#コンパクトシティ
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newspaper-ckm-mirai · 6 days ago
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特集③「立地適正化計画」とは?コンパクトシティーにこだわらないで
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nozawa-seminar · 1 year ago
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野澤ゼミの夏休み in最北のまち
こんにちは! 4期生の惑々さんです! 今回は、9月に北の最果て・稚内へ訪れた際に面白いと思ったポイントをレポートしようと思います!!
さて、今回私が稚内を訪れた理由は以下2点です!
国防上重要である日本最北の都市であり宗谷管内唯一の市として、少ない人口でどのように機能を維持しているのか関心があったため
そういう趣味
それでは、少し特殊な来訪記になりますが、暫しお付き合いくださいませ!
目次
1.稚内へ 2.最北の市街地再開発事業 3.「コンパクトシティ」稚内 4.鹿 5.番外編・富裕の漁村へ
1.稚内へ
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札幌駅 7:00発 特急宗谷 稚内行に乗車し、北を目指します。札幌から旭川までは人の往来が多い区間なのである程度の街が続きますが、旭川を越えると北海道がその本性を表します。
徐々に景色が凄いことになっていき(語彙力)、最後の砦こと名寄を超えると、ここから先は150km、時間にして2時間半先の稚内まで纏まった市街地は存在しません。
宗谷線のハイライト、南稚内手前で日本海を望みます。綺麗です。綺麗なんですが、本当にあと10分で稚内駅なのか心配になってきます…。 北海道あるあるですが、開拓により都市が計画的に作られている場合が殆どなので、大自然の中から急に街が現われてびっくりしがちです笑
さて、稚内市は日本の最北端(正確には、一般的な旅行で辿り着ける北端)に位置し、旭川以北では最大の都市です。
それでも人口は約3万人。本州感覚では地方の小さな街といった規模感ですが、京都府と同程度の面積を持つ宗谷地方唯一の市として地域の重要な中心都市となっています。
稚内の気候は東西をオホーツク海と日本海に囲まれているため、冬の寒さは緩やかで道内では比較的過ごしやすいようです。私が訪れたのは9月の頭でしたが、昼の気温はなんと24℃ !! 地域特有の強い風も相まってとても爽やかです!主な産業は観光や漁業で、強風を利用した魚介の乾物などの生産も盛んに行われています!
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札幌から5時間。最北の街稚内に到着しました!長かった!!
2.最北の市街地再開発事業
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さてこの稚内駅。新しく広々とした駅舎に驚かされます。駅に併設で、1階にバスターミナル・土産屋・コンビニ(もちろんセイコーマート)、2階には小さな映画館(!?)が入居する「キタカラ」という複合施設になっています。「丁度いい」サイズに必要なものが詰まっているという印象です。
…もしや と思い調べます。
「稚内駅前地区第1種市街地再開発事業」
まじか。出来るんだ、稚内で。
というのも、再開発は立て替える際にあえて余分に床を確保して��き、それを店舗や住居として入居者に売却することによって資金に充てます。これを「保留床」というのですが、 つまり、その都市に「保留床が埋まるだけの需要」が無ければ再開発は成立しないという訳です。近頃では仙台や広島といった名だたる大都市でさえ、床を埋め切るのは難しいと聞きます。あまつさえ人口3万人の稚内で一体どうやったのよ...
その鍵は、入居する事業者が長期的に関与することを前提に資金調達や事業の組み立てを綿密に行った上で実情に合うスケールの計画を立てたことにあるようです。
確かに稚内駅=キタカラには、地方都市でしばしば見られる巨大な再開発ビルの 「やっちまった感」がありませんでした..。
これは、計画の段階で事業継続が可能な賃料や規模について粘り強い協議が入居者や関係者によって為されたためで、結果的に地域の方も親しみやすく使い勝手のいいサイズ感になっているようです。2階の映画館の前には、誰でも自由に使用出来るロビーがあり、平日でしたが地���の方や観光客の方などの憩いの場になっていました!私もここでバスの時間まで座っていましたが、吹き抜けが開放的で1階の賑やかさが遠くから感じられるあたり、とても居心地が良かったです!
「キタカラ」の再開発では、資金の調達もビルの床を入居者にそれぞれ売却するのではなく、入居予定の企業や地域の関係者が少しづつ分担して出資した特別目的会社(SPC)がビルを購入・所有し、それを各入居者に賃貸する方法を採っています。賃料を抑える代わりに、「出資」によって入居者に長期的な関与を求めるという訳です。 これも「顔の見える関係」で成り立っている地方ならではの強みを生かした資金の集め方であると言えそうですね!
また、足りない資金は「ノンリコースローン」による調達を行っています。「ノンリコースローン」とは、その建物自体の収益性のみを審査基準とし、それによってのみ返済を行う(つまり、万が一返済不能になっても借入人にリスクが及ばない)融資の事で、これを利用できることがSPCを用いた手法の大きなメリットです。
未だ、地方でのSPCを用いた再開発の事例は多くないようで、先進的な事例の1つと言えるのではないでしょうか!
