#庭園喫茶錦
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こちら 山形市蔵王半郷 庭園喫茶 錦 さん ホワイトソースとチーズのパンケーキ & coffee 焼きたて熱々で🍳 ふわっふわ感マシマシ #低反発枕 🥞 1パンケーキポイント ☕️ 1カフェポイント #3枚は食べれる #3個は食べれる #庭園喫茶錦 #ミツバチガーデンカフェ #モリモリジャパン #焼きたてジャパン #熱々ジャパン #パンケーキ #パンケーキおっさん #ホワイトソースおっさん #チーズおっさん #カフェおっさん #山形カフェ #山形 #cafe #coffee #yamagata #jp #いいカフェ夢気分 #食欲のあき竹城 #ハート 模様の #錦鯉 #長谷川雅紀 #相葉雅紀 #雅紀ジャパン (庭園喫茶 錦) https://www.instagram.com/p/CkoxSpRSI_A/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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\おにわさん更新情報📸/ [ 山口県岩国市 ] 吉香公園(吉香神社・吉香茶室・日本庭園) Kikko Park (Kikko Shrine, Japanese Garden), Iwakuni, Yamaguchi の写真・記事を更新。 ーー岩国藩主・吉川家の邸宅跡に作庭された庭園や、国の文化財の神社・武家屋敷が立ち並ぶ都市公園。 ・・・・・・・・ 吉香公園は日本三名橋『錦帯橋』🌉を渡った先にある #都市公園 。岩国藩主・吉川家の居館跡や吉川家の歴代をまつる『吉香神社』⛩( #国指定重要文化財 )を中心に明治時代から整備がはじまったこの公園は #日本の歴史公園100選 に選定されています。 その園内や一帯にある『旧目加田家住宅』が #国重文 、『錦雲閣』や『旧吉川邸厩門』が #国登録有形文化財 。その他に回遊式の日本庭園(菖蒲園🌷)や吉川家の邸宅の“離れ”をルーツとする『吉香茶室』とその #枯山水庭園 、更に『岩国徴古館』『岩国美術館』『岩国シロヘビの館』といった観光施設もありますが、ここでは庭園と文化財を中心に紹介。 こんな時だから、身近に��うした歴史公園・ランドスケープがあったら息抜きしやすいかなあ…と思ったり。 . ■錦雲閣(1枚目) 錦帯橋を渡って山口県指定文化財の"香川家長屋門"や"吉川史料館""岩国徴古館"を通り過ぎた先、堀の向こうの楼閣が冒頭の写真の錦雲閣。明治初期に吉香神社の絵馬堂として建てられたもの。 . ■旧吉川邸厩門 幕末~明治の最後の岩国藩主 #吉川経健 の邸宅の長屋門で、国登録有形文化財。そして広大なかつての邸宅跡には公共の健康施設『サンライフ岩国』と次の吉香茶室、吉川史料館、岩国徴古館などが建ちますが、サンライフ岩国の前にも池泉庭園風の石組が。 . ■吉香茶室(2枚目) 吉川家の邸宅跡にある、吉川家の離れを市民茶室🍵とした施設。2019年にリニューアルしたそうで、茶室の前には苔の美しい枯山水庭園が広がります。 . ■吉香神社(3枚目) そして江戸時代の岩国城主・吉川氏の氏神様である吉香神社。江戸時代中期、1728年(享保13年)の建築である本殿・拝殿・幣殿・神門・鳥居が国指定重要文化財となっています。 なお明治時代に曳家で移動し、当初とは異なる場所に現在はあります。ちなみに吉香神社の移動が吉香公園の作庭のきっかけなのだそう。 . ■日本庭園 二か所あります。まずは吉香神社の奥、「褒忠社」というお社周辺の池泉庭園。 そして公園の東側、少し高台になったところに池泉回遊式庭園があります。こちらは比較的現代、そして割と知った名前の方の作庭だったと見た気がするのですが忘れた…思い出したら追記。サツキ・ツツジの刈込が多く植わっているので晩春~初夏にカラフルになるはず💐そして付近には菖蒲園も! . ■旧目加田家住宅(4枚目) 公園の西側、シロヘビの館に隣接する岩国藩の家臣・目加田家の邸宅。目加田家は関ケ原の戦い⚔️以前から吉川家に仕えていた武家で、この邸宅は江戸時代後期に建造されたもの。