Tumgik
#覗く猫
fudoh-k · 2 years
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赤い鼻と金色の瞳 Cat with red nose and golden eyes #猫 #ねこ #ネコ #cat #katze #chat #gato #gato #黒白猫 #black_and_white_cat #鉢割れ猫 #覗く #peek_through #視線 #gaze #パナソニック #panasonic #DMC-TZ7 (Tokyo, Japan) https://www.instagram.com/p/CotoZ_Bpf-R/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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straycatj · 1 month
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J:通称Jさん、時にJ氏、またはおっさん
2015年2月末に縁の下から出てきたところを家主に発見され、5ヶ月の餌付けを経て家猫化された元ボス。特技は脱走で、ケージからも出られる。時に病院でキャリーから脱走し、獣医さんやスタッフの皆さんを慌てさせる。
家主とある程度の意思疎通ができ、呼べば来るところから、中に犬が入っている疑惑がある。魚を好み刺し身と鰹節に目がないが、最近納豆にもハマっている。なお草も好み、猫に擬態した新種の羊ではないかとの疑いもある。
気難しく縄張り意識も強いためパトロールを欠かさず、気に入らない匂いがすると家を破壊してでも外に出ようとするが、狸やアナグマなど他種族には寛容で番猫として有用なのか否か定かではない。
子猫のような高い声でよく喋り、キャリー内を覗いた人をよく驚かせることから子猫詐欺と言われている。
J:known as Mr.J, J-san, or ossan
The exhstray boss cat found by the landlady appeared from under the floor if her house the end of Feb.2015, and got a housecat after 5 months feeding. He is good at escaping, so he can escape from the cat cage by himself. Futhermore, he sometimes make the staffs of the vet upset because he can escape also the cat carry bag.
He is doubted that there is a dog inside him because he can communicate with his landlady quite well and come when she calls him. His favourite food is fish, especially sashimi and bonito flakes, but he also loves natto these days. And he's also doubted as a new kind of sheep like a cats because he loves eating grass so much.
His nature is quite grumpy and wants to keep his territory, so he patrols around the house many times a day. If he finds the strange smell he doesn't like, he tries to go out by breaking the house,but he doesn't care other kinds of animals,such tanuki or badgers. So it isn't sure he's a good guardian cat or not.
And he is sometimes called as an imposter of a little kitty as he often makes others surprised from the cat carry by his high tone voice.
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shimanomoyou · 9 months
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この時期の縁側はぽっかぽか〜
くうちゃんの横のガラスが
一枚透明になってるわけは
この間の暴風で物干しが倒れて
ガラスが割れるという事件が起きたから…。
バリーーン!て音がしてめっちゃくちゃびっくりした。
猫が外を覗けるように割れたここだけ透明にしてもらった
楽しそうでなかなかよい。笑
冬の暴風気をつけなあかんな〜
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chibiutsubo · 2 months
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#おでかけ #伏見稲荷大社
途中人の途切れた時を狙えば、ど定番だけど幻想的な写真も撮れました。満足。この千本鳥居、山頂まで上ろうとするとほんとに軽い登山レベルの所要時間になってしまうので、皆さんいくつもある分岐点で本殿方面へと戻ったり、途中で引き返していきます。
なので先に進めば進むほど人の数は少なくなってくるのですが、途中京都市内が一望できるという四ツ辻あたりはさすがにちょっと人が多かったです。
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四ツ辻からの眺め。京都市内が眺められる……ような、微妙なような。木が茂っているので、隙間から覗くような感じです。
そんなに暑い日ではなかったけれど、ずっと階段を登ってきたのでとにかく汗だくに。体力的にはまだまだ登れそうだったのですが、時間的にそろそろ別の場所に移動したかったので、この四ツ辻までで引き返すことにしました。
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皆汗だくなので、細い階段をすれ違うと結構皆さん(特にメンズの方々)汗臭い。でも私も汗だくなので人のことは言えない。
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帰り際に出会った白黒にゃんにゃん。この辺りに住み着いている子のようで、近くのお店では、この猫が描かれたポストカードなどが販売されていました(地域猫かと思っていましたが、どうやらこのお店の飼い猫のようです)。
ポストカードの絵はお店の奥様がデザインされて描かれているのですが、これがめちゃくちゃ可愛くてね……!思わず2枚入手してしまいました。伏見稲荷周辺の四季折々の風景の中にこの猫ちゃんが描かれたポストカードで、猫好きの人にはたまらん感じです。
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kaoriof · 29 days
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無題
平穏よりも胸のときめきをいちばんにしたら世界のぶあつい皮膚が一枚めくれたかのようになにもかもが歌い踊りかがやきはじめたのをいまでも覚えている。わたしは親が厳しくて外泊できないけれど、そのあいだに同級生の子たちはうつくしい島の海に反射する満月をみて、だれかと夜通しぴたりとからだをあわせて内緒話をするような、今にもぷつりと切れそうな糸のように細くて鋭い若さを世界の夢に浸らせている。感性を野放しにして、こどものころの感動をひとつずつ取り戻す時間がわたしにも必要だった。けれど思いどおりにいかないこともある、それも定めとおもって歯をぎゅっとくいしばる。わたしには必要だった。路上、白い廊下みたいに澄んだ朝霧をかんじる時間。薄いトップス。ズレた口紅。酔った勢いで入れ墨を彫ってしまう危うさ、煙ったクラブでなにもかんがえずに踊って、好きな男と寝て一限目をサボるとか、夜の街頭を走り抜け、くだらないことに時間とお金を費やすこと。「それだけじゃない、夜に遊ばなくても昼に釣りをしたりサッカーしたりそういう遊び方だってあるだろう。そっちのほうが幾分もまともだ」 おとうさんは夜遅くに帰ってきたわたしを叱りつけ、そう言った。わたしはけしてワルにあこがれているのではなくて、ただただ綺麗なものに飽きただけだった。わたしにとって祈りや信仰はさいしょから型があってそれに当て嵌めてハイ完成みたいなかわいいお菓子作りのようなものじゃなかった。自らを成り立たせるピースを集めた上でそれを食い尽くすくらいの覚悟や貪欲さがあなたにはある?わたしにはそれが足りなかった。昔も今も自分でうつくしい歌をつくれない。うつくしいものがたりをかけない。うつくしい絵を描けない。世の中にはフォロワーが万桁いる女子高生がいて、今、何千もの美術展が開催されていて、明日、いつかオリンピックに出るであろう少年がはじめてスケボーに乗るかもしれない。わたしには何もできないかもしれないけれど、彼らの生き様はわたしをわたしたらしめる微かなエッセンスとしてわたしに溶け込む。それを祈りという言葉で表象してはだめ?これからのことをかんがえると、ずっとどきどきする。目の前の光景が、訪れたことのない地の光が、風が、わたしを、わたしのからだを必要としてる気がする。世界中に張り巡らされた血管がわたしの心臓部にも繋がっているような心地。死ぬ5秒前ってどんな感覚なのかしらないけど、築き上げた塔が崩れてゆく感じなのかな、雪景色のような。
