#劇団四季ノートルダムの鐘
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観劇初め 感激初め 劇団四季ミュージカル 「ノートルダムの鐘」 @ 京都劇場 子供の頃に見たディズニー映画の ミュージカル版かと思いきや 原作寄りのミュージカルだった (wikiでそれぞれのあらすじを確認した) 聖歌隊やアンサンブルが美しい コーラスの厚みが本当に救いの場に居るような感覚になった 特に第2幕のオーヴァーチュア好き ストーリーもさることながら 現在と繋げる演出や振付が面白かった 劇団四季:ノートルダムの鐘:プロモーションVTR https://youtu.be/Xpp8LPJoAFE 劇団四季:ノートルダムの鐘:ナンバー集 https://youtu.be/clXp-9YwTwM #観劇初め #感激初め #劇団四季 #劇団四季ノートルダムの鐘 #京都劇場 #ミュージカル #ミュージカル好き #年末年始の過ごし方 #観劇 (京都劇場) https://www.instagram.com/p/Cm4HQ9sPwmM/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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20230326
劇団四季の「ノートルダムの鐘」を観劇した。テーマの音楽が大好きで、ミュージカルも観たいと思ってたから願いが叶いました。
はじまりの合唱がかっこよかったよー。泣けたー。
カジモド役の人が良かった。
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今日は劇団四季ノートルダムの鐘を観に京都へ行ってきた。最初から最後まで感動しっぱなしだった。冒頭でカジモドが怪物になるところがゾッとして鳥肌立った。ラストに向かう疾走感に目を奪われっぱなしでほろほろと泣いてしまった。エスメラルダは強くて眩しいしフィーバスは「皆が言うほど良い奴じゃない。」とか言って唇奪って爆イケだし…。セットも演出も役者さんもすべてすべて良かった。拍手喝采のスタンディングオベーション。感無量。隣りに座ってたカーテンみたいなワンピースを着た若い女の子も泣いていた。てか泣いてる人をよく見かけた。ずっと観たかった公演だったからちょっと奮発して良い席で観た。わざわざ京都まで出向いて良かった…。
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ノートルダム・ド・パリとノートルダムの鐘
劇団四季のミュージカル『ノートルダムの鐘』を観た。
もともとディスニーアニメ映画の『ノートルダムの鐘』が好きで、ミュージカルでもやっているとは知っていたのだけど観ないまま今まで来てしまい、ようやく観た。
以下、ディズニー映画アニメの『ノートルダムの鐘』を履修済み前提で書いています。ネタバレというかアニメ・ミュージカル・原作比較をしたりしますので未見の方はご注意下さい。
この舞台作品はディズニーアニメ映画の『ノートルダムの鐘』を元にはしているが登場人物の設定、ストーリーが原作寄りになっている。原作はヴィクトル・ユ��ーの『ノートルダム・ド・パリ』で、古典だしアニメももう二十年以上前の作品なので、今更ネタバレもなにもないと思うので結末を言うけどアニメ映画の『ノートルダムの鐘』はカジモドがエスメラルダを救出して民衆に迎えいれられハッピーエンドだが、ミュージカル版はカジモドはフロローを明確に殺すしエスメラルダも死ぬ。なのでアニメのキャラクター性やストーリーを期待するとだいぶ違う味わいなので戸惑うと思う。
ミュージカル版『ノートルダムの鐘』の初期はアニメ映画に沿った形の作品だったようだ。紆余曲折あり作品の改定が行われて、曲も追加や変更等があり、アニメから離脱して原作寄りの割と大人向け作品になった。売春宿とかも普通に出てくる。
アニメではフロローは判事だったがミュージカル版では原作の通り聖職者になっているし、ジプシーを憎むようになった経緯、最愛の弟とのエピソードも描かれる。カジモドのイマジナリーフレンドであるガーゴイルたちはキャラクター自体がなくなり、コロスがその役割を負っている。フィーバスが戦場から離れパリにきて聖堂の護衛騎士になるくだりはアニメにはない新しい歌が追加されていてフィーバスの登場の見せ場になっている。アニメでは物語の外枠を語るクロパンが語り部であり狂言回しとしてかなりいい位置にいたのだけど、ミュージカルでは普通の脇役になっていて、持ち歌も減っている、というか違う歌になっているシーンもある。
パンフレットに書いてあった解説でなるほど、と思ったのが、ユゴーの『ノートルダム・ド・パリ』では聖職者のフロローを教会権力、騎士であるフィーバスが王権、カジモドを民衆の力として、三つの属性がエスメラルダというシンボル(価値のあるもの)を求め奪い合うという意味が読み取れる、というもの。アニメでは民衆の勝利で終わったが(エスメラルダの恋人はフィーバスになるが、フィーバスは護衛隊長ではなくなるし、救ったのはカジモドで、民衆はそれを助け迎え入れているので)、ミュージカル版は原作に近づけたので、だれも何も得られないほぼ全滅エンドのようなものだ。
民衆の力、ミュージカルというとやはりユゴー原作の『レ・ミゼラブル』も思い出す。レミゼは主人公の運命の諸々ののち次世代へ、という希望があるが、『ノートルダム・ド・パリ』にはない。