現存する中級武家屋敷としては全国でも貴重らしく国指定重要文化財に。そして建物周囲には城山⛰を借景とした武家庭園が残ります。 そして山側の『紅葉谷公園』『永興寺』へと続いていくのですが、ここで紹介した庭園・文化財以外にも旧武家屋敷?の喫茶店・カフェなどが点在しています(ガーデンカフェ露蓮さん、光風堂さんなど)。錦帯橋だけでなく、城下町の文化財と庭園カフェ巡り☕️もあわせて! 〜〜〜〜〜〜〜〜 🔗おにわさん記事URL: https://oniwa.garden/kikko-park-%e5%90%89%e9%a6%99%e5%85%ac%e5%9c%92/ ーーーーーーーー #庭園 #日本庭園 #garden #japanesegarden #japanesegardens #岩国 #岩国市 #iwakuni #山口 #山口市 #yamaguchi #長州 #川西 #枯山水 #karesansui #神社 #shrine #文化財 #japanarchitecture #武家屋敷 #landscape #おにわさん #oniwasan (吉香公園) https://www.instagram.com/p/B_R8GoDBcze/?igshid=1ahejp0vq2npc
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*奈良・京都旅行記⑤[妙心寺~錦市場~東京帰着]
10月6日・三日目後半。
次の目的地へは徒歩で移動。ほぼ真っすぐに進めばいいのだ��、住宅街の中を通っていくので合っているのか不安になる笑。奈良でも思ったのだが、世界遺産のすぐ横に人が住んでいる住居があるというのは不思議なものだ。
そして15分ほど歩くと見えてきたのが妙心寺・退蔵院。ここの妙心寺はたくさんの塔頭が集まる寺院で、その中のひとつ退蔵院には枯山水庭園があるということなので、ぜひ見てみたいと思いやってきた。時間があればほかの院も見てみたいと思ったが、公開していない院も多いようで残念だ。
京都の中心地から少し離れているためか人が少なくて静かだ。この総門からさらに10分ほど歩くと、ようやく退蔵院に到着した。
入り口を入るとすぐに見えるのが陰陽の庭。黒い石で陰を、白い石で陽を表現しているという枯山水庭園だ。
写真ではうまく伝えることができないが、こちらの庭園も趣があってとてもよかった。特に陰の庭は、枯山水というと白い石という私の中のイメージが変わり、とても格好いい表現だと感じた。運よく人も少なかったので、この後も院内をゆっくり見て周った。
若干紅葉が色づいている?まだ早いからそういう色の木なのかもしれない。
楽しみにしていた庭園満喫し、退蔵院を出たのが13時近く。いい加減お腹が空いてきたので少し遅めの昼ご飯にする。バスに乗り向かったのが北野天満宮。といっても目的はここではなくて、北野天満宮の近くにあるお豆腐屋さん・とようけ茶屋。店頭で豆腐や油揚げを売っており、店内は豆腐料理のレストランになっている。ここの生湯葉丼が気になって、お昼はここにしようと決めていたのだ。
20分ほど並び席に着き���運ばれてきた生湯葉丼。
普段こんなにたくさんの量の湯葉を食べる機会がないので、それだけでもとても嬉しい笑。しっかり歯ごたえのある湯葉と甘みのあるあんかけで、わりと多めに盛られていたご飯も最後まで美味しく頂けた。
腹ごしらえの後はまたバスに乗り、最後の目的地・錦市場へ向かう。
錦市場での一番の目的は鱧の天ぷら!!ちょっと旬には早いけれども、京都といえば鱧なので、訪問したら食べたかったものの一つだ。上野のアメ横のような商店街で、とても活気に満ちている。この日も歩きっぱなしで疲れたので、まずはカフェでひと休みする。
こちらも京都ならではの品、抹茶を頂く。昼間は太陽が出ていて暖かかったが、日が傾いてくると急にひんやりしだしたので、温かい飲み物が身に沁みる。
そして念願の鱧の天ぷら。店頭に並んでいる天ぷらを注文すると、目の前で二度揚げして��れるシステムになっているので、熱々の天ぷらがすぐに頂ける。
