#わんこニット帽
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kerorin703 · 1 year ago
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ポケモンGO ファッションウィーク
ニット帽のウパー かわいかぁ💕
ということで昨日、今日のレッスンの空き時間にあみあみ。
手持ちのモールがあんまりなくて色がちょっとあれですが…
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gallerynamba · 9 months ago
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◆FUZZI(フッジ)10%OFF優待参加◆ 開催期間:3月28(木)から31(日)まで 開催場所:Gallery なんばCITY本館1階店 上記期間、FUZZIが10%OFF優待に参加。 国内に1点物の商品を多数揃え、厳選された商品ばかりです。 ブランドの真骨頂に達している珠玉の作品を御覧頂けます。 国内と直接取引は数年のみ。 日本撤退の為、実際に現物を御覧・御試着頂けるのはおそらく当店のみです。 ジャンポール ゴルチェのソフトチュールファンの方は是非この機会に御買い求め下さい。 是非この機会にGalleryなんばCITY店をご利用下さい。 スタッフ一同、心よりお待ちしております。 【ブランド解説】 『フッジ(FUZZI)』社は元来、1954年にアデル バッチアーニ フッジによって設立されたイタリアのニット、カットソーメーカーでした。 1971年に娘のアンナ マリア フッジに事業に参加し、1983年にはジャンポール ゴルチェとライセンス契約が交わされました。 1985年にはファッションデザイナーのジャンポール ゴルチェと共にマドンナのツアー衣装を手掛ける様になりました。 それはやがて1990年の『ブロンド アンビション ツアー』で結実し、ローリング ストーン誌を以って「精巧に作り上げられたセクシャルで挑発的な���想曲」と評されました。 このトップモードによる巨大なエンターテインメントは「1990年で最高のコンサートツアー」と���て認知され、その後のマドンナのイメージを決定づけました。 フッジはゴルチェとのコラボレーション以後、多くのトップブランドのライセンス契約、コラボレーションを実現し続けています。 ライセンス契約ではモスキーノ、マルタン マルジェラ、ヒューゴ ボス、ロメオ ジリ、アズティン アライア等です。 サンプル制作に始まり、製品までコラボレーションするブランドではカナダ グース、エミリオ プッチ、エルメス等ヨーロッパのトップブランドの名が連なっています。 社の持つ40,000以上の過去のアーカイヴを基に自社の名前を掲げたブランド、『フッジ(FUZZI)』も設立されています。 ゴルチェの代表作の一つにソフトチュールシリーズがあります。 ソフトチュールシリーズは薄く伸びるレースの上に鮮やかなプリントを全面に施されていました。 通常、ソフトチュールはレース構造なのでプリントが定着しにくく、柄を表現しにくい素材でした。 しかし、それが高度な技術のプリントによって実現すると、ゴルチェはこの素材を最大限に活用しました。 人間本来の肉体を尊重するこのデザイナーはボディにフィットするソフトチュールに世界中のタトゥー、陰影の美しいギリシャ彫像、ポップアートから名画までをプリントしました。 まるで着用した者の肉体そのものが、別の種族、性別、素材へと変化した第二の肌の様でした。 また軽く、透ける特性のソフトチュールはゆったりとしたシルエットにしても今までにない視覚効果をもたらせました。 ギリシャの遺跡のひび割れた石柱、ドラマティックな表情の聖人、重厚な甲冑等が綿密なタッチで大きく描かれてそれがモデルが歩く度に軽やかに揺れる様子はユーモアであり、アートでもあります。全ては軽量で、ストレッチ性があり、着ていてストレスを感じることはないでしょう。 透け感のある素材は軽やかさを表現し、清涼感があります。 FUZZI社製の全面プリントソフトチュール作品。 ゴルチェのソフトチュールファンにとってはこれ以上のリバイバル品はございません。 Galleryでは、フッジの至高の世界観を余すこと無く御見せ致します。 -------------------- ◆10%OFF優待 招待状◆ 場所:Gallery なんばCITY本館1階店 【2024年度 最初の10%OFF優待】【春物出揃いました】 皆様の日頃の御愛顧に感謝を込めて3月28(木)から31(日)まで、「Gallery 全品10%OFF 優待」を開催。 Vivienne Westwood 2024年春物最新作や雑貨をはじめ、その他の全ブランド除外品無し。 この期間のみ店頭表示価格より10%OFF。 通常セール対象外のVivienne Westwood���腕時計、財布、コインケース、シガレットケース、携帯灰皿、ライター、ZIPPOライター、ベルト、靴、雨傘、日傘、帽子、ストール等の小物類が全品10%OFFで御購入頂けます。 既に70%OFF等のSALE商品や普段SALEにならない商品も期間中のみ更に10%OFF。 御支払い方法は一切問いません。 現金、カード分割払い、シティ・パークス共通ショッピング チケット、ポイント利用、ギフト券併用 等、選択自由。 (但し、御取り置きの内金、既に御取り置き頂いている商品の御精算、修理代、通販は10%OFF対象外) パリ、ミラノ、ロンドン、ベルリン、ニューヨークからレディス・メンズ共に30ブランドの春物厳選200点以上入荷。 2024年春夏物最新作も全て10%OFFになるのは業界でもレアケースです。 【ヴィヴィアン ウエストウッド 腕時計在庫限り】 ヴィヴィアン ウエストウッドの腕時計は国内メーカーが生産終了、さらにメーカー側に在庫ゼロの為、弊社は現在の在庫が無くなり次第販売終了となります。 腕時計は再生産・再入荷・新規入荷の予定も御座いません。 国内ラスト1点のモデルも多数店頭に揃えております。 ヴィヴィアンの腕時計の購入を今迄、御検討されていた方はこの機会に是非、御決断下さい。 【artherapie 新作ネオドラゴン】 artherapie(アルセラピィ)から進化したドラゴンシリーズ、Neo DRAGON(ネオ ドラゴン)の長札財布がリリースしました。 型押しの精度が高められ、より迫力のあるドラゴンになりました。 さらに、ドラゴン部分に陰影を付け、定着に時間を掛け、立体感を出すことにベストを尽くしています。 ジャンポール ゴルチェのドラゴンと全く同じ職人と生産背景で製作しております。 特にこの水準の盛り上げ加工が出来る職人は国内に3人しかいません。その為、希少数しか生産出来ません。 一旦完売すると、約8ヶ月待ちになる為、是非この機会に御検討下さい。 ※期間中一般の御客様には店頭表示価格のまま販売しておりますので、必ずこの御招待状をスタッフに御提示下さい。御連れ様も一緒に御利用頂けます。 (御提示の無い場合は10%OFFになりません)、通販は対象外。 ※この優待セールはGalleryが独自に行っているもので、なんばCITY主催ではありません。くれぐれも御間違えのない様御願いします。 ※期間中の精算は全てポイント加算対象です。 ※他の割引サービスとの併用は出来ません。 ※ポイント10倍イベントより遥かに御得です。 ※店頭にこの優待のPOPや案内は掲示していませんので��注意下さい。 Gallery なんばCITY本館1F階店 〒542-0076 大阪府大阪市中央区難波5-1-60なんばCITY本館1階 【営業時間】11:00~21:00 【休館日】3月無休 【PHONE】06-6644-2526 【e-mail】[email protected] 【なんばCITY店Facebook】https://goo.gl/qYXf6I 【ゴルチェ派Facebook】https://goo.gl/EVY9fs 【tumblr.】https://gallerynamba.tumblr.com/ 【instagram】http://instagram.com/gallery_jpg 【Twitter】https://twitter.com/gallery_jpg_vw 【Blog】http://ameblo.jp/gallery-jpg/ 【online shop】http://gallery-jpg.com/
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zhicunshuangzi · 10 months ago
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eijukawai · 1 year ago
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ラスト彼岸花
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2023.10.14
秋になりましたね。秋を通り越して冬が近づいてきている感じがします。
今日も車を運転して写真を撮りに出かけたら、ニット帽を被ったカップルが歩いていました。
イオンに買い物に行ったらコートを着た男性が買い物をしていました。
だんだんと冬の景色になってきましたね。秋はどこへ行ったんでしょうか?それとも季節を先取りしている人がよく目につくだけなんでしょうか。
掛け布団も少し厚手のものに替えないと朝方寒くなってきました。扇風機もいつなおそうか悩んでる最中です。
そう言えば今年はコオロギの鳴き声を聞いてないような気がする。
秋の花の彼岸花もそろそろ見納めになってきましたよね。田んぼの稲刈りも終わって冬支度感が出てきました。
これから何を撮ろっかなぁ・・・。
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dvdhappycom · 1 year ago
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初撮影!!ボランティア活動にも参加する福祉系の巨乳な専門が禁欲生活を解放し性欲旺盛なFcupグラマラスボディに2連続生!! - 無料動画付き(サンプル動画)
初撮影!!ボランティア活動にも参加する福祉系の巨乳な��門が禁欲生活を解放し性欲旺盛なFcupグラマラスボディに2連続生!! - 無料動画付き(サンプル動画) スタジオ: FC2 更新日: 2023/05/26 時間: 73分 女優: 福祉系の専門学校に通う彼女。学校行事でもプライベ��トでもボランティア活動に献身的に参加する彼女の心が僕は好きだった。ある日彼女と映画でも見に行くこうかという事になり彼女の休みに合わせて一緒に行く事になった。白いコートに白いニット帽がよく似合い可愛い彼女。こんなふうにデートするのが久しぶりなのだろう。ポップコーンを持って歩くルンルン気分の彼女を見ているだけで僕は心から癒された。映画館の椅子に腰をかける時にさりげなくコートを脱いだ彼女の胸元に目を向けると胸が大きく膨らんでいた・・・。あれ・・こんな大きかったんだ・・・。彼女をその様な目で見ていなかったせいか、その大きな膨らみを見た瞬間僕は今までにな ***********************************
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shukiiflog · 1 year ago
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ある画家の手記if.39  告白