3.「コンパクトシティ」稚内
コンパクトシティ:人口減少に直面するこれからの都市が都市として存続していく上で重視される概念。小さい範囲に集住し、商業や公共施設などの都市機能を集中させることで、 少ない人口でも一定の経済規模の維持、質の高い公共サービスの提供、車を持たない高齢者でも不自由なく生活することを可能とする都市を目指すものです。
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駅を後にしてバスでノシャップ岬へと向かいます。バス停で時刻表を見るとその本数の多さに驚愕。その数なんと1時間に5本。東京の鉄道と大して変わりません。(ちなみに列車も5本です。日に。)
一通りの散策を終え、予約した稚内駅前のゲストハウスへ向かいます。
夕飯は、西條(道北の地元総合スーパー)で土地の食材を買って自炊することにしました。さて、稚内で商業施設が集まっているのは今いる稚内駅周辺ではなくひとつ手間の南稚内駅周辺なので、旅行者の私は公共交通機関を利用しなければなりません。しかしこちらも待つことなくバスでスムーズに移動することが出来ました。稚内⇔南稚内のバスの本数も充実しており、人の往来も多いようです!     ところで、最近地方のスーパーへ行くとよく見る「コストコ」コーナー、あれなんなんでしょうね... わざわざ札幌のコストコで買ってきたんでしょうか...
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感覚では、稚内は「公共交通機関と徒歩で生活可能」であると感じました。しかし、人口3万の街でこれだけのバスの利便性を担保するには、よっぽど市民が市街地にコンパクトに集住している必要があります。そうでなければ事業として成立しないからです。というわけで、調べてみました稚内市のDID人口比率※!
※DID人口比率:その自治体の人口集中地区(人口密度がざっくり4000人/k㎡以上の市街地)に居住する人口の総人口に占める割合。
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ご覧の通り、稚内は人口が近い他の同規模自治体と比較するとDID人口の割合がかなり大きく、市街地内に人口が集まっていることが分かります!!まさにコンパクトシティですね。
4.鹿
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鹿でした。
5.番外編 ・ 富裕の漁村へ
2日目は稚内でレンタカーを借り、オホーツク沿岸の街を北から順に見てきました!
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稚内市街から東側の宗谷岬を回り込みオホーツク沿岸を南下すると最初に現れるまちが「宗谷郡 猿払村」です! この猿払村は、人口3000弱の小さな村ですが、何故か日本の全市区町村の中で住民の平均所得がなんと6位です!東京23区の多くをも凌ぎます。 猿払はホタテ漁が盛んで、その漁獲量によって高い収益を得ている漁師の方が多いためです。
ホタテすげぇ…
はてさて、そんな猿払とは一体どんな街なのでしょうか!
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流石、立派な村役場です。そして、流石に写真を撮るのは憚られましたが通りかかった村立の鬼志別幼稚園もかなり立派でした。
では市街地(鬼志別)の様子はいかがでしょう?
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以上、稚内の街についてお届けいたしました!
実際は、わざわざ最北まで行かなくとも身近な都市で幾らでも発見はあります!
いつも見ている街を少し客観的に観察しながら歩いてみるだけでも面白かったりします。皆さんも是非、街へ飛び出しましょう!
好奇心旺盛で都市を愛してやまない2年生の皆さん! ゼミ試でお待ちしております!!
ではまた!
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brygry · 8 months ago
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僕の経験と観察ですが、限界集落化した土地に残る人々が窮乏の中で暮らしているかというと、決してそんなことはなくて、実はちゃんと食っていけて貯蓄もあったりします。実はそこが問題で、例えば靴屋があったとしてそれが1件なら十分やっていけるがもう一件靴屋ができると共倒れする��です。すると もう一件の靴屋を作らせないシステムが発動します。不寛容な社会になるわけです。買う方とすれば選択肢は他にありませんから、品物が粗悪であろうが高かろうがそれを甘受する必要があります。これは全ての業種に同じ原則が当てはまります。 そうするとある種の「貴族化」が始まり、町の権力者たちが公共事業の分配権を持ち始めます。国からのお金がバラマキだった頃はまだ良くて、現在の地方創生事業だと都会のコンサルと限界集落貴族が結託して富が両者の間で山分けになります。ここによそ者が入り込むと厳しい洗礼を受けることになります。 限界集落化した町は、こうした商業貴族連合と鉄板の資産を持つ漁業家と農業家の支配下に置かれます。店や土地・漁業権などを持たない人々は「何でも屋」として色々な仕事を兼業します。彼らも彼らで実はちゃんとやっていける。年を取るとお金がありますから都会のマンションを購入します。 こうして地元には金が残らず人口もさらに減るのですが、彼らの子供たちはそれがたとえ小さなパイでも人口が減る分だけ一人当たりの取り分は増えるので「コンパクトシティ?なにそれ美味いの(笑)」という感じになります。最大の脅威はよそ者という構造ができます。 福祉研究をしている先生に聞いたのですが、システムとして福祉が機能するのは人口2万人からだとか。私の経験と一致しています。1万人を切ると市場原理は機能しないので、物物交換の世界に入ります。既得権を持つ住民は実は美味いものを極めて安い価格で手に(口に)入れています。 こうなると「地産地消」という都会人の思い描く永久機関はあり得ません。海産物にせよ農業の収穫物にせよ、彼らは良いものを都会で売り捌きます。地元の労働力は外国人研修生が受け持つことになるので、人手不足も起きませんから移住者には過酷な環境が形成されます。
