#時短動画インプット
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「てらけん」が実践するゼロからのステップアップ
「てらけん」氏は、一般社団法人の協力のもと、ビジネススキルの向上やSNSマーケティングの自動化に取り組み、その結果、ゼロから月収100万円、200万円という目標を達成しました。特に彼の特徴は「やりたくないからこそ、先に片付ける」という考え方で、短期間で実行し、結果を出し続けること。これにより、家庭を持ちながらも時間を有効に活用できている点が「てらけん」の強みといえます。
「てらけんの参考にしたコンテンツはこちら」:てらけんYouTube動画リンク
・徹底的に学ぶ姿勢でゼロから成長
「てらけん」氏の成功のカギは、学びに対する徹底した姿勢です。ビジネスを開始した際、ゼロから知識を身に付けるために、信頼できる情報源からインプットし、試行錯誤を重ねました。初期段階ではSNSやマーケティングの基礎すら十分に理解していない状態でしたが、あくまで現場での実践にこだわり、得た知識を即座に実行に移し、成功と失敗を繰り返しながら次第に成果を積み重ねていきました。
また、彼が意識したのは、学んだ内容をスピーディーに行動に移すことで、ビジネスのペースを加速するということ。学んだ知識をすぐ���試し、そのフィードバックからさらに改善を加えていくスタイ��が「てらけん」氏のビジネススタイルの核となっています。
・「てらけん」流、効率的なタイムマネジメント
効率的なタイムマネジメントも彼の大きな特徴です。家庭を持ちながらビジネスに邁進する中で、業務の優先順位を見極め、不要な作業を切り捨てることに注力しました。この戦略により、家庭やプライベートの時間を確保しながら、ビジネスを成長させることが可能になっています。
特に「てらけん」氏は、「やりたくないことほど先に片付ける」という哲学を持ち、短時間での効率的な成果を生む方法に徹底してこだわってきました。「早く済ませて、次のタスクに移る」という彼の行動原則は、実際のビジネスシーンで高い成果を生んでいます。
「てらけんの参考にしたコンテンツはこちら」:てらけんYouTube動画リンク
・行動と結果を重視する「てらけん」流のマインドセット
「てらけん」氏は、「やらなければ始まらない」というシンプルながらも力強いマインドセットを持っています。新しい挑戦をするとき、未来の不確実性を恐れるのではなく、とにかく行動を重視。行動を起こしてから考えるというスタンスで、自らのビジネスを発展させてきました。この考え方は彼が成功する要因の一つであり、自己成長を支える重要な要素です。
さらに「てらけん」氏は、迷ったときは「まず一歩踏み出す」ことを強調しており、これこそが彼のビジネスを加速させる原動力となっています。動かないことには何も変わらない、という信念のもと、多くの失敗を恐れず挑戦する姿勢が、成果を生み続けています。
・模倣から始める「てらけん」のビジネスアプローチ
「てらけん」氏は、自分が目指すビジネスモデルに関して徹底的に模倣(トレース)することで、独自の戦略を築きました。この「TTP(徹底的にパクる)」アプローチを通じて、既存の成功事例を学び、できる限り短期間での成果を追求しました。彼にとって模倣は単なるコピーではなく、自分に合った形で再解釈し、改善しながら独自のビジネス手法を確立するためのステップだったのです。
模倣の力を生かし、自分流にアレンジしていくことで「てらけん」氏は短期間での成長を実現しました。成功者の戦略を参考にしつつ、模倣と改良を繰り返すことが彼の独自性を強化する秘訣となっています。
・優れたマーケティング戦略と効果的な自動化
「てらけん」氏の成功には、マーケティング戦略と自動化の両面での取り組みが大きく寄与しています。SNSを活用し、自身のコンテンツを効果的に広めるとともに、業務を自動化することで、時間をより効率的に使えるようになりました。また、自動化された仕組みが稼働することで、収益の安定を図りつつ、自身はさらに新しいビジネスや成長のための投資に注力できるようにしています。
SNSを通じてターゲット層に的確に情報を届け、そこから得たフィードバックを活かして、さらなる改善を行う。この一連のサイクルが「てらけん」氏のビジネスを効率的に拡大していく要因となっています。
「てらけんの参考にしたコンテンツはこちら」:てらけんYouTube動画リンク
・人を活用することへの徹底した意識
「てらけん」氏は自身のビジネスにおいて、外部のリソースを積極的に活用しています。業務を自分だけで抱え込むのではなく、タスクを他人に振り分け、外注やチームメンバーに任せることで、本当に集中すべきことにエネルギーを注ぎます。このように人を巻き込みながら、コンテンツ制作やマーケティングの中心的な部分には自らが従事することで、より高い成果を引き出しています。
業務を他者に委託しながら、自らが主力となる部分にエネルギーを集中させることで、効率的に結果を出す。これもまた「てらけん」氏の重要な成功戦略の一つです。
・「てらけん」から学べること
「てらけん」氏のビジネスは、まさに「ゼロから成長」するプロセスを通じて得られた成果です。彼のマインドセット、行動、そして効率的な仕事の進め方は、副業やビジネスを始めたばかりの人々にとっても大いに参考になることでしょう。彼の成功の裏には、シンプルに見えるけれども実行が難しい「まず行動する」という心構えがあり、それこそが最も重要なポイントです。
彼のビジネススタイルは、挑戦を恐れず、目標を達成するまで努力を重ねるというシンプルながらも難易度の高い取り組みを続けることで、着実な成長を遂げてきたといえるでしょう。
・「てらけん」の今後とさらなる成長への期待
今後も「てらけん」氏は、ビジネスをより発展させるため、さまざまな挑戦を続けることでしょう。特に自動化やチーム活用を一層進化させ、さらなる収益と時間の効率化を目指していくことが予想されます。彼のこれからの活躍は、多くの起業家やビジネスマンにとっても良きモデルとなるはずです。
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10月の月報
一カ月が終わるの早すぎる
10月の目標(やりたいこと)
①Webイベントに出ます ②今度こそは通話作業を… ③資格の勉強再開視野にいれたい ④Pythonの勉強がしたい
上記の振り返り
①Webイベントに出ます
出ました。ただ個人的に滅茶苦茶反省が多かった。ゲーム未完だし、当日ほとんど不在だったし、とりあえず見せられる範囲のテキスト(昔のゲームイメージして打っててクッソ読みづらい)を展示するなどして茶を濁してたような感じでした…
そんなかんじだったのに暖かい言葉を残してくださった方々には脚向けて眠れません。それもあって、未完でイベント迎えたのが申し訳なく…
フルスクラッチに拘ったのが主な敗因っすね。ついでに言うと「ゲームなんだからシステム拘りたい」とかいう思想を抑えられなくてどんどんエターなる道が舗装されてった...もっと早くに紙芝居ゲーにしよう!ってなっていれば…
こんな感じで思うところありまくりなので、ちゃんと��成まで持っていきたいです。今年まではいけないかな…来年3月までには…
②今度こそは通話作業を…
しました。それどころか相方と久々に顔合わせました。一緒にお出かけするの何年ぶりだったかなあ。
創作系列でいっぱい喋れるし、私が習作で使ってるアタリの描き方とかこれどうかなもっといい描き方ないかなって詰めたりできて本当楽しくて有益な時間すぎた。
11月にも合う約束取り付けたので、滅茶苦茶楽しみ。
③資格の勉強再開視野にいれたい
コツコツやってる。インプットは、なんぼでもやっていいなの気持ちで勉強してます。とても意識が低い
Scrapboxで読書メモ取ったりリンク作ってその先で掘り下げて~みたいにすることを覚えたので、以前よりはだいぶ勉強する環境整ってます。
④Pythonの勉強がしたい
全然やってない
HSP3でこういうプログラムできないかな~ってやることに夢中になってる。
なんか最近新しくプログラミング言語覚えようとしても「確かHSP3だったらこうしなかったっけ」とか「HSP3だったら大変なのにこっちの言語だともっと短くて済むの助かるな」とか、大体HSP3のこと考えてやってますね。これが…恋…?
すっごい楽しいん���すよねHSP3。これまで触ってきた中で一番手になじんで、わからないところあっても調べようって気になって、「頑張れば出来るかもしれない」って多少苦しみつつ勉強するのが楽しい。やっぱりHSP3で複数、作りたいですね、ゲーム…
他に起きたこと
作曲やろうとあがいてます
cakewalkに手を出しました。必死こいて音出ない原因探しました。DLした後で「有料になるかもって話あるみたい」的なサイト引っかかって「やめてくれや」ってなりましたね…
ちょっとDOMINOに慣れすぎたので、打ち込みはずっとDOMINOだろうなって。ピアノ曲作るの楽しすぎる
らんま1/2読みました
九能先輩絶対好きになると思って警戒してたら、がら空きのボディを良牙に突かれました。良牙があんなに可愛いなんて聞いてない。
あまりに可愛すぎて我慢できず、電子書籍で全巻買って完走した始末。九能先輩も案の定好きなんだけど、良牙がぶっちぎりで好きですね。自分の飼ってる犬が可愛い馬鹿犬だったらこんな気持ちなんだろうなって(言い方
ライバルがヒロインに横恋慕なりクソデカ感情持つなりしてる図式大好きなんですよね。ボトムズのイプシロンといい…
良牙の純情が弄ばれるシーンがある回、大体面白いので今後アニメで見られると思うともうね、ニヤニヤとワクワクが止まりませんね。この前初登場回をリアタイしたんですが、声と動きがつくとこんなにもニヤニヤ出来るんですね。山ちゃんの声、良すぎる。Last of Usのジョエルの印象が私の中で印象強かったので、こんなお若い声出るんだ…ってびっくりした…
逆シャアのギュネイも割と好きなので、私は山ちゃんボイスした可愛い若造が好きなんでしょうね。
悪役令嬢の中の人読みました
トレンドで見て、画力でぶん殴られて、無料分読んでからの我慢できなくなって電子書籍買ってその後なろうへ飛んでった。
この手のもの普段読まないんですが、漫画の画力にぶん殴られるの気持ち良すぎて…きれいな絵柄なんだけど、最新話でからサーとかで見たことある気がするタイプの表情とか見て一気に引き込まれましたね
レミリア様とエミ、双方が互いの推しなの強すぎませんか。女同士の関係、こういう���がいいんだよすぎる。レミリア様自体は悪役メンタルなのに、「エミならこうするわ」で善行を積めちゃうのよすぎる。
続きが気になってなろうで読んできたんですが、これ漫画で読めちゃうのかと思うとワクワク止まりませんね。番外編も漫画で読みたいの多すぎる。
番外編でウィルたち視点のやつも読んだけど、質の高いクソ野郎どもで終始ニッコニコしてました。こいつら終わってらあ!
ピナみたいなクソ女が根っこからクソなのも個人的にすごく嬉しい。この手の敵には下手に改心するよりも悪役を貫いて欲しい勢なので…
11月の目標(やりたいこと)
①ゲーム制作(ノンフィールドゲーム、二次創作ゲーム) ②勉強する。第一課題目前だぞ!
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お世話になっております。ご機嫌麗しゅう。ショート動画を投稿いたしました。DREAM THEATERのThe Count of Tuscanyのアウトロのギターソロをカバーしております。時代に則った(?)縦型のショート動画ですよ。私もこういうことするんですよ。
年末の記事にて、年始にショート動画撮ります宣言をしていましたが、もはや3月ですね。スローペースですみません。一応2月までは転職のための諸々を行なっておりまして、それ以外にも当然休んだり遊んだりしてはいたんですけど「流石にそろそろやらないと......」となりまして今に至ります。やること終わらせたのでスッキリ気分で明日は平日の午前中からサウナ行っちゃうぞ〜。最近ハマってるんですよ。
選曲に関しては、Fractalでの音作りのためにコピーしてただけだったりします。JPの音を聴いて近い音を作るために同じフレーズを弾いて、がスタートでした。DTの中でも好きな曲......ベスト20以内には入る程度に好きですよ。でもフル尺のコピーは流石にね......。 肝心のサウンドに関してはどう感じられましたかね?個人的には良い線行ってる気がします。詳細は下記にて。
録音は先週......か週末に済ませたハズです。もう脳の劣化が顕著で覚えてないです。短い演奏ではありますが、ほどほどに録り直ししたり、テイク重ねて切り貼りしたりしました。私なんてそんなもんですよ。バッキングトラックはVo,Ba ,Dr,Keyのギター抜きのものをネットで拾ってきまして、リードも左右のリズムも私が弾いています。是非原曲と比べながら聴いてみてください。リズムは1月中に1発録りしてました。あまりにも偉すぎる。 動画撮影と編集は投稿日、この記事を書いている日に行いました。動画自体が短いので撮り直しこそ多いものの時間は掛からず、当然編集って程のもの(カラー調整、映像と音源合わせるだけ)もありませんのでサクッと終わりました。一応ショート用にするためのノウハウは事前に調べてブックマークしていたので、特に苦労することもなく。偉すぎるので飯奢ってください。
-使用機材-
・Sugi DS496
7弦JPではなく6弦です。ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、本来この曲はD#6(23フレット)の音まで必要となります。Sugiは22フレットまでなので届かない「はず」なのですが、無理矢理23フレット目と思われるポジションを押弦し、音を出しています。速いフレーズの中の1音なので違和感はありません......よね? 弦はElixirのOptiweb 09-42です。年末年始に交換したままです。まあええやろの精神。ピックはPrimetoneです。JPシグネイチャーの方ではなく普通の方です。普段はグリップ感のよいTrinityピックを愛用しているのですが、出音・フルピッキング時の抵抗感の無さではやはり高級ピックに軍配が上がります。 GruvGearのFret Wedge(全然流行ってない気がする)を挟んでおり、録音時にはミューターも使いました。録音前には接点の清掃をしています。ネックの反り具合は、今冬は部屋の湿度を高く保ち続けているためストレスなく低めにしています。PUの高さは2mmです。 またトーンを6まで下げてリードを弾いています。ギター弾いて15年目にしてトーンの有用性に気付きました。あまりにも遅すぎる。 ※シールド及びバッファーは前回から変わりませんので割愛。
・Fractal Audio Systems FM3
プリセットの基本はファクトリープリセット内にある”Petrucci Rig FM3”のプリセットを転用しつつ作成しました。本人がどこまで作成に携わり、実際にライブで使っていたかは分かりません。またFX3とFM9版のプリセットに比べて多少簡易的にはなっているようです。 ただ残念ながら狙っているサウンドは、プリセットは恐らくTHE ASTONISHING以降の音で、曲はもう少し古い時代のため音の指向性が異なり、そのままプリセットを使っても似ていません。
前置きが長くなりましたがスクショ祭りでお届けします。
Inputはゲートが設定できますがOFFにしています。理由は後述。
ブースト用のTSです。Precision Driveのモデリングと迷いましたが最終的にはこっちです。Driveをあげる代わりにLevelを少し下げています。原曲のトーンが明るめ、ハイ上がりなのでToneを大きく上げています。
アンプはMesaのTriAxisのYellow(IIC+のモデル)です。Markシリーズのモデリングよりも使いやすくて、知っているような音が出ます。リードサウンドなので太くてモコモコ寄りかと思っていましたが、よく聴くとギャリ感がある音だったのでトレブルやプレゼンスを上げています。
グライコ設定です。
閑話休題。これまでのDTのアルバムで最もギターの音がいい作品は何か、と尋ねられた時の回答は皆様におかれましてはどれでしょうか? 最近私はI&Wなのではないかと感じています(ライブならSystematic Chaosの頃ですが)。作品情報を調べていると製作時の使用アンプはMarshall JMP-1(Metropolis Pt:1でのみ)、Mark IIC+、そしてTriAxisの3つのようで、後ろ2つがどの曲・どのパートで使い分けされていたのかまでは不明ですが、Fractal内のMarkシリーズの使いにくさは有名な話のため、知ってはいるけど試したことがないTriAxisを使った所、確かにどの作品もギターの音が違っているものの共通して聴こえるような要素(キャビかもしれないし、その他の要因かもしれませんが、その正体が一体何かまでは分かりません)がTriAxisのモデリングで感じられたことが、今回の使用アンプの決め手になりました。 ちなみにFractal製品の上位モデルとなるFX3とFM9では最新ファームウェアでMark Vが追加されて早数ヶ月経っていますが、FM3のファームウェア更新が昨夏で停止しています。発売から5年くらい経ちますし、そろそろ見捨てられた感が出てきた気がします。
キャビはプリセットから完全にそのままです。本当にセッティングそのままですし、他にいじっているパラメーターもありませんでした。ML SOUND LAB製のレクチキャビをSM7Bで録った暗いミックスと、トラディショナルキャビをR121で録ったものを組み合わせているようです。本家は更にMojave Audio製のコンデンサーマイクを組み合わせた3本でのコンビでマイキングしているらしいです。 7Bは配信者マイク及びVoのレコーディングマイクとして有名ですが、JP的にはSM57の上位互換らしいので、私も今後のマイクチョイスを切り替えていくスタイルにします。
ノイズゲートです。セッテイングに関してはそこまで言及することはありません。気持ちですが、以前よりもしっかりゲートをかけるようになりました。 先述のインプットのゲートを使わない理由ですが、シグナルを見てもらうとお分かりの通り、インプットのゲートはギターから入力されてきたナチュラルな信号に対してゲートがかかり、削られたサウンドを後段のODなりアンプなりでブーストしEQセクションを通る流れとなります。ですのでゲートの分だけ削られたものにゲインがかかっていくこととなります。 ��対に後段のゲート場合、入力されてきた信号がニュートラルなまま全てOD・アンプ部に入り、EQ・キャビで色付けされた音の中で不要な帯域ノイズを削ることとなります。削ったものに色付け・調整を加えていくか、入った音をそのまま全部調理して最終的に洗練するかの違いですね。入力音・ダイナミクス・様々な情報が、まずはモデルとなるアンプやキャビにそのまま入ることってかなり大事だと思ったため、今回からゲートを後段でかけるようになりました。 デメリットは一応あって、ブロックを追加するためCPU使用率はこちらの方が上がりますし、シグナル一本の中の数を圧迫するため、たくさんのブロックを使用する場合には2本に分けることになります。
ピッチ系としてデュアルデチューンが掛かっています。常に5〜6セントのズレを発生させて音の広がり・大きさを出す目的でしょうか。プリセットからそのまま使っています。ライブでギターが1本であることによる音の薄さを補うために色々工夫されているようですね。
ディメンジョンコーラスを薄くかけました。プリセットではクリーン時にのみONになるのですが、メロディアスな曲中で、ディストーションサウンド��尖った部分を抑える・オケ馴染みを良くする目的で使っています。逆にダークで攻撃的なリードの際は不要だったりします。うまく言葉にしにくいのですが感覚的な部分ですね。
ディレイは、プリセットだと直列で繋がっていますが、以前に行われたFractalのプリセット配布イベントの際にDLしていたJPのディレイパッチ(その他アンプは一切組まれておらずディレイのセッティングが4つ入っているだけのクソしょっぱいプレゼントでした)から持ってきています。MIXのパラメーターが100%だったのでパラレル接続にする必要がありました。
EQセクションはこんな感じです。
先の通り、プリセットをベースに作っていったのですが、リバーブはプラグインでも何でもCPU使用率が非常に高いものであり、少なくともFM3版ではブロックがカットされていると思われます。新たに追加する勇気もなかったので、ディレイを気持ち多めに掛けることで空間系をまかなっています。
・Universal Audio 1176 Classic Limiter Collection
今回はミックスのようなものは一切行っておりません。EQや空間系は全く掛けず、FM3内でなるべく完結するようにしました。 ただコンプに関しては基本的にずっと使っています。今回は1176 Rev Aを、プリセット内にあるギター向けのセッティングを使っています。あると無いとでは音がワンランク違いますね。
以上で使用機材の説明は終わりです。お疲れ様でした。
公開直後から沢山再生していただきまして、短期間での再生回数としては過去イチだったりします。
が。こちらをご覧ください。
なんだこの極端なグラフは!!! ショート動画って公開12時間後まではブーストが掛かる仕様なんですかね?朝起きて確認した際に「すごい再生回数だ!ありがたい!」となっていたのですが、そこから全然変わらなくて笑っちゃいますね。あと全部で35秒だけのショート動画なのに平均視聴率が26秒(一番気持ちいいベンドが終わった所くらい)までってなんやねん!30秒ちょいなんだから最後まで見てくれや! 長い動画1本撮るよりも気軽でいいなと思ったので、今後もショート動画は前向きに考えていきたいですね。
次回作は決まっております。これまでと全く別物の動画を撮る予定ですので、もしお時間やご興味がございましたら、ご覧になっていただけますと幸いです。公開時期は4月中旬までを予定しています(と書いていると初夏あたりになったりするのが私)。
撮影時に強い白色LEDライトを浴び続けていたおかげで眼精疲労が凄まじく、昨日から死ぬほど暗い部屋で画面の明度も最小限にして書いています。外もまともに見れません。目を閉じながら道を歩いたりしました。一時は頭痛や吐き気が起きていたり、それに付���して希死念慮が出てきたりなど、老いは怖いです。これからガラの悪い人が掛けてる薄い色のサングラス買ってきます。夜露死苦。
ではまた。
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ナルライ感想⭐︎
♡NARUTO THE LIVE♡
ジャンフェスで発表されてからこの日まで長かったような短かったような……半年間この日のために頑張ってきた、本当に死ぬほど楽しみにしてたし想像より何倍も楽しくて最高な2日間でした😭
まず両日ともKANA-BOONから始まったんだけど、これはもう最高に盛り上がったよね。ナルトの映像がモニターに映し出されるんだけど、これがもう涙腺にくるのよ。その曲がopだった時のストーリーなので本当に懐かしくて、ダイバーはボルトの映画なんだけど、めちゃくちゃ1人で映画館通ったの思い出した。私時々ふとナルトに子供…?!って感覚に陥るのよ。あのナルトに…?!1人で生きてきてたあのナルトに家族………ナルトが親………ヒナタと結婚……自分をずっと好きでいてくれたヒナタと結婚……もしここにミナトとクシナと自来也がいたら……😭😭😭😭ってのがたまにくるんだけど、まあダイバー聴いてたらその感情になって大号泣ですよね。あとシンプルに1人で生きてきたナルトが火影になって里のみんなが家族だってセリフが本当に好きなの。もう映像でしょっちゅう七代目火影マント羽織ってるシーン出るけどガチでそれだけでずっと泣ける。
あとねKANA-BOONの曲本当に超最高だったんだけど、個人的にはボーカルの方のお話に超絶感動して涙止まらなくて…「こないだの海外ライブで超盛り上がったよ、なんでかわかる?ナルトがあったから!あなたたちの好きなナルト!世界でも人気ですよ!」みたいなこと言ってたんだけどもう死ぬほど泣きましたよ。だって自分が大好きでやまないナルトが、実際世界を見てきてるアーティストさんにこんな風に言ってもらえて、本当に死ぬほど嬉しくて😭ライブ中日本語で歌ってくれるってのも聞いて、こないだ動画調べてジャカルタ公演かな?見たんだけど本当にみんなで歌ってて、KANA-BOONの人たちも嬉しそうで、ナルライで言ってたことは本当だったんだ…話盛ってるとかじゃなくて本当やん…7代目火影いるやん…と動画見てめっちゃ泣きましたよ…ボーカルの人が言ってた「ファンのみんなもナルトに人生変えさせてもらったけど僕たちもナルトに人生変えさせてもらいました。ナルトに世界に連れてってもらいました」って言葉、すごく響いて、ほんとにナルトに関わる全ての人が人生変えさせてもらったんだな、と。調べたらナルトがきっかけで海外で人気が出たらしいそれが本当かは分からないけど、あの人生変えさせてもらったって言葉は嘘紛れない心から思ってるんだな〜って上から目線な発言だけど、ナルト1ファンからしたらアーティストからもそう大切に思われてるって本当に本当に嬉しいことで。ナルト愛が本当に伝わりました。(上からすぎ) もうねその言葉だけで本当に嬉しくて超感動してこちらこそこんな素晴らしい曲を作ってくれてありがとうございますって気持ちなんですよ。 けど本当に感謝を伝えたいのは2日目の遥か彼方をカバーしてくれたことです。本当に本当に大好きな曲で思い入れもあって、死ぬほど聴きたかったけどアジカン出演しないてアーティスト発表されてからナルライ当日までかなり根に持ってて()そんな中「ナルトといえばあのバンドきてないですよね?」って煽り、最高すぎた。会場みんなが遥か彼方だって盛り上がった瞬間人生で初めて嬉し泣きしました。私の中でナルトといえばアジカンの遥か彼方でopで聴いて以来ずっとずっと大好きでこんなに興奮させられて、いつ聴いても中忍試験のあのワクワクを思い出させてくれる大切な大好きな曲だから遥か彼方聴いて泣く日がくると思わなかった()歌ってる最中も嬉しさと興奮ともう何が何だか分からないくらいテンション爆上がりして、もうほんと最高すぎました…まさか聴けるなんて思わなかったので、本当にありがとうございますと伝えたいですT^Tそのテンションからのシルエットはこんな幸せすぎていいの??!って発狂しそうになりましたよ…2日目はシルエット聴いてる時ずっと泣いてた。どんな感情で泣いてたかは不明、、もう自然と涙止まらなくてそんな自分に笑けてきたよね。本当にKANA-BOONって最高だなってなったよね。ナルトを通してKANA-BOONを知ったので他の曲とかあまり知らないけど、なんかめっちゃ素晴らしいバンドだな?!ってなったし、ツアーやるらしくて軽率に行きたいと考えだしてる最中ですwwナルトの曲しか知らんのに来ていいのか?っていう気持ちがあるので、行くかは分からないけど…でももし仮に私が行ったとしたら本当にナルトに繋いでもらった縁になるんよね。けど私がこうして心を動かされた時点でもう繋げさせてもらってるのかな…と考えてまた涙出てくるのよね。本当にナルトには色んなものに出逢わせてもらってます…
1日目の2組目がハンブレッダーズっていうバンドなんだけど、ボルトの曲担当してる人で曲知らんから行きの道で「またね」インプットさせたので最高でした👍🏻その曲だけかと思ってたらまさかのカバーしてくれてて!「今まで何度も」と「初めて君としゃべった」選曲良すぎんか……特に初めて君としゃべったは確かサスケ奪還篇の終末の谷らへんのedだったはずで、映像の最後に幼少期サスケとナルトが2人が目が合ってプン!って顔背けるんだけどそのあと2人とも笑うとこでそこがもう号泣😭そこ本当に好きだからもーー泣いたよね。
2日目の2組目はAnlyで本当に「カラノココロ」大好きだから嬉しかった…しかもAnlyがシカマル好きでopもシカマルから始まるよねってなって言った瞬間そう!!そうなの!!って大興奮、キンブレ緑で振らせてくれてありがとう😭😭しかもカバーでラヴァーズは神😭さすがに神すぎん😭Anly作詞するためにナルト全巻読んで、外伝も読んで、アニオリも見てるらしくて意識たか?!ってなった。本当に長いのにありがとうございます…しかも初めはシカマル推しだったけど今はアニオリに登場するテンゾウが好きらしくて、通すぎて笑った。最高すぎる。
両日とも3組目はCHiCOちゃん!本当に可愛いし歌上手いしバカテンション上がった。「悲しみをやさしさに」「Diver」「wind」をカバーしてくれたんだけど本当に最高すぎて…Diver大大大好きだから本当に嬉しかった😭持ち曲の光のありかが普通に良い曲すぎてめっちゃハマって毎日聴いてます…我武者羅聴くの2回目なんだけど、1回目がハニフェスの時であの時lip×lip目当てに行ったのに我武者羅に1番テンション上がったの思い出したよねwwめっちゃ好きで歌詞も本当によくて、映像とマッチしててこれが泣けるのよ…。ボルトの曲なんだけどナルトの曲にも感じる。ボルトは火影の息子だって周りから言われてて、ナルトは九尾の妖狐だって言われて、だから2人とも見返したい!1人で���ってやる!みたいなタイプで、だからこそ空回ってしまう、けどちゃんと周りにはボルト、ナルトを1人の人として見てくれる人がいるんだよ。「一人だって思って振り返れば一人じゃなかった」この歌詞が本当にそれで我武者羅に頑張ってる2人の曲って感じで本当に大好きな曲。
1日目の4組目がいきものがかりだったんですけど、これがもうめちゃくちゃ盛り上げ上手でびっくりした。ブルーバードから始まったからもうオタク大興奮だよ、ブルーバードって疾風伝って感じで本当に好きなんよね(語彙力)会場が青に変わった瞬間本当に綺麗で最高だった😭からの気まぐれロマンティック歌ったんだけど、まさか聴けるなんておもわなかったからびっくりだしド世代なのでめっちゃテンション上がった…!生歌ばか上手くてさすがすぎた。
2日目がオレンジレンジなんだけど、めちゃくちゃ持ち曲ばかりだけど周りオレンジレンジ世代多くて死ぬほど会場盛り上がっててアウェイでしたwwwずっと盛り上がってたんだけど、えらい盛り上がった瞬間あって、なんかオレンジレンジ好きな人なら分かる単語らしくて、わたし知らんからえ?なに?ってなったらまさかのイケナイ太陽歌われた、死ぬ。そりゃあの盛り上がりようだよな。わたしもめっちゃテンション上がった。さすがにイケナイ太陽知らんやついないからね、え、ナルライだよね?ってくらいバカ盛り上がったよ、それまでいや全然知らんのにめっちゃ合いの手求めてくるやん、知らんて。早くビバロック歌えって思ってたけどイケナイ太陽はバカ楽しかったwwwからのビバロックは最高すぎたよね、なんか実際ライブで聴くまでこんな盛り上がる曲だと思わなくて、けどめっっちゃ盛り上がった、サイコーーって感じでした。
そして両日トリはFLOWです、文句なし。もうねーーーFLOW最高だよ。ずっとナルトの曲だし、FLOWもナルトと同期(デビューして20年)らしくて、初めてのアニメの曲がナルトだし、ナルトの曲を担当してから人気が出たらしくて感謝の気持ちを伝えられたから嬉しいとか言われてオタク号泣。そういう風に思ってくれてるだけで本当に嬉しいです。リメンバーほんとに大好きなんよ。サビのシカマルかっこいいから本当すき(そこ?)
