#野澤ゼミ
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野澤ゼミの夏休み〜廃墟とアートの結節編〜
どうもこんにちは。4期生のチイノです〜。
秋もなんとなく深まってきましたね。日没が徐々に早くなっていくのを感じます。秋の夕暮れから夜の時間帯がすごく好きです。
食欲の秋、読書の秋、芸術の秋、芸術の秋、秋、あき、空き家、、、
空き家問題!?!?
そうです、今回は空き家と芸術について書き綴る予定でございます。
きっかけは、10月某日。NHKスペシャルの空き家問題にて我らの先生が語っていた、
『空き家の定義を広くするべき(たぶんこんな感じのニュアンス)(違ったらごめんなさい)』
というお話です。確かに定義難しいよな、
空き家は、居住その他の使用がなされていないことが常態である建築物のことを指します(空家等対策の推進に関する特別措置法 2条より抜粋) 具体的には、1年間を通して人の出入りの有無や、水道・電気・ガスの使用状況などから総合的に見て「空き家」かどうか判断する、とされます。
(NPO法人 空き家・空き地管理センターより抜粋)
んー、意図して日常生活や営業が行われていないという解釈が妥当かなぁ。と考えていた時、私が訪れた興味深い場所と関連づけて語れないかと思いパソコンに向かいました。
その場所とは、歌舞伎町の中心にある廃墟ビル、
『王城ビル』です!
このビルで、現代芸術集団「Chim↑Pom from Smappa!Group(チンポム)」が仕掛けるプロジェクト『ナラッキー』という展示がポップアップで行われていました。
これは奈落をモチーフにビルの内装全てを展示物として見学できる場所として供されていました。
これだけ聞くと、ただの展示物じゃんって感じですよね。
面白いと感じたのは、雑居ビル・廃墟ビルである状態をそのままにして、彼らのアートと融合させて展示物として存在している点です。
具体的に言うと、壊れた壁、穴の空いた床、ケーブルが剥き出しの扉全てそのままの状態で展示物の一部になっているのです!(意図的に壊した箇所もあると思いますが)
作品自体の詳細は今回あまり関係ないので割愛します(芸術の活かし方、アプローチ方法に焦点を当てているので)
ではどこが都市政策的観点にて語れるのか、三点お話しします。
1.過去に入っていたテナントを想起させるような場所作りをしていること。
1964年に完成した当ビルは、2020年まで営業をしており、その間に居酒屋やカラオケ、バーなどが業態を変えながらテナントとして入っていたようです。
以下の写真を見てください!
来場者が歌えるカラオケ!出口には簡易ですがコンセプトに馴染んだビストロがありました!
特に、来場者も巻き込んでアートの一部に参加できる当カラオケは先進的で面白いですね。
過去のビルの状態を擬似的に再現する粋な仕掛けはエリアマネジメント等でも要応用できるでしょう!
2.エリアを巻き込んでいること。
チケット売り場から、ビルの入り口は離れた場所にあり、歌舞伎町のエリアを経由します。その道中には、弁財天を祀る歌舞伎城を見守る神社を通ります。チケットを購入する際、「その神社に参拝をしてからビルに入場してください。」と。
すでにそのエリア自体がアートなの!?!?
エリアを巻き込みながら、自己の作品を通して、エリアも作品も来場者もより良いものへ昇華する仕掛け。コンセプトとしてまちを巻き込む仕掛け。少なくても来場者にとっては、まちと普段は何気なく通過してしまう神社とを繋ぐ結節点の役割として、芸術が機能した瞬間じゃないでしょうか。
3.これらを通して歌舞伎町というまちの過去現在未来を示している、なんとなく感じられる仕組みとして機能している事。
これは語るまでもないでしょう。
来場後、気になったので調べました。どんな感じでこのプロジェクトが生まれたのか。
このプロジェクトは今年の8月に誕生した「歌舞伎町アートセンター構想委員会」が音頭をとって行なっています。
さらに調べてみると、バックアップとして新宿区も協力しており、地域全体で連携したプロジェクトだと読み取れますね!
今回はそのプロジェクトの一環として、彼らに参加を呼びかけた運びのようです。
通常の美術館と違い、廃墟ビルを芸術に落とし込む。このような先進的な取り組みの影には理解ある(視野の広い・挑戦を厭わない)行政の手助けがあると良いのかな、、、なんて思ったりもしました。
あ、廃墟の定義をはっきりさせろってですよね。
廃墟とは、放置されて荒れ果てた状態になった建造物や施設や集落などの総称(https://gimon-sukkiri.jp/haikyo-haioku/抜粋)
つまり空き家の定義を広くする点で今回の事例は、
管理者をはっきりさせ、適切に(=エリア文脈を活かす・過去の継承・オー��ンなスペースに)管理されている、適切な団体に使用させているという点で、空き家問題にアプローチできる一つの先行事例になり得るのではないでしょうか。
ちなみに、私個人としては通常のリノベーションとはなんとなく違う気がしています。
ただそれを学問的に言語化できるほど、今回の件は深掘ることができなそうです。まだまだ勉強が足りないです。頑張ります。
また今後別の切り口として、耐震性等の安全面は?今後の利活用のコンセプトは?それらに関する、条例、規制、ルールは?根拠は?
多角的に深化が図ることができそうです。
いわゆる空き家、いわゆる廃墟ビルは今後の日本で増えて行くでしょう。今回のような事例がモデリング・または発展させることができたなら、まちはもっと楽しくなるのだろうなぁと思っています!
ということで長くなり過ぎても読みづらいので、今回は締めさせていただきます。長いのは秋の夜長ぐらいでいいよってね(・・・)
お付き合いありがとうございました。
皆様も素敵な秋の時間をお過ごしください!
また、野澤ゼミはInstagram(@nozawa_seminar)も更新中です。
ぜひチェックしてみて下さい!
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「雲と息つぎ」 アーカイブブックのお知らせ
2023年11・12月に東京藝術大学大学美術館陳列館で行われた青木淳退任記念展「雲と息つぎ」のアーカイブブックが完成いたしました。下記のURLからPDFでご覧いただけます。
https://drive.google.com/file/d/1kfEiok3ALmI4Wzga7phlr2N9FVOMhRAW/view?usp=sharing
内容 (敬称略)
・展覧会概要
・記録写真と図面
・ハンドアウト :青木淳+青木淳研究室4期生(秋山真緩+大岩樹生+佐野桃子+三輪和誠)
・ゼミ活動/エスキスドキュメント :青木淳研究室(秋山真緩+大岩樹生+佐野桃子+三輪和誠)
・フライヤーデザイン :小原七海
・メールやりとり :中村竜治+菊地敦己+小金沢健人+青木淳+笹田侑志
・設営/施工記録 :甲斐貴大(studio arche)+青木淳研究室+学生有志
・対談記録 :西澤徹夫+青木淳
・パフォーマンス :大貫友瑞、東京藝術大学打楽器科、小金沢健人
制作 :青木淳研究室4期生(秋山真緩+大岩樹生+佐野桃子+三輪和誠)
写真 :木奥惠三、中村竜治、藪内雅也、青木淳研究室4期生(秋山真緩+大岩樹生+佐野桃子+三輪和誠)
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We are pleased to announce the completion of the archive book of Retirement exhibition of Jun Aoki “Clouds and Breath” held in November and December 2023 at The University Art Museum, Tokyo University of the Arts, Chinretsukan. Please visit the following URL and take a look.
https://drive.google.com/file/d/1kfEiok3ALmI4Wzga7phlr2N9FVOMhRAW/view?usp=sharing
Contents (Honorific titles are omitted)
・Outline of the exhibition ・Photographs and drawings ・Handout :Jun Aoki + 4th year students of Jun Aoki lab(Mahiro Akiyama + Mikio Oiwa + Momoko Sano + Kazutaka Miwa) ・Seminar Activities / Esquisse Document :Jun Aoki Lab ・Flyer design :Nanami Obara ・Mail exchange :Ryuji Nakamura + Atsuki Kikuchi + Takehito Koganezawa + Jun Aoki + Yushi Sasada ・Setup/construction record :Takahiro Kai (studio arche) + Jun Aoki lab + student volunteers ・Record of dialogue :Tezzo Nishizawa + Jun Aoki ・Performance :Tomomi Onuki, Tokyo University of the Arts Percussion Department, Takehito Koganezawa
Production :4th year students of Jun Aoki Lab(Mahiro Akiyama + Mikio Oiwa + Momoko Sano + Kazutaka Miwa) Photographs :Keizo Kioku, Ryuji Nakamura, Masaya Yabuuchi, 4th year students of Jun Aoki lab (Mahiro Akiyama + Mikio Oiwa + Momoko Sano + Kazutaka Miwa)
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【〈千年村〉研究ゼミ】 前期活動報告⑷〜プレ疾走調査感想文篇
〈千年村〉研究ゼミ、ゼミ長の碓井です!
今年の調査の感想文をいくつかご紹介いたします!
B4北澤さん
B4小谷さん
M1筏さん
M2戸田さん
これにてプレ疾走調査の報告は終わりです!
