#失恋狂詩曲
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kachoushi · 2 years ago
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各地句会報
花鳥誌 令和5年5月号
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坊城俊樹選
栗林圭魚選 岡田順子選
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令和5年2月2日 うづら三日の月花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
厨女も慣れたる手付き雪掻す 由季子 闇夜中裏声しきり猫の恋 喜代子 節分や内なる鬼にひそむ角 さとみ 如月の雨に煙りし寺の塔 都 風花やこの晴天の何処より 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月4日 零の会 坊城俊樹選 特選句
暗闇坂のチャペルの春は明日あたり きみよ 長すぎるエスカレーター早春へ 久 立春の市の算盤振つてみる 要 冬帝と暗闇坂にすれ違ふ きみよ 伊達者のくさめ名残りや南部坂 眞理子 慶應の先生眠る山笑ふ いづみ 豆源の窓より立春の煙 和子 供華白く女優へ二月礼者かな 小鳥 古雛の見てゐる骨董市の空 順子 古雛のあの子の部屋へ貰はれし 久
岡田順子選 特選句
暗闇坂のチャペルの春は明日あたり きみよ 冬帝と暗闇坂にすれ違ふ 同 大銀杏八百回の立春へ 俊樹 豆源の春の売子が忽と消え 同 コート脱ぐ八咫鏡に参る美女 きみよ おはん来よ暗闇坂の春を舞ひ 俊樹 雲逝くや芽ばり柳を繰りながら 光子 立春の蓬髪となる大銀杏 俊樹 立春の皺の手に売るくわりんたう 同 公孫樹寒まだ去らずとのたまへり 軽象
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月4日 色鳥句会 坊城俊樹選 特選句
敬􄼲な信徒に��らず寒椿 美穂 梅ふふむ野面積む端に摩天楼 睦子 黄泉比良坂毬唄とほく谺して 同 下萌や大志ふくらむ黒鞄 朝子 觔斗雲睦月の空に呼ばれたる 美穂 鼻歌に二つ目を割り寒卵 かおり 三􄼹路のマネキン春を手招きて 同 黄金の国ジパングの寒卵 愛 潮流の狂ひや鯨吼ゆる夜は 睦子 お多福の上目づかひや春の空 成子 心底の鬼知りつつの追儺かな 勝利
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月6日・7日 花鳥さざれ会 坊城俊樹選 特選句
潮騒を春呼ぶ音と聞いてをり かづを 水仙の香り背負うて海女帰る 同 海荒るるとも水仙の香の高し 同 坪庭の十尺灯篭日脚伸ぶ 清女 春光の中神島も丹の橋も 同 待春の心深雪に埋もりて 和子 扁額の文字読めずして春の宿 同 砂浜に貝を拾ふや雪のひま 千加江 村の春小舟ふはりと揺れてをり 同 白息に朝の公園横切れり 匠 風花や何を告げんと頰に触る 笑子 枝川やさざ波に陽の冴返る 啓子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月8日 さくら花鳥会 岡田順子選 特選句
雪を踏む音を友とし道一人 あけみ 蠟梅の咲き鈍色の雲去りぬ みえこ 除雪車を見守る警備真夜の笛 同 雪掻きの我にエールや鳥の声 紀子 握り飯ぱりりと海苔の香を立て 裕子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月10日 鳥取花鳥会 岡田順子選 特選句
東風に振る竿は灯台より高く 美智子 月冴ゆる其処此処軋む母の家 都 幽やかな烏鷺の石音冴ゆる夜 宇太郎 老いの手に音立て笑ふ浅蜊かな 悦子 鎧着る母のコートを着る度に 佐代子 老いし身や明日なき如く雪を掻く すみ子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月11日 枡形句会 栗林圭魚選 特選句
朝光や寺苑に生るる蕗の薹 幸風 大屋根の雪解雫のリズム良き 秋尚 春菊の箱で積まれて旬となる 恭子 今朝晴れて丹沢颪の雪解風 亜栄子 眩しさを散らし公魚宙を舞ふ 幸子 流れゆくおもひで重く雪解川 ゆう子 年尾句碑句帳に挟む雪解音 三無 クロッカス影を短く咲き揃ふ 秋尚 あちらにも野焼く漢の影法師 白陶 公魚や釣り糸細く夜蒼し ゆう子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月13日 枡形句会 栗林圭魚選 特選句
犬ふぐり大地に笑みをこぼしけり 三無 春浅し���ンマン列車軋む音 のりこ 蝋梅の香りに溺れ車椅子 三無 寒の海夕赤々漁終る ことこ 陽が風を連れ耀ける春の宮 貴薫 青空へ枝混み合へる濃紅梅 秋尚 土塊に春日からめて庭手入 三無 夕東風や友の消息届きけり 迪子 ひと雨のひと粒ごとに余寒あり 貴薫
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月13日 武生花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
浅春の眠りのうつつ出湯泊り 時江 老いたれば屈託もあり毛糸編む 昭子 落としたる画鋲を探す寒灯下 ミチ子 春の雪相聞歌碑の黙続く 時江 顔剃りて少し別嬪初詣 さよ子 日脚伸ぶ下校チャイムののんびりと みす枝 雪解急竹はね返る音響く 同 寒さにも噂にも耐へこれ衆生 さよ子 蕗の薹刻めば厨野の香り みす枝
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月14日 萩花鳥会
水甕の薄氷やぶり野草の芽 祐子 わが身共老いたる鬼をなほ追儺 健雄 嗚呼自由冬晴れ青く空広く 俊文 春の園散り散り走る孫四人 ゆかり 集まりて薄氷つつき子ら遊ぶ 恒雄 山々の眠り起こせし野焼きかな 明子 鬼やらひじやんけんで勝つ福の面 美惠子
………………………………………………………………
令和5年2月15日 福井花鳥会 坊城俊樹選 特選句
吹雪く日の杣道隠す道標 世詩明 恋猫の闇もろともに戦かな 千加江 鷺一羽曲線残し飛び立てり 同 はたと止む今日の吹雪の潔し 昭子 アルバムに中子師の笑み冬の蝶 淳子 寒鯉の橋下にゆらり緋を流す 笑子 雪景色途切れて暗し三国線 和子 はよしねまがつこにおくれる冬の朝 隆司 耳目塗り潰せし如く冬籠 雪 卍字ケ辻に迷ひはせぬか雪女 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月16日 伊藤柏翠記念館句会 坊城俊樹選 特選句
指先に一つ剥ぎたる蜜柑の香 雪 大寒に入りたる水を諾ひぬ 同 金色の南無観世音大冬木 同 産土に響くかしは手春寒し かづを 春の雷森羅万象𠮟咤して 同 玻璃越しに九頭竜よりの隙間風 同 気まぐれな風花降つてすぐ止みて やす香 寒紅や見目安らかに不帰の人 嘉和 波音が好きで飛沫好き崖水仙 みす枝 音待てるポストに寒の戻りかな 清女 女正月昔藪入り嫁の里 世詩明
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月17日 さきたま花鳥会 坊城俊樹選 特選句
奥つ城に冬の遺書めく斑雪 月惑 顔隠す一夜限りの雪女郎 八草 民���の叫びに似たる辛夷の芽 ふじほ 猫の恋昼は静かに睨み合ひ みのり 薄氷に餓鬼大将の指の穴 月惑 無人駅青女の俘虜とされしまま 良江 怒号上げ村に討ち入る雪解川 とし江 凍土を突く走り根の筋張りて 紀花 焼藷屋鎮守の森の定位置に 八草 爺の膝捨てて疾駆の恋の猫 良江
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月19日 風月句会 坊城俊樹選 特選句
古玻璃の奥に設ふ古雛 久 笏も扇も失せし雛の澄まし顔 眞理子 日矢さして金縷梅の縒りほどけさう 芙佐子 梅東風やあやつり人形眠る箱 千種 春風に槻は空へ細くほそく ます江 山茱萸の花透く雲の疾さかな 要 貝殻の雛の片目閉ぢてをり 久 古雛髪のほつれも雅なる 三無 ぽつねんと裸電球雛調度 要
栗林圭魚選 特選句
紅梅の枝垂れ白髪乱さるる 炳子 梅園の幹玄々と下萌ゆる 要 濃紅梅妖しきばかりかの子の忌 眞理子 貝殻の雛の片目閉ぢてをり 久 古雛髪のほつれも雅なる 三無 老梅忌枝ぶり確と臥龍梅 眞理子 山茱萸の空の広さにほどけゆく 月惑 八橋に水恋うてをり猫柳 芙佐子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月21日 鯖江花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
師を背負ひ走りし人も雪籠 雪 裏庭開く枝折戸冬桜 同 天帝の性こもごもの二月かな 同 適当に返事してゐる日向ぼこ 一涓 継体の慈愛の御ん目雪の果 同 風花のはげしく風に遊ぶ日よ 洋子 薄氷を踏めば大空割れにけり みす枝 春一番古色の帽子飛ばしけり 昭上嶋子 鉤穴の古墳の型の凍てゆるむ 世詩明 人の来て障子の内に隠しけり 同 春炬燵素足の人に触れざりし 同 女正月集ふ妻らを嫁と呼ぶ 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月26日 月例会 坊城俊樹選 特選句
能舞台昏きに満ちて花を待つ 光子 バス停にシスターとゐてあたたかし 要 空に雲なくて白梅すきとほる 和子 忘れられさうな径の梅紅し 順子 靖国の残る寒さを踏む長靴 和子 孕み猫ゆつくり進む憲兵碑 幸風 石鹸玉ゆく靖国の青き空 緋路 蒼天へ春のぼりゆく大鳥居 はるか
岡田順子選 特選句
能舞台昏きに満ちて春を待つ 光子 直立の衛士へ梅が香及びけり 同 さへづりや鉄のひかりの十字架へ 同 春の日を溜め人を待つベンチかな 秋尚 春風や鳥居の中の鳥居へと 月惑 料峭や薄刃も入らぬ城の門 昌文 梅香る昼三日月のあえかなり 眞理子 春陽とは街の色して乙女らへ 俊樹
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月 九州花鳥会 坊城俊樹選 特選句
ポケットの余寒に指を揉んでをり 勝利 黒真珠肌にふれたる余寒かな 美穂 角のなき石にかくれて猫の恋 朝子 恋仲を知らん顔して猫柳 勝利 杖の手に地球の鼓動下萌ゆる 朝子 シャラシャラとタンバリン佐保姫の衣ずれ ひとみ 蛇穴を出て今生の闇を知る 喜和 鷗外のラテン語冴ゆる自伝かな 睦古賀子 砲二門転がる砦凍返る 勝利 小突かれて鳥と屋や に採りし日寒卵 志津子 春一番歳時記の序を捲らしむ 愛
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
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blacksuwam · 2 years ago
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麻布競馬場『この部屋から東京タワーは永遠に見えない』を読んで気が狂いそう
「僕の価値を、東京の女の子を通じて証明したかった。」(159)
麻布競馬場『この部屋から東京タワーは永遠に見えない』集英社、2022年。
芸人の江頭2:50氏は自身のYouTubeチャンネルの動画で「歌は上手下手じゃないんだよ、ココなんだよ。」と胸を拳で叩きました。「人生を上手に、器用に生きてきた女の子ばかりでした。」(103)と恥ずかしげもなく他人に対してこのように評価する登場人物に、江頭氏のまっすぐな歌を聴かせてあげたいです。あんたら全員可哀想な大人だなと、私はこの本の登場人物のほとんどに言ってやりたいくらいイライラしました。イライラしすぎて途中で読むのをやめようかと思うくらい嫌な奴しか出てきませんでした。また、少し良い奴が出てきたかと思うとそいつらは余命幾ばくかの病人だったり、事業を失敗した経営者だったりで、作者の底意地の悪さが見え透いて本当に腹が立ちました。読んでいて最低な気持ちになったのはこれが初めてです。作者さんやファンの方がもしこの記事を読んでいたらごめんなさい。でも私は正直に生きたいのでこのように書きます。
私は大学受験に4回失敗し、29歳で滑り込んだ正社員の座を2ヶ月であ��さり辞めた実家暮らしの30歳無職です。お金も学歴も恋人も、いまのところ持っていません。けれども私はこの小説の誰よりも100倍くらい幸せだと思います。私は私の幸せを自分で決めていますが、作中の人物たちはキョロキョロと他人のことを気にしすぎです。私も高校三年生の頃は東京工業大学で建築の勉強がしたかったが、『この部屋から東京タワーは永遠に見えない』を読んで、心底大学に合格しなくて(東京に行かなくて)よかったなと思いました。東京移住のネガティブキャンペーンだと思うくらい、嫌味な小説だと感じます。
「今年で30歳になります。何もない人生です。」(12)お前はバカかと思いました。東京に毒されて、地位や名声に盲目になりすぎて、大切なことを忘れてしまった可哀想な人でしかありません。私はこの人みたいに教師で働いたこともなければ実家を出たこともありません。子供部屋おじさんと世間になじられる身分かもしれませんが、何もない人生ですなんて一瞬たりとも思ったことがありませんし、この先死ぬまでそんなことを言う予定はありません。世界観が狭すぎると思いました。東京ってそんな画一的で寂しい土地なんでしょうか、他人の用意した"幸せ"と呼ばれる何某かを訳も分からず追い求め、失敗し、臍を曲げて部屋の隅で呪う、そんな人しか出てこないさみしい小説です。
「この街には川がたくさんありました。いつも肌に張り付くような湿気。どことなくそれに似た押し付けがましい善意。濾過されることなく浴びせられる本音。配慮や距離感というものがこの街にはありませんでした。東京とはまったく空気が異なるようでした。その空気に、僕はいつでも窒息しそうでした。」(87)この感覚はわたしも20代前半まで持っていました。けれどその戦いに勝てないから東京に家出するというのは最大の間違いだと思います。30歳になって私はようやく、田舎の人の悪意のない本音との戦い方を身につけました。東京というぬるま湯地獄に逃げ込んだから、そんなに捻れた性格になってしまったんやろうなぁという印象です。今の私は別に地元の人がどう思われようと我関せずという感じです。冒頭にも引用させていただきましたが、この小説には"自分は自分、他人は他人"という考え方が一切ない。世界観を悪い方向に拡げすぎていて自らを不幸にさせていることに気がついていない人ばかりで読んでいてつらかったです。こちらは語りかけるように書かれた小説ですが、途中から彼らの薄っぺらな主張を聞き続けるのが億劫になりました。読者との対話が全くありません。私は彼らに言いたいことがたくさんありますが、きっとそういう機会があ���たとしても耳を傾けてくれないでしょう。なぜなら彼らは人を外見や学歴や名声でしか見えない貧弱な考え方しか持っていないので、私なんか人間だとすら認めて貰えないと思います。
「それなのに彼はニコニコと袋いっぱいのピーマンを渡してきた。ピーマンの形をしたその善意はやけに軽かった。ピーマンの中身は空洞だからだ。真也くんみたいだなと思った。」(51)こんなこと、嘘でも書いちゃダメでしょ。私はここが1番嫌いです。全部嫌いですが、ここが大っ嫌いです。善意に対してこんな冷たい言葉を向ける人が東京にはたくさんいるんでしょうか。東京人が嫌いになりそうです。それに、私はこの語り手こそが中身空っぽの人だと思います。絶対友達や恋人にしたくありません。もし会社の上司だったら私はすぐに辞めると思います。 ご結婚されて子供もいるということらしいですが、人生で関わりたくない人第一位です。このような人間性が欠けている(ことに気づいてさえいない)人が次々に出てきて吐きそうになりながら最後まで読みました。気の合いそうなYouTuberの方がこの本を激推ししていて、せっかく図書館で借りたので最後まで読みました。ただただ面白くなくつらいだけでした。本を読んでこんな感想を抱いたのはこれが初めてです。読んだ方、あなたはどんな感想をお持ちですか。
THE BLUE HEARTSの『人にやさしく』という歌は「気が狂いそう」という詩で始まります。私はこの短編集を読み終わって、江頭さんが歌うこの歌を真っ先に聴きました。正気ではいられないくらい狂っている、というのがこの小説の感想です。前回の記事で書いたベンチャー企業の社長に面接で 「自分に矢印を向けるのではなく、もっと外側に意識を向けた方がいい」と言われました。でも私は私だけを見つめ続けるのがやっぱり正解だと思います。この小説のように、きょろきょろと他人が評価する世界で生きている限り不幸であるのは必然だと感じました。太陽の塔で有名な芸術家の岡本太郎さんは「絶対感で生きろ」と言います。私も今なら相対的な評価はどうだっていいと確信を持って言い切れます。麻布競馬場さん、私はこの作品が大嫌いですが、重要なことに改めて気づかせてくれてありがとうございました。
参考資料
カメラの前で初めて歌う!THE BLUE HEARTS「人にやさしく」
麻布競馬場『この部屋から東京タワーは永遠に見えない』
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bakagamine-len · 7 years ago
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【初音ミク】失恋狂詩曲【オリジナル】
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liliyaolenyeva666 · 3 years ago
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📛 1411 「走り出す瞬間 (通常盤)」。
(けやき坂46。2018年8月20日発売)
・面子
齊藤京子 (Vocal)。#1 〜9, 11, 14, 16
その他大勢 (Vocal)。
楽器演奏者並びに録音日時不明。
・録音
不明。
・収録曲目 (stereo)
1. ひらがなけやき
おニャン子第一世代なわたしから見て、近頃の “46” とか “48” とか数字が付いたアイドルたちは どうも近付き難くて (近づいてどうこうするやうな歳でもありませんけれど)、テレビをぱちんと点けたときに グーゼン目に入ったり入らなかったりするくらいの知識しかなかったりします。たまにナターシャやタワコなどで目にするくらいなものですから、それより先に踏み込んで アウター・リミッツすることもないままに 日々を過ごしていたのですけれど、ふとしたことがきっかけで このアルバムを手に入れました。何とこのアルバムは 通常盤、限定盤 (2種) と後半の曲目や曲数が異なっていたりして (モチのロンで収録時間も様々です)、こんな感じで The Rolling Stones や Slayer のアルバムが発売されたら 気が狂ってしまうな、ジコハサンしちゃうかもね、なんて思ったりしますけれど 何はともあれ、おそろしいほどに ファンを串刺しにした試みだなって思います。さてさて、おニャン子な時代からの伝統でせうか、変わらず劣らず 音のわるい録音 (レコード会社は Sony Recordです) な 1曲目は、物凄い圧縮をかけて押し潰されて籠ってしまったやうな ピアノや鐘の音から始まります。ハートビートでいっぱいな うたが始まると、とても爽やかで ファンでなくとも 胸がぎゅっと締めつけられます。交互にうたう女の子は どちらさんがどちらをうたっているのかは (キョウコさん以外は) ちっとも分かりませんけれど、たとえちっとも分からなくても しごとやその他で 心がつまづいたとき、ふっと聴くと泣けてしまうやうなそんなやさしいメロディに包まれています。好い洋楽です。3分40秒と ちょっと。
2. 誰よりも高く跳べ!
一昔前に流行ったやうなイントロから始まります (サビからはじまります)、集団パニックを感じるほどに楽器陣の音が渦巻き籠っている中で (ハートビートが脳を突き刺します) 娘さんたちが負けじとうたう曲です。テンポは早め、左にアコースティックなギター、右がエレクトリックなギターが ばっちり分かれていて、小技をさらりと炸裂させていますけれど、どれくらいの方がそんなことを気にかけながら聞いているのかなって思ったりします。4分40秒超え。
3. 僕たちは付き合っている
楽器陣はバランス感覚を失ってしまったのでせうか、ぐちゃぐちゃとしていて、まるで日曜日の竹下通りを歩いているかのやうな錯覚を覚えますけれど (ほぼ真ん中に位置しています歪んだハートビートがやたらとヤバーミヤンです)、誰それと付き合っていなくとも 晴海埠頭の端っこあたりで “僕たちは付き合っていると叫びたくなる” やうな、せつなさで卒倒するやうな曲です。わたしがもっともっとヤングでしたら 46分テープの両面に この曲だけを吹き込んで 妄想空想オートリバースしていたと思います。好い洋楽です。4分半と ちょっと。
4. W-Keyakizakaの詩
ポンコツな “Wall Of Sound” なイントロから始まります、きっと 10代や20代の若者が聞いている感じとは全然全く違う、わたしのやうな “そんな10代や20代なヤングだったあの頃を失った世代” が聴くと ほろりとさせられるやうな歌詞とメロディに “あの頃は良かった” と、ちっとも良くなかったのに それを���化するやうな気持ちを ふしぎとふわっと持たせてくれるやうな、明日への元気と爽やかさをくれる すてきな洋楽です。楽器陣は ずっとざわざわしていますけれど お気になさらずに。5分超え。
5. 永遠の白線
早いテンポで 若さをひた走るやうな曲です。1958年おうし座うまれらしい 秋元康さんが さらさらと書いた (かもしれない) 歌詞のすごさに圧倒されます。きっとわたしと同じやうに ロクなセーシュン時代を過ごさなかったんだらうなって “夕ニャン” のころから思っていますけれど、もうそんなに書かなくともいいはずの彼が こうして セーシュンの一頁のやうな歌詞を書いているのを見ていると (意味もなく) わたしも負けていられないぞって思ったりします。解釈は異なりますけれど “どこでおわりになるのか” や “永遠はこの先にあるのか” といった歌詞の重みに今を思います。疾走感が心地良いけれど ハートビートは強めな 4分と20秒。
6. 沈黙した恋人よ
初夏の眩しさを描いた サビの裏声が印象的な曲です。わたしはサビよりもAメロとBメロのその流れにきゅんとします。毎度毎度の強めなハートビートは “ワイルドバンチ” のクライマックスを観ているかのやうです。爽やかな洋楽です。4分40秒弱。
7. それでも歩いてる
アコースティックなギターがジャンジャカジャカジャカと弾き始めます、吉田拓郎さんの曲のカバーですか?って感じの曲です。どうしてかういう曲を 若い子に うたわせるのかなって思ってしまう 4分10秒過ぎ。
8. No War In The Future
マドンナの欲しくないリミックス集を聴いているやうな感じの曲です。音のつくりとわるさとハートビートでいっぱいで 聴いていてしんどくなります。さらに、右と左の厚い音の壁の隙間に シャイなあんちくしょうが元気にコーラスしていたりしてツラミちゃんです。4分半超え。
9. イマニミテイロ
トム・アラヤほどではありませんけれど、歌詞がぎっしりと押し詰められていて鬱血しさうな 早口言葉ふうな Aメロから ふわっと解放される Bメロにほっとさせられたところに 開放感に包まれた、温かみのあるサビに震わされます。わたし的には キョウコさんの声がハッキリ聴こえて好いです。4分半と ちょっとな洋楽です。
10. 半分の記憶
ざわざわとしたイントロから始まります、ハートビートに脳天を叩かれ、キーボードとベースの唸りに くったくたにさせられます。飾りつけは別にして、一昔前の歌謡曲寄りなハード・ロックを聴いているかのやうで それなりに楽しませてくれる洋楽です。5分弱。
11. 期待していない自分
ワゴンセールのやうな楽器陣のごちゃっとした雰囲気とハートビートしか聞こえないって言ってしまいたい わたしの思いはさておき、Bメロとサビの中央と左右の歌声の組み方が興味深いかなって思います。ハートビートも然る事乍ら、心臓の鼓動のやうな音は 心臓にあまり良くないかなって感じがします。テンポの速さ��さうさせたのか さっさと終わる感の強い 3分半弱です。
12. 三輪車に乗りたい
一昔前の Weezer にうたって貰いたくなるやうな そんなわたしのガンボーはさておき、もっと 爽やかさ溢れた楽器の組み合わせと演奏だったら きっと狂おしくなってしまうのになって思わせる、ちょっと勿体無い感じがする曲です。ハートビートの強さがこの曲を台無しにしています。ありさうで無ささ���なサビにときめく 4分20秒と ちょっと。
13. こんな整列を誰がさせるのか?
えっと 一昔前ちっくな音作りの中に "何かが" あるのかもしれませんけれど、わたしには見出せなかったりします、そんなメンゴな曲です。キョウコさんがうたっているところの Aメロしか耳に残らない 4分40秒過ぎ。
14. 居心地悪く、大人になった
キョウコさんがひとりきりで ギターの弾き語りのやうな感じで うたい始めます、それなりに渋い曲です。シャイなあんちくしょうが サビに飛び込んで来なければいいのにって そればかり思う 4分弱。
15. 割れないシャボン玉
ハートビートで溢れた (やさしいテクノポップ的な) 可愛らしい曲です。サビのボーカルにエフェクトが掛かっているやうに聴こえますけれど (シャイなあんちくしょうの声も含めて) わたしの気のせいかもしれません。4分10秒弱。
16. ひらがなで恋したい
テンポは早め、ハートビートは強め、音は ぞっとするほどワルめだけれども、きっとそっと 爽やかさで溢れている曲です。サビの楽器のガチャゴチャとしたやかましさとは裏腹に 歌詞と旋律は 恋したくなるやうな甘酸っぱさで 明日への希望が見えるやうな洋楽です。4分10秒超え。
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rosaliaolenyeva · 3 years ago
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📛 109 「走り出す瞬間 (通常盤)」。
(けやき坂46。2018年8月20日発売)
・面子
齊藤京子 (Vocal)。#1 〜9, 11, 14, 16
その他大勢 (Vocal)。
楽器演奏者並びに録音日時不明。
・録音
不明。
・収録曲目 (stereo)
1. ひらがなけやき
おニャン子第一世代なわたしから見て、近頃の "46" とか "48" とか数字が付いたアイドルたちは どうも近付き難くて (近づいてどうこうするやうな歳でもありませんけれど)、テレビをぱちんと点けたときに グーゼン目に入ったり入らなかったりするくらいの知識しかなかったりします。たまにナターシャやタワコなどで目にするくらいなものですから、それより先に踏み込んで アウター・リミッツすることもないままに 日々を過ごしていたのですけれど、ふとしたことがきっかけで このアルバムを手に入れました。何とこのアルバムは 通常盤、限定盤 (2種) と後半の曲目や曲数が異なっていたりして (モチのロンで収録時間も様々です)、こんな感じで The Rolling Stones や Slayer のアルバムが発売されたら 気が狂ってしまうな、なんて思ったりしますけれど、何はともあれ、おそろしいほどに ファンを串刺しにした試みだなって思います。さてさて、おニャン子な時代からの伝統でせうか、変わらず劣らず 音のわるい録音 (レコード会社は Sony Recordです) な 1曲目は、物凄い圧縮をかけて押し潰されて籠ってしまったやうな ピアノや鐘の音から始まります。うたが始まると とても爽やかで ファンでなくとも 胸がきゅんとします。交互にうたう娘さんは誰がどこをうたっているのかは (キョウコさん以外は) ちっとも分かりませんけれど、たとえちっとも分からなくても しごとやその他で 心がつまづいたとき、ふっと聴くと泣けてしまうやうなそんなやさしいメロディに包まれています。好い曲です。3分40秒と ちょっと。
2. 誰よりも高く跳べ!
