#三角クリップ
Explore tagged Tumblr posts
Text
クローバー柄 三角定規セット クリップ
36 notes
·
View notes
Text
大慌て人間による役者紹介。
こんばんは、べで��。間違えました、箏です。
役者紹介をさせていただきます。
せっかくタイトルに栞があるので、“いつか栞を挟んで”の役者の方々を、栞に例えてみようと思います。
独断と偏見になるのは申し訳ないです。ご容赦ください。
それでは、何卒。
園堂香莉
淡い色使いの栞。どれだけ使ってもずっとまっすぐで、綺麗なまま
近未来ミイラ
尖ってたり丸かったり、装飾がある栞。でもすごく使いやすい
たぴおか太郎
リボンのついた桃色の栞。かわいいお花が描いていて、どこに挟んだかすぐにわかる
帝京魂
丁寧に使いこまれたシックな栞。なんだか一番手に馴染む
錫蘭リーフ
表は無地のシンプルな栞。でも裏にいっぱいの色が散りばめられている
森々仙入
木製の栞。モダンな模様で、握ると木の温かみがありそう
苔丸
レンチキュラーのついた栞。見る角度で、ホロの模様が変わる。
響夜
ビーズやラメの入った栞。蝶々がついてて、キラキラしてる
ミル鍋
波型の栞。水色っぽい色で、どんな本にも使える。ちょっと甘い匂いがする
西峰ケイ
羽で出来たアンティークな栞。使うとなんだか、レトロな世界にいる気分
あろハム権左衛門
銅でできた葉っぱ型の栞。おしゃれに緑色のタッセルがついている
アリリ・オルタネイト
革製の栞。英語デザインとかもついていて,使えば使うほど馴染む
〆切三日前
ステンドグラスみたいな栞。黒猫がついてて、光に透かすととっても綺麗
黒井白子
白黒のスタイリッシュな栞。ワンポイントで派手な柄や、右下にみいらの絵が描いてたり
中森ダリア
花束を模った、ビビットな栞。ずっと眺めていたくなる
きなこ
柔らかい和紙で出来た栞。儚そうに見えて、すごくしっかりした作り
暁レミエル
ガラスで出来た薄水色の栞。描いたり貼ったり、好きにカスタマイズできる
肆桜逸
織物で出来た、ビンテージの栞。深みのある色で、安定感がある
埖麦
銀色クリップの栞。鍵モチーフの柄で、本だけじゃなくて手帳とかにも使える
紫苑
不思議な形の栞。骨董品みたいで、みてると不思議と引き込まれる
水琴冬雪
細長い、金属製の栞。飾りが釣り下がっていて、綺麗な星が入ってる
悔いがないように、全力以上を出し切ります。
2 notes
·
View notes
Text
Happy New Year ! January 1, 2025
“Snake in the Grass”
Masahide Kobayashi, 1.1. 2025,
14.8 (h.) ×10 (w.) cm
“Uni Clip” *: Bag Closure (Plastics, Black Ink),
“Color Baran” **: Artificial Blades of Grass for the Japanese Box Lunch Partition or Decoration (Polyethylene)
あけましておめでとうございます
令和七年元旦
<野原のミーコちゃん>
袋口閉具「ユニクリップ」* (プラスチック, 黒イ ンク),
バラン「カラーバラン」** (ポリエチレン)
* [https://www.nou.co.jp/shop/g/g0903027790100/]
** [https://www.yodobashi.com/product/100000001001789064/]
○ー〜ー○ー〜ー○ー〜ー○ー〜ー○ー〜ー○ー〜ー○ー〜ー○
今年の年賀状の「顔」も (胴体も)、素材は先おととし(1) ・おととし(2) と同じ「ユニクリップ」ですが、黄/虎→赤/兎から緑/蛇へと、また、口の形もポリ袋用の歯車形→網袋用の三角形から両者の併用 (顔は歯車で、胴体は三角の重ね連ね) へと替りました。
(もう一つの素材=「バラン」の使用と配置も一昨年��ほぼ同じです。ただ、蛇の胴体が蜷局 {とぐろ} を巻いて��きくなったため、台紙の大きさもA4に拡大せざるを得なくなり、相対的に草叢が小さくなりました。)
本来この図案は昨年=辰年の龍用……でしたが、喪中で昨年は年賀のご挨拶を欠いたため、今年=巳年の蛇に流用……しました。これで、このクリップのシリーズは全三色を使い切ったので、これにて打ち留にします。
さて、これまでこの年賀状シリーズで毎年のように解説してきた例の造形原理と造形手法(3) ––––シミュラクラ (Simulacra)/パレイドリア(Pareidolia)/チャンス・イメージ (Chance Image)/プロジェクション (Projection)/レディ・メイド (Ready-made)/ファウンド・オブジェクト (Found Object)/アッサンブラージュ (Assemblage) ––––に関しましては、今年は、つい二ヶ月前に追記(4) したばかりのエドワード・ゴーリーのそれについて、もう少し詳しく補うことで代えたいと思います (偶然ですが、今年=2025年の日本の猫の日=2月22日は、彼の生誕100周年でもありますので)。
先ずはその追記を引用しますと…………
追記 ー2
最近知ったのだが、エドワード・ゴーリーは、自分の “collecting” を “accumulating” =「溜め込み」と称し ([https://austinkleon.com/tag/edward-gorey/])、更に実に興味深いことには、その溜め込んだ品々を––––例えばこの林立する沢山の塩/胡椒容れを––––楕円形のお盆にぎっしり詰め並べて、それに偶然似通った全く別のイメージ (“chance image")……即ちイスラムの丸屋根を頂く塔の建ち並ぶ砂漠の城塞都市……を投映 (“projection") し重ねる「見立て」まで行なっていて
([https://www.atlasobscura.com/articles/edward-gorey-collector])、まさに同じ造形原理を専らとする私を大いに喜ばせ励ましてくれるのである。 (10/19/2024)
…………最近、彼の初期の代表作で人気作の『うろんな客 (“The Doubtful Guest”)』(5) を見ていましたら、その中の一場面––––「気に入りし 物をひそかに運び去り/池に投げ入れ 保護に尽力 (“It would carry off objects of which it grew fond . / And protect them by dropping into the pond .”)」(6) ––––が、この塩/胡椒容れの都市 (“City of Salt/Pepper Shakers”) によく似ていることに気が付きました。
(6)
この場合の「物 (“objects”)」は懐中時計ではなくて “塩/胡椒容れ” で、「保護…池 (“protect…pond”)」が “楕円形の金物のお盆 (或いは鍋か何かの容れ物の蓋?)” で、そんな「うろん (“doubtful”)」なことをしているこの変な生き物は、むろんゴーリー自身(7) というわけです。
この塩/胡椒容れ (salt/pepper shaker) の他にも、ゴーリーの「溜め込み (accumulating)」でよく知られたものに「おろし金 (grater)」があります。
この写真(8) の下半分は、
(8)
彼の死後に博物館となった彼の家【ゴーリー・ハウス】が2017年に企画/開催した《エドワード・ゴーリーの驚異の部屋》展でのおろし金の陳列の様子を撮った写真(9) (の部分拡大) ですが、その上に、
(9)
おろし金のラフ・スケッチの上に “city of graters” =「おろし金の都市」とインク+ペンで書かれ、最下部には “10. xii. 83” と日付けも書き込まれた構想メモが、組み合わされています。
また、これとは別に、白泉社の絵本雑誌『M0E』が「特別編集」したムック本『エドワード・ゴーリーの優雅な秘密』(2016.4.5)(10) ––––の同ハウス内を撮ったグラビア写真頁「アメリカ現地取材 エドワード・ゴーリー・ハウス探訪」––––には、「『何かの形に見える』古道具が好きで集めていたという」(p.60) とのキャプションが付された、5~6個のおろし金がガラス戸棚に並べて飾られている写真––––(この写真(11) がよく似ています)––––が掲載されています 。
(11)
恐らくゴーリーはその「何かの形に」––––上記メモの中の “skyscraper (摩天楼)” や “monument (記念建造物)” という言葉から判断して––––彼が生まれ高卒まで暮らしたシカゴや大卒後30年近く住んだニュー・ヨーク–マンハッタンの高層ビル群を見ていたのではないかと思われますが、私なら、このおろし金のチャンス・イメージ (偶然の類似形) に、アフリカのマリ (Mali) 共和国の古都ジェンネ (Djenné) に建つ「泥の大モスク」(12)
(12)
を想起してプロジェクション (重ね映し) したくなります。
こうした塩/胡椒容れやおろし金の他にも––––スティーブン・シフによると––––「とにかくいろんなもの。たとえば先端装飾 (フィニアル)。だだっ広い居間には、ありとあらゆる種類・サイズの…支えのない巨大なものから、小さくてデリケートなものまで…棚に載せられ…床に放り出されている…。…また、ロブスター漁に使う浮子 (うき) など…奇妙な代物��、壁際に積み上げられ…ソファの後ろに隠され…暖炉のそばには、古い…便器が置かれ、床には…巨大な牙が一本転がっている。………明らかにゴーリーには蒐集家の感性がある––––いや、『蓄積家』といったほうがぴったりするかもしれない」(13) ––––のであります。
シフが挙げているこの「蓄積家」––––原文が探せず確認していませんが多分 “accumulator”(14) だと思われます––––の蓄積物の中で、私がここで特に採り上げたいのは、フィニアル (“Finial”) と、便器です。と言うのも前者は、かつて私が一度だけ小さいそれを拙作(15) で使ったことがあり、
(15)
また、これを「シグネチャー (“Signature”=署名)」のように自作の殆ど全てで使っている美術家(16) も居るからで、
(16)
後者の便器の方は、現代美術の画期を成したもので、これについては別の拙稿(17) でも言及したからです。
先ずフィニアルに関してですが、ゴーリーが「蓄積」していた実物で、私が���ェブ上で探し出せたのは12個ほどです。
その内の一つは––––上掲 2017年の展覧会のサイトに掲載された [左-中-右] 3枚の写真(9) の内の右の写真に写っているそれ––––例のおろし金群の奥に見えるガラス戸棚の天板の上、右端の黒っぽい瓶 (?) の左隣に置かれた白い小さいサイズのそれと思しきもので、二つ目は、この写真(18)
(18)
の暖炉の左の床に置かれたそれです (残りの10 個ほどは、註(18) に掲げた写真 -3, 4, 5 です)。
一方、彼が描いたそれらに関しては、比較的大きなもので印象的なものを7~8 個、見つけることができました。
これらを見ると、ゴーリーはどうやらこのフィニアルに、自身を含む人間の姿やその心情を投映していたような気がします (擬人化)。実際、(19) は、
(19)
肩の上に猫に乗られて “猫マフラー” されている彼のポートレート(20), (21) に似ていますし、
(20)
(21)
(22)
(22)は、���人寂しくオーボエを吹く男 (“The Oboist”) に寄り掛かられ、その音色にじっと耳を傾けるふくよかな女性を思わせます。
また、(23) は、
(23)
告白のカードを何枚もらっても一瞥怪訝な態の女性の冷たく干からびヒビ割れたつれない心根を思わせますし、(24) の
(24)
ジャズ・エイジ・ファッションの女性が––––風に吹かれて宙に舞い飛ぶポスト・カードを掴もうと––––右手でしがみついているそれは、少し皺の寄った痩身の老紳士を表しているようにも見えます。
(1. 1. 2025)
<後編に続きます>
註
(1) [https://kobayashimasahide.tumblr.com/post/672114062376697856/tyger-tyger-burning-bright]。
一昨年は書き忘れましたが、手法はいずれも同じコラージュ (Collage 糊貼り) で、インクジェットプリント用フォト光沢印画紙 (今年は蛇の体が大きいので、これまでの葉書サイズではなくて A4サイズ) に、糊で二つの素材 (クリップとバラン) を貼り付けています。
(2) [https://kobayashimasahide.tumblr.com/post/705204964256088064/bunny-in-the-grass]。
(3) 特に、[https://kobayashimasahide.tumblr.com/post/189982445375/happy-new-year-january-1-2020-clockey] の〔註 (チュウ)〕や、[https://kobayashimasahide.tumblr.com/post/639079714964783104/あけましておめでとうございます-令和三年元旦-牛の仮面] の冒頭部分を御参照下さい。
(4) [https://kobayashimasahide.tumblr.com/post/181593924840/あけましておめでとうございます-平成三十一年元旦] の「追記 ー2」。
(5) エドワード・ゴーリー著, 柴田元幸訳『うろんな客』河出書房新社, 2000 (原書は1957)。
(6) via [http://goreyana.blogspot.com/2019/11/the-doubtful-guest-original-artwork.html]。このアーウィン・テリー (Irwin Terry) のサイトから、敢えてこの––––画家の苦心/工夫が窺える––––白修正 (ホワイト) で初めのフレーミング (枠取り) を消して外側に線引きし直し、「客」も初めのものを消して小さく描き直した版下を採録させて頂きました。
因みに、上掲書(5) の訳者あとがき––––「〈うろんな客〉とは誰か ゴーリーとルーリー」––––には、この二行一連の “fond” と “pond” のように脚韻を踏んだ韻文である原文に合わせて訳文も日本の韻文=短歌形式にしたという訳者苦心/工夫の “本訳” とは別に、“別訳” =「散文バージョン」が収められていて、この連は––––「気に入った物があると 勝手に持ち去って/それを護るために 池に投げ入れてしまいます。」––––と訳されています。
(7) 柴田元幸は、白泉社の雑誌『M0E (絵本のある暮らし:月刊モエ)』2019年12月号 (No.482) の《巻頭大特集/謎に満ちた異色の絵本:エドワード・ゴーリー》(pp.6-37) の〈柴田元幸インタビュー:ゴーリーを翻訳する愉しみ〉(pp.14-7) の p.14 で、2018年にアメリカで出版されたマーク・デリー (後註(44) 参照) によるゴーリーの評伝をどのように読んだかとの問いに対して––––「『うろんな客』の…あの生き物がゴーリーだという解釈も新鮮だった。今まではそんなベタな読み方は無意識に避けてしまっていたんだけれど。……どこか斜に構えた読み方をしなくてはいけないような気がしていて。素直にうろんな客は、ゴーリー自身を表しているのでいいんだと腑に落ちた…。……僕は『うろんな客』のあとがきに、これは子どものメタファーだという…アリソン・ルーリーの解釈を紹介した…らいろいろな媒体がそのことばかりに言及して…そこだけ取り出して書く…。やっぱりああいう書き方はするものじゃないなと思った」––––と答えています。
(8) [https://www.facebook.com/EdwardGoreyHouse/photos/pb.100076128755460.-2207520000/3476743572393521/?type=3]。
(9) via [https://www.edwardgoreyhouse.org/pages/our-2017-exhibit]。
(10) [https://www.amazon.co.jp/MOE特別編集-エドワード・ゴーリーの優雅な秘密-白泉社ムック-MOE編集部/dp/4592843045] (但しこれは同誌の前年3月号[https://www.amazon.co.jp/MOE-モエ-2015年-03月号-エドワード・ゴーリー/dp/B005YJMWNA] の「巻頭大特集」をレイアウト等を変え「豪華」絵葉書8枚を綴込付録に加えたもので、初出はこちらです)。
(11) [https://www.flickr.com/photos/seblanglaw/2768736216/in/photostream/]。
(12) [https://www.tripadvisor.jp/LocationPhotoDirectLink-g480205-d325056-i20765132-Great_Mosque_Of_Djenne-Djenne_Mopti_Region.html]。
(13) スティーブン・シフ Stephen Schiff,「エドワード・ゴーリーのノンセンス道 (“Edward Gorey and the Tao of Nonsence.”)」 (初出 “The New Yorker”, 11.9.1992, pp.84-94):カレン・ウィルキン編/小山太一・宮本朋子訳『どんどん変に…:エドワード・ゴーリー インタビュー集成』河出書房新社, 2003初版/2023新装版, pp.155-178 収録。引用は p.169 (但し丸括弧 で括った振り仮名は、引用元ではルビです)。
(14)【人でなしの猫】の「ワズワース・アテネウム美術館で開催された…ゴーリー展のカタログ……Gorey’s Worlds, by Erin Monroe」を紹介したブログ [http://leonocusto.blog66.fc2.com/blog-entry-3679.html] は「ほぼ同時期に開催された…コーネル展『Birds of a Feather: Joseph Cornell's Homage to Juan Gris』」と絡めて、ゴーリーとコーネルの十個ほどの共通点を列挙していて興味深いのですが、その一つに「コレクター」を挙げ、ゴーリーに関しては「コレクター(というかゴーリーの自己規定によれば『accumulator』=ためこみ屋)」と但し書きを付しています。私が「ためこみ」の語を教わったのもこのブログからで、遅ればせながらここに記して感謝します。
(15) [https://kobayashimasahide.tumblr.com/post/135620816060/キリストの左手の聖遺物箱-7252015-小林正秀-作-混合材-85-h-18]。
(16) Janet Eskridge <Touching The Sky> 2021 (ジャネット・エスクリッジ<天に届く> via [https://janeteskridge.com/works/])。
(17) [https://kobayashimasahide.tumblr.com/post/152794762970/光線男は二度ドアを叩く-マンレイのドアノッカーと騙し絵卵平面卵透明巨人について]-註 (*3) (cf. 後註(33))。
