#浮気調査福島
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「鹿児島県警は芯から腐り切っている」 誤解を恐れずに評すれば、出来の悪い警察小説か警察ドラマの筋立てかと見紛うような、あまりにあからさまであまりに剝き出しの権力犯罪である。 だが、現実にそれは起きた。いや、現在進行形で起きている。そして一連の事態は、この国の警察組織や刑事司法の闇を照射し、同時にメディアやジャーナリズムの真価を根本から問うてもいる。 福岡市の中心部にほど近い一角に佇む築40年を超える古びたマンション。すべての端緒を切り拓き、歪んだ捜査の標的にもされたネットメディアは、この一室に拠点を置いている。ほぼ一人で運営する小メディア『HUNTER(ハンター)』の主宰者は中願寺純則(64)。編集作業に使っているという六畳ほどの狭い部屋で私と向きあった中願寺は、常に背筋を伸ばしたまま淡々と、しかし静かな怒気を端々に滲ませて口を開いた。 「鹿児島県警は完全に腐っているんだと、もはや自浄作用など期待できないから真実を知らせてほしいんだと、私たちへの情報提供者は心底憤っていました。私も同感です。鹿児島県警は芯から腐り切っている」 中願寺が一連の取材に着手する契機となった事件が起きたのは2021年の夏、世界がまだ新型コロナのパンデミックに揺れていた最中のことである。翌22年の2月になって事実関係を最初に報じた鹿児島の地元紙・南日本新聞の記事によれば、概略は次のようなものだった。 〈鹿児島県医師会の男性職員が、新型コロナウイルス感染者が療養するための宿泊施設内で、派遣された女性スタッフに対し、わいせつ行為など不適切な行為をしていたことが14日、南日本新聞の取材で分かった〉〈関係者によると、男性職員は昨年8月下旬~9月末、宿泊療養施設運営のために派遣された女性スタッフに対し、施設内でわいせつな行為などをした。(略)女性は一連の行為に関し「同意はなかった」として、管轄の警察署へ告訴状を提出した〉(2月15日付朝刊) 関係者からの情報提供もあって中願寺は取材を開始し、伝手を辿って被害女性らにも話を訊き、鹿児島県への情報公開請求なども重ね、自らが運営する『ハンター』に次々と記事を掲載した。その記事の矛先は当初、被害女性との間で「合意があった」と事実を矮小化する医師会などに向けられたが、次第に県警へも向けられるよう��なった。取材の結果、こんな事実が浮かんだからである。今度は中願寺が23年1月20日に『ハンター』で書いた記事の冒頭部分を引用する。 〈昨年1月、鹿児島県警鹿児島中央警察署が、性被害を訴えて助けを求めに来た女性を事実上の「門前払い」にしていたことが分かった。応対した警察官は、被害を訴える女性が持参した告訴状の受理を頑なに拒み、様々な理由を付けて「事件にはならない」と言い張ったあげく女性を追い返していた〉 そして記事はこう続く。 〈背景にあるとみられるのは、身内をかばう「警察一家」の悪しき体質と性被害への無理解。意図的な不作為が、醜悪な人権侵害につながった可能性さえある〉 どういうことか。実は女性が性被害を受けたと訴える「県医師会の男性職員」の実父が県警の警察官であり、だから県警は捜査を忌避し、事案を握りつぶそうとしているのではないか――中願寺はそう睨み、県警を指弾する記事を続々掲載した。 〈県医師会わいせつ元職員の父親は3月まで現職警官〉(23年5月15日掲載)、〈訴えられた男性職員の父親は「警部補」〉(同6月2日掲載)、〈問われる医師会と県警の責任〉(同6月12日掲載)……。 鹿児島で起きた性加害事件をめぐる県警の問題点へと果敢に斬り込む『ハンター』には間もなく、県警の内部から貴重な情報も寄せられるようになっていった。 「小メディア」の果敢な不正追及 1960年に長崎県で生まれた中願寺は、東京の大学を卒業後、政治家の秘書や信用調査会社系のメディア記者といった職を経て、2011年3月に『ハンター』を立ちあげた。サイト開設が東日本大震災の発生前日だったのは偶然だが、以後の約13年のサイト運営は決して楽ではなかった。中願寺もこう言う。 「正直言っていまも楽ではなく、私は無給状態ですが、小さいながらもメディアとしてスタートした当初はさらに厳しく、やめてしまおうと思ったことが何度もありました。ただ、何年か続けていると応援してくれる方々も現れ、だからなんとか歯を食いしばって運営を続けてきたんです」 そうやって小メディアを懸命に維持して記事を日々発信する一方、もともとの経歴もあって中願寺は地元政財界に独自の人脈を持ち、メディア記者らのほか警察当局者ともさまざまな形で接触を重ねてきた。主には刑事部門で事件捜査にあたる警官だったが、公安部門の警官が接触してきたこともある。そんな接触を通じて時には情報を交換し、時には取材中の事件に関する捜査動向の感触を���る――といった営為は、所属メディアの大小等を問わず、事件取材に奔走する記者なら誰にも経験があるだろう。かつて通信社の社会部で事件取材に携わった私も��外ではない。 また、そういった取材活動を通じて特定の事件や事案に関する記事を発信していると、当該の事件や事案の内実を知る関係者から貴重な情報や内部告発が寄せられることもある。これこそ取材という営為の醍醐味であり、鹿児島県警の不正を追及していた中願寺のもとにも幾人か情報提供者が現れた。もともとは県警の公安部門に所属し、その後は曽於署の地域課に在籍した巡査長・藤井光樹(49)はその一人だった。 そんなふうに入手した情報や資料に依拠し、中願寺はさらに追撃記事を執筆した。極北となったのが〈告訴・告発事件処理簿一覧表〉との標題がついた県警の内部文書を入手し、23年10月から展開した記事群だったろう。プライバシー等にも配慮しつつ文書の一部を画像で示し、件の性加害事件をめぐる県警対応の不審点を指摘する一方で中願寺は、こうした内部文書が大量に漏洩しながら事実を公表も謝罪もせず頬被りを決めこむ県警の態度をも厳しく指弾した。 当の県警は――ましてや上層部は、県警の内部文書を掲げて噛みつく『ハンター』に苛立ち、焦燥を深めたに違いない。しかも県警では近年、あろうことか現職警官が逮捕される不祥事が続発していた。20年以降の事案を列挙するだけでも、その惨状は目を覆わんばかりである。 ①20年2月、女子中学生を相手とする児童買春容疑で霧島署の巡査部長を逮捕、②21年7月、いちき串木野署の巡査部長が女性宅に不法侵入したとして逮捕、③22年2月、鹿児島中央署の交番勤務の巡査長が拾得物の現金を横領したとして逮捕、④23年10月、SNSで知り合った少女と性交したとして県警本部の巡査長を逮捕――。 惨憺たる状況下、県警の内部文書まで入手して噛みつく『ハンター』への苛立ちからか、内部告発者らによって他の不祥事案が発覚するのを恐れたのか、県警は信じがたいほど強引な捜査に踏み切る。今年4月8日、県警の内部資料などを『ハンター』に漏洩したとして先述した巡査長・藤井を地方公務員法違反(守秘義務違反)容疑で逮捕し、同時に中願寺が主宰する『ハンター』までをも家宅捜索したのである。 異常かつ論外の家宅捜索 その日の朝、編集作業に使っている六畳ほどの部屋には約10人もの県警捜査員が押しかけた。中願寺によれば、「令状がある」という捜査員は、それをヒラヒラと示すだけで容疑事実も仔細に説明せず、業務用のパソコンはおろか中願寺が使用��ている新旧のスマートホン、さらには取材用のノートやファイル、名刺類まで押収していった。 言うまでもないことだが、それらにはメディア主宰者の中願寺にとって断固秘匿すべき情報源などが刻まれていたし、なによりも業務用のパソコンを失えばサイトを更新することもできなくなってしまう。だから思わず声を荒らげ、捜査員に激しく迫った。 「おいっ、せめてパソコンはすぐに返さないと、営業妨害で訴えるからなっ!」 その一喝が効いたのか、パソコンは翌日返却された。だが、内部データは間違いなく抽出され、一部の押収物は2カ月以上経った現在も返却されていない。一方、『ハンター』に情報を「漏洩」したとして逮捕された巡査長・藤井は、自らに迫る捜査の気配を察知していたのか、逮捕のしばらく前に電話で中願寺にこう語っていたという。 「私は腹を決めてやっています。ウチの組織は腐っていて、外から刺激を与えないと変わらない。そう考えてやったことですから、もし逮捕されても私に後悔などない。だから中願寺さんが悔やむ必要もありません」 だとすれば藤井は、『ハンター』というメディアにとっては「情報提供者」、あるいは「内部告発者」であり、広く社会にとっても大切な「公益通報者」だったと捉えるべきではないのか。 ならばここで、あらためて記すまでもないことをあらためて記しておく必要がある。たとえ小さくともメディア=報道機関への情報提供者を逮捕すること自体が異例であり、たとえ小さくともメディア=報道機関を強制捜査の対象とするなど極めて異常かつ論外の所業。同じことを新聞やテレビといった大手メディアに行えば、言論や報道の自由を圧殺する暴挙だと大騒ぎになるだろうし、ならなければおかしい。ましてそれが「公益通報」の色彩が濃い事案だったなら、県警の所業は一層悪質な暴走と評するしかない。 だが、県警の信じがたいような暴走はこの程度で止まらなかった。 あるジャーナリストに寄せられた内部告発 鹿児島や福岡からは直線距離で約1500キロメートルも離れた北海道の札幌市。ここを拠点にフリーランスの記者として活動する小笠原淳(55)は4月3日、市中心部にも近い雑居ビルの一階に入居する月刊誌『北方ジャーナル』の編集部にいた。 話は本筋からやや逸れるが、『北方ジャーナル』といえば、かつて北海道知事選の候補者をめぐる「中傷記事」が名誉毀損に問われ、出版物の販売差し止めを容認する最高裁判例の舞台になったことを想起する向きも多いだろう。だが、これは70~80年代の出来事であり、もとより小笠原には何の関係もない。また、現在の『北方ジャーナル』は経営母体なども代わっていて、もともとは地元紙の記者からフリーランスに転じた小笠原は、頻繁に寄稿している同誌の編集部を原稿執筆などの場として活用していただけのことだった。 あれはたしか昼過ぎだったと小笠原は記憶している。編集部に郵便物を届けにきた配達員が、小笠原宛の茶封筒を手に「どうされますか」と尋ねた。封筒の表には一般封書の規定額である84円切手が貼られていたものの、重量がオーバーしているから10円の追加料金が必要だというのだ。支払わなければ持ち帰られていたかもしれないが、小笠原は財布から10円玉を取り出して渡し、封書を受け取った。 消印は〈3月28日 鹿児島中央〉。差出人の名はない。いったいなんだろう――そう思いつつ開封した瞬間、これは内部告発だと小笠原は悟った。計10枚の文書の1枚目には〈闇をあばいてください。〉と太いフォントで印字され、2枚目には〈鹿児島県警の闇〉と題して計4件の事案が列挙され、3枚目以降は県警の内部文書とみられるものを含め、違法性の濃い不祥事の中身などが詳述されていた。一部の概要のみ記せば、次のような事案である。 ①霧島署の巡査長が女性にストーカー行為を繰り返し、しかも職務上知り得た個人情報も悪用して行為に及んだのに、処分も公表もされていない事案、②枕崎署の捜査員が職務時間中、市内の公園の女子トイレで女性を盗撮し、しかも捜査車両を使っていたのに県警が隠している事案、③県警幹部による超過勤務手当の不正請求があったのに、立件も公表もされていない事案――。 小笠原は、すぐに『ハンター』の中願寺に連絡を取った。理由はいくつもあった。なによりも札幌に居を置く小笠原にとって、はるか遠い鹿児島県警の不祥事を取材するのは物理的に難しい。また、北海道警の不祥事やその追及が甘い大手メディアも批判してきた小笠原は、警察の不正や記者クラブ問題を追及する中願寺と意気投合し、数年前からは『北方ジャーナル』などのほか『ハンター』にも寄稿するようになっていた。もちろん、中願寺と『ハンター』が鹿児島県警の不正を追及中だったことも熟知していた。 だから小笠原はその日のうちに中願寺に電話し、匿名で送られてきた10枚の告発文書もメールで送信し、中願寺と共有した。「裏取り取材に手間と時間はかかりそうだが、相当に貴重な内部告発だから、できる限り取材して記事にしていこう」。中願寺はそう応じ、小笠原も協力は惜しまないつもりだった。 元最高幹部の切実な訴え 『ハンター』が県警による捜索を受けたのは、そのわずか5日後のことだった。当然ながら、押収されたパソコンには小笠原が中願寺と共有した告発文書も保存されていた。 ここからは推測も交えるが、押収パソコンのデータを解析した県警は眼を剝いて驚愕し、焦燥を一層深めたろう。どうやら『ハンター』には、すでに逮捕した巡査長・藤井らのほかにも内部情報の提供者がいるらしい。しかもその人物は、あくまでも匿名のようだが、提供文書や情報の精度からみて現場レベルの警察官ではなく、相当に高位の立場にある県警幹部クラスではないか――と。 県警がその人物をいつ特定したかは定かでない。ただ、さほど時間を要さず特定したとみられ、後述するように相当周到な事前準備を施したうえ、またも信じがたい強硬手段に打って出た。5月31日にその人物を――県警主要署の署長なども歴任し、つい2カ月前までは県警最高幹部の一人である生活安全部長を務めていた本田尚志(60)を逮捕したのである。容疑はやはり国家公務員法違反(守秘義務違反)。職務上知り得た秘密を第三者に――すなわち小笠原に送った告発文書で漏らしたというものだった。 さて、この国の全国津々浦々に25万以上もの人員を配する警察には、ざっくりとわけて二つの〝種族〟がいる。一応は現在も自治体警察の装いをまとった47の都道府県警に採用され、警察官の階級として最下位の巡査からスタートする叩き上げのノンキャリア。他方、かつてなら国家公務員の上級職試験、少し前までなら一種試験、現在の総合職試験をパスし、警察庁に採用されたキャリアの警察官僚。前者は警察官の圧倒的多数を占めて都道府県警の現場を支え、圧倒的少数の後者は警察庁と都道府県警を往来しつつ出世街道をひた走る。そしてどこの都道府県警でも大同小異だが、叩き上げノンキャリアの最高到達点の一つが生活安全部長の職であり、警視正の階級まで昇り詰めて3月に定年退職したばかりの元最高幹部が逮捕される――しかも古巣の県警に逮捕されること自体、前代未聞といっていいほど異例の事態だった。 さらに本田は逮捕から5日後、鹿児島簡裁で行われた勾留理由開示請求手続きの場で、驚愕の訴えを陳述した。手元にある陳述書にはこんな言葉が刻まれている。 〈今回、職務上知り得た情報が書かれた書面を、とある記者の方にお送りしたことは間違いありません。/私がこのような行動をしたのは、鹿児島県警職員が行った犯罪行為を、野川明輝本部長が隠しようとしたことがあり、そのことが、いち警察官としてどうしても許せなかったからです〉〈この時期は、警察の不祥事が相次いでいた時期だったため、本部長としては、新たな不祥事が出ることを恐れたのだと思います〉〈私は、自分が身をささげた組織がそのような状況になっていることが、どうしても許せませんでした〉〈退職後、この不祥事をまとめた文書を、とある記者に送ることにしました〉〈マスコミが記事にしてくれることで、明るみに出なかった不祥事を、明らかにしてもらえると思っていました〉〈私としては、警察官として、信じる道を突き通したかったのです。決して自分の利益のために行ったことではありません〉(抜粋、原文ママ) 県警本部長の不可解な言い分 極めて閉鎖的で上位下達の風潮が強い警察組織において、ノンキャリアの元最高幹部がキャリアの県警トップに公然��反旗を翻すことも異例中の異例であり、と同時にその訴えが事実ならば、本田もまたメディアにとっての「情報提供者」であり、広く社会にとっての「公益通報者」であったのは明らかというべきだろう。しかも県警は、自らの不正を追及するメディアを強制捜査の対象とし、メディアにとって最重要の情報源を特定し、さらには警察が警察であるがゆえに持つ最高度の強権を行使して〝口封じ〟を謀ったことになる。 