Xユーザーのオッカム
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leomacgivena · 1 month ago
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都心の場合、「マンションが建つ」=「オフィスビルは建てられなかった」。駅前にマンションが建つということは、その駅周辺は終わりを迎えつつあるということ。これは地方都市でも同じ。都心型マンションはコンパクトシティとは関係ない。それは末期を迎えているシグナル、即ち、でっかい墓石である。
Twitter / mihatsuikutoshi (via shinoddddd)
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kennak · 2 months ago
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タワマンの問題はきっと数十年後に社会問題化すると思います。大地震をきっかけにしてなのか、それとも単純な経年劣化による老朽問題としてなのかは分かりませんが。新築としてのタワマンは魅力的でしょう。しかし数十年後どこかで修繕費用のデメリットがメリットを上回ったとき、金持ちや投資家は一斉に引き上げ、残った廃墟同然の建物を少ない住民だけで持て余す未来しか見えません。日本の都市計画全体としての取り組みが必要だと思います。 例えば首都中心部ではタワマン規制を強化しつつ、交通利便性を��め都市近郊を緩く発展させ、地方はコンパクトシティ化して将来に備える、なんてこと出来ないかなぁと妄想します。
人口はどんどん減っていくのにタワマンは増え続ける…日本各地で進む「再開発ラッシュ」の知られざる大問題(プレジデントオンライン)のコメント一覧 - Yahoo!ニュース
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kurano · 2 years ago
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※ 「なんでこんな目に遭わんといかんのか」100万円単位の金銭が持ち逃げされることも…地方の集落で行われている“公金搾取の狂気”の実態
https://news.yahoo.co.jp/articles/f60b5ab59c0ab61698796a1bf07f73b45474e2dd
>国の「中山間地域等直接支払制度」を巡るトラブル
 こんなわけのわからんお金をなんで21世紀の現代にばらまいているんだろう。即刻止めるべき。だいたい限界集落を畳んで、コンパクトシティに移れ! と旗振っておいて矛盾するじゃない。
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miraimonogatarilabo · 1 month ago
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2035年に生じる社会的変化に対応する方法を知りたい方向けへおすすめの本のご紹介~2035年の世界02
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2035年に生じる社会的変化に対応する方法を知りたい方向けへおすすめの本のご紹介~2035年の世界02
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皆さま、こんにちは。未来に繋がる情報を研究し発信するブログを運営する「みらいものがたりラボ」代表のせにょです。
本ブログでは、皆様の中で現在生じている問題を解決し、明るい未来へつなげる本をご紹介します。具体的には、週一回程度の頻度で、皆様の問題を解決するうえでお役にたつ本を1冊ピックアップし、簡単に解説します。 現在、未来予測プロジェクトを実行中です。具体的には、これから先の2030年~2050年までの未来を予測する本を解説して、皆さまとともに未来の物語に向けたトレンドを共有してまいります。 前回は、未来予測プロジェクトの2冊目「2035年の世界」の解説第1回目として、2035年における身体科学、科学、移動、環境について、12個の未来をご紹介しました。 今回は、「2035年の世界」の解説第2回目として2035年におけるスタイル、リスク、政治、経済について解説します。 解説は以下3点を中心に私の意見としてご紹介します。
どんな問題が解決できるか?つまりどんな人におすすめか?
どうしてこの本でその問題を解決できるのか?
問題解決のため我々は具体的にどう行動すべきか
それでは、本題に入りましょう。
【2035年に生じる社会的変化に対応する方法を知りたい】でお困りの方へおすすめの本【2035年の世界】
【2035年に生じる社会的変化に対応する方法を知りたい】でお困りの方へおすすめの本は、【2035年の世界】です。 以下でおすすめの理由を解説します。
本書で【2035年に生じる社会的変化に対応する方法を知りたい】を解決できる理由は【ネットで検索するだけでは決して出てこない一次情報を収集している】から
