#羊毛じぇふくん
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yuhooon2 · 5 months ago
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2人目出産レポート
9/1夜中に生理痛のような痛みが10分以内間隔でくる。念の為、病院へ。6分おきに張りが来るけど、痛みはちょっと遠のいてしまう。翌朝帰宅することにする。
そのままあまり強い痛みも来ず、前駆陣痛ばかりが来て、ちょっとしんどい。
9/3夜にまあまあの痛みあり。お母さん呼ぶか悩んだけど、とりあえず寝てみたら、普通に朝を迎えてしまった。
9/4お母さん泊まりに来てくれる。
23:45頃、トイレに行く。寝室に戻ると、ちょっと尿漏れな感じ。もしかして破水?でもごく少量だし、トイレ後だし…と横になる。一応、破水について調べる。
日付またいだ9/5の00:15くらいにもう一度トイレに行ってみる。ちょろちょろっとトイレ前に出る。あ、破水かもだな、と思って、ナプキン取りに降りる。その間もじゃじゃっと出る。これは間違いないな、と、リビングで寝ている有矢くんを起こす。破水してると思う、病院に行くと伝える。ハッと立ち上がる有矢くん。
お母さんを起こす。破水してると思うので、病院行ってきま��。みずきさんお願いします。
病院に電話して、お産バッグの中身詰めてたら、どんどん羊水が出る。慌てて、お父さんの尿漏れパッドに付け替える。
車に乗り込もうとし、右足を車内にかけた段で、凄い量の羊水が出ているのを感じる。ペットシーツを持ってきてもらい、車内に乗り込む。
病院に着いて、尿検査。明らかに羊水混じっている色。尿取りパッドはびっしゃびしゃ。
すぐに産院パジャマと産褥ショーツに着替えて内診。破水ですね、子宮口は2〜3㌢と。
え、破水してんのにまだそんだけしか開いてないのか…ガビーンって感じ。
陣痛来てなければ、ご主人帰ってもらって結構ですよと。え、そんなアッサリ帰しちゃえる感じなのか…ガビーン。
NSTつけて様子見るも、お腹は張ってるが陣痛は来てない…。24時間様子見て、検査して促進剤使うか考えますと。おいおい長丁場になる可能性あるやん…と思っていたら、母からライン。みずきが起きたと。
有矢くんには一度帰ってもらい、みずきの寝かしつけをお願いする。有矢くんも可能なら体休めといてねとお願いする。
陣痛来ないなぁ、羊水がちょこちょこ出るの、赤ちゃんしんどくないかなぁ、心配やなぁとか色々考えて、調べたりしながら、ちょっとウトウト。3時過ぎ、パンと音がした気がする。え?既に破水してるのに破水音?と思ったら、やっぱり羊水がちょろちょろ出る。ありゃ?しばらく様子見よと思ったら3:30にドーンと強い痛み。わ、始まった!5分おきくらいの陣痛来たらナースコールと言われてたけど、これ絶対に陣痛やし、もう押しちゃう?とか考えつつ、とりあえず有矢くんにラインいれる。ちょうど有矢くんから瑞晃の寝かしつけ完了したところだと連絡が入ったところだった。すぐに次の痛みが来ず、前駆陣痛やったかなぁ…と思った矢先、15分間隔で次の痛みが来た。この痛み、絶対陣痛ってわかって、すぐに来てとライン。ナースコールも押す。モニターつけようかと言われたが、急に痛みの間隔狭まったら怖いので、行ける内にトイレに行っておこうと思い、先にトイレに行く。正解だった。
すぐに有矢くん到着。内診でまだ子宮口3㌢ほど。モニターつけて様子見。もうでも陣痛の間隔は3分半とか2分半とか。呼吸法頑張るけど、なかなかできない。痛くて、体が動いたり、声が出る。
足さすったり、腰さすってもらうけど、余計しんどい。手を握って、あおいでもらうとちょっとマシ。
何かみずきのときの様に上手くできない。ふーふーとかよりもスーーーって強く息をはいたり、それもできなくてぁ゙ーーーー!って声が出る。スー…スー…スーーー…ぁ゙ーーーー!ぁ゙ー…ぁ゙ー…スー…スー…ふぅ…ふぅ…みたいな。痛みが終わっても直ぐに次の痛みが来るし、今��は2〜3回ほどナースコールを押してしまった。え、まだ3㌢?4㌢?とか思いつつ、どんどん声が我慢できなくなって、呼ぶ。もう夜も明けて、外は明るかった。5〜6㌢だね、ちょっと早いけど分娩室行こうかと言われる。まだ5〜6だと…無理だ…。歩いて行こうと思ったけど、陣痛の波が早いから、立ってすぐ、やっぱ無理ですと車椅子お願いする。ベッドで座って待つ間も陣痛で大声が出る。分娩室に到着。分娩台高いから乗り上げるのが大変。自分の背の低さに1番辛いと感じた瞬間かもしれない。上を向いてお産の体勢を取りましょうと言われるが、無理ですと言った。無理ですって何やねんって心の中で自分にツッコミを入れながら、ゆっくり上を向く。上を向いたら更に痛みが強くなった。子宮口7㌢。え、急に開きだした!?指突っ込まれたまま、陣痛来る。抜いてほしい…と思いながらも、8㌢!もう出てくるよ!と言われ、助産師さんたちバタバタする。先生呼んで!とか言うてる。
もう会えるんですか?と聞く、会えるよって言われる。会いたいって言って、その会いたい気持ちだけで乗り切ろうと頑張る。
勝手に体がいきむ。みずきのときみたいに上手じゃない、とにかくいきんでしまうし、呼吸法もできない、姿勢も下手くそ。とにかくいきんでしまう。いきんでいいよって言われる。いきみながら、全開大へ。
みずきのときは出すの楽やったのに、出すの痛いんですけどーーー!?ってなりながらいきむ。髪の毛ふさふさだよ〜とか頭見え隠れしてるよ〜って言われ、頑張る。 
7:13出た…………。分娩台に乗ってから30分くらいか?そんなかかってないかも、産まれた。なんか痛すぎたけど、あっという間だった…。
会陰切開も会陰裂傷もなし、ちょっと膣の奥が切れたので縫い縫い。そんなに痛くない。胎盤出すのは結構痛かった。それこそ、みずきのときは痛くなかったのに…。
そしてさっそく子宮収縮していく痛みと腰が激痛。ひぇ……。
ベビたん、よく頑張ったね、と労いながら抱っこする。
まあそんなこんなで4時間もかからずのお産でしたが、痛みはみずきのときより痛く感じ、今回はお産もうええわ…ってなりましたとさ。めでたしめでたし。
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kennak · 3 years ago
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▼新型コロナウィルスによる自宅療養は明日が最終日 というわけで実は8日間ぐらいはほぼ寝ていた。 私ほど慎重な人間はいないと自負するぐらい普段から気を遣った生活を送っていたので 最初は「まさか」という思いが捨てきれず、一体どこで、どの瞬間にもらったのか いくら考えても思い当たるフシがない。 6月下旬から去年やった帯状疱疹が再発し、免疫&体力低下を担当医から指摘はされていた。 体調を崩すと必ず再発する逆流性食道炎もセットでやってきていて、 喉のあたりが焼ける感覚は今月上旬から続いていたために 最初に喉に違和感を感じた時には逆流性食道炎が悪化したのだろうとばかり思っていた。 しかしAmazonプライムデー翌日の14日に喉の違和感が痛みに変わり 微熱が出たために念のため近場の発熱外来を検索して予約を入れPCR検査。翌朝に陽性確認の連絡が入った。 帯状疱疹でヘロヘロになっていたこの1ヶ月ぐらいは外食は数えるほど、単位は常に4人以下、 大半は朝のウォーキングのついでにカフェでコーヒーを飲む程度。 公共交通機関は使っておらず、ワクチンは4月に3回目を接種済み。 可能性があるとすれば、大腸炎のせいでどうしても外出中に公衆トイレを利用する機会が多かったことと、 坐骨神経痛の治療もかねて週に一度リハビリで整骨院に通っていたことぐらいか。 それほど神経を遣っていても罹ってしまうのがBA.5の感染力の強さということなのかも知れない。 ぶっちゃけ、私の生活で罹るなら、もう世の中の誰が罹っても不思議ではないと思う。 私の場合は、ちょっと経験にないレベルの喉の痛みと全身の倦怠感、発熱、頭痛がメインで 味覚・嗅覚障害はなかった。確率は低いが一部で深刻な後遺症として話題になっている 脱毛も今のところない、ように思う。 喉の腫れと痰の詰まりが重なって夜眠る時に呼吸ができず、最初の3日間ぐらいはほぼ眠れなかった。 熱は38度台が7日間ずっと続き、37度台に入ったのはつい一昨日からのこと。 オミクロンが主流になってかたは発熱は1日2日で治ったという話も良く聞くのだが 私の場合は全く当てはまらなかった。これは帯状疱疹による体力低下も要因のひとつかも知れない。 大阪のコロナ対策のシステムが上手く回っていないことは、今回自分が陽性者になったことで実感した。 まず、検査を受けた病院から「あとは保健所から電話があるので指示に従ってください」と言われ 待てど暮らせど電話がかかって来ず、痺れを切らしてこちらから自宅待機者用のSOSダイヤル (陽性の判定が出た時点で保健所を待たずにホテル療養や配食サービスを頼んだりで���る)に電話をかけたところ 「保健所からの電話連絡は65歳以上の重症化の可能性が高い方のみになりました」と。 この辺りの連携がこの時期にまだ取れていないのは深刻。 向こうから来ると信じてひたすら電話を待っている人もいるだろうに。 食料は備蓄が豊富にあったので特に困っていなかったが、ホテル療養もしないならと試しに申し込んでみた。 「大阪の配食は遅い上にショボい」と良く聞く。 私の知人は去年デルタの時に感染し、食料が届いたのがすっかり治った2週間後という冗談のような遅さだった。 ちなみに大阪市の配食サービスには2、3日分だけをまとめて送る緊急時用の簡易配食と、 1週間分が詰まった正式な配食の2種類があり、どちらも大阪市の管轄ながら受付部署が違うらしいので注意。 SOSダイヤルの人ですら「なんでわけてるんですかね(笑)」というぐらいなら さっさと統一してしまえばいいのに何故やらないのだろう。無駄を嫌う維新らしくもない。 「2種類とも申し込むのはアリですか?」と確認したら問題ないとのことだったので 電話で簡易を、インターネット経由で正式版を申し込んだ。 大阪市からはショートメールで容態を報告せよという通知が来た。 ユーザー登録をして、体温や顔色などの様子を毎日自分で入力する方式。 これを保健所の人が見て、問題がありそうとなれば電話連絡を入れてくるらしいのだが 登録からして面倒臭い。こんな作業を39度前後でやるのは辛かった。 私は年齢の割にはスマホも使えている方だと思うので特に問題なかったが 出来ない人はユーザー登録の時点でもう挫けると思う。 そこまでしたにも関わらず3日間ほどは何の音沙汰もなく、食料も届かない。 いざとなったらほしいものリストに食料品や栄養ドリンクをしこたま登録してSOSでも出すかと考えたりもした。 大半の人が1日2日で解熱するなら、もうこの時点で配食サービスは意味を成していない。 もう行政は期待しないぞと心を決めた4日目に、初めて保健所から電話があった。 担「忍さんどうですか?その後」 私「はい、しんどいです」 担「そうですかー、お辛いですね」 私「とにかく熱が下がらないのと、頭痛が予想以上にきついですね」 担「お薬はまだありますか?」 私「まだも何も、検査を受けた病院では何も処方されてませんよ?」 担「え?」 私「陽性の連絡が来ただけです」 担「では解熱剤とかは・・・」 私「���クチン接種時に処方されたカロナールが残っていたのでそれで何とか凌いでます」 担「解熱剤もトローチもでなかったですか?」 私「でなかったですねぇ。そもそも、保健所から電話があるから待てって言われたんですよ。 でもSOSダイヤルの人に聞いたら「感染者が増えたので最近方針が変わった」と言われて。 最近って一体いつから変わったんですか?」 担「今年からです」 私「では最低でもここ7ヶ月ぐらいはあの病院で検査を受け陽性出た人は同じ対応されてますね・・・」 担「それはちょっとひどいですね」 私「コロナなんてそんなポコポコかかるものではないので 大半の人がシステムがいつ変わったとか知らないと思うんですよ。 でも病院はその辺ちゃんとアップデートした上でスタッフ間でも情報を共有してくれないと困りますよね」 担「ですね、申し訳ないです」 私「いえいえ、保健所さんも手一杯だと思うので、保健所さんは電話いただいただけでもありがたいです。 もっと全体を見通す立場の人が上手く回ってるかのチェックをして徹底してほしいですよね(聞いてるか吉村)」 担「あとは、お困りのことはないですか?」 私「初日に頼んだ配食が、緊急の方もインターネットで申し込んだ方も来ないです(笑)」 担「え?もう今日で4日目ですよね?まだですか?」 私「はい、緊急用の簡易だけでも早く来るかなと思ってたんですけどね」 担「重ね重ね申し訳ないです」 私「いえいえ、でも備蓄もなく高熱で動けない一人暮らしの方とかだと、 4日間ほぼ連絡も食事もなしは厳しいかも知れないですね」 担「そうですね、とりあえずお薬は今すぐでも出せるか病院に連絡してみますね」 私「あ、そうなんですか?助かります」 ということで、その後保健所の担当者が病院に連絡を入れてくれたらしく 病院から慌てた口調で電話が来た。同じ区内ならば当日中に家まで届けてくれるらしい。 担当医が同じ区内ではなかったので急遽探して受診した病院だったのだが やはり多少遠くてもかかりつけを頼るのが一番良かったかも知れない。 電話をかけてきたのは院長で、当日私を担当したのはコロナ疑いの患者が増えて 発熱外来用に緊急で頼んでいたヘルプの医師だったということと、 電話連絡をした事務のスタッフも含めて対応を間違えていたことを謝罪された。 その上で「これからは毎日私が直接電話を毎日入れて、待機終了まで面倒みますので!」と 力強く言われたが、翌日の電話はもう事務局の女性で、5日目、6日目、7日目と続いたものの 昨日(待機8日目)で電話は途切れて本日もない。 まぁ、大阪は連日2万前後の新規感染者を出しているので手が足りていないのだと思う。 薬局からカロナールとトローチが届いて数時間後、 今度は配食が1時間ほどの時間差で2種類届いた。保健所の担当が急かしてくれたのだろうか。 <大阪市の配食・簡易版> テーブルマーク ふっくらつやだきご飯(180g)x4食分 味の素 たまご粥(250g)x3袋 味の素 白かゆ(250g)x2袋 クノール たまごスープ5食入りx1袋 ホテイ 焼き��x2缶 HOKO 日本のさば缶x2缶 森永 ウィダーインエネルギーチャージx3袋 <大阪市の配食・通常版> 三層構造マスク(30枚入)x1箱 除菌シート(60枚)x3個パック アミノバイタルマルチエネルギー(りんご味)x4個 ポカリスウェット(粉末)x3袋 カロリーメイト バニラ・フルーツ・チョコ(4本入り)x各1箱 フルグラ(1食分サンプル26g)x1袋 ドールミックスフルーツ(227g)x2缶 森永 スキムミルク(175g)x1袋 野菜生活100(200mg)x7個 のど飴x1袋 ひとくち羊羹x1袋 日清 どん兵衛x2 日清 カップヌードルx2個 たまごスープ(5食入)x1袋 サラダクラブ ミックスビーンズx5袋 シャキッとコーン(120g)x2個 キューピー深煎り胡麻ドレッシングx1本 ふえるワカメちゃん(16g)x2袋 オーマイパスタ(500g)x1袋 ニップン ボロネーゼの真実x3箱 ハウスカリー屋カレー(甘口)x3箱 味の素白がゆx1袋 味の素梅がゆx1袋 越後製菓 越後ご飯x5食分 東洋水産五目釜飯x10食分 マルコメ料亭の味12食分 生タイプうどんx5玉 ニッスイおさかなソーセージx4本 ニッスイ鶏そぼろ(50gx2個)1セット ニッスイ焼き鮭荒ほぐし(48gx2個)2セット ニッスイさんまの蒲焼き(100g)x2缶 ホテイ 焼き鳥x2缶 高熱の人間が持ち上げる重さではない量が届いてびっくり。 全然ショボくないじゃないか大阪市。 特に通常版のほうは賞味期限もほとんどが来年秋ぐらいまでのもので 常温保存で長期保存が可能なものがチョイスされている。 緊急用は粥がメインになっていて、通常用は体力をつけるのがメイン。 マスクや除菌シートまで入っているのも気が利いている。 これでスピード感さえ上がれば文句なしなのだが。 7日目でもまだ37度後半が続き、やはりよほど体力が落ちていたのかと 途方に暮れていた頃に喉の違和感が峠を過ぎた感覚になり そこからはスルスルと快方に向かって現在は36度台後半。 私の平熱は35度前半なので、もう一息のところまできた。 一番最初に異変に気付いたのはわんこだった。 異変に気付く前の13日の夜あたりから異常にくっついてきて口元を匂い顔を舐め、 夜になっても自分の就寝スペースに行かずにそばを離れようとしなかった。 数日間はずっとそんな調子で、一昨日あたりからはいつもの生活スタイルに戻ったため 私もその様子を見て「あ、治って来てるんだな」とわかった。 犬は癌を匂いで察知するとも聞いたことがある。 コロナに関しても何かしら察知する能力があるのではないか。 誰か研究してくれないだろうか。 以上、今自宅待機中の方や、これから罹るかも知れない方への助けになれば。
2022年7月5週発売の新作、Switch「Xenoblade3」発売、新型コロナウィルス自宅待機報告 - 忍之閻魔帳
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warehouse-staff-blog · 4 years ago
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HARLEY VOE TRUE SHETLAND WOOL(4PLY)
こんにちは 名古屋店 コジャです。
ウールに切り替えないと越冬出来ないくらいに。。。寒い!! 年末はなにやら恐ろしい予報になっておりますねぇ。。。
HARLEYで大人あったかコーデは如何でしょう。
HARLEY VOE TRUE SHETLAND WOOL(4PLY) COL:BLACK \25.000-(+ tax)
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他店よりHALEYの説明があったので割愛させて頂きます���。
では“VOE TRUE SHETLAND"とは?
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“VOE TRUE SHETLAND"
シェットランド島の入江周辺に生息する純血種のシェットランドシープのバ-ジンウ-ルだけを手作業で丁寧に刈り取った無染色の羊毛糸。
子羊のバ-ジンウ-ルは一般的なウ-ルよりも細くて柔らかく、軽くて保温性にも優れた高品質ウ-ルです。
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その“VOE TRUE SHETLAND"を4プライ(4本撚り)によって編みたてた仕様がこちら。
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厚みがありながらも軽くて柔い。肌あたりも良く(チクチク薄め)着やすい。 実際に手に取ってご覧頂きたいニットですねぇ。
173cm,60kg SIZE:L
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179cm,69kg SIZE:XL
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程良いザックリ感。冬を強く感じさせてくれるアイテム。 大人の品格も増し増しですねぇ。
どーゆーふーに着こなそうかなぁー。と考えるのも一興で御座いますが、 WAREHOUSE名古屋店的にはただただいつものスウェットやネルから模様替えするだけ。
ブラック(とは言ってるものの実際は焦げ茶)で落ち着いた色目なので、 パンツもアウターも気にせず好きな物を取り入れていけます。
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冬の装いに是非御検討下さい。では失礼致します。
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☞ 《クリスマスフェア》 ウエアハウス各直営店では12月18日(金)から12月30日(水)の閉店16時まで『クリスマスフェア』を開催致します。
期間中、お会計の際にウエアハウスのライン公式アカウント内の『クリスマスフェア』が記載されている画面を御提示頂くと、 税込価格から10%OFFで販売致します。
※ウエアハウス阪急メンズ東京店のみ12月30日は通常営業で、12月31日までクリスマスフェアを開催致します。  その他の店舗は上記の通り12月30日16時までとなりますのでご注意下さい。
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※《6/26からの営業時間》
営業時間変更のお知らせ
平素よりウエアハウス直営店をご利用いただきありがとうございます。
営業体制を下記の通り変更しております。
◎東京店 【営業時間:平日 12時~20時、土日祝 11時~20時】無休 ◎阪急メンズ東京店【営業時間:11時~20時】無休 ◎名古屋店【営業時間:平日 12時~20時、土日祝 11時~20時】水曜定休 ◎大阪店  【営業時間:平日 12時~20時、土日祝 11時~20時】 無休 ◎福岡店 【営業時間:平日 12時~20時、土日祝 11時~20時】無休 ◎札幌店 【営業時間: 11時~20時 】木曜定休
今後の営業時間等の変更につきましては、改めて当ブログにて お知らせ致します。 お客様におかれましてはご不便をお掛けいたしますが、 ご理解のほど、よろしくお願い申し上げます。
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☞ 『WAREHOUSE直営店の LINE公式アカウント開設』
WAREHOUSE&CO.直営店からのお得な情報や、エリア限定のクーポンなどを配布しています。
LINE公式アカウント開設にあたり、 2019年3月26日(火)以降、提供しておりましたスマートフォンアプリはご利用できなくなっております。 お手数をおかけしますが、今後はLINEアカウントのご利用をお願いします。
ご利用されるエリアのアカウントを「友だち登録」して下さい。 ※WAREHOUSE名古屋店をご利用頂いているお客様��【WAREHOUSE EAST】をご登録下さい。
※直営店のご利用がなければ【WESTエリア】をご登録下さい。
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☞[リペアに関して]
2019年1月29日より、弊社直営店で行っておりますジーンズ等のリペアの受付を休止させて頂いております。※ご郵送に関しても同様に休止させて頂いております。 再開の日程は未定です。 ご迷惑お掛け致しますが、ご理解下さいます様お願い致します。
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☞WAREHOUSE公式インスタグラム
☞WAREHOUSE経年変化研究室
☞“Warehousestaff”でTwitterもしております。
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WAREHOUSE名古屋店
〒460-0011 愛知県名古屋市中区大須3-13-18
TEL:052-261-7889
当面の間、営業時間が下記に変更になっております。
◎《6月26日以降の営業》 【営業時間:平日 12時~20時、土日祝 11時~20時】水曜定休
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akipandalife · 7 years ago
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🎵ほーらっ、じぇふりぃー、もひとーつー、じぇふりー🎵 #意地でも写りこむふぃぐちゃん #マックシェイクチェルシー #うさぎ #ウサギ #ふわもこ部 #アメファジ #アメリカンファジーロップ #うさぎら部 #bunny #americanfuzzylop #american_fuzzy_lop #lapin #kaninchen #rabbit #coniglio #conejo #bunnystagram #rabbitlife #bunnylover #doggybunny #犬うさぎ #うさバカ御免 #うさバカ上等 #うさバカ #うさばか #ふぃぐちゃん2017 #ふぃぐちゃん5歳 #羊毛じぇふくん
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2ttf · 13 years ago
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1010mush · 6 years ago
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茨戸編での尾形は何だったのか あるいは沈黙する破戒神父・鶴見中尉はなぜ死神を自称するのか
ガッツリ本誌176話まで。
1、序 鶴見と尾形の言説の不思議な酷似
父殺しってのは巣立ちの通過儀礼だぜ…お前みたいに根性のないやつが一番ムカつくんだ
ホラ 撃ちなさい 君が母君を撃つんだ 決めるんだ 江渡貝君の意思で… 巣立たなきゃいけない 巣が歪んでいるから君は歪んで大きくなった
こと江渡貝母への発砲については、私は鶴見の言い分をずっと好んできた。ここでの鶴見の江渡貝への殺害の示唆は正しく思える(母君は元々死んでいたから私にも倫理的禁忌感がない)。鶴見は時折とんでもない正しさで私を苦しめる。硬直した仲間の死体に向かって「許せ」と言う男。同じ4巻の回想には、マシュマロでゴールデンカムイには珍しい雲吹き出しで内面が記されていることも教えて貰った。
まるで死の行進曲のようなマキシム機関銃の発射音 この無駄な攻略を命令した連中に間近で聞かせてやりたい
私は鶴見中尉の内面描写が少ないという通説をとてもとても疑問視している。これはもはや読み手の願望に近く、検討するのであれば幅広い読解が必須であろう。ゴールデンカムイの人物は総じて内面描写が少ない。それところか、当初は梅ちゃんと寅次についてあれだけ饒舌だった杉元の内面は、「俺俺俺俺俺俺俺俺俺」という叫びとは裏腹に、「俺」も、その内面も、徐々に欠落を始めてしまったのだ。15巻にはアシㇼパの顔を思い出せていないのでは無いかと思わせるカットすらある。15巻で杉元の『妙案』が宙に浮いたままであるのは象徴的だ。私たちの心が取り残され、疑問は解決されず、1つの核心だけが深まるーー杉元佐一は自分を失っている、と。この話は杉元が梅ちゃんに認識されるような自分を取り戻す話出会った筈なのに(そしてそれを認知できない杉元は、梅ちゃんに自分を認識してもらえるように視力回復に躍起になる)、旅の過程で彼はますます自己を喪失していく。
これから延々と鶴見の話となる。
2、死神の自称
鶴見は意図的に自分を失わないために死神になることを選んだ男である、というのが私の基本的な考えである。それは「脳が欠けているから杉元佐一は自分を見失っている」という説を遠回しに否定する存在である。だいたいにして脳が欠けていなかったら杉元はスチェンカで相手を殴り続けなかったと言えるのだろうか。まぁ、杉元の話はさておくとして、それはおそらく尾形のこういった態度と対照づけることも出来る筈だ。
俺のような精密射撃を得意とする部隊を作っておけばあんなに死なずに済んだはずだ
今となってはどうでも良い話だが
鶴見は「今となってはどうでも良い」をやり過ごさなかった男である。一度は鶴見の腹心の部下であった筈の尾形は、戦後も心を戦場に置いてきたのではなく、戦場の側を自らに引き寄せようとする鶴見(や土方)にたいして冷笑的な視点を浴びせ続ける。
仲間だの戦友だの……くさい台詞で若者を乗せるのがお上手ですね、鶴見中尉殿
変人とジジイとチンピラ集めて 蝦夷共和国の夢をもう一度か?一発は不意打ちでブン殴れるかもしれんが政府相手に戦い続けられる見通しはあるのかい? 一矢報いるだけが目的じゃあアンタについていく人間が可哀想じゃないか?
ここでの尾形の「正しさ」は、鶴見の「正しさ」とは違い私の心の拠り所になっていた。尾形が「いい人になれるよう 神様みていてくださろう」に適合するような行動をすると私はいちいち救いを求めてしまい、彼の行動がいつも噛み合わず言説が否定されるのを見てこの男の救いのなさに頭を抱えていたのだ(まさに本誌の『176話 それぞれの神』で現れた関谷の神にすがる心情である)。そして鶴見は、月島をある意味救ったが、尾形を救うのには失敗した。むしろ鶴見は尾形を利用するだけ利用していたように思えた。
尾形と鶴見と親殺しは4度交錯する。江渡貝。花沢中将。月島。ウイルク。
外敵を作った第七師団はより結束が強くなる 第七師団は花沢中将の血を引く百之助を担ぎ上げる 失った軍神を貴様の中に見るはずだ よくやった尾形
たらし めが…
尾形にとって鶴見の取り巻きであることが幸せなのかどうかは分からないが、他の造反組や、あるいは役目を見つけて下りた谷垣とは異なり、尾形は鶴見を『切』った、数少ない人物である。尾形は、月島同様戦前から鶴見の計画に加担していたのにもかかわらず、鶴見中尉から月島と同じ様に扱われなかった人間でもあった。
江渡貝の母殺しに関しては鶴見にも見るところがあると考える私も、この鶴見の花沢中将殺しにおける尾形の扱いが原因で、長らく鶴見のことをよく思えずにいた。さらに15巻149話、150話で鶴見が月島を父親殺しから救った(?)事実や、本誌にて戦前から尾形が鶴見の命で勇作を篭絡および殺害しにかかっていた事が判明した事を鑑みて、鶴見の風見鶏的態度に辟易していた。加えて言うのなら、ゴールデンカムイの中に時折現れる聖書に基づく表象や、それに対するキリスト教に軸足を置いた読み解き方というのは私が最も苦手とするところであったが、一方で鶴見が71話の表紙にて不完全に引用された聖書の一節を通じて『にせ預言者』(マタイ7:15)であると示されていることを筆頭に、いくつかのキリスト教的モチーフを(ところどころで反語的に)取り込んだキャラクターであることも否めずにいた。
にせ預言者を警戒せよ。彼らは、羊の衣を着てあなたがたのところに来るが、その内側は強欲なおおかみである。(wikisorceの口語訳より)
そもそも鶴見もまた、その他大勢のキャラクターおよび我々と同様、多面的な人物として描かれている。偽預言者であり、彼の演説はヒトラーのパロディとして描かれるほど(作者によるとミスリードらしいが。Mislead? Misread?)だ。そして、外敵に対しては自らのことを死神と称しながらも、仲間に対してはむしろ告解をうける神父の役割に近いものを演じ、坂本慶一郎とお銀の息子の前では聖母マリアとなり、月島や杉元と共有する傷は、スティグマと見ることも出来るだろう。キャラクターデザインには、明らかに鶴の要素が取り入れられている。さらには編集者のつけた仮面を被る悪魔、という表象ですら許容される向きにあるのだから、鶴見も大変である(悪魔という呼称は江渡貝の母によっても齎されている)。私がこの鶴見という、出自も分からぬいろんな人形が載せられたクリスマスケーキを長らく食べる気になからなったのは、そこに土俗の信仰と西洋的信仰が混ざり合って、あまつさえ鶴や死神の細工菓子まで載っていたことを考えると不思議ではあるまい。
私はどこかで、にせ預言者としての鶴見、という表象の正当性についてすら、もしかして議論になるのではないかと辟易している。不信の徒である私の読み解ける事項など限られていることは重々承知だし、そもそも私はゴールデンカムイを読み解くときに、作中での記載を第一に考え、外的世界に存在するマキリで作品をチタタプしない様に細心の注意を払ってきた。最近ラジオが出現したことで、ようやく文言に尽くし難かったそのバックグラウンドをまとめる事ができたような気がするが、私は解釈を取り払った読み方が先にくることを好むし、そもそも『らしさ』への拘泥は私の目を曇らせるのではないのかと考えている。とりわけキリスト教を扱う時には、竹下通りで千円で買った十字架のアクセサリーを身につける女の子のようにならないためには、むしろ触れずにいるのが一番なのではないかと長く考えていたものだった。それが私の最低限の敬意の示し方であった。
とはいえ、キリスト教と日本の間での困難を感じていたのは何も私だけではなかった。多くの作家がそれに苦しみ、むしろその困難を以って、日本を描き出そうとする作家もいた。もちろん私の考えでは、作家の作るものに於ける宗教���解釈は、仮に異端であっても一つの芸術作品になり得る一方で、評論家の宗教的解釈の異端さは、単なる誤読として片付けられる可能性がより高く、慎重を期するものであるのだが…。しかし私はだんだんと、そういったキリスト教と日本の狭間で描かれた作品であれば、鶴見像を見出せるのではないかと思う様になっていった。もっと言えば、私がキリスト教的表象を前にして立ち竦む、その逡巡自体を語ることならできるのでは無いか、と思う様になったのだ。
「にせ預言者ー貪欲な狼」「ヒトラー(ミスリード)」「マリア」「告解を受けるもの」、そして「聖痕」…を持つ「悪魔」で「死神」…の「鶴」をモチーフとした「情報将校」。
「にせ預言者ー貪欲な狼」に対してのとても簡潔な読み解き方は、単に鶴見が偽の刺青人皮を作ろうとしている、というものである。もう少し解釈を広げれば、鶴見が北海道の資源を活用して住むものが飢えない軍事帝国を作ろうと嘯くことであろうか。
軍事政権を作り私が上だって導く者となる お前たちは無能な上層部ではなく私の親衛隊になってもらう
これはヒトラーとして描写されていること(繰り返しとなるが、作者によるとミスリード)でもあり、ヒトラーとはたとえばその土地の出身では無いという点などでも共���点が見られる。実際には北海道はロシアと違って天然資源には恵まれておらず、またその後の軍事政権というトレンドの推移、戦争特需にも限りがあることを考えれば、金塊を持ってしても独立国家としての存続がおよそ不可能であっただろうことは見て取れる。
3、マリア、そして告解を受ける破戒的神父としてのあべこべさ
面白い事に、聖母として描かれる鶴見はほとんどもって無力であり、子をアイヌ的世界に属するフチに預ける事しか出来ない。
一方で「告解を受けるもの」、すなわち神父としての鶴見は極めて破戒的である。鶴見への告解は子羊たちの救済を意味しない。鶴見は誰とも共有すべきではない告解を共有することで、結束を強める「見返り」を期待する者である。教会に於いては告解の先には主による赦しがあることが期待され、十字架に架けられたキリストの苦難がそれを象徴していた。一見してキリストの苦難は鶴見の告解室においては「戦友は今でも満州の荒れた冷たい石の下だ」で代替されている。しかし鶴見の厄介さはその様な単純な構造におさまらないところである。一方で満州を彼らのいる北海道と分けて見せるそぶりを見せながら、時として「満州が日本である限り お前たちの骨は日本人の土に眠っているのだ」と口にし、それどころか戦争の前から月島・尾形らと何かしらの謀略を図っていたことすらわかり、『我々の戦争はまだ終わっていない』という悲壮にも満ちた決意が段々と『戦争中毒』である鶴見のハッタリであったことに我々は気づかされる。
彼への告解は何もかもがあべこべであり、神父の皮を被りながら極めて破戒的である。洗礼後ではなく洗礼前――つまり第七師団入隊前――の罪を、谷垣に至ってはあまつさえ衆人の前で告白させ、傷を共有させる。告解が終わった後に司祭は「安心して行きなさい(ルカ7:50)」というものだが、鶴見は自分に付いてきてくれるように諭すのだった(「私にはお前が必要だ」)。
破戒というのはあまり神父に使う言葉ではない。それでも、島崎藤村の『破戒』は、聖書のモチーフを色濃く反映させながら、被差別階級とその告白を描いた作品だったのだから、やはり破戒、と言う言葉はここにふさわしい気がする。
『破戒』において島崎が真に目指したのは、「身分は卑しくてもあの人は立派だから別」という、個人の救済を批判することであった。そのような個人の救済は、いわば逆説的に被差別階級の差別を補強する、矛盾した論理であったのだ。
この論理は2018年にも広く流通し��。杉田水脈氏がLGBTに生産性がないと発言したことに、一部の人が、アラン・チューリングやティム・クックといった生産性のあるLGBTの名前を挙げて反論を試みたのである。このような言説が流布した後、リベラル派は、自分たちの身内の一部に対して、「生産性のないLGBT」が仮にいたとしても、その人たちも等しく扱われなければならない、とお灸を据えなくてはならなかった。
これこそ私が鶴見の恣意的な月島の依怙贔屓を、そして尾形の利用を、いまだに批判すべきだと考える理由である。
外敵を作った第七師団はより結束が強くなる 第七師団は花沢中将の血を引く百之助を担ぎ上げる 失った軍神を貴様の中に見るはずだ よくやった尾形
誰よりも優秀な兵士で 同郷の信頼できる部下で そして私の戦友だから
私はこの差異に於いて鶴見を許す気は毛頭ない。それは、私が谷垣を愛しながらも、アシㇼパを人質に取った事を未だに許していないのと同等である。谷垣を受容するに至った経緯が、私に鶴見というキャラクターを拒絶する理由は最早ないことを教えてくれた。そしてよくよく読み解いてみると、この、一見すると月島への依怙贔屓ですらあべこべなような気すらしてくるのであった。
4、主格の問題 ー 「死神」という主語について
ここにおける問題は『主格』に於いても明らかだ。鶴見が月島に話す時の態度は、軍帽を脱ぎ、主語は「私」、時折「おれ」と自らを自称する親しみのあるものだ。その一方でしかし尾形へは軍帽またはヘッドプロテクター(仮面)を装着して主語をあろうことに「第七師団」に置いている。尾形の父殺しについては未だに謎が多く、発端が誰なのか(花沢中将自身・尾形・鶴見)、なぜ花沢中将が死装束を身につけられたのかを筆頭に、また鯉登少将への手紙をいつ誰が書いたのかも問題となろう。よって、尾形が鶴見への忠誠心を失いつつも自らの父殺しの願望を成就させるために鶴見の案に乗っただけなのかどうかは、よくわからない。とはいえ、自らが時に「どんなもんだい」と誇示さえする狙撃手としての腕を買わなかった第七師団への離反は、狙撃手と対称をなすような旗手としての勇作を評価し、勇作の殺害作戦を撤回した鶴見への、勇作の狙撃をもっての”謀反”を契機として、花沢中将死亡時に、すでに尾形の胸の内にあったと考えるのが自然であろう。加えて尾形も、どこかの段階で破戒的神父・鶴見への告解というステージを踏んでいたことも想像に難くない。
このように読み解いていくと、単に鶴見は月島にだけ心を許しているようにも読めるのだが、そうは問屋が卸さない。まずはいご草への呼称問題である。月島は自らのことを『悪童』ではなく『基ちゃん』と呼ばれる事に意義を見出しているのに、彼女の事を『いご草』と表現する(本当��鶴見との会話の上でも名前で呼んでいたのだろうが)。さらにそれを受けて鶴見は『えご草ちゃん』と彼女の非人格化を進め、さらには自らの方言も決して崩さないことで会話の主導権を握る。加えて、私は長らく、江渡貝と炭鉱での爆発に巻き込まれ、煤だらけで雨の中を帰ってきた月島への労いの少なさにも違和感を抱いていた。これも一つの「あべこべ」なのかもしれないし、あるいは月島への圧倒的信頼が根底にあり、彼なら心配に及ばないと考えていただけなのかもしれず、もしくは鶴見がヘッドプロテクターという仮面をつけた時の「死神」としての決意の表れかもしれない。
「死神」を自称すること。
そもそもにおいて、我々が日々感じている他人への判断、偏見、予断の集合体、例えば、あの人は秋田出身で大柄で毛が濃く少々ドジなマタギである、と言われたことによって”我々が想起する予断と偏見”と、漫画を切って話すことはできない。小説よりもさらに視覚的な漫画という分野においては、ステレオタイプと”キャラ”立ちするための記号化というのはほとんど隣り合わせにあり、分離することがむずかしい(この論だけで何百ページも割かなければ説明できないであろう)。それでも、だ。この作品のキャラクターほど、「あの人はこう言う人だから」と型に嵌める行為が適切ではない作品もないのではないか。
作品内で繰り返される「あなた どなた」という問い、あるいはその類型でのマタギの谷垣か兵隊さんの谷垣かどっちなのか、山猫の子は山猫なのか、という問い、そしてその問いに対するわかりやすすぎる「俺は不死身の杉元だ」という回答を、繰り返しながらもゆるやかに否定し続ける世界線の中で、「私はお前の死神だ」という言葉は鶴見の決意と選択を象徴しながらも、結局のところ杉元の「不死身」の様にアンビバレントな価値を持つ言葉の様にすら思える。
鶴見と杉元はスティグマを残す男である点も共通している。鶴見は月島が反射的に自らを守った際に微笑み、二人はその後スティグマータを共有する人物になった。
杉元と傷の関係については未だに謎が多い。彼自身が顔につけた傷についても多くが語られる事はない。時間軸として1巻以降で彼が顔に受けた傷跡はかならず治っていくのに、彼が周りに残していく傷は確実に相手に痕を残していく。なぜ尾形が撃った谷垣の額の傷跡は消えたのに、杉元が貫いた頬の傷はいつまでたっても谷垣の頬から消えず、尾形の顎には縫合痕が残り、二階堂は半身を失い続けているのか、分からないままだ。ずっと分からないままなのかも知れない。
そしてウイルクもまた、顔に傷を残す男性である。傷を残しても役目を終えない男たち。聖痕と烙印ーー両極な語義を内包するスティグマータを共有し合う男たち。それはかつての自己からの変容であり、拭い去れない過去の残滓でもある。そしてそれは、作中の男性キャラクターたちが「視覚」を中心として動き回ることと決して無関係ではないが、ここではその論に割く時間はない。
「あなた どなた」に対してあれほど口にされる「俺は不死身の杉元だ」を“言えない”こと。この言えない言葉について、私はどれだけの時間をラジオに、文章に、割いて来ただろうか。そのことを考えると矢張り、「あのキャラクターはこうだから」と言う解釈がいかに軽率にならないかに気を使ってしまう。たとえば鶴見においては、まさに本人が、「俺は不死身の杉元」よろしく「私はお前の死神だ」と言っているのだから、もうそれで良いではないかと言う気がする。「不死身の杉元」は杉元が不死身ではないからこそ面白みの増す言葉であるように、今まで見てきた通り鶴見も何も「死神」だけに限定するには勿体無いほどの表象を持っているが、その中で杉元が、ある種の悲痛な決意を持って、半ば反射的に「不死身の杉元」と口走る一方で、「死神」にはもっと計画的な、そして底が知れぬ意志の重みを感じるのは私だけだろうか。「不死身の杉元」にも感じないわけではないが、「死神」はより一層”選択”であった、という感じがする。偽の人皮を、扇動を、月島を、傷を、周りに振り回されることなく自ら道を切り開いて”選ぶ”という高らかな宣言が、「死神」である、という感じがする。
5、「運命」と「見返りを求める弱い者」
『役目』を他人に認めてもらうことが作品内でどれくらい重要なのかは難しいところだ。谷垣源次郎が役目を見出し、果たす事を体現するキャラクターとして描かれ、見出す事、果たす事の重要性は単行本の折り返しから我々に刷り込まれているとは思うが、その結果としての他者承認は必須なのだろうか。杉元や尾��が他者承認を執拗に追い求めている様に見える一方で、白石が、シスター宮沢、熊岸長庵、アシㇼパ、杉元と、認めないー認められないことをずっと体現し続けているのもまた面白い。
長年の谷垣源次郎研究の成果として、谷垣の弾けるボタンは、インカラマッが占いきれない予測不可能性と、それを元にした因果応報やら占いに基づく予測的行動の否定の象徴であると気付いて、私はだいぶスッキリした。網走にいるのがウイルクである可能性は彼女の占いに基づくと50/50であるが、これがウイルクではないと100/0で出ていたとしても、彼女は網走にそれを確かめに行かなくてはならなかっただろう。それは北海道の東で死ぬと知っていながら網走に行く選択をするのと同根であり、いずれボタンが弾けとぶと知っているからと言ってボタンを付けない理由にはならないこと、またはボタンが弾け飛ぶからといって、彼女が谷垣に餌付けするのをやめはしないことと共通する。そもそもにおいて自分の死期を悟っている、ある種の諦念を持つインカラマッの行動は、途中から愛に近しいものを手にいれるにつ���、淡い未来への希望と言語化されない献身を併せ持つものになりつつあった。未来への希望と言語化されない献身……そういったものの為に嘘をつくことすら厭わない女たちを総括して、二瓶は『女は恐ろしい』と称し、自分たちの行動原理では理解不能なものとして警戒していたのだった。二瓶の持つ『男の論理』は、明白な見返りを望むものだったからだ。谷垣もその例に洩れず、インカラマッは怪しい女だからといって救わずにいようとすらしたし、彼女と打ち解ける様になった後も、その『女の論理』の如何わしさを感じ取って、彼女と寝る際には、やましさから『男の論理』の権化である二瓶の銃を隠し、彼女と寝た後には、その求愛は彼女を守らせるための行動ーーすなわち明白な見返りを求めた打算ーーだと考えすらしたのだ。もちろん、彼女自身のかつての行いによって、それを谷垣に見えづらくして、当たりすぎる占いが谷垣の心を遠ざけているのも皮肉であるし、その当たりすぎる占いが全て占いではなかったことは皮肉であった。妹を亡くしていること、アシㇼパの近くに裏切り者がいること、東の方角が吉と出ていることは、すべてインカラマッが既に知っていたことであり(探しているのはお父さんだという占いも同等)、キロランケの馬が勝つかもしれない可能性や、三船千鶴子の場所を言い当てるだけの能力を持ちながら、占い師としての力を使わず内通者として動いたことで、彼女自身が彼女を『誑かす狐』に貶めてしまっていた。彼女が溺れる話の表題が『インカラマッ 見る女』なのは、そんな彼女の人間性の回復を示唆しており、それは彼女自身が占いから逃れて、弾け飛ぶボタンの行き先ような、予測不可能性に身を委ねることであった。
「最悪の場合、こうなるかもしれないからやらないでおこう」だとか、「相手がいずれ自分にそうしてくれるはずだから、今こうしよう」という報酬と見返りの予測に基づく行動とその否定は、ゴールデンカムイを読む上で極めて重要な要素だと考える。
予測に基づく行動の抑制を行わない登場人物たちの決定は、残念ながら愛のみではなく、殺しと暴力も含まれる。即断性という言葉で言い表すこともできるかもしれない。私はこれをよく『反射的』という言葉を用いて説明している。私に言わせれば、極めて幼稚な、原始的な論理であり、月島が鶴見を助けたのもこれに分類される。それで鶴見が満足をしたのは、それはそれで鶴見の孤独を浮き上がらせる。反射とは、結局のところ「そうするしかなかったんだ」という男たちの言い訳に使われるものでもであり、杉元が初めて尾形に会った時に川に突き落とした時の口ぶりと100話の口ぶりなどは、まさにその代表例である。杉元という人物の中では、そのような反射的な即断性と、殺したものの顔をずっと覚えているという保持性の二つの時間軸が交差しており、その内的葛藤が我々を強く惹きつけている���そしてそこから、杉元が持つ時間軸は「地獄だと?それなら俺は特等席だ」「一度裏切った奴は何度でも裏切る」という回帰性、または因果応報性にまで波及するのだが、その思考の独特さは「俺は根に持つ性格じゃねぇが今のは傷ついたよ」という尾形の直線性と対をなす。尾形は直線的に生きていかなければ耐えきれない程の業を背負っている。それでも過去は尾形を引き止めに来る、杉元が梅ちゃんの一言を忘れられないのと同等に。
即断性/反射的の反語はなにも計画的/意図的なことだけではない。極めて重要な態度として、保留があり、現在この態度はインターネットが普及して、即時的な判断とその表出のわかりやすさが求められるようになったことで、価値が急速に失われつつあるが、明治期においても軍隊の中では持つことが叶わなかった態度であっただろう。保留を持つキャラクターの代表格こそ、白石由竹であることは言うに及ばないであろう。
保留を持ち得なかったものたちが代わりに抱くのが反発か服従であり、造反組は勿論のこと、気に入らない上官を半殺しにした杉元と、諦念に身を任せて問いすら捨てた月島を当てはめることができるであろう。
その即時性や保留や反発や服従を生み出すのが、自らを死神に例える鶴見であり、鶴見はまさに意志の人、意図の人、計画の人である。そして仲間に対して「相手がいずれ自分にそうしてくれるはずだから、今こうしよう」という見返りを期待して関係を構築する人である。これも、私が彼を苦手としていた理由の一つであった。しかし繰り返しになるが、鶴見の”選択”は、「即時性や保留や反発や服従」を生み出す。そして本編では、どちらかというと出だしから鶴見からの離反者ばかりが描かれ、人たらしの求心力を持つ魅力的な人物であるということを読み解くまでに、私はじっくりと長い期間をかけなければならなかった。「先を知りたくなる気持ち」「ページをめくる喜び」を強く求められる男性向けの週刊連載において、保留の態度を試されていたのは、読者の方であったのだ。
それでもなお私は、裏切られる鶴見、離反される鶴見というものを立ち返って見るにつれ、この男の立場の脆さというのを改めて重要な要素として捉えるようになったのだ。
それは「死神」とは遠く、自らの周りを賞賛者で固めた男の、ともすれば惨めとすら言える姿であった。そして私は遂に「死神を目指す弱い男」、鶴見を見出したのであった。
そこで大事なのは、鶴見が「死神」になろうとしている、というただ一点であった。それはおそらく尾形が銃に固執するのと同等の、自己決定権のあくなき希求であった。
11巻で尾形は言った。「愛という言葉は神と同じくらい存在があやふやなものですが」。その11巻で鶴見は愛を見出していた。「あの夫婦は凶悪だったが…愛があった」。そして同じ巻で、鶴見はふたたび高らかに宣言したのだ、「私は貴様ら夫婦の死神だ」ーーと。
以上の文章は既に3週間以上前に書いたものだったのだが、本誌ではさらに「神からの見返りを求める弱い男」として関谷が登場した。この「弱い」という言葉は私の元ではなく、イワン・カラマーゾフが『カラマーゾフの兄弟』の一節『大審問官』にて述べた、大部分の信者を指す言葉である。さらに本誌では、私が谷垣とインカラマッの関係に見ていた「予測不可能性」を、ある意味逆手に取った様に、自分への逆説的幸運をもたらす人物として門倉が描かれ始めた。私は一読して彼は谷垣の類型であると感じ取ったが、それは即ち尾形の「かえし」である事も意味することを忘れてはならない。尾形はキロランケが神のおかげだと言った直後に、「俺のおかげだ」「全ての出来事には理由がある」と神の采配を否定するような男だからだ。
すべてのあやふやな存在に輪郭を持たせ、弾け飛ぶボタンを先にむしり取っておこうという「覚悟」。その覚悟の名前が「死神」。私にとっては、それが最もしっくりくる「死神」の捉え方であるような気がした。
覚悟については鶴見の口から15巻でこのように語られる。
覚悟を持った人間が私には必要だ 身の毛もよだつ汚れ仕事をやり遂げる覚悟だ 我々は阿鼻叫喚の地獄へ身を投じることになるであろう 信頼できるのはお前だけだ月島 私を疑っていたにも拘らず お前は命がけで守ってくれた
そう思うと尾形と月島の扱いの差にも、月島へのあの苦しい弁明も納得がいくような気がした。
6、月島への『言えなかった言葉』
話は最後まで聞け 月島おまえ… ロシア語だけで死刑が免れたとでも思ってるのか?
初読時にはこの物言いは癪に障った。そこまで自明のことだと思うのなら。そうやって父の悪名を利用して月島を助けたのなら。月島にそう言えばいいじゃないか、と思っていた。しかしそれは、結局の所「ゴールデンカムイ」の根底を為す、『言えなかった言葉』の一種であったのだ。9年間、鶴見は自分の工作を月島に明かすことが出来なかった。それは杉元が、いずれ梅子に再び見出してもらう未来を目指している期間(つまり本編)よりもっともっと長い時間であるような気がする。その事実だけがまずは大事で、それに対して色々な意味づけをする前に、私は鶴見が”言い淀んだ”事実に向き合わなければならなかった。私は鯉登でも宇佐美でもないのだから、鶴見を信望する必要などなかったのだった。裏切りたくなるほど痛烈に、その存在を意識すればいいだけであった。
そして、理由はどうであれ『言えなかった言葉』を9年間抱えていた鶴見には、やはり弱さという単語が似合った。もし、もし本当に、月島の父親の家の地下から掘り出されたのが白骨であったのなら、10日前に行方不明になったいご草��ゃんが月島が逮捕されてすぐに掘り出されたのだから、白骨化するのには時間がかかりすぎるので、ジョン・ハンターよろしく骨格標本を作るような細工でもしない限り、髪やら服やらで誰だかすぐに分かってしまう。だから、きっと鶴見の工作は説得力のある良く出来たものであったのだが、それですら、月島に言えなかった、という事実の確認。
月島をどうしても手元に置いておきたかったのだろう。「告解を受けるもの」であった鶴見が月島の前では弁明をする男に成り下がる。それでもそこで「スティグマ」が2人を繋ぎ止める。鶴見は言った。「美と力は一体なのです」。そして彼の言葉にある”美”の定義は彼の顔の傷をも厭わないものであった(二階堂が本当にヒグマを美しいと言ったかどうかは大きな疑義が残るが)。この点に関しては、私はずっと鶴見の考え方に感心させられていたものだった。自らを美しいと定義してしまえば、もはや何も恐れるものはない。
ますます男前になったと思いませんか?
