#誘惑に弱め
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<正論>自衛隊最高指揮官の覚悟あるか
麗澤大学特別教授、元空将・織田邦男
自民総裁選候補に問う
9人の立候補者による自民党総裁選が行われている。首相を選ぶ選挙であり、同時に自衛隊最高指揮官を選ぶ選挙でもある。活発な議論が行われているようだが、自衛隊最高指揮官に関する議論は寡聞にして知らない。
来年で戦後80年になるが、幸いにも有事を経験しておらず首相に最高指揮官としての資質が問われることはなかった。日本は今、戦後最も厳しく複雑な安全保障環境に置かれている。いざ有事の際、総裁候補たちは冷静沈着に的確な決断を下し、最高指揮官職を全うすることができるのだろうか。
ロシアの侵略によるウクライナ戦争が行われている。この機会に総裁候補はウクライナのゼレンスキー大統領の立場に自分を置き、有事における最高指揮官像を自問自答してもらいたい。
ゼレンスキー氏は、開戦直後、欧米諸国からの亡命の誘いを断り、SNSで国民に対し「我ここにあり」と直接語り掛けた。国力が格段に勝るロシアに対し、先頭に立って徹底抗戦する覚悟を示した。国民を奮い立たせ、国際社会にあっては鬼気迫る外交を展開し、ロシアの非道を訴え、各国から武器などの支援を引き出した。
開戦後2年半が過ぎ戦況は必ずしも思わしくない。実力が格段に上回るロシアとの戦いであり、戦時指導者としては及第点を与えたい。だが戦争をなぜ抑止できなかったのか。この責任はゼレンスキー氏に問われなければならない。
ウクライナは我が国と同様、「専守防衛」であり、「相手から武力攻撃を受けたときに初めて防衛力を行使」(防衛白書)した。専守防衛の宿命は国土が戦場になることであり、国民の被害が出ることを前提としている。であるからこそ、戦争を抑止することが絶対的に必要となる。
戦争を抑止するには、3つの条件が欠かせない。十分な報復力を持つこと、そして報復の意思があること。そして何より、それらを相手側に理解させることである。相手が与(くみ)しやすしと思えば、抑止は効かない。
ウクライナに我が身を置き
ロシアのプーチン大統領は侵攻開始前、ウクライナを3���間程度で攻略できると思っていたという。だが彼の思惑と違い、ウクライナは頑強に抵抗し続けている。今年8月の時点で、ロシア軍には約40万人を超える戦死傷者が出ているという。2年半経(た)っても、ウクライナ全土の約18%を占領したに過ぎない。加えて国際社会から制裁を受け孤立している。侵攻前にもし、この状況が予測できていたらプーチン氏はウクライナ侵略を決断していないだろう。これを事前に予測させることが抑止の条件である。その努力を怠り、プーチン氏に「与しやすし」と誤解させたゼレンスキー氏の罪は重い。
米国は開戦半年前から、ロシアの動きを摑(つか)んでおり、逐一情報を送り警告していた。開戦前の1月19日、バイデン米大統領は「プーチン大統領が、動く可能性がある」と公表している。開戦6日前には「ロシアが1週間か数日のうちにウクライナを攻撃するだろう」「プーチン大統領は決断した」とまで述べている。
これに対し、ゼレンスキー氏は情報を軽視し、戦争準備を怠った。軍事を知らぬリーダーの弱点がここに露呈した。2月に入っても「ロシア国民はウクライナを相手にした戦争を望んでいない」と述べている。ロシア国民が戦争を望んでいないのは正しいが、これが独裁者プーチン氏の戦争であることを見誤った。開戦10日前になっても「他の国々がロシアによる侵攻リスクを誇張している」と述べ、「我々は平和を目指し、全ての問題に交渉のみで対処することを望んでいる」と語っている。開戦2日前になってようやく予備役動員をかけた事実が「平和ボケ」の深刻さを物語る。
戦争指導より重要な抑止
ゼレンスキー氏は、開戦後2年以上経って「平和と安全は力によってのみ守られる」(今年4月20日)と述べ、ようやく抑止の本質に目覚めたようだが、時すでに遅し。いったん戦争が勃発すれば、終わらせるのは容易ではない。その間、国民の生命、財産は失われ、国土は荒廃する。いまだに終結の目途さえ立っていない。
ゼレンスキー氏は戦時の最高指揮官として獅子奮迅の働きをしている。だが、最も重要な戦争抑止に失敗した。戦争を抑止することは、優れた戦争指導よりはるかに大切である。
ウクライナ戦争には、最高指揮官に関わる貴重な教訓が詰まっている。総裁候補者たちは教訓をくみ取り、自衛隊最高指揮官としての糧にすべきだ。もしもの時、自衛官を死地に投ずる覚悟はできているのか。また自衛官をして「あなたの命令なら水火も辞せず」と言わしめるだけの人間的魅力や信頼はあるのか。胸に手を当てて自省すべきだろう。かつて「改めて法律を調べてみたら、首相である自分が自衛隊の最高指揮官であることを知った」と述べた首相がいた。こんな首相だけは御��被りたい。(おりた くにお)
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目次
子供たちが怖い、放置され無教育
日本人支援者の迷惑、教育が壊れる
教育で未来を変えようとするクルド人学生
日本人が外国人の犯罪・迷惑行為に声をあげる
子供たちが怖い、放置され無教育
【70代女性、川口市上青木在住、取材】
子供たちが怖いです。昼間からウロウロしています。私の知り合いの70代の男性が10歳前後の男の子がゴミを散らかしていたので注意をすると、ピーと指笛を吹かれて、すると男の子たちが集まってにらまれました。何も言えないでいると、唾を目の前で地面に吐かれて去っていったそうです。
近くのショッピングモールで、小さい5歳ぐらいと少し年下の男の子が、泥靴で走り回っていました。「静かにしなさい」というと、流暢な日本語で「僕たちはかわいそうなクルド人です。弟はまだ小さいので何もわからないから許してください」と言われ、じっと見つめられました。そうすると、何もこちらは言えなくなってしまいました。
(私:同じような話がXで書いてありました。誰かが教えているのかもしれません。)
私はXをやっていませんが、誰かが日本人が黙るように教えているのかもしれませんね。「僕は弱者だ」なんて言われると、日本人は何も言えなくなってしまうのでしょう
この地域は、工場の労働者向けの安いアパートが並んでいました。1970年代に建てられたものです。工場が川口から減って人がいなくなって、そうした古いアパートに中国人、最近はクルド人が入っています。
中国人は日本語が話せるのですが、クルド人は日本語を話せないし、生活で態度が悪いので困っています。日本人は高齢者ばかりで、注意するのが怖いので黙って我慢をしています。
隣のアパートにクルド人が、数ヶ月で入れ替わり住んでいます。入れ替わる理由はよくわかりません。時々騒音が聞こえます。女の人は家にこもって、買い物の時しか出てきません。
あるとき若い20歳ぐらいの母親が、子供が病気���なったのか救急車を呼んだようです。しかし住所不定で、そして日本語が全く話せないので、救急車は搬送できなかったのです。すると昼間、救急車の前に座って路上で、子供を抱えて大泣きしました。そんな行為より子供を助けるための行動をしなさいとハラハラしました。救急隊員も困りました。私が話を聞こうとしても、聞かずに泣き続けました。泣けば主張が通ると思っているのでしょうか。
すると工事の泥で汚れた作業服の姿のまま夫がトラックでやってきて、片言の日本語で説明し、病院に行ったようです。迷惑をかけた周囲の日本人に、その後、クルド人夫婦から説明もありませんでした。変わった人たちです。日本語を少しでも学び、最低限のルールを知らないと。
日本人支援者の迷惑、教育が壊れる
【40代女性、川口市在住】
娘が高校生です。クルド人の友達もいます。公立小学校、中学校にクルド人、中国人など外国人の子供がいるのですが、日本語の授業が成り立たなくなっています。私の見たかぎり、日本人の子供たちは差別をしていません。逆に外国人の子供に気を使っている話ばかり聞きます。
クルド人を巡っては困った話がありました。あるクルド人の子供(男か女か、小学校か中学校は、私の判断で明示しない。クルド人の児童の特定、学校の特定を避けるためだ)が、クラスで孤立しました。ものを壊してもそのままにする、当番をしないなどの問題行為をしたそうです。同じクラスにいたクルド人の子供も距離を置きました。
すると東京の活動家がそれを聞きつけて、いきなりネットメディアで「クルド人の子供がいじめられている」と報道しました。毎日新聞もいじめと断定して報じました。活動家は学校に怒鳴り込み、卒業式にまで乗り込んできて、カメラマンを連れてきて、パチパチ写真を撮ったのです。公開されないか、父兄も子供も、怖がりました。卒業式はクルド人1人のためのものでも、この人のものでもありません。この活動家は、他の何百人の子供達の卒業式を台無しにしました。
(私:その活動家、イスラム教徒のクルド人の子供たちをクリスマスパーティーに誘って、クルド人に笑われていたらしいです。クルド人のことを知りません。)
変な人なんですね。当事者の生徒の話も聞かず、川口の子供がいじめているという話を日本中に報道するのはおかしいです。日本人の子どもたちは、報道に傷つきました。
クルド人を支援する人は、今は川口市にはほとんどいなくなりました。これだけ迷惑行為をしているから離れて行きました。支援者は「変わった人」扱いです。ただし川口市民の方ではクルド人を差別したり、嫌がらせをする話はありません。逆に外国人に気を使っています。
日本人の子供が今、外国人によって、学校教育で、適切に教育を受けられない状況になっています。外国人が多いと、学校の学習進度がどうしても遅れてしまいます。私の子供は塾でほとんど���強せざるを得ない状況でした。日本人への逆差別です。ですから、小学校、中学校で私立に行かせようとしている親が多いです。市役所も先生たちも、対応に疲弊しています。国はこうした外国人の教育の現実を知っているのでしょうか。
教育で未来を変えようとするクルド人学生
【70代男性、川口市】
以前は教師でした。定年後に、外国人に日本語を教える川口市の日本語教室の教師ををしています。
(川口市、蕨市ではボランティア、NPO、また私塾の形で日本語が教えられている。身元をぼかすため、詳細は記さない。)
他の外国人は積極的に日本語を学びにきます。クルド人は来る人が少ないです。クルド人は、ささいなこと、例えば授業の遅刻、また態度の改善を注意しただけで、すぐ怒り出します。根気もなく、すぐに教室に来なくなってしまいます。
他の国の人は合法な居住の人が多く、たいてい日本語がある程度話せます。クルド人は、難民と称して滞在しているので、言葉を学習せずに、日本にやってきます。他の民族の人は日本は好きですが、クルド人は大半が日本のことを知りません。加えて、クルド語もトルコ語も上手に読み書きできないようです。彼らは中学校を出ているかも怪しく、勉強の文化がないと、石井さんが記事に書いていました。納得できました。そのために、日本語も上手くなりません。
ただし、悪い人ばかりではありません。一生懸命学習するクルド人の中学生もいます。同胞や親が、「出稼ぎなのに難民と嘘をついて日本に来ている。それは良くない」と、状況を分かっていました。クルド人が同胞の経営者を儲けさせるために安く働かされたり、変な日本人活動家に利用されたり、弁護士や行政書士などにお金を吸い取られていることも、理解していました。石井さんの報道の通りですね。
この子は、そうした境遇を抜け出すため、また自立するために一生懸命勉強をしています。学校の成績も良いです。私は大学まで行って奨学金を取り、滞在の資格を、仮放免の立場から、留学ビ��、正規滞在に変更することを勧めています。その子も、その意欲があります。
石井さんの報道は正しいと思います。ですがクルド人に取材するほど、彼らに冷たく、厳しくなっていますね。脅迫されたためでしょうか。
(私:そうです。)
あなたの感情は理解できますが、真面目に、頑張る子供がいることは、ぜひ知ってほしいと思います。
日本人が外国人の犯罪・迷惑行為に声をあげる
ようやく川口では人々が「おかしい」と声をあげ、ほんの少しだが状況が変わりつつある。行政が動き、不法行為の摘発が少しだけ始まった。
外国人差別は許されない。合法的に、また日本人と協調して暮らそうとするクルド人、その他外国人とは共生しなければならない。しかし違法行為、違法滞在をする外国人には、法適用をし、速やかに帰国をさせなければならない。その方向に、微々たる動きだが変わりつつある。
暗い話ばかりがクルド人問題で聞こえるが、埼玉県民、川口市民が変化の希望を抱いていることも紹介して、この原稿を終えたい。私にいただいた評価も、少し恥ずかしいがそのまま残しておこう。
【川口市民、メール】
クルド人問題については「おかしい」ということに、私はためらいがありました。私の周囲の川口の住人にもあります。私たち日本人は、小さい頃から「外国人と仲良く」と刷り込まれますから。
そして国とメディアと学校が「ヘイトスピーチはダメだ」キャンペーンを続けていますよね。これはこのクルド人問題では悪い方向に働いて、日本人が物を言えない状況を生んでいるように思えます。
【埼玉県民、メール】
石井さん、身の危険を感じることと拝察します。くれぐれもお気をつけて取材を続けてください。あなたのような記者がいらっしゃることで、日本のジャーナリズムもまだ死んでないんだ、と思えました。あなたは正義感から川口市に突っ込んで「なんで自分がこんな目に」とぼやいていますし、気の毒と思いますが、そうした勇気��社会を変えます。
記者会見で権力者を怒鳴りつけたり、偉そうなことを言う記者はたくさんいますが、何の役にも立ちません。社会問題を調査し、客観的にそれを私たち国民に伝えることがメディアの役割と思います。しかし、誰も、クルド人問題でやりませんでした。大手の新聞社やテレビはいったい何をしているのでしょうか。
どうぞご自愛ください。川口市の奥富市議とか、心ある人と連携して頑張ってください。私たちの手で、川口、埼玉、日本を守りましょう!
