#ぽちっとリクライニング
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コンビ クルムーヴスマートエッグショック JJ600 対象年齢 新生児-4歳 回転式 ハイグレードモデル 2018年発売 定価66000円 新生児を安心で包み込む、360°回転型チャイルドシート。1秒タオル素材の頭部インナークッション&タオルシーツ・大型幌を搭載したベルト固定タイプのハイグレードモデルです。 ●多くの車にフィットするコンパクト設計なのに、お子様の成長にもぴったりサイズに簡単調���できます。 ●汗っかきの新生児のために「1秒タオル」を使用したタオルシーツ&頭部クッションを搭載。 ●後ろ向き装着時、出来る限りシートを寝かせる事で快適性をUP。 ●開閉式のUVカットサンシェードを搭載し、車内に差し込む強い光から赤ちゃんを守ります。 ●赤ちゃんの乗せ降ろしが簡単な、新生児用回転型チャイルドシート。 ●ぽちっとターン どのリクライニングポジションでも、ゆび1本で回転操作が可能。 ●なんでもフィット コンパクトカーでも前の座席にぶつかりにくく、多くの車に無理なくフィット。赤ちゃんはもちろん、家族みんながゆったり過ごせます。 ●ぽちっとリクライニング レバーを指一本で手前に引くだけのカンタン操作。リクライニング操作は後向きでも前向きでも3段階、いつでもストレスなく必要な操作ができます。 ●衝撃吸収性能 エッグショック搭載(頭部から座部) 洗える衝撃吸収素材頭部パッド20mmエッグショック(インナークッション頭部) ●ワンアクション肩ベルト調節 成長に合わせたベルト調節は、レバーを操作するだけでOK。毎回ベルトを外す必要がありません。 ●エアースルーシステム 立体メッシュシートと本体に通気孔を設けたエアゲート構造により、高い通気性と快適性を実現しています。 #きっずえんじぇる川越店 #川越 #きっずえんじぇる #リサイクル #ベビー用品 #コンビ #チャイルドシート #回転式 #クルムーヴ #クルムーヴスマート #エッグショック #JJ600 #2018年 #ぽちっとターン #ぽちっとリクライニング #エアースルーシステム #なんでもフィット #エッグショック (きっずえんじぇる川越店) https://www.instagram.com/p/CqHQoqrvjLl/?igshid=NGJjMDIxMWI=
#きっずえんじぇる川越店#川越#きっずえんじぇる#リサイクル#ベビー用品#コンビ#チャイルドシート#回転式#クルムーヴ#クルムーヴスマート#エッグショック#jj600#2018年#ぽちっとターン#ぽちっとリクライニング#エアースルーシステム#なんでもフィット
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20241211
出社3日目終わり
マスクがさあ ちゃんとしてるやつでさあ 息が苦しくて……ネム…… マスクした途端に眠くなる かといって季節柄&その他もろもろの理由から誰か近くにいるときはなるべくマスクをしていたい というわけで眠気と戦いながら過ごしています 死
休憩室にいい一人がけのソファが結構な数おいてあり パーテーションで区切られているので半個室っぽくなっていて ソファはリクライニングもできてオットマンもある そこに家からタオルを持ち込んで顔にかけるやつと枕のとこに置くやつ+ノイキャンイヤホンでほぼ家にいるときと同じくらいの快適さが得られることが判明 うっしっし
それはそれとして出社は悪 意味無し芳一 キショの塊
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Trip to Bangkok, September 2024 - Day 1: From Tokyo to Bangkok, via Seoul
Late summer vacation. I had a full 10 days of summer vacation, including weekends. I really wanted to go to Europe or somewhere far away, but I couldn't decide where to go until just befre summer vacation, so I decided to going Bangkok for the first half. It's been ... 5 years? since I went to Bangkok last time.
遅めの夏休み。土日も合わせてたっぷり10日の夏休み。本当は、ヨーロッパとか遠くに行きたかったけども、いまいちどこにいくか決めきれなくて、前半はバンコクに行くことに。バンコクは... 5年ぶり??
👉🇹🇭 バンコク旅(#Bangkok2024September)はこちら 👉🇰🇷 ソウル旅(#Korea2024Autumn)はこちら
今回の旅は、 ・東京〜ソウル / ソウル〜東京 ・ソウル〜バンコク / バンコク〜ソウル の、2つのair premiaの便を別々のサイトから購入していたのですが、1便目と2便目の乗り継ぎが約2時間と結構タイト目。 🤔... (air premiaは「遅延が多い」らしいんよな) 🤔... (ソウルの入国審査、最近めっちゃ混んどんよな) ということで、少し早めに空港に行って、カウンターで相談することに。
😔... (最悪、乗り換え失敗したらソウル1週間かな...)
「本来は同時購入でないと乗り継ぎは手配できないのですが...」とのことだったのですが、どちらもair premiaの便だったこともあり、カウンターで乗り継ぎの手配に変更してくださいました。神。
出発は第2ターミナルだったので、Priority Passで行けるラウンジ、「I.A.S.S. Superior Lounge -KoCoo-」にて軽食!
▲ビールと焼きおにぎり、筑前煮、枝豆。 焼きおにぎり、既製品だけど、ここで食べると美味いw
さらにPriority Passを使いまくるべく、フードコートの「鉄板焼 道頓堀 くり田」にも立ち寄り。
▼第3ターミナルの「ぼてじゅう」と同じセット🍺
お腹いっぱいで飛行機へ。
東京〜ソウルの便はプレミアムエコノミーだったので、優先搭乗で中へ!(Trip.com で予約したのですが、なぜかプレミアムエコノミーがデフォルト設定だった。でも安かった)
足元が超広い! プレミアムエコノミーとしても広い方で、座席の前後幅が42インチ(106cm)くらいあるとのこと。フットレストもリクライニングもあるし、横の人との間隔も広いので、ストレスフリー!
さらにウェルカムドリンクまで出てきました。スゴーイ
モニターが肘掛けのところに収納されているタイプ。なので、モニターを使わない時は収納して置けるので便利。
air premiaは、チェジュ航空の会長が立ち上げた中距離向けハイブリッド航空会社らしく、LCC(Low Cost Carrier)とFSC(Full Service Carrier)の間、MCC(Middle Cost Carrer)に当たるのかな。
手荷物も追加料金なしで20kgまで乗せられるし、価格もLCCくらい(成田〜ソウル 往復 35,000円)だったので、めちゃくちゃいいと思います!
約2時間半の短距離線なのに、機内食も出るとな! この日のご飯はお肉でした。
優先搭乗なので降りる時も一番。快適〜また乗る〜!笑
降りたところで、air premiaのCAさんが待ち構えていて、「乗り換えですよね?」とパスポートをその場でチェックして、次の便の搭乗券をくれました。ありがとうairpremia!
とりあえず仁川空港に降り立ちながら、
行ったことがない「Transfer」の通路へ。この先で再度手荷物検査があります。(結構並んでたわあ)
とりあえず、この度いちばんの不安ポイントを乗り越えました。
出発フロアに入り、仁川空港のラウンジ「Sky Hub Lounge」へ。
仁川のラウンジは食べるものが充実していて素晴らしい。成田も羽田も、こういうところと比較するとやっぱりショボいんだよなあ。。。
韓国のラウンジなので、辛ラーメンが大量置きされてるのがいいw ドリンクもいろいろあります。
ビールは自動タイプ。 これ、めちゃくちゃ難しくて、すっごいアワアワになっちゃうので、できれば普通のビールサーバーがいいw
日本出発のラウンジでたらふく食べて、機内食も食べたので腹パン。 ビールだけいただきます。
時間になったので搭乗口へ。
ソウル〜バンコクはエコノミーなので、何の優先もされませんw
モニターは前の席についているタイプだし、
足元の広さもこんなもん。さっきはあんなにリッチに伸ばしてたのに...
配られたイヤホンもコードタイプ。さっきはSONYのヘッドホンだったのに......w
こちらの便での機内食はビビンバを。 チューブ型のコチュジャンが便利🌶️❤️
マ・ドンソクの「犯罪都市3 NO WAY OUT」、日本人の役者さんが出演してることもあって、入り込みやすくて面白かったw
約5時間でバンコクに到着! 遅延もなかったし、快適な旅でした。ソウル〜バンコク便もプレミアぷエコノミーにすればよかったわあ(むしろこっちをw)
▼久しぶりのスワンナプーム国際空港!
さすがの国際空港。広い。
心配していたロスバゲもなく、無事に一緒にバンコクin��🧳
そんなに夜遅くでもなかったし、タイバーツの現金もあったので、今回はタクシーではなく電車でホテルまで。THB40なので、180円くらいです。爆安!w
このコインみたいなやつで電車に乗ります。
約40分で、最寄りのラチャプラロップ駅に到着。(ぼーっとしていので、一回乗り過ごしてプラヤタイ駅まで行っちゃって折り返した...)
駅は降りは階段しかない上、道路も綺麗に舗装されてないので段差や穴ボコも多い中、えっちらおっちらホテルへ。今日の宿は、チ���ックインも遅いので1泊だけ安めのホテルにしました。
◾️Hotel Ordinary Bangkok
📍10 Soi Ratchata Phan, Makkasan, Ratchathewi, Bangkok 10400 タイ
でも十分広いダブルベッドのお部屋! フロントのおじさんも優しくて良い宿でした。
移動完了、お腹もこなれてきたので、ちょっと散歩がてらビールを入れに。 とりあえずホテルから北方向に歩いてみたら、ローカルっぽくて、かつ評判がよさそうなお店を発見!お店の外にパラソルがついた路上席もあったので、こちらで夜食。
◾️แตงโม อาหารตามสั่ง ราชปรารภ 22 (Watermelon, made to order food, Ratchaprarop 22)
📍53/8 ปาก Soi Ratchaprarop 22, Makkasan, Ratchathewi, Bangkok 10400 タイ
バンコク初ビール!Changビールいただきます。 氷を入れて飲むのがタイスタイル。
ソムタム(青パパイヤのサラダ)。 これ、めちゃくちゃライム効いてて美味しかったんだけど、びっくりするほど
辛い!!!笑
ビールだけでは足りず、氷をガブガブ食べながら何とか半分。 タイ語で「辛くしないでください」って言えばよかった...
