#映像コラム
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最近気になったトランジションを再現してみる
映像を作るうえでささやかながら非常に重要な要素であるトランジション(場面転換エフェクト)ですが、最近いくつかの映像を見ていて気になったトランジションがあったので、それを自力で再現しつつ、その演出の意図などを考えてみようと思います。
①【デレステ】「Nightwear」MV 2Dリッチ【TVアニメ「U149」】【���イドルマスター】
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モーショングラフィックスによる時間差のトランジション��スムーズな場面転換はオシャレさと高級感を感じさせます。左下から右上へ流れるように変化していくことで、時間の変化があることを意識させます。人物の位置や表情が変わらないことからも、同じ時間軸における本人以外の変化という意図が読み取れます。
このトランジションを再現してみます
再現をするためには、なによりよく観察して構成している要素を分析することが不可欠です。このトランジションにおいては2つのひし形が時間差で展開していることがわかります。
正方形のコンポジションを作成し、その中に四角いシェイプレイヤーを2種類用意します。外側の四角形と内側の四角形は時間差でコンポジションサイズの最大値まで拡大していくモーションをつけました。一見するとリニアで動いているようですが、よく見ると微妙にイージングがついています。やはり滑らかな場面転換にはイージングは不可欠なのでしょう。試しにイージングなしでやってみましたが、やはりどこかギクシャクした動きになってしまいます。動きはわずか7フレーム程度ではありますが、これだけの工夫でも最終的な結果にはかなり影響してきます。
モーションを作成する前は簡単なのですが、問題はこれをどう複製していくかです。
考えうる最もスマートな方法は、やはり「時間置き換え」エフェクトです。グラデーション素材を用意し、その画像の輝度を基準に時間差で動きを展開できるエフェクトです。先ほど作成したコンポジションをCC RepeTileで複製すれば、レイヤー数も少なく処理も軽いまま処理が完了すると予測できます。
…のはずだったんですが、いくらやっても時間置き換えエフェクトがうまく作動せず、まったく予想通りにいきませんでした。そもそもグラデーション画像では輝度がなめらかで、モザイクエフェクト等で輝度を段階的にしないとうまく作動しません。これが非常に難しくいくらやっても出来なかったので諦めました。
こうなったら最終手段、人力ですべて配置するという方法が残されています。結局この方法を選びました。レイヤー数はかなりの数になりましたが動きは単純だったので処理はそこまで重くなくて助かりました。時間差の動作もレイヤーをずらして目視で確認しています。なんだかんだこれでいい気がする。
完成したものがこちら
速度は元動画よりすこし遅めにしています。展開のタイミングなどすべてが一致しているわけではないですが、ほとんどの要素は同じになるようにしています。
人力で並べているので隙間がないか心配でした。今考えるとここでCC RepeTileを使って並べた後にコンポジション自体を回転させればよかったかなと思います。
実際に映像として使用してみるとこんな感じになります。トランジションとしては一見複雑な動きに見えますが、モーションとしては2種類の四角形の拡大という非常にシンプルな要素で構成されています。
左下から右上へのワイプモーションの一種とも言えるトランジションですが、このような工夫でまた違った印象を与えることができ、単純な場面転換においても印象を残すことができる。特に元ネタはキャラクターのポーズ自体は動かず、背景やライティングが変化します。こういった変化への導線として、かなり有用であると思います。
デレステ2DMVはこのような細かい演出にこだわりが強くうかがえる映像が多いです。これについては以前の記事で解説しています。
【モーショングラフィックスから見るデレステ2DリッチMV】
②音MAD DREAM MATCH -天- 出場者告知
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2023年9月に行われる音MADのイベント告知動画。その出場者紹介映像におけるトランジションです。最初はキャラクターは黒地で隠されており、右上から左下へ四角形に分割される形で全容が見える、という流れになっています。
これを最初見たときは「カードワイプを使ったのかな?」と思いました。見た通りレイヤーが四角(カード型)になって消えていくので、おそらくそうじゃないかと予想しました。編集ソフトを長く使っていると映像に使っているエフェクトがおおよそ予測できるようになりますが、これは逆を言うと分かる人が見ると容易に構成がばれてしまうので、なるべく使ったエフェクトがばれないように必死になってる人もいるかと思います。
再現に挑戦してみると、どうやらカードワイプではなくCC Grid Wipeじゃないかという結論になりました。カードワイプは調整項目が多く自由度は高いですが扱いにくく、CC Grid Wipeであればシンプルな項目で似たような結果が得られたので、今回はこっちを使用してみます。
エフェクトの設定ですが、元動画をよく見ると格子状になった四角形が縦・横両方から小さくなっているのが分かります。これはエフェクト内のシェイプの設定によるものです。一見Doorsのように見えるのですが、これはワイプに対して垂直に格子状になるため、タテの列は順序良く小さくなっていますがヨコの列は同じ大きさのままです。
これでは元動画通りにならないので、設定をRadialに変更します。これは中心から円形状にワイプされる設定です。これであればタテ・ヨコ両方から格子状になるためどちらの列からも大きさの変化が発生します。こちらの方がより類似の表現になります。
完成したのがこちら。使用レイヤーはなんと1枚だけです。
元動画同様、かなり高速でトランジションさせているため正直先述した格子の大きさの変化は明確には確認しにくいです。CC Grid Wipeはトランジションとして使ったことがありませんでしたが、このような「見えなかったものが見えるようになる」場面においてはかなりオシャレに表現できることを知りました。
実際に映像として使用してみるとこうなります。同じレイヤーを2枚用意し、トラックマットを使うことで再現することができます。
正確に再現できたかと言われると微妙な感じではあります。もう少し全体を小さめにしても良かったかなと思いますが、要素としては類似しているものが出来たと思います。
場面転換とは少し異なる目的��のトランジションですが、確かにこういった場合に使用するトランジションってどんなものがいいのかあまり考えたことはありませんでした。標準エフェクトだけでも高級感のある表現が可能なことを発見できてうれしい。
③スリーズブーケ 「Holiday∞Holiday」 リリックビデオ (ラブライブ!蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ)
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映像を作ったことがある人にとっては、静止画素材をメインとした動画は、下手にバリバリ動く映像を作るよりもはるかに難しいことは分かると思います。素材の動きが少ない以上、いかに素材以外の要素で画面に変化をつけ視聴者に飽きさせないように見てもらうか。総合的な知識量が求められるジャンルであるがゆえにトランジションの効果はより重要なものだと言えます。
この動画を作成したのはyama_koさん。知っている方もいるかもしれませんが、メイキングなどを見ると氏は非常に理詰めで動画を作る方です。映像講師をされている人なので論理的に映像を作るのは当然かもしれませんが。
なので今回再現してみる四角形がランダムに登場するトランジションは、一見して不透明度の濃淡によって場面転換されているように思われますが、実際はもっと複雑な処理がされていると思われます。詳細は分からないですが、とりあえず見た目だけでも近づけるように再現してみようと思います。
大きさの異なる四角形シェイプを3~4種類程度作成し、拡大していくモーションを加えます。本当であればランダム生成をした方が違和感がないと思ったのですが、ランダム生成だと全体が覆われるタイミング調整が難しく、不自然に空白が生まれてしまうことが多かったためやはりここも人力で配置しています。