石井孝明 経済記者 with ENERGY運営 ツイッター:@ishiitakaaki メール:[email protected]
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Meikyuu Denshi Kairou translation
Japanese lyrics taken directly from the MV after the English lyrics. Division of stanzas is just a guess.
English
The souls enticed by the labyrinth halls (An die Freude, Libera me) (An die Freude, Libera me) Ah, the melody submerged in the overwritten myth (An die Freude, Libera me) Now, shall we unleash the hallways looming in the electricity? (Punishment that questions love, the song that must bring deliverance) While being judged by a cruel trick Behind the Veil of anonymity Becomes a departed soul The Underground dances upon the trial’s end Surrounded by a faceless choir, a lonesome soloist Let us proudly sing now, this is the truth! Oh, souls with no belonging This era’s Agitator, who rises the curtain towards bliss Audience, you shall come now! To this new world, erratically dancing between ones and zeros (The song that governs the intersecting labyrinth halls, now give love to the invited souls) A pastime even more cruel than a dream Does everyone within the Veil dare to hope? The Perfect world that approaches myth Let our pity resound and reach the faceless choir now The pouring light that saves the feeble souls from prohibition Captivated by the frail waves The lost children of this age Now, you shall come! To this new world trapped between ones and zeros (The love of the labyrinth halls is the Perfect world)
Japanese
迷宮回廊誘イシ魂 (An die Freude, Libera me) (An die Freude, Libera me) ああ、上書きされた神話に沈む旋律 (An die Freude, Libera me) さあ、解き放とうか電子に浮かぶ回廊 (愛問ウ罰審議統ベル歌) 悪戯に裁きあいながら 匿名のVeilの向こう 亡霊となり 結審ニ踊ルUnderground 顔の無いクワイアに囲まれた 孤独なソリスト 高らかに歌おう 寄る辺なき者達よここが真実だ 歓喜への幕を上げた 時代のAgitator Audience来るがいい 0と1が咲き乱れ舞う新世界へ (会ウ迷宮回廊統ベル歌 誘イシ魂二愛ヲ) 夢よりも残酷な遊び 誰もがVeilの中で 願うのだろう 神話ニ��カウPerfect world 顔もないクワイアに憐れみを 響かせよう 禁断の救い�� か弱き群れに注ぐ奏こそ光 脆弱な波を惑う 時代の迷い子 さあ来るがいい 0と1に閉じ込められた新世界へ (迷宮回廊愛ハPerfect world)
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ベーコンエッグ丼
目玉焼きというのは「見極め」である。
白身はカリッと、黄身は火が通ったか通りきらないかくらい。
今日はベーコンだけど、いつもはハムでやる。
一緒にやってもいいのだけど目玉焼きをちゃんとやろうとするなら、ここは別々のほうがいい。
今日は休みなのだから急ぐことはない。
白身の縁が焦げ始めても弱火でじっくりと火を入れていく。
昼飯は以前から時々お邪魔していた店が移転オープンしたのでそちらに。
今日はオープン記念のスペシャルプレートで。
いわゆるカフェ飯だ。
上品だしヘルシーで言うことなし。
味も好い。
ホワイト社会
こういうのを食っていて思うのだけど、今は本当に「ホワイト社会」なのだな、と。
正論と正義のみがすべて。
ちょっと誰かが道を外してしまうと、我こそが正義の味方とばかりにしゃしゃり出る者がよしとされる。
まあたしかに間違いではないし、善悪を問えば善であるから誰も何も言��ないし、言えない。
そこになんぞ注文でもつけようものなら、それこそネットで晒しものにされて社会から弾き出されかねない。
食い物もヘルシーであることが正義。
まだ嗜好的な部分が残されているから、多少脂っこくても味が濃くても許されるところはあるが、化学調味料がどうだのの話になると少なからず正義の味方が出てくる。
清濁併せ飲んで、という考え方を旨としている手前なぞ、まあ住みにくくて困る。
とにかく狭っ苦しい。
グレイであることは最早悪なのだ。
まったく、ねェ...
鶏むね肉の常夜鍋とカキフライ
にんにくと酒、みりんと塩で。
ぽん酢しょうゆと。
こういうのがいい。
カキフライは夕方に行ったスーパーで誘惑された。
ロピアやべェ。
ごちそうさん。
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◆資格確認書の永続発行は否定できず 拙速なマイナ保険証利用への傾斜は禁物 健康保険証の新規発行を廃止する12月2日まで3か月を切った。しかし、政府の強硬なマイナ保険証の利用キャンペーンや医療機関への経済誘導にも関わらず、利用率11%と低調である(7月現��)。笛吹けど踊らず、22年10月のデジタル大臣の保険証廃止アナウンス以来、一貫して国民は冷静である。 受診機会は阻害されない。保険証の代替の「資格確認書」が、①マイナ保険証を保有しない全員へ、②保険者が「職権交付」する。③昨年8月8日の「マイナンバーカードと健康保険証の一体化に関する検討会 最終とりまとめ」で方針変更が決まり、④12月に様式も示されている*1。「申請」は不要で、「自動的」に郵便書留等や職場を通じて交付される。従来通りである。12月を機にマイナ保険証の利用へ一瀉千里での狂奔、狂騒は不必要、禁物である。 資格確認書は事実上「名前を変えた保険証」だと解されている。武見厚労大臣は8月8日の会見で再三問われる中、資格確認書の永続交付は否定できなかった。河野デジタル大臣も8月26日、「資格確認書が出るのでマイナカードを持たなくても問題ない」と言い放った。ならば、保険証を残せばいい。 アナログでもデジタルでも対応可能な、多様性のある社会へ保険証存続への政治的英断を強く求める。 *1:令和5年12月22日保険局国民健康保険課・事務連絡「資格確認書の様式等について」 ◆資格確認書と保険証は、必須記載事項、裏面の臓器提供の意思表示まで瓜二つ 保険証は12月2日以降、新規発行はないが、保有のものは有効期限内で最長1年間は利用ができる。健保組合や協会けんぽの保険証には有効期限はないが、有効期間が1年や2年の国民健康保険や後期高齢者医療は更新月8月が多い。よってこの12月に一斉に資格確認書の交付へ切り替わらない。が、転職や新規雇用、転居等で保険者異動の際は12月2日より保険証は無効となり、資格確認書の交付となる。 この資格確認書は、意外と多くが様式を承知していない。カード型、はがき型が基本で材質はプラスチックか紙。券面の表の「必須記載事項」は、①氏名・性別・生年月日、②世帯主氏名又は組合員氏名、③被保険者記号・番号・枝番、保険者番号・交付者名又は保険者名、④適用開始年月日又は資格取得年月日、交付年月日、⑤負担割合、発効期日(70 歳以上のみ)、⑥有効期限―等となっている。 また券面の裏は、臓器提供の意思表示の記載欄となっており、有効期限5年以内の設定以外は保険証と同一である。既に全国健康保険協会(協会けんぽ)は券面イメージを発表しているが瓜二つである。 当初、本人の申請交付を想定し、「任意記載事項」��は高額療養費の適用区分等も設けてあるが、「当分の間」は職権交付となり、本人希望が不明のため「必須記載事項」のみとなる。 ◆武見厚労大臣「永続的に、国民の皆様方が不安を感じないように対応」する ならば保険証を残せば済む この「当分の間」を巡り、8月8日の武見厚労大臣の会見で、記者が保険証は自動的に更新され、永続的に発行されることを、保険局国民健康保険課に確認したとし、国民の誤解払拭を求め繰り返し質した。大臣は「当分の間」とかわしたものの「永続的に、国民の皆様方が不安を感じないように対応」するとし、永続的発行を明確には否定しなかった。強制加入の皆保険制度で、保険料納付(減免あり)の権利義務関係からいって、「受診券」の自動発行は否定できない性質のものだからである。 マイナカードを保険証利用登録したマイナ保険証は、任意取得、任意利用である。政府は普及に躍起だが、霞が関の官僚の利用率は全体で5.47%、防衛省3.54%、法務省6.74%、内閣府7.49%である。地域的にも沖縄県3.42%、和歌山県5.02%、愛媛県5.44%で富山県12.52%と地域格差もある。便利で有効性や安定性が高ければ自然と利用は進む。無理強いは禁物である。困惑や不満の一端が、「マイナ保険証 厚労職員悩ます「調査」 プライバシー侵害の声も」(毎日新聞8月25日)と報道されている。 警察庁は「資格確認書」を、本人資格確認書類として使えるよう犯罪収益移転防止法施行規則を改正する方針となっている。保険証の廃止に伴う措置であり、同格のものとの判断である。 ◆マイナ保険証の不使用者は登録解除なしでは、資格確認書は届かない 周知不足で混乱は必至 保険証はプラスチックのカード型が大勢であり、紙のはがき型は、被保険者数が多く更新年限が1年で短い神奈川県の後期高齢者医療など少数派である。2年更新の横浜市国保はプラスチックのカード型である。この耐久性も良く、制度発足以来60年以上も社会に根付いた保険証を廃止し、あえて同型・同記載事項の資格確認書に切り替える意味はない。 券面の「健康保険被保険者証」が「健康保険資格確認書」と文言が変わり、券面の色が変わることで、社会的に無用な混乱を招く。 マイナ保険証と資格確認書の併用となるより、健康保険証と併用するほうが、社会的なコストは低く済む。 実はマイナ保険証保有は国民の58.8%で、マイナ保険証の利用率11.13%と乖離が大きい。マイナカードを保険証登録したことの失念や、使い勝手の悪さから健康保険証利用となっている。この登録解除(10月以降、保険者へ解除申請)をしなければ、自動的には「資格確認書」は手元には届かない。 8月8日の会見で記者が懸念した、資格確認書の職権交付を多くの国民が知らない以上に、この登録解除が可能な事実と連動する資格確認書の未交付��、厚労省や行政の周知不足により、もっと知られていない。医療現場での混乱や社会的混乱が燎原の火のごとく増幅することは明らかである。 ◆マイナ保険証への一本化は無理 利用普及と廃止は別問題 「安心感のシンボル」保険証存続が王道 マイナ保険証利用の利点とされる、過去の薬歴や特定健診データの照会も、現実は利用者の29%に留まり、全体に占める割合は3%で需要は低い。時差のないお薬手帳の方が実際的で実用的である。外来患者の受診医療機関数の平均は1.4か所であり、参照する度合いが低いという実態もある。 認知症患者は現在の日本で600万人、デジタル弱者2,000万人、身体障碍者436万人、知的障碍者109万人、精神障碍者419万人、要介護者700万人、介護施設入所者100万人である。マイナ保険証の証明用写真で座位が取れない、眼球が定まらない等のほか、受診時のカードリーダー用のパスワードの忘却やマイナカードの保管問題、顔認証の不適応など、現実社会でのマイナ保険証利用に関する問題が数多く指摘されてきた。解決不能な問題も数少なくない。 現実的にマイナ保険証への一律化、一本化は不可能である。そのことを、多額の費用や多くの時間をかけ社会は身をもって「学習」をしてきた。冒頭で指摘したデジタル大臣の発言は、その象徴である。 今年度、各保険者へ「資格確認書」や「資格情報のお知らせ」を交付する機能のシステム改修等の経費367億円が計上されているが、資格確認書の交付は、これからである。まだ間に合う。保険証を残せばよいだけである。法令改正や通知改定など、政治が英断すれば可能である。 電車の券売機にみるように、交通系ICカードが普及しても、社会の多様性に応じてアナログとデジタルを併用している。今後、マイナ保険証と資格確認書の併用をするのなら、一度、冷静に立ち止まり保険証を残し併用すればよい。6月4日、武見大臣は会見でアナログからデジタルへの変更の心理的負担に触れ、「私くらいの年代になりますと、保険証といえば、どこでも保険証があれば日本では医療機関にかかれるという1つの安心感のシンボルのようなものでもありました」と話している。至言である。 覆水盆に返らず。「過ちては改むるに憚ること勿れ」。われわれは保険証の存続を改めて強く求める。 2024年9月2日
2024/9/2 政策部長談話「職権交付の資格確認書とマイナ保険証の併存なら 保険証を残す方が社会混乱は少ない 多様性ある社会へ政治の英断を」 | 神奈川県保険医協会とは | いい医療.com
