#不愉快な現実
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Milgram Side W
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「今までの看守の話が聞きたいだって?」
"Do you want to hear about the previous guards?"
「あぁ、何かの参考になればと思ってなめるか? ジャッカロープ。」
"Ah, are you considering on helping me by giving some references? Jackalope."
目の前の看守エスは、私が日をかけたとおり実に優秀だ。
The warden Es, as I had observed for the past few days, is truly excellent.
情報収集に貪欲で、考察も深く鋭い。広い知識を持ち、多様な価値観を併せ持つ。
They are eager to gather information, while holding deep and keen insights. Es possesses wide knowledge and diverse values.
理想的な看守と言って良い! ——まぁ、今回のミルグラムはそういう風にデザインしたのだから当然といえば当然なのだが——それでも、ここまで上手くいくとは 思っていなかった。
It's fair to say Es is an ideal warden!——Well, it's only natural since that's how I designed this Milgram experiment——but still, I didn't think it would go this well.
難点は精神の不安定さだが——それも、仕様上致し方がないことだ。
Their only flaw is their mental instability -- But even that is unavoidable given the current structure of the experiment.
今もこうして僅かでも新たな視点を取り入れようと、大きな瞳でまっすぐ私を見つめている。その瞳に見つめられる度に私の胸躍る。
Even now, looking straight at me with their large eyes, they are trying to adopt even the slightest new perspective. My heart flutters every time I'm gazed at by those eyes.
「んー、オレ様の記憶に残ってるような看守なぁ…」
"Hmm, I can't remember a warden who's made a lasting impression on yours truly…" (TN: "オレ様" means "my esteemed self" but it doesn't sound great on EN imho so I translated it to something closer to its original meaning.)
監獄ミルグラムは、幾度となく繰り返されてきた営みである。
Milgram Prison is an undertaking that has been repeated over and over again.
度重なるトライ&エラーにより、規則やフォーマットを最適化して現在の形にたどり着いている。
Through repeated trial and error, the rules and format have been optimized to reach it's current form.
つまりは失敗の歴史ともいえるわけだが、その中でも印象に残っている石守はそう多くない。
In other words, it's a history of failures but there aren't many among the stone faced guards who have left a lasting impression. (TN: I have no idea what "石守" Ishimori is referring to. It seems like a character but based on my list, I can't find anyone that fits it.)
「そうだな。バッと思い出せるのは審判の前に囚人を全部殺しちまったヤツ」
"Right. The only one who comes to mind is the guy who killed all the prisoners before the trial."
「……何の参考にもならないな」
"...That's not helpful at all."
エスは不快そうに眉をひそめる。期待通りのリアクションだ。
Es frowns in discomfort. Just the reaction I was expecting.
「看守と囚人 くものと裁かれるもの。絶対的な上下関係が出来上がる中で、そうなっちまう看守は珍しくねぇ。まぁ皆殺しはレアケースだが······数人手にかけちまうなんてことはまぁある
"Warden(s) and prisoners, the one(s) who imprison and the ones who are judged. In a relationship with such a clear hierarchy, it's not rare for some warden(s) to go off the rails. Well, killing everyone is a rare case, but taking out a few isn't unheard of."
「僕は、そのやり方は好まない」
"I don't approve of that approach."
「そうかそうか。 お前は暴力反対派だもんなぁ~」
"I see, I see. You're against violence, huh~"
「当たり前だ。 元々そのつもりだが――」
"Of course. That was the intention from the beginning—"
エスの表情がわかりやすく唸る。
Es visibly grimaces.
「今の監獄の状況を見れば、確信に変わるというものだろう」
"If you consider the current conditions in the prison, it should only reinforce your conviction, shouldn't it?"
無理もない話だ。
"It's not an unreasonable argument."
今回のミルグラムは囚人の暴力により、大きく状況を動かされたのだから。
In this iteration of the Milgram experiment, it's that one prisoner's violence that has significantly changed the situation.
エスは1人の囚人と協力関係を結んだ。エスの思惑とは裏腹に、その囚人はまるで看守の代行をするかのように、赦されざる囚人に暴力による私刑を執行したのだった。
Es formed a cooperative relationship with one of the prisoners. Contrary to Es's intentions, that prisoner acted almost as if they were a substitute warden, meting out vigilante justice through violence on the guilty prisoners.`Es formed a cooperative relationship with one of the prisoners.
囚人同士の争いという意味では過去のミルグラムでも前例はあるが、囚人が看守を気取るなど前代未聞だ。
During previous Milgram experiments, it's not uncommon for prisoners to have confict with one another. But a prisoner taking on the role of a warden is unprecedented.
なんと、なんと愉快なのだろうか。
My, oh my, this is incredibly amusing.
「………僕は看守として、アイツらのことを知りたいんだ。そこに暴力は必要ない」
"….As a warden, I want to understand them. Violence isn't necessary for that."
「んー、お前は囚人に愛着を持ちすぎに見えるがね」
"Hmm, aren't you getting too attached to the prisoners?"
「………そんなことはない」
"……That's not the case."
「いや、別に悪いとは言ってねぇよ。看守のスタンスは自由だ」
"No, I'm not saying it's a bad thing. A warden's stance is their own choice."
囚人への強い愛着は、今回のエスの特徴のひとつだ。時には親のように、きょうだいのように、友人のように囚人のことを親しく想っている節がある。
Strong attachment to the prisoners is one of the defining characteristics of Es this time around. At times, Es appears to hold a fondness for the prisoners, as if they were like a parent, sibling, or friend.
直接傷つけたわけではないとはいえ、自分の選択により囚人が傷つく結果になったことを強く悔いているのだろう
Even though Es didn't directly harm the prisoners, it's likely they deeply regret that their choices led to the prisoners getting hurt.
俯くエスを見て、ふと追懐というべきか、1人の看守の顔が浮かぶ。
Looking at the downcast Es, whether it should be called a flashback or not, the face of a single warden comes to mind.
見た目はまったく似ていない。女性らしいロングヘアをなびかせる姿は印象としてはむしろ真逆に思えるが――。
Their appearance couldn't be more different. The image of her flowing, feminine long hair is the polar opposite in terms of impression and yet—.
「…………あー、そうか」
"……Ah, I see."
「ジャッカロープ?」
"Jackalope?"
「オレ様が直接見てたわけじゃねぇんだがな。 オレ様の部下が担当してた看守に、お前に似たヤツ��いたんだよ。ちと思い出しちまった」
"I didn't directly oversee her, but one of my subordinates was in charge of a warden who reminded me of you. Just crossed my mind."
あのエスも、今回のエスと同様、看守でありながら囚人との親交を重視していた。共通しているのは、人間への強い興味だ。
Like the current Es, that Es also valued relationships with the prisoners despite being a warden. What they both share is a strong curiosity about people.
エスの顔を見ると、怪訝そうな表情でこちらを見ている。
Looking at Es's face, they appear puzzled as they look this way.
「ジャッカロープ・・・・・・お前部下がいたのか」
"Jackalope… you had subordinates?"
「おう、オレ様相当偉いんだぜ。お前を直接見てやってることをたまには感謝しろよ」
"Hooh, I'm pretty important, you know. You should feel grateful that I'm personally overseeing you now and then."
「ウサギの社会にも上司部下があるんだな」
"Huh, so even in a rabbit society, there are bosses and subordinates."
「ウサギじゃねぇ。ジャッカロープだ」
"I'm not a rabbit. I'm Jackalope."
あのときは今のミルグラムと比べれば、私から言わせると不完全なフォーマットと美しくないルールで進行していた。
Back then, in comparison to the present Milgram, it was following an imperfect format and rules that, in my opinion, lacked elegance.
担当のジャッカロープも監視役として中途半端だった。甘く、ぬるい。 ミルグラムの公平性を保つには不十分であった が――あぁ、そういえばあの女は結局どうなったんだったか。よく覚えていない。
The assigned Jackalope was also lacking as a supervisor. They were lenient and lackadaisical. They were insufficient in maintaining Milgram's fairness, but—ah, come to think of it, what happened to that woman in the end? I don't recall it very well.
「僕に似てる……というのは、どういうところがだ?」
"Resemble me… in what way?"
「なんだよ、気になんのかぁ?」
"What's this? Is it bothering you?"
「だってジャッカロープ、怒ってるだろう?」
"Because, Jackalope, aren't you angry?"
「………あ?」
"………Hah?"
「珍しいな。いつも飄々としているお前が」
"How unusual. You who are always nonchalant."
エスの言葉に驚かされる。エスが私の表情を読み取れるということにも、表情に出てしまうほどの感情をあのミルグラムに無自覚に持っていた自分にも。
I'm surprised by Es's words. Both that Es can read my expression, and that without realizing it, I held such emotions about that particular Milgram experiment that it even showed on my face.
あの看守自体に特別な問題があったわけではない。
There wasn't any particular problem with that warden herself.
問題は『彼女をきっかけ』におきた出来事の数々だ。
The issue lies in the series of events that she triggered.
ミルグラム史上 屈指の汚点である、あの事件も元を正せば彼女がきっかけだった。
If we trace back to the source, she was the catalyst for that incident, one of the biggest stains in Milgram's history.
「…………お前は余計な面倒を起こしてくれるなよ?」
"…………Don't go causing unnecessary trouble for me, okay?"
不思議そうにこちらを伺うエスの顔に、わずかな胸騒ぎを覚え、そう呟いた。
I muttered, feeling a slight unease in Es's curious expression.
