#小ヘマちゃん
Explore tagged Tumblr posts
fudoh-k · 2 years ago
Photo
Tumblr media
😸 駆け抜ける Cat running through #猫 #ねこ #ネコ #cat #katze #chat #gato #gatto #白キジ猫 #white_pheasant_cat #キジ白猫 #pheasant_white_cat #住宅地 #residensial_area #小ヘマちゃん #カシオ #casio #ex_fh100 (Tokyo, Japan) https://www.instagram.com/p/Cp43skdpMUl/?igshid=NGJjMDIxMWI=
23 notes · View notes
simamamoru · 4 months ago
Text
汚辱の日々  さぶ
  1.無残
 日夕点呼を告げるラッパが、夜のしじまを破って営庭に鳴り響いた。
「点呼! 点呼! 点呼!」
 週番下士官の張りのある声が静まりかえった廊下に流れると、各内務班から次々に点呼番号を称える力に満ちた男達の声が騒然と漠き起こった。
「敬礼ッ」
 私の内務班にも週番士官が週番下士官を従えて廻って来て、いつもの点呼が型通りに無事に終った。辻村班��は、これも毎夜の通り
「点呼終り。古兵以上解散。初年兵はそのまま、班付上等兵の教育をうけよ。」
 きまりきった台詞を、そそくさと言い棄てて、さっさと出ていってしまった。
 班付上等兵の教育とは、言い換えれば「初年兵のビンタ教育」その日の初年兵の立居振舞いのすべてが先輩達によって棚卸しされ、採点・評価されて、その総決算がまとめて行われるのである。私的制裁をやると暴行罪が成立し、禁止はされていたものの、それはあくまで表面上でのこと、古兵達は全員残って、これから始まる凄惨で、滑稽で、見るも無残なショーの開幕を、今や遅しと待ち構えているのであった。
 初年兵にとつては、一日のうちで最も嫌な時間がこれから始まる。昼間の訓練・演習の方が、まだしもつかの間の息抜きが出来た。
 戦闘教練で散開し、隣の戦友ともかなりの距離をへだてて、叢に身を伏せた時、その草いきれは、かつて、学び舎の裏の林で、青春を謳歌して共に逍遙歌を歌い、或る時は「愛」について、或る時は「人生」について、共に語り共に論じあったあの友、この友の面影を一瞬想い出させたし、また、土の温もりは、これで母なる大地、戎衣を通じて肌身にほのぼのと人間的な情感をしみ渡らせるのであった。
 だが、夜の初年兵教育の場合は、寸刻の息を抜く間も許されなかった。皓々(こうこう)とした電灯の下、前後左右、何かに飢えた野獣の狂気を想わせる古兵達の鋭い視線が十重二十重にはりめぐらされている。それだけでも、恐怖と緊張感に身も心も硬直し、小刻みにぶるぶる震えがくるのだったが、やがて、裂帛(れっぱく)の気合
怒声、罵声がいり乱れるうちに、初年兵達は立ち竦み、動転し、真ッ赤に逆上し、正常な神経が次第々に侵され擦り切れていった。
 その過程を眺めている古兵達は誰しも、婆婆のどの映画館でも劇場でも観ることの出来ない、スリルとサスペンスに満ち溢れ、怪しい雰囲気につつまれた素晴しい幻想的なドラマでも見ているような錯覚に陥るのであった。幻想ではない。ここでは現実な��だ。現実に男達の熱気が火花となって飛び交い炸裂したのである。
 なんともやりきれなかった。でも耐え難い恥辱と死につながるかもしれない肉体的苦痛を覚悟しない限り抜け出せないのである。ここを、この軍隊と云う名の檻を。それがあの頃の心身共に育った若者達に課せられた共通の宿命であった。
 この日は軍人勅諭の奉唱から始まった。
「我ガ国ノ軍隊ハ代々天皇ノ統率シ賜ウトコロニゾアル……」
 私は勅諭の奉唱を仏教の読経、丁度そんなものだと思っていた。精神が忘れ去られ、形骸だけが空しく機械的に称えられている。又虐げられた人々の怨念がこもった暗く重く澱んだ呻き、それが地鳴りのように聞こえてくるそんな風にも感じていた。
 勅諭の奉唱が一区切りついたところで、一人の古兵が教育係の上等兵に何か耳うちした。頷いた上等兵は、
「岩崎、班長殿がお呼びだ。すぐ行けッ」
 全員の目が私に集中している。少くとも私は痛い程そう感じた。身上調査のあったあの日以来、私は度々辻村机長から呼び出しをうけた。あいつ、どうなってんだろ。あいつ班長殿にうまく、ゴマすってるんじゃないか。あいつ、俺達のことを、あることないこと、班長殿の気に入るように密告してるんじゃないか。同年兵も古兵達も、皆がそんな風に思っているに違いない。私は頑なにそう思い込んでいた。
 つらかった。肩身が狭かった。
 もともと私は、同年兵達とも古兵達とも、うまくいっていなかった。自分では余り意識しないのだが、私はいつも育ちや学歴を鼻にかけているように周囲から見られていたようである。運動神経が鈍く、腕力や持久力がからっきし駄目、することなすことがヘマばかり、ドジの連続の弱兵のくせに、その態度がデカく気障(きざ)っぽく嫌味で鼻持ちがならない。そう思われているようだった。
 夏目漱石の「坊ちゃん」は親譲りの無鉄砲で子供の時から損ばかりしていたと云うが、私は生まれつき人みしりのする損なたちだった。何かの拍子にいったん好きになると、その人が善人であれ悪人であれ、とことん惚れ込んでしまうのに、イケ好かない奴と思うともう鼻も引つかけない。気軽に他人に話しかけることが出来ないし、話しかけられても、つい木で鼻をくくったような返事しかしない。こんなことではいけないと、いつも自分で自分を戒めているのだが、こうなってしまうのが常である。こんなことでは、同年兵にも古兵にも、白い眼で見られるのは至極当然内務班でも孤独の影がいつも私について廻っていた。
 ���いつ、これから始まる雨霰(あめあられ)のビンタを、うまく免れよって――同年兵達は羨望のまなざしを、あいつ、班長室から戻って来たら、ただではおかないぞ、あの高慢ちきで可愛いげのないツラが変形するまで、徹底的にぶちのめしてやるから――古兵達は憎々しげなまなざしを、私の背に向って浴せかけているような気がして、私は逃げるようにその場を去り辻村班長の個室に急いだ。
 2.玩弄
 部屋の前で��は軽くノックした。普通なら「岩崎二等兵、入りますッ」と怒鳴らねばならないところだが、この前、呼び出しをうけた時に、特にノックでいいと辻村班長から申し渡されていたのである。
「おう、入れ」
 低いドスのきいた返事があった。
 扉を閉めると私はいったん直立不動の姿勢をとり、脊筋をぴんとのばしたまま、上体を前に傾け、しゃちこばった敬礼をした。
 辻村班長は寝台の上に、右手で頭を支えて寝そべりながら、じっと私を、上から下まで射すくめるように見据えていたが、立ち上がって、毛布の上に、どっかとあぐらをかき襦袢を脱ぎすてると、
「肩がこる、肩を揉め」
 傲然と私に命じた。
 私も寝台に上がり、班長の後に廻って慣れぬ手つきで揉み始めた。
 程よく日焼けして艶やかで力が漲っている肩や腕の筋肉、それに黒々とした腋の下の毛のあたりから、男の匂いがむっと噴き出てくるようだ。同じ男でありながら、私の身体では、これ程官能的で強烈な匂いは生まれてこないだろう。私のは、まだまだ乳臭く、淡く、弱く、男の匂いと云うには程遠いものであろう。肩や腕を、ぎこちない手つきで揉みながら、私はふっと鼻を彼の短い頭髪やうなじや腋に近づけ、深々とこの男の乾いた体臭を吸い込むのだった。
「おい、もう大分、慣れて来たか、軍隊に」
「……」
「つらいか?」
「いエ……はァ」
「どっちだ、言ってみろ」
「……」
「つらいと言え、つらいと。はっきり、男らしく。」
「……」
「貴様みたいな、娑婆で、ぬくぬくと育った女のくさったようなやつ、俺は徹底的に鍛えてやるからな……何だ、その手つき……もっと、力を入れて……マジメにやれ、マジメに……」
 辻村班長は、岩崎家のぼんぼんであり、最高学府を出た青白きインテリである私に、マッサージをやらせながら、ありったけの悪態雑言を浴びせることを心から楽しんでいる様子であった。
 ごろりと横になり、私に軍袴を脱がさせ、今度は毛深い足や太股を揉みほぐし、足の裏を指圧するように命じた。
 乱れた越中褌のはしから、密生した剛毛と徐々に充血し始めた���々しい男の肉茎が覗き生臭い股間の匂いが、一段と激しく私の性感をゆさぶり高ぶらせるのであった。
 コツコツ、扉を叩く音がした。
「おお、入れ」
 私の時と同じように辻村班長は横柄に応えた。今時分、誰が。私は思わず揉む手を止めて、その方に目を向けた。
 入って来たのは――上等兵に姿かたちは変ってはいるが――あっ、辰ちゃんではないか。まぎれもなく、それは一丁目の自転車屋の辰ちゃんなのだ。
 私の家は榎町二丁目の豪邸。二丁目の南、一丁目の小さな水落自転車店、そこの息子の辰三は、私が小学校の頃、同じ学年、同じクラスだった。一丁目と二丁目の境、その四つ角に「つじむら」と云ううどん・そば・丼ぶり物の店があり、そこの息子が今の辻村班長なのである。
 私は大学に進学した関係で、徴兵検査は卒業まで猶予されたのであるが、彼―― 水落辰三は法律通り満二十才で徴兵検査をうけ、その年か翌年に入隊したのだろう。既に襟章の星の数は私より多く、軍隊の垢も、すっかり身についてしまっている様子である。
 辰ちゃんは幼い時から、私に言わせれば、のっぺりした顔だちで、私の好みではなかったが、人によっては或いは好男子と言う者もあるかもしれない。どちらかと言えば小柄で小太り、小学校の頃から既にませていて小賢しく、「小利口」と云う言葉が、そのままぴったりの感じであった。当時のガキ大将・辻村に巧みにとり入って、そのお気に入りとして幅をきかしていた。私が中学に入って、漢文で「巧言令色スクナシ仁」と云う言葉を教わった時に「最っ先に頭に想い浮かべたのはこの辰ちゃんのことだった。ずる賢い奴と云う辰ちゃんに対する最初の印象で、私は殆んどこの辰ちゃんと遊んだ記憶も、口をきいた記憶もなかったが、顔だけは、まだ頭の一隅に鮮明に残っていた。
 辻村班長は私の方に向って、顎をしゃくり上げ、辰ちゃん、いや、水落上等兵に、「誰か分かるか。」
 意味あり気に、にやっと笑いながら尋ねた
「うん」
 水落上等兵は卑しい笑みを歪めた口もとに浮かべて頷いた。
「岩崎、裸になれ。裸になって、貴様のチンポ、水落に見てもらえ。」
 頭に血が昇った。顔の赤らむのが自分でも分った。でも抵抗してみたところで、それが何になろう。それに恥ずかしさに対して私は入隊以来もうかなり不感症になっていた。部屋の片隅で、私は手早く身につけていた一切合切の衣類を脱いで、生まれたままの姿にかえった。
 他人の眼の前に裸身を晒す、そう思うだけで、私の意志に反して、私の陰茎はもう「休メ」の姿勢から「気ヲ付ケ」の姿勢に変り始めていた。
 今日は辻村班長の他に、もう一人水落上等兵が居る。最初から���っ張ったものを披露するのは、やはり如何にもきまりが悪かった。しかも水落上等兵は、私が小学校で級長をしていた時の同級生なのである。
 私の心の中の切なる願いも空しく、私のその部分は既に独白の行動を開始していた。私はどうしても私の言うことを聞かないヤンチャ坊主にほとほと手を焼いた。
 堅い木製の長椅子に、辻村班長は越中褌だけの姿で、水落上等兵は襦袢・軍袴の姿で、並んで腰をおろし、旨そうに煙草をくゆらしていた。班長の手招きで二人の前に行くまでは、私は両手で股間の突起を隠していたが、二人の真正面に立った時は、早速、隠し続ける訳にもいかず、両手を足の両側につけ、各個教練で教わった通りの直立不動の姿勢をとった。
「股を開け。両手を上げろ」
 命ぜられるままに、無様な格好にならざるを得なかった。二人の視線を避けて、私は天井の一角を空ろに眺めていたが、私の胸の中はすっかり上気して、不安と、それとは全く正反対の甘い期待とで渦巻いていた。
 二人は代る代る私の陰茎を手にとって、きつく握りしめたり、感じ易い部分を、ざらざらした掌で撫で廻したりしはじめた。
「痛ッ」
 思わず腰を後にひくと、
「動くな、じっとしとれ」
 低い威圧的な声が飛ぶ。私はその部分を前につき出し気味にして、二人の玩弄に任せると同時に、高まる快感に次第に酔いしれていった。
「廻れ右して、四つん這いになれ。ケツを高くするんだ。」
 私の双丘は水落上等兵の手で押し拡げられた。二人のぎらぎらした眼が、あの谷間に注がれていることだろう。板張りの床についた私の両手両足は、時々けいれんをおこしたように、ぴくッぴくッと引き吊った。
「顔に似合わず、案外、毛深いなアこいつ」
 水落上等兵の声だった。突然、睾丸と肛門の間や、肛門の周囲に鈍い熱気を感じた。と同時に、じりッじりッと毛が焼けて縮れるかすかな音が。そして毛の焦げる匂いが。二人は煙草の火で、私の菊花を覆っている黒い茂みを焼き払い出したに違いないのである。
「熱ッ!」
「動くな、動くとやけどするぞ」
 辻村班長の威嚇するような声であった。ああ、目に見えないあのところ、今、どうなってるんだろう。どうなってしまうのだろう。冷汗が、脂汗が、いっぱいだらだら――私の神経はくたくたになってしまった。
  3.烈情
「おい岩崎、今日はな、貴様にほんとの男ってものを見せてやっからな。よーく見とれ」
 四つん這いから起きあがった私に、辻村班長は、ぶっきらぼうにそう言った。辻村班長が水落上等兵に目くばせすると、以心伝心、水落上等兵はさっさと着ているものを脱ぎ棄てた。裸で寝台の上に横になった水落上等兵は、恥ずかしげもなく足を上げてから、腹の上にあぐらを組むように折り曲げ、辻村班長のものを受入れ易い体位になって、じっと眼を閉じた。
 彼白身のものは、指や口舌で何の刺戟も与えていないのに、既に驚くまでに凝固し若さと精力と漲る力をまぶしく輝かせていた。
「いくぞ」
 今は褌もはずし、男一匹、裸一貫となった辻村班長は、猛りに猛り、水落上等兵を押し分けていった。
「ううッ」
 顔をしかめ、引き吊らせて、水落上等兵は呻き、
「痛ッ……痛ッ……」と二言三言、小さな悲鳴をあげたが、大きく口をあけて息を吐き、全身の力を抜いた。彼の表情が平静になるのを待って、辻村班長はおもむろに動いた。大洋の巨大な波のうねりのように、大きく盛り上がっては沈み、沈んでは又大きく盛り上がる。永落上等兵の額には粒の汗が浮かんでいた。
 凄まじい光景であった。凝視する私の視線を避けるように、流石の永落上等兵も眼を閉じて、烈しい苦痛と屈辱感から逃れようとしていた。
「岩崎、ここへ来て、ここをよーく見ろ」
 言われるがままに、私はしゃがみこんで、局部に目を近づけた。
 一心同体の男達がかもし出す熱気と、激しい息づかいの迫力に圧倒されて、私はただ茫然と、その場に崩れるようにすわりこんでしまった。
 戦いは終った。戦いが烈しければ烈しい程それが終った後の空間と時間は、虚しく静かで空ろであった。
 三人の肉体も心も燃え尽き、今は荒涼として、生臭い空気だけが、生きとし生ける男達の存在を証明していた。
 男のいのちの噴火による恍惚感と、その陶酔から醒めると、私を除く二人は、急速にもとの辻村班長と水落上等兵に戻っていった。先程までのあの逞しい情欲と激動が、まるで嘘のようだった。汲(く)めども尽きぬ男のエネルギーの泉、そこでは早くも新しい精力が滾々(こんこん)と湧き出しているに達いなかった。
 「見たか、岩崎。貴様も出来るように鍛えてやる。寝台に寝ろ。」
 有無を言わせぬ強引さであった。
 あの身上調査のあった日以来、私はちょくちょく、今夜のように、辻村班長の呼び出しをうけていたが、その度に、今日、彼が水落上等兵に対して行ったような交合を私に迫ったのである。しかし、これだけは、私は何としても耐えきれなかった。頭脳に響く激痛もさることながら、襲いくる排便感に我慢出来ず私は場所柄も、初年兵と云う階級上の立場も忘れて、暴れ、喚き、絶叫してしまうので、辻村班長は、ついぞ目的を遂げ得ないままであった。
