そんなこと言ってないじゃないか。勇利はすてきだよ。誰だって知ってる──」 「いいよ、とってつけたように言わなくたって」 勇利は携帯電話を取り上げた。 「どうするんだ?」 「行くから」 「え?」 「断ったけどやっぱり行く」 「ゴウコンに!?」 「そうだよ。悪い!?」 勇利は電話を耳に当てながらヴィクトルをまたにらんだ。 「世界一もてる男からしたら笑っちゃうかもしれないけど、ぼくだってこれくらいできるんだから!」 何をまちがったのだろう……。ヴィクトルはベッドに横になり、マッカチンを抱きしめて溜息をついた。あれから勇利はつんとしているし、食事のときもあまり口を利いてくれないしで、ヴィクトルはずっとそわ��わしていた。そんなふうに落ち着かないまま迎えた今日が例の「ゴウコン」の日で、勇利は夜になるとさっさと出掛けていってしまった。 ヴィクトルは部屋を出る勇利の姿を見ていなかった。どんなかっこうで行ったのだろう。いつもの地味な服装だろうか。それともいかにもきちんとした身なりで出掛けたのか。勇利はちゃんとしていると、凛とした、かなりすてきな青年になるのだ。ヴィクトルはよく知っている。それに、笑うとかわいらしく眉が下がり、とても愛らしい。勇利は勇利が思っているような「もてない男」ではない。ヴィクトルの見たところ、「本気になればすごい」という若者だ。おまけにスケートが抜群にじょうずなのだから、それをよく理解している地元の女の子なら、是が非でも交際したい相手だろう。 「勇利……」 ヴィクトルは、いいことじゃないか、と思おうとした。人生経験は豊かなほうがよい。何も知らないというのなら、そういう機会があれば接してみるに越したことはない。どんなことだって無駄にはならないのだ。 でも……。 「……マッカチン。俺は何を気にしてるんだろうね?」 勇利が大事だ。かわいい生徒だと思っている。だから心配なのだろうか。悪い女の子に騙されないか。勇利は素直で純粋だから、女性の思惑までは読めないだろう。それで……。 「でも勇利のことだから、女の子を誘ったりはできないかもしれないね」 ヴィクトルは明るくマッカチンに話しかけた。しかしすぐに、女の子のほうで勇利と近づきになろうとするだろう、と気がついた。 「……そうだな」 勇利は可憐でうつくしく、澄んだ瞳の持ち主だ。ヴィクトルに向ける愛嬌のある笑顔は本当にみずみずしいのだ。誰だって彼のとりこになるだろう。 「……やっぱり悪い女の子に騙されるかもしれない」 ヴィクトルはふと起き上がった。 「心配だ。コーチとして心配だ。スケートに影響が出るかもしれない。そうじゃなかったとしても、俺は勇利を大切に思っているんだ。様子を見に行く必要がある。何もなければそれでいいんだ。そうだろ? それに、勇利は──」 ヴィクトルは上着を取って腕を通した。 「酔っ払うと大変なことになるじゃないか!」 勇利はきちんとした子で、行き先と、一緒に行く相手を母親に伝えていた。ヴィクトルは店用の車を借りて、勇利がいるはずの居酒屋に向かった。店に入り、聞いてきた名前を案内係に言うと、彼は笑顔でうなずいてその部屋に案内してくれた。 「こちらです」 ヴィクトルはためらいなく扉を開けた。十畳ほどの畳の部屋に、男女が五人ずつ並んで座っていた。全員が顔を上げ、ヴィクトルのことを見て目をまるくした。 「あー、びくとる!」 いちばんに勇利が声を上げた。 「みんな、見て。彼がびくとる。びくとるだよ!」 本物だ、とか、すごい、とかいう声が聞こえた。そのあたりはかろうじて理解できたけれど、続けて笑いながら話す勇利の言葉は、すべて日本語なので、何を言っているのかよくわからなかった。 「びくとる、来て!」 勇利が両手を差し伸べた。ヴィクトルは、呼ばれているのはなんとなくわかったので勇利に寄っていった。ハイ、とみんなに笑顔で挨拶したら、全員好奇心いっぱいの好意的な目でヴィクトルを見、挨拶を返した。 「びくとる」 ヴィクトルが膝をつくと、勇利はヴィクトルに抱きつき、頬をすり寄せた。ヴィクトルはびっくりした。こんなこと、普段の勇利はまずしない。 勇利は熱っぽく何かを語り続けた。さっぱりわからない。普段の日本語ともちがう気が��る。ヴィクトルはふと、バンケットで「びーまいこーち」と言った勇利のことを思い出した。いまはそんな雰囲気だし、それに、そう口にする直前のせりふになんとなく抑揚が似ていた。 「勇利、なに言ってる? 英語で話して」 ヴィクトルは笑いながら要求した。しかし勇利は聞かなかった。ずっと彼は舌足らずに、甘えるように何か話している。困った。……かわいい。びくとる、という言葉だけは聞き取れた。 「どれだけ飲んだんだか……」 「あの、すみません」 ひとりの若者にたどたどしい英語で話しかけられた。 「勝生はそんなに飲んでないんです。ちょっとアルコールが入ってるやつを二杯くらい。でもやけに酔っちゃって。ずっとあなたのことばっかりしゃべってて、それで……」 ヴィクトルは驚いた。それでは「ゴウコン」にならないのではないだろうか。 「あなたに怒ってたみたいだけど、途中から、子どもだとしか思われてない、みたいに拗ね始めて……いまに至ります」 怒る。子どもだと思われている。拗ねる。ヴィクトルは笑ってしまった。なんだそれは……。 「勇利……」 胸があたたかくなった。勇利はヴィクトルにしがみつき、いい気持ちそうにまだ話している。ヴィクトルをじっとみつめる目はきらきらと輝いて、聞いて聞いて、ぼくヴィクトルのことが大好きなんだよーと言っているようだった。 「迷惑をかけたね、ごめんね」 ヴィクトルは一同を見渡して謝った。みんなぶるぶるとかぶりを振った。 「連れて帰るよ。せっかくの会なのに申し訳ない」 「いえ、これはこれでおもしろかったですから。……彼、長々と、あなたがどれだけすてきかっていう話をしてて」 さっきの若者が楽しそうに笑った。 「昔からヴィクトル・ニキフォロフのこと大好きだったけど、いまも本当に愛してるんだなって感じです」 車まで連れていくあいだも、勇利はヴィクトルの腕をぎゅうっと抱きしめるようにし、機嫌よくいろいろなことをのべつまくなしにしゃべり続けた。ヴィクトルは彼の手をしっかりと握って車まで案内した。しかし、助手席に乗せると急に勇利は静かになり、放心したような顔になった。家に着くころには寝ているだろうと思ったのだが、意外なことにぱっちりと目を開けていた。ヴィクトルは勇利を部屋��で送っていった。 「さあ、着替えて。もう寝なきゃ。水を飲む?」 「いらない」 さっきまでの���気さはすでにうかがえない。だが、ここ数日のような不機嫌さはないようだ。 「迎えに来てくれて、ありがとう」 勇利はちゃんと英語で言った。 「迷惑かけて、ごめんなさい」 「迷惑なんかじゃないよ」 ヴィクトルはほほえんだ。 「でも、ひとつおねがいがあるんだけど、いいかな?」 「なに……?」 ヴィクトルは、すぐ前に立っている勇利の目をじっとみつめた。酔っているせいかすこしうるんで、可憐な様子だった。勇利はいつもの野暮ったいかっこうをしていた。ヴィクトルは世界一かわいいと思った。 「もう『ゴウコン』には行かないでくれ」 「なんで? ぼくが子どもだから? 似合わないから?」 「妬けるから」 ヴィクトルは笑いながら率直に打ち明けた。勇利が瞬いた。 「……どういうこと?」 「妬ける」 ヴィクトルはくり返した。 「勇利がそういうところへ行くと、胸が苦しい」 「……どういう意味?」 「約束して」 ヴィクトルは勇利の手を握った。勇利はどぎまぎしながら頬を赤くし、こくっと子どものようにうなずいた。ヴィクトルは「いいね!」と喜んだ。 「さあもうやすむんだ。明日の朝の練習はなしにしよう。ゆっくり寝て」 「うん……」 「おやすみ、勇利」 ヴィクトルは勇利の額にかるくくちびるを押し当て、明かりを消した。 翌朝、���面所へ行くと、寝惚けまなこで歯をみがいている勇利がいた。ヴィクトルを見た彼は頬を赤くしておはようとつぶやいた。 「昨日は、本当にごめん……。来てくれてありがとう」 「勇利」 ヴィクトルは勇利の耳元にささやいた。 「ゆうべ俺が言ったこと、おぼえてる?」 勇利はさらに赤くなった。彼は目をそらし、歯ブラシを動かしながら、口元を真っ白にしてうなずいた。 「それならいいんだ。忘れないで」 ヴィクトルは機嫌よく洗面所を出た。 中国大会のバンケットで、ヴィクトルはこのうえなく陽気に酔っていた。こんなにはしゃいだのは──勇利が突然目の前に現れた、あのソチのバンケットが最初で、これが二度目だ。 「ヴィクトル、飲み過ぎ……」 赤い顔をしてふらつくヴィクトルのあとを勇利が追いまわし、すれちがう人にヴィクトルが勇利のことを自慢するたび、「すみません」と謝った。 「そんなに飲んでないさ」 ヴィクトルは明るく笑いながら言った。 「でも酔っ払いの態度じゃないか」 「気持ちが高揚してるからだよ。俺はウォッカを何杯飲んでもカードで負けたことがないんだ」 「なにそれ。本当? それとも冗談? ぼくをからかってるの?」 ヴィクトルは、久しぶりに顔を合わせたロシアスケート連盟の役員にいろいろつまらないことを言われた。しかしそんなことは意に介さず、「俺の勇利、見てくれたかい? 最高だろう? 好きになっちゃだめだよ。俺のだから」と自慢した。ロシア語だったので勇利にはわからなかっただろうが、もし英語だったら彼に叱られていたことだろう。 「ヴィクトル、大丈夫? 何も言われなかった?」 勇利はあとでヴィクトルを心配した。 「何が?」 「さっきの人たち、スケ連の人でしょ? ロシアの」 「なんでわかった?」 「この中で顔がいちばんこわかった」 「おもしろい見分け方だね」 ヴィクトルは、そんなに俺はにらまれていたのか、と可笑しかったけれど、すぐに別の可能性に思い当たって笑いを消した。 「勇利、いやな目で見られた?」 「え? ううん、大丈夫だよ。でもヴィクトルのことはすっごくにらんでたでしょ」 「なんだ」 やはり最初に考えた通りのことだったらしい。ヴィクトルはほっとした。べつに彼らににらまれるくらいどうということもない。だが、ヴィクトルはふと思い立ってしょんぼりした表情をつくった。 「うん、にらまれてた……勇利、つらかったよ」 「え?」 「彼らはいつも俺のやることに文句をつけるんだ……」 「ヴィクトルが好き勝手してるからじゃん」 「でも意地が悪いんだよ……顔を合わせれば嫌みばっかり……俺は傷心なんだ……」 ヴィクトルは言いながら勇利にもたれかかった。勇利はしばらく黙っていたが、ちょっと笑い、「それはかわいそうだね」と優しく言った。ヴィクトルはすかさず要求した。 「なぐさめてくれ」 「どうやって?」 「優しい勇利なら、大変だったね、って俺にキスしてくれるだろ?」 「ヴィクトルさ、なんでもかんでもキスで解決しようとするの、やめたほうがいいんじゃないかな……」 「誤解だ!」 あきれた目で勇利にみつめられ、ヴィクトルは地団駄を踏みたい気持ちだった。確かに「キスでもすればいいのかい」はまずかった。いかにも悪い手段だ。言い方もなげやりだったし、「とりあえず」というおおざっぱさがうかがえる。しかしいまのはいいではないか。愛があればつらいことも我慢できるということだ。勇利にはその微妙なちがいがわからないらしい。 「ちがうんだ勇利、これは……」 「キスはだめだけど」 勇利は笑いながら言った。 「なぐさめることはできるよ。部屋へ戻ろうか」 「本当に?」 ヴィクトルは顔を輝かせた。 「いいのかい?」 「いいよ」 「楽しみだな。勇利、初めてだろう? 優しくするからね!」 「……ヴィクトル。何か誤解してない?」 「何が?」 勇利はヴィクトルを自分の部屋へ呼び、トランクの中からプレイングカードを取り出した。 「なんでそんなものがある?」 「デトロイトでの忘れ物。ピチットくんが持ってきてくれたんだ」 勇利はヴィクトルとベッドに上がると、手早くカードを切り始めた。 「手際がいいね。オールドメイドでもする?」 「ぼく七並べ鬼強いよ」 「やり方を知らない」 「ほんと?」 勇利は笑いながら、重ねたカードを裏返し、すっと一枚のカードをヴィクトルに見せた。 「おぼえて」 スペードのクイーンだった。 「オーケィ」 勇利がカード束の上にそれを戻した。 「これからすごい手品を披露するよ。ヴィクトル、ぼくのこと好きになっちゃうかも」 「勇利、なんで手品なんかできる?」 「デトロイト時代、隣に住んでた学生が教えてくれたんだ。いい?」 勇利はいちばん上のカードを取り、それを束の真ん中あたりに入れた。 「いまからおまじないをかけます」 「俺に?」 「カードにだよ」 勇利はベッドの上にカードをまとめて置き、それにひとさし指を突きつけた。 「ヴィクトルはぼくのことを好きになる!」 ヴィクトルは笑った。 「めくってみて」 ヴィクトルはいちばん上をめくった。目をみはった。スペードのクイーンだった。 「どう?」 勇利が得意げに笑った。 「好きになった?」 「勇利、すごい!」 勇利は明るい目をした。 「どうやった? どうやってあのカードにした?」 「すごく簡単な種だよ。でも教えない」 「ほかにもできるかい?」 「できるよ」 「やって! やってくれ!」 「じゃあね……」 適当にカードで遊んでいた勇利は、それを敷布の上に扇状にひろげてじっとヴィクトルを見た。 「ヴィクトルはロシアの英雄。ぼくは日本の……?」 ヴィクトルはすこし考えた。 「……かわいこちゃん?」 「なんでそうなるんだよ」 「あ、わかった。貴公子! 貴公子!」 「ぜんぜんちがいます。諸岡アナがよく言ってるでしょ」 「ああ、エースだ。日本のエース」 「そう」 勇利がカードに視線を落とした。ヴィクトルも見た。半円に近いかたちでひろがっているカードは、スートと数字がわかる状態だ。勇利はそれをまとめ直して手に持った。 「じゃあ、とりあえず切っておこうか」 彼はカードを切り交ぜながら、ヴィクトルの目をまじめにみつめた。ヴィクトルはわくわくしていた。勇利が上から一枚ずつカードを取り、ベッドの上に裏返しに重ね始めた。 「好きなところでストップと言って」 「オーケィ」 ヴィクトルはしばらく待ち、適当なところで「ストップ」と言った。勇利は手を止め、重ねたカードだけを取り上げた。残りは脇へ置いておく。 「ヴィクトルが選んでくれたカードを使います」 「うれしいな」 勇利が順に四枚並べた。裏向きだ。それ以上は横には出さず、五枚目からはまた同じ順序で上に重ねていった。そしてすべてのカードが場にそろった。 「おまじないをかけます」 「また?」 「ヴィクトルはぼくのことを好きになる!」 勇利がカードを指さした。ヴィクトルは笑いをこらえた。 「じゃ、いくよ」 「うん」 何が起こるのだろう? 勇利はいちばん左のカードを表に返した。ハートのエースだった。彼はその次のカードもひっくり返した。ダイヤのエース。 「えっ」 その次はクラブのエース。最後はスペードのエースだった。すべてエースだ。 「いかがですか?」 勇利は笑ってヴィクトルを見た。ヴィクトルはカードを手に取った。ごく普通のカードだ。ほかのものも調べたけれど、エースではない。 「すごいぞ勇利!」 「好きになった?」 「すごい!」 「どう?」 勇利は四枚のエースを手で示した。 「そのプレイングカードが欲しい」 「カード自体は普通のなんだよ。日本のエースは欲しい?」 「えっ?」 「じゃあ最後」 勇利は笑いながらカードをまとめ、その中から三枚を選び出した。ハートのエース、ハートの2、ハートの3だった。 「ハートだね」 「ハートだよ」 勇利は三枚を裏返した。 「これはハートの3だったね」 「うん」 「じゃあ三枚、上に重ねちゃおうか」 勇利は手持ちの札から三枚のカードを取り、3の上に置いた。 「置いたね」 「そうです。で、これを上に重ねます」 合計四枚のカードが勇利の手持ちのいちばん上にのった。 「で、これを切ります」 勇利が一度手持ちの札を切る。 「どこに行ったかもうわからないよ」 「わからないね。じゃあ次。これは2だったね」 「うん、2だ」 「じゃあ、2なので二枚上に重ねます」 勇利がカードをまた重ねた。ヴィクトルは慎重に観察していた。その目は青く鋭く輝いている。 「で、これもまた戻します」 手持ちの束に三枚が戻る。勇利は再び、一度カードを切った。 「最後。エースだね。1だ」 「そうだ、1だ」 「じゃあ1なので一枚だけ重ねます」 カードが二枚になり、それも勇利は手に戻すと一度カードを切った。 「ハートはどこへ行った?」 「中のほうだよ。もうばらばらになってる」 「そうだよね。じゃあおまじないをかけるね」 勇利は一度束を置き、またカードに指を突きつけた。 「ヴィクトルはぼくを好きになる!」 「あのね」 ヴィクトルは可笑しかった。 「その結果……?」 勇利が上から一枚ずつカードを取り、三枚並べた。ヴィクトルはきょとんとした。ハートのエース、ハートの2、ハートの3だった。 「なんで!?」 「ぼくのハートは貴方のもの」 勇利は言って三枚のハートをひらひらと動かした。 「ぼくのほうが好きになっちゃったかも」 「見せて!」 ヴィクトルが手を伸べた。勇利はカードを遠ざけて渡さないようにした。ヴィクトルは身を乗り出した。すると勇利がふいに身体を寄せてきて、ヴィクトルの頬にかるくくちびるを当てた。ちゅっと音が鳴った。 「…………」 ヴィクトルは勇利をじっと見た。勇利が笑った。 「さあ、元気出た? 一応おまけでキスもしておいたよ。なぐさめになった?」 ヴィクトルは黙って勇利を抱きしめ、ベッドに押し倒した。勇利が「あ」と声を上げ、彼の手からはらりとハートのカードが散った。ヴィクトルはくすくす笑った。 「ねえ勇利」 「なに?」 「付き合っちゃおうか」 「付き合うって? 交際?」 「そうだよ」 勇利も笑った。 「もしぼくとヴィクトルが付き合ったら……」 彼は首をすこし傾け、ヴィクトルのことをなごやかな目つきでみつめた。 「何かあって泣いたら、ぼくはそのたびに『キスでもすればいいのか』って言われるの?」 「もう言わない。言わないから」 ヴィクトルは可笑しくてさらに笑った。 「ヴィクトルは泣きわめくぼくに、ちがうよって怒鳴られるわけだね」 「本当にもう言わないから。反省してる」 「ふふふ……」 ふたりはしばらく黙っていた。やがて勇利がぽつんと言った。 「ああ、手品ちゃんとおぼえてて、よかったあ。じつは自信なかったんだ」 ふたりは起き上がり、「疲れたね」「明日寝坊しそう」と言いあった。ヴィクトルは勇利をかるく抱擁して、「おやすみ」とささやくと自分の部屋へ戻った。 信号待ちでちらと横目でうかがったら、助手席の勇利は眠っていた。彼はヴィクトルのほうへ顔を向け、行儀よく膝をそろえて、くちびるをわずかにひらいていた。眼鏡のつるが座席に押されてゆがみそうだったので、ヴィクトルは眼鏡を外してやった。勇利の手はヴィクトルのほうへ伸び、コートの端っこをちょんとつまんでいた。いつの間にこんなことをしたのだろう? 気がつかなかった。ヴィクトルはほほえみ、勇利の頬を指の背で撫でた。勇利は目ざめない。眠りは深いようだ。飛��機の中で眠れなかったのだろうか。 ロシア大会ではなればなれになっているあいだ、ヴィクトルは、感じたことのない痛みを経験した。勇利と離れることがこれほど苦しいとは想像もしていなかった。勇利はかわいく、大切で、ヴィクトルにとってすでにいちばんの存在になっていたが、これほどヴィクトルに苦痛を感じさせる者なのだという自覚はなかった。ヴィク���ルはずっと勇利と愉快に楽しく過ごし、笑っていられるのだと思っていた。だが、そうではないのだ。勇利はヴィクトルに、すべての感情を与える存在なのだと、ヴィクトルはようやく気がついた。 かわいそうに。ひとりでこんなにがんばって。 ヴィクトルは勇利の疲れた顔をみつめ、胸を痛めた。もうひとりにはしないと思った。何があっても……。 家に戻るまでのあいだ、勇利はずっと眠っていた。ヴィクトルに会えたことで安心したのかもしれない。ロシアのホテルではどうだったのだろうとヴィクトルは心配した。しかしもうそれはいい。勇利はいまここにおり、ヴィクトルは彼のためになんでもできるのだ。どんなことでも……。 家の前庭に車を入れても勇利は目ざめなかった。ヴィクトルは優しくコートから勇利の手を離させると、あたたかくその手を握り、彼の額と頬に接吻した。 「すこしだけ待っていてくれ」 勇利の荷物を部屋へ運びこんでいたら、彼の母親が、「勇利、帰ってきたと?」と尋ねた。ずいぶん遅い時刻だが、起きて待っていたらしい。 「勇利、ネテル」 ヴィクトルが言うと彼女はほほえみ、「ヴィっちゃん、あの子んこと、よろしくね」と頼んだ。ヴィクトルは真剣にうなずいた。急いで車に戻り、勇利を抱き上げて助手席から下ろした。そのまま、家の中へ連れていく。 