三人で家族旅行をして、香澄の睡眠も落ち着きだしてからしばらく経ったある日に、情香ちゃんは唐突にこの家を出て行った。 もともとこのままずっとここにいる気じゃないのは僕も香澄も分かってたし、出ていくことに変な他意はなくて、そろそろいつもの体を動かす忙しい仕事に戻りたくなったんだろうなと思った。
荷物もないし玄関まででいいというから、香澄と二人で玄関で見送る。 一人靴を履いた情香ちゃんは玄関で香澄の頭を髪が爆発したみたいになるまでわしわし撫でたあとで、満足したみたいに笑った。 「ん。もうそんな痩せこけてないな」 「…うん。ありがとう。情香さんの料理おいしかった」 情香ちゃんが香澄をまっすぐ見つめる。 「困ったらいつでも呼びなよ」 「うん」 「…香澄の目は綺麗だな」 そう言って情香ちゃんが香澄の頭を両手で挟んで持って引き寄せ て 「?!」 「ちょっ…」 香澄の目元に軽くキスしていった。香澄はフリーズして目をぱちくりさせてる。 僕は後ろから香澄を抱きしめて牽制する。 「…情香ちゃん、や、やめて…。香澄口説かないで」絶対僕が負けるから。 「そう思うならもう少しお前も大人になるんだな」 情香ちゃんは笑いながら颯爽と扉の向こうに消えていった。 「……。」 「………。」 室内に残された二人でしばらく同じ体勢のまま固まる。 「……香澄…情香ちゃんに心変わり「してないよ?!」 つっこまれるみたいに否定されてほっと息をつく。…へんな感じだ。前だったらそんな、香澄が誰���好きだって、こんなに焦ったりしなかったのに…今僕に気持ちの余裕がないのかな、家族になろうって言ったときだって僕は、香澄にほかに彼女とかがいるならそれで…って思ったり…してたのに。 ……もしかしてこれが独占欲ってやつかな。 もやもやを新鮮に感じながら、香澄に提案する。 「…ねえ香澄。僕はこれからどうしてもやりたいことがあるんだけど、香澄も手伝ってくれる?」 香澄は後ろから抱きしめてくる僕の腕の上に手を乗せて、僕の足の上に足を乗せて、僕もそれに合わせて足をぶらぶらさせたり体をゆらゆらさせて二人で玄関先で一緒に揺れる。 「いいよ。やりたいこと?」 僕はそのまま足の甲に香澄を乗せて二人羽織みたいな二足歩行を戯れにしながらリビングまで戻った。 香澄をソファに待機させると、家族旅行で買ったばかりの防寒具一式をすばやく取ってくる。 ソファに座った香澄にぐるぐるマフラーを巻いて頭に大きめのニット帽をしっかりかぶせて耳まで覆った。体にコートをかける。 僕は寒さに強いから適当なコート一枚でいいや。 「よし、出発」 二人で家を出て、すぐ隣のひらけた公園まできた。 まだ雪が積もったままで、隅のほうに少しだけ子供が雪で遊んだあとが残ってる。 一番綺麗に高く積もったあたりを二人で探して見つけた。 「…よし。香澄、雪だるま作るよ」 僕の真剣な声にとなりの香澄がふっと息を噴き出すみたいに笑った。 「…え。なにに笑ったの」 香澄は手袋をした手で口をおさえて笑いを堪えるみたいにしてる。 「な、なんでもないよ…作ろっか」 …また僕へんなことやらかしたのかな…でも香澄は嫌な気になってるわけじゃないみたいだ 「香澄…」 じと…と香澄を半目で見たら、香澄が笑って両手を掲げて降参しながら白状する。 「直人かわいいなと思ってつい、だってすごく気合い入ってて、ほんとに真剣にやりたいことみたいだったから、なにかと思ったら…」 まだ笑ってる。雪だるまは子供の遊びじゃないんだぞ。 二人で小さな雪玉を転がしながら、僕が胴体、香澄が頭を担当することになった。 香澄が凍った空気に白い息を吐く。 「はー…… 今日からもう情香さんいないんだね…」 「香澄が呼べばきっといつでもまた来てくれるよ。僕が呼んでもあんまり来てくれないけど…」 「そういえば直人は情香さんと一緒に暮らしたことないって言ってたけど、二人が一緒にいるのすごく自然だったよ。幸せそうだった。どうして別々に暮らしてたの?」 「………」 僕の返事がそこで途切れたから香澄は慌ててつけくわえた。 「ごめん、口出しなんて…「いや、なんでも聞いていいよ。香澄も家族なんだから」 笑って香澄が謝るのを遮ったものの、質問には答えられずに、話は自然と別のことにうつっていった。 かなり大きくなった雪玉を、バランスをとりながらふたつ重ねて、二人で支えて��っかり立たせる。 長身の男二人で丸め続けた雪だるまの身長はなかなかのものになった。少なくとも子供が集まって作れるサイズ感じゃない。 「僕は目を探してくるから、香澄は鼻か口を見つけてきてくれる?」 「なんでもいいの?」 「いいよ」 二人で手分けして公園内の木や石を見て回って、手頃なものを探す。僕は黒々としたつぶらな石の瞳と元気に広がった枝の腕二本を見つけた。香澄も尖った石を持ってきて、顔の真ん中に鼻にして刺した。 目も腕もついて、ちょっとだけ天を仰ぐ顔の角度で、かわいくできた。完成だ。 「香澄、ケータイ持ってきた?」 「持ってるよ。写真撮ろうか」 「うん、……誰か…撮ってくれる人がいたら…」公園内は平日だからか閑散としてる。香澄と僕と雪だるまを撮ってくれそうな人が通りがからないか待ってみる。 すると一匹の大きなシェパードが遠くから僕らのほうに向かって猛スピードで走り寄ってくるのが見えた。 人なつこいのか、雪だるまに興味があるのかな。 「首輪つけてるね、飼い主に写真が頼めないかな」 二人で飼い主の影がどこかにないか見回す。 すぐに体に触れられるほど近くにきた犬の頭を撫でる。吠えたり噛んだりもしない、よく躾けられたいい子だ。 「直人、犬には嫌われないんだ」 「ね、猫だけだよ…あんなに嫌われるのは」 「犬も好き?」 聞かれて一瞬ぼうっとする …似てるってよく言われるな 犬は好き 特に大きい犬は僕がぎゅって抱きしめても骨を折ったりしなくて安心だし 犬は好きだったよ 飼い主が …いや、飼い主のことだって別に嫌ってたわけじゃ その時、雪上に大きな指笛の音がまっすぐ空間を貫通するように響き渡った 「…あ、この子の飼い主さんかな」 香澄が音のしたほうに振り返って、丘の上の散策路に人影を見つけた。 笛の音で犬は全身をぴしっと引き締めてまた一直線に音のしたほうへ駆け出した。 犬の…首輪に下がってたあれは名札? BU…STER…? 「come,バスター」 散策路の人影が一言発した 介助犬とかの訓練用に共通で決められてる命令語だ 犬と一緒にすぐ木立の陰に消えていって僕にはほとんど見えなかった 襟を立てたロングコートだけちらりと見えた 「………人違い…」 …だと思う。あの人はこの時期に日本に滞在してることは滅多にないし ここに居るほうが変だ 「直人」 横から怪我してないほうの腕を香澄にひっぱられた。顔を覗き込まれる。 「変な顔してるよ。大丈夫?」 「…うん。なんでもない」 いつも通り笑ったつもりだったけど香澄に手袋をはめた手で顔を挟まれる。…心配かけちゃってる。 「…さっきの人、知り合いだった?」 「…ううん、人違いだよ」 今度こそうまくちゃんと笑って、香澄���ぎゅっと抱きしめる。 「雪だるま…大きく作ったからきっと明日もまだちゃんと残ってる。今日は写真は諦めて帰ろうか」 「…うん」 二人で雪だるまを公園に残して家のほうへ歩き出す。 まだちょっと心配そうにする香澄の頭をわしゃわしゃ撫でて頭を胸に引き寄せてこめかみにキスした。 香澄の右手から手袋をすぽっと取ると、素手になった香澄の指に自分の指を絡めて、しっかり繋いだ手を僕のコートの左ポケットに突っ込んだ。 夜。久しぶりに二人だけで夕飯を作って食べる。 ひとり分の賑やかさが消えて、ほんの少しだけ寂しいような、不安なような。 それをかき消すように二人でいつもより手間をかけて凝った料理をいくつも作った。 食事が終わって片付けも済んで、僕がソファに座ったら香澄が横からするりと僕の膝の上に座った。…かわいいな。 香澄の体を包むように抱きしめる。 「…こういうの久しぶりだね」 って、自分で口に出しておいてだんだん恥ずかしくなる。 情香ちゃんもいたときはそういうことを意識して避けてたわけではなくて、自然とそういう気分にはならなかった。 「…香澄、こっち向いて」 僕の腕の中でゆったりリラックスしてた香澄が顔をあげて僕を見る、手で顎をとって軽く開かせると舌をさし入れて深くキスした。香澄も目を閉じて舌が口内でゆっくり絡み合う。一度少し唇を離してもう一度、角度を変えてもう一度、そうやって何度も深いキスを繰り返してるうちに、身体の芯からじんわり溶けそうになる。…気持ちよくて目が潤む。 一旦休憩。口を離すと少しだけあがった息が至近距離で混ざり合う。 「…香澄… …したい」 正直にこう言っても大丈夫。香澄はもう嫌なときはちゃんと嫌って言える。迫られても襲われても、意に沿わないときは自分の身を守れる。…帰ってきてくれた。それがすべてだった。 香澄の両腕が僕の背中に回って、ぎゅっと僕の体に絡められた。 「……うん…」 首元にあてられた香澄の顔は見えないけど、ちゃんと聞こえた、返事。 そのまま香澄の脚の下に腕を通してもう片腕で背中を支えて、横抱きにしてソファから抱え上げる。 左腕に少しだけ痛みがあった。負担がそっちにいかないように香澄の体の重心を少しずらす。 ドアを開けっぱなしだった僕の部屋に入ってベッドの上に香澄をおろすと、少し赤らんだ頰にキスを落とした。
続き
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kirari-kirameku · 2 years ago
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* 2023/3/2(木) BUMP OF CHICKEN be there 大阪城ホールday2 * 行ってました!!! @bumpofchickenofficial @boc_chama_9 ⚠️ネタバレ少しあります * * * 東京出張やなんやかんやの直後で、 体力持つかなとか思ってたけど 自分のチケット運、まじでヤバイわ、、 * 席の感じ事前に見てなかったけど、 へ?! 1列目ーー😳😳😳て なった★★★★ * BUMP、ファンクラブないし、 チケット当たるだけでも強運やけど、 これは、まじでヤバイわと⚡⚡ * んでんで、 この頃、BUMPのチケット なかなか当たらんかって ライヴのシステム? グッズのやつとかもよく分からんままで、 とりあえず自分的に早起きして 大阪城公園駅に降りたってんけど、 欲しいグッズは即完で、 グッズ爆買いおばさんにはなれんかった😿😿 * が、しかし 満喫してたらあっという間に開場 で、ちょっと会場入っただけで、 自分の席が、 一番前の、ヒロ側、 一番端と気づく!!!!! * ヒロのギター姿、表情、 ど近眼のうちでもはっきり見える近さ!!!😭🎀 * 正直書くと、ライヴ自体は、そんなに良くなかった うーーん 熱の込もり方が、多分前日の方が入ってたんやろなて気がした * うちは、いつも誰のライヴでも、2daysで、どっちかを選らば��あかんかったら、2日目を応募するんやけど、 今回は、うーんて思った * セトリの感じからかなとも思ったけど、そうでもないし、 魔法の料理では号泣したし、 踊りまくって、右手の拳を掲げまくってたけど * 思ってたけど!!! 