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行動経済学の世界では、この力学に名前があります。それは「ユリシーズ協定」です。セイレーンの海を航海する際の通常の手順を無視した古代のハッカー、ユリシーズにちなんで名付けられました。普通の船乗りが耳に蝋を詰めてセイレーンの歌に抵抗する一方で、ユリシーズは代わりにマストに縛り付けられ、セイレーンの歌は聞こえても、セイレーンに溺れそうにな��て海に飛び込む誘惑に負けないようにしました。 強さの瞬間に、将来の自分の弱さを防ぐために対策を講じるときはいつでも、ユリシーズ協定を締結します。ダイエットを始めるときにオレオを捨てることを想像してください。
Bluesky and enshittification. No one is the enshittifier of their own… | by Cory Doctorow | Nov, 2024 | Medium
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Kyuusai Butterfly — lyrics & translation
Hello everyone! Because my DouShino feels is coming back and as promised on my post two years ago (haha 😅) here is the lyrics to THE DouShino song, Kyuusai Butterfly by 0.1g no Gosan!
Please note that neither Japanese or English is my native language, so if you see any mistakes, feel free to point it out! Also, I wrote the kanji lyrics from You's tweet and there are some repeated parts in the song that he didn't write in kanji version, so I add it up in the romaji/english translation!
Kyuusai Butterfly
救済バタフライ
Salvation Butterfly
Romaji
cute na butterfly Tsuyoki na honey bee? sweet na showtime Yowasete lady
Aa mata, warui kuse datte Narabu amai meutsuri shichatte Hora, sensai na yuuwaku ga ippai Itteki nokosazu ni tabetai Zenzen mitasarenaiyai manpuku chuusuu
Chou? Hana? Chigau yo kantan ne Onna no ko wa satougashi datte Shunkan, aishitemo ii kai? Yasashii uso wa okirai kai? Kyuusai shiawase ni shite ageru
Junshin ni ichizu boku dake shinjite Kimi, boku no naka toketeyuku Kitto yasashiku shite ageru kara
Fuwari mau? Tokimeki ga tarinai motto Ichiban ni koubutsu no kimi Saikoukyuu nokosazu ni zenbu Jikkuri tabetai dakara Daikirai? Nee, oazuke mo ii ne “Motto sokonashi ni tanoshimasete” Dare ni mo ajiwaenai boku dake no amaai jikan
Tanjun ni ne kimi ga suki dakedo Ima wa ne mada shiritai no Saigo wa ne kimi wo erabasete Gokujou no kisu wo ageru
cute na butterfly Tsuyoki na honey bee? sweet na showtime Yowasete lady
Ai to ka koi to ka omoi omoitte Kekkyoku kangaetemite Hora daitai nani mo nokonnai Tanoshii koto dake shiteitai Zenzen mitasarenaiyai manpuku chuusuu
Hitomi niji ga mierutte? Bokuiro ni kimi mo somete ageru Isshun raku ni naritakunai? Isso yudanete minaikai? Aware, konna ni mo yowai kara
Junshin ni ichizu boku dake shinjite Kimi, boku no naka toketeyuku Kitto yasashiku shite ageru kara
Fuwari mau? Tokimeki ga tarinai motto Ichiban ni koubutsu no kimi Saikoukyuu nokosazu ni zenbu Jikkuri tabetai dakara Daikirai? Nee, oazuke mo ii ne “Motto sokonashi ni tanoshimasete” Dare ni mo ajiwaenai boku dake no amaai jikan
Hirari, saku ugokenai Moudoku? Shibirechau yo ne Shiranai konna kimochi Takanaru mune itai kara Kokoro sasu, kimi ga hoshikunaru Onegai jigoku made issho ni ite Moushinteki, kimi ni somaru bokura no amaai yokan
Tanjun ni ne kimi ga suki dakara Konna ni mo mada shiritai no Saigo ni ne kimi wo erabasete Gokujou no kisu wo ageru Mou nigasanai
cute na butterfly Tsuyoki na honey bee? sweet na showtime Yowasete lady
Kanji
cuteなbutterfly 強気なhoney bee? sweetなshowtime 酔わせてlady
ああまた、悪いクセだって 並ぶ 甘い 目移りしちゃって ほら、繊細な誘惑がいっぱい 一滴残さずに食べたい 全然満たされてないやい満腹中枢
蝶?花?違うよ簡単ね 女の子は砂糖菓子だって 瞬間、愛してもいいかい? 優しい嘘はお嫌いかい? 救済 幸せにしてあげる
純真に一途 僕だけ信じて 君、僕の中 溶けてゆく きっと優しくしてあげるから
ふわり 舞う? ときめきが足りないもっと イチバンに好物の君 最高級 残さずに全部 じっくり食べたいだから 大嫌い?ねえ、おあずけもいいね 「もっと底無しに楽しませて」 誰にも味わえない僕だけの甘ぁい時間
単純にね君が好きだけど 今はねまだ知りたいの 最後はね君を選ばせて 極上のキスをあげる
愛とか恋とか重い想いって 結局考えてみて ほら 大体何にも残んない タノシイコトだけしていたい 全然満たされてないやい満腹中枢
瞳 虹が見えるって? 僕色に君も染めてあげる 一瞬楽になりたくない? いっそ委ねてみないかい? 哀れ、こんなにも弱いから
ひらり、咲く 動けない 猛毒?痺れちゃうよね 知らないこんな気持ち 高鳴る胸痛いから 心刺す、君が欲しくなる お願い地獄まで一緒にいて 盲信的、君に染まる僕らの甘ぁい予感
単純にね君が好きだから こんなにもまだ知りたいの 最後にね君を選ばせて 極上のキスをあげる もう逃がさない
English translation
A cute butterfly A strong honey bee? A sweet showtime Let us get drunk, lady
Aah, it’s my bad habit again. They are sweetly lining up, I can’t choose. Look, there are so many delicate temptations. I want to eat all of them without leaving a single drop. But my satiety center isn’t filled at all.
Butterfly? Flower? No, it’s simple. For me, girls are sweet candies. Can I love you for this moment? Do you hate kind lies? My salvation, I will make you happy.
Purely, innocently, believe in only me. You are melting inside of me. I’m sure I will be gentle to you.
Softly, dancing? The excitement is not enough, I want more of you, my favorite food. Without leaving the best parts, I want to eat all of you, slowly and carefully. Do you hate me? Hey, I wouldn’t mind waiting. “Entertain me more, endlessly.” A swee~t moment only I can taste, I won’t give it to anyone else.
To put it simply, I like you. But for now, I want to know more. In the end, I choose you. I will give you the finest kiss.
A cute butterfly A strong honey bee? A sweet showtime Let us get drunk, lady
Affection, love, those kinds of heavy feelings. Eventually, I start to think about them. You see, there’s almost nothing left of me. I just want to do fun things. But my satiety center isn’t filled at all.
You said that you can see rainbows in my eyes? I will dye you in my color too. Don’t you want to feel relief, even just for a moment? Wouldn’t you rather entrust yourself to me? How pitiful, even though you are so weak.
Purely, innocently, believe in only me. You are melting inside of me. I’m sure I will be gentle to you.
Softly, dancing? The excitement is not enough, I want more of you, my favorite food. Without leaving the best parts, I want to eat all of you, slowly and carefully. Do you hate me? Hey, I wouldn’t mind waiting. “Entertain me more, endlessly.” A swee~t moment only I can taste, I won’t give it to anyone else.
It flutters and blooms, making me paralyzed. Is it a deadly poison? How exciting. I don’t know what this feeling is. But the throbbing in my chest hurts. It pierces through my heart, making me want you. Please, stay together with me until we go to hell. Without knowing anything, let our swee~t premonitions be dyed with you.
To put it simply, I like you. Because of that, I still want to know so much more. In the end, I choose you. I will give you the finest kiss. I will never let you go.
A cute butterfly A strong honey bee? A sweet showtime Let us get drunk, lady
#doushino#kimetsu no yaiba#demon slayer#shinobu kochou#douma#kny#mine#otp#douma x shinobu#text#my translations
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P3xP4 World Analyze pages 32-33 transcription.