あとねーーわたし虹の空のpvに本当弱くて、あれ泣かないオタクいないだろ。ガチで。あの幼少期のナルトってガチの幼少期やん?()本当に1人だった頃のナルトで、ラーメン食べたい…って顔で見ててそれがめちゃくちゃ可愛いんよ。その時って本当に周りの大人から白い目で見られてただろうに一楽のおっちゃんは手招きして😭😭😭しかもそれに嬉しそうな顔のナルト😭😭思い出して泣ける😭😭そっからイルカと来て、7班ときて、他の仲間ときて、ヒナタときて…ナルトだけじゃなくてイルカ、カカシ、ミナトたちも通ってて、一楽ってほんと色んな人の思い出があるんだなって。この映像を目の前で流れて号泣よね、本当に。一楽視点で作ろうと考えてくれた方に頭上がりません。
2日目にCLOSERをカバーしてくれたんだけどマジで本当に最後の最後にこの曲やってくれて号泣感謝しぬ😭😭もーーシカマルなんですよ。映像も死ぬ。アスマのシーンで崩れるかと思った意識飛んだ。シカマル推しとしては本当に嬉しかったです。最後にこんな泣かされると思わなかったーー���!
からのSignですよ。なんかもー感情わけわからんですよ。生Signやべーすよ。歌詞が自来也を失ったナルトそのもので、本当に歌詞に注目しながら映像みると涙腺崩壊するwwやっぱり自来也が「後は全て託すぞ」って沈んでいくシーン嗚咽レベルで泣くんよね。しかも笑ってるのがもう無理。ナルトを1番信頼してるのが伝わる。ナルトならペインを倒せるって信じてるからあの笑顔が見えたんだよね。本当に素晴らしい師匠と弟子の関係性だよね。そっからナルトが仙術会得するのが大好きなんだけど、自来也が会得したから弟子の俺も頑張るって、自来也の死を乗り越えていく姿がかっこよすぎる。その仙術でペインを倒すのも、ちゃんと自来也の意思を受け継いで共に倒した感じで本当に好きなんです…。(ナルライ関係ないナルトの感想で申し訳ない)死ぬほど泣いてる中のGO!!!は情緒死にますよww本当に最高に盛り上がる曲で、最後にこの曲をナルトファンと一緒に聴けて最高に幸せでした。あの盛り上がり一生忘れられない…本当に会場一体になってジャンプして最高に楽しかった。あの掛け声?バカ楽しかった、お陰で次の日筋肉痛で死にましたww
アーティストとアーティストの間に休憩という名で過去のop.ed集あったんだけどそれもまー最高でしたよ。死ぬほど懐かしいんよマジで。道とピノとアメリが大好きで1日目流れなくてしょげてたら2日目で流れてガチ嬉しかった😢
竹内さんと杉山さんの選ぶ名シーンってやつがさ、ほんと竹内さんオタク泣かせにきてるんよww確かに好きなシーンなんだけどこんなん流されたらオタク死ぬよ??!大号泣で死んだよ本当に😭😭1日目が自来也が死ぬシーンと、ミナトとナルトの別れの「お誕生日おめでとう」のとこなんだけどもう大号泣でした。2日目がナルト出生のとことミナトとナルトの別れととこ(1日目と同じ)なんだけど、まずクシナがナルトに「好き嫌いしないでいっぱい食べて大きくなりなさい…!」からのミナトの「口うるさい母さんと同じかな…」が流れて次がナルトのそれに対する返事のやつで、これ2つ流すってもう死ぬからやめてくれ。しかも2日目周り男ばかりで鼻水ダラダラになりながら啜り泣いてるの俺しかいなくてガチ気まずかったんだよ、あのエリアで俺が1番泣いてた自信ある。ほんとにナルトに関しては冗談抜きでバカみたいに泣いちゃうから許してほしい。
あとねー超最高だった。刃-yaiba-第二班!!!生で演奏される動天がやばすぎて鳥肌!!最高すぎる本当に😭😭やっぱりナルトといえば和楽器の劇伴あってこそだし、まさか生で聴ける日がくると思わなかったから終始大興奮…まじで豪華すぎた。
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本当に大好きなナルトのライブに参加できて幸せすぎる2日間でした〜!!
たくさんの幸せをありがとう♡♡これからもナルト大好きです♡♡
読み返したら中身カスカスで死ぬwwほんとナルライ細かくなに歌ったか書いてるだけです、記憶忘れないように…👌🏻
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第4話「姉(ななばん)妹」
地下都市クーニャから地上に出たとしても、学校は変わらないのだな、とゆらぎは思っていた。
唯一と言ってもいい変化は、ここがイカロスの搭乗者養成校であり、学校の全てを管轄するのが「めろり・ハート」だということだ。
ホログラムの彼女が教壇に立ち、今後の予定を告げていく。列車で見たときと同じように、派手な学生のような見目。しかし全ての教室で、全ての時間をたった一人、彼女が統括しているのを今日一日見せられてしまえば、並みのAIでないのは理解できた。
すでに新入生はダイブと呼ばれる基礎的な操作方法のインプットは終わっていたらしい。その後の後遺症や、不備、機体自体の説明が今日のメイン講義だった。
「それじゃあ、明日からは具体的なイカロス操作に関して講義するよん。遅刻厳禁、でも朝ごはんはちゃんと食べること!」
一日の授業が全部終わり、多くの生徒たちが立ち上がる。すでに入学から数日が過ぎている。数人単位のグループが、教室内にいくつか見えた。
「獅子夜、準備はいいか」
「ゆらっち、はよ行こ」
ゆらぎの背後から、声が掛かる。振り向けば色白の男子生徒と、赤毛の女子生徒。
「うん、今行く。イナくん、早瀬さん」
久々の、気の抜けた生活だとゆらぎは思った。
色白の男子学生、イナ・イタライ。ゆらぎの親友祐介と同じく、飛び級で卒業して、入学した少年。適正診断では、���らぎと同じオペレーター。対し、赤毛の女子生徒は早瀬ルナ。昔みたアニメ映画の、関西弁というものに憧れて真似し始めたという少女。適正診断ではパイロット適正が高く、イナと共にパートナー候補として、登録する予定らしい。
彼ら二人が、ゆらぎの学園での新しい友人だ。
好奇心の視線に晒されたゆらぎに、臆せず、列車では隣だったとルナとイナが話しかけてきたのがきっかけだった。今日一日、一緒に授業を受けて、昼休みや教室移動での案内役を二人が担ってくれる中、意外なほど趣味があったのも、気安く会話できた理由かもしれない。
「よーやく、シュミレーター室の予約とれたんよ。ゆらっちも一緒なんやから、イカロス操縦のコツ教えて欲しいわ」
「早瀬、獅子夜はオペレーターだ。必ずしも、パイロット操作が得意とは限らない」
「イナっちには聞いとりません」
「うーん、おれ実は、パイロットちょっと気になるんだよね」
「せやろ、せやろ!? ほらほら、イナっち聞いた?」
「うるさい」
やいのやいのと騒ぎながら、三人は学園内にあるイカロス搭乗のシュミレーター室へと向かう。時折、ゆらぎを見て鋭い視線を向けたり、ひそひそと何か話すような仕草をする生徒たちもいた。しかし、それらは全てイナとルナの二人から無視するように言われていたので、ゆらぎも気にせずに会話をし続ける。
シュミレーター室に入った時も、似たような視線が多かったが、やはり三人とも気にせずに、指定された機器へと向かった。
「あははは、ゆらっちパイロットの才能なさすぎでしょ」
「ここまでオペレーター特化型だったとは……」
けらけらと笑い続けるルナに対し、イナは気にするなとゆらぎを慰めてくる。シュミレーターということで、張り切ってパイロットをしてみたゆらぎは、あまりの操作の難しさと、感覚の違いに愕然としながら即座に撃墜。ここまで向かないのかと落ち込んでいた。
「……右近さんは、あんなにも簡単に操作してたのに」
「まぁ、ナンバーズの一員なのだろう? 僕らとは経験が違う」
「それはそうなんだけどさ……おれの経験の浅いオペレートで、あそこまで動いてたのがすごいなって改めて思えた」
ゆらぎの説明で、うんうんと頷いたのはルナだ。
「ゆらっちのオペレート、わかりやすいんよ。でも、あんだけ一気に情報渡されると、うちも混乱するわぁ」
先程、試しに組んでみた際には、ゆらぎのオペレートを処理しきれずに早瀬ルナは撃墜。イナのオペレートでは、オーバーフローは起こさなかったが、今度は見逃した敵が多く出た。
「獅子夜と組んでいるナンバーズの神楽右近は、閲覧できる資料だとオペレーター適正も高いようだな」
「はぁ、すごいお人なんね」
イナが配布された携帯端末から調べた情報を伝えると、感心したのがルナ。さらに落ち込んだのがゆらぎだ。
「二刀流だなん��、うらやましい」
「これが特殊例……でもないな。六番の神楽左近も似たような適正値だし、四番オペレーターのユエン・リエンツォもかなりのパイロット適正値だ」
「あの双子、そこまで一緒なの!?」
「どうして、双子で組まんかったんやろね」
ゆらぎからナンバーズの情報も聞いていたルナたちからしてみれば、同じ適正値同士なら組んでもよかったのではないかと思われた。が、ゆらぎだけは、なんとなく予想がつく。というよりも、あの短時間で両者のスタンスが分かりやす過ぎたのだ。
「たぶん、右近さんも左近さんも……お互いには負けたくないんじゃないかな」
負けず嫌いの権化のようなあの双子だと、手を組む発想はあまりなさそうだ。ゆらぎはそう思っていた。彼の説明を聞いて、イナもルナもそうなのかとだけ思う。
その時、ゆらぎを呼ぶアナウンスが流れた。放送は、受付カウンターまで来るように告げられる。
「なんだろう」
「とりあえず、行ってみんと分からんわね」
ルナの言葉にゆらぎもイナも頷いた。
そうして三人が、シュミレーター室の受付カウンターにやってくると、随分な人集りができていた。
その中心にいたのは、二人の女性だ。彼女たちの身につける制服とその腕章から第三学年だというのが分かる。
その片方が、イナやルナと共にやって来たゆらぎに気づいた。
「あなたが、獅子夜ゆらぎ?」
ややつり目がちの、黒髪をツインテールにした女性が、ゆらぎに尋ねてくる。その眼力は強く、つい目を反らしながらもゆらぎは肯定した。
「は、はい」
「そう、じゃあ裁定勝負をお願い」
「え、」
「突然で驚いてるかもしれないけど、あたしは君がナンバーズに、しかも五番に相応しいと、ちっとも思わない。神楽右近とスバル・シクソンのペアなら、認めてたわ。でも、パートナーが交代したなら、また一から始めるべきだと思わない?」
だから、裁定勝負をお願いしたいの、と続く女性の言葉に、ゆらぎは目を白黒させる。
「あ、あの……あなたは」
「あら、ごめんなさい。あたしは兎成あゆは。ナンバーズ七番のパイロットで、こっちはオペレーターの」
「梓・A・兎成だよ。お姉ちゃんはすごいんだからね! あんたなんか、すぐに負けるに決まってる」
ツインテールの女性の陰から、ひょっこりとまた別の女性が出��くる。あゆはと同じ髪型と服装なのだが、より小柄で金髪のため似ているかと言えばそうでもない。また梓は、あゆはよりかは派手な化粧をしている。だが、互いに同学年でありながら、姉妹と称する言葉にゆらぎは戸惑った。
「姉妹の」
「ナンバーズ」
「七番」
ゆらぎと同じように、成り行きを見ていたイナとルナが唖然とした表情を浮かべる。それぞれが引き継ぐように、驚きのポイントを述べていった。
「あら、姉妹が珍しいの? クーニャでも、それなりにいたはずよ」
「わたしたち以上に、双子なんてほうが珍しいのに変なの」
あゆはと梓の互いの言葉に、どこから何を言うべきかとゆらぎは戸惑う。���や、そもそもの成り行きから驚きの連続なのだから、とっくのとうにゆらぎのキャパシティはオーバーしていた。
だが、さらに事態は大きくなっていく。
「ちょうど良いタイミングだったようですね」
聞き覚えのある声が、ゆらぎに掛けられた。その際、周囲のざわめきが、極端に大きくなった気がする。よくよく見てみれば人集りも、先程よりも二回り以上も大きくなっている。その原因は、一眼見て分かるほどに簡単だった。
「右近さん」
やってきたのは、朝別れたきりの男、神楽右近だった。
ナンバーズ、五番、あの双子とヒソヒソ声が小波となって耳を通り過ぎる。その中にの紛れ込んだ友人の二人は、あの人が、という言葉以外何も零せなかった。
「臆病者が何の用」
あゆはが辛辣な言葉を吐く。梓もまた、無言で彼を睨みつけていた。それをものともせず、右近は仮面のように白々しい笑みを浮かべて答える。
「何、兎成姉妹にも朗報です。俺と獅子夜くんのペアを認めるために、七番か四番との裁定勝負が決定しました。この機会を逃すほど、あなたたちもナンバーズの矜持は欠けていないでしょう」
「呆れた。あなたにナンバーズの矜持があるかと問われるとはね」
「それで、受けるのですか? それとも、四番のお二人に譲る?」
「受けるに決まってるじゃない」
どう見ても右近が兎成姉妹を挑発していた。だが、姉妹のどちらも冷静さを欠いていることに気付いていないようだ。
「あの……裁定勝負って、何ですか」
何かに巻き込まれていることだけは分かっているが、さてそれが何かと言われてもゆらぎにはさっぱりだ。恐る恐る、低く手をあげて右近に尋ねてみれば、彼は実に胡散臭いとしか言いようもないほどにニッコリと笑って「後ほど説明しますね」と述べた。
どう考えても、ゆらぎがイカロス初搭乗時並みの暴走に思える。思わず、ルナとイナの両名がゆらぎの両腕をがっつり掴んだ。本当に大丈夫なのかと、今日一番の不安な顔を二人共がしている。大丈夫かどうかはゆらぎも分からない。
「エイト・エイト、聞いていましたか」
「はいよー、バッチリ。それじゃあ、リンクを雪斗のところに持っていけばいいね。観戦の処理は全部あっちがすればいいか」
三人の不安な表情に気づかない右近は、そのまま腕時計端末からエイト・エイトを呼び出す。小さな彼のホログラムは元気いっぱい、笑顔で敬礼をしていた。
「そうですね。左近とルー経由で他のメンバーには観戦してもらいましょう。兎成姉妹も、それでいいですか?」
「あたしは問題ないわ。梓は?」
「私もないよ。でも審判は誰がやるの? エイト・エイトとテトラ以外のナンバーズAIを呼ぶにしても、瀬谷雪斗は論外だからね」
「ああ、学園ですから適任がいますよ」
そこで右近は、室内の端に寄せられた机に向かって相手の名前を呼んだ。
「めろり教官」
彼の呼びかけに応じるように、机のそばに等身大のホログラムが現れる。それは、ぱっと見では学生のようにも思えるめろり・ハートだった。だが、右近だけでなく、あゆはや梓もまた彼女への対応は実に丁寧だ。
「なによ、この問題児」
「学園内の会話は、あなたには筒抜けでしょう。単刀直入に言えば審判をお願いしたい。公平公正な立場でできるのは、あなただけだ」
「この間の件を恨んで、君たちのことを厳しく見るかもしれないよ」
「そんなこと、あなたは決してしない」
その言葉には、絶大な信頼があった。
めろりは大袈裟にため息をつくと、「しょうがないなー」と呆れた仕草をする。
「エイト・エイト。めろりの審判での裁定勝負と、学園設備の貸し出しを許可するって向こうに伝えて。瀬谷雪斗とのオープン通信の権限の一時的譲渡もするから」
「エイト・エイト、了解しました」
「あゆは、梓。二人ともテトラにめろりとの同期を許可して。後でエイト・エイトにも同期するよう伝えるけど、学園内で行う裁定勝負なら、学園側にもその戦闘ログを提出してもらうよ。後進の育成機関だもん、ここ」
「兎成あゆは、了解です」
「梓・A・兎成、了解です」
「神楽右近、要請了解しました。エイト・エイトの帰還次第、同期許可を出します」
ぽんぽんぽん、と軽快な言葉のキャッチボールが進む。めろりの提案にゆらぎたち新入生を除いて、多くの生徒たちは興奮し始めた。
ざわめきの中身は、ナンバーズの裁定勝負が生で見られること。そもそもナンバーズの戦闘が見られるだけでもかなり珍しいようだ。
「それじゃあ、二組ともめろりが指定した機器に搭乗して」
右近から「さて、行きましょうか」と招かれて、ゆらぎはゆっくりと歩き出す。それまで両腕を押さえていた友人たちの手は、あっけなく離れていった。
「それから、イナ・イタライと早瀬ルナ。二人は新入生だし、特等席で観戦しよっか」
こっちだよん、と案内するめろりに連れられてどこかに行った直後のどよめきで余計にゆらぎは心配する。が、いつの間にか戻ってきたエイト・エイトが、右近の端末から「心配しないで」と声を掛けてきた。
「めろりちゃん相手に文句言う生徒はいないし、あの人あれでもこの学園を取り仕切るAIだから。二人が厄介ごとから避けられるように、めろりちゃん気を回してるんだよ。もちろん、今回の件は獅子夜くんに責はなーんにもないから、変に気にすることはないよ」
右近はその辺り鈍いからね、と揶揄するようAIに対し、右近は実に複雑な表情を浮かべていた。
「……悪かったですね、鈍くて」
否定する言葉でなかったので、それが真実を物語っていた。
ゆらぎが搭乗したのは、模擬戦用に使っていた先程までの機器とは違う機器だった。より複雑で、より性能の高い模擬戦用の機器らしい。確かに、先程よりもよりイカロスに乗っている感覚が強い。
「そもそも、裁定勝負はナンバーズ同士の戦闘になるので、より高速で処理できる機器とAIが必要になります。今回は特例として学園で行いますが、普段はファロス機関の中にあるシュミレーターで行われるんですよ」
右近のこれまでの経緯と、裁定勝負についての説明が行われたところで、ゆらぎは一��、気になったことがあった。
「どうして、学園内にそのような機器があるんですかね」
「……まぁ、推測でしかないですけど、たぶん必要だとめろり教官たちが、かつて思ったんではないですかね」
相棒の歯切れの悪い言葉に、ゆらぎは首を傾げる。なにやら含みのある言い回しだが、と思ったところで、聞き覚えのない男性の声が聞こえた。
「やぁやぁ、獅子夜ゆらぎくん。噂は左近から聞いてるよぉ。さてはて、準備はできたかなぁ?」
「……雪斗。裁定勝負前に、俺たちに接触していいんですか?」
呆れたように右近が相手の名前を呼べば、オペレーター席のすぐそばにエイト・エイトとともに男性AIが現れた。
銀髪は襟足まで、同系色の目は銀より濃く灰色だ。デニムジャケットとシルバーアクセサリーの組み合わせに、エイト・エイトとは違ったベクトルでの陽気さを感じ取る。
「審判はめろりちゃんだし、僕は観戦実況担当なんだな。と、初めまして獅子夜ゆらぎくん。僕は瀬谷雪斗、左近たちのAIだよ。今回は、僕を通して他のナンバーズたちに裁定勝負を見てもらうことになってるから」
ほら、と瀬谷雪斗が表示した画面には、円卓とそこに多くの人々が並んでいる。ゆらぎがわかるのは、一段高い位置に座るユタカ司令官と、にこやかに手を振っている左近くらいだ。
「いやー、こんなおもしろい裁定勝負ってなかなかないよねぇ。僕、楽しみで楽しみで、右近たちが負けたら全力で左近たちをけしかけようと思ってるんだぁ」
にこやかに言うべき話ではないのは百も承知なのだろう。そこで、ようやく真顔になった雪斗は、触れられないのは分かった上でゆらぎの頭を撫でて、右近を睨む。
「僕は観戦しかできないからさ。ちゃんと前を向きなよ、右近」
じゃあ、もう準備よさそうだねと微笑んだ雪斗が、ホログラムごと消える。残されたのはエイト・エイトで、彼は苦笑していた。
「激励するんだって、左近やルルの言うことも聞かなくてね。特例ではあるけど、雪斗曰く特例尽くしの裁定勝負なんだから、べつに構わないだろうって。獅子夜くんには何のことかさっぱり分からないだろうけど、それだけ五番の裁定勝負って注目されてるんだよ」
ね、右近。とAIからの同意を求める言葉に、言われた本人はため息を一つ。
「……獅子夜くんの実力、無駄にはさせませんよ」
「そうそう、その調子」
「そろそろカウントダウンが始まります。獅子夜くん、エイト・エイト。準備はいいですか?」
そう言って右近は前を見た。つられるように、ゆらぎもまた前を向く。
それまで無機質の壁だったのが徐々に透明になっていき、空中に多くの文字が並んだ。そして中央には大きな数字が刻一刻と形を変えていく。
三……二……一……カウントゼロの瞬間、オペレーターであるゆらぎの視界が変えられた。
一面に映るのは、都市ファロスの上空。ゆらぎが感知する全てが、最初に搭乗したときと同じ範囲であり、風も光も暑ささえもシュミレーターでありながら感じ取れる。
今の天候は、やや風が強めではあるが晴天だ。
そして、彼らが���るのは青のイカロス。多量の銃器と、素早い動きでの接近および中距離攻撃に特化した形状そのままに、想像の世界にいた。
「……すごい」
「これがめろり教官が、教官として万人に敬意を抱かれる能力ですよ。彼女一人で、ここまで舞台を再現できるのは……かなりの異端です」
さて、と右近がゆらぎに告げる。
「この舞台での敵はペティノスではなく、同じイカロスです。兎成姉妹の乗るイカロスは赤。大変目立つ機体なのですが」
説明の合間に、光弾が三発ほど彼らの機体を襲った。即座にゆらぎはシールドを貼り、光弾の弾道から敵の位置を確認する。だが、彼の感知できる範囲にイカロスはいなかった。
続けて五発の弾が放たれるが、その軌道が歪んでいくのをゆらぎははっきりと感じ取る。
「着地点の予測を。あの弾の道は初期設定値から変えられません」
右近のセリフに、ゆらぎは考えられる場所を可能性が高い順に提示。即座に右近はその中から、経験的に最もあり得そうな軌道を選び出し、回避の動きをした。
五発の内四発の回避に成功する。だが、一発は避けきれずに被弾した。
機体の揺れと衝撃が本物のように来る。
「さすがに、全ては難しかったようですね」
「すみません……おれがもう少しちゃんとオペレートできてたら」
演習でルナに言われたのも、実際にパイロットのシュミレーターをしたからこそ実感できる。ゆらぎの実力は、オペレーターとしてもまだまだ未熟だ。それを右近の技量で跳ね上げているだけに過ぎない。
「いいえ、正直君の技量はダイブ直後から飛び抜けています。今はただ単に経験が浅いだけですので、そう落ち込まないでください」
「ですが」
「獅子夜くん、相手は遠距離型のイカロスです」
「……」
「兎成姉妹は、ほとんどの天候でも命中率が高く、また弾道の設定可能な種類の多さでナンバーズに上り詰めました。どれだけペティノスたちから攻撃されていようが、対応するどのような機体の動きの中でもそれが可能なのは、パイロットとオペレーターの技量と経験が卓越しているためです」
が、とそこで右近は悪戯っ子のように笑う。
「それを先日ダイブしたばかりの新人オペレーターに予測されたどころか、半分以上回避されたんです。彼女たち、ものすごく苛ついてるでしょうね」
ふふふ、と笑い続ける彼に、ようやくゆらぎは力が抜ける。
今日一日、あのナンバーズ五番の新オペレーターとして、ありとあらゆる視線に耐え続けたのだ。緊張でとっくに疲れ切っている。他のナンバーズから裁定勝負だと言われても、イカロスに一度しか乗っていないから、それがどれほどの意義を持つものなのかも分からない。