鱧の身のふわふわ感がとても美味しい。少し塩が多くしょっぱく感じたが、関西はいうほど薄味でもないのだろうか。しかし関東ではなかなか目にかかれない魚なので、旅行先で頂けてよかった。
そのあと錦市場商店街やその先の京極商店街を周り、新幹線の時間が近づいてきたところで、商店街を後にし、四条駅から京都駅に向かった。
帰りもなにか駅弁を買って帰りたかったのだが、そこまでお腹がすいてなかったのでコーヒーのみ買う。そうして、17時30分、 奈良と京都に別れを告げ東京に向かう新幹線に乗り込んだ。
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山陰山陽旅行003-山口編
3日目、今日から2月に入ろうかという日の朝は、未明の5時半スタートだ。昨晩からの飲みで、たった3時間ほどの睡眠からの強行軍だが、電車で寝れるはずなので、疲労の残る体に鞭打ち用意を済ませる。親切な宿舎の方に送っていただき、出雲市駅そばのコンビニで降ろしてもらう。ドーピング用の栄養ドリンクと朝ごはんを買って、真っ暗ななか駅で電車を待った。
特急に乗り込んで向かう先は山口市だ。今日からいよいよ本州最西端の県に入る。横に長い島根県を南下西進するのには、特急でも3時間半という時間がかかる。手早く朝ごはんを済ませ、しばらくの仮眠を取ることにした。窓の外には日本海が見えるはずだが、日の出前の空の下では暗闇が広がるばかりだった。 眠りから覚めた頃には山口県に入っていた。観光地が県内に散らばる山口県では、全ての都市・スポットを1日に巡るのは難しい。萩や角島、下関は今回の旅では諦めることになっている。飲みすぎ吸いすぎで頭痛気味のAと、睡眠不足と乗り物酔いでダウンしているHに一抹の不安を覚えたものの、なんとか僕は仮眠で体力を取り戻した。
山口駅にはちょうど10時着だ。着いて向かう先は秋芳洞・秋吉台である。1000円強でバスのチケットを買い求め、また1時間バスに揺られる。さすがに乗り物酔いの心配があったので、Hが米子で購入した酔い止めを分けてもらった。Aは頭痛のせいか何を話しかけてもあ��の返答しかしない。これから向かう秋芳洞が、Aの大嫌いな虫の楽園だという噂も手伝って、大変なご機嫌ナナメだった。
Aをおだててとりあえずバスに乗せてからは、約1時間ほどのバスの道程が続く。山口市内の都市部を抜けると、しだいに景色は山間のそれに変わり、ゆるやかなアップダウンに揺られるうちに、秋芳洞に到着した。
秋芳洞のバス停の周りには、売店のようなところが何軒かあったが、肝心の秋芳洞が見えない。観光センターらしき場所は改装中で、どこへ向かおうか迷った末に、道行く人が教えてくださった案内所に入る。そこで荷物を預け、地図をもらった。
小腹がすいたので、朝ごはん第二弾を敢行することにする。Hが例によってソフトクリームを所望していたので、ソフトクリームのありそうな店を探していると、案内所の横の店のおばちゃんが声をかけてくださった。ずっと声をかけようか迷っていたらしい。
おばちゃんの店で、カッパそばという秋吉台名物そばを食べる。山菜入りで健康に良さそうなそばだ。連日の飲みで疲れた胃腸にやさしい。Hに釣られて僕もソフトクリームを食べていると、おばちゃんが梨ようかんをサービスしてくれた。梨の味が口のなかに広がるのに、食感がようかんそのものなのが不思議な感覚だった。
おばちゃんの話によると、帰りのバスが少ないので、帰りのバスに合わせて観光するといいらしい。バスまでは2時間弱の余裕があったので、おばちゃんの言うように秋芳洞から秋吉台を回ることにした。
秋芳洞は、民家の脇の細い道を500mほど行ったところにあるそうだ。本当にこんなところに巨大な鍾乳洞があるのだろうか。Aはついに秋芳洞に行かずに秋吉台で待ってると言い出したが、前まで行ってみようと説得して引きずっていく。途中、クレミアというソフトクリームを売っている店を見かけた。僕は知らなかったが、Aによると、とても美味しいソフトクリームらしい。帰りに買って帰りたい。後で調べたところ、都内でも食べられる場所の限られた最高級のソフトクリームとのことだ。
やがて、ゲートつきの入山口のようなものが見えてきた。ここでチケットを買うらしい。キャンペーンかなにかで、光るブレスレットをもらった。直前まで入場をためらっていたAだが、係員さんの「虫や他の生き物はほとんど見かけません」という言を信じてしぶしぶ着いてきた。覚悟を決めよう、A。