【2035年の世界】で、【2035年に生じる社会的変化に対応する方法を知りたい】を解決できる理由は【ネットで検索するだけでは決して出てこない一次情報を収集している】からです。 著者である高城剛氏は、日々、仕事をしながら世界を放浪し、行く先々で世界の変化をご自身の五感で体験されております。ネットで検索するだけでは決して出てこない一次情報を収集され、ご自身で解釈してわかりやすくした内容を積極的に発信しています。だから、今後の社会的な変化をかなり精度高く予測されます。以下では、本書で紹介される100項目のうち私が特に重要であると思われるものを2-3項目ずつ社会ジャンル別に解説します。ぜひ最後まで��読みください。
2035年の「スタイル」
第5に、2035年における「スタイル」について15個の項目を紹介しています。今回はそのうち「幸福度」「ガバメント・オプトアウト」「サード・ウェイブX」を解説します。
幸福度:国の経済的規模を表す指標としてGDP(Gross Domestic Products、国内総生産)がよく使われます。日本はGDPで現在世界第4位です。一方、国民の幸福度を示す尺度として、GNH(Gross National Happiness)やHPI(The Happy Planet Index、地球幸福度指数)が使われます。日本はHPIで115か国中45位です。ここからわかることは、物質的な豊かさだけでは人の幸せは図れないということです。資本主義の機能不全が叫ばれる中、2035年にはGDPに加えてこれらの指数を組み合わせていくことが必要となるかもしれません。
ガバメント・オプトアウト:「ガバメント・オプトアウト」とは、政府の仕組みから一時的に離脱することを指します。具体的には、経済破綻や戦争といったハードリセットから自らを守るために国に対して物理的に距離を置くことです。例えば、海外移住したり、通貨を自国以外のものに換金し、海外の口座に持つことなどです。2035年には、このような動きが、政府に依存しない個人の自由な生き方の表現としてますます定着するかもしれません。
サード・ウェイブX:ここでサード・ウェイブXのXはコーヒーです。最近、健康志向の高まりで、コーヒーは体に良くないものとして脱コーヒーの動きが進んでいます。一方、「サードウェイブコーヒー」と呼ばれるコーヒー店の出店が相次いでいます。コーヒーにおける第1の波は、大量生産・大量消費時代に質やこだわりよりも手軽にたくさん飲めることを重視したコーヒーショップが増えたことです。第2の波は、スターバックスに代表されるどこで飲んでも同じコーヒーチェーンです。そして、第3の波つまりサードウェイブは、単一種の苗木から収穫した豆だけを使用し、顧客の顔を見ながら一杯を丁寧にいれていくものです。豆に産地証明書がついて栽培地に強くこだわります。そして、サードウェイブコーヒーは、コーヒー農園における搾取の歴史への反発として、フェアトレード(途上国と適正価格で取引すること)を店の理念とすることが多いです。2035年にはこのようなフェアトレードを標榜する第3の波を起こすような業態が増えていくでしょう。
以上をまとめると、個人が自らの意志として、海外��の資産分散や海外移住等で自国の仕組みから離脱したり、フェアトレードを標榜する企業の商品やサービスを買うことで、経済的成功以外の自分なりの幸福を追求するようになり、国民の幸福度を指標とする未来が訪れるでしょう。
2035年の「リスク」
第6に、2035年における「リスク」について10個の項目を紹介しています。今回はそのうち「有害なバイオ物質」「メガ都市とコンパクトシティ」「水戦争」を解説します。
有害なバイオ物質:これまで有害な物質といえば、ダイオキシン、六価クロム、ホルムアルデヒドなどの化学物資とされてきました。しかし、今は遺伝子研究が進んで様々な遺伝子組換生物が生まれており、その過程で危険がバイオ物質が誕生する可能性が高くなってきています。本書の発行時点では言及がありませんが、実際に、2019年から2022年にかけて、中国武漢市にあるウィルス研究所からCovid-19(新型コロナウィルス)がアウトブレイクし、世界的なパンデミックが発生しました。2035年には、バイオハザード警報が出て急いで自宅に避難するような日常がくるかもしれません。
メガ都市とコンパクトシティ:現在、世界中で都市部への人口集中が生じており、様々な社会問題が発生しています。具体的には、人口1000万人以上の「メガ都市」が出現しつつあり、人口が増えすぎた結果、スラム化し街が荒廃しました。典型的な例はアメリカのデトロイトです。際限のない開発で労働者として貧困層が流入し、スラム化が進んで町が荒廃しました。この解決策として、人口200万人前後でありながら都市機能が集約される「コンパクトシティ」を目指そうという動きがあります。コンパクトシティでは、境界線を設定し、開発を境界線内のみに限定することで地価が上がる結果、貧困層を締め出すことでスラム化を防ぎます。典型的な例はアメリカのポートランドです。ポートランドでは電車が無料で、徒歩や自転車での移動もしやすいので、優秀な人材や有名な企業が集まりました。2035年になると、東京は4つのコンパクトシティに分割されているかもしれません。
水戦争:今、世界は砂漠化や人口増の影響で深刻な水不足に陥っています。地球上にある水資源のうち、飲めるのはわずか3%しかありません。2035年には、水資源をめぐる紛争が世界中で激化するかもしれません。ところで、水道水を飲める国は世界で5か国しかありません。その中には日本が含まれおり、その理由は日本の浄水技術が優れているからです。このことから、今後は日本の水道インフラ技術の輸出が産業として成長するでしょう。
以上をまとめると、都市機能がコンパクトに集約された便利な街に住みながら、日常的なバイオハザード警報に警戒する生活をしつつ、日本の主要輸出産業として水ビジネスがニュースになるような未来が訪れるでしょう。
2035年の「政治」
第7に、2035年における「政治」について個の項目を紹介しています。今回はそのうち「リキッド化」「成長しない世界」「イスラムパワー」を解説します。