最後の最後に、とんでもないプレゼントが🎁⚡⚡ * 何と何と アンコールで ガラスのブルースやってくれてんけど、 皆で合唱する前のとこ、 藤くんがこっち側に来てくれて、 あっこって 唄う時、藤くんだいたいリスナーのこと指差したりすると思うんやけど、、 か・く・じ・つ・に!!! うちの事、指差しました (その日うちはね、ババールカドーのハイパー目立つニット帽被ってたのだ) * は??? て思ったあなた! うちはいたって冷静です * お前、良いね~て感じやったと思うの * もう、全部ふっとんで女子になりました きゃっきゃとジャンプして ジタバタした笑 * ていう、あの時のドキドキは忘れられへん * * * あとは、 恥ずかし島での ヒロのお話コーナー 藤くんは、蓬莱の豚まんのこと 蓬莱軒の話どうぞと振るし、 ヒロはヒロでイントネーションが天気予報の蓬莱さんの発音で言うし、、笑 * * * うちは、ちゃまのこと、 今もずっとモヤモヤしてる * そういうの潔癖で 気持ち悪いとさえ思う * でも、あのメンバーで一番社交性あるのはちゃまで、 頑張ってMCしたり、 snsもやってた だけど、どっかで無理してしんどかったんかもなと * ちゃまは、自分の感情をうまくコントロール出来ひんかったのかなと * あの4人は、皆不器用やもん その中で、ちゃまは自分を自分で追い詰めてったのかなと、、 思いたい!!!!! * だから、 今、もう見逃し配信やけど 前のライヴの配信してるから観て欲しいな Zeppのやつ 藤くんのMCとか、何回聴いても観ても思い出しても、熱くて熱くて泣いてまう * セトリも抜群に良いから ギルド大好きで、 ギルドをあっこでやる藤くんが好きだーーてなる * * * はあ 何書いてんか分からんくなったけど笑 BUMPはやっぱり最高だ! 一生ついてくよ それが聴きたかったんでしょ?! 藤くん❤️‍🩹←アルエ 指差してくれた藤くんに対する うちなりの答えです🪐✨✨ * #bumpofchicken #bump #bethere #藤原基央 #藤くん #直井由文 #チャマ #増川弘明 #ヒロ #升秀夫 #ヒデちゃん #4人でBUMPOFCHICKENです #君が選んでくれたバンドです #今日の続きの明日を頑張れ (大阪城ホール) https://www.instagram.com/p/Cp55O7DhTef/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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khty-khty · 2 years ago
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性の歴史四巻の読書会をした。メンバーがオーディオ通で、色々教えて貰って、結局その後一人で秋葉のeイヤホンに行った。とりあえずゼンハイザーとAKGを比べたら、と言われたのでそうしたけど、機種によっていろいろ差があるし、よく分からない。とりあえず自分がそれなりに低音を求めていることと、そうは言ってもサックスとかエレピとかもちゃんと伸びて欲しいという欲張りなことはわかった。
埒が明かないので店員に聞く。ソムリエみたいな感じでいろいろ教えてくれると言われていたので、そうした。どんなものをお探しですか?と聞かれたのでよく分からないと返した。どんなアーティストを聞きますか?と言われたので、スティーリーダンとかですね、と返したら、なるほど、じゃあR&Bとか洋楽とかも聞かれるんですね、だったらこれが……という感じで、三つぐらいおすすめしてもらう。
とりあえず試聴用のプレイリストを作ってきたので、それを聞き比べる。キース・ジャレット、スティーリーダン、ラリーカールトン、プーランク、マイケルマクドナルド、キリンジ、あとスヌープも入れた。
いろいろあって、低音がとにかく唸ってるvmodaのlp2というやつと、有名らしいゼンハイザーのHD599に絞る。vmodaの方はベースが聞き取りやすくていいんだけど、サックスとかが埋もれる。ゼンハイザーはバランスがいい。どの音域もそれなりに歯切れがいいので、聞きやすい。スネアがいい感じ。AjaよりはGauchoのほうが映える感じで、Hey nineteenとかはかなりいい。やっぱりGauchoっていろいろ異質で、ものすごいミネラルたっぷり硬水を飲んでいる感じ。
教えてくれたお兄さんがゼンハイザー信者を自称していたので、ゼンハイザーにした。お兄さんはどんな音楽聞くんですか、と聞いたら、まあなんでもですね、実は音大出身なんですよ、とかなんとか。ニット帽にダボダボのカーゴパンツで、いかにもスケボーやってますという感じなんだけど、ニット帽から耳が申し訳なさそうに半分ぐらい出ていてかわいい。で、新品が売り切れていて、状態のいい中古があると言われたのでそっちにした。定価は21000ぐらいだけど、中古で13900で買えた。エントリーモデルでこんなものなら安い。いい買い物した。
AORとかクロスオーバーとかフュージョンとかブルー・アイド・ソウルとかソフトロックとかとかジャンルはなんでもいいけど、ドゥービー・ブラザーズとかボズ・スキャッグスとかこのへんがいいなと思うのは父親の影響かもなと思ったりする。父親はあんまりロックロックしたものを聞かないから、僕もそうならなかったんだと思う。父親は高中正義とかプリズムとかそのへんのライブによく行ってたらしい。基本的にスムースなものが好きなんだと思う。
80年代周辺のスタジオミュージシャンから有名になったアーティストって、結構スティーリーダンに参加してたりして、すごかったんだなとおもう。ラリーカールトンのRoom335とか、Pegのコードを借りているし、というのはSong to soulという番組でやってたのをそのまま引用。
おじさんくさい趣味と言われそうだけど、若者に向けた音楽というのはどこか聞きづらさがあって、ずっと逃げてきた。あまり青春とか昨今のSNS疲れとかそういうのに同一化できない部分がある。うつを主題にする、というのも共感しずらいし、ヒップホップのワルさチキンレースみたいなのもあまりよくわからない。職人的なものには共感する。職人的なアイロニーというのはいい。でも、一生懸命それらを聞こうとしてる。まだ22歳なのかもう22歳なのかはよく分からないけど。シティポップは全然嫌いじゃない。ソウルフルな方が好き。シティポップを素直にいいと言ってるのはダサいと思うから、もうそれは逆張り族の宿命ということで。
とにかく最初に偏見をもっていろいろ聴く人間だから、あまり量を聞くことに向いていない。読書もそう。その分偏見を裏切られた時の学びはものすごく大きいけど。なにごとも偏見が先にある。生まれるよりも先に偏見だけ持っていたんだ��思う。人を信頼しないというより、とにかく偏見をもって人と接するということなんだと思う。
ティーンに向けた曲、というのを聞いてこなかった、のかしら。銀魂のOPはずっと聞いてた。これはハイティーン向けか。うーん、あと、ポケモンのBGMとか聞いてた。これは小学生向けだ。結局ちゃんと聞いてたのはノーナ・リーヴスだし、音楽遍歴にはあまり一般性がない。ファンクとかR&Bとか、どちらかというとブラックミュージックの系譜があるのはそうだとおもう。あ、でもボカロは聞いてた。カゲプロとか好きだったな。うーん、アニソンは聞いてた。これはティーン向けなのか……?ティーン向けか。
いい買い物をした。(さっそくゼンハイザーでGauchoを聞きながら)
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poddyshobbies · 2 years ago
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幸福の黄色いポストと恵比寿さま
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福岡市地下鉄七隈線の金山駅から南にちょい進んだところ、金山団地入口です。
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今は郵便ポストとして使われてないようです。 横にはベンチがあって、その横にニット帽をかぶった恵比寿さまがおられます。
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この一角は「花みずき通りふれあい広場」と命名されており、恵比寿さまも「花みずき恵比寿」とあります。(2023.1.30)
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tamanine · 2 years ago
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2022年に京都に見に行ったブライアン・イーノの77 Millionは2006年にラフォーレ原宿に見に行ったものの最新作だった。
2006年、ラフォーレのミュージアムにまだブラウン管のモニタが積まれていて、音楽を聴きながら目を閉じて開けるとふんわりと映像が変わって、見つめたままでも見ていなくてもいつまでもそこにいられた感覚を今でも覚えている。
2022年の夏に新幹線に乗って、私の嫌いな政治家が銃撃されたニュースを後ろの座席の人たちの会話から知り、そのニュースをあまり見ないで美術館や���寺でぼんやりとしていられることを良かったと思った。
2022年夏のブライアン・イーノは音響がもっと良くなっていて、人がごろごろ転がっていて、ソファに溶けて時間を忘れるような場所だった。
2009年の国立新美術で見た野口里佳さんの写真は光に満ちていて、変な鳥がいて、ふんわりと心が遠くへ行ったのを覚えている。
2022年の都写美で見た写真も、映像も、世界の秘密をこっそり耳打ちしてくれるような楽しさがあった。まだ撮りたいものに満ちている世界。
2004年に青山で川内倫子さんの写真を見た。「AILA」に収められている写真は徹夜明けの頭に真っ直ぐに届いて、たかれたフラッシュが艶やかな命を吹き込んでくれた。
2022年にオペラシティで見たM/Eでの光はおだやかで、展示空間のつくりがドラマティックだった。
2009年に鶴岡八幡宮そばの神奈川県近代美術館 鎌倉で見た内藤礼さんの「すべて動物は 世界の内にちょうど水の中に水があるように存在している」は、既に古くなっていた建物にそっと豆電球を灯し、布を置き、赤ちゃんの両足を地上に下ろした大きさの白い薄い紙が積まれ、風が吹くとテグスが揺れていた。池のほとりの欄干に水が満たされている。
2023年の葉山の海のそばで、またニコニコしたイサムノグチの彫刻と出会い、「すべて動物は、世界の内にちょうど水の中に水があるように存在している 2022」を見た。
2009年にはまだ登場していなかった、小さな白いニット帽。その子のためにあるような小さい部屋は、私たちが展示室に入ってきた細長い入り口と大きな窓が同じ形でミニチュアになっている。
天井から吊るされたテグスには透明なビーズが連なり、海の上の太陽が細く照らしている。
人が静かに歩くと薄く白い風船が揺れ、イサムノグチに似たニコニコしたボタンが2つ、壁で微笑んでいる。窓からの光を鏡が受けて、照らし返す。窓辺のガラス瓶は曲面になるほどの水で満たされている。空が光に満ちていて、海が照らし返すようにずっと満ち満ちていている。
ちいさなものがポツンポツンと置かれ、それを見つめようとする私たちもゆっくりとそっと動く。雲と太陽の傾きで部屋の色が変わるのがわかる。
私たちがまだ生きていて、作家もまだ生きていて、同じ光を見つめるために作られた場所。
何年も前から好きなもののことをまだ好きで、作家それぞれの人もまだ生きていて、まだ私も生き延びていて、じっと見つめたり耳を澄ませたりし続けている。
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genkidesuka2022 · 2 years ago
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夏場だけじゃない! 実はコワイ冬のかくれ脱水
冬になると肌の乾燥や口の中のネバネバ、喉の違和感などに悩まされることはありませんか?
冬場だから仕方ないと考えてませんか?
