#ワイン王国
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魔女と幸せの花
The Witch and the Flower of Happiness (Felicity Flower)
とある国のお姫様が
The princess of a certain country
無実の魔女 火あぶりにした
Had an innocent witch burned at the stake
今際の際 魔女は告げた
In her final moments, the witch told them:
「花がお前らを殺すだろう」
"Flowers might just kill you"
.
やがてくる春の訪れ
Eventually they were visited by the coming spring
草木が芽吹く季節
The season of budding plants
奇麗な花が咲いた
Pretty flowers bloomed
誰も見た事の無い花
Flowers that no one had ever seen before
.
色鮮やかな花弁に
They had gorgeously vibrant petals
ワインのような香り
And a fragrance like wine
近づいた途端感じる
The moment you approached one, you could feel
えもいえぬ幸福感
An indescribable euphoria
.
人々は花を愛し
The people loved these flowers
国中へと広めていった
They spread them across the country
何の疑念も持たず
With no suspicions at all
.
幸せの花が咲くよ
The flower of happiness blooms
皆々幸せにするよ
We'll make everyone happy
もっともっと花を咲かせ
Grow more and more of that flower
作り出せハッピーエンド
Create a happy end
.
大地中に花が満ちて
The great land was so filled with those flowers
当たり前の事になった時
That they became commonplace
突然訪れた長い冬
Then they were suddenly visited by a long winter
幸せの花は枯れてゆく
And the flowers of happiness withered
.
幸せを与えていた
When they had lost
花が失われた時
The flowers that granted them happiness
人々は以前よりも
The people became
もっともっと不幸になった
Much more despairing than they had been before
.
わずかに残った花を巡り
Around these few flowers they had left,
争いが始まった
Battles broke out
心乱れるお姫様
Driven to turmoil, the princess
魔女の言葉を思い出す
Recalled the witch's words
.
全ての花を燃やせと
The princess ordered all of the flowers
命じた姫様に怒り
To be burned
鋼鉄の騎士が導く
Enraged, a revolt stirred up
反乱が巻き起こる
Led by a steel knight[1]
.
王宮は取り囲まれ
The palace was surrounded
家臣たちは皆殺し
They killed the retainers
姫様は行方知れず
With no knowledge of the princess' whereabouts
.
幸せの花が咲くよ
The flower of happiness blooms
朽ち果てた亡骸の上に
Atop their wilted remains,
国が全て滅びた後
The entire country fell to ruin
ふたたび春が訪れた
Then spring was upon them once more
.
ひと��わ大きな花が
An incredibly huge flower
高原で見事に咲き誇る
Sat in a splendid full bloom upon the plateau
その実が割れて生まれ落ちた
Its fruit broke open, and born from within
死んだはずの黒き魔女
Was the black witch who was supposed to be dead
.
花は奇麗でなくては
Someone once said that
ならないと誰かが言った
A flower absolutely must be pure
巨大な花の根元には
At the roots of this enormous flower
永遠に眠れるお姫様
Lay the princess in an eternal sleep
---------------
This does not specify if it was a single steel knight or multiple.
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Elinが危険なゲームすぎる。
ダンジョン潜ってクソデカボスと対峙したり
ダンジョンの壁材を剝ぎ取ってロッカーに加工して売る商売始めたら重すぎて圧死しかけたり
2000万の借金背負わされて絶望しながら失踪した王国の監査官を探してたら他所の村のワイン蔵で盗ワインしながら吞んだくれてたり
自走砲と地雷犬(地雷犬って何?)がうろついてる幼稚園とそこで自棄になってる幼女(29歳)を見つけたり
王国の道端で血の繋がっていない『年上の妹』が急にわしを本物のお姉ちゃんと認定しながらパーティ加入してきたり
…等々してたらあっという間に数時間が虚空に消えて一日が終わろうとしてるんです。
なんなんだこのげーむは!!!!!!!!!!!!!!!
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魔女と幸せの花
The Witch and the Flower of Happiness La Sorcière et la Fleur du Bonheur
とある国のお姫様が
Une Princesse d’un certain pays 無実の魔女 火あぶりにした
Avait envoyé au buché une innocente Sorcière 今際の際 魔女は告げた
Et lorsqu’elle était sur le point de mourir, la Sorcière proclama : 「花がお前らを殺すだろう」
[Mes fleurs vous tueront tous]
やがてくる春の訪れ
Avant qu’il ne s’en aperçoive, le printemps se pointa 草木が芽吹く季節
La saison où les boutons des plantes s’épanouissent 奇麗な花が咲いた
Et ainsi de magnifiques fleurs fleurirent 誰も見た事の無い花
Des fleurs qu’auparavant personne ne vire
色鮮やかな花弁に
Possédant de splendides pétales écarlates ワインのような香り
Au parfum ressemblant à du vin 近づいた途端感じる
Et du moment qu’on s’en approchait, on pouvait sentir えもいえぬ幸福感
Une allégresse hors du commun
人々は花を愛し
Les gens aimaient ces fleurs 国中へと広めていった
Qui s’étaient propagées dans tout le pays 何の疑念も持たず
Sans qu’on ne se doute de quoique ce soit
幸せの花が咲くよ
Les Fleurs du Bonheur fleurissent 皆々幸せにするよ
Rendant absolument tout le monde heureux もっともっと花を咲かせ
Faites-en fleuri encore et toujours plus 作り出せハッピーエンド
Créer donc un Happy End
大地中に花が満ちて
Le pays en son entier fut comblé de fleurs 当たり前の事になった時
Et celles-ci devinrent une fleur plus que commune 突然訪れた長い冬
Soudainement se pointa, un hiver plus que sévère 幸せの花は枯れてゆく
Et les Fleurs du Bonheur flétrirent de plus en plus
幸せを与えていた
Lorsqu’ils perdirent les fleurs 花が失われた時
Qui apportaient leur bonheur 人々は以前よりも
Toutes les personnes sans exception もっともっと不幸になった
Devinrent de plus en plus malheureux qu’avant
わずかに残った花を巡り
Et autour des quelques dernières fleurs restantes 争いが始まった
Des guerres éclatèrent 心乱れるお姫様
Et la Princesse dans un élan de confusion 魔女の言葉を思い出す
Se souvint alors des mots que prononça la Sorcière
全ての花を燃やせと
La Princesse ordonna alors de ce fait 命じた姫様に怒り
De brûler toutes les fleurs sans exception 鋼鉄の騎士が導く
Enragée, une chevalière à l’armure d’acier guida 反乱が巻き起こる
De ce pas, une révolte qui éclata
王宮は取り囲まれ
Le palais fut encerclé 家臣たちは皆殺し
Les serviteurs furent tous tués 姫様は行方知れず
Mais personne ne savait où se trouvait la Princesse
幸せの花が咲くよ
Les Fleurs du Bonheur fleurissent 朽ち果てた亡骸の上に
Après que le pays en entier ait tombé en ruines 国が全て滅びた後
Sur les restes de ce dernier ふたたび春が訪れた
Lorsque le Printemps se pointa de nouveau
ひときわ大きな花が
Seulement, une véritable fleur géante 高原で見事に咲き誇る
Fleurit dans toute sa splendeur sur le Plateau その実が割れて生まれ落ちた
Son fruit à la fin s’ouvrit et naissant depuis lui 死んだはずの黒き魔女
La Sorcière noire supposée être morte
花は奇麗でなくては
–– Une fleur se doit d’être belle. –– ならないと誰かが言った
Avait dit un jour quelqu’un 巨大な花の根元には
Et c’est ainsi que dans les racines de cette énorme fleur 永遠に眠れるお姫様
Repose dans un sommeil éternel la Princesse
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〈お元気ですか?今日は、何の日・〉
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ドライりんご 発売中です。
おはようございます。
「過去にとらわれず 現在をいかによくするか」
晴れのち曇り 最高気温27℃の予報です。
1977年の今日は 王貞治氏が国民栄誉賞を
受賞した日です。勇気とインスピレーション、
いいね!旧寿原邸JAZZライブ予約は明日迄!
If were the last day of my life,
I want to do what I am about
to do today?
