#創作小説
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2024/05/06
例の長編用ブログ、ゆるっと動き出したのでお披露目しときます。
まずは、合同誌であるなぎどりを出している結城奏さん原案である『月の光と海うさぎ』から連載していこうかなと。
毎日更新?ちょっと何のことか分かりませんね……
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2022年の春?か夏?に書いた小説『卵になる日』
他人に発達障害の可能性を示唆したり診断を勧めることは相手との信頼関係を築き相手の状況を考慮したうえでやりましょう
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『魔女の選択』試し読み(『山梔の處女たち』収録
2023年1月15日(日)に開催の文学フリマ京都にて刊行予定の書物『山梔の處女たち』の通販予約を開始しました。
BASEよりご注文いただけます。 122ページ/B6版/フルカラーカバー/1300円 BASEのクーポンが12/16~18までご利用いただけます。 クーポンコード「base10xmas」入力で、20%オフになりますので、ぜひご利用ください。
電子書籍版をご希望の方はこちらへどうぞ。
表紙の写真は、高校時代からの友人мärさんです。
収録作『魔女の選択』の試し読みを掲載します。
1
オド魔法女学院は早春、卒業旅行を控えていた。行き先はカリクシュマンテ。オド魔法女学院最初��卒業生にして、はじめて女性で万象にえらばれ司となったマトゥーヤが、卒業試験のおりに学院の裏森と門をつないだ異界である。 「いま、いそがしいってわかってるよね」 教員室の窓からうんざりした顔を出しているのは三年生の担任のウタ。外には、エプロンを身につけたふくよかな女がひとり。野薔薇を一輪、ウタに差し出している。 「知ってる。だからきた。俗世の労働からさらってやろうと思って」 野薔薇は受け取ったものの、ウタの顔は渋い。 「あいにく、わたしはこの賃労働が気に入っているので、理の司にして大魔女マトゥーヤの迎えはおことわりするわ」 「なぜ。手をこんなに荒らして。紙ばかりさわっているからだ」 マトゥーヤと呼ばれた女は丸っこい両手で、野薔薇を受け取ったウタの手を包む。 「わたしのところへおいで、働かなくていい。あなたの大好きな本を好きなだけ読み、詩を書き、寝たいときに寝て、起きたくない朝は起きなくていい。なにもしなくていいんだよ、わたしには司の不労所得がある」 「その言いかた、いちいち癪にさわるわね。詩作は楽しいし、読書は人生の糧だけど、教員の仕事はわたしには大事な生きがいなの。帰ってちょうだい。卒業旅行の用意で忙しいんだから」 「つれないねえ」マトゥーヤはしらじらしくため息をつく。「わたしだって卒業旅行の準備のために呼ばれているっていうのに」 「だったらさっさと学院長室へいきなさいよ」 年に一度、この学院の卒業生たるマトゥーヤは卒業旅行のために招聘される。カリクシュマンテは、マトゥーヤだけが門をひらくことができる異界だった。 「まあ、門ならもう開き終えたんだけどね」 「学院長先生への挨拶は?」 「表敬訪問ならいましている、われらがオド魔法女学院のウタ先生に」 「わたしにしてどうするのよ」 「学院長の話は長くてあくびが出るよ、大昔から」 マトゥーヤは肩をすくめて、ぺろりと舌を出した。マトゥーヤとウタがこの学院の生徒だったころから学院長は変わっておらず、当時もいまも、講話はうんざりするほど長かった。 「マトゥーヤは仕事を終えた。もう帰ってもいいはずだ。あなたを連れて、ね」 「わたしは三年生の担任よ。いなくてどうするの」 「教師がいなくとも、旅行はできる。そう異界を調整しておいた。教師なんていないほうが生徒たちも楽しめるよ」 「もしものことがあるかもしれない。――あなたは忘れているかもしれないけど、十八歳はまだこどもよ」 「使い魔をえらんだんだろう。ならば立派な魔法使いさ。自分のことは自分で決められる。生涯のパートナーを、もうえらんだんだ���ら」 その台詞にウタ��さらに顔をしかめた。 オド魔法女学院の卒業試験は、各自で門を開き異界へゆき、使い魔を獲得することが卒業要件だ。使い魔は魔法使いにとっては必要不可欠な存在で、持たずに社会に出ることはできない。 ウタのクラスは、全員が使い魔を獲得し、卒業要件をきっちりと満たしていた。 それなのに、使い魔、とマトゥーヤが発したときにウタが表情をけわしくしたのには理由がある。 「どうしたの?」マトゥーヤは首をかしげたが、ウタが問題の核心を話してしまうまえに、次の台詞を次いだ。「わたしがえらんだ使い魔はオーガだった。ブタがブタをえらんだと担任は笑った」 「あの担任は最悪だったわ」 「あなただけが笑わなかったね」 ほんとうは、ウタは頭を抱えたい。なにもかもぶちまけてしまって、逃げ出したいと思っている。 「生徒がどんな使い魔をえらんでも、笑ったり否定したりしないのが教員の誠実さだ」 マトゥーヤが低く、厳しい声でつぶやいた。 