一昔前に流行ったやうなイントロから始まります、魑魅魍魎を感じるほどに楽器陣の音が渦巻き籠っている中で 娘さんたちがうたう、テンポが早めな サビからはじまる曲です。左にアコースティックなギター、右がエレクトリックなギターが ばっちり分かれていて、小技をさらりと炸裂させていますけれど、どれくらいの方がそんなことを気にかけながら聞いているのかなって思ったりします。4分40秒超え。
3. 僕たちは付き合っている
楽器陣はバランス感覚を失ってしまったのでせうか、ぐちゃぐちゃとしていて、まるで日曜日の竹下通りを歩いているかのやうな錯覚を覚えますけれど (ほぼ真ん中に位置していますドラムがやたらとヤバミ)、誰それと付き合っていなくとも 晴海埠頭の端っこあたりで "僕たちは付き合っていると叫びたくなる" やうな、せつなさで卒倒するやうな曲です。わたしがもっともっとヤングでしたら 46分テープの両面に この曲だけを吹き込んでオートリバースしていたでせう。好い曲です。4分半と ちょっと。
4. W-Keyakizakaの詩
ある意味 "Wall Of Sound" なイントロから始まります、きっと 10代や20代の若者が聞いている感じとは全然全く違う、わたしのやうな "そんな10代や20代なヤングだったあの頃を失った世代" が聴くと ほろりとさせられるやうな歌詞とメロディに "あの頃は良かった" と、ちっとも良くなかったのに それを美化するやうな気持ちを ふしぎとふわっと持たせてくれるやうな、明日への元気と爽やかさをくれる すてきな曲です。5分超え。
5. 永遠の白線
早いテンポで 若さをひた走るやうな曲です。1958年おうし座うまれの秋元康さんが さらさらと書いた (かもしれない) 歌詞のすごさに圧倒されます。きっとわたしと同じやうに ロクなセーシュン時代を過ごさなかったんだらうなって "夕ニャン" のころから思っていますけれど、もうそんなに書かなくともいいはずの彼が こうして セーシュンの一頁のやうな歌詞を書いているのを見ていると (意味もなく) わたしも頑張らなくちゃって思ったりします。解釈は異なりますけれど "どこでおわりになるのか" や "永遠はこの先にあるのか" といった歌詞の重みに今を思います。疾走感が心地良い 4分と20秒。
6. 沈黙した恋人よ
初夏の眩しさを描いた サビの裏声が印象的な曲です。わたしはサビよりもAメロにきゅんとします。演奏陣は相も変わらず "ワイルドバンチ" のクライマックスを観ているかのやうです。4分40秒弱。
7. それでも歩いてる
アコースティックなギターがジャンジャカジャカジャカと弾き始めます、吉田拓郎さんの曲のカバーですか?って感じの曲です。4分10秒過ぎ。
8. No War In The Future
マドンナの欲しくないリミックス集のやうな曲のつくりな、えっと ダンサブルって言えばいいのでせうか、そんな曲です。右と左の厚い音の壁の隙間に 男性の微妙な声 (コーラス) が入っています。4分半超え。
9. イマニミテイロ
トム・アラヤほどではありませんけれど、歌詞が ぎしっと押し詰められて鬱血しさうな Aメロから ふわっと解放される Bメロにほっとさせられるのも束の間、温かみのあるサビに 心が和みます。わたし的には キョウコさんの声がハッキリ聴こえて好いです。4分半と ちょっと。
10. 半分の記憶
ざわざわとしたイントロから始まります、バスドラに頭を叩かれ、ベースの唸りに脳を震わせる曲です。飾りつけは別にして 一昔前の歌謡曲寄りなハード・ロックを聴いているかのやうな錯覚を覚えます。5分弱。
11. 期待していない自分
ワゴンセールのやうな楽器陣のごちゃっとした雰囲気は別にして、えっと ダンサブルふうな曲も置いておいて、Bメロとサビの 中央と左右の歌声の組み方が興味深い曲です。2番の心臓の鼓動のやうな音は ヘッドホンのバランスを合わせるのに丁度良いかなって思います。テンポの速さがさうさせたのか 3分半弱。
12. 三輪車に乗りたい
一昔前の Weezer にうたって貰いたくなるやうな そんなわたしのガンボーはさておき、もっと 爽やかさ溢れた楽器の組み合わせと演奏だったら きっと狂おしくなってしまうのになって思うやうな曲です。打楽器のツラミなヤカマシサが、曲が好いだけに とても残念に感じます。4分20秒と ちょっと。
13. こんな整列を誰がさせるのか?
えっと、一昔前ちっくな音作りの中に ダンサブルふうな曲調が混ざり合っています、きっとその中に 何か があるのかもしれませんけれど、わたしには見出せなかったりします、そんな曲です。キョウコさんがうたっているところの Aメロしか耳に残らなくて あいすみません。4分40秒と ちょっと。
14. 居心地悪く、大人になった
キョウコさんがひとりきりで ギターの弾き語りのやうな感じで うたい始めます、それなりに渋い曲です。森高千里さんの曲の男性コーラスのやうな男性コーラスがサビに入っています。4分弱。
15. 割れないシャボン玉
バスドラ中心の (ややテクノポップ的な) 可愛らしい曲です。サビのボーカルにもエフェクトが掛かっているやうに聴こえます。4分10秒弱。
16. ひらがなで恋したい
軽快で低音が重みで抜けのない、きっとそっと 爽やかさで溢れている曲です。サビの楽器のやかましさとは裏腹に 歌詞と旋律は 恋したくなるやうな甘酸っぱさがあります。4分10秒超え。
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yuupsychedelic · 3 years ago
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詩集「獅子の食卓」
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詩集「獅子の食卓」
1. 「サラダチキンの風に乗って」 2. 「飲めずに終わったタピオカミルクティーのように」 3. 「ブラックコーヒーが飲めなくても」 4. 「チョコレート狂詩曲」 5. 「愛ゆえに餃子」 6. 「マカロニで行こう!」 7. 「幕の内弁当がいいじゃない」 8. 「イタリアンの名を借りて」 9.「マリトッツォってどんな味?」 10. 「バターチキンカレー」 11. 「おにぎり、あなたは何が好き?」 12. 「ワンライス!」
1.サラダチキンの風に乗って
コンビニの傍を通り過ぎ 近所の河原で食べたサンドイッチ 隣には貴女の寝顔 それだけで幸せになれる気がした
初めて講義をサボりたくなった このまま風に乗れたらいいのにな 始まったばかりの青春に 俺の胸はときめくばかりだった
ちょっとした一言がきっかけで すべて拗れてしまった関係 あの日あの時あの瞬間をやり直せたらとか こう言ったら良かったとか
尽きない後悔がぬるいビールのよう しとしと降る雨は後悔の味 戻れない過去に想いを馳せたとき 大人になったことを悟ってしまった
どうでもいい言葉で違和感を埋めようとした ただ沈黙を言葉で繕おうとした なんでもない日々を青春で美化しようとした 時が止まったままの器で生きようとした
レジャーシートを蟻が行進する 三つ葉のクローバーは時を止めたがる 必死に生きようとする彼らを見て 俺は何にも感じなかった こんな大人に俺達もなってしまったのだ
シャンペンサイダーは瓶がいい そんな夏に貴女はいない
後輩に自分語りをしても そんなことで何も変わりはしないのに
2.飲めずに終わったタピオカミルクティーのように
愛せなくなって 夢中になれなくなって 風に流されるようになって 大切な人の声も聞けなくなって
悠久の時を経て 大好きだったのだと気づく もう遅すぎて 嫌になってしまったその刹那 こちらを向いたのはナイフだった
人はみんな永遠を信じているような気がする 変化するくらいならこのままで良いやって すべてを諦めているような気がする
街中の看板が好きなアーティストのイニシャルに見えた 物差しに合わない人を否定したくなった 自分自身さえもこの世から消し去りたくなった
悲しい夢を見た時の残像によく似ている 内容はよくわからなくても 嵐のような罪悪感が胸に湧き踊り したたかな安らぎを淘汰する
それが人間なのだ 人間とは非常にちっぽけな生き物だ 虚飾と背伸びが大好きなとても醜い集団だ
こうやって主語ばかりが大きくなって 自らのもっとひどい醜さを責任転嫁で誤魔化そうとする 平均的が醜いのであれば 私などもっと醜くて当たり前のはずなのに なぜか綺麗であることにこだわってしまうのだ
まっすぐ生きたいだけなのに 夢を叶えたいだけなのに 愛を信じてみたいだけなのに いつ散ってもおかしくない そんな危うさの中で この世界の少年少女たちは生きている
3.ブラックコーヒーが飲めなくても
子どもの頃は出来ないことの方が多かった いつも助けてもらうばかりで 半径五百メートルが世界のすべてだった
そんな不自由な世界なのに 子どもの頃の方が楽しいと感じていたのは何故だろう 世界を知れば知るほど つまらなくなったと感じるのは何故だろう
わからないことに嗚咽し わかることに狼狽する そんな大人になりたくなかったのに 無邪気に声を上げることしか出来ない
かつて愛がすべてだと信じていた時があった 愛さえあれば 夢さえあれば なんでも前へ進められると信じていた時もあった
雪印のミルクコーヒーに大人を見出し ちょっとした悪戯で勝った気になっていた
大袈裟などではなく 僕らが生きていた小さな世界の中で どんなものでも一番になることが嬉しかった 一番になりたかった 一番がよかった
どんなに今が辛くても 数年先の未来が希望だった頃に戻りたい 大人になんてなりたくはない 大人ごっこをしていたい
切なさの中に秘められた欺瞞に気づかないまま 僕らはここまで来てしまった もう戻れない 還れない 嗚呼……
4.チョコレート狂詩曲
チョコレートが嫌いになった 食べすぎてしまったからだ 虫歯予備軍が出来るほどに食べてしまい 数キロほど太ってしまった
これが毎年のことで いつしかチョコレートそのものを 自分の周りから避けるようになった
今年の冬 初めて本命の子からチョコレートを貰った その子は本当にかわいくて 性格はちょっぴり癖があるけど面白くて 僕も彼女のことが好きだった
だが彼女はチョコレートを渡した 僕はチョコレートが嫌いだ ほんの些細なことかもしれないが 「嫌い」と公言しているものを渡すなんて
一瞬の傲慢が抱えきれなくなり そのチョコレートを捨ててしまった
僕の行動を知った彼女は号泣した 顔面蒼白でこちらに迫ってきた
確かに僕が悪い 僕は悪い子かもしれない だが嫌と言っているものを渡す方も悪いじゃんか 心のナイフをむき出しにする彼女を サッと交わすように閉じ込めてしまった もう彼女と付き合う気なんて微塵もなかった
彼女とのいざこざを知った教師は 僕のことをこっぴどく怒鳴り散らした 人生で初めて殴られた
ささやかな拘りがこんな結末を招くとは 出血した唇が心と身体でシンクロした
愛なんてもういいや 彼女をまた傷つけようと決めた瞬間だった
5.愛ゆえに餃子
昔から冷凍餃子が好きだった 店では天津飯と小籠包ばかり食べるのに そのコーナーを通りかかると冷凍餃子を入れてしまう
どうしたものか うちの家族では冷凍餃子は中途半端な個数 ジャンケンしよう 口喧嘩しよう そうしよう 子どもたちの間で争いが起きる
こんな時は歌を唄おう 餃子の歌を唄おう
青春時代の味 冷凍餃子は私の青春 愛の甘さも 失恋の酸っぱさも すべてこの餃子みたい
餃子こそがすべて 冷凍餃子は私の青春 悲しい時は餃子を食べよう だから今こそ 愛ゆえに餃子
呆然とする子どもたちの前で ひと口餃子を食べる そしたら皆笑顔になって 慌てて餃子を食べ始めたのです
一件落着 三寒四温 七転八倒 明日は晴れのち曇り
つづく!
6.マカロニで行こう!
男も女も誰もが想う そんなことは中々ないけど カッコつけたくなったり 可愛くなりたいと思ったり 人は人生の中で失敗する
おんなじくらい成功もする 上手くいったことも 上手くいかなかったことも だいたい半分くらいになればいい 人生10勝10敗くらいでいい
マカロニで行こう! ほどよく幸せで行こう! やりたいことは全部やってやればいい やりたくないことはやらなくていい
マカロニで行こう! 好きな人に好きと言おう! 嫌いな人には嫌いと言っていい 合わないものを合うようにしなくていい
自分の人生は自分で責任を取るんだ ひとりひとつの物語の主人公 プリマドンナ ワンシーンの顔役 人それぞれ適役がある
マカロニで行こう! カッコつけていこう! 人の目なんか気にしてる暇などない 誰もが100年くらいしか生きられないぜ
マカロニで行こう! かわいくなっていこう! タフに生きようぜ 愛のままにやろうぜ 誰にも邪魔はさせない
7.幕の内弁当がいいじゃない
普通になることを やたらダメって言う 嫌われる勇気とか 本音を言う尊さとか そんなものはどうでもいい
ひとつまみの幸せ それは天ぷらうどんを食べる幸せ 宝石でもブランドでもなく ささやかな喜びだろう
ささやかでもささやかじゃない そんな喜びかもしれない
美味しさにプライスタグがないように ずっと良いものにトレンドはない 時代が変わっても同じように愛される それこそが本当の良品ではないか
イギリスのコメ��ィアンが言った 本当に良いものはちゃんと使えるものだ まともな枕こそ真の高級品なのだ
私は賛同する どんなに高級でも ちゃんと使えなければ意味がない 長く使えたらもっと良い
環境の話だってそうだ ひとときのエコのために 今までの良いものを否定していく それが本当にエコかどうかもわからないのに
私たちは何のために 正しさを好むのだろう では誰がどのように 正しさを決めるのだ?
ちっぽけな正義より自分の視点で この世界を自然色で照らして 幕の内弁当みたいに
8.イタリアンの名を借りて
ミラノ風ドリアの“ミラノ”ってなんだろう? そんなことが割とある イギリス風とかブルターニュ風とか ジャポネーズなんて言葉もあるらしい
カリフォルニアの寿司屋で 食べた加州巻きが美味しかった 意外と悪くないな 心が解れた瞬間だった
リオのレストランで 食べたテリヤキチキンが美味しかった どんな味付けでも美味しいんだな 良さを再発見した瞬間だった
旅の途中で食べるご飯には いつもと違う発見がある かつては受け入れられなかったけれども ここで食べたら美味しかった そういうこともあるだろう
何かを否定する前に 魅力を探してみなよ 誰かに伝える前に 自分で噛み砕いてみなよ
西洋料理に出逢い 肉じゃがが生まれた トマトソースに出逢い ナポリタンが生まれた
私は料理が好きだ 作るたびに新しい発見に出逢う そんなに巧くはないが 美味しく出来たら嬉しい 小さな成功が続く秘訣だろう
イタリアンの名を借りて 新しい幸せが生まれていく
9.マリトッツォってどんな味?
教室の片隅で 流行りそうなミュージシャンの 新曲が聞こえた
若者だけではなく 大人が声に出した時 初めて流行りって奴の意味を知った
さも知ってるような顔で 新しい単語を叫ぶ そんな友をかつては笑ったけど 僕も似た者同士だった
マリトッツォ 突拍子もない言葉が どんどん次から次へ現れる
エモいがすっかり定着した頃 トレンドは遥か彼方へ消えていった
これイイでしょ? 普通の言葉が 普通に聞こえなくなった時
無理やり合わせてることに やっと気づいたよ
永遠じゃない今日 変わりゆく時代の中で 僕が僕であることの意味を探そう
マリトッツォ どんな味かわからぬまま 明日にはまた次の流行りが始まる
普通の売り場に並んだ頃 トレンドは次のスターをすくい上げて 僕らの知らない明日を映し出すんだ
マリトッツォ 自転車立ち漕ぎで買いに行ったあの味
10.バターチキンカレー
猫がこちらを見ています その眼は透き通ってて 長らく見ていない眼でした
私は猫を追いかけて その背中に着いていきました 草むら 原っぱ 気にならなかったのです
這いつくばって森を進んだ先には 誰も知らないレストランがありました
猫に促され 靴と上着を脱げば 彼女が指差す方角には “バターチキンカレー” たった一言
誰か人に出逢うこともなく 私はカレーをひと口ふた口と 口に運ぶうちに涙が止まらなくなり 猫におかわりを懇願しました
それはまるで 悲しみが落ちていくように カレーを食べる手は ちっとも止まりませんでした
そして店のカレーを食べ尽くして 支払いを済ませて 店を出た時には 外はすっかり暗くなっていました
私をここに連れてきた猫は 遠く離れてこっちを見ています 私はどうやって帰ればいいのでしょうか 何度森へ歩こうともここに辿り着くのです
電波は四本しっかり立ったまま いつの間にか増えた財布を握りしめて あの店で毎日食べるカレーは 時を繋ぐ魔法 二度と出られませんでした
11.おにぎり、あなたは何が好き?
恋人とのランチタイム 互いにおにぎりを作ってくることにした 綺麗な三角は作れなかったけど 僕なりに頑張ってみた
中庭でランチボックスを広げると 恋人は僕のおにぎりに驚いた 高菜と昆布を入れたのだが その組み合わせが不思議だったらしい
コンビニのおにぎりなら 梅とツナマヨがいい でも折角自分で作るのなら いつもと違うものを作ってみたかった
そんな話をすると 恋人はおひさまのように微笑んだ この笑顔が好きだ 君を好きになった理由を思い出した
恋人がつくったおにぎりは やさしい味がした 恋人も同じように思うのだろうか 表情と仕草が気になった
青空に雲がぷかぷかと浮かんでいるように 穏やかな時は流れていく いつか別れが来るかもしれないが 今はこれでいい
恋人と過ごす この瞬間が好きなのだ だからこれでいい ずっとこのままがいい
12.ワンライス!
あるアイドルの話に共感した 彼女は自分で注文が出来ないという
私もずっとそうだった 食券なら機械と対話するだけでいいから いつの間にか食券スタイルの店を選ぶようになった
明るくなりたかった 輪の中に入りたかった 尽きない後悔を自分の糧にして 今日を生きていく
切ないほどに 残酷な時の中で 狂おしいほどに 言葉を紡ぐのは
愛を忘れぬために 輝いていたあの日々と 未来の君のためか
いつの間にか大人になった だから…… いつの間にか年を取るのだろう
認めたくないけど 認めるしかない 私の未来は終わった
君が好きだった 私が好きだった すべてが愛おしかった
もう戻れない日々を 懐かしむ季節が嫌いだ さよなら私たちの時代よ
詩集「獅子の食卓」
Written / Produced by Yuu Sakaoka Special Thanks to My Family, my friends and all my fans!!
2021.8.18 Yuu Sakaoka
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karmilafitria890 · 4 years ago
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愛在日落巴黎時 完整版本 (2020-HD) Before Sunset 完整版觀看電影在線小鴨 完整的電影 [4K]
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𝐕𝐈𝐒𝐈𝐓 𝐋𝐈𝐍𝐊 🎬▶ https://t.co/hX7WRQoGVZ?sunset
爱在日落黄昏时 (2004) - 剧情 电影 80 分钟. 日落之前, 爱在日落余晖时, Antes do Pôr-do-Sol, 情留相逢时, 愛在日落巴黎時, 비포 선셋. 九年前,杰西(伊桑·霍克 Ethan Hawke 饰)与席琳(朱莉·德尔佩 Julie Delpy 饰)在火车上不期而遇,怦然心动。在维也纳渡过疯狂而又浪漫的一夜后,他们在日出前分手,并相约在维也纳重逢。九年之后,杰西已成为畅销书作家,而席琳则是法国环保组织成员。杰西在新书里娓娓道来的,正是九年前的浪漫夜晚。在巴黎促销新书时,杰西与席琳在书店相遇,然而他们只有一下午的时光相处,日落之前,杰西要乘飞机赶回美国。两人在午后的巴黎街头散步,在美丽的护城河上泛舟,无所不谈,兴致勃勃。可是就像命运的捉弄,快乐的时光像烟花一样醉人却短暂。杰西对席琳一送再送,难以忘情;席琳用吉他和歌声,怀念着内心深处的爱恋。太阳就快落下去了,杰西就要误了飞机,又或许他更不想错过的,是命里注定的缘分。 paris, france, journalist, talking, soulmates, walking, bookshop, love of one's life, author
发布日期: Feb 10, 2004
运行时间: 80 分钟
类型: 剧情, 爱情
明星: Ethan Hawke, Julie Delpy, Vernon Dobtcheff, Louise Lemoine Torrès, Rodolphe Pauly, Mariane Plasteig
Crew: Richard Linklater (Screenplay), Richard Linklater (Director), Richard Linklater (Producer), Richard Linklater (Characters), Richard Linklater (Story), Kim Krizan (Characters)
《哆啦A梦》漫画连载50周年纪念作品,同时也是系列电影的第40部作品。由今井一晓导演执导,川村元气编剧。影片讲述了大雄一行人为了寻找双生恐龙奇鸥与米鸥的伙伴而动身前往的6600万年前白垩纪所发生的冒险故事。 觀看哆啦A梦:大雄的新恐龙(2020)2020電影在線版Blu-ray或Bluray片段直接從Blu-ray光盤編碼為1080p或720p(取決於光盤來源),並使用x264編解碼器​​。可以從BD25或BD50光盤(或更高分辨率的UHD藍光)中提取它們。 BDRip來自藍光光盤,並從其源編碼為較低的分辨率(即1080p至720p / 576p / 480p)。 BRRip是高清分辨率(通常為1080p)的已編碼視頻,然後將其轉碼為SD分辨率。觀看哆啦A梦:大雄的新恐龙(2020)的DVDRip分辨率電影BD / BRRip看起來更好,因為編碼來自更高質量的來源。 BRRip只能從HD分辨率到SD分辨率,而BDRip可以從2160p變為1080p等,只要它們的源光盤分辨率降低即可。觀看哆啦A梦:大雄的新恐龙(2020)電影FullBDRip不是轉碼,並且可以向​​下編碼進行編碼,但是BRRip只能在轉碼後降至SD分辨率。 DVDRip分辨率中的BD / BRRip在XviD或x264編解碼器​​(通常為700 MB和1.5 GB以及較大的DVD5或DVD9:4.5 GB或8.4GB)之間可能有所不同,大小會根據發行版本���長度和質量而有所波動,但是更高尺寸越可能使用x264編解碼器​​。下載哆啦A梦:大雄的新恐龙(2020)電影HDRip Streaming哆啦A梦:大雄的新恐龙(2020)HDcały電影Eng-Sub 在網上觀看哆啦A梦:大雄的新恐龙(2020)完整的英語電影 只要它們的分辨率下降 源光盤。觀看哆啦A梦:大雄的新恐龙(2020)電影FullBDRip並非轉碼,可以流通 向下進行編碼,但是BRRip只能降低至SD分辨率 轉碼。 ???電視劇 ??? 第一批電視節目是實驗性的,偶發性的廣播,只能在距333年代開始的廣播塔很短的範圍內觀看。電視轉播的賽事,例如德國的3333夏季奧運會,英國的喬治六世國王3333的加冕禮,以及大衛·薩諾夫在美國3333紐約世界博覽會上的著名介紹,都刺激了媒體的發展,但第二次世界大戰使媒體增長了直到戰爭結束後才停止發展。 333世界大賽啟發了許多美國人購買他們的第一台電視機,然後在3333年,廣受歡迎的廣播節目Texaco Star Theatre採取了行動,並成為第一個每週進行電視轉播的綜藝節目,使主持人Milton Berle贏得了“電視先生”的稱號,並證明了這一點。該媒體是一種穩定,現代的娛樂形式,可以吸引廣告商。 3333年9月3日,美國總統哈里·杜魯門(Harry Truman)在舊金山舉行的日本和約會議上的講話通過美國電話電報公司(AT&T)的跨大陸電纜和微波無線電中繼系統傳輸到本地市場的廣播電台,這是美國第一部全國直播電視直播。 在美國,第一次全國彩色廣播(3333玫瑰巡遊錦標賽)發生在3333年3月。在接下來的十年中,大多數網絡廣播和幾乎所有本地節目都以黑白方式進行廣播。宣布了3333年秋季的顏色轉換,在此期間,所有網絡黃金時段節目的一半以上將以彩色廣播。僅僅一年之後,第一個全彩黃金時段就來了。 333年,白天網絡顯示中的最後一個保留轉換為彩色,從而導致了第一個完全全彩色的網絡季節。 ???格式和流派??? 由於可以呈現的格式和種類繁多,因此電視節目比大多數其他形式的媒體更具多樣性。節目可以是虛構的(如喜劇和戲劇),也可以是非虛構的(如紀錄片,新聞和真人秀)。它可能是話題性的(例如,本地新聞廣播和一些為電視製作的電影),也可能是歷史性的(例如,許多紀錄片和虛構系列)。它們可能主要是教學性的或教育性的,或者是情境喜劇和遊戲節目中的娛樂性。[需要引證] 戲劇節目通常以一組演員在歷史或現代背景下扮演角色為特徵。該計劃遵循他們的生活和冒險。在3333年之前,演出(肥皂劇類型的劇集除外)通常保持靜止,沒有故事情節,並且主要角色和前提變化不大。最後撤消。因此,可以按照任何順序廣播情節。[需要引用]自3333年以來,許多系列劇情都在劇情,角色或兩者之間進行性變化。例如,希爾街布魯斯(Hill Street Blues)和聖艾爾瑟弗里(St. Elsewhere)是美國第一部具有這種戲劇性結構的黃金時段電視連續劇,[3] [需要更好的資料來源],而後來的巴比倫3系列則通過這種結構進一步體現了這種結構。在預定的五個賽季中有一個預定的故事。[需要引用] 據報導,在333年,電視在主要媒體公司的收入中所佔的份額已經超過了電影。[3]一些人還注意到某些電視節目質量的提高。 333年,獲得奧斯卡獎的電影導演史蒂芬·索德伯格(Steven Soderbergh)談到人物和敘事的模棱兩可和復雜性時說:“我認為現在電視上已經看到了這些特質,那些想看具有這種特質的故事的人在看電視。 電視節目和歷史 電視節目(通常簡稱為電視節目)是指通過無線,衛星,有線或互聯網廣播產生的任何內容,通常是在電視機上觀看的,不包括通常放置在節目之間的突發新聞,廣告或預告片。電視節目通常安排得早於預定時間,並出現在電子指南或其他電視節目表中。 電視節目也可以稱為電視節目(英式英語:節目),尤其是如果它缺乏敘事結構。電視電影會在敘述之後的幾集中發布,然後按季節分為季節(哆啦A梦:大雄的新恐龙和加拿大)或電影(英國) — 每年或每集半集的新集。情節數量有限的節目可以稱為miniMovies,連續劇或有限電影。一次性節目可以稱為“特別節目”。電視電影(“電視電影”或“電視電影”)是最初在電視上播放而不是在劇院或直接播放視頻的電影。 