Tumgik
#レース装飾羽織
gallerynamba · 11 days
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◇TWINSET(ツインセット)◇カーディガンが入荷しました。 定価:70,400円(税込) 弊社通販サイト商品ページ⇒http://www.gallery-jpg.com/item/643-316-108/ AUTUMN&WINTER 素材: (本体)レーヨン39%、ナイロン37%、ポリウレタン13%、毛11% (ベルト部分)レーヨン35%、ナイロン33%、ポリウレタン22%、毛10% (付属)ポリエステル100% カラー:ホワイト×ブラック サイズ:S 総丈約79cm、肩幅約60cm、袖丈約48cm、バスト約120cm、ウエスト約117cm、ヒップ約118cm、サッシュ付属 (平置きの状態で測っています。) アールデコ調のレースが装飾された、ショールカラーのカーディガン。 ハリ感のあるブラックレースと身頃のコントラストが美しいです。 共素材のサッシュが付属しており、ループに通すとガウンの様なカーディガンになります。 ボタンはないのでサッシュのみで固定。 ※ご覧頂いている媒体により、色の見え方が多少変わる場合がございます。 ※店頭でも同商品を販売しておりますので、通販サイトの在庫反映が遅れる場合があり商品をご用意出来ない場合がございます。予めご了承頂きますようお願い致します。 // 🗣 いいね・保存・コメント大歓迎!ご来店お待ちしております! \\ ━━━━━━━━━■アクセス□━━━━━━━━━         なんばCITY本館の1階     大阪難波郵便局側から入って1軒目        靴のダイアナ(DIANA)の隣 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ Gallery なんばCITY本館1階店 〒542-0076 大阪府大阪市中央区難波5-1-60 なんばCITY本館1階 【営業時間】11:00~21:00 【休館日】9月無休 【PHONE】06-6644-2526 【e-mail】[email protected]
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sina1986 · 8 months
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3 to 8 × SINA SUIEN -ガールガイド-
あやちゃんから受け取ったのは40年代のシルク素材のブラウス。フロントはファスナー開きで、肩の部分はシフォン素材で透けています。1940年代らしい、細身のシャープなデザインです。
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このブラウスを着た人は世界大戦前後の時代を、どんな暮らしをして生き抜いたのでしょう。
どんな状況でも明るい心で生きること、装うこと、生活の工夫は続きます。そんなことに想いを馳せながらリメイクしました。
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とても繊細でなめらかな織り目、上質なシルクシフォンに可愛らしい立体のお花のレースが丁寧に縫い付けられていました。
腕の擦れる部分などに損傷が激しかったので全部解いて一つ一つの布片にし、使えるところをピックアップし縫い合わせたパッチワークのキャミソールワンピースにしました。
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襟や袖のフリルが可愛かったので胸元に装飾として配置しました。
裏地は、表地の透ける特徴を活かし重なった時に動きが魅力的になるよう計算して構成しました。
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肩紐は長さ調節機能がついているので丈や身幅を調節できます。
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レースのお花を全体に散りばめて咲かせました。
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ボーイスカウトの創始者は戦争で軍に入隊した時に培った経験を大いに活かしボーイスカウト運動を始めたそうです。
すこやかであること、持っているものに満足し、それを最大限に活用し、まわりに幸福を分け与えること。
ボーイスカウト、ガールガイドは清潔な心の現れなのだと思います。
今の時代を生きぬくための羽毛のようにふんわり軽いワンピースです。
【有本ゆみこ(SINA SUIEN)新作発表会「コアラの人」】
会場|3 to 8 (サントゥエイト) Vintage Apartment Store(東京都渋谷区西原3-32-6 グランメール上原201)Closet gallery*代々木上原駅東口より徒歩2分
会期|2024年2月1日(木)ー2月13日(火)*6日、7日は休み
オープニングパーティー|2月3日(土)18:00-20:00
営業時間|平日13:00-19:00 土/日12:00-19:00
問い合わせ先|Instagram @3_to_8_apartment_store *DMよりお問い合わせ下さい
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kiiiina04 · 5 years
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よく晴れた夏の日とっておきのために新調したワンピース
薄手のレースが施されたノースリーブのワンピース
外に出ると肌寒くて結局ジャケットを羽織って1日過ごした
どうしてそのワンピースを選んだのかも話せないまま
笑って近況を報告する練習を何度も想像したのに
道端の鳩ばかり目で追いかけて
頑張ってるよとだけ伝えて口に合わない紅茶を一気に飲み干した
夕焼けが綺麗だと電車の中から探すのに
わたしの乗っている電車は小さな窓ばかりで真っ暗
淡く陽と夜が混ざり合うあの色をただ脳内で作り出すだけだ
だだっ広い公園の木陰や濃紺色の川沿いで
本を読んでいる時間が一番リラックスできた
湿気を含んだそよ風が柔らかくて優しかった
陽気な歌声達が街を練り歩き
色鮮やかに咲いた花々に装飾された建物が誇らしかった
夢を語り合っている時間は無限のように感じ
この時を愛しているという自信に満ちていた
間違いを正しいと言ってみたり
誰も見もしないものを綺麗だと言ったり
毎日揺れ動く感情の中にこそ自分がいると思っていた
今はもう夢さえ聞くこともない
興味がなかったのか怖かったのか
砂時計の砂はいつの間にか落ちていて
ひっくり返して元に戻せるなら
ワンピースを暖かい日まで眠らせておいて
本を閉じて電話をかけているだろう
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tezzo-text · 4 years
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200522 ギャル&ババア&aiko
前々回の続きだが、世の中の問題で、私が人並みに悩まずに済んでいる問題、そのうちの一つが性にまつわる問題だと思う。なんか…まあマジョリティだから悩みなんてないでしょうね!と言われたら、それこそ横暴な決めつけで誰でも問題を抱えている可能性はある、と答えるのが正しいが、自分に限ってはまじであんまり葛藤がないというのが正直な気持ちである。
それゆえに私は、性に葛藤を持たぬ無頓着な者として、周りの人にセクシスト的な言動を繰り出してきたことはまちがいない。それは今後とも気をつけてゆきたいが、それが周りの人にだけでなく、自分や自分の言葉遣いにも向けられているのではないか?ということをちょっと思ったので、そのことをメモしておきたい。
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いつからか私が発するようになったフレーズに「私の心の中のギャル」「私の心の中のババア」がある。
時折、何かの拍子に自分の中のギャルの軍勢が活気だち、男性性が与党である心の中の議会を揺るがすことがある。そうなると仕事上の判断、審美的な判断、友人のとの会話での言葉選びに、ときおり私のギャル人格が影響を及ぼす。ギャルさがどんなものかというのはいろんな定義があるのでなんとも言いがたいが、私にとっては、とにかく溌剌さとケバさ・超効率的な割り切れ感・単に生き生きしているだけでなく満足できない時はブスッとすることになんら躊躇しない気高さ(?)が圧倒的にあり、周囲を巻き込み心なしか体を火照らせる…みたいな魅力のことだと思う。その奥の方に可憐さ、守られたいような風情があるかどうかというのはわりとどうでもよく、実際にある場合も、あってほしいという需要を戦略的に汲み取っている場合も、ない場合もあると思う。ギャルが私の心の議席を占拠しかけている時は盛り上がってなんか金額高めのものを買ったり、デザインの仕事をしていても細かい部分で判断に影響があったりする。
とはいえ今までの仕事の中で、ギャルが連立与党として意思決定の主体となったまでのものはないので、もっと勢力が伸長して仕事の表面に出てくることはこれから期待したいことだ。そうなったときいつでも対応できるように、ラインストーンとかフェザーとかネイル用のちっちゃいシール(揚羽蝶モチーフ)などの素材を買って家に置いとくといいのかもしれない(?)。まあ…私は自分のギャル性は藤井みほな的ギャルではなく矢沢あい的ギャルのような気もするが…。
ババアについては、ババアという蔑称を私(若い男)が使うことが非難されることを年々強く意識しているが、ここで森茉莉の文章を引用したい。
怠け者で、掃除嫌いで、どこか茫洋として大陸的な、それでいて徹底的な勘定高さ、吝嗇を通りこした合理性を持っていて精力的な、支那の大衆の一部が、この南京街の暗い硝子戸の中に強靭に生きているのを、私は感じないではいられなかった。そうしてその大衆の後ろには「支那」という、私が尊敬と恐怖とを抱いている大国が座っていた。
(中略)
臆病な私は理由もなく怖れ、彼らを怒らせまいとして、内心では中華民国なんていう新出来の国名は、大国支那を安っぽくすると、考えているにも係わらず、「中国の人は……」などとことさらに彼らの耳に届くように、伴れの青年に囁き、ウロウロした眼を辺りにさまよわせたのだった。
森茉莉『私の美の世界』(1968)
森茉莉が正しくないと理解しながらおそるおそる「中国」を「支那」と呼んでいたその気持ちで、私も「中年女性」「高齢女性」「おばさん」に対する尊敬、憧憬、畏怖を込めて「ババア」と呼んでいるのである。ただ森茉莉はおそらく戦後「支那」という呼称が差別語として確実に駆逐されるギリ直前に死んだが、私の場合は近いうちに「ババア」が駆逐されたあとの時代を生きるだろうから事情は違かろう。
ともあれ私が「ババア」に込めているのは、当人にとってもその内実がブラックボックスになっているタイプの創造性が、生活と連関しつつも、ときに暴走するようなキャラクターである。例えば私の心の中には辰巳芳子、志村ふくみ方面の人格もいるが、彼女たちはババアではない。森茉莉、黒柳徹子、平野レミとなるとやや微妙だが、厳密には違うと思われる。米原万里などはエッセイを読んでいると実は結構ババアのような気配がある。
2013年、アイントホーフェンの Van Abbemuseum で Self Unself という展覧会を見た。Loes Veenstra というオランダのババアが1955年からなぜか作り続けた550点の手編みのセーターの展示が、今も心に残っている。 https://christienmeindertsma.com/The-collected-knitwork-of-Loes-Veenstra 誰かに着せるためのものじゃなかったというのもすごいが、そうでなくても550個って…。確実に創造性が合理性を凌駕して暴走している状態、これこそまさに私が畏れ、しかし親しみを感じるババアみである。
あとかつて渡辺さんが言っていたが、例えば戸棚にお人形を飾るのが好きなババアは、微妙なお人形のテイストや趣味のよしあしに各人こだわりはあれど、「戸棚にお人形を飾ることは(かわ)いい」ということに対し徹底的に無反省なことが多い。その範囲内において過激に暴走する。私は江國香織『流しのしたの骨』に登場する「母」が好きだが、彼女の中では鍋物などをするとき食卓に置く卓上コンロが無粋なものとして「なぜか決定」されており、いつも枯れ枝や落ち葉で覆い隠してしまう。風情はファンシーだがその意志は冷徹なほど…。それもババアの特質の一つである。
正直私の中にも確実にババア性があるというのはおこがましい(というか自覚できるものではないと思うので実際分からない)が、少なくともそういう性質に親近感を持ち、惹かれてもいることは確かである。
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ところで、aikoという者がいる。
わしは前から結構好きで、曲がいいし、あんなピッチいい人いるかねと思っていた。そして歌詞は…あのような歌詞である。よく知らない者はいろいろ聴いてみたり、歌詞を読んでみたりするとよかろう。どういう詞か改めて言語化するとすれば、多くの人が学生時代にロマンチック・ラブ・イデオロギーの不慣れな新規参入者だった時の心情を持続させている感じとでも言おうか。陶酔感、不安&焦燥感、可憐さ、可憐な自分への若干の自意識、卑屈さ…。
先ごろApple Musicに公開されたのでアルバムを聴いてみたりして、少しずつaiko性についての理解を深めていた。そんな折に偶然「King Gnu 井口理のオールナイトニッポン ZERO」にaikoさんがゲスト出演した時の音源を発見したのだが、それを聞いて私は絶句した。井口とのでれついた小芝居をしているが、まじでその辺にしとけ!!!!!!!!と投網を投げかけたくなるほどの凄まじい「後で後悔するタイプのおどけた好意の発露」ぶりなのである。もちろんデフォルメした小芝居ということは承知のうえだが、ふざけてじゃれつくたわごとのやりとりの中から確実に本物のエキスを少しずつ吸い、その陶酔感にまだ身を委ねていていいと判断するラインを予想より遥か甘めに設定なさっているのをありありと感じた。しかしそれを聞きながら私は、私の中にはギャルがおり、ババアもいるが、aikoもいるのだと…そのことを認めざるをえなかった。なぜならそれを聞いた多くの人々はそこまでドン引いているわけでなく明らかに自分だけが過剰反応していたからだ。つまり私はaikoのそのやばぶるまいを揶揄しているのではなく、自分がしかねない問題として危惧していることを自覚したのだ。いや…別にいちゃつき小芝居が罪深いことだと言いたいのではなく、むしろ誰もがやりたいだけやるべきなのだが…。
私がaikoの恋愛集中力ぶりを揶揄できないのは(音楽が好みなのをさておいても)自分の中にもこういう危険な行動を分かっていつつもとりかねない人格があるからだ。わしの心の中のギャルの心の中に、ウェットなギャルがいる…(構造複雑すぎ) 8 Mar 2020
aikoさん「えりあし」『5年後あなたを見つけたら背筋を伸ばして声を掛けるね』ってまじやめとけ系発言界の横綱感ある。 5 Sep 2014
https://twitter.com/TezzoSUZUKI/status/1236642153738072064
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そのことを考えていて気づいたことがある。
私は男として特に葛藤なくこれまでやってきているが、別段男性的であろうとはしてこなかった。もし男性的でありたいという拘束が激しければ、自分の中にギャルやババアやaikoさんがいるということを許せないだろう。それを許せることは私の強さだと思う。
しかし私は自分の中のギャルのようなラメ感、ババアのようなレースのティッシュカバー感、aikoのような陶酔、そういうものを「ギャル」「ババア」「aiko」と女性名のキャラクターでパッケージする限りにおいてしか認め、許すことができない。だからこそ先に書いたように与党は男性であるが野党にギャルやババアを抱えているというような比喩が出てくるのである。つまり、私は自分の中にaiko性があることを認められないほど弱くはないが、それをaiko性とパッケージングしないでただaikoわかる〜🥺と言えるほど強くない。そう気がついた。ただ、確かにそれは私にもある男性性の拘束ゆえであろうが、別にそこから自由になりたいと思っているわけではない。それより問題だと思うのは、そういった性質を女性性として切り分けているということである。
これに気づいた間接的なきっかけは『ラジオ屋さんごっこ』で「ギャル」を自称するValkneeにつーちゃんが「『ギャル』の文化盗用」と切り返していたのを聴いたことだ。私も、私の中のラメ&スワロフスキー的輝きを説明するのに、気恥ずかしさからなのか客観性を装ってなのか、ギャルという独自の文脈ある存在を援用していただけなのでは…?とふと思ったのだ。
私は私の人格が十分に一貫していて統合されているとは思わないが、その分裂の仕方も、議会会派単位に明確にわかれて分裂しているのでさえなく、もっとゲル状に混ざり合っていてもいいのかもしれない。そしてそこに漂うきらめき、ケバさ、不可解さ、あえかさ、かわいさ、そういったものにロールプレイめいた女性名をつけず、私(わたくし)、そういうきらめいてケバく不可解であえかなかわいい者でございます…と言っていいのかもしれない。副次的なキャラが私の中にいるのではなく、複雑なフレーバーが重層した切り分けられないムースのようなものだと。
実際そのパッケージが溶融しかけているのも最近は少しだけ感じてもいる。最近メディア・アーティスト(?)の稗田直人さんがネイルしてる話などを聞いてわしもやりたいと思っているが、そう思った時、その発想は私の中でギャルを経由しなかった。以前なら必ずギャルとしてのごっこ遊び的な段階を頭の中で一度踏んでいただろう。https://naotohieda.com/blog/podcast-012-ja/