分からない、分からない、分からないけど、どうにかしなくてはいけない。でもどうすればいいのかさえ分からない。イナやルナたちと過ごして、少しだけ安堵したのだが、それでも彼ら彼女らに頼り切るわけにはいかない。そんな思いでいたにも関わらず、右近は簡単にゆらぎを振り回す。全部、全部、右近が蒔いた種だし、ゆらぎは巻き込まれているだけだ。なのに、原因は楽しそうに相手を下すことしか考えていない。
エイト・エイトが彼は鈍いと言ったのもよく分かった。
「……もういいです。そうですね、右近さんはそういう人でしたね」
悩むのが馬鹿らしい、と悟ったゆらぎはついそう言ってしまった。途端に、びくりと右近の肩が揺れる。
「深刻に受け止めたおれが馬鹿でした。おれが未熟だからってくよくよしてたのが、本当にあほらしいのも分かりました」
「あ、あの……獅子夜くん?」
「右近さん!」
キッとゆらぎは背後を見ずに、前だけを睨みつける。だが、鬼気迫るものを感じ取ったのか「はい!」と普段より大きな声で右近は返事をした。
「おれは未熟なオペレーターなので、あとは全部右近さんに任せました!」
いきますよ、と声をかけたゆらぎは、あっという間に周囲の状況を数値化し、可能性を全て提示し、そして後の判断を相棒に放り投げる。
その数値の中には、罠と思われる機雷や爆発のために使用するセンサー系、あるい弾道を瞬時に切り替えるための仕組みなども混ざっていた。
一瞬だけ呆けた右近は、その次には悪どい笑みを浮かべて、イカロスを動かし始める。
移動、行動、その結果やってくるのは、敵の攻撃だ。
再びゆらぎは、ありとあらゆる可能性を、なんの脈絡もなく提示する。先程のように可能性の順位は一切されていない、本当にただのデータだ。だが、それだけでも右近には十分だった。
今度は五発の光弾が五発とも回避できた。
「これでいいですか!」
「構いません。相手のところまで最短ルートで突っ切るので、揺れます。酔わずにオペレートお願いします」
「右近さんこそ、データ読み間違えしないでください」
「生意気な新人ですね」
「あなたの相棒です」
その返答でパイロットが笑ったような気配した。が、続く「行きます」の右近の言葉の直後に、本当に派手にイカロスが揺れる。
ゆらぎの視界がブレるも、根性でオペレートを続ける。対し、右近は口笛を吹きながらも、次から次へと出される数値を頭に叩き込み、乱暴にイカロスを動かす。時に操縦席着弾の直前で、敵の攻撃を撃墜する荒技までしでかしている。
重力というよりも遠心力や爆風でオペレート席から転がり落ちそうだ。
「ははは、あいつら焦り始めましたね」
穏やかさのカケラもなく、好戦的なまでの「きますよ」の言葉通りに雨霰のように光の塊が降り注ぐ。いくつかダミーだったり、あるいは囮だったりで不規則な動きをしているのもあるが、既にゆらぎの中では、タネが分かっている。即座に、撃ち落とす光弾と放置していい光弾を分けて、最短ルートを叩き出した。
「無茶を提示しますね」
「最初から無茶しかしてません」
「失望しましたか」
「逆です」
「なら、頑張ります」
さらにイカロスが加速する。その加速に合わせて、ゆらぎが再計算した結果を出した。それに戸惑う右近ではない。
「嘘でしょう」
兎成あゆはは、否定の言葉を吐きながらも相手のことを認める。獅子夜ゆらぎのオペレーター能力は本物��。
これまで散々、裁定勝負を仕掛けようとして六番の二人にやられていたのだ。今ならどさくさに紛れて五番を引きずり落とす裁定勝負に持ち込めると思ったのに、番狂わせである。
「なにあれ、なにあれ」
妹の梓は相手の動きを計算して、弾が当たるように数値を変えていく。だが、それ以上に青のイカロスの動きが早すぎるし、どう冷静に見ても無茶苦茶な戦法を即座に実行し続けている。
「なんだって、あんな馬鹿な動きするのよ!」
すでにこの場に留まるメリットはない。五番は五番らしく、狩人のように彼女たちを追い詰めていく。
「梓、離脱する」
「うん、分かった」
その言葉の通りに、赤のイカロスは逃げに徹し始める。
姉妹だって、それなりに息のあった連携をしている。だが、今回の五番のオペレーターとしてやってきた獅子夜ゆらぎの、神楽右近との相性はだいぶ良いようだ。
「スバル・シクソンとだって、あんな無茶してなかったじゃない」
一年以上前の記憶を頼りにしているとはいえ、それでもここまでじゃなかったと、あゆはは断言できる。彼は、もう少し嫌らしい戦法を好んでいたはずだ。
「お姉ちゃん!」
妹の梓の呼びかけに、はっとするあゆは。逃亡ルートに、いつの間にか罠が仕掛けられていたようだ。
「これって」
「私たちが仕組んだやつそのまま利用したんだ」
梓の解析に、あゆはも舌打ちをする。前言撤回、今回のオペレーターもかなり嫌らしい戦法を使うようだ。いや、もしかしたらあのエイト・エイトが教えたのかもしれない。
「梓、今は逃走を優先するから、最小の被害でいけそうなところ教えて」
「分かっ……え?」
画面上に映る逃げ道がないと出された数値と困惑する妹。
その梓の疑問の答えを、コンマ数秒であゆはは導き出した。
「やられた! あいつら最初から逃亡ルートまで予測してたんだ」
最小の被害、または最短のルート。どちらに賭けていたのかは知らないが、それでも最もという制限を用いたら、彼女たちの行動は予測可能だ。
逃亡ルートに向かおうとした赤のイカロスは、逃げ切るよりも前に、彼女たちが放った以上の弾数によって戦闘不能にされたのだった。もちろん、その攻撃をしたのは青のイカロスだった。
「決まったようだな」
五番と七番の裁定勝負という、異例尽くしの勝負を見守っていた他のナンバーズたちは、ユタカの言葉につまらなそうな顔をして頷いた。例外なのは、六番の神楽左近とルル・シュイナードのみ。随分と嬉しそうだ。あとは、三番オペレーターのクレイシュ・ピングゥがキャッキャッと楽しそうに笑っている。
「まぁ、なかなかやるようだ」
二番のアレク・リーベルトの言葉に、パートナーのアンナ・グドリャナもまた肯定のサインを出した。
その横では、だらしない体勢でこれまでの勝負をみていたユエンが相方のナーフに問いかける。
「ふーん、わいとしてはどうでもいんんだけど、ナーフどう思う?」
「こちらも裁定勝負をするべきだと思う。おれたちの実力差は殆どないない」
「あんなひよっこ相手に? ナーフったら心配性だなぁ」
まぁ、いいよと続く言葉とともに、四番のユエン・リエンツォは猫のような気まぐれさで目を細めた。
「それじゃあ、こちとら四番らしくお相手��てあげようかねぇ」
ナーフは無表情を少し和らげて、目元だけをユエンのように細める。その視線の先には、映像に映る青のイカロスがあった。
「それでは、とりあえず神楽右近と獅子夜ゆらぎのペアは、五番として認める方向でよろしいですか」
「私に聞かなくてもいいだろう、ユタカ。君がファロス機関の総司令官なのだから」
ユタカの問いに、三番のパイロットである現見空音はしかめっ面のまま返事をする。
いよいよ退屈な時間が終わると思い、それぞれが席を立とうとしたところで、現場で起きている違和感に気づいた。
「……何かおかしくないか?」
左近の言葉で、ナンバーズの動きが止まった。
違和感の発端は、赤のイカロスで起きていた。
「悔しいけど、あなたたちの実力は認める」
あゆはが通信越しで、ゆらぎや右近に負けを認めていた。
既に裁定勝負が終わり、めろり・ハートの宣言により勝敗も公式なものになっている。ちらちらと別回線で見える訓練室の光景は、興奮の渦で満ちていた。
「そもそも左近たちに勝ててないんですから、この結果は当然ですよ」
「右近、あなたその嫌味な口調いい加減やめたら? 左近との差別化とかなんとか言ってたけど、全ッ然似合ってないのよ。左近の方がまだ裏表なくて好感持てるから」
「あなたたちが俺を左近と間違え続ける結果です。悔しかったら、見分けてみなさい」
「だーかーらー」
さらに口喧嘩が発展しそうなところで、ゆらぎの制止がかかった。
「右近さん、その言い方は流石にないです。そりゃあ確かに勝負の吹っ掛け方が唐突でしたし、おれへの配慮も全くなかった先輩ですが、右近さんだって似たようなものです。右近さんが指摘するのは、どう考えてもブーメランというやつです」
そのゆらぎの言葉に右近は押し黙る。あゆはは、こめかみを引き攣らせる。
「ちょっと獅子夜ゆらぎ。あなたフォローしたいの? それともあたしを貶してるの?」
「え、フォローしているつもりですが……」
自分何か間違っていますか、と言わんばかりの表情を浮かべていたゆらぎに、あゆはもまた心に傷を負う。
戸惑い続けるゆらぎと、黙ってしまったパイロットの二人。そして、これまで一切会話に加わらなかったもう一人のオペレーターは、ずっと泣き続けていた。
「悔しい、悔しい! あんな新人の罠に引っかかるなんて、悔じいいい」
テトラと呼ばれている、一瞬男性かと見間違う麗人のAIに慰められてた梓は更にゆらぎへの呪詛を吐き出し始めた。そして、唐突に「そうだ」と呟く。
「こうなったら、お願いめろりちゃん!」
梓は化粧が落ちてぐじゅぐじゅになった顔を隠すことなく、めろりを呼び出す。
「はいはーい、何かな?」
「あのデータを展開して!! あの新人に、上には上がいるって思い知らせてやる」
その言葉に不穏な何かを察したあゆはが、待ったをかけようとした。
「ちょっと梓? 何を言ってるのよ」
あゆはが梓を問いただすも、先程のセリフにめろりは意味深に笑う。それは待ちに待ったご馳走を前にした、肉食獣の歓喜に似ていた。
「いいよん、めろりもそろそろ��合いだと思ってたからね」
「ねぇ、めろりちゃん、待って」
止めようとするあゆはを無視し、青と赤のイカロスの間にめろりのホログラムが登場する。そして、パチンと指が慣らされた。途端に赤のイ��ロスは退場し、幻想の都市は消え失せる。そして、いくつもの数字が見えない壁を形成した。
「なんですか、これは」
通信越しで兎成姉妹の片方が、何かを企んだのは理解している。外部の様子を確認するゆらぎ。対し右近は無言で全面を睨みつける。
シュミュレーター内の異変は、外で様子を見ていた面々も気づいていた。なんだなんだと、観戦していた生徒たちがモニタに群がる。それとは別に、ファロス機関から見ていたナンバーズたちも、固唾を飲んで見守っていた。
「データ展開、凍結解除、展開スピードを加速。フィールド情報をリセット、年代の固定、天候は晴天、蓄積データにアクセス。アクセス権の譲渡完了、データロック解除、百桁のパスワードを入力、問題なし。フィルタリングを実行、ノイズ除去、容量の圧迫問題なし」
めろりの朗々とした進行の言葉は、祈りの祝詞のように抑揚はない。
「展開データを実体化、残り三十……二十……十パーセント、カウントゼロ。投影開始します」
そこでようやく文字が消え失せて、先ほどよりもより高度が高く設定された、都市ファロスの上空に青のイカロスは浮かんでいた。
強風が延々と流れ続け、けれど雲ひとつない快晴の中、太陽光が容赦無く照りつける。
そして、それは現た。
その存在が何か理解した者は、多くいた。
「ゲッ!?」
現れた存在を目にした瞬間、左近は汚い声をあげる。そして、三秒にも満たない思考の末に、すぐさまモニタリングを止めようとした。が、それを押しとどめる声が響く。
「いいじゃないか、左近君。閲覧禁止のあのデータを、どこで君が知ったのかは知らないが、これもいい経験だ」
現見は無表情ながらも、周囲のナンバーズや長官たちへと同意を求める。それぞれが、焦り、驚き、興味深く、そして怨敵のような表情を浮かべているが、それでも否はなかった。
現れたのは、巨大な騎槍を持ったイカロスだった。
「銀色の、イカロス?」
見たことのない機体の色に戸惑うゆらぎ。だが、怒鳴るように右近はシールドを展開するように告げた。
「え? あ、はい全方位シールド展開しまし」
た。と最後の音を発音するよりも先に衝撃が訪れた。それは、ゆらぎには感知できないものだった。いや、何かノイズが脳裏に走った気がする。
気がついた時には、展開したはずのシールドが粉々になっていた。
「……え?」
「次が来ます!」
何が起きたのか分からないままのゆらぎを叱咤激励して、右近は機体を僅かに動かす。そのズレが功を成したのか、彼らが乗るイカロスは右側に展開している銃の全てをもぎ取られるだけで済んだ。
「兎成妹! 馬鹿なデータを展開してくれたものですねッ」
舌打ちとともに、残った左側で応戦を右近は開始する。だが、先程はっきりと見えた銀のイカロスの姿は、今は全く見えない。
「右近さん!」
「ゆらぎ君、わずかな痕跡も見逃さないでください。あれは、これまでのとはレベルが違う存在です」
「わ、わかりました。でも、あのイカロスはいった」
問いかける途中で、再度微かなノイズをゆらぎは感じ取る。ほぼほぼ、直感のようにオペレーターを格納する場所を彼は厳重に守った。
衝撃が訪れる。鋭い騎槍の先端が、先ほど極力厚く張り巡らせたシールドを貫きかけた。
ゆらぎの視界いっぱいに、銀色の塗装がなされたイカロスが現れる。
その姿は御伽噺の騎士のようで、ありもしないマントが風で翻った幻想が見えた。ゆらぎの頭の中をノイズが走る。一瞬にして、銀色のイカロスの姿は消える。
「よく防御が追いつけましたね」
右近はゆらぎを褒めるも、言われた本人は褒められているような気がしない。
「あれは……あれは一体なんなんですか」
驚愕と恐怖がない混ぜになった感情を隠しもせず、ゆらぎは右近に尋ねる。その質問に、右近は簡単に答えた。
「三十年前の大英雄、未だ誰も到達できない永遠のナンバーズ一番です」
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202212
年内に書いておくべきだったと言われたそうかもしれないけれど、そんな固さでやっていたら1年も続かなかったと思うわけです。1年続きました。これからはどうかな?2023年どう過ごしたいか、わたしの場合本当にやりたいことをあんまり公言してしまうと出来なくなってしまうので、とりあえずはゆるく日常を続けていきたい。クォーターライフクライシスは続いている。打破はできないかもしれないので、だましだまし生きていくしかない。生きているってとても面倒。
相変わらず披露していてあんまり活字が読めなくて、短歌なら読めた。山田航『寂しさでしか殺せない最強のうさぎ』これは自分にはピンとこない短歌が多くて、いまいちだった。短歌そのものが、という話ではなくて、たぶんわたしには合わないという意味で。現代短歌について勉強不足もいいところだけど、あ、いいなという肌感覚がわりと大事な気がする。上手下手というのは、勉強すれば分かるのかもしれないけれど、ドのつく素人的には、感性の親和性の高い方が、ぐっと引き込まれて物語が膨らむ予感、想像がしやすくて、いいなと思うのだと思う。
映画も見ていないけれど、バレエは見た。クリスマスを仕事で忙殺されてしまい、世間のムードが嫌になってしまう自分が嫌になったので、クリスマスらしくて素敵なことをしようと思ったので、くる��割り人形を見に行った。最初は残り座席がD席しかなかったのだけれど、直前にS席を見つけたので、ラッキーだった。物語が頭に入っているので、物語を一生懸命に追う必要がなくて、ただ踊り、衣装、舞台装飾を楽しむ。素人でも、プリンシパル2人の踊りが別格でお上手なのが分かって、すごかった。クララと金平糖の精の方、しなやかで可憐な動きできゅんとしたし、くるみ割り人形の男性も、踊りの量が半端なくあるのに、とてもスマートでかっこよかった。舞台に出てくるときの、パタパタパタという軽い足音が結構好き。前に一度だけ生で見たフィギュアスケートも、リンクの中央に行くために、スースーって滑る氷の音が好きだと思ったのを思い出した。雪の精の踊りや花のワルツ、コール・ド・バレエっていうの?雪の精の踊りが怖いくらいシンクロしているのも、花のワルツのオレンジの花びらみたいな衣装がひらひらしているのも素敵だったし、満足。行ってよかった。
マリー・クワント展、若くてもミニ丈をあまり履かないタイ���だったのだけど、やっぱりミニって可愛いなと思う展覧会。シャネルもそうだけど、時代を破る、自分のために服をデザインするって最高にブチ上がるなと思う。瀬戸優の連鎖をテーマにした個展は、言わずもがな好きですね。本物みたいだけど、本物そっくりなわけではない。手の感覚が残っているようなテラコッタの、中身が空洞な彫刻たちをじっとぼーっと見ていた。萩原朔太郎展、世田文は久しぶり。朔太郎の深堀というよりは、現代の我々が朔太郎からどういう影響を受けたか、というか朔太郎をもとにした我々の感性みたいなものが半分くらいだった気がする。民博から引っ張ってきた松濤美術館のビーズ展は全く専門外なので、新鮮だった。今度大阪に行ったら行きたい民博。人間の歯のアクセサリーっておしゃれというか呪いというか見せしめ?みたな気持ちになるけれど、どうなんだろうな。国地域によってやはり何の素材を使うのか当たり前にまったく違っていて面白い。
久しく触れていなかった(2.5というか、劇を見るのってわたしが慣れていないせいか、他の何よりもエネルギーを使うので)刀ミュも2本見て年末を過ごしたし、本も映画もインプットが足りないけれど、それでも忙しい中でできる限りのインプットはできたんじゃないかなと思うことにする。そういう月。
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【My Favorite Movies of 2022】
【My Favorite Movies of 2022】
ノー・シャーク
バスタブとブロードウェイ: もうひとつのミュージカル世界(U-NXET邦題ブロードウェイとバスタブ)
エルヴィス
セイント・モード/狂信
アポロ10号 1/2: 宇宙時代のアドベンチャー
スペンサー ダイアナの決意
NOPE/ノープ
ミセス・ハリス、パリへ行く
幸せへのまわり道
マイ・ニューヨーク・ダイアリー
*今年も「3年ルールで2020年以降公開を新作とカウント」します。 ◆劇場で
『エルヴィス/Elvis』
“その時、腰が動いた”。メンフィスからラスベガスまで悪夢と背中合わせのスターダムを貪り、貪られ、燃え尽きるまでの英雄暗黒神話。パーカー大佐を語り手に大胆に解釈した、魔術(ブードゥー?)的ジェットコースター映画。20世紀アメリカ史、ポップ音楽史、芸能史、信仰、亡霊…の複数レイヤーはぴったりくっ付いたまま、どれも切り離せない。エルヴィスもその一つ。でもこんだけアメリカの光と影を象徴するポップアイコンは、エルヴィスかマリリン・モンローくらいだろうな。(奇しくもその2人の映画が同じ年に…)
『スペンサー ダイアナの決意/Spencer』
『ジャッキー』に続き、パブロ・ララインの20世紀実録風「亡霊映画」。ジョニー・グリーンウッドの音楽、まるで棺を運ぶように進む車列、そこにあるキジの屍、そして「何かが見ている」気配を感じる亡霊視点のカメラが過剰にオカルトホラー。ダイアナは魂を失くした着せ替え人形と化し、二つの屋敷の間に放置された案山子だ。けど、ララインは亡霊を殺しはしない。ただ穏やかに安らぎを与えるのだった。
『ミセス・ハリス、パリへ行く/Mrs. Harris Goes to Paris』
憧れは力なり。キラキラ輝くドレスと、それに心奪われる瞬間のドリー・ズーム!ミセス・ハリスの赤い頬、ちょこまかした仕草、時に押しが強い姿勢、旅行鞄で佇む姿はまるでパディントン。でも実は対価についての話であり、「箱とその中身」の話で、ある意味左岸派映画。贅沢は敵じゃない!レスリー・マンヴィルとイザベル・ユペールの共演こそ、ほんと贅沢でした。
『NOPE/ノープ』
思った以上にスローバーン。そして思った以上に『ヴァスト・オブ・ナイト』と対になる。何せ、方や「I see you」、方や「I hear you」だもの。アレはアダムスキー型というより、下から見上げたカウボーイハットみたいだった。
『マイ・ニューヨーク・ダイアリー』
作家になるにはNYだ!と、まずは憧れの力ありき。でも書く以前に読んでばかりの読書映画。ひたすらインプットの日々、消化しきれないほどの情報や知識や刺激的体験が次々と。羨ましいやらわかりみ深いやら。「フラニーとゾーイー」を久々に読み直したくなった。
◆配信で
『ノー・シャーク/No Shark』 https://www.amazon.co.jp/dp/B09KGFZ86K?tag=vod_contentsdetail-22
サメに食われたいのにサメはなし。NYのビーチを転々としながら、ひたすらその時を待つ女の脳内モノローグが延々と続く。まるで「ゴドーを待ちながら」か、ひとりマンブルコアか。正に人を食ったようなオチと、Toby Goodshankのエンディング曲がダメ押しする、デッドパンでナンセンスな「探索的狡噛」。それでもれっきとしたビーチ映画でサメ映画(反ジョーズ映画)。あの声とリズムが妙に心地良かった。
『バスタブとブロードウェイ: もうひとつのミュージカル世界/Bathtubs Over Broadway』 https://video.unext.jp/title/SID0067147
企業ミュージカル・レコード沼へようこそ。それは知られざるミュージカルの宝庫、もう一つのショウビズ世界。名作や名曲があり、巨匠もスターもいた。深い、深いぞこの沼は…!愛と情熱、同志との出会い、真剣で貪欲な探究心が思わぬ広がりを見せていくのにワクワクしかないドキュメンタリー。マニアの真っすぐで曇りのない愛が起こす奇跡に清々しく心洗われた。
『セイント・モード/狂信』 https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B09HNDY45W/ref=atv_dp_share_cu_r
『キャリー』meets『ミザリー』を更にメンタル・スプラッターに振り切った感じで、ローズ・グラス監督デビュウ作は完成度高いと思う。陰気に寂れたコニーアイランド、ワンルームのアパート、主演モーフィッド・クラークが良い。
『アポロ10号 1/2: 宇宙時代のアドベンチャー』 https://www.netflix.com/title/81161042
ロトスコープ・アニメで事細かに再現したスペースエイジの子供時代。ギプスしてる子が必ずいたとかイタズラ電話とかあったあった、TVアンテナに巻いたアルミホイル細かすぎ!でも記憶とは既にファンタジー。同じ69年の『ベルファスト』と通じると思った。ベトナム戦争とアイルランド紛争、少年の頭の中で混じり合う虚実、モノクロやアニメーションとしてパッケージ化した少年時代…けど、こちらには帰る家があって安心して眠れる。その楽観性が尊い。
『幸せへのまわり道』
(Amazonプライム、 U-NEXTほか)