一方、本田に反旗を翻された本部長の野川は当初、地元メディアの取材にのらりくらりと対応するだけだったが、鹿児島地検が本田を起訴した6月21日にようやく正式な会見を開き、「私が隠蔽を指示した事実も県警として隠した事実もない」と反論した。本田は「公益通報者」ではないのか、という問いにも「県警としては公益通報に当たらないと考えている」と突っぱねている。本田が札幌の小笠原に送付した計10枚の文書には、被害者が公表を望んでいないストーカー事件の被害者名や年齢等が記載されていた――などというのが野川と県警側の言い分だった。 だが、その言い分はあまりに弱く、事実経過からみて素直に頷くことなどできはしない。 前述したように、本田の告発文書には複数の県警不祥事が具体的に列挙され、霧島署の巡査長によるストーカー案件のほか、枕崎署の捜査員による盗撮案件もそのひとつだった。この盗撮案件が発生したのは昨年の12月15日。直後に県警は事実を把握し、犯行時に捜査車両が使われたことも確認していたが、問題の捜査員は逮捕も処分もされないまま放置された。 ところが約5カ月も経った今年の5月13日、当該の捜査員は建造物侵入などの疑いで突如逮捕された。いったいなぜか。県警が『ハンター』を捜索してパソコンを押収したのが4月8日。これを解析して本田の告発を把握し、本田逮捕に踏み切ったのが5月31日。そのわずか半月前に盗撮捜査員を逮捕したのは、時系列的にみて本田が文書で訴えた「隠蔽」を否定し、事前に打ち消すための周到な〝準備〟であり〝工作〟ではなかったか――。 ここまでお読みになった方は、まさに鹿児島県警は「腐り切っている」と感じられただろう。私も同感だが、果たしてこれは鹿児島県警だけに特有の腐敗か。いや、そんなことはあるまい。いかに小さくとも、メディアを強制捜査の対象とする判断を県警だけで行うとはにわかに考えにくく、ましてや最高幹部だった前生活安全部長・本田の逮捕は、警察庁の裁可や指示を仰がずに独断で行われたはずがない。畢竟、その過程では本田の告発がどのように行われ、県警がそれをどう特定したかを含め、すべてを把握した上で警察庁がゴーサインを出したのは間違いなく、一連の問題からはこの国の警察組織全体に巣喰った腐臭が漂う。さらにつけ加えるなら、一連の問題からはこの国の刑事司法が抱える根深い悪弊の一端も浮かびあがる。 証拠類を「廃棄」せよとの呼びかけ 話はやや前後するが、県警を追及する過程で中願寺と『ハンター』は、別の重大な文書も入手していた。中願寺は「取材源の秘匿」を理由に入手先を明かさないが、おそらくは『ハンター』に情報を寄せていた巡査長・藤井からもたらされたのだろう。これ��ついては一部メディアでも大きく報じられて波紋を広げているが、文書の標題は〈刑事企画課だより〉。わずか2枚の文書には漫画風のイラストも添えられ、県警捜査部門が作成して内部閲覧に供する、さして秘匿性の高くない文書と思われるが、そこにはやはり眼を剝くようなことが公然と記されていた。 〈最近の再審請求等において、裁判所から警察に対する関係書類の提出命令により、送致していなかった書類等が露呈する事例が発生しています〉〈この場合、「警察にとって都合の悪い書類だったので送致しなかったのではないか」と疑われかねないため、未送致書類であっても、不要な書類は適宜廃棄する必要があります〉〈再審や国賠請求等において、廃棄せずに保管していた捜査書類やその写しが組織的にプラスになることはありません!!〉(原文ママ) 問題点は明白であろう。現在再審公判が行われている袴田事件にせよ、布川事件や松橋事件などにせよ、いまなお数々発覚する冤罪事件の大半は、警察や検察が隠していた証拠類が再審請求の過程などで示され、ようやく罪が立証されている。なかには警察が検察に「送致」すらしていない証拠類もたしかに多く、警視庁公安部の不当捜査を受けた横浜の化学機械メーカー・大川原化工機が起こしている国賠訴訟では、公安部内に残されていたメモ類が公判の大きな焦点にもなっている。 つまり文書は、そのような事態は「組織的にプラスにならない」から、「裁判所の命令」などで「露呈」することがないよう、「不要な書類」等は「廃棄」してしまえ――と県警が内部に堂々そう呼びかけていたことを示す。このようなことを許せば、この国の刑事司法に巣喰う悪弊は一層慢性化してしまいかねず、しかもこの文書の秘匿性がさして高くないとみられることを踏まえれば、県警の勝手な判断に基づく所業だったか、との疑念がここでも湧く。警察庁あたりからそうした指示や示唆があり、だから深慮なく内部閲覧文書に明示したのではなかったのか、と。 ジャーナリズムの二重の敗北 再び福岡市にあるマンションの一室。鹿児島県警を追及し、数々の不正を明るみに出した中願寺は、「最後にこれだけは強調したい」と言って姿勢を正した。 「私が取材を始める契機となった強制性交事件の被害者は、いまも精神的に不安定なまま必死に真相解明を訴えています。また鹿児島では警官が逮捕される事件が続発し、被害者のほとんどは女性です。たしかに報道への弾圧は大問題ですが、大元にもっと眼を凝らさなくてはいけない。警官や警察一家の人間によって女性が被害を受けた事件こそが原点であり、それをすっ飛ばして報道弾圧だと訴えても、市民の共感は得られないんじゃないでしょうか」 一方、札幌を拠点にフリーランス記者として活動する小笠原は、「すべての元凶は鹿児島県警とはいえ、私に情報を寄せてくれた本田さんを守れなかったことは、いち記者として忸怩たる想いがあります」と唇を嚙みつつ、いまこんなふうに訴えている。 「いくら小さなメディアとはいえ警察がガサ入れし、情報源を暴いて逮捕してしまった。そのことに全メディアがもっと本気で怒るべきです。小さなメディアだから構わない、などという理屈を許せば、雑誌ならいいのか、スポーツ紙なら構わないのか、と対象が広がりかねない。ただでさえメディア不信が根深い昨今、このまま傍観していれば、新聞やテレビにガサが入っても誰も味方してくれなくなりかねません。本来なら新聞協会や民放連といった組織が「このような暴挙は断固許さない」といったメッセージを明確に発するべき局面でしょう」 いずれもその通りだと深く頷く。と同時に、メディア界の片隅で長年禄を食む私を含め、鹿児島県警をめぐる一連の事態からメディアやジャーナリズムに関わる者たちが一層真摯に捉え返さねばならない課題にも、最後に触れざるを得ない。『ハンター』に情報を寄せて逮捕・起訴された巡査長の藤井にせよ、小笠原に文書を送って逮捕・起訴された前生活安全部長の本田にせよ、足下の地元には大手メディアの記者も多数いたのに、なぜ貴重な情報提供先に福岡の小さなネットメディアや札幌のフリーランス記者を選んだのか――。 本田の弁護人を務める鹿児島の弁護士・永里桂太郎によれば、その理由について本田は「県警の問題に関心のある記者なら、積極的に取材してくれると思った」と話しているという。逆にいうなら、大手メディアに情報を提供しても警察の不正に関心を持たず、積極的にも取材してくれない、と告発者側に認識されてしまっていることになる。 だとすれば、大手メディアそのものが貴重な情報提供者や内部告発者からの信頼をすでに失いつつあるという、あまりに惨めな事実がここから垣間見えはしないか。そのうえに今回の事態に心底から憤らず、傍観してやりすごせば、この国の主要メディアとジャーナリズムは二重の敗北を喫することになってしまいかねない。(文中敬称・呼称略)
〈特別公開〉警察腐敗 内部告発者はなぜ逮捕されたのか(青木理) | WEB世界
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「宮崎正弘の国際情勢解題」
令和五年(2023)7月21日(金曜日)弐
通巻第7832号
習近平は百歳の老人の北京訪問を「暖かく」迎えた
イエーレンも、ケリーも、ブリンケンも北京で冷遇されたが
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なぜこの時期に?
ヘンリー・キッシンジャーは中国で伝説化した元国務長官。百歳の誕生日には王毅がわざわざNYへ赴き、祝意を述べたほどに最重視するチャイナロビィである。
2023年7月20日、北京の釣魚台迎賓館五号楼に習近平はキッシンジャーを迎え、暖かく言葉を交わした。キッシンジャーが1971年に極秘訪問した折、周恩来と会った部屋である。
だが、おたがいに歯の浮くような言葉をならべて米中友好を演出しても、その言葉には真実のかけらもなく、人工的で政治演出がみえみえだった。
イエーレンも、ケリーも、ブリンケンも北京は冷遇したが、キッシンジャーには「中国の古い良き友人」という特別扱いを見せつけたのである。バイデンが「独裁者」と呼んだ習近平がわざわざ出てきて「友好」演出の出汁(だし)に活用したのだ。
「中国と米国は安定が必要で、現在はやっかいな岐路にあるといえるが、両国関係の見通しには楽観的だ」とキッシンジャーは述べた。
百歳になる米国の「狸じじぃ」は私的訪問としているが、すでに百回を超える訪中歴と、国務長官退任後のチャイナロビィとしての大活躍は誰もが知っている。共和党保守派はキッシンジャーを蛇蝎のように嫌っている。
キッシンジャーは北京で李尚福国防相ならびに王毅政治局員とも個別に会談した。李は米国防長官との対話をひたすら拒否し続けているが、キッシンジャーは国防相に国際情勢を説いたそうな。
王毅政治局員は「米国が中国の体制を変革しょうとしたり、中国を封じ込めようとしたりするのは不可能だ」と傲慢な言葉を選んで発言した。
▼米マイクロンのトップふたりも訪中していた
同時期に、中国を訪問していたのはマイクロンの会長とCEOである。
マイクロンは中国から半導体の輸入を禁止された(セキュリティ審査不合格とされる)が、それなら中国の西安に新しく半導体工場を建てるとし、バイデン政権の基本方針とは真逆の企業戦略を描き、北京で関係者と会合を重ねた。
マイクロンのパット・ゲルシンガー会長とサンジャイ・メイロトラCEOは中国の王文濤・商務大臣と会見した。王文濤は哲学専攻の大学教授だったが、黒竜江省省長などを経て政治家に転身した実務家である。
ゲルシンガーは半導体世界で有名な存在で「1000億を超えるトランジスターが埋め込まれるICチップに実現は近いが、2030年までには1兆個がパケッッジになる半導体が登場するだろう」との予測でも知られる。
6月16日にマイクロンは陝西省西安市の半導体パッケージング工場に850億円をぶち込んで新しい半導体生産を始めると発表した。マイクロンは「力成半導体(西安)」から機器を購入する。マイクロンの西安工場は稼働の契約期間が満了した。
一方で、マイクロンは台湾に大工場を持ち、シンガポールにも生産拠点を持つうえインドへの進出意欲も見せている。くわえて3000億円以上を投資して広島に新工場を建てる。
マイクロンが強いのはDRAM、フラッシュメモリーなどで自動車、スマホ、パソコンなどの汎用半導体である。広島に新工場建設は、台湾有事を考慮したカントリーリスクからの決断とされる。
日本に登記されているマイクロン・テクノロジーの子会社は2つ。
神戸製鋼所とテキサス・インスツルメンツ (TI) の流れを汲むマイクロン・ジャパン(旧KTIセミコンダクター)。もうひとつは日本電気と日立製作所、三菱電機からの流れを汲むマイクロン・メモリ・ジャパン(旧エルピーダ)である。
▼「半導体の女王」は台湾を訪問した。
英アーム社とならぶIC設計大手のAMD(アドバンスト・マイクロ・デバイス)CEOのリサ・スー(蘇姿豊)が台湾を訪問し、「台湾の半導体の進歩は信じられないほど速く、非常に効率的である。世界の半導体エコシステムの中心である」と称賛した。
半導体は「日進月歩」というより「秒進分歩」の世界で、その開発のトップを走るのが台湾のTSMCである。
AMDの蘇姿豊CEOは、じつは台湾の台南生まれ、3 歳のときに米国に移住した。米国企業初の女性 CEOであり、また米国半導体業界で初の華人女性だ。だから彼女は「半導体の女王」とも呼ばれる。
AI 開発の問題について、蘇姿豊は生成 AI の変革力を強調し、「AI は今後 10 年以上にわたって決定的なメガトレンドになるだろう」として次のように述べた。
「生成 AI は、私たちの考え方を大きく変えました。世界中のあらゆる製品、あらゆるサービス、あらゆるビジネスが AI の影響を受けることがわかりました。このテクノロジーは私がこれまでに見たものよりも速く進化しています。今は信じられないほどエキサイティングな時期であり、業界をより速く推進するために私たち全員が団結する機会でもあります」とした。
彼女は台湾ではTSMCのほかに、ペガトロン (和碩)、グアンタコンピュータ (廣達)。ボードメーカーのマイクロ���ターインタナショナル (MSI、微星)、ギガバイトテクノロジー (技嘉)を訪問する。
こうみてくると、半導体業界はそれぞれの企業戦略をもちながれもバイデン政権の対中ハイテク封じ込めにはかならずしも協力的ではないことがわかる。
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"Kill them with kindness" Wrong. CURSE OF MINATOMO NO YORITOMO
アイウエオカキクケコガギグゲゴサシスセソザジズゼゾタチツテトダ ヂ ヅ デ ドナニヌネノハヒフヘホバ ビ ブ ベ ボパ ピ プ ペ ポマミムメモヤユヨrラリルレロワヰヱヲあいうえおかきくけこさしすせそたちつてとなにぬねのはひふへほまみむめもやゆよらりるれろわゐゑを日一国会人年大十二本中長出三同時政事自行社見月分議後前民生連五発間対上部東者党地合市業内相方四定今回新場金員九入選立開手米力学問高代明実円関決子動京全目表戦経通外最言氏現理調体化田当八六約主題下首意法不来作性的要用制治度務強気小七成期公持野協取都和統以機平総加山思家話世受区領多県続進正安設保改数記院女初北午指権心界支第産結百派点教報済書府活原先共得解名交資予川向際査勝面委告軍文反元重近千考判認画海参売利組知案道信策集在件団別物側任引使求所次水半品昨論計死官増係感特情投示変打男基私各始島直両朝革価式確村提運終挙果西勢減台広容必応演電歳住争談能無再位置企真流格有疑口過局少放税検藤町常校料沢裁状工建語球営空職証土与急止送援供可役構木割聞身費付施切由説転食比難防補車優夫研収断井何南石足違消境神番規術護展態導鮮備宅害配副算視条幹独警宮究��席輸訪楽起万着乗店述残想線率病農州武声質念待試族象銀域助労例衛然早張映限親額監環験追審商葉義伝働形景落欧担好退準賞訴辺造英被株頭技低毎医復仕去姿味負閣韓渡失移差衆個門写評課末守若脳極種美岡影命含福蔵量望松非撃佐核観察整段横融型白深字答夜製票況音申様財港識注呼渉達良響阪帰針専推谷古候史天階程満敗管値歌買突兵接請器士光討路悪科攻崎督授催細効図週積丸他及湾録処省旧室憲太橋歩離岸客風紙激否周師摘材登系批郎母易健黒火戸速存花春飛殺央券赤号単盟座青破編捜竹除完降超責並療従右修捕隊危採織森競拡故館振給屋介読弁根色友苦就迎走販園具左異歴辞将秋因献厳馬愛幅休維富浜父遺彼般未塁貿講邦舞林装諸夏素亡劇河遣航抗冷模雄適婦鉄寄益込顔緊類児余禁印逆王返標換久短油妻暴輪占宣背昭廃植熱宿薬伊江清習険頼僚覚吉盛船倍均億途圧芸許皇臨踏駅署抜壊債便伸留罪停興爆陸玉源儀波創障継筋狙帯延羽努固闘精則葬乱避普散司康測豊洋静善逮婚厚喜齢囲卒迫略承浮惑崩順紀聴脱旅絶級幸岩練押軽倒了庁博城患締等救執層版老令角絡損房募曲撤裏払削密庭徒措仏績築貨志混載昇池陣我勤為血遅抑幕居染温雑招奈季困星傷永択秀著徴誌庫弾償刊像功拠香欠更秘拒刑坂刻底賛塚致抱繰服犯尾描布恐寺鈴盤息宇項喪伴遠養懸戻街巨震願絵希越契掲躍棄欲痛触邸依籍汚縮還枚属笑互複慮郵束仲栄札枠似夕恵板列露沖探逃借緩節需骨射傾届曜遊迷夢巻購揮君燃充雨閉緒跡包駐貢鹿弱却端賃折紹獲郡併草徹飲貴埼衝焦奪雇災浦暮替析預焼簡譲称肉納樹挑章臓律誘紛貸至���促慎控贈智握照宙酒俊銭薄堂渋群銃悲秒操携奥診詰託晴撮誕侵括掛謝双孝刺到駆寝透津壁稲仮暗裂敏鳥純是飯排裕堅訳盗芝綱吸典賀扱顧弘看訟戒祉誉歓勉奏勧騒翌陽閥甲快縄片郷敬揺免既薦隣悩華泉御範隠冬徳皮哲漁杉里釈己荒貯硬妥威豪熊歯滞微隆埋症暫忠倉昼茶彦肝柱喚沿妙唱祭袋阿索誠忘襲雪筆吹訓懇浴俳童宝柄驚麻封胸娘砂李塩浩誤剤瀬趣陥斎貫仙慰賢序弟旬腕兼聖旨即洗柳舎偽較覇兆床畑慣詳毛緑尊抵脅祝礼窓柔茂犠旗距雅飾網竜詩昔繁殿濃翼牛茨潟敵魅嫌魚斉液貧敷擁衣肩圏零酸兄罰怒滅泳礎腐祖幼脚菱荷潮梅泊尽杯僕桜滑孤黄煕炎賠句寿鋼頑甘臣鎖彩摩浅励掃雲掘縦輝蓄軸巡疲稼瞬捨皆砲軟噴沈誇祥牲秩帝宏唆鳴阻泰賄撲凍堀腹菊絞乳煙縁唯膨矢耐恋塾漏紅慶猛芳懲郊剣腰炭踊幌彰棋丁冊恒眠揚冒之勇曽械倫陳憶怖犬菜耳潜珍
