#ママ剣
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【かいわいの時】文久三年(1863)四月二十一日:将軍家茂警固の壬生浪士組(新選組)、八軒家・京屋に投宿((『井上松五郎日記』)。
乱暴者で聞こえた芹澤鴨は、京都の壬生からたびたび大坂へ出向いては八軒家の京屋忠兵衛に宿泊し、北浜界隈の豪商へ出向いてゆすりまがいの借金を重ねていました。まず芹澤が目をつけたのは、大坂今橋の両替商、平野屋五兵衛でした。壬生浪士組は文久三年(一八六三年)三月に会津藩御預かりとなります。前述したように隊士一人当たり月三両の給金が支払われます。しかし、この三両というのは現在のお金に直すと十二~十五万円*。暮らし向きは厳しいものがありました。ということで、大坂の豪商からの資金調達というわけです。同年三月末より近藤、芹澤、土方、沖田ら七名が八軒家の京屋に滞在。そして四月十二日、今橋の平野家へ出向きます。「主人は留守」ということで番頭が体よく追い返そうとしますが、芹澤のあまりの剣幕にしぶしぶ金百両を提供します。一応借用書が交わされていますがもちろん返すつもりのない借金です。一行はその足で京都へ取って返し、大丸呉服店であのダンダラ羽織や紋付、袴を新調しています。四月二十一日には新選組隊士たちは将軍家茂の警固のために再び大坂へ下りますが、この時にダンダラ羽織を着用したという記録が残っています。列なしてゆく新選組のその姿は道行く人を驚かせ、かつ怯えさせたといいます(平野)。*ママ。文久年間の3両は約60万円(当会)。
(写真)「新選組金銭請取証 山中(鴻池)善右衛門宛」1863(大阪大学経済学部経済史・経営史資料室所蔵史料) 芹澤鴨(光幹)、近藤勇(昌宜)の署名と花押が見られる。額面は200両(現在価値で、約4000万円)。1両(1860)=20万円(現在)で換算。
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中国・深センで日本人学校に通う10歳の男児が中国人の男に惨殺された事件にはまだ不明な点も多い。今年春に兵庫県尼崎市から引っ越してきたばかりだった被害者一家の素性、中国のSNSで拡散された「遺族の手紙」を巡る謎など、事件の「全真相」をお伝えする。【前後編の前編】 「肝臓や腸が飛び出した状態だった」 その様子が衝撃的で彼女の顔を見ることができなかったという水野さんの妻。 「エレベーターの中で他のママ友から質問された彼女は『刺された子は腹部から肝臓や腸が飛び出した状態だった』と言っていました。あと、『心臓が一時停止してしまった。救急車が到着した後、一時回復した』という話もしていました」 しかし被害男児が腹部や脚に負った傷はあまりにも深く、翌19日午前1時36分、死亡が確認された。 水野さんが言う。 「刺された子が救急車で運ばれたというのは妻から聞いていたので、何とか助かってほしいと思っていたのですが……。犯人は現場ですぐに取り押さえられたようです」 「偶発的な事件」 深セン市公安局が公表した文書によると、逮捕されたのは鍾という名の44歳の男。ちなみに同文書では被害者について「未成年の沈さん」としている。 「私の妻が他のお母さんから聞いたところによると、犯���後も犯人は動くことなく現場に立ったまま、警察の車で連行されていったそうです」(水野さん) 深セン特区報によると男は漢族で定職に就いていない。また、2015年に公共通信設備を破壊した容疑、19年には虚偽情報を流した公共秩序騒乱容疑で身柄を拘束されたことがあるという。ただし肝心の動機が明らかにされることはなく、事件2日後の20日、深セン特区報は地元警察が「偶発的な事件」と判断した、と報じた。 また、その前日には中国外務省の林剣報道官が、 「類似の事件はいかなる国でも起きる可能性がある」 などと主張していた。 「日本人の気持ちを逆なでする愚かな発言」 「あの発言は日本での報道で知ったのですが、おそらく翻訳が間違っているのだろうと思いました。まさか中国の報道官がそんな愚かで心ない発言をするはずがない、と……」 そう語るのは広東省で20年以上暮らしている日本人男性である。 「それで気になって中国語の原文を見てみたら全く翻訳ミスなくその通りの発言をしていたことが分かって驚きました。責任逃れというか、日本人の気持ちを逆なでする愚かな発言だと思いましたね」 林報道官は会見で、「被害児童は日本国籍で、父母はそれぞれ日本人、中国人だ」とも説明していた。 「日本人学校に通うためには日本国籍である必要があり、中国国籍の子は基本的に通うことはできません。公安局が発表した被害児童の『沈』という名は母親の名字で、通名なのでしょう。戸籍上の姓ではなく通名で発表したのは、警察当局としては、中国人同士の事件と思われたほうが都合が良い、という思惑があった可能性も考えられます」 中国特派員はそう話す。 「中国人が日本人学校に通う日本人を襲撃したとなれば、そのような社会不安を起こした責任は習近平国家主席にある、ということで批判の矛先が中国共産党指導部に向きかねない。それが習主席が最も危惧することです」 *** 中国南部・広東省深セン市にある日本人学校に子供を通わせている水野さん(仮名)が事件について知ったのは9月18日午前8時ごろのことだった。 「あの日は7時半くらいに出社し、しばらくたった8時ごろ、学校の保護者が入っているWeChatの緊急連絡網で『通学中に児童が刺されました』との連絡が来たのです。われわれ保護者はそれで初めて事件が発生したことを知りました」 水野さんは中国人の妻にすぐ連絡を入れた。すると、 「妻は『今日はたまたま早く子供を学校に送り届けたから事件に巻き込まれずに済んだ』と。あの朝、妻は『悪い夢を見た』と言っていて、妙な胸騒ぎがするということでいつもより早く子供を学校に送り届けていたのです。普段の家を出る時間はもっと遅いので、本当にちょっとした差で事件に遭わなくて済んだといえるのかもしれません」 「服は元の色が分からないくらい血まみれ」 中国共産党深セン市委員会の機関紙、深セン特区報などの記事によると、事件が発生したのは午前7時55分。母親と一緒に登校していた10歳の男児が男に腹部などを刺された。現場は、日本人学校の校門まであと約200メートルの場所だった。 シンガポールのメディア「聯合早報」は学校の近所の住民による次のような目撃証言を伝えている。 〈現場には電動自転車が倒れていた。幼い男の子が血だまりの中で目を見開いて横たわっていた。母と思われる女性が近くで泣いており数人の通行人が少年に心肺蘇生処置を行っていた〉 母親と思しき女性は中国語で「私の子に何をするの」「助けて」と叫んでいたという。 現場に救急車が到着したのは8時5分。 「被害に遭った子の20~30メートル後ろを歩いていて“助けて”という声を聞い���駆け寄り、救急車にも一緒に乗り込むことになった保護者の方がいます。その方は同じ学校に子供を通わせている中国人のママで、被害に遭った子のママの友達でもあります」 そう明かすのは、水野さんの妻である。 「そのママは被害に遭った子が救急車から病院に運ばれるのを見届けた後、その足で学校に自分の子供を引き取りに来た。私も事件後、自分の子供を迎えに学校に行きました。それでそのママとエレベーターで鉢合わせになったのですが、彼女の服は元の色が分からないくらい血まみれでした。現場で救命活動を手伝った時に自分も血だらけになってしまったのでしょう」 スクールバス事件でも「偶発的な事件」 6月には江蘇省蘇州で、日本人学校のスクールバスを待っていた日本人母子ら3人が刃物を持った中国人の男に襲われる事件も起こっている。その際も中国政府は「偶発的な事件」との見解を示したが、今回も同じ説明を繰り返したわけだ。 「被害者のご一家は今年4月に深センに引っ越してきて、被害に遭った子は日本人学校に通い始めたばかりでした。下に小1のきょうだいがいると聞いています」 と、先の水野さん。 「お住まいは日本人学校から歩いて5分くらいのところにあるマンション。そこから学校までは一本道で、事件があった現場はちょうどマンションと学校の真ん中あたりです」 深セン市に住むさる日本人に聞くと、 「事件のあった辺りは、日本人学校に子供を通わせている日本の駐在員が住んでいるエリアと、古いボロアパートが連なるエリアの境界。事件現場は日本人学校に通う児童が常に使う道で、ランドセルを背負っていることが多いので、日本人の子だなという��はすぐに分かります」 後編【日本人学校10歳男児刺殺事件「父親の手紙」の裏側 「お父さんはお別れの会で涙をこらえて」】では、中国のSNSなどで話題になっている「感動の手紙」について詳しく報じている。 「週刊新潮」2024年10月3日号 掲載
「服の色が分からないくらい血まみれに…」「肝臓や腸が飛び出した状態」 「日本人学校10歳男児刺殺事件」救命を手伝ったママ友の証言(デイリー新潮) - Yahoo!ニュース
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世界樹の迷宮の二次創作の設定集
設定ばっかりたまっていくけど、今日のうちに投げとくよ
・世界樹の迷宮とは?