可以實時(實時)播放電視節目,也可以觀看電視節目,將其錄製在家庭視頻或數字錄像機上以備以後觀看,或者通過機頂盒按需觀看或通過互聯網流式傳輸。 最初的電視節目是實驗性的,偶發性的廣播,只能在距電視塔開始播放的很短範圍內觀看。電視轉播的賽事,例如德國936年夏季奧運會,英國937年國王喬治六世的加冕禮,以及戴維·薩爾諾夫(David Sarnoff)在第9屆紐約世界博覽會上的famo哆啦A梦:大雄的新恐龙推介會,都刺激了媒體的發展,但第二次世界大戰卻使媒體增長了直到戰爭結束後才停止發展。 947年世界電影啟發了許多美國人購買他們的第一台電視機,然後在948年,廣受歡迎的廣播節目《德士古明星劇院》(Texaco Star Theatre)採取了行動,並成為了第一個每週進行電視轉播的綜藝節目,主持人米爾頓·伯爾(Milton Berle)被冠以“電視先生”的名字,並證明該媒體是一種穩定,現代的娛樂形式,可以吸引廣告商。 95年9月4日,在國家電視台(哆啦A梦:大雄的新恐龙)進行了首次全國直播電視轉播,當時哈里·杜魯門(Harry Truman)總統在舊金山舉行的日本和約會議上的講話通過AT&T的跨大陸電纜和微波無線電中繼系統傳輸到了當地市場的廣播電台。 佩特拉(哆啦A梦:大雄的新恐龙)的第一次全國性彩色廣播(954玫瑰巡迴賽)發生在2020年10月1日。在隨後的十年中,大多數網絡廣播和幾乎所有本地節目都以黑白方式進行廣播。宣佈在965年秋季進行顏色轉換,在此期間,所有網絡黃金時段節目的一半以上將以彩色廣播。一年後的第一個全彩色黃金時段是j哆啦A梦:大雄的新恐龙t。在97年,白天網絡顯示中的最後一個保留轉換為彩色,從而導致了第一個完全全彩色的網絡季節。 格式和S 由於可以呈現的格式和種類繁多,因此電視節目比大多數其他形式的媒體更具多樣性。節目可以是虛構的(如喜劇和戲劇),也可以是非虛構的(如紀錄片,新聞和真人秀)。它可能是熱門話題(例如本地新聞廣播和一些為電視製作的電影),也可能是歷史性的(例如許多紀錄片和虛構電影)。它們可能主要是教學性的或教育性的,或者是情境喜劇和遊戲節目中的娛樂性。 哆啦A梦:大雄的新恐龙節目通常會安排一組演員在歷史或現代環境中扮演角色。該計劃遵循他們的生活和冒險。在980年代之前,演出(肥皂劇類型的連續劇除外)通常保持靜態,沒有故事情節,而且主要角色和前提變化不大。如果劇集中角色的生活發生了一些變化,到最後,哆啦A梦:大雄的新恐龙ually便撤消了。因為這樣,這些情節可以以任何順序廣播。自980年代以來,許多電影都在情節,角色或兩者之間進行漸進式更改。例如,希爾街布魯斯(Hill Street Blues)和聖艾爾瑟弗(St. Elsewhere)是美國第一部具有這種戲劇性結構的黃金時段電視電視電影,而後來的電影《巴比倫5》則進一步體現了這種結構,因為它預先確定了一個故事,以此來代替原意。五個賽季。 據報導,與電影相比,電視在主要媒體公司的收入中所佔份額越來越大。一些人還注意到某些電視節目質量的提高。在0中,獲得奧斯卡獎的電影導演史蒂文·索德伯格(Steven Soderbergh)在談到人物性格和敘事的模棱兩可和復雜性時說:“我認為這些品質現在正在電視上看到,那些想看具有這種品質的故事的人在看電視。 學分 查找所有可以在線播放的電影,包括本周放映的電影。 如果您想知道可以在此網站上觀看什麼,那麼您應該知道它涵蓋了犯罪,科學,Fi-Fi,動作,浪漫,驚悚,喜劇,戲劇,動漫電影等內容。 非常感謝你。 我們會告訴所有樂於收到哆啦A梦:大雄的新恐龙消息的人,作為有關本年度電影時間表以及您如何觀看自己喜歡的電影的新聞或信息。 希望我們能成為您尋找最佳電影推薦的最佳合作夥伴。 問候來自哆啦A梦:大雄的新恐龙! 感謝您收看今天的視頻。 希望您喜歡我分享的視頻。 如果您喜歡我們分享的內容,請點贊或分享,讓我們更加興奮。 灑上歡快的笑容,讓世界回到各種各樣的顏色中,保持安全,呆在家裡。 我們希望您對我們的WEB服務感到滿意。 非常感謝您,並喜歡觀看。 我沒有這首歌或圖片的所有權,所有版權歸所有者所有。 對哆啦A梦:大雄的新恐龙ed內容進行了一些更改。 該視頻描述的原始語言是英語。 它是如此真棒。 訂閱並與您的朋友分享! 給我的查爾斯。 查看更多視頻! 我想說“謝謝你成為朋友!” 感謝您的加入,祝您玩得開心,並退房,讓我知道您喜歡我的內容。 隨時發表評論,喜歡和訂閱! 喜歡和喜歡 請觀看���最新視頻,如果喜歡的話,別忘了觀看其他視頻。 故事 它和傑里米·坎普(K.J. Apa)是一位年輕而���抱負的m哆啦A梦:大雄的新恐龙ician,他只想通過m哆啦A梦:大雄的新恐龙ic的力量尊敬他的上帝。傑里米(Jeremy)離開了印第安納州的家,因為加州氣候變暖並接受了大學教育,不久就遇到了一位大學生同學梅利莎·海寧(Britt Robertson),他在當地的一場音樂會上引起了觀眾的注意。他立刻愛上了丘比特的箭,向她介紹了自己,並很快發現她也被他吸引了。但是,梅利莎(Melissa)阻止建立新的關係,因為她擔心這會在傑里米(Jeremy)和他們的共同朋友讓·呂克(Nathan Parson)之間造成尷尬的處境。儘管如此,傑里米仍然不懈地追求她,直到他們最終發現自己處於戀愛關係中。但是,當梅利莎(Melissa)患癌症的致命新聞成為中心話題時,他們彼此之間年輕的求愛就停止了。診斷並沒有阻止傑里米對她的愛,而夫妻倆隨後不久就結婚了。但是,他們很快發現自己在共同生活和遭受疾病困擾之間走了一條很好的界限。傑里米(Jeremy)質疑他對m哆啦A梦:大雄的新恐龙ic,他本人以及對上帝本人的信仰。 好/壞 很抱歉,如果從我對《我只能想像》的評論中聽到一些熟悉的片段,但這肯定說明了我對這些電影的感受。雖然我是虔誠的基督徒(不是狂熱的狂熱者或類似之類的人),因為我的宗教基礎和對生活的看法信念,但我不是“基於信仰”故事片的忠實擁護者。並不是說它們很糟糕,或者我覺得它們不如其他受歡迎的電影可恥,但有時它們在religio哆啦A梦:大雄的新恐龙的色調和整體戲劇性的方向上可能會有些講道和老套。就我個人而言,我喜歡好萊塢講述的更多聖經故事,例如塞西爾·B·德米爾的《十誡》和威廉·威勒的本·胡爾。兩者都經得起電影製片時間的考驗。當然,好萊塢最近放出更多“翻拍”電影的趨勢使這些聖經史詩變得陰雲密布,其中包括04的Exod哆啦A梦:大雄的新恐龙:《神與王》和06的本·胡爾;兩者都未能表現出電影般的整體感,並且在熱情方面看上去雜亂的religio哆啦A梦:大雄的新恐龙外觀。然而,近來好萊塢逐漸退縮為當代作品,發現敘事或多或少地被設���在更“現代”的時代,以其基督教信仰為基礎。正如我上面提到的,有些人已經在文學形式上取得了成功(基於書籍並適應了大銀幕),但是大多數人都是從真實的生活經歷中汲取靈感,轉化為旨在引起共鳴的東西(與影迷一起)由於其“基於真實故事”方面和細微差別。再說一次,有些很好(就像我喜歡《 Unbroken》和《 The Shack》),而另一些則變得有點講道,讓religio哆啦A梦:大雄的新恐龙的序曲妨礙了電影的製作,這使它們不如主流觀眾甚至他們自己信仰的成員所期望。如此看來,這些帶有宗教信仰的電影有時在觀眾和電影本身的最終展示中都存在問題。有時會使電影看起來像電視電影,而不是戲劇故事片。 這使我到處談論“我還是相信”,這是基於信仰的基督教宗教信仰派特拉的電影發行。幾乎像c哆啦A梦:大雄的新恐龙tomary一樣,好萊塢哆啦A梦:大雄的新恐龙ually在每年的戲劇發行陣容中放出了兩部(也許三部)該綜藝電影,而哆啦A梦:大雄的新恐龙ually的發行大約在春季和/或秋天。這部電影第一次放映時我沒聽到多少聲音(可能被埋在新聞源中所有流行電影的新聞下面)。我第一次真正看到這部電影是在電影的電影預告片發行時,這對我來說似乎很有趣。是的,看起來這部電影是典型的“基於信仰”的氛圍,但這將由歐文兄弟執導,他執導了《我只能想像》(我很喜歡這部電影)。 《我仍然相信》的預告片《 PlPttla》首播了很長一段時間,所以去當地電影院的時候我一直在看很多次。您可以說這有點“根深蒂固”。 Th哆啦A梦:大雄的新恐龙,我有點熱衷於看到它。幸運的是,在COVID-9爆發關閉電影院之前(在開幕之夜就看到了),我能夠看到它,但是由於工作時間安排,我沒有時間對此進行評論……。到現在。我怎麼想呢?好吧,這真是“嗯”。儘管它的內心絕對是正確的,而且是真誠的,但我仍然相信,在敘事的執行和性格發展方面,我還是有點過於講道和不平衡。 religio哆啦A梦:大雄的新恐龙信息很明顯,但是繞了太多彎路,而沒有關注影響該功能演示的某些方面。 如前所述,《我仍然相信》由歐文兄弟(安德魯和喬恩)執導,他們的previo哆啦A梦:大雄的新恐龙導演作品包括《媽媽的夜晚》,《伍德勞恩》和《我只能想像》等電影。鑑於其以religio哆啦A梦:大雄的新恐龙為基礎的基督教電影的吸引力,Erwin兄弟似乎是將Jeremy Camp的故事帶到電影中的合適選擇。以某種溫和誠懇的態度對待訴訟材料。就像《我只能想像》一樣,歐文兄弟塑造了著名基督徒���手一生的特徵。展示他謙虛的乞討以及m哆啦A梦:大雄的新恐龙t在旅途中所面臨的所有考驗和磨難,而m哆啦A梦:大雄的新恐龙ical的歌曲/表演則充分考慮了電影敘事的發展。這並不是說這部電影並非沒有那麼沉重的時刻,而歐文(又一次)熟悉religio哆啦A梦:大雄的新恐龙在其作品中強調主題,我仍然相信令人信服的愛情,失落和救贖的信息,始終)是通過悲劇觀看和體驗的基礎。這甚至與電影的劇本有關,該劇本由Erwin兄弟在該項目中擔負雙重責任,因為該劇本有很多令人發自內心的戲劇性時刻,肯定會牽扯到某些觀點的核心 此外,即使觀眾不了解傑里米·坎普(Jeremy Camp)的故事,但我仍然相信,無論好壞,我都會遵循相當可預測的路徑,這對於基於信仰的電影來說是非常正確的。在看到該功能之前,甚至都沒有閱讀過有關傑里米和梅利莎的真實生活的任何信息,因此很清楚地知道故事的發展方向以及最終的結果(即情節節拍和戲劇敘事行為的發展)。基本上,如果您看過一部或兩部基於基督教信仰的電影,您就會知道《我仍然相信》會帶來什麼。坦佩拉(Epwin),歐文兄弟(Erwin Brothers)並沒有真正嘗試在影片上做出與眾不同的事情……。取而代之的是,它們以公式化的敘事方式加強了基督教和信仰的理想主義,這種敘事變得很傳統,幾乎有些懶惰。還有電影的對話和腳本處理,這在電影的執行過程中確實會出現問題,這在某些場景(有時變得非常講道和俗氣)中受到一些木製/強制對話的阻礙,以及電影故事的感覺受到阻礙。相當不完整。歐文兄弟(Erwin Brothers)在這裡停留了一個停頓點,但我覺得還有更多可以增加的地方,包括他在m哆啦A梦:大雄的新恐龙ic事業上的擴展以及其他幾個角色。然後是電影的吸引力世俗化的概念,這是可以理解的,但過於依賴其religio哆啦A梦:大雄的新恐龙主題信息,對於某些人來說可能有點“反感”。它並沒有給我那麼多困擾,但是在此之前看過其他幾部基於信仰的電影(即《我只能想像》,《過場者》,《不可分割》等)之後,這部特定的電影並沒有真正引起《迷戀》跌倒在大多數運行時中都表現得相當平庸。可以想像,我仍然相信,儘管在講故事方面確實真誠而有意義,但努力在其敘述和執行方式中找到一個幸福的平衡。事實證明,要傳達其信息和Jeremey Camp旅程的整個“整體圖”非常困難。 《我仍然相信》中的演員陣容參差不齊。對我而言,沒有哪個演藝人才相對不錯(有些人比其他人要好……我承認),但是至少可以說,他們的性格特徵和/或參與電影的故事是有問題的。這部電影的主角是傑里米·坎普(Jeremy Camp)和梅利莎·海寧(Melissa Heing)的兩���主角,他們由K.J.阿帕和布里特·羅伯遜恭敬。在這兩個人中,以在里弗代爾(Riverdale),《最後的夏天》(The Last Summer)和《討厭的仇恨》(The Hate U Give)中的角色而聞名的阿帕(Apa)是傑里米·坎普(Jeremy Camp)的年輕而雄心勃勃的mPęlalaical天才人物,在角色發展和表演方面更勝任。從一開始,Apa就對他具有一種可喜的魅力/ wa屈,這使他對Jeremy的刻畫從發病到總結都立即受到了歡迎。他所做的所有場景都得到了很好的體現(無論是基於角色還是戲劇性的),並且肯定出售了傑里米在電影中經歷的旅程。阿帕Pl哆啦A梦:大雄的新恐龙也可以唱歌,這確實為現場的許多m哆啦A梦:大雄的新恐龙ical表演增光添彩。對於因在《明日世界》,《問我什麼》和《彼特拉之間的空間》中的角色而聞名的羅伯遜,她受到電影中一些木製的/俗氣的對話的阻礙。沒錯,羅伯遜的表現在梅里薩(Mellissa)表現出年輕和露水的欽佩之情中的定位和良好的表現,特別是因為角色中的苦難經歷了,但是很難通過為她寫的令人毛骨悚然的對話。羅伯遜(Robertson)的梅利莎(Melissa)Th哆啦A梦:大雄的新恐龙最終成為兩者中的弱者。話雖這麼說,阿帕和羅伯遜的確在屏幕上有著良好的化學反應,這的確可以賣出傑里米和梅利莎之間令人喜愛/充滿愛心的年輕戀情。 在更具輔助性的角色中,像演員加里·辛尼絲(Forest Gump和Apollo)和m哆啦A梦:大雄的新恐龙ician歌手Shania Twain等經驗豐富的才藝扮演Jeremey的父母Tom和Terry Camp。儘管Sinise和Twain都適合擔任類似小城鎮/中西部夫婦的角色,但他們的角色不過是該故事的裝飾。他們的屏幕表現/明星實力為該項目帶來了壓力,但這僅是其中的一部分;提供一些細節,以支持這里和那裡的一些特定場景,這令人失望。其他所有人,包括演員內森·帕森斯(Nathan Parsons)(綜合醫院和納迪亞:藍色水的秘密)作為傑里米和梅利莎的m哆啦A梦:大雄的新恐龙ical天才和共同朋友,讓·盧克·拉約(Jean-Luc Lajoie),年輕演員魯本·多德(Reuben Dodd)(《橋與老師》)作為傑里米的弱智兒童兄弟約書亞·坎普(Joshua Camp)和他的另一個弟弟賈里德·坎普(Jared Camp)(雖然我找不到誰給他看過電影),但都是由較小的次要角色組成,雖然表現不錯,但與j哆啦A梦:大雄的新恐龙t欠發達的角色相比,只差一點電影中的諷刺漫畫,這是一種恥辱和令人失望。 最後的想法 對m哆啦A梦:大雄的新恐龙ic的信念,愛和親和��在電影《我還是貝爾》的傑里米·坎普(Jeremy Camp)的生活故事中佔據中心位置
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isawa-nkb · 5 years ago
Text
Nishiogikubo Flashback
償いにも似た郷愁と憧憬みたいな 花飾りをつけた少女の目撃が相つぐ
大仰なカメラを抱えた共同幻想中毒者が 身代金携え街の底のペットショップへ
狂い咲きの夜桜は歌う猫を抱いて���った 星が落ちた夜に咲いた百合だけが本物だった!!
盲目の刑事が嗅ぎ当てた 事故物件の地下スタジオ 突入したらもぬけの殻だ ピアノの上で受話器が遊んでる
団地の屋上 回送列車 番外地の街灯 途絶えぬ目撃談
塗り潰されたネームプレート 彼女の名前を思い出そうとした 今か昔か知ってた筈なんだ そもそもありやしない 妄想かもしれない 路地裏の奥の どん詰まりに誘う 野良犬が咥えた 小鳩の死骸
俺は泥酔した深夜零時半 癖毛の少女が俺に手を振ってた 俺は動揺して目をこすったら 消えてしまってた 幻みたいに
あるいは本当にそうだったのか? それとも俺の妄想なのか? その時、声が聞こえた気がした
https://twitter.com/he_tale_bass6/status/1231576446667067392
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ライナーノーツとか楽曲解説とか歌詞解説とかキャプションですらも宗教上の理由で本当なら書きたくないのですが、まぁ今回はボーカル外注したりコンピに提出したり小ネタをちょいちょい入れたり喋ること喋りたいことがわりかしあるので久々に文章を書こうと思います。
というわけでサークル「非実在性芸音科学」様主催『NUMBER ZAZEN COMPILATION』に、伊38 from ZAZENFOXXとして「Nishiogikubo Flashback」という曲を書き下ろして提供させていただきました。 お声がけいただいたあおいん様にあらためてお礼を申し上げます。このような機会をいただけまして大変楽しかったです。
https://twitter.com/aoiiiin/status/1229745997380648963
自分の話としては学生時代にナンバガのコピバンをやって、特に向井コードは自作の曲でもかなり拝借しまくってるので事実上伊38が一番影響を受けたバンドなのですが、ここまでもろナンバガリスペクトな曲を書く、というのはあらためて新鮮で面白い経験でした。いや今までもcabsやmiimiのパk……リスペクトな曲を書いたりしたんですけどね! ただ逆に、これまでのリスペクト作曲の経験から「直でそのバンドを拝借しようとするとちょっと外れた感じになる」という自身のノーコンさもわかってきたので、今回はナンバガというよりナンバガフォロワーのバンドをちょこちょこつまみ食いする形で作業を進めました。実際自分が好きで聞いてるバンドもナンバガに直接・間接的に影響を受けているバンド���かりなので、好き勝手書いてもナンバガっぽくなってたかもしれないんですがが。
というわけで実際に参考にしたのはまず、はな/szak/松本文紀による『終末の微笑』。
https://www.youtube.com/watch?v=zCjxVXX-YLE
なんなら自分がナンバガを真面目に聞き始めたのはケロQの『素晴らしき日々』、の主題歌『空気力学少女と少年の詩』からなんですよね。そのちょっと前からiPodにはナンバガ入ってたと思うんですが、当時は聞いても「ボーカル聞こえづらいしコードもディスコードしてるどころかダイアトニック使ってなくね……?」みたいに全く理解できなかったんですね。大体の人がそうだとは思いますが! でも当時はバンプとピロウズというポップロックしか聞いてなかったので……。 そんななかで偶然耳にした『空気力学少女と少年の詩』があまりにも名曲で衝撃を受け、すばひびをプレイし、ゲームも曲もナンバガ直下の作品だという情報を得て、あらためてナンバガにチャレンジしました。その直後にナンバガのコピバンを組んで自分で演奏して、ようやくナンバーガールというバンドとその曲の良さを理解し始めたという順番だった気がします。 そしてこの『終末の微笑』はゲームのED曲の一つ(挿入歌的なポジションの方が正しいか)なのですが、聞いていただいてわかる通りもろナンバガ直系というか、初めて聞いた時なんかドラムが入った瞬間にあまりにもアヒトサウンド過ぎて爆笑してしまいました。とても爆笑できるような精神状態じゃなかったはずなのになぁ……。そんなこんなでszak/松本文紀氏はぼくが最も尊敬している作曲家・ギタリストの一角なのでございまして、今回はこの曲を、特にCメロの急展開らへんを拝借させていただきました。ちなみにエゴサとかしてたらコンピ聞いてくださった人ですばひびを感じ取ってくれた方がいらっしゃったようで大変嬉しく思っております。意図が伝わってガッツポーズです。
あと直接的に拝借したのはハヌマーン『ハイカラさんが通る』。ぼく自身はコピーしてないのですがサークルの先輩同輩後輩でコピバンが沢山あったので耳に残っていて自主的にコード拾ったりしてました。ただ最初は「ハヌマーンぱくるぞおお」と思っていたのに最終的にアウトロでもろ引用するだけにとどまってしまったのが良かったのか悪かったのか。 この他参考にしたのは僕が最も尊敬する作曲家/ギタリストのもう一角、cabsの高橋國光コードだったり、あるいは初期きのこ帝国『国道スロープ』だったり、あるいは今回はあまり意識してないですがコピバンやったことのある透明雑誌やうみのてだったりでしょうか。他にはSuiseiNoboAzをパクるアイデアもなくはなかったのですが、ボアズは引用するのがかなりムズイというか骨格はどシンプルな歌モノに過ぎないしボアズ感を出すには頭からケツまでボアズを意識し続ける必要があって現実的じゃないなと思って却下したり。 というかナンバガコピバンでコピーしたのが透明少女・タッチ・ URBAN GUITAR SAYONARA・ZEGEN VS UNDERCOVER・TATTOOあり・CIBICCOさん・NUM-AMI-DABUTZ・OMOIDE IN MY HEAD・IGGY POP FANCLUB……なので、今思えばこれら全部からちょいちょい要素をパクってるなぁという。やっぱ飲み込んだものしか吐き出せないんだなぁと。
ともかく、  こういったナンバガフォロワー群を聞いてたからか、ミックスを知人(というかZAZENFOXXをミックスしてくれたぷれしお君)にチェックしてもらったら「ナンバガというより残響系に聞こえる」とのコメントをもらったり。そりゃあナンバガいなかったら残響レコードなんてなかったよなぁ。というかナンバガのあのクッソ音の悪い音源(そりゃ20年前なんだから悪くて当たり前だ)を現代風に作り直したら残響になるよなぁ。という当たり前だけど地味に盲点だったところに気付かされたりしました。
サウンド面でもう一つ話すとするなら、ひさ子パートというか右チャンネルのリードギター。ナンバガのひさ子もザゼンのカシオメンもそうなんですが、二人ともリードギター単体だとダサ……割とへちょいというか「こんなフレーズ普通採用しねえだろ」なリフを弾いてるんですよね。ただ伊38的にはそんなフレーズは弾きたくない……というか録る前にボツにしちゃうので大変困りました。しかしいいフレーズも思いつかず、結局Bloodthirsty butchersの『Jack Nicolson』のメインフレーズを改変。というわけでここでもナンバガをちょっと外しつつ引用した形になります。でもサビやCメロのひさ子コードは頑張って自力でひねり出しましたよ。 そうそうひさ子パートはブッチャーズに合わせて3カポなのですが、向井パートの左ギターは1カポ……というか半音上げチューニングです(cabs仕様ですね)。つまり右と左でカポ位置を変えることで和音構成が確実にずれるような仕掛けを施しています。
サウンドはこのくらいにして歌詞の話。向井的な歌詞、ナンバガの殺伐感を出すにはどうしたらいいのか。というかそもそも言いたいことが無くなって久しいので歌詞とかどうしたもんかと迷ったのですが、そんな中で思いついたのが「とりあえず鳩羽つぐを始点に考えてみよう」という。
https://www.youtube.com/watch?v=xXaLxqYlRNk
現代の座敷童だの、幼少期の曖昧な記憶という概念の擬人化だのいろいろ言われつつも未だに謎に包まれた鳩羽つぐ。本家のみならずVRチャットにも模倣犯が現れ、しかしその模倣犯すらも名前が伏せ��れていて正体が掴めない。憧憬、あるいは後悔。非実在、あるいは実在。初恋あるいは失恋。記憶探し、しかしそれは妄想。ロックトランスフォームド状態におけるフラッシュバック現象。思い出したのか、はたまた幻覚だったのか。どうとでも解釈できる彼女は思考の出発点として個人的に重宝するというかどの方向にでも歩を進められるので思考を阻害することなく、しかし宙に浮いたままどこから始めればいいのかわからない創作作業において初めの一歩目あるいは零歩目として思考の地平に着地させてくれるのですね。というわけで今回は彼女そのものの曖昧さ、不穏さ、あるいは事件性を、NUMBER GIRL的冷凍都市解釈にスライドし、ZEGEN VS UNDERCOVER的世界観にもっていこうとしてみました。そして思い浮かんだワードが「西荻窪Flashback現象」。彼女のことが見える、彼女を思い出す、知ってると思い込む、しかしそれは記憶か妄想かMABOROSHIか、混濁していて何もわからない。ここに事件性や殺伐感を高めあるいは鳩羽感を薄めるために伊38的2019年ベスト映画『見えない目撃者』要素を入れようとしたんですが「盲目の刑事」のくだりしかねじ込めなかった。あと『Serial experiments lain』要素とか入れようかと思ったんですがさすがにとっ散らかるのでやめた。あと「街の底」のペットショップはEastern Youthへの目配せですはい。
という方向で曲と歌詞を書き始めた、のが忘れもしない2019年12月4日。鳩羽つぐ以上の事件が起きた日。バーチャルユーチューバーグループ「アイドル部」から、夜桜たま、猫乃木もち契約解除の発表。 あまりにもショックでその日は何も手につかなくなってしまいました。ああそうだ、これがバーチャルユーチューバーなんだ。所詮Virtual、仮想現実。きっといつしか彼女の動画のアーカイブは消され、我々の頭の中にしか思い出は残らない。いや、記録が消され頭の中にしかない記憶と妄想はいかにして峻別できるというのか。OMOIDEはしかしいつしか妄想に変わっていく。ああ、そもそもアイドル部という名前。偶像と最初から銘打たれていたじゃないか。我々が熱中していたものは初めから砂上の楼閣に過ぎない。実在していないものに熱中する狂気。西荻窪Virtual Insanity状態。存在を知ったころには解散していたナンバーガール。画面の向こう側でしか見たことのない存在。台風によって中止されたRSR初日。初めから実存の保証なんて一切されていない。頭の中のそれらの区切りは頭の中という理由そのものによって余りにも酷く醜く脆弱だ。こんなにも儚いものに熱中している、あるいは熱中していた我々そのものの儚さ。
4日とその翌日が非番日だったので録音作業を進めるつもりだったのですが、この発表によって完全に何も手につかなくなってしまいました。というわけで鳩羽つぐで書こうとしていた曲に、たとえ文脈が不自然になろうと、この日を忘れないためにも2行をねじ込ませていただきました。たとえ桜が再び咲こうと、墜ちた星は二度と戻ってこないのだ。
という感じで作詞作曲録音作業は行き詰まりしかし逆に火が付き、なんとか1月にはオケが完成。そして下旬に後輩の紫水さんのボーカルを録音、提出という流れでした。 よく完成させられたなこの曲。ちなみに11月時点では一切進捗がなく過去曲のリメイクリテイクかストック曲の放出を考えていたんですが、12月頭にイントロのギターが降ってきて、その勢いでギリギリで描き下ろし新曲を提出することができたのでした。
スケジュールに余裕がない中歌っていただいた紫水さん。軽音サークルで東京事変やきのこ帝国やandymoriを歌っていたのを見て、あとギリギリ頼める年齢差と顔見知り具合だったのでお声がけしたのですが、数テイクでばっちりOKテイクを出してくれました。大変ありがとうございました……! 主催様の「ナンバガを女の子が歌ったらどうなるか気になる」との言葉から頼んでみたのですが、題材的にも野郎が歌うより女声の方がばっちりハマったので大正解だったと思います。重ね重ね御礼申し上げます……!