「んー……」 勇利がヴィクトルのほうへ頬を寄せ、また服をつかんだ。ヴィクトルは勇利を起こさぬよう自室のベッドへ運び、そうっと横たえた。マスクを外してコートを脱がせる。そうして甲斐甲斐しく世話を焼いていると、マッカチンが寄ってきて勇利に鼻先をくっつけた。 「このまま寝かせてあげようね」 マッカチンが鼻を鳴らした。 「今日は三人で一緒に寝よう……」 ヴィクトルが寝る支度を済ませて横になると、勇利がもぞもぞと寝返りを打った。彼がすがるように抱きついてきたので、ヴィクトルは愛情をこめて抱擁した。マッカチンが勇利の背中に寄り添う。 「勇利、大丈夫だよ。ずっといるからぐっすりやすんで」 ヴィクトルは勇利の髪にくちづけ、指でそっと梳いてやった。勇利が微笑を浮かべ、口の端を引きこむような寝顔になった。安心しきったその表情にヴィクトルは息をついた。 ヴィクトルは眠らなかった。苦しいほどいとおしい勇利の寝顔を眺め、じっとしていた。いくら見ていても飽きなかった。勇利がここにいる。すこし前までは、ふれることもできなかった勇利が。 勇利のあどけない目元、子どもっぽい口つき、かわいらしい眉毛、全体的に整っているおとなしやかな顔を見ているうち、夜が明けてきた。ヴィクトルはまだほんの三十分ほどしか経っていないと思っていたので驚いた。もう朝なのか。 「んん……」 勇利が口を動かして何か言い、ふと目を開けた。彼は幾度か瞬いて自分を抱きしめているヴィクトルに気がつくと、「あれ……?」とつぶやいた。 「帰ってきたんだよ、勇利」 「ああ……」 勇利は納得したようにうなずいた。それから変な顔をして自分の身体を見、すぐにヴィクトルに視線を戻した。 「ぼく服着てないみたいなんだけど……」 「寝るときは着ないだろう?」 「��れヴィクトルだけ」 勇利が笑った。彼は「まあいいけど」と言った。 「おはよう」 「おはよう」 「朝かあ……」 「あとで一緒に温泉に入ろう」 「そうだね……」 勇利はまぶたを閉じてヴィクトルの胸に顔を寄せた。 「……ずっと一緒にいてくれたの?」 「一緒にいたかったから。よかった?」 「うん。大正解」 勇利はくすっと笑った。 「自分の部屋でひとりで目ざめてたら……」 「かなしかった?」 「なんで!? ってヴィクトルを叩き起こしてたかも」 ふたりは目を合わせて笑いあった。勇利は物穏やかに言った。 「……帰ってきたんだね」 「そうだよ」 「ヴィクトルのところに……」 「……そうだよ」 「…………」 勇利がゆっくりと両手を伸ばし、ヴィクトルの背中にそっと添わせた。彼はあえかな息をつき、「ヴィクトルのハグだ……」とつぶやいた。ヴィクトルはせつなくなり、勇利を強くかき抱いた。 「苦しい、ヴィクトル」 勇利が笑う。 「我慢して」 「もっと苦しくてもいいかも」 「…………」 「何か言ってよ」 「言葉が出てこない」 こんなことは初めてだった。ただヴィクトルは、ずっと勇利を抱きしめていたかった。この瞬間、望みはそれだけだった。ヴィクトルの希望をかなえてくれるのはこの世界で勇利しかいなかった。 「勇利……」 何か言おうとしたけれど、やはりだめだ。ヴィクトルは、気持ちが言葉を凌駕することがあると、このとき初めて知った。 勇利が指輪をくれたことは脅威的で、すばらしく、なんとも胸のときめく出来事だった。勇利と親密になってから、彼は幾度となくヴィクトルを驚かせてきた。コーチになってと言い、カツ丼を一緒に食べたいと言い、自分はカツ丼になると言い、ヴィクトルの言いつけを破り、はなれずにそばにいてと泣き、四回転フリップを跳んだ。今日それに、指輪をくれた、という項目が加わった。勇利はどこまでヴィクトルを驚かせれば気が済むのだろう? ヴィクトルは勇利と出会ってからやられっぱなしで、それがとても気持ちよかった。 この指輪に、みんなが冷やかすような意味はきっとないのだろう。けれど「おまじない」や「お礼」でそろいの指輪を贈る者なんていない。勇利は本当に突拍子もない、とても……すてきな子だ。指輪をもらってこんなにうれしくなるなんて思ってもみなかった。彼のことがいとおしい。彼のこと以外考えられない。結婚指輪だとか婚約指輪だとかそういう指輪ではないとか、そんなことはどうでもよかった。勇利とのあいだには愛があり、きずながある。それがヴィクトルには大切だった。 みんなとの食事を終えて部屋へ戻ったふたりは、順番に入浴した。ヴィクトルがバスローブ姿で風呂から出ると、勇利は窓のほうを向いて、華やかな夜景を眺めていた。このうつくしい景色を勇利とふたりで見られてよかったとヴィクトルは思った。 「勇利」 ヴィクトルは背後から勇利を抱いた。勇利は身体にまわったヴィクトルの手にそっとふれ、ヴィクトルにもたれかかった。 「そろそろやすまないと」 「うん、わかってるよ……」 ヴィクトルは指先で勇利の指輪をなぞった。なにげなくしたしぐさだったけれど、自分でなんともいえずぞくぞくした。こころよい喜びで気持ちがしびれ、ヴィクトルはこのうえもなく勇利に優しくほほえみかけた。 「緊張してる?」 「してる。今夜は眠れないかも」 「俺が眠れるようにしてあげよう」 ふたりはそれぞれベッドに入った。勇利が手を差し伸べ、「ヴィクトル」とすがるように呼んだ。 「右手を……」 彼がなぜだかさびしそうな顔をしているので、ヴィクトルは驚いて右手を伸ばし、彼の手を握った。 「大丈夫だよ」 「うん……」 勇利はせつない目でヴィクトルをじっと見ていた。まるでこれでお��れだとでもいうような一生懸命さにヴィクトルは戸惑い、つないだ手の指輪と指輪をかすかにふれあわせて、「大丈夫」ともう一度ささやいた。 「勇利が勝つと信じているよ」 「……うん。ありがとう」 勇利が泣き出しそうな顔で笑った。そのおさなげを失わない純粋な笑みに、ヴィクトルの胸はひどく痛んだ。今日はこのうえなく楽しいデートをしたのだ。なのにどうしていま、こんなふうに苦しくなるのだろう。明日のことを考えて、お互い感傷的になっているのかもしれない。自分がこんなことではいけない。勇利の支えになり、勇利のためになんでもするのだ。 「目を閉じて。明日、自分がすてきなプログラムを演じているところを想像してみるんだ。くり返しね」 「ヴィクトル、何か話して」 「どんなこと?」 「なんでもいい。いいから……」 ヴィクトルは話し始めた。自分がスケートを始めたころのこと、ヤコフとどんな話をしたか、失敗したことも成功したことも。途中から話の方向を見失い、ロシアのおとぎ話に変わった。しかし勇利は文句も言わず聞き入っていた。気がつくと、彼は深く眠りこんでいた。 「勇利……」 右手と右手はまだつながっていた。ヴィクトルは左手で勇利の髪を撫で、これほど緊張したことはないと思った。自分の試合では、前夜に眠れないなんて、そんなこと、いままで一度もなかった。 浅い眠りと目ざめをくり返し、やがて夜が明けた。勇利の前途を祝福するかのようなすがすがしくまぶしいひかりの中、ヴィクトルは起き上がり、ひと晩じゅうつないでいた勇利の手を静かに持ち上げた。彼の指輪にうやうやしく接吻し、手を離すと、着替えを終えてひとり街へ出た。 通りから、優しく語りかけてくるような、なつかしい感じのする海を眺めた。右手を上げると、朝日に勇利がくれた指輪がおごそかにきらめいた。 自分の人生は変わったとヴィクトルは思った。楽しくスケートをし、絶頂だという気持ちですべり続けていたあのころに考えていたのとはずいぶんちがう、想像もしていなかったようななりゆきだけれど、ヴィクトルはいまの日々がいとおしくて仕方なかった。こんな幸福な毎日があるのだと彼は知った。教えてくれたのは勇利だった。 これからさき、どうなるかはわからない。自分が王座に君臨し続けるのだと得意になっていたあのころにいまのこの気持ちが予測できなかったように、こののち自分がどんなふうに変わってゆくのか、ヴィクトルには想像できなかった。しかしどうなるにせよ、何を選択するにせよ、かたわらには必ず勇利がおり、彼とともに歩むことは変わらないのだとヴィクトルは信じた。 そのねがいと祈り、そして約束がこの指輪にはこめられている。 勇利が入浴しているあいだに、改めてメダルを観察した。銀色に光るそれは、ヴィクトルが手にしてきた金メダルのような華やかさはないけれど、誠実で、清楚で、純真で、輝きはすこしも劣っていなかった。勇利がヴィクトルと一緒に、愛で胸をいっぱいにして獲ってくれたメダルだ。 「また見てたの?」 扉を閉めた勇利があきれたように言った。 「うん」 ヴィクトルは笑った。 「銀メダルだなあ……と思って」 「悪かったよ」 勇利がおおげさに拗ねた顔をした。 「ヴィクトルには珍しいだろうね。もしかして初めて見る?」 ヴィクトルはくすくす笑った。もちろん、リビングレジェンドなんて呼ばれる前には、銀メダルだって銅メダルだって獲ったことがある。 「冗談だ。俺は勇利の銀メダル、好きだよ。かわいくて」 「かわいい?」 「��わいいからいいでしょって、今後何回も獲られたら困るけどね」 「ワールドでは金獲るから心配しなくていいよ」 「へえ、そうなんだ」 「そうだよ。ぼくのコーチは優秀だからね。そうなるよ」 ふたりは顔を見合わせて笑った。明かりを消し、ベッドに横たわる。ヴィクトルは勇利とデュエットしたエキシビションを思い出していた。すべての感情が勇利に流れこみ、また、勇利の想いもヴィクトルの胸に直接伝わってきた、すてきなプログラムだった。ヴィクトルはあの時間が永遠に続けばいいと思った。ふたりがつむいだ愛が「離れずにそばにいて」だったのだ。 「勇利、右手を」 ヴィクトルと勇利の右手が重なった。ヴィクトルは強く握り、息をついたが、勇利は痛いともなんとも言わなかった。ヴィクトルは手を顔のそばに寄せ、まずはみずからの指輪に、次に勇利の指輪にキスした。 「勇利……かなしかったよ……」 ヴィクトルは低くつぶやいた。 「あんなことを言われて、かなしかった……」 「……ごめん」 勇利のまつげがふるえた。彼がヴィクトルを愛していることは疑いようがない。 「二度と言わないでくれ」 「うん……」 「俺はもうきめてたんだよ。勇利と一緒だってね」 「……うん」 勇利の黒い瞳がきらりと輝いた。彼は射るようにヴィクトルをみつめた。 「ぼくも、もうきめたよ」 「…………」 ヴィクトルはささやいた。 「勇利をひとりにはしない」 「ぼくもヴィクトルをひとりにはしない」 ふたりの視線が合った。勇利のまなざしは強く、むこうみずなほどむき出しで、ヴィクトルは彼のまごころにふれた気がした。慎ましやかだったり控えめだったりする勇利が、いまは傲慢なほど気持ちをあらわにして、ヴィクトルと同じ誓いを捧げている。勇利のくちびるから、熱愛のこもった甘美な吐息が漏れた。ヴィクトルも湿った息を吐いた。勇利の濡れたような瞳ははかりしれぬ愛できらきらと輝いており、それは、勇利の凛とした表情をいろどった。 あのときと同じだった。「離れずにそばにいて」をふたりで踊ったときと。ヴィクトルには、勇利の気持ちがすべてわかった。ヴィクトルのこころのうちも、勇利には伝わっているようだった。ヴィクトルはいま、互いに裸身となり、抱きあって深く交わりたかった。とけあうほどからまりあい、勇利のすべてを知り、自分のことも知ってもらいたかった。勇利を腕の中に閉じこめ、彼の至高の愛を胸に刻みつけ、みずからの熱愛を勇利に捧げたかった。 そうすることにためらいはなかった。ふたりが愛情を抑えなければならない理由も、彼らをとがめる事情も、いま、ここにはひとつもなかった。ふたりは目の奥をみつめあった。互いが互いを欲しているのがよくわかった。それぞれの指と指輪にくちづけあった。ヴィクトルのくちびるが勇利のしなやかな指をかすかに愛撫すると、勇利が押し殺した声を漏らした。 このまま……。 だが、ふたりは動かなかった。どちらも、すべてを痛いほど理解していながら、最後のこころぎめにまでは至らず、この夜、それ以上ヴィクトルたちの仲は熟さなかった。 迷ったのではない。自信がなかったのでも、気弱になったのでもない。ただ──、いとおしかったのだ。いまこの瞬間がいとおしかった。こんなふうに相手を求め、最後の瞬間を迎えるほんのわずか手前にとどまることが、苦しくもうれしかった。この初々しい、永遠に閉じこめたいような時間に、もうすこしだけ立ち止まっていたかった。おぼれてしま��ば、もっと早くに抱きあえばよかったのだと自分にあきれることだろう。それはわかっている。だが──この一瞬のきらめき、この気持ちは、いましか感じられないものなのだ。 ふたりはそれぞれの瞳に、そんな子どものような未熟な愛を読み取り、ちいさく笑いあった。ヴィクトルは勇利の指をそっと舐め、勇利はヴィクトルの爪の先に接吻し、慎ましやかに眠った。 「身体に気をつけて」 ヴィクトルが言うと、「ヴィクトルもね」と勇利は笑った。ヴィクトルはロシア選手権のためにロシアへ、勇利は全日本選手権のために日本へ帰るのだ。 「四回転フリップの練習はちゃんと本数制限を守って。ほかの四回転なら跳びまくってもいいということじゃないぞ。練習時間も長ければいいというものじゃない。俺がいないからって好き勝手にやっちゃだめだ。ユーコに見張っててもらうからね。それなら走りたいとか言って深夜まで走らないこと。勇利は身体をやすめることを知らなすぎる。俺の動画や写真集ばかり見てないでちゃんと寝る。さびしくなったら俺のベッドを使っていいから。不安があったらいつでも連絡してくれ。なくても連絡してくれ。何時でも構わない。遠慮なんかするな。それから──」 「もうわかったよ、ヴィクトル」 くどくどと注意事項を並べ立てるヴィクトルに、勇利は笑いながらかぶりを振った。 「これまでヴィクトルがだめと言ったことはやらないようにするよ。長さじゃなく密度の濃い練習をする。ぼくも一応一人前のスケーターだから、自己管理はちゃんとするよ。次に会ったとき叱られたくないしね」 「本当かな?」 「ほんとほんと」 ヴィクトルは勇利をじっと見た。空港の喧噪はふたりを押し包んでいたが、彼らの耳には入らなかった。すぐ近くでヤコフたちロシアチームが「早くしろ」というように自分をにらんでいることをヴィクトルは知っていたけれど、そんなことはどうでもよかった。 「勇利はない?」 「なに?」 「勇利から俺に言っておくことは、何もない?」 「…………」 勇利はかすかにほほえんだ。 「じゃあ、ひとつだけ……」 「なんだい?」 ヴィクトルは勢いこんだ。 「なんでも言ってくれ。どんなことでも」 「…………」 「ささいなことでも。もちろん大きなことでもね。勇利、俺は──」 「ヴィクトル」 勇利が静かに呼んだ。彼の物穏やかな瞳がいとおしそうにうるみ、水際立った輝きを帯びてヴィクトルをみつめた。 「ぼくのこと、忘れないで」 「…………」 「それだけだよ」 ヴィクトルは無言で勇利を抱きしめた。忘れるものかと思った。どうやって忘れるというのだ。もうこんなに、こころの奥に息づいてしまっているというのに。まるでひとつになったかのように……。 ヴィクトルはこぶしを握りしめた。 「……勇利」 「なに?」 「いつか俺におまじないをかけてくれたよね」 「指輪のこと? それはぼくがかけてもらったんだけど……」 「そうじゃない」 ヴィクトルは顔を上げた。彼は情熱的に勇利をみつめ、どうにかほほえんで慕わしくささやいた。 「あれ、もう、とっくにかかってたよ」 「え?」 「とっくに好きになってたよ」 勇利が目をみひらいた。 「おまえを」 ヴィクトルは勇利の腰を引き寄せ、くちびるを重ねた。 「ヴィクトル」 「これは、俺のことを勇利が考えてくれるおまじない」 勇利がまっかになった。ヴィクトルはきびすを返した。 ロシア大会で勇利と離れたとき、ヴィクトルは、半身を引き裂かれるような痛みを味わった。しかし今度は大丈夫だ。いまもつらいことには変わりがない。けれど、あのときのようなのっ���きならない焦燥と苦しみは、もうない。ふたりのあいだには、信頼と、きずなと、約束と、そして深い愛がある。 ヴィクトルはネヴァ川にかかる橋の上で勇利を待っていた。ユーリは欄干にもたれかかり、「おっせーな」とぶつぶつ言っている。しかしヴィクトルの耳には入らなかった。 勇利が来る。もうすぐ。すぐに。さっき「いまから向かうよ!」とメッセージが来た。勇利に会えるのだ。いとしいあの子に。 春にはなったけれど、ところどころに雪がとけ残っており、大気はつめたい。そのせいで耳もまっかだ。それでも頬を上気させ目を輝かせているヴィクトルに、ユーリはあきれたような顔をしていた。 「あ」 ユーリが遠くへ視線を向けた。ヴィクトルははっとして振り返った。すこし髪が伸び、一段と綺麗になった勇利が、マッカチンと一緒に走ってきた。ヴィクトルは口元をほころばせて手を上げた。 「勇利!」 勇利が活発な足取りでまっすぐに駆けてき、勢いよくヴィクトルに抱きついた。 「ヴィクトル!」 彼の瞳がきらきらと輝き、ヴィクトルを見上げた。ヴィクトルは「コーチになってくれるとやろ?」と言った勇利の目のきよらかさ、純粋さを思い出した。 「ヴィクトル、好きだよ!」 勇利が叫んだ。ヴィクトルはびっくりした。勇利は背伸びをし、まぶたを閉じて、ヴィクトルにくちびるを押しつけた。ヴィクトルはよろめき、背中を欄干にぶつけ、そのままもたれかかった。勇利は言った。 「今夜抱いてね!」 ──勇利。きみはやっぱり俺を驚かせるね。
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【お仕事】「シニア世代の競馬学入門 上手な付き合い方で楽しく認知症予防!」著者:ひろせよしお様のカバー装画をさせていただきました。
シニア世代に向けた競馬の入門書。
老後の楽しい趣味として、競馬を進める本です🐎
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『喫茶ティファニー』
「喫茶ティファニー」は、もともと���ージャンやポーカーなどのアーケードゲームがテーブルとなっているいわゆるゲーム喫茶だった。 ここは多摩川を越えた、東京の向こう側、 町の一角に古くからある喫茶店。
作・演出:山田百次(ホエイ|劇団野の上) プロデュース:河村竜也(ホエイ|青年団) 出演:尾倉ケント、斉藤祐一(文学座)中村真沙海 森谷ふみ(ニッポンの河川) 山村崇子(青年団) 吉田 庸(青年団) 山田百次(ホエイ|劇団野の上)
照明:黒太剛亮(黒猿) 衣裳:正金 彩(青年団) 演出助手:楠本楓心 制作:赤刎千久子 宣伝美術:河村竜也
Schedule
2019年4月11日(木)−21日(日)
4/11(木) 19:30 ◎ 4/12(金) 19:30 ◎ 4/13(土) 13:00 ★ 4/14(日) 13:00 ★ 4/15(月) 休演日 4/16(火) 19:30 4/17(水) 15:00 / 19:30 4/18(木) 19:30 4/19(金) 19:30 4/20(土) 13:00 / 18:00 4/21(日) 15:00
上演時間:1時間45分 受付開始は開演の40分前、開場は開演の20分前 ◎=早割 ★=山田百次とゲストによるアフタートーク 13日(土)13:00 金村詩恩さん(日本籍の在日コリアン3世 ブロガー・作家) 14日(日)13:00 永井 愛さん(劇作家・演出家・二兎社主宰)
Ticket
【◎早割】 《前売》 一般:3,000円 特設割引:2,000円 高校生以下:500円 《予約・当日》 一般:3,500円 特設割引:2,500円 高校生以下:500円 【通常】 《前売》 一般:3,200円 特設割引:2,200円 高校生以下:500円 《予約・当日》 一般:3,500円 特設割引:2,500円 高校生以下:500円
*全席自由席・日時指定・整理番号付 *未就学児はご入場いただけません。 【特設割引対象】 ・学生(専門学校・演劇研修所在籍者を含む) ・ユース(26歳以下)、シニア(65歳以上) ・障害者、失業保険受給者およびそれに準ずる方 ▶︎ご観劇当日、受付にて証明���をご提示ください。 学生:学生証など在学証明書類 ユース・シニア:運転免許証など年齢が確認できる書類 障害者:障害者手帳 失業保険対象者:ハローワークカードなど
【チケット発売開始日】 2019年3月4日(月) 【チケット取り扱い】 《前売》 ・演劇最強論-ing*会員登録不要・手数料無料(チケット代のみで購入可) ・ローソンチケット (Lコード:31799) 0570-000-407(オペレーター予約10:00~20:00 Lコード不要) ローソン・ミニストップ店内Loppi直接購入 《予約》 3月4日(月)〜 携帯からの予約はこちらをクリック!