2007年に第1作が発売された3DダンジョンRPGで、ダンジョン探索に全振りしたゲームだよ
5人で1パーティとなるキャラクターを設定し、あとは5階ごとにフロアの装飾が変わる過酷な地下迷宮をひたすら探索するゲームで、町の人や先輩冒険者との会話以外特にストーリーもないゲームだからパーティー間の会話や関係性は妄想し放題だよ
今年6月にSwitchでリメイク版が出たから購入したけど、過酷すぎて全然進まないよ
特徴はマップを自分で描く作業があることなんだけど、Switch版だとオートマッピングができるので少しハードルが低いよ
でも扉とか階段とかは自分でアイコン置かなくちゃ記録できないよ
・キャラクターの設定って?
1個の職業ごとに5種類の立ち絵が用意されていて、立ち絵に職業制限はないから、名前と職業と立ち絵を決めればいいよ
・元ネタがわかりやすすぎる
それはごめんやで
そのものずばりの名前つけてた人フォロワーにいたから私もやってみようと思って
・本文
クソ長いので次のリンクの下から行ってね
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役職:ソードマン(マンって言い���気に食わねえな、ソードマスターとか言えないのか?)
名前:メイユイ
別名:ハオラン(旧名)
年齢:18歳
GI:トランス女性
身長:170cm
体重:62kg
性格 非常に好奇心が強く突拍子もないことをしたり言ったりしがちだが、基本的には泰然自若としていて、パーティーのリーダーにふさわしい器をしている。わりと平気な顔をして死地に突っ込んでいくところがあるので、旧知の仲であるクリストフとアーリフの心労は絶えない。シエロから一方的に「主人」としてみなされており、ビャッコからも「将来が楽しみネ」と言われている
個性 ごくゆるいオムニロマンティック/オムニセクシャルで男性とみなした人に恋愛/性愛的な関心を抱くことが多かったが、勇敢だが落ち着いてさわやかな人物なので、男装時代は女性との交際経験が多く、男性とはまだ交際したことがない。
特技 パーティー一の怪力でクリストフをもしのぐ火力がある。
能力・スキル 得物は斧や剣を使うことが多く、斧による高火力の攻撃が決め手となることが多い
見た目 茶色いロングヘアを後ろで三つ編みにしていて、額をすっきりと出している。細身で筋肉質。この世界で言うアジア系のルックスをしている。
生い立ち 古い武家の次男の「ハオラン」として生まれたメイユイは、武芸の稽古こそ楽しんではいたが、自分が「男」であることには強い違和感を感じていた。幼い日のこと、「君が女子だからと言って僕が手加減したらそれこそ君に失礼だろう」と神学校の同級生のアーリフに勝負を挑まれた際に言われたこの言葉で、「彼女」は自分のアイデンティティがやっとわかった。それから「彼女」の本当の自分を手にするための冒険が始まる。
背景 兄より武芸に秀でていたので家督を継げないことを惜しまれてはいたが、性別違和を形にできた後は本人は兄には悪いが安堵を覚えている。見抜いたアーリフの次に相談したのは担任であったクリストフ。クリストフに相談しながら周囲や家族に性別違和を伝え、今回の旅立ちの許可に至った。
その他 「本当の自分を取り戻す秘術」は現実世界で言う性別適合手術を魔法でやるというもの。現実の手術と同様に負担が大きいのでやはり健康な人にしかできず、費用も高額である。保険がない世界なので。
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役職:メディック
名前:アーリフ
年齢:18歳
GI:シス男性
身長:173cm
体重:65kg
性格 パーティーの中で一二を争う高い倫理観を持つストイックな人物で、困っている人を見ると放っておけない青年。それは彼が移民の女性カップルの養子であり、ゲイであることもだいぶ関係��ていると考えられる。けがや病気の治療にあたるメディックで腕を磨いている最中だが、治療の途中に「自分を大事にするように」と説教をしてしまいがち。
個性 自分の民族的ルーツはわからず、生まれたばかりで教会に預けられたところを移民の女性同士のカップルに育てられたシス男性のゲイで、ママたちからは無理しないでいいと言われていたが成長期の終わりとともにヴィーガンを始めた。
特技 特技は料理。ヴィーガンを達成するのに必須のスキル。得意料理はダール(豆)カレー。ってか動物性食品のコクにかわってスパイスで味に変化をつけるので大体料理が香りが強く辛い。シエロが辛いのが苦手なので料理をあまり食べてくれないのが悩み。
能力・スキル けがや病気の治療が職業で、けがをしたときは彼に頼めば回復薬を使うより効率が良い。ただ命は大事に!と説教はされる。食材探しも兼ねているので、ダンジョン内の採集も得意。
見た目 イメージは南米ルーツの白人とアフリカ系黒人のミックス。肌は薄めの褐色で髪がカーリーヘアではない。これは立ち絵の都合。これまた立ち絵の都合で重装備になっているが、「回復役が倒れてはならない」という責任感で重装備をしていることにした。実際努力家でトレーニングもしていて力も結構強いほう。
生い立ち 所得に余裕はなかったが息子にちゃんとした教育を施してやりたいと思ったママたちは彼を比較的学費の安い神学校に入れる。幼い日に神学校に入ったばかりのころにメイユイ(その頃は「ハオラン」と名乗らされていたが)にライバ���宣言をしたが、その流れで「彼女」が女性であると見抜く。以降二人は親友兼ライバルになり、メイユイの「本当の自分を取り戻す」旅にまで一緒に出ることになるわけだが。
背景 この世界は結婚にかんしてあまり手続きがちゃんとしていないので同性カップルが肩身の狭い思いをすることはないが、みんな平等に過酷な環境で生きているので、結婚のメリット自体が二人で所得を得られることと家事や育児を分担できること以外あんまりない
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役職:パラディン
名前:クリストフ
別名:神父様
年齢:40歳
GI:シス男性
身長:190cm
体重:80kg
性格 やや潔癖なきらいのある高潔な人物。もともと神父をしていた関係で神学校の教師をしていたが、教会の教義にずっと疑問を持っていたのが耐えられなくなり、聖騎士の資格を取り教会をやめた。年下からモテがちで、若い女性から迫られたら非常に慎重に対応するが、男性および男性に見える者に迫られてしまうとガードが緩くなってしまう。
個性 博識かつ逞しい偉丈夫で凛々しく堂々とした人物。教会にはずっと隠していたが、バイセクシャル/バイロマンティックで、10代のころに男性の恋人がいた。しかし教会に入るために別れることを選んでしまい、それをずっと悔やんでいる。その後女性と結婚はしたが、その時の後悔が漏れ出てしまい、長期間の話し合いの末婚姻は解消した。子供はいないが子どもの未来を守りたい気持ちがあったので神学校の教師になった。が教義を教えるのが辛くなり、クィアの生徒たちも何かを感じ取ったのか自分を頼って相談してくれるようになり、やはり教会の教義に従うことはできないと思い、今度は聖騎士としてクィアの生徒たちと旅に出ることにした。