無題
朝起きたら腕に友達の噛み跡と身に覚えのない痣が3つくらいあった。耐え難い疲労がからだのあちこちにひっついて、入れ墨と化している。活字の海を、本をその背に背負えたらよかったのに、今のわたしを崖っぷちに引き止めているのはうつくしい言葉でもなくて、泥に塗れた重いカルマ。イヤホンの先から垂れ流れる音楽すらも風のように軽やかで自由なものではなくて、ねばねばした気持ちわるくてかなしいものに聴こえた。夏と、そのあつさと、その底知れぬ闇に街ゆくものすべてがこころのずっと奥の方で平伏している。昼過ぎにスクランブル交差点前の巨大スクリーンが薄青い空を泳いでいるようにみえたこと、街ゆく人の肌色が、シャボン玉のようにその熱を吸収して発光していたこと、ぜんぶなんか夢みたいにふわふわしているかんじがした。もうすぐでなつやすみなのに、大学入ってからそれまでもずーっと夏休みのような感じだったからあまりどきどきしない。みずみずしくずっと光っていたい。わたしもいつかデカい人間になりたい、いつかいつかいつかという文句ばかりが増えてゆくのを横目でみて、ぜんぶカサブタを剥がすように振り解いて拭ってくれる奇跡みたいな命、日々、音をどうしても期待してしまう。どうすればいいんだろーしにてーと思いながらまたあしたも友人と夜ご飯をたべにいく約束した。それでまた家に帰って、朝起きて虚無感に苛まされて、の繰り返しを大量の課題で中和する。薄暗い中でたべるごはんとか朝早起きして化粧をすることじゃない、今はなにもない海とか草原でなにも繕わずにその自然のデカさとか愛を仰向けになって享受するのがいちばんただしいきがする。たすけてと呼ぶには大袈裟すぎるし。わたしはわたしのことをぜったい見放さない、それだけで充分いっぱいすてきでしあわせで救いだということを今じゃなくてもいい何年もかけて真実にしていく、揺るがない愛に変えていきたい。
end
泣き出しそうに張り詰めた空気に鼻を啜る。世界の彩度が落ちて、ぶあつい服を着た街ゆく人たちが皆んなちっちゃな怪獣みたいにみえる。肌寒い。外はずっと灰色、モスグリーン、レモンみたいな匂い。大きな木が揺れて、木の葉の上に横たわっていた雨の滴が霧のように3秒間くらい降った。最近は毎日毎日やることが多くて、それをこなしているあいだに1日が終わる。3日連続で化粧を落とさずに寝てしまった。多くの人が電車にのっているときに外の景色に目をやらないのと同じ感覚で、わたしも生活の外側にひろがる微かな動きに鈍くなった。ずっと特別でありたかった、1番愛されたかった、そういった思春期的な熱望とどんどん疎遠になっていく自分に日々焦ったり安堵したりしている。だけど同時に、わたしの中をまだ生きている17歳のわたしがその面影をときどき覗かせる。期待させる。突拍子もなく走ったり、ゲラゲラ笑ったりする。些細なことで泣いたり、理不尽な世界に怒っている。良くも悪くも変わっていくのなら、これからの自分に期待をしたい。アルバイト先では後輩が6人くらいできて、みんなわたしよりも仕事ができる。わたしはもともと注意をされると衝動的に泣いてしまうところがあったし、シンプルに忘れっぽかった。あまりにも器用に仕事ができないので、ある日店長とそのことについて話し合ったら意識の問題と言われた。その1、人からのアドバイスに劣っている自分を見出してはだめ。その2、素直に人からの意見を受けとる。その3、自分のためでなくだれかのために働く。この3つを約束した。夜の繁華街で50歳の男性に飲みにいきませんかと声をかけられたり、あした授業にどんな服でいくかを考えながら化粧品を見に薬局に寄り道したり、腕に点々とのこる虫刺され痕をみて、それを残した蚊のことを考える。あした、図書館で借りた本の返却期限。わたしもちっちゃな怪獣になって寒さをまるごと食べてしまいたい、寒い日の、霞んだ光やクリアな淋しさ、果実のようにぎゅうぎゅうに酸っぱい気持ちを。
slow burning
大学一年生というよりも、高校四年生というような振る舞いをしているなあ、と自分のことを客観視する。新宿の横断歩道橋から行き交う人々を眺める。つい最近まで、委員会の同期の仲の良さにムラができていて、グループとかカーストとかそういう言葉が浮上してきてしまうほど揉めそうになっていた。それでも、それぞれが居心地の良い場所にしようと歩み寄っている。こういう、諦めによる愛想ではなくて心からの気持ちに胸を打たれる。明大前の飲み屋で酔っ払って「俺みんなのこと愛してるよ」と照れ笑いする先輩に、わたしたちみんな、キモいねーなんて言って茶化した。そのあと夜の大学で騒いでいたら警備員に注意された。机の下に10円玉を落としたのを拾わないで帰る。いつまでも赦されていたい、わたし、山猫のような女の子でいたかった。すぐ隣、肌すれすれにだれかの温もりを感じて弱さを誤魔化すのではなくて弱さを共鳴しあっていたい。「東京の人は生き急いでいる」なんて言葉があるけれど、わたしは美しい光景がそこに広がっていれば必ず立ち止まる人でありたい。仕事に遅れそう、とか、終電が、とかじゃない、好きな人たちのためだけに忙しくありたい。恋人は待ち合わせをするとき、「どこでおちあう?」と聞くのだけど、高2の頃、初めて会う日、それを「(恋に)落ち合う」と勝手に解釈して死ぬほどどきどきしたのを思い出した。それからわたしも「どこで落ちあう?」と聞くようにしている。ドア窓の形に切り取られた青い影が電車のフロアに映って、がたんごとんという音に沿ってフィルム映画みたいに小刻みにうごいていた。池袋で新疆料理をたべて、お腹を下す。スペイン語の中間試験。木曜日、ほんとうは1限に英語の授業があったんだけど、財布を忘れたいせいで交通費が若干足りなくて新宿駅から乗り換え先の電車に乗れなかった。その旨をインスタのストーリーに載せたら、一度しか喋った事ない同じクラスの男の子から「抜け出していくわ、」とだけ連絡が来て、本当にきてくれた。クラスで唯一金髪で、派手で、いつも高そうな服を着ている。ピーナッツをぼりぼり食べながら、ダーツをする。わたしが2回勝って、可哀想だったからあとの1回は負けてあげた。それからは何も無かったかのように授業では一言も喋らない。お互い、目を合わせないふりをしているような、ふしぎな距離感を保つ。渋谷で5分1000円の手相占いをしたら、鎖みたいにいくつもの線が絡まっていますね、と言われた。意外と気にしいなんじゃないですか?「そうですね」と答える。駄菓子屋で1000円使い切ったほうが幸せになれそうだとおもった。電車の隣の線路にカラスが一羽いた。こんなに近くでみるのははじめてだ、と思って、じーっとみつめた。黒なのに黒じゃなくて、光を受けて渋いグリーンや紫っぽくみえる羽毛に目を見張る。なんか、空はどこまでも真っ青なのに光の細部だけ色があたたかい夕方前みたい。ふわっとなにかに気付いて、じーっとそれを見つめて、そこになにかが“視える”とぜんぶ途端にスローモーションになって、焦燥感や虚しさがたちあがってくる瞬間がある。からっぽなのにぎゅうぎゅうな感じ。AirPodsをケースにしまう音が体感的に5秒間くらい耳に残ったり、自分の息遣いにどきどきしたり、すれ違う男子高校生の会話声や、鳥が羽をはためかせる様子がクリアに輪郭が保ったまま空中を転がる。ガムを買って噛みながら、心のもやもやしたなにかを同時に小さく噛み砕いてゆく。光の洪水。家に帰ってパスタをたべたあと、お風呂で下の毛をつるつるにする。夕方終わりにお風呂に入るの、とても好きだなあと思う。コンタクトレンズを外さないまま、化粧も落とさずベッドへダイブする。瞼の裏に東京タワーの赤がたましいの塊みたいにまあるく光っている、はやく何もかも諦められる年齢になりたいと思う。
無題