Venue
こまばアゴラ劇場
京王井の頭線駒場東大前駅 東口より徒歩3分 東京都目黒区駒場1-11-13 [google map] tel:03-3467-2743
芸術総監督:平田オリザ 技術協力:鈴木健介(アゴラ企画) 制作協力:木元太郎(アゴラ企画) 企画制作:ホエイ/(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場 主催:(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場 協力:株式会社アンフィニー、急な坂スタジオ、青年団、ニッポンの河川、文学座、マッシュマニア、有限会社レトル
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【劇評】【レポート】どこにもない演劇のまち、西和賀:東北の湖畔の町で見た演劇の風景
第26回 銀河ホール地域演劇祭(2018/09/01-09/02) 片山 幹生
〔西和賀町文化創造館銀河ホールの空撮。手前は錦秋湖〕
岩手県と秋田県の県境、奥羽山脈のただ中にある西和賀町は人口5000人ほどの小さな町だ。この町には客席300ほどの公営の劇場、西和賀町文化創造館 銀河ホールがある。この劇場では1993年の開館以来、毎年地域演劇祭が開催されている。第26回銀河ホール地域演劇祭は2018年9月1日(土)と2日(日)に開催され、4団体4作品が上演された。今回上演された4作品はすべて宮沢賢治の作品だった。本稿では���の4作品の舞台評のほか、銀河ホールというユニークな地方公共劇場の活動と地域演劇祭の様子について紹介していきたい。
劇団あしぶえ『セロ弾きのゴーシュ』
〔劇団あしぶえ『セロ弾きのゴーシュ』〕
銀河ホール地域演劇祭の最初の演目は、島根県松江市の公設民営劇場〈しいの実シアター〉を拠点する劇団あしぶえの『セロ弾きのゴーシュ』だった。あしぶえは2016年に創設50年を迎えた長い活動歴を持つ劇団だ。『セロ弾きのゴーシュ』はあしぶえが28年にわたって上演し続けている劇団の最重要レパートリーであり、アメリカ、カナダの演劇祭でいくつかの賞を受賞している。
『セロ弾きのゴーシュ』の筋立てはごくシンプルなものだ。しかしあしぶえの公演ではそのシンプルな物語が、ミニマルな舞台美術とストイックな演出によって、さらに研ぎ澄まされたものになっていた。徹底的に磨き抜かれた鉱物の結晶のような美しさを持つ舞台だった。張り詰めた緊張感が最初から最後まで維持され、冗長さはまったく感じられない。
自尊心を徹底的に打ち砕かれ、絶望で自暴自棄の状態に陥りそうになりながら、ぎりぎりのところでゴーシュは破滅への転落をまぬがれた。夜中にゴーシュの家にやってきた何匹かの動物の前で演奏することで、ゴーシュのセロは上達し、自尊心を回復する。次の演奏会でゴーシュはそれまで自分を罵倒していた指揮者から賞賛を受ける。彼はそれまで自分がどれほど傷ついていたことさえ気がついていなかった。演奏会が終了し、帰宅して一人になったときになってはじめて、ゴーシュは自分を絶望の淵から救い出してくれた動物たちの無償の優しさに気づく。
劇の最後で彼の口から漏れる感謝の言葉の真実に、私は強く心打たれた。
俳優の表現のあらゆるディテールにまで注意が払われていることが感じとることができた舞台だった。きびしくコントールされた俳優の演技は、ゴーシュの情念の動きを精密に、ダイナミックに描き出している。ゴーシュの絶望ともがき、いらだちが、舞台から豊かなニュアンスとともにまっすぐ観客席に伝わってくる。ゴーシュ役の俳優の演技にひきこまれ、観客の多くはゴーシュの重苦しさを共有していたに違いない。
なぜゴーシュが動物たちの出会いによって停滞から抜け出せすことができたのか、動物たちはなぜゴーシュの家にやってきたのか、そしてゴーシュが最初にやってきた猫に対して謝罪しなかったのはなぜなのか。いくつもの「なぜ?」に対する回答はあしぶえの舞台でも宙ぶらりんのまま提示されない。『セロ弾きのゴーシュ』はハッピーエンドの物語だろうか。ゴーシュに感情移入していた観客は、ゴーシュの演奏の成功にカタルシスは感じた者もいるだろう。終幕のゴーシュは確かに絶望からの解放を味わっていた。しかしその解放感は愚かで未熟な自分へのいくばくかの悔恨を伴っている。彼は喜びよりは、深い虚脱感をあのとき味わっていたのではないだろうか。そんなことを感じさせる演出だった。
物語を舞台化するにあたって、雑多な情報を持つ俳優の身体や舞台空間が、作品を過剰に説明的なものにし、そのノイズによって語りの持っていた本質的な魅力を損なってしまうことがままある。あしぶえの『セロ弾きのゴーシュ』は、これとは逆だ。俳優の存在と舞台空間の抽象性が、物語の純度をさらに高め、作品に内在する象徴性を際立たせることに成功している。ほぼ唯一の具象的美術であるチェロの存在が、この舞台ではなんと雄弁なことか。28年に渡る上演のなかでテクストと真摯に向かい合ってきたからこそ、到達することができた表現の逆説だろう。強くて美しい舞台だった。(9月1日14時開演@銀河ホール)
劇団田中直樹と仲間たち『水仙月の四日』
〔劇団田中直樹と仲間たち『水仙月の四月』〕
地域演劇祭、二本目は西和賀在住の〈田中直樹と仲間たち〉による『水仙月の四日』を見た。この公演は田中ひとりよって語り、演じられる人形芝居だった。
田中直樹はもともとは地元の劇団ぶどう座に所属していたが、考え方の違いからぶどう座を離れ、ソロで公演を行っていると聞いた。会場は銀河ホールに隣接するUホール。Uホールの建物は円錐形のとんがり屋根と赤い壁の可愛らしい建物で一階は図書館になっている。二階のUホールは円形平面で、リハーサル���・会議室として利用されている場所とのこと。観客は床に座って見るが、今回の公演では後ろの壁際に何脚かパイプ椅子が用意されていた。
『水仙月の四日』は吹雪の一夜を雪原でやり過ごす少年の話だ。舞台が始まる前に田中から、タイトルの「水仙月」と作品冒頭で出てくる「カリメラ」という語についての説明がある。これらの語はいずれもは宮沢賢治の造語で、水仙月は2月から3月の雪深く寒い時期、「カリメラ」は「赤砂糖を一つまみ入れて、それからザラメを一つまみ入れる。水をたして、あとはくつくつくつと煮る」とテクストにあるので、おそらく「キャラメル」を指す。
『水仙月の四日』は日本有数の豪雪地帯であるこの付近の人々にとっては、とりわけその情景がはっきりと思い浮かぶ作品に違いない。田中直樹は赤いケット(毛布)をかぶった少年とその少年を見守る雪童子を15センチほどの小さな人形に演じさせた。これに対して吹雪のアレゴリーである雪狼は人間の顔と同じくらいの大きさの仮面、そして大吹雪のアレゴリーの雪婆は人間をすっぽり覆い尽くす大きさの紙製の面で表現していた。雪婆が登場する場面では照明が暗くなり、蛍光ライトで雪婆の巨大な顔が白く照らし出される。小さい子供たちは狭い舞台を走り回る雪狼と雪婆を怖がっていた。
少年と雪童子を小型の人形にしたことで、白くて厳しい大自然に翻弄される人間の様子が強調された。また白い美術のなかでの少年の着た鮮やかな赤のケットの色彩の対比も印象的だった。小品だが配慮のいきとどいた工夫の数々によって、大人の観客も子供の観客も異世界に誘う、優れた演出の公演だった。人形と紙製の大きなオブジェ、紙吹雪といった材料はこの作品の上演を考えると定番的な素材だが、そのスペクタクルが作り出す幻想は、宮沢賢治の物語を冗語的に説明するのではなく、その語りの美しさをより印象的に引き立てるものになっていた。(9月1日15時半開演@Uホール)
栗田桃子(文学座)ソロ朗読劇『銀河鉄道の夜』
〔栗田桃子(文学座)ソロ朗読劇『銀河鉄道の夜』〕
銀河ホール地域演劇祭の二日目(9/2)の最初の演目は、文学座の栗田桃子によるソロ朗読劇『銀河鉄道の夜』だった。
会場は銀河ホール。舞台にはいくつものキャンドルが並べられ、中央に椅子が一脚置かれている。背景には静止画の映像が映し出される。栗田はときおり、椅子を立ったり、座ったり、あるいは歩き回ったりしながら、声色で人物を演じ分けて朗読する。
動きもスマートだし、朗読も達者ではあるが、その動作や声色の変化がこ��ごとく定型的で、テクストに書いてあることをそのまま冗語的、説明的になぞっているに過ぎない。テクストの記述に反射的に反応するような中途半端な工夫は、かえってテクストの世界を矮小化し、観客が世界に入り込むことを妨げてしまう。あれなら座ったまま普通に読んだほうがまだ聞き手の想像力を刺激することができるだろう。広い間口の舞台で栗田の芝居が空回りしていた。栗田桃子という魅力的な女優を使った朗読劇がこんなありさまなのはいかにももったいない。演出家あるいは演者の作品に対する思い入れや独自の解釈などを感じとることができない退屈な朗読劇だった。「朗読劇ってこんなものだろう」という演出家の作品に対する取り組みの甘さを感じてしまう。
演出の単調さと照明の暗さで、五分もすると猛烈な眠気の波が襲いかかってくた。私の周囲の観客にも観客も落ちていた人がかなりいた。公演後のアフタートークで宮沢賢治記念館の学芸員と演出の西本由香の話があったが、このアフタトークでも西本の話ははなはだ曖昧模糊としていて、学芸員の語る興味深いエピソードとの対比で、演出家の作品への関心の薄さが露わになっていた。(9月2日14時開演@銀河ホール)
劇団ぶどう座『植物医師』@ぶどう座稽古場
〔劇団ぶどう座『植物医師』〕
銀河ホール地域演劇祭で最後に見た演目は、この地を拠点に1950年以降活動を続けているぶどう座の『植物医師』だった。これは他の上演作品のような翻案ではなく、宮沢賢治の書いた短編戯曲の上演だ。私はこの戯曲を読んだことがなかったし、上演を見たことがなかった。ぶどう座は、近年は主宰の川村光夫が高齢(現在96歳)のため実質的に引退状態で、かつてと比べると活動力が大幅に衰えているという話を聞いていたのが、この『植物医師』の公演はその衰退ぶりを感じさせない充実した内容の公演だった。
〔ぶどう座稽古場〕
公演会場は1960年代に建てられたというぶどう座の稽古場である。まさに芝居小屋といった風情の公演会場に、芝居が始まる前から心が浮き立つ。稽古場は北上線の踏切のすぐそばに、踏切の番小屋のように建っている。舞台の間口は6メートルくらいか。舞台奥の壁はさまざまな色の大きな布で覆われている。客席は板間平面と三、四段の段状、詰めれば40人ぐらいは座れると思う。
芝居の始まる前に、劇のオープニングで歌われる宮沢賢治作詞の《花巻農学校精神歌》の練習があった。観客もこの歌を一緒に歌うようにうながされる。これは楽しい趣向だった。
『植物医師』は上演時間30分ほどの小篇だ。岩手のとある村に《植物医師》を名乗る人物が引っ越してきて、植物病院を開業する。しかしこの植物医師の専門家としての知識はどうもいい加減なもののようで、いかにもうさんくさい人物だ。開業した植物病院に村人たちが次々とやってきて、枯れてしまった稲の治療法を訪ねる。植物医師はでまかせのいい加減な対処法を村人たちに伝え、お金を取る。いんちき治療法で易々とお金を稼いだ植物医師だが、彼の処方では稲の被害は収まるどころか、ますます拡大していく。村人たちが医院に戻ってきて植物医師を詰問する。植物医師は口舌でなんとかそれらの非難を丸め込もうとするが、最後には言い返す言葉もなくなり、村人たちの怒りの言葉にうなだれてしまう。善良でお人好しの村人たちはうなだれた植物医師を見て、彼に同情しはじめる。そして先ほどまでの怒りを収め、植物医師を許すのだ。その許しの言葉は、植物医師にとっては怒りにまかせた批判の言葉よりもはるかに重く感じられた。植物医師はますます打ちひしがれてしまう。
〔ぶどう座稽古場内部〕
村人たちが入れ替わり立ち替わり植物医師のもとを訪れ、アドバイスを求める場面では、民話によく見られる同種のやりとりの反復とそのエスカレートが、笑いの効果を作り出している。岩手弁のユーモラスな響きがさらに場面の喜劇性を高めていた。不正に対する怒りと非難よりも、不正に行った人間への大らかな優しさと許しこそが力を持つという宮沢賢治���しい倫理が結末で提示されるが、最後の場面の急転が作り出すドラマの力強さと素朴さに心打たれた。村人たちの許しのことばが発せられるたびに、かがんだ体がどんどん下がり、苦悶と戸惑いの表情が深くなっていく演出と演技は見事だった。
芝居小屋の雰囲気もこの作品の上演にいかにもふさわしいものだった。まさに岩手で岩手の人たちによって演じられることによって、この『植物医師』はいっそう味わい深い作品となっていた。この地でのぶどう座の活動の歴史が染みついた稽古場で、この作品を見られて本当によかった。
終演後には稽古場内で打ち上げがあり、私も短い時間ではあったが、出演メンバーとぶどう座の旧メンバーの方々と座を囲んだ。『植物医師』は主宰の川村光夫演出でもかつて公演をおこなったが、それは27年前のことだと言う。今回の公演の演出を担当した菊池啓二さんに「今回の上演は川村さんの演出を蹈襲したものなのですか?」と聞くと「いや、前の上演はもうだいぶ昔の話で、私も見ていないし。まあ川村風にはやりました(笑)」と仰っていた。
今回のキャストには二十歳台の青年も二名参加していた。彼らは昨年から活動を始めた銀河ホール演劇部の部員だと言う。銀河ホール演劇部は、アートコーディネイターの小堀陽平氏の主導で昨年から活動を始めたサークルだ。小堀さんは「ぶどう座の表現は、この地域の人たちの身体と言葉、感覚に根ざしたものなので、銀河ホールで演劇部を作って活動をはじめましたが、外からやってきた僕たちが作る演劇が、ぶどう座を引き継ぐものにはなり得ないように思うのです。やはりぶどう座は土地の人が継承していくものだと考えています」というようなことを言っていたが、実際に公演を見るとそれが実感できる。
地域演劇祭の締めくくりでこの公演を見、そして短い時間ながらぶどう座の人たちと交流の時間を得ることがでいたのは私にとってはとても有意義なことだった。(9月2日17時開演@ぶどう座稽古場)
地域演劇祭と西和賀町文化創造館 銀河ホールの活動
〔銀河ホール(後側)とUホール(手前側)〕
西和賀町文化創造館 銀河ホールのことを私が知ったのは二年ほど前のことだ。この劇場が、年に一度の地域演劇祭のみならず、地域に根ざした様々な演劇活動を積極的に行っていること、この地を本拠とする60年以上の伝統を持つぶどう座という劇団があること、劇場の活動の軸となっているのが東京出身で日芸OBのまだ若い青年であることなどを知ったことで好奇心をかき立てられ、いつか訪ねてみたいと思っていた劇場だった。演劇は都市のものという固定観念があった私にとって、東北の山間にある小さな劇場で多彩な演劇活動が行われていることが驚くべきことのように思えたのだ。
銀河ホールはJR北上線ほっとゆだ駅から歩いて数分のところにある。ほっとゆだ駅は北上駅から50分ほど。東京駅から北上駅までは東北新幹線で2時間半から3時間かかるので、東京からだと4時間ぐらいで銀河ホールに行くことができる。地図からの印象より案外近く感じられる。
〔北上線ほっとゆだ駅。駅舎に公衆温泉が附属している〕
西和賀町文化創造館は、銀河ホールのある本館とUホールの別館からなっている。約三百席の銀河ホールの客席はゆったりとしていて、舞台までの距離も遠くない。暖かみのある落ち着いた木製の内装で、芝居を楽しむには理想的な空間だ。劇場の背景に広がるダム湖、錦秋湖の風景が美しい。錦秋湖の湖畔には、野外ステージもあった。
〔銀河ホールの裏手にある野外湖畔ステージ。後ろは錦秋湖〕
人口5000人程度の自治体でこんな立派な公共劇場を持っているところはそんなにないのでは��いだろうか。西和賀町で演劇が特権的な文化活動になっているのは、この町で60年以上活動を続ける劇団ぶどう座の存在に負うところが大きい。ぶどう座は川村光夫という優れた演劇人のもと、地域演劇の担い手として充実した活動を行い、戦後日本演劇史に重要な足跡を残した。このぶどう座の活動実績があったからこそ、銀河ホールという公共劇場の建設が可能になったのだ。
