#コルタサル
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不意に人が入って来そうで落ち着かないので、ドアに背をむける格好で愛用のひじ掛けいすに腰をおろし、左手で緑のビロードを撫でながら残りの章を読みはじめた。人物のイメージや名前が頭に残っていたので、たちまち小説の架空の世界に引き込まれた。読み進むうちに、まわりの現実が遠のいてゆく。頭はビロードの背もたれにゆったりもたれかかり、煙草は手の届くところにある。大窓のむこうでは夕暮れの大気が樫の木の下で戯れている。なにか罪深い楽しみを味わっているような気持ちになった。
— コルタサル作/木村榮一訳「続いている公園」(『遊戯の終わり』2012年6月、岩波文庫)
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さらに、質疑応答タイムで、お二人から嬉しいアドバイスをもらった。 マルケス『百年の孤独』でガツンと犯られ、ドノソ『夜のみだらな鳥』で中毒となり、次に何を読めばいいのか分からない。傑作の上に傑作を上書きされ、これ以上なんて存在しないのではないか……!?という質問に返されたのが以下の通り(他にもあったけど聞き取れず残念……)。 ・ホセ・レサマ=リマ ・アレホ・カルペンティエル ・カルロス・フエンテス(?) さらに、寺尾さんより直々に「フィクションのエル・ドラード」シリーズをお薦めされる。出版社が押し付ける「任され翻訳業」ではなく、寺尾さんが選書したシリーズだから鉄板らしい。確かに、『別荘』と『夜のみだらな鳥』は傑作だったので、レーベル読みをしても良さそう。
『夜のみだらな鳥』の魅力を2,000字ぐらいで語る(一夜限りのドノソ祭レポート): わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる
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ラテンアメリカ十大小説: わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる
ホルヘ・ルイス・ボルヘス『エル・アレフ』 ―――記憶の人、書物の人 アレホ・カルペンティエル『失われた足跡』 ―――魔術的な時間 ミゲル・アンヘル・アストゥリアス『大統領閣下』 ―――インディオの神話と独裁者 フリオ・コルタサル『石蹴り』 ―――夢と無意識 ガブリエル・ガルシア=マルケス『百年の孤独』 ―――物語の力 カルロス・フェンテス『我らが大地』 ―――断絶した歴史の上に マリオ・バルガス=リョサ『緑の家』 ―――騎士道物語の継承者 ホセ・ドノソ『夜のみだらな鳥』 ―――妄想の闇 マヌエル・プイグ『蜘蛛女の��ス』 ―――映画への夢 イザベル・アジェンデ『精霊たちの家』 ―――ブームがすぎた後に
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2023年 読んだ本
2023年に私が読んだ本のリスト。全50作。
★は私の超おすすめ (私は、簡単な鑑賞メモを手帳につけていて、その際、個人的な好みを5点満点で採点してます。★は5点を付けた作品です)
土井善晴+中島岳志「料理と利他」(ミシマ社) 黒川博行「離れ折紙」(文春文庫) 黒川博行「果鋭」(幻冬舎文庫) 黒川博行「螻蛄」(新潮文庫) 柚月裕子「パレートの誤算」(祥伝社文庫) フリオ・コルタサル「石蹴り��び」(土岐恒二訳/集英社) 佐藤厚志「荒地の家族」(文藝春秋 2023三月特別号) 井戸川射子「この世の喜びよ」(文藝春秋 2023三月特別号) 上田文世「笑わせて笑わせて桂枝雀」(淡交社) 村上春樹「一人称単数」(文春文庫) 斎藤幸平「ゼロからの『資本論』」(NHK出版新書) 古賀茂明「分断と凋落の日本」(日刊現代/講談社) 塙宣之「言い訳 関東芸人はなぜM1で勝てないのか」(集英社新書) 桂枝雀「らくごDE枝雀」(ちくま文庫) アンドレイ・タルコフスキー「映像のポエジア 刻印された時間」(鴻英良訳/ちくま学芸文庫) 三島由紀夫「鏡子の家」(新潮文庫) 三島由紀夫「真夏の死」(新潮文庫) 三島由紀夫「英霊の聲」(河出文庫) 三島由紀夫・東大全共闘「美と共同体と東大闘争」(角川文庫) 平野啓一郎「三島由紀夫論」(新潮社)★ 山本一力「まとい大名」(文春文庫) 山本一力「峠越え」(PHP文庫) 山本一力「草笛の音次郎」(文春文庫) 山本一力「大川わたり」(祥伝社文庫) 山本一力「深川駕籠 お神酒徳利」(祥伝社文庫) 山本一力「銭売り賽蔵」(集英社文庫) 山本一力「辰巳八景」(新潮文庫) 山本一力「いっぽん桜」(新潮文庫) 山本一力「赤江の桜 損料屋喜八郎始末控え」(新潮文庫) 山本一力「深川黄表紙掛取り帖」(講談社文庫) 市川沙央「ハンチバック」(文藝春秋 2023九月特別号) 加納愛子「イルカも泳ぐわい」(筑摩書房) 町田康「口訳 古事記」(講談社)★ 木村紅美「あなたに安全な人」(河出書房新社) 森永卓郎「ザイム真理教」(三五館シンシャ) 宮部みゆき「この世の春」上中下(新潮文庫) 高田郁「ふるさと銀河線 軌道春秋」(双葉文庫) 高田郁「駅の名は夜明 軌道春秋」(双葉文庫) 桂雀喜+あおきひろえ「ききみみトーマス」(あかね書房) 内田樹「寝ながら学べる構造主義」(文春文庫) 佐伯泰英「柳橋の桜」(一)〜(四)(文春文庫) 佐伯泰英「照降町四季」(一)〜(四)(文春文庫) 佐伯泰英「出絞と花かんざし」(光文社文庫) 佐伯泰英「浮世小路の姉妹」(光文社文庫) 佐伯泰英「竈稲荷の猫」(光文社文庫) 内田樹「最終講義」(文春文庫) シャルル・ペパン「フランスの高校生が学んでいる10人の哲学者」(永田千奈訳/草思社) シャルル・ペパン「フランスの高校生が学んでいる哲学の教科書」(永田千奈訳/草思社) 黒川博行「後妻業」(文春文庫) かげはら史帆「ベートーヴェン捏造 名プロヂューサーは嘘をつく」(河出文庫)
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レサマ=リマ『パラディーソ』。これが伝説的な初版なのだ。コンテンポラネオス版、総617ページ、1966年刊。4000部を作ったとある。キューバの人口は1000万人ぐらいだから、読書人の国であることを差し引いても、けっこう多い初版部数ではないか。しかし、この版は校正者によってさまざまに不可解な修正がされてしまったらしく、評判は悪い。レサマ=リマ自身、ゲラをほとんど校正しなかったようだ。これをフリオ・コルタサルが入手して読んで、改訂版をメキシコで出すことにした。
僕が1999年にキューバに行ったとき、奇跡的に古本市で購入できた。必需品を買うために泣く泣く手放した一冊だったはずだ。前の持ち主によって丁寧にビニールのカバーが貼ってある。
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著作リスト
【単著・共著】
2013年『皆勤の徒』(東京創元社) 2015年『隔世遺傳『皆勤の徒』設定資料集』(東京創元社 電子書籍のみ) 『皆勤の徒』(創元SF文庫) 2018年『皆勤の徒』英訳版"Sisyphean"(Haikasoru 翻訳 ダニエル・ハドルストン) 2019年『宿借りの星』(東京創元社) 2020年『オクトローグ: 酉島伝法作品集成』(早川書房) 『るん(笑)』(集英社) 2021年『皆勤の徒』フランス語版"Sisyphéen "(Atelier Akatombo 翻訳 Frank Sylvain、Stéphane de Torquat、Dominique Sylvain) 2022年 高山羽根子、倉田タカシ、酉島伝法の共著『旅書簡集 ゆきあってしあさって』(東京創元社) 2023年 『るん(笑)』(集英社文庫) 『金星の蟲』 (ハヤカワ文庫JA) 長編『奏で手のヌフレツン』 (河出書房新社) 2024年 『宿借りの星』(創元SF文庫)
【アンソロジー】