特技 アーリフほどは凝らないが料理ができる。シエロは好き嫌いが非常に多いが、クリストフの作った料理は食べられるものが比較的多い。料理を教えるのももともと教師だったのでうまい。しかしメイユイは素晴らしい生徒だったが料理だけは教えても��然うまくならない。クリストフによると、たぶん力の加減ができていないとのこと��ゆうてクリストフも自分一人分の飯を作るときはキャベツ引き裂いたり骨を素手で砕いたりはする。
能力・スキル パーティーメンバーをかばうのが本職。立派な体格であり鍛錬も欠かさないので力もかなり強い(クリストフよりメイユイが火力があるのは彼女がとんでもない怪力だから)。簡単な回復の術も使える。
見た目 多くの人がイメージがしやすい白人の偉丈夫。背が高くがっしりとしていて、着やせしているが特に上半身が立派。髪は色が薄めの栗毛で、鼻が大きい。それゆえシエロからは「あのツラとガタイだろ?神父様はきっとアソコも立派だぜ」とド失礼なことを言われている。
生い立ち 彼自身はごく普通の家庭の出身と思ってはいるが、彼の家より苦しい状況の人はかなりいるという感じ。教会の運営に入り、教会を訪れる人と教会で働く者たちの状況があまりにも違うことに気が付きまずそこから教会への違和感を感じた。実は少年のころ今と変わらない姿のビャッコと出会っていて、世話も多少焼かれているが、本人はうっすらとしか覚えていない。
背景 この世界の教会は現実のカトリック教会に近い教義であり、やはり同性愛や妊娠中絶には厳しい。現実のカトリック教会ほど力を持っていないが、葬儀などは行うし、現実社会で言う公的機関の機能の一部も担っていて、学校などを運営していたりする。もちろん他の経営母体の学校もある。
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役職:ダークハンター
名前:シエロ
別名:自称「悪魔」
年齢:非公開
性別:人間の定義で言うとノンバイナリー(本人曰く、「悪魔が人間の性別に従うわけないだろ」)
身長:180cm
体重:65kg
性格 冒険者ギルドに来たメイユイ・アーリフ・クリストフにビャッコとともに声をかけてきた。彼女たちに声をかけ、旅の動機を聞くと、メイユイを「勇者サマ」と呼び、気に入ったから一方的についていくと宣言する。下品で乱暴で欲望に正直、人を小バカにした態度を取りがちで、この世界の常識と規範を常にバカにしくさっているが、常識を疑い規範に抗う人間への協力は惜しまないと公言している。クリストフのことをメイユイたちに倣い「神父サマ」と呼んでいて、よく「誘惑」している。
個性 「悪魔」を名乗っていて、常識や規範をかなり厳しく罵倒するが、それは人間が自分以外の生物を搾取するようなものに対してである。本当に悪魔かどうかはわからないが、人を誘惑して重要情報を聞いたり、差別的な輩をだましてひどい目に遭わせたりするのはよくやる。「悪魔が人間の性別に従うわけないだろ」とパンセクシュアル/パンロマンティックを公言していて、自分の性別もバイナリーな表現をされると激昂する。性的に奔放だが、「器がデカい奴としか本気で寝ない」「性別気にしない奴がみんな俺みたいにすぐ誘ってくる奴ばかりじゃないのは知ってるぜ」などと言っている。器がデカい人物に惹かれると公言する通り、大物になりそうなメイユイとすでに立派な人物のクリストフが大好きなことを隠さず、愛でたり誘惑したりしている。しかし、アーリフもちょっかいをかけられており、純朴な彼はいちいちこいつの挙動に悩まされている。
特技 戦闘上では搦手を得意としており、得物は鞭が基本、剣も使える。鞭により対象の動きを制限したり状態異常にしたりといった搦手でじわじわといたぶるのを好む。実は鞭の必殺技が設定上すべてのスキルの中で最も火力が高く、その名も「エクスタシー」。
能力・スキル 戦闘以外では情報集めが得意で、町で単独行動した後に情報を持ち帰ってくるが、どうやらワンナイトでの「遊び」も兼ねている様子。ただ、基本的にその時にターゲットにしているのは一流の冒険者や組織で権力がある者である。「器がデカい奴としか寝ない」と言っているが、大人に寛容な対応をしてもらうとそういう形で「お礼」をしてしまおうとしがちであり、過去の厳しい経験があるだろうと推測されている。
見た目 ボサボサの銀髪にアーリフよりだいぶ濃い褐色の肌で、瞳は黄色っぽい。悪魔の力を使うときに瞳孔が横になりヤギっぽい目になる。普段は男性表象寄りで素肌にファーのついた上着を着ているという暑いんだか寒いんだかわからない格好をしている。腹筋が割れているのは痩せ気味のせい。外見年齢は20代半ば。悪魔の力で少し見た目を変えることができるらしいが、「続きはベッドで教えてやるよ♡」とのこと。
生い立ち 「悪魔」を名乗るまでの経歴は秘匿されているが、最初は人間として生まれ、幼いころはかなり厳しい環境で育った���しい。絶望に沈みすべてを呪っていたらある日「悪魔」が現れて契約をして力を手に入れたとのこと。「悪魔」としての考え方はそいつから学んだらしく、「悪魔ってのは人間の欲望を肯定することで生まれた存在だから、基本的には人間の味方なんだぜ、だから悪魔はルールを押し付けて罰したりしないだろ?だから俺も悪魔らしく『人間』の誇りを取り戻そうとしてる勇者サマについていくわけだ」と言っている。自身の性別に関しては悪魔と契約する前からもともと男女二極でとらえてほしくないと感じていた。
背景 舞台となるエトリアは小さい街で迷宮探索目的の冒険者でにぎわっていて今は景気がいいが、エトリア以外の集落は規模や治安も様々で、格差の状況も様々。シエロは大きい城塞都市の非常に治安の悪い地区の生まれで特に格差が目立つところの浮浪児だった。過去の王の失政により大量の失職者、家を失った者、親に捨てられた子供たちが生まれていて、シエロは親も知らずそこで育った。シエロがエトリアの話を聞いたのは、悪魔と契約した後に誘惑したエトリア帰りの冒険者の寝物語が初めてだった。エトリアの情報を集めていくうちに、シエロの中で「悪魔がこんなところでくすぶっていてはいけない」という思いが大きくなり、拠点をエトリアに移し、自分が従うにふさわしい人間を狙うことにしたのだった。
その他 パーティーで一番の小食なので、メイユイと外食(ってかデート)した際にお互いに大盛と小盛を頼んであとで交換しましょうかと言われたが、「いや、そのままで行こうぜ、人目なんか気にするのは俺達らしくないだろ」とそのままメイユイは大盛を頼み、シエロは小盛を頼んだ。
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役職:アルケミスト
名前:ビャッコ
別名:彼女の出身国での表記は「白狐」
年齢:???
