#矢澤丈
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2/19は両澤千晶さんのご命日でしたね。 新装版ジエッジのお仕事をしていたここ半年ほどは、両澤さんの事を色々と思い出していました。
以下、個人的な思い出話を少し。 ↓↓↓
↓↓↓
私が実際にお会いしたのは、DESTINYの放映が始まった直後、連載前に一度ご挨拶を…と、関係者様が集まるお食事の席に同席させて頂いた時。そしてEDGE完結後、番外編Desireが始まった頃の2回です。(他、何かの場でご挨拶の機会なく同席させて頂いた事はあったかも) 最初にお会いした時は、私自身が商業漫画連載初めて…というド新人であり、そういう場に出席することも慣れていない状態だったため、まずは皆さんの歓談を大人しく聞いて…という感じだったのですが、隣に座っていた両澤さんが「ちょっと、これ聴いてみて」と、突然イヤホンを差し出してきて、まだ情報が出ていなかった「Quiet Night C.E.73」を聴かせてくれたのを憶えています。思わず笑って(?)しまいましたが、たぶん緊張気味だった私の気分をほぐそうとしてくれたんだと思います。両澤さんは苦笑いしながら「これ、怒る人いると思う!」と話されていました。漫画もとてもお好きだという事で、漫画関連のお話も少しだけさせて頂きました。 後日��担当編集さん経由で「両澤さんが『あの子なら大丈夫よ』と言ってたって」と聞きました。 その時の私は、驚きありがたく思いつつも、正直あんな短時間で何がどう大丈夫なのか分からないだろうに…優しい方だなあ…などと思っていました。 色んな方に「お母さんみたい」と言われていた(という評判を聞いていた)両澤さんですから、本当に何気ない一言、ただのリップサービス(もしくは担当の計らい込み?)的な言葉だったのだと思います。 けれど、その一言は結果的に、私の大きな支えになりました。 連載中「ガンダム漫画なんて、やはり無理だったのでは」の壁に何度もぶち当たりましたが、ギリギリに追いつめられた時(作品の大きさや原作ファンの数などを考えたら潰れそうだからあえて考えないようにしていた時)、ただシンプルに「信じてくれた人を裏切りたくはない」というのは大きかったんです。 EDGE完結後、Desire連載中に再度お会いした後は、お電話で話す機会も何度か頂いて、作品作りについて具体的なお話もさせて頂きました。 アカデミー時代の話を描く時、本編でほとんど描かれていない部分だし、発売済みのスーツCDの内容に合わせた方が良いのか悩んでいる…と話したら「スーツCDは無視して好きに描けばいい。あなたの作品なんだから」と即答されて、懐の深さに驚きました。 そしてネームも見て頂いて、いくつか細かいセリフの監修を頂いたりもしました。(監修頂いた部分は憶えているのでまた語る機会があれば…) 基本的には私の主張を尊重して下さって「ああしろこうしろとは言わない。私はシリーズ構成という立場だし、色々言ってしまうとパワハラになるからね 笑」と、当時まだそこまで馴染みのなかったパワハラという言葉を使ってお気遣い頂いていたのが印象的でした。 何気ない、小さな台詞を大事にする事で、キャラが生きるという事。 両澤さんの脚本で表現されている事を、具体的な実例で教えて頂けた貴重な体験でした。 ・・・ Desireが無事終わった後は、色々な事情でご挨拶の機会がないまま、時は過ぎ…… 亡くなられた2016年当時、私はセインティア翔(聖闘士星矢のスピンオフ作品)を連載中で、また壁にぶち当たっていた頃でした。 星矢のお仕事では、ある意味SEEDとは真逆の方法論を求められていて(私的には共通点はあると思っているんですが、双方取り入れるバランスの取り方は手探り真っ最中でした)、両澤さんならどうするだろう…?などと考えることもありました。 両澤さんは、物語を描くことはキャラとともに旅をする事だと仰っていました。一緒に悩んで答えを探していくんだと。 EDGE〜Desireの時の経験が、その後の漫画のお仕事の大きな支えの1つになっていた事は間違いありません。
・・・
両澤さんにとって私は、数多く関わったお仕事関係者の内の1人に過ぎなかったでしょう。それでも当時未熟だった私にとっては、色々と大切な事を教えて頂いたとても有り難い方でした。 映画の大ヒット、本当におめでとうございます。 DESTINYの後の彼らの物語を観せて頂けたこと、作り上げて下さった福田己津央監督と制作者の方々には本当に感謝です。 映画の各所で、両澤さんの言葉がキャラクターの台詞を通して伝わってきた気がしました。 でも、いつも両澤さんはご自身の作品=キャラについて、ある意味客観的な感想や考えをたくさんお持ちの方でした。 ついつい、両澤さんならこの部分をどう言うかな?と、今も思いを馳せてしまっています。 もっと色々お話してみたかったです。 両澤千晶さんのご冥福をお祈りしたします。
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【八月映画感想会】 『唐人街探偵 東京MISSION』 監督:チェン・スーチェン(2021)
バディを組むなら高田純次がいいな
以下は書き手のプロフィールです
◆ 『唐人街探偵 東京MISSION』 あらすじ
さまざまな国際的な事件を解決してきた中国の探偵コンビ、タン・レンとチン・フォンは、日本の探偵・野田昊から協力を依頼され、東京にやってくる。彼らが挑むのは、東南アジアのマフィアの会長が密室で何者かに殺されたという難事件で、犯人として起訴されたヤクザの組長・渡辺勝の冤罪を証明しなければならない。タイの探偵で元刑事のジャック・ジャーも加わり、一同は事件解決に向けて奔走するが、今度は、殺された会長の秘書である小林杏奈が何者かに誘拐されてしまう。エリート警視正の田中直己、謎の指名手配犯・村田昭らも絡み、事態はさらに複雑化していく。(映画.comより抜粋)
◆ 映画に対するコメント
御殿山:
友達から 中国は探偵映画をやろうにも当局に配慮が必要で「無能な警察」を描けないために、このシリーズは外国の中華街で探偵映画をやっており、その三作目の舞台が日本ということを聞いてからずっと観ようと思っていたのであった あれ台湾に行く飛行機の中だったな
探偵映画である カーの密室講義を引用して喜ぶのは私のような一部のミスオタだけのはずだがやりきっている 謎解きは平凡ではあるけど手がかりの提示が十分なのでちゃんとミステリである
そしてそれを覆い尽くすような過剰装飾 妻夫木聡ハマりすぎだろこの役 長澤まさみはなんで受けたんだこの役
東川篤哉のミステリは伏線をギャグの中に隠す鮮やかさがあるが、これはむしろやりたいこたやってるだけである 多少ダレるけどめっちゃ笑えた
外国映画の日本描��が色々アレなのはあるあるだけど、やっぱお隣の国なのでかなり大丈夫だった いやこう書くと冒頭の空港のシーンでお前嘘つきだと言われそうだけど、けっこう国産映画みあるよ
<五段階評価>
看護師クセやばい度 ☆☆☆★★
星矢とまる子はガチ度 ☆☆☆☆☆
小泉:
お金をかけて丁寧に雑をやったSPEC?
のっけからものすごい人海戦術をしてくる胡散臭い柄シャツの妻夫木聡がいて素晴らしいです やっぱり妻夫木聡は胡散臭くないとね!
わたしに知識がないからかも分かりませんが、探偵ものとしては荒い気がしました それでいてものすごく細かいところで納得できるようなシーンもあって面白いです
これは偏見と確信ですが、同じアジアにいる同士のほうがお国柄や文化の把握をしているかんじ を、ちびまる子ちゃんとか出してくるあたりから思いました やっぱり離れている国が作る日本はイメージが先行しちゃってニセ日本ぽくなるというか この作品が特別しっかりやってるってだけかもだけど
【その他思ったこと】
・実はシリーズ第3作目らしいですが知らなくてもぜんぜんいけますね
・小林はやっぱりショウリンって発音なんだ
・翻訳システムいいですね(自国語を話せばイヤホンが勝手に翻訳してくれる)、今後二か国語以上がでてくる映画はぜんぶこれになったらいいのに
・最後急にアベンジャーズみたいになって爆笑しました
<五段階評価>
元老院度 ☆☆☆☆★
BCGにハッとする度 ☆☆☆☆★
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でもね! リーダーが決まる前に中澤裕子さんから 「えりぽんはリーダー出来るから大丈夫だよ!」と 言って頂けたり 矢口真里さんに報告した時も 「同じ事をやるのが全てじゃないし、生田のリーダー楽しみ!」って言ってくれました! 新垣里沙さんも 「生田がリーダーになってくれて嬉しい!」って 凄く喜んでくれたし つんく♂さんからも 「期待してるよ」と言って頂いたことを胸に これからも頑張って行けたらと思います!
ホールラストと新体制について。生田衣梨奈 | モーニング娘。‘23 Q期オフィシャルブログ Powered by Ameba
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Nstスタジオ 極真空手&沖縄空手拳志會&kickboxing 雨ニモマケズ 風ニモマケズ 雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ 丈夫ナカラダヲモチたい🙋♂️by 宮澤賢治 長野市空手 長野市キックボクシング 一般部編 どこもちびっ子が雪にも頑張っている画像ばかりだ ちびっ子ばかりでは、未来に繋がってないと言われる さて、一般は??来ているのか この雪☃️でも意外に来て頑張っています 不思議?短期出張で他流空手の方が入会。さらに県外試合を皆で練習応援🔈こちらは、流派団体関係なく仲間として迎えます 冬は、スタミナ!とよく分からない話をして土曜日は、ガチでしんどいよ💁♂️で来る勇者を募る。さて?来るか NST吉田スタジオ ソフトわんぱくクラス 体験終了のお知らせ キャパオーバーになり退会者が出るまでキャンセル待ち わんぱく空手クラス 3〜4名体験可能です 一般空手クラス 2〜3名 体験可能です キックボクシングクラス 2名体験可能 NST千曲スタジオ ソフトわんぱくクラス 体験終了 わんぱく空手クラス 2名体験可能 一般空手クラス 3名体験可能 NST Club TOSHIキックボクシング 3名体験可能 この寒さでエアコンの有り難さを感じます🙏更に、密集でも未だにクラスターがない。空気清浄機能エアコン&業務用空気清浄機に感謝。空気が良いように感じます。効くかも知れません🙆♂️全スタジオ完備 3月19日キックボクシング大会 RISE��催東御市武道場 4〜5月予定 長野空手&キックボクシング大会 ※八州学園大学国際高等学校推薦資料にもなります。また、総極真全日本選抜ファイナルカップ予選大会 一般も夢を追って頑張って下さい ⭐️長野市千曲市キックボクシング⭐️ 🥋極真空手&沖縄剛柔流拳志會🥋 ※極真勇姿舎 総極真友好締結道場(総極真極真商標保護) 道場スケジュール http://nakagawadojo.net NSTスタジオ http://www.nst-studio.net ⭐️長野県⭐️長野市⭐️ ⭐️千曲市⭐️松本市⭐️朝日村⭐️ 月火水木金土🏋️♀️どこかで活動中! 極真空手&沖縄剛柔流拳志會&古武道(武器術)&kickboxing #極真空手 #長野市キックボクシング #千曲市キックボクシング #武器術 #吹矢 #沖縄空手 #kickboxing #習い事 #教育 #武道 #躾 #長野県 #長野市 #長野市吉田 #千曲市 #千曲市粟佐 #松本市 #長野県空手 #長野市空手 #ボクシング #千曲市空手 #松本市空手 #格闘フィットネス倶楽部NST #長野県極真空手 #長野県沖縄空手 #長野市立/川中島町公民 #長野市立吉田小学校 #千曲市立屋代小学校 #千曲市立埴生小学校 #千曲市立治田小学校 (Nagano, Nagano) https://www.instagram.com/p/Cn59CsMPrkq/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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[Announcement] 映画「GOZEN -純恋の剣-」& 舞台「GOZEN -狂乱の剣-」(eiga gozen -sumire no ken- & butai gozen -kyouran no ken-)
the movie is set for Summer 2019 and the stage for Autumn 2019
youtube
Cast:
Inukai Atsuhiro Takeda Kouhei Maeyama Takahisa Izawa Yuuki Matsumoto Hiroya Imata Taira Motoki Seiya Yazaki Hiroshi
homepage twitter natalie sumabo
#gozen#gozen -純恋の剣-#gozen -sumire no ken-#gozen -狂乱の剣-#gozen -kyouran no ken-#犬飼貴丈#inukai atsuhiro#武田航平#takeda kouhei#前山剛久#maeyama takahisa#井澤勇貴#izawa yuuki#松本寛也#matsumoto hiroya#井俣太良#imata taira#元木聖也#motoki seiya#矢崎広#yazaki hiroshi
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【店内イベントのご案内】
2021年2月5日(金)〜28日(日)
「ケンエレブックス刊行記念フェア」
会場:LVDB BOOKS(大阪市東住吉区田辺3-9-11)
営業時間:13〜19時(火水木休み)
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2021年1月に設立された書籍レーベル「ケンエレブックス(KENELE BOOKS)」の都築響一編『Neverland Diner 二度と行けないあの店で』と加賀美健『くっつけてみよう』刊行を記念して、期間限定のフェアをLVDB BOOKSで開催いたします。
店内で刊行書籍のパネル展示およびVOILLD制作の加賀美健オリジナルグッズの販売を行うとともに、都築響一さんの本棚からセレクトした古書を販売する蔵書フェアを特別に開催いたします。
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書籍情報
書名:Neverland Diner――二度と行けないあの店で 編者:都築響一 編集:臼井悠 装丁:渋井史生(PANKEY) 体裁:四六判変形/並製/カバー装 頁数:640頁程度(カラー写真頁含) 定価:3,300円+税
僕をつくったあの店は、もうない――。 子供の頃、親に連れられて行ったレストラン、デートで行った喫茶店、仲間と入り浸った居酒屋……。誰にも必ず一つはある思い出の飲食店と、舌に残る味の記憶。
「どこにあるかわかんねー」とか「もうなくなっちゃったよ」とか「事情があっていけない」、あるいは「くっそまずくてもう行かねえ!」とか、そういう誰かの記憶に残るお店の数々を、人気芸人からアイドル、作家、ミュージシャン、映画監督、芸術家、マンガ家、イラストレーター、クレイジージャーニー、クリエイター、編集者に女王様まで、各界の著名��総勢100人が100通りの文体で綴る悲喜こもごもの人生劇場。
もう行けない店、味わえない味、酔っぱらえないカウンター。100人の記憶と100軒の「二度と行けないあの店」についての、追憶のグルメガイド――。
著者:総勢100名(掲載順) 都築響一 矢野優 平松洋子 パリッコ いしいしんじ 俵万智 向井康介 玉袋筋太郎 水道橋博士 江森丈晃 土岐麻子 安田謙一 林雄司 古澤健 滝口悠生 遠山リツコ 髙城晶平 内田真美 イーピャオ/小山ゆうじろう 吉井忍 コナリミサト 永島農 谷口菜津子 石井僚一 佐藤健寿 和知徹 九龍ジョー 篠崎真紀 ツレヅレハナコ Mistress Whip and Cane 佐久間裕美子 吉岡里奈 松永良平 劔樹人 堀江ガンツ 見汐麻衣 小宮山雄飛 朝吹真理子 吉村智樹 日下慶太 スズキナオ 益子寺かおり 中尊寺まい 小谷実由 川田洋平 安田理央 上田愛 酒本麻衣 呉ジンカン 小石原はるか 兵庫慎司 Yoshi Yubai ヴィヴィアン佐藤 とみさわ昭仁 伊藤宏子 理姫 大井由紀子 古賀及子 いぬんこ 飯田光平 逢根あまみ 椋橋彩香 菊地智子 マキエマキ 村上巨樹 村上賢司 桑原圭 直川隆久 梶井照陰 高橋洋二 Oka-Chang ディスク百合おん 豊田道倫 茅野裕城子 池田宏 金谷仁美 徳谷柿次郎 島田真人 小林勇貴 スケラッコ 平民金子 本人 鵜飼正樹 石原もも子 たけしげみゆき VIDEOTAPEMUSIC 友川カズキ クーロン黒沢 柳下毅一郎 幣旗愛子 安田峰俊 平野紗季子 村田沙耶香 高野秀行 くどうれいん 田尻彩子 比嘉健二 バリー・ユアグロー(訳:柴田元幸) 大竹伸朗
都築響一(つづき・きょういち) 1956年、東京生まれ。1976年から1986年まで「POPEYE」「BRUTUS」誌で現代美術・デザイン・都市生活などの記事を担当する。1989年から1992年にかけて、1980年代の世界現代美術の動向を包括的に網羅した全102巻の現代美術全集『アートランダム』を刊行。以来、現代美術・建築・写真・デザインなどの分野で執筆活動、書籍編集を続けている。 1993年、東京人のリアルな暮らしを捉えた『TOKYO STYLE』を刊行。 1997年、『ROADSIDE JAPAN 珍日本紀行』で第23回木村伊兵衛写真賞を受賞。現在も日本および世界のロードサイドを巡る取材を続けている。 2012年より有料週刊メールマガジン『ROADSIDERS'weekly』(http://www.roadsiders.com/)を配信中。近著に『捨てられないTシャツ』(筑摩書房、2017年)、『IDOL STYLE』(双葉社、2021年)など。
書名:くっつけてみよう 編者:かがみけん(加賀美健) 編集:伊勢春日(VOILLD) 装丁:山﨑里美 体裁:A4 判変形/上製/カバー装 頁数:48頁 定価:1,500 円+税
リンゴとメガネ、ネコと車、サメと歯ブラシ……、全然ちがうものをくっつけてみたらどうなるかな? 代表作「ミルクマン」や「実家帰れ」など、シニカルでジョークの効いた作風が国内外で人気の現代美術作家・加賀美健が、ユーモア溢れる絵と言葉で挑むナンセンス絵本の新境地! Tシャツとラーメンだって、家と靴下だって、言葉と絵なら何でもくっつけられるんだ。子供から大人まで、創作意欲を刺激すること間違いなし! ディスタンスの時代だからこそ伝えたい“つながること”の大切さ。 さあ、みんなで「くっつけてみよう」!!
