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日を追うごとに事態がめまぐるしく動き続ける鹿児島県警察の「不祥事隠蔽」「報道弾圧」疑惑。今後さまざまな視点で検証されていくことになるその"事件"に、筆者は当事者の一人として巻き込まれた。 間接的ではあるものの、不当な強制捜査でライター生命を断たれかねない状況に追い込まれ、"善意"の公益通報者に顔向けができなくなった今日の思いは長く記憶に留まり続けることになりそうだ。 公憤と私憤とが混在する脳内を整理し、その熱が冷めないうちに鹿児島県警の不当な捜査の一端を記録しておきたい。現時点までで計4回にのぼった県警とのやり取りをここに再現する。(ライター・小笠原淳) ●4月3日に差出人不明の封書が届いた スマートフォンの記録によれば、その電話があったのは、6月4日午前10時21分のこと。電話の相手は男性の声で、鹿児島県警・組織犯罪対策課の職員(捜査員)を名乗った。 「うちの元生活安全部長が逮捕された件で、事件の証拠品がそちらに送付されていることがわかりまして…」 この時点で、事情はおおむねわかった。捜査員の言う「事件」とは、電話の4日前に鹿児島県警の前生活安全部長が逮捕された国家公務員法違反(守秘義務違反)事件を指し、その「証拠品」というのは前部長が第三者に届けたとされる文書のことだろう。 2カ月ほど遡る4月3日、北海道・札幌を拠点とする筆者のもとに差出人不明の封書が届いた。一般的な縦長の茶封筒の表面に、宛先を印字した白い紙。消印には「鹿児島中央」「3.28」の文字。3月28日までに九州・鹿児島から発送されたと思しき封書が、6日間かけて札幌に辿り着いたということだ。 封筒には、10円の運賃不足を示すスタンプが捺されていた。重量���過で、貼付された切手の額面84円では料金が足りないらしい。配達員に10円を支払って封書を受け取った筆者は、その場ですぐに開封してみた。 まず目に飛び込んできたのは、1枚目のA4紙に太い字体で印刷された「闇をあばいてください」のメッセージ。2枚目以降は、未発表とみられる警察不祥事3件の概要を記した文書と、警察の内部文書と思われる書類だった。 いわゆる内部告発であることはほぼあきらかだったが、ただちに裏づけ取材を試みるほどには関心を惹かれなかった。文書に記録されていた事案が、すべて北海道とはまったく関係のない鹿児島県警の事案だったためだ。 筆者のもとには地元・北海道警察の関係者とみられる人物からの投書もしばしば届くが、受け取った情報が十分に具体的で、真実味があったとしても、送り主が完全に匿名の場合は取材開始に至らないことが多い。ましてや直線で1600キロメートルほども離れた九州の話題となると、匿名情報をもとに取材を進めて記事をまとめるのはおよそ現実的ではなかった。 餅は餅屋。九州の警察不祥事は九州へ。そう考えた筆者は、投書をPDFファイルの形で保存し、そのデータを福岡のニュースサイトHUNTER(https://news-hunter.org/)の編集部と共有することにした。 文書のデータをメール送信したのは、同じ日の午後3時過ぎ。これを受けた同編集部の中願寺純則編集長は、筆者と同じく「すぐに裏づけをとるのは難しい」と判断し、文書の情報は当面、あくまで参考情報として管理するに留めた。 HUNTERは先述のように福岡を拠点としたニュースサイトで、地元自治体や警察、議会などの不祥事を積極的に取材・発信している。4年ほど前からは北海道の話題も扱い始め、札幌在住の筆者が北海道警の不祥事などを記事にして寄稿するようになった。その編集部に内部告発文書を送信して情報を共有することは、少なくとも筆者にとってはごく自然な行動。よもやそこから情報が「漏れる」などとは想像もしていなかった。 ●4月8日にHUNTER編集部が家宅捜索された 匿名封書が届いた5日後の4月8日、鹿児島県警はHUNTER編集部を家宅捜索し、別の情報漏洩事件の捜査という建前で中願寺編集長のパソコンやスマートフォンなどを押収した。 この家宅捜索の不当性については、HUNTER編集部が抗議の意とともに詳しい経緯をまとめた記事(https://news-hunter.org/?p=22612)(https://news-hunter.org/?p=22617)を配信しているほか、何人かの報道関係者が県警への批判を込めた記事や声明を発信しているので、ここで��詳述を控えたい。 本稿で指摘したいのは、このときの家宅捜索でおそらく偶然、筆者がHUNTER編集部と共有した文書のデータを発見した鹿児島県警の行動だ。県警は投書の主を特定するため文字通りの「犯人捜し」に血道を上げ、結果的にその人を逮捕するに至った。 組織の不正を告発して「闇をあばく」ことを願った公益通報者を、守秘義務違反事件の容疑者に仕立ててしまったのだ。言うまでもなく、5月31日に逮捕された前生活安全部長の事件のことだ。 以上のような経緯を辿った"事件"の捜査はしかし、重要な証拠を欠いていた。これも言うまでもない、筆者に届いた匿名封書がそれだ。封書の現物こそが「情報漏洩」の事実を裏づける物証であるはずだが、それを手にしたことがあるのは5月末時点で送り主と私のみ。 県警はたまたまHUNTER編集部のパソコンに残っていたPDFデータを発見しただけだ。それで裁判所の逮捕状が発付されたのも面妖な話だが、とにかく捜査関係者の手もとには重要な証拠がないまま2カ月弱が過ぎていた。前生活安全部長逮捕の4日後に筆者に届いた県警からの電話は、まさにその物証を警察へ提出するよう求めるものだった。 ●鹿児島県警の捜査員は「お願いベース」という言葉を使った ここで、その電話のやり取りに話を戻す。鹿児島県警の捜査員を名乗る男性は、「重要な証拠」についてどう話を切り出したか。直後にまとめたメモで再現すると、捜査員と筆者との間では次のようなやり取りがあった。 捜査員:重要な証拠品ということで、返還していただきたいと思いまして。 ――返還? どういうことですか。 捜査員:簡単に言いますと、証拠品として押収させていただきたいと。 ――押収? 令状か何か出てるんですか。 捜査員:今のところは、ないです。 ――ああ、任意ってことですね。 捜査員:はい、お願いベースになります。 短い時間に、3種類の言い回し。捜査員は、たしかに次のような言い換えを重ねた。「返還」→「押収」→「お願い」と。この場合、正しいのは最後の「お願い」のみ。筆者が受け取った文書は筆者の所有物であり、「返還」するようなものではない。強制的に「押収」される理由もない。ならば県警は、なぜそれらの言葉を使ったか。 「お願いベース」という事実を知られたくなかったから、と考えるのが自然だろう。電話の相手は、筆者が「任意か」と訊き返さない限り「返還」ないし「押収」で押し切ろうとした可能性が高い。求めを受けた筆者は、そもそも問題の文書の存否を警察に告げる義務がないことなどを伝えつつ、結果的には自身が文書の所有者であることを事実上認めてしまうこととなった。 先述した疑問、すなわち物証なき逮捕への率直な疑問をただしたくなったためだ。以下は、その問答の一部。 ――逆にうかがいたい。これ、証拠なしに逮捕なさったんですか。 捜査員:そこはちゃんと、それなりの、相当な理由がありましたんで。 ――もし私が手紙を捨ててたら、証拠は存在しないですよね。 捜査員:申しわけありません。捜査の詳細についてはちょっと…�� 電話口の警察官は、筆者の職業を知っているという。そこで筆者は改めて「取材の秘密」を引き合いに出し、任意提出を拒否。相手は「そこをなんとか」と食い下がってきたが、ここで電話は当方都合で時間切れとなる。その日午後に地元で開かれる裁判の傍聴抽選券配布の時刻が近づいてきたためだ。夕刻にこちらから折り返すことを約束して電話を切り、最初のやり取りは終わった。 ●捜査員と二度目の電話「結論は変わんないですよ」 2度目の通話からは、録音データが残っている。無論のこと、録音の事実は相手に伝えていないが、公務中の警察官の言動を記録するのに特別な許可が必要とは思えない。そういうわけで、以降に採録するやり取りは、前段までの記録よりも再現度が高いものとなる。 6月4日、つまり最初の電話と同じ日の午後4時50分、電話口に出たのはその日の朝に対応したのと同じ男性警察官だった。 ――今朝の件ですね、結論は変わんないですよ。 捜査員:えーとあの、押収…、任意提出に応じてくださることは、ちょっと難しいということですか。 ――そもそもあれですよね、誰からどんな郵便届いたとかって警察に言う必要ないっすよね。 捜査員:ああ、なるほどですね。 ――まあ、まあでも、午前中の会話で事実上認めたようなもんではあるので。 捜査員:いやあ、はい。 ――しょうがないっちゃしょうがないんですけど、でもそれ、繰り返しになりますけど、それ何も、私にデメリットしかないですよ。そんなことやったらライター廃業しなきゃいけなくなるんだから。 捜査員:なるほどですね、はい。 ――そうなったって警察は面倒みてくんないですよね。 捜査員:ああ、そうですね。もう、あのー、正直、任意提出に応じてくださらなかったからといって、まあ小笠原さんがまあ不利になったりとか、そういうことはございませんので。 ――ああ、いや、だから、ただね、あの、その『なんで私のとこに送ってきたの、ご存じになったんですか』って聞いても、言ってくんないと思うんですけど。 捜査員:はい。 ――私たまたま知ってますよ。あの、中願寺さんのことへ強制捜査入りましたよね。 筆者が言及したのは、先に述べた4月8日のHUNTER編集部への家宅捜索。これがあったことを確認する問いに、答えは返ってこなかった。筆者の語りが続く。 ――そんとき、おそらくスマホとかパソコンとかの中に私が送ったPDFがあったから、まあ特定したんだろうと思うんですけど。要はもう、そちらはそういうことやりかねない組織って、私わかっちゃったんで、おっかなくて手元に置いておけないっすよ、悪いけど。だから然るべきところにモノは移してるんで。 捜査員:あっ、ええと、今回の文書ですか。 この時点で、電話の相手は任意提出をほぼ諦めた可能性が高い。筆者は当初、いくらなんでも鹿児島から札幌まで強制捜査に乗り込んでくることはあるまいと高を括っていたが、なにしろ相手は平気で報道機関を家宅捜索して取材の秘密をあっさり侵害してしまう組織。せめて問題の文書だけでも万が一の押収を回避したいと、札幌市内の弁護士に管理を委任することにしたのだった。もちろん、弁護士の名前は県警に伝えていない。 文書の回収がままならなくなった捜査員は、次に任意聴取への対応を求めてきた。日程調整のうえ、札幌まで面会に来るという。 捜査員:ご予定を上司のほうに諮りまして、あのー、改めてこちらからご連絡させていただくということでよろしいでしょうか。 ――ああ全然、全然。ですけど、なんすかこれ、たとえばその調書の内容がその、いわゆる陳述みたいな感じで裁判で使われたりとかするんですか。 捜査員:…えーとー、あのー、そのー、当日会ったときのですか。 ――ええ、ええ。 捜査員:…ええ、まあ、そこはですねー、あのー、ちょっとまあ、なんとも言えないところです。 ――なんとも言えない? 最初の電話に通じる姿勢。聴取の目的を明示せず、とにかく面会に漕ぎつけようという了見だ。これが警察全般に共通するやり方なのか、あるいは鹿児島に特化した慣行なのかは定かでない。 筆者は改めて「どう使われるのかわからないものに応じるのは難しい」と告げたが、相手はとりあえずこちらの都合に合わせて札幌を訪ねたいという。この季節の北海道は過ごしやすく、観光にはうってつけの時期だ。来るというものを拒む理由はなく、来たいのであればそうすればよいと促し、通話を終えた。 ●前部長からの投書を確信して改めて拒���した 次の電話は、二晩を経た6月6日午前10時30分に県警側から筆者へ着信。県警の前生活安全部長、すなわち告発文の送り主が鹿児島簡易裁判所の「勾留理由開示法廷」で口にした重大な証言が伝わったのは、その前日の午後のことだった。 前部長は法廷で「県警トップの野川明輝本部長による不祥事の隠蔽があった」と主張し、札幌へ送った文書がその事実に関連するものだったことをあきらかにしたのだ。法廷ではこれに先立ち、裁判官が文書の送付先として筆者の氏名を読み上げたといい、これを伝え聞いた時点で筆者はようやく投書が前部長からのものだったと確証を得た。念のため添えておくが、筆者と前部長とは互いに面識がなく、筆者は逮捕報道に触れるまでその人の名を知らなかった。 前部長はなぜ、地元の報道大手や中央の週刊誌・月刊誌などではなく、ほぼ無名の札幌のライターに公益通報を試みたのか。真意は本人にしかわからないが、託された筆者がその思いに応えられなかったという事実は残る。のみならず、県警の不当な強制捜査に原因があるとはいえ、結果として提供された情報を県警に筒抜けにさせ、それによって公益通報者の逮捕を許すことになってしまった。 筆者は、鹿児島県警によって危険なライターの烙印を押されてしまったわけだ。「あの記者に公益通報すると情報がすべて警察に漏れ、提供者も逮捕されることになるぞ」と。 上のような思いを抱えて迎えた朝、いきおい電話対応の声が棘を含む口調になってしまったのはやむを得まい。通話の相手はやはり、前回及び前々回と同じ男性職員だった。 ――お越しになるのは自由です��ど、私なんもしゃべんないですよ。 捜査員:あっ、もうそこはあのー、はい…。 ――あと、一対一でお会いするかどうかもわかんないです。弁護士同席するかもわからんし。あと最初から最後までICレコーダーで録らせていただきますんで、それでよければ。 捜査員:あっ、最後まであのー…。弁護士も同席する可能性もあるっていうのと、その、あの、ICレコーダーを使ってあの、録音さしていただくっちゅうことですか。 ――場合によっては撮影させてもらいます。 捜査員:場合によっては撮影するっちゅうことですか。あの、その、あのー、この事件の、証拠品の、あのー、任意提出、まあ目的は、われわれの目的はまあ、そこなんですけれども、まあそれに至らなくても、お話だけでもうかがうということですので、で、あくまでも任意ということですので、そこはあの、あのー、小笠原さんもあの、ご理解いただけたらと思います。 ――あのー、であればしゃべらないので、しゃべらなくてもよければ、お越しいただければ。 数秒間の沈黙。ここでどうしても前日の法廷で聴かれたという前生活安全部長の陳述について聞いてみたくなった筆者は、感情に任せて逆質問を始めた。一職員の立場では答えられるはずもない問いばかりなのは、もとより承知の上だった。 ――昨日の勾留理由開示法廷ありましたよね。あれで本田さん(前生活安全部長)がお話しになったこと、あのいわゆる『本部長から隠蔽の指示があった』っていうのはあれ、事実なんすか。 捜査員:…申しわけありません。そこはですね、あのー、私あのー、事件捜査を担当してるもので、あのー、そこについては私がですね、お答えする立場になくてですね。 ――あの、立場っていうか、事件捜査担当してんだったらわかりますよね、当然。本部長から指示があったかどうかって重要なことですよ。絶対知ってますよね。 捜査員:あのー、小笠原様のご立場としましてはあの、報道機関、というふうにわれわれのほうで、あのジャーナリストというふうな認識で、あのー、そういう報道機関からの対応につきましては、あのー、一括してですね、あのー、総務課、県警総務課なんですけど。 ――そんなことはない。そんなことはないでしょう。テレビ・新聞にはそう対応してないじゃないすか。非公式に、副署長とか対応してること、あるでしょう。 捜査員:あっ、いや、それはですね。あのー、非公式にやっては駄目なことです。駄目です。 ――あの、■■さんね、その渦中にいるんだから絶対ご存じですよね。その本部長から隠蔽の指示があったのが事実だとしたら、今やってる捜査もおかしいですよね。ずっと続けんの、これ? 捜査員:…。 ●捜査情報を握る当局は「都合よく」情報を漏らしている 後半で捜査員が「駄目です」と明言しているのは、警察による非公式な取材対応のこと。なぜ「駄目」なのか。たとえば容疑者の供述内容を伝えるなどの非公式な対応は、国家あるいは地方公務員法違反(守秘義務違反)にあたる可能性が、つまり今回逮捕された前生活安全部長の容疑と同じ法令違反にあたる可能性があるためだ。 ところが実際は、全国津々浦々で、365日24時間、この守秘義務違反が公然とおこなわれている。公益通報のためか。否。多くは報道をコントロールする目的で、捜査情報を握る当局が都合よく情報を漏らし続けているのだ。 今回の事件でも例に漏れず、差出人と筆者のほかには知り得ないはずの文書の内容が「関係者によると」あるいは「捜査関係者によると」の枕詞つきで次々と発信されることになった。守秘義務違反事件の取材対応で堂々と守秘義務違反が繰り返され、しかし誰一人罪に問われず、報道機関も一切問題視しない。一人、前生活安全部長のみが犯罪人として素姓をさらされ、裁判を受けることになるのだ。 鹿児島県警と筆者との最後の電話は、前回と同じ6月6日の午後4時31分から、約3分間のやり取りで終わった。県警は同日夕までに筆者への任意聴取を断念、以後今日まで新たな打診は届いていない。最後の通話で、筆者は再び明答が期待できない質問を寄せてみた。前日の法廷で前部長が語ったという、公益通報の動機。それを聴いてどう思うかを捜査員に尋ねたかった。こんな陳述だ。 《私が退職した後も、この組織に残る後輩がいます。不祥事をあきらかにしてもらうことで、あとに残る後輩にとって良い組織になってもらいたい、という気持ちでした》 筆者の電話の相手が、まさにその「後輩」の一人。公益通報を担って逮捕された先輩の事件を、彼らはどういう思いで捜査しているのか。 ――捜査員の一人としての思いを聞くこともできないですか。 捜査員:申しわけございません。そういうのは、あー、できないです、はい。申しわけございません、そこはすいませんが。 ――昨日の本田さんの発言についてどう思うか、とか。 捜査員:そうですね。すいません。もう、ちょっと、そこはあの、お答えできないです。 県警トップの隠蔽指示はあったのか、なかったのか。前生活安全部長の証言が事実だったとして、その責任をとるべき本部長はキャリア官僚。今回の"事件"で鹿児島を追われることになったとしても、ほかに居場所はある。 対して、組織の論理で元部長の事件の捜査に関わった「後輩」たちは、その事実を抱えたままこれからも組織の中で過ごしていかなくてはならない。不当に取材の秘密を侵され、公益通報者にとりかえしのつかない迷惑をかけることになった筆者も、引き続きライターとして活動しながら信頼回復に努めていかなくてはならない。 そして、公益通報を罪に問われた元生安部長、その捜査のきっかけをつくった家宅捜索で報道弾圧に遭ったHUNTER編集部、その編集部が飽かず追及してきた未発表不祥事に巻き込まれた人たち――。 鹿児島県警の「罪」は、あまりに重い。
公益通報潰しに報道弾圧…前代未聞の「警察不祥事」、告発文書「返還」求めた鹿児島県警からの通話全容 - 弁護士ドットコム
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キム・チョヨプ 「ローラ」
Web公開されていたキム・チョヨプ「ローラ」を読んだ。 https://www.hayakawabooks.com/n/nc2de6647aa5d?sub_rt=share_sb
新刊の短編集『この世界からはでていくけれど』の収録作で、2ヶ月間限定公開されているもの。前作『わたしたちが光の速さで進めないなら』がよかったので新刊も気になっている。 本作「ローラ」の「身体完全同一性障害」はトランスジェンダーを連想させると思う。そして「三本目の腕をつける手術」をトランスジェンダーのSRS(性別適合手術)のメタファーとして読む人がいるかもな…と思ってなんかこう読まれ方みたいなものを不安に思った。勝手に。 いやほんとすごく勝手な杞憂だと思うんだけど、思わずtwitterでの反応を検索してしまった。そしたら明らかなトランスヘイトを繰り返すアカウントが言及していて、「やっぱなー」と思った。もちろん、これをもって本作が有害とかまちがっているとかではないんだけど、わたしが勝手に不安になったり警戒したりしてしまうという話。 (余談だけど、そのヘイトを繰り返すアカウントを知ってる人たちがけっこうフォローしていてギョッとした。こういうとき、たんに元からの知り合いかどうかとかいうのはわからないので、これと同意見なんですか?と疑心暗鬼になってしまう)
なんていうか、SF作品の思考実験的な側面にときどきウッとなることがあって…。いやちょっとちがうか、作家並びにその作品を読む人々の思考実験的なことをやっていく手つきが、これは本当に自戒もこめてなんだけど、ちょっと怖いことがある。現実にある痛みや苦しみから着想を得てフィクションを作るとき、安全圏からオモチャにしていないか?エモ消費してないか?みたいなことでいつもとても悩む。これは原理原則で話してもしょうがなくて、個別の話だと思っている。 そして、作品の感想とかレビュー、あるいはニュースへの反応とかもそうだけど、感じたことを自分なりの言葉で言おうとするときってけっこうオーバーになりがちだと思う。人は創意工夫する。エコーチェンバーになりがちなSNSではとくにそうで、各自がオリジナリティのある、インパクトのある言葉で言おうとするとともすればチキンレースみたいになっちゃうから、それと作品の思考実験的な側面があわさると、けっこう怖い感じになるよなと思う。わたしはそういうノリが苦しくて、何かの感想を言うのがとても怖い。
ローラは十一歳のときに事故に遭って以来、現実には存在しない三本目の腕に激しい痛みを感じるようになった。どんなリハビリ治療も役に立たず、やがて三本目の腕を取り付ける手術をすることにし、恋人のジンはひどく困惑する。 「彼女は過剰四肢を自分だけの問題として抱え込み、ジンには長いこと三本目の腕の存在について話さず、機械の腕を取り付ける直前になってようやくすべてを通告した。」 ローラの内面を理解したいと思ったジンは、さまざまな文献を調べ、彼女と似たケースの人たちにインタビューし、《間違った地図》という本を出版する。 「《間違った地図》を書きながら、ジンはローラが経験している現象や、彼女の身体に内在する不快感を、少なくとも頭では受け入れられるようになった。しかし、それはまるで教科書のなかの文章を諳んじたり、数式を機械的に書���写すときみたいに、いつも上滑りして真の理解には至らないのだった。」 ローラの取り付けた三本目の腕はとても不便で奇妙な見た目で、主人公のジンは「いつまでも決して慣れることのない感触」だという。 終盤に「愛していてもついに理解できないものが、きっとあなたにもあるのではないでしょうか。」とあるように、本人の違和感を自分は理解できないけれど寄り添いたいのだといった気持ちが描かれる。で、それを現実のトランスジェンダー、とくにシスの人がトランスの人と向き合うときの気持ちに応用しちゃうと、ちょっと空回るように思った。
ジンの反応は、性別違和を告白された周囲の人の混乱に重なるものがある。ただトランスジェンダーのSRSはこういう感じではないよなと思う。 三本目の腕とちがって、SRSをおこなったかどうかってわかんない。服を着たらわからない。職場や地域で、あるいは近親者でも、相手の服を脱がせて「確認」する機会なんてそうそうない(トランスジェンダー男性の子宮摘出についていえば服脱いだってわかんない、見た目に変化はないんだから)。 見た目に変化があるのはホルモン、乳房の切除、あとはたんに服装とか。それについても、明らかにおかしいものを愛情でもって受け入れる…みたいな感じではないように思う。むしろ身近な人からするとほっとするというか、だよねって感じだと思う。本人の違和感や困りごとと擦り合わせていくような感じ。「三本目の腕を取り付ける」みたいな、それをする以前と以後がはっきりした作業ではないし、突飛なものでもない。うまく伝わんないと思うけど。これって「理解できる・できない」とかでもない気がしている。まして愛情の話でもない。
ちょっと嫌な話。 ツイッターで「自分も中学生のころ女だと思われたくなくてボーイッシュな服装をしたり自分のことを俺って言ったりしたけど、しばらくしたら落ち着いた。あれは勘違いだった。よくある中二病だった。あのころ慌てて自分をトランスジェンダーだと思い込んだら取り返しのつかないことになってた」みたいなつぶやきをしばしば見かける。いろんな人がいろんな言い方で言う。ひどい脅しだし揶揄だと思う。 あなたの人生にはそういうことがあったとして、それをもって他人を脅すのはだめじゃんか。そもそもそういう揺らぎを、中二病や黒歴史といったさも恥ずかしいみたいな語ににするのがまちがってんなって思うし。人生でそういう経験があったことをべつに恥じる必要はないし誤りでもないのであって。ましてや、他人の性自認(それもSNSやweb記事で見かけたとかのあなたに何の関係もない他人の)に「コメント」する際にもってくる話ではない。 人がなんとか擦り合わせようとやっている姿を不恰好みたいに嘲笑するのがほんとに嫌だ。他人の人生を関係ない人が勝手にジャッジし、それもまず見た目の観点からいちゃもんをつける。そしてこれに対抗しようとすると���ックスがよきゃいいのかって感じになりがちでうーーんとなる。また、いろんな人がいろんな言い方で揶揄するというのは、思ったことを脊髄反射的につぶやきやすい、いっちょがみしやすいツイッターならではだとも思う。 本作から引用すると、 「もしも自分がその身体をおぞましく感じてしまったら、それは正しいことなのか、その人の変化をどう受け入れるべきなのかと、混乱しているようだった。」 「もう何年もの月日が経っていたが、ジンはいまだにローラの三本目の腕に慣れることができないでいるし、それを見るのは苦痛だった。」 みたいなあたりが、こういう嫌な話と接続してしまいそうでちょっと怖かった。
ただこういう話をすると、本作のよさや巧みさを損ないそうな気がしてなんか自分はうまく話せてないなーと思う。わたしはここのローラの言葉がいいなと思ったのね。 「ジン、あなたがそのすべてをやり遂げたことを思うと、わたしは嬉しいのと同時に悲しくもなるの。誰かのことを理解したくて、人は文章を書いたり、本を探して読んだり、頑張って想像を巡らせたりするけど、あなたのように世界中を旅して一冊の本を完成させる人はめったにいないと思う」「だけど、一つだけはっきりさせておきたいの。あなたはわたしのためじゃなく、あなた自身のためにその旅をしたのだということを」 これを踏まえると、愛するローラの奇妙な選択を理解はできないけどそれでも寄り添いたい…というジンの思い、作者はそれをまっすぐ善きものとしては書いていないんじゃないかなと思った。 愛しているのに理解できないと空回るマジョリティの陶酔、暴力性を描いているように思った。「間違った地図」というのはすごく傲慢な言い草だし、「愛していてもついに理解できない」というのは余計なお世話なんだよね。わたしはジンのいちいちが薄ら寒かった。「ジンに共感!」という話ではなくて「ジン、キモ、うぜえ」という話だと思ったの。 キモはさすがに言い過ぎかもだけど、でもこの「キモ」は読者にも向けられていると思う。本作を現実のマイノリティに重ねて読んでしまう読者の手つき。不可解で不恰好な選択をした人を愛情でもって受け入れつつあるという主人公に、読んだ人が想起し重ねるものは何か。想像することの傲慢さが突きつけられているのではないか。そこに本作の深みがあると思った。
いやまあわたしがそう受け取ったという話であって、誤読しているのかもなんだけどね。でもそう読むとしたらすごく挑戦的だし、一筋縄ではいかない作品だなあと思う。現実のマイノリティを想起させる作品なら主人公に共感できる話を書くほうが、あるいは「主人公、キモ」であってもはっきりとそう書くほうが安牌だと思うんだけど(いや安牌だと言い方がよくないかも…はっきりそう書くことの意義深さは確実にあり、そういう作品をわたしはとても必要としているので)、そうはしない本作の足腰の強さみたいなものに感嘆した。ゾクッとしたといってもいいかも。 勝手ながらわたしは読まれ方の不安みたいなものを思ったけど、それは作品の瑕疵ではなくて、ヘイトのはびこる今・ここに問題があるのだと思う。作品の外で作者がヘイトを言っていないかも気になってしまうし。小説を読んだり書いたりするわたしたちが試され、問われている。そういう怖さを感じる作品だった。
まーー自分の正直な感覚としては、これだけひどい状況の今においては、本作はちょっと怖いし難しいなとは思った。そしてマジョリティに向けられて書いたものではあるよなとも思うし。あと短編集の書籍を手に取ってその一編として読むのと、出版社が無料公開しているこれだけを読むのとでもちがうように思う。 たとえば『フィリックス エヴァー アフター』の冒頭、「トランスとノンバイナリーの若者たちへ きみは美しい。きみは大切。きみの存在は正しい。きみはパーフェクト」、これがどうしても必要な今においては、皮肉が成立しづらい。
追記:11/4読書会 https://oka-akina.tumblr.com/post/733122949546180608/
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2024年9月29日(日)
三重県紀北町・奥川ファームから隔週に届く定期便、今朝も無事にやって来た。平飼い有精卵・特別栽培米(新米)・畑無農薬野菜・地鶏・手打十割蕎麦・手作りパン、もちろん野菜はその時々で変化する。今回のスペシャルはパン、これまではロールパンだったが、それに加えて公民館講座で新しく覚えたバリエーションが2種、ブルーベリーと卵、早速味見したがとても美味しい。奥川さん、いつもありがとうございます!