今年は今までとは異なり、ゼミ員以外も参加する大変規模の大きい調査でした。そうして感じるのはやはりこのゼミの大きな魅力の大きな一つは「とりあえず行ってみる」が出来ることだということです。「行く」ということを目標にできるから、どんな人でも巻き込んで、楽しく集落を調査できてしまう。
卒論生にとってこの6月という時期はまだ研究室生活の3年あるうちのたった3ヶ月目です。先輩と仲良くなりいろいろな情報に触れるべきタイミングで、このような間口の広さを活かした大規模な調査をすることが出来るゼミは、研究室の交流の場として(勿論集落や民家、調査自体にも触れることの出来る場としても)かなり重要な存在だと思います。中谷研の基盤となるゼミの一つとしての自覚を持ち、より一層頑張っていきたいものです。
後日お話しする予定の話ですが、今年度は日本の生産技術や文化の源泉であるとされる朝鮮半島(特に百済の元支配地域)に足を運び、〈千年村〉の更なる理解に挑戦します。韓国にいらっしゃる先生と連携し、韓国での〈千年村〉、つまるところ「韓国〈千年村〉」がどのような集落構造を有しているのかを実地調査含め、ゼミ内で詳細に検討していきたいと考えております。
〈千年村〉研究ゼミは〈千年村〉研究ゼミはコロナ期で一度実地調査等のノウハウが途絶えかけた時期がありましたが、それも徐々に先生のご指導や、先輩をはじめとした個人の努力によって再構築され、今再び活力を増してきております。これからもより学術的な部分を深めつつ、精力的に活動していく所存ですのでまた温かい目で見守っていただければと思います!
次回の投稿はまた時間が空くと思いますが、予定として��
・7月、〈千年村〉小調査 in日光のご報告
・8月、韓国〈千年村〉調査の準備・ご報告
・9月、〈千年村〉PJ疾走調査 in長野の準備・ご報告
あたりを共有したいと考えております!近々また更新いたしますのでよろしくお願いいたします!
最後にプレ疾走調査の各班の集合写真を載せておきます!それでは!
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[展覧会のお知らせ] この度「TOUGENは何処? 鴻崎正武退任記念ゼミ展」に参加させて頂くこととなりました。 鴻崎正武先生には東北芸術工科大学在学中、大変お世話になりました。 先生から教わった事がたくさんあり、洋画コースで1番お世話になった先生だと思います。 私は版画コースなのでゼミ生ではないのですが、先生への感謝の気持ちで出品させて頂きます。 お近くの方、お時間ある方は是非お越し下さいま��。 よろしくお願い致します。 「TOUGENは何処? 鴻崎正武退任記念ゼミ展」 会期:2022/04/11(月)-16(土) 12-19時(最終日16時) 会場:ゆう画廊 104-0061 東京都中央区銀座3-8-17 ホウユウビルF5,6 入場料:無料 <出展作家> 鴻崎正武 津上みゆき 赤澤慶二郎 阿久津温 我孫子重宏 市川江真 井上和則 大坪響 桶本理麗 小野木亜美 小野田拓真 柏倉風馬 方明恩 金子拓 辛文遊 辛遊理 亀山晴香 木村美紗 國府田姫菜 齋悠記 佐々木優衣 佐藤帆夏 相馬祐子 高野加菜 高橋彩香 高橋洸平 高山晴香 田島治樹 田中望 藤井理江 藤原泰佑 古川孝裕 横井えり 和田竜汰 渡邉里絵香 #art #artwork #artgallery #artofinstagram #絵画 #絵画のある暮らし #絵画展 #drawing #printmaking #東北芸術工科大学 #東北芸工大 #東北芸工大洋画コース (ゆう画廊) https://www.instagram.com/p/CcFPTLavYGb/?igshid=NGJjMDIxMWI=
#art#artwork#artgallery#artofinstagram#絵画#絵画のある暮らし#絵画展#drawing#printmaking#東北芸術工科大学#東北芸工大#東北芸工大洋画コース
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2021.05.05.wed
最近よんだもの
『消滅する言語 - 人類の知的遺産をいかに守るか - 』 デイヴィッド・クリスタル
『わたしの外国語漂流記 :未知なる言葉と格闘した25人の物語』 (関野さんの文章がふっちぎりで面白かった)
言語展示学 ことばの宇宙を届けたい|菊澤律子
『宇宙の話をしよう』 小野雅裕
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やりたいこと
・菊池律子さんにコンタクトを取る
・国立民族博物館 状況を見て今月中に行きたい
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高山ゼミで書いた計画書って学科共通じゃないんだ?! 書きやすいから真似っこしちゃおう
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危機言語関係は私の苦手分野(政治とか経済とか)がいっぱい出てくるね
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一年生の共通絵画で言われた『安全圏内で描いてるねえ』がずっと頭から離れない。そんで3年間ずっと安全圏内の制作を続けてきたと思う。
自分の「失敗するのは怖い」「人と違うのはこわい」「寂しいのは怖い」みたいな気持ちを認めてあげるのは勇気が要る
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これまでのゲスト講師一覧(2019年度 前期時点)
国際交流委員会主催「国際セミナー」発表者として H28年度 ・ジェームズ・ムリウキ 氏(アーティスト、キュレーター) H29年度 ・チェ・ジョンファ 氏(美術家)
西尾ゼミ/都市文化コモンズ主催イベントのゲストとして H27年度 ・岡部太郎 氏・森下静香 氏(たんぽぽの家) ・山野将志 氏(たんぽぽの家アートセンターHANAアーティスト) H28年度 ・日比野克彦 氏(アーティスト) H29年度 ・チェ・ジョンファ 氏(美術家) ・伊東宣明 氏(美術家) ・阿児つばさ 氏(美術家) H30年度 ・荒木由香里 氏(美術家) ・井上亜美 氏(美術家) ・光岡幸一 氏(美術家)
「現代アート論」「ミュージアム論」ゲスト講師として H28年度 ・森口ゆたか 氏 (美術家) ・岡本光博 氏 (美術家) ・花岡洋一 氏 (株式会社人間代表) ・雨森信 氏 (インディペンデント・キュレーター) ・筧菜奈子 氏 (美術・装飾史研究者) H29年度 ・板垣美香 氏 (東アジア文化都市2017京都アシスタント・キュレーター[当時]) ・伊東宣明 氏 (美術家) ・��林万平 氏・長谷川アンナ 氏 (sonihouse主宰) ・矢津吉隆 氏 (美術家、kumagusuku代表) H30年度 ・井上亜美 氏(美術家) ・光岡幸一 氏(美術家) ・岡部太郎 氏・大井卓也 氏(たんぽぽの家) H31年度 ・北澤潤 氏(美術家)
「イベント・プロデュース論」非常勤講師として H30年度 ・原久子 氏(アートプロデューサー) H31年度 ・小林璢音 氏(文化政策、文化経済学、アートマネジメント)
「地域創造学概論」ゲスト講師として H30年度、H31年度 ・上田假奈代 氏(詩人、NPO法人「こえとことばとこころの部屋」(ココルーム)代表)
平城遷都1300年記念アジアコスモポリタン賞受賞記念フォーラム特別講義受け入れとして H30年度 ・山田剛史 氏(チームラボ)
文部科学省「芸術表現を通じたコミュニケーション教育」@奈良県立奈良東養護学校のゲスト講師として H26年度 ・村田峰紀 氏(美術家) ・濱田英明 氏(写真家)
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言いだしっぺ
なので考えていたことを書いておく夢。
どうも、ただいま鷹の祭典が公の祭典になって放心状態、ゼミ展やりませんかとか突如言い出したわたしです。割と前から考えてはいたんですよね、学校がやるのは卒業“選抜”展なんでしょ?あの席座ってると面白そうな研究やら制作計画聞こえてくるから全部揃えたいなあという野望があったりした。気がついたら前期終わるからスライドに「提案あるんですけど」だけ書いてわーっと言いました。ほんとはもう1枚スライドあったけど、さすがにワガママ書きすぎてたのであそこで切りました、わわわわわ~。
それでそれでそれで、言い出しっぺだしわたくしが考えていたことをとりあえず残しておこうと思って、言い出しっぺのくせに来週いないんです、本当に申し訳ないです( ・`ω・´)
とりあえず私のひとりごと書いておくので来週もし話し合うなら参考になればいいなあと思っているわけで候。
「Q.34ゼ合同?4ゼのみ?」
「A.合わせて30人超えるとなると、結局大きなギャラリーが必要になりそうだから資金浮かせのための3年(暴論)も意味をなさないのではとひっそり考えたり。でも3年生にも来年の予行演習になるし、なによりいろんなひとのさくひんあると楽しいよねという感じ。34ゼ合同ならロコロナギャラリー(後述)とかで2部屋借りるのがいいのかなあと考えたりしてる。4ゼだけならウォーターベア(後述)とかなら全員の給付金?だけで借りられたりもするかなー。」
「Q.どんなことするの?」
「A.これまでの過去作やら持ち寄って展示。ジャンル問わずのごった煮感、個性が出てすごく好きです。あとは研究とか制作に関連したワークショップとかやれたら楽しそうだよねという感じ。」
「Q.いつやりたいの?」
「A.2月中がいいよなあという感じ。卒選展いつでしたっけ2月後半?理想は卒選展のあとなんだけど(遠い目)卒展時期だし早めにギャラリー押さえたがいいのは確か。」
「Q.肝心のギャラリーどこか考えてるの?」
「A.わたしがリストアップしていたのがこちら
〇ぎゃらりーウォーター・ベア(大阪:中崎町)
→1w35000yen。こちらもスタッフさんが在郎してくれるので安心。梅田から一駅なのでアクセスは良。あと若年割であの値段なので給付金?だけでギャラリー代を賄えそう。
〇ロコロナギャラリー(大阪:阿倍野)
→1w37800 or 43200yen。つまり2スペースあるということ。34ゼ合同ならここかなあと昨日ふと思って追加。立版古部屋とかあったら面白そうな気がする。
〇イロリムラ(大阪:中崎町)
→1w50000yen~。展示室がいろいろあるので楽しい。もちろん部屋によって値段が変わってきたり、備品の調整とかが必要でもあるので打ち合わせとかはけっこう大変かもしれない。わたくし的には89αのお部屋とかいいなあとか思ったりしたかもしれない。
〇Nano Gallery(大阪:天王寺)
→1w20000yen。ただしこれは期間限定価格、通常は一応60000だけれどもいつまで続くことやら…?ceeってプラン(20000yen)のプランならスタッフさんが在郎してくれるサービスが無料でついてくる。テーブルとかイスがけっこうあった気がする、経費安く抑えたいならここだと思う。
〇ギャラリー1616(大阪:新世界)
→4d36000yen~。正直きになってるギャラリーという事で私はまだ行ったことないのでよくは知らない。けどすごく雰囲気のいギャラリーなのと、あと広い?ので34ゼ合同でもいけそうだと思われ。ごめんなさい情報不足です。
〇Gallery TAA(大阪:南森町)
→1w50000yen。梅田からのアクセスがよし。1Fで窓からギャラリーの中が見えます。立地的にこのお値段は優しいと思う、ごめんなさい情報不足です。なんかいろいろ面白そうな展示いろいろしてるなあ。
こんなところ。神戸の敷居が低いギャラリーあんまり知らないのでいろいろ教えてください。」
こんなところ?うーん、まあうん、わたしが考えていたことを書き残しておきます。いつかの約に立つかな?