今日もいろいろ頑張ります。
よろしくお願い申し上げます。
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2024.8.3
暑い。無理やりam11:00に家を出たのでつらい。
土曜日は王様のブランチを見ながら朝日と毎日の書評欄をうじうじと読みたいのに。
昨夜am4:00に実父からLINEの連投があった。ピエール瀧のラジオが面白かったという感想だ。コカインのせいでたまむすびから瀧がいなくなり、私は友達に「卓球じゃないのかよ!!」とLINEをしたが、たまむすびの民は悲しみに沈んだ。でも今卓球も瀧も元気で嬉しいよ。大阪でのライブMCでLOOPに救われた瀧の話は最高だった。
父に「瀧のラジオあるよ〜!」と送ったのは私だが、am4:00にLINEを連投して欲しいわけではない。父が激しい夜型なので、父のために私はiPhoneをナイトモードにしてきっちりと通知を切っている。
日本(アメリカもか?)は朝型を優遇しすぎていると思う。個人的には軍国主義的じゃね?と思い疑っている。全員が朝方なわけがあるかよ。
私はam10:00を越えて眠ると魂が癒され、優しさが増幅し、世界がきらめくタイプだ。楽しみな旅行以外で早起きなんかしたくない。
早起きを誇る、私が今嫌っている明確な1人の人間がいるために一層早起き誇りタイプの人を胡散臭いと思っている。勝手に早起きていただき、私は眠りたい。他人の人生のことなんてなんでもいいだろう。
ワイン飲みたい。
昨日はキックボクシングで綺麗なカウンターの前蹴りが入ったので左足親指の骨の復活を感じた。もう折らないぞ。
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0721
昨日は財布とスマホを忘れて労働に出かけてしまった。気づいたのは電車の中で、あちゃーとは思ったけどまあでもパスモ(クレカと一体型のやつ)があるからべつに平気だなと思ってすぐあきらめた。待ち合わせの予定とかもなかったし。こういうときに限って何か緊急の連絡が…とはちょっと思ったけど、一月に義父が亡くなったばかりだからしばらくそういうことはあるまいと思った。またそういうことがあるかもとはあんまり考えない。こういうのって性格なのかな。誰からも何も来ないに千円と頭の中で賭けた。 つまりわたしは労働に遅刻しないよう、わざわざ引き返さなくたって平気だと自分に言い聞かせているのだろうかとちょっと思った。そんなに遅刻をおそれているのか。ちょっとくらい遅刻したって気にしない感じの方がいいのになと思う。自分も周囲も。わたしは電車とか待ち合わせとか映画の上映開始時間とか、いつもいろんなことがギリギリで、ギリギリまで仕度ができないタイプなんだから大手を振って遅刻しちゃえばいいのに毎度バタバタ走って大汗をかいている。悪あがき。一生こうやって走っているんだろうかとときどき恥ずかしくなる。
さっき電車に乗り込むとき、ホームと電車のすきまに靴を落としてしまった人がいた。すきまにかかとを引っかけて転んでしまったようで、一瞬迷ったけどわたしも電車を降り、大丈夫ですかと声をかけた。このときはまだ自分が財布とスマホを忘れてきたことに気づいていないのが、なんか昔話の正直者っぽいムーブだな……。人助けってほどのことでもないけど、うっかり者で正直者のなんとか太郎的な。 でもそんなんではないな、昔話の無償の正直さではないな。自分も乗りたい電車に遅れそうでしょっちゅう走っているタイプだから味方したくなったってだけかもしれない。自分ももうずっと前、学生時代、靴をホームのすきまに落としたことがあって、東中野の駅で足を踏み外して体ごと落っこちかけたのを近くにいた人がすぐ引っ張り上げてくれた。そのときは演劇のフライヤーを業者に届けに行く用事でかなり重たい紙袋を持っていた。よく引っ張ってもらえたなと思った。そういう善意の循環……みたいなことを考えるとなんかちょっと気味が悪いような気もする。これはわたしがひねくれているだけかも。 転んだ人は声をかけられてかえって恥ずかしいかもしれないと思って、駅員さんが来るまでなんとなく近くで見守り、駅員さんはすぐ来たので車輌ひとつぶんくらい離れたところに移動した。そして、電車一本くらい見送ったっていいや、多少遅刻してもいいやという判断をした自分に酔っていないか?みたいなことも思った。多少の遅刻は気にならない自分をやりたかったんではないか。なんだか心臓がばくばくし、さっきその人が転んで尻もちをついたとき、プリキュアみたいな絵面と一瞬重なった。スカートが広がった感じと手に握ったままのハンディ扇風機がなんか魔法少女みたいだなと思った。それがうしろめたくて声をかけたのかもしれない……とかも考えた。 なので財布もスマホも忘れてきたと気づいたときちょっとほっとした気持ちもあった。慣れない善意のようなことをしたからそれと釣り合いがとれているような気がした。バチが当たるの逆みたいな。
そういうことを考えていたら電車はすぐ着いて、財布もスマホも持っていないのに水筒と読みかけの本は持って会社に出かけるのなんか優雅だな…と思った。あとタオルと日傘と飴。リュックの中で水筒の氷がカラカラ鳴って、このごろ水筒には冷たいお茶を入れているから、歩くたび遠足の子どもみたいな音がする。 読みかけの本はレアード・ハント『インディアナ、インディアナ』。柴田元幸訳。柴田元幸だから読んでみるというのは武豊が乗るから買っておくみたいな感じ? わかんない。インディアナ〜は難解な小説ではないと思うんだけど、ゆっくり読まないとすぐなんだかよくわからなくなる小説。もうあと少しで読み終わるんだけど、読み落としているところがたくさんある気がして行きつ戻りつ読んでいて、今はもっかい最初からゆっくり読み直している。 「ヴァージルの死ぬ間際にノアはもう緑の印は見つかったかとヴァージルに訊いて見つかったならどこにあるのか教えてくれと頼んだがヴァージルは長いあいだノアの顔を見てそれから眠りに落ちそれから目ざめてノアの顔を見てそれからまた眠りに落ちた。」だいたいこういう感じ。辛抱強く話を聞くみたいな小説で、いつかこういうの書きたいな、書けたらなあと思う。このそれからが3回続くの、自分だと書くのに勇気がいると思うし、書いたとしても書いたぞってあざとさが出てしまう気がする。
お昼は会社の横に来ていたフードトラックでタコスを食べた。パスモで支払えた。白いタコスには鶏肉、ピンクの生地には牛肉の赤ワイン煮込み、黒っぽい生地にはサボテン?を何か和えたやつ。三個入り。キウイのサルサが辛くて美味しかった。スマホを持っていたらぜったい写真を撮っていたなと思った。 並んでいるとき、トラックに据えた鉄板の火が消えてしまったようで店の人が五分くらい格闘していた。しばらくチャッカマンをカチカチやっていたけどたぶんチャッカマンも燃料切れのようで、ぜんぜん火がつかない。ライターでやろうとしてなかなかうまくいかず、昼休みの五分くらいってけっこう長く感じるしかなり人も並んでいたんだけど、その人はまるで焦らず黙々とやっていたのですごいなーと思った。焦りが顔に出ないタイプなだけかもしれないけど。べつに誰にも謝らず、普通に注文を受け普通にタコスを包んでとやっていて、そうだよなあと思った。
労働を終えまっすぐ帰宅したらスマホにはやはり誰からも連絡は来ていなくて、千円勝ったと思った。千円くらい何か食べようと思った。わざわざ夜出かけるのめんどくさいなとは思ったけど、金曜の夜でほんとは寄り道したかったのだから出かけたい気持ちが勝った。 ぶらっと出てみたらいつもより涼しくて、どこまでも散歩できそうな気持ちのいい晩だった。ぶらぶら歩き、なんとなく電車に乗っていた。夜だから上り電車は空いていて、定期圏内の、でもあまり降りる用事がない駅のちょっと歩いたところにある中華料理屋というか定食屋というか、カツカレーが美味しいらしいので前から行ってみたかった。ふだんぜんぜん用事のない、買い物に行くような街でもない、誰も知り合いもいない駅。ここでわたしが何か交通事故とかにあって死んじゃったりしたら、なんであんなところにいたんだろうと家族は不思議に思うんだろうな……とあまり行かない場所に出かけるたび思う。 駅を降りたら書店があったので覗いてみた。雑誌と漫画と学参の棚が大きい、ちょっと広めの店舗の懐かしい感じの書店。気になっている本のリストを頭に浮かべながら物色し、��当てのいくつかは置いていないようだったけど、そういえばしゃしゃさんの本が今日発売日じゃなかったっけと思って探した。『蒼き太陽の詩』。1,2巻は棚に差してあったけど今日発売の3巻はなかった。レジに持って行って、これの3巻もありますかと尋ねたら奥から出してきてくれた。ラスト一冊でしたと教えてくれた。あっ善意と思った。カツカレーを食べながら読んだ。 『蒼き太陽の詩』は、アラビアンファンタジーというのかな、双子の王子が国王の座をめぐって殺し合う……というワクワクハラハラする物語。砂漠の王国が舞台の大長編で、読みやすくてぐいぐい進んだ。『インディアナ、インディアナ』を読んでいたから余計にそう思うのかも。壮麗な織物みたいな物語で、読んでいるとキャラクターたちの声が聞こえてくるし人や周りの風景が目に浮かぶ。生き生きとしている。これアニメになったらいいなーと思った。赤将軍のユングヴィはファイルーズあいさんがいいな……。
