#鮟鱇が食べられます
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続・常用漢字
前回作成した川越の常用漢字案。見直したところたくさんの文字を見落としていました。
今回はその文字を紹介します。
まずは、単語にしないとわかりにくい文字からです。「」が川越案で追加した常用漢字です。 末「裔」、「閾」値、「厭」戦(えんせん)、「閻」魔、「叡智」、「顆」粒、怪「訝」(けげん)、 驚「愕」、「刮」目、「迂闊(うかつ)」「贋」作(がんさく)、 「臥」薪「嘗」胆、摩「訶」不思議、「詭」弁、「拮」抗、任「侠」、「欣」喜、霊「柩」車、 「寓」話(ぐうわ)、秘「訣」、推「敲」、「咄嗟」(とっさ)、狭「窄」、対「峙」、 「洒」落、「娑」婆、「饒」舌、上「梓」、「絢爛(けんらん)」、「燦」然、「截」然、 「讃頌」、「鍼灸」、「隧」道、明「晰」、「餞」別、叱「咤」、「啖呵」(たんか)、 冒「涜」、「辻褄」、「娼」婦、「荼毘」、「屠」殺、投「擲」、 「胚」芽、風「靡」、「菱」形、「孵」化、紺「碧」、 「匍匐」(ほふく)、「勿」論(もちろん)、「溌剌」(はつらつ)、 「烙」印、勇気「凛凛」、「濾」過、「狼藉」です。 次に、動詞・形容詞です。 「炒める」、「淹れる」、「曰く」、「賤しい」、「痒い(かゆい)」、「湛える(たたえる)」、 「漉す(こす)」、「佇む(たたずむ)」、「齧る(かじる)」、 「騙す」、「綴る」、「訛り」、「孕む」、「嵌める」、「拵える」(こしらえる)、 「眩しい」(まぶしい)、「仄か」(ほのか)、「儚い」です。 1文字でも意味が分かる漢字は、「諺」、「雫」、「其」(それ)、「巷」(ちまた)、 「之」(これ)、「筈」(はず)、「囮」(おとり)「卍」、 生き物に関する漢字では、「犀」、「牝」、「駱駝」、「鰐」、「鴬」、「雁」、「雉」、 「牡蠣」、「蛤」、「蜆」、「鮑 」、「鮃」、「鮟鱇」、「虻」、「蜘蛛」、「蜻蛉」、 「蝸」牛(かたつむり)、「蚤(のみ)」、「麒麟」、「鳳凰」、「鰓」、「爬」虫類、 食べ物に関する文字では、「肴」、「鮨」、羊「羹」、家族に関する漢字は、「倅」、「舅」、 植物・自然に関する文字では、「藁」、「檜」、「瓢箪」、「菖蒲」、「葡萄」、「榊」、 「楓」、「葦」、「韮」、「甜」菜、「蕪」、「蔦」、「薔薇」、「茗」荷、「琥珀」、 道具・工作物に関する文字では、「檻」、「鋏」、生け「簀」、「櫛」、「杵」、「簾」(すだれ)、 「什」器、「硯」、「筏」、「蝋燭(ろうそく)」、「俎」板(まないた)、手「榴」弾、 「毬」、「箏」、「笙」、「蓑」、 服飾に関する文字は「紬」、「褌」、「絨毯」、草「鞋」(わらじ)、丁「髷」 建物・工業に関する文字では、暗「渠」(あんきょ)、草「庵」、「煉」瓦、 「埠」頭(ふとう)、「嵩」上げ(かさあげ)、「窪」地、「茅葺」、「剪」定、 城「址」、「梃(てこ)」、「楔(くさび)」、「瑕疵(かし)」、「鉋(かんな)」 体・病気に関する漢字は、「痰」、「朦朧」(もうろう)、末「梢」神経、「浣」腸、「臀」部、 伝統に関する漢字は「噺」家(はなしか)、「囃」子(はやし)、「涅槃」、「梵」語、「籤」 気象・四季・年月に関する文字では、「凪」、「霙(みぞれ)」、「靄(もや)」、「霰(あられ)」 「霹靂(へきれき)」、「芒」種、啓「蟄」、「皐」月、「閏」年、 数に関する漢字は「也」、「廿」(にじゅう)、「卅」(さんじゅう)、「垓」、「澗」 地名では日本三名園の「偕楽園」の、「偕」
やはり増えすぎました。これ、よく考えたら川越が割と漢字知ってたという説出てきたな… ということで、前回追加した文字とあわせて半分以下まで絞り込みます。
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アンコウの七つ道具
西のフグ、東のアンコウ 江戸時代のころより 鯛(タイ)とならび 将軍への献上品として 珍重されていたと云われる 鮟鱇(アンコウ) 現代では鯛と比べると 認知��も食される機会も 少ない感じがしますが 11月~3月にかけて 旬のアンコウ。 なかでも 産卵直前の1~2月が 脂がのって最もおいしいと 云われています。 そんなアンコウ 骨と眼球以外の部位は ほとんどが食すことができ 無駄のない魚としても有名。 まさにSDGSな魚!? 身はもちろんのこと 肝(キモ)、皮(カワ) 胃袋、卵巣、エラ ヒレとすべて食すことができ それらの部位を “道具”と称し “アンコウの七つ道具” と云われるそう。 それぞれ部位(道具)ごとの おいしさを楽しみつつ 七つの道具を同時に調理することで 融合した奥深い味わいも楽しめる アンコウ鍋は代表的な 調理法のひとつ。 湯引き(霜降り)した道具たちを 冬野…
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もう半年以上前の訪問。まだCOVID-19の脅威も感じていなかった頃。 日本は、雨は夜更け過ぎに雪へと変わる、Silent で Holly な Night のお話し。 インスタで名を馳せる美食家さんたちとこちらでプチ忘年会。ずっと行きたかったこちらに初訪。 鮨に酒肴を堪能し、お腹がはち切れんばかりに。一部抜けているPic.もありますが、基本的には網羅。本当に食べたメリーなイヴでした。 ⑨6分45秒スモークしたカンパチ。林檎の木でスモーク。身の厚さをみてスモークの時間を決めるとか。カンパチよりもシャリの存在感が際立つのは何でだろ。 ⑩鮟肝の温製。江別の鮟鱇。味付けは上品で、クリーミーな口当たり。 ⑪鰹の漬け。この下はかやくごはん。スモーク香でたたきを彷彿させるも、飾り包丁でプリッとした柔らかさをキープ。うっすらかかったガーリック醤油が良い仕事してる。 ※ ※ #グルメ#gourmet#美味しいもの#美味しい#タベアルキスト#食べ歩き#雑食#雑飲#トログルメ#料理写真#たべすたぐらむ#foodphotography#topcitybits#food#皆さんの胃を刺激するのが私の仕事です#バンコク生活#バンコクグルメ#バンコク暮らし#バンコクごはん#バンコク#Bangkok#bangkokfoodies#バンコクグルメ部#aroi #アナザースカイ#食べるの好きな人と繋がりたい#食の戦闘能力∞ (Sushi Zo Bangkok) https://www.instagram.com/p/CC8sWvXg7Zr/?igshid=1jf5qevo5272p