“kill them with kindness” Wrong. CURSE OF RA 𓀀 𓀁 𓀂 𓀃 𓀄 𓀅 𓀆 𓀇 𓀈 𓀉 𓀊 𓀋 𓀌 𓀍 𓀎 𓀏 𓀐 𓀑 𓀒 𓀓 𓀔 𓀕 𓀖 𓀗 𓀘 𓀙 𓀚 𓀛 𓀜 𓀝 𓀞 𓀟 𓀠 𓀡 𓀢 𓀣 𓀤 𓀥 𓀦 𓀧 𓀨 𓀩 𓀪 𓀫 𓀬 𓀭 𓀮 𓀯 𓀰 𓀱 𓀲 𓀳 𓀴 𓀵 𓀶 𓀷 𓀸 𓀹 𓀺 𓀻 𓀼 𓀽 𓀾 𓀿 𓁀 𓁁 𓁂 𓁃 𓁄 𓁅 𓁆 𓁇 𓁈 𓁉 𓁊 𓁋 𓁌 𓁍 𓁎 𓁏 𓁐 𓁑 𓀄 𓀅 𓀆
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西東京 探偵
荒川区で探偵に依頼するなら!ベテラン調査員が導く確かな解決荒川区という親しみやすいエリアで、もし人には言えない悩みを抱えているなら、探偵事務所の存在が心強いかもしれません。浮気や不倫、家族の素行、行方不明者の捜索、あるいは���業における不正など、多岐にわたる問題に対して、探偵は専門的な知識と経験で解決の糸口を見つけてくれます。荒川区には多くの探偵事務所がありますが、最も重視すべきは、その調査力と信頼性です。質の高い探偵事務所を選ぶポイントは、何よりも「経験豊富な調査員」が在籍しているかどうかです。長年のキャリアを持つベテラン調査員は、様々な状況に対応できる応用力と、対象に気づかれずに証拠を押さえる高い技術力を持っています。特に、数週間にわたる長期調査では、この「隠密性」が結果を左右します。チームで連携を取りながら、リスクを最小限に抑え、確実な証拠を収集してくれる事務所を選ぶことが、成功への鍵となるでしょう。多くの探偵事務所では、無料相談を実施しています。まずは気軽に相談し、自分の悩みについて話し、どのような調査が可能か、費用はどれくらいになるのかを確認してみましょう。お客様のプライバシーを厳守し、親身に寄り添ってくれる事務所であれば、安心して依頼できるはずです。荒川区で抱える複雑な問題を解決し、心穏やかな未来を手に入れるために、プロの探偵の力を借りることを検討してみてはいかがでしょうか。お客様の不安を解決し、社会に貢献することを探偵業の本質と捉える「あおい総合調査」。代表は都内の探偵事務所で長年の探偵経験を経て、同社を設立。現在業歴18年を誇り、在籍する調査員は全員が15年以上のキャリアを持つプロフェッショナル集団です。長年の経験に裏打ちされた「最後まで気づかれずに証拠を収集する技術」を最重要視し、数週間、数ヶ月といった長期にわたる調査でも、その隠密性を保ちながら確実な結果を出します。浮気調査をはじめ、企業関連調査、行動・素行調査、盗聴発見調査、人探し・行方調査と、幅広い分野の調査に対応しており、お客様のどんな悩みにも無料で相談に応じています。同社が運営する「探偵メモ」では、探偵業の舞台裏や、地域にまつわる興味深い情報が綴られています。最新のメモでは、活気あふれる東京都豊島区の魅力が多角的に紹介されています。豊島区は、東京23区で18番目の広さを持ち、池袋を中心に東京の三大副都心の一つとして発展。しかし、その一方で、日本の国花であるソメイヨシノの発祥地である旧染井村の面影を残すなど、歴史と文化が息づく多様な顔を持つ街であることが伝えられています。豊島区内の交通の要衝である池袋駅周辺は、多くの路線が乗り入れ、平日昼間でも人々の往来が絶えません。特にアニメグッズ��が多く、国内外のアニメファンで賑わうエリアとしても有名です。また、区内には数多くの大学が集積しており、管理栄養士国家資格合格者数で全国トップの実績を誇る女子栄養大学が紹介されています。同大学は2026年に共学化と名称変更を予定しており、今後の展開にも注目が集まります。豊島区の象徴的なスポットである「サンシャインシティ」は、東池袋に位置する大規模複合施設です。かつて東京拘置所の跡地に建設され、開業当時はアジアで最も高いビルであったという歴史を持ちます。サンシャイン60を中心に、水族館、テーマパーク、ホテル、文化会館、ショッピングエリアなど、五つの異なるエリアで構成されており、訪れる人々を飽きさせません。特に、ビルの屋上にある「サンシャイン水族館」の「天空のペンギン」や「海月空感(くらげくうかん)」、そして世界最大級の「ガチャポンのデパート」は、そのユニークさから高い人気を誇ります。サンシャインシティの中にある屋内型テーマパーク「ナンジャタウン」も、豊島区の大きな魅力の一つです。ノスタルジックな和風の街並みが再現され、忍者体験や謎解きアトラクションを楽しめます。さらに、「ナンジャ餃子スタジアム」や「福袋デザート横丁」といったフードテーマパークとしても有名で、全国各地の焼き立て餃子や、SNS映えする可愛い猫型アイスなど、食の楽しみも充実しています。その他、昭和26年創業の落語定席「池袋演芸場」は、毎日お昼から夜まで落語や漫才、曲芸が楽しめる文化の発信地です。また、世界でも珍しい「切手の博物館」では、世界初の切手「ペニー・ブラック」や日本初の「竜文切手」といった貴重な郵便切手の資料が多数展示されており、切手愛好家にはたまらないスポットです。2016年にリニューアルされた「南池袋公園」は、一年中美しい緑の芝生が広がり、カフェも併設された都会のオアシスとして、区民に親しまれています。「あおい総合調査」は、プロフェッショナルな探偵業務を通じてお客様の悩みを解決するだけでなく、地域社会の魅力を発信する活動も行い、より身近で信頼できる存在であることを示しています。
西東京 探偵
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【怪談】東尋坊 怨霊譚 ~荒れ狂う崖の名を継ぐもの~|福井県の心霊名所・東尋坊に隠された悲劇と怪異
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福井県坂井市に位置する断崖「東尋坊」。
今回の怪談では、東尋坊にまつわる恐ろしい伝説と、現代に続く心霊現象を描きます。
平安末期、悪行の限りを尽くした僧・東尋坊の怨念が、この地に深く刻まれました。
そして現在も、心霊写真、断崖から聞こえる叫び声、背後からの不可解な気配など、数々の怪談が語り継がれています。
自殺の名所としても知られる東尋坊は、夜になると雰囲気が一変し、無念の想いが波間に漂うといわれています。
目の前に浮かぶ雄島にも、飛び降りた者の遺体が流れ着くという恐ろしい伝承が…。
🌊 実話に基づく日本の心霊スポットに興味がある方、福井県の怪談や都市伝説が好きな方は、ぜひ最後までご視聴ください。
★本動画で紹介している「東尋坊の伝説」には、いくつかの異説が存在します。
一般的には、平泉寺にいた乱暴な僧・東尋坊が僧たちに疎まれ、断崖から突き落とされたとされていますが、別の伝承では、東尋坊は必ずしも悪人ではなかったとする説もあります。
また、対立していた真柄覚念についても、僧侶ではなく武士であったという異説があり、立場や背景については地域によって語り伝えが異なっています。
東尋坊に関する史料は限られており、現在広まっている物語は後世の民間伝承に由来するものが多いことをご理解ください。
本作では、広く知られている説を基に怪談として再構成しています。
伝承の多様性を踏まえた上でお楽しみいただければ幸いです。
★東尋坊 注意書き
この動画では、東尋坊にまつわる言い伝えや歴史、噂話、そして現地での観光調査をもとにご紹介しています。
心霊現象についてはさまざまな説があり、「特に何も起きなかった」という方もいれば、「偶然や自然現象が怖く見えたのでは」という話もあります。
怖い体験を信じる方もいれば、あまり気にされない方もいらっしゃると思います。
それぞれの感じ方を大切にしながら、ひとつの伝承としてお楽しみいただければ幸いです。
また、東尋坊は福井県を代表する大切な観光地でもあります。
現地の観光業や地元の方��への敬意を持って、節度ある気持ちでご覧いただきますようお願いいたします。
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「物書きとしてデビューするまでは、面と向かってひどいことを言う人に会ったことはほぼなかった。(略)デビューした途端、外見に関して、知らない人たちからネットやSNS上でひどい言葉を投げかけられるようになった」
相変わらず良い記事を書きますね。ハフポストさんの他の記事の中では浮いてしまうくらいですw いつものように実体験に基づく考察なのであまり口を挟むところはないのですが、上に関してはそれまでは目の前に現れる相手は個人でしたが、ライターという大衆を相手にする仕事についた事で群衆という集団が目の前に現れた、つまり相手が変わったためだと思います。個人であればその人の行為はその人の責任ですし集団に指導者がいれば指導者が制御する場合がありますが、群衆は中心となる指導者のない集団なので責任が分散され周りに責任を押し付ける事も出来るため咎められにくくなります。咎められなければ自分の行為に責任を感じる事もなく、責任がないため反省する事もなく、反省がないので同じ事を繰り返し、周りの群衆の熱気に煽られながら繰り返す事でエスカレートしていきます。ネット上もこれが当てはまり、匿名性は群衆の無責任性と同じで、初めはジョークやからかいのつもりでも繰り返す事でエスカレートしていきます。なぜ容姿の中傷が多いかに関しても私なりの考えがありますが長くなるのでここでは触れないでおきます。
「ずっと福島に置いておけ」は「地元に帰るな」と一緒。除染土は、“ある小さな地方”の問題ではない | ハフポスト NEWS
誹謗中傷をした動機⇨「イライラを発散」が最多。誹謗中傷と「認識してなかった」も半数超【加害経験の実態調査】 | ハフポスト NEWS
「この手の話になると、よく「褒めるならいいのでは」という意見を耳にする」
ここで挙げられている例は雨宮さんの受け取り方の問題で褒めた方の問題ではないと思います。こんなの気にしてたら「あら、可愛い赤ちゃんね」なんて事も言えませんもんね。でも褒め言葉として受け取ってもらえるかどうかという事は難しい問題ですね。例えば私の知り合いに田中絹代さんに似ている人がいますが、時代性や個人の好みで褒め言葉と受け取ってもらえるか分からないので口にせず胸に秘めていますw そういう意味では下の記事では周りに勝手に言われて不本意なのかもしれませんねw
小手伸也さん、アンタッチャブル・山崎弘也さんとのそっくりショッ��公開⇒「兄弟に見えた」と反響 | ハフポスト アートとカルチャー
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2024/11/18 8:00:26現在のニュース
【ポッドキャスト】余る保育園と足りぬ学童 待機児童、需給のズレを3分解説 Minutes by NIKKEI × NIKKEI PODCAST - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2024/11/18 7:54:55) 富山県がJR東日本グループと観光誘客 横浜の桜木町駅で食など紹介 - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2024/11/18 7:54:55) ��の海に浮かぶ宝石箱 夜景が美しい観覧車10選 何でもランキング - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2024/11/18 7:54:55) 令和なコトバ「うさぎ系男子」 恋愛の現場で人気な理由 - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2024/11/18 7:54:55) どすこい in インド 映画「SUMO」の仰天舞台裏 - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2024/11/18 7:54:55) RSウイルス、多様な予防法 妊婦や高齢者にワクチン - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2024/11/18 7:54:55) 夫の意思を生かし脳死提供 突然の出来事、悩んで承諾 コラム「向き合う」 臓器移植ドナー家族の会「くすのきの会」代表、米山順子さん① - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2024/11/18 7:54:55) Microsoftが東京都内に研究施設 11月18日の主な予定 - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2024/11/18 7:54:55) 豪雪地帯の知恵 互いを思いやり力をあわせて工夫 こころの健康学 認知行動療法研修開発センター 大野裕 - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2024/11/18 7:54:55) エンゲル係数とは 子育て世帯の苦境にじむ きょうのことば - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2024/11/18 7:54:55) ロコモティブシンドローム進行に4つの兆候 運動機能低下で学会調査 - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2024/11/18 7:54:55) 今週のクロスワード サクラメントを州都とする州 NIKKEI The STYLE - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2024/11/18 7:54:55) 元トヨタ社員、副業が本業に 外国人材と企業の架け橋に Answers - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2024/11/18 7:54:55) ヘラルボニー、渋沢栄一とLVMH魅了 福祉・ビジネス両立 NIKKEI The STYLE 「文化時評」 - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2024/11/18 7:54:55) 薬草を育て食す 先人の知恵「命の薬」を未来へつなぐ NIKKEI The STYLE - 日本経済新聞([B!]日��新聞, 2024/11/18 7:54:55) 佐賀「白山文雅」 森のきのこカレー、甘くて辛い深い味 九州味めぐり - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2024/11/18 7:54:55) 大阪の懐徳堂300周年 商都の気風、身分越えた学問所 数字博物誌 - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2024/11/18 7:54:55) 奇跡の漁師ピアニストを映画化「ら・かんぱねら」 “夢”大切に(毎日新聞, 2024/11/18 7:53:01) 米半導体大手エヌビディア、ラピダスへの将来的な生産委託示唆「信頼している」([B!]