一応、不透明度にウィグルをかけることで淡い表現を再現してみましたが、いかんせん数フレームしかないためあまり効果は感じられませんでした。気持ち程度に加えておきます。
完成したのがこちら。最初に大きなシェイプを出し、後から小さめのシェイプを出す、という順番の方が見た目的に自然なトランジションになりました。
不透明度のウィグルがどれほど影響するかは分かりませんが、トランジション後の映像にグローをかけた方が元動画に近くなるような気がします。
映像として使用してみるとこんな感じ。なんだかふわっとした優しめのトランジションになりました。元動画もそうですが、トランジション後の映像を動かしながら使用した方が効果的だと思われます。
ここまで見ると明確ではありますが、一見複雑そうに展開しているトランジションも、要素を分解していくとシンプルな動きの集合体であることが分かります。しかしシンプルだからこそ場面転換という一瞬しか登場しない時において存在感を発揮できるものでもあります。
旅行動画などによくみられる高速ズームや回転を使用したトランジションとは異なり、今回再現したものはそれ自体を演出として使用していることが特徴的です。作品の雰囲気に合ったトランジションを選ぶことは難しいことですが有るのと無いのでは表現に雲泥の差が生じるため、映像を作るということはやはり細部にまで注意を払わなければならないことが読みとれます。逆に言うとこういった「たかが場面転換」に注目することで映像制作者の意図を読み取り、より映像の世界観に没入することができるとも言えます。こういった映像の楽しみ方もいいんじゃないでしょうか。
プリセットやプラグインで販売しているものも多いですが、工夫すれば自分で作れるのがトランジションのいいところ。また面白いトランジションを見かけたら再現に挑戦してみたいと思います。
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在日をやってると100
最近、文章やスピーチをお願いされることがチラホラとあって、内心、「僕なんかに依頼して大丈夫なのか」と戸惑いながらもせっかくだしと引き受けては後になって後悔するというのを繰り返している。
自分で読み返すと、語彙力も無いしなんて程度の低い感想文なんだろうと思うし、後になってあれも書けなかったこれも書けなかったと気が付いて反省することが多い。
このブログでもシェアしたけれど、関東大震災の朝鮮人���中国人虐殺から99年目の2022年の9月1日にはGQ JAPANに「関東大震災朝鮮人虐殺事件から99年目──僕たちは差別を止める側、弱者を助ける側に回れるのか?(https://www.gqjapan.jp/culture/article/20220901-great-kanto-earthquake-massacre)」というコラムを書かせてもらった。2年経ったいまは在日クルド人をターゲットにしたヘイトスピーチがかなり危険ところまできていて社会はなかなか良い方向に進まないなと暗い気持ちになってしまう。 過去も現在も未来も、あの問題もこの問題も繋がっているというのがわかるようなのが書きたいなと思いながらなんとか書き上げて掲載してもらえたけれど、読み返すと、あのこともこのことも書けなかったし書くべきだったなと密かに反省していた。特に虐殺された中国人や社会主義者のこと。虐殺された社会主義者のことは僕の記事では完全に抜け落ちてしまっているし...。まとめて語られがちだけれど、数の多い朝鮮人の話がメインで語られる傾向があるけれど、そうなることでみえなくなっていることがある。虐殺された中国人ついてはぜひ @fukuyoken3daime さんのツイートの連投を読んでみてほしい。 (https://x.com/fukuyoken3daime/status/1830043385396342866)
今年はいまのところ、2つのコラムを書かせてもらっている。一つは8月6日に発売された、広島から平和を希求するマガジン「TO FUTURE ZINE 2024 -ISSUE 18-」で、2023年と2024年の入管法改悪についての文章を書かせてもらった。もう一つは、先日開催された「スナック社会科横浜映画祭#2 特集:飯山由貴」の配布資料に掲載される文章。
TO FUTURE ZINEの方はネット(https://online.recordshop-misery.com/items/88231992)で購入可能です。「スナック社会科横浜映画祭#2 特集:飯山由貴」の方ですが、公開して良いとのことなのでせっかくなので掲載しておこうと思います。作品をすでに観た人もまだ観たことない人も少しだけ違う視点をで作品を観れる文章が書けたらいいなと思いながら書いたけれど、読み返すとやっぱり上手く書けていないなと思ってしまって、あちこち手直ししたい気持ちになってしまう。でもいまそれをする時間の余裕もないのでそのままにしておきます。
無題(スナック社会科横浜映画祭#2 特集: 飯山由貴映画祭 によせて)
初めて飯山由貴さんの作品を観たのは、2022年10月15日、16日と京都の龍谷大学響都ホールでの「オールドロングステイ」の上映会に実行委員会の一人として参加させてもらった時だった。
ヘイトスピーチデモのカウンター行動で知り合った友人が、 僕が入管収容の問題に関心を持ち 大阪入管に収容されている人たちや一時的に収容から解放された仮放免の状態で生活してい る人たちの支援をしていることを知っていて映画に興味があるのではと声をかけてくれた。
入管の被収容者や仮放免者を支援するようになって、 難民、 犯罪等で在留資格を取り消され た人、 技能実習先から逃げ出すなどさまざまな理由で非正規滞在となりそれが発覚し収容され た人、ほんとうにいろいろな人と出会ってきた。 いつも支援をしながら 「特別永住」という在留 資格で生活する自分の状況と彼ら彼女らの状況を照らし合わせて考えてしまう。
支援を始めてすぐの頃、「永住者」 が犯罪で在留資格を取り消され退去を迫られている現実に 衝撃を受けた。「日本にしか生活基盤がない人に帰れってどういうこと?」 という僕の素朴な疑 問は世間一般の日本人にはなかなか理解してもらえない。
難民が入管に強制的に収容されているというのも衝撃だった。 「特別永住」の在日朝鮮人の 中には戦後、政治的な迫害(済州島四・三事件など)から逃れるために「密航」してきた人たちも いる。 元技能実習生の面会では彼らが戦前戦後の朝鮮人労働者の状況と重なった。
特別永住の資格ができる狭間で在留資格を得られなかった韓国人の老夫婦の帰国の支援を したことがある。 最初は「密航」で日本に来日し、親戚を頼って生活していたが、あるとき摘発さ れて大村収容所に収容され強制送還となってしまった。 「特別永住」の資格ができたあとに観光 で来日し、在留期限が過ぎた後もオーバーステイのまま滞在しずっと大阪でひっそりと生きてた という。 僕と出会った時の夫婦の年齢は80歳前後。 病気で倒れるまで現場作業でバリバリ働 いていたけれど、 非正規滞在のため健康保険も非加入で公的支援も何も受けられず、どうにも ならないと帰国することになってしまった。 1度目の強制送還がなければもしかしたら 「特別永 住」を取得する道もあったんじゃないだろうか。 僕よりも長く (最初の来日から数えると50年 以上)、ただ働いて生きてきただけなのになぜ医療も生活保護も受けられず日本から追い出さ れないといけないのかいまだに理解ができずにいる。
日本人と外国人の間に引かれた線、 特別永住の外国人とそれ以外の外国人の間に引かれた 線、 永住の外国人とそ���以外の外国人の間に引かれた線、 ���ちこちに引かれた見えない線がほ んとうに正しいのか社会に問いかけるにはどうしたらいいのか。 そういうことを日々考えてい たときにたまたま観ることになった「オールドロングステイ」は大きなヒントをくれたように感じている。 外国人登録令による日本国籍喪失とその後の参政権や社会保障からの排除、 民族教育を否定 する通達、日本国憲法の制定過程など植民地主義を根にするさまざまな問題、ハンセン病療養 施設における朝鮮人差別と格差是正運動、 帰化制度における差別、 在日朝鮮人の中の障害者差別など、 在日であり障害者であることで受ける差別の背景に広く深く迫ることで引かれた線を次々に可視化しているのが良かったし、普段はなかなか可視化されない声なき声を描くのに、安易にわかりやすくして伝えない、受け手の本気度が試されるような表現の仕方もおもしろいと思った。 その後に観たのは、戦前に都内の私立精神病院に入院していた2人の朝鮮人患者の診療日 誌のことばをモチーフに、ラッパー・詩人の FUNI の声と身体で映像化した作品「In-Mates」。 この作品は東京都の指定管理施設「東京都人権プラザ」で開催された企画展「飯山由貴 あな たの本当の家を探しにいく」 (2022年8月30日~11月30日) において上映が禁止とさ れて大きな話題となった。 (詳細は記事を参照→東京都人権部による飯山由貴 《In-Mates》上 映不許可事件は、何を問うのか https://t.co/7fk561FzCn )