カツカレーの店は、客はわたしだけで、店のおじいさんは座敷でテレビを見ていた。テーブルにハイボールのコップとつまみがいくつか並んでいて、わたしが来たのでおじいさんはちょっと慌てたようすで、でもにこやかに注文をとってくれた。すっかりすり減った畳が赤くなっていて、ちょっと緊張した。あまりきれいでない状態に緊張するのもあるし、よそものが入ってきてすみませんみたいな緊張感もある。テーブルはきれいに拭かれていた。揚げたてのカツが大きくて、油と肉汁がジュワッと溢れてきてすごく美味しかった。カレーは濃くて、柔らかくほぐれた牛肉もけっこう大きいしたくさん入っていた。たしかにうまい。がつがつ食べるうちにだんだん体のこわばりがほどけた。 テレビの音がものすごく大きくて閉口したけど、カツを揚げ終えたおじいさんが汗をぬぐいながら夢中で見ているのがなんかよかった。『チコちゃんに叱られる』というやつ?初めて見た。音が大きいから見てしまう。ボーッと生きてるんじゃねえよってこれかと思った。Vtuberっぽい。おじいさんが何度もはははと笑った。どうしてゴルフボールの表面にでこぼこがあるのかというのをとても真剣に見ているので、ひととおり解説が終わるのを待って会計を頼んだ。
家に帰ったら板垣さんがツイッターでスペースをやっていたので、洗い物や洗濯物などを片付けながら聞いた。どうやら同じ大学出身だったことがわかって思わず話しかけてしまった。一日いろいろカラフルでなんか気持ちが興奮していたのか、やけにたくさんしゃべってしまって、恥ずかしくなって寝た。文フリの話とか小説の話。 千葉雅也『エレクトリック』、わたしは父親がエロいのがいいと思った。と言ったんだけど、なんていうの、エロいって言い方はちょっとちがう気もするんだけどエロく書くことのすごさがあっ��それをそう受け取りたいというか……。これは『サバービアの憂鬱』で読んだんだったかな、「男性は会社(仕事)に嫁ぐ」というのを思い出したの。大場正明『サバービアの憂鬱 「郊外」の誕生とその爆発的発展の過程』。うろおぼえだからちょっとちがうかもだけど、男性が会社(仕事)に対して「嫁」になってしまう、みたいな。父親の人妻的な感じ。そういうエロさ。舞台の宇都宮も郊外(サバービア)だなと思った。そしてそういう小説の、文章自体がヘテロでない感じがあって、すごくよかった。多くの小説の文章が意識的にも無意識的にも備えている、当然の「調べ」みたいなものがあんまりない文章だと思った。
『エレクトリック』の前後で読んでいた、数年前の文藝賞の作品が、なんかこうすごくどヘテロだったのもあってそう思ったんだと思う。ヘテロが悪いわけではもちろんないけどよくもわるくもどヘテロ、ザ・調べという感じで、この作品のどこらへんがわたしは苦手だったのかを語ろうとすると、そこに糸口があるみたいな話。 なんていうの、村上春樹に文句言ってる場合じゃないくらい若い作家の新しい作品がめちゃめちゃ古いジェンダー観で、読んでいて作品の面白さとかすごさはわかるような気はしたんだけど、でもこれをよしとするんだなあ、帯に誰々氏が激賞と書いてあるけどそうなんだ?!みたいな驚きは、やはりあった。ジェンダー観もそうだし、地方や精神障害者への偏見を強化するような感じもあって気になった。「壮大な作品」「圧倒的な熱量」「知識と想像力を駆使し」と帯に書かれていたけど、わたしは読んでいて小ささや狭さの方が目についた。 いやわざとそう書いている、いかにもなステレオタイプをやることに意味がある作品なんだろうとは思った。仕掛けというか。でも意味があるんですよと書くずるさというか……。ステレオタイプをなぞり続けたい、そのようにして書けるものに作家は意味を見出したいし、どうしても興味がある。それってフェチではあるよなあと思うんだけど、ステレオタイプをフェチと指摘されることってあんまりない気がする。 偏見の強化によって生まれる痛み、それを感じない場所に作家は立っていて、痛みを感じる人のこともあまり見えない。いや見えてはいるかもしんないけど、自分の書くこの作品とはさほど関係ないと思っている? それは別の作家、何かそれにふさわしい属性を持った作家がやることであって自分の作品では関係ない。おそらくは無自覚な特権があり、特権って言うと反発したくなると思うけど……みたいなことを思って、うーーんとなった。やつあたりかもしんないけど。作品名出さずに書いてるからなんのこっちゃって感じだと思うけど。 まあ小説ってそんなに読まれないんだろう��と思った。読む人そんなにいないから、これのここってどうなのみたいな話題にのぼることってあんまりない。漫画とはそこがちがう。あとまあわたしが純文学、文芸誌とその賞にそれなりに夢をもっている(もっちゃっている)ふしはあるな…。
そしてこの作品の直後にC・パム・ジャン『その丘が黄金ならば』を読んであーーーこういうのが好きだ〜〜と思って、なんかそういう不満のようなものはふっとんだ。大きい。大きい小説。こういうのがいい。小さい小説がだめなわけではぜんぜんないけど、大きい話を書こうとしたものが狭苦しく感じられるのはやはりつらい。あと長さもよかった。四六版で384ページ。父親が亡くなり子どもたちが埋葬の旅に出る…という筋書きで、本のけっこう前半で埋葬は済んじゃう。その後が長いのがよかった。純文学系の賞はちょっと短いのかもしれない。「自分の書くこの作品とはさほど関係ない」と書いたけど、まあだって短いもんなー。読む人にも書く人にも。この長さの話はもうちょっと掘り下げたい。日記に書きたいことっていろいろあるな。長くなったのでまた今度。
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・世田谷自然左翼とは? 世田谷自然左翼(せたがやしぜんさよく)とは、日本において高額所得者であるにも関わらず「労働者のために」と社会主義・共産主義思想的な言動をしている人たちの事を表す造語である。 ・世田谷自然左翼の定義・語源・意味 資本主義の豊かな生活をしながら高級住宅街に住み、セレブであるにも関わらず左翼思想を持っている人を韓国では「江南左派(かんなむさは)」と呼ぶ。 そこから、経済評論家の上念司氏が「江南」を「世田谷」に置き換えて日本の左派(主に主体思想派)を揶揄するために使い始めた。 本来であれば「世田谷左派」「世田谷左翼」となるはずだが「世田谷自然食品」という響きの良さを取り入れ「世田谷自然左翼」と呼ばれています。 ※世田谷自然食品とは無関係 ・シャンパン社会主義者とは? 「シャンパン社会主義者」とはイギリスに由来する政治用語であり、上流・中流階級の贅沢なライフスタイルが政治的信念と矛盾する「自称社会主義者」を表現するために使われる。これは彼らがシャンパンを好んで飲んだ事から由来している。 オーストラリアやニュージーランドでは、白ワインの女王である「シャルドネ」が裕福な人々の飲み物と見なされていたので、この「シャルドネ社会主義者」が使用された。 同じくフランスでは「キャヴィア左翼」アイルランドでは「スモークサーモン社会主義者」、アメリカでは「リムジンリベラル」、ドイツでは「トスカーナ分派」韓国では「江南左派」などと呼ばれている。
世田谷自然左翼とは?生活左翼とは? | なおえもん
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2024年2月14日(水)
一週間ぶりの出勤、ずいぶんと暖かい一日だ。先日届いたiMacを持参、最低限のセットアップを済ませる。職場ではお仕着せのWindows10マシンがあるのだが、やはり長い文章を書くには指に馴染んだキーボード(Ctrlキーの位置)とAtokの組み合わせが不可欠。これまではMacBookAirの小さな画面を使ってきたが、老眼が進行する我が身には辛いことが多かった。これでやっと自宅でも職場でも(ほぼ)同じ環境、春休み残り6週間、ピッチ上げて宿題頑張るぞ!