リキッド化:本書によると世界はフラット化したあと、リキッド化するでしょう。「フラット化」とは、先進国が没落し新興国が成長し世界が平準化することです。具体的には、インターネットが物理的��距離を超えて世界中を結ぶので、先進国で行われる仕事が新興国に流れて賃金水準が平準化します。一方「リキッド化」とは、床にこぼれた水のように、ある地域が独立したり地域同士が連合を作る等緩やかに集合離散を繰り返すことです。2035年には、静的で均質化された世界(フラット)から動的で多極的な世界(リキッド)になるでしょう。
成長しない世界:皆様は日々ニュース等を見ていると、格差は広がりつつあり、現在の資本主義制度は疲弊しつつあるのではないかと感じているかもしれません。これまで世界は成長することを前提に歩んできました。その結果、ねじれや齟齬が生まれ様々な問題を生じてきました。2035年には、成長しない世界を前提として物事を考えるようになるでしょう。本書ではそのような世界で重要になる資産は、知的財産であるとします。具体的には、ロボットが働いてお金を稼ぐ仕組みを支えるような知的財産が重要になるでしょう。
イスラムパワー:今後世界各地でイスラム系住民が増えるでしょう。理由は、イスラム系住民の出生率はヨーロッパ人の4-8倍あるからです。イスラム系移民が流入すると、その出生率の高さから世代を重ねるごとに爆発的に人口が増えます。2035年には、欧米を中心とした秩序にイスラムの秩序が割って入るようになるでしょう。今後産業としてハラル認証等を取得していく必要がでてくるでしょう。
以上をまとめると、世界中の多くの拠点で地域の合従連衡が生じるとともに、成長を前提としない新しい資本主義の下、イスラム世界の文化や習慣が日常生活に反映されるような未来が訪れるでしょう。
2035年の「経済」
第8に、2035年における「経済」について17個の項目を紹介しています。今回はそのうち「資本主義3.0」「キャピタルフライト」「ユニオンとリージョン」を解説します。
資本主義3.0:従来の「資本主義1.0」は行き詰まりを見せています。貨幣経済の本質は「1万円札に1万円の価値がある」と信用ですが、いつかどこかで「1万円の価値がある」という幻想が崩れてインフレが生じると資本主義は破綻します。そこで、その解決策となる「資本主義2.0」として期待されるのが「分散型基軸通貨制」です。具体的には、複数の通貨をバスケットに入れてそれを一つの通貨とみなして管理することです。その中のある通貨(例えばドル)が下落しても、それ以外の通貨が支えるので全体への影響を最小限に抑えることができます。とはいえ、資本主義2.0で基軸通貨が新体制に移行したとしても、貨幣経済が集団幻想であるという本質は変わりません。2035年以降は、成長しない世界を前提とした「資本主義3.0」へと移行するかもしれません。
キャピタルフライト:「キャピタルフライト」とは、資本を国内から海外へ避難することです。例えば、企業が海外へ工場を移したり、個人が自分の財産を他国通貨へ換金することです。本書の発行時点では言及されていませんが、2024年現在世界中がインフレで苦しむ中、歴史的な円安状態となっており、円下落の危険性を感じた多くの富裕層が資産を海外へ移しています。今後は、我々一般の日本国民も、資産を日本円に限定して現金で持ち続けるリスク��真剣に考えるべきかもしれません。2035年には、もっと円安が進み海外へ出稼ぎにでることが当たり前になっているでしょう。
ユニオンとリージョン:世界はフラット化した「グローバル(地球規模の規格化)」からリキッド化した「ユニオンとリージョン」へとシフトするでしょう。「ユニオン」とは、EUのような国同士の連合体です。「リージョン」とは、地域のことで国境をまたいで地域としてつながることです。例えば、スペインからカタルーニャ地方が離脱することやイギリスのスコットランドが独立すること、4か国をまたぐクルド人居住地域を指すクルディスタンの問題等が発生しています。2035年にはユニオンの一員だが国ではなくリージョンとしてつながるという考え方がますます増えることでしょう。
以上をまとめると、複数の基軸通貨を入れた通貨バスケット制を基本とする資本主義の下、資産防衛のため自分の資産を最適な国の通貨に換金する資産運用が当たり前になるとともに、自分のルーツとなる文化や習慣を重視し国ではなくリージョンとしてつながる未来が訪れるでしょう。
【2035年に生じる社会的変化に対応する方法を知りたい】解決のため具体的な行動は【未来の社会的変化につながる行動を実践する】
では、この本を読んだあと、我々は具体的にどう行動すればよいでしょうか? それは、【未来の社会的変化につながる行動を実践する】です。 2035年に社会面で予想される未来は以下4点です。
個人が自らの意志として、海外への資産分散や海外移住等で自国の仕組みから離脱したり、フェアトレードを標榜する企業の商品やサービスを買うことで、経済的成功以外の自分なりの幸福を追求するようになり、国民の幸福度を指標とする
都市機能がコンパクトに集約された便利な街に住みながら、日常的なバイオハザード警報に警戒する生活をしつつ、日本の主要輸出産業として水ビジネスがニュースになる
世界中の多くの拠点で地域の合従連衡が生じるとともに、成長を前提としない新しい資本主義の下、イスラム世界の文化や習慣が日常生活に反映される
複数の基軸通貨を入れた通貨バスケット制を基本とする資本主義の下、資産防衛のため自分の資産を最適な国の通貨に換金する資産運用が当たり前になるとともに、自分のルーツとなる文化や習慣を重視し国ではなくリージョンとしてつながる
これらの未来の社会的変化につながる行動を実践してみてください。例えば、フェアトレードを前提とする商品を購入すること、都市部ではなくコンパクトシティ化が予想される郊外の地域へ移り住むこと、円以外の通貨で資産運用することを検討すること、などです。