しかし最後に矛盾したようなことを書くが、女らしさ、男らしさというようなステレオタイプな表現や、キャラクターやステータスや属性をあらわす語の盗用(?)は避けるべきだとするのは、人の自由さを制限するからという理由においては賛成だが、同じ理由から留保したくも思っている。これらの言葉は単に目指されている概念なわけでなく、足掛かりにされ、組み合わされ、全く別の意味のルビを振られ、したたかで複雑な性の実践のための道具として使い倒されるべきで「形骸化した言葉として残る」のでもよいのではないかと思う。
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dojoe-tokyo · 3 years
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1970′s wool poncho
size F
最大幅 133.5cm
着丈 80.5cm
¥ 5500 (tax in)
フロントにTALONのリングzip使用
多色のネップが入ったウール地
裾先にはレース調のパイピング装飾、裏地は花柄刺繍入り
細部まで、凝った、巧みな造り。
バサッとユニセックスで羽織れるサイズ感です
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mashiroyami · 5 years
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Page 112 : 変移
 育て屋に小さな稲妻の如く起こったポッ��の死からおよそ一週間が経ち、粟立った動揺も薄らいできた頃。  アランは今の生活に慣れつつあった。表情は相変わらず堅かったが、乏しかった体力は少しずつ戻り、静かに息をするように過ごしている。漠然とした焦燥は鳴りをひそめ、ザナトアやポケモン達との時間を穏やかに生きていた。  エーフィはザナトアの助手と称しても過言ではなく、彼女に付きっきりでのびのびと暮らし、ふとした隙間を縫ってはブラッキーに駆け寄り何やら話しかけている。対するブラッキーは眠っている時間こそ長いが、時折アランや��ーフィに連れられるように外の空気を吸い込んでは、微笑みを浮かべていた。誰にでも懐くフカマルはどこへでも走り回るが、ブラッキーには幾度も威嚇されている。しかしここ最近はブラッキーの方も慣れてきたのか諦めたのか、フカマルに連れ回される様子を見かける。以前リコリスで幼い子供に付きまとわれた頃と姿が重なる。気難しい性格ではあるが、どうにも彼にはそういった、不思議と慕われる性質があるようだった。  一大行事の秋期祭が催される前日。朝は生憎の天気であり、雨が山々を怠く濡らしていた。ラジオから流れてくる天気予報では、昼過ぎには止みやがて晴れ間が見えてくるとのことだが、晴天の吉日と指定された祭日直前としては重い雲行きであった。  薄手のレースカーテンを開けて露わになった窓硝子を、薄い雨水が這っている。透明に描かれる雨の紋様を部屋の中から、フカマルの指がなぞっている。その背後で荷物の準備を一通り終えたアランは、リビングの奥の廊下へと向かう。  木を水で濡らしたような深い色を湛えた廊下の壁には部屋からはみ出た棚が並び、現役時代の資料や本が整然と詰め込まれている。そのおかげで廊下は丁度人ひとり分の幅しかなく、アランとザナトアがすれ違う時にはアランが壁に背中を張り付けてできるだけ道を作り、ザナトアが通り過ぎるのを待つのが通例であった。  ザナトアの私室は廊下を左角に曲がった突き当たりにある。  扉を開けたままにした部屋を覗きこむと、赤紫の上品なスカーフを首に巻いて、灰色のゆったりとしたロングスカートにオフホワイトのシャツを合わせ――襟元を飾る小さなフリルが邪魔のない小洒落た雰囲気を醸し出している――シルク地のような軟らかな黒い生地の上着を羽織っていた。何度も洗って生地が薄くなり、いくつも糸がほつれても放っている普段着とは随分雰囲気が異なって、よそいきを意識している。その服で、小さなスーツケースに細かい荷物を詰めていた。 「服、良いですね」 「ん?」  声をかけられたザナトアは振り返り、顔を顰める。 「そんな世辞はいらないよ」 「お世辞じゃないですよ。スカーフ、似合ってます」  ザナトアは鼻を鳴らす。 「一応、ちゃんとした祭だからね」 「本番は、明日ですよ」 「解ってるさ。むしろ明日はこんなひらひらした服なんて着てられないよ」 「挨拶回りがあるんですっけ」 「そう。面倒臭いもんさね」  大きな溜息と共に、刺々しく呟く。ここ数日、ザナトアはその愚痴を繰り返しアランに零していた。野生ポケモンの保護に必要な経費を市税から貰っているため、定期的に現状や成果を報告する義務があり、役所へ向かい各資料を提出するだの議員に顔を見せるだの云々、そういったこまごまとした仕事が待っているのだという。仕方の無いことではあると理解しているが、気の重さも隠そうともせず、アランはいつも引き攣り気味に苦笑していた。  まあまあ、とアランは軽く宥めながら、ザナトアの傍に歩み寄る。 「荷造り、手伝いましょうか」 「いいよ。もう終わったところだ。後は閉めるだけ」 「閉めますよ」  言いながら、辛うじて抱え込めるような大きさのスーツケースに手をかけ、ファスナーを閉じる。 「あと持つ物はありますか」 「いや、それだけ。あとはリビングにあるリュックに、ポケモン達の飯やらが入ってる」 「分かりました」  持ち手を右手に、アランは鞄を持ち上げる。悪いねえ、と言いつつ、ザナトアが先行してリビングルームに戻っていくと、アランのポケモン達はソファの傍に並んで休んでおり、窓硝子で遊んでいたフカマルはエーフィと話し込んでいた。 「野生のポケモン達は、どうやって連れていくんですか?」  ここにいるポケモン達はモンスターボールに戻せば簡単に町に連れて行ける。しかし、レースに出場する予定のポケモン達は全員が野生であり、ボールという家が無い。 「あの子達は飛んでいくよ、当たり前だろ。こら、上等な服なんだからね、触るな」  おめかしをしたザナトアの洋服に興味津々といったように寄ってきたフカマルがすぐに手を引っ込める。なんにでも手を出したがる彼だが、その細かな鮫肌は彼の意図無しに容易に傷つけることもある。しゅんと項垂れる頭をザナトアは軽く撫でる。  アランとザナトアは後に丘の麓へやってくる往来のバスを使ってキリの中心地へと向かい、選手達は別行動で空路を使う。雨模様であるが、豪雨ならまだしも、しとしとと秋雨らしい勢いであればなんの問題も無いそうで、ヒノヤコマをはじめとする兄貴分が群れを引っ張る。彼等とザナトアの間にはモンスターボールとは違う信頼の糸で繋がっている。湖の傍で落ち合い、簡単にコースの確認をして慣らしてから本番の日を迎える。  出かけるまでにやんだらいいと二人で話していた雨だったが、雨脚が強くなることこそ無いが、やむ気配も無かった。バスの時間も近付いてくる頃には諦めの空気が漂い、おもむろにそれぞれ立ち上がった。 「そうだ」いよいよ出発するという直前に、ザナトアは声をあげた。「あんたに渡したいものがある」  目を瞬かせるアランの前で、ザナトアはリビングの端に鎮座している棚の引き出しから、薄い封筒を取り出した。  差し出されたアランは、緊張した面持ちで封筒を受け取った。白字ではあるが、中身はぼやけていて見えない。真顔で見つめられながら中を覗き込むと、紙幣の端が覗いた。確認してすぐにアランは顔を上げる。 「労働に対価がつくのは当然さね」 「こんなに貰えません」  僅かに狼狽えると、ザナトアは笑う。 「あんたとエーフィの労働に対しては妥当だと思うがね」 「そんなつもりじゃ……」 「貰えるもんは貰っときな。あたしはいつ心変わりするかわかんないよ」  アランは目線を足下に流す。二叉の尾を揺らす獣はゆったりとくつろいでいる。 「嫌なら返しなよ。老人は貧乏なのさ」  ザナトアは右手を差し出す。返すべきかアランは迷いを見せると、すぐに手は下ろされる。 「冗談だよ。それともなんだ、嬉しくないのか?」  少しだけアランは黙って、首を振った。 「嬉しいです」 「正直でいい」  くくっと含み笑いを漏らす。 「あんたは解りづらいね。町に下るんだから、ポケモン達に褒美でもなんでも買ってやったらいいさ。祭は出店もよく並んで、なに、楽しいものだよ」 「……はい」  アランは元の通り封をして、指先で強く封筒を握りしめた。  やまない雨の中、各傘を差し、アランは自分のボストンバッグとポケモン達の世話に必要な道具や餌を詰めたリュックを背負う。ザナトアのスーツケースはエーフィがサイコキネシスで運ぶが、出来る限り濡れないように器用にアランの傘の下で位置を保つ。殆ど手持ち無沙汰のザナトアは、ゆっくりとではあるが、使い込んだ脚で長い丘の階段を下っていく。  水たまりがあちこちに広がり、足下は滑りやすくなっていた。降りていく景色はいつもより灰色がかっており、晴れた日は太陽を照り返して高らかに黄金を放つ小麦畑も、今ばかりはくすんだ色を広げていた。  傘を少しずらして雨雲を仰げば、小さな群れが羽ばたき、横切ろうとしていた。  古い車内はいつも他に客がいないほど閑散たるものだが、この日ばかりは他に数人先客がいた。顔見知りなのだろう、ザナトアがぎこちなく挨拶している隣で、アランは隠れるように目を逸らし、そそくさと座席についた。  見慣れつつあった車窓からの景色に、アランの清閑な横顔が映る。仄暗い瞳はしんと外を眺め、黙り込んでいるうちに見えてきた湖面は、僅かに波が立ち、どこか淀んでいた。 「本当に晴れるんでしょうか」 「晴れるよ」  アランが呟くと、隣からザナトアは即答した。疑いようがないという確信に満ち足りていたが、どこか諦観を含んだ口調だった。 「あたしはずうっとこの町にいるけど、気持ち悪いほどに毎年、晴れるんだよ」  祭の本番は明日だが、数週間前から準備を整えていたキリでは、既に湖畔の自然公園にカラフルなマーケットが並び、食べ物や雑貨が売られていた。伝書ポッポらしき、脚に筒を巻き付けたポッポが雨の中忙しなく空を往来し、地上では傘を指した人々が浮き足だった様子で訪れている。とはいえ、店じまいしているものが殆どであり、閑散とした雰囲気も同時に漂っていた。明日になれば揃って店を出し、楽しむ客で辺りは一層賑わうことだろう。  レースのスタート地点である湖畔からそう遠くない区画にあらかじめ宿をとっていた。毎年使っているとザナトアが話すその宿は、他に馴染んで白壁をしているが、色味や看板の雰囲気は古びており、歴史を外装から物語っていた。受付で簡単な挨拶をする様子も熟れている。いつもより上品な格好をして、お出かけをしている時の声音で話す。ザナトアもザナトアで、この祭を楽しみにしているのかもしれなかった。  チェックインを済ませ、通された部屋に入る。  いつもと違う、丁寧にシーツの張られたベッド。二つ並んだベッドでザナトアは入り口から見て奥を、アランは手前を使うこととなった。 「あんたは、休んでおくかい?」  挨拶回りを控えているのだろうザナトアは、休憩もほどほどにさっさと出かけようとしていた。連れ出してきた若者の方が顔に疲労が滲んでいる。彼女はあのポッポの事件以来、毎晩を卵屋で過ごしていた。元々眠りが浅い日々が続いていたが、満足な休息をとれていなかったところに、山道を下るバスの激しい振動が堪えたようである。  言葉に甘えるように、力無くアランは頷いた。スペアキーを部屋に残し、ザナトアは雨中へと戻っていった。  アランは背中からベッドに沈み込む。日に焼けたようにくすんだ雰囲気はあるものの、清潔案のある壁紙が貼られた天井をしんと眺めているところに、違う音が傍で沈む。エーフィがベッド上に乗って、アランの視界を遮った。蒼白のままかすかに笑み、細い指でライラックの体毛をなぞる。一仕事を済ませた獣は、雨水を吸い込んですっかり濡れていた。 「ちょっと待って」  重い身体を起こし、使い古した薄いタオルを鞄から取り出してしなやかな身体を拭いてくなり、アランの手の動きに委ねる。一通り全身を満遍なく拭き終えたら、自然な順序のように二つのモンスターボールを出した。  アランの引き連れる三匹が勢揃いし、色の悪かったアランの頬に僅かに血色が戻る。  すっかり定位置となった膝元にアメモースがちょこんと座る。 「やっぱり、私達も、外、出ようか」  口元に浮かべるだけの笑みで提案すると、エーフィはいの一番に嬉々として頷いた。 「フカマルに似たね」  からかうように言うと、とうのエーフィは首を傾げた。アメモースはふわりふわりと触角を揺らし、ブラッキーは静かに目を閉じて身震いした。  後ろで小さく結った髪を結び直し、アランはポケモン達を引き連れて外へと出る。祭の前日とはいえ、雨模様。人通りは少ない。左腕でアメモースを抱え、右手で傘を持つ。折角つい先程丁寧に拭いたのに、エーフィはむしろ喜んで秋雨の中に躍り出た。強力な念力を操る才能に恵まれているが故に頼られるばかりだが、責務から解放され、謳歌するようにエーフィは笑った。対するブラッキーは夜に浮かぶ月のように平静な面持ちで、黙ってアランの傍に立つ。角張ったようなぎこちない動きで歩き始め、アランはじっと観察する視線をさりげなく寄越していたが、すぐになんでもなかったように滑らかに隆々と歩く。  宿は少し路地に入ったところを入り口としており、ゆるやかな坂を下り、白い壁の並ぶ石畳の道をまっすぐ進んで広い道に出れば、車の往来も目立つ。左に進めば駅を中心として賑やかな町並みとなり、右に進めば湖に面する。  少しだけ立ち止まったが、導かれるように揃って湖の方へと足先を向けた。  道すがら、祭に向けた最後の準備で玄関先に立つ人々とすれ違った。  建物の入り口にそれぞれかけられたランプから、きらきらと光を反射し雨風にゆれる長い金色の飾りが垂れている。金に限らず、白や赤、青に黄、透いた色まで、様々な顔ぶれである。よく見ればランプもそれぞれで意匠が異なり、角張ったカンテラ型のものもあるが、花をモチーフにした丸く柔らかなデザインも多い。花の種類もそれぞれであり、道を彩る花壇と合わせ、湿った雨中でも華やかであったが、ランプに各自ぶら下がる羽の装飾は雨に濡れて乱れたり縮こまったりしていた。豊作と  とはいえ、生憎の天候では外に出ている人もそう多くはない。白壁が並ぶ町を飾る様はさながらキャンバスに鮮やかな絵を描いているかのようだが、華やかな様相も、雨に包まれれば幾分褪せる。  不揃いな足並みで道を辿る先でのことだった。  雨音に満ちた町には少々不釣り合いに浮く、明るい子供の声がして、俯いていたアランの顔が上向き、立ち止まる。  浮き上がるような真っ赤なレインコートを着た、幼い男児が勢い良く深い水溜まりを踏みつけて、彼の背丈ほどまで飛沫があがった。驚くどころか一際大きな歓声があがって、楽しそうに何度も踏みつけている。拙いダンスをしているかのようだ。  アランが注目しているのは、はしゃぐ少年ではない。その後ろから彼を追いかけてきた、男性の方だ。少年に見覚えは無いが、男には既視感を抱いているだろう。数日前、町に下りてエクトルと密かに会った際に訪れた、喫茶店の店番をしていたアシザワだった。  たっぷりとした水溜まりで遊ぶ少年に、危ないだろ、と笑いながら近付いた。激しく跳びはねる飛沫など気にも留めない様子だ。少年はアシザワがやってくるとようやく興奮がやんだように動きを止めて破顔した。丁寧にコーヒーを淹れていた大きな手が少年に差し伸べられ、それより一回りも二回りも小さな幼い手と繋がった。アシザワの背後から、またアランにとっては初対面の女性がやってくる。優しく微笑む、ほっそりとした女性だった。赤毛のショートカットは、こざっぱりな印象を与える。雨が滴りてらてらと光るエナメル地の赤いフードの下で笑う少年も、同色のふんわりとした巻き毛をしている。  アランのいる場所からは少し距離が離れていて、彼等はアランに気付く気配が無かった。まるで気配を消すようにアランは静かに息をして、小さな家族が横切って角に消えるまでまじまじと見つめる。彼女から声をかけようとはしなかった。  束の間訪れた偶然が本当に消えていっただろう頃合いを見計らって、アランは再び歩き出した。疑問符を顔に浮かべて主を見上げていた獣達もすぐさま追いかける。  吸い込まれていった横道にアランはさりげなく視線を遣ったが、またどこかの道を曲がっていったのか、でこぼことした三人の背中も、あの甲高い声も、小さな幸福を慈しむ春のような空気も、まるごと消えていた。  薄い睫毛が下を向く。少年が踊っていた深い水溜まりに静かに踏み込んだ。目も眩むような小さな波紋が無限に瞬く水面で、いつのまにか既に薄汚れた靴に沿って水玉が跳んだ。躊躇無く踏み抜いていく。一切の雨水も沁みてはいかなかった。  道なりを進み、道路沿いに固められた堤防で止まり、濡れて汚れた白色のコンクリートに構わず、アランは手を乗せた。  波紋が幾重にも湖一面で弾け、風は弱いけれど僅かに波を作っていた。水は黒ずみ、雨で起こされた汚濁が水面までやってきている。  霧雨のような連続的な音。すぐ傍で傘の布地を叩く水音。 全てが水の中に埋もれていくような気配がする。 「……昔ね」  ぽつり、とアランは言う。たもとに並ぶ従者、そして抱きかかえる仲間に向けてか、或いは独り言のように、話し始める。 「ウォルタにいた時、それも、まだずっと小さかった頃、強い土砂降りが降ったの。ウォルタは、海に面していて川がいくつも通った町だから、少し強い雨がしばらく降っただけでも増水して、洪水も起こって、道があっという間に浸水してしまうような町だった。水害と隣り合わせの町だったんだ。その日も、強い雨がずっと降っていた。あの夏はよく夕立が降ったし、ちょうど雨が続いていた頃だった。外がうるさくて、ちょっと怖かったけど、同時になんだかわくわくしてた。いつもと違う雨音に」  故郷を語るのは彼女にしては珍しい。  此度、キリに来てからは勿論、旅を振り返ってもそう多くは語ってこなかった。特に、彼女自身の思い出については。彼女は故郷を愛してはいるが、血生臭い衝撃が過去をまるごと上塗りするだけの暴力性を伴っており、ひとたびその悪夢に呑み込まれると、我慢ならずに身体は拒否反応を起こしていた。  エーフィは堤防に上がり、間近から主人の顔を見やる。表情は至って冷静で、濁る湖面から目を離そうとしない。 「たくさんの川がウォルタには流れているけど、その一つ一つに名前がつけられていて、その中にレト川って川があったんだ。小さくもないけど、大きいわけでもない。幅は、どのくらいだったかな。十メートルくらいになるのかな。深さもそんなになくて、夏になると、橋から跳び込んで遊ぶ子供もいたな。私とセルドもよくそうして遊んだ。勿論、山の川に比べれば町の川は澄んではいないんだけど、泳いで遊べる程度にはきれいだったんだ。跳び込むの、最初は怖いんだけどね、慣れるとそんなこともなくなって。子供って、楽しいこと何度も繰り返すでしょ。