(18) via [https://provincetownindependent.org/history/2024/10/30/to-edward-gorey-everything-was-a-gem/]。
使われていないとは言え暖炉の側という置き場所や、その色から推測して恐らく下の柱部と一体のコンクリート造と思われますが、その形は極く単純で、どこにでもありそうな “角柱+球” 型です。
例えば『敬虔な幼子 (“The Pious Infant”)』(柴田元幸訳, 河出書房新社, 2002, 原書は1965) の第7場面=「坊やが階上 (うえ) で…よく見受けられた… (“He was often discovered…upstairs…”)」(18)-1(via [https://www.ebay.com/itm/116307311424]) の、
(18)-1
その「階上」=「うえ (注:元文ではルビです)」= “upstairs” に描かれた階段手摺りの角 (かど) の角 (かく) 柱もこのタイプです。
(因みに、角柱ではない “円柱+球” 型のものは、『思い出した訪問』や『金箔のコウモリ』や『オズビック鳥』や『悪いことをして罰があたった子どもたちの話』等の中のベッドの脚に多く見られます)。
しかし私がより注目するのは、彼の処女作––––『弦のないハープ または、イアブラス氏小説を書く』(柴田元幸訳, 河出書房新社, 2003. 11, 原書は 1953. 11) ––––の第11場面に描かれた階段手摺りの角 (かど) の柱です(18)-2 (via [https://www.gargoylebooks.net/product/13543/The-Unstrung-Harp-or-Mr-Earbrass-Writes-a-Novel])。
(18)-2
柴田元幸の「訳者あとがき」を、前後を無視して切り貼りして都合よく繋げますと––––「第一作にはその作家の本質が詰まっている、とはよく言われることだが」「ゴーリーのトレードマークのひとつ…『フ……』もいち早く登場し…『ゴーリー氏本人』も…いつもの白いテニスシューズを履いて…作品中に出てくる、主人公イアブラス氏が執筆中の小説の登場人物『グラスグルー氏』にそっくりで」「その他、あちこちに置かれたお馴染みの壺型の装飾、骨董品店で…購入され棚の上に飾られたフ……等々の細部も楽しい。ゴーリーの本はどれも細部が飽きないけれど、この本の細部の豊かさ、飽きなさは相当なもので…��分にお楽しみいただけます」––––となります。
この第11場面は、この主人公イアブラス氏がある晩ディナーに出かけようと画面右の自室から出てきた出会い頭に、階段を上り切った階上に忽然と現れた作者ゴーリーそっくりのグラスグルー氏に出っくわす場面ですが、まさにこの「二人」(実はドッペルゲンガー=“Doppelgänger” で一人) の間に––––まさにゴーリーの「署名=シグネチャー (“Signature”)」と言ってよい––––チェスの駒のフに似たシンプルな球体のフィニアルで頭を装飾した (階段手摺りと階上手摺りが直角に交わる) 角の角柱が描かれているわけです。
(因みに壺の方は、第1場面のクロケー場とその向こうの草藪を隔てる柵の端––––これは例の『うろんな客』の表紙と裏表紙や、彼がいつの間にか家に入り込んでその上に立って上から家族を見下ろす壺に似ています––––や、第12場面右端の暖炉の左端や、第16場面のデスクの左上や、第29場面の右端……但しこれは端が切れて上部が見えないのでフィニアルかも……というように3~4個見出せます)。
実物のフィニアルの方に話を戻しますと、ゴーリーが亡くなった直後に撮影されたケヴィン・マクダーモットの写真/文による写真集 “Elephant House or, The Home of Edward Gorey : photographs and text by kevin McDermott” (Pomegranate Books, 2003) の中の一枚 (18)-3 (via [http://goreyana.blogspot.com/2011/05/edward-goreys-home-elephant-house.html]) には、
奥の二つの窓の前に置かれた白い二つと、左端手前の床の上に置かれた黒い大きな一つが写されています (後者の切れて見えない上部は、(18)-4 [https://www.digitalcommonwealth.org/search/commonwealth:fx71cs102] の暖炉の右側に写っていて、フィニアルであることが分かります。
(18)-4
因みにこのサイトの別の写真 (18)-5 [https://www.digitalcommonwealth.org/search/commonwealth:fx71cs12m] の左上には、白くて丸い大きな一つと、黒くて細い小さなそれが7~8個、黄色いミニカーの側に写っています)。
(18)-5
もう一つ、興味深いものに、(これはフィニアルではないのですが) 五輪塔=“Gorintoh, Five-ringed Tower" (18)-6 (via [https://www.yelp.ca/biz/edward-gorey-house-yarmouth-port]) があります。この写真
(18)-6
の右側の––––因みに前掲書 (10) の p.62 下段の「暖炉もある、広々としたキッチン」(キャプション) の写真 (にも写っていますが、そこ) では左側の––––窓辺のワークトップ/キッチン・カウンター (worktop/kitchen counter) の右端手前の際に写っているのが見えます。それでなくても死や墓地や墓石に惹かれて作品の中にもそれらを多く描き、また、英訳の『源氏物語』を耽読し、<竜安寺の石庭>に憧れ続けたゴーリーですから、この日本固有の墓石造形の意味を知らないわけはなかったと思いますが、私が思うには、彼はその意味を離れた「始原の目」–––– (“l’œil existe à l’état sauvage”-André Breton : Le Surréalisme et la Peinture, 1928 ; [https://www.edition-originale.com/fr/litterature/editions-originales/breton-le-surrealisme-et-la-peinture-1965-53539]) ––––で、それを一風変わった面白い “変わりフィニアル” の一種と見たのではないでしょうか。
因みに、この「暖炉もある、広々としたキッチン」の、その暖炉
(18)-7 [https://www.flickr.com/photos/greenvelvet/7851978788/] の焚き口には、一対の鉄製であろう細くてシンプルな “角柱+球” 型の “andirons (薪載せ台)” が写っていますが、これによく似た商品の広告サイト(18)-8 [https://www.ebay.com/itm/265394440144]
(18)-8
の併載商品を見ると、このジャンルもまた、華麗なフィニアルの活躍の場/見せ場/見本市なのだということがよく分かります。
(19) [https://www.etsy.com/jp/listing/938469346/gothic-home-decor-vintage-gorey-cat?show_sold_out_detail=1&ref=nla_listing_details]。
(20) <エドワード・ゴーリー、マサチューセッツ州ケープ・コッド、1992年10月18日>(via [https://www.newyorker.com/magazine/2018/12/10/edward-goreys-enigmatic-world])。
撮影者はファッション写真家のリチャード・アヴェドンで、彼の美学が隅々にまで行き亘った “ファッション・モデル、ゴーリー” の写真です。
(21) via [https://www.newyorksocialdiary.com/jill-krementz-photo-journal-a-celebration-of-cats/]。
こちらの撮影者は、小説家のカート・ヴォネガットの二番目で最後の夫人であるジャーナリズム/ポートレート写真家のジル・クレメンツで、上のアヴェドンのそれ(20) とは対照的な、アンティーム (“intime”) で穏やかな優しさにあふれた写真 (“April 24, 1976”の日付と署名入りのプリント) です。
(22) [https://www.facebook.com/EdwardGoreyHouse/photos/pb.100076128755460.-2207520000/5380529615348231/?type=3]。
この<The Oboist>は【ゴーリー・ハウス】2016年企画/開催展の紹介頁 [https://www.edwardgoreyhouse.org/pages/our-2016-exhibit] のカットにも使われています。
因みに、同ハ��スのウェブサイトの “Exhibits”→“Past” の頁 [https://www.edwardgoreyhouse.org/pages/edward-gorey-house-exhibits] の2016年の項のカット(22) -1 の方は、
(22)-1
足を投げ出して坐った腿の上に載せた画板の紙片に “EG” という「モノグラム (“Monogram”=組み合わせ頭文字署名)」をレタリングしているゴーリーと、その前に置かれた (後掲の “トルコの塔型” チェス(25)-6 の “Bishop”や“ Knight” によく似た) フィニアルを––––まさに “もう一つの署名 (Signature)” ででもあるかのように––––描いています。
<* 後編より* (25)-6 (via [https://royalchessmall.com/en-jp/collections/camel-bone-chess-pieces/products/4-6-turkish-tower-pre-staunton-chess-pieces-only-set-black-white-camel-bone])。>
(23) via [https://www.pomegranate.com/products/edward-gorey-mysterious-messages-boxed-notecards]。
(24) via [http://goreyana.blogspot.com/2012/05/national-post-card-week.html] (前掲(6), (18)-3 と同じアーウィンのサイト)。
この作品は、前掲誌(7) の中の〈濱中利信コレクション2:日本初公開も多数!;ゴーリー・カード・ギャラリー〉(pp.34-7) の p.34 に、「ニューヨークの書店、ゴサム・ブックマートで毎年行われた、貴重なポストカードを展示するNational Post Card Weekの告知用にゴーリーが描きおろした……1984~1996年までの全13種からセレクト」された7枚の内の一枚として掲載されています (画中の女性の、風に長く棚引くスカーフに日付が書き込まれている通り、これは7番目=1990年のものです)。
因みに、このアーウィンのブログに再録されているゴサム・ブックマートの販売/宣伝用説明書を見ると、先ず、この “スカーフを風に長く棚引かせたジャズ・エイジ・ファッションの女性” のカードを “Isadora’s lost card (イサドラの失くしたカード)” と書いていて、これがゴーリー自身による命名かどうかは兎も角––––何しろ1967年に創立者の後を継いで書店を買い取り、ゴーリー没後は著作権管理者の一人となった二代目店主アンドレアス・ブラウンとゴーリーの親交から考えて、これは充分有り得る話だとは思いますが––––この女性は (イサドラと言う以上は) イサドラ・ダンカンのつもりなのかもしれません (ただ、ギリシャ・リヴァイヴァルのチュニックを着て裸足で踊ったダンカンに唯一通じている所は、乗っていた車の車輪に巻き込まれて彼女を死に追いやることとなった風に棚引く長いスカーフだけですが……)。
また、前掲(23) も、そのオリジナルは、横に伸びる欄干に “N… P… … W… MAY 3-9, 1992” の日付が入った白黒で、この NPWシリーズの9番目のものです。アーウィンの記述では–––– “このシリーズは、NPW が終われば宣伝/招待状の役割を終えて、新たに文字や数字を削消してメモカードや絵葉書として印刷/販売された (they have been issued as note cards and post cards with the wording and dates removed)”––––とのことです。
<後編に続きます>
0 notes
Text
2024.07日記
2024/07/01
やっぱり乃木坂のリール見てねる。Another ghostは齋藤飛鳥、西野七瀬、秋元真夏の3人のバージョンもあり、バランスが絶妙だった。ビジュアル的に斎藤西野の舞台になるのかとおもいきや、秋元の声がかなりかわいいのではっとし、それ以降ソロ歌パートがないのでものたりない。斎藤西野がきゅるきゅるかわいい系でないのに対し秋元は完全にきゅるきゅるかわいい系で売っていて、そのキャラクター性によってほかふたりとは別の展開をしているのが舞台の上では差し色みたいになってすごく良かった。秋元康が考えるんだろうか。
いつか川野芽生が儚さとは何人にも触れる気を起こさせない強さのことと言っていたのを思い出す。
「儚げ」という形容およびその雰囲気が好きなのだけど、メイク記事などで「守ってあげたい儚げフェイス♡」とか書いてあると「解釈違いです」となってしまう。「儚さ」というのは、指一本でも触れたら壊れてしまいそうと感じさせるがゆえに誰も敢えて触れることができないという「力」なので……。
umiumaya_ 20230329
わたしにとって可愛いとはかなり簡略して「なめられやすさ」で、なめられやすさ、侮りによって得られる効力があるとき反転して、造形的なうつくしさとはべつの侮りがたい地位を確立しているのがすき。
2024/07/02
お風呂でココナッツサブレを食べながらエルデンリングの配信見る。こういうゲームしたことないけどできる気がしない。
父と話すことは少ないが彼は何かとパスワードを「o103(お父さ��)」にしていて、(わたしたちの)父であることを大切にしているすがたを見ると嬉しい。お父さんになる前はお父さんでなかったことを忘れてしまうほどあらゆるパスワードとIDに多用するから愛だと思う。そういえば昔部屋に忍び込んだとき『赤ちゃん命名辞典』があって、にんまりしながら部屋を出たものだった。
2024/07/03
生活用品が立て続けに切れて日焼け止め、美容液、朝用化粧水を買う。今月は定期も買っているから出費が痛い。それほど良いものが欲しいわけではないとはいえ、わりと妥協せず買い物ができるのはいいことだ。あわせてTwitterで話題になったキューピーコーワゴールドとはどれほどと思い買う。近所の工場にそれとなく笹が飾ってあり、はじめはなんのことかわからなかったが七夕が近いのだった。
2024/07/05-10
2024/07/05
夏に向けて3COINSで髪留めを購入。リボンデザインのバナナクリップとクリップ。頭にいっぱいリボンつけたい。
2024/07/06
久々に原神をプレイ。群玉閣再建の話。これまでの人生だいたいどこにいても帰属意識が薄いため、感情を封じられている申鶴に向けた「璃月にいる理由をあなた自身が見つけなければならない」という凝光の台詞にぐっときた。
2024/07/07
嬉しい気分になりたくて(よくないお金の使い方…)ようやくクロノクロスを買う。序盤の夢の岸辺にを改めてきいて、はやくダンジョン飯を観なければと思う。貧しき人びと読了。
2024/07/08
職場の男性がひとところに集まっていると、がやがやしたあと一斉にどっと笑い始める瞬間があり、一般に女性のといわれるものとはべつとして共感能力や社会性たかーとおもう。そういうのを男性みずからは政治的振る舞いと呼ぶのかもしれないが。
2024/07/09
心に決めていたパジャマを買うために駅をうろうろ。tutuannaは第一候補だったけれどもう半丈のものしか売っていなかった。第二候補の無印良品にはてざわりがよく長袖のパジャマがあったので少し予算オーバーながら買う。
た。
2024/07/10
体調が悪い原因として、青汁が腐ってたらしい。それと鉄分ドリンクでどうにかなったので、帰りはサプリメントとメディキュットを買って帰ろうと思っていたが面倒でやめてしまった。明日こそ。
良いパジャマを買うと帰宅してすぐ着替えるよりお風呂上がりに着たくなるのでグレイルのワンピースをルームウェアとして使うことにした。
2024/07/11
(同じ船に乗り、同じ方角��見つめ、別のものを見る。灰色の母船に乗り合わせた他人としてのふたり)
Twitterでみて気になっていたリプトンの紅茶アイスをお風呂で食べる。少し溶かしてから食べると上のアイスクリームが生クリームみたいで(脂質たかそう)すごく美味しい。生活の娯楽をコンビニアイスに頼り切りでいい生活。ついでに去年美味しかったMowの洋梨も買った。Mowの洋梨をおすすめしてくれた金髪のお姉さんに、少し前「君はソシャゲをやる資格がある」と言われたのだった。(無理な課金をしないから。)
暇があれば数独。22回初回クリア(3回ミスで挑戦失敗)を目指すというクエスト?に挑戦中でいま7回目。度々操作ミスで挑戦失敗しているけれど7回は今のところいちばん好成績なので慎重にやりたい。
通勤の本は生命のやわらかさと瞬間を置いて、灯台守の話を加えた。
2024/07/12
ほそぼそクロノクロスをプレイ。蛇骨館に忍び込むには道を知っているひとが必要とのことでアレフを仲間に。(マジシャンみたいな、何この人?)ただその後道を教えてくれるおじいさんにあったのでもしかしたら仲間にしなくてもよかったのかも。このアレフのインボディー(体の中に杖を送り込んで体外へ突き出すという魔法攻撃だか物理攻撃だかわからない技)が現状パーティ内でかなり強力。なんの装備もなく行ったら岩がゴロゴロ落ちてきてダメージを受けていた。装備を強くしないといけない。
into u の泥リップ(05)すごくいい。
2024/07/13
カラオケへ行く。目の前に並んでいた中学生が身分証明書をわすれ「一般金額で良いです」と言っていて、あとあと店員が小声で学生料金にしたことを伝えていた。いいひとだ。2時間くらい歌ったあと薬局で鉄分のサプリメント、口紅のストック、頼まれていた口紅を買い帰宅。帰りの電車でアナウンスを聞きながら、自分は職業に運転手を選ばない人生だがだれかは運転手を選んでいて、そういう他人のおかげで社会が動いており、そのような意味で人とともに生きているいまの状態のことが好きだなとおもった。つまり戦争をしたくないということだ。帰宅すると14時くらいだったのでしばらくクロノクロスをプレイ。ピアノを弾いたあとインスタグラムてまた乃木坂の動画を観ていたら夜になっていた。賀喜遥香さんは美味しいものをいっぱい食べてしあわせにこにこでいてほしい。それとはべつに未成年の所属するアイドルグループを好きになりたくない。葛藤!