5時45分起床。
洗濯機回す。
朝食。
洗濯物干す。
珈琲淹れる。
ツレアイは月一の太鼓練習で奈良へ、京都駅まで送る。
奥川ファームからの定期便、いつもは8時30分には届くのだが今日は2時間近く遅くなり、少しやきもきした。
今月分を振込、来月分をお願いする。
大谷君、きょうはホームラン出ず。
ランチ、次男は炒飯、三男はラ王しょう���味。
彼女から連絡、いつもの電車に乗り遅れたとのこと、京都駅13時51分着。
遅いランチ、彼女は届いたばかりの奥川さんのパン、私は炒飯の残り。
すぐに彼女はあちこち買物へ。
私は首回りの痛みが治まらないので横になる。
早めに夕飯準備、茄子とベーコンの炒め物・豚バラと白菜のクタクタ煮・レタスとトマト。
観たい録画番組が無いので、テレビでプロ野球中継を流すが、ドジャースの試合に比べて迫力に乏しい。
彼女に湿布を貼り替えてもらい、痛み止めを飲んで横になる。風呂の順番を待つ間に眠ってしまった。
車での送迎だけなので、こんなもの。
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実は間違い!やってはいけない「おばあちゃんの知恵袋」時代の変化と根拠のない過去の常識 - ライブドアニュース
以下引用
民間療法は過去の常識を疑おう
「昔は今のように便利なもの��すぐに手に入ったり、情報にアクセスできなかったので、身近なもので編み出した“苦肉の策”的なアイデアも多いんです。ただ、医師の立場から言えば、実際に効果があったというエビデンスのないものは、おすすめしません」 と話すのは、公衆衛生学が専門の医師、柳澤綾子先生。
「民間療法はあくまで補助的に行うべきもの。例えば、切り傷の治りが悪いぐらいならまだいいですが、菌が入って化膿(かのう)させてしまうような危険なケースもあります」(柳澤先生、以下同)
逆効果で害に!正しい治療法を知ろう
「昔はアロエがすぐに手に入ったため、『切り傷にはアロエを塗る』といった民間療法は日本だけでなく、海外でもよく知られている方法です。アロエの成分には収れん作用があるので、小さな傷であれば有効である可能性があります。 ただ、土や雑菌がアロエに付着していれば、それが傷口に入り、化膿する危険性も。その結果、傷痕が残る可能性がないとはいえません」 さらに、今も一般家庭で行われている、市販の殺菌消毒薬を使う傷治療も、医学の世界では“時代遅れ”。 「正常な細胞まで破壊してしまう危険性のほうが高いので、泥などを水で洗い流すだけというのが、現在の傷治療の常識。昔の常識が間違っているというより、研究が進んで新常識に塗り替わっているのに、広まっていないということなのでしょうね」 最近の研究では、植物や食材を皮膚に塗ると刺激になってかぶれたり、口にするとじんましんが出る「食物アレルギー」発症のリスクが上がることがわかってきた。 「例えばキュウリパックなどで食物アレルギーになった場合、その発症をきっかけとして同じウリ科のメロンなども食べられなくなってしまうことも。“おばあちゃんの知恵”的な『自然のものだから安全』という思い込みは捨てたほうがいいです」 ほかにもヨーグルトやレモン、米のとぎ汁などでも発症する可能性があるので、皮膚につけるのは避けたほうがベター。乾燥しやすかったり皮膚が弱い人は特に要注意だ。 この時期、風邪のひきはじめや体調が悪いときの言い伝えを試す人もいるのでは? 「『風邪をひいたときにネギを首に巻く』のも効果はないですね。ウイルスが引き起こす風邪に特効薬はありませんし、ましてや特定の食べ物を食べて治ることはないです」 このような民間療法は、誰かひとりに何か良い結果が出たことが、噂として広まっただけかもしれない……と柳澤先生は語る。 「実害がなければ、個人の判断で行うのは構わないで��ょう。『心地がいい』『気持ちいい』というのも、私たち人間には大事な要素。ただし、イメージで妄信せず、その民間療法が安全かどうかを事前に確認すべきです」
おばあちゃんの知恵【風邪対策編】
×:ネギを首に巻く 首に巻くとネギの成分「アリシン」が鼻から入ってきて良い……というのが、この対策を“本当のように”思わせてしまう理由。 「アリシン自体は免疫活性化に役立つといわれていますが、風邪を直接、治すものではありません。そもそも、首の皮膚から経皮吸収できませんし、分子が大きいので吸い込んでも吸収されません」(柳澤先生、以下同) 免疫を高めるためには「寝ることに勝るものはありません!」 △:風邪のひきはじめには卵酒 酒に卵と砂糖を混ぜ、温めたのが「卵酒」。卵であれば常備している家庭も多く、液体なら体調が悪くてもとりやすい。 「身体に異物が入ってくると、細胞性免疫や白血球が抗体を使って戦うのですが、この抗体を作る原料がタンパク質。 卵の主成分であるタンパク質(アミノ酸)をとると免疫の原料が増えるという意味では、卵に限らず、良質なタンパク質をとるのは良いことです。ただ、お酒はいらないのでは。 私たちはお酒を消化する際、免疫に必要な栄養素を消費してしまうので、免疫力低下につながります」 △:風邪をひいたらチキンスープ 風邪のとき、欧米ではポピュラーな“おばあちゃんの知恵”が「チキンスープ」。鶏肉や玉ねぎ、セロリなどの野菜を煮込んで作る。 「諸説あるものの、米国胸部疾患学会(ACCP)の報告書では、しっかりしたエビデンスはみつかりませんでした。卵酒と同様、鶏肉はタンパク質が豊富とはいえると思いますが……」 療養食としては適しているが“治る”のは期待しないほうがいい。 △:喉のイガイガにははちみつ大根 咳が止まるといわれている「はちみつ大根」。皮をむいてカットした大根をはちみつに漬け、半日程度冷蔵庫に置いてからその大根やシロップをとるというものだ。 「はちみつには咳を止める効果があるという論文がありますが、大根には今のところ裏付けはないはず。はちみつは上気道炎で咳が出ている小児での調査でも、咳止めの薬と同程度の効果が見込まれました。 抗酸化作用や抗菌作用のある成分が多いからとされていますので、喉が痛いときには、はちみつのみを少しとってみては」 ただし1歳未満の小児に与えるのはNGだ。
昔ながらの生活の知恵
×:ひじきで貧血予防 鉄欠乏症などの貧血��防ぐ食品として日本では知られるひじき。しかし、1950年から発表されている『日本食品標準成分表』では、ひじき100gあたり55mgあった鉄分は、2020年版では6.2mg、つまり9分の1に減っていた。 「そもそも、この鉄分は食材に含まれていたものではなく、鉄釜で調理していたから。今はステンレス鍋などを使うので含まれる鉄分が減ったのだとか。これは切り干し大根も同様」 動物性と植物性の鉄は作用が異なるので、レバーや肉、魚の赤い部分、豆類や小松菜などをバランスよく食べよう。 △:こりや痛みに「こんにゃく湿布」 昔はこんにゃくを温めて、こりや痛みのある患部に当てていたそうで、今もナチュラリストの間では実践する人も。 「現代では温めたいなら、こんにゃくである必要性はありません。湯たんぽやカイロなどで良いはず。ただ急性の炎症の場合は冷却が基本だったり、慢性期は温めるのが基本であったり、症状によって違います。 炎症の種類によって変える必要があるので、自己判断で決めず受診したほうがよいでしょうね」 △:お酒を飲む前に牛乳 お酒好きの人は飲酒前に何かをとって二日酔い予防をしたいという人も多いだろう。そのひとつが、「お酒を飲む前に牛乳を飲むと胃に膜ができてアルコールの吸収を遅らせ、酔いにくくなる」という説。しかし、効果は期待できないという。 「タンパク質は分解酵素の原料としては役には立ちますが、即効性はありません。乳脂肪は胃の動きを抑制してアルコールの吸収を遅らせるという作用はありますが、微々たるもの。酔いがまわるのがほんの少し遅くなるというだけです」 ×:塩で歯磨き 塩で歯磨きをすると浸透圧で歯茎の中の老廃物を排出しやすくなるといわれているが、「浸透圧で分子の小さな水分は外に出てきますが、老廃物は外には出てきません」と、柳澤先生は一刀両断。 「塩の結晶が大きいので、歯や歯茎を傷つける可能性しかないです。塩で歯茎のマッサージなんてもってのほか。刺激は強いので爽快感はあるのかもしれませんが……」 汚れを落とす効果もなく、塩分過多で血圧や腎臓への影響も心配だ。 △:りんごが病気を遠ざける 「1日1個のりんごで医者いらず」ということわざが有名。加えて「りんごポリフェノールが豊富なので皮ごと食べるとよい」、「抗酸化物質の塊」ともいわれ、まるで“万能薬”のようにうたわれるりんご。 「ポリフェノールという意味ならぶどうや緑茶にも入っています。ポリフェノールには脳卒中や高血圧、多くの心疾患リスク要因を減らすという効果が期待できても、その作用を起こすほどの量を食べることは現実的ではありません」 さらに果糖もたっぷりあるので食べすぎると、血糖値の上昇や血中の中性脂肪の増加を招く危険性も。 ×:魚の骨が喉に刺さったらご飯を飲み込む 「ご飯の粘度で魚の骨が取れる人もいるそうですが、ますます深く刺さることもあります。たまたま取れた人がいたとしても、ほかの人も成功するとは限らず、おすすめできません」 食道は縦に裂けやすくなっているため、硬い骨を無理して取ると神経などが通る部分に炎症を起こすことがある。 「人の身体には異物を排除する機能があるので、ある程度は自分の身体に任せておいて大丈夫」 どうしても気になるときは、耳鼻咽喉科で取ってもらおう。 △:やけど・傷はアロエで治る 日本だけでなく世界中で、ケガをしたときによく使われている多肉植物のアロエ。この成分を使ったゲルを塗ることで、にきびの回復、やけどの回復が早まる可能性が研究で報告されている。 「やけどの初期対応としてアロエの葉を使う場合、冷却作用は期待できますが、今はそれより冷蔵庫の保冷剤を取り出すほうが、葉っぱを取りに行くより早いのでは?水道水で良いのでとにかく早く冷やしてください」 また、土にはさまざまな雑菌が含まれているので、アロエの葉とともに雑菌が傷に入れば感染症を起こす可能性が。人によっては皮膚がかぶれたりすることもあるので要注意。 ×:蚊に刺されたらアルカリ性の石けんで洗う 蚊の唾液が酸性なので、アルカリ性の石けんで洗うとかゆみがなくなるといわれている。 「まったく効果はありません。そもそも蚊の唾液が酸性であるという証拠がないのです。それに、皮膚の上に石けん水を塗ったからといって、皮膚内に入った蚊の有害成分に届くことはないですよ」 異物が体内に侵入するのを防ぐ役割を果たしているのが皮膚なので、特殊な医療技術を使わない限り奥まで浸透することはない。 ×:わかめで髪が黒くなる&増える 見た目が“緑の黒髪”という言葉を連想させるためか、伝説のように語り継がれているわかめの効果。 「白髪の予防になるという科学的なエビデンスはまったくなく、増毛作用の根拠もありません」 だが、海藻にはビタミンやミネラル、食物繊維といった、毛髪にも良い成分が豊富に含まれているのは事実だ。 ×:美白のためにキュウリのパック キュウリに含まれるビタミンCには美白効果、βカロテンには美肌効果などの効用は認められているものの、キュウリに含まれる量は少ない。さらにいえば肌に直接のせてパックをしても、ほとんど肌に浸透することはないという。 「キュウリをパックするというのは、そのメリットがまったくわかりません。冷たくて気持ちいい程度の意味しかないと思います。それに刺激物だと身体が認識して、かぶれてしまう心配もあり、こちらのほうが心配です」
今は効果なし!おばあちゃんの節約術
健康法だけでなく、おばあちゃんの節約術にもハイテクになった現代には使えなくなったワザが。節約に詳しい丸山晴美さんは、次の3つにダメ出しした。 ×:水道水はチョロチョロ少しずつ出す 昔は水道メーターの精度が悪かったため、少量ならカウントされず水道代が安くなるといわれており、洗濯機や風呂の水をためるときに実践している家もあった。しかし、今はメーターの精度が高いので、この方法では意味がない。 ×:冷蔵庫内にビニールカーテン 冷蔵庫の開閉時に冷気が逃げないようカーテンをつける人が続出。しかし、電気代の節約効果はいまいち不明……。それよりは食材を詰め込みすぎないこと、無駄な開閉はしないことを心がけてみては。 ×:コンセントはこまめに抜く 何でもかんでも電源プラグからコンセントを抜いていたが、家電の進歩により今は待機電力がほぼかからない。10年以上前の保温式の電気ポット、旧式のガス給湯器についてはプラグを抜くか、主電源を切って。
教えてくれたのは……柳澤綾子先生●医師、医学博士。東京大学医学系研究科公衆衛生学客員研究員、国立国際医療研究センター元特任研究員。集中治療・麻酔科専門医指導医。年間500本以上の論文を読破し、著作本『身体を壊す健康法』(Gakken)では、世界中から集めた情報をわかりやすく解説。
(取材・文/オフィス三銃士)
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桜林美佐の「美佐日記」(249)
ハラスメント増殖中!──相手がどう受け止めるか
を考えて
桜林美佐(防衛問題研究家)
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おはようございます。桜林です。「��もすなる日記