それでは一足はやいですがよい夏休みををを…
めちゃくちゃどうでもいいおまけ
こないだの3つのBGM
01→そこは幻想の世界(colopl)
02→Umbra nigra(梶浦由記 氏)
03→KABANERIOFTHEIRONFORTRESS(澤野弘之 氏)
でした!03とか壮大過ぎてBGMには不向きじゃないかと思われるかもしれないけれど、ドキュメンタリーで使われているのを聴いたことがあったり。
あと全然関係ない話なんですけど、隣人が3ゼのゼミ長さんでした。
隣人メディア民なのは知っていたけれど………、いやまさかだよ、世界ほんと狭い。
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<有吉ゼミ>声優・小野賢章さんが出演! なんと声優界「激辛」初参戦にファンから心配の声続出www
<有吉ゼミ>声優・小野賢章さんが出演! なんと声優界「激辛」初参戦にファンから心配の声続出www バラエティ番組『有吉ゼミ』本日5月10日の放送回に声優・小野賢章さんが出演! なんと声優界「激辛」初参戦!? – アニメイトタイムズ バラエティ番組『有吉ゼミ』本日5月10日の放送回に声優・小野賢章さんが出演! なんと声優界「激辛」初参戦!? アニメイトタイムズ (出典:アニメイトタイムズ) 小野賢章 小野 賢章(おの けんしょう、1989年10月5日 – )は、日本の俳優、声優、歌手。福岡県出身。アニモプロデュース所属。名前の由来はデザイナーの安部兼章。妻は声優の花澤香菜。 子役時代から舞台・映画・テレビドラマに出演していた。以前は劇団ひまわり系列の砂岡事務所に所属していたが、2012年9月3 120キロバイト (10,329 語) – 2021年5月8日 (土)…
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野澤ゼミの夏休み in最北のまち
こんにちは! 4期生の惑々さんです! 今回は、9月に北の最果て・稚内へ訪れた際に面白いと思ったポイントをレポートしようと思います!!
さて、今回私が稚内を訪れた理由は以下2点です!
国防上重要である日本最北の都市であり宗谷管内唯一の市として、少ない人口でどのように機能を維持しているのか関心があったため
そういう趣味
それでは、少し特殊な来訪記になりますが、暫しお付き合いくださいませ!
目次
1.稚内へ 2.最北の市街地再開発事業 3.「コンパクトシティ」稚内 4.鹿 5.番外編・富裕の漁村へ
1.稚内へ
札幌駅 7:00発 特急宗谷 稚内行に乗車し、北を目指します。札幌から旭川までは人の往来が多い区間なのである程度の街が続きますが、旭川を越えると北海道がその本性を表します。
徐々に景色が凄いことになっていき(語彙力)、最後の砦こと名寄を超えると、ここから先は150km、時間にして2時間半先の稚内まで纏まった市街地は存在しません。
宗谷線のハイライト、南稚内手前で日本海を望みます。綺麗です。綺麗なんですが、本当にあと10分で稚内駅なのか心配になってきます…。 北海道あるあるですが、開拓により都市が計画的に作られている場合が殆どなので、大自然の中から急に街が現われてびっくりしがちです笑
さて、稚内市は日本の��北端(正確には、一般的な旅行で辿り着ける北端)に位置し、旭川以北では最大の都市です。
それでも人口は約3万人。本州感覚では地方の小さな街といった規模感ですが、京都府と同程度の面積を持つ宗谷地方唯一の市として地域の重要な中心都市となっています。
稚内の気候は東西をオホーツク海と日本海に囲まれているため、冬の寒さは緩やかで道内では比較的過ごしやすいようです。私が訪れたのは9月の頭でしたが、昼の気温はなんと24℃ !! 地域特有の強い風も相まってとても爽やかです!主な産業は観光や漁業で、強風を利用した魚介の乾物などの生産も盛んに行われています!
札幌から5時間。最北の街稚内に到着しました!長かった!!
2.最北の市街地再開発事業
さてこの稚内駅。新しく広々とした駅舎に驚かされます。駅に併設で、1階にバスターミナル・土産屋・コンビニ(もちろんセイコーマート)、2階には小さな映画館(!?)が入居する「キタカラ」という複合施設になっています。「丁度いい」サイズに必要なものが詰まっているという印象です。
…もしや と思い調べます。
「稚内駅前地区第1種市街地再開発事業」
まじか。出来るんだ、稚内で。
というのも、再開発は立て替える際にあえて余分に床を確保しておき、それを店舗や住居として入居者に売却することによって資金に充てます。これを「保留床」というのですが、 つまり、その都市に「保留床が埋まるだけの需要」が無ければ再開発は成立しないという訳です。近頃では仙台や広島といった名だたる大都市でさえ、床を埋め切るのは難しいと聞きます。あまつさえ人口3万人の稚内で一体どうやったのよ...
その鍵は、入居する事業者が長期的に関与することを前提に資金調達や事業の組み立てを綿密に行った上で実情に合うスケールの計画を立てたことにあるようです。
確かに稚内駅=キタカラには、地方都市でしばしば見られる巨大な再開発ビルの 「やっちまった感」がありませんでした..。
これは、計画の段階で事業継続が可能な賃料や規模について粘り強い協議が入居者や関係者によって為されたためで、結果的に地域の方も親しみやすく使い勝手のいいサイズ感になっているようです。2階の映画館の前には、誰でも自由に使用出来るロビーがあり、平日でしたが地元の方や観光客の方などの憩いの場になっていました!私もここでバスの時間まで座っていましたが、吹き抜けが開放的で1階の賑やかさが遠くから感じられるあたり、とても居心地が良かったです!
「キタカラ」の再開発では、資金の調達もビルの床を入居者にそれぞれ売却するのではなく、入居予定の企業や地域の関係者が少しづつ分担して出資した特別目的会社(SPC)がビルを購入・所有し、それを各入居者に賃貸する方法を採っています。賃料を抑える代わりに、「出資」によって入居者に長期的な関与を求めるという訳です。 これも「顔の見える関係」で成り立っている地方ならではの強みを生かした資金の集め方であると言えそうですね!
また、足りない資金は「ノンリコースローン」による調達を行っています。「ノンリコースローン」とは、その建物自体の収益性のみを審査基準とし、それによってのみ返済を行う(つまり、万が一返済不能になっても借入人にリスクが及ばない)融資の事で、これを利用できることがSPCを用いた手法の大きなメリットです。
未だ、地方でのSPCを用いた再開発の事例は多くないようで、先進的な事例の1つと言えるのではないでしょうか!