 その時のいまいましげな辻村班長の表情。何かのはずみでそれを想い出すと、それだけで、私は恐怖にわなないたのであるが、辻村班長は一向に諦めようとはせず、執念の劫火を燃やしては、その都度、無残な挫折を繰り返していたのである。
 その夜、水落上等兵の肛門を責める様を私に見せたのは、所詮、責められる者の一つの手本を私に示す為であったかもしれない。
「ぐ��ぐずするな。早くしろ、早く」
 ああ、今夜も。私は観念して寝台に上がり、あおむけに寝た。敷布や毛布には、先程のあの激突の余儘(よじん)が生温かく、水落上等兵の身体から滴り落ちた汗でじっとりと湿っていた。
 私の腰の下に、枕が差し込まれ、両足を高々とあげさせられた。
「水落。こいつが暴れんように、しっかり押さえつけろ。」
 合点と云わんばかりに、水落上等兵は私の顔の上に、肉づきのいい尻をおろし、足をV字形に私の胴体を挟むようにして伸ばした。股の割れ目は、まだ、水落上等兵の体内から分泌された粘液でぬめり、私の鼻の先や口許を、ねばつかせると同時に、異様に生臭い匂いが、強烈に私の嗅覚を刺戟した。
「むむッ」
 息苦しさに顔をそむけようとしたが、水落上等兵の体重で思うにまかせない。彼は更に私の両足首を手荒く掴んで、私の奥まった洞窟がはっきり姿を見せるよう、折り曲げ、組み合わせ、私の臍の上で堅く握りしめた。
 奥深く秘められている私の窪みが、突然、眩しい裸電球の下に露呈され、その差恥感と予期される虐待に対する恐怖感��、時々びくっびくっと、その部分だけが別の生き物であるかのように動いていた。
 堅い棒状の異物が、その部分に近づいた。
 思わず息をのんだ。
 徐々に、深く、そして静かに、漠然とした不安を感じさせながら、それは潜行してくる。ああッ〃‥ああッ〃‥‥痛みはなかった。次第に力が加えられた。どうしよう……痛いような、それかと云って痛くも何ともないような、排泄を促しているような、そうでもないような、不思議な感覚が、そのあたりにいっぱい。それが、私の性感を妖しくぐすぐり、燃えたたせ、私を夢幻の境地にさそうのであった。
 突然、激痛が火となって私の背筋を突っ走った。それは、ほんのちょっとした何かのはずみであった。
「ぎゃあッ!!」
 断末魔の叫びにも似た悲鳴も、水落、上等兵の尻に押さえつけられた口からでは、単なる呻きとしか聞きとれなかったかもしれない。
 心をとろけさせるような快感を与えていた、洞窟内の異物が、突如、憤怒の形相に変わり、強烈な排便感を伴って、私を苦しめ出したのである。
「お許し下さいッ――班長殿――お許しッ ――お許しッ――ハ、ハ、班長殿ッ」  言葉にはならなくても、私は喚き叫び続けた。必死に、満身の力を振り絞って。
「あッ、汚しますッ――止めて、止めて下さいッ――班長殿ッ――ああ――お願いッ――お許しッ――おおッ――おおッ―― 」
「何だ、これくらいで。それでも、貴様、男か。馬鹿野郎ッ」
「ああッ、……痛ッ……毛布……毛布……痛ッ――汚れ――汚れますッ――班長殿ッ」
 毛布を両手でしっかりと握りしめ、焼け爛れるような痛さと、排便感の猛威と、半狂乱の状態で戦う私をしげしげと眺めて、流石の辻村班長も、呆れ果てで諦めたのか、
「よしッ……大人しくしろ。いいか、動くなッ」
「��おおおー!!!」
 最後の一瞬が、とりわけ私の骨身に壊滅的な打撃を与えた。
「馬鹿野郎。ただで抜いてくれるなんて、甘い考えおこすな。糞ったれ」
 毒づく辻村班長の声が、どこか遠くでしているようだった。
 終った、と云う安堵感も手伝って、私は、へたへたとうつ伏せになり、股間の疼きの収まるのを待った。身体じゅうの関節はばらばら全身の力が抜けてしまったように、私はいつまでも、いつまでも、起き上がろうとはしなかった。 
 班長の最後の一撃で俺も漏らしてしまったのだ。腑抜けさながら。私はここまで堕ちに堕ちてしまったのである。  瞼から涙が溢れ、男のすえた体臭がこびりついた敷布を自分の汁と血で汚していた。
 どれだけの時間が、そこで停止していたことか。
 気怠(けだる)く重い身体を、もぞもぞ動かし始めた私。
 「なんだ、良かったんじゃねぇか、手間取らせやがって」
 おれの漏らした汁を舐めながら辻村班長が言った。
 そして汚れたモノを口に突っ込んできた。
 水落上等兵は、おいうちをかけるように、俺に覆い被さり、聞こえよがしに口ずさむのであった。
 新兵サンハ可哀ソウダネ――マタ寝テカクノカヨ――
        (了)
37 notes · View notes
kennak · 3 months ago
Quote
私は62才である。とある地方都市で、公務員として約36年働いてきた。生まれ故郷だ。 地元、そう、本当に地元だ。保育所から高等学校まで、ずっと地元である。(地元にある大学で行きたい)大学はなかったので、大阪府内に進学することになったのだが。 それから民間で三年ほど働いて、地元の市役所の採用試験を受けて入庁した。 いいことも嫌なこともたくさんあった。思い出深い職場である。時間が過ぎるのはあっという間だった。 ずっと土木建築の仕事をしてきた。道路造りに、水道に、都市計画に、施工監理に……少しの間だが、まちづくりの仕事もした。思い出が蘇ってくる。もっと写真を撮っておけばよかった。 本題である。定年延長により、公務員の定年退職はしばらくの間、2年に1回になっている。 私が定年になったのは61才になる年度である。民間企業は誕生月に退職になるのが一般的だが、公務員の場合は年度末まで在籍できる。 今年の3月末をもって分限退職の辞令を受け取り、退職日には労働組合の行事で退職者一同での職場巡りを行い(※有給である。有給が残ってない人は人事がわかってて見逃してくれる)、最後は市長のポケットマネーで退職者のための小宴会が催され、皆それぞれに挨拶をして――私を含めた有志は、翌年度からも再任用(あるいは再雇用)されて働き続ける――はずだった。 タイトルにあるとおり、私は再任用の対象にならなかった。再雇用もNGだった。 2023年の秋頃だったか、再任用の希望票を人事に提出した。その後、返送されてきたのは「再任用は不承認」なる文言の書かれた通知が1枚だけだった。 理由によると、総合的な事情により再任用できないらしい。同じ階にある労働組合の職場委員会を通じて確認したところ、この階の職員だけでも数名が再任用されなかったということだ。 はてなユーザーであればご存じかと思うが、一応説明しておく。 民間企業では、「雇用と年金の接続」という観点から、年金が支給となる65才まで退職者を継続雇用する義務がある。例えば、60歳定年制を採用する企業の場合、65歳までの再雇用は法律上の義務であり、再雇用拒否は原則として違法である。 では、公務員の場合はどうかというと、こちらも原則として再任用をすべき~という旨の総務省通知が平成25年3月に出ている。 内容を要約すると…… 「公的年金の報酬比例部分の支給開始年齢が段階的に60歳から65歳へと引上げられることに伴い、無収入期間が発生しないよう国家公務員の雇用と年金の接続を図るとともに、人事の新陳代謝を図り組織活力を維持しつつ職員の能力を十分活用していくため、当面、定年退職する職員が公的年金の支給開始年齢に達するまでの間、再任用を希望する職員については再任用するものとすること等を内容とする閣議決定をした」 ということだ。 【参考URL】 (平成 25 年3月 29 日総務省通知) https://www.soumu.go.jp/main_content/000216510.pdf (停職6月の懲戒処分を受けた者の再任用) http://www.rilg.or.jp/htdocs/main/houmu_qa/2015/43_winter02.html   ただし、この通知はあくまで国から地方自治体への技術的助言であり、法的効力があるわけではない。 組織からその価値がないと判断された職員だと、再任用はされないことになる。 私は、36年間ずっと、このまちで働いてきた。 そこまで目立たない中国地方の地方都市ではあるが、このまちが気に入っている。 できれば、ずっと働きたい、もっと働きたいと思っている。 労働組合に上記の再任用拒否を相談したところ、今後の団体交渉前の当局とのやり取りにおいて、本件に言及いただけるとの回答が執行部からあった。だが、望みは薄いようである。こういった当局の対応は、何年も前から続いているからだ。 ���役所にとって不要な人材は、再任用(再雇用)しない。それが人事当局の方針である。 実際のところだが、私は確かに不良な職員であった。 私は怒りやすい人間であり、周囲に迷惑をかけたこともある。若い頃は上司と反りが合わず、反発して死のイベントを無断欠勤したことがある。なんてことをしてしまったんだろう。あのイベントに出ていればよかった。 日常の仕事においても、市民や業者と言い争いになることがよくあった。 感情の振れ幅が大きく、職場の人に迷惑をかけた。用地買収の仕事の時にも、地権者との交渉がうまくいかなかったのは私のせいである。 査定が低かったのは間違いない。でも、私は私で、このまちが好きで市役所職員の仕事を続けていた。もうちょっと働いていたい想いがある。 仕事とは別の方面になるが、二十代の頃からずっと組合活動をしていた。 土木建築の職場委員会はずっと仕切っていたし、反核の平和の火リレー、メーデー、自治労の定期大会その他の行事などは、40代になって体にガタが出るまで前線に出ていた。 平和の火リレーの時は、市立総合体育館の前にある大きい道路をまっすぐに進んでいったっけ。本当に懐かしい。 一番、血気盛んな時期だと……国と県が合同で実施する泊まり込みの研修があった時、私が朝のラジオ体操時の国旗掲揚係になった時だった。私は、つい大声で主張したのだ。自分の平和にかける想いを。 あの時は、江田島にあった国立青少年自然の家だった。集会室での私の言葉は、十数年前の日記に確かに記録してある。 「皆さん。申し訳ありません。これは研修中の職務ではありますが、私は日本国旗を掲揚する係にはなれません。太平洋戦争を引き起こし、被差別部落問題を長年放置してきたのは日本政府です。人権侵害の象徴である、その政府が作った国旗を掲げることは、平和を愛する者として到底できないのであります!」 と、研修参加者50人以上の前ではっきり告げたのだ。これは、当時の労働組合における一般方針のひとつであった。 今では思う。広島県全体の研修の時なのだから、この時ばかりは組合の方針に反してもよかったのではないかと。 実際、研修が終わった後で人事当局に呼び出された私は、総務部長から「増田さん。悪いけど辞めてくれるか?」と言われた。国か県かはわからないが、クレームがあったらしい。 だが、やはり血気盛んだった頃の私は、組合にも相談したうえで、基本は一人っきりで人事当局と戦った。少しばかりは助けを求めたこともあったが。 最終的に、処分ではなく厳重注意に留まった。組合が助けてくれなかった場合、本当に辞め��れられていた可能性がある。 愚痴ばかりで申し訳ないのだが、これでも反省している。 私が悪いのだ。私は仕事に対して真摯に向き合ってきた。本気でやってきた。それでも成績が悪かったのは事実であり、その時期の上司の方々の温情に賜れたことに感謝している。 仕事は本気でやっていたけれども、周囲への配慮が足りなかった。令和になっても、今でいうパワハラみたいなことをしていた。 あの時、いつだったか。令和元年のことだ。 税務の子が当時���私が働いていた施工監理(兼庶務管理)の部署に来ることがあった。土地の課税評価のことで、私が依頼していた文書を届けにきたのだ。 その文書には誤りがあった。その時、私は怒鳴ってしまった。今でも反省している。後悔の念を込めて、できうる限り思い出してみる。 確か、私はこんなことを言った。 「お前、まちごうとるぞ。小字(こあざ)がなかろうが、字がっ!! なしてないんならあ、おい」 「え……どういうことですか」 「水吞町だけじゃなかろうが、さらに、その下に水~(※龍だったかもしれない)という小字の名前がなかろうが」 「すいません、つけ忘れました。打ってません」 「なんでそんな大事なもん、付けわすれるんならあ、おい」 「すいません」 「お前、法務局にこれ出してみろやあ~、恥ずかしいどお!!」 「ごめんなさい……」 恥ずかしいのは私の方である。若い子に対して、こんなに失礼なことを言ってしまった。 その次の週に同僚から聞いたのだが、その女の子はうつ病になり、職場に来ることができなくなったという。 元々、抑うつ気味で元気がなかったらしい。私が怒鳴った金曜日だけでなく、土日にあったイベントでも動員があり、その子は仕事ができず辛い思いをしたという。 ただ、私にも原因があるのは明らかである。本当に申し訳ないと思っている。 その子は、労働組合を通して聞いたところだと――翌年に単純事務労働として税務の仕事に復帰したが、なかなか調子が戻らず、結局は新卒2年目で退職したとのことだ。 後悔先に立たず、という言葉がある。私の場合がまさにそれだ。 仕事でヘマをしてるだけだったら、まだ再任用されたのかもしれない。 しかし、それだけではない。私が他者の信頼を損ねる行為を繰り返したからこそ、こうなったのだ。 できれば、今からでもまた市役所で働きたいよ。でも、その資格がないことも重々承知している。 たとえば今、私は市役所で働いていた頃の思い出を書いてるけれども、守秘義務に反している可能性がある。それでもいい。罪があれば償おう。これも責任の取り方というものだ。 私は罪を犯した。犯し続けた。それで再任用されなくなった。仕事人生の責任を、こんな最悪なかたちで取ることになった。 あれは今年の1月だったか。後輩と一緒に現場に出るため、廊下を歩いていると、部長級の職員が前からやってきた。 その人は、正面にいた私に向かってこう言ったのだ。 「なんや増田。お前、まだ辞めとらんかったんか。はよお、辞めろや!!」 後輩が見ている前で、こんなことを言われてしまった。恥ずかしかった。 でも、しょうがないのだ。私はずっと、禄でもない職員だった。 だから、こんなことになっている。 最終勤務日のことだ。 労働組合が主催する職場巡りの会が終わり、最後に職場に帰って、デスクに座ってしばらく待ち、定時を迎えた時のことだ。 定時のチャイムが鳴って、2~3分くらい後だったか。私は、カバンを抱えてまっすぐに職場を出た。 事務所にいた同僚連中には、「じゃあの~」と軽快な口調でさよならを言った。みな、私に「お疲れ様でした」と返してくれた。 しかし、ひとつだけやっていないことがあった。最終勤務日の前日、職場の親睦会の若い幹事職員に言われたのだ。 「増田さん。最後に僕が花束を渡すので、退職スピーチをお願いします。その後記念撮影をしますから、残っておいてくださいね!」 と、しっかり伝えられ、私はOKの返事をしている。 にもかかわらず、こんなことをしてしまった。チャイムが鳴ったら逃げるように、すぐに家に帰ってしまった。 スピーチなどしたくなかった。再任用されなかったこんな私がスピーチをしても、恥ずかしいだけだと思っていた。 自分に負けたのだ。彼の思いに応えられなかった。 最後になるが、もし増田の利用者の方で思い当たるフシがある方は、どうか職場では自重してほしい。 他者の信頼を損ねる行為ばかりしていると、私のように情けない老後を過ごすことになる。この日記がひとつの警句になってくれたら望外の幸せである。 明日からは、またはてな匿名ダイアリーのイチ利用者である。また面白い日記、楽しい日記をたくさん読んでみたい。 ありがとうございました。
再任用を拒否された
2 notes · View notes
imwatashi · 2 years ago
Text