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_________________ 🍜:100(鮟鱇&鮟肝) 🏠:一条流がんこラーメン総本家(四谷三丁目)  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 【おいしいものには自然と人が集まる】 昨日果たせなかった思いをオレだけでも遂げようとメゾンド。到着すると50オーバー近くの階段スタート。SPか上品か揺らいでいた気持ちは、2時間並んで100に決めた… . ちゃっくどぉ〜ん!! . うはぁ、鮟鱇&鮟肝が一体となって攻め入るうまさ。鮟肝が粒状になってスープを引き立てるのもならではのおいしさだな。途中でタレを入れて、珍しくSPにテーブルコショーを入れたら、スパイシーな鮟鱇スープになった。これはこれでまたイケるやつだった。 あぁおいしかった。そして上品食べてぇ。 _________________ #がんこっ子倶楽部 #2019がんこカウンター 4 (一条流がんこラーメン総本家) https://www.instagram.com/p/BtaO9XGg2NG/?utm_source=ig_tumblr_share&igshid=1d5ma2vzjkjck
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2019年1月24日🌤咳が治らんし〜😷
インフルエンザに罹患してから約二週間経つのに、咳だけが治らず今も薬のお世話になっています。
気管支拡張剤は副作用が出てしまう為、別の咳止めを処方してもらいました。
その薬の写真を投稿しようかと思いましたが、白いだけの粉薬写真はなんだか怪しい感じなので、本日のお昼ご飯を投稿します(笑)。
キーマカレー焼きそば。
美味しいですが結構ピリ辛いので、辛いものがダメな方は食べられないかも。
↓一緒に写っているのは鮟鱇のフライです。
インフルのため、カーブスもウォーキングもお休みしていたら、ものの見事に体重が増加しました。やれやれ(^^;)。
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2018年の歌
髪をめちゃくちゃにかきまぜ庭にいる異常とも普通とも言われず
白濁を搾り切る手が精巧でああ鮟鱇に生まれたかった
お行儀がよくて食事のとき以外ものを噛まない門歯の白み
波が寄せ返し湿った滑らかな砂浜を噛むざりざりと噛む
あくまでも幼児っ腹の掻き傷の身に覚えのないことは愉快よ
そンなとこわたし居ないワ。クロロフィルバーチャルクロロフィルのあわいに
薬効が切れ醒めしまま伏す肺を凡てを圧す��り夜のきぎ
秒針が弛んでしまう秒針が弛んだ隙間から出られない
トイレットペーパーの芯 顔描いて手足を付けて「意味とは」と問う
風の音自動車の音月の音夜の果てを待つ胎児のポーズ
浅春に��雪ゆきゆき呼び声がふりかかる真昼間の展望
さえずりに名を付けるから脂羽照りやわらかい血色を匿せ
水分子水分子背にーー浮かぶ瀬の無いーー曇天が覆い被さる
勇み猫朝日を浴びて生かさるる弱きものらを巡りたる血を
己が手が異様に愛しく何もかも厭だ拡大鏡の点描
砂浴びをしたいなんにもしたくない五月の風を受けては生きて
こんな日には餅を消費するのです。心配いりません、心配いりません。
股覗きしてみてもただキモイなら来ないで虫はかわいがるから
情動に兵蟻の迫る部屋と夢以外でならば仲良くしてね
肺のなき虫の腹どちはくはくと夜更けて去りぬみなうらめしや
真ん中を選んだアナタ当りです!酸っぱいだけの葡萄ですから
薄らいで薄らいで薄らいで消えるじがUVパウダーをのばす
ステラーダイカイギュウの肋骨天蓋として眠るエメラルド色
おめでとう テッポウウオの成魚だと思っていてよ私のことは
真反対は絆でしょうよ菜箸にミトコンドリアと遅刻届
履きやすいズボンがあると嬉しくて、スカートを避けがちになります。
茎葉に番った蝿は秋風と摂理を分けてステップを踏む
台風でしっとりとしたコウノトリ、首もとがハミガキコみたいだ。
遠くって咀嚼音きみはありふれたぬくい笑顔を言うクマケムシ
「おぼえてる?」「……ぜんぜん」冬の始まりに静脈色へ染まる髪の毛
味噌汁が作れるようになったとてなったとてだけキッチンにいる
うばたまのテクノキノペンセスってなに検索窓に入れてすぐ消す
特大のシシャモの向きを揃えたらいちにいさんで生き物は死ぬ
世の中の多くの人が考えたこととして、(A/I/K/U)子
こんにちは前世に強く純情を強く願ったかのような曇
実在が揺さぶってくるのでとにかくブロチゾラムに寄っかかるよ……
生活の総てが急に何もかもいやだ何時でも何かは��やだ
旅先の浴衣の足を投げ出して普段どおりにログボをもらう
シロクマの部屋の退屈しんじつは椎から下がる毛皮腸
てきとうな浴衣の朝は片乳の絵画のようになっているわれ
唇に触れてもいい手ひづめには触れられない手サイ飼育員
飼育員の一線サイのひづめにはサラダオイルを吹き付けてやる
ふれあいのアルパカふわふわ「ンー」と鳴く「うんこ漏らしてなくてえらいね」
筋肉の塊として尾を上げつ下げつイルカはいうことをきく
小さくても猿の顔して南国の猿には猿の地球のサイズ