2014年中目黒に設立されたアートギャラリー・VOILLDによる、国内外で活躍する多彩なアーティストを幅広い視点でクローズアップしてゆくアートブックシリーズ、記念すべき第一弾。
[著者のことば] 朝起きてから寝るまで僕はいつも頭の中で色々考えています。 何を考えているかというと、どうしたら楽しく毎日が過ごせるか、どうしたらワクワクするか、などで す。世の中にあまり面白い物がないので自分の頭で考えるしかないからです。それは幼少期からあまり 変わってません。自分がどうしたら自分を楽しくできるか、そのことが僕にとってとても重要です。 そんな僕の頭の中の一部を絵本にしました。 ページをめくった時にワクワクしてもらえたらとても嬉しいです。 見方、考え方を少し変えるだけで楽しくなる事が世の中に��たくさんあると思っています。
加賀美健(かがみ・けん) 現代美術アーティスト。1974 年、東京都生まれ。 社会現象や時事問題、カルチャーなどをジョーク的発想に変換し、彫刻、絵画、ドローイング、映像、パ フォーマンスなど、メディアを横断して発表している。 2010 年に代官山にオリジナル商品などを扱う自身の店(それ自体が作品)ストレンジストアをオープン。
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https://books.kenelephant.co.jp/
https://roadsiders.com/
https://www.voilld.com/
#店内イベントのご案内#ケンエレブックス#KENELE BOOKS#都築響一#Kyoichi Tsuzuki#Neverland Diner#二度と行けないあの店で#加賀美健#Ken Kagami#くっつけてみよう#VOILLD
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※高2の時に書いた作品です。
リメイク版作成にあたりオリジナルをほぼそのままあげます。誤用、文章作法誤りそのままです。
しとしと降る雨のリズム(前編)
ほらほら、また「ゲーム」の始まりだ。
僕は机に頬杖をついて、それをただ傍観する。
耳障りな騒音。嫌に五月蝿い嘲笑。
多分また避難しているのであろう中澤絵美の机を、さも楽しそうに、愉快そうに運び出している。
あぁ、吐き気がしそうだ。「いじめ」なんて陰湿なショーを見たくもないのに、見せられている気にもなってくれ。楽しんでるのは「行う側」の人間だけじゃないか。
まぁ、そういう僕だって「見てるだけ」という点でいえば、「行う側」に属すのだろう。
とは言っても、「いじめを止める」なんていう馬鹿馬鹿しいことをやっていられる訳がない。これは正当防衛なのだ。仕方ないのだ。
「クラス」という密閉された一つの空間の絶対君主、浅賀千里に刃向かえば、こっちの身が危ない。そんなことになるぐらいなら、少しぐらい目をつぶって、耳を塞いですごすなんて楽なものだ。
それだけで自分の平和と安全が保障される。あとは浅賀千里に逆らわなければ良いだけだ。
そんな所へ絵美が帰ってきた。相変わらず、身を固くして、うつむいて足早に歩いている。
「おかえり~。絵美ちゃん!」
妙に明るく、わざとらしい声で浅賀たちが言った。
絵美はびくっとして、立ち止まった。
そして、教室に流れる重い空気。クラスメイト達は一斉に目を伏せたり、背を向けたり、はたまた便乗してニヤニヤしながら絵美達を眺めたりする。
「絵美ちゃんったら教室間違ってるよ~」
浅賀の下僕の女子が、さも嬉しそうに嫌らしい笑みを浮かべて言った。
そんなはずがないのは誰もがわかっている。絵美は間違いなくこの2-3の生徒だ。
そうじゃなければ、このゲームの標的にもなっていないだろう。
「ここは絵美ちゃんの教室じゃないんだよ~。…わかってる?」
一度は立ち止まったものの、絵美はその言葉を無視して、クラスへ入ろうとした。
「だから違うって言ってんでしょ!」
鈍い音がして絵美は廊下の白い壁にぶつかっていた。どうやら突き飛ばされたらしい。
今までの妙に明るい口調と一変した激しい口調。しかし、そこから馬鹿にしたような嘲りの態度は消えていない。
「あんたの席はここにあるでしょ。」
楽しそうに彼女達は言う。しかし、絵美は起き上がらない。
「早く座りなよ。」
絵美はじっとして、黙り続けている。
「ま、いいや。次、移動だし。あんたはここに座っときなよ。」
相変わらず絵美は黙ったままだった。
浅賀達は顔を見合わせ、口々に、本人に聞こえるよう大きさで絵美の悪口を言いながら、去って行った。
嵐の前ならず、嵐の後の静けさ。
しばしの沈黙の後、僕らも用意を持って移動を始めた。
皆、無意味に騒いでいる。「絶対君主」の残した重い空気を掻き消す為、さっきのゲームをなかったことにする為。
僕も例外ではない。ほとんど内容のない会話を交わしながら、廊下を歩く。
今も尚 、じっとしている絵美を誰も見ようとしない。うっかり見てしまった奴も、慌て目を反らし、見なかったことにする。
彼女が一人、静かに泣く声が聞こえた。
でも僕らは、そんな彼女がいないみたいに、見えないみたいに、通り過ぎて行く。
―…絵美のおびえた顔を見ていると、黙って見ていることに、ふと罪悪感を感じることがある。そんな時は胸にこみ上げてくる衝動を抑えこんで現状況を正当化する。
だから僕を含む大勢は、彼女と目が合わないようにするんだろう。
自分を犠牲にしてまで絵美を助ける必要はない。止めた所でいじめが消えるとも思えない。
僕らは自分が可愛い。自分が大切。
なぜなら「自分」が無事であって、初めて周囲を認識できるから。
それは悪いことでもないし、おかしなことでもない。だから、いじめを止めようとする人の気持ちがわからない。もっとも、ここにはそんな奴はいないが。
自分を守ることがどうして悪いのか。いじめに立ち向かうことがどうして素晴らしいことなのか。
昔、正義がどうだとかほざいていた奴がいたが、どうして正義を貫く必要があるのか。
正義なんてただの個人の思想にすぎない。
自分の身があっての思想だ。思想をとるか、自分の安全をとるか。
単なるキレイごとの塊にしかすぎない思想を選択するほど、馬鹿なことはない。
思想などという、個人によって価値観も違うような、大した利益にもならないものが必要か。否、そんなはずがない。
だから、僕は「傍観者」であり続ける。
※
―…また嫌な昼休みがやってきた。
あぁ、ほら、まただよ。
絵美の机はいつだって、1つだけ明らかに他の机から遠ざけてある。
彼女の机は傷だらけだし、油性ペンで書かれた馬鹿馬鹿しいラクガキもあちこちに描かれている。もちろんそれは皆、いじめを「行う側」の人間や、絶対君主たちに誘われた人間がしたことなのだが。
絵美は膝をついて、ゴミ箱をあさっていた。髪は、さっき浅賀たちにかけられたゴミでホコリだらけだった。
また、何かを捨てられたらしい。
そんな絵美はとても惨めで、みすぼらしかった。
そして、僕らはそれを見ないフリをするか、ニヤニヤしながら楽しそうに眺めるかのどちらかを行うのだ。
その後、絵美はゴミ箱から小さな何かを握り締めて、自分の席に戻った。絵美の所に、また浅賀たちがやって来る。
「ゴミなんてあさって、汚いの。浮浪者か何かのマネでもしたいの?」
絵美はまた黙っている。
「何拾ったの?見せてよ。」
浅賀の伸ばしてきた手を振り払うように、絵美は握り締めていたものを背中の後ろに隠した。
浅賀はまゆをひそめた。
「何その態度。」
ながれる沈黙。
「何その目。」
馬鹿にしたように笑う声。
きっと絵美は、またあの怯えを交えつつも挑むような目で浅賀を見ているのだろう。
僕達に、なんでもないような後姿を見せている。
「見せろよ。聞こえないの?」
大きな音がして、クラスメイト達は一斉に絵美たちに注目する。
浅賀は無理矢理、逃げようとする絵美の腕を掴んで手の中のものを奪い取った。
「何これ~。見てよ皆。」
マスコットだった。小さなクマのぬいぐるみのマスコット。今はもうすっかり汚れてしまった小さなマスコット。
あぁ。あれは…。どうしてあれの存在に今まで気付かなかったんだろう。
「汚い人形。こんなのいるの?」
浅賀はクマを眺めながら楽しそうに嘲った。
「返して。」
絵美はか細い声で言った。
浅賀は嘲笑するとクマのマスコットを、汚いものを触るようにつまみ上げた。
「不細工なデザイン。気持ち悪い。気味悪いね。古いでしょ、コレ。」
浅賀はクマに爪を立ると、首と胴体を引っ張った。
古びたクマはあっけなく千切れて、古くなって硬くなっている綿が飛び出した。引っ張られて伸びた布が無残だった。
「汚い。せっかくゴミとして捨ててあげたのに。そんなにゴミが好きなら一生ゴミの中で暮らせば?」
浅賀はクマを床に落とすと、足で踏みつけた。
クマから、さらに綿が飛び出す。
「やめてよ!」
絵美が声を上げて、クマを拾おうと手を出すと、浅賀はクマと一緒に絵美の手も踏みつけた。
「あーあ。うっかり踏んじゃった。急に手を出したら危ないよ。」
そして、もう一度、今度はもっと力を入れて、踏みつける。
絵美の顔が一瞬だけ歪んだ。
絵美の手の下で、クマはぺしゃんこになって、綿を垂れ流して、手や足を変な方向に曲げていた。
絵美の目が潤み始めた。もう泣くのは時間の問題だろう。
絵美自身それに気付��たらしく、慌ててうつむき、顔を隠した。
「あ。またコイツ泣く。」
楽しそうに誰かが言った。
それが合図だったかのように周囲も笑う。笑う。そして、楽しそうに嘲りながら騒ぐ。
絵美が泣く時のマネをしたり、泣くぞ泣くぞと騒ぎ立てたりと一瞬で教室が五月蝿くなる。
絵美は必死に食いしばっているようだったが、やはり結局は泣いてしまった。
泣き虫泣き虫また泣いてやがる泣いたぞ泣いたぞやっぱりなあいつは弱いからほらほら見てよあの汚い顔汚い汚い泣くなんて卑怯だよほらまただいい加減にしろよ弱すぎだよ泣きすぎだしあんな弱い奴見たことないよホントうぜえ
交じり合う騒ぎ声。
絵美は泣きながら、ぐしゃぐしゃになったクマを握り締めていた。
僕の感情がかすかに震えた。
※
絵美は僕と目が合うと「大丈夫」と言いたいらしい、ひきつった笑顔を見せる。
いつからそんな笑顔しか見せなくなったんだろう。絵美はもっとほっとするような笑顔の持ち主だったのに。
いつから僕らは言葉を交わさなくなったんだろう。ほんの数ヶ月前まで冗談を言い合っていたのに。
��は、理不尽に攻撃されている絵美を見捨てて逃げたのに、絵美は僕のことを裏切らない。
ねぇ、どうしてそこまでしてくれるの?
―…「絵美ちゃん絵美ちゃん。」
幼い日。迷いなんてない。利益なんて関係ない。ただ自分がどう思うかだけで、生きていけたあの頃。
「お誕生日おめでと。これね、唯花からのプレゼント。」
幼い僕は幼い少女に小さなクマのマスコットをあげた。
薄い茶色の体。黒いビーズの目。気を付けをした姿勢でクマは少女をじっと見ている。
そして少女もクマをじっと見ていた。
「かわいい。」
嬉しそうに満面の笑顔で、少女は言った。その目は輝いていて、今度は僕のことをじっと見た。
「ありがと。ゆいちゃん。大事にするね。」
―…黒ずんで、目が片方取れて、手も歪んでいて、首もなんだかぐらぐらしているクマを絵美は捨てないで、何とか修理して持ち続けていた。
あの日、絵美にクマのマスコットを渡した少女は、今はこんなに汚い生き方しかできていない。ずっと仲良くしていたくせに、いざ、絵美がいじめられるようになったら見捨てた。
絵美はずっとあのクマを大事にしてくれていたのに。
もっとも、気付いたのはクマが浅賀に壊されてからだが。
どうして絵美はそんなにもクマを大事にするのか。幼い日の約束だからか。
なぜ?どうして?わからないわからないわからない。他人なんだからわからないのは当たり前かもしれないが、それすら良くわからない。
それなのに、なんだか嬉しい。こんなに嬉しいのは久しぶりかもしれない。なんで?なんでこんなに嬉しいんだろう。
※
絵美の近くを通るたびに、クラスメイト達は意図的に顔をしかめる。
ぶつかったりしたら楽しい楽しい宴の幕開けとなる。
きったねぇ何アイツ。菌がついた。はい、ユウタにタッチ。何だよやめろよ!オレを殺す気か?こんなのつけてたら1週間以内��死ぬぞ。あぁ~あオレ死んじゃうし。ま、その分アイツは人殺しだな。ってかアイツ町歩いてるだけで罪じゃん。知らない間にきっといっぱい死んでるって、アイツの菌で。吐き気しそうだし。さっさと自殺だろうとなんだろうとしろって話。ハイ、タッチ。えぇ~なんでオレに回ってくんだよ。そもそもアイツなんであんな所歩いてんの?訳わかんねぇよ。マジウザイって。
―…生きていけないと思うのなら、お前等が死ね。訳わかんねぇのはお前等だ。
仕方のないこととわかりつつ、それこそ吐き気がしそうな言葉に口に出さず反論してみる。
でも、本当はそんなことをしても何の意味もないことはわかっている。
これは一種のゲームであり、クラスの娯楽にすぎない。的当てゲームの延長だ。そう、ただの遊び。ただ、的が人間だというだけのこと。
瀕死状態のクマが絵美の鞄で揺れている。
絵美は最近、物を取られないようにか、いつも鞄に私物を入れて持ち歩いていた。
重そうだな、と思った。持ってあげたいと思った。
でもそれは僕にはできない。僕はあいにく絵美よりも自分が可愛いみたいだ。
僕は僕が可愛くて可愛くて可愛くて可愛くて可愛くて可愛くて可愛くて可愛くて可愛くて可愛くて可愛くて可愛くて可愛くて可愛くて仕方がないのだから。だから、何も行動を取れないでいる。
それで満足?ああ満足さ。
美しき自己愛。それで僕は僕を保つことができる。
クマが悲しそうに片方だけの目で僕を見ていた。
※
―…僕がやっているのは正当なことであり、平和を築くための行為なのに、平和は音をたてて崩れている気がする。
僕に何が足りない?僕は自分の平和を望んでいるだけだ。それだけだ。嘘じゃない。それだけだ。それだけだ。一体何が足りない?何かが足りない。確実に足りない。でもそれが何なのかわからない。
欠けた部分にできている大きな虚無感。そこに一度気付いてしまった僕は、そこを求めることに必死になっているらしい。
「大丈夫?」
気がつくと、僕は絵美とすれ違いざまに、聞こえるか聞こえないかの大きさで、そう言っていた。
「大丈夫だよ。」
絵美は優しく笑っていた。あの怯えた笑顔でなく、本当に優しく、嬉しそうに、あの頃の笑顔と同じように。
なんで。
なんでこんなに苦しいんだろう。その反面どこか暖かい。痛みと温もりの両方がじんわりと広がっていく。
すれ違いざまの一瞬の会話。それだけなのに。
僕はとにかく、何かしないといけない、と思った。それが何かは相変わらずわからなくて、果てしない虚無感から逃げながらそう思った。
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The Wooden-Mortared Kingdom - Garo 20th Anniversary Memorial Issue - VARIOUS
Here’s a proper post for it. For Garo’s 20th anniversary, a massive anthology was put out collecting all of the authors that had been featured in the magazine up until then (at least it looks that way), haven’t verified). 1200 pages.