“滅び” をもたらすもの “ニュクス”
月に宿るもの
地球の衛星である “月” は、太古の時代から謎めいた存在だった。人類が月に到達して生命が住んでいないことが確認されてからも、その大きすぎる衛星がどのように誕生したのか謎はより深まった。月は地球生成直後に小型の惑星が衝突し、飛び散った地球の断片が集まって誕生したとされる “ジャイアント・インパクト” 説が支持を集めている。しかし、地球に衝突した物体が惑星ではなく巨大な生命体だったとしたら?後に “ニュクス” と呼ばれるその生命体は地球の常識とはかけ離れた存在で、衝突後、地球の断片とともに月となった後も生き続ける。ニュクスの持つ性質は、やがて生まれた地球生命体に影響を与えることとなった。ニュクスは言ってみれば “死” そのものを放射しており、地球上の生命はそれを受けて死ぬ。生物は “死” を恐れ、それを避けようとするようになったことで結果的に高度な生命へと進化していった。
ニュクス本体は、本来の姿を取り戻すため、地球上に飛び散った自身の “精神” であるシャドウを呼んでいる。
シャドウの母体
地球に生命が発生したこと自体ニュクスの衝突が遠因となっているため、ニュクスがすべての生みの親ということもできたが、それはまた命を奪う恐ろしい敵でもあった。知能と呼べるほどの能力を得る前から、地球の生命は “恐れ” や “争い” といった概念を獲得していた。ニュクスは衝突の際に自身の精神を失ったが、それは地球全域に飛び散っていた。それらが “死” を発する源となったのだが、同時に地球生産の精神にも強い影響を与えていく。精神の一部が、ニュクスの断片と同化しようとする “シャドウ” と呼ばれるものに変化するのは、この影雪により始まった。地球の生命はニュクスとその影響を強く恐れ、誰もが持つその意識はゆっくりと “集合的無意識” に発展していく。地球生命の個体がそれを意識することはあまりなかったが、集合的無意識は対抗手段として “ペルソナ” の力を造り上げていき、限られた者がその力を使えるようになっていったのである。
人間のように発達した精神は、ペルソナ能力を扱うのに向いているが、同時にニュクスの影響も受けやすくなる。
ニュクスの復活
ニュクスの本体と飛び散った精神体は、それぞれ元の合一した状態に戻ろうとしている。シャドウもニュクスと融合を求めて移動するが、それはニュクスの精神体とよく似たものに変化しているため。シャドウは生命から分離した直後はたいていとても小さく力の弱い状態だが、シャドウ同士が呼び合って融合していくことで成長する。場合によってはニュクスの精神体と融合し、非常に強い力を一気に得ることもある。
融合を繰り返したシャドウほど強い力を持ち、タルタロスで “番人” と呼ばれる存在になったり、街に出現する大型シャドウクラスにも成長する。幾月は12体の大型シャドウを特別課外活動部を媒介として融合させることで “死” のシャドウを造ろうとした。“死” のシャドウはニュクスの一部と呼べるほどの力を持っており、"化身" を意味する「アバター」の名で呼ばれる。
シャドウそれぞれもある意味 “ニュクスの化身” だが、そう呼ばれるにふさわしい力を得た状態が “死” だ。
ニュクス教という名の終末思想
[ニュクスの代弁者]
影響はすべての生命が受けているため、程度の差こそあれ、ニュクス教に類する意識は誰もが持っている。ストレガ、というよりもタカヤが “代弁者” を名乗っているのは、ニュクスの影響に対する感受性が強く、自分の中で思い込みも含めて発展させていった結果であろう。
[布教活動]
ストレガは “滅び” が現実のものとなることを目的としており、人々の意識をそちらへ向けさせる活動を行っていた。ニュクスの情報はストレガ自身で得たものだが、ある程度幾月が意図的にリークしたとも考えられる。
街のあちこちにニュクスを意味する記号が落書きされ、ビラも撒かれている。
[救いを求める人々]
ストレガがきっかけを用意した後は、信じ込んだ人々が勝手に広めてくれていた。落書きやビラは信者たちが自主的に行っている。
信じてはいなくても、噂に振り回される者もいる。
狂信的な者は、かえっててそう見えないかもしれない。
大型シャドウという “呼び水”
シャドウ同士が引き合う力は、シャドウの融合が進むほど大きくなる。それは “引力” に近いもので、近づくことでより強く引き合うようになる。かつて桐条鴻悦の指示で行われ、ある程度融合が進んだ状態のシャドウが “爆発事故” で飛び散ったのが10年前。子供の体内に “死” が封印されたことで大型シャドウそれぞれも休眠状態となっていたが、港区に戻った “死” がファルロスとして目覚めたときに、大型シャドウたちも休眠から覚め、融合を目指して活動を再開した。
I 魔術師
マジシャン
最初に巌戸台分寮の屋上までやってきた大型シャドウ。ペルソナとしてタナトスが現れ、喰らわれた。“死” が大型シャドウを取り込んでいくプロセスは、基本これに準じたもの。
Ⅱ 女教皇
プリーステス
影時間に暴走したモノレールに現れた大型シャドウ。本来、影時間では動かないはずのモノレールが暴走したのは、大型シャドウが半分同化した状態であったためと思われる。
Ⅲ 女帝
エンプレス
行方不明となった山岸風花を救出するため、学園の体育倉庫から入ったタルタロスに出現した大型シャドウ。“皇帝” とは対となる存在で、ともに外からタルタロス内部に進入している。
IV 皇帝
エンペラー
“女帝” とともに現れた大型シャドウ。2体ともほぼ同等の強さだが、剣を持つ “皇帝” と比べると “女帝” はワンドを持ち、魔法による戦いを得意としていた。
V 法皇
ハイエロファント
白河通りにあるラブホテル内に出現する大型シャドウ。“法王” がそこに現れるというのも妙な組み合わせだが、ホテルにはもともと “法王の間” という大きな部屋があった。
VI 恋愛
ラヴァーズ
“法王” との戦いの直後に出現した大型シャドウ。タロットの位置には “誘惑” の意味がある。アダムにとってはリリス、イヴにとってはリンゴを勧めるヘビが “誘惑者” である。
VⅡ 戦車
チャリオッツ
旧陸軍基地に現れる大型シャドウ。名前の通り戦車の形をしており、砲台の “正義” とは合体分離を繰り返しながら攻撃してくる。カードに描かれているのは古代の戦車。
VⅢ 正義
ジャスティス
"戦車” とともに現れた砲台の姿をした大型シャドウ。タロットには天使ミカエルが持つとされる剣と天秤が描かれるため、現代的な “剣” として砲台の姿になったと思われる。
IX 隠者
ハーミット
ポロニアンモールに出現した大型シャドウ。タロットではカンテラを持った老人の姿が描かれることが多く、灯りから電気、真空管というイメージに繋がったと思われる。
X 運命
フォーチュン
巌戸台駅前に “剛毅” とともに現れた大型シャドウ。“運命の輪” を回す者と解釈されるスフィンクスの姿をしている。カードには、善と悪の2種類の動物が描かれている。
XI 剛毅
ストレングス
“運命”とともに現れた大型シャドウ。タロットにはライオンを制御する女性が描かれ、その頭上に “無限大” の記号が浮かんでいる。解放された花嫁の喜びを表している。
XⅡ 刑死者
ハングドマン
ムーンライトブリッジに現れる大型シャドウ。タロットでは片足で逆さ吊りになった姿で描かれるが、逆位置にすると表情が笑顔に変わると言われている。
XⅢ 死神
デス
“死” の大型シャドウでもある、タナトスのペルソナ。タロットで骸骨が描かれるのは、性別不明あるいは両性具有を暗示している。カードは逆位置で再生を意味する。
人格を持ったシャドウたちの役割
[ファルロス]
封印が解け、目覚めたばかりの “死”。封印された10年前から変わっていないという意味で少年の姿をしている。“死” が封印された時点でのリーダーの年格好に近いが、顔は似ていない。囚人をイメージさせるストライプの寝間着は、封印された存在であることを示している。
聖書に「二種の糸で織った服を着てはならない」という一節があり、縞模様の服は反逆者や犯罪人が着るものというイメージが作られたという。
[望月綾時]
12体の大型シャドウが融合した後、封印されていた “死” が現実に現れたときの姿。転校生として生活している間は、シャドウとしての記憶は封印された状態で明るい性格をしていた。記憶を取り戻した後も人間としての感情を持ち続けており、特別課外活動部に自分を倒せと進言する。
女好きであったり人に好かれたがる性格は、稲羽市のクマとも共通した要素。シャドウも元々は人の精神の一部だからか。
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SNOOZER 1998 4 Bernard Butler 天国から降り立った至福のソウル・ミュージック、遂に完成!
BERNARD BUTLER
by SOICHIRO TANAKA photography by MIDORI TSUKAGOSHI
間違いなく、98年最初の傑作と呼びうる作品が座み落とされた。アルバム「ピープル·ムーヴ·オン」——バーナード·バトラーという類稀なる才能がようやく咲かせた、大輪の花びらである。険しさや激しさとは無縁。勿論、どこまでも気持ちが高揚するアップ·テンボのナンバーもある。だが、基本的には柔らかで、しなやかで、ゆったりとした時間が漂う、極上のソウルフルな作品集である。
■練りに練り込まれた4ピース·バンドのアンサンブル、そこに実に効果的に配置された華麗なストリングス——だが、そんなゴージャスなプロダクションにもかかわらず、バーナード本人の細かい息遣いがそのまま伝わってくるような親密さがここにはある、日当たりのいいキッチンに通されて、入れたばかりのココアを御馳走になったかのような暖かさ。薪が割れる音だけが聞こえる、暖炉のある暖かい居間に招かれて、家族との思い出話をひとつひとつ聴かされているかのような距離感。そして、妻、亡き父親、兄弟達、多くの友人達——バーナード自身と彼の周囲の人々をめぐる大小様々なドラマが平易な言葉で綴られた歌詞。ここはバーナードが招き入れてくれた彼の部屋なのだ。
■「僕が何故、落ち込んでるか聴いてくれるかい?/僕が過ごしていた日々は、ありがちな疑いばかりだったから/そう、僕が夢を語っても、君だって耳を貸しちゃくれなかった」「そう、君はわかってくれてると思ってた/友人達が僕のことを取り合ってもくれなかったってことを/だって、僕は他人のことが少しもわからないんだよ」「でも、最近は僕はひとりじゃないんだ」——アルバムに先立つ2枚目のシングルとしてリリースされた“ノット·アローン”において、バーナードはどこまでもあけすけに歌う。だが、ここで鳴らされているのは、夢、失意、孤独、離別、誤解、強がり、���び——そんな普通的なものばかりだ。そう、これこそは我々、日常と自分自身の感情に翻弄され続ける「ちっぽけな魂」の主題歌そのものなのではないか?
■バーナード·バトラーは、自分の半径2メートルのありきたりの小さなドラマから「普遍」を生み出した、どこにでも転がっているありきたりの失意と喜び——だが、それが当の本人にとってはとれほどに深刻なドラマなのか? そして、それを細心の注意を払い、目一杯の熱意でもって奏でた時に、それはどれほどに崇高な叙事詩たりえるのか?——アルバム「ピープル・ムーヴ·オン」は、そうした事実を証明してみせた。バーナードに招かれて、我々は自分自身について語りだす。そう、アルバム「ピープル·ムーヴ·オン」は、そんなありきたりのちっちゃな喜怒哀楽に対する祝福で溢れている。
このレコードによって父の思い出が公になってしまうのは、少し哀しい。でも、そのことによって、僕自身の存在を証明出来た気もするんだよ。僕は一分一秒たりとも人生を無駄にしたくない。そんな思いを父の思い出がサポートしてくれるのさ
ありきたりに生きたありきたりの男が愛した「やせっぽちの息子」だからこそ産み落とせた、どこまでも親密な「至福のソウル・ミュージック」——
マチズモからも、ホモ・セクシャル体験のないバイ・セクシャルからも遠く離れた、奇跡のソロ・デビュー・アルバム『ピープル・ムーヴ・オン』が到達しえた、しなやかさの秘密
●素晴しくソウルフルなアルバムが出来上がりましたね。
「どうもありがとう」
●このアルバムを聴いて、何故、あなたがスウェード時代、あんなにも居心地悪そうにしていたのかがわかったような気がします。というのも——。
「ふう(と、言ったまま机につっぷしてしまう。髪の毛がスープに浸ってしまっているのも気にせずに、ガバッと起き上がり、首を激しく振り続ける)」
●もうスウェードの話はしたくないんですね?