【了】
[The End]
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引力
疲れ切って家で食べるコンビニの飯は知ったような味がして情けなくなるが、旅先で啄む分には申し分ない。生来の計画性のなさでガタガタになった旅路にハマるのはこういう断片的な食事であると理解している。気取った飯については小忙しく、まったく落ち着かない。したがって、サービスエリアで食べる味噌ラーメンや山菜そばについて、私は大いに歓迎している。車の運転に集中して夕食どきを逃してしまい、その数時間後に行き場を失って食べるサービスエリアのラーメンが一番美味しいと思っている節がある。
実際には私もSNSで評判の食い物を食べてみたいという気持ちもある。ところがそういった店は事前の期待値を上回ることがほとんどない。最初から腑を提示してしまっているのだから、事前に期待した通りのものが出てくるか、プロモーションの内容を再現できず��不満がでる。まあ酸っぱい葡萄と言われたらそうかもしれない。実際食べたら美味しいと思うけどなんだかんだ理由をつけて気が乗らない。
人間の気持ちが充足するのは事前期待を上回ったときである。世の中に批判的な人は良くも悪くも世の中に期待し過ぎているのかもしれない。そういえば、先月久しぶりに訪ねた東京でも、ホテルの近辺にあった中華料理屋の冷やし中華がそっけなくて美味しかった。店員は明るくて乱暴な中国人だった。「何食べる?冷やし中華もおいしいよ?早く頼め」と彼女は言っていた。黒酢が効いて薄味で外食に疲れた舌には嬉しかった。
こういったことに理解のある女にはなかなか出会ったことがない。当初は私の性質に諦めた様子であっても、どこかで必ず文句が出る。あの時はアアであった、全くもってろくでなしのその日暮らしであった、この宿六について行ったらコンビニの飯を食わされた、というように。ところが女房と付き合うまではそんな私以上に食事に興味のない女にも出会ったこともなかった。こんなことをいうと彼女の機嫌をさらに損ねるだろうが、まるで彼女はザリガニのような食事を取るものだ。缶詰、納豆、偏った野菜(おそらく茹で過ぎている)。聞けば大学時代には恋愛に勤しんだ経験がなく、他人からうまいものを食いたいというわがままを提出されたこともなく、そのような食事がまかり通っていた、というのである。私にはアフリカに行って昆虫を食べるくらい理解できない。
その日は計画性のなさと女房との折り合いの悪さから日本列島をほとんど横断するような旅になった。大学時代から付き合いのある友達(彼女からすれば私は友達の元彼ということになる)がたまたま東北地方のある場所へ来ているというのである。隣の県だし大した距離ではないだろうとタカを括っていたのだが、実際に地図を読み直していくと、最短距離を行こうとすれば峠をいくつも越えなければならない。かと言って太い道路は巨大な迂回路で燃料も高速料金も工面しなければならない。ちょうど中間地点にある女房の実家を経由しようという考えまではよかった。その後、どうしようもないことで喧嘩になり、そこからは娘とのふたり旅になった。
自分がいいと思っているものが娘にとっていいとは限らない。同行者は小さな娘一人といえども、普段はほとんど世話をしないから男の手には余るものだった。長時間の移動や、見知らぬ人々との出会いに娘は疲れているようだった。ただ座ったり私の両腕に抱かれているだけだとしても、腹は減るものだ。おむつも替えてやらなければ不愉快なことになっているだろう。そう思っていても、ほとんど土地勘のない場所でもあるしどこに何があるか見当もつかない。途方に暮れていたときにマクドナルドの看板が目に飛び込んできて、「お昼はハンバーガーを食べようか?」と後部座席の娘に聞くと「うん、シーたん、はんばーがーたべゆ」といって満面の笑みであった。
店内は混雑していて、私のような子供を連れた親が結構いた。自分が子供を授かるまでは、店の中に子どもが何人いようが知ったこっちゃなかったが、今では自然と気にしている。娘にはパンケーキ、私はビックマックを食べる。大した食器もいらないし、小さい子供には楽だなあと思った。すごいと思ったのは、床に何か落としたり、口の周りに何かのソースをつけたり、指が汚れたりして、ナプキンが欲しいなあと辺りを見渡していると、どこからともなく微笑み「どうぞお使いください」とさっきまでレジにいた女性が持っていきてくれる。今までマクドナルドで感謝したことなんてなかったが、この日ばかりは本当にありがたいことだった。どおりで子どもがたくさんいるわけだ。この国のこの店舗に限った話かもしれないけれど、世界中にチェーン店があって然るべきだと感じた。何もかも効率化した先に、疲れ果てた親父にナプキン一枚持ってくるような非効率的な接客が起こりうるわけだから素直に感心してしまった。
私はマクドナルドで働いたことがないけれど、一体どうやってこのモチベーションを保っているのか不思議だった。自分がビックマックにしゃぶりついている間はくだらないおまけのおもちゃでずっと遊んでくれるし、これは半端じゃないことだと思った。子どものセットに無料でおもちゃをつけようと考えた人は本物の天才かもしれない。知らなかったけれど、それなりのクオリティの絵本もオモチャの選択肢に入ってくるのである。店内も混んでいる割には清潔に感じた。
完全に事前の期待を上回った瞬間である。一度良くしてもらった店とか、なんとなく店員が余裕ある店には吸い寄せられるように通ってしまうもんだ。ホスピタリティは引力のようだと思った。飲食店が生き残る条件はフードレイバー比率ではなく、愛されるかどうかだなと思った。あまりに感心してマクドナルドのIR資料まで見に行った。2022年からの中期経営計画には「信頼と愛着の更なる醸成」「お客様の期待の一歩先を行く体験の創造」と記載があった。「おもてなしリーダーの採用」ともある。この店舗に限った戦略ではないと知り、まんま��術中にハマったような気がした。こんなド田舎でどうやって従業員の高いモチベーションとQSCを実現するんだろうか。本当に不思議だ。
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ジャニーが同性愛者(真性の少年性愛者、児童性愛者)であり、事務所に所属する男性タレントに対して性的児童虐待(同性愛行為の強要)を行っているとの話は、1960年代から散発的に繰り返し報道されてきた。 まず、駐留米軍の「在日軍事援助顧問団 (MAAGJ)」に勤務していた頃(1958年~1966年)から、外交官ナンバーの車(クライスラー)で新宿・花園神社の界隈に繰り出し、「ケニー」、「L」、「牛若丸」といったゲイバーで遊んでいたこと、更に新宿駅南口で網を張り、田舎から出てきた少年たちに声をかけては、常宿の「相模屋」(1泊600円のベッドハウス)に連れ込んでいたことを、当時のゲイ仲間・原吾一が、著書『二丁目のジャニーズ』シリーズで明かしている。 ジャニー喜多川が最初に手がけたタレントは「ジャニーズ」の4名(真家ひろみ、飯野おさみ、あおい輝彦、中谷良)で、当初は池袋の芸能学校「新芸能学院」に所属させていたが、学院内にてジャニーが15名の男子生徒たちに性的児童虐待行為をしていたことが発覚。 オーナーの名和太郎学院長(本名:高橋幸吉。2000年6月7日に急性心不全で逝去。81歳没)はジャニーを1964年6月28日付で解雇した。 しかしジャニーが、ジャニーズの4名も一緒に引き連れて出て行ってしまったためにトラブルとなり、ジャニーらが所属中の授業料やスタジオ使用料、食費など270万円を求めて学院長がジャニーを提訴し、裁判へと発展した (通称:ホモセクハラ裁判)。 なお、当時のジャニーは在日軍事援助顧問団(MAAGJ)に在籍する下士官事務職員として、米国軍人および外交官の立場にあったが、新芸能学院との騒動は「MAAGJの公務の範囲外の職業活動」で起こった問題であるため、「外交関係に関するウィーン条約」(日本では1964年6月8日に発行)の第31条1項による外交特権「外交官は接受国の刑事・民事・行政裁判権からの免除を享有する」の対象から漏れ、訴えられた。 この裁判は長期化し、1964年から実に4年に渡って行われた。 ジャニーズの4名も実際に証言台に立っており、その証言記録は『女性自身』(1967年9月25日号)、『ジャニーズの逆襲』(データハウス刊)、『ジャニーズスキャンダル調書』(鹿砦社刊)にて再現されている。 『週刊サンケイ』(1965年3月29日号)でも「ジャニーズ騒動 “ジャニーズ”売り出しのかげに」として5ページの記事が組まれた他、ルポライターの竹中労も、著書『タレント帝国 芸能プロの内幕』(1968年7月、現代書房)の中で「ジャニーズ解散・始末記」と題してジャニーの性加害について言及した (当書はその後、初代ジャニーズを管理していた渡辺プロダクションの渡邊美佐の圧力で販売停止)。 なお、『ジャニーズスキャンダル調書』では「同性愛」という表現自体を否定しており、ホモセクハラである以上、「性的虐待」、善意に表現しても「少年愛」であるとしている。 『週刊現代』(1981年4月30日号、講談社)にて、「『たのきんトリオ』で大当たり アイドル育成で評判の喜多川姉弟の異能」と題し、ジャーナリストの元木昌彦がジャニーの性趣向問題について言及。 (直後、ジャニーの姉のメリー喜多川から編集部に「今後、講談社には一切うちのタレントを出さない」と猛クレームが入り、元木は処分として『週刊現代』から『婦人倶楽部』の部署へと異動させられた。 この件については、『週刊文春』(1981年5月28日号、文藝春秋)でも、「大講談社を震え上がらせたメリー喜多川の“たのきん”操縦術」と題して報じられた。 なお、ジャニーの性的児童虐待についてメリーは、「弟は病気なんだからしょうがないでしょ!」と言ってずっと放任していた) 雑誌『噂の眞相』(1983年11月号)が、「ホモの館」と題してジャニーズ事務所の合宿所の写真を公開。 元所属タレントの告発も相次いだ。 元フォーリーブスの北公次は『光GENJIへ』(1988年12月)、 元ジューク・ボックスの小谷純とやなせかおるは『さらば ! ! 光GENJIへ』(1989年9月)、 元ジャニーズの中谷良は『ジャニーズの逆襲』(1989年10月)、 元ジャニーズJr.の平本淳也は『ジャニーズのすべて ~ 少年愛の館』(1996年4月)、 豊川誕は『ひとりぼっちの旅立ち ~ 元ジャニーズ・アイドル 豊川誕半生記』(1997年3月)、 山崎正人は『SMAPへ』(2005年3月)をそれぞれ上梓。 タレントの生殺与奪の全権を握るジャニーの性的要求を受け入れなければ、仕事を与えられずに干されてしまうという実態が明るみに出た。 中でも『SMAPへ』は、ジャニーが行っていた性行為の内容について最も細かく具体的に描写しており、少年に肛門性交を強要していたことも明かしている。 同じく元Jr.の蓬田利久も、漫画『Jr.メモリーズ ~もしも記憶が確かなら~』(竹書房の漫画雑誌『本当にあった愉快な話』シリーズに掲載。著:柏屋コッコ、2014年1月~2015年4月)に取材協力する形で暴露している。 ジャニーは肛門性交時にノグゼマスキンクリーム、メンソレータム、ベビーローションなどを愛用しており、少年隊もラジオ番組で、錦織一清が「ジャニーさんと言えばメンソレータム思い出すなぁ・・・」、東山紀之は「合宿所はいつもメンソレータムの匂いがしてた」など、分かる人には分かるギリギリの発言をしている。 元Jr.の星英徳も、ジャニー喜多川の死後になってネット配信で、「ただのJr.だった自分ですら、何十回もやられた。 ジャニーさんが特に好んだのは、小中学生の段階のJr.。 時には平日の朝から学校を休んで合宿所に来いと呼び出され、マンツーマンで性行為を受けた。 その最中は、当時付き合ってた彼女のことを毎回必死に頭で思い描きながら耐えてた。 メジャーデビューしたメンバーは必ず全員やられている。 必ずです! 全員やられてる! そもそも断ったらデビュー出来ない」と幾度も打ち明け、ジャニーによる性被害や当時の事務所内での異常な状況を説明した。 ジャニーズの出身者以外からも、浜村淳が関西ローカルのラジオ番組『ありがとう浜村淳です』(MBSラジオ)の中でジャニーのことを「あのホモのおっさん」と発言したり、ミュージシャンのジーザス花園が、2009年発表の自作曲『ジャニー&メリー』で、AV監督の村西とおるもブログやTwitterで糾弾している。 ジャニーに対する感謝、愛情が誰よりも強いことで知られるKinKi Kidsの堂本剛(児童劇団の子役出身)は、小学5年生の段階で子役活動を辞め、一旦芸能界を引退していたが、姉による他薦でジャニーズのエンターテインメントの世界に触れ、自分もスターになって成功したいという感情が芽生える。 