ゲートからは、川沿いの道を少し進む。しばらくすると、滝のような音が聞こえてきた。
突然目の前に巨大な洞窟が姿を現した。岩場の間にぽっかりと開いた裂け目は、中が見通せないほどの暗闇をたたえていた。洞窟に続く木の橋は、さながらダンジョンへの入り口を思わせる。滝つぼに溜まった青い水は、一体何の青さだろうか…。滝の勢いを見るに、この水量の水が洞窟内から流れ出ていることになる。中はどうなっているのだろう…期待に胸躍らす僕とHをよそにして、Aは悲鳴を上げ続けていた。
洞窟の入り口では、天井からの水滴が滴っていた。良く分からない賽銭箱のようなものも置かれており、まるで異世界に通じているかのような錯覚を覚える。最低限の明かりしかついていないためか、洞窟内は予想以上に暗い。洞窟内は冬も暖かいと聞いていたが、入った時点ではそこまで暖かくは感じなかった。
洞窟の道中は、整備された石の道が続く。小船なら進めそうなほどの広さがある洞内の川は、TDLのカリブの海賊のような雰囲気だ。ところどころに設置されている電灯が岩肌を照らし出し、風化でできたものとは異なる独特の模様を際立たせていた。進むにつれて段々と気温が高まるような感じがして、恐らくコートを脱いでも平気だっただろう。Aの恐れていた虫の類はまだ姿を見せないが、時折僕が立ち止まって岩肌を眺めるだけで半狂乱状態だった。
蛇行しながら洞内を進む。途中、青空が水面に反射して天井に映りこむ「青の天井」の場所を通ったが、曇天のためか冬日の弱さゆえか、あまり青くは見えなかった。
���がった通路を抜けた先に、開けた場所が現れる。幻想的なライトアップがされたその場所は、秋芳洞屈指の名所「百枚皿」だ。棚田のようになっている岩場に水がたまり、何層もの地形を形作っている。なんとも神秘的で不思議なその空間に目を奪われ、夢中でシャッターを切った。
そこから先は登りの道が続く。整備された階段を上がっていく中で、せり出した岩場のそばを通り抜ける場所があり、壁面に虫が張り付いていることを恐れたAは苦い顔を満面に浮かべながらついてきた。Aは岩場が作り出す影すら生き物に見えたらしく、人間は見たものを苦手なものや嫌いなものに勝手に想像するという話は本当だと思った。
かなりの高さを登ってきた。
途中で、秋吉台へと続くエレベーターへ分岐する道があり、Aは一瞬逡巡したようだが、残りが300mだというのでがんばってついてくることにしたようだ。
ラストに待ち構える黄金柱は、10mもある巨大な柱だ。すさまじい存在感がある。300mほど歩いた先からは、別の峡谷につながっているようだ。そこから出口までもう300m。さっき残り300mだと知らされていたAは、洞窟のおかわりにうんざり顔だった。
アップダウンのある道を抜け、暗めの場所を進んでいく。途中にあったプラスチックの掲示物に、Hが少し難色を示していた。デザイン科の学生は細かいところにも目を光らせる。最後の登り階段の前には、屈んで進むトンネルのような場所があった。Aいわく、虫との交流が行われる可能性が高い最後の難関とのことだったが、先頭を進んでいた僕がわざとゆっくり進むと、Aに背中を殴られた。
洞窟を抜けた先は、いきなり人工的なトンネルに入る。壁面には地球の長い歴史が漫画調に描かれており、ド派手なライ���アップが目を眩ませた。こちら側から入れば、悠久の歴史を遡るように洞窟へ進入できたのかもしれないが、逆側から入ってしまったので若干の蛇足感があったのは否めない。
そして長かった洞窟を抜けると、巨大な自動ドアが現れる。けたたましい警笛とともに何秒か置きで開閉する自動ドアは、間に小部屋を挟んで二重になっており、小部屋内はすさまじい結露が起こっていた。ドアを出��地上の空気を吸うと、今までいた洞窟がどれだけ暖かく、そしてどれだけ湿っていたかが鮮明に分かる。地上の空気が新鮮だ。Hが職員の方に聞いたところ、洞内と地上の環境差ゆえに、ドアを二重にして保護しているらしい。来るときの入り口の方はいたって普通だったが、こちら側は保護する場所などがあるのだろうか?