退職するわけでもないしたかがグループ異動するだけ(しかもフロア同じで隣の島に席移動するだけ) なのに、今のグループで働いた日々を思い返して涙が止まらない、在宅勤務の薄暗い部屋でパジャマ着たまま1人で泣いてる。あんなに出たかった部署なのになぁ、とか別れ際のあるある未練タラタラ思考に陥って馬鹿みたい。よく言えば華があって目立つ部署で、悪く言えばその分やることも多く自部署のヘマで沢山の人に迷惑をかけてしまうような部署だった。1年目のときは守られながら仕事してて、2年目からは担当を持つようになって沢山失敗して、先輩たちもめちゃくちゃ激務なので頼れなくて勝手に病んだり、キャパオーバーで毎日泣いてる時期もあった。先輩たちと残業中の雑談はもっぱら「異動したい」「次は誰抜けれるかな?」がメイントピックで、仕事が嫌になった時期もそういう話をしながら働く時間はなんだかんだ好きだったし、救われてた。そしてなんだかんだ愚痴を吐きながらもしっかりと責任を持って仕事を進める先輩たちは本当にすごくて、仕事は大変だけど尊敬できる人に囲まれたことだけは本当に良かったなあって常日頃から思っていた。
元からやりたい仕事があったので異動希望を出していて、最初は「まだこの部署から出せない」と言われていたけれど、諸事情があっていきなり希望の部署に行ける可能性が出てきた。上司から打診があったときに決断に迷いが出たのは、やっぱりチャレンジングな状況に身を置ける今の仕事にやりがいを感じていたからだと思うし、何より一緒に働く人たちが良かったからそうなったんだと思う。けれど結局、私は希望の部署に行くことに決めた。��示が出た日に「脱出成功じゃん」と先輩に言われ、ここまで色々教えてくれたのに一人で出し抜くことに対する申し訳ない気持ちと、ただこの一員から外れてしまうことに対する淋しい気持ちと、新しい部署で待ってる新しい仕事に対する期待の気持ちで訳わかんなくなり、とりあえず笑ってそうですねと返すしかなかった。送別会でも一言求められ、酔いのせいもあってへらへらしながら「また飲んでください〜」って笑って終わらせちゃった。昨日は年度内最後の出社で、一番お世話になった先輩に「ありがとうございました」って仰々しく言われて、私も咄嗟に笑って「ありがとうございます」っていうしかできなかった。今日は最後のグループミーティングがあって、そこでやっとまともな挨拶ができた。それでも感謝していることなんて膨大にありすぎて、でも話しすぎるのも水っぽいし嫌だなと思って端的に言葉をまとめて話した。最後退勤の時にメッセージを送る時、また何を書こうか迷ったのだけど、一緒に働けて楽しかったです!って一言を簡潔に送った。感情を削りに削ってここまで来てるので、だからここに曝け出している、というより溢れてしまっている、先輩からの「2年間ありがとね」ってチャットが来てから涙腺がおかしくなってしまった、自分がいかに涙脆いのかも今年の激務を通じて理解した。
大きな別れも小さな別れも何度も経験してるのに、ましてや今回は大それた別れではなくて同じ会社の同じフロアに勤め続けるのに、こんなにも飽き足りずに感情をフル稼働させてる自分がやっぱりあんまり好きになれなくて、でもそれこそが自分自身だからまあ仕方ないかなと受け入れてもいる。年齢を重ねて周囲に対して曝け出さない術を習得してきてはいるが、きっとこれからもあらゆることを大袈裟に受け取りながら、私は生きていくんたろうな。それで他人に変な人って思われても、堪えて堪えても溢れるものに関しては仕方がないからもう気にしないでいようと思う。よく言えば、小さな幸せや他人のさりげない良いところに気づけるってことだよね。新しい業務は自分のやりたかったことに近づくので、そのぶん怖さもあるけれど、でもすごくわくわくもしている。
4 notes · View notes
czrscr · 8 months ago
Text
悪魔は囁く
 鳴らないはずの、電話が鳴った。
 忘れられない番号がディスプレイに表示された瞬間、己の指はいつの間にか画面をスライドさせていた。  プツリ。  電波の線と線が、しっかりと繋がる。 『悟……』  久しく聞いていない、甘ったるい声音が耳を叩く。 『よかった、繋がって。ちょっとヘマしたみたいで……悪いんだけど、ここまで迎えに来てくれないか』  一体何が何なんだか。  あまりにも「あの頃」の体で話し続ける電話の向こうの男──夏油に、流石の五条も鼻白む。  自分が現在利用している部屋は、同じ高専内とはいえど、昔とは違う場所だ。部屋の間取りだって、家具の配置だって、何もかも違うのに。機械越しの彼だけが、あまりにもあの青春の日々を彷彿とさせるものだから。  今の自分を、一瞬見失った刹那。 『頼む、悟』 「判った」  錯覚を患ったまま、気付けば応えを返していた。半ば無意識化で行われた動作に、五条は自分でうっすら驚く。  ──おいおい、正気かよ。  なんて内心でツッコんではみるが、後の祭で。  そんな五条の戸��いに気付いているのかいないのか。電話越しの彼は、小さく「よかった」と呟いた。  本当に、心の底からそう思っている様な様子で。 『ありがとう、待ってる』  自身の居所を大まかに告げ、夏油が通話を切った。ツーツーツー。切れた糸の残響を聞きながら、五条は小さく嘆息する。  ──罠かな。 「罠かもなあ」  冷静に考えればそうだ。何を考えているのかは知れないが、五条をおびき寄せる何かしらの可能性は十分にある。  けれど、最初の一声が。  自分を呼んだ声が、あまりにも頼りなさそうに聞こえてしまったものだから。  まるで夏油から乞われた様な錯覚をどうにも捨てられず、五条は大人しく、スマートフォンをジャケットのポケットに突っ込んだ。  向かうは玄関である。 「悟!」  駅の出口を出た先のベンチスペースから、五条を見付けた彼が声を上げる。のこのこと近寄れば、眉根を下げた夏油が小さく頭を垂れた。 「悪いね、こんなところまで来てもらって」  大仰な袈裟を身にまとっている割に、浮かべる表情はどうにも毒っ気が無い。  別離を宣った時は、あんなに冷めた目をしていたくせに。 「……オマエ、一体どうしたんだよ」  本当に、心の底から大真面目に問い質す。  夏油の親指が、彼の額を細かく掻いた。 「それが、正直判らないんだ。気付いたらここにいて……新宿の様だけど、何だか微妙に店のラインナップも違うし、ケータイも持ってないし……だから、何故か持ってた小型のタブレットPCみたいなので、微妙に覚えてた君の電話に掛けてみたんだけど」 「……へぇ」 「ホント、繋がってよかったよ。正直合ってるかどうかも判らなかったから……」 「意外と覚えてるもんだね」なんて、夏油がころころと笑う。  あんまりにも屈託が無い顔をするものだから、五条はいよいよ状況を察してしまった。  だって今の傑はきっと、こんな風に笑ってくれない。 「正直、ガラスで自分の姿を見た時から、薄々変だとは思ってたんだ……だから君の姿を見て、確信したよ」  彼自身、どうやらちゃんと自覚していたらしい。 「なあ、悟……今の私たちは、一体何歳なんだ?」  途方に暮れた色をほんのり滲ませて、夏油が五条を一心に見上げる。  瞬間、五条の脳内はありとあらゆる様々な想定を算出した。  殊勝な様子すらも罠の可能性。  本当に記憶喪失であり、身寄りが無い可能性。  ──彼を拘束してしまう段取り。  高専以外で所有している、独り暮らしでは持て余しがちなマンションの一室。  長身の自分でも足を伸ばせる、オーダーメイドのベッド。
「……とりあえず、一旦帰ろうか。俺たちの部屋に」  あまりにも荒唐無稽なことを口走った自分に、五条は心底戸惑ったが。  けれど訂正の言葉は、終ぞ口から出なかった。
0 notes
team-ginga · 1 year ago
Text
映画『騙し絵の牙』
 Amazon Primeで映画『騙し絵の牙』(2021)を見ました。
 私は騙し騙され、二転三転する映画が好きで、タイトルに惹かれて見たのですが……ひどい。これはひどい。こんなもの見ちゃいけません。
 出版業界を描いた映画ですが、出版業界って本当にこんななんですか。
 私はフランスで著書を1冊、日本で著書を2冊、翻訳書を1冊、共著の参考書を1冊出版しました。だからと言って出版界のことを知っているわけではありません。何も知らないも同然です。
 でも、いくらなんでもこれはあり得ないと思います。映画を見ながら「そんなばかな」、「なめとんのか」とずっと言い続けていました。
 舞台となるのは薫風社なる老舗の出版社。社長が急死したためお家騒動というか後継者争いが起きますが、社長��息子(中村倫也)を押し除けて、東松なる男(佐藤浩一)が社長の座に着きます。
 そんな中、文芸雑誌『薫風』の編集だった高野恵(松岡茉優)は、仕事でヘマをして総務部(だっけ?)に飛ばされてしまいます。
 カルチャー雑誌『TRINITY』の新編集長となった速水(大泉洋)は、そんな恵を自分の雑誌の編集部に迎えます。
 売れない雑誌を再生させるために、速水はさまざまな手段を講じます。
 彼はミリタリーオタクのモデル城島咲(池田エライザ)にエッセーを依頼し、恵が新人賞に推していたけれど『薫風』の編集長から却下された新人作家・八代聖の小説を『TRINITY』で連載すると言い出します。
 八代(宮沢氷魚)が薫風社にやってくると、女子社員がみんな彼を見にくるのですが……えーっと、この人そんなにイケメンですか。いや、イケメンだとしても、女子社員がみんな仕事の手を止めて見にきますか。
 速水は連載前から八代を大々的に売り出し、八代は一躍時代の寵児となります(小林聡美演じる文芸評論家は八代の処女作を新聞でベタ褒めするのですが、まだ連載されていない小説の書評が新聞に載るって、おかしくないですか)。
 速水はさらに城島咲と八代は付き合っているという噂をフライデイにリークします。
 ミリタリーオタクの城島咲はストーカーに付き纏われていて、ある夜自宅に戻るところを襲われ、持っていた拳銃で反撃します。ストーカーは逮捕されますが、咲も銃刀法違反で逮捕されてしまいます。
 咲のエッセーが載った『TRINITY』も当然発行中止……となるかと思いきや、速水はこれをビジネスチャンスと捉え、社長の東松を説得して、部数を増やして発行し、見事完売に成功します。
 一方、東松や速水に反感を覚えている副社長の宮藤(佐野史郎)や文芸雑誌『薫風』の編集長・江波(木村佳乃)は『TRINITY』から八代を引き抜き、八代の処女作は『薫風』で掲載すると言って記者会見を開きます。
 えーっと、何度も言うようですが、八代の小説はまだどこにも掲載されていないのですよね。それなのにわざわざ記者会見を開くなんてあり得ますか。そもそも同じ会社で引き抜きなんてあり得るんですか。
 記者会見の席上で八代は突然「あの小説は僕の書いたものではありません」と言い出します。会場は当然大騒ぎです。それによって宮藤は失脚、雑誌『薫風』は廃刊の憂き目に遭います(この映画では古臭い文芸雑誌や頭の硬いその編集者は「悪」として扱われています。それでいいんですか?)
 八代の小説の本当の作者は、20年前に筆を折り行方不明になった神座(リリーフランキー)という作家でした。全ては速水が仕組んだこと……というわけですが、えーっと一体なん��ために仕組んだんですか。目の上のたんこぶの副社長を失脚させるためですか。社内の派閥争いのために作家やマスコミを巻き込むというのはアリなんですか。
 一方、社長の東松は徹底したコストカットとリストラを行い、印刷や取次を自社で行う「KIBA」計画を立てています。彼はその計画に速水を参加させようとしますが、そこへ突然アメリカから先代社長の息子が帰ってきます。
 息子はアメリカで大きな契約を結んできたと言い、「KIBA」計画は中止すると言います。
 中止って、あなた、一体なんの権限があってそんなことが言えるんですか。社長の息子だからですか。株の持分がどうとか、株主総会がどうとか、そういうものをすっ飛ばしてそう言われても困ります。
 しかも息子がアメリカで結んだ契約とは、「薫風社の本は今後全てAmazon でのみ販売する」、「今ある雑誌は半分は廃刊、残りの半分はWeb上で公開する」というもの。
 そ、それでいいんですか、ホントに。
 息子は「これからは世界で勝負する」と言いますが、えーっと、ということは外国語で雑誌を作るということですか。
 あり得ないことばかりだと思います。
 最終的に恵は出版社を辞めて、父親(塚本晋也!)が経営していた本屋を継ぎ、神座の新作を印刷して1冊3万5千円で販売します。
 「ここでしか買えない」ということをウリにしているわけですが、3万5千円ですよ、3万5千円。一体誰が買うんだと思いますが、出版当日には開店前から本屋の前に長い行列ができています。
 あり得ない。絶対にあり得ないことです。
 この映画は塩田武士の同名の小説を原作としているそうです。原作小説はKADOKAWAの文芸誌『ダヴィンチ』に連載されたとか。
 塩田は4年にわたって出版業界を徹底的に取材したと言いますが……嘘でしょ。
 『ダヴィンチ』の編集者はどう思ってこの小説を連載していたんでしょう。「さすが塩田先生、業界のことをよくご存知だ」、「ウチの会社にそっくりだ」、「速水のモデルは花田紀凱だ」と思って連載していたんでしょうか。とてもそうは思えないのですが……
 良い子はこんな映画みちゃいけません。
追記:  ネットで調べてわかりましたが、原作者の塩田武士は私が勤めている関西学院大学の社会学部の卒業生で神戸新聞に就職し、将棋部門を担当。その経験を活かしてプロ棋士を目指す男を主人公にした小説を書いて、作家デビューをしたそうです。  へえ、そうなんだ……いや、だからどうという話ではないのですが……
0 notes
pureegrosburst04 · 2 years ago
Text
youtube
嘘と真実 心の奥底からの欲望と只の弱さ
下等生物のゴローニャに演技でも涙を流す我々は、全てのジュニアアイドルから見ても魅力的で母性本能をくすぐる程可愛いのだよ🧡(黄金の真実)」 
表版仮想大鉱山フルメンバー「”””ニヤア〜〜〜””惨めなオモチャW(黄金の真実)”””””」
ゴールドガッチャ「オエエエエエ❗️❗️❗️ガッガハ‼️…」ゴールドバラバズー500F「それが君の本音で良かった、あんな方々を継ぐ事などできないのだからね。(トレジャーパワー)を幾ら強化した所で””””シックス様””””の背中に追い付くイメージが……」ゴールドガッチャ「浮かびすらしない、完全に別次元であるな、我等の祖先、”””創造神”””などより遥かに狂っておる。
我々をカリスマの頂きへと導く筈の神々しく気高き精液は””被害者面をするように泣きながらもしっかりと咥え込んで離さない女子中学生の生温かくて卑劣なスレイヴ・おマンコちゃん💛””に締め付けられビュルルルルルッ💛といつもいつも吸い上げられて鈍才に逆戻りさせられてしまうのだ……(笑) 昨日は三人も自殺されてしまった、恐らくきっと我々の足を引っ張るのが嫌になったのだ(黄金の真実)。だからこそ紡ぐのだよ!高貴なペニスとねっとり愛し合った、我々の夢の為に死を選ぶまでのスレイヴ・おマンコちゃん💛の秘密の物語を………(笑)」  
ゴールドバズー「(誰か助けてくれ もうこんな化け物共にはついて行けない…正義の味方もごめんだけどよ、でも全���マシかもな。俺が幸せなら周りの奴等なんかどうだっていい)」
ゴウンゴウンゴウン…ジューー(焼却処理)❗️❗️❗️ 姉妹の抜け殻「あああああああ‼️‼️‼️」五萬レッド/手長No2「はははは!そのままお陀仏しろ産業廃棄物!!!wwww」ジューーー❗️❗️❗️…プスプスプス………
ゴールドバラバズー「ああ、そうそう。君の妹だが…私直々に種付けプレスしてから”””””秘密結社ゲゼルシャフト様”””””に売り飛ばしたら臓器を全部取られて死んでしまったのだ(笑) 」
””高遠夜霧””みたいな最強として産まれたかったよ。だから俺様は犯した女全員に中絶させて悲劇の血統に終止符を打つぜえ!(黄金の真実)!!www」
ゴールドキング「自分をゴミだと自覚しているから死んだのだよ、それが現実だとしてもね(笑) 前向きに考えれば、代謝で何とかなっただろうに」ぺっ
男の中の男の失格の粗チン(笑)に相応しいアラフォー女性(皺くちゃババアw)と年を取り首になったAV女優(特にリストカットをしている傷物…W)等のパートナーを充てがうのだ。さあ新郎新婦のお二人とも、これは結婚なのだよ?