しかし成功するためには、まだ幼い小学6年生の段階からジャニーの性的な行為を耐え忍ぶしかなく、剛が中学2年生の14歳の時に奈良県から東京の合宿所に正式に転居してからは、ジャニーの性行為は更に過熱していった。 当時剛と非常に親しい関係にあった元Jr.の星英徳も、「剛は普通のJr.たちとは違うレベルの性行為をジャニーさんから受けていて、そのことにいつも悩んでた。剛が病んじゃったのはジャニーさんが原因」と、2021年6月25日の深夜にツイキャス配信で証言した。 剛にしてみれば、確かにジャニーには芸能界で大成功させて貰って感謝はしているものの、幼い頃から異常すぎる性体験を強いられ、自分の心と体を捨て去るという代償を払わされてきた訳であり、更に人一倍繊細な性格がゆえ、15歳からは芸能活動へのストレスも相まってパニック障害を抱えるようになり、長年に渡って自殺を考えるほどに苦しんだ時期が���いた。 自分で選んだ道ではあるし、ストックホルム症候群、トラウマボンド(トラウマティック・ボンディング)、グルーミングなどの効果によって、ジャニーに対して大きな感謝はしつつも、もしジャニーと出会わなければ、こんなにも苦しい思いをすることは無かった、という愛憎が入り混じった複雑な感情から、剛の自作曲『美しく在る為に』は、ジャニーへの思いや、芸能活動への葛藤が描かれた曲だと、一部のファンの間では解釈されている。 その歌詞の一部には、 「あたしが悪いなんて 云わせないの あなたが悪いなんて 云う筈がないの 人は勝手だったもの 何時も勝手だったもの 美しく在る為に 勝手だったもの」とある。 [1] 元光GENJIの諸星和己も、2016年11月6日放送のバラエティ番組『にけつッ ! !』(日本テレビ)に出演した際、千原ジュニアとの会話でジャニーについて、 千原 「数年後に大スターになると見抜くその力よ」 諸星 「違う違う、たまたま、たまたま」 千原 「先見の明がすごいんでしょ?」 諸星 「僕の考えだと、“結果論”だね。 あの人(ジャニー喜多川)の目がいいとか、見抜く力がすごいとか、“全く”無い!」 と断じ、ジャニーに対する世間の過大評価に異を唱えた。 そして番組の最後では、「ジャニーの感性はね、あれホ〇だから!」と締めくくった。 ジャニーについてはよく、「少年の10年後の成長した顔が見えていた」などと評されてしまうことがあるが、それは間違い。 確かに子供の頃は冴えない平凡な顔をした者が、美容整形なども踏まえて将来二枚目に化けたパターンもあるが、その一方、小さい頃は可愛かったのに、成長と共にどんどん劣化してしまったパターンも少なくない。 そもそも、テレビなどで頻繁に同じタレントの顔を目にしていれば、視聴者の目はその顔に慣れていく訳だから、マイナス面はどんどん軽減されていく。 ジャニーが持っていたのは権力と財力であって、人の10年後の顔はおろか、人の本質や将来を見抜けるような特殊能力、神通力は存在しない。 ジャニーは将来を予見して採用していたのではなく、ただ単に、今その瞬間の“自分の好み”の少年、個人的に性欲を感じる“ヤりたい相手”を選んでいただけであり、その少年がたまたまスターになるかならないかは、諸星が述べた通り、後からついてきた“結果論”に過ぎない。 ジャニーに個人的に嫌われれば、いくらスター性や才能がある者であっても捨てられるし、ジャニーに個人的に好かれれば、スター性の無い者であっても権力と財力でメディアにゴリ推しされ、結果、誰でも人気者になれた。 こうした、ジャニーの個人的な好み、機嫌だけで全てが操作・決定される、非常に特殊で独裁的な事務所��ったため、多くのスターを製造した一方、本当に将来有望だったはずの多くの才能も死んでいった。 なお諸星はこの放送の一ヶ月後の2016年12月2日に大沢樹生と共に開催したトークライブでも、ステージ上で「俺が何で結婚しないか? ホモだから。 ジャニーみたいなものだから」と発言し、ジャニーを茶化している (諸星自身がゲイであるという部分は自虐による冗談であり、諸星はゲイではない)。 1988年~1989年にかけ、月刊誌『噂の眞相』もこの問題を数回取り上げた。 しかしジャニーズ側は、「『噂の眞相』という雑誌はこの世に存在しないもの」という姿勢を貫いていたため、全く相手にされることは無かった。 週刊誌『FOCUS』(1989年8月11日号、 新潮社)に、ジャニー喜多川が合宿所で撮影した田原俊彦の全裸のポラロイド写真が流出掲載される。 1999年10月28日号から2000年2月17日号にかけ、『週刊文春』がジャニーズ事務所に対する糾弾を14回に渡ってキャンペーンとしてシリーズ掲載。 ジャニーが所属タレントに対してセクハラ・児童虐待を行い、事務所内では未成年所属タレントの喫煙や飲酒が日常的に黙認されていると報道し、約15名もの元ジャニーズJr.が取材に協力した。 出版元である文藝春秋は、他の大手出版社と違ってジャニーズ事務所との癒着や影響力が皆無に等しかったために出来たことだった。 【キャンペーン開始の引き金的な記事】 江木俊夫 公判で元アイドルが「ジャニーズ」批判 (1999年10月7日号) 【14回のキャンペーン】 青山孝 元フォーリーブス衝撃の告発 芸能界のモンスター「ジャニーズ事務所」の非道 TVも新聞も絶対報じない (1999年10月28日号・p252~255) ジャニーズの少年たちが耐える「おぞましい」環境 元メンバーが告発 「芸能界のモンスター」追及第2弾 (1999年11月4日号・p190~193) ジャニーズの少年たちが「悪魔の館」合宿所で 「芸能界のモンスター」追及第3弾 強いられる“行為” スクーブグラビア ジャニーズ「喫煙常習」の証拠写真 (1999年11月11日号・p26~29)[1] テレビ局が封印したジャニーズの少年たち集団万引き事件 追及キャンペーン4 マスコミはなぜ恐れるのか (1999年11月18日号・p188~191) ジャニー��多川は関西の少年たちを「ホテル」に呼び出す 追及第5弾 芸能界のモンスター (1999年11月25日号・p188~191)[1] ジャニーズOBが決起! ホモセクハラの犠牲者たち 芸能界のモンスター追及第6弾 (1999年12月2日号・p195~197) 小誌だけが知っているジャニー喜多川「絶体絶命」 追及第7弾 (1999年12月9日号・p179~181)[1] ジャニーズ人気スターの「恋人」が脅された! 追及第8弾 (1999年12月16日号・p185~187) ジャニー喜多川殿 ユー、法廷に立てますか? 「噴飯告訴に答える 追及第9弾」 (1999年12月23日号・p179~181) 外国人記者が「ジャニー喜多川ホモ・セクハラは日本の恥」 追及第10弾 (1999年12月30日号・p38~40) ジャニーズ裁判 元タレントはなぜ「偽証」した キャンペーン再開! (2000年1月27日号・p180~181) ジャニー喜多川よ、ファンもこ���なに怒っている 徹底追及(第12弾) (2000年2月3日号・p165~167) NYタイムスも報じたジャ二ー喜多川「性的児童虐待」 (2000年2月10日号・p172~173) ジャニー喜多川「性的虐待」 日本のメディアは腰くだけ ピュリツァー記者が激白 (2000年2月17日号・p34~35) 【追加報道】 スクープ撮! ジャニー喜多川の素顔 (2000年3月16日号) ジャニー喜多川の性的虐待! 母親が決意の告白 「息子は私に訴えた」 (2000年3月23日号・p184~186) 新展開 ついに国会で質問されたジャニーズ性的虐待 なぜNYタイムスしか報じないのか (2000年4月27日号・p176~179) ジャニーズ疑惑 梨元勝国会で証言へ! (2000年5月4日・11日合併号・p180~181) 大手メディアがこの性的児童虐待問題をこれほどまでに取り上げたのは1960年代以来初めてのことで、その波紋は大きく、自民党衆議院議員・阪上善秀(後の宝塚市長)も、2000年4月13日にこの問題を衆議院で取り上げた [注 6]。 1999年11月、ジャニー側は名誉毀損であるとして文藝春秋を訴え、1億700万円(ジャニーズ事務所に対し5350万円、ジャニー喜多川に対し5350万円)の損害賠償と謝罪広告1回を求める民事訴訟を起こした。 2002年3月27日、東京地裁の一審判決では、「高度の信用性を認めがたい。 証人の証言はたやすく信用できない点を残している」としてジャニー側が勝訴し、東京地裁は文藝春秋に対し、ジャニーへ440万円、ジャニーズ事務所へ440万円の、計880万円の損害賠償を命じた (井上哲男裁判長)。 文春側はこれを不服として東京高裁に控訴。 これに対抗するかのようにジャニー側も控訴。 2003年7月15日の二審判決では、ジャニーの性的児童虐待に関する記述について、 「喜多川が少年らに対しセクハラ行為をしたとの各証言はこれを信用することができ、喜多川が、少年達が逆らえばステージの立ち位置が悪くなったり、デビューできなくなるという抗拒不能な状態にあるのに乗じ、セクハラ行為をしているとの記述については、いわゆる真実性の抗弁が認められ、かつ、公共の利害に関する事実に係るものである」 と結論づけられ、ジャニー側の性的児童虐待行為を認定 (矢崎秀一裁判長)。 このため、性的児童虐待部分のジャニー側の勝訴は取り消され、損害賠償額はジャニーへ60万円、ジャニーズ事務所へ60万円の、計120万円に減額された。 ジャニー側は損害賠償額を不服として最高裁に上告したが、2004年2月24日に棄却され (藤田宙靖裁判長)、120万円の損害賠償と性的児童虐待行為認定が確定した。[1]、[2] しかし各芸能マスコミは、一審の880万円から120万円に減額された事実だけをベタ記事で書いて済ませ、「性的児童虐待が認められた」という肝心の部分は書かなかった。 この問題について、懐疑主義団体「JAPAN SKEPTICS」の機関誌『NEWSLETTER 53号』にて、当時同会の副会長だった草野直樹が批判。 「マスコミの誤りというのは、『間違ったことを報じる』だけでなく、『必要なことを報じない』ことも含まれる。 そして後者の多くは、いくつかの『タブー』に縛られていることが原因になっている。 報道におけるタブーのベールを抜いた報道には、オカルト・疑似科学の類と同様に騙されないようにしよう」と訴えた。 芸能評論家の肥留間正明も、「芸能界でホモセクハラが裁判になったのは異例。 真実と認められたのも初めてで、これは社会的な事件」と語っている。 また、ニューヨーク・タイムズや、イギリスの新聞・オブザーバーなどの海外メディアも大々的に取り上げ、この問題をタブー視するなどして真実を報道しない卑怯で腰抜けな日本のマスメディアの姿勢、体質を批判した。 以後もジャニーズ事務所と文藝春秋は対立。 2006年に『武士の一分』が映画化された際、ジャニーズは文春文庫で発売されている藤沢周平の原作本の帯に、主演の木村拓哉の写真の使用を一切許可しない、という対抗措置を取っている。 また、木村が工藤静香と結婚した際にも、会見への週刊文春の参加を禁じた。 そのため、文春側は巻頭グラビアで白紙ページに木村とインタビュアーの輪郭のみを描き、ジャニーズによるメディア統制であると非難した。 2010年3月14日、サイゾーウーマンにてシリーズ連載「新約・ジャニーズ暴露本」開始。 2018年6月6日、サイゾーウーマンにてシリーズ連載「いま振り返るジャニーズの“少年愛”報道」開始。 2019年7月9日にジャニーが逝去。 その際、テレビや雑誌など、日本の主要メディアではジャニーを賛美する歯の浮くような美辞麗句のみが並べられ、まるでジャニーを聖人君子かのように崇め奉った。
ジャニー喜多川 - ジャニーズ百科事典
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同い年組
遂にね念願の同い年組での電話しちゃいました。あっちゃんから明日4人で電話しよって連絡もらってさ、急だな!?ってなりつつもめっちゃ楽しそうじゃん!で即オッケー。実際マジで楽しかった。愉快すぎる。何なんだこの人たちは。同い年ならではの懐かしい話題とかさ、懐かしのネタとかさそんなの出しても全部拾ってもらえる安心感ね。てか待って、今更ながら何の話したか全く覚えてないやつ。一生ゲラゲラ笑ってたのは覚えてんのに。不思議だ。あ、でも、一回割と早い段階で寝落ちたんだけど、目が覚めたときの三人が「カニになったんだよな、君は。いつかフラッと現れてくれ」って歌ってたのは覚えてる。意味わかんなすぎない?俺が寝てる間に何があったんだ!まあでも総括すればマジで楽しかったしマジで愉快ツーカイ(ザー)って感じでヨホホーイ!(?)だったので大満足。この寝不足でクソ眠いのも楽しかった証拠だしね。あー、まじで笑った。めちゃくちゃ笑った。定期的に4人で電話しような!飯も呑みもみんなで行っちゃうぞー!