産経新聞, 2024/11/18 7:51:22) 炊き込みご飯をおいしく炊くコツ 料理を科学する 生活上手 - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2024/11/18 7:47:26) アトピー性皮膚炎、長期投与に向く新薬 生活の質に期待 近畿大学医学部皮膚科主任教授・大塚篤司さん - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2024/11/18 7:47:26) 老後の年金額、確認して今を楽しもう 大江加代氏 多様性 私の視点(確定拠出年金アナリスト) - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2024/11/18 7:47:26) 「ピンクは女性の色」思い込みは第2次世界大戦後、アメリカから ルーツ調査隊 - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2024/11/18 7:47:26) レコードは曲、でも「曲げ」も楽しい 熱して雑貨に���身 - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2024/11/18 7:47:26) 体が柔らか過ぎる「二重関節」、意外な病気のリスク増加 ナショナル ジオグラフィック - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2024/11/18 7:47:26) 女性役員、ネットワーク作り切磋琢磨 ともに経営学ぶ - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2024/11/18 7:47:26) ドローンの産業利用 測量や農薬散布、用途拡大 - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2024/11/18 7:47:26) 漫画家・上條淳士が40周年原画展 音楽が見えた瞬間 - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2024/11/18 7:47:26) 16、17日(現地時間) - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2024/11/18 7:47:26) 北区のふるさと納税 返礼品に新幹線見学ツアー(東京新聞)|dメニューニュース(東京新聞のニュース一覧|dメニュー(NTTドコモ), 2024/11/18 7:46:43) 優しいタッチ 昭和のすみだ 地元ゆかりの漫画家・滝田ゆうさんの絵(東京新聞)|dメニューニュース(東京新聞のニュース一覧|dメニュー(NTTドコモ), 2024/11/18 7:46:43) 滝口・荒川区長が小池都知事と面会 「東京都と連携を密に」(東京新聞)|dメニューニュース(東京新聞のニュース一覧|dメニュー(NTTドコモ), 2024/11/18 7:46:43) 「もう僕は最後のつもり」バスケ代表の比江島慎 次の世代へ託す思い(朝日新聞, 2024/11/18 7:40:11) がんになった40代編集者の最期の日々 餓死した兵士の日記への思い(朝日新聞, 2024/11/18 7:40:11) 「何年一緒に暮らしても 法律上、赤の他人」 同性カップルの思い伝える 新宿高島屋でパネル展示(東京新聞)|dメニューニュース(東京新聞のニュース一覧|dメニュー(NTTドコモ), 2024/11/18 7:39:00) 立川の197店舗を巡ってスタンプ 冊子で魅力紹介(東京新聞)|dメニューニュース(東京新聞のニュース一覧|dメニュー(NTTドコモ), 2024/11/18 7:39:00) マイナ保険証で変わる 医療情報の共有・手続き容易に 3Graphics - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2024/11/18 7:33:18) 小平市産の秋野菜 限定メニュー 市役所食堂で21日(東京新聞)|dメニューニュース(東京新聞のニュース一覧|dメニュー(NTTドコモ), 2024/11/18 7:30:43)
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★佐賀戦国研究会創立10周年記念 歴史文化シンポジウム 「忍者研究×佐賀県の歴史・文化・芸術 - 異文化コミュニケーション-」 日時:2022年3月6日(日曜) 13:00~16:00 会場:佐賀市 市民活動プラザ 7F (佐賀市白山2丁目1-12) 参加費: 無料 主催:佐賀戦国研究会 (協力:NPO法人 九州忍者保存協会) 後援:佐賀新聞社、サガテレビ
★ゲスト/パネリスト ・山田雄司先生 三重大学人文学部教授。三重大学国際忍者研究センター副センター長。日本における忍者研究の第一人者として知られ、著書に『忍者の歴史』(角川選書)、『忍者の精神』(角川選書)、監修に『そろそろ本当の忍者の話をしよう』(ギャンビット)、編集に『忍者学講義』(中央公論新社)など多数。TVへの出演も多く、NHK「英雄たちの選択」「ブラタモリ」「先人たちの底力 知恵泉」、BSフジ「忍者の実像 最新研究が解き明かす真の姿」の他、日本テレビ「月曜から夜ふかし」(2018.10月)ではコミカルな登場で話題を集めた。佐賀県では、嬉野市忍者発掘事業における史料調査と検討、また鳥栖市の中冨記念くすり博物館「忍者とくすり展」(2019年)へ協力を行った。この他、崇徳上皇や菅原道真などの「怨霊研究」でも知られている。今回、佐賀市にお越し頂きます。
・ステファニー・アン・ホートン先生 佐賀大学芸術地域デザイン学科教授。イギリス生まれ。教育学博士として、異文化コミュニケーションや言語教育に焦点を当てた多くの著書を持つ。英語を共通言語(ELF)として、佐賀の伝統文化や価値観を異文化の視点から学ぶFURYU Educational Program(FEP)(https://www.furyu.org/)(浮立教育プログラム)を通じ、異文化コミュニケーション能力の向上を目指した講義やワークショップを行い、学生とアートや地域デザインを結びつけている。この他、アルツハイマー病予防(ADP)を目的に、プロフィットネスインストラクターの宮田一輝氏と協働で「メンブリュウ・インスパイアード・ダンス・フィットネス(MIDF)」を考案、実習や地域活動に結びつけている。忍者を異文化の観点から研究することにも興味を持つ。 【英文プロフィール】 Stephanie Ann Houghton PhD Professor (Intercultural Communication) Faculty of Art and Regional Design, Saga University Born in England, Stephanie holds a doctorate in education and has written many books focusing on intercultural communication and language education. Taking a plurilingual approach, using English as a lingua franca (ELF) and other languages, she connects them with art and regional design through lectures and workshops aimed at improving intercultural communication skills through her FURYU Educational Program (FEP) (https://www.furyu.org/). This includes the study of Saga's traditional culture and value from intercultural standpoints. In addition, she co-created the Menburyu-Inspired Dance-Fitness (MIDF) with professional fitness instructor, Kazuki Miyata, for the purpose of Alzheimer’s Disease Prevention (ADP), which she has linked to practical training and community activities. She is interested in studying the Ninja from intercultural standpoints too. Her research is partly funded by VISION 2030 (KASHIMA ART PROJECT) http://www.saga-u.ac.jp/vision/vision2030-1.pdf
・東統禅先生 『丹坂峠の戦い』・『芦刈町戦国史』著者。『葉隠研究』(葉隠研究会)や小城郷土史研究会の機関誌に執筆多数。郷土史研究家として知られるが、実は秋田県出身である。禅僧になる前はキリスト教を学び、社会人としては金融機関や法律事務所勤務を経験している。出家してからは、四国をはじめ日本各地を野宿し、長期の托鉢行脚をおこなう。現在は、徳島氏および神代氏の菩提寺、福田寺(小城市芦刈町)の住職である。 →(★佐賀新聞記事「龍造寺と有馬の合戦、史料から丹念に読み解き 小城市の東さん『丹坂峠の戦い』刊行。北部九州の勢力図の変遷を考察」https://www.saga-s.co.jp/articles/-/619628)
▼モデレーター:深川 直也 佐賀戦国研究会代表。2012年から有志と共に佐賀戦国研究会(NPO)を立ち上げ、10年に亙り勉強会やシンポジウムを定期的に開催している。郷土史ライターでもあり、歴史雑誌『忘却の日本史』へ「九州の戦国武将ランキング」「肥前千葉氏」「神代勝利」「大村純忠」など執筆多数。近年は嬉野市の忍者発掘事業に参加、史料調査を担当し成果があり、2018年には国際忍者学会の基調講演を務め、NHK佐賀支局の番組出演や、NHKラジオ深夜便(2020年2月)へゲスト出演した他、三重県伊賀市、佐賀県嬉野市、福岡県飯塚市(嘉穂劇場)にて研究発表を行うなど、佐賀の忍者研究者として知られている。 (https://blog.seesaa.jp/cms/article/edit/input?id=459492959) 【内容】 世界的に人気の高い日本の忍者(Ninja)と、それを育んだ日本の歴史文化的土壌の事、また他県自治体での「忍者」(資源)の活用例など、山田先生にお話しを頂き、ステファニー先生が取り組まれている佐賀県の歴史・伝統文化の保護や芸術活動の活性化についての研究、また世界へ向けての佐賀の伝統文化の紹介活動についての、ヒントや融和点を探ります。東先生からは秋田と佐賀の県民性の違いや特徴的な印象、またAMAZONで郷土史本を出版するなど、自発的にアクティブに活動されての感想や周囲の反応などを伺います。 同時に、当会のような市民団体が行政に依らず自発的に活動する上でのヒントや融和点、郷土の歴史に興味がない若者へのPR方法などを考えます。残りの時間は、ゲストと参加者・学生とのフリートークが可能です。
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爆破事件を引き起こした新左翼過激派のメンバー、桐島聡さんが、約50年の逃亡・潜伏生活の果てに搬送先の病院で70歳の生涯を閉じたニュース、界隈では衝撃をもって迎えられました。「えっ、生きていたどころか、50年近くも国内で潜伏して普通に暮らしてたの?」という。 桐島さんへの直接の嫌疑では死亡事件の直接の関与はないものの、所属していた「東アジア反日武装戦線」では連続企業爆破事件の容疑者の一人として全国に指名手配され、やらかしたテロの重さとは似つかわしくない穏やかな笑顔と黒縁眼鏡の風貌が多くの日本人の印象に残っていることでしょう。 経済的厳しさと逮捕の恐怖の中で そして、末期の胃がんで死期を悟った桐島聡さんが、搬送先の鎌倉市の病院で「私が桐島聡です」と自供したため、足取りを掴めていなかった公安当局も唖然とするような展開となったのであります。というのも、桐島聡さんの所属先からは「海外逃亡している」という有力な情報がすでにあったことから、素直に国内にいないものと考えていたところ、まさかのご近所神奈川県藤沢市の工務店に少なくとも二十数年以上勤務していたことが分かって当局大失態であります。下手すると、44年いたことになります。なんだそれは。 すでに周辺取材を済ませた報道は多数ありますが、住んでいたアパートは工務店によって法人契約で社宅扱いで借り上げられていたと見られ、また、近所の繁華街に1人で頻繁に出没しては飲んだり歌ったりと享楽的で明るい一面を持っていたようです。他方で、長年住んでいたアパートに移り住むまでに騒音問題なども起こす一方、周辺賃料の相場で見ると風呂・トイレ無しの古い6畳弱のアパートの家賃は月額3万5000円から4万円ほど。当該市からは生活保護世帯の住宅扶助支給物件とされていたことから考えると、金銭的にはかなり厳しい生活を長年に渡って送っていたものと見られます。 指名手配をされ潜伏生活を強いられてまともな仕事を得ることができない桐島聡さんは、自称「内田洋(ウチダヒロシ)」として、いつ逮捕されるか分からない恐怖に怯えながらなかなかしんどい人生を送らなければならなかったのではないかとも思います。 他方、鹿島建設爆破事件(1974年)などのテロ事件の共謀・実行の事案で見るならば、当時21歳の若者に過ぎなかった桐島聡さんが果たした役割は限定的であることを鑑みて逮捕起訴されたとしても実刑15年程度で出てこられたのではないかとも見られています。 そもそもが、戦争中に日本に強制連行された中国人が悲惨な労働環境に耐えかねて蜂起し400人以上が亡くなった花岡事件(1945年)を理由に鹿島建設への爆破を仕掛けたことが背景にありますが、他の事件も含めて桐島聡さんが起こした事故で直接亡くなった方はおられません。そうであるならば、30代後半にはシャバに出られて一般の国民として暮らしていけたはずの桐島聡さんからすれば、人生の最後まで不自由であまり裕福ではない暮らしを強いられてきたのは結果的に相応の罰を「セルフ終身刑」的な形で受けたことにもなります。 組織の支援や手引きはなかった可能性 さらに、桐島聡さんが勤務していた工務店関係者によれば、働いていたウチダヒロシさんがテロリストとして指名手配されている問題人物であったとは20年以上仕事をしていながらまったく気づいていなかったとのことで、犯行に関わる話を聞いたことも、疑わしい人物と頻繁に接触している雰囲気もなかったとのことでした。ほんまかいな。これから勤務していた工務店周りや、仕事の出先については当局も追加で状況確認的な捜査は行うでしょうから、新たな事実関係が出てくる可能性はあります。 正直、当局としては完全なる出し抜かれ、大失態という評価でもあるため、無理矢理でもなんらか工務店の容疑をでっち上げて起訴でもしようとするんじゃないかと心配になる面もあります。 ただ、現状では桐島聡さんの逃亡・潜伏生活において、過去に事件に直接関係した組織による支援や手引はこれといって無かった可能性が強いと見られます。つまり、本人も反省してか分かりませんが組織から足を洗い、接触を断ってしまっていたからこそ、警察も藤沢市周辺に桐島聡さんが潜伏しているという情報の入手ができなかった可能性が高いのです。 この工務店(というか、人足屋的な仕事がメインだったようですが)を起用した土木系のジョイントベンチャー(JV)を担当した二次請け建設会社によれば、2015年ごろに行った工事の作業員名簿に確かに「ウチダヒロシ」と思われる人物がいることが分かっています。