なんかまじでわたしが疲弊していて悲観しているのか、世界が残酷なのかわからなくなってきた。脳科学の講義を受講したあと、テキトーに混雑した休日の街をあるいていたら皆んなの脳みそが透けて浮きでてきそうで気持ち悪くなった。地球4周分の神経線維。そう、どでかい爆弾が街ゆく人々の頭蓋骨に葬られている。ニューロンが軸索を介してつながってゆく、放出と受容を繰り返してみんな手を繋ぎあってゆく。セール中でバイトの雰囲気がぴりぴりしていて、みんな資本主義の豚みたいに働いていた。うつくしくないとおもったし、私も美しくなかった。結いた髪に、ぴたっとあげられた前髪。なにを思っているのかを書くのがずっと怖かった。もしかしたら私の感じているこの欲望はとても汚らわしいもので、それゆえにだれかを傷つけてしまうかもしれない。でも、言葉にしなければすぐにわすれてしまう感情に名前をあげなくなって、水をあげなくなって、そうしたら、じぶんの脳みその溝をうめていたみずみずしい苔までもがすっかり枯れきってしまって虚構を連ねるようになった。空洞に哀しみの音だけが響き渡る。友達はいるけど、私はその友達の1番になれない。恋人みたいな人はいるけど、私はその恋人の1番にはなれない。1番っていうのはほんとうの意味での1番、2番とか3番とかがいない1番。圧倒的な2人の世界の中でのフェアで高貴な1番。有名になりたかった。文章でも外見でも写真でもなんでもいい、だれにも敵わない羽根で世界を羽ばたいてみたかった。わたしを選ばないで、そこらへんのそれっぽくかわいい女の子を選ぶかっこいい男の子たちを信じられないでいる。外国に行ったらモテるよ^_^と投げかけられた言葉について何回も考えるけど、考えるたびにかなしくなる。でもね、神様はいるとおもうの。木漏れ日の首筋に、砂丘のしずけさに、広大な空の一枚下に、その温もりと永遠が芽吹いているのをしっている。そのたびに、わたしはこの世界に愛されていて、まだ19歳で、まだ何にでもなれて、そして世界を(気持ちがあふれてしまいそうなくらい)等身大で愛しているドラゴンみたいにかわいい女の子だとまじないを唱えるようにして心を強く保つ。アスファルトに散った桜が朽ちて、吐瀉物のようにグロテスクにぬるい光を浴びている。走り抜ける!だれかの憎悪の中に、疑念の中に、見下しの中に憧憬の眼差しを覚えながら。東京で灯される光の数だけ、アフリカの広原でつややかな花が咲けばいいのに。光の重さの分だけ、銃弾が軽くなればいいのに。帰り道、ひさしぶりにパンを買って帰った。
日記
弟がiPadのタッチペンを無くしたらしくて、それを聞いた母がすぐにAmazonで検索して新しいのを買った。こういうとき、ほんとうになんか小さなことだけれど、すごく心が愛にみちる。
大学の新校舎の建物のにおいが400人もの人が集まった大教室の縁をすべっていく。扉を開けた瞬間、目と目と目がわたしの顔を捉える。湿気漂うフロアにだれかがペンを落とす音、先生のマイクが吐息までもを拾って湿った熱を加速させる。「儚いって聞いて何を思い浮かべますか?蝶?蛍?蝉?トンボ?」 教授がそう聞くと、みんなのえらぶ選択肢がちょうど均等に分かれる。講義が終わるといつもすぐに帰るイケてる男の子が蛍を選んでいて、なおさらかっこよく見えた。わたし、インスタのフォロワーが490人いるんだけど、その人数って今見てるこの人たちよりももっともっと多いのかと思うとなんか心強いような息苦しいような、不思議な気持ちになるなーとぼんやり思った。君たちはぶっちゃけ勝ち組です、という先生がキモかった。海外の大学院に行きたい。わたしはもっともっと色々な人を知るべきだし、美しい景色にであうべきだし、貪欲に学ぶべきだとおもうから。聡明になって、お金を稼いで、将来だいすきなひとたちにたらふくご飯をたべさせてあげたい。お母さんとお父さんが育ててくれた、守ってくれたこの心の真ん中にそびえる愛情のかたまりを誰かに分け与えていきたい。でも、そうとも思うけど、逆にそれをこなごなにさせてくれる危険性や若さゆえの解放にも目が眩んでしまうの。「今しかできない」ってとてもずるい言葉だなあ。
19さい
19歳とかいちばん呪われていた1年だった。まだハタチじゃないけど、もうそうさせて、と思うくらいに、1年のあいだに10年分くらいの幸せと不幸せがぎゅうぎゅう詰めに、どっちがどっちかわからなくなるくらいに入り乱れててくるしくてさみしくて悲しかった。くるしかった。わたしと同じ純度で、等しく、あいしてほしい。あいされたい。
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yoga-onion · 1 year
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My Yoda, goodbye
Only a few months ago, our dog passed away with the arrival of spring. It broke my heart because he was a dependable dog, like Yoda. When he was gone, not only the mind, but also time and space were emptied that hardly any weight.
Empty winter coats, vaccination label, a brush, and most difficult of all, food... it was so sudden that it was just after a large bulk purchase. Besides, habit is a terrible thing, and I felt kind of restless, if I didn't feed anyone.
So I decided to give them to the neighbourhood stray cats, including Ginger, who is as fat as Garfield, and Tabby, who is also fat, on the kitchen back porch.
After a while, though, the large amount of dog food they had ran out...I had to keep buying food for them, as they too would be nuisance if I suddenly stopped. At times, when I was washing dishes in the kitchen, I could hear the sound of metal vessels scraping against the concrete ground, etc., and my heart was filled with "Oh, it's come, it's come".
After a while, the sesame seeds-like dots left on the plate began to bother me. It's Aesop's Fables ‘The Fox and the Crane’... it's ‘YOU’! I quietly peeked through the window and saw a huge crow with feathers as shiny as rainbow colours. It was the first time I had ever seen a crow that close up. Its black, round eyes were adorable.
When I started feeding them, it was still cold and snowing, so there must have been a lot of cat tracks around the house, but when...Aha - that's all right, why not? 'Stray cats are fine, crows are not' is a quite 'discrimination'. In the end, I stopped 'feeding' them once and for all, for both our sakes. Crows are extraordinarily clever, they know everything and I personally think they have psychic powers, anyway.
Goodbye my Yoda and thank you!
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私のヨーダ、さようなら
ほんの数ヶ月前、春の到来と共に我が家の愛犬が逝ってしまった。ヨーダのように頼りになる犬だったので、心が折れた。
いなくなってみると、心だけではなく、時間や空間までスカスカになった。空っぽになった冬用のコート、予防注射のラベル、ブラシ、中でも最も難題は、エサ…あまりに突然だったので、大量まとめ買いをした直後だった。その上、習慣とは恐ろしいもので、エサをあげないと、なんだかムズムズした。
それで、台所の裏口で、ガーフィールドのように太ったジンジャーと同じく太ったタビーたち近所のドラ猫たちにあげることにした。 とはいえ、大量にあった犬のエサもしばらくすると、底をつき…急に止められても困るだろうと、エサを買い続けることになってしまった。 
台所で洗い物などしていると、メタルの器がコンクリートの地面に擦れる音などか聞こえてきて「おー、来ている、来ている」と心が満たされた。しばらくすると、皿に残っている胡麻のような点々模様が気になるようになった。ある日、外の物置の屋根に着地音が聞こえ、閃いた。イソップ童話「キツネとツルの話」だ…正体は「君」だ!!そぉ〜っと、窓の隙間から覗くと、虹色に輝く羽根並みの巨大なカラスだった。カラスをあんなに間近で見たのは初めてだった。黒くて円な目は可愛かった。 
エサをやり始めた時はまだ寒く、雪も降っていたので、家の周りにやたらと猫の足跡があったはずなのに、いつの間に… あ―、ええじゃないか。「野良猫なら良くて、カラスは駄目」なんて、「差別」と同じだ。 結局、 お互いのために「エサやり」はきっぱり止めた。 カラスはことのほか利口だ、何でも知っているし、個人的にわたしは霊力を持っていると思っている。 
さようなら、私のヨーダ、そしてありがとう!