アニメではクロパンが「では聞かせよう、怪物の物語を」と言ってスタートし、最後は「誰が怪物かわかっただろう?」と終わる。ここで示唆されている「怪物」とは、怪物と蔑まれているカジモドではなく、ヴィランであるフロローである���
ミュージカルではこの形をとらない。
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以上、アニメとミュージカルの違いについてのメモ。
以下、ミュージカルの感想メモ。
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音楽がめちゃめちゃいいよね。劇場で聴くの最高。音楽だけで泣くってあるんよ。ストーリーがどうでもいいと言ってしまうと身もふたもなさ過ぎて申し訳ないんだけど、音のエモーショナルさは強力すぎる。言葉や意味の読解の前にくる、感情を喚起する力がある。音楽が良すぎるのよ。(ミュージカル版のストーリーは構成があんまりよくないって思ってます)
アニメ版が好きであほほど見てるしサントラもめちゃめちゃ聞きこんでいるので曲は知っているし、ミュージカル版のサントラが出てからは舞台を観ないままミュージカル曲も周回して聴いているので、全部知ってて観て「音楽いいよね……」をした。アニメ版の日本語吹き替えも、当時の四季の俳優さんたちだったのだ。やっとミュージカル版も観れたので満足。作品制作の時代の前後関係的に無理だろうけど日下武史さんの舞台版フロローがあり得たら観たかったなあ。
私は劇団四季のミュージカルを生で観るのは片手で数えられる程度でしかないのだけど、私の中では劇団四季・宝塚歌劇団の作品は期待したものを期待通りに体験できる、絶対安全レベル作品と呼んでいる。お金をかけたプロダクションでロングランしている安定したものを観る安心感・充足感がすごい。普段観ている舞台ジャンルが実験的要素が強い作品だとか、コンテンポラリーダンスなので、特に新作はマジで何が見られるかわからないことが多いため、四季でやる作品はものすごく安心してみられるなとしみじみ思った。2.5次元系や歌舞伎はほとんど観てないのであまり詳しくは語れないけど、原作履修ののち観るのが当然、というのは古典分野の構造なんだよね。歌舞伎や宝塚もゲームアニメマンガコラボがそれなりにあるのはそのあたりの相性がいいからではと思う。芸能の基礎には「みなさんご存じ! 話題の・有名な・アレを私が語ります!」があるからな。
脱線したのでミュージカルの話に戻る。
ミュージカル版を観てしみじみ思ったのが、エスメラルダは本当になんも悪いことしてないのに、3人の男から好意を寄せられ状況に翻弄されて死ぬの理不尽すぎる。救いがなんもない。歌が美しいし強いし、他者への心にあふれている、自立した女で、すごく良いのにまじでなんも救いがない。普通に生き延びたいだけなのに。
実際舞台の中でも捕まったエスメラルダがフロローに向かって「なんでこんなことになっているのかわからない」と言っていたと思うけど、フロローも「私にもわからない」とか言ってて、お前、お前ーーーお前が勝手に惚れて勝手に憎んで一方的に殺そうとしてるのに!? ってなる。加害者が被害者意識を持っている、というのはよくある構造なんだけど、情念+権力持った人間の絵にかいたような振る舞いすぎてうわーってなる。
ミュージカル版の主人公はフロローだよね。
カジモドが生まれるまでの過程をフロローの半生として描いてるあたりで誰の心情に沿って作品を観るべきか、という導入になっているし、カジモドは物語の展開への関与が薄すぎるので。
とはいえカジモドの描き方がよくて、素の状態で出てきた俳優が姿勢がいびつで顔が歪んだ「せむしおとこ」の状態に変化するところを客に見せて「カジモド」が現れる。喋り方も、フロローやエスメラルダと話すときは発話がかすれてぎこちない(カジモドは耳があまり聞こえず唇を読んでいるという設定がある)が、石像の友達と話すときは詰まりもなく流暢に話す。肉体を持ったカジモドは障害があり「劣ったもの」として扱われてしまうが、精神世界では不具合はなく自由にふるまえるのだ。
そういえばHellfireの部分はアニメではフロローの心象風景だったので、舞台では演出どうするんだろうと思っていたけど、コロスが若干その役割を負っていたけどどちらかというとヴィジュアル効果ではなく歌唱に重点を置いたシーンになっていたな。
カジモドがフロローを殺すところは、聖堂のバルコニーからフロローを投げ落とす様になっていて、舞台の奥行を使って担がれた俳優がザーッと下がっていくのを「落下していく人を上から見ている」様にしているのが面白かった。
ちなみに、フロローとカジモドの関係は、アニメ版、ミュージカル版、原作で全部違う。
アニメ:フロローが追い詰めて殺したジプシーの子供がカジモド。カジモドのことも殺そうと思ったが司祭に説得されて神の意志を感じ育てることにした。
ミュージカル:フロローは最愛の弟とともにみなしごとして聖堂で暮らす。フロローはまじめに教会に学ぶが弟は放蕩しジプシーと駆け落ちして生まれた子供がカジモド。病にかかった弟の死に際にカジモドを託され、育てることにした。
原作:フロローの両親が亡くなり、歳の離れた弟が残され、自分が育てなければと強い愛情を感じている。往来で捨て子(カジモド)を見かけ、自分が死んだら弟もこうなってしまうのかという心痛から、放っておけないと感じ、その捨て子を拾って育てる。カジモドはフロローに従順に、弟は素行不良な若者に育ってしまう。
アニメ版のフロローの性根が邪悪なのはディズニーアニメのヴィランのキャラ性を鑑みれば理解できる���ど、ミュージカル版は業が深すぎんか???? カジモド甥じゃん???