2024/07/14
ひさびさのショッピングモールへ。何も買う予定��なかったのに、かわいいワンピースを見たら買ってしまった。買う前、とりあえず持っていてもいいですか?と店員さんに聞くと、気の良い店員さんは「持ってるだけですもんね、とりあえず持ってみましょう」と言ってこころよく渡してくれ、けっきょく持っていたすべてをかった。また家でファッションショーをする。夜はクロノクロス。毒に侵されたキッドを見捨てることもできたが、始めは気持ちに従ってプレイしようと助けることに。昔さらっとみた解説実況で、どこかのタイミングでキッドを仲間にしないことでグレンが仲間になるとか。どうだろう。20回開け続けると空く宝箱などゲーム性がいちいちたのしく、よいゲーム。
2024/07/15
連休はだいたい3日目からお休みの自覚が出てゆっくり眠れる。9時間くらい寝て朝から海鮮丼をたべ、あまり時間を空けずメロパンも食べた。美味しすぎて隠したココナッツのドライフルーツ、プルーン、チョコチップアイスを食べたあと、いくつかの引用をさぼっていた日記を書き直した。クロノクロスは幽霊船のところまですすむ。ファルガ格好いい。夜は隅々までボディスクラブをして10時に就寝。サボンのスクラブを使っていたが製品表示におおきくイスラエルと書いてあったからリピートはしないかもしれない。
2024/07/16
「一人三枚ずつシャツを持っていってください。」 「四枚持っていきます!」
ミランダ・ジュライ『いちばんここに似合う人』
いちばんここに似合う人はずっとこんな感じで張詰めながらうわすべりしていくなか、いっぽうで現実味を手放さないためにそのふたつの摩擦がひりつくが、
わたしは泣きながら体をぎゅっと縮めたりぴんと伸ばしたりした。体が勝手にそうなってしまうのだ。胸が痛くて、身をよじらずにいられなかった。嘆き悲しむためだけに作られた一片の筋肉になったみたいな気がした。それでもお隣さんがマグマに到達するころには、わたしは動かなくなっていた。疲れ果てて虚ろに真上を見上げ、全身が目になって天井をまじまじと見つめていた。お隣さんが上海の道路をぐいぐい押し上げるころ、信じられないことに、お腹が減ってきた。体は勝手に生きたがっていた。お隣さんが道路を突き破って上海の地上に飛び出すのと同時に、わたしもむっくり起きあがった。彼はそのままぐんぐん上昇して木々を突き抜け、雲の中に入り、宇宙を飛び出して天の川を二つに切り裂き、星も塵も突っ切った。そして巨大な円軌道を描いて宇宙をぐるっと一周すると、ふたたび隣家の庭にすとんと着地した。
ミランダ・ジュライ『いちばんここに似合う人』
飛躍し続けてぶつ切りにされる主人公の感情だけを描くのでなく、このようなひとの動きの��み立てが他者の感情に沿ってなめらかなのはすごいと思う。
けっきょく彼がやる気になったのは、わたしがあんまり映画のことに無知だったからだ。簡単にわたしに知識をひけらかせる誘惑には勝てなかったらしい。
ミランダ・ジュライ『いちばんここに似合う人』
目の奥が痛み、14時以降は眼鏡がかけられなかった。雨の日は涼しくて良いがこういうこともある。
2024/07/17
久々の友人から連絡があり8月会うことに。急世界が輝いて切れかかっている蛍光灯の点滅も気にならなくなった、だいすき、まわりのひとがだいすき!最近は仕事で厳しかった上司もわたしが下手な説明をするときに口を噤んでにこっとしてくれるようになった。
茄子が美味しい。
2024/07/18
夏季休暇一日目。無闇に三連休を取るより中日が休みのほうが嬉しいのではという実験だったが連休のほうがうれしいかもしれない。ショッピングモールのミスタードーナツへ行きドーナツを買う、ポン・デ・リングの黒糖とハニーチュロは売り切れていたが、とちゅうで新しいものが出てきたのでレジで加えてもらった。クロノクロスをプレイ。いつもたのしい。クリア後の天下無敵号に入ると出られなくなってしまい、30分粘ったが同じ事象に陥っているひとのツイートをひとつだけみつけ、解決方法もわからないためリセットした。そろそろまた資格を取らなければならないながれで、今度はちょっとたのしそうだからこつこつ資料を集めている。
2024/07/19
いつもの白ご飯と生卵という朝ご飯のほかに昨日のドーナツをたべていたら眼鏡を忘れてしまった。動物みたいな形状のVTuberが「こんな美しい世界にうまれた命のひとつひとつが祝福されていないわけない」のようなことを言っているのを賞賛するツイートを見(名前がわからず検索して見返せなかった)、その称賛は「主われを愛す」と同じ構造なのではないかというのをぼんやり考えた。みずからが愛されていることに確信を持つこと、ひとはままならないからその役目を神(という言葉を選ばないにしても)に見出すとしたらいきるうえで宗教が必要になることもあるだろう。
追記(2024/07/24)
というのを考えたが、これは命を人形に祝福されていたいというより人形のようなふわふわもけもけのかわいい生き物はいちぶの疑いもなく無垢に祝福を信じていてほしいという鑑賞者ののぞみなのかもしれないと遅れて気づく。とすれば必要なのは宗教ではなく、他者をジャンルで定め好みのありかたを見出すための対象物で、サンドバッグだろうとおもう。
2024/07/20
(言葉の具体性 用法の理解は最終的に具体性に反映される)
遠出したため、電車のなかなどでひとのおしゃべりをひさびさに聞く。家族連れの喧嘩みたいな会話、友人同士の一本の流れのような会話、クーラーの音がおなじおおきさで聞こえ、等しく外界。逃げ上手の若君を見る。いちばん時行の見せ場というところ、時差で涙が止まらなくなった。邦時かわいそう。ダンジョン飯もみた。光田康典目当てなのに気を抜くと音楽を聴き忘れている。ほぼ生物でおもしろい。
光が仕事なのに、わたしたちの暮らしは闇の中だった。光はけっして絶やしてはならなかったけれど、それ以外のものを照らす必要はなかった。あらゆるものに闇がつきまとっていた。闇は基本だった。わたしの服は闇で縁かがりされた。時化帽をかぶれば、つばが顔に黒い陰をおとした。ピューがありあわせのトタンでこしらえてくれた小さな風呂場で、わたしは闇の中で立ったまま体を洗った。引き出しの中に手を入れれば、スプーンよりも先ず先に指に触れるものは闇だった。〈怪力サムソン〉の入った紅茶缶を取ろうと戸棚を開ければ、茶葉よりも黒々とした穴が口をあけた。 腰をおろすにも、いちいち闇を追い払ったり押しのけてから座った。闇は椅子の上にうずくまり、階段の途中にカーテンのように垂れさがった。時にはわたしたちが欲しいものの形に姿を変えた――鍋、ベッド、本。(中略)その最初の夜、ピューは闇の中でソーセージを焼いた。いやそうじゃない、闇といっしょにソーセージを焼いた。その闇には味があった。それがその夜の食事だった。ソーセージと、闇と。
ジャネット・ウィンターソン 『灯台守の話』
ほとんどの、すくなくとも出版されている作品のほぼすべては読まれることを前提に書かれており、読まれることが前提という暗黙の了解のもと読解されるということをいつもわすれる。
2024/07/21
3時間の昼寝ができた。
体操選手の喫煙のことについてとやかく言うのをきかされ、そもそもオリンピックの価値があまりわからないのと、彼女が19さいということでますますスポーツをきらいになりそう。大学生のとき同年代の喫煙者がどう見えたか、いっしょにいるのがどう楽しいか、どう流されてどう流そうとしてくるかというのを思い出し、ただただ楽しかったんだろうなあと思うと胸がいたむ。ルールを破れば出場できないというのは勝手にそうしてもらえばよくルールを変えるならそれもよく考えの及ばないところだが、彼女のことを自覚が足りないのようなことを言う人を見ると19さいの子どもが持つべき自覚とはとおもうし、入学にいくら、遠征にいくら、という話を聞いても19歳の子どもにそれだけのお金をかけ(るのはわかる、夢があれば追わせてやりたいきもちもわかる)たぶんのなにかを求める態度、さらにお金を出したわけでもない大人のそれは理解できない。お金を出したとしても理解できないけれど。オリンピックというほかにない機会が、という言い分も、一生にいちどしかない19歳の生活と、もう30回ほどしている世界大会のどちらが大切かというのは考えるまでもない!とおもうのだった。
2024/07/22.23
2024/07/22
2年ぶりにカレーに生卵入れて食べた。
2024/07/23
毎年7/23は9/22が誕生日のひとのことを思い出し、祝うのを忘れてしまったとひやっとする。行数だったり暗証番号で苦労したことはないのに、ひとの誕生日をおぼえるのはなぜか苦手。
2024/07/24
8時間24分も寝れた。あまり口の開かないヘアクリップを使っていて、かわいいのに使い勝手がわるく難しい。後ろで髪をくるんとお団子にしたあとそれを抑えるようにクリップを留めたいが、なかなかうまくいかない。くるんとした髪はゴムから少しずつ外れてしっぽみたいになってしまうし、上向きでおさえると脇からはみ出てしまう。おさえないようにすると角のようになってしまうし、でもクリップは下のほうにとめたいという好みがある。シニヨンと調べていくつかヒットしたヘアアレンジを見るが、どれもゴムを2つ以上使っていてただの出勤にそこまでやろうとは思えなかった。けっきょく今日は諦めてひとつに結んでしまったが、なんとか良い方法を思いつきたい。
2024/07/25
いつも食べている塩おにぎりが売り切れていたので、他のコンビニへ行くこともできたけどとうとうかにめしおむすびを買った。食べてみるとなんともち米。味もかなり美���しい。
上司が現場の愚痴をいい、どっちもどっちと思いながら笑って聞き流す。上司は「ここっておかしくないすか?」というが、じっさいはおかしいところを指摘したいのではなく今朝侮辱されたことを不満に思っており、その屈辱や怒り、恥がぬぐえないだけでどんな言葉も無意味なのだろうと思う。むずかしいですよね、とはなし、じっさいむずかしくはあるので自分もそんな話をした。ただわたしはいまの現場もかなりすきなのでかれほど悩まずにすんでいる。侮辱に対し真っ当に反省することは自己肯定感の低さがとよく言われるが、やはり怒りと悲しみをとりちがえず感情は感情としてみきわめ、それとはべつに物事をすなおに反省する性格なのが他人をうらまずに済んでいる要因と思う。
2024/07/26
朝の風はわりとすずしめで気づくと街路樹の葉も濃いみどりになっていて、連日の暑さのせいか下の方はもうきいろく枯れ始めていた。会社の飲み会でビジネスマンと話すがすべてのエピソードをみずからの人脈つよつよエピソードに繋げていて技術の話は全く聞けず、あまりおもしろくはなかった。帰り道、急にさびしくなり人生をとおしたすべての好きなひとに一人ずつ近況を聞きはじめ、流れでなん人か食事の約束をする。数年ぶりのひとたちにも図太く連絡をしてみたが、二度と会わないまま縁が切れてしまうよりはずっといい。8月は予定がいっぱいでほくほく。みんな元気で、元気ということを教えてくれてうれしい。
2024/07/27
ニトリに行き���いと思ったが眠くて体が動かなかった。数人と予定を立てながら8月のスケジュールを眺めてはにやけてしまう。
ひたすらダンジョン飯。センシがケルピーに水中へ引きずり込まれるシーンがせつない。夜通し『普通の軽音部』を読んで寝る。
2024/07/28
逃げ若みたあとひたすらダンジョン飯。ニトリへ行ったが目当てのブランケットは売り切れていて、あきらめて帰りにドラッグストアで欲しいものを買う。ヨーグレットとよく似たAsahiの出しているカルピスタブレットというのはほとんどヨーグレットで、ちゃんとおいしかった。生チューイングガムは口のなかが一瞬窒息する。昼過ぎからいつものように2時間お風呂。身体の隅々までお手入れして、夜は近所でよく雑誌に取り上げられている中華屋のエビチリを食べた。エビは小さめだが風味と食感がいい。チリソース?も甘め。会社の資料をつくりながら『ベイビーわるきゅーれ2』みて、深川まひろさんに喉ぐらいまで恋する。
連絡したひとのひとりが「ひとと比べてしまう」と泣きマークをつけていたけど、そのひとはやさしいのに感情に粘着質でなくて、おだやかなのにどこかきっぱりし、唯一無二のここちよいつめたさを持つひとだからなにを比べてなにで悩むのか意味不明だったが、他人にそういうのを言われても本人がぴんとこないかぎり言葉は効力をもたないだろう。あと年収の悩みとかだったらどうしようもない。いちおうつたえて、ご飯の約束に。もうひとりだいすきなひとりが話の流れで家にいるぬいぐるみの写真を送ってきており、写真はまだ見れていないが「写真を送信しました」という文言だけスクリーンショットした。
2024/07/29
珍しく朝から朝らしいすずしさでからっと晴れていた。ベイビーわるきゅーれを見てから日本の小説の気分になったので目についた『みんな元気。』を入れて会社へ。ひさびさにamazarashiの新曲を聴くと『ごめんねオデッセイ』に「「詩」と打ったら思いがけず「死」と変換される」とあり、『空洞空洞』の「からっぽなやつほど「詩」を書きたがる」の歌詞を思い出す。やはりこの「詩」は秋田ひろむにとって「死」でもあるだろう。
僕らはいずれ錆びついて ついには動かなくなる 緩やかに終わりへの航路をたゆたう 箱舟に乗せられた ある意味 導なき漂流者だ
amazarashi『それを言葉という』
船としての生というのは好きな概念。対極に置かれるのが水のうるおいのさなかからいつか渇いたところへ向かってゆく菅原百合絵の短歌。
一生は長き風葬 夕光(ゆふかげ)を曳きてあかるき樹下帰りきぬ
菅原百合絵『たましひの薄衣』より
また『遠きに有りてウルは遅れるだろう』のモチーフとしての船のことも思い出す。あとはbetcover!!の『母船』も乗り合わせた他人としてのふたりという印象。
以前お世話になっていたひとに全く関係ない仕事を相談させていただいたところ厚意で修正資料まで作ってくれてすごくたすかった。
2024/07/30
『みんな元気。』を読む。早上がりのためにすこし仕事をした。
2024/07/31
在宅勤務で仕事を一通り終え、ゆっくりしていると上司から電話があり不備を知らされる。提出して退勤。
0 notes
Text
これをバッグにつけておくだけで「いつものスマホ写真」が激変した | ギズモード・ジャパン
・Amazon | ジョビー ミニ三脚 ハンディーポッド クリップ アクション
以下引用
手のひらサイズの三脚
JOBYのハンディーポッド クリップ アクション。 キーホルダー感覚で持ち出せるのに、しっかり使える優れものです。
使う時も運ぶ時も、カラビナが大活躍
最大の特徴は、3つの脚のうち1つがカラビナなこと! バッグの外側に付けておけば必要なときにすぐに出せます。 重さはたった60g。驚くほど軽くて小さいから、荷物を減らした��電車旅行にもちょっとしたお出かけにも気軽に持って行けます。
足を折りたためば、カラビナがハンドグリップに! 今まではカメラを直接手で持てばいいやと思っていたんですが、こんなに小さなグリップでもあるのとないのでは全然違います。ハンドグリップをしっかり掴むことで、安定した綺麗な映像を撮りやすくなりました。
いろんなものに使えるよ
私はアクションカム用のアダプタが付属するセットを買ったので、カメラとGoProの両方でこの三脚を使い回しています。 スマホ用のアダプタが付属するセットもあるので、スマホ派にはそっちもいいかも!