ずっと水遊びしてたな。懐かしい」  懐古に浸りながらも、笑むことも、寂しげに憂うこともなく、淡々とアランは話す。 「それで、さっきのね、夏の土砂降りの日、レト川が氾濫したの。私の住んでた、おばさん達の家は遠かったし高台になっていたから大丈夫だったけど、低い場所の周囲の建物はけっこう浸かっちゃって。そんな大変な日に、セルドが、こっそり外に出て行ったの。気になったんだって。いつのまにかいなくなってることに気付いて、なんだか直感したんだよね。きっと、外に行ってるって。川がどうなっているかを見に行ったんだって。そう思ったらいてもたってもいられなくて、急いで探しにいったんだ」  あれはちょっと怖かったな、と続ける。 「川の近くがどうなってるかなんて想像がつかなかったけど、すごい雨だったから、子供心でもある程度察しは付いてたんだと思う。近付きすぎたら大変なことになるかもしれないって。けっこう、必死で探したなあ。長靴の中まで水が入ってきて身体は重たかったけど、見つけるまでは帰れないって。結局、すごい勢いになったレト川の近くで、突っ立ってるセルドを見つけて、ようやく見つけて私も、怒るより安心して、急いで駆け寄ったら、あっちも気付いて、こうやって、二人とも近付いていって」アランは傘を肩と顎で挟み込むように引っかけ、アメモースを抱いたまま両手の人差し指を近付ける。「で、そこにあった大きな水溜まりに、二人して足をとられて、転んじゃったの」すてん、と指先が曲がる。  そこでふと、アランの口許が僅かに緩んだ。 「もともと随分濡れちゃったけど、いよいよ頭からどぶにでも突っ込んだみたいに、びしょびしょで、二人とも涙目になりながら、手を繋いで帰ったっていう、そういう話。おばさんたち、怒ったり笑ったり、忙しい日だった。……よく覚えてる。間近で見た、いつもと違う川。とても澄んでいたのに、土色に濁って、水嵩は何倍にもなって。土砂降りの音と、水流の音が混ざって、あれは怖かったけど、それでもどこかどきどきしてた。……この湖を見てると、色々思い出す。濁っているからかな。雨の勢いは違うのに。それとも、さっきの、あの子を見たせいかな」  偶然見かけた姿。水溜まりにはしゃいで、てらてらと光る小さな赤いレインコート。無邪気な男児を挟んで繋がれた手。曇りの無い家族という形。和やかな空気。灰色に包まれた町が彩られる中、とりわけ彩色豊かにアランの目の前に現れた。  彼女の足は暫く止まり、一つの家族をじっと見つめていた。 「……あの日も」  目を細め、呟く。 「酷い雨だった」  町を閉じ込める霧雨は絶えない。  傘を握り直し、返事を求めぬ話は途切れる。  雨に打たれる湖を見るのは、アランにとって初めてだった。よく晴れていれば遠い向こう岸の町並みや山の稜線まではっきり見えるのだが、今は白い靄に隠されてぼやけてしまっている。  青く、白く、そして黒々とした光景に、アランは身を乗り出し、波発つ水面を目に焼き付けた。 「あ」  アランは声をあげる。  見覚えのある姿が、湖上を飛翔している。一匹ではない。十数匹の群衆である。あの朱い体毛と金色の翼は、ほんの小さくとも鮮烈なまでに湖上に軌跡を描く。引き連れる翼はまたそれぞれの動きをしているが、雨に負けることなく、整然とした隊列を組んでいた。  ザナトアがもう現地での訓練を開始したのだろうか。この雨の中で。  エーフィも、ブラッキーも、アメモースも、アランも、場所を変えても尚美しく逞しく飛び続ける群衆から目を離せなかった。  エーフィが甲高い声をあげた。彼女は群衆を呼んでいた。あるいは応援するように。アランはちらと牽制するような目線を送ったが、しかしすぐに戻した。  気付いたのか。  それまで直線に走っていたヒノヤコマが途中できったゆるやかなカーブを、誰もが慌てることなくなぞるように追いかける。雨水を吸い込んでいるであろう翼はその重みを感じさせず軽やかに羽ばたき、灰色の景色を横切る。そして、少しずつだが、その姿が大きくなってくる。アラン達のいる湖畔へ向かっているのだ。  誰もが固唾を呑んで彼等を見つめる。  正しく述べれば、彼等はアラン達のいる地点より離れた地点の岸までやってきて、留まることなく堤防沿いを飛翔した。やや高度を下げ、翼の動きは最小限に。それぞれで体格も羽ばたきも異なるし、縦に伸びる様は速度の違いを表した。先頭は当然のようにリーダー格であるヒノヤコマ、やや後方にピジョンが並び、スバメやマメパト、ポッポ等小さなポケモンが並び、間にハトーボーが挟まり中継、しんがりを務めるのはもう一匹の雄のピジョンである。全く異なる種族の成す群れの統率は簡単ではないだろうが、彼等は整然としたバランスで隊列を乱さず、まるで一匹の生き物のように飛ぶ。  彼等は明らかにアラン達に気付いているようだ。炎タイプを併せ持ち、天候条件としては弱ってもおかしくはないであろうヒノヤコマが、気合いの一声を上げ、つられて他のポケモン達も一斉に鳴いた。それはアラン達の頭上を飛んでいこうとする瞬きの出来事であった。それぞれの羽ばたきがアラン達の上空で強かにはためいた。アランは首を動かす。声が出てこなかった。彼等はただ見守る他無く、傘を下ろし、飛翔する生命の力強さに惹かれるように身体ごと姿を追った。声は近づき、そして、頭上の空を掠めていって、息を呑む間もなく、瞬く間に通り過ぎていった。共にぐるりと首を動かして、遠のいていく羽音がいつまでも鼓膜を震わせているように、じっと後ろ姿を目で追い続けた。  呆然としていたアランが、いつの間にか傘を離して開いていた掌を、空に向けてかざした。 「やんでる」  ぽつん、ぽつりと、余韻のような雨粒が時折肌を、町を、湖上をほんのかすかに叩いたけれど、そればかりで、空気が弛緩していき、湿った濃厚な雨の匂いのみが充満する。  僅かに騒いだ湖は、変わらず深く藍と墨色を広げているばかりだ。  栗色の瞳は、アメモースを一瞥する。彼の瞳は湖よりもずっと深く純粋な黒を持つが、輝きは秘めることを忘れ、じっと、鳥ポケモンたちの群衆を、その目にも解らなくなる最後まで凝視していた。  アランは、語りかけることなく、抱く腕に頭に埋めるように、彼を背中から包むように抱きしめた。アメモースは、覚束ない声をあげ、影になったアランを振り返ろうとする。長くなった前髪に顔は隠れているけれど、ただ、彼女はそうすることしかできないように、窺い知れない秘めたる心ごとまとめて、アメモースを抱く腕に力を込めた。
 夕陽の沈む頃には完全に雨は止み、厚い雨雲は通り過ぎてちぎれていき、燃え上がるような壮大な黄昏が湖上を彩り、町民や観光客の境無く、多くの人間を感嘆させた。  綿雲の黒い影と、太陽の朱が強烈なコントラストを作り、その背後は鮮烈な黄金から夜の闇へ色を重ねる。夜が近付き生き生きと羽ばたくヤミカラス達が湖を横断する。  光が町を焼き尽くす、まさに夕焼けと称するに相応しい情景である。  雨がやんで、祭の前夜に賑わいを見せ始めた自然公園でアランは湖畔のベンチに腰掛けている。ちょうど座りながら夕陽の沈む一部始終を眺めていられる特等席だが、夕方になるよりずっと前から陣取っていたおかげで独占している。贅沢を噛みしめているようには見えない無感動な表情ではあったが、栗色の双眸もまた強烈な光をじっと反射させ、輝かせ、燃え上がっていた。奥にあるのは光が届かぬほどの深みだったとしても、それを隠すだけの輝かしい瞳であった。  数刻前、ザナトアと合流したが、老婆は今は離れた場所でヒノヤコマ達に囲まれ、なにやら話��込んでいるようだった。一匹一匹撫でながら、身体の具合を直接触って確認している。スカーフはとうにしまっていて、皮を剥いだ分だけ普段の姿に戻っていた。  アランの背後で東の空は薄い群青に染まりかけて、小さな一等星が瞬いている。それを見つけたフカマルはベンチの背もたれから後方へ身を乗り出し、ぎゃ、と指さし、隣に立つエーフィが声を上げ、アランの足下でずぶ濡れの芝生に横になるブラッキーは、無関心のように顔を埋めたまま動かなかった。  膝に乗せたアメモースの背中に、アランは話しかけた。 「祭が終わったら、ザナトアさんに飛行練習の相談をしてみようか」  なんでもないことのように呟くアランの肩は少し硬かったけれど、いつか訪れる瞬間であることは解っていただろう。  言葉を交わすことができずとも、生き物は時に雄弁なまでに意志を語る。目線で、声音で、身体で。 「……あのね」柔らかな声で語りかける。「私、好きだったんだ。アメモースの飛んでいく姿」  多くの言葉は不要だというように、静かに息をつく。 「きっと、また飛べるようになる」 アメモースは逡巡してから、そっと頷いた。  アランは、納得するように同じ動きをして、また前を向いた。  ザナトアはオボンと呼ばれる木の実をみじん切りにしたものを選手達に与えている。林の一角に生っている木の実で、特別手をかけているわけではないが、秋が深くなってくるとたわわに実る。濃密なみずみずしさ故に過剰に食べると下痢を起こすこともありザナトアはたまにしか与えないが、疲労や体力の回復を促すのには最適なのだという。天然に実る薬の味は好評で、忙しなく啄む様子が微笑ましい。  アランは静寂に耳を澄ませるように瞼を閉じる。  何かが上手くいっている。  消失した存在が大きくて、噛み合わなかった歯車がゆっくりとだが修正されて、新しい歯車とも合わさって、世界は安らかに過ぎている。  そんな日々を彼女は夢見ていたはずだ。どこかのびのびと生きていける、傷を癒やせる場所を求めていたはずだった。アメモースは飛べないまま、失われたものはどうしても戻ってこないままで、ポッポの死は謎に埋もれているままだけれど、時間と新たな出会いと、深めていく関係性が喪失を着実に埋めていく。  次に瞳が顔を出した時には、夕陽は湖面に沈んでいた。  アランはザナトアに一声かけて、アメモースを抱いたまま、散歩に出かけることにした。  エーフィとブラッキーの、少なくともいずれかがアランの傍につくことが通例となっていて、今回はエーフィのみ立ち上がった。  静かな夜になろうとしていた。  広い自然公園の一部は明日の祭のため準備が進められている出店や人々の声で賑わっているが、離れていくと、ザナトアと同様明日のレースに向けて調整をしているトレーナーや、家族連れ、若いカップルなど、点々とその姿は見えるものの、雨上がりとあってさほど賑わいも無く、やがて誰も居ない場所まで歩を進めていた。遠い喧噪とはまるで無縁の世界だ。草原の騒ぐ音や、ざわめく湖面の水音、濡れた芝生を踏みしめる音だけが鳴る沈黙を全身で浴びる。  夏を過ぎてしまうと、黄昏時から夜へ転じるのは随分と早くなってしまう。ゆっくりと歩いている間に、足下すら満足に見られないほど辺りは暗闇に満ちていた。  おもむろに立ち止まり、アランは湖を前に、目を見開く。 「すごい」  湖に星が映って、ささやかなきらめきで埋め尽くされる。  あまりにも広々とした湖なので、視界を遮るものが殆ど無い。晴天だった。秋の星が、ちりばめられているというよりも敷き詰められている。夜空に煌めく一つ一つが、目を凝らせば息づいているように僅かに瞬いている。視界を全て埋め尽くす。流星の一つが過ったとしても何一つおかしくはない。宇宙に放り込まれたように浸り、ほんの少し言葉零すことすら躊躇われる時間が暫く続いた。  夜空に決して手は届かない。思い出と同じだ。過去には戻れない。決して届かない。誰の手も一切届かない絶対的な空間だからこそ、時に美しい。  ――エーフィの、声が、した。  まるで尋ねるような、小さな囁きに呼ばれたようにアランはエーフィに視線を移した、その瞬間、ひとつの水滴が、シルクのように短く滑らかな体毛を湿らせた。  ほろほろと、アランの瞳から涙が溢れてくる。  夜の闇に遮られているけれど、感情の機微を読み取るエーフィには、その涙はお見通しだろう。  闇に隠れたまま、アランは涙を流し続けた。凍りついた表情で。  それはまるで、氷が瞳から溶けていくように。 「……」  その涙に漸く気が付いたとでも言うように、アランは頬を伝う熱を指先でなぞった。白い指の腹で、雫が滲む。  彼女の口から温かな息が吐かれて、指が光る。 「私、今、考えてた、」  澄み渡った世界に浸る凍り付いたような静寂を、一つの悲鳴が叩き割った。それが彼女らの耳に届いてしまったのは、やはり静寂によるものだろう。  冷えた背筋で振り返る。 星光に僅かに照らされた草原をずっとまっすぐ歩いていた。聞き違いと流してもおかしくないだろうが、アランの耳はその僅かな違和を掴んでしまった。ただごとではないと直感する短い絶叫を。  涙を忘れ、彼女は走っていた。  緊迫した心臓は時間が経つほどに烈しく脈を刻む。内なる衝動をとても抑えきれない。  夜の散歩は彼女の想像よりも長い距離を稼いでいたようだが、その黒い視界にはあまりにも目立つ蹲る黄色い輪の輝きを捉えて、それが何かを察するまでには、時間を要しなかっただろう。  足を止め、凄まじい勢いで吹き出す汗が、急な走行によるものか緊張による冷や汗によるものか判別がつかない。恐らくはどちらもだった。絶句し、音を立てぬように近付いた。相手は元来慎重な性格であった。物音には誰よりも敏感だった。近付いてくる足音に気付かぬほど鈍い生き物ではない。だが、ここ最近様子が異なっていることは、彼女も知るところであった。  闇に同化する足がヤミカラスを地面に抑え付けている。野生なのか、周囲にトレーナーの姿は無い。僅かな光に照らされた先で、羽が必死に藻掻こうとしているが、完全に上を取られており、既に喉は裂かれており声は出ない。  鋭い歯はその身体に噛み付き、情など一切見せない様子で的確に抉っている。  光る輪が揺れる。  静かだが、激しい動きを的確に夜に印す。  途方に暮れる栗色の瞳はしかし揺るがない。焼き付けようとしているように光の動きを見つめた。夜に照るあの光。暗闇を暗闇としない、月の分身は、炎の代わりになって彼女の暗闇に寄り添い続けた。その光が、獣の動きで弱者を貪る。  硬直している主とは裏腹に、懐から電光石火で彼に跳び込む存在があった。彼と双璧を成す獣は鈍い音を立て相手を突き飛ばした。  息絶え絶えのヤミカラスは地に伏し、その傍にエーフィが駆け寄る。遅れて、向こう側から慌てた様子のフカマルが短い足で必死に走ってきた。  しかし、突き放されたブラッキーに電光石火一つでは多少のダメージを与えることは叶っても、気絶させるほどの威力には到底及ばない。ゆっくりと身体をもたげ、低い唸り声を鳴らし、エーフィを睨み付ける。対するエーフィもヤミカラスから離れ、ブラッキーに相対する。厳しい睨み合いは、彼等に訪れたことのない緊迫を生んだ。二匹とも瞬時に距離を詰める技を会得している。間合いなどあってないようなもの��ある。  二対の獣の間に走る緊張した罅が、明らかとなる。 「やめて!」  懇願する叫びには、悲痛が込められていた。  ブラッキーの耳がぴくりと動く。真っ赤な視線が主に向いた時、怨念ともとれるような禍々しい眼光にアランは息を詰める。それは始まりの記憶とも、二度目の記憶とも重なるだろう。我を忘れ血走った獣の赤い眼。決して忘れるはずのない、彼女を縫い付ける殺戮の眼差し。  歯を食いしばり、ブラッキーは足先をアランに向ける。思わず彼女の足が後方へ下がったところを、すかさずエーフィが飛びかかった。  二度目の電光石火。が、同じ技を持ち素早さを高め、何より夜の化身であるブラッキーは、その動きを見切れぬほど鈍い生き物ではなかった。  闇夜にもそれとわかる漆黒の波動が彼を中心に波状に放射される。悪の波動。エーフィには効果的であり、いと���簡単に彼女を宙へ跳ね返し、高い悲鳴があがる。ブラッキーの放つ禍々しい様子に立ち尽くしたフカマルも、為す術無く攻撃を受け、地面を勢いよく転がっていった。間もなくその余波はアラン達にも襲いかかる。生身の人間であるアランがその技を見切り避けられるはずもなく、躊躇無くアメモースごと吹き飛ばした。その瞬間に弾けた、深くどす黒い衝撃。悲鳴をあげる間も無く、低い呻き声が零れた。  腕からアメモースは転がり落ち、地面に倒れ込む。アランは暫く起き上がることすら満足にできず、歪んだ顔で草原からブラッキーを見た。黒い草叢の隙間から窺える、一匹、無数に散らばる星空を背に孤高に立つ獣が、アランを見ている。  直後、彼は空に向かって吠えた。  ひりひりと風は絶叫に震撼する。  困惑に歪んだ彼等を置き去りにして、ブラッキーは走り出した。踵を返したと思えば、脱兎の如く湖から離れていく。 「ブラッキー! 待って!!」  アランが呼ぼうとも全く立ち止まる素振りを見せず、光の輪はやがて黒に塗りつぶされてしまった。  呆然と彼等は残された。  沈黙が永遠に続くかのように、誰もが絶句し状況を飲み込めずにいた。  騒ぎを感じ取ったのか、遅れてやってきたザナトアは、ばらばらに散らばって各々倒れ込んでいる光景に言葉を失う。 「何があったんだい!」  怒りとも混乱ともとれる勢いでザナトアは強い足取りで、まずは一番近くにいたフカマルのもとへ向かう。独特の鱗で覆われたフカマルだが、戦闘訓練を行っておらず非常に打たれ弱い。たった一度の悪の波動を受け、その場で気を失っていた。その短い手の先にある、光に照らされ既に息絶えた存在を認めた瞬間、息を詰めた。 「アラン!」  今度はアランの傍へやってくる。近くでアメモースは蠢き、アランは強力な一撃による痛みを堪えるように、ゆっくりと起き上がる。 「ブラッキーが」  攻撃が直接当たった腹部を抑えながら、辛うじて声が出る。勢いよく咳き込み、呼吸を落ち着かせると、もう一度口を開く。 「ブラッキー、が、ヤミカラスを……!」 「あんたのブラッキーが?」  アランは頷く。 「何故、そんなことが」 「私にも、それは」  アランは震える声を零しながら、首を振る。  勿論、野生ならば弱肉強食は自然の掟だ。ブラッキーという種族とて例外ではない。しかし、彼は野生とは対極に、人に育てられ続けてきたポケモンである。無闇に周囲を攻撃するほど好戦的な性格でもない。あの時、彼は明らかに自我を失っているように見えた。  動揺しきったアランを前に、ザナトアはこれ以上の詮索は無意味だと悟った。それより重要なことがある。ブラッキーを連れ戻さなければならない。 「それで、ブラッキーはどこに行ったんだ」 「分かりません……さっき、向こう側へ走って行ってそのままどこかへ」  ザナトアは一度その場を離れ老眼をこらすが、ブラッキーの気配は全く無い。深い暗闇であるほどあの光の輪は引き立つ。しかしその片鱗すら見当たらない。  背後で、柵にぶつかる音がしてザナトアが振り向く。よろめくアランが息を切らし、柵に寄りかかる。 「追いかけなきゃ……!」 「落ち着きな。夜はブラッキーの独壇場だよ。これほど澄んだ夜で血が騒いだのかもしれない。そうなれば、簡単にはいかない」 「でも、止めないと! もっと被害が出るかもしれない!」 「アラン」 「ザナトアさん」  いつになく動揺したアランは、俯いてザナトアを見られないようだった。 「ポッポを殺したのも、多分」  続けようとしたが、その先を断言するのには躊躇いを見せた。  抉られた首には、誰もが既視感を抱くだろう。あの日の夜、部屋にはいつもより風が吹き込んでいた。万が一にもと黒の団である可能性も彼女は考慮していたが、より近しい、信頼している存在まで疑念が至らなかった。誰も状況を理解できていないだろう。時に激情が垣間見えるが、基は冷静なブラッキーのことである。今までこのような暴走は一度として無かった。しかし、ブラッキーは、明らかに様子が異なっていた。アランはずっと気付いていた。気付いていたが、解らなかった。  闇夜に塗り潰されて判別がつかないが、彼女の顔は蒼白になっていることだろう。一刻も早く、と急く言葉とは裏腹に、足は僅かに震え、竦んでいるようだった。 「今はそんなことを言ってる場合じゃない。しゃんとしな!」  アランははっと顔を上げ、険しい老婆の視線に射止められる。 「動揺するなという方が無理だろうが、トレーナーの揺らぎはポケモンに伝わる」  いいかい、ザナトアは顔を近付ける。 「いくら素早いといえど、そう遠くは行けないだろう。悔しいがあたしはそう身軽には動けない。この付近でフカマルとアメモースと待っていよう。もしかしたら戻ってくるかもしれない。それに人がいるところなら、噂が流れてくるかもしれないからね。ここらを聞いて回ろう。あんたは市内をエーフィと探しな。……場所が悪いね。あっち���ったら、ヨルノズク達がいるんだが……仕方が無いさね」  大丈夫、とザナトアはアランの両腕を握る。 「必ず見つけられる。見つけて、ボールに戻すことだけを考えるんだ。何故こうなったかは、一度置け」  老いを感じさせない強力な眼力を、アランは真正面から受け止めた。 「行けるね?」  問われ、アランはまだ隠せない困惑を振り払うように唇を引き締め、黙って頷いた。  ザナトアは力強くアランの身体を叩き、激励する。  捜索は夜通し続いた。  しかしブラッキーは一向に姿を見せず、光の影を誰も見つけることはできなかった。喉が嗄れても尚ブラッキーを呼び続けたアランだったが、努力は虚しく空を切る。エーフィも懸命に鋭敏な感覚を研ぎ澄ませ縦横無尽に町を駆け回り、ザナトアも出来る限り情報収集に励んだが、足取りを掴むには困難を極めた。  殆ど眠れぬ夜を過ごし、朝日が一帯を照らす。穏やかな水面が小さなきらめきを放つ。晴天の吉日と水神が指定したこの日は、まるで誰かに仕組まれていたように雲一つ無い朝から始まる。  キリが沸き立つ、秋を彩る祭の一日が幕を開けた。 < index >