DDL Torrent (600dpi scans) Mangaupdates
Abe Shinichi AKASEGAWA Genpei AKI Ryuuzan AKIYAMA Shigenobu ANZAI Mizumaru ARAKI Nobuyoshi ARASHIYAMA Kouzaburou EBISU Yoshikazu FUJISAWA Mitsuo FURUKAWA Masuzou HAGA Yuka HANAWA Kazuichi HAYASHI Seiichi HIGO Tomiko HINO Hideshi HIRAKUCHI Hiromi HIRATA Hiroshi HISAUCHI Michio Hoshikawa Teppu IIKO Junzou IKEGAMI Ryoichi ISHII Hisaichi ITOI Shigesato IWAMOTO Kyuusoku KAMOSAWA Yuuji KANNO Osamu KATSUMATA Susumu KAWASAKI Yukio KIMURA Tsunehisa KOBAYASHI Norikazu KOJIMA Goseki KONDOU Youko Kou Shintaro KUSONOKI Shouhei MASUMURA Hiroshi MATSUMOTO Michiyo MATSUO Hiroshi MINAMI Shinbo MINEGISHI Toru MITSUHASHI Otoya MIURA Jun MIZUKI Shigeru MOMOTAROU Kotarou MORISHITA Hiromi MURANO Moribi NAGASHIMA Shinji NAKA Keiko NEMOTO Takashi OKUDAIRA Ira OSAWA Masaaki SAKURAI Shoichi SASAKI Maki Shimizu Satoshi SHIRATO Sanpei SUGIURA Hinako SUZUKI Oji SUZUKI Seijun SUZUKI Shigeru TAKAGI Jun TAKAYAMA Kazuo TAKITA Yuu TAMURA Shigeru TANI Hiroji Tashiro Tamekan TATSUMI Yoshihiro TERUHIKO Yumura TSUGE Tadao TSUGE Yoshiharu TSURITA Kuniko UESUGI Seibun WATANABE Kazuhiro WATARI Futoshi YAGUCHI Takao YAKUWA Masako YAMADA Murasaki YODOGAWA Sanpo YOSHIDA Mitsuhiko YOSHIDA Shouichi
タイトル : 木造モルタルの王国 : ガロ二〇年史 出版社 : 青林堂 初版発行日 : (昭和59年)1984年12月1日 ISBN : 4792601320 サイズ(函) : 縦23㎝ 横18㎝ サイズ(本) : 縦22㎝ 横16㎝ ページ数 : 1200ページ 備考 : 各作品の欄外に作者の経歴・コメント記載 収録作品 『ざしきわらし』 - 白土三平 『ねこ忍』 - 水木しげる 『海原の剣(武蔵の巻)』 - 諏訪栄(小島剛夕) 『顔の曲がった男の物語』 - 星川てっぷ 『真昼』 - 渡二十四 『愛 : 新釈武士道物語』 - 加治一生 『チーコ』 - つげ義春 『若草漫歩』 - 藤沢光男 『宇宙の出来事』 - 田代為寛 『夏』 - 池上遼一 『かかしにきいたかえるの話 : シリーズ・黄色い涙』 - 永島慎二 『六の宮姫子の悲劇』 - つりた・くにこ 『巨大な魚』 - 林静一 『どろ人形』 - 日野日出志 『海ほおずき』 - 仲圭子 『花あらしの頃 : 寺島町奇譚』 - 滝田ゆう 『長持唄考』 - 矢口高雄 『雨季(2)』 - つげ忠男 『わかれみち』 - 辰巳ヨシヒロ 『たこになった少年』 - 淀川さんぽ 『かんたろ月』 - 勝又進 『うらぶれ夜風』 - 川崎ゆきお 『雨の色』 - 鈴木翁二 『マツコおじちゃんの嘆き』 - 秋竜山 『ぼくのデブインコちゃん』 - 佐々木マキ 『無頼の面影』 - 安部慎一 『幻の少女・和小路伯爵邸のトラブル』 - 谷弘兒 『肉屋敷』 - 花輪和一 『北への旅人』 - 吉田昌一 『彩雪に舞う・・・・・・』 - 楠勝平 『おざ式』 - 赤瀬川源平 『「ガロ」第一期 : ガロの時代をひらく』 - 上野昂志 『再会』 - 増村博 『紫の伝説(イメージSTATION)』 - 古川益三 『絶対休日』 - 秋山しげのぶ 『荒れた海辺』 - 安���水丸 『クシー君の発明』 - 鴨沢祐仁 『毆者(ボクサー)』 - 吉田光彦 『昇り凧』 - 村野守美 『ペンギンごはん』 - 湯村輝彦.糸井重里 『愛の嵐』 - 蛭子能収 『ぼくの弟』 - 糸井重里 『?』 - 南伸坊 『それからの岩本武蔵・怪談』 - 岩本久則 『ハリー氏のこと』 - 松尾ひろし 『愛妻記』 - ひさうち・みさお 『ギョーザ定食の昼』 - 平口広美 『お父さんのネジ』 - 渡辺和博 『長靴をはいた猫』 - 清水聰 『ものろおぐ』 - 近藤ようこ 『モダン・ラヴァーズ』 - 奥平衣良(奥平イラ) 『性悪猫』 - やまだ紫 『青春の汗は苦いぜ』 - 小林のりかず(小林のり一) 『夜行』 - 高山和雄 『ぷいさん村放送局』 - 八鍬真佐子 『五人だまし・道糞武士道 : 幻想の明治』 - 高信太郎 『怠屈な日』 - 泉昌之(和泉晴紀[作画].久住昌之[原作]) 『K』 - 大澤正明 『海のお話』 - 滸太郎 『二つ枕(初音)』 - 杉浦日向子 『PHANTASMAGORIA』 - たむら・しげる 『野辺は無く』 - 三橋乙椰(シバ) 『少年』 - 森下裕美 『糸口』 - 松本充代 『ママと呼ばれて三ヶ月』 - 根本敬.高木順 『ローカル線の午後』 - 菅野修 『ホトホトなんぎなパパとママ』 - みうら・じゅん 『扁桃腺の夏』 - 峰岸達 『戻ってきた日』 - 肥後十三子 『スラップスキップ』 - いしい・ひさいち 『はぴー・ばーす・でい』 - 芳賀由香 『どうなってんの : イソップ式漫画講座』 - 水木しげる 『浪漫写真 : 私のアリス達』 - 荒木経惟 『図象の学習塾 : 肖像 イメージ選挙』 - 木村恒久 『目安箱 : 「書けないということについて』 - 上野昂志 『嵐山の人生相談』 - 嵐山光三郎 『重坊のスーパーマーケット : 悪評嘖々』 - 糸井重里 『劇画風雲録 : 嗚呼、貸本の灯は輝やいて』 - 桜井昌一 『連載随筆 : 夏と暴力』 - 鈴木清順 『白土三平論 : 英雄論』 - 石子順造 『清文入道のウンチク寄席』 - 上杉清文 『読者サロン』 『「ガロ」第二期 : 多様化・拡散の時代』 - 呉智英 『木造モルタルの王國の貴賓室』 「木造モルタルの王国」によせて(※寄稿文.小冊子) 『「ガロ」有罪説』 - あがた森魚 『ガロはきっと大丈夫』 - 秋野等.井上章子 『二十年のランナーへ』 - 有川優 『(タイトルなし)』 - 岩家緑郎 『ガロには貧乏がよく似合う』 - いしかわじゅん 『(タイトルなし)』 - 糸川燿史 『「ガロ」は忘れない』 - 小野耕世 『とにもかくにも、エライ!!』 - 川崎徹 『すてきな可能性を持ったマンガの世界』 - 金子勝昭 『長井さんと苦労のこと』 - 川本コオ 『(タイトルなし)』 - 桑原甲子雄 『(タイトルなし)』 - 小島剛夕 『「ガロ」われらの聖森』 - 佐々木守 『大プロデューサー・プランナー 長井勝一さんへの手紙』 - 佐々木昭一郎 『(タイトルなし)』 - 末井昭 『(タイトルなし)』 - 杉本博道 『(タイトルなし)』 - 谷川晃一 『高校時代、文学、エロチシズム、思想の香りを味わっていた』 - 高取英 『(タイトルなし)』 - 高橋章子 『祝・開店20周年』 - 長新太 『(タイトルなし)』 - 竹宮恵子 『 『ガロ』に 』 - 鶴見俊輔 『きみよ』 - 堤任 『(タイトルなし)』 - 栃谷隆 『(タイトルなし)』 - 内記稔夫 『(タイトルなし)』 - 野本三吉 『(タイトルなし)』 - 萩尾望都 『(タイトルなし)』 - 原田三郎 『安倍慎一』 - 松岡博治 『(タイトルなし)』 - 松田哲夫 『(タイトルなし)』 - 村上知彦 『「ガロ」創刊20周年、本当にバンザイ!』 - 森田芳光 『青林堂はえらい』 - やなせ・たかし 『(タイトルなし)』 - 吉弘幸介 『(タイトルなし)』 - 四方田犬彦 『(タイトルなし)』 - 渡辺一衛
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[October] J-Actors Birthday Calendar
♪ October 1st
◎ Aiba Hiroki 相葉裕樹 1987
◎ Maruyama Shun 丸山隼 1992
◎ Morita Rikito 森田力斗 1997
◎ Shinoda Mitsuyoshi 篠田光亮 1981
◎ Ueda Shinichirou 植田慎一郎 1993
♪ October 2nd
◎
♪ October 3rd
◎ Matsuda Hiro 松田裕 1995
◎ Moriyama Eiji 森山栄治 1976
◎ Shinotani Hijiri 篠谷聖 1989
◎ Suzuki Hiroki 鈴木裕樹 1983
◎ Yamazaki Taiki 山崎大輝 1995
♪ October 4th
◎ Sasaki Yoshihide 佐々木喜英 1987
♪ October 5th
◎ Horinouchi Hitoshi 堀之内仁 1994
◎ Maruyama Nao 丸山ナオ 1987
◎ Nakamura Tarou 中村太郎 1996
◎ Ono Kenshou 小野賢章 1989
◎ Oomi Shouichirou 大海将一郎
◎ Shimo Seiya 志茂星哉 1998
◎ Ukai Mondo 鵜飼主水 1987
♪ October 6th
◎ Amano Shuuhei 天野周平 1997
◎ Ishii Yuuki 石井祐輝 1997
◎ Motoki Seiya 元木聖也 1993
♪ October 7th
◎ Katou Kazuki 加藤和樹 1984
◎ Ikuta Touma 生田斗真 1984
♪ October 8th
◎ Izuka Kenta 猪塚健太 1986
◎ Nakamura Yuuichi 中村優一 1987
◎ Wentz Eiji ウエンツ瑛士 1985
♪ October 9th
◎ Azuma Masashi 東将司 1994
◎ Hashimoto Shinichi 橋本真一 1989
◎ Nishiyama Takeya 西山丈也 1985
♪ October 10th
◎ Hosogai Kei 細貝圭 1984
◎ Saeki Ryou 佐伯亮 1995
♪ October 11th
◎ Izumi Shuuhei 和泉宗兵 1977
♪ October 12th
◎ Kobayakawa Shunsuke 小早川俊輔 1993
◎ Sekido Hirokazu 関戸博一
♪ October 13th
◎ Hashimoto Yuuichirou 橋本有一郎 1987
♪ October 14th
◎ Hirose Yuusuke 廣瀬友祐 1985
◎ Takamatsu Jun 高松潤 1976
♪ October 15th
◎ Hoshimoto Yuzuki 星元裕月 1997
◎ Oohara Kaiki 大原海輝 1994
◎ Takenouchi Daisuke 竹ノ内大輔 1996
♪ October 16th
◎ Iwanaga Tetsuya 岩永徹也 1986
◎ Kikuchi Ryou 菊地燎 1994
◎ Kuwano Kousuke 桑野晃輔 1990
◎ Morikawa Daiki 森川大輝 1997
◎ Sakurai Keisuke 櫻井圭佑 1995
◎ Tanimizu Riki 谷水力 1996
♪ October 17th
◎ Emoto Tokio 柄本時生 1989
◎ Kashiwagi Yuusuke 柏木佑介 1989
◎ Matsuzaka Toori 松坂桃李 1988
◎ Nakada Hiroki 仲田博喜 1987
◎ Sawabe Neo 澤邊寧央 1997
◎ Utsumi Daisuki 内海大輔 1992
◎ Wada Taisuke 和田泰右 1986
♪ October 18th
◎ Iwase Kouki 岩瀬恒輝 1992
◎ Sainei Ryuuji さいねい龍二 1981
♪ October 19th
◎ Aoki Tsunenori 青木玄徳 1987
◎ Fukuzawa Yuu 福澤侑 1995
◎ Suga Kenta 須賀健太 1994
◎ Tochihara Rakuto 栩原楽人 1989
♪ October 20th
◎ Asuma Kousuke 遊馬晃祐 1995
◎ Hatakeyama Ryou 畠山遼 1991
◎ Yamada Takayuki 山田孝之 1983
♪ October 21st
◎ Odagawa Soui 小田川颯依 1999
◎ Ueda Kandai 上田堪大 1988
◎ Yoshida Munehiro 吉田宗洋 1982
♪ October 22nd
◎ Ebisawa Kenji 海老澤健次 1986
◎ Motokawa Shouta 本川翔太 1988
♪ October 23rd
◎ Arai Yuusuke 新井裕介 1985
♪ October 24th
◎ Tamura Shin 田村心 1995
♪ October 25th
◎ Mikata Ryousuke 味方良介 1992
◎ Oota Masaki 太田将熙 1994
♪ October 26th
◎ Marume Kiyohiko 丸目聖人 1992
◎ Miura Kairi 三浦海里 1996
◎ Watanabe Shuu 渡部秀 1991
♪ October 27th
◎ Ikeda Junya 池田純矢 1992
◎ Kawai Masahiro 川井雅弘 1994
◎ Ootsuka Shougo 大塚尚吾 1871
◎ Toyoshima Kyousuke 豊嶋杏輔 1994
◎ Tsukamoto Takashi 塚本高史 1982
♪ October 28th
◎ Hara Masaaki 原将明 1986
◎ Honda Reo 本田礼生 1992
◎ Kaide Kousuke 鶏冠井孝介 1986
◎ Katou Yasuhisa 加藤靖久 1976
◎ Takahashi Keito 高橋奎仁 1996
◎ Uehara Ichika 上原一翔 1992
♪ October 29th
◎ Hasegawa Jun 長谷川純 1985
◎ Kamikoshi Shou 神越将 2000
◎ Kamisato Yuuki 神里優希 1994
◎ Yousuke Crawford ヨウスケ・クロフォード 1986
♪ October 30th
◎ Hara Yuuya 原勇弥 1989
◎ Ishida Shun 石田隼 1991
◎ Matsui Yuuho 松井勇歩 1991
◎ Spi 1987
♪ October 31st
◎ Hinata Kento 陽向謙斗
◎ Jounin Tatsuki 上仁樹 1991
◎ Yatsu Tsubasa 谷津翼 1996
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【ラブライブ!】桜内梨子ちゃん、巫女になってしまう【サンシャイン!!】
【ラブライブ!】桜内梨子ちゃん、巫女になってしまう【サンシャイン!!】 1: 名無しで叶える物語(ぎょうざ) 2022/11/03(木) 16:07:04.17 ID:jkW5CyGa 大丈夫か…? https://twitter.com/LLAS_STAFF/status/1588054522588299266?s=20 明日11/4(金) 15:00から開催予定のガチャで新登場するURスクールアイドルは、 #矢澤にこ ちゃんと #桜内梨子 ちゃんです!#LLAS https://t.co/JJKfjTM5ex pic.twitter.com/PQqEtcOsq1 — ラブライブ!スクスタ公式 (@LLAS_STAFF) November 3, 2022 2: 名無しで叶える物語(ほうとう) 2022/11/03(木) 16:15:35.36…
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7/19②
身内、前から持ってたけど使ってなかったダイヤモチーフのヘアゴム最近毎日つけてる(道枝担!!!!)
短歌、印刷したから推敲🎶ウキウキ
ねえ三ツ矢サイダーの目黒かわいすぎない⁉️⁉️⁉️
二択キャンプ青春のかがやきすぎるしこのときのこ〜じくん嘘みたいにかわいい
黒髪でサラサラのこ〜じくんはすごくかわいい
声大きいから二択カード読まされるしケーキの動画もお題言わされるこ〜じくんLoveだな
えっ……もしかして二択キャンプ初見のときはまだこ〜じくん推してなかった……?
良質ないざフワ
キャンセルした!キャンセルした!ってうるせ〜向井こ〜じくん
こ〜じくん斧じょうず〜〜☺️
めめかっこい〜 流石大工さん
フワちゃんはめめって呼べるんだよな〜〜
死んだ魚に笑顔を求めるこ〜じくん
はい鮎!で撮ったお写真、データでください
カード読まされるね〜〜
めめ、でっか、、、、
カード終わったらめめの横に戻っていくこ〜じくん😊
めめちゃんが半ばズルな手に出る風船バトル
いや〜〜今見ると味わい深いわね
身内「めめ心臓マッサージうまそう」
風船割れて死ぬほどびびってるこ〜じくんはかわいい。
めちゃめちゃ楽しそうにニコニコしてるこ〜じくんが見られるだけで私は、、、私は、、、
コーヒーで喜んでるこ〜じくん ハァ、、、(好き、、、)
いちいち動きがでかいこ〜じくん
めめこじ〜〜🫶
向井康二のタイ古式マッサージ見たい人なんて十万単位でいるよ
笑いのエース向井康二
ストライク決めます(ドヤ)笑いのゴール決めます 野球なのにサッカーしてる ←???
ストライク決めるのは野球じゃなくてボウリング
引かせるときにすごいマナー足かましてるこ〜じくんやっぱ普通に身長あんだな 175センチの子犬ですよ
胡椒ぶちまけるめめ、マジ伝説
マナー足こ〜じくん💓💓💓
声だけじゃなくて動きもハチャメチャにうるさいこ〜にゃ
シンプルに顔がきれいすぎるのでこ〜じくんはずっとマスク外しといてくれませんか
くるくる動き回ってて最高にかわいいスーパー大天才トップアイドル向井康二くん
めめこじ漫才って300年前からやってるやつですよね???