3.「コンパクトシティ」稚内
コンパクトシティ:人口減少に直面するこれからの都市が都市として存続していく上で重視される概念。小さい範囲に集住し、商業や公共施設などの都市機能を集中させることで、 少ない人口でも一定の経済規模の維持、質の高い公共サービスの提供、車を持たない高齢者でも不自由なく生活することを可能とする都市を目指すものです。
駅を後にしてバスでノシャップ岬へと向かいます。バス停で時刻表を見るとその本数の多さに驚愕。その数なんと1時間に5本。東京の鉄道と大して変わりません。(ちなみに列車も5本です。日に。)
一通りの散策を終え、予約した稚内駅前のゲストハウスへ向かいます。
夕飯は、西條(道北の地元総合スーパー)で土地の食材を買って自炊することにしました。さて、稚内で商業施設が集まっているのは今いる稚内駅周辺ではなくひとつ手間の南稚内駅周辺なので、旅行者の私は公共交通機関を利用しなければなりません。しかしこちらも待つことなくバスでスムーズに移動��ることが出来ました。稚内⇔南稚内のバスの本数も充実しており、人の往来も多いようです! ところで、最近地方のスーパーへ行くとよく見る「コストコ」コーナー、あれなんなんでしょうね... わざわざ札幌のコストコで買ってきたんでしょうか...
感覚では、稚内は「公共交通機関と徒歩で生活可能」であると感じました。しかし、人口3万の街でこれだけのバスの利便性を担保するには、よっぽど市民が市街地にコンパクトに集住している必要があります。そうでなければ事業として成立しないからです。というわけで、調べてみました稚内市のDID人口比率※!
※DID人口比率:その自治体の人口集中地区(人口密度がざっくり4000人/k㎡以上の市街地)に居住する人口の総人口に占める割合。
ご覧の通り、稚内は人口が近い他の同規模自治体と比較するとDID人口の割合がかなり大きく、市街地内に人口が集まっていることが分かります!!まさにコンパクトシティですね。
4.鹿
鹿でした。
5.番外編 ・ 富裕の漁村へ
2日目は稚内でレンタカーを借り、オホーツク沿岸の街を北から順に見てきました!
稚内市街から東側の宗谷岬を回り込みオホーツク沿岸を南下すると最初に現れるまちが「宗谷郡 猿払村」です! この猿払村は、人口3000弱の小さな村ですが、何故か日本の全市区町村の中で住民の平均所得がなんと6位です!東京23区の多くをも凌ぎます。 猿払はホタテ漁が盛んで、その漁獲量によって高い収益を得ている漁師の方が多いためです。
ホタテすげぇ…
はてさて、そんな猿払とは一体どんな街なのでしょうか!
流石、立派な村役場です。そして、流石に写真を撮るのは憚られましたが通りかかった村立の鬼志別幼稚園もかなり立派でした。
では市街地(鬼志別)の様子はいかがでしょう?
以上、稚内の街についてお届けいたしました!
実際は、わざわざ最北まで行かなくとも身近な都市で幾らでも発見はあります!
いつも見ている街を少し客観的に観察しながら歩いてみるだけでも面白かったりします。皆さんも是非、街へ飛び出しましょう!
好奇心旺盛で都市を愛してやまない2年生の皆さん! ゼミ試でお待ちしております!!
ではまた!
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2010.8.1-22010年度ゼミ旅行高橋ゼミ 岐阜ゼミ旅行2010
8月1日-8月2日の2日間、岐阜へゼミ旅行に行ってきました。
8月1日 (火) 豊田市生涯学習センター
↓
豊田市美術館
↓
愛知県立芸術大学
2日(水) 瞑想の森
↓
羽島市庁舎
↓
多治見中学校
↓
セラミックパーク美濃
2010.8.1-2旅行後、各建築についての対談 (1)
訪問建物批評
生涯学習センター逢妻交流館 星野×新国×百野×湯浅
星野 まずは感想的なところから。中から外がよく見えるしその逆もで、妹島さんのプレゼンボードや模型のイメージと実際の建築がすごくつながっているなと思いました。
新国 最初は、プランもかわいいしコンペの時のボードの印象も軽快な印象を受けていました。でも、やっぱり規模のせいもあるのかずんぐりした外観になっていておしいなと思ったのが正直な感想です。でも、建築の内部がすごい抜けていたのは広がりを感じれてよかった。
百野 中を歩いている感じの空間体験は面白かったですけど、もう少し平面的な規模が大きければ良かったような気がします。
星野 ずんぐりした印象は、写真で見ていたときのほうが特にそうですね。平面的な規模が大きくてもう少し平たい感じになったら、ずんぐり感は減ったかもしれない?一層ごとに少しずつずらしていることが、空間的にはそんなに大きな効果を出していないのかな?とも思ったのですが、ずんぐり感をくだいた外観にするのにはかなり効果を出しているなと思いました。
湯浅 中からも外がよく見えるしその逆も、ということに、コンセプトの内部で起こるそれぞれの行動がつながっていき、それが周りの風景とも連続していくというのが、じっさいに見てみてよくわかりました。
星野 うすい緑色のガラスも、まわりの緑の風景となじんで連続している感じですね。
百野 周りに馴染ませる意味では、あの場所なら建築の規模もあれくらいが適当だったのかとも思います。
星野 コンパクトな感じしましたね。
新国 そうですね。天井がすごく分厚く感じたんですが、21世紀美術館(ゼミ旅行後に行ってきました)も天井厚結構あったのにそういった印象を受けなかったのはやっぱり縦横の比率がかなり影響しているんだなとおもいました。設備や構造が詰まっているから、頑張って抑えた方なんでしょうね。逆にあの規模の建築をあれだけ開放感出しているのはずごいですよね。
湯浅 一層ごとに少しずつずらしていることで、自由な形態のファサ?ドが強調されているなとも思いました。
星野 あの自由な曲線のプランは、なにを基準に設計しているのかなとも思いますが、妹島さんの事務所でたくさんたくさんの模型をつくってスタディしているんでしょうね。
新国 僕もいつもそれ気になります(笑フあと、フロアを貫くボリュームを入れる時ってスラブが目立つと思うんですが、ガラスと床を少し離す事でその印象を軽減してるのはなるほどなと思いました。
星野 ガラスと床、なるほどー。開放感も、外壁が全然なくて、そのかわりに中で立っている柱もあるけれど、その存在があまり意識に入ってこないように押さえられててすごいです。記憶にはあんまり残っていないです。
湯浅 柱の印象薄いですね。自由な曲線プランに丸い部屋が自由に浮かんでいて、いろんな幅の廊下ができていることばかりが記憶にのこりました。
百野 21世紀美術館と大きく違うのが、三層に重ねているところだと思うのですが、見た目の軽さはむしろこっちのほうが軽かったです。
星野 たしかに、21世紀とはいろいろと比べたくなります。
百野 21世紀はものすごく平面的ですよね。こっちは積層していますが、そこのところでなにか思うことはありましたか?
星野 21世紀の方が厳格で純粋な印象ですね。正円に四角なので。こっちの方は曲線がふにゃふにゃしているし、その自由さがファサードでもよくわかるように、ガラスとフェンスの外周で形を出しているし、積層でずらしているので、かなりくだけた感じ。
新国 意図しているのかしていないのかは分からないんですが、良いスケール感の余り空間みたいのがたまにあってよかったですよね。積層に関してですが、やはり曲面を使う建築には積層より薄い建築を求めてしまいます。というのも、個人的な意見なんですが、平面で柔らかな形をしていても高さが増えれば増えるほど四角いイメージが強くなってしまって、ちょっと騙された気分になってしまいました。
百野 あれが4層5層になるとどんどんイメージが変わりますよね。個人的な感想ですが、あれは断面的な操作がほとんどなかったように思います。唯一大会議室で上下の階が繋がっていましたが、あとはほぼそのフロアのみで完結しているような。
新国 二つの建築の違いとして、横への開放感なのか縦への開放感なのかは大きな違いなのかもしれないと思う。確かに太陽くんの言うように断面や立面はあまり考えられてないような気がしますね。それでも開放感を感じてしまうのはやっぱりガラスを多用しているというのが大きいのかも。それで空間をつなげれるというならどの建築でもやれてしまうし、じゃあこの建築の本当の良さはどこにあるんだろうと、ちょっと考えてしまいました。本当に曲面を使う意味はあったのでしょうか?