といふものを、女もしてみむとてするなり」の『土
佐日記』ならぬ『美佐日記』、249回目となりま
す。
この日記の読者の方はあまり関心がないだろうと勝
手に想像していますが、3月8日は「国際女性デー」
でした。
日本人にとっては3月3日の桃の節句、雛祭りの方
がなじみが深いですが、外国では「国際女性デー」
は祝日に制定されていることもあり、認知度が高い
です。
これは、1975年に国連が提唱しその2年後に制定
された日で、1904年にニューヨークで起こった
婦人参政権を求めたデモが起源となっているそうで
す。
そんなタイミングで、私は様々な国の外交・安全保
障に関係する女性だけの集まりに参加する機会があ
りました。
「防衛の分野でもっと女性が活躍できるように」と
いう試みで、防衛省・自衛隊からも参加者があり、
出会いの場にもなったという意味でなかなか面白い
ひと時となりました。
ちょっと面白かったのは、���本側の参加者の多くが
「こういう会って初めてです」と、戸惑い気味だっ
たことです。
皆もれなく「男社会」で生きてきたので、自分以外
はみんな男、という環境しか経験していなかったり
するのです。もちろん、私もそうです。
日本は、よくも悪くも、上司などの男性に可愛がっ
てもらって理解してもらうことが活躍に繋がり、デ
モや運動で獲得した女性活躍社会とはちょっと違う
のかも、と感じました。
女性活躍のための施策も、ややズレているのではな
いかなーと思わせるものもあります。
防衛省の「令和6年度 概算要求の概要」では「女
性活躍、働き方改革及び生活・勤務環境改善の推進
等」の項目を見ていて驚きました。「生理用品の整
備(0.2億円)」というのがあり、そこには写真が
載っていて、生理用品の箱がトイレにちょこんと置
かれているものだったのです。
なんだこれは~!と、思わず吹き出してしまったの
は私だけでしょうか(大真面目な施策なのにごめん
なさい!)
もちろん、環境整備は大事であることは言うまでも
ありませんが、他の写真はなかったのだろうかとい
う気も・・。
あと、近年はあらゆる組織でハラスメントをなくす
ことに躍起になっていますが、私の知っている女性
たちは、そういう分かりやすいことではなく、男性
同僚や上司の「嫉妬」「妬み」「悪い感情」にやら
れました。これは対策ではどうにもならないことで
す。
また「女性」といっても、その価値観はあまりにも
多様で、世でいう「奥さん会」や「ママ友」の集ま
りでは「女性をもっと防衛分野に進出させよう」と
いう人たちとは天と地ほど違う感性があります。
知り合いのある奥さんは夫人グループ内のメールの
やりとり、特に上司夫人となると敬語を使わなくて
はならないと、そのことでメールの案文作りに悩み、
ノイローゼのようになってしまいました。そういう
作業に慣れていないと苦痛以外の何ものでもないの
です。
最近はLINEのやりとりなどで文末が「。」=
(まる)で終わるメッセージを受け取ると威圧され
たように感じるという「マルハラスメント=(マル
ハラ)」というのが話題になっているようです。
そもそもメールは無機質に感じるものですので、確
かに全て「。」で終わっていると冷たい印象を受け
ると、私も思います。逆に、いつも怖いおじさんか
らにこにこ絵文字が来たらなんだか嬉しい。
その意味で、便利でありながら、お互いの感情を誤
解しかねない難しいツールでもあり、テクニックを
必要と��るものなのだと思います。
問題の本質は、相手がどう受け止めるかをよく考え
て判断すればいいということなのではないでしょう
か。逆に「マルハラ」を受けても相手には悪気はな
いので気にしない!と嫌悪感を手放すのが思い遣り
ではないかと。
ハラスメントには他に「スメルハラ」→体臭などで
周囲に不快感を与える。「カラオケハラ」→カラオ
ケを強要する。「ブラッドハラ」→血液型で差別す
る。「ハラスメントハラ」→過剰にハラスメントを
主張する。などがあるのだそうです。いずれも相手
に対する配慮がない言動であると整理できるように
も見えます。
とにかくハラスメントの概念はあまりに多様で、ま
た着々と増殖中です。しかし、ハラスメント退治を
いくら頑張っても、無神経さや人の心の中にある邪
心が変わらなければ誰も救われないような気がして
なりません。本質を見誤らないようにしたいもので
す。
今日も最後まで読んで頂きありがとうございました。
どうぞ良い1週間をお過ごし下さい!
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初日舞台挨拶レポート
昨年9月に行われた第80回ベネチア国際映画祭で初上映されて以来、世界各国の映画祭、劇場での上映が行われてきた本作。この日は待望の日本公開初日ということで、初日舞台あいさつの会場となったBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下は超満員。そして映画上映後、スクリーンで繰り広げられる圧倒的な物語の余波に浸っていた様子の観客の間からは自然と拍手がわき起こった。
そんな熱気あふれる会場内にやってきた大美賀は緊張の面持ちで、「今日までものすごく緊張していたんですけど、(映画上映直後に)皆さまが手をたたいてくださっていたのを聞いて。良かったなと思っております」と安どの表情。濱口監督も「完成してから9カ月くらいですが、ようやく日本で公開できまして。本当にうれしく思っております。今日はよろしくお願いします」と感激した様子を見せた。
本作主演の大美賀は、もともと濱口監督の『偶然と想像』にスタッフとして参加しており、イベントではその時のメイキング写真が紹介されるひと幕も。だがその後、自分が映画の出演者となり、ベネチア国際映画祭のレッドカーペットを歩き、そして日本での映画初日を迎える。その当時からすると予想もつかなかった人生に「これを超えるハイライトが今後、自分に訪れるのかどうか」と笑顔を見せた大美賀。
濱口監督も「フランスでは2週間早く公開されることになったので、わたしもパリに行ってお客さまと一緒に映画を観たんですけど、結局この人(大美賀)はずぶといなと思ったんですよね。今日も戦隊もので言ったらレッドの位置、どセンターに立っているわけですが(笑)」と冗談めかして会場を笑わせつつも、「究極そういうのができちゃう人だというのは、頼む前は知りませんでした。でもこの映画をつくる前、脚本を書く前にロケ場所などのリサーチをしていたんですが、その時はドライバーとして入って���らっていました。しかしカメラの前に彼に立ってもらったりしているうちに『あれ、いいかも』という気持ちになって、ここまで来たので。見る目があったなと思っております」と自負してみせた。さらに、フランス、ドイツ、イタリア、韓国、香港で公開中の本作(今後もアフリカを除くほぼ全ての地域で公開予定)が、フランスでは1週間で7万人の観客が訪れたことも明かされ、会場からは驚きの声が上がった。
グランピング場建設計画の説明会のシーンの話になると、「あのシーンは本当に緊張しました。2日間かけて撮ったわけですが、最初の方は本当に頭が真っ白になりましたね」と振り返った大美賀。『偶然と想像』にはエキストラ的な感じで少しだけ出演したことはあったものの、本格的な芝居をしたのは初ということで「これ以上ない景色を見ています」と語る大美賀に対して、会場からは大きな拍手が鳴り響くなど、俳優・大美賀均が観客に受け入れられている様子がうかがえた。
そしてこの日はもうひとり。小坂も、もともとは濱口監督の『ドライブ・マイ・カー』に車両部として参加していたスタッフ出身の俳優であった。濱口監督が「彼はもともと俳優なんですが、その時は車両部として入っていて。その時に『僕もチェーホフが好きなんです』と言われて。トラックを運転している人からチェーホフが好きと言われたんで、ギャップ萌えをしてしまいました」と笑いながら語ると、その言葉に補足するように小坂が「あの映画では、車両部と監督だったので、なかなか話せる機会がなかったんですけど、最後に話す機会があって。僕も(同作に重要なモチーフとして登場する)『ワーニャ伯父さん』が大好きで、(『ドライブ・マイ・カー』の)台本に感動したので。そのことを伝えたのがはじめて会話をした時でした」と振り返った。
それゆえ本作で濱口監督の演出を受けることとなり「しあわせでしたね」と笑顔を見せた小坂。「それこそ『ドライブ・マイ・カー』の時に、こういうところでお芝居をしたいなと感じていたので。濱口監督は、お芝居をする、という環境づくりにこだわってる方なので、そういう場所でやってみたいなと思っていたんですが、僕もそれが急に実現したので。それが幸せでしたね」としみじみ付け加えた。
主人公・巧の娘、花を演じた西川も本作で忘れられない印象を残すが、彼女はオーディションで選ばれたという。「短い台本にちょっとアドリブを入れてやったりとか。そんなに難しいことは言われなかった」と振り返った西川。濱口監督も「実のところ大美賀さんと一緒にしゃべってもらうというところがメインだったんですけど、西川さんはいい感じで距離があったというか。他の子でも、大美賀さんと本当に親子��ように話せる子もいたんですが、西川さんは大人として喋っているような感じがあって。それが良かった」と大美賀との相性が決め手だったことを明かす。大美賀との芝居も「家で自分のお父さんと話すみたいに緊張せずに、普段通りに話しました」という西川に対して、「すばらしいと思います。普段、お父さんと話すようにできないと思うんですが。助けられました。ありがとうございます」と頭を下げる大美賀。そんなほのぼのとしたやりとりに会場も笑いに包まれた。
一方、2015年の映画『ハッピーアワー』に出演していた渋谷。本作は久々の濱口組となったが、「わたしも濱口さんも大きくは変わっていない気がしましたが、ふたりともちょっとずつは大人になっているかなと思いました」と笑うと、「実際に撮影が始まって本読みに入っていくと、『ハッピーアワー』の時にみんなとやっていたことが、さらにどんどんブラッシュアップされていて。また一緒にできてうれしかったです」と感慨深い様子。濱口監督も「『ハッピーアワー』の時がはじめてだったと思うんですが、その後も彼女の舞台を観に行ったりもしていて。渋谷さんは『ハッピーアワー』の頃もいいと思っていたんですけど、その良さを失わないまま、俳優として成長しているものがあった。だから今回、この役は渋谷さんでいけるかも、というインスピレーションがあった時にお願いしたら受けてくれたので。一緒に仕事ができて良かったです」と晴れやかな顔をみせた。
本作が生まれたきっかけとなったのは音楽家・石橋英子から濱口監督への映像制作のオファーだった。そこからふたりは試行錯誤のやり取りを重ね、「従来の制作手法でまずはひとつの映画を完成させ、そこから依頼されたライブパフォーマンス用映像を生み出す」ことから生まれたのが石橋のライブ用サイレント映像『GIFT』と、本作『悪は存在しない』である。残念ながらこの日は石橋は不在だったが、石橋からは手紙が寄せられ、その手紙を渋谷が代読することになった。
「ちょうど昨年の今ごろ、この映画のために音楽をつくりはじめました。それが昨日のことのような、まるで遠い過去のことのような。時間の感覚が分からなくなるくらい、この作品はわたしの人生にとって大切に作品になりました。わたしがライブのための映像を濱口さんに依頼したのが発端ではありますが、心の大きな濱口さんやプロデューサー、参加してくださったスタッフの皆さま、キャストの皆さま、お一人お一人のこれまでの人生、すばらしいお仕事によって、このようなすばらしい作品になったと思いますし、そのことを心からうれしく思います。感謝の気持ちでいっぱいです」と感謝の思いがしたためられたその手紙は、さらに「そのような大事な映画の、大事な初日に伺えないことは本当に残念で、悲しくて、悔しいです。本当はこの映画の舞台あいさつの後に、夜中の便でイタリアの映画祭に『GIFT』の上映のために向かうつもりでしたが、25日と26日では、飛行機代がありえないくらいの差があり、ゴールデンウィークを本当に恨む次第でございます。いいことばかりでもつまらないと自分を言い聞かせながら、今はイタリアに到着したばかりのボンヤリとした頭で、迎えの車を待っているのでしょう。ただただゆったりと映像と一緒に身を委ねて、楽しんでいただけたらと思っております。自分が関わっていても、本当に何回観ても飽きない作品だと思います。末永くよろしくお願いします」とつづられていた。
そんな大盛り上がりの舞台あいさつもいよいよフィナーレ。最後に濱口監督が「初日に来ていただいてありがとうございます。皆さまがどう思われたか分かりませんが、皆さまの感想をどこかで目にすることができたら、それがどのようなものでも本当にうれしく思います」と呼びかけると、「フランスでこの映画を観ていた時に、この映画を支えているのは映ってる人たちだなと。本当にすごいなと思いながら観ていました。それは撮影現場でもそう思っていたんですが、ひとりひとりが存在として輝いている。わたし自身そういう印象を持ち、感動したので、ぜひ多くの観客に観ていただきたいなと思います。ひとりひとりのありようとか、仕事を観ていだけいたらと思います。この映画、末永く、よろしくお願いします」と会場に呼びかけると、観客からは���雷の拍手が鳴り響いた。