このような症状は体が乾燥しているサインかもしれませんよ。
夏場じゃないんだからと思うかも知れませんが、冬場にも脱水症状は起こるんです。
しかも、冬の脱水は自覚しにくいのが特徴です。
気づいてから病院で診察を受けた時��は、既に症状が悪化していることもあります。
普段の過ごし方と食生活を見直して、冬の脱水症状に注意しませんか。目次
夏場だけじゃない! 実はコワイ冬のかくれ脱水
冬に脱水が起こる理由
冬のかくれ脱水のサイン
冬のかくれ脱水のサイン1・肌のかさつき
冬のかくれ脱水のサイン2・口の中のネバネバ
冬のかくれ脱水のサイン3・倦怠感
冬のかくれ脱水のサイン4・ふらつき
冬の脱水症状を予防する方法
冬場も水分補給をしっかり
塩分補給も合わせて
保温・保湿
部屋の湿度は50~60%に
部屋の換気を忘れずに
最後に
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夏場だけじゃない! 実はコワイ冬のかくれ脱水
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冬に脱水が起こる理由
脱水は暑い季節に起こるものと思われがちですが、気候の変動が大きい日本では夏と冬に起こりやすい症状です。
特に秋から冬は気温が下がり、空気が乾燥すると、体から失われる水分量が増えます。
冬の室内は暖房器具の使用で屋外より湿度が低下しているため、体の水分が奪われやすくなります。
この水分は皮膚・粘膜・呼吸を通して失われていますが、自覚しにくいため不快を感じた時には、脱水症状が進行しているケースもあります。
さらに、冬場は風邪やインフルエンザなどが流行し、免疫の下がった体がこれらの感染症による発熱・下痢・嘔吐を併発して、体内の水分が失われやすくなります。
冬のかくれ脱水のサイン
冬のかくれ脱水のサイン1・肌のかさつき
手の甲、指先の皮膚のかさつきやあかぎれは空気が乾燥して起こりやすい症状です。
冬のかくれ脱水のサイン2・口の中のネバネバ
初期の脱水で起こりやすい症状です。
長時間の運転や会議のために水分を控えたり、夜中にトイレで目覚めるのを避けて水分量を減らすと、喉の痛みや口の中がネバネバしたりします。
冬のかくれ脱水のサイン3・倦怠感
脱水の最初の段階で現れます。
体液のバランスが崩れると疲れが取れにくくなり、やる気の損失、仕事や家事の効率が低下してきます。
体調の悪化により下痢や嘔吐を伴うと、カラダの電解質濃度も下がり、だるさを感じやすくなります。
冬のかくれ脱水のサイン4・ふらつき
脱水症状が進行している段階で、めまい・立ちくらみなどを伴います。
脱水状態では、体温が上がりやすく、気温の低い屋外と暖かい屋内を行ったり来たりすることで体温が急激に変化し、ふらつきが起こります。
冬の脱水症状を予防する方法
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冬場も水分補給をしっかり
夏場に比べて冬は汗をかくことか少ないため、水分摂取量が自然に減ってしまいます。
冬は湿度が下がって空気が乾燥すると、失われる水分量も増えるため、意識的に水分をとることが必要なんです。
食事は鍋料理や味噌汁、スープなどカラダをあたためる汁物を合わせて摂り、毎回の食事で水分を補うのもお勧めです。
塩分補給も合わせて
空気が乾燥してカラダの水分が失われる際、ナトリウムも同時に失われています。
ナトリウムには細胞内外の浸透圧を一定に保つ働きがあります。
脱水の不快感を改善するには水分と合わせて適量の塩分補給も行い、体液バランスを整えることが大切。
味噌汁やスープを食事にとり入れると、体を温めるだけでなく、塩分補給に役立ちます。
しかし、塩分調整してる方は注意が必要です。
保温・保湿
肌のかさつき、ひびわれがある時には、体を温めて新陳代謝を活性化させると同時に、保湿クリームを��って乾燥を防ぐようにします。
外出時は手袋やマフラーで肌が外気に触れるのを減らし、カラダの体温を保って肌の乾燥を防ぎましょう。
手首・足首は温度変化を察知しやすい個所。ニット帽子・ネックウォーマー・ストールなど冬の小物アイテムを利用して肌を保温しましょう。
部屋の湿度は50~60%に
乾燥する冬は部屋の湿度調整をこまめに行うのが理想です。
加湿器を利用したり、洗濯物を室内に干したり、または観葉植物を飾ったりして部屋の湿度を50~60%に保つようにすることで格段に過ごしやすくなりますよ。
部屋の換気を忘れずに
屋内は気密性が高く、エアコンなど暖房機を使うことで湿度が下がりやすくなります。
朝起きた時と、日中も2~3回は窓を開けて部屋に新鮮な空気をとり入れて、室内の湿度を調整が理想です。
最後に
冬の脱水症状は自覚しにくい特徴があります。喉が渇いていなくても意識的に水分を摂ることや、部屋の温度と湿度の調整をすることが大切です。
また、冬場に常温のお水でも冷たくて飲みづらい方は、白湯にするといいですよ。
夏だけでなく、冬場の乾燥による「かくれ脱水」に対応しませんか。
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galleryshinsaibashi · 18 days ago
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◆JeanPaulGAULTIER(ジャンポール ゴルチェ)◆クロシェドレスを通販掲載しました。 スペシャルプライス:739,200円(税込) 弊社通販サイト商品ページ⇒http://www.gallery-jpg.com/item/KRJB-YM-0344/ JeanPaulGAULTIER FEMME インポート FUZZI社製 MADE IN ITALY 素材: (表地)レーヨン80%、麻20% (裏地)ナイロン100% カラー:マルチカラー サイズ:M 総丈約110cm、ゆき丈約24cm、バスト約78cm、ウエスト約60cm、ヒップ約82cm (平置きの状態で測っています。) 2008年春夏パリ・プレタポルテ コレクションのコレクションライン、ファーストラインと呼ばれるニットドレスです。 恐らく未使用・新品は世界的でこの1点のみと思われます。 イタリアのFUZZI社による制作。 フィッシュネットと『チェーンマイユ※注釈①』のダブルイメージのクロシェレース。 多数の編み方を組み合わす事により、収縮度の違いで立体的なボディコンシャスを構築しています。 配色や編み柄の構図は、レザーのレーシングスーツとリチャード・リンドナーの絵画のイメージ。 『リチャードリンドナー※注釈③』の派手な配色では無い理由は、『パイレーツ・オブ・カリビアン※注釈②』のゴーストのイメージ。色褪せたダスティカラーに変えています。 注釈①: 中世の鎧の鎖帷子がチェーンマイユ。 ゴルチェはニットの編み柄でチェーンマイユのパーツを表現しています。 注釈②: このコレクションは映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」からインスパイアされたコレクションです。 勿論、マルコム・マクラーレンとヴィヴィアン・ウエストウッドが、パンク→パイレーツルックという構図を、1980年代初期に考案し、その影響を受けた映画が「パイレーツ・オブ・カリビアン」です。 その為、パンクに造詣の深いジョニー・デップが出演しています。 注釈③:≪リチャード・リンドナーについて≫ リンドナーの画集は殆ど見つからない程、マイナーな画家ですが、日本国内で1か所だけリチャードリンドナーの作品を収集している美術館があります。 1980年代初期のゴルチェ特殊なシルエットの源泉を解読している評論家はほぼ居ませんが、弊社の見解ではリチャード・リンドナーの絵画内の服のシルエットから着想していると思われます。 リチャード・リンドナーの配色へのオマージュもゴルチェのライフワークへとなっています。 Richard Lindner リチャード・リンドナー リチャード・リンドナーは1901年にドイツ、ハンブルグ生まれのニュルンベルグ育ちです。 第二次大戦中パリへの亡命後、アメリカへと渡りました。 ��メリカで『ヴォーグ』、『ハーパース・バザー』でイラストレーターとして活躍しました。 しかし、1952年に作品に集中する為に職を辞しました。 そして1954年に53歳にして初めて個展を開きました。 リチャード・リンドナーは当時のニューヨークのアップ・タウンの人々の姿にインスパイアを受けました。 作品は服や帽子が鋭角に尖り、その中のボディは抑圧されたエネルギーなのか豊満で今にも飛び出しそうな表現です。 そして老婆、鍛え抜かれた男性、といった人々のエネルギーが生き生きと描かれています。 そして、服と体のパーツはそれぞれ力強い配色が施されています。 直線と鋭角と円で構成された図面のような構図とくっきりとした様々な色彩の組み合わせは他に類を見ないものです。 当時のニューヨークが震源となったポップ・アートの代表格として認知されていますが、 リチャード・リンドナー本人はその影響を否定しています。 リンドナーからはポップ・アート特有の時代への批評性は見受けられません。 彼の作品に存在するのは対象となった人々への生命力、パワーへの礼賛です。 しかし、リンドナーからはポップ・アートへ多大な影響を与えました。 そして、1950年代にはじまるポップ・アートを通過して1980年代へのモード、ファッション界へのインスパイアの源となりました。 リンドナーのエッジ―さ、力強さ、ビッグシルエットは1980年代からあらゆるジャンルで広く受け入れられました。 彼はまた、他の優れたアーティストと同様に邪悪なもの、醜いものに魅かれる傾向がありました。 作品のモデルはどことなくピカレスク的な表情を浮かべて毛皮のコートや軍服を鎧のように身に着けてこちらを威嚇するかのようです。 ペットや子供、老婆も内面の邪悪性を露わにしています。 男女の登場する作品では性的にも直接的に描かれており、見る側を挑発しています。 見る側に嫌悪感を与え、挑発しながらも、圧倒的な画力で美しさを感じさせる。 この時代からこのような表現をするアーティストは他に見ない。 彼は醜の中に美を、また美の中に醜を見出して、それを体現することに成功した数少ない天才アーティストでした。 作品は具象的でありながら抽象的であり、相反するパーツが見事に調和しています。 抑圧と欲求、美と醜、男性と女性、善と悪などありとあらゆる相反するものを作品の中で対決させながらも調和させています。その調和にこそ彼の美意識が宿り、見る者へ訴えてきます。 ゴルチェもまた、同じ様に相反するテーマ、素材、シルエット、時代、性の調和を試み続けています。 リンドナーが3次元を見て、2次元で表現したものをゴルチェは再度3次元で再現をしています。 パーツごとに配色されたトルソーは彼の代表作となりました。 ※こちらの商品はご使用には問題はありませんが製造されてからかなりの年月が経過した商品です。ご理解頂ける方のみご購入下さい。 ※ご覧頂いている媒体により、色の見え方が多少変わる場合がございます。 ※店頭でも同商品を販売しておりますので、通販サイトの在庫反映が遅れる場合があり商品をご用意出来ない場合がございます。予めご了承頂きますようお願い致します。 ━━━━━━━━━■アクセス□━━━━━━━━━         なんばCITY本館の1階     大阪難波郵便局側から入って1軒目        靴のダイアナ(DIANA)の隣 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ Gallery なんばCITY本館1階店 〒542-0076 大阪府大阪市中央区難波5-1-60 なんばCITY本館1階 【営業時間】11:00~21:00 【休館日】12月無休 31日のみ18時まで営業     1月1日 休館 1月2日 10:00より営業 1月3日より平常営業 【PHONE】06-6644-2526 【e-mail】[email protected]
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yam-baru · 19 days ago
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楳図かずおを探して
今日も帰り道、私は、その人を探している。 ��祥寺の北口、マクドナルド前の商店街。
いつもひとりで歩いていた、いなくなってしまった筈の、その人を。
もう10年前のことだった。
アトレ東館のエスカレーター。 何気なく2階に上がるエスカレーター。 2,3人ぐらい前。
その人はいた。 噂の赤白のボーダー。 ほっそりした体型。
「楳図かずお先生ですか?」 思わず口に出してしまった私に、握手してくれた。 何も言わず��。
映画発表で持ちきりだった。 【漫画家楳図かずお、映画監督デビュー】 本人登場の上映会に、行った。 2014年10月11日、渋谷の映画館。 いつもの赤白のボーダー。 「グワシ!!」と叫びながら、その人が登場。 ホラー映画の筈なのに、会場は笑いに包まれていた。
その翌日。 井の頭公園ステージに、その人は立っていた。 赤白のボーダーで。
78歳とは思えない、キレッキレのまことちゃんダンス!! 前から2列目の客席で、興奮しながら踊ってしまった…
それから何度も、その人を見かけていた。 吉祥寺の北口、マクドナルド前。 その場所でお見かけすることが、多かった。 夏の日も、冬の日も。
いつも、ひとりで歩いていた。 アシスタントも、友達も連れて行くことなく。
イベント時の賑やかさが、嘘のように。 吉祥寺の街の賑やかさと、裏腹に。
しっかり背すじをピン!と立てて、歩いていた。 80歳過ぎの、高齢とは思えないような。
いつも、何かを探しているような顔つきだった。
最後にお見かけしたのは、2023年の秋。 なぜか三鷹駅、改札の中。 それはいつもの赤白のボーダー、ではない。 ニット帽に、ジャンパー。 たぶん秋だったからだろう。 しかも御年87歳。 体調管理もあるだろう、と思いながら、去りゆくその人を見送っていた。
亡くなった。 そのニュースを聞いた日。 終業後、真っ先に駆けつけた。 吉祥寺の北口、マクドナルドの前。 『14歳』の如く未来世界に旅立ったと信じられずに。 いつものように、歩いているのだと…
年の瀬、吉祥寺は相変わらず賑やか。 私も、いつものように買い物。 駅を出て、バスのロータリーを抜ける。 西友まで続く、サンロード。 長いアーケードの中、その人の漫画がいつも飾られていた。
その人のいない街並みを、今日も歩く。
いや。 「いる」のかもしれない。 映画『MOTHER』のラストシーンのように。
あの人が、何を探していたかを、探しながら。
今日も私は、楳図かずおを探している。
(了)
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newyorkdiary7th · 24 days ago
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STILL
DECEMBER 9-10th
地下鉄に乗って図書館を目指す。思えば初めてのことだ。今日はもう本当に霧が濃くて別にわざわざ出かけなくても良いような天候なのだけれど、わたくしはなかなかにテンションが高い朝なので、何はともあれ出かける気分。
地下鉄は結構混んでいて、人間観察が楽しい。そうか、自転車だとこんなに人が密集している環境に身を置く瞬間がほとんどないんだなという事に気がついた。あちらからもこちらからもラテンを語源とした言語が聞こえてきて、その向こうに中国語が聞こえる。と思えばすぐここではリール?携帯電話の画面からの音が大きい。一車両に一人はそういう人を置いておく暗黙のルールでもあるのだろうか?今日も椅子で横になっている男がいる。半袖半ズボンの色白の青年の白黒ストライプのハイソックスが可愛い。彼のスマホの画面が1歳児でも目を見張るほどあっぱれなまでにバキバキに割れている。目の前のグレーヘアーが素敵なおばさまが空を見つめて微笑んでいる。こちらの頬まで緩みそうになって、目を逸らしたけれど、思考が“何か楽しいこと考えているんだろうな~”と働きはじめちゃったのでもう一度様子を見たら、微笑みはもっと大きくなって、クスッとしてから、あ、いけないいけない、と律していらっしゃった。仲の良さそうなイタリア語を話している女の子たちの爪の色、メガネのフレーム。迷彩柄のコートが似合うブロンドのお姉さん。今乗り込んできた黒人さんのニット帽に縫われている「supreme new york」のフォントはアメリカドラマ『ユーフォリア』と同じフォントだ。あ、42nd st 着いた。
なんかもう知覚のフィルターが解像度を上げすぎている!!!全部目に止まって、思考に辿り着く。
いけないいけない、余計なこと書いている場合じゃないのです。
12月9日、NY生活で限りなく数少ない夕食の予定。平日は仕事がなぁ~と思ったけれど、食事の相手は私のボスとは15年来の仲だそうなので、ご愛嬌。久しぶりに昼間に仕事した。
昼間は雨が降っていて、止んでくれないとアクセスが悪いな~と思っていたけれど無事に止んだので自転車でいくことができた。ハーレムのカフェに行くことはあったけど、ハーレムにあるレストランは初めて!レストランがある通りを通ったのも初めてで、やっぱり、ハーレムは怖い、という定説が今ひとつピンとこない。NYに来てからずっと同じことを思っていて、ここが怖い場所、という内情はまだまだ私には理解が及ばない見えづらいものがあるのかもしれない、と。ホームレスの方も、ハーレムよりもむしろレキシントン通りの方がたくさんいる。
いかんいかん、また余計な話に文字数を費やしてしまった。
スパニッシュタパスのお店で待ち合わせ。奥様初めまして!