追伸、カカオのグループ名「24歳 チーム友達」は冷静になってしまうとかなりダサいことが判明。でもそれはそれで面白いからオールオッケーですね。
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「宮崎正弘の国際情勢解題」
令和五年(2023)12月2日(土曜日)
通巻第8032号
イーロン・マスク vs 極左勢力の執拗な妨害工作
Xへの広告出稿停止など、「見えない圧力」にめげず
*************************
正論はつねに邪悪な勢力に拠って妨害される。
日本の言論空間を比較するまでもないが、欧米でも酷いことになっている。
ツィッターの左翼的偏向、とくにトランプのアカウント永久凍結などと言論弾圧にでた極左メディアのツィッターをイーロン・マスクが440億ドルで買収し、社名をXと変更した。快挙である。
ネットにおける言論の自由が回復した。
左翼の妨害と嫌がらせは、買収の直後から起きた。
バイデン陣営は、不愉快とし、パリの極左市長に至っては「下水道」と比喩してXとの契約を辞めたなどと発言し、巧みな世論操作に加わった。
左翼勢力にとってはSNSでなれ流してきたフェイク情報や自分たちの出鱈目な論理の破産がばらされることが嫌なのだ。
歌手のエルトン・ジョンがツイッターで利用をやめると表明し、ハリウッドの映画スターたちが追随した。エルトンは「最近、ツイッターの規約が変更され、誤情報が野放しにされるようになったからだ」と理由を説明した。
エルトンは左翼活動家でも有名である。ツィッターから離反する著名人が相次いだが、これは想定の範囲だった。著名人や企業のアカウントの「成り済まし」が横行した。
攻勢に出た。
イーロン・マスクはコロナウイルス対策を主導してきたファウチ大統領首席医療顧問への批判を開始した。11時間で80万件を超える「いいね」が付いた
ロシアのメドベージェ��前大統領が、「米国で新たな南北戦争が起き、実業家イーロン・マスク氏が米大統領に当選する」とからかい半分の記事を投稿した。
買収後、旧ツィッターの従業員は1300人に減った(買収前は約7500人)。左翼社員が一斉されたともいえる。新屋号をXとした。
左翼が巧妙に企業を脅し、広告収入減が顕著になった。マスクはユダヤ人の権利保護団体によるものだとして、提訴を検討していると息巻いた。
▼舌禍事件がかさなった
マスクの舌禍事件が重なった。
台湾について中国の「不可分の一部」だと発言したため台湾外交部(外務省)報道官は「マスク氏は無分別に中国にこびへつらっている」と猛反発した。
マスクは台湾情勢に疎く、『台湾は香港のように特別自治区として平和的に統一すれば良い」など、無知をさらけだした。もっともテスラは台湾市場を相手にしていないから、中国の上海工場の位置が頭の中で計算されている。
七月にマスクは急遽訪中し、テスラの上海工場を視察した。波に乗る売れ行きなのに、増産計画を中国が認めないからだ。中国は愛国キャンペーンと称して補助金をつけ、BYDを支援している。遠回しにテスラの伸張を妨害しているのだ。
2023年10月、マスクはドイツの保守政党「ドイツのための選択肢(AfD)」への投票を呼び掛けた。欧州の左翼メディアは、この保守政党を「極右」と難じてきた。
全欧の左翼がマスクを批判した。極左政党が独仏政治を動かしているが、保守がオランダ、イタリア、スロバキア、ポーランドで勝ち、フランスでも明日選挙となれば保守のルペン勝利が射程に入っている。欧米ともに左翼の衰退はあきらかな傾向なのである。
このタイミングでハマスのイスラエル奇襲、ホワイトハウスが乗り出して「イーロン・マスク氏が反ユダヤ主義を助長する「忌まわしい」行為をしている」と突如非難を始めた。
企業広告の隣にナチス・ドイツを称賛する投稿が掲載されていると指摘したこともあり、アップルなどが広告掲載を停止した。
11月27日にマスクはイスラエルへ飛んで、ネタニヤフ首相らと会談した。ネタニヤフは、ハマスの奇襲を受けた南部のキブツ(集団農場)の惨状現場にマスクを案内し、さらにXに「ハマスの人道に対する罪を間近で見せた」と投稿した。ヘルツォグ大統領もマスクと面会し、「反ユダヤ主義根絶に向け果たすべき「大きな役割」がある」と発言した。
イスラエルがいかにXを重視しているかの表れである。
帰国後、マスクは「反ユダヤ主義的な投稿に『同調』したことは申し訳ない���すべきではなかった」と述べた。
しかし他方では、騒ぎを受けてXへの広告掲載を中止した企業を非難し、「掲載再開を望まない」と強気の表明をなした。「(左翼に『理解の深い』)企業の広告出稿はもともと期待していなかったのだから、痛くもかゆくもない。奴らは地獄へ落ちろ」と言い放った。
さてマスクの本業はEVテスラである。
2021年販売実績が93万台、22年が136万台、2023年目標が180万台(中国のBYDは125万台)。24年は240万台としている。
とんとん拍子だったが、秋頃からEVの売れ行きが後退し、在庫が急増した。世界シェアトップはトヨタ、つぎがVW、三位が韓国の現代、四位にKIA、そのつぎが日産だが、中国EVのBYDが日産を超える勢いにあった。
テスラの株価は23年1月3日に108ドル10セントと低迷していたが、7月17日に290ドル38セントとなった。イスラエル問題がおきた直後の11月30日にも240ドル08セントと比較的安定であり、時価総額でマスクが世界一の金持ちであることに変わりは無い。不安定要素が残るとすれば、Xの経営悪化だろう。
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【お知らせ】参加決定!!大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2024
スイッチ総研が越後妻有に初見参!!「大地の芸術祭」の拠点施設である「越後妻有里山現代美術館 MonET」を舞台にスイッチをスペシャルミニ上演いたします。
豊かな緑に囲まれ、端正な四角い池を有する美術館MonET。美術館オリジナルの企画展『モネ船長と87日間の四角い冒険』にお招きいただき、ご機嫌な現代美術があふれる空間でMonETならではの作品を展開予定!
各地で研究開発してきた「スイッチ」のなかから選りすぐりの演目をMonETバージョンにアレンジし、回廊のあちこちへ設置。と予定していたスイッチ総研ですが、現地下見を経て新作演目も複数展開ありの予感!「現代美術」×「鑑賞者がスイッチを押すと出現する一瞬の演劇」の饗宴やいかに!?
1日限りのクレイジーかつピースフルな祝祭空間がMonETの池の周りに出現!来たれ!愉快な四角い池のほとりへ!!
大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2024参加 スイッチ総研 『越後妻有 MonETスイッチ』 2024年10月14日(月祝)
【作】 スイッチ総研
【脚本/演出】 光瀬指絵
【研究開発/出演】 大石将弘 光瀬指絵
<契約所員> 矢野昌幸
<遠隔契約所員> 細谷貴宏 ※研究開発のみ
<非常勤研究員> 石田菜々子 上杉智恵子 大田浩志 可知瑞季 川口雅子 喜田裕也(はちどり空港) 小嶋直子 琴松蘭児(ひょっこり船) 佐伯ウイ 佐々木優樹(トム・プロジェクト) 實近順次 関口真生 手代木花野(CI部) 遠田風馬 長井健一 渚 まな美 平嶋恵璃香 深海哲哉(グンジョーブタイ/アマヤドリ) 松井絵里(さるさるさる松井絵里) 松井里美(劇団ハンニャーズ) 松田 蓮(演劇調理集団ビストロカプリチョ) 三浦真央(Souer+(スール)) 森田 亘 容原 静(カムパネルラ)
※非常勤研究員としてご出演予定だった石橋奈那子さんは、ご体調不良のため大事をとり今回のご参画は無しとなりました。
【日時】 2024年10月14日(月祝) ①11:30~11:45 ②13:30~13:45 ※お客様が会場に点在する「スイッチ」を押すと始まる作品です。上演時間内の何時からでもお楽しみいただけます。
【会場】 越後妻有里山現代美術館 MonET 回廊 〒948-0003 新潟県十日町市本町6-1-71-2 https://www.echigo-tsumari.jp/travelinformation/monet/
【料金】 無料・予約不要
【主催】 大地の芸術祭実行委員会、NPO法人越後妻有里山協働機構、独立行政法人日本芸術文化振興会、文化庁
[大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ] 世界最大級の国際芸術祭であり、日本中で開催されている地域芸術祭のパイオニア。アートを道しるべに里山を巡る新しい旅は、アートによる地域づくりの先進事例として、国内外から注目を集めている。過疎高齢化の進む日本有数の豪雪地、新潟県の越後妻有地域(=大地の芸術祭の里)が舞台。農業を通して大地とかかわってきた「里山」の暮らしが今も豊かに残っている地域で、1年を通して自然の中に作品を展示。(公式サイトより) https://www.echigo-tsumari.jp/
[越後妻有里山現代美術館 MonET] 2003年に竣工、地域の物産や観光を扱う拠点施設「越後妻有交流館キナーレ」として開業。2021年、大幅な内装のリニューアルを経て、「越後妻有里山現代美術館MonET」(モネ、Museum on Echigo-Tsumari)としてスタート。越後妻有の風土や文化の特質に深く向き合う作品、あるいは展示された場所の空間、時間の変容を観る者に体感させる作品を展示している。(公式サイトより) https://www.echigo-tsumari.jp/travelinformation/monet/
『モネ船長と87日間の四角い冒険』 MonETの回廊や明石の湯エントランスを使った、MonETオリジナル企画。国内外の作家が参加し、池の周りで繰り広げられるのは「モネ船長」の “冒険と遊び ”!?たとえばスリル満点の《阿弥陀渡り》や、パターゴルフ、巨大彫刻など、楽しみながら体験できる作品が盛りだくさん。夜間はライトアップされ、昼とは異なる静謐な世界観を味わうことができる。[キュレーター]原倫太郎+原游(公式サイトより) https://www.echigo-tsumari.jp/art/artwork/monet_2024/
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2023年9月30日
「>ウイッチハンターロビンみたけど画面がスタイリッシュでかっこよくてめっちゃびびった メガネ外すと強くなるやつばかりのこの業界でメガネかけたらパワーアップするのロビンくらいしか知らない」
「夫に「友達は"作る"ものではなく"できる"ものだよね」と言ったら、「そう。友達を作ろうとしてはいけない。友達を欲しがる人間はツケこまれるからね」と言い出してなかなか闇が深かった。」
「最近の「オタク」的な振る舞い、情報量で戦い、行動力を求められ、SNSや実社会で顰蹙をかわない礼儀作法が必要なのであと何十年かしたら茶道みたいになってそう」
「ばけやろう。俺たちゃ、リアルな女体を描きたくてがんばってンじゃねェんだ。とてつもなくいかがわしい女体を描いてカキてェんださいてい。そのためなら、人間のカラダはこーは曲がらんなーとかここの身ィが邪魔だなーとか思ったら、ホネの2、3本は折るし内臓はみっつよっつ平気でヌクんでィ!」
「知り合いの造形師曰く1/1サイコガンの企画にノリノリで次は1/1クリスタルボーイの手のヤツだね!ってニコニコしてたのが印象的だったそうな 1/1ソード人とかどうっすかって冗談で言ったらそれだ!って後日に立体物に出来るように図面が送られてきたとも聞いた」
「両親の運転する軽自動車の後部座席に縮こまりながらタオルケットに丸まって眠るあの安心感はもう我々大人には戻らない。もしかしたら死ぬなんて事思いつきもせず皆がまるで永遠に生きるかのように毎日生きるあの無知がもたらす安心感はもう、ない。」
「19世紀の世界観、ダーウィンとかマルクスとか、機械的決定論みたいなのが強まるにつれて自分らの個性の存在自体が否定されてるように感じた人間の足掻きが随所に見られて、神秘主義が台頭するもそれも集合意識みたいなものに回収されて個性が消えるみたいな独特の味がある。」