ここのお店のGoogle mapのコメントで一番評価が高かった「クリスピーガーリックポーク!これめちゃくちゃ美味しくて、思わずGoogle Mapの口コミも書いてしまったw
お店のお姉さんも優しくて、ローカルで良いお店だった! 他のも美味しそうだったから、また行きたいお店になりました。
【2024年9月 バンコクの旅】 ・Day 1 👈THIS └ 東京〜ソウル: air premia プレミアムエコノミー └ ソウル〜バンコク: air premia エコノミー └ แตงโม Watermelon └ <HOTEL> Hotel Ordinary Bangkok ・Day 2 └ Baiyoke Tower II └ ゴーアン カオマンガイ プラトゥーナム(ピンクのカオマンガイ) └ クワンヘン・ガイトーン・プラトゥナーム(緑のカオマンガイ) └ <HOTEL> Akara Hotel Bangkok └ Iron Balls Distillery & Bar └ Iron Balls - The Parlour └ Hair of the Dog Craft Beer and Gin Experience Phrom Phong ・Day 3 └ ワット・アルン(暁の寺) └ ワット・ポー(涅槃寺) └ YOLO Craft Beer Bar ・Shopping in Bangkok ・Day 4
+α バンコク旅行で便利なアプリ: MuvMi
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0315
久しぶりにアラームもなんもなく起きれる♪と思ったら起きた時間7時 体がもう そうなってんすよ その後無理やり二度寝してみたらダルすぎて笑った
ぽっかぽか ひなたぼっこドライブ
絵やってたけど…やっぱ外出たい…ってなってしまう 春休みお金使い切ってしまうんじゃないか 絵がね あんまり 今熱くないから
ころじゃが?食べようと思ったらなくてファミコロ食べたけど美味すぎ
研磨見ろ これが踏切だ こっちから電車くるから と思ってたら反対側だった
そんな可哀想なことしなくてもいいのに ロクサスさんいるっ………………💖💖💖💖💖💖💖💖🫶🏻🫶🏻🫶🏻🫶🏻🫶🏻てなってたら盾子さんもいてええーーー?!?!!!?!可愛い、!!!!!太ももよすぎるニャーと思って上見たらちーたんいて エエエーーーーーッこれ欲しかったやつやん となった しかし我慢ができる女のため我慢した ちーたん 俺ん家に来い
UFOキャッチャー、すげえ列できてる…研磨のフィギュアですか?と思ったら(?)全然フリーレン
あんねえ 快活行ったらレジかわりすぎてわかんなくて店員に全部手取り足取りしてもらった テキトーな席選んでもた リクライニングって寝っ転がれないんだ リクライニングだからね
ファンタのレモンうますぎ つーことでゴ決~を読んだが 実際読んだの、ゴ決(ガチ読み)と大人の最初の方 実際ねえ 漫画だと全然バレーわからん どういう動きしててどうなったのか全くわかんなくて入ってこない アニメにして頂きたい ゴ決はもう映像で見たからすげえわかりやすいわけよ アニメで見よう スポーツものは
ここで萌えてた(素直)映画より萌えるここ 映画だとよりずっと研磨が日向見てるのわかる
大人の日向と及川めっちゃ可愛いんだけど こんな仲良しなんだ かわいいって おいおい 及川 毛嫌いしてごめん かわいい
もうねーなんか色々ありすぎ 映画でないところ見れて嬉しい 大人の研磨一瞬すぎる もっと欲しい 福永の作ったパエリアを食べる研磨可愛い 大人の日向そこそこ好きなのですがキッスしてもよろしいでしょうか モジャモジャになっててかわいい 一瞬高3と高2らしき研日さん見れた気がす���
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ゲーミングチェアが高くて買えない→3300円で代用成功!珍アイデアが反響「これは盲点」「原点回帰」|よろず〜ニュース
以下引用
ゲーミングチェアは欲しいが高くて買えない。そこでひらめいた3300円の代用品が「これは盲点。なるほど!」「コレはマジでアリだと思う」「むしろゲーミングチェアより快適かもしれないな」と話題を呼んでいる。
自宅でくつろぐ用にゲーミングチェアの購入を検討していた、ねこぽち(@utopi__a____)さん。しかし調べてみると、予想以上に高値で手が伸びず、代用品を探していたという。 そこで行き着いたのは、なんと自動車のシート。元々自動車好きだったことから調べてみると、ゲーミングチェアよりはるかに安く売られていることが判明。早速、中古カー用品販売店で「タンク」(トヨタ)の運転席を税込3300円で購入した。
大手通販サイトで確認したところ、ゲーミングチェアはある程度の品質を求めるならば数万円、最低限1万円以上は覚悟する必要があるため、本当に代用できるなら破格の値段と言える。 ねこぽちさんによれば、シートにはリクライニングのほか、シートリフター(シートの高さ調整)、アームレスト(肘かけ)機能も装備。座り心地と安定感も「ふかふかで座っていて心地よく、程よくサイドの張り出しもあるため、安定している」と問題ないようだ。現状、床にはマットを敷いているが、今後は木板などを敷くことを検討しているという。 自身のXで購入を報告すると、3000件に迫る「いいね」(23日現在)が寄せられ「これは盲点。なるほど!」「発想の転換ですね!」「これ、かなり賢いんじゃないか?」「コレはマジでアリだと思う」「えぇ車のシートってそんな安いの?」「車のシートはクッション性良いからむしろゲーミングチェアより快適かもしれないな」など驚きや賛同の声が寄せられている。 また「これはある種の原点回帰なのでは」と指摘する声も。ゲーミングチェアの源流はレーシングシートであるとされ、例えばゲーミングチェア大手「AKRacing」はその起源をレーシングカー用シートの開発・製造に持ち、そのアイデアや知見を生かしている。 ゲーミングチェアの代わりに自動車のシート。一見、とっぴなアイデアに思えるが、たしかに“原点回帰”かもしれない。
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寒い時期でもゲーム三昧☆ 冬場のぽっかぽかゲームスタイルを確立する「ゲーミング着る毛布」
ー 2024年1月15日 暖かさとゲームのしやすさを徹底的に追求されたユニークな着る毛布です☆ ゲーミング着る毛布♪ ( ´∀`) 動きやすくてはだけにくい、普通に着る毛布としても優秀で寒い時期に嬉しい逸品です〜
早く買えばよかった 今シーズンは暖房を使わないという決意の元、2着買いました。 めっっっちゃ温かいです。 初めてヒ◯トテ◯クを着たときの感動のようです。 肌着の着用が推奨されているため、エアリ◯ムの長袖を着ています。サラサラで快適です。 私の身長は180cmジャストで、サイズはXLを選びました。 ソックス部分の着脱に少々コツが要る程度でサイズに不満はありません。 フードは大きく鼻先までかぶれます。ただ一��的なパーカーにあるサイズ調整するための紐?みたいなのは無いため、フードを寝るときの目隠しとして使えますが割りと直ぐに頭から外れます。 ミトンは使わないときは内側に収納するのですが、動いていると出てきます。家事で水回りをやるのには不向きです。 私は合成皮革のゲーミングチェアを使っています。ダメ着の素材が滑りやすいため深く座り軽くリクライニングすると滑り着座位置が浅くなります。チェア側に滑りづらいクッションを挟むと良さそうです。 (Amazonカスタマーレビュー)
着ると体が暖かくなるので冬の寒いときに着てます。 着心地が良かったのと身軽で温かいので長時間着てても楽な所が気に入りました。 買って良かったと思います。 (Amazonカスタマーレビュー)
(おもしろグッズ&アイテムノート:https://wandering.ever.jp/spinoff/?p=25089)
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オレンジ九州 Orange Kyusyu (Ferry)
臼杵港~八幡浜港 Usuki Port~Yawatahama Port
大分県臼杵市~愛媛県八幡浜市 Usuki-shi, Oita~Yawatahama-shi, Ehime, Japan
2019/12
この日は海が荒れており、デッキへ出てみるとコンパクトデジタルカメラさえ支えられない程風も強く、取り急ぎパシャパシャとシャッターを切り、そそくさと船の中へ。
フェリーターミナルで宣伝していた名物のちゃんぽんは、期待した程ではありませんでしたが、具が沢山入っていました。宇和島みかんジュースは、濃厚で美味しかったです。
2等でしたが、リクライニングの出来る椅子席も有り、快適に仮眠出来ました。
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28/海に屍と濡羽菊
(SILENTにおける全てのネタバレが存在します)
(2021年7月某日の話)
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きっとそれが黒い大輪の菊に見えたのは、炎天下で首裏が焼かれる感覚と、足首が波に冷やされる感覚が起こした倒錯のせいなのだ。
波音にのって、生ぬるい潮風が鼻先を撫でる。七月の海辺、日差しは朝だというのに既に強い。これが浜辺いっぱいにうざったい椰子の群れでもずらりと並んでとかいるのであれば影ができて話が別なのだろうが、本土の海岸でそんな植生は見たことがない。精々がシュロ、或いはマングローブ。それがあるにしても亜熱帯の地域だけ。こんな東海の片田舎の海辺にそんな耐塩制植物の群れが生えているわけもなく、よって首筋は陽に晒された結果じわじわと焼かれている。 七月、朝の日差し。生えかけの入道雲が山並みに沿って起き上がっている。 フィールドワークは私の日課だ。本業と言ってもいい。海洋生物群の調査、兼磯釣り、兼浜辺散策。SILENTからの任務が特にない週、そのうちの数度はフィールドワークに出かける。部屋に閉じこもって研究するのも良い――特にクソみたいに暑い日は――が、自分の分野は実地でのデータを得ないとまずはじまらない。釣りや磯漁りは趣味のようなものだが、得られないものがないわけではない。魚はおいしい。自分で捌いて食べるものはもっと。 だからその日磯に向かったのは偶然であり、運命だった。竿先の糸をのんびり垂らしているのにも飽きて、ぶらぶらと向かった先の潮だまりはすでにぬるくなっていた。岩場いっぱいに磯の匂いがじらじらと立ち上り、鼻の奥に潮を塗り付けてくる。 岩礁を二、三歩海側に跳ねるように歩いたところで、波打ち際になにか黒いものが打ち上げられているのが見えた。大輪の花のような黒い何か。 それはちょうど岩礁に乗り上げたような格好で岩に引っかかっており、波が何度か柔らかくさらって行こうと泡を投げかけていたけれど、黒い大きな花弁はふわふわと濁った泡の網の間にゆれるばかりだった。 一抱えもあるそれをぱっと見て、私はそれを海中に落ちた菊のようだと思った。細長く薄い花弁は濃い青の上に艶をもって浮かんでおり、波に揺れてふわふわと佇んでいた。 岩のふちには近づきすぎず、タモ網を伸ばしてそのかたまりを慎重に掬いあげると、確かな肉の重さが手の平に伝わってきて目を見ひらいた。やがてそれが大輪の花などではないことに気が付いた。それは、大きなカラスの亡骸だった。 「……なんで、海なんかに」 水を含んだ体を網から外して、抱きあげた。その拍子に翼がだらりと垂れ下がり、屍はいやに大きく見えた。 死んでしばらく経っているのか、からだは硬直が解けて僅かに柔らかかった。炎天下の潮水に晒されていたせいか微かに肉が生ぬるい。羽は潮水にもまれたのか一部があちこち変な方向にねじれ、痛んでいた。 頭部の形はあまり見慣れないもので、くちばしの形はハシブトガラスやハシボソガラスにしては整っている。