楽しかったなぁ。お二人はもうそれはそれは美食家たちなので、ともかくレストランのおすすめが尽きない。経てきたたくさんの旅の話し、テント泊が嫌なので土の上で寝袋で寝る話し、星空のこと。食前酒でVermouthを嗜む楽しさ~!数えたら3時間半が経っていた。
ぜひまた帰る前に、食事かハイキングに行きましょうという明るい別れの言葉を交わしてみんなでレストランを出た。
今日は異様にあたたくて、夜になっても冷え込みきらず心地良い。 「今日は暖かくて気持ちの良い夜だねぇ」と私。 「ほんとだよ。でも明日は冷えるねきっと」とジムさん。 奥さんがちょこんと毛糸の帽子をかぶって素敵。 「自転車はどこに停めたの?」ジムさん。 「自転車できたの!?」奥さん。 「そうなんだよ、自転車買って乗り回しているんだよ」ジムさん。 「あの辺に停め…」私。 あれ?ない。自転車がない。なんかこう、1秒くらいで、直感がスコーン!と理解した、盗られた、と。でも思考が追いついていなくて、「あれ?ここに停めたはずなんだけど、盗られたっぽい」と言う。みんな結構ワインが染みている脳みそで、「本当に?」「オーノー」「あぁこれ私の鍵だ」これでもかと言うほど見事にワイヤーの鍵がすこやかに切断されて息の根絶えました、という様子で落ちていた。 「まぁでもたったの80バックスだったから」と私。 「still…」と悲しそうなスーザン。 「覚悟はしてたんだよね、いつも店から出てくる時は、まだあるかなってビクビクしてた」 ジムさんが私の無惨な鍵の残骸を拾っていた。「本当にこれがそう?」って。 いやもういい加減私のです、拭いようのない現実ここに爆誕。あたりはとても静かな暗闇だったので、爆誕というふざけた言葉はあまり似つかわしくはないかも。
不思議なくらい、残念な気持ちが少なくて、まぁまぁまぁ、という感じ。あまりにも幸福なムードだったから、自転車が盗まれたという事実を持ってしても、STILL!全然気にならないくらい幸福度が満腹だったのかもしれない。
むしろ二人がオーノー、ってずっと言っててなんかごめんな気分。
「でもちょうど先日計算してたんです、もうすでに、地下鉄を使い続けていたら80ドル超えてたなって」というとスーザンが私の言いかけていた、元は取った、を汲み取って「元は取れたのね~、still…」と悲しそう。
「どこで買ったの?」「Craigslist」アハハハハ
「でもなんだか、本当に今夜が幸福で、だからあんまり残念じゃない」私がもう一度言ったらジムさん、「もう君は本当のニューヨーカーだね!」って。それならそれで嬉しいー!
とりあえずタクシーで帰って、タクシーデビュー!こんな形でイエローキャブデビュー!
翌朝目が覚めて、割と酔っ払ってたんだなとシラフになった実感があった。
とはいえ、自転車を盗まれてしまった、という事実については相変わらずあんまり悲しさや悔しさとかが湧いてこない。なかなか仏なマインドなり。
で、かすみさんから届いたおすすめのクリスマスソングアルバムをかけて、チーズトーストを焼いてコーヒーを淹れ、なんとなくカレーを作りはじめながら、一体どうしてこんなにも悲しさや悔しさが湧いてこないのかについて精神分析を愉しんだ。
これはひょっとして自己防衛反応?ショックを直視していない?んんー全然そんなんじゃなさそうなのよねぇ。
そもそも安かったから。それは間違いない。
あとは昨晩も言ったけど、やっぱりあまりにも楽しい時間を過ごしたところなので、ちょっとの残念なことはあんまり気にならないタイミング。
あとあと、もうあっという間に来週から西海岸に行くので、自転車を倉庫に持っていくつもりだったけど、その面倒が省けたというのもある。1月の残りの20日間については、また考えましょう🚲
ヒマラヤ日記について和己ちゃんから愛溢るる感想文が朝起きたら届いていて、正直そちらが嬉しすぎて自転車盗難被害にかまっていられないというのもある。
そして、ここ数週間自分の中で燻っていた大きな問いが、ジムさんご夫妻という素敵な二人を前にして解決したというか吹っ飛んだので、心のモヤモヤが晴れてとにかく気分が良いから、というのも関係しているなぁ。
ただ一つだけ、とても悲しいことがあって。
それはお世話になったあの自転車にお別れが言えなかったこと。これは昨夜の帰りのタクシーでも感じたし、玉ねぎを炒めながら(!一つ絶対書いておきたかったこと思い出した)もこれだけは悲しいなぁと、じわじわじわじわ悲しみがさざなみを立てている。
別れはいつも突然、みたいな格言あるっけねー。
映画や本が好きで、いろんな感情を見聞きしたつもりでいた。 でも何回繰り返しそう思っても、やっぱり実体験には到底及ばないという思いをまた何百回か目に感じている。お別れの言えなかった別れ、というどこにも放つことの出来ない悲しみについて。
自転車だったからまだこうしてへっちゃらに今日を楽しんでいるけれど、交通事故死はやっぱり計り知れないなぁ、と思考が流れながらマッシュルームを追加した。
さて、玉ねぎなのですが。 NYで買う玉ねぎを切った時の目の痛さはものすごく強烈なのです。NY到着翌日から心底感じているのが、こちらの玉ねぎは日本の玉ねぎよりも涙がすごい出る!今朝、そういえばいつも感じているこのことについてどこにも書いていないなと思ったのでした、精神分析の合間を縫って。
そういう事になりまして、地下鉄に乗って、人間観察が楽しくて、グランドセントラルステーションで感嘆のため息をつきながら人々を見下ろし、何度来ても良い場所だなぁとひとりごちて、���ろそろ滑走ばかりしていたタイミングは終わって、地に足つけて過ごすのが良い時期かもね、と信号待ちをして、いつも停める図書館の裏門の前の通りの自転車停めに自分の(だった)自転車が停まっていないという事実を目視しながらふと、なんとなく図書館に直行するのではなくてブライアントパークのクリスマスマーケットをもう何度目かわからないけどまた通ろうかなと寄り道をして、初めて店に入った。これまでは自転車をひいていたから通過するだけでお店には入らなかった、買い物の気分にもならなかったし。そしたらすごく好きなお店に出会っちゃって、音楽と本と食材以外に初めてNYで買い物をした。いつ会えるのか未定中の未定だけどあかりさんにお土産も買った。New York Diaryをこうも楽しませてくれているのは本当にあかりさんのおかげなので。
さてと。
別れは突然にやってくる、という感触がとても強い今のうちに、やるべきことやっておかないと!という気分に漲っている、そんな感じの12月10日(火)昼過ぎでございます。
==========
と、ここまで書いて、投稿しようとしたら図書館のWi-Fiの調子が悪かったので帰宅したらで良いや、と帰路に着く。
正面玄関をいつものように通り過ぎようとして、はたと気がつく。もう自転車を停めてある裏の出入り口に行く必要は無いんだ、と。そうして初めて正面玄関から出た。人が多くて退出のセキュリティに並んだ。裏口では並んだことがなかった。
いつか、とのんびりリストにしている物事を、いつまでもそのままにしないようにしようというモードに入ったので、とりあえず有名と言われているロックフェラーのクリスマスツリーを見て帰ろうと思った。ロックフェラーはいつも自転車で通っている道から一本ずれているので(マンハッタンはほぼ全ての道が一方通行。自転車も車道に合わせて上りか下りで通りが決まる)、行ったことがなかった。
5th Aveは狂ったように混んでいた。そしてたどり着いたクリスマスツリーのセンスの心惹かれ無さにおったまげた。えええー!となった。配色の投入具合間違えていないだろうか???まぁセンスなんてのは人それぞれの価値観だから、きっと私がズレているのでしょう。びっくりしたわぁ、通り抜けるのも一苦労なほどの混雑の向こうにあったカラフルすぎるツリー。
あっけないほど一瞬で寄り道が終わったので、もう少し散歩をする事にした。通りはずっとアップルシナモンの香りがした。歩くのはとてつもなく楽しいという事に気がついた。そのまま5th Aveを上っていると大きな教会があってふらりと入る(St. Thomas Church)。重厚な扉の向こうに、感動的な静けさがあった。ホッとした。通りがどれほどの騒音なのか改めて気がついた。
自転車は車よりも運転に神経を使う。段差が怖いし、信号は守らないし。基本的に運転で視野が集中している。だから、大きい店の看板には気がつくけれど、アパートの入り口の中のロビーの様子までは見えない。ショーウィンドウの様子も、教会の張り紙も、通り過ぎていくだけでしっかり見てはいない。ここにBarbourがあるんだ〜と思って通過するけど、徒歩だとシーズンものの様子まで感じ取れる。ひと月の間、自転車で滑走し続けた挙句の果てに、今度はディテールを目にする楽しさを知った。いつもNYCの景色だなぁ~と走りながら思っていた地下から上がってくる湯煙を、心ゆくまで撮影する。気に入ったシーンを全部撮る。自転車だと、わざわざ止まるほど気に入った時しか撮影はしない。歩くことを底が抜けるほど楽しんでいたら、真っ暗になって、50ストリート全部歩いた。近所にドーナツ屋さんがあることを、もう20回は通ったであろう通りで初めて知った。自転車ではドーナツ屋さんの反対側しか走ったことがなかったのと、店の看板が目立たないので見逃していた。喜び勇んでドーナツを買って帰った。
ソルトレイクシティから帰ってきていたサティアが鴨鍋を作っていた。信じられないわ、色々。鴨鍋って。しかもアメリカで。なにこのいと素晴らしき出汁の香り。春菊なんて買えるんだ!ここはNYだった!自転車を盗まれたという報告をする隙がなくて、鴨鍋の経緯を聞いた。
崇とは、今日なに食べよっか、という話をしてから買い出しに行く。サティアとは完璧なシェアメイトの距離感で、食事はそれぞれ。作っている時にそこにいたら、ちょっと食べてみる?っていう流れが生じる。(私は基本肉を家で食べないのだけれど、サティアはむしろ肉がメイン。週3ステーキライフ)かかかか鴨、、、。好きすぎるけどここで鴨が大好きと言うと くれ!って言ってるみたいだから言わなかった。そしたら出来たからちょっと味見してみてってくれた。途方もなく美味しくておったまげた。無類の鴨好きだと告白したら なんでそれ先に言わないの!って鴨追加でくれた笑
ちょっと鴨鍋が美味しすぎて作り置きカレーを食べるの時間置いたしドーナツ食べるタイミングは先延ばしになった。
ところでチャリ盗まれたって言ったら、「俺だったら相当凹むなー」と言っているのを聞いて、そうか、凹む、という感情とも無縁だなぁと思った。歩きながら、ところで怒りも全然無いんだよなと実感していた。昔自分のロードバイクが盗まれた時は、盗んだ奴に対する怒りがあった。でも今回は全然湧かない。なんかNYってそういうところっていう受け入れ態勢がある、自分の中に。むしろ好奇心が湧いていて、あれ盗んだ人どうしたいんだろう?って気になっている。今もこの街のどこかにあの自転車があるんだなぁ~という感覚が面白い。できれば誰か楽しく乗ってくれる人の元へ辿り着いたら良いなぁ、そんな感じで、12月10日の夜には、もうすっかり別れを受け入れた次第であります。薄情だなぁと思いながら、今はもう街を歩くことの楽しさにかまけている。