トム・ハンクスはご本人完コピ以上に、優しく細めた目の奥にぞっとさせるブラックホールを演じているから恐るべし。殆ど瞬きしないし笑顔なのに笑ってない、『コラライン』のボタンの目みたいな…つい覗き込んでしまうようなその目に映る自分を見つめざるを得ない。ロジャースさんのシーンは全部、心がツーンとする。君たちは僕であり、君にできたなら僕にもできる。大変だけどやらなくちゃ…。ご本人の歌声が流れる中、優しさの王国ミニチュアセットを組み立てる男たちの手!
◆他にも良かった
『アネット』
緑のローブで殆どメルド(ドニ・ラヴァン)と化してるが、アダム・ドライヴァーはマイクとも人形ともプロレスができる、ほんと良いプロレスラーだな!先にサントラ聴いてたのもあって、スパークスのナンバーが頭から離れない。
『レット・ゼム・オール・トーク』
事件��ないミステリー。ロードのないロードムービー(客船だから)。けど作家と探偵と死体はいる。そこがとても面白い。いわば聞き込みをする探偵役、ごく自然と年上に懐き気を許させるルーカス・ヘッジスのリアクションが絶妙。ソダーバーグは今まで特にピンとこなかったけれど、これはかなり好みで楽しかった。
『さよなら、私のロンリー』 https://www.netflix.com/title/81239497
エヴァン・レイチェル・ウッドの長くて重たそうな髪とダボダボな古ジャージ姿、動物的で芸術的な身のこなし、そして野太い声のインパクトたるや。生まれたてでおっぱい目指して匍匐前進する場面はちょっと感動しちゃう。痛くて甘くて苦くて儚くて曖昧で奇妙な、説明しにくい感覚をユーモラスに掬い取ってみせるミランダ・ジュライ。『ニューヨーカー誌の世界』にある短編小説の映画化『ロイ・スパイヴィ』も、ほろ苦く甘い後味が好き。
『ユダ&ブラック・メシア 裏切りの代償』 https://www.netflix.com/title/81341644
銀貨30枚より銃よりも強いのは、権力のバッヂ(今だからこそ尚更うんざりする話だ)。言葉と目力で深く静かにカリスマ性を放つダニエル・カルーヤと、身軽な身体で飄々とリアクションするラキース・スタンフィールドがとても良い。特に「何なんだよもう!」って巻き込まれて焦って悪足掻きするラキースは毎度最高、そのジレンマは滑稽なほど哀しい。監督シャカ・キングの演出が非常にソリッド。
『ワールド・トゥ・カム 彼女たちの夜明け』 https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B09HNDVQL7/ref=atv_dp_share_cu_r
黒髪長身キャサリン・ウォーターストンと赤毛ヴァネッサ・カービー、これ時代が違えば『テルマ&ルイーズ』だ。だから悲劇だけど希望でもある。展開とは裏腹に、雪に覆われ荒涼とした冬景色から夏を迎え、来るべき世界へと「台帳には記録されない」女たちの地図。
夜空に星のあるように(リヴァイバル)
ザ・フォッグ(リヴァイバル)
ディナー・イン・アメリカ
スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム
ヒッチャー ニューマスター版
家をめぐる3つの物語
ザ・ハーダー・ゼイ・フォール 報復の荒野
パワー・オブ・ザ・ドッグ
ビルとテッドの時空旅行 音楽で世界を救え!
幸せの答え合わせ
TOVE/トーベ
目指せメタルロード
トラブル・ウィズ・ユー
ペトルーニャに祝福を
元カレとツイラクだけは絶対に避けたい件
洞窟
マチルダ・ザ・ミュージカル
ホワイト・ノイズ
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ワイルドカードとCOUNTIFで特定の文字検索[Excel使いこなし術]
エクセルでセルに特定の文字が含まれているかを調べる関数を作ってみます。COUNTIFとIFを使いますがワイルドカードもここで理解しておきましょう。 Excel超入門講座再生リスト→ 【Excel解説動画一覧】 計算式の入れ方→ 関数の基本⇒ IF関数の使い方⇒ 半角/全角を自動で切り替える方法⇒ 行の通し番号を自動で割り振る方法⇒ ハイパーリンク設定→ チェックボックス活用法⇒ プルダウンリストの作り方⇒ 表の作り方⇒ グラフの作り方基礎⇒ 高度なグラフ⇒ To-Doリストを作ろう→ スケジュール表を作ろう→ 現金出納帳の作り方→ 請求書の作り方→
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米中覇権争いと日本
元東部方面総監
渡部 悦和 氏
皆さんこんにちは。ご紹介にあずかりました渡部です。
私は「日米中の安全保障」をテーマとして研究していますが、世界では2018年にトランプ政権が米中貿易戦争を始めて、今や「米中覇権争い」或いは「米中新冷戦」という言葉が踊っています。本日は「米中覇権争いと日本」いう演題で、「日米中の安全保障」の観点からいろいろお話をさせていただきたいと思います。
私は自衛隊在職中、1991年から93年までドイツに留学させていただき、1989年の冷戦終結後間もないヨーロッパで、身をもって国際情勢をはじめさまざまなことを勉強することができました。特に印象に残ったのが、理想を謳う社会主義、共産主義の実態に触れたことでした。第2次世界大戦後同じゲルマン民族のドイツ人が東西に分かれ、片や西ドイツは経済発展を遂げ、一方東ドイツは決して豊かとは言えない状態が続き、その後東西冷戦が終結して東西ドイツは統一したわけですが、統一直後の旧西ドイツと旧東ドイツの人たちの姿を見たときに、その大きな格差に驚いたことを今でもはっきりと覚えています。
そして、自衛隊退職後は富士通システム統合研究所長として、安全保障に関して研究できる機会をいただくことができ、有り難く思っている次第です。
我われは今、平成の終わりの1ヶ月を過ごしております。冷戦終結の1989年に平成が始まったわけですが、この3年間を振り返ったときに、経済同友会の小林喜光代表幹事は「平成は失敗と挫折の30年間であった」と厳しい評価をしています。それに反発する方もおられると思いますが、令和の時代を迎える将来の日本にとって、平成の出来事をしっかり見つめることが大切なことではないかと思います。
一 ハーバードで感じたこと ~見捨てられ、忘れられた日本~
平成が始まってから約10~20年後、2010年にGDPで日本は中国に追い抜かれ、国防費についても圧倒的に引き離されています。私がなぜ中国、特に中国人民解放軍を研究しているかといいますと、2015年から17年にかけてハーバード大学のアジアセンターでシニアフェローとして2年間研究生活を送っていたときの体験が大きく影響しています。ハーバードの研究生活の中で痛感したことは「日本は見捨てられている、忘れられている」ということでした。
アジアセンターには日本の企業が寄付をして建てた立派な建物が2つあります。しかし日本の企業が建設に貢献した建物であるにもかかわらず、今そこを占領しているのは中国の教授、研究者、学生たちです。かつての「東アジア研究センター」が「フェアバンク中国研究センター」に名称が変わって中国研究のメッカとなり、「ジャパン・アズ・ナンバーワン」で有名なエズラ・ヴォーゲル教授が週に一回、日本ではなく中国関係のセミナーを行っています。そのセミナーにおいては、中国は高く評価され、一方日本については否定的な教育がなされているのです。留学中、そのような体験を通じて「これではいけない」と切実に思いました。
今、アメリカの大学に留学している中国人学生は33万人ほどいますが、日本人は1万9000人ぐらいしかいません。この差は何なのでしょうか。中国留学生に次いで多いのが、16万人のインド留学生、7万人のサウジアラビア留学生、そしてアジアでは韓国留学生でさえ5万人、台湾留学生も2万人以上います。このような状況から明らかなように、将来の国際的発信力において、中国、インド、サウジアラビアに負けて、韓国、台湾にも後れをとっている現実があるわけです。これが平成30年間の結果ではないかと私は思っています。
ハーバードにおいては、世界で昔から語られている格言「無知の知」を実感しました。自分としては自衛隊で36年間日本の防衛に携わり、安全保障について少しは分かっていると自負していましたが、多くの体験を通して「何も知らない自分自身」というものを痛感したわけです。また自分の体験だけではなく実際に、安全保障の研究に関してアメリカと日本の格差も目の当たりにしました。例えば「東アジア戦略報告(ナイ・イニシアティブ)」を提唱したジョセフ・ナイ教授、或いは「ツキディデスの罠」で有名なグレアム・アリソン教授など彼らが講演した後に、安全保障を専門とする「日本の著名な教授」が演壇に立ったとき、彼らはいなくなってしまうのです。大きな関心を引かなかったのでしょうが、このような実態を見せられたときに私はある種の危機感を感じました。日本がパッシングされているとまでは言いませんが、日本の存在感がないのです。そこで議論されているのは中国のことで、中国の政治・経済・軍事が語られています。そこで私は米中関係、特に元自衛官ですから、その中でも米軍と中国人民解放軍を研究しようと決意したわけです。
私がアメリカにいた2016年に大統領選挙がありました。その大統領選挙においてロシアのプーチン大統領が「アメリカ民主主義を代表する大統領選挙に大きな影響を及ぼす」ことを目的として大々的な情報作戦「インフルエンス・オペレーション(影響工作作戦)」を行ってみごとに成功しました。プーチンが狙ったのは「ヒラリー・クリントン候補を貶めてトランプ候補を有利にする」ことでした。ロシアが行ったフェイク作戦は、ヒラリー・クリントン陣営を不利にするため、ヒラリーの個人的生活に関する偽情報をコンピュータで作成してツイッター、フェイスブックに投稿し、さらにユーチューブに偽動画を載せたものです。この作戦ではツイッターなどSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)と云われているメディアを使いながら「ディスインフォメーション(偽情報)」を行ったわけですが、最新の技術を使った情報作戦の重要性を世界は深く認識しました。
中国には国内及び海外の工作活動を行う統一戦線工作部というのがありますが、その工作の実態をハーバードにおいて目の当たりにする機会がありました。皆さん、孔子学���というのをご承知のことと思います。日本にも孔子学院にどっぷり浸かった大学が幾つもあります。中国の文化、中国語を勉強すると言いながら、中国共産党の宣伝機関としてアメリカの国内でも活動しています。そして、ハーバードにおいて私自身もその渦中に巻き込まれ、アジアセンターの中で中国の学生、研究者、教授に取り囲まれる羽目になりました。どうしてかと言いますと、私は毎週水曜日のエズラ・ヴォーゲル教授のセミナーに参加し、前に座ってよく質問をしていましたが、いつも中国に対して厳しい質問ばっかりしていたので、しまいには中国の人たちに囲まれて「招待するから中国に来ませんか、中国の大学で議論しましょう」と誘われたことがありました。しかし、これを真に受けてうっかり乗っかったら大変なことになりますのでお断りしました。
二 重視されるジオテクノロジー(テクノ地政学)~AI(人口頭脳)の重要性~
本日の講演で特に強調したいのは科学技術、先端技術の重要性ということです。安全保障を考えるときに、地理的条件・環境要素を重視した「ジオポリティックス(地政学)」、経済的な要素を中心とした「ジオエコノミクス(地経学)」ということは皆さん聞かれたことがあると思います。トランプ政権はジオエコノミクスを重視して、今中国に対して経済制裁を行っています。軍事力ではなく経済的な手段を使って中国と戦っているわけです。実はオバマ前大統領もそうでした。ロシアがクリミアを併合したときにオバマ政権は経済制裁を徹底的に行って効果をあげ、いまだに制裁が続いていますからロシア経済は大変な状況になっているわけです。また今回、トランプ大統領が北朝鮮に対し経済制裁を国連と共同して実施しましたが、これも大きな効果をあげています。
近年、安全保障に影響を与えるものとして、ジオポリティックス、ジオエコノミクスと並んで先端技術を重視した「ジオテクノロジー(テクノ地政学)」が重視されてきています。本日はこれについてお話ししたいと思います。最先端技術が今日の世界の安全保障に直結する重要な要素であるということをお分かりいただきたいと思います。
世界では今、「AI(人工知能)」の重要性が注目され、米軍も中国人民解放軍もAIを軍事のすべての分野に適用しようとしています。その点、日本の自衛隊はAIの重要性をまだまだ深く認識していないようにも思えます。昨年の防衛予算では「AIを人事業務で活用する」とありました。私も人事の補任課長をしていましたので、膨大かつ複雑な人事作業にAIを使って短時間・少人数で処理しようというのはよく分かりますが、人事だけではなく他の分野にも積極的に、例えば兵站業務で、装備品の故障確率を予測して「どのような部品が必要か」を見積もる作業などにもどんどん適用していってもらいたいと思います。
サイバー戦が今非常に重要な分野になっています。サイバー戦には「攻撃的サイバー戦」、「防衛的サイバー戦」、「サイバーを使った情報活動」の3つがありますが、AIはいずれにも適用することができます。例えば中国の過去のサイバー攻撃に関する膨大なデータをインプットして、それに基づき中国がどのような攻撃をしてくるかを予測して防御要領を検討します。向こうもAIを使っていますから、互いに相手の出方を考慮しながら、無数の組み合わせの戦い方に対処していくわけです。
日本の防衛省情報本部においては今まで、一人の担当者が膨大な情報を集めて整理、分析して多くの時間を要してきましたが、AIにテーマを与えて任せれば極短時間で同じ作業を行うことができます。これは情報、人事、兵站、作戦の分野でも同じです。今日本は少子化で人手不足が深刻で、自衛隊でも隊員の確保に四苦八苦しています。人がいないとすれば何をしなければならないかははっきりしています。省人化と無人化、この分野を無視しては将来の自衛隊は組織として成り立っていきません。「AIを軍事に適用する」ということが如何に大切かということを、声を大にして言いたいわけです。
中国の人民解放軍は「AIによる軍事革命」、これを狙っています。かつて米軍が「軍事革命(Revolution in Military Affairs)」を掲げ、IT情報技術を使って軍事革命を達成しました。その結果が湾岸戦争の大戦果につながっていくわけです。米軍が行ったITによる情報革命を、今度は中国人民解放軍がAIを使って行おうとしています。
AIの軍事適用の代表例としてはロボットが挙げられます。日本では原子力発電所の事故でお馴染みになったカメラを搭載した無人キャタピラー、運送会社の倉庫で荷物自動選別運搬ロボットなどが活躍していますが、今や世界では人間と同じ形をして、人間よりもはるかに運動能力の優れたロボットの開発が進んでいます。早く走ることができ、高く跳びあがりながら障害を越え階段を登る、そしてダンスなど繊細な運動もできるロボットなど、すぐにでも軍事に適用できる状況になってきています。AIを活用していますので、ロボット自身が周囲の環境を認識しながら移動していくことができるわけです。
空の世界においても同様です。今年の3月、ジェット戦闘機の無人機が初めて空を飛びました。「ヴァルキリーXQ-58」というステルス戦闘機です。これは本当に優れもので偵察用にも使いますが攻撃もできる無人戦闘機です。自ら判断して行動することができます。そしてネットワークで結びつけてF-35或いはF-22と連携をしながら、有人機と無人機のコラボレーション作戦ができるというわけです。これは1機3億円ぐらいですが、最新鋭機のF-35Aは100倍くらいの値段ですので経済的にも効率よく運用することができます。有人機であれば破壊されてしまえば機体のみならずパイロットも損傷を被ります。しかし、有人機が行く前方に先駆けとして無人機を飛ばすことによって、敵のレーダの状況、通信の状況、或いは兵器の展開状況を確認して情報を後方から追随する有人機に教えて人的損害を軽減し、作戦を有利に展開するということができます。また、このバリエーションとして無人の空中給油機を作っていますし、機体を大きめに設計すれば無人爆撃機も可能になります。
三 5G(第5世代移動通信システム)をめぐるアメリカと中国の角逐
5Gをめぐっては安全保障や経済の面から、世界はアメリカのブロックと中国のブロックに分かれていこうとしています。アメリカのブロックには日本、オーストラリア、イスラエルなどが入っており、これらの国々はアメリカの意向を受け「中国製の5Gは購入しません」ということを宣言しています。
5Gについては、中国の「ファーウェイ(華為技術)」が世界一の技術を持っています。技術に加えてコスト面など、トータルパフォーマンスで比べると誰が考えてもファーウェイの5Gを導入するというのが最も合理的な選択です。しかし、日本はアメリカから「ファーウェイは使用しないで欲しい」という要請を受けて導入を拒もうとしています。日本のソフトバンクはファーウェイの製品を一番多く導入していますので、これを日本がシャットアウトするということになると大きな打撃を受けます。
ところが今、5Gの世界においてはアメリカによる同盟国をまとめる力が弱くなってきています。例えば「ファイブアイズ」というアメリカを中心とするアングロサクソンの五つの国の情報機関の集まりがあります。アメリカの他にはイギリス、オーストラリア、ニュージーランド、カナダなどですが、この中で、5Gで明確に反中国の立場を取っているのは2カ国だけです。イギリスもカナダもはっきりとは中国製を排除するとは言っていません。NATO諸国においてもそうですから、ましてやNATO以外の東欧諸国或いは中東、アフリカ、アジア諸国などは、安くて品質のよい中国製の5Gを導入するに決まっているのです。私は5Gの戦いにおいては、アメリカのブロックは非常に難しい状況に陥っていると思っています。
ファーウェイはアメリカから拒否されたとき、トランプ政権の「ファーウェイを排除しようとする政策は合衆国憲法違反」と訴えてアメリカで裁判を起こしました。この会社は現在、情報通信では世界一の会社ですがAIの分野でも力を付けてきています。中国は半導体産業全体としてはアメリカにまだまだ敵いませんが、AI用の半導体チップに関しては、ファーウェイの子会社の「ハイシリコン(海思半導体)」という会社がアメリカのクアルコムにも匹敵する技術レベルを有していると言われ、半導体を他の会社に供給せずファーウェイだけに供給しています。
平成の30年間の衰退は半導体産業を見たら一目瞭然です。1991(平成3)年、私は留学先のドイツで世界の留学生を前にして「世界の半導体会社のベストテンに日本の会社が半分以上入っている」と胸を張ってスピーチしました。しかし今や、日本にその面影はありません。AIを考えるとき、頭脳となる半導体チップが不可欠になりますが、それを作れる会社は今やアメリカ、中国の会社などに限られてきています。
中国ではファーウェイをはじめとして、会社は中国共産党の命令に従わなければいけません。国防動員法と国家情報法第7条に規定されています。国防動員法には「いかなる人、会社も中国共産党が指示する動員に従わなければならない」とあり、もちろん中国国内にある日本の会社も対象となります。もうひとつの国家情報法第7条は「いかなる組織・個人も国家の情報活動に協力する義務を負う」というものです。これは厳格に実行されていて、日本がファーウェイの5Gネットワークを導入した場合、情報は全部持っていかれるわけです。
四 中国の「一帯一路」の現状と「デ��タル・シルクロード(DSR)」構想で目指すもの
中国の「一帯一路」構想は習近平国家主席が展開した「大風呂敷」です。これほど雄大な戦略を描ける国は世界でも中国しかありません。この「一帯一路」戦略は中国の影響圏を拡げようというのが元々の発想です。海のシルクロード、陸のシルクロード、中国を起点として影響をアジア、アフリカを越えてヨーロッパまで及ぼそうという考えです。その構想の中では「重要な港、高速道路、空港などインフラ整備を中国が行います」といって、さまざまな発展途上国にインフラを提供しています。しかし皆さんご承知のとおり、これについては非常に評判が悪くなっています。結局「債務の罠」ということで、中国は発展途上国が払うことができない債務をインフラ整備という名目で意図的に作り、完成した港などのインフラ設備を中国の管轄下に置こうとしています。ですから現在、世界各国で反発され、中国と仲のよかったパキスタンでさえ問題視するようになり、マレーシア、スリランカなどアジア諸国、そしてヨーロッパの国々も警戒感を持って「一帯一路」の行方を見ている状況です。
この「一帯一路構想」の中で、私が「成功するであろう」と思っているのが「デジタル・シルクロード構想」です。デジタル・シルクロードというのは海陸のシルクロード沿線国に対して、光ケーブル、Wi-Fi、5G通信ネットワークなどを構築し、インターネットの世界、デジタルの世界で主導権を確立しようとするものです。
そして今国内で行っているデジタル監視社会というシステムを海外に普及することを考えているのでしょう。デジタル監視というのは社会主義国として、国民を監視しコントロールできる理想のシステムなのです。世界に対して「中国のデジタル網を導入することにより、国民を管理するデジタル監視社会が可能になります」と言って影響力の拡大を図っているのです。今、世界には独裁者が増えてきており、彼らは「国民を管理し易いシステムを如何にして構築するか」ということに大きな関心を寄せていますが、そのお手本ともいうべきものを中国は作り上げているのです。監視社会ではAIも徹底して活用されています。皆さんご承知のように、中国では国民一人ひとりが個人情報を含めて完全に把握、評価されています。評価ランキングの上位の人たちにとってはこれほど住みやすい世界はありません。就職するときも有利ですし、海外旅行など私生活面でも大変便利です。一方、ランキングの下の方に設定された人たちは、再び浮かび上がれないような不利益を被ります。敗者復活などはありません。国民はDNAレベルまで管理されます。例えば小学生のときに学校の身体検査で唾液を採取してDNAを解析します。そうして最終的には14億国民のデータを全部把握しながら、一人ひとりを管理していく恐ろしい社会、これを習近平は作り上げようとしているわけです。
