#夫��二人で醸す
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日付が変わり、浩志は本郷にいた。彼がいた時は木造三階建てだったが、今は鉄筋コンクリートに変わっていた。次女・愛美が経営し、みいはすぐ隣の木造二階建ての家に住んでいた。旦那は最近亡くなったらしく、愛美の夫と孫二人と一緒だった。
無論、明かりはすでに消されていた。浩志はみいには通夜か告別式に来て欲しかった。魂なので彼はスッと家内に入り、居間なのかそこだけ明かりがついていた。そっと覗くと、ダイニングテーブルにはみいと愛美が向かい合って座り、「越の寒梅」の一升瓶をテーブルの中央に置き、グラスを酌み交わしていた。相変わらず酒豪だなァと、浩志は苦笑した。みいは言った。
「…まさか浩志が逝っちゃうなンて。心臓に毛が生えているから、わたしより長生きするよねぇって思ったら…ポックリ逝っちゃった」
「…お母さん。お父さんもそうだったけど、男って案外弱いのよ!」
「嗚呼、三社祭や隅田川の花火には必ず遊びに来て、水戸の地酒…何だっけ?」
「ほら、『一品』よ」
「そうそう、一品の大吟醸を必ずお土産に持って来てくれて…つまンない」
「…でも、お母さん。独りで大丈夫?」
「…偕楽園には毎年行ってるからねぇ。確か、駅前に『Kホテル』があるし、大丈夫よ」
男は案外弱い、か…。そうかもしれない。親父もそうだった。まァ、ヘビースモーカーだったし、仕方なかったが…。でも、皆オレのことを言いたい放題言ってるなァ! 浩志は、美津雄や小百合だけではないと痛感した。
愛美は、みいのグラスに酒を注ぎながら聞いた。
「…でも、お母さん。本当に幸雄さんを連れて行くの?」
「…え? 連れて行くよ」
「…だって、浩志おじさんとは確か、二十歳近く齢が離れているのよ? 九十代のご老体で、大丈夫なの?」
「…大丈夫よ。毎朝、隅田公園を散歩しては言問橋近くの『Y湯』で朝風呂してるって言うし。だって、浩志にとっては『愛人』よ!? 連れて行かなきゃ、冥土の土産にならないわ。幸雄さん言ったのよ、浩志の骨ぐらい拾いたいって」
幸雄が未だ健在だったとは…。最後に会ったのは一昨年の隅田川の花火の時だったっけ。流石に、九十歳近くのご老体を酷使するのは申し訳ないと、その後は手紙のやり取りをするだけだった。曳舟にあった実家は手放し、今は橋場の方に住んでいると聞いた。結婚はせず、横浜に嫁いだ彼の姉の末っ子を養子にしたと聞いた。
浩志は、せめてポックリ逝く前に一度会っておけばよかったと後悔しながら、彼と付き合い始めた頃のことを思い出した。
幸雄との再会は、意外にも大学の敷地内だった。浩志がラグビーを始めたのは高校に入学してからだったが、大学ではアルバイトに明け暮れようと勧誘を受けても断っていた。しかし、一年生の夏頃にどうしても入部して欲しいと友人から懇願され、仕方なく引き受けたのだった。
これまでやっていた居酒屋のアルバイトを辞め、早朝の新聞配達だけにした。居酒屋の方は練習が連日あるので無理だと判断したのだ。しかし、一升瓶を見ると飲みたくなってしまうほど酒が大好きだったから、かえって辞めて正解だと彼は思った。
ラグビー部に入るや、すぐ都内の大学と練習試合が行われ、浩志もメンバーに選ばれた。当時、廃部寸前と言われていたほどに弱かったが、彼が入ったことにより次々へと勝ち進み、気付くと関東大会に出場を決めていた。最初は見くびっていた上級生も浩志を見直す様になり、学内でも有名になった。
そんな中、某新聞社から取材の申し出があり、浩志はインタビューを受けることになった。学長室に呼ばれ、ドアを開けた時、彼はびっくりした。カメラマンを率いて幸雄もいたからだった。幸雄もようやく再会できたと満面の笑みをみせた。
インタビューは三十程度だったが、取材を終えると幸雄は浩志に声をかけた。カメラマンも同行していたので彼はメモ用紙にメッセージを書き、浩志に渡した。その紙にはこう書かれていた。
「午後七時に銀座の時計台の前で待ってる」
いつもの様に練習を終えた浩志は、自転車を国鉄・御茶ノ水駅の前に止め、電車を乗り継いで銀座へとやって来た。銀座は、高校時代に長男・正夫や次男・岳���と一緒に日劇へ行った時以来だった。水戸にはない華やかさがあり、ネオンサインがあちこちに煌めいていた。時計台の下に幸雄は待っていた。学ランの第一ボタンを外し、浩志は笑顔をみせた。二人は五丁目にある釜めし屋へ向かった。そこでも互いのことを語り合い、時折幸雄は浩志の手を握ったり、膝に触れたりしていた。
午後九時になり、明日も新聞配達があると営団地下鉄・銀座駅の前で別れようとしたが、幸雄は引き止め、二人は人気のない路地に逃げた。そこで幸雄は浩志を抱きしめ、接吻をした。背部や臀部を弄られ、浩志も幸雄を求めた。全身が火照って彼は、
「…オレ、幸雄が好きで好きでたまらない。欲しい、もっと欲しい…」
と訴えた。幸雄も、
「新聞配達だったら、その時間までに行けばイイだろ? 君は可愛いよ、可愛くて仕方ないよ…」
と浩志の唇に触れた。
結局、幸雄は浩志を自分の住む向島のアパートに連れて行った。布団の上で二人は裸になり、愛し合った。この時に浩志は、これまで用を足す為だけの下半身の穴に幸雄の肉棒が挿れられ、その奥に潜む性感帯を弄ばされた。最初は声に出して痛みを訴えたが、幸雄と肉体が一体になったことに歓びを感じた。次第に、かえって抜かれると痛いことを知り、しがみつく様に幸雄の背部に腕を回した。大粒の汗を流しながら、浩志は自分の肉棒がいやらしいほどに先走り汁を流しているのを認めた。
「あッ、あん、ああん、あん…」
まるで女になったかの様な錯覚に陥り、幸雄の膝の上で彼は接吻を繰り返した。絡み合う舌と舌に幾重にも唾液が糸を引き、口角から滴りそうになるのを二人はすすり、呑んだ。次第に、幸雄は激情の故に浩志の乳房を鷲づかみにし、揺さぶった。
「あ、あぁ…。君が欲しい、もっと欲しい…」
浩志は、下半身の穴が火がついた様に熱くなっていくのを感じた。幸雄の肉棒が彼の性感帯に何度も突かれ、浩志は理性を失いかけていた。このまま彼の愛液を受け止め、妊娠しそうな感覚に陥った。もし子どもが宿せるなら産みたい、幸雄が好きで仕方ないと、浩志は思った。
オルガズムは二人同時に達した。浩志の下半身の穴に幸雄の愛液が注がれ、浩志の愛液が幸雄の肉体のあちこちに飛び散った。
「あッ! あん! あぁん! あァァァん!」
浩志は涙を流しながら声を上げた。幸雄は彼の両胸に顔をうずめ、
「はァッ! はァん! あん! あァァァん!」
とうめいた。
浩志も幸雄も恍惚な表情をし、未だ萎えぬ肉棒を露にしながら二人は接吻を重ねた。
時計は午前十二時を回っていた。電車はすでに運転を終了していた。二人はちり紙で飛び散った愛液を拭い、手ぬぐいで軽く身体を拭いた。浩志は下半身の穴に鈍い痛みを感じていた。幸雄は、
「痛かった?」
と聞いた。浩志は、
「否、大丈夫」
と横に首を振った。彼は、すっかり幸雄のことを自分の情人(アマン)として受け入れ、認識していた。彼は、童貞を喪失したことで何か自信の様なものを得た気がした。ブリーフを穿き、ランニングシャツの上からワイシャツを羽織ろうとした時、トランクスだけの幸雄が背後から抱きしめてきた。彼は言った。
「いつでもおいで、待ってるから…」
微かに腋臭の「匂い」がした。ブリランチンでまとめていた髪は乱れに乱れ、うっすらと無精髭が生えていた。浩志は、同性でありながら初めて「男」を感じた。そのまま彼は振り向き、接吻した。まるで映画のワンシーンの様だった。うっすらと涙を流しながら、
「いつでも抱いて…」
と言った。
嗚呼、このまま夜を明かしたいと、浩志は思った。
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CHAPTER 11
見えないの?
File 10
フリスクは間違いなく今、サンズのそばにいた。二人は何事もなかったかのように、暖かく話し、笑い声が過ごす時間の隅々に響いていた。本来ならば目を大きく見開いて見届けるべき過去は、サンズによって巧みにぼやかされていた。彼の疑念を巧みにかわすことで、アンダインの死を記憶から薄れさせていたのだ。
フリスクは無意識のうちにそれを受け入れ、サンズが時に威圧的な雰囲気すら醸し出すほど違って見える理由という重要な疑問を忘れてしまっていた。再びサンズを友達として見るようになっていた――それはまさにサンズの狙いだった。
サンズは意図的にアンダインを最も残酷な方法で殺した。フリスクの目の前で、彼が誰かが死ぬ場面を簡単に忘れられないようにするためだ。フリスクがどう反応し、どのように選択を下し、彼の道徳心がどう支配するのかを観察するのも、全てサンズの計画の一環だった。
フリスクは道徳心を保ちサンズを拒むのか、それとも罪を無視して同情を見誤り許してしまうのか。答えはここにあった。サンズは満足げに微笑み、フリスクがあまりにも簡単に彼を許したことに感情が膨らんでいった。これほど簡単なことはなかった。フリスクは誰かの隠された動機を深く探るほど賢くなかった。彼は純粋で、ナイーブで、簡単に正しい方向にも間違った方向にも導かれる。サンズはフリスクを地獄のど真ん中に引きずり込むことだってできた。フリスクは炎が目の前にくるまでそれに気づかなかっただろう。
「で、次の計画は何、サンズ?」フリスクが期待に満ちた好奇心で尋ねた。彼は既にサンズに頼り始めているのかもしれなかった。
「まだ考え中だ。」サンズはためらうふりをしながら答えた。「知ってるだろ、そんな簡単なことじゃないんだよ。レイズは俺たちの世界を支配する神みたいなもんだ。お前と俺はこっそり動かなきゃいけない。さもないと、あいつに見つかって何が起こるか分からない――お前も知りたくはないだろ、フリスク。」
フリスクはうなずいた。「その通りだね。僕は天才じゃないから、こういうの苦手なんだ。もっと巧妙にあいつを騙す方法とか考えられないの?」
サンズは考えるふりをしながら、頭を左右に動かしたり、目を転がしたりしてアイデアを探しているように見せた。時折、大きなため息をつき、椅子の上で指をトントンと叩いた。何をしていても、彼は説得力のある演技をすることに全力を注ぎ、フリスクを優れた演技力で欺こうとしていた。
「はぁ、詰まっちまった。天才的なアイデアなんて全然ないな、フリスク。」サンズは苦い失望を偽のシナリオに注ぎ込みながら言った。フリスクは相変わらず騙されやすく、すぐに彼のしかめっ面を真似た。
「じゃあ、次はどうするの?」
サンズは一瞬黙り込み、苛立ちで空を蹴るフリスクを観察した。彼の顔にはかすかな微笑みが浮かび、かつて「友達」だった頃の冗談や笑い合った記憶がよみがえった。サンズはその記憶を嫌ってはいなかった――全然。彼にとって、それらに何も問題はなかった。たとえ全てがゲームの一部だったとしても、少なくともフリスクと彼は喜びを共有した。複雑さに押しつぶされることのない瞬間だった。
でも、それは過去のことだろう?古い録音の遺物であり、しまわれて忘れ去られるべきもの。再現できない過去を振り返ることに何の利益もない。サンズは、すでに起こったことにこだわることで自分の弱さをさらけ出したくなかった。それはただの偽りの希望と鈍い痛みを心に与えるだけだろう。
過去は過去のままでいい。
「今は休もう、フリスク。エネルギーを節約して、頭を空っぽにしろ。お前、きっと疲れてるだろ。」サンズは優しくフリスクの髪をくしゃっとした。この時ばかりは演技ではなかった――少なくとも、そう願いたいところだ。どちらにせよ、彼の意図はフリスクに彼のそばで安心感を与えることだった。誰かの信頼は、彼らがどのように座るかで測れることもある――お前との距離、どのようにお前を見るか。小さなディテールが重要な情報を明かすこともあるが、大半の人はそれを完全に見逃してしまうものだ。
サンズはフリスクを注意深く観察し、少年の態度をさ��げなく研究した。ここで短い観察の結果を述べると、フリスクはサンズのパーソナルスペースに侵入するほど近くに座っていて、彼を不快にさせることなど気にしていないようだった。彼の目はサンズに穏やかに注がれ、疑念の跡はまるでなかった。彼はためらいなく話し、自分の考えを自由に表現し、言葉を深読みすることはしなかった。呼吸は安定しており、リラックスした表情には緊張の影もなかった。たとえ彼のそばに、自分の友達を残酷に殺した相手が座っていたとしても。
サンズは顎に手を当て、小さな笑みを浮かべた。彼は確信を持って結論づけることができた。フリスクは完全に自分の手中にある――彼を信じ、彼に頼っている。フリスクの純粋さを利用し、抵抗なくレイズの領域に直接導くことができるだろう。
そう、抵抗はない――もしフリスクの体が彼だけのものであり、寄生する乗客や残留物がいなければ。
フリスクの信頼を確保したことで、サンズは次の問題に焦点を移した。すでに彼に対し深い疑念や憎しみを抱いているかもしれない誰かだ。交渉など考えもしない相手。まだ取り除くべき障害があった、とサンズは思い、視線を鋭くした。
キャラ。
そうだ、あの幽霊。彼女はまだそこにいる。フリスクの中に深く入り込み、鋭くシニカルな目でサンズを見つめているに違いない。そんな厄介な観察者がいる間に、フリスクと計画を共有するのは賢明ではなかった――彼女は間違いなく全てを妨害するだろう。
「引きずり出さないとな。」彼は腕を組み、大きく息を吐きながら考えた。
「散歩に行かないか?気分をリセットするのも悪くないだろう。」サンズは立ち上がり、フリスクに手を差し出した。その友好的で、助けになりそうな提案を聞いて、フリスクは断ることができなかった。
「あ、うん!スノーフルに行こう、サンズ。」
その場所の名前を聞いて、サンズは一瞬顔をしかめた――まさかフリスクがそこを選ぶとは思わなかった。しかし、彼はすぐに考えを切り替え、胸を締め付ける不快感を抑え込んだ。
「スノーフル、ね。いいさ。もしかしたらパピルスやみんなに会えるかもな。」イライラを隠しながら答えた。フリスクが彼の手を掴むと、サンズは背を向けたまま歩き出した。その顔には明るい笑顔を浮かべているフリスクの姿があった。
だが、フリスクがスノーフルに行きたいと言った時、サンズの内に隠された怒りがじわりと湧き上がった。何かが彼の心を引っ掻き、不吉な脅威をささやき、毒々しい言葉で彼を呪っているかのようだった。それはまるでかつての自分自身が遠くから彼を見つめているように感じられた――怒りに燃えた目で、今にもその場で倒れろと呪いをかけるかのように。
「終わらせなきゃならない。」彼は不安に駆られた心で考えた。「それが終わったら、自分も終わらせる。」
まるで喉に石が詰まり、胸に釘が打ち込��れたようだった。かつて知っていた誰かのかすかな怒り――自分自身だとわかる誰かの怒りを感じた。
サンズ。
そうだ、あのサンズだ。かつてただのNPCであり、「裁く者」としての役割を果たしていただけだった。
***
二人は並んで歩いていたが、時々サンズはフリスクを自分の前に行かせた。そのたびに、フリスクは少しパニックに陥ったように振り返り、心配そうな表情を浮かべてサンズを見た。「どうしたの、サンズ?」
その声には純粋な同情がにじみ出ていた。この時のフリスクは、サンズが犯した過ちそのものではなく、それがもたらした結果に心を向けていた。彼の心配は、本当にサンズを失いたくないという気持ちから来ていた。フリスクの感情的な脆さは、サンズの行動の倫理的な問題に目を向ける余裕を奪っていた。
「まだちょっと揺れてるけど、大丈夫さ。」サンズはさらに傷に塩を塗るように言った。彼はわざと弱々しく絶望的な姿を見せることで、フリスクを自分の精神的支えとしての役割に強く結びつけた。フリスクに、彼のそばにいなければならないという責任感を抱かせるためだった。