子パンダが歩いて行きたいさきを見る見る6000グラムを超えて
アイドルの実在深い深い步に頰熱くアルマジロのまなこ
危機感も期待も虚無で寝るべしと眠れとわたしいいますのだが
やわらかなCの擦り付けふとももはあつくまるうく過去の欲ごと
熱々のフレーバーティー味と香はもつれ昼夜を飲み干していく
実在が迫る!発話の少なさに次元の壁を叩き続ける
元来の攻撃性が低いだけ制御ができているわけでなく
袖まじる縁みち自他の境界を探れ悪意や善意以前の
死は青い光を出すといいますが死の染めていく色ってなんだ? A,橙色(Die Dye)
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各地句会報
花鳥誌 令和4年5月号
坊城俊樹選
栗林圭魚選 岡田順子選
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令和3年2月2日 立待花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
女正月故郷行きのバスに乗る 世詩明 年賀状遅刻せしものありにけり 同 初場所の肌から湯気や御嶽海 輝一 声出して夜を徘徊猫の恋 誠 しづかなる諸子のあたり鳰の海 同 神去りし月一の鳥居を進みけり 同 長き夜や国語辞典の背はほどけり 同 思ひ出し思出しつつ年明くる 秋子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年2月3日 うづら三日の月句会 坊城俊樹選 特選句
さくさくと鍬に起さる春の土 喜代子 背戸の梅膨らみつつもまだ止む 由希子 在の春寄り添ふ如き夫と生く 同 節分に内なる鬼に独り言 さとみ 春めくや雲の流れもそのひとつ 都 (順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年2月5日 零の会 坊城俊樹選 特選句
薄氷の昇華してゐる街の朝 いづみ やはらかな波うすらひの端を濡らす 光子 春待つやソファに躯体折り沈み 同 平凡な水に戻りしうすごほり 千種 東風荒し湖上に女神棲む祠 光子 象の目に黄なる涙や春寒し 眞理子 薄氷を突く杖の先爺の恋 ゆう子 寒夕焼神に激しき恋の日も きみよ 薄氷の毀れて山を響かせて 順子 薄氷の隠し切れざる水の闇 梓渕
岡田順子選 特選句
春光のやがて黄となる大手門 伊豫 何もせぬ人摘んで来し蕗の薹 慶月 薄氷のことりと池に戻りたる 小鳥 象の目に黄なる涙や春寒し 眞理子 カシミアに母をくるむや寒波来る いづみ 下萌や正五位てふ土饅頭 要 春の虹黄色に神の実在す 美智子 失へるとは君子蘭枯れし朝 俊樹 春来ると云ふ悲しみの口で云ふ 光子 クロッカス咲く咲く道をまつ直ぐに 久 レース被ぎ絵踏の裔の女達 佑天 浮寝鳥工業地帯たそがるる きみよ 黄泉よりも寒き靖國なりしかな 俊樹 薄氷を空に浮かべる私とも 伊豫
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年2月9日 さくら花鳥会 岡田順子選 特選句
春隣大きな種を手に拡げ 登美子 三日月の見送る明けや春立ちぬ みえこ 白魚を喉に通すも生きてをり 令子 習はしの鰈を食べて天神講 光子 子の歌ふ名もなき調べ建国日 裕子 冬菊へよく日の当たる母の庭 登美子 雪形の見える日待つや切々と みえこ
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年2月10日 鳥取花鳥会 岡田順子選 特選句
家解きの雪の吹き付く床柱 宇太郎 天仰ぐさまに綻び臥竜梅 悦子 木の香濃き仕事始の鉋屑 同 大寒や枕の下に温みあり 佐代子 春風や鳥の冠羽の逆立ちて 宇太郎 日脚伸ぶ猫やはらかく老ゆる窓 都子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年2月14日 武生花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
初句会乍ら句敵顔揃ふ 世詩明 よちよちの小さき靴や春を待つ みす枝 旭日に暫し氷柱の煌めける さよ子 雪解けの音と光に満つる園 中山昭子 近松像寒九の雪の積もりけり ただし 時なしに目覚め夫恋ふ雪明かり ミチ子 終電の窓に映りし雪女 上嶋昭子 雪吊りを渡る静かな風を見し 信子 予報士の棒の先より寒波くる 同 ポケットにもう要らぬ鍵冴返る 上嶋昭子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年2月14日 なかみち句会 栗林圭魚選 特選句
𩸽干す香の満つ蝦夷の漁師町 三無 前垂れに春塵ためて��地蔵 怜 春塵にぼんやり重き相模湾 同 狛犬の巻毛豊かに春の塵 美貴 薔薇の芽や今日も窓辺にピアノの音 和魚 薔薇の芽やカーブの多き世田谷線 貴薫 魚店に問へば𩸽と素つ気なく 怜 老二人薔薇の芽を摘む穏やかに 史空 古里の匂ひの煙𩸽焼く 三無 薔薇の芽の放つ光の息づかひ 秋尚
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年2月16日 福井花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
猫の恋どこかに潜む恋敵 世詩明 羽子板や傾城笑みて猫を抱き 令子 猫の恋出れぬ出さずと恋の闇 同 九頭竜にまぼろしの漁春立ちぬ 笑子 膨らみて静もる河口春浅し 同 箱火鉢父の煙管の音今も 雪 垣間見し母の煙草や箱火鉢 同 竜の玉金輪際と云ふ玻璃に 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年2月17日 花鳥さゞれ会 坊城俊樹選 特選句