西和賀町文化創造館(当時はゆだ文化創造館)は1993年に開催された〈第8回国民文化祭いわて’93 〉の会場として建設された。この国民文化祭を兼ねたかたちで〈第1回銀河ホール地域演劇祭〉が行われ、以後、地域文化祭は毎年秋に開催されている。当時、湯田町(2005年に沢内村と合併して西和賀町となる)の役場の職員で、この劇場運営の中核だった新田満氏に話をうかがったのだが、開館から2000年代半ばまでの銀河ホールの活動は目覚ましいものがある。毎年の地域演劇祭の開催のほか、町民を対象とした演劇学校、小中学校での音楽劇制作、行政的区画を超えた高齢者による演劇公演、そしてロシアとアメリカの演劇人を招聘し三週間にわたって行われた大規模な国際的演劇交流事業など、地方の小さな町の公共劇場としては驚異的な活動を展開していく。
しかしこの初期の黄金時代は、こうした活動に熱意をもって取り組んできたキーパーソンの退職とともに終焉を迎える。地域劇団として銀河ホールの活動に大きな影響を持っていたと思われるぶどう座も、主宰の川村光夫の高齢化とともに、活動力が低下していった。おそらく湯田町が沢内村との合併で西和賀町となり、役所内の組織にも大きな改編があった2005年以降、銀河ホールの活動は停滞期に入ったように思われる。
〔銀河ホール内部〕
西和賀が演劇のまちとして再活性化しはじめるのは2011年以降のことだ。きっかけは2012年以降現在まで継続的に行われている《ギンガク》という学生演劇合宿事業だ。この事業の立ち上げで中心的な役割を果たしたのが、当時、日芸の大学院生だった小堀陽平さんだ。今回の滞在では小堀さんからも彼と西和賀町との関わり、銀河ホールの活動について話を聞いた。
彼は2014年以降、地域おこし協力隊の一員として西和賀町に移住し、《ギンガク》の活動のみならず、銀河ホールを核としたさまざまな演劇事業を企画・遂行していく。地域おこし協力隊の3年の任期が終了した2017年度以降、西和賀町は「銀河ホール アートコーディネーター」という職を小堀さんに用意し、彼は西和賀の嘱託職員として採用された。町の彼に対する信頼と期待の大きさがうかがわれる。
アートコーディネイターとして彼が担当する業務は文化事業全般に関わるものだが、演劇に関わる事業としては、地域演劇祭のほか、学生演劇の合宿《ギンガク》、小中学校での公演・ワークショップ、高校演劇アワード、地域中学への演劇指導、銀河ホール「演劇部」の活動、そして貸し館業務など多岐にわたっている。今後やりたい事業としては、シニア演劇、温泉・観光と組み合わせたイベント、アーティスト・イン・レジデンスなどを挙げていた。
ほっとゆだ駅から銀河ホールにかけての道に「どこにもない演劇のまちをつくろう」と書かれたのぼりが立ち並んでいるが、町外からこの町にやってきた地域おこし協力隊の青年たちがもたらす刺激によって、西和賀は演劇のまちとして新たな一歩を踏み出そうとしている。
第26回銀河ホール地域演劇祭
2018年9月1日(土)- 9月2日(日)
会場:西和賀町文化創造館(銀河ホール・Uホール)/劇団ぶどう座稽古場
主催:銀河ホール地域演劇祭実行委員会
後援:西和賀町観光協会・西和賀町芸術文化協会・西和賀町教育委員会
総合舞台監督:内山勉
テクニカルスタッフ:アクト・ディヴァイス
宣伝美術:髙野由茉 小堀陽平
特別協力(記録撮影):森山紗莉
劇団あしぶえ/島根『セロ弾きのゴーシュ』
9月1日(土) 14:00~@銀河ホール
出演:松浦 優海、門脇 礼子、上田 郁子、有田 美由樹、伊達 生、有田 美由樹、門脇 礼子、原田 雅史、上田 郁子、川村 真美、牛尾 光希、岩田 和大
演出:園山 土筆
舞台/照明:稲田 道則、岡本 敦、門脇 礼子、長見 好高、原田 雅史
音響:福井 健吾 前村 晴奈
小道具:上田 郁子
衣装:有田 美由樹 川村 真美
制作:前村 晴奈
劇団田中直樹と仲間たち/西和賀『水仙月の四日』
9月1日(土) 15:30~ 総入替え2回上演@Uホール
出演:田中 直樹、田中 宏樹
演出/美術:田中 直樹
照明:小堀 陽平(銀河ホール)
雪布操作:田中 真理子
協力:湯田ドライブイン
栗田桃子(文学座)ソロ朗読劇/東京『銀河鉄道の夜』
9月2日(日)14:00〜@銀河ホール
出演:栗田 桃子(文学座)
演出:西本 由香(文学座)
照明:賀澤 礼子(文学座)
映像・音響:西本 由香(文学座)
美術:米澤 純(Jun's Light Candles)
劇団ぶどう座/西和賀『植物医師』
出演:真嶋 実、池田 慣作、菊池 啓二、高橋 節子、高橋 守、三浦 勇太
演出:菊池 啓二
舞台美術:内山 勉、新井 真紀
音響/照明:真嶋 陽
小道具:髙野 由茉
●片山 幹生(かたやま・みきお)1967年生まれ。兵庫県神戸市出身、東京都練馬区在住。WLスタッフ。フランス語教員、中世フランス文学、フランス演劇研究者。古典戯曲を読む会@東京の世話人。
#劇評#レポート#西和賀#地域演劇祭#宮沢賢治#劇団あしぶえ#セロ弾きのゴーシュ#ギンガク#銀河ホール#劇団ぶどう座#劇団田中直樹と仲間たち#植物医師#銀河鉄道の夜#栗田桃子#水仙月の四日#園山土筆#片山幹生
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派遣社員
年齢不問!【港区】時給1500円!介護職・ホームヘルパー大募集!
株式会社ネオキャリア(介護)
バイトラビット交通費支給日払い・週払い年齢不問未経験歓迎
「ありがとう」が嬉しいお仕事を始めませんか?
お仕事ID: EX-100726636
お祝い金キャンペーン対象
給与 時給1,500円~
勤務地 東京都港区
最寄駅:東京メトロ日比谷線 広尾
勤務時間
シフト制 ※就業先によって異なります。試用期間(初回2カ月契約)
お仕事内容 未経験歓迎の特別養護老人ホーム、老健での介護業務の御仕事です。「ナイス!介護スクール」で資格取得!受講料59,800円で受けられます!■当社就業で全額返金---------------------------------------------■ 介護職・ホームヘルパーのお仕事未経験歓迎の特別...
応募資格 高校生不可未経験歓迎フリーター歓迎
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正社員
女性活躍/ALS専門の訪問介護訪問介護ヘルパー/介護経験者歓迎/正社員/月4から5日勤務/月収例240,000円から288,000円
有限会社ひかり
年齢不問
1日1軒だけの訪問介護です。体力に自信のない方でも見守り中心の介護ですから十分に出来ますよ。研修も充実しているので未経験でも手に職付けられます!
お仕事ID: EX-131484462
お祝い金キャンペーン対象
給与 時給1,500円~
勤務地 東京都港区
勤務時間
●ご自身と利用者さんの都合を併せて、曜日と時間を確定していただきます。 直行直帰で勤務していただきます。パート:1日最低3時間以上、最低週2回以上勤務できる方社員:1週40時間勤務が出来る方は、正社員として雇用し、社会保険にも加入いたします。※シフト制の訪問介護となります。出来る限り皆さんの希望をお聞きして、時間と場所���調整します。※毎週同じ場所で同じ時間に働けるよう、調整をします…
お仕事内容 【仕事内容】(1) 難病のALS専門の訪問介護を行います。マンツーマンでの介護で1日に1軒のみの訪問です。(2)ご利用者の着替え、食事のお世話、呼吸器のケアなどを行います。家族に代わってご利用者のお世話をするのが仕事です。(3)1日に何軒も回る訪問介護ヘルパーとは全く異なります。
応募資格 ●特に経験は問いませんが、人の命を預かる仕事ですから、...
福利厚生 ◆昇給あり ◆賞与あり(1年以上勤務で年2回) ◆交通費全額支給 ◆各種保険加入あり(勤務条件による) ◆資格取得支援制度あり ◆教育研修制度あり/社内研修制度、社外研修への参加費用補助 ◆試用期間あり(3カ月) ◆研修あり(利用者様単位。研修時の時給は1,013円)
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派遣社員
開発品及び候補品の非臨床試験計画立案 実行 データ評価/派遣社員/三田駅徒歩2分/交通費支給/社会保険完備/高給与/急募/No.17279
東レエンタープライズ株式会社
制服あり
【東京都港区】30代40代の方が多数活躍中!
お仕事ID: EX-131773230
お祝い金キャンペーン対象
給与 時給3,000円~
勤務地 東京都港区
勤務時間
9:00~18:00(休憩60分/実働8時間)※残業は基本的にはない見込み※業務の進捗や突発的な対応により若干発生する可能性あり(月10時間程度)
お仕事内容 遺伝子医薬品の研究開発を行っている会社です。開発品及び開発候補品の非臨床試験の遂行をお願いします。◆開発品、開発候補品の非臨床試験の試験計画立案、実行、データ評価◆外部委託試験の管理及びモニター◆当局提出文書の作成または補助◆その他サポート業務や庶務業務、突発的な業務も発生の可能性・月に2、3...
応募資格 <必須> ・生体試料を用いた化学系の測定業務の実務経験...
福利厚生 <東レグループの充実した福利厚生適用> ・交通費支給(規定あり) ・社会保険完備(健康保険・厚生年金・雇用保険・労災保険) ・インフルエンザやがん検診等の補助 ・定期健康診断(開始期間により) ・福利厚生サービスの利用 ほか
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正社員
建築作業員/耐火被覆の吹付、耐火材の取り付け/東京都港区虎ノ門/未経験歓迎/月給30万円スタートの高給与/充実した福利厚生/鹿島グループ
鹿島フィット株式会社
制服あり
お仕事ID: EX-132008708
お祝い金キャンペーン対象
給与 月給300,000円~
勤務地 東京都港区
勤務時間
8:00~17:00※現場により多少変動有
お仕事内容 <建築作業未経験の方でもイチから丁寧に教えるのでご安心ください>高層ビルや商業施設、建造物等、多くの人が利用する様々な施設に、地震や火災などから建物を守る耐火被覆の吹付、耐火材の取り付けを行う建築作業員を募集して��ります。※耐火被覆の吹き付け、ALC(軽量気泡コンクリート)、ECP(押出成型セ...
応募資格 <経験・資格等> ・学歴不問 ・未経験歓迎 ・未経験の...
福利厚生 ・昇給あり(能力による) ・制服あり ・社会保険あり ・賞与あり(年1回) ・残業手当 ・休日出勤手当あり ・住宅手当 ・資格手当(2級施工管理技士:10,000円/月、1級施工管理技士:30,000円/月) ・資格取得支援制度 ・各種保護具支給 ・退職金制度(勤続3年以上を対象としております) ・交通費全額支給 <おすすめポイント> ・入社3か月間...
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小型スーパーでのレジ 品出し/接客販売/短期もOK/週1日からOK/1日3時間からOK/未経験OK/日払いOK/高収入/パート アルバイト
株式会社サウンズグッド・プレジャー
お仕事ID: EX-132415628
お祝い金キャンペーン対象
給与 時給1,100円~
勤務地 東京都港区
勤務時間
6:45~9:006:45~12:009:00~13:009:00~17:0013:00~17:0017:00~21:00※上記は一例。他にも時間帯有ご都合のいい時間帯をご相談ください。
お仕事内容 みんな知っているあの小型スーパーで簡単なレジ・品出しのお仕事です!レジは自動釣銭機で簡単操作(研修有)宅配受付やファーストフードは一切無し!受動喫煙対策:敷地内全面禁煙
応募資格 未経験OK 接客経験あれば尚可 土日祝勤務できる方大歓...
福利厚生 交通費規定支給 社会保険完備 残業・深夜手当 日・週・月払いOK(規定有) 社員登用制度有
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派遣社員
週払いOK無料の寮完備!人気のモクモク軽作業/WEB面談実施中/とりあえず相談したいという方も歓迎
日研トータルソーシング株式会社
日払い・週払い寮・社宅あり制服あり
お仕事ID: EX-132415335
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勤務地 東京都港区
勤務時間
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サンエス警備保障株式会社 新宿支社(7)
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勤務地 東京都港区
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勤務時間
1日8時間 週3日8時00分〜翌5時00分(シフト制)
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情報開発と利活用202001018
情報開発と利活用202001018
https://ameblo.jp/sfujioka1/
”財政赤字の神話”
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2020-10-18 16:28:01
テーマ:ブログ
先端技術情報202001018
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先端技術情報
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IOT
国内IoTセキュリティ製品市場動向調査 今後ユーザーに求められる資質はITmediaIDC Japanの予測によると、国内IoT向けセキュリティ製品市場の2019~2024年の年間平均成長率は3.6%。2020年は対前年比5.4%減に落ち込むものの... IoTソリューション 日刊工業新聞 生産や業務の効率化、サービス向上、技術革新に欠かせないIoTの普及が期待される。 生産効率化、技術革新へ.IoTは工場自動化(FA)や蓄電池の... 5GIoT(モノのインターネット)市場2020の成長要因、進行中の傾向、機会、2028年までの予測 SecuretpNews “この包括的な市場調査では、成長の機会と競争シナリオを特定することにより、利害関係者が5GIoT(モノのインターネット)の市場における主要な...
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プリンスホテル、AI技術を取り入れた次世代型ホテル開業 ITmedia 新たなニーズに対応するためICT(情報通信技術)やAI(人工知能)技術を導入し、「進化するブランド」として新たなサービスの提供を目指す。 収穫ロボットで作業が半分に:農林・水産業のAI活用事例5選 Ledge.ai 人工知能(AI)専門メディア「Ledge.ai」を運営するレッジは、AIの導入を検討している企業の担当者から、さまざまな質問を受けてきました。 三井情報、エンタープライズAIプラットフォームのDataRobotと販売代理店契約を締結 クラウド Watch 三井情報では、同社が持つデータ分析における知見と、エンタープライズAIプラットフォーム「DataRobot」を組み合わせ、あらゆる業界のデジタル...
仮想通貨
ビットコイン高騰、12000ドルを視野 株式会社CoinPost 10日の仮想通貨市場はビットコイン(BTC)高騰にアルト市場も連れ高し、全面高に。DeFiバブルの過熱感から利確売りが相次いでいたアルト市場も... 【速報】仮想通貨はイーサリアムが好調な推移を見せるビットコイン(BTC)・リップル(XRP ... 株式会社CoinOtaku 10日の仮想通貨市場はビットコインとイーサリアムが上昇、リップルが下落となっている。リップルは重要ラインを突破できずに苦戦している... 著名VCティム・ドレイパー氏がインドの仮想通貨取引所へ投資 仮想通貨 - AppTimes インドの仮想通貨取引所Unocoinが8日、アメリカの著名なベンチャーキャピタリストであるティム・ドレイパー氏による投資で資金調達をしたことを...