身内「康二くん永遠に漫才しかやってないからな」
マナー足というか普通にハイペースで足曲げてのけぞって止まる姿勢が出るんだよな
ズボンから刀だすこ〜じくん(好き)
輝いてるよ サラサラの黒髪すき ハァ、、、
めめの隣にいるとすごいキュート いやいつもずっとベリベリキュート、きゅーてぃこーだが??
ずっとおかんのこと考えててみんなのこと心配してて、すっげかわいい 愛深 みんなに愛されてるこ〜じくんが大好きだよ
こ〜じくん座ってるときギリ狭そうじゃなくて愛らしいな😠😠😠
伊沢さんの作った歌、ジャニーズが歌うんですよ⁉️⁉️とんで���ないことだよ
すごい手動かしてノってくれるのがフワちゃんとこ〜じくんなのわかりすぎる 愛だね……
なんか少年たち見たくなるよな少年たちってなんか何度も見たくなるメカニズムなんだよ、
少年たち、、、顔のいい男の子がいっぱい出てきてひたすら歌って踊って殴り合ってる最高スーパーハッピー滅茶苦茶動画だからね、、、、、、
少年たちのことちょっと長めのMVだと思ってるもんね
いまだになんでゆり組が収監されてたのかわかってなくてつらい
メメちゃん朝ドラおめでと〜〜、、❣️
ポポロとんでもなさそうで震えキメてる
なべこじ、、、みちこじ、、、、
みちこじっっっ好きだッッッ
だて、やっぱどう考えてもおかしいレベルでこ〜じくんのこと好きだわね
二択キャンプ初見直後にハマったのまだ信じてない 遅くない?
「好きだって認めなよ〜〜」って半年言われ続けたの、たぶん認めろって言われたの、丈くんに対してだと思うんだけど、気づいたら向井こ〜にゃにハマってました〜〜〜〜地獄〜〜〜〜
身内(阿部道枝担)、Aぇ絶対ハマらないと思う!とか自信満々に言ってたくせに、ジュニア運動会など経て最終的に4時くらいまでひとりでYouTube見てて、「絶対ないと思ってたのに、、Aぇ、、、末澤、、、最年長なんてないと思ってたのに、、、」って悔しがってました‼️そりゃ見たら落ちるよ
あなたも今日から末澤担‼️
あたしもカワチ〜な〜〜😁とは思ってたよ、丈末はいい文明だと思ってたよ、オイ身内❣️なんだその落ち方❣️
あたしもキスマイえびトラジャ7MEN辺りは普通に危ないと思ってる
世界ごとLoveっていくよ〜〜💫💫💫🙌🙌🙌
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東京国際映画祭 劇場版『進撃の巨人』先行上映
東京国際映画祭 2014年10月31日12:45~
特別招待作品 劇場版『進撃の巨人』前編~紅蓮の弓矢~
舞台挨拶&主題歌レポ
(日本語司会:襟川クロさん、英語通訳:竹内まりさん)
(川窪編集担当、原作・諌山先生、荒木監督、音楽・澤野さん、木下プロデューサーの順に上手から登場、その順番のままスクリーン前に並ぶ)
襟川:今日が世界で初めてのお披露目となります。監督から(順に)今のお気持ちを伺いましょう。
荒木:このような素晴らしい場に立つことができて、『進撃の巨人』に関われて光栄に思っています。
諌山:映画化して嬉しいです。光栄です。普段から映画は好きでよく見てるんですけど、さっきも監督と『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の話をしていたり。『進撃』も話の構成が4巻で映画1作分の構成になるように考えて漫画を描いていたんです。この劇場版もちょうど4巻で区切ったあたりですね。アニメになったりこんなに売れるようになる前から考えていた構成で映画を作れるのはありがたいです。
澤野:音楽の澤野と申します。テレビシリーズに続いて劇場版も担当させていただくことになりました。飽きられちゃってクビにならなくて良かった……。(劇場版は)エンディングまで担当させてもらって光栄です。
川窪:諌山先生と始めた時はこんなに大きくなるとは思っていなかったんですけど。こうしていろんな人に支えられて大きくなって嬉しいです。荒木監督とか澤野さんとか足を向けて寝れない人が多すぎて最近は立って寝てるんですよ。まあそれは冗談ですが(笑)ありがとうございます。
木下:お越しいただいてありがとうございます。皆さんに支えて、応援していただいたおかげで劇場版まで作ることができました。総集編ですが、音楽とか新しく楽しんでいただけるところもあるのでよろしくお願いします。
襟川:できあがったばかりなんですよね?
荒木:そうです。
襟川:日本のファンに満足してもらえる出来になりましたか?
荒木:(諌山先生が)4巻で1本と考えていたと聞いて、確かにそうだと思ったんです。テレビシリーズも13話で4巻までの内容なので、自分の中ですぐにできるって思いました。もともと映画の構造が備わっているのを、アニメは25話の器に移し替えるのをやった。映画はそれをまた2時間の器に移し替えるっていうのが僕の仕事でした。『進撃』の仕事はやる度に感動してるんです。いいものですよ。
襟川:アニメになって大きく育っていってる『進撃の巨人』ですが、諌山先生にとってはどんな存在ですか?
諌山:えーとまず、自分が自分の漫画に思うことは、不器用で絵も酷くて、1巻は見れないんですよ。読んだら(絵が下手すぎて)内容が頭に入ってこない。もしそれがアニメ化するならそれが原作だったらいいなって思っていたので、そんな感じです。
襟川:エンディングテーマの「YAMANAIAME」はどんな想いで作られたんですか?
澤野:まさかエンディングまで担当させてもらえると思ってなかったので、せっかくなら劇中曲とリンクさせようと思って作り��した。
襟川:まだ私も見ていないので、きっと感動を味わうんでしょうね。嬉しいですね。初めて誰かに会うような気持ちで。じゃあフォトセッションに……その前に3人の方に締めの言葉を言ってもらいましょう。(他のスタッフと話して)……え、違う? 全員から一言いただきましょう。
木下:まもなく公開となります。楽しんでください。劇場版のグッズもいろいろ用意してみたので楽しみにしていてください。
川窪:僕からあと1つみなさんにお願いしたいのは、帰ったら友達とか家族に面白かったから見に行った方がいいよって言ってください!
澤野:エンディングを担当させてもらっていますが……、終わりの方にLinked Horizonさんの主題歌もかかると思いますが、それを聴いて満足して帰らないでください(笑)
諌山:劇場版は僕も今が初めてなので楽しみです。
荒木:総集編なのでアニメを見てらっしゃる方にとっては新要素は多くないです。でも面白いですよ。「やっぱ『進撃』おもしれーな」ってなるはずです。
(フォトセッション。一般の人は撮っちゃダメって言われたけど後ろからシャッター音20くらいは聞こえたし結構撮ってる人いたっぽいなぁ……。しかもTwitterにうpしてる人もいたなぁ……相互フォローしてたけどブロックさせてもらった。ポーズは敬礼(心臓を捧げるポーズ)がほとんど。最後になぜか一回手を下ろしてもう一回敬礼してくださいと言われていた。勢いが必要だったのか?(笑))
襟川:11月22日一般公開ですが、一つだけお詫びがあります。できたばかりで間に合わなかったので、英語字幕がついていません。……大丈夫ですよね? どっぷり浸かってください!
(本編レポは割愛します)
巨人化したエレンが大岩を運んでトロスト区の扉の穴を塞いだところで主題歌「紅蓮の座標」が流れ始める。
「紅蓮の弓矢」のイントロ・アウトロに入ってるクワイアのメロディがアレンジされている。 「紅蓮の弓矢」よりもオーケストラがフィーチャーされた、どちらかというと吹奏楽アレンジっぽい曲調。
オケ関係なしにボーカルのメロディラインだけ考えると、 「紅蓮の弓矢」よりも「彼の者の名は…」のAメロのもうちょっとゆっくりな感じ、あるいは「自由の翼」の印象に近い。 リズム隊はこんなにドコドコしてない。
うろ覚えだけどサビは「紅蓮の弓矢」のサビのアレンジが入っていたような気がする?
歌詞は私の聞き取ったものも含めてフォロワーのいださんがまとめて下さったものをリンクしておきます。
http://privatter.net/p/479821
前半部分はリヴァイが登場してきてセリフがかぶったためみんな歌詞があんまり聞き取れませんでした。
途中からエンドクレジットに変わります。
ニュアンスとしては、「紅蓮の弓矢」がエレンたちの決意を表し弓矢を放つところまでの曲だったのに対し、 「紅蓮の座標」は決意した結果どうなったか、放たれた弓矢が飛んでいく先のことを歌った歌のようです。
クレジット途中から澤野さんのED「YAMANAIAME」 (公式サイトで試聴可→http://www.shingeki.tv/music/movie_ed.php)に変わる。
クレジットの背景では上下に「現在公開可能な情報」のあの絵柄で、上は左から右に、下は右から左に何か流れていく。 スクリーン遠目だったのと文字かぶりのためになんの絵だったかはあまり見えなかったけど最後の方に自由の翼の紋章は見えた。
全ての上映が終わって映画館の照明がつくと、会場から拍手が起こりました。
【補足】
舞台挨拶があることは事前に知らされていなかったので、びっくりしました。
上映前に映画館前に待機していたフォロワーさんが、 スタッフに連れられて一般入口から普通に入っていく諫山先生を見かけたそうです。 ももクロの缶バッジつけてたらしいですよ。
ああやって改めて並べてみると主要スタッフがみんな若いんですよね。
あと、割とみんなラフな格好してるんだよね! 特に諫山先生! 諫山先生、荒木監督、木下Pは進撃のラフな格好三人衆と思ってたんだけど、 木下Pだけ自由への進撃でゲスト出演した時よりずっとスタイリッシュな感じになってましたね(笑)
澤野さんの劇判は全体的にテレビシリーズより民族系な感じの曲が多かったような気がします。
内容はテレビシリーズと大差ありませんが、全体的なテンポが良く、既にテレビシリーズを見ていても楽しむことができました。
聞こえてくる音の迫力もラウドネス規制を受けたテレビで見るのとは全く違って素晴らしかったので、是非映画館で見ることをお勧めします。
一般公開は2014年11月22日です!
「紅蓮の座標」は11月22日(おそらく日付変わったらすぐ)配信ですが、 映画館で見るつもりの人は少し我慢して、是非映画館で聴いてから配信音源を聴いてほしいです。
※1枚目の写真に自分の姿が映り込んでるのは、ギリギリセーフかなと思って分かっててうpしてます。 悪用はしないでね……。
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弱虫ヒーロー
「ぼくがヒーローになるよ」 どんくささが災いし幼稚園でいじめられて涙で顔をぐしゃぐしゃにしていた私に突然彼女はそう言って手を差し伸べた。 私達にとってヒーローとは日曜の朝にテレビで放送される戦隊物のイメージだった。毎週悪者が出てきて、町を荒らして、人の平和を脅かす。その脅威に立ち向かう戦士達。最終的に爽快な展開になって、子供はみんな憧れて、変身グッズを身に着けてヒーロー気分で跳ね回る。 その時、園内に植えられた巨大な木の陰で私は隠れて泣いていた。室内でおりがみを折ったりおままごとをするのが好きなのに、おそとで遊ぶのも大切だからと先生に連れ出されて、やりたくもないおにごっこに巻き込まれて、案の定さっさと鬼にされて、でも誰に追いつくこともできなくて、からかわれてばかりで、とてもいやな気分になって、悔しさとか惨めさとかに苛まれてしくしくと泣いていた。 私のことなんて忘れて違う遊びに切り替えたから、誰も私を探しには来ず、思う存分泣くことができた。唯一やってきたのが、彼女だった。きらきらとした木漏れ日が当たって、彼女を含めたあらゆる景色がきれいだった。 「まもってくれる?」 私が問いかけると、男の子みたいに髪を短くした彼女は自信満々といったように歯を見せた。 「まかせろよ」 小指が重なり、絡まる。指切りげんまんが交わされて、私��ちの間には秘密が生まれた。 それから彼女は私にくっついてくれた。正しくは、私が彼女にくっついていた。 彼女は男の子に負けない体格の良さをしていた。幼児における男女差なんてそんなものだ。彼女は四月生まれで同学年だと一番成長しているはずで、私は翌年三月の早生まれで比較的小さい子供だった。四月生まれと三月生まれではあらゆる点で差が生じる。 彼女は負けん気が強くて、男の子にも果敢に挑んでいった。女の子たちは彼女のことを慕っていた。私は金魚の糞みたいなもので誰の視界にもうまく入らなかっただろうけど、とにもかくにも彼女が味方してくれているだけで私は随分と助けられた。 しかし、その年の三月に彼女は急に園を去ることになった。親の転勤が理由だった。 私にとって世界の終わりと同様だった。 うそつき、と言った。自分勝手に。まもってくれるって、言ったのに。私はあの日、彼女と約束を交わした日よりもずっとかなしい涙を流しながら、彼女にそんなこころない言葉をかけてしまった。ごめん。彼女は本当につらそうに謝った。私もとてもつらかった。彼女と離れることも、彼女が離れてしまった後のことも、あらゆることが不安でつらかった。 それから彼女はこの町を去って、私と彼女の秘密は遠く細く引き延ばされてぷつんと切れてしまった。
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時が経過し、私は地元の公立中学に入学することになった。 私服登校だった小学校と違い、真新しくてぱりぱりしてて固い生地の、制服に袖を通す。私立や少女漫画みたいに可愛いチェックスカートも赤いリボンも無い、ただの紺無地のプリーツスカートにブレザー、リボンもネクタイも無し。ちょっと不満だったけど、身につけてみるとそれだけでお姉さんになったみたいで嬉しくなった。お母さんもお父さんもいたく喜んでくれて、入学式に臨む。 何校かの小学校の学区が複合しているので、元の小学校の友達は勿論、他の小学校の子もたくさん入学してくることになる。幼稚園では手痛くいじめられたが、小学校でなんとか少し持ち直し、友達もできた。中学校はどうか、クラスでうまくやっていけるか、部活はどうするか、勉強は大丈夫か、だとか期待と不安がぐるぐると回転している。 一年三組に組み込まれ、教室の後ろから父母に見守れながら私達は一人ずつ自己紹介をしていった。私はたいてい一番最初の出席番号になる「会澤真実」で、この一番最初という位置にどれほど振り回されてきたか分からない。会澤苗字のお父さんをどれだけ恨んだことか。 先生に呼ばれて、席を立ち上がる。最初がみんなにとっても肝心だということはよくわかる。みんなの視線が集まって、負けそうになる。やばい、吐きそうだ。知っている子を咄嗟に探す。真ん中あたりに小学校の友人がいて、あの子が傍にいてくれたらどれだけ心強かっただろうと思いながらも、彼女が小さく手を振ってくれたのを見てほっとして、なんとか私は噛まずに自己紹介を始める。名前と、出身校と、抱負。無難に終わらせて、ぱらぱらと拍手が起こる。 しばらくは多大な緊張がずっと糸を引いていて、意識が他の子たちの方に向かなかった。じくじくと鳴る心臓がやがて収まってきたころには、さ行までやってきていた。 「清水律」と聞いて、私はふと顔を上げた。どこかで聞き覚えのある音並びだった。立ち上がったのは学ランを纏った、中くらいの背の男子だった。中性的な顔つきで、どちらかというとイケメンな部類に入るような感じがする。しみずりつ、と心の中で繰り返す。なんだろう、このデジャヴ。 淡々と続いていた自己紹介に衝撃が走ったのは、そんな彼が発した次の言葉だった。 「ぼくは性別は女ですが、心は男なので、学校にお願いして男子として生活することにさせていただきました。よろしくお願いします」 教室に薄い困惑が広がった。 そして私は思い至った。どうしてこんなに大事なひとの名前を忘れていたのだろう。 昔、約束を交わした、私にとっての正義のヒーロー。 「りっちゃん」だ。