上映禁止について語られることが多いこの作品。 自分自身が在日朝鮮人であり、さらには父 親がアルコール依存症で精神科病棟に強制入院となってその中で死亡していること、そして、今 現在、入管の収容施設に強制収容されている人たちや、仮放免という身分で一時的には外に出 られたものの、 就労も、 健康保険加入も、移動の自由も制限され、ほとんど何もできない生活を 強いられている人たちの支援をしていることもあって、 強く心を打つ作品となった。 患者 A、患 者Bの生きてきた環境やそれによって形成されたアイデンティティを想像すると言葉にならな い感情が湧いてきた。
入管の被収容者や仮放免者の支援をするようになって”自由”に対する感覚が随分とかわっ た。 アクリル板の向こう側、 握手すらできないところで何ヶ月も何年も小さな部屋に閉じ込めら れている人との会話。 仮放免された瞬間の表情としばらくして就労もできず結局は自由がない 生活に苦しんでいる表情。
「In-Mates」のエンディング、ニーナ・シモンの「I Wish I Knew How It Would Feel To Be Free」は支援で出会った人たちの表情を思い出してしまいとても重かった。
無いことにされてしまっている声、 叫びに気付き可視化していく飯山由貴さんの作品。 この先も追いかけたい。
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中国の深圳で日本人学校に通う10歳の男子児童が襲われ死亡した事件は衝撃的だった。だが、悲しいことに驚くには当たらない。これは日中関係を悪化させてきた中国による一連の行動の帰結だ。 自国にとって最も重要な外交関係の一つを損なうことになった責任の大半は中国指導部にある。そのため、中国には緊張を緩和する責任がある。そうすべき動機もある。 日中の複雑な近代史を考えると、友好的かつ協力的な関係を維持することは常に困難だったが、改革派の中国指導者が日本の投資を求めた1980年代は日中関係にとって黄金時代だった。 当時の中国最高指導者、鄧小平氏は、尖閣諸島(中国名・釣魚島)を巡る対立を棚上げする英断を下した。中国共産党の総書記として改革開放を進めた胡耀邦氏は、日本の首脳らと個人的な友好関係を築き、人的交流を強化するために精力的に活動した。 だが、こうした良好な関係は89年6月に起きた民主化デモ弾圧「天安門事件」によって終焉(しゅうえん)を迎えた。90年代には、中国指導部は体制の正統性を強化するために、積極的なナショナリズム政策を推進し始めた。その中心的な要素の一つが、組織的な反日プロパガンダキャンペーンだ。 また、90年代は中国の軍備現代化が本格的に始まった時期でもあり、日本側の不安を深めた。日本政府が2012年に尖閣諸島を国有化すると、中国政府は暴徒化した反日デモを容認し、デモ隊が日本企業や日本側が所有する建物を襲撃。 中国は、その被害を修復するのではなく、尖閣諸島の周辺海域に公船を定期的に送り込み主権を主張し、危険な現状を生み出した。 二つの要因 以来、日中関係は悪化の一途をたどっている。今年6月上旬、中国は海警局の武装した船舶4隻を派遣し、さらに一線を越えた。同じ月、江蘇省蘇州で日本人の母親と子どもが刃物を持った男に襲われる事件が起きた。 8月下旬には中国の偵察機が日本の領空に侵入し、日本政府は強く抗議。9月中旬になると中国の空母が日本の接続水域を初めて航行した。 習近平氏が共産党総書記に12年11月に就任して以来、中国がより攻撃的な姿勢を見せるようになった背景には二つの要因がある。 一つは日本の経済力衰退だ。10年に中国はドル建てで世界2位の経済大国となり、日本を抜いた。現在、中国の国内総生産(GDP)は日本の4倍以上だ。 経済的な優位性から、中国は傲慢(ごうまん)で無神経になった。さらに悪いことに、日本を従わせるためレアアース(希土類)の対日輸出を禁止し経済的ないじめを始めた。 二つ目の要因は、日本が米国との安全保障協力関係を深めていることだ。21年1月に就任したバイデン米大統領は、インド太平洋戦略の一環として日米同盟の強化を重視した。 日米は在日米軍を再編し「統合軍司令部」を設けることで合意。防衛費の大幅増額を承認した日本政府は、中国国内の標的を攻撃できる長射程ミサイルの保有を促進する。 中国政府は対日政策の策定に当たり、自国にとっての日本の重要性を唯一の基準とすることはない。愚かにも、ほぼ専ら米国との対立という観点から日中関係を捉えている。 国家主席でもある習氏は米国に代償を支払わせる手段を持たず、主に日本やフィリピンといった米国の同盟国を罰する戦略を採用。そのため中国は、ロシアと合同で日本海上空の哨戒活動を何度も実施している。また、中国の公船は21-23年に尖閣諸島の接続水域に年平均1200回も侵入した。 反日プロパガンダ その結果、日本は米国との安全保障上の連携を、かつてであれば想像もできなかった水準にまで強化した。自衛隊が米軍と共に台湾防衛のために戦うという考えさえ、もはや非現実的なものではなくなった。 中国にとって明らかな得策は方針転換だ。より有意な戦略は、日本のフラストレーションと不安の根源に対処することだ。 最も簡便かつ速やかなやり方は、反日プロパガンダを弱めることだろう。このプロパガンダは、日本人児童に対する先週の卑劣な攻撃の大きな要因だと広く非難されている。 中国は、その誠意を強調するために、殺人容疑者に対する刑事訴訟手続きを透明化し、日本の外交官がそのプロセスにアクセスできるようにすべきだ。 中国が尖閣諸島の周辺海域への侵入を一時的にでもやめることは、象徴的な意味合いを超えて賢明だろう。自国よりはるかに大きな隣国から直接かつ継続的な安全保障上の脅威を感じている限り、日本は米国および他の域内同盟国との防衛連携を強化し続ける。 罪のない日本人男児の死は、胸が張り裂けるような悲劇だ。中国が今後、より深刻な惨事を防ぐ唯一の方法は、無意味かつ逆効果しか生まない挑発行為をやめることだ。 (ミンシン・ペイ氏はブルームバーグ・オピニオンのコラムニストで、米クレアモント・マッケナ大学の行政学教授です。このコラムの内容は必ずしも編集部やブルームバーグ・エル・ピー、オーナーらの意見を反映するものではありません) 原題:China Bears the Blame for Breakup With Japan: Minxin Pei (抜粋)
【コラム】中国は無意味な挑発やめよ、深圳の悲劇繰り返すなーペイ - Bloomberg
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若い頃に刺激を受けたものは、晩年になっても影響されるのかも。坂本龍一の朽ちるピアノは、1973年の山下洋輔「ピアノ炎上」とどこか通じるものがありそう。「ピアノ炎上」の「もの派(李禹煥や菅木志雄)」風味というか。あと楽器を大事にしない感覚。ジミヘンの燃えるギターのパフォーマンス。
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自然に還る坂本龍一のピアノ 5年後の姿を公開 - amass 2024/05/05
2019年春、坂本龍一はニューヨークの自宅の裏庭にピアノを置き、風雨にさらしたままにして、ピアノがどのように自然に還っていくかを観察し始めました。ピアノは数年後、ニューヨーク州北部に住む友人のアーティストの庭に移されました。最初に置かれてから5年後の2024年4月に、このピアノを撮影した写真が坂本龍一のSNSアカウントで公開されています。
映画の國 || コラム ||
私は確認していないのだが、燃えるピアノを弾いている山下洋輔の映像がネットでも見られる、あるいは見られたことがあったらしい。テレビのクイズ番組から取られたフッテージだそうだ。グラフィックデザイナー粟津潔による16ミリ作品『ピアノ炎上』からの抜粋だろう。多分「燃えるピアノと山下」という連想はそれなりにジャズファン、山下ファンの間では共有されているのだと考えられるものの、この奇妙なパフォーマンスの裏にいたのが実は八木正生であったことに関してはあまり知られていないようだ。こ 35年後の2008年、金沢21世紀美術館で開催された「粟津潔大回顧展」のためにケンは『ピアノ炎上2008』を企画する。山下もケンの依頼に応え、今度は海岸での炎上ピアノの演奏が実現した。この映像は、韓国のニュース番組の文化トピックのコーナーで取り上げられた際のものが、山下へのインタビューと共にアップされていて今でも見られる。ただしちょっとだけ。オリジナルの『ピアノ炎上』(監督:粟津潔、73)は、粟津の仕事がアメリカで紹介されたのを契機にニューヨーク近代美術館に所蔵されたとのことだが、日本でもちゃんとイメージ・フォーラムが持っているのではないかと思う。