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2020-10-18 16:17:22
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ブログ
技術出版での情報アーキテクトの役割(3)
With the plethora of responsibilities facing information architects, some content responsibilities are being shifted to the writers, leaving the information architects to concentrate on new and emerging enterprise trends. For example, one member company has asked leader writers to define the structures of their own publications, including the reuse mechanisms they will use—such as content references and conditionalization.情報アーキテクトに直面する責任の過剰で、若干のコンテンツ責任が執筆者に移ろうとしており、情報アーキテクトには新しい、そして出現する企業傾向に集中することを委ねることになります。 例えば、あるメンバー会社が、主筆者に彼らが使うであろう再利用メカニズムを含めて、彼ら自身の出版物の構造を定義するように求めました - コンテンツ基準や条件化のように。This company also created an Information Architecture Council, consisting of a larger group of senior and lead writers, to research and provide recommendations for content strategy improvements, one topic at a time. Their current project is to gather data on what their competitors are doing and to provide an overview to the rest of the team, including the information architect.この会社は、同じく、シニアの、そして主要な主筆者のより大きいグループから成り立ち、情報アーキテクチャ評議会を作りました。それは、一度に1つのトピック、コンテンツ戦略改良の研究をして勧告を提供するためでした。彼らの現在のプロジェクトは、彼らの競争相手がしていることのデータを集めること、そして情報アーキテクトを含め、チームの残りに概観を提供することです。These changes are not intended to eliminate the role of information architect but represent one company’s mechanism for making sure their information architect is able to work on designing end-to-end system structures.これらの変更は情報アーキテクトの役割を排除することは意図されません、しかし、彼らの情報アーキテクトが端末間接続のシステム構造を設計することに取り組み可能となることを確認するための1つの会社のメカニズムを表します。What is in the future for information architects? Members responded that trends and new technologies such as those listed below mean organizations continue to need information architects to help them define requirements for a deeply personalized content experience.何が情報アーキテクトの未来にありますか? メンバー達は下記に列挙されるような傾向と新技術は、情報アーキテクトが深く個人化されたコンテンツ経験のための必要条件を定義する助けとなることを必要とし続けることを意味すると応えました。· Machine learning, AI, and chatbots that enable content to be personal and transactionalコンテンツが個人的で、処理可能である機械学習、AIとチャットボット· The content tsunami the places a greater emphasis on SEO and findabilitySEOと 発見可能性のより大きな強調をするコンテンツの津波· The Internet of Things where a content management system can make a cup of coffeeコンテンツ管理システムが1杯のコーヒーを作ることができるモノのインターネット· The emergence of corporate emphasis on the customer journey, which brings together product documentation and other content domains顧客旅行の上の企業の強調の出現、それは製品ドキュメンテーションと他のコンテンツ領域を一緒にもたらす· Smarter delivery platforms that are able to serve up audience-specific, role-specific, product-specific content dynamicallyダイナミックに聴衆に特定され、役割にも特定され、製品に特定されたコンテンツを供給することが可能な、より賢い配信プラットホームThe reasons for having an information architect in every technical publications organization are very compelling. As one CIDM member put it, “Every company has people working on information architecture, irrespective of whether they have someone in that role. The difference is that it is better to have someone thoughtfully working on it.”すべての技術出版組織で情報アーキテクトを持っている理由は非常に注目せざるを得ません。 あるCIDMメンバーが述べたように、「その役割で誰かいるかどうかにかかわらず、すべての会社には、情報アーキテクチャに取り組む人がいます。 相違は誰かが注意してそれに取り組んでいることがより良いということです。」
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2020-10-18 15:38:12
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今日の花
この投稿をInstagramで見る Sunmi Tongan(@tongansunmi)がシェアした投稿 - 2020年Oct月17日pm3時05分PDT
2020-10-18 07:05:46
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今日の花
この投稿をInstagramで見る Sunmi Tongan(@tongansunmi)がシェアした投稿 - 2020年Oct月17日pm3時05分PDT
2020-10-18 07:05:46
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諸悪の根源住吉会
「救う会」と広域暴力団「住吉会」
なぜ、「救う会」には、北朝鮮と武器・覚醒剤密輸をしている暴力団住吉会が深く関わっているのか?
福岡での統一協会合同結婚式に安倍晋三が祝電を送ったこと
オウム事件は少しも終わっていない
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<前の日 | 次の日>
2006-01-02
■[現代史]マッカーサーによる言論統制 23:38
http://www.h5.dion.ne.jp/~chosyu/okasinasennsoudaltuta.htm
マッカーサーが厚木に到着してただちに敷いたプレスコード(新聞紙法)は、「連合国占領軍について破壊的な批判は一切してはならないし、また、これらの軍隊に対して不信や憤慨を招く恐れがあることはなにも書いてはならない」というもので、ほんとうのことをいってはならないという徹頭徹尾の言論弾圧であった。
アメリカ���その理由として、「日本の軍国的国家主義の根絶」と「自由主義傾向の奨励」をあげ、これに反対するものは、反動的であるかのように宣伝。なによりもまず、原爆の被害にかんする資料を、医学資料から日本人が撮影した記録映画、写真にいたるまでことごとく没収して持ち去り、それにかんする報道をいっさい禁止し、天皇制軍国主義を上回る検閲をおこなった。
プレスコードの「禁止項目」には、「占領軍・占領政策・アメリカ批判」「占領軍将兵と日本人女性との親密な関係描写」「左翼宣伝」などとともに、「飢餓の誇張」などがあり、高度の機密兵器である機雷投下についてふれることは御法度とされた。
これには新聞・雑誌・刊行物、放送、演劇脚本・映画・紙芝居・幻灯など、言論・文化のあらゆるものが対象とされ、一般市民の手紙・葉書などの郵便物、電報・電話の傍受にいたるまで徹底したものであった。しかも、「民主主義」のたてまえから「検閲が知られるようなことが絶対にないように、それを暗示することもふくめて、残してはならない」ことまで指示。違反したものには、沖縄送りなどのきびしい刑罰を設定していたことも、明らかとなっている。
日本の商業マスコミ、「共産党」中央指導部、社会民主主義の政治勢力はおしなべて、こうした占領政策を賛美し、人民が戦争体験の真実を語ることを抑圧する支配構造が形成されてきた。この構図は今日まで生きて作用してきたといえる。
新たな戦争の危険がさし迫るいま、戦争の犠牲になった肉親、知人、友人の死をむだにしないために、日本の真の平和を実現するために、ほんとうのことを語り伝えることは、なににも増して重要になっている。
ぽちっとな
■[政治][読書][統一協会][安倍晋三]自民党と統一協会 23:03
藤原肇がどの程度信用できるのか判らないけど、『小泉純一郎と日本の病理』を読了したので、いくつか引用してみる。小見出しはカマヤン作成。
小泉純一郎と日本の病理 Koizumi's Zombie Politics
• 作者: 藤原肇
• 出版社/メーカー: 光文社
• メディア: 単行本
◆森派と統一協会
私にあった知識は、小泉純一郎という政治家が、岸信介や福田赳夫の流れで、「親韓国右派」あるいは、「隠れ統一教会派」の一部として、世界でナチスとイコールで「ムーニー」と呼ばれていた右派ではないかということだった。(56p)
◆自民党と統一協会
自民党と統一教会の繋がりについて少し触れてみたい。〔略〕
〔略〕国際勝共連合(IFVOC)の会員がほぼ統一教会の信者であることは、賢明な読者ならよく知っているはずである。
この国際勝共連合に所属する会員たちは、���一教会の信者として米国で教育を受けた後で、自民党議員の秘書として永田町に送り込まれた。彼らは国際感覚と語学力を身につけ、普通の秘書の数倍も優れているせいで、永田町では一時期、その仕事振りを評価された。そして、すぐに議員になりたがる出世欲の強い、松下政経塾の出身者より尊敬され、一目も二目も置かれた存在だった。また、1980年代に自民党のシンクタンクの総合研究所が、勝共連合によって乗っ取られていたことも、事情通の間では知られていた。
そして、この線をたどると小泉政権を取り巻く人間たちが、意外なほど勝共連合の線で繋がっていて、中には政界の外に活躍の場を持っていたりするのだ。
例えば、小林節慶応大学教授の場合は、合同結婚式の名簿に名前が記載されているうえに、かつて「統一原理」という授業を行なって問題視されたが、憲法九条は前文の解釈によって無効化できると説いていた。〔略〕今では改憲ブームに便乗して官邸に出没しているという。
また、アラブ問題の専門家である佐々木良昭(元拓殖大学教授)は、自衛隊のイラク派兵のアドバイサー役として、官邸に裏口からよく出入りするので知られる。私が関係者から聞いたところでは、彼は「自衛隊を正式な軍隊に変え、防衛庁を国防省に格上げさせるべきだ」と主張しているという。また、佐々木は小池百合子環境大臣と親しく、彼女が理事長の中央アジア研究所の専務理事だし、東京財団のシニア研究員の肩書きを使い、最近はトルクメニスタンに出没しているのだ。しかも、この東京財団は日本財団のフロント組織であり、かつて竹中平蔵が理事をしていたこともある。日本財団は競艇のあがりで故・笹川良一が設立した財団で、思想的には岸信介の衣鉢を継ぐ人々の集まりだから、勝共連合とは緊密に結びつくのである。
そして、小池百合子といえば政界の渡り鳥で、小泉チルドレンのマドンナとして、2005年9月11日の総選挙では真っ先に刺客を買って出たが、学生時代にはカイロ大学に留学している。これは彼女の父親が中東浪人だったからで、かつて勝共連合の応援を受けて衆議院選挙に出て落選した後、一家をあげてエジプトのカイロに移住したからだと言われている。
私が中東で仕事をしていたときのことだが、小池の父親がカイロで日本料理店を経営するかたわら、石��利権のフィクサーをしていたという話を聞いている。
このように、小泉政権の内部には統一教会のコネクションが生きており、それに公明党が加わって一種の奇怪な「宗教連帯」の構図になっていて、これではどう考えても「理性」による外交はできない。(226-228p)
◆安倍晋三と統一協会
安倍〔晋三〕もアメリカに留学した経験を持つ2世議員だが、世界で通用する常識を学んでいないのであり、彼の留学経歴が小泉純一郎以上に怪しいと言われていて、日本の政治家の人材枯渇は救い難い状況を呈している。
〔略〕そこで、問題になるのが、安倍がなぜこのような怪しげな遊学をしたのか? そして、それが単なる遊学だったとしても、現在の彼にどのような影響を与えているのかということであろう。
安倍晋三が遊学していた1970年代後半頃のカリフォルニアは、〔略〕この時期から経済大国になったジャパンマネーがカリフォルニアに大量に流れ込み、それとともにあらゆる日本人が流入したのである。
日系企業の駐在員たちの中に混じって〔略〕ひと目で日本のヤクザとわかる男たちがロスの街を闊歩していた。事実、東声会の町井久之をはじめとするヤクザたちが、サンタモニカに投資事務所を開いていたし、ゴルフ場やラスベガスのカジノを買収するために、日本のサラ金や住吉連合の筋が暗躍していた。〔略〕
だから、そんな環境の中、ロスでも金持ちの子弟が行く、南カリフォルニア大学USCに安倍晋三が登録し、日本の有力政治家の岸信介の身内だと知られれば、コリアゲートで知られた朴東宣(パク・ドンソン)のほかにも、いろんな人間が近づくだろうことは想像に難くない。
当時のロスでは韓国人の移民が激増しており〔略〕〔韓国の〕公安関係者やKCIAの出入りも頻繁であり〔略〕こうした中に、統一教会関係者も多く、活発な布教活動だけではなくビジネスも行なっていた。鮮魚の取り扱いは統一教会が握り、日本人のすし屋の仕入れはそこを通じてだし、ロスやニューヨークの生鮮食料を支配して、財政的には非常に強力であったし、KCIAとの結びつきを韓国人から何度も私は聞いている。彼らの狙いは将来の布石として、若い有力者の子弟を反共の闘士に育てることであり、その組織力の強靭さに目を見張ったほどだ。
ここからは私の経験に基づく推測になるが、なぜ、安倍晋三は今や日本を代表する対北朝鮮強硬派として、脚光を浴びる存在になったのであろうか? またなぜ、地元の山口県下関市では、市長をめぐる放火や銃撃事件に関連して、安倍の名前が囁かれているのであろうか? これらの事件には暴力団が介在していると言われ、パチンコ業界の利権が絡むと一部で報道されているが、それが安倍のロス遊学と関係がないのか? こういった疑問を特派員は現地取材で調べたのか?
しかも、彼の父親の安倍晋太郎(1924-1991)は下関の韓国ビジネスとは密接な繋がりを持ち、朴東宣は安倍親子二代��親しく、それが政治資金に繋がっていたというではないか。(224-226p)
◆金融スキャンダルと奇怪な「自殺」
『新潮+45』(2001年4月号)に出た東京女子医大の天野医師の手記というのがある。この中で、天野医師は、ロッキード事件のときに児玉誉士夫(1911-1984)の国会証言を阻むため、上司の命令で薬物を注射したと告白している。(133p)
〔略〕金融スキャンダルの多くは〔略〕1985年のプラザ合意に端を発していると考えてよい。また、中川一郎(1983死亡)に始まり青木伊平(1989死亡)、新井将敬(1998死亡)、本間忠世(2000死亡)など、迷宮入り化した一連の首吊り自殺は、いずれも利権絡みの金融スキャンダルと密着していたと考えられる。(134p)
◆小泉純一郎の厚生省利権
1997年、橋本内閣の厚生大臣だった小泉は、当時大騒ぎになった「厚生省スキャンダル」の当事者だった。このスキャンダルは、「福祉グループ彩(あや)」という福祉施設などに差額ベッド用寝具などを納入している業者の贈収賄事件に端を発した事件だ。多くの自民党代議士が、日本病院寝具協会(〔福祉グループ彩」の大株主)〔略〕から、4億2000万円もの献金を受けていた〔略〕。
〔略〕小泉が日本病院寝具協会の会長をしており、その傘下の政治団体から、橋本龍太郎などと並んで、多額の政治献金を受けていた〔略〕。
〔略〕小泉改革とは、「政府系の特殊法人はすべて民営化するか解散すること」であったはずだ。しかし、実際には、「独立行政法人」と看板を替えただけで、ほとんどすべてが生き残っている。(191-192p)
◆岸信介の賠償利権
小泉の父・純也は岸信介の第一の子分であった。
岸は「巨魁」とか「妖怪」〔と〕呼ばれたように、利権づくりに関しては、天下無双の名人であり、汚職で摘発されるようなヘマはけっして犯さなかった。
岸利権の典型とされるのが、インドネシアの賠償に関わる石油利権だ。岸は日本が石油を買えば自動的に、タックス・ヘイブンに巨額のロイヤリティが流れ込む仕組みを作り上げた。リベートは密かに岸の特別口座に振り込まれ、岸自身が関与しない仕掛けになっていた。そのため、犯行は発覚しようがなかったから、岸は法の及ばない利権づくりの名人だったのである。
〔略〕岸信介は〔略〕上杉慎吉(1878-1929)に師事した。そして、国粋主義に傾倒し、木曜会に入った。その後、官僚になると、帝国主義的な国家社会主義を信奉し、ナチス流の産業統制化の運動を推進した。その後、満州では「満州の影の帝王」と呼ばれた甘粕正彦(1891-1945)と結び、アヘンにまつわる特殊利権に関与したという。〔略〕満州での功績により東条内閣の商工大臣となった。〔略〕
小泉純也は、岸信介の忠実な第一の子分であった。伴食大臣の防衛庁長官であったとはいえ、防衛利権で《蓄財の手腕》を大いに発揮した。小泉純也の蓄財は、『私物国家』(光文社1997)の中で、広瀬隆が「60年代には高額所得者として、名を連ねていた」と書いているとおり、岸から学んだ手口を使いこなしたに違いない。(195-197p)
<引用終了>
だが、もっと興味深い情報もある。
<引用開始>
http://72.14.253.104/search?q=cache:nlcAgFgek8YJ:scrapbook.ameba.jp/uekusa_book/entry-10024355669.html+%E3%83%AA%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%BB%E3%82%B3%E3%82%B7%E3%83%9F%E3%82%BA%E3%80%81&hl=ja&ct=clnk&cd=31&gl=us&lr=lang_ja
07.01.26 ★ユダヤ人と痴漢冤罪の関係 リチャード・コシミズ http://www15.ocn.ne.jp/~oyakodon/newversion/futuunokaiwa3.htm
お父さん、手鏡教授、ついに保釈されて出てきたね。またやるんじゃないの?
ああ、また、やったことにされるんだろうな。
え?
あの痴漢裁判は、ウォール街のユダヤ人が主催している裁判だ。
そのくらいのことは、わかるよな。
わからん。だって、痴漢とユダヤと関係ないじゃん。
お前も、まだ、なにもわかってないな。マスコミ風情に騙されてどうするんだ。そこまで知能低かったか?
げ。だって、世の中じゃ、みんな、教授の性癖は病気だから仕方ないって......それに、教授は出てきたけど、「これは陰謀だ!」とか「嵌められた!」とか一言も言ってないし。
あのさ、この事件を解析すると、日本の構造がよく判るよ。教授は裏社会の連中にきっちり嵌められたけど、まだ、自分がなにをどうされたのか、判ってないようだ。おまえもだけどな。
う~オヤジ、判らん。降参だ。
よし。じゃ、ヨン様大好きオバサンでも判るように解説しようか。あのさ、教授の拘留が130日に及んだこと、極めて異常な事態なんだよ。女子高生のお尻触ってもいないのに、130日。よしんば触ったとしても、130日はどう考えても異常だ。
しかも、東京地検が教授の保釈にキチガイのように抵抗した。保釈して外に出れば、第三者と接触できる。このインチキ事件の背後関係を第三者に喋られるのを恐れたんだろう。だれが?裏権力がだ。東京地検は、ウォール街のユダヤ人のために、教授を130日間拘留し、家宅捜索してパソコンを押収したんだ。
教授が誰と情報を共有しているのか、血眼になって調べまくったんだ。教授の痴漢冤罪は、裏権力が仕組んだ猿芝居だ。裏権力は、教授の口をどうしても封じたかった。
口封じって............教授は経済学者じゃん。一体なにを?...........
あのさ、教授が逮捕される前になにを言っていたか知ってるか?
あーそういえば、「りそな銀行」がどうのこうのいってたよね。
それだ。小泉政権時代、りそなが倒産しそうになったよな。あの時、小泉・竹中はりそなを冷たく突き放して、「倒産容認」みたいな発言をした。おかげでりそなはマジに倒産しそうになって、株価は思いっきり下落した。その株を底値で買い漁った連中がいる。ウォール街のコーエンさんやら、なんとかバーグさんとか、かんとかシュタインさんたちだ。ユダヤ金融資本ってやつだ。親分はロックフェラーだ。
う、インサイダー取引。
で、小泉たちは最後の最後になって、りそなを公的に救済することを発表した。これで、りそなの株価は大反騰した。底値で買ったなんとかバーグさんたちは、ぼろぼろに儲けまくった。最初から公的救済が入ると判っていれば、底値で買い漁る。確実に儲かる。ユダヤさんたちの取引に便乗して儲けた勝共議員や政権関係者もたくさんいたはずだ。発覚すれば、大スキャンダルになるし、日本の支配構造も露呈してしまう。教授は、この巨大なインサイダー取引疑惑を追及しようとした。証券取引等監視委員会が調査に動くべきだとテレビ番組でも指摘した。
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50代から始める『かんたんダンスプログラム』開講!