2011年 『年刊日本SF傑作選 結晶銀河』(東京創元社)に中編「皆勤の徒」
2012年 『原色の想像力2』に中編「洞の街」(東京創元社)
2014年 『年刊日本SF傑作選 さよならの儀式』に掌編「電話中につき、ベス」(東京創元社) 『夏色の想像力』に短編「金星の蟲」 『NOVA+ 書き下ろし日本SFコレクション バベル』に中編「奏で手のヌフレツン」(河出書房新社)
2015年 『多々良島ふたたび ウルトラ怪獣アンソロジー 01』に短編「痕の祀り」(早川書房) 『年刊日本SF傑作選 折り紙衛星の伝説』(東京創元社)に短編「環刑錮」『短篇ベストコレクション 現代の小説2015』(徳間書店)に短編「環刑錮」
2016年 『本を巡る不思議な物語』(日本図書設計家協会)に掌編「ひとり気味」 『Out to Launch!』に掌編「暫像」
2017年 『年刊日本SF傑作選 行き先は特異点』に短編「ブロッコリー神殿」(東京創元社) 『BLAME! THE ANTHOLOGY』(早川書房)に短編「堕天の塔」
2018年 『多々良島ふたたび ウルトラ怪獣アンソロジー』文庫版に「痕の祀り」(早川書房)
2019年 『宙を数える』に短編「黙唱」(東京創元社)
2020年 大森望・伴名練編『2010年代SF傑作選2』(早川書房)に「環刑錮」が採録。
2021年 「宇宙」テーマの短編アンソロジー『短編宇宙』(集英社文庫)に短編「惑い星」 『NOVA 2021年夏号』(河出文庫)に、短編「お務め」 『異常論文』 (ハヤカワ文庫JA)に、短編「四海文書注解抄」
2022年 日本文藝家協会 編『文学2022』(講談社)に、「もふとん」が採録。 大森望編『ベストSF2022』(竹書房)に、「もふとん」が採録。
2024年 『サイボーグ009トリビュート』(河出文庫)に002が主役の「八つの部屋」を寄稿。 昆虫テーマアンソロジー『The Mad Butterfly's Ball』(Preston Grassmann & Chris Kelso編 PS Publishing)に「Honeydew」という小品を挿画つきで寄稿(Preston grassmannさんとchiyoko tanakaさんの共訳)
【雑誌連載】
『S-Fマガジン』2016 4月号より、イラストストーリー「幻視百景」を連載中
【雑誌掲載の小説など】
2013年
『ミステリーズ!』vol.57(東京創元社)に中編『百々似隊商』
2014年 『SFマガジン』4月号(早川書房)に短編「環刑錮」
2015年 『群像』4月号に中篇「三十八度通り」 『SFマガジン』6月号(早川書房)に短篇「痕の祀り」 『現代詩手帖』5月号(思潮社)に短編「橡」 『図書設計』89号(日本図書設計家協会)に、掌編「ひとり気味」 『ユリイカ』8月号(青土社)に短編「摩天の軽業師」
2016年 『SFマガジン』 4月号(早川書房)より、イラストストーリー「幻視百景」を連載開始〜 『別冊文藝春秋』5月号(文藝春秋社)に短編「ブロッコリー神殿」
2017年 『小説すばる』6月号(集英社)に短編「彗星狩り」 『小説すばる』9月号(集英社)に中編「千羽びらき」 『現代詩手帖』9月号(思潮社)に詩「存に靡く」
2018年 『ユリイカ』 2月号(青土社)に詩とイラスト「御身の名は」 『たべるのがおそい』vol.6(書肆侃侃房)に短編「彼」
2019年 『小説すばる』1月号(集英社)に中編「猫の舌と宇宙耳」
2020年 『小説すばる1月号』最新SF特集にフラッシュフィクション「ひとりとも」
2021年 『文藝』夏季号の特集1「もふもふもふもふ」に、短編「もふとん」 『紙魚の手帖』vol.2(東京創元社)に、短編「無常商店街」と、『旅書簡集 ゆきあってしあさって』の予告編として、高山羽根子さん、倉田タカシさん、酉島の三人で絵手紙
2022年 漫画と文学のリトルプレス『ランバーロール05』(タバブックス)に、短編「蛹室」
2023年 KCI(京都服飾文化研究財団)の広報誌『服をめぐる』22号に、掌編「つれあい」 『現代詩手帖7月号』、夏の作品特集「幻想とポエジー」に「転轍機」という幻想詩を寄稿。 『紙魚の手帖Vol.12』の「Genesis 夏のSF特集」にて、円城塔「ローラのオリジナル」の扉絵を担当。
2024年 作家でアンソロジストのプレストン・グラスマンさんとの小冊子『軌道を回る天体の移動』に、「ひつじ」「不知陽」「夏眠」という挿絵つきの掌編(それぞれ800字ほど)を3作寄稿。 ��紙魚の手帖』2月号に短篇「蓋互山、葢互山 無常商店街2」を寄稿。
【解説】
2014年 イアン・マクドナルド『旋舞の千年都市』(東京創元社)の解説 『サンリオSF文庫総解説』(本の雑誌社)に「不安定な時間」と「着飾った捕食家たち」の解説
2015年 田中啓文『イルカは笑う』の解説 『ハヤカワ文庫SF総解説2000』にて、カート・ヴォネガット『タイタンの妖女』、フィリップ・ホセ・ファーマー『恋人たち』、R・A・ラファティ『九百人のお祖母さん』、ウィリアム・ギブスン『スプロール三部作』、イアン・マクドナルド『火星夜想曲』、グレッグ・イーガン『ディアスポラ』を担当。 イアン・マクドナルド『旋舞の千年都市』(創元SF文庫)の解説を再録。
2017年 宮内悠介『超動く家にて』(東京創元社)の解説
2019年 ギョルゲ・ササルマン『方形の円──偽説・都市生成論』(東京創元社)の解説
2020年 町田康『湖畔の愛』(新潮文庫)に解説。
2021年 宮内悠介『超動く家にて』文庫版に、単行本に寄せた解説を再録。
2022年 『ハヤカワ文庫JA総解説1500』(早川書房)で、神林長平『プリズム』『言壺』、牧野修『MOUSE』の解説を担当。 ミック・ジャクソン著 田内志文訳『こうしてイギリスから熊がいなくなりました』(東京創元社)文庫版の解説を担当。
2023年 ジム・トンプスン著 森田義信訳『ゴールデン・ギズモ』(文遊社 装幀 黒洲零)の解説を担当。 ギョルゲ・ササルマン『方形の円──偽説・都市生成論』(創元SF文庫)の解説を再録。 『創元SF文庫総解説』(東京創元社)で、カレル・チャペック『山椒魚戦争』、J・G・バラード『殺す』、石川宗生『半分世界』の三作を担当。
【雑誌掲載のエッセイや書評など】
2013年 『小説現代』(講談社)12月号にコラム「当日消卵有効」
2014年 『群像』4月号(講談社)に、エッセイ「件の教授は笛を手に」。 『ユリイカ』4月号(青土社)にコラム「錬金術少年」。 『ミステリーズ!』vol. 65(東京創元社)に、エッセイ「わたしと東京創元社」。
2015年 『SFマガジン』4月号(早川書房)「ハヤカワ文庫SF総解説 PART1」で、カート・ヴォネガットの『タイタンの妖女』とフィリップ・ホセ・ファーマーの『恋人たち』の解説。 『SFマガジン』6月号(早川書房)「ハヤカワ文庫SF総解説 PART2」で、RAラファティ『九百人のお祖母さん』とウィリアム・ギブスン『スプロール三部作』の解説 『SFマガジン』8月号(早川書房)の「ハヤカワ文庫SF総解説PART3」で、イアン・マクドナルド『火星夜想曲』とグレッグ・イーガン『ディアスポラ』の解説。 以上は『ハヤカワ文庫SF総解説2000』(早川書房)にも収録。 『群像』11月号(講談社)に、星野智幸『呪文』の書評。
2016年 『きまぐれ星からの伝言』(徳間書店)にて「おーい でてこーい」の解説 『月刊MdN 』8月号の特集「表現者100人の「この作品を語らせろ! 」。 『小説すばる』4月号(集英社)のコラム「Oh! my IDOL」。 『現代詩手帖』7月号伊藤浩子『未知の逸脱のために』の書評。 『SFマガジン』10月号(早川書房)の特集「SF映画総解説 PART 1」にて、「吸血鬼ゴケミドロ」「フェイズⅣ」「ガンダーラ」の解説
2017年 『SFマガジン』4月号にて石川宗生『半分世界』の書評 『文藝』2018年夏季号(河出書房新社)に町田康『湖畔の愛』の書評 『たべるのがおそい』vol.5(書肆侃侃房)の「文と場所」にエッセイ「おさまりのよい場所」