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trips and this falls out of my pockets
out there cover will be real in (however long it takes me to ust this shit)
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The Bells of Notre Dame✨🇫🇷 #notredame #france #prayforparis #madewithpaper #art #劇団四季ノートルダムの鐘 https://www.instagram.com/p/BwUKB_QA7il/?utm_source=ig_tumblr_share&igshid=1u4qe77i8zd39
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2018.5.19土 17:30-20:15頃(カテコ含め) 横浜KAAT ノートルダムの鐘 1階 14列 金本カジ初見でしたが、 もう何年も続投されてきたかのような 安定感と感動があり、ビックリしました。 観る前は、若干の不安と緊張が私の中であって、 あまり期待しないでおこう、とか思ってしまっていた自分を殴りたい。 伸びやかで綺麗な歌声 声の出し方、掠れ方 立ち居振る舞い、歩き方 喜び、悲しみ、怒り 金本さんなりのカジモドの表現が 随所にあって、 本当に四季は飽きない。 何度みても発見があり、感動がある。 だからビンボーなんだ、私は。 四季に貢いできて良かった。 今回も本当に良いものが観れました。 ��奇跡もとめて」の時に、 カジモドが客席から見て左手上に登って歌う。 ここが個人的に好きで。 フィーバスとエスメラルダが見つめ合って歌うところに、カジだけ切ない。 哀しくて苦しくて、なんて自分は惨めなのかと。 カジだけが端っこに追いやられてる。 そして、追い討ちをかけるかのように、そのあとフロローに嵌められたと気付く。 もう可哀想すぎるよー。 そりゃガーゴイルにあたりたくもなるよ。 石になろうとする気持ちも分かるよ。 まとめると、「奇跡もとめて」の金本カジの表情がとてもぐっときた。ということです。 そして、私はやっぱり エスメラルダは美南さん派だなぁ。 声のトーンが好き。かっこいい。 カテコもいつもより長めに ありがとうございました。 今回も最高。次もきっと最高。
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中華街からのノートルダムの鐘! 劇団四季は凄い! 面白かった! カジモド役の飯田さん、歌唱力半端ない。凄い! ここまでディズニー縛りなので、ライオンキングと美女と野獣は観たい! 来月は海の約束もして楽しみ! #劇団四季 #劇団四季ノートルダムの鐘 #ノートルダムの鐘 #萬珍樓點心舗 (Kaat 神奈川芸術劇場)
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5年前、人生2回目の海外旅行でフランスに行きました。
今年火事があったけど、調べてみたら、劇団四季のノートルダムの鐘のセットでも象徴的だった、薔薇の窓は焼失を免れたそう。
ステンドグラスとか、彫刻とか
なにも分からないなりに、本当にすごいなと、
世界に繰り出すと思います。
昨日みた、ウィーンの作品展の中の建築を描いた絵も、今だったら、cntr + c とzを使ってコピーしまくるなと。あの細かさを手で書いてたのかと
そんなことを考えながら、今日も芸術に触れました
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観劇初め 感激初め 劇団四季ミュージカル 「ノートルダムの鐘」 @ 京都劇場 子供の頃に見たディズニー映画の ミュージカル版かと思いきや 原作寄りのミュージカルだった (wikiでそれぞれのあらすじを確認した) 聖歌隊やアンサンブルが美しい コーラスの厚みが本当に救いの場に居る感覚になった 第2幕のオーヴァーチュア良き ストーリーもさることながら 現在と繋げる演出や振付が面白かった #観劇初め #感激初め #劇団四季 #劇団四季ノートルダムの鐘 #京都劇場 #ミュージカル #ミュージカル好き #年末年始の過ごし方 #観劇 (京都劇場) https://www.instagram.com/p/Cm4AAjoPCRu/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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【アンケート企画】 「2017年の3本」
WLでは読者のみなさんから2017年に見た舞台作品の中で印象に残った3本を、その理由などを書いたコメントとあわせて募るアンケートを実施しました。WLスタート以来毎年行っているこの企画、3回目の今回は20名の方にご参加いただきました。掲載は到着順です。