これは鶴見が自らの容姿に(杉元のように)無頓着であるとか、または本当にますます男前になったと考えている訳ではない、と考える。15巻で大幅に加筆された鶴見のヘッドプロテクター装着シーン。
どうだ 似合うか?
鶴。
杉元の言を借りよう。
和人の昔話にも「鶴女房」って話があってね 女に変身して人間に恩返しするんだけど 鶴の姿を見られたとたんに逃げていくんだ
鶴の頭部を模したヘッドプロテクターは、おそらく杉元が被り続ける軍帽と同種のものである。とはい���杉元は軍帽をなぜか捨てられない男として描かれているのに対し、鶴見はむしろ「覚悟」の顕在化としてヘッドプロテクターを装着している。そしてその内部には、自ら御することすらできない暴力への衝動があり、その暴力を行使する時に、そのヘッドプロテクターからあたかも精液/涙のように変な汁が”漏れ出る”。編集の煽りによるとこれは「悪魔」の「仮面」である。たかだか煽りの一文を根拠に、悪魔かどうかを議論するのはかなり難しいが、それでもやっぱりヘッドプロテクターが「仮面」であるというのは、意を得た一文と言って良いのではないだろうか。それは不思議にも姿を隠す鶴の昔話に符合する。
正直に言おう!鶴見が悪魔だったらどれだけ解読が楽だった事か!原典が山ほどある。しかも悪魔は二面性を持つ。ファウスト 第一部「書斎」でメフィストフェレスはこのように話す。
Ein Teil von jener Kraft, 私はあの力の一部、すなわち
Die stets das Böse will und stets das Gute schafft. 常に悪を望み、常に善をなすもの。
Ich bin der Geist, der stets verneint! 私は常に否定し続ける精霊。
Und das mit Recht; denn alles was entsteht, それも一理ある、
Ist wert dass es zugrunde geht; すべてのものはいずれ滅びる。
Drum besser wär’s dass nichts entstünde. であれば最初から生まれでない方が良かったのに。
そしてイワンの夢の中で、スメルジャコフは「メフィストフェレスはファウストの前に現れたとき自分についてこう断じているんです。自分は悪を望んでいるのに、やっていることは善ばかりだって。」と、ファウストに言及するのであった(第四部第十一編九、悪魔。イワンの悪魔)。
このファウストの素敵な一節にはいずれ触れるとして、鶴見は悪魔を自称はしないことを念頭に先を急ごう。
この情報将校を語る上で、最も大事な事象は彼が自身を「死神」と定義することだと私は考えている。そんな中で、数々の日本的ーキリスト教的装飾に彩られ、たとえば「スティグマ」というキリスト教的文脈で鶴見に聖痕/烙印という聖別を与えることを全く厭わない私からも、「死神」がキリスト教的であるかどうかには首をひねってしまう。よしんばキリスト教のものを作者が意図していたとして、「死神」という訳語を当てるのは、デウスに大日という訳語を当てたザビエルの如き、弊害の多いものであるように思える。もしかしたら鶴見はpaleな馬に乗った男であり、隣に連れるハデスが月島か何かであり、第一~第三の騎士が鯉登、宇佐美、二階堂のいずれかの人物であるのかもしれないが…それにしても示唆する表現が少なすぎるのだった。このことは私を悩ませた。というのも鶴見をキリスト教的に読み解くという行為は、私にとって禁忌だからこそある程度の魅力を感じさせるものだったからである。ましてや鶴見を「弱い神」と位置付けるならなおのことであった。日本におけるキリスト教的神は、決して強者たりえない。強者だと感じていたらこの程度の信者数には収まっていない。そもそもゴールデンカムイには何となくキリスト教を思わせるような描写が散りばめられており、それでもいかにそれが合致していてもその文脈で語る必要はないのではないかと思われる事象も多々ありつつ(たとえばアシㇼパによる病者の塗油をサクラメントとして読み解く必要はないと感じるなど)、その禁じられた評論とやらを、試しにやってみるとこうなる。
そもそもにおいてまず、キリスト教に触れること自体に禁忌感がある、というのは既に記した通りだ。「スティグマ」「マリア」一つに取っても、私にとっては言及する前に、日本的キリスト教観について長大な考えを巡らせることがそもそも不可欠であった。キリスト教自体は現地の土俗宗教を取り込んで来たが、こと日本においてはそれすら叶わず、日本的キリスト教観というのは、おおざっぱに言えば日本の多神教感との習合ということが出来るかもしれないが、むしろ、日本の側がキリスト教の本質を捉えることなくキリスト教を取り込んでいく、という逆転現象の方が著しいほどだ。
評論家における教義の解釈のズレは、ともすれば不勉強や読み違えとたがわない為、私も慎重にならざるを得ない。しかし創作者における教義や解釈のズレは、等しく芸術となり得る力を持っているのであって、私はそれを読み解いて良いのかどうなのかずっと逡巡していたのだった。日本に於いてキリストを描くことの可能と不可能は、作家自身がキリスト者であった遠藤周作が身をもって体現していた。遠藤の描く神は一部で絶賛を受け、2016年にマーティン・スコセッシが映画化したことも記憶に新しいが、一方でカトリック協会の一部からは明白な拒絶を受けた。そして彼の描く神は、誰かを救う力を持つような強い神ではなく、弱い誰かに寄り添うような神であった。
鶴見は「愛という言葉は神と同じくらい存在があやふや」であるものに、覚悟を持って形を付けていった。それは日本人に許された特権であるかもしれない。ゴールデンカムイの作品世界の中で「神」「運命」「役目」が目に見えぬ大きな力としてキャラクターを飲み込む中(そしてそれが本誌に置いてリアルタイムでますます力を持とうとし、ともすれば谷垣のボタンすらそれに組み込まれてしまうのではないかという恐怖に怯えながら)、鶴見はひたすらに自律できる人生を求めている。運命を意のままに操ることへの飽くなき渇望。その裏返しとして彼は大嘘つきとなった。
そんな大嘘つきの鶴見ですら、嘘すらつけなかった事実が月島をあの手この手で自らの手元に置いておこうとした事実であった。9年間も彼はその努力をひた隠しにしようとした。それは大嘘つきの死神に存在した「俺は不死身の杉元だ」と同義の『言えなかった言葉』であった。奇しくも遠藤周作は、まさにこの国での神との対話の困難さについての一片の物語を、まさしくこのように著したのである――『沈黙』と。
対話の不可能さには逆説的な神性がある。
それはアイヌのカムイにおいても同じである。だからこそ送られるカムイに現世の様子を伝えてもらおうとし、それでもバッタに襲われた時にキラウシは天に拳を振りかざして怒ったのだ。しかしカムイとキリスト教的神の間には決定的な違いがある。キリスト教的神は全てを統べているのだ。そして「知って」いる筈なのだった。長年このことは日本の作家を悩ませていた。遠藤の『沈黙』においても、主人公は繰り返し、聖書におけるユダの記載、そして「あの人」がなぜユダをそのように取り扱ったのかを問うている。
だが、この言葉(引用者注:「去れ、行きて汝のなすことをなせ」)こそ昔から聖書を読むたびに彼の心に納得できぬのものとしてひっかかっていた。この言葉だけではなくあのひとの人生におけるユダの役割というものが、彼には本当にところよくわからなかった。なぜあの人は自分をやがては裏切る男を弟子のうちに加えられていたのだろう。ユダの本意を知り尽くしていて、どうして長い間知らぬ顔をされていたのか。それではユダはあの人の十字架のための操り人形のようなものではないか。
それに……それに、もしあの人が愛そのものならば、何故、ユダを最後は突き放されたのだろう。ユダが血の畠で首をくくり、永遠に闇に沈んでいくままに棄てて置かれたのか。(新潮文庫 遠藤周作『沈黙』p.256)
当時若干25歳の萩尾望都が抱いたのも全く同じ疑問であった。編集から1話目にて打切りを宣告されるも、作者自ら継続を懇願した結果、その後少女漫画の祈念碑的作品として今尚語り継がれる『トーマの心臓』において、萩尾は以下のようなシーンをクライマックスに持ってくる。
ーーぼくはずいぶん長いあいだいつも不思議に思っていたーー
何故あのとき キリストはユダのうらぎりを知っていたのに彼をいかせたのかーー
“いっておまえのおまえのすべきことをせよ”
自らを十字架に近づけるようなことを
なぜユダを行かせたのか それでもキリストがユダを愛していたのか
その後も「知ってしまうこと」は萩尾望都の作品の中で通底するテーマとして描かれ続け、時にそれはキリスト教的なものとして発露した。『トーマの心臓』の続編『訪問者』はもちろんのこと、『百億の昼と千億の夜』ではまさに遠藤が指摘した通りの役回りをキリストとユダが演じ、そして敢えてキリスト教的な赦しを地上に堕とした作品として、『残酷な神が支配する』を執筆することとなる。
私は日本に生まれた非キリスト者であるからこそ、むしろ不遜に、無遠慮に、宗教的な何かについて切り込んでいけるのではないかと常々感じていた(例えば私にとっては聖典とされる教義の中でも聖書に記載がないのではないかと思う箇所がままある)。そしてその鏡写しのように、概して宗教が封じ込めるものは懐疑と疑念と疑義と疑問ではないか、と考えてきたのだった。
神とは何か、愛とは何か。
そういった問いを挟まないために自らが神になることを決めた男。
それはおそらく弱さを自認した上での自らへの鼓舞であった。
はたして私のような不信の徒が、どのような表象にまで「神」を見て良いのか、いつも憚られると同時、そしてその弱い神をまさに、ドストエフスキーは『白痴(Идиот-Idiot)』として現代化を試みたのではなかったか、という思いがある。『白痴』という和訳は今からするとやや大袈裟なきらいもあるが、それでもやはり、罪なく美しい人間というのは、当時のロシア社会において『Идиот』としてしか発露し得ないというドストエフスキーの悲痛でやや滑稽な指摘は、裏を返せば知恵の実を食べた狡猾な『人間』であるためには、罪を犯し汚れる覚悟をしなくてはならないということであり、それをナスターシャ・フィリッポブナとロゴージンというキャラクターに体現させていた。このような本作を、黒澤明は、日本的なキリスト映画の『白痴』として図像化したのである。このように日本において不思議と繰り返される弱い一神教の神としてのキリストと���う存在は、ますます持って私の鶴見観を固めていく。
罪を犯し汚れる覚悟は、鶴見によっては以下のとおり示されているものかもしれない。
殺し合うシャチ… その死骸を喰う気色の悪い生き物でいたほうが こちらの痛手は少なくて済むのだが… 今夜は我々がシャチとなって狩りにいく
一方でキリストを『Идиот』と呼ぶことすら厭わないその姿勢は、私にとっては極めてロシア的なものである。信仰において美しく整っていることは最重要課題ではない。そのような本質性がロシアでは”イコン”に結実している。家族が毎日集まって祈る家の片隅のイコンコーナーの壁に掛けられた、決して高い装飾性や芸術性を誇るわけではなく、木片に描かれたサインすらない御姿の偶像。しかしそれこそが最も原始的な「信仰」のあり方なのではないか。ゴテゴテとした教会の装飾でも着飾った司教の権威でもなく、余分なものが根こそぎ取り払われて、日々の礼拝と口づけの対象となる木のキャンバス。真に信仰するものへの媒体としてではあるが、特別な存在感と重みを持つ象徴的なイコンという存在は、英語では「アイコン」と読み下されるものであり、文脈を発展させながらポップカルチャーにおいてもその役割を大きくしていったことは周知の通りだ。
7、親殺しの示唆と代行 ー 尾形の場合
翻って尾形の新平の親殺しはどうか。
父殺しってのは巣立ちの通過儀礼だぜ…お前みたいに根性のないやつが一番ムカつくんだ
鶴見も尾形も親殺しの事を「巣立」ち、という同じ形容を使うという事実。きっと何度も語られてきたことだろうけど��改めて15巻にて新たな父殺しが描かれてたことで、その関連性に驚く。父親の妾を寝取りながら、自らが手を汚す事もなく、両親が絶命した事で自由を得る新平のような人物は、私が『因果応報のない世界』として称するゴールデンカムイの特徴である。あるいは『役目』重視の世界とでも言おうか。そこで『役目』を果たしたのは意外にも尾形と彼の「ムカつき」であった。ただし尾形は、他人を結果的に助けてもその事を認識されない人物であるので、この『役目』もまた誰にも認識されることなく消えていく。
ホラ 撃ちなさい 君が母君を撃つんだ 決めるんだ 江渡貝君の意思で… 巣立たなきゃいけない 巣が歪んでいるから君は歪んで大きくなった
江渡貝の母は既に死亡していたが、江渡貝には支配的な母の声が聞こえ続けており、その声は鶴見に与することに反対し続けていた。母は江渡貝を去勢していたことすらわかっている。そんな母を殺せと示唆する鶴見。何より面白いのは「決めるんだ 江渡貝君の意志で…」という鶴見らしくない言い回しである。しかし結果として齎される“対象の操作””偽刺青人皮の入手”という点では功を奏しているので、単に相手によって取る手法を変えていて、それが本人にとってプラスに働くこともあれば、そうでないこともあるだけかもしれない。
ここで関谷のような問いを死神たる鶴見に投げかけるとこうなるーー鶴見は江渡貝から得る『見返り』がなくても江渡貝を助けただろうか?
これは関谷への以下の問いはこのように繋がるーー弱く清い娘を殺し、殺人鬼たる関谷を生かす神だったとして、関谷は神を信じ続けただろうか?
善き行いをした者に幸運しか降りかからないのであれば、なぜこの世に不遇は、不条理は、戦争はあるのであろうか。
これに対して「すべての出来事には理由がある」とする尾形が、自分の置かれた環境と新平の環境をダブらせた上で、親を殺す事が出来ず(巣立つ事が出来ず)大口を叩くのみの新平に対する「ムカつき」であることは明らかでありながらも、そこで結局新平が「救われた」事の偶発性、蓋然性、見返りのなさは見逃してはならないであろう。
同時に、墓泥棒を捕まえるのは自分の仕事ではない、と語る鶴見が、なぜ遺品の回収をしていたか(出来たか)、そして「傷が付いていた」という詳細、のっぺらぼうがアイヌだということまで尾形に情報共有していたという二人の結びつきを考えるのも実に面白い。アイヌを殺したのは誰なのか? そこにいたと分かっているのはもはや鶴見だけなのである。
兎にも角にも、鶴見は、むしろその「不遇、不条理、戦争」の側に立つ事で、幸福を齎そうとする者なのである。
それは奇しくも、イワン・カラマーゾフが大審問官で言わせた「われわれはおまえ(キリスト)とではなく、あれ(傍点、悪魔)とともにいるのだ。これがわれわれの秘密だ!」のセリフと合致するのであった。
8、デウス・エクス・マキナの否定
と、ここまで書き上げた中で、本誌でキリスト教の神を試すキャラクター関谷が出てきた事で、私は論考を一旦止め、その後176話が『それぞれの神』というタイトルで柔らかく一信教を否定する日本的描写にひどく満足し、自らの「弱い神」「死神」の論考を少しだけ補強のために書き加え、大筋を変える事がなかったことに安堵した。
既に触れたファウストでの悪魔の発言、「すべてのものはいずれ滅びる であれば最初から生まれなければよかったのに」は、自らの死に対して諦念を、そしてウイルクとの再会に疑念を抱いていたインカラマッを連想させる。インカラマッ、そして関谷がこだわった『運命』は、やはり緩やかに谷垣によって、そして土方・門倉・チヨタロウによって否定される(このあたりはまさにドストエフスキー論的に言うポリフォニーというやつだ)。
関谷の持つ疑問は「ヨブ記」に置いて象徴されている。ヨブは悪魔によって子供を殺されるが、信仰を捨てず、最終的に富・子供をもう一度手にいれる。『ファウスト』では、やはり悪魔がファウストを試すが、最後に女性を通じて神がファウストを助ける。『カラマーゾフの兄弟』では、神を疑ったイワンは発狂・昏睡に陥る。つまりヨブ記を元にした作品群では、一神教の神は勝利している(『カラマーゾフの兄弟』のドミートリーのストーリーラインは除く)。これは演劇において「デウス・エクス・マキナ」と呼ばれる手法であり、最後に神が唐突に出てきて帳尻を合わせていく手法の事である。
関谷は自らの死にそれを見た。自らの悪行に等しい罰、裁きが下され、意志の強い土方が奇跡を起こしたと考えることで神の実在を感じたのであった。もっとも、我々読者にとっては、関谷への裁きは遅すぎるし、それが娘の死の何の説明にもならないため、関谷がどう捉えようと我々には神の存在が十分に確認できた「試練」ではなかった、と指摘しなければならないだろう。ただ、「デウス・エクス・マキナ」はむしろ因果応報を覆す超常的な描写であり、関谷が見た「意志の強い人間の運命」や「奇跡」、「裁き」という物差しすら飛び越えるものであったので、皮肉なことに、かえって関谷を包む状況とは一致を見せるとすら言えるのであるが……。おおよそにおいて良作とは、物語も人物も「あべこべ」で「矛盾」と「パラドックス」を抱えるものであるため、関谷とヨブ記についてまとめた記載をするには、稿を改めた方が良いと思われる。
それでも関谷についての序章を、本稿の終章に持ってきたかったのは、まさに、新平への運命を急に出てきて変えていく尾形が、あくまで人として、それも銃の腕を除くととてつもなく弱く、惨めな人間として現れ、新平の親の殺人によって新平を救ったという、いわば「デウス・エクス・マキナ」の”変形という名の否定”ではないか、と指摘したかったからである。
時に死神でなくとも、人の子も人を救う。その一端が、尾形の「ムカつき」であったこと、そしてそれが本誌の白石や1牛山に引き継がれていくことを指摘して、この文の結論とする。
そこに「見返り」はない。尾形は新平を助けようとしたわけではないし、白石はアシㇼパを助けても依頼主の杉元が生きているかどうかすら知らないし、チヨタロウは牛山を失って自身に新たな力を得たわけではない。
だからこそ、「見返り」を問題にしてはならないーー外れてしまうとしても、ボタンを縫い付ける必要はあるのだから。
そしてインカラマッはきっと、情を持たず自分を守ってくれないとしても、谷垣に愛を伝えなくてはならなかったのではなかったのかと思うのだ。
読んでくださってありがとうございました。
過去の文をまとめたモーメント。
マシュマロ。なぜ書いているってマシュマロで読んでるよって次も書いてって言われるから書いているのであって、読まれてない文も望まれていない文も書かないですマシュマロくれ。と言って前回こなかったので人知れず本当に筆を絶ったのであった。そのことを誰にも指摘されなかったので、やっぱそんなもんなんだなって思ってる。
11 notes · View notes
karasuya-hompo · 6 years ago
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RDR2:65:赤いランプの示すもの
 前回は、ジャック・ホール一味の宝探しのため、まずは水場巡りをしようと思い立ち、メイソンのイベントを無事に進めつつも、お宝発見しつつクマに襲われたりしたアーサーさん。  次はなにをしようかと考えて思いついたのは、マップ中央より西寄り・北端の境界線が、まだちょっとだけぼんやりしているので、それを埋めにいくことでした。
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 そんなわけで、ここまで近づいても逃げない羊たちにちょっと驚きつつ★3雄羊を狩ったり……、
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 なかなかの絶景ポイントに辿り着いてみたり……
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 そこからちょっと右手を見ると、赤茶けた岩肌が見えたり……
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 どうやって行けばいいかなぁと線路を辿っていたら、こんな狭い峡谷(?)や、
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 トンネルに入ってみたりしました。  そしてすべては、このトンネルから始まるのです。  夜ということもあって真っ暗だったトンネル内部。アーサーが最初に取り出したランタンは、ラジコン博士のところで拾った電気ランプでした。  しかしそれは、取り出したはいいものの光が赤くて暗くて、満足に周囲を照らしてくれるわけでもなく、「あれ? 普通のランタンどこ……? あ、ランタン選んだ状態で、十字キー左右か」となんとなーく察して、こうして無事にトンネルを通り抜けたのです。  だがしかし。  面白かったラジコン博士の形見になっちゃったあのランプ。 光源としては使いにくいけど、外ならそんなに暗くないし、思い出をしのぶのにちょっと使おうかな(´・ω・`)  なーんて思って取り出したら。
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 あれ……? 普通のランタンよりはオレンジっぽいけど、さっきみたいに赤くない。さっきのはただ、トンネルの中が暗かったから、そう見えただけなのかな。  と思って、ちょっと方向転換したら……
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 ほぇ!? 赤くなった!! なんだこれ?σ(๑• . •๑)  ……そういえば博士の研究室に遊びに行って、避雷針の設置を手伝わされたとき、静電気に反応してチカチカする装置を渡されたっけ。だったらもしかしてこれ、「なにか」に反応して赤くなってるんじゃ……?  まあ、ゲーム脳ですしね、その「なにか」がなにかなんて想像がつきますけどね。  行ってみようかなと思ったけれど、一番赤くなるっぽい方角をマップで見ると、どう見たって雪山でした。  うーん、さすがに今から行く気はしないや。
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 そして、ついったで「バブル・バス・デー」とかいうタグを見つけて、せっかくなのでわざわざこんな写真を撮りにストロベリーへ。
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 ついでに、新しい新聞出てたの買ってきたので、読んでみます。  アーサーたちのやった路面電車強盗……時系列少しおかしいぞ。銃撃戦する前に裏手に逃げて路面電車に乗り込んでるのに、ドンパチやって逃げた後で乗ったみたいに書かれてる( ತಎತ)  それから、クレメンスポイントのキャンプ跡地が見つかったってこと。って、ブラックウォーターで強奪した金は15万$だと!? そんな大金……うわぁ:( •ᾥ•):  というところでつい冷静に、直接作戦に参加してたわけじゃないアーサーは(ホゼアと別件の詐欺を計画してたはず)、この金額について知ってたんでしょうかね? 知ってたのか、知らなかったのかで、態度って変わるだろう金額ですよ。  どうせなら「大金だとは聞いていたが具体的に知ってるのはダッチとマイカだけだった」とかで、この新聞見て知って、それについて言及するシーンがある、とかだったら面白いかなと思うけど……。日記にもなにも書かれないし、知ってたかどうかも含めてノータッチなんだろうな。
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 それから、ギャングに関係しない中で興味を引いた記事は、隕石の落下についてと、リッグス砦、ストロベリーの南にある砦についてのものです。  あの廃墟みたいな砦跡、ネイティブアメリカンが捕虜みたいにされてた場所だったのか。てことは、英単語の書き取りの紙って小学生なりたてくらいの子が練習してるってわけじゃなかったってこと?  どっちが本当のこと言ってるかっつーと、ネイティブアメリカンのほうだろうなぁ。もう一件ワピチ居留地区について書かれた記事もあって、その書き方見ると明らかに白人=正義だしな( ತಎತ)
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 ともあれ、ストロベリーまで来たなら、軽く眠って、夕方起きて、そしてリッグス駅傍の罠師さんに毛皮売って……なんで夜に起きたかといえば、寝たのが昼だったからってだけなんですが、
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 うん、やっぱり特定の方向向いたときだけ赤い。雪山方面になにかあるのは間違いないけど、それにしたってかなり広いし……。  あっ、そうだ!!( ゚д゚)
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 まずはこのへん……ウォレス駅の前あたりでランプを出して、赤くなったのはだいたいこっちのほう。  それからずーっと線路沿いに東に進んで……
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 バレンタインの北あたりくらいまで来てから調べると、だいたいこっち。
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 それを、画像加工ソフトでサイズを合わせて合成すれば!!  距離が遠いため、僅かなズレでけっこう角度が狂うので、厳密な位置を割り出そうとしたらもう何ヶ所かで同じことをやる必要がありますが、この2ヶ所だけでもおおよその位置は割り出せます。  あとはその付近まで行って、そこからはランプを頼りに進んだらいいんじゃないかな!?
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 というわけで、走れー走れー♪(´ω`*)
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 防寒着もちょっと自分の好みにコーデしなおしました。めちゃくちゃ着こまなくても、ある一定のあたたかささえ確保できれば問題ないしね。  それにしても……雪が苦手なのか、悪環境全般にあんまり我慢ができないのか、ダッチウォーム、よく鳴きますな。親密度は3になってるから、そこまで根気がないわけじゃないと思うんだけど。
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 そしてやってきたのは、コルターです。1章でのキャンプ地ね。  どっかこのへんだろうと思うし、だったら、ベッドがあって建物もあるここを中心に探すのが一番いいよな(๑•̀ㅂ•́)و✧
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 だがしかし……昼間だと明かりの違いがすげー分かりづらい……( ತಎತ)  夜を待つって手もあるけど、そうすると道らしい道もないところをうろうろするのに、足元が見えづらいという恐怖もあるわけで。  じっくり見ればどうにか見分けはつくから、このまま行ってみるか……そのうち夜になるかもしれないし(´・ω・`)
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 登れそうな、傾斜のゆるやかな場所を地図で探しつつ、ランプをふりふりして、たぶんこっちが赤い……と、めっちゃ鳴きまくるデイムちゃんをあやしつつ雪山をうろうろ。  そして、それを見つけました。
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 足跡だ……!! しかも唐突にここから始まってる。ここまでのものは雪で消えたって解釈でいいのかな?w
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 そしてその足跡を辿っていくと……
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 い た !!
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 やっぱりおまえか……( ತಎತ)  なあ。博士をころころしたのって、おまえな……
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 !!  ……不可抗力的におまえだったのかもしれないけど、そうしたくてしたんじゃないのは、間違いないんだよな?(´・ω・`)  それにもしかすると、博士の成果を知って妬んだ誰かが、博士を殺しておまえを持ちだして、おまえはそいつらから逃げて、帰ろうとして道に迷ってここに来て、動けなくなったのかもしれないし……(´・ω・`)
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 何度か「パパ」と繰り返すものの、やがて喋らなくなりました。  インタラクトもできないし、イベントもなし。ってことは、たぶん日記にも書かれないんじゃないかな……。なにがあったのかが分かることはなくても、せめてスケッチして日記書くくらいのことはあっても良かったのにな( ತಎತ) (後で見たら書かれてました)
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 俺にできることはもうないみたいだから、帰るな(´・ω・`)バイバイ
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 ちなみに場所はここ。  ロボくんの向いてる方角に博士の研究所があるのかっていったらそうでもありません。たぶん地理を覚えるとこまではインストールされてなくて、ほんと迷子で、ただ広い方向を見て、「きっとこのどこかにパパがいるはずなんだけど」とでも思い(?)つつ、停止したんじゃないかなぁ(´・ω・`)  それともまだどこか他に手がかりがあるとか、エピローグ後で来るとイベント発生するとか、あるのかな。ネット調べれば分かりそうですけど、それはあえてやらず、エピローグの後で忘れてなかったら、また見に来てみようって(´・ω・`)  ……博士のランプ、やっぱりこいつのある方角向くと赤くなって、普段使いにするには使いにくいけど、それでもやっぱり、時々は使おうと思ってるから(´・ω・`)セツナイ
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 で、降りるのは面倒というか、転がり落ちたりしてデイムちゃんが死亡してはたまらんので、とっととキャンプワープですw  ついでにお肉じゅーじゅー Ψ( ’ ч ’ )ŧ‹" ŧ‹"
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 あの場所でキャンプしようとすると、一気にここまで戻れました。ここなら道があるからね。道なき道をおろおろと降りてくるよりずっと安心。  というわけで、半端な時間から行動していたため、まだ日もあるし、そんでもって”あれ”から一日は経過したから……メイソンに会った場所がまずストロベリーの南、その次はそこから北に移動してて、その後は東に来てるから……次に会うとしたら、そこから東かな? それとも、ぐるっと回るような移動じゃなくて、南下してからまた東進して、みたいな感じ? なんにせよ、ふらーっとデイムで流しつつ、メイソンを探してみようと思ってます。  理由は彼のイベントが気になるのもあるし、馬のですね、まだ乗ったことのない品種を試してみたくて!!  アメリカンペイント、アンダルシアン、アパローサ、サフォークバンチ、アルデンヌ、モーガンもだっけ? 図鑑の馬一覧を見てて、まったく乗ったことのない品種、乗ったことくらいはあるけど育てて、クセを少しなりとも知るほどには載ってない品種ってのがけっこうあることに気付きました。  ワピチ居留地の付近に、アパローサ、アメリカンペイントがいるようなので、まずはこのへんに向かいつつかな。  ただ、このへんは馬屋が近くにないので、捕まえた後の撤収がちと大変。……置き去りにして馬屋で回収すればいいんですけど、そういう「完全にただのシステム頼り」というのは、鞍の回収くらいにしたいのですよ。(乗ってきた馬を盗品商のところで売ると、鞍をつけてまま連れて行かれるが、もちろん後で馬屋に届いているw)  しかしリアル明日、明後日はちと用事があるので、あんまりゲームしてられないかなぁ(´・ω・`)
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124770353 · 3 years ago
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20211218
パンナコッタ@cham7786
22:28
@ojro_men 素敵〜カッコイイですね 髪色は変えてないですよね⁉︎光の加減でグレーアッシュに見えてなんか色気感じます
えいむ@eimu_asuma
22:27
@ojro_men お風呂から配信みまーす。 今日前田屋のオリーブオイルも受取り、ほくほくです( *´꒳`*)
けい@yajik919
22:26
@ojro_men ナワバリ入れたら入ろうかな
ちはるん♪@chiharu509
22:25
@ojro_men さみぃので、お風呂から配信見ますが…充電が28%…
琥珀@c90fd72c0f0341f
22:25
@ojro_men 早いですね 待ってます
ちはるん♪@chiharu509
22:22
@ojro_men 私も今〜お風呂…さみぃです
RI-nem@rijooki
22:08
@ojro_men ちゃんと食べておくんなまし
はるいろ@hruiro6
21:47
@ojro_men おかえりなさい
くう間もん@IF8nGTb3V3IB1qa
21:46
@ojro_men お帰り️なさいませ
MoMo(ぽぽ)@tstsvv
21:45
@ojro_men 急がずで〜ゆっくり温まって来て下さい
さとみ@remisato
21:45
@ojro_men (*´︶`*)ฅハーイ♡
くう間もん@IF8nGTb3V3IB1qa
21:43
@ojro_men お気をつけて下さいませ️
さくらこだぜぃ(りんまぁこ)@chmichil
21:40
@ojro_men 今日はお出掛けしてたから遅くなったんですねぇ (おディーン様) お魚食べてるのかなぁ お風呂もゆっくり入って温まって下さいねぇ
琥珀@c90fd72c0f0341f
21:38
@ojro_men おかえりなさい やってくれるんですね 私もお風呂とご飯済ませようっと
.‌‌‌@bluenyanomad
21:35
@ojro_men おさむちゃんいらっしゃったんですねお会いしたかったですー!
ちぃ(葵空)@chiivremio
21:33
@ojro_men おかえりなさいスプラ配信ありがとうございます無理せずで~!
Alice@Maria04251
21:31
@ojro_men お帰り⁉︎なさい ゆっくりしてきて下さいね♪
ちはるん♪@chiharu509
21:31
@ojro_men ちょいとでもいいですよ〜 あんま変わらない?←髪型披露待ってますw
えいむ@eimu_asuma
20:57
@ojro_men 髪の毛スッキリだけど、前髪あってホッですw ディーンさんのライブ行かれてたんですね ライブ行くの自体久々では? 楽しかったとの事で良かったです( *´꒳`*) 今日は仕事終わりにレミオセッションしてきました。 楽しかったー。 来年はもっと出来るようになりたいです。
はるいろ@hruiro6
20:55
@ojro_men 会いたかった〜 けど… 同じ空間にいたと思うと嬉しいです
みーにゃん@minyan_3939
20:44
@ojro_men バッサリじゃなかったですね お疲れさまでした〜♬
カコ@plumeria3012
20:42
@ojro_men 髪型あんまり 変わってない
むーちょ(むーちゃむーちょ)@ringonoDANGO
20:36
@chiharu509 @ojro_men ほんとにね。
ちはるん♪@chiharu509
20:33
@ringonoDANGO @ojro_men 繋いでくれてるのがね
むーちょ(むーちゃむーちょ)@ringonoDANGO
20:25
@chiharu509 @ojro_men その()が、またね…
ちはるん♪@chiharu509
20:24
@ringonoDANGO @ojro_men なんかねぇ…エンドロールで ∶ Drums 神宮司 治(レミオロメン) ∶ 見たとき、嬉しくてポロっと
スマイリン @FT_lovelysmile
20:17
@ojro_men 行ったんですね。お〜、新鮮でしたかー 大阪でのライブ、楽しみです♪ 髪、スッキリしましたね
yoshino@yoshino3996
20:08
@ojro_men 素敵です 伸びた分、カットした感じですか? DEANさんに羊羹 持って行きましたか? 逆にもらったかな??
RI-nem@rijooki
20:06
@ojro_men 前髪生き残ってた 襟足も気になるぅ
けい@yajik919
20:04
@ojro_men 髪型スッキリでカッコいい ディーンさんのライブですかいいですね おささんがサポートしていた時に観たかったです 気をつけてお帰りください 言われてなおせる人と 言われてもなおそうとしない人の違い… おささんはなおせてる
hiroちゃん (ひろiroに変身)@iro_one_iro
20:03
@ojro_men ライブ良いですねぇ 楽しめたようで良かったです 髪型はぴょんの部分がスッキリしたような感じでしょうかまたファサーが見られる
さくらこだぜぃ(りんまぁこ)@chmichil
19:59
@ojro_men ちょっとだけさっぱりしたかな ディーンちゃん見に行ってたんですねぇ うちは来週の土曜日見に行きます
れいにゃん@hydrangea_rt
19:58
@ojro_men これはbeforeの写真?それともafter?
Alice@Maria04251
19:58
@ojro_men お疲れ様でした‼︎ 気をつけて帰って来て下さい そんな???に 変わらない???
琥珀@c90fd72c0f0341f
19:57
@ojro_men いたの 会いたかったー
まーさん@megyu_t
19:57
@ojro_men ん?あんまり変わらない…??
☆じゅんじゅん☆@junjun56o1
19:56
@ojro_men あまり髪の毛切ったのわからない 寒いので気をつけてお帰りくださいませ
★NAO★@naoxxxnaoxxx
19:55
@ojro_men お疲れ様です! あれ? あんまりイメチェンしてない???
むーちょ(むーちゃむーちょ)@ringonoDANGO
19:21
@chiharu509 @ojro_men なんかそのエンドロールだけで感動しますな…
ちはるん♪@chiharu509
18:52
@ojro_men 映画観てきました♪ エンドロールもパン��レットにもお名前ありました嬉しい 劇伴という呼び方は今回初めて耳にしましたが、とっても素敵な音楽でした 春男が浮かれてる時のシーンのドラムはサイコーでございましたpic.twitter.com/1MWrlI5XuV
ガーベラ@ga_beramusic
18:48
@ojro_men セレクトオリーブオイル届きましためっちゃ入ってる~!!ヤバイ 治サンタさん、クリスマス&誕生月プレゼントをありがとうございますpic.twitter.com/FnFrmVzG6L
カコ@plumeria3012
17:56
@chmichil @ojro_men 私も前髪がある方が 好きです
RI-nem@rijooki
17:33
@c90fd72c0f0341f @ojro_men 生き残れ前髪
RI-nem@rijooki
17:32
@ojro_men そこから めっちゃかわいぃんだけど
なおඊ@milk_tre114
17:27
@ojro_men 仕上がり楽しみにしています
くう間もん@IF8nGTb3V3IB1qa
17:26
@ojro_men イケメン様は何でも
yoshino@yoshino3996
17:22
@ojro_men お写真ありがとうございます 切った後の…仕上がったお写真もお願いしまーす
琥珀@c90fd72c0f0341f
17:19
@ojro_men 前髪は長めで
hiroちゃん (ひろiroに変身)@iro_one_iro
17:03
@ojro_men 前髪のふわりは残してほしいなぁ 短くしてもあのファサー感が良い感じでしたので多少でも残っていたら…
けい@yajik919
16:58
@ojro_men タイミングよくツイしてくる〜 運転しながら夢の蕾聴いてたら涙出てきたんですけど 運転しにく
さくらこだぜぃ(りんまぁこ)@chmichil
16:55
@ojro_men 前髪ある方が好きだけどなぁ もう切り始めたのかなぁ それにしても、切る直前の写真送ってくるとは思わなかった
Rona(*˘︶˘*).。.:*♡@contrail0517
16:51
@ojro_men 楽しみです、短めなら尚良いかもです
スマイリン @FT_lovelysmile
16:49
@ojro_men 揃える程度?ちょい短めに..
Alice@Maria04251
16:46
@ojro_men 風邪ひかない程度に…。
☆じゅんじゅん☆@junjun56o1
16:45
@ojro_men どんな髪型でも似合います
★NAO★@naoxxxnaoxxx
16:44
@ojro_men ⑅•͈ ·̮ •͈⑅wakuwaku!
けい@yajik919
16:40
@ojro_men 追加しましたオイルが届きました 早めのメリークリスマス&ハッピーニューイヤー☆ ありがとうございます 中身は後ほどゆっくりみますpic.twitter.com/Uh8UVLsJte
パンナコッタ@cham7786
16:09
@ojro_men こんにちはー‼︎‼︎ 新しい髪型楽しみにしてますよっ
megmeg@megmeg_fblc07
15:33
@remisato @ojro_men さとぴょん大丈夫心配しないで みんなが優しくしてくれるからだょ
くう間もん@IF8nGTb3V3IB1qa
14:44
@rijooki @ojro_men おめでとう御座います
くう間もん@IF8nGTb3V3IB1qa
14:44
@ojro_men おはようございます風がぴゅーぴゅー
なおඊ@milk_tre114
14:03
イヤモニ選びます!! - 神宮司治(レミオロメン) (@ojro_men) - ツイキャス ぎゃー寝てる間にいっぱいレア曲叩いてくれてるtwitcasting.tv/ojro_men/movie
多音tanon@tanon615253061
13:46
@ojro_men おはようございます!本日は雪でございます晴れた空から降る雪はきれいですよー!積もらないけど…
桜咲(パンダ)☃︎.*⋆̩@aiko_0027
13:42
@ojro_men おはようございます 昨日のドラム最高でした ありがとうございました
さとみ@remisato
13:40
@megmeg_fblc07 @ojro_men どしたの〜
megmeg@megmeg_fblc07
13:28
@ojro_men おはよおさん 泣き腫らしたお目目がだょ〜
𝐦𝐚𝐫𝐢(𝐫𝐢𝐨𝐤𝐨𝐣𝐢𝐫𝐨)@rio_fp1001
13:11
@ojro_men おはようございます 昨日のドラム最高でした 前回のプレミア配信からレミオロメンの曲を沢山聴くようになったのでまだ聴けていない曲が多いのですが、また素敵な曲に出会えました
ササクン@qjNa5VPPZwHEVnP
13:06
@ojro_men おはようございます 良い天気ですね~
とんこつラーメン1/2@IcNsdh2nuvnQeOT
13:05
@ojro_men おはよう寒いし晴天の霹靂
五月雨@10mopan_run
13:02
@ojro_men おはようございます昨日降った雪が積もっていて風も強く気温も上がらず寒いです日影の雪がとけるのはいつ頃だい春が待ち遠しい昨日の配信こっそり見ていたけどドラム叩く所まで起きて居られなくてまだ見れてないのでアーカイブ楽しみ
ピカピカママ@pika_pikamama
13:01
@mie_usagi09 @ojro_men はい 今日から 身も心もぬくぬくで寝れそうです
スマイリン @FT_lovelysmile
13:00
@ojro_men おはようございます!
みぇ@mie_usagi09
12:52
@pika_pikamama @ojro_men ママさんこんにちは〜 もう雪〜でも息子さんの愛でぬくぬくですね(о´∀`о)
みぇ@mie_usagi09
12:49
@rijooki @ojro_men 息子さんの合格おめでとうございまーす "(ノ*>∀<)ノワーイ
Roxas@roxas_ks
12:49
@ojro_men 神宮司おしむさんおはようございます
カコ@plumeria3012
12:43
@ojro_men おはようございます
RI-nem@rijooki
12:40
@ojro_men おはようございます リアル息子の合格通知が届いて、嬉しくてやたらと部屋の掃除を頑張ってました 張り切りすぎてゴミ屋さんにおいてかれました
BUMPナゴヤドーム9/21=いーこ@cosmos_rabbit
12:35
@ojro_men おはようございます朝は雪が舞ってましたが今は良い天気ですね寒いので風邪にはお気をつけて
ちはるん♪@chiharu509
12:35
@ojro_men おはようございます 天気がいいですね〜 早朝から都内来てますpic.twitter.com/90WaP0HXeQ
えいむ@eimu_asuma
12:34
@ojro_men こんにちは。 昨日はドラム4曲もありがとうございます やっぱりレミオ曲は良いなあ。 ドラムメインで聴くとまた色々発見あって楽しかったです 他も色々お知らせなどありがとうございます。 ドラム講座、申込はじめたらよろしくお願いしますw
琥珀@c90fd72c0f0341f
12:33
@ojro_men おはようございます いい天気だけど、予報通り風つよーです これからお出かけでしょうか️ お気を付けて
Alice@Maria04251
12:33
@ojro_men おはようございます お洗濯日和です♪ 昨日はクリスマスソング、 有難うございました‼︎
はるいろ@hruiro6
12:30
@ojro_men おはようございます
yoshino@yoshino3996
12:29
@ojro_men おはようございます 昨夜はツイキャス、ありがとうございました 眠る時、ノーボーダーが脳内再生されていました♪ 美容室に行ったら、お写真Instagramにお願いします 待ってまーす。
ピカピカママ@pika_pikamama
12:27
@ojro_men おはようございます こちらは 昨日から雪が降ってて 5cmほど積もってました 寒いけど昨日息子君にクリスマスもらったので気持ちあったかです ちなみに ニトリのお布団セットです
MoMo(ぽぽ)@tstsvv
12:22
@ojro_men 昨日のドラム本当に最高でした 笑顔が…と思ったら途中から何かでホントに笑い始めてる?と思って、もらい笑いしちゃいました おはようございます
さくらこだぜぃ(りんまぁこ)@chmichil
12:19
@ojro_men おはようございます、オサ 昨日はツイキャス楽しかったです 良い天気ですねぇ
yacoco@yacodean
12:19
@ojro_men オサヨーーーございます 風が冷たくてハンドクリームとリップが必要です
gash_fuji★makigami@gash_1123
12:19
@ojro_men おはよーございます やっぱ、ドラムをたたいているオサくんは、最高でした何曲もありがとうございました
さとみ@remisato
12:18
@ojro_men おはようございます(*´▽`)ノノ 良い天気です〜 天気予報に脅かされてましたが全然雪積もらんかった〜(*´∇`*)
sayaka@saya103
12:18
@ojro_men おはようございます 晴れてはいますが、寒いですねー あったかお鍋が食べたいです
まーさん@megyu_t
12:17
@ojro_men おはようございます ツイキャスお疲れ様でした イヤモニ始まる前に寝落ちしましたスミマセン
Rona(*˘︶˘*).。.:*♡@contrail0517
12:16
@ojro_men 昨日はアンコールまでありがとうございます。 娘に見せたら「何だか不思議だよね、花鳥風月!」と言ってました
ぽゆん@poyun_hashibiro
12:16
@ojro_men おはようございます。
あられ@0416_haha
12:15
@ojro_men おはようございます 朝は、チラチラ雪でした 今日���良い日になりますように
まき@H8_maki19
12:14
@ojro_men おはようございます♪ いいお天気 風がけっこう強いけど…
ルナゴ@sanjirose0930
12:14
@ojro_men こちらも良い天気になりました!! おはようございます
mika。@mikacyn
12:14
@ojro_men いい天気だけど寒いです
remiofan@H0DNOQYrc968BzB
12:14
@ojro_men おはようございます 太陽サンサンですアニキ
梅崎美智子*藤巻っこ@umezakisakura
10:52
@ojro_men 私も杏仁豆腐好き〜
シシリア@siciliano18
1:24
お疲れ様です。 / @ojro_mentwitcasting.tv/ojro_men/movie
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uerin1977 · 4 years ago
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あさこな♪(プレゼント🎁) おはようでつよ☁☔ きのう、パパしゃん せいこついん🏥のかえり おおきなふくろ🛍 もってかえってきたでつよ👀 * ふくろからでてきたのは… あたちと、なぁちゃんのお写真📸の とけいでーつ✨ by こゆきU・ェ・U * あたちが、のってまつ😍 かわいいでつ😆 by ななせu∵u * プレゼントしてくれたのは 仲良しさんのマールくんFamily ママさんセレクトかな⁉ * 小さなマルっこさんの 羊毛ツンツンもかわえぇ❣ * なぁちゃんのおむかえ祝 ということでプレゼント🎁 してくれたんです。 いつも、夕飯誘っていただいたり お世話になってばかりで恐縮です😰 でも、ありがとう✨ * 【父ちゃんの独り言】 頂いた時計… カチカチ時計なのに カチカチ時計じゃない‼ 実は私、秒針のカチカチ苦手で 連続秒針かデジタルじゃないと 苦手なんです (※寝るときだけね) * しかーし! プレゼントしていただいた時計の ムーブメントに感動✨ ・動きカチカチでも音がほとんどしない ・電波時計で時間に正確 ・夜10時から6時まてだったかな!?  秒針だけストップするらしい👀 こんなムーブメントがあったなんてー‼ * #HANAっこ#こゆき#ななせ#わんたいむ#大人のマルチーズサークル#みんなのわんこ#マルチーズ#maltese#お天気お姉さん#お天気わんこ https://www.instagram.com/p/CQhQdv3j1vI/?utm_medium=tumblr
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abcboiler · 5 years ago
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【黒バス】高緑がサンライズビルに来た話(高緑が隣に引っ越してきた番外編)
2014/11/09 発行コピー本web再録
誰も私の名前なんか知らなくていいのだが、私の近所、というか、私のアパートの隣に住む人の名前は是非覚えてもらいたい。そうじゃないと話がなにも進まないからだ。繰り返して言おう、私の名前なんかどうだっていいが、私の、隣に住む、二人のイケメンの名前だけは、今すぐに覚えて欲しい。
そのイケメンの一人の名前は高尾和成といい、もう一人の名前は緑間真太郎という。
覚えてもら��ただろうか? 高尾和成、と、緑間真太郎である。人間記憶できるのは見たものの六十二%だという話もあるくらいだから、あと三度ほど繰り返して言おう。
高尾和成と、緑間真太郎、高尾和成と、緑間真太郎、高尾和成と、緑間真太郎である。よろしいだろうか。
さて、じゃあ、少々お時間を頂戴して、私はこの二人のイケメンについての話をさせてもらおう。私が何故かうっかり休日にこの二人に出会い、何故かストーカーまがいの行為をする羽目になり、貴重な貴重な一週間の日曜日を潰した話をしよう。
ちなみ、言い忘れたけれど、こいつらはホモだ。
   *
人間誰しも美味い魚が食べたくなる瞬間というのが日常の中のふとした瞬間に訪れるものである。ああ、そうだ、美味い刺身が食べたい。ウニのどんぶりが食べたい。生牡蠣をすすってもいいし、タコの刺身を口の中で鳴らしてもいい。とにもかくにも頭の中が水族館のようになってしまって、スーパーに寄っても湿気た本当にマグロなんだか判らない赤身の魚が鎮座しているのを冷たい目で見るしかなくなる、そういう瞬間が来るものである。
私の場合それが今週の木曜日で、その日の帰りにはコンビニでおにぎりを買いながら、絶対に日曜日には美味い魚食ってやると決意したのだ。
だから一人で築地まで来たんです。
友達はどいつもこいつもデートと合コンと飲み会で予定が埋まっていた日曜日、お前たちは生魚を貪りたくないのか? と思いつつ、若干の敗北感は海鮮丼で蹴飛ばしてやろうと私は意気揚々、築地の狭い道を歩く。目指すは事前にリサーチした海鮮丼の店である。
ただでさえ狭い築地の路地の更に裏、店の中に通路があって、そこをぐいぐい折れて中に入っていくと、そこはウニが山ほど乗った海鮮丼の店である。お値段二千五百円。高い。高いがウニのためだ。ウニにはそれだけの価値があるのだ。そしてそれを食す私は二千五百円以上の価値がある人間なのだ。そういうことにしておいてください。時給二千五百円ももらってないけどな。その半分あるかなしやくらいだけどな。社会人なんて。
お一人様はお一人様らしくカウンター席に座る。注文を済ませ、さあいざゆかんと身構えた、その瞬間である。
「ひゃー、こんなわかりにくい場所にあんのに混んでんだな」
「それだけ人気なのだろう」
「そりゃわかるけどね。あ、すんませーん二人でっす」
聞き覚えがある声がするなあと思った。より正確に言えば、聞き覚えがあるホモの声がするなあと思った。
振り返ることは決してしない。それをした瞬間に負けると思った。そして別に振り返らなくても、私の視界の右端には、ちらちらと緑色の影が見えた。
私の人生の中で、私の知る限り、緑色の髪をした男なんてのは、渋谷と原宿にはいても築地にはいない。もしもいるとしたら、それはきっと、信じがたいかもしれないが、きっと、その男の自毛なのだろう。そして私の人生の中で、驚くべきことに、自毛が緑色の人間というものがたった一人存在しているのである。
「真ちゃん椅子狭くねえ?」
「いつものことだ」
「そりゃそーだわ。ぶっは、家のソファはキングサイズで買ってあるからあんま意識したことなかったけど、やっぱ改めてこうしてみると、ぶっふ、でっか、真ちゃん」
「恐ろしく今更なのだよ。というかこの店が全体的にこじんまりしているだけだ」
「真ちゃんどんだけ足がはみ出してんのさ。ってか、足、机にぶつかってねえ?」
「そうだな。お前と違って足の比率が大きいからそうもなる」
「俺は平均ですー」
「そうかそうか。ところで高尾、俺とお前の身長差は何センチだったかな。こうして座っているとあまり差が無いように思える。もしかして身長がのびたのか?」
「ぶっとばすぞこの野郎」
「椅子に座るとお前と目線が合いやすくて俺としては嬉しい限りなのだよ」
「デレと見せかけてけなすの禁止!」
「ふん」
「楽しそうに笑うのも禁止!」
「笑うのも駄目なのか」
「なんか妬ける」
ハイ分かってました確定しましたありがとうございましたこいつらは間違いなく私の家の隣に住むホモ、略してトナホモのお二人でいらっしゃいますー。頭文字ならWTSH、ワタシの家のトナリにスムホモ。マジかよ。どんな確率だよ。すげえ確率だよ。なんと私は家の外に出てもこのホモに出会ってしまう運命らしい。じゃあもう家の隣のホモじゃないじゃん。私の隣のホモじゃん。何ソレ。隣のホモモ……やめようどこから訴えられるか判らない。
「ま、俺としても目線が同じだと真ちゃんの表情が見やすくていいんだけどね」
「そうだな。俺も普段お前のつむじしか見ていないから、そろそろお前の顔がつむじになりそうだったのだよ」
「なんだかんだ言って俺の顔好きなくせに」
「…………」
「お、図星?」
いやーすげえウニはまだかなー。なんで私は休日の昼間っからホモのいちゃこらついた会話なんか聞いてるんだろうなー。ていうか周りの人たちは何も思わないのか? 思わないんだろうな。だってみんな目の前の海鮮丼か自分のおしゃべりに夢中なのだ。私のようにまだ海鮮丼も来てなくて、一緒にしゃべる相手もいない人間だけがホモの会話を敏感に拾い上げている。
っていうかね、あんたらもね、ホモなんだからね、こう、ちょっとくらいは節度っていうかね、なんかこう、隠れてる感出しなさいよ。外で会話をする時は友人同士のように、触れ合わず、馴れ合わず……みたいななんか、そういう葛藤みたいなの無いんですか。無いんですね。
いやあったらあったでそれはそれで可哀想というか、男女のカップルは外で堂々といちゃつけるのにホモは駄目ってそれって差別なんじゃないのとか難しいこと色々考えなきゃいけなくなって面倒なんだけど。面倒なんですけど。
だからこんな怒る筋合いも無いんですけどね。なんででしょうね。多分男と男がくっつくことによって、私のようにあぶれる女が出現することへの怒りってやつでしょうかね。本当に。
この高尾くんも緑間くんもイケメンで性格も(恐らくとても)良いだろう二人がくっつかれたら女の行き場ってどこよ。どこにもないわよ。こんな築地のカウンターに一人追いやられるだけよ。ええい、いっそ殺せ。
「真ちゃんどれにすんの?」
「これだな」
「えっウニ乗ってないじゃん」
「そうだな」
「ここウニでめっちゃ有名なのにいいの?」
「構わん」
緑間くんの発言は本当に必要最低限なのに、高尾くんがとてもわかりやすく解説してくれるおかげで会話をきくことしかできない私にも状況がわかる。高尾くんは将来レポーターにでもなればいいんじゃないだろうか? 取り敢えず緑間くんがウニに興味が無いというアンビリーバボーな人種であることは理解したけれど本当にじゃあなんでこの店に来たんだ。言っとくけどウニ以外の取り揃えはあんまり無いぞここ。
「うーん。真ちゃんがそれでいいならいいけど。俺はこれな! ウニ特盛ウニ丼な!」
「テレビで見た時からずっと騒いでいたのだからそれ以外を頼んだら逆に驚きなのだよ」
「へへへ。いやー、ほら、なんかさ、もう頭の中が海鮮一色になっちゃう時ってあるじゃん。あ、もう駄目だ今週中に魚食わないと死ぬわ俺、みたいな」
「その程度で死ぬな」
「気持ちの問題だよ。真ちゃんだっておしるこ飲めなくなったら」
「お前を殺す」
「嘘だろとんでもない八つ当たりじゃねえか」
ほんとにな���でも多分わかったけど、いや全然わからないけど何となくわかったけど、これ緑間くんの方はもしかして全然海鮮気分じゃないんじゃないか?