とか言って、写真見直してたら切なくなってきた。
バイバイ、サイズが全然合っていなかったアンティークのラレーさん。本当にたくさんのところに連れて行ってもらいました。
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elkcup · 28 days ago
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2024/11/30~2024/12/06の日記
2024/11/30
誕生日だ。へえ、もうこんな年齢になったんだな。動物病院に行くつもりだったのに先生が体調不良で休診、歯医者は混雑のあまり予約だけして帰ってきた。出鼻挫かれる。誕生日なので歯ブラシを新調して、買ったまま使わずにいたちょっと良い歯ブラシも開封した。ブラシ部分がふわふわのやつ。嬉しくて六回くらい歯磨きしたら鏡に映る歯が白くぴかぴか光っていた。
レストランへ行くタイミングで生理痛が酷くて、ジーンズなんて着ていられないと下だけスウェットを履いた。黒いタートルネックセーターにオリーブグリーンのスウェットパンツ。裾を黒のサイドゴアブーツに入れる。鏡を見て、そうそう私はこういう服装が好きなんだよね、と思い出した。一番自分にしっくりくる。落ち着いていて、ほんのちょっとだけミリタリー。
2024/12/1
咳が止まらないし熱が出そうでほとんどベッドの上に座って過ごした。友人のゲーム配信動画を流しながら友人のセーターを編む。右袖を編み終わったので引き抜きとじする。とじはぎ作業がいつまで経っても苦手。
父からの名刺入れが届いた。明日会社で名刺を入れて、これは毎日持って帰ることにしよう。古い名刺入れは処分しようと思っていたけれど「現場に行くときに鉄粉とかで汚れるから使い分けたらいいよ」と言われ思い留まる。
祖母が買ってくれた鞄を修理に出そうかなと母に言ったら「本当にその鞄を使いたいの?」と訊かれた。そういうわけではない。私の生活スタイルには合っていない。ただ、祖母から貰ったもので唯一私でも使えそうなのがそれだったのだ。ネックレスは苦しくなってしまうので着けられない。他のアクセサリーも、石が大きくてごつごつしているので着けっぱなしにはできない。でも祖母の遺品で身に着けられるものが欲しい。という話を正直にしたら、じゃあアクセサリーのリメイクに行こうかという話になった。鞄の修理は一旦取りやめ。
友人とやっていた簡易版ミニマリズムゲームが終わった。今月は本家ルールでやるつもり。時間をかけた大掃除と思えばいい。すっきりして年越ししたい。
2024/12/2
化粧水を忘れてきたと車の中で気付いた。途中のコンビニで買おうか、どうしようかと考えているうちに会社に着いてしまった。帰りに薬局に寄って会社に置いておくボトルを買う。
しばらく料理をしなくなっていた。最低限の���のは作るけど、自分で色々考えてやってみるということが億劫で、てきとうに見つけたレシピの通りに作っていた。転職したことで帰りが遅くなったのもあるし、作ったものに対して母親がコメントしてくるのが嫌だったから。他人のレシピであれば何を言われようと気にならない。でも山口祐加さんのコラムをひとつ読んでいたら料理がしたくなってきた。この季節の野菜ってなんだろう。次の週末は久しぶりに道の駅に行こうかな。そういえば料理を楽しんでいた頃、OIGENの焼き焼きグリルが欲しかったんだったな、などと思い出した。とりあえず今日はなすを買って帰って冷凍保存用のなすの素揚げを作る。友人が毎週作っていて憧れていたんだよな。
2024/12/3
昨晩なすを揚げた。5本揚げて2本分を揚げ浸しに、3本分を冷凍したけれどあれじゃ全然足りなかった。化粧水を買うのは忘れた。事務所は暖かいけれどなんだか体が冷える気がしてお湯を飲んでいる。
驚くことに友人のセーターの袖を編み間違えていた。そのまま誤魔化すこともできる位置だったけれど、やっぱりちゃんとしたものを贈りたいプライドがあるので200段くらい解いた。今年中に届けたいけど間に合うだろうか。
トゲピーを進化させた。大きく育てよ。
2024/12/4 年末へ向けて部屋の掃除を開始している。と同時に、編みたいものが増えていく。毛糸も値上がりするっていうしさ。SASAWASHIでバッグを編みたい。グレー×グリーンか、ピンク×ブルーか。ブルー×ブラックも可愛いだろうな。友人のセーターに思いのほか時間がかかっているので、今冬はもうあとニット帽くらいしか編まないかもしれない。そしたらその後でバッグに取り掛かることができる。あと来年編みたいのはスパイシーブランケットと、編みかけの黒いセーターくらい。
日記を付けているとTwitterに書くことがあまりない。本来日記は夜に書くものだと思うけど、これは仕事中に少しずつ書いている。だから前日の出来事を書いていることもある。
誕生日プレゼントにおまけとして付いていた歯磨き粉(オピ・ダンテール・マント・コリアンドル・コンコンブルという名前らしい)の味が、かなり独特。虫を嚙んじゃったみたい。パクチーが嫌いな人の気持ちになった。私が子供なら泣いて椅子の下に閉じこもるところだけど、大人なので最後まで使います。それにしてもまずいぜ。
2024/12/5
SASAWASHIのグリーンとグレーを注文した。春頃には編めるといいな。
今現在母との関係が比較的良好なのは努力の結果なんだけど、それを説明するのは難しい。お互いがそれぞれのタイミングで「もう過去のことを責めるのは終わりにする。私は変わり、あなたも変わった」と思うことに決めたのだ。私は意思のパワーを信じている。母もそう。先日母が会話の途中にぽろりと言った「ほら、私達も以前は親子の関係だったじゃない?」という言葉からもそれは感じ取れる。次の関係に進みましょう、と決めた。とはいってもすごく仲良しというわけでもなく、人生を並走している人、という感じだ。
関係を構築し、拗れ、修復した価値はあったと思う。少なくとも私にとっては、30年を費やす価値があった。どんなに長く一緒にいようと完全に理解し合える日は来なくてどこかで誤解し続けるし、同時に、思ってもみなかった未来の先で許せる日が来ることもある(来ないこともあると思う)。他人は変わるし自分も変わる。「過去の私は過去のあなたを許せない」から「でも今の私は今のあなたを許している」へと、意思の力でぴょんと飛び越えられる。これは希望だと思う。とはいえ、これはお互いが働きかけてやっとこうなったというだけなので、壊れてしまう前に(一時的にでも)物理的な距離を置くべきという考えは変わらないし、私自身、一度だけでなく二度三度、離れてよかったと思っている。
酒蒸しを作ろうとしたら料理酒がなく、代わりにこれ使ってと紹興酒を渡された。厚揚げの紹興酒蒸し。いっそ海老とか蒸したかったね。
2024/12/06
今日も事務所は乾燥している。
家に米粉パスタがあるのでレモン風味のきのこのクリーム��スタを作りたい気分だけど、母はクリーム系の食べ物が得意ではないので悩む。
事務所にバスクチーズケーキの訪問販売が来た。会議中の社員まで出てきて全員買ってた。グルテンフリーだったので私も買った。チーズケーキがあるなら、やっぱり夕飯のパスタはオイル系にする。
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hdhd-ni · 1 month ago
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ついき
「おーいギスケ!それは下手(しもて)に運んでくれ」
「はい源さん」
 商店街から少し離れた小さなビルの窓には『劇団みかん』の文字が一枚ずつ貼られている。今時の、目立つフォントを用いたカラフルに洒落込んだ看板とはほど遠く、黄色やオレンジの画用紙を用いた手作り感あふれるその『看板』が主張する一室がわたしの居場所だ。
 今は3ヶ月後に迫った発表に向けて役者さんたちとの最終調整中で、舞台での立ち位置の把握だとか、それに合わせた照明の明るさやタイミング、それから舞台美術の配置…などなど、この劇団の裏方を担当するわたしは確認する事が沢山ある。
と言っても恥ずかしながら裏方のいろはを学んだ事はなく、さっき言われた「しもて」の場所もここに来てから学んだ事だ。たまたま、この劇団の座長がわたしの両親の知り合いであり、たまたま、高校を卒業後も進路に迷って暇を持て余していたわたしが、たまたま、人員不足のこの劇団に声を掛けてもらった。ただそれだけであって、ただそれだけなのに、気付いたらわたしはこの劇団の裏方としてもう3年ほど働き続けていた。そんな理由から始まったとはいえ、わたしはこの仕事がいつの間にか『当たり前』になっていて、好きか嫌いかと言われたらまあ…うん、そんな感じだけど、でもこの仕事は確かにやり甲斐を感じている。
…なんて言ったら本業の人に叱られそうだけど。
「いつも重いもんを運ばせて悪いなぁ」
「気にしないでください。仕事ですから」
「お!言うようになったなぁギスケ!えぇ?仕事もサマになってきたんじゃないか?」
 しゃがれた声を跳ねるように弾ませて話すこの人こそ、この劇団の座長である源さんだ。ざっくり纏められた白髪混じりの髪と少し色黒な肌が特徴的で、どこまでも通りそうな声を放つ大きな口には真っ白な歯が際立って見えている。笑うとシワが刻まれる源さんの顔はいつ見ても元気が溢れていて、生命力を感じるとはこの事を言うんだろうと毎度感心する。
 あ、そうそう。この劇団では劇団員との距離を作らない事をモットーとしているらしく、皆平等にあだ名をつけられる。この場で呼ばれる「ギスケ」とはわたしの事だ。
他にも、ふわふわとしたミルクティーのような色の髪が彼女自身をよく表している主演女優の舞さんは「まいやん」、そんなまいやんとは対照的に艶の良い真っ黒な髪を大胆に束ねて縛り上げている助演女優の聡美さんは「さとみん」、いつも劇団のムードメーカーな洋(ひろし)さんは「ようちゃん」…などなど、全て源さんと劇団員が決めたあだ名で呼び合っていて、源さんはみなもとと書いて「げんさん」と呼ばれている。
 それにしても何故わたしは「ギスケ」なのか。そのルールなら幾らでも可愛いあだ名があったろうに…と少し不満に思っている事はここだけの秘密。
「そんな働き者のギスケに追加で頼みたい事があるんだがな、」
「じゃあわたしは定時なので上がります!お疲れ様でした!」
「なに?!お前さん帰る気か?!みんな残ってリハーサルを続けるのに?!」
 信じられん!とわざとらしく息巻く源さんを横目にお先に失礼します、と急いでこの場から立ち去った。勿論毎回定時で上がるわけでは無いけれど、今日は事前に残業が出来ない事を伝えていたので何も気に病むことはない。暇な私にだって予定はある。
だって今日は!待ちに待ったササキベーカリーの新作、オレンジピールパンの発売日なんだから!!