中国はデジタル覇権を狙っています。サイバー空間や5Gの建設、ブロードバンドの拡大と質の向上、ビッグデータの導入などから始まり、最終的にはシルクロード沿線国をコントロールするために電子商取引を主導してデジタル化経済での覇権獲得を狙っているのでしょう。そしてこれらが「スマートシティ」の建設につながっていくわけです。「自動運転」の開発は世界的な競争になっていますが、元々はグーグルが先行し、今や中国の企業がどんどん追い上げてきています。スマートシティにおいては自動運転の車が走り回ります。アメリカの自動運転は既存の道路、道路標識などのインフラをそのまま使用していますが、中国のスマートシティにおける自動運転は人が使いやすい道路など、インフラを全部新しく作り直していますから、そこでは極めて精密に自動運転車を走らせることができるわけです。このように中国のデジタル優勢についていろいろ見てきましたが、中国版のデジタル監視社会、スマートシティなどが世界に波及することをアメリカは恐れ、阻止しようとしているのです。
ここで中国の量子技術についてお話ししておきたいと思います。最先端技術においてAIの重要性は言うまでもありませんが、このAIと切っても切れない関係にあるのが量子技術です。量子コンピュータはスーパーコンピュータより遥かに能力の高いコンピュータで、なぜこの量子コンピュータが必要かというと、AI開発のためには今のスーパーコンピュータでは十分対応できないのです。量子技術による量子コンピュータの開発、これが今世界で大きな競争となっています。また、量子レーダの開発もあります。量子レーダはF-35とかF-22といったステルス性能をゼロにします。これらについて中国は国を挙げて取り組んでいるのです。
そして特筆すべきことは、中国は宇宙衛星と地上局との間で量子暗号を使った量子通信を世界で初めて達成しました。従来の無線は簡単に傍受して解読することができますが、量子暗号は解読できないと言われています。「暗号を制する者は世界を制する」という言葉もあるように、情報収集の分野ではこれまで、暗号傍受の分野も含めて圧倒的にアメリカが進んでいましたが、中国の量子通信技術の進歩により今やアメリカの優位が崩れようとしているのです。
五 中国のデジタル覇権を断固として拒む、国を挙げてのアメリカの決意
中国のデジタル・シルクロードによる世界秩序の再構築に対するアメリカの恐れ、警戒感は相当なものがあります。ですから、トランプ大統領は中国に対して米中貿易戦争を仕掛けているのです。最初はZTE(中興通訊)を目標にして倒産寸前まで追い詰め、今はファーウェイがこれ以上拡大成長しないようにと徹底的に叩いています。
現在の中国の躍進には、経済建設優先の鄧小平の改革開放路線が大きく貢献しています。私が習近平を見ていて「まだまだだな」と思うのは、中国の躍進を支えてきた、鄧小平が掲げた「韜光養晦(自らの力を隠し蓄える)」という考え方をよく理解していないのではないかというところです。
習近平が国家主席になったのは2012年ですが、彼は従来の「韜光養晦」をかなぐり捨てて中華民族の偉大なる復興というアドバルーンをあげました。即ち、中華人民共和国建国100周年の2049年までに「アメリカを追い越して世界一の国家になる」という目標を掲げました。それ以降習近平は、「海洋強国として太平洋を二分する」、「宇宙強国として宇宙衛星で世界を支配する」、「航空強国としてボーイングを追い越す」、そして「2030年までにAIで世界トップになり、2049年までに世界一の科学技術強国になる」などの目標を公表しています。
そして「中国製造2025」、即ち「2025年までにAI等の半導体製造において自給率70パーセントを目指す」ということを具体的に世界に宣言したところで、それに対するアメリカの反発を買っているわけです。「アメリカに追いつく」ことから大きく踏み出し、「アメリカに挑戦する」という露わな姿勢に対してトランプ大統領が怒りを爆発させたのが米中貿易戦争、ひいては米中覇権争いになっているのです。
ここ数年、米国における反中国感情はトランプ大統領だけではなく、共和党も民主党も超党派で凄まじい勢いで湧き起っています。私がハーバードに行った2015年にはこれほどの反中国感情はアメリカ国内には見られませんでした、オバマ大統領からトランプ大統領に替わり劇的に中国脅威論が高まりました。民主党の議員たちも中国に関しては、共和党と共通の脅威認識を持っています。トランプ大統領の対中国強硬政策、米中貿易戦争は超党派の支持を受け、アメリカの多くの国民が中国の覇権を認めてはいけないと思っているのです。
アメリカはいろいろなシステムが整っていますので、例えばUSCC(米中経済安全保障調���委員会)という議会の超党派の調査委員会がありますが、中国の脅威に関して事細かく調査報告を行っています。アメリカのCIA(中央情報局)、FBI(連邦捜査局)、DIA(国防情報局)、NSA(国家安全保障局)など16の情報機関とこれらの人事・予算を統括する国家情報長官(DNI)のみんながこぞって中国の脅威というものを訴えているのです。
「対米外国投資委員会(CFIUS)」は、アメリカに投資をする外国企業をしっかりと審査しています。かつては、アメリカをはじめイギリス、ドイツの企業が中国に買収されて最先端の技術が随分流れました。しかし今は、CFIUSが厳しく中国によるアメリカ企業の買収を監督しています。またそれだけではなく、CFIUSは中国企業が日本の会社を買収するときに、その日本の会社が「アメリカの安全保障に関係していないか」についても審査をしています。例えば、中国、台湾に買ってもらっているジャパンディスプレイも、これからはCFIUSの審査により難しい局面を迎えるのではないかと言われています。このように中国の最先端技術に対して、アメリカがさまざまな手段を使って妨害する傾向はこれからも続くでしょうし、米中の派遣争いは日本にとっても無関心ではいられないことなのです。
今、中国経済が危機的な状況にあると言われていますが、国防費だけは増大しています。経済の動向にかかわらず、社会主義、共産主義の独裁国家は国防費を下げることはありません。中国の「覇権の追求」は止むことはないと私は思っています。
中国は簡単には倒れません。トランプ政権がなぜあれほどまでに中国に対して厳しい態度を取っているかというと、中国の実力を認めているからなのです。習近平が築き上げてきた独裁体制はある面から見れば危機に対して迅速、効率的に対応できるシステムとも思われます。我われが価値を置いている民主主義や自由は確かに大切ではありますが、それに勝るとも劣らないメリットを独裁体制は持っているかも知れないわけです。この問題は、これから我われが心してかからなければいけないことだと思います。いずれにしろ冒頭にお話ししたように、私は社会主義、共産主義による独裁体制は最終的には悲惨な結果を迎えると思っていますので、現在の米中貿易戦争、米中覇権争いの行方を注視しながら、最悪の事態をも想定して対応策を検討していかなくてはと思っています。
六 米中の狭間で日本が生き延びる道 ~原点に戻り、国を挙げて国力をつけること~
それでは結言に入りたいと思います。サミュエル・ハンチントンは「文明の衝突」の中で「日本はアメリカ側につくか、中国側につくか決断を迫られる」ということを言っています。彼が「文明の衝突」を書いたのは1990年代ですが、その時点で「中国はアメリカの強敵になり覇権を争う」ということを予言しているのです。そしてその中で「日本は蝙蝠のようにどっちつかずの対応にならないように気をつけなければならない」ということを警告しているのです。もちろん私は「日本はアメリカ側につくべきだ」と思っていますが、中国は力のないものは軽蔑して「力のあるもの」しか尊敬しません。日本がこれから米中覇権争いの中にあって存在感のある国家として生き延びるためには、日本自身がもう一度国力を復活させなければいけないと思います。それは政治力、経済力、科学技術力、国防力、人口など広範に亘りますが、国を挙げて日本の国力を上げる努力をしない限り、米中覇権争いの中で日本は埋没してしまうでしょう。「失われた平成の30年」を取り戻すことさえできない事態になるかも知れません。
日本は戦略的に思考する努力をしなければいけません。日本は国家安全保障戦略を策定していますが、今回の防衛計画の大綱、あるいは中期防衛力整備計画を策定する段階において国家安全保障戦略を改定しませんでした。私が一番危惧するのは、国家安全保障戦略では「中国が明確な脅威だ」とは書いていないことです。脅威を明確にしていない国家安全保障戦略に基づいて、防衛計画の大綱或いは中期防衛力整備計画が今回改定されました。明らかに限界があります。中国を脅威だと明確に言えない日本、これに私は限界を感じるわけです。日本の防衛費はGDPの2パーセントまでは増大すべきです。毎年7パーセントずつ日本の防衛費を増やしていくと6年後には1.5倍になります。10年後には2倍になります。10年かけて防衛費をGDPの2倍にする努力は絶対必要なことだと思っています。しかし、防衛力を如何に整備するかという議論をするときに「中国は脅威でない」と言ってしまえば説得力は全くなくなってしまいます。中国を脅威と言わずして、日本の防衛力はこれ以上強くなりようがないのです。
日本の人口はこれからどんどん減っていきます。このまま時が推移すれば、日本の国力は低下するばかりです。何よりも「失われた平成の30年」から脱皮する特段の努力が必要になります。このように考えると、これからの日本はAI、量子技術、5Gなど最先端の技術分野において、過去そうであったようにもう一度中国を追い越し、アメリカにも負けない意気込みで突き進んでいかないと、日本の将来はないのではないかと思います。
日本では「働き方改革」について議論が盛んですが、私はこれを「働かない改革」と言っています。ファーウェイの強さは何かというと、軍隊的な経営方針なのです。任正非は人民解放軍の元将校で、ファーウェイを軍隊式に経営してきました。甘さはそこにはありません。日本の1970・80年代には猛烈社員という言葉がありましたが、このエネルギーが「ジャパン・アズ・ナンバーワン」と言われ、経済的にもアメリカの脅威となるぐらいに発展していった原動力となったと思います。そして今、日本から失われた「猛烈に働く精神」は中国の会社、特にファーウェイに見られるわけです。
今、防衛産業を見てみますと大変な状況になっています。これから国を挙げて「防衛技術イコール最先端技術」、「最先端技術イコール成長産業」と位置づけて開発を進めていかなければなりません。考えてみてください。アメリカの最先端技術は「国防高等研究計画局(DARPA)」をはじめとする国防省のさまざまな研究開発によって発展してきました。コンピュータ、インターネット、半導体、自動化の技術などすべて、国防産業、国防技術と連動しながら発展してきたものです。最先端技術の開発は軍事技術と切り離すことはできないのです。そして、最先端の技術において活路を見出さない限り日本の将来はありません。
中国人民解放軍は今、徹底的に最先端技術を導入した戦い方を追求しています。日本の防衛にも赤信号が点ろうとしています。中国の経済力、技術力、軍事力、このような手ごわい相手を前にしたとき、これまでのやり方で勝負することはできません。国を挙げての努力が必要なのです。
本日は皆さんに日本の明るい材料を提供できなくて申し訳なく思っていますが、明るい未来は閉ざされているわけではありません。そこに至る道は未知の世界でもありません。何よりも国民一人ひとりの意識改革、そして30年前の日本の黄金期を築いたファイティング・スピリットを取り戻すことが必要なのです。
以上で私の話を終わりますが、ご質問があればお受けしたいと思います。
どうもありがとうございました。
平成三十一年四月十日 公益財団法人日本国防協会 国防問題講演会講演録より
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自分の考えは:
勉強は、一回で完璧にするのではなく、繰り返しペンキを塗るように満遍なく勉強して理解を深める。何度も違う日に戻ってくることで、ひらめきが生まれ理解が進むので、一回めで60%、2回めで80%、3回めで90%と理解度を上げていくイメージ。そのためには、一回にかける勉強は2時間以下が理想。それ以上は効率がガクッと落ちる。
勉強は習慣づける。決まった時間にはじめ、決まった時間に終える。これを完璧に身につけると、エネルギー効率が上がる。
教科書を使うなら、チャプターを一気に駆け抜けるように一度読む。それを3回くらいやってから、ゆっくり読む。動画教材なら、まず2倍速でみて、それから1.4倍速くらいでみる。それから1倍速でみる。普通のスピードで3回みるより効率的だし、頭に残ってる。つまり、最初は細かくみないで、全体像を捉える。最初に脳内フレームを作る。
本格的に勉強を始める前に、いろんな教科書や参考書をチェックし、一番網羅性が高く、基礎を抑えつつ、解説が丁寧なものを選び、なんども周回する��一度これと決めたものは、相当なことがない限り変えない。同じ本をなんども読むことに意味があり、毎回変えていると記憶の定着が悪い。
新しいことを学ぶ勉強(インプット)をしたあとは、最近やったことを復習したり、覚えなくては��けないことを覚えたりすればいい(アウトプット)。ずっと新しいことばかりやるよりも、使う脳みその領域を2−3時間おきに変えるべき。
分かる、覚える、慣れる、の三つのバランスが崩れると、成績は上がらない。暗記しないのはショートカットを拒否していることと同じだし、理解しないのは暗記の効率を著しく下げるし、慣れる をやらないということは、テストを放棄している。理解こそもっとも尊いと思われがちだが、多くの成績が上がらない人は、「分かる」に重点を起きすぎて「覚える」をやっていなかったりする。つまり、「極端な勉強法」は絶対に上手く行かないということなのだ。ただひたすら問題を解いたりするのも「慣れる」をやりすぎで、「分かる」や「覚える」をやっていなかったり。。。自分でバランスを色々試して、成績が上がるが検証してください。
「慣れる」「分かる」「覚える」をちゃんとやって行くと、問題を一瞬で解くための方法やパターンが見えてくる。このパターンが、あなたの宝ものになります。これを色々見つけて行き、洗練させて行くと、頭を使わないでも問題を瞬殺できるようになり、半分の試験時間で終わらすことができるようになったりします。究極の効率化ですね。
問題集や過去問は、なんどもとく。慣れてきたら、順番をランダムにして、テストと同じような条件でやる。カテゴリー別で練習をするのは初期の集中学習では必要だが、それだけだとどうしても記憶の取り出し方がテストのときと違ってきて、スコアが悪くなってしまう。過去問や良問、理解度をチェックできる基礎問などの質問と答えだけをまとめた「慣れる専門ノート」を作って、質問を読んだ瞬間答えまでの最短距離が見えるまで繰り返す。書いて解いてもいいし、喋って解いてもいいし、頭の中で解いてもいい。ただ、答えを最初に見ないように。
勉強間の10分くらいの休憩中に、絶対にスマホやテレビを見ないこと。代わりに、目を閉じて横になる。目を閉じて、深呼吸してリラックスすることで、脳みそが情報の整理を開始してくれる。この間にわけのわからないtwitterのニュースとかおもしろ動画とか猫とか犬とか見ない。
解きっぱなし、ではなく、弱点が見えたら、納得するまで追求する。そこに、自分の理解の穴があるのだから。二度と、同じ間違いをおかさないように「検証」しましょう。検証して見つけたパターンは、教科書には載ってない自分だけが見つけた法則かもしれないので、大切にノートに書き込む。ノートはこうした途中での「発見」を書き込むためのものでもあるので、常に余白を大胆に大きくとりましょう。未来の自分が新たな発見をそこに足せるように。
理論や定理を、ノートにまとめましょう。自分で見つけたパターンも、自分で分析するなり掘り下げるなりして、どんどん書いていく。ルールは、自分で作っていくという感覚をもつ。ある程度、知識が蓄積してきたら、見開きの2ページを使って、要点だけをまとめたマップを作り、全体図を見渡せるようにしよう。すると、関係性が見えたりして、「知識の圧縮」に繋がり、少ない暗記量ですんだりする。このとき、ストーリー仕立てで覚えてしまうと、忘れない。知識はバラバラだと全く使えないので、絶対にマップを作る。図解思考 という本がたくさんあるので、そのへんを買って図解を学んでください。
教授や先生にガンガン質問をする。バカな質問をして怒られたり呆れられても、次に良い質問をするつもりで質問をし続ける。大切なのは、聞くたびに質問の精度をあげること。基本的なことは自分で調べて、それでもわからないニッチなことや、ビッグピクチャーを質問しましょう。
講義や授業には絶対にいく。ある程度読んでおくといいですが、理解はしなくていいです。なんとなくここがわからなくなるかもしれないなっていう場所を把握しておくことで、授業中の集中度をコントロールできます。要はゴールが見えるということ。
勉強は、絶対に計画の遅延があってはいけないと言う気持ちで、毎日本気でやる。一日を5セグメントくらいに分けて、それぞれの時間でやらなくてはいけないタスクをやりましょう。限られた時間内に終わらせる訓練は、何も模擬試験だけではなく、普段のインプットの段階からでも必要になってきます。「2時間で、このページまでしっかり読み込む」というのは、たいていの場合失敗しますが、それは多くの場合、時間内に終わらせようという意識が低いため集中してないからです。
PDCAをしっかりやる。一度立てた計画や仮定のまま、ずっとやり続けるのではなく、しっかりその効果を検証して、方法や方向を変更できないかチェックする。要は勉強法を改善する習慣をもつと言うこと。たいていの場合、計画通りに勉強が進まない時に、検証を行うことが多い。
定期的に復習をする。これなしに記憶の定着はない。ノートを見ないで、まずは暗唱を試みる。そして答えをみて、認識とリアルの違いを埋めていく。100回復習する、というと、大げさに聞こえるかもしれないが、実はそんな大げさでもなかったり、、、、
酒を飲まない。酒飲むと、基本勉強には良いことがない。酒は百害。寝る前は特にだめ。睡眠時に行われる、長期記憶への移行が著しく阻害されることがわかっているので、酒を飲む = その日の学びを放棄する に繋がりかねない。酒は飲むな、代わりにペリエでも飲んでろ。
勉強場所を変える。同じテーブルで勉強はマックス3時間しかできない自分は、場所をカフェや図書館などに移り勉強をしていました。場所を帰るだけで集中力が回復するので、おすすめです。
他人ではなく、自分にとって最高のノートを、カスタマイズして作る。自分にだけはわかる、最強の参考書を作る感覚。ただし、文字は綺麗に書いた方がいいし、読みやすいほうがいい。
テストの情報を、常に敏感なくらい集める。出ない部分を確実に見極められるくらいに。
受け身ではなく、頭を使う勉強法を。アクティブラーニングを心得る。読むだけの流し読み勉強もいいけど、基本は頭を使う勉強をしたほうがいい。白紙からノートを再現するとか、思い出しながら読むとか、問題を見た瞬間とくとか。
30分に一回は、軽い運動をする。それか立つ。
姿勢をまっすぐにする。頭の上に卵をのせているイメージをもつ。姿勢がものすごく悪い人よりも、微妙に悪い人の方が多いので、このイメージで座ると腰が疲れなくなります。けど、上記にあるように、30分に一回は軽い運動か、歩くようにしましょう。
7時間は絶対に寝る。自分は8時間。
自分と同じくらいの意識を持った人と話す。意識が高すぎても疲れるし、低すぎると逆にストレスなので、ちょうど良い人と過ごす。
勉強以外の楽しみをしっかりともつ。しかし依存しない程度の。
ストレスを極力減らすこと。運動大事。散歩でも良い。
栄養をしっかりとること。砂糖と油物は食べない。
辛い時に、心の中でざわめく「できない、いやだ、疲れた、だるい、眠い、つまらない」を、全て「できる、いつかできる、良いね、いい感じ、まだやれる、面白い部分がきっとあるはず!」に変える。これは実は、無理やりでも効果があることがわかったので、おすすめ。これは、特殊部隊の入隊テストに受かる人の多くがやっているテクニックで、簡単にできること。つまり、試行錯誤や思考実験の数を増やすメンタルでいろということ。一日中ポジティブでいる必要はないし、悪影響なので、辛くなった最後らへんでのみ使うといい。逆に、計画する時は、基本ネガティブでいよう。ポジティブな計画はほぼ確実に破綻する。
現実をしっかりみる。自分の欠点と向き合って、ちょうど良い難易度の問題や教科書を読む。ちょうど良い難易度の時、フローに入れるから集中度が上がり効率も上がる。
ランダムに勉強しないで、体系的にやった方が理数系はうまくいく。そういうもの。しかし、スピードは意識して。
スピードは、常に意識するべき。速さこそ、最強。あと繰り返し。
動画教材は、1.5倍から2倍でみる
ノートの中に、まとめ専門のページを作り、情報を圧縮化しよう。これを作ると、ノートの一番最後の「最終圧縮まとめページ」が作りやすい。ちょくちょくまとめよう。このまとめが、ワーキングメモリの消費を減らしてくれ、やる気に繋がる。
昼の2−3時くらいに一日30分走る。すると、生産性がめっちゃ上がります。走らないと逆に生産性が低すぎて辛い。
1時間後、自分がどうなっていたいか想像する。この範囲までできるようになっていたいとか、この公式を導けるようになっていたいとか、この範囲を暗記するとか。
スピードを意識する、となんども書きましたが、ではどうすれば良いのか? それは「タイムプレッシャー」です。必ず2時間以内にここまで終わらせる、といった長めのやつから、三十分でここまで必ずやる!といった短めのやつまで様々です。最初は終わらなくても、次は必ず終わらせる!という感じで自分の限界とのレースを死ぬまでやってください。以外にスピードはすぐに上がります。そして慣れてしまったら(喜ばしいことですが)、さらにタイムプレッシャーを厳しくします。するともっともっと早くなっていき、気づいたら周りの人の倍くらいの生産性になっていたりします。無駄なことをやらなくなる + 一つ一つのステップや思考が洗練化されていくんですね。
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【今年の9選】100冊から選んだ本当におすすめしたい良書
2020年は何か新しいことを始めたい……そんな風に思っている方、「読書」はいかがですか?