雨宮 縁(会社員) ・劇団四季『ノートルダムの鐘』(四季劇場〔秋〕) ・ホリプロ『パレード』(東京芸術劇場 プレイハウス) ・ホリプロ『ファインディング・ネバーランド』(東急シアターオーブ ) 『ノートルダムの鐘』は何が悪なのか? 怪物は誰なのか? 人間の業と差別について圧倒的なクワイアの歌声で問われる秀逸な作品。 ミュージカル『パレード』はストレートプレイを見ているようなミュージカル。アメリカ南部で起こった実話の冤罪事件をミュージカル化した異色作。ある少女殺人事件をきっかけに人種差別や成功者への妬みなどから警察やマスコミ、政治家様々な立場の人達により犯人に仕立て上げられていく恐ろしさ。これが物語ではなく実話であるというさらなる恐ろしさに声が出ない程の衝撃だった。実力者ぞろいの出演者達で見応え満点だった。 ブロードウェイミュージカル『ファインディング・ネバーランド』は来日公演。ミュージカルらしい作品。イマジネーションの世界は自由だと夢のあるミュージカル。窮屈な現実から解き放される感動作で前向きな気持ちにしてくれます。(年間観劇本数:24本)
小田島 創志(大学院生・非常勤講師) ・KAAT『オーランド―』(KAAT神奈川芸術劇場) ・やみ・あがりシアター『すずめのなみだだん!』(小劇場てあとるらぽう�� ・地人会新社『豚小屋』(新国立劇場 小劇場) 1.KAAT『オーランド―』…ジェンダー、言葉の意味、文化慣習、時代精神などの脱自然化を、舞台上で緻密に表現。観客の想像力を喚起する役者さんの演技も白井さんの演出も圧巻。「男である」「女である」のではなく、「男になる」「女になる」というボーヴォワール的な価値観を、演劇的にスタイリッシュに表現していて素晴らしかった。 2.やみ・あがりシアター『すずめのなみだだん!』…個人と社会、個人と宗教の関係性を、コミカルかつ丁寧な言葉を紡いで描いた意欲作。テーマが複層的で、観客側の思考を誘う。 3.アソル・フガード『豚小屋』…個人よりも集団が過剰に優先され、個人の犠牲の上に集団が成り立つ状況下で、戦争に駆り立てられる庶民の「受難」を、北村有起哉さんと田畑智子さんの壮絶な演技で伝えていた。(年間観劇本数:53本)
豊川 涼太(学生) ・ロロ『父母姉僕弟君』(シアターサンモール) ・木ノ下歌舞伎『東海道四谷怪談 通し上演』(あうるすぽっと) ・ままごと『わたしの星』(三鷹市芸術文化センター 星のホール) 今年の3本を選んでみると、全てが再演(初演はどれも観ていない)だった。 特にロロ『父母姉僕弟君』はキティエンターテイメントプロデュースで、より大きなサイズで大きなスケールで上演できていた。 他の方々も語るように、再演賞を設ける等、演劇界全体で再演文化の定着に力を入れて欲しい。(年間観劇本数:50本程度)
なかむら なおき(観光客) ・月刊「根本宗子」『スーパーストライク』(ザ・スズナリ) ・劇団四季 『ノートルダムの鐘』(四季劇場〔秋〕) ・こまつ座『イヌの仇討』(紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA) 『スーパーストライク』は良し悪しの前にもっとも欲していることが届く作品だったので。『ノートルダムの鐘』はあえて出来事だけを表現して観客に判断を任せているのが面白かった。そして『イヌの仇討』は忠臣蔵を下敷きに目に見えない得体の知れない大きな力を描いていて続々としたなぁと。あ、これらは趣味です。 で、上演された作品を見ると、今の世の中に応答するような作品が多いように思うのです。そして小劇場界隈で育ってきた演出家が大劇場の演出を務めるようになってきているように思うのです。また少し変わったかなぁと思うのです。(年間観劇本数:100本ぐらいですかね)
北村 紗衣(研究者) ・ケネス・ブラナー演出、トム・ヒドルストン主演『ハムレット』(RADA) ・カクシンハン『マクベス』(東京芸術劇場 シアターウエスト) ・モチロンプロデュース『クラウドナイ��』(東京芸術劇場 シアターイースト) 今年は『ハムレット』を6本見て、アンドルー・スコット主演版や川崎ラゾーナ版なども良かったのですが、ヒドルストンの『ハムレット』が一番好みでした。ハムレット以外の若者役を全員女性にするキャスティングが効いていました。カクシンハンの『マクベス』はまるでゴミみたいなセットでしたが、内容はゴミとはほど遠いエネルギッシュなものでした。『クラウドナイン』は大変面白かったのですが、あまりよく考えずに「レズ」とか「少年愛」などという言葉を使っているマーケティングは大変残念でした。 (年間観劇本数:121本)
町田 博治(会社役員) ・青☆組『グランパと赤い塔』(吉祥寺シアター) ・小松台東『山笑う』(三鷹市芸術文化センター 星のホール) ・ SPAC『アンティゴネ ~時を超える送り火~』(駿府城公演特設会場) 『グランパと赤い塔』 吉田小夏が人の綾なす思いを紡ぎ、丁寧に織り上げられる。 背筋が伸び厚みと洒脱さを合わせ持つ老紳士を佐藤滋が見事に演じ、福寿奈央の初老の妻も見事。二人が作品に一本の筋を通す。 裏の主役とでも言うべき女中役を大西玲子が、目線、ことば、仕草、身体で見事に演じていた。役者が皆素晴らしい。 『山笑う』 兄と妹、地方と都会、肉親ゆえの諍い。 静かに光る小さな宝石の様な作品。 松本哲也の演出がシリアスさと笑いをバランスさせ絶妙。厚みのある演技、役者達のバランスも絶妙。 『アンティゴネ』 冒頭女優石井萠水がミニ・アンティゴネを演じ客を引き込む。 舞台は一面水。灯篭が浮かび明かりが揺れる。あの世と現世の境としての水、水上で舞台が静かに進む。背後に投射された動きが影となり、台詞、歌唱が絡み、幻想的。 「弔い」にこだわるアンティゴネ、最後、円く連なってゆく静かな盆踊りが弔いを暗示胸を締め付ける。(年間観劇本数:299本)