サンズはぎこちない笑みを浮かべ、それをわざと不自然に見せることで、フリスクを自分の巧妙な罠に引き込んでいった。「お前がいてくれて、安心したよ、フリスク。他の誰にも、こんな臆病な姿は見せられない。」彼は視線をそらし、顔を曇らせて悲しげな表情を浮かべた。「特にパピルスには、こんな姿を見せたくないんだ。」そして、フリスクに悲しげで憂鬱な表情を向け、完全に依存できる空間を作り上げた。「お前だけだよ、このみっともない姿を見てくれるのは。こんな情けない俺を許してくれるといいんだがな、フリスク。」
フリスクはすぐに首を横に振り、拳を握りしめ、決意に満ちた目でサンズを見つめた。「そんなことないよ!サンズが僕に心を開いてくれて嬉しいんだ。君のことをもっと知れる気がして。」
サンズの笑みが広がったが、それはフリスクの同情への感謝ではなかった。その純粋さが、サンズの中に残っていた疑念を完全に消し去ったからだ。フリスクの信頼は無条件で与えられるものであり、サンズにとってはそれがフリスクの無邪気さと無謀さを象徴していた。
「お前は本当に優しいな、フリスク。でも……俺がアンダインにやったことは――」サンズはちらりとフリスクの反応を伺うように目を向けた。フリスクの信頼が揺らがないと知っていたが、それでも彼の中にはわずかな好奇心があった。
あるいは、深く根ざした誘惑が。
また罪の話を持ち出したらどうなるんだ?その考えは彼を惹きつけ、小さな実験を試みたい衝動をかき立てた。それはリスクのある試みで、もしやりすぎれば破滅的な結果を招くかもしれない。しかし、フリスクを誘い、その反応を見る誘惑には抗えなかった。
「俺なんかただの殺人鬼だ。お前がここにいるべきじゃない――俺のそばにな。」彼は悲しみと後悔に満ちた声で言った。その演技を少し誇張し、フリスクが彼の振る舞いを不穏に感じ始めるかどうかを見極めようとした。サンズは再び餌を投げ込み、フリスクがその罠にかかるのを待った。彼の目は獲物を見つめる捕食者のようにフリスク��じっと見つめていた。
しかし、怒り、失望、燃え上がる憤怒の視線――あるいはサンズをその罪で裁く視線ではなく、フリスクは一歩近づいてきた。彼はそっとサンズの手を取り、その表情は穏やかで優しさに満ちていた。フリスクは微笑みながら頭を垂れ、目を閉じた。その茶色の髪の隙間から、サンズは不安と困惑の表情を一瞬だけ垣間見た。それは彼の心を締め付けた。フリスクは本当に彼の感情を理解しようとしているのだ。
「大丈夫だよ。」フリスクは穏やかだがしっかりとした声で言った。「一人じゃないよ、サンズ。僕も……僕だって――」フリスクの言葉は詰まり、その声は震えていた。それはまるで彼自身も、魂を刺すような罪の鋭い痛みを感じているようだった。「僕も殺人者だ――化け物なんだ。君と僕、同じ経験と罪を共有してるよ、サンズ。」
ビンゴ!
金色の鐘が頭の中で鳴り響くような瞬間だった。それはまるで名誉あるトーナメントの勝利の鐘が、彼の心に響き渡ったかのようだった。その興奮は震えとなり、彼の全身を駆け巡った。
サンズはフリスクを見た。彼の頭はまだ下がっていて、その手は静かな必死さでサンズの手を握っていた。その満足感は燃え盛る火のようであり、その致命的な炎は黒い煙を放っていた。サンズの魂は制御不能な情熱で脈打ち、彼は完全な支配を得たことを確信した。フリスクは今や、サンズが慎重に用意した牢獄に閉じ込められた。そして彼の心の中で、サンズは背後で比喩的な鍵をくるくると回しながら、捕らえた友に対する同情を装っていた。
フリスクには見えないところで、サンズは心の中で勝利の曲を奏でた。
「ありがとう、フリスク。本当に、お前は素晴らしい友達――」
「なんて嘘つきなんだ~」
「えっ。」
「なんて狡猾なんだ、サンズ。友達を欺き、同情を誘って偽りの哀れみを演じるなんて。」
それはフリスクではない。
声色は遊び心がありながらも嘲笑的で、不吉なリズムがサンズの胸を締め付けた。
ゆっくりと頭を上げた彼らは、サンズの腕をさらに強く掴み、その力でジャケットの袖がくしゃくしゃに押しつぶされた。口元の筋肉を一瞬で引き締めると��彼らは残酷で広がった笑みを見せた。やがて、サンズの目の前にその正体が明らかになった。プレイヤーをただの操り人形に変え、意のままに操る存在。
キャラ。
未知の同乗者が姿を現した。その嘲笑に満ちた笑みは、燃えるような赤い目に縁取られていた。それはまるで海に映る夕焼けのようで、波を血のような赤に染めていた。その目は見る者を飲み込むような魅力があり、それに目を合わせた者には破滅の静かな約束が宿っていた。
彼女の言葉はすべて呪いであり、命令だった。それは道徳の境界を越え、血の道を選んだプレイヤーたちにとって悪夢そのものだった。
罪人を罰する悪魔――それがキャラだった。
そして、サンズ。
サンズはキャラの威圧的な笑みを、自身の暖かく無害に見える笑みで迎えた。それは対照的��、目には鋭く揺るぎない集中が宿っていた。彼は彼女の圧倒的な雰囲気に飲み込まれることはなかった。彼はそんなに弱くはない。結局のところ、キャラを自らの家に招いたのはサンズ自身だった。ドアを開け、彼女を歓迎したのだ。そして今、彼は彼女を名誉ある客として扱うつもりだった。
「やあ、キャラ。初めまして。」サンズは冷静な声で言ったが、その視線は捕食者が獲物をじっと見つめるようにキャラを捉えていた。それは挑発的な興味を含んだ視線だった。
これこそが彼が待ち望んでいたものだった。
再び彼は広く笑い、満足感で頭を持ち上げた。サンズの計画は再び完璧に成功した。その絶対的な支配感は、彼自身を震わせるほどのものだった。
フリスクに甘く、罠に満ちた言葉を浴びせることで、キャラを追い詰めた。彼女がフリスクへの操作を目撃し、その演技がどれだけ不愉快だったかを彼は知っていた。巧みに、彼は一つの餌で二匹の獲物を捕まえたのだ。糸を巻き上げれば、見事に新鮮な二匹の魚がかかっていた。それは非凡な忍耐と鋭い戦略、そして甘美な成功の報酬によるものだった。
次の計画に進む時が来た。
キャラをフリスクの体から排除する。あるいは……彼女を完全に抹消し、このゲームのシステムから消し去ることだ。
そうすれば、彼を妨げるものは何もなくなり、フリスクを完全に支配する自由が得られる。
「馴れ馴れしくするなよ。俺があんたを嫌ってるの、わかってるだろ?」彼女の声は鋭く、その表情は揺るがなかった。その姿勢からは敵意が滲み出ており、今にもサンズに飛びかかり、無数の鋭く致命的な刃で彼を貫きそうだった。
サンズは笑い声を漏らした。それはまるでキャラが最も面白い冗談を言ったかのようだった。その反応は彼女の顔をさらに険しくし、目がぴくりと動いた。彼の嘲笑は明らかに彼女を苛立たせていた。
「まあまあ、リラックスしろよ、お嬢さん。ただ挨拶したかっただけだ。なんで殺し屋みたいに構えてんだ?」
「挑発するんじゃない。」
「で、どうする気だ?」サンズは首を傾げ、笑みをさらに挑発的に広げた。
「フリスクに全部バラすのもアリだろ?あんたの卑劣な計画、嘘、それに感情の偽りについても全部さ。」
「ふーん、ありがちな脅しかよ。」 サンズの笑みは悪戯っぽく変わり、挑発的な口調で言った。「やってみろよ。むしろ見てみたいもんだな。」 その笑顔は徐々に消え、代わりに目にはぞっとするような鋭い光が宿った。何かが明らかにおかしかった。気づいたときにはもう遅い。チャラは感じた。サンズは脅しにひるむどころか、むしろ楽しんでいるようだった。その態度は彼女を行動に駆り立てるように仕向けているようにさえ思えた。
彼の口から出る言葉は、全て嘘と冷酷な操作に満ちていた。振る舞いは不気味で、チャラは気づいた——サンズの心は自分以上に壊れているかもしれない。 その目は全てを物語っていた。目的のためなら何でもする人間。犠牲なんて気にしない、手��どれだけ汚れようと構わない。
「おやおや、冗談好きなサンズはどこ行っちゃった?」
「たぶん、どっかで死んだんだろ。」
「その墓、見せてくれない?」
サンズは目を細めた——怒りではなく、静かな喜びを秘めた目だ。その言葉に傷つくどころか、むしろ面白がっているようだった。「その墓、ダサくて退屈だぞ。お前なんか、暇死にするに決まってる。」
「お願いしてるんだけど?」
「俺は断る。」
「ずいぶん失礼じゃない?私は客なんだよ。」
「なら帰れよ。失礼な客は好きじゃないし、お前だって倫理に反する訪問者は嫌いだろ、チャラ。」
チャラは突然笑い出し、髪をかき上げた。頬に広がる皮肉な笑みとともに、彼女の視線は前方に流れる滝へと移った。轟音を立てて岩にぶつかり、空気中で砕ける水の音が耳を包み込む中で、この言葉の応酬を楽しんでいるようだった。 「面白いわね。どうしてこんな風になっちゃったの、サンズ?たぶん、レイズは部屋でワインでも飲みながら、自分の傑作が立派な子に育っていくのを見てるんでしょうね。」
彼女の視線は皮肉に満ちており、その態度も挑発的だった。サンズは彼女が既にレイズとの対立の多くを察していると感じた。まるで少ない情報から多くの結論を導き出したようだった。チャラは既にサンズがなぜこんなことをしているのかを理解しているように見えた。彼が追い詰められ、レイズの狡猾な掌から逃れるために、卑劣な行動に出る必要があったのだと。
「お前と奴って、ほんと似てるよな。レイズは残酷な実験を繰り返して、お前はくだらない嘘で他人を操ってる。どっちもしょうもないショーの舞台作りに夢中って感じか。そういえば、最後にレイズと会ったとき、あいつに椅子に縛られて拷問されたんだよね。」
「落ち着いて言うよね。」
チャラは誇らしげな笑みを浮かべ、さっきの変な発言を軽く流した。「私はずっと前に死んでるのよ。ゾンビに何を期待してるの?」
「さあな、生きる欲望とか?死者の復活みたいな。」
「はあ?また何?はは?」彼女の目は大きく見開かれ、その後止まらない笑い声に包まれた。腹を抱えながら笑い転げる彼女を見て、サンズは少し困惑した表情を浮かべるだけだった。「これって生存ドラマか何か?白雪姫の童話?おいおい、冗談でしょ。あんたの答え、哀れでダサいわ、サンズ。」
「死んでる人間にしては、すごく生き生きしてるけどな。」
「おいおい、からかうなよ、それバカのセリフじゃん。」
「ハッピーニューイヤー。」
「…それもっとバカっぽい。」
「メリークリスマス?」
「違うって!」
サンズは小さく笑い、体を伸ばした。「そうだな、俺とレイズは似たようなもんだ。ただ目標と方法が違うだけだ。時間は人を変える、痛みも、喜びも——そういうのが人を全然違う存在にするんだよ。チャラ、お前もその変化を感じてるだろう?死とか復讐とか、その辺はお前が一番よくわかってるはずだ。」
チャラはサンズを一瞥し、口元���わずかに引きつらせて笑った。「あー、さすが天才様。で、結局あんた何が欲しいの?」
肩をすくめながら、サンズは一歩近づき、左肩をしっかりと掴んだ。その表情は不気味で威圧的。大きな笑みから見える歯はぎゅっと噛みしめられ、捕食者のような凄みがあった。
目の穴はチャラの動じない瞳をロックオンする。サンズはその緊張感を楽しんでいるようだった。
目を見開くと、骨の白さを赤い炎が包み、不気味な光を放った。
「死。一言だ。」
青い炎が突然炸裂し、激しくぶつかり合った。サンズとチャラは武器を抜き、心はすでに戦闘態勢に入っていた。もう安っぽい侮辱も、偽りの丁寧さもない。二匹の捕食者が相まみえた。血と生々しい殺戮を予感させる対決。まるで互いに向かい合い、鋭い刃を握り、いつでも斬りかかれる準備が整っているかのようだった。
「楽しい言葉ね、サンズ。私もあんたに死んでほしい。」
「同じ気持ちで嬉しいよ。」
***
突然、ぎこちない静寂が二人の間に落ちた。
水の勢いよく流れる音や、岩に滴り落ちる水滴の音が、やけに鮮明に響く。二人は動かず立ち尽くし、まるであまりにも重すぎる何かを考え込むようだった。それぞれの思考は別の方向へと彷徨い、残る後悔に心が縛られていた。
サンズは立ち去りたくなった。この重苦しい空気から逃げ出したかった。でも無理だった——チャラがまだこの世界にいる限り。終わっていない問題があった。まだ彼女を置いて行くわけにはいかない。
「自分のやり方とか、行動とか、全部のリスク、分かってるんでしょ?」
沈黙を破り、チャラが口を開く。その声は冷静ながらも鋭かった。「フリスクを騙して、殺人者になって、生きるためのゲームシステムを壊して。これの代償がどれだけ大きいか、分かってるよね?安くは済まないわ——あんたの命、他人の苦しみ、それがその代価。」
チャラはサンズを見向きもしない。手をポケットに突っ込み、速い流れに流される氷塊を目で追っていた。
「分かってるさ、自分が何をやってるか。」
サンズが答える。その目は遠くを見つめ、空中に漂う薄い青い光を眺めていた。彼の息遣いは重く、かすかな笑みも次第に消えていく。「俺みたいな奴は大抵悲惨な終わりを迎えるもんだ。俺は最高の兄弟なんかじゃない。いつもパプスに隠し事して、秘密を抱えてる。間違った道を選んだ奴の運命くらい分かってるさ——悪を受け入れて、理性を捨てた人間のなれの果てだよ。忠告ありがとな。でも…」
サンズはチャラの方に向き直り、その目は揺るぎない決意で満ちていた。その強さはまるで鋼鉄で鍛えられた意思のようで、どんな障害にも折れることはなかった。その声には、魂の重みと決意が乗っていた。それは堕落しながらも、不屈の精神で守られていた。「…俺は引き下がらない、チャラ。何も後悔しないし、許しを乞うつもりもない。時間を戻したいとも思わない。自分で決めた道だ。罪の代償は全部払うさ。」
チャラは、サンズから放たれる��の揺るぎない決意を感じ取った。このスケルトンはどんな壊滅的な災厄が降りかかろうとも、絶対に折れないだろう。後ろを振り返らず、自分の悲劇的な話で涙を流すこともない。
本当に覚悟ができていた。
「残念だったね。」
チャラが sly に言う。その声には皮肉が込められていた。「私はフリスクとは違うの——あんな純粋で心優しい奴じゃない。私を操れるなんて思わないで、サンズ。」
「分かってるよ。」サンズはニヤリと笑い、まるでその挑戦をすでに見越していたかのようだった。
「驚かせてみなよ、天才さん。どうやって私を消すつもり?」
「それは秘密だ、ミス。」
チャラは指を伸ばし、ポキポキと音を鳴らした。その顔には明るくいたずらっぽい笑みが浮かび、目を細めると風が彼女の髪を遊ばせた。涼しく優しい風が彼女を包み、その鋭いエネルギーを際立たせた。「もし私が、あんたの計画なんか興味ないとか、一緒にいたいだけだとか言っても、どうせ殺すんでしょ?」彼女は挑発的な視線をサンズに向けて尋ねた。
「ビンゴ!」彼は乾いた、でも確信に満ちた声で笑った。「俺はお前を信じられない、チャラ。絶対に。」
二人の視線はまるで見えない衝突のようだった。二人は互いに向かい合い、それぞれの武器を構えた。その場にただよう不穏なオーラは冷たい風を呼び、空は暗く覆われていった。チャラは目を細め、その唇の端を自信に満ちた笑みで吊り上げた。その笑みには致命的な力が宿っていた。一方でサンズは冷静で落ち着いた態度を崩さず、その鋭い視線で隙を伺っていた。
それはまるで、アントニオ・サリエリとヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトが壮大な劇場で競い合うような輝きを放っていた。
二人は無言で戦争の旗を掲げた。それは恐怖と死を予感させる���のだった。なぜ彼らが今、互いに対峙しているのか、そこに小さな理由すら見当たらない。ただ一つの死の手紙が互いに宛てられていた。
憎しみと復讐。
二つの毒であり、忌まわしい物質だった。