性別:シス女性(人間ではない)
身長:172cm
体重:非公開
性格 シエロとペアを組んでメイユイたちに声をかけてきたアルケミスト。メイユイのことを気に入り「勇者ちゃん」と呼び、シエロと同時に彼女たちについていくことを表明する。大柄な���年男性のクリストフのことをなぜか「クリスくん」と呼ぶ。シエロと結構長いこと組んでいて、頻回に寝てもいるが、全然特別な感情はなく、大体の人間を変なあだ名で呼ぶ彼女だがシエロのことは「シエロ君」と変なあだ名もつけずに呼ぶ。
個性 はるか昔に遠い島国から移り住んできた「妖(あやかし)」で、狐の姿を持っている。アロロマンティック/アロセクシュアルのレズビアンで、メイユイがこれから施術を受けようとしているトランス女性であることも理解したうえでメイユイのことを愛しているが、年の差がありすぎるので一歩引いている。先に書いたように人外となったシエロとは冒険上のバディ兼欲望をぶつけ合うパートナーだが、回復ができる仲間がおらず、痛みを伴う激しいプレイができずにいた。
特技 博覧強記であり、速読でありながら読んだ内容も人間とはかけ離れたレベルで記憶できる。クリストフも人間としてはインテリではあるがそれとはレベルが違う。また食べる量が自由にコントロールでき、食料に困ったときは食べなくても生きられる。しかし本当はたくさん食べるのが好き。
能力・スキル この世界には錬金術があり、それを活用して属性攻撃を行うのがアルケミストであるが、妖術を得意としていたビャッコの能力が解析された結果もそれに等しいものである。特に火属性の妖術に長けている。
見た目 金色のストレートヘアと涼やかな一重の目元の妙齢の女性の姿をしている。とんでもない長い時間生きていて見た目が変わらないので住むところを転々としていたが、冒険者はその状況にあっていてやりやすいようだ。エトリアでよくみられるアルケミストの服装に合わせて、両手に仰々しい籠手を付けている。
生い立ち はるか昔から人の営みを見守ってきていて、実は世界樹の成立を知って興味を惹かれてエトリアの近辺に移り住み、世界樹についてずっと調査を続けている。世界樹が広がるときに多くの人間が犠牲になったのを悼み、その弔いのつもりで何回も世界樹の迷宮に挑んだが、そのたびに人間の仲間を失ってきた。やっと出会えた人間ではない仲間はずいぶん変な奴だが、そいつと今も一緒にいる理由は、そいつの信念に沿った人間こそがこの状況を打破してくれると信じられたから。
背景 ビャッコは途方もない長い時間世界樹の研究を続けているのだが、何せ彼女も社会的な状況もあって正体を明かすことができないので、せめて何世代も続けて書いてきたというていで世界樹の秘密を書物にしたいと考えている。実は幼いころのクリストフに勉学の楽しさを教えたのはビャッコ。姿を変えてないのがバレるとまずいのでクリストフの記憶をいじってその辺をあいまいにしている。
役職:レンジャー
名前:シータ
年齢:35歳
性別:シス女性
身長:158cm
体重:「なんで聞くのよ���」
性格 シータはエトリアから離れた川のそばの大きな国で夫とともに戦士として国に仕えていた。しかし、夫は獣討伐の任務の際に命を落としてしまう。夫に先立たれた際にその国の風習により夫を火葬する火の中に飛び込むことを強制されたが、幼い娘を連れて逃げてエトリアまでやってきた。普段は戦士としての冷徹さがありながらも男尊女卑が厳しい国で抑圧されてきたため遠慮がちであるが、いざとなったら上記のことをやり遂げるほどの胆力がある。
個性 夫のことは当時は好きなはずと思っていたが、国を出たことでその国に凝り固まった価値観を知り、それゆえに夫すらも視野が狭かったと思っている。実は誰にも言っていないが夫の前に交際していた男性が何人かいる。国の法律でばれたら拷問されるからずっと隠してはいたが。冒険者になったのは娘の養育費用のためで、自分が夫の後を追えば娘の生活を保障してやると国に言われてはいたが、自分に対してそのような扱いをする国のことが信用できなかった。娘には自分のように強制された職業ではなく好きなことをやらせてやりたいと思っている。
特技 非常に高い視力を持っている弓の名手。弓の名手であることが知られたがゆえに王宮に連れてこられ、そこで夫となる若い兵士と出会った。我慢強く育てられていて、食事にこだわりもないので長期間の野営もお手の物。こだわりがないゆえに別に料理上手というわけではないが、毎日毎日毎日毎日食事を作ることに苦痛を感じない。こだわりがなく自分と家族の生存に必要な作業としかとらえていないので。
能力・スキル 弓は命中率が相当高く、とどめの他足止めにも使える。また野営が得意なので迷宮内での素材集めも得意。
見た目 あまりカールしていない黒髪と褐色肌で割と肌が出た衣服をまとっている。エトリアではバード(吟遊詩人)のような衣服ととられやすい。肌が出た衣服は国の戦士だった頃から来ていた。任務に出ていない時は国でつけていた金属製の飾りをよく装着している。
生い立ち 河のそばの国の小さい村の出身で、その村出身の革命家となる父の指導で戦闘訓練が行われていた。その中で弓の才能が見いだされたのがシータである。父らの激しい戦いで祖国は植民地化を免れたが、父はその戦いで犠牲になってしまった。父が守ってくれた祖国に尽くすことこそが自分の生きる道と思ったが、子を迎え、夫の死後の自分や子供に対する国の扱いのひどさを知り、これからは自分と娘のために生きようと思った。それから彼女の人生が新たに始まったのだった。
背景 元ネタはRRRが入っていてそこは大丈夫なのか心配になる。
今いるキャラはこのく��いで、今のところシータさん以外で旅しています。シータさんは採集パにしたほうがいいかもしれませんが、彼女は戦士なので、戦いたいかもしれません。
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この頃読んでいた作品
・「Aの劇場」中村明日美子 ・「少女」湊かなえ ・「ミッドサマーイヴ」辺見葉子 ・「手の変幻」清岡卓行
「Aの劇場」について
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耽美的な漫画を描かれる方なのですが、冒頭の目玉焼きのシーン(※上記左)で、この方の作家性��感じました。特にあとがきの文にすら消え入る様な作風がそのまま出ていてゾクッとしました。
「少女」について 二人の少女が「死」の瞬間に触れようとする文庫作品で、以下は少し納得できた死の表現。☣以下は内容のネタバレです。
このままだと由紀が死ぬ。そう感じて、由紀を連れて逃げ出した。どうしてそんなふうに感じたのかはわからない。前にも一度、同じような感覚になったことがある。確か、由紀が剣道をやめるって道場に挨拶に来たとき。先生と由紀のママが話をしている横で、由紀は『黎明』書かれた旗をぼんやりと眺めていた。そのときなぜか、このままだと由紀が死ぬ、って感じた。P.285,6行