「ごめんなさいねえ…ついさっき完売しちゃって…」
 申し訳なさそうに答えるパンのように優しそうなこの方は、このササキベーカリーのブーランジェ。その印である白い帽子がよく似合う、まるで某あんぱんを作る有名なおじさん…を女性にしたかのような可愛らしい人。わたしはこのお店の常連であり、今、新作のオレンジピールパンが手に入らなかった事実に絶望している。
「ほ、本当に…一つもありませんか…?」
「そうなのよ〜ほんとについさっき、ついさっきだったんだけどね!若い男性が買われていって、あ、男の人にもオレンジって人気なんだわ!って思ってたところでねえ〜!」
 常連客のわたしだから知っている。この先、ブーランジェの話は止まらない。見覚えのない人だから新しいお客さんかしら、だの、背がスッと高くてなかなかハンサムだったのよ、だの、最早コンプライアンスが怪しいマシンガントークが炸裂するのだ。お目当ての商品が買えなかったわたしはその話も早々にお店を後にする事にした。また来ます、と常連アピールは欠かさずに。
 しかし、常連客であるわたしを差し置いて新作パンを買っていくとはなんと許し難い!…いや分かっている、全ては平等であってその人は1ミリも悪くない。悪いのはただ運が無かった自分だ。あーあ、もう少し早く着いていたらなあ、と、どうにもならない仮定を巡らせながらお気に入りの場所ーー…近所の堤防の草むらに寝転んだ。
 この堤防下に流れる川は綺麗に整備��れていて、早朝にはジョギングをする人、夕方には子供たちの駆けていく声、夜は犬の散歩をする人も多く、人々の憩いの場とされている。そこそこ名の知れたこの場所では稀にドラマの撮影なんかもしているらしい。今の時期は川の優しい音色と初夏を匂わせる風が心地良くて、わたしの好きな場所だ。いつも仕事を終えるとこの場所に来てのんびりしてから帰路に着く(雨の日だけはまっすぐ帰るけど)。幸いな事に今日は晴れているので、整備されたばかりのチクチクする草を背に感じながら帰る間際に遮った源さんの言葉を思い出す。
 源さんの言う『頼みたい事』は分かっている。きっと『役者のオーディションを受けないか』って話だ。
 話は戻って、わたしが裏方として所属する『劇団みかん』はいつだって絶賛劇団員募集中で、つまるところ役者が足りていない。そしてオーディションを受けたい人は決まって名の知れた劇団を求めているので、画用紙で看板を作るような小さな劇団はお呼びではないのだ。だから源さんはいつも懲りずにわたしに同じ話を持ち掛ける。
だけどね源さん、わたしは役者を志した事は一度もないし、そもそも劇団みかん以外の演劇には興味が無い。テレビ番組もニュースくらいしか見ないのでドラマや映画も勿論観ない。そんなわたしが役者なんて冗談が過ぎる。最初こそ丁重にお断りしたものの、あまりにもしつこいので最近はその話題から逃げるようになっている。それでも源さんは懲りてくれない様子だけど…明日はどうやってその話題からすり抜けようか…
 そんな事を考えていると、ぐるる…と腹の虫がないた。
そうだ、今日はササキベーカリーの新作を食べる為に朝も昼もご飯の量をいつもよりうんと減らしていた。全てはオレンジピールパンの為に…それにありつけなかったお腹は悲しみの音で空腹を主張する。お目当てのものが買えなかったショックで忘れていたこの空腹も、一度気付いてしまうとどうしようもなく体の力が抜けていく。
「ああ…お腹すいたあ…」
「どうぞ」
ありがとう、と渡された紙袋を受け取る。ああ、どこからか香るパンのいい匂い……空腹で回らなくなった頭が優しい香りに包まれた事で一瞬鮮明になる。
……え?なにこれ?え、だれ??
「こんにちは、また会ったわね」
 起き上がって渡された方を見ると見覚えのある人物がいた。
この時期だってのに黒いニット帽を深く被り、茶色と灰色を混ぜたような色の髪が少しだけゆるく癖をつけて左眉の上に飛び出ている。その上どこで買ったのか綺麗な形の丸メガネとマスクでほとんど分からない顔に、どこでも売ってそうな至ってシンプルな黒と白の長袖ジャージをキッチリと着た、どこからどう見ても怪しい男性。
わたしはこの不審者を知っている。その瞬間、一気に湧き上がる恐怖心に思わず大声を上げた。
「ぎゃあああああああ!!!!で、出たああ!!」
受け取った紙袋を持ったまま叫ぶわたしに相手は目を丸くしながらも、次の瞬間右手でわたしの口を塞いだ。反対の左手は人差し指をマスクの上に当てて、しっ!騒がないで!なんて言っていた。が、こちらとしてはそれどころではない。そもそも大声をあげた理由は全部この人物のせいである。何が騒がないで、だ!と腹が立ったわたしは、口を塞いできた奴の右手に思いっきり噛みついた。
「いたっ!!」
「き、気安く触らないでよこのナンパ師!昨日に懲りずしつこいんだよ!!」
間違いない。この不審者は昨日、わたしに声を掛けてきたあのナンパ師だ。いきなりわたしの腕を掴んだと思いきや「前に会った事ない?」なんてナンパの決まり文句をふっかけてきたあの忌々しい男!
あの時は何せ生まれて初めてのナンパに遭遇したので、思わず「知らない!」とだけ告げて全力で掴まれた手を振り払い、全力で逃げた。まさかそれがこの再会と結びつけてしまうなんて、こんな事ならあの時にもっと強く断っておくべきだった。いや、なら今言えばいい。こんな失礼極まりないナンパ師なんぞ他の被害が出る前にわたしがキッチリとカタをつけてやる!!そう意気込んだわたしに、今まさに手を噛まれた痛みに耐えている目の前のナンパ師は飛び出すほどに目を大きく見開いてとんでもないことを言ってきた。
「な、ナンパって…私が?!そんなわけないじゃない!!まったく…失礼しちゃうわね」
し、失礼しちゃうわね?って、こっちの台詞でしょ?!意味がわからない。そしてシンプルに腹が立つ。あなたが昨日わたしにあんな事をしなければこんなに大声を出すことも噛み付くこともなく、多分存在すら気にも留めなかったはずで、それをそうしなかったのは全部この人物なのに、失礼しちゃうわね、なんてどの口がそれを口にするのか。
それとも、もしやこのわたしがそんな言葉に怯むと思っているのだろうか。わたしが何も言い返せないような大人しい人間に見えるってこと?そういえばナンパって断れないような大人しい子を狙う場合もあるって聞いた事がある。そうか、なるほど。それなら仕方ない。奥の手を使ってやろう。
「わかりました。そっちがその気なら警察呼びますから!今更逃げたってあんたが2度とナンパできないようにこの場所に不審者が現れるってビラをばら撒いてやるんだからね!!」
「え?!ちょ、ちょっと待って!誤解よ、お願いだから話を聞いてちょうだい!」
「はあ?人に付き纏っておいて何が誤解だよ!そもそも、それがお願いする人の態度かって言ってんの!!」
この不審者を突き放すために、ほんの1ミリでも大人しいとは思われないよう思い付く限りの強い単語を更に力強くぶつけていく。最早何を言っているのか自分ですら理解していないけどそんな事はどうでもいい。とにかくこの不審者に負けられない、その気持ちだけで歯向かっていると、相手は少し考えたように地面を眺めて、そうよね…なんて呟きながら小さくため息をついた。いや、ため息をつきたいのはこちらなんですが?と思うや否や、その人はその場で正座をして両手を地面につけて頭を下げた。
そこではっとした。これは土下座だ。
「怖がらせて申し訳な…」
「ま、待って待って!ストップ!!」
 土下座というのはそう簡単にするものではなく、心からの気持ちを表す時にするもので、変な話、強要なんてした日には罪に問われるくらいには意味が重いもの…という程度の認識をしている。いくらなんでも土下座をしてほしいとは1ミリも思っていないので思わず肩を掴んで止めてしまった。しかしそれは間違いだった。相手はガバッと顔を上げたかと思うと「話を聞いてくれる?」と尋ねてきた。
その顔が少しでも笑いを含んでいれば前言撤回をしたはずなのに、向けられたその綺麗な切れ長の目に輝く瞳があまりにも不安でいっぱいだったので、わたしはもう何も言い返せなくなってしまった。と、同時に何故か凄まじい罪悪感に襲われた。
自分がナンパの被害者だと思っていたのに、これじゃあどっちが被害者かわからないじゃん…。
 その、『不安でいっぱい』の瞳はわたしには効果覿面だったようで、わたしときたら自分の言いすぎたことを反省した上に、気付いたら相手の話を聞く体制をとっていた。しまった、チョロい奴だと思われただろうか。と一瞬考えがよぎったが、相手も安心したかのように瞳の緊張を緩めて体制を整えた。そして正座をしたまま、まっすぐ伸びた姿勢の良い背を折り曲げ、ごめんなさいと謝ってから話を始めた。
 まず、自分はナンパ師ではないという事(これには念を押していた)。そしてわたしに声を掛けた理由は至ってシンプルで、昔の知り合いと間違えてしまっただけ、との事だった。ふぅん、なるほど、そうなんだ…と、思いかけたものの、いやいや、そんなに簡単に他人を信じて良いのか、と再び考えを巡らせる。だとしたら何故2度もわたしに声を掛けたのか。間違いだったなら再び声をかける必要なんて無いのではないか。ナンパ目的でないのなら当たり前の考えが頭をよぎる。やはりこれはナンパの類で、それはまだ続いているのではないか。そう問い詰めてやろうとした刹那、彼はふたたび姿勢を正して話を続けた。
「だからね、昨日の事を謝りたくて、もしかしたらまた此処に来るんじゃないかと思ってあなたを待っていたの。で、渡したそれはお詫びの品」
 そう言って指を刺した紙袋を見て、渡されたままだった事を思い出した。お詫びの品って…なんて律儀な人なんだろうか。いや、ちょっと待って。ただ人間違えをしただけでそこまでするものだろうか?それって逆に怪しくない?と、わたしの中で気持ちがせめぎ合う。こういう時、なんとかは疑いやすい…と言うけれど、でももし、この袋の中にヤバいもの…ほら、盗聴器とか監視カメラとか…もしくは白いお粉が万が一入っていたら…?と最悪の事を考えながら再び紙袋に目をやる。薄くクリームがかった色の紙袋の中心には見覚えのある名前が印刷されていて、中には可愛らしい絵柄の、でもどこか見覚えのあるクッキーの箱が入っていた。
『おやつに最適。ササキベーカリーのやさしい味⭐︎クッキーアソート』
「ササキ…ベーカリー…って…」
「あら、知ってるの?さっき見つけて寄ってみたのよ。色んなパンがいっぱいで思わず自分用にも買っちゃったのよね。この新作って書いてあった…」
「お、オレンジピールパン?!」
その人はわたしに渡した紙袋とは別に、同じフォントが刻まれた紙袋をゆらりとかざして見せた。まさか、まさか。こんなところで出会うなんて!わたしが食べたくて仕方なかった、ササキベーカリー新作のオレンジピールパンは今、目の前にいる人物の持つ紙袋の中にある。最初に香ったパンの香りはまさしくこれだった。オレンジと焼けた小麦粉、そしてバターの香りが忘れていた空腹を再び刺激する。ほぼ無意識のうちにぐるる…と再び腹の虫が鳴いた。
「…こっちの方がいい?」
「え?!」
「このパンが好きならこれも受け取ってくれる?」
駄目、駄目だよそんな、幾らわたしがこのパンを欲しているったって、そんな、ず、図々しいにも程があるし、第一どこの誰か知らない人から食べ物を恵んでもらうなんて…といった気持ちとは裏腹に口から出た言葉といえば「いいの…?」と、情けない回答で、それにも関わらず目の前の人は丸いメガネ越しに目を山形に細めてどうぞ、なんて言っていた。
「お腹空いてるんでしょ。良かったら食べて」
「…へ、変なもの入ってないよね…?」
「……要らないならいいのよ?」「いただきます!」
 今までの申し訳なさを言葉で表現したような話し方から一変して少し意地悪に言うもんだから、目の前に差し出されたお目当てのパンに咄嗟に食らいついてしまった。瞬間、ふわりと香る爽やかで少し苦味を感じるオレンジピールの香りと表面にコーティングされたザラメが溶けた甘いパンの食感に思わず魅了される。そうそう、これ!まさに想像していたとおりで今わたしが欲していた、ササキベーカリー新作のオレンジピールパン!