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2023/12/8〜
12月8日 ちゃんと朝5時に起きたし、1日中来たボールを打ち返す(時々場外、時々壁打ちで返ってきてしまう)ようにお仕事をしてえらかったと思う。もしかしてボーナスがそろそろなのかもしれない。なるべくお金どろぼうをしていたかった。
昨日おろしたワンピースを今日も着た。 好きな服を着るくらいの抵抗(何に?)くらいしかできないけれど、それでも「かわいいね!」と職場の何人かに挨拶みたいに言ってもらえて嬉しくなってしまう。
たぶん大丈夫だったの、今日が金曜日で本当に2日に一回は金曜日にしたい。
帰りの電車で“パン以上、ケーキ未満”と描かれた紙袋を持った人がいて(パンは含まれるのできっとパン屋さんの紙袋)、これをコメで言い換えたら“おにぎり以上もち未満”? 大豆なら“豆以上豆腐?納豆?未満”? それとも“画像以上現実未満”? と考えたりした。
デスクを片付けにするために産休に入った上司が一瞬だけ職場へやってきて、嬉しさとか安心感とかでまともにお話もできずに仕事をしてしまった。おせんべいとチョコレートをいただいて、無事出産された際はお祝いをしたいな、と何が良いか考えたい。
なんとかなったのでえらい。
12月9日 夢に井上さんが出てきた。 昨晩、井上さんの“何も書けない”というツイートを見た(たぶん)からだと思う。夢の中では私たちは仲良くしあわせそうだった。 今日は出かける道中で“うたわない女はいない”を読んだ。井上さんはじめ、歌人の方々のお仕事にまつわる歌とエッセイを無性に読みたくなっていた。そして久しぶりにまともに本を読むことができた(と言っても移動中の数十分)気がする。
白濱さんから関西のギャラリーについてメールが来ていた。忙しい中、業務外(?)のことを申し訳ないけれど、とってもとってもありがたい!(ちゃんと文中に“私は責任取れませんよ!”とあってとても好き。) 大阪の友人が教えてくれたギャラリーと合わせてマップに落としたい。
友人と待ち合わせの前に丸の内を散歩して、六本木でリーキットと奈良美智の写真展を鑑賞。クリスマスの丸の内はお店や小さな回転装置が出ていて楽しげだった。 奈良美智の写真が、奈良美智だ!という感じで原美術館の2回奥の部屋だった。
できたばかり(?)の麻布台ヒルズでオラファーエリアソンを鑑賞。オフィス商業ビルのすごいバージョン(言語力…)という感じ。 ミッドタウン八重洲とか虎ノ門ヒルズとかの感じ。
エリアソンの展示で、遠心力を利用した装置で鉛筆が図形を描く展示に、会場の人たちみんなが“おぉ〜〜”といって集まってくる感じが、江戸のまちに文明開化が訪れたみたいな、教科書の一コマみたいで面白かった。 内容は良かったけどボリューム的には少しお金どろぼうだね、と友人と言っていた。
東京タワーのふもとの交差点にあった“横浜”という喫茶店でお茶をした。夜に予約客があるようで15:15まで!と店主さんはずっと忙しそうだった。 カウンターの後ろの棚にティーカップとソーサーのセットが��くさん並び、全て違う柄だった。 運ばれてきたお茶もそれぞれ異なる食器で楽しかった。
友人は11月にベトナムへ旅行に行っており、お話を聞かせてもらう。ホーチミンのお墓(暦菓子的な価値のあるスポットらしい)では現地の修学旅行生に混ざってしまったり、郵便局員さんが適当だったり、ベトナムで有名なイタリアンのお店が美味しかった話をしてくれた。
1月(お正月)に金沢が青森にいっちゃおうかと思っていたけれど、海外旅行を改めて計画したくなる。 でもやっぱりそれより、そのお金で今は展示をしたいかも。
15:15にお店を出て東京タワーと芝公園を散歩した。友人は職場の昇進試験に合格したとのこと! すごいおめでたい!嬉しい! 着実に、自分の手でキャリアアップを掴んでいて尊敬する。
お給料そのままで重い仕事と忙しい日々ばかり重なるなんて!と思い、多分週明けのボーナスも、今回はそんなに踊らされないで受け取って、これからのお仕事と人生の塩梅を再検討したいこの頃。
今日は暖かくてまだたすかった。 年賀状は書けていない。
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笠岡であった「ふれあいEV」に参加してきました
倉敷在住のEVオーナー、ミズシマさんが毎年行っているイベント「ふれあいEV」に行ってきました。以前はテスラのオーナーズミーティングでしたが、ミズシマさんがヒョンデIONIQ5を増車されたのを機に、全てのEVに対象を拡大。EVデロリアンも参加可能となりました。友人のきのぴーさんからのお誘いで、休みの調整もできたので初参加。農業用の空港を貸し切ってEVの加速をフルスロットルで楽しむ&みんなでキャンプをするという趣向で、100台以上が集まる盛況な催しでした。
5日5時半、空が明るくなり始めた頃に出発。きのぴーさんのテスラModel3とEVデロリアンが縦走し進みます。途中の充電は、東広島の道の駅「のん太の酒蔵」と、福山三菱自販本店のディーラーで。到着時には冷たい雨が降り始め、あーあ、と思ったものの、さすが「晴れの国」。その後は薄日も差すほど天候は回復しました。到着直後、映画コメンテーターの有村昆さんに話しかけられ、いきなり動画撮影。こちらはまたどこかで紹介されるのではないかと思います。
初日は、テスラ、フォルクスワーゲン、アウディ、ヒョンデに加え、中国製BYDのEV試乗ができました。私はヒョンデIONIQ5とBYDのATTO3に試乗。どちらも素晴らしい乗り味でした。どうも韓国製・中国製のクルマに信頼が置けないという方が多いようですけど、一度試乗をお勧めします。固定観念が変わりますよ。会場には、i-MiEV乗りのヨコヨコさんやEVパンダのママリーノさん、福岡からeKクロスEVの江崎さんらいらしてました。そして千葉の杉本さんもIONIQ5でご参加。ほぼ毎週Clubhouseでお話してるのに、リアルに会うのは初めてだったので、とても嬉しかったです。
夕方になると、主催者がIONIQ5の電気で作った焼きそばをみんなに振る舞ってくれました。やっぱりEVから電気が取り出せると何かと便利です。天気を心配してたのに見事な夕日が。これから車中泊のキャンプなので助かります。
そして夜。滑走路にテスラモデル3を並べてライトショーをやってくれました。ご存知の方も多いかもしれませんが、テスラ車にはこんな機能が標準装備されてます。みんなで同じ時間にタイマーをセットしておくと、一斉に曲とセットでプログラミングされたヘッドライトの光の演出が見られるんだそうです。このために空港を借りたんですね。あいおニックおじさんの奥様が日���ENV-200から取り出した電気で焼いてくださったたこ焼きなど食べながら、しばし談笑。この後、EVデロリアンのシートを倒し、エアークッションを広げたスペースで横になり就寝。意外とぐっすり眠れましたw
翌朝はヘルメットと手袋を装着した状態で、滑走路をフルスロットルで走るアタックに挑戦。EVデロリアンは手作りなので控えめに走りましたが、きのぴーさんはフルスロットルで180キロは出てたはず。EVの実力さすがです。この日は尾道の実家に泊まることにしていたので。少し早く現地を出発。昨日も充電で立ち寄った福山三菱自販本社に行くと、GW明けでディーラーを開けていたらしく、店長、社長、従業員に囲まれましたw 興味を持ってくださってありがとうございます。GW中唯一のイベントでしたが、とても楽しめました。「ふれあいEV岡山」主催の皆様、現地でお会いした方々、ごうもありがとうございました!
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ポケモンSV!🎍近況色々あけおめスペシャル🌅
✻*˸ꕤ*˸*⋆。✻*˸ꕤ*˸*⋆。✻*˸ꕤ*˸*⋆。✻*˸ꕤ*˸*⋆。✻*˸ꕤ*˸*⋆。
おはこんハロチャオ!🐈⬛みーくんです♬( ΦωΦ )
初っ端から美少女に囲まれているね♪♪😸🫶もしかしてこれが五等分の花嫁ちゃんですか?(あと三人どこ?)
✻*˸ꕤ*˸*⋆。✻*˸ꕤ*˸*⋆。✻*˸ꕤ*˸*⋆。✻*˸ꕤ*˸*⋆。✻*˸ꕤ*˸*⋆。
✨️🎍𝐇𝐚𝐩𝐩𝐲 𝐍𝐞𝐰 𝐘𝐞𝐚𝐫🌅✨️
エエーッ⁉️もう2024年⁉️🙀今年もみーくん及びミー太郎及び当ブログのほうをヨロシクお願い申し上げます♪♪😻お節とか食べた〜?俺!おもち!😸
- - - - - - - - - - - - - - -
職業柄年末年始はジャパリパーク並にドッタンバッタン大騒ぎだったので中々ブログに着手出来ないでいた…🌋が!みんなでBP貯めまくったり図鑑完成させたりスグリと結婚したり色々ありました🥹…
スグリと結婚したり(復唱やめな😅)(ンなイベントは無い👈は?👹🔪)(キタカミ大詠唱)
というワケ(?)で♡🤗あったこと全部書いちゃうと読んでてギャーッ!😱ってなっちゃうので要所要所にはなりますが!ぼちぼち書いてくぞ〜!💪😺
✻*˸ꕤ*˸*⋆。✻*˸ꕤ*˸*⋆。✻*˸ꕤ*˸*⋆。✻*˸ꕤ*˸*⋆。✻*˸ꕤ*˸*⋆。
全然関係ないんですけどWindows10のサポートが終了するらしいんで仕方ねぇなぁ〜とWindows11にしたら表示される絵文字が可愛くなっててテンションが上がっている為、心做しか絵文字多めです(本当に関係ない…😨)
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SVの日記を書く前に!👐見てくださいよ!!
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オムライス🐣に貰った前の記事で書いたエルトベーレ(いちごちゃん)とデメちゃんのFA🐣💝😭
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拙者まるっちネタ大好き侍😹見ての通り知っての通りオムライスは神絵師なので、とても、とても…
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可愛すぎますよ〜!!🍑🥹💕(某おタロ)(Chu!DLC前に黒幕だと思ってごめん)(男の娘だとも思ってたごめん)
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オムシャンクス、有難う御座いました✋🐣👒今年もヨロシクな😽🐣Q・左の犬なに?A・犬です。
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可愛すぎてミー太郎もハートまみれになったり輝き出してますね。(どっちもおむに撮って貰った📸)
俺(ミー太郎)で遊ぶな。激盛り激映えチェキ(死語)ありがとネッ💕😻🐣
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そろそろ…サッ😼なんか甘くて…美少女風味な…良い匂いがしてきたな〜??😻💜🐈(変態導入)
スター団コスのけーちゃんエロ過ぎ。可愛過ぎ似合い過ぎッ!!💘😭💕これがタロ戦後に貰える〝わざマシン227魅惑の太もも〟ちゃんですか💿(はい)
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けーちゃんも今年もヨロシクね!😻✨️最近遊ぶ機会が増えてメッチャ嬉しい❣️🥹今年はもっと一緒に遊びたい🥰みぃきゅん&しろ達もことよろ★💋
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ブルレク中、けーちゃんはゴルーグ、おむはキリンリキとナックラーとバルジーナ(お前は出過ぎww)俺はザングースの色違いを見つけたよ🤗🎨🎶
色ザングースは綺麗な青色だったのでムンボに招き入れ愛しのてゃが復帰したら渡す予定♪🤪🎁
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そしてそして目玉の新要素‼️👀✨️シンクロでも遊んだぞ!なんの前触れもなく突如目の前に現れるクソでかマリルボールくん存在が謎すぎて好き🤗
ラヴも皆も可愛いねぇえ〜♪💖🤗💕
ハルちゃんも可愛いね゛ぇ〜♪💕😭💘
俺のポケモン達への〝愛〟深まっちゃうナ…♥️
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こんな感じに和気藹々とブルレクや交換会でわちゃわちゃした楽しい想い出と共に得る物もあった。
ニンゲン、アリガト🎊
ネタバレ防止の為にTwitterもYouTubeも開いてなかったので、これは本当に嬉しかった‼️🥲改めておむもけーちゃんも有難う〜❣️❣️🥹✨️愛しとるよ〜‼️💕😽てゃも!また遊ぼな❣️❣️😻
Q・期間中何見てたの? A・ニコ動にあるナポリの男たちチャンネルの生放送アーカイブ(俺はすぎる推し)
それはそれとして複数人で遊べるホラゲ募集してます🤗(ずっと言ってる)
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こっから余談であるがあかしのおまもりの効果が体感以上にめちゃくちゃデカい。試しにその辺のポケモンにロックオンした際の証持ち率の高いこと!