3月から月10冊読書を始めて10カ月。
専門書、小説を入れて2019年の間に100冊以上の本を読みました。
その中から、本当におすすめしたい本たちを、今回はご紹介したいと思います。
紹介する内容はこんな感じ。
いわゆるビジネス書的なものトップ5
数学1シリーズ
プログラミング2冊(と1サイト)
小説1シリーズ
ということで、計9冊の本(とシリーズ)をご紹介します。
もしこの中で気になるな……と思ったものがあったら、それを皮切りにぜひとも2020年を一緒に「読書の年」にしましょう。
約90冊の中から選んだビジネス書トップ5
まずはビジネス書トップ5!
良書が多くここまで絞るのはなかなか難しかったですが……割と別々なジャンルのものを選べたので、気に入ったものをぜひ手に取ってみてください!
学びを結果に変えるアウトプット大全
SIMPLE RULES 「仕事が速い人」はここまでシンプルに考える
When 完璧なタイミングを科学する
ファスト&スロー
科学的な適職 4021の研究データが導き出す、最高の職業の選び方
これから勉強を始めたいあなたに
学びを結果に変えるアウトプット大全
この本で「アウトプット」がどれだけ大切さかを学びました。
以前はインプットばかりの勉強だったのですが、このブログを含めたアウトプットを始めてから、勉強効率は飛躍的にあがりました。
アウトプットの大切さに気付いてからしばらくしてこの本に出会ったのですが、もっと早く出会いたかったなという1冊です。
以前この本を参考に書いたアウトプットとインプットの比率についての投稿はこちら→覚えたいからこそ陥る勉強の罠「過剰インプット」
マインドマップはこちら↓
ちなみに私は本を読むときにこんな感じで「マインドマップ」にまとめています。
9つだけ大切だと思ったことをメモしておくのです。
ビジネス書5冊の紹介には私のマインドマップも載せておくので(ちょっと恥ずかしい)参考にしてみてください。
マインドマップについて詳しくはこちら→マインドマップで頭の中を可視化する
とりあえず何か1冊読みたいな…というあなたに
SIMPLE RULES 「仕事が速い人」はここまでシンプルに考える
シンプルであることは「すべて」において最も大切なことである……ということが学べる本です。
例えば会社のルール、マネジメントをする上での数値的指標、キャッチコピー、年初めの計画、その達成方法、人生の目的などなど、とにかく基本的にすべて「シンプルである」ということがとても大切です。
ある意味すべての基礎となる考え方なので、まず1冊という方にはおすすめです。
シンプルといえば、数ある「名言」もシンプルがゆえに魅了されるもの��一つです。
言葉の中にたくさんの言葉以上のものが詰まっている名言は、新しい考え方をくれたり行動の指針になったりするので、ご興味あれば毎日名言をツイートしている私のTwitterをフォローしてください。(露骨な宣伝)
シンプルルールがどれだけ大切かをまとめた投稿はこちら→シンプルルールが世界を支えているといっても過言ではないという話
マインドマップはこちら↓
時間がないという感覚をどうにかしたいあなたに
When 完璧なタイミングを科学する
失った富は努力によって、失った知識は勉学によって、失った健康は節制することや医療によって取り戻せるが、失った時間は永久に失��れたままだ ―サミュエル・スマイルズ
という言葉の通り、時間は取り戻すことができないにもかかわらず、人はつい時間の価値を軽く考えてしまいます。
新年はもっと時間を大切にしていきたい……と考えているならば、どんなタイミングでどのように過ごせば時間を有効に使えるかが書かれているこの本はとても有益だと思います。
また、時間術や習慣化に関する本は色々読みましたが、1冊だけというならこの本をおすすめします。
そんな色々読んだ集大成はこちら→月10冊を8カ月続けて考えた本当におすすめの習慣術
マインドマップはこちら↓
心理学、行動経済学に興味があるあなたに
ファスト&スロー
名著中の名著。
様々な本を読んできましたが、多くの本にこの本は引用されていました。
現在の心理学などのもととなっている考え方が詰まった本なので、ここから始めてみるのは結構いいと思います。
もちろん、ここで勧めるくらいですし、難解な専門書というわけではありません。
上下巻でかなりのボリュームではありますが、例も多くかなりわかりやすいので、人間の行動原理を勉強してみたい……という方はぜひ手に取ってみてください。
また、そういった勉強はバイアスに引っかからないようにするためにも必要で、バイアスについてはこの本を参考にこちらで少し紹介しています→可能性を狭める「バイアス」による支配からの脱出法
マインドマップはこちら↓
この本は2週読んだので、こんな感じのマインドマップになっています。
上巻が上で、下巻が下です。
人生を左右する「仕事」について考えたいあなたに
科学的な適職 4021の研究データが導き出す、最高の職業の選び方
この本は、私がずっと見てきたメンタリストDaiGoさんの心理学等の動画の、文献リサーチ担当のパレオさんこと鈴木祐さんが書いた本です。
年間何千本という論文を読むパレオさんだからこそ書けたという内容で、最近では転職をしたいという人がいたらとりあえずこの本を勧める、というくらいの良書です。
今は転職を考えていない人でも、もしかしたらこの本がきっかけで転職をすることになるかも……というくらい、「幸せになるための仕事」について考えられる本なので、絶対に転職はしないと決めている人にはちょっと劇薬かもしれません。
パレオさんのトークライブの内容も踏まえて書いた投稿はこちら→【人生=偶然】夢や目標より大切なものとは
マインドマップはこちら↓
学校の数学はこれを教科書にすべき
数学ガール
数学はお好きですか?
好きだと答えられる人は少数派だと思いますが、学校で学ぶ数学しか知らなければそれもしょうがないかなと思います。
この本は、そんな学校の数学しか知らない人が、数学の深淵な世界に魅了されてしまうような物語が書かれた本です。
上記リンク先にある方がメインストーリーで、こちらは中学数学から大学数学の内容、さらには最先端の数学の入り口までもが詰まっています。
高校生の「僕」が同級生や後輩などの様々な「数学ガール」たちと数学トークを繰り広げるという青春物語なのですが、もし数学がわからなければ、その雰囲気だけ感じていても十分に楽しめる内容になっています。
また、こちらのサブストーリーの方は、高校生くらいの数学を1からより深く、そしておもしろく学ぶことができる内容になっています。
数学ガールの秘密ノート/学ぶための対話
数学の本当のおもしろさが詰まった名著なので、本当に学校のサブ教材として採用してもらいたいくらいです。
現役高校生や中学生、「数学ってちゃんと学ばなかったけど、実はおもしろいって本当?」と思っている大人の方や、もちろん数学をしっかり学んでいる方にもおすすめできる本なので、ぜひ。
ちなみに今年私は最新のものを3冊ほど読みました。
プログラミングを始めてみよう
今年は色々なプログラミングに触れたので、その入門方法を3つご紹介します。
Excelマクロ
Web制作
ディープラーニング
――業務効率化を図りたい一般の方向け――
たった1秒で仕事が片づく Excel自動化の教科書
プログラミングなんてしないよーという方でも、Excelを使っている方は多いと思います。
そのExcelの作業を一部でも自動化できたらとっても楽ですよね。例えば
いつも送っている手紙の入力フォームを作る
皆がそれぞれつけていた商品データを一つにまとめる
ばらばらになった電話番号の表記を整える
などなどいろいろなことが自動でできるようになります。
私も最初は業務効率化のためにExcelマクロを始めたのですが、ついには以下でご紹介するような様々なプログラミングに触れることになりました。
もちろんそこまではいかずとも、やってみると結構楽しいものだったりするので、ご興味あればぜひ。
ちなみにこの本は、何冊か読んだ入門書の中でも一番わかりやすく、すぐ実践で使える知識も入っているので、おすすめにあげました。
――とりあえずエンジニアになりたい方向け(副業もあり)――
30DAYSトライアル(デイトラ)
これは本ではなく、無料で見れるWebサイトです。
副業で月5万円稼げるようになりたい
プログラマーとして転職したい
フリーランスエンジニアになりたい
Webサービスを開発したい
という方に向けて3段階それぞれ30日分の課題が無料で出されています。
実際私もこれにチャレンジして、短期間で自分で仕事をとりにいくことができました。
例えば、20日ちょっとくらいでこのくらいは作れるようになります↓
ポートフォリオ
私はこの記事を書いている方々が主催した勉強合宿で転職を決めました。
また、来年にはアプリ版も出るそうです。
無料とは思えないクオリティで、さらにどんどん進化していっているので、とりあえず興味があったら見ておいて損なしだと思います。
――AI(機械学習)に興味がある方向け――
ゼロから作るDeep Learning ―Pythonで学ぶディープラーニングの理論と実装
最後にご紹介するのは、AIや機械学習、ディープラーニング等に興味がある方向けの結構がっつりとした入門書です。
AIといっても様々で、その中でも例えば
音声認識
画像認識
自動運転
なんかに使われているのが「機械学習」という分野です。
さらにその中の手法の一つに「ディープラーニング」というものがあって、それについて数学的部分も含め一から教えてくれるのがこの本です。
Pythonというプログラミング言語を使っていて、それについては少し扱える前提だった気がするので、ちゃんと動けるものを作りたいという方であれば、Pythonの勉強は少し必要かもしれません。
プログラミングは別にいいという方であれば、その仕組みを追うだけでもなかなか楽しいので、最新のAIの仕組みを知りたいという方にもおすすめです。
私はExcelマクロから始めて、デイトラでエンジニアという道の入り口に立ち、そして機械学習エンジニアとして転職することになりました。
この投稿を読んだ誰かが、自分に必要な形でプログラミングを使って、それで何かを実現できるようになれたら嬉しいなと思います。
私の好きな小説
すべてがFになる THE PERFECT INSIDER S&Mシリーズ
最後は小説です。
関連作品をすべて合わせると50作品以上もあるかなりの超大作で、現在も続いています。
その物語の始まりであるこの本は、これ1冊でもとってもおもしろい内容になっています。
SFミステリーの金字塔ともいわれるくらいなので、理系の方やミステリー好きにはおすすめですが……はまると沼なのでお気を付けください。
私は今年、新作を2冊ほど読みました。
さいごに
ということで9冊+αのご紹介でした。
特に最初の5冊のビジネス書はどなたにでもおすすめできる本です。
ご興味あればぜひ手に取ってみてください。
ちなみに普段は本の内容などから使える知識をご紹介する……という内容のブログを書いているのですが、もともとの書き始めた理由は勉強効率をあげる「アウトプット」のためでした。
それが少数ですが誰かの役に立っているようで、とっても嬉しく思います。
最初のころと比べるとかなり読みやすくできているかな? とは思うのですが、これからももっと良い内容を届けられるように頑張っていきたいです。
来年ももちろんこのまま読書とブログは続けていきたいと思っているので、フォロー等していただけたら励みになります。
そして、このブログがもとで読書を始めたり、何かを変えられたなんて人がいたら、うれしく思います。
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共通点その1「アイスブレイクのセンスがない」
オンラインでの会話、通話が一般化してきた一方で、リアルでの対話は今まで以上に重要な役割を果たすことになるだろう。特に初対面の相手に対しては、最初の数分でお互いの障壁を取り除くことが肝要となる。いわゆるice breakingという導入部分だ。
お互いのコミュニケーションをとるための環境を作れない、すなわちice breakingのセンスがない人は「空気が読めない人」の代表格だ。いきなり自分の話したいこと、聞きたいことに入っている人は、唐突感をおぼえた相手が内心うんざりしている可能性が高いと考えるべきだろう。一方で、周辺の話題に終始し一向に本題に入らないというのも、相手のイライラの原因になる。
お互い気持ちのいいアイスブレイクのためには教養、話題の引き出しの多さが必要だ。加えて相手へのリスペクトや理解しようとする気持ち、好奇心がないとできない。慣れ親しんだ組織の中なら、入社年次とか、何部の誰を知っているということだけで済むが、その意識のまま、訓練��機会もなく自己流で対外コミュニケーションをとっている人は意外なほど多い。
自分の主義主張を話し始める人は信頼されない
ビジネスのシーンでいきなり相手のパーソナルな話題に踏み込むのも要注意だ。年齢や家族構成、住んでいる場所、あるいは出身大学などは、日本ではわりにフランクな話題として受け入れられているが、そういうパーソナルな話はある程度関係ができてからと考えるべきだ。
子供の話題、たとえば「今日はこの年で運動会に駆り出されて大変だった」とか「娘は海外留学を目指しているけどなかなか英語が上達しなくて」など、一見へりくだった会話をしているようだが、相手は独身、子供の話なんてどうでもよいと考えているかもしれない。
自分の主義主張から入るのも考えものだ。新聞で大企業の不祥事などが話題になっているときに「あれはひどいですね」などというと、実は相手はその道のインサイダーであって、ワイドショーや新聞には出てこない本当のストーリーを知っていたりする。決してそれをあなたに明かしてはくれないが、この時点であなたへの信頼はゼロとなる。
一方、オンラインでの初対面の場合、相手のいる場所などを理解していればお互いの離れた場所の情報交換などもスタートにはよいかもしれない。しかし画面以外の情報を把握できないので、ややまどろっこしいのも事実だろう。情報量が限られるだけに、よりice breakingの力が試されることになる。
共通点その2「議論の目的が見えない」
今何の目的で話しているか、手短に相手に伝えられない、伝わらない。これも、空気が読めないと見られる人の共通点だ。相手は「いったいなぜこんなことを議論するのだろうか」「この話を聞いて何になるのだろうか」と訝しがる。そして「今こんなことを持ちだすなんて空気が読めないやつだ」となる。こういう人は、そもそも自分でも何を聞きたいのか、聞くことで一体どのようなネクストステップにつなげたいのかをわかっていない場合が多い。
上司からの指示なのか、あるいは報告書を丁寧に書きあげたいのか、「インプットが欲しい」というだけでコミュニケーションする人たちだ。このタイプは、何といっても「知っていること」が重視される組織に多く見られる。何か聞かれたときに「それは知っています」ということに価値があるのであって、万一「知りません」などといったら「勉強不足」の烙印を押される。なのでコミュニケーションは一方通行、相手から見れば「自分勝手だ。空気が読めないのか」となり、結果として、相手に時間を割いた意味を感じさせられない���終わる。
「貴重なお話を賜ることができ……」はダメ
ヒアリングはイーブンに終われ――。議論の目的に向けて論理的な対話ができれば相手も「自分の頭も整理された」と感じるだろう。あなたとの対話によって、対話終了後、相手も一定の満足感を得られるというのは大事だ。こいつと話してよかったと思われるかどうかである。
また目的が共有されていない場合に議論の最中に相手の関心が急速に薄れることがある。「その話題は関心ないなぁ」「今話すべきことはこれなの?」といった何とも言えない雰囲気が漂う。
ひとたび時間の無駄だと思ったとたんに、首を回しながらこりを和らげる素振りなんかも見せたりする。要は早く帰ってくれというサインだ。このような場合はそれまでの対話のポイントを頭のなかでフレームワークに落とし、それをベースに自分の得られた意味あいを示しつつ次の質問を進めることとしたい。相手が「なんだ、意外によく整理されているな」と思えば、再び議論に戻ってくれる可能性がある。
いずれにせよ、相手の関心事も考えずに自分の聞きたいことだけ聞いて、あとは「本日は貴重なお話を賜ることができ……」といった通り一遍のメッセージを送るだけとなると、二度と相手にしてくれないだろう。これは悪気なくやっている人が多い。
共通点その3「コンテンツが整理されていない」
3つめの共通点は、「コンテンツが整理されていない」という根本的問題だ。以下の3点は特に注意したい点だ。
まず、すでにピラミッドストラクチャーの重要性などは世の中に理解されていると思うが、自分の伝えるべきこと、そのメインメッセージが何かというだけでなく、「そのメッセージをどの程度コンパクトにできるのか」は、頭が整理されているかどうか相手が判断するための大事な情報になる。
たとえば、会議の初会合での自己紹介等の段階も要注意だ。10人以上も出席している会議で、1人5分もかけたら、すぐに「その説明だけで会議時間がなくなってしまうこともわからないのか、空気の読めないやつだ」というような目で見られるだろう。最初の発言の前に、まずは自分の持ち時間はどの程度にすべきかを瞬時に考える必要がある。
2点目として、最初に用意したコンテンツを伝えるだけでなく、相手の視点や異なった意見によって、そのコンテンツをさらにレベルアップしていくことを考える必要がある。
多様な人が集まることには意味がある。意見の違いによって生まれる集合知、あるいは集団的IQを導くためには、検討課題を明らかにしたうえで、対話を通じてお互いの意見を促し、議論の質を向上させていくことが必要だ。対話ではなくあらかじめ用意した資料を延々と読みあげるような人、相手の言うことにうなずきながらメモをとるだけの人、などは会議の目的を理解できない、いても役に立たない、空気の読めない奴ということになる。
3点目は、「コンテンツが整理されていない時には、通り一遍のプレゼンテーション技術もたいして助けにはならない」ということだ。プレゼンでごまかそうとしてもすぐ見抜かれる。内容が伴わない、あるいは筋が通らないことを、派手なプレゼンテーションで煙に巻くということがよく見られるようになった。気を引くワードや派手な仕掛けなど本質とはかけ離れたアレンジをもってして「プレゼンテーション技術」などともてはやされる。
コンテンツが整理されていない段階でプレゼン技術にはしっても、そこそこの相手は煙に巻けても集合知を求める人には通用しないだろう。それこそ「中身がないのに仰々しくプレゼンして、空気の読めない奴だ」ということになるリスクは大きい。
あえて空気を読まない人に伝えたいこと
では、自身のコンテンツが整理されているかどうかの確認はどうすればよいのだろうか? 既出の内容も踏まえてまとめてみよう。
・目的を確認し、相手とも共有することで確認する
なぜこの議論をするのか? いつまでに何を終わらせるべきか? それはどうしてか? 誰が参加しているか? リーダーは誰か? この件全体を執行するとそれはどのぐらいインパクトがあることなのか? これらは一旦事が進み始めてからだと「今頃なんだ」「空気の読めないやつだ」となりかねないので、あくまでも機先を制すタイミングを逃したくない。
・常に「だから何なのか? So what?」と自問しながら確認する
宇田左近著『インディペンデント・シンキング』(KADOKAWA)
要は何を言いたいのか? から始めて、その理由を構成するといわゆるピラミッドストラクチャーになるはずだ。議論の進展に応じて常に、自分はいったい何を伝えようとしているのか、それはなぜか? を自身で確認できていれば、相手からも理解されることになる。
こう書くと、「私はあえて空気は読まない」、という人もでてくるだろう。別に人から何と思われようが関係ないとなれば、むしろ唐突感で勝負しようということにもなる。それも否定しないがそのような人が、本当に反論しなければならない時に、あるいは苦言を呈すべき時にしっかりと意見が言えるのか、他の人の意見に対してそれが事実と反していると考えたら反論する義務がある(Obligation to dissent)ということを思い出してほしい。
それを相手が信用し、納得してくれるのかという点はよく考えてみるべきだろう。
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#004-Dios
Dios
前職・ぼくのりりっくのぼうよみのたなか、YouTube登録者数170万人超えの今最も注目すべき世界的ギタリスト・Ichika Nito、ボカロやオンライン・ゲーム界隈ともリンクし、ぼくりり過去作も手掛けたトラックメイカー / シンガーソングライター・ササノマリイで新たに結成されたバンド。たなかの好きな漫画『ジョジョの奇妙な冒険 Part7 スティール・ボール・ラン』の登場人物・Dioと、ギリシャ神話における陶酔や酩酊を司る神ディオニュソスを掛けて名付けられている。
Instagram:@_d_i_o_s_info_
たなか、Ichika Nito、ササノマリイ。個の実力がすでに高い評価を得る3人が組んだこのバンドは、Diosと名付けられた。音楽特有の一回性や祝祭性を生むべく、実験的に制作を続ける彼らを、ファーストアルバム完成前にしてVI/NYLがカバー&巻頭特集。様々なピースがはまり、大爆発を起こす直前……そのプロローグのような瞬間をパッケージすべく、時にコミカルに、時にシリアスに切り込んだ大ボリュームインタビュー。
ーまずは人となりが垣間見えるようなところからお聞ききしていこうと思います。どのような子供でしたか?
TANAKA 鼻持ちならない……?
ICHIKA 自分で言う?(笑)
TANAKA うん、そう思うなー(笑)
ICHIKA 僕は結構、自由奔放な子でしたね。
SASANO (僕は)とてもとても、おとなしい子供でした。
TANAKA おとなしそうー!