ただし、一般的にこれらの工事に直接携わる作業員については、昨今は従事者全員の氏名を明記したうえで担当事業者ごとに土木工事保険や請負業者賠償責任保険、労働災害総合保険に加入することが義務付けられています。そうなると、偽名で架空の従業員を工務店が「昔から働いてくれていた、訳アリだけど明るいおっちゃん」として置いておくことは、未必の故意で犯人隠匿に協力したとも扱われかねません。 「謎スマホ」を使っていた? また、日雇いの現場においては、私ども産業廃棄物業界も特に気にしていることですが、身元不詳の人物が求職にやってくることも少なくありません。しかし、突発で多くの人員を要するような作業では現場長の独断で「よく分かんねえ奴だけどまあいいか」となりやすいのもまた事実と言えます。本当に訳の分からない奴だとスマホもまともに持っておらず、招集もかけられません。日雇いで稼いでいる人ほど、いまや仕事を得るツールであるスマホは文字通り生命線です。 ネット回線はコンビニの駐車場や駅周辺に流れてくる野良Wi-Fiでいいので、変な人はどこからどう入手したか不明なだいたい謎スマホか謎ガラケを持ってるんすよね。 で、桐島聡さんの場合は、少なくともある時期までは勤務先の工務店から謎スマホを支給されていたようですが、入院のタイミングでは携帯電話を持っていなかったと報じられています。どういうことなのでしょう。招集がかかってスマホで点呼に応じてる割に、個人で偽造の健康保険証も持っていなかったことが分かっておりますから、おそらく親切な人が社業で使う用に貸与していたのではないかと思います。 無保険逃亡生活の悲しき末路 さて、今回当局対応で浮き彫りになったもう一つの問題は、どうも桐島聡さんは今回救急搬送される1年前、体調に不安があった際に、自費治療で検査し、胃がんを患っていることまでは分かっていたようだという点です。セルフ終身刑なのかなと思う理由として、おそらく経済的に厳しい生活を送ると同時に、胃がんが分かっても保険治療を受けることができない状況で悲観したまま、1年ほど、末期がんとして路上に倒れて運び込まれるまで悪化してしまったという点です。 想像として考え得る��は、犯罪を犯して逃亡生活を送ってきたけれど、酒と音楽で享楽的な日々を送りながらついに身体の異変を知り、しかし治療も受けられず、徐々に悪化して働けなくなっていく中でウチダヒロシではなく桐島聡として人生来し方(こしかた)を思い返して取り返しのつかない犯罪を犯したこと、そしてもうどうにもならないことを思い悩むこともあったのではないかと思います。また、胃がんで搬送されて1週間で亡くなるほど悪化していたとするならば、悶絶するほどの疼痛がたびたび桐島聡さんを襲っていたことは想像に難くありません。 末期がんの人を雇用した経験がひとかたならずありますが、正直、末期の人は働けないほどしんどい状況になります。桐島聡さんは、働けなくなった半年か一年かぐらいは、どうやって食いつないでいたのでしょう。 結果的に、同僚に付き添われて藤沢市ではなく鎌倉市の、病院のポリシーとして困った人は必ず受け入れるという理念を掲げている総合病院に救急搬送されて入院しています。当然担ぎ込まれて入院した当初は健康保険証の提示もされておらず無保険です。が、本人は末期がんで精神混濁の状態ですから、医療行政的にも本人確認義務は身寄りか勤務先、これが無理なら居住しているアパートの大家(所有者)に生じます。少なくとも、元の組織からの支援もなく逃亡していたことを考えると、ほとんどの逃亡期間は無保険であったことはもちろん、身分証明できるものは何一つ持っていなかったことになります。 医療行政の観点からするならば、身元不明者の入院においては、本人確認がむつかしい場合は行旅病人及行旅死亡人取扱法という古い法律に基づいて、病院が所在する自治体で仮の戸籍を発行して本人の意思が回復するまで治療費や入院費を代位弁済することになります。 行旅病人及行旅死亡人取扱法 https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=132AC0000000093_20230616_505AC00000000 親族はDNA判定を拒否 ところが、病院が応召義務を拒否できる理由について、例えば暴力団排除条例(暴排条例)で反社会的勢力の皆さんの診療を断ることはあっても、合理的な理由で「テロリストとして指名手配されていたから」というのは含まれていません。認知症で正常な意思疎通に問題があるケースなどは頻出する一方で、非常にレアケースだと思うのですが末期がんで担ぎ込まれてきた人がテロリストの桐島聡ですと病院関係者に自供されてもみんな困惑しただろうなあというのは胸に来るものがあります。あんまりないよねそういうの。 結果的に、桐島聡ですと自供したにもかかわらず、本人確認のためのDNA鑑定は桐島聡さんの親族から拒否されたようですので、彼はあくまで「自称・桐島」としてその生涯を閉じ、長い時間の裏付け捜査を当局の宿題として残し幕を下ろすことになります。 「他人���とではない」身分保証の問題 今後、この手の話が医療行政で問題視されることが増えるだろうと思うのは、テロリストが救急に担ぎ込まれてみんな呆然とすることではなく、身元不詳の独居老人が救急で運ばれてくることが増えることです。そうなれば、行政手続き上、類似の事案がどんどん出てきたとき自治体と受け入れ病院側で負担が増えていくでしょう。 今回の事件で医療方面がかなりザワザワしているのも、言われてみればそういうことも起きる世の中になるよなという認識が持たれたからに他なりません。 確かに桐島聡さんは行きがかり上、若かりし頃のやらかしで悲惨な事件を起こした責任を自ら背負う形で厳しい人生を送りましたが、特段犯罪を犯したわけでもないのにまともな生活を送ることができず生涯独身のまま孤独な死を迎える日本人にとっては他人事ではないぞということです。 そして、マイナンバーカードによる健康保険証(マイナ保険証)の是非も出てくるかと思うのですが、これは紙の保険証を桐島聡さんが使ったのではないかと問題視するのではなく、まっとうに暮らす国民として偽造されることの少ない身元保証の仕組みがしっかりあることでこのような問題から自分の身を守ることができる、というのは大事なことです。 駆けつけた捜査員には「後悔している」と供述していたらしい桐島聡さんの魂に平穏あれかしと祈りたく思いますが、事件を起こした後、組織とほとんど接触することなく新たな事件を起こさず静かに人生の幕を閉じたのであれば、私たちは彼の生きた歴史から何を学ぶべきなのでしょうか。
逃亡者・桐島聡「セルフ終身刑」問題と関係当局大反省会《私たちは彼の生きた証から何を学ぶべきなのか》 | 文春オンライン
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http://detective-akatuka.com 〜〜〜 旅の記録.103 〜〜〜 青春18きっぷを片手に気ままな旅へ… 日本一周、旅の8日目。 鹿児島本線にて、北九州の中心駅である小倉駅に到着。 とにかく多くの列車が始発終着する大きなターミナル駅ですね。 北九州モノレールの発着駅でもあり、滑らかに空中を流れていくモノレールに感動。 東北人の私は、モノレールは関東の首都圏に近い所まで行かないとなかなか見る機会がないので、不思議な感覚でずっと眺めてしまいました。 ちなみに、高所恐怖症の人はモノレールに乗っても平気なんでしょうか? 〜 旅する探偵・福島県あかつか探偵事務所 〜 #福岡県 #北九州市 #小倉北区 #小倉駅 #ターミナル駅 #北九州モノレール #モノレール感動 #日本一周 #青春18きっぷ #旅 #福島県あかつか探偵事務所 #福島県探偵 #郡山市探偵 #須賀川市探偵 #白河市探偵 #浮気調査福島 #浮気調査郡山 #浮気調査須賀川 #浮気調査白河 #福島県尾行調査 #福島県追跡調査 #浮気調査料金 #浮気調査口コミ #相互フォロー #フォローバック #Follow #FollowMe #Followback #友達追加 #友達承認 . https://www.instagram.com/p/BwaokwEF1wE/?utm_source=ig_tumblr_share&igshid=48q4nx5w0seq
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患者と性的関係を持ったり、わいせつ行為をしたりした医師の行政処分の基準づくりが宙に浮いている。職権を乱用した性行為の禁止を目指した厚生労働省の審議会の議論が今夏、結論が出ないまま打ち切られた。専門��は「医療界の信頼に関わる。臨機応変に処分できる仕組みが必要だ」と指摘する。(都梅真梨子) 被害患者、泣き寝入り わいせつ行為の医師の行政処分、基準づくり不調…厚労省審議会の議論打ち切りに 「あの男には二度と医師と名乗ってほしくない」。長女を失った鹿児島県の看護師の女性(66)は、語気を強める。精神保健福祉士として、県内の精神科クリニックに勤めていた長女が命を絶ったのは2016年8月。32歳だった。 遺品のスマートフォンには、勤務先の院長だった男性医師(52)から送られた大量のメッセージが残っていた。そのやりとりから、男性医師に「うつ病」と診断されて向精神薬を処方され、深夜に頻繁に呼び出されて性行為を求められていたことが判明した。 さらに、クリニックの同僚男性と性的関係を持つよう命じられ、自殺する直前には「最低おんな」などと繰り返し罵倒されていた。女性は、娘の自殺は男性医師の言動が原因だったとして、損害賠償を求めて鹿児島地裁に提訴した。 代理人の早川雅子弁護士によると、男性医師の別の女性患者が14年12月に自殺した。「性的関係は解消して治療を再開して」と求める女性患者に、「じゃあ治療はおしまい」と返したメールが残っていた。 早川弁護士は「病気や薬の影響下にある患者は立場が弱い。見放されたくないと考えて要求に応じ、依存状態に陥ることがある。男性医師は立場を悪用して性的搾取に及んでおり、診断や治療が適切かどうかも疑わしい」と話す。 男性医師は18年、性的関係を持った患者に提供させた家族の保険証を使い、国から診療報酬をだまし取ったとする詐欺容疑で逮捕された。有罪確定を受け、厚労省は21年2月、医業停止3年としたが、患者との性的関係については処分の対象としなかった。 男性医師は今年2月に処分期間を終え、医師としての復帰が可能となった。復帰について男性医師は取材に対し、代理人弁護士を通じ「(女性の遺族との)訴訟が続いているのでコメントは控える」と回答した。 「品位損する行為」の定義難しく 医師法や歯科医師法では罰金以上の刑が確定した場合に加え、「医師の品位を損する行為」があれば、厚労省が調査し、免許取り消しなどの行政処分が可能。具体的な禁止行為は明示されておらず、厚労省の審議会が事案ごとに決める。 ただ、処分はほとんど刑事罰の確定をもって出されており、品位を損する行為で処分された医師は過去に3人しかいない。厚労省の担当者は「品位の定義は人によって異なり、適用が難しい。調査の人手も足りず、裁判所の認定に頼らざるを得ない」と明かす。 23年以降に戒告以上の処分を受けた医師と歯科医師は102人。そのうち42人が、わいせつ事件で有罪が確定していた。更衣室での盗撮や、患者の体を触るなど医師の立場を悪用したケースが目立つ。 東京都港区の精神科クリニックの60歳代の男性院長については、「診察中に無理やりキスされた」などの相談が保健所に複数寄せられた。18年に患者への強制わいせつ容疑で逮捕されたが、被害者と示談が成立。処分を受けておらず、現在も診療を続けている。 性犯罪の被害者は事件を表沙汰にしたくないという思いから、示談に応じることが多い。その結果、多くの医師が処分の網の目から逃れる事態となっている。 医師会は「必要ない」と反発 鹿児島県の精神科医の問題が国会でも取り上げられ、厚労省は21年4月、日本医師会の代表者や大学教授でつくる審議会で、「品位を損する行為」の基準づくりに向けた議論を始めた。 議論は非公開で、関係者によると、「同意の有無にかかわらず、患者と性的関係を持つこと自体が不適切」「民事裁判の証拠だけでも処分できるようにすべきだ」との意見が多く出た。 だが、日本医師会の代表らは、「厚労省には警察のような捜査権がなく、たまたま発覚したケースだけを処分するのは不公平」「基準づくりの必要はない」などと反発。議論は平行線をたどり、基準づくりは不調に終わったという。 医師の倫理に詳しい金沢大付属病院の野村英樹特任教授は「基準が作られなかったことは非常に残念で、日本の医師免許制度への信頼を揺るがしかねない。一部医師の不適切行為を放置することは許されず、国や日本医師会は今後も、基準づくりに向けた検討を続けるべきだ」と話している。
わいせつ行為の医師の行政処分、基準づくり不調…厚労省審議会の議論打ち切りに | ヨミドクター(読売新聞)
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「宮崎正弘の国際情勢解題」
令和五年(2023)5月27日(土曜日)
通巻第7767号 <前日発行>
デサンティス知事の大統領選出馬表明は大きな空振りだった
米国の分裂状態こそ、世界の安全保障にとって脅威である
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順風満帆ではなかった。船出は最初から座礁した。
ロン・デサンティス(フロリダ州知事)の2024年大統領選出馬表明は大きな空振りだった。
5月26日、ツィッターでイーロン・マスクとともにデサンティス(フロリダ州知事)は型破りの大統領選出馬表明を行った。事前の期待はかなり大きかった。
予約の回線がパンクしたらしく、開始が20分遅れとなった。そのうえ、出馬表明にとくに目新しいスローガンがなく、従来の保守の思想を繰り返しただけで、直後の世論調査はトランプ前大統領との差を縮めるどころか30ポイント以上も開いてしまった。
リベラルなメディアの多くが、『悲惨なスタート』等と書き散らしたが、サンティスが[WOKE]を繰り返し、その反リベラルな政治姿勢を批判したためマイナス面を押し出したに過ぎない。
サンティスは月末から六月初旬にかけてニューハンプシャー、アイオワ、サウスカロライナ州など12カ所を遊説にまわる予定だ。
しかし予備選の緒線地域でも、現時点では盛り上げる空気がない。所詮は「ミニ・トランプ」であり、二人の差違は何かと言えば、サンティスが「若いこと}と「軍隊経験がある」こと、嘗てサンティスの子供がトランプの本を読んでいる映像を流して選挙戦のPRに使うなど熱烈なトランプ支持者だった過去のトランプ便乗経過があり、それなら「次の次」に備えるべきだと諫める声も多い。
インフレ、スタグフレーション、失業、社会保障、銃規制、中絶反対、LGBTなど、とりわけ米国を分裂させているのは『大きな政府』vs「小さな政府』論争に収斂される。
直近のFOXニュースは久々にヒラリー・クリントンを登場させて「誰もが(バイデンの)老齢を気にしている」と言わせているが、この時の世論調査でバイデンの三大政策にアメリカ人の三分の二が反対していることが分かった。
すなわち経済政策に不賛成が66%、銃規制と不法移民対策でバイデンの政策に不賛成が67%とでた。
大統領選挙は24年11月、あと17ヶ月も先であり、これから何が起こるか分からないが現時点でのイッシューにしぼり込むと、第一の争点は中絶問題だろう。第二が大學授業料減免措置、第三が不法移民。ついでインフレ対策、銃規制か? ウクライナ支援は大きな争点にはなっていない。中国に関しても関心はかなり鈍い。
現在のところ、ウクライナ支援削減は共和党の保守系に限られている。しかしウクライナ戦争が長期化すれば、たぶん来年の予備選の開始までずれ込むとすれば、大きな争点に浮上する可能性はある。
それにしても、これほどバイデン政権は不評なのに、選挙となると、なぜ民主党が強いのか。労働組合の組織力? 若者たちの「なんとなくリベラル」? メディアの左翼偏向。共和党への蔑視?