「SNS戦略的に考えると現役JKがアルファアカウントになるのってクッソ無理くないスかね。「10代の能力で3年以内にバズれ」とかハードモード過ぎる。」
「>今年は天気のせいで1週間早い 例年通りに刈った連中が軒並み胴割れしてた おそろしや…」
「インターネットのコンテンツみて怒っている場合、「怒らされている」っていうのを自覚した方がいい っていう誰かの言葉は定期的に思い出している」
「おっさんが「俺のところに話が来てねえぞ」に拘るのも同じで、別に大して意見も知見もあるわけではないのだが、「事前に根回しされる重要人物である」という実感を得たい」
「奴隷とは以下のようなものだ。 何をしたいか考えなく良い。どうすればいいのか考えなくて良い。判断をしなくて良い。先のことを考えなく良い。心配しなくて良い。不安にならなくて良い。従うだけで良い。どんな命令であっても。奴隷の魅力を否定することは簡単な事ではない。」
「twitter有料化で、おそらく今生の別れになる人間も少なくないだろうと思うと悲しくなってきちゃったわね」
「「“辛かったら逃げてもいい“なんて言うけど、逃げた後の人生にそいつは責任取ってくれないよ!」
↑一見確かに! って思うけど、逃げずにいてヤバいことになった場合の責任も同様に誰も取ってくれないので、言説としては実は互角でしかない。後からカウンター打った方が勝ったように見える誤謬である」
「批評には何らかの評価軸が必要で、どの評価軸を選ぶかにその人の表現性が入り込まざるを得ないから、どうしても詩的な要素が出てくる。で、そういうものに対して「それってあなたの感想ですよね」というキラーワードが存在するのが2023年の日本。個人がどう感じるか?から何でも始まるはずなのに、そ��ルートが最初から封鎖されているという悲惨な状況。」
「(アリスとテレスのまぼろし工場) マリー脚本は最初と最後にやりたい事を持ってくるので途中の流れがなんかおかしいな!?って気になる人には向いていない 逆にラストシーンがいいって人にはものすごく刺さる」
「学生時代、泌尿器科の教授が「ペニスの役割は99%以上尿器なのに、持ち主からは残りの1%の仕事について強く追求される」と、まるでちんちんと対談してきたかのような事を仰ってて興味深かった。」
「昔ソープ店経営してたオッサンに「やっぱり親の借金の返済のためとか学費のためとかで頑張ってる子とかいるの?」って聞いたら「そんなのいない。夢を見るな」と言われてしまったのダ」
「小説でさ「ブラックユーモア力」って結構大事なんですよね。シリアス風な小説だと特に
ピンチな状況で皮肉やジョークをいうことで、笑いもいれて読みやすくなるし、それでいて逆に緊張と緩和のギャップでシリアス度は増える
タフな主人公を演出することもできるのでこの引き出し持ってる作家は強い」
「AV女優がセクシー女優になったのなら、 エロ漫画家もセクシー漫画家にならないとおかしいだろうが。 そうだろ。」
「世の中には不愉快なものを自分から見に行って勝手に不愉快になって勝手に怒るのがどうしょうもなく好きな人がいるので世の中を不愉快な形に切り取って売る商売が成立してしまうのだよ」
「最近は毎日ひたすら仕事して、空いてる時間は本読むかゲームしてるんだけど、特に楽しいのが昔読んだ小説の再読で、20代の時に読んでいた本の全てが、40代の���の俺には違った形と音を伴って響いてくる。
映画もそう。若い頃に見てピンとこなかったことが、何十年か経って見るとじわじわと沁みるようになっている。優れた創作物というものは、若い頃にわからないながらも一度は浴びるように見聞きしておいて、歳をとってからじっくりと楽しみ直すものだなと思う。」
「親族からの遺産相続の手続きの相談メールがことごとく迷惑メールフォルダに入っていた。そりゃそうだ、内容が詐欺メールと全く同じだもんな…」
「「安い仕事を受けるな」は、報酬額だと思いがちだがそうではなく、「自分を安く扱う相手との仕事」という意味だと、けっこう最近気づいた。」
「デリヘル嬢に引っ越し頼むときは事前に店に相談するように」
「家父長制のことを、東京以外のすべての地方に存在する悪しき風習であり、そこから東京��逃げて自由になった都会人が悲しみ(怒り憎しみ諦め等の負の感情に置換可能)とともに振り返る……みたいに描く作品が昨今どうも目に付きすぎて……そんなに楽しい?そのジャンル…そう……」
「「作品を見た。どう考えていいかわからないから他人のよく書けてる感想を検索してイイネして、最初から俺もそう考えていたことにするか」みたいな行動があるじゃないですが」
以上。
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ずっとそばに
きっとふたりは、��っと近くて
ゆっくり、夜の街に明かりが戻ってきたと感じる。居酒屋やスナックが夜遅くまで光を灯している。
そんな通りに並ぶ、とあるバーに大学時代からよく行っている。ゲイバーじゃないけど、ママがニューハーフで、トークがなかなか愉快なのだ。そんなママを気に入って、店によく来る奴のメンツもだいたい決まっている。
その人々の中に、いつからそのカップルがいたのかは憶えていない。自然と、名前と顔は一致するようになっていた。長身でワインレッドのメッシュを入れた男が真寿、黒髪ショートのきりっとした女が寧々だ。真寿は二十六の俺とタメくらいで、寧々はそれより年上で三十手前だろうか。
見ている感じ、真寿は寧々の尻に敷かれている。寧々が何かしら一方的に言うと、真寿はしゅんとして謝っている。
あんな女、俺なら嫌だな。そう思うけど、だからこそ、好きこのんで寧々とつきあう真寿は、よほど彼女が好きなのだろうと俺は思っている。
「あの子も、あんなモラハラみたいな女、やめとけばいいのに」
その日も仕事を終えて、帰宅前にカウンターで一杯飲んでいた。すると、大学時代に同じサークルだった茅乃も顔を出し、俺の隣でカクテルを飲みはじめた。お局に対する愚痴をひと通り述べたあと、ボックス席にいる真寿と寧々を一瞥して、茅乃はそう言った。
「モラハラって」
「いつも怒られてるじゃん、あの子」
「あいつが彼女のこと好きなら、勝手なんじゃね」
「克宏も、好きな女だったらああいうのOKなの?」
「……俺は嫌だ��どな」
「ほら。あーあ、真寿くんならもっといい女がいるのにさ」
俺は静かにハイボールを飲んだあと、���それは、お前が『いい女』だと自称してるのか?」と眉を寄せた。
「悪い?」
「お前は『いい女』ではないな」
「克宏にはそれでいいけど」
「真寿くんに興味あんの?」
「私は可哀想な男が好きなの」
「可哀想って……」
「放っておけない。私が幸せにしたい」
「本人は幸せだと思うぞ」
「あれを見て、本気でそう思う?」
真寿と寧々がいるボックス席をちらりとした。寧々は腕を組んでソファにもたれ、何か言っている。真寿はやっぱりうなだれている。会話はジャズと客の話し声に紛れている。
「絶対モラハラだわ、あれは」
茅乃はひとりうなずき、オレンジ色のカクテルを飲んだ。「そうですか」と俺は聞き流して、スマホを手に取っていじる。
今まで、真寿と寧々のそういう関係は、当たり前のように見ていた。でも、実は真寿は寧々に負担を感じているのだろうか。だとしたら、別れない理由が俺には分からないけど、真寿は別れたいと切り出せるタイプじゃなさそうだなとは思う。
やがてアルコールが軆にまわり、ほどよいほてりを覚えてきた。茅乃には「あんま野暮なこと考えんなよ」と釘を刺し、俺はママに支払いをしてバーをあとにした。
びゅうっと寒風が吹きつけてくる。十二月になって、一気に冷えこむようになった。マスクが隠れるくらい、マフラーをぐるぐるに巻いて、駅へと革靴の足を向ける。
この通りは、パンデミック前は酔っ払いもかなりふらふらしていて、やや治安が良くない感じだった。でも、時短営業を機に閉じた店も多く、現在はそこまでうるさくない。灯っている明かりは増えたけど、活気が戻るのはまだもう少し先なのかなと思う。
恋人もいない俺は、毎日会社で仕事をやるしかない。リモートワークも選べるけど、実家住まいの俺は、フルリモートが解除されたら、さっさと出社するようになった。リモート授業の大学生の妹に、「満員電車に乗ってきて、そのまま近づかないでよね」とか言われるが、そもそもお前がそんなふうに生意気だから家でゆっくりできねえんだよと思う。そして、これを口にしたら、両親は確実に妹の味方をするのも鬱陶しい。
年末感が濃くなる金曜日、俺はまたバーにおもむいた。今年は土日がクリスマスなので、何となくうんざりしていた。彼女持ちの後輩は、「彼女とゆっくり過ごせるから最高ですよね」とか言って、俺は引き攣った苦笑いをするしかなかった。
「今年は久しぶりにオールのクリスマスイベントやるから、うちに来たら? 出逢いもあるかもしれないわよ」
ママになぐさめられて、それもありかもしれないと深刻な面持ちで検討していると、からん、とドアベルが響いた。ついで、「こんばんは」と誰か店に入ってくる。
「あら、真寿くん。寧々��ゃんは?」
俺はグラスから顔を上げ、入ってきたのが紺色のコートを羽織った真寿であることを認めた。彼は相変わらずな印象の弱気な笑みを見せると、ホールのボックス席でなく、俺のいるカウンターにやってくる。
手にしたメニューを見つめた真寿は、吐息をついて、「とりあえず水を……」と言った。
「いいの? お水でもお金はいただくわよ」
「分かってます」
ママは肩をすくめ、ミネラルウォーターをペットボトルごと真寿に渡した。しかし、受け取った真寿は、それに手をつけようとしない。
「何かあったの?」
スツールがあいだにふたつあるけど、その横顔を見兼ねて、俺は声をかけてみた。はっと真寿はこちらを見る。女顔だなあと失礼ながら思っていると、「……克宏くん」と真寿はつぶやく。話すのは初めてだが、名前ぐらい把握されていても驚かない。
真寿は視線を下げると、「あの子……」とぽつりと口を開いた。
「君の恋人ではなかったんだね」
「はい?」
「茅乃さん。ずっと、そう思ってたよ」
「………、え、茅乃と何かあったのか?」
真寿はやっとペットボトルを開封すると、ごくんと喉仏を動かして、ミネラルウォーターを飲みこんだ。
「夕べ、茅乃さんと一緒だったんだ」
「はっ?」
「それが寧々に見つかって、怒られちゃって」
え……と。
何言ってんだ、こいつ。茅乃と夕べ一緒だった?
もしや、この男、おとなしそうな顔して下半身は緩いのか。一緒だったということは、まあ、そういうことだろう。そりゃあ寧々も怒る。
いやいや、待て。茅乃は先日、モラハラとかめんどくさいことを勝手に言��ていた。
「もしかして、茅乃に無理に迫られた?」
「……まあ」
「マジか。それは……何か、あいつの友達として謝らないとな」
「いやっ、僕が流されただけで」
そこは確かにお前も悪い。と言うのはこらえて、「真寿くんって、寧々さんとうまくいってなかったりする?」と問う。
「え? そんなことはないけど」
「じゃあ、あんまり……良くはなかったな」
あんまりというレベルじゃないが、そう言っておく。真寿は黙りこんでしまい、ただ不安そうな顔で水を飲む。
「茅乃は、その──あいつなりに、真寿くんを心配にしてたみたいだから」
沈黙が窮屈になった俺の言葉に、「心配?」と真寿は首をかたむける。ワインレッドのメッシュがさらりと流れる。
「真寿くんが、寧々さんにモラハラ受けてんじゃないかって」
真寿は心底驚いた丸い目になって、「それはないよっ」と身まで乗り出してきた。
「確かに、寧々は僕のダメなところに目敏いし、よく指摘するよ。でも、それはほんとに僕が直さなきゃいけないところで」
「お、おう」
「ふたりきりになれば、寧々は僕のいいところもたくさん褒めてくれるんだ。すごく厳しいけど、すごく優しいんだよ」
「そう、なのか……」
「寧々はかっこいい。ずっと僕の憧れだった」
「ずっと?」
「うん。友達のおねえさんだったんだ、もともと。何年も、す���ちがうときに挨拶するだけで。寧々からお茶に誘ってくれたときは、夢みたいに嬉しかったなあ」
真寿は幸せそうに寧々との馴れ初めを語り、俺は臆しながらそれを聞く。
何か、こんなに寧々にベタ惚れしていて、こいつ、本当に茅乃と寝たのか?