上記の話の前、P.40に作者は「目の前に姿は見えているのに、いないってわかるの。それが本当の死なんだよ」という文を書いています。作者は死の表現を身体という入れ物と本人の意思が分離(乖離?)した時だと考えている様でした。
ミッドサマーイヴについて 図書館で偶々見つけた挿絵の解説書の様な本。以下は一番いいなと感じた「アーサー・ラッカム」の『突然、枝が二本の腕となって彼女に絡みついた。』という挿絵
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アーサー・ラッカムの作品をみていて、やはり自分の作品から光は排除していいかもしれないと感じた。
そういえば幼い頃、「HOLIC」や「輪るピングドラム」、「ローゼンメイデン」、「地獄少女」を姉の影響で見ていたので、そこら辺から耽美が好きなのも少し理由にある気がします。耽美と呼んでいいのか分からないですが。
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2023.5.14sun_tokyo
7:00、仕事に行く同居人を見送るために一緒に起きる、昨日もよく飲んだから起きられるか心配だったけど、無事見送れた、仕事で移動の多い彼の帰りをいつもドキドキしながら待っている へんな夢をみた、現実ぽくてありえなそうで、すでに忘れかけている。まぁ夢ってそんなもん。でも出てきた友人が見せた一瞬の真剣な表情のことは起きた今でもしっかり覚えてる。 この2日間、長崎から親友が遊びに来ていて、わたしたちの大好きな2人の展示を見に行き、おいしいものを食べ、よくお酒を飲んだ、色んな人に会えて楽しくって、起きてからもひとり、しばらく昨日や一昨日のことを考えていた。ぜんいん大好きと思う、ほんとうに出会えてよかった
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しっかり二度寝しちゃったあとドタバタと出かける。世田谷線に乗って、1人で内見へ。 世田谷線は線路沿いに民家が結構あって、席に座れると、その庭先とかから綺麗に植った花が見えるのすごくすき、勝手にお裾分け頂いちゃってる あと街でパン食べながら踏切待って���人とか、家の前に椅子置いてのんびりしてる人とかと目が合うのもイイ 今住んでる家は、同居人が元々住んでいた家にわたしが住み着いた感じだから、ちゃんとした引っ越しってしたことない 今住んでる町のこと、どんどん大好きになって、じつは引っ越すの結構さみしい、引っ越し一つとっても、大好きな店や公園に気軽に行けなくなるのが寂しすぎて、大切なものって簡単に増やしたくないなって思ったりした けどこれはきっと必要な転機な気もしていて、突然の引っ越し欲に文句も言わず、当たり前みたいについてきてくれる同居人にも、ありがたく思うし、そうこなくちゃ!とも思ってる
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気に入っていた部屋をいざ生で見るとおもてたより狭く感じて、スーモの画面で見ていたときの方がすきだったな〜と思いながら、今日撮った内見の時の写真を見てると、やっぱり画面の中でいいなと思う、そういうもん? ぼんやり家のことやお金のこと、考えながら同じ沿線沿いにある実家へ。きょうは母の日、ママにはもちろん、同居のおばあちゃんにも感謝を込めて、ちょっとしたおやつを手土産に帰る 駅でパパの運転する車で拾ってもらって、ポッポ、GU、OKの大型店舗と、郊外ならではという感じのお店へ行くの、実家帰ってきたー!!という気持ちになってすき よるはみんなでおそば食べに行く予定だったけど、おじいちゃんが体調が優れずにいるらしくきょうはとりやめ。おすしを買ってきておうちで食べた。 帰ってすぐ「体調よくないのー?つかれちゃった?」とおじいちゃんに聞くと「ちょっとつかれちゃったな」と言ってた。そりゃあそう、こんな寒暖差ある毎日を93年間毎日動かし続けてきた身体で過ごすの、大変��な。これまで入院などしたことない元気げんきおじいちゃんが体調を崩し始めたのは一昨年くらい。それからなまの祈りのパワーで生き続けているような感じがしちゃう、このままずっとそこに居そうな雰囲気、願い 一昨年に体調崩してから、おじいちゃんはまず目の色が変わった、ひとつ空気の抜けたような感じ。なんだかだるん、としてる。物忘れもするようになり、ちょっとこれ寂しいかもと思ってから考えたのは、冷蔵庫も10年とかで故障するのに、93年だなんて。。そりゃ不具合もでるよね。。というかんじ。おじいちゃんに、家族に、何か起きても全部ぜんぶうけとめる、気持ちでいる、大切だから。てかすきなひと全員!!
この後家に帰るつもりだったのに、結局実家で眠くなってお泊まりしました。同居人も無事帰ってきたみたいだし
-プロフィール- なま 東京 NEW MART YOU・せいかつ Instagram @namaaast
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かがみ
んー、おはよ 朝起きてまず確認 きょうもいい感じだね 一年365日 わたしのこと一番みてるひと 好きですと、言えるのは 当たり前とかじゃない 一日86400秒 ずっと付き合ってくんだから ママから聞いたことあるわ 似た人を好きになるんじゃなくて、 好きな人には似るものらしいです、 本当です みんな思ったことあるわ 目を開けたら違う自分になって いやいやもっと真剣に 変身します ますかるのゆあ ふるふるる あれ? かわいくなりすぎちゃったかも さすがに盛りすぎちゃったかも あなたのマネしたんです、 だって超大好きなんだから かがみよかがみ、もうちょっとだけ かわいくなってもいいのかな? いつだって正直にいって、 それで ひみつひみつひみつのかわいこち��んにはなれない そんなことぜんぶお見通しです、 だって逆に ひみつひみつひみつはわたしたちにはいらない だけどあなたがひみつにしたいほど か…
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十三話:アイのとても大事なもの
前回の続きです。私による想像妄想ストーリーが含まれております。実際のシムの言動動きとストーリーの行動とリンクしてないところも含まれております!また複数恋愛及び血縁恋愛が含まれておりますのでご注意ください。
ツバサ家が引っ越したのに続きすぐにミヅキ家もお引越しが完了しました。
めち��豪邸です。(区画はお借りしています)前も建物自体は大きかったのは大きかったですが私は建築がまだ下手くそなのでめちゃ助かってます。
だんだんと綺麗なお家に住むようにもなりお金も潤沢になったミズノ家。これも全て家族全員が頑張ったから他ならないのです。(主に資産家の願望)
ミヅキちゃんは新しいお家を見上げました。