そんなことは、門外漢である理の司に説かれなくても、教師なんだからウタはじゅうぶん、わかっている。わかっていてもなお、ため息をつき、頭を抱え、ときに否定の言葉が口をつきそうになってしまう。毎日毎日、それにたえている。 オド魔法女学院の卒業要件はただひとつ、自力で使い魔を獲得すること。そして、その使い魔がどんなものであったとしても、獲得したのならば、卒業を認めねばならない。もちろん、卒業要件を満たした生徒は、卒業旅行へゆく権利もある。卒業旅行は、みんなが楽しみにしている。――特定の生徒だけを参加させないとか、参加に特別な措置をとる、なんてことは、できないのだ。 それでも。 「ねえ」 古くからの友人――この学び舎でともに魔法を学び、使い魔をえらび、卒業旅行へいった学友に、ウタが重い口を開いて相談事を持ちかけようとする。 マトゥーヤはふっと軽く笑った。揶揄するようにも、悩みを聞くのを拒絶するようにも思われた。 「花が咲いたらまたくるよ」 「こなくていい。会いたくなったらこっちからいくから」 重い相談を口にせずにすんだ安堵と、言えなかったことによる消化不良で、ウタの声は親しさを欠いていた。 「転移術の天才は、ここから理の庭まで瞬時に飛べるものね。夜這いはいつでも歓迎だよ」 「花はありがとう。おなじ卒業旅行にいったものとして、今季の生徒たちの旅行も、つつがなく終わることを祈っておいてちょうだい」 「つれないねえ。もちろん、後輩たちの旅行が楽しい思い出になることは祈っているよ」 マトゥーヤはついと宙に指をすべらせる。 「司とは不便な身分だよ。万象の許可がなければ、第十三階級……最下層の魔法しか使えないんだから」 あらわれた箒に横向きに座ると、空に舞う。エプロンの裾がぱたぱたとはためく。 「ウタ。あなたは魔法を封印されていないんだ。得意の転移術で庭に遊びにきてくれ。――いきたくなったら、と言うばかりで、一度もきてくれたことがないじゃないか。マトゥーヤはさみしいよ。……素敵な卒業旅行を!」 箒に乗ったマトゥーヤの姿が見えなくなるまえに、ウタは窓をぴしゃりと閉める。自席にもどろうとするのを、新任の教員がじっと見ている。 「なに? 本物よ」 「本物って……」 好奇のまなざしに、ウタは答えをやる。 「あの女こそ、世界ではじめて女性で万象にえらばれた大魔女マトゥーヤ」 「どうしてウタ先生にお花をくれるんですか」 「わたしと同級生なの。司なんてみんなご大層に言うけれど理と井戸端談義をしていればいいだけの無職よ。働いてるわたしたちのほうがえらいわ」 ウタは自席に着き、卒業旅行の心得を書き出していく。例年のものを、今年は流用できなかった。 「……そうですか?」 新任の教員はきょとんとしている。彼女もオド魔法女学院の卒業生だ。大先輩たる理の司マトゥーヤには並々ならぬ憧れを育んでいる。 十五年まえの卒業旅行の前夜のことだ。教員たちが開いた異界の門にいたずらをして、マトゥーヤがカリクシュマンテに門をつなぎなおしたのは。たくさん魔法石がほしい、とウタが強く望んだのが原因だ。カリクシュマンテは、だれにも発見されていない異界で、手つかずの魔法石の森があった。そんなところを見つけ出すことのできるマトゥーヤは、当時から規格外の魔法使いだった。 「そうよ」 「それ、ウタ先生だから言えるから、額面通りに受け取っちゃだめよ」と、横から別の教員が口を挟む。「ウタ先生、同級生なのよ。それもずっと仲良しで、大親友」 毎年この時期に同僚たちとするやりとりだ。学生時代から、マトゥーヤと親しくしていたのは事実だが。 「腐れ縁なだけ」 「それにしては熱心なお誘いだったじゃない」 「大魔女マトゥーヤにさらわれたら働かなくていいし、好きにできるし、最高じゃない」 教務だけでなく、事務方の雑務にも日々忙殺されている教員たちはうんうんとうなづきあう。 「わたしは教員が好きなので」 ウタはため息をつく。――と同時にチャイムが鳴った。次の授業は卒業旅行を心待ちにしている生徒たちに、今日はその説明と、予行演習。教室では目をかがやかせた生徒たちが待っている。 「トミューラさんのことだって、投げ出してしまえるのよ」 いつかは出ると思っていたが、その名が話題にのぼるとウタの気持ちも重くなる。 「トミューラは自分の意思で使い魔をえらんだまでです」 なるべく平静を装って跳ねかえすが、教員室の全員がトミューラの名が出た瞬間からこの雑談に耳をそばだてている。 「でも、それがサキュバスだなんて」 「親友のモモさんの使い魔は、ユニコーンなのに。――このふたりを連れて卒業旅行だなんて」 ガタン、とウタは席を立つ。 「教室へいきます。授業開始のチャイム、もう鳴りましたよ」 あわてて次の授業の用意をする同僚たちを横目に、ウタは早足で教室へむかった。
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『登山の日だから』
[ 400字小説 / 02 ]
お題:今日は何の日、登山の日
『そこに山があるから登るんだ』 そんな名言を遺したひとを私は知らない。車で登るドライブとは違い、歩き登山��遠足でしかしたことがない私にとって、歩いて登ることは未知の世界だ。