そこのところを、具体的に訊けずにいたときだった。
「やっぱりここにいた」
からん、とベルを鳴らして、店に入るなりそう言ったのは、カーキのオーバーと細いデニムを合わせた、いつも通りボーイッシュな寧々だった。
真寿ははたと寧々を振り向き、口ごもる。
「ねえ、あんたの部屋にあたしとあの子とふたりきりにして、あんたは逃げ出すって何なの?」
おいおい、そんな修羅場を投げてきたのかよ。ついそう思ったが、同じ男として、そんな現場は逃げたくなる気持ちも分からなくはない。
真寿は気まずそうにうつむいているので、思わず「友達が失礼したみたいで」と俺は口をはさんだ。寧々はこちらに、長い睫毛がナイフみたいにも感じる鋭利な目を向ける。
「あの女の子の友達?」
「そうです」
「友達は選んだほうがいいわよ。で、真寿、あんたはあたしに言い訳ぐらいしたらどうなの?」
「言い訳なんて……悪いのは、僕だし」
「それで、何も説明しないのはもっとずるい。あたしがどうでもいいってことなら別だけど」
「それはないよ! 僕が好きなのは寧々だよ、絶対に。寧々のこと、大好きだよ」
「あの子にも同じことを言ったの?」
「言うわけないっ」
「じゃあ、それは、あたしにきちんと説明してほしかったな」
「……ごめん」
「あと、一緒に過ごしたくらいで、だいぶ大ごとに捕えてるみたいだけど、何もなかったならあたしは怒らないわよ」
え? 俺は思わずぽかんとして、真寿もまばたきをする。
「あの子が言ってた、『相手にされなかったから』って」
「信じて……くれるの?」
「むしろ、信じないと思われるほうが不愉快ね」
「ご、ごめんっ。僕だったら、寧々がほかの男とふたりで過ごしたら許せないし、たぶん、何もなかったなんて信じられないから。そんなの、頭が変になると思う」
「……あたしも、頭は変になりかけたけどね」
むすっとした感じで寧々が言うと、真寿はぱあっと笑顔になり、スツールを立ち上がって「ごめんね」と彼女を抱きしめた。「あらあら」なんてママはにっこりしているけど、俺にしたら痴話喧嘩なので、しょうもないと思いながらスマホを取り出す。
いつのまにか、通話着信がついている。茅乃からだ。俺はいったん席を立ち、壁際で茅乃に通話をかけた。奴はワンコールで出た。
「真寿くんとひと晩過ごして、何もなかったことは聞いた」
俺が開口で言うと、茅乃は『ありえないでしょ……』と絶望的な涙声でつぶやいた。
「だから、真寿くんはそれだけ寧々さんに惚れてんだよ」
『うー、つらいよお。私、真寿くんのこと、けっこうマジで好きだったんだよ?』
俺は壁に背中をもたせかけ、けっこうマジで好きなのはこっちもだけどな、と思う。
���当に、見る目がない女だ。そんなお前に恋をした俺が悪いんだろうけど。マジで、鈍感すぎる。
俺がいつも隣にいるって気づいてくれよ。何だかんだ、ずっとそばにいるじゃないか。でも、こいつはおもしろいくらいに気づいてくれない。
真寿と寧々は、いつも通りのホールのボックス席に移動している。寧々が何か言っても、真寿はいつになく嬉しそうだ。
あのふたりは、ずっとお互いのそばにいるんだろうな。茅乃の泣き言を聞きながら、そんなことを思う。
俺が茅乃とあんなふうになれるかは分からないけど、憂鬱だった週末のクリスマスは、ひとまず彼女のやけ酒につきあって過ごすことになりそうだ。
FIN
【THANKS/診断メーカー『お題ひねり出してみた(ID:392860)』】
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20230130
えものうちはけっこう遠くて、電車で一時間半くらい。でも乗り換えなしでずーっと座っていける。ということは読書か昼寝がとても捗る。今日はチョン・ミョングァンの「鯨」を読んでいた。 長い長い小説で、読んでも読んでもなかなか読み終わらない感じでうれしい。弁当箱みたいに分厚い本。こういうのを読んでいるときって安心感がある。ここに小説はあってなくなることはない、わたしが1行、1ページと読み進めていけばいい。山を登って下りるのと似てるのかな(ずいぶん前に富士山に登ったことがあるくらいだけど)、大きいものがちゃんと待っていてくれるからわたしは自分のコンディションと相談しながら一歩一歩やればいい、きっと歩けるだろうという安心感と自尊感情。 この「鯨」は新しい小説だけど、いわゆる名作を読むときもそれがあると思う。時間の淘汰に耐えてきた良書。自分にもこれを楽しむ力があるのだと信じて身を委ねる感じ。むやみにありがたがるのは権威主義的だろうとは思うけど…。
「鯨」は、誰がどう見ても無敵で精悍な男として登場した人物があれよあれよというまに落ちぶれたり、周囲に恐れられているやくざ者が恋に狂ってあっけなく死んでしまったり、ぶらりと家出した娘が商売でのし上がったかと思えば夫の介護をしたり乞食になったりでかい劇場を作ったり…。無常、流転のさまが面白いしほっとする。 人の気持ちは永続しない。そのときそのときは本気だけどずっとってことはそうそうない。人生を賭して打ち込んだものがあっさりと崩れ去り、また別の嵐に巻き込まれる。わたしも5年前10年前とはぜんぜんちがうことをやっているし人間関係も変化するなあと思う。 なんていうの、これはそれなりに八つ当たりだとは思うのであんまり堂々とは言えないんだけど、小さいころからの夢や関心をまっすぐ育ててそれが天職になりましたみたいな物語ってわたしはあんまり面白くないというか、へーよかったですねみたいな気持ちになっちゃうんだよね…。首尾一貫した人生に抱く卑屈の感情。 ただこれは、フィクション・ノンフィクションに限らず人の人生をわかりやすく物語的に語らせようとしすぎているみたいなのもあるんじゃないかなーとは思ってる。そういう物語ばかり溢れているから、語る側もお話として整合性のとれた語りを無意識にやっちゃいがちだろうし。
えもとニューロンさんと二子玉川へ。お昼は桉田餃子で水餃子定食。餃子を食べたい!って気持ちで行くとちょっとちがうかもしれないけど、自分は桉田餃子を食べたいのだという気持ちで行くといいんじゃないかなという店。体にいい味がする。わたしは好き。灰色っぽい厚ぼったい皮もいい。 ピザ食べたいな〜とか言っていたのに桉田餃子の看板を見つけて思わず桉田餃子行きましょう!とテンションが上がってしまった。前に代々木上原のお店に行ったらあまりにも並んでいてあきらめたことがあって、ずっと行きたいと思っていた。 定食は4種類2個ずつ。無造作に盛られているのでどれがどれかはかじってみないとわからない。パクチーとか大根とかカレーとか。カレーはけっこう辛い。かなり変わった餃子なのにあんなに行列ができていたのか…とちょっと驚く。
多摩川。いい天気。広々していて気持ちいい。荒川土手はもっと殺風景な感じだしうちの近所の川には河川敷がない。のどかな眺めだけど案外流れは速く、丸っこい石がごろごろしていた。橋を渡る電車の音がごおーっと響いて、一瞬何の音かわからないくらいでかい音。遠くに武蔵小杉のタワーマン���ョン群が見える。わたしがえものことを初めて知ったのは「武蔵小杉なんて行ったことない」という漫画だった。コミティアで買った。 で、なんとなく目についたでかい石をひっくり返してみたら裏に詩が書いてあった。白い手書きの文字。修正ペンで書いたのかな。石は見た目以上にかなり重たい石で、ばしゃっと水が跳ね、詩が飛び出してきた。???こんなことあるんだ…。
人名たれ 確かられさ ビタミンB 閉じ込らめて キスを 食べた夕食 小動物になった みたいだ
いったい誰がこんなことをしたのだろう。いつからここにあったのだろう。誰も気づかなかったら誰も読まないんだろうか。大きい石だなというだけで何も変わったところはなく目印のようなものもなかった。わたしはふだんから石をめくるほうではないんだけど(石をめくるほうって変な言い方だけど)、なんかでかいのが目に入ったからよっこいしょとめくってみただけ。強いて言うならば電車で読んでいた「鯨」に力持ちの凛々しい男が出てきて、彼ならこういうでかい石は軽々ひっくり返せるんだろうなあと思ってちょっとひっくり返してみた…そのくらい。 いい詩なんだよな。リズムがいいし、キスがkissでも魚のキスでもよさそうなのがいい。 思わずほかの石もたくさんひっくり返してみたけど詩が書いてあったのは最初の石だけだった。今後川で大きな石を見かけるたび、もしかして裏に何か詩が書いてあるんじゃないかとドキドキする呪い(魔法)をかけられてしまったなあと思う。
わたしは単純というか考えがとても浅いのですぐ自分の小説に引き寄せてしまうんだけど、わたしの小説も石に何か書いて河原に投げておくようなものだと思った。誰かが気まぐれで見つけるかもしれないし見つけないかもしれない。河原には石がたくさんあって、大きいのも小さいのもきれいなものも割れているものもあった。草むらの中の、いろんな人の行き来によって踏み固められた土の道をたどって、広い川へたどりついた。
高島屋の中の喫茶店でケーキ。コミティアの話とか同人誌の話とか。ニューロンさんの漫画を実はけっこう読んでいるんだけどうまく感想が伝えられなかった。コイソさんの本に描いていた南千住のコーヒーの話が好きです。あと「ありふれた表現」はいつも座っている椅子のうしろの棚に積んであって(ぜんぜん伝わらないと思うけど今読んでいる本やよく読み返す本を置いておく場所で、積読という比喩でなく文字通り本を重ねて積んでいる、その方がたくさん入るから)、ちょくちょくめくっています。
週末は義父の相続手続きもろもろで自分の書いたり読んだりが何も進まなかった。すごく忙しいとか不愉快なことがあるとかではないんだけど、自分の時間が作れないとやはりストレスはたまる。今日はひとりで長い電車に乗って、読みたかった本を読んで、会いたい人としゃべったりごはん食べたり散歩したりした。ああよかったなあと思った。かなり気分が上向いた。こういう長めの日記を書くこともそう。
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ゲーム感想『ファッションドリーマー』
私はファッションドリーマーを楽しんでいるユーザーだと自負しておりますが、それはそれとして、批判的意見も抱いており、今回は主にそのあたりを述べています。 開発元であるシンソフィアさんのファッションゲームで前作と言っても過言ではない『ガールズモード4』と比較して、アクセサリーの個数減少、カバン(イヴという仮想空間でカバンを持つのか?という思いも個人的にはある)の削除といった「前の��リーズにはあったのに」というアイテムの不満は今後のアプデを期待します。
とても良い点としては、 ・とてもかわいい、唯一無二のグラフィック ・メンズの着用できるコーデが増えたこと ・年齢に関する幅広さ ・プレイヤー自身に配色させるシステム ・アイテムの気軽な共有
と、とにかくグラフィック、少ないやり取りで共有できるアイテムに関しては素晴らしいと感じています。
特に「男性が着用できそうな服をカラフルにできる」という点は現実で色を無くしがちな男性衣類にとって重要で、もっとイヴ空間にカラフルなタイプB形の洋服が溢れてほしい、そして現実でも…という願いもあります。
ここから批判になります。
■タイプA・Bに生じる柄物の壁 どうしてもタイプA、タイプBで着用アイテムの柄に差がある。メンズコーデで使われる型紙の多いタイプBには幾何学模様シャツがあるのに、タイプAにはない。イチゴ、TOY、バニーパフェなどの柄物はレディースに近いタイプAに多い。 まだすべてのアイテムを解放できたわけではないので、この感想は変化するかもしれません。
■スカートの潰れ これは『ガールズモード4』でも指摘したのですが、ふんわりしたスカートがアウターの着用で形が崩れてしまうんです。スカートの柄によっては細さなどが非常に気になるので、本当に残念。
■ガチャが出ないし、ガチャチケットも出ない Instagramに8回ガチャをしている動画を載せてみたのですが、10回×8動画=80回ガチャを回しても目的の型紙が出ない。ゲームを遊んでいて、ガチャチケットの出現率も少ないので、目的の型紙を手に入れるまで大変になる。 ポケ森などではフォーチューンクッキーを買うと、おまけでポイントがもらえて、ポイントを集めると目的のアイテムと交換…という、せめて似た型紙交換システムが欲しいと感じています。 あと、この型紙を使って作ったアイテムと似たような色味のアイテムを公式イヴアイテムで発見した時はとても悲しい。違う色と迷ったのにー!