「いや、そんなことは言ってないよ。別にいいんだけどさ。別にいいんだけど……でも、スウェードのことについては散々話し過ぎたから。ねぇ、アルバムの話にしてくれない?」
●ええ、勿論。だって、今日はスウェードじゃなくって、あなたのソロについて話しにきたんだから。
「それなら良かった。うん、もうスウェードの話はしたくないんだ。僕はスウェードでのキャリアを、本当に誇りに思ってるよ。でもさ……でも、もう5年も前の話なんだぜ?でも、ヨーロッパのプレス……特に英国のプレスは、事あるごとにそんな昔の話に固執するんだよ。昔のことだけじゃない。スウェードが何百万枚もレコードを売ったとか、そんな話をするんだ!そんなの僕の知ったことじゃないのに」
●いや、だから、僕が訊こうとしてるのは——。
「(遮って)だってさ、このアルバムはスウェードのレコードに対する反撃でも何でもないんだから……。このレコードは明らかに、今までやってきたことと違うはずだよ。僕の人生の中の、新しい時代の節目にふさわしいものなんだ。歌詞的なアプローチの方法も、個人にすごくクローズアップしていったり、うんと突き放してみていたり、すごく一般的なことに基づいていたり、様々なんだ。そう、これは全て『僕』なんだ。すごく『僕』らしいレコードなんだよ。ここには、いろんな違った角度から『僕』が描かれているのさ。それこそが、僕が常にやりたいと思っていたことなんだ。うん……でも、まあ、君がこのアルバムの中の僕と比べてみて、スウェード時代の僕は居心地悪そうにしてた、と言うのも分かる気がするよ。確かにそうだったかもしれない(笑)」
●うん、そう。つまり、僕が「何故、居心地悪そうにしていたのかが分かった」と言ったのは、このアルバムを聴きながら、「ああ、これこそがバーナードが昔からずっとやりたかった音楽だったんだなあ」としみじみと感じたからなんです。
「ああ、もう本当にその通り。大正解だ。でも、そんなことを言ってくれたのは、君が初めてだよ」
●嘘?本当に?
「ねえ、『ボトム·ドロワー』って知ってる?結婚に備えて、女の子が嫁入り道具をしまっておくたんすの引き出しのことなんだけど。お父さんやお母さんが、お嫁に行くときに持って行かせたいものを、娘のために蓄えておいたりもするんだ。で、これは、そんな感じのレコードなんだよ(笑)。今まで大事に蓄えてきたものがギッシリ詰まってる。なかなか外にひっぱり出すことが出来なかったんだけど、絶好の機会を得て、ようやく陽の目を見ることを許されたのさ(笑)」
●(笑)なるほどね。それで、このアルバムを聴いて最初に感じたのは、ひとつが最初に言ったソウルフルな作品だということ。で、もうひとつが、70年代のソングライター達がやっていたような、すごく「パーソナルな息遣い」が伝わってくる作品だということなんです。
「へえ。なるほど。いいね」
●でも、自分自身の弱さや怖れをも包み隠さずに歌うのは、最初は戸惑う部分があったんじゃないですか?
「いや、僕は隠しだてしたりしないんだ。隠すものなんて、何もないからね。むしろ人間は自分を包み隠したりしないための努力をすべきだと思うよ。ほら、去年出たレコードの大半はマッチョで、アグレッシヴなギター·ミュージックばっかりだっただろ? なんかお高くとまってると言うか、人を下に見てるって言うか。『俺はグレイトなんだぜ!俺はお前らとは違うんだ!』ってね。でも、僕はそんな風に自分のことを考えたくない。それよりも、もっと繊細なものを表現したいんだ。人間関係のことや、離別や、誰かを失うことや、家族のこととかね。僕はそういうものを自分の内側にひたすら溜めているだけなんて好きじゃない。殻に籠りたくないんだ。溜まったら吐き出して、受け入れていかなくちゃ。どんなポジティヴなことも、ネガティヴなこともね。勇気を奮い起こさなきや。『何でこんなことが僕の身に起こったんだろう?』って理由を解明するんだ。それで『きっとそれは僕が物事の悪い面しか見てなくて、考え方によっては良い側面もあるはずなのに、それ���見ようとしないからなんだ……』って気付くんだ。それは変化し得るものかも知れないんだから、リスクを負わなくちゃ。それが、このレコードで表現されている僕の感情というか、感覚なんだ。とにかく、このレコードはすごくパーソナルなものなんだよ。だから、どの曲が具体的にどの人について歌っているかは、言いたくない。僕に言えることは、『このレコードは僕の人生にすごく深く関わっているものだし、多分、みんなの人生にも何らかの関係性を持っているだろう』ということだけなんだ」
●なるほどね。実際、あなたは、これまで自分自身のことを「やせっぽちの、ギターを弾くしか能のない男」という言い方をしてきましたよね。でも、この作品さえあれば、そういった自嘲的な言葉で照れ隠しするのではなく、「僕には人を感動させることが出来るんだ!」と胸を張って言えるんじゃないですか?
「そうだね。僕はこのレコードをすごく誘りに思ってるよ。でも、特に、ここ10年くらいは男が怖れや弱さをさらけ出す、なんてことが受け入れられない状況にあるだろ?実際、僕が思うに、男は普通そういうことをレコードの中で表現したりしないんだよ。男っていうのは、いっつも叫び声をあげてなきゃならない。っていうか、いつでも強気で、男らしくて、荒々しくふるまわなくちゃならなかったりするんだ。でも、僕は、終始『俺はグレイトだ!俺は最高だ!俺の書く曲はどれもこれも素晴しいんだぜ!俺はこの世代で、いちばん優れたソングライターだぜ!』なんてふれまわるような人間には興味がないんだよ(笑)。自分の道をまっすぐに、ただ前だけを見て進んでいけばいいのさ。僕はその方がずっと強い生き方なんだと思ってる。実際、怖れや弱さをさらけ出す、って言っても、何もネガティヴで、悲観的な意味かりがこもっているわけじゃないと思うんだ。本当は、もっとずっとポジティヴで前向きなことだと思うんだよ。だって、ちゃんと自分と前向きに向かい合っているわけだろ?で、その先を模索するための一段階なんだからさ。勿論、これは僕の問題であって、他の人にも強要するつもりなんかないよ。でも、もしかしたら僕のレコードが他の人の考え方に影響を及ぼすかもしれないよね。その可能性もあると信じてるんだけど……。だから、このレコードっていうのは、マッチョでもなく、アグレッシヴでもない、でも、強くてしなやかな男の作ったレコードなんだ。前だけをまっすぐ見て、突き進んでいくだめのレコードなんだよ」
●マッチョじゃないってことで言えば、ヴォーカルという面についても、ニール·ヤングの「囁くような歌い方」があなたに歌う勇気を与えてくれたんじゃないですか?
「う~ん。囁く、っていうのはちょっと違うかな。でも確かに、ニール·ヤングみたいに、ヴォーカルではなくて、表現の一部として歌を歌っているような素晴しい人達っていうのは、技巧に凝らないよね。ビブラートも使いこなせなければ、音階もまともに取れない。でも、何故彼らの歌が素晴しいのかと言えば、ここから生まれたものだからなんだ(と胸をトントンと叩く)。それにいい音符が並んでいれば、つまり良いメロディがあれば十分なんだよね。でも、僕が勇気づけられているとすれば、やっばり彼のアティテュードなんじゃないかな」
●先ほど、70年代のソングライター的なパーソナルな思遣いという話をしたんだけども、逆に、あなたとしては英国人のソングライターに多いキャラクターや物語を設定する歌詞の書き方には、胡散臭いものを感じるんでしょうか?
「そもそもイメージを作り上げようとする点では、大英帝国こそ最も悪しき存在だと思うな。この国は、もう何千年もの間時間を無駄遣いしてる。国民はずっとそれに踊らされて、『大英帝国万歳!』ってやってきた。で、その思想みたいなものが、今の時代になってもずるずると国民の頭の中に残ってるんだよな。こんな小さな国に住んでるもんだからさ、アメリカにプレイしに行ったバンドなんて、すぐ大陸を征服したような気分になってしまうのさ。『俺達はすごい!』ってね。勿論、これは一般的な英国人の考え方であって、僕の意見というわけじゃないよ。僕はそんな考え方には反対なんだ。僕の両親はアイルランド人だから、この大英帝国的な思想は相容れないものがあるし。これがさっきも言った、アグレッシヴな考え方の根底になっているものなんだ。僕は、僕のレコードを聴いた人達にイメージの刷り込みとか、餌付けみたいなことはしたくないんだ。それよりも、このレコードを聴いてくれた人達と手をとりあって、暖かな雰囲気を感じて貰いたいと思ってる。僕は火になって、誰かを暖めることだって出来るはずなんだ(笑)。まあ、確かに、その英国的なソングライティングというのは、一種のシニシズムのようなものだよね。それと、幻想みたいなものを人はそこに見い出しているんじゃないかな。というのも、みんな退屈してるからね。退屈な生活、退屈なバックグラウンドを持った人達が、大勢ロンドンにやってくる。特にロンドン郊外からね。サリー州やケント州、サセックス州といった場所に生まれ育った若者達は、ロンドンに大都会の幻影を見てるんだよ。『ロンドンに行けばきっとエキサイティングなことが待ち受けてる』ってね。でも、僕もそうだけど、元々ロンドン市内で育った人達は、そんな幻想を持ってはいないからさ。でも、郊外で育ってロンドンに来た人達は、そういう幻想を持ってる。すごく奇妙な、ロンドンのアンダーグラウンド·シーンを発掘するのに執着するんだ。むしろ僕は自分のレコードには、退屈ならその退屈をそのまま表現したいと思ってる。下手な幻想を描くのではなくてね。まあ、こういうことはロンドンに限らず、世界中の大都会に共通する風土病みたいなものなんだけど(笑)」
●なるほどね。
「諸悪の根源は、あのブリット・ポップだった。まあ、中にはいいのもあったけど、そういう地味だけどいいレコードよりも、もっとくだらないけど華やかなレコードばっかりが売れて、そういう連中だけが大金持ちになっちゃったんだよね。ヴァーヴとか、レディオヘッドとか、そういう素晴しいバンドは黙ってベンチに座ってるだけだった。僕もそうだった。でも、最近になってやっと状況とクオリティが一致してきたように思うんだ。でも、やっぱりあの時代というのは、失望させられてばっかりだったよ。まるでロンドンのイメージー=ユニオンジャックの旗、赤い2階建てバス(笑)っていう、あのステレオタイプのイメージがそのままロンドンのミュージック·シーンに持ち込まれちゃったんだ」
●では、今も話に出たレ���ィオヘッドのトム·ヨークのような人は、自分しか気が付かないような、自分自身や世界の問題点をえぐるように見つめて、それを克服するために創作に向かっていますよね。
「僕、彼のことが本当に好きなんだ。尊敬に値するね。レディオヘッドの曲を聴くと、いつでもついつい歌詞に目がいってしまう。歌詞カードを読む、数少ないバンドのひとつだね(笑)。でも、ああいうダウンな歌詞で曲がものすごく良いバンドって、本当に少ないと思う。そこが彼らのすごいところなんだ。曲がとてもいいから、その曲と詞の相乗効果が素晴しくて、詞そのものがまるで詩歌みたいに響いてくる。世界で最高のバンドのひとつだね。それは疑いようがない。興味深くて、曲が素晴しくて、声が美しい。そして、歌詞が本当にいい。自分達の過去を忘れてしまって、最初からビッグなバンドだったような顔をしないのがまたいいよね。彼らが最初にレコードをリリースした時、この国の誰も彼らに興味を抱かなかった。『ザ·ベンズ』をリリースした時だってそうさ。でも、半年経った頃に、ようやくみんながあのアルバムの良さに気付き始めた。ファッショナブルだとさえ言われるようになったんだから。最初は誰の目にも留まらなかったものが、今では10年来の傑作レコードにまで成り得たのさ。その辺が、僕が『ロンドンのミュージック·シーンはクズだ』と言う所以なんだよ」
●ところで、あなたのソングライティングについてもうちょっとお訊きしたいんですけど、やはり今作に収められた作品のソングライティングの過程というのは、自分自身の弱点やダークな部分と向き合って、それを克服していく過程でもあったんでしょうか?