2018年 『ミステリーズ!』vol.90(東京創元社)にエッセイ「私の一冊」 『Hanako』No. 1163(マガジンハウス)にて『奪われた家/天国の扉 動物寓話集』(コルタサル/寺尾隆吉訳)の書評。 『SFマガジン』10月号(早川書房)にて、円城塔『文字渦』の書評 『BRUTUS』No. 884 (マガジンハウス)特集【危険な読書】で「奇妙な生き物が出てくる本」を紹介
2019年 『SFマガジン』10月号(早川書房)の「神林長平特集」にイラストエッセイ、「伴名練総解説」に「ゼロ年代の臨界点」の解説。 『すばる10月号』(集英社)にて、高山羽根子『カム・ギャザー・ラウンド・ピープル』の書評
2020年 『Hanako』No. 1183号(100人の大銀座)の、クロスレビュー「同じ釜の本を食らう」にて、新装版が刊行された岡上淑子『はるかな旅 岡上淑子作品集』のレビュー。 『SFマガジン』10月号「ハヤカワ文庫SF創刊50周年記念特集」の「わたしのいちばん好きなハヤカワ文庫SF」にエッセイ。 集英社の読書情報誌『青春と読書』12月号に、『るん(笑)』についてのエッセイ。
2021年 『SFが読みたい! 2021年版』に、「ベストSF2020」国内篇1位となった『オクトローグ』の自作改題と「2021年のわたし」 『SFマガジン』4月号の小林泰三特集の、「マイ・フェイバリット小林泰三」に寄稿。 『SFマガジン8月号』の「ハヤカワ文庫JA総解説PART1」で、JA0227 神林長平『プリズム』を担当。 マリコ・タマキ作 ジリアン・タマキ画 三辺律子訳『THIS ONE SUMMER』(岩波書店)に帯文。 『SFマガジン』10月号「ハヤカワ文庫JA総解説PART2」で、牧野修『MOUSE』を担当。 『SFマガジン12月号』の「ハヤカワ文庫JA総解説PART3」で、神林長平『言壺』を担当 『カモガワGブックスvol.3〈未来の文学〉完結記念号』にエッセイ 辻本力編『生活考察 Vol.08』(タバブックス)に、エッセイ「室内雨天」
2022年 『SFが読みたい! 2022年版』に「2022年のわたし」 『BOOKMARK』の緊急特集号「Books and Wars 戦争を考える」に寄稿。 『現代詩手帖9月号』に、平鹿由希子『集真藍里』の書評。 『ねむらない樹vol.9』(書肆侃侃房)の左川ちか小特集にエッセイ。 東京創元社編集部編『創元SF文庫総解説』第1回(Web東京創元社マガジン)で、カレル・チャペック『山椒魚戦争』を担当。 『新潮』11月号に「円城塔『ゴジラS.P』」の書評。 国書刊行会創業50周年記念冊子『私が選ぶ国書刊行会の3冊』に寄稿。 辻本力『失われた"雑談"を求めて』(タバブックス)にて雑談。 『NumeroTOKYO 2023年1・2月合併号』の「SFと宇宙の特集」にてアンケート
2023年 『SFが読みたい! 2023年版』に「2023年のわたし」 別冊太陽『江戸川乱歩――日本探偵小説の父』戸川安宣監修(平凡社)に「パノラマ島奇譚」について寄稿。 『SFマガジン6月号』〈藤子・F・不二雄のSF短編〉特集の「SF短編コミック総解説企画」で、「影男」と「山寺グラフィティ」の二作を担当。 『クロワッサン』の「話題の本、気になる本」にて、ビジュアル版『五色の舟』(津原泰水著 宇野亞喜良画 Toshiya Kamei英訳 河出書房新社)を紹介。 深緑野分『空想の海』(KADOKAWA)のレビュー。 日刊ゲンダイ7月25日号(24日発行)の『週間読書日記』に読書日記(『サイボーグになる』『どれほど似ているか』『あなたは月面に倒れている』『九月と七月の姉妹』『アホウドリの迷信』などに触れる) 『創元SF文庫総解説』第6回では、J・G・バラード『殺す』を担当。 金原瑞人・三辺律子 編『BOOKMARK2』(CCCメディアハウス 装画オザワミカ 装幀川名潤)にタブッキについての文章を再録。 『紙魚の手帖』vol.14のコラム「わたしの必需品」に寄稿。栞についてです。 ブックファースト新宿店の『名著百選2023』に参加。 『ユリイカ 2024年1月号』の「特集*panpanya ―夢遊するマンガの10年―」に、エッセイを寄稿。
2024年 『SFが読みたい! 2024年版』の「2024年のわたし」に寄稿 『SFマガジン』6月号に、ハワード・ウォルドロップの追悼エッセイを寄稿。『紙魚の手帖 vol.18』夏のSF特集「GENESIS」号の「わたしと東京創元社」にエッセイを寄稿。 横田創『埋葬』(中公文庫)に帯文。
【掲載・配信された対談・インタビュー等】
2013年 SFウェブマガジン『アニマソラリス』で『皆勤の徒』についてメールインタビュー。
2014年 『SFが読みたい! 2014年版』で大森望さんによるメールインタビュー。
2018年 「ウィアード・フィクション・レビュー」からメールインタビュー。後にWebミステリーズに掲載。 『BRUTUS』No. 884 特集【危険な読書】のための取材。「奇妙な生き物が出てくる本」
2019年 WEBメディアVG+ (バゴプラ)にて、メールインタビュー。 朝日新聞にインタビューいただく。「造語だらけの小説、でも��らすら読める 奇妙な世界観」、ロングバージョン「造語だらけのポストヒューマン小説はいかに生まれたか「宿借りの星」酉島伝法8000字インタビュー」 『BRUTUS』「ことばの、答え」特集で、執筆環境を取材いただく。
2021年 WEB本の雑誌「作家の読書道」で瀧井朝世さんに取材いただく。 日本経済新聞 からインタビュー。「デマ、世論誘導…フェイクが題材 エンタメ小説の警鐘」 2022年 『文藝』2022年夏季号の特集4「SFマガジン責任編集 グレッグ・イーガン祭」にて、橋本輝幸×長谷川愛×酉島伝法のイーガン鼎談
2023年 「ほんタメ文学賞 2022年上半期」【 あかりん部門 】の大賞受賞記念でyoutube番組ほんタメに出演。
『ユリイカ2023年7月号』の「特集=奇書の世界」で、円城塔さんと奇書について対談
『るん(笑)』の文庫化と『江戸POP道中文字栗毛』の刊行記念で、児玉雨子さんと対談。 好書好日 朝宮運河のホラーワールド渉猟にて、『奏で手のヌフレツン』についてインタビュー。
2024年 日本近代文学館主催の「2023年の声のライブラリー」企画で、近藤ようこさんの朗読+対談。
『奏で手のヌフレツン』について、WebMagazine「アニマ・ソラリス」にインタビュー。
【イベントや展覧会など】
2012年 ・SFファン交流会1月例会にて『原色の想像力2』についてのトークイベントに参加 ・京都SFフェスティバル2011の合宿企画「SFアンソロジーの部屋」に参加 ・SFセミナーの夜間企画、「『原色の想像力2』の読書会」に参加 5.04 ・文学フリマに、倉田タカシさんと高山羽根子さんとの合作企画「旅書簡 ゆきあってしあさって」で参加5.06
2013年 ・第十六回文学フリマin大阪(4月14日)に、「旅書簡 ゆきあってしあさって」で参加 ・FAA(国際幻想芸術協会)主催による『幻想芸術展 -東京— 2013 / FANTASTIC ART SHOW -TOKYO-』に、絵を二点出展。会期は3月31日(日)~4月6日(土)。会場は東京交通会館2Fギャラリー。 ・4月27日28日開催のはるこんに参加。『星雲賞に清き一票を!』に宮内悠介、理山貞二、オキシタケヒコと共に出演 ・月亭文都さんによる『第39回落語再生公開堂ハナシをノベル!!』(7月5日(金))に参加。演目は、酉島伝法作の『人間そっくり』や田中哲弥作の『わあわあ言うております』など。 ・SF大会こいこんにゲスト参加。 ・京都SFフェスティバル2013の合宿企画「『皆勤の徒』刊行記念、酉島伝法「魅惑の社長室」」に出演