文月 路実(派遣社員・フリーライター) ・ゴキブリコンビナート『法悦肉按摩』(都内某公園) ・NODA・MAP『足跡姫』(東京芸術劇場プレイハウス) ・ 範宙遊泳『その夜と友達』(STスポット) 「五感を総動員する」と謳っていたゴキコンの本公演は、まさにその通りの悪夢だった。入り口で目隠し��れ、何が何やらまったくわからない状態で味わう地獄。四方八方から泥水や血糊や汚物や虫が飛んでくる。突然役者が飛び出してきて身体の上に載る。内容はいつも通りのひどい話だ。テント内はかなり暑く、なにやら異臭がすごい。終わったときには頭に虫がとまり、レインコートは泥や血糊でぐしょぐしょ、汗で眉毛が半分消えておったとさ。そんなに過酷だったのにもかかわらず爽快感を覚えたのは不思議。普段使わない感覚を刺激されたからか。これこそが演劇の力なのでは。『足跡姫』は勘三郎へのオマージュ。ここ数年の野田作品のなかで一番ストレートに「想い」が伝わってきて、純粋に美しいと思った。『その夜と友達』は、生きづらさを抱えた「夜」というキャラクターが個人的に刺さった。「しんどさ」を知ってしまった人間にも希望はあるのだと信じたい。(年間観劇本数:42本)
永田 晶子(会社員) ・努力クラブのやりたくなったのでやります公演『フォーエバーヤング』(人間座スタジオ) ・燐光群『湾岸線浜浦駅高架下4:00A.M.(土、日除ク)』(ザ・スズナリ) ・dracom Rough Play 『ぶらんこ』(OPA_Lab) 上演日順です。 ・説明が削られ、描くべきことだけ残った合田団地氏の劇作は、努力クラブの魅力のひとつです。同世代の俳優による静かな演技で、人生における中途半端な時間の儚さをより楽しめました。 ・燐光群の公演で、劇場という閉ざされた空間が持つ危うさを確かめました。戯曲に負けない強い演技と、暗闇にわずかな光を感じるラストシーンが印象的でした。失われた街に思いを馳せる機会にもなりました。 ・既存戯曲を本読み一回・稽古一回で上演するラフプレイを観て、演劇は一度きりの瞬間に在ると思いました。会場全体に広がる「わかりあえなさ」に、戸惑いつつも笑いました。戯曲を忠実に辿ろうとするデッサンのような行為は、dracom の新作での慎重な表現にも繋がっていたと思います。(年間観劇本数:100本くらい)
青木 克敏(地方公務員) ・SPAC『アンティゴネ〜時を超える送り火〜』(駿府城公演特設会場) ・ロシア国立サンクトペテルブルク マールイ・ドラマ劇場『たくらみと恋』(世田谷パブリックシアター) ・NAPPOS PRODUCE『SKIP〜スキップ』(サンシャイン劇場) あまりぱっとしない演劇状況に思えました。その中で、SPACの宮城聰さんの取り組みは素晴らしいものに感じています。アンティゴネは構成がしっかりとしていて分かりやすいかったですが、私の価値観を揺るがしてくれるほどの感動を、与えてくれました。たくらみと恋では、俳優陣をはじめとして芸術レベルの高さを見せつけられました。そして、スキップ。なんだかんだ言っても、キャラメルボックスは、夢と希望をいつだって分かち合おうと走り続ける劇団です。(年間観劇本数:32本)
矢野 靖人(一般社団法人shelf代表理事・芸術監督) ・WORLD STAGE DESIGN『The Malady of Death』(台北国立芸術大学) ・HEADZ『を待ちながら』(こまばアゴラ劇場) ・SCOTサマーシーズン2017『サド侯爵夫人 第二幕』(新利賀山房) The Malady of Death”はバンコクの盟友、僕がいちばん信頼している僕自身のプロデューサー的存在でもあるリオンが演出する作品とあってわざわざそれを観るためだけに台湾まで行った作品。そういうことが出来る/したいと思える仲間がいることに感謝。今年いちばん記憶に残っている。デュラス晩年の最後の恋人は実はゲイで、しかし献身的にデュラスを愛し、デュラスに尽くしたという。美しく儚い作品だった。鈴木忠志「サド侯爵夫人 第二幕」はこの超絶技巧のこのアーティフィシャル(人工的)な日本語台詞をねじ伏せた俳優陣に快哉。久しぶりに劇場で観劇した飴屋法水さんの「を待ちながら」はこちらが思っていた以上に泣けるほどに清々しくベケットで。選外に1作品、APAFワン・チョン氏演出の「Kiss Kiss Bang Bang2.0」を。ノンバーバル且つインターナショナルな演劇の新たな可能性を垣間見せてくれた。(年間観劇本数:43本)
野呂 瑠美子(一観客) ・劇団昴ザ・サードステージ『幻の国』(サイスタジオ大山第1) ・劇団チョコレートケーキ『熱狂』(シアターウェスト) ・文学座創立80周年記念公演『中橋公館』(紀伊国屋ホール) どの時代をどういう切り口で、どのように選ぶかは作者の意識と力量による。劇団チョコレートケーキの古川健さんは、大きな歴史の流れを巧妙に切り取り、多大な資料を元に、新たに肉付けをして、その時代がどんなであったかを観客に見せてくれる。『幻の国』『熱狂』ともに、3時間ほどの舞台からは、困難な時代に置かれた人々の思いと息遣いが伝わってくるようであった。文学座の真船豊の『中橋公館』も、殆ど知られることがなかった、外地・北京で敗戦を迎えた日本人の様子をよく伝えていて、感心した。どの作品も、過ぎ去った時代を描きながら、実は現代をきち��と映し出している秀作揃いで、感動とともに、印象深い作品となった。最近あまり見なくなった歌舞伎だが、今年は仁左衛門の『千本桜』がかかり、おそらく彼の一世一代の知盛であろうと思われて、拝見した。人生は速い。(年間観劇本数:80本)