寒明けて鴉はただの黒き鳥 雪 反応を楽しんでゐる懐手 同 九頭竜に朱を透かせゆく桜鱒 笑子 膨らみて静もる河口春の闇 同 春立てる兆し故山の鳥語にも かづを 追儺の夜遺影の夫と豆談義 希 枝���や暗き色して雪濁り 啓子 病院の八階の窓山笑ふ 天空
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年2月17日 伊藤柏翠俳句記念館 坊城俊樹選 特選句
寒蜆てふ名のかくも小さきを 雪 蝶一つ女が一人凍つるごと 同 しんしんと凍蝶となり果せたる 同 凍蝶やとある女の物語 同 寒林に入り寒林の声きかん 同 二ン月の波濤や高し日本海 かづを 胸中に日溜りありし女正月 真喜栄 幾百の絵馬の叫びや大試験 同 元日やゆるむともなし日本海 さよ子 明けやらぬ露地に恋猫走り去る 和子 百済まで百里と言ふや春の海 千代子 紙漉の女が春を告げにけり 世詩明
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年2月20日 風月句会 坊城俊樹選 特選句
あした咲く梅のさゆらぎ年尾句碑 慶月 やはらかく錆はゆるみぬ春の雨 和子 春の雨メタセコイヤはまだねむる ます江 観音の背ナに広ごる大椿 慶月 紅梅を大悲の色と思ひけり 三無 春きざす風こそばゆき母の塔 幸風 マンホールの苔より生ゆる春の草 和子 木々の枝赤らんできて梅となる 千種
栗林圭魚選 特選句
武蔵野を眺む枡形木の芽風 幸風 遠目にも力溢れる辛夷の芽 三無 蕗のたうあれば毟れる衆生かな 千種 観音の背ナに広ごる大椿 慶月 早春の光をのせて町眩む 斉 さへづりやプラネタリウムの小さき屋根 千種 開かんと枝垂るる梅の年尾句碑 秋尚 枡形の木の芽は太郎だらけかな 俊樹
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年2月22日 鯖江花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
夢に掃く落葉の遂に掃ききれず 雪 幾千の蝶の一つの我に凍つ 同 一枚をめくり即ち初暦 同 枯るるべくして枯蓮となり果てて 同 女正月猫と留守居の茶漬飯 一涓 箱火鉢父の煙管の疵の数 同 悪尉にちと頭下げ初詣 同 虚子生れし国より届く春の文 同 わがままは若き日のまま古コート 上嶋昭子 九頭竜の名にふさはしき雪解川 同 顎なでて生き残り組鮟鱇鍋 同 寒椿こぼす雫のくれなゐに みす枝 一斉に雪の解けゆく昔幽か 同 点滴の一滴ごとの余寒かな 中山昭子 銀ねずみ仄と紅さし猫柳 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年2月27日 月例会 坊城俊樹選 特選句
鳩舞へるたましひ乗せる木の芽風 慶月 桃の花古壺に挿して女系かな 光子 佐保姫の海に向かひぬ墓標群 幸風 啼くものよ散りゆくものよ春の空 和子 亡き人へ垂るる梅が香を広げ 慶月 神池の鯉いそいそと水温む 佑天 木のベンチ朽ちてゆくことあたたかし 和子 如月のクルスは薄き空に溶け 小鳥 骨董市消えて春埃の行方 要
岡田順子選 特選句
柳の芽水面にモネの庭つくる 千種 桃の花古壺に挿して女系かな 光子 清水門守る一兵犬ふぐり 圭魚 春なれば乳鋲は緩ぶ田安門 佑天 益次郎像は傾ぎぬたんぽぽへ 俊樹 紅梅の香に嬰児の香の消えて 同 亡き人へ垂るる梅が香を広げ 慶月 骨董市消えて春埃の行方 要 先々に梅をひそませ曲輪跡 千種 正殿を降りる肩揺れ草青む ゆう子 春埃集めリヤカーごとごとと 佑天
栗林圭魚選 特選句
料峭の風吹き抜ける田安門 梓渕 水草生ふ雲と少女を写しつつ 順子 石組みを落ちゐる音も春の水 要 東風吹かば松羽目木肌掠れはて ゆう子 桃の花古壺に挿して女系かな 光子 満を持し金褸梅踊り出でし空 秋尚 満ちゆけるもののしづけさ梅白し 千種 春風にまろべば姉の駆け寄れる 光子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年2月 枡形句会 栗林圭魚選 特選句
十文字の切り込み入れて大水菜 節子 拘りの皿に白魚盛られけり 多美女 眩しさを放つ水菜の洗ひ立て 秋尚 寿福寺を漫ろ歩したる実朝忌 亜栄子 二ン月や仏足石を洗ふ僧 多美女 寒明の晨鐘とよむ磧径 幸風 猫往きて淋しさ抱きつ寒明くる 恭子 透き通る白魚の影絡まりて 秋尚 さわさわと洗ひさつくりと水菜切る 瑞枝
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年2月 九州花鳥会 坊城俊樹選 特選句
高楼も番所も掠め春一番 か��り 古着売る余寒の路地に灯を寄せて 同 真白なる猛虎の檻や春一番 愛 春寒の色一色の擦り硝子 桂 哭けど嘆けど涅槃図のあたたかし 睦子 情薄きLINEの闇や余寒の夜 勝利 春の野に園児来さうな道のあり 佐和 春雪に逝きし双子の姉妹 久美子 恋情を持て紅梅を離れたる 美穂 飛び火してトンガ国より春一番 千代 着水の鴨しばらくは同じ向き 由紀子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
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…… 鮟鱇どぶ汁懐石コース えんやどっと丸 @ 大洗 ゴルフ帰りに渋滞時間帯調整で立ち寄り。入り口で吊るし切りされた鮟鱇さんがお出迎えです。 もう鮟鱇のどぶ汁はシーズン最後です。水を一切使わず、鮟鱇の肝の脂と具材の水分だけで炊き上げる、大洗特有の鮟鱇鍋。冬場しか食べられません。〆の雑炊が最高で、コラーゲンタップリ補給完了でした。 頼んだのがこのコースでしたが、八寸から椀もの、焚き物、焼き物、刺身~デザートまでついた立派な懐石で鮟鱇鍋がそれにオンしている感じで超満腹でしたね。しかもお安い。都内の半額じゃないですかね。 これに先だって牡蠣小屋さんで、生牡蠣や焼きホタテも戴いてますので、もう食べられません状態でした。 #大洗グルメ #鮟鱇どぶ汁 #生牡蠣 #あん肝 #ボタン海老 #ホタルイカ #マグロ #大あさり #えんやどっと丸 (えんやどっと丸@大洗) https://www.instagram.com/p/CbfXS0VPMVU/?utm_medium=tumblr