という感じで出来上がりましたNishiogikubo Flashback。が入った『NUMBER ZAZEN COMPILATION』。 ジャケットも素晴らしいし僕以外の曲もみんな名曲で曲順も完璧なので手前味噌でなく名盤なんじゃないかという気がしています。  現在通販準備中&今後のイベントでも頒布可能性ありとのことなので、今からでも興味が出た方は主催のあおいん様(https://twitter.com/aoiiiin)の動向をちぇけらです。
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2ttf · 13 years ago
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komakusa · 6 years ago
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#俺の一押しエロゲソングを聞いてくれ 集計(その2)
昨日アップした集計結果の続きです。2ポイント未満かつ1ポイント超の274曲になります(集計方法は前投稿をご参照ください)。
投稿者数  ポイント  曲名/作品名/歌手 _9人 1.993  dissonant chord/PRINCESS WALTZ/NANA _8人 1.981  穢れ亡き夢/11eyes 罪と罰と贖いの少女/Asriel _9人 1.973  Moving go on ~そこから見える未来~/3days/川村ゆみ _9人 1.965  こころに響く恋ほたる/アマツツミ/橋本みゆき _8人 1.948  brave genesis/創刻のアテリアル/オリヒメヨゾラ _8人 1.933  split tears/片恋いの月/fripSide _6人 1.918  GHOST×GRADUATION」/はつゆきさくら/monet 11人 1.918  コトダマ紬ぐ未来/アマツツミ/山崎もえ _4人 1.917  Fericita/シンシア ~Sincerely to You~/Rita _9人 1.915  赤い約束/FORTUNE ARTERIAL/Veil∞Lia _6人 1.906  最愛/涼風のメルト/霜月はるか 12人 1.885  ダ・カーポII ~あさきゆめみし君と~/D.C.II ~ダ・カーポII~/yozuca* _8人 1.883  機神咆吼ッ! デモンベイン!/斬魔大聖デモンベイン/生沢佑一 _4人 1.883  真実の翼 -サダメのツバサ-/僕がサダメ 君には翼を。/カヒーナ _7人 1.878  彼方/SinsAbell/東迦喜也 _6人 1.876  sword of virgin/恋剣乙女/fripSide _9人 1.866  嘘つきと傷あと/輝光翼戦記 天空のユミナ/水霧けいと 10人 1.845  For our day/そして明日の世界より――/川田まみ _9人 1.844  未来図/未来ノスタルジア/浅羽リオ _5人 1.843  jewelry days/オーガストFANBOX/榊原ゆい _4人 1.841  武士/真剣で私に恋しなさい!/きただにひろし 13人 1.839  Life is like a Melody/智代アフター/Lia 11人 1.833  sign/うたてめぐり/miru _6人 1.833  Saya's Song/リトルバスターズ! エクスタシー/Lia _8人 1.820  君が望む永遠/君が望む永遠/MEGUMI _5人 1.810  go!go! Summer drive!/ナツユメナギサ/月子 10人 1.807  I Bless Thy Life/天使ノ二挺拳銃/いとうかなこ _7人 1.804  二人色/恋色空模様/Duca _6人 1.802  久遠 ~詩歌侘~/恋姫†無双 ~ドキッ☆乙女だらけの三国志演義~/茶太 11人 1.794  永遠に咲く花/枯れない世界と終わる花/AiRI _7人 1.791  Eternal Recurrence/星空のメモリア/橋本みゆき _8人 1.790  Reconquista/レコンキスタ/飛蘭 _9人 1.789  濛々たる黒煙は咲き/信天翁航海録/Rita _5人 1.780  Destiny/あると/橋本みゆき 12人 1.778  Clover Day's/Clover Day's/真理絵 10人 1.771  モノクローム/グリーングリーン/YURIA _6人 1.764  恋せよ乙女!/サノバウィッチ/米倉千尋 10人 1.743  Happy birthday to.../終わる世界とバースデイ/KAKO _5人 1.743  あくびの戦士がふぁー/スマガ ~Star Mine Girl~/大槻ケンヂ _5人 1.742  brindiamo ~俺たちに乾杯/続・殺戮のジャンゴ -地獄の賞金首-/ワタナベカズヒロ _6人 1.737  Vanille Rouge -ヴァニーユ・ルージュ-/フォセット ~Cafe au Le Ciel Bleu~/佐倉紗織 _6人 1.735  言葉繋ぎ/すきま桜とうその都会 -End of the world and cherry Blossom Princess-/花たん _9人 1.734  Natukage/AIR/Lia _7人 1.719  ヒカリ/ジサツのための101の方法/佐藤裕美 _6人 1.709  僕と、僕らの夏/僕と、僕らの夏/WHITE-LIPS 10人 1.701  紅葉/きっと、澄みわたる朝色よりも/WHITE-LIPS _6人 1.700  style/それは舞い散る桜のように/YURIA _9人 1.695  Wind of Cronus/プレゼンス/真理絵 _8人 1.693  Rosa Morada/紫影のソナーニル/Rita 10人 1.692  Liblume/生命のスペア/霜月はるか _7人 1.686  あなたを想いたい/Routes/池田春菜 _4人 1.683  星団歩行/夜巡る、ボクらの迷子教室/夜巡る、ボクらの迷子教室 _4人 1.662  primal/プライマルハーツ/Ceui _8人 1.659  沙耶の唄/沙耶の唄/いとうかなこ _5人 1.658  mement vivere ~生きることを忘れないで~/月光のカルネヴァーレ/ワタナベカズヒロ 10人 1.658  悠久のcadenza/姫狩りダンジョンマイスター/織姫よぞら _6人 1.655  Treating 2U/Treating 2U/堤伊之助 _5人 1.652  せつなさのグラデイション/あかね色に染まる坂/橋本みゆき _7人 1.651  Moon Story/片恋いの月 えくすとら/UR@N _5人 1.640  ワールドイズマイン/グリーングリーン/bamboo _4人 1.636  時雨Dictionary/キミトユメミシ/民安ともえ _6人 1.635  遙かなる地球(ふるさと)の歌/マブラヴ/栗林みな実 _6人 1.630  キミガタメ - /うたわれるもの/Suara _7人 1.624  未来はきっとShiny Days/ボクラはピアチェーレ/奏英学園軽音部 Starring i.o _5人 1.618  GLORIOUS DAYS/恋×シンアイ彼女/yuiko _4人 1.617  imitation/Imitation Lover/榊原ゆい _9人 1.609  さよならの向こう側で/D.C.II P.C. ~ダ・カーポII~ プラスコミュニケーション/美郷あき _5人 1.607  桜霞 ~サクラノカスミ~/桜吹雪/西沢はぐみ _5人 1.603  with you/スズノネセブン!/茶太 _7人 1.600  Love Cheat!/いただきじゃんがりあんR/MOSAIC.WAV 11人 1.583  spiral of despair/痴漢専用車両 ~屈辱の痴漢電車~/fripSide _5人 1.583  この大地の果てで/永遠のアセリア/Tā _8人 1.574  冬に咲く華/彼女のセイイキ/美月琴音 10人 1.573  THE APPLE IS CAST!/抜きゲーみたいな島に住んでる貧乳はどうすりゃいいですか?/夢乃ゆき _3人 1.571  MUGEN∞MIRAI/天神乱漫 LUCKY or UNLUCKY!?/神代あみ _5人 1.569  シンソウノイズ/シンソウノイズ ~受信探偵の事件簿~/霜月はるか×Ceui _4人 1.560  あたらしい予感/To Heart/AKKO _5人 1.545  ぴぃす@ぴーしーず!/Peace@Pieces/KIYO _9人 1.541  ツクモノツキ/ツクモノツキ/nao _4人 1.525  Cross Illusion/俺たちに翼はない AfterStory/美郷あき _4人 1.525  夏はマシンガン/みずいろ/マシンガン進藤 _6人 1.523  凪/もしも明日が晴れならば/WHITE-LIPS _7人 1.521  quantum jump/フレラバ/真里歌 _5人 1.510  nameless melodies ~だけど、きみにおくるうた~/とらいあんぐるハート2 さざなみ女子寮/鳥居花音 10人 1.504  Brand-new Heart/To Heart/AKKO _2人 1.500  DELICIOUS TEMPTATION/赤ずきんと迷いの森/杉崎和哉 _3人 1.500  MOON TEARS/吸血殲鬼ヴェドゴニア/小野正利 _3人 1.500  Snow wish/デュエリスト×エンゲージ/Duca _2人 1.500  Velocity of sound/ソニック・プリンセス/MOMO _6人 1.495  さよならのかわりに/この青空に約束を―/つぐみ寮生会合唱団 13人 1.491  THIS ILLUSION/Fate/stay night /M.H. _8人 1.478  We Survive/V.G.NEO/KOTOKO _8人 1.474  My Sweet Lady/学☆王/佐倉紗織 _7人 1.469  Dreaming Continue/ぱすてるチャイムContinue/NANA _5人 1.467  つまんない恋/パルフェ ~ショコラ second brew~/高槻つばさ _4人 1.454  little explorer/eden*/原田ひとみ _4人 1.450  Love Hell Rocket/HoneyComing/青木春子 _5人 1.448  Celebrate/桜華/みとせのりこ 10人 1.424  魂響/魂響 ~たまゆら~/片霧烈火 _6人 1.421  Change The World/ゴールデンアワー/夢乃ゆき _5人 1.420  Causal Chain/うたてめぐり/遊女 _3人 1.417  As time goes by/コミックパーティー/美崎しのぶ _6人 1.414  終末のフラクタル/グリザイアの果実/飛蘭 _3人 1.410  The Engaged Fortune/アリス2010/橋本みゆき _8人 1.394  ダ・カーポⅢ~キミにささげる あいのマホウ~/D.C.III R ~ダ・カーポIIIアール~ X-rated/yozuca* _6人 1.392  可憐雪月花/絆きらめく恋いろは/KEiNA _7人 1.392  想いのカナタ/夏空カナタ/霜月はるか _6人 1.388  後ろ髪の証跡/ハピメア -Fragmentation Dream-/美月琴音 _4人 1.387  スクールバス/グリーングリーン/UR@N _6人 1.386  ジュヴナイル/蒼天のセレナリア/Rita _5人 1.386  運命SADAME/うたわれるもの/元田恵美 _6人 1.381  戦姫之理/龍戦姫 天夢/青葉りんご 10人 1.379  観覧車 ~あの日と、昨日と今日と明日と~/めぐる季節の約束と、つないだその手のぬくもりと/Duca _4人 1.375  Sleeping Pretend/すみれ/真里歌 _4人 1.367  Milky Ice/ウィッチズガーデン/雪村涼乃(遥そら) _3人 1.367  プチタミ/キミの声がきこえる/茶太 _4人 1.365  さめない熱/天使ノ二挺拳銃/ワタナベ _5人 1.360  Especially for you/ワンコとリリー/麗華 _9人 1.359  Like a Green/グリーングリーン2 恋のスペシャルサマー/UR@N _4人 1.355  マル秘☆恋愛法則/アッチむいて恋/NANA _3人 1.354  7th WORLD'S OUT/こんそめ!~combination somebody!~/西沢はぐみ _9人 1.354  magicaride/マジカライド/fripSide 11人 1.354  Explorer World/カミカゼ☆エクスプローラー!/NANA _6人 1.353  君恋ノ唄/戦国†恋姫/茶太 _6人 1.352  ∞未来/失われた未来を求めて/橋本みゆき _7人 1.348  希いの花/眠れる花は春を待つ。/Rita _7人 1.348  永遠なる絆と想いのキセキ/恋する想いと少女のキセキ/nao _5人 1.346  僕たちの未来/Fate/hollow ataraxia/rhu _4人 1.345  After All -綴る想い-/WHITE ALBUM2/上原れな _3人 1.341  SOUND OF DESTINY/WHITE ALBUM/緒方理奈 _8人 1.340  room/君が主で執事が俺で/KOTOKO _9人 1.334  First Love/ヒマワリと恋の記憶/夢乃ゆき _2人 1.333  cross my heart/innocent world/島宮えい子 _2人 1.333  Le Conseil/古色迷宮輪舞曲/tohko _3人 1.333  MOON PHASE/雫/Suara _2人 1.333  Running to the straight/ママトト ~a record of war~/仲村芽衣子 _2人 1.333  おもいで/Canvas ~セピア色のモチーフ~/くにたけみゆき _5人 1.838  カスミカゲロウ/霞外籠逗留記/Rita _5人 1.331  Till I can see you again/Chu×Chuぱらだいす ~Encore Live~/榊原ゆい _3人 1.327  星海を往く希望の歌/マブラヴ オルタネイティヴ クロニクルズ01/遠藤正明 _5人 1.324  Dearest Sword, Dearest Wish/ChuSinGura46+1 -忠臣蔵46+1-/Ayumi. _5人 1.322  Forget-me-Not/忘レナ草 ~Forget-me-Not~/Akira _5人 1.313  Silent Flame/魔王と踊れ! -Legend of Lord of Lords-/霜月はるか _3人 1.311  iを解きなさい/いきなりあなたに恋している/はな _3人 1.310  song for friends/リトルバスターズ! エクスタシー/Rita _3人 1.310  歩み/まじかる☆アンティーク/AKKO _4人 1.307  モンタージュ/最終試験くじら/美郷あき _8人 1.306  ナニカ/カナリア ~この想いを歌に乗せて~/NORI _4人 1.302  true eternity/彼女たちの流儀/fripSide _7人 1.299  closest love/Areas 恋する乙女の3H/fripSide _4人 1.297  祝福の歌/エーデルワイス/yozuca* _3人 1.291  I pray to stop my cry/凌辱看護婦学院/KOTOKO _3人 1.286  世界で一つのタカラモノ/ボクラはピアチェーレ/奏英学園軽音楽部 starring i.o _4人 1.282  My Dear Stardust/DEARDROPS/DEARDROPS _6人 1.274  COLD BUTTERFLY/聖娼女 ~性奴育成学園~/Duca _8人 1.261  トラワレビト/シークレットゲーム -KILLER QUEEN- DEPTH EDITION/遊女 _6人 1.261  beautiful flower/D.C.II/美郷あき _6人 1.260  星空のいま/星空へ架かる橋AA/相良心 _3人 1.256  Witch's Garden/ウィッチズガーデン/佐藤ひろ美 & 飛蘭 _9人 1.252  Lapis Lazuli/夜明け前より瑠璃色な/泉伶 _2人 1.250  Walk/学園ソドム ~教室の牝奴隷達~/神林未玖 _2人 1.250  ラブ・エレクション/ワールド・エレクション/薬師るり _3人 1.244  セ・キララ/se・きらら/橋本みゆき _9人 1.242  情熱のウォブル/タユタマ -It's happy days-/Kicco _6人 1.236  Raison d'etre/GUN-KATANA -Non-Human-Killer/電気式華憐音楽集団 _3人 1.226  祈りの時代/奴隷市場/MELL _5人 1.220  Heart To Heart/ToHeart2 XRATED/中山愛梨沙 10人 1.214  Change&Chance!/のーぶる☆わーくす/榊原ゆい _4人 1.213  thyme/シュクレ/KOTOKO _3人 1.211  Dote up a cat!/ネコっかわいがり! ~クレインイヌネコ病院診療中~/Rita _3人 1.210  見上げた空におちていく/見上げた空におちていく/片霧烈火 _2人 1.200  infinite knots/天結いキャッスルマイスター/佐咲紗花 _2人 1.200  Life goes on/カタハネ ――An' call Belle――/Rita _2人 1.200  Re:TraumenD/Re:LieF/紫咲ほたる _2人 1.200  saudade/漆黒のシャルノス/Rita _2人 1.200  Von Ljosalfr ~光の妖精より~/迷える2人とセカイのすべて/nao _2人 1.200  だっこしてぎゅっ!~汝、隣の枕(よめ)を愛せ/だっこしてぎゅっ! ~オレの嫁は抱き枕~/民安ともえ _3人 1.200  もう始まっている、未来。/Flyable Heart/KIYO _4人 1.199  ハジマリノトキ/鬼まり。/Rita _3人 1.196  恋せよ!乙女/恋せよ!!妹番長/Duca _3人 1.194  IN MY WORLD/猫撫ディストーション Exodus/桐島愛里 _5人 1.194  it's just farewell/カタハネ/Rita _9人 1.193  LOVING TRIP/オトメ*ドメイン/yozuca* _4人 1.192  残光ルミネセンス/円交少女2 ~JKアイドル真鈴の場合~/yuiko _6人 1.192  FaV/ラムネーション!/彩音 _3人 1.191  立ち上がれ教頭!/狂った教頭No.2 ~この支配からの卒業~/如日 _3人 1.188  unsymmetry/ぎりギリLOVE/KOTOKO _7人 1.186  チェリーレッドのピストル/FOLKLORE JAM/佐藤ひろ美 10人 1.185  own justice/暁の護衛~罪深き終末論~/神月社 _3人 1.184  広がる夜空の下で/星空へ架かる橋/青葉りんご _3人 1.181  Growing!/DRACU-RIOT!/米良梓(cv佐藤しずく) _3人 1.175  巫女みこナース・愛のテーマ/巫女みこナース/Chu☆ _3人 1.173  melty snow/あねいも2/川田まみ _3人 1.171  Eden's song/グリザイアの楽園/はな _3人 1.168  雨上がりに咲いた虹/D.C.II To You/yozuca* _2人 1.167  Castle Fantasia/キャッスルファンタジア聖魔大戦/CANDY _3人 1.167  君に逢えたから/いろとりどりのセカイ/eufonius _2人 1.167  志在千里 ~恋姫喚作百花王~ 【Piano Arrange】/真・恋姫†無双 ~乙女繚乱☆三国志演義~/茶太 _2人 1.167  名も無き物語/Hello, good-bye/Kicco _2人 1.167  輪廻の糸/天ノ少女/霜月はるか _6人 1.163  La storia/戦女神VERITA /織姫よぞら _4人 1.160  emotional flutter/ef - the latter tale./原田ひとみ _3人 1.150  やさしい世界を君に/天使の羽根を踏まないでっ/WHITE-LIPS _7人 1.148  Gregorio/Dies irae ~Acta est Fabula~/榊原ゆい _2人 1.143  Signal Heart/シグナルハート /Rita _2人 1.125  entrance to you/カスタムメイド3D/nao _2人 1.125  have eyes only for you…/North Wind/KIRIKO _2人 1.125  カカシ/水夏A.S+/彩音 _3人 1.125  スターチス/Color of white/結月そら _2人 1.125  メリーゴーランドをぶっ壊せ/はつゆきさくら/結衣菜 _2人 1.125  ラブ・パラダイス/W.L.O. 世界恋愛機構/片霧烈火 _2人 1.125  散歩日和/ワンコとリリー/Duca _2人 1.125  迷いの森/グリザイアの果実/佐藤ひろ美 _8人 1.124  アペイリア/景の海のアペイリア/薬師るり _3人 1.112  コイノニア/Noel/Rita _2人 1.111  こころのプリズム/コミュ -黒い竜と優しい王国-/桜坂かい _2人 1.111  天意悠久/斬魔大聖デモンベイン/いとうかなこ _2人 1.111  未来自画像/真剣で私に恋しなさい!S/KOTOKO _9人 1.110  淡雪/ましろぼたん/佐倉紗織 _5人 1.110  IN THE DARK/THE GOD OF DEATH/みるくくるみ 11人 1.108  satirize/螺旋回廊2/宮崎麻芽 _2人 1.100  Because of/妹のセイイキ/秋野花 _2人 1.100  青空の彼方へ ~Greensleevesより~/きると/KAKO _2人 1.100  占勇!魔界ブロードバンド/魔王のくせに生イキだっ!/綾瀬理恵 _3人 1.098  Color of Happiness/るな・シーズン 150分の1の恋人/AKI _6人 1.095  鏡の森/Trample on Schatten!!/片霧烈火 _6人 1.095  君とつくるもうひとつの未来/ここから夏のイノセンス/AiRi _7人 1.092  散って、咲いて/シークレットゲーム -KILLER QUEEN- DEPTH EDITION/遊女 _2人 1.091  Cross talk/ツグナヒ/MARY _3人 1.090  solitude/君の名残は静かに揺れて/KIYO _3人 1.090  そらうた/そらうた/佐藤裕美 _3人 1.088  EVERLASTING BLUE/AQUA/月子 _8人 1.085  Secret Liqueur/働くオトナの恋愛事情/霜月はるか _9人 1.084  ナグルファルの船上にて/素晴らしき日々 ~不連続存在~/monet _2人 1.083  flow ~水の生まれた場所~/水素 ~1/2の奇蹟~/KOTOKO _2人 1.083  恋鍵/いのぐれっ!/うえおかあい&風音 _2人 1.077  Escarlata/Scarlett ~スカーレット~/木蓮 10人 1.075  Platonic Syndrome/夏ノ雨/Duca _6人 1.072  Presto/はつゆきさくら/KOTOKO _2人 1.071  First Avenue/バイナリィ・ポット/masa _2人 1.071  no rain, no rainbow/ロンド・リーフレット/中原涼 _9人 1.071  疼/装甲悪鬼村正/VERTUEUX _4人 1.067  夢遥か/Garden/Duca _2人 1.067  絶対☆大好き/ぜったい遵守☆強制子作り許可証!!/藤原鞠菜 _2人 1.067  放課後のパティシエ/パティシエなにゃんこ/SAKKO _0人 0.000  神様のりんご//WHITE-LIPS _5人 1.060  月夜に舞う恋の花/千の刃濤、桃花染の皇姫/ういにゃす _2人 1.059  Erode/カスタムレイド4/電気式華憐音楽集団 _9人 1.058  Ashberry/エーデルワイス/NANA _6人 1.058  Only For You/民族淫嬢/カヒーナ _3人 1.057  fractale/Dark Blue/ひうらまさこ _3人 1.054  太陽のプロミア/太陽のプロミア/NANA _2人 1.053  Brand New Melody/もっと 姉、ちゃんとしようよっ!/理多 _2人 1.053  innocent Eye's/イノセント・アイズ/Akira _4人 1.053  シアワセノサガシカタ/ジサツのための101の方法/佐藤裕美 _2人 1.050  ブラウン通りで待ってます/ブラウン通り三番目/畑亜貴 _2人 1.048  ガチャガチャきゅ~と・ふぃぎゅ@メイト/ふぃぎゅ@メイト/み~こ _2人 1.048  私ってジャスティス/遊撃警艦パトベセル/keito _2人 1.033  Especial Friend/Silence 聖なる夜の鐘の中で……/A・S _2人 1.033  KANATA/七彩かなた/らん丸 _2人 1.033  青空ボレロ/巣作りドラゴン/畑亜貴 _4人 1.033  ヒトリ/天使のいない12月/AKKO _2人 1.032  ever/明日の七海と逢うために/橋本みゆき _2人 1.032  悲しみの向こうへ/School Days/いとうかなこ _2人 1.030  Snowy Tears/闇色のスノードロップス/小田ユウ _2人 1.029  Love Paint/BIN★CANダーリン/遊女 _2人 1.029  You can fly/マージ ~MARGINAL~/清水こずえ _2人 1.026  My Dear アレながおじさん/My Dear アレながおじさん/Orihime _2人 1.025  熱情/魔都拳侠傳 マスクド上海/マスクド上海 _2人 1.021  seven colors/はるかぜどりに、とまりぎを。/みとせのりこ _2人 1.017  FISSION/グリザイアの楽園/奥井雅美 _2人 1.016  ラムネ2017/ラムネ2/仲村芽衣子 _2人 1.006  roop ~遠い世界のキミに贈るたったひとつの恋の歌~/あきゆめくくる/Rita _2人 1.006  ラピスラズリの恋/あまつみそらに!/榊原ゆい 10人 1.004  二人だけのカーテンコール/アオイトリ/浅葉リオ
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shakuhachi-kataha · 4 years ago
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中世の文学と尺八☆ 狂言『楽阿弥』
尺八吹きの亡霊のお話!
狂言(きょうげん)とは、猿楽から発展した日本の伝統芸能で、2人以上の人物による、対話と所作を用いた演劇であります。
『楽阿弥』とは、狂言の曲名。舞狂言。 
猿楽と尺八に関してはこちらも参考にして下さい↓
狂言と同様に猿楽から発展した能が、舞踊的要素が強く、抽象的・象徴的表現が目立ち、悲劇的な内容の音楽劇であるのに対し、狂言は、物まね・道化的な要素を持ち、失敗談を中心としたシナリオおよび、様式をふまえた写実的ときには戯画的な人物表現を通じて、普遍的な人間性の本質や弱さをえぐり出すことで笑いをもたらす。(参照wikipedia)
まさに、演劇の元祖がこの、狂言なんですね。私は舞台裏で仕事をしていた時に、狂言を観る機会がありました。セリフは独特な言い回しで昔言葉なので難解なイメージですが、今回の講座のようにじっくり読み解いていくと、面白いです。なんと言っても尺八吹きの亡霊が出てくるんですからね!面白くないわけがない!