また、三脚上部のネ��は1/4インチというとても一般的な規格だから、他メーカーの対応アダプタを使うことも可能。 好みのアダプタと組み合わせれば、タブレットをつけたりライトスタンドにしたりすることだってできちゃいます。
重いものはつけられない
カメラなどを取り付ける雲台はボール型で、ギュッと力を加えるだけで角度を調整できます。 時間がない時でも思い通りの角度で撮れるのが嬉しいです。 そのかわり、重さには弱め。 ミラーレスカメラと小さなレンズくらいなら大丈夫ですが、大きいカメラやiPadなどをつけたい時には、他の三脚の方が良いです。
0 notes
Text
20230916
#オーストラリア旅行記 03
あっという間に3日目。1日にはすこし仕事をし、二日目はday off, 今日は8時に仕事は始まらず午前中Wadeと一緒にエビを買いに行き、13時から1時間半ほど仕事。
--
オーストラリアは三連休、その為キャンプをしに来島した客がBBQ用の食材を買いに来る。島に店がない。作業場の裏にあるちいさな加工場と店にひっきりなしにお客さんが来る!いい感じ。SandyとWadeは生牡蠣を向き、調理済みのprowns(ガーリックバター味、焼くだけ/ノーマル頭なし/生)を売る。
牡蠣を根元のほうから剥く、やり方が違って難しい。あまり力をいれすぎず、twistして、開ける感じ。
--
Wadeがエビを買いに行くのに乗っていた。最高に気持ちいい。波で、バッタンバッタンと跳ねる船外機、慣れててよかった…。船外機降ろしてと言われたが降ろす場所わからずウロウロした
--
午後、潮のひいた海を"歩いて"船までゆく。作業船がちょっと先に止まっている。マングローブの木々の中を歩く。素晴らしい景色。写真に撮りたかったけどカメラがない。
将来こどもに伝えるとしたら、こういうことを伝えたいな、などと思う。世界には、インスタやgoogleで見られない景色が広がっている。撮りたくても撮れない、写したくても写せない光景がある。生の、それらを体感すること。忘れたくないと思って心に刻んで、もしかしたら記憶からいつかは消えてしまうかもしれないけれど、そしてそれを残念に思うけど、きっと自分の内面を耕していると信じている。
--
沖?というのか、牡蠣のあるところでの作業は難しくないが力がいる。パンツまでびしょびしょになりながら、水の中を歩き、砂に棒をさして作業船を停める。たくさん浮かんでいる四角い大きな��べったいカゴの中に牡蠣。クリップをはずし(タコカゴと同じクリップ。慣れててよかった)作業船に乗せる。
ここで、足を負傷。フジツボでスネをピーっと切る。ああ、来る前に気をつけてって言われたのに…と、切って思い出す。水からあがると結構血がたれてびっくりした。海水温が高い海にはバクテリアが多いから傷口によくないと、二日前に聞いたばかりでさらにビビる。熱湯で消毒し、アロエ軟膏を薄く塗る。あってよかったアロエ軟膏。サーフィンで怪我したちいさな切り傷から敗血症になったひとの記事を読んでしまって不安になる。とりあえず寝る。このあと仕事がなくてよかった。インターネットで傷口対処法を学ぶ。マキロンなくていいらしい!こうして私はまた少し強くなる(なにごともないといいな)
--
Jeanが優しすぎてかなり好きになった。あと四日で旅立つらしい。今日彼女がつくった野菜のオーブン焼きと、イチゴのチョコレートがけは最高に美味しかったな。このあとバイロンベイ、シドニー、タスマニアに行くと聞いて、えー同じ!となった、おっかけるってなんていうんだ…と思ったら、followでした。
Sandyに寿司を作るように頼まれて、さすがに今回は検索して作り方を学ぶ。思ってたのと結構違った。
0 notes
Text
230509
230509 小ネタのまとめ
*youtubeのクリップ 見てて気になったやつ
DF Zabel makes lots of white damage https://www.youtube.com/clip/Ugkx4ukbfdwvCMh2uOI5tEpCxJ9B5w1rT90C 1Pカッチ端後ろ起きバックジャンプ、2PガロンJ中K大P、ガード向きとヒットバックが逆 https://www.youtube.com/clip/UgkxualOMu7-AZ0e1NOG8cyGkA_PONAUPyep 開幕間合いで垂直Jして技振ったらブレスに引っかかる https://www.youtube.com/clip/UgkxmDFKma1tpMyTRdWIcBlUGESuVES2XJg6 ES昇竜2段目ヒットしないの? https://www.youtube.com/clip/Ugkx9OUSXUv_C5TxoIAnGdw9FsX6TqOBa1aF 小技キャンセル中スパイクはリバサES魂に負ける https://www.youtube.com/clip/UgkxWjKP9gexYO1plA2e2wsjM8yTLNrpbaRe ダッシュ大K先端へのES鬼炎斬スカり https://www.youtube.com/clip/UgkxM2JDcHOIIDHl2mP-3XHakSWKBKrmwkj_ ジャンプの着地に相手の被せ飛び込み確認前ダッシュ https://www.youtube.com/clip/UgkxXVqzzkAuQrPYzQz9rKQdFGhcm7GElZtp 旋風舞戻りの空中ガード確認切り離し前ダッシュ被せ https://www.youtube.com/clip/UgkxCLILP0_EOmoZ_WdIaXFZgFb9OLM0-PfE 猫ガードによる三角跳び漏れ https://www.youtube.com/clip/Ugkxzg_bW8RhaF9cShdDDZvWsJu9tJZeDMSm
*twitter 主語がないときはフェリシアの話です
リリスがダッシュからハイジャンプすると1F早くジャンプ攻撃を出せるので登り中段になる 着地後もニュートラル入れるまで継続する https://twitter.com/moropickles/status/1421748639127326720 https://twitter.com/moropickles/status/1421862445371453441 https://twitter.com/moropickles/status/1421864198217158657 https://twitter.com/moropickles/status/1423688754909175809 https://twitter.com/moropickles/status/1439345169174695937
2Pのときに端起き攻めで前ジャンプすると相手が後ろ起きしたときに位置が入れ替わっちゃうけど ダッシュからニュートラル取らずにジャンプすると入れ替わらない https://twitter.com/moropickles/status/1427070395761315842 カッチ画面端その場起き後ろ起き両対応 バックダッシュ→入れっぱ前ジャンプ→J中P1段目→ダッシュ中P J中P1段目のヒットストップが短いので両対応のフレームになる https://twitter.com/moropickles/status/1427199515946229764 ジェダ画面端その場起き後ろ起き両対応 バックショート小K空振り→入れっぱ前ジャンプ→J中K→近立大K→ダッシュ中P
ビシャモン 密着立小Pスカし→連打キャンセル立小Pチェーン小K→ES絡め魂 小Kが連打キャンセルのガード硬直になって飛べない不能魂になる 及び近似した連携 https://twitter.com/moropickles/status/1427159967602122757 https://twitter.com/moropickles/status/1428059639686438913 https://twitter.com/moropickles/status/1428060406166089730
フェリシアDFネタ連携 https://twitter.com/moropickles/status/1438547250314027033
ジェダの立大P・屈大P 初段しか当たらなかったときはリバサESローリング確定
対ビクトル連携 https://twitter.com/moropickles/status/1457287652416229379 https://twitter.com/moropickles/status/1459913245536370689
GC仕込み屈大P 実際やると大体大キャットスパイクが漏れる https://twitter.com/moropickles/status/1461378262274215945
咎めの穴反撃 https://twitter.com/moropickles/status/1467506792259551232
オルバスもヘッドライドめくりできた https://twitter.com/moropickles/status/1469500225610203143
ジェダ戦全対応 https://twitter.com/moropickles/status/1469662573020979204
左向きダンシング限定状況 https://twitter.com/moropickles/status/1474763384961011713
ジェダの画面端ES空中セーガは地上で小技振るとノックバックで当たるけど 屈大Pなら当たらない https://twitter.com/moropickles/status/1476232529904812033
リリスの起き攻め Pre-Recovery Active Pushbox Statesを利用しためくり って書いたけどめくりじゃなくて裏落ち その場起きと後ろ起き見れるのが良さげでは?と思ったやつ https://twitter.com/moropickles/status/1479829440117231616
ジェダ・ザベルのその場起き前起き両対応 密着して6>N>4小P>中P大P同時押し その場起きに小P重ね、前起きにダッシュ中P重ね ダッシュ開始モーション中に小Pを入力する その場起きされると小中チェーンになってGCされる問題を、同時押しでチェーン不成立にすることで解決した https://twitter.com/moropickles/status/1482314086272868352 応用 微歩き中ローリングで位置入れ替えしてその場起き後ろ起き両対応 https://twitter.com/moropickles/status/1482743266047295495
デミトリ屈大Pのギリギリ外 (デミトリが屈中P→屈小P屈中Pチェーン当てた間合い)で デミトリが垂直J空中カオスを出すと大とESには猫のダッシュ大K当たらない
レイレイへのノーゲージ最大、72ダメージ レイレイはヘッドライド後だけ中K大Pの2段が入る https://twitter.com/moropickles/status/1552299089307783169
連打キャンセル屈小P持続当てから登り小P小K中P大P屈中PxxダンシングESトイタッチ https://twitter.com/moropickles/status/1552315531017220096
フェリシア同キャラで画面端に投げられたときは2F前に歩けば投げれるっぽい なので投げ抜けしたら最速暴れより最速前歩き投げの方が速い
必殺技たくさんDFコンボ https://twitter.com/moropickles/status/1553780156564918274
表裏 https://twitter.com/moropickles/status/1556404165475467264 https://twitter.com/moropickles/status/1558149891377221634
ビクトルへの端起き攻め 端に中段択かけると前起き上がりされたとき不利フレーム背負うけど トイタッチ→ショートダッシュ小K重ねなら小足届かないので反確なし ちなみにガロンは着地モーションが屈姿勢なので小足当たってしまう https://twitter.com/moropickles/status/1559937636642750464
https://twitter.com/moropickles/status/1559949272577372160
連打キャンセルキャンセルで追い打ち出したら有利F減る フレーム消費で使えるかもしれない https://twitter.com/moropickles/status/1559944337148248064
空中投げのあと大ローリングで裏周りからダッシュ中P重なる 中央方向の起き上がり追えるので良さそう https://twitter.com/moropickles/status/1563730304551899137
フェリシアの遠立小Pはオルバスのダッシュ中Pにめっちゃ強い https://twitter.com/moropickles/status/1566777901122723840
https://twitter.com/moropickles/status/1567480991664730112
①アニメ技、持続2Fの非アニメ技をガードさせると必ず猫ガードになる ②持続3Fの非アニメ技をガードさせると猫ガードになるときとならないときがある ③持続4F以上の非アニメ技をガードさせると猫ガードにならない ④着地直前で非アニメ技をガードさせると③を無視し猫ガードになる https://twitter.com/moropickles/status/1568813035007143937
通常投げ間合い外からのコマ投げループ https://twitter.com/moropickles/status/1575136168642871296
ノックバック関連----------------------------------------------------------------- 画面中央で歩きで相手押すと端数処理?で押し合い判定が密着せず微差発生する場合がある 画面端は隙間発生しない
近大Kで相手を画面端へ吹き飛ばした時、相手の吹き飛び着地時に自分へヒットバックがかかる 開始時に、自分が相手に密着してなくても/相手が画面端に密着してなくても発生する 画面中央では発生しない
相手をダウンさせたとき、1回めのバウンドと2回めのバウンドでそれぞれ1ドットくらいヒットバックが発生する それぞれのタイミングで自分が空中判定になっているとヒットバックが発生しない 通常投げ間合い外からのコマ投げ連携は、バックショートダッシュ後に イレッパジャンプしてしまうと2回目のバウンドによるヒットバックが発生しないので失敗してしまう https://twitter.com/moropickles/status/1576578292907327488
喰らいモーションかつヒットストップ中?はキャラが左右に振動してるみたい
SD小Pは猶予2Fでヒットバック発生時空中にいる場合がありヒット後間合いに微差出るけど、 SD小KはHB発生前に着地するからヒット後の間合い固定 ヒットストップが相手より短いJ小K、J中Kを低い位置で当てると ヒットバック発生前に着地し固定間合いになるので、飛び込みからも 通常投げ間合い外からのコマ投げ間合いを作れる https://twitter.com/moropickles/status/1576584132779331584 ---------------------------------------------------------------------------------
ジャンプ着地時の空中喰らいと喰らい判定変形による地上ガード https://twitter.com/moropickles/status/1576365896884371456
キュービーへの登りチェーンコンボ https://twitter.com/moropickles/status/1576574057763332099
フェリシアの移動起きはバックダッシュ中段当てやすい https://twitter.com/moropickles/status/1588176950681423873
画面端で大キャットスパイクが立ちしゃがみ両方にコンボになるキャラは フェリシアオルバスリリスモリガンバレッタザベルビシャモン
通常投げ間合い外からのコマ投げ サスカッチ、密着からBJ→SD https://twitter.com/moropickles/status/1599807239497605120
小デモン、中デモン、大デモンどれをガードしたときでも リバーサルの小キャットスパイクはスカらずヒットする
モリガンK投げ抜け後間合い遠いとD中P確らん 最速D大P
バレッタはビシャモンのバックショートダッシュ小Kしゃがみ喰らいする その後密着からコンボいける https://twitter.com/moropickles/status/1604384767536791552 https://twitter.com/moropickles/status/1604399390231105538
ビシャモンはバックダッシュの押し合い判定が立ち状態と同じなので 攻撃ボタン押すまで相手に引っかかる キャラごとに技とタイミング変えて起き攻め中段からコンボできる できないキャラもいる https://twitter.com/moropickles/status/1604420190174707712 https://twitter.com/moropickles/status/1604442558116962304 https://twitter.com/moropickles/status/1605249228476805121 https://twitter.com/moropickles/status/1606428714602229760
起き攻めで振り向かずにバックダッシュする方法 ①相手の押し合い判定の内側に位置取りする ②何らかの硬直を使って1回目の後ろ要素を入力する(例ではダッシュ停止とバックダッシュの横入力を兼用) ③相手のPre-Recovery Pushbox復帰にバックダッシュ開始動作を合わせて操作キャラを押し戻させる https://twitter.com/moropickles/status/1604452617819549696
モリガン 小Kx2ガード確認→入れっぱ中P中Kズラし押しで相手の入れっぱに空中喰らい→着地小足が重なる https://twitter.com/moropickles/status/1614629745098125312
立ち攻撃後としゃがみ攻撃後で入れっぱジャンプのタイミングが1F違うっぽい
ジャンプ移行モーション狩り しゃがみ判定立ち喰らい https://twitter.com/moropickles/status/1619330793322733568
DF 引きずり降ろしからチェーン近立大Kで子猫設置、最速中段の崩し https://twitter.com/moropickles/status/1622210500905033728 子猫空中ガードさせて対空からチェーン屈中Pで子猫設置、最速中段の崩し https://twitter.com/moropickles/status/1622211382329622530
実戦で屈中Pから屈中P繋がるの初めて見た https://twitter.com/moropickles/status/1624449085678956544
今日も一日 https://twitter.com/moropickles/status/1629663272847953920
後より出でて先に断つもの(アンサラー) https://twitter.com/moropickles/status/1629858347389448192
レイレイの鉄球ガー不 https://twitter.com/moropickles/status/1633511830529384448
連打キャンセル属性付与してJ中K→ダッシュ中P→屈中PxxESローリングコンボ https://twitter.com/moropickles/status/1635316116938686466
ガロンのフェリシアへのバックダッシュ中段 ESクライムがぎりぎり繫がる 頑張ってもビーストは無理だった https://twitter.com/moropickles/status/1648354794480996352
フェリシアダッシュ大K先端をダッシュ後半で当てるとビシャモンのGCスカる
https://twitter.com/moropickles/status/1650882170578423808
ビシャモンの立ちにジャンプ攻撃が当たるフレーム J小K:22F J大P:24F
バックダッシュ開始モーションの投げ無敵になってるフレームからキャンセルコマ投げ https://twitter.com/moropickles/status/1653051441492422662
リリス:密着から小小目押し→D中Pはスカし性能が高い、フェリシアの屈中Pをスカせる このD中Pを当てたあとは立ち小Pスカし連キャン屈小P→D中Pで同じ間合いをループできる
0 notes
Text
#082 インナーバッグがわりの大きめポーチ
通勤鞄を替えた
通勤時にはリュックを使っていたのだけれど、直接見えない後ろの方のポケットに鍵や財布をしまう際に落としやすいようで、貴重品の紛失事故が相次いだため、通勤鞄をショルダーバッグに替えることにした。
内にも外にもポケットがたくさんあるような高機能なバッグって重いのよね…それに、荷物の量や気分に合わせてバッグを替えたくても、あちこちのポケットにモノがバラバラと入っていたら面倒くさいじゃない。
それなら、鞄自体はシンプルな造りのものにして、いつも必ず持ち歩く財布やパスケース、鍵などの必需品はインナーバッグがわりのポーチにまとめておけば便利じゃない?