2014年 ・『池澤春菜&堺三保のSFなんでも箱』に出演 ・「幻想芸術展 -東京- 2014」 FANTASTIC ART SHOW -TOKYO- に小品を三点出品 ・ゲンロンカフェの"大森望のSF喫茶 #4 「いま解き明かす『皆勤の徒』のすべて」"に出演 ・ブックファースト新宿店にて、東京創元社創立60周年記念イベント 大森望×宮内悠介×酉島伝法トークショー「わたしの東京創元社SFベスト5」 ・第53回日本SF大会 なつこん(つくば国際会議場) にて、百々似講座を開催 ・大阪文学フリマで酉島伝法トリビュート冊子『酉ビュート』を自ら売りました。 ・『サンリオSF文庫総解説』刊行記念トークイベント(ロフトプラスワン・ウエスト)出演。 ・京都SFフェスティバル2014の合宿企画「社長は描き続けていた~イラストからみる酉島世界の魅力」に出演 ・心斎橋の文学バー「リズール」のクリエイターズネストに出演
2015年 ・東京創元社の新刊ラインナップ説明会に出演 ・「池澤春菜&堺三保のSFなんでも箱」(Cafe Live Wire)に出演 ・「多々良島ふたたび/ウルトラ怪獣アンソロジー」イベント、「山本弘のSF秘密基地LIVE#49怪獣作家無法地帯:大阪編」に出演 ・大阪中崎町「珈琲舎・書肆アラビク」の企画展『われらゆうれい』に新作2点+他2点を出品 ・京都SFフェスティバルの本会企画で、「表現におけるリアリティ」をテーマに吉村萬壱さんと対談
2016年 ・審査員を務めた「大阪」テーマの『てのひら怪談』の公募の審査結果発表イベントに出演 ・FM-HANAKO82.4MHzの「さわやかワイド82.4!」���電話出演 ・『ハナシをノベル』(月亭文都さんとハナノベラーズ)で、「人間そっくり」が再演 ・"Book Scape[本の風景]34 「本迷宮 本を巡る不思議な物語」展に掌編を寄稿。
2017年 ・山下昇平個展「掌中世界 大阪てのひら怪談」(SUNABAギャラリー)の展示で、「幻視百景」などのイラストを展示。 ・第二回大阪てのひら怪談審査結果発表イベントに出演 ・「小さな1点の表現展」(ギャラリーベルンアート)に二枚出品 ・ 吉田隆一(バリトンサックス演奏)& 酉島伝法(イラスト・設定・言葉)による【響生体】アルバム(「SONOCA」のDLカード)発売で、ベルベットサンにてライブ。
2018年 ・「小さな1点の表現展」(ギャラリーベルンアート)に二枚出品 ・心斎橋アセンスで行われる、円城塔『文字渦』刊行記念対談 「「文字」の可能性」に出演 ・京都SFフェスティバル2018の本会企画「日本語表現の最先端 とび×とり対談」にて、飛浩隆さんと対談 ・心斎橋アセンスさんの最後のフェア「今までお世話になりました。ありがとう アセンス 選書フェア」に、アセンスの想い出や選書コメントを寄稿
2019年 ・東京創元社「新刊ラインナップ説明会」に登壇 ・20周年のジュンク堂書店大阪本店にて「酉島伝法の書棚」フェア ・ジュンク堂大阪本店にて、『宿借りの星』刊行記念『文字渦』日本SF大賞受賞記念で、円城塔さんとのトーク&サイン会。 ・ 大前粟生『私と鰐と妹の部屋』の刊行記念で、大前粟生さんと谷崎由依さんとのトークイベント「鰐と王と星の部屋 現代文学のこと」(梅田蔦屋書店 )に出演。 ・ラヴクラフトの生地、プロヴィデンスで開催されたNecronomiConに、ゲスト・オブ・オナーとして参加 ・ toi booksにて、澤西祐典さんと『雨とカラス』刊行記念対談 ・グループ展、『レディ メイド メタル』展(横浜のMERRY ART GALLERY本館)に三点出品
2020年 ・池澤春菜&堺三保のSFなんでも箱」#75 『宿借りの星』SF大賞受賞記念トークにオンライン出演 ・「SFファン交流会」のオンライン例会「酉島伝法 イマジネーションの世界」に出演
2021年 ・ 現実科学ラボの「現実科学ラボレクチャーシリーズ」に出演。 ・・ 第12回創元SF短編賞の受賞記念トークに出演
2022年 ・toi booksの『旅書簡集 ゆきあってしあさって』刊行記念鼎談にオンライン出演 ・豊﨑由美さんのトークイベント、「読んでいいとも!ガイブンの輪」にオンライン出演 ・三省堂神保町本店の選書フェアに参加 ・SFカーニバルにてサイン会と、トークイベント櫻木みわ×酉島伝法 「旅に行かずに旅に出る 〜旅と創作、魅惑の読書〜」に出演 ・ 第13回創元SF短編賞の受賞記念トークに出演 ・ほんタメ文学賞 2022年上半期「ほんタメ文学賞あかりん部門」受賞記念で、『旅書簡集ゆきあってしあさって』の三人でほんタメに出演
2023年 ・大阪市立此花図書館にて、図書展示「酉島伝法さんと日本SF大賞図書展」
2024年 ・大阪市立此花図書館にて、酉島の著作関連グッズとおすすめ本の展示「酉島伝法さんが推す本-想像力の羽ばたくところ-」」展(前期、後期)
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2018年ふりかえり
二月に職場が移転したのと年齢の十の位が変わった以外は特に大きな変化もなく過ごした一年。親が病気になって心配したが、手術後は落ち着いているので一安心している。数えてみたところ、今年は八十冊の本を読んで、美術展関連には十回行った。印象に残っている本はマルケスの百年の孤独やコルタサルの短編集など。一時期南米文学ばかり読んでた。美術展の中では、横浜美術館のヌード展や世田谷美術館の高山辰雄展、オペラシティギャラリーのイサムノグチ展がよかった。2019年も一つ一つの行為そのものを楽しめるよう、行き当たりばったりで気楽にやっていければと思う。
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白鴉例会と町山智浩と『パターソン』と葉ね文庫とキム・グミ(김금희)と餃子と
昨年11月に観て以来、20年ぶりに詩を書こうと思ったり、なにかにつけて思い出すことも多い映画『パターソン』であったが、先々月ぐらいから葉ね文庫でこの映画の原作とも原案元とも言えるウィリアム・カーロス・ウィリアムズ『パターソン』(思潮社)が売られていることは当然のごとく気づいていて、先日ついに購入した。税込で定価5800円。Amazonでは1万円を超えている。店主によるとみんな気にしつつ買わずにいたという。おそらく町山智浩氏が「映画ムダ話」で15000円すると言っていた(とは勘違いで、確認したところ1万円と言っておりました。お詫びして訂正いたします)のはこの高騰した値段を言っていたのだと思う。絶版になると定価表示しないからな。本編そのものも3回観たが、町山氏のこの解説も2回きいている。そんなところまでウィリアム・カーロス・ウィリアムズの詩をなぞっているのかと驚いたり、いろいろ興味深い内容になっているので、この映画を観た人は216円払ってきいて損はないかもしれない。とりあえず『��舎司祭の日記』はとても面白そうなので観てみたい。原作は20年以上積んであるはずなのだけれど。それにしても前述したように私にまた詩を書かせたのは『パターソン』だが、いざ書いてみると、あの主人公、才能ありすぎだし(あんなにポンポン書けるわけがない、と平田俊子も賛同してくれるだろう)、発表するべきだとしつこい妻の気持ちわかるし、あの犬許せない。