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★2024年読書感想まとめ
2024年に読んでおもしろかった本の感想集です。寝て起きると昨日のすべてを忘れてる……っつう繰り返しで日々一切が過ぎていくので、一年の記録をひとつにまとめとくのもいいかなと。以下ざっくばらんに順不同で。ちなみにNot 新刊、ほんとにただ読んだものの感想です。
◆◆小説◆◆
●アンナ・カヴァン『氷』(山田和子訳・ちくま文庫) 巨大な”氷”の進行によって全世界が滅亡の危機にさらされるなか、男はヒロインたる”少女”をどこまでも追い求める……。もっとゴリッゴリにスタイルに凝った幻想文学かと思って足踏みしてたのですが、こんなに動き動きの小説とは。意外なほど読みやすかったです。唐突に主人公の夢想(?)が挿入される語り口も最初は面食らったけどすぐに慣れたし。内容はウーン、暴力まみれの病みに病んだ恋愛小説という感じ? 構成の一貫性とかは疑問だったりしたんだけどそのへんはどうでもよく。後半尻上がりに面白くなっていくし色々吹っ飛ばす魅力があってかなり好きでした。 それと解説に書いてあった「スリップストリーム文学」というのがすなわち自分の読みたい小説群だなーという嬉しい発見もあり。つってもジャンル横断的な定義だから、該当するものを自分で探すのはムズいけどね。
●スタニスワフ・レム『惑星ソラリス』(沼野充義訳・ハヤカワ文庫) 何年も謎に包まれたままの海洋惑星に降り立った主人公が遭遇する怪現象の正体とは?……っていう超有名なSF。「実はこの海は生き物なんじゃね?」がオチだったらどうしよう……と思ってたけど杞憂、それは出発点に過ぎませんでした。途中に挟まる惑星ソラリスの(仮想)探険史の部分がすごく面白い。あとはこの小説のまとめ方はちょっと神がかってると思う……。自分はSFは全然明るくなく、ちょっと異様な感触みたいなものを求めてたまーに手に取るぐらいなのですが、その点この本はほんとにセンス・オブ・ワンダーを味わわせてくれて良かった……。SFオールタイムベスト1とかになるのもむべなるかなぁと。
●庄司薫『赤頭巾ちゃん気をつけて』(新潮文庫) 東大紛争終息直後の1969年を舞台に、あれこれ思い悩む男子高校生の一日を描いた中編。自意識過剰気味の饒舌な一人称文体が特徴で、すごくユーモラスだけど主人公がかなりナヨナヨした人物にも見える……。でもその中から、外界の強烈な変化に対してありのままで居られない精神の揺れみたいなものが浮かび上がってくるところがおもしろくて、確かに青春小説の名作かも……と思いました。 リアルタイムにはどうだったか知らんけど、今の眼で見るといわゆる”1968年”以降の状況とか、70年代カウンターカルチャー的な空気の”乱暴さ”に対する、一見弱々しいけど切実な返歌って感じもしました。 もっとも読み終えてから、この小説をあえて政治的な色で塗るならいわゆる”保守反動”的な感性に分類されるのかなぁとかはちょっと思ったけど。しかし、リベラルにあらざれば人にあらずみたいな価値観こそ断然間違ってるしなぁなどと、ひとりで勝手に問答したりもしました(笑)。それに現実的にはそんな二分法で単純に分けられるもんでもないだろうし。なんとなく「その時代の作品」という感じなのかと思ってたけど、今読んでも全然おもしろかったです。
●フランツ・カフカ『審判』(池内紀訳・白水uブックス) 理由も分からないまま突然逮捕された主人公が、裁判の被告の立場にずーーーっと留め置かれるっていうお話。何ひとつ確かでないものに延々振り回され続ける理不尽が、ときに笑っちゃうほど面白く、逆に陰惨すぎるくだりもあったりして、総じて非常に好みでした。バカバカしいけどブラックな不条理ユーモア小説? カフカって自分が漠然と抱いてたイメージよりもずっと大胆で、わりとアホなことをあっけらかんと書いたりもするのねーという発見がありました。このお話には裁判的なものの外枠と手続きのみがあって、そこに「法」はないのでは? というふうに読んでたのですが……。終盤の「大聖堂にて」っていう章が凄かったです。
●スコット・フィツジェラルド『グレート・ギャツビー』(野崎孝訳・新潮文庫) ニューヨーク郊外に暮らすギャツビーという名の大富豪の生き方を、たまたま隣に住んだ青年が垣間見る、みたいなお話。ストーリーそのものはわりとベタだと思うんですけど、それを語る会話パートの書き方の巧さと、ドラマの合間の地の文が醸し出すほどよい叙情性がすばらしい。純粋ゆえの虚飾、虚飾ゆえの純粋さみたいな、テーマの核心部分にもちょっと飛躍があって面白いなーと。この短さの中に、アメリカっていう国の一断面をパチリと切り取ってる感じがするのもまた。ひとことで言うと絶品でした。英語圏小説のランキング上位に入ってるのもむべなるかなぁと。
●三島由紀夫『仮面の告白』(新潮文庫) この人の長編はあんま肌に合わないかも……と思って敬遠してたのですが、初めて好きなものに出会えました。言わずと知れた一発目の代表作。同性にしか欲望を抱けない青年の葛藤を、韜晦まみれの絢爛たる文章で綴った青春小説。個人的には、いわゆる”ふつう”でない自分を露悪的に飾り立てるような自己陶酔を振りまきながら、でもそれは”ふつう”でない自分を守るための防御姿勢にすぎなくて、結局は苦々しい現実と向き合わざるを得ない……みたいな話として受け取りました。読み方合ってるのか分からんけど。前半が下地で、後半がその実践編(あるべきとされる自分との葛藤編)なのかな。特に後半のなんとも言えないみずみずしさとその帰結がよかったです。
●横溝正史『獄門島』(角川文庫) 初・横溝。瀬戸内海の小島で巻き起こる猟奇連続殺人事件に金田一耕介が挑む。事件の過程はわりとふつう……と思いながら読んでいきましたが結局かなりおもしろかったです。振り返ると1から10まで本格ミステリじゃなきゃ成立しないような物語だったなと思って。国内ミステリーベスト1になるのもむべなるかなぁと。
●筒井康隆『敵』(新潮文庫) 折り目正しく”余生”を送っている渡辺儀助の生活風景を描いた老境小説。章題が「朝食」「友人」「物置」などとなっていて、各章ではそのカテゴリーごとに儀助の暮らしが掘り下げられていき、その積み重なりから彼の老境が浮かび上がっ���くる、みたいな趣向。特に食生活に関する記述が多いのですが、自分がほとんど興味ないのもあって前半は正直重く……。しかし地盤が固まり「役者」が揃ってからの中盤以降がけっこう楽しく、終盤は圧巻! けっきょく御大はすごかった……。 的を射てるかは分からないけど、小説の語り口的にもかなりおもしろいことをやってるような。老主人公の生活が章ごとにあらゆる角度から掘り下げられていきますが、そこで語られてるのは「ここ数年の彼の生活のディティール」っていうフワッとした塊としての時間であって、実は小説内では「敵」関連以外では��ぼ全く時間が流れてないように思います。A→B→……→Zみたいに、出来事同士を順番につないでいくことでドラマを進行させていくのとは全然違う手法で物語を語っていて、しかもそれにかなーり成功しているような。もちろん類例はあるんでしょうけど、個人的にはとても新鮮な小説でした。
★★★総合しますと、いわゆる名作と言われてるものって確かによく出来たものが多い……っつうめっちゃくちゃふつうのことを思わされた年でした。というか単純に数を読めてないのよなぁ。
◆◆その他の本◆◆
●『石垣りん詩集』(ハルキ文庫) 石垣りんのテーマは、貧しさ、労働、生活の苦しみ、”女性”性、戦争、戦後の日本、生きること、殺すこと、食べること、それらもろもろに否応なく内在する「ここにあることの残酷さ」みたいなものかなと思いました。そうした感情を、ゴロッとした異物感のある黒いユーモアで表現している詩が自分は好き。婉曲的に表現された切実な慟哭という感じもします。特に「その夜」っていう、入院中の書き手が人生の孤独と疲労を歌う作品が凄かった……。こんなん泣いちゃうよ。 「詩」というジャンルに依然として親しめてないので、定期的に読んでいきたい。
●柳下毅一郎『興行師たちの映画史-エクスプロイテーション・フィルム全史-新装版』(青土社) エクスプロイテーション=「搾取」。リュミエールやメリエスといった黎明期の作り手にとって、映画は緻密に作り込む「作品」ではなく興行のための「見せ物」に過ぎなかった――というところから説き起こして、観客の下世話な関心を狙って作られた早撮り・低予算・儲け第一主義映画の歴史をたどった本です。 取り上げられてるのはエキゾチズム(物珍しい異国の風景)、フェイク・ドキュメンタリー、魔術&奇術、畸形、セックス、特定人種向け映画、画面外ギミック映画などなど。現代の一般的な価値観や、映画=「それ単体で完結した(芸術)作品」みたいに捉えるとどうなのよ? ってものばかりなのですが、あの手この手でお客の関心をかき立て、乏しい小遣いを搾り取ろうとする映像作家たちの商魂たくましい姿が垣間見られる楽しい本でした。 見せ物小屋的映画論というのはある意味もっとも俗悪でいかがわしい映画論だと思うんだけど、確かにそれって実写映画のもっとも本質的な部分ではあるかも、という気がしてしまう……。個人的には、画面外のギミックで客を呼び込んだウィリアム・キャッスルの非・純粋なる邪道映画のパートが特に楽しかったです。一点だけ、エクスプロイテーションという概念設定はちょっと���囲が広すぎるような気はしないでもなかったかなぁ。でもこれを元に、観られるものをちょこちょこ観ていきたい所存。
●氷室冴子『新版 いっぱしの女』(ちくま文庫) 『海がきこえる』などの少女小説で有名な作者が、ふだん思ったことを自由に書き綴ったエッセイ集という感じでしょうか。一見柔らかいけどその実めっちゃ鋭い切り口と、それを表現するしなやか~な筆運びに痺れました。1992年に出た本だけど、新版が出てる通り読み物として全然古びてないと思う。おすすめです。
●『精選女性随筆集 倉橋由美子』(小池真理子選・文春文庫) この方のシニカルさと毒気がもともと好き、というのはあったのですが、とても良かったです。それでも最初のほうはあまりに歯に衣着せぬ攻撃性がなかなか……と思ったりもしたけど、中盤の文学論、特に大江健三郎、坂口安吾、三島由紀夫に触れたエッセイがなんともよくて。”内容はともかく独自の語り口を練り上げた文体作家として大江を読んでる”みたいなことを確か書いてたりして、言ってることが面白い。積んでる小説作品も読も~という気になりました。
●吉田裕『バタイユ 聖なるものから現在へ』(名古屋大学出版会) すんごい時間かかったけどなんとか読めた本。フランスの怪しく魅力的な思想家、ジョルジュ・バタイユの思想を、彼自身の記述を中心に先行テキストや時代背景なども織り交ぜて分析し、一本の流れにまとめた総論本。〈禁止と違反〉とか〈聖なるもの〉とか、彼の提出したテーマが結局面白いというのがひとつと、それらを論じていく手つきの周到さ・丹念さがすごい。特に日記や著書のはしばしの記述から、バタイユが影響を受けた先人の哲学(へーゲル、ニーチェ、マルクスとか)や同時代の思想潮流(シュルレアリスム、コミュニズム、実存主義とか)の痕跡を読み取り、そこから彼自身のテーマの形成過程を立体化していくあたりは本当に息詰まるおもしろさ。重量級の本でしたがめっちゃよかったです。もっとも自分は肝心のバタイユ自身の本を『眼球譚』しか読んでないので、現状この本のイメージしか持ててないというのはあるんだけど。とりあえず『内的体験』と『エロティシズム』だけはどうにか読んでみるつもり。
◆◆マンガ◆◆
●ジョージ秋山『捨てがたき人々』(上下、幻冬舎文庫) いろんな意味で深ーい鬱屈を抱えた狸穴勇介(まみあなーゆうすけ)という青年が、新興宗教の信者である岡辺京子という若い女性と出会ったことで始まる物語。性欲と金銭欲を筆頭に、あらゆる現世の欲望にまみれた救われぬ衆生たちの下世話で深刻な人間絵巻、といった感じでしょうか。ふつうに考えるとまぁそこまではいかんやろ……という境界を軽々と乗り越えてくる常軌を逸した展開がすごい。それと人間っつうのはホントにどうしようもない生き物だね~という気持ちにもさせられます。学生のときに買ったんだけど当時はつまらなくて挫折、自分にとってはあまりに読むのに早すぎたんだな……と今にして思いました。最序盤の伏線とかをきれいに回収し切ってはいないんだけど、この際そのへんはどうでもいいかなと。ここまで徹底的な方向へ流れていくならもう何も言えねえわ……って感じの終盤もすばらしい。 これが2024年に読んだものの中で一番面白かったです。