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MR.High Fashion vol.110 Pina Bausch ミスター・ハイファッション 2002年10月号 ピナ・バウシュ
目次 MR’S SPECIAL ミラノ発信のメンズモードと、ミラノのデザイナーのフェースアルバム。 トム・フォードが提案する、モダンフォーマルの再来。 by GUCCI Rosemary=写真 ラフでダンディな、ニューカントリースタイル。 by DOLCE & GABBANA 平間至=写真 ジル・サンダー。ウォーターカラーのエレガンス。 by JIL SANDER 戎康友=写真 エンポリオ アルマーニ。クラシカルなワークテースト。 by EMPORIO ARMANI 宮原夢画=写真 長瀬智也。ロメオ・ジリ。クールレジスタンス。 by ROMEO GIGLI 筒井義昭=写真 山下智久、生田斗真。ジリ。コントラスト&レイアード。 by GIGLI 筒井義昭=写真 バーバリー プローサム。ニュークラシシズムのシルエット。by BURBERRY PRORSUM 桐島ローランド=写真 ラフでラグジュリー、ヴェルサーチのニュールック。 by VERSACE 三枝崎貴士=写真 クールでラグジュリーな存在感。 by NEIL BARRETT 石坂直樹=写真 アレッサンドロ デラクア。アクティブでセンシュアル。by ALESSANDRO DELL’ACQUA 守本勝英=写真 ��ンニョ カパサが提案する、ダウンタウンシック。by ENNIO CAPASA FOR COSTUME NATIONAL HOMME 笹口悦民=写真 ディーゼルスタイルラブ。アーバンなクールカジュアル。 by DIESELSTYLELAB 川口賢典=写真 キーン・エトロと、エトロが生み出される場所。 矢島みゆき=取材・文 アーネスト・レヴィ=写真 MIUCCIA PRADA ミウッチャ・プラダのクリエーション。 二つのベクトルの均衡。/プラダ社の歴史と運営。 矢島みゆき=取材・文 西島秀俊。プラダ。半沢 健=写真/プラダ スポーツ。ニッキー・ケラー=写真/ミュウ ミュウ。半沢 健=写真 イタリア発信の革のツール。靴と鞄。 ミラノのデザイナーのフェースアルバム。 堀本洋一、畑口和功、牧田良輔、アーネスト・レヴィ=写真 ドメニコ・ドルチェ、ステファノ・ガッバーナ/ジョルジオ・アルマーニ/ドナテッラ・ヴェルサーチ、エンニョ・カパサ、ニール・バレット、ガブリエレ・ストレーレ、ミラン・ヴクミローヴィック、アントニオ・マラス、コンスエロ・カスティリオーニ、ロメオ・ジリ、ルカ・ミッソーニ、スコット・フェローズ、アレッサンドロ・デラクア、クリストファー・ベイリー、トーマス・マイヤー
FASHION PINA BAUSCH + YOHJI YAMAMOTO : Fusion Between the Two 同質のアビリティ。ピナ・バウシュが着るヨウジヤマモトのポートレート。松本康男=写真 イヴ・サンローラン リヴ・ゴーシュ、ボヘミアンエレガンス。 半沢健=写真 ラージサイズでテンダーな6人のスタイル。 田中知之/長瀬哲朗/パラダイス山元/梶原由景/ジョン・ストーリー/三宅勝士 宮原夢画=写真 ポール・スミス氏と愛車ブリストルから始まる、クラシ���ク&ストレンジワールド。 by PAUL SMITH COLLECTION アンソニー・クローラ、三枝崎貴士=写真 ヴィヴィアン・ウエストウッド マン、ワーキングクラスからの発想。 by VIVIENNE WESTWOOD MAN 守本勝英=写真 マーガレット・ハウエル。 クラシシズム&モダニティ。 by MARGARET HOWELL 筒井義昭=写真 クールで優しい、ステファン・シュナイダーというスタイル。 by STEPHAN SCHNEIDER 富岡春子=写真 進化するブリティッシュブランド、ダックス E1。 by DAKS E1 筒井義昭=写真 時を超越するSOのスタイル。 by SO BY ALEXANDER VAN SLOBBE 平郡政宏=写真 バーバリー・ブラックレーベル、ロックスターのように。 by BURBERRY BLACK LABEL 秦 淳司=写真 サンディー・ダラルがディレクションする、ICB menのアーバンエスニック。 by ICB men Rosemary=写真 ブライトンの自然と共生する、ポール・ハーンデンのクリエーションと暮し。 富岡秀次=写真 正岡雅子=取材・文 真木蔵人。ドレスダウンクロージング。 by RADMESS MEN’S BIGI 富永よしえ=写真 伊藤英明×オークリー。シャツとデニムパンツの、イージー&クールなスタイル。 by OAKLEY 三枝崎貴士=写真 A.A.R。ハードボイルドでクール。 by A.A.R 平郡政宏=写真 クールなインパクト。カスタム カルチャーのレザー。 by CUSTOM CULTURE 赤羽圭介=写真 東京発信のウォームスタイル。 川口賢典=写真 コンテンポラリーダンディズム。 富永よしえ=写真 DEPARTMENTS コム デ ギャルソンのラージサイズなコロン。 ニューショップ。ブリオーニ/コーチ/ラグビー ノース アメリカ/ フィラスポート・ライフストア/アディダス SOのオランダ通信。 Vol.13 パリのカルティエ現代美術館で再会した、村上隆と滝沢直己。 ミタ リツコ、森本美絵=写真 ビジュアルのコラム集。 ゴールドジュエリーの生産地、イタリア・ヴィチェンツァで開催された国際展示会。 11 トピックス。 PEOPLE 宇川直宏。34年分の記憶を押し込んだ、脳のような空間。 久家靖秀=写真 東谷隆司=取材・文 小林紀晴。幼いころから変わらぬ、アジアへの関心。 かばんの中身。一之瀬弘法。 男のカーライフ。ROLLY。 スーパースタイリストのリアルライフ。 祐真朋樹=写真・文 クレール・ドゥニが描いた、二人の怪物の物語。樋口泰人=文 伊東四朗。男の覚え書き。 沖山純久=文 松本康男=写真 小村和久(5351プール・オム)/リード・クラッコフ(コーチ)/リック・オウエンス ESSAY 犬の肖像。中川十内=写真 沖山純久=文 ハラショー・ボーイ。島田雅彦=文 記憶の中のカンヌ映画祭。秦早穂子=文 COLUMN COMING NOW カフェ・イン・水戸/BOOK 稲川方人=文/BOOK 佐伯誠=文/MUSIC 北中正和=文/CINEMA 樋口泰人=文/ART 椹木野衣=文/THEATER 渡辺美和子=文/NEWS 鳥越俊太郎=文 ETCETERAS INFORMATION/NEXT ISSUE/BACK ISSUES/PRESENTS/NEWS
編集長:田口淑子
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「数年前備忘録」
高速バスに鬼の様に酔ってしまい
海外遠征の飛行機で
人くらい大きい酸素ボンベを抱え
生きながらえた事を思い出したよ
強さが似合う、という言葉に出逢い
なんて素敵な表現なんだろうと思いました
数年前迄は
想像も出来なかった言葉だったんです
伝えてくれる言葉はいつだって
力に変わります
ありがとう
色んな情景が駆け巡り
心が様々な色に染まりました
ライブ後は放心状態でしたが
ファンの方がソロで泣いてしまった
という話を聞いて私も泣いてしまいました
誰かの感動に繋がる事がこんなにも嬉しい
届けさせてくれてありがとう
明日も精一杯生きます
苦しい時胸に留めている事は
今色々感じる事はどんな事であれ
必ず経験値として肥やしになり
活かされる
大地が広く大きくて
道路を走っていると空へ
溶けてゆく感じがします
夕焼けに映る木々や
電波塔が影絵の様で
美しくて
何だか涙が零れそうでした
「cursebreaker」
多分私の一生の試練です
そ��試練の中でも
沢山の美しい事に触れられたのは
皆んなが居てくれたからです
全てが大切な思い出で未来に繋がってる
また逢おうね
心からの愛と感謝を。
Thank you for keeping me alive.
I want to keep giving you my love.
Stay next to me.