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「りっちゃん」 つつがなく入学初日を終えて、静かな興奮と動揺の残る教室で、りっちゃんの周りの子たちがいなくなったのを見計らって私は思いきって話しかけた。 りっちゃんはやっぱり学ランを着て、普通の男子とおなじような雰囲気をしている。でもさっき一緒にいた子達は女子だった。多分、同じ小学校の子たちで、友達なのだろう。なんで、とか、聞こえたから、たぶん彼女達もりっちゃんが男子の格好をしていることに驚いたのだろう。心が男だというくらいだから小学校でもボーイッシュな格好をしていたのかもしれないが、女子と男子で明確に見た目が区分される中学校でまで学ランを着てくるとは誰も予想していなかったように窺えた。 はじめりっちゃんは目をぱちくりと瞬かせたけど、ふわっと笑った。 「久しぶり。やっぱりまみちゃんだったんだ」 「うん」 私はどきどきした。なんだかずっと落ち着いた声色に思う。男子は少しずつ声変わりしつつある人も出てきているけれど、りっちゃんは当然ながら男らしい野太い声ではない。むしろ澄んでいる印象があった。なんだか大人っぽい。 「最初名前を聞いて、似てるなあって思ったんだ。思い違いだったら恥ずかしかったんだけどさ」 「私も……いや、最初は、その、名前を聞いてもなかなか思い出せなかったんだけど、りっちゃんが男子の格好をしてますって言った時に、思い出した」 「めっちゃ事細かに教えてくれるじゃん。てか、りっちゃんって懐かしいな」 私はちょっと慌てた。そうか、りっちゃんはりっちゃんだけど、男子として生きているんだとしたら、ちゃん付けは嫌かもしれない。 「小学校ではどう呼ばれていたの?」 「律が多いな。それか清水。こういうのだから、ちゃんとかくんとかややこしくて、呼び捨てが多かったんだ。でも呼びやすいようにしてくれればいいよ。別にりっちゃんでも。男でもちゃん付けのニックネームってあるしさ」 この余裕はどこから生まれてくるんだろう。私はたった少しだけの時間でりっちゃんはやっぱりすごい子なのだと思った。すごいね、と何気なく言うと、りっちゃんは首を傾げた。 「何が?」 「いや、いろんなことが。幼稚園の頃より落ち着いてるし、大人びて見える」 「幼稚園の頃よりは成長してたいわ。流石に」 「そっそうだよね。ごめん」 「いいよ謝らなくたって。まみちゃんはなんか、ちょっときょどきょどした雰囲気は残ってるね。懐かしい」 きょどきょど、という言い方がちょっと可愛いけど、多分良く言われているわけじゃない。 「でも、さっきの自己紹介とかさ、一番で緊張するだろうにちゃんとしててかっこよかったよ」 クラスの子たちに嘗められたりいじめられたりしないようにするには第一印象が何よりも重要だ。りっちゃんにそう言われると、たぶん割と大丈夫だったのだろうとわかり、ほっとする。 「すっごく、あがっちゃったけど」 「うん、緊張感は伝わってきた。女の子はそのくらいの方が可愛らしくていいよ」 りっちゃんはさばさばと笑う。けれど、どうしてもその言い方に引っかかってしまう。 「……あの、りっちゃんの、心は男っていうのは」 思ったよりすらすらと会話が進んだので、私は決意して尋ねてみることにした。 「ああ」りっちゃんはなんてことないように学ランの襟元を摘まむ。「言った通り。いろいろ迷って親や先生方ともよく相談したんだけど、ぼくは自分で着るならブレザーとスカートより学ランとズボン派だっていうだけ」 でも、まみちゃんの制服姿はとても似合ってる、とさらっと褒めてきた。はぐらかされたのだと解った。私は頬がちょっと熱くなるのを感じながら、辛うじて、りっちゃんも学ラン似合ってる、と返した。本当に似合っていた。私もそうだけど、制服に着せられている子ばっかりな中で、りっちゃんはそのぴしっとした制服の頑なさがりっちゃん自身にフィットしていた。 「そうか? 良かった」 ほっと肩の力が少し抜けたのを見て、ああ、涼やかな顔をしてるりっちゃんも緊張してたのだと知る。 「小学校の友達にもちゃんと言ってなかったからさ。皆びっくりしてて。でも、なんとかなるか。堂々としてればいいよな」 「うん」 私は素直に頷いた。 それから簡単に会話を交わして別れた。また明日、と言い合って。 また明日。反芻する。また明日、りっちゃんに会えるのだ。同じ教室で。幼稚園の頃と少し形は違うけれど、あの時永遠の別れみたいにたくさん泣いたのに、奇跡が起こって再会できた。そう考えるとなんだか嬉しくてたまらなくなった。 私は大きくなったりっちゃんの素振りや言葉を思い返す。 先生、だけではなく先生方とつける。果たして、小学校の時、そんな風にさらっと言える人は周りにいただろうか。中学一年生なんて、制服で無理矢理ラベリングされただけで、中身はまだ殆ど小学生みたいなものだ。その些細な気遣いのような言葉の選び方に、私は今のりっちゃんの人間性を垣間見たような気がした。
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りっちゃんの噂は教室を超えて一年生全体に広がった。 面白半分に様子を見に来る野次馬根性の人もたくさんいた。初めのうちは私の席は入り口から一番近かったので、廊下にたむろしているりっちゃん目当ての人たちの声がよく聞こえた。どれ? あれあれ、あの座ってるやつ、へー、みたいな、好奇心だけが剥き出しになってる言葉が殆どだった。その中には、りっちゃんの元小の子たちもいて、小学校の時もやっぱり男子っぽさはあって、男子��まじってサッカーをしたり、誰にも負けないくらい足が速かったり、その一方で女子ともYouTubeの話をしたり恋バナをしたりしていたらしい、という情報を横耳で仕入れた。 要はクラスの中心人物として立っていた。あれだけ大人っぽかったら、確かに自然と中心になりそうだ。悪い意味ではなく「違う」感じがする。私とは全然違うし、皆とも違う。彼女は少し、違う。あれ、彼女っていうべきなのかな、それとも彼っていうべきなのかな。 たぶん、私が抱いているそういう戸惑いをみんなが持っていた。 そんな皆の戸惑いは素知らぬふうで、りっちゃんは「男子」として中学生活を送っていた。男女一緒くたの陸上部に入部して、毎日放課後に校庭でランニングしているのを見かける。私は小学校の友達に誘われて美術部に入った。絵なんて全然上手じゃないし好きじゃないけど、何かしらの部活には入っておいた方が友達ができると思ったからだ。友達はいるぶんだけ安心する。 実際、美術部は先輩後輩の上下関係も薄くて気が楽だった。プロみたいにびっくりするほど上手い先輩もいれば、幽霊部員もざらにいる。アニメっぽい絵を描いて騒いでる人もいれば、静かに一人で模型造りに没頭している人もいる。みんなそれぞれで自由にしていて、地味さが私にちょうど良かった。新しい友達もできた。 私とりっちゃんは全然違う世界の人だな、というのは、部活に入ってしばらくしてから実感するようになった。 初めのうちはちょくちょくタイミングを見計らって話したけれど、それぞれ友達ができたし、瞬く間に忙しくなった。小学校よりもずっと授業のスピードが早いし宿題は大変。塾に行っている子は更に塾の宿題や授業もあるのだから大変だ。私はらくちんな部類のはずなのに、目眩が起こりそうだった。 それでもたまに話す機会があった。委員会が同じだったからだ。園芸委員会である。だいたいこういう類は人気が無い。毎日の水やりが面倒臭いし花壇いじりは汚れるからだ。私のような地味な人間には似合うが、りっちゃんが立候補するのは意外だった。曰く、植物って癒やされるから、らしい。 校舎に沿うようにして花壇が設けられており、クラス毎に区分されている。定期的に全学年で集会があって、植える花の種類を決める。大体決まり切っているので、すぐに終わる。そして土いじりをして苗を植えて、水やりをする。水やりは曜日を決めて交代でしているので、りっちゃんとゆっくり隣で話すのは土いじりをするときくらいだ。だから、私はそんなに植物が元々好きだったわけじゃないけれど、この時間が結構好きだ。 「暑くなってきたよなあ」 とりっちゃんは腕まくりをして苗を植えながら言った。りっちゃんの腕はあんまり骨張っていないけれど、陸上部の走り込むようになって黒くなりつつあって、健康的な肌をしていた。 「そうだね。そろそろ衣替えだよね」 既に男子は学ランを脱いで、女子はブレザーを脱いでいる。女子はベストを羽織っているひともいるけれど、本格的に暑くなってきたら半袖に切り替わる。 「やだなあ」 りっちゃんは軽い感じで苦笑し、お、みみず、と言って、指先でうねうねうごめくみみずを摘まんだ。私は思わず顔を顰める。 「ええ、きもちわる」 「みみずっていいやつなんだよ。みみずのいる土は栄養分たっぷりってこと。だからここに植えた苗はきれいな花が咲く」 「知ってるけど」私は口を尖らせる。「きもちわるいものはきもちわるい」 「それは仕方ないな」 りっちゃんはおかしそうに笑い、みみずを元の土に返してやる。 「りっちゃんは家でもこういう園芸とか、するの?」 結局私は慣れている「りっちゃん」呼びを続けているけれど、クラスでそういうのは私だけだった。ただ、普段周りがいる中でそう呼ぶのはなんか恥ずかしいし、りっちゃんもちょっと嫌かもしれないから、「清水くん」と使い分けている。 「たまにね。母さんが庭いじり好きだから。雑草取りとかよくやるよ。暑くなるといくら取っても草ぼーぼーになるから、それも嫌だな。嫌いじゃないんだけどさ。植物って何も言わないし、無心になれるというか」 「ふうん」 「まみちゃんはこういうのやらない?」 「全然。うち、マンションだし。でも、委員会でやるようになってちょっと好きになった」 「いいね。まみちゃんはきっと綺麗な花を咲かせる」 「綺麗な花?」 「植物は人の感情を反映させるという噂がある」 りっちゃんは基本的には大人っぽくて男子らしさは確かにあるのだけれど、時々こういう可愛らしいというかロマンチックなことを言う。 「だからおれはいっつも雑な咲かせ方をする」 入学時には「ぼく」を使っていたけれど、五月頃には「おれ」と言うようになった。 「私も自信ない」 「じゃあ三組はみんなより変な花が咲くかもな」 二人して笑った。りっちゃんの冗談は心地良い明るさがあって、話していて楽しい。
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最初の明らかな違和は、やはりというかなんというか、プールの授業だった。 暑くなってプール開きが示されて、教室にはいろんな声が沸き立った。女子の中には水着姿になるのが嫌だという子もいたし、男子は大体嬉しそうだった。でも三組には他の教室に無い疑問が浮かんでいただろう。 清水律はどうするのだろう。 りっちゃんは普段男子の格好をしているけれど、身体は女だ。だから、当たり前だけど、上半身はだかになる男子の水着姿はたいへんなことになる。かといって、女子のスクール水着を着たら、それはそれでなんだかおかしい感じがする。 トイレは男女共有のバリアフリースペースを使って凌いでいるけれど、こればかりはどうしようもない。陽の下に明らかになってしまうことなのだ。 結論からすると、りっちゃんは一切のプールの授業を休んだ。休んで、レポートを提出した。 プールを休む子は他にもいる。女子も結構休んだりする。女子には生理がある。体育の先生に直接生理だという理由を伝えるのは嫌だけど、お腹が痛いとか言ったら大体通じて休める。明らかに生理休みが長すぎる子は流石に指摘されて、しぶしぶ出たりするけれど。 一方でりっちゃんはずっと休んだ。それを不満げに見ている子もいた。レポートで済むなんて楽だよね、と嫌みったらしく言う子もいる。そんなの、仕方ないじゃんと思うのだけれど。りっちゃんだって休みたくて休んでいるわけじゃないのだ。たぶん。 そういえば、りっちゃんは生理はどうしているのだろう。あんまりにデリカシーが無いから訊けないけど。 生理に限らず、中学生の時期は男女で大きく身体が分かれていく。 女子の生理は小学生高学年から中学生にかけて初潮がやってきて、身体は丸みをおびて、胸がすこしずつ大きくなっていく。男子は、あんまりよくわからないけれど、声変わりして、ちょっとひげが出てきたりする。身体も大きくなってくる。女子も身長はよく伸びるし私も春から夏にかけて二センチくらい伸びたけど、男子は女子の比じゃないという。特に中学校で凄まじい勢いで伸びていって、ごはんの量も半端じゃない。エネルギーの塊、みたいな感じ。 りっちゃんは男子だけど、女子だ。身体は、女子なのだ。 衣替えになって、りっちゃんはひとり長袖のシャツをしていた。私はなんとなくその理由を察した。半袖のシャツは長袖のシャツよりも生地が薄くて、透けやすい。りっちゃんの胸は薄いけれど、たぶん多少は膨らんでいて、ブラだってしている。キャミソールとかタンクトップを上に着て、女子もブラが透けないように気をつけるけれど、りっちゃんはそのものを隠そうとしているのではないか。本人には訊けないけれど。 そういったことが違和感が表面化してきたのは、夏休みが近くなった頃だっ��。 花壇に植えた向日葵の背が高くなって、もうじき花開こうという頃である。 他愛も無いからかいのつもりだったのだろう。座って次の授業の準備をしていたりっちゃんの背中を、男子の指が上から下へなぞった。 そうしようとしているのを、私は教室の後ろ側から、美術部の友達で一番仲が良いさきちゃんと会話しながら見ていた。やばい、と直感していた。男子達がそわそわしていて、なにかをりっちゃんに向けてしようとしていると解った。それがなんなのかまでは、会話まで聞こえていなかったから見当がつかなかったけれど、感じの悪いことであることには間違いないと思った。 そしてその指がりっちゃんのきれいな背筋を辿った時、私は思わず息を詰める。 男子が大きな声で、ブラしてる、と興奮なんだか卑下なんだか、宣言した。 りっちゃんは驚いて彼を振り返っていた。その男子のグループは手を叩いて笑っていた。やっぱり「してる」んだ、と謎を解き明かして、ものすごくおかしいことみたいにめちゃくちゃ笑っていた。一連の行為は三組みんなの耳に入っていただろう。 私は凄まじくその男子のことを嫌悪したけれど、りっちゃんの次の行動に、驚いた。 あの大人びて、いつも穏やかなりっちゃんが、手を上げた。 がたんと椅子を勢い良く倒して、触れた手をひらひらと揺らしている男子に、殴りかかろうとした。 その顔は、遠くにいても、ものすごく冷たくて、恐ろしかった。怒りというものは振り切れてしまうと烈しい色ではなくもっと静かな色をしているのかもしれないと知った。 りっちゃんの怒りの拳はからぶった。 がん、と固い音。 降り下げられた先は、机だった。木の板が割れるんじゃないかと錯覚するほどの強い音だった。いよいよ教室中の空気が氷点下に下がった。窓の外の油蝉の声がやたらとよく聞こえて、虚しいほどだった。 「……ごめん」 脅える男子を前に俯くりっちゃんはそう呟いて、教室を出て行った。 静まりかえった教室だったが、りっちゃんがいなくなったことでどよめきが起こり始めた。間もなくチャイムが鳴って、先生が入ってきた途端、教室の異様な雰囲気を感じ取って目を丸くする。 「あれ、清水くんは?」 先生がそう言った。なんでそんな蒸し返すようなことをわざわざ尋ねるの、と、先生はなんにも悪くないのに私は強く思った。 「保健室です」 最前列にいる委員長がそう言って適当にやりすごした。 結局りっちゃんはその後教室に戻ってこなかった。翌日の学校を休んで週末を挟み、月曜からはまた学校にきた。私はほっと胸を撫で下ろした。りっちゃんはいつもと同じ涼しげな顔をして挨拶をした。クラスの反応はそれぞれだった。私みたいに安心していつも通りみたいな挨拶を返す子もいれば、ぎこちない子もやっぱりいて、そしてひそひそ話をする子もいた。 嫌な予感がした。 しかし、幸いというのかなんなのか、間もなく一学期が終わろうとしていた。 私は、夏休みを挟んで、この事件が生み出したこわばりが薄まることを、切に願った。