次に向かう秋吉台は、地上を行くよりも、秋芳洞内のエレベーターの方が早い。秋芳洞は再入場が可能なので、来た道を引き返していく。逆側から眺める洞窟もまた新鮮である。
エレベーター乗り場は、人口と自然の境界のような空間で、ホラーゲームに出てきそうな雰囲気だ。エレベーターは業務用のもののような大きさで、中は結露がひどく水浸しの状態だった。行き先が「秋吉台」「秋芳洞」のエレベーターは世界中探してもここだけだろう。
エレベーターを降りた頃、ちょうどバスまで40分ほどだった。それなりに急がねばならない。秋芳洞へは、細いアスファルトの道を登っていく。近くでは重機が大規模な工事をやっていたが、新しい観光施設でも作るのだろうか?
ふとわき道にそれたところに、古びた倉庫のような建物と、小さなポストのようなものが見えた。Hがそのポストに「おみくじ」という文字を見つけたので、近寄ってみる。
これは…おみくじ自販機…だろうか? 後ろの建物はどう見ても寺社仏閣には見えないが、このおみくじ自販機には硬貨投入の穴がしっかりあり、妙に新しい。周りの木には無造作におみくじが結び付けられているのを見ると、動作はするのかもしれない。旅先でおみくじを発見した場合は必ず引かねばならないというルールに則り、硬貨を吸い込まれること覚悟で引いてみたところ...しっかり出てくるではないか。結果は3人とも大吉。観光客の母数が少ない場所ではおみくじの結果を良くして良い気分で帰ってもらい、リピーターを増やそう、という自販機の真意が見え隠れする。
この扱いは色々とまずいのではないだろうか...。
急坂を上りきった先が秋吉台だ。枯��草の大地にごつごつした石が点在する。異国に来たような錯覚を覚えた。秋吉台は、中に入って観光するというより、展望台から眺めて楽しむ景勝地であり、人気の無いどことなく殺風景な場所に物悲しさを感じた。展望台には、景観とかけ離れたおしゃれなカフェが立地していた。鳥取で砂場カフェに立ち寄れなかったこともあり、時間があれば是非立ち寄りたかったのだが、バスの時間が迫っていたので駆け足でその場を後にする。このカフェはやっていけているのだろうか...。
3分待ちほどのエレベーターに乗り込み、秋芳洞の来た道を早足で戻っていく。バスまでは15分少々であり、ギリギリもいいところだ。秋芳洞を抜けたところでバスまで残り5分を切っていたが、クレミアだけはなんとしても食べたかったので、パパッと購入して食べながら走る。濃厚なクリームに、ヨックモックのようなコーンが美味だ、と食レポに勤しみつつ、荷物を受け取りバス停へ駆け込む。鳥取砂丘のように置いてけぼりにされても敵わないので、しっかりとバス停の側で待機しておいた。できれば売店のおばちゃんにも挨拶しておきたかったが、ジャストでバスが来たのでそのまま出発の運びになった。
そこそこの距離を歩いた疲れからか、バスの中では3人とも爆睡していた。行きの道中に見えた山口情報芸術センターに立ち寄ろうという話になり、途中でバスを降りる。地方のバスの支払い形態が分からずにテンパってしまった。どうやら両替機で両替してぴったり支払えば良いらしい。
情報芸術センターは、外から見ると巨大な建物だった。割と新しめの作りで、広大な敷地に突然現れる現代的な建築物は一際目を引いた。東京で言うなら新国立美術館といったところか。旅の難所を終えたからか、いくらか復活してきたAとともに、ひとまずカフェに入ろうという話になる。
センターの中は、半分が市立図書館のようだった。市民ではない僕らは入れないが、ガラス越しにのぞいた分にはとても立派なところだ。残り半分で常設展か何かがあるのかと思ったが、どうやら時期が外れていたらしく、目だったものは無かった。カフェを捜し歩いていたところ、同じ大学生くらいの女性が声をかけてくれた。どうやらカフェも現在は閉まっているらしい。疲労気味のHを椅子に座らせて、一応センターの中を見回るも、雑多な研究室があるだけで、特に展示はなかった。二階から図書館を一望できる通路が一番印象的だったかもしれない。