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requality-harajuku · 6 years
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今年一番のハイメゾン祭り。店内リニューアル。
今年一番の入荷がこのタイミングでやって来ました。
ハイメゾンのアイテム「だけ」のスペシャルウィーク。
それに伴い店内一新、リニューアル。
(エアコンも全て新しくなりまして快適...
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しばらくクローズしていた奥の部屋も開放。
物量がマックスで店内パンパンです。
ピックアップしてご紹介。
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JIL SANDER
ジルサンダーのコート。 コットン生地に薄手のウールの裏地が付いたSSモデル。 シルエットはボックス、装飾を省いたジルサンダーのミニマルなデザイン。 比較的最近のモデルです。
定価200000円程。
14980
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Paul Smith
ポールスミスのステンカラーコート。 薄手でハリのあるコットン生地を使ったスプリングコート。 首元までボタンが付いているスタンドカラー仕様、ボタンを開ければベーシックなコートとしてもお使い頂けます。
9980
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Dolce&Gabbana
ドルチェ&ガッバーナのジャケット。 薄く中綿入りながらも着膨れしないシャープなシルエット。 非常に軽量で着心地も抜群。
定価170000円程。
9980
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HERMES
エルメスのローファー。 厳選されたカーフレザーは使われる度に風合いを増して良い雰囲気。バック部分にはHERMESロゴ入り。 現行で販売されているRUSSELの前モデルにあたるシリーズです。
参考URL http://japan.hermes.com/men/shoes/mocassin-h/configurable-product-z-menshoes-russel-143421.html?color_hermes=NOIR&nuance=1
定価130000円程。
42(26.5~27cm相当
11980
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EMPORIO ARMANI
イタリア製、エンポリオアルマーニのチェスターコート。 身体のラインを美しくトレースする細身のシルエット。 フロントにはダーツが入り、スタイルアップの効果を更に高めています。
定価120000円程。
9980
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Alexander McQueen
アレキサンダーマックイーンのスラックス。 グレンチェック、シルクとウールを半々で混紡した高級感のある生地。 ボタニカル柄のサイドラインはハンドメイドのレース仕様。 裾に向かってテーパードしていく綺麗なシルエットも、テーラリングに定評のあるマックイーンならではの仕上がり。
イタリア製。
定価91800円
9980
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Salvatore Ferragamo
サルバトーレフェラガモのブルゾン。 コーチジャケット風のデザインですがハイメゾンらしく上品な仕上がり。 使いやすいブラックカラー、生地も程よく薄手でこれからの時期の羽織に最適です。
イタリア製。
定価100000円程。
9980
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GUCCI
グッチのスラックス。 上質なウール生地にワイドシルエット。 歩く度に生地の綺麗な陰影をお楽しみ頂けます。 ストレッチ入りで履き心地も良好。
イタリア製。
定価60000円程。
9980
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Balenciaga
バレンシアガのジャケット。 ゲスキエールデザインのコレクションライン。 シェイプされたウエストが美しい綺麗なパターンに、ラペルの先が鋭角になった華やかなシングルピークド。
イタリア製。
定価130000円程。
9980
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Balenciaga
バレンシアガのブルゾン。 艶のあるベロア素材を使った気品のあるデザイン。 フロントには一本水平に切り替えしと、ボタン付きのポケットでアクセントを付けています。 首元まで覆うフルジップで、ジップの明け具合で印象の変化もお楽しみ頂けます。
7980
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Balenciaga
バレンシアガのパンツ。 フロントにバレンシアガのロゴ入り。 コーデュロイ風のルックスの柔らかかな生地にタックが入ったワイドシルエット。 ブラックに近い深いブラウンのカラーリング。
7980
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YVES SAINT LAURENT rive gauche
サンローランパリになる以前のコレクションライン、リヴゴーシュのコートです。 ステファノピラーティ得意のウール素材のラグジュアリーなコート。 非常に洗練された雰囲気の一着。
イタリア製。
定価220000円程。
19980
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Yves Saint Laurent
イヴサンローランのコート。 raccoon dog(タヌキ)のリアルファーが襟もとにあしらわれたラグジュアリーなデザイン。 やや光沢のあるコットン素材のボディに大き目のポケット、縦長のシルエットがポイント。
11980
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Christian Dior
クリスチャンディオールのセットアップスーツ。 トレンドのコーデュロイ素材、黒に限りなく近いダークブラウンのカラーリングでモードに仕上げた一着。
未使用ハンガー付
19980
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Christian Dior
クリスチャンディオールのセットアップスーツ。 ウールにモヘアをブレンドした艶のある上質な生地。 ダークネイビーのダブル、ノーベント仕様。 スラックスはタック入り。
11980
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Christian Dior
クリスチャンディオールのセットアップスーツ。 ダークグレーにブルーのヘリンボーン。 ストライプの綺麗な配色。 フロントはダブル、サイドベンツ仕様です。
11980
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Christian Dior
クリスチャンディオールのニット。 エンジに近い落ち着いたトーンのレッド。 シンプルなクルーネックに胸のDIOR刺繍がワンポイント。
5980
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Christian Dior
クリスチャンディオールのニット。 深い色合いのグリーン。 シンプルで質の良いクルーネック。
5980
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Christian Dior
イタリア製、クリスチャンディオールのニット。 カーキとグリーンの中間色。 クルーネックに胸のCDロゴがワンポイント。
5980
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Christian Dior
クリスチャンディオールのコート。 毛足の長いウール生地をベースにしたダブル仕様。 ベーシックなブラック、着丈も長過ぎず使いやすいデザインです。
9980
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DIOR HOMME
ディオールオムのヒールブーツ。 4.5cmのハイヒールはサンローランで言う所のザブリスキーと同様の高さ。 カラーは深いボルドー、パテントレザーで艶があり華やかな雰囲気。 エディスリマンのデザインです。
定価125000円程。
43(27.5cm相当
29980
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Yves Saint Laurent
イヴサンローランのヒールブーツです。 もう生産がされいないにも関わらずファンの多い名作JOHNNY。 ヒールは6.5cmと高めでスタイルを綺麗に見せます。 ソールは前ラバーを貼りたてでメンテナンスもしっかりとしています。 ブラックのジョニーでこのサイズ、このプライスは他店ではなかなか無いかと。 お探しの方お早めに。
42ハーフ(27cm相当
39980
などなどなど、その他にもご紹介し切れないほど商品が充実しています。
今年一番の入荷、年始も凄かったですがそれよりもアツい内容。
今週末もリクオリティで。
お待ちしております。
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gallerynamba · 12 days
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◇TWINSET(ツインセット)◇カーディガンが入荷しました。 定価:80,300円(税込) 弊社通販サイト商品ページ⇒http://www.gallery-jpg.com/item/643-350-061/ AUTUMN&WINTER 素材: (本体)アクリル80%、毛20% (付属1)アクリル70%、毛30% (付属2)ナイロン38%、レーヨン38%、コットン24% (刺繍)ポリエステル100% カラー:ホワイト サイズ:XS 総丈約53cm、肩幅約34cm、袖丈約64cm、バスト約92cm、ウエスト約89cm (平置きの状態で測っています。) プードルヤーンを使い編み上げたニットカーディガン。 その毛糸を使い何段にもフリンジをあしらっています。 また、レースの縁をブラック糸でトリミングした、ハニカムレースに花柄を織り込んだパーツをニットに縫い付けています。 ネックラインと袖口はリブ仕立て。
前立て部分はスナップボタン開閉。 インパクトのあるカーディガンです。 ※ご覧頂いている媒体により、色の見え方が多少変わる場合がございます。 ※店頭でも同商品を販売しておりますので、通販サイトの在庫反映が遅れる場合があり商品をご用意出来ない場合がございます。予めご了承頂きますようお願い致します。 // 🗣 いいね・保存・コメント大歓迎!ご来店お待ちしております! \\ ━━━━━━━━━■アクセス□━━━━━━━━━         なんばCITY本館の1階     大阪難波郵便局側から入って1軒目        靴のダイアナ(DIANA)の隣 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ Gallery なんばCITY本館1階店 〒542-0076 大阪府大阪市中央区難波5-1-60 なんばCITY本館1階 【営業時間】11:00~21:00 【休館日】9月無休 【PHONE】06-6644-2526 【e-mail】[email protected]
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yongyilive · 7 years
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水着の上に着る レディース 体型カバー リゾート 海外 大人 おしゃれ 可愛い
Pink×BlackBlack×White  ラインストーン付き のも! 別売り 水着用アンダーショーツ 444円(税別) ラインストーン付き のも! 別売り 水着用アンダーショーツ 556円(税別) 当社モデルも着用? バスト 盛れる 胸パッド 660円(税別) ★ディズニー?ディズニープリンセス?可愛い?エプロン? ¥500+税 ★ふんわりパニエ大人 ¥1111+税 ★お得!セクシー福袋 ¥1000+税 ★コスチューム?グッズ ¥890+税 ★人気!ストッキング ¥560+税 ★かわいい?レディース?トップス ¥399+税 平日18時?土曜15時までのご注文(代引き?クレカのみ)で即日発送!あす楽対応 ※一部除外地域あり 水着2016 人気がバージョンアップ!2017 新作水着 衣装続々入荷中です★SEXYビキニ?水着 レディースなら当店におまかせ! 三角 ビキニ 体型カバー タンキニ モノキニ ワンピース スカート ショートパンツ サロペット バンドゥ ビキニ スクール水着 3点セット 2点セット柄別 ストライプ?ボーダー 柄別 無地 柄別 ドット柄柄別 花柄柄別 星柄 柄別 レース?フリル      胸元のボリュームが寂しい…そんな悩みを持つ人にオススメの、ビキニ水着を買うときのポイントはこちら!胸元にフリルやリボンがついている水着は、胸元のボリューム感が自然にアップ!やわらかめの素材やふんわりとしたカラーにすると、より自然で女性らしいイメージに。水着確実に胸を大きく見せたい、という人にはコレ!ただし、硬めのパッドはズレやすく不自然になりがちなのでNG。柔らかめで自然なボリュームになるようにするか、ビーチでも使えるヌーブラも最近では人気です!隠したり盛ったりせず、アクティブな水着で元気な印象をアピールするのも手です!また、布面積は広めより狭めの方がボディーラインはスッキリ見せることができます。メンズ 水着衣装サイズフリーサイズ(M~L) 丈:60cm(首ひも~裾cmまで ) ※伸縮性ありセット内容シースルーオーバーワンピース一点(水着は付属致しません) 【コンビニ受取対応商品】 コスプレ?ランジェリー?水着が勢ぞろい!品ぞろえ豊富★下着やプレゼントにぴったりなランジェリーなども取り扱い!セクシー系や、可愛い系までいろいろ!他にも定番コスプレのセーラー服?学生?アイドル?スクール?制服?メイド服、ナース?女医?ミニスカポリス?CA?スチュワーデス、チャイナ服?チャイナドレス、猫耳のアニマルや、うさぎ&バニーガール?和服?花魁?着物、秘書や女教師?OL、レースクイーン?キャンギャル?バドガール?などのセクシー&エロなコスプレ衣装、ハロウィーン用のデビル?魔女?ウィッチ?小悪魔?魔法使い?ゴースト?ゾンビや、可愛い?バニー?妖精?羽?ファンタジーな白雪姫?赤ずきん?巫女?プリンセス?かぼちゃ?花嫁?ドクター?ピエロ?ワンピース?ダークでカッコいい?ポリス&囚人、迷彩?アーミー?衣装、海賊?パイレーツ?ゴスロリ?黒猫?キャットウーマンなどコスチュームを激安で販売!友達とペア&おそろいでorキッズ用の衣装も!親子&家族で楽しむのにもぴったり?大きいサイズ?のコスチュームも多数入荷しております★平日18時?土曜15時までのご注文であす楽?即日発送?対応OKです!ハロウィン?クリスマス?パーティ?二次会?仮装?衣装?サンタコスプレやイースター 衣装などもバリエーション豊富?学園祭?文化祭のコスチューム 衣装なら当店通販におまかせ! メーカー希望小売価格はメーカーサイトに基づいて掲載しています バストが大きくて水着だと目立ちすぎてしまう、なんだかいやらしくなってしまう…そんな悩みを持つ人にオススメの、ビキニ水着を買うときのポイントはこちら!胸元にフリルやリボンがついている水着はより胸を強調します。なるべく装飾は控えめな方が◎柄物も大きいと目立つので、小花柄などシンプルなデザインがおすすめです。ワイヤー入りのホルターネックは胸の形を美しく整え、大きめのバストでもしっかり支えてくれます。大きさを隠すだけでなく、せっかくなのだから美しく見せることも大事!逆にノンワイヤーの三角ブラやチューブトップは形が整いにくいため、胸が大きめの人にはあまりオススメしません。白などのふんわりした色は肌と同化しやすいです。あまり胸を強調したくないという人は濃いめの色で、膨張色はワンポイント程度がオススメです。お腹が出てるからワンピースの水着で…なんて考えていませんか?実は、ビキニの方が痩せて見えるのです! おすすめ&安心のビキニはこちら♪派手めな色や柄を使って、自然をお腹からチェンジ!フリルやレースが多過ぎると全体的にボリューム感が出てしまうので、装飾は控えめに。また、白などの膨張色は太く見えてしまうので避けた方が無難。気になるからと言って布面積の広い水着を着てしまうと、余計に体のラインが強調されてしまうことに。ここはあえて、露出度が高めなビキニに挑戦してみましょう♪でもお腹を出す自信がない…という人は、ニットや透け感のある水着をレイヤードすれば安心!水着が恥ずかしいというひとは、泳いだり遊ばない時以外はパーカーやTシャツでカバーを♪羽織るものがピチピチしていると余計に太く見えてしまうので、メンズサイズなどなるべく大きめのサイズを選んで◎ピンク 水着・ビキニ