もしかしたらウニが嫌いな可能性すら存在する。でもどうしても海鮮が食べたい彼氏のために何も言わずに付いてきたっていう……今彼氏っていう言葉を使ったことに自分で酷いダメージをくらっている……でも間違いなく夜の営みでは緑間くんが高尾くんを、えー、その、なんだ、受け入れている、側(婉曲表現)の筈なので多分これで合っている。
昨晩もお楽しみのようでしたからね。めっちゃ声私の家まで響いてましたからね。
『ね、真ちゃん、きこえてる?』
『ん、あ、っは、たか、お?』
『あー、ほとんどトんじゃってるか……。ねえ、ゲームしようよ。先にイった方が負け』
『や、め、そこ、奥、も、むり、っだ、ぁ』
『負けたら勝った人の言うこと何でも一つ聞いてね』
『っぁ、ぁあ!』
つまらぬ物を思い出してしまって真昼間からそっと真顔を晒してしまった。あ? もしかして今日ウニ食べに来てるのってこの罰ゲームの一環なのか? なんかそんな気がしてきた。凄いな。どんどんホモのデート事情に詳しくなっていくな。私。
ようやく私の前に運ばれてきた海鮮丼は彩りも美しく、橙色の照明をゆっくりとはじくイクラが美しい。米もひと粒ひと粒立っていて、丁寧に切られたマグロの刺身とタコと調和している。そして何よりも、ウニ。丼の半分近くを覆うようなこの重厚感。あー、ありがてえ。これでようやくホモの会話をシャットダウンできる。ありがとうウニ。ありがとう母なる海。ありがとう地球。うめぇ。
   *
さてさて、���ざわざ休日に築地にまで出てきたのだから折角だから女子力の高いことをしておきたい。というか、会社に行って休日何してたの? とか聞かれた時に「アッ一人で築地に行って海鮮丼食べて帰ってきました~」とか絶対に言えない。そんな時の強い味方。買い物だ。ショッピングだ。「ちょっと秋物のお洋服が見たくて~買い物しに遠出したんですよぉ~お洋服選ぶのって凄く悩んじゃうから、ひとりじゃないと行けなくって~」。これだ。とっても正解だ。「お昼にお腹空いちゃったんで築地まで足を伸ばしておいしい海鮮丼も食べてきちゃいました! え? あ、私あんまり一人とか気にならないタイプなんです~」とか言えばちょっと個性的な私アピールもできるけどそれはやめとこう。そんな訳で私は築地から首都高速を超えて銀座まで歩く。いやー本当に、あの雑多な築地とレディの街銀座がこんな徒歩十分みたいな距離にあるのは未だに納得がいかない。
あと何が納得いかないってここでまたあのホモに遭遇するのが納得いかない。
何故だ。何故銀座三越のデパ地下にお前たちがいるんだ。私もなんで洋服じゃなくてデパ地下で惣菜見てるんだ。マジで失敗した。
「しんちゃーん、まだ決まらねえの?」
「まだだ」
「そんなに悩むなら好きなの全部買っちまえば? どうせ金あるんだろ?」
「馬鹿か。全て買うのはもう決まっているのだよ。何箱ずつ買うかだ」
「そこは一つにしとけ」
そうだよね。買い物するのに凄い迷っちゃって凄い時間かかっちゃっても、それに付き合ってくれる彼氏がいるなら一緒に行くよね。わかってたよ。大丈夫。私知ってた。
「俺的にはこれが気になるかな」
「じゃあそれも買うのだよ」
「もしかして、買おうと思って無かった系? そしたら別にいいんだけど」
「いや、元々買うつもりだったが三箱にする」
「いやいやいやいや、それはおかしい俺の取り分がどれくらいなのかも判らないけど間違いなく俺はひと箱分も一人で食べない」
「俺がふた箱食べたいのだよ」
「じゃあやっぱ俺がひと箱じゃん」
「お前はひと切れで良いだろう。残りは俺が食べる」
「じゃあ真ちゃんそれほぼ三箱一人でくってんじゃん!」
緑間くんがじいっと見てるのは老舗和菓子屋のディスプレイである。最近は和菓子もどんどんお洒落な包装がされてパッと見和菓子だとわからないような物も増えているが、はてさてこの緑間くんが見つめているのは昔ながらの和紙に包まれたしとやかな羊羹。私知ってるけどこういうのってだいたい高い。っていうか羊羹ってドカ買いするものじゃなくない? そんな全種箱買いとかするのじゃなくない?
「真ちゃんさー、マジでそんなに食ったら絶対に太るよ」
「いつも俺にもっと太れもっと太れと言うのはお前だろう」
「だってお前、こう、ぐるっと腕まわした時にさ……あれ? 薄くね? って不安になんだもんよ」
「それでもお前よりは太い筈だが」
「真ちゃん、身長差、身長差、びーえむあいってやつ」
「だから糖分を摂って太ったとしても何ら問題は」
「健康に問題しかねえわ。やだよ俺糖尿病の世話とか」
あ、でも世話するんだー、とか、そっかそっか腕回して抱き合うことに何の恥ずかしさも覚えないんだー、とか、色々思うところはありました。ありましたので私はそっと煎餅をひと箱買いました。荷物になりますが仕方ありません。このやるせない気持ちをバリボリと家で噛み砕いてやろうと思ったのです。本当に。
「すみません、これとこれとこれとこれとこれ、全部二つずつください、これだけ三つ」
「俺のアドバイス一切受け入れなかったね真ちゃん!」
「あ、宅配で」
宅配とかお前天才かよ。とちょっと思いましたがそれよりもぶっ飛ばしたいの方が上回りました。セレブかよ。あとやっぱり高尾くんが気になってる奴は三箱買うんですね。はいはいはい。そうですか。そのことに高尾くんはつっこまないんですか。そうですかそうですか。怒り。
「えー、俺もそしたらキムチ買うわ。全種類」
「やめろ。キムチはくさい」
「すっげー横暴じゃね」
「明太子なら許してやる」
「高えよ! 馬鹿!」
ほんとにな(二回目)。
今度こそ洋服を見に行こう。洋服ならフロアが別れてる。メンズとレディースで別れてる。大丈夫。わたし、ホモ、会わない、絶対。
そうして買い物を終えた私がちょっと休憩がてらに入った和菓子屋でまたこのホモ二人に出会うことになったのであった。もしかして皆さんわかってた? ちなみに私はわかりたくなかった。
「真ちゃんおいしい?」
「ああ」
「そっか、良かった」
「お前はいいのか、抹茶だけで」
「うん」
あーあーあー、あー、はい、はいはい。お昼は高尾くんに合わせたからお茶は緑間くんに合わせたのね。成程ね。私そろそろホモ検定準一級とか取れるんじゃないだろうか。
   *
徒歩エリアを移動するからよくないのでは、と気がついた私はこの惨状から離脱をはかる。何が悲しくてひとりっきりの休日に充実ホモデートを見せつけられなくてはいけないのか? 果てしなく疑問である。
さて、とすると電車で移動するしかないわけだが、銀座からの選択肢といえば限られている。東京か有楽町か日本橋。恐らくそのあたりだ。
そのあたりって、次にホモが移動しそうな場所である。
東京に出て皇居とかでのんびりしたり丸ビルで買い物したり……或いは有楽町に出て映画もありだ……有楽町の映画館は結構マニアックなのとか重たい映画をやっていたりするから緑間くんなんか結構好きなんじゃないだろうか……日本橋は最近コレドが出来てから注目が増えている……が、しかし銀座からは一番遠い……正解は日本橋か? 私は日本橋に出ればいいのか? 間違いはないか? よし、日本橋、行こう。
そしてホモに出会う。
   *
全くもってやれやれなのだが、私の目の前にはどう見ても二人の男、すなわちホモとホモ、別名緑間くんと高尾くんが、かわいいインテリアショップの中で真剣に商品を吟味している。
まあ待てよと言いたい。
なんでこのビルにいるのかと問いたい。真剣に問いかけたい。どう見たって中に入っている店舗はほぼ全て女性物のファッションブランドとコスメなのに。何故お前らはその中で堂々とインテリアを見ているんだ。超浮いてる。超みんなちらちら見てる。でも多分イケメンだからみんな見てる。イケメンだからかわいいリスのぬいぐるみを真剣な顔して選んでても許されてる。
「どちらがより真剣な顔をしていると思う、高尾」
「俺のホークアイには両方とも同じにしか見えない」
「お前のホークアイは空間認識能力であって識別能力ではないだろう。今は関係無い」
「そーですね」
「お前の率直な意見が聞きたいのだよ」
「じゃあ率直に言うけど正直どっちも真剣な顔には見えない」
「なんだと?」
「世の中の人間が全てドングリにみえますっていう感じの顔してる」
「このリスの目には人間すらも捕食対象に見えるというのか……」
んなわけないだろう。どう考えても緑間さんはからかわれているし高尾くんは暇つぶしにからかっている。っていうか何で緑間くんは真剣な顔のリスなんて選んでいるんだ? 彼女へのプレゼントだろうか、なんて普通なら思うのかもしれないが、どっこいこいつらはホモである。私今日一日で何回ホモっていう言葉を発したんだろう……心が苦しい……。今、世界で瞬間最高ホモ速をたたき出しているのが恐らく私であろうというのが凄く悲しい……。
「フランス製の真剣な顔をしたリスのぬいぐるみでなくては意味がないのだよ」
「相変わらずおは朝の指定はなんでそんな細かいわけ? リスのぬいぐるみでよくねえ?」
「細かいほうが難易度が上がってご利益も高まりそうだろう」
「何その『強い敵を倒せばいっぱいレベルアップ』みたいな一昔前のゲーム理論」
「しかしそうか。こいつらは真剣な顔はしていないのか」
「いや、まあ考えようによっちゃあ、食事って生きるために必須の行為だし、特に野生動物にとっちゃあ生死の分け目じゃん? そういう意味では、常に人間がドングリに見えるこいつらは常に生きることを考えてるとも言えるし、ってことはこのリス達はそれだけ真剣な顔をしてるとも言えるんじゃないかな?」
「成程」
今のどこに成程の要素があったのだろう。私には何にもわからなかったし果たして喋っていた高尾さんですらわかっていたかどうか怪しいレベルだったのだが、緑間さんはこれで納得したらしい。嘘だろ。何が嘘だろって、結局この二人が無事にリスのぬいぐるみを買い終わるまで物陰でそっと見守ってしまった自分に嘘だろって感じだ。なんなの。これはもしかして親心ってやつなの。駄目じゃん。偶然でここまで出会ってきているのに、それをこっそり見守ってちゃそれはただのストーカーじゃん。やめやめやめ。そういうのやめよう。
リスを買った緑間さんはとてもご満悦な表情をしていて、それを見守る高尾さんもとても幸せそうな顔をしていたことを思い出して私は怒りという感情を呼び起こす。ええい二度と関わるものか。関わるものか!
「やー、しかしまあ買えてよかったわ」
「ああ」
「思いのほかあっさり見つかったから、時間ちょっと余ってんだよなあ。真ちゃん他にどっか行きたいとこある?」
「日本橋か」
「多少移動してもいいけど」
なんと。このホモ二人はこのまま移動するらしい。ならばもう少し盗み聞き、もとい、えー、風の便り(苦しい曖昧表現)に耳を澄ませて違う所へ行けば私の安寧��約束されたものだ。さあ、どこへ移動する。今度こそ東京か? 有楽町か? それとも神田神保町?
「ならば七福神巡りがしたいのだよ」
なんでお前そんなちょっと面白そうなの言い出すかな。
   *
緑間さん曰く、少し歩いた所に七福神のそれぞれを祀った神社が密集している場所があるらしい。なんで���んなの知ってんのって感じだが、どうも先ほどの占い云々からして彼はそういった運命とか神様とかそういうの結構信じているタイプのようだ。イケメンじゃなかったら許されない趣味である。だがイケメンだから許そう。私は寛大だ。
寛大だ、じゃねえよ許されないのは私だよこれじゃ本当にストーカーじゃねえか。おい。
しかし時間が余っていたのに加え、なんとなく七福神巡りなんて面白そうな言葉を聞いてしまったからには私もやってみたい。というかもう神頼みするレベルで彼氏が欲しいし寿退社してもうなんの不自由もなく家の中で主婦やってたい。神様に頼んで叶うなら七人の神様くらいいくらでも巡ってやろうじゃないか。
せめて同じ道は歩くまいと高尾さんと緑間さんとは別ののルートを探し、携帯で調べながら歩いていく。こんな場所に来るのなんておじいさんおばあさんだけだろうとタカをくくっていたのだが、なんだか若い女性の姿が多くて私は少しびっくりしてしまう。いや、え、マジで多い。キャリーケースを引いている人もいれば普通に鞄だけの人もいるし、一人の人もいれば団体の人もいるがしかし驚く程みんな女性だ。何かこの近くで女性向けのセミナーとかあったんだろうか。旅行者か? ってくらいの荷物の人もいるんだけど、まさか旅行でこんな場所来ないよなあ。年齢も服装もバラバラで、セミナーって自分で言った言葉も全然信じられない。ただどの人も楽しそうなので、まあ、よくわかんないけどきっと私の知らないどこかで楽しい女性の会があったんだろう。タカミ、とかなんとかいう言葉が頻繁に聞こえたので、もしかしたらそういうアイドルのライブとかあったのかもしれない。
私がホモと一緒に飯食って買い物を眺めわびしい思いをしている間にこの地球上ではこんなにも楽しそうにしている人がいることに嫉妬と祝福を覚えつつ私は神社に向かう。小綱神社、茶の木神社、水天宮、松島神社、までは順調にきた。
そして末廣神社でホモに出会う。いや、流石に七個も同じ行き先巡ってたらそりゃどっかでは会うわ。これに関しちゃ私が悪いわ。
   *
「七福神って結構あっさりいるもんなんだな」
「神様をあっさりいるなどというな」
「いやー、だってこんな都会のど真ん中でひっそり密集してるとか思わないじゃん。普通に」
「普通の使い方がわからん」
「あと、正直どの神社も一緒に見える」
「バチが当たれ」
「命令形かよ」
お賽銭を投げ終わったのか喋りながら境内の砂利道を歩く二人を見つけた時、咄嗟に木の陰に隠れた私はもはや完璧なストーカーとしての体を整えている。何も疚しいことなど無いはずなのに何故私はここまでしているのか。わからない。わからないが仕方がないのだ。ああ、流石にもうそろそろ日が暮れるから、木の陰も大きくなって隠れやすいことこの上ない。十一月の太陽は、落ちる時は一瞬だ。
「おい、高尾、おみくじを引くぞ」
「またかよ! 全部の神社で引いてくつもり?」
「当たり前だ」
「いや別にそりゃ引くのは勝手なんだけどさ、全部の神社で大吉出されると、お前の運の良さ知ってる俺でも多少ひくよね」
「ひくとはなんだ。おみくじをか」
「わかってる癖にすっとぼけないで真ちゃん」
大吉しかひかない人間なんてこの世の中にいるのか。それはもう何が楽しくておみくじをひいているのだろう。絶対に楽しくないと思うのだが、どうなんだ。高尾さんもそれは疑問に思ったのか、そんなにひいて楽しいの? と至極真っ当な質問を私の代わりにしてくれる。
「楽しい楽しくないでやっていないのだよ」
「真ちゃんがそう言う時は大体楽しくて仕方無いっていうの俺もう知ってるからね」
「努力の結果が形になっているだけだ。試験と一緒だと思え。毎回ゼロ点のテストと、百点のテスト、どちらが嬉しい。百点だろう。そして百点を取ったから試験に飽きる、ということもないだろう。同じなのだよ」
「絶対におかしいけどうまく言い返せない自分が悔しい」
諦めるな高尾さん! 冷静に考えればツッコミどころは沢山あるぞ!
まずそもそもテストで百点を取った経験なんてあまりないのだが、どうやら緑間さんの口ぶりからすると、努力すればテストで百点は当たり前だし、おみくじで大吉も当たり前らしい。運って努力でどうにかなるものなの? 私には全くわからないが、緑間さんの荷物から顔だけ飛び出しているリスと目が合ったような気がして額を押さえた。努力の結果があのぬいぐるみ。きっと。
「わかったらさっさとひいて次に行くぞ」
「へいへい」
「へいは三回までだ」
「HEYHEYHEY! ……って、真ちゃんこの前テレビでこのネタ見てから、しょっちゅう俺にフるのやめてくれる?」
「似合っているのだよ」
「お前にお笑い番組は似合わないけどな」
「お前が最初に見だしたんだろう」
「ま、そりゃおっしゃるとーり」
合間合間にのろけを挟まなくちゃ会話できないのか? 私の疑問は尽きないが、二人にとってはこれが日常会話なのだろう。高尾さんはつっこみを入れなかったし、緑間さんは恐らくまた大吉を出したらしく、おみくじを枝に結ぶことなくしまった。次は笠間稲荷だな、という声が聞こえて私は目的地を変更。
っていうか、今更だけど、この七福神巡り、調べてみたら神社八ヶ所あったんだけどそんな適当でいいのか?
   *
全てを巡り終わるまで、遂にホモたちには出会わなかった。良かった。とても良かった。清々しい気持ちだ。ついでに夕飯も済ませようと思って、暫く悩んだ挙句にファミレスに入った。お一人様ファミリーレストランに怯えるような歳では無い。そして恐らくあの二人はこれだけしっかりデートしてるんだからちゃんとした所予約してる筈、という私の予想は見事に当たり、店内には目立つ緑髪もその隣の黒髪も見当たらなかった。多分今こそ銀座とか有楽町で飯食ってるよあいつら。多分。
私はそろそろホモ検定一級を名乗ってもいいかもしれない。
   *
さて、家に戻ってテレビ見て、風呂に入って出たあたりで、アパートの廊下から少し抑えられた話し声が聞こえてきた。高尾さんと、緑間さんのものだろう。もしかしたらまだお話してなかったかもしれないが、私の住むアパートの壁というのは法律スレスレに薄いのである。廊下の話し声とかめっちゃ聞こえるし隣の家のテレビの音だってその気になれば聞こえる。
喘ぎ声だってね。
バタン、という隣のドアが閉まる音。それからドタドタ、とでっかい物音がして、静かになった。何か物落としたんだろうな、と思うがここで警報が鳴る。ホモ検定一級の本能が訴え掛ける。
玄関で聞こえた物音は、移動しただろうか?
何度だって言う。人間の記憶は六十二%、ってこの話はもうしたんだ。まあいい。大事なことだから繰り返し言うけれど、このアパートの壁は薄い。テレビの音だって聞こえてくるくらいだから、男二人の話し声なんて、内容までは聞き取れなくても、『何かをしゃべっている』くらいは常にわかるのだ。
今、廊下を、抑えた声で話していた二人が、玄関から、一言も喋らずに移動するなんてことあるだろうか。
玄関で、大きい物音が聞こえたけれど、もしも何か物を落としたら、普通何がしかの会話が発生するものじゃないだろうか。
つまりこうだ、私は今自分の想像が当たらないことを祈っているが、その、なんだ、これは、あの、あれだ。
あの二人は、玄関からまだ移動していないんじゃないか?
どっと冷や汗が出た。ホモの男二人が大きな物音を立ててから、会話もせずに玄関に居座り続ける理由ってなんだ。ナニしか思いつかない。
ナニってナニだ。
これ以上は喋らせないでくれ。
ええ、ちょっと、ねえ、マジで?
ちなみに私は今凄くトイレに行きたいし、トイレットペーパーは切れてるし、その予備は玄関のスペースに置いてある。警報がまだ頭の中で鳴っている。だがそろそろ膀胱も悲鳴をあげ始めた。人としての尊厳を捨てる訳にはいかない。
そっと玄関へ向かう。頼むから何も聞こえませんようにと祈りながら向かう。となりは驚くほど静かだ。そうして私が玄関の暗闇に鎮座するトイレットペーパーを見つけた瞬間に、また大きな物音がした。
例えるならそれは、人が倒れ込んだ時のような。
ジーザス。いいや、今日の私は七福神か。そういえば七福神って宗派とかあるの?南無妙法蓮華経とか行っておけば大丈夫? 隣から、がさごそと音がする。暴れるような、いいや、絡み合うような? そう、玄関で。
『……ぁつ、た、……め……んっ』
『しん……なあ……そ…あばれ……』
オッケーオッケー聞こえてきた聞こえてきた。これは今晩も盛り上がってきそうじゃないですか。盛り上がってきそうですね。私、明日、仕事なんですけどね。月曜日ですからね。週の始めですからね、でもきっと、彼らには関係ないんでしょうね。いいんじゃないですか。もう。
トイレットペーパーを抱えてトイレに引きこもる。彼らはあのまま玄関でどこまでヤる気なのだろう。まあ寝室から遠ざかっているお陰で、逆に私が寝る場所からは物音が一切聞こえないというのはありがたい話だ。いやでも待って���私にはわからないが、玄関で一発ヤってそのまま満足するものだろうか? 確実にしないだろう。性欲が有り余っているであろう若い男子は必ず次に行くだろう。その時は多分、普通に、ベッドとかに行くだろう。多分だけど。
トイレから出て、もう一度玄関に向かう。
『んっ、ぁあ、……っふ、ぅ……そん……』
『い…から……だま……』
あー、オッケー。やっぱり夢じゃないことを確認して、多分恐らくまず間違いなく訪れるであろう第二ラウンドを予感して、私は寝室にそっとメリーさんの羊を流す。知っているだろうか。都市伝説。携帯電話に、メリーさんとかなんとか名乗る人物から電話だかメールだかが入ってくるのだ。私メリーさん、今あなたの街にいるの、私メリーさん、あなたの家の前にいるの、私めりーさん、今あなたの部屋の前にいるの。そういう調子で近づいて、最後には殺されてしまう、みたいなよくある話。
今の私の気分がまさにソレ。
私ホモの隣人。今ホモが玄関でセックスしてるの。私ホモの隣人。今ホモが一ラウンド終えて廊下を移動してるみたいなの。私ホモの隣人、ホモが寝室に入ってきたみたい。
ホモ検定師範代の名を欲しいままにする私はそんな想像をしながら眠る。頼むから私がノンレム睡眠してる間にホモたちが過ぎ去ってくれますように。
 まあ、こんなところで今日一日の私の話は終わりだ。明日会社で何を話そう。一人で築地に行ってたらホモに出会って、買い物してたらホモに出会って、お茶飲んでたらホモに出会って、何故かちょっとホモをストーキングして、最終的にホモの喘ぎ声に怯えながら寝ました。なんて、言えるわけないじゃないか。
夢の中で私は友達とウニを食べながら笑っていた。その友達というのは私の全然知らない人たちで、みんな全然特徴が違って、服の趣味も派手な人から地味な人までいるし、キャリーバッグを持っている人たちもいたし普通の鞄の人もいるし、年齢だってばらばらだし、そうしてみんな一様に楽しそうにタカミという人について語っていた。何がそんなに楽しいのかはわからないけれど、その人たちがあんまりにも幸せそうなので、よく知らない人たちなのに私は何故か友達だと認識していて、一緒に楽しそうに笑って喋っているのだ。
私と見知らぬ人たちはみんな楽しそうだった。だからなんかもう、それでいいような気がしたのだ。私の家の隣にはホモが住んでいるし、私はそんなこと、口が裂けても言えやしないのだけれども。
あーあ、こんな風に友達と一緒に行っていたら、最初からホモに気がつかない一日を過ごせていたかもしれないのにね。
目が覚めたら明日が始まっている。世界のどこかで見知らぬ人たちが楽しそうに生きているし、私の家の隣でホモも楽しく生きているだろう。勿論私も、ぐ��ぐち仕事に文句を言いながらそれなりに生きていくのだ。
まあ何にせよ、夢の中でもウニはおいしかった。ありがとうウニ。ありがとう母なる海。ありがとう地球。ありがとう世界。きっと明日も晴れだろう。
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t82475 · 6 years ago
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ハイランドの夏
[プロローグ] スコットランド北部に位置するハイランド地方。 荒涼とした大地に険しい山並みと渓谷の印象的な風景が広がる。 特に短い夏の景色はすべてがきらめくような美しさに包まれ、見る者の眼を離さない。 一方でここには数百年に渡る血塗られた歴史がある。 中世時代には悲惨な魔女狩りが行われた土地でもある。 数多く残る城郭、城館にはそんな歴史の残滓を見つけることができる。 イギリスは21世紀の現代でも貴族制度のある国だからハイランドにも貴族がいる。 彼らの一部は今もお城に居を構え、その長い歴史を背負って生きている。 私はそんな貴族の家の長女として生まれた。 1. インバレー城の西になだらかな丘が広がっている。 私は籐(とう)の籠を肘にかけてその丘を登っていた。 この頃、私はアメリカのカリフォルニアで暮らしていて、夏の間だけ故郷のお城に滞在していた。 お天気のいい日には必ずお花を摘みに出かけるのが日課だった。 お城はアフリック渓谷に面した崖の上に建っている。東はエイヴの森。南にはアルビス村。 渓谷は危ないから一人で行くのは禁止されている。森は怖いし、村はいつも苛める男の子がいるから嫌だ。 だから自然と西の丘に足を向けることになる。 ときどき谷から強い風が吹き上げて、水色のエプロンドレスのスカートと赤毛の髪が翻った。 その度に私は立ちつくし、両手でスカートの裾ではなく頭を押さえるのだった。 誰もいないところで下着が見えても構わないけれど、髪が乱れるのは嫌だったから。 私は自分の赤毛が好きだった。 スコットランド人に赤毛はさほど珍しいものではない。 でも私の髪は赤毛の中でも特に際立ったレディッシュ(艶やかな赤毛)だった。 9才になった今、私は自分の髪が誰よりも美しいことを意識していた。 デ☆ズニー映画のお姫様みたいじゃない? この、そばかす、にっくきそばかすさえ、なくなってくれたら! 私は自分の顔に浮かぶそばかすを気にしていた。 そばかすは5才の頃から出始めて、今も増え続けているのだった。 西の丘は柵で囲まれた牧羊地で、いつも羊の群れが草を食んいた。 羊は毛ざわりがよくて、もこもこしたお尻が最高に可愛い。 でも私は知っている。 彼らは人間を角で突く。いくら大人しそうに見えても近くに行っちゃ駄目。 だから恐る恐る(羊に近づかないようして!)牧羊地を通り抜け、柵の外に出てから一面に咲き誇るヘザーの花を摘んで遊ぶのだ。 私はそこをお花のじゅうたんと呼んでいた。 ヘザーは薄い赤紫色をしていて、スコットランドではありふれた花だった。 黄色いブルーム(エニシダ)が群生する場所もあったけど、黄色のお花なんてカリフォルニアでも普通に咲いている。 私はやっぱりヘザーが一番好き。 ふと風が涼しくなっているのに気がついた。 スコットランドはカリフォルニアよりずっと緯度が高く、夏は日が長い。 いつまでも暗くならないから、ついつい遊びすぎてしまう。 太陽を見上げてだいたいの時間を想像する。・・そろそろ戻らないと母様に叱られるかな。 私は集めたヘザーの花を籠に入れる��、羊を邪魔しないように気をつけてお城に帰っていくのだった。 2. その日はお客様があった。 お城に3週間ほど滞在されるという。 お出迎えのために父様と母様が正装している。 「お嬢様もお着替えあそばせ」 モーリンさんがドレスを着せてくれた。 初めてのドレスだわ。母様ったらいつの間に用意してくれたのかしら。 「コルセットでございますよ。お嬢様もお年頃になりましたものね」 それは分厚い布地でできた下着で、お腹をきりきりと締め付けられるのは苦しくて気持ちが悪かった。 でも鏡に映った自分を見て納得する。 「素敵!」 「でしょう?」 きゅっとくびれたウェスト。お尻だってぽんと上を向いてセクシーだわ。 髪をくくって、少しだけお化粧もしてもらう。 ルージュなんて、初めて! 今日はいったいどうしたのかしら? お客様って女王様でもいらっしゃるの? 3. 応接間に行くと、暖炉の前の一番大きなソファに知らない男の人が座っていた。 イギリス人じゃない。アメリカ人でも、フランス人でもないわ。 東洋の人だ。ちょっと怖そう。 「ご挨拶をしなさい」「はい」 父様に言われて、私はスカートの裾を持ち軽く膝を折った。 「スザンナ・メイ・キャンベルです。ようこそいらっしゃいました」 どう? もう子供じゃないんだから、ご挨拶だってちゃんとできるのよ。 「スザンナ姫か。歳はいくつだね?」お客様から聞かれた。 あのね、どこの国の人か知らないけど、イギリスでもアメリカでもレディに歳を聞くのは失礼なことなのよ。 でも誰にも知らないことはあるわ。マナー違反には目をつぶって教えてあげる。 「9才です。次の3月15日に10才になります」 「3月か。まだずいぶん先のようだが」 お客様はそう言って笑われた。 もうっ。お誕生日はとっても大切な日なのに。 父様が説明する。 「スザンナは6才からアメリカで育てられています。世話役はこちらにいるミズ・モーリン」 モーリンさんが会釈をした。 この人は私の乳母で、カリフォルニアに行ってからは家庭教師も兼ねてくれている。 お勉強を怠けたときはきつく叱られるけど、それ以外は優しくて、母様、父様に次いで私が3番目に好きな人だった。 「代々、当家の子女は親元から離れて教育を受けるのが習わしでして、親の代まではパリで過ごしました」 「アメリカはずいぶん遠い国ですしカトリックの教会もありませんから不安でしたが、主人に今はアメリカが世界の中心だと言われまして」 母様が言った。 6才になる前のことだから詳しくは知らないけれど、私のアメリカ行きについては一族の間でひともめあったと聞いていた。 アメリカにはお金持ちの親戚がいて、ここスコットランドの本家とはあまり仲がよくないらしい。 「アリゾナからは支援の申し出もあったのですが丁重に断り、今はほどほどに距離を保って・・」 父様は難しい話をしている。私は理解するのをあきらめた。 退屈だわ。 お客様の後ろに目をやると、そこに女の人が立っていた。 え? 驚いた。ぜんぜん気づいてなかった。 背の低い人。父様の肩にも届かないわ。 ミニスカートの黒いドレスにニーソックス、フリルのついた白いエプロン。ショートボブの黒髪にもフリルのついたヘッドドレス。 メイドさん? 太ももをあんなに見せて、ちょっと下品ね。 じろじろ見ていると、女の人はこちらに目を向けてにっこり笑ってくれた。 どきん! 胸が鳴った。 慌てて身を正そうとしたら、急にめまいがして立っていられなくなった。 4. 目を開けると私はベッドで寝ていた。 ベッドの横にはモーリンさんとあのメイド服の女の人がいた。 「よかった。スザンナ様、お気づきになりましたか!」モーリンさんは私の手を握って叫んだ。 「ああ、よかった!」 モーリンさんったら、大げさなんだから。 「コルセットがきつかったようですね。心配しなくて大丈夫。慣れないうちはよくする失敗ですよ」 女の人が言った。 「起きられるようになったら、正しいつけ方を教えてあげましょう」 この人も東洋人だわ。 近くで見ると綺麗な人。優雅でおしとやかで、それに優しい。 私は最初に見たときから知りたいと思っていたことを質問した。 「ねぇ、あなたは誰?」 5. この日お城にやって来たお客様は日本の実業家で、女の人はそのお世話をする付き人だった。 「お姉さんも日本人? メイドさんなの?」 「どちらもイエスです。よろしくお願いしますね」 「昔はこのお城にもメイドが何人もいたって母様が言ってたわ」 「そうですね。今にもそこの物陰からメイドさんが出てきそうですものね」 「お姉さんは・・、ええっと」 「ハルキと呼んで下さい」 ハルキ。変わった名前。 カリフォルニアの学校には、マユとリナっていう日本の子がいたけど、ハルキなんて名前の日本人はいなかったわ。 「そうかもしれません。ときどき男性と間違えられます」 「ハルキって男の人の名前なの?」 「日本では男性も女性も使う名前です」 「・・ハルキの髪、黒くて綺麗。日本人ってみんな黒髪なのね」 「スザンナ姫こそ素敵なレディッシュですよ」 「ありがとう。あたしの自慢なの。赤毛はいいんだけど、このそばかすを何とかしたいわ」 「その程度のそばかすでしたら自然と消えることも多いですし、レーザー治療でも除去できますよ」 「本当!?」 「はい。スザンナ姫がもう少し大きくなられたらね」 「あたしのこと、姫ってつけるのは止めて欲しいな。貴族だからって持ち上げられるのは嫌なの」 「どう呼びましょうか?」「ただのスザンナでいい」 「じゃあ、スザンナ」「なあに? ハルキ」 ハルキと私はとても仲良しになった。 6. 私はさっそく西の丘のお花のじゅうたんにハルキを案内した。 「見事だわ。さすがにハイランドねぇ」 「あたしは年に一度、お城に帰省したらいつもここでお花を摘んで過ごすの」 「年に一度しか帰らないの?」 「うん。学校がお休みになる夏の間だけ。以前は寂しかったけど、もう慣れちゃった」 「スザンナは強いのね」 「強くなんかないわ。・・それよりハルキのことを教えて。ハルキはいくつなの?」 「わたしはね、18」 「じゃあ、この夏ハイスクールを卒業したところ?」 「日本の学校の卒業は3月よ。それと私は高校には行ってないの」 「お家が貧乏だったの?」 「そうではないの」 ハルキはヘザーの花を一本手に取った。 「これで花輪が作れそうね。スザンナはお花の首飾りの作り方を知ってる?」 「知らないわ」 「教えてあげるわ。一緒に作りましょうか」 「うん、お願い!」 ハルキが教えてくれた花輪はとても簡単に作れて綺麗だった。 二人でいろいろな花輪を作って頭に乗せたり手首に巻いたりした。 私はハルキのことを世界で4番目に好きと宣言した。 「スザンナには好きな男の子はいないの? アメリカかスコットランドで」ハルキが聞いた。 「いないわ。つまんない子ばかり。ここの村だって苛めっ子しかいないわ」 「苛められるの?」 「うん、男の子なんて大キライ」 「仲良くなれたらいいのにね」「無理よ」 7. お客様のことを皆はH氏と呼んでいた。 ハルキだけは旦那様と呼んでいて、私もずっと未来には旦那様と呼ぶことになるのだけど、ここから先は私もH氏と記すことにする。 H氏はお城に逗留しながら、スコットランドのあちこちにお出かけになった。 目的は石油会社や政府の人との面会だったり、ただの観光だったりした。 お出かけのときはいつも父様が案内した。ハルキも一緒に行って細々したことをお世話しているようだった。 H氏はお出かけにならない日はお城の一室を事務所のように使われて、そこへ毎日大勢の人が会いにやって来た。 ハルキは手空きになるとお城の掃除をした。 はるばる日本から来た人に掃除なんてさせられないと母様は止めたが、それがメイドの仕事です、お掃除もできないなんて死んでしまいますと返されて好きにしてもらうことになった。 お城には長いこと使っていない部屋が30以上もあって、ハルキはその全部をたった2日で綺麗にした。 ハルキはお料理も手伝ってくれた。 ある日の朝食のメニューはいつもとずいぶん違っていた。 普段はオーツ麦のポリッジ(おかゆ)にポテトスコーンとベーコンがつく程度なのに、この日は見たこともない四角いフライに香ばしいソースをかけた料理と、じゃがいもの煮込み、ひき肉のカツレツだった。 「揚げ出し豆腐のあんかけ、肉じゃが、ミンチカツでございます」 わざわざ日本から持ってきた食材で作った和食のお料理だった。 「おいしい!」 皆がその美味しさに満足した。 「ハルキ! お料理も天才なのね。お城じゃ食事はコックが作るのよ」 私が誉めるとハルキは胸を張って豪快に笑った。 「むはははっ。わたしは超優秀なメイドなのよ」 「優秀なのは認めるけれど、自分でそれを言うかしら?」 「あら、アピールは大切よ」 「ハルキはケーキも焼ける? チョコブラウニーはできる?」 「ええ、一通りはね」 「作って欲しいわ!」 「そうね。またキッチンを使っていいってお許しをいただけたらね」 私は母様にキッチンの使用許可を求め、承諾してもらうと一緒にキッチンに入ってお菓子を作るハルキの一挙一動をずっと見続けたのだった。 8. H氏が滞在されて10日が過ぎた。 私は両親に呼ばれた。 「ようやく決まったよ。スザンナ、お前の将来のことだ」 父様が言った。 「15才になったら日本に行くんだ」 「日本って、ハルキの国?」「そうだ」 「行きたいわ。アメリカはもう飽きちゃった」 父様と母様が揃って笑った。 「飽きられたら困るわ。あなたが日本��行くのは15才になってから。それまでは今のままアメリカで暮らすのよ」 15才って、6年も先。 そんな未来のこと、想像もできない。 「あたし、日本に行って何をするの?」 「H氏の屋敷に入って、大人の女性になる勉強をするんだ」 「大人の女性って、赤ちゃんを産むための勉強?」 私は知っていた。 あと何年もしないうちに、自分にも生理が始まり赤ちゃんを産めるようになることを。 赤ちゃんを産むためには男性とセックスをする必要があるけど、むやみにセックスすると逆に困ったことになるのも知っている。 アメリカの学校でちゃんと教わったことだ。 「そういうこともあるけど、もっと難しい勉強だ。お前が立派な一人前のレディになるために、役に立つ勉強だよ」 「ハルキと同じになれるなら、どんな勉強でもするわ」 「うん、それでいい」 9. お花のじゅうたん。 私は15才の日本行きが決まったことをハルキに報告する。 ハルキはその話をもう知っていて、今回の訪問の目的の一つだったと教えてくれた。 「わたしも15でお屋敷に入ったのよ」 「じゃあ、あたしもハルキと同じメイドになるのね!?」 「そうよ」 「嬉しいわ。あたしもハルキみたいに何でもできるようになれるかしら」 「大丈夫。スザンナならできるわ」 「・・ねぇ、メイドのお仕事って何があるの?」 「そうね、まずお掃除」「うん」 「お洗濯とアイロン。お茶やお食事の準備」「うんうん」 「お客様がおいでのときは、お部屋にご案内してお世話してあげるのよ」「あたし、ちゃんとできるよ!」 「それから、お客様に喜んでいただけるように、ご奉仕」 「ご奉仕?」 父様の言葉を思い返す。 「ご奉仕って、大人の女性でないとできないこと?」 「そうね。大人の年齢でなくてもいいけど、大人の世界を理解していることは必要よ」 「よく分からないわ。父様は日本に行って大人の女性になる勉強をする、って言ってたけど」 「スザンナのお父様はよくご存知のようね」 ハルキの目がきらりと光った。 「少し早いけど、スザンナもご奉仕をしてみましようか?」 10. その日の午後、私はヘザーの花輪を籠に入れてアルビス村に降りてきた。 首飾り用にと、ハルキが一緒に作ってくれたものだった。 「相手の方を心に思って、丁寧に作るのよ」 そう言われて心を込めて作った。 相手は村に行くと必ず苛られる同い年の男の子だ。 村に入る。 ゆるやかな斜面に十数軒の家と教会が建つだけの小さな村だ。 昼下がりの通りには歩く人もいない。 ・・怖い。 私は男の子を探して歩いた。 ・・怖いけど、会わなきゃ。 「おいっ、お前!!」 村の反対側まできたとき、男の子の声が聞こえた。 見回すと牧草地にあの男の子が見えた。 ・・行くわよっ。 私は牧草地に入って行った。足元が泥だらけの砂利道になったけど構わず進んでいった。 男の子は干し草の束をハンドカート(リアカー)に積んでいた。 今は干し草作りの季節。干し草は冬の間の羊の餌になる。 この子は羊を飼う農家の息子なのかもしれない。 「何しに来たんだよ」 近くまで行くと男の子が聞いた。怒鳴るような声だった。 その子の短ズボンとシャツが干し草にまみれていた。ほんの少し汗の匂いがした。 ・・ひっ。 思わず首をすくめる。 「何もできない泣き虫は城から出ないでおとなしくしてろ!」 男の子はそう言うと、いきなり両手で私の頭をくしゃくしゃにした。 この子は私のレディッシュの髪が気になるらしく、いつも頭を触るのだ。 嗚咽がこぼれそうになった。 ・・ダメ! 泣いちゃダメ! あたしはこの子が好き!! 私は泣かなかった。笑顔で話しかけた。 「あのね」「何だよ」 「ヘザーの首飾りを持ってきたの」「え?」 おそるおそる花輪を差し出す。 「一生懸命作ったの。お友達のしるしに掛けて下さい」 男の子は明らかに戸惑った。 泣き出すと思っていた女の子が笑いかけてきたからだろう。 「いらないよっ、そんなもの」 訳の分からないまま私を突き飛ばした。 尻餅をついて見上げると、はっとしたように自分を見下ろしている男の子がいた。 よかった、首飾りは無事だわ。 「どうぞ受け取って下さい。・・もし、あたしの髪が気になるんだったら触ってもいいわ」 彼は何も言わなかったけれど、しばらくして聞いた。 「本当に触ってもいいの?」 「ええ、どうぞ。・・でも、男の子に触ってもらうのは初めてだから、優しく、お願い」 男の子は膝をつき、私の髪を触ろうとした。 「先にお花を」「あ、うん」 花輪を受け取って、自分の首にかけた。 それから手を伸ばして私の赤毛に触れた。 「両手で触ってもいい?」「うん」 男の子は両手で髪に触れた。 それはさっきみたいに乱暴な触り方ではなかった。 大切な宝物に触れるみたいに優しい触り方だった。 11. 髪を触られた瞬間、私は今まで感じたことのない心地よさを覚えた。 甘くてとろけそうな感覚だった。 ・・気持ちいい。 髪を撫でられ、すくい上げられる度、身体中に快感が走った。 何かしら、これは。どうしてこんなに気持ちいいの? 震えだしてしまいそうだった。 男の子は私の髪だけを見ていた。 髪を触ることに夢中で、私が顔を赤らめて我慢していることにはぜんぜん気がついていなかった。 男の子の指が首に触れた。 びくん!! 私はまるで電気が走ったみたいに震えた。 彼は慌てて手を引っ込めた。 このとき初めて私が顔を真っ赤にしていることに気づいたようだった。 「い、いいよ。そのまま、・・好きなだけ、触って」 私は消え入りそうな声で言う。 「う、うん」 今度は男の子は最初から私の首筋を目指して手を伸ばした。 首筋、顎の下。肩。 その手はしだいに下りて、ドレスの襟元に入っていった。 じっと座っているのは限界だった。 私はとうとう仰向けに倒れた。 両手を左右に投げ出して男の子のなすがままになる。 彼は私の上に跨がって、髪と肌を触り続けた。 「あ、・・あぁっ」 ついに私は声を漏らし、男の子ははっとして自分のしていることを認識した。 エプロンドレスは両肩が出るまで開かれていて、彼は両手でその肩と胸元を撫でているのだった。 「うわ、ごめん!!」 男の子は慌てて離れて立ち上がった。 はぁ、はぁ。 私はすぐには起き上がれない。 ようやく息を整えて身を起こしたとき、牧草地のどこにも男の子の姿は見えなかった。 どこかに走っていってしまったらしい。 私は干し草の山の横に一人で取り残されていた。 12. やってはいけないことをしたような気がした。 男の子に髪と肌を触らせた。 初めての感覚だった。どうしてあんなに気持ちよかったのだろう? あれがご奉仕だったの? 男の子の目を思い出す。 私の髪を見ていた目。私の肌に夢中になっていた目。 もう彼が私を苛めることはないと思った。 本当は優しい子だわ。 首飾りを渡せてよかった。 嬉しくなった。 ハルキに報告しなきゃ! 私は立ち上がって乱れた髪とドレスを直した。 ドレスのお尻と背中には泥がついていくら叩いても落とせなかった。 13. お城に戻って自分の部屋にこっそり入ろうとしたら、廊下でモーリンさん、母様、それにハルキが一緒のところにに出くわした。 「お嬢様、どうなさいました? 泥だらけじゃありませんか」 「あ、これ、・・転んだの。うっかり転んじゃったの」 「まあ、 あなたが転ぶなんて珍しい」母様が不思議そうな顔をする。 「すぐにお着替えなさいませんと」 もう、こんなところを母様に見つかるなんて。 「奥様、モーリン様」ハルキが横から申し出てくれた。 「スザンナ様のお着替えはわたくしにお世話させて下さいませ」 「あたしもお願い。 ハルキに手伝ってもらって」私もお願いする。 母様は笑って認めてくれた。 14. ハルキに着替えをしてもらいながら私は村での出来事を説明した。 いつも苛められていた男の子に会えたこと。 首飾りを渡したこと。苛められなかったこと。 髪と肌を触らせてあげたこと。 ハルキは喜んでくれた。 「立派にご奉仕したのね」 「ええ、あれでよかったのかしら」 「もちろんよ。今もその男の子のことが嫌い?」「ううん」 「ならうまくできたのよ。・・ただしね、次にその男の子に会うときは注意するのよ」「どうして?」 「男性はね、女性から一度でも優しくしてもらうと、自分は特別だって勘違いすることがあるの」 「分かったわ。気をつける」 「あとね、さっきお母様に本当のことを言わなかったのは感心���ないわね。スザンナ、あなたは何も悪いことをしていないでしょう?」 「本当のことを言ったら叱られるわ」 「どうかしらね」 ハルキはまだ意見がありそうだったけど、それ以上は何も言わなかった。 「はい、鏡の前に座って。髪をとかしてあげましょう」 「ありがとう」 ハルキは私の髪をヘアブラシで整えてくれた。 「本当に素敵なレディッシュ。うらやましいわ」 ブラシを置くと、両手で髪をそっと撫でた。 その瞬間、身体中に電流のようなものが走って私はびくっと震えた。 「どこか痛かった?」 「ううん、変な感じがしたの。あの男の子に触らせてあげたときと同じ」 ハルキの口元に笑みが浮かんだ。 黙って私の赤毛に指を絡め、そっとキスをした。 「はぁっ!」 「どう? 気持ちいいでしょう?」 「あたし、どうなったの?」 「髪はときに女の性感帯なの」「性感帯って?」 「じっとして」 ハルキは私に着せたばかりのドレスの背中のボタンを外した。 左右に開いて肩まで露出させると、髪をゆっくりかき上げた。 「きゃあ!!」 大きな声を上げてしまった。我慢できなかった。 首筋を撫でられた。髪の生え際にキスをされた。 私はがくがくと震え、何度か叫び、それから振り向いてハルキに抱きついた。 「ハルキ、あたし気が狂いそう!」 「村で男の子に触られたときもこんな感じじゃなかった?」 「うん。でもハルキの方がずっとすごい・・。これが性感帯なの?」 「そうよ」 「教えて。髪の毛なんていつも学校で女の子同士触り合ってるのに、どうしてこんなにどきどきするの?」 「それはね、」ハルキは説明してくれた。 「あなたのことを大切に思って優しく触ったからよ。その男の子も同じ。ただ彼はそういうことに慣れていなかっただけよ」 そうなのか。 自分の胸を押さえると、そこは破裂しそうなくらいに激しく鳴っていた。 「あなたも少しずつ大人になるのよ、スザンナ」 ハルキは両手を私の頭に乗せて言った。 今度はおかしな気分にはならなかった。 「ご両親も分かって下さるはずよ。あなたのお屋敷入りを決心なさったほどだから。・・でも、どうしても話したくないのなら内緒にするのも仕方ないかな」 「ごめんなさい。父様と母様にはまだ何も言わないで」 「分かったわ。黙っていましょう」 「ありがとう。・・うふふ」 「どうして���うの?」 「だって、ハルキと二人だけの秘密を持てたでしょ? ちょっと嬉しくて」 「そう?」 「うふふ」「むはははは」 「・・ねえ、ハルキ。前から思ってるんだけど、その笑い方は品がないわ」 「そうかしら? じゃあ、むふふふふ」 私とハルキは揃って両親の元へ行き、ドレスを汚したのは西の丘へ花を摘みに行く途中で、羊を避けようとして転んだと説明した。 15. ハルキが口裏を合わせてくれた嘘は、その日のうちにあっさり露見した。 あの男の子が羊の乳で作ったチーズを持ってお城へ謝りにきたのだった。 彼は、私を押し倒したこと、そして髪と肌に触れたことを告解した。 触ってよいと言われて自分は夢中になってしまった。嫌な思いをさせたことを許して欲しいと言った。 父様はみずから対応に出て、男の子の謝罪を受け入れ、お城まで一人で来て正直に告白した勇気を賞賛した。 男の子を帰した後、父様は考えた。 だいたいどんな状況だったか察しがついた。 親には知られたくない出来事だったのだろう。 どんな娘も成長して女になるのだと思った。 しっかりした躾(しつけ)と教育が必要だ。 あらためてH氏邸へのメイド奉公を決断してよかったと思った。 しかし、その前に。 嘘をついたことのけじめをつけさせる必要がある。 16. 翌日、夕食の後。 お城の地下室。低い天井とレンガの壁。 私が生まれる前はここに昔の拷問器具が並んでいたという。 今は木の椅子が数脚あるだけで他に何もない、ただの空き部屋だ。 私がここに来るのは3年ぶりだった。 あのときは母様が大事にしていた庭のお花を折って、ひどく叱られたんだっけ。 今、地下室には父様と母様と私、そしてH氏がいた。 ハルキはどこに出かけているのか姿がなかった。 「どうやら、うちのメイドがご令嬢をそそのかしたようですな」 H氏がおっしゃった。 「そんなことないっ、あたしが勝手に嘘をついたんです!」 「黙りなさい。スザンナ」 弁解しようとする私に、父様がぴしりと言った。 「H氏は悪いのはこちらのメイドだからスザンナには大目に見てやって欲しいとおっしゃった。しかしキャンベル家の決まりとして嘘をつくことは許されない。これは母様も同じ意見だ」 「はい・・」 「故に今から罰を与える」 父様は木椅子を部屋の中央に持って来て座った。 「ここへ来なさい」 私は父様の膝にお腹を乗せてうつ伏せになった。 スカートか裏返しになるまで捲り上げられ、さらにズロースを膝まで下ろされた。 お尻が剥き出しになるのが分かった。 「息を止めなさい」 大きく深呼吸して、両目をぎゅっと閉じた。 父様が両手でお尻を打った。 ぱん、ぱんっ! ぱん、ぱんっ! 以前お尻を打たれたときもこんなに痛かっただろうか? 違う。父様は前よりずっと強く叩いている。 歯をくいしばって耐えた。 ぱん、ぱん、ぱん、ぱんっ! ぱん、ぱん、ぱん、ぱんっ! ちょうど100回叩いて父様は手を止めた。 「いいだろう、立ちなさい」 私は身体を起こした。涙でぼろぼろになっていた。 母様が下着とスカートを元に戻してくれた。 私のお尻は真っ赤になっているはずだ。 その証拠に、ズロースを上げただけでも立ってられないくらいに痛かった。 私は母様に抱きつくと声を出さないで泣いた。 17. 「・・さて、次は当方のメイドの番ですが、あいにく今は別の用事をさせております。明日の夜、改めてお目にかけるのでそれまでお許しいただきたい」 H氏がのんびりと言われた。 「それから、お嬢様はもう十分に躾をお受けになりましたから、明日はお休みされてはいかがですかな?」 