…というわけで作ってみた。
表地は、新宿のSOMPO美術館で買ってきたオリジナルグッズのひまわり手拭い(ここはゴッホのひまわりを所蔵してるのでひまわりグッズがある)を使って、裏地はダイソーの白と青のストライプ。表には中くらいの厚さの接着芯を貼ることに。
少しはファスナー慣れた?
ファスナーについては、普通のポーチよりも大きめサイズにしたかったので、フラットニットの5mの長巻を30cmにカットして使うことにした。
まち針を使わずにクリップで仮止めすることと、ファスナー用の片押さえではなくて2mm押さえを使うことにしたところ、熱接着仮止めテープを使わなくても以前よりは以前よりは簡単にファスナーつけができた。
角の処理も、あらかじめ三角に折って縫い止めるひと手間をかけなくても指で折って押さえながら縫えば、雑ながらも何となく仕上がった。2mm押さえだと家庭用ミシンの標準の押さえに比べて針の落ちるところの近くに指を置いて縫えるのが良い。ただ、その分指に針をぶっ刺す事故には気をつけないといけないと思うけど…。指じゃなくて目打ちで押さえるのに慣れた方が安全かな…。
で、一応こんな感じで完成
ここに必需品を入れてからバッグに入れるようにすれば、鞄を替えても忘れ物しないですむかな?
0 notes
Photo
新作です! 久々に登場の三角ヘアクリップ、夏らしいレモンスカッシュ色です🍋🍋🍋 レモンイエローから水色へのグラデーションがとても綺麗です✨ #minne のページへは画像をタップして直接どうぞ。 #Creema へはこちらから→ https://www.creema.jp/c/shimmer ・ #ハンドメイド #ハンドメイドアクセサリー #ヘアアクセサリー #ヘアクリップ #レモンスカッシュ #レモン #レモンイエロー #イエロー #プラバン #レジン #プラバンアクセサリー #レジンアクセサリー #グラデーション #handmade #handmadejewelry #hairaccessories #hairclip #lemon #lemonyellow #三角クリップ #shrinkplastic #resin
#lemon#resin#プラバンアクセサリー#hairaccessories#shrinkplastic#lemonyellow#ハンドメイド#レモンスカッシュ#三角クリップ#イエロー#レジン#minne#レモン#creema#プラバン#handmade#グラデーション#ヘアアクセサリー#ヘアクリップ#レジンアクセサリー#handmadejewelry#hairclip#レモンイエロー#ハンドメイドアクセサリー
1 note
·
View note
Photo
ブロフィック営業部大野です ほんとにほんとに ささやかなこだわりの 三角クリップ✨ わたし個人的なこだわりゆえ 自腹切って使っていますw #三角クリップ#金色#営業ツール#こだわり#コンクリート#concretestructure#interiordesign#industrialdesign https://www.instagram.com/p/BwY16i7HrFi/?utm_source=ig_tumblr_share&igshid=3f884ud17641
0 notes
Text
1994y ROVER MINI 1.3i 車検整備
94yミニ車検整備でご入庫頂きましたm(_ _)m
1年前に点検・整備で入庫時にやりきれなかった部分を含めて、車検整備をしていきます。
エキゾーストのダウンパイプにPクリップが付いていませんでした。マニホールドからの排気漏れの原因になるので・・・
USEDの良品を使って取付けました。
フューエルフィルターは交換歴が分からないのでリセットする為今回交換します。かなり錆びがキテますので多めに浸透剤を吹いて慎重に・・・
無事に取り外せました。
少しでも延命したいのでフィルターブラケットやボルト類は防錆塗装しておきます。
年末の大掃除で出てきたUNPARTボックスのGFE7119を使って、Oリングとセットで交換します。
各ネ��山にはカッパーグリスを塗布してフューエルフィルター交換。
エンジン周辺は消耗品を少々。
スパークプラグですが、右から順に1,2,3,4番気筒です。1,4番は良好ですが、2,3番、特に3番のプラグに燻りが見受けられました。
プラグ自体は電極の磨耗も少ないので清掃してギャップを整えて再使用します。エンジン自体には体感出来る不具合は感じられないので、この状態から様子を見て、また点検時に再チェックしてみましょう。
クーラントは液量が若干少なめで・・・
ラジエターキャップはリークがあり、正常に加圧出来ていないので・・・
クーラントの防錆・消泡効果を復活させる添加剤を入れて、適量補充。
ラジエターキャップは国産品にて交換しました。
リヤブレーキは1年前にO/H済みで、その後走行距離も少なくフルード漏れや固着もありませんでした。
今回は他に作業する箇所もあるので、ホイールシリンダーはそのままで、ブレーキのみ分解・清掃して・・・
ブレーキアジャスター部や摺動部分のみ給油して済ませました。
ブレーキサーボも正常に負圧を保持出来ているので、ブレーキ廻りは良好です。フロントブレーキは後ほど付帯作業があるので後に回して・・・
今回のメイン作業その1に移ります。フロアーのトーボード部分、サブフレームマウント取付け部分周辺に・・・
まだ小さめですが亀裂が入っていました。この辺りはサブフレームからの入力が大きくて、事故などが無くてもパネルが割れやすい「あるある」的な症状です。
ただ、放っておくと亀裂が広がって割れに繋がっていくので早めの処置が宜しいと思います。
今回は亀裂部分を溶接で補修して、念の為補強プレートも入れる事になりました。カーペットなど外して・・・
サブフレームマウントを取り外し。
ブロスガレージさんの補強プレートを仮付けして位置を合わせて・・・
片側2箇所、合計4箇所に穴あけ加工します。
斜めに帯状に跡が付いている穴があってその部分に四角の鉄板が貼ってありますが、これが純正の補強部分です。
上の写真のように、補強プレートを入れる事によって、より大きな面積で力を受けれるようになります。
取付け前にプレートを防錆塗装。
割れてる箇所の下地を出していきます。見た目より大きく割れてました。
溶接で繋いで・・・
サンディング・・・
防錆塗装。
補強プレートにシーラーを入れて・・・
取付け完了です。
これで溶接部分の補強も出来てフロアーの剛性も上がるし、ステアリングのレスポンスも良くなるので一石二鳥・・・いや、三鳥はイケると思います。
その他、アフター品のサイドマーカーはレンズの着色が薄く、白っぽく光るのでクリアーバルブから・・・
アンバー着色バルブへ。ソケット差し込み部分にOリングが無かったので一緒に入れておきました。
もうひとつのメイン作業へ続きます。
4 notes
·
View notes
Text
リハビリ|入力と出力の間(12)
リハビリテーション専門病院では、日替わりでリハビリ・メニューが組まれている。デイ・ルームの隣にあるナース・センター前の電子掲示板には、夜8時過ぎになると翌日の時間割が発表される。入院して数日はセラピストや看護士の方がスケジュールを書き写して持ってきてくれたが、車椅子の自走ができるようになってからは、自分で掲示板の前に行ってメモを取るよう指示された。ナース・センターにはスケジュール記入用の罫線のついた用紙と、用紙をクリップで止めて膝の上で書くことのできるクリップボード、ペンなどが置かれている。夜遅い時間帯になると、いつもイトさん(仮称)という80代くらいの女性が車椅子のまま座って看護士さんとお喋りしているのだが、「そろそろお部屋に戻りましょうか」「いやだよう。まだ眠くないもの。もう少しここにいる」といった他愛ないお喋りを聞きつつ、翌日の自分の予定を書き込むのが日課になった。翌朝、スケジュールに変更がないかも再度チェックする。
たとえば、2017年7月10日(月)のスケジュール。
08:40-09:20 理学療法(A先生)
10:20-11:20 理学療法(B先生)
13:40-14:20 作業療法(C先生)
15:00-16:00 入浴
16:00-16:40 理学療法(D先生)
入浴は3日に1回だったので、入浴がない7月20日(木)はこんな感じ。
11:00-11:40 理学療法(E先生)
13:40-14:00 理学療法(F先生)
15:00-15:40 作業療法(G先生)
リハビリの時間帯、内容も、セラピストも毎日変わる。数十人いる理学療法士、作業療法士の手技や知識を日替わりで享受できるので、担当セラピスト以外の多様な治療を受けられるし、時間帯が日々変化するのも、ひとつの刺激になっていたと思う。退院して自分でリハビリ・メニューをやっていると、どうしても短調な訓練内容になってしまい、身体や頭が慣れてしまって刺激にならない、つまりは新たな神経ネットワークの構築につながらない、ということになりがちだ。振り返ってみて、あの日替わりの変化の大きさも計算されたものだったのだと感じる。
計算されている、ということでいえば、こうしてリハビリの予定を自身で書き写して管理させるというのも、認知症予防などの狙いがあったのだと思う。入院生活では、食事も三食提供されるし、洗濯のサービスもある。日常の仕事や家事から解放され、人に頼ることに慣れてしまうと、易きに流れ、どうしても受け身になってしまう。だから、段階的にスケジュールの自己管理をさせ、運動機能だけでなく、精神的な自立も促すのだと思う。
食事時のテーブルの位置も、入院当初はナースセンターに近いテーブルだったのが、入院後半にはナースセンターから遠い窓際のテーブルになった。テーブルの上には自分の席であることを示す名前シールが貼られているのだが、窓際のテーブルに移ってみて、年齢的に自分と近い40代〜60代の女性、しかも自立段階に入っている患者という共通点があることがわかった。病室が代わって顔を合わせることの減っていたキッコさんとも同じテーブルになり、「なんだか久しぶりね〜」と言い合った。キッコさんの退院への不安を聞いたのも、食事後のテーブルでのお喋り中のことだ。
窓に近いテーブル席からナースセンター側を見ると、ナースセンターに近いほど介助や注視の必要な人、高齢の人が多く、ナースセンターから遠くなると自分で病室とデイルームを行き来できる自立段階の人、嚥下に心配のない比較的年齢が下な人が多い、というグラデーションになっているのがわかった。
面白いのは、中央に列になって置かれたテーブル以外の、窓際や壁際にあるカウンター席(対面側に人がいない席)には、男性(自立段階で、高齢者とはいえない年齢層)が多く配置されていたことだ。席の配置における、この男女間の差は、段階的な自立とは関係がなさそうだ。
そこで思い出したのが、かなり昔に見た羽田澄子のドキュメンタリー映画『痴呆性老人の世界』(1986年)の一場面である(いまでは、この「痴呆」という言葉も使用されなくなった)。ある施設に収容された認知症の高齢者を長期にわたって取材撮影した作品。いま以上に認知症への偏見が強かった時代だけに相当話題になった。この映画に出てくる施設では、少しでも家庭らしい雰囲気を出そうと、畳にちゃぶ台だかコタツだかを設置したコーナーがデイ・ルームの一角に設けられていた。だが、そこに集ってお喋りを楽しんでいるのは女性ばかり。男性はみな各自がポツンとテーブル席に座っているのが、絵面的にも好対照をなしていた。
わたしが入院していたリハビリ病院でも、どうやらその傾向は同じらしく、テーブルに残ってお喋りするのは女性ばかりだった。夕食後の、リハビリを兼ねた連想ゲームや風船遊びなどには、(おそらくセラピストの指示か、リハビリ・メニューの一環だったのかもしれない)男性も多く参加していた。だが、自発的なお喋りの輪、ということでいえば、圧倒的に女性が多かった。こうした傾向を考えると、カウンター席に男性を多く配置しているのは、男性を「お喋りの輪に加わる」という同調圧力から守るための配慮だったのかもしれない。
だが、病院以外の世間に目を向ければ、男性にもお喋り好きな人は多いように思う。入院中のお喋りの輪に男性が加わらないのは、なぜなのか。一般に、「女らしさ」という規範が強い社会では、男性にも同様に「男らしさ」が強く求められる。そういえば、『痴呆性老人の世界』が撮影されたのは「九州男児」という言葉で知られる九州の施設だったはずだ。お喋りの輪に入らない働き盛りの男性患者には、女性患者以上に「いまの自分は本来の自分じゃない」という「障害受容」の難しさがあるのかもしれない。
2 notes
·
View notes
Text
Nutube真空管ブースター/オーバードライブを作った
手元にコンパクトエフェクター用のケースが1つ余っていたのでこれを使ってオーバードライブにもなる真空管ブースターを作ってみたという話です。
NutubeはKORGが作った小型真空管で、薄くて四角い形状をしているのが特徴です。消費電力が少ないとか小さいとかいう特徴があるとうたわれていますが、従来の真空管もサブミニチュア管という全長4cm未満、径10mm未満のものがあるので必ずしもNutubeが世界初の小さい真空管というわけではありません。とはいえ、安定して入手できる点と薄い点は現代の電子工作には便利です。
以前にもNutubeを使った機材は作っているものの、サイズが大きかったり音質的な不満があったこともあり、小さく、かつノイズが少ないものを作るのを目標��しました。特徴を簡単にまとめると、次のようになります。
完全カップリングコンデンサレス構成で低域の減衰が原理上ゼロ
±12昇圧回路により高いヘッドルームを確保
JFET/真空管のハイブリッド増幅構成によりハイゲインを実現
導電性高分子アルミ固体電解コンデンサの採用とアクティブ型ノイズフィルタ回路で電源由来ノイズを大幅に抑制
差動増幅回路により真空管部分で混入するノイズを低減
回路
設計には紆余曲折がありましたが、現段階での回路図がこちらです。
増幅部分は4段構成になっており、まず初段がOPアンプを使ったシンプルな非反転増幅回路(回路図左上)となっています。ここでの増幅率は2倍もしくは11倍(切り替え可)です。ここでの出力をボリューム(RV1)で減衰させた後、JFETを使った2段目の差動増幅回路(回路図左下)に入力します。ここでの増幅率は素子の特性で変わるので作ってみないと正確には分からないのですが、とりあえずかなり大きいです。
2段目の差動増幅回路からは、入力と同じ位相の信号と位相が反転した(逆位相の)信号の2つが出力されます。Nutubeは1素子に2チャンネル分の回路が含まれているので、片方を同位相、もう片方を逆位相の信号の増幅に使います(回路図中央)。最後にこの真空管増幅回路の出力をOPアンプによる差動増幅回路(回路図右下)に入力し、それぞれの出力の差分を増幅し(ここでの増幅率は10倍)、最後にボリューム(RV3)で減衰させたものが出力となります。真空管はノイズの影響を受けやすいことが知られていますが、このように同じ真空管で正位相と逆位相の信号を増幅し、その差分を取ることでノイズの影響を減らすという意図の設計となっています。