最後に「2035年の世界」のリンクを再掲載しますのでご購入のうえ実践してみてください。 2035年の世界
以上で、未来予測プロジェクト二冊目を終わります。最後までお読みいただきありがとうございました。本書の内容を実行し皆様の問題解決にご活用ください。次回は、2040年より先の未来を予測する本をご紹介します。 今後とも本ブログをお読みいただければ幸いです。
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ihihin · 3 months ago
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udl-skm · 9 months ago
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2023年度修士論文
﨑山 皓平  景観評価における屋外ARを用いた評価手法の検討と特徴に関する研究 -和歌山市景観重点地区を事例として-
仲 祐一郎  ニュータウンの年齢別人口割合による分類と戸建住宅地の更新状況に関する研究 南部大阪のニュータウンを対象として
湊本 早紀  地方都市における建築確認の申請箇所の変遷と立地特性に関する研究 和歌山市のコンパクトシティ政策に着目して
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sfujioka1 · 10 months ago
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情報開発と利活用20240124
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uexkill · 11 months ago
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コンパクトシティとは、住まい・交通・公共サービス・商業施設などの生活機能をコンパクトに集約し、効率化した都市のこと。 または、その政策のことをいう。 基本的には脱車社会を目指して、公共交通機関または徒歩で移動できる範囲に都市機能をまとめる。
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nozawa-seminar · 1 year ago
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野澤ゼミの夏休み in 宇都宮
はじめまして。3年生のジョセフです!
今回は夏休みの期間を利用して、北関東最大都市、栃木県宇都宮市に行って参りました!最近、「宇都宮という選択」と銘打って広告出しまくってますよね。目的は、餃子を食べる事!もそうですが… 8月26日に開業したばかりの、宇都宮芳賀ライトレール線、通称「芳賀・宇都宮LRT」に乗車することもかねて行って参りました!開業したばかりのLRT、「ネットワーク型コンパクトシティ」にどのような影響を及ぼしそうか、見て参りました。
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1,栃木県宇都宮市の都市計画
東京から約100km、上野東京ラインで2時間、新幹線で行けば50分。人口50万の栃木県宇都宮市です。2019年策定の宇都宮市マスタープランによると、「本市の都市構造は、高度な都市機能が集積した中心部と、それを囲み中心部から放射状に伸びた道路や市内を巡る環状の道路網などで結ばれた古くから発展した地域から成り立っています」とのこと。ゆえに、中心部一極集中を避け、中心市街地を核としながらも市内の各拠点が役割を補完しあう「ネットワーク型コンパクトシティ」を目指す都市です。
そもそも国交省によるとコンパクトシティは3つの型があり、合併前の旧町村中心部を拠点としてネットワークで結ぶ「多極ネットワーク型」、徒歩圏を団子のようにし、公共交通を串にして各拠点を結ぶ「串と団子型」、そして交通結節点及び拠点機能の整っている都市の核と、都市内の各地区が連携する「あじさい型」があります。宇都宮市は「多極ネットワーク型」になります。
2. LRTに実際乗車してみた!
LRT(ライトレール)は、交通環境負荷を軽減し、バリアフリーを実現するなど、いわば「ハイテク路面電車」と言えるでしょう。もちろん営業距離にもよりますが、同じ営業距離を想定した場合、地下鉄や新交通システムよりも予算を抑えて導入することができます。また、LRT導入に当たっては、自治体と事業者それぞれに国から補助金がおります。宇都宮LRTは宇都宮市と隣の芳賀町が共同で所有しています。
実際に宇都宮駅東口から乗車し、気になった点をアップしていきたいと思います。
まずは時刻表。平日ピーク時は1時間8本程度、休日昼間は1時間5本程度の運行を保っています。3両編成、割とお客さんは乗っていました。Wi-Fi完備。
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東口の様子。この日は土曜日で、東口に新しくできた「宇都宮テラス」の広場ではマルシェが開催されており、家族連れなどで賑わっていました。ただ、近くに病院が2棟あるので、あんまり騒がしいことはできないですかね。
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ここで一つ驚いたのが、宇都宮市、LUUPがある!(写真撮り忘れた…)こちらLUUPのポートマップですが、北関東唯一かつ現状日本最北のLUUPが置かれている都市なんですね。仙台や札幌にもないのに…。
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さあそしてこの乗客たちはどこで降りるのか?と見ていたら、乗客の2/3は5駅目の「宇都宮大学陽東キャンパス駅」で降りました。家族連れが多かったため間違いなく近隣の商業施設「ベルモール」に行く客と思われます。ベルモールへの渋滞を少し緩和で来ているのでしょうか。普段の様子を知らないので何とも言えませんが…。