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夏休み。 美術部は自由登校だ。一応コンクールはあるけれど、締め切りにさえ間に合えばあとはどうだっていい。 私はそれでも学校に来ていた。絵はそんなに好きじゃなかったけど、塾も無いし、やることがあんまりなかったから、なんとなく向日葵に水やりをしにきた。ひんやりとクーラーがよく利いた美術室で一休みしている間に、静まりかえった校舎にブラスバンドの練習している音が響く。同じ学校なのに、普段のせわしなさが無くて異世界みたいだった。こののんびりとした静けさは、いいな、と思う。ずっとこのくらい優しい時間が流れていればいい。 私はスケッチブックを脇に、ペンケースを片手に、花壇の方へ向かった。途中で青のじょうろを手に取り、水を入れる。日光に当てられているせいか最初は熱湯が出てきて驚いた。こんなに熱くては向日葵の根に悪そうで、充分冷たくなってからたっぷりと補給する。 たぷんたぷんと重たく跳ねる水。ときどきはみ出して、乾いた校庭にしみをつくる。 花壇側は影がほとんど無かったが、花壇の後ろの数段の階段部分、つまり一階の教室に直接通じる部分はぎりぎり黒い影になっていた。花壇から校庭側に目を向ければ入道雲が光り輝く夏の青空が広がり、とんでもない直射日光の下で運動部が練習している。サッカー部と、それに陸上部もいる。思わずりっちゃんを探したけれど、見当たらなくてちょっと残念だった。りっちゃんは高跳びをやるようになっていていた。助走をつけた直後の一瞬の筋肉の収縮と跳ね返り、そして跳んだ瞬間の弛緩した雰囲気、全身をバネにしてポールを越える刹那に懸ける感じが、きれいで、りっちゃんにぴったりだった。私はこっそり練習を遠目に見かけてスケッチブックに描いてみたけれど、あまりに下手すぎてお蔵入りだ。人体は難しい。 そうしてぽんやりと歩いて行くと、三組の花壇の前には思わぬ先客がいた。 「りっちゃん?」 声をあげると、りっちゃんが顔をあげた。その手には緑のじょうろを携えていた。 「あ、おはよう」 あまりに普通に挨拶された。慌てて挨拶を返す。 「すごい。夏休みなのに水やりしにきたのか。あ、部活か。美術部って夏休みもあるんだな」 りっちゃんはスケッチブックに視線を遣った。その中にはりっちゃんの跳ぶ瞬間を描いた下手くそな絵もあるので、慌てて後ろ手に隠した。 「りっちゃんこそ。というか、りっちゃんの方こそ部活は?」 まさに、陸上部がすぐそこで練習に励んでいる。えいえい、おー、だとか、かけ声を出しながら、走り込みをしている。 真夏のまばゆい陽に照らされて、りっちゃんは少しさみしげに笑った。りっちゃんに特有の大人っぽさに切なさが加わって、私はたったそれだけで胸が摑まれた。 「辞めたんだ」 咄嗟に、耳を疑った。 蝉の声がじんと大きくなる。 「辞めた?」 「ああ」 「陸上部を?」 「ああ」 私は信じられなくて、一瞬目の前がくらっとした。 真面目に頑張っていて、りっちゃんは楽しそうだった。身体を動かすのが好きで、小学校でだってスポーツが得意で男子にも負けなかったくらいだったという。足だって速かったという。実際、りっちゃんの足は速い。体育で私はそれをまざまざと見て、本当に、本当の男子にも負けていなくて、びっくりしたし、かっこよかった。 「なんで?」 蝉が近くでうるさく鳴いて、風を掻き回している。 「言わなきゃ駄目?」 りっちゃんは薄く笑った。なんでもあけっぴろげにしてくれるりっちゃんが見せた小さな拒絶だった。ショックを受けていると、りっちゃんは嘘だよ、と撤回した。 「陸上って、まあ、スポーツって全般的にそうだけど、男女で種目が分かれてるだろ」 「……うん」 どんくさいくせに、私はもうなんだか道筋が見えて、理由を訊いた自分がいかに無知で馬鹿か自覚することになった。 「どっちがいいのか、結構揉めてさ。そりゃ、身体は女子だから、身体を考えると女子になる。でもおれは男子でいたいから、男子で出場したいんだけど、なかなかそうはいかないんだとさ。ほら、戸籍とか学校の登録では女だから。おれ、格好が男なだけなんだよな。それに、やっぱり先輩とか見てるとそのうち絶対本物の男子とは差が出てくるんだよな。それってどうしようもないことだしさ。今はおれの方が成績良くても、そのうちあいつらは軽々と俺ができないバーを越えていくようになる。てか、今、おれが高く跳べるとか、速く走れるっていうのも、どうもあんまり良くないみたいでさ。実力主義って言って割り切れたらいいんだけど、どうもそういうわけにはいかないらしい。運動部って上下関係厳しいしさ。腫れ物扱いっていうかさ。なんかあらゆることが面倒臭くなって、そもそもおれの存在自体が面倒臭いんだって気付いて、辞めちゃった」 一気に言い切って、あはは、とりっちゃんは空虚に笑い飛ばした。あまりに中身が無い笑い方だった。 私は自分が立っている地面の堅さを意識しなければ、自分が立っているかどうかの認識すら危うかった。 「おれも美術部に入ろうかなあ」 などと、絶対に本心からではないことを言った。 「絵が下手でもやれる?」 りっちゃんの顔がにじむ。 「壊滅的に下手だから、美術部は流石に無理か」 また、からからと笑った。あはは、からから、表面だけの心にもない笑い方。 「……まみちゃん」 りっちゃんが驚いた顔をして、近付いてくる。 「なんで泣いてるんだ?」 私はまたたいた。いっぱいになった瞳から、堪えきれず涙が溢れて頬を伝った。 「ええ、どうした。なんかおれまずいこと言った?」 慌てて引き笑いをするりっちゃんの顔をしっかりと見ることができない。私は咄嗟に首を横に振り、嗚咽した。ほんとに、なんで泣いてるんだろ。私がどうして泣いているのだろう。 水の入ったじょうろが指から滑り落ちた。水が派手に跳ねて、じょうろは横倒れになって、乾いた地面に水溜まりが広がっていく。 空いた手で私は涙を拭く。肌で拭ったところで全然止まらなくて、スカートのポケットを探る。そうして今日に限ってハンカチを忘れたことに気が付いた。美術室に戻れば鞄の中にタオルがあるけれど、戻る余裕が無かった。私はじっと静かに泣いた。 やがて、りっちゃんから、黙って、青いハンカチが差し出された。 綺麗な無地のハンカチ。私は最初断ろうとしたけど、りっちゃんは自然なそぶりでそのハンカチで私の頬を拭った。このさりげなく出来てしまうりっちゃんの大人びた優しさが、いいところだ。やわらかな綿の生地が触れて、群青のしみが広がっていく。私は諦めて受け取り、自分で目頭に当てた。ついでに鼻水まで出てきて、ハンカチは申し訳ないくらい私の涙と鼻水をたっぷり吸い込んでしまった。りっちゃんは何も言わなかった。静かに待ってくれた。私は、頭が真っ白になりながら、頭のどこかで、この二人向かい合っている状況が誰の目にも入らなければいいと思った。りっちゃんも、私も、ややこしいなにかに巻き込まれないように。でも、隣のグラウンドではたくさんの生徒がいる。校舎内ではブラスバンド部が練習している。こんなところ、誰の目にも触れない方が無理だ。こんな時までそんなことを考える私は、最低だ。 「思い過ごしかもしれないけど」 私の嗚咽がピークを迎えてやや落ち着いてきた頃、りっちゃんは静かに滑り込むように呟く。 「まみちゃんが考えているよりおれは平気だから、大丈夫だよ」 嘘だ。 私は充血した目をハンカチから覗かせて、りっちゃんの顔を見上げた。女性的でも男性的でもある、きれいなりっちゃんの顔。りっちゃんは笑っていた。愛想笑いだった。 ほら、やっぱり嘘だよ。 「りっちゃんらしくないよ」 私はどう言ったらいいのか解らなくて、ようやく絞り出したのは、その言葉だった。 りっちゃんの顔が冷める。 「おれらしいって、なに?」 思わず息を止める。私はりっちゃんの冷たい双眸を凝視した。笑った仮面を剥がした、静かで、恐い、りっちゃんの表情。冷たい怒りを拳というかたちに変換して振り上げた、あの教室での鮮烈な映像が過った。 ぬるい風が強く吹いて、軽くなったじょうろがかたんと音を立てる。 りっちゃんは我に返ったように表情を変えた。ありありと後悔が浮かんでいる。 「ごめん」 そう口早に謝って、りっちゃんは俯いた。 「ヒーロー失格だな」 りっちゃんは呟いて、その場を去った。私の後ろの方へ足音が遠ざかっていって、やがて消えた。 蝉の声と、ブラスバンドの音と、運動部のかけ声、それにあまりにも重たい沈黙だけが残った。 なんてことを言ってしまったのだろうと、烈しい後悔に襲われてももう遅い。りっちゃんのハンカチで顔を覆ってうじうじと座り込んだ。私、小さい頃と何も変わっていない。うそつき、と心ないことを言ってりっちゃんを困らせたあの頃と、なんにも変わっていない。 他のクラスより堂々と高々と咲き誇った向日葵がふらふらと揺れていた。高い分、風によく煽られてしまうのだ��た。 それから私は何度か向日葵に水やりをしに来たけれど、りっちゃんと会うことはなかった。向日葵はだんだんとくたびれて、重たい頭でっかちな花の部分をもたげて、急速に枯れていった。
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二学期がやってきた。 りっちゃんは一人でいることが多くなっていた。 腫れ物、とまでは言わないにしても、なんとなくクラスのみんながりっちゃんに対してよそよそしくなっていた。夏休みを跨いでも、りっちゃんのちょっとした特異性の受け入れ方を迷っていた。勿論、普通に話しかける子もいる。私も、すれちがった時に挨拶はするし、園芸委員会で一緒になると普通に喋る。りっちゃんは夏休みの出来事が無かったことみたいに、自然に喋ってくれた。私にはうまく出来ない芸当だ。でも、私はそのりっちゃんの優しさに甘えて、何も言わずに安堵して会話した。 私はりっちゃんにずっと甘えている。幼稚園の頃からずっと。 苦しんでいるりっちゃんを前にしても、それでも透明人間みたいに、クラスのはじっこの方で、りっちゃんの背中を見ている。そして秘密の会議みたいな園芸委員会���時間だけ喋って特別感に浸ってる。りっちゃんのことを分かっているような気で、でも分かっていない。 残暑が厳しい中、次なる行事である運動会に向けて学校は動き出していた。 運動会は、学年種目、すなわち学年毎のクラス対抗の種目と、個人種目、すなわちクラス毎で定められた枠の人数で個人が立候補して争う種目と、二種類ある。そして応援合戦があって、これは三年生が主体となってダンスをする。 りっちゃんは基本的に男子なので、種目も男子の枠で出場するし、応援合戦でも男子として出る。 りっちゃんの噂は高学年にも伝わっているらしく、合同練習をするようになって、少し奇異な視線が向けられる。先輩たちも最初は迷ったようだが、男子の列にりっちゃんは加わった。りっちゃんはなんでもないように振る舞っている。 私は身体を動かすのがとにかく苦手なので、運動会なんて休みたいくらいだった。でも普段からそうして休むわけにはいかないので参加する。横一列になってみんなでよーいどん、なのでそこから置いていかれてはみ出さないようにすることで精一杯だった。 あと運動会まで一週間、というところで、園芸委員会では向日葵を根こそぎ捨てて、パンジーやビオラを植えた。ベタだけれど、寒い冬でも花を咲かせるという力強い品種らしい。それぞれのクラスに割り当てられた花の色はカラフルだった。とはいえまだどれも蕾なので、実際に咲いたらどうなるのか考えるとわくわくした。 スコップを土に突き立て、掘り起こす。りっちゃんと話し合いながら、三列になるように均等な間をつくり苗を植え替えていく。 「でも、冬になる頃にはもう園芸委員も終わってるな」 りっちゃんの言葉で気付いた。委員会は上期と下期で分かれるので、りっちゃんとのこうした共同作業ができる時間はもうすぐ終わるのだ。上期で委員会をした人は、下期では役職無しになる。そうしたら、私はほとんどりっちゃんと話せなくなるかもしれない。それは、寂しい。 私は、ふと、りっちゃんのことを好きなのだろうか、と考えた。 あまり深く考えたことが無かった。りっちゃんのことは好きだ。確かに好きだけれど、恋愛的な好きなのだろうか。尊敬してるし、かっこいいとも思う。顔だって素敵だ。特にやわらかく笑んだ顔を見ると心があたたかくなる。 クラスには、付き合ってるとか、そういう噂話も回ってくる。私は、りっちゃんと付き合いたいだろうか。付き合ったら、園芸委員という理由なんて無しにりっちゃんと一緒にいたとしても、なにもおかしなことはないだろうか。 でも、付き合うということは、りっちゃんは彼氏になるのだろうか。それとも、彼女? 私は女だから、彼女というのもなんだかおかしい気もする。女の子同士で付き合うこともあるというのは漫画で知っているけれど、実際自分にあててみると、どうなのだろう。男子に興味が無いわけではないのだけれど、男子といるよりも、りっちゃんといる方が楽しいし落ち着くし、心地が良い。というか、りっちゃんは、男子だし、でも、女子だし。 ううん。 考えるほどに分からなくなってしまう。 それに、りっちゃんと付き合うということは、りっちゃんも私を好きだということとイコールになる。 りっちゃんが私を好きかと言うと、それは自信が無い。私がりっちゃんを好きになる可能性はあっても、りっちゃんが私を好きになる可能性は、限りなく低い。どんくさいし、泣き虫だし、クラスの中で釘が飛び出ないように透明であろうとして、みんなのなかにいることに必死で、りっちゃんみたいにちょっと変わった部分を堂々としていられるような勇気も自信も無い。つまり、りっちゃんが私を好きになることは、無い。 そう至って、浮かんだ桃色の案が破裂した。 うん、無いな。 私はりっちゃんのファンみたいなものなのだ。推しなのだ。だから、りっちゃんの幸せを願っているし、りっちゃんが苦しんでいると途轍もなく悲しくなる。りっちゃんが優しく接してくれることに甘えているけれど、それ以上を求めるのは烏滸がましい。だから、園芸委員を期に離れてようやく普通になるんだ。きっと。 「何を頷いてるんだ?」 「ひょおおええ」 手を止めて自分の思考に没頭していた私に、りっちゃんが恐る恐る話しかけてきて、思わず奇声をあげた。りっちゃんはぶふっと笑った。しかも止まらなくて、ずっと笑い続けて、涙まで出して、お腹を抱えている。 「そこまで笑わなくてもいいじゃん!」 「だって、なに? ひょおおええって」 あっはははは。私は耳まで熱くなっていたけれど、一方で、りっちゃんがこうして思いっきり笑っている姿を見たのは随分と久しぶりだったから、胸がぽかぽかと温かくなった。恥ずかしいけど、まあいいや。私もつられて笑った。三組の花壇で二人して、げらげらと笑っていた。 翌日の朝。 私は水やりをしに少し早起きして登校した。 じょうろに水をためる。朝の暑さは真夏になると収まりつつあって、蛇口から出る水もすぐに冷たいものになった。たぷんたぷん、揺れる水の重みを片手に感じながら、私は花壇に向かった。 そこで、昏い現実を目の当たりにすることになる。 三組の花壇だけ、無残に掘り起こされていた。りっちゃんと一緒に丹念に植えたパンジーもビオラもぼろぼろに引きちぎられて、ぐちゃぐちゃに踏み荒らされて、原型を留めていなかった。 私はしばらく目の前の現実を受け入れられなくて、呆然と立ち尽くした。 なんだろう、これは。 誰かによる、暴力的な、意図的な、明確な悪意であることは確かだ。 蕾だけが投げ出されて、散らばっている。 葉も根もばらばらだ。 土はおかしなでこぼこができていて、靴の跡も窺える。 なんだろう、これは。 なんでだろう、これは。 りっちゃんと笑った、昨日の光景が浮かんだ。手を土で汚して、話し合って、ひとつひとつ苗を植えていった大切な時間や記憶が、汚い靴で踏み抜かれていく。 足が浮かんでるみたいだ。 なんで。 あまりに悲しくて言葉が出なかった。 りっちゃんにこの花壇を見てほしくなかったけれど、私の力ではどうにもできなかった。
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おとこおんな、とりっちゃんについて誰かが言った。 園芸を揶揄してか、みみずりつ、と誰かが呟いて笑った。 クラスがなんだかおかしな方に向かっていた。 夏に傾いていた頃、背中のおうとつに指を当てられてからかわれたりっちゃんは、拳を上げた。 でも、もうりっちゃんは何も言わなくなっていた。 静かに、本を読んだり、次の授業に向けて教科書を開いたりしていた。 根暗でどよんとした空気を漂わせているわけじゃない。りっちゃんはいつだって背筋を伸ばして、堂々と座っている。だけど、その背中が寂しげに見えたのは、私の感情的なフィルターを通した光景だろうか。 さきちゃんをはじめとした友達は、りっちゃんの話題に触れなかった。彼女たちには私とりっちゃんが実は幼稚園が一緒だという話をしていたからか、むしろあんまり近付かないように警告した。私は知っている。私とりっちゃんのことが、影で噂されていること。私からは直接見えない、LINE等で噂されていること。私と一緒にいてくれる友人達はそれが勘違いであることをちゃんと解っているけれど、下手なことはするな、と暗に伝えているのだった。LINEのことを教えてくれたのもさきちゃんだった。それを聞いた時、正直私はぞっとした。 私は透明人間で、釘が飛び出ないように、必死だった。それは、幼稚園時代のようにいじめられることがとても恐いからだ。人の、無意識であろうと意識的であろうと、異端だと判断したときの容赦のなさは恐い。その恐怖に再び晒されてしまったらと考えただけで足が竦んでしまう。 りっちゃんは、女子だけど、男子であるという、りっちゃんそのものであることで、釘が飛び出てしまっていて、打たれつつある。 りっちゃん。 私は心で話しかける。 心で言ったところで、りっちゃんにはなんにも伝わらないのに。 りっちゃん。 私、どうしよう。