星野 確かに、大きな意味がなくて平面での形が大事な場合は、あまり積層しない方がきれいです。それでも積層するときに、大きな吹き抜けをつくって上下をつなげるというのは、よくある解決策という感じも少しあります。曲線を使っていることは、まだよくわからないというか、たしかに、ガラスを使うことにたよりすぎなのか?と思うとそうかなとも思います。ただ、さっき新国くんが言ってた、よいスケール感の余り部分をうまくつくるのは、曲線の方がうまいかもしれないです。
新国 確かに。湯浅 曲線によってできた空間のほうが、回遊感があるというか、歩き回りたくなるかもなともおもいます。
百野 あと、丸い部屋の間を通り抜けるとき、急にすぼまって急に広がる感じはやっぱありました。
星野 うん。新国 そうか。空間にそういう表情を作りやすいという利点があるのかもしれないですね。あと、四角くするとどうしても冷たさが出てしまってガラスをつかうと相乗効果になりかねない。公共施設にはそういった表情(=暖かみ?)が出る曲面は意外とあっているのかな。
百野 暖かみの表情というのはなんか分かります。曲面のガラスは平らなガラスよりも周りの風景を反射して、ガラスでありながら妙に暖かい物質感が出ますね。
星野 浮いているというか、漂っている感じを出すのも曲線がうまくいってるかもしれないですね。
湯浅 そういう浮いているというか漂っているような外観が、個人的には周りののどかな風景には合っていたように感じました。
星野 「中からも外がよく見えるしその逆も、ということに、コンセプトの内部で起こるそれぞれの行動がつながっていき、それが周りの風景とも連続していく」とこや、上下のつながり、曲線に対するイメージが集約して、そのことだけにまっすぐというか、すごく潔くて、妹島さんのイメージがまっすぐに建築に結びついているというところはやっぱりすごい、ほんとにすごいです。
新国 そうだね。じゃあ僕は、星野さんからすごいがいっぱいでたので『うまくやったなー』くらいの感想にしておこうかな。
湯浅 楽しい建築でした。
百野 そうですね。なんといってもあのコンセプトを生かしつつ、周りとの調和を理想としたところが良かったなと思います。(終了)
2010.8.1-2豊田市美術館 西澤×濱野×正村×渡辺
正村 何が好きでした?
西澤 場所の強弱みたいなもの。大きくとるところと小さくとるところ。構成のところがうまいなと思いました。
渡辺 エントランス近くのタテのヴォリュームが良かった。あと上の階の線路側にある廊下の飛び出す感じが良かったです。
濱野 私は水とのバランスがすごいきれいだと思いました。あと水平・垂直なところ。
正村 曲線はありませんでしたよね。
濱野 二階から一階に降りられる、映像をみられる部屋とその階段がちょっと感動的だった。踊り場から部屋全体をみたくなるような階段だった。
西澤 意外と敷地に高低差があるんだけど、それをうまく処理してドラマチックに仕上げている。
正村 スロープとか長かったり。
西澤 丸亀の現代美術館とかは今回のと似てる?
濱野 規模は小さいけど現代美術のための美術館という感じ。建物の中に通路みたいなものを作るというコンセプトみたい。
渡辺 丸亀のには行ったことがないのだけれど、谷口さんはメイン空間が一つあって、それを立てるような空間が何個かあるイメージ。メリハリがうまい。
西澤 去年青森県立美術館に行ったことがあって、青木さんのは「一個の部屋に戻ってこい」という感じだったけど、豊田市美術館は導線に従っていけばメインホールに戻れるから迷わなくてすむし、シンプルで優しい気がする。
正村 まと��ると、考え抜かれたヴォリュームのバランスと、空間の連続性が美術館をシンプルかつドラマチックに仕立てることを可能にしているのではないかと思いました。(終了)
2010.8.1-2愛知県立芸術大学 清水×棚橋×高山×平川
清水 やっぱり講義棟がすごくよかった。ピロティで浮いていて大学のランンドスケープの軸になっていた。あんなに長いのはある意味ズルい(笑)
平川 敷地はかなり贅沢だったけどムサビに似ている印象だった。
棚橋 ムサビとの比較はおもしろいかも。
高山 ムサビは平らだけど、あの土地の起伏がよかった。そのなかで講義棟が中心になっていた。
清水 あのピロティは集まりやすい場所になっていたと思う。駅のホームみたいな?
高山 風が抜けて気持ちのいい場所でしたね。
棚橋 確かに、ムサビのほうのピロティは完全に動線になっているから人がたまれる場所にはなっていないよね。そういう意味では似ているようで違うかも。
平川 ガラスが汚くなっていたけど、本当は建物がレイヤーのように重なってみえていたはず。
清水 建物が見え隠れしながら、キャンパスを歩きまわるのが楽しい場所だった。
高松 敷地の高低差を利用しながらつながっていて、公園みたいに感じた。
棚橋 建物の外形が決まっていないから歩きやすいのかも。
平川 ひとつひとつ違う形をしているから外部が豊かになっていた。
清水 あれが「やせた形」ってことですね。(終了)
2010.8.1-2旅行後、各建築についての対談 (2)
訪問建物批評
瞑想の森 清水×濱野×正村×湯浅
正村 「静けさと自然に帰る」をコンセプトに伊東豊雄さんによって設計された葬祭場です。それぞれの感想をお願いします。
濱野 私はロビーの椅子に座って池を眺めていると、違う世界に行ってしまうような不思議な感覚になった。
清水 水盤がきれいだったね。ぽってりとした平面から受ける印象とは違い空間がのびやかだった。それは池の存在が大きく関係していたと思う。
正村 僕はなぜか日本的なものを感じました。その池の存在なのか、素材なのか、スケール感なのかはわからないですけど
清水 奥の方に和室があったりしてそういうところには日本的なものを感じたかな。
濱野 葬祭場っていう場所がそもそも日本的な感じがする。
湯浅 私は図面を見ているとコンピューター的な空間なのかなって思ってたけど、実際はオルタ邸みたいに手作り感を感じた。
清水 あと光がよかった。天井を下から照らす照明が独特で。あれが異世界感に繋がっているのかもしれない。(終了)
2010.8.1-2羽島市庁舎 西澤×平川×宮崎
平川 暑かったですね?(笑)羽島市庁舎はスロープに上りたかったですね。
全員 あ? 確かに。
西澤 内部から見ても分からなかったよね。
宮崎 屋根が変な形ってシンボルだったんですかね?
平川 外観が重要な建築のような気がしました。
西沢 市庁舎の場合、制約があるから、外観で好きなことをやったんだと思う。外観といえば、建築の周りに池があって、それが印象的だった。
平川 水といえば、この羽島市は洪水が多かったらしく、坂倉さん自身もそういった環境で育ってきたこともあり、意識して池を使ったんじゃないんでしょうか。それが2階をエントランスにしている要因にもなっていると思いました。
西沢 だから、隣にあった「羽島市勤労青少年ホーム」の外壁もあんなに高かったのかな。
全員 あ?(納得)
宮崎 青少年ホームはスケールと光の感じが良かったです。
西沢 青少年ホームの方は、制約がなかったから、やりたいことをやったように思えた。建具の雰囲気とか内観がすごく良かった。
平川 制約があると、建築表現としては難しいのかと思いました。今後は、制約に対して、新しい価値観を提案していくことが大切なのではと思います。(終了)
2010.8.1-2セラミックパークMINO 卯月×新国×百野×渡辺
百野 じゃあ感想みたいなところから始めましょうか。
卯月 僕は漫画のひょうげものにはまってて、古田織部が好きなのですごい期待がありました。森の上を通る長いアプローチや谷の上にあるといった自然との関わりが印象的だった。
渡邊 なるほど。僕は単純に城みたいだなと思いました。すごくプリミティブな印象があります。
百野 ぼくも山の中に入っていくようなアプローチはかなり好きでした。トンネルを抜けるとふっと広がるような。磯崎さんの作品は初めてでしたが、多治見中学校を見た後ということもあってか全体的にスケールが日本人離れしているような印象でした。
卯月 上から下へのアプローチはなかなかないよね。
新国 あの抜ける感じは良かったね。すごいスケールアウトした印象をもったけど、今考えてみると意外と普段都心にいるとまわりにあふれているスケールかもなあとも思った。
卯月 普段のどのような所にあるスケール?構成のおかげで抜けが強調されてたってこと?
新国 始めすごく建物が大きく感じたんだけど、例えば、トンネル抜けた後の屋上みたいな広場から見下げた時とか思ったより地面が近く感じたし、展示室の感じとかは新宿のビルのエントランスホールとかでよくあるなと思ったんだよね。周りに自然しかないから余計にでかく感じたのかな。
卯月 車で向かってるとき建物がそびえてるのをみて確かにすごい存在感を感じたかも。展示室も吊られてたりしてたからなにかスケールとか迫力を感じたね。実際に展示してるのが見れなかったのは残念だったけど。
渡邊 そのような感覚をもたらしたのはやはり工業製品による建築(近代建築)だからではないかなと今少し思いました。つまり、新宿的な感覚があの山奥でもテクスチャーによってもたらすことが出来るのかもしれない・・・。つまりボリューム感ではなく、テクスチャー感がより建築の性質を左右するのでは?ということです。
百野 ものすごく近代的。あの巨大なものが吊られてる感じだとか、中庭の絶えず流れている水なんかを見ても、超人工的というか自然を征服しているような感じがしました。
卯月 そうだね。自然と関わりはあったけど、建物はとても人工的だった。吊ってるのはあの土地に関して合理的な理由なのかな?ハハ谷にかけてる感じ?