さあそしてそのベルモールを過ぎたあたりからは調整区域。一気に雰囲気が変わります。私は時間の都合上、鬼怒川を超えた先の「飛山城跡」で下車。のどかな場所に急に最先端のLRTが現れる、なんとも不思議な雰囲気。
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この先は渋滞が問題となっていた「清原工業団地」を過ぎ、URが開発した「ゆいの杜」を見ながら、本田技研工業の拠点、終点の「芳賀・高根沢工業団地」へと向かいます。ちなみに飛山城跡駅の駅前には駐車場があります。「パーク・アンド・ライド」というネットワークを形成するための施設です。
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LRTに乗って気付いたこと
A,まず、自動車やLUUPとの共存可能性についてです。車社会である宇都宮市でかつ幹線道路を走るLRTは、慣れるまでは厄介な存在になるでしょう。事実、開業して1か月足らずですでに接触事故を4回起こしています。この先増えるのか減るのか…。また、そこにLUUPが加わったらカオスです。上手く使えばいいと思うのですが、私が見た限りLUUPを使用している人は1人もいませんでした。ポートにも結構余っていました。この日がたまたまかもしれませんが、少なくとも車、LRT、LUUPと3つも走り出すとやや怖い気もします。
B,ところどころ、道が狭いです。上記のように、3つの乗り物が走り出した更に狭いです。特に、LRTの開業によって片側2車線が1車線のみになっているところもありました。こういった場所は、トランジットモールを推進して、車利用を制限するべきだと思います。
C,早く西口へつなげた方がいいと思います。延伸計画はあるようですが、宇都宮市で元々栄えていたのは西口側。ネットワーク型コンパクトシティの形成においては、東口と西口の流動性を高くすることが求められるのではないでしょうか。西口にも一応行ってみました。
3. これからの宇都宮市
これからの宇都宮市は、先述の「ネットワーク型コンパクトシティ」の実現に向けてLRTの西口延伸を目指すとのことです。しかし、問題は西口側。西口前には再開発でタワマンが建つようですが、駅前にタワマン林立となればモデルの実現は難しいのでは?なんて思ってしまいます。ただ、ペデストリアンデッキの弊害とも言えるでしょうが、バス乗り場が非常にわかりにくいので、これは早急に何とかしてほしいですね。LRTになればそこの問題は解決するとかしないとか…。
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以上、簡単にではありますが、宇都宮駅前についてでした!
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siteymnk · 1 year ago
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青森駅前に戻って来た。ホテルへの道すがら、噂のアウガを発見。正式名称はフェスティバルシティ・アウガ。
コンパクトシティを標榜して180億円を投じて建てられた第三セクターの商業施設で、初年度から赤字で経営破綻。現在は居抜き?で市役所になっている。
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kennak · 6 months ago
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バスは簡単に廃線出来るという事例だよな。まあ人口減を考慮してコンパクトシティ化は不可避だわ。鉄路のある地域で集中していかないと。車運転出来なくなったらどうするの、と。
[B! 交通] 高速ゆうばり号も9月末で廃止へ! 「攻めの廃線」から5年で札幌―夕張間のバス路線がついに消滅(鉄道乗蔵) - エキスパート - Yahoo!ニュース
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ari0921 · 4 years ago
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「宮崎正弘の国際情勢解題」 
令和三年(2021)1月27日(水曜日)
 コロナ禍以後、産業の地殻変動が続くが、日本は再生できるのか
  「需要が減ったのではない、変質しているのだ」
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 コロナがもたらしたのはロックダウン、巣ごもり、飲食店やインバウンド業界の大量失業だった。一方で、テレワークの大流行はズームや関連家電の大量消費がおこり、ズームの利益増は90倍。外食に代わって出前(ウーバー)��そして巣ごもりの娯楽は映画となりネットフリックスの会員は二億人を突破した。
在宅勤務はビジネススーツ需要を減らし、マスクは化粧品需要を変質させる。青山商事は売り場を半減させ、空きスペースにコンビニなどを誘致する。反対にカジュアル衣料、スポーツ関連が伸びる。
ファミレスのひとつサイゼリヤや居酒屋チェーンのワタミは赤字転落で後者は83店舗を休業させた。吉野屋などは黒字。巣ごもりはインテリア充足という需要が起こり、ニトリは空前の利益。
たしかに「需要が減ったのではない、変質したのだ」。
 雇用状況に地殻変動的な動きが表面化した。IHIは社員8000名の副業を認めた。
 この「副業の制度化」は日立、日本製鉄、JFE、日産、ホンダなどを例外に、三菱ケミカル、三井化学、ダイハツ工業などは取り入れている。