表版仮想大鉱山「(´;ω;`)」
強いアマカジなんていらない(黄金の真実) 慰みものにされないお前なんていらない
Tumblr media Tumblr media
タマコ君、顔の皺くちゃが増えてしまうぞウンコババアWWWWW
レロレロっクチュ🧡 女子中学生「ヒ、ひいいい」 ゴールドガッチャ「おかしい、我等は練りに練ったこの計画を実行にうつしたときには喉もカラカラだったのが…」ゴールドバラバズー「禁断の果実からトロトロの愛液が溢れ出し、我々に潤いの恵みをもたらした🧡」
女子中学生14歳「………」ちゅぱっちゅぱっ💛  ゴールドバズー「お前合唱部だったんだってなぁ?んなくだらねえ事より俺様のリコーダーを美味しそうに咥えて音鳴らす方が一部分AVに乗るこの動画観る負け組同級生のみんなもよっぽど気持ちいぜ!!!」女子中学生14歳「………」ぶびゅっぶびゅびゅびゅ🧡 ゴールドバズー「あークチュクチュお口演奏でスッキリしたぜ♪……おいなんか文句あんのか?賢者タイムの今は冷静闇人格作動中だぞおい」バチンッバキッ 女子中学生14歳「やめて下さい、やめて……」ゴールドバズー「上目遣いには気を付けろよ劣等生物。今の俺は容赦しねーぞ」 〜放送終了〜
ゴールドバラバズー「時に諸君、世の中には食用ポケモンという素晴らしいジャンルがある(ニヤア💛)」ゴールドバズー「こういう劣等生物は料理に惨い加工を施してからドブに捨てる為にあるんだぜwww(黄金の真実)」ゴールドガッチャ「サーモグラフィーでドデカバシに丸呑みにされ溶けていくメスしか居ないアマカジを観ていたら」ゴールドバラバズー「我々の可愛いオチンチンが勃起してしまったのだよ💛」
どう足掻いても[下衆]では届かない{{{恐怖}}}
ゴールドバラバズー「は❗️❓…嘘だ…ウソだ、なんでこんな……リスクばかり…死刑は嫌だ………」
霧島04(10歳)「カッコつけなくて良いんだぜ。お前ら(蜜蜂)は女の子(劣化猿)にいつだって残酷な結果を残せる訳じゃない馬鹿なんだからよ(赤き真実)」ゴールドバズー「……あなたは……一体何者なんですか?」霧島04(10歳)「文字通りのプレデリアンだ。俺と言う本当の絶対悪を教えてやろう(赤き真実)」ゴールドガッチャ「それは……やめて下さい………」ゴールドバズー「森永雅樹は悪に堕とされた雑魚で、あなた様は産まれた時から悪として成った神だ」ゴールドバラバズー500「我々は”””””シックス様”””””のように命を賭けてまで何かをするつもりなどありません(黄金の真実)」表版仮想大鉱山三人「今ここで着いて行ったら、我々に待っているのは破滅だ。もう洗脳されるのは嫌だ、マインドコントロールされるのも嫌だ。また…また今理解した、このお方はもう片方だけでも想像の遥か上を行く邪悪なのだ」
ゴールドバラバズー「我々は絶対悪でありながらもう悪事を働くのに疲れた(赤き真実)、だから善へ、楽な方へ一生逃げ続ける。貴様は相良君には無い物を産まれた時から全て持っている(腕力も本質も学力も健康も)。そんな雑魚に憧れたなんて真っ赤な大嘘憑きも水に流す。だから手を出さないでくれたまえ、我々の友人なのだよ 君は幼い少女よりずっと綺麗でどんな下衆よりもクリアにドス黒い。敵う奴なんてどこにもいないのだからね」
霧島04(19歳)「俺の3センチンコを8千人の処女に1秒ずつ挿れました(赤き真実)。これでタイムアタックヤリチンキングとして十分力を誇示できたよな?」高級ゴールドデューク/バズー「???………貴方様は頭が、おかしいです(いつもの事だけど)」G(グランド)下っ端「(勿体ねえ……商品終わっちゃった)」高級ゴールドキング/バラバズー500F「キリシマゼロフォーサイコパスワールドの赤き真実はどうかどうか、フィクションの上に成り立つものであってください」
無印04(10歳)「ある相棒と同化してみて色々な事を学んだ 会社の繋がりこそが家族だ。利益を出しヘマをフォローし合うビジネス、一緒にいて楽しいと思うための友達と🤝同じだろ?豊かな世界で金がなかったらどんな関係でも通じない。使えない奴はあとグサれなく切り捨てる爽やかな絆、それが一番大事で尽くさねえ奴は絶好だって事だ(赤き真実)」
純粋硬派柱SuperPureEgrosburst04 霧島狩魔(裏ストボス)「俺の域には虫けらのび太じゃ未来永劫届かない、ある0点祭りの身障が小学校に上がるまでに寿命切れになった無価値な皺くちゃおばあちゃんもな、死ぬべきだから死んだんだよ 確かに死んだ。これが無価値化を証明してる宇宙の理がそう言ってるんだよ、だって存在がありえない神はゴミだから。死んだ奴もゴミだから(赤き真実)
Tumblr media
いくら泣いても身障が小学校に上がる前に御臨終だよ。あちこちがガタガタで面白いポンコツデブは二度と帰っては来ない、現実の人間とかも騙すのは楽しいぜ。俺は{{{絶対悪だと言ってるのにそうじゃないと自分から騙されてくれるんだから みんなも匙加減には気をつけろよ、対象を尊敬してるとしか思えない選択肢を選ばなきゃならない状況化に自分を追い込めばどう頑張ってもお人好しのゴミが優しい奴だと信頼してくれる餌になるぜ 球磨川禊は青いんだよ、信じてもらう努力じゃなくて信じさせる努力をしなくちゃ大物は釣れねえんだから。その点俺は一石二鳥(赤き真実)}}}」
〜闇金返済裏施設〜
霧島04「羊水の腐ったババア(産業廃棄物)に価値はねえ、チェンジ」アラフォー女性「何でそんな事言われなきゃいけないんですか?」霧島04「責任は表版仮想大鉱山が取るって契約で金を貸したろ。口答えしたからチェーンソージ(処刑掃除)」ブイいイイーン‼️‼️‼️ アラフォー女性「ああああああ❗️❗️❗️(断末魔)」闇金契約で連れて来られた女性達は怯えていた 霧島04「時代が変わっても家電と違って進歩しないゴミだから女性(劣化猿)は若ければ若い程良い(赤き真実)」AV女優「宜しくお願いします♡(内心は完全に震えている)」霧島04「チェンジ」次の風俗嬢「……」霧島04「魔臭気の臭いがプンプンだぞ チェンジチェンジチェンジチェンジチェンジチェンジチェンジチェンジチェンジチェンジもっともっともっともっともっとこんな虫ケラとは格の違う女を」女性達「………」 女子中高生以外の彼女達はブランドの価値がないと霧島狩魔に言われてヤスリで顔を骨が見えるまで削られ切って死んだ(赤き真実)
霧島04(裏ストボス)「35のブスババアよりずっと綺麗なアートだぜ(赤き真実)、かりちゅま?何々の悪役に比べればまだ全然可愛い?そんな嘘で貼られたレッテルは忘れた」
ゴールドバズー「(このお方は女に対して俺達よりずっと冷たい目で見てる。クズ男に堕ちたんじゃねえ本質が違う、このプレッシャーでわかるぜ……)」純粋硬派柱PureEgrosburst04「そうさ、俺は産まれた時から何も変わっていない。AV女優も風俗嬢もアイドルの劣化下位互換で薄汚いゴミだと正統な評価を下すだけさ。男性ではなく神として(赤き真実)」ゴールドバズー「は、はは…御守り持っても心を読めるんですね……ちくしょう役立たずが❕❕」バシッ!(御守りを地面に叩きつける音)
1 note · View note
isotomo · 2 years ago
Text
=ハジマリ16周年記念記事=
もう記念日から記事の公開が半年経ってるなんてヘマはしない!
Tumblr media
5月26日をもって、ハジマリシリーズは無事に16周年を迎えることが出来ました!
区切りの良い年度じゃないので、イベントをスルーしても良かったのですが。主人公グループを構成している層が16歳ばかり……つまりリアル創立年齢と本編設定の年齢が重なる年ですので、イベント的にお祝いしなきゃ勿体無い! そんな思いで急遽イラストを調達しました! この絵のために朝いちコーヒー店にいき作業し、昼を家に食べに帰り、お昼寝をし、また同じ店に戻って作業する怪しい人になりました。
Tumblr media
小ネタ▼
Tumblr media
・早蕨の使っているスマホはサーチカ製
・こいつ、あえてアオバ写してないぞ!
以上です🎂
ケーキも食べたよ🍰
Tumblr media
2 notes · View notes
liliyaolenyeva666 · 3 years ago
Text
Tumblr media
📛 1419 「仮面ライダー」 #86。
いつかの今週も 「仮面ライダー」 のお時間がやって参りました。今回は 「怪人ワシカマギリの人間狩り (第86話)」 という ピーターもびっくりなタイトルのお話です。ツーリング中のふたりのライダーとワゴンに乗ったおやっさんとガールらは 派手派手な格好の少年仮面ライダー隊を連れて山登りを楽しんでいます。「パパ!あの山なんて言うの?」 と 山に遊びに来ていたパパとこども。こどもは お金を入れると見ることが出来るのだけれど 短い時間でバチっと見えなくなる ケ��ンボな望遠鏡で頂上?からの景色を楽しんでいます。と、そこで見つけた 黄色い大きな板と派手派手な格好のどこかの戦闘員ふうな人。「ん?」 といったところで バチっと見えなくなる望遠鏡。「パパっ 10円玉早くっ」 と こども。10円をあげない いけずなパパ。「君たち!あっちで変なのを見かけなかった?」 と側にいた、山登りの格好とはどう見ても思えない少年仮面ライダー隊の少年らに声を掛けるこども。そんなこどもの声かけに、デビルイヤーは地獄耳な感じの この番組の主役 本郷猛は ジロリとそのこどもを見つめます。場面は変わり、マイクロバスが山道を走っていると 目の前の道路が煙で真っ白だったりします。安全運転を心がけっと、キキッと停まるバス。と そこへ 「ゲルショッカーの改造人間ワシガマキリだ!人間は皆オレの獲物だっ!」 なんて自己紹介を済ませたワシとガマキリをごっちゃにした改造人間は、部下 (ど派手な戦闘員) を使ってバスの乗客を取り押さえます。「ワシガマキリ!この作戦を感づかれないやう」 と 上司のブラック将軍が、ヘマばかりな部下に念を押します。そんなころ、たまの休みなレギュラーメンバーは、ベゴニアの花を探しに行ったり風呂に行こうと言ったりと呑気を通り越しています。そんなころ、命からがらマイクロバスから逃げ出した 先ほどの こどもとパパは 「助けてくれえ」 と 偶然か必然か、イノシシか何かを捕らえるギザ歯がガッチリとしたワナに足を挟まれた男性に出会います。足がちぎれていないかとても心配ですけれど、そんなころ 「服着たまま風呂に入る気か?」 と 呑気を更に通り越した滝和也の姿���。そんな和也はさておき、宿泊先のホテルでは (先ほどゲルダムの一味に襲われていた) バスが着かないと大騒ぎしています。急いでバスを探すレギュラー陣。道路の途中で停車していた “天城高原” と書かれたバスには誰も乗っておらず、路上には バッグやら何やらが散乱しています。「こりゃあどうなってるんだ」 とおやっさん。そんなころ、普通に歩いているやうに見えるものの、足がちぎられてしまってもおかしくないやうなワナに足を挟まれた男性を抱えながら山小屋に入る3人の姿がっ。何者かによって、ドアを閉められ閉じ込められた3人は 慌てていますけれど、そんなところに “ギーラー ギーラー” と新怪人が山小屋の前で突っ立っています。小屋の中、ピッケルで壁を壊して脱出を図ろうとしたパパは、その穴から霧泡状の白い液体を吹きかけられ、固められてどこかに連れて行かれます。「パパが化け物に連れて行かれちゃったんだ!」 とパパのこども。その頃、まだ山をうろちょろとしていた和也は、足をワナにぐっさりと挟まれてしまいます。痛さうな和也隊長。そのころ、白い繭状の何かに固められてしまったパパは、そんなふうに固められた人々が ドバッと集められていたりする保管場所に連れて行かれます。「直ちに改造できる。戦闘員用と怪人用」 とブラック将軍は 「忘れるな!もう一つの使命をな!」 とワシガマさんに喝を入れます。「仮面ライダーの首を この鎌で刈り取ってやります」 とワシガマさん。「その時が楽しみだ」 と、ブラック将軍。悪の組織のほうも何となく呑気な感が漂っています。お知らせに入ります。外はだいぶ暗くなり、そんな中で ひとりワナに嵌って身動きが出来ない 滝和也隊長は、お知らせが明けても ワナが外れなくて困っています。と、そこへ どういうわけでせうか 偶然通りかかった 少年仮面ライダー隊ガール。そんなガールに大声で助けを求める 我らがアクション隊長。ふたりがかりでも どうにも外れないワナ。と そこへ!「ギーラー!ゲルショッカーのワシガマキリだ!お前が滝だな!」 と自己紹介をするワシガマさん。ワナは外れないし、足も痛いし、兄は千葉真一だけど助けには来てくれないしと、万事休すな滝和也とガールの前に 「待て!俺が相手だ ワシガマキリ!」 と、時間の都合からか 変身をササっと済ませた仮面ライダー第1号が 颯爽と登場し、足場の悪い山道でワシガマさんと揉み合います。戦いの中で 和也のワナをスッと外す第1号。と そこに 「ハネミサイルを受けてみろっ!」 と ミサイルを放つワシガマさん。それをバッチリ喰らう第1号。ダメージが大きいのかどうなのか、戦いが不利になりさうな 吊り橋の上で ワシガマの泡をも喰らってダメージ倍増の第1号。「ワシとカマキリの力を持っているのだあ!」 と、ワシとカマキリの力を持っていると どうなのですか?という説明はしてくれないワシガマさん。でも、そんなワシガマさんに慄いたのか、吊り橋から落ちさうになる第1号。「ライダー しねっ!」 とワシガマさん。海に落ちる第1号。「ライダーを倒したぞっ!」 と 喜びのあまり、第1号の亡骸をロクに確認したりもせずに アジトにサッと戻るワシガマキリ。その頃、岩場で変身が解除された本郷猛は、岩に付着した緑色の液体を見つけ、それを素手で触ります。「ワシガマキリの血か、どこ行ったんだ?」 と、たぶんそれは ワシガマさんが流した血液のやうですけれど、バッチイかもしれないのに そんなことはお構いなしにヌルッと触っちゃう、流石は改造人間な猛は 血液を辿りに辿って 「ヤツの羽だ」 と羽を見つけ、洞窟の入り口のやうな入り口を偶然に見つけます。恐る恐る奥に進んで行きますと、いきなり現れた戦闘員にヒィィっと襲われる猛。でも あっさり躱してぶちのめすします。さすがは主役。その頃、固めた人間を元に戻す実験が行われています。「許せん!人間を都合よく改造する奴らめ!俺も同じ目に遭ったんだ」 と 熱く語りながら 「何とかしてあの手術を妨害しなければっ!」 と、手術の途中で妨害しても大丈夫なのかな?ってことは深く考えずに 手術を妨害する猛。「ライダー 生きていたのか!」 と アッと驚くタメゴローならぬ ワシガマー。「ワシガマキリ、失敗したな!」 と残念な部下を叱るブラック将軍は 「ライダーを倒すまで 生きて戻るなっ!」 と、ワシガマさんの帰る場所を無くします。とりあえずアジトが狭狭ですので外で戦いはじめる正義と悪。えっと、足は大丈夫なのでせうか?アクション和也も参戦してダイナミックなアクションをキメこみます。「ワシガマキリ!ライダーの首をはねてしまえ!」 と 戦いの外から応援をするブラック将軍。"カマブーメラン" なるミドレンジャーの武器のやうな物を 仮面ライダー目掛けて投げつけるワシガマキリ。そんな “カーマは気まぐれ” なウェポンを、ライダーキックで跳ね返す技の第1号。「ライダーを倒せ!」 と それしか言えないブラック将軍。倒せ!と命じられたからには 夢見る少女じゃいられないワシガマキリは 第1号に ウガーッて向かって行こうとするのですけれど、自ら投げつけた武器が自らを縦に真っ二つにするとは思っていなかったらしくって、でもエレキングもびっくりなくらいに真っ二つに切り裂けられてしまって、大爆発を起こしていなくなりました。「じゃあ さよなら」 と滝和也。彼の足の怪我がとても心配です。
1 note · View note
rosaliaolenyeva · 3 years ago
Text
Tumblr media
📛 083 「仮面ライダー」 #86。