ダンスはもはや若者の流行りだけではありません。
年齢が50歳台に突入し、
「老後を迎え子供に迷惑をかけたくない」
「いつまでも若々しくいたい!」
という健康不安が出て来るのは自然なことですよね?
「病院の先生に運動しなさいと言われている」「何歳になっても自分の足で買い物に行ったり好きな旅行をしたい」と運動の大切さはテレビや日常生活の中で十分解っている…ハズ!
しかし、これから運動を始めると思うだけで辛かったり、実際重い腰を上げてトレーニングジムへの入会をしたものの続かない方、多いと思います。
では少し視点を変えてみて下さい。そんな運動嫌いな方でも…
子供や孫と遊んでいる時はいつの間にか時間が過ぎ、汗だくになっている。
お友達と買い物する時には疲れていても重い買い物袋を持って数時間ショッピングモールを歩ける。
そんな経験ないでしょうか…もしあるとしたらなぜでしょう?。
それはあなたにとって『楽しい事』だからです。
結論から言うと『運動』ではなく『楽しい事』をして汗を流せば良いのです。
私は、高齢者福祉施設、デイサービス、整形外科、居宅介護支援センターなど高齢者福祉に約14年間携わる傍、20年間のダンスインストラクターを続けて来ました。俗に言う二足のワラジ状態です。
後期高齢者の方と長年関わり直接生の声を聞くなかで、ダンスを使って身体の衰える過程や悩みをどうにか解消できないものかとずっと考えてきました。
そこでたどり着いたのがダンスを使った「より効果的」で「続けられる運動」をコンセプトに『かんたんシニアダンス』を考案しました。
「ダンスなんて恥ずかしいわ」という方にダンスの良さと実際の効果についてこれから3つだけ書いてみます。
【シニア世代の方にダンスをオススメする理由】
①楽しく汗を流せる
ダンスはご存知の通り音楽を使って行います。いろんな音楽を聴きながら身体を動かす事で振り付けを覚える事、とリズムに合わせる事の両方をしなければなりません。それが脳の活性化に繋がり認知症予防に繋がるのです。
実際に日本認知症学会でも研究結果が紹介されています。
笑って、覚えて、動いて…と忙しいのですぐに時間が経過し、いつの間にかじんわり汗をかいています。
②バランス感覚が良くなる
認知症高齢者への第一歩の一つに転倒、骨折があります。それが原因で認知症が始まるパターンを私はこの目で見てきました。
あんなに元気だった方が庭先でこけて入院し、退院までの間に認知症を発症してしまうという流れです。
そこで筋力はもちろんですがダンスは体重移動の動きがたくさんあるので自然にバランス感覚が身に付きフラついてもバランスを保つ事が出来る様になるのです。
③仲間と楽しく
これは言わずとも知れたダンスの醍醐味ですよね。
黙々と散歩したり、マシーンに向かって力を使っている自分を想像しても楽しそうなイメージは湧かないと思います。
一方ダンスは多かれ少なかれ数名のグループで行います。
初め門を叩く時には皆緊張するものです。これから人と会うという時にはそれなりに身綺麗にして心構えをして家を出て行くと思います。
それがあなたの生活にハリを与えるのです。
仲間と仲良くなって昔話や悩みを打ち明けられる関係になるとそれは一つあなたの財産になります。
そうやって人と関わっていく事でコミュニティも出来て脳への刺激にもなり、結果認知症になりにくい生活環境となるのです。
この様に出せば無限に出てくる50代から始めるかんたんダンスの良さ、もうお判りですね?
実はもっとメリットがあるので実際にこのプログラムを体験してもらいながらお話していきたいと思います。
もちろん初めからハードな事はしません。
体力に自信が無ければ椅子を使ったプログラムもあります。
ゆっくり、じっくり、そして確実にあなたの未来を変えて行きましょう!
膝や腰の痛みが出て身体が動かなくなる前に…
公民館講座講師など宮崎市の健康づくり事業の実績もあります。
安心してお問い合わせ下さい。
あなたのお住まいの近くまで出張レッスン、レクリエーションのネタにお困りの介護職員の方へのレッスンも行っております。
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BIプラットフォーム選定の基準
BI、AI、ビッグデータ、分析、、、といった言葉が単なる漠然としたバズワードから、実用フェーズに移りつつあります。ガートナー社の調査によると、37%の企業がBIを導入していて、検討中や興味がある企業まで含めると71%の企業がBIの利用を始めようとしています。
2016年11月に実施した最新の調査の結果、BIツールの導入率は全体で37%、従業員数規模2,000人以上の大企業においては80%に達した。これは、3年前の2013年11月の調査時点で利用中または導入中であった企業と、3年以内の導入を予定していた企業の割合の合計を超えており、BIツールを導入する企業が順調に増えていることが明らかになった。
https://enterprisezine.jp/article/detail/9208
この記事を読んで、個人的所感としては「思ったより少ない…、興味があって検討しているなら何でもいいから入れればいいのに。」と感じております。
ということで、今回はTableauの話は一旦置いておいて、一般論としてBIを検討するにあたって考えておくべきことについて書いてみます。成功企業が考えるBIのROIの定義について整理し、それらが正しいかどうか幾つかの調査結果に基づき考察してみます。
よくある課題とBIのROI
色々な業種・業界・レイヤーの方とお話することが仕事柄多いです。色々な方が様々な背景で、「どうやらデータ活用ツールを入れなくてはいけなそうだ…」と感じているようです。例えば、今までデータなんて疎遠だった営業の部長さんたちも、意識の高い上司から「今はデータの時代だ」「無駄な営業活動はやめて効率化しろ」「働き方改革だ、早く帰れ」「売上はあげろ」などなどプレッシャーをかけられているのではと推測します。
そういった背景で、BIというものの存在を知り、調べてみたところ、当たり前ですが無償ではないと分かった部長は、導入効果を考えなくてはいけません。BIのROIは測りづらいとよく言われますが、ROIを測る方法は、あえて分類すると以下の3つのパターンに分けられます。
IT人件費/経費を削減する
知識労働者の生産性を高める
働き方を変えて会社を強くする
1→3にかけて難易度・抽象度は上がっていきますが、得られる価値も比例して大きくなっています。
IT人件費/経費を削減するというのは、単純にエクセル作業(やはりデータを扱うソフトと言えば基本エクセルが挙がることが多いです)を減らしたことによる工数減のことを指すことが多いです。ただ、それは「正直それって、価値を生み出しているとは言えなくない?」と思った方々は、それによって生まれた時間で何を出来るかという点にフォーカスします。
ただ、より全社的に、幅広い業務において、働き方を変えることまで目標にしている企業も多くあります。そういった企業はROIを単純に圧縮できた人工をライセンス費用で割るという思考回路より、もう少し大きなスケールで意思決定をしているようです。
新しいROI
データを「可視化」して終わらず、「価値化」出来ている企業の特徴があります。彼らはデータ活用のリターンを、新しいROIで測っています。
ヒューレット・パッカードが提唱したROIの定義によると、ROIは「Return On Investment」から「Return On Information」に変わってきています
参考記事: 10万ユーザーの利用分析からわかった「データから価値を生みだす企業」の3つの特徴 https://webtan.impress.co.jp/e/2017/10/04/26843
データは企業が持つ資産であり、資産は企業の利益創造に寄与するものであるという考えに基づき、このROIはデータから得られるリターンにより注目して算定されます。この考え方は、「世界で最も価値のある資産は石油でなくデータだ」とエコノミストの記事でも叫ばれている世の中で、ROE、ROAと並ぶ企業が追うべきKPIとなるのでは、と個人的には思っています。
※エコノミスト記事:https://www.economist.com/news/leaders/21721656-data-economy-demands-new-approach-antitrust-rules-worlds-most-valuable-resource
方程式は以下のようなものです。
記事によると、成果を上げやすい企業の特徴はその中でも、次の変数(Driver)に重視をしているそうです。
データの活用人数
価値を理解するまでの時間
運用にかかるコスト
たしかに、データの種類や量を増やしたり、深い分析が出来る夢のようなAIを導入したり、データサイエンティストを育てたりするのは一朝一夕でできるものではなさそうです。その点、これらの変数はてこ入れしやすい、というのはとてもリーズナブルなように思えます。その中でも1と2に注目して、ちょっと深堀して考察していきます。
データの利用人数
データを沢山の人が、いろんなところで使っている方がいい、というのは当たり前に聞こえますが、本当にそうなのか調べてみました。例えば以下のデータはそれを裏付けています。
世界108か国、30産業、 3000サンプルのアンケート調査データを基に分析「トップ業績企業」は あらゆる事業活動において「業績劣位企業」に比べてビッグデータ解析を利用する確率が顕著に高く、将来戦略 の策定や日常業務オペレーションにおける活用率は、「トップ業績企業」は「業績劣位企業」の約2倍との結果 が出た。
https://sloanreview.mit.edu/article/big-data-analytics-and-the-path-from-insights-to-value/
「トップ業績企業」はあらゆる事業活動(事業・経営計画、 リスクマネジメント等)において、「業績劣位企業」に比べ、 ビックデータ解析を利用する確率が顕著に高い
http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/linkdata/h25_02_houkoku.pdf
こういった調査結果から、どうやらトップ業績企業であることと、幅広い業務範囲で色々な人にデータが使われていることは相関がありそうです。おそらく因果関係もあるんではないかと思います(←データに基づいておらずすみません…)
中身を見てみると、マーケティングや、生産、財務といった業務においては、後進企業であってもデータがある程度使われていることが分かります。ただ、その他、一般マネジメント(労務管理とかでしょうか)、人事配置、顧客サービス、研究開発などなど、様々な業務においてデータを使っているのが先進企業の特徴として表れています。
これは、Google, Amazon, Facebookといった所謂トップ業績企業に限られた話ではあり���せん。 私が昔担当していたことのある、とある九州のホームセンター(グッデイ)がいい例です。グッデイの目玉商品の1つにパンジーやビオラといった生花がありました。生花を他社と差別化する要素は圧倒的な「鮮度」でした。そこで、グッデイはパンジー・ビオラの「鮮度」を担保する為に、入荷して4日以上経ったものは置かないという「絶対鮮度宣言」というスローガンを打ち出しました。ただ、そこで大きなチャレンジとして挙がったのは、仕入れ量を間違えるとロスが大きくなるが、機会損失を生むわけにはいかないので在庫は持っていたい、というジレンマでした。それを解決したのもデータでした。今までの前年同週同曜日のデータを見ながら、天候などの売り上げに影響を与える外部的要因のデータを掛け合わせ(例:雨の日は売上が〇〇%落ちる傾向にあるのでそれを考慮)することで、仕入れ量を最適化することができ、売り上げを上げながら、なんと在庫量は昨対で50%ほどに抑えられたそうです。これぞ企業の底力ですね。
MITの同じ調査の中で、「誰が」データ利活用を担っているのか、という調査結果もありました。面白い結果が出ています。
見てみると、先進企業(右)になるにつれ、増えているのは情報システム部門ではなく(むしろ情シスの登場頻度は微減している)、分析専門の担当者と業務部門の担当者という結果でした。 前者の分析専門の担当者に関しては、先進企業になるにつれ、分析の価値が社内で認められているので、担当者がつくという背景だと推測します。後者の業務部門の担当者が増えていることは、「先進企業では色々な部門の人たちが、それぞれ現場で分析を行っている」という考えを裏付けるものでしょう。
なぜ業務部門の担当者が分析に携わらないといけないのでしょうか。それは、「 ビジネスの経験値や知識がなければ、『データの裏側にある "なぜ" 』が的確に想起できない 」からです。
例えば、ある店舗の売上げが落ちていることが判明したとしても、現場カンがなければ、その要因を「これではないか」と想像できず、仮説が立てられない。仮説が立てられなければ、適切なデータ分析も進められないことになる。
https://news.mynavi.jp/article/20150612-bigdata_skylark/
すかいらーく マーケティング本部インサイト戦略グループコンシューマー インサイトチームリーダーの瀬良豊氏はこのように語っています。 「私たちは、いい分析には、いい仮説が必要で、いい仮説には、現場の経験が大切だと確信しています。(中略)現場の経験がなければ、現場がとても対応できないような施策を提示してしまうおそれもある。」そういった理由で、 インサイト戦略グループは現場経験を積んだスタッフをメインに構成されているようです。なかには、 チームに入るまで、「Excel」にすら触れたことのなかったスタッフもいたようです。 そこまで、データ分析は現場で行うということを重視しているということでしょう。
つまり、成功している企業は「幅広い業務で、その部門の現場社員がデータ分析を行っている」ということが分かりました。実はこのポイントが、次のポイントである「価値を理解するまでの時間」にも関係してきます。
価値を理解するまでの時間
どれだけ多くの人が、データ活用を出来たとしても、そのスピード感が無いと時間当たりの価値は減少します。今までいろんなお客さんと会話している中で、データ活用のスピード感を削ぐ一番の原因は、使っているツールではなくプロセスにありました。下のようなことって、皆さんの会社でも起きていませんか?
データを閲覧だけするような人(シニアなマネジメント層に多い)が、部署のエクセルが強い人間に、「○○が知りたい、見せてくれないか?」と依頼をします。そこで、そのエクセル達人がその情報を知る為に必要なローデータを持っていなかった場合、エンジニアにデータ抽出を依頼します(往々にして情シスはDBを勝手に触られることを望まないことが多いです)。それで幾ばくかの時間が経ってCSVファイルがZipファイルで送られてきたり、共有ファイルサーバーに置かれたりします。それをエクセル達人は10時まで残業して帳票にした結果、翌朝に上司から「ちょっと見たかったものと違うなぁ」と言われます。といったようなプロセスです。
この構造的問題を変えるにはどうすればいいでしょうか?次はヒトに注目して考えてみます。ここで登場している人物は下記の3パターンです。
IT専門家(情シス):統計・分析に関する高度なスキルを用いて新たな仕組みやプロセスを構築
データ活用者(エクセルが強い人):自らデータを活用し、データに基づいた仮説検証プロセスを実行
データ閲覧者(帳票を見る人):レポートは見ているが、そこからのアクションは生まれていない
勿論、DBの理解もあり、SQLがスラスラ書けるエンジニアの割合を高ければそれでいいかもしれませんが、それは難しそうです。先ほどの九州のホームセンターの事例を思い出してください。生花の在庫最適化を行ったのは明らかにデータ活用者レイヤーのヒトでした。この層がデータを自らスピーディに活用出来たら理想的です。現場の経験や勘も持っているのは、エンジニアよりむしろこのデータ活用者層に多いからです。
つまり、「価値を理解するまでの時間」を短くするために行わなくてはいけないことは、現場がIT専門家に依頼せずとも自らデータ探索が出来る仕組みを作ることです。
運用にかかるコスト
最後に重要なポイントが、運用にかかるコストです。そこで注目するべき点は、既存のシステムやサービスと連携することで、今までのテクノロジーへの投資の上で効率的に活用することが出来るかという点です。
この点が重要であることは、明らかかと思います。いま検討しているBIプロジェクトにかかる費用よりも、今までのシステム環境を作り出す為に、どれほどの投資をしたか考えたうえで、それらを活かさない手はないでしょう。
米国のマーケターを対象にした調査でも、「1社が提供するスイート製品(一連の製品群)に依存するよりも、部分ごとに最適なツールを選び統合することで全体最適を実現するほうが有効だと考えるマーケターは増えている」
https://webtan.impress.co.jp/e/2017/10/04/26843
ROI最大化の為に考慮すべきポイント
まとめとなりますが、以下のポイントが重要だということが分かりました。
データの活用人数→多くの部門・用途で使える汎用性があること
価値を理解するまでの時間→ セルフサービスで分析が出来る仕組みであること
運用にかかるコスト→既存のIT資産を活かせること
改めて見てみると、ツールの話よりも、その導入によってヒトとプロセスをどう変えられるかという観点がより重要そうです。 あくまで、BI導入は手段ですので、そのツールによって、ヒトの働き方や、業務のプロセスを変えられるか、といった点に注目することがキーです。
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なぜぼくがそうしたのか、お話しします。