 典型は三菱重工の余剰社員をトヨタ車体が「出向」というかたちで引き受けたように、雇用の移動がおきている。
ANA、JALは国際線が事実上止まり、国内線も大幅減便となって、余剰人員を関連産業へ派遣した。業界ではJAL・ANA統合プランが噂されている。
 観光旅行はGO TOキャンペーンで瞬間的な回復の兆しがあった。
その後、緊急事態宣言が再発令され、自粛された。ビジネス出張もテレビ会議で代替するようになって、国内のホテルは四割減。新幹線も飛行機もガラガラ状態。旅客機は貨物輸送に振り替えている。
とくにインバウンド業界が深刻である。温泉旅館は閉鎖が目立ち、受け入れのガイド、旅行代理店は閑古鳥が啼き、花形だったHISも世界の支店の多くを畳んだ。観光ホテルは休業状態が続き、溢れ出た失業は、この先の人生に不安を増大させる。
外食産業と言えば居酒屋、ファミレス、牛丼、トンカツ、回転寿司などだが、合計で480万人の雇用があった。現時点でまだ営業を続ける店も、じつに37%が閉店、もしくは休業を考えているという。銀座は灯が消えている。これらはコロナがもたらした地獄図の表面の動きである。
 産業構造的な大改変は大きな災害のあとに行われるインフラ投資だが、阪神淡路大震災では「新長田駅南地区」の大開発がいわれ、立派な複合ビルや商店街が完成した。ところが商店街はいまもシャッター通りである。
 東日本大震災では、駅や病院の周辺に住宅地、商業施設などを集約したコンパクトシティの建設、仙台空港の民営化や東北医科薬科大学に医学部が新設された。仙台は一時建設ブームに沸いて、関東からパブや風俗産業まで移転したほどだった。
「ポストコロナ」のインフラ建設の青写真はまで提示されていない。
 ▲住宅事情も大変化の最中
コロナ禍は不動産業を大きく揺さぶった。テレワークとなれば、都心のオフィスビル需要が急減し、有名ビルもテナントが埋まらず値下げになる。
反対に近郊都市への住居移転が顕著となった。週一回程度の出勤ですむ職種の人は、新幹線通勤などに切り替え、残りの日々は田舎でのんびり。
じつは米国でもっと顕著である。シリコンバレーからエクソダスが始まったのだ。オラクルは本社を移転し、テスラCEOのアーロン・マスクも自宅を移した。
最大の理由はシリコンバレーの家賃が高すぎることで、在宅勤務ならわざわざ高い家賃のマンションに住まなくても良い。いや思い切ってテキサス州はどうだとオースチン市あたりの人口は突如30万人も増えた。
逆に人口急膨張をつづけてきたカリフォルニア州で人口減という新現象がうまれた。
カリフォルニア州は政治的に極左、ハリウッドではガガばかりか、シュワちゃんまでが反トランプ。ハリス副大統領もカリフォルニア州選出の上院議員だった。もうひとりの上院議員ファインスタインの秘書は長年にわたって中国のスパイだった。
カリフォルニア州は山火事も多く、アジア系移民がメキシコ移民より多くなって、愛国心は希薄である。進歩的思考は福祉増大をうむが同時に州税が跳ね上がり、税金への不満も高まっていた。
 ▲次の産業は何か。「脱炭素」「EV」「医薬品」。そして。。。。。
 模索から実践へ。これまでに言われたのはEV、医療設備、次世代半導体などであり、投資家の資金投下が目立ち、ベンチャーキャピタルも虎視眈々と新成長産業に注目し、投機する。
 次期半導体開発は、あたらしい産業界を牽引する象徴的な基幹部品だが、世界最大のTSMCやインテルは闘士を増やしている。日本のルネサスも注文を捌ききれないのは自動車用半導体が供給不足となっているからだ。
 半導体装置の東京エレクトンの株価は、コロナ発生時から三倍、ルネサスは四倍という急暴騰をしめしている。
 また半導体と並ぶ基幹部品はベアリングである。自動車がEV方向へ流れはじめ、ガソリン車仕様の半導体が減少して行く傾向は明らか、日本精工などは家庭用電気製品の部品生産を倍増させる投資をおこなう。
 フードテックは、植物素材から肉や卵を量産するプロジェクトで、パンやおやつ、甘酒パウダーと餅米のピザ用務チーズなど、三十何前から本格化しているマグロの養殖も技術が格段にあがったとされる。
 加工食品業界も大きく変貌する曲がり角にある。
 IHIなどの基幹産業のイメージから離れて副産物で魚、野菜の栽培に、副産物の酸素を活用する実験が繰り返されてきたが、23年実用化の目処がたったという。これは水素を造る過程で酸素がうまれる田小目、環境負荷のすくない特性から生産や流通コストが軽減されるため脱酸素につながる。
 なにしろ日本は「2050 脱酸素」を宣言しているのである。
 
同時に医療現場で夥しい矛盾が発覚した。
国民健康保険や介護保険は財源が限界にきているが、医療と保険の相互関係が、本来の医療目的とは乖離した実情を現出させていた。
病床はあまっているのにコロナ感染者を受け入れる病院が極端に少なく医師会のやり方に批判が集中した。
これは今後、異常な生命維持装置重点主義、植物人間維持システムの改編につながる方向へ進むのか、どうか。
日本経済は転換点、それも歴史的な岐路に立っている。
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kurano · 2 years ago
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※ 建設現場に若手が足りない......未来の日本では道路や橋がボロボロのまま放置される
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2023/02/post-100745.php
 もう放置ですよ、放置。金も無いんだし、地域住民の自力でやって下さいと。日本の地方も、いよいよアメリカのど田舎みたいにインフラ放置が始まる。
これの対策のひとつがコンパクトシティ。好きに暮らしたい人は自分でなんとかするしかない。
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