■オンラインに繋げないと辛い 予想はしていたのですが、ストーリーが無く、本当にひたすらコーデを続ける作品なので、上手くコーディネートして、型紙をいかに解放してアイテムを作っていくか、という部分に楽しみを見出すしかなくなるのですが、型紙の解放にもポイントが必要で、オンラインに繋げていない状態だとこのポイント集めも難しくなるだろうと思う。このポイントの欠点を補うシステムとして「ビンゴ」があるのですが、ビンゴゲームがしたい訳ではないので個人的にはちょっと…。
■撮影 ドローンカメラ、フォトエッグでの連続撮影などができない。一枚目の組み合わせた写真を撮影するのに、都度フォトエッグに入り、背景を設定し、ポーズを決め…と操作している。ファッションゲーム��ので、正面・背後・横、と撮影したい時はとても大変。
カメラ操作も独特で操作ミスが多々ある。
■高圧的に感じるガイドライン ここからは宣伝に関して…。 公式から動画・配信・静止画投稿に関するガイドラインが発表されたのですが、私はこのガイドラインに非常に高圧的なものを感じました。実はこのガイドラインの存在が、Instagramで当初感じていた「頭の数字=キャラ名」問題にもつながります。プレイヤーとゲームに対する冷たさを覚えたんです。 ファッションドリーマーのガイドラインに従ってしまうと、例えば『どうぶつの森』で着用していた服を「ファッションドリーマーで再現」などし、スクリーンショットを並べるという行為も禁止になってしまいます。これはプレイヤーの自由をかなり奪います。
おそらく、同日発売の『モデルデビュー3二コラ』との混合に問題を感じていたのだろうか、と予測しています。対する二コラ側のガイドラインは最初に「共有してくれると嬉しいです」と書いてある点なども、『ファッションドリーマー』側のガイドラインに「キツさと冷たさ」を感じる部分です。 『ファッションドリーマー』、他の作品と並べられて比較されたところで揺るぎないこのゲームの良さがあるのだからもっと自信を持っていただきたいです。
ガイドラインに関してもう一つ思う点は、「ファッションドリーマーとわかるように」程度じゃだめだったのかな。という意見があります。というのも、Ⓒ2023 Marvelous Inc.の文字はゲーム内で撮影されたスクリーンショットの右下に記載されるのですが、Instagram等正方形が向くメディアでは、削れてしまうことも多く、権利表記を載せるのを忘れがちに。 公式に移動して、ガイドラインを見て、ガイドラインの権利表記をコピペして…というのをスマホでやるのは大変でした。近年、商用利用と個人利用の境目が曖昧になりつつある時代ではありますが、個人利用のプレイヤーには免除されてもよかったのではないか、という思いはあります。
……これを守っているプレイヤーどれだけなのか、って感想もあります。
■エロとからかい 主にホラーゲームの実況を行う実況者に公式が依頼を行ったそうなのですが、ホラーと同衾に扱われてしまうエロ・下ネタを忌憚なく発露する実況者の方に依頼を出したというのはユーザーとして不愉快ではあります。氏の実況コンセプトを鑑みても、ホラー要素を緩和させるために下ネタを口に出すことを躊躇わない男性に託したのはとても良くなかったと思いますよ。 「からかい」と「揶揄」が特に若年層の自尊心に与える影響についてもう少しマジメに考えていただきたい。
SNS上の共有に関してはどこのメディアで共有されることを目的としていたのだろうという点は今後日本全体でも厳しいですね。
日本でユーザー数が多かったTwitterが買収され、Xが女性含んだマイノリティに厳しい場所になり、ユーザーが散り…、SNSでの宣伝問題はファッションドリーマー公式だけが悪いという訳でもないとは思いますが、今後どうなるのでしょう。日本の場合。
他にもいろいろ言いたいこともあるのですが、ガイドラインで禁止されている「政治」について踏み込みそうなのでやめておきます。
この点もね、すごく言いたいことがあるのですが、ヴィヴィアン・ウエストウッドが好きな私としては、政治とファッションは切り離せないという思い&ゲーム業界、オリンピックに関わっといて政治批判回避という無責任も見直した方が良いとは思います。
まぁ、多分画像などを利用して「○○に一票!」って書き込みがダメみたいな話なんだろうとは思いもするのですが。
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-オーガニック食品はより健康的でもなく農薬を含まないわけでもない Organic foods are not healthier...or pesticide free. (substack.com) ANDREA LOVE MAR 22, 2024 生命医学の科学者として、私はいつも「オーガニック」という用語がデマの拡散に使われることが不愉快である。化学における「有機」は全然意味が違う。それはさておきEWGがいつものように恐怖をあおる「ダーティダズン」リストを宣伝しているのでオーガニックが実際どういうものなのか説明しよう。 オーガニック食品業界は2022年には1815億ドル産業で年11.2%の成長が予想されている。この業界は2002年にはほとんど存在していな���ったが消費者の需要とデマによって生まれた。2010年には267億ドル規模であった。この膨大な成長の背景に科学は存在しない。 現実は?オーガニック食品は優れてはいない、単に値段が高いだけ。 ・オーガニック食品に関する最大の誤解は農薬フリーであるということで、それは嘘である ・オーガニック農薬は合成農薬より安全、ではない 例:ニコチン、硫酸銅、ロテノン、ピレトリン等 ・規制と安全性監視は合成農薬のほうが厳しい ・オーガニック食品はより健康的でも栄養豊富でもない ・尿中に検出された痕跡程度の農薬が「エビデンス」とされるが、生物学的に妥当ではない ・有機農法は生態や野生生物にとってよりよくはない ・有機農法はより広い土地を使うために気候への影響は大きい ・入手可能で栄養のある普通の農産物を悪魔化することは有害
2024-04-17 - foodnewsclip
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230820
朝、時間があると思っていたら時間がなくて、巨峰味のヨーグルトを口に入れながら着替えをして、家を出た。 1ヶ月ぶりのアルバイト。 笑顔でいると、コーヒーを買ってくれた方も笑顔でいれてくれて、晴れやかな気持ち。 案外、接客がすきなのかもしれない。
なつでら。 お寺で音楽を聴いた。 最高に楽しかった。 一緒にいた人のやわらかさが安心だった。でも、まだ、全然知らないな、と思う。 半分こしたビールがおいしかった。 初めて、心の底からビールがおいしかった。びっくりした。
彼女の声を歌で聴くと、包まれて包み込まれて、母なる大地、と思うけれど、大地というよりやっぱり海で、まあるい海にうまれていた。
晩ごはんに、と頭で思い描いていたのはからあげくんだったけれど、からあげくんがからあげくんであることを知らずに、手にしたのはファミチキだった。 愉快な気持ちで夜道を歩いた。
寝るのがもったいなくて、言葉で遊んでいたかったけれど、明日もくるから、ねた。つまらない大人。
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230821
朝、飢えている、と思った。 昨日の晩ごはんが少なくて、現に空腹、というのもあるけれど、絵とか言葉とか、飢えていた。 満たされたかった。 満たすには朝の時間が短くて、日記の絵と文庫本の改装の表紙とパキポディウムと、同時に書き進める。 エッセイを読んで、手のひらという漢字が掌であることに衝撃を受けていた。 仕事に行きたくない。ずっと、こう、つくることに触れていたい。けれど、仕事。 こころが少し現実から離れていたせいか、しんどい。なにもかもに過敏になってしまい、ふつうに歩いているつもりだったけれど、しにそう、と言われる。ユーレイデビューも近いのかもしれない。
夜、寝る準備をする前に、寝てしまい、ねむかったのだと知る。 作ったハッシュドポークが鍋のままだしっぱなしになっており、でも、冷蔵庫に入れようとしても入らなかった。 これまではこの鍋で、入っていたのに。冷蔵庫をのぞきこむと霜が分厚く張り付いていた。 ぎりぎりの目を開いて、ドライヤーで簡単に霜を溶かして、鍋をむりやり放り込んで、ねた。 今度、しっかり霜取りしよう。
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230822
朝、寝坊。 顔が赤い。微熱。よくあることだから、と薬でごまかして、仕事。 ずっと体がだるい。帰り道、デザートを買ってあげて、家事をこなす。 寝落ちしてしまう前に、生活に必要な最小限のことだけやって、ねた。
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230823
朝、寝坊。 今日も寝坊か…と言いながら起きる。 どうせにわか雨なのに、止むのを待っていたら遅刻してしまうので、おとなしく雨に濡れる。 仕事。 やっぱり体がだるく、頭がかすんで、言葉がでてこない。 明日は休もうかなと、こぼすと、今日もやることやって、終わったら帰りましょう、となる。動ける程度の体調不良ってむずかしい。 自分で判断できずに、周りの人に気遣ってもらって早退となったから、情けない。 家に帰って、よく寝た。
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「宮崎正弘の国際情勢解題」
令和五年(2023)6月2日(金曜日)弐
通巻第7778号
欧州で連続的なNATO、EUサミット
7月のNATOビリニュス首脳会議を前に大きな動き
************************
ゼレンスキー大統領、こんどはキエフへのミサイル攻撃がつづく中、モルドバの古城に現れた。モルドバはウクライナと国境を接する。ウクライナから僅か12キロの場所に古城が聳えている。
6月1日、「モルドバEUサミット」はこの城を舞台に開催された。ゼレンスキー大統領、マクロン、シュミット、スナクらも顔をそろえた。EU加盟27ヶ国首脳と近隣20ヶ国からのオブザーバー。議題はウクライナのEU加盟、ウクライナ支援が中心となった。
議長役はサンドゥ(モルドバ大統領)で、彼女は親西側路線で知られる。
一方、オスロで非公式のNATO外相会議が5月31日に開催された。
ここでも議題はウクライナのNATO加盟問題で、7月11日からリトアニアのビリニュスで開催されるNATO首脳会議の準備会合だった。
問題はウクライナがもしNATOメンバーとなると、NATO全加盟国はロシアとの戦争に加担することになる。事実上、武器支援をしているのだから「加盟承認」は実態の追認に過ぎないとすする分析もあるが、正式加盟国として扱うには、いくらゼレンスキー大統領が「準備はできている」と言っても参加資格、分担金などの条件を満たしていない。ほかにアルメニアvアゼルバイジャン紛争、コソボに���ける住民衝突など問題が多い。
またスウェーデンのNATO加盟にはトルコが反対しているほか、ハンガリーも距離を置いている。EU本部から見れば「ハンガリーは黒い羊でアリ、不愉快な存在」と扱われている。しかし欧州政治の次の日程がこれでみえた。
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葵と名のつく花達の白