また、OPアンプやFETでの増幅段では大きく増幅された信号を扱えるよう、9Vの入力電源をDC/DCコンバータ(SUE1R5)で±12Vに昇圧して使っています(回路図右上)。トランジスタQ1、Q2を使った回路は昇圧後の電源ノイズを減らすためのアクティブローパスフィルタ回路です。
なお、RV4は真空管増幅回路への入力信号のバイアス電圧調整用(バイアス電圧と同時にFET増幅回路の増幅度も多少変わりますが)、RV2は真空管のそれぞれのチャンネルの特性バランス調整用の半固定抵抗です。組み立て後、入力をGNDに落とした状態(RV1を完全にGND側に振り切った状態)で真空管増幅回路への入力電圧をテスターで測りながらRV4を回して希望の値(とりあえず私の場合4V程度)に調整した後、今度は出力電圧をテスターで測りながらRV2を回し、値が0V近くになるよう調整します。
実装
この回路をユニバーサル基板で実装したものがこちらです。
ツマミはゲインとボリューム。ツマミ下には穴を開け、そこからNutubeが発光しているのを確認できるようにしています。また、ケース底面はアルミのため電気を通してしまうので、マイカシートで絶縁しています。
Nutube部分を取り外すとこんな感じに。
抵抗を整然と並ぶようにしたところジャンパ線が増えて大変な感じになりました。また、初段での増幅率切り替えはスイッチではなくジャンパで行うようにしています。スペースの関係で半固定抵抗をNutubeの下側に配置してしまったため、組み立て後の調整が面倒な感じになってしまったのが反省点です(調整時はコネクタとNutubeの間に足の長いコネクタを挟んで嵩増ししてドライバーが入るようにした上で半固定抵抗を回した)。
歪みの測定
完成後、視覚的に歪み具合を測定した結果がこちらです(初段増幅率は2倍設定)。入力は振幅1Vの三角波です。
ゲイン7〜8時の間、ボリューム5時:
このようにゲインを絞った段階だと、入力信号と出力信号はほぼ同じ形状です。次はゲイン8時、ボリューム11時。
三角波の上の方が鈍る感じに。次がゲイン10時、ボリューム9時。
上半分はほぼ完全に平らに。次はゲイン11時、ボリューム8時。
今度は波形の下側も鈍ってます。次がゲイン12時、ボリューム8時。
ということでゲイン12時くらいまでは順調にクリップしていくことが分かります。続いては正弦波を入力して、入力と出力のレベルを揃えて波形を見ていきます。まずはゲイン7〜8時、ボリューム4時。
この辺は入力と出力がほぼ同じですね。次がゲイン9時、ボリューム10時。
次はゲイン11時、ボリューム10時。ここからはクリップしていくので、ボリューム10時でほぼ入力と同じ出力レベルになっています。
ゲイン12時、ボリューム10時。
ゲイン2時、ボリューム10時。
ゲイン3時、ボリューム10時。
ゲイン5時、ボリューム10時。
ゲインが12時を超えると、クリップした部分が折り返されるような感じになっています。この状態になるとかなり激しい倍音が出ます。
ノイズの簡易計測
レスポールタイプのギターをつなぎ、このエフェクターのゲイン/ボリュームをフルにした状態でパワーコードを弾いた場合にギリギリクリップするようオーティオインターフェイスの入力レベルを設定後、エフェクターの入力をGNDに接続して測定したノイズレベルがこちら。
この場合のノイズレベルは-108dB程度ということで、十分低ノイズではないでしょうか。
消費電力
消費電力ですが、SUW1R5をほぼ定格動作で使っているので、そのデータシートを見る限り433mA程度になります(250mAまで測れる電流計で測定しようとしたところ振り切れたので、250mA以上であることは確実です)。シミュレータ的には増幅部分だけの消費電力は20mA程度なのですが、Nutubeのフィラメント部分に流す電流が17mA×2、LEDの消費電流が2〜3mAほどなので合計で約60mAほどと、SUW1R5の定格出力をほぼ使い切る感じになっております。
2 notes
·
View notes
Photo
昨日お知らせした通り、本日19:00🕖からsAnオリジナルヘアクリップがアコモデオンラインで販売再開です🌟🌟 ・ 今回も入荷数は少ないので、どれも早い者勝ち‼️😳 販売に関しては下記をご確認ください🙇 ・ ・ 🔹リリース日時 :5/17(水)19:00~ 🔹販売商品 :サンカクヘアクリップ(6色)/¥4,212 tax in クラウドヘアクリップ(2色)/¥4,212 tax in 🔹ご購入制限 :お一人様1点のみ ※他のsAnオリジナルクリップと合わせてのご購入はできません。 ※sAnコラボクリップと合わせてのご購入は可能です 。 🔹数量限定 :在庫数に限りがございます。 ・ ・ ⚠️ATTENTION⚠️ 🔻販売開始時間はアクセス集中が予想され、繋がりにくくなる場合がございます。 繋がりにくい場合、しばらくお時間をおいてから再びアクセスしていただくようお願い申し上げます。 ・ 🔻アコモデオンラインのシステムでは、カートに商品を入れた際に在庫確保とはならず、ご注文完了時に在庫確保されるため、決済完了順のお買い上げになりますこと、予めご了��下さいますようお願い申し上げます。 ・ 🔻受注件数増加が予想されるため、出荷数が1日の上限を超えると翌営業日以降の発送となる場合がございます。 ご迷惑をお掛けいたしますが、何卒ご理解を賜わりますようお願い申し上げます。 ・ http://accommode.com/sp/item/brand/10 ・ ・ #accommode #アコモデ #san #sanコレ #release #triangle #三角 #さんかくクリップ #クラウドクリップ #ヘアクリップ #ヘアアクセサリー #数量限定 #再入荷
1 note
·
View note
Photo
<海外シンセ興亡記 IV : waldorf microWAVE XT review>
●メーカー名
waldorf
ドイツのシンセメーカーのひとつ、旧 PPG の後継者が、waldorf 社。 PPG / waldorf は、ウェーヴテーブル音源方式を編み出したメーカーである。
PPG こと Palm Products Germany とは、その名の通り創業者 Wolfgang Palm(ウォルフガング・パーム)氏が '70 年代はじめからこつこつつくり続けていたアナログシンセを、組織として製造販売するようになった会社。
最初はモジュラーはじめ各種アナログシンセを出していたが、早くからデジタルオシレーターを開発、世にアナログシンセしかなかった '78 年には、おそらく史上初のウェーヴテーブルを使った PPG Wave Computer 360 を出している。これは8種類のウェーヴテーブルを持つデジタルシンセで、フィルターは無い! このウェーヴテーブルと同じものが、のちの PPG Wave 2シリーズ、waldorf microWAVE シリーズ、blofeld なんかに引き継がれているが、それを聴けば、タンジェリン・ドリームのアルバムで聴ける数々のデジタル音やサンプルめいた音色が、じつはこの Wave Computer 360 であることが分かる;
youtube
'81 年から始まった PPG Wave 2シリーズは、ウェーヴテーブルを増やして VCF/VCA を加えた機種で、これも DX7より2年も前に出た機種。
Wave Term なる専用ラックマウント・コンピューターを使うと、1波の波形編集やウェーヴテーブルのエディットが行えた。下の写真は改良型 Wave Term B モデル;
こうして ’80 年代には先端的なデジタル技術を駆使し、シンセシスト憧れの的として何百万円もする超高額機種ラインナップ Wave シリーズで一斉風靡したものの;
理想を追い求めた重厚長大かつ史上初のハードディスクレコーダー HDU(Hard Disk Unit)や;
どんなシンセにも変幻自在となるはずの、幻のヴァーチャルハードウェアシンセ Realizer の開発にカネをつぎこみすぎたあまり
バグが止まらず崩壊、’88 年に PPG 社は解散した。北米キーマガには「Realizer that never realized.」と言われている。
そして、翌年 '89 年に旧 PPG のエンジニアが再結成し、超個性派の新機種 microWAVE とともに驚きのデビューをはたした waldorf 社。
社名は、ハイデルベルグの近くにある小さな町、Walldorf ヴァルドルフにちなむ。
その後、120 万円もする巨大戦艦 The Wave を筆頭に
順調に microWAVE シリーズをはじめとする新製品をどしどし出していたが、アナモデの名機Qシリーズを発売したあと、しばらくしてから業績がふるわなかったらしく、2004 年には、いったん倒産したらしい。
しかし、その後、2006 年ごろからふたたびQシリーズの在庫一掃なのか分からん販売を再開し、それがフェードアウトするころ、2007 年になって正式に、不死鳥のようによみがえった新生 waldorf 社。
その新製品第1弾が、これまた衝撃の仕様をつめこんだ小さな純白の音源モジュール blofeld であり
2009 年1月には 49 鍵版の blofeld keyboard と
両機種ともにサンプルが読み込めてそのまま再生できる有償アップグレード・オプションが発表され、さら後にはボディカラーを漆黒に染め上げたブラックバージョンも限定生産にて発売された。
また blofeld keyboard が出たのと同じ 2009 年1月には、同社第2弾の新製品であり、同社初のソフトシンセ largo が発表された。
以降、新生 waldorf 社は、ハード、ソフト、アプリと、ふたたびさまざまなシンセを開発・販売し続けることになる。
iPad アプリ Nave
Quantum
Kyra
他にも rocket や strechifett、zarenbourg などなどなどなど。
ここでは、waldorf 初代の機種である microWAVE シリーズから、さりげなくフルデジタルになることで、中興の祖となった機種 microWAVE II の派生機種 microWAVE XT を取り上げる。
●機種名
microWAVE XT '98 年発売 国内定価:約30万円
PPG の後継として設立された waldorf が、初号機 microWAVE を出したあと、それに続いて出てきた一連の microWAVE シリーズ最後の機種。waldorf が倒産する前の機種である。
フルデジタルシンセ音源モジュール。 しかも、5Uラック型かつ据置き型ほんでオレンジ色!
なお私が所有していたのは ver.2.11で、その後 version があがっていたはず。ネットで最新OSをダウンロード可能だったのは、今では当たり前すぎるが当時は斬新であった。
●音源方式
Wavetable Synthesis+フルデジタル減算方式 2基×ウェーヴテーブルオシレーター 1基×音色加工用マルチモードデジタルフィルター 1基×音色補正用マルチモードデジタルフィルター 1基×デジタルアンプ
オシレーターだけで音色変化を創造できる、ユニークな方式。10 年代以降になって、この方式は数々のソフトシンセにて使われるようになる。PPG / waldorf は、その先駆者。
基本的には、64 倍音加算合成、ハードシンク、FM、ウェーヴシェイピング、サンプル波形などで1波を生成、波形が異なる1波1波を計 64 波つなげ、それを1ウェーヴテーブルとして1くくりにして扱う。普段はそのうちの1波のみを読み出して再生する。しかし LFO やエンベロープ、ベロシティ、あるいはノブ操作などで、読み出す1波を切替える事が可能。これがフィルターに依存しない音色変化を、もたらす。ちょうど、1コマ1コマ違う静止画が描いてあるフィルムを連続走査する事で、アニメや動画になるのと同じで、1波1波が異なる倍音構成の波形をつなげスキャンさせる事で、音色変化を生む。いわば、波形のパラパラ漫画方式。ランダム LFO などを使えばランダムに読み出す事も可能。
このウェーヴテーブル1個をひとつの音源波形として扱い、さらにこのウェーヴテーブルが数~数十個搭載したのが、旧 PPG ならびに waldorf の Wave シリーズ・シンセである。 microWAVE XT には、以下のウェーヴテーブルがプリセットされている;
ウェーヴテーブルにアサインされている個々の1波は、エディターソフトで波形編集できる。同社の The Wave という機種は、自力で波形創成すらできた。
エディターソフトで波形編集できるのは倍音加算合成による音源波形のみで、他のシンセシスによるものはメーカーが専用機器で合成されたものを音源波形メモリーに焼き付けているため、エディットはできない。これは Waldorf 社に、直接、英文メールで問い合わせて分かった。
プリセットされているウェーヴテーブルは、個々の波形が、隣同士で全く異なるものもあれば、徐々に倍音構成が変わるように仕組んであるものもある。金属波形ばかり集めたウェーヴテーブルなどは、特に面白く、フィルターでは不可能な、不思議な音色変化が得られる。 しかも microWAVE XT にてウェーヴテーブル上のインデックス(読み出しポイント)を変調する EG は、ADSR を超えた多ポイントのものであり、これはのちの Largo や Nave といったソフトシンセでは得られない貴重な高度な仕様であった。
なお、旧 PPG / Waldorf の慣習として、各ウェーヴテーブル最後の3波だけは、どのウェーヴテーブルも同じ三角波、矩形波、鋸歯状波がアサインされている。
こうして創られたオシレーターからの出力は、デジタルのフィルター、アンプを通り、つまり通常の減算方式で加工される。アナログフィルターを採用していた PPG や初期の Waldorf microWAVE シリーズと違い、microWAVE XT は、フルデジタルである。
●同時発音数
10音
これでも当時の VA としては多かったのだが、さらに 30 音までの拡張サービスがあった。基板を交換だか追加だかをするので有償である。
10 音ポリで8パートマルチになるのは、この当時の DSP シンセとしては普通として、8パート個別に 16 ステップ・アルペジエイターが走らせることができるのは、じつはヤマハの特許を侵害しているのだが、ヤマハにしてみれば捨て置け捨て置けで放置していたらしい。彼らが叩くのはK社みたいな、より大きな同業他社だけ?