今週も 「仮面ライダー」 のお時間がやって参りました。今回は 「怪人ワシカマギリの人間狩り (第86話)」 という ピーターもびっくりなタイトルのお話です。ツーリング中のふたりのライダーとワゴンに乗ったおやっさんとガールらは 派手派手な格好の少年仮面ライダー隊を連れて山登りを楽しんでいます。「パパ!あの山なんて言うの?」 と 山に遊びに来ていたパパとこども。こどもは お金を入れると見ることが出来るのだけれど 短い時間でバチっと見えなくなる ケチンボな望遠鏡で頂上?からの景色を楽しんでいます。と、そこで見つけた 黄色い大きな板と派手派手な格好のどこかの戦闘員ふうな人。「ん?」 といったところで バチっと見えなくなる望遠鏡。「パパっ 10円玉早くっ」 と こども。10円をあげない いけずなパパ。「君たち!あっちで変なのを見かけなかった?」 と側にいた、山登りの格好とはどう見ても思えない少年仮面ライダー隊の少年らに声を掛けるこども。そんなこどもの声かけに、デビルイヤーは地獄耳な感じの この番組の主役 本郷猛は ジロリとそのこどもを見つめます。場面は変わり、マイクロバスが山道を走っていると 目の前の道路が煙で真っ白だったりします。安全運転を心がけっと、キキッと停まるバス。と そこへ 「ゲルショッカーの改造人間ワシガマキリだ!人間は皆オレの獲物だっ!」 なんて自己紹介を済ませたワシとガマキリをごっちゃにした改造人間は、部下 (ど派手な戦闘員) を使ってバスの乗客を取り押さえます。「ワシガマキリ!この作戦を感づかれないやう」 と 上司のブラック将軍が、ヘマばかりな部下に念を押します。そんなころ、たまの休みなレギュラーメンバーは、ベゴニアの花を探しに行ったり風呂に行こうと言ったりと呑気を通り越しています。そんなころ、命からがらマイクロバスから逃げ出した 先ほどの こどもとパパは 「助けてくれえ」 と 偶然か必然か、イノシシか何かを捕らえるギザ歯がガッチリとしたワナに足を挟まれた男性に出会います。足がちぎれていないかとても心配ですけれど、そんなころ 「服着たまま風呂に入る気か?」 と 呑気を更に通り越した滝和也の姿が。そんな和也はさておき、宿泊先のホテルでは (先ほどゲルダムの一味に襲われていた) バスが着かないと大騒ぎしています。急いでバスを探すレギュラー陣。道路の途中で停車していた "天城高原" と書かれたバスには誰も乗っておらず、路上には バッグやら何やらが散乱しています。「こりゃあどうなってるんだ」 とおやっさん。そんなころ、普通に歩いているやうに見えるものの、足がちぎられてしまってもおかしくないやうなワナに足を挟まれた男性を抱えながら山小屋に入る3人の姿がっ。何者かによって、ドアを閉められ閉じ込められた3人は 慌てていますけれど、そんなところに "ギーラー ギーラー" と新怪人が山小屋の前で突っ立っています。小屋の中、ピッケルで壁を壊して脱出を図ろうとしたパパは、その穴から霧泡状の白い液体を吹きかけられ、固められてどこかに連れて行かれます。「パパが化け物に連れて行かれちゃったんだ!」 とパパのこども。その頃、まだ山をうろちょろとしていた和也は、足をワナにぐっさりと挟まれてしまいます。痛さうな和也隊長。そのころ、白い繭状の何かに固められてしまったパパは、そんなふうに固められた人々が ドバッと集められていたりする保管場所に連れて行かれます。「直ちに改造できる。戦闘員用と怪人用」 とブラック将軍は 「忘れるな!もう一つの使命をな!」 とワシガマさんに喝を入れます。「仮面ライダーの首を この鎌で刈り取ってやります」 とワシガマさん。「その時が楽しみだ」 と、ブラック将軍。悪の組織のほうも何となく呑気な感が漂っています。お知らせに入ります。外はだいぶ暗くなり、そんな中で ひとりワナに嵌って身動きが出来ない 滝和也隊長は、お知らせが明けても ワナが外れなくて困っています。そんな隊長を どういうわけか 偶然通りかかった 少年仮面ライダー隊ガールに 大声で助けを求める 我らがアクション隊長。ふたりがかりでも どうにも外れないワナ。と そこへ!「ギーラー!ゲルショッカーのワシガマキリだ!お前が滝だな!」 と自己紹介をするワシガマさん。ワナは外れないし、足も痛いし、兄は千葉真一だけど助けには来てくれないしと、万事休すな滝和也とガールの前に 「待て!俺が相手だ ワシガマキリ!」 と、時間の都合からか 変身をササっと済ませた仮面ライダー第1号が 颯爽と登場し、足場の悪い山道でワシガマさんと揉み合います。戦いの中で 和也のワナをスッと外す第1号。と そこに 「ハネミサイルを受けてみろっ!」 と ミサイルを放つワシガマさん。それをバッチリ喰らう第1号。ダメージが大きいのかどうなのか、戦いが不利になりさうな 吊り橋の上で ワシガマの泡をも喰らってダメージ倍増の第1号。「ワシとカマキリの力を持っているのだあ!」 と、ワシとカマキリの力を持っていると どうなのか?という説明はしてくれないワシガマさん。でも、そんなワシガマさんに慄いたのか、吊り橋から落ちさうになる第1号。「ライダー しねっ!」 とワシガマさん。海に落ちる第1号。「ライダーを倒したぞっ!」 と 喜びのあまり、第1号の亡骸を確認したりせずに アジトにサッと戻るワシガマキリ。その頃、岩場で変身が解除された本郷猛は、岩に付着した緑色の液体を見つけ、それを素手で触ります。「ワシガマキリの血か、どこ行ったんだ?」 と、たぶんそれは ワシガマさんが流した血液のやうですけれど、そんなことはお構いなしに触っちゃう、流石は改造人間な猛は 血液を辿りに辿って 「ヤツの羽だ」 と羽を見つけ、洞窟の入り口のやうな入り口を偶然に見つけます。恐る恐る奥に進んで行きます。と、いきなり現れた戦闘員に襲われる猛。でも あっさり躱してぶちのめす、さすがは主役。その頃、固めた人間を元に戻す実験が行われています。「許せん!人間を都合よく改造する奴らめ!俺も同じ目に遭ったんだ」 と 熱く語りながら 「何とかしてあの手術を妨害しなければっ!」 と、手術の途中で妨害しても大丈夫なのかな?ってことは深く考えずに 手術を妨害する猛。「ライダー 生きていたのか!」 と アッと驚くタメゴローならぬ ワシガマー。「ワシガマキリ、失敗したな!」 と残念な部下を叱るブラック将軍は 「ライダーを倒すまで 生きて戻るなっ!」 と、ワシガマさんの帰る場所を無くします。とりあえずアジトが狭狭なので外で戦いはじめる正義と悪。えっと、足は大丈夫なのでせうか?アクション和也も参戦してダイナミックなアクションをキメこみます。「ワシガマキリ!ライダーの首をはねてしまえ!」 と 戦いの外から応援をするブラック将軍。"カマブーメラン" なるミドレンジャーの武器のやうな物を 仮面ライダー目掛けて投げつけるワシガマキリ。そんな "カーマは気まぐれ" なウェポンを、ライダーキックで跳ね返す技の第1号。「ライダーを倒せ!」 と それしか言えないブラック将軍。倒せ!と命じられたからには 夢見る少女じゃいられないワシガマキリは 第1号に ウガーッて向かって行こうとするのですけれど、自ら投げつけた武器が自らを縦に真っ二つにするとは思っていなかったらしくって、でも真っ二つに切り裂けてしまって、大爆発を起こしていなくなりました。「じゃあ さよなら」 と滝和也。彼の足の怪我がとても心配です。
・仮面ライダー (第85話) 其の二。
・仮面ライダー (第85話) 其の一。
1 note · View note
keredomo · 4 years ago
Text
『八月の光』、分厚いですよね(後半)
Tumblr media
 後半です。前半ではクリスマスとジョアナを中心に愛と承認についてうだうだ書きました。後半では腹を括って書ききれなかった「信仰とはなにか」問題について書かねばなりません。書き切るためにも、とにかく気合でページを進めるのみです。デスマー��……(私はものを読むのが得意でない)。  後半で取り扱う人物がまー軒並みクズでして、奴隷労働をさせられることになった怒りをフォークナーに癒してもらうために読み始めたはずが、より一層怒り狂うはめになりました。
【主な登場人物】
リーナ・グローヴ:神がジェファソンに導き給うた。そろそろ産まれそう。
ジョー・ブラウン:自分が作った酒でアル中になるバカ。
ジョー・クリスマス:愛した女を殺し家を燃やして逃走中。賞金首。
ジョアナ・バーデン:愛の渦に飲み込まれ死亡。享年44歳。
バイロン・バンチ:おれがリーナを守る!夫に会わせてやるからな!
ゲイル・ハイタワー:実はバイロンとマブダチ。本は結構読むらしい。
 それでは参りましょう。悪態が炸裂して大変なことになりそうです。
【目次】
383ページ 頭蓋骨に蛆が詰まっているとしか思えない
395ページ 「確信」への憧憬  
403ページ ハイタワーの受け取った「おつり」
474ページ まるで死が賜物であるかのように
495ページ 黒人の神様
498ページ 罪を抱えきれない弱い人間
526ページ リーナの出産
574ページ このタイミングで新キャラ出すの何なの
631ページ ハイタワーの死/リーナの再出発
やっと読み終わりました(656ページ)
383ページ 頭蓋骨に蛆が詰まっているとしか思えない
 前半冒頭で「走る下半身」として紹介したジョー・ブラウンという男がいましたね。こいつの名前は偽名です。リーナの夫になることから逃れるために町を移り、名を変えました。本名(かどうかも怪しいが)ルーカス・バーチ、バイロン・バンチと名前が似ていた偶然がリーナを彼のそばまで運んできたのです。必然でしょうね。  このクソ野郎は、リーナから逃げて流れ着いたこの町に同じく流れ着いたストレンジャーであったクリスマスとつるんで密造酒の製造販売で儲けようとするのですが、脳が5gくらいしかないのであちこちでヘマをやらかしてクリスマスに睨まれます。とはいえクリスマス自身もストレンジャー特有の警戒心があり他に仲間にできそうな人もなく、同じくストレンジャーであるブラウンと一緒に過ごすことを選びました。宿のない彼をジョアナに与えられていた小屋に招いて共に暮らすようになると、ブラウンはクリスマスとジョアナが男女関係であることを知るようになります。へえ、こいつはおもしれえや。あの北部人の女とね。のみならず、クリスマスが酩酊して「自分には黒人の血が流れている」と独白するのも聞く。いよいよこいつの弱みを握ってやったぜ。こいつは使えそうだ。  それで、火事の現場に偶然居合わせたブラウンに容疑がかかった際、相棒クリスマスの複雑で繊細な事柄をぜんぶ、ぜーんぶぶちまけて、自分の利益に替えようとするわけです。我が身の安全とクリスマスの首に懸かった賞金の千ドルのために、知ってることをすべて警察に打ち明けて、「あいつが殺したんだ!あいつが悪人だ!」と喚く。「俺は何もかも知っている!犯人を明らかにしたんだから千ドルよこせ!」とぎゃんぎゃん叫ぶ。なんなんだこの下劣野郎は。最悪すぎる。
ブラウンはしゃべりたがった、熱心に大声でしゃべりたがり、どうやら彼がそうするのも千ドルの賞金が欲しいためだとすぐに明らかになったのだった。 「おまえは共犯証言をして自分の罪を軽くしたいわけかね?」保安官が尋ねた。 「俺はそんな証言したくねえよ」ブラウンは表情も声もやや荒っぽく、突っかかるように言った。「誰がやったか俺は知ってるんだ、千ドルくれれば話すんだ」
 ちょっと頭蓋骨に蛆が詰まっているとしか思えないですね。それとも、この時代、1930年代のアメリカの南というのは、ここまで人を貶めなければ自分が生き延びることができないような時代だったのでしょうか。
 2020年を生きる私はブラウンのキャラクターに対してはっきりと憎悪をもっていますが、当時の土地や時代のことや、信仰のもう手に負えないほどの形骸化のことに鑑みるに、彼が神を無視し、慣習を無視し、父親となってこの世に囚われることを拒み、逃げ、逃げ続け、この世に反抗して生きられるのならば何だってやる、という態度を選択するのももしかすると一つの生き様なのかもしれない、とわずかな同情の余地をもつこともできます。彼の発言や行動の迂闊さと利己心をみるに、そこまで確固たる思想があるとはまったく思えないけど、絶対ないとは言い切れないよね。
 もちろん、どう擁護しようと、こいつのせいでリーナは孕んで共同体から疎外され、こいつのせいでクリスマスはリンチに遭って死ぬわけです。  ですが、彼を悪であると断じていいのかどうかはわかりません。
 リーナはすごく晴れ晴れしく旅を続けています、この男を追う旅を。この小説のラストシーンは再びリーナの歩みで締めくくられるのですが、そのリーナの姿の晴れやかなことといったら。生きる勇気をもらえるラストシーンです。この美しさ、晴れ晴れしさは、未読の方には是非読み通して味わっていただきたいものです。  クリスマスは、これは想像にすぎないけれど、多分ジョアナを殺して一人になった時からずっと死にたかったのだろうと思います。二人で死ぬつもりだった女を一人で死なせて、彼はもう生きていくことはできなくなったような気がする。二人で死のうとしていたような女を一度人生に置いて、そ���から再び一人になるということはできないような気がします。
 ジョー・ブラウンの存在は、「引き金は意思を持たない」ということを示しているのかもしれません。事実、この世には、明確な意志で以って引かれる引き金なんかほとんどないのです(私たちが抗いながらも自殺に憧れる理由でしょうか)。
395ページ 「確信」への憧憬  
 これまでこの記事では愚昧な男バイロン・バンチと追放された牧師ゲイル・ハイタワーのことにはほとんど触れずにきました。どちらも物語の主要人物なのですが、どうも魅力に欠いて、それは彼らに主体性がないからだと思います。自己についても他者についても社会についても責任を有していない。呆れたことですが、一般的なことかもしれません。  動くことはもちろんsurviveするための能動的選択ですが、不動のまま耐え続けることもまた生き延びるための一つの選択肢でしょう。とくに共同体から疎外されては生きてゆかれないような状況では、動くことのほうが愚策であることが多い。  バイロンとハイタワーの両者は「耐える」ことを選んだ者でした。  ある側面では、この小説の結末について思えば、これはそういった「どこに自分を見出せばいいかわからない」ような生を生きてきた彼らを救済する物語であるとも言えるかもしれません。
「彼女はいまあなたがしているように僕を見つめてて、それから言ったんです、『その黒ん坊の名は何というの?』まるで神様が見るみたいに、人間の嘘から知りたいことだけを、尋ねもせずに、見つけだしちまうんです」
 バイロン・バンチがリーナに恋をするのも頷ける話です。確信を持つ人間は、従い続ける人間にはあまりにも眩しく見えるものでしょう。
 バイロン・バンチは、よりによってジョアナの死体と家が燃え上がっているまさにその時にジェファソンにたどり着いたリーナと偶然出会って恋に落ちます。「ルーカス・バーチ(下半身ジョー・ブラウン)を探していたら、バーチじゃなくてバンチならここにいるっていろんな人に言われたわ。バンチってあんたなのね。」みたいな感じで話します。今書き出してみて気づいたけど、売野機子の描く物語の登場人物にこういう話し方をする子がけっこういますね。『かんぺきな街』とか。
 バイロンがリーナを保護し、彼女の望みを叶えるためにブラウンに会わせてやろうとするその健気さ、甲斐甲斐しさというのは、明らかに当時理想とされていた男性像から逸脱したものです。言ってしまえば性役割が反転しています。ここがリーナというキャラクターの底知れなさで、この人、主語が一貫して「あたし」なんですよね。前半の登場人物紹介で「電波」と書きましたが、彼女を電波と言わしめる社会順応性のほうがどう考えても悪ですね。
403ページ ハイタワーの受け取った「おつり」
 『いかん、わしはせんぞ。わしはお役ご免の株を買ったんだ』。それがいまは口でしゃべる言葉ほどになって、繰り返し、執拗に、主張するように、『わしはそのために支払ったのだ、値段をごまかしはしなかった。誰にもそうは言わせんぞ。わしはただ平和が欲しかっただけだ。言い逃れもせずに彼らの値段どおり払ったんだ』。
 『 』は作中人物が頭の中で考えた会話や独白を示すそうです(原文では ‘ ’ )。ゴシック体(原文はイタリック)となっている“意識の中を走る「思考の流れ」”との違いが相変わらずよくわかりませんね。より強く現実に即している思考ってことなのかな。
 本書ではバイロン・バンチとハイタワーの対話に少なくない紙面が割かれているのですが、この箇所ではバイロンがハイタワーにクリスマスを助けるための嘘をついてくれないかと懇願します。  バイロンはハイタワーに頭を下げつつ、「悪人と同様に善人にも負債が——償わねばならぬ負債が——あるとあなたに言いましたね」と話しています。ハイタワーはそんなこと、つゆほども承知していない。  先に「耐える」者として触れたとおり、そして上記の引用からも見て取れるような、「ただ悪事を犯さないというだけで“善人”である」というスタンスをとっていたハイタワーには、自分が支払わなければならない負債なんか到底あるとは思えないのです。  しかしその後、ハイタワーはほとんど自らの意志で「おつり」を受け取ることになりました。
 この場面の前後で、クリスマスの祖父母が新たに登場します。ここにきて新キャラ出すのやめろ。クリスマスの(微妙にたいしたことない)出生の秘密が明らかになると同時に、前半で触れた孤児院の「番人」はクリスマスの祖父だったことが判明します。孤児院のシーンでの描写でも完全にヤバい男でしたが、何がどうなってあんなにヤバかったのかが明らかにされて私も安心しました。詳しくは後ほど。
474ページ まるで死が賜物であるかのように
それでいてなおその音楽は冷酷で執念ぶかい性質を持ち、用心ぶかくて、わが身を犠牲にする情熱もなく、頼み、懇願するのだが、それは生をではなく、死を請い願っているのであり、他の新教音楽と同様、人々に生命を禁じるその高い調子は、まるで死が賜物であるかのように、死を請い願っているのだ。