父様は母様と目配せして答えた。 「いいえ、来させます。娘もいずれ奉公に入る身ですし、今のうちに知っておいて困ることはありません」 「なるほど、分かりました」 その夜、私は打たれたお尻が痛くて眠れなかった。 嘘をついたのはいけないこと。 よく分かっていたけれども、悔しさに涙が止まらなかった。 次の日、お城のどこにもハルキはいなかった。 ハルキに会いたかった。会ってお話しがしたかった。 この日、H氏はお出かけになったという。 ならハルキも同行したのかもしれない。 夕方になってH氏はお戻りになったけど、私はハルキに会うことはできなかった。 18. 夜、再び地下室。 集まったのは、父様、母様と私、そしてH氏だけだった。 ハルキはどうしたんたろう? H氏は私達に集まってくれたお礼を言われると、壁に歩み寄った。 足元近くの低い位置に縦横1メートルほどの鉄の板が貼られていた。 すっかり赤茶けて、レンガの壁に溶け込んでいる。 よく見ると同じ板がいくつも壁に沿って並んでいた。 「これはインバレー城で最も古い設備と聞きますが」 「はい、16世紀のものです。元々この地下室には様々な機械や道具がありましたが、価値のあるものはすべてロンドンの博物館に寄贈しました。この “監獄” だけは建物と一体なので残っています」 父様が説明した。 「これがあるだけでも素晴らしい」 H氏は愛おしそうに鉄板を撫でながら話される。 こんなみすぼらしい鉄の板のどこが素晴らしいんだろう。 それに “監獄” って何? ここは刑務所だったの? H氏は一番手前の鉄板のすぐ上のレンガを引き抜かれた。 隠れていた金属のレバーが現れた。 それを押し下げると、がちゃんと音がして鉄板の左側が少し飛び出した。 隙間に手をかけて引き、ドアのように開けた。 こんな仕掛けがあったなんて! 鉄板を開けると奥まったところにさらに別の扉があった。 中央に丸いハンドル、そしてその上下に大きな掛金(かけがね)と南京錠がついている。 まるで金庫だった。 ハンドルと掛金は古びていたけど南京錠だけは新品で、H氏はポケットから出した鍵でそれらを解けた。 それから両手で重そうにハンドルを回した。 「手伝いましょう」「うむ、かたじけない」 父様が屈んで手を添え一緒にハンドルを回すと、やがてぎぃ~っという音と共に扉が開いた。 分厚くて頑丈そうな扉だった。 食べ物が腐ったような、すえた匂いが漂った。 母様が顔を背けている。 扉の向こうは暗い穴になっていた。小さく屈まないと入れそうにない空間。 そこに誰かがこちらにお尻を向けてうずくまっている。 黒いミニスカートとニーソックス。 私は目をこらしてその人を見た。・・ハルキ! H氏が命じた。 「出てきなさい」「はい」 ハルキは後ろ向きに這い出してきた。 メイド服は埃まみれ、白かったエプロンも汚れている。 「ハルキ!」私は声に出して叫んだ。 ハルキは私を見て驚いたようだけど、何も言わなかった。 その場に立ち上がり、埃をさっと払うとこちらに向かって深々とお辞儀をした。 「皆様、この度は大変な粗相(そそう)をいたしまして、申し訳ございませんでした」 「うむ、まる二昼夜入っていたにしては、さほど乱れておらんな」 H氏に言われると、ハルキははっとした顔をした。 「も、申し訳ございませんっ。あらためてご満足いただくまでわたくしを責めて下さいませ」 「止めておこう。城主の前だ」 「・・“監獄” はそれ自体が拷問のようなものです」 父様が感心したように言った。 「半日も入れられると多くの娘は半狂乱になり、場合によっては精神に異常をきたすこともあったといいます。この女性の強靱さには驚かされるばかりです」 隣で母様もうなずいている。 「これがH氏邸のメイドなのですね」 そのとき私は見逃さなかった。 ハルキが小さく笑うところを。 むふふふ、という声まで聞こえてきそうだった。 「やはり罰が足りないようだ」 H氏がおっしゃった。 「もう少し躾をさせていただきたい。・・よろしいですかな?」 19. H氏はハルキをレンガの壁に向かって立たせた。 壁に手をついて中腰にさせると、スカートを脱がせ、さらに下着のショーツも膝まで下ろした。 私たちの前でハルキの下半身が晒け出された。 いつの間に用意したのか、H氏は先が固いヘラになった乗馬鞭を手にされていた。 「・・お恥ずかしいことですが、このメイドは主人の知らないところで勝手をする癖がありまして」 H氏はそう言いながら鞭の柄でハルキのお尻をぐりぐり突いた。 「まったくスコットランドまで来て何をしているのか。今夜は皆さんの前でこの者の性根を叩き直すことにします」 鞭を振りかざすと、力を込めて打った。 ぴしっ! 「はうっ!」 ハルキが小さな声を上げた。 むき出しのお尻に赤い線が刻まれた。 私は母様の腰にしがみついた。 母様も立ったまま黙って私の背中を抱いてくれた。 私は母様の腕の間からハルキを見つめた。 目を背けてはいけない。なぜかその思いだけがしっかりあった。 びしっ! びしっ! びしっ!! それからの鞭打ちは容赦なかった。 上、下。左、右。 お尻、太もも、膝、脛。 私が父様に平手で打たれた罰なんて比べものにならなかった。 ハルキの下半身は休みなく徹底的に打ち据えられた、 ばしっ! ばしっ! ばしっ!! 鞭の音が大きくなり、それに合わせてハルキの肌に刻まれる鞭痕も鮮明になった。 膝の上にかろうじて留まっていたショーツがちぎれて落ちた。 「はあっ!」「ああぁっ!!」 ハルキの声がはっきり聞こえた。 太ももの間に透明な液体が流れているように見えた。 膝が揺れている。立っているのが辛そうだった。 私を抱く母様の腕の力が強くなった。 その腕は細かく震えていて、H氏が鞭を振るう度にびくりびくりと動くのだった。 ・・お願い、もうハルキを許してあげて。 そう言わなきゃと思ったけど、何も言えなかった。 鞭打たれるハルキを皆が無言で見ていた。 父様も、母様も、そして私も。 ばしん!!! とうとうハルキはその場に崩れ落ちた。 H氏はようやく鞭を収め、ハルキのお尻に靴のまま足を乗せた。 「ここまでにしておこう」 汗を拭きながら言われた。その声はどこか満足気だった。 私は母様の腕を抜けてハルキの側へ駆け寄る。 「ハルキ!」 「スザンナ、この人のために薬と包帯を持ってきてあげなさい」 ���様が言った。 私はすぐに上の階へ走って上がった。 薬の袋はあったけど、包帯が見つからない。 こんなときモーリンさんがいてくれたらすぐ分かるのに! 薬だけ持っていこうとしてハルキの様子を思い出し、タオルを濡らして絞った。 地下室に戻るとハルキはまだ横たわったままだったけど、その目は開いていた。 持ってきたタオルで、べっとり濡れた両足の内側を拭いた。 いったいこれは何だろう? 汗? それから真っ赤になったお尻と太ももに薬を塗ってあげる。 「・・ありがとう」 「いいのっ。それより痛かったでしょう?」 「大丈夫よ。ほんの少しだけ、ひりひりするけど」 少しだけのはずないでしょ? こんなに熱くなっているのに。 「一緒に立てる? さあ、ハルキの部屋に行こうっ」 「ありがとう、スザンナ。でも、まだお勤めがあるの」 「お勤め?」 20. 私は自分の部屋に戻った。 父様、母様も戻ったし、H氏もお戻りに��った。 でもハルキはまだ地下にいる。 ハルキは “監獄” に再び閉じ込められていた。 H氏はハルキに下着もスカートも穿かせず暗い穴の中に入らせた。 こちらを向いたお尻を荒っぽく蹴り込むと、水の入ったスープ皿を置いただけで、内扉を閉めて錠前を掛け、外側の鉄蓋も閉めて封印した。 父様も母様もH氏を止めなかった。 H氏の申し出でハルキはさらに24時間罰を受けることになったのだった。 それは私が薬を取りに行っている間に決まったという。 地下室の施設は正しくは “魔女の監獄” と呼ばれる。 スコットランド全土で魔女狩りの嵐が吹き荒れた中世期、このお城の地下では魔女の嫌疑をかけられた娘たちが拷問を受けた。 その娘たちが死亡するか処刑されるまでの間、閉じ込められたのがこの “監獄” だった。 地下室には全部で4つの “監獄” がある。 その中は這って入るのがやっとの広さ。 立つことも座ることも、身を伸ばして寝ることもできない。 冷たい床の上で丸くなっているしかないのだ。 この “監獄” には空気穴を兼ねて地上から細い管が通っている。 昼間は光がわずかに射すので、外の明るさを知ることができる。 しかしそれも地上の蓋を閉じられたら完全な闇になる。
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こういったことを私はお城の書庫の本で知った。 地下室から戻るときに父様が教えてくれたのだった。 私はすぐに書庫から本を取ってきて、朝まで一睡もせずに読んだ。 本には地下室で拷問を受けた娘たちの記録もあった。 70年の間に魔女と認定されて処刑された娘はおよそ100人。 拷問中に死んだ娘は200人。 そして監獄の中で清められて解放された娘が300人いる。 “清められ” の箇所に誰かが “発狂” と上書きしていた。 殺された娘より、監獄に閉じ込められて気が狂った娘の方が多いのだ。 ・・多くの娘は半狂乱になり、精神に異常をきたすこともある。 父様が言ったことは本当だった。 発狂した娘にそれ以上の魔女審判はできないから、清められたことにしたのだろう。 もちろん発狂した彼女たちの治療など行われるはずはない。 子供の私でも想像がつくことだった。 “解放” とは、オオカミもいる森や谷に生きたまま捨てられることだ。 ページをめくる手が震えた。 私はハルキの姿を思い描いた。 鞭で打たれてぼろぼろになったハルキ。 ハルキは今、あの監獄の中にいる。 あんなに暗くて狭いところに二昼夜閉じ込められて、さらに一日。 私が悪いのに。私が嘘をついたせいなのに。 21. 朝食の後、私はお城の裏庭に出て、地下室の上と思う場所を探した。 ・・あった! 建物の外壁の地面近くに差し掛けがあった。 そこにレンガで囲まれた四角い穴が四つ並んでいた。 どれも金属の蓋がついていて、一番の手前の蓋だけが開いている。 穴の中を覗く。果てしなく真っ黒だった。 耳をつけた。何も聞こえない。 小さな声で「ハルキ」と呼びかけた。返事はなかった。 この下にハルキがいるはずなのに。 何度呼びかけても中から返事は聞こえなかった。 私はお花のじゅうたんにやってきた。 首飾りを作ってハルキが戻ったらあげようと思ったのだ。 牧羊地で草を食む羊の群。 一面に咲き乱れる赤紫色のヘザー。 いつもと変わらない景色の中でお花を摘み始める。 ゴォー!! 谷から激しい風が吹いてきた。 その中にかすかに女の人の悲鳴のような声が聞こえた。 「・・助けて」「・・ここから出して」 ハルキ!? 違う。ハルキはこんな弱々しい声ではない。 “魔女の監獄” に閉じ込められた娘たちのイメージが浮かんだ。 狭い穴の中に身を縮めて閉じ込められた娘たち。 いつ救われるかも分からない、無限に思える時間の中で精神を侵される娘たち。 ようやく耐え抜いて出してもらえれば、終わりのない拷問。 まさか、その人たちの悲鳴。 私は恐怖にかられて立ち上がった。 摘んだお花も籐の籠も放り出してお城に駆け戻り、部屋に飛び込むとベッドの枕に顔を埋めて震え続けた。 夜になってモーリンさんが夕食に呼びに来てくれたけれど、私は食べたくないと言って部屋から出なかった。 ずっとハルキのことを考えていた。 ハルキはあの中にいる。 あんなに狭くて暗くて怖い場所に。 22. ドアをノックする音がした。 夜中だった。モーリンさん? 「スザンナ、起きてる?」 この声は! ドアを開けると、きちんとメイド服を着て、紅茶とサンドイッチのお盆を持ったハルキが立っていた。 私は何も言わずに彼女に抱きついた。 「駄目よ、お茶をこぼしてしまうじゃない」 ハルキはお盆を高くかかげながら、そう言って笑った。 ハルキは “魔女の監獄” から解放されたばかりだという。 「出てきたばかり? 休まないと駄目じゃない。それに栄養だって取らないと。ずっと食べてないんでしょ?」 「わたしはこう見えてタフなの。お食事は一緒に食べようと思って持ってきたわ。スザンナこそお昼から何も口にしてないんだって?」 「ありがとう」 私たちは向かい合って座り、サンドイッチを食べた。 「美味しいっ。フルーツと生クリームのサンドイッチなんてカリフォルニアでも食べたことないわ」 「日本ではありふれた組み合わせよ」 私はハルキのスカートとニーソックスの間にのぞく太ももを見る。 そこには鞭で打たれた痕がたくさん残っていた。 「あたし、ハルキに謝らなくっちゃ。あんな辛い目にあわせて」 「スザンナのせいじゃないのよ」「だって」 「本当のことを話すわ。わたしが “監獄” に入るのは最初から決まっていたの。あの男の子のことは体のいいきっかけにすぎないわ」 「決まってた? 最初から?」 「中世時代の “監獄” がそのまま残っているのはハイランドのインバレー城だけよ。とても貴重な遺跡だわ」 私は何も知らなかったのだ。 生まれ育ったお城にそんなものがあったなんて。 「“魔女の監獄” にメイドを何日か閉じ込めるプランはずいぶん前からあったの。旦那様はあの地下室に魔女審判の拷問器具が残っていないのをずいぶん残念がっていらっしゃったわ」 「もし拷問器具があったら、ハルキはそれで拷問されたってこと?」 「おそらくね。旦那様はそういう “実験” に目がないもの」 「ハルキは拷問されてもいいの? 死にそうになってもいいの?」 「そう命じられたら、もちろん従うわ。メイドの命は旦那様のものだから」 「!」 「驚いた?」 「・・それも、ご奉仕なの?」 「そう。賢いわね、スザンナは」 「もうひとつ、教えてくれる」 私は気になっていたことを聞くことにした。 「ハルキ、あのとき笑ったでしょう?」 “監獄” から出されて皆の前に立ったとき、これで許そうとH氏は言われたのに、ハルキはむふふっと笑ったのだ。 「分かっちゃった?」 「分かったわ。父様と母様が気づいたかどうか知らないけれど、ハルキの旦那様にはしっかり見られたんでしょ?」 ハルキが鞭打ちの罰を受けたのは、あのとき笑ったせいだ。 「どうして、あんな不用心なことをしたの?」 「わたし、大失敗したの」「笑っちゃったこと?」 「違うわ。“監獄” から出されたときのこと」 ハルキは説明してくれた。 “監獄” の中で過ごした時間はおよそ48時間。 それを耐え抜いたのはハルキの強さだけど、外に引き出されたときハルキは身綺麗にし過ぎていた。 主人から「さほど乱れていない」と言われて、はっとした。 明らかに残念そうな両親の顔。 皆は衰弱しきった哀れなメイドを期待していたのだ。 「旦那様に恥をかかせたのよ。その上、城主の前だから罰を与えるのも止めておこうって言われて。わたし、あの場にナイフがあれば自分で胸を刺して死んだと思うわ」 「それでわざと下品に笑ったの?」 「つつましく上品に笑ったつもりよ。旦那様はすぐに察して鞭を使って下さったわ。それともう一度監獄に入れてもらえた。これで挽回できたとは思わないけど、ご両親には満足していただけたと思う」 「満足・・?」 「あっ、決して変な意味じゃなくて」 「父様と母様も楽しみにしてたのね。ハルキが苦しむところを」 「違うの。お二人は、ただ “監獄” の使い方をご覧になりたかっただけで」 「ハルキも慌てることがあるのね」 「もう、スザンナったら」 「あたしにも分かったわ。・・ハルキが鞭で責められているとき、母様は嫌がってなかったもの」 あのとき、私を抱く母様は細かく震えていた。 ハルキの言葉で理解した。 あれは嫌悪や恐怖ではなかった。母様は鞭打たれるメイドを見て興奮していたのだ。 母様だけではないだろう。きっと父様も。 「母様と父様のあんな様子は初めて見た���」 「余計なことまで喋るのはわたしの悪い癖ね。・・ただ、分かっておいてね。あなたのご両親はとても立派な人よ。若い娘の拷問にほんの少し興味があるだけ」 「うん。あたし、父様と母様のこと、今までも、これからも尊敬してるもの」 「偉いわ、スザンナ」 「あとね、怒らないで欲しいけど」 「怒らないわ」 「鞭で打たれるときのハルキの悲鳴、セクシーだった」 「怒るわよ」 そう言って笑うハルキの頬が赤くなっていた。 23. 「さあ、もう夜も遅いわ。そろそろベッドにお入りなさい」 「一緒に寝てくれない? ハルキ」 寝間着に着替えてから私はハルキに頼んだ。 「駄目よ。メイドが一緒に寝るのは夜伽のときだけ」 「夜伽って?」「お屋敷に入れば分かるわ」 「じゃあ10分だけ。ううん、5分でいいから、お願い」 「分かったわ、甘えん坊さん。あなたが眠るまで側にいてあげる」 ハルキは私をベッドに寝かせシーツをかけると、隣で横になってくれた。 「子守歌、歌って欲しい?」 「そんな子供じゃないっ」 「うふふ」 頬にキスをされた。 恥ずかしくなって顔を反対に向ける。 「・・教えて、ハルキ」「なあに?」 「“監獄” の中って、どんな気持ち?」 「そうね、楽じゃないわ」 「何を考えるの?」 「何も。でも自分を律することは考える」 「律するって?」 「乱れないこと。はしたない状態にならないこと」 「ご奉仕なのね」「ええ」 「おしっことか、どうしたの?」 「それはレディの質問じゃないわね」「ごめんなさい」 「いいわ、教えてあげる。お小水は横になったまま下着を下げて、できるだけ隅の方にするの。ポケットに防臭袋とペーパータオルを用意していたから、それで後始末したわ」 「ちゃんと準備してたのね」 「いつ旦那様が覗きに来られるか分からないもの。・・でも、整え過ぎたのは失敗だった。だから鞭のご奉仕の後、2回目の “監獄” は、やり方を変えたの」 「どう変えたの?」 「自分を解放して、・・乱れたわ」 胸がどきどき鳴っていた。 あんなに狭い “監獄” の中でもご奉仕を忘れない。 ハルキって本当にすごい人だ。 でも “自分を解放して乱れる” ってどんな意味だろう。 「・・ねぇ、ハルキ」 返事はなかった。 ハルキ? 振り返るとハルキは眠っていた。 疲れているのだと思った。 考えてみれば彼女はほとんど休んでいない。 “監獄” で3日間水だけで過ごし、そこを出たらすぐに夜食を作って私に会いに来てくれた。 ・・ハルキ、ありがとう。 私は彼女を起こさないようにベッドを出ると、毛布を出して掛けてあげた。 それから再び隣に戻り、こんこんと眠るハルキを見続けた。 ずっと大人だと思っていたハルキも目を閉じて眠れば私と変わらない少女に見えた��� 額にかかる黒髪。少しカールした長い睫毛。 ハルキ、可愛い。 結局ハルキは朝まで眠り続け、やっちゃった旦那様に叱られると叫びながら飛び出していった。 それを見送る私の中にひとつの決意が生まれた。 24. H氏は相変わらず、ほうぼうへお出かけになったり、お城にやってくる人たちに会ったりしていた。 ハルキもそのお供をしたりお城の中の用事を手伝ったりして忙しくしている。 H氏とハルキが日本に帰る日が近づいていた。 急がなければならない。 私は自分の決意を父様に申し出た。 25. H氏の滞在があと3日になった日の夜。 地下の “魔女の監獄” の前に皆が集まっていた。 父様、母様、モーリンさん、H氏とハルキ、そして私。 私はいつものエプロンドレスではなく、掃除婦のようなねずみ色のシャツとスカートを着ていた。 「お嬢様、くれぐれもご無理はなさらないで下さいまし。何かあればすぐにこちらのメイド様に知らせるのですよ」 モーリンさんが心配そうに言う。 「大丈夫よ。モーリンさんは心配性ね」 「本当に心配してくれているのに、そんな言い方をしてはいけないわ。・・娘をよろしくお願いしますね」 母様は私をたしなめるとハルキに向かって頼んだ。 「はい。全力でスザンナ様をお支えいたします」 ハルキが応える。 私はこれから24時間 “魔女の監獄” に入るのだ。 罰を受けるためではない。 私は自分を確かめるために “監獄” 入りを申し出た。 ハルキのように強くないのは分かっている。 ても、ハルキが近くにいると思えばきっと大丈夫。私は耐えられる。耐えてみせる。 父様は私の覚悟を何度も確認して認めてくれた。 そしてH氏に話して、ハルキも一緒に “監獄” に入ってくれることになった。 モーリンさんが “監獄” の床に毛布を敷き、スポーツドリンクのボトルも置いてくれた。 「飲み過ぎてはいけませんよ。お手洗いには行けませんからね」 「うん、分かってる。・・ありがとう」 私はモーリンさんを抱きしめてお礼を言った。 「さ、そろそろ」「はい」 ハルキに言われて私は “監獄” の中にもぐり込だ。 横向きに丸くなったところへハルキも入ってきて、私の背中と壁の間の隙間に収まった。 ぎぃ~。 分厚い扉が閉まる。 向こう側に父様とH氏の姿がちらりと見え、そしてすぐに暗くなった。 がちゃり。・・かちゃ、かちゃ。 ああ、これは錠前を締める音。 どすん。 外側の蓋が閉ざされる音。ずいぶん遠くで聞こえた。 囚われの娘になったのだと思った。 26. つんと漂う刺激臭、生ゴミが腐ったような匂い。 そして自分の手も見えない闇。 「・・ハルキ、いる?」 「ちゃんといるわよ」 ハルキの手が後ろから伸びてきて、私を抱いてくれた。 「明日まで窒息死せずにいられるかしら」 「大丈夫よ。匂いはすぐに慣れるわ」 「あたし、ハルキに迷惑かけてばっかり。ここだって本当は一人で入るつもりだったのに」 「いいの。スザンナのためなら何だってするわ。それにご両親もあなたの成長を喜んでおられるわ」 「本当?」 私はハルキの方を向こうとして無意識に身を起こし、“監獄” の天井に頭をぶつけた。 ごちん!! 「痛っ」 「頭を打ったの? 狭いんだから気をつけなきゃ」 「はい、以後気をつけます。先生」 「実はわたしも打ったのよね」 「え、ハルキも?」 「ええ、最初に入ったとき中の広さを確認しようとして。・・たんこぶができちゃった」 「超優秀なメイドのハルキが頭にたんこぶ? あははは」 「むふふふ」 私たちはしばらく笑い合った。 ぶつけた頭の痛さなんてどうでもよくなった。 私たちは暗闇の中でお喋りをして過ごした。 好きなお菓子のこと、ファッションのこと、童話や小説のこと。 ほとんど私が喋ってハルキが聞き役だったけれど、ハルキはどんな話題にもちゃんと応えてくれて知らないことはなかった。 「今、何時かしら」 「分からないわ。夜中ってことは確かだけど」 「時計とか持ってないの?」 「魔女裁判を受ける乙女がそんなものを持っていたかしら?」 別に魔女裁判を受ける乙女を追体験するつもりはないのだけど。 「あなたがどんな顔をしてるのか想像つくわ。・・そろそろ休みましょう。こういう場所で一番早く時間が過ぎる方法は眠ることよ」 「そうね」 全然眠くなかったけれど、私は目を閉じた。 黙っていると目を閉じていても “監獄” の空間を意識した。 自分を囲むレンガの壁。その外側は土と石。 圧倒的な質量に押しつぶされそうな感覚。 そういえばここで発狂した女の子が何百人。 私は瞼(まぶた)にぎゅっと力を込めて、無理にでも眠ろうと努めた。 27. 暗闇の中ではっきり見えた。 目の前に女の子かいた。 ハルキと同じ黒髪、黒い瞳で、顔もハルキと似ていた。 違うのは彼女が私と同じくらいの年齢だったこと。 手足は傷だらけ。身に着けている服もぼろぼろ。 その子は私と向かい合って横になり、私をじっと見ていた。 「あなたは誰? ここで何をしているの?」 弱々しい声で聞かれた。 「あたしはスザンナよ。あなたこそ、どうしてここにいるの?」 「分からない。急に連れてこられたの。・・辛いわ。ねえ、お家に返して」 「できないわ。あたしも出られないもの」 「魔法なんて何も知らないのに」 その子の目から大きな涙がぼろぼろこぼれる。 私はその子の手を取った。 ぎゅっと握り返された。とても冷たい手だった。 ぎぃ~っ。 足元で扉が開いて明かりが射した。 電気の明かりではなくて、ゆらゆら揺れる蝋燭の明かりだった。 「尋問の時間だ。出なさい」知らない男の人の声。 「いやっ」女の子が叫んだ。 「私、魔女じゃありませんっ」 「つべこべ言わずに出るんだ」 男の人は女の子の足首を掴んだ。 「いやっ、いや~っ。拷問されるのはもういやぁ~!!」 握り合った手が離れ、女の子は引きずり出されていった。 ぎぃ~。 扉が閉まって私は暗闇に残された。 世界がぐるぐる回った。 そこはインバレー城の中庭だった。 私が知っている中庭とはずいぶん違った。 芝生がなくて、土と泥で荒れた広場だった。 そこにたくさんの人が集まっている。 広場の中央に十字架があって、あの女の子が両手を広げて縛りつけられていた。 十字架の根元に大量の薪(まき)と藁(わら)。 杖と聖書を掲げた男性が宣言した。 「この女、左の目の瞳の中にカエルの足の紋章が認められ、尋問の結果魔女と自白したので火刑に処する」 わーっ。 歓声の中、藁に火が焼べられた。 またたく間に十字架は炎に包まれる。 熱かった。 私は炎の中でもがいた。 気がつけば、十字架で火炙りになっているのは私だった。 何の自由もなかった。死ぬのを待つだけだった。 ぞくぞくした 熱くて苦しいのに、ぞくぞくした。 私は磔にされて焼き殺される。 ぞく、ぞく。ぞく、ぞく。 正面にもう一本の十字架があった。 そこにメイド服の女性が縛られて焼かれている。 ハルキ! 大きく広げられた両手。爪先まですっと伸びた両足。 苦しそうな表情。 綺麗だと思った。 十字架に高く架けられたハルキは息をのむほど美しかった。 炎の中でハルキの黒髪が燃えていた。 顔の皮膚がどろりと剥ける。 ハルキ! ハルキ! ハルキ! 「スザンナ? どうしたの?」 目を開けるとハルキに肩を掴まれていた。 「怖い夢でも見たの?」 私はハルキに抱きついて震えた。 炎に焼かれるハルキの姿が浮かんだ。 ぞくぞくする感覚が残っていた。 28. 狭い “監獄” の中に私たちは横たわっていた。 左右に迫る壁。低い天井。まるで棺桶の中みたい。 あれ? どうして見えるんだろう。 “監獄” の中がぼんやり明るくなっていた。 奥の天井の隅から光が射していた。あれは明かり取りの穴だ。 いつの間にか夜が開けていたのだった。 夢の中で十字架に架けられたと話すと、ハルキも似た夢を見たと教えてくれた。 「魔女の疑いを受けて拷問されたわ」 「どんな?」 「凄惨��ったわ。・・これ以上は止めましょう」 「知りたいの。教えて」 「逆さまに吊られて何度も水の中に沈められたわ。魔女は呼吸できなくても死なないからって。それから下着を脱がされて両足の間に焼けた鉄の棒を押し込まれた」 「酷い。そんなことされたらハルキ赤ちゃん産めなくなっちゃう」 「夢のお話よ」「あ、そうか」 「最後はお城の庭で処刑されたわ。あとはあなたの夢と同じね」 「怖かった?」 「怖かったわ、半分」「残りの半分は?」 「興奮した」「興奮?」 「今まで受けたどんな責めよりも心臓がきゅんきゅん跳ねて、何度も絶頂に行きかけたわ。・ ・どうしようもないマゾの性分ね」 「・・」 「いけない、また喋り過ぎたかしら。9才の女の子に向かって絶頂だのマゾだの」 9才の女の子としてはどう答えてよいか分からず、少しの間私は考えた。 いろいろなことが思い起こされた。 H氏から鞭で打たれて苦しむハルキ。 命じられたら喜んで命を差し出すと言ったハルキ。 “監獄” に一人でいるとき、自分を解放して乱れたというハルキ。 「・・ねえ、前に髪にキスして気持ちよくしてくれたでしょう? 性感帯って教えてくれた」「ええ」 「ハルキは拷問されたり処刑されることで性感帯を刺激されるの?」 「え」 「あたし、ご奉仕って自己犠牲の精神だと思ってたけど、それだけじゃないのね」 「・・あなた、本当に9才?」 「実はね、あたしも刺激されたの。夢の中でぎちぎちに縛られて十字架に架けられた。今も思い出してぞくぞくしてる」 「スザンナ・・」 「もうひとつ告白するわ。夢の中でハルキも一緒に処刑されたの。十字架で焼かれるハルキ、うっとりするくらい綺麗だった。あたし、大好きなハルキが苦しむのを見て、興奮した」 「ああっ」ハルキが大声で叫んだ。 「・・あぁ、何ていい子っ。・・もう、スザンナ、大好き!!」 強く抱きしめられた。 「目を閉じて」「?」 唇に柔らかいものが押しつけられた。 !! ハルキの唇だった。 「ファーストキスだった?」 「ハ、ハルキ!」 「ファーストキスの相手が女でも許してくれる?」 「許すわ、当たり前じゃないっ」 「あなたのこと、いっぱい愛してあげたい。愛したくて仕方ないわ」 「もう愛してくれてるでしょ?」 「そうじゃないの」 そう言うとハルキは私の耳を噛んだ。 とても優しくて痛くも何ともなかった。 その代わり別のものがやってきた。 髪の生え際にキスされたときと同じ感覚が一瞬で蘇った。 「ああっ!」 耳から首筋へハルキの舌が這った。 「あ・・、や・・」 「わたしの耳も噛んでくれる」「ん」 私はハルキの耳たぶを噛んだ。 できるだけ優しく、でも最後は力を入れて。 「はあっ、ん!!」 「ごめんなさいっ、痛かった?」 「いいの。よかったわ」 私たちは互いに耳から首筋を舐め合った。 何度も唇を合わせて吸い合った。 「ハルキ、あたし、ハルキの裸を見たい」 「わたしも見たいわ。スザンナの身体を」 29. 私たちは協力して全裸になった。 ハルキのバストはとても綺麗で触り心地がよかった。 「ハルキの胸、大きくてうらやましい」 「あなたもすぐに実るわ、あと何年もしないうちに」 「本当?」「保証するわよ」 私はハルキの下の毛にも手を当てた。 ふんわりして柔らかい。 まるで洗いたての髪のようにさらさらしている。 「もしかしてここもお手入れしてるの?」 「メイドの心得よ。量も形もケアしてるわ。・・そうだ、近くで嗅いでごらんなさい」 「できないわ。そんなはしたないこと」「構わないから」 私は狭い中で身体を動かしてハルキの下半身に鼻を当てた。 甘酸っぱい匂い。そして、ほのかに感じるこの香りは。 「ヘザー?」 「正解よ。グラスゴーで買ったヘザーのお花の香水」 「アンダーヘアに香水を使うの?」 「素敵でしょ?」 「すごーい!」 「さぁ、次はわたしがスザンナを触る番」 「あたし、胸も毛もないのに」 「うふふ、目的は別の場所だから」 ハルキの指が股間に入ってきた。 「きゃっ」 その指は割れ目の中を優しく動き、弄った。 「ひっ、・・何!?」 「うふふふ」 「はぁんっ・・!!」「素敵な声よ」 「これっ、いったい」 「自分で慰めたことはないの?」 「な、ないわっ」 「クリトリスは女が悦びを得るために特化した器官よ。神様に感謝して有効に使わなきゃ」 「あっ・・、んん・・」 私は生まれて初めて感じるクリトリスの刺激に翻弄された。 全身の血液が逆流し、世界が真っ白になった。 何分間、いや何十分間、快感の中に漂っていただろうか。 気がつけば私はハルキに抱きしめられていた。 涙がぼろぼろ流れた。 私はハルキの胸に顔を埋めてしばらく泣いた。 30. 少し落ち着いてから、私はハルキに教えてもらいながら自分のクリストスを触った。 それはとても小さくて探り当てるのも難しいくらいだった。 それでもゆっくり擦ってみれば、きゅんきゅんする感覚を伝えてくれるのが分かった。 私は人生で最初の自慰にしばらくふけった。 自然と頭の中に、磔にされた女の子の姿が浮かび上がる。 あの女の子と自分を重ね合わせるだけで、興奮がぞくぞく増すのだった。 ああ、オナニーってこんなに素敵な行為だったのか。 「いろいろ感じる方法を試してみたらいいわ。・・ただしデリケートな場所だから、手指を清潔にして優しく触るのよ」 「分かった。・・ねえ、ハルキのものも触っていい?」 「もちろん。スザンナのお勉強のためだものね」 私はハルキの割れ目に指を入れる。 クリトリスはすぐに分かった。 それは私よりずっと大きくて、茹でたエンドウ豆のように丸く突き出ていた。 ほんの少し触れるだけでハルキは声を出して震えてくれた。 教わった通りに摘んだり転がしたりを繰り返す。 「あぁっ。・・い、・・んっ」 ハルキの声はとても色っぽかった。 「ハルキ、声を出すのも上手なのね。それもご奉仕のため?」 「え、演技じゃないわ・・、はぁ、あんっ、・・スザンナが、上手過ぎるのっ」 人差し指と中指に挟んできゅっと捻った。 「ああああっ!!」 どこからともなく液体が溢れて私の手をずぶずぶに濡らした。 それは暖かくて、粘っこくて、そしてヘザーのお花の香りがした。 31. 私たちはずっと裸で過ごした。 キスしあい、互いの身体と性器を触りあいながら過ごした。 尿意を感じると、くすくす笑いながら二人揃って “監獄” の隅に出して流した。 「ねぇハルキって実はすごく悪い人なんじゃない?」 「あら、ばれちゃった? わたし、本当は不良メイドなのよ。旦那様もおっしゃったでしょ? このメイドは主人の知らないところで勝手をするって」 「やっぱり。あたしハルキから良くないことばかり教わった気がするわ。正直に話したら父様と母様はきっと目をまわすわ」 「うふふ。スザンナが素敵な女の子だから教えたのよ」 ハルキは私の髪の生え際をさりげなく撫でた。 私は微笑みながら軽く震えて快感を表現する。 「でもね、わたしは不良メイドだけど人を見る目はあるのよ」 「?」 「あなたにはもう十分資格があるわ。大人になる資格も、お屋敷のメイドになる資格も」 「あたし、オナニーしすぎて淫乱な娘になってるかもしれないわ」 「大丈夫。あなたはとっても賢い女の子だもの」 ハルキは私をぎゅっと抱いて私にキスをした。 もう何度目のキスだろう。 「・・6年後、あなたがお屋敷に入れないような娘になっていたら、そのときはこの命をもってお詫びする約束なの」 32. 錠前が開き、重い “監獄” の扉が開いた。 先に私が外に出る。 続いてハルキが出て私の斜め後ろに立った。 もちろん二人ともきちんと服を着ていた。 埃はポケットブラシで落としているし、髪だって整えている。 私は両手を前で合わせると、待っていた両親に向かって深々とお辞儀をした。 「父様、母様。大変貴重な体験をさせていただきました。心からお礼申し上げます。・・お客様、いえ旦那様」 私はH氏にも頭を下げる。 「まだ何も知らないわがまな子供ですが、素直で従順なメイドになる所存です。どんな命令にも従い、命をかけてお仕えします。どうか私が15になるまでお待ち下さい」 驚く両親の顔。 満足そうに「うむ」とうなずかれたH氏。 後ろでハルキが「むははは」と笑ったような気がした。 33. こうして私の運命を変えた9才の夏が過ぎた。 15才になるまでの間に、私には初潮が訪れ、バストは人並みに育ち、そしてレディッシュのアンダーヘアが生え揃った。 そばかすは残っていたけれど、お屋敷に入ってから処置して消してもらうことができた。 ハルキは私が奉公に入る前の年にメイドを引退し、旦那様が経営する会社に移っていた。 一緒にお勤めできないのは残念だったけど、一度だけハルキの仕事をお手伝いすることができた。 そちらの会社でもハルキは優秀で豪快な不良社員として名をはせているようだった。 接客メイドとなった私は、調教を受け、緊縛と拷問を経験した。 大切に守ってきた処女は初めてお会いするお客様に捧げた。 心と精神と肉体でお尽くしする毎日。 あらゆる被虐を拒めない身分だったけれど、奴隷ではなかった。 私は誇りと尊厳を失わず、女性として成長した。 ・・そして。 [エピローグ] 故郷の風景は何も変わっていなかった。 インバレー城に面したアフリック渓谷、エイヴの森。そしてなだらかな西の丘。 ハイランドの短い夏。 心地よさと懐かしさに包まれながら丘を登った。 牧羊地を抜けて幼い頃にお花のじゅうたんと呼んでいた場所に来ると、そこには先客がいた。 一面に咲くヘザーの花の合間に敷物を広げて、若い夫婦が座ってる。 小さな女の子がお母さんの膝に抱かれていた。 お母さんと女の子の髪は美しいレディッシュだった。 お父さんが私を見て微笑んだ。見覚えのある顔だった。 「スザンナ姫でいらっしゃいますか」 「はい。あなたは」 「昔、親切にしてもらった者です」 あの男の子だった。 髪と肌を触らせてあげたあの男の子が、今は父親になっているのだった。 「ご家族ができたんですね」 「はい。親子3人で何とか暮らしています」 「可愛い女の子。おいくつですか?」 「先月、満1才になりました」 女の子はきょとんとした顔で私を見上げている。 「お幸せそうですね」 「はい。姫様こそ、ご婚約おめでとうございます」 「まだ何も発表しておりませんのに」 「村で知らない者はいませんよ」そう言って笑われた。 小さな女の子はしばらく私を見上げていたが、にっこり笑って手にした花輪を差し出してくれた。 ヘザーの花で編んだ首飾りだった。 「まあ、くれるの? ありがとう!」 「わが家ではヘザーの首飾りは特別な意味があるんです」 お母さんが話してくれた。 「おいおい、そんなことお姫様に言わな��ても」 「いいじゃない。この人、これでプロポーズしてくれたんですよ」 「あら、素敵」 「ぜんぜんお金をかけてないみたいじゃないか。ちゃんとエンゲージリングも渡しただろう?」 「首飾りが本命、リングはおまけだったわ」 彼は大げさに頭を抱えてみせる。 私はお母さんと一緒に笑った。 本当に幸せそうだった。 やがて彼が言った。 「ヘザーの首飾りはあなたに教えてもらったんですよ」 ・・そうだった。 ここでハルキと一緒にヘザーを摘んで花輪にしたことを思い出した。 あの男の子は、今は父親になった彼は、あの首飾りのことを大切な思い出にしてくれている。 胸が熱くなった。 「私も首飾りを作ってよろしいですか?」 「もちろんです」 爽やかな風を感じながら、私は一緒に花を摘み、首飾りを作った。 まるで少女時代に戻ったように無心に作り続けた。
~登場人物紹介~ スザンナ・メイ・キャンベル: 9才。スコットランド貴族の長女。      将来H氏の屋敷に入ることが決まった。 ハルキ: 18才。H氏の付き人としてやってきた日本人メイド。     「メンチカツ」ではなく「ミンチカツ」と呼ぶ彼女は関西出身? 父様、母様: スザンナの両親。父親は公爵の爵位を有する。 ミズ・モーリン: スザンナの乳母兼家庭教師。 村の男の子: スザンナが花の首飾りを贈った同い歳の少年。 ご案内から公開まで大変時間がかかり、申し訳ありません。 『 スタートアップ』の9年前、スザンナ姫のメイド奉公が決まったときのお話です。 スコットランドといえばやはり魔女狩りなので、オリジナルの “魔女の監獄” というネタをやりました。 魔女裁判と拷問に関する記載はすべてフィクションです。 貴族の氏族名とお城の名前も実在の氏族・お城とは無関係なので、ご了解の程お願いします。 エピローグで、ハイランドに帰ったスザンナの婚約相手が誰かは作者の私にも分かりません。 『スタートアップ』のタクマ君か、それともスコットランド貴族のプリンスか、自由にご想像下さい。 ありがとうございました。
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kailouislands · 4 years ago
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吸血鬼と子山羊
探偵とホットケーキ   
「新しくお兄様が買ってきてくださった紅茶、とっても美味しいわ」 「そうだろう」 「ねぇ、お兄様?」 「どうしたんだい、カペラ」 「私達の住んでいるおうちはこんなに広いのに、どうして誰も遊びに来てくれないのかしら?」
「うちには、私とカペラと、カペラのお友達なら、吸血鬼のフォーマルハウトがいるだろう。それだけでは不満かい?」
「フォーマルハウトは優しいけれど、他のお友達とも会いたい」 「そうか……」 「お兄様、私ね、本で読んだのだけれど、皆私くらいの年の人は、学校ってものに行くんですって。私も行きたい!」 「カペラには私が勉強を教えているだろう」 「でもね、お友達というものは、来るのを待っているだけでは駄目なのかもしれないと思うの。学校というところに行けば、私にも沢山お友達ができるはずよ。学校だけじゃない、私は、このお屋敷から一歩も出たことがない……私も外に……」 「カペラ。鏡を御覧。ほら、君の愛くるしい顔、真珠と同じ色の髪、君が着ているドレスを御覧よ。君は、まさに、絵本に載っているお姫様だろう。お姫様は外に出たりしない……こんな可愛い姫では、皆が君の命を狙うかもしれないからね。だから絶対に、外に出てはいけないよ。絶対に——」 「……ええ、分かったわ。お兄様」 「カペラは本当に良い子だね」 「うん、私、もうお外に出ようなんて思わない。お兄様が、ひどく悲しい顔をするから」
 ヴォイドは、身支度を整え、カペラが昼寝を始めたのを見届けてから、屋敷の外に出た。カペラにはよく給仕の人と揶揄されるセンスだ。その上に羽織る、島外にいたころからお気に入りの烏の濡れ場色のコートは、時折翻って深紅の裏地を覗かせるのだった。  石畳に黒いステッキを突く音が、西洋の街並みに響く。生ぬるい風が紺色の髪を撫でた。雨が降りそうな匂いだ。  見上げた屋敷は、尖った屋根を空に突き上げ、枯れかけたツタに侵され、崩れかかっている。いかにも吸血鬼が出そうな、そんな不気味な屋敷。  これらは全て、そう見えるように作られた、人工物だ。  西洋風の市場を通り抜けるヴォイドを、建物の間をすり抜ける風の音だけが、囃したてている。誰ともすれ違うことはない。がらんどうの街を過ぎれば、其処にはカルーセルがある。塗装が剥げ、名も知らぬ草花が蔓延り、もう動かない代物。其処から見上げると、やはりもう動くことのない観覧車が、霞んだ雲を割くように立っている。  そう、ここは元々、遊園地だった場所だ。良くある話だが、ヴォイドが生まれる少し前、未だ国民が豊かだったころ、貝楼諸島開発の目玉として作られた遊園地。住人の大反対を押し切り、島の風情や豊かな自然を一切活かさず、西洋の街並みをモデルにごり押しで作ったはいいものの、その後、国は不景気に。開発を進めた会社は倒産、此処は過去の遺物となった、というわけである。    島のどこかには、既にもっと住民の意見を聞いた、自然を破壊せず子供も喜ぶようなアトラクションが作られたらしい。が、そんなことはヴォイドにとっては何方でも良いことだ。どうせヴォイドは、この周辺から出ることはない。  ヴォイドは、吸血鬼が出るという設定だったお化け屋敷に、娘のように可愛がっているカペラと、二人で住んでいる。フォーマルハウトは、人を驚かすために作られたロボットだ。しかし、今は電源が入っていないため、もっぱらカペラのお喋り相手として存在する。物言わぬ人形となり下がったフォーマルハウトだが、それで良いのだ。カペラの想像上では喋っているのだから。  カペラが生後三か月のころ、ヴォイドはカペラを連れ、この島にやってきた。そしてすぐ、今の元お化け屋敷に住み始めた。カペラは一度も屋敷から出していない。玩具も絵本も服も食事も全てがヴォイドが買い与えたものだ。食料を含め、買い物は、外部から取り寄せて園外の箱に配送して貰えば良い。世間は最近便利になった。風呂は、園内の廃業した宿泊施設をお化け屋敷内に移設したので、そこで済ませる。無論、女児の散髪なんてヴォイドには出来ないから、真珠そっくりの髪は尻まで伸びたが、一生切らなければ良い話だ。それくらい髪の長い絵本の中のヒロインもいたから——カペラはずっと、自分はお城に住むお姫様だと思っているはずである。  あれから六年か七年ほど経ったが、ヴォイド自身も島民とほぼ交流を持っていない。偶然あまり年を取らない外見だったことも相まって、今ではヴォイドのことを島民たちが、吸血鬼と思っているだろう。丁度良い。ヴォイドは此処に人を近付けたくないから。  気をつけなければならないのは、島外から訪れる人間だ。この島に生える植物は、雑草一つとっても、他にない珍しいものばかりらしい。特に此処、元遊園地は、使われなくなって随分経つためか、そういった、煮ても焼いても食えぬような使えない草花が、沢山蔓延っている。島内の人間はそんなに興味も持たないが、島外の人間が物珍しくて見に来ることがあるのだ。そのたびに、持ち歩いている仕込み杖で始末しなければならないので、結構、手間である。此処を訪れた者が度々帰らなくなることで、新聞にも大なり小なり取り上げられているのかもしれないが、何せこの界隈を出ないヴォイドの耳や目には入らない。  今日も園内の見回りを終え、変化がないことを確認したヴォイドは、しかし帰路に着こうとしたところで耳をぴくりと動かした。軽い靴音が近づいてきたのだ。 「ヴォイドさん?」  そして、ヴォイドをヴォイドと呼ぶ人間が此処を訪れること自体が、非常に久しぶりだった。島民には勿論名乗っていない、もう忘れたかった通り名——  ヴォイドが振り返ると、其処には一人の青年が顎に手を当てて立っていた。 「やっぱりヴォイドさんだ。やっと見つけましたよ」  彼こそこの街並みが似合う。西洋の彫刻が服を着て歩いているような、少し彫りの深い色男だ。彼はレグルス。ヴォイドが島に来る前の同業者だった。レグルスは年下であり、キャリアも当時は下であったため、指導をしたこともあった関係だ。 「レグルス。どうしてお前がこんなところに?」 「ヴォイドさんこそ、この島で暮らしているという噂は本当だったのですね。いや、此方の方面で仕事があったものですから、ちょっと足を伸ばして寄ってみたのですよ。運よく貴方様にお会い出来たら……と」 「何故、私を捜すんだ」  ヴォイドはマッチを擦り、葉巻に火を灯した。動かないカルーセルの、薄汚れた白馬に横向きに乗って、それを燻らせる。ふ、と笑うと、重苦しい灰色の雲に煙が吸い上げられ、一つになっていくかのようだった。 「何年ぶりだろうか……その幼い笑顔、変わらないな、レグルス」 「矢張り、現場に復帰して下さる予定はないのですか、ヴォイドさん」 「私は教えるべきことは全てお前に教えただろう?」 「貴方の年で現役引退なんて早すぎる。未だ三十代後半でしょうに。貴方の腕なら、未だ百人は殺せる」  ヴォイドはもう一度煙を吐き出した。  そう、ヴォイドは嘗て、人の命を奪って金を得る稼業をしていた。レグルスは人肉しか食べられないという特殊な体質で、似たような業種の者が集まった大きなグループの、今はその長だったはずだが、ヴォイドは現役の真っただ中から集団には属していなかった。  一匹狼を気取ったつもりはなかったが、そのような職に就く過程が、ヴォイドだけ少し、他と違っていたからかもしれない。成人するまで、ヴォイドは産婦人科医を目指して熱心に勉強していた。妹が出産時の事故で死に、命の尊さを誰より重んじていた。だが、出産の仕組みを知り、受精卵を増産して人を産ませて増やすことも、生まれる前に人を消すことも、技術的には可能と理解してしまった時、「どうせ死ぬのだからいつ死んでも同じではないか」という感想に行きつくようになり、気付いたら、人の命を奪う側に回っていたのである。そして、何より悲しかったのが、其方の職に対し稀有な才能を持っていたこと。ヴォイドは、あっという間に引っ張りだこになって、大金を稼ぎまくった。 「ヴォイドさん、貴方の技術が必要なんです。僕の次のプランに」 「赤ん坊でも増やして食う気だろう? それで産婦人科医の知識が欲しくなった。すまないが帰ってくれ。私にはもう守るべきものが出来てしまったんだ」  レグルスは知らぬ言語で話されたかのように顔を顰めている。  カペラの両親も、ヴォイドらの同業者だった。  同業者同士の争いで、カペラの両親を始末するよう、ヴォイドは命じられたのだ。正確にはこれから両親になる予定の夫婦、だったが。カペラは未だ母親の腹の中にいたから。ともあれ、ヴォイドはその家に向かった。即席めんのカップが床に転がっている、不衛生極まりないあばら家だった。ヴォイドは今も覚えている。夫の方を真っ先に始末したところで、妊婦が大きな腹を抱えて、私は良いから赤ん坊を助けてやってくれ、と泣き叫んだのを。鼻水まで流してえらい有様であった。  今まで何人も、人の息の根を止めて来た女である。それが真剣に願っていた。  ヴォイドは面白半分に、願いを叶えてやる、と言って、昔学んでいた産科の技術を使い、妊婦の腹を割いて、赤ん坊を取り上げた。そうする前には、その赤ん坊も、後で適当に始末してしまうつもりだった。  しかし、何故だろう。赤ん坊を抱き上げた瞬間、ヴォイドは何もできなくなってしまった。  取り敢えず、そのうち死ぬだろうと連れ帰ったが、なかなか死なない。人が死んで垂れ流す糞尿は不潔だと思ったが、赤ん坊のおむつを替えるのは苦ではなかった。ミルクを欲して何回も起こされるのも、怒りは湧いて来なかった。そのうち、その赤ん坊は言葉を理解するようになった。ヴォイドはとうとう、死んだ妹の名を赤ん坊にあげてしまった。もう、命は奪えなかった——  レグルスは、ヴォイドのコートに縋りついてくる。 「どうして僕が人間を食べてはいけないんですか、他の何も食べられないのに。食べなければ僕が死んでしまうのに。生かす価値のある者などいないでしょう、僕にだってないかもしれないが、それだったら、誰が生き残る必然性もない。僕が誰かを食べてしまう権利だってあるはずだ」  ヴォイドは静かにその手を掴んで、優しく離させると、微笑んだ。 「私も手を散々汚した身だ、反対はしない」 「なら、どうして協力をしてくれないんです」 「反対しないことと協力することは同義じゃないだろう。私と戦うことになる前に、他を当たっておくれ」 「一人の少女に執着しているようですね、その子を僕が食べてしまって、いなくなったら、貴方は僕のところに来てくれますか」  負ける気がしないという意図を遠回しに言い、駄々を捏ねるレグルスの鹿毛を撫でる。彼は幼少期から愛情を知らないうちに権力を得てしまった。 「——君なら分かっているだろう? 人から支えを奪ったところで、君に代わりを求めるということはない。心の支えというのは誰も代わりになれないから」 「……だが……」 「……私がやっていることはエゴだよ。そして罪は償えないことも分かっている。それでも私は、此処で生きる意味というものを見付けたいと思っているんだ。それには一生を費やすとしても」  コートを翻し、レグルスに背を向けて歩き出す。  本当なら、レグルスにも、追い掛けてきて腹いせにヴォイドを殺すことくらいは余裕でできたはずだ。だが、一先ずは追って来なかった。きっと、諦めてはいないだろうが。  屋敷のドアを開ける。カペラが、「お兄様、お帰りなさい」と、真珠のような色の髪を弾ませて抱き着いてきた。焼きたてのクッキーの香りがするその髪を、ヴォイドは笑みを浮かべ、汚れきった手で撫でるのだった。