5時45分起床。
朝食。
洗濯。
弁当*2。
空きビン缶、45L*1。
ツレアイの職場経由で出勤。
順調に到着。
タイムカードの整理。
昨日下書きしておいた<研究倫理審査報告書>に若干手を入れ、押印して提出。
さて、iMacを箱から出してセットアップ作業開始。
macOS update, AtokPassport install, 必要ソフトのダウンロード・・・。
とは言え、やはりテンキーのないキーボードは使いづらい、TouchID 搭載のものを発注した。
新品のマウスは気持ちいいが、作業効率を考えれば(私には)TrackPadがベター、自宅で余っているものを明日持って来よう。
自分の弁当は用意してこなかったので、ファミレスでランチを食べてから帰路へ。
順調に到着する。
セブンイレブンの年末キャンペーンの特典発行の連絡、すぐに出向いてIcocaに5,000円チャージする。
昨日発注した<iPad Air>到着、早速保護ガラスをはって環境整備。
灯油の移動販売、18L*1。
夕飯は、昨日から仕込んでおいた無水地鶏カレー、サラダとリンゴとワインを添えて息子たちが先に食べる。
途中でツレアイ帰宅、あれこれつまみながらポワロを観る。
第2話「鳩のなかの猫」/ Cat among the Pigeonsシーズン 11, エピソード 2 中東の王国ラマットで革命が起き、アリ殿下が殺害される。殿下は死の直前、親友のイギリス人、ローリンスンにあることを依頼していた。数か月後、イギリス では名門女学校、メドウバンク学園の新学期が始まる。アリ殿下の婚約者だったラマットのシャイスタ王女も転入してくる。ポワロは知人のバルストロード校長 に後任者選びの助言を求められ、しばらく滞在することに。そんな中、深夜に体育教師スプリンガーが殺害される。
福岡の叔母からツレアイの携帯に着信、予想以上に元気だがあれこれハプニング連続で同じマンションに住む息子夫婦が大変な様子、私は聞かぬふり。
片付け、入浴、体重は150g増。
今夜も寝る前に日誌執筆、このリズムは守りたい。
外でも内でもデスクワークに時間が取られたので、ウォーキングの勇無し。水分は、1,430ml。
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【3681日目】2023-02-15 #お隣さんのお土産シリーズ 新潟県 @自宅 ____________________________________ プロミュージシャンのお隣さん。全国ツアー中にジャケ買いの感覚でレトルトカレーを選んでくれました。 *村上牛ビーフカレー 「村上牛」って有名なんですね。カレー以外の食事に極端に疎くて恥ずかしい。 かなり甘い。息子の離乳食カレー並みに甘い。でもただ甘いだけでなく、お酒のような複雑な風味があったので、原材料を確認すると、赤ワイン。なるほど、、確かに。 スパイスは控えめに、ビーフとポークのブイヨンと玉ねぎで攻める甘ウマのカレー ソース。 村上牛の肉そのものを楽しむというよりは、肉のおいしさをとことん引き出したカレーを食べる、といったところ。 王道なようで結構攻めてるカレーです。 ____________________________________ 🇯🇵 #instafood #asianfood #asia #spice #foodpic #foodstagram #tasty #spice #currystagram #curry #新潟 #新潟県 #村上牛 #欧風カレー #レトルトカレー #カレー #フクドローン #ふくすたぐらむ https://www.instagram.com/p/Cow-oKRS9v9/?igshid=NGJjMDIxMWI=
#お隣さんのお土産シリーズ#instafood#asianfood#asia#spice#foodpic#foodstagram#tasty#currystagram#curry#新潟#新潟県#村上牛#欧風カレー#レトルトカレー#カレー#フクドローン#ふくすたぐらむ
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『大使が語るジョージア 観光・歴史・文化・グルメ』 ティムラズ・レジャバ ダヴィド・ゴギナシュヴィリ
Twitterで大使本人の宣伝を見て関心を持ち読んでみる事にした。この大使さんが日本語が達者でウィットに飛んでてエスプリも効いてるし感心するばかりなのだ。本は図書館で借りたけどね。
ジョージアはヨーロッパと西アジアの間にあるせいか、その歴史の間長く攻め入る外国と戦い続けて来たそうだ。だから男性の民族衣装の胸元に火薬入れがあったり、また、挨拶のガマルジョバは「勝利を祈ります」という意味だそうだ。
ジョージアという国名はキリスト教の聖ゲオルグから来てるそうだ。竜と戦う聖人。敵と戦う意味だな。そしてサカルトヴェロというのがジョージア語での国名だって(p130)
現代ジョージア語は5世紀に完成されものだそうで、5Cの文書など割と簡単に読めるのだそうで。歴史的に文字は三種類あって、軍人に使われていたムヘドルリ「戦士の文字」、王室/貴族に使われていたアソムダブルリ(頭文字)と、そして教会/学者に使われていたヌスフリ(目録文字)。現在のムヘドルリが使われてるんだって。これが丸っこくて可愛いの。母音が5個、子音28個だそうです。子音、多いな。
巻末に食べ物のレシピがある。
スプラと言う宴会があって、これは「参加者それぞれがワインで乾杯しながら自身の経験や思いや教訓を語り、詩や音楽やダンスを披露するもの」だそうだ。楽しそう。乾杯には「平和の乾杯、家族の乾杯、女性の乾杯、亡くなった人の乾杯、友情の乾杯、健康の乾杯、子供の乾杯、おじいちゃんおばあちゃんの乾杯、ホストの乾杯、ゲストの乾杯」とあるそうだ。(pp110ー111)この乾杯をする人、ってかホストが男性ばかりなのかがちょっと気になるところ。ま、こういうジェンダー学的な側面は一歩踏み込んだ本を探すべきだよな。
楽しく興味深く読みました。ジョージア入門にとても良い本だと思った。
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2024/11/22 8:00:13現在のニュース
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ジョージア再発見の旅
出発前日。火曜日。 ジョージア西部のアチャラ地方でワイン造り修行中のカンジから電話がかかる。 「もしもし、お疲れ~。」とはつらつなカンジ。 「もしもし、お疲れ様です。元気ですか」と自分は応答する。 「元気やで~」そしてカンジは申し訳なさそうに続ける。「いや、前に言ってたぶどう収穫の日、明日か明後日になりそうで、来れる?」
今後の天気予報が四日後に雨だとかで師匠が収穫を早めたそうだ。自分はケンさんに携帯を持っていき、三人で相談する。「いつでも出れるけど、ゾノさんも行きたいって言ってたし、一回相談するわ」とケンさんが電話を切る。
そしてゾノさんに電話をかけ、翌日、車の後輪が未だにスペアタイヤなので、タイヤを交換してから、出発する事で決まる。 その予定をカンジにも連絡し、家に残ったご飯を食べる。この前作ったラーメンがまだ残っているのだ。おまけに麵は消化が早く、小麦粉は身体に吸収されにくいのか、食べても食べても、お腹が膨れる感じがない。食べた直後は、多く茹で過ぎたと後悔するのだが、三十分後に胃が空いてる気がする。
作ったラーメンはカレーラーメン。日曜日に子供達と日本のカレーを作ったのだが、その残ったカレーと鶏がらスープを混ぜて、旨かった。
翌日、朝九時四十分に太陽の日差しで頭が暑くて目が覚める。実際は庭のソファで寝ずに色々と想うことに耽っていたら、朝七時とかでそこから目を瞑った瞬間、頭が熱かった。 久しぶりにカンジと会えることや、ゾノさんやケンさんと旅行に出れるって事で、自分はウキウキと遠足を待ち望む子供のように寝れなかったのだ。何はともあれ、十時前に起きれた自分を褒めてやりたい。 11時頃、ゾノさんを拾いに出発。家まで行くとすぐに登場。 「おはようございます。」とゾノさん。「いや実はもう一人一緒に行きたいと言ってる日本人がいるんですが、今連絡取れないんですよね~」と続ける。
その人は日本で畑を持っておりぶどうとワイン作っているそうだ。まずタイヤを履き替え、連絡を待ってみようということになり、途中見つけたタイヤをバラ売りしている修理屋を発見。「今出来るか?」、聞くと「どうした?」との返答。「タイヤ交換したいんやけど、四本交換できる?」 すると修理屋の兄ちゃんはタイヤの状態をチェックした後「この一本だけ変えればいいやん」とスペアタイヤを指差し言ってくる。ほかの三本も表面ツルツル気味で、これで大丈夫やと思うか尋ねるとあと一、二か月は大丈夫でしょうとのこと。いやそれなら今変えても一緒でしょと皆言うが、一本だけだと安いのもあって、それで交換してもらうことに。