ICHIKA わかるわ。
ーその頃と今と、変わったなと思うところはありますか?
ICHIKA 僕はあまり変わってないですね。すくすく自由に、今まで来てますね(笑)
SASANO ササノはだいぶ変わりましたけど……。根暗な部分は変わってないですね。それ以外は人の目を見てしゃべるようになって、口を開けて笑えるようになったとか。高校に入って、吹奏楽部に入ってから人格から叩き直されました(笑) ずーっとトロンボーンを吹いてました。
ー他の二人の部活は?
ICHIKA 僕はわりとずっと柔道と空手をやってました。武道少年でしたね。なので、楽器に関しては部活に入らずに練習していたという感じです。
SASANO (柔道の)大会とか出たの?
ICHIKA もちろんもちろん。当時大阪だったんですけど、大阪府内で何位~みたいな感じではありました。
ーすごいですね。その当時は、努力してる時間はどちらかというとそっち(柔道)の方が長い?
ICHIKA いや、1:1くらいですかね。同じくらいの割合で楽器も武道も頑張ってました。ただ、中学は3年間柔道部にいて、高校も当然柔道部と思って入ったんですけど。1年経ったくらいで突然顧問の先生がセクハラで高校をクビになってしまいまして……新聞に載るレベルの問題になり。その次の日くらいから、学級主任の人に「お前頑張ってきたけど、柔道部は今日から廃部やわ。ごめんな」と言われて(笑) そこから僕は路頭に迷い……そのまま帰宅部になりましたね。当時軽音部が唯一あったんですけど、軽音部の連中とは仲が悪く(笑) 入ることもできなかったので。��で一人黙々と弾いてた……ギター少年という感じです。
ーたなかさんは?
TANAKA 僕はバスケ部に入って1日で速攻で辞めるみたいな男でしたね(笑)。
ICHIKA 最短辞め男(笑)。
TANAKA 周りで結構話題になってたらしい。職員室とかで、なんか1日で辞めたやつがいるらしい……と。
ICHIKA 今までなかったんだね、そういうことが。
TANAKA まあ、あんまりないんじゃない? (僕は)なんか行きたくなくなっちゃって。知らん人いっぱいいて、集団怖……て感じですかね。
ー昔と比べて自分が変わったと思う部分はありますか?
TANAKA (変わった部分でいうと)メンタリティとして、自由度がすごく上がったなーと思いますね。子供の頃からわりとずっと制約をかけていた感はあったので。変わったというか、変えたという感じですね、自発的に。
ーそのきっかけは?
TANAKA まあ「ぼくりり」(※ぼくのりりっくのぼうよみ)を終わらせた時ですかね。子供の頃から(ぼくりりを辞めるまで)ずっとあった部分が、辞めてから無くなった。
ー逆に、その頃から変わらない部分は何かありますか?
TANAKA 「謎の自信」みたいなものはずっとあるかもしれないですね。でもなんだろう、投げやり? な感じもありますね。
ICHIKA 僕は夢見がちなところが、子供の頃から今までずっとあって。「そんなことできないんじゃないの?」って思われるようなことを追求する部分がずっとあったし、それは今でもそうですね。例えば、僕は「不老不死」になりたくて、大学は生命科学を専攻したんですけど。本気でそれ(不老不死)ができると思って専攻してたんですよ。音楽に対しても、音楽というものの科学では表せないような領域? に触れられると思って、信じて愚直に技術を高めてたりとか、知識を付けてたりとか……。そういった努力をしているという節がありますね。昔の人ができなくても、先人の知識の蓄積に自分が乗っかったらいけるんじゃ? みたいに思ってます。
ー音楽を始めたきっかけについても教えてください。
SASANO 本当の最初でいうと、物心つく前、テープを録音して再生できる子供向けのおもちゃ「My First Sony」っていう赤・黄色・青! みたいな配色のやつがあって。僕はそれで色んな音を録音するのが好きだったっていう。それで色々録ってて、テレビで流れてていいなと思った曲を録音したり。そこで、あるアニメのED曲を聞いた瞬間に「うわ、なんだこれ」となって。それを再現したくて(音を作り始めた)。それまでも、鍵盤とかで遊ぶのは好きだったんですけど、その曲をどうにか再現したいっていうことでコードの弾き方を試行錯誤したのが「作曲」っていうものの始まりだったのかもしれないです。4歳くらいからずっと触ってはいたんですけど、実際作曲するに至ったのは小4・小5とかですね。その間に、GAMEBOYのポケットカメラっていうものの中にシーケンサーのミニゲームみたいなものがあって。それで打ち込みごっこをやってました。一人遊びが上手だったんだと思います。友達も、今も昔もずっと少なかったので。そういうのに没頭しがちだった。
ICHIKA 僕は、おばあちゃんがピアノをやっていて、3歳くらいの時に教えてもらって……なので、ピアノから入ったんですけど。そこから、そんなめちゃくちゃ弾くとかではなく、中学くらいまではたまに弾く、みたいな感じですね。あとは、お父さんがエレキギターでベースをやっていて。14、5歳くらいの時に父の部屋でIron Maidenがかかってるのを聴いて、どハマりして。そこからベースを弾き始めたっていうのが、弦楽器の始まりですかね。それで、もう少しベースよりも複雑なことをしてみたいなと思って、だんだんとギターの方に。
TANAKA 僕は「ニコニコ動画」からですかね。あんまり幼少期に楽器やってたとかないですし。本当たまたま、動画サイ��内のラップを作って投稿するっていう。自分で作り始めたのが14、5歳とかですかね。そこまでは本当にもうリスナーというか。当時、周りのみんながやってたので、自分もやりやすかったっていう感じなので……。あんまり2人みたいに黙々とこう、一人で熱中するみたいな感じでは全くなかったですね。
ー音楽的なバランス感覚はどう身に付けていったんですか?
TANAKA なんですかね。ラップを聴いて育ってないのに、ラップをしようとするというところから始まったというのが一番大きいのかなと思っていて。あの形態って、自由度がすごく高いというか。一編通してボーカルが存在してれば「ラップ」です、そこに必ずしもメロディーは必要としないし、必ずしも繰り返しは必要としないし、みたいな……とにかく自由度が高い。最初は他の人の表現の仕方を見て「あ、このゲームはここまで許されるんだな」みたいなのを色々収集して、自分なりにそれをやってみたり。
ー読書はよくされてましたか?
TANAKA はい。物理的には読んでましたね。言葉がめちゃ好きだったので……。
ーそもそも言葉を大切にしていたから、その表現をラップにしただけという感覚ですかね?
TANAKA そうですね、でも、語彙というか、言葉の使い方自体は自分の中で蓄積されてて、それをアウトプットする場所がなかった。そこで初めて「あ、自分が思っていることをこういう風に書いていいんだ」みたいなものがあって面白かったですね。
ーラップ表現でアウトプットできたことが、初めからしっくりきたんですね。もともとインプットされて溜まってたものが、そのままつらつら出やすかったというか。
TANAKA 表現として非常に、歌よりも「口語的」というか。通常の会話をアップグレードしていくとちょっとラップになるみたいなのはあるじゃないですか(笑) 外国の方が喋ってるやつに。
ーポエトリーっぽくなるみたいな話ですよね?
TANAKA あ、そうですそうです。会話とか、しゃべることと地続きで、連動性があるなと。
ーではもし世界に音楽がなかったら、どうやって生きていたと思いますか?
SASANO 死んでましたね……(笑) 人生上で「逃げ場」であったし「救い」でもあったので。ない場合は、逃げ場がないので死んでいる……(笑)
一同:(笑)
TANAKA 重すぎるんだよなー(笑)
SASANO (笑)でも本当そうだなって思いますね。人生の主軸が音楽だなって思います。音楽によってコミュニケーションも取ってるし。例えば声をかけてくれる人も、僕が音楽をやっていると知っているから声をかけてくれて成り立ってるというか。そうじゃない人とコミュニケーションを取っているということが……ここ数年というか、ずっとない。
TANAKA (あるとしたら)病院の診察……とかだね、たぶんね。
SASANO 本当そう……で、新しい人とコミュニケーションを取るたびに「実は音楽活動をしていて~」みたいな感じで自分からそこに話を振ってる。それ以外の、自分が与えられる価値を見いだせないみたいな……。(本当にこの世界に音楽がなかったら)それこそ小学校の低学年くらいで死んじゃってるんじゃないかな。まず、3年生か4年生くらいの時に、担任の先生に「リコーダー上手だね」って言われて音楽真面目にやろうって思ったので。
ICHIKA 僕は(前述の)研究にたぶん行ってたと思います。興味の対象がめちゃめちゃあるので。それこそ、スポーツにハマってるかもしれないし、柔道が廃部になってなかったら続けてたかもしれないし、それはそれでたぶん、楽しかっただろうし。その人生もやってみたいですね。興味のある物事、幸せの種みたいなものがそこら辺に転がってて、それを手当たり次第……(笑)
TANAKA 音楽やってなかったら、わりと色んなことに浅いレイヤーで取り組めてたかなと思います。マネーゲームとか、そっちの方に行ってそうだなと。なんか、話しててもちょっとつまんないタイプの人間になってそう……わかんないけど(笑)
ー特にお二人は、他にも没頭できそうなものがありそうですが、音楽の魅力はどういうところにあると思いますか?
ICHIKA 僕はあくまで、作曲家ではなく演奏して音楽を伝えたいと思っているので、音楽は自分のやってる行為とダイレクトに「即興性」があるというか、そこに繋がってリアルタイムで情報がパスされる。一方的なものなんですけど、それがすごく魅力的だし、できることに無限の可能性がある。自分が全部の責任を負えるものが一番追求できる、おいしいものだなって。そこに他の人間の入る余地とかがあったりすると、コントロールできないことがあって、わからないことが多すぎて、どれだけの時間があってもわからないことだらけで、自分が満足できることに達するのは難しいんです。そこが研究とかと違うところ……まあ、似てるところでもあるかもしれないですけど。特にギターの場合が本当にそうなんですけど、一音に込める情報量がめちゃめちゃ多くて。例えばピアノは鍵盤を押す強弱、他の音と一緒に鳴らす時の余韻の響き方とかの細かいところはあるんですけど、まあざっくり言うと音の強弱じゃないですか。ギターは、その音の強弱に加えて、ビブラートのやり方一つをとっても、弦の弾き方……指でなのか、ピックを使うにしてもどの材質のものを使うのかで全然違うし。エフェクター一つでもすごく変わるし、アンプもですし。
ー組み合わせを考えると、ものすごいパターンがありますよね。
ICHIKA もう、そうなんです。1つの音だけで、それだけの可能性があって、それを縦に配置するとハーモニー、噛み合わせになって、横に配置してくとメロディーになる。このシンプルなハーモニーとメロディーの組み合わせっていう部分でも膨大なパターンがある。それにリズムとか空間だったり、相手の心理状況などの要因が(影響して)多次元的な層になってて。宇宙みたいなもんだなってのは常に感じています。僕、星とかもめっちゃ好きで、宇宙はめちゃめちゃロマンを感じて大好きなんで、本当近いものを感じますね。
ーしかも自分の感覚もアウトプットできて……ですもんね。
ICHIKA そうです。地球外生命体、たぶんいるんだけど、いることは人間に証明できないみたいな。音楽だからこそできることもあるんだろうけど、証明できた人はいないんだろうし。でも自分がまだ行き届く可能性はあるし、まだ宇宙開発をやるよりは可能性があるだろと。不老不死の研究するよりもまだ可能性がある。あと、偶然による作用がかなり大きいと思ってて。だから、バンドっていう偶然が生まれやすい環境に身を置いているというか。
ー一人ではなく、バンドという形態になることでさらに多次元になりますね。
ICHIKA そうですよね。多次元になって、解を見つけるという意味ではより難しくなるんですけど。偶然それに辿りつく可能性は、一人でやるよりも圧倒的に増えると思いますね、確率が上がるかもしれないと。もしかしたらグッと下がってるかもしれないけど(笑) バンドの場合だと「偶然」が生まれてっていう魅力があって、すごい長い時間同じ人間といることで、すごいことができるんじゃないかって楽しみもあって今やってるんですけど……。今までは基本的にソロでやってきたので。そういう意味でいうと、全て自分でコントロールできて、なおかつ相手の心だったり魂を動かせる手段が音楽なのかな、そういう特別なものだなと思っています。
TANAKA 自分はあくまでフィルターでしかないな、レンズでしかないなってのはすごい思っていて。他のことがあるからこそ、自分の言葉に意味が生まれるというか。特に僕は歌うので。歌ってちょっと肉体的な部分、その人の色んな人生が乗っかるじゃないですか。「あ」とか言うだけでも、そういうの色々わかっちゃう。そこが音楽の良さかなと。そういう意味ではあんまり嘘つけないというか。
ー言葉を端に発するだけじゃなく音に乗せることで、よりフィジカルになるということですよね。
TANAKA そうですね。一回性が生まれるというか。そこは、Diosっていうバンド名の由来でもちょっとあって。ギリシャ神話にディオニュソス神っていうのがいるんですけど、祝祭とか酩酊とかを司る神で。そういう音楽特有の「一回性」「祝祭性」みたいなものをDiosとしてには大事にしていきたいっていうのが……あるよね?
ー制作におけるインスピレーションは、それぞれどんなところから受けるのでしょうか?
SASANO 僕は、絵画とか風景、美術作品とか。あとは実体験。
ICHIKA 僕はそれこそなんでもあるんですけど、一番大きいのは音楽を聴くことです。特に気にしてるのが、連想・発想・ひらめきとかが一番筋肉にしづらいというか、鍛えても付きにくい筋肉だなということを思っているので、意識的に鍛えようとしてます。全然自分が興味関心ない分野のことを、暇だったら積極的にしようと思ってるので。例えば、雑誌の創刊号とか出ると、結構それは買ってて。創刊号って一番力が入ってるじゃないですか。あとは、ラジオとか全然興味ないけど、ラジオが作れる本とか売ってたら、とりあえず買ってみようかなって。本当に、普通に音楽をやってるだけだったら全く通らなかったようなことに積極的に触れようと。その中でわりと半分以上は、実際何もないことが多いんですけど、でも残りの半分くらいは、けっこうリアルタイムで役立つようなひらめきがあったりするし、その発想を応用できたり。もしかしたら、今は役に立たないと思ってる半分以上も、��れからの人生で絶対生きてくることはたぶんあるんだろうなと。自分の人生豊かになるし、結局人生が豊かになると、音楽も豊かになるなって。相互的に良くなるなと。
TANAKA 幸せだな(笑) 僕は、人間からスタートすることが多いかもしれないですね。
ICHIKA だね。
ーまず人への興味ということでしょうか?
TANAKA そうですね。すごい漠然とした。感情って人の中に複数存在していて、それを行動とか表情とかにアウトプットするわけじゃないですか。その微妙な色とかを見るのが楽しいし、すごくインスピレーションになる。
ーけっこう繊細な機微というか、人間のそういう部分までを感じ取りたいんですね。
TANAKA そうですね。そこが見えてしまうのが、一番面白いかなと。
ーその感覚で街や人を見ると、至る所にそういう人の機微みたいなものが溢れてますよね。
TANAKA そうなんですよね。だからそういう視点で世の中を見ると、もうお茶してるだけで楽しいし。特に、その人が隠したいけど、隠せないものほどモロバレだし、それが美しいと感じるんです。
ICHIKA 麻布の深夜のカフェとかもう絶対楽しいよね。
TANAKA やっぱりコンプレックスに一番美しさを感じるんですよ。自分にもそういう部分はあるし、みんなあるからわかる。僕は人間の細かい行動から伺える背景っていうものに一番、美しさを感じるんです。どの服を選ぶかとか、どういう髪型にするのかとか、そういうところにも感情は出てくる、隠せないんですよね。どんな服を着るのかという小さな選択が、明らかに決定的な印象をこちらに与えてしまう……すげーシビアな世界だなと。
ICHIKA でもさ、そういうの精神医学の方ではめっちゃあるよ。10種体型とかで全部表すことができるんだよね。
ーそれら全てが、楽曲作りにも生きてきているということですね。
TANAKA 生きてますね。『鬼よ』とか。まさにそういうことを基に作った曲。
SASANO 表現者って何かしら偏りがあるから、表現が生まれる。あの人は自分と違うなっていう考えが生まれないと、創作って生まれないと思うんですよね。だから、僕なんかは……最近は少し頑張ってますけど、ほぼ感覚で作ってます。計算で作るのはね……完全に感性でゴリ推したやつよりは、面白くないな感はありますよね。
ー理屈上正解だとしても、何か違うのでしょうか。
SASANO 理屈でしゃべってる感が面白くない、みたいなね。それよりは感性で……ていう方が、僕は(話を)聞くのも好きです。この人はこれが好きなんだなっていうことが伝わってくる。
ーじゃあ、自分の生っぽいところを出すのも好きなんですか?
SASANO そうですね。僕はそっちの方が好きで。どうしても、お仕事としていただいた楽曲は考えて作らないといけなくなる。その感覚で自分の曲として作るって、ものすごく困難なんですね。それを誰か他の人が歌うとなった時に、ものすごい簡単に作れる。別の人が表現するってなった時点で、たぶん脳の回路が違うんですよね。その人が一番活きる形とか、僕はその提供する人とか媒体や作品を、愛せないものに関しては作れない。ありがたいことに、自分がこれまで関わってきたものは好きなものだったので、できるのが早い。バンドの曲だともう、1日で作ったり。でも自分の曲になると本当に、歌詞とかを作るのだけで、1~2カ月、3カ月とか……。
ーそんなに差が出るんですね。自分を通す方が、より困難になってしまう?
SASANO たぶん、脳で考えてしまうんですよ。自分の等身大みたいなやつを出さなきゃいけないから。自分は、こういうことを歌っていい人間なのか? みたいな考え方。だいたいみんなに「考え過ぎ」って言われますね(笑) 考え過ぎなのはわかってるんですけどね……でも、簡単には直せない。今年になってそれがようやく瓦解してきた感はあるかなと。
ICHIKA でも、だからこそササノオリジナルサウンドではあるんだけどね。
SASANO 偏屈なんです。本当にもう、わがままで。
ICHIKA 普通、そこまで考えないもん。
SASANO 僕がいいと思うものは、こういうものなんです。
ーそれこそ、Diosの活動がいい影響に働いている。
SASANO 本当にそうなんです。Dios始めてから、本当に自分の曲をちゃんと作るようになった。相乗効果がすごい、本当に。今年一番ちゃんと仕事してるんじゃないか?
ーそれぞれ、影響を受けた作品はありますか? それは音楽でも絵画でも何でも。
TANAKA 僕は、Gustav Klimtはたまたま友達が薦めてくれて、画集買ってから結構パラパラ観てて。すげー好きなんですよね。なんかいいです。「この黒い丸でなんでこの目の奥が書けるんだ、ただの黒い点々じゃねえか!」みたいな。ある種の……もはや憤りみたいな(笑)「なんでこんなんできるねん!」みたいな。
ー圧倒的技術に憤るようなことはありますよね(笑) もっと幼い頃に影響を受けたものってあります?
TANAKA 音楽は……EGO-WRAPPIN’とかUAとかずーっと家で流れてたので。影響を受けるというよりは、表現のベースみたいになってますね。好きとか嫌いとかではなく。
ICHIKA 僕は、幼少期にピアノを弾いてた時に、Bill Evansの「Waltz for Debby」が、初めて音楽で刺さった曲で。幼少期って悲しい経験とか特になかったりするじゃないですか、経験値的に。でも、その時に聴いて「切ない曲」っていう印象だったんです。結構今、悲しい曲を作ろうと思ったり、自分が特に悲しい曲を聴いた時って、自分のそういう追体験なんですよ大体。例えば卒業の曲聴くと自分が卒業した時のこと考えるし、映画の切ない別れのシーンが連想されたりする。何かが関連付けられて、引っ張られて悲しいっていう感情が生まれる。でも、そういう意味では、幼い頃に聴いた「Waltz for Debby」ってそういうものではなく、無からの感情というか、DNAレベルである、感情を想起される……みたいな。あ、これ……これだ。俺はこれを作りたいんだ! 演奏したいんだっていうのを(思いました)。この感情の生まれ方を再現したい。追体験でなんとなく引っ張ってきた感情じゃなく、根源から引き起こす感情、みたいなもの。
SASANO 僕が最初に鍵盤にのめり込むきっかけになったのは、新居昭乃さんの「覚醒都市」っていう曲。アニメのエンディング曲だったんですけど、本当に僕にとっての音楽の初恋……。全部を持ってかれたというか、何かに意識を持ってかれるというか、夢中になったのはそれが初めてだった。流れた瞬間から曲が終わるまで、言葉で表すと「聴き入る」なんですけど、聴き入るっていう表現じゃ浅すぎるっていうか。その曲そのものの中に、世界があるというか。その世界に溺れられたもの。その後色んな曲を知っていった中で言うのであれば、Sigur Rós。作っている音楽の中に世界を持っている、そこに連れていってもらえるというか。そこに居させてもらえるというか。そういう音楽こそが、自分の中で音楽としての「気持ち」がある。それが自分でもできたら一番いいよなって、ずっとそういう気持ちでやってますね。言葉で表される消費音楽? だったり、ダンスミュージックもめちゃくちゃ大好きなんですけど。ダンスミュージックも、場の空間を支配できるという点で同じ作用があるので、やっぱりそういう居場所を作っていきたいですね。
ーでは、ここからはすごくライトな質問もしていきたいと思います。 自分を動物に例えたら?
TANAKA 猫とかじゃないですか。
ICHIKA 無難なとこいったねー。
TANAKA いやでも、まじ。
ーどんな猫?
TANAKA どんな猫……? でも、結構オーソドックスな猫なんじゃないですか? フラフラして、興味ある時は「こんにちはー」て感じなのに興味無くなるとすぐ、帰る。ずーっと人のこと見てるって感じですね。イチカは?
ICHIKA なんやろ? 逆になんやと思う?
TANAKA イチカは、えー……。
ICHIKA たぶん、質問の意図とは違うんですけど、単純に顔面がポケモンのジュカインに似てると思います。
一同:(笑)
ー質問の意図とはだいぶ違いますね(笑)
TANAKA エメラルドね(笑)
ICHIKA はい、草タイプの最終進化系のジュカインっていうのがいるんですけど、それ��似てるってよく言われますね。
TANAKA それいつ?
ICHIKA わりと、高校の時とか。大学も(笑)
TANAKA なんか新しいジュカインもいるんだけど。
ICHIKA そっちじゃない方。進化してない方(笑) なんか、首長い感じとか、なで肩の感じとか、ルックスがジュカインに似てるって言われます。
TANAKA それでいうと、動物的にはクマとかじゃない? クマっぽい……。
SASANO 僕は、ストイックに自分から何かを見出してやるっていうところは、ものすごく、オランウータンとかそういうものを感じるよね。
ICHIKA 比較的、人に近い動物だね。
SASANO 勝手になんか、そうしてるけど……。ものの使い方教えなくても分かってる感じ。
ICHIKA じゃあ僕は間を取って、クマのプーさんですかね。単純に僕がめちゃめちゃ好きなんですけどね。
SASANO 最終的に非実在なんだね(笑)
ICHIKA ちょっとずる賢い、クマのプーさんみたいな。
TANAKA (イチカは)自分の命を自分で満たすみたいなのが、すごい得意な人ってイメージ。
ICHIKA あー、そうかもね。自給自足って感じ。だからよく、彼女とかできても、一人で生きられそうだからって理由で振られますね。私のこと必要としてないでしょって。
ー自己完結できすぎちゃってる。
ICHIKA そうですね。一番多いのがそれです。……おい、笑いすぎだろ!