尊敬する著名な方の
コラムやエッセイを読んでいると
どんな困難な時であっても
それでも愉しみながらに達成し
その先に新たに生まれる達成すべき事を
また何よりも愉しみながらに臨んでいく
という事が共通していました
そんな風に私もなりたい
「意外と自分の〇〇がすき」
をみつけていこうね
お家に電子レンジが来て
“生活“を手に入れました
あのね、
いつもおはようって言わせてくれて
ありがとう
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24年2月4週目
去年からずっとやりたいなと思っていたことを1つできた。日本橋にある誠品書店。できたての頃は大混雑していたけれど、平日であればすっかり空いている。本家の台湾は平日でも人がたくさんいたような気がする。そこで本を買って併設の台湾茶のカフェでお茶を飲みながら本を読むっていうのがやりたかった。1時間程ゆっくり本屋さんを見て悩んだ結果、『無垢の博物館 上』『2050年の世界 見えない未来の考え方』を買った。なんか未来予測系の本ってどうなのかなと思ったけど、ずっとブログやコラムを読んでいるチェコ好きさんがタイムリーに記事にしていたので、ちょっと嬉しくなった。そもそもアメリカで出版された本は日本に来た時点でやや時代遅れ。これは早く読まねば。小説もあえて上巻だけ買ったので、読み終わって面白かったら下巻も買う。本の保管場所をなんとか確保しなければ。そして台湾茶のカフェもとても良かった。まず茶葉の見本が渡されて香りを確認しながら注文する品を選べる。ジャスミン茶や桂花茶は想像以上の香りで心惹かれたけれど、これらの茶葉は現地調達しがちなので、グッとこらえ凍頂烏龍茶をいただく。台湾の茶器は小さくて可愛い。他のお茶と違って飽きずに永遠に飲める。空き具合に不安な気持ちになったので、時を空けずにまた行きたい。そのためにも買った本はきちんと読んでリリースしなければ。
映画館で『哀れなるものたち』を観た。なんとなくダリとかの絵画っぽい映像。現実に虚構が入り交じった世界。エマ・ストーンが今までとかなり違った役柄でチャレンジングだった。全ての女性よ、学び続けよ。自分の意志で生きよ。
「光る君へ」の再放送に間に合わなかった部分をなんとか観終わった。ここからは録画をいくつか観て、リアルタイムに追いつく。柄本佑は確実に名脇役というか引き立て役みたいなポジションの俳優さんだったように思うのだけれど、私の中では同じく吉高さんと共演されていた「知らなくていいコト」あたりから急に2枚目俳優ポジションとして頭角を現したような感じがする。なんとも上から目線なコメントだけど、明らかにむしろ怪演という言葉が似合いそうな感じだった人が、世の女性をときめかすポジションに変わるのは一体何事が起きたのかという感じだった。私たちのときめきはどこからやってくるのかとても興味深い。男性にとっても学び甲斐のある研究対象だと思う。
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──例えば、「新作が完成したから買ってほしい」というような依頼ですか?
「脚本が完成したから」という感じですかね。おそらく日本では、インディペンデントの洋画の50%以上は脚本の段階で買われていると思います。
──それは驚きました!
2月にベルリン、5月にカンヌで映画祭があります。映画祭に併設される形でマーケットが開催され、完成した作品やこれから作られる作品の発表が行われます。これから作るものを発表することで、制作資金を賄うというイメージですね。ある程度ファイナンスはされているんだけれど、それを売り出すことでより確実に作っていく。回収計画も即時でできちゃうので、このスタイルで売られるんです。ですからほとんどの場合は脚本を読んで買っていると思いますよ。もしくは編集中だったら、フッテージ映像を観て。
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2024/11/25 7:00:13現在のニュース
(プレミア12)台湾監督「歴史つくった」 - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2024/11/25 6:57:21) (プレミア12)侍、台湾に敗れ連覇逃す 戸郷2発被弾、打線沈黙 - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2024/11/25 6:57:21) 名古屋市長選挙もSNSが影響力 YouTuber、兵庫県知事選から「転戦」 - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2024/11/25 6:51:51) 世界中の食文化を追って 美食家、浜田岳文さん 人間発見 - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2024/11/25 6:51:51) ポークソテープルーンソース おもてなしにぴったり かんたん美味 - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2024/11/25 6:51:51) 鹿児島「選ばれるホテル」へ食品ロス減競う 富裕層に訴求 - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2024/11/25 6:51:51) 子どもの「体験格差」 解消目指しJALや大日本印刷など支援 映像でわかる - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2024/11/25 6:51:51) 令和なコトバ「概念ネイル」 爪で抽象的に推しをめでる - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2024/11/25 6:51:51) 叩け鳴らせつるつる頭 BOZESTYLE「薄毛さんに愛を」 - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2024/11/25 6:51:51) 家族への丁寧なケアが重要 脳死移植「夫の最後の願い」 コラム「向き合う」 臓器移植ドナー家族の会「くすのきの会」代表、米山順子さん② - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2024/11/25 6:51:51) 足りない女性パイロット 国交省WG、養成に女性枠も - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2024/11/25 6:51:51) 思い込みから離れて肩の力抜ける こころの健康学 認知行動療法研修開発センター 大野裕 - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2024/11/25 6:51:51) ジェネリック医薬品の供給不足で官民連携 業界再編の流れ加速も - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2024/11/25 6:51:51) 競馬:競馬GⅠ ジャパンカップ ドウデュースV 「最強」再び証明 | 毎日新聞([B!]毎日新聞, 2024/11/25 6:48:42) 味噌汁やビーフシチューのレシピ 体温まる3品 - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2024/11/25 6:45:31) フランスで陶芸ブーム、素朴な器に宿る「日本の民藝」 NIKKEI The STYLE - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2024/11/25 6:45:31) トイレの香り?金木犀ってエモいよ 食品や香水で人気に - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2024/11/25 6:45:31) ファミリーマート細見研介社長 アメフトで学んだ「勝ち筋」 NIKKEI The STYLE 「My Story」 - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2024/11/25 6:45:31) 北九州空港 九州唯一の24時間運用、滑走路延伸工事���む 品原克幸の九州みちくさ帳 - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2024/11/25 6:45:31) 社長の任期、短くては改革進まない 入山章栄氏 多様性 私の視点(経営学者) - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2024/11/25 6:45:31) 食べこぼしのシミどう落とす? 洗濯のキホン 生活上手 - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2024/11/25 6:45:31) 障害あっても共に学ぶ デンマークの包括的教育とは - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2024/11/25 6:45:31) 勤労者が悩む「めまい」 社会全体でストレス減らす 横浜市立みなと赤十字病院めまい平衡神経科部長・新井基洋さん - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2024/11/25 6:45:31) ギャルもNISAめちゃわかんの! 