修理屋の兄ちゃんはその後、テキパキと作業を進め、最後に全部のタイヤに空気を詰めてくれると、二十分くらいで、どうぞと車を渡してきた。 自分たちの予想では、二時間は色々なごちゃごちゃした事で長引くだろうと思っていたが、実際二十分位で済んでしまい、その日本人を探す事に。
まず一緒に住んでるタクには電話し���がらず、取り敢えず家がある方向に向かって車を進ませるかと話していたらタクから折り返しの電話。 「おいっす~」相変わらず調子の良いタク。「そっちどんな感じ~?」 「おっす~」釣られて自分たちも返してしまい、変な感触。「いや実は、その一緒に住んでる日本人探してるんやけど、今家おるん?」 「ジュンさん? いや、居ないね」とタク。「なんか携帯をまた修理しにステスク行ったよ」 「おお、マジか」ちょうどステスク手前に居た自分たちはそのまま探しに行くことに。「ありがとう。因みにどこらへんか分かる?」 「そう、あの携帯を一階と地下で売ってるところあるやん、ちょっと奥んところの。」とタク。
「オッケー、了解。じゃあまたー」と了解してしまった自分は電話を切り、皆と予想を立てる。自分は一階と地下という情報を基に考えると路面店ではなく、銀行裏の建物の中だろうと思い、そこへゾノさんと探しに行く。建物の中でゾノさんと二手に分かれ、探し始めた五分後、ゾノさんから着信。
「見つけました。番号55のショップです」とゾノさん。
すぐに向かい、状況をケンさんに報告する。ケンさんは忘れた上着を取りに家に向かっており、「向かうとき連絡するからちょっと待っといてくださいって伝えてくれや」とのこと。 修理がまだ終わってないらしく、一緒に待つ間にゾノさんからジュンさんの話を聞く。昨日買ったiPhoneがまた壊れて修理に来たそうだ。何かとトラブル続きな旅だそうで、トビリシに辿り着くまでにも香港とニューデリーでの出会いや話も色々あるそうだ。運もその分良いらしい。
今回、こうやって簡単に見つられたのも何か引き寄せたのか、引き寄せられたのか。 その後、珈琲シバきジュンさんの荷物を取りに行って二時過ぎトビリシを出発。良い感じの予定通り。
トビリシを出るころ、タクミから連絡。「どう見つけれた?」 「バッチリ確保しました~。ありがとう。」と自分。「行ってくるわ~」
「いってら~」とタクミ。 向こうにカンジからはもうバトゥミで待っているとのメッセージが。気が早い。彼もウキウキしているのだろう。 バトゥミまで六時間弱かかるのだが、軽自動車のUZUFitでは無茶も出来る訳じゃなく、六時間強掛かって、バトゥミ入り。 道中、二回犬が高速道路に飛び出してきたり、眠気に打ち勝てない気がしてきたり、運転ってのは意外と疲れる作業だったと改めて思った。 一回目ももちろん危なかったのだが、二回目はタイヤが滑り前の車とぶつかりそうになった。
バトゥミでは渋滞にハマり、ちょっとケンさんはイライラしていた。 ホステルのおじさんを呼び出し、案内してもらい、着くころにはカンジと愛犬ヘイリーが宿前で待っていた。また大きくなったヘイリー その後、カンジ君の音頭で飲み会が始まり、西ジョージアご飯を味わいつつ、久しぶりに聞くカンジの話や皆の合の手を見てると楽しく、良い時間だった。結局、明日早朝出発だと言うのに、二時半まで飲み続け、翌朝カンジ君が来たのは朝七時過ぎ。本当は六時半集合だったのだが、まあ仕方ないだろう。
自分は六時半にはもう起きていたのだが、カンジ君が来るまで二度寝。その時も身体の中にアルコールを感じていた。
バトゥミからその畑まで二時間ちょっと。山道を村々を通り抜け、途中シュアヘビという村で小休憩。お腹に何か入れようという話になり、メグルリハチャプリとお茶を飲む。その時、興奮有り余るカンジ君はどっかから手に入れてきたチャチャを持ち出してくる。ショットグラスをカフェの主人から貸していただき乾杯する。結局付き合ってしまうゾノさんと自分。朝にはチャチャ三杯とハシというスープを飲むと二���酔いから完全復活するという話で、皆飲み会の翌日とかはそれで仕事をしているとかなんとか。ただの迎え酒な気もするが、身体に気力が巡る感覚はある。気合十分でワイン収穫に挑む為、車に乗り込み、出発する。道中、一曲カンジ君のカラオケを聞き、畑に到着。着いたはいいものの、車が上まで上がらない。あともうちょっとの所で登らなくなってしまったのだ。残りの四人で押し上げ何とか駐車する。ヘイリーははしゃいでるのか、走り回っている。急な斜面にある畑で、ぶどうは美味しかった。
着いた頃は、十一時辺り。早速仕事を始める。けども、三時間ちょっとで車に積める量、限界に到達。 二時か三時には終了と言われ、何だか肩すかしを喰らった。横にある建設途中の建物の三階にあがり、休憩する。そこでチャチャの効果が薄れてきたのか、ソファに腰かけた瞬間、少しの間、眠っていた。
その畑がある村は元々カンジの師匠の先祖が治める地域だったらしい。カンジの師匠の家系は元王族で、オスマン帝国が攻めて来た時に城を壊され、その跡地にモスクを建設されたそうだ。今もまだ残るしっかりした石積みの城壁の上にモスクやイスラム文化は残っており、コーランが流れてきた。師匠の先祖は戦って殺されたそうだ。
休憩の後、文化として収穫の後は畑で集まってご飯を食べたり、宴会的なのがある様なのだが、師匠のところは人手もあまりないのと、ぶどうの収穫の後は、すぐに潰して甕に入れるのが好ましいとの理由で、ご飯はなしでそのままワイナリーに帰り、ブドウを潰す予定だったのだが、やはり師匠が何かしら作ってくれて簡単な宴会を開いてくれる。4、5年物のワインを飲み、ご飯を食べ、最後に珈琲まで出してくれる。ジョージアの客人に対するおもてなしは手厚く自分は居心地が少し悪く感じる。自分の気持ち的にはカンジ君がお世話になっている師匠のところへ手伝いに来たわけで、客人のつもりで来ていない。と言う訳にも行かず、しっかりもてなされた。
その後、ワイナリーまで戻り、ブドウを潰してクヴェブリという埋まった壺にブドウ汁を注ぎ、五パーセント位の潰した皮や種を入れ、その日の作業は終了。昔ながらの製法でブドウを潰すので、なかなか時間がかかり、終わったのは十一時辺り。
そこから師匠の奥さんが作ってくれたご飯とワインで宴会。ジョージア流の宴会では乾杯の時は音頭が終わるまで話を聞いていなければならず、加えそのワインも一気に飲み干さなければならない。 と言う事で、終わって飲み干せば、急いでご飯を食べ、また一気というループが一時間半続き、宴会は終了。
その後、用意してもらった部屋に行き、ベランダでこそこそ喋って朝五時就寝。部屋にはクイーンベット一台だけで、ケンさんと少し恥ずかしくなりながら、並んで寝た。
翌日、今日もまた収穫に行くのかと思いきや、ぶどうがまだ熟しきっていないということなので、収穫は延期に。カンジ君がいつまでも起きてこず、師匠の息子に竹はどこで手に入るかと聞くと俺持ってるぞと。庭を見せてもらうと竹林がなっており、そこから一本太めのやつを切っていただく。車に乗せると笹の葉で一気にジャングル。そのあとまたコーヒーを頂き、ワインを買って、二時過ぎにカンジ君と分かれワイナリーを出発。やけに寂しそうなカンジ君とヘイリーに見送られた。
コブレティの方まで行き、昼飯を食べる。観光客に有名な大衆食堂らしく、賑わっている。 西側のジョージア飯は味付けが変わっており、また新たな味わいで美味しい。ムツヴァディという豚肉の串焼きは肉が漬け込まれて、柔らかく美味しい。他にも、スープなんかはもっと辛かったり濃かったり。その食堂ではビールがなくなっていたのがとても残念だった。
その後、クタイシから一時間下にあるヴァ二という所から東側にある天然温泉に皆で向かう。
車には竹が積まれ、ケンさんは左側のミラーが見えず、追い越すときや道路に出るときは自分がチェックしなければならず、気が休まらない。高速道路では車に乗り疲れたのか、ちょくちょくウトウトしてきてしまう。そんな時は健さんも同じように眠たくなっているようで、二人で何とか高速道路を乗り越えた感じがある。
夕方、日が沈む前に温泉に到着。先客も居ないので、さっさと服を脱ぎ捨て湯につかる。 気持ち良すぎて、自分はテンションMax。先輩らからも興奮してんな~と言われる。 上は空で、西の方じゃ太陽が沈みそうで、空が赤黒く染まっていき、月も南側に顔を出してきた。 ビールを開け、乾杯する。硫黄交じりの源泉が湧く温泉で、湯温は四十度辺り。長湯できるわけです。
そこから一時間半位、暗くなるまで湯に浸かり、人が続々と集まってきたところで日本人は退散。そのままクタイシに向かい、ゲストハウスで一泊。
夕飯はクタイシで人気のヒンカリ屋。華金だということもあり、街中では若者が騒いでいる。さすがクタイシと思える程、不良感が強い。子供な自分はすっかりビビってしまい、何だかハマらない。何が楽しいのかよくわからない。
ホテルに着いて、気疲れでちょっとやられてしまった。
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メーカー別水彩のお話-海外メーカー編2
前回、前々回に続く、絵具のお話。 今回は、通販でしか買えない、あとおまけに海外通販じゃないと入手できないものを紹介だ!