具体的には身近な雇用、インフレ、そして中絶問題だろう。ファンダメンタルズの強い州では中絶は認められておらず、これが昨年の中間選挙で共和党が予想を裏切って、上院で勝てず、下院で辛勝だった結果を産んだ。共和党有利といわれた選挙区で女性票が土壇場で民主党に流れたからだ。
▲なぜあれほど無定見な民主党が選挙に強いのか?
バイデンが相当な自信をもって二期目の出馬宣言をした背景に大學ローン返済免除プログラムがある。返済のため生活に窮している国民がおよそ4000万人から7000万人。この人たちの多くが民主党に投票するだろう。
米国の大学授業料は高い。そのうえ大學の粗製濫造である。日本も少子化があきらかとなっても新制大学が雨後の竹の子状態だった。
これこそは文科省の最悪の愚策だが、産経新聞(5月24日)の報道に依れば、すでに19の新設大學が入学募集を打ち切った。
全国に私大は598校もある。このうちの284校が定員割れ。経営悪化が急速である。
立志舘(広島)、福岡医療福祉、帰路嶋国際、得上野学園、神戸海星女児学院などが学生募集を停止した。卒業生の就職のためのパスポートである以上、閉校とならず近くの大學に「救済合併」を待つしか無いだろう。
次に争点は不法移民である。
NYから50万人が去って、ブロンクス、クイーンズの人口が減ったが、かわりに65000名の不法移民がNYCに」雪崩れ込んだ。
それこそ一時的にはホテルを借り上げ、ウクライナ近隣諸国の風景と変わらない難民キャンプ、シェルター増設、かれらへの給食やら医療サービル。
じつに140ヶ所のシェルターで一日三食、つれてきた子供たちには学校へ通う手続き、一日に10億円。NYCは24年度の『難民対策予算』を29億ドル(およそ4000億円)と見積もる。
多くのアメリカ人は不法移民のあまりのおびただしさに悲鳴を上げ、これはバイデンが不法移民の入国を黙認したからだと考えている。失業者の怒りは��国人に職を奪われたという強迫観念に近いものがあり、不法移民の大量の流れ込みを許したバイデン政権に猛烈な批判となる。
ところが、夥しいムスリム、ヒスパニック、黒人、アジア系移民などニューカマーは移民に優しい民主党に投票する。ユダヤ人も民主党贔屓が多い。
治安悪化はリベラルな首長が治めるNY、シカゴ、サンフランシスコで顕著に悪化した。警官を募集しても応募が殆ど無いとうい惨状になった。警官がマニュアル通りに犯人を逮捕しても、それが黒人だとやっかいなことになるので警察機構が弱体化した。
ついに950ドル以下の万引きは見てみないふりをすることになった。麻薬が横行し、殺人、強盗、レイプは珍しくなく、ダウンタウンからは引っ越しが相次いでサンフランシスコの一場はゴーストタウンとなった。
かつての銃規制やユダヤロビィ教育問題などへの関心は稀釈され、ふくれあがる福祉予算が、国家の健全な財政に大きな障害となっているが、民主党支持者には、自らが受け取る福祉の恩恵、フードスタンプ、生活保護が重要なのであって、国防にカネ��かける分を福祉予算委回せという考えに傾きやすい。
財源をどうするか、民主党は富裕層増税を唱え、共和党はむしろ予算縮小を主張する。だから赤字上限枠の交渉がチキンレースとなって、ひょっとして6月早々に米国はデフォルトをやらかすかも知れない。
▲大学は出たけれど。。。。。。。。。。
デフォルトとなると米国債は売られ、金利は上昇し、失業率は倍加し、600万以上が雇用を失う。株の暴落は続きドル相場はかなり下落するだろう。すでに市場はそれを織り込み済みである。
かくして米国は分裂している。
だからトランプの当選確率は51%で、確実とは言えないのだ。日本人が漠然と描いてきた、米国の『軍事大国』「守護者』『世界の警察官』などという淡い期待は『過去の遺物』である。
日本が侵略されたら米軍がくると考えている日本人はさすがに少なくなったが、それなら自主防衛力を高めようという主権国家として当たり前の声に耳を傾ける人はまだまだ少ない。
改憲がいつになるのか、すくなくとも岸田政権の政治日程にLGBT法案などという愚策はあっても、改憲への情熱は蒸発したままである。
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韓国の反オリンピック運動団体「平昌オリンピック反対連帯」の皆さんが、北京五輪開幕の2月4日に「オリンピックを廃止せよ」という声明を出しました。以下、日本語訳を掲載します。
オリンピックを廃止せよ
2022年2月4日
平昌オリンピック反対連帯
平昌(ピョンチャン)冬季オリンピックが開催された2018年は、1988ソウルオリンピック30周年の年にあたる。オリンピック開催地の中でも有数の大規模開発事業と強制撤去が行われたソウルでは、1986年のアジア大会と1988年のオリンピックの準備期間に、72万人以上が生活基盤を失った。1986年には、警察、建設会社、暴力団(直訳:用役チンピラ/政府や開発事業側に雇われて直接排除・撤去を実行する人々)が一体となった開発事業の嵐の中で、1986年には上渓洞(サンゲドン)だけでも6人の住民が死亡した。「オリンピックなどに備えて、観光客に清潔な印象を与え、国民の不快感を取り除くため」中央政府が積極的に行った「社会浄化」活動の結果、1万6000人以上が正当な手続きもなく恣意的に拘束され、全国36の施設に強制収容された。中でも最大規模の「兄弟福祉園」で行われた無賃の強制労働、虐待、暴行が明るみになり、捜査と裁判が行われた。しかし、この事件で処罰された者は今に至るまで一人もいない。オリンピックによる抑圧は、オリンピックが開幕した瞬間から、一気に消え去った。主催者側は、オリンピックによって「民主主義と和合」が実現したというプロパガンダを一気に広めた。2018年、各機関はソウルオリンピックを肯定的に振り返るための様々な記念事業を実施した。実際に起こったオリンピック災害は「付随的な問題点」として形ばかりの言及がされただけだった。依然として多くの人は「88オリンピック」という言葉を通じて、やすやすと楽しく心躍るイメージを浮かべる。オリンピックで利益を受けた者たちが長い間、声高にその過ちを隠蔽するプロパガンダを行ってきた一方で、オリンピック災害で苦しんだ者たちの声はかき消されてきた。平昌オリンピックもまた、幕開けの瞬間から今に至るまで、オリンピック災害を隠蔽するための記念事業に最大の努力を注ぎ続けている。オリンピック期間中、私たちが平昌、旌善(チョンソン)、江陵(カンヌン)で目撃したのは、放送を通じて届けられる華やかな祭りとはほど遠いものだったが、オリンピック災害の実態に関心を向ける人は少なかった。現在、オリンピック・レガシーを継承するために進められている多くのプロジェクトのうち相当数は、平昌オリンピックに肯定的な評価を残すこと自体を目的としている。
パンデミックの中で、一度延期された東京夏季オリンピック。翌年に強行開催された日本で起きていることは、私たちの既視感を呼び覚ます。新型感染症の蔓延で医療体制や社会が危機に瀕している中で、何よりも優先されたのはオリンピック開催だった。予算、人的資源、医療スタッフ、検査体制、ワクチンは、日本に住む人々ではなく、オリンピックが最優先された。オリンピック・パラリンピックが開催された8月から9月にかけて、全国で202人が、東京では8月だけで44人が自宅療養中に亡くなっている。「復興」を口実に福島の災害を無責任に覆い隠し、何年もの間、最も弱い立場の人々を追い出し、差別と排除を広げてきたオリンピック産業に対して、多くの人々が抵抗を続けてきた。彼らへの抑圧はあからさまだった。活動家への狙い撃ち捜査として、住居や身体は押収・捜索され、平和的な抗議行動は強制的な暴力で弾圧された。聖火リレールートで反オリンピック行動に参加し、逮捕された人の裁判は今も続いている。オリンピックのために必要不可欠な施策として導入された高度な顔認証システム、共謀罪、差別的な入管法(韓国の出入国管理法に相当)改正案が日本社会に存在している。オリンピックが終わって4カ月しか経っていないが、すでにオリンピック・ブランドを守るための宣伝活動が盛んに推進されている。主催側は野宿者の排除、森喜朗前会長の男尊女卑・人種差別的な行為、監視・処罰体制、福島の災害の隠蔽など、全てを覆い隠して「多様性と調和、平等」の実現としてオリンピックを称揚するメッセージを熱心に生産し送り出している。また、NHKは東京オリンピックの公式記録映画監督・河瀬直美の名をタイトルに掲げた���組を通じて「反オリンピックデモは金のために動員された」という事実の歪曲を流した。その後、当事者へのまともな謝罪すら行われていない。東京都が今年(2022年)7月から8月にかけて予定しているオリンピック1周年記念事業を推進するために割り当てられた予算は約8億円(約83億ウォン)だ。
2008年の北京夏季オリンピックの準備段階で、120万人以上の人々が強制退去させられた。住まいは人権であり、生存である。生活を脅かされた多くの人が強く抵抗した。彼らへの処罰は苛酷だった。合法的な抗議活動を組織し、入居者の声を伝えた活動家は4年の刑を言い渡され、オリンピック開催を口実に刑は延長された。彼は6年間の拘留の後、ようやく釈放された。オリンピックを前に「万人のためのオリンピック」を疑問視するチベット人の声を映画にしたチベット人監督は、撮影後すぐに逮捕され、6年後の2014年に釈放された。それ以降も、私たちは中国政府がほしいままに行う弾圧や虐殺の報告と、それに対する抵抗を目撃してきた。国際オリンピック委員会(IOC)だけが目をつぶってきたようだ。IOCは、人権調査団が3週間にわたる中国全土の視察を終えたのち、2015年に北京を再びオリンピック開催地に選出、「オリンピックは自由の時代への一歩となる」と言った。中国政府とIOCは、各国のボイコット表明は「五輪の精神を著しく歪める」と批判しているが、IOCの方こそまさに、自らが規定する「人間の尊厳の保持」に反する当事者であり、人権侵害の共犯者だ。彼らは2008年夏季オリンピック開催都市が決定した2001年当時も、オリンピック開催は「人権状況や政治的自由を向上させる契機になる」と述べている。
夏季オリンピック開催地で再び冬季オリンピックを開催するため、すでに深刻な水不足に悩まされている住民や農民が共有している水資源は、大量の人工雪を作るために動員されている。国立自然保護区域内でのアルペンスキー場建設に対する懸念が提起されるや、主催者は国立公園の区域を設定し直して「競技場はもはや保護区域にはない」とした。地域の生態系や水資源を担保に、大量のエネルギーを消費する今回のオリンピックでも、持続可能性を旗印に、再生可能エネルギー利用や水素動力による運送手段の利用も堂々とPRしている。「ともに未来へ(一起向未来)」をスローガンに始まる今回のオリンピックを前に、私たちは前回の夏季オリンピック開催当時のNBCの最高経営者ジェフ・シェル(Jeff Shell)の発言を思い起こしている。オリンピックの独占放映権を持つNBCは、東京オリンピックの開催により歴代最高の利益を上げる見込みだとして「オリンピックが始まれば、全て忘れて誰もが楽しむ」と言った。彼の言葉は、IOCをはじめとするオリンピック産業の協力体制が、なぜこのような欺瞞と厚顔無恥なプロパガンダを続けているのかを如実に示している。他の圧政国家に引けを取らない反民主的な組織と不透明な意思決定方法を有するIOCは、再びオリンピック・ウォッシングによって自らの高収益ビジネスを守ろうとしている。オリンピックで利益を得る各開催地の権力者たちは、「あちら」のオリンピックは悪くて、「こちら」のオリンピックは真のオリンピック精神を体現していると声高に主張している。良いオリンピックなど存在しない。オリンピックはどれも皆、開催地の社会の抱える問題を悪化させ、未来を破壊し、最大の利益を搾り取っていくだけだ。私たちは、各開催地で弾圧と破壊を辞さないオリンピック産業の協力者に、共に立ち向かう。繰り返されるオリンピック災害の廃墟に取り残された私たちは、いかなる事も記憶し、オリンピックのない未来に向かって歩み続ける。
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上記の過去エントリーに書いてある発言以外にも、イ・ギフン会長は、「IOCが世界保健機関(WHO)、国際原子力機関(IAEA)など福島産食材を使用と関連して持続して議論していると聞いている。関連機構が綿密に食材を検討するという前提の下、私たちの選手たちには、魚種類の摂取と関連、教育を進めるつもりだ」と公開的に話しただけでなく(6月26日聯合ニュース)、去年8月には「東京オリンピックの放射能問題と関連した安全性の検査を、国際原子力機関(IAEA)等に依頼して調査する案を提案する」とも話しました。当時の記事は、この件を「日本の放射能の問題を国際問題として浮上させる可能性がある」と報じています(国民日報、去年8月9日)。
本当に、韓国の長官の言う通り、政府が指示したものでないなら、大韓体育会が独自判断でそんな発言をした、ということになります。大韓体育会は、韓国のオリンピック委員会でもあります。だから、その会長が何かの懲戒を受けるか、受けないか。これが、韓国政府のスタンスを測る1つの基準になるでしょう。韓国が日本の相馬公使についてまったく同じことを言っていた気もしますが。