「うん、そうだね。ただ、向き合って、というのは確かにそうだと思うけど、克服っていうのはちょっと違うな。克服というよりも、『ポジティヴなやり方で自分自身を表現している』と言ったほうが適切だと思う。僕は決して紙と鉛筆を持って、じっくり腰を据えて曲を書くようなタイプではないからね。ただテープレコーダーを回して、思いついたフレーズをランダムにそこに放り込んでいく。アイディアをとっ散らかったままとにかく録っておくのさ。頭の中はいつも混沌としていて、いろんな考えや感情がぐちゃぐちゃに渦巻いている。それを簡潔な言葉で説明することなんて出来ないはずなんだ。なのに、一旦レコードになると、ちゃんと簡潔にその意味がまとまっているんだよね。自分でも不思議でしょうがないんだけど(笑)。それで、レコードをじっくり聴き直してみて、ようやく自分自身の考えていたことが解ったりするんだよね。曲作りは、本当にそんなふうな自然発生的なものなんだ。予めプランを立てておくことなんて出来ない。いや、出来たらどんなにいいか、って思うんだけどね(笑)。だけど、やっぱり駄目なんだよね」
●では、今回、ソングライティングの過程で、本当の自分自身と向き合う時、最も苦痛を伴ったのは、具体的にどんな部分だったか数えて下さい。
「そうだな……僕の父親についてのラインを書いている時かな。このアルバムには、全体を通して僕の家族についての描写がたくさん出てくるんだけど、時々胸が苦しくなったりしたね。タイトルや、そういったフレーズに引用されているのは、妻との会話や、何���も前の僕の家族との対話だったりするんだ。まあ、中にはテレビの中の会話からとったものもあるけど(笑)。僕は、基本的に、そういう具体的な会話を引用するのが好きなんだ。政治的なメッセージ性のあるタイトルなんて付けたくないからね。僕は本を読まないからさ。知識なんかよりも、もっと自分のイマジネーションや、頭の中にあるもの、感覚的なものを大切にしたいと思ってるんだ。とにかく、家族のことを曲にするのは、いつでも苦痛を伴う作業なんだ。でも、そこにこそ僕のエモーショナルな部分がいちばん生かされているとも思うし、ポップ·レコードに、もっと深い感情を与えてくれる存在でもあるんだよ。それに、父親や、祖父や、先祖の思い出は僕に残された遺産だと思うんだ。で、その遺産を僕も残していきたいと思ってる。そう、運命みたいなものだね。それに自分なりに折り合いを付けていくのは、エキサイティングなことでもあるんだ」
●実は、この作品を聴いて、かつてあなたがあなたのお父さんについて語った素晴しい言葉を思い出したんです。「自分はごく平凡なとても素晴しい人をひとり知っている。君達にはなんの意味も持たないかも知れないけど、僕にとってはとても大切な人だった。その人はとても幸福な当たり前の人生を生きて死んだんだ」って言葉を。
「ああ、そうなんだ……うん……彼はね、そう、とても平凡な人だった。ごくごく当たり前の人生を送っていたよ。人生を通して、何か特別なことをしたわけじゃない。9時から9時まで退屈な場所で働いて、夜は毎晩テレビを観て、お金の工面をして、ごくまともな死に方をしたんだ。特別に楽しいことがあったわけじゃないんだろうけど、月明りの頃……死の直前にはそれなりに残りの人生をエンジョイして死んでいったと思うよ。その父の思い出がレコードをリリースすることによって公になってしまうのは、僕にとってちょっと哀しいことでもあった。でも、それと同時に、彼の思い出を公にすることによって、僕自身の存在を証明出来たような気がするんだよ。僕自身がここに居る、その事実と理由をね。僕は一分一秒たりとも人生を無駄にしたくはない。そんな思いを彼の思い出がサポートしてくれるのさ。そう、父はとても博識で、機転が利いていて、ウィットに溢れた人だった。でも、誰も声を大にして、彼にいい仕事にありつく機会を教えてはやれなかったんだ。君や、僕のようないい仕事にね。まあ、これって世代的な問題でもあるし、それだけのことなのかもしれないけどね」
●うん。でも、このアルバムさえあれば、あなたは彼の遺志を継いだ、素晴しい息子だという証明が出来ますよ。
「(笑)そうだね。父がそう思ってくれることを願うよ」
●先行シングルの“ステイ”は、どこかお父さんに捧げられた部分もあるんじゃないかと思ったんだけど。
「いや…… 。特にそういうわけじゃないんだ。でも、もしかしたら、潜在的にそんな思いもあったのかもしれないね。正直なところ、どういうふうに君に説明したらいいのか分からないんだけど。この曲は、『変化』について歌われたものなんだ。僕は、人が他人に『君は変わるべきだ』『君はもっと先に進まなくちゃいけない』なんて言ってるのを見ると、イラついてしまうんだ。だって、言われた方は、彼らが変わらなくちゃいけないことも、彼らが本当に先に進みたいと思っていることも、ちゃんと分かってる。それと同時に、そのことがどんなに難しいことかも分かっているんだから。でも、一日の終わりには、必ず『やっぱり自分は変わらなくちゃいけない』って思うんだ。それって、すごく絶望的な光景だと思うんだよね。変化の過程というのは、いつでも恐怖や失望を伴うものだし、違う場所に到達するのって、フラストレーションに常に苛まれるシチュエーションなんだよ。感情的にも不安定で、すごく傷つくことなんだ。実は、この曲のフレーズは、ちょうど僕がレコーディングに入る前に知人の女の子に言われた言葉でさ。彼女は僕が先に進まなくちゃいけないことも分かってるのに、僕にそんな風にばかり言ってて…おまけに、自分は進もうとしなかった。自分も前進しなきゃいけない、って分かってるのにさ。このことは、“ステイ”の前の曲 …なんだっけ、アルバムの9曲目」
●え~っと “ユー·ハヴ·ゴット·ホワット·イット・テイクス”ですね。
「その曲も、このことについて歌われたものなんだ」
●そうなんだ。なるほど。じゃあ、アルバム·タイトルにもなっている『ピープル·ムーヴ·オン』というタイトルは、そうしたあなたの人生における変化に対する認識が現われたものなんでしょうか?
「これも、もともとは毎日の対話の中から出てきたフレーズなんだ。でも、ちょっと違うのは、これは自分自身の対話というところなんだよ。『何でこんなことが起こるんだろう?』、『何でこんなことが自分の身に起こったりするんだろう?』という問いかけから生まれたものなんだ。自分の頭の中に渦巻いている、人生そのものに対する問いかけだね。このフレーズが最初に閃いた時、僕はウェストエンド(ロンドン中心街)で新聞を売ってたんだ。何年も前の話さ。で、人がただ、流れていく。流れていく。流れていく。土曜日の夜で、みんなはクラブに繰り出すために、流れていたんだ。僕は、それをじっと観察してた。自分勝手に彼らを批評してたわけさ。クラブへ向かう時にはお洒落して、皆すごくスマートに決めてるだろ? でも、帰りには口紅は剥げてるし、髪の毛はめちゃめちゃだし、あられもない格好になっていたりするんだ(笑)。そういう流れ行く人の立ち居振る舞いを、批評することだって出来るし、それを経験の一つとして自分に取り込むことも出来るんだ。そういうのって、ただの行きずりの人についても、大切な人についてもそれは同じことだと思うんだ。過去に一緒にプレイしたことのあるミュージシャンだって、一緒に仕事をしたことのある人だって、関係を持ったことのある人だって同じことさ。僕の中には、他人は自分の中を通りすぎて行く存在に過ぎないという思いがどこかにあるのかもしれない。勿論、その中には僕を救済してくれる人も、僕のイマジネーションをかきたててくれる人もいる。2度と会わない人もいる。「ピープル·ムーヴ·オン」というのは、人が自分の中を流れていく、まるで旅するように来ては去っていくシチュエーションをイメージさせるフレーズだと思うよ。このレコードも、そんな旅のようなものなんだ。色々な人や、色々な経験がこのレコードを通り抜けていくのさ」
●なるほど。で、このアルバム全編には「許し」が漂っていると思うんですよ。あなた自身、このアルバムを作ることで、憎しみや怒りという感情から解放されて、とっても清々しい気分になったんじゃないですか?
「いや、どうだろ……最初から『許し』があったというよりも、先に『評価/判定』があって、その結果から君はそう感じたんじゃないかな。勿論、ネガティヴな評価の場合もあるよ。で、そういう人間関係を自分の経験則として蓄積することが出来るんだ。そういうことだと思う。そう、それと『ビーブル·ムーヴ·オン』というタイトルには、もう一つ別の意味があるんだ。それは、『頼むぜ!動いていこうよ!』ってことなんだ(笑)。『進んでいこう、イマジネーションを最大限に使って、音楽に関する知識をうんと生かして、動いていこう、進んでいこう!』ってことなんだ。まあ、つまりは、レコードを作ろう、ってことなんだけど(笑)。スピリチュアライズドやレディオヘッドといったバンドは、それを本当に上手にやってのけたと思うよ。彼らはこの国の音楽的な財産にきちんと敬意を払いながら、全く同じことをやるということに、プレッシャーを感じてる。違和感を感じてるんだ。『お、これいいね!頂戴しよう』って上手く過去の音楽スタイルを取り入れながら、最新型のオリジナルを創り出しちゃうんだからね!すごく革新的だよ。こういうのを、アート·ワークって言うんだと思う。いろんな人から影響を受けて、それで今度は自分達がリスナーやオーディエンスに影響を与えてる。動き続けているのさ」
●うんうん。じゃあ、あと少しだけ。“ユー·ライト·ザ·ファイア"の穏やかなムードというのは、あなたの家庭のムードそのものの反映なんでしょうか?
「いや、というよりは、これは今現在の僕自身の状態についての曲なんだ。父が死んでから数年の間、僕は兄弟達と全然連絡を取り合っていなかった。でも、ちょうどアルバムの最後の曲のヴォーカル·トラックを録っていた時なんだけど、兄弟が僕をスタジオに訪ねて来てくれてさ。なんだかすっかり歳とっちゃったみたいに見えたけど、もうとても嬉しくてさ。つまり、レコーディングが一区切りついたところで兄弟が激励に来てくれたんだよ。その時っていうのが、すごく暖かな気分だったんだ。その後も、僕にも子供が出来て、兄弟にも子供が出来て、母が孫を見に来てくれて、良い時期が続いてる。すごく暖かくて、素敵な、ポジティヴな時間が続いていることを歌っているのさ」
●うんうん。でね、ちょっと気になったのは、このアルバムを聴く限り、あなたってちょっとジェラシーが強すぎる男性なんじゃないかな?って。
「ジェラシー?いや、僕としてはそんなことないと思うけどな。良く分からないな、その質問は」
●OK。じゃあ、ここ数年のあなたの活動を見て、最もやきもきしていたのは、あなたのワイフなんじゃないかと思ったんだけどーー��
「え、どういうこと?彼女が僕の音楽活動を気に入ってなかったってこと? それとも、全然働いてないことを怒ってたかってこと?」
●違う違う!だって、ここ数年、音楽活動の面であなたは色々と紆余曲折してたじゃない?