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bujingx · 5 years
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ファッションハウスによって衣服を貸していませんでした
「それは、黒い女性がその絵の中にいる権利についてでした」と、Piccioliが説明しました。そして、Cherry JamesのDusty Huedサテンガウンの壮大な写真を壮大なサロンで言及しました。多くのために、その非常にイメージは、クチュールのホワイト手袋黄金時代の最終的なシンボルとすべてのそのwaspy froideurです。しかし、それは完全に現代的な文脈での生活にもたらされたときには、ショーの最後に、アダットAkech、Natalia Vodianova、ナオミキャンベル、リヤケベド、カイアガーバーとMariacarlaボスノコを含むモデルの星のような一握りは確かにウイルスになるビートのタブローを形成した。
「誰もが多様性について話しているだけではない。それは黒人の美しさのお祝いだ」と彼のムード・ボードも黒人女性の象徴的なイメージで満たされていることを確認することができるinned女性; 60年代アフリカ系アメリカ人雑誌からの悲しい写真。
しかし、コレクション自体には、しばしば多くの場合、黒の表現に関するイメージの柱を形成するこれらのぎこちない外来主義のいずれかではなかった。エルメススーパーコピーそれは代わりに最も深遠な色でいっぱいでした:ボンボンピンクのサテン、マスタードカシミヤとペリワルド綿;シャルトリューズとパールグレイ;タンジェリンと一緒のライラック;エメラルドとチョコレートは、バラと象牙と対になりました。Piccioliも、彼が「ヌード」色が黒人の女性のために意味したものを再考したいと言いました、そして、結果はカスタムメイドのレースライニングで豪華な茶色の列の配列でした。彼らは、メディカルの価値がある最も眩しい装飾で水彩花木に続いていました。羽、スパンコール、レース、本当に春だった春の花輪。ショーは、全くの明るさで織りのタフタガウン(織物のメートル)のパレードで閉じられました。
社会的メディアの剣闘士時代に、このショーがどれほど信じられないかについて注意することは、重要です。Piccioliはイタリア人です、そして、彼の経験はおそらく彼が話したかった女性のそれらと一致しません、しかし、メッセージは明確でした:あなたは歓迎します。
イヴサンローランはパイオニアだったが、それは彼のクチュールショーではまだ、より多くの頻繁に、それはそれだった黒の女性を鋳造に来た。ジェットや黒檀のような黒人の観客に仕舞われた雑誌は、ファッションハウスによって衣服を貸していませんでした。初期には,いくつかの色のモデルは,ドレッシングルームにおける白人の対応からしばしば分離された。
実際には、バレンチノのショーは、EbonyのEnteretress Euniceウォーカージョンソンによって1958年に始まった伝説的な黒檀のファッションフェアを気にさせました。彼女の家族は、彼女が彼女の心がどこにあったかを彼女のお金を置くのを許したシカゴのアフリカ系アメリカの出版男爵でした。2010年の彼女の死までのほぼ50年の間、彼女は、ディオール、イヴサンローラン、ジバンシー、クロードモンタナ、クリスチャンラクロワ、ジーンポールゴルチェとオスカーデラレンタのようなものから最も壮大なクチュールのいくつかを購入するためにパリに季節の巡礼を行った。彼女はすべてのそれらのルイ14世のサロンの最前列にアフリカ系アメリカ人ファッションエディターや色の女性がなかった時に、非常に最初の、ブラッククチュールクライアントではなかった場合のいずれかになった。皮肉にも、バレンチノはかつて有名にジョンソンのエントリをそのショーに拒否しました。
それは彼女がアメリカ  から黒人のコミュニティにオートクチュールを導入するのを妨げませんでした。 エルメス|中古品の通販そして、60年代前半に若いパットクリーブランドを含むアフリカ系アメリカ人モデルのグループで、その年の4ヵ月間、州から州へ旅行していますUMDを参照してください。
田舎のZizziには放射能汚染があった。ヤニやローレルがありました。ミコノス、雌のリンゼーLohanがあった。クロアチアがその音楽祭以外の何かのために知られるようになったほとんど年でした。それは、我々が彼らの同意なしで人々の出生チャートをした年でした。世界がジムKardashianで我々を祝福して、テレサメイシャッフルで我々を気づかせた年でした。その蛾のミームを覚えていますか?2018年これまでGoogleの芸術と文化selfieをお試しください?再び2018年。これは、オバマが条約を押し上げて、アフリカ系アメリカ人画家によって彼らの明るい、カラフルな公式肖像を明らかにした年でした。2018年。どのように、あなたは3つの語で年を要約できましたか?大きいディックエネルギー。ちょうど2時?永遠に!一つで:目が覚めた。
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tsi-curation · 6 years
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★今週入荷予定★ バックベルテッドコート、ケーブルボリュームニット、、
こんにちは
  今回は今週入荷予定の新作&人気完売アイテムの再入荷情報です!
    ◆バックベルテッドコート◆
(No.38425810)
col …ピンクベージュ・キャメル・朱赤・アカ・ネイビー
※11/16入荷予定
※ルミネ店舗のみキャメル・ネイビー入荷済
  オンラインショップの先行予約でお問い合わせ殺到中の今季人気No.1コート
  ついに全店に入荷致します
    ゆったり感をフェミニンに着こなす、大人可愛いロングコート。
フロントW釦やバックベルトが、全体を引き締める好ディテール◎
さらっとラフに羽織るだけでもサマになるおしゃれな1着は、秋冬ワードローブの即戦力としてマルチな活躍が期待できそう。
  完売必須アイテムなので是非お早めに!!
    ◆ケーブルボリュームニット◆
(No.38452160)
¥15,000+tax
col …ホワイト・キャメル・ラズベリー・レッド・ネイビー
※11/17入荷予定
    ニットの柔らかな風合いにフェミニティ漂う、ケーブル編み柄のプルオーバー。
ほど良くルージーなシルエットで、気負いなく着こなせるます◎
  旬なボリュームボトムスや総柄デザインなどのアイテムともバランスよくマッチします!
  年末にかけて続くイベント事にも活躍しそう♪
    ◆フレアニットミニワンピース◆
(No.38466350)
col …キャメル・レッド・ブラック
※11/18入荷予定 (ルミネ店舗のみ入荷済)
    ロマンティックに揺れ動くフレアシルエットで、愛らしさ満点な仕上がりに。
  無駄な装飾を省いたミニマルなルックスに、クラシカルな雰囲気漂う大人可愛いミニワンピースです。
    ◆フード付きポケファーコート◆
(No.36424190-5)
¥69,000+tax
col …モカピンク・ライトグレー・グレー・ネイビー
※入荷済
  リュクスなコート+ロングブーツで冬のお出かけスタイルにも◎
      ◆フェイクファーライダースジャケット◆
(No.38343700-1)
¥22,000+tax
col …キャメル・ライトグレー・ブラック
※11/16再入荷予定
    大人気完売中のライダースジャケットがついに入荷します!
  スカートコーデやワンピースなど、いつものスタイルにプラスワンで今季の冬スタイルが叶います
    ◆リバーシブルスカートセットアップ◆
(No.38465710)
¥21,000+tax
col …ホワイト・ピンクベージュ・ブラウン・ライトブルー
※11/1入荷予定
    スカートを裏面にするとレーススカートにチェンジ!
  レース面と無地面の両方が楽しめるリバーシブルスカートのセットアップは、
シーンに合わせて着回し力も抜群です◎
      いかがでしたか??
  他にも沢山のアイテムが続々入荷予定なので是非チェックしてみて下さい♪
      ============
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sabooone · 7 years
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誘拐、そしてバレッタの乙女/07/2011
ががう、と獅子が吼えるとキャアと歓声があがる。 猿が皿を回したり、馬が台に飛び乗ったりと、花やしきは世相に反して今日も大盛況だった。
「香織!香織!!」
そんな中、一人の婦人が髪を振り乱して娘の名前を叫んでいる。 大勢の人をかき分けて、少女の興味を引きそうな遊具や食べ物屋を次々に回る。 マリオネットがかたかたと動くと幼い子供たちは嬉しそうにはしゃぎ声をあげる。 甘いお菓子をねだる子供の声、それを諌める大人たちの声、笑い声、呼びこみの声。 それらが、渦のようにうねっている。 婦人の金切り声も、そのうねりに飲み込まれてしまう。
ふ、と婦人の目の端に赤い着物に黒髪の少女の背中がうつる。 はっとして、その赤い着物を追いかける。
「香織!!」
叫ぶように少女の手を引く。 痛い!と振り返った少女は、婦人の娘ではなかった。 すぐさま両親らしき人が少女と婦人の間に割って入る。 最近続発している誘拐事件のことがあるので不信に思ったのだろう。 婦人はすみません、すみませんと謝りながら逃げるようにその場を離れた。
(ああ、香織。香織――)
婦人はバレッタを握りしめた。 先程まで娘がつけていたものだ。 宝石が花を模り、パールの房が垂れ下がる豪奢なそれは乱暴に踏みつけられたのか壊れてしまい装飾の宝石やパールは散っていた。 さらら、さらら。 わずかに、二三房残ったパールの束が揺れて音がなる。 その真っ白なパールの粒に、くっきりと赤黒い血が付いていた。
号外! 令嬢誘拐事件。 三人目ノ犠牲者、遺体デ発見セリ。
「まあ……」
百合子は新聞の見出しをみて思わず息を飲んだ。 最近世間を賑やかせている令嬢誘拐事件の記事は新聞の一面を使って誘拐事件の経緯や概要を扱っていた。 試し刷りの粗い印刷で記事の内容は読みにくかったものの、写真の中の在りし日の少女たちはあどけない顔立ちをしていた。 いずれも年齢は十五、六ごろの慎ましそうなおとなしそうな令嬢ばかりを狙った誘拐事件。 少し前まで――没落しかけていたとはいえ――同じような立場だった百合子は胸を痛めずにはいられない。
編集者として働き始めた百合子はまだ雑用だが女だてらに軍手をはめて真っ黒になりながらインキを敷く作業をしていた。 これでようやくその日食べられるくらいの給金になるのだから、働くということは大変な事だ。 爵位を返上し借財を片付けた後、鏡子婦人に小さな仮住まいを用意してもらったものの、兄は時折ふらりとどこかへ出かけて帰ってこないし、副業はおろか本業の方も手が回らないしで百合子は大忙しだった。
働き始めは編集長の怒鳴り声や、他の社員の早口な喋り方に、大きく戸惑ったものだが今はすっかり慣れてしまった。 平民のような言葉遣いもいくつか覚えている。 時々披露すると兄は眉根を寄せてさめざめと泣くのだが、百合子は今の忙しさがとても心地良かった。
「あっ!」
ぼうっと色々なことに思いを馳せていたら、まとめていた髪がはらりとほどけその一房が輪転機に巻き込まれてしまう。
「いけない!ごめんなさい!機械止めてください!!」
百合子の声に隣で作業していた同僚が慌てて機械を止める。 ぐるぐると巻き込まれてインキだらけになってしまったが、どうにかぎりぎりで顔を巻き込まれずに済んだ。
「ああ、機械止めちゃ号外の売り出しに間に合わないよ!!」 「ええ、すぐ切りますから!」
そう言うと、前掛けのポケットから作業用鋏を取り出す。 逡巡したのは一瞬で、ジャギンと髪の毛を切ると急いで機械を逆回転させて絡みついた髪の毛を取り払う。
「申し訳御座いません!」
百合子はきつく髪の毛を結び直して、再びインキを敷く作業へ戻った。 兄の顔が頭をちらつく、兄には編集者の仕事だと嘘を付いている。 毎日爪の間まで真っ黒にして帰る妹に、疑りの目を向けるが原稿を書いているのだと言い聞かせていた。
(……これは、何て言い訳しよう……)
少女時代の甘い記憶と決別するような気がして、わずかに涙が視界を潤ませる。 けれど、泣くことは許されないのだ。 泣いてしまえば涙でインキの印刷が滲んでしまうから――。
/-/-/-/-/-/-/
号外はどうにか夕方の売り出しに間に合ったようだった。 百合子は動かしっぱなしの腕も立ちっ放しの足もへとへとになり、よろよろと出版社を後にした。 あと何日すれば編集者として働けるのだろう……。 一生このままインキを敷く仕事をするのだろうか、辛い仕事だがそうなったらいつかは慣れる日がくるのだろうか。 夕刻の朱に染まる空を見ながら、ふらふらと歩く。
(明日はやっとの休みだわ、何をしようかしら)
色々考えてみる。 洗濯物が溜まっていたかしら、破れた服の裾を繕わなくては、お部屋の掃除もしなくちゃ……。 そうなると、休みなどあってないようなものだ。 とりあえず、お布団で眠りたい。そんな事を考えながら歩いていると――。
「くく、だいぶお疲れのようだな。お姫さん」
その声を聞くと、急に気力のようなものが体の芯から湧いてくる。 くるりと振り返ると、長身の男が立って腕を組みにやにやと笑っていた。
「いいえ、ちっとも?斯波さんもお暇なのね、会社のほうは大丈夫?」 「?! おい、百合子さん。その髪はどうしたんだ!」 「べ、別にどうもしませんわ。ちょっとヘマをして機械に巻き込まれたから切りましたの」 「き、切りましたの、ってあなた――。ああ、もう我慢ならん! 最初はお姫さんの戯れだと思っていましたが、今日という今日は言わせていただく! 無謀なことはやめて、さっさと俺と結婚してくれ!」 「嫌ですこのスットコドッコイ!おととい来なさい!」 「お姫さん!ああ、もう、ああ――もう!どこでそんな言葉を!」 「ごきげんよう!」
ああ、すっきりした。 不思議なことに、百合子は斯波の前では気力を振り絞って立つことができる。 なぜか前を向いて歩き続けようという気持ちが湧いてくるのだった。 それは、斯波が百合子には無理だと決めつけていつ諦めるかという気持ちが透けて見えるせいだろうか。 口では習いたて覚えたての文句を吐きつつも、 働くということがお金を稼ぐということがこんなにも大変なことなのかと心のなかでは斯波を敬服していた。
「分かった、分かりました。――では、せめてその御髪をなんとかさせてくれ! 折角の美しい髪がもったいない!」 「……近所の髪結いの方にお願いしようと思ったのですけど、 ちょうどここでざくざくと切ってもらえばと」 「ざくざく?!俺の知り合いに腕のたつ髪結いがいる! 変なところで切られるとザンギリにされてしまうぞ!」 「でも私、お金が、その……あまり持っていなくて」 「そんなのあなたが気にする必要はありませんよ!」 「いけないわ。斯波さんにばかり頼ってしまうと」
百合子は自分の溜めた給金でなんとかやりくりできる範囲だったので頑なに斯波を拒む。 往来で押し問答を繰り広げる奇妙な二人組に、ちらちらと好奇の目が向けられるがどちらも感情が高ぶると周りなどお構いなしだった。 斯波は我慢ならないとばかりに百合子の腕をつかみ揺さぶる。
「よし、百合子さん。あなたに金儲けの秘訣を教えてやる! いいか?人は利用しろ!あなたは俺を利用してもいいんだ!」 「り、利用だなんて……」 「あなたはまだ鏡子婦人に借財があるんだろう? 一銭だって節約しなけりゃいけないわけだ」 「それはそうですけど、でも――」 「でもじゃあない。こんなちんたらとやっていると金を返しきる頃にはヨボヨボの老いぼれになってしまうぞ? ほら、にっこり笑って愛想して”お願いします”というんだ。 女の愛嬌も武器のひとつですからねえ、生まれ持った武器は活用しないと」 「……お願い、します――」
女の武器などと!と思いはしたものの、斯波の言う事も一理あると思い直し引きつった笑みを浮かべて斯波に頭をさげた。 その顔を見て斯波はぐっと吹き出すのを堪えるように言った。
「これは――まだまだ練習が必要だな」
/-/-/-/-/-/-/
「ゆ、百合子?どうしたんだい、その――髪は……」