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運動会を翌日に控えて、ダンスの最終練習に向けて、みんな衣装に着替えていた。一年三組は赤組なので、赤を基調として、体操服に布を張り付けたり、はちまきを手首に巻いて回転したときに動きが派手になるように工夫がなされている。女子はスカートを思いっきり短くする。長いとちょっとかっこわるいからだ。一年生はみんな膝下に伸ばしているので、普段はできないびっくりするような短さにそれぞれ色めきだっていた。私はちょっと恥ずかしかった。下に短パンを履いているからマシだけど。 男子はズボンはそのままだ。上は女子と対照的になるようなデザインになっている。 私はりっちゃんをちらりと見やった。りっちゃんは窓際の席で、机に腰を軽く乗せて、ぼんやりと教室を眺めているようだった。 「清水さあ」 窓際でたむろしているうちの男子の一人が言った。りっちゃんの視線が動く。 「本当はスカート履きたいんじゃないの?」 「は?」 りっちゃんが反抗を見せる。りっちゃんは最近おとなしいが、怒ると恐いことは皆知っている。 だけど、りっちゃんは教室の中で圧倒的にマイノリティで、りっちゃんの特異性を釘として打とうとしている誰かと、無言で見守る生徒達という多数からしてみれば、りっちゃんがいくら怒ろうとも、孤独だった。 「だって、女子のことちらちら見てさあ、本当はあっちが良かったって思ってんじゃねえの。ダンスも、競技も」 「馬鹿じゃねえの。お前らこそ短いスカートの女子に興奮してるくせに」 りっちゃんが���き捨てる。いつになく顕著に苛立ちを発して、なんだかおかしいくらいだ。男子は一瞬息を詰まらせた。その隙にりっちゃんはその場を立つ。 「また逃げるのか? 図星だからだろ」 りっちゃんは無視する。無視すんな、という声も全部、無視して、教室を出た。 「サイテー、なに言ってんの?」 男子にも物怖じせずに話す派手めの女子が言う。その子も、本気で言っているというよりも、面白がっているように見えた。 「本気じゃねえよ。ああいう風にされると、冷めるよな」 「冗談が通じない清水さん」 あはは、と笑った。 不快だ。とにかく全てが不快だ。 「真実、大丈夫?」 隣でさきちゃんが声をかけてくれる。私はどうやら相当青い顔をしていたらしい。いつのまにか拳を握りしめすぎて、伸びた爪で皮膚を浅く抉って、じわりと血が滲んでいた。 ダンスの全体練習では、先輩の厳しい目もあるから、みんな従順に励む。私もなんとか振り付けを覚えて、人並みに踊れるようになった。軽快でポップな曲に合わせてステップを踏む。腕を振る、回す。先輩から指示が飛んで、修正する。三年生はこれが最後だから、やりきって満足する思い出が必要なのだ。その情熱にあてられて、三学年跨いでみんな頑張る。 りっちゃんは私の斜め前の方にいる。いつも通りの凜々しい涼しい顔で、日光に当てられて、白い顔でたくさん汗を散らしていた。 しかし、ダンスの通し練習の一回目が終わった時だ。みんなのびのびと小休止をして、屋上から全体をコーチしている先輩の指示を待っていると、りっちゃんが急に座り込んだ。 こんなことでバテるような人ではない。よろしくない雰囲気がする。後ろにいる男子が恐る恐る声をかけると、りっちゃんは首を横に振った。大丈夫、だと言っているように見えた。大丈夫という単語から連鎖して、夏休みに目の当たりにしたりっちゃんの「大丈夫」を思い出した。りっちゃんの大丈夫は、本当は、大丈夫じゃないかもしれない。 「会澤さん?」 後ろの子が、驚いたように声をあげた。急に私が列を外れたからだ。 私はりっちゃんに駆け寄った。 みんなから飛び出るという私の感覚でとりわけ恐ろしいことをしていると自覚していた。けれど、りっちゃんが苦しんでいるのを分かっていながら見て見ぬふりをするのはもっとしんどかった。 「清水くん」 こういう時でも、私は使い分ける。 「……まみちゃん?」 りっちゃんはぼそりと呟いて、私を見上げた。まばゆい太陽に照らされるりっちゃんの顔は、白いというより、病的なまでに青ざめていた。 戸惑う周囲を置いて、私はりっちゃんに顔を寄せる。 「どうしたの、急に座り込んで」 「大丈夫……」 ああ。ほら、やっぱり、大丈夫と言っていたのだ。私の観察眼もたまにはちゃんと的を射る。 「大丈夫じゃないよ。顔が青い……汗もすごい。熱中症とか?」 私が言うが、りっちゃんは頑なに口を暫く閉ざしていた。 「今日、暑いし。ちょっと休もう。通し練習一回終わったし、体調不良ならしょうがないよ」 「駄目だ。本当、大丈夫だから。もう一回、通しが終わったらちゃんと休む」 りっちゃんのいいところは真面目なところだ。でも、悪いところでもあるのかもしれない。 「本当のこと言って」 私が強く言うと、りっちゃんは私を見た。 周りが私たちに注目しているのが、よくわかった。視線を集めていて居心地が悪い。見ないでよ。りっちゃんが更に言いづらくなるでしょう。 暫く沈黙が続いたが、りっちゃんは諦めたように項垂れ、ぼそりと何かを呟いた。 「え?」 聞き取れずに��き返す。こういうところが私はどんくさい。 耳を近付けた先で、りっちゃんはもう一度同じことを呟いた。お腹が痛い、と。 瞬時にいろいろと察した。だからりっちゃんは言えなかったのだ。それは本当の男子だったら起こりえないことだった。でも、結構辛い。酷いとげろげろ吐くくらい、途轍もない痛みを伴って立っていることも辛くなる。 三年生の先輩が流石におかしいと気付いて、駆け寄ってきてくれた。 「先輩。清水くん、ちょっと体調が悪くて踊れなさそうなので、保健室に連れて行きます」 「え、大丈夫?」 先輩が慌てた。大丈夫、とは便利な言葉だ。 「すみません。ダンスを抜けて……」 「いいよ。通しは一回終わったし。ちゃんと休んで」 溌剌とした優しさに弱々しくなったりっちゃんは頷いた。 男子の見た目をしたりっちゃんと、女子の私が一緒に、身体を密接にひっつけているのは周囲からするとどう映るだろう。気にしない、というわけにはいかない。私は気にしいだし、りっちゃんもなんだかんだ和を重んじる人だ。重んじるがゆえに、自分を犠牲にする、強くて同時に弱い優しさがあるのだ。清水律という名に恥じない、清らかな水のように凜としていて、自分を厳しく律する生き方をしている。 りっちゃんは私の肩を借りて、ゆっくりとダンスの列を外れた。背後がやや騒然としているのが背中から感じ取れるが、気にしている場合ではなかった。どうせ、距離を置いてしまえば、聞こえなくなるし見えなくなる。 でも、私達は一年三組という閉じた空間での運命共同体だ。 後先考えずに行動した後、どうなるのかは分からない。 「ありがとう」 りっちゃんは、力の抜けた声で呟いた。 「ううん。良かった、言ってくれて」 「ごめんな」 「謝らなくていいよ」 むしろ、私の方がずっと、りっちゃんには謝らなければならなかったのだ。 私はずっとりっちゃんに甘えて、りっちゃんに助けてもらって、素敵なことを受け取ってきた。 りっちゃんが苦しんでいるのなら、私が助けてあげられることがもしあるのだとしたら、今度は助けてあげたい。 乾いた校庭からひんやりとした校舎に戻り、りっちゃんを保健室に連れて行く。その前にトイレに行くべきか尋ねたが、首を横に振った。 保健室の先生に事情を説明した。りっちゃんの口からはなかなか直接的に言えないと思うので、私がそれとなく伝えて、ベッドに寝かせてもらった。 急いで教室に戻り、常備している鎮痛剤と水筒を持って保健室に戻った。そしてりっちゃんのベッドに駆け寄る。 りっちゃんの顔は歪んでいて、いつも伸びている背筋を曲げて、くるまった。よくここまで頑張ったのだと感心してしまう。でも、りっちゃんは頑張るしかなかったのだ。負けたくなかったのだ。昔から負けん気が強かった。それはりっちゃんの人間性で、どれだけ大人っぽくて、言葉遣いが丁寧で、優しくて、男子の格好をしていても、根っこは変わっていないのだ。でも、その人間性ゆえに、りっちゃんは苦しんでいるのかもしれなかった。 鎮痛剤と水筒を枕元に起き、私は項垂れる。 「りっちゃん」 ぽつんと呟いた。 「何もしてあげられなくて、ごめんね」 ここで泣くのは違うから堪えた。 「苦しかったらちゃんと言ってね。女子とか男子とかそんなの関係なく、私、りっちゃんのことが好きだから、りっちゃんにはいっぱい笑っていてほしい」 りっちゃんは何も言わなかった。 肩が震えているように見えたので、私はカーテンを閉めた。 ダンスは二回目の通し練習に入っていた。私は外に出て、遠くから眺める。私とりっちゃんの穴は目立つかもしれないけれど、私達がいなくても、整然と全体は動いている。それは思ったよりきれいな光景だった。きっと屋上から見たらよりきれいなのだろう。同じ動きをしてチームとして創り出す巨大な作品。それは素敵なことだ。それはそれで、本当に素敵なことなのだ。 通し練習が終わってから、私は勇気を出して列に戻った。またいろんな人の視線が集まった。興味だとか、戸惑いだとか、不安だとか、ないまぜになっているだろう。一身に受け止めると息が詰まりそうになる。自己紹介の緊張と同じだ。注目を浴びるのが苦手だから、注目されないように慎重に周りの目を窺ってきた。それが私の生きるための術だった。りっちゃんを助ける行為は私の信条を外れる。それはとても恐ろしいことだった。けれど、後ろめたさがなりを潜めて、少しだけ強くなれたような、そんな気がした。 「清水くん、大丈夫そう?」 さきちゃんが心配そうに声をかけてくれる。 「うん。とりあえず保健室で寝てる」 「そっか」さきちゃんは安堵の表情を浮かべる。「真実は、平気?」 「うん。平気」 私は穏やかに頷いた。りっちゃんの大人びた静けさのある笑顔を真似するように頷いた。
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ダンス練習が終わり、一年三組に熱っぽいざわめきが押し込まれる。最後に蒸気する先輩が活を入れに教室までやってきて、先輩が「優勝するぞー!」と叫ぶと、全員で「おー!」と青春百パーセントな眩しいやりとりがなされた。私も折角練習したのだから、どうせなら優勝したい。でもそれよりりっちゃんが気になった。 先輩が教室を後にするところで、りっちゃんとたまたま鉢合わせた。 「あっきみ、平気? 元気になった?」 教室の空気が若干変容する。 「あ、大丈夫です。おかげで元気になりました。ごめんなさい、練習中断して」 「平気平気。明日は出れそう?」 「はい」 りっちゃんの肩を先輩が叩く。りっちゃんは恐縮げに頭を下げ、教室に戻る。 汗は引き、顔色も戻っていて私はひとまずほっとした。 何も無かったように、りっちゃんは自分の席に戻る。和を乱さないように、平然とした表情で男子の列に戻る。でも、今や、マイノリティのりっちゃんは、一致団結した教室のはみだしものと認識されているのだろう。 担任の先生もりっちゃんに声をかけ、終礼を進める。最後にさようならと声を揃えると、教室の空気は弛緩した。運動会前日らしい緊張と興奮に、ちょっと変な空気がまだ残っている。 りっちゃんが、勢い良く踏み出した。 なんとなくみんな、視線を寄せた。りっちゃんは良くも悪くも目立つ。 先程ダンスの練習直前にいじってきた男子の集団の前に立つ。私は緊張した。また殴りかかるのではないかと恐くなる。けれどりっちゃんは冷静で、いつも以上に凜としていた。 「おれ、明日も出るから」 はっきりと宣言する。 「男としてダンスもするし、競技もする。それだけだから」 特別叫んだわけでもない。しかし、りっちゃんのまっすぐとした声は、生徒の間をするする通り抜けて教室中にきちんと響いた。 りっちゃんの正義。ヒーローのような正義。敵に立ち向かう正義。それは時にあまりにもまっすぐで誠実で、人の気に入らない部分も刺激してしまうのかもしれない。でも、りっちゃんは、自分に根ざしている心を偽ることも、馬鹿にされることも、許せないのだ。 「……当たり前だろ」 静かな威圧にやられて、相手はしどろもどろにな��。なあ、と言い合う。まるでりっちゃんが空気の読めないイタいやつみたいに。 りっちゃんは翻し、たまたまその正面に位置した私と目が合った。りっちゃんは微笑んだ。ぼろぼろになってしまった花壇でいつも見せてくれる、優しい、りっちゃんらしい笑顔だ。私は嬉しくなって、笑い返した。 でも、私はとても耳がいいので、次の言葉を逃さなかった。 「おとこおんな」 大衆の前で羞恥を晒されたことに耐えかねたのか、ぼそりとりっちゃんの背後で彼は言った。 真顔になったりっちゃんが振り返ろうとした。振り返りきらなかったのは、りっちゃんの正面で突然走り出した存在がいたからだ。 つまり、私だ。 「ふざけんな!!」 私は叫んだ。彼等に掴みかかる勢いだったが、さきちゃん達と、そしてりっちゃんが慌てて身体に腕を絡ませて止めていた。 「ふざけんな……っふざけんな!! りっちゃんは、りっちゃんはねえ……! あたしらなんかよりよっぽど、大人で! 自分に正直なだけで! それでも自分を律して、自分を犠牲にして! それをあたしたちが、馬鹿にする権利なんて!! どこにも!! ないんだから!! ふっざけんな!!」 「まみちゃん、落ち着いて!」 「真実-! どうどうどう!」 正面にいる男子は完全にたじろいでいた。むしろ引いていた。 私はいつのまにか涙と鼻水をまき散らしながら、その後もなんか言ってた気がするけど、何も覚えていない。記憶が吹っ飛ぶくらい、私の思考回路はぶち切れてしまったらしい。
*
運動会は、優勝しなかった。ダンスも優勝しなかった。 先輩達は号泣し「うちらは赤組が一番だと思ってるから! 赤組最高!」とやはり青春まっしぐらの文句を高らかに言い放ち、拍手喝采が湧き上がり、不思議な感動のうちに幕を閉じた。 声援で盛り上がったグラウンドは、しんと静まりかえって、夕陽色が全面に広がっている。 今日は部活も全部休みだ。それぞれのクラスで打ち上げが予定されている。私もりっちゃんも出る予定だったけど、こっそり抜けた。ああいった事件の直後なので流石に無理と判断した。不器用な私たちよりずっと器用なさきちゃん達が計らってくれた。 運動会の最中はスポーツが創り出す団結感によって、りっちゃんを馬鹿にした男子も、派手な女子グループも、たくさんの傍観組も、私の大切な友人も、りっちゃんも、私も、頑張った。全体として赤組は優勝しなかったが、一年三組は学年競技で一位になった。男女問わず、みんな手を叩いて喜んだ。 私は身体を動かすことは苦手だけれど、こういうのもたまにはいいかもしれない。細かい価値観の違いだとか、性別だとか、性格だとか、身体の特徴やかたちだとかそういった、それぞれで生じる違いや個性を超えて、一つの目標めがけて力を合わせることは。 りっちゃんは個人でも活躍した。決まっていたことではあるが、クラスで一番足が速いので、メドレーリレーに出場し、二位でバトンを受け取った後、辞めてしまった陸上部の仲間だった黄組の男子生徒に迫り、デッドヒートを繰り広げ、ぎりぎりで追い抜いた。その瞬間の盛り上がりようといったら、りっちゃんの纏っていた仄暗さを吹き飛ばすものだった。みんな調子がいいんだ。それはそうとして、りっちゃんはかっこいい。やはり、りっちゃんは自分を消すように着席しているよりも、太陽の下で輝いているヒーローみたいな立ち位置がよく似合う。 だけど、明日からの日常はどうなるかわからない。 今日と明日は違う。 でも私達はたぶんそんなに暗い顔をしていない。 きれいに整えた花壇の前で、手を叩く。 「いつかやりたいと思ってたけど、ようやくできたなあ」 りっちゃんは満足げに笑った。花壇を踏み潰された事件は実に陰湿でショッキングだったし、結局誰の仕業かは判明していない。あのパンジーやビオラは戻ってこないけど、一応、元通りだ。 「運動会の後に花壇をきれいにしたいなんて、りっちゃんもよくやるよね」 「ずっと心残りだったんだ。でもそれどころじゃなかったから」 「そうだね」 あらゆることがとりあえず一つの区切りを迎えたのだと思う。りっちゃんは気持ちの良い表情をしていた。 「またパンジーとビオラの苗、頼んで用意してもらうか」 「せっかくだから、違うのでもいいかも」 「なんかあるかな。調べてみるか。でも、三組だけ違うのもなんか変じゃない? こういうのは統一感があってもいいと思うんだよな」 「たまにはいいよ」 一年のくせに生意気だと言われるかもしれない。でも本当に通るかどうかなんて分からないんだから、言うだけ言ってみるのも手だろう。 「でも、園芸委員、もうちょっとしたら終わっちゃうんだよね」 「継続で立候補したらいいんじゃない? やりたいって言ったら別に誰も止めないだろ。他の子で園芸委員やりたいって奴がいたら別だけど、いないだろうし」 「いないだろうねえ」 私は土まみれになった手を見やる。汚いけれど、健康的な手だ。 「おれもその方がちょうどいいな。まみちゃんと一緒だし」 「えっ」私は大きな声をあげる。「また私と一緒でいいの?」 「え? うん」りっちゃんは目を瞬かせる。「え?」 なんだか変な沈黙が訪れる。 りっちゃんは怪訝な表情を浮かべているが、何か変なことを言っただろうか。 でも、一緒がいいと言ってくれるのは素直に嬉しいので、私は何も考えずにぽわんと笑みを零した。 