在来種でないことは一目で解った。喉の羽毛が逆巻いており、濡れたせいでいっそうオパールのような七色に艶めいていた。彼は、ワタリガラスだろうと思う。北国の鳥であることはたしかで、どうしてこんな真夏の、よりにもよって辺境の海辺なんかに。 私は思わず周辺を見渡した。カラスの群れはどこにもいない。ざあんと波が岩場にうちつける音ばかり轟いている。沖合からミャウミャウとウミネコの声がした。背後を仰げば遠くに鳶の影が見えた。黒い翼は、案の定どこにも飛んではいない。 羽織ったパーカーが濡れるのも構わず、私は反射的にその遺骸を抱いていた。胸元はすでに水を吸い、じっとりと布がよれている。濡れた肌に海風が吹き付けてようやく私は亡骸の冷たさを感じた。翼の形が崩れてしまわないよう、慎重に彼の翼を折りたたんで抱きなおした。 若い個体のようだった。堕ちてしまったにしては外傷はなく、きれいな体をしている。岩礁に打ち上げられたときに擦れてしまったのかくちばしの端だけが少し欠けていた。瞼はぴっちりと閉じられて開かない。潮だまりで水浴びをしようとして、波にさらわれてしまったのだろうか。こんなところで、一羽きり、誰もいないところで。 日はじりじりと首を焼いている。太陽は中天に近づくにつれいよいよ勢いを増していた。ワタリガラスからは、まだ死臭がしなかった。 私は汐で痛んだ体を抱きかか��て車に戻った。急いでトランクからクーラーボックスを取り出すと、黒い遺骸をタオルと防水シートでくるみ、氷の内側に埋めるようにしてから蓋をした。内径90センチのクーラーボックスは彼の尾羽を折らないぎりぎりの大きさだった。それから磯に戻って、バケツの中に入ったイサキ二匹をしぶしぶ海に放流した。銀のうろこがやがて海底に沈んで見えなくなったところで、車のエンジンを掛けに戻る。時刻は九時四十分を指していた。普段家に帰るにしては、あまりにも早すぎる時間だった。
家に着いてまず行ったことは着替えることでもシャワーを浴びることでもなく、亡骸の洗浄だった。石鹸水を含ませたタオルで綺麗に全体をぬぐう。全身潮びたしなので、羽の隙間や翼の関節、足のつけねまで塩を取り除くように丹念に手入れした。 このとき微かに腐敗が始まったようで、肉の解けるにおいが作業場に籠り始めていた。過剰に冷やした暗室はばかみたいに涼しくて、私の乾いた足には砂がまだまとわりついたままだった。 翼を開いたり閉じたりしながら、写真を撮り、記録を付ける。体長79センチ、翼開長150センチ、オス、年齢不明だが二歳程度、くちばしに微細な欠け。 同定にさほど時間はかからなかった。確かに彼はワタリガラスだった。紙面にCorvus coraxと走り書いて、まじまじと閉じた瞳を覗き込んだ。東海の沿岸部にワタリガラスが飛来したことはもしかしたらどこかを探れば履歴が残っているのかもしれないけれど、私は一例だって知らない。不勉強を嘆くべきなのだろうか、それともこのようなイレギュラーに知識なしで遭遇したことを僥倖と思うべきなのだろうか。 慣れない夏の、冬のそれとはまったく様相の違うぎらつく太陽の下、ふらふらと一羽(ひとり)でこんなところまで翼をはためかせて飛んでいたのであろうことを思うと、私は自分の呼吸が浅くなるのを感じた。唐突に両の肺が痛んだ。 石膏粉をはたくと、まるで埃をかぶったように姿がみすぼらしくなる。水気をとってから一度粉を落とし、今度はまんべんなく駆虫粉をまぶす。潮ざらしになっているからそこまで虫はついていないと思うけれど、野生種はダニなどに食われやすいので丁寧に殺虫をする。毛の流れに逆らって粉をはたくと、時折やわらかな灰色の羽毛がふわりと抜けて私の鼻先をくすぐっていった。 粉をきれいに払ってから、体を台の上で仰向けにする。私はその広い胸にゆっくりとメスを埋めた。正中線に沿う腹と胸をつなぐ場所に羽毛の無い部分がある。肌は柔らかな��青色をしており、つぷ、と刃先を飲み込んだ。 腹部を切り開いて、こんどは首と両肩に向かって皮を剥いでいく。腹膜と皮下脂肪の間の腱を切るようにしてメスを少しずつ滑らせていく。皮が剥がれた裏側にミョウバンを刷り込みながら、肉の塊と皮を丁寧に分離させる。 かるく私の身長ほどはある両翼は大きく、肩の骨もそれに見あって立派だった。骨を折らないように慎重な手つきで関節を根元から抜く。くちばしの真下まで慎重に切れ目を入れ、頸椎と食道を分離させる。思っている以上に綺麗に骨が抜けたので、骨格標本も作れるかもしれないとふと思い立った。喉の羽毛は切り開かれてもなお逆巻いて、玉虫色の渦のようにきらきらと光っている。ただ、きれいだった。 白い脂肪を掻き出しながら、ゆっくりと背側を剥いていく。首と胸を繋ぐ筋を切り落とし、服を脱がせるようにして皮を裏返した。私は彼を暴いている。 内側の肉たちは思っているより静かだった。腹膜の内側でころりところげるのに時折どきっとするけれど、それらは存外おとなしく、じっと皮が分離していくのを見つめていた。腐敗のせいで肉は少しだけ酸っぱいにおいがした。夏は足がはやい。もう少しはやく見つけてあげればよかった。それでも潮溜まりより、ずっと腹膜は冷たかった。 私は無言で皮を剥ぐ。やがて油脂腺の油でメスがどろどろになった。尾羽の付け根を切る。綺麗な濡羽色をしている。一つだったからだと内臓が分離していく。 弾力のある腹膜ごと内臓を左手でそっと支えると、指の腹が肉に埋もれて脂肪で濡れた。人の肉もこれくらい柔いのだろうか? 無心で皮を剥ぐ。やがて直腸を総排泄孔の手前で切断する。鉗子で先端を抑え、静かに抜け殻から肉を引き抜く。アルミトレイの上に乗せられた体内は、羊膜が破れていないままの胎児にも似ていた。腹膜を透かして素嚢が見えている。胸でようやく抱きかかえられるほどの大きさだから、人間の嬰児よりは少し大きかった。 まだ翼と脚と頭の肉が残っている。肩口から皮を裏返しながら肉を削ぎ、慎重に骨を抜いてはホウ酸の粉をはたく。代わりに針金の骨を入れて翼を固定する。 学術用の剥製にしたほうが楽なことは解っているが、立派な体なのだから本剥製にしたかった。腿の肉を掻き出して骨を抜く。上体に再度手をのばす。キジやサギにくらべ、首が短いカラスは頭骨を剥ぐのがやりやすい。首を裏返す。賢い頭蓋が剥き出しになり、隙間から脳が見えた。 眼窩にピンセットを差し込んで視神経ごとちいさな丸い眼球をずるりと抜き出す。黒曜石のような、小さくて綺麗な黒い色だった。あらかた顔まわりの筋肉を削ぎ終えたら、最後に脳を掻き出す。針に通した糸でまんべんなく、こそげとるようにさらう。 剥製を作るとき、頭骨だけは皮の内側に遺しておくことになる。余った肉を削いでいく。ミョウバンとホウ酸粉を丹念に塗りつけて、脂肪を慎重に削いで、最後に骨を拭って除肉は終わる。 抜いた骨たちは別のトレイに置き、皮を乾かしながら一度休憩をとった。午前中から作成を始めたのに、すでに日暮れに近い時間になっている。集中が切れたせいか唐突に異様なほど空腹を感じた。台所にいくと、妹が作りっぱなしのサンドイッチが冷蔵庫に放置されていたので勝手にいただく。クリームチーズが塗ったくられていることだけはとりあえずわかった。やはり不味い。おそらくあいつは料理の才能がないのだろうと結論をつけて、胃にパンを落とすことだけを考え、口元をぬぐった。皿を洗ってから作業部屋に戻る。 皮が変に縮まないうちに形を整えなければならなかった。翼などの一部を除いて内容物をあらいざらい引き抜かれたからだは二次元のように平らだ。骨の代わりに針金を、脂肪の代わりにわたを、臓器と筋肉の代わりに綿(めん)を入れ、生前の容貌を再現していく。そこに魂が宿らないことは知っていても、還ってこないことはわかっていても、可能な限り精巧なすがたを作り上げたかった。生きていたということを遺したかった。 そんなこと誰に頼まれたわけでもないのに。 そうやって作業に没頭し続けて数時間、すでにとっぷりと日が暮れ切った夜半にようやく剥製の全体が整った。切り開いた場所を簡単に縫合して、形が崩れないようにガラス棚の中へ保管しておく。 そこで初めて息をついて、ガラスの向こうに閉じ込められた濡羽色のきれいなからだを眺めた。死体とは思えないほど美しいそれは、しかしどうしたって死んでいた。からっぽのからだ。からっぽののうみそ。動かないつばさ。欠けたくちばし。 飛んでいるときの姿を知らない私にとって、その翼がどうやって風を切るのか、瞳はどう海を映したのか、止まり木をどうしならせるのか、梢と尾羽の擦れあう音がどんな高さなのか、それらのうち一つきりさえわかることはなかった。 私は彼を知らない。死体はもう鳴き声の一つも上げない。 恐る恐る手を伸ばして、くちばしの先から根元までをそっと撫でた。なめらかなくちばしは、しかし欠けた部分だけがざらついていた。あごの付け根を軽くさすって、そっと手を離した。ガラス戸を閉める静かな音が濃い潮の匂いに染まる部屋のなかに響いて消えた。私はアルミトレーの上に放り込まれた骨々を溶液に漬け込んで、部屋の電気を消す。
彼の剥製を教授に譲ることにしたのは、研究室で暇を持てあましてパソコンを抱えながら遠心分離機とにらめっこしていたときに教授が構われたがりそうに話しかけてきたことが発端だった。会話の中で駿河湾の話になって、不意にこの間���タリガラスが飛来していたことを思い出したのでそれをいうと、彼はひどく興味津々にその話題に首をつっこんできた。 「飛来、って言っても、拾ったのは死骸ですよ」 「どちらにしても珍しいことには変わりないよ。剥製にできるほど状態がよかったということでもあるし」 「トキやらなんやらだったら生息域のマーキングに使えますけど、ワタリガラスですよ。北海道にでも行けば冬場死ぬほどいる」 「はは、謙遜するなあ。そういう珍しいものを珍しいと理解して、適切に判断、処理できることを褒めているんだから、素直に受け取れば良いのに。とても珍しいことだよ、私も直に見たかった」 謙遜なんていわれても、私はみつけただけであってここまで飛んできたのは彼自身である。僅かな空しさを感じて私は返答に困り、「はあ」とだけ零してまた遠心分離機の液晶パネルを見た。残り時間はまだ二分もある。この後もう一回遠心分離をかけないといけない。パソコンの画面と液晶パネルを無産的に交互に見てから、ぼんやり口を開いた。 「差し上げましょうか、剥製。気になるのなら」 「え、良いのかい」 「別に……。それに作ったのはいいですけど、家にあったって、管理しきれないですし。本剥製に仕立てちゃいましたけどそれでいいのなら」 どうします。と聞くまでもなく、彼の返答は「勿論」だった。研究室に飾ってくれるのであれば、虫に食われることも、腐敗してカビだらけになることも懸念しなくていい。四角いガラスケースの中で、作り物の止まり木に掴まってはばたく直前の格好をしながら、朽ちるまで永遠の沈黙を貫いていることができる彼のことを想像すると、安堵の隙間にどこか血の匂いのする溜め息が滲んだ。 教授は別れ際に、私に向かってこう言った。「そもそも、君がしっかり作り上げる本剥製自体珍しいから、それがよほどきれいな個体だったのだろうなと気になったのは否定しないよ」と。
その日家に帰ってから瞳に埋め込むための石を取り寄せることにした。実のところ、本剥製はまだ完成させていなかった。けれど他人に渡すのであれば面倒臭くとも仕上げをしなければならない。私は剥製職人ではないが時間をかければそれなりのものは作製できる。性格ゆえに、作りきる根気が滅多に出ないだけであって。 やることを整理する。まずパーツが届く間に、ポーズを整えて、縫合をしっかりして、毛並みをもう一度整えて。そうやって手を尽くして、ガラス越しに見る誰の目にも君が凜々しく見えるように。 だからこそ二も三もなく、彼の眼窩にぴったりな黒い瞳を探すつもりだったのだけれど、どうしてかふいに私の無意識が抵抗して、勝手に動作の主導権を握った。���は勝手に、月色の丸い石のページを表示させていた。 数秒、その画面を見て固まる。まぶたの閉じないくぼみに嵌められた良く晴れた夜半の空のようなそれを脳裏で一瞬再生してしまい、引き攣るように笑って無理に頭を振った。濡羽に金の目。その文字列が、文字列以外のイメージに行きつかないよう強制的に思考の根をシャットアウトして、私はページを反射的に閉じる。その後は余計なことを何も考えず、黒曜石を選択してカートに入れるだけだった。だって、黒いワタリガラスに金色の目を持つ個体なんていない。 「きれいっつったって、そう見えてるのは多分、見てんのが自分だからですよ、教授」 誰に聞かせるわけでもない独白は部屋の中に溶かして、チェアをリクライニングぎりぎりまで傾ぐ。背もたれはギィ、と音をたてて軋む。LEDの柔らかな白色が、いたいくらいに眩しくて顔を覆った。エアコンの風が虫の声のように静かに空気をふるわせている。 夜の窓辺に、青白いシルエットのワタリガラスの骨格標本が静かに佇んでいる。肉と皮の一切を剥奪され、頭部さえもすっかり喪われたそれは、もはや私に何も語りかける言葉もなく、ただじっともう二度と手が届かない空を、ガラス窓越しに見上げるばかりだった。