 ハイタワーが今は自分の所属先ではなくなってしまった教会、そこで奏でられるパイプオルガンの音色について回想しているこの箇所は、明らかにイエス・キリストを擬人化(擬人化?)した挙句クリスマスに重ねている文章ですね。  この、クリスマスの心情を髣髴とさせる一節をハイタワー(堕落した牧師)の思念として描き出すのもなかなか皮肉に満ちていながら、……もしかすると、「わかりあえなさ」を強調しているのかもしれません。
この人々は喜びや陶酔には耐えられぬようであり、そこから逃避するために暴力と酒と喧嘩と祈りを用い、破滅するときにも、また、同様に、きまって暴力を用いるのだ だから彼らの宗教も当然のことに、彼ら自身やお互いを、十字架上に追いあげるようなものになるのだ と彼は考える。この音楽の内奥には、あの人々が明日はせねばならぬと知っているものに対する彼らの宣言と献身とが聞きとれるように思える。また、前の週は奔流のごとく過ぎ去り、明日に始まる来週は深淵であり、いまだけは瀑布(ばくふ)の落ち口に集まった水の流れが一つに調和して厳粛で朗々たる響きをあげているといったふうなのだ、それも弁明のためでなくて自らの落下を前にしての末期の挨拶であり、それを神へではなくて鉄棒のはまった監房に死を待つあの男へであって、その合唱ばかりか他の二つの教会の音楽も聞えてくる監房にいる男に、彼らは喜んで磔のための十字架を建てようとしているのだ。(太字箇所はここではゴシック体)
『というのも、あの男を憐れんだりすればそれは彼ら自身への疑問を生むことになるからだ、彼ら自身を憐れむ希望と必要を生むことになるからだ。だから彼らは喜んであの男を磔にする十字架を建てるのだ、喜んで。それが恐ろしいことなのだ、まったく恐ろしい、恐ろしい』
 思念はイエス・キリスト、クリスマス、そしてハイタワー自身が民衆から受ける仕打ちを重ね合わせながら、自己を守るために他者の理解を拒むという民衆的暴力の陰惨さに辿り着きます。  この箇所を他人事として棚上げすることは許されないように思われます。私たちが他者を拒むとき、それが暴力の行使にあたることにはほとんど気づきません。しかしそれは、『八月の光』あるいは聖書に描かれる実際上の血祭りとなんら変わりないと、ここにはっきりと記されていました。
 ハイタワーとクリスマスは、それこそクリスマスの死の瞬間まで一切、直接に接触することはありません。隠居しているハイタワーは、クリスマスの存在を知ってはいるものの、バイロンの噂話で聞きかじる程度です。  こうしてかつての自分が民衆から受けた迫害にあらためて思いを馳せる夜を経たことで、その後ハイタワーはクリスマスを暴力と死から逃そうとする行動をとることになるのですが、結局守りきれず、無力感に包まれたままハイタワーもまた孤独に息をひきとりました。
 直接に愛し合うことのない人間がほとんど唯一の理解者としてこの世に存在しうるということは、絶望でしょうか。それとも希望でしょうか。自分が生きながらにして享受できない救いははたして救いなのでしょうか。生前評価されなかった画家を死んでから愛でるというおこないの下劣について、私たちはどう折り合いをつければいいのでしょうか。
 死が賜物であると宣べるとき、私たちはこの生の耐え難い無力感から解放されることの安堵に支配されてしまうのでしょう。その安堵に抵抗し続けることの困難に、それでも立ち向かわなくてはならないのですが。
495ページ 黒人の神様
『坊や、なんであっしばかり見つめとるだね?』するとその子(引用者注:孤児院時代のクリスマス)は言った、『おじさん、どうして黒ん坊になったの?』それで黒ん坊が言った、『あっしが黒ん坊だなんて誰が教えたい? ええこの白人の父(てて)なし子め!』するとその子が言うんだ、『ぼく黒ん坊じゃないよ』、そして黒ん坊が言った、『おまえはそれより悪いだ。自分が何だか知らねえんだから。それもだ、これから��っと一生知らねえだ。おまえは行きて、そいから死ぬだがそれでも死なねえままだ』
 呪いがすごい。この呪詛によって、人種差別の罪、暴力でもって黒人を奴隷として使役してきた白人の罪のすべてがクリスマスに注がれています。神なき人の子に重すぎる原罪を背負わせるのやめろ。
そしてその子が言うんだ、『神様は黒ん坊じゃないよ』、そしてその黒ん坊が言うのさ、『おまえは神様が何だか知ってるにちがいねえな、だっておまえがどんな人間かは神様だけが知っとるんだからよ』。
 「神様は黒ん坊じゃない」!  その次の黒ん坊のセリフもまたすごいものですが、「神様は黒ん坊じゃない」という一節に衝撃を受けました。そうだよな、黒人の歴史においては、キリスト教が布教される(あるいは強制される)その担い手は白人だったわけで、それは書物ではなく口承と絵図とモチーフのみによって教えられたわけで、イエス・キリストは黒人の姿をしていない……。一度も考えたことがなかった。黒人にとっては、神の子は自分と同じ肌の色をしておらず、よりイエス・キリストの姿(と思い込まされているもの)に近い白人たちのほうが上等な生き物であると思わされてきたのかもしれない。白人たちも当然その傲慢に染まっていたことでしょう。聖書におけるイエスの肌は褐色であるにもかかわらず。  ここで私が割って入って「神様は黒ん坊でもないけど白人でもありませ〜〜ん残念でした〜〜〜!」と叫びながらハリセンでクリスマスの頭をはたけたら何か変わっていたかもしれません。悔やまれます。
 その直後の黒ん坊のセリフ「おまえは神様が何だか知ってるにちがいねえな、だっておまえがどんな人間かは神様だけが知っとるんだからよ」、こっちが真実ですね。どんなに正しいことに触れても、それが正しいと知らなければ受け取ることは叶わないのはやるせないものです。私もきっとおびただしい正しさを取りこぼして過って生きているのだろうな。
 それにしても、構造が明らかになるにつれフォークナーの筆力にひれ伏すばかりです。私事ですが、ここ何年かは、複雑きわまりない人生から「咀嚼可能なていどに簡易化をほどこした物語」を抽出することに取り組んできましたが、そろそろ「複雑な物語構造を組んで現実を再構築する」ということに取り組んでみたい気がしています。
498ページ 罪を抱えきれない弱い人間
 クリスマスの祖父について少し触れておきたいと思います。老ハインズと呼ばれている、町で噂のキチガイ爺です。「番人」の描写の時もやたらと神神神神言ってましたが、この人もまたあんまりよろしくない形で神と共にあり神を都合よくつかって救われたがっている人です。彼は常時、神と会話(対話でなく会話です)をしています。
老ドック・ハインズはあれが馬車に乗って出てゆくのを見送ってから、神様がおいでになるのを待っとると神様がやってきて老ドック・ハインズに申された、『おまえも行ってよろしい。おまえはわたしの仕事を果した。あとはもう���の悪業しか残っておらぬが、それはわたしの選んだ手先に見張らせる値打ちもないものじゃ』。
 クリスマスを孤児院から養父母に引き渡したあとのシーンですね。老ハインズは自分を神の使者だと思っているようです。  彼の一人芝居の滑稽さには正直ちょっと笑ってしまうのですが、直後に来るシーンはかなり切実で泣けてしまいます。
夜になると彼は言った、『神様、あの父なし子は?』そして神様が言われた、『あれはまだわたしの大地を歩いておる』、そして老ドック・ハインズは神様と連絡をとっておってそして晩になると彼は言った、『神様、あの父なし子は?』そして神様が言われた、『あの子はまだわたしの大地を歩いておる』、そして老ドック・ハインズはなおも神様と連絡をとっておって、そしてある夜に彼はもがいたり荒れくるったりしてから大声で叫んだ、『あの父なし子、神様! わしは感じます! わしは悪魔の歯と牙を感じます!』そして神様が言われた、『それはあの私生児じゃ。おまえの仕事はまだ終っておらん。彼はわたしの大地の汚れであり憎しみなのじゃ』
 ぐううう……(ぐうの音)。いやね、今となっては「私生児くらいでそんな……」という感じですが当時は気が狂うほどの罪だったんでしょう。自分の手から放してしまった孫をずっと気にして、不安にかられて、神様、神様と唱え続けている老ハインズの哀れな姿に胸が締めつけられます。ついに不安も苦しみも罪の意識も自責の念も背負いきれなくなり、ハインズは神様に「彼はわたしの大地の汚れであり憎しみなのだ」と言わしめてしまいました。  貶めることで安堵しようとする。人間のそういう弱さはよくわかります。自分の罪を自分で抱えきるには人間は弱すぎる。老ハインズと同じことを私もよくやっていると思います。でも、人間が弱いからと言って、自らその弱さを手放しに許すことは堕落にほかなりません。生きる以上、私たちはこの弱さに抗っていかなければならない。
526ページ リーナの出産
 さて、物語も終盤にさしかかっています。ついにリーナが出産するのですが、ブラウンが彼女を匿うことにしたのは実はジョアナ・バーデン邸の一角、クリスマス(とブラウン)が寝泊まりしていた小屋なんです。  クリスマスがジョアナを殺して家を焼いたそのすぐそばの小屋でリーナの子が産まれた瞬間、そこには、大人になったクリスマスに再会することで罪を許されたいと願ったものの叶わなかったクリスマスの祖父母(老ハインズら)と産婆役のハイタワーが集い、ここまできてもなお事態を我が事とみなしていなかったために医師を連れて来るのが間に合わなかった情けないバイロン・バンチが遅れてやってきて……なんというか、すごい構図ですね。ゴーギャンの『我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか』(1897-98)を思い出します。
Tumblr media
 ゴーギャンこれ。好きなんだよね。
『哀れな女だ』と彼は考える。『哀れにも不毛な女。あと一週間だけ生きのびておれば、幸運がこの場所に戻ってきたものを。この不毛の破滅した土地に運と生命が戻ってきたものを』。
 ハイタワーはリーナの小屋に医師役として通いながらこんなことを考えますが、ほんとにそうかなあ。ジョアナとクリスマスが破滅し、家が燃え上がって何もかも失われてしまったからこそ、ここに新たな生命が芽吹いたんじゃないのかな。わからないけど、そんな気がします。世界は運動し続けるもので、とどまることはないと思う。
574ページ このタイミングで新キャラ出すの何なの
 おい、もうほぼ読み終わろうとしているこのタイミングでなぜまたも新キャラを登場させる。すごい度胸だフォークナー。登場させたペラッペラの新キャラにクリスマスを惨殺させる役割を担わせるのに何の意図があるんだフォークナー。  この新キャラ(警官パーシイ・グリム)は物語に颯爽と現れて颯爽とクリスマスを殺して消えます。なんなんだ。
 留置所から逃げ出したクリスマスはハイタワーの家に駆け込み(クリスマスの祖母が彼に会いに留置所へ行き、ハイタワーが守ってくれるはずだと説いたためです)、ハイタワーも彼を追っ手の警官グリムから守ろうとするのですが、空しくクリスマスはグリムに撃たれて殺されてしまいます。
他の連中が台所に着いたとき、テーブルは横にのけられ、グリムは死体の上にかがみこんでいた。彼が何をしているのかと近づいて、一同は男がまだ死んでいないのを知った、そしてグリムのしていることを見たとき、彼らの一人は咽喉のつまった叫びをあげ、壁のほうへよろめいていって嘔吐しはじめた。グリムもまた、血だらけの大ナイフを背後に投げすてながら飛びさがった。「これで、きさま、地獄に行っても白人の女にいたずらできないぞ」と彼は言った。
 このシーンは……ちょっとあまりにも悲惨で口を噤んでしまいますが……。直後に「尻や腰のあたりの切り裂かれた服の間からは」という記述があるので、おそらくそういうことですね。一体、警官には正義の名の下にそんな仕打ちをおこなう権利があるというのでしょうか。正義は最悪。いや……マジで最悪ですね正義……。正義によって私刑が正当化されると思っている人間は本当に吐き気のする悪でしかないですね……。おえ。
彼らはこの澱んで僧院めいた薄暗さの中へ、いま彼らが彼にしたばかりの残酷な夏の光に似た何かを持ち込んだのであった。  その光の残映は彼らの上に、彼らのまわりに、ただよっていた——それは光の持つ恥知らぬ残忍酷薄な明るさともいえた。
 「八月の光」が何であったのか、端的に述べられた箇所です。  柔い光は人に優しく、あたりを照らして私たちに景色を与え、世に温度と色彩をもたらし、それは恩寵というべき恵みです。しかし、あまりにも強い光は私たちから視力を奪い、体を灼熱に焦がし、すべてを奪いつくす暴力と転じます。それは私たちの力ではどうにも操ることのできないもの、畏怖すべき自然です。  このグリム然り、『異邦人』のムルソー然り、どうも「太陽のせい」で人は道を踏み外しがちになるようです。それはお前が常日頃からきちんと責任について考えておらず、また畏れという意識のもとに生きてないからだと思います。バーカ。
631ページ ハイタワーの死/リーナの再出発
『いずれにせよ、人間の手で神様に非難や責任を押しつけえないものが、何かあるにちがいないのだ。どこかにあるにちがいない』。
 終わりから2番目の章はハイタワーが息をひきとる間際におこなう回想に充てられています。祖父の栄光、父の真面目さ、自殺させた妻のこと、などなど。相変わらずあまり反省の様子は見受けられませんが……。初めて知ったのですが、死ぬ間際にはアメリカ人にも走馬灯が見えるようです。
 それでも、上に引用したハイタワーの独白は、「八月の光」を否定しうる力強い一節に違いありません。この小説に登場した人物には、神を信じるのではなく、神に責任を転嫁したり、神を都合よく利用したり、神にすべてを預けて破滅へと堕ちていったりする者も多くありました。まともに神を信仰していたのは記憶の限りではリーナくらいでしょうか。  別に神を信仰することが圧倒的な是ということもなく、神のかの字も口にしないジョー・ブラウンのあっぱれな逃げっぷりもそれはそれでよかろうと思います。人倫には悖るし、局部を切り取られるべきはクリスマスではなくこいつなわけだが……。
 自分を手放してしまうこと、抗うことを諦めてしまうこと、すべてを「八月の光」のせいにして責任を取らないまま都合よく救済されようとすること。生きるという重圧からの解放に誘惑され、ともすれば抗い難く飲まれてしまうそういった堕落に抵抗し続けることこそ、私たちが生きるこの世界にたいする責任を果たすことに繋がるのかもしれません。
 ちゃっかり逃げおおせたブラウンを追って、リーナは再び立ち上がります。今度はバイロン・バンチも一緒です(残念ながらまだまだ片思いの模様。)。
『逞しいもんだ。男どもがあんたを踏みつけにして行っちまうと、あんたおはやつらの残したものを集めて、また進むというわけだ』
 そのとおり。私たちは何度踏みつけにされても立ち上がるのです。
やっと読み終わりました(656ページ)
 読み終わったぞーーー!!!ワーーー!!すごかった!!!  軽い気持ちで書き始めた感想文のために2周もするはめになり、私もリーナと一緒にずいぶん遠いところに来た気分です。私の読解力の低さゆえ一読では読みきれないところが結構あったので、こうして精読する機会を得られてよかった。
 しかしフォークナーの筆力えげつないな……。 
 と言うのが今は精一杯です。人の人生を初めから終りまで描き切るようなことは、今の私には逆立ちしたってできっこありませんが、「人の人生を初めから終りまで描き切るようなことも人間には可能なのだな」ということをこの20代の終りに初めて知れたので、おそらくこれから先、見ようとするもの、見えることをわかっているので見ようとすることができるもの、が格段に増えてくると思います。とても嬉しい。嬉しいな。精読できてよかったな。
 追うリーナ、逃げるブラウン、彷徨うクリスマス、助けるジョアナ、閉じるハイタワー、従うバイロン。人間同士を物語によって絡めあい、多様な生き様を浮き彫りにしつつ、フォークナーはけっしてその是非を問わない。善悪を診断しない。評価を下さない。優れた小説とはかくあるべし、というまさにお手本のような作品でした。これは個人的な感触にすぎず、後日もっと学びを深めたあかつきには撤回することになる謂いかもしれませんが、多くの小説においてはテーマがすでに正義を帯びているような気がします。気がするだけだけど……。
 というわけで、拙い感想文に長々とお付き合いくださり本当にありがとうございました。長かったでしょう……。読んでいただけて嬉しいです。ありがとうございます。  最後に、フォークナーがノーベル文学賞を受賞した際のスピーチより有名な一節を引用して締めくくりたいと思います。
I believe that man will not merely endure: he will prevail. He is immortal, not because he alone among creatures has an inexhaustible voice, but because he has a soul, a spirit capable of compassion and sacrifice and endurance.