「そっかあ。りっちゃんと後期も委員会一緒なら、楽しいね」 「……うん。そうだな」 りっちゃんは相変わらずちょっと挙動不審だけれど、まあいいか、とやがて大きな息を吐いた。 遠くでかすれ声のようなひぐらしが鳴っている。向日葵は枯れて、とうに夏は過ぎたと思っていたのに、まだ蝉は鳴いているのだと驚く。だけどじきにこの声も聞こえなくなるだろう。 「まみちゃん、垢抜けたというか」私を見ながら、しみじみとりっちゃんは言う。「さっぱりしたな」 「誰かさんの影響かな」 「誰だろうなあ」 「誰だろうねえ」 ふふ、と笑い合った。なんだか幸せである。 「でも、殴るのはやめた方がいいな。ああい��のは、どんだけ相手がくだらない挑発をしていたとしても、先に手出した方が悪者になるんだ。それに殴った方は結構痛い」 「りっちゃん、痛そうだったもんね」 夏休み前の、りっちゃん暴力未遂事件である。 「あれはまじ、やばいぐらい痛かった。今までで断トツ。おれがあの時逃げたのは、痛すぎて、そして恥ずかしすぎたからだから。廊下に出てから、ちょっと泣いた」 「うそー」 「ほんと。まみちゃんも一回机殴ってみたら? まじで痛いから」 「やだよ」 しかし、振り返ってみるとなんと暴力的な園芸委員だろうか。実際、とんでもないおまけが付いてきた。 おとなしいやつほど怒らせると恐い。私とりっちゃんが一年三組に植え付けた強迫観念の一つである。園芸委員の二人は、そのおっとりとした穏やかな響きの肩書きとは裏腹に、暴力的なレッテルが追加されることになった。自分達の正義というか本能というか、挑発に乗った愚かさというか、そういったものが生んだので、名誉といったらいいのか不名誉といったらいいのか微妙なところである。先生も親も驚いた。多分、運動会が過ぎて、明日以降のどこかで話があるだろう。 これで、三組に渦巻く嫌な空気が吹き飛べばいいのだけれど。 少なくとも、直接的な影響がでなければまずはそれでいい。裏で何を言われてようと、遠く離れていれば気にするほどのことではない。 「さて、これからどうする?」 「うーん」 なんとなくこの大切な時間が終わってしまうのが寂しくてごまかす。 私は、一つ提案した。りっちゃんは嫌そうな顔をしたが、受け入れてくれた。 「なんかポーズをした方がいいのか?」 「いらないいらない」 私はおかしくて笑い、スケッチブックを捲り、鉛筆を立てる。 真剣な目つきで、ただ、花壇裏の階段に座るりっちゃんの横からの姿を写生した。 無自覚のうちに自分を律するりっちゃんは、リラックスした空気であっても肩の力が抜けていても背筋がきれいだ。ちょうどいい鼻の高さ、中性的な顔つき、長い白シャツとズボンの下が女性的でも、りっちゃんを形作る雰囲気は男性的で、どちらも兼ね備えるりっちゃんは普通と少し違って、素敵だ。でもきっと、みんなそれぞれ少しずつ違う。たまたまりっちゃんが目に見えやすいだけで。 強い夕陽に照らされて儚げな横顔。暗くなって見えなくなる前に、私は真剣に紙に写し取る。この瞬間を完全に切り取ることはできなくても、この瞬間を、私の目が捉えるこの瞬間を、できるだけ忠実に切り取りたい。 拙くても、私は一生懸命鉛筆を走らせる。 「ちょっと喋っていい?」 「うん。でも動かないで」 「厳しい」 りっちゃんは笑う。ぎこちなかった真顔よりこっちの方がいいな。私は消しゴムで口許を修正し、微笑みを与える。うん、りっちゃんらしい。 「おれ、幼稚園の頃、いじめられて泣いているまみちゃんを見て、守らなきゃって思って、ヒーローになるって言ったの。覚えてる?」 「もちろん」 明るい記憶ではなく、むしろ掘り起こされたくない部分でもあるが、りっちゃんに助けてもらったことは何にも代え難い私の希望だった。指切りまでして、約束を交わしたことを、よく覚えている。 「りっちゃんは、私のヒーローだった」 「うん。そうなりたいと思っていた。でも、実はまみちゃんもヒーローだったんだな」 「私が?」 咄嗟に素っ頓狂な声をあげて、手を止めそうになるが耐える。しかし、ふらふらと明らかに動揺した線になってしまう。 「おれ、結構きつかったんだわ。いろんなこと。男子として生きてみようと思ったのはいいけど、親がまず困る。親はきっと、おれのブレザーとスカートの晴れ姿を見たかったんだ。前例が無いせいで先生方も困惑してるし、みんながどう受け止めるべきか困っているのも解ったし。気持ち悪いものが気持ち悪いのは、しょうがないじゃん。単純なことかと思ってたら、おれだけの問題じゃないんだなってよく解って、でも、おれはおれであることからは逃れられないから、そことのギャップも、地味ないたずらも、苦しかったんだ」 「うん」 「昨日、ダンス練習して、一日目だったからやばいかもなーとは考えていたんだ。でも、もうこれ自体もさ、おれがどうあがいても女子っていう証拠で、覆せなくて、それがむかつくやら苛立つやら悔しいやら、でもどう��ようもないから隠すしかない。でも、あの時は耐えられなかったな。最近あんまり寝れてなかったし」 「……そっか」 大人びたりっちゃんを創る、本当のりっちゃんが話しているのだ。私は余計な邪魔をせず、相槌に専念しつつ、絵を完成へ近付ける。 「身体の変化にはあらがえないと実感したけど、まみちゃんが助けてくれて、本当に助かったんだ。それに、その後まみちゃんが取り乱したのも、びっくりしたけど、この子は味方でいてくれるんだって」 りっちゃんが振り返る。私は、動かないで、と言わなかった。 「ありがとう」 夕陽を逆光にして、りっちゃんはきれいに笑った。本当に嬉しそうに笑った。 私は鉛筆を止めて、呆然とした。そしてまた号泣していた。 「いやいやいや、だからなんで泣くんだよ」 「わかんない」 りっちゃんは戸惑いというよりもおかしく笑った。私は鞄からタオルを取りだそうとして、青いハンカチが目に入った。あれから良い機会が全然無くて、返せずにずっと鞄に入れっぱなしにしていたのだ。私は泣きながらとりあえず返そうとする。 「いや、それで拭きなよ」冷静なりっちゃんは呆れる。「そのうち返してくれればいいし」 運動会の汗をたっぷり吸い込んだタオルよりもずっと清潔なハンカチに、また沁みができた。申し訳なさやらなんやらが積み込まれた、重たいハンカチになっていく。 「泣き虫だなあ」 りっちゃんは苦笑する。 「泣き虫だし、いつまでも、りっちゃんに甘えてばっかりで、弱虫で……だからずっとりっちゃんが苦しんでるの知ってたのに、見て見ぬふりして……全然、私、ヒーローなんかじゃない」 私はぽつんぽつんと涙ぐみながら言う。りっちゃんは首を横に振った。 「そんなことない。みんな弱虫だ。おれもそう」 「りっちゃんは、すごいから、私なんかと全然違って」 「すごくない。おれはまみちゃんの方がよっぽどすごいと思う。嘘をつく方がよっぽど楽なことだってあるじゃん。ちょっとはみだすことって、本当に大変で、勇気がいることだから。その一歩が一番大変だ。だから、真実ちゃんはすごいし、おれのヒーローだよ」 「うええ……」 身に余る言葉ばかりたくさん浴びて、私は写生どころではなくなってしまった。微笑むりっちゃんを写した拙い絵に、涙が一粒落ちる。 「うわっすげえ。この短時間で? めっちゃ上手いな。ちょっと気にしすぎなくらい人のこと見てるもんな。絵の才能あるんじゃないか?」 りっちゃんはスケッチブックを私の膝上からあっさり引き抜いた。 「他のも見せてよ」 了承を得る前に、まったく悪気が無い手さばきでりっちゃんは過去のページを捲る。 涙が瞬時に止まった。真顔になり、さっと血の気が引く。 その中には、こっそり、隠し撮りならぬ隠し描きした、りっちゃんの高跳びをする瞬間の写生画が入っているのだ。 「や、やめてーーーーー!!」
透明人間だった私に、輪郭が描かれ、あざやかな色が塗られていく。
了
「弱虫ヒーロー」 三題噺お題:世界の終わり、嘘をつく、指切りげんまん
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Someone emailed and reminded me that it exists, so I went ahead and bought it since it has quite a few Garo stories I haven’t scanned yet. 1200 pages.
タイトル : 木造モルタルの王国 : ガロ二〇年史 出版社 : 青林堂 初版発行日 : (昭和59年)1984年12月1日 ISBN : 4792601320 定価 : 3500円 サイズ(函) : 縦23㎝ 横18㎝ サイズ(本) : 縦22㎝ 横16㎝ ページ数 : 1200ページ 備考 : 各作品の欄外に作者の経歴・コメント記載 収録作品 『ざしきわらし』 - 白土三平 『ねこ忍』 - 水木しげる 『海原の剣(武蔵の巻)』 - 諏訪栄(小島剛夕) 『顔の曲がった男の物語』 - 星川てっぷ 『真昼』 - 渡二十四 『愛 : 新釈武士道物語』 - 加治一生 『チーコ』 - つげ義春 『若草漫歩』 - 藤沢光男 『宇宙の出来事』 - 田代為寛 『夏』 - 池上遼一 『かかしにきいたかえるの話 : シリーズ・黄色い涙』 - 永島慎二 『六の宮姫子の悲劇』 - つりた・くにこ 『巨大な魚』 - 林静一 『どろ人形』 - 日野日出志 『海ほおずき』 - 仲圭子 『花あらしの頃 : 寺島町奇譚』 - 滝田ゆう 『長持唄考』 - 矢口高雄 『雨季(2)』 - つげ忠男 『わかれみち』 - 辰巳ヨシヒロ 『たこになった少年』 - 淀川さんぽ 『かんたろ月』 - 勝又進 『うらぶれ夜風』 - 川崎ゆきお 『雨の色』 - 鈴木翁二 『マツコおじちゃんの嘆き』 - 秋竜山 『ぼくのデブインコちゃん』 - 佐々木マキ 『無頼の面影』 - 安部慎一 『幻の少女・和小路伯爵邸のトラブル』 - 谷弘兒 『肉屋敷』 - 花輪和一 『北への旅人』 - 吉田昌一 『彩雪に舞う・・・・・・』 - 楠勝平 『おざ式』 - 赤瀬川源平 『「ガロ」第一期 : ガロの時代をひらく』 - 上野昂志 『再会』 - 増村博 『紫の伝説(イメージSTATION)』 - 古川益三 『絶対休日』 - 秋山しげのぶ 『荒れた海辺』 - 安西水丸 『クシー君の発明』 - 鴨沢祐仁 『毆者(ボクサー)』 - 吉田光彦 『昇り凧』 - 村野守美 『ペンギンごはん』 - 湯村輝彦.糸井重里 『愛の嵐』 - 蛭子能収 『ぼくの弟』 - 糸井重里 『?』 - 南伸坊 『それからの岩本武蔵・怪談』 - 岩本久則 『ハリー氏のこと』 - 松尾ひろし 『愛妻記』 - ひ���うち・みさお 『ギョーザ定食の昼』 - 平口広美 『お父さんのネジ』 - 渡辺和博 『長靴をはいた猫』 - 清水聰 『ものろおぐ』 - 近藤ようこ 『モダン・ラヴァーズ』 - 奥平衣良(奥平イラ) 『性悪猫』 - やまだ紫 『青春の汗は苦いぜ』 - 小林のりかず(小林のり一) 『夜行』 - 高山和雄 『ぷいさん村放送局』 - 八鍬真佐子 『五人だまし・道糞武士道 : 幻想の明治』 - 高信太郎 『怠屈な日』 - 泉昌之(和泉晴紀[作画].久住昌之[原作]) 『K』 - 大澤正明 『海のお話』 - 滸太郎 『二つ枕(初音)』 - 杉浦日向子 『PHANTASMAGORIA』 - たむら・しげる 『野辺は無く』 - 三橋乙椰(シバ) 『少年』 - 森下裕美 『糸口』 - 松本充代 『ママと呼ばれて三ヶ月』 - 根本敬.高木順 『ローカル線の午後』 - 菅野修 『ホトホトなんぎなパパとママ』 - みうら・じゅん 『扁桃腺の夏』 - 峰岸達 『戻ってきた日』 - 肥後十三子 『スラップスキップ』 - いしい・ひさいち 『はぴー・ばーす・でい』 - 芳賀由香 『どうなってんの : イソップ式漫画講座』 - 水木しげる 『浪漫写真 : 私のアリス達』 - 荒木経惟 『図象の学習塾 : 肖像 イメージ選挙』 - 木村恒久 『目安箱 : 「書けないということについて』 - 上野昂志 『嵐山の人生相談』 - 嵐山光三郎 『重坊のスーパーマーケット : 悪評嘖々』 - 糸井重里 『劇画風雲録 : 嗚呼、貸本の灯は輝やいて』 - 桜井昌一 『連載随筆 : 夏と暴力』 - 鈴木清順 『白土三平論 : 英雄論』 - 石子順造 『清文入道のウンチク寄席』 - 上杉清文 『読者サロン』 『「ガロ」第二期 : 多様化・拡散の時代』 - 呉智英 『木造モルタルの王國の貴賓室』 「木造モルタルの王国」によせて(※寄稿文.小冊子) 『「ガロ」有罪説』 - あがた森魚 『ガロはきっと大丈夫』 - 秋野等.井上章子 『二十年のランナーへ』 - 有川優 『(タイトルなし)』 - 岩家緑郎 『ガロには貧乏がよく似合う』 - いしかわじゅん 『(タイトルなし)』 - 糸川燿史 『「ガロ」は忘れない』 - 小野耕世 『とにもかくにも、エライ!!』 - 川崎徹 『すてきな可能性を持ったマンガの世界』 - 金子勝昭 『長井さんと苦労のこと』 - 川本コオ 『(タイトルなし)』 - 桑原甲子雄 『(タイトルなし)』 - 小島剛夕 『「ガロ」われらの聖森』 - 佐々木守 『大プロデューサー・プランナー 長井勝一さんへの手紙』 - 佐々木昭一郎 『(タイトルなし)』 - 末井昭 『(タイトルなし)』 - 杉本博道 『(タイトルなし)』 - 谷川晃一 『高校時代、文学、エロチシズム、思想の香りを味わっていた』 - 高取英 『(タイトルなし)』 - 高橋章子 『祝・開店20周年』 - 長新太 『(タイトルなし)』 - 竹宮恵子 『 『ガロ』に 』 - 鶴見俊輔 『きみよ』 - 堤任 『(タイトルなし)』 - 栃谷隆 『(タイトルなし)』 - 内記稔夫 『(タイトルなし)』 - 野本三吉 『(タイトルなし)』 - 萩尾望都 『(タイトルなし)』 - 原田三郎 『安倍慎一』 - 松岡博治 『(タイトルなし)』 - 松田哲夫 『(タイトルなし)』 - 村上知彦 『「ガロ」創刊20周年、本当にバンザイ!』 - 森田芳光 『青林堂はえらい』 - やなせ・たかし 『(タイトルなし)』 - 吉弘幸介 『(タイトルなし)』 - 四方田犬彦 『(タイトルなし)』 - 渡辺一衛
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#穴澤天神社 南武線で2つ隣、稲田堤まで行って京王で1つ。どちらかと言えば駅と駅の間に位置してるのがこちらの神社。 今日はちょっと近所でまだ行ってなかった神社に訪れてみました。 #新編武蔵風土記 によると、2400年前の #孝安天皇 時代に創建。 主祭神は #少彦名命 をお祀りし、人々に医療法や造酒の術を授けたとあります。 元禄7年(1694年)に一六九四)に菅原道真公を合祀。 大正7年には、村内矢野口字谷戸に鎮座していや #国安神社 の #大己貴命 を合祀 。 社殿の真下には、三沢川が流れてますが、脇に #横穴厳窟 がありましたが昔の厳窟は崩れ落ち現在は二度目の洞穴に変わっています。この横穴がこれが「穴澤」の起源になっている。 またそちらには弁天社があり、湧き水が現在もでていてお水取りができるようになっています。 さて、こちらの神社の宮司一家は地元でも有名なちょっと変わった方々ですw それを知っていて行く心構えあった方がいい時があります。 これはINGRESSのメンバーの間で前々から聞いていたので、構えて伺わせて頂きました。 実は以前、稲城市平尾にあるここ兼務車 #平尾杉山神社 で息子さんに御朱印をい社だいた際に、いろいろお話くださったんですが、その時も裏話系が出てきたり、それ言っちゃっていいの?という感じの話題があったり思った事が口に出ちゃう方のようなんですが、今日はそのお父様でした。 参拝して、御朱印をお願いした時点、時間が12時を少し回ってしまったんですが「お昼の時間なんだよね、いや御朱印書くけども」と、お昼ちょっと回ってしまって伺ってしまってたのは本当に申し訳なかったのですが、思いっきり言葉になってます!!w 御朱印帳戻ってきた際に、頭下げて感謝を何度もしましたら「大丈夫x2」とお言葉いただきましたけど、やっぱり親子なんでしょうね😅 まぁ、時計見てから伺った方が良いには良いですよね。 それは置いといといて、小さなお稲荷さまはキツネさんがとても愛らしかったです。逆に社務所下にある弁天さまは、横穴の中にいらっしゃるんですが、何か怖さをとても感じたので、中に入るのはやめました。 それよりも手入れしてあげてーーーー #東京都 #稲城市矢野口 #天神 #天神社 #神社 #御朱印 #ご朱印 #ゴシュコレ #ご神水 (穴澤天神社)
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