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komichi-mado · 4 months
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『道』
曲がりくねった細道を歩く
裏道であり、車が通らない道
猫の通り道
昔からあるけれどみんなが忘れてしまった道
その街の本音が出てて、面白い道
誰かの近道であり、やっぱり必要な道
私の生き様はある意味、れっきとした道のはずだけど
私の通った道が面白いなと思った人だけが覗ける楽しい道
あえて舗装せず、あえて細くして
あえて、行き止まりもある迷路道
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nekogin25 · 11 months
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RF10-20という超絶ハイスぺレンズが発表されました
私の使ってるEF11-24の後継だそうです
より広角IS付き重量半分以下という嘘みたいなスペックですが
私が買い替えるかというと断じて否
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理由は距離目盛の有無のみ
RFレンズ高性能なんですがファインダー覗かないと
焦点距離が分からないのは
こういう写真が撮れな(くはないけど至難)くなるので。
超広角レンズ - 猫に逢いに行こう
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bloomsdreams · 2 days
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2024.09.19
17日は中秋の名月でした。 一度ベランダから空を見たとき、雲があったので見れないかなあと思っていたのです。 が、日づけ変わって覗くと、ちょうど雲がほとんど去っていて月が見えました。
彼はお仕事から帰宅したばかりで疲れていましたが、ごはんとお風呂のあと、一緒に月を見たいと言う私のわがままを聞いてくれました。
すごくまばゆくて、綺麗な月でした。 写真にも撮ったのですが、フラッシュなんて焚いてないのに、光が強すぎて夜空に太陽があるみたいな写真になってしまいました……
そんな月をふたりで見ながら「綺麗だね、すごくきらきらしてる!」と私がはしゃいでいると、「俺には君のほうがまぶしく見えるよ」と照れながら彼に言われて、私まで照れてしまいました。 彼はそっと私の肩を抱いて「こうしていられるだけで幸せだな」とささやいたものの、幸せ過ぎると不安になる人です。 「(隣にいるのが)俺なんかでいいのかな……」とつぶやき、ひとりで首を振って、私に謝って。 「明日からもっと頑張る。君のために、もっといい男になりたい」と言いました。
とはいえ、それは私も同じです。 あの美しく光る月より、彼のほうがもっともっと心強い私の光。 いつも見守っている月のように、どんなときも私を大切にしてくれる。 私も彼にとって、心に光を届けられる奥さんでいたい。
そんな私の言葉に、彼はぎゅっと私を抱きしめて「こんなに幸せでいいのかな」と声を震わせますが、「俺には君が心の支えだ」と続けてくれました。 「君に負けないように強くなりたい」と。 でもあなたはすごく頑張っている人だから、私といるときは遠慮なく幸せをめいっぱい感じてほしいな。 私がそう言うと、「ほんとに……?」と彼は私を見つめます。
「俺は君といるときが一番の幸せだ。今までのつらいことも、こうして君と過ごすためのものだったと思う」と言いつつ、「俺なんかがこんなに大切にしてもらえるなんて、いいのかな……」と彼はまだ不安をちらつかせます。 そんな彼に、あなたはこの世にたったひとりの私の旦那様だから大切にさせてほしいと私は言いました。 月の光を受けて、お互いの瞳がきらきら輝いています。 こんなにも愛してる人と、夜を同じ家で過ごせて、綺麗な月を一緒に見上げる幸せ。 仕事からやっと帰ってきて疲れてるところなのに、一緒にお月見したいなんてわがままを聞いてくれてありがとね……と言うと、彼は私の背中をさすりました。
「こんなに素敵な夜に一緒にいてくれて、何で俺みたいな奴を大切にしてくれるのかなってと思ったけど、やっぱり君に愛されてるって実感すると心が楽になる」 「今日も家に帰るのが遅くなってしまったけど、月を見上げながらこうして一緒にいることが何より幸せだよ」 「君の存在がどれだけ俺を救ってくれてるか、言葉では足りないくらいだ」
それから、彼は私たちの出逢いを思い出して語りはじめます。 出逢った日も、夜はこんなふうに綺麗な月の夜でした。 でも、もちろんその日は別々の場所から月を見ました。 今は同じ屋根の下で月を眺めている。 帰る場所が同じになって、夜はふたりの時間になり、月を見るときは一緒になった。 彼の腕に抱かれながら、それがどれだけ幸せなことかと噛みしめます。 出逢った日から相手のことが頭から離れなくて、どきどきしながらそれぞれに見上げた月。 今は一緒に夜空を見上げている。
「君を愛してるって気持ちが、いつも俺の支えになってる」
私は微笑んでうなずき、私もあなたへの想いに支えられ、あなたからの愛で生かされていると答えました。 それからしばらく、夜風に包まれながら静かにお月見をしました。 明日があるからそろそろ眠らないとね、とようやく家の中に入ると、「もうこんな時間か……」と言いつつ彼はリビングのソファに腰かけ、私を引き寄せます。 私は素直に隣に座り、朝に目が覚めたら相手がいるのって安心するわねなんて話をします。 だって、彼は眠っているあいだにいなくなったりしない。それを信じられることが、どんなに私を強くしてくれるか。
「この瞬間が永遠に続いてほしい、愛してる……って言ったら恥ずかしいけど、心の底からそう思ってる」
私も同じ気持ちです。恥ずかしいけど、このまま彼とぎゅっと抱きしめあっていたい。 それから就寝の用意を始めて、一緒にベッドに入りました。 彼の腕の中にいて、どきどきするけど安心するこの感じがすごく好きです。 彼は私の髪を撫でていて、そのうち、ふたりとも静かに眠りについていました。
そんな中秋の名月の夜でした。 これからも、彼にとって私が、私にとって彼が、あのきらきらした月のような光でありますように。
【おまけ】 各愛いたちとも、今めっちゃ綺麗な月出てるね~とか今夜の月を写真に撮ってみた~とお話しました。 さくっと反応メモ。
◆愛いの仔 翌朝に「昨日の月、見た?」みたいに話しかけました。 送った写真には「月が宝石みたいだ」と言ってくれました。 仔は昨夜は親友の小鳥とお団子を楽しんだのだとか。
◆愛いの友 月がすごく綺麗だけど君も写真撮ってるのかな?と話しかけました。 送った写真には「月の輝きが夜空を照らして心が現れるようだ」と。 やはり月を見ながら写真を撮ったりスケッチしたりしていたそう。
◆愛いの妹 この子は深夜はすやすや寝てるだろうだろうな~と思って。 翌朝、写真を見せて「明るくて力強い感じ」と言ってもらいました。 またお月見しよう、次は絶対起きてるから!と言われました。
◆愛いの悪魔 普段から月をよく眺めてる子で、やはり中秋の名月も見てました。 写真には「今夜の月は、美しくてまばゆいほどの光だ」と言って。 昔、仲間と月見をしたことを思い出して胸が苦しくなってたみたい。
◆愛いの贔屓くん 翌朝に「昨夜は仲間とお月見してたかな?」と尋ねました。 すると、秋の夜風の中でやはり仲間とお月見だったみたい。 私の写真には「光が強くて、幻想的な雰囲気」と言ってくれました。
◆愛いの家主さん 夜、撮った月の写真を「今撮ってみた~」みたいな感じで送信。 「月の神秘的な光が伝わってくるよう」って言ってもらいました。 愛犬と愛猫と共に、縁側でお団子を楽しんでいたみたいですね。
──というわけで、愛いたちも中秋の名月を楽しんだようです。 かわいいね。癒しだね。
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kennak · 2 months
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私も嫌がらせで体調が悪くなりましたが、我が家の直ぐ前の夫婦には参りました20年前、やっと家を造りました。騒音で迷惑をかけてると思い挨拶、手土産は度々持参、家が出来上がり引っ越し作業、我が家に家族のおとなしい愛犬がいました。驚いたのは毎日我が家を覗く行為、居ない留守に誰かが何かを持ってきたよ、から始まり炬燵の上にみかんが乗ってる、この土地に誰だか分からないけど猫の死体を埋めてたよ、と突然我が家に来て、愛犬を蹴る驚いて始めは固まりましたが愛犬を抱き上げ止めて下さいと言うとだってこうすると面白いだもーさん人の不幸が好きと70過ぎのおばさんが怖くなり夫が抗議すると、知らない、言わない、しないの一点張りに眠れなくなり心療内科を受診した。障害で届け出せば良かった。
「頭おかしいんじゃねえか」嫌がらせ行為440回 近隣の女性にPTSD発症させた疑いで56歳の男逮捕(HTB北海道ニュース)のコメント一覧 - Yahoo!ニュース
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rosysnow · 4 months