瑞人は百合子が帰宅して開口一番にそう言った。
「どうかしら?モダンでしょう?ダッチ・ボッブというのですって ――お兄様はこの髪型の百合子はお嫌い?」 「いや、僕がどんな百合子であろうと嫌いなわけないだろう。 でも、しかし――お前の髪が――」
だいたい予想通りの反応だった。 壊れた蓄音機のように髪が、髪がと繰り返す。 斯波に連れられたときはどんな髪型になるのかと不安になったが、 この髪ならばまた機械に髪をとられる心配もない。 それに、まとめる手間や手入れが省けてより経済的だと思った。
「あ、そうだわお兄様。 明日の朝一番に洗濯してしまいますから長襦袢やおふんどしなどの汚れ物を出してくださいませね」 「い、いや、自分で洗うよ……」 「あらそう?洗濯板でごしごしと洗うのって結構力いりましてよ?」 「大丈夫だよ、僕だって洗濯ぐらいはできるだろう。 それよりも、ほら――お前のために夕食を作っておいたんだ。 せかせかせずに、座ってお食べよ」 「そうね、ええ。いただきます」
百合子が仕事で遅くなるときは大抵瑞人が夕食をつくっている。 始めの頃はぐちゃぐちゃのご飯や、具のない味噌汁など惨憺たる晩餐だったが、 最近はどうやら手馴れてきたのか以前ほどひどくはない。
「……どうだい?」 「まあ、お兄様。この御飯の炊き具合素晴らしくてよ!」 「そうかい?だいたいコツをつかめてきたよ、赤子泣いても蓋とるな♪という歌があってね……」
うんうんと瑞人の講釈を聞きながら一口味噌汁を飲む。
「げほっ!!」 「百合子?!大丈夫かい?急いで食べなくても良いんだよ?」 「お、お兄様。お味噌汁が辛すぎです……」 「あれ、本当に?――おかしいな、塩辛いほうが疲れがとれると隣の奥さんが教えてくれたんだけど」 「限度というものがあります」
食事だけでなく買い物をするのも瑞人が担当している。 客といえば婦人や下男ばかりの市場で、着流しの男がぶらりと風呂敷を持って市場をうろついているだけでも目立つのだが、瑞人のような風貌では尚更だった。
「もし、そこのご婦人――」
と、声をかけられれば商売人はまず客を二度見するだろう。 しかも、困った顔をした瑞人は無駄に色気があるのだ。その色気にあてられながら「は、はい、なんでしょう」と聞くと、その儚い美貌の男はゆらりと立ち消えてしまいそうな霞の微笑みを浮かべてこう問う。
「持ち金がこればかりしかないのですが、妹に精のつく食べ物をつくってやりたいのです……」
帰る頃には風呂敷いっぱいに野菜や米や味噌が包まれていた。 それだけではなく、やたらと近所の婦人や奥様方が「これ、作りすぎちゃって……」や「田舎の母が毎年送りすぎるので……」などと、次々に料理や酒や米などをもってくる。
「親切な方ばかりだね」
のほほんとばかりに瑞人が言うが、百合子は何だか騙しているようで申し訳なくなった。 そしてお裾分けしてもらった料理の皿には、花を入れて返している。 本来ならばいなり寿司なりちらし寿司なり入れて返すのだろうが、そのお金が捻出できないためだ。 元々華道の家元だった瑞人だからこその思いつきなのだろうが――。
「お兄様、くれぐれも気をつけてくださいね」 「うん、次はもう少し控えめに作ってみるよ」
そういう意味ではないんだけど――と思いながら、隣の奥さんから頂いた煮物をつついた。
夕食を食べ終わり、お腹が膨れてくると猛烈な眠気が百合子を襲う。 百合子が働き始めてはかいがいしく家事を手伝い家に居つくようになった瑞人の顔を見て安心したのもあるかもしれない。
「おや、眠そうだね。ここを片付けて布団を敷いてあげるから少しお待ちよ」 「はい。――いえ、私繕い物が……」 「いいから、いいから」
百合子が立とうと腰をあげるが、上手く力が入らない。 ずっと気を張っていて気がつかなかったが、体中の力が抜けていた。
「あら?どうしたのかしら、膝に力が入らないわ」 「ああ、そのまま座っておいで」
瑞人は手慣れたように食器を桶にとり、近くの井戸で汲み置きしていた水につける。 折りたたみ式の台を濡れた手ぬぐい拭き、さっと箒で畳を掃くとそこに布団を敷いた。 帯を解こうと百合子が苦戦しているのを見て、これまた慣れた手付きで手伝う。 寝間着になった百合子をひょいと抱くと敷いた布団へ寝かせた。 意外に力持ちなのだな、と百合子はうつらうつらとしながら思う。
「お兄様は、お休みにならないの?」 「そうだね、僕はまだやることがあるから――」 「そう、なの――ね――」
最後はほとんどささやきのように小さく掠れた声で瑞人にお休みなさいと言った。 身体が泥のように眠る傍らで、かちゃかちゃと食器を片付ける音、そしてからからと引き戸が開いて瑞人が家を出て行く音が聞こえた。 眠りの奥底の方で、百合子はああ、またどこかへ出かけてしまうのか――と寂しく思った。 けれど、そんな不安を蕩かすように睡魔がゆるゆると百合子を襲う。
この僅かな期間にあった様々な記憶が入り乱れ、駆け足で夢のようにぐるぐるとめぐる。 新しい夜会服、暴漢たちの足音、背の高い傲慢な男、桔梗の香り、父の青い顔、母の悲鳴――。 その夢の最後には何度も何度も同じ男が現れる。 そして男は、悲しい瞳で真実を告げて去っていく。
暗い闇の方へ向かって歩き出すその男を、百合子は必死に走って追いかける。
『その先へ行ってはダメ!私はあなたを――』
けれど、疲れきった百合子の足は上手く回らず、その場に転ぶ。 だから、いつも夢はそこでおしまいだ。夢の続きを見ることはない。
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ぽっかりと目覚める。 むくりと起き上がりぐぐぐと背伸びした。 外はようやく白み始めたばかりで、鳥が何羽か鳴く声が聞こえた。 身体が軽い。すっかりと疲労はどこかへ行ってしまったようだった。 ふと横を見ると瑞人が眠っていた。 ゆめうつつで彼が出かける音を聞いたような気がするが、気のせいだったのだろうか。 いや、金策をしに出かけていたらしい。枕元に金子の入った袋が置かれていた。 百合子は瑞人を起こさないように気を使い、そろりと布団から忍び出る。 出版社の印刷方に回されてからというもの早起きが癖になってしまったようだ。
寝間着を着替え、新しく井戸の水を汲みに出る。 ついでに顔と手と足を洗い、冷たい水をごくごくと飲む。
「ああ、美味しい」 「おや、百合子さん?今日も早いね」 「おはようございます、高遠さんもお早いのね」 「いやいや、僕はね、ただ夜更かしをしていただけなんですよ」
井戸端会議という言葉があるように、井戸へ行くと必ず誰かに会う。 そこでは様々な噂話が飛び交い、今年の野菜の出来具合を聞いたり、流行のファッションを知ったりする。 そうして近所の者と顔なじみになった百合子は、朝早くにはこの高遠という男とよく会った。 すぐ近くに住んでいて、分厚い眼鏡にぼさぼさの髪の毛見た目を気にしない風体により周囲の者からは奇人変人と言われていたが百合子は特に気にすることもなく普通に接していた。 高遠はタバコの匂いをぷうんとさせながら何やら黒く汚れた手と袖を井戸の水で洗った、そして今更気がついたというように百合子の髪を見る。
「あれ?髪を切ったんですか?」 「ええ、気分を変えましたの」
そんな他愛ない世間話をして別れ、水を入れた桶を運んでいると何やら家の前が騒がしい。 嫌な予感がして、小走りにかけるとその予感は的中した。 家の前に一台の自動車が停まっている。此の様な場所に自動車が停まっているのは珍しい光景だ。
「あなたは相変わらずのようですね、義兄さん」 「ああ虫唾が走る。何だいその義兄さんというのは、やめてくれよ」 「百合子さんの幸せを考えたら、協力こそすれ邪険にする必要はないと思いますけどねえ」 「幸せねえ、今は今で十分に兄妹二人で幸せに暮らしているよ。 ほら、今夜もこのように二人川の字になって一緒に寝たのだし」 「な、なんっって破廉恥な!」 「しょうがないじゃ��いか、家が狭いのだから」 「だから――」
ただでさえ狭い家なのに、存在感も態度も背も大きな斯波と瑞人がお互いを牽制しあうように気を荒立てているので余計に狭く思えた。 ふと見ると、台の上に欠けた茶碗が置いている。 あれは確か瑞人が下手を打って落として欠けた茶碗ではなかったか、 それにお茶ではなく水が入っているところをみると瑞人なりに客人に飲み物を出したのだろうが、あれは完全に嫌がらせである。
「あの、二人とも朝から喧嘩するのはやめてください」 「お姫さん!ああ、やっぱりその髪もあなたに似合うな! 俺の見立て通りだ!」
あれやこれやと雑誌の切り抜きを髪結いに渡して、百合子を差し置いてああでもないこうでもないと口出しすれば斯波の見立て通りにもなるだろう。 瑞人は百合子の髪に手を加えたのが斯波だと分かり面白くない顔を一瞬だけした。 百合子の長い髪を気に入っていた瑞人からしたら恨み骨髄といったところか。
「ああ、百合子おかえり。 朝御飯が出来ているよ。そういう事だから、ね、斯波君」 「おっと、そうそう。俺は百合子さんに仕事の依頼に来たんだ。 あっはっは、やあ、すみませんな義兄さん」 「あら?仕事の依頼ですか?」 「そう、仔細は自動車の中ででもお話しする。 なあに、なんなら朝食も一緒に……」 「いいえ、結構ですわ。でも、お仕事なら急ぎますものね。 お兄様、支度しますから朝御飯はおにぎりにしてくださいな。 斯波さん、自動車が往来の邪魔になってよ、もっと端に寄せてください」 「うん、分かったよ。お前の言うとおりにしようね」 「おっと、これはいかん――では支度が終わるまで自動車で待つとするか」
百合子は二人をとりあえず捌くと、箪笥の中から手帳と万年筆を取り出した。 独自に探偵の理をまとめた手帳だった。 そして出版社でもらった新聞の切り抜きをまとめたものも取り出す。 それらを鞄に入れ、動きやすい洋装に着替えた。 以前の邸から唯一母の形見として持って帰ることのできた手鏡でささっと髪型を整える。 最後に瑞人のお弁当を鞄に詰めると、編み上げたブーツを履く。
「それではお兄様行って参ります」 「ああ、――くれぐれも気をつけて」
心配そうに声をかける瑞人ににこりと微笑み、身を翻す。 そして、斯波の自動車に乗り込んだ。
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<<事件概要>>
令嬢誘拐事件
発生日   4月17日 被害者   田中千鶴子 年齢    十五歳 発見時   4月19日 場所    山林 死因    絞殺(首をつった状態で発見) 追記    両親は卸問屋を営む。六人兄妹の次女。 要求    17日夕方に身代金要求の手紙。三千七百円の身代金。 受け取りに失敗。以後連絡なし。 特記    最後の目撃情報から女学校の帰宅途中に誘拐されたと思われる。
発生日   4月19日 被害者   山本容子 年齢    十五歳 発見時   4月20日 場所    公園近くの雑木林 死因    殴打されたような痕あり、死因は頸部圧迫による絞殺 追記    両親は酒屋を営む。二人姉妹の長女。 要求    19日夕方に身代金要求の手紙。身代金は三千七百円。 封筒には本人のものと思われる指が入っていた。 受け取り場所に犯人が現れず受け取りに失敗。 特記    最後に目撃されたのは稽古事の舞踊へ通う姿。 教室へ現れなかったため、途中に誘拐されたと思われる。
発生日   4月20日 被害者   新田香代子 年齢    十六歳 発見時   4月21日 場所    川べり 死因    拷問のような痕ああるも直接の死因は絞殺。後に首を切り落とされる。 追記    両親は高利貸しを営む。一人娘。 要求    身代金要求の手紙がくる。三千七百円用意するも以降に連絡なし。 特記    活動写真を見に行くとでかけそのまま帰らず。
発生日   4月22日 被害者   青田香織 年齢    六歳 追記    両親は紡績、貿易商を営む。二人姉妹。 特記    22日昼頃に母親と花やしきへ出かけ、 母親が十数分目を離した時には娘は消えていた。 情報    黒ずくめの格好をした5人組が少女を連れて歩く姿が目撃された。
<<事件概要おわり>>
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「俺の知り合いの貿易商のお嬢さんが行方不明になったんだ。 ほら、今、巷を賑わせているだろ?」 「ええ、令嬢誘拐事件ね」 「そうだ。取引上よく知っている相手でな。 昨日お姫さんと会った後会う用事があったんだが会ってみると あまりに顔色が悪い。 そして急に用事を切り上げて帰ろうとするので問いただしたら娘が帰ってこないというんだ。 ほうぼうに人の手をやって探させているようなんだが、まだ見つからないらしい。 まあ、まだ誘拐と決まったわけでもないんだがな」 「身代金の要求があるとすれば、今日のうちね」
この事件ならば、よく知っている。 百合子は新聞の切り抜きを取り出した。何かの役に立つやもと忙しい合間をぬって色々とまとめていたのが役に立った。 何しろ出版社は色々な人が出入りする。それこそ、記者やら作家やら――。 だから、休憩中の記者からぽろりと話を聞いてしまうことや、伝書鳩の伝聞が漏れ聞こえることはよくあった。 警察から緘口令が出た情報やとても新聞には書けない遺体の状況などもある。 それを作業しながら聞き及んでいたため、下手な記者よりも情報は詳しい。
しばらくして、自動車が停まったのは大きな邸の正門だった。 運転手が門番に二三言喋ると、ぎぎぎと金属音をたてて邸の門が開く。
「まあ、大きな門」 「青田氏は四八歳、青田一族は元々このあたりの庄屋で明治から紡績を始めた。 それが、時代と合致して急成長、青田氏の代から貿易商を始めたそうだ」 「でも、警察はもう呼んでいるのでしょう?私が必要かしら?」 「まあ、実を言うと婦人が相当参っているらしい。 それに婦人とお姫さんの奥方様は元々ご友人だったそうだ」 「そうでしたの。――奥様はさぞお辛いでしょうね……」
推理をしてトリックを解き、犯人を追い詰めることばかりが探偵の仕事ではない。 四六時中警察に護衛され、親族らからは責め立てられ、また自分自身の行動を悔いて泣いているのだろう。
「やれやれ、広い庭だったな。やっと着いたようだ」
長い並木道を自動車で走り抜けて十数分、青田家の邸が現れた。 広大な庭園に噴水、洋風の邸。 百合子が驚きながら建物を見上げる。 すると、邸の窓から一人の少女がこちらを見ていた。 服装や年齢から考えると誘拐された香織の姉の清子だろう。 落ち着いた目付きをしている���目が合い百合子が目礼をするとさっとレースのカーテンを閉めてすうっと部屋の奥へ消えた。
「これは斯波さまお待ちしておりました。――そちらは?」 「俺の知り合いで探偵をしている野宮百合子嬢だ」 「初めまして、野宮百合子と申します。 探偵と言っても状況によりけりで捜査に関わるつもりは御座いませんわ。 ただ、誘拐事件は数回見ておりますので、奥様のお心をお支え出来ればと思いましたの」
明らかに奇異の目を向けられるも、慣れたように付け加えると執事頭はなるほど合点がいったと頷いた。 それと同時に、ふと斯波に不信感を持った。 執事頭の後について廊下を歩きながら、そっと会話する。
「斯波さん、奥様から依頼があったのではなくて?」 「……依頼人は俺ですよ」
どういう意味か、と聞く前に大きな客間に案内された。 そこには警察の人間が数名と、恰幅のよい男性が座っていた。 電話が引かれ、それを囲むよう輪になっている。 その場に不釣合いな二人が現れて、警察の関係者は不信の目を向けて、その内の一人がつかつかと二人に歩み寄った。 黒い制服に身を包み、脇にイギリス式デザインの帽子はさんでいる。 三白眼の黒い瞳がじろりと百合子を見た後に斯波を見上げて鼻で笑う。
「ハッ、あなたが探偵か?」 「いいや、俺はただの付き添いだ。探偵はこちら――」 「野宮百合子です」 「――あなた、が?」
あからさまに侮蔑の濃い声音でそう言うとぱっぱと犬を追い払うように手を振った。
「お遊びじゃないんだ、用がないなら帰ってもらいたい」 「もちろん、お遊びのつもりはないです。 捜査の邪魔はしませんわ。奥様のお側につくだけです」 「聴取ならもうすんでいる」 「聴取するつもりもないわ、ただお側についてお心を和らげてもらいたいだけです」 「ふん、なんだ探偵などというから大仰なと思ったが、それではただの女中ではないか」 「はい、私は目立つ制服でもございませんし、何より身軽なので存分に奥様のお使いをさせていただきます」
警察の制服を着た人間が邸をうろうろしていれば犯人に気づかれるでしょう?という意味を含めてほほえむ。 一見探偵に見えない百合子の容姿は、確かにその点有利といえば有利かもしれない。 そもそも、ほとんど実績のない百合子を怪しむのは当然の事だった。 斯波の紹介とはいえ、令嬢誘拐事件という大きな依頼が来たことに一番驚いたのは百合子自身だったのだ。 不安はあるが、自分に出来る限りの事をなんでもしようと思う。 百合子は深々とお辞儀をして女中の案内で部屋を出る。 途端に斯波がやれやれと深く息を付いた。
「――どうだ。いい加減諦める気になりましたかね」 「やはり、私を諦めさせようと思って連れてきたのね」 「実際手も足も出ないじゃないか、これでよく分かったでしょう」 「私は私が出来ることをやるまでよ」 「全く、どこまでも頑固だな、あなたは――」
呆れたように百合子を見つめた。 その真っ直ぐな視線、初めて出会ったときはその光の強さに怖じ気づいた。 けれど、今の百合子はその目を落ち着いて見返すことができる。
「……はあ、分かった。分かりましたよ。 お姫さんの頑固さは筋金入りだからな」
そう言うとわざとらしくあきらめのため息をついた。 依頼人が斯波なら彼の意向ひとつでこの仕事はなかった事にできるはずだ。 百合子はひとまずほっと胸をなでおろした。
「ただし、俺を助手にすること!それならいいだろう?」 「斯波さんが、助手?」 「ああ、そうだ」 「私の?」 「そう、お姫さんの助手だ」 「ええと、何を手伝ってくださるの?」 「それはまあ……ならず者の手からお姫さんを守ったり、銃弾の盾になったりだな――」 「まあ……。でも、お給金は少ししか出ないわよ?」 「いらん、と言ったら駄々をこねるんだろうな」 「おかしな話、依頼人が助手だなんて」 「今回だけじゃない、今後何かある時は俺を助手で使ってもらいたい」 「……本当は頼ってはいけないと思っていますけど」 「けど?」 「危険手当はつかなくてよ?」 「結構!」 「斯波さん、……よろしくお願いしますね」
そう言うと花がほころぶような笑みを斯波にむける。 その可憐な笑顔に斯波はぎゅんと心臓が縮まり、どくんどくんと高鳴る音が頭に響く。 今にも百合子を抱きしめて接吻したい、いやそれ以上のことも!