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大阪旅その1
(9/8文フリ大阪のレポート…を書こうとして長い旅日記になりつつあるやつ。ダラダラ書いているのでまだキンコーズにたどりついてないです、ぜんぶで3回くらいになりそう。自分のおぼえがきです)
9月7日土曜日の夜。ナンバガコピ本の原稿が終わらぬまま、家を出る時間になってしまった。先に表紙だけ書いておいてよかった、と思いつつ、ほんとにこれを表紙にするのかという気持ちはあった。東京駅発22:10の高速バス。あとは道中スマホでやろう…と家を出たらとてもとても蒸し暑くてあたまがぼわーっとし、いったいどこまで終わったんだか、何ページなんだか、何を書いているんだか、ぜんぜんわからなくなってきた。あちこちに日記やぼやきを書き散らしているから、どれを使いたいんだか、整理できていない。大丈夫か。でも去年もバスの中でけっこう書いたしな…と自分のハードルが下がっている。ものすごく怠け者であることを自分に許しすぎている。ほんとうに暑くて、台風の影響だろうけど夏の空気がぶり返していると思った。駅を降りたら結婚式の二次会帰りっぽい集団が、酔っ払って歌い踊っていて、アゲリシャス~と手をつないで輪になっていた。バームクーヘンいらなーい!と女の子がさけんでいて、思わず、いらねえならちょうだいと言いそうになった(彼女はバームクーヘンエンドが地雷なのかもしれない)。
東京駅鍛冶橋駐車場は待合室、というか小屋があるだけで、いかにも金のない旅行者たちが吹きだまっている感じ。ワクワクする。小屋は人があふれて座る場所どころか立つところもなかったし、冷房の効きもわるかった。若い子たちはみんなハンディ扇風機を持っていてなるほどと思ったが、この湿度では熱風がかきまわされるだけだろうとも思った。外では、地べたに座っておにぎり・巻き寿司・手巻き寿司を食べている男女や、立ったままマクドのポテトを頬ばる男の子たちがいた。亜熱帯の夏という感じ。わたしが乗るバスは、時間よりかなり早く来た。すぐに乗ってシートでくつろいでいたら、エンジンを止めたのか冷房が止まって暑くなり、誰かが制汗スプレーをブシューッとやったようできついにおいが漂った。深夜バス感が盛り上がってきたぞと思った。
とはいえバスは快適だった。三列独立シートで、通路側だけでなく前後の席とのあいだにもカーテンがあり、リクライニングの圧迫感(人の気配)がかなり軽減されていた。各シートが布で覆われているのでわたしひとりの空間。狭いといえば狭いんだけど、体にちょうどいい幅や傾きで、ふとんが走っているみたいだった。さすがにスマホやパソコンを使うと明かりが漏れるのでよくないが、かなりリラックスして過ごせた。消灯まで告知ツイートなどし、暗くなってからはブランケットにもぐってナンバガコピ本の原稿をちょびっとやって寝た(この後に及んでも睡眠は確保する)。途中足柄SAでトイレに行ったけど、夜遅い時間なのでカフェやみやげ物屋は閉まっており、やっているのはフードコートだけだった。でっかい男たちがラーメンをすすっていた。わたしは紙コップのお湯を飲んだ。お湯を飲んで寝る習慣を大事にしている。
9月8日日曜日、06:24、大阪なんばパークス前のバス停着。予定より30分以上早く着いたので気持ちに余裕がうまれ、というか腹が減っていて、とりあえず朝マック。旅先でマクドとかコンビニに行くのって好き。朝だし、その街の喫茶店でモーニングとかするほうが面白いし下調べもかなりしたんだけど、旅の始まりにマック行くのってわたしにとって旅行だなあと思う。これから旅行なのだという儀式というか、成田の出国ゲートでもだいたいマクドに行く。
ここのマクドはカウンターが外に面していて、客はぞろぞろ歩道に列を作っていた。時間と場所柄、旅行客が多そうに見えた。2階はふつうに席があったみたいだったけど、キャリーケースで階段のぼるのダルくて、外に置かれたテーブルで食べた。旅行者のほか、近所のねえさんぽい人とかおじさんとか部屋着にサンダルの人もいて、なんとなく中国の朝みたいだった。湿度はあるけど朝だからまだ涼しくて、ちょっと風もあった。ビジホやペンシルビルや、見慣れない通りを眺めながら朝マックするのは気持ちよかった。砂糖とミルクはいりませんと言いそびれてもらってしまった砂糖とミルクをコーヒーに入れ、めずらしく甘いコーヒーを飲んでいた。血糖値をあげるのだ…と意気込んでみた。道端のテーブルはカウンターから回りこむ位置で、店員さんからは死角だからか、わたしのとなりに座っていたカップルの男性はストロングゼロのロング缶をちびちび舐めながらハッシュポテトを齧っていた。女性はふつうにジュースとソーセージマフィン食べていたので、このハッシュポテトは女性のセットのおこぼれだろう、えっこんなハッピーセットある???と感銘をうけた。やっぱマクドって旅だな…。
さっさと原稿を仕上げてキンコーズに向かったほうがいいんだけど、原稿をやるにはwi-fiに接続せねばならなかった。マクドはwi-fiありそうだったけど外のテーブルではつながらなかった。もういっこコーヒー頼んで2階席に移るか。いやーでもシャワー浴びたいですよね、と自分と自分の会議。自分と自分の会議はしばしば片方が敬語になるので、自分の中には先輩と後輩がいるのか。そういうわけで、なんばパークス内にあるカプセルホテル・ナインアワーズへ。シャワーだけだとカプセルユニットは使えないんだけど、行ってみたかったから行く。シャワー1時間700円。
https://ninehours.co.jp/namba-station
ナインアワーズはできたばかりだからすごくきれいだった。ただ、シャワーのみの場合はロッカーは使えず、荷物を持って動かなきゃだからちょっとめんどくさいかも(キャリーケースは受付で預かってもらえた)。シャワーの個室内に脱衣スペースがあって使いやすかった。シャワーは、ウォームピラーといって真上から水が落ちてくるものと、ふつうのシャワーがあって、ウォームピラーすごくよかった。お湯に包まれる感じ。シャンプーやボディーソープもミントの香りでさっぱりした。まあたらしいタイルとガラスの扉で清潔感があって、かなりゆっくり浴びてしまった。たぶんこれ多少古くなってタイルとかぼろくなってきたら、酔った米兵同士がぎゃんぎゃんさわぎながらファックするみたいなシャワー室っぽくなると思う(???伝わる?) 。
で、このナインアワーズの中に机と椅子があって、wi-fiも使えたので、ここで原稿を仕上げることができた。どこまで書いたんだかよくわからないものを、ともかくB6にはめこんでいく。うまくおさまらないものはあきらめ…そういうわけで書いたけど使わなかった文章がいくつかあって、もったいないといえばもったいないんだけど、まあ、日記だったりぼやきだったりする部分だしべつにいいか…。壁の穴ぼこ席は、なんかレトロフューチャーなデザインで、ちょっと暗めなのが居心地よかった。電源もあったので充電もできた。
キンコーズへ。御堂筋本町店なら24時間営業ですよと事前に來さんに教えてもらっていたのでそこをめざし…あれどこの駅だっけ…。あたまがフワフワしていて思い出せず、検索すればいいんだけど、うろおぼえでGoogleマップを開く。御堂筋線に御堂筋という駅がなくてちょっとびっくりした。あとでうささんに話したら、筋は道だから…とのこと。そうか。なんかこう◯◯線には◯◯駅ってあるもんだと思っていたの、有楽町線の有楽町駅とか、半蔵門線の半蔵門駅とか…。いや千代田線に千代田ってないか…あっけっこうないの多いな…この話なんでもないです。
というわけで次回へ続く。
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今でも新幹線が好き=子供みたいな認識な人もおりますけどね。まあそれは他人がそう思うことだからどうでもいいんですが
デングルマ好きとしてはやっぱり新幹線ってのは鉄道の本質である「スピード」と「安全」と「輸送力」をいかに高い次元で融合させるかに腐心している交通機関でして、いわば「ぼくのかんがえたさいきょうのてつどう」の具現化なんですよ。それゆえに子供っぽいと思われているかもしれませんが
でもすごいじゃないですか。安全のためには踏切を全廃。カーブで速度を落とすなら線路をまっすぐ敷きなおせ。直流電源ではパワーがないのなら交流25kvを送電しろって、もう力技にもほどがあります
さらにそこで輸送力と環境性能を両立させるんですよ新幹線電車は。N700Sのノーズ形状なんてもう芸術品と言っても過言じゃない。10.7mのノーズ長で300km/h、将来的には330km/hを出すことのすごさと言ったらないですよ。これが基準点70ホン以下に収まってるんだから恐ろしい。極限のデザインですよホント。形が性能になる面白さが新幹線にはあるんです。しかもその正解はひとつじゃない。A.ノイマイスター氏の「コンタを丸くすれば合理的に断面積を10%削減できる」とした500系も、「エリアルールを詰めていき遺伝的アルゴリズムでトライアンドエラーを繰り返せば15mもノーズはいらない」としたN700系もどっちも正解なんですよ。あとはいかに路線環境に最適化し、安く作れるか。それだけ
もう新幹線は形を見るだけでもこんなに面白い
そのうえ床下に吊ってるメカも基本極限設計。ギリギリまで薄くしたMTr、効率を極めたC/I、396kgの小型ながらピーク端子電圧を1800Vにすることでピーク4600rpmを保証するTMT-9モータ。そして床面積とのせめぎあいでいびつな大きさで容量を稼ぐヒートポンプなどなど。どれをとっても面白くてたまらないんですよこれが
加えて新幹線電車は「軽量化」という宿命を背負ってる。経済性を考えたら重たい新幹線電車なんて許されない。16両で700t。これはもう譲れないラインになってるんですよ。1両当たり43.75t。25m級の電動車でこの数字。生半可なデザインでは出せません。だから随所に施された工夫もものすごい。シングルスキン構造を取って空調の効きが悪くなった300系、評判悪かったですけど俺はあの「なりふり構わない軽量化」こそ新幹線電車のあるべき姿だと思っていたので感動しました。座席最悪乗り心地も最低。だけどその意気やよしって感じ
そう、座席。これも極力軽量化が求められるもの。なんせ16両で1323席もあるんだから、一脚1kg重くなったらそれだけで1.323t重くなるんですよ。だからねじ1本までにものすごく考えられている。リクライニング機構もできればなくしたいだろうけど、旅客のわがままのためにギリギリまで軽く作ってる
適切なトルソ角とホールド形状が求まれば座面と違って背面はぎりぎりまで薄くしてもかけ心地に大きなダメージはいかないので背面は極限まで薄くするのが新幹線座席のトレンド。座面もS字非線形ばねを使うことでかけ心地と軽量化のバランスを取った。ウレタン充填のほうが軽く作れるのはたしかだけど、ウレタンの座席は座面を厚く取らないとかけ心地が最悪になるんです。そのへんのさじ加減が実に難しい。「3時間座れる座席」という線は崩せませんからね
まあそんなこんなで新幹線ってのはどこをとっても面白いんですよ。子供だけにこれを独占させるなんてとんでもない!