そういえば葉ね文庫で『パターソン』を買った日、リニューアル以来はじめてきた(店主のコックピットまわりがきれいに整頓されていて一抹の寂しさを覚えたものの、またもとに戻ることを期待しないでもない)のでじっくり棚を見ていたら、大阪文学学校時代の同期で仲良くしていただいていた歌人、江畑實氏が2010年に出した歌集が売っていて、がんばっておられるのだなあと。『パターソン』で金なくなったので買えなかったけど。twitterで検索してみたら最近の言動について語られていて、ヴァンパイアになりたいとか言ってて、相変わらずだなあと。ここで連絡を取ろうなどとはいっさいしないのが疎遠というこの詩的な関係の正しいありかたなのだが、本を買うのはどうなのか。一考の余地がある。 昨年12月に書いたキム・グミ『あまりにも真昼の恋愛』(晶文社)を先日読み終えた。翻訳者がweb上の知人でなければおそらく手に取りさえしていないと思われるタイトルだが、この不安は最初に掲載されている表題作を読みはじめてすぐに解消された。左遷の通知を受けたピリョンは16年前によく通っていたマクドナルドのことを思い出し、行ってみた先でかつてそこでよく一緒に食事をしていたヤンヒが書いた脚本のタイトルとおなじ演目の舞台を知る。行ってみるとそこにはヤンヒがいて、ピリョンはときどき、極力目立たない席からその理解不能な舞台を眺めるようになる。左遷によってこれまで自分を支えてきていた価値観が崩れ、不安定になる中で、自分とはまったく違った価値観の中で生きつづけてきた、これからも生きつづけるであろうヤンヒの姿を眺めに通ううち、ピリョンは自身の内の変化に気づいていく。表題作以外の作品もこの既存の価値観の崩壊、もしくは価値観への懐疑と新しい価値観、未知の価値観との遭遇とがともに提示され、共通したテーマとなっている。訳者解説によれば79年生まれの筆者がこれらの収録作を書くようになったきっかけが2014年のセウォル号事件で、このときに筆者も作品群の登場人物たちとおなじく価値観の崩壊を味わったのだろう。価値崩壊といえばやはりヘルマン・ブロッホ『夢遊の人々』が思い出されるが、この本の作品群はまさに現代韓国における価値崩壊論を提示しようとしているだろう。79年生まれの書き手ということでへたに巧すぎて落ち込んだらどうしようなどという不安が強くあったが、最近の私は巧すぎても落ち込むことなくがんばろうという気になれることが判明。めでたしめでたし。 また、価値のぶつかり合いという点では今日(3/24)の白鴉例会に出てきた作品は、ぶつかり合いそうになることすら避けてしまって、それはどうなのかということになった。よく言えばそれによって真円的な作品となっているのだが、文学には真円の真珠よりもゆがんだ真珠のほうが好まれる傾向というのがあり、真円的な作品で人々を魅了することができるのはボルヘスやらコルタサルぐらいのレベルからではないか。個人的には主人公がなにを食べるかがこの作品を動かす鍵になっているという気がする。ハン・ガン『菜食主義者』のように。とりあえず肉は食わなさそうだ。終了後は王将。いつもの王将はいっぱいだったので別の王将。餃子セット。餃子美味かった。私は蛭的な処世術を備えた人間だという指摘。また、某黒船読書会参加者より感想が来ていたらしく、また某同人誌の人のメールみたいに「時間がなくて間に合いませんでした」とか書いてあるのかなと期待せずに読むと、この作品は読者に対する恫喝ならびに挑戦状であり、最後まで読んだ上で逃亡するしかないとのお誉めの言葉。 某babelに詩を載せてもらう手順についてきく。誰に作品を送ればいいかまでは不明だったのでS銅氏に送ることにする。とりあえずまだ前にこのブログに載せたのと合わせて二篇しか書けていないので、せめて最低でもあと一篇は書きたいところだが、はたして。それにしてもさいきん詩集まったく読めてないな。
最近読み終えた本 ジル・ドゥルーズ『差異と反復(上)』(河出文庫) ジョン・スタインベック『ハツカネズミと人間』(新潮文庫) キム・グミ『あまりにも真昼の恋愛』(晶文社)
最近観た映画 『リメンバー・ミー』(リー・アンクリッチ/エイドリアン・モリーナ) 『幕末太陽傳』(川島雄三)
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安原顕が編集していた雑誌『リテレール』1992年冬号に載せられたもの。「仕事がらみの本を除いたオール・タイム・ベスト」という副題がついている。以下リスト(表記は原典に倣った)。
弓館芳夫『西遊記』(第一書房)
江戸川乱歩『怪人二十面相』(講談社)
ボアゴベ『鐵假面』(講談社)
江戸川乱歩『孤島の鬼』(春陽堂)
夏目漱石『我輩は猫である』(岩波書店)
デュマ『モンテ・クリスト伯』(新潮社)
ケッラアマン『トンネル』(新潮社)
ウエルズ『宇宙戦争』(新潮社)
アプトン・シンクレア『人はわれを大工と呼ぶ』(新潮社)
ブラスコ・イバーニェス『地中海』(新潮社)
ズーデルマン『猫橋』(新潮社)
ズーデルマン『憂愁婦人』(新潮社)
アルツィバーシェフ『最後の一線』(新潮社)
アルツィバーシェフ『サアニン』(新潮社)
サバチニ『スカラムッシュ』(新潮社)
手塚治虫『ロスト・ワールド』(不二書房)
トオマス・マン『ブッデンブロオグ一家』(新潮社)
イプセン『ペール・ギュント』(白水社)
ディドロ『逆説・俳優について』(未来社)
高良武久『性格学』(未来社)
フロイド『精神分析入門』(日本教文社)
フロイド『夢判断』(日本教文社)
カール・A・メニンジャー『おのれに背くもの』(日本教文社)
カール・A・メニンジャー『愛憎』(日本教文社)
カール・A・メニンジャー『人間の心』(日本教文社)
丹羽文雄『小説作法』(文藝春秋新社)
ヘミングウェイ『日はまた昇る』(新潮社)
ヘミングウェイ『誰が為に鐘は鳴る』(新潮社)
カフカ『審判』(新潮社)
カフカ『城』(新潮社)
A・クリスティ『そして誰もいなくなった』(早川書房)
A・クリスティ『アクロイド殺し』(早川書房)
ダシェル・ハメット『血の収穫』(早川書房)
J・フィニィ『盗まれた街』(早川書房)
P・K・ディック『宇宙の眼』(早川書房)
F・ブラウン『発狂した宇宙』(早川書房)
ブ���アスティン『幻影の時代』(東京創元社)
リースマン『孤独な群衆』(みすず書房)
丹羽小弥太編集『科学革命の世紀』(平凡社)
ロブ=グリエ『新しい小説のために』(新潮社)
小林秀雄『文芸評論』(筑摩書房)
コルバート『恐竜の発見』(早川書房)
W・バロウズ『裸のランチ』(河出書房新社)
デズモンド・ハリス『人間動物園』(新潮社)
ジョーゼフ・ヘラー『キャッチ=22』(早川書房)
ローレンツ『攻撃』(みすず書房)
沼田真『植物たちの生』(岩波書店)
マルケス『百年の孤独』(新潮社)
クルーチ『砂漠の歳月』(みすず書房)
カイヨワ『本能』(思索社)
日高敏隆『チョウはなぜ飛ぶか』(岩波書店)
ユング『分析心理学』(みすず書房)
藤枝静男『田紳有楽』(講談社)
壇一雄『火宅の人』(新潮社)
小林秀雄『本居宣長』(新潮社)
カート・ヴォネガット『屠殺場5号』(早川書房)
B・オールディス『地球の長い午後』(早川書房)
フィリップ・K・ディック『ユービック』(早川書房)
山田風太郎『幻燈辻馬車』(新潮社)
アレッホ・カルペンティエール『バロック協奏曲』(サンリオ文庫)
フェレンツ・カリンティ『エペペ』(恒文社)
萩野恒一『現存在分析』(紀伊國屋書店)
ドノソ『夜のみだらな鳥』(集英社)
スタニスワフ・レム『浴槽で発見された手記』(サンリオ文庫)
バース『酔いどれ草の仲買人』(集英社)
賀川乙彦『宣告』(新潮社)
コルタサル『遊戯の終り』(国書刊行会)
カルペンティエール『失われた足跡』(集英社)
阿佐田哲也『麻雀放浪記』(角川書店)
ルーチョ・チェーヴァ『テスケレ』(河出書房新社)
安部公房『笑う月』(新潮社)
ル・クレジオ『巨人たち』(新潮社)
ミシェル・トゥルニエ『赤い小人』(早川書房)
外山滋比古『異本論』(みすず書房)
大江健三郎『同時代ゲーム』(新潮社)
フィリップ・ロス『われらのギャング』(集英社)
色川武大『怪しい来客���』(話の特集)
『ハロルド・ピンター全集Ⅰ』(新潮社)
ロジェ・グルニエ『シネロマン』(白水社)
ウディ・アレン『羽根むしられて』(CBSソニー出版)
プイグ『蜘蛛女のキス』(集英社)
マルケス『族長の秋』(集英社)
ノースロップ・フライ『批評の解剖』(法政大学出版局)
T・イーグルトン『文学とは何か』(岩波書店)
W・イーザー『行為としての読書』(岩波書店)
ジェラール・ジュネット『物語のディスクール』(書肆風の薔薇)
ユング『元型論』(紀伊國屋書店)
ロラン・バルト『テクストの快楽』(みすず書房)
ハイデガー『存在と時間』(中央公論社)
久間十義『マネー・ゲーム』(河出書房新社)
河合隼雄『昔話と日本人の心』(岩波書店)
色川武大『狂人日記』(福武書店)
ラカン『フロイトの技法論』(岩波書店)
ラカン『精神病』(岩波書店)
井上ひさし『四千万歩の男』(講談社)
バルガス=リョサ『世界終末戦争』(新潮社)
ウンベルト・エーコ『薔薇の名前』(東京創元社)