ゆく川の流れは絶えずして、絶えずして、絶えずして。やることや考えるべきことが多い気がするが、30℃の気温にやられて寝てしまった。昨日はさまざま気力を使ったので、今日一日はまあ、寝てしまっても仕方がないか、というところはある。明日と明後日はおそらく息つくまもないほど忙しいのだし、その勤務に備えてよく休めてよかったと思う。心の休まることがほとんどない2連休だった。今後のことを親に話さねばならないということと、新居は決まるのかという不安、転職先の勤務開始日は月半ばでもいいのかという不安、生活保護費でやっていけるのかという不安。今考えても仕方ないことばかりだった。とりあえず、障害年金が降りてくれることを願うしかないのだが、結果は3ヶ月後ということでそれがまた焦燥の要因になる。それでもやっていくしかない。または、その3ヶ月間だけでも親に援助を頼むというのはありかもしれない。障害年金が降りなかったら返すことはできないお金だけれども、そもそもなぜ私がこの家にいられないのかという事由が親(の過去の所業)にあるのだから、とこちらとしては考えてしまう。私を知っている色んな人が月500円くらい私に課金してくれたらなあと思うが、そのために何か売り物になる小説を書ければいいのになあと思う。買ってでも私の小説を読みたいという人がいるかな?と考えると、まだまだ技術不足。
親の世話になるターンが完全に終わったら、親や兄とのことをnoteに書いて整理していこうと思う。多くの人にとっては不愉快な内容だと思うが、これは残しておくことによってもしかしたら誰かの何かの「足し」にはなるかもしれないと考えている。ようは、「虐待なのか、そうではないのか」の微妙なラインの家庭で育った人で、しかし毒親で片付けるには言葉が軽すぎる、と感じる人たちが、連帯するきっかけになればいいなと思う。今、Twitterで村田さんというHNの方が自身の受けた虐待と児相や各行政の対応の記録を投稿しておられるが(興味のある方は私のTwitterのフォロー欄を見てください)、そういう発信を体系的にする人がもっと増えてもいいと思う。誰がどこからどうみても虐待、という事例以外にも、世の中の苦しみは多い。そういうことについて、「内々で処理」せずに、外側に、社会的に訴えていくことで、変わることはきっとあるはずだと思う。
自分の中の「元気」の指標として「あんスタを叩きたいという気持ちが湧く」というのがあるのだが、今日は結構叩いていたので一応大丈夫だと思う。もっと元気になると「原稿が進められる」があるが、今日はここまでは行かなかった。あんスタは単純に音ゲーが楽しいので叩いており、ストーリーは未だに殆ど読んでいない。ストーリーは人から伝え聞く程度でわくわくしてしまうので、暫くは読まないと思う。ただアイドルとしての彼らが歌って踊っている映像を見ながら叩くのが好きだ。あんスタは要はアイドルという権力者たちの政治の話なので、正確には「アイドルもの」のストーリーではない(と思う)。ただ単にアイドル内の人間関係の話であり、アイドルの人間的成長ではなく、「勝利」を言祝ぐコンテンツである、と捉えている。人間的な変化はそれぞれにあると思うが、それも人間関係を変容させるための材料でしかない。メインライターはとことん、人間たちの力関係の、つまりパワーゲームを書きたいんだなというのが伝わってくる。私は結構好きで、つまり内容はほとんどない感じの話なのだが、雰囲気がかっこいいのでそれでいいのではないか?と思う(キャラクターコンテンツに添えられる物語として)。
まほやくは人間というものを感情というものを、意思や行動や変化や成熟というものを真正面から描いていると思う。テーマがあって、キャラクターがいる。都志見さんの文章はそういう「作家型」だと思う。ひひひ(日日日)の文章はおそらく、キャラクターがあって、とにかくキャラクターにしてほしい表情言ってほしいセリフがあり、それを実現するためのストーリーを作っている。しかし意外に彼も倫理観がしっかりとしている人なので、そういうストーリーでも、白けさせられたりはしない。私はキャラクターコンテンツは後者の方が肌に合うなと感じている。自分の書く二次創作がそもそもそうだし。書きたいことなんてなくて「書きたいキャラクター」がいるだけで、テーマとかそういうのはない、ただそこに滲み出る倫理観だとか人間性の好みみたいなのはあるだろう。前者の、都志見先生型のかたの書くお話(二次創作)にはあまり興味がわかない。テーマがあるならオリジナルで書けばいいじゃん、と思う。少なくとも私はそうしている。後書きとかで「今回のお話は○○がテーマでした」の○○のなかになにか真面目なことが書いてあると(たとえば「フィガファウの初夜失敗後の両者もだもだ」とかではなく)、まあなんか、この話が合わなかったのはそれか〜と思う。私は二次創作はキャラクターのかっこいいところや可愛らしいところを見るために摂取しているのであって、作者の思想を摂取したいわけではないから。これは個人の好みの話、私の二次創作の楽しみ方の話です。
気温と気圧の乱高下が激しくて、体力が削り取られてゆく。人よりできることが少ない。だから人に馬鹿にされてもいい。この人自分の内側のことしか考えてなくて全然外の世界に目を向けられてないじゃん、と思われても全然いい。それが私のやりたいことなので構わない。花の名前も鳥の名前も別に知りたくないし、覚えたところでだからなんだと思う。私は体験していないと意味がないと思う、知識だけ増やしても意味がないと思う。自分の人生の中に出現した花や鳥の外観を忘れずにいればいいと思う。名前なんかいらない。
2023.4.21
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フクリキャオ
「遅かったね、ワラーリキ・サベリキャオ。君はいつも時間に遅れてやってくる」 「すみません、神父さま。ごみの回収に手間取ってしまったのです。今日は火曜日だというのに、呑気なわたしは月曜日だと勘違いしてしまっていました。呆けてしまったのかな、この歳で。いやいやすみません。老人差別ではありませんよ。それに一体、神父さまだって年を召されている。いうなれば老体に鞭打ってここまではるばるこられたのだから、私は目の前の老人、ひいては全ての老人に親しく、親切にするべきだと思っています」 「いやに早口なことだよ、サベリキャオ。別に私は君を責めていない。ご覧なさい。この綺麗な雪景色を。雪もしんしんと降ってい���。心の落ち着くところだよ、サベリキャオ。それにどうだろう、熱いコーヒーもある。一杯いかがかな」 「ありがとうございます、神父さま。頂きます。実を言うととても寒くて、何か温かい物が欲しかったんです。けど老人に物をねだるのは良くないでしょう? 遠慮していたんです。老人の方から、いや神父様の方から言ってくださると若輩者としてはとても助かるのです」 「気にすることはないよ、サベリキャオ。それにしても、物知りな君に早く聞きたかったことがあるのだよ、サベリキャオ」 「なんです、神父さまも知らないことを私が知っているとは考えづらいですが。たしかに私はこの町で初めて高等教育というものを受けましたが、神父さまの経験には敵うはずがありませんもの」 「何を謙遜するのか、サベリキャオ。とにかくあの木にとまっている鳥をみてくれたまえ。とても大きな鳥だよ。あれはフクロウかね」 「どれです、神父さま。あの遠くの木にとまっている奴ですか」 「違うよ、サベリキャオ。その近くのうんと高い木にとまっているやつだよ。フクロウだろうかね。あの鋭い目と、丸っこい頭は」 「あれは、神父さま。フクロウではありませんよ」 「じゃあ、サベリキャオ。一体なんなんだね」 「フクリキャオです」 「フクリキャオ?」 「そうです、神父さま。フクリキャオです」 「フクリキャオはフクロウとは違うのかね」 「いいえ、一緒です」 「それならフクロウではないか」 「いえ、フクリキャオです。というよりも、フクリキャオであるべきなのです」 「一体、サベリキャオ。君の言っていることはどう言えば良いか、まどろっこしいというか、幼稚だ。仮にそれがフクリキャオだとして、フクリキャオはフクロウなのだか��、あれはフクロウではないか」 「神父さま、それは正しくもあり、間違いでもあります。フクリキャオがフクロウと同じだとしても、フクリキャオはフクリキャオでしかないのです。これは公理なのです、フクリキャオがフクリキャオであることは絶対的に、不可侵のことなのです」 「不可侵──」 「はい、神父さま。不可侵です。不可リキャオともいうことができるでしょう」 「不可リキャオ?」 「はい、不可リキャオです」 「いい加減にしたまえ、サベリキャオ。君の言葉遊びは素っ頓狂で面白くない。不愉快になる。フクリキャオに加えて不可リキャオなんて、こんな不毛なやりとりは何になるのかね。そもそも君はとういうつもりなのかね」 「どういうつもりも何も、神父さま。──コーヒーのおかわりをお願いします」 「……。」 「神父さま、コーヒーをもう一杯、お願いします」 「──わかった。あげようサベリキャオ。些細なことだ。別に君も私の機嫌を損ねようとしたわけじゃあるまいし、しかし」 「そんな、神父さま、私はそんなつもりで話をしている訳はありませんよ。言葉遊びというのは、どう言えば良いか、根っからの〝癖〟みたいなものなのです。留めようと思えばかえってタチの悪い他の癖が滲み出てしまうくらいに、私に染みついたものなのです。どうかお許しくださいませ」 「いや、サベリキャオ。とうとう今日は許さない。君とは今日でお別れだ。二度と私の前に現れないでくれ。このやりとりも今日で何十回目と思っているのかね」 「お言葉ですが、神父さま、三十回を超えてからは数えておりません」 「当然だ、サベリキャオ。それほどまでに同じ過ちを繰り返していることの稀有さをこそ、むしろ誇ると良い」 「取り返しのつかないことをしてしまったようですね」 「そうだよ、サベリキャオ」 「それではさようなら、神父さま。コーヒー、ごちそうさまでした」 「ああ、達者でな。サベリキャオよ」 ──静まり返った永訣の闇を、一羽のフクリキャオが音なく切り裂き、消えた。(了)
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リア充という言葉の違和感
中学生の頃インターネットを食い尽くしてた時期、リア充という言葉が蔓延していた。リア充はネット用語で、リアル(現実、日常)が充実している であって、決して恋人がいるって意味ではないと思うのだ。だが中高大学とリア充=恋人がいる という意味で使われすぎていてそちらの方が正しいし伝わるのじゃないかなって感じる。
自分は恋人こそ居ないが最近楽しくて充実を感じてた。バイト先のスナックで好きなお酒のんでカラオケして常連さんと話して!家で作曲して歌録って認めてくれるメンバーとバンド練して遊んで!小学生たちと竹切って竹のベンチ作るお手伝いして!お客やセフレとセックスして!毎日充実してた。でもちょっとした恋があった、でも恋は毒だった。ただ楽しかった生活が忙しくなった。あの子にどう思われたかなあの子はどう思ってるかな聞いていいかなダメかな知りたいなという感情の渋滞でただでさえ乱れている生活が乱れる。人より人の気持ちが汲み取れないのを21年生きてきて誰よりも自分が知っている。わたしのことを全て知っているわかっているという人は死ぬまで一生現れない。自分以外に自分を知られてたまるか。たとえ仲良いからとか親だからとかでも知られ面されたら不快極まりない。先に自分が知っていると言ったが自分でもわからなくなることもある、大いにある。なのに誰にもわかられたくない。自分は1人じゃないし。会う人会う人に対応した自分が存在するので。毒の恋は無事破滅!弾け飛んだ、短命の虫のごとく。ほぼコバエのサイクル。毎日お酒を飲むから胃が弱くなってしまって少量のアルコールでも吐いてしまうようになった。吐き方も異常。お酒好きなのに。ほかほか照りで楽しみたいのになあ。愉快な自分でありたいのに。ならせてくれないゲロが現実(リアル)に引き戻す。早死にしたいぜ、ロックンローラーだからな!ガハハ!現世、リアルにいいことないぜ!うざい人の死を待つと同時に自分のお迎えを待っている。
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