●小骨トモ『神様お願い』(webアクション)、『それでも天使のままで』(アクションコミックス) 両方とも短編集。子供のころや学生時代のイヤ~~~~~~~な記憶、それもおもに自分の弱さや性欲といった、一番目を向けたくない部分がどんどん脳裏によみがえってくる、えげつないけど得難いマンガでした。10代なんてまだまだ若いし人生これから! っていうのも本当だけど、それと同時に人生自体はとっくの昔に始まってて、けっこう多くのことは取り返しがつかないし人間の根っこの部分は歳食ってもそうそう変わりはしないっていう、しんどすぎるけど(自分にとっては)大切なことを思い出させてくれたところが何ともありがたかった……。お話の展開も総じてすんごいテクニカルな気がします。 それでも新刊の『天使』のほうが、『神様』よりほんのちょっとだけ優しさを感じる部分は多いかしら。
●吉田秋生『カリフォルニア物語』(全4巻、小学館文庫) 自分はおそらく作り手への愛とか感謝の念にはめっぽう乏しいほうで、何でも作品単体で眺めて、あーでもないこーでもない、ワンワンギャンギャン吠え猛ってしまう人間なのですが、吉田秋生だけは例外。何でも好き。丸ごと好き。読めるだけで幸せ。どのへんが琴線に触れてるのか正直自分でも分からないのですが、気になる部分があっても好きがそれを上回ってしまう気持ちというのは幸せだなーと思ったりします。 これは最初の代表作に当たるのかな。ニューヨークを舞台に行き場のない若者たちを描いた群像劇。彼女の描く、イタミやすい少年少女が自分は好き……。舞台はニューヨークなのに題名がこれなのもスマートでイカしてる。 もっともファンみたいに書いたけど、実は『BANANA FISH』と『海街diary』っつう一番大きいふたつをまだ読んでません。買ってはあるんだけどなんかもったいなくて……。でも2025年中には読もうかな。
●高橋しん『最終兵器彼女』(全9巻、ビッグコミックス) 部屋の片隅に長ら~く積んで���る『セカイ系とは何か』をいよいよ読むべく、『イリヤ』ともども手元に揃えてやっと読了。結果、あらゆる方向に尖りまくった傑作じゃん! と思いました。世界の崩壊に対して主人公2人の恋愛という、圧倒的に超無力なモノを対峙させ、理屈ではなくエモーショナルの奔流として無理矢理! 成立させた名作という感じ。まぁこの2人にほとんど感情移入できないほど自分が歳取っちまってることは悲しみでしたが、いい意味でのぶっ壊れっぷりが面白く。 それと自分はこれを読みながら、たまたま以前読んでいた米澤穂信の某初期長編を思い出したり。世界は刻々と変化しているのに自分たちは無力な青春の中で何もできないでいる、みたいなこの感じって90年代から00年代の日本独自の感覚なんでしょうかね……。ちなみに『イリヤ』はまだ1巻しか倒してませんが読みます。今年中にはきっと読みます。読み切ることになっています。
●梶本レイカ『悪魔を憐れむ歌⑤』 4巻までで連載が打ち切りになってしまったマンガを、作者ご自身が5巻を自費出版して完結させた作品、だと思います。 舞台はさまざまな腐敗に揺れる北海道警察管区。人間の四肢を逆向きに曲げて殺害する、「箱折犯」と呼ばれる過去の猟奇殺人が突如再開され、そこからふたりの男のウロボロスめいた運命の輪がまわり始める……。 出版形態のためかは分からないですけど、最終5巻はこれまで以上に描写のタガが外れてる感じで、それがすごい楽しかったです。1巻の出だしからはこんなとこまでフッ飛んでくる話だとは思わなかった……。それでいて猟奇殺人ミステリーとしてもなるほどーと思うところもあって。この方はすごい前に『コオリオニ』っていうマンガも読んだのですが、主要キャラクターをとつぜん突っ放す感じがこわい。けど面白い。お疲れさまでした。
◆◆補足◆◆
・安部公房もちょろちょろ読んだり。今のところは、異常どころかめっちゃ理知的なアイデア作家という印象なんだけどこれが覆ることがあるやいなや。 ・『めくらやなぎと眠る女』というアニメ映画の予習をするついでに村上春樹の短編もちょこっと。ファンには超怒られそうですが、彼の小説ってパスタ茹でたりジャズを聴いたり昔の恋愛とか人間関係の失敗を感傷的に懐かしんだりといった、ザ・村上春樹なことをやってるときは…………なんだけど、その先で訳分からんことになる話がたまにあってそれがめっちゃ面白かったです。現状読んだものだと「ねじまき鳥と火曜日の女たち」、「UFOが釧路に降りる」、「納屋を焼く」が最高でした。できれば全作読んでみたい。 ・フランク・ハーバートの『デューン』シリーズも2個目まで。SFファンタジーの大家というイメージで読んだらメインで使う語り口(作劇法?)が超・会話劇なのが意外でした。
★★★これを書いている2025年1月現在はドスト先生の『悪霊』を読んでいます。が、全体の十分の一すぎてもまだ若者世代の話に入らないので投げ出しそう……。シニカル成分100%の語り口はけっこう好みなのですが。前に読んだ『罪と罰』と比べても視点が格段にいじわるな気がして、これを書いてたときの作者の精神状態やいかに? 2025年はもうちょい数をこなせたらいいなと思っています。ではー。
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鳳凰 龍 細密石彫刻製作 石基壇 聖徳太子殿 念佛宗仏教美術 The Prince Shotoku Hall The Buddhist Art of Nenbutsushu Stone carving
聖徳太子殿 The Prince Shotoku Hall
念仏宗無量寿寺(念佛宗) 総本山 佛教之王堂〜三国伝来の佛教美術 日本では類例を見ない四手先総詰組様式、および三手先腰組付縁の八角堂 It is a grand octagonal shrine with four-stepped intermediate bracket complexes under the eaves and three-stepped bracket complexes under the veranda, which is peerless in Japan.
概略 高さ17.2m(基壇、棟飾り込) 側通り柱間4.85m
輪島塗による高蒔絵、及び彫金が施された厨子に、中華人民共和国、工芸美術大師・佘國平佛師制作の「和国���教主」とうたわれる聖徳太子像がお祀りされている。
念佛宗(念仏宗)無量寿寺 聖徳太子殿 建築的特徴
他に類を見ない様式 四手先総詰組、三手先腰組付縁の八角堂は他に類を見ない。特に四手先総詰組は、日本建築史上初めての独自の変形組み手である。特殊な組み方をすることにより、組み手同士の立体的干渉を回避している。この念佛宗(念仏宗)ならではの、独創的な手法は、専門家をも捻らせている。日本の大工の始祖とも崇められる聖徳太子も、きっと納得されているに違いない。 天平の文化が華やかなりし頃、神社仏閣は、鮮やかに朱で彩られ、外国文化を吸収、醸成され、それはきらびやかなものであった。 そして今また千年の時を超え、念仏宗 佛教之王堂における聖徳太子殿は、天平時代の華やかさを凌ぐ存在感で、参詣者を迎える。 外装壁部には「天女」、阿件形の「鳳風」、衆生を導かんと雲を従えて天下る阿件の「龍」が、また蛙股部には「宝相華」が、胡粉の白一色に塗られた彫刻で荘厳されている。腰組部と階段脇の耳石にも阿件の精緻に「鳳風」が彫刻されている。 これら数多くの彫刻、彩色で彩られた御堂は、典雅な趣にみあふいざな満ち溢れ、訪れる者を夢の世界へと誘う。 桟唐戸は丹青技法による極彩色が施された「宝相華」や「転法輪」、「鳳凰」の彫刻で荘厳され、八方を守護している。 世界に誇る槙の日本庭園に囲まれた姿は、飛鳥・天平時代を偲ばせる典雅な趣に満ちている。 軒裏に扇垂木を用いており、内部は韓国人間国宝・李萬奉大僧正猊下、及び、直弟子洪昌源師制作の、韓国古来の伝統的丹青技法による彩色が施され、合計428点の彫刻が太子を賛嘆している。 念佛宗(念仏宗)無量寿寺 聖徳太子殿 建築的特徴 三国伝来の佛教文化 念佛宗(念仏宗)無量寿寺 佛教之王堂の聖徳太子殿は、かつて、聖徳太子が御堂にこもって、経典の解釈に没頭しておられる時、夢告(むこく)で教えを賜った(たまわった)との伝説から、法隆寺などでは平安時代より、「夢殿」(ゆめどの)とも呼ばれてきた。 ここ念佛宗(念仏宗)無量寿寺 佛教之王堂における聖徳太子殿は、日本の建築技術と韓国の丹青(たんせい)技法、そして中国の彫刻が見事に調和し、三国伝来の佛教文化の粋を見ることができる。 例えば四手先総詰組様式及び三手先腰組付縁(こしぐみつきえん)は、他に比類なき日本建築の最高峰といえるもの。 また、内部に施された極彩色(ごくさいしき)は、韓国の丹青技法が日本で独自発展を遂げた平等院鳳凰堂の様式を踏襲したものであり、天井画写真下方の緑色部、「ぼかし」のような繧繝(うんげん)彩色や、全体的な白く縁どられた紋様等が特徴的である。 和国の教主 聖徳太子 念佛宗(念仏宗)無量寿寺 佛教之王堂 聖徳太子殿には、聖徳太子像をお祀りしている。天竺(インド)から唐土(中国)へ伝わった佛教の尊さを悟られ、神佛が習合する中、日本へ佛教を根付かせた「日本佛教の父」が聖徳太子。 「和を以て尊しとなす」 これは世界的に有名な聖徳太子『十七条憲法』の根幹(こんかん)をなす第一条の言葉。『十七条憲法』は、我が国最初の憲法であり、佛教精神を基(もとい)とした平和国家日本の建設に臨まれた聖徳太子の決意を表している。推古(すいこ)天皇即位の時、聖徳太子を摂政(せっしょう)とし、すべての政治を委ねられた。『日本書紀』には、その時、もろもろの豪族らは、君主と先祖の恩に報いるために競って佛をお祀りする場所を造ったとされ、以来、それが「寺」となった。つまり恩に報いるために寺が建てられ、佛教が興隆していった。 第二条に「篤く三宝を敬え。三宝とは佛・法・僧なり」そして「何れの世 何れの人か この法を 尊ばざる」として、どの時代、いかなる人であってもこの法を尊ぶべきことを明断しておられる。 そして佛教を基調とした国づくりをして、日本を統一国家に相応しい姿にされた。それによって寛容の心が根付き、民の争い事が減った。そして佛教伝来から僅か数十年で、当時の世界最新建築の佛教伽藍(ぶっきょうがらん)「四天王寺」「法隆寺」を建立した。聖徳太子が、「和国の教主」と呼ばれる所以。太子の願いは、大和の地に佛教を興隆させ、人々に平和をもたらすことでした。 丹生(たんせい)技法に彩られた堂内 青丹によし 奈良の都は 咲く花の 薫ふがごとく 今盛りなり 聖武天皇(しょうむてんのう)の御代、奈良で一世を風靡した丹生技法は、今、ここ社の地で大きく華開いている。 渡来して日本的発展を遂げた密度濃やかな繧繝(うんげん)彩色や、白縁模様で荘厳された極彩色の天井を、吉野檜の銘木に、拭き漆と熨斗(のし)模様を施した八角柱が八方から支える。 聖徳太子殿の「八角宮殿」 扉に描かれた阿吽の鳳凰は、聖天子(せいてんし)の出現を待ってこの世に現れ、飛天は、釈尊説法時に舞い降り、奉楽し、天華を散らし空中で舞う、とされている。 宮殿は、もともと、天竺(てんじく)における塔やその下の小室である「龕」(がん)を源流とし、後世、これが厨子(ずし)や仏壇に変化した。 法隆寺玉虫厨子や橘夫人念持佛(たちばなぶにん)などは、その代表例。 念佛宗(念仏宗)無量寿寺 佛教之王堂 聖徳太子殿の「宝珠」 宝珠は、災いを除き、願いをかなえる力を持つとされ、聖徳太子殿の屋根に聳える宝珠は、聖徳太子の佛教興隆の成就を象徴しています。 この宝珠を護���神である、八頭の象が支えており、八方から佛敵より佛法を護り、宝珠の周りには、凡夫の煩悩を焼き尽くす火焔(かえん)が、勢いよく燃え盛っています。 聖徳太子殿の「輪島塗 高蒔絵」 日本の伝統技法の輪島塗りによる高蒔絵は、最高品質の漆を盛って、乾かないうちに松煙(しょうえん)を蒔きこみ、盛り上げ固めます。入手困難な「舟鼠(ふなねずみ)の蒔絵筆」を用い、輪島塗職人の二年間にわたる努力の末に完成しました。十枚の扉に浮かび上がる金色の『十七条憲法』の銘文は、職人会心の傑作です。 松竹梅と獅子 念佛宗(念仏宗)無量寿寺の宮殿下部には獅子が八方を護り、吉祥紋様の松竹梅が施されています。 風雪や厳寒に耐えて緑を保つ常磐木(ときわぎ)の「松」と「竹」、春、百花に先駆けて花開く「梅」を長寿・高潔・節操・清純などの象徴として「歳寒三友(さいかんさんゆう)」とも呼び、その吉祥紋様を背景に、獣類中、最も勇敢で高貴な、百獣の王の獅子が、宮殿を護っています。
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2024年4月29日(月)