新国 吊っているのは免震構造らしいけど。僕は構造には疎いので、なんで吊る必要があったのかは分からないです。
百野 でもたしかに言われてみれば上から吊って成立しているような建築、という感じがしないでもないような。先ほどの上から下へのアプローチ、ということでも。
渡邊 必要性と言うよりは磯崎さんがメカっぽい感じにしたかったのでは
新国 そうだね。しかし、あのでかい建築が自然に配慮と唱いながら谷から吊っていたり人工の川みたいのを作ったりとかなり攻撃的な印象を受けますね(笑)
渡邊 世界を作りたかったんでしょうね!(笑)
卯月 建物ができたのは確か2004年くらいだったよね?当時の磯崎さんスタイルを知りたい。70年代の建物は知ってるけど、その辺りのって全然知らない。
新国 確かに。まだその辺ノータッチだ。あと、ずっと茶室のあり方が気になってて。またスケールの話しちゃうけど、ちょっと土木建築にも繋がるようで結構テクスチャーにこだわりもある感じするのに、茶室を挟んで山の自然と人工のコンクリートが存在するのがすごい異様な印象をもった。何か意図するところがあるのか、ないのか。
卯月 テクスチャーとしてセラミックを主に使ってたから、ほんとにテクスチャーって感じが強くてちょっと表層感が強かったな。茶室からは水面が見えたけどその先に見える建物は存在感が強くて、確かに異様に感じたよ。
渡邊 なんとなくですが、磯崎さんは藤森さん的なオーガニックな建物とは反対のスタンスな気がします。原初の建築の姿、「自然や地域の侵略物」というような像を頭の中に描いているのかもしれない。だからあそこまで明らかなコントラストを持ってきたのではないのでしょうか。
百野 美濃焼きの建築なんていったらそれこそオーガニックなものがまず頭に浮かぶけど。磯崎さんは『セラミックパークMINO』なんていういかにも現代建築って感じの名前にしてああいうものを発表したんですね。藤森さんが設計者だったら全く違うものが出来上がってくるでしょうね(笑)。
卯月 名前からミノの文化を発信するって感じがするよね。展示物が陶器とかだら世界で初の免震システムを取りいれたのかも。
新国 そうだね。勝手なイメージだと、美濃焼と言われると藤森さん、セラミックって言われると磯崎さんって感じ(笑)。というのも、磯崎さんは焼き物のかなり最先端な部分を強調した建築っていうのかな、そういう印象をセラミックパークに持ってきている感じがするんだよね。ハハ免震システムに関して、なるほど。
百野 磯崎さんはやはり世界スケールでものを考えている感じがしますね。そのなかで発信の仕方にものすごく気を使っているような。壊れ易い陶器に免震システムをかけて発表するということにも納得です。新国 やっぱり、磯崎さんはどんなものに対しても最先端のスタンスで物を作っているんですね。(終了)
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中世勉強会と荘園プロット
新年度になり2か月が経ちましたが、今年は新型コロナウイルスの流行のため、初回からオンラインでゼミを開いています。
疾走調査はしばらくお預けですが、勉強会は毎週欠かさず行っています!
今回は特に以下の2点についてご報告します。
①中世勉強会(全3回)
②荘園プロット完成!
①中世勉強会(全3回)
今年度の千年村研究ゼミのテーマは中世荘園です。
古代に比べて活発化・複雑化した土地開発の結果、現在まで残っているかたちを手がかりに、集落の持続要因を考察していきます。
まずは勉強会で以下の文献を取り上げて、中世荘園研究の全体像を掴みました。
・海老澤衷『中世荘園村落の環境歴史学』
テーマ:GISを用いた近年の研究手法や、現地調査で持つべき視点や評価基準などを整理する。
・奥野中彦『荘園史と荘園絵図』
テーマ:絵図を中心とした史料分析による研究手法を学び、ゼミでの活用法を検討する。
・伊藤毅『都市の空間史』
テーマ:建築史・都市史の分野から、中世都市・集落の構造分析や類型の方法を学ぶ。また比較対象として近世都市も扱う。
臨場感のある研究も図式的な研究も、バランスよく扱えました。千年村研究ゼミとしては前者のような手法選びを念頭に置きつつ、早速今月から疾走調査の方針を考えていきます!良い調査ルートを描きたいです。
②荘園プロット完成!
2年前からこつこつ進めていた荘園プロット、ついに日本全国のデータが揃いました。
今年は残されていた近畿地方を分担してプロットしました。やはり他の地方に比べると物凄い密度です。
ExcelとGoogle Mapとひたすら格闘しましたが、大量の地名を一つ一つ、上空からの眺めと合わせて見ることができて、かなりいい刺激を得られました。
これからこのプロットデータを各自の卒業論文・修士論文で用いつつ、データをどのように整備して皆の共有財産として残していくかの検討を進めていきます!
以上、ゼミの近況報告でした。
B4 鄭
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ストップモーション アニミズム展|STOPMOTION ANIMISM
上映・展示・トークショー・ワークショップ|2018ー2019|日本
東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻 伊藤有壱+ゼミ修了生有志による立体アニメーション展。
参加作家:伊藤有壱、石井寿和、河野亜季、河野宏樹、秦俊子、白石慶子、餅山田モチ世、廣安正敬、宮崎しずか、当真一茂、宮澤真理、若井麻奈美、坂上直、武田浩平、小川育、栗原萌、林文薏
会場:FEI ART MUSEUM YOKOHAMA
会期:2018年3月4日(日)-3月18日(日)
会場:おもちゃ映画ミュージアム
会期:2019年3月23日(土)-4月7日(日)
Screening, Exhibition, Talk Show, Workshop|2018-2019|Japan
Tokyo University of the Arts, Graduate School of Film and New Media, Department of Animation.
Stop Motion Animation Exhibition by Yuichi Ito and Volunteers of seminar graduates.
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音楽を通して世界を考える 東京藝術大学音楽学部楽理科土田英三郎ゼミ有志論集
東京藝術大学音楽学部・土田 英三郎教授担当のゼミナール(土田ゼミ)ゆかりの研究者総勢 3 3 名による論文集。2020 年 3 月の土田教授の退任という節目に発行。 国内外で活躍する土田ゼミ出身研究者たちの最新の研究成果(書き下ろし論文および翻訳)をまとめた、音楽学研究の“いま”がわかる一冊。
【目次】 〈第 1 章〉日本における西洋音楽、西洋における日本音楽 〈第 2 章〉18・19 世紀独・墺における作曲家と作品 〈第 3 章〉ロマン主義の作曲家像 〈第 4 章〉独・墺における作曲様式と理論─20 世紀の黎明 〈第 5 章〉18 世紀以前の音楽理論の諸相 〈第 6 章〉18・19 世紀の諸作品への分析的眼差し 〈第 7 章〉歴史的演奏実践への眼差し 〈第 8 章〉社会的営為としての音楽
【論文タイトル・執筆者名】
〈第1章〉日本における西洋音楽、西洋における日本音楽
[翻訳と解題] ルードルフ・ディットリヒ「日本音楽を知るために」─ 海外における日本音楽受容史の一史料 土田英三郎=訳
本邦における《メサイア》受容について 河村泰子
戦前・戦中の室内楽奏者としての朝比奈隆 ─ ラジオ番組と演奏会での活動 西村 理
ヴァンサン・ダンディを位置づける ─ 日仏の言説比較によるヴァグネリスムとドビュッシスム考 安川智子
〈第2章〉18・19世紀独・墺における作曲家と作品
ボンのベートーヴェン、ヴィーンのベートーヴェン 丸山瑶子
ベートーヴェンの作品タイトルをめぐる試論 越懸澤 麻衣
オットー・ヤーンのモーツァルト評伝と《皇��ティートの慈悲》─ 19世紀におけるオペラ分析についての一考察 大津 聡
[翻訳と解題] フィリップ・シュピッタ「芸術学と芸術」 朝山奈津子=訳
〈第3章〉ロマン主義の作曲家像
《地上的なものの虚無を認知すること》─ シューベルトと悲劇 堀 朋平
メンデルスゾーンの「宗教改革」─ 交響曲における声楽性 髙橋祐衣
シューマンの所持していたパガニーニ《24のカプリース》op.1の楽譜について 鄭 理耀
フランスにおけるベルリオーズ受容の150年 ─ 没後の蘇演から、21世紀音楽の基盤となるまで 塚田花恵
『ポルゲスの手記』に見るR. ワーグナーの楽劇像 ─ 1976年パトリス・シェロー演出《ニーベルングの指環》への論考を通じて 舘 亜里沙
〈第4章〉独・墺における作曲様式と理論 ─ 20世紀の黎明
F. ブゾーニの「絶対的な音楽」─ ヴァイオリン・ソナタ第2番をめぐって 畑野小百合