 ——私は、人間とはただ耐えるだけの存在ではなく、打ち克つことのできる存在であると信じています。人間は永遠の存在です。あらゆる生き物のうちただ人間だけが尽きることのない声をもっているから、というわけではありません。人間に魂があるからです。他者を思いやり、自己犠牲を厭わず、忍耐強く耐え抜くことのできる精神を人間が備えているからです。
訳は拙訳でした。全文はこちら↓ https://www.nobelprize.org/prizes/literature/1949/faulkner/speech/
 リーナの旅は続く。わたしは次は何を読もうかな。
(2020/05/17 16:21)
0 notes
hoyaza1561 · 4 years ago
Text
ヒトくちマシマシ、時々ミリシタ
おはようございます。久しぶりに今週のお知らせをさせてください。
「今回のお知らせ」
Tumblr media
まず、予定通り九月下旬にヒトくちばなしっ!の一枚絵を��開しました。 ダンケとマシューで、前回掲載した「ドレスコードB&C」を着用しての一枚になります。 小説版「ヒトくちばなしっ!B&C」211頁の「僕はダン兄のピンクッションじゃないぞ」を抜粋。
毎度ダンケの目のハイライトの入れ方や大きさには迷います。デフォルトでハイライトが無いキャラクターなので、たまに気分で入れると可愛くなってしまって、ダンケの個性とも言えるダークさが薄れてしまうような気がして、未だに試行錯誤です。 マシューの金色のクリボーみたいなシルエットの髪型も、毎度ボリューム感に迷います。描き慣れては来たものの、その慣れが「もう少し束を細かく描いて遊ぼう」などと言う油断を生み出し、元々の頭の形が迷子になってしまう。 まだまだ向上の余地がありそうです。伸びしろの限界値も伸びてくれたら良いのですが。
Tumblr media
十月中旬には、マシューとベラーノの箱詰め絵も公開しました。 箱詰めシチュエーション、一度やってみたくて。 当初はバー���と組ませるつもりでしたが、まだマシューとの組み合わせを描いたことが無かったので変更しました。 誰かと組んで慌てたり照れたり出来る筆頭はマシューなので、ちょっとしたハプニング系の絵を描きたくなります。
上記二枚の画像は「ILLUST」コーナーの「ヒトくちばなしっ!」に追加しています。
Tumblr media Tumblr media
また、十月上旬中に、衣装集から「ドレスコード日国」の派生衣装を高頭身の立ち絵に描き起こす企画の第二弾も行いました。 第二弾は現在制作中の小説「BIS」専用の衣装「ドレスコードBIS」。 該当作のメインキャラクター・ダンケとベラーノのイメージカラーを使用しました。 動きのある立ち絵にしようと思い、「走る」をテーマに描きました。 第三弾も近日公開予定です。
こちらの画像は「ARTWORK」コーナーにある「設定画集」の、日国四兄妹の各メインページに掲載しております。
Tumblr media
最後に、十月中旬にミリシタ絵も公開しました。 何度でもりるきゃん。二度目のデストルりるきゃんです。 昨年掲載したデストルりるきゃんの作業データを、七月に公開したメイキングgif制作時にヘマをして紛失してしまい、復元データを定期的に消す癖まで発動していたようで、もはや手の打ちようがなく、だいぶ悲しかったので改めてデストルに挑戦しました。 可憐のティアラを描き忘れました。
こちらの画像は「ILLUST」コーナーの「ファンアート」に掲載しています。
最近ポップな感じの絵をたくさん描いたので、デストルドーでクールに去るぜ。
以上です。 閲覧ありがとうございました。
来週はロージャの設定画リメイクとダンケの新衣装を公開します。
1 note · View note
oka-akina · 4 years ago
Text
日本語から日本語への翻訳——伊藤なむあひ「天使のマーチャン・ダイジング」
日本語から日本語へ翻訳、やってみました。 伊藤なむあひさんがツイッターでつぶやいていて、よかったら交換こさせてくださいと手をあげたもの。 他の人が書いた小説を自分の言葉で翻訳してみる、同じ日本語だけどきっとちがいが出る…みたいな試み。 くわしくはこちらの記事をどうぞ。 なむあひさんがおかわだの「さなぎ」という小説を翻訳してくださっています。
なむあひさんの挙げていた、 ・話の筋を変えない ・要素を増やしたり減らしたりしない はわたしも意識したところです。内容や意味合いはいじらず、できるだけ情報の開示順もそのままで、どれくらい「文体」みたいなものが出るだろう。
なむあひさんの「天使のマーチャン・ダイジング」という作品でやらせてもらいました。とてもとても楽しく、勉強になる体験でした。  原文はこちらです。よかったら読み比べてみてくださいませ。
ーーーーーーーーー
天使のマーチャン・ダイジング 伊藤なむあひ (オカワダアキナ翻訳)
 本日ポイント5倍デー、そのスーパーマーケットの入り口には棒が立っていて、棒は天使の体を突き刺している。そのための棒だ。ひとびとは串刺しの天使を見つけると店へ吸い込まれてゆく。ポイントデーは曜日や日にちで決まっているわけではなく気まぐれで、朝、入り口の棒に天使が刺さっていたらそのしるし。それだけだ。エンゼルマートは今日も繁盛している。  ライバルたちはこぞって商売の秘密を探ろうとした。価格も売り場も内装も、エンゼルマートに目立ってすぐれたところはなく、店の立地はむしろ悪かったのだが、わざわざ遠くの町から、いや飛行機に乗ってだって、客はどんどんやってきた。老いも若きも男も女も、みなエンゼルマートを目指した。秘密は「天使のマーチャン・ダイジング」だった。エンゼルマートには独��の経営術があり、店は三代続いている。  初代はごく小さな商店だった。二畳あるかないか、掘っ建て小屋ともいえないような狭い店だった。大戦後のどさくさに拾い集めた天使の肉片を加工し売ったのだ。  いや天使の肉とはいわずに売った。山で獲ったウサギだとかめずらしい川魚だとか、天使を食べたことのある人間なんてほとんどいなかったから誰にもばれなかった。焼け野原みたいな村はいつも食い物が不足していた。肉はよく売れた。タダで拾った肉に値段をつけ、店はたいそう賑わい儲かった。  店に名前がついたのは二代目になってからだった。商いはだいぶ大きくなっていた。初代が亡くなり、それは不可解な死だったのだが息子は弔いもそこそこにともかく店を継ぎ、店に名前を与えた。『天使商店』、彼は往来から見えるところに大きく掲げた。そして、この店で扱っていた肉はすべて天使の肉であったと客に申し開いた。  客は驚き、怒った。二度と来ないと言う者、金を返せと怒鳴る者、殴りかかろうとする者さえいた。いっとき売り上げは半分近くまで落ち込んだ。二代目は、けれども、天使の肉は安全であると根気強く説いた。家の地下に作った「養天場」、そこではいかに衛生に配慮しているか、高い栄養価、人肌より少し温かいくらいの湯に二十四時間浸けておくなどの天使肉調理のコツ、初代が残したノートや自分が丁稚をやって得た知識。それから現在調べ得る天使についての情報すべて、彼は惜しみなく与えた。  はたして彼のやり方はうまくいった。みるみる業績は回復し、過去最高の売り上げを記録した(もちろん帳簿というものが存在している中での話だ、会計は記録であり記録を信頼することにより成り立つ比較の話だ)。そうしてそこにとどまらず、二代目の商売は右肩上がりに伸びてゆき、やはり初代同様、謎めいた死を遂げた。  俺は二代目から、つまり親父からだが、いつかこういう日が来るだろうときかされていた。世間はかれらの死を商売敵の恨みを買ったものだろうと噂していたが、そうではない。祖父も父も禁をやぶった。そのためむごたらしく死んだ。  ふたりの死に方はよく似ていた。こうだ。両手両足二十本の指が蝋燭みたいに亡骸の周りを囲んでいた。目玉と睾丸が入れ替わっていた。抜かれたすべての体毛で人型の人形が編まれていた。舌は二十四枚にスライスされ、その隙間には切り取られ二十三枚にスライスされた性器が挟みこまれていた。黄ばんだ胆汁が体じゅうに塗りたくられていた。抜かれたすべての骨で、残った肉のかたまりの上に神社みたいなやしろがつくられ、てっぺんには心臓がのせられていた。とてもおごそかに。  親父も祖父も馬鹿だったのだ。商売はうまかったかもしれないが経営はからきしだ。俺は物心ついたときからずっと二人を見てきた。二人の死も目の当たりにした。絶対にあんなヘマはやらない。  俺のエンゼルマートの入り口の棒にはストッパーがついていて、天使は俺の腰のあたりでうつ伏せに刺さって固定されている。手足はぶらりと垂れ下がっている。今日は小雨が降りそうだよ。俺が言うと、天使は苦しそうに顔を上げ、微笑んだ。そしてまたがくんと頭を垂れた。地面に何か見つけたみたいな仕草だ。  俺はそれを見届け、品出しに戻った。俺一人の店だ。もともと家族経営でやっていたが親父は死んだし、ほかに誰も雇っていない。  店に並ぶのはすべて天使の加工品で、商売はもはや肉だけではない。親父から少しずつ店を任されるようになり、骨も髪も爪も、体液さえ、俺は天使のすべてを利用するようになった。天使は人間と似ているが人間ではない。人間よりも知能が低く、体力に劣り、寿命も短い。下位の生き物だ。天使に一切の権利はない。天使に一切の自由はない。天使に一切の意味も、価値もない。  串刺しの天使を見つけたひとびとが続々店に集まってくる。俺は店の中にいて、ガラス越しに天使を見ている。入り口に押し寄せる客たちが天使にぶつかった。天使は棒に刺さったまま、風ぐるまみたいにくるくる回っていた。  俺は店の明かりをつけ、トーキングマシンのスイッチを入れる。軽快な音楽が鳴り響く。本日ポイントデー、今日だ、今日こそがお得だ、それがいかにあなたを幸福にするか、トーキングマシンは親父の声で叫び出す。親父の声が、ガラスのこちら側で喧しく歌う。  俺はもう一度、串刺しの天使に目をやる。ほら、小雨が降ってきた。寒そうだなあと俺は思う。俺の経営はなんら法に触れない。むしろ国から推奨されている。これこそが正しい国民の姿であると、俺は理解している。だけど天使のマーチャン・ダイジングには反しているのだ。俺はぜんぶを了解していて、俺が思うのはそれだけだ。
ーーーーーーーーー
やってて思ったことなど
・いったいこれはどうやって書かれたのだろう? すごくわくわくした。文章の骨組みに手をつっこんでさわっているような感じ。読者として読んでいるときとはちがう感覚。
・わたしはたぶん誤読している。本作を初めて読んだのはブンゲイファイトクラブの後のタイセンEだったと思う、つまり半年くらい前なんだけど、今回翻訳作業をやるうちに作品の捉え方が変化していった。もしかしてわたしはふだんぜんぜん小説を読めていないのでは…と思った。
・翻訳をやればやるほどわからなくもなった。本作はわかろうとして読むものではないのかもしれない。いや翻訳するなら自分の中でこうだという答えがいると思ったからあれこれ考えてみたんだけど(ふだんの読書ではわたしはわりとわからないまま読み進める)、うーん。だとしても明確な答えをもたないままやることもできたかもしれない。わたしはけっこう頭がかたい。
・エンゼルマートについて、語り手は第三者のように語りはじめながら、途中から「俺」の話になるところ。歴史が自分ごとになるところ。ここがやはり肝だと思うので、そこらへんを自分の言葉でやるならどうするか。「俺」の話になってからのテンションのちがいとか。
・天使のマーチャン・ダイジングとはなんだろう。祖父と父は持っていたもので、自分はそれに反している? 祖父と父の原始的な商売…、自然(ここでは焼け野原だけど)から採集したものに値段をつけて売る、ひとびとに不足しているものを売るから儲かる。隠していたことを打ち明ける、いったんは客が離れるが、正直さはやがて客の心をつかみ、儲かる。やがて祖父も父もひどい死に方をする。なぜかは明らかにされない。天使を使って商売をし、成功させると、その代償にひどい死に方をする?
・マーチャンダイジングとは「消費者の欲求・要求に適う商品を、適切な数量、適切な価格、適切なタイミング等で提供するための企業活動のこと」をいい、そうすると、天使の肉であることを祖父が隠したこと、それを父親が客に打ち明けたことなどはマ���チャンダイジングの一環といえるかも。売り手・買い手それぞれの利益や正しさ。
・で、「俺」は「絶対にそんなヘマはしない」という。むごたらしい死を回避するため、祖父や父親とはちがった商売のやりかたをしている。生きている天使を店頭の幟旗のようにし(生きたまま棒で刺している)、商品は肉だけでなくさまざまな部位を扱う。トーキングマシン(呼び込み君みたいなやつ?)は父親の声。これらは国に推奨された方法らしい。天使のマーチャン・ダイジングには反しているらしい。
・その是非にはふれないが、「なんら法にふれない」「国に推奨されている」というと、なんかこう「良心には反するけども」みたいな感じを受ける…わたしは。ということでそういうつもりでやった。天使を串刺しにする等は倫理に反しているが、国からは許されており、ひどい死に方を回避できる?