自分も某RSさんを除いては手持ちの色が少なかったり、国内の公式サイトとかがないので、今までのような情報量はないのであしからず。
商品名の下の画像は、手持ちの色で塗ったので、所持数が少ないメーカーさんはちょっぴり残念なことになっているので要注意。 (紙はファブリアーノ5 中目)
ZECCHI
公式サイト(海外) 国内の販売サイト
イタリアはトスカーナのフィレンツェにある画材屋さんのZECCHI。 日本でも、月光荘のように画材屋さんがオリジナルの画材を販売しているのと同様に、ZECCHIもそんな感じなんだろうなぁと思ってます。 こちら、顔料はめちゃくちゃレアリティと夢とロマンが詰まった顔料(ただしやっぱりアレな疑惑の色もある)をたくさん扱ってるんですが、水彩の構成は割と普通の顔料だったりします。
使い心地は、なんか特別記憶がない。 何より、ハーフパンしかない(少なくとも国内で販売されてるのはハーフパンのみ。公式サイト見るとチューブありそうな気がする)のに、結構ハーフパンからカラコロ転がる。(←それはパレットよく落とす自分が悪いのでは?)
◆入手難易度
★★ 2 ↑入手しやすいほど★が多いYo。5段階評価だ!
国内では、PIGMENT東京(ピグモントーキョーって読むのだ。ピグメントとうきょうって読んじゃダメだZo)という画材屋さんのみで扱っています。 こちら、寺田倉庫っていう、”ワイン、アート、映像フィルムなど、各商材に適した温湿度管理による保管と、倉庫会社の枠を超えた新規事業を展開している(by Wiki)”倉庫屋さんが運営している画材屋さんで、かの有名な隈研吾さんの内装で、岩絵具や顔料がずらりと並べられたハイパーオシャレな店内がインスタ映え間違いなしのお店です。
が、店舗は天王洲アイルとかいう、東京モノレー���かりんかい線か品川駅からバスか徒歩15分か新馬場から歩いて行くか(←体感品川より近い)の選択肢しか無い品川区のへんぴな所にあります。 モノレールもりんかい線も電車賃高いので、あの店内を生で見たい!とか、エフェクト系の絵具の見本を生で確認したい!と言う方以外は通販した方が安インパラ疑惑。
◆全何色か知らない…
イタリアのサイトのチャート見ると60色か61色のような気がするけど、良くわからん。
店内で見た時はそんなに多くなさそうに見えたのですが、地味に店内広いので、実はたくさんあってもおかしくない。
◆お気に入りの色
・インディゴブルー なんか渋めの青紫でカッコイイ色。粒状化色なので、画面に深みを出したいときなんかにちょっと入れるとイイ感じ。
・ウルトラマリングリーン 青寄りの緑。ダニエルスミスのウルトラマリンターコイズと違ってウルトラマリン要素はないっ。ただのフタロブルーとフタログリーンの混色で、割とくすんでる系。でも、そのくすみがなんだか味になってて良いのであった。 同じ組み合わせでも、透明感があってくすみのない明るいレンブラントのターコイズブルーとは真逆の存在。だが、それがイイ。
・天然ウルトラマリン 疑惑の色No1☆なので、心置きなくたっぷり使える🤣 ちなみに天然ウルトラマリンとラピスラズリの違いは、多分、チェンニーニのなんちゃら感ちゃらでラピスラズリから青色成分だけ抽出された成分が天然ウルトラマリンを名乗れて、抽出されてない物(精製しただけなど)はラピスラズリだと思ってる。
ミジェロ ミッションゴールド
国内で購入できる海外メーカーの絵具というと、ヨーロッパ圏が圧倒的多数(DSとM.グラハムはアメリカ)ですが、そんな中、唯一の韓国勢のミジェロ。 ジャクソンズ(←イギリスの画材通販屋)見て今知ったけど、2002年に誕生した、比較的今どきのメーカーなのですね。
我が輩さんとミジェロとの出会いは、初めての分離色の出会いでもあった………… (話が長くなりそうだったので略)というわけで、再び国内通販で買えるようになったのでした。
省略しすぎだろ! って言われそうなのでま���めた。 1.元々韓国の化粧品かなんかを輸入している業者さんが10年くらい前かなぁ?(←うろ覚え)に日本でミジェロの販売を開始。 2.知らないうちに撤退!どこ……どこでミジェロを買えば良いんだ……!!?というミジェロ難民発生。 3.最近anaconda東京さんが取り扱い開始。ミジェロ難民と、ミジェロに興味はあった物の入手できなかった方々から感謝される というワケでした。
その特徴は、セヌリエにも匹敵する鮮やかさ。 鮮やかで濃ゆい物を使ってみたいけど、セヌリエのように活きが良いのは困る、という人におすすめ。 また、青系の色に人気色が多いイメージ。 それが故に、国内で買えなくなったときに代わりになる色がなくて難民が出たと思われ。
ミジェロにはミッションゴールドのほか、ミッションホワイト(半透明水彩らしい?)というのもあるようですが、残念ながら我が輩さんはよく知らないのであった…。 とりあえずゴールドクラスを買っておけば良いと思います。 基本は15mlですが、一部商品には7mlもあるので、その辺から集めていくと良いと思います。 (ただし、人気色は大抵15mlのみ)
◆入手難易度
★★★ 2.5
anaconda東京さんは楽天・Yahoo・AmazonのECサイトで買えるので、買いやすいかな、と思います。
◆全126色で合ってますか?
私の持ってるミジェロのパンフレットは旧時代の物なので、現代では何色かわかってないです。
でも、アルテミランダ(←スペインの画材通販屋)の商品数数えると127色ない?