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ネットでトルコのバス予約試してみたメモ。現在進行系なので着いて利用できたら更新する。
有名なのはNereden Nereye と Obilet。Nereden Nereyeは予約手数料が17リラ程度かかるがObiletはかからなかった
Safran Turizm社のバスを予約した場合、Nereden Nereyeは2時間前、Obiletは1時間前まで変更・キャンセル手数料無料と出てくる。本当かなあ
電話番号の入力例がどこも5から始まる入力例で面食らうけど、Obiletなら「+81」の国際番号をつけたら行けた。プラスマーク必須。
イスタンブール発は同じバスがいくつかのバスターミナルを経由していく模様で、そのバスターミナル一つ一つが検索に表示されるっぽい。遠いバスターミナル発のものを避けられる。
イスタンブールのメインのバスターミナルはEsenler Otogarıとも15 Temmuz Sehitler Otogarıとも呼ぶ。検索では前者が一般的。単にIstanbul Otogarıと書いてもメインのバスターミナルのことを指す。
ObiletではRevolutで決済通った
座席は前方がおすすめの模様。後方席は揺れる跳ねるとか。ロンプラいわく真ん中のドア前後は人・係員出入りがあり席間もいまいち、最後尾はリクライニングしきれないことがある、最前列運転席すぐ後ろは運転手のタバコや話し声が届く可能性がある、タイヤ上はうるさい、とか。どこまで本当かはわからないけれど、後方より前方はそこそこ確実な気がする。
追記
Obiletのチケットで乗れた。印刷も要らず、Obiletの印刷用画面をバスオフィスで見せればオッケーだった
���国クレカだと予約できないよとイスタンブールのホテルの人に言われてびびったけど、決済さえ通ればいける
Revolutカードはつよい
前から3列目の座席の足元幅が何故か狭かった
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「お兄ちゃん」 「ぬおぉ……30本の客注はやめろぉ……」 「お兄ちゃんてば」 「中台……よくやってくれた……もう思い残すことはない……」 「お兄ちゃん!」 「ミギャァァァァッ」 とつぜん視界が明るくなって、跳ね起きた。 「痛い! 眼球が痛い!」 「……おはよう、お兄ちゃん」 「汐里、いまおまえなにをした!」 「眼球マッサージ」 「……」 「こう、ぐりぐりっと」 人差し指を突き出している。 「おぼえとけよ、汐里」 今度こそへそ出して寝てたら、おへその鼻突っ込んで、おなかの余った肉をはむはむしてやる。 「だって、お兄ちゃん、起きないし……」 「あ、いや……うん」 実家のソファだ。 ちょっと油断してたら、完全に寝落ちしてたらしい。 「お兄ちゃん、へいき?」 「少なくとも眼球はやばい」 まだなんかオレンジ色の輪っかみたいなの見える気がする。こいつ、けっこう加減知らねえんだよな……。 「ごめんなさい。やりすぎました」 「……まあ、眠気のほうはどうにかなるだろ。向こうに着いたら休めるんだし」 「我慢できなくなったら言ってね。膝枕してあげるから」 「どこで」 「電車のなか……?」 すげえ。エクストリームマナー違反だ。 「ほら汐里、着替えてきて」 「あ、はーい」 早百合さんがコーヒーを持ってきてくれた。汐里がリビングを出ていく。 「でも、ほんとに平気?」 「あー、いや。ぶっちゃけきついですけど、今日明日逃しちゃうと、ほんとにいつ休めるかわかんない状況なんで。それに、1日だけならまあ、モンエナ入れれば。電車のなかでも寝れるでしょうし」 「汐里がおとなしくしてるかしら……」 どうだろう。怪しい。 結局、クリスマスの後始末は朝までかかった。昨日から今日までの俺のスケジュールだが、朝7時までかたづけ。家に帰ってそのまま爆睡、12時に起きてシャワーを浴びて、スクーターで実家まで。寝落ちして汐里に眼球アタックを食らって現在に至る。 睡眠時間だけならどうにかなるんだけど、昨日は1日駆けずり回ってたから、どんよりとした疲れが抜けない。 「うめえ……しみる……」 早百合さんのいれたコーヒーがうまい。 「それじゃ、これ」 早百合さんが1万円札を差し出してくる。 「なんすか」 「交通費と、あと食事代」 「いや、いっすよ汐里の分だけで」 「遅めのクリスマスプレゼントだと思って。汐里の」 「はい?」 「貴大くんとおいしい食事を食べるということが汐里に対するクリスマスプレゼントなのよ」 そう言われては断れない。 コンビニで働きはじめてから、クリスマスに俺が家にいたことはない。これは年末年始も同じだ。男所帯で記念日なんて概念がない俺や親父とは違って、早百合さんも汐里も、そうした区切りをわりとだいじにする。 「わかりました。よさげな店、見繕っておきます」 「お願いね。あと……」 ふと、早百合さんが表情を曇らせる。 「なにか気になることでも?」 「……いえ、ひょっとしたらお母さんが変なことを言い出すかもしれないんだけど、聞き流していいから」 「変なこと、ですか」 「ううん、なにもなければそれでいいことだから」 汐里の祖母、つまり早百合さんの母親には、年に数度会うだけだが、気が強そうな感じはともかく、基本的には上品な婦人という感じの人で、妙なことを言い出しそうな印象はない。 なんとなく引っかかりを覚えながら、早百合さんに見送られて家を出た。 最寄りのバス停である。 今日も寒い。風が弱いのが幸いだが、地面から冷えてくる感じがある。 汐里と二人でバスを待っている。 「……」 「……」 無言である。 家にいたときはよかった。俺もだるすぎてちょっとわけわかんなくなってたし、家族の手前、不自然にならないようにするくらいの気配りはある。 その上なあ……。 ちらりと、汐里がこちらの様子を窺ってくる。 わかってるよ。感想言えっていうんだろ。 めっちゃ美人。 襟と袖口に大きなマフのついた細身の白いコート。それだけでも上品な美人という感じがするのに、今日の汐里はほんのりとメイクをしている。ふだんでもかわいい汐里だが、あれはおそろしいことにほぼノーメイクだ。それが、ちょっとでも手を入れたら、16歳には見えない。もし恋人だと言い張っても、年齢差という点ではまったく違和感がない。 しかもそれだけ武装した汐里が、ちらっとこちらを窺ってくる様子はふだんのまま、どことなく子供っぽくて、ギャップで打ちのめされそうになる。求婚とかしちゃおうかな。 「あのね、お兄ちゃん」 我慢できなくなったのか、ついに汐里のほうから攻めてきた。 「今日、汐里はがんばった、と思います」 「ああ」 「……えと、どうですか、今日の汐里は」 口元を覆って、ばっと顔をそらす。 あっぶね。なにを言うつもりだったのかは自分でもわからないが、なんか言っちゃいけないこと口走りそうになった気がする。 こいつ。ほんとこいつ。 ひと呼吸おいて、オレは言った。 「似合ってる。きれいだ」 「ほんと?」 「ああ。16歳には見えない」 「じゃ、じゃあ……」 汐里が、俺の服の袖を引っ張って言う。 「恋人どうしとかに、見えちゃったり……」 「どうかな。釣り合わないだろ。俺のほうが」 出かけるのがわかっていたのだから、俺も持ってるなかではいちばんましな服を着てきた。しかし相手が悪すぎる。 「そ、そんなことない!」 「あはは、サンキュ」 「お兄ちゃんはかっこいい!」 「お、おう」 「……という噂も、一部ではささやかれています」 「どこ情報だよ」 「ひっ、ひみつです」 なんの話だ。 てゆうか汐里、挙動不審になると中途半端に丁寧語がまじるの、どういう理屈なんだろう。 そんなよくわからない感じで、移動が始まった。 電車に乗るべき駅までは、バスは直通していない。しかしそこは地元民だ。別のルートで、駅から徒歩1分のところを通るやつがある。それなら一本で行ける。 広大な地下空間を擁する駅に入り、券売機できっぷを買う。 そこからエスカレーターを乗り継いで、ようやく目的のホームだ。電車はすでに入線していた。 「おー、これで目的地まで直通かあ」 「乗り換え、一回必要だけどね」 「いやいや。俺たちのためにあるような電車じゃん」 俺はふだん、ほとんど電車バスを使わない。ほとんどの用事がスクーターで15分の圏内で間に合ってしまうからだ。なので、そういう特急が設定されていること自体を知らなかった。 4つの私鉄をまたいで走る電車は、座席指定の特急である。車内に入って座席番号を探すと、車両の中程の座席だった。もちろんクロスシートで、二人並んで座れる。 「……なんか遠足感ある」 汐里が言った。 ちょっとわかる。ふだんの生活でクロスシートに乗る機会ってほとんどないからな。 「お兄ちゃん、私、おやつ買ってきていい?」 「10分以内に戻れよ」 「うん!」 荷物を上の網棚に乗っけたり、リクライニングを確認するなどしていると、汐里が戻ってきた。 「おやつ買ってきた」 「んじゃ窓側座れ」 「いいの?」 「もちろん。あ、コートは脱いどけよ。暖房けっこう効いてるから」 「はーい」 いそいそと汐里がコートを脱ぐ。 そこに出現したものを見たとき、飲んでもいないコーヒーを射出しそうになった。 ハイネックのセーターである。きめの細かい生地で、いかにも暖かそうだ。ついでにいうとお値段もけっこうしそう。 それはいい。問題はだ。 「……」 「なに、お兄ちゃん」 薄手のセーターは、体のラインが丸わかりである。必然的に、目がある部分に吸い寄せられる。 盛ってるのか。 いや、俺は汐里の本体たるおっぱい的な部分を直接に目視したことはない。なので、いま俺が目撃している胸部の盛り上がりと裸体とのあいだに発生する誤差��ついて、正確なところはわからない。 童貞を殺すセーター。そんな単語が燦然と脳裏に輝いた。 「ぼーっとしてる……やっぱり眠い?」 「ん、ああ、そうだな」 「じゃ、すわろ。寝たくなったら寝てていいからね」 通勤電車よりもあきらかに上質なシートに、汐里がぽすんと収まる。その動きの反動で、おっぱいが、ゆっさと揺れる。 ああ、まずい。おっぱいが揺れてる。 知能指数が劇的に低下した。 なんだろう、これ電車がめちゃくちゃ揺れたらそれにあわせて汐里のおっぱいも揺れるんだろうか。がたんごとん、ゆっさゆっさ、がたんごとん、ゆっさゆっさ。 「うおぅ……」 シートに座って頭を抱える。 「ほんとにへいき?」 「俺はもうだめかもしれない……」 もちろん、ここ10年20年で新設された大手私鉄の幹線、それも車両も新型となれば、そんなに揺れるはずはないのである。 「すごいすごい、なんか静か!」 「だなあ」 乗り心地がいいに越したことはない。