「百合子さ――!」 「ん、今のは子供っぽかったかしら? 愛想笑いもなかなか加減が難しいわね……」
びきりと斯波は心臓の止まる音が聞こえた。
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それから婦人の部屋へ案内され、百合子は疲れきった様子の婦人の話し相手をした。 まずは自己紹介をし、母と婦人が友人関係にあったことの話を少しする。 最初は警戒していたようだが、百合子と話をするうちに少しずつうちとけていく。 今は平民へと身をやつしてしまった百合子だが、生まれながら持った気品や教養のある言葉、頭の回転の早さは普通の令嬢とは少し違っていた。 何より、多くの経験は百合子を少しずつだが強い人間にしていた。
「ああ、百合子さんありがとう。少しだけど落ち着いたわ」 「そんな何のお力にもなれませんわ――こんな時だからこそお気をしっかり持ってくださいませ」 「ええ、私がしっかりしなくてはね――私が……」
そう言いながらも婦人は湧き出る泉のように、瞳に涙を浮かべる。 その時突然電話のベルがけたたましい音を立てた。 邸内に緊張がはしる。 ぎゅっと痛いほどに婦人は百合子の手を握った。 冷たくなった指がぶるぶると震えている、浅く呼吸を繰り返す婦人を落ち着かせるようにその手を握り返した。
ほんの数分ほどの沈黙の後、がやがやと部屋の外で人の話し声が聞こえた。 どうなったんだろうと、斯波が外の様子を見に行こうと立ちあがるのと同時にさきほどの警察官が扉を開ける。
「野宮君――君に相談がある」
誘拐犯の犯人は、身代金の金額と受け取り場所を指定する電話をかけてきた。 身代金は五千円、場所は東京駅の構内、そして受け渡し人には青田家の人間を指名したのだ。 婦人、もしくは清子嬢を。
「つまり、私が清子様のかわりに身代金を届ければいいわけですね?」 「ああ」 「俺は断固反対だ!」 「やります」 「お姫さん!」
何を言っているのだと悲鳴のような声をあげる。 確かに年齢も同じころだし、背格好や雰囲気も似ている。 かもじを使って同じ髪型にし、同じ着物を着ればほとんど見分けはつかないはずだ。
「すぐに支度しますわ」 「ありがたい」
女中の部屋を借りて着物を着る。女中たちが手伝ってくれるが着物を着るのは手慣れたものだ。 あっという間に着替え終わると、用意されたかもじをつけて髪留めをする。 とんとんと扉がノックされたので、すぐさまどうぞと声をかけた。
「契約破棄だ!依頼を取り下げる!」 「私が行かなければ誰が行くというの?奥様?それとも清子様?」 「俺は――俺はあなたが危険な目に会うのが嫌なんだ! どうして、あなたは普通の令嬢のようにじっとしてくれないんだ! あなたには誰よりも幸せになってほしい、それだけなのに。 どうして自分から危険な事に首をつっこもうとするんだ!!」 「斯波さん……」
爵位を返上したというのに、斯波は相変わらず百合子への求婚を続けた。 どうして、どうして。と斯波は繰り返すが、百合子の方こそどうして彼がこれほどまでに自分に求婚し続けるのかわからない。
「私、自分の幸せくらい自分でつかめるわ」 「俺は、俺があなたを幸せにしたいんだ! あなたの幸せが、俺の――幸せなんだ! それなのに、あなたときたら手がぼろぼろになるまで働いて、髪の毛を切って、 あんな小さな家で貧しい物を食べて、今だってそうだ!!」 「……。 私、あなたの気持ちが――ようやく少しだけわかったわ」
どうして百合子に固執するのかは、分からないけれど。
「斯波さん、あなたは私の助手でしょう? ならず者から私を守ってくださる?雨のように降る銃弾の盾になってくださるのよね?」 「……もちろん」 「ああ、よかった。実は私怖くて少しだけ震えていたの。 でも、斯波さんが私を守ってくれると信じているから、私大丈夫よ」 「あなたは……卑怯な言い方をするんだな」
斯波は百合子を幸せにしたい、という。 百合子もたった一人の男を、幸せにしたいと思った。
「私たち、何だかいつも一方通行ね……」
とんでもないじゃじゃ馬だと斯波は思う。 もっと簡単で阿呆な令嬢だったら、どれだけ楽だったことか。 けれど、そんな百合子は百合子ではない。 斯波は紛れもなく、この頑固でじゃじゃ馬で卑怯な百合子に惹かれているのだ。 商売相手だって、ここまで斯波を困らせたりするものか。 この姫さまだからこそ、斯波をここまで追い詰めることができるのだ。
「ああ、もう、お姫さんに付き合っていると心臓がいくつあっても足りん」 「それじゃあ……」 「あなたは、俺が守る。絶対に」
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しかし、斯波の決意も虚しく。 あまりにも呆気無く、身代金の受け渡しは滞り無く終わった。 百合子が東京駅の指定された構内で待っていると、 帽子を目深にかぶった男が指示通りの方法で現金入りの鞄を持っていった。 斯波はそこから少し離れたところで、その様子を見守っていた。 青田氏は、現金の受け渡しが上手くいって香織嬢さえ戻れば良いと、 数名の警察官のほかには配備しなかったのだ。 犯人逮捕に躍起になっている警察としては反対意見も出たようだが、何よりこれ以上の犠牲者を出すのも忍びないと最終的には青田氏の判断に任せた。
「本当にお嬢様が帰ってくるといいけど――」 「まあ、身代金は渡したんだ。上手くいくでしょう」 「ええ――」
邸に戻る。 婦人は疲れて休んでいるとのことで、女中に香織嬢の部屋を見せてもらうことになった。 長い廊下を歩く。
「えっと、ここでしたかしら?」 「いえ、そこは空室です。香織お嬢様のお部屋はこちらです」
女中の後に付き、隣の部屋に入る。 何か黴びたような臭いが一瞬鼻についた。 部屋は広く、きちんと片付いていた。 百合子は窓際に近づく。分厚い赤いカーテンを押し広げる。 そこから見える景色は、庭園に噴水そして玄関の入り口あたりだった。 ちょうど青田邸についたときに清子嬢を見たのはこの部屋だったようだ。
「でも、街路樹があってここからでは顔が見えないわ」
どこか簡素な部屋だった。絨毯が敷かれ、天蓋付きの寝台に洋風の箪笥がいくつも並ぶ。 壁にはわざわざ机用の電灯の照明がつけられている。
「何だか寂しい部屋ね――」
この部屋には人形も服も靴も雑誌も――おおよそ少女が喜ぶようなきらきらと光るものが何も無い。 必要最低限の家具しか揃っていないように思えた。 寝台の枕元を手でそっと押す。普通、このくらいの歳の少女ならお人形のひとつやふたつ枕元に飾っていても不思議ではないはずだが。
「あら?斯波さん、そこの電灯を見てくださいます?」
壁につけられた高い位置の照明を軽々と調べる。
「変だな、線が入っていないぞ」 「あなたたち、何をしているの?」
鋭い声に二人は振り返った。 そこに立っていたのは清子だった。
「あなた――そのお着物は私のじゃあないの!」
ものすごい剣幕で百合子を怒鳴りつける。 今後まだ何かの要求があった場合に備えて着物を着たままだったのだ。
「返しなさい!返して!!私のお着物よ!!!」 「清子さん!」
返してと言われてもこの場で裸になるわけにもいかないし――。 斯波もならず者からは百合子を守ると言ったが、相手は令嬢だ。 二人が困り果てていると、女中が間に割って入る。
「清子様!奥様からお部屋を出ないようにとのお言いつけでございましょう?!」 「いやっ!」 「す、すみません。すぐに着替えます!!」
百合子は慌てて香織の部屋を出た。 小走りで女中の部屋に戻り、そそくさと着物を着替えた。 あの様子で、婦人は何も清子に伝えていないのだと分かった。
それからしばらくして、夕方ごろに再び電話が鳴る。 全員が緊張し、このときは百合子と斯波もそろって固唾を飲んで見守った。
『◯×町の空き家へ行け』
それだけ告げると電話はすぐに切れた。 警察がすぐに動く。 指定された空き家で香織嬢は柔らかな毛布にくるまって見つかった。 衣服に乱れはなく、まるで眠っているかのように安らかな死に顔だった。 後頭部に何度も殴打した痕があり、最初の一撃がほとんど致命傷だったようだ。
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気絶しそうに顔面蒼白になった青田氏に比べ、婦人は覚悟は出来ていたとばかりに強く踏ん張って立っていた。 ���私がしっかりしなくては――) 繰り返し言う婦人の姿を思い出す。 百合子は何と声をかけて良いか分からずにいると、婦人は泣きはらした目で百合子に微笑みかけた。
「あなたは、十分にやってくれたわ。百合子さん」 「奥様……」 「本当なら、私が行かなければならなかったのに――」 「そんな、何かのお役に立ちたくて――そう言えば清子お嬢様は大丈夫なのですか?」
百合子は部屋にいるように言いつけられているという清子のことを思い出して聞く。 妹が誘拐され遺体で見つかったのだ、さぞかし衝撃をうけていることだろう。
「ええ、あの子もきっとショックを受けているわ」
清子の話題を出すとこらえきれずに涙をはらはらと流した。 いけないわ、と婦人はハンカチを取り出す。 そこには香織のバレッタがくるまれていた。
「香織お嬢様のバレッタですわね」 「ええ、――いえ、本当は清子のなんだけど、あの子がどうしてもと欲しがったの」 「お手元に戻ってきてよかったですわ、宝石は意思を持つといいますもの」 「そう、そうね――」
婦人は急に真面目な顔になって頷いた。
「そのバレッタ――」
血が付いている。 花やしきで香織が行方が分からなくなったときに拾ったと言っていたが、 なぜ血がついているのだろうか――。 香織は最初の一撃で致命傷になるほどの傷を負った。 ではその時、香織はそのバレッタをつけていたのだ。
「お姫さん、自動車の準備が出来た。後は警察にまかせよう」 「……ええ、でも」 「いいのよ、百合子さん。ありがとう――本当に」
婦人が百合子に微笑む。 どこか、苦しげなその表情。 百合子は何かをいいかけるが、ぐっと耐えて婦人に一礼した。
「全く、後味の悪い」
百合子はもう一度、青田の大きな邸を見上げた。 自動車のエンジンがかかり、ぶるんと音を立てて動き出す。
ゆっくりと車窓の景色が変わる。
最後にもう一度、香織の部屋の窓を見た。 レースのカーテンがひらひらと揺れている、今はもうそこには誰もいない。 香織も――清子も……。 次第に景色は街路樹に移り変わっていく。
(街路樹……)
その言葉をきっかけに、さまざまな鍵がかちりかちりと音をたてて思考の錠前を開いて行く。 前の3件とはあまりに手口の違う今度の誘拐事件。
ああ、全て明らかになった。 ――それなのに百合子の心はひとつも晴れなかった。
「斯波さん。――私、今回の事件の犯人が分かってしまったの」 「……は?」 「今、このお邸を離れてしまえばきっともう間に合わないわ。 真実を明らかにしたほうが、良いのかしら――」 「何を迷うことがある、あなたは探偵なんだろう?」 「――そう、そうね。すみません、もう一度邸に戻ってくださる?」
百合子は運転手に告げる。 ぐるりと広い庭を一周して、再び自動車は青田家の邸の前に停まった。
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ひ、ふ、み、よ、いつ……。
清子は手の平のパールを数える。 汚らしい赤黒い染みを一心不乱に拭きとり、大事にハンカチの上に並べる。
ひ、ふ、み、よ、いつ……。
全てのパールが整然と一糸の乱れもなく、まっすぐに並んでいる。 ひとつの粒がころりと横にはみ出ると、清子は慌ててそれを列に戻す。 何かが歪んでいる事が許せない、きちんとあるべき場所にないと、不安で仕方がない。
清子の部屋は異常なまでに整理整頓されていた。 沢山の宝石たちは、色によって分別され、きっちりとしまわれている。 寝台のシーツの上の皺の一筋、自分の髪の毛の一本ですら気になって仕方がない。 鏡に着いたひとつの指紋だって、靴の底につく泥だって許せない。 何かあればすぐに女中を呼んで気が済むまで掃除をさせる。
母親は清子の事を綺麗好きとよく言っていたが、女中たちは極度の潔癖症で神経衰弱だと陰口を叩いていた。
ひ、ふ、み、よ、いつ……。
パールを指でつまんで並べていく。 じりりりりとけたたましい音をたてて電話の鳴るのが聞こえた。 ぴ、と小指が先ほど並べたパールを弾く。 清子はいらいらしてそれを元の位置に戻した。
香織が行方不明になってから、ずっと清子は部屋に閉じ込められている。 ――香織。 六歳の妹はそれはそれは両親に愛されていた。 何でも清子の真似をして、あれがほしいこれがほしいと清子の持ち物をねだる。 母は少しくらいかしてやりなさいと清子に言うが、清子は絶対に嫌だった。 全て、自分のものだ。他人に触られるのなど耐えられない。
(ああ、足りない!足りない!足りない!!)