苦労して登った山頂からの景色は最高らしいが、それが初日の出だったりしたら、もう夢物語でしかなくて。そんな私にとって山とは山そのものを眺めたり、山の景色を楽しむものであって、決して山頂から眼下の景色を楽しむものじゃない。だから、 「山に登ろう」 恋人にそう言われた時は、一瞬、何を言われたのか分からなかった。
「ドライブじゃなくて?」 思わずそう聞いてしまったけど、仕方がないと思う。 「そうじゃなくて登山ってやつ」 そう言われてピンと来た。真の登山好きなら『やつ』なんて付けない。またいつもの思い付きに違いない。 「なんでしたいか聞いていい?」 そう聞いてみたら思った通りで。��純でとても可愛いひとを私はよく知っている。
2022/10/03
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はじめまして
🔻女性向け恋愛小説(創作男女)
2023/09/24
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ご挨拶
こちらは、趣味で恋愛小説を書いている仁科巴里のサブアカウントです。現代日本を舞台にした恋愛小説を仁科巴里名義、令嬢や聖女が活躍する異世界を舞台にした恋愛小説を七海ふみ名義で公開しています。
よかったら、本垢の仁科巴里をフォローして頂けたら嬉しいです。
2023/09/24
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ご挨拶
ほぼ壁打ちの���己満ブログになりそうですが、一応、ピン止めがてらはじめましてのご挨拶を。
初めて恋愛小説を書いてからかれこれ30年になりますかね。この歳になってまた恋愛小説を書いてみたくて、仁科巴里名義で創作活動を始めました。因みに現代日本を舞台にした恋愛小説を仁科巴里名義で、令嬢や聖女がいる異世界を舞台にしたファンタジーものを七海ふみ名義で公開しています。
主にSNSで活動中なんで、よかったらフォローをお願いします。
2023/09/24
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本垢は上記です。こちらでは、女の子が女の子に恋するお話や女の子同士がイチャイチャするお話を公開しています。
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2024/03/30
個人サイトを閉鎖した結果、無料開放してた小説をどこに置こうか迷っておりました。
Substackか、Mediumか、もっと別の場所か……そして結局、Tumblrに置くの巻。
長編はボツにするとか何とか言ってたけど、何だかんだ、ここで晒しておこうかと思います。
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2021年7月に書いたザカリーの小説『凍れる』
そこまで陰鬱ではないというか、怒ってはいるものの淡々とした小説だと自分では思っているんですけど、身体嫌悪や不可逆性の肉体的変化への恐怖、消費されることなどの話をしているので、そのへんにトリガーありそうな人はもしかしたら注意したほうがいいのかもしれないです
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Information
よねづよしとも。本の虫&活動中毒。趣味でいろんなものを書いている昭和女子。主に各種SNSで活動中。
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フォークソングは聴こえない
[ 400字小説 / 05 ]
お題:今日は何の日、銭湯の日
カランコロンと下駄が鳴る。なんて言えば風流に聞こえるけど、隣から聞こえて来る音は、ペタンペタンとサンダルが立てる、ある意味耳障りな音だ。 「その歩き方やめてよ」 そう言ってみたけど旦那は何食わぬ顔で、ふわぁと大きな欠伸をひとつして、ポリポリと最近出てきたお腹を掻いた。
今日、調子が悪かったお風呂がとうとう壊れた。湯船に水を張り、沸かしたはずなのに張った水はお湯にはならず。お風呂が教えてくれた『お湯が沸きました』を信じた旦那の「冷たっ」という悲鳴がリビングのほうまで響き渡った。
ということで、私たちは今、近所の銭湯へ向かっている。銭湯といってもスーパー銭湯というやつで、地元のこじんまりした情緒なんてものはない。カランコロンと下駄の音もしなければ、手荷物も何も持たず手ぶらというやつだ。
結婚して三年。昭和のフォークソングのような同棲生活を送ることはなかったが、私たちは今も当たり前に一緒にいる。
2022/10/10
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優しさの呪縛
[ 書く習慣 / 01 ]
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