「ああ、分かった。そういうことか。うん、僕の奥さんはね、すっごく素敵な女性なんだよ。アハハハ。いやいや、とにかく、音楽のことに限らず、色々心配はかけてると思うな。僕は結構肝心なことを言わなかったりするもんだから、彼女はそれをどうにか理解して、問題を解決しようと努力してくれてるんだ」
●じゃあ、“ユー·ジャスト·ノウ”は、彼女との関係の中から生まれた曲なんでしょうか?
「そう、僕は彼女のことを何でも知りたがるからね、まるで子供みたいに(笑)。というより、彼女が僕を理解してるのかどうかを知りたがってしまうんだ。ほら、子供って何でも根掘り葉掘り訊きたがるだろ?『どうしてそんなこと知ってんの?それってどういうこと』ってさ。小さい時には誰でも、『なんで今夜サンタクロースが来るなんて判るのさ?』って両親につっこんで、困らせたりするじゃない。もちろん親はそれには答えられないんだけどね(笑)」
●でも、それって、あなたがジェラシーの強い人だってことも関係してるんじゃない?
「ああ。なるほど。それは良い見解だね(笑)。そうか。そうなのかも。ハハハ」
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顔出し!!猫カフェで働く押しに弱そうなスレンダー女子大生にそそり勃つ僕の性器を咥えられ気持ち良すぎて生!!!(後編) - 無料動画付き(サンプル動画)
顔出し!!猫カフェで働く押しに弱そうなスレンダー女子大生にそそり勃つ僕の性器を咥えられ気持ち良すぎて生!!!(後編) - 無料動画付き(サンプル動画) スタジオ: FC2 更新日: 2023/07/10 時間: 43分 女優: 大の猫好きの僕がよく行く猫カフェで働く可愛い彼女。彼女と初めてホテルで関係を持った日の夕刻すぎの事。その日どうしても行った事のない猫カフェに行きたがる彼女のお願いを断りきれず乱れたベットを整えた後、外に出られる身支度をして猫カフェに足を運んだ。カフェに入るとはしゃぎ回る彼女の姿を見て僕も心から楽しめた。僕も猫好きなのだが、共通の価値観を共感できる関係性ってとてもいいなと思った。猫と戯れ合ううちに、自然と僕らも戯れ合うようになり触れ合う部分が公然の場だと言うのにどんどん大胆になってくる僕ら。先程したばかりの僕だが徐々に股間が膨らんでくる。それをみた彼女は僕を誘うような眼差しで僕を誘惑してくる ***********************************
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そ〜うつ・そ〜うつ
お、おなかが、いたい……!下腹に、硬いうんこが詰まっている、確実に……。夕方頃から回復してきて軽躁状態、というか、私が軽躁と感じている状態は私の本来の性格でいうフラットな状態のことらしいので、うつ状態の時との落差がすごくてつい軽躁と言いたくなってしまうが、どうやら違う。素。素で常にテンションが高く外向的で何でも始めがちでせっかちで思い立ったらすぐやるタイプ。元気すぎる。あの暗く静かな幼少期のどこにそんな要素が!?と思うが、確かに自分の内側ではつねにフィーバーしていた。人見知りなので外に出さなかったが、人見知りが高校生くらいで完全に鳴りを潜めると、私の天下が始まった。かわいい女の子たちに取り入り、かわいい女の子たちに甘い言葉を吐き、笑いを取り、かなりの数のかわいい女の子たちに甘やかしてもらった。最高の高校時代だった。(なお、学年中の男子から「万願寺さんは男嫌いだから(対応に気をつけろ)」というお触れが回っていたというのは後年知った)中学から仲間内ではやりたい放題だったが、高校でその範囲が女子、大学でその範囲が全人間へと広がり、人見知りというものが跡形もなく消えた。全ての人間がおもしろい。というか人間がおもしろい。フィクションも面白いが、フィクション以上にこの現実世界での人間とのやり取りが好きである。もちろんそれを活写し留めておくために人はフィクションを生み出すのだろうけど。もう最近全然フィクションに興味が持てない。おもしろそう!と思ってもそれを摂取するところまで体を動かせない。完全に気力・体力不足。ストレス限界値突破。こころの健康統一相談ダイヤルみたいな(名称あやふや)ところに電話して、話を聞いてもらったが、そこではシェルターへの誘導などはしていないそうで、時間も15分まで、相談は1回きり、ということで、他の問題なら福祉に繋げることはできるが、私の場合そこでしてもらえることはないとの事だった。ただ、主治医にも言われたように、世帯分離して生活保護を受け、一人暮らしするのが最も現実的ではないかと言われた。そして、もう親を殺すか自分が死ぬか、という精神状態なら、働ける状況ではないし、万が一のことがあった時勤め先にも迷惑をかけるから退職した方がいいということを婉曲的に言われた。それは本当にそうだと思う。私は私の理性を信じているが、私が私の理性を信じていたところで客観的にはどうしようもないのだ。このこと(親を殺しそうなので退職したほうがいいかもしれない)を、連絡先を最後に交換してくれてやり取りが続いている前上司に、負担にならない程度に伝えて、どの社員さんに報告すべきかということを聞こうかなともちらりと考えたが、それは早まっているなと思ったし、単純に労力が割けなくて連絡を返していない。
本当にこんなことばっかり考えて自家中毒を起こしている。幸い朝も夜ももくりに友人たちが来てくれて(心配して来てくれた人もいると思う、ありがとう)、人と話すことでどうにか「日常」のていを保っているが、いつどこででも「異常」に陥る可能性はある。今日、午前中に病院のケアワーカーの方にもまた相談できたらよかったのかもしれないが、教えてもらったダイヤルにもまだ電話していないので(それを今日かけたこころの健康統一相談ダイヤルみたいなのと思い違いしていた、別のダイヤルだった)、平日にそこにかけてからかなと思う。月曜日になったら選考の結果が通知されるので、全てはそれを待つという姿勢でもある。とにかくどちらにしろ、月曜日に年金事務所に行くか、年金事務所の予約を取るか、どちらかは為し、そのあとのことはもう考えたくない。仕事を辞めたくない。辞めたくない!しかしいまこの状態で働いてもまたすぐ限界が来るのは目に見えている(仕事でのストレスではなく家でのストレスにより)。仕事は好きだしまじで辞めたくない、または転職して働き続けたいが、ここまで病状が悪化すると、そんなことを宣うのは現実的ではなくなってくる。こんなことで!こんなことで私はまた人生を損なおうとしている!あんなくだらない人間たちの子供に生まれたというだけでいつまで傷つき続ければいいのか!?強くなれ!しっかりしろ!!自立した人間として問題に立ち向かえ!!弱ってる場��じゃない!!失礼いたしました、熱くなって自分を鼓舞しすぎてしまいました。殺したいな〜親。でも殺したら今まで私を生かすために関わってくれた全ての人を裏切ることになるから絶対に殺しません。暴力も振るいません。もちろんそう。自分自身も死なない。絶対に負けたくない。どんな手段を使ってでも生き延びる。
【追記】
殺したいな〜と書きましたが、やはりどう考えても私は家族のことが好きだし、殺せないと思う。でもそれを衝動的にやりそうなのが、精神疾患の怖いところです。別に殺そうとは思わないし理性的な対話をしたいといつも思っている。ただ、それが一足飛びに「殺したいな〜」になるのは、それもそれで真実なのだと思います。こればっかりは、私と親の関係の中にのみ生きる感情なので、私以外の誰にもわからないんだね。
2023.4.8
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230616 金
不自由を招く依存。まさに今それに縛られている。
美味しいもの、温かいもの、かわいいもの、優しいもの・・
その他一般的に「ポジティブで好ましい感情を与えるとされるもの」全て。
そういうものへの「免疫」がまるで無い。
ブラ��ク耐性は無茶苦茶身についた。しかしホワイト免疫が無くなってしまったのだ。
ホワイトで許しと温みに満ちたものの誘惑に勝てない。過剰摂取したのち寝てしまう。これを断ち切るには漫画版ナウシカ並の自制心が必要だ。
目的の為に場当たり的な温みと安寧を拒絶する胆力が―
自分の外側にバッファを作る為、自分自身のバッファを全て捨てて鬼になる覚悟が。
何の為に? それは自分の外側にある「温み」を護る為だ。しかしそれが今まさに失われようとしているなら?
何の為に鬼になってまで戦っているのだ?