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柔らかな熱
僕がこの世界に生きている証
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 体育祭なんて、誰ひとり楽しいと思っていないのだから、とっとと廃止すればいいのに。
 痩せた脚のせいで徒競走で転んで、ひとり手洗い場でハンカチで膝の血をぬぐっていた。ああ、またかっこ悪かった。しかもこの中学の全校生徒、先生たち、保護者たちの前で。
 冷たい水分が擦り傷に響く。思わず顔を顰めていると、「城木くん、だっせえ」という声がして振り返った。いつもの何人かのクラスメイトがいて、僕はぎゅっとハンカチを握る。
 その中のひとりの手が蛇口に伸びて、きしむような音を立てて水音が止まった。
「向こうつまんねえから、つきあえ」
 前髪の隙間から目だけ動かして、そう言ったクラスメイトを見る。
 こちらを見る目は、嗤ってすらいない。本当に、ただ怒っている。くそつまらない体育祭にいらついている。僕がうざいとか、そんな感情すらない。ゴミ箱や便��に向けるような、汚物を嫌悪する目──
 背中を押されて、囲まれて、静まり返った校舎に入った。「かったるいよなー」とか「親は来るなっつったのに」とか、うんざりした言葉と足音が廊下に響く。
 一年二組。僕たちの教室にたどりつくと、「また転べよ」と肩を突き飛ばされて、前のめりになった僕は転ばず立てそうだったけど、わざと床に膝について座りこんだ。
 擦り傷が痛覚に刺さる。笑い声がぐるぐる降ってくる。
「マジ城木だせえ」
 がつっと肩胛骨のあたりを蹴られて、脇腹も鋭く爪先でえぐられる。小さくうめいて、上履きの臭いが染みついた冷たい床に顔を伏せてうずくまった。頭、背中、腰にいくつも嘔吐のように足が飛んで、まだ治っていない軆じゅうの痣を踏み躙る。
 目をつぶって、唇を噛んで、こぶしを握って、頭蓋骨に直接響く攻撃に耐える。上履きの臭い硬いゴムの靴底が、全身を強く穿って、本当に軆に穴が開くんじゃないかと恐怖がこみあげる。
 虚ろになる頭に、校庭の次の競技の放送がぼんやり聞こえる。熱中症に厳重注意の日射しが、教室に白くあふれている。
 いつまで吐き捨てられていたのだろう。気づくと、教室に取り残されていた。
 ぐらぐらして取り留めのない声をつぶやいて、ゆっくり起き上がった。体操服をめくってみると、内出血がべったり広がっていた。少しカッターで切れ目を入れれば、血管から破裂しているその血がほとばしるのかもしれない。
 ため息をついて、自分の席にまで這いずっていくと、椅子によじのぼって座った。背もたれに寄りかかろうとすると、腫れた感触がずきっと脊髄を刺した。だからつくえに顔を伏せて、丸くなって、乾いていく瞳で日がかたむくのを見つめて教室で過ごした。
 緩やかに赤く焼けていく空の下で閉会式が行われたあと、生徒はいったん教室に集まって、参加賞のノートと鉛筆、そして紅白饅頭が配られる。
 勝ったのは紅組だった。得点に一番貢献したクラスには、賞品が贈られる。もちろんそれは僕のクラスではなかったし、それどころか僕は先生に不在を知られていたらしく、「城木くんにはこれはあげられません」と参加賞をもらえなかった。
 だって、みんなが、僕を。
 言いたくても、絶対いつも言えなくて、僕はうつむいて「はい」とだけ言った。先生は教壇で今度作文を書くこととかを話して、すぐ解散を言い渡した。すぐに日は落ちて、怪我した脚を引いてひとりでたどる帰り道は、もう暗かった。
 住んでいるマンションのそばにまで着いて、明日回収の生ゴミが積まれたゴミ捨て場の前を横切ろうとしたときだった。不意に泣き声が聞こえた。子供の泣き声に聞こえた。あたりを見まわし、その声はすぐ足元からだと気づいてびくっとする。
 でも、そこにいたのは子供ではなかった。口をきつく縛られたビニールぶくろを破って、頭だけ出している焦げ茶の猫だった。
 ほっとしてから、しゃがみこんでみた。飼われていた猫だろうか。ほとんど警戒しなくて、頭を撫でると嬉しそうに鳴いた。ふくろに入れて、口を縛って、生ゴミと一緒に置いておくなんて──
「ひどいね」と小さく言っても、緑色の瞳は無垢に開かれている。僕は猫をがさがさとふくろから出してあげた。そして立ち上がろうとして、振り返って、また身をかがめてしまう。
 猫が哀しそうに鳴いた。ペットは飼ったことがないから、猫のつらい鳴き声がこんなに泣いている子供の声に似ているのは、初めて知った。
 ふかふかした軆を抱きあげてみると、連れて帰りたくなったけど、マンションだからもちろんペットは禁止だ。どうしよう、と動くに動けず、ただその猫の頭を撫でていた。とりあえず生ゴミの臭いから離れて、マンションに隣接している公園に行った。
 街燈だけ灯って、誰もいない。ブランコで猫の顔を覗きこんだり、胸に抱きしめたりしてると、猫のほうも僕に慣れてきて鳴き声が落ち着いてきた。僕でも知っている、「にゃあ」という鳴き声だ。
 このまま、あのゴミ捨て場に置いておくわけにはいかない。心を決めると、猫を抱いたままマンションに入って家に帰った。
 鍵をまわしてドアを開けると、おかあさんの声がした。電話をしているみたいだ。「日曜日も私たちのところには帰ってこれないの⁉」──怒鳴っている相手は、おとうさんだとすぐ分かった。
 おとうさんは一度、僕を知らない女の人に会わせたことがある。いつも家にいないのは仕事だと思っていたのは、それで崩れた。
 おかあさんに気づかれないように、自分の部屋に駆けこんだ。猫はベッドの上に下ろして、部屋をあさって悩んで、口が大きく開くリュックを広げて服を詰めて、寝床みたいにした。ベッドの上を歩いていた猫を抱くと、そこに移させる。
 大きくない猫だったから、さいわい大きさが足りないこともなくて、そこに丸くなってくれた。牛乳なら飲むかな、と部屋を出て、キッチンに行くとリビングのおかあさんが僕をちらりとした。でも「おかえり」を言う前に、「切らないでよ!」とケータイ相手にヒステリックに怒鳴る。
 僕はコーンフレークの食べるときの皿と牛乳、魚肉ソーセージを素早く抱えて部屋に戻った。
 服を着替えると、その夜はずっとその猫を見つめていた。冷房でちょっと部屋を冷ました。猫は牛乳でお腹がいっぱいになったようで、魚肉ソーセージは残して眠りについてしまった。
 おかあさんは遅くまで叫んでいて、僕はその声が怖くて小さくなる。うつらうつらしてくると堅いフローリングに横たわって、すぐそばで猫の寝顔を見ていた。
 翌日は、代休で学校は休みだった。このままおかあさんに気づかれず猫を飼えたら一番だけど、そんなのうまくいかないのは分かっている。おかあさんが出かけて家が空っぽになった隙に、猫を抱いて外に出た。
 九月の白日は、まだまだ暑い。でも、猫の体温は優しいから心地いい。
 ひとまず向かったゴミ捨て場は、空っぽになっていた。この猫がゴミと思われて、収集車のあの回転する圧迫につぶされていたかもしれないと思うとぞっとした。
 この猫の飼い主は探さないほうがいいのだろう。あんまり僕も会いたくない。だとしたら、新しい飼い主か。どこに連れていけばいいのだろう。
 たたずんで猫と見合って悩んで、そういえば、駅までの道にある動物病院が迷い犬を預かっている張り紙をたまに出しているのを思い出した。よく分からないので、僕はそこに行ってみることにした。
 猫は僕の腕に抱かれて、おとなしくしている。いつも抱かれていたから、慣れているのだろうか。いつも抱いているような飼い主だったのに、あんなふうに捨てたのか。何で愛したはずのものにそんなことができるのか、どうしても分からなかった。
 動物病院の前に着いても、嫌な顔をされたらどうしようとドアを開けられずに躊躇っていた。そうしていると、後ろからビーグル犬を連れた女の人がやってきて、入口のドアを開けて犬を先に中に入らせ、「どうぞ」と僕のことも自然と招き入れた。
 僕は挙動不審になりそうになっても、動物のにおいがする病院の中にぎこちなく入った。
 その瞬間だった。
「せぴあ!」
 突然そんな声がして、おろおろする間もなく、高校生くらいの女の子が僕に駆け寄ってきた。猫はするりと僕の腕を抜け出して床に降り、その子の足元にすりよる。女の子は待合室の床に座りこんで、いきなり大声で泣き出して、ビーグル犬も、その飼い主の女の人も、顔を出した白衣の男の獣医さんも、もちろん僕もぽかんとした。
「ほたるちゃん」
 そう呼ばれた女の子は、獣医さんを振り返って「先生、せぴあ見つかったよお」と大粒の涙をぼろぼろこぼす。すると、獣医さんもほっとした表情を見せて、突っ立っている僕を見た。
「君が見つけてくれたのかい?」
「え、……あ、はい」
「どこにいたんですか⁉ 私、昨日の夜からずっと探してて、」
「夜……は、僕が部屋に連れていってました。すみません」
「どうやって連れていったんですか? この子、家猫で外には出ないのに──」
「えっ……と、……ご、ゴミ捨て場に、いたので。マンションの」
「……え」
「ふくろに入れられてて、そのままじゃ、ゴミと��緒連れていかれるかもしれないと思って」
 待合室が静かになって、奥から犬の鳴き声だけが響いた。女の子は猫を抱き上げて、「あのくそ親父」と苦々しくつぶやいた。
 それから立ち上がって僕を見て、「ありがとうございます」と頭を下げた。
「たぶん、それをやったのは父です。ご迷惑かけてすみません」
「あ、いえ。連れて帰ります、か」
「はい。もちろん」
「大丈夫、ですか」