●内蔵エフェクトの性能と傾向
ステレオ1系統。ひととおり、空間系、変調系、歪み系すべてあり、かかり具合も良い。ちゃんとエディットもできる。
マルチ音源として8パート構成にできるので、そのとき初めの3パートはシングルでのエフェクトをそのまま生かす、残りのパートはコーラスに限定される、とか、いろいろ当時なりにがんばっていた。
グルーヴ・ダンス指向なのか、ディレイタイムが、音符と BPM の組合わせでしか表示されないのには、ちょっとびっくり。つまり、BPM = 125 での八分音符、という具合��� 謎のギターアンプ・シミュレーターもあって、いくつかのキャビネットタイプが選べるあたり、ただのイコライザーかと思いつつも、ここまで変な連中の考えることだから、ひょっとしてひょっとするのか、この時代にしてすでに DSP の余力で極超初歩的な物理モデリングの先駆者的なる不可思議な演算でも行っているのか?
●内蔵波形、プリセットの傾向
64個のウェーヴテーブルを搭載。 さらに1ウェーヴテーブルあたり、64個の波形を搭載。 リアルな音よりも、抽象的な音のほうが得意。
搭載されているテーブルは、旧 microWAVE と同じ。なんと旧 PPG Wave シリーズの波形を全て搭載。フルデジタルだから、いわば「バーチャル PPG しかもハードシンセ」である。
下記サイトに、搭載されているウェーヴテーブルを時間軸上で FFT 分析したグラフィックスが掲載されている;
http://unofficial.waldorf-wave.de/wavetable.html
すごい、さすがフィルターだけでは表現しきれん表現力、音源波形のオンパレード。
エンジンそのものは旧 microWAVE よりも進化しており、例えば旧 microWAVE より波長の長い波でも記憶可能。また波の後ろに、同じ波を点対称にひっくりかえした波をつなぐことで、複雑な波形を作成可能。さらに、64個ある波形の全部を埋めなくとも、任意の範囲の両端となる2波のみ入力すれば、あとは microWAVE XT が、中間波形を演算で算出・補完してくれるインターポレーション機能すらある。でも自力ではそんな波形編集はできない。自力で波形編集できるは、かの巨大シンセ The Wave のみ。本機の場合は外部エディターが必要。 しかし後述するが、プリセットされたウェーヴテーブルだけで、十二分に楽しめる。
A/B の2バンク各々128音色あるプリローデッド音色は、生産された時期によって違う。かなりひんぱんに内容を改編していたようで、時期によって全く異なる上に、いくつもの版まである。以前はメーカーサイトからダウンロードできたが、今は?
私が持ってた版は、最も広く普及したエディションらしいのだが、相当にヲタなプリローデッド音色ばかりあり、テクノや SF 映画などにヒントを得た音色が満載。例えば「MCP」という名前の音色があり、これは映画「TRON」の超マイナーな効果音そのまんまなので、これまたマニアックに笑える。また内蔵アルペジエイターによるダサいスレスレのユーロ・テクノなバッキングパターンは、分かる人には爆笑。タンジェリン、ジャール、ヴァンゲリスなどが好きなら、それらをニヒルに真似たネタにもニヒルに笑えるであろう。
●エディットの自由度と可能性
2オシレーター構成だが、両方とも同じウェーヴテーブルを共有する。ただしウェーヴテーブル内の、どの波形を再生するかは、個別に決定可能。
ウェーヴテーブルによる音色変化は、実にけったいで、クラフトワークのヴォコーダーのように「アインス・ツヴォオオ...」とドイツ語で数を数えてくれる(と錯覚する)ものすらある。先述のとおり、徐々に波形が変わってゆくテーブルもあれば、何の拍子か突発的に音色が変わるテーブルもある。特に旧 PPG 商品から引継いだテーブルには、わざわざ当時のバグを再現したのか、突拍子もなく劇的な変化をするものがある。またかつて定評があったサックスの波形もあり、これは「ほぅ。ま、なるほどねぇ」と隔世の感あり。その他にも FM 音源に似ているがもっと太い波形や、高次倍音がギシギシ出ているものも多く、これだけで充分すぎるほど個性的、買う価値はある。
先述のとおり、ウェーヴテーブルをスキャンする EG は多ポイントのものであり、のちの waldorf 機種よりもすぐれたアドバンテージとなっている。逆に言うと今の機種では役不足なところでもあり、ここは改善していただきたい。
リング変調もクロス変調もハードシンクもできる。けっこう汚い音になるのがまた良い! 10音ポリなので、ユニゾンにすると JUPITER-8に近似した素晴しく暴れた音になる。しかもユニゾンにすると、ヴォイスごとにディチューンできるのは当前としても、ディ・パンニングまでできるのは初めて見た。つまり、ヴォイス毎に適当にパンニングを散らかせてくれるのである。もともと倍音が気持ち良いので、なお良い。
オシレーターのピッチを 128ft にまで落とせるのは、なかなかない。まぁ音が破綻するのだが、それでもええやないかい、音創りや。
旧 microWAVE の方が音が太い、と言われるのを見越していたらしく、わざわざ D/A コンバーターでの量子化ノイズを流出させることも可能。当時はビット落としなんてそんなに無かったから斬新。ビット落としの先駆者なんて、KORG DSS-1 くらいかなぁ? さらに D/A の演算を意図的にアホにする事も可能。出力がクリップした場合、そのまま頭打ちでサチって出力するのか、あるいは符合だけ反対にして出力するという安もののコンバーターの動作すら再現してみせたりするのか、選ぶことができる! これはささやかながら、凄い。
このころからお約束になってきた外部音声入力も、標準装備。
デジタルフィルターも滑らかで、非常に充実。様々な特性のローパスやハイパスは無論、Oberheim Xpander のごとくオシレーターでカットオフ周波数を FM 変調できるフィルターや、WaveShaper を通してからかかるフィルター、果てはビットクラッシャーとレート・リデューサーのあとにフィルタリングするものなどなど、10タイプも装備。 さらに第ニのフィルターがあり、これは6dB/oct.という緩やかな特性を持った LPF/HPF 切替式で、補正フィルターとも言うべきもの。
各フィルターの効き具合も、中々にアナログ的。レゾるところもばっちりだが、ただ、カットオフを絞りまくっても少し音がもれるところは、ちょっと残念。
エンベロープがループできるのには拍手。LFOも非対象波形になるまで歪めれるので、普通の鋸歯状波からも、いろいろバリエーションが楽しめる。
仰天するのがモジュレーションマトリクスで、この当時にしてすでに 30 以上のソースと 30 以上のデスティネーションとを、16 本のパッチケーブルで接続するに相当。おまけに4基のモディファイアを使うと、ソースとデスティネーションの間に、不可解な数式を組み込むことが可能。これは、かつての Kurzweil K1000/1200、現在のユーロラック・モジュラーなどにあった、正体不明の関数モジュールと同様の機能。モディファイアの出力を別のモディファイアへ入力できて、もはやコメントしがたいほど壮絶。ベロシティ最大値でのみリング変調を作動させたりできる。
変な16ノート・アルペジエイターは、ユーザー設定可能。プリセットパターンが、なんともヨーロッパ人ごのみの、ずんどこずんどこパターンばかりで、そのまま日本人が使うとごっつダサくなりそうなのには笑える。そんなことよりあっと言う間にジャン=ミシェル・ジャールが出来る。あなたもジャール、気分はもう「磁界」。
使い勝手は、ツマミごこちのいいツマミたちのおかげで非常に簡単。値段に負けてmicroWAVE II にしなくて、ほんとうに良かった。このトルク感! これですよこれ! これこそ楽器ですよ楽器! 触り心地! フロントパネルの上 2/5 は microWAVE II となんら変わりなく、気分でどちらのエディット方法も可能。特にウェーヴテーブル切替ツマミと、カットオフのツマミとが、赤く着色されているのは、実に感慨深い。カットオフ同様、テーブル切替がキモなのだ。
ところで私のはハード自体が古いバージョンで、ツマミがずん胴である。後期のは上半分がやや細くなった改良型で、同社のQ等に採用されているのと同じもの。こちらのほうがツマミの間隔が開いていて使いやすそうではあるが、さりとて私自身は不便を感じた事が無い。ごっついドイツな巨漢むきの改良か?
またツマミは果てしなくグルグル回るエンコーダーで、従ってパラメーターの変化幅も大きくとってあり、微調整もしやすい。そのかわり必ず相対値操作となるので、絶対値でのエディットは不可。演奏中での狙った演出時には、ちょいと注意しておいたほうが良い。
●拡張性
ネットで OS をダウンロードできた。わざわざ URL を LCD に表示してくれる。この当時、これを見て「つい��そんなネット時代になったか!」と思った。
30音ポリに増大してくれる有償サービスがあった。
どこか中途半端な木製サイドパネル(?)のようなものもあった。ラックマウント用の「耳」に装着するのだが、長さがラック高の2/3くらいしかない。ちょっとこれ説明不能。
●あなたにとっての長所
もちろんこのマニアックなウェーヴテーブルの数々。これだけでも買いなのに、さらにディープでモジュラーなシンセシスが可能、EG も多ポイント、しかもエフェクトとアルペジエイターまでサービスされて、これで満足しないはずがない。
オレンジ色がまぶしいフロントパネルもよく見れば、意外にシックな色合いのスェード調。渋くて良い。海外のギアには、センスが理解できない異文化ものが多いが、これなら私も好きだ。良く知らないがディーゼル機関車的な色彩感覚なのか、まさにヨーロッパの鉄道などのような、シックにくすんだカラフルな工業製品感覚。
パワースイッチが他のボタンと同じデザインで、こりゃ危ねーな-と思うも、そこは考えられていて、稼働中に長押しつづけないとオフにならない仕組み。しかも押しつづけていると
"Switching myself off"
とキュートなメッセージが出て、そのまま10からゼロまでカウントダウンが始まる。カウントダウン中にスイッチから手を放すと、電源は切れないからセーフ。
ランダムエディットが可能。実行キーを打鍵するたびに、勝手にマシンがランダムにパラメーターを設定。サイコロをふるがごとくに音色自動的に創成。最低でも10回に3回は、絶対に面白い音になる。ただし使える音かどうかは別。ったって使いにくい効果音になっても構うものか。おもろい音ならそれでええ! でや、なんせ私には楽音と効果音の区別がつかんのだ!
microWAVE XT の英文マニュアルは親切で、関数モジュールといえども分かりやすく図解されているので助かる。
●あなたにとっての短所
パワーオフ・カウントダウンが目にも止まらぬ速さで完了するので、正直あんまり安全設計とは言えない。やってくれるぜ Waldorf! おかげで、さきほどの
"Switching myself off"
という、おちゃめなメッセージを読み終わって笑うと同時に電源が切れる。これは、ヨーロッパ人ならではの、毒の効いたブラックユーモアやもしれぬ。
あまりにランダムエディットが優秀なので、自分で音を創らなくなった。いかん。
古くなってくると、ポップなオレンジのスェード調なフロントパネルのペイントがぼろぼろ剥がれてきて、シルク印刷も一緒に剥がれ、しまいには操作しようにも、なにがなんやら分からんよーんなる。
とにかく高価だ。しばらく金欠でうなっていた。
●その他特記事項
某店員などは 「こんなもの買う人そうそういませんよ」 と、真実とはいえ失礼な事をのたまった。だからその店では買わなかった。ばーか。
さて、microWAVE XT の特徴を一言で言うなら、マニアックな仕様と値段なるもそれにあるまじき軽快さ、そしてトドメの手触りのよさであろう。
'80年代にドイツから覇をとなえた PPG といえば重厚長大、大艦巨砲主義の権化のようなメーカー。1986 年にニュースがひろまった幻の Realizer なんか、今日のバーチャルシンセの走りですらある。
実際に彼らが夢想したことは、30 年以上たった 2008 年の年末ごろに、Arturia Origin が実現したわけで;
‘80 年代にしてすでになんでも実現できるトータル・システムを目指したがっていたところは、ドイツ人気質なのか、則ちまるでメルセデスのごときドイツ完璧主義なのか? 卓越したマエストロが生み出す匠の世界。そう言えば Creamware Pulsar は、なんでもコンセプトを真似したがる妙なメーカーであったが、PPG や Steinberg と同じく、トータルなシステムをめざしていたところは、通じるかもしれない。
それがいったん倒産し、やがて Waldorf となって復活。最初は小さな microWAVE にはじまり、「世界三大発明」として ・日本の盆栽 ・マクドナルドのハンバーガー ・そして microWAVE とが載った不思議な宣伝を打つ。
それがその後、またしても重厚長大路線に走りかける。なってったって The Wave。採算度外視にも、ほどがあると思われた名機。カラーバリエーションや、76 鍵モデルもあった。
その巨大戦艦 The Wave、またの名を waldorf WAVE.それはいかなる機種であったか?
そもそも The Wave は受注生産であり、日本には十台くらいしか無いと言われた。受注生産だけに、かえって柔軟に対応できたらしく、標準の青色の他に、シャア専用みたいな赤いやつ、Qみたいな黄色いやつ、精悍な黒いやつがあり、さらに 76 鍵版や、同時発音数を拡大するサービスも当時はあった。
その定価は 120 万円。
先述した microWAVE XT と似ていて、1波1波の波形は 64 倍音加算合成、FM 合成などで作成。microWAVE などと違うのは、すべて自力で波形生成できること。
びっくりするのが The Wave における1波をつくるための FM 合成で、8オペ1アルゴリズムという変態ぶり! しかも各オペレーターのパラメーターは、フリケンシーと出力レベルのみ! EG 無し! これは1波の波形しか生成しないために、こんな変態な仕様にしたらしく、これはもはやオペレーターというよりただのサイン波オシレーター。
して、アルゴリズムの形は:
Op1 → Op2 + → Op3 Op4 → Op5
Op6 → Op7 → Op8
という、二系列のタワーになった、6モジュレーター2キャリア構成。
他にも波形ハンドドローイングや、フォルマントフィルターをつかって波形生成したり、サンプル、それも、いにしえの Sound Designer I フォーマット(SDII では無い!)ないしは ATARI コンピューターの Avalon フォーマット(もはや化石!!)ないしはサンプル・ダンプ・スタンダードで取り込んだ PCM サンプルを、FFT / 逆 FFT で分析 / 再合成するというリシンセシスまで可能!
そのリシンセシスには2通りあり;
・1波のみの波形を生成するためにフォルマントを読み取って、それを全鍵域にあてはめる方式
・1波どころかウェーヴテーブルを丸ごと一気に生成すべく、フォルマントは読み取らず、そのかわりフレーズサンプルをまんま時間軸上の 64 ステップにぶったぎってウェーヴテーブルを生成する方法
とがある。
後者の場合、言葉をしゃべってウェーヴテーブルにし、和音を押さえると、各構成音のフォルマントは崩れる代わりに、フレーズのテンポが同期するので、のちに Roland が出した VariPhrase 技術を原始的にしたようなことが実現できていた。エンソニック EPS 16+でも、1波ループを設定し、モジュレーションマトリクスを使えば、似たことができましたね。このあと 2000 年1月のナムショーにて Roland が実際に VP-9000 として史上初のバリフレーズ機を発表したとき、waldorf の社員が見にきて「僕たちもこれをめざしていたんだよ」と言ったという。彼らなりのバリフレーズが実現できていたら、さぞかしおもろかったやろうね!!!!!