連休三日目、今日のミッションは書棚を整理すること。この家に入ったのは2002年2月2日、1階の壁一面に書棚を用意してもらい、蔵書を並べる作業は楽しいものだった。数年前に<MQJ(メモリアル・キルト・ジャパン)の事務所を我が家に移した際、落語関連本以外は泣く泣く処分、そしてこの3週間でそれらの本も研究室へ運びようやく隙間が生まれた。これで棚からものが溢れることもなくなり、私の<終活>も一歩進んだことになるのだ。

今日は<昭和の日>というのか・・・。
5時起床。
日誌書く。
洗濯。

朝食。
珈琲。
大型ゴミ(炊飯器)をガレージに出す。
MQJのサイトとFacebookPageを更新する。
ツレアイはココを<秋山恵蔵動物クリニック>へ、近頃は予約制らしくあまり待つこともなくなったようだ。血液検査の結果は、前回よりはよくなったとのこと。

私は書棚の整理に没頭、何しろ以前はものをどけないと本やDVDが取り出せなかったので、これでもずいぶんスッキリしたのだ。
休日だが月〜金は原則としてランチ抜き。
ツレアイは午後から訪問2件。
<笹寿し伍十>で、今夜の笹寿しを30個購入する。サービス券(500円)利用で4,200-500=¥3,700。
ライフではも皮2パック、¥773。
筍を煮る。
ツレアイ帰宅、一緒に夕飯準備、18時に長男夫婦来訪。

スパークリングワインで乾杯、土産にいただいた<純米大吟醸 久保田>を美味しくいただく。
二人が帰る頃には、私は酔いが回ってそのまま布団の中へ。

歩数は9,971歩、まずまず。
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味噌の上の白い紙、捨てていいの?→大手メーカー「捨てて大丈夫です」 味噌のプロ「保管は『冷凍庫』で」 - ライブドアニュース
以下引用
「パックの味噌に付いている白い紙は捨てていいのか調べてください」ーーまいどなニュース編集部に複数の読者から取材依頼が来ました。たしかに透明カップの味噌は白い紙で覆われている商品が多い印象です。SNS上では「味噌の上の紙、捨てていいのか迷う」「白い紙、いるの?いらないの?」「味噌の紙、邪魔なんだけど微妙に捨てにくい…」などの声が。開封後は捨てていいのか、残すべきなのか。調べました。
マルコメ「捨ててしまって大丈夫です」
大手メーカー「マルコメ」(本社、長野県長野市)は「捨ててしまって大丈夫です」。 同社商品の一部には、脱酸素剤と白いシートが入っています。脱酸素剤は、開封前の容器内にある酸素を吸い取り、味噌の表面の酸化を防ぐため。一方、シートの役割は「脱酸素剤が味噌の中に埋まってしまわないように敷いてあります」。開封後、紙は処分しても問題なく、脱酸素剤についても「開封後は効果がなくなってしまうため処分してください」。 最近では環境に配慮し、シートと脱酸素剤を使用しない商品も発売されているようで、「別の技術により、上部すき間の空気をガス(窒素と炭酸ガスの混合ガス)で置換してパックし、味噌表面の酸化を防いでいます」(同社サイトより)。 他社でもホームページや公式SNSなどで「白い紙」について説明しています。 マルカワみそ(本社、福井県越前市)では、ホームページに「味噌の上に敷いてある白い紙は、味噌の表面が変色しないようにするためのものです。捨てても構いませんが、敷いておくと、変色、変質を緩和します」。山崎醸造(本社、新潟県小千谷市)公式SNSでは「白い紙は、カップのお味噌の蓋にお味噌が付いて汚れないように入れられているものです。ご家庭でご使用の際には捨てていただいてもそのままでもどちらでも問題ありません」と案内しています。
味噌のプロ「冷凍庫での保管がおすすめ」
「人によっては紙の扱いが面倒くさいという人もいるでしょう。雑菌が混ざらないようにきちんと保管してもらえたら、邪魔くさいと感じる人は取っていただいても結構です」 こう話すのは「みそ健康づくり委員会」の委員長、鈴木亮輔さん。全国の813企業が所属する「全国味噌工業協同組合連合会」の中の組織で、味噌の情報を発信し続ける、味噌のエキスパートです。 味噌の上の紙やシートについては、メーカーにより材質が違っていたり、二重にしていたり。社によって見解もまちまちだそう。「どっちが良くてどっちがダメということはないんです。雑菌をはびこらせないようにすることと、���味が落ちないようにおいしさを保つことが重要です」(鈴木さん) おすすめの保管方法を教えてもらいました。 「味噌は、大豆と麹と食塩を混ぜ合わせ、発酵・熟成させたものです。乾くと風味が落ちてしまいます。商品を開封後は、味噌の表面にラップを貼るなど、なるべく空気に触れないようにすることがポイントです。風味を長持ちさせるため、冷凍庫での保管をおすすめします。冷蔵庫より冷凍庫の方が温度が下がり、変色も防げます。味噌は凍らないため、冷凍庫から取り出しすぐに使えます」(鈴木さん) 前出のマルコメも、白い紙を処分後は「味噌の乾燥を防ぐために開封した後、天面シールを剥がし、ラップで味噌の表面を覆ってください。保管は冷蔵庫または冷凍庫でお願いします」と呼びかけています。
(まいどなニュース・金井 かおる)
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途中の橋で擦れ違った子供連れの夫婦を見て《ユダヤ人だな》と確信しました。数歩先で、何かが気になって、ふと振り返りました。衣類にも、帽子にも、子供の髪形などにも、ユダヤ人特有のものは何もありません。話していた言葉は、フランス語。会話の中にユダヤ教のお祭りの名前などは聞こえませんでした。それなのに、ユダヤ人の一家だと直感したのです。ユダヤ人の多い町に長年住んでいると、いつしか、こんな感覚も身に着きます。特定の宗教集団だということが、取り立てて見分けようなどと思っていなくても、擦れ違いざまに動作や体全体の醸し出す雰囲気で、判ることがあるのです。一瞥しただけで宗教を言い当てる人 最初の例ストラスブールに住み始めて数ヶ月経った時期に、真面目な顔で「カトリック教徒とプロテスタント教徒は、一目で見分けが付きますよ」と言う人がいて、信じられなかったことがありました。 二人めその数ヶ月後に学生仲間と談笑しながら歩いていた時、反対方向からやって来た女子学生とF青年が挨拶を交わした後、仲間の一人が「今の女の人、キリスト教の福音派だね」と言ったのも思い出しました。それが正解だったので、驚いて質問しました。「どうして判ったの↗」「福音派の改宗脅迫・信者獲得屋に何週間も付き纏われたことがあるんだ。連中には、特有の雰囲気がある」三人め以降は、驚かなくなってしまいましたが・・・自分にもその能力の具わる日が来るとは、まだまだ思っていませんでした。
宗教は一瞥で判明することがある - F爺・小島剛一のブログ
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小さな贅沢が、毎日を特別に◎母の日の本革財布
母の日に本革財布をプレゼントするのは素敵な選択ですね!革製品は長く使える上、高級感があり、日々の生活で使うたびに母親のことを思い出してもらえる贈り物です。財布は毎日手に取るもの。だからこそ、上質な本革で、さりげない贅沢をプレゼントしましょう。
まずは本 革 長 財布 レディース 人気 おすすめ 財布 二 つ折り。

シンプルでエレガンス抜群な本革製二つ折り長財布。本革を素材として使用しており、革の質感が良く、耐久性に優れています。バックル部分がメタル製で、シンプルで高級感のあるデザインに仕上がり、内部には、お札入れはもちろん、カードを入れるスロットや、コインを入れるコインケースなども用意されており、収納機能が充実しています。 色味も豊富で、ブラック、イエロー、オレンジ、ディープコーヒーの4色があり、様々なスタイルや用途に合わせて選ぶことができ、日常使いにも正式なシーンでも使えるマルチユースのアクセサリーにもなれます。誕生日、母の日など特別な日に、奥様や母親へのプレゼントとしても最適!
次は長 財布 レディース 40 代 財布 牛革 ロング ウォレット。

お財布をコンパクトに持ちたいけどお札は折りたくない!という方必見の薄い長財布です。マチが薄いのでコンパクトに持つことができ、なおかつ、お金やカードを分けて収納できるスマートで機能的なデザインです。手触りの良い牛革は高級感があり、ゴールドの金具が上品さを漂わす大人の女性にピッタリなロングウォレットです。
最後はがま口 財布 ミニ 財布 レディース 40 代。