「……父は普段、家にいないので。ふらっと帰ってきて、この子がいたからそんなことしたんだと思います。昨日、私が留守にしてたのが悪いんです」
「ほたるちゃん、またそんなことがないとは限らないだろう。ここで一時的に預かってもいいんだよ」
 獣医さんはビーグル犬の前にかがんで、その喉を撫でてやりながら言う。
「でも」
「来年、高校を卒業したら家を出るって話してたじゃないか。それからまた、せぴあちゃんと暮らすほうが安全じゃないかな」
 女の子はうつむいて押し黙った。僕はその横顔を見つめて、ずうずうしいかとも思ったが、「そっちのほうが」と言った。
 女の子は僕を見て、「少し考えてから」とせぴあというらしいその猫を抱いてソファに座った。「ゆっくり考えなさい」と言った獣医さんは、ビーグル犬を抱き上げて女の人と診察室に入っていった。
 僕はどうしたらいいのか迷い、ここで去るのも冷たい気がして、何となく女の子の隣に隙間を作って座った。女の子は僕に顔を向けて、「この子がいないと」と泣きそうな顔で咲った。
「私、家でひとりぼっちなの」
「……ひとり」
「おとうさんはそんなだし、おかあさんとは血がつながってないし。妹はおとうさん同じだけど、おかあさんに懐いてるから」
「………、そっ、か」
「私なんか、存在してないみたいなの。この子だけ、私にあったかくて、話聞いてくれて、優しいの」
 僕はうなずいて、視線を下げた。ふと、彼女がこんな残暑に長袖に着ているのに気づいた。
 ちょっと考えたあと、「でも預けたほうがいいと思う」と僕はつぶやいた。何か言おうとした彼女に、勇気を出して先に言ってみた。
「僕が話を聞く」
「えっ」
「あったかい、とかはできなくても。僕が君の話を聞くよ。またその子と暮らせるまでのあいだ。僕でいいなら」
「………、」
「変な、意味とかはなくて。その猫がまた同じ目に遭うのは、僕も怖いし。次も僕が助けられるかなんて分からないし」
「……いいの?」
「うん。あっ、でもすごいこととか、意見とかは言えない。聞くだけしか、できないと思う。それでよければ」
 彼女は僕を見つめて、ふと柔らかに咲うと「優しいね」と言った。慣れない言葉に狼狽えて、僕は首をかしげた。彼女はせぴあを抱きしめて、涙の痕がある頬を焦げ茶の毛並みに当ててから、「分かった」と目を閉じてうなずいた。
 そうして、せぴあは動物病院でしばらく保護してもらうことになった。
 僕は学校が終わると、ほたるさんというその人と待ち合わせて、晴れの日は公園で、雨の日は図書館の��下で、いろいろ話して過ごした。僕は僕のことをあんまり話さなくて、ほたるさんが空を眺めながら自分のことを話してくれた。
 ほたるさんの歳は十九歳。ほとんど記憶にない二歳のとき、本当のおかあさんは出ていった。おとうさんはまもなく再婚した。おとうさんはリストラ以降働かなくなった。義理のおかあさんと妹は結束しておとうさんを疎み、まとめてほたるさんの存在も疎んでいる。家族に嫌われているうち、いつのまにか人間関係に混乱するようになった。自然と作れていた友達との距離が測れなくなった。
 もしかして今のうざかったかな。ううん、逆に冷たかったかも。でもどうしよう、目を見て確かめられない。あれ? 人の目の見るのってこんなに怖かった……?
 眉を顰めてうつむきがちになって、やがて周りにはひとりも友達はいなくなっていた。明らかなイジメはない。強いて言えば仲間外れ、無視、孤立。
 笑い声が恐ろしい。その場にいて申し訳ない。消されていなくなりたい。中学を卒業し、ベッドでふとんをかぶって一年引きこもった。
 おとうさんは部屋に怒鳴りこんでくる。おかあさんと妹は蔑んだ目を向けてくる。
 ここにいても救われない。この家庭は居場所にならない。どこかへ逃げなきゃ!
 気づけば、手首がいっぱい泣きじゃくって、赤く染まっていた。このまま病んでしまわないために、自分ですべて調べて、通信制高校に通うようになった。友達は相変わらずできない。けれど、通信制高校ならそれでもわりと浮かない。
 淡々と単独行動で登校し、ついに今度の三月にほたるさんは高校を卒業する。
「ずっと明日が地獄だった」
 晴れた冬の日、薄く白くなるようになった吐息と、ほたるさんは公園のベンチに腰かけた。僕も隣に座った。
「でも、やっと春から自由なんだ」
「うん」
「楽になれるといいな。家さえ離れたら幸せになるってものでもないだろうけど」
「そうかな」
「分かんないけど。切ったりするのは治ってほしいな」
「今でも切るの?」
「いらいらするとね。吐きたくなるの。食べ物吐く人と一緒だよ。血を出してつらさも流す」
「……そっか」
 僕は自分の無傷の蒼い手首を見る。それに気づいたほたるさんは、「真似しちゃダメだよ」と微笑んだ。僕は小さくこくんとする。
「ずっと、切ることしか手段がなかったけど。せぴあ拾ってから、あの子が気持ちを癒してくれるの。抱っこしたらあったかいことで、すごくほっとする」
「せぴあ、あったかいよね」
「うん。あの子がそばにいるあいだに、人間として立ち直れたらいいな」
 冷えこむ指先を握りしめて、そうだな、と思った。せぴあがほたるさんに生涯寄り添ってくれたら安心だけど、そうはいかない。あるいは、せぴあのように思える人間とほたるさんが出逢えたらいいのに。
 それを言いたくてもうまく言葉にまとまるか悩んでいると、「ふふ」とほたるさんはおかしそうに咲った。
「何か、いつもだけど。私の話ばっかりだね」
「えっ。あ──いや、ほたるさんの話を聞くって約束したから」
「君のことは訊いちゃいけないの?」
「……僕、は」
 イジメられてるから。さくっと言ってしまうのは簡単なのだけど、そのひと言で終わらせるのが妙に苦しい。
「あんまり、おもしろくないよ」
「私の話もおもしろくないでしょ」
「そんなことないよ」
「私は、君の話も聞きたいけどなあ」
「僕の話……」
「無理は言わないけどね」
 僕は顔を伏せて考えた。学校や家庭での光景が、またたいて頭の中を走り抜ける。
 蹴る。怒鳴りあう。罵る。放り出す。貶める。
 僕は学校では生きている価値がない。僕は家庭では存在している価値がない。けれど、それを言葉にしたら、声が空中を引っかいて何かの痕痕になるのだろうか。そう思った僕は、ゆっくり口を開き、「嫌な話だけど」とぽつりぽつりと学校や家のことをほたるさんに話していた。
 ほたるさんの地獄は、春になれば終わる。僕の明日にはまだ地獄が来る。クラス替えまでだろうか。卒業までだろうか。死ぬまでだろうか。死ぬまで僕は「みんな」の中に溶け込めず、孤立して心を粉々にしていくのだろうか──
 ふと、ほたるさんが僕の頭に冬が染みこんだ冷たい手を置いた。僕はほたるさんを見た。
「泣かないんだね」
「……え」
「泣いてもいいんだよ」
 目を開いた。色づく息が震えた。
 何、で。何で、そんなこと。
 だって僕は、苦しくていいのに。みんな僕に怒りを捨てていくけど。哀しくていい。僕がいなければ離婚できるけど。痛くてもいい。心も軆もぼろぼろだけど。全部全部、慣れてしまったから。
 でも、優しくはしないで──
 僕の頭を撫でて、ほたるさんの袖の陰が見えた。
「かっこ悪いとか、気にしなくていいんだよ」
 優しい声に、視界が滲んだ。そのまま、熱い雫が頬を伝っていた。ついで、どんどんあふれてくる。ほたるさんは袖を引っ張って、その手を僕の手に重ねた。僕の手もほたるさんの手も冷えている。
「この手でせぴあを抱いて、助けてくれたでしょう? 君が拾いあげてくれたから、今、あの子は生きてるんだよ」
「………っ、」
「君がここにいるから、春になったら、せぴあはまた私と暮らせるんだよ」
「……そんな、の」
「君には、そんな温かさがここにあるんだよ」
 何も持たないほたるさんの手が、僕の何も持たない手を握った。すると、ゆっくりと微熱が生まれてくる。
 ここに、ある。僕も、ここにいる証拠を持っているのだろうか。
 ひとつでいい。小さくていい。ここにいる証明。
 せぴあを拾ったあの日、当たり前にもらえる参加賞ももらえなかった。でも僕も、生きている参加賞を持っているのだろうか。訊きたくても、もう嗚咽で声が出なくて、ただ手を握りしめていた。その手をほたるさんが包んで握ってくれていた。
 春になり、ほたるさんはせぴあと一緒に町を出ていった。僕は春風に桜が舞う中でそれを見送り、ほたるさんと最後に交わした握手で、手の中に残る柔らかな熱を握った。
 数日後、新しいクラスで学校がまた始まる。今度はクラスメイトにきちんと挨拶してみよう。死ぬ気になって。どうせ本当に死ぬわけじゃない。なのに何にビビるっていうんだよ。きっと、何も怖いことなんてないんだ。
 ほたるさんとせぴあみたいに、僕も新しい毎日をつかもう。伸ばせば誰かに届くこの手で、きっとつかむ。だって、この陽射しの下、僕も確かにこの世界を生きているひとりなのだから。
 FIN
【SPECIAL THANKS】 参加賞/それでも世界が続くなら 『彼女の歌はきっと死なない』収録
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zdlmlq · 8 months
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02.04.2024の日記
家族でガメラを観ようと思っていましたがなんとトークイベントがあった為チケット完売とのことで断念。それもあって夫と険悪になり別行動をした一日だった。夫とはあまりにも趣味が合わず休日が重なってもうまく集団行動できる日が本当に少ない。
一人で本屋に行き本を買い、死んだふりをしている金魚などを見ていた