The Wave のすごいところはこれにとどまらず、さらに、すべての波形において2つの波形を加減乗除できる。しかもそれは、1波を構成するX軸(時間軸)目盛り1つずつのY軸(振幅)の値に対し、加減乗除する。言い換えれば、1波を構成するサンプルデータひとつずつの振幅を加減乗除するということ。特にシンセシスで初めて見るこの除算、興味深い。
これで1波の波形をいくつかつくって、それを 64 波つなげてウェーヴテーブルにする。しかも、microWAVE XT 同様、64 波すべてを作らなくとも、いくつか作って適当な場所に放り込めば、あとはその間の中間波形は自動補完機能にて自動生成される。
これら音源波形は、アナログ回路による4 pole レゾナンス付き LPF と、これもアナログ回路による2 pole レゾナンス無しの HPF とで加工できた。その LPF と HPF とは、直列に接続するとバンドパス・フィルターとなり、並列に接続するとノッチすなわちバンドリジェクト・フィルターとなった。
また、EG や Modulation Modifiers と呼ばれるものにマクロ機能があり、これにより本来だとモジュラーシンセなみに結線しなければいけないモジュレーション系統の操作を簡易にしていた。たとえばモジュレーションホイールでピッチ LFO かけるためのマクロ、とかあった。
液晶が横長の表示板なんで文字表示だけかと思ったら、じつはグラフィック表示できる代物。しかも非常にふんだんに分かりやすいグラフィック表示をたくさん取り入れ、使い勝手も良い。ブロックダイアグラムみたいなグラフィック表示すらある。操作性の良さは、waldorf の象徴にすらなった、でっかい赤いレッド・ノブだけではない。
サンプル波形からウェーヴテーブル自作できるところといい、グラフィック波形表示などといい、The Wave は PPG Wave 2シリーズに、WaveTerm をぶち込んだような仕様ですな。当時そんなことまでできる処理能力を誇った単体機は他になく、これはもはや波形コンピューター。旧 PPG の Wave Computer 360 の名をほうふつとさせる怪物であった。
なお、OS は、なんとフロッピーディスクで供給! かつてエンソ EPS やイーミュ Emax、ローランド S-50 やなんかに採用されてた方式。しかも起動が待てないせっかち屋さんのために OS ROM というのも別売されていた。内蔵記憶媒体として HDD も搭載。
どうやら The Wave は、ウォルフガング・パームさんが、やりたかったことをすべて盛り込んだような超弩級変態シンセらしい。すごいですなぁー! 倍音加算も FM 合成も自力で可能なあたり、幻に終わった PPG Realizer の再来に近い部分すらある。waldorf 初号機 microWAVE が成功したあと、The Wave を開発するにあたり、とことんやりたいことをやりつくし、その成果からきっと microWAVE XT のような縮小版が誕生したんでしょうなぁ。
だいたい 78 年に Wave Computer 360 を出した歴史ある彼らにしてみれば、技術的な面のみならず、エンソニックの TransWave や HyperWave も、コルグの Wave Sequence にしても「元祖は自分たち PPG / waldorf なんだ!」という思いもあったのかも。それでご本家として「20世紀最高のシンセ」という宣伝をしたのかも。まぁ、憶測の域を出ませんが。
しかし巨艦 The Wave を世に送りだすことができたおかげで、Waldorf 社は過去の呪縛から解放されたのであろうか。また、性能の良い DSP が出てきたのであろう。microWAVE XT は、ヲタな仕様にもかかわらず、軽快ですらある。それどころか過去の重厚長大主義から解き放たれた、不思議なポップさがある。PPG 創業者ウォルフガング爺が社を去ったという事と関係があるのかは、知らない。とにかくマニアな機種なのに、受ける印象が以前ほど硬派でなく、良い意味で一般性が、ポピュラリティが、増したように感じる。
まず発音数の増大やエフェクトを積んだ事もあって、スペック的に初代 microWAVE ほどストイックな印象を受けなくなった。さらに親しみやすいその使い勝手は、軽快さに拍車をかけているようだ。
そしてこのデザイン。価格の高さはおそらく零細企業なのだから仕方ないとしても、このあたたかい太陽系のような奇抜なデザインは、明らかに新生 Waldorf のポップで軽やかな感覚を象徴する。同じくテーブルトップ型の音源モジュールである JP-8080 や NOVA と、ぜひ並べてセッティングしてみたい。音も色彩豊かなのは、もはや言うまでも無い。しかも見かけだけでなく、使い勝手も良ければ、触り心地も絶妙。いつまでも、いじりつづけたくなってこそ、真の楽器と呼ぶにふさわしい。
かつて同社からは、Gekkoという、ヤモリから名を借りた、カラフルな「まが玉」のごとき形の、単機能の MIDI デバイスも発売されていた。
マニアな世界に有りがちな暗い閉息感や厳しい求道感とは、ひと味もふた味も違ったツウごのみ仕様かつ軽やかでオープンで色彩豊かな商品展開を、筆者はひそかに期待していた。
この後、いったん Waldorf は倒産してしまうが、ゼロ年代半ばすぎあたりからぼちぼち復活。microWAVE シリーズは姿を消したが、当初Qシリーズを継続して販売し、その後、かつてなく小さいボディに凝縮されたヲタなウェーヴテーブルシンセ blofeld、同じく小さく取り回しがいいながらもヲタでニッチな周波数分周方式のストリングスモジュール Streichfett などが出ること��なる。そして、Nave のようなソフトやアプリも軽快。ネット時代の進展とともに、モバイルギアがよろこばれると、それに乗ったポップで軽妙洒脱なガジェット的な機種がたくさんでてきた。
blofeld という機種名は、映画「007」シリーズの主人公ジェームス・ボンドの宿敵たる悪役、ブロフェルド総裁にちなんだものであり、blofeld 専用サンプルエディターソフトの名前 SPECTRE は、ブロフェルド率いる悪の秘密結社の名前スペクターをそのまんま持ってきたという、遊びごころ満点のネーミング。かつて活躍した映画評論家、淀川長治は、例の名調子でブロフェルド総裁のことを「ま~この人、悪い人。恐ろしいですね~。」と言っていたらしい。
そのため、blofeld が新生 waldorf からデビューしたときのネット広告では、ブロフェルド総裁に扮したゲーハーおっさんが blofeld を抱え、にこにこしながら映画でトレードマークともなっていた愛する猫とともに写っており、ドイツ訛りの英語で「この、ちんけさいざー、たまらんええぜよ」みたいな宣伝コピーが書かれていた。
凶悪な音が出るシンセに、ふさわしいネーミングであり、宣伝戦略。
This one got my name on it
For many yearss I trrick and tweek all ziss syntesizing maschinery to produce hyooch aural vibrationss. Bat zey are all not capable to produce a sound so powerfull and faehht like I need for ze big explosionss.
Zey are so big and so many zat I cannot take on the journeys, you know? My very german Waldorf syntesizing scientists heff now developed a new sintesizing maschine viz ze power of many, many maschines inside! It is so strong, I cannot believe. My enemies vill be very surprised, yes! Hoeh hoeh.
訳してもいいんですけど、ドイツ語訛りの英語を訳すむずかしさと、それをドイツ人自身がネタにしている宣伝をそもそもどう訳したものか考えあぐねてて、どうも。
そしてそれらはやがて、2020 年を目前にして Quantum や Kyra といった、みたびの巨大戦艦、三度目の正直となって、それでもまだ性懲りもなく世に送り出す。 同じく巨大戦艦たる moog one も出ている今、時代は、みたびのフラッグシップ!
しかも今度こそ、仕様が大規模である一方、やはり操作性や使い勝手のセンスは軽快、軽妙洒脱である。
新生 waldorf には、これからもディープな機種を、それでいて軽くも愉快なセンスのデザインに満ちた開放的な感覚の、それも手触り感にすぐれた真の楽器を、これからも望むばかり!
その一方で、ウォルフガング爺は、自分だけで個人商店 PPG をふたたび立ち上げ、ウェーヴテーブルを彼なりに発展解釈した TCM - Time Corrected Sample などを開発、そのテクノロジーを利用したソフトシンセやアプリシンセを出してきた。あまりにも難解ヲタすぎて理解できないのだが、音のキャラを因数分解し換骨奪胎するウェーヴマッピングは、オブジェクト指向で楽しい。
老将が繰り出すソフトシンセ。
その老将パーム爺も、2020 年に 70 歳になるとあって、ついに引退を宣言。 つくってきたプラグインシンセは、他社に譲渡される。かくして、電子楽器あけぼのの時代を知る歴史の証人が、また一人、視界からフェードアウトするのだが、しかし自分が存命のうちにビジネスをやめてご隠居できるというのは、ひょっとしてパーム爺ご本人にとっても本望で幸せなことなのか? ここに、彼のサイトにあった原文を紹介;
Important announcement
Dear Customer,
after 50 years of creative work in the field of sound synthesis I decided to stop doing business. I've been thinking about this step for some time now, especially since I've turned 70 this year. Therefore, I am very happy to have found a competent company in Brainworx Audio GmbH that will take over and continue my products and ideas.
I would like to thank you for the support I've received over the last six years. PPG VST plug-ins and iOS apps are no longer available for purchase. We will continue to provide downloads of your previous plugin purchases until end of 2020.
However, we do not recommend updating the hosts or the operating systems, as we cannot guarantee that our products will still run perfectly.
Customers of PPG plugins will receive a mail from SendOwl, which gives more infos on how to connect to Brainworx.
The future of the iOS apps has not been decided yet.
Thank you again for your support.
March 2020, Wolfgang Palm
もはやプラグインのゆくえという、やぼなことを聞く雰囲気もゆるさない、歴史の重みだけが、ずしっと。
Copyright (C) 2006-2020 Nemo-Kuramaguchi All Rights Reserved.
Revision log; First edition posted on Mar 8th, 2020
4 notes
·
View notes
Text
April 2020
色々ありました。
4/1
犬のシャンプー200万円突破。
多くは語りませんでしたが、関連商品の各ページの隠しメッセージにそれとなく説明があります。
https://velladon.thebase.in/
ぼくは商品の「おまけ」としていたもの全て、衣装や譜面を跡形もなく燃やしました。
兄弟のように育った愛犬の骨が埋まっている庭で焼くことにしました。 あと、ハードディスクは粉砕しました。5000曲ばかりが旅立ちました。
過去の自分を燃料にして、これからの活動の暖をとるために、少年時代に夢見た未来をつかむために執り行った葬儀です。 内なるフェニックスに食事を与えたのです。
https://twitter.com/i/status/1245123539348254720
四月バカ。虚構の日をもって、Velladonの第2章がゆるりとはじまりました。 イギリスの画家・Adam Riches氏に新しいアーティスト画を描いてもらいました。
この葬儀についての詳細はこちら。
https://velladon.com/post/614208526323171328/1st-april-2020
禁煙開始。
4/2 , 4/3 ,4/4
Gebacondor Studio 改装
4/4 , 4/5
Test Recording
4/6 , 4/7
Recording
4/8
When ライブアルバム「Live album “23/10/19”」をリリース。
youtube
“When, 哀しみや愛憎や純真さ。 それらを一言で終わらせない感情が 音になって増幅していく。” 三角みづ紀(詩人)
Bandcamp FULL ALBUM:
https://whenofficial.bandcamp.com/album/23-10-19
4/9
WHOの「原因不明の肺炎」の最初の報告から100日目。 この短期間に世界は大きく変わってしまいました。
学んだことがいくつかあります。
忍耐:待たなければならないときは待ち、行動しなければならないときに行動するということ。
自由:軽薄さやモラルのない物欲と精神の自由は無関係ということ。
緊急の仕事: アーティストは新しい士気を発明する必要がある。
民主主義:寛容さと相互理解が必要。
Whenとも親交の深いブランド ”KOZABURO” のポップアップ
“PHANTOM RANCH MARKET at Sal / 'HEAVENS DOOR” に
約2時間に渡るBGMをVelladon が製作、提供しました。
4/10
ふと思い立ち、10代の頃に買った機材のみを使用するという縛りでつくりました。
“Teen Spirit"
無料リリースです。 期限はコロナが収まるまで。
https://velladon.bandcamp.com/album/teen-spirit
4/11
怒り、悲しみ、恐怖。感じたら感じた分、喜びで相殺しなければ疲弊します。 という訳で、お気に入りの曲 三角みづ紀との"Until the Embrace"をセルフリミックスしたので無料or投げ銭方式でリリース。 アートワークは真砂雅喜。
https://velladon.bandcamp.com/album/until-the-embrace-remix
4/12
お気に入りの曲 三角みづ紀との"Love Letter"をセルフリミックスしたので無料or投げ銭方式でリリース。
こんなときだからこそ、ぼくたちはもう一度ラブレターを送りたいという気持ちなのです。
アートワークは真砂雅喜。
https://velladon.bandcamp.com/album/love-letter-remix
4/13
毎日最悪が更新されていく。
それならこちらも考えがある、とばかりに11曲46分の作品 ”Inside” を、Bandcampでリリースしました。 全てピアノとアコギと声だけで作ったサウンドです。
https://velladon.bandcamp.com/album/inside
4/14
うるさいから、すぐに消される。
https://twitter.com/Velladon_san/status/1249725661909934080?s=20
4/15 Recording
4/16
コロナウイルスの影響で、夢がまたひとつ潰える。
Stay Positive(ish) 平気な振りをする。
4/17
Recording
4/18
眩暈がするような出来事が毎日起こるので、 ”Black Metal Demo”を各サブスクリプションサービスで急遽リリースするしかありませんでした。 黒く塗り返そうや、この地獄を。 Deathspell OmegaのMikko Aspa氏からリコメンドいただいています。
https://linkco.re/1ADUGPcp
4/19
”Ghost” EPを各サブスクリプションサービスでリリースしました。 激しい怒りに、幽霊たちは目を覚ましている気がします。
https://linkco.re/mfAZ9MT9
”Ghost” EPについてはこちら
https://velladon.com/post/615752155870216192/ghost
4/20 - 23
Recording
4/24
ホドロフスキーのサイコマジックを鑑賞。これは、「カルト」でも「キワモノ」でもありません。純粋な善意そのもの。
「エルトポ」「ホーリーマウンテン」「サンタサングレ」から紆余曲折を経て、彼はこの境地に至ったんです。もう、彼の作品をカルト視しないでほしいです。
彼のサイコマジックに救われていたんだな、とぼくは実感しています。 大げさでもなんでもなく、これは本当のことです。
最も尊敬する人物 アレハンドロ・ホドロフスキー。
彼のお仕事に関われているということがまだ夢見心地のようです。。
Velladon x Alejandro Jodorowsky x Minos Digital
“JODOHAIKUS”
youtube
監督の俳句をアニメと共に楽しめるアプリ・“Jodohaikus” に楽曲提供。 アプリ内、新PVの音楽をVelladonが全曲担当。全曲書き下ろしです。 音楽が追加される次回のアップデートが楽しみですね。
4/25 - 28
Recording
4/29
youtube
Velladon + 三角みづ紀 + 真砂雅喜 中原中也の未発表詩を題材にしたビデオ・クリップ『It is snowing…… 』公開
セルフリミックスです。
原曲はこちら
youtube
4/30
Recording
そして、5月がはじまります。
もっと動くからね。
2 notes
·
View notes