上質なシュリンクレザーを使ったがま口ミニ財布。丈夫でキズ・汚れがつきにくく、シンプルなデザインに詰め込まれた高機能が特徴!手に収まるちょうどいいサイズで、邪魔にならなく持ち運びやすいし、バッグに入れるときも嵩張りません。がま口とファスナーポケットがあるので、実用的な仕切りデザインは収納力抜群!お札やカード、コインなどをしっかりと収納できます。バレンタイン、誕生日、母の日、各種記念日に、大切な家族や特別なお友達��のギフトとしてもぴったりなアイテムです。
本 革 財布 レディースは、使えば使うほど手になじみ、唯一無二の風合いが生まれます。母の日に、10年後も一緒に成長する贈り物をしませんか?ぜひninicolleをご参考ください!
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中高生の頃好きだった人が久しぶりに動画のおすすめに上がってきました。
ちょうど今年度の仕事の総仕上げの山場がひと段落した夕べ、��心地ついていたところだったので拝見させていただきました。
阪東玉三郎さん。
わたしが夢中になったきっかけは岸裕子さんの少女漫画でした。
映画は一度、
舞台を観に行ったのも一度。
歌舞伎は全然詳しくないのですが、
子供ながらにテレビ中継で夢中になった
「助六曲輪初花桜」「おかる勘平」「京鹿子娘道成寺」何を観ても他の役者さんは霞んでしまう浮世離れした美、妖艶。
「鷺娘」のイナバウアーのようなしなりと静かな感情表現。
忘れ得ぬ思い出です。
男性にしか演じられない技術と精度、それ以上に両性具有の人の醸す世界には格別な陶酔感があって、観る者を恍惚とさせる。
名コンビとして名高い、片岡孝夫(仁左衛門)さんとの共演は阿吽の呼吸で、
玉三郎さんがなんとも美しい艶姿だったのは、
二人が恋仲だったためとか。
それはそうと、
女形の人は、少年時代に「女」になるために、男優に手籠めにされると昔聞いたときには、怖いと思ったし受け止め難かったのでしたが、
芸事の世界においては、さもありなん…。もう驚かなくなりました。
玉三郎さんのお話はいつも
凛として自然体の自分軸。
たまたま前回わたしが引用した美輪さんのお話に引き続き
「血縁と家族」についての見解も実感を伴って述べられています。
血は水より濃い、の真逆を、養子縁組で体験されてきた方です。
地の時代の感覚において
お話されているにも関わらず、
最後のあたり、宇宙におけるソウルのつながりについてを語っているようにも聞こえてくる
と、これを書きながら観ていたら、
最後に「魂」の文字を書かれましたよ、以心伝心かな・・・・
youtube
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虚子自選揮毫『虚子百句』を読む ⅩⅤ
花鳥誌2025年3月号より転載

日本文学研究者
井上 泰至
28 大蟇先に在り小蟇後へと髙歩み
『ホトトギス』大正六年六月号初出。改造文庫『句集虚子』所収。『五百句』には「明治六年五月八日。婦人俳句会。」と注記。 初出の「婦人俳句会」の記によれば、同年五月八日に婦人俳句会は行われ、中心となる長谷川零余子・かな女夫妻の他、小倉から幼い娘を連れて杉田久女も初参加している。「蟇」は題で、虚子は他に、
蟇の雨晴明りして雲早し 虚子 蟇庭に在りともし静かに灯りけり 同 夕暮や明るくなりし蟇の雨 同 物かげになりて蟇無き庭暫く 同
を出句している。句会記には前日は雨だったとの消息も語られ、虚子句の「雨」は前日のことを詠んだのもわかる。 掲句は、上五に大幅な字余りがあるが、一番問題なのは中八であって、上五の場合、字数がかなり溢れても、中七・下五できちんと収まればさして問題ではない。むしろ上五の字余りの効果には、切迫感やその大仰さが、逆に滑稽感をも生むケースも挙げられる。
春や昔十五万石の城下哉 正岡子規
これは久しぶりに故郷に帰って、未だ何者にもなり得ていない自分を思い知り、その焦りを詠んだケースである。
春は曙そろそろ帰つてくれないか 櫂未知子
『枕草子』の引用で格調と滑稽感をあわせ持ちながら、男への愛情を残しつつ、女の本音を詠んだ。「早く」では中七に収まっても、つれない。両句とも上五の字余りがあるから、中八すら違和感を感じさせないのである。 掲句の場合は、まさに大仰な漢文訓読体で、雨を喜んで現れた「大蟇」の存在感の滑稽を示し、中七以下で「小蟇」の、のそのそとした動きを対比してみせた。 子規句は『伊勢物語』「月やあらぬ春や昔の春ならぬわが身ひとつはもとの身にして」を踏まえ、櫂未知子は『枕草子』に、そして虚子は漢詩文に各々拠った。その格調がなければ、寛いだ滑稽は生まれない。クラシックあってこそのジャズが成り立つのと同じで、後者は単独では成り立ち得ないのだ。
29 蛇逃げて我を見し眼の草に残る
前の句同様、『ホトトギス』大正六年六月初出で、『五百句』には「大正六年五月十三日。発行処例会」と注記。初出の句会記から、「蛇」は席題であったと知れる。虚子は他に、
蛇擲てば板に当りて長さ哉 虚子 蛇のゐし後と木蓮の幹醜し 同 草の雨蛇の光りに晴にけり 同 人我をにくむ又門前に殺し蛇 同
等を出句している。 蛇がなぜ忌み嫌われるか?安部公房は人間の肢体と全く異なるフォルムを有しているからだと喝破した(『砂漠の思想』)。虚子の写生の眼は、そうした人間の「常識」にとらわれていない。席題で同時に披露された句群を見れば、手に取るようにそれはわかる。 蛇こそ人間を恐れ、姿をくらます。そこがまた不気味さを醸し出すことも虚子は十分弁えていたようだ。「逃げて」と「草に残る」の対比にそれは明らかだ。「草」に蛇の「痕跡」を暗示した虚子の眼は確かだが、蛇の目にそれを集約させた点で、「蛇」の写生は極まっている。 卑近な喩えだが、美人女優に黒目がちな人が多く、少女漫画の主人公も同様なのは何故であろう。美人女優に近眼が多いことを業界のプロから聞いて、ようやく気づいた。視線が限定されると、キツイ、あるいは怖い、凝視の表情となるのだ。白目が多すぎると、三白眼の語に端的に示されるように、不気味な印象を与える。蛇の目も同様だ。逆に美人女優の黒目は焦点が定まらず、その曖昧な視線こそ、相手を受け入れる表情を生む。 最後に「草に残る」の字余りについて、一言しておく。下五の字余りは、上五ほど多くはないが、中八ほど嫌われない。俳句史を眺めれば、俳句文体の散文化を厭わなかった山口誓子が開発し、その流れにある橋本多佳子がこれを極めた。
雪はげし抱かれて息のつまりしこと 橋本多佳子 罌粟ひらく髪の先まで寂しきとき 同 春潮に指をぬらして人弔ふ 同
多佳子の例に照らせば、日記の自照のようなつぶやきの文体が下五の字余りである。虚子は、蛇との存問にこれを使った。前の句との関係に目を移せば、「蟇」から「蛇」へ、滑稽から妖気・哀切へ、かつ字余り二種という句の配列の妙も味わいたい。
『虚子百句』より虚子揮毫
29 蛇逃げて我を見し眼の草に残る 30 川を見るバナナの皮は手より落ち

国立国会図書館デジタルコレクションより
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井上 泰至(いのうえ・やすし) 1961年京都市生まれ 日本伝統俳句協会常務理事・防衛大学校教授。 専攻、江戸文学・近代俳句
著書に 『子規の内なる江戸』(角川学芸出版) 『近代俳句の誕生』 (日本伝統俳句協会) 『改訂雨月物語』 (角川ソフィア文庫) 『恋愛小説の誕生』 (笠間書院)など 多数
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ペルシャ絨毯買取 | 納得の買取価格をご提示いたします。

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納得の買取価格をご提示いたします。 ペルシャ絨毯だけでなく、多く高価なものやアンティーク品を持っている場合に、効率よく売ることができるでしょう。買取方法は店頭、出張、宅配のいずれかです。
ペルシャ絨毯買取
産地や年代が不明なペルシャ絨毯も絨毯のプロが査定。 絨毯専門店ならではの目利きで、他店よりも高価買取。 本物か偽物かわからない。産地や工房など詳しいことがわからない。 そのようなペルシャ絨毯でもしっかりと対応させていただきます。 ペルシャ絨毯は古代ペルシャの遊牧民が寒さから身を守るためや祈祷を行うために、羊毛や綿から手織りで織り上げたのが始まりと言われています。 ペルシャ文化・ペルシャ芸術を代表する、世界的に見ても歴史のある美術工芸品の1つで、古来より高級絨毯の代名詞として広く知られています。 デザイン性の高さはもちろん、一つひとつが手織りで同じ物が二つとないことからのも魅力です。 また、ペルシャ絨毯は丈夫で耐久性に優れていることから、使い込むほどに独特の味や深みが増すというのも人気の理由と言えます。 日本にも安土桃山時代の末期(16世紀末)、シルクロードを経由してペルシャ絨毯が持ち込まれています。 当時の権力者であった豊臣秀吉はペルシャ絨毯を大変気に入り、陣羽織に仕立てて愛用したと伝えられています。 色彩豊かできらびやかな桃山文化とも相まって、繊細な文様で彩られたペルシャ絨毯は人気を博しました。 また京都では、ペルシャ絨毯は祇園祭の山鉾を飾る懸装品(けそうひん)としても使われてきた歴史があります。 敷くだけでなく、タペストリーとして壁掛けにも使われインテリアとしても人気です。 ペルシャ絨毯は骨董品の価値が高く、収集家が多いため中古市場では盛んに取引されています。 アンティークのペルシャ絨毯を中心に高値での買取例も数多く見られます。 納得の買取価格をご提示いたします。 ペルシャ絨毯は数千円から数十万円が買取相場です。 ただし、買取相場は制作年代、産地、保存状態などの条件によって大きな幅があります。

ペルシャ絨毯買取 「ペルシャ絨毯は高く売れるものも多い」ということは知っていても、実際にどのようなポイントを見て価値が判断されているのかは分かりにくいものがあります。 ここでは、ペルシャ絨毯の買取で必ずチェックされるであろう重要な査定ポイントと、そのポイントがどのような特徴であれば高く売れやすいのかをご紹介します。 査定前にお持ちのペルシャ絨毯を確認してみてください。 サイズが大きい ペルシャ絨毯は、サイズが大きければ大きいほど高く買取されやすくなる傾向があります。 ペルシャ絨毯を織るのには非常に手間がかかるため、大きければ大きいほどそれだけ製造に工数がかかります。 職人の手が多くかかっている分、大きいペルシャ絨毯には高い価値がつきやすいのです。 状態がきれい ペルシャ絨毯の保存状態は、買取価格に直結する重要な査定ポイントです。 絨毯が擦り切れている、色褪せている、ペットの匂いがついているなどすると、買取価格は下がってしまう可能性が高いでしょう。 買取直前でどうこうするのは難しいですが、日頃のお手入れが買取価格にも関わってきます。 素材が高価である ペルシャ絨毯の素材には、大きく分けてシルクとウールの2種類があります。 このうち、より高く買取されやすいのはシルクのペルシャ絨毯です。 素材はペルシャ絨毯の買取に際してはまずチェックされる査定ポイントの1つと言えるでしょう。 縫い目が細かい ペルシャ絨毯のノット数とは、その絨毯がどれだけ細かい目で織られているかを表す数値です。 ノット数が高い、すなわち目が細かい絨毯のほうが単位面積あたりの作業量が多くなるため、作るのにそれだけ職人の手間と時間がかかります。 そのため、サイズが大きいペルシャ絨毯と同様の理由から、高く買取されやすくなるのです。 産地や工房の証明書などがある ペルシャ絨毯の産地は複数あり、特にイランのナイン、カシャーン、クム、タブリーズ、イスファハンは5大生産地として有名です。 また、中古市場では古いものほど価値が高いとされています。 製造から50年以上経過した骨董品は「オールド」、製造から100年以上経過したものは「アンティーク」といわれます。 5大産地で作られ、製造から50年以上経ったペルシャ絨毯は高値が期待できるでしょう。 査定時には産地や工房名がわかる証明書を提示すると本物だと証明できます。 さらに、お持ちのペルシャ絨毯の入手方法や購入場所を確認できるようなら、事前に調べて査定士に提示することをおすすめします。 色柄の美しさ ペルシャ絨毯の柄は、中心に大きな模様を配した「メダリオン」、総柄の「オーバーオール」、モスクから着想した「メヘラブ」、景色を表現した「ピクチャ」の4種類があります。 特に「メダリオン」は万華鏡のなかを覗いたような美しい模様が人気です。 ペルシャ絨毯の中でも、多くの人が欲しがるような、美しくて味わいのある柄は高く売れやすいでしょう。 ただし、「中古市場で高く売れる色柄」というのが明確に決まっているわけではありません。 査定する時点の中古市場での動向を確認し、需要が見込めると判断すれば高値で買い取ってくれるでしょう。 ご満足いただける適正価格をご提示できるよう努力いたします。 バイセルの査定やキャンセルは無料ですので、お気軽にお問い合わせください。
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また、状態のよい絨毯に、えも言われぬツヤや、天然染料の醸し出す色合いが美しい場合には、アンティーク品として相応の価値がつくこともあるのですね。 無料出張 対応エリア 全国の出張購入をサポートします。 ショッピングブーストゾーン全国からカーペットを集めています! ショッピングをサポートするエリアは、 東京、神奈川、千葉、埼玉、いばらき、栃木、軍馬、愛知、静香、新潟、長野、山梨、京都、大阪、福岡、山口、大分、佐賀、福井県、熊本です。 ペルシャ絨毯買取専門店港区 ペルシャ絨毯を高く買取します。 全国でもご利用いただけますので、上記以外の方も大歓迎です! 無料評価をご利用ください。 土日・祝日も休まず営業!どしどしお問合せください!