日本政府、韓国政府に「風評被害(弁当の件)」で対応を要求、「ブーケ関連報道」「横断幕」についても懸念を表明:シンシアリーのブログ
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2022年1月18日

山﨑大地選手(順天堂大学)、2023シーズンの新加入内定のお知らせ(サンフレッチェ広島)

中野就斗選手(桐蔭横浜大学)、2023シーズンの新加入内定のお知らせ(サンフレッチェ広島)

【本日 (1/18)の広島県内の感染状況】(広島県)
広島・福山・呉で642人感染 湯崎知事「ピークアウトか見極め必要」(RCCニュース)
18日、広島県の湯崎知事は、県内の新型コロナウイルスの感染状況について、「今後、ピークアウトするのか、見極める必要がある」という見解を示しました。
18日は、広島市で新たに458人の感染確認と、入院中の患者1人が16日に亡くなったことが発表されています。また、福山市と呉市は、それぞれ92人の感染確認を発表しています。
「きょうの発表数は比較的落ちると思うが、これは医療機関が日曜日は閉まっているということもあってかなり減少すると。今後、本当にピークアウトするのかどうかを見極めていく必要がある。」(広島県 湯崎英彦知事)
一方、政府は18日、関係閣僚会議を開いて、東京など1都10県に対して「まん延防止等重点措置」を適用する方針を決定します。期間は、21日から3週間程度となる見通しです。
広島県の適用期間は、残り2週間程度ですが、湯崎知事は延長の可能性について、「現時点で延長するとかしないとか判断できる状況でない」と話しました。
3回目接種を加速 広島と福山に大規模接種会場 県が設置へ(RCCニュース)
18日、広島県は、新型コロナワクチンの3回目接種の動きを加速させるため、大規模接種会場を予定より早く設置することを明らかにしました。
「接種対象者の多い広島市と福山市では、(ワクチンの)体制整備に苦慮されていると聞いている。接種を加速させるためにも大規模会場を設置する。」(広島県 湯崎英彦知事)
県は、3回目のワクチン接種を進めるため、▽広島市の天満屋八丁堀ビル6階(28日~)と、▽福山市のビッグ・ローズ(来月4日~)に大規模接種会場を設置すると発表しました。
対象は県内に住む人で、それぞれの自治体から3回目の接種券が届き次第、打ち始めることができます。いずれの会場でもモデルナ製のワクチンが使用され、期間中、4万8000人余りの接種を計画しています。
また、2回目までがモデルナ製ではなくても、「交互接種でも抗体は上昇し、オミクロン株の重症化を予防する効果もある」として積極的な接種を呼びかけました。
予約はウェブ、またはコールセンターで受け付けています。県の大規模接種会場は、4月16日まで設置されます。
気付かないうちに家庭内感染が… 医師が語る「発熱外来」の現状 広島(RCCニュース)
広島県内の感染者数は1000人前後というこれまでにない水準で推移しています。こうした中、広島市内の発熱外来は連日、患者の対応に追われています。
「結果が出たが、陽性が出た。新型コロナの陽性の結果が出ているので、体調は?」(広島市医師会理事 永嶋潤医師)
新型コロナの検査の結果を患者に伝える医師。別の患者にも…。
「やっぱり陽性が出たから今から保健センターに連絡するので、自宅で待機して待っていてほしい。」(永嶋医師)
患者の次は、市内の保健センターに連絡。こうした状況が連日、続いています。
広島市佐伯区のクリニックでは、通常の内科と外科以外に発熱外来を設けています。しかし、今月に入ってから患者が急増し、対応に追われています。
最近では、発熱外来を訪れる1日5~6人の患者のうち半数近くが新型コロナの検査で陽性となる事態になっています。
「毎日、陽性者が出ているという現状。第5波もかなりの発熱患者が来たが、比べ物にならない。本当に経験がない状況だと思う。」(永嶋医師)
患者は20代から40代の若い世代が大半で、発熱やせき、のどの痛みといった症状が目立つといいます。
永嶋医師は、症状が比較的に軽いため、家庭内で気付かないうちに感染が広がっている可能性があるとみています。また、オミクロン株の潜伏期間が短いため、PCR検査の結果が出る前に家庭内感染を起こしている可能性も考えられるとしています。
「どんどん家族内感染が増えていっている現状があって、陽性者が出た同居の家族を早く検査に結びつける。そこで洗い出しをする。そういうことが速やかに行われないと、どんどん、どんどん患者が増えていくことになる。そこは非常に心配している。」(永嶋医師)
今後、発熱外来での対応にさらに追われると、通常の内科や外科といった必要とする患者の診療や治療に影響が出かねないと懸念しています。
「マスク着用・手洗い・定期的な換気・人との距離をとるなどを徹底していただきたい。症状が少しでもあったら、すぐに検査をしていただく。そ���からワクチン接種をできるだけ早く、可能な状況ならば受けていただきたいと思う。」(永嶋医師)

【速報】新型コロナ 全国の感染者数 初めて3万人超える 過去最多 18府県で最多更新(FNNプライムオンライン)
FNNまとめによると、18日、全国で、新型コロナウイルスに感染していることが確認されたのは、3万2196人にのぼった(確定値)。全国の感染者数としては過去最多で、初めて3万人を超えた。これまでに最も多かったのは、去年8月20日の2万5990人だった。先週火曜日の全国の感染者数は6376人。この1週間で、およそ5倍増えたことになる。
東京都では、火曜日としては過去最多の5185人の感染が確認された。
1日の感染者数が過去最多となったのは、大阪府が5396人、兵庫県が1645人、京都府1024人、福岡県が1338人、熊本県が608人、滋賀県が403人、群馬県が375人、長野県が304人、栃木県が291人、長崎県が290人、愛媛県が237人、佐賀県が222人、和歌山県が196人、宮崎県が160人、島根県で157人、山梨県が153人、香川県が120人、鳥取県が71人。18府県で過去最多を更新した。
海外から入国した際、空港と港で感染が確認されたのは100人にのぼった。これまでに、全国の感染者のうち8人の死亡が報告されている。
一方、厚生労働省によると、きのう時点で、全国の重症者は261人にのぼり、前の日から18人増えた。8日連続で増加している。全国の重症者数が260人台になるのは、去年10月20日以来、およそ3カ月ぶり。
連日2千人、3千人超えの感染が確認される中、保健所からは「どんなに頑張ってももう回らない」という悲痛な声が届いています。「深夜2時を過ぎてもメールのやり取りをしている」「7日間連続勤務しているが追いつかない」など。何の対策もないまま、日々感染者が増え続け、保健所は限界を超えています。(大阪府労連)
コロナ「震源」米軍基地が争点に浮上 山口知事選20日告示(中国新聞)
米軍岩国基地から広がったとみられる新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」が岩国市や周辺で猛威を振るい、20日告示、2月6日投開票の山口県知事選の争点に基地への向き合い方が浮上している。3選を目指す無所属現職の村岡嗣政氏(49)=自民、公明推薦=は「基地との連携」を強調する一方、無所属新人の千葉まり氏(68)=共��推薦、社民支持=は「反省を促すべきだ」と主張。スタンスの違いが際立つ。
知事選、一騎打ちの様相 告示まで1カ月 説明会に現新2陣営(朝日新聞デジタル 2021年12月21日)
山口県知事選(1月20日告示、2月6日投開票)の告示まで1カ月となった20日、県庁で立候補予定者説明会が開かれた。自民、公明が支援する現職の村岡嗣政氏(49)と共産、社民が支援する新顔の千葉まり氏(68)の2陣営が出席し、両氏による一騎打ちとなる公算が高まった。
村岡氏は11月24日、新型コロナウイルス対応や経済の再生といった「責務を継続する」として3選をめざして立候補を表明。自民党県連は初当選と再選を果たした時と同様、村岡氏の推薦を決め、党本部に上申した。今月18日には県内56支部の支部長らを集めた会合を開き、投票率を50%と想定し、42万票を目標に掲げて「圧倒的な勝利」を期した。
村岡氏は前回2018年の知事選で、得票率82%と圧勝したものの、投票率は過去最低の36・49%、得票数は34万7千票にとどまった。陣営の選対本部長を務める柳居俊学・県議会議長は18日の会合で「選挙戦では村岡候補を先頭に、県内くまなく隅々まで足を運び、支持支援の輪をさらに大きくすることが何よりも大切だ」と述べた。複数の関係者によると、村岡氏は総決起大会や個人演説会は行わず、遊説時間を短縮するなど選挙活動の規模を縮小する考えという。
新日本婦人の会県本部会長を務める千葉氏は11月29日、立候補を表明。村岡県政を批判し「大企業や一部のお金持ちの利益のためではない県政をめざす」と訴えた。
共産党県委員会などによる「みんなの県政をつくる会」や、市民団体「市民連合@やまぐち」が擁立。看護師やケアマネジャーとして病院や老人保健施設で勤めた経験があり、陣営関係者は「当事者として、コロナ禍でケア労働者の待遇改善や、ジェンダー平等に反する県政の変革ができる」と話す。
市民連合が県内の野党各党に共闘を要請。共産が推薦するほか、社民が支持を決めた。一方、立憲民主は今月19日に開いた県連幹事会で、自主投票とすることを確認した。(高橋豪)

Netflix「新聞記者」海外でも高評価 現実と同じ不祥事描写に安倍夫妻“真っ青”(日刊ゲンダイ)
〈一気に見てしまった〉〈安倍(元首相)は見たのかね〉──。ネットフリックスが全世界に配信中のドラマ「新聞記者」(全6話)が好評だ。モリカケや財務省の公文書改ざん事件をモチーフにした同作の人気急上昇に、安倍夫妻は真っ青に違いない。
「新聞記者」は2020年の第43回日本アカデミー賞で最優秀作品賞を受賞した同名映画のドラマ版。映画と同じく藤井道人監督がメガホンを取った。米倉涼子が主人公の東都新聞社会部記者を演じるほか、綾野剛や横浜流星ら豪華キャストも目白押し。13日の配信開始から早くも、日本国内で視聴された「今日の総合TOP10」において、17日まで堂々1位を獲得する人気ぶりだ。
■台湾、香港でもランクイン
海外でも上位に食い込み、香港と台湾の「今日の~」で9位にランクイン(17日時点)。英紙ガーディアンはレビューに星5つ中3つを付け、〈日本が国民の無関心によって不正の沼にはまろうとしつつある国だと示している〉と評価した。ちなみに、アマゾンの子会社が運営するレビューサイト「IMDb」では10ポイント中7.1ポイント。昨年、世界で大ヒットを飛ばした韓国発の「イカゲーム」が8ポイントだから、滑り出しは順調のようだ。
肝心のストーリーは、森友事件をモデルにした国有地払い下げと財務官僚による公文書改ざん事件が中心。各話のエンドクレジットに〈実在のものを描写するものではありません〉と断りがあるが、安倍夫妻が引き金の“悪事”は、ドラマとして残り続けるのだ。
1話目から現実と同じ不祥事のオンパレード
1話目から森友学園を��彿とさせる「栄新学園」への国有地払い下げ疑惑を巡り、米倉が国会中継を聞くシーンがあり、作中の首相は声のみでこう語る。
「私や妻が関係していたということになれば、それはもう私は、それは間違いなく総理大臣も国会議員も辞めるということははっきり申し上げておきたい」
公文書改ざんが始まる直前、安倍元首相がタンカを切った答弁そのままだ。首相夫妻の関与を消す改ざん作業を描いたシーンでは〈総理夫人を現地に案内し、夫人からは「いい土地ですから、前に進めてください」とのお言葉をいただいた〉と書かれた文書も登場。加計学園の獣医学部新設を巡り問題となった「総理のご意向」という文言もセリフに使われている。
政治家でなければ、映画監督になりたかったという安倍元首相は海外ドラマも好きだという。いかに横暴な政権だったか、自戒を込めて国内の話題作も見たらどうか。

インドネシア議会、首都移転法案を可決 新首都は「ヌサンタラ」(ロイター)
[ジャカルタ 18日 ロイター] - インドネシア議会は首都をジャカルタからボルネオ島のカリマンタンに移転する法案を可決した。スハルソ国家開発企画庁長官が18日明らかにした。
議会で「新首都は中心的な機能を持ち、国家のアイデンティティーの象徴であると同時に、新たな経済活動の中心になる」と述べた。
スハルソ氏は17日、新首都の名前は「ヌサンタラ」になると発表した。ジョコ大統領が選んだもので、「群島」を意味するという。議会関係者によると、新首都の行政トップは閣僚級となる。
1000万人の人口を抱えるジャカルタは慢性的な渋滞や洪水、大気汚染に悩まされており、これまで複数の大統領が移転を提案したが実現していない。ジョコ氏は2019年に計画を発表したが、新型コロナウイルスの感染拡大によって進展が遅れていた。
噴火の衝撃で島の陸地が消滅し、緑の楽園が一面の灰色に。航空写真の比較が伝えるトンガの惨状