「広そうで家もおしゃれ……」
リオとイオと初めて住み始めた頃とは大違いです。成長しました。
けれどもミヅキちゃんは心が晴れやかではありません。心なしか降ってる雨がミヅキちゃんの心の内を表してもいるようです。
シオンくんの事も好きと自覚させられてしまったとはいえ、このことをシオンと一緒にアイに話さなければいけません。
ミヅキちゃんはリオとともに先にお家へと入っていきます。
そのかたわらではまだシオンくんやイオ、アイちゃんはまだ外に佇んでいました。イオとアイちゃんは賑やかに引っ越し先の家に大喜びの様子です。
「思ってた以上に立派な家!��う思わない?イオお兄ちゃん!」
「だな!!階数は減ったけれど全然アリだと思う!広いし色々な事が出来そうで俺は楽しみだよ」
そんな会話を聞きながらシオンくんは心の内で、いつアイに話そうかな…、と考えてもいそうです。
アイちゃんも家の中に入っていき、イオはシオンくんに視線を向けてそばへと近づきました。イオは何か言いたげな様子でついに口を開きます。
「…………ずっと言おうとは思ってたんだが……ミヅキを追い詰めただろう?自分の思い通りになって満足したか?シオン」
突然そんな事を言われてシオンくんは少しモヤっとしてしまいます。けれども事実は事実なのです。
「確かに俺はミヅキを追い詰めたかもしれない。でも結果的にはミヅキは俺の事を好きになってくれた。俺は自分が起こした行動に後悔はしてない」
イオは「そうか……」と言い言葉を続けます。
「シオンとミヅキの間に何があったかは知らない。今はミヅキも少しお前の事を意識してるのも知ってるが俺はそのことにはもう何も言わないよ。けどな……俺の隣でミヅキが泣いていた事だけは知っててくれよ。聞いても何で泣いているのかさえ教えてくれなかった。俺にとってミヅキはとても大切でかけがいのない女性なんだ。もちろんシオンがミヅキを酷く傷つけたとは思ってないけどな……」
「……っ、だとしても俺だってミヅキを大切にする。大事にするしパパにも約束は出来る。証明してみせる」
「もちろん絶対そうしてくれ。けど自分の問題もちゃんと片づけるんだぞ。たぶんアイの事も気に病んでるだろうから……」
そう言ってイオはシオンくんとの話を終わらせ家に入っていきました。
ミヅキちゃんはあの日、シオンくんとの事があった後の夜にイオと同じベッドで眠る中何も言わずイオにすり寄り静かに涙を流していたのです。
もう関係を持ってしまっている事などはイオもこの日のミヅキちゃんの様子からも分かっています。ミヅキちゃんの様子やシオンの嬉しそうな様子を見ても明らかでした。けれどもシオンくんは浮かれていましたが逆にミヅキちゃんは思いつめる顔やため息を吐く事が多くなってることにイオは気付いたのです。詳しい事まではイオにも分かりませんがミヅキちゃんは子供たちみんなの事が大好きで家族思いな子なのできっとアイの事も悩んでいるんだろうな、とイオはそう感じています。
イオはイオなりに少しシオンくんの感情を理解はしており、この事に関してなんとか自分の中で上手く呑み込んでいる最中でもありました。認めるときはきっとミヅキちゃんが心からシオンくんを受け入れ笑顔が戻った時こそ一番受け入れられるだろうとイオはそう思うのでした。
「食洗器ってあると便利ね……」
ミヅキちゃんは黙々と食器など片づけてる中、リオがすっとやってきてミヅキちゃんの前に立ちました。リオはミヅキちゃんの顔をまじまじと見た後顎に手をかけクイッとミヅキちゃんの顔をあげます。
「……最近眠れてないのか?クマが出来てるぞ」
「リオ……大丈夫よ。このあと休むから……」
「詳しい事は知らないけどシオンとは少し"仲良く"はなったんだろう?……やっぱり気になるのはアイの事か?眠れてないのもそれが原因か?」
ミヅキちゃんはリオに言われて図星でした。リオもミヅキちゃんにいつもの元気がなくて心配なのです。一番の原因を作ってるのは誰なのかも把握しています。それにミヅキちゃんの心の中を占めている人物に嫉妬心も少なからずリオにはあるのです。
リオはそっとミヅキちゃんを引き寄せました。
軽く触れるだけのキスをするリオ。触れるだけのキスを終えればお互い見つめあいました。
ミヅキちゃんはそんなリオの優しさに少し心の苦しさが解けて楽になります。
「私ばかり不安がってちゃダメよね。リオ改めてあなたに言うわ。シオンの事も好きになってる自分に気付いてあの子と付き合う事になったわ。でもね、このことをアイに話さなければいけないの。一番傷つく可能性があるのはアイなのに……私ばかり不安を抱えていたのよ。うっかりしていたわ。ありがとう。あなたとイオのおかげで少し元気になれたわ」
「俺たちは特に何もしていないしシオンの事は分かってたさ。ただミヅキを抱きしめる懐はいつでも空いてるからいつでも飛び込んでおいで」
「ふふ、もちろんよ」
少しミヅキちゃんに元気が戻ったようです。不安がっていても仕方がないわけです。いつ話すかはシオンくんが決めるためすべて彼に任せる事にしたミヅキちゃんでした。
引っ越しを終えた後、早速シオンくんは行動にうつします。
シオンくんはアイちゃんを呼び止めました。
「ねぇアイ。今からママと一緒にお出かけしない?」
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「お出かけ?」
「そ、お出かけ。まぁトリプルデート……とも言うかな?」
トリプルデートと言われてアイちゃんはそれを言うなら家族みんなでじゃない?と思いつつ「いいわよ」と返事を返しました。
シオンくんは今の家の中ではリオもイオもいるため、落ち着いて話せるような場所もなかったために場所を移動する事にしたのです。
そして他の街へ移動して三人はカフェへとやってきました。
曇り空の為、室内も少し暗く何だか空気まで暗くなりそうな雰囲気です。
アイちゃんと向かい合って座るシオンくん。そして間に座るミヅキちゃん。シオンくんは真剣な面持ちです。
「なに?どうしたの?シオン?……ママも何でそんな堅い感じなの?」
一瞬沈黙が流れて、思わずミヅキちゃんが口を挟みます。
「わ、私が言うわ。あのね……「いいよ。俺が言うよミヅキ。ちょっと覚悟決めてただけ」
一瞬アイちゃんはシオンくんの呼び捨てに引っ掛かりましたが何かを話すというのでアイちゃんは話し始めるのを待ちます。
そしてシオンくんは本題をぶつけました。
「アイ、俺はアイの事も愛しているけれど俺は今ミヅキの事も愛しているんだ。俺とミヅキは今結婚も前提に付き合ってる」
「……え?」
シオンくんからの衝撃的な言葉にアイちゃんはとても驚いて固まってしまいます。まさかのシオンくんの報告にアイちゃんは今までのシオンくんのミヅキちゃんに対する行動を思い返しました。マザコンなどではなく本当に女性として好きだからそういう目で見て行動していたのだと。
けれど分かってはいても沸々とアイちゃんの中でショックの方が襲ってきます。
(何を……言ってるの……?)