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「かに革命2022」〜大そうめん流し〜レビュー

9月24日(土)MEDIA CAFE 無事終了しました。ご参加いただいたみなさんありがとうございました。「かに革命」のレビューを中野先生に執筆いただきました。ぜひ読んでください!
「かに革命2022/大そうめん流し」―アートか革命か悪ふざけか?ー
先日9月24日に、山口市下市にあるLife and Eat ClubのMEDICAFE2022の一環として「かに革命2022/大そうめん流し」と名打たれたアート・イヴェントが美術家の中崎透氏の企画で行われた。「ナデガタ・インスタント・パーティー」でアートコレクティブとして活動している中崎氏だが近年ではソロワークでの活躍も顕著である。昨年は宇部市のときわ遊園地で行われた「TOKIWAファンタジア2021」でも夜間のイルミネーションをメインにしたアートイベントで多数のコミカルな作品を展示して、多くの子どもたちのファンを増やしたのではないかと思う。
さて、彼の今回の「かに革命2022」についてである。そもそもこの「かに革命」というイベント/作品については、山口市を拠点にしている山口現代芸術研究所(YICA)[現代アートの分野で活動しており、国際的な内容を地域の文化活動に取り込んで20年以上経つ研究所。近年はNPO法人から一般法人として活動している。]で、2005年のアーティスト・イン・レジデンスのアーティストとして彼を招聘した時に始まったプロジェクトである。
その頃YICAの事務局は山口市の瑠璃光寺の裏手の木町地区の古民家を使った「木町ハウス」というところ行われていた。彼はその時、大学の博士課程を終わったところで「看板屋・中崎」という触れ込みで現れた。ライトボックスを使ったあたかも飲屋街で使われそうな文字フォントを駆使した看板作品を作っていた。その時、てっきりそのような看板を木町ハウスで作ってくれるのかと思いきや、然にあらず。滞在の途中、気がつくと「かに」の「革命」をやるから来てね〜というお誘いを受けた。指定の時間に木町ハウスに行ってみると、ハウスの裏手で行うという。木町ハウスのある木町は古い家並みが続く地区で、鬱蒼とした木々や竹、朽ちそうな建物があり、その頃の木町は昭和の風情を醸し出す家々が残っていた。ハウスの奥は山口市でも有名な一ノ坂川につながる浅い川があり、そこでこのイベントが行われた。二、三畳の川床をその川に一時的に作り、その場所でパーティーを行うというものだった。
清流と言えるその川にはサワガニが結構いるのだが、あえてその場所まで行かないと、普段は目にもしない場所である。川床をアートとして設置することで、普段あまり行かない場所での環境の豊かさに気づき、自然の恵みを感じる企画でもあった。
その後、「かに革命」は山口市前町の前町アートセンター(MAC)や椹野川の河川敷のバーベキュー大会の時など、数年ごとに彼が山口に来るたびに行われた。
上述のような流れがあり、Life and Eat Clubの津田さんから中崎氏の「かに革命」を今回もやるということだったので、期待して指定の時間に行ってみた。Life and Eat Clubの前にも小川が通っているので、今回も川床を作るのだと思っていたが、行ってみたら今回は革命の旗を作ってそうめん流しをするという企画だった。現地ではボランティアスタッフや親子の参加者、Life and Eat Clubの関係者ら多数がいた。建物の入口のブルーシートの上に旗になる布がたくさん置かれ、子どもたちが、墨やアクリル絵の具でカニの絵を描いていた。中崎風のキャラクターのカニや子供達ののびのびとしたカラフルなカニ、保護者のお母さんたちのカニ、みんなめいめいバラバラのカニを描いていた。僕もカニを描いて欲しいということで何十年かぶりにカニを描いた。結構適当に描いたが、「ヤバイ、カニってかなり自由に描いてもカニらしさは、ブレない、、、、」なんて思った。そうこうするうちに、建物の中で、そうめん流しの準備をするという流れになり、中崎氏のアイデアで雨樋と机やイーゼルを使い、青竹を使わない簡易そうめん流し装置の全貌が見えて来た。実験として水を流してみたら一箇所ちょっと水が溢れた場所があったが、概ね大丈夫(NHK Eテレのピタゴラスイッチの要領である)。水が流れるということはそうめんも大丈夫だろうという感じに仕上がった。最後にみんなで描いた「カニ革命」の旗をそうめん流しの装置の各所に飾り付けたが、なかなかの出来だった。(この「カニ革命」の旗は後日エプロンになって参加者に配られた。)
昼の部が終わり、夜の部になってこの装置に、実際にそうめんが流され、様々な薬味を入れた汁でいただいた。どうなることか��思ったが意外と美味しくて楽しい。マスタードシードの薬味なんかもあったりしてとても美味しくいただけた。
ちょっと待って。ここでこのリポートは終わってもいいとは思うが、何かざわざわする。うまく行き過ぎているのである。もしかしてこれでいいのかもしれないが、なんか物足りないかも。
後日考えてみる。もしかして世界的に長引くコロナ禍、ロシアのウクライナ侵攻、地球温暖化問題、このご時世、世界的に革命の文字は物騒であり、カニと革命の取り合わせはのんびりとした“悪ふざけ”とも言える。しかし「革命」をキーワードに改めてネット検索すると、人類の歴史における○○革命は数知れず。もしかしてどこかに「カニ革命」なるものもあるかも、、と少し穿って考えてみたくなる。昨今のAIの発達、ネット上の偽情報の氾濫、捏造されたプロパガンダ写真などファクトチェックが不可欠な日常になる毎に、自明だと思われたフィクションとしての「カニ革命」も10年以上の歳月を経てあらぬ意味合いを帯びていることに気づいた。
美術家 N3ART Lab代表 山口大学教授
中野良寿
2022年10月31日
















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20250128_01

気になった美術展がいくつかあり久しぶりに東京へ。
つい最近東京へ行ったような気でいたが日記を見返したらどうやら2023年の10月のホックニー展以来だという。去年はホントあっという間に過ぎた。
慣れない都心部での運転と高い駐車料金を避けるために立川まで車、そっからは電車。深夜1時半出発。毎度下の道でチンタラ行くのは高速道路料金への吝嗇というのが実のところだが、津久井辺りの山間地域から都市部への移ろう景色の諸相がなんとも言えず好きだ。
そんで明け方4時に立川に到着。
車屋に言われるままにフューエルワンという燃料添加剤を入れたからか燃料メーターが一つも減らず。これは燃費良くなってるのか、何かの間違いなのか。
そんで立川駅から中央線の始発で新橋へ。
築地からお台場方面まで歩く。
なんつうか平壌みたいな風景。
レインボーブリッジを歩きたかったが通行時間が10時からだったのと大して海も見えず景色に飽きたのでテレコムセンター駅から『ゆりかもめ』で新橋に戻る。
甥っ子がボクシングの井上尚弥選手のファンらしく週末の試合を観に行くというので餞別やったりした訳だが、有明のでかい競技施設を見て「もしや?」と思って調べるとそこが試合会場だった。数日後に甥もこの辺りを歩くことを考えるとなんとも不思議な感じ。甥に時空を超えて残留思念で問いかける。
10時から『汐留Panasonic美術館』でル・コルビュジエ 「諸芸術の綜合1930-1965」展、銀座線で京橋へ移動し『小山登美夫ギャラリー京橋』で倉田悟 「あさをまつよる」展を見る。
八丁堀で昼食にラーメンを食べて宝町から初台へ。
『東京オペラシティアートギャラリー』で今津景『タナ・アイル』展。その後京王線で府中へ行き少し時間が巻いたので寄り道して大國魂神社に参拝。
おみくじ引いたら初詣以来二連続で大吉を引く。
20分ほど歩いて『府中市美術館』小西真奈「Wherever」展へ。
鑑賞後、美術館前から路線バスで武蔵小金井駅へ。
20時から東中野で映画を見る予定だがかなり時間が巻いたので新宿へ一度戻り画材屋と本屋。
影響されて世界堂でうっかりロールキャンバスを買いかけて小さい切りキャンバス二枚に抑えた。
紀伊国屋書店をザッと眺めて東中野へ。
さすがに歩きすぎか腰が痛くなり軽く咳払いしたらギックリ腰的な何かの予感。自分とは無縁だと思ってたもんがしれーっと近くにやって来てる不気味さ。お前まさか老いという奴なのか。
東中野の映画館『ポレポレ東中野』で「鹿の国」を鑑賞。
立川へ戻り中華屋で夕食を摂り帰路へ。
総歩行距離36.3km、歩数49300歩と坂を登らない分登山の縦走より距離と歩数が多かった。革靴で行かんでまじで良かった。
前回の東京では20人近くの外国人旅行者に入れ替わり立ち替わり呼び止められ地下鉄の乗り方を聞かれて異様だったが今回は0人。詰め詰めスケジュールが顔に出ていたのだろう。
ここからは各展示の振り返りを少し。
ル・コルビュジエ 「諸芸術の綜合1930-1965」展
数年前Tumblrで回って来たコルビュジエの初期のピュリスム絵画��、特に彫刻が気になり建築以外、芸術作品メインの図録や書籍を探してたところ丁度その辺りに焦点を当てた展覧会が開催されると知る。
コルビュジエが「音響的形態」と称した「手」と題された作品が間が抜けた感じで良い。コルビジュエのスケッチを元にジョセフ・サヴィナという家具職人が彫ったらしい。
2点ぐらいしかなかったけどコルビュジエの木彫気になる。