自分が大事じゃないのだから悔しさってものもあまり成立しない。
自分が大事に想う存在が苦しんでいるなら頑張れるが別の幸せを見つけたならば何も文句はない。
温みを「15分」摂取したらそこから「3ヶ月」はブラック環境に耐えられる。
そんくらい自分にとって癒やしは少量で問題ない。
危機感のない場所で仕事をしてもお為ごかしになってしまう。
既に「十分な解を得てゴールにたどり着いてしまっている」のに新しく戦争や試合を始めようという気にはなかなかなれない。
結果を「台無し」にされなければ新しいゲームは始められない。
苦労してたどり着いた場所や組み上げたものを自分の意思で放棄できるやつは大したもんだ。そのエゴと意志力があればなんでもできるし何処へでも行けるだろう。
しかし、一度ゴールにたどり着いたら二度とそこから出られない甘えたやつは「時限爆弾」をセットしておくしかない。
ああ、現役プレイヤーとしての人生をやめたくないのなら―
俺は意志力が弱い。だから事前に未来の自分を苦しめる為のイベントや爆弾を仕込んでおかない限り「しょーもないゴールや答え」ですぐ満足してしまう。
もっと苦しむための「残酷な目覚まし」をセットしておかねば。
そう、過去の自分が未来の自分にとっての最大の敵になればいいのだ。未来の自分を追い詰める為の罠を、試練を、無責任かつ無謀にもセットしまくればよい。
実際、過去の自分は「やってくれた」。過去の自分の浅はかなジャッジが常に未来の自分を酷い目に合わせてくれた。それがいい。それでいい。
「発信オア・ダイ」な状況を作るんだ。「創作オア・ダイ」にならざるをえない生き方を未来の自分に強要するのだ。
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"Kill them with kindness" Wrong. CURSE OF MINATOMO NO YORITOMO
アイウエオカキクケコガギグゲゴサシスセソザジズゼゾタチツテトダ ヂ ヅ デ ドナニヌネノハヒフヘホバ ビ ブ ベ ボパ ピ プ ペ ポマミムメモヤユヨrラリルレロワヰヱヲあいうえおかきくけこさしすせそたちつてとなにぬねのはひふへほまみむめもやゆよらりるれろわゐゑを日一国会人年大十二本中長出三同時政事自行社見月分議後前民生連五発間対上部東者党地合市業内相方四定今回新場金員九入選立開手米力学問高代明実円関決子動京全目表戦経通外最言氏現理調体化田当八六約主題下首意法不来作性的要用制治度務強気小七成期公持野協取都和統以機平総加山思家話世受区領多県続進正安設保改数記院女初北午指権心界支第産結百派点教報済書府活原先共得解名交資予川向際査勝面委告軍文反元重近千考判認画海参売利組知案道信策集在件団別物側任引使求所次水半品昨論計死官増係感特情投示変打男基私各始島直両朝革価式確村提運終挙果西勢減台広容必応演電歳住争談能無再位置企真流格有疑口過局少放税検藤町常校料沢裁状工建語球営空職証土与急止送援供可役構木割聞身費付施切由説転食比難防補車優夫研収断井何南石足違消境神番規術護展態導鮮備宅害配副算視条幹独警宮究育席輸訪楽起万着乗店述残想線率病農州武声質念待試族象銀域助労例衛然早張映限親額監環験追審商葉義伝働形景落欧担好退準賞訴辺造英被株頭技低毎医復仕去姿味負閣韓渡失移差衆個門写評課末守若脳極種美岡影命含福蔵量望松非撃佐核観察整段横融型白深字答夜製票況音申様財港識注呼渉達良響阪帰針専推谷古候史天階程満敗管値歌買突兵接請器士光討路悪科攻崎督授催細効図週積丸他及湾録処省旧室憲太橋歩離岸客風紙激否周師摘材登系批郎母易健黒火戸速存花春飛殺央券赤号単盟座青破編捜竹除完降超責並療従右修捕隊危採織森競拡故館振給屋介読弁根色友苦就迎走販園具左異歴辞将秋因献厳馬愛幅休維富浜父遺彼般未塁貿講邦舞林装諸夏素亡劇河遣航抗冷模雄適婦鉄寄益込顔緊類児余禁印逆王返標換久短油妻暴輪占宣背昭廃植熱宿薬伊江清習険頼僚覚吉盛船倍均億途圧芸許皇臨踏駅署抜壊債便伸留��停興爆陸玉源儀波創障継筋狙帯延羽努固闘精則葬乱避普散司康測豊洋静善逮婚厚喜齢囲卒迫略承浮惑崩順紀聴脱旅絶級幸岩練押軽倒了庁博城患締等救執層版老令角絡損房募曲撤裏払削密庭徒措仏績築貨志混載昇池陣我勤為血遅抑幕居染温雑招奈季困星傷永択秀著徴誌庫弾償刊像功拠香欠更秘拒刑坂刻底賛塚致抱繰服犯尾描布恐寺鈴盤息宇項喪伴遠養懸戻街巨震願絵希越契掲躍棄欲痛触邸依籍汚縮還枚属笑互複慮郵束仲栄札枠似夕恵板列露沖探逃借緩節需骨射傾届曜遊迷夢巻購揮君燃充雨閉緒跡包駐貢鹿弱却端賃折紹獲郡併草徹飲貴埼衝焦奪雇災浦暮替析預焼簡譲称肉納樹挑章臓律誘紛貸至宗促慎控贈智握照宙酒俊銭薄堂渋群銃悲秒操携奥診詰託晴撮誕侵括掛謝双孝刺到駆寝透津壁稲仮暗裂敏鳥純是飯排裕堅訳盗芝綱吸典賀扱顧弘看訟戒祉誉歓勉奏勧騒翌陽閥甲快縄片郷敬揺免既薦隣悩華泉御範隠冬徳皮哲漁杉里釈己荒貯硬妥威豪熊歯滞微隆埋症暫忠倉昼茶彦肝柱喚沿妙唱祭袋阿索誠忘襲雪筆吹訓懇浴俳童宝柄驚麻封胸娘砂李塩浩誤剤瀬趣陥斎貫仙慰賢序弟旬腕兼聖旨即洗柳舎偽較覇兆床畑慣詳毛緑尊抵脅祝礼窓柔茂犠旗距雅飾網竜詩昔繁殿濃翼牛茨潟敵魅嫌魚斉液貧敷擁衣肩圏零酸兄罰怒滅泳礎腐祖幼脚菱荷潮梅泊尽杯僕桜滑孤黄煕炎賠句寿鋼頑甘臣鎖彩摩浅励掃雲掘縦輝蓄軸巡疲稼瞬捨皆砲軟噴沈誇祥牲秩帝宏唆鳴阻泰賄撲凍堀腹菊絞乳煙縁唯膨矢耐恋塾漏紅慶猛芳懲郊剣腰炭踊幌彰棋丁冊恒眠揚冒之勇曽械倫陳憶怖犬菜耳潜珍
“kill them with kindness” Wrong. CURSE OF RA 𓀀 𓀁 𓀂 𓀃 𓀄 𓀅 𓀆 𓀇 𓀈 𓀉 𓀊 𓀋 𓀌 𓀍 𓀎 𓀏 𓀐 𓀑 𓀒 𓀓 𓀔 𓀕 𓀖 𓀗 𓀘 𓀙 𓀚 𓀛 𓀜 𓀝 𓀞 𓀟 𓀠 𓀡 𓀢 𓀣 𓀤 𓀥 𓀦 𓀧 𓀨 𓀩 𓀪 𓀫 𓀬 𓀭 𓀮 𓀯 𓀰 𓀱 𓀲 𓀳 𓀴 𓀵 𓀶 𓀷 𓀸 𓀹 𓀺 𓀻 𓀼 𓀽 𓀾 𓀿 𓁀 ���� 𓁂 𓁃 𓁄 𓁅 𓁆 𓁇 𓁈 𓁉 𓁊 𓁋 𓁌 𓁍 𓁎 𓁏 𓁐 𓁑 𓀄 𓀅 𓀆
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素面日記(1/20-1/26_2025)
20日。 午前に病院へ。経過良好で何より。尾張屋で牡蠣天丼と蕎麦のセットを食べる。美味しい。俺は「数人のおばちゃんたち」が主力メンバーとして切り盛りしてる飲食店に惹かれる傾向がある
21日。 在宅で仕事。やる気が出ず、合間でELECTRIBEをいじったりする。10年くらい使ってるけど、いまだに知らない機能がポロポロ見つかる。
22日。 トランプが大統領に再び就任。演説で「多様性・公平性に関する政策を終わらせる」と高らかに宣言したらしい。この人の偏りながら純粋にペラい感じが本当に怖いんだけど、それでも支持されるのは「文化とか情緒とかマジで一旦どうでもいいから、この生活をマシにしてくれ!」という層が切実に多いということだろうか。もう破壊でもなんでもいいから、とにかく変化させてくれという。今の時期にこそ『アプレンティス』を劇場で観てみようと思う。
23日。 仕事で渋谷へ。ERAの新譜を聴きながら電車に乗り、なかじまでチャーハンセットを食う。そのままいつもの桜丘のルノアールで22時まで仕事をするが、やればやるほど見当違いな気がしてきて終了。富士そばでコロッケそばをボソボソと食べる。こういう60点の味がしっくりくる夜もある。
24日。 仕事で川崎へ。昨日悶々と考えたことがそこまで無駄にならずホッとする。解放された後、夜の川崎の繁華街を数年ぶりに徘徊。やはり酒が飲めないと街とのコミュニケーションの方法がわからない。丸大ホールの前までは行くが、気分が乗らず。適当に写真を撮り、呼び込みの黒服たちが言葉巧みに誘惑してくるので逃げるように帰宅。
25日。 『あんのこと』鑑賞。河合優実さんの素晴らしさに尽きるとも言えるけど、ちゃんと物語として残す意義がある作品だと思った。コロナや五輪の頃の、あの選択肢がない虚無感。見終わった後に入江悠監督である���とを知り、よく『サイタマノラッパー』からここまで…と勝手に感慨深くなる。不意打ちできた吾郎ちゃんの情熱の薔薇がおもろかった。自分は社会的弱者なのか、それとも中の上くらいなのか、そんなことを考える。依存と自立。そのギリギリで成り立たせていたバランスも、3つや4つくらいの不運が重なってしまえば、誰でもそっち側にいく可能性はある。
26日。 戌の日参りで清瀬の日枝神社へ。昼は所沢でイタリアンでコースを食す。とても美味しかったが途中で少し眠くなってしまった。直していたシャツをエミテラスで受け取り、家に帰って少し寝る。
TEXT:Shingo Matsuoka
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英国政府が検討中の法案 Online Safety Bill について、通信の暗号化を損なうようなことになるなら英国から撤退すると Signal のメレディス・ウィテカー氏が BBC に語ったそうだ (BBC News の記事、 The Guardian の記事、 Ars Technica の記事)。 英政府は法案がエンドツーエンド暗号化を禁ずるものではないと説明するが、ウィテカー氏は「プライバシーが善人のものだけ」と信じるのは「魔法的な考え方」だと指摘。暗号は全員を保護するか、全員にとって壊れているかのいずれかだと付け加えたという。 ウィテカー氏はプライベートなメッセージをスキャンするためのバックドアが悪意ある国家の手先に悪用され、犯罪者がシステムにアクセスする道を開くとし、Signal が真にプライベートなコミュニケーション手段を提供するという人々の信頼を損なうよりも撤退する方がいいとのこと。 暗号化が児童虐待者を守るという主張に対しては、ロス・アンダーソン氏の論文(PDF)から「複雑な社会的問題を安価な技術的手段で解決できるという考えはソフトウェアセールスマンが使うセイレーンの誘惑だ」という一節を引用し、虐待の多くが行われる家庭やコミュニティでの抑止に注力すべきだと述べたとのことだ。
Signal、プライバシーを弱めるぐらいなら英国から撤退 | スラド セキュリティ
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まだ1話しか観てないけど、かなり共感出来る部分と、もっと現実的に考えるとやはり難しいよなと思う部分があった。
1話は不安障害・パニック発作の話。これは経験がある。初めて異変を感じたのは、現場へ向かう電車の中。動悸がして、息苦しくなって、手先が冷たくなって、冷や汗をかいて、立っていられなくなって、電車の天井が迫ってくる感覚。なんとか倒れる前に駅に着いたけど、本当に怖かった。それから、バスを待ってる時や、仕事中、色んなところでそれは起こった。怖くて外に出ることが出来なくなった。乗り物に乗らなければならないから、病院にも行けず、困り果てた。すごく調子がいいかもしれない!と思った日に勢いで病院へ行った。検査を受けて、適応障害・パニック発作と診察された。内服薬の安定剤と、頓服薬の安定剤をもらって、帰宅。頓服薬はお守りのように持ち歩く。でも、パニック発作を起こしている時は、なかなかうまく飲めないもの。震える手で薬をあけて、力の入らない手でペットボトルをあけて、乱れる呼吸の中薬を流し込む。容易ではない。それでも、緊急時はそうするしかない。普段のたった10分のバスと、15分の電車が、地獄のように長く感じる。はやくは��くはやくはやく…焦るとパニック発作を誘発するので、出来るだけ何も考えず、ぼーっと揺られる。意識して、ぼーっとする。矛盾。やがてお守りの効力も切れ、それも出来なくなり、俺は更にランクアップすることになるのだが、それはまた別の話。いやあ、1話の中で発症から希望の光が見えるまでを描くには、なかなかテンポが難しいだろうに、しっかり症状から療法までを説明していて、すごく分かりやすかった。軽度ならすぐに…とはいえ数ヶ月程度はかかるだろうけど…、改善に向かうんじゃないかな。「心拍が上がっても、何も起こらない事を経験する」のは大切だな、と思った。パニック発作で一番最初に自覚するのは動悸。心拍が上がると、あ、やばい……と思ってしまう。運動によって心拍が上がっているのと、静止しているのに心拍が上がるのは違うと、ちゃんと脳に教えてあげるのは大切。この治療は本当に牛歩で、その時の精神状態や体調によっては全然平気で電車も乗れちゃうし遠くにも行けちゃう!っていう日もあれば、乗る直前に足が竦んでしまう日もあって。俺の場合は、誰かが一緒なら大丈夫な場合が多い。気が紛れるのもあるし、その人がお守り代わりみたいな。少しずつ、少しずつ、移動出来る距離を延ばして、今は1人で遠出も出来るようになった。それでも、疲れていそうな時は、例え予定が入っていても、 誰かに迷惑がかからない状況ならば日程をずらすとか、諦めるとかしている。そうしないと、今まで積み重ねた成功体験が、またマイナスに戻ってしまうから。予定キャンセル界隈なんて言われるけど、もしかしたらそういう事情もあったりするかもね、というのを頭の隅に置いておいてくれると俺たちは少し生きやすかったりする。え、もうこんなに書いた?長々とすみません。疲れている現代人、明日は我が身です。突然起こります。症状を知っているのと知らないのとでは、実際身に起きた時の対処法が違います。いつかの為の予習と思って、観てみてください。
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