「ねぇ、お兄様? お疲れのようだったから、私、お菓子を作ったの。早速食べましょう」 「ありがとう、カペラ。沢山食べよう、食べ残したら、また明日……私たちはずっと一緒にいるのだから」 この幸せな時間を壊す者が現れる、という最高の自業自得を迎えるまで、彼はこの島で生き続ける。
※この物語はフィクションです。  自作発言、無断転載を禁じます。  此方の作品における登場人物、「ヴォイド」と「カペラ」に関しては、同アンソロジー内に関するものに限り、あなたの文学作品に登場させることができます。但し、その際は事前に別添の設定資料を確認し、各注意事項を守ってください。
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y24klogs · 5 years ago
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フロストガルド戦記_第二章
アズちゃん、ディードさん、ヤクト君といっしょ
クエストを開始します。 -------------------------------------------------------- あらすじ
山賊の護送依頼を受けた君は、神殿騎士ベイオウルフ、 君と同じく依頼を受けたグレンデルと共にフロストガルドへ向かう。 道中、野盗に遭遇し戦闘となる。 劣勢となった野盗は逃走を企てるも、 そこに敵対種族【血族】が乱入。野盗は全滅。 君は血族を討伐し、フロストガルドへ到着した。 予定外の戦闘もあり、報酬の引き上げを要求する冒険者たち。 城にて王と謁見する機会を得、血族についての情報を得る。 新たなる強大な血族【柱】の出現を予期する王は、 君へ【柱の出現調査】を依頼する...。
-------------------------------------------------------- ... アズ : 柱の……出現調査……? ガーランド 「さて、報酬の支払いは終わったな。」 ガーランド 「貴公の力を是非、我が国に役立てて欲しい!  【柱の出現調査】を引き受けてくれるな?」 君は依頼を受ける事にした。
ブラッド : ここまで来たらもう乗りかかった船ですからな!! ヤクト : と、ともかく新しい依頼ってコトでイイんだよな! ディード : 報酬次第っつってやりてートコだが ディード : まあ、こんだけ金払いもいいなら受けてやってもいいかね アズ : さすがに報酬は期待できるでしょう ガーランド 「おお!引き受けてくれるか!  国を挙げて貴公への支援を約束しよう。」
アズ : まずは先の飲食代を経費にですね…… ヤクト : で、出ると嬉しいよな~… ディード : (ヒュウ、と軽い調子の口笛を広間に響かせ) ブラッド : 大分食べましたからね~わはは ガーランドは大臣のトリトットから羊皮紙を受け取ると、 力強くそれにサインした。
ガーランド 「さあ受け取れ!  これがあれば城下の店で支援を受けられる。」 デ��ード : お、まじか。 アズ : ふふふ、やりましたね、言ってみるものです ヤクト : やったぜ…! …たすかったとも言うケド… ブラッド : ありがとうございます!やった~! ガーランド 「後は、軍資金が必要だろう。取っておけ。」
ガーランドから金の入った小袋を渡された。 アズ : さすが王様、太っ腹です ディード : …話の解る大将さんで助かるね(その小袋を受け取れば) ガーランド 「個人的な物だ。報酬とは別にしておくぞ。」 50ルド手に入れた。 ヤクト : すげ~…! 流石王様だ…! 大臣補佐のオロウードは妬ましいと言った表情でこちらを睨む。 自分の想定外に事が進み、気に入らないのだろう。 ブラッド : わお……なんかすっごい良くしてもらっちゃいましたね アズ : これは気合を入れなければいけませんね ディード : …そんだけ危険も付くってこったな… ヤクト : (大臣補佐の表情に気づけばぺろっと舌を出した) ディード : まあ、どんだけやべーかはさっきの戦闘で大方察しが付くぜ ヤクト : ま、そーだな…気合は入れねーと。 アズ : 相手はアレの親玉ですもんね ブラッド : ええ、そうですな。激戦になりそうです ディード : (ヤクトの行動にはにししと笑い返してやり) ガーランド 「準備が終わり次第、  城門前の運び屋から【ラレン砦】へ向かえ!  期待しているぞ!リーンの冒険者よ。」 ブラッド : 頑張らせていただきますとも! アズ : 腕が鳴りますね、えいえいおー! ヤクト : 任せといてくれよ! 期待は裏切らねーぜ! ディード : 応。前金の期待に応えられるくらいには、な。 ヤクト : (おー!とノリノリで拳を合わせた) ディード : …賑やかなこったィ 君は城から城下町へと出た。 ベイオウルフ 「依頼を受けて下さった事、感謝します。」 ベイオウルフ 「【柱】は血族の範疇を超えた化け物です。  発見次第、すぐにラレン砦へ戻る事をお勧めします。」 ベイオウルフ 「ただ、貴方の力ならばあるいは...。  いいえ、無理は禁物でしょう。どうかお気を付けて。」
ディード : 出発は運び屋に頼むことになるっつーこたあ… アズ : さて、準備を整えて出発、ということでしたが ディード : ぶら下がりながら空中散歩か ヤクト : 砦があるってのは頼もしいよな、敵も強いだろーけど…行きがけとは違って集中できそうだぜ。 ディード : 肩が凝りそうだぜ… ブラッド : 何か買っておきましょうか 店主 「はい、特製のアイスだよ!買った買った!」 アズ : そういえば……結構腕とか疲れそうですね 店主 「おっと、もう品切れだぜ。」 目利きのホークマンはオレンジを頬張っている。 魔術師のナイトエルフ 「よし、買い付けは終わりだな。」 ヤクト : 行く道も楽しみだな! 店主 「スクロールは売り切れちまったよ。  欲しいならカトリーヌさんのお店に行きな。」 "カトリーヌ魔法雑貨店"と書かれた看板だ。 薬やスクロールを扱っている様だ。 ディード : (お店増えてるーーーー!! ブラッド : (最高じゃん!! アズ : ここはマジックアイテムのお店ですか ディード : 魔法雑貨店か、寄ってくか? ヤクト : みたいだな! 何か役に立つかも! アズ : 個人的趣味としても外せません、寄っていきましょう ブラッド : 外の店では売り切れみたいでしたし、此方で見ていきましょうか ディード : ほいほい…っと 店内は香が焚かれているのか、強い薬品の香り等は無く、 不思議と心が落ち着くような気がした。 奥でスクロールに書き込んで居るのが店主だろうか。 黒のローブに白髪が印象的な老魔女だった。 老魔女 「アンタが調査依頼を受けた子だね?  一応、王の書状を見せて貰おうか。」 君は王の書状を見せた。 魔女は一目見やると、確認を終えたらしく視線を外した。 アズ : (だっと一人駆け込んで、声をかけられて立ち止まった) ディード : …もう話が通ってやがるのか ヤクト : へへ、流石だぜ! ディード : 手がはえーなァ アズ : そうみたいです、必要そうなものは借りていきましょう ブラッド : 確かに物凄い速さですね、びっくり 老魔女 「カトリーヌ魔法雑貨店にようこそ、旅の者。  ま、入用なのは薬かスクロールだろうね。」 ヤクト : そゆこと、スクロールって…やっぱこっちの術式があったりすんのかな。 ブラッド : そーです!薬とか!無いと困りますから! ディード : 魔法の類にゃ不慣れだが、薬は揃えといてもいいかね… "温もり小袋"と書かれた巾着袋だ。 カトリーヌ 「発火トカゲの鱗が入っていてね、揉めば熱くなるよ。  揉みすぎると火傷するから気を付ける事さね。」 かご一杯に羊皮紙が丸めてある。 アズ : 火吹き飴だそうですよ、火が吹けるんでしょうか ディード : (めちゃくちゃアズちゃがすきそうなのいっぱいある ブラッド : めちゃくちゃ辛そうですな。火を吹くとなると コウモリの羽だ。触媒になるのだろう、多分。 ヤクト : …これ、どうすんだ…?(カエルの干物をぷらぷらとしては 様々なスクロールが置いてある。 戦闘用に使える物もありそうだ。 カトリーヌ 「前に、テレポートのスクロールで盗みを働こうとした奴が居てね。  あれから売り物には"まじない"をかける様にしたのさ。」 カトリーヌ 「"まじない"を解除しないと効果を発揮しないからね、  買う時はちゃーんと私を通しておくれよ。」 "惚れ薬"と書かれた瓶だ。本当に効くのだろうか。 カトリーヌ 「踏ん切りの付かない奴が買っていくのさ。  アンタも必要なのかい?」 カトリーヌ 「言っとくけど、私にゃ効かないよ。  ひっひっひ。」 君は瓶を棚に戻した。 "火吹きアメ"と書かれている。 火を吹けるのか、火を吹く程辛いのだろうか。 ディード : 魔術は俺ァ専門外だ カエルの干物だろうか。何に使うかはよくわからない。 アズ : 魔法を使うときの触媒にするんですよ、鶏肉なんかを使う事もありますが カトリーヌ 「何か入用かい。」 ブラッドは何も入力しませんでした。 アズ : ふふ、うきうきしますね ヤクト : へえ…! 全然知らなかったぜ…! 取引をしました。 5ルド失った。 [【魔女の回復薬】] を手に入れた。 二つ目の【柱】 【復讐者ウェヴェ】 血族で最も復讐心に満ちた者。 八面六臂で剣と棍棒を握った異形。 その身に余る復讐心は、留まる事無く 北国へ単独で攻め込み、死亡した。 討伐者はガーランド王。 ディード : (スィと金色の瞳を見渡すように動かして。) ブラッド : 惚れ薬なんかも置いてますよ!本当に効くんですかね ヤクト : マ、マジ!? アズ : ほ、惚れ薬……! ディード : (興味がなさそうに頭を掻いた) "惚れ薬"と書かれた瓶だ。本当に効くのだろうか。 カトリーヌ 「踏ん切りの付かない奴が買っていくのさ。  アンタも必要なのかい?」 カトリーヌ 「言っとくけど、私にゃ効かないよ。  ひっひっひ。」 君は瓶を棚に戻した。 ディード : …やめと��よ胡散臭ェ ディード : (そう言えば店に並んでいる本棚の方へと歩を進め) ブラッド : (面白がって見ていたが、普通のポーションを買って面白げなものはすべて棚に戻した) ディード : (一つ本を手に取ればぱらぱらと頁を捲る) アズ : 店主さん店主さん、あの惚れ薬を一つ……(こそこそと) ヤクト : (うーん、と食い気味に視ていたが、棚に戻し) ディード : (国家問題であるのならば何か依頼に関する生物の話でも書かれていないかと言うつもりのようだ) ヤクト : ("温もり小袋"だけを手元に、カウンターを覗き込んだ) アズ : (惚れ薬を隠すようにどっさりとポーションを買って) ディード : 復讐心の強い化け物ねぇ… ヤクト : す、すげー買ったな! ブラッド : アズ様、物凄い数買いますね!? ヤクト : (ぎょっとする様にアズの手元を二度見しては…) アズ : 強敵ですからね、準備は万端にしておかないと ディード : もう死んでるヤツなら用はねえか…ん? ディード : おいおい、そんなに買ってたら運び屋が悲鳴あげそうだな… ブラッド : 落さないように気を付けて下さいね アズ : 運び屋もプロですから、気合を入れて頑張ってくれるでしょう、きっと ヤクト : でも確かに備えあれば… …何だっけ。 買っとくに越したこたねーか。 ブラッド : さ!行きましょう! ヤクト : (幾つかの薬瓶とスクロールを買い込み) アズ : はい
"ブラッド・チャリス"と書かれた看板だ。 それ以外には何も書かれていない...。 労働者のドワーフ 「そろそろ作業場に戻るとすっかねえ。」 ブラッド : おや、ここは? ヤクト : 何の店だあ…? アズ : 怪しい店ですよ!入るしかありません! ヤクト : 怪しい店…! そりゃ入るしかねえな! ディード : ……ここは…(通りを抜け、名前だけが書かれた看板の店を見上げると) ブラッド : あっお二人とも待って~! ディード : っておい、入るのかよ ブラッド : 仕方ありません、行きましょう。ええ ヤクト : (一足先にと駆けこんだ) 店内は整然としており、店主の几帳面さが感じられる。 奥に一人ナイトエルフが居り、彼女が店主だろう。 ナイトエルフ 「何用か?」 君は王の書状を見せた。 ナイトエルフ 「確認した。  我はミルウード。宜しく。」 ミルウード 「必要な物を貸し出してやろう。見ていけ。」 ヤクト : お、おう…よろしく。 案外店の中はフツーな感じだな。(コソコソ ブラッド : ありがとうございます! ディード : ……書状は通るようだが、何の店なんだ? アズ : 結局なんのお店なんでしょう……(すたすたと店内へ入っていって) ここはエンチャント済の物が置かれている様だ。 ミルウード 「強力な祝福には貴重な原料が必要になる。」 アズ : ……装備品、といったところでしょうか どうにも禍々しい雰囲気を纏った装飾品だ。 ミルウード 「血族を原料にしたエンチャントを施した物だ。  少なくとも害は無いが、効果にクセが有るな。」 フロストガルドの勇士。 【紅蓮、アズラ】 北国には珍しい【炎魔法】の使い手であり、 血族を屠るため、数々の術を編み出した。 不死者を葬る【炎浄】、火竜を焼き切る【獄炎】 いずれも彼が生み出した魔法だ。 ヤクト : みたいだな…! 【掃討戦】にて尽力していたが、 現在は隠居し、後進の育成に励んでいると聞く。 宝石が施されたチョーカーだ。 ディード : ……物騒なもんまで置いてんな。 ミルウード 「イスペルと呼ばれる固有の宝石だ。  観光客向けだから何の効果も無いぞ。」 結婚指輪、エンゲージリングとも言われる物だ。 何かエンチャントされているのだろうか。 ミルウード 「不貞を働けば、指が飛ぶように出来ている。」 ...。 アズ : け、結婚指輪…… ヤクト : ……(ごくり) ブラッド : 凄まじい結婚指輪ですな…… ミルウード 「必要な物は?」 アズ : リーンには何人か差し上げたい人がいるような気がしますね ヤクト : マジかよ… ディード : いや、この指輪はやめとけよ…? ヤクト : (ふるふると首を横に振っては離れ、カウンターを覗き込んだ) ブラッド : 絶対何か迂闊な事した瞬間指が吹っ飛びますよ。 ミルウード 「必要な物は?」 ディード : (ヒッチとノックバック!?つっよ ブラッド : (フロガル魔法が使えるの良すぎる ブラッドは、ポーションを使った。    ブラッドは9回復した。  ([6]+3) ミルウード 「必要な物は?」 取引をしました。 10ルド失った。 [【北国のペンダント】] を手に入れた。 ブラッド : (所持品制限に引っかかりしものになった アズ : なるほど、これまた興味深い…… ディード : (旧ヒールウォーターみたいなのがある アズは、ポーションを使った。    アズは4回復した。  ([1]+3) ブラッド : (やったー!!回復魔法だ!! ヤクト : へえ…土産になりそ。 …じゃなくて! アズ : むう……これ以上は持てませんか…… ディード : 俺は、こういった類のは使わねえな… ブラッド : 僕もこれ以上持てませんな(しれっと持ち込んだポーションを1個飲んだ) アズ ((アイテム整理してから来ないとだったという顔)) ブラッド : (わかる ヤクト : コレは相性イイ気がするな。(チョーカーとペンダントを購入しては、チョーカーだけを身に着け) ヤクト (ご当地アイテム、欲しくなってしまう~~~~~~~~) ヤクト (無限にお土産買いたい) ディード : (既にめちゃくちゃ楽しいですね… アズ (MATK+1dの半分、めちゃくちゃ回復する) ディード : (ある程度品を見て回ったが、やはり使い慣れた装備のほうが好ましい、と棚から手を引いて) アズ (エン……ご当地スキル全部欲しいよ……意味もなく……) ブラッド : そろそろ行きますか? ヤクト (わかってしまう) ディード : (各々の買い物が終わるまで入口付近に佇んでいるだろう) ヤクト : そーだな! アズ : そうですね、いきましょう ヤクト : わりー、お待たせディード。 ディード : おう、じゃあ運び屋ンとこだな 運び屋 「ん?何処か行きたいトコがあんのかい?」 ディード : …お、他にも向かえる場所があるのかい アズ : あのなんか、お店にあった英雄の武器とかって借りていけないんですかね ヤクト : みてーだな。 オミロ村って確か… ディード : オミロ村ってぇと…グレンが向かったトコだな アズ : ……ふむ? ヤクト : あれ、あったら強そーだけど確かに… アズ : グレンさんの故郷、でしたっけ ブラッド : 少し気になる所ですな。 ヤクト : でもビーム出せないからな… っと、そいやそっか ���クト : 声でもかけたら手伝っては~…くんねーかなあ? アズ : 国の危機だから目覚めたり……はしないですね、で、ええと、ふむ、そうですね ブラッド : どうでしょうな。彼にも仕事はありそうですし。 ディード : 時間も費用もあるし、寄ってくくらいならいいぜ アズ : 何かしら知っているかもしれませんしね、せっかくこの辺り出身の冒険者、ですし ブラッド : そうですね!それじゃ行きましょう ヤクト : 確かに、話くらい聞いといてもイイかもな! 運び屋 「ん?何処か行きたいトコがあんのかい?」 ヤクト : (…内心、見慣れぬ土地が楽しい気持ちが八割程ではあったのだが…) 運び屋 「あいよ!しっかり掴まっててくれよ。」
君はオミロ村に到着した。 北部は森林が多く、豊かな土地だ。 村には羊の毛を生やした牛が幾つか居た。
ディード : お、見たことねえ生きモンだな アズ : わ、あれなんですか!?キメラ!? ヤクト : 昨日の肉だったりして! ブラッド : この地方特有の奴でしょうな ブラッド : ああ~!ムールーでしたっけ? アズ : なるほど……羊より大型ですし、毛をかるにはいいのかもしれません ディード : へぇ…俺の故郷にもこういった固有のは居たが… ディード : なかなか機能的な家畜だな ヤクト : 遠出するとこーゆーのが新鮮だからイイよな…! アズ : ディードさんの故郷ってどちらでしたっけ? ディード : 友好国じゃねぇのが惜しかったな…(と独り言を吐いて) ディード : ん?…おお アズ : ………?(首をかしげる) ディード : ……仕事に支障が出るので教えねえよ ヤクト : …? なんだそりゃ…?(不思議そうに、倣って首を傾げ) ブラッド : ええ~!そんなヤバい場所生まれなんですか!? ディード : っせーな!出身ってのは時に弱みにもなんだよ! アズ : なるほど、地域によってはたまに爆発する種族もいるとききます アズ : そういった偏見と闘っているのですね…… ヤクト : そ、そりゃ確かにヤベー… ヤクト : 爆発する羊の中で育ったならディードの強さも納得だぜ… ブラッド : ディード様……ご苦労なされたのですね…… ディード : …ンン……(微妙に違うが、と言いかけたが口を噤み) ディード : エエ まあ そうだな ディード : (雑に頷いて会話を流していった…) アズ : 爆風の中で育った冒険者、味方にするのにここまで心強い相手はおりますまい…… ムールー 「ムウー。」 アズ : ……べうー ブラッド : 可愛いですな~(撫でている) アズ : …………べうー ディード : (「あらぬ誤解を受けたぞ…」) 酪農家のヒューマン 「最近ベウが生まれたんだわ。  ベウってのは子供のムールーの事だぜ。」 ヤクト : …(目と目が合う…先に目を逸らした) 運び屋のホークマン 「ん?もう帰るかい?」 能天気なドワーフ 「ヴォリッドのドラ息子が帰ってきたってよー。」 能天気なドワーフ 「鍛冶屋を継ぐ気になったんかねえ。」 不安なヒューマン 「最近、【血族】の動きが活発らしいんだ。」 不安なヒューマン 「戦神の地に行くだって!?  放浪者は勇気があるなあ...。」 ブラッド : あ!!グレンデル様ーー!! アズ : ムォォォウ~ グレンデル 「あん?【柱の調査依頼】だと?  また面倒なモンに首突っ込んでんな...。」 ディード : っと、やっぱ居たか アズ : (しゃがみこんでムールーの顔を覗き込んでいる) ヤクト : おおっ 意外と早く会っちまったな! グレンデル 「ジジイがうるせぇから、一緒には行けねえ。  だが、頼みゃあ何か貸してくれるかもしれねえぜ。」 グレンデル 「俺は野暮用があるんでな。死ぬんじゃねえぞ。」 ブラッド : フフフ、ご心配なく! ディード : そうかい、なら仕方ねえな ヤクト : ま、折角の里帰り…だもんな! ディード : ま、あんたもせっかく��郷したんだ。 ディード : 堪能していけよ ディード : (めちゃくちゃブーメランで草生えてます ヤクト : グレンが心配しねーように、サクっとぶっ飛ばしてくるぜ!(からからと笑い アズ : (爆発する種族がいる故郷だと、帰りにくいでしょうからね……きっと思う所があるのでしょう……) そう言うと、彼は墓地の方へ向かって行った。 アズ : それで、グレンデルさんはなんと? ブラッド : お手伝いは出来ないそうなんですが、親父さんかな?に頼めば何か貸してくれるかも!とのことです! ディード : (グレンデルが去った後に適当に住民から話を聞き込み始め、その会話内容に首を傾げ)…しかもアイツ実家鍛冶屋なのかよ アズ : なるほど、では早速言ってみましょうか ヤクト : そーだな!あの建物か~? 「鍛冶屋デラーク」と書かれている。 アズ : 鍛冶屋デラーク、ここですね ディード : …小さい鍛冶屋だな。まあ辺境なら当然か? 鍛冶技術に関する本が並んでいる。 読み込まれたためか、端が切れている。 古い日記だ。 表紙には"グレン・デラーク・ノース"と書かれている。 アズ : これは鍛冶関係の本ですか 神話の本だ。 【堕とされた戦神】 傲慢な戦の神グレンは四神と対立し、争った。 長き戦いの末、痛み分けとなり、 グレン神は巨人へと身を堕とされ、 女神は神核を戦神の竜に奪われ、精霊となった。 ある時、放浪者ガーランドがこの地を訪れる。 他の三神は男に女神の神格を取り戻して欲しいと依頼した。 かくしてガーランドは竜狩りへと赴く。 竜は洞窟にて眠りについていた。 男は「俺は放浪者。訳合って貴様の首を狙っている。」と 告げ、起こす。
「不意を打たぬは武人の誉かただの阿呆か、試してやろう。」 竜はそう言い、二人の戦いが始まった。 神格を喰らった竜の力は凄まじいものだったが、 地神から与えらえた神器は 竜の岩の様な鱗を貫くには十分だった。 竜は息絶える前に「駒となるな、人となれ」と告げ、崩れ落ちた。 神格を取り戻した女神は彼の妻となり、 ガーランドはここに 己の国【フロストガルド】を建国する事を宣言した。 ヤクト : こっちは…んーと、神話だってよ。 アズ : 建国神話、と ブラッド : なかなか面白い事が書いてありますな(覗き込みながら) ディード : 神話…つってもここの歴史を見る限りじゃ実話も混ざってそうだな ディード : 内容は頭に留めておいてもいいだろう アズ : 竜と、巨人 アズ : どこにでも、似たような物語があるのでしょうね。 ヴォリッド 「何じゃい、今日はやっとらんぞ。」 ヴォリッド 「【柱の調査依頼】じゃと?  フン、戦神の地に行くならそう言わんか。」 ヴォリッド 「そこに置いてある武具を持っていけ、  勿論、事が終わったら返して貰うがな。」 そう言うと、ヴォリッドは武具達を指さした。 ヤクト : たしかになー…けっこーよく視るかも。 アズ : この人がグレンデルさんのええと……おじいさん……? ヴォリッド 「今更【柱】なんぞ生まれても、  彼の地はとうに腐っておるわ...。」 ヴォリッドは呟いた。 ディード : ……親父さんじゃないか? アズ : ジジイって言ったのに…… ブラッド : どうでしょう、グレンデル様意外とお若いですし。どっちとも取れますな ヴォリッド 「何じゃい、今日はやっとらんぞ。」 ヴォリッド 「親の墓参りじゃろ。」 ヴォリッド 「あん?ワシぁあいつの曾爺じゃ。  ガキの頃にユヴァンとノーラスが死んで、  それから面倒を見て来た。」 ヴォリッド 「デラークの者は代々鍛冶屋をやっておる。」 ディード : それもそうか ヴォリッド 「幼少から鍛冶を仕込んで来たと言うのに、  あのバカは戦士なぞ目指しおって...。」 ヴォリッド 「...お前さんには関係の無い話じゃな。 グレンの事は気にせんでいい。」 ブラッド : お爺様らしいです ディード : そういやアイツ、両親に関して何か言ってたっけな… アズ : 確か両親は、ええと、前線に出ていた、とかでしたっけ ヤクト : … アズ : それで、故郷に帰ったグレンデルさんが歩いて行ったのはお墓、と ヤクト : (ヴォリッドの話の内容と合点がいき、何とも言えない表情をした) ディード : (あーーーーー耳の痛てぇ話!と思いながら頭を搔いて) ブラッド : 借りて言っても良い、とのことでしたが僕には使えなさそうな物でした……(ちょっと残念そうに) ディード : 跡継ぎの問題はどこにでもあるもんだな… アズ : そうですね、せっかくですから借りてみたかったですが ヤクト : 俺もだな、式を通してる武器じゃねーと術が使えねーんだ。 アズ : ディードさんはどうです?(竈の近くで暖まり) ヤクト : (少し名残惜しそうに並んだ武器を眺めたが、やがて離れ) ディード : …んー… ディード : いや、俺もねえな。そもそも俺の得物は火器だしな ディード : そうそう補充できるもんじゃねえさ アズ : それもそうですか…… ブラッド : なんだかちょっと残念……ですが色々聞けましたし! ヤクト : 気持ちだけもらっとこーぜ アズ : そうですね、頑張ろうって気持ちになりました ディード : ……だな。 ディード : さて、店には用がねえなら出ちまうか ブラッド : 竈の前から動けなくなる前に行きましょうか! アズ : そうですね、足に根が生える前に行きましょう ヤクト : おうっ! んじゃ今度こそ出発だな! ヤクト : (少し思うところがあったのか少し無理に笑顔を作っては) ディード : 今日はやってねえってんなら迷惑になっちまうしな 不安なヒューマン 「最近、【血族】の動きが活発らしいんだ。」 不安なヒューマン 「戦神の地に行くだって!?  放浪者は勇気があるなあ...。」 運び屋のホークマン 「ん?もう帰るかい?」 運び屋のホークマン 「あいよ!」 ディード : (すごい…まだ探索パートなのにこの充実感 アズ : さて、準備は全て整いましたか ヤクト : バッチシだぜ! ブラッド : ええ!行きましょう!! 運び屋 「ん?何処か行きたいトコがあんのかい?」 運び屋 「ああ、あんた達が依頼を受けたのか!」 運び屋 「準備は大丈夫かい?」 運び屋 「んじゃ行こうか。  しっかり掴まっててくれよ!」 ディード : おっし、じゃあ向かうか…(首の辺りを揉みながら、銃を背負い直し)
君は運び屋によって、【ラレン砦】へ到着した。 砦は所々に老朽化しているが、 長年に渡りここを守ってきた頑強さが見て取れる。 駐屯兵の一人が君達に近付く。 兵士 「何用ですか?北国の方ではありませんね。」 君は王の書状を見せ、依頼を受けたと説明する。 ヤクト : っと、流石にこっちまで話は通ってねーか ディード : ま、軽く説明すりゃいいだろ アズ : さすがに電信技術なんかは発達していなさそうですからね アズ : ……ある国の方が稀ですが ブラッド : むしろ城下町の方が早すぎて驚いたくらいですしな 兵士はそれを確認すると、表情を一層固くする。 兵士 「...隊長のもとへ案内致します。」 ディード : …ま、そうだな 二層ほど上り、隊長室へ案内された。 皺と傷痕に覆われた壮年の戦士、 彼がこの砦の隊長だろうか。 アズ : 結構広いんですね 隊長 「【柱の出現調査】を受けたのは君か。  感謝する。私は隊長のティレルだ。」 ティレル隊長 「あれを見たまえ。」 砦から見えるのは黒き大地だった。 積雪により、白と黒が印象深くなっている。 ブラッド : おお………… ヤクト : …? アズ : ……真っ白と、真っ黒の大地 ヤクト : (覗き込んでは) ディード : 変わった地質だな 大地には奇妙な建造物も有った。 血族達が作り上げたのだろうか。 ティレル隊長 「【戦神の地】。  かつてこの北国にあった戦神の遺体が在るとされる場所だ。」 ティレル隊長 「黒き大地の奥底から【血族】は生まれる。」 ヤクト : あっ! …さっき本で読んだヤツ…(コソコソと ヤクト : 戦神ってアレだよな… ティレル隊長 「忌まわしき神の遺児を押し留める事が、  このラレン砦の使命なのだよ。」 あの地から、【柱】とされる強大な血族を見付けるのか...。 ティレル隊長 「長き戦いの戦果と言うべきか、  あの地には結界を張った場所がある。」 ティレル隊長 「三ヵ所の内、最も深層に近い結界が破壊されている。」 ティレル隊長 「血族を退けるそれを破壊する様な存在...。  【柱】は恐らく、其処に居るはずだ。」 ディード : ………なるほど アズ : ある程度目星がついているようで良かったですね ディード : 目星はついてはいるか アズ : あの中から探すのは骨が折れそうですから ブラッド : あの広い場所を全部、となると無茶ですしな ヤクト : んだな… ティレル隊長 「"はぐれ"の血族を倒せる君であれば、  あの結界までは難無く辿り着けるだろう。」
ティレル隊長 「存在を確認するだけで構わない。  戦う必要は無い、無事に帰ってきてくれ。」
アズ : 調査、ですからね、無理はしないように、と ヤクト : oO(…そーだった、ぶっ飛ばすとか言っちゃったぜ…ヤベー…) ブラッド : ま、無理せずさくっと帰って来ましょう!ええ ディード : ま、想定外が無いことを祈るぜ 君はラレン砦で一泊し、疲れを癒した後、 戦神の地へ向かう事にした。 アズ : そうですね、こそっと行ってこそっと帰ってきましょう ティレル隊長 「依頼を終えたばかりだったか、ゆっくり休むと良い。」 翌日、準備を終えた君は 運び屋によって、戦神の地へ到着した。 黒々とした地面は意外にも普通の土を踏みしめる感触だった。 雪を踏み抜くより安全かもしれない。 ディード : …寝床も���意してくれるたぁな… ヤクト : お陰でゆっくり休めたぜ…! アズ : よく眠れたなら良かったです(足元の感触を確かめながら) ヤクト : …んお、この土意外と… ブラッド : 雪よりはまともに歩けそうですな アズ : それでも雪はところどころにありますし、気を付けましょう ディード : …この分なら前回みたいな動き辛さはなさそうだな 運び屋 「俺の仕事はここまでだ。  後は其処に居る斥候に話を聞きな。」 運び屋 「じゃ、待ってるぜ。」 血族を屠り、進むも 無用な戦闘を避けるも君の自由だ。 ホークマンの斥候 「依頼を受けたって言う冒険者はアンタか。」 ホークマンの斥候 「破壊された結界はここから数えて三番目。  掃討戦で確保出来た場所では最奥だ。」 ホークマンの斥候 「"はぐれ"を倒したってんなら、  道中の血族ぐらいは何とかなるだろう。」 ホークマンの斥候 「ただ、ここから真っ直ぐに進むのは止めておいた方が良い。」 ホークマンの斥候 「"巨人の監視者"って呼ばれてる、イカれた血族が居てな。  そりゃあ近道は出来るだろうが、命の保証は無いぜ。」 ディード : …ふむ、なるほどな ブラッド : 近道は避けた方が良さそうですな アズ : 遠回りとはいえ、避けていくしかないですね ヤクト : …ん��ゃどーする? 左右に通れそうな路があるけど… ディード : 無理に押し通って体力を使うと、戻れる確率はどっと落ちるしなァ アズ : 迷った時は右です!! ホークマンの斥候 「とにかく次の結界までは"迂回"だ。  そうすりゃ辿り着けるだろうよ。」 ヤクト : んじゃ右だな! ブラッド : では右に! ディード : 安直だな… アズ : こういう時はどっちに行く?って悩んでも仕方ないですもん ディード : だがどっちでも構わねえか。運任せなのは変わらんだろう ブラッド : 先に何があるのかもわかんないですしね ディード : そうだなー アズ : その通りです 焚き火だ。 その温かさは心が安らぐ。 "多くの戦士によって、結界は成された。  ここに戦士の遺した道に敬意を表する。" 戦士の手記だろうか。 "グローレインは実在する。" 嫌な予感がする。 アズ : な、なんかいますよ ヤクト : …ッ 早速かよ! ディード : っと、 ブラッド : 血族、でしょうか! 何か、歌声が聞こえる気がする。 見れば、向こうに血族が見える...。 あれが歌っているのだろうか。 ディード : 抜けてく事もできそうだが…どうする? アズ : あえて戦う必要もないでしょう、あっちはそうもいかなそうですが…… ブラッド : 歌は避けられないでしょうし、避けていきたいところですが…… ヤクト : 正面はな…! ヤクト : (やるしかないかと短剣を抜き、指を切った) ヤクト : ブラッドスペル! ヤクトが大鎌に血を与える…! ヤクトは[ネクロカウンター]を2つ獲得した。 ヤクト : ブラッドスペル! ディード : OKんじゃ、ソイツだけ止めて走るぞ ヤクトが大鎌に血を与える…! ヤクトは[ネクロカウンター]を2つ獲得した。 ヤクト : …ッ ブラッドスペル! ヤクトが大鎌に血を与える…!([4,4,4]+7) ヤクトのクリティカル! ヤクトは[ネクロカウンター]を2つ獲得した。 ヤクト (おもしろクリティカルやめろお!) ディード : ハイドステップ! ディードは気配を消し、装填を開始した。    ディードは[ステルス]になった アズ : 竜翼形態《ウィング・フォーム》! アズは大空へ舞い上がる―――! ブラッド : では、行きましょうか! アズ : えいえいです! 誰かの遺した手記だ。 "あの女の歌声を聞いた奴等は  半狂乱になりながら倒れちまった。" "他の血族もアレに近寄ろうとはしない、  世界を呪うために生まれてきたような化け物だ。" "とにかく、歌声を聞くな、近付くな。  この手記を残しておく。"
筆者:ガザン 人型の結晶だ。 黒々としており、鈍く輝いている。 これは何なのだろうか? うっすらと、旋律が聞こえてくる。 ディード : (毒弱点とな !! 突如、悍ましい気配が君を襲う。 これは何だ...。 心の奥底から不安が溢れてくる。 この歌声のせいなのか...? ディード : (あ、待ってください 固まりました ブラッド : (アイ!! ヤクト : (ハーイ! アズ : (アイ!!! アズ : (私もなぜか変なところに移動してた…… もうこれ以上近付くべきではない。 君はそう思った。 ディード : ……泥っぽいのは反応がねえな ヤクト : し…仕掛けてこねえ…? アズ : やっぱりあの唄っている奴には近寄らない方がいいみたいです ブラッド : そのようですな。 ヤクト : それにコレ…(人型の結晶を横目に眺め…) ディード : …抜けられるなら進んじまおう ディード : 行くぞ ヤクト : …おう アズ : そうですね 唸り声がする。 ブラッド : ……!何か声がしませんか アズ : 獣の、唸り声、でしょうか ヤクト : 今度はさっきみたいにいかなそーだな… アズ : そうですね、さすがにそうはいかないでしょう ディード : …仕方ねえな ブラッド : ええ、気を付けましょう 血族 「mohi!」 血族が居る。このまま進めば戦闘になるだろう。 血族 「liixp!!」 ブラッド : !! 血族 「vjoep!!」 血族達が巣穴から這い出て来た! Round 1 アズ : って、大量に降ってきました ディード : 数が…クッ、構えろ! アズ : なるほど、ここはあれの巣だったんですね…… ブラッド : そのようで!! ヤクト : 如何にもって感じだぜ… けど…! ヤクト : ブラッドスペル! ヤクトが大鎌に血を与える…! ヤクトは[ネクロカウンター]を1つ獲得した。 アズは移動した。    アズは[5,7]へ移動した。 アズ : 今日はポーションがいっぱいありますからね、出し惜しみは無し、です ディード : チャージ! ディードは力をためた!    ディードは[チャージ]になった 飢える獣の血族は移動した。    飢える獣の血族は[4,8]へ移動した。 飢える獣の血族は移動した。    飢える獣の血族は[7,5]へ移動した。 飢える獣の血族は移動した。    飢える獣の血族は[6,6]へ移動した。 飢える獣の血族は移動した。    飢える獣の血族は[3,5]へ移動した。 ブラッドは移動した。    ブラッドは[4,8]へ移動した。 ヤクト : …ッ ブラッドスペル! ヤクトが大鎌に血を与える…! ディードのインベナムは距離が合わず失敗した。 アズ : リリース・リストリクション! 魔力を解放、広範囲に向けて術式を展開する。 飢える獣の血族は攻撃した。  達成値:19 ([2,2,6,1,4]+4)    ヤクトは防御した。        ダメージを8軽減!  ([]+13)    ヤクトに2のダメージ  ([3]+18) 飢える獣の血族 : 雷撃! 飢える獣の血族は雷を放った!  達成値:22 ([3,3,5,2,5]+4) ブラッド : 儚く散るは赤き花!    幻影が攻撃を惑わせる。        ヤクトは回避した。  達成値:29 ([3,6,5,1]+14) 飢える獣の血族 : 雷撃! 飢える獣の血族は雷を放った!  達成値:22 ([3,3,6,2,4]+4) ブラッド : 儚く散るは赤き花!    幻影が攻撃を惑わせる。        ヤクトは回避した。  達成値:30 ([6,2,5,3]+14) ヤクト : ブラッドスペル! ヤクトが大鎌に血を与える…! アズ : 爆炎魔法《イクスプローシブ・フラム》! 全てを焼く爆炎が舞い踊る!  達成値:30 ([6,6,2,5]+11)    飢える獣の血族は回避に失敗した。  達成値:17 ([6,4,6]+1)    ブラッドは1のSPを回復した。      飢える獣の血族は回避に失敗した。  達成値:7 ([1,3,2]+1)    飢える獣の血族は回避に失敗した。  達成値:17 ([5,5,6]+1)    飢える獣の血族は回避に失敗した。  達成値:11 ([2,3,5]+1)    飢える獣の血族に36のダメージ  ([4,3,5,4]+24)        飢える獣の血族は[重傷]になった        飢える獣の血族は[気絶]になった ヤクトのブラッドイーターはAPが足りず失敗した。 ディードは移動した。    ディードは[4,9]へ移動した。 ヤクトは[ネクロカウンター]を1つ失った。    ディードは[チャージ]でなくなった Round 2 ブラッド : っと思いのほか素早い!! ヤクト : 抜けてきやがった…! アズ : とと…… ディード : …近すぎるな、ソイツの足止め頼むぜヤクト! ブラッド : お守りします!アズ様! アズ : 任せました……! ヤクト : 一匹はどーにか! 飢える獣の血族 : 雷撃! 飢える獣の血族は雷を放った!  達成値:23 ([5,5,2,3,4]+4) ブラッド : 儚く散るは赤き花!    幻影が攻撃を惑わせる。        ディードは回避した。  達成値:23 ([2,2,1,4]+14)    ブラッドは1のSPを回復した。   飢える獣の血族は移動した。    飢える獣の血族は[4,6]へ移動した。 飢える獣の血族 : インベナム! ディードに猛毒の一撃が襲う!  達成値:19 ([4,1,4,2,4]+4) ブラッド : 儚く散るは赤き花!    幻影が攻撃を惑わせる。        ディードは回避した。  達成値:26 ([1,3,3,5]+14) ヤクト : ブラッドイーター! 大鎌が血潮を狩り獲る──!  達成値:16 ([2,3,3]+8)    飢える獣の血族は抵抗しようとした。        飢える獣の血族は抵抗に失敗した。  達成値:13 ([2,3,4]+4)    ブラッドは1のSPを回復した。      飢える獣の血族に18のダメージ  ([4,3,3]+12)    ヤクトは18回復した。   アズ : 爆炎魔法《イクスプローシブ・フラム》! 全てを焼く爆炎が舞い踊る!  達成値:19 ([2,3,6]+8)    飢える獣の血族は抵抗しようとした。        飢える獣の血族は抵抗に失敗した。  達成値:15 ([1,5,5]+4)    ブラッドは1のSPを回復した。      飢える獣の血族に30のダメージ  ([1,5,1,3]+24)        飢える獣の血族は[重傷]になった ディード : チャージ! ディードは力をためた!    ディードは[チャージ]になった ディード : インベナム! 飢える獣の血族に猛毒の一撃が襲う!  達成値:29 ([5,6,3]+15)    飢える獣の血族は回避しようとした。        飢える獣の血族は回避に失敗した。  達成値:21 ([3,2,5,2,5]+4)    飢える獣の血族に34のダメージ  ([6,6,5,2]+19)    飢える獣の血族は[毒]になった        飢える獣の血族は[重傷]になった        飢える獣の血族は[気絶]になった 飢える獣の血族は攻撃した。  達成値:21 ([4,4,2,1,6]+4) ブラッド : 儚く散るは赤き花!    幻影が攻撃を惑わせる。        アズは回避した。  達成値:25 ([2,2,3,4]+14) ヤクト : ブラッドイーター! 大鎌が血潮を狩り獲る──!  達成値:18 ([4,5,1]+8)    飢える獣の血族は抵抗しようとした。        飢える獣の血族は抵抗に失敗した。  達成値:15 ([1,1,6]+7)    ブラッドは1のSPを回復した。      飢える獣の血族に18のダメージ  ([4,5,4]+12)    ヤクトは18回復した。          飢える獣の血族は[重傷]になった        飢える獣の血族は[気絶]になった ヤクトは[ネクロカウンター]を1つ失った。    ディードは[チャージ]でなくなった Round 3 ディード : おーし、ナイスだ。 ブラッド : いい感じ!ですね! アズ : 撃ち漏らしましたか……ディードさん、とどめを……! ヤクト : 残りは…あいつだけか! 虫の息だぜ! ディード : おう、任しときな 飢える獣の血族 : 雷撃! 飢える獣の血族は雷を放った!  達成値:21 ([2,2,4,5,4]+4) ブラッド : 儚く散るは赤き花!    幻影が攻撃を惑わせる。([1,1,1]-4)    ブラッドのファンブル!        ディードは回避に失敗した。    ブラッドは1のSPを回復した。      ディードに15のダメージ  ([4]+13) ディードは攻撃した。  達成値:27 ([6,3,3]+15)    飢える獣の血族は回避しようとした。        飢える獣の血族は回避に失敗した。  達成値:14 ([1,3,2,3,1]+4) ブラッド : ああ!?    飢える獣の血族に19のダメージ  ([4,3]+19)        飢える獣の血族は[気絶]になった アズは移動した。    アズは[5,9]へ移動した。 アズ : はいはい…… 魔弾の射手《マジックアロー》! 魔力の矢が敵に向かって飛んでいく!  達成値:23 ([3,5,5]+10)    ブラッドは1のSPを回復した。      飢える獣の血族に20のダメージ  ([1]+26)        飢える獣の血族は[昏睡]になった ヤクトは[ネクロカウンター]を1つ失った。 ディード : (ふふwwwwwwwww Round 4 ブラッド : うわーっ!申し訳ございませんディード様!! ディード : ってェ… ヤクト : さ、最後すげー音したぞ!? 大丈夫か…!? アズ : だ、大丈夫ですか!? ディード : いや、まあこのくらいなら平気だが… ヤクト : (姿は見えないが…恐らくディードが居る方向へと眼を向け) ディード : 悪あがきしやがって… アズ : え、ええと…… アズ : 施し! ディードに回復の施しが与えられる!  達成値:18 ([4,1,5]+8)    ブラッドは1のSPを回復した。      ディードは14回復した。  (([5,1]+22))/2 ディード : おう、ありがとさん! ディード : (やばい回復しますね!? ヤクト : うおっ 早速さっきの… アズ : おお、使ったことない術式ですけど上手くいきましたか ディード : ……っとと、 ブラッド : おお~!流石はアズ様! ヤクト : 使いこなしてるなー!すげえや! ディード : ちと不安があったが、意外と癒えるもんだな… ディードは、SPポーションを使った。 ディードはSPポーションを飲んだ。    ディードは6のSPを回復した。  ([3]+3) アズ : そうですね、私もびっくりです アズ : しかし、血族というのは色々な種類がいるのですね ブラッド : 人のような形の物だけかと思って居ました アズ : ですね、てっきり前に戦ったようなのばかりかと ヤクト : 行きがけに視たやつらはそーだったもんな。 ディード : だな、俺ァオーガとかみてーなモンかと思ってたぜ ブラッド : さて、先に行きましょうか。あまりとどまってもまた囲まれてしまいそうですし アズ : ……(なんとなく死体を避けつつ先に進み) ヤクト : っと、そーだな、急がないと。 眼前には淡い光を放つ結界が有った。 敵地の中なだけあって、 置かれているのは非常用のアイテムと、 石碑のみだ。 柱が居るとされる次の結界までに、 ここで体力を回復させておこう。 雪と土に埋もれたスクロールを発見した。 魔術的祝福を受けているのか、濡れていない。 [【炎浄のスクロール】] を手に入れた。 非常用のアイテムが置かれている。回復しておこう。 ブラッドは50回復した。   ブラッドは50のSPを回復した。   アズは50回復した。   アズは50のSPを回復した。   ヤクトは50回復した。   ヤクトは50のSPを回復した。   ディードは50回復した。   ディードは50のSPを回復した。   ブラッド : 少し休んだら、また出発しましょうか! 簡素な石碑に、文字が彫られている。 "紅蓮"アズラが切り拓いたこの道を、絶やす事なかれ。 いつの日か、この地に平穏を。 ヤクト : そーだな! 助かるぜ…! アズ : そうですね、本当に助かります ブラッド : 今回も道が二手のようですが…… ヤクト : 迷ったら… ディード : そうだな、こういう対策があるとはいえ…あんま戦地に留まってられねえや アズ : 右です ブラッド : じゃ!右で! ディード : …とことん迂回か…・ 黒い土を踏むと、土埃が立った。 ディード : こりゃ大回りになりそうだ ヤクト : そー言われたしな! 眼前には崖がある。 そして、その脇には洞窟が。 この先を進むのであれば、どちらかを選択する事になるだろう。 ヤクト : …? ブラッド : 洞窟のようですが…… 先へ進むには崖を登る必要がある。 君は登攣に自信があるだろうか。 アズ : ここを通っていく、と言う事もできるということですか ヤクト : 崖を登れば上がれそうだけど… ヤクト : どーする? ブラッド : 僕はあまり身軽さには自信がないんですよね。背の分重たいので ディード : 崖か…帰りもそこ通るってなるとあんま気が乗らねえが アズ : ……おそらく、あまり身軽さには自信があるとはいいがたいメンバーですね アズ : 一応飛翔の呪文は使えますが、魔力は温存したいところです ヤクト : それもそーだな! 素直にこっち行っとくか! ブラッド : そうですね! ディード : …ほいよ 洞窟の中は比較的明るい。 整備されたのか、それとも自然的な要因だろうか。 この瘴気は"下層"から流れて来ている。
今まで、戦神の遺体は奥地にあるのだとされて来た。
歳月を経て、最初に在った遺体は沈んだのか?