◆お気に入りの色
・ブルーバイオレット 我が輩さんとミジェロとの出会いは、初めての分離色の出会いでもあった…………のその分離色。当時はまだ沼に来る前だったので、1色なのに分離するー!!って衝撃でした。当時のピュアな自分を思い出す一色です。 ウルトラマリンとキナクリドン系のわかりやすい2色のシンプルな分離色。
・ミジェロブルー お気に入りの色……と言うわけではないけど、人気色。 普通に良い色なのは間違いないですが。 なお、退色だか変色するらしいので要注意。
Roman Szmal
読み方がわからない、海外の謎の人気メーカー。 ローマンシュマルとかルーマンシュマルとか言われてる、ルーマニア南部、ポーランド文化の中心地であるクラクフとか言うところにあるらしい絵具メーカー。
最近までフルパンしかないわ、海外の画材屋(大抵ジャクソンズ)から個人輸入するしかないという入手難易度なのに、何気に利用者が多かった謎の絵具。
その特徴はちょっぴりねっちょり気味のテクスチャに、天然の土系顔料(まれに鉱物色あり)や綺麗な分離色など、魅力に満ちています。
◆入手難易度
★★ 2
上記にも記載の通り、ごく最近まで、個人輸入するしかなかったので、極めて入手難易度が高かったです。 が、虹の森ショップさんが国内で販売を開始してくれました。 感謝……圧倒的感謝…………!と言うやつです。
販売サイトはAmazonとメルカリショップとやら。 ECショップはAmazonしかないですが、その代わり?Amazonの倉庫からの発送なので、在庫さえあればお届けは早いです。
ただ、ちょっとAmazonだと商品探しにくいので、ジャクソンズとかアルテミランダで色を確認しつつ、気になった色をAmazonで探した方がいい気がしています。
◆全何色か知らないし、知ったところでどうせまたすぐ増えるんでしょっ!?あたし知ってるんだから!
と言うわけで、元々色数多いのに、しょっちゅう新色が出て追いつけないです。 一体、どうやって商品開発や顔料を入手したり、最高の分離色調合してハンドメイドでハーフパンに詰めて乾かして世界に卸しているんだ?本当何者なんだRomanSzmal!! (だから欠品が多いのはしょうがないのである) ジャクソンズ見ると、商品数は今現在(2024年9月)、180 colours availableって書かれてる。
そのレパートリーは、基本的な色や、使い勝手の良い混色、分離色、アースピグメント(=土絵具)と、様々。 茶色系は本当に種類豊富で全部欲しい!
◆お気に入りの色
・ミスティモーニング 朝靄を思わせる紫がかった淡い分離色。 この色合いできっちり分離できるのすごい。 納得のRSの人気色。
・ヴィヴィアナイト(ブルーオーカー) 国内で売ってるブルーオーカーの顔料買って手で練った方が綺麗な気がするけど、お手軽に使えるのが強み。 (きっとどこかの顔料職人さんが丹精込めて作ったから良い色なのだろう、国内で入手できるのは)
・Przybysz’s Grey ←読めない なんかすごく綺麗に分離する色。色よりも名前が読めなすぎてそっちの印象が強い。
・オータムグリーン ぱっと見分離がエグいけど、深緑から、気温が下がり始めて紅葉し始めるような葉��ぱを彷彿とさせるまさにオータムなグリーン。
・シャドウバイオレット DSにも同じ名前のものがあるけど、やっぱりこちらも分離色。 良い色。
・シャドウバイオレットライト シャドウバイオレットと似てるけど、ちょっとバイオレットが強い気がする?こっちの方が好きかもしれない?
・ゲーサイト イエローオーカーやローシェンナのようなフレッシュな鮮やかさを感じさせる明るい茶色。めちゃくちゃ気に入っていて、チャンスがあればすぐ使いたくなる魅惑の色。地味に分離するので、一色で塗っても情報量が増える、使い勝手最高の色。
・ヘマタイト(ブラウンシェード) ロマンの色。ちなみにバイオレットシェードもあるけど、自分はこっちの方が好みです。
・German Raw Umber Greenish やっぱり緑寄りの茶色ってなんか良いですよね、ハイ。
・アクエリアスグレー PW6:1というと、バフチタニウムのようなアイボリー色が多い中、不思議な灰色。
ISARO
公式サイト(海外)
前々からちょいちょい耳にはしていた良くわからないメーカーのISARO。 やっぱり今でもどう説明すれば良いのかわからない!イザロなのかイサロなのかもわからない!(イザロ説が有力) とりあ���ず、ベルギーで手作りされているらしい。
独自のラメの入った絵具が人気のイメージなので、エフェクト絵具あんまり使わない自分はあまり持ってない。
◆入手難易度
★★ 2
こちらもRomanSzmal同様、虹の森ショップさんで扱っているので、Amazonとメルカリショップとやらで購入できます。
◆全89色であってるのかどうか知らない。
公式サイトの商品数91から、空のフルパン/ハーフパンを引くと89になるからそのくらいかなーと。
元々は、ラメが入った色(アイシーレイクだっけ?)で有名になった印象ですが、最近はコーラル~茶色とかのこっくりまろやかカラーも増えてさらに注目が。
◆お気に入りの色
・パウダリーベージュ こっくりまろやかかわいいサーモンピンク
M. GRAHAM
画像は作り忘れたのでなし😂 その代わりに公式サイトへのリンクをでかでかと貼ってみた。
セヌリエに似た、パレットの上で固まらず、脱走するタイプの絵具。 比較的セヌリエに似た使い心地。 という以上の情報があまりない…………
チューブも15mlサイズなので、それならセヌリエの方が店頭に置いている店もあるし、10mlのセヌリエの方が使いやすいのでは……と思ってしまって購入したことはないけれども、ついったの相互さんと絵具交換でいただきました。
ねっちょり系なので、固まると使いにくいビリジャンとかは案外使いやすいのかもしれない。
◆入手難易度
★★★ 2.5
DSやミジェロでおなじみ、anaconda東京さんで扱ってくれています。 楽天・Yahoo・AmazonのECサイトで買えるので、買いやすいかな、と思います。
ただ、15mlで、お値段も特別安くはないので、その辺で利用者は足踏みをするのではないだろうか。我が輩のように。
◆全70色なのだろうか?
公式サイトの色見本数えたら70だった気がする。 意外と少ない。 色を見た感じ、ぱっと見ベーシックな色が多い。
◆お気に入りの色……はまだ使いこなしてないので、残念ながら今のところはない…… それよりも、5色セットが何種類もあるのですが、コバルトミックスセットがめっちゃ欲しい。(なおお値段)
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
ここから先は蛇足。
国内で買えないけど、どうしてもお勧めしておきたい絵具さん達。
OLD HOLLAND
公式サイト(海外)
虹の森ショップさんが以前取り扱いを目指していたのですが、残念ながら様々なハードルがあり、やむなくお見送りとなった悲しい絵具。 もっと小ロットで卸してくれYo!
見ての通り、オランダの絵具です。 あまり国内では見かけないオタクすぎる方向性の単一顔料もあるけれども、独自の混色も多く、色彩が豊富。
肌色系も豊富で、コミックアートにも向いている。 そして、海外のメーカーでありながら1本6mlという、日本人にも使いやすいサイズ展開!(18mlもあるらしい)
なのにナズェコクナイデカエナイノディス!?
◆入手難易度
★ 1
海外で個人輸入するしかない。 (実際には一部の色は国内で買える気がするけど、買える色の方が少ないと思われ) おすすめのサイトは、ジャクソンズ。 今までにも多くの日本人が買い物をしているので、ジャクソンズでの買い物のしかたの記事もあって安心して購入できる。 (最近、サイトが変わったので、違うところもありそうだけど、最近は翻訳機能もあるしなんとかなるさー) 何よりえげつない安さの送料w
時間はかかるけれども(大体2週間~戦争のせいで2ヶ月かかったことも)、国際郵便の場合、追跡も付いていて、破格の送料。 もちろん、普通に国際宅配便も選択可。
◆全160色
単一顔料から複合顔料までとにかく豊富。
◆お気に入りの色
・Blue Lake PB15:2です。以上。
・Blue Violet ありそうで意外とない、青紫。めっちゃお勧め。
・Brilliant Yellow Reddish 肌色。PW4が入っていて、透明感抜群。
・Naples Yellow Reddish Extra 肌色。PW4が入っていて、透明感抜群。
A.Gallo
公式サイト(海外)
たしか、ここも虹の森ショップさんが打診したけれども、今の流通で手一杯すぎてこれ以上販路増やせないという理由で断念されてしまった、イタリアンでハンドメイドな絵具さん。
海外サイトで購入するしかない、単価も高い。でも、それでもお勧めしたくなるA.Galloの魅力は、面白い顔料が多い!コレに尽きる。
嘘です。普通にそうじゃない普通の顔料の絵具でもお気に入りの色あります。 でも、やっぱりつい手を出したくなる珍しい顔料が多いのです。
ちなみに、ハンドメイド絵具あるあるですが、ハーフパンのみの扱いです。 ぱっと見溶けにくそうな見た目ですが、ハチミツも入っていて、実は溶けやすいです。
◆入手難易度
★ 1……いや、0.5だったかもしれない?