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■■■今日は何の日■■■ こんにちは メガネの光和堂 大島です。https://spice-k.com/ 今日は勤労感謝の日 今年最後の祭日です。 連休じゃないから、お出かけがしにくいですが、最後だし 感染も激減だし 行楽地は賑わってる事でしょう。 また、今日は「あんこうの日」でもあります。 下関漁港で「下関さかな祭」が行われます。下関では、鮟鱇(あんこう)の水揚げ高が日本一だということで さかな祭りの今日を「あんこうの日」と定められています。 アンコウと言えば アンコウ鍋 この季節食べたくなる料理です。 安くはないけど びっくりする値段ではないので この冬一回食べに行きたいものです ■■■エキテンもご覧ください https://www.ekiten.jp/shop_1298990/catalog/catalog_1522456/ (福岡 六本松 メガネの光和堂) https://www.instagram.com/p/CWnEjOZJ4vd/?utm_medium=tumblr
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☀️🍴休日のランチ☀️🍴 先日、北茨城に行ったときに、 折角、北茨城に来たので、 鮟鱇(アンコウ)を食べようと、 #鍋-1グランプリ で優勝した、 #まるみつ旅館 がランチでやってる #麺屋まるみつ で #どぶ汁ラーメン を食べてきました🥢 どぶ汁とは、あんこう鍋の中でも 最も濃厚な鍋で、あん肝と味噌を 鍋で煎って、水を一切加えず、 野菜の水分だけで作る鍋です。 濃厚なスープに太麺、 さらにあん肝がトッピングされ、 最高に贅沢です😍 そして、麺を食べ終わると コンロが登場し、残り汁を再加熱をして、 白米をドボン🍚 日本一旨いどぶ汁雑炊の完成です😋 臭みもなく、旨味タップリで、 久しぶりに美味しいあんこう鍋を食べて、 大満足です🍲🈵😍 #あん肝ラーメン #あん肝味噌ラーメン #あん肝塩ラーメン #あんこう鍋膳 #茨城県北茨城市 #大津港 #休日のランチ #barber #バーバー #��アサロン #理容 #美容 #床屋 #石岡 #ダブルライセンス #ナカジマ (あんこうの宿 まるみつ旅館) https://www.instagram.com/p/CL4gpHCAqEo/?igshid=lyhh59ihvm0y
#鍋#まるみつ旅館#麺屋まるみつ#どぶ汁ラーメン#あん肝ラーメン#あん肝味噌ラーメン#あん肝塩ラーメン#あんこう鍋膳#茨城県北茨城市#大津港#休日のランチ#barber#バーバー#ヘアサロン#理容#美容#床屋#石岡#ダブルライセンス#ナカジマ
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14/02/2018: 地の果て
残しておかねば忘れてしまうような気がしたので、平日の夜ではあるが書き残しておく。
大地が終わる場所、それは即ち海に面する場所のことであり、その中でも陸の端が突き出ている場所を岬と呼ぶのは誰でも知っていることであるが、幼い頃から私はそういった場所に心を惹かれて仕方がなかった。思い出せるだけでも、宗谷岬、竜飛岬、潮岬、都井岬、足���岬、禄剛崎、石廊崎と、数多くの岬を回った記憶があり、それぞれの地の、似通っているようで全く違う景色をまざまざと思い出すことが出来る。海と、山と、天体たちだけがただそこに美しく佇み、そこはかとない亡びを感じさせる情景以上に見るべきものが一体どこにあるだろう。
岬ではないが、この前の休日にも海の見える北の町へ行ってきた。まあ大洗なんですけれども。冬は北を攻め、夏は南を攻めるべしというのは孫子の兵法にもハッキリと書いてある。冬に、しかも北方の海沿いの町に行くのであるから当然寒いのであるが、寒さは動くことで暖まれることも含めて、自分が生きているという実感を得られるので良い。
当初の目的は鮟鱇鍋を食すこと。性懲りもなく鍋を食っている。ところで、その土地のものが美味いのだという指摘は別として、「それは東京で食えるだろう」と宣う人間とは私は恐らく仲良くなれない。金さえ出せば得られるような味覚や、お仕着せの非日常に私は興味を一切持てない。旅の予定を組み、自分の足で見知らぬ町を歩き、心地よい疲労を得たのちに味わう食事にこそ魂が宿ると信じている。斯くして味わう鮟鱇鍋と日本酒は絶品であった。しかしそれ以上に私の心を躍らせたのは、特に何の説明もなく海に浮かんでいた鳥居であった。それは観光名所と呼ぶには余りにも地味で、写真に映えもしないものであったが、えも言われぬ物哀しさと神々しさを湛えており、自然その鳥居の周りにはある程度の距離を置いてちらほらと人々が集まっていた。私は鳥居も好きなので(特に大雪を被った鳥居や、夏の夕暮れの光を浴びた鳥居は最高!また何かの機会にインターネットの海に放流するか)、思いがけず出会った光景に、旅の醍醐味を勝手に感じていた。思い立ったら大体何処でも行けないということはないので、こういった機会は逃さず捉えていきたいと思う次第(あとは愚かな思い付きに付き合ってくれた同行者にも感謝)。
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わぁ もう2月始まっちゃったよ!と 言う訳で あわてて 予定日記です。