ミラン・クンデラ『不滅』(集英社)
アンリ・トロワイヤ『大帝ピョートル』(中央公論社)
ジョルジュ・ペレック『人生使用法』(水声社)
(via 筒井康隆 「わが生涯の愛読書」 - 昼の軍隊)
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豊崎由美 × 野谷文昭 × 斎藤文子 × 柳原孝敦 × 久野量一「読んでいいとも!ガイブンの輪」第61回
「読んでいいとも!ガイブンの輪」通称〈よんとも〉は書評家の豊崎由美さんが「笑っていいとも」の「テレフォンショッキング」方式でゲストをお招きし、素敵な本屋さんを転々として海外文学について語り合う流浪の番組、ではなくトークショーです。 とびきりのガイブン”目利キスト”である豊崎さんとゲストが「これはおもしろい!」「いまが旬!」「読んで損しない!」という一冊をおススメし、魅惑の翻訳小説ワールドへとみなさんをご案内します。
今回は、ガルシア=マルケス『百年の孤独』、ボルヘス『伝奇集』などの名訳で知られる鼓直さんを追悼し、特別編として、スペイン語圏文学を紹介している翻訳者の方たちにお集まりいただき、鼓直さんの訳業やオススメの作家・作品をご紹介いただきます。
【出演者プロフィール】 豊崎由美(とよざき・ゆみ) ライター、書評家。 「週刊新潮」「TVBros.」「共同通信」などで書評を多数掲載。 主な著書に『勝てる読書』(河出書房新社)、『ニッポンの書評』(光文社新書)、『ガタスタ屋の矜持 場外乱闘篇』(本の雑誌社)、『文学賞メッタ斬り!』シリーズ&『村上春樹「騎士団長殺し」メッタ斬り!』(大森望氏との共著、河出書房新社)、『石原慎太郎を読んでみた 入門版』(栗原裕一郎氏との共著、中公文庫)、『まるでダメ男じゃん!「トホホ男子」で読む、百年ちょっとの名作23選』(筑摩書房)などがある。 Twitterアカウントは@toyozakishatyou
野谷文昭(のや・ふみあき) 1948年神奈川生まれ。東京大学名誉教授。 著書に、『マジカル・ラテン・ミステリー・ツアー』など。訳書に、G・ガルシア=マルケス『予告された殺人の記録』、M・プイグ『蜘蛛女のキス』、J・L・ボルヘス『七つの夜』、0・パス『鷲か太陽か』、M・バルガス=リョサ『フリアとシナリオライター』、J・コルタサル『愛しのグレンダ』、『20世紀ラテンアメリカ短篇選』、R・ボラーニョ『2666』(��訳)など。
斎藤文子(さいとう・あやこ) 1956年生まれ。東京大学大学院教授。 訳書に、R・ボラーニョ『はるかな星』、A・ルイ=サンチェス『空気の名前』、L・バレンスエラ『武器の交換』、セルバンテス『模範小説集』(共訳)など。
柳原孝敦(やなぎはら・たかあつ) 1963年奄美市生まれ。東京大学大学院教授。 訳書に、R・ボラーニョ『野生の探偵たち』(共訳)、同『第三帝国』、C・アイラ『文学会議』、J・G・バスケス『物が落ちる音』、E・メンドサ『グルブ消息不明』、A・カルペンティエール『春の祭典』、『チェ・ゲバラ革命日記』など。
久野量一(くの・りょういち) 1967年生まれ。東京外国語大学准教授。 著書に、『島の「重さ」をめぐって キューバの文学を読む』、訳書に、K・スアレス『ハバナ零年』、R・ボラーニョ『2666』(共訳)、同『鼻持ちならないガウチョ』、J・G・バスケス『コスタグアナ秘史』、F・バジェホ『崖っぷち』など。
時間 _ 15:00~17:00 (14:30開場) 場所 _ 本屋B&B 東京都世田谷区北沢2-5-2 ビッグベンB1F ▼入場料 ■前売1,500yen + 1 drink order ■当日店頭2,000yen + 1 drink order
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アルゼンチン行ってどうしよう、と今更ながら迷ってみる。カフェにて沈思黙考。43歳にして令和の文人風スタイルを模索😆コルタサル風の五里霧中の自由を満喫したい。#インスタ萎えの練習 #恋愛制度 #恋愛制度束縛の2500年史#育児 #シングルファザー #ジェンダー #自分探しの旅 #40オーバーでそれはないだろ https://www.instagram.com/p/BzCRk3GB1wW/?igshid=11qb96l50md6r
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幻想文学研究室ときどきニャンチ5号 @nyanti2024
マイケル・リチャードソンed.『ダブル・ダブル』(白水社1990) 珍しい「ドッペルゲンガー」ものだけを集めたアンソロジー。もう一人の自分とどこかで出会うのは、考えてみれば恐怖以外の何物でもないけれど、���が少なすぎていまいちピンとこない。それをどう料理するかが作家の想像力だろうけど、ねえ
ダブル/ダブル / リチャードソン,マイケル【編】〈Richardson,Michael〉/柴田 元幸/菅原 克也【訳】 - 紀伊國屋書店ウェブストア|オンライン書店|本、雑誌の通販、電子書籍ストア
「この世のどこかに、あなたと同じ人間がもう一人いる」――ポーの『ウィリアム・ウィルソン』をはじめ、《分身》をテーマにした物語は数多いが、本書は現代の分身小説を集めた世界でも珍しいアンソロジー。収録作家はジョン・バースからポール・ボウルズ、ルース・レンデルまで多彩な顔ぶれ。
目次 「かれとかれ」ジョージ・D.ペインター著 「影」ハンス・クリスチャン・アンデルセン著 「分身」ルース・レンデル著 「ゴーゴリの妻」トンマーゾ・ランドルフィ著 「陳情書」ジョン・バース著 「あんたはあたしじゃない」ポール・ボウルズ著 「被告側の言い分」グレアム・グリーン著 「ダミー」スーザン・ソンタグ著 「華麗優美な船」ブライアン・W.オールディス著 「二重生活」アルベルト・モラヴィア著 「双子」エリック・マコーマック著 「あっちの方ではーアリーナ・レイエスの日記」フリオ・コルタサル著 「二人で一人」アルジャーノン・ブラックウッド著 「パウリーナの思い出に」アドルフォ・ビオイ=カサーレス著
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ダブル/ダブル (白水Uブックス 105 海外小説の誘惑) | カーリル
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2022年 読んだ本
2022年に私が読んだ本のリスト。全64作。
★は私の超おすすめ (私は、簡単な鑑賞メモを手帳につけていて、その際、個人的な好みを5点満点で採点してます。★は5点を付けた作品です)
辻原登「遊動亭円木」(文春文庫) 辻原登「翔べ麒麟」上・下(角川文庫) 辻原登「冬の旅」(集英社文庫) 辻原登「闇の奥」(文春文庫)★ 辻原登「家族写真」(河出文庫) 辻原登「抱擁/この世でいちばん冴えたやり方」(小学館文庫) 辻原登「籠の鸚鵡」(新潮文庫) 辻原登「寂しい丘で狩りをする」(講談社文庫)★ ジョゼフ・コンラッド「闇の奥」(黒原敏行訳/光文社古典新訳文庫) 獅子文六「やっさもっさ」(ちくま文庫) 獅子文六「バナナ」(ちくま文庫) 中島岳志「思いがけず利他」(ミシマ社) 砂川文次「ブラックボックス」(文藝春秋三月特別号) アンディ・ウィアー「プロジェクト・ヘイル・メアリー」上・下(小野田和子訳/早川書房)★ 春風亭小朝「菊池寛が落語になる日」(文藝春秋) 橋本治「桃尻娘」(講談社文庫) 橋本治「蝶のゆくえ」(集英社文庫) 橋本治「夜」(集英社文庫) 橋本治「生きる歓び」(角川文庫) 橋本治「つばめの来る日」(角川文庫) 橋本治「橋」(文春文庫) 橋本治「リア家の人々」(新潮文庫) 橋本治「草薙の剣」(新潮文庫) 橋本治「これで古典がよくわかる」(ちくま文庫) 宇能鴻一郎「姫君を喰う話」(新潮文庫) 辻原登「東京大学で世界文学を学ぶ」(集英社文庫) フリオ・コルタサル「コルタサル短篇集」(木村榮一訳/岩波文庫) フリオ・コルタサル「遊戯の終わり」(木村榮一訳/岩波文庫) フリオ・コルタサル「秘密の武器」(木村榮一訳/岩波文庫) 古川日出男「平家物語 犬王の巻」(河出文庫) 古川日出男「13」(角川文庫)★ 古川日出男「沈黙/アビシニアン」(角川文庫) 古川日出男「アラビアの夜の種族」I・II・III(角川文庫) 古川日出男「サウンドトラック」上・下(集英社文庫) 古川日出男「ボディ・アンド・ソウル」(河出文庫) 古川日出男「gift」(集英社文庫) 古川日出男「ベルカ、吠えないのか?」