海外で個人輸入するしかない。 あと、ハンドメイドで、作れる量が限られているせいか、売り切れの色も多い。
ジャクソンズで、合わせ買いしようとしたら売り切れてる! じゃあしょうがない、入荷してから他のも買おう、と思ったら、次は他の色が売り切れてたり……とかあるある。
販路をこれ以上増やせない、というのもむべなるかな😂
◆全何色かわからん……orz
公式サイト、一度に全色表示してくれないので数えにくいので放棄! ジャクソンズで数えた感じは106色くらいありそう。
とりあえず、面白い単一顔料が多いけど、そのほかに分離色もあったりして、展開が豊か。
◆お気に入りの色
・Meteorite Brown メテオライトなブラウン! そう、隕石!ロマンしかない!
・Tourmaline トルマリン! そう、トルマリン!ロマンしかない!……と言いたいところですが、ロマンの他にも、マイナスイオンが出てきそうな淡く透明感のある灰色が使い勝手ありそうで好き。
・Icelandic Red Earth アイスランドの赤い土! そう、アイスランド!ロマンしかない!(このロマンというのはアイスランドへのロマンのことである) 普通に使い勝手の良さそうな赤茶です。
・ラピスラズリ ラピスラズリの絵具はいくつかありますが、市販のラピスラズリ水彩の中では結構青色が濃いので、そういう意味でお勧めです。 国内で入手できる某メーカーとか、限定品として時々売り出す某メーカーのラピスで満足できないという場合は、こちらのラピスラズリを試してみると良いと思います。 まぁ、私は某最高級グレードの天然ウルトラマリン(ガラスケースの方)を持っているのでラピスラズリに固執する必要はなくなったのだがね!←ドヤ顔
・Copper Blue 涼しげな、緑寄りの水色。かわいい。以上っ!
・Hokkaido Orange 北海道なオレンジ。他では中々見かけない。 寒い北海道の暖かな街の明かりと見せかけて、ちょっぴり渋めの鮮やかなオレンジ色。
・フレンチオーカーサハラ 使い勝手の良さそうなやや緑寄りのオーカーな茶色。
なお、購入してないけど、めっちゃ欲しい色はたくさんあります。 最新の青なインミンブルーとか古代の青のハンブルーとか、PG51ってあまり見かけないVictoria Greenとやらとか、本物のサップグリーンなBuckthorn Berry GreenとかStil de Grain Lightとか、分離色のニュートリノとか。 PB71のジルコニウムブルーは国内で入手出来るようになったので、ここから購入する必要がなくなったのはクサカベさんに感謝しかない。
雑まとめ
インスタ映え →ZECCHIを買いに天王洲へ行こう
鮮やかな絵具が好き →ミジェロ、M.グラハム でもパレットから脱走するなし! →ミジェロ
混色嫌い!または、分離色大好き! →RomanSzmal
鉱物色! →RomanSzmal、A.Gallo
肌色!肌色! →オールドホランド、ミジェロ
アイスランド大好き!!!!!!!!!!!!! →A.Gallo
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「虚無への供物」中井英夫 0091
序章
9井戸の底で 01
亜利夫はいつものように、目白の氷沼家に来ています。 掘りごたつで温まっていると、 そこに紅司がやってきて、煮葡萄酒(ヴァン・��ュイ)でもと言います。 もうすぐクリスマスですからね。 こんな冗談も言える仲だとも言うことなんでしょう。
ヴァン・キュイというクリスマスの特別なワインがフランスのプロヴァンス地方にあるようです。 ヴァン・キュイは直訳すると、料理したワイン、煮たワイン、ぶどう果汁を煮詰めて糖度を上げて発酵させた甘口ワインといったところですか。
「詩世紀」という早稲田派の雑誌に拠って日夏耿之介(ひなつこうのすけ)ばりのスタイルで詩を書いている文学青年だと紅司の特徴が書かれます。 しかも、紅司と蒼司は年子だから背格好や体つきは驚くほど似ているみたいです。
うん、紅司と間違えて蒼司が殺されるとか。 まさかね。
よく知りませんでしたが、日夏耿之介(ひなつこうのすけ)は、自らゴスィック・ローマン詩體と称す高踏的で荘重幽玄な詩風であり、その神秘主義的な象徴詩は他に類をみない個性を持っていたみたいです。
ちょうど、その頃、青山学院大学教授だったみたいですね。
さらに、 紅司は、額にうるさく垂れかかる漆黒の髪を頻繁にかきあげてるようですが、 長く心臓を患っていて、顔色は変に白っぽいがどういう加減か唇だけは妙に赤く眉も眼も一層黒々としていて、 兄が湖のようだとすると、火山のように気性も激しいらしいといいます。
紅司は、心臓が悪いんですね。 しかも、さらりと書かれていますが、耳も悪いみたいです。 これも、伏線ですかね。
あとは、自分の下着類は爺やにも触れさせず、さっさと洗濯機で洗ってしまうなどという癇症(かんしょう)だといいます。 癇症(かんしょう)とは異常に潔癖な性質だとあります。 現在では、程度にもよるのでしょうが強迫性障害となるのでしょうか? このあたりも、伏線でしょうか?
亜利夫は、 猟奇趣味とやらに話を向けることで、与太者の件をを探ることで、久生との約束を果たそうとします。 このあたりは、ワトスン役に徹しているということでしょう。
エドガー・アラン・ポーの小説とこの家の二階の作りが似てると話をします。 『赤き死の仮面』と同じだと、紅司はすぐに話に乗ってきます。
「赤き死」なる疫病が国中に流行ったころ、仮面舞踏会に参加していた仮面の人物がきになった国王は、 その人物をステンドグラスで装飾された青、紫、緑、橙、白、菫の部屋を通って、漆黒の部屋で追い詰め殺してしまいす。 群衆がこの人物の仮面をはぐと…。 その後も、暗闇と荒廃と「赤き死」が蔓延するばかりでした。
この話と似ているとは、どういう事かがこれから語られます。
目白の氷沼家は青の部屋が東向き、 書庫は、紫、ただ、橙二郎が緑色に替えた、 藍ちゃんの部屋を菫、 すると、白と黒の部屋が見当たらない
と、こんな感じです。 かなり、こじつけな感じがしますね。
それから、探偵小説はポウが最高だという話になります。 このあたりは、作者の意見なんでしょうね。
『赤き死の仮面』と 『アッシャア家の崩壊』と 『大鴉(おおがらす)』と
ポウの三大傑作だと。
しかも、紅司が大鴉にでてくる学生とそっくりだと言います。 学生は、恋人を失い、大鴉によって、結果、精神が崩壊してしまうのですが、 紅司のどこがこれと似ているのでしょう?
亜利夫はそろそろ、潮時かと帰ろうとします。 その時、時間を確認した蒼司の腕時計がいつも十時三十九分で止めてあることがわかります。 なんと、洞爺丸の事故があった時刻だそうです。
紅司にいたっては、腕時計を逆にはめているそうです。 勝手に過ぎる時間を邪魔するみたいで、そんな簡単なことで異次元でも入ってゆけそうな気がするといいます。 変わってますね。
これらのとりとめない会話がずっと後で、亜利夫がしみじみと思い返すのだそうです。 これは、伏線なんでしょうね。
ポウの大鴉についての紅司の考察が延々とねべられた後、 その大鴉に触発されて、紅司は、小説、しかも探偵小説を書くと言います。 タイトルは、『凶鳥(まがとり)の黒影(かげ)』です。
いつも、この小説について、紅司は話しているらしく、 四つの密室殺人がある話だろうって、ちゃかします。
それから、 藤木田某氏が新潟から来るそうです。 これ、新しい登場人物ですけど、これで、全部ですかね。
で、蒼司がオルガンのように音のなる階段を使って二階へ上がるとありますが、 これも、伏線でしょうね。
音をたてずに、二階から降りることはできない。 とかですね。
つづく。
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