あと色証厳選厨的にはロックオン機能の存在がチート級に助かり過ぎる‼️かなり作業効率が快適になった‼️
ゲーフリ、アリガト🎊
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不便だった頃を知っていると便利になった事に若干の寂しさも覚えるが、そのぶん付けたい証の種類にも拘れるし何より今まで費やしてた作業時間が確実に浮くので今年は去年より絵描けたら良いな😸👐
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作業時間の削減に関しては道具プリンターのおかげで今まで競りに張り付いて厳選してたラブボも入手し易くなったのも大きな変化!これ本当に助かる!
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先取りちょい見せ!漢のピンク・パーティ新メン🐈⬛
佇まい的に健全な「やる気」より「殺る気」のほう。
後もう一匹、二匹捕まえたら専用記事書こうかな?という感じ。持ってる証がてゃのとこのやるきゼロツタ��ゃんとのシナジーを感じている♪🤗💕
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専用記事と言ったら、もう一件ちゃんと取り上げて書いておきたい記事の内容がありまして…。
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11日追加の番外編が終わり次第DLC完走した感想及びスグリの記事を書きます。いや書かずにはいられない。
まさかポケモンでここまでドロドロとした思春期描写されるとは思わんかった。今回ヒール役も担ってたので絶対に好き嫌い別れる人物像だと思うんですけど俺は好きですね。無事結婚したので幸せにします。(今後もしどっかで主スグorハルスグ描いても許して。)
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ほなばいにゃらー🐈⬛🎶 【 2024/01/09 】
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「彼が会いに来ない理由」
「彼が会いに来ない理由」【Chapter2】
"Why He Doesn't Come to See Me"
Chapter1はこちら↓
ーChapter2
夜ベッドに入る前、コーヒーを片手にホブは今日のことを思い返していた。ふと誰かの気配を感じ顔を上げてみると、変わらぬ姿の彼が目の前にいた。込み上げてくる嬉しさに笑顔が抑えられなかったのを覚えている。
ここ100年ほどの間、彼には多くの困難が降りかかっていた。それによって引き起こされた問題もいろいろとあったそうで、最近やっとその後片付けが済んだそうだ。今は身の回りや自分に起きた変化を受け入れ始め、前を向いている様子で少し安心した。
“変化”そう、変化だ…。今日1日ホブが強く感じたこと。捕らえられた100年あまりの時間と、それに伴う環境の変化が彼をどこか丸くしていた。ホブに対する謝罪の言葉と“友人”という言葉、以前では考えられないものだ。プライドの高い彼はこれまでなかなか自分の気持ちに素直になれず、その反面心の底ではずっと誰かとのつながりを求めていたのかもしれない。その気持ちを受け入れることができた結果彼は会いにきてくれた、ホブにとっては嬉しい変化である。そういえば、姉に会いにいくことを勧められたと言っていたな。いつかそのお姉さんにお礼を言わなければ、なんで俺のことを知っているのかは分からないが。
そしてもう1つ気になる変化があった。これが問題なのだ。
『別にダメとは言ってない。少しその、確認しただけだ…』
『久しぶりの食事だ、せっかくだし君の好きなものを私も食べてみたい。』
『また、会えないか?その…100年後ではなくもっと近い日に』
時折彼の口から出る発言がなんだかホブをドキッとさ��るのだ。それだけではない。ほんのりと赤らんだ耳、夕日に照らされた顔、別れ際の照れくさそうな表情、会話中じっとこちらを見つめる目…その全てが、なんというか…ホブを勘違いさせるのだ。
“彼も”好いてくれてるのではないかと。
薄々気づいてはいた、彼に会えなくなってからはより一層。自分は彼に友人として、そして同時に“友人として以外の好意”も抱いているのだと。
今日のあの態度を見ていると、心のどこかに潜めていた想いがどんどん出てこようとする。だが、この気持ちを伝えたからといってどうなるのだ。彼は今後も変わらぬ様子で自分に会いにきてくれるのだろうか。長年の友人に突然好きだと言われ、何食わぬ顔で酒を酌み交わし食事をするのも難しい話だろう。せっかく彼に友達と言ってもらえたのだ、今の関係を崩すようなことは正直したくない。それに、自分の気持ちを伝えたせいで彼と今後会えないなんてことになったら俺はそのことを一生ずるずると引きずり続ける気がする…。とりあえず、今はこれまで通り過ごそう。気持ちを伝えたくないと言えば嘘になるが、どんな関係であれ彼とああして一緒に過ごせるだけでも十分幸せなんだ。
ホブはすっかり空になったマグカップを片づけ、気持ちを切り替えるように一度深呼吸をして眠りについた。
――
9月某日
待ちに待ったひと月後は、大学での忙しない日々のおかげで案外すぐに訪れた。
酒場に着くと彼はすでに席で待ってくれていた。いつもと変わらぬ黒に身を包んで、満杯のグラスを静かに見つめている。
「よお、モルフェウス。待たせてすまない。」
「やぁ、ホブ。私もさっき来たところだ。」
「先に飲んでくれてて良かったのに。俺も早く何か頼もう。」
忙しなく席についたホブはメニューを手に取ることもせず、そばにいた店員に酒を注文した。
「大学の仕事が忙しいと言っていたが、ひと段落ついたのか?」
半分ほど減ったグラスを片手に、モルフェウスがそう言った。
「あぁ、とりあえずな。秋学期が始まってすぐだから、学年ごとに違った講義のアプローチを考えたり資料作ったり。新入生も多いから特にセミナーとかの少人数の活動の時は、個人の特徴をいろいろ観察して。新しく入ってきた教授も多いから、授業の段取りとか生徒の様子話したりもしてたよ。新学期は新しい空気で溢れてて楽しいけど、試行錯誤の連続で大変だな。」
「新しい環境は刺激があっていいか?」
「もちろん!人や環境の変化は新鮮で、いつの時代も退屈しないよ。まぁ良い時だけじゃないけどな、栄枯盛衰っていうのか。今の時代の大きな変化でいうならコロナだよなぁ。今年あたりからやっと普段の生活に戻ってきたけど、大学も去年までリモートで仕事してたよ。」
「確か人々が直接会わずに活動することだな。」
「そうそう、パソコンとか電話とか使って。感染症の対策にもなるし移動時間の手間も省けたりで便利だけど、俺はやっぱ直接人と会う方が好きだな。」
「君は本当に誰かと関わることが好きなんだな。それほど生きていても、まだ飽き足りないといった様子だ。」
「まぁな、それが俺の性分なんだろう。」
「真摯に人と向き合える君のことだから、大学で慕ってくれる生徒も多いんだろうな。」
「真摯に向き合えてるのか自分じゃ自信ないよ、そう努めてはいるけど。人と関わる上で今だに失敗することも多いし。」
自嘲気味に笑うホブをモルフェウスは優しい表情で見つめていた。
「でも、何人か慕ってくれてる生徒はいるよ。そうそう、2年生の学生で1人親しい生徒がいてね。その子とは普段から歴史についてよく意見を交わしたり、他愛の無い話をしたりしてるよ。ヨーロッパ史にも興味があるみたいで、いろいろと教えてあげてる。」
「その子はいい教授と出会ったな。“本当の歴史”を学べるのだから。」
「はは、そうだな。まぁその子はそんなこと思ってもみないだろうけど。」
だって、彼らが本当の歴史を学んでいることを知っているのは目の前に座るこの男だけなのだから…。
――
12月某日
何度目かの飲み会を終えた2人。季節はすっかり色を変え、凍える寒さと肌を刺すような冷たい風が吹いていた。高くなった空には沈みかけの夕日と広がり始めた夜が共存しており、そのグラデーションはなんとも美しかった。
隣で白い息を吐く友人、その頬は少し赤みを帯びている。寒さを感じないであろう彼の服は人に溶け込めるよう冬仕様になっていた。その真っ黒のコートと彼の白い肌が夕日に照らされホブの目に映る。そして、どこか思い耽るような彼の表情に見惚れてしまっていた。
「なぁホブ。」
「んっ、なんだ?」
彼からの呼びかけに内心慌てながらも返事をする。自分は今どんな表情で彼を見つめていただろうか。大丈夫、横目だったし気づかれてはいないはず。そんなことを考えながらホブは隣を歩く友人の方を向く。
「帰る時、君はいつも私を見送ってくれるだろう。だから今日は、私が君を見送ろうかと思っていたんだ。酒場から家は近いと言っていたし、もう少しついて行ってもいいか?」
「本当に?もちろんいいさ…!ここからなら10分もかからないぐらいだよ。そうか、なら今日はもう少し話していられるな。」
ダメなわけがない。彼との時間を思い返す帰り道もいいが、一緒にいられる方がいいに決まっている。嬉しくなったホブは思い切ってある提案をしてみようと、少し緊張しながら口を開いた。
「なぁモルフェウス、次会うことについてなんだけどな。その…次はひと月後じゃなくてクリスマスにでも会わないか…?」
「クリスマス、人間が降誕祭としている記念日のことか。でもなぜその日なんだ?」
「クリスマスってのは家族とかそういう大切な人と過ごす日なんだ。いつもより豪華な料理を囲んで、酒飲んだりデザートをつまみながらゆっくり過ごす。俺は家族や親戚なんてもんはいないし、クリスマスムードの街を眺めながらまったり酒を飲むのも悪くないから大抵1人で好きに過ごすことが多いんだ。でも今はこうして気心の知れた友達がそばにいるんだし、せっかくなら一緒に過ごすのも楽しいかなって。もちろん君が嫌なら全然断ってくれて構わない…!どうかな。」
「そうなのか…私は別に構わない。では次はクリスマスに会うとしよう。」
優しい表情でそう答えるモルフェウス。ほんの一瞬見えたどこか寂しそうな視線は、彼が瞬きをすると消え去っていた。
2人がそんな約束をしているうちに、気づけばもう家の前だった。空はすっかり深い黒になっており、辺りは街灯に照らされていた。
「わざわざここまでありがとう、いつもより長く話せて楽しかったよ。月末楽しみにしてる。」
「私も楽しみにしている、誘ってくれてありがとう。じゃあ…おやすみ、ホブ。」
冬の夜は一段と冷え込むが、彼の穏やかな声と笑みはそんな寒さを和らげてくれた。
「あぁ、おやすみモルフェウス。」
玄関ドアに向かうホブは立ち止まって、ふと彼がいる方へ振り返った。そこにあるのは吸い込まれそうな夜の闇と地面を舞う砂だけだった。
―あとがき
「彼が会いに来ない理由」Chapter2を読んで下さりありがとうございました!
今回は2人がクリスマスの約束をして終わりでしたね。モルフェウスの意味深な視線もありましたが、その意味がわかるときはくるのでしょうか…
Chapter2を書くにあたって、イギリスの大学について色々調べていました。ホブさんのセリフで秋学期(Autumn Term)という言葉が出てきましたが、イギリスの大学では3学期制が一般的で9月〜12月を秋学期としているそうです🍂 ですが学校によれば9月〜1月を1学期とするところもあるみたいですね。
さて、次回はクリスマス!順調に仲を深める2人ですが、今後どう発展していくのでしょうか?お楽しみ!