わ~ 2月になっちゃったよ!慌てて アップ 今月の予定日記でございます。 2月編 さ~て 行ってみよう。 <1日> もう過ぎちゃったけど Midweek Burlesque@渋谷 7th FLOOR でした。 も~ 最高の夜を 楽しんで参りました。 <4日> そねまご お誕生日ランチ会。ジジイ 張り切る! その後 夜は 六本木歌舞伎『座頭市』@ EXシアター六本木 六本木歌舞伎 第一弾の『地球投五郎宇宙荒事』に引き続いて 観に行きます。 脚本:リリー・フランキー 演出:三池崇史 出演:市川海老蔵と寺島しのぶ 何が起こるかわからない 舞台になりそうな予感! <8日> 久しぶりに 神楽坂でのみ会だわさ。 <11日> 先日 復活を果たした ゴールデン街『流民』のみんなで 鮟鱇鍋食べに行くよ。 <12日> 久しぶりに『INU-KERA』@ ロフトプラスワン 2人とも『陥没』の公演始まってる中 マチネ後に駆けつけるんだ。 誰か 出演者 引っ張って来るのかな? <18日> その『陥没』@ シアターコクーン 前回から 7年!もうやらないんじゃないかと 思っていた ケラさんの昭和三部作の最終回。 どうやら 舞台は 東京オリンピック? あっ その前に『星屑スキャット LIVE 2017』@ 新宿二丁目 AiSOTOPE LOUNGE ホームグラウンドでの 久しぶりの星屑ライブだよ。 <19日> 身体メンテナンスの日 <26日> 世界一周楽団『冬ノ望度美ル』@ 千歳烏山 Tubo(つぼ) そう言えば バロンくん 立川志の輔師匠に呼ばれて 一緒にバンコクへ行った後だな。 土産話が 楽しみ! それから『I♥LOVE SAKE 日本酒マニアック博 in 東京』は ぜひ行かなきゃ。 <2/10~3/5> @ 池袋 パルコミュージアム 他にも 行きたいイベントあるんだけど いくつ行けるかなぁ~。 と 言う訳で 今月も よろしくお願いしま~す。
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_________________ 🍜:100(鮟鱇&鼈頭残り) 🏠:一条流がんこラーメン総本家(四谷三丁目)  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 【家元のラーメンこそ原動力】 すっかり寝正月をキメていたが、休みも最終日ではないか。明日から平常な日々を迎えるので、気合いを入れるために総本家。ちょっと行くのが遅いくらいだ(笑)ってなわけで… . ちゃっくどぉ〜ん!! . あまり見たことないくらいに白濁がかった色をしている。ストレートに鮟鱇、鼈の風味が感じられ、あぁがんこだなぁと安堵する。2019年もがんこを食べられた事に。何が要素かわからないけど、クリーミーに感じるスープだった。 _________________ #がんこっ子倶楽部 #2019がんこカウンター 1 (一条流がんこラーメン総本家) https://www.instagram.com/p/BsRreTAAV8p/?utm_source=ig_tumblr_share&igshid=1u1jq92mim3pj
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雑 詠
花鳥誌 令和4年4月号
雑詠巻頭句
坊城俊樹主宰選 評釈
雑詠巻頭句
野暮天と莫連女クリスマス 田中 恵介
野暮天というのは今では死語に近い。ヤボテンは昭和の頃死滅。莫連女、バクレンも然り。これがカップルとなると俄然胡散臭い。ましてや季題がクリスマス。こんなカップルも祝うのか。現今に綺麗事の俳句は多いがね改めてこの新鮮な余���はどうだ。
歳晩の靖国神社は大きい 田中 恵介
シンプルであって大きい。ことに歳晩の雑踏とは違う神社の巨大さ。それを覆い尽くして有り余る靖国神社という存在の重さと無意味さ。哀しいくらい現今の日本に似ている、いや存在の希薄か。つまり今の日本という張りぼてのような栄華を思わざるを得ない。
歳晩の沙汰聞く皺ばんだ漢 田中 恵介
歳晩にはこの一年の何か全ての決算がある。沙汰が起こりやすいのも当然のこと。この漢はそれらを全て含んだ上での評定を下す。皺くちゃの年季は歳晩に通じるのは当たり前だが、ここは俳諧の無碍の世界ととらえたい。
玄冬やちらちら朱き俥夫の紐 岡田 順子
浅草か。「ちらちら」と言うと女のそれを思うが、こと俥夫のそれは粋でいなせな所で通じる。玄冬はそれと正反対。黒く重くしかつめらしい。これを粋と言っても良い取り合わせが未知数の魅力がある。
ロック座の淑気まみれの昼の闇 岡田 順子
ロック座というストリップ劇場はただ者ではない。エノケン、ビートたけしら芸人を生み、裸は尊いがそれだけの文化だとしたら大間違い。東京下町の粋筋の文化、それを支えた庶民の血だらけの苦労と美意識がみんな詰まっている。だから「淑気」なのである。
夢追うて六区の蜜柑買ふ少女 岡田 順子
この少女浅草の子。祖父の代から住んでいたのだろう。いや夢を追って浅草に出てきたのか。浅草六区にはまだそんな夢があるのか。蜜柑が少し淋しいが美しい。儚いが強靱。そしてこの子の未来に激しく共感できる。
手捻りのぐい飲みで待つ鮟鱇鍋 上嶋 ���子
このぐい飲みで地酒を飲みたいものだ。手捻りの粋な彩色と形。それで地酒を熱燗にして飲むか。鮟鱇鍋も久しく食ってない。あの海底のような滋味ある新鮮なる脂はこの酒しかあるまい。
愛すべき俗物集ひ薬食ひ 上嶋 昭子
愛すべき俗物になるというのはたいへん難しい。私もそうでありたいと思う。俗物とは神聖よりも困難。似非の神聖はけっこう居る。愛の俗物はあまり居ない。鹿でも食うか。こういう輩たちが日本を支えてきてこれからも支える。
色足袋をはいていよいよ籠りけり 上嶋 昭子