片山 幹生(WLスタッフ) ・SPAC『病は気から』 (静岡芸術劇場) ・ゴキブリコンビナート『法悦肉按摩』 ・平原演劇祭2017第4部 文芸案内朗読会演劇前夜&うどん会 「や喪めぐらし」(堀江敏幸「めぐらし屋」より) ノゾエ征爾翻案・演出のSPAC『病は気から』は17世紀フランス古典主義を代表するモリエールの喜劇の現代日本での上演可能性を切り拓く優れた舞台だった。ゴキコンはいつも期待を上回る斬新で過激な仕掛けで観客を楽しませてくれる。高野竜の平原演劇祭は昨年第6部まで行われ、いずれも既存の演劇の枠組みを逸脱する自由で独創的なスペクタクルだったが、その中でも文庫版200頁の小説を4人の女優がひたすら読むという第4部の企画の体験がとりわけ印象的だった。食事として供された変わったつけ汁でのうどんもおいしかった。(年間観劇本数:120本)
kiki(勤め人) ・日本のラジオ『カーテン』(三鷹市芸術文化センター 星のホール) ・あやめ十八番『三英花 煙夕空』(平櫛田中邸/シアトリカル應典院) ・風琴工房『アンネの日』(三鷹市芸術文化センター 星のホール) カーテン:この一年で拝見できた日本のラジオの作品はどれも面白かったが、結局一番好みにあったのがコレ。劇場の使い方や題材の面白さに加えて、奥行きのある人物描写で15人のキャストの魅力が充分に生きた。 三英花 煙夕空:あやめ十八番初の二都市公演で、東京と大阪の会場がどちらも物語によく似合いつつ印象はガラリと変わって面白かった。音の響きや照明も変わり、キャストも変わって、東京公演では濃密な仄暗さが、大阪公演ではエッジの効いた明暗がそれぞれ印象に残った。 アンネの日:風琴工房の題材への取り組み方にはいつも心惹かれるが、観る前には地味だろうと思っていたこの作品がこの一年で最もツボにハマった。描かれた人々の誠実さと強さ、それを演じるキャスト陣の説得力が魅力的だった。(年間観劇本数:155本)
りいちろ(会社員) ・第27班 キャビネット公演B『おやすみ また明日 愛してるよ』(シアターミラクル) ・コマイぬ『ラッツォクの灯』(石巻 GALVANIZE gallery) ・アマヤドリ『青いポスト』(花まる学習会 ���子小劇場) 2017年も足を運ぶ先々に多彩な舞台の力がありましたが、中でも常ならぬ舞台の密度や呼吸を感じた3作品を。 この一年、くによし組や劇団ヤリナゲ、劇団普通、KAZAKAMI、遠吠え、キュイなど若い作り手たちの作品にも心惹かれつつ、てがみ座『風紋』、風琴工房『アンネの日』、青組『グランパと赤い塔』、うさぎストライプ『ゴールデンバット』、ワワフラミンゴ『脳みそあるいてる』など実績のある作り手の更なる進化を感じる作品も数多く観ることができました。FunIQの5人の作演での連続上演の試み,ロロの「いつ高シリーズ」やシンクロ少女の『オーラルメソッド4』のように過去作品と新作を合わせて上演することも作品の世界観を再認識させ作り手の進化を感じさせる良いやり方だったと思います。またあやめ十八番や水素74%などの歴史建造物での上演にも、スイッチ総研の諸公演やガレキの太鼓ののぞき見公演などの企みにも捉われました。(年間観劇本数:315本)
矢作 勝義(穂の国とよはし芸術劇場 芸術文化プロデューサー) ・ イキウメ『天の敵』(東京芸術劇場 シアターイースト) ・TBSテレビ『俺節』(TBS赤坂ACTシアター) ・風琴工房『アンネの日』(三鷹市芸術文化センター 星のホール) 『天の敵』は、戯曲・演出・美術・俳優など全てのピースが寸分の狂いもなく組み合わされた、これまで観たイキウメ作品の中で一番素晴らしい舞台でした。 『俺節』は、主演の安田章大の歌・芝居ともに素晴らしく、回りを固める小劇場系の俳優も一丸となり、見事に劇世界を支えていました。何と言っても、脚本・演出の福原充則の仕事ぶりが充実していました。 風琴工房の詩森ろばさんは、2017年の1年間で多数の作品を生み出していましたが、なかでも『アンネの日』は、教養エンターテイメントと名付けたいと思います。事実の羅列や解説にとどまらず、それをエンターテイメントに昇華しながらも、一つの物語として創り上げられたとても素敵なものでした。 番外として、自身の劇場制作の、青木豪作、稲葉賀恵演出の「高校生と創る演劇『ガンボ』」と桑原裕子作・演出の穂の国とよはし芸術劇場プロデュース『荒れ野』を上げておきたいと思います。(年間観劇本数:132本)
須川 渡(研究者) ・ dracom『空腹者の弁』(ウイングフィールド) ・山下残『無門館の水は二度流せ 詰まらぬ』(アトリエ劇研) ・アイホールがつくる「伊丹の物語」プロジェクト『さよなら家族』(AI・HALL) 今年も関西で多くの作品を観ました。劇場の閉館はたびたび議論になりますが、dracomと山下残はこの問いかけに作品という形で応答していました。dracomはウイングフィールドという���所で演劇を続けること、山下残はアトリエ劇研がなくなることの意味を、どちらも非常に挑戦的な方法で示していました。『さよなら家族』は、伊丹という場所と時間をかけて丁寧に向き合った秀作です。スタイルは様々ですが、観客である私も、同じ場所にとどまって演劇を観続けるとはどういうことかに思いを巡らせた1年でした。 (年間観劇本数:133本)