20世紀初頭ウィーンの「創造的音楽家協会」─ 室内楽曲を中心とした様式と評価 佐野旭司
[翻訳と解題] フーゴー・リーマン「〈音想像論〉の着想」[抄訳] 西田紘子=訳
シェーンベルクのオペラ《モーゼとアロン》における形式の特性 ─《管弦楽のための変奏曲》op. 31との比較を通じて 山岸佳愛
〈第5章〉18世紀以前の音楽理論の諸相
13世紀における逆プロプリエタス 井上果歩
チャールズ・バトラーとイングランドの音高組織 三城桜子
[翻訳と解題] フランソワ・カンピヨン『音楽のオクターヴの規則による伴奏と作曲に関する論考』 伊藤友計=訳
[翻訳と解題] シャルル・アンリ・ド・ブランヴィル『第3の調(モード)についての試論』 関本菜穂子=訳
〈第6章〉18・19世紀の諸作品への分析的眼差し
J. S. バッハのケーテン時代までの3つの旋律の転回 村田圭代
オクターヴ下行跳躍の修辞的意味 沼口 隆
リストのピアノ・ツィクルスにおける3度調配列 上山典子
1850年代に成立したヴァーグナーの楽劇におけるライトモティーフ技法とベートーヴェンのシンフォニーにおける展開部の関係 稲田隆之
〈第7章〉歴史的演奏実践への眼差し
「解釈の鏡」としてのポリフォニー編曲作品 ─ フランチェスコ・ロニョーニ・テッジォのディミニューション分析 菅沼起一
プロイセン王フリードリヒ2世時代(1740~1786)におけるベルリン宮廷楽団の奏者数 ─ ドレスデン宮廷楽団との類似と独自性の解明 新林一雄
[翻訳と解題] ミシェル・コレットの教則本『至高の歌唱教師─声楽と器楽を容易に習得するためのメソード』(1758)[抄訳] 川田早苗=訳
真珠の比喩と「フランス的」なピアノ演奏様式の成立に関する試論 上田泰史
〈第8章〉 社会的営為としての音楽
D. シェートリヒの『寄進による音楽』(1681)─ 17世紀ニュルンベルクにおける晩課音楽の一例として 近松博郎
ボリショイ劇場上演状況に見るソヴィエト・オペラの生成過程 中田朱美
「競争」から「共創」へ ─ 国際音楽コンクールの現在 神保夏子
拡張する「共創」─ アートのアーカイビングと表現の連鎖 高坂葉月
【「土田ゼミ」主宰者 プロフィール】 土田 英三郎(つちだ えいざぶろう) 東京藝術大学音楽学部楽理科教授。専門は音楽学(西洋音楽史、特に18~19 世紀、音楽理論史)。 1952 年、東京生まれ。1977 年、東京藝術大学音楽学部楽理科卒業。1981 年同大学院音楽研究科博士後期課程音楽学専攻中退。同大音楽学部常勤助手、常勤講師、助教授を経て2003 年より現職。主な研究課題は音楽形式の歴史とその理論(史)、交響曲の歴史、作曲家・作品研究ではベートーヴェンとブルックナー。著書に『ブルックナー』(新潮社)、共著に『ベートーヴェン事典』(東京書籍)、『ベートーヴェン全集』(講談社)、共訳書に『新グローヴ オペラ事典』(白水社)、L. ロックウッド『ベートーヴェン:音楽と生涯』(春秋社)、訳書に M. E. ボンズ『ソナタ形式の修辞学:古典派の音楽形式論』(音楽之友社)等がある。日本ベートーヴェンクライス副代表。
【土田ゼミとは】 西洋音楽文化を広く対象として研究。実証的な資料研究だけでなく、作品や演奏について社会的、歴史的ないし美学的関係性のなかで考察。各人の主体性に基づいて新しい音楽学研究に触れることを促し、ゼミ内で知見を共有してきた。本書ではそんな土田ゼミらしい多様な音楽学的関心が示されている。
【執筆者一覧】(掲載順) 土田英三郎、河村泰子、西村理、安川智子、丸山瑶子 、越懸澤麻衣、大津聡、朝山奈津子、堀朋平、髙橋祐衣、鄭理耀、塚田花恵、舘亜里沙、畑野小百合、佐野旭司、西田紘子、山岸佳愛、井上果歩、三城桜子、伊藤友計、関本菜穂子、村田圭代、沼口隆、上山典子、稲田隆之、菅沼起一、新林一雄、川田早苗、上田泰史、近松博郎、中田朱美、神保夏子、高坂葉月
発行:東京藝術大学出版会 定価:本体5,600円+税 ISBN: 978-4-904049-64-8 C3073 発行:2020年3月14日
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研究室誌『船/橋 わたす 2020』が完成|ゼミ生が懸賞論文優秀賞を受賞しました
4年生の卒業論文を収録した研究室誌。別れを惜しむように、3月上旬まで編集作業の自主ゼミを継続して開催し、なんとか卒業式に納品が間に合いました。櫻井莉菜さんの卒業論文「分かり合えなさを共有するためのアートマネジメント」が本学懸賞論文の優秀賞を受賞しました。
以下、研究室誌に寄せたエッセイを再掲します。
サバティカルとコ��ナ、学生と私のリミックス
本年度のゼミ生(4年生)は、二重の意味でチャレンジングな一年を過ごしたと思う。ひとつは言うまでもなくコロナ禍であるが、いまひとつは担当教員である筆者がサバティカル(研究休暇)を取得したからだ。これまで西尾研究室は慣例として3、4年生合同のゼミを行なってきた。研究室が主催する現代アート展「船/橋 わたす」をともに企画し、その中で自身の研究・活動を何らかの形で表現するのだが、3年生はすでに経験済みの4年生から多くを学ぶことになる。しかし、教員がサバティカルを取得すると、新規ゼミ生である3年生を受け入れることが叶わず、本年度のゼミ生は先輩たちから学んだ知恵や知識を受け渡す後輩の存在を得られなかった。面倒見のよさそうなメンバーが揃っていただけに、これについては申し訳ない気持ちがあった。 コロナがなければ、かれらに対する後ろめたさは払拭できなかったと思う。サバティカルの目的であった東京での研究・活動はまったくままならず、本来であれば東京から遠隔ゼミをしていたであろうはずが、実際はコロナを理由に奈良に留まりながらも遠隔ゼミをせざるを得ないというよくわからない状況を迫られた。サバティカルに専念していたら、サバティカルの集中を妨げる存在としてゼミ生を捉えてしまっていたかもしれない。そう思うと、本年度のゼミにとって、コロナは悪いものではなかったと思う。みなが同じようにコロナに苦しめられ、どうしようかと悩みながら、家に留まることを求められる。 大変な中でも日々の仕事に追われている人や、エッセンシャルワーカーもいる。そんな中で、大学生というある意味で中途半場な立場に、かれらはもどかしさや不安を感じていただろう。大学教員でありながらサバティカルの名のもと一年間の自由を許された身として(かつその研究が制限された身として)、その中途半端さが痛いほどに共有できた。しかし、そんなときにZoomでつながることができるゼミというのは、ひとつの確かな居場所であることが実感できた。学生がどう思っていたかは知る由もないが、仕事ということ(教員であるということ)を超えて、考え議論し、探求するという学問の力や可能性(そしてわれわれはそれをして良い立場なのだ)をこれほどリアルに実感できる機会は得難い。 西尾研究室では毎年、現代アート展「船/橋 わたす」の記録として、作品写真や卒業論文、招聘作家のインタビューなどを収録した冊子を制作してきた。今年度はこれまでとは同じようにできない中で、だからこそ、慣例に従うだけでなく、何が本当に大事なのかを学生それぞれが考えるきっかけになったのではないだろうか。本書は、コロナとともに過ごし、考えた学生たちのこの一年の記録として、間接的に後輩たちへ、ひいては社会へと受け渡すものになるだろう。 櫻井は、筆者の専門分野のひとつであるアートマネジメントをテーマに、実践的に研究を進めた。その専門性から、現代アート展「船/橋 わたす 2020」の企画を一人で担い、アーティストを招聘して、ゼミ生以外の学内のプロジェクトメンバーを募って運営をすることで、「船/橋 わたす」自体のあり方を更新した。「船/橋 わたす」の前身となった企画に、2016年に開催した「私のアトリエ」展というものがある。この時は筆者も本学に着任して一年目で、学生による展覧会をなんとか外部に見せられるものにしたいと、自ら必死に学生の手伝いをし、学内を走り回って、いろんなものを運んで、とにかくヘトヘトになったことを思い出す。そこから考えれば、芸術系の学部も学科もない本学でアートマネジメントを実践的に研究したい学生が出てきてくれるだけでも感慨深いが、立派な企画を実現させてくれたことは、教員冥利につきる。 他の学生の研究テーマは、ゲームや音楽、ストリップで、正直に言ってしまえば、筆者の研究の対象としてはおろか、個人的に日常的に接することさえ少ないものばかりだ。櫻井は、毎回のゼミの冒頭で哲学カフェを実施するなどして、放っておくとバラバラになりそうなこうした異なる志向性をもったメンバー同士をつなぎあわせる役割も果たした。以下は櫻井の言葉だが、これは教員である筆者も同じく思うところだ。「普段は仲がいいわけでもないし、ゼミが一緒じゃなければ話すこともなかっただろうゼミ生たちと、だからこそゼミを通じて話せることに意義を感じる」。 筆者の研究からは距離があるとはいえ、振り返ってみるとみなに共通した問いを見出すこともできる。ゲーム実況をテーマにした湯浅は「プロゲーマーとは何者か」を、文化としてのストリップをテーマにした舟山は、それを担っている「踊り子さんとは何者か」を、自身も音楽制作をする大西や瀧澤は「アーティストとは何者か」を問うている。つまり、それぞれが表現に関わる仕事をする人たちに強い興味を抱き、その実像に迫ろうとしているのだ。とくに自ら表現を実践する大西と瀧澤については、ジャンルは違えど、若い頃の勢いと変に自信のある自分を見ているようで恥ずかしくもあり、未熟なところがあったとしても、それはこれからの長い実践の中で自ら気付く他ないという思いもあり、指導教員である自分と表現者である自分との間でやや葛藤があった。 いずれにしても、敷かれたレールには収まらない人たち、AIにはとって代わられない人たちに対する興味が、学生たちを成長させてくれることを願う。筆者も自ら表現活動をするアーティストとして、「指導教員」の枠に収まらず、学生たちの前でそういう存在でいられただろうか。かれらの「問い」が私を見ている。そう思えることはうれしいことだ。