ウゴウゴルーガをなぜか思い出す。
ル・コルビュジエ 「諸芸術の綜合1930-1965」展は汐留パナソニック美術館で3月23日まで。
倉田悟 「あさをまつよる」展
小山登美夫ギャラリーを訪れるのはまだ清澄白河にあった時以来か。大学を逃げるように辞めてギャラリー巡りばかりしていた頃だ。
倉田悟という画家を正直知らなかったが汐留からはしごできる距離の画廊を探している中で知り気になった次第。同じく小山登美夫ギャラリーに所属していて数年前若くして亡くなった中園孔二の絵とよく似た空気というか印象。
二人は年代も同世代で絵の印象もどことなく醸す雰囲気は似ているが今改めて中園の画集を開いて見直してみたら絵としては余り似ていなかった。
共通するのはある種の不穏さで、ざらざらした夜の空気や気配を描写しているように見えるところだろうか。
若い頃一人暮らしの部屋で平日深夜に不意に始まったウォン・カーウァイの映画を小さなブラウン管テレビでぼーっと眺めている時のような空気だ。知らぬうちに眠りふと目を覚ますとピーという信号音と試験電波放送のテストパターンの映像。そして左上の4:44のゾロ目を見た時のような浮遊を伴った感覚。そして時刻は次に4:43を指し示す。この世界を構成するプログラムのバグを垣間見たというような。
言葉を選ばずに言えば中園の絵からある種「メンヘラ的」とも言える要素を抜いたら倉田悟の絵になる、そう言ったらちょっと乱暴だろうか。何かが似てるんだが、かといって剽窃してるとかではない。なんだろう。
倉田悟の絵は見る者との共通言語を持っている。中園の絵は身振り手振りどころかあるいはそもそも伝えようとする気すらなく佇まいや仕草をこちらが勝手に読み取っているだけ。そんな印象を受けた。
画集が欲しかったがわら半紙にインクジェット印刷の自作の薄いZINEが100部限定6千円はちょっと手が出ず。過去作品のファイルがすごい分厚かったから後の画集刊行に期待だ。
そう言えばコルビュジエは「やがてすべては海へと至る」という現代を予見するような論考を残したというのだがその詩的なタイトルを体現するかのように彼自身最後は海水浴中に亡くなったという。
倉田悟の絵の比較対象で思い出した中園孔二という画家も四国の海で海水浴中に亡くなった。なんだか不思議な符号を感じながらギャラリーを後にした。
こちらは小山登美夫ギャラリー京橋で2月1日まで。
後編へ続く。↓
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世紀のクソ会見(数年ぶり二度目)
!性暴力に関する話題に触れます。ここ数年のメディア関連の事象にも触れており、中には辛い思い出にも触れます。
数年前、吉本興業が闇営業騒動で社長が会見することになり、その会見が下手である意味話題になったという出来事があったのですが、まさかその数年後にメディア、しかもテレビ局が性暴力を起こしたアイドルに対して社員が女性を「差し出した」「接待」について問われている。まさに「ビジネスと人権」の問題だ。 本来はそれを追求する側である報道機関を持つメディアが、身内の報道ができなかった挙句に、内々で済ませようとした結果、社長の定例会見で済ませる、カメラを入れない、フリーランスで活動している性暴力を追っている記者さえ締め出し、ボラギノールと揶揄される酷い会見で、スポンサーも減り、再会見するとか言い出している。乾いた笑いが出る。
しかもフジテレビは昨年1月に行われた番組審議会で「人権を意識しすぎるといい表現ができなくなる」という明確たる人権軽視のメッセージを発表していた。それが今回の騒動の根っこにも繋がっていると言っても過言ではない。この人権軽視された審議会の議事録は明確に第三者委員会に指摘されるだろうし、常にテレビ局の(特にバラエティ番組)が言っている「コンプライアンスでつまらなくなった」のは、「中居正広が、自身が起こした暴力を示談にし、『大丈夫です』と言った事件(示談しなきゃいけないようなことしてんじゃねーか)」に象徴されるように、「そう言った騒動を起こす側なんだから、強く縛られるのは当たり前だろ! コンプライアンスを作っている原因はお前らじゃ!」と、ここまで言われないとわからないらしい。
会見の失敗は被害を受けた相手(かどうかも疑惑でしかないのだが…)と思しき人物のInstagramのコメント欄にまで飛び火していて、中居正広が引退した原因を作ったのは「中居正広自身である」という根本的部分がわかっていない性暴力の痛みに鈍い人々が多い社会の中で、加害者を庇おうとする動きの芸能人・脚本家も見え、「いい加減にしたらどうだよ」と心の中で怒っている。
でも、この問題はフジテレビだけの問題なのかと私には思えないし、日本のメディア業界全体に踏み込んでいくと思う。例えばNHKも「Loveジャーナル」という刑法改正後、明確な性的同意へのバックラッシュ番組を放送していたし、ドラマ原作者が亡くなった事件も記憶に新しい。 本来は第三者的立場で活動していただきたいBPOも、数年動きの鈍さを感じる。以下はこれまでの事件に繋がるであろうジャニー喜多川のスキャンダルを再びBBCが暴いた番組と、中居正広氏に関する報道。別にBBCだから中立という訳ではないが、数年国内のメディアに嫌気がさしているのは事実としてある。
■ダイアモンドオンライン:「人権意識が強くなりすぎると、番組がつまらなく…」フジテレビ番組審議会が物議を醸した“ズレ感”の本質 https://diamond.jp/articles/-/338948
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卒業や周年を彩る記念品の選び方とおすすめショップをご紹介!
1. 卒業や周年行事で記念品を贈る意義
1-1. 記念品とは何か
記念品は、卒業や周年、創立記念などの節目を彩り、関係者同士の絆を深める大切な存在です。思い出をカタチに残すモノであり、贈る側と受け取る側の双方が特別な気持ち��共有できる点が記念品の魅力と言えます。
例えば、学校であれば卒業に合わせてクラス全員でお揃いの記念品を用意することで、仲間との思い出がより鮮明に��るでしょう。企業の場合は、周年や創立記念の際に取引先や従業員に向けたノベルティやグッズを贈ることで、日頃の感謝を示すと同時に企業イメージを高める機会にもなります。
1-2. なぜ今、記念品が注目されるのか
思い出づくりやコミュニケーションのきっかけ 記念品を贈るときは、メッセージカードや贈り主の気持ちを添えることが多いものです。それによって、贈られた側の心に温かい印象が残るだけでなく、贈る側同士の絆が深まります。
ノベルティやグッズとしても活用可能 名入れやオリジナルデザインを施した記念品は、そのまま実用品や企業・学校の宣伝ツールとして機能するケースもあります。たとえば、会社のロゴ入りモバイルバッテリーを使ってもらえば、日常の充電シーンで企業名が目に触れ、記念品としての認知度アップに繋がります。
贈る側・受け取る側双方のメリット 卒業や周年イベントで記念品を贈られることは、受け取る側にとって自分が大切にされていると感じる要素でもあります。贈る側としても、その後の関係性を円滑にするコミュニケーションツールになるため、お互いにとってメリットが大きいのです。
2. 記念品選びで押さえるべきポイント
2-1. 目的・ターゲットを明確化する
記念品を選ぶ際、まず大切なのは「誰に贈るか」と「どんな気持ちを伝えたいか」をハッキリさせることです。たとえば、卒業生全体向けに贈る記念品であれば、学年全体での団結感や共通の思い出を作れるようなアイテムが向いています。一方、企業内の周年行事であれば、取引先や社員のモチベーションを高めるノベルティやグッズが適切でしょう。
学年全体/学級単位/大学の学部や学科単位
用意する個数やデザインを統一し、全員が同じ想いを共有できるよう配慮
企業の周年行事
社名やロゴを入れたグッズを用意し、企業ブランディングを意識
2-2. 予算とスケジュール
記念品の制作には、アイテムの種類や名入れの有無によって費用が変動します。また、卒業式や周年イベントの時期は業者に注文が集中するため、納期に余裕をもって計画することが重要です。
予算帯別の記念品選定
低価格帯:文房具やキーホルダー
中価格帯:タンブラーやパスケースなどの実用品
高価格帯:時計、特別仕様のモバイルバッテリーセットなど
スケジュール管理
卒業シーズンの1〜2か月前には発注を完了させる
大量注文やオリジナルデザインの場合はさらに早めの相談がおすすめ!
2-3. デザインやメッセージ性
記念品は、受け取った相手に長く使ってもらえるほど、贈る意義が高まります。オリジナルデザインやメッセージ性を高めるために、次のポイントを考慮してください。
名入れやオリジナルグッズとしての魅力学校の校章や社名・ロゴをあしらってノベルティにすれば、いつでも目にするたびに思い出を甦らせる効果が期待できます。
統一感のあるデザイン卒業する学年やクラス単位で贈る場合は、カラーやロゴをそろえて仲間意識を高めましょう。
メッセージを添える「卒業おめでとう」「〇周年おめでとうございます」など、短くても心に残るメッセージを入れると受け取った側の満足度が向上します。
2-4. 実用性とトレンドを取り入れる
せっかく贈る記念品であれば、飾るだけでなく日常生活で使えるとより喜ばれる可能性が高まります。特に誰もが持っているスマホと相性が良い、モバイルバッテリーやUSBケーブルやUSBアダプタ、スピーカーなどは近年人気のグッズです。
モバイルバッテリー
スマートフォンやタブレットを多用する学生や社会人には実用性が高い
小型でデザイン性が優れたものを選べば、常に持ち歩いてもらえる
トレンドをリサーチ
最近の学生に人気のアイテムや、SNSで話題になっているノベルティをチェック
企業担当者は、業界内の他社事例を参考にするのも良い手段
3. 卒業シーンで喜ばれる記念品アイデア
3-1. 低コストでも効果の高いグッズ例
文房具やクリアファイル
卒業後も就職先や進学先で使えるため、無駄が少ない
シンプルなデザインに校章やクラス名を印刷すれば特別感アップ
タオルハンカチ
手頃な価格で大量作成が可能
学校名やロゴを入れて、仲間同士で身につけられる
3-2. 中価格帯のノベルティ・グッズ例
タンブラーやボトル
日常で使えるため、実用性が高い
デザインやカラーを統一することで、クラスや学校全体の思い出に
フォトブックやアルバム
クラス写真や寄せ書きをまとめ、思い出を形に残す
オンラインでも注文しやすく、凝ったレイアウトも作りやすい
3-3. 高価格帯・特別感のある記念品例
モバイルバッテリーやIT関連グッズ
高級感のある素材やパッケージで差別化
企業の周年行事などでも人気
社会に出ても大活躍の高級ボールペン
一生モノとして使える高級ボールペン
名前や日付を刻印し、唯一無二の記念品に
3-4. 卒業以外の記念日・周年行事にも応用できるグッズ
企業周年イベントで用いるプレミアムグッズ
社名入り高級ペンや特製カレンダーなどは取引先にも重宝される
表彰式や式典での特別記念品
社員や関係者に感謝を伝える一環として活用
一体感や誇りを醸成する記念品を意識
4. 【事例紹介】学校・企業で記念品を導入した成功例
記念品が実際にどのように活用されているのか、学校や企業の導入事例を紹介します。自分たちのシーンにあてはめて、考えるときの参考にしてみてください。
4-1. 事例1:専門学校Aが卒業記念品としてモバイルバッテリーを採用
【どんな方か】
デザイン・IT系の学科がある専門学校A
【記念品選び��課題】
卒業式後も実用的に使ってもらえるアイテムが欲しい
予算内で“特別感”を出せるアイテムを検討
【選定ポイント/購入の決め手】
スマホやタブレットの使用率が高い → モバイルバッテリーへの関心が高い
学校ロゴ入りかつコンパクトサイズ → 学生が日常的に持ち運びできる
【導入後の効果】
毎日使えるアイテムなので、学校の思い出を常に実感してもらえる
卒業生がSNSで拡散し、入学希望者へのPRにも繋がった
4-2. 事例2:大学Bが学部単位でオリジナルグッズを制作
【どんな方か】
大学Bのビジネス学科、卒業記念のグッズを学科単位で作成
【記念品選びの課題】
学部単位でまとめて注文するためコストを抑えたい
卒業後も在校生・卒業生の交流が活発になるようなアイテムが欲しい
【選定ポイント/購入の決め手】
シンプルなデザインに学部ロゴを入れ、長く使えるように工夫
大学のシンボルカラーを活かし、みんなでそろえる楽しさを演出
【導入後の効果】
同窓会やオープンキャンパス時に配布することで、学部の知名度アップ
OB/OGネットワークが盛り上がり、学部への愛着がさらに深まった
4-3. 事例3:企業Cが周年記念として製品リリース記念品を活用
【どんな方か】
企業Cの取引先や社員向け、周年記念のノベルティを企画
【記念品選びの課題】
周年のタイミングで自社ブランディングを強化したい
社員への感謝を示し、会社への誇りやモチベーションを高めたい
【選定ポイント/購入の決め手】
ロゴ入りでビジネスシーンでも使いやすい高品質グッズ
パッケージに特別感を演出 → 社外の方への贈答にも最適
【導入後の効果】
社員のモチベーションと連帯感が向上
取引先からの評判も良く、記念品をきっかけに関係がさらに深まった
5. 記念品選びのよくある課題と解決策
5-1. 選定ポイントが曖昧で、どう比較検討すればいいかわからない
【記念品選びの課題】
記念品に関するカタログやウェブ情報が多く、どれが自分たちに合うのか迷う
学校・企業規模やイベント内容ごとに条件が異なる
【解決策】
目的を最初に明確化卒業生向けに贈るのか、取引先への感謝を示すのか等、目的をハッキリさせる
デザイン・実用性・単価を比較必要個数、名入れの有無、配送費用などをリストアップ
似た規模や同業種の事例を調べる大量注文に向いている業者や、小ロットでも対応可能なショップなどを把握する
5-2. 予算やスケジュールの目安が掴みづらい
【記念品への課題】
シーズン(特に卒業前の時期)で発注が集中するため、費用や納期がわからない
どのくらいの人数・個数を準備すべきかもわからない
【解決策】
人数や必要個数を早めに確定クラス・学部単位や企業全体で先に人数を把握し、必要な予備も考慮
制作期間や納期を逆算繁忙期には発注から納品まで1か月以上かかることもあるため、余裕を持ったスケジュールを
複数業者の見積もり比較サイトによって追加料金や割引、名入れサービスが異なるため、じっくり検討
5-3. 思い出を大切にしながら、実用性も求めたい
【記念品への課題】
記念らしさが欲しい一方、使わないままタンスの奥にしまわれるのは避けたい
【解決策】
日常的に使える実用品を選ぶ 例:モバイルバッテリー、エコバッグ、タンブラー、文房具など
デザインを抑えめにして長く使ってもらう ロゴや文字を大きく入れすぎると普段使いしにくい → シンプルさと特別感の両立
保管用アイテムを併用 一方でフォトブックやDVDなど、記録として残す記念品もセットにすると満足度アップ!
6. 記念品が買えるオンラインショップの選び方とおすすめ紹介
6-1. オンラインショップを利用するメリット
自宅や職場から手軽に検索・注文ができる
豊富な商品ラインナップやレビューをチェックしやすい
見積もりやデザインの打ち合わせなど、オンラインで完結可能な場合が多い
6-2. 信頼できるオンラインショップの選び方
実績やレビューの確認
過去に似た用途・規模で利用したユーザーの声が参考になる
サポート体制の充実
電話やチャット、メールなど、相談がスムーズにできるか
料金体系がわかりやすいか
個数・名入れ・送料込みの最終価格が明確であること
6-3. おすすめオンラインショップ例
ラクスル(https://novelty.raksul.com/)
特徴: 大量ロットから小ロットまで柔軟に対応でき、商品点数が豊富。印刷通販で培ったノウハウを活かし、名入れ対応のノベルティグッズを幅広く展開している。価格比較がしやすい点も魅力。
ほしいノベルティ(https://www.shop-stationery.com/)
特徴: 名前の通り、ノベルティやオリジナル記念品を中心に扱う専門サイト。学校向けの卒業記念品から企業向けの周年記念グッズまでバリエーションが豊富。短納期のアイテムも見つけやすい。
販促STYLE(https://www.hansoku-style.jp/)
特徴: イベントやキャンペーン向けの販促用グッズを数多く取り揃えている。カテゴリー分けが細かく、自分の求めるアイテムを探しやすい。予算に応じたプランニングができるのもポイント。
グッズストアドットネット(https://goodsstore.net/)
特徴: オリジナルモバイルバッテリーやUSBメモリなどIT関連の商品が充実しており、デザイン性の高いアイテムも多数。操作が直感的で見やすいサイトデザインなので、目的の記念品がスピーディーに見つかる。
販促花子(https://hi-ad.jp/)
特徴: 低価格・短納期の名入れ商品を取り扱う。ポリ袋やうちわなどのイベント向けアイテムから、タンブラーやステッカーなど日常使いできるグッズまで網羅。無料デザインサポートなどサービス面も充実。
※上記に挙げた各ショップの中には、低価格帯から高価格帯まで幅広い記念品を扱っているサイトが多々あります。大量注文が前提で割安になる場合や、小ロットに特化したサービスもあるため、まずは数サイトを比較してみると良いでしょう。こちらの記事「記念品やノベルティに最適な高品質グッズの選び方ガイド」「名入れや写真入りで作れる!人気の卒業記念品を予算別でご紹介!」なども参考になるので卒業記念品を選ぶ際に読んでもいてはいかがでしょうか。
7. まとめ
7-1. 記念品選びに必要なチェックポイントのおさらい
目的・ターゲットの明確化
卒業式であれば思い出を共有できるアイテムを選ぶ
周年イベントなら企業イメージを高めるアイテムを選ぶ
記念品がどのような存在であってほしいのか明確にする
予算とスケジュール
大量発注や名入れ作業には時間がかかるため、早めの準備が肝心
特に卒業シーズンは1~2ヶ月前の早めの用意が吉
デザイン・実用性・トレンド
若い世代にはおしゃれで便利なモバイルバッテリーなどIT系が人気
長く使ってもらうために実用性を重視
7-2. 今後のアクションと展望
オンラインショップの活用 在宅やオフィスから気軽に相談・見積もりができるため、まずは複数サイトを比較検討するのがおすすめ!
専門業者への早めの相談 卒業シーズンや周年イベント前は混雑が予想されるので、余裕をもって見積もり依頼・デザイン決定を行う
自校・自社ならではのオリジナル記念品づくり ロゴやメッセージを入れて、オンリーワンの思い出アイテムに仕上げよう
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『ストレンジ・ワールド』『リトル・マーメイド』『白雪姫』ポリコレ起用で物議を醸し続けたディズニー、興行収入低迷を受けボブ・アイガーCEOが方針転換を明言、「インサイド・ヘッド2」「デッドプール&ウルヴァリン」は好評
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