TANAKA あははは(笑) だって、想像つきすぎてもう(笑)
ICHIKA 別に、二人の間に問題が無くても、そういうことを唐突に言われて、「えー?」ってなって、「わかった!」て(笑)
TANAKA そこで、わかったってなっちゃう(笑)
ーそういうとこやでってことですね。
ICHIKA そうなんでしょうね(笑)
TANAKA でも難しいよな。必要不可欠になりにくいよな。
SASANO ……(ササノは)蚕ですね。繭を作る蚕。だから、飼ってくれれば、餌とかくれれば、勝手に曲を作りますっていう。
ー与えられた空間の中で丁寧にやるという……(笑)
一同:(笑)
SASANO そうですね、蚕です。
TANAKA いつまでにこういうやつを……という感じで葉っぱでも渡しておけば……。
ICHIKA いい素材を出してくれるわけね(笑)
ーではそろそろ真面目な話も良いですか?(笑)。Diosとしてコアにある考え方というか、特にたなかさんは、ぼくりりの頃と今の違いみたいなところをお聞ききしたいなと思っていて。心境の変化や向き合い方みたいなところも含めていかがでしょうか。
TANAKA まぁ僕自身としてっていうのと、バンドとしてっていうのと、2つあるんですけど。自分自身としてはぼくりりが終わったことで、抱えていた呪いを解いたみたいな感じですね。それが終わって、すごくフラットに楽しくバンドやってるなぁというか。純粋に。バンドが成功するとかしないっていうのが、良い意味で自分の根本的な評価にあんまり直結しない。つまりこう、悪い意味で命がけにならないみたいな。そういう良さがすごいあるなって。まぁ本当に純粋に楽しいことをやれてるなという。
ー個人で活動していた時は、命そのものを差し出しているような感覚もあったのでしょうか。自分の本質とパフォーマンスが混同されたりもしたと思います。
TANAKA そうですね。非常に強固に結びつきましたね。まぁでも自分自身の問題なんですけど。表に立つことへの受け入れ方というか、覚悟だったり、自分自身の世界に対する見方みたいなところに、致命的な歪みみたいなのがありましたね。それを解除した。
ー根本的な仕組みの問題があったのかもしれないですね。実はこういうバンドという形態の方がより健全に音楽に向き合えたというか。
TANAKA それはあるかもしれないですね。
ーICHIKAさんはソロとバンドとの向き合い方に違いはありますか?
ICHIKA ありますね。それこそ、さっきもちょっと触れたように、ソロだと自分1人がスキルを作って、演奏の初めから結果が出るまで、全部1人なわけじゃないですか。バンドは3人とかでやるから、自分でコントロールできない要素が増えるけど、自分以外の2人が増えることで偶然と偶然の掛け合わせみたいなものが、一人でいるよりも圧倒的に増えるし、今の自分の技量じゃ圧倒的に届かないところに何かの偶然のショートカットで辿り着くことができるんじゃないかっていう可能性が輝いていて、それを目指したいなっていうのがありますね。飛距離も増えるし。
ーササノさんは、ソロ名義の時と気持ちの違いはありますか?
SASANO 気持ちで言うなら、両方とも全力っていう感じなんですけども……。自分の曲を作るっていうマインドの持ちようと、バンドの一員としてものを作る時の気持ちってやっぱり全然違ってて、それが相乗効果になって自分の作品もすごく作りやすくなったし、そこまで意識してるわけではないにしても、このバンドで作ってる歌で、自分が歌うっていうのはまだ想像できてない部分だったりはします。もしかしたらこっち(Dios)で歌う場面が出てくるかもしれないけど、それとは別物として、自分だけが歌うもの……自分が自分のためにというか、自分の作品として作るものじゃないっていう考えがあるだけで全然違ってくる。自分自身がやると、自分自身の歌唱力とかの技術などの制約がつきまとうところを、このバンドではそういう問題が何もないんですよ。ギターも俺が文句言えることは何もなければ、歌なんて……歌唱力もあるし歌詞も書ける人がいる中で。
TANAKA ウケる(笑)
ICHIKA なんか嬉しいな。
TANAKA ササノって話してると最終的に二人のこと褒めてくれるんだよね(笑)
ICHIKA ありがとうって思う(笑)
SASANO 僕にとっては、もう完全に、水を得た魚のように作らせていただくっていう感じなんで。もちろん、いい形に仕上げるっていう責任があるにしても、楽しいっていうのがまずあります。
ー色んなものを補ってもらうっていうのもあるし、より自分ができることに特化していくこともできますもんね。
SASANO 本当そうです。僕が思いつかないようなメロディーを書いてくれる。そういう自然的な化学反応をしているなって。今まで考え過ぎていた部分が、自分の中で可視化できた感じ。もっと楽しんでもらう形でどうするかっていう、純粋な思考になりやすい。
ーDiosは、このコロナ禍にスタートしていて、成り立ちがそこだと思うのですが、それに対してどう捉えていますか?
TANAKA まあ、不運なのかな。コロナの前から準備はしていて、でもちょうど発表したタイミングが、コロナだったっていう。たぶん、同時でしたね。
ICHIKA タイミングが悪かったよね(笑) 意図的に、コロナの最中に出そうぜって感じでは全然なく。
ー偶然世の中がこうなった。この状況下でも走り出したかった想いは強かったのかなと思いました。
TANAKA 単純に3人で曲を作っていて、これはそれぞれのソロでやってるものとは違う面白いことができるよねって、それぞれの形でそれぞれが確信していて……なので、早く出したい! みたいな感じでした。イチカが一番、しびれを切らしてた(笑) 「はよ出さん?」て言ってた(笑)
ICHIKA 「これ溜めてても、腐ってくだけやで」みたいな。まあその時作ったものが一番旬みたいなもんなんで。とかいいつつ、「劇場」とかは、昔に作ったやつなんですけど(笑)
SASANO ライブっていうところでの影響が大きくて。僕は、そういう影響を感じるのは、人のライブに行きたいってなったときだけなので。個人的な活動上では、わりと影響がないというか。それこそ、このコロナ禍になって、音楽の聴き方が変わった……音楽の聴くジャンルが変わった……というか、選択肢は増えたっていう。室内で聴く音楽っていう選択肢を取る人が多くなったっていうのがあって、個人的にはすごくやりやすい感じはありますね。
TANAKA 確かに。そう考えたら、ササノ的には結構追い風的な……。
ー自分たちの活動としての音楽との向き合い方はそんなに変わらなかったですか?
ICHIKA ぶっちゃけ、あんまり、変わってないですね。作って出すっていう……元々ライブやってたわけでもないし。
ーお三方ともに、ライブなどの活動をする前段階、曲を作ること自体に快感があったという風に受け取りました。
TANAKA でも僕はわりと、あの時期の音楽業界そのものの、コロナ禍に対する向き合い方だったり、社会から見た時の音楽の位置付けみたいなところに対して思うところがあったりして。Diosは結構、日本で頑張って売れるぞ! みたいな部分を念頭に始めたバンドではあるんですけど、売れた結果、辿り着くのがあそこなのか……? みたいなことは思いましたね。
ICHIKA なんか、意味ねえな、みたいな……。
TANAKA そこの定義みたいなゴール��ような、なんとなく理想としてたみたいなものが……。
ICHIKA そこが憧れじゃなくなったじゃないけど……。
TANAKA なんやねんこれ、みたいな。
ICHIKA そういう意味では、もう出だしから方向転換してたみたいなところはありましたね。
TANAKA そうですね。だからどちらかというと、もう少し純度高く、いい曲をいっぱい作りたいみたいな方にシフト。
ICHIKA 本当にいいと思うものを3人で作ろうという方向に。
ー商業的な部分とはどうバランスを取っていますか?
SASANO それ自体が、結構僕の中での課題というか、向上したい部分ですね。いいものというと漠然としてますけど、まずいいものを作るっていうのが大前提でありつつ。それをより、多くの人に受け取りやすくする……例えばアレンジや、細かい最終調整だったりをこのバンドに対してはわりと僕が考えていくことになるのかなっていうのはありますね。でも、原石は、この二人のもとにあるからっていう……(笑)
ICHIKA 僕はあんまりそういうことは考えてないですね。僕は「ササノ任せた!」って感じ(笑)
ーなるほど。だからササノさんが、バランサーってことですね。
ICHIKA そうです。もう彼のバランス感覚で。
SASANO だから、今のところ僕の課題は、多くの人にいいねって言ってもらえたとして、いいね止まり……点数でつけるなら70点くらいなのかな……アベレージみたいな。音メインでやってきた人間でも、好きな音っていうのは偏ってるので、それがウケるとは限らないぞっていうのは自分でもわかってて。ただそれを、いかにいいものをより届けやすい形にして届けていくかっていうのを、今必死に(笑)
ーなるほど。では、アーティストのスタンスとしてみたいなところで言うとどうですか? ぼくりりの経験を踏まえても、偶像的な方がリスナーは熱狂しやすいのかなと感じますか?
TANAKA まあそこら辺は、単純にマーケティング的な手法の一つでしかなくて。人に何かを伝える時って、100%そのまま伝えられるわけじゃないじゃないですか。デフォルメが入って……そういう意味では、偶像から全く逃れることはできないので。何なら、偶像じゃない本当の自分っていうのは一体どこにいるんだっていうところすらあるので、「偶像」っていうワードはあまり重要ではない。
ICHIKA 俺は、それを抑える努力をずっとしてきてた。これはソロの話なんですが、めちゃめちゃ気にしてるポイントで。ファンには何も求めないし、ファンからの要求にも応えないっていう。だからコアファンっていうのは生まれてくるんですけど、極力抑えて、自分の楽曲や演奏にかかるバイアスをゼロにはできないけど、限りなくゼロに近付けたい。自分やアーティストとしての魅力は度外視でいてほしい。まあ、ぶっちゃけそれはほとんど難しいことなんですけど。でもやっぱり、聴いてくれる人を増やしたいから、都度都度バランスを取っていく作業をやってますね。
ーそういう意味では、Diosを偶像化する必要もないし、それは選択肢としてもないでしょうか?
ICHIKA Diosに関しては、結構たなかの歌詞にもよるよね。
TANAKA まあね。
ICHIKA そういう意図がないとしても、そう取られることがあるかもしれないし。
SASANO 特に意識することはなくっていう感じの現状ね。
ICHIKA それだけ強さのある歌詞、それだけいい歌詞を書くっていうことで!
TANAKA 急にどうした?(笑)
ーポップスとして入って……最後の落とし所みたいな感覚は、3人で共有されているのでしょうか?
TANAKA 結構、それぞれがそれぞれのところを担当しているので……。
ICHIKA だから、そこを強くしていったらもっと……この3人でできるいい曲がもっとできるんじゃないかなと。
TANAKA やり方が無数にあり過ぎて。
ー楽曲はストックが結構あるんですか?
ICHIKA 結構ありますね。
ーそれで、幅を取っていってる感じはありつつ、どこまで攻めていけるかな? みたいな……
ICHIKA 例えば昔作っていた曲っていうのはわりと似たようなもので作ってた部分があって。でも今は話し合いながら、新しいやり方がどんどん出てきてて。そういう意味では今のやり方で作った曲の方がいいかなと思いきや……でも昔の曲もめちゃいいなと思うよね(笑) たなかが歌詞とストーリーを作って、それで僕がギターを……その歌詞から連想してっていうのもありますし。
ーDiosはまだ実験段階でもある。
ICHIKA まだ、Diosの1%しかいいところ��出てないので。
ーその仕組みごと変える面白さみたいなものを、今していると……。それは面白いですか?
TANAKA そうですね。面白いし、何かのきっかけ一瞬で、全部ばっと開けそうだなって。
ICHIKA これいいな、ってピンときたものはみんな同じく「やばい」ってなるから、そういう時は進みが早いですし。
SASANO 向いてる方向は同じというか近いんですけど、通ってきてる部分が全員違うっていう。だからわりと面白いことになるというか。同じ方向を見てるのに、曲の好みが全然違う。お互い、こういう曲好きなんだけど……って言い合う会があった時に、誰か一人全く刺さんないっていうことが(笑)
ーでも何か波長が合っている。背景も違う、この3人のバランスが面白いなと思います。
ICHIKA 音楽に限らずですからね、これは。趣味もです。
TANAKA さっきの細かい価値観の落差もえぐかったもんね。
ーそれぞれの価値観も全然違う中で、でもどこかでバランス良く合っている。
TANAKA で、仲いいよね。
ICHIKA そうですね。まあDiosの始まりも、どっちかというとそもそも僕ら2人(イチカ・たなか)は、アーティストとして出会ったわけではなく、友達の紹介で出会ってって感じだったので。
TANAKA 謎の女の人がいっぱいいるバーでね……。
ICHIKA そこで2人だけまごまごしながら……。
TANAKA なんだったんだろうね、あれ(笑)
ICHIKA 2人だけめっちゃつまんなそうにして……そこで親近感湧くよね。
ー各々、個人で活動してたからこそ、Diosになった時の新しい発見がすごく多いのでしょうか。それを今、体感しながら作り上げていってる段階にも見えます。本来一人で完結できる人たちが集まって、個々以外に外部の刺激が入ることで、「こういう風になるんだ」って、今まさに楽しみながら作り上げているという感じがします。
TANAKA 本当にそうですね。アレンジ自体は僕はできないので、毎回トラックメーカーを入れて、ぼくりりの時はやってたんですけど。その当時もササノといっしょにやることはあったけど、やっぱりその時とは違って、Diosである、3人で一つのグループであるという風になったことで、全然気持ちが変わっちゃう。これが仮に、イチカがいない2人のグループだったとしても変わったと思うし。複数人で、一つのDiosであるとなった瞬間に、決定的な意識が何か変わって、それは面白くもあり、難しくもありました。なので、バンドという形で、一番、速度が出るのはどうすればいいのか、非常に模索してて。それは、世に出してみて初めてわかったことですね。ただ、楽しくてしょうがないですね。
ーファーストアルバムのリリースはいつ頃をイメージされていますか?
ICHIKA 来年の夏までには……期待しててくださいっていう感じですね。
SASANO ちょっと余裕持ったな(笑)
ICHIKA (笑) 本当は、春頃とかって話してたんですけど……(笑) 夏までには、ということにしました。
TANAKA ちなみに、こすいんでね、こういうとこ(笑) ちゃっかりしてるんだよね。
SASANO 一応、ロードマップとしてはもう決まってて、出そうねって話はしてるんだけど、まあ夏頃までかなと……(笑)
ICHIKA まあでも、俺らは作り始めたら早いからな。
TANAKA そうだね。基本的に、作り始めたら1曲は1日でできてる。
ICHIKA 本当に最短でいうと、2日あればフルで完パケできる。個々の他のスケジュール無くしたら1週間で本当にできると思う。
SASANO わりかし、みんなスケジュールがね。
ICHIKA あ、でもそんなこと言ったらマネージャーが、「あ、1週間でいけるんだ」って思っちゃうから……。だめだ、そんなことないです。
TANAKA でもまじで、監禁してもらった方がいいかもしれん。
ICHIKA アミューズ側でもう、がっちりと、鬼教官になってもらった方がいいかもしれない。僕ら2人(イチカ・たなか)が自由人なので、本当に誰かが見てくれないとっていうのが……。
ーそこには、模索やトライを重ねた楽曲がたくさん入りそうですね。
ICHIKA 僕的にはササマリにもっと歌ってほしいなってのがありますけどね。
TANAKA 確かにね。
SASANO 今は本当コーラスしかやってないからね。
ICHIKA ツインボーカルくらいの勢いの曲やってみようよ。
TANAKA 最終的にはイチカも歌いたいって話してるよね。
SASANO いやでも、ここ(たなか・イチカ)と並べられるプレッシャーと来たらないよ……。現場力の差が違う。
TANAKA 現場力って何(笑)
SASANO 僕はシンガー・ソングライターとしてやってましたけど、元々はそんなに歌う人間じゃなかった。曲作りメインでやってた……。歌うスタイルも結構違いますし。
ICHIKA でも「逃避行」のサビのコーラスとか、やっぱ、ササマリしか思いつかないコーラスを簡単に作るし。
SASANO ありがと。
TANAKA じゃあ自分たちを追い込む意味でも、アルバムは春頃、3月末に出すってことに(笑)
ICHIKA 楽しみにしててください。
PHOTOGRAPHY : TOSHIO OHNO
STYLING : HARUNA AKA
HAIR : MIHO EMORI (KIKI INC)
MAKEUP : DASH
INTERVIEW : SADANORI UTSUNOMIYA
*このインタビューは2021年12月30日に発売されたVI/NYL #004のために実施されました。
■VI/NYL
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2022.02.01
一月は去年から引き継いだり積み残したりしていた課題を切り崩していくだけで終わってしまったので二月はやりたいことをやっていくぞ。「太宰治と私」アンソロジーのお手伝いと、零合舎や殺伐百合アンソロジーのいろいろお手伝い、ファッションSFウェブジンの運営はもちろんだけれど。一つ目、生物SFアンソロジーの原稿。二つ目、短歌。三つ目、百合文芸(あるいは文藝)のための中長編。四つ目、歴史百合フラッシュフィクション。
生物SFアンソロジー。ガジェットとする生物や機能などは確定して具体的な方向性も定まってきているので書くのが楽しみ。海洋生物への無限の愛をもって取り組んでいきたい。短歌。一昨年に積み上げていたのに去年はあまり出来なかった詩歌を今年は再び頑張ろうと思っていて、読売歌壇の毎週投稿と、笹井宏之賞への投稿が目標。投稿だけではなく受賞をもちろん目指して。とりあえず今週分の読売歌壇は投稿できたので褒めてください。
中長編。今年は小説のキャリアアップも目指したい。インディーで強かに生きつづけるたんぽぽ精神はもちろん保ちつつも向日葵になれるように公募に出すのは諦めたくない。百合文芸または文藝、大藪春彦新人賞にはとりあえず出したい。歴史フラッシュフィクション。同時に英語圏への投稿も欠かしてしまいたくない。今年は自分でも英語で創作をやってみようと思う。まずはフラッシュバックフィクションへの歴史百合投稿を目指したい。
運と縁と勘とノリで選り好みせず拠点を広げ基礎を築いた昨年の活動が活かせるためにも、今年は拠点に軸足を置きつつ大きなヴィジョンをもって中途半端になっている活動を一つ一つ伸ばしてあげられたらいいなと思う。インプットもできる限り外に足を運んで、映画を観たり劇場や展覧会に行ったりしたい。一昨年までのわたしは遊牧民で、昨年はひとつの国家を設立していたようなので、今年は大航海時代にできたらいいなと思っている。
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10xS Projectの活動記録 #10
どうも、みわちゃんです。
さて前期も終わり、夏休みがやってきますね。
今年の夏はいかがお過ごしでしょうか?
オリンピックがあり、パラリンピックがあり、世界的に注目されるイベントが東京で開催されていますね。
それとは裏腹に、東京での新型コロナウィルス感染者は上昇の一途を辿っております。
まだまだ油断の許されない中で迎えた2度目の夏。
もう一度伺います。みなさんは如何お過ごし…いや、過ごす予定でしょうか?
まずは、毎週の活動ラジオのお話をしましょう。
第11回では、はやと・りょうペアが
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第12回では、けんた・みょんペアが
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それぞれトークを繰り広げております。
この12回で前期ラジオが終わりになります。異なる相手と3回ラジオをお送りする事で、学べたこと、感じた事、メンバーそれぞれあると思います。
その経験と知識を活かして、後期にはさらなるパワーアップを遂げてみなさんのお目にかかりたいと思っています。
どうぞ、お楽しみに。
次に、前期最後の授業では展示チームの成果物発表がありました。
普段言葉にしない“願い”を風船に乗せて。どこかの誰かに届くと信じて。決意は、願いは言葉にすることで、形になる。
風船というものの一瞬の煌めきと儚さを感じる、前期の終わりにぴったりの素敵な成果物でした。
その願いを込めた風船は、
澄んだ青い空へと。
どこまでも留まることなく飛ぶ���に、言葉にした願いを重ねる時間となりました。
---ここまで、展示班ではない私の感想でした。ーーー
最後に、今後に向けて…
夏休みという、長い様で短い、貴重な時間を有意義に過ごすため、後期の活動に向けて着々と準備を始めています。
まずは、最終成果物へ向けて。
各々が自分と向き合い、表現と向き合い、学校という場所と向き合い、心が動くものは何か、何を伝え、何を形にするのか、暗中模索の毎日です。
夏休み中に全員が集まる日を設けて、そこまでに自分の表現を見つめ直す時間を作っています。
今から、どんなラインナップで最終成果物を作れるかワクワクしています。
私個人としては、あれもこれもやりたいので、何を削り、何を融合するか悩む日々です。
最良のアウトプットのためには、大量のインプットが必要だと個人的には考えています。その為に、日々の生活一つ一つに目を向け、自分の表現したいことの更に上を行くものをシャワーの様に毎日浴びる。そんな夏を過ごしたいと思っています。
次に、野外音楽堂使用実験収録ライブについて
最終成果物での幅を広げるために、夏休みに野外音楽堂での収録ライブ実験を行う予定です。
この企画では私の所属するバンド「Lo-Fi Tokyo」のワンマンライブを野外音楽堂で行い、収録ライブとして配信するというものです。
それを形にするための準備に追われる楽しい毎日を今は過ごしています。
メンバー全員での実施は叶わなかったものの、プロジェクト外の人も手伝ってもらい、着々と準備を進めています。
機材準備・必要なものの買い出し・概要作成・ライブで披露する楽曲の制作・練習
裏方も演者も引き受けてやれる企画なんてそうそうないので貴重な経験をさせてもらっています。
この企画が、コロナの影響などで潰れない事を願うばかりです。
ということで、9人と先生で駆け抜けた前期
ぶつかることも、納得いかないことも、笑い合うことも、知らないところで誰かが動いていることも
全て10xS Project の歴史として刻んでいこうと思います。
後期はどんな歴史が生まれるのでしょうか?
半分が終わったと思うと名残惜しいですが、過去を羨むより、未来を描くために、今を精一杯生きようと思います。
みなさんも悔いのない時間を過ごしてください。
なんか、文章のクセ強いね笑
まぁこれも愛嬌って事で。
それでは。
Show Must Go On
みわちゃんでした。
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【初心者必見】エクセル計算式の入れ方[すべての基本!]
Excelのセルに計算式を入れる方法です。計算される順序も正しく理解し、シートをまたいで参照する方法や式を編集する方法など詳しく解説しています。 0:00 オープニング 0:22 直接計算式を入れる 1:51 計算式を編集 2:27 セルを参照して計算 3:17 参照元を変更 4:24 計算式の優先順位 5:17 【実践】表の計算 9:30 シートをまたいで参照 10:48 ブックをまたいで参照 Excel超入門講座再生リスト→ 【Excel解説動画一覧】 関数の基本⇒ IF関数の使い方⇒ 半角/全角を自動で切り替える方法⇒ 行の通し番号を自動で割り振る方法⇒ チェックボックス活用法⇒ プルダウンリストの作り方⇒ 表の作り方⇒ グラフの作り方基礎⇒ 高度なグラフ⇒ マクロとは?⇒ 文字列連結⇒ 現金出納帳の作り方⇒ Bookのパスワード保存⇒
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