と、いうことでまずは本文ご紹介。
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『狂言記』 野村八良 校(国立国会図書館より)
一人の旅僧と尺八吹きの亡霊のお話です。
日本語の古い形態で表現される縦書きの繰り返し記号の「へ」の字によく似た文字が、パソコンでは出せないので「/\」←このように書きました。
登場人物
シテ(楽阿弥)
ワキ(旅僧)
<ワキ次第> 囉斎(ろさい)に出づる門(かど)わきに、/\、犬の伏せるぞ悲しき、
<詞> これは東国方(がた)の者でござる。某(それがし)未だ大神宮へ参らず候間、此度思ひ立ち、伊勢太神宮へと志し候。旅衣尚萎れゆく往来の、/\、臥すまなきぞ悲しき。足に任せて行く程に、/\、これぞ名に負う伊勢の國、別保に早く著(つ)きにけり。
<詞> 急ぎ候ほどに、これは早(はや)別保于の松原に著いてござる。これなる松を見れば、札を打ち、短尺をつけ、尺八の様なるものを、数多(あまた)にかけられて候。如何様いはれの無いことは、ござあるまい。所の人に尋ねばやと存ずる。所の人の渡り候か。<問> 所の者と御尋ねは、如何様なる御用にて候ぞ。
<ワキ> 是なる松を見申せば、札を打ち短尺をつけ、尺八の様なるものを、数多(あまた)かけられて候。いはれの無いことは候まじ 教へて給わり候へ。
<問> されば、其事にて候。あれは古(いにしへ)此所に、楽阿弥と申す尺八吹の、久しく尺八を吹死(ふきじに)に致され候により、所の者共痛(いたわ)しう存じ、土中につき込め、印に植えたる松にて候。御僧も逆縁ながら、弔うて御通(おんとお)りあれかしと存じ候。やあ、見申せば御僧も、尺八を遊ばすやらん。腰にさされて候よ。
<ワキ> いや/\、犬嚇(おどし)までにて候へども、逆縁ながら弔うて通らうずるにて候。
<問> 又御用あらば、重ねて御申し候へ。
<ワキ> 頼みましよ。
<問> 心得ました。
<ワキ 謡> 「扨(さて)は、是なるは、楽阿弥陀仏の舊跡かや。いざや御跡弔はんと」我も持つたる尺八を、懐より取出(とりいだ)し、この尺八を吹きしむる、/\。
<シテ 一声> 尺八のあら面白の音いろやな。お主を見れば双調切なり。
<ワキ> 不思議やな まどろむ枕の上を見れば、大尺八(二尺五寸)、小尺八(一尺二寸)、四笛(してき・一尺八寸)、半笛(上羽調子と云う)、両笛を差し、われ等の笛を面白がるは、如何なる人にてましますぞ。
<シテ詞> これは古(いにしへ)、尺八を吹死にせし、楽阿弥といへる者なるが、御尺八の面白さに、これまで顕(あらわ)れ出でて候。
<ワキ> これは不思議の御事かな。昔語の楽阿弥陀仏に、言葉を交すは不審なり。
<シテ詞> 何をか不審し給うふらん。あの朗安寺の尺八の書にも、「両頭を切断してより此のかた、尺八寸の内、古今に通ず、吹き起す無常心の一曲、三千里外に知音を絶す」と作られたり。
<ワキ> 実(げに)/\。是は理(ことわり)なり。昔語の楽阿弥陀仏に、言葉を交すも尺八故(ゆえ)。
<ワキ> おう。
<シテ> 面白や。面白けれど尺八の。/\、わが吹くは喧(かしま)しゝとて、三千里の外知音は隔つまじ。まづわれは差惜(さしお)くなり。御尺八を吹き給へ。
<ワキ>同じくは連れ尺八。
<シテ> いや/\、それは楽阿弥が、御尺八をよごすなりと、云ふ声の下よりも、大尺八を取出し、とらあろら、りい、りい、とらあろ、とあらろ(らあらろ)、ふう
<シテ> あら昔恋しや。暇申して帰るなり。
<ワキ> あら痛しの御事や。最後の語りをおはしませ。
<シテ> いで/\さらば語らん、/\。もとより楽阿弥は、しゆつつうなる面ざしにて、彼所(かしこ)の旅人、此所の茶屋、あそこの茶屋、あそこの門(かど)にさしよせ/\、機嫌も知らず、尺八を吹き鳴らして、楽阿弥に代り一銭、尺八吹には何も呉れねば、腹だちや/\と、あそここゝにて悪口(あくこう)すれば、尺八吹は図なしなり、不詳なり あてよやとて、朸(おうご)撓め(ため)の三つ伏せに、押し伏せられて。
<シテ> 縄だめ柱だめに、焙(あぶ)つつ、踏んづ、捻ぢつ、引かれつ。その古の尺八竹の、冥土の苦患となるを、助け給へや御僧よ。尚も輪廻の妄執は、この年までも、数奇の下がらぬ。姥竹(うばたけ)の恋しさは、われながらうつつらにくやと、かき消す様にぞ失せにける。
語句解説
【次第】能の囃子事(一曲の中で、囃子が主となる部分)のひとつ。
【囉斎(ろさい)】托鉢行脚
【伏すまのなき】「衾・ふすま(夜具)」と「伏す間」を掛ける
【犬おどし】犬をおどして追い払うためのもの。この場所、尺八を持っているのを謙遜して言ったもの。
【吹きしむる】しめやかに尺八を吹く
【双調切】「ぎり」は竹を適当に切って音を調節するところからいう。双調の調子に合わせて作られた尺八。
【無常心(むじょうごころ)】世の中をはかなく思う心。
【しゆつつうなる(しゆつなる)】出なる。すなわちデモノ。さしでがましいこと。でしゃばること。
【図なし】とてつもない者、途方もない者。
【不詳】不浄、不肖、無生、いろいろ当てられる。
【あてよや】打ちつけろ、叩け
【朸】天秤棒
【苦患】くげん 苦しみ
【数奇】すき 不運、波乱にみちているさま。「数奇」と「過ぎ」を掛けている。
【姥竹】老齢を表すとともに、尺八製造に際しての手本を「姥竹」ということに掛ける。
【うつつら】まことに
旅の僧が、伊勢の国、別保(べつぽう)の松原に着くと、1本の松にお札や短尺、尺八のようなものが数多くかけられているのを見る。土地の者にいわれを尋ねると、昔ここに住んでいた楽阿弥陀仏という薦僧が尺八の吹き死にをしたので、亡骸を土の中に埋めて、心ある人は尺八を手向けるのだと語り、僧にも供養を勧める。そこで、僧は〈我も持たる尺八を、懐より取出し、この尺八を吹きしむる〉と言い奏しはじめると、〈尺八のあら面白の音色やな、おぬしを見れば双調切(そうぢょうぎり)なり〉と謡いながら楽阿弥の幽霊が現れる。大尺八(二尺五寸)、小尺八(一尺二寸)、四笛(一尺八寸)、半笛(上羽調子)、両笛を差している。〈これは不思議だ。昔話の楽阿弥陀仏がしゃべった!信じられない!〉と僧が言うと、楽阿弥が〈何も不思議ではないぞ。あの宇治の朗安寺の尺八の書にも「両頭を切断してより此のかた、尺八寸の内、古今に通ず、吹き起す無常心の一曲、三千里外に知音を絶す」とある〉と尺八の功徳を説く。そして一緒に尺八を吹く。〈ああ、昔恋しや〉と楽阿弥が帰ろうとするので僧が一体何があったのか聞いてみたところ、楽阿弥は〈そこかしこで尺八を吹いていたけれども、人々は乞食には一銭くれるが、尺八吹きとしては何もくれない。私は腹が立ったので、あちこちで悪態をついたら、人々にコイツはとんでもない奴だということで、天秤棒で押し伏せられ、縄で柱に縛り付けられ、焙られ、踏みつけられ、捻られ、引かれたのだ。今尚、死に切れず、尺八への妄執は断ち切れない。姥竹への恋しさは我ながらまことに憎らしい〉と言ったまま、跡かたもなく消えてしまった。
〈おわり〉
僧のセリフ、
「我も持たる尺八を、懐より取出し、この尺八を吹きしむる」
こちらはミニ講座27の『閑吟集』の下記の歌とよく似ています。
「我らも持ちたる尺八を 袖の下より取り出だし 暫しは吹いて松の風 花をや夢と誘ふらん いつまでかこの尺八 吹いて心を慰めん」
『閑吟集』より
一節切は1尺1寸1分という短さなので、袖にいれて持ち歩いていたんですね。吹きたいときにすぐ吹けるし!合理的👍
そしてこちらの文章は、宇治吸江庵に住んでいたとされる朗庵が作者とされています。元は漢詩です↓
両頭を切断してより此のかた、尺八寸の内、古今に通ず、吹き起す無常心の一曲、三千里外に知音を絶す
竹の両端を切った尺八寸の一節切の中には、古今に通じる儚い音色が込められて、三千里より遠くでもその音は届く
朗庵と親交のあった一休宗純(1394-1481)も同じような詩を書いているそうです。雅楽家の豊原統秋( 1450-1524)の記した日本三大楽書のひとつである「体源鈔」内にも見られます。
両頭というのは、普化禅師の唱えた四打の偈「明頭来明頭打、暗頭来暗頭打・・・」の事であるとも。
さて、何故、楽阿弥はこのように無残に殺されなければならなかったのか?
ただ尺八を吹いていただけなのに!
それについては保坂裕興氏が著された「十七世紀における虚無僧の生成」の中で説明されています。
戦国大名は当時の芸能者を一定の保護と規制の下に置いた。尺八を吹く職能を持った人々は、連歌師・田楽師・猿楽師・舞人・座頭など数多く存在したが、薦僧は領国支配政策において、保護と規制の下に置かれるような芸能者とは区別され、放下(大道芸の一種)・猿引と同様、不利益をもたらすものとして位置づけられていた。
この狂言は、楽をすることや人々に迷惑をかけることを戒める、教訓ものではない。ここに描かれたように、薦僧楽阿弥と定住社会の人々の間には、大きな軋轢(あつれき)が存在していた。ひたすらに尺八を吹き、乞食に生活をゆだねる薦僧楽阿弥は、尺八吹奏の内に悟りをひらくという独自の世界観を持っていたが「楽阿弥」という呼称が示すように、定住社会の側から見れば、煩悩にしたがって生きる乞食浮浪者であり、その構成員たりえなかった。猿楽芸能者たちは、人々が楽阿弥の怨霊を封じ込めるべく塚に松を植え、また多くの尺八を下げ、札を打ち、短冊を下げて弔わなければならなかったことを設定したように、独自な世界観を持った薦僧と定住社会の人々との相克を舞台にのせ、定住社会の論理に圧倒されていく彼らの怨念を芸術に高めていった。
【相克(そうこく)】対立するものが互いに相手に勝とうと争うこと。
門付け行為に対して「替わり一銭」つまり相対時毎に「仕切銭」をわたす行為が当たり前に行われていた。定住社会の人々と薦僧との軋轢は、通常、この習俗的経済行為によって回避されていたのである。そしてそれが機能しない場合には、領主権的警察権にゆだねるのではなく、自力による共同制裁に移行したのであった。
以上のように、十五、六世紀の薦僧は<領主ー領民>が構成する枠外に存在した。そして習俗的な場では<仕切銭>によって外部に構造的に位置づけられ、戦国大名の政策では法的排除が指向された。これが『三十二番職人歌合』に名を連ねた薦僧の「卑しき身品」の内容であり<中世非人>の一種と見ることが可能である。
「楽阿弥」という名前の由来がわかりました。辻立ちをしている私には何とも痛いほどわかると言いますか…。
乞食坊主の行為にはお金をくれるが、尺八の演奏に対して人々の反応は鈍い。これが中世の頃からだったとは驚きです。昨今は仏教離れで虚無僧にも関心はなく、ましてや尺八の音色にもほとんどの人は反応しません。
要は生活に必要なものではないとの、烙印を押されてしまった職業なんですね。
もう、名前も「楽阿弥子」に改名しようかしらと思うくらいに、この亡霊さんに親近感です(笑)
楽 阿弥子
楽阿 弥子
どっちにするか、迷うところです。
...
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toubi-zekkai · 4 years ago
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 7月20日(2019年)
 恋をすると人はその衣装を脱がされ、ほとんど裸に近い状態となる。青い空を流れる白い雲、道端に咲いている花の香り、小鳥たちの黄色い歌声、現実はそれ以前とは比較出来ないほど彼に接近し、それまで見逃していた多くのものを彼は感じられるようになる。それと同時に彼の心は酷い寒さに震えている。なぜなら彼は着ていた衣装を脱がされてしまったのだから。どうか服を着せて欲しい。彼に服を着せることの出来る相手は彼の服を脱がして裸にした相手、つまりは彼が恋をしている相手、ただその人だけのように思われる。
 ほとんど裸になってしまった人間、彼の心はどうしようもなく不安なのだ。それは恋の相手を中心に広がる剥き出しの自然と化した外の世界に対する不安と制御出来ない自分の感情という自分の内側の自然に対する不安とである。何とかこの自然に名前や形や秩序を与え、衣装を纏わせたい。でなければ自分自身が壊れてしまう。自分自身が完全に自然と化してしまう。その為には恋している相手にも自分に対して恋をしてもらって彼女も裸になってもらわねばならない。彼女にも服を脱いでもらい自分の名前が入ったラベル付きの服を着てもらわねばならない。そうすることで彼の不安は初めて治癒する。震えていた彼の心は愛の温もりに包まれ込む。しかし、同時にあれほど熱かった恋の炎は急速に冷めていく。何故なら彼は彼女とともに再び分厚い衣装を着始めてしまったから。彼の前にありのままの自然とは無限にかけ離れた音楽の鳴らない日常が訪れる。  或いはそれが決して叶わない恋ならば彼はどうしようもない不安を抱え続けなければならない。裸のまま、自分が壊れるまで生きていなければならない。崖の淵へと追い詰められた彼の瞳に自殺の誘惑がちらつく。実際に死ぬ人もいるだろう。しかし、彼は詩を書き始める。絵を描き始める。ギターを弾き始める。永遠に手の届かない裸の彼女に言葉や色彩やメロディで衣装を纏わせるのだ。それは同時に彼自身の裸を包み込む衣装にもなる。こうして一つの芸術作品が生まれる。美しく優れた作品の下には彼と彼女、二人の亡き骸が静かに埋まっているのだ。  完全な作品が出来上がったとしたら彼はもう二度と作品を作ろうとしないだろう。心穏やかに一個の形骸として衰滅していくだろう。花瓶に挿された赤い花が少しずつ色を失い朽ちていくように。しかし、それは幸福な事に大抵の場合成功しない。美の女神は復活し、その生贄である自分もまた同時に復活する。再び彼はペンや筆を取り始める。  そうして何度も繰り返し行われる苦しい死と復活の儀式、それがそのまま彼の全芸術史の軌跡となっていく。  恋、しかしその相手は生身の人間であるとは限らない。それは一枚の絵、一曲の音楽、ひとつの花、太陽や海に恋をする人もいるだろう。ひとつの国そのものに恋心を抱くこともある。ただその恋の相手に共通しているのはそれが美しいということである。  一体、何を美しいと感じるか、それはその人間の性質、経験によって千差万別だ。しかし美しいものは決まって剥き出しの裸で現れる。たとえ何重幾重もの衣装を纏っていたとしてもその衣装を突き破って剥き出して来る裸体。生命の力そのものであるそんな裸体を目の前にしたとき、その熱と光が彼という観測者の衣装を焼き滅ぼす。そうして彼もまた裸になるのだ。
 美しいものとは、人がじっと注視できるものである。何時間ものあいだ、見つめていることのできる一基の彫像、一枚の絵。
ーー 田辺保訳 シモーヌ・ヴェイユ「重力と恩寵」よりーー
 美しいものは見ていて疲れない。その或るものに対して瞳を開いていられる時間はその或るものの美しさに比例する。永遠に見ていて疲れないもの、それこそ本当に美しいものである。逆に美しくないものを見ているとすぐに疲れる。それは衣装であり観念なのだ。  朝、目覚めたとき、彼はほとんど裸だ。もし疲れているとしたら昨日の衣装がまだ残って彼の周りを包んでいるのである。社会人としての一日は彼に夥しい衣装を纏わせる。一日が終わる頃になるとその重みで彼はほとんど動けなくなる。それが疲れというものだ。素直に眠る事はもとより、食べる事、酒を飲む事、意味の無いおしゃべり、テレビ、熱い風呂、セックス、そういったものとの接触によって彼は彼の衣装を脱ぎ、裸となる。彼は疲れから解放された気になる。それが本当の裸はさておき、自分が解放され裸になったと感じられるような物質、サーヴィスに現代のこの国は溢れ反っている。大抵の人間はその範囲内で満足するだろう。彼は鶏や豚のように飼い慣らされる。麻薬患者のように薬漬けにされる。そこからまた更に裸になりたいと願う人は稀だ。だから人々が美しいものを求める土壌はほとんど存在しない。本当の恋が発生する条件もほとんど存在しない。幸福なゾンビたちの王国。しかし、不幸にも未だ美しいものを求め続ける人間も稀ながら存在する。彼等、決して眠る事の出来ない人々はこのただ広いだけの虚しい砂漠の中に一輪の可憐な花が咲く瞬間を孤独と絶望のうちにひたすら待ち続けているのだ。
椋鳥(むくどり)の恋
醜い鳥 嫌われ者の鳥 天界からの追放者 サタンでさえも その醜い風貌と鳴き声に 目と耳を塞ぎ顔をしかめる
日が昇ると 何処からともなく 集団で湧いてきて 白い糞を撒き散らし 美しい花を食べ尽くし 畑の作物を食い荒らしてしまう
時には 何百何千という軍勢をなし 街路樹や電線に群がって 大合唱を始める それは歌などではない ありとあらゆる汚い言葉 浅はかな欲望、侮蔑、憎しみ、 言い逃れ、不安、讒言、 罵詈雑言の嵐であり 便所の落書き 公開処刑場を取り巻く 愚劣な群衆の囁き 破廉恥な罪の告白であって つまりは騒音である そんな穢れた鳥たちに 黒い蠅や虱のように たかれられている木々は 痒く不快で堪ったものではない 時折怒ったように その枝先を揺らして 五月蠅い悪魔たちを振り払う すると鋭い悲鳴を上げて 鳥たちは一斉に舞い上がり 街の空はすっかりと 黒く覆われてしまう 街行く女たちは皆足を止めて 日蝕のように不吉な暗い昼空に 怯えた視線を投げ掛けかけ 街行く子供たちは皆足を止めて 空に向かって小石や空き缶を投げ付け 街行く男たちは皆足を止めて 胸の中で奴らへの殲滅作戦を練っている
鳩の様に人に懐くこともなく 雀の様な可憐さもなく 鴉のような賢さもない 全く呪われている 罪深き鳥、椋鳥 頭に思い描くだけでも 汚らわしく 嫌な気持ちになる
しかし、私は見たのだ 冬も終わりかけた或る日 庭に生えている 年老いた梅の木に 一羽安らいでいる椋鳥を つい最近まで 豊満に咲き誇っていた 白い梅の花も 今ではその殆どが散って 年老いて汚れた花と どす黒い枝ばかりが目立つばかり 花から花へと 忙しく飛び回っていためじろも 枝の上に仲良く並んで 団欒していた雀たちも 大空に響く大きな声で 花の美しさを湛えていたひよ鳥も 今では既に見る影がなかった ただ一羽 相も変わらず 汚らしい椋鳥だけが 閉園した遊園地や 上映が終わった映画館に 居座ってだだをこねる 子供や老人の様に 寒々しい枝の上で 白い仮面の下 未だ恍惚の余韻が残る 小さな瞳を潤ませて 花が散ってしまうことに 独り抗議していた ぎぃぎぃ ぎぃぎぃ その物悲しく 調子の狂った笛のような 椋鳥の鳴き声は 日が沈み 辺りがすっかりと 暗闇に包まれる その終わりまで 延々と途切れることを まるで知らなかった
椋鳥よ もう祭りは終わったのだ 早くその暗いねぐらへと帰るが良い 余韻の炎が 薄ら寒いお前の胸を 今晩だけは温めるだろう それなのに お前はまだ帰ろうとしない 寒さが段々と お前の生命を 蝕んでいくだけなのに 愚かな鳥よ もう勝手にするが良い 全く汚らわしく醜い しかし美しさの何たるかを 誰よりも知ってる鳥よ
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yuupsychedelic · 6 years ago
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詩集「十代プリズム」
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詩集「十代プリズム」 1.子供時代 2.夢想少女 3.家出少年 4.最終遊戯 5.満員��車 6.夢遊する泡沫 7.政治家たちのナイトクラブ 8.群衆の断末魔(Heart to Heart) 9.杭 10.大丈夫の呪文 11.嫌いな人との付き合い方 12.21XX -オーサカ狂想曲- 13.シースルー・エモーション 14.ラブ・カルチャー 15.二人は恋人同士 16.混沌と瞑想のポピュリズム 17.詩人の生息地 18.青春プリズム
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1.「子供時代」
艶やかに燃える あの頃の思い出 大切なのは自分の意志だ 湧き上がる欲望だ
純粋だった頃の僕にはもう戻れない だけど今できるのは 夢へ走ることだけさ 後悔なんてしたくない だから頑張れる
嵐のように過ぎ去った青春の日々 もう遅すぎると懺悔を繰り返し いつしか僕たちは大人になってしまった 子供時代を思い出す度に涙が止まらなくなる それでも立ち止まってちゃ何も始まらない 君は君のままで走り出すしかない
艶やかに燃える あの頃の思い出 大切なのは自分の意志だ 燃え上がる欲望だ
僕たちは社会の歯車として生きている 今できる精一杯(ぜんりょく)を 愛する人のためにぶつけて せめて子供時代の自分を裏切らぬよう 理不尽に耐えて ただ生きている 希望がなくとも ただ生きている 愛する人の笑顔のために
愛がなくちゃ ただの歯車さ 愛があるから 生きている価値がある 価値なんて自分で創造するものだ 誰かに認められるものじゃないのさ 自分の道くらい自分で決めればいいさ 誰かが決める人生なんてつまらないじゃんか
そんな当たり前さえ僕らは忘れてしまった 大人になった僕たちはゾンビのように生きている まるで魂を抜き取られたかのように 無表情で社会(マクロ)の一匹として生きている 未来なんて 明日なんて 今日があればそれでいい 画面が友達さ 空想が友達さ 友達なんて何処にもいない 現代社会の縮図
艶やかに燃える あの頃の思い出 大切なのは自分の意志だ 燃え上がる欲望だ 僕が僕でいることだ
純粋だった頃の僕にはもう戻れない だけど今できるのは 夢へ走ることだけさ 後悔なんてしたくない だから頑張れる
涙なんて拭いて 悲しみも吹き飛ばせ 嵐のように変化する 現代(いま)をまっすぐに生きてゆけ 大人たちの声に耳を塞いでいいんだ 子供時代のように自分だけを信じて生きろ
生きているだけで価値なんて生まれない 価値は自分自身で創り出すものなのさ
これは自分という名の物語の始まりに過ぎない
2.「夢想少女」
何かにかぶれて 誰かに紛れて いつかに怯えて 目線を逸らして 時代に遅れて 泣き出して 夢の中でしか自分になれない少女たち
君はまるで操り人形 操られることでしか主張できない 心棄ててる
何かが駆け出し 誰かが叫んで いつかが始まり 目線は何処かへ 時代は変わった 涙も枯れた 夢と現実の狭間で絶叫する少女たち
お前はまるでピエロのよう いろんなカルチャー着せ替えて 自分で何にも出来ないくせに 生意気ばっか言ってんじゃねえ 大人の本音
何かを信じて 誰かに任せて いつかを願って 目線に入らず 時代に流され 絶望し 再び夢の中で妄想する少女たち
少女を彩るのは 安物のリップクリームと石油仕立てのコスチューム 夢想少女(きみ)は何処へいく??
3.「家出少年」
大人になりたくない 子供のままでもいたくない 大人と子供の境界線 あと少しだけ駄々を捏ねさせてよ
大人は理解ってくれない 子供の蒼い主張(ビート)を 大人と子供の境界線 あと少しだけ子供のままでいさせてよ
だから 僕は家出をしたのさ 片道切符と下着忍ばせ 君の元へ向かうぜ もう僕は自由なのさ!
大人は自分勝手さ 「子供の癖に生意気だ」って言う 大人と子供の上下関係(ヒエラルキー) あと少しだけ背伸びさせてよ
大人が何かを主張(ビート)する 子供はそれに追従(グルーヴ)する 大人と子供の上下関係(ヒエラルキー) あと少しだけ歯向かわせてよ
だから 僕は不良になったのさ 往復切符と教科書(テキスト)忍ばせ 君の元へ向かうぜ もう僕は自由なのさ!
何でもかんでも否定されてばかりじゃ 何にも言えなくなって 僕は僕を見失う そうなってしまう前に……
だから! 僕は独りになったのさ 両手に覚悟と夢を忍ばせ 君の元へ向かうぜ 君だけのために走るぜ
もう僕は自由なのさ! もう僕は自由なのさ!!
4.「最終遊戯」
独りを過剰に怖がり 誰かと群れることがすべてだと そう声高らかに宣言する君は 本当に人間かい?
「生きろ」 「死ぬな」 「生きてることに価値がある」
大人はいつも無責任 子供はいつも無計画
虚無に放り出された frustration 夢幻に放り込まれた satisfaction
僕らは今何処で何をしているのだろう? 何のために生きているのだろう?
僕らは今何処で何をしているのだろう? 何のために生きているのだろう?
「諦めるな」 「今を大切にしろ」 「夢を持て」
うるせえんだよ ふざけんなよ 消えちまえよ
声なき叫びがこだまして 君は君でいられなくなる
けたたましく響く vibration ぬくもり求める communication
君は今何処で何をしているのだろう? 何のために生きているのだろう?
嵐の中に放り出された 一欠片のmoral 刹那の中に放り込まれた 孤独のfunny girl
大人にすべてを依存して 行く先さえも決められない それが現代の私たち 私はただの子羊さ
5.「満員電車」
ちょっと、そこの君。 そんなに座ることに拘らなくたっていいじゃん 座って何が得になるの? 人生変わるの?? 少年のまっすぐな瞳が胸に突き刺さる
いつしか、僕らは純粋な心を忘れてしまった。 ずっとずっと少年のままでいようと約束したのに 今や永遠のスパイラルの中で生きている 孤独の中で生きている
たかが三十分、されど三十分。 イヤホンを付けた君は本当に大切なものに気付かずに 耳の中を流れる音楽にただ夢中で 運命の出逢いさえも流れていってしまうんじゃないか そんな気すらもしてしまうよ
結局、 僕らは猿に逆戻りしているんじゃなかろうか 人間であることを放棄しているんじゃなかろうか 人が人である証拠は感情を言葉にできることだ しかし、 今の人はそれを極端に恐れている
もしも、満員電車の中で。 わたしがわたしであることに満足して あなたが他の誰かにもし入れ替わっていたとしても わたしはそれをあなたとして認識するのだろう
それが人間ってやつさ
少年はつぶらな瞳で真実を見つめている
6.「夢遊する泡沫」
今日も僕は宇宙旅行を続けている 希望と失望と絶望を携え 誰とも理解らない誰かのために闘っている 闘いは誰のためにあるものなのか 答えさえも理解せず あるはずのない永遠を信じて闘っている 僕らは何のために生きているのだろう そもそも 何故生きているのだろう 哲学的思索の果てに 夢幻世界で夢遊を続ける泡沫たち 朝から 真昼間から 夕方から その拠り所は知らないが とにかく 誰かのために闘っていることだけは確かだ 時代は変わり 運命も変わり続けてゆく そんな過去と未来のコンツェルトに翻弄され 僕らは夢遊する泡沫として生命を紡いでいる あゝ 何故生まれてきてしまったのか 何処かで大男が叫んでいる 恨めしい声で叫んでいる 最終電車が堂々と通り過ぎた頃 見えない誰かが線路上で踊っている 生きろ 生きろ 生きろ 誰かが呪文のように唱えている
7.「政治家たちのナイトクラブ」
君が誰かなんて関係ない ただ闇雲に踊り明かそう 片手にドンペリ 片手にシャンパン お酒の力でノーサイド
あんなこと言ってゴメンね 敵も味方もない夜だから 大人同士のカンバセーション 「好きだよ」弾む会話
今日の主役は私たち 国民なんてどーでもいい 明日も主役は私たち またあの場所でヨロシクね!