西尾美也(奈良県立大学准教授)
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2017年回顧
1月 高知で年あけ。成人式のあと10歳のときみんなで埋めたタイムカプセルを掘る。ちびえんぴつやキャップ、ちっさく使った消しゴムなどが出てくる。小中学のクラスメイトは21人で、なんだかしたしみがあった。
2月 スピカ連載。コンプソンズ界隈飲み(ヤスタカを囲む会という謎会)のあと、なぜか流れではじめての下北サイファーへ。
3月 連句のピンチヒッターに呼ばれ、付け句がよかったということが決定打になったようで、オルガン加入がその場で決まる。その1週間後、座談会。
青木亮人さんのNHKカルチャーラジオの収録があり、みんなで飲むことに。青木さんとは高校時代に俳句甲子園の地方大会審査員をされていたときからの縁。高校時代からあなたは変でしたよ、と言われる。ひさびさにお会いできてはなせてよかった。
4月 無隣館演出部になり、授業もはじまる。大学は3年になり、ゼミでは近世文学を勉強することにした。
5月 ふじの国せかい演劇祭をみに栗山と静岡へ。『アンティゴネー』世界初演に鳥肌。わたしは演劇でこんなことをやりたいというような話をホテルで話した。ムニのほんとうのはじまりはここ。
のな関東に遊びに来る。うちに泊まって俳句の話したり、なにがおもろいか話した。のなはソウルメイトだと思った。
6月 はじめてのラップライブ。オトオトのKTYさんに文芸やってる人としてコラボの声をかけていただき、出演させてもらった。
7月 無隣館創作発表に追われる。 ムニの構想は継続してなされ、稽古とかWSとかやってみるかというような話に。
8月 夏休み。朝日新聞で俳句を発表。翌週は阿波野巧也さんでうれしかった。
9月 ムニ一時発表終わり。21歳に。
10月 ワーグナープロジェクトに参加。たのしかったし、価値観揺るがされる体験だった。ずっとずっと忘れない。
11月 初関西へ。牙城さんと初めて会う。高校生のころに爽波について質問メールをしたことがあったが、その時のことを覚えてくれていた。一番星歌会へ、歌会ははじめて。飲み会も腹を割って話をしている感じがすきだった。のみあかす。次の日に俳句関係の会議に行き、飲み会で腹を割って話をしている感じがしなくて無理です楽しくないじゃんとブチ切れてしまい落ち込む。
12月 11月あたまから俳句に悩んでいた。澤好摩におれの言うことを聞くことが師事するということではない、書き方は自分で見つけるもんだからガシガシ勝手に書きまくれと言われ、師匠に選んだことに間違いはなかったような気がした。
阿部青鞋の娘さんとそのご主人にお会いする。青鞋が高校生のころからたまらなくすきなのだとお話をさせていただいた。「父は30年後の読者に向けて書いていると言っていましたので、あなたに出会えてよかったです」と言ってくださり、うるっときた。俳句がんばるぞ。
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なによりも環境が変わった1年だった。私自信の考え方も変化しているのだけれど。結局1年をふりかえるとなると、誰と出会ってどうだったとか、何があってどうだったとかそういう話になっちゃうな。今年の俳句もエクセルで管理した。書いた俳句も戯曲も残るけど、おれがどう生きたかということはこういうかたちでしか残らないのだとも思う。
来年はなにに心が動かされて、どんな俳句を書いてるんだろうか。今年もありがとうございました。
宮﨑莉々香
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新聞紙恐竜作家・杉﨑良子 × 武蔵野美術大学学長・長澤忠徳トークショー
新聞紙恐竜作家の杉﨑良子さんと、その杉﨑さんが武蔵野美術大学3年生の時にゼミの先生でいらっしゃった武蔵野美術大学学長・長澤忠徳さんの対談イベントを開催致します。
長澤さんは、杉﨑さんが大学卒業後に作家活動を決意する契機をもたらした、正に“恩師”と言える存在です。
そんなお二人が「創造すること、生きること」について“無謀にも”語り合います。
以下、杉﨑さんから皆様へののメッセージです。
古代の地球に繁栄し、姿を消した恐竜。 対して、その恐竜の姿を化石や痕跡といったものから“創造”したヒト。 文字を含め「モノをつくること」で現在の地球に繁栄している人。 全く違うもの同士なのに、つながりがある。 それを表現したくて新聞紙恐竜を作っています。 美術は「つくること」のひとつです。 恐竜とは?美術とは?新聞紙恐竜とは?について考えるトークイベントです。
奮ってご参加下さい!
【参加条件】 代官山 蔦屋書店にて、対象商品をご予約・ご購入頂いたお客様がご参加いただけます。
【お申込み方法】 以下の方法でお申込みいただけます。 ①代官山 蔦屋書店 店頭 (1号館1階 レジ) ②お電話 03-3770-2525 (人文フロア) ③オンラインストア
【対象商品】 ・イベント参加券(500円/税込)
【ご注意事項】 *参加券1枚でお一人様にご参加いただけます。 *イベント会場はイベント開始の15分前から入場可能です。 *当日の座席は、先着順でお座りいただきます。 *参加券の再発行・キャンセル・払い戻しはお受けできませんのでご了承くださいませ。 *止むを得ずイベントが中止、内容変更になる場合があります。
【プロフィール】 杉﨑 良子 (すぎざき・りょうこ) 1982年生まれ 東京・国分寺 在住 新聞紙恐竜作家として作品を制作している。 2006年 武蔵野美術大学造形学部デザイン情報学科卒業 卒業・修了制作優秀賞受賞。新聞恐竜の作り方「形の創造のプロセス」 近年の展示 2016年 恐竜博2016作品提供 2019年 福井新聞社にて展示&イベント参加 *2007年の卒業後から、最近まで年1〜2回のペースでさまざまな場所で展示 *ヤマト株式会社(2016年3月より)アラビックヤマト液状のり提供 HP
長澤 忠徳 (ながさわ・ただのり) 武蔵野美術大学 学長 略歴 1953年 富山県生まれ 1978年 武蔵野美術大学造形学部基礎デザイン学科卒業 1981年 Royal College of Art, London 修士課程修了 MA(RCA)取得 1986年 有限会社長澤忠徳事務所設立、代表取締役就任、現在に至る 1987年 国際デザイン・シンクタンクDesign Analysis International Limited(本部ロンドン)設立に参画、ディレクター、日本代表を歴任 1993年 東北芸術工科大学デザイン工学部情報デザイン学科助教授に就任(1999年退任) 1999年 武蔵野美術大学造形学部デザイン情報学科教授に就任、現在に至る 2003年 武蔵野美術大学国際部長に就任、以降学長補佐、企画部長等を歴任 2011年 学校法人武蔵野美術大学評議員に就任、現在に至る 2015年 武蔵野美術大学学長、学校法人武蔵野美術大学理事に就任、現在に至る 2016年 Royal College of Artよりシニアフェローの称号を授与される 専門:デザインコンサルティング、カルチュラル・エンジニアリング、デザイン評論、デザイン教育 これまでに民間企業、地方自治体、政府のデザイン顧問や行政広報、オリンピック関連の各種委員、グッドデザイン選定審査員等、デザイン振興活動や国際デザイン情報ネットワーク構築等に尽力
会期 / 2019年11月17日(日) 定員 / 50名 時間 / 19:00~20:30(15分前に開場) 場所 / 蔦屋書店1号館 2階 イベントスペース 主催 / 代官山 蔦屋書店 共催・協力 / なし 問い合わせ先 / 03-3770-2525
チケットのご予約はこちら オンラインショップでの受付2019年11月15日(金)午前9時の受注分までとさせていただきます。
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