(文春文庫) 古川日出男「LOVE」(新潮文庫) 古川日出男「ルート350」(講談社文庫) 古川日出男「僕たちは歩かない」(角川文庫) 古川日出男「サマーバケーションEP」(角川文庫)★ 古川日出男「ハル、ハル、ハル」(河出文庫) 古川日出男「ゴッドスター」(新潮文庫) 古川日出男「聖家族」上・下(新潮文庫) 古川日出男「あるいは修羅の十億年」(集英社文庫) 高瀬隼子「おいしいごはんが食べられますように」(文藝春秋九月特別号) 黒川博行「悪果」(角川文庫) 黒川博行「繚乱」(角川文庫) 黒川博行「燻り」(角川文庫) 黒川博行「二度のお別れ」(角川文庫) 黒川博行「切断」(角川文庫) 黒川博行「暗礁」上・下(幻冬舎文庫) 黒川博行「喧嘩」(角川文庫) 黒川博行「落英」上・下(幻冬舎文庫) 黒川博行「絵が殺した」(創元社推理文庫) 黒川博行「大博打」(新潮文庫) 黒川博行「泥濘」(文春文庫) 土井善晴「一汁一菜でよいという提案」(新潮文庫) 山極寿一+小川洋子「ゴリラの森、言葉の海」(新潮文庫) 黒田莉々「悪魔の英語術」(集英社インターナショナル新書) 土井善晴+中島岳志「ええかげん論」(ミシマ社) ポール・ベンジャミン「スクイズプレー」(田口俊樹訳/新潮文庫) ポール・オースター「写字室の旅/闇の中の男」(柴田元幸訳/新潮文庫) 山縣煕「劇作家サルトル」(作品社)
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レサマ=リマ『パラディーソ』(国書刊行会)
1966年のキューバでは一度は猥褻疑いで回収されかけたが、コルタサルが惚れこんで世界じゅうに宣伝したので、キューバでも回収を撤回せざるをえなくなったという。
10月末にようやく本屋に並んだところだと思っていたら、ツイッター上では、すでに読み終えたという猛者もいる。
「バルドビーナの手がガーゼ生地の蚊帳の入口をかきわけ、中にいるのが五歳の少年ではなくスポンジででもあるかのように‥‥」有名な書き出し。
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上海のタクシー、あるいはStereoTokyoのためのレクイエム
海外には3度だけ行ったことがある。
大学のころに留学していたアイルランド、昨年ベイビーレイズJAPANというアイドルのたった45分のライブを観るためだけに1泊4日の強行日程で訪れたフランス、そして今年7月の中国・上海がすべてである。
上海へもやはり、アイドルの尻を追っかけて行った。
これまでどの国でも、海外ではタクシーの利用を避けるようにしていた。
安全上の理由もあるが、留学時などはとにかく金がなかった。
いちど、ダブリン市内のクラブで朝方近くまで遊んでいて、なにかしらの理由で守衛に「出て行け」と放り出されたことがあった。
まだ日の出前の時刻で、当然バスも電車も動いておらず、タクシーか徒歩しか選択の余地はなかったが、僕は躊躇わず徒歩を選んだ。
ダブリンの南にある、ダン・レアリーという港街まで2時間近くかけて帰ると、ホストマザーは「これまで何十人も留学生を泊めてきたけれど、ダブリンから歩いて帰ってきたグッド・ウォーカーはあなたがはじめてよ」と呆れた。
ダン・レアリーの港(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%80%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%AC%E3%82%A2%E3%83%AA%E3%83%BC)
なぜタクシーを使わなかったのかと訊かれて、「父親が日本でタクシー運転手をしているから」と理由になっていない理由を述べると、彼女は「それ��ゃあ、お父さんはあなたをこの国まで送り出すために、何千キロもタクシーを運転してきたのね」と返した。
街灯ひとつない暗い道を、客も乗せずに、口をつぐんでただまっすぐ前を見つめて、何千キロとハンドルを握っている父の姿を思い浮かべた。
ところがフランスでは、はじめてタクシーに乗ろうとした。
「乗ろうとした」というのは、未遂に終わったということだが。
弾丸旅行の2日目、お目当てのライブを観終えた僕は、街へ繰り出す前に一旦ホテルでチェックインしようと考えた。
地図アプリで見ると、ライブ会場からホテルへは歩けない距離でもなさそうだった。
電車とバスを使った方が確実ではあったが、ライブ後の高揚感も手伝ってか、自然と7月の炎天下の道を歩きはじめていた。
2車線の道路はやがて1車線になり、歩道はただの芝生になった。
そのうち人気もなくなり、高速道路のようなところへ出てしまった。
フランスの高速道路(http://maropie.blog44.fc2.com/blog-category-37.html)
地図を見るとホテルへはあと10分ほどのところにいるが、車は決して歩行者を認めようとしない速度で行き交っている。
仕方なく来た道を引き返すと、途中、沿道に1台のタクシーが停まっていた。
会場までさらに歩いて電車とバスを乗り継ぐ手間を考えると、タクシーを飛ばした方がよいのは自明だ。
運転席のドアをノックし、英語で運転手に話しかけたが、返事はフランス語で返ってきた。
一言も理解できず、「オーケー、オーケー」と繰り返すも、彼は一向に話を止めなかった。
激しい口調から、このタクシーに乗車することができないことは伝わったが、何を言っているのかはさっぱりわからない。
昼寝を邪魔されたことに憤っていたのかもしれないし、他のタクシーを使うように指示していたのかもしれないし、「オレのシートにはイエロー・モンキーは座らせねぇ」と言っていたのかもしれない。
とにかく、僕はタクシーをあきらめて徒歩で会場まで戻った。
だから、実際に海外で乗車したのは、上海のタクシーがはじめてであった。
金曜日の22時に成田空港を発つ格安航空機で、翌深夜1時に上海浦東空港着、そのまま空港のスタバで夜を明かして、地下鉄の始発で市街地へ移動、到着即小籠包、飲酒、プチ観光、再度小籠包、再度飲酒、ライブ会場到着、ライブ、という���けのわからないハード・スケジュールだった。
南翔饅頭店の小籠包。上海滞在3日中、3日間通い詰めた
40度近い気温と90%を超える湿度、汚染された大気のなかを彷徨いつづけ、ライブが終わったころには21時を過ぎていた。
僕と2人の同行者は上海市西北部の嘉定区にあるホテルに宿泊することになっていて、疲労と眠気も重なり、迷わずタクシーを捕まえた。
あらかじめメモしてあったホテルの住所を渡すと、中年の男性運転手は無言で車を出した。
タクシーは10分ほど市街地を走り、高速に乗った。
高速の入り口付近で、事故でも起こしたのだろう、生身の人間がひとり車道に突っ立っていた。
クラクションが響くなか、車外に投げ出された心細いマッチ棒のような人影を、僕はどうしても忘れることができない。
高速道路は渋滞が激しかった。
ホテルまでは1時間弱の道のりのはずである。
同行者はすでに2人とも眠っているようだったが、僕はまんじりともせずにGoogle Mapで現在地を注視していた。
本当に目的地へ向かっているのか、心配だったのだ。
後部座席に座っているので顔は見えないが、一応車は進んでいるので、運転手と僕だけが目をさましているらしかった。
一言も発さないその背中に、なぜか信頼感や連帯感めいたものを抱きはじめていた。
ふと、昔読んだ小説のことを思い出した。
フリオ・コルタサルというアルゼンチンの作家が書いた、「南部高速道路」という短編。