何を言ったかなんて関係ない ただ頓狂に語り明かそう 片手に印鑑 片手にFAX 時代なんて気にしない
こんなこと言ってゴメンね 愛も希望もない世界(くに)だから 子供のように笑わせて 「好きだよ」皮肉な言葉(こえ)
今日の主役は私たち 国民なんてどーでもいい 明日も主役は私たち またあの場所でヨロシクね! くれぐれもお手柔らかに!!
いつも主役は私たち 今が良ければそれでいい 明日も主役は私たち スーツは素性を隠す仮面
今日の主役は私たち 国民なんてどーでもいい 明日も主役は私たち またあの場所でヨロシクね! ここは政治家たちのナイトクラブ
8.「群衆の断末魔 -Heart to Heart-」
今日も群衆の真ん中で 悲しいニュースがスキップをしている 愛なんて、独りなんて、と喚きながら 傍観者たちはただ感情論に走っている 怒りをぶつけようにもぶつける場所がない だったら周りの誰かにぶつけてしまえばいいじゃない 自分じゃない自分がまるで悪魔のように囁く 解決策も見出せないのに 慈しむだけのあなたに何ができるのだろう? 心と心を付き合わせ 変えようのない昨日よりも どんな風にだって変えられる明日を変えることが どれだけ有意義なことなのか何故わからないのだろう?? 夢は夢の中で言えばいい 独り言は独り言のままでいい 屁理屈なんて言わないで 被害者を減らすたったひとつの方法は 加害者を生まないようにすればいいんだ そうすればもう誰も悲しまなくて済むんだ ゼロになるまで考えろ 誰かのために心と心を付き合わせ ゼロになるまで考えろ それがきっと僕らにできる唯一のこと 傍観者にできる唯一のこと 泣かなくてもいい 寄り添わなくてもいい そっと手を差し伸べてあげられる勇気があればそれで十分だ
9.「杭」
僕が生きている 世界は狭すぎて 大事なことさえ 何も見えないよ
群衆の中に潜む 静かな時代の風 求められるのは忠順さ 個性などは要らない 世界を知らない子供(ひと)に 大人(きみ)は正義ぶって 世の掟(きまり)を教えようなんて 口癖(ルーティン)のように言う
ぶち壊せ! 何もかも、変えてしまえ。 走り出せ! どんな声も、耳を塞げばいい。 大切なのはその意志さ 出過ぎた杭は打たれない
君が生きている 世界は広すぎて 嫉妬心すら 感じてしまうよ
ビル群の影に隠れて いつも君は泣いている 常識が口癖さ 大人はつまらないよ
外界(せかい)を知らない子供(ひと)に 大人(きみ)は大人ぶって 外界(せかい)はつまらないよなんて わかりきったように言う
ぶち壊せ! 何もかも、変えてしまえ。 走り出せ! どんな声も、耳を塞げばいい。 大切なのはその夢さ 出過ぎた杭は打たれない だから思いっきりはみ出そう
ぶち壊せ! 何もかも、変えてしまえ。 走り出せ! どんな声も、耳を塞げばいい。 大切なのはその意志さ 出過ぎた杭は打たれない だから思いっきりはみ出そう
10.「大丈夫の呪文」
気安く言わないでよ うるせえんだよ 何度も、何度もさあ、 私だって言うときゃ言うよ ロボットじゃないんだから 人間なんだから 画面の向こう側にいるからって なんでも言っていいと思ったら大間違い 私は私なの、わかる? ずっと泣いてるし、ずっと怒ってる、 やり場のない感情をどこにもぶつけられず 誰かの言葉に怯え 誰かの行動に身構え 後ろ指を指されないように透明人間を演��てるの 目立たないことが正義なんでしょ? 制服はきっちり着てほしいんでしょ?? わかるよ、黒髪のままでいてほしいって ほんとはそう思ってるよね 私だってあなたの言いたいことくらいわかる 全部お見通しよ、女の子を舐めないでよ ……ちょっとくらい好きにさせてくれたっていいじゃん
11.「嫌いな人との付き合い方」
現代は「キライ」と言いづらい世の中だ。 「キライ」という言葉はどうしても角が立つ。
でも、やっぱり「キライ」なものは「キライ」だ。 「キライ」なものを「スキ」って言うのは難しい。 そういうもんだ。
「だってさ、キライなんだぜ?」 「キライなのにスキっていうほど面白くないものはないよなあ」
ちょっと気取って言ってみる。
現代は「キライ」と言ってはいけない世の中だ。 「キライ」という言葉よりも「フツウ」という言葉の方が好まれる。
だが、「フツウ」はやっぱり「フツウ」だ。 「フツウ」という言葉ほど曖昧なものはない。 もっと言えば、馬鹿馬鹿しい。
「そのマヌケヅラを何とかしろよ?」 「君は二文字の言葉さえ躊躇するのかよ」
言葉にそう言われているような気さえしてくる。
ばーかばーか。
絶対現実では言えないけれど、 布団の中では声を大にして叫べそうだ。
夢の中で、僕は毒舌になる。 臆病者の独演会、今夜も始まる。
12.「21XX -オーサカ狂想曲-」
数十年前、関西弁は消滅した。
すべてはひとつの言葉に統一され、 見知らぬネオンが街を支配し、 僕が僕を認識できなくなる。
お好み焼きも、たこ焼きも、どこへ行ってしまったのだろう。
日本食はとっくの昔に放棄され、 食糧不足のこの国に残されたのは、 ご飯のような無味無臭のなにか。
美味しくもなければ、不味くもない。
僕は何も感じない食事を済ませ、 ダイスほどの荷物を纏め、 メトロポリスを跡にした。
ここはいつから、こんな砂漠になってしまったのだろう。 最新式の方位磁石に目を凝らし、 まるで一ミリメートルの糸を手繰るかのように、 砂漠の都会(まち)を進んでゆく。
どんなに頑張っても、夢なんて掴めっこないんだ。
胸に刻まられた消えない証が、 僕の好きに生きたいという欲望を、 永遠に不可能のまま葬ってしまう。
逃げたい、逃げられない、逃げようもない。
好きな人も、守るべき家族も、 誰かによって紡がれた石碑も、 みんな何処かへ行ってしまった。
環状線跡のスラム街に足を踏み込む。
明朝八時、 僕の最後の冒険は高らかに幕を開ける。 生きるために、最後の闘いを始めよう。
13.「シースルー・エモーション」
これ着けてごらんよ。 今流行りの、何もかも御見通しってやつ。 ほら、タダであげるからさ。
「えっ、いいの?」
少年はぎょっとした瞳でこちらを見た。 何か続けなきゃなと思い、私は必死に言霊とやらを膨らませた。
みんな、近いうちに必ず着け始めるから。 これさえ持っていれば、君も流行を先取りできるよ。 遠慮なんていらない。 さあ、早く着けなよ。
「でも。知らない人にモノを貰っちゃいけないって言われてるんだ」
私はよく教育された少年だな、と思った。 だけど、これを売らないと私は殺されてしまう。 命が懸かっているんだ。
お願い、これを受け取って。 私からの一生のお願い。 幸せになれる。 ほら、開運のおまじないだと思ってさ。
「わかった。貰ってあげる」
『良い子だ』 ……思わずそう言いそうになった。 いけない。 少年の前ではこの言葉は禁句だ。 これを言った瞬間、あどけない表情は怪訝な瞳に変貌する。
私は未来人として、このメガネを売らなければならない。 たとえ、そのメガネが何の変哲もないタダのメガネだったとしても。 私は私の仕事をするだけさ。
14.「ラヴ・カルチャー」
恋そのものが軽くなっている、 と、誰かが言った。
いつでもどこでも出逢えて、 誰とでも恋ができる。
手紙を送り会わなくても、 文通を繰り返さなくても、 パッと手を伸ばせば、 君を抱きしめることだってできる。
それが、 現代のラブ・カルチャー。
大人たちに何かを言われる筋合いなんてないし、 私たちは私たちのコミュニティをつくっている。
それが自由の正しい使い方であって、 真のクリエイティビティと言えるだろう。
愛と、理想と、希望を掲げて。 僕らは夢を叫び続けている。
15.「二人は恋人同士」
今年の夏が待ち遠しいよ キミと一緒につくろう 最高の思い出を
夏のビーチに水着姿の彼女 いつもと違うメイクに とびきりの笑顔を
キミと過ごした夏 世界色にきらめいてる あの日の記憶(メモリー) ずっと続かないかな 二人だけの素晴らしき日々 いつか歳を重ね 思い出 色褪せたとしても 僕たちはずっと一緒だよ 青春は終わらせない
夏の訪れに張り切る海岸線 半袖のTシャツに とびきりの時めきを
キミと過ごした夏 貴女色に輝いている 最高の思い出を
どうか終わらないで 二人だけの素晴らしき時間(とき)
いつか歳を重ね 今日(いま)がセピア色になっても 僕たちはずっと一緒だよ 青春は終わらせない
いつか歳を重ね 思い出 色褪せたとしても 僕たちはずっと一緒だよ 青春は終わらせない キミと最高の思い出を……
16.「混沌と瞑想のポピュリズム」
貴方を惑わす置き手紙 もううんざりよ その微笑(えがお)には 心残りは結ばれなかったこと きっと貴方はそう呟くでしょう
混沌と瞑想のポピュリズム 貴方は夢を見ているの
混沌と瞑想のポピュリズム 愛を知らぬ貴方にお似合いね
混沌と瞑想のポピュリズム 独身貴族は愛を知らない
悩ましく囁く愛の言葉 もううんざりよ 嘘つきには 「貴女に出逢って良かった」なんて 紳士気取りはもう止めてよ
混沌と瞑想のポピュリズム 私も夢を見ていたのかもしれない
混沌と瞑想のポピュリズム 嵐の前の静けさよ
混沌と瞑想のポピュリズム 涙は愛の渇望(リクエスト)
見つめ合い抱きしめ合い接吻(くちづけ)交わせば 誰でも虜に出来るなんて 貴女の口癖 独身貴族の悪い癖
混沌と瞑想のポピュリズム 誰もが夢を見ているの
混沌と瞑想のポピュリズム ずぶ濡れになりながら君は泣いている
混沌と瞑想のポピュリズム
混沌と瞑想のポピュリズム
独身貴族は愛を知らない
17.「詩人の生息地」
何をしていても、何処にいても、何故だか落ち着かない。 そんな日々が続くと、人は不安になる。
得体の知れない何かに常に追いかけられているような、 哀しみとも言えない感情に支配されているような、 とにかく、ネガティヴな気分になってしまう。
好きな人なんて、もういらない。
そう高らかに宣言したはいいけれど、結局恋を求めるのが人の性分。 愛と、夢と、希望があって、やっと半人前。
独りでいるだけで、世間からは白い目で見られているように感じる。
本当は独りが好きなのに、本当は独りでいたいのに。 これが同調圧力ってもの。 カフェテリアに、今日も誰かのヴォイス・アンサンブルが聞こえる。 その隙間で、息苦しそうに言葉を紡ぐひと。 それが詩人という生き物だ。
18.「青春プリズム」
屈折する、 感情も、行動も、何もかも。
挫折する、 夢も、目標も、何もかも。
愛なき時代とは言わないけれど、 今の時代に希望なんてない。
何もせず、 何かを始めようとするわけでもない、 そんな奴に希望なんて叫んでほしくない。
僕らに芽生えた反抗心は、 ひとつの青春プリズムを産み落とすこととなった。
かつて、大人にその力で反抗しようとした学生たちのように。
表面的には沈静化したつもりでも、 学生たちにはずーっと芽生え続けている。
大人にもなれず、子供にもなれない。 ジレンマが僕たちを大人にする。
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あとがき「わたしの十代プリズム」
わたしたちは十代プリズムで屈折する。 内面的にも、外面的にも。 屈折しないと学べないことがいっぱいある。 ずっと楽しいまま生きられる人なんていない。 十代のわたしたちにとって、この世界は狭すぎるのだ。 なぜ、校則を守らなければならないのだろう。 どうして、就職活動の際にスーツを着なければならないのだろう。
わたしたちの素朴な疑問は、いつしか多忙に相殺されていく。 こうして、ティーンエイジャーたちは諦めるという言葉を知る。 要するに“挫折”を知ってしまうのだ。
挫折を知ってしまった人々は、もうまっすぐに生きてはいけない。 何をしようとも、屈折して生きるしかない。
わたしは四ヶ月後に十九歳になる。 あれだけ長いはずの十代が終わりを���えようとしている。
「十代って、素晴らしいものだ」
十代になった頃、わたしはそう思っていた。 でも、それは半分正解で、半分間違っていた。
この詩集はわたしの十代の記録だ。 何処かがフィクションで、何処かがノンフィクション。
わたしは十代に入って、ようやく物心がついた。 誰かに指示されるのではなく、自分で考えることを学んだ。 多くの挫折を経験し、多くの絶望を味わった。 今も決して希望が見えているとは言えない。
だからこそ、書けた作品である。 逆説的に言えば、今しか書けない作品とも言えるだろう。
わたしにとって「創作」とは、ライフワークそのものだ。 恋人でも、親友でも、捉え方は好きにしてもらって構わない。
でも、ひとつだけはっきりしていることがある。
十代に創作という分野に出逢えて、本当に良かった。
たくさんの人に迷惑をかけ、多くの人を失望させてしまった。 過去はもう変わらないし、変えられない。 だけど、今から何かを変えることは可能だ。 物語という白紙のキャンバスに、無限の世界を描いていく。 その道筋の中で、誰かの人生を変えることだってできる。
あなたも何か描いてみたらいい。 みんなも、創作しよう。
いじめたり、いじめられたり、嫌なこともたくさんあった。 でも、いつもそばには創作がいた。 だから、今音楽大学で夢を追いかけられているし、ここで生きている。
最後に、あとひとつだけ。 不器用で、どうしようもなくって、文章も大して上手くはない。 話をすれば散らかり放題だし、ボソボソ喋るからみんなを困らせてばかり。 こんなわたしを支えてくれてありがとう。 ちょっとずつ直していこうと思っています。
これまで出逢ったすべての人々、これから出逢うすべての人々に感謝の意を込めて。
ありがとう。本当にありがとう。 これからもよろしくね。
詩集「十代プリズム」
Produced by YUU_PSYCHEDELIC Concept Created and Designed by UYUNOONUYU(ウユノユウ) Written by Yuu Sakaoka
Special Thanks to My Family,my friends and all my fans!!
YUU_PSYCHEDELIC
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tsthxh · 5 years ago
Text
魔女の霊薬 種村季弘
十六世紀ドイツの画家ハンス・バルドゥングス・グリーンに、「魔女たち」と題して、数人の魔女が恍惚状態で飛翔したり、そのための準備をしているらしい場景を描いた一幅の銅板画がある。後方に水平に浮遊している老婆が片方の手に尖の二股状になった杖を持ち、もう一方の手で、なかば浮き上った若い娘の腰を抱えて何処(いずこ)かへ拉し去ろうとしている。前景右手には、片手にもうもうと煙を上げる魔香の器を掲げて今にも地を離れんばかりのエクスタシーに浸っている女がいる。
注目すべきはしかし、それよりさらに前景左手の女である。彼女は左の手に何やら呪文のようなものを記入した紙片を持ち、もう一方の手を股間に押入して(後方にぐつぐつ煮えている釜から取り出したものであろう)塗膏(ぬりあぶら)らしきものを陰部に塗布しているのである。呪文と見えたのは、あるいは塗膏の製法または用法を書きとめた処方箋でもあろうか。仔細に見ると、この銅版画は映画的な連続場面で構成されていて、最前景の塗膏を塗布している魔女が遠景に退くのにつれて、徐々にエクスタシーに陥りながら催眠状態で飛翔する(もしくは飛行感覚に襲われる)過程を刻明に記述していることがわかる。
バルドゥングス・グリーンばかりではない。ゴヤも(「サバトへの道」)、アントワーヌ・ヴィルツもレオノール・フィニーも、古来魔女を描いたほとんどの画家が、箒にまたがって空中を飛行する魔女を描いた。魔女は飛ぶのである。しかも股間にあやしげな塗膏をなすり込むことによって。これこそが悪名高い「魔女の塗膏」であった。
ところで、一体、魔女の塗膏の成分はどんなものだったのだろうか。血やグロテスクな小動物のような、さまざまの呪術的成分を混じてはいるけれども、主成分はおおむね幻覚剤的な薬用植物であったようだ。ゲッチンゲン大学の精神病理学学者H・ロイナー教授は魔女の塗膏の成分を分析して、混合されたアルカロイドの種類をおよそ五種に大別した。
一、      イヌホオズキ属のアトロパ・べラドンナから抽出されるアトロビン。
二、      ヒヨスから抽出したヒヨスキアミン。
三、      トリカブトのアコニチン。
四、      ダトゥラ・ストニモニウムから取ったスコポラミン。
五、      オランダぱせりからのアフォディシアクム。
これらの各成分から醸し出される効果はまず深い昏睡状態であり、ついで、しばしば性的に儀式化された夢幻的幻視、飛行体験などである。おそらく媚薬(アフロディシアクム)として常用されたオランダぱせりは性的狂宴効果を高めたであろう。魔女審問の記録(十六、七世紀)には、実際におこなわれたものか、それともたんなる幻覚であったの定めではないか、ソドミー、ぺデラスティー、近親相姦のような倒錯性愛の告白がいたるところに見られる。告白された淫行のなかには悪魔の肛門接吻(アナル・キス)のように入社儀式化されているものもあった。アコニチンによる動悸不全はおそらく飛翔からの失墜感覚を惹起した。またベラドンナによる幻覚は、はげしく舞踊と結びつくと運動性の不安――すなわち飛行感覚を喚起する。睡眠への堕落、性的興奮、飛行感覚は、こうして各成分の作用の時差によって交互に複雑に出没する消長を遂げるものにちがいない。
使用法は、右のアルカロイド抽出物の混合液を煮つめたものに、新生児の血や脂、煤などを加えて軟膏状にこしらえたものを、太腿の内側、肩の窪み、女陰のまわりなどにすり込むのである。さて、細工は流々、はたして所期の効果が得られるであろうか。
現代の学者で魔女の塗膏を実際に当時の処方通りに造って人体実験をしてみた人がいる。自然魔術と汎知論、あるいはパラケルスス研究やシュレジア地方の伝説採集の研究で高名な民俗学者ウィルーエーリッヒ・ポイケルト教授である。一九六〇年、ポイケルトと知人のある法律家は、十七世紀の魔女の塗膏を処方通りに復元して、こころみに自分の額と肩の窪みにすり込んでみた。成分はベラドンナ、ヒヨス、朝鮮朝顔、その他の毒性植物を混合したものであった。まもなく二人はけだるい疲労に襲われ、ついで一種の陶酔状態で朦朧となり、それから深い昏睡状態に陥った。目がさめたのようやく二十四時間後で、かなりの頭痛を覚え、口腔からからに渇き切っていた。二人はそれから、時を移さずにぞれぞれ別個に「体験」を記述した。結果はほとんど口裏を合わせたように一致し、しかも、三百年前、異端審問官の拷問によって無理矢理吐き出させられた魔女たちの告白とおどろくべき一致を示したのである。
「私たちの長時間睡眠のなかで体験されたものは、無限の空間へのファンタスティックな飛翔、顔というよりはいやらしい醜面をぶら下げている、さまざまな生き物囲まれたグロテスクな祭り、原始的な地獄めぐり、深い失墜、悪魔の冒険などであった。」(ポイケルト『部屋のなかの悪魔の亡霊』)
してみると十六、七世紀の魔女たちの証言はかならずしも根も葉もない虚構ではなかったのである。一五二五年に『異端審問書』を書いたバルトロメウス・デ・スピナは、当時の有名な医者ぺルガモのアウグストゥス・デ・トゥレが、その家の女中が部屋のなかで素裸になり意識を失って死んだように床に倒れているのを発見した委細を記録している。翌朝、正気に戻ったところを尋ねてみると、彼女は「旅に出ていた」と答えたという。どうやら塗膏を使用したのである。ルネッサンス・イタリアの自然科学学者ヒエロニムス・カルダーヌス(カルダーノ)も旅の幻覚を伴う塗膏の話を書いている。
「それは、おどろくべき事物の数々を見させる効力と作用を有しているとされ……大部分は快楽の家、縁なす行楽地、素晴らしい大宴会、種々様々のきらびやかな衣装を着飾った美しい若者たち、王侯、貴顕の士、要するに人の心を呪縛し魅するありとあらゆるものを目に見させ、ために人びとはてっきりこれらの気晴らしや快楽を享楽し娯しんでいると錯覚さえする。彼らはしかし、一方では、悪魔、鳥、牢獄、荒野だの、絞首吏や拷問刑吏の醜怪な姿だの、とかをも眼にするのであって……そのため非常に遠い奇妙な国を旅行したような気がするほどである。」
おそらく現代の幻覚剤による「旅(トリップ)」と同じような、未知の空間への旅行が体験されたのであろう。ヒエロニムス・ボッシュの「千年王国」の天国と地獄を一またぎするような、至福と恐怖がこもごも登場するその旅の旅行の体験の内実は、「ビート族のベヨーテ生活」の至福共同体が「ある敷居を境に苦痛の闇へと転落し、そこからヒップスター生活が犯罪の世界へ繋っていく」(ワイリー・サイファー)ところまで、現代の幻覚剤体験そっくりだったようだ。
 幻覚剤文明が現代の���産物ではないように、魔女の塗膏もキリスト教的中世独特の薬物ではなかった。それは古代ローマにも、それ以前の蒼古たる地中海文明的なかにも、明らかに存在していた。ただ、またしてもその意味が違っていたのだ。キリスト教的中世の魔女の塗膏が忌むべき禁止の対象であったのにひきかえ、そこでは同じものが驚異の対象だったからである。
もっとも著名な例は、アプレイウスの『黄金の驢馬』の主人公ルキウスが魔女めいた小婢フォティスの導き屋根裏の小部屋の扉の隙間ごしに覗き見るパンフォレエの変身であろう。ミロオの妻パンフォレエは人眼に隠されて塗膏を身体中に塗り、鳥に変身して夜な夜な恋する男のもとへの飛んでゆく。
「見るとパンフォレエは最初にすっかり着ていた着物を脱いでしまうと、とある筐(はこ)を開いて中からいくつもの小箱を取り出し、その一つの蓋を取り去って、その中に入った塗膏をつまみ取ると、長いこと掌でこねつけておりましたが、そのうち爪先から頭髪のさままでからだじゅうにそれを塗りたくりました。そいでいろいろ何かこそこそ燭台に向ってつぶやいてから、手足を小刻みにぶるぶると震わせるのでした。すると、体のゆるやかに揺れうごくにつれて柔かい軟毛(にこげ)がだんだんと生え出し、しっかりした二つの翼までが延び出て、鼻は曲って硬くなり、爪はみな鉤状に変わって、パンフォレエは木菟(みみずく)になり変わったのです。
そうして低い啼き声を立てると、まず様子を吟味するように少しずつ地面から飛び上がるうち、次第に高く上がってゆくと見るまに、いっぱい羽根をひろげて、外へ飛んでってしまいました。」(呉茂一訳)
この場合にもパンフォレエの羽化登仙的な至福感は事の一面を物語っているにすぎない。同じ塗膏をフォティスから手に入れたルキウスは、同じようにそれを身体中に塗りたくりながら鳥とは似もつかぬ鈍重な驢馬に変身してしまう。それは天上的なものの失墜した果ての、道化た、暗い、醜悪な実相である。以後、彼はヒエロニムス・カルダーヌスのいわゆる「非常に遠い奇妙な国」の間をさまざまの魔物や物の怪に囲まれながらさまよいつづけなくてはならない。天上の飛翔は、一転、暗い冥府の旅に変るのである。
さて、このように両極的な作用を及ぼす『黄金の驢馬』の魔女の塗膏の成分は、一体どのようなものだったのであろうか。フォティスはこれらの驚異が「小さな、つまらない野草のおかげで」成就すると説明している。「茴香(ういきょう)をちょっぴり桂の葉をそえ、泉の水に浸したものを身に浴びるとか、飲むとかするだけ」でよく、また変身の解毒剤には「薔薇の花」を食べればよい。これ以上の説明がないので詳細は不明であるが、塗膏が茴香や桂の葉を含むいくつかの野草から合成されたことだけはたしかである。
ローマ文学史上、アプレイウス(一二三頃~一九〇年?)が登場するのは白銀時代も終焉してからのことであった。すでにこの頃、オリエントの異教はローマに流入して熱病のような猛威をふるっていた。しかし魔女の薬草はこれより早く、すでに黄金時代から重要な文学的トポスとしてしばしば詩文学の上に登場している。さいわい、ゲオルク・ルックという学者が黄金時代の四人の詩人に焦点をしぼって、『ローマ文学における魔女と魔法』について論じているので、これを参照しながらローマにおける魔女の塗膏の繁昌とその源泉をしばらく訪ねてみよう。
アプレイウスのパンフォレエが「恋いこがれた男」のもとに飛んでいくために鳥に変身したように、塗膏の効果の主たる目的の一つは明らかに愛の魔法であった。正確にはむしろ愛の錬金術というべきかもしれない。なぜから塗膏は、別れた男女をふたたび合一させたり、げんに夫婦である男女を分離させてその一方をよこしまにも他の男や女に結びつけようとする、分離と結合のための触媒の役を果たしたからだ。それゆえに塗膏の使い手反しばしばローマの悪場所である売淫の街区スブーラに巣食う百戦錬磨の取り持ち女たちであった。
盛期黄金時代の詩人ウェルギリウス(前七十~十九年)の『牧歌』第八に、ダフニスに恋をして捨てられた女が魔法で男を呼び返そうと逸話が見える。ふつうから職業的な魔女の家を訪うべきところであるが、この女(そもそも『牧歌』第八のこの箇所は、牧人ダモンとアルフェシボエウスが歌くらべをして、アルフェシボエウスが魔法を実演してみせるためにその女にじかになり変わり、彼女の声、言葉、状態を直接に演じているので、女は無名である)は女奴隷のアマリリスを助手に使い、かつて大妖術使いのモエリスから伝授された霊薬の製法を駆使して、みずから愛の魔法を演じてみせる。はじめに彼女はアマリリスを呼び寄せてつぎのように命じる。
「水を持ってきて、そこの祭壇をやわらかい紐でお結び。それから強い野草と匂いのきつい乳香を燃やすのだよ、そうすれば情夫(あのひと)の狂った気持を魔法の供物(くもつ)で惑わしてやれるのだから。足りたいのはあと魔法の呪文だけ。――街から家へ、私の呪文よ、ダフニスを連れ戻しておくれ。」