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今年の8月末日、短編小説と音源がセットになった『JAGUAR』というZINEを制作した。200冊限定ナンバリング入りで、現時点(10/13)での在庫が30冊程度となった。ところが4月にリリースした『ほんまのきもち』と違って、本作についての感想がほとんど聞こえてこない。もちろん直接口頭、あるいはソーシャルメディアのダイレクトメッセージで読後感を伝えて下さった方々は沢山いる。しかし書評と呼べるものは実はいまのところ皆無に等しい。批評することを躊躇わせる斥力のようなものが作品に内包されていたのかもしれないと密かに勘繰ってみたりした。虚しかった。そこで、である。敢えてこの場を借りて、稀有で貴重な『JAGUAR』評を紹介しようと思い立つ。当ブログへの転載を快諾してくれた評者の方々にはとても感謝している。ほんまにありがとう。早速おふたりの素晴らしいレビューを読んで頂きたいのだが、いましばらく当方の四方山話にお付き合い下さい。
まず最初に『JAGUAR』という物語がかれこれ10年以上も前に執筆していたものであるということを前提に、すでに読んで下さった方々には当時の僕の意識混濁っぷりが窺い知れる内容になっていると思う。ビルメンテナンス会社の営業職に就いて忙殺される日々、精神と肉体が泥のように疲弊していくなかで書き上げた小説。大袈裟でなく、このままでは生きるという行為を自ら手放してしまうのではないかという危うい精神状態だったが、幸運にも当時に知ることができた偉大な哲学者、思想家、精神科医たちの言葉に背中を押され、結果的に今日まで生きのびた。以下に引用した名著の言葉たちが『JAGUAR』と僕を根底から支え、励まし、作品を世に放つ機会を与えてくれた訳だ。特に大気を裂く稲妻のように強烈な『千のプラトー』は、書かれている内容がわかるわからないというスノッブな価値観を遥かに超越した位置から自分を叱咤激励してくれた。こんなにぶっ飛んだ内容の読み物は他にないし、未読の方は絶対、ぜぇぇったいに読んでほしい。
小説は、自分の名も、自分が探しているものも、していることも、すべて忘れ、記憶喪失、運動失調症、緊張症となった登場人物、なすすべを知らない登場人物の冒険によって定義されてきた。(中略)。宮廷愛小説の騎士のすることといえば、自分の名前、自分がしていること、人が自分に言ったことを忘れることであり、どこに行くのか、誰に話しているのかも知らずに、たえず絶対的脱領土化の線を引き、またたえず道を失って立ち止まりブラック・ホールに転落することである。『千のプラトー』ドゥルーズ+ガタリ著
各人は、他者の世界の中での一客体であるばかりではなく、自分の世界の中で自分の体験や構成や行為がそこから生じるところの、時空間における一つの場所でもある。人は自分自身の視点をもった自分自身の中心である。そしてわれわれが見つけたいと思っているのは、まさに、他人と共有する状況において各人がもつところのパースペクティヴである。『狂気と家族』R.D.レイン/A.エスターソン著
私にはひとつ、ことばを≪見る≫という病気がある。ある風変わりな欲動があり、それは、願望がまちがった対象に向かうという点で倒錯的な欲動なのだが、そのせいで、本来なら単に聴くべきものが、私には一種の≪ヴィジョン≫として現れるのだ。(中略)。言語活動に関して、私は自分が幻視者で、また、のぞき見の倒錯者であるような気がしている。『彼自身によるロラン・バルト』ロラン・バルト著
そして小説版『JAGUAR』と一蓮托生の身である特級呪物、音源版『JAGUAR』については、僕が最も敬愛する女性DJにその制作を依頼した。マルコムXの演説を逆再生させたところから始まるMIXは、いくつかの世界線が交錯と混濁を繰り返し、正気と狂気の狭間を湿気をたっぷり含んだ低空飛行でかいくぐり、やがてひとつの景観ヘと辿り着くまでの過程をコラージュを交えた手法でドキュメントした、��んでもない内容に仕上がっている。揺るぎないベースライン、不意に降り注ぐ天啓となる言葉の数々、妖艶極まりない夜の気配、そして匂い。ぜひとも爆音で体験してほしい。以上のことをふまえて、OBATA LEO、moanyusky両名による書評をご覧下さい。
「JAGUAR」評① :評者OBATA LEO(ROLLER SKATE PARK作者)
土井政司の新作「JAGUAR」を読んだ。内容の理解云々以前にまず、地を這いずるような具体性の塊、描写に喰らった。自分が普段労せずざっくり物事を把握するための便利な道具として使っている言葉という同じものを使って、この作品はレンズのように細密にものを描き出す。ひとがきちんと見ずに済ませているような部分にまで光を当てる。そんな驚きもありつつ、やはり気になる。「JAGUAR」とは何なのか?
-「彼女は常に超越的な地位にあり、私たちとは隔たれた外部に位置している。そうであるにもかかわらず内部であるここにも存在しているのだからタチが悪い。絶えず外にいて内にあるもの、それがJAGUARだ。」最も端的にJAGUARについて書かれたこの部分を読んで、体内・体外の関係を想起した。普段「体内」と何気なく口にしているが、胃袋のように体には空洞がある。皮膚や粘膜などの体表に覆われて血液が流れている内部を体と呼ぶのだとしたら、その空洞は体に囲まれた「体外」ともいえて、私たちは体内に体外を抱えているという言い方もできるというわけで。それで繋がるのは、口腔内の歯の溝に落ちたタブレットを舌で触る場面である。「体内」でありながら自分では視認することのできない、舌で探るしかないその空間は確かに「体外」であるし、JAGUARもまた、己にとって内なるものでありながら断絶した他者でもあるような何かとして捉えられるのかもしれない。そんな線で読んでいくと、-「だが実際に私の目の前で何者かの手によって鍵の施錠は実行され、おまけに用心深くレバーハンドルを何度か動かしてしっかりと鍵がかかっていることを確認した。」という作品の終盤に出てくるこの部分で、文法的なエラーに感じる違和感は、そのまま私とJAGUARとの関係の違和感そのもののように思えてくる。得体の知れない何かに鍵をかけて、何食わぬ顔で電車に乗って仕事場へ行くなかでの体の軋み、のような何か。体といっても、いわゆる「(近代的な)身体」というキーワードで片付けるにはあまりに繊細な、大いにパーソナルな部分を含む体の感覚が、この作品にはあると思う。
出かけた「私」は、電車のなかで女性が着ている服のボーター柄の反転を目にするが、ここまで読み進めてくると、気持ちの良い幻惑に襲われはじめる。異常にディティールが詳しいのでそうと気づいていなかったが、やはりこのフィクションの中で起こる出来事たちは、出来事の形をとった何か夢やイメージのようなものだったのではないか。そして冒頭のリフレインまで突き当たると、この作品は初めから何についての話だったのだろうかと、今までひとつひとつ理解しながら読んできたはずの物語が全く違う相貌を携えているように見えてくる。そんなぐにゃんとした気持ちになるのは、良い小説を読む醍醐味のひとつだ。
「JAGUAR」評②:評者 moanyusky(音楽レーベルprivacy主催)
当たり前の様に無造作にある事で、それを見るか見ないか、それだけのことだと思います。土井政司の最新作「JAGUAR」を読みました。ここではJAGUARとなっていますが、人によってそれの名称は変わると思っています。よくわからぬ相手との対話や闘いがあるかどうかというところが、この作品の感じ方が分かれるところだと思っていて、私はどちらかといえば、その相手に困らされた事があったので、この作品を読んで、え!土井さんもやったんやとびっくりしました笑。ここは勘違いして欲しく無いところなのですが、人それぞれという言葉があるようにそれは一緒ではないのですが、構造はかなり近いと言ったような事でした説明がつかないわけですね。私は人の「想像」は人を殺しにかかるような死神として、隙があれば、それは現れるわけです。世の中ではアートであったり、想像力は良いように言われていますが、全くもってそれは何かが隠されているわけで、私は良かった試しが無いわけです。出来れば普通のルートで現代社会を楽しみたかったです。でも多分知っていくという事はそういう事なのかもしれない。想像力に悩まされてきた身としては、この作品は、別の場所で、それと闘って、きっちり答えが出ているというところ、しかも、10数年前の作品という事で、私は土井さんに出会って、色々な対話を交わして、初めて彼の濃厚な苦悩との生活に出会う事となったわけです。各人の時間軸が理解の範疇を超えて、重なり合って手を取ったのだと思っています。その時に置いてきぼりになってしまう、その真ん中で産まれゆく、刻まれた何かがずっとどこかで成長していたら、人は正気を保てるだろうかと思ってしまいます。誰かが入ったであろう、部屋のノブをあなたは回せるかどうか。私はそれには名前をつけなかったが、もう二度と会いたくないですし、いつまた来るのだろうと、恐れを感じます。彼は人が地面を無くした時に現れるように思います。浮遊した瞬間、命をもぎ取ろうとする。
でもそれはオカルト的なアレとか、スピリチュアル的なアレなんてものではないのですね。確実に自分、自分を構成する設計図の謎のようにも思え、それが薄らぐために生活をやり、音楽をやり、愛し合い、話し合い、何かを育てるのだと思います。現実社会で経験した摩擦は地面をはっきりさせ、そいつのいる世界から距離が出て、薄めてくれるように思うわけです。だからこそ。JAGUARの言葉を借りれば「痛みと不安から自分自身を取り返し、その自分に立ち止まるために語りを紡ぎ出す」。が救いの言葉となっているように思います。2部構成で出来上がる、この作品のバランス感覚は、人と創作の関係性をSFとして描いているように感じます。同じ場所にて語る事は嫌がられるかもしれませんが、私が映画を観に行った時に続々と子供たちが外へ出て行った宮崎駿の最新作「君たちはどう生きるか」を出したタイミングと、土井政司がこれはいけると思ったタイミングで出されたJAGUAR。それは何もかもを抜きにして考えると、世の中の人たちに対して彼らは同じことを思っているのだと思います。今それを出さなければならなかった。その「灯り」の意味を考えなければならないのです。
〆はもちろんこの曲で!
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ハロー(´ー∀ー`)2023.10.9
田舎のクソババーの生態
・主語がないので何の話をしているのかわからないうざい
・自分話の内容の流れをこっちが知ってる体で話してくるので何の事か大体わからないうざい
・大体自分話ばっかりしかしない、相手に聞いてきても結局自分話に持っていく自分大好き自己中ババーうざい
・何でも大袈裟。見るからに元気なのにコロナ感染した話を大袈裟にしてキツいアピールしてくるうざい
・昨日の晩御飯何作ったかやたら聞いてきて、私はこんなものを作ったと手の込んだ料理をしたという料理マウントをとってくるうざい
・旦那の文句しか言わないくせにこっちが同調したら擁護したりするうざい
とにかくうざいの極み😇
自分は雑巾とか箒とかあちこち放置して忘れてるくせに、私が脱ぎ捨てた靴とか勝手に揃えていたりして本当イラっとする。
良かれと思ってしてるのかもしれないけど、こんな靴揃えたりもできない女子力のない奴って言われてるようにも思えてイライラするし嫌がらせなのか?と思う時だってある。
そもそも人の靴に勝手に触らないでほしい←
私はありがとうも言わないし気づいてないフリをします←
ババーに関わると面倒なだけ←
という愚痴大会が始まりましたが、聞いてください。またムカつく事件があったのですよ。
荷物を注文しててゆうパックで届くってことで到着日は1日家に居て待ってたのですが結局届かなかったんですよ。
おかしいなと思って追跡確認したら「不在の為持ち帰りました」とかなってて
はあ???💢
となりました。
ピンポンも鳴ってないし不在票もなかったので絶対に来てないと思うんですよ。それなのに不在で持ち帰ったとか意味わからん!と全あおがブチギレました←
そしてね。以前もゆうパックで荷物が届いたんですが置き配指定してないのに、勝手に置き配されててしかもそれ翌日の朝出かける時に気づいたんですよ。
その件もあって郵便局どーなっとんじゃい!!とブチギレですよ。そして翌日郵便局から再配送の電話がかかってきたのでそこで全部文句言いました。
一日中家に居たのにピンポンもなってないし不在票も入ってなかったんですけど?���ういうことなんですか?以前も置き配指定してなかったのに勝手に置き配されてたんですけど郵便局ってそんないい加減なんですか?
そしたら相手はめちゃくちゃ謝り慣れた様子で即謝ってきたけど「置き配の件はドライバーに聞いてみないことにはすぐにはお答えできませんご迷惑をお掛けして申し訳ありません、また再配送の者にその旨お伝えいただければと」
とか言ってきて何でこっちが何回も言わないといけないんだよ💢ってなってまた更にむかついたけど気をつけて欲しいです😡って言って終わりました←
本当いい加減すぎる。また腹が立ちすぎて手が震えて動悸がしました←
再配達をなくそうって言うくらいなら、お得意の勝手に置き配すればよかったやん←めちゃくちゃ嫌味
そもそも来てもないくせに再配送とか意味わからんことすな←
最近怒りをコントロールするのがキツいです。
穏やかに生きたい←
深呼吸して怒りを鎮めることしかできない…
そんなこんなで、初の試みとしてtwitchでウォッチパーティーデビューをしました。
twitchという配信サイトで、Amazonプライムビデオを視聴者と同時視聴して映画を楽しむという機能です。
ウォッチパーティーの存在は知ってたけど、なかなか手を出せずにいました。(時代に乗れない人←未だに電子マネーすらも使いこなせていない←)
まずは勉強から始めました
(真面目か
twitchでの配信方法
OBSの設定
ウォッチパーティーのやり方
参加側のやり方
twitch収益化の条件
などなど
テスト配信を2回したけど、自分のマイク音声だけが二重に聞こえてくる問題をどうにか解決したかったけどできませんでした←
もしかしたら次は上手くいくかもしれません。視聴側には二重で聞こえている訳ではないみたいなのでそこまで問題ではないのかもしれませんけどね。
YouTubeの配信はいつもしてるので勝手は分かるのですが、twitchでの配信は7年ぶりくらいなので緊張します←
視聴者層とか違うと思うし、YouTube以外の人も来る可能性があると思うとなんだかとてもこじんまりとしたくなります←
(英語喋れたら強いのにな…
収益化についてはただの興味本位で調べてみましたが、YouTubeよりは条件が易しいようです。
収益化を目指している人はtwitchの方がいいかもしれません。ただ配信のアーカイブはずっと残すとしたらYouTubeにアップしないといけないようです。
今後はウォッチパーティーという活動もプラスしてより趣味活動を充実させたいと思います😂
(アマプラ会員費値上がりがしんどい
10/31はハロウィンナイトイベントとして、21:00からウォッチパーティーします🥳
視聴者0️⃣でも映画みるだけなので無傷です←
YouTubeとtwitchで今後もゆるく活動していきます。
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平素よりお世話になっております。(?)