「ドンキなら投資する」 - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2024/11/25 6:45:31) ペンケースをアップサイクルしたベンチ 善光寺に設置 - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2024/11/25 6:45:31) UAE在住のイスラエル人死亡 容疑者3人逮捕 イランは関与否定(毎日新聞, 2024/11/25 6:45:30) 「やり返す」豊昇龍も綱とりチャンス 「一人横綱」に終止符打てるか(朝日新聞, 2024/11/25 6:41:13) 長電バス、長野・志賀高原―東京駅に新路線 12月から - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2024/11/25 6:39:21) 長野市、オンラインで日本語教室 周辺自治体と広域化 データで読む地域再生 信越・北陸 - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2024/11/25 6:39:21) 長野県、11月補正予算案1億円 人口減対策や移住支援金 - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2024/11/25 6:39:21) ホクト、来月に業績予想の発表目指す 工場火災で見直し - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2024/11/25 6:39:21) エプソン、長野県塩尻市と包括協定 環境やDXで連携 - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2024/11/25 6:39:21) 長野市、施設の設置や廃止手順策定へ 公園苦情問題受け - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2024/11/25 6:39:21) 野村不動産、日本酒で地方と接点 「IWC」スポンサーに - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2024/11/25 6:39:21) 「ちゃうやろ」 伊藤忠社長、胸に刻むラグビー元日本代表監督の教え(毎日新聞, 2024/11/25 6:38:01) 大谷翔平、ブレない構えの秘密 テクノロジーで可視化 スポーツライター 丹羽政善 - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2024/11/25 6:33:36) 電撃退団の楽天・田中将大 ヤクルトが獲得調査 今季登板1試合で大幅減俸…自ら「自由契約に」(スポニチ) | 毎日新聞([B!]毎日新聞, 2024/11/25 6:30:57)
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「動画マーケティングの常識を覆す!成功事例から学ぶ秘密のテクニック」
動画クリックで詳細情報 はじめに:動画マーケティングの新しい潮流 動画マーケティングの世界は、まるで冒険の舞台のように、常に新たなトレンドが生まれています。これまで単純に映像を流すだけの時代は過ぎ去り、視聴者の心を掴むためには斬新なアイデアとクリエイティブなアプローチが欠かせません。動画はもはや情報伝達の手段にとどまらず、エモーショナルな体験を提供するツールとして進化しています。私たちが今後探求する成功事例を通じて、あなたの動画マーケティングが新たな高みへと飛躍するヒントを見つけていきましょう! このコラムでは、視聴者の心を捉えるためのテクニックや事例を徹底的に分析していきます。視聴者とのつながりを強化し、ブランドの認知度を高めるための核心を探ります。新しい発想で挑戦することで、他の企業と差別化を図り、あなたのビジネスを際立たせる手助けをしますので、どうぞ楽しみにしてください! また、こ…
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アルバム「rush to you」映像制作メイキング
2024年2月18日に投稿された「【GUMI】アルバム「rush to you」【アレンジメドレー】」の映像を担当・制作しました。そのメイキングになります。技術的にあまり役立つことは書いていないのであしからず。
動画はこちら
①主題の決定と構想・準備
2023年12月頃に運営から声をかけていただき、音MAD合作「ラブコメ合作」のメドレー単品動画の映像を担当することとなりました。
自分は映像を作る際に結構時間がかかるタイプであり、通常の動画でも1~2か月はかかってしまいます。実写となるとさらに長く、以前作成した音MDM天告知動画では4か月近く作り続けていました。今回の動画の投稿予定日は2月半ば。なかなかスケジュールに余裕がなく個人的にも冬は仕事の繁忙期であり完成させられるか不安はありました。しかし引き受けた以上はベストなものを作りたいですし、むしろ追い込まれている状況ほどいいものができる(経験則)ので、毎日コツコツと作っていました。
映像の主題としてはラブコメという合作テーマから「女子中学生のデコレーションノート」を主役に置きました。しかし僕は女子でもなければ中学生でもない。そんなカワイイものが作れるのだろうか…困った…。
なのでピンタレストでそれっぽい写真を参考にしつつ、100均や雑貨店でデコシールやステッカーを買いそろえノートをどう構成していくか考えていきました。
本当は題材となるアニメにちなんだノートのつくりにしたかったのですが、アニメを履修する時間と余裕がほとんどなかったためノートの構成自体は汎用性のあるものにし、要所で関連のあるオブジェクトを混ぜる、というスタイルにしました。本編制作で忙しい中でもオブジェクトやキー���ードを教えてくださった参加者さんたちに感謝です。
メドレーの流れが朝→午後→夕方→夜→翌朝という時間の流れを意図しているという運営の考えを最大限に表現するため、静止画を中心としながらも時間経過という動きを見せるにはどうすればよいか考えた結果、日差しとライトで時間を表現するという方法に落ち着きました。この動画の主役はあくまでメドレー(音楽)であり、過度な動きを出して目立つのはふさわしくないと思い、静かだけど飽きない程度に動きがある作風を模索していきました。
また、とても悩んだのが本編映像の見せ方です。基本的にこういったメドレー単品動画は本編映像を流すのが一般的ですが、今回はノートに貼ったポラロイド風写真で本編を見せるという演出上、写真に映像を流すのは違和感が生じてしまいます。例えばここにスマホを置いて、そこに本編映像を流すのであれば違和感はないのですが、今回はアナログ・手作り感を重視していたため電子機器は雰囲気に合いませんでした。悩んだ結果、本編の映像を切り取ってポラロイド風写真にするということになりました。最終的には参加者の方々に提出してもらった画像を使用し、本編にない場面なども写真として使っ��いますが、これはこれで新しいアイディアだと思いました。別に本編の場面を必ず使わなければいけない決まりはありませんし、斬新であったと気に入ってます。
②デコレーションノートの作成
この動画の制作時間における9割はノート作りに費やしました。なにせ主役の扱いであり、雰囲気を最も左右するものと予想していたため、時間をかけて丁寧に作っていきました。先述の通り女子中学生が作ったという設定ではありますが、それ以前に曲名や本編画像が明確に伝わらなければなりませんので、いい塩梅を探りつつ悩みながら1ページ1ページ作っていました。
下準備としてカワイイ系のシールや素材を買いそろえ、それを組み合わせてページを構成させています。どんなアニメの雰囲気にも応用が利くように、ほとんどのページでは当たり障りのない構成を基本としています。作成手順は以下の通り
1.下地部分にテクスチャを貼る(ルーズリーフ・地図等)
2.曲名・写真の貼付場所を大まかに決める
3.シールや素材を貼り雰囲気を作っていく
4.写真を貼り、マスキングテープで飾り付け
5.タイトルを作成。手書きだったり切り抜きだったり印刷だったり
この時点では写真はすべて真っ青のブルーバックを印刷したもので、後で編集で画像を組み込もうと考えていました。本編映像がまだ完成していなかったための苦肉の策でしたが、これが後にめんどくさいことになってしまいます。
ノート作りは非常に地味でちまちました作業が続くものですが、こういう時間が一番楽しいと感じる自分にとっては時間を忘れて没頭できるものでした。貼ったシールの上にまたシールを重ね貼りしていく乱雑さ、整然のなさが主題と合っていると思い意図的にゴチャゴチャした作りにしています。後先考えずにペタペタとシールを貼るの、なんだか中学生っぽいような気がします。
最終的に本編の合作が2月14日に投稿され、その本編から写真に使用する場面を選んだので撮影ギリギリまでノートを作り続けていました。余裕のないスケジュールは覚悟していましたが割と冷や汗が出る感じでした。
③撮影・編集について
撮影は投稿の前々日に行いました。上記の告知は出ていましたが、なんとこの告知が出た時点ではまだ撮影の開始すらできていませんでした。ちな���にこの画像は雰囲気を確認するために仮撮影した際になんとなく撮ったものであり、そんなにしっかりと告知用として撮影したものではありませんでした。