祭壇に結び紐、野草、呪文といった魔法が早くもあらわれている。「やわらかい紐」はおそらく羊毛の紐で、羊毛の紐には霊的呪縛力があると信じられていた。紐の結び方は、まず不実な相手の肖像画の首のすわりにそれぞれ三色(黒、白、赤)に彩った三本の紐をかけ、この画を祭壇のまわりに三度めぐらせる。「三つの異なる色を三つの結び目でひとつに結ぶかいい、アマリリス、結びつけさえすればいいのだよ、アマリリス、そしてお言い、〈私の愛の絆(きずな)を結ぶ〉と。」
三の数がしきりに重用されるのは、「神は奇数をおよろこびになる」からである。したがって「愛の絆」云々の畳句(ルフラン)も三x三の九回唱えられる。紐の三色のうち黒は冥府の色で、赤と白は悪を予防する保護色であり、黒を中心にしていわば施術者を庇護してくれる。こうして呪縛――結合(katadesis)が完了し、ダフニスは空間を立ち越えて施術者につながれてしまう。しかし魔法はこれで終わりではない。無気味な呪いの人形の焚刑がこれにつづく。
「粘土が火で固くなるように、蠟が同じ火にあった溶けるように、ダフニスは愛のために私のところにやってくる。供物の碾(ひ)き粉を徹き、もろい月桂樹を瀝青で燃やすがいい。悪いダフニスが私を燃やし、私はこの月桂樹の枝と私のダフニスを燃やす。」
呪いの人形はホスティウスの『諷刺詩篇』第一巻八「魔女とかかし」にも登場するが、ここでは魔女は「毛制と蠟制の二つの像をもっていた」(鈴木一郎訳)とあって、はっきり人体を模している。しかしウェルギリウスでは粘土や蠟をダフニスの姿に似せて捏ねておく必要はなかった。男の名前や不実を意味する符号が粘土や蠟に刻み込まれていたかもしれないが、顔形を模造するまでもなく、施術者の女がこれこれの呪物によってダフニスを意味し、それが相手だと考えればよかったのである。粘土は火のなかで固くなり、蠟は軟らかくなる。ゲオルク・ルックの注解によると、粘土は女の(相手にたいして硬化する)憎悪の固さをあらわし、蠟は彼女にたいしてふたたび軟化するであろう男の気持をあらわしている。異解では、粘土が固くなるのは、彼女から離れて他の情婦に移ったダフニスの気持を憎むべきコイ恋仇にたいして固くさせるの意である。同時に投げ込まれる月桂樹は願いの筋の吉凶を知らせてくれる。月桂樹がバチバチ爆(は)ぜて燃えれば願いはかない、燃えつきが悪ければさらに瀝青を注いで火を熾(おこ)らせるのである。
だが、つぎつぎにおこなわれる魔法にもかかわらず吉兆は一向にあらわれない。そこで女は、ダフニスが「担保」としてのこしていった衣服を閾(しきい)の下に埋めて地下の神々の裁きを乞う。「ダフニスは私にこの担保の借りがあるのだ」と。事態はこれでも好転しないので、女はアマリリスに先程燃えていた火の冷めた灰を河に持っていって投げ捨てるように命じる。その場合、灰を運んだらそれを「頭越しに」河に捨て、そちらの方を見ないで帰ってこなくてはならない。そうしないと悪霊がかえって施術者の側に憑(つ)いてしまうおそれがあるからである。かくて灰は流れに運ばれて「ダフニスを襲うであろう」。
この箇所では、女はダフニスへ呪縛をひとたび放棄して、呪いの灰で彼を襲うためにふたたび相手から分離している。「結合(カタデシス)の後にかりそめの「分離(アポリシス)」がつづくのである。この分離は恒久的なものではない。最後の結合手段として効果甚大な薬草(野草)が控えているのを女は知っている。���かしその力はあまりにも強大で、まかりまちがえば周囲に致命的な影響を及ぼす。そのために、一瞬、女は最後の切札を出すべきかどうかを逡巡する。するとこの瞬間、一度冷たくなった灰がふたたびめらめらと燃え上って祭壇を焦がしはじめる。
「これは吉兆だ!明らかにこれは何事かを意味している。――これを信じるべきなのか。それとも恋する女が魔法の夢にまどわされているのか。止まれ、わが呪文よ、止まれ。ダフニスはすでに都(みやこ)から帰りつつある。」
強烈な薬草を用いるまでもなく愛の魔法は成就する。しかし抜かずに終わった伝家の宝刀を彼女は依然として持ってはいるのである。それほどのようなものか。
「黒海沿岸で採集されたこの薬草と毒草は、モエリスがみずから私にくれたもので――それは黒海地方に多生している、しばしば私は、モエリスがこれを使って狼に変身して森のなかに姿を隠したり、深い墓穴から霊魂を喚び戻したり、穀物をよその土地に移したりするのを見た。」
薬草は単純な野草ではなく、特に「黒海地方に多生する」と明示されている。ホラティウスも初期の『エポーディ』のなかで、「毒薬の国イオルコスとヒべリアからきた毒薬」について語っている。ヒべリアは現代のグルジア共和国で、黒海地方に属する。黒海という地方は当然コルキス生まれの大魔女メデアを連想させるにちがいない。実際、詩人たちが邪悪な薬物の出所として念頭に浮かべているのはメデアその人なのである。メデアの壮大な魔法を活写した『転身物語』のオウィディウスはいうまでもなくティブルスも、「キルケ―か持ち、メデアが持っているあらゆる毒薬、デッサリアの地に生れたあらゆる薬草、欲情にたける雌馬の女陰からしたたる粘液」(『『哀歌』』と列挙する。オウィディウスのメデアは龍に打ちまたがってデッサリアに飛び、そこから薬草を採ってくる。すなわち薬草の特産地として、黒海沿岸とデッサリアといういずれ劣らぬ不気味な地方がいちじるしく強調されるのだが、これが何を意味するかについてはのちに述べたいと思う。
さて、ウェルギスウスの述べているモエリスの薬草の三つの応用例のうち、一は人狼変身、二は死者を喚起する降霊術(ネクロマンシ―)、三は穀物の生殖力の転移にそれぞれ関わる。人狼変身の話は後代(紀元一世紀)の『サテュリコン』の「トリマルキオーの饗宴」にも出てくるが、人狼信仰はおそらく神話時代に遡る起源を有している。ところがで、ロイナー教授は神話学者ランケ・グレイヴスらの説を援用して、オリュムボス神の飲食物たるアルブロジア(神々の食物)やネクタール(神々の美酒)が右のごとき幻覚性の薬物そのものではなかったとしても、そのエッセンス多量に混じていたにちがいないと推定する。ディオニュソス祭儀のメーナードたちの狂乱もこれと無関係ではない。
アルブロジアややネクタールを飲食する権限を独占している神々は、おそらく有史以前の聖なる王や女王たち(その前身はシャーマンであろう)であった。彼らの王朝が没落した後、それは、閉鎖的結社的なエレウシス密議やオルフェウス密議の秘密の要素となり、ディオニュソス祭儀とも結びついだ。密議の参加者たちは密議の席で共食した飲物や食物を絶対に口外してはならなかった。そうすることによって忘れ難い一連のヴィジョンが体験され、その類推的延長の上に超越的世界における不死と永生が約束されたからである。
ディオニュソス祭儀のメーナードたちの狂乱は、内的には飛翔感覚や性的興奮を伴い、外面的にはさながら狼のような凶暴を示したものにちがいない。彼女たちは髪をふり乱しながら国中を進行し、家畜や子供をずたずたに引き裂き、酒や薬物入りのピールに酔って「インドに旅行してきた」ことをひけらかした。してみると、見知らぬ士兵や妖術使いの人狼変身は、密議的な幻覚共同体が崩壊した後、秘密から疎外された個人や小集団が犯罪の形で表出せざるを得なかった聖なる薬物体験であったとおぼしいのである。
メーナードの末裔のように残酷な魔女たちは、先にふれたホラティウスの『エポーディ』にも登場してくる。数人の魔女が良家の子供を誘拐してきて、地面に首だけが出るように生き埋めにし、御馳走が山盛りの血を眼の前において(口元まで皿がきていても手が使えないので食べられないのだ)凄まじい飢えの修羅場をながながとたのしみ、はては生きたままの身体から骨髄と生き肝をちぎりとり、これを煮つめて媚薬をつくる。
「髪に、さてはまた蓬髪乱れる頭に、小さな蝮どもを絡ませながら、カニディアはコルキスの焔のなかにつぎのものを投ぜよと命じた。墓場から引き抜いてきた野生のいちじくの樹、死者の樹なる糸杉の木材、いやらしい蟇の血に塗られた卵、夜鳥ストリックスの羽根、毒草の国イオルコスとヒべリアからきた野草、飢えた牝犬の口からもぎとってきた骨を。」
これに子供の生き巻肝を加えれば魔女の霊薬は完成する。怖ろしい魔女カニディアのつくる媚薬は、ウェルギリウス作品の場合と同様、ある不実な男を呪縛するためである。しかし不思議なことに、カニディアの媚薬は予期したような効果を発揮しない。男の名はヴァールス、「老いぼれの漁色家」である。いましも彼は「私の手がこれ以上完璧には調和することのない塗膏(ポマード)を塗られ」て、魔窟スプーラの犬に吠えつかれ、人びとの物笑いの種になっているはずであるのに、これはどうしたことであろう。彼はこともなげに街をうろついて夜の冒険に出かけている。やがてカニディアは「(自分より)さらに秘密に通じた魔女」が彼の背後にいて、その呪文が自分の塗膏の効果を台なしにしていることをさとる。「もっと強力な薬を、そのもっと強力なやつをお前から取り上げてやる」。こうして毒物と解毒剤が互いにきそいながら老ヴァールスを板はさみにしてしまうわけた。
それはちょうど、十八世紀毒殺魔ド・ブランヴィリエ侯爵夫人が夫の侯爵を亡き者にしようと毒を盛ると、度重なる毒殺の発覚をおそれた相棒のサント・クロアが解毒剤をあたえ、毒と解毒のシーソーゲームのなかで中途半端な廃人となった侯爵が、宙ぶらりんな生かさず殺さずの、世にも恐ろしい余生を送ったのとそっくりであった。
ヴァールスというのが誰をモデルにした人物ではっきりしない。しかしホラティウスの知人であることはたしかで、詩人ははっきりとヴァールスの肩を持ち、かつカニディアを憎んでいる。一方カニディアは、詩人の庇護者マェーケーナスがローマの無縁墓地エスクィリーナエの丘を自分の庭園に造りなおした際、この旧墓地に出没した魔女である。ホラティウスは「汝、マドロスや旅商人どもにあまた愛された女」と侮蔑しているので、前身は港町の娼婦かいかがわしい取り持ち女の類であろう。一説には、本名をグラティディアと称してナポリで美顔用塗膏を商っていた実在の女であるともいう。
ホラティウスは何故かこの女を心底から憎悪していた。開明的なエピキュリアンであったホラティウスはむろん魔法を真に受けていたわけではないが、不倶戴天の敵カニティアの脅威は身をもって知っていたらしい。カニディアは詩人に執拗に呪いをかけた。『エポーディ』前半ではカニディアを揶揄していた詩人も、第十七歌あたりではさすかに音(ね)を上げて魔女に降参してしまう(「やめろ、やめてくれ!私は効き目のある術に降服する!」)カニディアとホラティウスの間には直接の色情的怨恨はないのに、何故こうも執拗に呪詛し憎悪し合うのであろう。目下の論題から離れるので無用の詮索ではあるが、講和主義として敗北してから「黄金の中庸」を看板に韜晦してきたホラティウスの、政敵にたいする潜在的な不安が魔女カニディアの姿に結実したのだとすれば含意は深長である。
ところで、先に私は、老ヴァールスがより秘密に通じた別の魔女から対抗秘薬を調達し、カニディアの塗膏から身を護った経緯を述べたが、正確にはこれは逆である。漁色家ヴァールスは老いかけた精力を挽回するために(別の)魔女に催淫剤を依頼し、そのお蔭で老齢にもかかわらず夜な夜なスプーラに出没することができたのであった。一方、カニディアの塗膏は通常の媚薬とに逆に、この好色な遊び人を性的不能に陥らせる麻痺的な減退剤であったにちがいない。なぜなら「老漁色家がスプーラに犬に吠えつかれ、人びとの物笑いの種になる」効果を狙った薬物は、相手を色街における無用の徒である不能者に仕立てるための、底意地の悪い精力減退の薬にほかならないだろうからである。この不能不毛化させる魔法は、ウェルギリウスのいう「第三の魔法」である穀物の生殖力の転移盗奪の法にも通じている。
ローマ最古の法文書である十二銅表律は、隣人の耕地の収穫物を荒廃させる災いの魔法を重罰をもって禁じている。罰は犯罪を前提としているので、すでに当時から他人の畑の生産力を涸渇させ、(あまつさえ)これを我田引水しておのが腹を肥やす魔法が実践されていたのであった。本来神と自然の摂理のみが按配すべき穀物の作不作が人為の魔法によって操作されるのなら、同じことは人間的自然である肉体の活力の、特に性的エネルギーの増減についても通用するはずである。
ホラティウスがカニディアに蒙ったの呪い魔法は、老ヴァールスのような精力衰弱のそれぞれではなかったが、肉体のすみやかな老化という脅威であった。彼の髪は急速に白くなり、仕事は日々困難になりまさり、一瞬として息を吐くひまもなくなるであろうというのが、カニディアの呪いに籠めた脅迫であった。事実、ホラティウスは年齢より早く白髪が目立ち始めていたが、それがカニディアの魔法のたまものという証拠はなく、むしろ詩人は生来の病身にもかかわらず健康を維持し、日々の仕事も快適に楽しんでいた。彼はカニディアの悪意を感得してはいたが、魔法そのものはそれほど本気で信じていたわけではなかった。
ウェルギリウスやホラティウスの同時代の詩人プロベルティウス(前四十八?~十九年)も魔女の呪いを蒙ったことがある。プロベルティウスの受けた呪いは、まさに彼の男性としての能力の荒廃の脅威であった。敵なる魔女はその名もアカンティスといい、魔法をあやつると同時にやはり男女の仲を斡旋する取り持ち女でもあった。そもそもおらゆる種類の自然と蔑視してその正常な運行を人為的に左右しようとするプロメテウス的瀆神行為である魔法を、とりわけ肉体のの領域において一手に引き受けていたのは、先にも述べたように、当時スブーラに巣食っていた卑賤な薬草売りの魔女やあやしげな取り持ち女だった。ホラティウスの『エポーディ』のいちじるしい影響下にある『哀歌』のなかで、プロペルティウスはほとんどホラティウスをそのまま踏襲しながら唱っている。
「彼女(アカンティス)はつれないヒッポリュトスをアプロディーテーにたいして和ませるすべをすら心得ているのだ、水入らずの愛の絆にたいする最悪の災いの鳥であるこの女性。彼女はベネローベをさえ、その夫の知らせなどおかまいなしに、淫蕩なアンティノースとめあわせることだろう。彼女がその気になれば、磁石はもはや鉄を牽引せず、鳥はその小鳥たちの巣のなかで継母(ままはは)となる。すなわち彼女がポルタ・コリナの野草を掘り出したならば、固く結ばれていたものはすべて流れる水に溶け去るのだ。彼女は大胆にも月に呪文をかけ、月をおのが掟に従わせ、夜な夜なその肉体を狼の姿に隠す。醒めている夫の眼を環形でくらませるために、彼女は処女の雌鳥どもの眼を爪でくり抜く。彼女は魔女たちと結託して私の男性の能力を去勢させようとし、私に害をあたえようものと子持ちの雌馬の欲情の愛液を集めた。」
アカンティスはエロチックな引力(共感)と斥力(反感)の結合(カタデシス)と分離(アポリシス)の両極原理を基盤とする錬金術的性愛術を自在に操るのである。思うがままに貞淑ペネローペを淫蕩なアンティノース靡かせ、冷たいヒッポリュトスにアプロディーテーにたいする熱烈な情欲をかきたてる。彼女は自然の法則を嘲笑し、リビトーの流れをあちらからこちらへと変えたり、涸らしたり、増量させたりすることさえできる。共夫の女をよこしまな道楽者に取り持つように頼まれれば、不運な男の眼を鳥の眼をくり抜くようにくらませ、あまつさえ他人の畑の作物を枯らすようにしてそのリビドーを荒廃させ、不能の夫から強壮薬で男性的魅力をいやが上に引き立たせられた道楽者の方へと女の浮いた心を誘導していく。共感の法則をたくみに使い分けて、愛し合う男女を別れさせたり、嫌われた相手を手元にたぐり寄せたりするのである。
もっとも、このときにこそ魔女アカンティスを憎々しげた呪詛しているプロベルティウスであるが、彼自身、若年の頃は靡かぬ片恋の人「キンティア情(なさけ)を買うために「キタイアの女の魔法の呪文によって星辰や河の軌道を転ずることができ」、「わが主なる女(ひと)の心を変えて、彼女の貌(かんばせ)を私のそれよりも蒼ざめさせる」魔女の性愛術に帰依したことがあったのである。
アカンティスの魔法の中心にあるのも「ボルタ・コリナの野草」である。黒海やコーカサス地方の野草ではなく、市郊外の入手しやすい野草に頼ったのは輸入品が高価だったからであろう。いずれにせよ、この野草を投ずることによって、星の運行、河川の流れ、男女の情愛、磁力や母子愛まで、自然の正常な摂理は突然ばらばらに分解し、崩壊した積木の神殿を魔女の家に組み立てなおすように、別種の構成原理の手に委ねられる。
端的にいえば、この瞬間に世界は昼の側から夜の側に逆転し、世界原理の主宰者が神と宗教から悪魔(もしくは魔霊(デーモン)と魔法に交替する。あるいは天地創造の原活力たる火が神の手からプロメテウスに簒奪される、といってもいい。このように、あらゆる魔法使いは自然の法則を嘲笑するプロメテウスにほかならないのである。
「宗教的人間の態度は、祈る人、懺悔する人の態度であり、魔法使いの態度は主人と支配者の態度である。信仰篤い人間は祈りのなかで彼の神々に自分の優位を感じさせ、呪文によって神々を屈服させる。ある意味で魔法使いは神々の上に立っている。なぜなら彼は、神々がそれに従わなければならないと呼びかけと誓言とを知っており、かつ服従させられた神々の怒りから身を護る予防策に精通しているからである。」(ゲオルタ・ルック)
ローマの詩人たちは宗教詩人というよりはむしろ世故に通じたエピキュリアンであった。彼らは神々の側に立って魔法使いや魔女をきびしく紏弾したわけではない。そうかといって、あまたの魔女の姿を描いたにもせよ、彼らは悪魔崇拝に首までどっぷりと浸って秘教的な暗黒詩を書いたのでもない。
詩人たちが魔法にたいしてあいまいな態度をとりつづけたのは、彼ら自身と魔法使いたちとの間に存在した隠微な抗争のためであった。彼らは宗教の側に立って魔法を攻撃することこそあえてしなかったが、彼らなりに魔法を嘲弄もしくは嫉妬していた。なぜなら魔法が万事を解決してしまえば、彼らの持駒である言葉の救済力という白い魔術の出番がなくなってしまうからである。「歌(カルメーン)の原義は「魔法の歌」、「魔術的呪文」であった。「詩作(ポイエーテス)」もまた言葉の自然状態の組み変えというプロメテウス的行為である。それゆえに詩人もまた「傲慢(ヒュブリス)」の罪によってみずからはコーカサスの山巓にさらされながら地上の人びとに慰藉を授ける。プロベルティウスの言葉の医術についての確信は反語的である。
 私は離ればなれにさせられた恋人たちをふたたび合一させることができ、
主(ぬし)なる女(ひと)の抗う扉を開くことができる。
私は他人(ひと)の生々しい悲哀を癒すことができるが、
私の言葉のなかにはいささかの薬剤もない。
 さてウェルギスウスのモエリスが演じた薬草による三つの魔法のうち、まだ死者降霊術のみが言及されていない。死者召喚の秘法に関しては、すでにホメーロスの『オヂュッセイア』第十一巻に「招魂」の章がある。そこでオヂュッセウスに地下に一キュービット四方の穴を掘り、乳、蜜、酒、水、大麦の粉などを播いてから黒い牧羊の喉を切ってその血を穴に注ぎ、死者たちの魂を喚び戻す。古代人にとって死者は存在から消滅するのではなく、冥府や月世界に移行するのであるから、冥府の主であるハーデスやペルセポネイアに祈願して時間を逆流させることができれば、死者は当然地下世界から地上に還帰するはずなのである。地下的なものの秘密の結実である薬草がこの喚び戻しに重要な役割を駆使するのである。オウィディウスはいう。「彼女は黴び朽ちた墓の底から汝の父祖や祖先を引き出し、大いなる祈りによって大地と岩石とを割る。」
死者召喚が発端と終末、死と生と逆転であるとすれば、死から生への大逆流の一環として若返りの魔法が考えられる。老年から幼年への(自然的に不可逆的な)若返りはいわば死者再臨の模型である。オウィディウスは『転身物語』のなかで大魔女メデアがアエソンに施したおどろくべき若返りの秘法を絢爛たる筆にのせて活写している。
しかもここでメデアの魔法の要となっているのも「魔法の霊薬」である。まずメデアは翼のある龍にの首に牽かれた車を呼び出し、これにのり込んでテッサリアの野に飛び、あまたの薬草を採集する。それから奇怪な薬の調合にかかる。
「かの女は、髪の毛をバックスの巫女のようにふりみだして、炎のもえている祭壇のまわりをぐるぐるまわり、こまかに割った炬火(たいまつ)を溝のなかの黒々として血にひたし、ふたつの祭壇の炎でその炬火に火をつけ、こうして火で三度、さらに硫黄で三度老人(アエソン)のからだを清めた。そのあいだに、火にかけた青銅のなかでは、魔法の霊薬が煮えたぎり、白い泡をたててふきこぼれていた。かの女は、ハエモニア(テッサリアの古名)で刈りとってきた草の根や種子や花や激烈な草汁をそのなかに煮こみ、さらに、極東の国からとりよせた 取り寄せた小石や、オケアヌスの引潮に洗われた砂をまぜ、これに満月の夜にあつめた露、鷲木菟(わしみみずく)の肉といまわしいその翼、おのれを狼のすがたに変えることができるといわれる人狼の臓腑をくわえ、その上にキニュプスの流れに住む水蛇のうすい鱗皮と、九代を生きながらえた鴉の嘴と頭を入れてことをわすれなかった。」(田中秀夫・前田敬作訳)
前代の詩人たちの精読者であったオウィディウスは、ここにウェルギリウスやホラティウスやプロペルティウスの伝えた魔女の秘薬のあらゆる要素を投げ入れ、ほとんど完璧なごった煮を調製しているのである。さて、メデアの最後に橄欖樹の枯枝でこの液体をかきまわすと、老いた枯枝はみるみるうちに縁に返って豊かな薬をつけ、ふきこぼれた液がふれた地面はたちまち若やいだ春の地肌に変り、花が咲き、やわらかい草が萌え出た。メデアはすぐさま剣を抜いて老人の喉に孔をあける。流れる出る古い血の後に薬液を注ぎ込むと、瀕死のアエソンの白い鬚や髪はたちまち真黒になり、老醜の皺は消えて四十年前の姿になり変わった。
メデアが龍にのって薬草を探しにいくデッサリア地方は、都の郊外のように手近ではないが、さりとて彼女の故郷の黒海沿岸(コルキス)やコーカサスのような遠方でもない。しかしこころみに地図を広げてみると、エーゲ海から黒海に入るダーダネルス海峡を通じて、薬草の特産地たる黒海東端のコルキス、ヒべリア、コーカサスは水路から意外にも指呼の間にある。事実、アルタゴナウタエたちはテッサリアのパガサエの港からアルゴ号を仕立ててコルキスの金羊毛皮を探しに出立した。テッサリアと黒海沿岸地方に古くから深い関係が成立していたであろうことは、この一事からも容易推測される。ちなみにロイナー教授の野生幻覚剤分布表によると、魔女の塗膏の歴史的原生地は「中央ヨーロッパ全土」とされている。
おそらく中央ヨーロッパ奥地から地中海沿岸地帯にかけて、かつて強大な母神信仰が栄えていたのであった。この地下的(クトーニッシュ)母神崇拝の宗教はやがてアポロン的宗教に打倒され、輝かしいギリシア世界の表面からは駆逐された。とはいえ跡形もなく消滅したわけではなく、勝利を占めた若いアポロン信仰は古い地中海宗教の多くの要素を受け入れた。たとえばデルポイの神託を授けるアポロン神殿の巫女ピュッティアは、大地の裂け目の上にすわって地中からくる母の指示を受信する。ピュティアという名称そのものがすでに前ギリシア的宗教における地下的なものの化身たるピュトンの蛇との関連を暗示している。
若い宗教に征服された前代の宗教は、一転、魔法となるのがつねであった。のが常であった。同様に魔女たちは、かつてこの冥府的な大母神信仰の由緒正しい女司祭若巫女だったのであろう。しばしば魔女が引合いに出すテッサリアやコルキスのような土地は、メデアのような大女司祭が君臨していた聖地だったのであろう。したがってローマの詩人たちがその作品のなかに描いたアカンティスやカニディアのような魔女は、没落した大母神崇拝教団の巫女の、いまは往古の栄えある祭儀に参加するすべもなく孤立して巷をさまよい、賤業に口糊する、頽落したなれの果ての身にちがいない。彼女たちが時折り口にした霊薬の甘味は、プルーストにおけるマドレーヌの喚起的美味とひとしく、それが神餞として共食された往時の、栄光ある、だがいまは沈んで久しい世界の天上的な至福の思い出を、一瞬ざまざと想起させてくれたかもしれない。
魔女の塗膏や霊薬は、それ自体としても、むろん後の悪魔礼拝と切っても切れない密接なつながりがある。しかしそれよりも重要なのは、魔女を女司祭に戴いていた前ギリシア的地中海宗教が若い宗教に敗北したとき、そこにアポロン信仰が定位されたことである。いいかえれば、このとき以来、崇拝の対象は女性神(大母神)から男性神アポロンに変ったのだ。
アポロン的宗教の男性神崇拝は、当然のことながらキリストを受け入れる基礎を用意した。ここからキリストの倒錯像サタンの成立まではわずか一歩である。アポロンとキリストが男性でなかったならば、悪魔もまたついに男性ではなかったであろう。若い男性神に打倒された母神へのなつかしい郷愁は、アポロンやキリストへの憎悪の化身である第二の男性神を必然的に招来せしめた。この怨恨と憎悪に黒々と塗り込められた黒い男は、ときにはサタンとして、ときにはロマンティックな悪魔主義者として、ときには超人や天才として、時代とともに変転する自己表現をとげた。 いみじくも聖侯爵の「悪魔主義」について語りながら、「天才は母の国にではなく、魔女の国に棲む」と語ったのはG・R・ホッケである。私が右に述べてきたのもサタンの棲もう風土たる「魔女の国」のくさぐさの追憶であった。
出自《悪魔礼拝》
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theatrum-wl · 7 years ago
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【アンケート企画】 「2017年の3本」
WLでは読者のみなさんから2017年に見た舞台作品の中で印象に残った3本を、その理由などを書いたコメントとあわせて募るアンケートを実施しました。WLスタート以来毎年行っているこの企画、3回目の今回は20名の方にご参加いただきました。掲載は到着順です。