親愛なるヴィクトル お久しぶりです。 いえ、お久しぶりというのは変ですね。貴方には先々月、試合でお会いしましたね。貴方にとっては一年ぶりの、ぼくにとっては二年ぶりの世界選手権でした。 そう、ぼくは世界選手権に出場したことがあったのです。ご存じでしたか? そんな大会には出られない未熟者だとお思いになっていたのではありませんか? あるいは、ぼくのコーチをするにあたって、責任感の強い貴方が調べた中にその情報があったとしても、そういう試合でぼくと会ったことなんて貴方は気づいていなかったのではありませんか? ぼくはもちろん気づいていました。いいえ、気づいていた、なんていう簡単なものではありません。だって貴方を追いかけてぼくはスケートをしていたのですからね。 でもこの話は一度おいておきましょう。とにかくぼくは世界選手権で貴方にお会いしました。懐かしい感じがしました。とてもうれしかった。あのときも久しぶりだと思ったし、いまもこうしてお久しぶりですと書き出してしまったのは、八ヶ月間、貴方はずっとぼくのそばにいて、このうえなく親密な、ぴったりと寄り添うような時間をくれたので、だからすこしのご無沙汰でも久しぶりだと思ってしまうのです。そういうものです。貴方はちがいますか? どうしてこの手紙を貴方に書いているのかというと、謝罪の意味もありますし、そのほかの意味もあります。ぼくはもう間もなく、貴方のところへ行って──サンクトペテルブルクへ行って、貴方と暮らすことになりますが、その前にひとこと、なぜあんなことをしてしまったのかということをご説明したいと思ったのです。 あのとき、ぼくがああしたものだから、大騒ぎになりましたね。ものすごいニュースが世界を駆けめぐった──といっても言い過ぎではありません。でもぼくは、あの日は……帰国するまでは、あんな騒ぎになっているなんて思いもしなかったのです。すこし考えてみればわかることなのですが、ぼくは浮かれきってしまっていたし、貴方をみつめていたし、貴方がみつめてくれたし、試合のこともあったし、考えることがたくさんあったので、世間の反応どころではなかったのです。あのことを取材で何度も質問されましたけれど、そのあいだも夢のようなこころもちで、ぼくは貴方から目が離せませんでした。簡単に言うと、ぼくは舞い上がっていたのです。もちろん複雑な気持ちではありましたが、でもやっぱり、結局は有頂天だったのだと思います。 貴方にはご迷惑になっているでしょうね。ヴィクトル、貴方は世界一人気のある人です。誰もが貴方にあこがれ、夢中になって、好きになります。だからきっと、貴方もまわりからいろいろ言われていることでしょう。ごめんなさい。ぼくのことも悪く言われているでしょうが、それはぼくのせいなので構いません。貴方も気にしないでください。悪口を言われるのをうれしいとは思いませんけれど、でも、世界じゅうがぼくのしたことで感情を動かすのだと思うと──ぼくが貴方をひとりじめしたことで何かを思っているのかと考えるとぞくぞくします。これは誰にもないしょですよ。貴方にだけ打ち明けます。 さて、なぜあんなことをしたのかということについて話したいのですが、けれど、それだけを語ることはできません。それについてご説明するには、別に知っておいていただかなければならないことがあるのです。ですので、まずそのことをお話ししましょう。 ぼくが貴方を初めて見たのは、十二歳のときでした。貴方はジュニアの世界選手権で金メダルを獲っていました。ぼくはあのとき、ひと目で貴方に夢中になりました。いまでも思い出せます。貴方はまだ髪が長くて、ジュニアの選手とは思えない優雅さがあって、気品高く、かっこうよかった。そう、ぼくがいずれ着ることになる、あの黒い衣装をまとっていました。ぼくが貴方にこころを奪われたときに貴方が着ていた衣装を、ぼくが身につけることになるなんて──そしてそれで貴方を誘惑することになるなんて、なんだかおかしな符合ですね。ぼくはいっぺんに貴方のスケートに魅せられました。 それからぼくは、貴方を目指し、貴方を追いかけ始めました。練習の休憩時間に貴方のまねばかりして、コーチに叱られたことが何度もあります。落ちこんだとき、スケートが上手くいかないときは貴方を思い出しました。貴方の演技をくり返し見ました。貴方のことが知りたくて、雑誌で特集されていたら、必ずそれを購入しました。そのために、普段はすこしもお金を使わず、大切に貯めておきました。だって、そのときにお金が足りないなんてことになったら大変ですから。貴方はどんどん人気者になって、写真集なども出るようになりました。ぼくにはかなり高価なものだったけれど、それもがんばって買いました。けれど、なにぶん、子どものおこづかいなので、とても手の届かないものが販売されることもあり、そのときは悔しくてなりませんでした。ぼくの部屋は貴方のポスターであふれました。写真立てにも貴方の写真が入っていました。貴方が長谷津へやってきたあの日まで、ずっとそうだったのです。知らなかったでしょう? 貴方が部屋へ入ってこようとしたので、ぼくは慌ててそれらを片づけました。それ以来、貴方がいるあいだに飾ったことはありません。いまは飾っていると思いますか? ひみつです。教えてあげません。 ぼくはだんだんと表彰台にも上がれるようになって、日本の代表にも選ばれたりしました。そのあいだもずっと貴方のファンでした。いつか貴方と同じ氷の上に立てる日を夢見ていました。でも、なかなかシニアクラスへは行けませんでした。ぼくはぎりぎりの年齢までジュニアクラスにいました。好不調の波が激しく、成績が安定しませんでした。いっそのこと、シニアクラスに上がってしまって、そこで新しい世界を感じたほうがよいのではとコーチや連盟の人に勧められたりもしました。でもたぶん、ぼくはそうしていても、おそれのほうが大きくて、上手く成長できなかったでしょう。自信がなかったのです。 ようやくシニアに上がり、貴方と同じ場所へ行きました。けれどそれは、ただそういう部門になったというだけで、ぼくは貴方から遠くへだたっていました。ジュニアとは規則も変わり、その対応が困難で、シニア一年目はさんざんでした。貴方と同じ氷上に立つというぼくの夢は、たいへん難しいように思われました。あきらめたことはありませんでしたが、それを考えることもできないほど毎日が苦しく、悩みごとばかりでした。 でも、だんだんと自分の思い描くスケートができるようになってきました。チェレスティーノはよいコーチで、ぼくのいいところを伸ばしてくれました。ジャンプも苦手だったけれど、基礎はきちんとできているし、妙な癖もないと元気づけてくれました。ただ思いきりよく、自信を持ってやれと言われました。自信を持つのは難しかったけれど、スケーティングは上達してきました。日本国内の大会では表彰台に乗るのが当たり前になってきました。 ところがそうなると、またぼくは調子を落としました。みんなが期待しているのを感じてすこし苦しくなりました。けれど、日本のシングル男子で特別強化選手はぼくだけだし、成績が目に見���てひどくなったこともないので、国際大会には派遣されました。でも、世界に出ると、ただでさえ不調におちいっているぼくは、ますますよくない演技をしてしまうのです。よくない演技をすると、もともと飛び抜けてスケートが上手いわけではないので、かなり落ちこみます。とてもつらい時期でした。 けれど、暗いことばかり考えてはおらず、貴方と同じ試合に出るときは、ぼくは貴方のすべりを見ることを楽しみにしていました。あのヴィクトル・ニキフォロフがすべる。彼が氷の上にいるところをこの目で見られる。ぼくはどきどきしていました。そのころ、クリスとはもう知り合っていましたが、公式練習の時間になると、瞳の輝きがちがうと彼によくからかわれました。 相変わらず、貴方はぼくのあこがれでした。落ちこんでいるときでも貴方のことを忘れたことはありません。むしろ、熱のこもった気持ちはどんどん増し、貴方になおあこがれました。いつか貴方に近づきたいと思い、そのためには自分の悪い状態にがっかりしているだけではだめなのだと勇気をふるい起こしました。 ぼくは貴方のいる試合に出るとき、貴方ばかり見ていました。いつごろ会場へ来るのか、どんなウォームアップをするのか、どんな練習をするのか、コーチと何を話しているのか、取材ではどう答えるのか、バンケットではどんなふうにふるまうのか。貴方のすることすべてに目を奪われました。自分のこともあるし、緊張もしているので、貴方にばかり注目してはいられないのですけれど、可能な限りは貴方の��とを見ていました。 もちろん、声をかける勇気なんてありません。自分のスケートが上達して、貴方がそれに目を留めて、そこで初めて話ができるのだと、ぼくはそう思っていました。それがぼくの望みだったのです。 だけれど、まったく話をしないわけではありませんでした。滑走順抽選やその他の集まりなどで、何かの拍子に事務的な言葉をふたつみっつ交わすことはありました。すべて印象的な出来事で、ぼくは緊張しきっていましたが、貴方はおぼえていないでしょう。でもぼくはそれだけでもしあわせでした。 いちばん思い出に残っているのは、二十一歳の世界選手権のときです。試合前日の公式練習のあと、ぼくは貴方と廊下ですれちがいました。当然、ぼくは上がってしまって、頬を赤くしながら黙って通り過ぎます。ところが貴方は足を止めて、ぼくの顔をじっと見ました。あんまり見られるのでぼくも立ち止まりましたが、何か失礼なことをしてしまったのかと完全にとりみだしました。貴方は難しい顔つきで真剣にぼくを観察していました。そして急に晴れやかに笑うとこう言いました。 「ああ、そうだ。よくクリスと一緒にいる子だ」 たぶん貴方は、ぼくの顔をどこかで見かけたと思ったのでしょう。どこで見たのだったかと考えて、クリスの友達だと思い出したのでしょう。貴方はクリスと仲よしですから、彼を探しているときにぼくを目にしていたとしても不思議ではありません。 ぼくは、ものすごくどきどきしました。うれしいとかそういうことより、ヴィクトルがぼくに声をかけたということが大事件でした。たとえ、ぼくを認識したのではなく、たまたま記憶のかたすみにひっかかっていただけだったとしても、ぼくは興奮し���した。そして貴方は、にっこり笑って言いました。 「ジュニアの選手? がんばってね」 貴方にはぼくが幼く見えたのでしょう。あの時間にあの会場のあの場所にいるのは、シニアの選手と、コーチなどの関係者だけです。でもものごとを深く考えない貴方は、子どもに見える、ジュニアの選手だ、というその論理だけが頭の中に組み上がっていたのです。 貴方は陽気に去っていきました。ぼくはぼうっとしていました。ジュニア選手にまちがえられたのが衝撃だったわけではありません。そういう経験は何度もしていたし、ヴィクトルがぼくを同じクラスの選手として認識しているわけはないと思っていたので、とくに落ちこんだりもしませんでした。ヴィクトルはたいていぎりぎりまで会場に来ないし、ぼくがすべることになるグループが演技をしているあいだは、ウォームアップをしています。ぼくを正しく選手として知っていろというほうが無理な相談だったでしょう。 ただ、ぼくは、ヴィクトルがぼくだけに話しかけてくれた、ぼくだけにほほえみかけてくれた──そのことにもうのぼせ上がってしまったのです。もちろん、貴方は特別な思いなんてなくああしたのでしょう。ぼくじゃなくても、気になったら声をかけて何か話したはずです。それはわかっています。でも、そうだとしても、あの瞬間の貴方のまなざし、あの瞬間の貴方のほほえみはぼくだけしか知らないし、永遠にぼくのものです。ぼくはどきどきするあまりくらくらしました。貴方と親しく言葉を交わせるようになったいまでも、あのときの感動は忘れません。 ところで、ぼくがジュニアの選手ではないことは、そろそろおぼえていただけましたか? このように、ぼくは貴方にあこがれて、あこがれて、あこがれ抜いていたのですが、貴方のほうから声をかけてくれたことは、じつはもう一度あります。これは貴方もおぼえていらっしゃるでしょう。ぼくが初めて出場したグランプリファイナルでのことです。ぼくはあの試合では惨敗で、自分にがっかりして、うんざりしていました。もうスケートを続けられないかもしれないとさえ思いました。まわりもそう言っていたし、ぼく自身も自信がありませんでした。スケートを好きなのかどうかすらわからなくなりそうで、とてもこわかったです。 もっとも、貴方に声をかけられたそのときに思い詰めていたわけではありません。あのときはまだいろいろなことの衝撃が大きくて、ぼんやりし、視界で動く人々にも、聞こえてくる声にも、あまり実感がありませんでした。何も考えたくありませんでした。ただ、貴方の姿はくっきりと見えたし、耳に飛びこんできた声も確かでした。 貴方は歩きながら、「ユーリ」とぼくを呼びました。ぼくはどきっとして顔を向けました。貴方が言った言葉は聞き取れませんでした。ロシア語だったからです。貴方はぼくに話しかけたのではありませんでした。ぼくは、そうだよな、と思いました。ぼくにまだチャンスがあるだろうかとも思いました。いつかは、ヴィクトルと……。そんなことを考えました。 そのときです。貴方が振り返って、今度こそぼくに話しかけたのです。記念写真を撮りたいなら応じるよと貴方は英語で言いました。ぼくはものすごい衝撃を受けました。ヴィクトルはぼくを選手だと思っておらず、熱心にみつめるファンのひとりだと解釈したのです。ジュニアの選手にまちがわれても平気だったぼくですが、あのときは、グランプリファイナルに出場したあとでした。それでもヴィクトルはぼくを知らないのです。グランプリファイナルという舞台にヴィクトルと一緒に立つからには、ようやく立場も対等なのだとぼくは思っていたのですけれど、それはとんでもない勘違いで、ひどい思い上がりでした。ヴィクトルは、クリスの隣にいたジュニア選手の顔は一瞬なんとなくおぼえられたけれど、同じ試合で最下位になった選手のことはわからないのです。ぼくは猛烈に恥ずかしくなりました。 親しくなってから、貴方は話してくれましたね。ぼくのことは知っていたと。選手だということもわかっていたと。自分のファンだということも理解していたから、落ちこんでいるところを手助けして、元気を出させてあげたかったのだと。貴方はぼくについて、一緒に写真を撮れば喜ぶ、一般的な、ごく普通のファン心理の持ち主だと、罪のない勘違いをしただけだったのです。ぼくがこんなややこしい精神をたずさえているなんて思わなかったのです。だけどそのときのぼくには、そんなことはわかりません。自分のすべてに気落ちしていたし、さきのことも想像できなかったので、なんでも悪い方向へ考えてしまいました。あのときは黙って帰ったりしてごめんなさい。 そのあと、貴方のお話によると、クロージングバンケットでずいぶん親しくなったらしいですけれど、ぼくはおぼえておりませんのでそのことはおいておきましょう。 ぼくは故郷に戻りました。スケートを続けるかどうかということをずっと思案していました。貴方にあこがれて、貴方のまねばかりしていた日々を思い出しました。あのころぼくは、確かにスケートが好きだったのです。いまでも好きなはずだ。そう思いました。ぼくにとってスケートはヴィクトルで、ヴィクトルはスケートでした。 ぼくは貴方のプログラムをすべりました。とても難しかった。けれど、昔は難しすぎてできないと思い、完全にはまねしきれなかったのが、あのときはすべてできました。出来映えはともかく、ヴィクトルとそっくり同じことができたのです。 グランプリファイナルのときにこの目で見た演技。ぼくにもできた。そのときぼくは、昔に増してスケートが好きだと思い、ヴィクトルを愛していると思いました。 そのヴィクトル当人が目の前にあらわれたときの気持ち、貴方に想像できますか? しかもそのひとはぼくのコーチになるというのです。ぼくはひとりでやっていこうとこころをきめて、必要なものを探していました。なのに貴方は、ひとりでやる必要はない、一緒にいるよと言ってくれたのです。びっくりした。すこしこわかった。でも、うれしかった……。ぼくはうれしかったんです、ヴィクトル。 あこがれの貴方との日々が始まりました。ロシアへ帰ってしまうんじゃないかと思ったときは恐怖をおぼえたし、本当につらかった。どうしても貴方に置いていかれたくなかった。引き留めておきたかった。ぼくにそんな魅力があるのかはわからないけれど、貴方がそばにいてくれるなら、誘惑だってできると思いました。 貴方は考えていたより口数が多く、わからないことを言い、ずけずけと遠慮のないことを口にし、自由気ままで、陽気で楽しく、よく笑うひとでした。想像とぜんぜんちがいました。コーチがへたくそで、スケートが極上で、最高にかっこういいひとでした。ぼくは、どんどん貴方のことが好きになり、大好きになり、もっと夢中になりました。貴方がたまらなく好きだと思いました。いつまでもこのひととスケートをしたいと望みました。 でも、それは持ってはいけない希望だということもわかっていました。貴方を待ちわびている人は大勢います。そして、その中にはぼくもいます。ぼくには、競技者の貴方を殺すことはできませんでした。 ぼくが引退すると言ったとき、貴方はひどく怒りましたね。あんなに怒った貴方を見たのは初めてでした。びっくりしました。泣きながら怒るひとって珍しいと思いました。あ、ぼくもしたことがあった。でもぼくの場合は、腹が立ったから泣いたのではありません。おわかりですよね? ぼくは、貴方が必要ないから選手に戻って欲しいと言ったわけではないし、貴方が必要ないから引退すると言ったのでもないのです。ぼくはあのとき、それまででいちばん貴方を愛していましたし、いちばん必要としていました。貴方がロシアへ帰ってしまうと恐怖を感じたときより、もっとこわいと思っていました。 ヴィクトル。 ぼくは、貴方が好きで、好きで好きで、たまらなかったのです。 貴方のスケートを愛していました。 こんなぼくですから、貴方と離れてから、どんな思いをしていたか簡単に想像していただけると思います。ぼくは、貴方の記事が出るたび喜び、それを熟読し、写真をうっとりと眺めました。ぼくは完全に貴方のファンに戻っていました。もともとファンなのですが、ファンであり、生徒であるはずが、貴方の記事を見るときはファンでしかなかったのです。雑誌を何冊も買いこみ、ぼくはもう、ヴィクトル・ニキフォロフにくびったけでした。彼が競技の世界に帰ってきたことがたまらなくうれしかったのです。けれど、リンクへ行けば、ひどくさびしく、せつない思いでいっぱいになりました。つい数日前まで長谷津のリンクに貴方はいたし、そこで貴方はぼくの着氷がまずいとか、重心の取り方がいけないとか、あれじゃ詰まってしまうとか、たくさんのお説教をしました。いつもリンクには貴方がいて、貴方の視線がぼくに向いていました。でも、もうそんなことはなく、ぼくはひとりで練習しなければなりませんでした。ヴィクトル、ぼくは、プログラムはほぼ完成し、あとはこまかなところを調整し、突きつめていくだけという、全体をまとめるだけだという時期に来ているのに、コーチがぼくを見てくれないと言って泣きべそをかいていたのです。笑いますか? ぼくは笑います。おまえはなんてわがままなんだと思いました。でも、ヴィクトル、ぼくは貴方が好きなのです。大好きなのです。仕方のないことではありませんか? 昨季、四大陸選手権にも、世界選手権にも選ばれなかったし、もともと成績にむらがあるほうなので、このままでは世界選手権のショートプログラムで最終グループに入れるかどうか、微妙なところでした。そこで四大陸選手権はもちろん、B級大会にも出ることを日本のスケート連盟に勧められて、貴方もご存じのとおり、ぼくは試合に出場しました。けれど、忙しい貴方はコーチとして帯同してはくれませんでした。いいえ、うらみごとを言っているのではないのです。ぼくは貴方には自分のことに集中してもらいたかったし、ぼくにかか��きりになるのを環境がゆるさなかったのも知っています。貴方が来たがっていたことも。だからそのことで貴方を責めるつもりはありませんし、それでよかったと思っています。 でも、試合会場でのぼくは、まったく不機嫌でした。ヴィクトルコーチがいないことがさびしく、苦しく、そしてそればかり気にしている自分にいらいらして、平静ではありませんでした。完全に落ち着きを失っていたし、演技も感心できるたぐいのものではありませんでした。あのときぼくを支えていたのは、ヴィクトルに恥ずかしい思いをさせるわけにはいかないという気持ちでした。生徒として、貴方の誇りにならなければと勇気を出しました。ようやく試合が終わって長谷津へ戻るとほっとしましたが、貴方の部屋をのぞいてもがらんとしているし、リンクではひとりだしで、結局貴方はそばにいないのだと思い、ぼくは泣いてしまいました。貴方に会いたくてたまりませんでした。 毎日貴方の夢を見ました。夢の中で、貴方はこれまでどおり長谷津のリンクにおり、ぼくを叱ったり、ぼくに笑いかけたり、ぼくを抱きしめたりします。「勇利」と優しい声で呼びます。ぼくにたくさんふれて、ぼくを撫でて、ぼくを愛しているとささやきます。でも現実はそうではないのです。とてもさびしかった。 ヴィクトルの情報が出るたび、ぼくはうっとりしました。ロシアナショナルの演技も、ヨーロッパ選手権の演技も、もうどこで何をするのか完全にまねできるほど──リンクインからキスアンドクライまで──見ておぼえてしまいました。画面の向こうからぼくにほほえみかける貴方は最高です。でも、ぼくはもう、貴方に抱きしめられるぬくもりも、貴方の熱意のこもった声も、熱狂的なまなざしも、頬にふれる指の優しさも、何もかも知ってしまいました。画面越しの微笑ではもはや満足できません。寝てもさめても貴方のことばかり考えました。