若干肩透かしを食らったような気分だったが、旅の思い出としてそれもまたありだろう。そのあとは、雪が降っていたら、瑠璃光寺の五重塔を見に行く予定だったのだが、あいにく積雪が無かったので、瑠璃光寺はキャンセルした。
山口駅に戻るために、近場のバス停を探す。山口��辺は、通常のバスとコミュニティバスの二種類が通っているようだ。バス停はコミュニティバスのもので、黄色いスクールバスのような雰囲気のバスがやってきた。また支払い方法が違うのかと思って慌てて先払いしたら、乗っていたおばちゃんが愉快そうに笑っていた。
山口駅から新山口駅までは電車でちょっと行けば着く。新山口駅から宿舎までは、防長交通のバスがあるが、本数が少ない。一時間ほどの空きがあったので、どこかで一息つこうと思ったのだが、喫茶店的なものが見つからない。唯一あったパン屋で「カフェありますか?」と聞いたHは、「ないですかねー」とちょっと笑われたらしい。東京かぶれがにじみ出ている。
「ないですかねー」といわれた店の姉妹店のカフェが駅内にあった。そこで名物らしいカレーパンを食べておやつがわりにしつつ、バスまでの時間をつぶす。バス乗り場は離れた場所にあったので、先に僕が偵察しておいた。
防長交通のバスに乗った頃には、あたりはすっかり夜になっていた。バスは大きな県道のような道沿いに進み、20分ほどで長沢温泉前のバス停に着く。着いたすぐそばにあるのが、今日の宿泊場所である”長沢ガーデン”だ。
実は長沢ガーデンはAが行きたがっていた場所なのだ。昭和の道の駅が現代にそのまま残っているかのようなつくりで、食堂と宿舎と温泉が併設された施設である。大きな通りとI.C.の近くだからか、大型トラックも多く止まっている。メインの入り口から入って職員を探したが見つからないので、Aが裏手の別館に探しに行き、無事宿泊できた。
宿は格安価格ながら、3人でもゆうゆう泊まれる広さの部屋だった。これはAの宿探しに喝采だ。昨日は��呂に入る暇も無かったので、今日は温泉でゆっくり疲れをとることにする。僕とAは先に上がったが、Hのお風呂はゆっくり派なので、湯冷ましがてら外で待つことにした。風呂上りのコーヒー牛乳を飲み、何故かあったクレーンゲームに100円を落とし、Aと談笑しながらまったり過ごすお風呂上りの時間は、これまでの旅の疲れを芯から取り除いてくれた。
夕食は施設内の食堂だ。なんでも、本格派のとんこつラーメンがうまいという話なので、定食とラーメンの豪華2点セットにしてみた。濃厚なとんこつラーメンは、明日へのパワーを満たすのに十分なボリュームだっただろう。長距離の移動で疲労が溜まっていた僕らは、布団を並べてゆっくりと眠りについた。
翌朝。山口県編はまだ続く。最初の目的地は、バスで20分ほどのところにある防府だが、その前に朝ごはんを済ませる。食堂は開いていないが、そこでこれだ。
怪しげなこの機械は「うどんの自販機」というやつである。Aが食べたがっていた念願のものだ。お金を入れてボタンを押すと、数十秒ほどでうどんが器ごと出現する。昔は全国各地にあったようだが、今ではほとんど残っておらず、希少価値が高いらしい。せっかくなので肉うどんと天ぷらうどんの両方を、Aと分けて食べた。お寝坊さんのHのもとには、器のままうどんを配達した。
仕組みは良く分からない。ちょうど補充の場面を見かけたが、器に盛られた冷蔵うどんを補充している辺り、ボタンを押すとうどんを温めて、具をのせ、汁を注いで提供する仕組みなのだと思う。量もそこそこあり、味も美味だ。何よりこの機械から出てきたうどんという事実が、おいしさを倍増させる。
バスで向かった先の防府駅では、有名な防府天満宮を見ることにしていた。交通手段をどうするか、と迷っていたら、4時間200円で借りられるレンタサイクルがあるではないか。平道ということもあって、意気揚々とレンタサイクルに乗り込んだ。
防府の町は、のどかで明るい町だった。住みやすそうなところである。防府天満宮までの道のりは自転車で10分ちょっとだ。途中、道路標識の距離がものすごい勢いで変化する珍事があり、防府の町異次元説が浮かびかけたが、何事も無く防府天満宮に到着した。
立派な彫刻だ。毎年彫っているのだろうか?