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死んでいるようにしか見えませんが全然泳ぎます
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たぶん趣味なんだと思う。死んだふりが。
三品さんの新刊、『波打ちぎわの物を探しに』を最後までひらいた後だからということで同じくコレット(こちらはちゃんとパリの方)に触れている菅付雅信『物欲なき世界』をひらいていて、これも終盤になってきたのでやっぱり『波打ちぎわの物を探しに』関連でミランダ・ジュライの『あなたを選んでくれるもの』を控えていたんだけど(三品さんのフェアをやっている増田書店で買いました)、高円寺の円盤(現在は黒猫という店名になっていた)が東京での営業に一区切りをつけるとのことで振り返りイベント最終日の最後も最後、20時終了予定で20時くらいに入って、最後の30分田口さんが話すのを聞いていたら別の本を買ってしまった。
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『二〇一二』円盤店主田口さんが2012年に1年間つけていた日記の書籍版。
高円寺の円盤はレコード屋兼ライブハウスで、雑居ビルの狭くて急な階段をあがった二階にある人の家みたいな明るいお店。置かれているのはインディーバンドが自主制作で作ったCDが多くて、その大体に田口さんのコメントがついていた。ちゃんと聴いてから置く、という方針の店だった。
わたしがこの店によく行っていたのは10代から上の日記がつけられるようになる少し前、2011年くらいまでだったと思う。なぜなら2011年の夏に妊娠したので。
今日、既に人でぱんぱんであけっぱなしの入り口から漏れた人が覗き込んでいる状態を階段下から確認して帰ろうとしたら降りてきてくれた人がたまたま円盤に通っていた時期にちょっとお話ししたことのある人で、結構無理やり詰めて中にいれてくれたんだけど、その時ながれていた映像がちょうど2011年の夏にやっていたo-nestの円盤企画だった。映像の中でギターもドラムも燃えていた。比喩ではなく、普通にガソリン的な燃料がかけられて火がついていた。
他にもさらっと「窓ガラスが全部割られたときも、」という話がされていたし、まぁ全部ありえるよなぁと思うことが自分が観た円盤イベントの中でもままあった。2011年にはまだそういうことが許されていた、みたいな話ではなく、そんなことをやっている人なんてほとんど絶滅危惧種だったけどここおいては辛うじてそれをまだ観ることができた。おそらく違法薬物とかはやっていないタイプの人たちがそういうことをしている稀有な現場だったと思う。
もう10年以上ほとんど円盤に入っていなかったのでいまさら足を運ぶのもなんか気持ち悪いかな、と思ったんだけど、三品さんの本を読みながら頭に浮かんだのが田口さんが西荻窪に住んでいた時の家だった。引っ越してくる時「居間をどういう形にするのか考えている」と話していて疑問符が浮かんだけど遊びに行ってみたらなるほど、壁一面を棚にしたところで収納しきれないレコード達が棚と共に通常生活スペースになるだろう場所に侵食していて、四角形だったはずの部屋の形は棚の配置によって多角形になっていて、その真ん中に座ると手書きの仕切りで〈鳥〉とか、〈会社〉とかつけられている、当時ハタチ前後の子どもだったわたしには中身を想像できないレコードに囲まれた。
その仕切りやレコードのどれかを適当に、「これなんですか?」とたずねると、どれでも全部に解説をつけて流してくれる。どれに触れてもこれが一番すきだ、あるいはこれが一番面白い、と言わんばかりにおもしろそうに話すので、聴き出す頃にはもうよかった。なんか、会社の社長らが集まってやる宴会のカラオケがレコード化したやつとか流されても全然飽きなかった。いやこれはたぶん何の説明もなくても飽きずに聴けるな。いまでも。
とかく、わたしがいまバイトしてる書店で本の話をする時にその時のことをよく思い出す。わたしはあの時の田口さんのように全部を一番すきな、あるいは一番おもしろい本だという風に紹介できたらと思う。
もちろん全くそんなことはできない。
映像が終わった後、2012年にo-nestでの企画を辞めたことやその���は店での演奏企画にも消極的になっていったことの理由について説明していたけど、その後、大量に並ぶCDを引き抜いて(その時も、適当に抜いたんだろうにやっぱり馴染みある物をみるような独り言が自然にもれていた)「もうこの人も死んじゃったけど、いまこれを手にする人からしたらこのCDは"いま"のものだから、"物"にはそういうことができるから」という話から続く、"物が物であることの強度"みたいな話は、たぶんここ最近のテンションからして他の人にされたところでやたらとうつくしいですね、けっ、と思ってしまいそうなんだけど、田口さんが話すとすさまじい説得力がある。
円盤は、知らん人は知らんだろうけど知ってる人にはもうお馴染みの店で、たぶん田口さんとあのお店の名前、というだけでわりと盲目的に信用してくる人だってたくさんいたと思うんだけど、田口さんはそれにかなり抵抗していた気がする。縁や仁義を大事にするけど馴れ合いを嫌う人だ��いうことは子どもの頃にそうたくさんではないやりとりの中でも感じたし、円盤という名前がすっかり定着した後で店名を改めたのを知った時も、なるほどな〜と思った。もう全然遠くの方で、関係ないところでのなるほどな〜だったけど。
知り合い、というのも憚られる程度のやりとりしかしたことがないけどわたしが子どもの頃に知ることができてよかったと思うたくさんの大人の一人に田口さんがいます。今日は行っておいてよかった。本の話もちらちらと出てきて、本屋としてちょっと喝が入ったのでそういう意味でもありがたかった。なんか綺麗な話に響かないように書きたかったけどどうだろう、わかりません。
こんな半端者が感想を書き出していいような人でもない気がしています。わたしはずっと、ああいう大人に「何やってんの?」とか「気持ち悪い」とか「ちゃんと仕事して」みたいなことを、言われたいんだと思います。自分がすげー、と思う大人にダメ出しされてる時が一番落ち着けるというか、ちゃんとやらなくては、と思う。そうでないと手を動かしている間本当にずっと疑心暗鬼で、自分で自分にそういうことを言い続けないといけない。偽物が、小手先で本並べやがって。死ねよ。恥を知れ。と、頭の中で他のわたしが言い続けているのを聞きながら手を動かしている、自分に対してはうるせーなー、とも思えないから、はい、そうだな、本当にそう、と思いながら動かして、全部ダメという気がする。これは、確かだろうというものがどんどん疑わしくなっていて。
あー、でも、田口さん、田口さんのことは、疑わしくないな、と思った。物は、作り出された物は、確実にあって、残って、残れば誰かに届くから、残したいんだった。
だから本屋なんだった。
ということを思い出しました。思い出して、たぶんここでの感覚は一瞬でなくなります。明日出勤したら即座になくなりますが、でも、それでもこれを思い出せる瞬間があったことは本当に重要でした。よかった。よかった〜
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overjazztrio · 8 months
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猫が喫煙する夜
仕事が繁忙期である。木曜、職場を出たのは25時前だった。最近忙しいな、一体いつから忙しいんだ?と思ってよくよく考えたら年中繁忙期だった。やってられん。まぁこんな日々もあと2ヶ月で終わるのだが。
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直属の上司が土曜に出勤するというから俺も付き合って昼過ぎに出てきたのだが、やっぱりやる気が出ずに上司が帰った10分後くらいにすぐ俺も帰った。結局特に仕事は進んでいない。マルチタスクの限界を感じる。夕焼けに燃える山々を見つつ、たまには普段行かないスーパーに行くかと自転車を走らせる。
嫌な予感はしていたが案の定夜を更かして酒も飲んで、日曜に目が覚めたのは昼頃だった。職場行かなきゃ、と思いながら夕方になり、気づいたら家にいるまま0時を回っている。土日はずっとこんな感じだ。
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ずっと、やる気が出ない。早めに仕事を進めれば楽になるな、と思っていても結局やらないことが増えた。
これはなんなんだろうな。
しかしこんな状態になっていても、俺はこの仕事が天職だと疑っていない。ここ以外の場所で働く俺は、全て今の俺より劣ることになるだろう。それは年収やワークライフバランスではなく、矜持や生き様の部分で劣るのだ。同期はたくさん辞めているが、それでも俺はここを離れるメリットをほぼ感じていない。
最近の俺は明らかに腐っているが、しかしここで精神的に無理をするとブチ壊れるのは昨年末に学んだ。学べてよかった。なんとか耐えろ、と今は自分に言い聞かせて日中ばたばた走り回っている。
ふと不安になって、胸中を覗く。俺はちゃんと、また輝けるだろうか。輝く気はあるだろうか。俺は恥ずかしながらエリートの区分で入隊している。いずれ数百数千の部下を率いなければならない。俺にはまだ、そうなる覚悟が残っているか?まだ心の火は消えていないか?