こがれてこがれて、おかしくなってしまいそうでした。 そんな気持ちでヘルシンキへおもむき、世界選手権で貴方に再会したときの喜びは、きっとわかっていただけるでしょう。あのときのぼくの様子はすでにご承知のことと思いますけれど……、でも貴方は、「なんでそんなにつめたい?」「俺に会いたくなかったのか?」と不満そうにしていましたね。なぜでしょう? こんなに会いたかったのに。 貴方はぼくにぴったりと寄り添って離れませんでした。ぼくはずっとどきどきしていました。伝わっていましたか? もう、抱きしめてもらいたくてたまらなかったのです。そう……、もちろん再会のとき貴方はそうしてくれましたけれど、あんなふうではなく、もっと、親密に……熱烈に……ふたりきりでして欲しかったのです。でもぼくに、そんなことが言えるはずもありません。 取材もいつも一緒でしたね。そういえば、おかしな質問がありました。あのときはぼくが尋ねられて、貴方には別の記者が話しかけていたので、貴方は聞いていなかったと思います。冗談まじりにこう訊かれました。 「この大会でもキスをしますか? あのときしたキスはどこだったのでしょう。頬? それともくちびる?」 中国大会でのことです。ぼくは答えられませんでした。そんなぼくに笑ってその記者はこうも尋ねました。 「普段、くちびる以外のどこにキスされていますか?」 これにも答えられません。貴方ならどう答えますか? 貴方はぼくのどこにキスしていますか? 練習は上々で、ぼくの仕上がりに貴方も満足そうでした。ぼくは貴方のスケートが間もなくこの目で見られることに興奮しきっていました。あんまりぼくがはしゃいでいるので、貴方は可笑しそうにしていました。そのあこがれの相手に勝たなきゃいけないんだよと言いました。ぼくもそれはわかっていました。どうしても勝ちたかったのです。ヴィクトルコーチの選択はすばらしかったのだと証明するために。 ぼくはショートもフリーも、期待を上まわる出来でよい成績をおさめました。ヴィクトルコーチは大喜びでした。ぼくのことを褒め称え、愛情をこめてみつめてくれました。ぼくは得意になっていました。でも、選手の顔になった貴方は、ひどく真剣な瞳をして、ヤコフコーチでも話しかけられないくらいでした。貴方のフリーの滑走順は最後でした。ぼくはそのときには一位でした。貴方はぼくの手を握ってささやきました。 「俺だけを見ていろ」 「おまえのことを愛している」 その絶対的な情熱と自信を目にして、ぼくはものが言えなくなりました。貴方は氷の真ん中で、ぼくの贈った指輪にキスしました。 貴方の演技がどんなだったか、ぼくが何を感じたか、そのことはここでは言いません。もう貴方はじゅうぶんにご承知でしょうから。ぼくがここまで書いてきたことで、さらにそれを正確にわきまえていただけたと思いますから。 ヴィクトル。 ぼくは人生の半分以上、貴方を追いかけ、貴方にあこがれ、貴方を愛して生きてきました。思いがけず貴方とともに暮らし、離れることになり、そのあいだ、貴方のことしか考えていませんでした。頭の中は貴方でいっぱいでした。貴方に抱きしめてもらいたくてたまりませんでした。貴方にふれてもらいたくてたまりませんでした。貴方にみつめられることで、身もこころもとろけてしまいそうでした。貴方のスケートを見られることに興奮していました。貴方はぼくに愛していると言いました。 そんなぼくがあんな気持ちで、あの状況で、あんなめぐりあわせで、あの瞬間に貴方の演技を見たら、ああせずにはいられないのです。どうしてもああなるのです。大ニュースになり、いまでも騒動はおさまっていませんけれど、ぼくは後悔していません。 ヴィクトル、迷惑をかけてしまったこと、ごめんなさい。だけどぼく、貴方を愛しているんです。 ヴィクトル、ぼくは、サンクトペテルブルクへ行ったら、貴方にも同じことをしてもらいたいと毎日せがむのではないかと心配です。貴方に抱きしめてもらいたい、ぼくが貴方を愛するのと同じだけ愛して欲しい、ぼくだけ見てくれなくちゃだめと幼子のようにねだるのではないかと心配です。そんな子どもっぽいぼく、嫌われてしまうかもしれません。 でも、考えてみたのですけれど、貴方は熱狂的にぼくを愛してくれているし、ぼくでなければ満足できないひとなので、きっとそんなふうに憂鬱になる必要はありませんね。 それでは。 お目にかかれるのを楽しみにしています。 昔もいまも、そして永遠に 貴方の勝生勇利 『さすがロシアの英雄、ヴィクトル・ニキフォロフ選手、八ヶ月やすんでいたとは思えない、圧巻の演技でした。ロシア選手権、ヨーロッパ選手権と、昨季に引き続き優勝しましたが、このフリーはその演技を上まわるすばらしいものでした。リンクサイドで見守った勝生選手のもとへニキフォロフ選手が帰ってきます。このあとキスアンドクライへ一緒に座るのでしょう。ほほえましいですね。現在トップは勝生勇利、ニキフォロフが勝つためには──おっと、勝生選手がニキフォロフ選手に抱きつきました。よほど感激したのでしょう。ニキフォロフ選手も抱き止めて──え!? …………。キスしています……えっ? キスしていますね。勝生選手、泣きじゃくりながらニキフォロフ選手にすがりついてキスしています。これは、なんというか、驚きました。ニキフォロフ選手……ニキフォロフコーチも勝生選手にキスをしたことがありますが……と申しますか、あれはしたのかしていないのかと議論を巻き起こしましたが、いま勝生選手は、ニキフォロフ選手に、もう二度と離れないというように抱きついて、目を閉じて……、……これは非常に熱烈です……』
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【書評】タイトル:ギグ・エコノミー 人生100年時代を幸せに暮らす最強の働き方
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【書評】タイトル:ギグ・エコノミー 人生100年時代を幸せに暮らす最強の働き方
著書プロフィール
・ダイアン・マルケイ 米国で著名な起業家支援団体カウフマン財団のシニア・フェローのかたわら バブソン大学の非常勤講師を務め、さらにギグ・エコノミーをみずから実践している。 5年前、ギグ・エコノミーがまだ知られていないときからバブソン大学でギグ・エコノミーに 関するMBAの講座を開講。その後、講座はフォーブスが選ぶ 全米でもっとも革新的なビジネススクール講座トップ10に選出された。
・門脇弘典 翻訳家。東京外国語大学外国語学部��。 訳書に『壁を破る力』キャシー・サリット(徳間書店)、 『シェアリングエコノミー』アルン・スンドララジャン(日経BP社)など。
要約
“職(ジョブ)から働き(ワーク)へ
働き方・生き方革命が始まった!
著者ダイアン・マルケイは、本書「ギグ・エコノミー」で、これまでの伝統的働き方である正社員として企業に属する働き方とは違う、ギグ(専門性のある単発的仕事)を通じて、新しい働き方を本書で提案しています。自分らしい成功を収め、充実し、満足できる長い人生を送るための法則を学ぶことができます。
レビュー
今の日本社会は大きな転換期を迎えています。第一次ベビーブーム世代が定年退職をむかえ始めてから働き手は減り続けているにもかかわらず、企業は雇用保険や福利厚生など、コストのかかる正社員を減らすことをやめていません。そのかわり、仕事は減っていないため、契約社員、派遣社員が増えているわけですが、正社員と比べ、契約社員・派遣社員の待遇や給与の低さは常に問題となっています。そんななか、正社員として会社に時間を提供するのではなく、また契約社員、派遣社員として仕事を行うこととも違う、仕事を提供して、会社に縛られずに自立した働き方を模索しようという、新しい働き方を提案してくれる本をご紹介します。
この本のタイトルである、ギグ・エコノミーの「ギグ」とは、本来はジャズミュージシャン数人でライブ演奏を行う「単発あるいは短期の仕事」を表す俗語でしたが、やがてジャズ以外の分野でも使われるようになりました。著者ダイアン・マルケイは本書ギグ・エコノミーに、ギグ的な新しい働き方を中心にして、自分が満足できる働き方をコントロールし、成功するための方法を記しています。
「ギグ・エコノミー」で成功するための10の原則について
① 自らの成功を定義する
ここでいう成功とは、一般的な長者になるような成功のことではありません。自分からみて、羨ましい人、成功している人、自分がしたいことができている人を見つけ、そのなかから自分なりのめざす成功を定義しようという提案です。
② 働く場を分散させる
これまで、自分が行ったギグ(単発でも、仕事でも、ボランティアでもどんなことでもよい)で、一番気に入り、うまくいったことはありませんでしたか? そのひとつひとつを仕事にできる可能性はないでしょうか。仕事の多角化は、これからの時代の成功への鍵となります。しかし多角化のしすぎには注意をすべきです。
③ 生活保障を設計する
収入を確実に得られる方法を考えて定着させ、セーフティネットをつくれるようにしましょう。ギグ・エコノミー実践者は、会社員のように保険、福利厚生などで守られていないため、自分で稼ぎ、自分に適切な保険商品を選ぶことが必要です。
④ ネットワーキングをせずに人脈をつくる
ギグを重ねて、信頼を得れば、無為なネットワーキングをすることもなく、有益なネットワークを構築することができます。そのネットワークから勤め先、プロジェクトを頻繁に引き出してもらえるようにしましょう。 インバウンド型、アウトバウンド型の人脈作りも同時に行いましょう。 ネット上で情報収集し、コメントをしたり、文章を書いたりし人脈を得ましょう。イベントでスピーチを行うのも効果があるでしょう。
⑤ リスクを軽減して不安に立ち向かう
ギグ・エコノミーを実践すると、仕事がなくなる不安など、様々な不安が発生します。その不安は何からくるものなのか、本当に解消できない不安なのか、検討して、解消できるものは解消し、保険に入ったり、他に委託したり、不安自体を受け入れるなどしてリスクを自分の地肉にしましょう。
⑥ 仕事の合間に休みを取る
ギグ・エコノミーの仕事をすると、仕事と仕事の間に休みが生まれます。その休みを有効にし、人生の糧にしましょう。会社員が年に1度、2週間の休みを得るのとは違った休みが、様々な楽しみや喜び、成長をもたらしてくれることでしょう。 ギグ・エコノミーなら、自分の休みを自分で決めることができます。休みのコストを計算し、仕事とのバランスをとりましょう。
⑦ 時間への意識を高める
ギグ・エコノミーでは、仕事の時間を自分でコントロールできることが大きなメリットです。そのため時間の浪費には注意し、優先順位をつけて仕事を行うことを念頭にいれましょう。
⑧ 柔軟性のある家計を組み立てる
ギグ・エコノミーは、決まった会社に所属しないで働くため、定収入がないとも言えます。そのため、生活の支出には注意し、貯蓄に力を入れるべきです。
⑨ 所有からアクセスに切り替える
これまでのような持家、車所有という考えから、賃貸の住まい、車もカーシェアリングするなどして、自分に必要な時にアクセスできるようにすれば、コストも抑えられ、自分らしい生活も追求することができます。所有するために、大きな借金をする必要はないのです。アクセス・エコノミーは、柔軟性、多様性、節約性をそなえた新しいアイデアなのです。
⑩ 老後の資金を貯める
今の働き手たちの退職後の年金について、政府から、団塊の世代ほどもらえるのか、とても不安に感じている人が多いでしょう。実際、年金受給年齢の引き上げや、金額の検討についてのニュースが引きも切ることはありません。そのような情報に不安だけを覚えるのではなく、ギグエコノミーで老後に備えましょう。ギグ的働きの仕事や、投資、家を不在にしたり車を使わないときはAirbnb、anycaなどでレンタルに出し、収入を得るなどして、貯蓄を増やしましょう。ギグ・エコノミーは、働けるうちは働くことができ、引退を自分で決めることができます。ただし、予期せぬ病気や怪我で、やむを得ず働けなくなる可能性もあることから、自分なりに工夫して、引退と引退後の生活をコーディネートする必要があります。
まとめ
ギグ・エコノミーは、正社員として会社で働く働き方で生じるネガティブ要素を排し、自分を軸にして人生を開ける可能性を見せてくれます。正社員として会社に所属するメリットは、期間の定めがない雇用のため、定年まで解雇される可能性が少ないこと、保険・福利厚生が充実していること、昇級、賞与、退職人などの賃金が多い、などがあります。しかし、デメリットにフォーカスすると、必ず下、自分のしたい仕事につけるとは限らない、長く休みを取りづらい、転勤の可能性がある、など、ライフスタイルに多大な影響のあるデメリットが多いことも見逃せません。
これからの社会を担うミレニアル世代は、自分の趣味や興味のあることに時間を使うことに重要度をおき、仕事、会社に時間を多くさくことを好まないという調査があります。そのような世代には、正社員のデメリットは重いことになるでしょう。会社に所属していると変えることのできないこのデメリットを、ギグ・エコノミーを利用して克服し、自分の人生を自分で取り戻すことが可能になるのです。
人生100年時代をむかえ、これまで誰も体験してこなかった長寿社会に、どれだけのコストがかかるのか、、、完全に試算し、コストを把握することは難しいことでしょう。もはや既存の年金、社会保証を受け取れる金額や、可能性は減ってきていると言わざるをえません。ギグ・エコノミーを実践して、政府のこれまでの保障に頼らずとも、自分で自分の面倒を見られるような生活設計を構築しましょう。
生産性ーマッキンゼーが組織と人材に求め続けるものー
著者名
伊賀泰代
ジャンル
ビジネス
出版社
ダイヤモンド社
定価
1,728円
出版日
2016年11月
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NIFTYニュース トップ 文字サイズ 検索 検索 ジャニーズJr.「Snow Man」新加入の宇宙Six・目黒蓮「いじめないで」発言が波紋呼ぶ 2019年02月10日 21時25分 サイゾーウーマン 記事まとめ 阿部亮平、岩本照、佐久間大介、深澤辰哉、宮舘涼太、渡辺翔太で活動してきたSnow Man 村上真都ラウール、宇宙Six・目黒蓮、関西ジャニーズJr.向井康二が加入することに 目黒が「俺たちのこといじめないで」と発言し、Snow Manファンから苦言が続出 ジャニーズJr.・Snow Man、新メンバーの「いじめないで」発言が波紋! 早々“釈明”へ 1月17日、新メンバーの増員を発表したジャニーズJr.内ユニット・Snow Man。グループ結成時から彼らを応援するファンは、新体制によってパフォーマンスやメンバーの関係に変化が生じる可能性を危惧し、増員メンバーを拒否する声が相次いでいる。そんな中、新メンバーがジャニーズ公式携帯サイト・Johnny’s webで加入に向けた思いを綴り、賛否両論が噴出。現メンバーがフォローに回るなど、複雑な事態となってしまった。 Snow Manは2012年5月より阿部亮平、岩本照、佐久間大介、深澤辰哉、宮舘涼太、渡辺翔太の6人で活動を開始。アクロバットを武器にデビュー組のバックダンサーとしてコンサートに出演するほか、数々の舞台で輝く実力派ユニットだ。安定した人気を得ているものの、ここへ来て15歳の村上真都(まいと)ラウール、宇宙Six・目黒蓮、関西ジャニーズJr.の向井康二の加入が決定。この増員策は、芸能界を引退し、裏方に回った滝沢秀明の仕掛けであり、メンバーやジャニー喜多川社長とも相談の上で決まったというが、Snow Manファンの間では「6人のままがよかった」と、否定的なコメントが続出した。 「増員反対派のファンによる“犯行”なのか、ショッキングな事件も起こりました。Snow Manの6人は、2月3日に京都四條南座で初日を迎えた舞台『滝沢歌舞伎ZERO』で座長を務め、同作には新メンバーの目黒&向井も出演しています。この公演のポスターをめぐり、同2日頃からネット上が騒ぎに。大阪・梅田駅に掲示されたポスターにおいて、2人の顔写真部分に“バツ印”がつけられていると、ファンが写真や動画をTwitterにアップ。『バツ付けるとか恥ずかしい。6人のSnow Manファンのイメージが悪くなる』などと波紋を呼びました」(ジャニーズに詳しい記者) そんな中、5日に、目黒は兼任するグループ・宇宙SixのJohnny’s webでの連載ページ「宇宙に6Chu~」を更新。Jr.時代の苦労、宇宙Sixでの活動を振り返りつつ、Snow Man加入に対する胸中や決意を明かした。終盤には「ストレートに言うよ?!」と前置きし、「俺たちのこといじめないで 笑」と、ファンへの苦言とも取れる一文も。「駄々こねてる子猫ちゃんたち」「爪そこで研ぐな!!笑」などとファンに伝えた。 「このブログに、特にSnow Manファンが『謙虚さや気遣いが足りない』と大激怒。『爪研ぐな』は、ポスターの傷を受けての言葉だと思われますが、傷をつけたのはごく一部のファンであるため、『別に誰もいじめてないと思う』という指摘も。増員を受け入れようとする肯定的なファンの気持ちも逆撫でしてしまったようで、『ブログを読んだら、やっぱりSnow Manは6人が良いとあらためて感じた』『ばかにしてると思われても仕方ない』『「駄々こねてる子猫ちゃんたち」って、何様?』などと、苦言が続出することに。また、ファンに向かって、最年少メンバーのラウールに優しくしなければ『担当に嫌われちゃうかもよぉ』と注意した点も、非難の対象となってしまいました」(同) 一方で、「ポスターに『爪そこで研ぐな』の表現がめちゃくちゃ好き」「ポスターに爪でバツされたらショックでしょ。いじめないでって言いたくなる」と、目黒を擁護する声も少なくない。 そんな中、翌6日には、グループ連載「すの日常」が話題に。メンバーと話し合った内容を深澤が代表して綴ったもので、「早くみんなに伝えなきゃ」という思いから、更新日ではないタイミングでアップしたという。深澤は、新しく入る3人のプレッシャーや不安を想像しながら、「伝え方はそれぞれ違ってきちゃうと思う」「言い方が下手な人も中には入る」と、コメントし、今後の9人のSnow Manを見てほしいと、ファンへ呼びかけたのだった。 直接的に目黒のブログについて言及したわけではないものの、ファンは「この���イミングでの更新は大人。フォローし合えるのって大事。頑張れSnow Man!」「ふっか、ありがとう! 9人のSnow Manを応援します!」と感激し、目黒へのバッシングは沈静化しつつあるようだ。今回のことでグループの結束が強まったとすれば、彼らにとっては不幸中の幸いだろう。Snow Manの進化��期待したい。 「ジャニーズJr.」の記事 『連続ドキュメンタリー RIDE ON TIME』 ジャニーズJr.特集のサポート役に大倉忠義ら 『映画 少年たち』完成披露試写会で東西ジャニーズJr.総勢62名がパフォーマンス披露 嵐・相葉雅紀、正月に中学時代の恩師と再会 ジャニーズに入る時言われた"忠告"明かす 関連記事(外部サイト) Snow Manサプライズ増員で披露された、滝沢秀明の“ジャニーイズム”と“ジャニー忖度” Snow Manがジャニオタ御用達のアノ店へ、“キモさ”満点のTravis・松田【Jr.チャンネル週報】 ピューロランドでオラつくSnow Man・岩本、HiHi Jets・猪狩が藤ヶ谷化!?【Jr.チャンネル週報】 医学誌に載った話題の「水クレンジング」で毛穴肌がツルッツル!PR 0Twitter この記事もおすすめ ヒロミ、滝沢秀明に対する“問題発言”で「第2の休業」突入危機!? 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