舞台はパリへ向かうフランスの高速道路で、原因不明のひどい大渋滞が起こっている。
1日、2日と時間が経過するが、渋滞が解消する気配はまったくない。
やがて水や食料をやり取りするなどの経済活動が行われるようになり、コミュニティが結成され、老人が死に、カップルのあいだに子どもができ、季節はめぐっていくが……という筋書きだ。
「小説のように、このまま上海の高速道路から出られず、朽ち果てるのも悪くないかもしれない……」といった、とりとめのない空想が僕を支配した。
そのあいだにもタクシーの運転手は前だけを見据え、高速から臨む寂しい夜景は後ろへ流れてゆく。
「南���高速道路」収載の『悪魔の涎・追い求める男 他八篇―コルタサル短篇集(岩波文庫)』
コルタサルのほかに、もうひとつどこからか頭に迷い込んできたワードがあった。
“Beijing Noodle No. 9"。
たしか、ラスベガスかどこかにある高級中華料理店で、店内に設置された水槽のなかを無数の金魚が泳いでいる。
"Beijing Noodle No. 9"の内観(http://www.bwaltd.com/)
赤いリアライトの群れを眺めているうちに、それが金魚に見えてきたらしかった。
が、そのレストランのことをいつどこで知ったかまでは思い出せない。
その店を知っているか、運転手に聞いてみたくなった。
しかし彼は日本語と英語を解さないし、僕は中国語を解さなかった。
それに何よりここはラスベガスでなければ北京でもなく、高級中華料理店でもない、ただの上海の高速道路だった。
吐かれなかったことばが行き場をなくして、あいまいに漂っていた。
車内はいつしか、水か、あるいは真空を浮遊しているような、不思議な感覚に満たされていた。
結局、運転手と一言も交わさないまま、タクシーは滑るようにしてホテルの前に着いた。
アイドルヲタクが泊まるには明らかに不相応な高級ホテルで、書き物机とガラス張りのシャワールームまで備えてあった。
ひとりの部屋にあらかじめコンビニで購入していた物品を持ち寄り、「ヤバイ、場違い、ヤバイ」と酒をあおり、生ゴミの味がするカップ焼きそばを食べ、各自部屋に戻り、昏々と眠った。
なぜかベッドから丸見えのシャワールーム
翌朝、再び上海市内へ向かうためにタクシーを捕まえた。
早い時間の高速は空いていて、若い運転手はビュンビュン飛ばし、10秒に1度は車線変更を試みた。
まったく違う街の、まったく違う高速道路を走っているみたいだった。
僕たちは、薄く烟った上海の大気を裂いて飛来する、一筋の叫びだった。
(一筋の叫びが空を裂いて飛んでくる。前にもあった、だが今のは何とも比べようがない。いまさら手遅れだ。――トマス・ピンチョン『重力の虹』(佐藤良明・訳))
タクシーの車窓から
人間の織りなすすべての事象に目的があるとすれば、この文章の目的の半分は、あの夜の運転手を称えることに��る。
名前も知らない、顔も覚えていない、もう二度と会うこともないであろう、13億分の1の中国人のことを、僕はどこかに書き残しておきたかったのだ。
彼は、「外国人観光客にはみだりに話しかけるべきでない」という圧倒的なプロ意識をもって、僕たち3名を安全かつ迅速に目的地まで送り届けてくれた。
(僕の父親も、そのような運転手であろうか? 僕は、父が運転するタクシーに乗ったことがない)
それならばこの文章のもう半分は、StereoTokyoに捧げられるべきであろう。
僕の認識が正しければ、彼女たちは現在活動休止中のアイドル・グループである。
あの"Beijing Noodle No. 9"ということばが、彼女たちの歌う曲のタイトルであったことに、僕は日本へ帰国してからようやく思い当たった。
それがラスベガスに実在するレストランだという話も、金魚の話も、奇抜な髪型をしたプロデューサーがインタビューに答えていた記憶がある。
https://www.youtube.com/watch?v=v4Nfug5EcLU
2015.08.21 Beijing Noodle No.9 / Stereo Tokyo @ HMV record shop 渋谷
StereoTokyoのライブは、片手で数えられるくらいしか観たことがない。
そのほとんどすべてがたまたま対バンで目にしただけで、自分から積極的に足を運んだことは一度もなかった。
ところがどういうわけか、僕のiPhoneにはこの"Beijing Noodle No. 9"が入っていて、 ごくまれにシャッフル再生で流れてくるのだ。
私たちは ここにいる運命
どんな時でも 此処に
私たちはここに棲む運命
どんな時でも 中に
硝子の外広がる宇宙は
私たちの宇宙だから
私たちは 囚われた宇宙
限られた海を 泳ぐ
あなたたちは 開かれた宇宙
限りない海を泳ぐ
全てのものを手に入れるのは
全能という幻想だから
StereoTokyo "Beijing Noodle No. 9”
作詞:テンプレ騎士団 作曲:Joey Megro
あの夜、僕たちが乗せられていたタクシーはある種の金魚鉢ではなかったか?
そして金魚鉢の外には、たしかに開かれた宇宙が広がってはいなかったか??
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目次 第1章 実験小説とは 第2章 現代文学の起点 第3章 詩+註釈=小説:ナボコフ『青白い炎』 第4章 どの順番に読むか?:コルタサル『石蹴り遊び』 第5章 文字の迷宮: アビッシュ『アルファベット式のアフリカ』 第6章 ト書きのない戯曲:ギャディス『JR』 第7章 2人称の小説:カルヴィーノ『冬の夜ひとりの旅人が』 第8章 事典からあふれる幻想:パヴィチ『ハザール事典』 第9章 実験小説に見えない実験小説:マシューズ『シガレット』 第10章 脚注の付いた超スローモーション小説:ベイカー『中二階』 第11章 逆語り小説:エイミス『時の矢』 第12章 独り言の群れ:ダーラ『失われたスクラップブック』 第13章 幽霊屋敷の探検記?:ダニエレブスキー『紙葉の家』 第14章 これは小説か?:マークソン『これは小説ではない』 第15章 サンドイッチ構造:ミッチェル『クラウド・アトラス』 第16章 ビジュアル・ライティング:フォア『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』 第17章 疑似小説執筆プログラム:円城塔『これはペンです』 第18章 どちらから読むか?:スミス『両方になる』 【各章ごとのタイプ別おすすめ作品リスト付!】
実験する小説たち | 彩流社
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コルタサル (…)一ヶ月前バルセロナにいましてね。ある夕暮れ、ゴシック様式建築の地区を歩いていたら、とても美しいアメリカ人の女の子がギターを上手に弾きながら歌をうたっていました。地面に座って施しを求めているんです。ちょっとジョン・バズエのような透きとおった澄みきった声でしたね。バルセロナの若者たちが聴いていました。私は立ちどまって聴いていたんですが、人目につかないところにいました。 すると二十歳ぐらいの身なりのとてもいいひとりの若者が私の方にやってきましてね。お菓子を手にもっていて、「フリオさん、これどうぞ」と言うんです。受け取って食べてから「わざわざもってきていただいて本当にありがとうございました」と言いますと、その人は「あなたがぼくに与えてくださったものに比べれば、こんなつまらないものにお礼は困ります」と言うんです。 「いやいや、そんなことはないですよ」と私が言って、かたく握手をしてわかれました。 そんな些細なことが作家として無上の喜びでしてね。男の子や女の子が寄ってきてお菓子をさしだしてくれる。嬉しいことです。ああ書いてきてよかった、そんなときこそそう思いますね。
J.ワイス 浅野敏夫訳『危険を冒して書く 異色作家たちへのパリ・インタヴュー 』(コルタサルへのインタビューより)
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