「え、いや二人の冗談?からかおうとしてるんでしょ?」
「本当だよ。俺はミヅキを女性として好意を持ってる。振り向かせて好きになってもらえるまでに苦労したけどね。いずれはアイとミヅキの複婚って形になるとは思う。こういう大事な事はアイにも話しておきたいから今日誘ったんだよ」
嘘ではなく事実だと改めてシオンから聞き経緯まで聞いたアイちゃんは怒りの方がふつふつと湧いてしまいます。浮気をしたから怒ってる訳ではないのです。相手がミヅキちゃんだから怒りが湧いているのです。
「あんた……あんた……!!なっ……んて事してくれたの!!!!」
「あ、アイ……?」
ミヅキちゃんは予想をしていたのかただ成り行きを見守ります。本当なら自分が身を引けばいい話なのですがただそれは絶対シオンが許さない為に出来ません。
「よくそんな事が出来るわね!?有り得ないわ!!よくもまぁ複婚だなんて簡単に言えるわね!!」
「な、何でそんなに怒ってるんだアイ?浮気に当たるから怒ってるの?でもこんなの今じゃ珍しくもないよ?」
「違うわよ!!!!浮気どうこうで怒ってなんかいないわ!!」
浮気で怒ってないと言われシオンくんは困惑してしまいます。アイちゃんにとってミヅキちゃんとリオとイオはとても大事な存在なのですがそんな事はシオンくんは知りもしません。
「え、じゃあ何で怒ってるのさ……?」
「何で怒ってるのか分からない?……あんたあれだけママの事が大好きな癖に肝心な所は全然見てないのね」
シオンくんは困惑ばかりです。それにミヅキちゃんのことは知り尽くしていて何も知らない所なんてほぼないと確信もしているシオンくん。理解してもらえず怒られシオンくんも少し不機嫌さが増してきます。
「はぁ?何を根拠にそう言ってるわけ?俺はミヅキの事をずっと見てきたんだよ?知らない所なんてない。全て知ってる。彼女がパパ達を愛しているのだって承知だし、それを踏まえた上でミヅキは俺を愛してくれるようになったしもう全部全部彼女の事は知ってる。一体アイは何が不満なんだ?」
「……それが見えてないって言ってんのよ」
アイちゃんはシオンくんからポロポロ出てくる事実にただただ不快になっていきます。アイちゃんでもさすがにミヅキちゃんと一線を越えたんだなと分かるからです。
「こんのアイのわからずや……!!」
「あんたの方が分かってないじゃない!!」
喧嘩に発展しそうな雰囲気を見かねてミヅキちゃんが口を挟みました。
「落ち着いて二人とも。アイ、シオンの話は本当よ。私ねシオンの事大好きなのよ。もちろんアイの事を傷つけたくないのよ。だからこの気持ちを封印しようとシオンを避けてた時期もあったけれどシオンの気持ちに押されて気付かされて今に至るのよ」
「ママ……じゃあパパ達の事嫌いになっちゃったの……?」
「ううん、そんな事ないわよ。イオ……とアイのパパの事も大好きで愛していてとてもかけがえのない大事な人達よ」
アイはミヅキの言葉に少しだけ安心はしますがどうしてもシオンの事だけは許せませんでした。
「その中に俺が加わるだけだって言ってるのに」
けれどシオンくんの言葉にアイちゃんは再度ブチギレてしまいます。
「ほんとあんた何も分かってない!!ママとパパ達の幸せな空間をシオンがぶち壊したってこと何で分からないの!!」
アイちゃんは怒り心頭です。シオンくんも中々分かってももらえずお互いがお互いを罵りあいそうな雰囲気でした。
けれどもシオンくんは怒りを鎮���る為に一度深呼吸をしてもう一度アイちゃんに向き合いました。
「確かに俺はミヅキとパパ達の仲をかきまわしたのは事実だよ。けれど俺はミヅキの事を幸せにしたくて大好きだから行動にうつした。やらない後悔よりもやった後悔の方がいいと思ってるし俺は本気で彼女の事を愛してるんだ。ミヅキも少なからずそうだよ。だから俺達の想いもないがしろにしないでほしい。何もすぐに分かってくれとは言わないけど」
シオンくんの本気の言葉を聞いてアイちゃんは一瞬押し黙りました。一応理解しているのになぜ?という想いが湧きつつもアイはこの状況をもし自分ならと置き換えて考えます。
すぐさまミヅキちゃんがシオンくん達に自分の想いを言います。
「私自身もリオもイオも私達夫婦の関係を壊された、とかは思ってはいないわ。それにね昔の話だけどリオとイオに交際を持ち掛けられた時にイオだってシオンのように一度も引かなかったのよ?私がリオを愛したままでも構わないって言ってね。シオンも同じ事を思ってるでしょう?アイはどうなの?私がシオンと関係を持ってるのは嫌って思う?リオとイオの事は切り離して考えて教えて頂戴」
アイちゃんはそうミヅキちゃんに言われましたがもしもミヅキちゃんだけで考えたらアイは嫌ではありません。それにアイは少なからずシオンが許すならいずれ初恋の人のツバサと関係を持ちたいと思ってたりもするわけです。少し自分が凝り固まった考えに陥ってた事に気付かされました。
「……嫌じゃないわ。好きな人といられるのは幸せな事だもの。……私だって……ううんこれは今言う事じゃないわね。さっきは怒っちゃってごめんなさい。柔軟な考えを持たなきゃダメね。ツバサとユイお姉ちゃんの仲に入っていったミアお姉ちゃんも今と一緒の状況だもの。……認めるわ。でもシオン約束して?パパ達を悲しませる事だけはしないで?」
「そんな事はしないよ。大事な家族だからね」
それを聞いたアイちゃんは心からほっとする事が出来ました。
「……許してもらえてよかったよ。俺は二人とも大事にしたいと思ってるんだ。どう?このままデートしようよ?三人でさ」
「そうね、大事にしてもらわなきゃ。デートはママがいいなら私はいいわよ」
アイちゃんは少し笑みを向けて答えました。雰囲気が少し和やかになってきて三人とも心をなでおろします。
「あらトリプルデートね。素敵じゃない」
「でしょ?」
ミヅキちゃんのいつものような笑顔がようやく見れてシオンくんもとても満足です。ようやく一歩前に進んだという気持ちで彼はいる事でしょう。
(ママも幸せそうに笑ってるしパパ達もきっとこの事は承知の上で……なのね。だからこの前話していたのね)
そう心の中で感じたアイちゃんでした。
ミヅキちゃん達は移動し今度は遊園地へとデートしにやってきました。小さな遊園地です。
「晴れてよかったわね。さっきまであんなに曇ってたのに」
「だね。遊園地とかすごい久しぶりに来たよ」
初めてミヅキちゃんも引き連れて三人でのデートにシオンくんも心が浮き立つ気分のようです。
デートの続きは次回に!
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【小説】非・登校 (中)
※『非・登校』(上)はこちら (https://kurihara-yumeko.tumblr.com/post/766014791068319744/)
静まり返っているアパートの駐車場に砂利の音を響かせながら、ママが運転する車は細い路地へと出て、遠慮がちな速度でそろそろと、僕が普段なら歩いている通学路を走り始める。
桜並木に繋がる道の角、いつもならそこにクラスメイトのハカセとボーロ、そのふたりが立っているはずだが、今日は誰もいなかった。家を出る前、ママが携帯電話でふたりの母親それぞれと話していたことを思い出す。ハカセもボーロも、きっと両親のどちらかが、車で学校まで送ることになったのだろう。
学区内にある、あるアパートの一室で、変死体がふたつ見つかったというニュースがテレビで放送されたのは、昨日の昼のことだった。死体のひとつは、そのアパートに暮らしている中年の男。そしてもうひとつは、小学生の女の子。彼女は僕と同じ小学五年生で、同じ学校に通う、同じ五年二組の、ナルミヤだった。男も、ナルミヤも、どうやら殺されて死んだらしい。そして殺した犯人は、まだ捕まっていない。
昨日、給食を食べた後、僕たちは午後の授業がなくなり、全校児童が集団下校となった。そして翌日の今日、登校する際は保護者が学校まで児童を送迎するように、と学校から連絡が回った。だからこうして僕は、学校までの道のりをママの車に揺られている。