かいらくえんなつき(演劇ウォッチャー) ・ロロ いつ高シリーズvol.4『いちごオレ飲みながらアイツのうわさ話した』(こまばアゴラ劇場) ・悪魔のしるし『蟹と歩く』(倉敷市立美術館 講堂) ・範宙遊泳『その夜と友達』(STスポット) 2017年も前半は大阪にいたので、関東近辺の演劇はそこまで多くは観ていません。とはいえ、ここにどうしても挙げたいと思う関西の作品に出会えなかったのは、残念。 選んだのは今後ずっと忘れないだろうなと思う観劇体験だったものです。 この他に挙げられなかったのは、FTで上演された『忉利天(とうりてん)』 (構���・演出・美術:チェン・ティエンジュオ)。 これだけをみていうのもと思いますが、それでもいいたくなるぐらい、中国の勢いを感じさせられ、それと裏返しの日本の閉塞感を感じました。 2017年は(も?)色々と区切りとなる出来事の多かった1年だったような気がしています。 毎年同じようなことを書いている気がしますが、2018年はもっともっと新しい刺激的な作品に出会いたい!!(年間観劇本数:おそらく150本くらい)
薙野 信喜(無職) ・ Schauspiel Leipzig『89/90』(Berliner Festspiele) ・Akram Khan Company「Until the Lion」(Main Hall, ARKO Arts Theater) ・日本総合悲劇協会『業音』(西鉄ホール) 2017年は、海外で観た20数本の作品の印象が強い。パリで観たオペラ・バスティーユ『ラ・ボエーム』、オデオン座『三人姉妹』、コメディ・フランセーズ『テンペスト』、ベルリンドイツ劇場『フェードル』『しあわせな日々』、ソウルで観た Yulhyul Arts Group『Defeat the ROBOT 3』、明洞芸術劇場『メディア』の印象が強烈だった。
九州に来演した作品では、ヨーロッパ企画『出てこようとしてるトロンプルイユ』、サードステージ『舞台版ドラえもん のび太とアニマル惑星』、イキウメ『散歩する侵略者』、トラッシュマスターズ『たわけ者の血潮』 などが楽しめた。 九州の劇団では、劇団きらら『プープーソング』、そめごころ『ちずとあゆむ』、転回社『夏の夜の夢』 がおもしろかった。(年間観劇本数:156本)
でんない いっこう(自由人) ・東京芸術劇場『リチャー��三世』(東京芸術劇場 プレイハウス) ・新国立劇場『プライムたちの夜』(新国立劇場小劇場) ・文学座『鳩に水をやる』(文学座アトリエ) 1.リチャード三世の人格形成に身体の障害を前面に出さなかったし、最期の苦しみを、脳内の様子が突然飛び出し襲い掛かるような映像と音響で訴えたプルカレーテ演出の意外性が惹きつける。 2.人は何に向って本心を言えるのか、自身の老後は応答するロボットを考えていたが、人型のAI・スライムなら2062年でなくとも頷けてしまう身近な物語であった。人を失した悲しみ、本来わかりえない存在、一個の人間。 3.童話作家だった男、今は認知症の鳩に水をやる男。誰にわかると言うのだ、その内面の心理が。過去を生きている男に通じる回路を持たない今を生きてる者達。次点は若い俳優、演出家の成長が嬉しい『その夜と友達』『ダニーと紺碧の海』『ナイン』気になる劇作・演出家で楽しかった『ベター・ハーフ』大野一雄に惹かれ、その時代の映像が見たくて、疑念を持ちながら観たのに何故か後半引き込まれてしまった『川口隆夫「大野一雄について」』等がある。(年間観劇本数:27本)
小泉 うめ(観劇人・WLスタッフ) ・点の階『・・・』(京都芸術センター 講堂) ・風琴工房『アンネの日』(三鷹市芸術文化センター 星のホール) ・神里雄大/岡崎藝術座『バルパライソの長い坂をくだる話』(京都芸術センター 講堂) 前半は人生最高ペースの観劇本数だったが、後半は落ち着いて、おしなべてみれば例年並みの本数になった。そのため見逃したと思っている作品も多い。演劇が演劇であるが故の悔やみである。 『・・・』 ファンタジーという言葉だけでは済まされない不思議な観劇体験となった。窓の外の雪や隙間から入ってくる冷たい空気までもが演劇だった。 『アンネの日』 詩森の戯曲はいつも緻密な取材力とそこからの跳躍力に支えられているが、この戯曲からは一人の女性として、ひいては一人の人間としての彼女の姿が明瞭にうかがえ、彼女の代表作となるだろう。 『バルパライソの長い坂をくだる話』 神里のターニングポイントと言える。再び上演される機会もあるだろうが、あの場所であの役者陣でのスペイン語上演は、当然のことながら二度とないものを観たという印象が強い。 西日本での観劇も例年よりは少なかったが、結局KACで上演された2本を選んでいるあたりも私らしいところか。(年間観劇本数:355本)
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念願の劇団四季CATSがめちゃくちゃ良かった。圧巻。泣いてしまうかと思った。鳥肌立ちっぱなし。ちゃんと人間だったけどめっちゃ猫だった。3月のノートルダムの鐘が大本命なのでとんでもなく楽しみ。
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2017年観劇まとめ
2017年も今日を入れてあと3日。今年も観劇を振り返っていこうと思います。
1月9日 宝塚歌劇団花組「雪華抄/金色の砂漠」
和物のショーをじっくりと見るのは雪華抄が初めてでした。季節を一巡するストーリー仕立てで、お正月公演としてもぴったりでした。そして何より「金色の砂漠」…すばらしかった…あそこまでしないと宝塚歌劇において「愛している」と言えなくなってしまうのか。愛とはここまで複雑に絡み合わなければ「愛」と呼べないのかと考えさせられる話でした。この公演で退団した花乃まりあさんのエトワールが大好きです。今のところ私の中でのNo.1エトワールです。
3月19日 劇団四季「ノートルダムの鐘」