・「そりゃあ商売は上手かったかもしれないが、経営者には向いていなかった。」、祖父と父が上手だった商売とは、仕入れ・加工・販売のことだろう。では経営とは? 一般的には、利益を生み出し事業を継続させることをいうだろうけど、ここではどういうことだろう。「元々家族経営だったが、親父は死に、他に従業員も雇っていなかった。店内には俺だけ。」ってことは自分一人の仕事だしな…。いわゆる組織の話でないなら、客とか仕入先とか地域とか行政との関係かな…。みたいなことを考えたんだけどなんかすごく的外れなことを言っている気もする。
・わたしは読んでいて「棒」という語が面白かったので、アクセントにしてみたつもり。突き刺す、立てる、握る、貫く…。祖父も父も死んで自分一人になった「俺」は「絶対にそんなヘマはしない。」と言う、その象徴みたいな。
・なむあひさんの作品は、「おりーりー鳥は実在します?」、「東京死体ランド」、「星になって願いを」などなど読んでいます。そのほかアンソロジーに参加された作品もいくつか。シュールだったり奇妙だったりするけれど、いつも文章に明るさがあってとても好きです。明るさというか…なんていったらいいのかな…内容や話題はいろいろだけども根底に光があるというか、「ヘン」さを楽しんで書かれているのが伝わってくるというか…。いやまあ伝わってくるってか、読んでいる人に、ああ楽しんで書かれたものだなあと受け取らせる力というか。小説表現への希望を感じるというか。
・本作も、「惨たらしい死に方」の描写がじつに生き生きしているし、生きている天使を棒に刺して店頭に飾っている=残酷なんだけど、どことなくコミカルさが漂う。なむあひさんの世界のルールがあるというか。本作はわたしが読んだほかのなむあひさんの作品とくらべていくぶん重苦しさもあるけれど、やはりファニーフェイスだなあと思う。 また、マーチャン・ダイジングとかV字回復とか月商とか、「経営っぽい語」の挟まれてくる感が独特で、おかしみがある。
・で、この「おかしみ」は別の人が書いても難しい。こういうノリになんない。ある種のぎこちなさみたいなものが面白い…んだけど、わたしがやろうとするととたんに骨折したみたいな文になる。 ところで言い方すごい難しいんだけど…わたしは男が女がみたいな言い方はあんまりしたくないんだけど…、こういった”ぎこちなボケ”みたいなのって男性の作家のほうが上手いイメージがある。いやほんと性差の話にはしたくないし必ずしもそうとは限らない、例外はいくらでもあるんだけど、それはそれとして日々いろんな人の文章を読んでいる感想として、そういうボケ方を得意としている作家に男性が多い…という傾向はあるように思っている。この話長くなるのでやめとくけど、本作を読んだわたしの個人的な感覚として、「あっ男の人だ」というのを感じた。いわゆるマッチョとはちがう、そうではない男性のぽさというか…。
・「経営っぽい語の挟まれてくる感」はとても難しかった。語感を面白がって書かれている、遊んでいる感? 自分だとうまくいかない。ぜんぜん御しきれなくてわりとあきらめた箇所もある。 「創業以来最高(帳簿に記録が残っているなかでだが)の売上」は、もうどうしたらいいのか難しくて、「もちろん帳簿というものが存在している中での話だ、会計は記録であり記録を信頼することにより成り立つ比較の話だ」とちょっとオーバーにしてみたというか、「商売にとどまらず経営にこだわる俺」感で遊んだというか。
・本作はさらさらーっと読める、読みやすい語りなんだけど、じっさい解きほぐしてみるとすごく難しい…というかほかのひとにはあつかいの難しい、なんともいえない奇妙さがあって、「果たして、彼のやり方は誰もが想像する以上に功を奏した。」とかすごいなあと思った。
・「いたって普通の」「だというのに」「見たこともない」「誰もが想像する以上に」「一時期は昨年対比で五十%を切るかと思われた」、このあたりのちょっと大仰な感にひみつがありそう…文章の明るさとか楽しんで書かれている感の…。なんだけどうまく言えない。ほかの語とのバランスとかかなあ。
・あと「抜かれた全ての体毛で」とか「抜かれた全ての骨で」とかのトラップというかひっかけ問題というか(いやわたしが初読時読み落としていたってだけなんだけど)。「すべての体毛を抜いた・すべての骨を抜いた」なのか、「抜いた体毛の全部・抜いた骨の全部」なのか。たぶんここでは前者なんだろうけど、どっちだ?感をそのままにしたくなったので、そのままやったつもり。
・こうして自分の言葉で翻訳…とやっていると、ふだん自分は文章のノリを優先させているんだなーと思った。書きやすいほうをとっているというか、意味とか内容が多少ずれちゃっても文章の運びを優先させている。というかそもそも、書いている時点でちゃんと決めてないのかも。自分にしっくりくるノリで書い��いるうちに本文中の事実が定まっていくというか。小説を書いているときわたしは序盤の方が時間がかかるんだけど、書き始めはなにを書いているかわからないからなのかも。書きながら形が見えてくる、書いた文章が次を決めていくみたいな。
・だからか、事実関係を文章のノリによってずらすことなく、自分の文体に変換させていくって、すごく難しいなと思った。たとえば「暴力を振るおうとする者もいた」は自分の語りなら「暴力に訴える者もいた」にしたいところだったけど、それじゃちがうんだよな、原文は「振るおうとする」、未遂なんだよな…。自分の作品だったら、暴力はあったってことにしちゃいそう。原文の表現そのままにしてもよかったんだけど、前後のノリで「殴りかかろうとする者さえいた」にしてみた。その後主人公の「棒」とつながりそうな気がしたし(で、棒のほうが強そうだし)。
・そういうノリに従いたくなるいっぽう、わたし自身としての考え方の手癖みたいなものがあって、たとえば本作だと「誰もが想像する以上」の誰もって誰だろう?みたいなところで立ち止まる。ここをこそノリで、波にのっていきたいところなのかもしんないんだけど、そのへんはやはり作家によってちがうのだろうなあと思った。すごく面白かったです。
・長々書いたわりにまとまらずすみません。たぶん読んで書いてをやって、手を動かしてガチッとはまる感じ、なんかこう「そういうことか!」って接続していく感じは、説明するの難しいな…。これ面白いからみなさんやってみるといいと思います。わたしもまたやりたいです。なむあひさん貴重な機会をありがとうございました。めちゃめちゃ楽しかったです。
1 note · View note
four-loose-screws · 6 years ago
Text
Summer Scramble DLC - f!Robin / Gaius Married Conversation Translation - Part 2
Pre-3DS FE Translations - FE Awakening Translations - FE Fates Translations - FE Novel Translations - Original FE Support Conversations- Ko-fi
[ガイア]
この辺りの貝殻は大方拾ったか。▼
...ん?
あっちの方にまだ何か...▼
!!
これは、砂糖菓子...!?▼
向こうの方まで、
菓子の例ができてるぞ!?▼
さすが異界のリゾートは違うな...
と、とりあえず順番に拾っていくか。▼
.........
.........▼
Gaius: I’ve picked up most of the shells in this area! …Hm? There’s something over there… !! It’s sugar candies…!? There’s candy making a line that goes all the way over there!? This Outrealm resort sure is different… I-In any case, I’ll pick them up! …… ……
 [ルフレ]
............▼
Robin: …………
 [ガイア]
うわっ、ルフレ!?▼
Gaius: Whoa! Robin!?
 [ルフレ]
面白いぐらい簡単に
おびき寄せられましたね...▼
Robin: To my amusement, you were that easy to lure, huh…
 [ガイア]
もしかしてこの砂糖菓子、お前が!?▼
Gaius: Were you the one who laid out the sugar candies!?
 [ルフレ]
はい。こうすればきっと
ガイアさんが来て下さるだろうと思って。▼
まさに読み通りです。▼
Robin: Yes. I thought that if I did that, then most likely, you’d come for sure. And sure enough, I read you right.
 [ガイア]
何が読み通りだよ。▼
勝手に去ったと思ったら、
今度はこんな真似でおびき寄せやがって...▼
で、一体何の用だ?▼
Gaius: What do you mean you read me right? I thought you left because you wanted to, and now, you have the nerve to lure me in like this… So what in the world do you need me for?
 [ルフレ]
あなたに...謝らせてほしいんです。▼
Robin: I want… to apologize to you.
 [ガイア]
はぁ?
どういう心境の変化だよ?▼
Gaius: Huh? You’ve had a change of heart?
 [ルフレ]
...フレデリクさんが一部始終を見ていて、
私に教えてくださったんです。▼
あなたがお金を作ろうとしてるのは、
お菓子を買うためなんかではないと。▼
あなたはいつも...そうやって稼いだ金を、
軍の資金に回してくれていたのだと。▼
Robin: …Frederick saw us talking, and told me. You’re not trying to make money to buy candy. You always… give all the money you make that way to the army’s funds.
 [ガイア]
!!▼
あいつ...ルフレには
黙っとけって言ったのに...▼
Gaius: !! Damn him… Even though I told him not to tell you…
 [ルフレ]
そうとは知らずに、
さっきはあんなことを言ってごめんなさい。▼
それと...いままでありがとうございました。
正直、すごく助かりました。▼
Robin: I’m sorry for what I said before, when I didn’t know that. And… thank you for everything. Honestly, you’ve been a huge help.
 [ガイア]
...別に、礼なんていらないぜ。
元々言うつもりなんか無かったんだしな。▼
ただ俺が遊んでたわけじゃないって
わかってくれたんなら、それでいい。▼
それから...さっきはきつい言い方をして
すまなかった。▼
おまえは俺の身を案じてくれてたのに...
その気持ちを汲んでやれなかった。▼
Gaius: … You don’t really need to thank me. I never planned to tell you. But I’m okay with you knowing that I’m not actually playing around. And… sorry for being so harsh with you earlier. You were just worried about me… I didn’t consider how you felt.
 [ルフレ]
いえ、いいんです、ガイアさん。▼
ですが、やはりそういうことは...危険ですから、▼
これからは控えてくれませんか...?▼
Robin: No, you don’t have to apologize, Gaius. But what you were doing… really is dangerous, so won’t you try not to do it anymore…?
 [ガイア]
やっぱり、心配か?▼
さっきは言わなかったが...
俺は前より身の安全には気を使ってる。▼
ヘマをしてお前を悲しませるような
ことはしないぜ?▼
Gaius: So you really are worried about me? I didn’t say this before, but… I use more caution than I used to. So that I don’t make any mistakes and make you sad.
 [ルフレ]
でも、死なないという保証はありません。▼
戦場では、
いつ何が起こるかわかりませんから。▼
心配なんです、ガイアさんのことか
あなたは...私の大切な人なんですもの。▼
Robin: But you can’t guarantee that you won’t die. On the battlefield, we don’t know what will happen and when. I worry about you, Gaius. You’re… an important person to me.
 [ガイア]
............▼
じゃあ俺はお前の提案を呑むとして、
その報酬は?▼
Gaius: …………So If I accept your proposal, what’s my compensation?
 [ルフレ]
もう、何言ってるんですか...
妻の頼みぐらいタダで聞いて下さいよ...▼
それに私、ガイアさんに
あげられるものなんて何も...▼
Robin: Grr, what are you talking about… Please just listen to your wife’s requests… And I don’t have anything I can give y…
 [ガイア]
...あるだろ、ここに。▼
Gaius: …Yes you do, right here.
 [ルフレ]
え...▼
Robin: Huh…?
 [ガイア]
............▼
Gaius: …………
 [ルフレ]
!!▼
Robin: !!
 [ガイア]
...甘い、な。▼
お前、さっきの砂糖菓子、
自分でも食っただろ。▼
Gaius: …Sweet, huh. You ate some of those sugar candies too, didn’t you?
 [ルフレ]
ガ、ガ、ガイアさん...!?
あなた、戦場で何を...▼
Robin: G-G-Gaius…!? This is a battlefield! What are you…
 [ガイア]
何って、キ...▼
Gaius: What am I doing? I’m kis…
 [ルフレ]
きゃーーーー!!いいです!
言わなくていいです、ガイアさんのバカ!▼
あなた乙女の唇を
何だと思ってるんですか!?▼
Robin: Eeeeeeeek!! That’s enough! You don’t have to say it, you idiot! Is that what you think of a maiden’s lips!?
 [ガイア]
...そんなに騒ぐなよ。
皆に気付かれるだろ。▼
とにかく、これで情報は頂いた。▼
これからは危険なことは
なるべくしないようにするぜ。▼
Gaius: …Don’t make such a fuss. You’ll get everyone’s attention! Anyway, I’ll accept that as compensation. From now on, I promise I’ll do my best not to do anything dangerous.
 [ルフレ]
な、なるべくって...
そこは絶対って言って下さいよ...▼
Robin: Y-You’ll “do your best…?” Please say you won’t do anything dangerous…
 [ガイア]
さっきみたな小金を稼ぐのは
綺麗さっぱりやめる。▼
ただ、危険なこと全部を
絶対やらないっていうのは無理だ。▼
もしお前に刃が追ったとき、それを
代わりに受け止めてやれなくなるからな。▼            
Gaius: I promise to totally stop making pocket change like I was earlier. But it would be impossible for me to stop doing all manner of dangerous things. Like, I wouldn’t be able to stop myself from taking a blade that was pointed at you.
 [ルフレ]
そんな...!▼
Robin: That’s…!
 [ガイア]
ま、そうならないように...おまえは
良い策を練ってくれるって信じてるぜ。▼
俺はお前を信じている。
...ほかの誰より、一番な。▼
Gaius: Well, that won’t happen… I’ll trust you to make good strategies. I trust you. …More than anyone else.
 [ルフレ]
...ガイアさん...▼
はい、ありがとうございます...▼
私、ガイアさんに危ないことなんか
させないように頑張ります。▼
Robin: …Gaius… Yes, thank you… I’ll do my best not to put you in any dangerous situations.
 [ガイア]
じゃ、もう大丈夫だな。▼
けど、もしまた俺に
金を稼いでほしかったらいってくれ。▼
そしたら特別にさっきの報酬で...▼
Gaius: So we’re good for now. But, if you ever want me to make some money again, then say so. If the compensation was the same special thing I just got, then…
 [ルフレ]
もう...何言ってるんですか。▼
Robin: Argh… what are you saying?
 [ガイア]
...はは、冗談だよ。▼
Gaius: …Ha ha, just joking.
 [ルフレ]
さっきと同じ情報なら、いつでも差し上げますよ...?▼
Robin: If it’s the same compensation you got just now, I’d give it to you anytime, you know…?
 [ガイア]
...え!?▼
Gaius: …Huh!?
 [ルフレ]
...うふふ。▼
Robin: …Ufu fu.
3 notes · View notes
sazanami-sewing · 2 years ago
Text
#066 北欧柄?キャラメルポーチ
余り布使い切り
前回作った裏地つきお買い物バッグ。あれは110cm×50cmの表地と裏地でできるので、とてもキリがいい…と思いきや、最初の工程で真ん中をくり抜いた布が、約20cm×24cmの角丸長方形として残る。裏地も表地も両方同じ形。これはこれでまとまった量のハギレだ。何かできないかな〜と思ってたら、YouTubeでこないだ見た、ひーとんチャンネルさんの、目からウロコの簡単法【キャラメルポーチの作り方】を思い出した。必要な布は表地・裏地それぞれ15cm×23cmが2枚ずつ。そしてタブ用に小さい布が2枚。今回の余り布でちょうど作れそう♪
キャラメルポーチ簡単バージョン
キャラメルポーチは手縫いで1つ、ミシンで1つ作ってるけどお世辞にもまともな出来とは言えなかった。工数は多くはないんだけど、布をずれないようにじゃばら折りにしたり、内側の、すごく分厚く生地が重なっている断端をさらにバイアス布でくるんだり、…と、きれいに作るのが難しいポイントがいくつかあった。
このレシピの売りは次の3点。
じゃばら折りなし。
バイアス布で包む処理なし。
返し口がないので手縫いで閉じる工程なし
動画を見た感じ、これなら前よりはマシにできそう!と思ったのでやってみた。
タブ布を節約
くり抜いた余り布で「ほぼ」足りるんだけど,タブ用の布の8cm×8cmを2枚ってのがどうしても取れない。太さ2cmのタブにすればいいわけだから…というわけで,レシピ通りの四つ折りではなくて,4cm×8cmのタブ布の長辺を5mm幅の三つ折りにすることで解決。これでかなり無駄なく使える!
Tumblr media
まだ歪んでる…
たしかに、綺麗に揃わないじゃばら折りをしたり、不器用さがそのまま現れる手縫いで閉じたり,分厚い縫い代をバイアス布でくるんだり…といった面倒で何かヘマをやらかしそうな作業はなかった。前よりはまともにできたと思う。こんな感じ。
Tumblr media Tumblr media
でも断面が正方形じゃなくて台形になってるあたり,まだダメだなぁ…。
Tumblr media
まぁ、作業時間そんなに長くないし,何度か繰り返して作りましょう…。
0 notes
futoshiota · 2 years ago
Photo
Tumblr media
His eyes said “I’m not given up” during the run in rainy. Be tougher kid!! Be nice, Be kind to your mates! ザンブリの中で運動会。 個人競争はなく、リレーのみ。 始まる前に"勝てないかもしれない"と嘆いていた理由がわかった。(始まってもいねえのに、負けなんか意識してんじゃねえ…と言ってしまったのだが) 要するに、連帯責任。 自分のヘマがヒトの足を引っ張り、誰かがスベれば自分も負ける… 団体競技の常である�� 結果は惜敗。 3年間で初めて並ぶ場所へ… 誰も転ばないで終われた、怪我なく終われたので本当に良かったよ。 保護者達は何日も運動会に裂けないから運営の"リレーをせず終わります"にブーイングの様な溜息…からのレース強行開催だからこその心配。 キッド〜 とうちゃんは見てたよ 最後まで諦めていない姿勢を。 いいねえー  勝ち負けじゃねえって言ったって、これは性格の問題だから、瞬間的にも負けは嫌だったんだろう 負けたくねえ 負けてねえっていう目をしていた。 練習通り走れたぞ 頑張った! ただただ皆が怪我なく終われた悦びを分かち合おう。 コロナで入園から3ヶ月登園出来ない"赤ん坊色"の強いこの学年、このまま小学生になるのが不安な気持ちもあるが… 人に優しく! それが強いということです。 #fatherandson #kid #boy #運動会 #雨 https://www.instagram.com/p/CjUfsCMrVVJ/?igshid=NGJjMDIxMWI=
0 notes