今回のメンバーブログは巡り巡って祈織🖋🌓でございます。
どうもごきげんよう。
メンバーブログも1周しましたね。
如何だったでしょうか?
今まであんまりメンバーの長文を拝むことがなかったので個人的には非常に興味深かったですね。
文章は人間性をよく表します故……。
ニヤニヤしながら楽しませていただきました。
さて、Twitterでの告知は見ていただけたでしょうか。
こちらの創作百合サークル『✞CHIAROSCURO✟』のHP公開、ラジオ配信決定……とまあそんなことがありました。
(インスタもしれっと更新再開しはじめました。)
私が初回のメンバーブログで言ったゆーやさん🥀🦋の美麗写真をふんだんに使わせていただきましたこちらのHP、主催である私初めてのHP作りでして、上手くいかなすぎて泣きながら(?)作業しました。
果たして形になったのでしょうか。なってるといいですね(遠い目)
⬇HPはこちら⬇
ラジオ配信もまた初めての試みでございますが、それはまあこれから収録します。
果たして形になるのでしょうか。なってるといいですね(目逸らし)
そして、しれっとお便りも募集しております。
それっぽさを追求するあまり、お便り3回読ませていただいた方にはオリジナルステッカーのプレゼントなんかもやっちゃいます。
私含めメンバーの名言から私がデザインを考えていく訳ですが、これがもう楽しくてですね。早くメンバーの皆様には名言を生み出していってほしいと切に願うばかりです。
Twitterに投稿した詳細はこちらです。⬇
⬇��便り応募フォームはこちら⬇
と、こんな感じでじんわりと動き出している私達ですが、
今回からのメンバーブログのお題は〜っ(本題)
【✞CHIAROSCURO✟でやりたいこと、行きたい所】
……となっております。
いい案だったら採用し企画へ移します。
では私から 話していきましょう。
……はぁ、旅行行きたい。(唐突)
ここ数年あんまり旅行に行ってなかったからか、旅に対する渇望が芽生えている今日この頃です。
今年の二月に金沢旅行へ職場の先輩と行ってきたのですが、それがもう楽しくて。もっともっとー!ってなっている訳であります。
……ということで私は2泊3日くらいの旅行を所望するであります!
欲を言えばコテージやグランピングなんかしちゃったりして自然と戯れながらあわよくば撮影までしちゃいたいなーなんて夢を見ております。
あとは小説の内容で喫茶店なんてものもやりたいですね。
これははるたん️🫧🐑が思いついてくれて大盛り上がりした内容なのですが、キャラクターモチーフのドリンクやフードを考案し、担当キャラクターに扮したメンバーが接客をするというもの。
まだ小説のあらすじやキャラクター設定など公開できていませんが、妥協せず制作してるからこそ、各キャラクターや世界観に対して並々ならぬ���着があってですね。
もう赤字でもいいから実績だけ作りたい。美味しくって見た目にも楽しいものをこだわって作りたいのでちょっと修行行ってきます(?)
それと、小説の内容で楽曲制作もしたいなぁ……なんて……思っていて……はるたん️🫧🐑に歌詞も書いてもらって……
私が……作曲スランプに陥りまして……orz
私の問題すぎる。頑張��私。夢を叶えるのだ。ピアノと格闘する時間が欲しい。(´^p^`)
私自身、歌うこと自体大好きなので(クオリティは求めないで欲しい)何かと表現出来る機会を作ることができたら楽しいだろうなあ〜なんて思っております。
誰か一緒にデュエットしてほしい(懇願)
まだまだやりたいことはありますが、また読者の方がスクロールしすぎて腱鞘炎になってしまったら大変なので(?)このあたりで自重しようかと思います。
次のメンバーブログはざっく☕️🍎です。
ざっくはどんなことを考えているのでしょうか。
いやはや、読むのが楽しみです。
読者の皆様もこんな企画がほしい等ありましたらお気軽にコメント欄までお寄せくださいませ。
ではまた。
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2023年10月7日(土)
三重県紀北町・奥川ファームから隔週に届く定期便、畑無農薬野菜・平飼い有精卵・地鶏・手打十割蕎麦、今回は玄米はお休みした。前回同様、紀伊長島港に揚がった魚の干物も入っている。をを、なんと<伊勢うどん>まであるではないか、恐らく過日私がお取り寄せした記事を読んでのお気遣いであろう。暫くは楽しい食生活になるなぁ、おっと、体重減は意識しなければならぬ。奥川さん、いつもありがとうございます。
5時15分起床。
日誌書く。
涼しくなってきたので、今朝は煮麺をいただく。
洗濯する。
今日と明日は<第13回AIDS文化フォーラムin京都>、実行委員のツレアイは午前8時に自転車で出発する。
職場の<公衆栄養学研究室>のInstagram、<かるしお認定商品>の紹介シリーズでミックスナッツを取り上げている。毎朝朝食にいただくので、試しに注文してみた。
奥川定期便到着、そばを冷凍庫に、卵を冷蔵庫に、大きなキュウリをしょうゆ漬けに仕込む。
AIDS文化フォーラムで展示する<メモリアル・キルト>を車に積み、会場まで運ぶ。M姉とO姉がサポートに来てくれる。
帰宅して、<文楽11月公演>のチケット予約、11/18(土)第2部の最前列をゲットした。
残りご飯を牛丼に仕立てて早めのランチ、これから喜楽館へと向かう。
<新開地・喜楽館>は今週3回目、席に着くとすぐに後から声がかかり、振り向くと東京の落友・Nさんであった。今夜の天満天神繁昌亭の桂千朝独演会を観て、そのまま日帰りされるとか。終演後、新治さんに挨拶して帰路に着く。
桂駅でいつもの揚げ物を買って帰宅、息子たちの夕飯を用意する。
ツレアイは遅れて帰宅、まずは同居猫・ココの点滴だ。一週間前に受診した際に腎機能の衰えを指摘されたので、週一で点滴を再開したのだ。やはり少し元気なく、点滴中も大人しく我慢している。
やっと終わって遅めの晩酌開始、残り物をあれこれ片付ける。
録画番組視聴。
片付け、入浴、さすがに遅い時間にたっぷりいただいたので、体重は300g増。
歩数は足りないが何とか3つのリングは完成、水分は1,550ml。
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こんにちは 名古屋店 コジャです。
引き続きJohn GluckowよりプリントTEEの御案内です。
商品名をクリックして頂くと、 John Gluckow氏による商品説明が記載されているのでそちらも御覧になって下さいね。
またIG(インスタグラム)でもアカウントが御座いますので、 ご利用なさっている方は是非フォローもして下さいね~。
《INSTAGRAM ACCOUNT》 @Johngluckow.warehousecohttps://instagram.com/johngluckow.warehouseco?igshid=MzRlODBiNWFlZA==
. . .
John Gluckow Lot JG-CS07 Arm in the Pocket T \10.450-(with tax) ※SIZE:XXLは\550-UP
アイデアが素晴らしく、 とても面白みのあるデザインですね~。
タトゥーのような[Mother]が入る力強い腕。
描写は腕だけですが、 私の中ではハエ叩きを持つ母親像が出来上がってます。 (くるくるパーマにロッドを巻き付け、エプロンをかけて、. . .etc笑)
蝿のうざったさに、 母親が少々苛立っている感じ。
私には伝わってきます笑
余談ですが、 ポケット内部まで腕が延長されていますよ。
. . . ジョングラッコーシリーズのTシャツで個人的に楽しみにしていたプ���ント。
173cm,60kg SIZE:L(NON WASH)
179cm,69kg SIZE:XXL(NON WASH)
一枚でも楽しみたいのですが、 これからの季節ならシャツやジャケットの下から覗かせても面白いですよねぇ。
179cm,69kg SIZE:L(NON WASH)
. . .
今回御紹介した[Lot JG-CS07]は、 JG-CS06やLot 4601と同生地でネックの作りが変わります。 サイズ感はJG-CS05やJG-CS06と同等ですよ。
SIZE:XXLの着用感もご参考下さいね。↑↑
是非、お試し下さい。では失礼致します。
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フットサルコート品川
全体評価 ★★★★☆ フットサルは普段錦糸町でやってるが、昨日は時間が合わず、初めて品川を朝から利用した。 品川といいつつ最寄りが大井競馬場前駅で、このあたりは埋立地でコートが多くて部活時代よく使っており、その時ぶりに降りたので、運河の橋を歩くのが懐かしかった。
コートは、周りを背の高い団地に囲まれたスーパーの屋上で、着いて早々なんとなくここで試合したことがある気がするな〜と思ったら、スプラの「ヒラメが丘団地」というステージだった。
建物の色と柵の感じがかなり似ている、、 しかも"丁度"、任天堂と大きく書かれたユニフォームでチーム参加してる人がいた。 本社は京都だと思うけど、東京支社のチームなのか、あるいは任天堂がスポンサーのチームなのだろうか。 もしかして、ここでフットサルしてる社員が、「あのコートみたいなステージ作ろーぜ」とかのノリで作ってたりしないよね? 確かに、"団地に囲まれたとこで戦うの良くない?ストリートっぽくて" という気持ちはよくわかる。 私は今回4回目のフットサルだが、回を重ねるごとにだんだん参加者が上手くなっており、ブルーロックの二次先行と同じノリで参加できている。 今回は平均25歳くらいで、みんな若かった。
最初の運営の説明で、「シュートの高さは腰下まで、過度なラフプレーは禁止。コートに唾を吐く行為も禁止です。」と言ってたのだが、 唾(spitting)はそりゃそうだろ。 そのレベルのことはいちいち言わんでいいよw 任天堂の人も関西の血が騒いだのか、「そんな人いるんすかww」と訛りイントネーションでツッコンでて笑った。 じゃあ先生、ゴール前にうんこをするのはアリですか?と私の中の小学生も反応しそうになった。 錦糸町ではいつも2チームで2時間なのだが、今回は4チームおり、7分20秒で一試合だった。これによりメリハリがついてかなりよかった。いつも後半みんな動きが鈍くなり、パスが出しづらくなる時間があったが、これがなかった。 それでも体力的にはキツいのだが、そんな中、下の階のスーパーから焼肉の匂いがガンガン漏れてきて、これが個人的にかなりやめて欲しかった。 いくらでも課金するからやめて欲しかった。(無臭プラン) 匂いだけでモタれるのよ。 これが最大の★マイナスポイントでした、、 あと一回意図せず相手に強めにぶつかっちゃって、すみませんって爽やかに謝っといたのに、強気そうな若者にフンッて態度とられたんだけど、今思うとダルかったな。 コッチもわざとじゃないんですケド?感じわるくナイ? ぶつかるやろそらサッカーなんやから(ファール判定に納得いかない本田の解説) あと私も私で、プレイ中に小指だけピンポイントで相手にぶつかってしまい、指鳴らしの形になってポキッと大きめに音が鳴った。大したことなさそうだけど、力をいれるとまだ若干痛い。 "花山薫"も禁止ですからね。いちいち言わせないでください。
〈指に狙いを絞る グラップラー刃牙14巻〉 そんなこんなでマイナス多めな風に書いてしまったが(あと交通の便も悪いな)、全体的には結構良いコートだった。(ホントです) 水道もあって顔洗うと気持ちよかったし。 終わった後で思ったけど、運動するとなんか若返って、表情が爽やかになってる気がした。 イメージ的には1.1倍によくなった、というより、2.0倍くらい表情がよくなってた気がする(当社比) デート前にサッカーしてから行く作戦ありか、、? 最後にいつも友達と銭湯に行っていて、今回も歩いて行こうとしたところ、突然足がつってしまった。 しかも、運が悪いことに、両足の表と裏、2×2の4面が、均衡が崩れたかのように一気につってしまった。 ところでみなさんは、足が4面一気につったことがありますか? 裏であればアキレス腱を伸ばす、表なら足首を前に倒して伸ばす、でどうにかなるのだが、 表と裏の両方の場合、それをやるとどっちかが収縮して死にます。 ちょっとごめん、と私は道の端っこに座り込み、 “なぜこんな試練をお与えになるのか?“と神を呪った。 ナルトだったら、 サスケ「このまま死ぬくらいなら、表は捨てるッッ(グサ」 大蛇丸「判断が早いわね。さすがサスケ君。」 とかなりそうだが、私にはその覚悟がないので、出した回答は、 より痛みがヤバくなりそうな雰囲気の裏が悪化しない �� 表も痛くなりすぎないポイントで固定して、 丁度買ってたアミノバリューを爆飲みし、 5分くらいそのまま安静に耐えてたら運良く表が自然回復したので、その後で裏を伸ばすことで事なきを得た。 みなさんも4面同時に逝った際はぜひ試してみてくださいね。 自分の足の限界をちゃんと知る必要があるな。 結局タクって天然温泉平和島というでかめの施設に行った。 総じて運河沿いの道やコートが好きな雰囲気だった。 爽やかな気分になった良い一日でした。
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