色足袋というものを 実は知らない。どのような人生の刹那に履くのか。それは日常か非日常か。籠もるとは冬のこと。而るに日常かと思うがそれにしては色足袋はあまりに華麗。色艶を超越したなにかの世界。
冬の空蒼茫として星生る 続木 一雄
蒼茫は昼でも夜でもない、宇宙そのものの色。星が光るというよりそこに生れし如く。
晩節を汚せ汚せと煖炉燃ゆ 渡辺 美穂
晩節は煖炉の魅力に勝てない。汚すべきである。煖炉は人間の根幹を揺さぶる。
五稜郭兵を鎮める雪しきり 丹羽 雅春
五稜郭の悲話を知るならば当然。鎮魂の雪こそ深くて美しく耀く。
川風の荒びの中に凍てし蝶 渡辺 彰子
「荒び」がなんとも執拗である。蝶はもう凍てるしかないではないか。
焚火の輪焼べ足す煙に広ごれる 内田 たけし
焚火に焼べる毎に人も煙の輪も広がる。これは働く人たちの輪としても豪華。
なまはげの怒号が山へ帰りけり 赤川 誓城
なまはげは叔父さんがやってたんじゃないの、いいえ、山へ帰った鬼だったのよ。
初春の紙垂の如くに波頭 有川 公子
清涼で新鮮な波が来た。波はまだ寒いがそこには神が宿る。白波の正月。
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各地句会報
花鳥誌 令和3年3月号
坊城俊樹選
栗林圭魚選 岡田順子選
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令和2年12月2日 立待花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
ストーブの炎恋せし居候 世詩明 マスクせし老人重く愚痴こぼす ただし 冬の夜の赤き造花のうす埃 同 秋薔薇刺びつしりと人住まず 清女
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和2年12月3日 うづら三日の月 坊城俊樹選 特選句
花丸に思ひめぐらす古暦 由季子 心身はやじろべごとき師走なり さとみ 大掃除埃はたいて懐かしむ 同 年忘れ良きも悪しきも生ありて 同 炉辺明り老いたる顔のぬつと出し 都 荒地野に武者の声聞く虎落笛 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和2年12月5日 零の会 坊城俊樹選 特選句
矢切とはさみしいところ大根汁 いづみ 美男とは寒き黒衣の修行僧 光子 風天がちやんちやんこ着て小買物 荘吉 読経にかぶさり冬の歌謡曲 順子 冬の雨粒寅次郎も見ただらう 和子 背から寅さんらしき嚏して 眞理子 錆走る雨傘で土手冬ざるる 和子 亀戸大根恥ぢらひもなく束ねられ 要 水仙の岸へ帰らぬ渡し守 光子 柴又の風呂吹き啜りたれば情 順子 冬の雨絡む電線にもからむ 和子 おいちやんもおばちやんも子もちやんちやんこ 荘吉
岡田順子選 特選句
女将炊く煙高きへ極月へ 三郎 仕舞屋��煤のカーテン日短 光子 一斗缶ちりとりにして冬の朝 小鳥 葉牡丹の芯をあふるゝほどの雨 同 冬ざるる帝釈天を母の歩と 季凛 ポスターの笑顔褪せゆく熱き燗 慶月 冬ざれを架空の男徘徊す 荘吉 実万両今日は誰かの野辺送り 三郎 着ぶくれてちくととらやに入らんとす 俊樹 黒き背を向け水禽のめざす沖 光子 葛飾は都のはづれ片時雨 梓渕 葉牡丹を植ゑしばかりや川甚は 千種 矢切とはさみしいところ大根汁 いづみ
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和2年12月8日 萩花鳥句会
門川は鴨の楽園水面幾重 祐子 冬に入るイルミネーション古駅舎 三恵子 災・厄・禍GOTO空へ煤払ふ 健雄 短日や妻の伝言簡潔に 吉之 そこここを置きざりにして年の暮 陽子 会ひたくて会へない母にセーターを ゆかり 疫病の終り願ひて冬籠 明子 川岸に朽ち果てし舟冬ざるる 克弘
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令和2年12月10日 さゞれ会
饒舌も寡黙も往き来街師走 かづを 苑師走これより黙の日々となり 同 星の綺羅咲きゐる苑の枯木立 同 鴨浮寝水面に映る雲に乗り 同 湯豆腐の土鍋どかりと卓の上 匠 極月や九十男の空威張り 同 大いなる夢を抱いて山眠る 啓子 里山に月の兎の散歩道 同 するすると蛇穴に入るだけのこと 雪 乳母車にも木の葉降る日向かな 和子 お精舎の投網のごとし枯木立 千代子 枯木立省くものなし影さへも 希 尼寺の無住となりて干大根 天空
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令和2年12月10日 さくら花鳥会 岡田順子選 特選句
冬の橋琵琶湖疎水の流れたる 令子 けんちん汁味見して子の話聞く 裕子 蔦紅葉朽ちゆく空き家包みたる 紀子 水屋には使はぬ火鉢師も老いて 令子 映し絵の母は丸髷花八手 同 九頭竜川流れのなかを浮寝鳥 同 七十路の母の背伸びや煤払 登美子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和2年12月11日 芦原花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
湖面打つ伝統漁や寒日和 けんじ しみわたる風ぞ子の刻冴ゆる時 依子 一本のちびたクレヨン冬紅葉 孝子 しぐるるや若き我ゐる夢の中 よみ子 吾ひとり広き炬燵に小半日 孝子 天袋の奥の奥より古日記 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和2年12月11日 鳥取花鳥会 岡田順子選 特選句