俺は失望してなどいない。 「おやつ食べよう!」 いきなりかよ。 まあ、はしゃいでる汐里を見るのもほほえましい。 「なに買ってきたんだ?」 「ポテロングと、ポテロングののりしおと、ポテロングのコンソメと」 「ポテロングすぎる」 「なんかお出かけのときのおやつって感じあるの!」 「じゃがりこは?」 「あれはふだんのおやつ」 なにが違うんだ。長さか。実際、ポテロングって週末を中心に売れるイメージある。 「かいふーーー!」 テンション高えなあ。 そしてかわいい。 わかっていただけるだろうか。黙ってればいいとこのお嬢さんに見えるような、おめかしした汐里が、手足じたばたさせかねない勢いではしゃいでるこのかわいさが。ふだんどおりっていえばふだんどおりだが、なんかあれだ、これもギャップ萌えの一種なんだろうか。 「それでね、ポテロングはこうやって食べる」 かりかりかりかり。 小動物みたいに、ちまちまとポテロングをかじる。 まもなく、一本が消えた。 「こうやって、食べ終えるまでの時間を引き伸ばすんだよ?」 「……」 「どしたのお兄ちゃん」 「いや」 目元を手で押さえる。 妹がかわいすぎて、気が狂いそう。わざとか。こいつわざとなのか。 「変なの。それじゃお兄ちゃん、はい」 「お、サンキュ」 「あーん」 「あん?」 「だから、あーん」 ��俺の鼻先に差し出されている一本のスナック菓子。 これを、汐里の手ずから食せと? 食せと即セって似てるよね。思考がゴミだ。 「食べないの? じゃあ、私が食べちゃうけど」 「食ってやる!」 ガチン。歯を鳴らして、ものすごい勢いでポテロングに噛み付いた。 「ひゃあ。お兄ちゃんがケモノみたいに!」 「何本でも食うぞ!」 歯を鳴らして噛み合わせてみせる。自慢じゃないが歯は頑丈である。 「お兄ちゃんが肉食だ! がちんがちんって!」 よくわからないが大喜びである。我ながらいい音鳴るなあ。 「がちんがちん……」 汐里の視線が、俺の口元から下のほうに移動する。 「……」 じー。無言で見つめているのは、俺の足のつけねあたりである。 「どこ見てる」 「……えい」 やたらかわいい掛け声とともに、ほっぺたをつつかれた。 「なにやってる」 「つついてる」 「つつくとどうなるんだ」 「えっと、お兄ちゃんが興奮する」 「……」 レベルが高すぎる。 「しない?」 「おまえは、俺にどうなってほしいの?」 流れからいうと、勃起一択だが。 なんていうか、このへん、遊びの延長の単なる好奇心なのか、俺を挑発して喜んでるのか、いまひとつわからない。 へたに追求するとろくでもないことになりそうなので、かわりに汐里のほっぺたをつついた。 「ふぬー」 汐里が変な声出した。 ほっぺたやわらかい。なにこれ。 「お兄ちゃんがつついたー」 「でや」 鼻の頭をつつく。 「んにー」 「興奮したか?」 「しないもーん」 そりゃそうである。というかこれ、なんかバカップルみたいなことになってないか。 「つかまえた!」 汐里が俺の手を両手で掴んだ。 「じゃ、次ね。指はそのままで」 なにが始まるのか。ひとまずは、無邪気にはしゃいでるだけみたいなので、そのまま、汐里の好きにさせておいた。 そして。 指に、異次元のやわらかさを感じた。 「……えい」 時間差で、気の抜けた汐里の掛け声が聞こえた。 そのまま、手を前後に動かす。 「ふにふに?」 俺の手を掴んで、前後に動かす汐里。 なんだこれ。俺の指が汐里の意志によって、胸部に沈んだり離れたりしている。 「……こ、こうふん……した?」 形のいい、やや薄い唇が、そんな言葉を紡ぐ。 顔を紅潮させて、俺を見つめる汐里。 これは、違う。無邪気でもないし、はしゃいでもいない。 俺は、汐里の手を振りほどいた。 「やめとけ、こういうの」 「……」 「寝る」 目を閉じた。 汐里がどんな顔をしているのかは、わからない。 やばかった。 別におっぱいがどうこうじゃない。いや、それもやばかったんだけど。 汐里が、自分の意志でそれをした、というのがなによりまずい。 もし、電車のなかでなければ。俺の理性がもう少し弱かったら。そしたら、俺はなにをしていたかわからない。 下腹部にどろりとした不快な熱がこもる。 でもな、汐里。俺はもう決めたんだ。 なにがあっても、俺は汐里の兄であることを貫く。汐里が俺にどんな感情を抱いていようと。たとえ、俺になにを望んでいようと。 俺の劣情は、俺のなかで殺す。 殺しきってみせる。 「お兄ちゃんの、バカ」 耳元で、汐里がつぶやく声が聞こえた。
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カーメイト エールべべクルット4iグランス ISOFIX対応 対象年齢 新生児-4歳 2018年製 定価69000円+税 ●サイレントターン:回転レバーがママがにぎりやすい位置にあり、らくらく片手操作が可能。スムーズで静かな回転で寝ている赤ちゃんを起こさない、やさしい設計です。 ●らくのせフラットシート:頭からお尻まで一直線でフラットな姿勢を保ちつつ、赤ちゃんを正しい位置に乗せられます。 ●ワイドサンシェードLL:エールベベ史上、最大サイズのサンシェードで赤ちゃんの足元まですっぽりガード(プレミアムはLサイズ)。紫外線やエアコン風から赤ちゃんを守ります。 ●Wらくらくウォッシャブルカバー:何かと汚れてしまうカバーも、「らくらく取り外し」と「洗濯機丸洗いOK」のWらくらく仕様で、清潔に保てます。 ●最新の取付方式ISOFIX対応「ワンレバーシステム」:本体正面にあるレバーひとつで、初心者ママでもらくらくガッチリ取付けができます。 ●さらっとエアーホール:シート背面に1695個のエアーホールを搭載し、通期性をアップ。 ●ふんわりメッシュ:メッシュ生地が従来より柔らかい肌触りになりました。 ●ワンタッチベルト:シートの前面から片手でカンタンに肩のベルトの高さを8段階に調整でき、大きくなっても快適に使えます。 ●らくらく3段階リクライニング:お子さまが寝てしまった時など3段階に調節できる「らくらくリクライニング」機構(前向き使用時のみ)。 #きっずえんじぇる川越店 #川越 #きっずえんじぇる #リサイクル #カーメイト #チャイルドシート #エールべべ #クルット4 #クルット4i #ISOFIX #isofix #回転式 #サイレントターン #サイドサンシェードLL #サラットエアーホール #らくのせフラットシート #ワンタッチベルト #ワンレバーシステム (きっずえんじぇる川越店) https://www.instagram.com/p/B97-0tojvGH/?igshid=8vtk4fc0vztk
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2020-02-18 2泊3日で佐渡に行った
Twitter眺めてたら佐渡冬紀行というJRのパックが超お得〜って話だったので予約して行ってきた。 佐渡島観光・旅行プラン 美味をたっぷり味わう佐渡冬紀行:びゅう|えきねっと(JR東日本)
東京からの移動費宿飯2泊4食で3万。完全にバグってる。佐渡市からの助成金のおかげでここまで安くなるらしい。
いちにちめ
佐渡へゆく
上越新幹線で新潟へ。平日だったけど指定席には外国人客がとても多くて気になってた。全員越後湯沢で降りてスキー客であることに気がついた。車両の一番うしろの席取ったんだけど、みんな人二人入りそうなサイズのスーツケースを詰めたり乗せたりしてきたのでぎょっとした。リクライニングできるスペースは確保できたので良かった。
新潟駅からフェリー乗り場へ。新潟〜佐渡の移動手段として普通のフェリーとジェットフォイルの2種類があって、フェリーは2時間半(もしくは2時間)、ジェットフォイルは1時間かかる。今回はジェットフォイルを予約していて、いざ佐渡へ〜とか言ってたら荒天で乗ろうとしてた便が欠航してていきなり試されている。フェリーはどうにか乗れそうだったので、変更してもらって乗船した。荒天ということもあって、船は出港30分もしないうちに大揺れ。佐渡カレー食べて寝る以外何もできなかった。
昔青函を結んでいた双胴型のフェリーと同型のフェリーにも乗れるチャンスが有ったみたいだけど、今回は叶わず。
1時間半暇になったの顔 pic.twitter.com/IKKe94oQYb
— いかるが (@UVB_76) January 31, 2020
荒れ狂う日本海の上からお送りしております。たすけて。
— いかるが (@UVB_76) January 31, 2020
佐渡につく頃には波は落ち着いていた。異様に低い雲が島全体を覆っていて、冬の日本海側の歓迎を受けた気分になった。
港から降りると、微妙に降っていた雪が雨になってしまったので、外へでるのは諦めて宿でゆっくりしてた。
飯
飯はツアー特製の御膳。のどぐろ選んだらテーブルはみ出すぐらいの料理がどかっと来て笑っていた。
ファーフルーフトレジェンダリアみたいな物量譜面降ってきて死ぬかと思った。 pic.twitter.com/hrJJ6O3AI1
— い (@UVB_76) January 31, 2020
正直宿はちょっと寒かったんだけれども湯たんぽを貸していただけて助かった。初めてゆたんぽ使ったけどまじで足元暖かくてよかった。家でも使いたくなった。
ふつかめ
佐渡金山
2日目は佐渡汽船レンタカー軽を借りて佐渡金山へ。佐渡の道路はほとんどが1車線で走りやすい。1車線なのに2車線の幹線道路にありそうなお店がぞろぞろ立ち並ぶ様子が面白かった。思ったよりも都会ではある。ヤマダ電機とかある。蔦屋書店もある。
金山は港からゆっくり走って1時間弱。広大な駐車場に車が3台。めっちゃ空いてた。
江戸時代に手掘りで採掘された宗太夫坑と明治以降に掘られた道遊坑の2つのコースがあり、トロッコを見たかったので道遊坑へ。中は涼しくて龍泉洞を思い出した。温度湿度が保たれているのを利用して日本酒を保存しているのが印象的だった。トロッコの線路が敷かれた坑道を抜けて、山を掘りすぎて削れた姿の道遊の割戸を眺め、機械室の設備にときめいていた。次は山師ツアーで坑道を探検してみたい。
金山では鉱石を採るだけでなくて、粉砕、分別、輸送までを町全体で行っているのがわかる建造物がまだ残っている、それのどれもが廃墟感を漂わせていて最高だった。
酒造
レンタカーを運転していたので自分は飲めなかったのだけれども、妻が日本酒を求めていたので酒造巡りをした。
加藤酒店
金鶴買ったんだっけ? 酒蔵、というよりかは酒扱ってるお店。薪ストーブの雰囲気が良かった。
尾畑酒造