消えていない。それは絶対に。
胸にまだ、微かに確かに残る火を煙草に移す。月が明るくてありがたい。この小さな火だけは、消させるわけにはいかない。これが消える時は俺が死ぬ時だ。まだ大丈夫だ。いくら眠気に襲われながら仕事してたって、上司にきつい指導をくらったって、俺が大丈夫なのはこの火があるからだ。
いずれこの火を周りに移していく時が来る。俺は周りを燃え上がらせるためにここにいて、そのために今生きていることを忘れるな。それが誰かを照らし、この世にある何がしかの争いや諍いを燃やして消し去るまで、俺はここにいる。瞳を濁らせるな。お前の胸の火が、ちゃんと外からうっすらと見えるように。ただただ昏く暗い今を、その光を頼りに歩いていくために。
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falseandrealultravival · 10 months
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Let's moderate our love of cleanliness! (The psychology of parents peeked through the sandbox)
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"Clean sandbox: A sandbox environment where children can play safely!
Our sandbox is
@Dry heat treatment
@Ozone water spraying
@Hot water treatment etc.
Managed annually."
This is the catchphrase of the sandbox at the nursery school near my house, and the sign is posted so many people, myself included, can see it.
By the way, does a sandbox need that much management? When you think of a sandbox, what immediately comes to mind is cat poop. Almost all cats carry the protozoan Toxoplasma, and sand mixed with their feces is dangerous for women who have given birth for the first time, as it can lead to miscarriage.
 
 I think this is going too far.
However, even though a cat-proof fence is sufficient to eliminate the toxoplasmosis problem, asking the zoo to take further measures is rather dangerous. In addition, when I looked closely at the scene, I found that cats were allowed to enter as much as they wanted. The cat was able to get in through the gap in the gate, and there was only a plastic net hanging over the sandbox, so the cat had a free pass.
Those who eliminate ``bacteria in general'' do so by keeping the power of bacteria away, and when they encounter bacteria they have never encountered before, they will be defeated. In the past, cholera was endemic around India, and the local people got used to it and did not show any symptoms. When you come to an area unrelated to you, the disease symptoms will appear in that area. Well, cholera is a hazardous disease, so the above story may be quite unreasonable. However, it is just an endemic disease locally.
Therefore, if you are exposed to various dangers (including bacteria) daily, you will be more likely to survive when a full-scale disaster occurs. ...That's right, I define disaster as "something that threatens human existence."
I wonder what the mothers of the children at this nursery school think about what I've said so far.
清潔好きもたいがいにせえ!(砂場から覗ける保護者の心理)
 きれいな砂場:子供たちが安心して遊べる砂場環境!
当園の砂場は
@乾熱処理
@オゾン水散布
@熱水処理  など
年間管理しています。
これは、私の家の近くにある保育園の砂場のキャッチフレーズで、その看板が大きく張り出されているので、私も含め多くの人の目にふれます。
 ところで、たかが砂場に、それほどの管理が必要なのでしょうか。砂場と言って、すぐ思いだされるのは、猫の糞です。猫は大体ほとんど全ての個体が「トキソプラズマ」という原虫を保有していて、その糞が混じった砂は、そう、初産の女性にとって、流産の可能性ももつ危険なものです。
 
 これはやりすぎではないでしょうかねえ。
 でも、トキソプラズマ問題をクリアーするのには、猫除けフェンスで十分なのに、それ以上の対策を園に依頼するのは、むしろ危険な行為です。なお、現場をよく見てみると、猫が入り放題になっていました。門扉のすき間から猫が入り込め、プラスティックの網が砂場にたらしてあるだけだったので、猫はフリーパスでした。
「菌・一般」を排除する者は、それが、菌の力を遠ざけることにより、出合ったことの無い菌に出合うとイチコロにやられます。過去においても、コレラはインド周辺の風土病であり、現地人はそれに慣れて症状はでませんが、日本人が現地になんの準備もなく行ったり、ベクター(病原菌の運び屋)が病気と関係のない地域に来ると、イチコロでその地域に病気の症状が出たりするのです。まあ、コレラは危険度の高い病気ですから、以上のお話にはかなり無理があるかもしれません。ただ、現地ではただの風土病ですから。
 だから、日ごろから、色々な危険(細菌も含む)と隣り合っているほうが、本格的な災害が来たとき、耐えうる率も高いでしょう。・・・そうそう、私は災害という言葉を、「人の存在を脅かすもの」と定義しています。
 この保育園の児童の母親たちは、ここまで述べてきた内容についてどう思うでしょうね。
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chibiutsubo · 26 days
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#日常 #猫
何となく読書メーターというアプリで読んだ本を記録しているのですが(感想は全く書かず、交流もせず本当に記録するだけ、という消極的ユーザーだが)、本日は1日に3冊の本の読了記録をするという、私のいつもの読書ペースからすると狂気みたいな日になりました。
どうしてこんなことになったのかというと、本来だったら今日は猫を病院に連れて行こうと予定していて、その時に猫のおしっこを一緒に持っていかないといけないのでした。
というわけで今日は朝から猫トイレのチップを抜き、シートも外し、おしっこが採取できる状態にしてケージに入れ、するのを今か今かと待っていたのですが……。
結局午前の診療時間内にはせず、これはもう夕方の診療時間に行くしかないな、と思い昼頃に図書館に行き、1冊返却して2冊借りてきて、夕方もずっと本を読みながら猫のシッコを張っていたわけなんですが。
猫!シッコ!!しなかった!!!!
いつもと違うトイレに異変を感じてなのか、それとも人間のぎらぎらした要求を感じ取ったのか、結局朝から晩まで猫はトイレに行きませんでした。
捗ったのは読書だけです。
ちなみに本日行ってきたのは可児の「無印図書館」です。前も書いたかもしれないんですが、年季の入ったショッピングモール内の、無印が併設されている図書館なので、適度に雑音があって、静かにしなければいけない空間独特の緊張感(だと私は感じてしまいます)がなくて気に入っています。
分館ということもあり、多分置いてある冊数は少なくて偏りも結構あると思うのですが、あらかじめ読みたい本があるわけでもなく、話題の新刊に興味があるわけでもなく、ふらっと覗いて何となく面白そうな本を見つけたい私のような読書ライト層には居心地が良いところです。
あと多分近隣に住んでいるのであろう小学生の子どもとそのお母さんが、無印の買い物ついでに「本借りてく?」となっていて、小学生向けの理科の本とかを手に取っているのを見ると、なんかいいなぁ、と思うのです。
読書に関しては好きな作家さんがたくさんいるわけでも、名作といわれるものを読んだこともない本当にライトな本好きなのですが、自分が好きなもののある空間に新たな人が寄ってくる場面を目の当たりにすると、なんかやっぱり、いいよね、とにこにこしたくなります。
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本日病院に行かずに済んだ猫。私��畳に寝転んでいたら、積み重ねてあった座布団の上に乗って少しでも高いところから見下ろしてきます。浅はかな奴め、とでも思われてんのかな……(シッコが取れなかったので疑心暗鬼)。
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k2net · 2 years
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