湯屋跡に残る煙突冬銀河 悦子 時雨虹浜の芥火小さく爆ぜ 都 結界に尼僧も御座す十夜寺 益恵 冬の浜貝殻拾ふ杖二人 幸子 汚れたる白に鎧ふよ冬の薔薇 美智子 身を埋む小春日ふいに素気なく 都 ���治して大根買ひにゆく湯宿 すみ子 故山とは白たんぽぽの返り咲く 和子 冬木剪る空師チェンソー響かせて 宇太郎 蒼天を冬の皇帝ダリア仰ぐ 和子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和2年12月12日 札幌花鳥会 坊城俊樹選 特選句
一門の其角が好きで芭蕉の忌 美江 百窓に灯す百灯クリスマス 同 大枯木星は鎖を連ねたる 同 枯芒風の素顔でありにけり 同 柚子風呂をわかしてをりし一人の夜 寛子 冬帝に射すくめられて電撃婚 晶子 鈴の音を待ちし聖夜の子供部屋 のりこ 熱燗を黙つて注ぎて情けあり 岬月 採血の血管叩く寒さかな 同 海女ていふ矜持は捨てず虎落笛 同
(順不同特選句のみ掲載) …���…………………………………………………………
令和2年12月14日 武生花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
田の中の蟬丸塚に初しぐれ 世詩明 炬燵守昔むかしを読み継げり みす枝 著ぶくれて母そつくりの歩き振り みす枝 白亳に触れず僧らの煤払ひ 世詩明 門灯を四時に点せば雪催 上嶋昭子 シャッター街迷つて着きぬ納め句座 清女 着膨れて水たつぷりと米を研ぐ 世詩明 命舞ふ畑の花の冬の蝶 錦子 薪ストーブ炎の踊り見て飽かず みす枝 数へ日となりて暦のひらひらと 錦子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和2年12月14日 なかみち句会 栗林圭魚選 特選句
帰港待つ笑顔を包む冬日向 史空 冬日向縁側恋し亡母恋し エイ子 蒲団さへ重く感ずる齢かな 怜 病みし夫重さを託つ綿蒲団 あき子 大冬日石仏長き影法師 三無 マシュマロを頰張る婆に冬日さす 貴薫 石垣に手を置き冬日濃きことを ます江 定位置に母の座布団冬日向 エイ子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和2年12月16日 福井花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
幾何学の模様の如き毛糸編む 世詩明 句会終へ微笑み交し年惜む 千代子 早朝の靴音高し街師走 泰俊 街角の交番先の年の市 同 美しきものとし食ぶる蟹であり 昭子 おばあちやん正月ふくゐ帰れぬかも 令子 襁褓洗ひし川は暗渠に寒の水 清女 熱燗に酔ひ人情にほだされる よしのり 度忘れの多くなりたる師走かな 同 穴まどひてふ人の世に惑ふもの 雪 山神の降らす落葉を畏みぬ 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和2年12月17日 伊藤柏翠俳句記念館 坊城俊樹選 特選句
散りきつて影美しき冬木立 かづを 声嗄らし師走の街に商へり 同 虎落笛築城の悲話碑に 同 木の鳥居石の鳥居も神の留守 雪 音無きは天の忍び音初時雨 同 冬帽子水子地蔵に冠せけり 富子 下校児のランドセルにも雪積る 同 冬の空どこへ消えしか流れ星 輝子 部子姫に掛くる白無垢雪帽子 やす香 雪女女人高野を憚らず 世詩明
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和2年12月17日 ���州花鳥会 坊城俊樹選 特選句
端唄の碑ほろと時雨の色となり 志津子 霜の夜の確かに母に呼ばれたる 美穂 ほろほろと酔ひとろとろと炉火を焚く 孝子 顔中を榾火に染めて無口なり さえこ 鮟鱇や涎どうにかならぬのか 同 山眠る夢は何色問うてみむ 同 山眠るハーケンの音遠くして 睦子 蝋涙のひとすぢ十二月八日 豊子 胸に抱く埋火ひとつ母忌日 同 山眠る火を噴く山を置きざりに 同 晩学の火照り静めて山眠る 朝子 悲しみを大きく吐けば息白し ひとみ 山眠る湖も墨絵を纏ひけり 志津子 小屋閉ぢて眠れる山と別れ来し 光子 山眠る誰もいつかは覚めぬまま ひとみ 夫知らぬ妻に埋火ありしこと 喜和
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和2年12月20日 風月句会 坊城俊樹選 特選句
道化師のやうに着脹れ影法師 久子 枯尾花ばかりの残る渡し跡 秋尚 北風に耳削がれゆく狛ぎつね 慶月 すがれ蘆水に流るる風のこゑ 幸風 数へ日の朽舟謎を積みしまま 久 枯蘆の大音声を聞く湾処 千種 水底は蒼穹の色冬の川 亜栄子 鷺立てり枯野に光る針となり 千種 挙り立つ冬芽の空の穢れなき 斉 流木をたつぷりからめ名の木枯る 眞理子 堰超ゆる時の白さや冬大河 三無
栗林圭魚選 特選句
枯尾花ばかりの残る渡し跡 秋尚 手押し井戸よりほたほたと冬の水 眞理子 枯蘆の吹かれて淡き県境 千種 鷺立てり枯野に光る針となり 同 挙り立つ冬芽の空の穢れなき 斉 冬日ため花苗小さく商へり 幸子 空つ風に向き少年のトランペット 政江 枯芒枯れの極みの日の色に 三無
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和2年12月21日 鯖江花鳥俳句會 坊城俊樹選 特選句
よく笑ひよく叱られし箱火鉢 雪 手捻りのぐい呑みで待つ鮟鱇鍋 上嶋昭子 雑踏をたのしみたくて年の市 同 犬に吠えられ引返す年の暮 同 煤逃げを詫びて包丁研ぐ日暮 一涓 貰ひ来て手を焼く猫よ漱石忌 同 千本の干大根とは美しき 洋子 満々と力を貯めて山眠る 同 生涯の古傷癒す柚子湯かな たゞし 聞き捨てることも情愛おでん鍋 中山昭子 看護婦や白なる色の毛糸編む 世詩明 寡婦にして片手袋の忘れもの 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
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