もしそうならば、この瘴気は克服する必要がある。
筆者:アルディーン・W・イース アズ : なんでしょう、あれ 洞窟内には光を放つ煙が蔓延していた。 その煙の下には、何かの骨が。 あれは瘴気だろうか。 進むのであれば、覚悟する必要があるだろう。 ブラッド : 瘴気、だそうです ヤクト : …通るしかなさそーだな… ディード : ……うげ、まじかよ アズ : 頑張って息を止めたらなんとかなりますかね ブラッド : そのようで。一気に行く方が被害は少ないかもですね ヤクト : (大きく息を吸い) ディード : 仕方ねえな… アズ : (頑張って口をおさえて) ブラッド : (布で口を覆った) ブラッドに3のダメージ  ([3]) ブラッドは5のSPを失った  ([5]) ヤクトに6のダメージ  ([6]) ヤクトは5のSPを失った  ([5]) アズに3のダメージ  ([3]) アズは2のSPを失った  ([2]) ヤクトに2のダメージ  ([2]) ヤクトは2のSPを失った  ([2]) ブラッドに4のダメージ  ([4]) ブラッドは4のSPを失った  ([4]) アズに3のダメージ  ([3]) アズは5のSPを失った  ([5]) ヤクトに3のダメージ  ([3]) ヤクトは5のSPを失った  ([5]) アズに5のダメージ  ([5]) アズは6のSPを失った  ([6]) ブラッドに2のダメージ  ([2]) ブラッドは6のSPを失った  ([6]) ディードに2のダメージ  ([2]) ディードは3のSPを失った  ([3]) ディードに3のダメージ  ([3]) ディードは1のSPを失った  ([1]) ヤクト : っはぁ…っ ディードに3のダメージ  ([3]) ディードは1のSPを失った  ([1]) ブラッド : 結構堪えますなこれは ブラッドは、ポーションを使った。    ブラッドは9回復した。  ([6]+3) ヤクト : いってえ…息がどーって話じゃなかったぜ… アズ : ですね(新鮮な空気を吸って) ブラッドは、SPポーションを使った。 ブラッドはSPポーションを飲んだ。    ブラッドは8のSPを回復した。  ([5]+3) ヤクトは、ポーションを使った。    ヤクトは7回復した。  ([4]+3) ディード : …これもまた通って帰るのか… ブラッド : そう考えるとや~ですね アズ : 帰りは崖の方にしましょうか…… アズ : 降りるならディードさんが受け止めてくれるでしょう ヤクト : そ、そーするかあ 下りなら、まあ… ディード : ま、皆息があるみてーで安心したぜ 話し声がする。 アズ : 施し! アズに回復の施しが与えられる!  達成値:17 ([3,1,5]+8)    ブラッドは1のSPを回復した。      アズは14回復した。  (([6,1]+21))/2 ディード : ……話し声がするな ブラッド : 施し! ディードに回復の施しが与えられる!  達成値:9 ([5,5,3]-4)    ディードは5回復した。  (([5]+5))/2 ディード : おう、ありがとさん! ブラッド : 確実に交戦になるでしょうなこれは ヤクト : 流石に万全でいかねーとな… アズ : どうみてもやる気のようですしね ヤクト : ブラッドスペル! ヤクトが大鎌に血を与える…! ヤクトは[ネクロカウンター]を2つ獲得した。 ディード : …しゃあねえ、覚悟してたことだ ヤクト : …ッ ブラッドスペル! ヤクトが大鎌に血を与える…! ヤクトは[ネクロカウンター]を2つ獲得した。 ヤクト : …ッ ブラッドスペル! ヤクトが大鎌に血を与える…! ヤクトは[ネクロカウンター]を2つ獲得した。 ヤクト : ブラッドスペル! ヤクトが大鎌に血を与える…! ヤクトは[ネクロカウンター]を1つ獲得した。 アズは、【魔女の精神薬】を使った。    アズは6のSPを回復した。  ([1]+5)    アズは2のAPを回復した。   ヤクトは、【魔女の精神薬】を使った。    ヤクトは8のSPを回復した。  ([3]+5)    ヤクトは2のAPを回復した。   ディード : 左から狙わせてもらうぜ アズ : では私は右から ブラッド : 了解です!僕は皆さまをお守りします! ディード : ハイドステップ! ディードは気配を消し、装填を開始した。    ディードは[ステルス]になった ヤクト : っと…んじゃ、正面…か? 異形の血族達がこちらを睨んでいる。 血族達は陣形を取り、整列していた。 奇妙な光景だ。 血族の小隊 「オまエ!ハシらヲ探しニキタのカ?」 ディード : …おお、こいつらは喋ってるな アズ : 血族たちも柱と呼ぶんですね、同じく神だからでしょうか ブラッド : 向こうが柱と呼び始めたからこちらもそうしてるのかもしれませんな ヤクト : その通りだ、だったらどーした!(律儀に言葉を返して応じ 人間の言葉を喋る様だが、 イントネーションに著しい違和感がある。 血族の小隊 「ダメ!ダムェー!  キタの民だロウが、ホウローシャダろうガ、  ここハ通セまシェーン!」 アズ : ………なんかイラっときますね、わざとじゃないんでしょうけど ヤクト : 同じこと思ってたトコだぜ…! わざとじゃなくても手加減できねー! 血族の小隊 「ソウ員、せんとんジュンび!!」 アズ : 私達もせんとんジュンビです、シェーーーー ディード : …あっちも来るんだぜ、気を引き締めな… ブラッド : やってやりましょう! 血族達は戦闘態勢を取った! Round 1 アズ : さすがに気合を入れないとまずそうですね 血族の小隊 : 地神の大盾! 血族の小隊が味方の周囲に障壁を作り出す!  達成値:19 ([1,1,5,6]+6) 血族の小隊は[障壁カウンター]を10つ獲得した。 血族の小隊は[障壁カウンター]を10つ獲得した。 血族の小隊は[障壁カウンター]を10つ獲得した。 血族の小隊は[障壁カウンター]を10つ獲得した。 血族の小隊は[障壁カウンター]を10つ獲得した。 ディード : シャドウムーブ! ディードが身を潜めつつ移動する!    ディードは[5,9]へ移動した。 アズは移動した。    アズは[8,10]へ移動した。 ヤクトは移動した。    ヤクトは[7,11]へ移動した。 血族の小隊は移動した。    血族の小隊は[5,7]へ移動した。 血族の小隊は移動した。    血族の小隊は[9,7]へ移動した。 血族の小隊は移動した。    血族の小隊は[8,4]へ移動した。 血族の小隊は移動した。    血族の小隊は[4,4]へ移動した。 ブラッドは移動した。    ブラッドは[7,10]へ移動した。 ディード : インベナム! 血族の小隊に猛毒の一撃が襲う!  達成値:23 ([4,2,2]+15)    血族の小隊は防御した。 血族の小隊は[障壁カウンター]を2つ失った。        ダメージを15軽減!  ([]+19)    ディードは[ステルス]でなくなった    血族の小隊に0のダメージ  ([2,1]+19) アズ : リリース・リストリクション! 魔力を解放、広範囲に向けて術式を展開する。 ヤクトは移動した。    ヤクトは[7,9]へ移動した。 ブラッドは移動した。    ブラッドは[7,8]へ移動した。 アズ : 爆炎魔法《イクスプローシブ・フラム》! 全てを焼く爆炎が舞い踊る!  達成値:22 ([5,5,4]+8)    血族の小隊は回避に失敗した。  達成値:6 ([2,2,1]+1)    血族の小隊は回避に失敗した。  達成値:17 ([6,4,6]+1)    血族の小隊は回避に失敗した。  達成値:7 ([3,2,1]+1)    血族の小隊は回避に失敗した。  達成値:11 ([4,1,5]+1)    血族の小隊は回避に失敗した。  達成値:10 ([4,4,1]+1)    ブラッドは1のSPを回復した。      血族の小隊に29のダメージ  ([5,1,3,1]+24) ディードは移動した。    ディードは[7,11]へ移動した。 ヤクトのダークネビュラは距離が合わず失敗した。 ヤクトは[ネクロカウンター]を1つ失った。 Round 2 ヤクト : くそっ あいつ踏み止まりやがった! ディード : っと、マジか 攻撃弾きやがった ブラッド : 何やら障壁のようなものかと! アズ : 障壁魔術ですか、厄介な…… 血族の小隊は移動した。    血族の小隊は[7,6]へ移動した。 血族の小隊 : 水神の血槍! ヤクトに強力な血の槍が放たれる!  達成値:17 ([2,3,2,4]+6) ブラッド : 儚く散るは赤き花!    ディードは防御した。    幻影が攻撃を惑わせる。        ヤクトは回避した。  達成値:25 ([1,1,6,3]+14)    ブラッドは1のSPを回復した。   血族の小隊 : 水神の血槍! ヤクトに強力な血の槍が放たれる!  達成値:23 ([6,6,2,3]+6) ブラッド : 儚く散るは赤き花!    ディードは防御した。    幻影が攻撃を惑わせる。        ヤクトは回避した。  達成値:27 ([1,2,6,4]+14)    ブラッドは1のSPを回復した。   血族の小隊 : 水神の血槍! ブラッドに強力な血の槍が放たれる!  達成値:24 ([3,5,5,5]+6) ブラッド : 儚く散るは赤き花!    ディードは防御した。    幻影が攻撃を惑わせる。        ブラッドは回避した。  達成値:28 ([4,6,1,3]+14) 血族の小隊は移動した。    血族の小隊は[8,6]へ移動した。 ディードのチャージはAPが足りず失敗した。 ヤクト : …ッ ブラッドスペル! ヤクトが大鎌に血を与える…!([5,5,5]+8) ヤクトのクリティカル! ヤクトは[ネクロカウンター]を1つ獲得した。 アズ : リリース・リストリクション! 魔力を解放、広範囲に向けて術式を展開する。 ディードのインベナムはAPが足りず失敗した。 ヤクト : クエーサー! 周囲が一点に向けて収束する…!  達成値:19 ([4,1,4,1]+9)    血族の小隊は抵抗しようとした。    血族の小隊は抵抗しようとした。 血族の小隊は[障壁カウンター]を2つ失った。        血族の小隊は抵抗に失敗した。  達成値:13 ([1,2,4,1]+5) 血族の小隊は[障壁カウンター]を2つ失った。        血族の小隊は抵抗した。  達成値:19 ([5,3,5,1]+5)    ブラッドは1のSPを回復した。      血族の小隊は[8,6]へ引き寄せられた。    血族の小隊は[8,6]へ引き寄せられた。    血族の小隊に15のダメージ  ([2,6]+12)    血族の小隊は[移動禁止]になった    血族の小隊に12のダメージ  ([6,2]+12)    血族の小隊は[移動禁止]になった        血族の小隊は[重傷]になった アズは待機した。 血族の小隊 : ピアース! 血族の小隊が俊敏な一刺しを放つ!  達成値:17 ([2,1,6,2]+6) ブラッド : 儚く散るは赤き花!    幻影が攻撃を惑わせる。        ブラッドは回避した。  達成値:29 ([6,2,1,6]+14) アズ : 我誘うは紅蓮の終末、震え炎腕、舐めよ炎舌、凡てを喰らえ…… 爆炎魔法《イクスプローシブ・フラム》! 全てを焼く爆炎が舞い踊る!  達成値:17 ([3,2,4]+8)    血族の小隊は抵抗しようとした。([4,4,4,6]+6)    血族の小隊のクリティカル! 血族の小隊は[障壁カウンター]を2つ失った。        血族の小隊はクリティカルで抵抗した。    血族の小隊は回避に失敗した。  達成値:14 ([4,6,3]+1)    血族の小隊は回避に失敗した。  達成値:9 ([2,4,2]+1)    血族の小隊は回避した。  達成値:17 ([5,5,6]+1)    血族の小隊は回避に失敗した。  達成値:11 ([6,2,2]+1)    血族の小隊は回避に失敗した。  達成値:16 ([6,5,4]+1)    ブラッドは1のSPを回復した。      血族の小隊に33のダメージ  ([6,4,4,1]+24)    血族の小隊に34のダメージ  ([6,4,5,3]+24)        血族の小隊は[重傷]になった        血族の小隊は[気絶]になった ヤクトは[ネクロカウンター]を1つ失った。    血族の小隊は[移動禁止]でなくなった Round 3 アズ : よし、もう1発……! ヤクト : 右の奴、しぶといな…! ディード : 何か通りが悪いな…(うへ���とため息を零して) 血族の小隊は移動した。    血族の小隊は[6,7]へ移動した。 血族の小隊は移動した。    血族の小隊は[6,6]へ移動した。 血族の小隊 : 治癒の光! 血族の小隊に治癒の光が与えられる!  達成値:25 ([5,4,4,6]+6)    ブラッドは1のSPを回復した。      血族の小隊は18回復した。  ([1]+17) ブラッド : 障壁が攻撃を阻んでいるのでしょう 血族の小隊 : 水神の血槍! ブラッドに強力な血の槍が放たれる!  達成値:18 ([1,1,4,6]+6) ブラッド : 儚く散るは赤き花!    幻影が攻撃を惑わせる。        ブラッドは回避した。  達成値:28 ([2,1,6,5]+14)    ブラッドは1のSPを回復した。   アズ : リリース・リストリクション! 魔力を解放、広範囲に向けて術式を展開する。 ヤクト : クエーサー! 周囲が一点に向けて収束する…!  達成値:16 ([2,3,2,1]+8)    血族の小隊は抵抗しようとした。 血族の小隊は[障壁カウンター]を2つ失った。        血族の小隊は抵抗した。  達成値:16 ([3,3,4,1]+5)    ブラッドは1のSPを回復した。      血族の小隊は[6,6]へ引き寄せられた。    血族の小隊は[6,6]へ引き寄せられた。    血族の小隊に12のダメージ  ([3,5]+12)    血族の小隊は[移動禁止]になった    血族の小隊に13のダメージ  ([4,2]+12)    血族の小隊は[移動禁止]になった ディードは移動した。    ディードは[6,9]へ移動した。 アズ : 我誘うは紅蓮の終末、震え炎腕、舐めよ炎舌、凡てを喰らえ…… 爆炎魔法《イクスプローシブ・フラム》! 全てを焼く爆炎が舞い踊る!  達成値:17 ([3,1,5]+8) ブラッド : 泉に揺らぐ落ち葉!    血族の小隊は抵抗しようとした。    泉の精の加護([2,2,2]-4)    ブラッドはWillを使用した! 血族の小隊は[障壁カウンター]を2つ失った。        血族の小隊は抵抗に失敗した。  達成値:16 ([2,5,3,1]+5)    ブラッドのファンブル!    血族の小隊は回避に失敗した。  達成値:9 ([5,2,1]+1)    血族の小隊は回避に失敗した。  達成値:6 ([1,3,1]+1)    血族の小隊は回避に失敗した。  達成値:10 ([4,2,3]+1)    血族の小隊は回避に失敗した。  達成値:14 ([4,3,6]+1)    ブラッドは1のSPを回復した。      血族の小隊に29のダメージ  ([2,4,5,2]+24)    血族の小隊に29のダメージ  ([1,2,5,2]+24)    血族の小隊に30のダメージ  ([3,4,1,4]+24)        血族の小隊は[重傷]になった        血族の小隊は[気絶]になった 血族の小隊 : ピアース! 血族の小隊が俊敏な一刺しを放つ!  達成値:22 ([4,1,5,6]+6) ブラッド : 儚く散るは赤き花!    幻影が攻撃を惑わせる。        ブラッドは回避した。  達成値:29 ([5,5,4,1]+14) ブラッド : (うそお!!!) 血族の小隊は攻撃した。  達成値:21 ([4,4,5,2]+6) ブラッド : 儚く散るは赤き花!    幻影が攻撃を惑わせる。        ブラッドは回避した。  達成値:27 ([6,4,2,1]+14) ディード : インベナム! 血族の小隊に猛毒の一撃が襲う!  達成値:24 ([2,1,6]+15)    血族の小隊の回避はAPが足りず失敗した。    血族の小隊に12のダメージ  ([1,4]+19)    血族の小隊は[毒]になった        血族の小隊は[気絶]になった ヤクト : ダークネビュラ! ヤクトが闇を撃ち放つ──!  達成値:19 ([4,2,5]+8)    血族の小隊は抵抗しようとした。 血族の小隊は[障壁カウンター]を2つ失った。        血族の小隊は抵抗に失敗した。  達成値:16 ([2,4,1,4]+5)    ブラッドは1のSPを回復した。      血族の小隊に21のダメージ  ([3,5,6]+12)    血族の小隊は[覆影]になった ヤクトは[ネクロカウンター]を1つ失った。 Round 4 血族の小隊 : 治癒の光! 血族の小隊に治癒の光が与えられる!  達成値:23 ([3,5,5,4]+6)    ブラッドは1のSPを回復した。      血族の小隊は21回復した。  ([4]+17) 血族の小隊 : 治癒の光! 血族の小隊に治癒の光が与えられる!  達成値:22 ([4,5,4,3]+6)    ブラッドは1のSPを回復した。      血族の小隊は22回復した。  ([5]+17) ヤクト : クエーサー! 周囲が一点に向けて収束する…!  達成値:30 ([6,4,6,6]+8)    血族の小隊は抵抗しようとした。    血族の小隊は抵抗しようとした。 血族の小隊は[障壁カウンター]を2つ失った。        血族の小隊は抵抗に失敗した。  達成値:17 ([1,3,4,3]+6) 血族の小隊は[障壁カウンター]を2つ失った。        血族の小隊は抵抗に失敗した。  達成値:23 ([2,5,5,6]+5)    ブラッドは1のSPを回復した。      血族の小隊は[7,6]へ引き寄せられた。    血族の小隊は[7,6]へ引き寄せられた。    血族の小隊は[7,6]へ引き寄せられた。    血族の小隊は[7,6]へ引き寄せられた。    血族の小隊に11のダメージ  ([3,4]+12)    血族の小隊は[移動禁止]になった    血族の小隊に16のダメージ  ([5,5]+12)    血族の小隊は[移動禁止]になった    血族の小隊に17のダメージ  ([5,3]+12)    血族の小隊は[移動禁止]になった    血族の小隊に11のダメージ  ([6,1]+12)    血族の小隊は[移動禁止]になった ディードは攻撃した。  達成値:29 ([3,6,5]+15)    血族の小隊は回避しようとした。 血族の小隊は[障壁カウンター]を2つ失った。        血族の小隊は回避に失敗した。  達成値:22 ([6,2,3,1]+10)    血族の小隊に10のダメージ  ([1,2]+19) アズ : リリース・リストリクション! 魔力を解放、広範囲に向けて術式を展開する。 アズ : 爆炎魔法《イクスプローシブ・フラム》! 全てを焼く爆炎が舞い踊る!  達成値:22 ([6,5,3]+8)    血族の小隊は回避に失敗した。  達成値:15 ([4,5,5]+1)    血族の小隊は回避に失敗した。  達成値:19 ([6,6,6]+1)    ブラッドは1のSPを回復した。      血族の小隊に36のダメージ  ([6,6,6,2]+24)    血族の小隊に30のダメージ  ([4,2,2,6]+24)    血族の小隊に30のダメージ  ([1,6,2,1]+24)    血族の小隊に20のダメージ  ([1,1,1,1]+24)        血族の小隊は[重傷]になった        血族の小隊は[重傷]になった        血族の小隊は[気絶]になった        血族の小隊は[昏睡]になった ヤクトは[ネクロカウンター]を1つ失った。    血族の小隊は[移動禁止]でなくなった Round 5 ヤクト : あと一匹…! アズ : ……ッ……後は任せますね ディード : ……了解だ、よくやったぞ アズ : (大規模の魔法を連発したせいか、息が上がっている) 血族の小隊 : 治癒の光! 血族の小隊に治癒の光が与えられる!  達成値:16 ([2,1,4,3]+6)    ブラッドは1のSPを回復した。      血族の小隊は23回復した。  ([6]+17) ディードは攻撃した。  達成値:23 ([2,5,1]+15)    血族の小隊は回避しようとした。 血族の小隊は[障壁カウンター]を失った        血族の小隊は回避した。  達成値:25 ([4,6,2,3]+10) ヤクト : ダークネビュラ! ヤクトが闇を撃ち放つ──!  達成値:23 ([6,5,5]+7)    血族の小隊は抵抗しようとした。        血族の小隊は抵抗に失敗した。  達成値:22 ([2,3,4,5]+8)    ブラッドは1のSPを回復した。      血族の小隊に14のダメージ  ([2,3,3]+12)    血族の小隊は[覆影]になった ブラッド : 施し! ヤクトに回復の施しが与えられる!  達成値:7 ([3,2,6]-4)    ヤクトは6回復した。  (([6]+5))/2 ヤクト : やるじゃねーか! ヤクトは[ネクロカウンター]を1つ失った。 Round 6 ブラッド : ううむ、しぶといですな…… 血族の小隊 : 水神の血槍! ブラッドに強力な血の槍が放たれる!  達成値:18 ([2,6,1,3]+6) ブラッド : 儚く散るは赤き花!    幻影が攻撃を惑わせる。        ブラッドは回避した。  達成値:27 ([4,1,6,2]+14)    ブラッドは1のSPを回復した。   ヤクト : ダークネビュラ! ヤクトが闇を撃ち放つ──!  達成値:18 ([5,4,2]+7)    血族の小隊は抵抗しようとした。        血族の小隊は抵抗した。  達成値:21 ([5,3,1,4]+8)    ブラッドは1のSPを回復した。      血族の小隊に6のダメージ  ([2,1,4]+12) ディード : デッドエンド! 血族の小隊に止めの一撃を与える!  達成値:22 ([5,1,1]+15)    血族の小隊は回避しようとした。([3,3,3,5]+6)    血族の小隊のファンブル!        血族の小隊は回避に失敗した。    血族の小隊に42のダメージ  ([4,6]+19)        血族の小隊は[気絶]になった ブラッド : 夜を這い擦る茨! 血族の小隊の足元に絡みつく茨が現れる!  達成値:10 ([6,5,2,1]-4)    血族の小隊に1のダメージ  ([2]+5)    血族の小隊は[束縛]になった ヤクト : くらえ…! ダークネビュラ! ヤクトが闇を撃ち放つ──!  達成値:17 ([3,2,5]+7)    ブラッドは1のSPを回復した。      血族の小隊に13のダメージ  ([2,1,4]+12)    血族の小隊は[覆影]になった        血族の小隊は[昏睡]になった 血族の小隊 「アヒーーーーー!!」 ヤクト : こんだけ撃��ば…! 血族の小隊 「コンどハ負ケナイからナぁーーー!!」 血族達は塵となり、消え去った。 アズ : ………さすがに数が多いと消耗はしますね ヤクトは、【魔女の精神薬】を使った。    ヤクトは8のSPを回復した。  ([3]+5)    ヤクトは2のAPを回復した。   アズは、【魔女の精神薬】を使った。    アズは7のSPを回復した。  ([2]+5)    アズは2のAPを回復した。   ヤクト : 薬、買っといて正解だったな… ブラッド : 申し訳ありません、異教の地ですし、神に祈りが届かなかったようで。 ディード : しぶといもんだ…瘴気で消耗してたから余計響いたぜ ブラッドは、【魔女の回復薬】を使った。    ブラッドは11回復した。  ([6]+5)    ブラッドは2のAPを回復した。   ブラッド : ああいった手合いが出て来るという事はそろそろ柱のもとなのでしょうかね アズ : そうですね、少なくとも、深部には近づいているのかと ヤクト : んじゃ、もうちょいか…! 気張ってこーぜ! 黒土へ刻む様に言葉が書かれている。 オれタチはステゴマ? ブラッド : ……急ぎましょう!ええ! 敵の気配は無い ここが最奥の結界だ。 ディード : …ここは… ディード : さっきと様子がだいぶちげーな アズ : そうですね、術式が乱れているようです ヤクト : …んだな…ココが一番奥みたいだけど… ブラッド : 先程の場所とは雰囲気が違いますな 【柱】が暴れたのか、 地面は陥没し、結界は効力を発揮していない。 この奥に、居るのだろうか。 アズ は全回復しました。 ディード : そろそろか。…様子見るにしたって休憩はしっかりしてかねーとな これより先は"深層"との境目。 進むのであれば、覚悟して欲しい。 神の遺した忌むべき血が、滴っている。
筆者:アルディーン・W・イース 手記の横には聖別された器に、 澄んだ水が湧いていた。 流石の【柱】もこれは破壊出来なかったのだろうか? 有難く使わせて貰おう。 ブラッド は全回復しました。 ディード は全回復しました。 ヤクト は全回復しました。 アズ : 良かった、魔力もばっちり補充できました ディード : 先人が命がけで残したモンに救われたな こりゃ ブラッド : 一安心ですな。これで万全です! ヤクト : 英雄に感謝しねーとな…! アズ : ですね、英雄と、先に散っていった人達に アズ : とはいえ、私達の仕事は顔を見るだけですから アズ : 正面切っての戦闘には……なりませんよね? ディード : …そうだな。 ブラッド : 多分、多分大丈夫ですよ。ハハ…… ディード : ま、準備はいいだろう。先に進もうや この先に【柱】が居るだろう。 準備は出来ただろうか...? ヤクト : …おう…! ブラッド : ええ! アズ : いきましょう ディードが[進む]を選択しました ディード : こりゃまた派手なのが… アズ : そうですね、随分と派手です ブラッド : 騒いでいるようですし…… アズ : しかし、発している力は相当なものです、戦闘にはならないといいんですが ヤクト : だな…でもここからだとよく… ブラッド : どれが柱に当たるのかもわかりませんし…… それは異様だった。 血族 「eshs,o ep dsdshr,sdi!!」 騒ぐ血族に93のダメージ      騒ぐ血族は[重傷]になった    騒ぐ血族は[気絶]になった    騒ぐ血族は[昏睡]になった アズ : そうですね、もう少し近づいてみないと……? 同族を"喰って"いる。 ディード : ……おいおい ブラッド : ………… ヤクト : あいつ、仲間を食いやがった…! アズ : ………柱がどれかはわかりましたね * 「オッポ、クウ!  クッテ、デカクナル!」 * 「オッポ、ツヨイ!  "ハシラ"、ぐろーれいんヨリツヨイ!」 妙なのは、喰われている同族も、 さして抵抗が無い事だった。 彼等は望んでそうしているのだろうか? ともかく、アレが【柱】だろう。 戻って報告するべきか、それとも...。 ディード : …さて、どうする? アズ : どうするもなにも…… ヤクト : …… ブラッド : ……依頼では戻れとのことでしたが。 ブラッド : このまま放っておけば他の血族を喰らい、強化されるやもしれません ディード : 俺だったらこのまま帰るトコだが、パーティー組んでる以上は一応な ヤクト : 今、止められんなら、止めないとやべーんじゃねえか… アズ : ………私は正直怖いので帰りたいですが ディード : 柱が居ると、血族は活気づく…か ディード : 今の異様な光景こそが、まさにそれだろうな ディード : ほっとくと何が起こるかわからんのは事実だろうね アズ : ふむ…… アズ : それじゃあ、少し焼いてみて、ダメそうだったら帰りましょう ブラッド : それもそうですな。走って逃げれば案外逃げられるやも ヤクト : おっけー…! ヤクト : …ッ ブラッドスペル! ヤクトが大鎌に血を与える…! ヤクトは[ネクロカウンター]を2つ獲得した。 ヤクト : ブラッドスペル! ヤクトが大鎌に血を与える…! ヤクトは[ネ���ロカウンター]を2つ獲得した。 ヤクト : ブラッドスペル! ヤクトが大鎌に血を与える…! ヤクトは[ネクロカウンター]を2つ獲得した。 ヤクト : ブラッドスペル! ヤクトが大鎌に血を与える…! ヤクトは[ネクロカウンター]を1つ獲得した。 アズ : 少しでも痛手を与えられれば、あれが強くなるのを邪魔できるかもしれませんし アズ : 幸い今は食事中、不意くらいはつけるでしょう ブラッド : ええ、奇襲ならば或いは…… アズ : ついでに神とやらが燃やせるか試せる良い機会です ディード : チャージ! ディードは力をためた!    ディードは[チャージ]になった ヤクト : 足止めなら得意なんだ! とんずらする時は力になれる筈… ブラッド : では、行きますよ……! 【柱】が此方に気付いた。 ディード : このまま討ち取れたら報酬増額、って感じならいいんだがね オッポ 「アレ、ナカマ ジャナイナ?」 オッポ 「オッポ ヲ ジャマシニキタノカ!?」 オッポは動揺しているのか、 身体を振るわせている。 それは怒りか、それとも...。 オッポ 「ジャマスルヤツハ ゼンブ クウ!」
オッポは雄叫びを上げた! ...血族達が集まってくる! 尋常でない威圧感...。 君は戦闘態勢を取った。 Round 1 ブラッド : うわーっ!いっぱい出てきた!! ヤクト : 気づきやがった…! それでも今なら未だ…! ディード : (ステルスしてなかったので攻撃なしにします!申し訳ない… アズ : (アァイ! ブラッド : (了解! ヤクト (ハーイ!) ディード : っげ、増えてもまだ食うってか ブラッド : 大食いにもほどがありますな!? アズは移動した。    アズは[8,8]へ移動した。 【オッポ】 : 丸呑み! 【オッポ】は味方を喰らう!  達成値:27 ([6,5,4,3,5]+4)    騒ぐ血族に99のダメージ   【オッポ】は[丸呑みカウンター]を1つ獲得した。    【オッポ】は50回復した。      【オッポ】は50のSPを回復した。          騒ぐ血族は[重傷]になった        騒ぐ血族は[気絶]になった        騒ぐ血族は[昏睡]になった ヤクトは移動した。    ヤクトは[8,9]へ移動した。 ディードは移動した。    ディードは[8,8]へ移動した。 浮つく血族は移動した。    浮つく血族は[2,1]へ移動した。 騒ぐ血族は移動した。    騒ぐ血族は[4,2]へ移動した。 蕩ける血族は移動した。    蕩ける血族は[4,2]へ移動した。 騒ぐ血族 : 風の壁! 【オッポ】に風の鎧が与えられる!  達成値:15 ([5,1,1]+8)    【オッポ】は[風殺]になった 蕩ける血族は移動した。    蕩ける血族は[1,4]へ移動した。 ブラッドは移動した。    ブラッドは[7,7]へ移動した。 アズの爆炎魔法《イクスプローシブ・フラム》は距離が合わず失敗した。 ヤクトは移動した。    ヤクトは[6,7]へ移動した。 ディードは移動した。    ディードは[6,9]へ移動した。 【オッポ】 : 獲物を定める! 【オッポ】は舌なめずりした。  達成値:25 ([4,5,6,4,1]+5)    ブラッドは抵抗しようとした。    ヤクトは抵抗しようとした。    ディードは抵抗しようとした。    アズは抵抗しようとした。        ブラッドは抵抗した。  達成値:28 ([4,6,4]+14)        ディードは抵抗に失敗した。  達成値:15 ([5,5,2]+3)        アズは抵抗に失敗した。  達成値:14 ([2,6,1]+5)        ヤクトは抵抗に失敗した。  達成値:16 ([3,4,5]+4) ブラッドは移動した。    ブラッドは[5,5]へ移動した。 【オッポ】は移動した。    【オッポ】は[6,6]へ移動した。 ヤクトは移動した。    ヤクトは[5,5]へ移動した。 ヤクトは[ネクロカウンター]を1つ失った。    ディードは[チャージ]でなくなった Round 2 ディード : …まずいな、あんま食わせすぎるとどんどん手に負えなくなるぞ アズ (イベント中って出たのでリログ……) ブラッド (アイ!) 騒ぐ血族は移動した。    騒ぐ血族は[2,5]へ移動した。 浮つく血族 : 順風! 浮つく血族に風神の加護が与えられる!  達成値:18 ([2,3,2]+11)    浮つく血族は[順風]になった ディード : チャージ! ディードは力をためた!    ディードは[チャージ]になった 騒ぐ血族は移動した。    騒ぐ血族は[4,4]へ移動した。 【オッポ】 : 消化液! 【オッポ】は消化液を吐いた!  達成値:27 ([6,6,1,4,5]+5) ブラッド : 儚く散るは赤き花!    幻影が攻撃を惑わせる。        ブラッドは回避に失敗した。  達成値:23 ([3,4,1,1]+14)    ブラッドに12のダメージ  ([3,5,1,5,2,6]+1)    ブラッドは[弱体]になった ヤクトは移動した。    ヤクトは[6,7]へ移動した。 蕩ける血族は移動した。    蕩ける血族は[2,4]へ移動した。 アズ : 爆炎魔法《イクスプローシブ・フラム》! 全てを焼く爆炎が舞い踊る!  達成値:18 ([4,3,3]+8)    【オッポ】は抵抗しようとした。        【オッポ】は抵抗した。  達成値:19 ([4,2,5,2,3]+3)    【オッポ】は[風殺]でなくなった    ブラッドは1のSPを回復した。      【オッポ】に0のダメージ  ([5,5,2,5]+24) 蕩ける血族の血槍は距離が合わず失敗した。 ディード : インベナム! 【オッポ】に猛毒の一撃が襲う!  達成値:30 ([5,4,6]+15)    【オッポ】は防御した。        ダメージを4軽減!  ([]+8)    【オッポ】に17のダメージ  ([1,4,2,3]+19)    【オッポ】は[毒]になった 騒ぐ血族の攻撃は距離が合わず失敗した。 ヤクト : ブラッドイーター! 大鎌が血潮を狩り獲る──!  達成値:18 ([4,3,3]+8)    【オッポ】は抵抗しようとした。        【オッポ】は抵抗した。  達成値:27 ([4,6,3,5,6]+3)    ブラッドは1のSPを回復した。      【オッポ】に10のダメージ  ([5,4,6]+12) 蕩ける血族の吸血は距離が合わず失敗した。    【オッポ】に4のダメージ   ヤクトは[ネクロカウンター]を1つ失った。    ディードは[チャージ]でなくなった Round 3 ブラッド : っ!と、抜けて来ますか……! ヤクト : くっそ、全然通らねえ…! アズ ((……イベント中!)) ヤクト (あ、私も決定できない…ちょっとリログです。) ディード (かなしい) 浮つく血族 : 順風! 蕩ける血族に風神の加護が与えられる!  達成値:20 ([3,4,2]+11)    蕩ける血族は[順風]になった 騒ぐ血族 : 風の壁! 【オッポ】に風の鎧が与えられる!  達成値:17 ([4,4,1]+8)    ブラッドは1のSPを回復した。      【オッポ】は[風殺]になった 蕩ける血族 : 吸血! ブラッドの生命力を奪い取る!  達成値:18 ([5,4,3]+6)    ブラッドは抵抗しようとした。        ブラッドは抵抗した。  達成値:28 ([6,3,5]+14)    ブラッドは1のSPを回復した。      ブラッドに5のダメージ  ([3,4]+11) 騒ぐ血族は攻撃した。  達成値:18 ([1,3,6]+8) ブラッド : 儚く散るは赤き花!    幻影が攻撃を惑わせる。        ブラッドは回避した。  達成値:22 ([1,5,1,1]+14) ディード : チャージ! ディードは力をためた!    ディードは[チャージ]になった アズ : 爆炎魔法《イクスプローシブ・フラム》! 全てを焼く爆炎が舞い踊る!  達成値:16 ([2,3,3]+8)    【オッポ】は抵抗しようとした。        【オッポ】は抵抗した。  達成値:18 ([1,5,5,2,2]+3)    【オッポ】は[風殺]でなくなった    ブラッドは1のSPを回復した。      【オッポ】に0のダメージ  ([6,4,6,4]+24) ヤクト : ブラッドイーター! 大鎌が血潮を狩り獲る──!  達成値:15 ([5,1,1]+8)    【オッポ】は抵抗しようとした。        【オッポ】は抵抗した。  達成値:25 ([6,2,5,6,3]+3)    ブラッドは1のSPを回復した。      【オッポ】に6のダメージ  ([2,1,3]+12) 蕩ける血族は移動した。    蕩ける血族は[4,2]へ移動した。 【オッポ】 : 地響き! 【オッポ】が辺りを踏み鳴らす!  達成値:19 ([2,5,4,3,4]+1) ディード : ブレイクスルー!    ブラッドは抵抗しようとした。    ヤクトは抵抗しようとした。    ディードは勢いを止めずに回避する!    ヤクトはWillを使用した!    ディードはWillを使用した!        ブラッドは抵抗した。  達成値:21 ([4,1,2]+14)        ヤクトは抵抗に失敗した。  達成値:18 ([2,1,5,6]+4)        ディードは回避した。  達成値:26 ([2,6,6,6]+6)        ディードは1のAPを回復した。      ブラッドに2のダメージ  ([3,5]+4)    ヤクトに1のダメージ  ([4,4]+4)    ヤクトは[スタン]になった    アズは[スタン]になった    ヤクトは[スタン]になった ブラッドは、【炎浄のスクロール】を使った。    騒ぐ血族は防御した。    蕩ける血族は防御した。    浮つく血族は防御した。    騒ぐ血族は防御した。        ダメージを2軽減!  ([]+4)        ダメージを4軽減!  ([]+8)        ダメージを2軽減!  ([]+3)        ダメージを4軽減!  ([]+8)    【オッポ】に6のダメージ  ([1,6,6])    浮つく血族に4のダメージ  ([5,4,1])    蕩ける血族に1のダメージ  ([1,2,1])    蕩ける血族に4のダメージ  ([3,5,1])    騒ぐ血族に0のダメージ  ([3,1,6])    騒ぐ血族に2のダメージ  ([3,5,6]) ディードは攻撃した。  達成値:28 ([1,6,6]+15)    【オッポ】は回避しようとした。        【オッポ】は回避に失敗した。  達成値:21 ([2,3,3,5,5]+3)    【オッポ】に25のダメージ  ([4,2,4,5]+19) 蕩ける血族の吸血はAPが足りず失敗した。 ヤクトのブラッドイーターは状態によって失敗した。 【オッポ】は攻撃した。  達成値:24 ([2,6,3,6,2]+5) ブラッド : 儚く散るは赤き花!    幻影が攻撃を惑わせる。        ブラッドは回避した。  達成値:30 ([6,5,2,3]+14) ディードは攻撃した。  達成値:27 ([5,4,3]+15) ディードはWillを使用した!    【オッポ】は防御した。        ダメージを5軽減!  ([]+9)    【オッポ】に0のダメージ  ([3,5,6,5]+19)    【オッポ】に4のダメージ   ヤクトは[ネクロカウンター]を1つ失った。    ディードは[チャージ]でなくなった    アズは[スタン]でなくなった    ヤクトは[スタン]でなくなった Round 4 浮つく血族 : 順風! 蕩ける血族に風神の加護が与えられる!  達成値:25 ([6,4,4]+11)    蕩ける血族は[順風]になった 【オッポ】 : 消化液! 【オッポ】は消化液を吐いた!  達成値:27 ([3,4,6,5,4]+5) ブラッド : 儚く散るは赤き花!    幻影が攻撃を惑わせる。    ブラッドはWillを使用した!        ヤクトは回避した。  達成値:29 ([4,3,4,4]+14) 騒ぐ血族は移動した。    騒ぐ血族は[4,5]へ移動した。 騒ぐ血族は攻撃した。  達成値:19 ([3,4,4]+8) ブラッド : 儚く散るは赤き花!    幻影が攻撃を惑わせる。        ブラッドは回避した。  達成値:29 ([6,2,3,4]+14) ディードは移動した。    ディードは[4,8]へ移動した。 アズ : 我誘うは紅蓮の終末、震え炎腕、舐めよ炎舌、凡てを喰らえ…… 爆炎魔法《イクスプローシブ・フラム》! 全てを焼く爆炎が舞い踊る!  達成値:18 ([3,3,4]+8)    【オッポ】は抵抗しようとした。        【オッポ】は抵抗した。  達成値:23 ([1,6,1,5,6]+4)    ブラッドは1のSPを回復した。      【オッポ】に16のダメージ  ([3,5,2,6]+24) 蕩ける血族 : 吸血! ブラッドの生命力を奪い取る!  達成値:14 ([2,4,2]+6)    ブラッドは抵抗しようとした。        ブラッドは抵抗した。  達成値:23 ([3,1,5]+14)    ブラッドは1のSPを回復した。      ブラッドに5のダメージ  ([4,3]+11) 蕩ける血族 : 吸血! ブラッドの生命力を奪い取る!  達成値:17 ([1,6,4]+6)    ブラッドは抵抗しようとした。        ブラッドは抵抗した。  達成値:22 ([2,4,2]+14)    ブラッドは1のSPを回復した。      ブラッドに7のダメージ  ([5,5]+12)        ブラッドは[重傷]になった ブラッド : 馬鹿なッ ヤクトは、【血槍のスクロール】を使った。    【オッポ】は抵抗しようとした。        【オッポ】は抵抗した。  達成値:23 ([1,4,2,6,6]+4)    ヤクトは1のAPを回復した。      【オッポ】に5のダメージ  ([5,4]+8)    【オッポ】に4のダメージ  ([4,4]+8) ブラッドは、ポーションを使った。    ブラッドは6回復した。  ([3]+3) 騒ぐ血族は攻撃した。  達成値:16 ([2,3,3]+8) ブラッド : 儚く散るは赤き花!    幻影が攻撃を惑わせる。        ブラッドは回避した。  達成値:25 ([2,3,2,4]+14) ディード : インベナム! 騒ぐ血族に猛毒の一撃が襲う!([4,4,4]+15) ディードのクリティカル!    騒ぐ血族の防御はAPが足りず失敗した。    騒ぐ血族に28のダメージ  ([6,6]+19)    騒ぐ血族は[毒]になった ヤクト : ブラッドスペル! ヤクトが大鎌に血を与える…! ヤクトは[ネクロカウンター]を2つ獲得した。 ヤクト : …ッ ブラッドスペル! ヤクトが大鎌に血を与える…! ヤクトは[ネクロカウンター]を1つ獲得した。    【オッポ】に4のダメージ      騒ぐ血族に4のダメージ          騒ぐ血族は[重傷]になった ヤクトは[ネクロカウンター]を1つ失った。 Round 5 ディード : 俺ァ数減らす方に回る。 大物は任せたぜ。 ブラッド : 躱せない物ばかり来ますな……!了解です アズ : そうですね、まずは数を減らした方が良さそうです ヤクト : あいつまた食う気か…!? ブラッド : 妨害してみます! 【オッポ】 : 丸呑み! 【オッポ】は味方を喰らう!  達成値:28 ([6,4,5,4,4]+5) ブラッド : 儚く散るは赤き花!    幻影が攻撃を惑わせる。        騒ぐ血族は回避に失敗した。  達成値:25 ([3,1,5,2]+14)    騒ぐ血族に99のダメージ   【オッポ】は[丸呑みカウンター]を1つ獲得した。    【オッポ】は50回復した。      【オッポ】は50のSPを回復した。          騒ぐ血族は[気絶]になった        騒ぐ血族は[昏睡]になった アズは、【生命のスクロール】を使った。 アズはWillを使用した!    ディードは12回復した。      ブラッドは12回復した。      アズは12回復した。      ヤクトは12回復した。   ディード : おう、ありがとさん! ヤクト : やるじゃねーか! 浮つく血族 : 順風! 騒ぐ血族に風神の加護が与えられる!  達成値:21 ([2,2,6]+11)    騒ぐ血族は[順風]になった 騒ぐ血族は攻撃した。  達成値:24 ([5,5,6]+8) ブラッド : 儚く散るは赤き花!    幻影が攻撃を惑わせる。        ブラッドは回避に失敗した。  達成値:23 ([3,3,2,1]+14)    ブラッドに13のダメージ  ([3,2,3]+12) ブラッド : くっ、足りないか……! ヤクト : 大技いくぜ…! クエーサー! 周囲が一点に向けて収束する…!  達成値:18 ([1,6,2,1]+8)    騒ぐ血族は抵抗しようとした。    蕩ける血族は抵抗しようとした。        蕩ける血族は抵抗した。  達成値:19 ([6,6,4]+3)        騒ぐ血族は抵抗に失敗した。  達成値:15 ([1,3,3]+8)    ブラッドは1のSPを回復した。      騒ぐ血族は[3,4]へ引き寄せられた。    騒ぐ血族は[3,4]へ引き寄せられた。    騒ぐ血族は[3,4]へ引き寄せられた。    騒ぐ血族に5のダメージ  ([1,3]+12)    騒ぐ血族は[移動禁止]になった    騒ぐ血族に4のダメージ  ([2,1]+12)    騒ぐ血族は[移動禁止]になった    騒ぐ血族に12のダメージ  ([6,2]+12)    騒ぐ血族は[移動禁止]になった 蕩ける血族 : 吸血! ブラッドの生命力を奪い取る!  達成値:14 ([2,5,1]+6)    ブラッドは抵抗しようとした。        ブラッドは抵抗した。  達成値:26 ([3,5,4]+14)    ブラッドは1のSPを回復した。      ブラッドに5のダメージ  ([4,2]+12) 蕩ける血族 : 吸血! ブラッドの生命力を奪い取る!  達成値:15 ([4,4,1]+6)    ブラッドは抵抗しようとした。        ブラッドは抵抗した。  達成値:25 ([6,3,2]+14)    ブラッドは1のSPを回復した。      ブラッドに5のダメージ  ([2,4]+11) ブラッド : 施し! ブラッドに回復の施しが与えられる!  達成値:9 ([4,3,6]-4)    ブラッドは5回復した。  (([4]+5))/2 【オッポ】 : 獲物を定める! 【オッポ】は舌なめずりした。  達成値:24 ([3,3,5,2,5]+6)    ディードは抵抗しようとした。    ブラッドは抵抗しようとした。    ヤクトは抵抗しようとした。        ブラッドは抵抗に失敗した。  達成値:23 ([5,2,2]+14)        ヤクトは抵抗に失敗した。  達成値:11 ([2,3,2]+4)        ディードは抵抗に失敗した。  達成値:16 ([6,5,2]+3)    ブラッドは[捕食対象]になった アズは移動した。    アズは[8,6]へ移動した。 【オッポ】は攻撃した。  達成値:24 ([4,2,4,4,4]+6) ブラッド : 儚く散るは赤き花!    幻影が攻撃を惑わせる。    ブラッドはWillを使用した!        ブラッドは回避した。  達成値:30 ([3,1,6,6]+14) ヤクト : いくぜ…! ブラッドイーター! 大鎌が血潮を狩り獲る──!  達成値:16 ([1,2,5]+8)    【オッポ】は抵抗しようとした。        【オッポ】は抵抗した。  達成値:27 ([6,6,5,2,3]+5)    ブラッドは1のSPを回復した。      【オッポ】に7のダメージ  ([5,2,4]+12)    【オッポ】に4のダメージ   ヤクトは[ネクロカウンター]を1つ失った。    【オッポ】は[毒]でなくなった    ブラッドは[弱体]でなくなった    浮つく血族は[順風]でなくなった    騒ぐ血族は[移動禁止]でなくなった Round 6 ブラッド : 間に合えばよいのですが……! 騒ぐ血族は移動した。    騒ぐ血族は[4,4]へ移動した。 【オッポ】 : 魔眼! 【オッポ】はブラッドに死の魔眼を放つ!  達成値:27 ([6,3,4,6,2]+6)    ブラッドは抵抗しようとした。    ブラッドはWillを使用した!        ブラッドは抵抗した。  達成値:34 ([4,6,4,6]+14)    ブラッドに4のダメージ  ([3,3,2])    ブラッドは0のWillを失った   浮つく血族 : 順風! 浮つく血族に風神の加護が与えられる!  達成値:19 ([5,1,2]+11)    浮つく血族は[順風]になった 蕩ける血族 : 吸血! 【オッポ】の生命力を奪い取る!  達成値:16 ([6,3,1]+6) アズ : リフレクション!    魔法を反射する!        ブラッドは1のSPを回復した。   対象を 【オッポ】 に変更した。    ブラッドは1のSPを回復した。      【オッポ】に10のダメージ  ([3,5]+12)    蕩ける血族は10回復した。   ヤクト : …ッ ブラッドスペル! ヤクトが大鎌に血を与える…! ヤクトは[ネクロカウンター]を2つ獲得した。 ブラッド : 若葉を濡らす朝露! ブラッドは瞑想を始めた。 ディードは移動した。    ディードは[2,7]へ移動した。 蕩ける血族 : 吸血! ブラッドの生命力を奪い取る!  達成値:16 ([4,1,5]+6)    ブラッドは抵抗しようとした。        ブラッドは抵抗した。  達成値:29 ([4,2,6,1,2]+14)    ブラッドは1のSPを回復した。      ブラッドに5のダメージ  ([6,6]+11)        ブラッドは[気絶]になった ブラッド : ハハ……そうか アズ : 我誘うは紅蓮の終末、震え炎腕、舐めよ炎舌、凡てを喰らえ…… 爆炎魔法《イクスプローシブ・フラム》! 全てを焼く爆炎が舞い踊る!  達成値:19 ([3,6,2]+8)    蕩ける血族は抵抗しようとした。        蕩ける血族は抵抗に失敗した。  達成値:14 ([4,3,4]+3)    蕩ける血族に30のダメージ  ([3,2,1,3]+24)        蕩ける血族は[重傷]になった        蕩ける血族は[気絶]になった ヤクト : ブラッドイーター! 