酒蔵をなんとなく眺めたかったらここが一番良さそう。お店とバックヤードの境があいまいな感じで、裏から入ったらいきなり瓶詰めされた日本酒の山が立ち並んでてびっくりしちゃった。真野鶴という日本酒を作っていて、結構辛口。ここで妻が一升瓶を買い、帰りに苦労することになる。
寿司
お昼、Twitterでバズってた某食堂がやってなかったので寿司屋を探すことに。適当に入ったんだけど、結構あたりだった。お寿司も美味しいのに漬物と煮物までサービスしてくれて感謝しかない。店主ご夫婦と佐渡の話もできて最高の時間だった。
長谷寺
うさぎが野に放たれているという話を聞いたので行った。ついたら小雨だったんだけど、普通に野に存在していたので写真撮りまくってた。役割としては以前立川にいたヤギと同じらしい。雑草食べてくれるんだって。
みっかめ
たらい船
たらいと言ったらソダ間欠泉だよね!!というか元ネタがここ。結構日本の地名もじった場所多いよねあのゲーム。イセリアとかオゼットとかフラノールとかそのまんまだし。アルタミラとかサイバックとかちょっとひねったやつも好き。
10時に行ったらだれもいねえ!!一応受付で乗船料(?)を払ったらおばちゃんがやってきて乗せてくれた。こんなのに人間のれるのかよ!って思ったけど普通に乗れた。途中で舵取りを交代してくれたのでチャレンジしてみたけど全く前に進まず、その場でくるくる回って終わった。マジでむずい。
GW過ぎたあたりだとたらい船に行列ができるという話を聞いて、金山の駐車場も埋まるのか…と考えていた。ということはシーズン中道路も激混みじゃない?怖すぎる。
これはさっき乗ったたらい pic.twitter.com/NgP7SpnZyY
— いかるが (@UVB_76) February 2, 2020
宿根木
家。家。古い家。道。集落。塩。雰囲気が最高。普通に人が住んでるので、ちょっと気を使う。タイムスリップした気分になれた。
北雪酒造
宿根木から海沿い走ってきた。酒蔵見学は予約が必要なんだけど、店員さんの対応がすっごく丁寧で試飲のお酒をめちゃくちゃ並べてくれた。シーズンだったらもっと人がいてここまでサービスしてくれないだろうなとも感じたので、やはり冬に行くべき。帰りのルートを考慮しないと結構辛いことになるのだけは気をつけたほうが良さそう。港に帰る際、何も考えずナビの通りに長谷寺のある最短っぽい道を通るとまあまあな山道になっていて、結構気を使うことになった。
めちゃくちゃ試飲してる(俺は飲めない) pic.twitter.com/erpsaad17r
— いかるが (@UVB_76) February 2, 2020
昼飯
フェリー乗り場の中のレストランで食べたけど普通に美味しかった。ひたすらブリ食ってた。ここでも自分たち含めて2組だけ。空いてるって最高。
ジェットフォイル
当初フェリーで帰る予定だったんだけど、予定変更してジェットフォイル搭乗。乗船じゃなくて搭乗。飛行機かよ。フェリー乗ったあとだとドン引きするほど速い。フラフラ歩けないので寝るしか無いのが辛み。
ぽんしゅ館
ジェットフォイルで帰ってきた理由がこちらです。500円でコイン5枚。1コインでおちょこ一杯分の日本酒がでてくる破滅の都。とりあえず知らないやつ飲んでた。「のぱ」って名前面白そうって飲んだらめちゃくちゃ甘くてびっくりしちゃった。あと日本酒以外にもやたらとおいしいきゅうりが1コインで食べることができて良い。
一緒に食べれる塩の種類が異様に多い。マグマ塩は舐めた瞬間温泉が広がった(硫黄の味 pic.twitter.com/PzpNoL7DZ7
— いかるが (@UVB_76) February 2, 2020
塩もたくさん並んでる。
帰路
適当に駅前眺めて新幹線で東京まで無事に帰ってきておしまい。
学び
これは知見ですが、一升瓶をキャリーケースに入れて運ぶと、重い。
— いかるが (@UVB_76) February 2, 2020
これも知見ですが、要冷蔵の一升瓶を買うと冷蔵庫に入らない。
— いかるが (@UVB_76) February 2, 2020
おまけ
ICカードコレクションに新しい仲間が増えました。 pic.twitter.com/ZKeCSjGltN
— いかるが (@UVB_76) February 2, 2020
tanoshikatta
🙆♂️
雪もちょうど降って無くて運転イージーモードだったし雪降ってなければ本当に冬また行きたい。ありがとう佐渡ありがとう佐渡。
撮った写真はここ 20/01/31 佐渡 | Flickr
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飛行機で3時間の台湾にハワイがあると聞いて行ってきました、食&費用などまとめレポート
from https://gigazine.net/news/20190114-taiwan-hawaii-kenting-matome/
飛行機で3時間の台湾にハワイがあると聞いて行ってきました、食&費用などまとめレポート
青い海、白い砂浜、太陽の光の中でのんびりできる憧れの地・ハワイですが、実際に行くには飛行機で6時間半から8時間強かかり、しかもランチに3000円は必要というほど物価が高いので滞在費もかさんでしまうという、スケジュール的にもお財布的にも高い壁がそびえています。そんな時に「飛行機で3時間の台湾にもハワイ(のような場所)がある」と聞き、「『安くてうまい』で有名な屋台や夜市がある台湾なら滞在費も安くすんでハードルがかなり低くなるはず!」ということで、実際に行ってどんな感じなのか確かめてきました。 ◆台湾のハワイ「墾丁」行き方まとめ ◆泊まるところ&宿泊費 ◆現地の食まとめ ◆何ができるのかまとめ ◆で、トータルでいくらかかるのか? ◆台湾のハワイ「墾丁」行き方まとめ 「台湾のハワイ」と呼ばれている場所は、台湾の最南端にある墾丁国家公園のこと。台湾の北側にある台北市からも行くことはできますが、かなり距離があるので、高雄��から行った方が時短になります。
ということでまずはかかった時間から。日本の空港から台北までがだいたい3時間なので、台湾にハワイがあると聞いた時は「やったー!近い!」と喜んでいたのですが、ハワイと言われるだけあってやっぱり遠かったです。渡航日のスケジュールはこんな感じで、11時に関西空港発の飛行機に乗って19時にホテル着。台北着の飛行機にすると、台北→高雄まで新幹線で2時間ほど移動する必要があるのでさらに時間がかかります。
ということで今回は高雄空港への直行便を選択。空港の到着ゲートを抜けて左側に、外貨両替カウンターやSIMカードの購入カウンター、台北捷運(MRT)につながる出口があります。
SIMカードは3日~5日が300台湾元(約1060円)、7日~10日が500台湾元(約1770円)ほど。このほか1日120台湾元(約420円)で借りられるルーターもありました。
MRT出口から建物の外へ出ると、地下へと続くエスカレーターにたどり着きます。
地下鉄に到着。高雄国際空港から左営駅(左營駅)まで移動します。
移動に必要な時間は28分ほどで、価格は50台湾元(約180円)です。
左営駅に到着後、1番出口から地上に上がると、高速鉄道の新左営駅プラットフォームに続くエスカレーターが見えます。向かって左側は���スターミナルですが、墾丁までの快速バスのチケットはエスカレーターを上った先で購入可能。
「墾丁快線」とかかれているこのカウンターでチケットを購入できます。チケットは片道400台湾元(約1410円)で、往復だと600台湾元(約2110円)
時刻表はこんな感じで、15分~30分おきにバスが出ています。なお、高雄国際空港からもバスが出ていますが、本数が少ないので時間があわなければ左営駅まで出るのがよさそうです。
朝食を食べてから時間があき、お腹がすいたのでバスの出発時刻までの合間にご飯タイム。台湾のモスバーガーでご当地メニューをみてみました。
台湾のモスバーガーはライスバーガーの種類がかなり豊富で、「モスライスバーガー焼肉」(75台湾元/約260円)台湾の名産であるレッドキヌアが使われています。なお、日本のモスライスバーガー焼肉は390円なのでちょっと安めです。
こっちは中華まんっぽいふわふわの生地に照り焼きチキンが使われた「テリヤキチキンパオ(ピーナツソース)」(90台湾元/約320円)。うまし。
おなかが満たされたところでバスターミナルへ。
「墾丁快線」と書かれたバスに乗り込みます。
中のシートは広々ゆったり仕様。リクライニングが壊れていて背もたれが勝手に倒れ、強制的にリラックスモードにさせられる席もありました。
USBで充電が可能&Wi-Fi無料なのもうれしいところ。
ということでしばしバスに揺られます。公式では移動時間は2時間ほどとされていますが、街中を通るため、交通状態や乗降の影響もあり2時間半ほどかかりました。
「小湾」という場所で降車。到着した時はすっかり夜で、にぎやかな夜市のど真ん中に下ろされます。
◆泊まるところ&宿泊費 今回宿泊したのはバス停から歩いて8分ほどの距離にあるシーザーパークホテル ケンティンという宿。なお現地ではシーザーではなく「カエサー」と発音しないと通じません。
このホテル、台湾初の5ツ星ホテルでプール&バー付きのビーチまで直結とめちゃめちゃリゾート感があるのですが、オフシーズンなら1泊2人で8000円台の時もあり、「ハワイなのに……安い!」と思わず予約ボタンを押してしまったのでした。8月だと1泊2人で3万円台の時もありましたが、12~1月は1泊2人・朝食付きで1万2000円ほどでした。日本だとビジネスホテルくらいの価格帯なので本場ハワイに比べれば断然手が届きやすい価格です。 部屋は一番安いのが以下のスーペリアダブル。ジャグジー付きの部屋やヴィラもありました。
ロビーはこんな感じ。既に終わったクリスマスの片付けが行われる気配は一向にありませんでした。
1月でもプールで泳いでジャグジーで体を温めて……を繰り返す人がちらほら。
ホテルから直結のビーチには白いパラソルが並び、手前にはビーチバーもあります。
墾丁周辺は台湾の若者がビーチを求めてやってくる、日本でいうところの沖縄のような雰囲気なので、このほかにもより安くていい感じの宿がわんさかあります。 Happinessというホステルはスタンダード ダブルルームが朝食付きで2019年1月28日から1泊2人が4570円。1人あたり2300円ほどです。
上記と同条件で調べたケンディン ホステル ダワンは1泊2人で3500円ほど。
ヨーヨー リゾートは同日で1泊2人朝食付きで4000円。