待ち望んでいたその香りと味に、先程までせめぎ合っていたいろんな感情がふっと解れる感じがした。
「…美味しそうに食べるのね」
だって美味しいし、と言いたかったけど口いっぱいに頬張ったせいで話せそうになく、声のした方をちらりと見る。そこには随分と優しい顔でこちらを眺めるその人がいて、その瞳と目が合った。なんだか小っ恥ずかしくなって紙袋に目線をそらすと、紙袋の中にはもう一つ、オレンジピールパンが入っていた。
 そもそも、このパンはこの人が自分用に買ったものなのにわたし一人が頂くのはいかがなものか。今食らいついたパンを味わいながら、この妙な小っ恥ずかしい空気を逃れるように紙袋からもう一つのパンを取り出して差し出した。
「あ、あの!これ…良かったら…一緒に」
「ありがと。でも私はパンは食べないから気にしないで」
「え?」
さっき自分用って言ってなかった…?と尋ねると、職場の差し入れに渡す予定だったと返されたので慌てて最初に受け取ったクッキーをお返しした。別に良いのに…と言っていたけどさすがに差し入れを再び用意させるわけにはいかないので、と半ば強引に受け取ってもらった。この人がどんな仕事をしているのかは全く想像がつかないけど、差し入れをするような人なのだから真面目に働いているのかもしれない、し。
 しかしこの…どう見ても男性のこの見た目とはあまりリンクしない話し方で一体どんな仕事をしているのだろう。バーとかかな。なんて勝手に少しだけ考えてみたところで、ふと、気が付いた。
「昨日会った時と話し方が違う気がするけど…」
「え?やだ、今気付いたの?」
 昨日声を掛けられた時は確かに自分の事を「俺」と言っていたし、言葉ひとつひとつの発音もハッキリと強くて、今のような艶やかな話し方とは真逆だった。
当の本人はその問いに対して、とっくに気付いてると思ったのに、と少し寂しそうに遠くを見て呟いた。気づいて欲しかったのだろうか。いやいや、知らないし。なんて考えていると、少し、ほんの少し寂しそうな瞳で、この話し方が嫌なら直すけど?と聞いてきた。状況が理解できないまま首を横に振って答えるとさっきまでの寂しそうな瞳が優しく代わり、目をにこりとさせて「なら良かった」なんて言っていた。
「昨日は知り合いだと思ったからああ言ったけど、オフの時はこっちの方が楽なのよ」
「オフ…?」
「まあプライベートってとこかしらね」
はあ、そうですか。まあ正直言うとどっちでも良かった。というのもこの人の言葉を信じるならばただ人違いをしただけで、こうしてお詫びもしてくれたわけで、多分、もう、この先話す事も会う事も無いんだろうから。この人の話し方や立ち振る舞いなんてわたしには関係のない事なわけだし。
 あれ、でも待って。それでいいのかな。わたし、結構この人に酷い事言っちゃったけど、わたしは謝らなくていいのか?それこそ何かお詫びが必要なんじゃないか?というか、このパンもお詫びとはいえ貰いっぱなしで良いものなのだろうか。ふたたびその人に目をやるとやはり優しい瞳でこちらを見ていて、急に目を合わせたわたしに少し首を傾げていた。
よし、やっぱり謝ろう。
「あの、さっきは酷い事を言ってすみませんでした。パンまでいただいて…その、なんとお詫びしたら良いのか…」
 勿論心から申し訳ない気持ちで伝えるものの、幾つになってもこういう場面は慣れない。勢いで話してしまったので口篭ってしまった。そしてこれに対する返答といえば大体誰に伝えても同じで、許してくれるか許されないかのどちらかしかない。少し嫌な話をすると、言う前にどちらの返答をもらえるかは大体分かっているものだと思う。今回の場合もそうで、多分この人は気にしないで、と言うだろう。わざわざお詫びまで持ってわたしに謝罪をしてくれたということは、きっと本人も気が咎めていると思うからだ。
とはいえあれだけ好き勝手言ってしまったのだから、万が一許されなくても仕方はないとは思うし、その時は要求を呑むつもりではいる。
…でもこの人は許してくれる。勝手にそう思っていた。
 しかしこれが甘かった。
 思ったとおり相手は気にしないで、と、言いかけた。確かに言いかけたのに、言いかけて言葉を止めた。その沈黙に恐る恐る下げた頭をあげると、その人は左手を顎に近づけて何やら考えている素振りを見せ、そしてこの数分の一連の流れを思い出すかのように目を閉じて話し出した。
「そうねえ…私が悪いとはいえナンパ師扱いされたわけだし、危うく警察呼ばれちゃうところだったし…あ、別に詫びてほしいってわけじゃないのよ?でもその気持ちを無下にするのも…ねえ?」
 ちらりとこちらを見ている目はいやらしく輝いている。なんっって!なんてわざとらしい!!もしこれでオーディションを受けたなら間違いなく不合格だと素人のわたしですらわかる程に嘘くさい演技!ねえ?じゃないよ無下にしてくれ。いっそキレてくれた方がいい。だってこれはどうみても何かを要求される前兆だ。
確かに許されなければどんな要求でも飲む気でいたよ。でもこれは予想していた詫びを超えたものを要求される。絶対そう。上手く言葉にできないけど今までの経験上、絶対面倒な事を要求される確信がある。いや、面倒な事だけならまだ良い。パシリだとかその程度で納得するならいくらでもやってやる。
だけど今回はそうじゃない気がする。パンをくれた事で忘れていたけどよくよく考えたら見ず知らずの人物に何を要求されるかなんてわかったもんじゃない。まさか、まさか身売りとかだったらどうしよう?!やっぱりあの時、警察に突き出しておくべき人物だったとしたら…?
再び最悪な考えが頭を過って、つう、と背中に汗が伝う感覚を覚えた。その漠然とした恐怖に飲み込まれてしまいそうで、思わず食べかけのオレンジピールパンをぎゅう、とキツく握りしめた。
「そうだ。じゃあ私の話し相手になってくれない?」
「…はい…?」
 この辺りに知り合いが居なくて心細かったけど話し相手ができて嬉しいわ、とそれはそれは楽しそうに付け加えた。ちょっと待って、脳の整理が追いつかない。は、話し相手って…どういうこと?それに、あれ?わたしって一言も承諾していないよね?いやまあ拒否権はないといったところなのかもしれないけど…取り敢えず怖い事ではなくて良かったのかな…いや、知らない相手が満足するまで話し相手を務めるってそれはそれで恐怖なのでは…?と、再び混乱していると、この脳内を読み取ったのか相手はさも当然かの如く続けた。
「私に詫びたいんでしょ?自分の言った事には責任を持たないとね」
言ったけど。ええ、確かに何かお詫びをと言いましたけど。良くも悪くも全てが予想外と言いますか…だって今から一体何を話せばいいわけ?!はい、おはなしスタート!で始まる会話なんてお見合いじゃあるまいし何の意味があるっての?!そもそも何をどれくらい話せば満足するの?!なんて言いたくても責任を持てなんて言われたら下手に言い返すことすらできず、悔しい思いで口篭っていると、もう行かなくちゃ、と、相手が慌てて帰る準備をはじめた。
え?じゃあ今の提案はジョーダンって事??なんだ、びっくりした。そりゃそうか、話す事なんかお互い無いだろうし。渾身のジョークなら最後に大袈裟にリアクションでも取ってあげていれば良かったかな…なんて少し思って、へへ、と愛想笑いをしておいた。
 この数分でドッと疲れたわたしは、帰り支度をする目の前の人物の背中をぼんやり眺めながら自身も帰りたいと心の底から強く思った。たった1人の見知らぬ人に昨日のナンパだけではなく今日もこんなに振り回されるなんてどうして想像できただろう。そしてこの時間は一体何だったんだろう…まあ、お目当てのパンにありつけた事だけは良かったんだけどね、と握りしめたせいで少し潰れてしまった食べかけのオレンジピールパンを残さずペロリと頬張った。
「じゃあ、またね」
「…え、」
 今、またね、って言った…?え、またね、って何?ねえ!またねって何なの?!話し相手って今だけのことじゃなかったの?!
またもや口いっぱいに頬張ってしまったせいで伝えられなかった心の叫びは届くわけもなく、謎の人物は軽く手を振り小走りで去っていく。あんなに脚が長くては走りにくそうだと、おおよそ走る体制ではない、やたら良い姿勢のまま離れていく背中を眺めながら、どうする事も出来ないわたしは口いっぱいに含んだそれを飲み込んだ後、紙袋から最後のオレンジピールパンを取り出して思いっきりかぶりついた。
「やっぱりあれ、新手のナンパだったんじゃん」
.
.
.
 ゆるやかな時間が流れる河川敷から少し離れた、ビルが立ち並ぶ道路の脇に一台の車が身を隠すかのようにひっそりと停車している。中には長方形の黒縁眼鏡とスーツ姿を着こなした男性が分刻みにビッシリ書かれたスケジュール帳と左腕に光るシンプルな時計を交互に眺めながら今か今かとその時を待っていた。
そのうち、ドアをコンコン、と叩く音を合図に車中の男性はスケジュール帳から目を離して窓を覗き込んだ。ドアの向こうには180cmほどあろうかと思われる男性が立っていて、深く被った黒いキャップの下からは肩までまっすぐ流した暗い胡桃染の髪が背後からの夕日に輝き、カーキ色のジャケットから伸びる右手には薄いクリーム色の紙袋をぶら下げている。
待ちくたびれた(と言っても約束の時間より5分ほど)車中の男性は急いでドアを開け、君が遅れるなんて珍しいじゃないか、と長髪の男性に釘を刺す。刺された本人は走ってきたのか、息を少し整えながらも至って真面目な顔で謝罪をしながら車の助手席に乗り込み、差し入れです、と持っていた紙袋を差し出した。
「このお店、この近辺では人気らしいですよ。なんでも…新作のオレンジピールパンが絶品だとか」
これはクッキーですけどね、と付け加えた彼の表情はほんの少し綻んでいるように見えた。
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