撮影が遅れた要因として、ポラロイド風写真に組み込む予定だった画像の選定に手間取ったことと、ブルーバックに合成��ることが上手くいかなかったためです。結局、使用画像を実際に印刷して貼り直す方法に切り替えたため撮影にあまり余裕がありませんでした。
合作本編が完成したらすぐに各場面を切り出し、使用するシーンを運営や各パート担当者に確認をしてもらい、実際に印刷して貼り付ける作業をしました。かなり時間がなく焦っていたのですが、多くの人に迅速に対応してもらったおかげでなんとか間に合いました。本編が完成して打ち上げムードだったdiscordサーバーの会議にめちゃくちゃ焦ってる僕が乱入してくるの、はたから見ると結構面白かったんじゃないかと思います。(正直余裕がなかった)
撮影をしたのは投稿前々日の金曜日。運よく朝から快晴だったため早速撮影を始めました。撮影用の特殊な機材などは持っていないのでタイミングのいいときに一気に撮影するしかありません。机上にノートや小物を置いてセットを作り、ちまちまと撮影していきました。全部で3回ほど繰り返し、撮影自体は1~2時間程度で終了しました。
撮影が終わったらさっさと編集です。撮影時にカメラの画面ではバッチリに思えてもモニターで見るとなんか違うな…ってことは普通にあるので、早く確認してダメなら再撮影に臨む必要があります。今回は時間的余裕がなかったのでそこらへんは迅速に行動していました。
編集自体はわりとシンプルなもので、音楽に合わせて写真をスライドショーするような感覚です。全体を通してそこまで動きがあるわけではないので、そのままでは映像としてあまり面白いものではありません。なので先述の通り時間経過を表すものとして日差し・ライトの演出や、ただようホコリなどを後付けで加える処理をしています。
日差しは単純に写真コンポジションを複製し輝度・明度を上げ、マスクで窓の形にしたうえで動かしているだけです。ホコリもParticularで作成したもので、過度に目立たないようにしています。あくまでメドレー(楽曲)が主役の動画なので、主張が激しくならず、かつ見ていて変化を読み取れる程度の映像を目指しています。
朝→昼→夕方→夜→翌朝という時間経過も色調補正でなんとかしました。絵コンテ時点では実際にその時間に撮影した映像を組み込もうと考えていましたが最終的には一つの流れにしています。
(時間経過のイメージとして制作したもの)
時間によって日差しも微妙に色が違ったりしますが、勉強してみると非常に奥が深い分野であり一朝一夕には表現できないような沼でした。朝の青みがかった影や月夜のぼんやりとした影。ここらへんをリアルに再現するにはまだ勉強が必要です。今後頑張ります。
④おわりに
まず合作本編が映像・音声共にとても高い完成度であり、それが少しずつ出来上がっていく様子を遠くから眺めているうちにやる気とプレッシャーが高まっていったのをよく覚えています。自分にできる表現を模索しながら映像を作っていくことは悩みの連続であり苦しく、だからこそ楽しいものでありました。機会をくれた運営の方々や参加者さんたちに感謝いたします。
⑤参考にした作品
【メドレー単品】のんのんびより こらぼれーしょん! のんすとっぷ
アレンジメドレー「いろはかるた」(蛇組)
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2024年9月1日
NHK BSで『勇気ある追跡』の最後だけ視聴……と、これは一昨日の話。マイク・ロイコの『男のコラム』で最高と紹介される場面には間に合ったので良かった。 「片目の太った爺にしちゃあいい度胸だぜ」 「野郎、抜きやがれ」 「ああ、それは最高の瞬間だった。」 「もっと素晴らしかった。」 「もっともっと素晴らしかった。」 マイク・ロイコにとっては『勇気ある追跡』がジョン・ウェイン最高傑作だそうで、分かるなあ。
ふの付く某所より。 「>神崎将臣 あと10年とは言わないが5年デヴューが早かったらなぁ」 そうしたら、いくつかは映像化までこぎつけただろうか。
kから連絡、同僚が行けなくなったので明後日の有明アリーナで開催されるボクシング5試合のチケットが余るから行こう、という誘い。ボクシングに興味はなくても耳にしたことがある井上尚弥が出るそうなので、好意に甘えさせてもらう。天気予報では当日が雨らしく、深夜だと厄介かも。
「父から、高級品を大切にするな、使い倒せ、と教わった。それは知識についてもそうだと思う。いちいち箱に入れたりするいじらしさは、僕にもかつてはあったから理解できるが、手放すこと。」
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[東京 20日] - 2023年の日本の経常収支は20兆6295億円と2年ぶりに20兆円台の黒字に復帰した。黒字幅は前年比9兆9151億円の増加であり、その増加幅のほとんどは貿易収支の赤字が半減以下になったことで説明できる。さらに言えば、貿易収支赤字の減少は言うまでもなく資源高の一服で輸入が大幅減少したことで説明可能だ。貿易収支以外では、サービス収支赤字が大きく減少したことも経常収支黒字の押し上げに寄与した。これは旅行収支黒字が3兆4037億円と2019年に記録した過去最高の黒字額(2兆7023億円)を大幅に更新したことの結果でもあった。このように2023年の経常収支黒字は基本的に貿易サービス収支赤字が大きく減少したことと表裏一体である。<キャッシュ・フローベースは2年連続赤字>ここまでが一般的な報道に即した情報整理になる。しかし、為替市場を分析する上ではこうした「統計上の黒字」にかかわらず、「実務上のキャッシュ・フロー(CF)」を見る努力が必要になる。広告 - スクロール後に記事が続きますこの点は、昨年来の本コラムで何度も議論してきた。結果的に政府・官僚・企業など多方面から強い関心をいただている。恐らく、実感と合致すると考える向きが多いのだと察する。結論から言えば、筆者試算のCFベース経常収支で見ると、2023年は約1.8兆円と2年連続の赤字となった。もちろん、2022年は約10兆円の赤字であったため、円の需給環境が改善しているのは間違いない。だが、「統計上の黒字」が増加していることを手放しで評価し、過去の悲観論を批判するような論調も適切ではない。事実として2022年も2023年も円安が進んだことを虚心坦懐に受け止め、筆者は「統計上の黒字」ではなく「CFベースの赤字」を重視したい立場だ。具体的に言えば、2023年の第1次所得収支は34兆5573億円と過去最大の黒字幅を更新しているが、CFベースで経常収支を検討する上では受け取りにおける証券投資収益に含まれる債券利子や配当金、そして直接投資収益における再投資収益は円買い(以下、円転と呼ぶ)が発生しない取引として控除しなければならない。広告 - スクロール後に記事が続きます厳密に言えば、債券利子や配当金でも円転が発生する取引はあるだろうが、基本的に海外有価証券から発生するそうしたフローは、複利効果を企図して外貨のまま再投資される方が圧倒的に多い。再投資収益に至っては「外貨のまま現地に残る」が定義になっているので、これは確実に円転が見込めない。こうした視点に立つと2023年のCFベース第���次所得収支黒字は約12兆円と3分の1強のイメージに縮小する。もちろん、試算ゆえ幅を持った解釈が求められるものの、35兆円近くの第1次所得収支黒字がそのまま円買い需要として為替市場に現れているということはあり得ない。<サービス収支に「2つの過去最大」>また、近年の日本の経常収支を議論する上ではCFベースを重視した上述のような議論に加え、サービス取引の国際化に合わせてサービス収支の展望にも気を配るべきである。この点、冒頭で述べた通り、旅行収支黒字が過去最大を更新している一方、その他サービス収支赤字も5兆9556億円の赤字と過去最大を更新している。旅行収支黒字とその他サービス収支赤字の2項目で過去最大が併存しているのが現在のサービス収支であり、筆者はこれを「肉体労働 対 頭脳労働」だと表現してきた。広告 - スクロール後に記事が続きますこれはサービス収支をモノ・ヒト・デジタル・カネ・その他の5分類で整理すれば、より可視化される。2023年のサービス収支は3兆2026億円の赤字だったが、そのうち旅行収支を反映するヒト関連収支が3兆3501億円の黒字であるのに対し、デジタル関連収支は5兆5360億円の赤字だった。サービス収支はこの2項目のバランスで決まる。今後を展望すれば、圧倒的に肉体労働が不利だ。というのも、既に日本では生産年齢人口と就業者人口が接近しつつある。今後10年程度で人手不足はさらに極まっていく未来が見えている。業種別に議論すれば、旅行収支の基盤となる宿泊・飲食サービス業が史上最悪の人手不足に直面しており、物価や為替が安いという理由でインバウンド需要が一方的に膨らんでも、これをさばくだけのインバウンド供給はもはや天井が近い。2023年に3.5兆円まで到達した旅行収支黒字の伸び代はまだ、あるのかもしれないが、「限界は近い」という認識は持ちたい。他方、デジタル関連収支は基本的に供給側の言い値で単価がつり上げられる世界であり、赤字拡大は今後も十分想定されるだろう。極端な話、GAFAM(グーグル、アップル(AAPL.O), opens new tabなどの総称)のサービスがない日常生活を想像できるだろうか。値上げを切り出されても拒否できない以上、日本がデジタル関連収支に支払う外貨は今後も膨らむ公算が大きく、これに伴ってサービス収支赤字は拡大基調が続く可能性は高いと言わざるを得ない。