大鎌が血潮を狩り獲る──!  達成値:22 ([6,4,3]+9)    【オッポ】は抵抗しようとした。        【オッポ】は抵抗した。  達成値:25 ([3,5,5,3,4]+5)    【オッポ】に5のダメージ  ([1,4,1]+12) 騒ぐ血族 : バッシュ! 騒ぐ血族は武器を力強く叩きつけた!  達成値:17 ([1,2,6]+8)    ブラッドに23のダメージ  ([5,6,5,6]+13) ディード : インベナム! 蕩ける血族に猛毒の一撃が襲う!  達成値:24 ([1,6,2]+15)    蕩ける血族は防御した。        ダメージを4軽減!  ([]+8)    蕩ける血族に14のダメージ  ([4,3]+19)    蕩ける血族は[毒]になった 【オッポ】 : 消化液! 【オッポ】は消化液を吐いた!  達成値:22 ([4,3,5,2,2]+6)    ブラッドに8のダメージ  ([2,2,1,5,2,4]+3)    ブラッドは[弱体]になった    蕩ける血族に4のダメージ          蕩ける血族は[重傷]になった ヤクトは[ネクロカウンター]を1つ失った。 アズ : ぶ、ブラッドさん    蕩ける血族は[順風]でなくなった Round 7 ヤクト : ブラッド!! ディード : …まずいなこりゃ ディード : (昏睡…するのでは…!? ブラッド : ッ、僕の事は置いて逃げて……!! アズ : そうしたいところですけど…… 浮つく血族 : 順風! 蕩ける血族に風神の加護が与えられる!  達成値:20 ([4,2,3]+11)    蕩ける血族は[順風]になった 騒ぐ血族 : 風の壁! 【オッポ】に風の鎧が与えられる!  達成値:20 ([6,5,1]+8)    【オッポ】は[風殺]になった ヤクトは移動した。    ヤクトは[5,5]へ移動した。 ディードは攻撃した。  達成値:27 ([5,5,2]+15)    蕩ける血族に11のダメージ  ([1,2]+19)        蕩ける血族は[気絶]になった アズは移動した。    アズは[6,4]へ移動した。 【オッポ】 : 地響き! 【オッポ】が辺りを踏み鳴らす!  達成値:19 ([1,4,6,5,1]+2) ディード : ブレイクスルー!    ヤクトは抵抗しようとした。    ディードは勢いを止めずに回避する!    ヤクトはWillを使用した!    ディードはWillを使用した!        ヤクトは抵抗した。  達成値:25 ([1,3,5,6,6]+4)        ディードは回避した。  達成値:24 ([5,1,6,6]+6)        ディードは1のAPを回復した。      アズに10のダメージ  ([1,6]+5)    ヤクトに0のダメージ  ([5,2]+5)    アズは[スタン]になった    アズは[スタン]になった ヤクト : クエーサー! 周囲が一点に向けて収束する…!  達成値:23 ([3,5,3,4]+8)    浮つく血族は抵抗しようとした。        浮つく血族は抵抗に失敗した。  達成値:17 ([6,5,2]+4)    騒ぐ血族は[3,2]へ引き寄せられた。    浮つく血族は[3,2]へ引き寄せられた。    蕩ける血族は[3,2]へ引き寄せられた。    騒ぐ血族に11のダメージ  ([4,6]+12)    騒ぐ血族は[移動禁止]になった    浮つく血族に11のダメージ  ([1,2]+12)    浮つく血族は[移動禁止]になった    蕩ける血族に13のダメージ  ([1,6]+12)    蕩ける血族は[移動禁止]になった アズの爆炎魔法《イクスプローシブ・フラム》は状態によって失敗した。 ディードの攻撃はWillが足りず失敗した。 【オッポ】は移動した。    【オッポ】は[3,6]へ移動した。 【オッポ】 : 喰らう! 【オッポ】はディードに食らいつこうとした!  達成値:26 ([3,4,2,6,5]+6)    ディードに27のダメージ  ([5,3,3,1,4,5]+13)        ディードは[重傷]になった ディード : クソッ… ヤクトは[ネクロカウンター]を1つ失った。    浮つく血族は[移動禁止]でなくなった    アズは[スタン]でなくなった Round 8 浮つく血族は移動した。    浮つく血族は[3,3]へ移動した。 【オッポ】 : 喰らう! 【オッポ】はディードに食らいつこうとした!  達成値:26 ([6,2,6,5,1]+6) ディード : ……っ流石に冗談キツイな… ブレイクスルー!    ディードは勢いを止めずに回避する!        ディードは回避に失敗した。  達成値:15 ([1,2,6]+6)    ディードに22のダメージ  ([5,4,1,2,1,3]+13)        ディードは[気絶]になった ディード : っとに…割に合ってねェな…… 騒ぐ血族 : バッシュ! 騒ぐ血族は武器を力強く叩きつけた!  達成値:16 ([2,1,5]+8)    ヤクトは防御した。        ダメージを8軽減!  ([]+13)    ヤクトに4のダメージ  ([4,3,2,1]+13) アズは、【魔女の回復薬】を使った。    アズは8回復した。  ([3]+5)    アズは2のAPを回復した。   ヤクト : クエーサー! 周囲が一点に向けて収束する…!  達成値:16 ([4,1,2,1]+8)    浮つく血族は抵抗しようとした。        浮つく血族は抵抗した。  達成値:16 ([4,1,4]+7)    騒ぐ血族は[3,3]へ引き寄せられた。    騒ぐ血族は[3,3]へ引き寄せられた。    蕩ける血族は[3,3]へ引き寄せられた。    蕩ける血族は[3,3]へ引き寄せられた。    騒ぐ血族は[3,3]へ引き寄せられた。    騒ぐ血族に5のダメージ  ([2,2]+12)    騒ぐ血族は[移動禁止]になった    騒ぐ血族に7のダメージ  ([1,5]+12)    騒ぐ血族は[移動禁止]になった    蕩ける血族に15のダメージ  ([5,4]+12)    蕩ける血族は[移動禁止]になった    蕩ける血族に14のダメージ  ([2,6]+12)    蕩ける血族は[移動禁止]になった    騒ぐ血族に10のダメージ  ([1,6]+12)    騒ぐ血族は[移動禁止]になった        蕩ける血族は[昏睡]になった 浮つく血族 : 順風! 【オッポ】に風神の加護が与えられる!  達成値:26 ([6,5,4]+11)    【オッポ】は回避しようとした。        【オッポ】は回避に失敗した。  達成値:17 ([2,1,6,3,1]+4)    【オッポ】は[順風]になった アズ : 爆炎魔法《イクスプローシブ・フラム》! 全てを焼く爆炎が舞い踊る!  達成値:21 ([5,2,6]+8)    浮つく血族は抵抗しようとした。        浮つく血族は抵抗に失敗した。  達成値:17 ([2,5,3]+7)    浮つく血族に32のダメージ  ([4,3,6,4]+22)        浮つく血族は[重傷]になった        浮つく血族は[気絶]になった ヤクトのブラッドスペルはAPが足りず失敗した。 ヤクトのブラッドスペルはAPが足りず失敗した。 ヤクトは[ネクロカウンター]を1つ失った。    騒ぐ血族は[順風]でなくなった    騒ぐ血族は[移動禁止]でなくなった Round 9 アズ : これはちょっと……どうしようもないですね…… ディード : …っく、しくじったな… ヤクト : ディード…! くそッ 【オッポ】 : 消化液! 【オッポ】は消化液を吐いた!  達成値:14 ([1,2,2,2,1]+6)    ヤクトは回避しようとした。        ヤクトは回避に失敗した。  達成値:11 ([2,4,6]-1)    ヤクトに22のダメージ  ([6,1,6,3,1,6]+3)    ヤクトは[弱体]になった        ヤクトは[重傷]になった ヤクト : いってえな…! 騒ぐ血族は攻撃した。  達成値:13 ([1,3,1]+8)    ヤクトは防御した。        ダメージを5軽減!  ([]+8)    ヤクトに11のダメージ  ([4,2,1]+15)        ヤクトは[気絶]になった ヤクト : 嘘だろ…ッ! アズは移動した。    アズは[8,4]へ移動した。 アズ : 爆炎魔法《イクスプローシブ・フラム》! 全てを焼く爆炎が舞い踊る!  達成値:18 ([5,4,1]+8)    騒ぐ血族は抵抗しようとした。        騒ぐ血族は抵抗した。  達成値:21 ([2,5,3]+11)    騒ぐ血族に14のダメージ  ([4,3,5,6]+22)        騒ぐ血族は[重傷]になった Round 10 ヤクト : っ…ぐう… アズ : や、ヤクトさんまで ディード : …殲滅が遅れすぎたな…、……っ 騒ぐ血族は移動した。    騒ぐ血族は[6,4]へ移動した。 アズ : 爆炎魔法《イクスプローシブ・フラム》! 全てを焼く爆炎が舞い踊る!  達成値:13 ([3,1,1]+8)    騒ぐ血族は抵抗しようとした。        騒ぐ血族は抵抗した。  達成値:17 ([1,1,4]+11)    騒ぐ血族に11のダメージ  ([6,1,2,3]+22)        騒ぐ血族は[気絶]になった 【オッポ】 : 地響き! 【オッポ】が辺りを踏み鳴らす!  達成値:14 ([3,1,2,1,5]+2)    アズは[スタン]になった アズの移動は状態によって失敗した。 【オッポ】は移動した。    【オッポ】は[7,5]へ移動した。 【オッポ】は攻撃した。  達成値:24 ([4,6,1,2,5]+6)    アズに34のダメージ  ([4,5,1,6,4,3]+13)        アズは[重傷]になった        アズは[気絶]になった オッポ 「オレ ツヨスギ!」 パーティー全員が戦闘不能になりました・・・。 クエストに失敗しました。
パーティー全員が戦闘不能になりました・・・。 クエストに失敗しました。 【オッポ】 は全回復しました。 騒ぐ血族 は全回復しました。 浮つく血族 は全回復しました。 蕩ける血族 は全回復しました。 蕩ける血族 は全回復しました。 騒ぐ血族 は全回復しました。 騒ぐ血族 は全回復しました。 ディード は全回復しました。 ヤクト は全回復しました。 アズ は全回復しました。 ブラッド は全回復しました。 ブラッド (ヨシ!!) ディード (安心のリトライ機能ー!) アズ (ヨシ!!!) ブラッド (自分だけ砂時計が見えないので何かしらイベントを受けそびれている気がする) ディード (出かける予定があったが、時間が思ったよりもだったので申し訳の電話をしていた) ブラッド (アアッ……!ごめんな……!!) アズ (とくにイベントは出てないみたいです……!) ヤクト (なんと…すまぬ…) ブラッド (なるほど……!なら良かった多分表示の不具合だ) アズ (私が遅れたからーーー!!すみませんすみません……!!!) ディード (なので時間が大丈夫になりました) ディード (いいえーーーー楽しいから…) ディード (楽しいから良いんだ…(幸)) ブラッド : さて、どうしますか?このまま報告に戻っても良いのですが…… ヤクト : なんか一瞬すげえ嫌なもん視えた…ような気が… ブラッド : フフ、奇遇ですね。僕もです。 アズ : 相手の殺気が見せる幻、それだけの強敵、ということですね ディード : ……(面倒くさそうに頭を搔いて) ディード : 正直これで依頼は達成ってとこだがな アズ : このまま進めば死ぬかもしれませんね、それこそ、幻の通りに ブラッド : では、戻りますか?僕も正直な所、まだ首と胴がつながったままで居たいんですよね。 ヤクト : ぐ…ぐ…悔しいけど遠出先でくたばるのは勘弁だぜ… アズ : そうですね、それもいいかもしれません ディード : ……そんじゃ、決まりだな。 アズ : ええ、戻って報告しましょう ヤクト : (警戒しつつ、後ずさる様に… 最初の結界まで戻りますか? 【柱】に挑むのは危険過ぎる。 君は当初の目的を果たすため、 フロストガルド城へ戻る事にした。 ブラッド : 戻りましょう。ええ(なるべく声を抑えつつ) 君は【柱】を無事に発見し、 戦神の地からフロストガルド城へ帰還した。 ディード : ……あの道を戻るだけでも正直堪えるぜ… ブラッド : 寒かったですね……、道も長かったですし アズ : そうですね、帰りは瘴気の中は通らずに済みましたが…… ディード : (深い溜め息を付きながら空を仰いで) ヤクト : くっそ~…まさか崖を踏み外すなんて… アズ : 巻き込まれて私まで落ちましたよ ヤクト : わ、悪かったって…! ディード : ま、なんとか戻ってこれたんだ 良かっただろ ブラッド : フフフ、ですが命は無事でしたし!良かった! アズ : ですね、命あっての物種ともいいますし ディード : しかしこういう肝心な仕事の時に限って、俺の仕事の相方は居ねえんだよな…ったく ディード : アイツがいたらまたちょっと違ってた気はするんだが… ブラッド : おや、普段は別の方と?それは残念ですな アズ : お役に立てず申し訳ありません…… ディード : 一応はな。 ヤクト : へえ、ディードと組むくらいなんだ、凄腕なんだろーな… アズ : そうですね、相当な凄腕の方なのでしょう ヤクト : 俺も並べる様に頑張らねーと…! ディード : いや、お前さんはよくやってくれたさ。殆どの殲滅はお前のおかげだろう ディード : ま、魔法の腕だけは確かだな… ディード : 魔法だけだがな… ブラッド : ……ご苦労なさってるようで アズ : むむむ……同じ魔法使いとして対抗意識ですね アズ : 私もさらに火炎魔法に磨きをかけなければ ディード : はは、そりゃァまた仕事する日が楽しみだな ブラッド : アズ様の魔法とっても頼りになりましたとも! ヤクト : 俺はアズに対抗イシキ、だったけどなー! 十分すげーと思うけど… アズ : ふふ、負けられない戦いがそこにあるんですよ……魔法使い同士には…… ディード : ヤクトもな、良い連携だった。 アズ : そうですね、足止めをしてくれたおかげで魔法の狙いがつけやすかったです ブラッド : っと!喜ぶのはまだ早いですよ!王様に報告しなくては!です! ヤクト : へへ…そーなら嬉しいぜ(照れくさそうに笑い) 強大な血族は結界の先に居り、 そして"同族喰らい"を行っていた事。 血族達は抵抗する事なく、【柱】に喰われていた。 君はそれらを王へ報告した。 アズ : ……(かくかくしがじか) ガーランド 「"同族喰らい"か...。」 トリトット 「こ、これまでの報告書には、  その様な行動は見られませんでした...。」 ガーランド 「【柱】を肥え太らせる事に、  何か意味が有るのだろうな。」 ガーランド 「今回の調査では、  【柱】の行動の意図までは分からんな。」 ガーランド 「だが、存在を確認出来ただけでも上出来!  感謝するぞ、冒険者達よ。」 ディード : ついでで倒せりゃ良かったんだが、そこまではな… アズ : ええ、さすがにフロストガルドの英雄たちには及びませんでした トリトット 「やはり、血族達は  "北の民で無い者"には好戦的では無い様です。」 ヤクト : …(少し苦みを含めた笑顔で、それでも胸を張った) トリトット 「勿論、例外も居ますが...。  我が国のみで戦うのは限界なのかもしれません。」 ブラッド : 確かに、此方に対してすぐさま襲い掛かって来る、というよりは邪魔をしてくるだけのように感じました ディード : ふむ…? アズ : そうですね、何もしてこなかった血族もいましたし…… ヤクト : うーん、なんか理由があるのかあ…? ガーランド 「うむ...世界の"放浪者"に協力を求める必要が有る。」 ガーランド 「貴公にも、また依頼するやもしれんな!」 ヤクト : …! アズ : その時には力になれるように努めます ヤクト : 次があったらって思ってたんだ…望むトコだ…! ブラッド : フフフ、その時もお力になれるよう頑張りますよ! ディード : また今回みてーに報酬が弾むんなら、話には乗るさ ガーランド 「強き放浪者は何時でも歓迎する!」 トリトット 「此方が今回の報酬になります。  また、我が国に来る際の通行証もお渡ししますね。」 アズ : どうかご贔屓に、ということで ディード : …ほー通行証ね アズ : 観光に来やすくなるのは嬉しいですね ブラッド : そうですな!ごはんも美味しかったですし! ヤクト : ん…依頼じゃなくても来れるのか!? そりゃいいや…! 君は報酬を受け取り、 今回の依頼を終えるのだった。 ヤクト : …んま、次はもうちょっと厚着してくるかな… ディード : また、機会がありゃあ足を運ばせてもらうとするかね アズ : 思った以上に寒かったですからね…… ディード : はは、たしかにな… 新たなる【柱】、【戦神の地】の全容...。 神の遺物と名誉。 それを解き明かし、手に入れるかは、君の自由だ。 ただ、 今は、身体を休める必要が有るだろう。 フロストガルド戦記_第二章 【戦神と新たなる柱】
おわり 次章、 【戦神の思惑】につづく...? クエストをクリアしました。 50ルド 手に入れた。 95経験点 を手に入れた。 初見ボーナス 1名誉点 手に入れた。 ブラッド : お疲れ様でございます ディード : ちったァ足しになりゃいいがねェ… ヤクト : 楽勝だったな! アズ : なんとかクリアできましたね。 ディード : (レビューを 5経験点 を手に入れた。 1名誉点 を手に入れた。 レビューを送信しました。 [報酬袋] を手に入れた。 ブラッド (めちゃくちゃ良かった・・・・・・・・) アズ (よきでした・・・かんこうたのし・・・・・) ヤクト (たのしかった・・・・・・・・・) ディード (夢中になっちゃった すごい時間経ってる) ヤクト (2~3作くらいぶっ通しでやったような気持ち) ヤクト (ほんとだwwww) ヤクト (すごい時間になってる…) アズ (ですね もう!!夜!!!) アズ (4時間くらいか………) ディード (驚きのボリュームで余韻がすごいですね…) ブラッド (えっ!?!?本当だ) アズ (デスエ……大作………これで1章分………おそるべし………) アズ (メンバーも良かったので……お付き合いありがとうございました……!) ブラッド (色々ネタに出来る事多くて良かった……また3章もよろしくしたい……!!) ヤクト (ほんと、ありがとうございました……次作も是非……) ディード (本当に良い構成でしたし、RPのバランスもよくて楽しかったです!) アズ (ぜひぜひ……!) ディード : …さて、宿に戻って早々だが俺ァ早速休ませてもらうぜ アズ : 早々もなにも、きっと皆同じ気持ちですよ、さすがに疲れました ヤクト : 長旅だったもんな… ブラッド : 寒かったですし……!温まっておきましょう! ヤクト : んじゃ解散…かな、また良かったら組んでくれよ! アズ : はい、またご一緒する機会がありましたら ディード : おう、お疲れさん アズ : (宿の階段を上っていき) ブラッド : では!また! パーティーから離脱しました。 ヤクト : またな!(得物を担いで宿を後にした) ディード : (その様子を眺め、軽く息をついて) ディード : (自身も階段を上がって自室へと向かうのだった) ディードからフォローされました。 フォローしました。
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kanata-bit-blog · 6 years ago
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*精一杯の愛を
冬馬女体化、北冬、裏。フォロワーの誕生日リクエスト。
 朝、目が覚める。カーテンの隙間から差し込んだ日差しが冬馬の意識を現実に連れ戻し、ゆったりと瞼をあげた。ゆるりと視線をサイドテーブルの上のデジタル時計に向ける。7時05分。程良い朝だ。  うっすらと残る眠気を気合で振り切って勢いよく体を起こすと、ベッドのスプリングがぎしりと音を立てた。  欠伸を一つ落としてベッドから降りると、閉じたカーテンを左右にさっと開く。レールの音と共に顔面を襲った日差しが気持ち良く、冬馬はその場で「んんん、」と唸った。 「・・・よし、」
 天ヶ瀬冬馬、今日は彼氏の北斗と自宅デートです。
「いらっしゃい、冬馬。迎えに行けなくてごめんね。途中で変な人に話しかけられたりしなかった?」 「お前んちくらい一人で来れるっての!」 「ふふ、恋人として心配はさせてくれよ」  開かれた玄関の向こうから現れたのは今日も今日とて足の先から髪の毛の先端まできっちりと手入れの届いた恋人の北斗。一見いつもとなんら変わらないようにも見えるが、初めて見る服装だった。  彼はオシャレという言葉をほしいままにしていながらも服を使い捨てにすることなく毎日異なるコーディネイトで冬馬の前に姿を見せる。パーツで見れば見覚えのあるものばかりで、どうすればそんなに組み合わせの種類を考え付くのだろうかといつも驚嘆する。そんな北斗が上も下も皺ひとつない新品の服を身に纏っているのだから彼が今日に向けて何を思ってきたかなど考えるに容易い。  しかし、冬馬も負けじと今日の服には気合を入れてきたのだった。  白いシャツにジーンズジャケットを羽織り、下��買ったばかりのミニスカート、それも白ベースにピンクの花柄。家の傍のコンビニくらいならジーパンとTシャツで十分だと言って手を抜きまくる冬馬がここまで気合を入れたファッションをすることの意味くらい彼はとっくのとうに理解しているだろう。  だが、彼は冬馬の服装を目に視界に入れた上で言及することはなかった。それどころかわざと視界に入れないように顔を逸らしているようにも思えて、胸がじくりと痛んだ。北斗の驚く顔が見たかったのに。
 北斗と付き合い始めて間もなく5か月が経とうとしている。  同じユニットの仲間としての好きがいつの間にか異性としての好きに成長して、ライブ後の高揚感に身を任せて冬馬から告白したのがきっかけだった。  付き合ってもしばらくは元の関係性を崩すことが出来ず、デート中も仕事の話ばかりしてしまっていたが、最近では随分と慣れて世間話の比率の方が高くなった。それでも冬馬自身の恋愛面への奥手さも相まって5か月もの月日がかかっているのだが。  ところが、更に驚くべきは北斗である。この男、見るからに「女の子を沢山抱いてきました」と言いたげな顔と性格をしていながらもこの5か月間一度たりとも冬馬���手を出すどころか手すら握ってこなかったのだ。  はじめの内は"緊張"の二文字を予想させたが、それは次第に冬馬の中で"不安"に代わり、"疑惑"を生んでいった。  ―――本当は、北斗は仕方なく告白を受け入れたのではないか。冬馬の事など微塵も興味が無いのに、断ればJupiterとしての立場が危うくなるから現状に収まっているのではないか?  そこまで考えると先に見えるのは"自然消滅"ただ一つで、冬馬はいてもたってもいられず、プロデューサーに頼み込んで今日と言うオフを作ってもらったのだった。  同じ事務所の水嶋咲に選んでもらった勝負服は冬馬にしては女の子っぽすぎるし、ズボンを履きなれているせいか股下がすーすーする。それに、ジーンズジャケットは伸縮性が無く動き辛い。しかし、事務所の二大オシャレ番長の内の一人とも言われる咲が言うのだからきっと間違いはないはずなのだ。
 もしも、この服を着て北斗の家に行って何も無かったら、その時は………    二人でソファに座り、借りてきた映画を流す。これも咲にチョイスしてもらった。曰く、ソウイウ場面があるようで、「それが来たらほくとの手を握るんだよ! 頑張ってとうま!」と選別に東雲作のケーキまで頂いてしまったのだから、期待に応えるという意味でも冬馬は今日と言う日を成功させなければと思っていた。  北斗は真剣に映画に見入っており、真剣な表情の彼は横から見るとまるで絵画のように美しい。もう一人のオシャレ番長の名の通、りシンプルながらも彼の魅力を存分に引き出した私服はオシャレに頓着のない冬馬ですら素直にかっこいいと思った。  しばし冬馬が北斗の横顔に見惚れていると、視界の端に映った画面の中に肌色が映る。  見れば主人公の男がヒロインに熱いキスを落としながら服を脱がそうとしている所であった。件のシーンだ。  見る見るうちに画面の中の温度が上がっていき、冬馬が北斗としたことのないようなことばかりがそこで繰り広げられていく。それに伴い冬馬の顔も熱くなる。  北斗としていないからという理由だけではない。単純にこういったシーンに慣れていない冬馬は顔をトマトのように真っ赤に染め上げながらも、頭の中に再生された咲の「ほくとの手を握るんだよ!」という言葉の通り、両膝の上に強く握られた北斗の手に震える手を伸ばした。  ゆっくり、ゆっくり、逃げられないように、気付かれないように。  テレビの中ではヒロインの甲高い喘ぎ声と主人公の彼女への愛の言葉が綴られている。
 いいなあ、俺も、北斗に、触れたい。
 とん、指先でつつくように北斗の右手の甲に触れるとぴくりと跳ねた気がしたが、構わず握り込む。手の中のそれは冬馬のものよりもずっと冷たく、触れたところから氷が溶けていくようにぬるさを帯びていく。  きっと今自分の顔を見ればどうしようもなく顔を赤く腫れあがらせ、震える様は子羊のような様相となっているだろう。近くに鏡がないことだけが救いだ。  汗ばんだ手を恥ずかしいと思いながらも控えめな力でぎゅ、ぎゅと何度か握ってみる。心臓が張り裂けそうなくらい緊張している自分。一方で北斗の方から息を呑む音が聞こえて、恐る恐るその顔を覗いた。
「………………………………………!」
 困り顔。どうしたらいいか分からないといった顔。  眉を落とし冬馬を見つめるその瞳は迷子の子供のようである。見方によっては迷惑そうなそれにも見えて、思わず冬馬は手を引っ込めてしまった。  呆然としつつも何かを言おうと口を開いた北斗の言葉を遮って冬馬は叫ぶように言う。 「わ、悪い! 確か昼飯にカレー作る約束してたよな! お、俺作ってくるからお前見てろよ! 後で結末教えてくれればいいから! な!」 「冬馬!」  逃げるようにソファを立ち上がり、駆けていく。恥ずかしくて、悔しくて、悲しくて、苦しくて、今にも死んでしまいそうだった。  キッチンに逃げ込んで地べたに座り込むと、途端に視界がぼやけて溢れた。ぼろぼろと洪水のように落ちる涙を手の甲で拭き取るがそれでも止むことを知らず、ついには買ったばかりのジーンズジャケットの袖で強く目元を擦る。ジーンズの生地が涙で弱った肌を擦って痛い。痛いけど、胸はもっと痛い。  どうしてこうなったんだろう、俺はただ、北斗の事が好きだっただけなのに。 「っく……っふ………う………」  拭って、拭って、痛い気持ちを北斗に聞かれないように口の中で押し殺して、嗚咽を堪える。きっと今頃目の周りは真っ赤になってるだろう、このままじゃ北斗の前に顔出せないなあ、今日は急に用事が出来たとでも言って帰ろうか。  きっと、帰ればこの関係は終わるのだろう。明日からはいつも通り仕事の仲間として接することになるのだろう。冬馬はこの燻ぶった恋心の首を絞めて少しずつ殺していかなければならない。苦しい日々が目の前に広がっている。  困らせてしまった。大好きな人を。あんな顔見たかった訳じゃないのに。  彼もまた赤面しながらも喜んでくれると勝手に思い込んでいた。告白したのは自分からだが、彼も自分を女として好きになってくれただろうと信じていた。
 答えなど、あの困惑が全てを物語っている。
 冬馬が一人声を殺して泣きじゃくっていると、ふわりと少しきつい香水の香りが鼻を掠めた。
「…………冬馬」
 香りに気が付いた次の瞬間、冬馬は自分が北斗に抱き締められていることを悟った。感じる体温はやはり少しだけ冷たい。 「ほく、」 「ごめん」  冬馬が口を開く前に放たれた謝罪は一体何に対してなのか冬馬には分からない。だってさっきのは明らかに映画鑑賞の邪魔をした冬馬が悪かった。北斗はJupiterの中でも人一倍芝居に真剣な人間だから、そりゃ邪魔されれば怒るだろう。よく考えてみたら分かることなのだ、デートで舞い上がっていた馬鹿な自分が気付かなかっただけで。  しかし、北斗はもう一度ごめんと一言置くと、後ろから冬馬を抱き締めながら優しく頭を撫でる。まるで割れ物を扱うかのような指先が気持ち良かった。 「冬馬が不安がってたこと、知ってたけど気付かないフリをしてたんだ」 「北斗……?」 「どんなにお互い好きでも冬馬はまだ17歳の女子高生で、俺は20歳の男子大学生。世間的には認められない関係だろ? だから、せめて冬馬が高校を卒業するまでは手を出さないようにしようって思ってたんだ。…その結果がこれなんて、アイドル王子が笑えるよ」 「………」 「冬馬が俺の手を握ってくれた時、嬉しかったけどどうしようかとも思った。大切にしたいけど、俺から手を出したら壊してしまいそうで、」  言いながら北斗は冬馬の体を自身と向かい合わせる。そして、今しがた冬馬の頭を撫でてた指先で真っ赤に腫れた目元を拭った。 「とても恥ずかしいんだけど、冬馬の前だと歯止めが利かなくなりそうでさ。堪えるのに必死だったんだ、情けないよな」  へにゃりと自嘲した北斗はそう言ってもう一度冬馬の頭を優しく撫でる。冬馬は涙で少し荒れた声で「んなことねえよ」と彼の首もとに飛び付く。 「俺だって我慢できなかったんだ。北斗がもしかしたら仕方なく俺と付き合ってるのかもしんねーって思って、寂しくて、こんなことした。その癖空回りしてダッセーよな。話し合わなかったんだからお互い様だろ」 「うん……お互い様か。そうだね」  北斗を強く抱きしめると、一度だけ耳元に鼻を啜る音が聞こえて「ほんと、お互い様だな」なんて笑った。  暫くそうして体温を分け合っていると、冬馬がゆるりと体を離して北斗を見上げた。 「あのよ、お前のその高校卒業までは手出さねえってのは分かったんだけどさ……」 「………?」 「…やっぱり、なんつうか…何て言えば良いんだ……」  もだもだと何か言いたげに身を捩る冬馬に北斗は首を傾げる。  言いたい言葉は分かっているのに、すんでのところで自分の余計なプライドが邪魔をするのだ。ついさっきお互い様だとか言っていたのにまた言葉を引っ込める気か自分!  震える唇が必死に言葉を紡ごうとするが出てこず、下唇を噛む。と、北斗が優しく冬馬の方を撫でた。待ってくれている。ゆっくりでいいよ、と甘い声で言われれば冬馬の声帯を押さえ込んでいたプライドはぐずぐずに溶け出して、ようやく声になった。 「お前の気持ちは分かったし、高校卒業まで我慢する。けど……っ今日だけは俺の事っ……」  抱いてくれ。精一杯の勇気を振り絞って告げた言葉はやはり情けない程震えていて、北斗にちゃんと届いたのかすら定かではない。  冬馬が不安に思って上目で北斗の様子を伺うと、彼の表情を確認する前に視界が北斗で一杯になった。キスされていた。  触れたかと思うと離れて、もう一度触れて、繰り返していく内に冬馬の心にも火が灯る。貪るように北斗の薄い唇に自分のそれを押し当てていく。  次第に燃え上がり、無我夢中にお互いの唾液を交換しているとすっかり呼吸するタイミングを見失って冬馬の視界がぼやけ始める。酸素が足りなくて苦しい、けど、きっとこれを人は気持ちが良いって言うんだろう。  砕けた腰を北斗が支えて冬馬を寝室に運んでいき、整えられた北斗の柔らかいベッドの上にゆっくりと下ろされる。初めて入る北斗の寝室は色んなところから北斗の香りがしてドキドキした。  再び触れようとした北斗の手が止まる。 「ど、した……ほくと?」 「……やっぱり駄目だ、冬馬」 「だめって、なにが」 「本当はそんなつもりなんてなかった���ら、持ってないんだよ」  その言葉だけで北斗が何を危惧しているのか理解して。  どこまでも誠実な男だ。女を性欲処理の道具としか見ていなければ今ここにソレがなくとも気にせず欲望を突き立てていただろうに。こういうところも含めて冬馬は北斗の事が好きなのだ。
 だから、
「……ある。俺の鞄の中、その、サイズとかわかんねーから適当なの買ってきた」  冬馬がおずおずと、気まずそうに言う。  目を丸くした北斗が呆然と口を半開きにして、 「もしかして、一人で買ってきたの?」 「いや、水嶋さんに付き合ってもらって……二人で」  今回の作戦に尽力してくれた咲は成功のことしか考えていなかった。もしも上手くいけばきっとコウイウことにだってなる。そんな時に「ゴムを持っていないのでやっぱり今日は」となるのは勿体ない! そう言って冬馬の手を引きコンビニへと向かった咲は、さも冬馬と二人で「女子会の罰ゲームで買いに行くように言われた」と言う体でにこやかに冬馬の初めてのゴムのおつかいに付き合ってくれたのだった。頭が上がらない。 「………水嶋君とは、」 「なんもない。お前だけだから、変なこと考えんな」 「そっか」  コンドームが入った鞄を取りにリビングに向かうと、テレビはすっかり沈黙してテーブルの上に映画のパッケージがぽつりと置かれている。折角咲が選んでくれたものだったのに、北斗に見惚れるばかりでロクに見ることが出来なかったなあと思い出して申し訳なくなる。  でも、上手くいったぞ、サンキュな。心の中で感謝を述べて冬馬は鞄の中からピンク色のパッケージのいかにも女の子が選びそうなそれを取り出し、箱を開ける。  ぎくしゃくしながらも中からひと繋ぎ取り出し、「本当にこんな形してるんだ」といつか赤面しながら読んだ青年漫画で見たままの形に感動した。 「見るのは初めて?」 「北斗」  再び首に手を回し、後ろから冬馬を抱き締めた北斗が耳元で囁く。熱の籠った彼の声はまるで麻薬のように冬馬の体の中に染み渡っていき、返事をするように彼に口づける。 「言ったろ、お前だけだって」 「っ…………」  勢いづいた北斗にソファへと押し倒され、思わず声を漏らす。のしかかられて、狭い空間に閉じ込められたまま冬馬の舌は簡単にも絡めとられてしまう。耳を閉じたくなるほどの色気を孕んだ水音に犯され、控えめな胸を撫でる北斗の手が行為の開始を教えてくれる。 「さっきは言えなかったんだけど、今日の服凄く似合ってる、可愛いよ」 「………おせぇよ馬鹿」 「ごめん、冬馬がとても可愛くて。…汚したらまずいし今だけは、ね」  促されるままにジーンズジャケットを脱ぐ。続いてシャツの第一、第二ボタンを外そうとすると北斗に遮られ、キスされながら一つずつボタンを外されていった。  露わになったブラジャーは下もお揃いのもので、今日の為にと冬馬がショップで悩んで買った物だ。店員にコレガイイ、アレガイイなどと呪文のように言われながらも選んだ下着は自分でも気に入っている。  押し倒された勢いでスカートは捲りあがっており、北斗は一目にその光景を見ることになるだろう。彼はぐ、と息を呑んで、「冬馬ってほんと、」なんて言葉を殺して冬馬に再びキスをした。  ブラジャーが上に押し上げられ、下から顔を出した胸飾りを北斗は口に含んだ。舐めて、吸ってと赤子のように冬馬の熟れたそこを可愛がっていく。 「んっ………」 「我慢しなくていいから、聞かせて。冬馬の声」  好きなんだと笑う北斗に胸が熱くなって、どうしようもない愛おしさが溢れそうになる。こんなに格好良くて普段はアイドルとして大衆から愛を向けられている男が今は自分だけを見て、自分だけを愛してくれている。  パンツの上から気持ちのいいところを擦られて、あ、あ、なんて身も蓋もない声をあげて悶えるはしたない自分に北斗は幻滅しないだろうか。  ………しないだろうな。きっとこの男はそんな自分も愛してくれる。可愛いと言って、キスをしてくれる。自分だってどんな北斗でも愛する自信があるのだから。
「………来いよ、北斗」
 スカートを自らの手で捲り上げて誘ってやる。散々掻き乱されたのだから、お前も苦しめばいい。視線を揺らした北斗を少しだけ愉快に思いながら強気な笑みを浮かべると、彼は深いため息をついた。 「俺がどれだけ耐えてきたと思ってるんだ……っ」 「はは、それこそ、"お互い様"だろ」  ゴムを一つ千切って説明書きを見る。そう言えば買ってきたは良いけど付け方を知らないのだった。表、裏、なるほどこっちから付ければいいのか。ふむふむ言っていると、北斗がそれを奪って「次の時に教えてあげるから」と言う。  ソレを付けようと北斗が体を起こしたことによって冬馬はようやく強く主張するソレの存在に気が付いた。北斗の足にぴったりと履かれたズボンが一点だけ違和感が誇張されている。こくり、唾液を胃に押し込め震える手でチャックを降ろした。  すると、パンツの上からでも分かるくらいはっきりと形を成したそれがお目見えして、思わず驚嘆の声を漏らす。実物を見るのはきっと父とお風呂に入っていた幼い頃以来だ。当然記憶に無いのでこんなに大きい物なのかと感心すらしてしまう。 「そんなに見られると恥ずかしいんだけどな……」  北斗が自嘲する。好奇心の赴くままにズボンと一緒にパンツのゴムを下に引っ張ると、ついにソレが冬馬の前に顔を出した。 「わあ………うわああ………」  真っ赤になりながらもソレから目を離すことが出来ず、珍しい物に触るような手つきでつんつんと優しく突くと、北斗はやれやれと言った様子で。優しくソファに冬馬を押し倒し、片足を開かせる。 「ほ、北斗! いいのか、その、確か舐めたりするって、ネットで………」  今日に向けて収集した情報だ。ゴムの付け方だけは失念していたが、「気持ち良いセックス」で調べて出てくるよろしくないサイトを潜り抜けながらも経験談などを読み耽り、頑張って学んできた。つもりだ。  ところが、北斗はそれにすらうんざりしたような態度で、 「冬馬、これ以上煽らないで。頭がおかしくなりそうだ」 「わ、悪い……」 「違うんだ。嬉しいんだよ。冬馬が俺の為に色々頑張ってくれたなんて。けど……今日はもう冬馬の中に挿入りたい」  息交じりの声が耳に吹きかけられて、全身に電流が走るようにぴりぴりと震えた。自分が自分じゃないような、そんな不思議な気持ち。気を抜いたら口の中に溢れた涎が垂れてしまいそうで、幸せすぎて表情を整えておくことなんて出来そうにもない。  北斗の首後ろに手を回し自分の胸に引っ張り込む。来い。もう一度強く言うと、北斗が小さく息吐いたのが分かった。 「挿入れるよ。痛かったらすぐに教えて」 「お、おう………」 「ふふ、緊張する?」 「うるせ…!」  北斗の先端が冬馬の入り口を擦る。結局ゴムを付けるのも北斗に任せてしまったが、彼の手付きは慣れている人間のもので、やっぱり昔は遊んでたんだな、と思うと少しだけ彼の過去の女達に嫉妬した。これからは俺のものだから、そいつらに出番は二度と来ないけどな、ざまあみろ! 心の中で私憤をぶつけた。  定めた所にゆっくり、ゆっくりと大きなソレが侵入し、未だ誰も知らない冬馬のナカを押し広げていく。苦しくて、少し痛くて、気持ち悪くて、だけど、うれしい。そんな気持ちを抱きながら北斗の名を呼ぶと、彼は応じて冬馬の頭を撫でながらキスをしてくれたのだった。 「ん、んんんぅ………」 「息止めないで、大丈夫だから」 「ん………っ」  キスされると少しだけ緊張していた筋肉が和らいで、ようやく瞳を開けて北斗の顔を見ることが出来たのだった。彼は綺麗なブルーを嬉しそうに揺らして、心底嬉しそうな笑みを漏らして冬馬の名前を大切そうに呼ぶ。  接続部に茂みの感触がして、北斗がこんなにぴったりと傍にいるんだと実感する。腹の中に異物感と熱を感じ、優しく表面を摩った。表面からは分からないけど、ちゃんと繋がってるんだ。嬉しくて北斗の胸に顔を擦り寄せた。  彼からの簡潔な伺いに肯定で返すと北斗はゆっくりと腰を動かし始める。体の中の異物感は未だに拭いきれないが、ゆっくりと出たり入ったりを繰り返していると次第に馴染むような気がして冬馬も求めるように腰を動かした。  口から意識しない喘ぎが漏れる。少ない冬馬の酸素を奪っていく。短い喘ぎはキスで閉じ込められた。  ちょっとだけ痛くて気持ちが悪いけど、温かくて、気持ちが良くて、幸せだ。 「…あっ! あっ、ほくっ、とっ!」 「ん、冬馬、気持ち良い?」 「いっ…いいっ…は…っ!」 「よかった…俺も、ん、きもちいい」  全身が食べ物になったみたいに北斗が体中を舐めたり、甘噛みしてくる。舐められたところが熱を発してぐずぐずに溶ける。どうしようもなく愛おしくて、自分も同じ思いを返したくて彼の逞しい胸板をぺろりと控えめに舐めてみた。少しだけしょっぱい、汗の味。 「でっ!」 「!?」  行為に夢中になっていたせいで体を伸ばした瞬間、冬馬はソファの腕掛けに頭を強く打ち付けてしまう。折角いいところだったのに痛みが快感に勝ち、咄嗟にぶつけたところを摩った。北斗もすぐに動きを緩め、痛いところをなぞるように上から優しく撫でてくれた。 「やっぱりソファだと狭いか。移動するよ、冬馬」 「は? 移動って、うわあ!!??」  挿入したまま北斗は冬馬の体を持ち上げる。落ちそうになって咄嗟に北斗の首に手を回すと、北斗もまた冬馬の足の付け根を掴んだ。その拍子に二度三度揺らされ、喘ぎ声が漏れる。重力で体が落ちるせいで冬馬のソコは北斗を深く咥え込んでしまい、快感を逃がすように北斗の頭を強く抱いた。  鍛えているとは聞いていたが、まさかこんなに軽々と持ち上げられるとは思っていなかった。と言うよりも挿入られたまま���ばれていくことになるとは思いもしなかった。歩く度に振動で感じてしまい、小さな息が漏れる。 「…ふ…ぅ…北斗ぉ……」 「着いたよ。ほら」  挿入したままゆっくりと二人でベッドに沈み込む。空間がさっきよりもずっと広くなって二人の邪魔をする物はなくなった。  手を開き、伸ばすとその中を北斗が飛び込んできて、冬馬は力いっぱいその体を閉じ込める。自分よりもずっと大きな体は包み込みきれないけど、それでも素肌と素肌が触れ合うと温かい。 「……ふふ」 「…なんだよ」 「なんでもないよ。ほらそんな顔しない、可愛い顔が台無しだ」 「くだらない事言ってねえで早く動け……っ!」 「はいはい」  名前を呼べば名前を呼んでくれる。気持ちいいかと聞けば気持ちいいと返ってくる。  どうしようか、思ったよりも自分は北斗の事が好きらしい。一突きされるごとに心臓が跳ねて鼓動が早くなっていく。この身全てが大好きだと叫んでいる。  次第に溜まった快感が火花を散らして限界を知らせる。得体のしれないキモチイイの波に飲み込まれそうになって冬馬は全身に力を入れた。 「北斗…っ! ほく、なんか、くる…っ! なんだ、これぇ…あっ」 「冬馬…ん、俺ももう、」  次第にピストンのペースが上がっていって溜まった快感が今にも爆発しそうになる。気持ち良さで脳味噌がどろどろに溶けて、他の事はもう何も考えられなかった。ただ幸せだという感情ばかりが胸に灯っている。  肌と肌がぶつかり合う音と生々しい水音が寝室に響き、冬馬の甲高い喘ぎ声と北斗の唸るような声が交わる。声を堪える余裕などとうに吹き飛んで、冬馬はただ体の赴くままに鳴くだけだった。 「あっ! あぁっ! く、んん…っ! あああ! ほくとっ、イっ…」 「ん…ふ、とうま……は……っ」 「っ…ああああああああ………っ!!!!」 「…っ!」  震える体を抱き締められながら冬馬は思考がはじけ飛ぶような快感を味わった。ちかちかと視界が光る。 「はぁ……はぁ……ん……北斗……」 「………冬馬」  先程までの激しい動きが嘘のように静まった二人はお互いの心臓の音を聞きながら、見つめ合っていた。言葉もなく、表情に意味もない。世界にたった二人だけのような空間で口から洩れる吐息の音すら愛おしいと思いながら、額同士で触れあった。  やがて心臓の音も元通りの速さを刻みだして北斗が口を開く。 「痛くなかった?」 「初めは少し痛かったけど、大丈夫だ。お前こそ我慢してたんじゃねえのかよ」 「うん、今日は少しだけ我慢した。冬馬が可愛くて何度も理性が飛びそうになったけどね」 「飛ばしても良かったんだぜ」 「それはまた今度ね」  また今度と北斗は言う。正確には約二年のおあずけ。明日からは再び健全なオツキアイが始まるけれど、次がある。  だからこれは高校卒業までのお楽しみ。卒業したらもっと色んな北斗を見せてもらおう。色んな自分を見てもらおう。それまでに一つ一つ二人の好きを重ねていって、次に来るその時一緒に確かめられたらいい。
 だからもう不安なんて無かった。
「そういやお前まだ足りねえんじゃねえのか?」 「まあ、そうだね。冬馬にあまり無理はさせたくなかったし。どう処理しようかと思ってたところだけど」 「…今日一日はって言ったろ。俺の事は気にすんな。……全然付き合う、し、俺もまだ……」 「……!」
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先天性女体化北冬、R-18、自宅デートの為に下着の準備をする冬馬、駅弁。
お誕生日おめでとうございました。
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watari-gitsune-bookshelf · 6 years ago
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 やっと見つけた。
 少年は緊張と興奮で弾んだ息を整えながら歩調を緩めた。街の中央、噴水広場の一角にある豪奢な石造りの邸宅。あの男は口からでまかせなどではなく本当に有力で財力のある人物なのだろう。今からお前が馬鹿にしたこの魔具(マグ)で自慢の家が木端微塵になるのを見て自分の愚かさを思い知るがいい。土下座させて店から巻き上げた金を返させてさらに迷惑料ももらおうか。
 手の震えをおさえつつ布袋から金属のコップを取り出す。一見すると装飾の一切無いシンプルな日用品だがこれは正真正銘父の工房でつくられた19+の魔具だ。向きをあわせて後は力をこめるだけ……。
「はいストーップ」
 突然スーツの男が出現しさっと魔具を取り上げた。そしてもう一人、メガネの男がバインダーにはさまれた紙をめくって読み上げる。
「魔具NO.2253『缶砲台』の使用には兵士資格が必要です。無資格使用は魔具法80条に則り……」
「おい返せよそれ!」
「無資格のまま所持している魔具については発見次第こちら、魔具管理所にて一時預かりとの規定が……」
「なーなーおーいアンペル」
 魔具をとった方の男が困惑といった感じで少年を下から見下ろしながら口を挟んだ。
「これ資格以前の話っ」
「ああ、そういえばこの魔具は19+だな。キミまだ12ぐらいだろう」
「15だ。返せ」
「年齢違反には違いない。魔力(マーリー)不足が観測されていないことには疑問が残るが……。まあいい、大人しく署まで……」
 そこでやっと黒いバインダーから顔を上げて少年と目が合う。点になった目で少年を眺め回してから気まずそうな表情の相棒と顔を見合わせる。スキあり、とばかりに缶砲台に手をのばすと意外にも身軽なシルクハットの足さばきでひょいと避けられ足払いをかけるとタイミングよくジャンプされ失敗に終わった。
「金髪黒目に浅黒い肌……。キミ、流者(ルシャ)だよな?」
「なーなーおいアンペル!流者(ルシャ)って魔具をつくれるけど使えないんじゃなかったっけっ」
 上からと下からとそれぞれ眺めまわされて不愉快に思いつつ少年は自分も相手の片方――魔具を取り上げた男を眺めまわしていた。ぴしっと体にフィットしたスーツを着ているのも、高級そうな革靴を履いているのも、かっちりしたシルクハットも、いかにも街(バージス)の貴族といった感じで魔具管理署という職業にふさわしいと思うのだが問題はそれが逆さまだということだ。つまり、シルクハットから黒く細い脚らしきものが生えて体を支えていて、本来の足はというと天に向かってV字開脚。なんだこいつ。
 一方アンペルと呼ばれたメガネの男も書類と目の前の実物に困惑していた。本来魔力(マーリー)を持たないはずの部族の子供が魔具についてよく知らないまま並みの術師以上の大魔力を使う……なんだこいつ。
  「氏名、アス・フェン。歳は15。流者(ルシャ)。無資格使用��遂の魔具は『缶砲台』。間違いないか」
 口をとがらせてうなずき、アスは差し出されたカップを手にとった。同時に空の陶器の表面にオレンジの光紋が広がり底から湯気をたてるコーヒーが湧き出る。
「お? 驚かないのかーい?」
「父さんが魔具師だから。こういうのは見慣れてる」
 父、魔具師と書類に書き込むアンペル。一応魔具使用違反の取り調べだ。うっかり答えたアスは上目づかいにアンペルをにらんでカップを置いた。
「魔具法って、何だよ。街(バージス)にはそんな法律があるのか」
「お前、魔具師の子なのに知らねえのかっ。なーなーアンペル説明してやって」
 テーブルにシルクハットで立ち至近距離で唾をとばす逆さま男(さっきヴォルターと名乗った)をうっとうしげに追い払いアンペルは例えば、とポケットから水道の蛇口を取り出した。ハンドルをひねるとアンペルのコップにとぷとぷと水が注がれた。
「これは5歳から使えて資格も要らない魔具だ。誰が使っても問題ない。だがキミが使おうとした缶砲台は19歳以上、さらに兵士資格が必要だ。これは内戦を防ぐため。わかるな?」
「19+って魔具の強さの目安じゃないのか」
「年齢制限表示だ。どんな魔具でも一定以上の魔力(マーリー)を必要とする。個人差はあるが魔力(マーリー)は年を取るとともに強くなるものだから、年齢で規制されている」
 アンペルが自分のメガネを指さすとふちが端から一気に青く光り、レンズがキラリと不透明になった。そのままあちこちを見回してまたスッと透明に戻す。
「これは23+の千里眼鏡(テレスコープ)。キミの家の夕食は羊肉の包み焼きだな。豪華な夕食じゃないか」
 千里眼鏡(テレスコープ)で何を見てきたのかまた書類に何か書き込むアンペル。覗き込もうとするとバインダーの端が突然伸びて危うく額に刺さりかけた。これも魔具か。
「魔力(マーリー)が十分ねーのに魔具を使おうとするとな、こーなる!」
 書棚で何か探していたヴォルターがシルクハットでぴょんと器用に脚立から飛び降りてくるっと回る。顔面すれすれを通過する靴を避けつつヴォルターのシルクハットが魔具なのだと理解する。
「いやーガキの頃両親が空間転移魔具(テレポーター)でほいほいあちこち出かけるのがうらやましくってさっ。オレも行くーってろくに知識もないまま力をそそいでボーン、だ」
 ぎょろっとした目でシルクハットを見上げて(見下げて?)にやりと歯を見せる。頭は完全にそれと融合してしまい、さらに足が生えて代わりに自前の足は動かなくなったらしい。暗い話を陽気にしつつ、でも便利だぞこれーっとぴょんぴょん跳びはねまくってみせる。その手にはカラフルな袋。
「あっ! ……ヴォルター、それは私の大事なスイーツだ! 返せ」
「職場に自分用スイーツとは感心しないなあアンペルさんっ」
「頭を使う職業柄スイーツは必要不可欠!」
「ほらほらまだ取り調べ中だろっ! これは食っといてやるからさっさと済ませて取りに来-い」
「おまこらまて」
 ぴょんぴょんとおちょくるようにテーブルの周囲をぐるっと回って腰から先を振りながら出て行った。アンペルは肩をいからせてそれを見送り、突然スイッチでも切り替えたように真顔で椅子に戻った。
「で、ろくに知識もないままキミが噴水広場でこの魔具を使おうとした目的は何だ」
「……」
「手短に話してほしい。早くあれを奪還しなければ私のアフタヌーンティーが糖質ゼロになってしまう」
 前言撤回全然切り替わってなかった。