いくら数えて並べてみても、パールが一つ足りないのだ。 そのことが、清子をひどく不安にさせる。 なんども、香織の部屋を調べてみたがそれでも見つからない。 女中に探させるがひとつも見つからない、その様子をみて母は清子を部屋に閉じ込めた。 それでも、清子は抜けだして何度も香織の部屋を探す。
こんなことになったのも、全て香織のせいだ。 あの子が、清子のバレッタがほしいと泣かなければこんな事にはならなかった。 両親は香織のことを天使だ天使だ、と可愛がったが清子は忌々しい悪魔のようにさえ思う。
「姉さま、私にもそのバレッタをつけさせてくださいな」 「……嫌よ」 「お母様!姉さまがいじわるをするのよ!」 「清子さん、少しぐらい貸してあげなさいな」 「嫌」 「清子さん!あなたはお姉さんなんだから、少しくらいは我慢なさい!!」
本当に嫌だったのだが、清子は渋々バレッタを香織に貸した。 嫌味なほど、そのバレッタは香織によく似合った。
「みてみて、お父様も可愛いと褒めてくださったのよ」 「ではもう良いでしょう?早く返して」 「いやっ。もうちょっと付けておくの!」 「私は、少し貸してあげただけよ」 「ふん、何よ。お姉さまのケチ!!私のほうが似合っているのに!」 「似あってなんかないわ!私のバレッタだもの!!」 「いいえ、皆私に似合っていると言ってくれたわ! みんな、私が可愛い、可愛いって!!!」 「返してよ!」
清子はかっとなり、香織のバレッタに手をかけた。 香織がもがき、次の瞬間ピンと音をたててパールが散った。
「あっ!」
ぱらぱらぱらと小雨の降るような音がしてパールが絨毯に飛び散る。
「私のせいじゃないわ!お姉さまが壊したのよ!お姉さまが悪いの!! お母様!お母様!!お姉さまが――」
憎しみのような怒りのようなものがぐらぐらと湧き、それが清子の精神を突き抜ける。 爆発しそうな心臓が、一瞬だけ、わっと騒ぐと清子はドイツ製のくるみ割り人形でもって香織を殴っていた。 泣き喚く声に更にいらだちがつのり、何度も何度もその声が聞こえなくなるまで香織を殴り続けた。
血が壁に絨毯に飛び散り、どくどくと香織の頭から流れでる血の海に清子のバレッタがぷかぷかと浮かぶ。
ひ、ふ、み、よ……。
女中が部屋の中へ入ったときには、清子は散ってしまったパールをひとつひとつ丁寧に拾っているところだった。
/-/-/-/-/-/-/
さて、と。 百合子は青田氏、婦人、警察官、清子そして斯波を集めた部屋で切り出した。
「今回の誘拐事件は、今まで新聞で騒がれていた事件とは全く別の事件です。 まず、誘拐の状況、手口、令嬢の年齢、発見されたときの状況、死因などからそれが分かります」 「と、言うと?」
そう口を挟んだのは警察の男だった。
「前の三件は明らかに同じ犯人による犯行ですわ。 三件とも共通する所があります。 例えば、誘拐されたお嬢さんの年齢、誘拐方法、直接の死因、死体の状況――」
そう言われて斯波はどうだったかな、と考え込む。
「確かに、今回の香織嬢はまだ六歳。他の三人と比べると幼すぎる。 それに前の三人は一人のところを誘拐されているが、今回は婦人と二人のところ。 死因は絞殺、今回は頭部挫傷による失血死。 三人が山林や川べりに打ち捨てられていたのに比べ、空き家で毛布にくるまって見つかった――か」 「他の三人はまるで塵のように辱められて捨てられていたのに、 今回のお嬢様はまるでいたわるように眠るように毛布にくるまれていました」 「それが、何だというんだ――」 「後悔の現れです。少なくとも、お嬢様を空き家に置いた人はとてもお嬢様を愛していた。 だから、死体なのにまるで眠った赤子のように丁寧に扱っていたんです」
寒くないように、寂しくないように、と。
「奥様。花やしきで十数分目を離した――と言いましたよね」 「……ええ」 「新聞でも人々の噂の間でももちきりなのが、この令嬢誘拐事件。 誰もがわが子を誘拐されやしないかと心配しているハズですわ。 そんな中で奥様はお嬢様から目を離された……十数分も」 「それは――それは、あの、お手洗いに……」 「それに、確か目撃情報もあったのですよね?」 「黒ずくめの男が香織嬢らしき少女を連れ去っていたのを見た――というのがあるそうですな」 「ええ、そう。そうですわ」
真昼の花やしき。 親子連れがわいわいと騒がしい――。
「先程申し上げたように今、人々は誘拐だとか人攫いだとかという言葉にはいつも以上に敏感になっていると思うんです。 だからそのようにあからさまに怪しげな格好をした輩などがうろついていたらもっと目撃情報があってもよさそうなものです。 それなのに、目撃情報はたったの一件だけ」 「……」 「そして、香織お嬢様の死因は頭部挫傷による失血死―― 奥様にお嬢様のバレッタを見せていただいたときに、あれ?と思ったんです」
百合子はもう一度、バレッタを見せてほしいと婦人に乞う。
「わずかですが、血がこびりついているでしょう? おそらく香織お嬢様は、誰かに殴られたときにこのバレッタを付けていたんです」 「先ほど百合子さんが言ったとおり、香織嬢の死因は脳挫傷。 すでに血がついているということは、花やしきのどこかで殴り殺された――という事になるな」 「昼日中の花やしきで、黒ずくめの男達が少女を攫い、さらにそのどこかでで殴り殺していた――」
警官の男が眉根を寄せて唸る。 なにもかもちぐはぐに思えた。
「そうなると目撃情報もどこかおかしいな、ということになるんです」 「そうですね、確か少女を連れ歩いているのを見た。と言った。 目撃場所とバレッタを拾ったという場所を鑑みても――この証言は嘘であると分かる。 場所から考えてすでにお嬢様は殴り殺されていた後だと思われる、証言は”抱えられていた”とか”背負われていた”となるべきだ」 「つまり、婦人の証言は嘘だと――?」 「少なくとも、香織お嬢様は花やしきには行っていないと思います」
青田氏が驚いたように婦人を見る。 婦人はぎゅっと手を握りしめてうつむいていた。
「敏子――。なぜ、なぜそんな嘘を――」
喘ぐように言葉を搾り出す。 婦人は意を決したように顔をあげた。
「そう、私……私、嘘を、つきました。 香織は不慮の事故で死んでしまったのです!か、階段から落ちて……。 だから、私、怖くなって、ちょうど今起きている誘拐事件のせいにしてしまおうと――」 「ええ、誘拐事件に見せかけたのはご婦人の知恵でしょう。 けれど頭の傷をみてもあれはどう見ても階段から落ちた怪我ではありませんわ」 「――や、止めて!わ、私が殺したの!娘を……香織を殴り殺したのは私よ!!」 「敏子――」
悲鳴のような泣き声をあげて婦人は崩れ落ちた。 それを支えるように青田氏が抱えた。 すくっと百合子は立つ。
「皆様、香織お嬢様のお部屋に参りましょう」
百合子の言葉にしたがって、全員香織の部屋に着く。 その時、青田氏は呆然と部屋を見渡し――何かを言いかけて口を噤む。
「ここが、香織お嬢様のお部屋ですわよね」 「ええ、そう――です」
こつこつと窓際に寄る。赤いカーテンをさっと開くとそこに夕暮れの庭が広がった。
「このお部屋に入ったときに、つんと黴の臭いがしました。 それに生活感のない家具、寝台、絨毯――」 「この壁照明も線が入っていないようだ」 「女中の方は、隣が空室だと言っていました。 けれど、本当の空室はこちらの方。 お嬢様の本当のお部屋がこそが、隣の空室なのではないでしょうか」 「いいえ、いいえ!」 「奥様、失礼させていただきますわね」
百合子はそのまま隣の部屋へ向かう。 がちゃがちゃとドアノブを回すが、鍵がかかっていて開かない。
「青田さん、鍵を開けてもらえるか?」
斯波がそう言うと、女中に目配せをする。 青田氏もだいたいの事情は飲み込めてきているようだった。
扉が開いて、中の空気が流れる。 鼻をツンとつく刺激臭は、漂白剤か洗剤の香りだった。 ぱちりと照明をつけると、そこには可愛らしい少女の部屋があった。 沢山のぬいぐるみや人形、雑誌や、宝石入れのブリキ缶――。 絨毯は取り払われているが、その布張りの床に赤茶色にのこる血の染みがうっすらと見て取れる。 壁紙にも血しぶきを拭いた痕が点々と残っていた。
百合子はまた窓際に近寄り、白いレースのカーテンを開いた。 隣の部屋は街路樹で目隠しになっていたが、この部屋ならば庭を走る自動車が見える。 そう、邸に来たときに清子をみた窓は、ここだったのだ。
「清子様、このお部屋に入っておられましたよね」 「いいえ、こんな部屋一度も入っていないわ」
つん、と清子はそっぽを向く。
「いろいろな方にお聞きしました。 バレッタは元々は清子様の物だった――と」 「そうよ!それをあの子が盗ったのよ!」
ぎりりと悔しそうに歯ぎしりをする。
「でも、戻ってきたじゃあありませんか」 「いいえ!!壊れている、壊れているでしょう! パールがなくなってしまったもの!!」 「いくつ足りないのですか?」 「ひとつ、あとひとつよ!! あと、たったのひとつなのに……」
百合子は洋装のポケットからハンカチを取り出す。 ゆっくりと清子に歩み寄り、そのハンカチを開いた。
「最後のおひとつです。 発見した香織お嬢様の首もとにありましたわ」 「ああ!私のパール!!」
清子はそれをゆっくりとつまみ上げる。 そして、百合子をみてにこりと微笑んだ。
「ああ、これでもう大丈夫。ようやく最後の一粒が見つかったのよ」
ひ、ふ、み、よ、いつ……。 清子は心のそこから安堵したように、真珠を手のひらで包む。
「これはお父様からいただいた大切なバレッタなの。 香織がバラバラにしてしまったから、私すごくすごく悲しかったのよ」 「――ええ、見つかってようございましたわ」
百合子は本当に心のそこからそう言うと、清子の手を包んで微笑んだ。 清子は今までにないほどの、優しげな微笑みを百合子にむけた。
/-/-/-/-/-/-/
「牛鍋――いや、たまには、はま鍋はどうだ?お姫さん」 「いいえ、お兄様が夕ごはんを作って待っているので」 「なんだ、俺の給金で奢ってさし上げようと思ったのに。 ――ああ、そこの店の前で止めてくれ」
斯波は急いで自動車からおりると、紙に包まれたものを抱えていた。 なに、ちょっとした手土産ですよ、と笑う。 青田夫妻は百合子に多額の依頼料を渡そうとした。 あまりの大金におそろしくて返そうとするが、斯波は口止め料も入っているのだから受け取れと促した。 そんなものなくても何もしゃべりはしないと百合子は言ったが、それでも引かなかったので恐ろしいほどの大金も手にしてしまっていた。 斯波が謝礼ですと封筒を差し出す、ずっしりとした重みに百合子は目を剥いた。
「こ、こんなに――?!」 「お姫さんを騙して諦めさせようとした非礼も詫びる意味でもな」 「では、助手の斯波さんに半分――」 「もう半分引いている」 「半分引いて、この金額なの?!」 「青田氏のと俺の両方合わせたら引越し費用ぐらいにはなる」 「引越し費用どころかちょっとした家が建つわ……」 「ああ、それはいい案だ!ぜひ、そうしてもらいたい!」 「……おそろしいわ、こんな大金を家に置いておくなんて……」
泥棒にでもはいられはしないかしら、と不安になる。 しかし、あの家をみれば貧乏は火を見るよりも明らかなので泥棒も家を選ぶから安心か……。 そんなことを考えていると、自動車が家の前に停まった。
「ああ、百合子!おかえり、怪我はないかい?」 「ええ、大丈夫よお兄様」 「僕はもう心配で心配で――」
瑞人が百合子を抱きしめながら、頬を引っ張ってみたり髪をすいてみたり体中を触ってみたりと百合子を検分する。 その様子を忌々しげに斯波が睨んでいると、百合子を胸の中に抱きしめながら瑞人も斯波を睨み返す。
「おや、斯波君。いたの?――もう君の用事はすんだだろう?さっさとお帰りよ」 「お、お兄様。斯波さんもお兄様のご飯を食べたいとおっしゃってるの」 「ふうん、僕の料理をねえ――そうそう、今日は牛鍋だよ。 ああ、残念だけど斯波君の分まで材料はないからね」 「やあ、奇遇ですな義兄さん。ちょうどここに上物の牛肉がありましてね」 「だから、その義兄さんというのは……」 「ま、まあまあお二人とも、ね?三人で食べましょうよ」 「この男の箸がつついた鍋など、僕は食べられないね」 「そうですか、ではお姫さん。俺と二人で鍋をつつきあおうじゃないか」
斯波がぱちりと片目をつむってみせると、瑞人の眉間にしわが寄る。
「本当に懲りない男だね、君は」 「妹離れできない義兄さんに言われたくないですな」
二人揃って、ははは、と笑うと再び鋭い目で睨み合う。 (喧嘩するほど仲がいいとは、こういうことを言うのね――)
その後3人は狭い家の中で一つの鍋をつついた。 やれ肉が煮えただの、やれ野菜を食べろだのと二人の鍋奉行は百合子に次々と食材を食べさせる。 百合子がもうお腹がいっぱいだと告げると、だから痩せているのだ!とか血色が悪い!とか言い始めた。
/-/-/-/-/-/-/
百合子は布団に横になった。 そして、今日の斯波の言葉を思い出す。
俺は、俺があなたを幸せにしたいんだ! あなたの幸せが、俺の――幸せなんだ!
(真島――)
百合子は久しぶりに、その名前を呼んだ。 名を呼べば、不思議と涙が溢れてくる。 何も考えられないほど忙しく働いて、気を紛らわし、ずっと思い出さないようにしていた。
(お前は今どうしているの?)
ゆっくりと眼を閉じる。 この僅かな期間にあった様々な記憶が入り乱れ、駆け足で夢のようにぐるぐるとめぐる。 新しい夜会服、暴漢たちの足音、背の高い傲慢な男、桔梗の香り、父の青い顔、母の悲鳴――。 その夢の最後には何度も何度も同じ男が現れる。 そして男は、悲しい瞳で真実を告げて去っていく。
暗い闇の方へ向かって歩き出すその男を、百合子は必死に走って追いかける。
『その先へ行ってはダメ!私はあなたを――』
不思議だ。 いつもの夢ならば、ここで百合子は足がもつれて転んでしまうのに。 今日の百合子は、そうはならずにずっと男を追いかけている。 もう、令嬢ではない、か弱い姫様でもない。 働くことを知り、自分自身の足で歩き始めているただの百合子だ。
夢のなかですら、言えなかった。 ずっと、言葉にする資格もないと思っていた――けれど今は言える。
『私はあなたを幸せにしたい! 私が、あなたを幸せにするんだから!!』
その言葉を、ようやく百合子は言うことが出来た。
(あなたには――無理ですよ)
真島は暗く笑う。諦めたような笑顔で。
『無理じゃないわ、無理じゃない! 待っててごらんなさい、絶対に、お前を見つけてやるのだから!』
百合子は真島を抱きしめる。 彼は弱々しく微笑むと、すうっと闇の中へ消えていった。
それから、もう二度と真島の夢をみることはなくなった。
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gallerynamba · 1 year
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◇BOUTIQUE MOSCHINO(ブティック モスキーノ)◇ジャケットが入荷しました。 定価:156,200円(税込)⇒109,340円(税込) 弊社通販サイト商品ページ⇒http://www.gallery-jpg.com/item/KE5235102/ 素材: (表地)ポリエステル53%、毛43%、ポリウレタン4% (レース部分)ポリエステル100% (裏地)レーヨン100% カラー:ブラック サイズ: 40:着丈 約69cm、肩幅 約38cm、袖丈 約61cm、バスト 約86cm、ウエスト 約78cm、ヒップ 約96cm 46:着丈 約72cm、肩幅 約42cm、袖丈 約64cm、バスト 約100cm、ウエスト 約93cm、ヒップ 約110cm (平置きの状態で測っています。) 細かな千鳥柄にレーストリミングを施したジャケット。 ワイドピークドラペル、シングルブレスト。 ラペルの上部からネック後ろ部分までグルっとレースをあしらっています。 袖口も同様にレーストリミングしています。 緩やかにウエストシェイプしたシルエット。 クラシックなジャケットです。 在庫ラスト1点です。 再入荷予定はありません。 ※ご覧いている媒体により、色の見え方が多少変わる場合がございます。 ※店頭でも同商品を販売しておりますので、通販サイトの在庫反映が遅れる場合があり商品をご用意出来ない場合がございます。予めご了承頂きますようお願い致します。 ※コンビニ決済、ネットバンク、電子マネー、銀行振り込みなどの決済方法を選択される方は弊社からの在庫確認のメールが届いてからお振込み下さい。 Gallery なんばCITY本館1F店 〒542-0076 大阪府大阪市中央区難波5-1-60 なんばCITY本館1F 【営業時間】11:00~21:00 【休館日】5月無休 【PHONE】06-6644-2526 【MAIL】[email protected] 【なんばCITY店Facebook】https://goo.gl/qYXf6I
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yongyilive · 7 years
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アクアウエアトップス 袖付 【グリーン L : L】【S1】
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tsi-curation · 6 years
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【STORY10月号掲載】蛯原友里さん着用!!大人の可愛いコーデ♪
  こんにちは~
  みなさんSTORY10月号はチェックしていただけましたか?
  今回は蛯原友里さんが「可愛い」をテーマに、
朝・昼・夜とシチュエーションごとに大人可愛い着こなしをしてくれています
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    Morning
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