アップル ルーム ホステルも1泊2人朝食付きで5200円でした。洗練された雰囲気の比較的安い宿が多いので、ビーチリゾートのゆったりした空気を味わえそうでした。
またシーザーパークホテル ケンティンの近くにある「墾丁青年活動中心」は台湾伝統家屋を使ったユースホステルで、ノスタルジーある雰囲気が楽しめます。1泊2人、朝食付きで6000円ほど。
◆現地の食まとめ シーザーパークホテル ケンティンを選んだ理由の1つが、目の前に夜市があるということ。歩いて2~3分の場所から長~い夜市が始まり、毎日お祭り状態でにぎわっています。この夜市は台北の夜市の雰囲気とはちょっと違って「ザ・台湾」という感じではないものも多かったです。
「鐵板山猪肉」という文字を発見。
めちゃめちゃいい匂���が漂っていたので買ってみました。
猪はイノシシではなく豚のこと。豚とニンニク・玉ネギ・青ネギなどがスパイスと一緒に炒めてあり、パックにたっぷりはいって100台湾元(360円)です。
同じ鉄板で焼かれていた台湾名物「大腸包小腸」は50台湾元(180円)。腸詰めしたもち米のソーセージの間に、ちょっと甘い焼きソーセージを挟んだもの。
焼き小籠包は8つ入りが70台湾元(約250円)。フレーバーが選べるのでオリジナルとガーリックを選択しました。餃子のような羽の部分はサクサクの食感ですが、皮の中にはたっぷりの肉汁が入っており、かむと肉のうまみが口の中にじゅわ~っと広がります。
台湾でおなじみの臭豆腐も発見。
これまで食わず嫌いしていた臭豆腐ですが、せっかくなので挑戦したところ、味は表面をカリカリに焼いた厚揚げという感じで、「何かソースを付けたい」と思うシンプルさなのですが、名前の通り匂いがすごい。「口の中に動物園が広がっている……」と思わず呟きました。
お店もいろいろあります。タイ料理のお店が目立ちましたが、ローカルな匂いのする渋い店構えを見つけたので入ってみます。
店頭で調理するスタイル。
注文したのは鴨肉麺(70台湾元/約250円)と肉燥飯(40台湾元/約140円)。鴨肉麺はあっさりしただしの中に柔らかく煮た鴨肉の塊が入っており、肉燥飯は温かいご飯の上で煮込んだ豚肉の脂がとろっと溶ける食欲をそそる1品。
よくわからない調味料がずらっと並んでいるのでトライ&エラーで味付けを変えて食べていけばOK。
そして、台湾といえば!ということでタピオカミルクティーのお店へ。
タピオカミルクティーは50台湾元(約180円)。ドリンク自体は甘みがほぼないロイヤルミルクティーのような感じで、むちむちしたタピオカに甘さがあるので、甘すぎずよいバランスでした。
「炸鮮奶」と書かれた屋台。奶は牛乳の意味なので、揚げ牛乳的なものの様子。
目の前で揚げてくれます。1串にもちのようなものが3つ通って20台湾元(約70円)
サクッとした表面をかじると、中から熱々のとろ~っとした餅のようなものが現れます。ミルクキャンディのような優しい甘さで、デザートに最適。
……とここまで食べて1500円以下。屋台は目移りする多様さで、買い食いしているうちにあっという間にお腹が一杯になります。ということで、ここからは見て楽しむスタイル。 台湾の南部では鴨肉が名物なので、鴨の屋台もありました。「東山鴨頭」という看板の屋台には……
焼き鳥っぽいスタイルの鴨肉がたくさん。
店名の通り、鴨の頭もありました。
海沿いの夜市なので、海鮮のお店もかなり並んでいました。
積み上げられたカキの殻の山。
帆立1皿150台湾元(約530円)、有頭えびが1皿250台湾元(約880円)で、海鮮焼きはやや高めの印象。食べるものを選んだらその場で焼いてくれるスタイルのようです。
台湾ソーセージや……
鉄板ステーキなどもありました。
ちょっと変わったところでいえば、「精神病院」と書かれたお店では、輸血パックに入ったカクテルが売られていました。1つ150台湾元(約530円)
「玉子焼」とありますが……
どう見てもスイーツのような食べ物が並んでいます。1つ70台湾元(約250円)程度でした。
窯焼きピザの屋台も複数ありました。1枚180~250台湾元(約640~880円)です。
その場で生地をのばし……
トッピングして……
釜で焼いてくれ、ものの数分で完成していました。
ホテルまで歩いて2~3分の位置に屋台があるので、部屋まで持って返って食べても温かい状態でした。
夜市はお祭りの屋台のような感じで、ゲームの屋台も多かったです。
射的。
この風船を割っていくようです。
ピンボールや……
バスケットボールコーナー。
サンダルやTシャツを販売するお店もありましたが、値段は「安い!」と感動するほどではなく、サンダルが100台湾元(約360円)、Tシャツが500台湾元(約1800円)くらい。
車を半分カットしてお店として利用しているユニークなところもありました。
お昼は屋台が出ていないので、レストランなどで食べることになります。
墾丁のレストランは「高い」と言われることが多く、メニューで「時価」と書いてあるものを注文したら恐ろしい値段だった……という声もしばしば見かけました。そんな中、「巷子内海鮮熱炒」という海鮮レストランがGoogleマップで味・価格面でやたらと高評価だったので、行ってみました。
こぢんまりしたカジュアルな雰囲気ですが、お店にはかなり人が溢れていました。
カキと豆腐を炒めた「豆腐鮮蚵」(202台湾元/約700円)とえびのだしで空心菜を炒めた「蝦醤空心菜」(152台湾元/540円)を注文しました。いずれも大・小があり小を注文しましたがかなりのボリューム。瓶ビールは80台湾元(約280円)で、セルフサービスでお店の冷蔵庫から取り出す形です。
空心菜の炒め物は日本でも珍しくありませんが、えびの旨みが凝縮されており、ひと味違います。新鮮な生唐辛子が使われているのでキリッと辛く、お酒やご飯がめちゃくちゃ進む味わい。
豆腐鮮蚵は、マーボー豆腐っぽい見た目ですが四川料理のようなスパイシーさはなく、豆鼓醤のうまみでご飯が進みまくります。たっぷり入った小さめのカキは柔らかく、豆腐と同じような滑らかな食感でした。このお店では料理2皿とビール・白ご飯で合計1400円くらい。
そして、墾丁から車で15分ほどの場所には城壁に囲まれた恒春鎮という街があり、古い街並みが残っていて非常にいい雰囲気でした。
恒春にはオシャレなお店もアリ。日本統治時代の建物を利用した波波厨房というイタリアンレストランに行ってみました。
1階はジェラート屋さん&パン屋さんになっていて……
2階がイタリアンレストラン。
タコのグリルが200台湾元(約700円)で……
トリュフのパスタが330台湾元(約1160円)でした。
また「柯記古早味緑豆饌」というかき氷屋さんも有名どころ。
小豆やおもち、ピーナツ、緑豆をお皿に入れて……
温かいもちっとしたものを注ぎ……
さらにかき氷をのせます。
黒糖のシロップをかけて完成。これで40台湾元(約140円)
温&冷の組み合わせなので、体が冷えない不思議なかき氷です。黒糖ベースの優しい味で、おもちやナッツがたっぷり入っているのでしっかりお腹にたまりました。
このほか、恒春には牛肉麺屋さんの小牛村や……
鴨料理の「郷村冬粉鴨」といった台湾料理のお店や……
お肉モリモリのハンバーガー屋さん「肉 Meat」など、さまざまなお店が並んでいます。
◆何ができるのかまとめ 恒春の街は台北のように高い建物が並ぶのではなく、昔ながらのお店や、レトロな建物を再利用したおしゃれなお店が多く並んでいて、街歩きするだけでも楽しめます。
街には4つの門があり、以下はラウンドアバウトの中央に位置する「南門」
南門の周囲にはレストラン・マッサージ屋さん・服屋さんなどお店がたくさん。病院も近くにありました。
西門の近くにはアート作品っぽいものが配置され……
デパートの屋上遊園地にありそうなアレコレが道ばたに無造作に置かれ……
猫バスが走っていました。
高雄よりも南にある恒春・墾丁は熱帯モンスーン気候で、冬でも暖かく雨が少ないのが特徴。12~1月の最高気温はだいたい曇りの日が22~24度で、晴れていれば27度以上になる日もあります。ただし風が強く、寒くはないけれど上着が欲しくなる瞬間があり、同じ空間に半袖の人とダウンの人が共存します。素足サンダル+ダウンという人もよく見かけました。
年末年始は曇りが多かったのですが、晴れている日は海遊びをしている人も多く見かけました。海やプールの温度は「震えるほどではないけれど喜んでは入れない冷たさ」という感じ。海は、バナナボートなどアクティビティの多い「南湾」、白い砂浜が美しい「白砂湾」、シュノーケリングとダイビングのメッカ「萬里桐」&「後壁湖」など、複数の海遊びスポットがあります。運転に問題ない人であれば1日500台湾元(1750円)ほどでスクーターをレンタルすると便利です。
ホテル近くのバス停から5分ほどの距離にある以下のビーチが南湾。サーフィンやボディーボードをしている人の姿が見えます。
バナナボートの順番待ちなのか、水着姿でまったりくつろぐ人々。
この空気で膨らませるソファーのようなものや、バナナボートを水上バイクで引きずり回してもらうという遊びが1回400台湾元(1400円)、2回セットで600台湾元(約2100円)でした。
透明なカヌーのレンタルをやっているところもあります。これは1人1000台湾元(約3500円)
後壁湖のダイビング&シュノーケリングはこんな感じ。パラセーリングを行うこともできます。
ビーチだけでなく、山側の大自然も見どころがあり、墾丁の関山は世界で最も美しい夕日が見られる場所にも選ばれました。
今回宿泊したホテルの真ん前には「小湾」というビーチがあり……
バーもあるので、海辺でまったり過ごせます。ドリンクを注文すれば夜市で購入した食べ物を持ち込んでもOKというゆるさで、ホテル宿泊者でなくても使える様子。
◆で、トータルでいくらかかるのか? 高雄までの航空券の価格は時期にもよりますが、オフシーズンであればLCCの往復航空券が1万5000~2万5000円ほどで購入可能。宿は墾丁で3泊(1万8000円)+高雄で1泊(1700円)し、4泊5日の現地滞在費はお土産込み&バナナボートで遊んでタクシーも使って2万円だったので、合計5万5000~6万5000円を見ておくとよさそうです。今回は「ハワイっぽい過ごし方をする」というテーマで1泊1人6000円の5つ星ホテル選択をしましたが、ホテル選択を変えれば旅の予算をさらに抑えることが可能。ハワイに行くほどの時間や予算がない時でも、アジアの雰囲気を味わいつつ、海遊びやプール、ビーチでのんびり過ごしたい時の選択肢としてアリでした。
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