トンガ火山の大規模噴火は一瞬にして日常の風景を奪ってしまった。
養殖ブリの稚魚が大量死、トンガ噴火の波でいけす揺さぶられ衰弱死か(読売新聞 1月19日)
鹿児島県・種子島の漁港で、養殖しているブリの稚魚が大量死していることが分かった。
種子島では16日、トンガ近海の海底火山の噴火による津波注意報が出ており、潮位上昇を観測。県は波でいけすが揺さぶられ、魚同士や魚と網が接触して衰弱死したとみている。
被害が確認されたのは種子島南部西海岸に位置する島間港(南種子町)。いけすを管理している南種子町漁協によると、15日夕には異常はなかったが、18日までに7万~8万匹の死骸を回収した。同島西側の海岸では16日未明に50センチの潮位変化が観測されていた。
同漁協では約50万匹のブリの稚魚を育成。同漁協参事の船川文博さん(56)は「ほかにも衰弱している稚魚がおり、被害が10万匹以上に及ぶ可能性もある」と説明している。被害額は2000万~3000万円に上る見込みという。
トンガ噴火、ワカメ養殖にも深刻被害…設備ほぼ壊滅(読売新聞 1月19日)
トンガ近海の海底火山の噴火で潮位の上昇が観測された宮城県内沿岸部で、養殖ワカメを中心に漁業設備に深刻な被害が出ていることが17日、わかった。
県漁協塩釜総合支所によると、管内のワカメの養殖設備は団子状に絡まるなどして修復不能となり、ほぼ壊滅状態という。確認できた塩釜市第一支所の生産者全16人のうち、被害が出なかった人はおらず、無傷で残ったのは1~2割にとどまるとみられる。
養殖ワカメは現在、新芽の柔らかい食感が特徴の「早採りワカメ」の最盛期。傷が入ると商品価値が下がり、廃棄することになる。漁協担当者は「潮位変化によって海中の水が何度も行ったり来たりして、設備のアンカーが抜けてしまう被害が多数確認された。春に向けて本格的な収穫時期に入るところで、危機的な状況だ」と話す。詳しい被害状況を調べ、県や塩釜市などに支援を求めるという。
総合支所管内では、このほか、ノリの設備の一部でも被害を確認している。
一方、東松島市宮戸の松ヶ島漁港では同日午前、転覆した2隻の小型漁船を引き揚げた。少量の油の流出がみられ、関係者が吸着マットなどで対応にあたった。第2管区海上保安本部などは、狭い入り江の複雑な地形で波が高くなった可能性があるとみている。
アラブ首長国連邦(UAE)の首都で爆発 3人が死亡
アラブ首長国連邦(UAE)の首都アブダビで現地時間17日、燃料トラック3台が爆発し3人が死亡したほか、アブダビ空港近くで火災が発生したと現地メディアが報じました。
日本アカデミー賞「孤狼の血2」が最多13の優秀賞、「ドライブ・マイ・カー」は8部門
第45回日本アカデミー賞の正賞15部門の優秀賞と新人俳優賞が明らかになった。最多12部門で13の優秀賞を獲得したのは、白石和彌が監督、松坂桃李が主演を務めた「孤狼の血 LEVEL2」。
濱口竜介の監督作「ドライブ・マイ・カー」は優秀作品賞を含む8部門で受賞している。
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映画『同級生マイナス』 〜自分はただのニワトリだったのだ〜
2020年 台湾 原題:同学麦娜絲、英題:Classmates Minus 監督:ホアン・シンヤオ 脚本:ホアン・シンヤオ 撮影:中島長雄 音楽:コウ・レンチェン、エディ・サイ 出演:チョン・レンシュオ(鄭人碩)、リウ・グアンティン(劉冠廷)、リン・ナドウ(納豆)、シー・ミンシュアイ(施名帥)
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小学生の頃に想像していた30-40代の大人って、もっとかっこよくて落ち着いているものでしたが、年をとってみるとそうでも無いということを実感してしまうのは僕だけではないでしょう。思春期以降、人格なんてほとんど変わらず、ちょっと社会性が身についた程度で、根幹は中学生からそんなに進歩している気がしない自分。また30-40代って人生も折り返しに差し掛かってくる頃であり、もう自分がしがみつきたいあの頃には引き返せないというタイミングでもある気がします。そんな中年期を迎える手前の気持ちを描いた素晴らしい映画が今回紹介する台湾映画『同級生マイナス』です。
台湾の映画はそんなに見たことがないのですが、太台本屋(tai-tai books)のTwitterでオススメされていたので、何となく観てみたのですが、自分が思っていた以上に刺さる映画でした。
あらすじ
芽が出ない映画監督ミンティエン(シー・ミンシュアイ)、安定した仕事に就けずいつも金に困っているカン(リン・ナドウ)、保険会社へ勤務しているが昇進できないでいるチェン(チョン・レンシュオ)、吃音症があり病気の祖母を養っている紙細工職人のビージエ(リウ・グアンティン)。高校時代から仲間だった4人の同級生たちは、大人になっても変わらず集まる仲である。やがてミンティエンは政治家に推薦されて選挙に出ることになり、カンは役所の仕事を通して高校時代に憧れていた女子と再開する。チェンは突然結婚することになり、ビージエは余命短い祖母を喜ばせるため結婚相手を探し始める。中年期を迎えつつある彼らはそれぞれの問題にぶつかる中で、人生の不安や自分の無力さにぶち当たることになる・・・。

引用元
ホアン・シンヤオ監督のユーモラスな味付けが素晴らしい
この映画は非常にユーモアあふれる演出が特徴的です。
冒頭、ホアン・シンヤオ監督自らのナレーションで、前作『大仏+』(2017)の後、どういう経緯でこの映画を作ることになったのかを、軽妙に語りだすところから映画は始まります。どうやら本作は実在する監督の同級生たちをモデルに作られているようです。劇中、適宜監督のナレーションが入り登場人物達の補足説明を行うんですが、そのナレーションが登場人物たちに寄り添うような優しい目線で語られるのは、監督が実在の同級生と重ね合わせているからかもしれません。
映画『大仏+』予告編
幻想的な画作りも特徴的です。すごく生活感のある描写が続くし、観ていて辛い場面もあるんですが、突然、夢と現実の境目のようなファンタジー性のある表現が盛り込まれます。あの世からの使者が見えたり、急にムードに合わせてライティングが変わったり、なんかバカっぽいんだけど、浮いた感じにはならず妙な心地よさがあるんです。ビージエが作る紙細工の作品もどことなくファンタジー性を帯びています。本当に起こっていることなのかどうか曖昧にする表現を敢えて採用していると思われる部分がちらほらあります。それによって人生のハードな現実の中にも、本人だけが感じる、ふと立ち上がる尊い瞬間を観客が共有できるような気分にさせられるのです。
本作は全体的にこのような現実から乖離しそうな映像表現を介して、監督のユニークな感性と登場人物への温かい視点が感じられるんですよね。ラストの映画と現実の境が崩れるようなメタフィクション演出は笑えるけど、監督の同級生たちへの強い思いも垣間見える演出でした。ちょいちょい挟む軽いギャグシーンもクスっと笑えて面白い。ホアン・シンヤオ監督、かなりボンクラな匂いがプンプンします。
一番強烈だったのは、“とある日本の有名人”が登場する場面ですね。いきなり本人役で登場するので本当にびっくりして、開いた口が塞がらなかったです。ちゃんと日本語で喋ります。気になる方は是非ご覧ください。度肝を抜かれました。
ホアン・シンヤオ監督は、初の長編映画『大仏+』で金馬奨(台湾のアカデミー賞みたいなもの)の新人監督賞をはじめ主要5部門を受賞した、注目の台湾人映画監督。といっても僕は『大仏+』は観たことがないのですが。本作で大変興味を持ったので今後も注目したい監督の一人になりました。ちなみにどうやら監督の作品は過去作合わせてすべて同一世界線上の物語で、同じ登場人物が出てきているようで、ホアン・シンヤオ・ユニバースが形成されているということですね!まるで『アンブレイカブル』『スプリット』『ミスター・ガラス』で自分の作品でユニバース化したM・ナイト・シャマラン監督みたいです。
映画『アンブレイカブル』予告編 映画『スプリット』予告編 映画『ミスター・ガラス』予告編

引用元
面白おかしく���切ない、中年を迎えつつある男たちの物語
中年クライシスという言い方はあんまり適切じゃないかもしれないですが、本作は青春時代を引きずりつつ大人になってしまった男たちが、中年を迎えるに当たり次第に自分の人生の限界を感じ始める物語です。そのあたりも非常に胸に響いた要素です。僕は30代半ばで、この映画の登場人物達に近い世代です。結婚して子供も生まれ、仕事も中堅どころとして色々任せてもらえる一方で、20代の頃はもっと開けていていろんな可能性を感じていたのに、その感覚がだいぶ薄れて自分の到達可能な範囲が少しずつ実感できてくる時期です。そんな僕に向かってズンズン迫ってくるテーマでした。
この映画で僕が特に共感したのはチェンとカンです。

引用元
チェンは保険会社で長く働いているけど、昇進できず、同級生が上司という立場。決して無能だったり要領が悪いわけではなく、むしろ仕事はできる方なんですが、さっさと仕事して定時に帰ると逆に熱意がないと評価をされたりします。また結婚までする心づもりはなかった恋人が、妊娠してしまい突然結婚に踏み切らざるを得ない状況になるなど、彼が進みたいと思う方向や正しいと思う方向が必ずしもうまく行かず、予期していなかった出来事で進む方向が変わってしまうことが続き、自分の意志とは別にだんだん自分の先が決まってしまうような不安感に襲われるのです。結婚披露宴で大勢の人に祝福されているのに、披露宴の裏で物悲しい表情を浮かべるチェンはとても印象的でした。その感覚、理解できます(注:別に自分の家庭に不満があるわけではないですよ!)。
そんなチェンが最後に取る行動に対して監督のナレーションはこのように言及します
(宇宙の始まりが混沌であったと同様に、人生において)時間をかけて求めようとする答えは、それ自体が混沌なのかもしれない。
いろいろ考えるけど、結局何が正解なのかも分からない、混沌としているけどそれが人生だよね、そういうことですね。

引用元
カンは実は高校生の頃に出会ってから、ずっと想い続けてきた、マイナスという呼び名の女の子がいました(変なネーミングですが)。仕事もなかなか安定せず、お金に困っているなか、役所の調査員として市民の住居へ伺って調査を行う仕事を得るのですが、その仕事の過程で偶然マイナスと再会してしまい、再び彼女への想いが全開になって居ても立ってもいられなくなってしまうのです。しかし現在の彼女の状況に複雑な気持ちを隠せないカン。この状態も理解できます。昔好きだった女の子は自分の中で神格化と言ってもいいくらい美化されて思い出に残っていたりするので、僕もカンと同じ状況であれば同じようになるかもしれません。そんなカンがどのような行動に出るのかは、映画を見てみてください。そしてそれがどのように着地したのかは最後まで描かず、本当はどうなったのか、そもそも現実ですら無かったのかもしれないとすら思えるような曖昧な表現にした点も良かった。そしてそれに対して監督のナレーションが語ることも納得。僕はこの場面、号泣してしまいました。花束みたいな恋ではなく、枯れ木に咲いた一輪の花のような恋でした。
思い出は思い出のまま、自分の脳内にそっとしまっておくほうが良いこともあるということです。

引用元
最後に
長々と書きましたが、全員のエピソードが本当に味わい甲斐があって素晴らしいです。中年期を迎えるにあたって、各々が各々でもがいているし、そうやって悪あがきしながらも少しずつ自分を前に進めていくのが人生なんだなと思わせてくれる、人間讃歌の映画でした。
選挙活動に入って以後のミンティエンについては、流石にちょっと解せない部分もありますが、それも含めて人生ってダサくて、かっこ悪くて、それでも素敵だし面白い、そして切ないなあと感じました。最後は決して甘くないビターな着地で、なんとも言えない味わいを残す映画です。
そして最後まで現実と映画の世界とをクロスさせてくるホアン・シンヤオ監督に脱帽。間違いなく、今後も面白い映画を生み出してくれるであろう、楽しみな監督です。
あと音楽も良かったです。一昔前の、今はちょっとダサいと感じるようなロックの楽曲が採用されているのですが、この面白くも物悲しい物語にフィットしていました。少しネット上でサントラ情報を探してみたのですが、今の所見当たらない。。。
最後のナレーションでこんなフレーズがあります
自分の背中には翼があり、努力すれば高く飛べると信じていたのだ。けれど40歳も過ぎれば徐々に気づく。“自分はただのニワトリだった”と・・・。
これは決して諦めに振り切った投げやりな意味合いでは無いと思います。高く飛べないことが人生の意味を低めるわけではない、ニワトリだと気づくことは一つのステップであり、その先も自分なりの素敵な人生は続くんですよという想いが背後にあると僕は感じています。
今後も何度と無く思い出したり、見返すであろう作品になりました。観てよかった、ありがとう!
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