「……あの野郎が、うちの魔具はどれも何の役にも立たないガラクタだ、って馬鹿にしやがったんだ。とっとと店閉めちまえって」
「ただの悪口だろう。相手にせず放っておくのが一番だ」
「それだけじゃねえんだよ。あの野郎裏で手ぇ回してて、あいつが来た翌日から銀行屋は金おろさせてくれねえし身に覚えの無い借金をとりたてに金貸しが来るし、その金貸しの連中は店の品物に手ぇ出すし。街中じゃあうちの悪評をばらまきにばらまいて、おかげで昨日もまともに商売できやしねえ」
 アンペルはわずかにまゆをひそめた。
 流者(ルシャ)は魔具をつかえないことを理由にたびたび街者(バジャ)から差別を受けている。しかし街者(バジャ)は街者(バジャ)で自分たちが使う魔具を自分ではつくれないため流者(ルシャ)は大事にされる傾向にあり、流者(ルシャ)が実際に迫害をうけたという報告は今までにも無いはずだ。銀行屋が絡むとなれば相手は財力がある。財力のあるものが流者(ルシャ)差別に動いたのか。人は金に弱い。その財力に操られて流者(ルシャ)差別が進めば最悪……
「おいアンペルさん。取り調べしてるのに上の空かよ」
「ああ、すまない。……“あの野郎”の名はわかるか?」
「セレスト・クロンだよ。高名な魔導師なんだってな。そいつがうちに来て、今まで色々な魔具を使ってきたがこんなにひどい魔具は初めて見たとかぬかしやがったんだ」
  「帰ったよ」
 アスが自分のテントに戻った頃にはもう夕暮れ時になっていた。お帰り、と玄関布の向こうから声だけ聞こえてふわっと暖かい香りがする。いつものスープのにおいだ。
「夕食、もうすぐできるから店の人呼んできてもらえるかしら」
 店のテントはもう少し街(バージス)に近い通りにある。夕食の買い込みでにぎわう露店の通りを抜けて、営業を終えテントが仮畳みされた道具街(バージス)へ出た。
 “流者(ルシャ)”というのはその呼び名通り流れ者で、それぞれ決まった季節に街(バージス)に立ち寄り露店を開いて生活している。例えば干物商なら冬直前期に保存食の買い込みを狙ってやって来るし、織物商もこの時期は毛皮商人がほとんどを占める。アスたちの一族は夏に北の山で魔具の材料となる石や金属などを採り、山が雪で閉ざされる冬にこの街にやってきて魔具を制作しながら売る。今年は良質の石がとれたから良い魔具ができて繁盛しているはず……なのだが。
 急ぎの注文でも請けたのだろうか、テントを畳まずたいまつの下で剣を鍛えなおしている鍛冶屋の向かいに、肩をおとして品物を片付ける集団を見つけた。
「おーい、お疲れ」
「ああ、アスか。何してたんだ今まで。もう閉店だぞ」
「悪い悪い。ちょいと野暮用が。夕食、できたってさ」
 おお、と男たちの疲れた顔が少し緩んだ。その中に唇をかんで箱に魔具をしまう父の姿を見つけた。今日も奴らは来たのだろうか。店の男たちの表情からするに、噂のせいでろくに売れなかったのだろう。父の頬に今朝は見なかったうすい傷があるのが見える。刃物で脅されたのだろうか。話しかけようと近くへ行ったが言葉が見つからず黙々と片付け作業を手伝う。許せない。あの野郎。今度会ったらぶっとばしてやる。
「あー……。まだいいか。もう閉店時間か」
 振り返ればスイーツメガネ男。
「げ」
ごつっ
 条件反射で出した声の直後に頭上から拳襲来、その場で悶絶。
「痛ってえな兄貴!何すんだ」
「『げ』は無えだろ。失礼だ」
 失礼もくそもあるか散々個人情報引き出した後三時間もの焼き菓子トークにつき合せやがって。また会ったな、とひらひら振る手にこの魔具の先っぽ刺してやりたい。
「何しに来たんだよ……」
「何って、魔具を返しにだ。そちらが店主か。私は魔具管理署調査官のジム・アンペルと申します。本日昼過ぎ、噴水広場にてアス・フェンさんがこちらの魔具を使用しようとされました。資格違反、年齢違反ということで魔具法に則り署で一時預かりとさせていただきました」
 黒いバインダーにはさんだプリントを淡々と読み上げて缶砲台を手渡す。早口でまくしたてられた文言に父は目を白黒させてそれから軽くアスをにらんだ。他の男たちの目も集まって気まずくなり肩をすくめてそっぽを向く。
「ところで、つかぬ事をきくが……。お子様の親戚に街者はいるか?」
「? いや、ワシの知る限り一族はみな流者(ルシャ)だ。……何か?」
「彼、魔力(マーリー)があるようだが」
「……」
「……」
 しばらくの沈黙の後父とその他大半の目が不審者を見る目に変わった。気圧されたアンペルが慌てて持っていた小箱をアスに投げてよこす。使って見せろ、と言われたがどう見ても拳大のただの箱で開かないし使い方もわからない。見たことの無い魔具だ。
「うちは武器系専門の魔具屋だから武器以外の魔具はよく知らない」
「それはランプだ。貸せ。ほら、ここを開いてここに魔力(マーリー)を」
 立方体の箱の金具をいくつかいじると箱の角の一つが欠けるように開き、アンペルが魔力(マーリー)をこめるとその中央部分があわく光った。渡されたそれを眺めまわしてからアスもそれを適当に手の中で転がし、トントン、と箱の中央部を指でつついてみる。
 パン
 乾いた金属音とともに指さした部分がはじけとんだ。金属片が首筋をかすめてアンペルも冷や汗をたらす。半信半疑どころか全疑に近かった父と店員たちは目を丸くして破裂した箱を凝視した。
「……アス君、力こめすぎだ」
「使い方知らねえって言っただろ。見よう見まねでやったらこうなっただけだ」
 父がアスの手から今���残骸となったランプをひったくるように奪い取り、しげしげと眺めまわす。信管や火薬の類が入るようなスペースはもちろんそこには無い。
「ええと、アピールさん、じゃったかな?これはどういう……」
「アンペル。ご覧のとおり、息子さんには魔力(マーリー)がある。それも同い年の街者(バジャ)ならわずかに明るくするのがやっとのレベルの魔具を、破壊してしまうほどの」
「……」
「これほどの魔力(マーリー)だ。コントロールする術を学ばないとうっかり魔具を暴走させかねんし、魔導師資格の方に師事されることをおすすめする」
 残骸を受け取り、ポケットにしまいながらメガネを直して笑う。
「すぐにとは言わない。ゆっくり考えて、心が決まったら魔具管理署まで来てほしい」
 言い終わると同時にカチッと音がしてアンペルの姿が掻き消えた。呆然と虚空をながめて立ち尽くす父の前でアスは握った手に目を落とす。
――バージス、クリオロ通り北361番地リント国魔法省魔具管理署調査官、ジム・アンペル
 渡された紙切れにはそう書かれていた。
   夕食後(腹立たしいことに羊肉の包み焼きだった)、父に呼ばれてテントを抜け出し露店街へ向かった。もうすぐ深夜という時間だが酒場の多い通りはまだまだにぎわっていた。
「アス。こっちだ」
 飲屋(クワス)から父が手招きするのに気がついて中に入る。カラカラン、と入店を知らせるベルが店内の話し声にすいこまれていった。仕事を終えた魔具師や露天商が思い思いのベンチやソファに腰かけて近くに座った他の客と語り合う、そんな感じの店だった。見れば街者(バジャ)も数人話の輪に混じっている。広間の奥のステージで見世物が始まったらしく客がそちらへ集まっていく。店員と二言三言軽口を交わして父は果実酒を手に戻ってきた。
 多くの客とは反対側、ステージから離れるように丸太に腰かけて渡されたコップをすする。ほわりと甘い香りがのどから体にひろがる。まだ冬は序の口とはいえ最近かなり冷えてきている。温かい飲み物は指先をあたためるのにうってつけだった。
「あのクロンとかいう野郎、まだ店に来てんのか」
 グラスを手に飲みもせずうつむいたままの父に耐えかねて話を振る。父はああ、と一言うなずいてやっと一口酒を口にふくんで背筋をのばした。
「今日は借金の利子だと言って自在剣をとって行きおった」
 あの店の隅に置いてあったシンプルな短剣のことだな、と脳裏に店内図を描く。装飾は少ないものの剣先の湾曲が美しく、気に入っていたのでそんな奴の手に落ちたのが非常に腑に落ちない。それを使おうとして魔力(マーリー)不足でリバウンドでも起こせばいいのに。腕が剣と融合してうまく食器を持てない“あの野郎”を想像してみたが剣がもったいないのでやめた。家を爆破してさっさと取り戻してしまいたい。
「アス、お前を今晩ここに呼んだのはその話ではない。魔力(マーリー)の話だ」
「わかってる。魔力(マーリー)が、どうしたんだよ」
「魔力(マーリー)を持つ者は魔具をつくれない。これは知っておるな」
「いや知らない」
 言葉を続けようとしていた父、絶句。親戚に魔力(マーリー)を持つ者は居ないし一族と街者(バジャ)の交流もそんなに深くはないがしかしどこかで耳にする話のはず、というか数年前に説明したぞ息子よ。
 父に軽くにらまれてアスは目をそらす。いちいち覚えてねえよそんなこと。
「……理由はわかっておらんが、魔力(マーリー)持ちは魔具をつくれない。つまりお前は魔具師にはなれぬということだ」
「その台詞前にもきいた。父さんが教えてくれた通りに作っても魔具にならなくて」
「そ・れ・が・お前が魔力(マーリー)を持っとるせいだと言っとるんだ!」
 つい声が大きくなり、ステージの方には届かなかったがカウンターの店員の白い目が刺さる。父は肩をすくめて平謝りし、腹いせとばかりにアスの頭をこづく。
「……アス、お前は店を継げない。今までいつかお前も魔具をつくれるようになると信じて魔具づくりを教えてきたが、お前にはその素質がない」
「いーよ、別に。店を継ぐとか魔具師になるとか、そんな深く考えてなかったし」
 物覚えが妙に悪いと思っていたら案の定だった。このバカ息子、父は心中で罵倒しておく。
「オレは魔術師になればいいんだろ? 明日アンペルさんの所に行って魔導師資格の人紹介してもらう」
 父は降らすの酒をぐいっと一気飲みしてから勢いよくアスの頭にチョップをくらわせた。頭悪くなるじゃねえか、と頭をおさえて文句を言うアスの頬を今度は軽くはたく。
「自分の将来を甘く見るな。お前が思っているよりずっと大きなことなんだぞこれは。真面目に考えておるのかお前は!」
「な……んだよ考えてるに決まってんだろ。魔具師にはなれないけど魔術師にはなれるってきいて今ちょっとほっとしてんだよ」
 いつのまにか双方立ち上がってにらみ合う形になり、いつ手放したのか二人のグラスは中身を床にぶちまけて転がっていた。まだかなりの身長差のある父を見上げる。いつもはどこか穏やかな光のあるその目がいつになく鋭く厳しいものになっているのに気が付いて若干ひるんだ。
「アス。魔術を選ぶなら一族を抜けなさい」
 表情とはかけ離れた穏やかな言葉が父の口から紡がれる。しかし内容は鋭く耳に突き刺さった。
「魔術の先生のところへ行ったら、もう二度と一族の元へ戻ってはならん」
 語尾がふるえ、続けかけた言葉を一旦飲み込む。どういうことだよ、と開きかけたアスの口を片手でふさいで後は畳み掛けるように早口になる。
「魔術を使うお前はもう家族ではない。ワシはもうお前の父親ではないし、お前はもうワシの子を名乗ることはできん。よいな」
「……、何言ってんだよ……どういう意味だよ、父さん」
「……」
 父は何も言わずに立ち上がり、グラスを拾い上げてしかめ面の店員に返しにいく。アスが追いすがるとうっとうしげに振り払い、たたらを踏んで尻もちをついたアスを蹴飛ばして床に転がした。グラス返却のついでに酒代とチップの支払いを終えて足早に出口に向かう。
「待って、父さん」
「もう二度と父と呼ぶな」
 早口が最後一言返ってきて直後に父の姿が消え、アスはあわてて出口周辺に群がる客を押しのけて店を飛び出した。
 ほとんどの店が明かりを落とし、街路灯も一部消えた酒場街。どこを曲がって行ったのか、人通りの少ない道に父の姿はもう見当たらなかった。
   翌朝、目を覚ましたアスは自分の寝具を直してからあくびをかみころしつつ食堂を兼ねているテントへ向かった。寝違えたらしく首が痛くて左を向けない。ふああ、と今度はかみ殺し損ねてあくびがもれる。もう他の店員たちや女たちは食事を終えて出かけて行ったのかテントには誰も居らず、部屋の真ん中に空の鍋だけが残されていた。食器を手にあれオレの分、と頭をかいて舌打ち。誰だ朝っぱらから食い意地張ってる奴。他人の分まで食ってんじゃねえ。
「アス」
 テントの玄関布をわずかにめくって母が覗き込んでいた。その手にはスープの入った食器。
「はやく食べちゃって。お父さんやお店の人に見つかったら、お母さんが怒られるから。ほら早く」
「どういうことだよ」
「……私からは言えない。はやくして。人が来る」
 渡されたスープを行儀悪くかきこんで飲み込む。とっくに冷めて冷たく、あまりおいしくなかった。母はアスが平らげるのを見届けるなりテントを出ろと急かし、外を気にするそぶりを見せる。何を急いでいるのかわからないままに玄関布に手をかけると母がその手を握りしめ入れ替わるように中に入った。
「行きなさい。戻らないで。でも忘れないで。父さんも、母さんも、本当はあなたを愛している」
 すれ違いざまに耳元でささやき声がきこえドンッと背中を突き飛ばされつんのめるようにテントを追い出される。ちょうどテントの前を通りがかった通行人にぶつかってしまい、慌ててあとずさって平謝りした。いつもなら見ず知らずの人間でも気をつけろよ、ぐらいで済むのだが今日は違った。ぶつかった相手は父の店で昔から働く者で、顔見知りだったのでほっとした直後その男は予想だにしない言葉を吐いた。
「触んじゃねえ穢らわしい!」
 さらにその場で印を結び、とっとと出て行けの一言を置き土産に去って行く。何だっけあの印。山で採掘初めの儀式で見たような。……悪霊払いの印だ。
「ちょっとおい、待てよ」
 追いかけようとすると道ゆく人々が顔をしかめて過剰に広く道をあけた。なんだよ、と顔を向けると目を伏せて決して合わせないようにする。一歩近づくと二歩下がる。露店の通りにさしかかった所では生卵や腐った野菜が飛んできて上着や髪を汚した。
「何するんだ! いたずらじゃすまねえぞおい!」
 声を張り上げると近くにいる人がみな耳を塞ぎ悪霊払いのまじないが合唱される。一歩進めば商いの場を穢すなと罵声がとぶ。
 ようやく道具街に入り、父の店に着いた。露店街の連中が追って来ていないのを確認してほっと胸をなでおろす。
 今朝はずいぶんと冷えている。手がかじかんだのか袋から魔具を取り出す兄の手つきが緩慢で頼りなく、小型魔銃を取り落としそうになった。アスは横からさっと手をだして受け止め、手伝う、と他の袋���手に取った。
「触るな泥棒!」
 ドッ
 一瞬聞こえた衝撃音がどこで聞こえたのかわからなかった。とにかくえぐられるような痛みが腹部にじりじりと走り始め地面に転がったまま背を丸める。もう一発同じ場所に一撃。ようやくそれが自分に突き込む音だと理解した。身をよじって次の一撃を避けようとすると今度は背中に痛みが走った。
「やめろ、オレだ、アスだ!」
「誰だそれは! 街者(バジャ)が勝手に商品を触るんじゃねえ!」
「オレは流者(ルシャ)だ! 髪と肌見りゃわかるだろ!」
「流者(ルシャ)になりすますあくどい街者(バジャ)め……! その口にどとしゃべれねえようにしてやる!」
「みんな来てくれ!この穢らわしい餓鬼がうちの商品に手を出しおった!」
 父の声に反射的に顔を上げる。そこを蹴り飛ばされ、吹っ飛んで別のテントに衝突する。陳列棚を崩された鍛冶屋の店主は怒りの声をあげて手に持っていた何かをアスの腕に押し当てた。
「−−−−っ!!!」
 熱い。痛い。熱い。熱い熱い痛い痛いいたいいたいいたいあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛
   戸口で音がした気がしてアンペルは読みふけっていた資料から顔をあげた。ヴォルターが調査を済ませて戻ってきたのだろうか、と考えてからすぐに打ち消す。彼ならノック以前に部屋の中に直接ドロンするに決まっている。
 コンコンコン
 今度ははっきり聞こえた。呼び鈴ではなく戸をたたいているということは訪問者は流者(ルシャ)か。今日流者(ルシャ)と会う約束はあっただろうか。
 ばんばんばんばんばん
 いい加減うるさくなってきたのでとりあえず思考停止で玄関に向かう。ドアを開けると体当たりしようとしていた少年が勢い余って転がり込んできた。
「アス君?」
「アン……ペル……さん……」
 見上げてきた目に一瞬息をのむ。つい昨日見たやんちゃそうな強い光はその瞳には無く、見開いた目は焦点が定まらないまま右往左往していた。見れば服はズタズタ、体のあちこちにあざが浮き浅い切り傷が走っている。さらに左腕はひどい水ぶくれで腫れ上がっていた。
「入れ。すぐに手当てする」
 半ばひきずりこむようにアスを招き入れて棚から治療道具を出す。あざには湿布、切り傷には絆創膏で半日もすれば元通りになるが火傷についてはそうもいかない。スプレー式の消炎魔具はヴォルターがやかんをひっくりかえした時に使い切ってしまって手持ちがなかった。とりあえず状態を見ようと腕をつかむとぐにゃりと嫌な感触。折れている。
 さっきからやたらと背をまるめて腹部をおさえる仕草も気になる。少し迷ってから内視眼鏡(エンドスコープ)にかけかえて確認し、薬をのませて処置した。かなりの大魔力なので魔力監視に引っかからなければいいが。
「……何があった?」
 服を着替えさせて落ち着いたのを見計らって声をかける。アスはそれに答えず目をふせてしまう。食べ物で釣ってみようとラスクと紅茶を出すと飛びつくようにかぶりついた。
「うまいか」
「うん。……このラスクが特に」
「わかるか?それはこの前教えた店のラスクでな。全粒粉の白パンをよく焼いて……」
「あーはいはい」
 バターのこだわりから砂糖の産地までまだまだいくらでも伝えるべき魅力が詰まっているのだが昨日も最後まで聞いてもらえなかったので断念する。次はチョコレートの話にでも変えてみるべきかもしれない。
「……流者(ルシャ)の街から追い出された」
 菓子袋をあさる手が止まった。
「流者(ルシャ)のふりした街者(バジャ)だって、父さんが周りの人をあおって、みんな穢らわしいとか言って悪霊扱いして」
 アスはうつむいてソファの上で膝をかかえた。アンペルはそれを見つめて唇をかんだ。事態は予想以上に早く進行しているようだ。こちらも早く手を打たなければ。
 ポケットから円盤(ハンドル)を取り出す。それと菓子袋をお供にアスが座るソファに座った。振動に驚いたアスが顔を上げると同時にソファが床から浮き上がる。
「わっわっわっ……」
「動くな。これはバランスをくずしやすい」
 円盤表面のボタンをいくつか押すとソファは器用に部屋の調度品をよけて階段へ移動して二階へ上がり、開いた窓から横向きに外に出た。それから自動操縦に切り替えるとゆっくりと前へ加速していく。
「これも魔具かよ!」
「東部の民間伝承を魔具に応用してみたそうだ。もっともあれは絨毯だが」
 空中は地上よりも寒く、しばらくすると手がかじかんできた。あいにく手袋を忘れてきたので息をふきかけ、さすってほぐす。
「やっほアンペルっ!」
 キッ
 いきなり眼前にヴォルターが現れて思わず緊急停止ボタンを強打してしまった。運転手であるアンペルはソファとリンクしている操縦盤のおかげで落下をまぬがれたが、アスは慣性の法則に従いそのまますごい声をあげながらふっ飛んでいく。
「……何だ、ヴォルター。調査は終わったのか」
「……先に同乗者回収っ!」
 ソファを急発進させ落ちていくアスを追う。最終的には屋根の上に墜落する直前にヴォルターが持っていた容疑者捕獲網でなんとか回収。
「てめおま何いきなり死ぬかと思ったぞおい!」
 さっきの落ち込みはどこへ行ったやら眉をつりあげてぎゃんぎゃんわめくアスの相手をお前のせいだと押し付けておいてヴォルターが持ってきた資料に目を通す。
「アス君。セレスト・クロンという男が最初に来た時の店主とのやりとりを知っているか?」
「あ? ああ。あの野郎、何かごっつい魔具を買おうとしてて、父さんは証明証が無いと駄目だと言ったんだ。そこからもめて」
 やはりそうか。
 眼下に広がっていた街がとぎれ、代わりに水が広がる。アスがこれが海か!と興奮して叫んでいるが残念、湖だ。湖のほぼ中央に城がにょっきり生えており、アンペルはそれめがけてハンドルを切った。
「アス君。キミが会ったセレスト・クロンは偽物だ」
「は?」
「本名ロード・スレイバー。首都(キャピタル)で有名な富豪だ。魔導師資格を持っていないから欲しい魔具が買えず業を煮やしたんだろう」
「魔導師資格?」
「魔力(マーリー)の大きさには個人差があるっ!魔力(マーリー)の特別強い奴だけがゲットできる資格っ!魔導師資格があれば自分の歳より上の魔具を買ったり使ったりできるのさっ!」
 城の中庭にゆっくりと着地し、円盤にロックをかける。長方形の建物にカラフルなキノコがにょきにょき生えたような奇妙なこの建物は魔具管理署の入る魔法省本庁舎だ。
「魔具管理署調査員ジム・アンペル、ただいま戻りました」
 呼び鈴に話しかけて緑の木戸を開ける。アスとヴォルターを招き入れ、会議室へ向かう。
「ああ、アンペルか。ちょうどいいところに」
 会議室はちょうど会議中で並べてくっつけられたテーブルの中央に資料を山と積んでスーツの署員たちが何やら議論していた。資料の上には画面が浮かんでいて資料の一つと見られる魔具を映し出してゆっくり回転していた。
「うちの魔具だ!」
 思わず出した声に署員の目がいっせいにアスに集まる。ヴォルターにアスを捕まえさせておいて席につき、配布資料にざっと目を通す。
 今回の事件の発端は隣国で使用者未登録の資格必須魔具が押収されたことだ。南にあるその国と北方を行き来する魔具師系流者(ルシャ)との交易は乏しいのでこの国の人間が魔具を横流ししている可能性が高い。資格の無い者が魔具を購入・使用することはもちろん違法だ。それでここ数週間にわたり調査を続けてきたがようやく首謀者とその協力者を絞り込めたようだった。
「犯人らの目星はつきましたが、どうしますか。泳がせておいて購入現場で現行犯逮捕しますか」
「いえ、違法入手のために流者(ルシャ)差別を行って流者(ルシャ)を奴隷化しようとする動きがあります。すぐにでも手を打つべきだと思います」
 会議は犯人逮捕の計画へと進み、アスとヴォルターは退出となった。
   食堂でパンとスープの簡単な夕食をもらってからアスは庁舎の仮眠室に通された。固いベッドに毛布と簡素な寝床だ。自分は流者(ルシャ)のテントを追い出された身、寝床が確保できたのは幸運だった。贅沢を言えば枕が欲しいところだ。
 ため息をついてアンペルからもらったミニ扇風機を手の中で転がす。暇なら魔力(マーリー)のコントロールの練習でもしておけと渡されたもので、網の中に回転羽が入った赤子用玩具のガラガラのような形をしている。最初は案の定大魔力(マーリー)をぶち込んで室内で竜巻を起こしてしまいひっくり返った簡易ベッドやテーブルをすべて直すはめになったが大分慣れてきた今ではテーブルの上に畳んで置いた服が吹っ飛ぶ程度でおさえられている。この数時間の成果としては上出来なんじゃないだろうか。
 つまるところ眠れないのだった。窓の外は真っ暗で何も見えず壁時計はとっくに深夜をまわりもうすぐ早朝という時刻だ。
 部屋の外が急に騒がしくなったのはそれから数分後だった。ばたばたと慌ただしい開閉音に、ようやくうとうとしかけていたアスは寝ぼけ眼をこすりながら起きあがり、仮眠室の外に顔を出した。
「おや、アス君。すまない、起こしてしまったかな」
「起きてた。魔具持ってみんなどうしたんだ?」
「容疑者ロード・スレイバーを発見した。今から逮捕に向かう」
 署員たちがそれ��れ思い思いの装備を身につける中アンペルも魔銃や捕獲網など必要になりそうな魔具を身につける。もちろん空間転移(テレポーター)であるシルクハットも忘れずに。
「オレも行く」
「アス君はヴォルターと一緒に留守番しててくれ」
 言うと思った。軽くにらむとヴォルターがひょーいと肩に乗ってきて意味ありげに超至近距離でウインクしまくってきた。うぜえ。あと重い。
「……あー……。わかったよ。大人しくしてる」
 白々しく目をそらしながら言うとアンペルも
「じゃあ留守の間頼む。くれぐれもヴォルターの目を盗んで勝手に外にでることのないように」
 物わかりの良い少年ですな、と他の署員が感心したようにつぶやき、シルクハットをかぶって消える。他の署員に続いてアンペルも空間転移(テレポート)した。全員が出発してしまうと日の出前の中庭は急に静かになる。
「……」
「……」
「さてアス君っ。準備準備っ」
 ぴっと投げられた物を受け取ると見覚えのあるラスクだった。ヴォルターの手にはカラフルな袋。またスったのか。ありがたく頂いてから部屋着の上に支給されたコートを羽織る。
 アンペルに言われたのはヴォルターの目を盗んで勝手に出るな、これだけだ。一緒に出てしまうことには全く問題ない。
 空飛ぶソファはヴォルターにとっては魔力(マーリー)不足で使えなかったのでボートで湖を越えて馬車で出立した。ヴォルターはその形態上、馬を御せないので手綱はアスが握っている。
「お前の魔力(マーリー)は何のためにあるんだよ……」
「えーと、空間転移(テレポート)っ?」
 ヴォルターの道案内を頼りに右へ左へ暗い森を縫うように走って行く。暗すぎてアスには何も見えないがヴォルターは双眼鏡を目にあてて的確に指示を出す。それも魔具か。森を抜けて田舎道に出た頃にはもう空が白み始めていた。もうすぐ日の出だ。
「ロード・スレイバーだっけ、あの野郎どこに居るんだって?」
「街(バージス)の北部、鐘楼付近」
 そっちがあの野郎の家か。噴水広場の邸宅は他人の家だったわけだ。無関係どころか名前を騙られたという点で被害者に当たる人間の家を危うく木っ端みじんにするところだったのだと思うとアンペルたちに感謝の気持ちがちょっとわかないでもなかった。
「あ、移動したっ。そこ左に曲がって、あ、右行って」
「どっちだ!直進するぞ!」
「容疑者が空間転移(テレポート)したっ。……俺だけなら空間転移(テレポート)でついていけるのになーっ」
「……」
 街に入り、噴水広場に着く。ロード・スレイバーが街じゅうを空間転移(テレポート)しまくっていて方角が定まらずそこで停車。
「……っていうか空間転移(テレポート)するんじゃ捕まえても逃げられちまうだろ」
「錨(アンカー)っていう魔具があるのさっ。さっきの網もそれっ」
 言いながら積んできた荷物から弓を取り出して矢をつがえる。噴水の真上に狙いを定めて弦を引く。
 ズドン
 突然突き上げるような衝撃があって馬車から放り出された。驚いて逃げ出した馬に気をとられてから噴水の方をふりかえるとさっきまでちょうどヴォルターが狙っていたあたりに黒服の男が出現していた。ロード・スレイバーだ。すぐさま体勢を立て直してヴォルターは弓を引こうとする。
「危ねえっ!」
 馬車が爆発して炎に包まれ、爆風で数メートル飛ばされる。
「おいヴォルター!貴様何をやっているんだ!」
 どうやら最初からここに誘い込んでヴォルターが錨を撃ち込む作戦だったらしく、複数の署員がロード・スレイバーを取り囲むように現れる。しかしそれは相手にはお見通しだったようで彼ら目がけて噴水広場のあちこちから迎撃の矢が火を吹いた。矢にあたり墜落しつつ署員の一人が放った魔銃がロード・スレイバーの手をかすった。それに気をとられたところを別の署員がシルクハットに狙撃してふきとばす。
「ヴォルター、やれ!」
 言われるより先にヴォルターは矢を放っていて、それは火矢ひょいひょい避けながらありえない距離を飛んでシルクハットを貫いた。その間に署員たちは次々に火矢に射落とされて着地する。どうやら火矢は浮遊魔法を無効化するものらしい。地上に何人協力者が居るのか噴水広場周辺の建物の影から水や風の塊もさっきからひゅんひゅん飛んできている。
「なーなーアンペルはっ」
 飛んできた水の塊が直撃してずぶぬれになりながら近くの署員にきくと他の署員が放った錨にあたって陸路で向かっているとの返答があった。相変わらずのドジっ子め。ドジっ子は向こうも同じだったようでロード・スレイバーも協力者が放った火矢にあたって墜落しているが。
「容疑者確保っ!」
 署員が声をあげて一斉に飛びかかり網を放つ。
 ズッ ゴオォォォオン
 大きな音をたてて噴水が爆発した。飛びかかった署員たちがふきとばされて水をかぶる。
「ははっ。ははははははははっ」
 爆発の中央、噴水のあった所に男が立っていた。さりとて特徴のない、強いて言うなら高級そうな服を着ている事が特徴の男は間違いなく父の店の品物にケチをつけ強奪していったあの野郎だった。
「見ろ。やはりあの店主の言葉は嘘だったのだ。資格がなんだ、数値がなんだ。使えるじゃないか、僕にも」
 男が持っているのは陶器製のつぼ。もちろんただのつぼではなく魔具の一種で、アスが使おうとした缶砲台の上位互換、40+の『壷砲台』だ。男の年齢は外見からして30代前半といったところだから男の魔力(マーリー)は平均より少しは上といったところなのだろう。男はさらに広場の一角にある露店の並びを次の標的に定めて魔力(マーリー)を込める。
「馬鹿やめろ!」
 止めようと飛び込もうとしたヴォルターをスーツのすそをひっぱって引き戻し、一拍遅れて発射された空気の塊がうなりをあげて飛来し着弾する。避難した露店商の代わりに露店に潜んでいた署員らが崩落する店からあたふたと逃げ出すところに水砲が襲いかかる。
「何っ!止めんなよっ」
「あの魔具は着弾点で大爆発をおこすタイプなんだよ!直撃したら怪我じゃ済まねえぞ!」
「何売ってんだお前の店っ!危なすぎっ!」
「元々は穴堀り工事の魔具なんだよ!工程について文句はあるけどとりあえず何とかしろあれ」
 ピキッ
 固い音がしてヴォルターが不自然につんのめり、その場に鋭い氷を残して空間転移(テレポート)した。周りを見ればさっき水をかぶっていた署員たちが氷でその場に縫い付けられて身動きできなくなっている。
「一人逃したか……。彼は火矢にあたっていなかったんだな。まあいい、これで邪魔はなくなった。さあみんな、僕らに魔具を売らない流者(ルシャ)たちを潰しに行こう。次はテント街だ。魔具師を採りに行くぞ!」
 おおおおお、と広場に面した建物の窓という窓から鬨の声があがる。
「彼らに罰を!我らには魔具の自由を!」
 それぞれ低級の砲撃魔具を手にした服装もバラバラな一般街者(バジャ)たちの歓声に包まれて、タイミングを見計らったように魔動車が広場に滑り込んでくる。待っていたとばかりに男はつぼを肩に担ぎあげ、
 ゴン
 にぶい音がして飛んできた鉄塊でつぼが粉々に砕けた。自分の肩口を見つめて呆然とする男目がけて車は突進する。
「アンペルっ!遅いっ」
 魔動車に乗っているのはアンペルだった。運転士を魔銃で脅しつつもう一方の銃でロード・スレイバーに狙いを定める。
「アンペル危ねえ!」
 直後車がスレイバーの協力者の集中砲撃に遭い、あっという間に煙に包まれた。駆け寄った所に空気砲をつっこまれ逸れたそれが建物にあたってバラバラと壁材が降ってくる。なんとか近づいてひしゃげた魔動車のドアに手をのばす。これは開かないかもしれないと思っているとすぐ真横にヴォルターが現れて車の一部を切り崩した。気絶している運転士をひきずりだしてさらに中をのぞくがアンペルの姿が見当たらない。
「おい、アンペル!返事しろ!」
 呼びかけたが答えは無く、声に反応して飛んできた水砲が背後で破裂してずぶぬれになる。
「……相変わらず無茶苦茶っアンペルっ……!」
 砂けむりの向こうに目をこらしたヴォルターがあきれたようにため息をついた。あの砲撃をどう避けたのかロード・スレイバーに肉迫し喉元に魔銃を突きつけていた。アンペルがにやりと口角を引き上げ、スレイバーはバッと飛び退る。
「お、お前なんかに……」
 往生際悪くベルトに挿していた金属を構える。『自在剣』だ。剣先に灯った火で剣が鈍く光る。それをふりかざし、
「よせっ!」
 叫んだのはヴォルターだった。地面に氷で繋がれたシルクハットを外そうとじたばたするがびくともしない。スレイバーは全く気に留めずそのままアンペルに飛びかかる。
 ゴォッ
 スレイバーが一気に火に包まれた。盛大に炎を吹き出し燃え上がる剣がぬめぬめと形態を変え使用者であるスレイバーに襲いかかる。スレイバーは慌てて剣を捨てようとするが引っ付くどころか触れている所からじわじわと浸食していく。リバウンドだ。
 さっきまで署員たちを狙っていた水砲がスレイバーに集中し署員たちも噴水があった所から湧き出る水で消火にあたる。しかし自在剣の炎は使用者を包むだけでは飽き足らず水砲の魔力(マーリー)をたどって広場に面した家々へ燃え移っていく。スレイバーの協力者たちが次々に逃げ出して消火作業が止まり、火は一気に勢いを増した。熱で氷が溶けて動けるようになった署員も火や煙に巻かれて立ち往生する。
「アスっ!ぼさっとすんなっ!消火っ!」
 ヴォルターがバケツに汲んだ水を手近な火にばしゃばしゃかけ始めて、はっと我に返る。だからお前の魔力(マーリー)はなんのためにあるんだ。まあ自分も他人のこと言えないけど。手の中にある魔具に目を落としてちょっとため息をつく。
「……」
 ひらめいた。
「ヴォルター、ちょっとそれ貸せ」
   昼前に街(バージス)の噴水広場で大規模な爆発と竜巻があり広場周辺の建物が浸水&半壊したというニュースをラジオで聞きながらアスはホットケーキを口に運んだ。噴水��爆発物でも仕掛けられたのかしら、怖いわねえとの店員の世間話を聞き流してシロップに手を伸ばす。
「美味いか?」
「美味いっていうか物珍しい。初めて食べる味だ」
 アンペルの行きつけだという菓子屋、ハーミルンではホットケーキ等軽食も出していて、アスたちは昼食代わりにホットケーキを食べながら休息をとっていた。浸水被害は極局地的なもので、噴水広場に面した建物だけで済んでいたので広場からちょっと離れたこの店には全く影響はみられない。店員も客もどこか遠くで起こった超常現象のように聞き流し次に入った、街(バージス)の大富豪が逮捕されたというニュースに耳を傾ける。
「時にアス君。魔導師資格者に師事する心構えはできたか」
「……独学でも結構コントロールできるようになったし何も師事しなくても」
「どこがコントロールできてるんだっ!」
 すかさずヴォルターの魔具が降ってきてゴーン、と衝撃が頭に響く。床に落ちたそれを拾ってみると木製の腕だった。何に必要と思ってこんな魔具持ち歩いてるんだ……。ご丁寧にも指を揃えてチョップの形に仕上げてある。
「……アス君。わかっているとは思うがこれはその……竜巻を起こすような魔具じゃない」
 テーブルの上に置いたミニ扇風機をつつきながらアンペルが額をおさえてため息をつく。正しくは竜巻を起こせるような魔具じゃない。扇風機というからには風があたって涼しい程度に中の羽が回転するものだ。
 さっきからラジオで流れている噴水広場浸水事件は実はアスが主な原因だった。広がる火事を一瞬で終わらせようと水の入ったバケツにミニ扇風機を突っ込んで思いっきり魔力(マーリー)をぶち込み洗濯器よろしく広場に巨大な水竜巻を発生させ豪快に水浸しにしたのだ。スレイバーの一味と魔具管理署署員の魔具戦を見た周辺住民が避難済みだったから良かったものの、今後何かあるたびに今回のような大掛かりなことをされてはたまらない。魔具管理署会議室では今まさに噴水広場周辺住民への手当金や建物の修復代金の予算組みが行われている最中なのだ。
「あれはさすがにやり過ぎたと思ってる。本当はこれくらい抑えられる」
 と言うがそっと魔力(マーリー)を注がれたミニ扇風機は羽を高速回転させて近くにあった焼き菓子の箱をあっさり吹き飛ばした。アンペルが即座に腕を伸ばして捕まえたので店員からにらまれることは無かったが。代わりにアンペルがアスをにらみつけると不満そうに口を尖らせて目をそらせた。
「……その、魔導師資格の奴って、誰だよ」
「……私だ」
 細い目でアンペルを見上げる。そういえばアンペルの家は魔具だらけだったしそのほとんどがヴォルターには扱えないほど大きな魔力(マーリー)を必要とする物だった気がするが。
「セレスト・クロンは知っているな?」
「知ってるさ。ロード・スレイバーが名前を騙った、国有数の魔導師だろ。あの野郎のことを指してるのかもしんねえけど最近は首都じゃなく街(バージス)に来てるって……」
 言いながらアンペルを二度見する。まさかそんなはずは。資料はやる気無さげに棒読みしてだいたい偉そうでスイーツ好きの男が大魔導師って、……嘘だろ。だいたい魔力(マーリー)が年齢とともに強くなるものなら目の前に居るこの男は見た目まだ30にもなってないじゃないか。
「呼び方は変わらずアンペルでいい。その名前は有名すぎるのでな」
「……アンペルっ。もう隠しても無駄っ。多分」
 カラン、と客の来店を知らせるベルが響き白いスーツ姿の男たちが入ってくる。店員のいらっしゃいませの言葉を無視してリーダー格らしいずんぐりとした背の低い男を先頭にまっすぐアスたちのテーブルにやって来る。
「セレスト・クロン氏。お迎えにあがりました。至急首都(キャピタル)にお戻りくださいませ」
 アンペルはさっきより盛大にため息をついて頭をかいた。やっぱり内視眼鏡(エンドスコープ)なんて大魔力を使うんじゃなかった。あれを感知されたに違いない。
「首都(キャピタル)に戻られましたらひきつづき現在進行中の事業へ御尽力頂きますが、その前に魔法省からも呼び出しがございます。今回の公共建造物破壊の件、納得のいく説明を期待しておりますとのことです」
「……」
「……」
 一同沈黙の後アスに視線が集まった。
 何でオレなんだよと騒いで抵抗するアスをひきずってアンペルが退出し、店内に静けさが戻る。
「……また来るかねえ、アンペルさん」
「来るさっ���もう一人魔導師をつれてねっ!」
   そして数年後。
 大魔導師セレスト・クロンに並んでアス・フェンの名がリント国に知れ渡ることになるが、これはまた別の話。
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karasuya-hompo · 6 years ago
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RDR2:55:伝説の動物を追って
 直面したくない現実から目を逸らすため、寄り道に余念のないアーサーです。  いえ、決してストーリーが気にならないわけではないんですよ。RDR2の結末は知ってるわけですし、RDRとしては1のストーリーも知ってるので、凋落していくしかないのは承知、それを避けるならそもそもプレイしてはならないのも分かってます。  ドラマを味わいたい……でもアーサーさんにつらい思いはしてほしくない……そんな思いに引き裂かれる小鳥のよーな胸のこの痛み。  ……なんてくだらんこと言ってないで、とっとと本日の現実逃避に向かいます。  今回は伝説の動物狩りで、数カ所をはしごしています。必然的に場所のバレが含まれますのでご注意を。  それ以外だと……シャルルから手紙が来たり、レース紳士(エセ)にまた会ったりってとこですかね。
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 本日まず目指したのはここです。伝説のイノシシ! サンドニの北、ブルーウォーターって場所のあたり。  幸い何事もなく痕跡を見つけることができ、
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 あっけないくらい難なく狩猟達成。ただ、風向きが完全にイノシシのほうへ流れてたので、匂い消しを使ったくらいですかね。皮剥中にそれが丁度切れました。うーむ……なんかアプデ前より効果時間短くなってるような? まあいいけどね。
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 サンドニの罠師の店に向かう途中、★3ワニがいたのでこれも狩猟。実は右奥に★2のも一匹いて、襲ってこないかちょっとドキドキしながら剥いでます。  そんなことしてたら、郵便が届いたとメッセージが出ました。  ん? 最近なにか郵送したっけ? 伝説魚は釣ってないし、石刻はまだ一個も見つけてない、化石も一個見つけたきりで見当もつかないし、動物の剥製作りたい人にも送ってない……。
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 と思ったら、シャルルだ!!  そういえばアーサーの日記、シャルルが南太平洋に旅立ったことについて、「俺たちもあっちに行ければまた会えるだろうか」とか書かれてて、アーサーさん、シャルルが気に入ってたのかよとw また会いたいのかよ、あんなに面倒かけられた相手に!  でもまあ……西部の荒っぽい自由を求めるアーサーと、芸術家として社会の常識に縛られない無軌道なシャルルと、方向性は違っても「自分らしく生きる」って点ではなにか感じるものがあったのかも?  へー、思い通りの絵を描けるようになって、ニューヨークにも何点か送ったのか。で、もしかするとあのスケッチも価値が出てるかも? ほほー。それじゃあどこか、買い取ってくれそうなところで値段見てみようかな。……と言っても、たとえ高く売れるとしても、おかしな友達のくれた絵だから、売るつもりないけどな(´ω`*)
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 ついでに、買っただけで読み忘れてた新聞もチェック。  グレイ家とブレイスウェイト家はどっちもほぼ壊滅。新聞を読むかぎり、抗争の戦闘員がダッチギャングだとは思われてないみたい。それぞれの一家の争いのために雇われた無法者ってだけな感じ。  ジョサイアとやった無血馬車強盗の記事も出てる(´ω`*)  それからアンソニー一味か……。アンソニーも黒人だから、動機はそのへんにあるのかもなぁ。英雄視する人もいるってのも、そのへんが理由じゃないかと。白人だけを襲うなら、それを喜ぶ黒人たちがいても不思議ではない世情。
 なお、ウォレス砦の東あたりにいると聞いた動物は、あたりをうろうろしてみましたがテリトリーに入ったという表示もされず、諦めました。うーん、なにか条件があるのかな。それとももっと違う場所? 「すぐ東の丘」って聞いたんだけどなぁ。  だったら次は、間欠泉の近くだ! あのときは痕跡多数で追跡不可能だったから、どんな動物いたのかも分からないけどね。
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 移動中に見つけた、一服してる誰かさん。こういう馬に乗り逃げも可能なのかもしれないけど、振り落とされる可能性もあるし、まあ、そんなセコい真似はしないけどな。
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 ウォレス砦のすぐ北の渓流にはサケが泳いでました。渡ろうとしたら真っ赤な魚影が見えたので、ついでにちょっと釣り。一匹はごはんにして、もう一匹はいつもどおりリリースな。  そして間欠泉のところに……。今回は無事に追跡が可能で、いるのは狼か。普通の狼がうろうろしてるエリアからはちょっと離れてるんだけど……群れを作ってない、まさに一匹狼か?  と思って追跡。効果的なのは毒矢だっていうからちゃんと射たのに……えっ、普通にすげー元気に襲ってくるんですけど!? しかも銃を構えようとするたびにタイミングよく噛み付いてくるっ。゚(゚´ω`゚)゚。タスケテ  ……0(:3 )~ =͟͟͞͞(’、3)_ヽ)_シッパイ  ううむ、これでしばらくは現れなくなってしまった。
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 とりあえず狩猟道具作っておこう。それから、サバイバルチャレンジが4つめに進んだから、いろんな矢も作って……。ダイナマイトの製造方法って俺知らなかったっけ? うーむ、盗品商で売ってるかなぁ。以前に一度、買えるものは全部買ったけど、章がすすんで増えてたりするのかな。
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 さーて改めて出発するかー。このへんの山間の景色も良いですな。
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 間欠泉のとこは通り道なので戻ってきたけど、伝説の動物はしばらくしないと戻ってこない、というメッセージ。  そしてこの湯気が立ってる池……熱湯なのか、そこそこ丁度いい温度なのか……。「ご主人、お風呂なら町で入ってください。少なくとも私は入りませんからね?」と、親密度4になった黒部くんに言われてる気がしてみたり。  親密度4になると、さすがにヘビくらいではパニクったりしません。が、アーサーが乗ってないとすげー勢いで逃げるのでちょっと笑うw
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 無人だけど煙は出てるし、誰かのキャンプだな。テントの脇にある箱は調べ���れるんだけど、俺が自分のキャンプをそんなふうにあさられたら腹立つし。というわけで、手をつけずそっと立ち去ることに。
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 伝説の雄羊のところへ向かう途中、脇にある池で釣り。ここは大型のカワカマスが釣れますな。アメリカ&キタ両方いるみたい。ミミズ使ったら小さい魚もなにかかかるかなと思いましたが、カマスしか来ないのでリリースして立ち去ります。  羊の皮がどの大きさか分からないので、大型の魚積みたくないんですよねぇ。
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 そして無事、伝説の雄羊狩猟! 立派な角だ。  狼で反省して、どうせ伝説動物は素材のクォリティなんかないんだし、苦痛を長引かせないためにも、ライフルの炸裂弾を一気に頭へ3発ほど撃ち込むのが自他共に最良であろうかと。  ところで伝説の狼、すげーもふもふころころしてましてね? 狩るよりそのまま飼いたいなぁとか無茶なこと思いました。ちびのときから育てるならともかく、成獣を飼えるわけはないのは明白なのですが、もふりたい……っ:( •ᾥ•):  そーいやネットとかSNSでちらっと見たRDR2の現パロ、アーサーの仕事はみなさんほぼ動物がらみで想定しててブレませんなw ジョンじゃないけど牧場主やってるとか、馬の医者とか、獣医などなど。んー……おいらは低学歴で荒っぽいところもあるけど人情家で義理堅く、あまり賃金のいい仕事はしてないんだけど捨て犬とかほっておけなくて、養える範囲でだけど見つけたら拾ってきたり、里親探してくれるシェルターに届けたりしてる普通の(?)人っぽいイメージ。  獣医になるには、ほら、医者になれるような高学歴なタイプのイメージがなくてですね? なりたいんだけど勉強苦手で、自分の飼ってる犬が重い病気になったりするとおろおろして、俺にそういう知識とか技術あったらなぁと思うけど無理で、自己嫌悪したりしてる感じ。  獣医ならチャールズとか向いてそう。あの人は普通に頭良さそうですし。学ぶ機会がなければ並かもしれないけど、機会がれば一途に熱心に勉強して、なりたいものになる力がありそうというか。ちょっとシャーマン入ってる獣医さんなw  とか余計な空想したりなんかもしつつ……。
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 お、また出た。こいつ馬殴るから嫌いなんだけど、―――シャイヤーのときに挑まれればともかく、今乗ってるの、事実上このゲーム内の馬でNo.2の能力と言っていい黒アラブだぞ? ミズーリほど走ることに特化はしていないとはいえ、ハンドリングの良さは上。しかもすっかり俺になついて最高の能力を発揮してくれるようにもなってる。おまえの馬がローズアラブででもないかぎり、能力値も俺の黒部のほうが間違いなく上なのに、レースしようってか?  途中、いったいどういう操作ミスしたのか、突然アーサーが馬から降りてスニーキングモードに入るという謎のことをしたりもしましたが、難なく勝利。相変わらず突然止まったりと、まだまだ馬との連携ができてないな、おっさん(。 ー`ωー´)
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 馬の速度が上がった、とか左上に出てるのは……レースに勝利した恩恵? それってこの黒アラブ限定なのかな。  それはそれとして、こいつ……(≖ᾥ≖╬) 馬のせいじゃねぇだろうにまた殴るのかよ、と思わず銃で脅そうとしたら
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 それどころじゃねぇや、こいつ自分の馬撃つ気かよ!?  ってわけで先手を取って、だからって殺すほどのこともないので手を狙うアーサー。  あいにく外したのですが、銃撃されたことで撃つより逃げることにしたのでそれはよく。で、今殺そうとした馬に乗って逃げるのかおまえ。で、おまえは殺されかけたこと分かっててそいつ乗せて逃げる……んじゃないよな?
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 まあなんにせよ、 俺 は 許 さ ん (ㅍ_ㅍ)マテ コラ
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 さて、どうしてくれようか……。  おっと、逃げた馬は見つけて、盗品商のところにでも連れて行くかな。こんな奴よりはマシな飼い主に出会えるといいんだが。  と逃げたあたりを探して見つけました。白粕毛のノコタか。特に速い馬でもないんだがなこいつ。しかもアーサーが乗ると、いつまでもいなないてるのは……こんな奴でも主人だと思ってるのか? 負けたからと殴られても? 殺されかけてさえ? ……というよりは、単にゲームシステムとして手懐けられる設定がうまく機能してないだけでしかない気がしますが。そこまで信頼してる馬が、主の意思に背いてレース中に立ち止まったりするわけないだろうし。  それに、こいつ解放したら通報しに行きかねないし、またどこかで出会ったとき速攻で通報モードに入られても困るしな。  まあ―――沈んでろ?(ㅍ_ㅍ)ジャアナ
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 というわけでノコタは、いななくのをなだめてもあまり効果はないまま馬商人に引き渡し(親密度1で10$ちょいだった)、ローズの近くに来たついでに盗品商に寄って、伝説動物のアクセいくつか作って、レシピ買って……シャルルの絵……ちょ、2$wwww  売る相手によって価格違ったりするのかなぁ。それとも、シャルルが「最高の絵が描けるようになったぜー!!」って言ってるだけで、世間の評価はこんなものなのかw  まあいいや。これは記念品だしな(´ω`*)ゲンキ カナァ
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 あ……サンドニの池……ラジコン博士……(´・ω・`)  雄羊の皮売りに来た後、拠点への帰り道、横を通ってふと立ち止まるアーサーさん。ラジコン楽しかったなぁ……あの"息子"ロボはよく分からなかったけど、博士を殺した犯人はあのロボットなのか、それともロボットを盗んだ誰かとかなのか。いつかどこかでなにか分かるのかなぁ(´・ω・`)  あ、ちなみに警察署(やっぱり劇場のすぐ傍)寄ってみたけど、署長に挨拶できるだけでした(´・ω・`)オカネ…
 てな具合にさんざん現実逃避しまくったので、そろそろ、次へ進もうと思います。  ホゼアに話しかけて、メインミッションだ!!
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