防府天満宮は多くの人でにぎわっており、出店もいくつか出ていた。神社は閑静なところより、人がそこそこ居たほうが楽しい。
しっかりお参りしたあとは、恒例のおみくじチャンスだ。六角柱の中に、大量のおみくじが詰まっている謎のオブジェクトだった。巫女さんが六角柱の中にいそいそと潜っていったが、それは中に入れるものなのだろうか...。
防府天満宮といえば梅の花だが、まだ開花には少し早かったようだ。例年ならば2月中旬とのことらしく、もう少し遅く着ていれば、見事に咲いた梅の花とその香りを楽しむこともできたかもしれない。しかし木には既にその前触れを感じさせるように、濃いピンク色のつぼみが点々とついていた。
神社の出店で天神餅を買う。博多大宰府の梅が枝餅と似たような形だが、少し厚さが厚い気がする。ヨモギ味というのがあったので、せっかくなので買って食べてみた。甘いもの好きのHもひとつ買っていた。
天満宮の中に牛が二匹おり、厩舎の中に繋がれていた。神事にでも使うのだろうか? 牛の目の前に積まれていた干草をAが食べさせようと差し出したが、すっとそっぽを向かれる。意外と無愛想な牛だ。このまま居るとAと牛のあ行トークが始まりそうだったので、その場を後にする。
次に自転車で向かった先は、毛利邸だ。戦国大名の毛利家の本邸とのことらしく、庭園がきれいだという話だ。庭園といえばAの研究テーマであり、毛利の庭園をAに批評させるべく、自転車を走らせた。駐輪場につながれた犬がおり、リアクションするとちょっと逃げるがすぐ戻ってくる、なんとも仕草の愛らしいやつだった。
毛利邸は本館と庭園で拝観料が別なので、庭園だけ見ることにした。快晴の空と緑のコントラストが美しい。中央に大きな池があり、水軍で有名な毛利との関係性を考えさせられる。人の手はそこそこ入っていそうだ。途中、巨大な松ぼっくりが岩の上に置いてあった。硬くて鋭利な松ぼっくりは、落ちてきたら結構危険だ。もしかすると毛利の巧みな罠なのかもしれない...。Aは少々人為的に置かれた松ぼっくりをさらに人為的に置きなおしていた。庭園生成研究の第一人者として業が光る。
のどかな陽光に包まれた庭園をひととおり眺め終わり、再び駅へと戻ることにする。電車は余裕を持って一本後のものを選んだ。駐輪場にい���さっきの犬が居なくなっており、ちょっとだけ寂しかった...。時間があるので、周防国衙跡の近くを自転車で通り抜け、そのまま駅に戻った。
駅で自転車を返すと、観光案内所のおばさんに「早かったですね、防府天満宮��けですか?」と言われたのだが、僕らの自転車のスピードが速すぎるのだろうか。
駅で適当な昼食を買い込み、そのまま電車に乗って今度は岩国に向かう。今日は広島に入って宮島まで見るつもりなのだが、時間があれば岩国の錦帯橋まで回ろうと思っていた。岩国では、乗り換えのために下車が必要だったので、そこで錦帯橋までの交通を調べる。どうやらバスで片道20分かかるらしく、そのバスも時間が合わないようなので、今回の旅では錦帯橋を見送ることにした。
岩国から宮島口まではすぐで、フェリーも含めてJRの切符が買える。夕方前頃には宮島に着きそうだ。日本三景としてあまりにも有名すぎる宮島を目の前に控えて、いよいよ最後の県、広島に入っていく...。
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