「人」とは何かを考えるミュージカルでした。重厚感のある歌唱、波のように行ったり来たりするオーケストラのメロディ、そして苛烈ともいえるストーリーが折りたたみかけるようにやってきて、後に残された感曲たちがひたすら「問い」について考えるという作品でした。来年のゴールデンウィークにもう一度観る予定なので、またじっくりと考察したいと思います。
3月26日 Broadway Kinky Boots
またニューヨーク行きたいなぁ!!!!!ずっと憧れていたミュージカルの本場、ニューヨークのエンターテイメントは、やっぱり想像の何倍も素晴らしくて、一生の思い出になりました。またニューヨークに行きたい。
キンキーブーツは、本当にメロディもストーリーも、観客を肯定し、「ありのままで良いのよ!」というメッセージを投げかけていました。ローラ様素晴らしかった…!客席と一体になるあの高揚感は素晴らしかったです。またニューヨークに行ってキンキーブーツを見たい…ローラ様の虜になりたい…
5月25日/7月22日 宝塚歌劇団雪組「 幕末太陽傳 / Dramatic “S”!」
5月に第三次宝塚遠征をし、ちぎみゆの二人を見送ってきました。高からヅカ歌劇を見てきて、最高に魅了されたトップコンビを送り出すことはものすごく寂しかったです。その一方で、お芝居では笑わせてくれて、ショーでは涙させてくれて…雪組の皆様の底力を見た公演でした。ショーの緑の場面と、お芝居の最後に駆けていくシーンは一生の宝物です。
6月3日 帝国劇場「レ・ミゼラブル��
いよいよ帝劇デビューをレミゼでやってきました。本当に深かった。予想以上に深かった。人間一人一人が「生きる」とはどういうことかを問いかける話でした。音楽の重厚感と、伝わってくるメッセージの重みで、最後はボロボロ泣いていました。「誰かを愛することは神様のお傍にいることだ」という歌詞はもう…こうやって訳した方は天才だと思いました。2019年の公演も観たい。
9月30日 劇団四季「アラジン」
アラジンは3回観ても全部違って面白い!ジーニーが今回は東京出身でした。そして岡本瑞恵さんのジャスミンの美しく、「外に飛び出したい。自分の世界を広げたい!」という意思のまっすぐで清らかでしなやかなこと…!定期的にアラジンは見たい…ジーニーから元気をもらいたいなと思いました。
10月14日 宝塚歌劇団宙組「神々の土地/クラシカル・ビジュー」
朝夏まなとさんの退団公演を拝見してきました。「神々の土地」という「作品もまた、「人の思いの集合体」と、「ひとそれぞれの思い」をぎっしりと詰め込み、その中で「愛」とは何か、誰かを愛おしいと思うことは何かを問いかける作品でした。時代の流れを止められないなかでも、人の感情も、生き様も、とても尊いものなのだと訴えかけてくれる作品でした。上田久美子ってすごいな。ショーは朝夏さんの宝塚への思いが沢山詰まった作品でした。宙組素晴らしかった…
11月24日 宝塚歌劇団星組「 ベルリン、わが愛/ BOUQUET DE TAKARAZUKA 」
今年の観劇締めは星組さんの初演を拝見しました。お芝居は、「世の中に対して芸術は何ができるか」を問うお話でした。七海さんがダンディだった!ショーはひたすらクラシカルで、パステルカラーの作品でした。トップ娘役綺咲さんのダンサーぶりをじっくり見させていただきました。
今年も劇場で全力で楽しんでまいりました。ご一緒してくださった皆様、本当にありがとうございました。来年、というか来月からもまたもりもり観劇をしていこうと思います。
今年も大変お世話になりました。良いお年をお迎えください。
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気になる公演メモ
・京都市右京ふれあい文化会館主催の2023年新春特別公演『大念佛狂言の世界 ~嵯峨・千本ゑんま堂・和久里壬生狂言~』
自主公演のご案内 - 京都市右京ふれあい文化会館 (kyoto-ongeibun.jp)
・木ノ下歌舞伎 桜姫東文章
桜姫東文章 – 木ノ下歌舞伎 official website (kinoshita-kabuki.org)
東京 豊橋 京都 新潟 久留米
・ピーピング・トム『マザー』
ピーピング・トム『マザー』 | 主催 | 世田谷パブリックシアター (setagaya-pt.jp)
東京 兵庫 高知 愛知
・田中泯“朗読とオドリ” 試演1
・Ufer! Art Documentary “OUR ART MUSEUM�� − 品川にあった原美術館の記憶 − 監督・岸本 康 2021年 HDTV 120分
Ufer! Art Documentary – 芸術に関する映像について様々な制作を行っています
・劇団四季 ノートルダムの鐘
ミュージカル『ノートルダムの鐘』作品紹介 | 劇団四季【公式サイト】 (shiki.jp)
ディズニーの映画に『ノートルダムの鐘』というアニメーション映画作品があるんですけど、ヴィクトル・ユゴーの原作小説とは内容が結構違ってて一応子供向けファンタジー的な仕上がりなのですが、この四季がやっているミュージカルはアニメ映画の音楽は割とそのままで(新規追加された曲や+α改変はある)原作寄りにストーリーや登場人物の設定を変えて作られたあまり子供向けではないミュージカル作品なので、ライオンキングとかアナ雪とかのいわゆるディズニーアニメの舞台化ではない。前から観たいなーと思いつつ見逃していたので今度こそ行きたい。
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domenica domingo 16 febbraio febrero
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