だとすれば、肉体労働と頭脳労働の帳尻は、何かで合わせなければならなくなる。その調整弁が円安ではないのか、というのが筆者の抱く懸念だ。<国際収支発展段階説の新しい読み方>国際収支の発展段階説に照らせば、2011─12年ごろを境として日本は貿易で外貨を稼ぐのではなく、投資の成果として外貨を得るという典型的な「成熟した債権国」に移行している。2022年9月に上梓した拙著『「強い円」はどこへ行ったのか』(日経BP社)では、この立場を疑うべきだという主張を展開したが、その思いは今も不変だ。相変わらず「統計上の黒字」に拘泥して「国際収支にまつわる過度な悲観論は誤りだった。成熟した債権国の立ち位置は変わっていない」という主張もまれに見かけるが、果たしてそうだろうか。上述の議論を踏まえ、1950年代に提唱された国際収支発展段階説を現在に持ち込むにあたって、少なくとも2つの注意点が指摘できる。1つは経済収支黒字の主柱を成す第1次所得収支黒字の7割弱が自国通貨に回帰してこないという状況が想定されていないこと、もう1つはサービス取引の国際化(とりわけデジタルサービス取引)が隆盛を極め、その供給側(主に米国)の価格支配力が極度に強まるという状態も想定されていない──ことである。前者は上述の通りだ。<仮面の黒字国の実態>後者のサービス取引に関して言えば、企業部門でも家計部門でも米巨大IT企業の提供するプラットフォームサービスに定額課金している状態が日常生活にビルトインされてしまっている。しかも、彼らの値上げに抗する力はほとんどない。それゆえに「デジタル小作人」といった言葉で主従関係が皮肉られる現状に陥っている。少なくとも現在から将来にわたってデジタルサービスの利用が減るという展開は考えられないのだから、貿易サービス収支におけるサービス収支の比重は今後ますます高まることが予想される。GAFAMのようなプラットフォーマーのサービスから離脱し、あらゆるデジタルサービスを国内で内製化される状況を想定しない限り、サービス収支赤字はデジタル関連収支主導で拡大していく公算が大きいだろう。結局、第1次所得収支黒字からの円転需要が細り、サービス収支赤字によって貿易サービス収支の改善も進まないのだとすると、CFベース経常収支というレンズを通してみた日本の実情(より正確に言えば円の需給環境)は「成熟した債権国」というよりも「債権取り崩し国」の方が近いのではないか。「成熟した債権国」は仮面、「債権取り崩し国」の方が素顔と言ったところか。「仮面の黒字国」ないし「仮面の債権国」ゆえに断続的な円安に直面しているという長期的な視座を堅持しながら、日米金融政策の「次の一手」や米経済指標の結果などを逐次評価していく姿勢が必要だと考える。
コラム:日本はデジタル小作人か、仮面の経常黒字国と円安の関係=唐鎌大輔氏 | ロイター
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私(竹田)は、欧州原子核研究機構(CERN)がWorld Wide Web( WWW)を開放し、Marc AndreessenがNCSA Mosaicの配布を始めた1993年の翌年から(雑誌社に勤務しているにも関わらず)「雑誌の時代は終わった」と嘯きつつ、長期低落傾向が見え始めた現場の編集長たちから顰蹙(竹田がやってることは雑誌部門の営業妨害だ、という苦情が経営会議に殺到しました)を買いながらも、自信満々でウェブメディアのプロデュース業をスタートさせ、その雑誌社を退職した後も、いまだに延々と“新しいメディアとしての”ウェブメディアを作っています(詳しい経緯はこちらに)。が、結局、NCSA Mosaic以降に出現した「メディア」は全てが(SNSも含め)電話のバリエーション、会話の拡張に過ぎないと(ようやく、最近になって)実感するようになり、今、改めて「では、最良で最強のメディアはなんだろう?」と考えてみたときには「本」しか浮上してきません。新聞でもテレビでもラジオでもなく、ましてやメタバースやVision Proなどでもなく「やはり本だ」と確信しています。人類が開発した最も優れたメディアは(今だに)本であり、それを上回るものはまだ出現していない、と思います。
その「確信した理由、根拠」をこと細かに羅列していくと16ページくらいの小冊子ができそうなので割愛しますが、一つだけ強調しておきたい、他のメディアでは実現し得ない機能を挙げるとすれば、それは「時空間での展開に関する自由裁量権」でしょうか。90分の映画を楽しむにはどうしても90分必要で(“タイパ”ユーザーは実のところ皆無に近いはずです。別の作品になってしまいますからね)、テレビは受像機(television set)の前に鎮座せざるを得ないわけですが、一冊の本をどれくらい時間をかけて「読む」かは読者の自由です。繰り返し読んでもいいし、ざざっと斜め読みするのもOK。読まない(積読)という行為にすら意味があります(背表紙が定期的に問いかけてくるはずです)。寝転んで読むのも、姿勢を正して読むのもOK。電車の中でも読めるし、電源が不要なので、充電する必要もありません。個人的には(最近は流石にやりませんが)分厚いビジネス書などは、読み終わった場所から破り捨てていた時期もあります(最後はペラペラの小冊子になってしまうわけですが、全てを読了した後に「いやあ、これは大変役にたった」と思った時はもう一度同じ本を買うのです。大した費用じゃありません)。
そして、その「自由な時空間内における自分と本の関係」を「そのまま本の中に」再現できる、いわばマトリョーシカ人形のような入れ子構造になっているのがありがたい。傍線やメモを書き込むのも自由。付箋を貼ったり、ページを折り曲げることもできますし、スピンやしおりを挟んでおけば、今、自分がこの本との小さな旅のどのあたりにいるのかも瞬時に把握できます(そういう意味では目次なるものは旅程表と同じですね)。結局、巻物(scroll)から冊子(codex)への変化が、開発した当事者も予想していなかった「劇的な進化」だったわけで、その意味では中身に何が書いてあるのかは、割とどうでもいいことなのかもしれません。
さて、来週のローカルナレッジ/本の場では、「知の拠点」の役割を担う市立中央図書館、「絆の拠点」となる市民活動交流センター、多文化交流プラザ及び「文化の拠点」となる展示ギャラリー等からなる複合文化施設である「みんなの森 ぎふメディアコスモス」のプロデュース・運営をご担当された吉成信夫さんが考える「本のある場所が育んでくれるもの」が一体どんなものだったのかを語っていただくことにします。本を中心としたまちづくりにご興味のある方、ぜひご参加ください。
Local Knowledge 発行人:竹田茂
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かがみの特殊少年更生施設&幽拐エレベーター
『かがみの特殊少年更生施設』&『幽拐エレベーター』の2作品と、「かがみの」は令和6年度版パンフレットも遊んでみたよぉ。 (8/11追記 タイトルを間違えていたので修正しました。ごめんなさい…😿)
狩野英孝さんが出演しているゲームバラエティ「パジャピコ」に伊集院光さんがゲスト登場され『かがみの特殊少年更生施設』が特集、まんまとやりたくなり、令和6年度版パンフレットも購入してしまったという次第です。伊集院光さんといえば、長年ファミ通でコラム���書き続けているし、日本ゲーム大賞の司会者とゲームを見続けてきた人、「こりゃあ間違いないな!」と乗ったのが私です。 コメント欄にありましたが、伊集院さんの誘導がまた上手だし、狩野英孝さんの素直な驚き方も本当に良かった。 残念ながらTVerは掲載期間が終了してしまったようなのですが、公式Youtubeが未だ公開されていたのでそちらの映像を追記最初に載せておきます(紹介映像ですが、いくつかのネタバレがあります)。
■第四境界 https://daiyonkyokai.stores.jp/
現在第四境界さんは本格的な活動のためにHPを準備中だそうで、Storeとネットストアが2つあり、送料の関係などではStoreの方が安いような気もするのですが、今後は公式となる上記Webサイトで本格的に活動していくそうなので、とりあえず公式サイトへのリンクを載せました。使いやすい方で買うのが良いと思います。 何を書こうともネタバレになってしまうので、以下はネタバレ注意です。
youtube
■パジャピコ公式より 【クリア率7%】伊集院光イチオシの「かがみの特殊少年更生施設」に狩野英孝挑戦!
一応補足なのですが、『かがみの特殊少年更生施設』『幽拐エレベーター』どちらも無料で遊ぶことができます。ただ、私はそれを知らず、令和6年度版パンフレットから購入してしまい、訳がわからなかった次第です。思い込みって怖い。「かがみの」の方はサイト・パンフレット両方かなり難しく、攻略やヒントなどを見てようやく結末のようなものにたどり着けました。『幽拐エレベーター』の方が易しいと思います。
どちらもフワフワとした輪郭を少しずつ形作るような、それでいてもプレイヤーによっては時に歪だったり、ふわふわとしたままだったりする、それがまた面白い、正に現実と虚構の狭間の作品として癖になる体験でした。
『人の給与明細』も欲しいし、『人の財布』がなんと来年1月まで待ちという。でもちょっと脳をかなり使うのでクールダウン時間が欲しい(やりすぎた)。寝ようと思ったら謎の解き方に気づいて朝3時だったんだもん😿
それは現実を侵食してるっていわない?
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