雨宮 縁(会社員) ・劇団四季『ノートルダムの鐘』(四季劇場〔秋〕) ・ホリプロ『パレード』(東京芸術劇場 プレイハウス) ・ホリプロ『ファインディング・ネバーランド』(東急シアターオーブ ) 『ノートルダムの鐘』は何が悪なのか? 怪物は誰なのか? 人間の業と差別について圧倒的なクワイアの歌声で問われる秀逸な作品。 ミュージカル『パレード』はストレートプレイを見ているようなミュージカル。アメリカ南部で起こった実話の冤罪事件をミュージカル化した異色作。ある少女殺人事件をきっかけに人種差別や成功者への妬みなどから警察やマスコミ、政治家様々な立場の人達により���人に仕立て上げられていく恐ろしさ。これが物語ではなく実話であるというさらなる恐ろしさに声が出ない程の衝撃だった。実力者ぞろいの出演者達で見応え満点だった。 ブロードウェイミュージカル『ファインディング・ネバーランド』は来日公演。ミュージカルらしい作品。イマジネーションの世界は自由だと夢のあるミュージカル。窮屈な現実から解き放される感動作で前向きな気持ちにしてくれます。(年間観劇本数:24本)
小田島 創志(大学院生・非常勤講師) ・KAAT『オーランド―』(KAAT神奈川芸術劇場) ・やみ・あがりシアター『すずめのなみだだん!』(小劇場てあとるらぽう) ・地人会新社『豚小屋』(新国立劇場 小劇場)  1.KAAT『オーランド―』…ジェンダー、言葉の意味、文化慣習、時代精神などの脱自然化を、舞台上で緻密に表現。観客の想像力を喚起する役者さんの演技も白井さんの演出も圧巻。「男である」「女である」のではなく、「男になる」「女になる」というボーヴォワール的な価値観を、演劇的にスタイリッシュに表現していて素晴らしかった。 2.やみ・あがりシアター『すずめのなみだだん!』…個人と社会、個人と宗教の関係性を、コミカルかつ丁寧な言葉を紡いで描いた意欲作。テーマが複層的で、観客側の思考を誘う。 3.アソル・フガード『豚小屋』…個人よりも集団が過剰に優先され、個人の犠牲の上に集団が成り立つ状況下で、戦争に駆り立てられる庶民の「受難」を、北村有起哉さんと田畑智子さんの壮絶な演技で伝えていた。(年間観劇本数:53本)
豊川 涼太(学生) ・ロロ『父母姉僕弟君』(シアターサンモール) ・木ノ下歌舞伎『東海道四谷怪談 通し上演』(あうるすぽっと) ・ままごと『わたしの星』(三鷹市芸術文化センター 星のホール) 今年の3本を選んでみると、全てが再演(初演はどれも観ていない)だった。 特にロロ『父母姉僕弟君』はキティエンターテイメントプロデュースで、より大きなサイズで大きなスケールで上演できていた。 他の方々も語るように、再演賞を設ける等、演劇界全体で再演文化の定着に力を入れて欲しい。(年間観劇本数:50本程度)
なかむら なおき(観光客) ・月刊「根本宗子」『スーパーストライク』(ザ・スズナリ) ・劇団四季 『ノートルダムの鐘』(四季劇場〔秋〕) ・こまつ座『イヌの仇討』(紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA) 『スーパーストライク』は良し悪しの前にもっとも欲していることが届く作品だったので。『ノートルダムの鐘』はあえて出来事だけを表現して観客に判断を任せているのが面白かった。そして『イヌの仇討』は忠臣蔵を下敷きに目に見えない得体の知れない大きな力を描いていて続々としたなぁと。あ、これらは趣味です。 で、上演された作品を見ると、今の世の中に応答するような作品が多いように思うのです。そして小劇場界隈で育ってきた演出家が大劇場の演出を務めるようになってきているように思うのです。また少し変わったかなぁと思うのです。(年間観劇本数:100本ぐらいですかね)
北村 紗衣(研究者) ・ケネス・ブラナー演出、トム・ヒドルストン主演『ハムレット』(RADA) ・カクシンハン『マクベス』(東京芸術劇場 シアターウエスト) ・モチロンプロデュース『クラウドナイン』(東京芸術劇場 シアターイースト) 今年は『ハムレット』を6本見て、アンドルー・スコット主演版や川崎ラゾーナ版なども良かったのですが、ヒドルストンの『ハムレット』が一番好みでした。ハムレット以外の若者役を全員女性にするキャスティングが効いていました。カクシンハンの『マクベス』はまるでゴミみたいなセットでしたが、内容はゴミとはほど遠いエネルギッシュなものでした。『クラウドナイン』は大変面白かったのですが、あまりよく考えずに「レズ」とか「少年愛」などという言葉を使っているマーケティングは大変残念でした。 (年間観劇本数:121本)
町田 博治(会社役員) ・青☆組『グランパと赤い塔』(吉祥寺シアター) ・小松台東『山笑う』(三鷹市芸術文化センター 星のホール) ・ SPAC『アンティゴネ ~時を超える送り火~』(駿府城公演特設会場) 『グランパと赤い塔』 吉田小夏が人の綾なす思いを紡ぎ、丁寧に織り上げられる。 背筋が伸び厚みと洒脱さを合わせ持つ老紳士を佐藤滋が見事に演じ、福寿奈央の初老の妻も見事。二人が作品に一本の筋を通す。 裏の主役とでも言うべき女中役を大西玲子が、目線、ことば、仕草、身体で見事に演じていた。役者が皆素晴らしい。 『山笑う』 兄と妹、地方と都会、肉親ゆえの諍い。 静かに光る小さな宝石の様な作品。 松本哲也の演出がシリアスさと笑いをバランスさせ絶妙。厚みのある演技、役者達のバランスも絶妙。 『アンティゴネ』 冒頭女優石井萠水がミニ・アンティゴネを演じ客を引き込む。 舞台は一面水。灯篭が浮かび明かりが揺れる。あの世と現世の境としての水、水上で舞台が静かに進む。背後に投射された動きが影となり、台詞、歌唱が絡み、幻想的。 「弔い」にこだわるアンティゴネ、最後、円く連なってゆく静かな盆踊りが弔いを暗示胸を締め付ける。(年間観劇本数:299本)
文月 路実(派遣社員・フリーライター) ・ゴキブリコンビナート『法悦肉按摩』(都内某公園) ・NODA・MAP『足跡姫』(東京芸術劇場プレイハウス) ・ 範宙遊泳『その夜と友達』(STスポット) 「五感を総動員する」と謳っていたゴキコンの本公演は、まさにその通りの悪夢だった。入り口で���隠しされ、何が何やらまったくわからない状態で味わう地獄。四方八方から泥水や血糊や汚物や虫が飛んでくる。突然役者が飛び出してきて身体の上に載る。内容はいつも通りのひどい話だ。テント内はかなり暑く、なにやら異臭がすごい。終わったときには頭に虫がとまり、レインコートは泥や血糊でぐしょぐしょ、汗で眉毛が半分消えておったとさ。そんなに過酷だったのにもかかわらず爽快感を覚えたのは不思議。普段使わない感覚を刺激されたからか。これこそが演劇の力なのでは。『足跡姫』は勘三郎へのオマージュ。ここ数年の野田作品のなかで一番ストレートに「想い」が伝わってきて、純粋に美しいと思った。『その夜と友達』は、生きづらさを抱えた「夜」というキャラクターが個人的に刺さった。「しんどさ」を知ってしまった人間にも希望はあるのだと信じたい。(年間観劇本数:42本)
永田 晶子(会社員) ・努力クラブのやりたくなったのでやります公演『フォーエバーヤング』(人間座スタジオ) ・燐光群『湾岸線浜浦駅高架下4:00A.M.(土、日除ク)』(ザ・スズナリ) ・dracom Rough Play 『ぶらんこ』(OPA_Lab) 上演日順です。 ・説明が削られ、描くべきことだけ残った合田団地氏の劇作は、努力クラブの魅力のひとつです。同世代の俳優による静かな演技で、人生における中途半端な時間の儚さをより楽しめました。 ・燐光群の公演で、劇場という閉ざされた空間が持つ危うさを確かめました。戯曲に負けない強い演技と、暗闇にわずかな光を感じるラストシーンが印象的でした。失われた街に思いを馳せる機会にもなりました。 ・既存戯曲を本読み一回・稽古一回で上演するラフプレイを観て、演劇は一度きりの瞬間に在ると思いました。会場全体に広がる「わかりあえなさ」に、戸惑いつつも笑いました。戯曲を忠実に辿ろうとするデッサンのような行為は、dracom の新作での慎重な表現にも繋がっていたと思います。(年間観劇本数:100本くらい)
青木 克敏(地方公務員) ・SPAC『アンティゴネ〜時を超える送り火〜』(駿府城公演特設会場) ・ロシア国立サンクトペテルブルク マールイ・ドラマ劇場『たくらみと恋』(世田谷パブリックシアター) ・NAPPOS PRODUCE『SKIP〜スキップ』(サンシャイン劇場) あまりぱっとしない演劇状況に思えました。その中で、SPACの宮城聰さんの取り組みは素晴らしいものに感じています。アンティゴネは構成がしっかりとしていて分かりやすいかったですが、私の価値観を揺るがしてくれるほどの感動を、与えてくれました。たくらみと恋では、俳優陣をはじめとして芸術レベルの高さを見せつけられました。そして、スキップ。なんだかんだ言っても、キャラメルボックスは、夢と希望をいつだって分かち合おうと走り続ける劇団です。(年間観劇本数:32本)
矢野 靖人(一般社団法人shelf代表理事・芸術監督) ・WORLD STAGE DESIGN『The Malady of Death』(台北国立芸術大学) ・HEADZ『を待ちながら』(こまばアゴラ劇場) ・SCOTサマーシーズン2017『サド侯爵夫人 第二幕』(新利賀山房) The Malady of Death”はバンコクの盟友、僕がいちばん信頼している僕自身のプロデューサー的存在でもあるリオンが演出する作品とあってわざわざそれを観るためだけに台湾まで行った作品。そういうことが出来る/したいと思える仲間がいることに感謝。今年いちばん記憶に残っている。デュラス晩年の最後の恋人は実はゲイで、しかし献身的にデュラスを愛し、デュラスに尽くしたという。美しく儚い作品だった。鈴木忠志「サド侯爵夫人 第二幕」はこの超絶技巧のこのアーティフィシャル(人工的)な日本語台詞をねじ伏せた俳優陣に快哉。久しぶりに劇場で観劇した飴屋法水さんの「を待ちながら」はこちらが思っていた以上に泣けるほどに清々しくベケットで。選外に1作品、APAFワン・チョン氏演出の「Kiss Kiss Bang Bang2.0」を。ノンバーバル且つインターナショナルな演劇の新たな可能性を垣間見せてくれた。(年間観劇本数:43本)
野呂 瑠美子(一観客) ・劇団昴ザ・サードステージ『幻の国』(サイスタジオ大山第1) ・劇団チョコレートケーキ『熱狂』(シアターウェスト) ・文学座創立80周年記念公演『中橋公館』(紀伊国屋ホール) どの時代をどういう切り口で、どのように選ぶかは作者の意識と力量による。劇団チョコレートケーキの古川健さんは、大きな歴史の流れを巧妙に切り取り、多大な資料を元に、新たに肉付けをして、その時代がどんなであったかを観客に見せてくれる。『幻の国』『熱狂』ともに、3時間ほどの舞台からは、困難な時代に置かれた人々の思いと息遣いが伝わってくるようであった。文学座の真船豊の『中橋公館』も、殆ど知られることがなかった、外地・北京で敗戦を迎えた日本人の様子をよく伝えていて、感心した。どの作品も、過ぎ去った時代を描きながら、実は現代をきちんと映し出している秀作揃いで、感動とともに、印象深い作品となった。最近あまり見なくなった歌舞伎だが、今年は仁左衛門の『千本桜』がかかり、おそらく彼の一世一代の知盛であろうと思われて、拝見した。人生は速い。(年間観劇本数:80本)
片山 幹生(WLスタッフ) ・SPAC『病は気から』 (静岡芸術劇場) ・ゴキブリコンビナート『法悦肉按摩』 ・平原演劇祭2017第4部 文芸案内朗読会演劇前夜&うどん会  「や喪めぐらし」(堀江敏幸「めぐらし屋」より) ノゾエ征爾翻案・演出のSPAC『病は気から』は17世紀フランス古典主義を代表するモリエールの喜劇の現代日本での上演可能性を切り拓く優れた舞台だった。ゴキコンはいつも期待を上回る斬新で過激な仕掛けで観客を楽しませてくれる。高野竜の平原演劇祭は昨年第6部まで行われ、いずれも既存の演劇の枠組みを逸脱する自由で独創的なスペクタクルだったが、その中でも文庫版200頁の小説を4人の女優がひたすら読むという第4部の企画の体験がとりわけ印象的だった。食事として供された変わったつけ汁でのうどんもおいしかった。(年間観劇本数:120本)
kiki(勤め人) ・日本のラジオ『カーテン』(三鷹市芸術文化センター 星のホール) ・あやめ十八番『三英花 煙夕空』(平櫛田中邸/シアトリカル應典院) ・風琴工房『アンネの日』(三鷹市芸術文化センター 星のホール) カーテン:この一年で拝見できた日本のラジオの作品はどれも面白かったが、結局一番好みにあったのがコレ。劇場の使い方や題材の面白さに加えて、奥行きのある人物描写で15人のキャストの魅力が充分に生きた。 三英花 煙夕空:あやめ十八番初の二都市公演で、東京と大阪の会場がどちらも物語によく似合いつつ印象はガラリと変わって面白かった。音の響きや照明も変わり、キャストも変わって、東京公演では濃密な仄暗さが、大阪公演ではエッジの効いた明暗がそれぞれ印象に残った。 アンネの日:風琴工房の題材への取り組み方にはいつも心惹かれるが、観る前には地味だろうと思っていたこの作品がこの一年で最もツボにハマった。描かれた人々の誠実さと強さ、それを演じるキャスト陣の説得力が魅力的だった。(年間観劇本数:155本)
りいちろ(会社員) ・第27班 キャビネット公演B『おやすみ また明日 愛してるよ』(シアターミラクル) ・コマイぬ『ラッツォクの灯』(石巻 GALVANIZE gallery) ・アマヤドリ『青いポスト』(花まる学習会 王子小劇場) 2017年も足を運ぶ先々に多彩な舞台の力がありましたが、中でも常ならぬ舞台の密度や呼吸を感じた3作品を。 この一年、くによし組や劇団ヤリナゲ、劇団普通、KAZAKAMI、遠吠え、キュイなど若い作り手たちの作品にも心惹かれつつ、てがみ座『風紋』、風琴工房『アンネの日』、青組『グランパと赤い塔』、うさぎストライプ『ゴールデンバット』、ワワフラミンゴ『脳みそあるいてる』など実績のある作り手の更なる進化を感じる作品も数多く観ることができました。FunIQの5人の作演での連続上演の試み,ロロの「いつ高シリーズ」やシンクロ少女の『オーラルメソッド4』のように過去作品と新作を合わせて上演することも作品の世界観を再認識させ作り手の進化を感じさせる良いやり方だったと思います。またあやめ十八番や水素74%などの歴史建造物での上演にも、スイッチ総研の諸公演やガレキの太鼓ののぞき見公演などの企みにも捉われました。(年間観劇本数:315本)
矢作 勝義(穂の国とよはし芸術劇場 芸術文化プロデューサー) ・ イキウメ『天の敵』(東京芸術劇場 シアターイースト) ・TBSテレビ『俺節』(TBS赤坂ACTシアター) ・風琴工房『アンネの日』(三鷹市芸術文化センター 星のホール) 『天の敵』は、戯曲・演出・美術・俳優など全てのピースが寸分の狂いもなく組み合わされた、これまで観たイキウメ作品の中で一番素晴らしい舞台でした。 『俺節』は、主演の安田章大の歌・芝居ともに素晴らしく、回りを固める小劇場系の俳優も一丸となり、見事に劇世界を支えていました。何と言っても、脚本・演出の福原充則の仕事ぶりが充実していました。 風琴工房の詩森ろばさんは、2017年の1年間で多数の作品を生み出していましたが、なかでも『アンネの日』は、教養エンターテイメントと名付けたいと思います。事実の羅列や解説にとどまらず、それをエンターテイメントに昇華しながらも、一つの物語として創り上げられたとても素敵なものでした。 番外として、自身の劇場制作の、青木豪作、稲葉賀恵演出の「高校生と創る演劇『ガンボ』」と桑原裕子作・演出の穂の国とよはし芸術劇場プロデュース『荒れ野』を上げておきたいと思います。(年間観劇本数:132本)
須川 渡(研究者) ・ dracom『空腹者の弁』(ウイングフィールド) ・山下残『無門館の水は二度流せ 詰まらぬ』(アトリエ劇研) ・アイホールがつくる「伊丹の物語」プロジェクト『さよなら家族』(AI・HALL)  今年も関西で多くの作品を観ました。劇場の閉館はたびたび議論になりますが、dracomと山下残はこの問いかけに作品という形で応答していました。dracomはウイングフィールドという場所で演劇を続けること、山下残はアトリエ劇研がなくなることの意味を、どちらも非常に挑戦的な方法で示していました。『さよなら家族』は、伊丹という場所と時間をかけて丁寧に向き合った秀作です。スタイルは様々ですが、観客である私も、同じ場所にとどまって演劇を観続けるとはどういうことかに思いを巡らせた1年でした。 (年間観劇本数:133本)
かいらくえんなつき(演劇ウォッチャー) ・ロロ いつ高シリーズvol.4『いちごオレ飲みながらアイツのうわさ話した』(こまばアゴラ劇場) ・悪魔のしるし『蟹と歩く』(倉敷市立美術館 講堂) ・範宙遊泳『その夜と友達』(STスポット) 2017年も前半��大阪にいたので、関東近辺の演劇はそこまで多くは観ていません。とはいえ、ここにどうしても挙げたいと思う関西の作品に出会えなかったのは、残念。 選んだのは今後ずっと忘れないだろうなと思う観劇体験だったものです。 この他に挙げられなかったのは、FTで上演された『忉利天(とうりてん)』 (構成・演出・美術:チェン・ティエンジュオ)。 これだけをみていうのもと思いますが、それでもいいたくなるぐらい、中国の勢いを感じさせられ、それと裏返しの日本の閉塞感を感じました。 2017年は(も?)色々と区切りとなる出来事の多かった1年だったような気がしています。 毎年同じようなことを書いている気がしますが、2018年はもっともっと新しい刺激的な作品に出会いたい!!(年間観劇本数:おそらく150本くらい)
薙野 信喜(無職) ・ Schauspiel Leipzig『89/90』(Berliner Festspiele) ・Akram Khan Company「Until the Lion」(Main Hall, ARKO Arts Theater) ・日本総合悲劇協会『業音』(西鉄ホール)  2017年は、海外で観た20数本の作品の印象が強い。パリで観たオペラ・バスティーユ『ラ・ボエーム』、オデオン座『三人姉妹』、コメディ・フランセーズ『テンペスト』、ベルリンドイツ劇場『フェードル』『しあわせな日々』、ソウルで観た Yulhyul Arts Group『Defeat the ROBOT 3』、明洞芸術劇場『メディア』の印象が強烈だった。
九州に来演した作品では、ヨーロッパ企画『出てこようとしてるトロンプルイユ』、サードステージ『舞台版ドラえもん のび太とアニマル惑星』、イキウメ『散歩する侵��者』、トラッシュマスターズ『たわけ者の血潮』 などが楽しめた。 九州の劇団では、劇団きらら『プープーソング』、そめごころ『ちずとあゆむ』、転回社『夏の夜の夢』 がおもしろかった。(年間観劇本数:156本)
でんない いっこう(自由人) ・東京芸術劇場『リチャード三世』(東京芸術劇場 プレイハウス) ・新国立劇場『プライムたちの夜』(新国立劇場小劇場) ・文学座『鳩に水をやる』(文学座アトリエ) 1.リチャード三世の人格形成に身体の障害を前面に出さなかったし、最期の苦しみを、脳内の様子が突然飛び出し襲い掛かるような映像と音響で訴えたプルカレーテ演出の意外性が惹きつける。 2.人は何に向って本心を言えるのか、自身の老後は応答するロボットを考えていたが、人型のAI・スライムなら2062年でなくとも頷けてしまう身近な物語であった。人を失した悲しみ、本来わかりえない存在、一個の人間。 3.童話作家だった男、今は認知症の鳩に水をやる男。誰にわかると言うのだ、その内面の心理が。過去を生きている男に通じる回路を持たない今を生きてる者達。次点は若い俳優、演出家の成長が嬉しい『その夜と友達』『ダニーと紺碧の海』『ナイン』気になる劇作・演出家で楽しかった『ベター・ハーフ』大野一雄に惹かれ、その時代の映像が見たくて、疑念を持ちながら観たのに何故か後半引き込まれてしまった『川口隆夫「大野一雄について」』等がある。(年間観劇本数:27本)
小泉 うめ(観劇人・WLスタッフ) ・点の階『・・・』(京都芸術センター 講堂) ・風琴工房『アンネの日』(三鷹市芸術文化センター 星のホール) ・神里雄大/岡崎藝術座『バルパライソの長い坂をくだる話』(京都芸術センター 講堂) 前半は人生最高ペースの観劇本数だったが、後半は落ち着いて、おしなべてみれば例年並みの本数になった。そのため見逃したと思っている作品も多い。演劇が演劇であるが故の悔やみである。 『・・・』 ファンタジーという言葉だけでは済まされない不思議な観劇体験となった。窓の外の雪や隙間から入ってくる冷たい空気までもが演劇だった。 『アンネの日』 詩森の戯曲はいつも緻密な取材力とそこからの跳躍力に支えられているが、この戯曲からは一人の女性として、ひいては一人の人間としての彼女の姿が明瞭にうかがえ、彼女の代表作となるだろう。 『バルパライソの長い坂をくだる話』 神里のターニングポイントと言える。再び上演される機会もあるだろうが、あの場所であの役者陣でのスペイン語上演は、当然のことながら二度とないものを観たという印象が強い。 西日本での観劇も例年よりは少なかったが、結局KACで上演された2本を選んでいるあたりも私らしいところか。(年間観劇本数:355本)
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sytrpg · 19 years ago
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COC通過シナリオ
☆はKP可能なシナリオ※初回しの可能性有(シナリオ開いてるもの含) KPのみしているシナリオも掲載(pixiv等無料公開シナリオは☆マーク除外) KP(予定含)一度したものは◆ キャンペーンシナリオはCP名で記載します。
【あ行】 嗚呼咄咄‼︎ ☆ ◆I.C.D. 愛ではなく情☆ アイにかえる無彩花へ ◆愛の静寂 ☆ ◆愛は灼熱のアラビアン・ナイト ☆ 相食むる豚 愛罠蜂 ☆ ◆阿吽の断 ☆ 仰ぎ見る遡行 ◆秋葉原電人奇譚 ☆ アクアベル 悪魔の唇 ☆ Aconite アザーサイド・ウォーカー ☆ 浅草十二階 ☆ ◆亞書 ☆ Æ あトの祀リ☆ ┗ よ海くだリ ◆あなた方は御曹司です、金にモノを言わせてイタリアまでオペラを聴きに来ました。☆      アフェクシオンにも似て ☆ アベリアの町 アリスと終わらない不思議の国 ◆アルドラの騎士は君の名を呼ぶ ☆ アルリシャの星図  ☆ アンアンリ・ファンタスマゴリア☆ ◆暗狗☆ Unfinished Letter 家がない、燃えてる 家の中を歩いてみよう。☆ イエロウ・ウインド ☆ ◆異世界転生探索者と神託者の旅 ☆ 異説・狂人日記 犬神憑き☆ 鰯と柊 ☆ ◆インビジブルの慟哭☆ ウェンチェスター黙示録 (CP:1/2/3/4) ☆ 蠢く島 ◆嘘吐きなコトバと本当のココロ ◆泡沫の夢に踊れ☆ 現の盃 腕に刻まれる死 ◆海も枯れるまで☆ 永久の一日☆ Aの楽園Bの檻 ☆ エス ☆ SSS.S ☆ ◆えっ!壺を買うだけで幸せになるんですか!? ☆ ergo ☆ ┣ 第一章「行ける所まで行き」 ┣ 第二章「鳥は少しずつ巣をつくる」 ┣ 第三章「夜は助言を運ぶ」 ┣ 第四章「良い天気は雨のあとに来る」 ┗ 第五章「然るべき場所で死ね」 エロ=マンガ島って知ってる? エンジェル・デビル・インプロパー ☆ 縁と命はつながれぬ ☆ Oh! My Buddy! ☆ ◆覆い隠されたプラトニック ☆ ◆おこちゃまドロップス!☆ お地蔵さん ◆おす⇔めすぱにっく! ☆ ◆越智満異聞☆   踊れ、ワルツ     ◆終わりなき病の処方箋 【か行】 怪異交渉人☆ ┗追加パート(記憶喪失H/ 無音交渉) 邂逅 怪盗テトラクロマットと時詠みの国 怪盗ロマネスク かいぶつたちとマホラカルト☆ 怪物たちのララバイ☆ 傀儡たるもの 飼う男☆ かえりのかい☆ 赫々ノ女殺人事件 ☆ かくりよ葬乱録 ☆ 傍若無人-かたわらにひとなきがごとし- ☆ ◆蛾と踊る☆ ◆彼方からの君に捧ぐ ☆ 金糸雀の欠伸 ☆ カノヨ街☆ ┗追鯨 カルペ・ディエムの頽廃 ◆カワセミの終息☆ 監獄館殺人事件☆ ◆監獄病島☆ ◆寒慄のエトピリカ☆ 機械仕掛けの街 ぎこちない同居☆    ◆きせい☆ ◆喫茶セラエノ ☆ キネマ 君の奥さん、お隣さん家のタンス漁ってたよ 救世主☆ 狂気山脈 ☆  ┣ 狂気山脈-未知なる山嶺を夢に求めて-☆  ┗ カエラズノケン ~狂気山脈第三次登山隊の顛末~☆   共振する綻び 窮鼠は何を喰らうのか?☆ 凶爽吊花 (CP:1-2-3-4) ☆ ◆魚人姫 ☆ ◆キルキルイキル ☆ ◆GUILTY or Not GUILTY☆ ◆クインズゲーム ☆ 空気男奇譚 ☆ クオリアの輝き☆ ◆九頭龍剣伝説 クトゥルフ オブ ザ マスカレード☆ クトゥルフロンパ    海月ロマンチカ ◆グラスバレヱ (CP:1-2-3-4-5-6) ☆ Crazy4☆ 黒いガレー船 ☆ X2U シリーズ ┣◆神父×マフィア ☆  ┣アイドル×マネージャー☆ ┣大正XU2 令嬢×使用人☆  ┣◆大正X2U 文豪×現代☆ ┗大正X2U 探偵×怪盗 ☆ クロノスを喰らうもの 九頭鳥の散華 ☆ ◆黒山羊の園から☆ ◆月面世界☆ 獣も斯くや 怪異交渉人 口渇ルルパ☆ ゴウスバーグの子供達 ☆ 辜月のN ☆ ◆ここで長く生きて☆ こゝろ 午前3時の茨城県 ◆五畳六腑 GODDESSIN THE DAR ☆  孤独の密室 ☆   ◆コトワリ これを証明せよ☆ ◆殺していいのは呼吸だけ☆ 混濁の協奏曲 混沌と咲き誇る燃ゆる赫☆
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