ナルミヤは昨日、学校を休んでいた。おとといの月曜日もそうだった。いつも朝早く登校して来る彼女の席が八時になって��空っぽなのを見て、「あ、ナルミヤは今日休みなのか」と思っていた。朝の会で行われた健康観察で彼女の名前が呼ばれた時、担任の先生は「今日は、ナルミヤさんはお休みです」と言っていた。昨日の火曜日もそうだった。学校を休む時は、朝八時までに学校に保護者が連絡しなければいけないことになっている。だから、先生がそう言うということは、彼女の両親から学校に連絡があったのだと思っていた。
だけどナルミヤは死んでいた。殺されていたのだ。いつ殺されたのかは、知らされていない。もしかしたら、月曜日にはもう死んでいたのかもしれないし、火曜日の朝までは生きていたのかもしれない。
昨日の昼、給食を終えて昼休みを楽しもうとしていた僕たちに、ナルミヤが亡くなったこと、彼女が事故や病気ではなく、殺されて亡くなったらしいこと、その犯人が未だ捕まっていないこと、そんなショッキングなニュースを伝え、僕たちに下校の準備をするように伝えた担任の先生は、ひどく青ざめた顔をしていた。
だから僕は、そのニュースの内容よりも、先生の様子に驚いてしまった。いつも明るく朗らかで、僕たち五年二組を導いてくれていた先生も、今回のことばかりは、どうしたら良いのかわからないようだった。しかしそれを表に出さないようにしようと努めていることさえもわかってしまうほどの困惑ぶりで、そんな先生を見ているクラスメイトたちも動揺していた。
友達のハカセはさっき食べ終えたばかりの給食を机に吐いていたし、校庭でドッチボールをしたがっていたボーロは、昼休みのチャイムが鳴るよりも早くロッカーから取り出していたボールを手から落としていた。ボールは床で何度かバウンドしたのち、教室の後方へ片付けられていた机たちの下へと転がっていったけれど、誰もそれを拾いに行くことはなかっ���。教室の中は凍り付いたかのように静かだった。やがて誰かが小さな声で、「嘘でしょ……」と言ったのが聞こえた。先生は少しだけ首を横に動かして、今伝えたことが何ひとつ嘘ではないということを、かろうじて僕たちに伝えた。
「ケイちゃん」
僕が窓の外、いつもと何ひとつ変わらない朝の通学路の風景を眺めながら、昨日のことを思い返していると、ママが唐突に声をかけてきた。
「大丈夫? 学校に行きたくなかったら、今日はお休みしてもいいわよ。ママが学校に電話しておいてあげる。リスコはあの様子じゃ、今日は学校に行くの難しいと思うし……。ケイちゃんも休んだっていいのよ」
車のルームミラーに映っているママは、両手でハンドルを握ったまま、真剣な眼差しで前だけを見つめていた。後部座席の方を見ている様子がなかったので、僕はただ首を横に振るのではなく、「ううん」と声に出してママに答えた。
「学校に行くよ」
「大丈夫?」
「うん、大丈夫」
「そう……」
そう言いながらも、ママはまだ悩んでいるようだった。
昨日、集団下校で妹と一緒に家に帰ると、出迎えたママは両目に涙を溜めていた。ナルミヤが殺されたというニュースに、彼女とクラスメイトである僕よりも、ママは動揺しているようだった。
そんなママを見たリスコは、たちまち表情を曇らせ、自室に閉じこもったまま、ダイニングに夕飯を食べに来ることもお風呂に入ることもなかった。気難しい僕の妹は、ヒステリックになっているママを見ることを何よりも嫌っている。僕はそんな妹の判断が正しいと思う反面、そんな僕たちの姿がママを悲しませているとも思う。
パパと離婚してからママは少しずつおかしくなっていって、夜にひとりリビングでお酒を飲んで、ワインの瓶を抱いたまま朝までソファーで寝ていたり、手料理をまったく作らなくなって、定期的に届く冷凍食品を順番に食卓に並べるようになったり、洗濯物がいつまでも畳まれることなく部屋の隅に山になっていて、僕たちはそこから衣類を取って着るようになったりしていた。使われることがなくなった掃除機は、僕と妹が交代でかけるようにした。
ママの変化に対して、僕よりもリスコの方が過敏に反応した。妹はママの言うことをほとんど聞かなくなり、ママが家にいる時間は自室にこもることが多くなった。学校に行くのは二日に一度、それも遅刻することなく登校できるのは三回に一回程度。ママが仕事へ向かうために家を出た後、やっと自室から出て来るからだ。
ママは、娘が閉じこもるようになった原因が自分にあるということを気付いている。そして妹も、実の母親のことを心から拒絶している訳ではない。だからリスコは自室の扉の鍵を常に開けておくし、ママはそんなリスコの部屋の扉を開けることはあっても、その中に踏み込むことは決してしない。それでも、ママは昔のようには戻らないままだし、リスコもママの前に姿を見せようとしないままだ。ふたりとも、解決策など見つからない袋小路に迷い込んだまま。そしてそれは、僕も同じだ。
ママに「しっかりして」と言うべきなのか、妹に「ちゃんとしよう」と言うべきなのか、ふたりともに言うべきなのか、僕は家族のために何をするべきなのか、何ができるのか、一体どうすれば、この状況を変えることができるのか、考えれば考えるほど、わからなくなってしまう。わからないからといって、何もしなくて良いということにはならないと、頭ではわかっているけれど、僕はまだ、何もできていない。もしもパパがいてくれたなら、どう行動しただろう。でも僕は、自分の父親がどんな人だったのか、もはや思い出せなくなっていた。
曲がり角でもないのに、車のウィンカーの音がして、うつむいていた僕は窓の外へと目線を向けた。ママが運転する車は、コンビニエンスストアの駐車場へと曲がって行くところだった。何か買い物をするのか、それとも、急にトイレに行きたくなったのだろうか。ルームミラー越しにママの表情を窺ってはみたものの、そのどちらでもなさそうだった。
「ケイちゃん、ちょっと、コンビニ寄って行こうか。何か欲しい物あったら、買ってあげるからね」
ママはそう言って、駐車場に車を停めると、さっさとエンジンを切ってしまった。「別にいいよ」と言おうか悩んだけれど、ママはあっという間に車から降りて行ってしまったので、僕も急いで車から降りることにした。
ママの後ろについてコンビニに入ろうとした時、ちょうど中から、買い物を終えた人が扉を押して出て来るところだった。僕は偶然にも、その人物を知っていた。同じクラスのヒナカワだった。
「ヒナカワ……」
「ケイタくん」
ヒナカワも僕に気が付いた。コンビニの入り口の前で見つめ合ったまま、黙ってしまった僕らを、ママは少しの間待っていたけれど、結局、僕たちをそこに残してひとりコンビニの中へと入って行った。
「ここ入り口の真ん前だから、ちょっと、そっち寄って」
ヒナカワが口を開いたのは、ママが雑誌コーナーの角を曲がって、その姿が外から見えなくなってからだった。僕たちはコンビニの正面から少し離れたところで向かい合って立った。
ヒナカワはTシャツとデニム姿で、僕のように学校の制服を着ている訳でもなければ、ランドセルを背負っている訳でもない。首から下げているタコのキーホルダーが付いた鍵だけが、普段教室で見ている彼女の姿と同じだった。
「ヒナカワ、今日、学校は?」
「行かないよ」
「どうして?」
「どうしてって……」
彼女は眉をひそめて僕を見た。そこで、僕は初めて、今目の前にいるヒナカワは、眼鏡を掛けていないのだということに気が付いた。
「だって、クラスメイトが死んだんだよ」
「うん……」
「殺されたの」
「うん……」
「だから、学校、行かなくてもいいでしょ」
「うん……」
返事をしてはいたが、僕はヒナカワの言葉の意味を今ひとつ理解できていなかった。でも恐らく、学校を休む理由に匹敵するには十分すぎるくらいの出来事に見舞われている、ということが言いたいのだろうな、と推測した。
「ヒナカワの……親は?」
「親?」
ヒナカワは右手に財布、左手にコンビニの袋を持っていて、袋の中には弁当が入っているようだった。周りに彼女の保護者らしき存在は見当たらず、どうやら、ひとりで買い物していたようだ。
「パパは夜勤から帰って来て、今から寝るとこ」
ヒナカワの右手に握られている、成人男性の所有物だろうなという印象の、黒くてごわついている重たそうな長財布に目をやりながら、僕はヒナカワの家には母親がいないのだということを思い出していた。そんな僕の目線を読み取ったのか、彼女は左手の弁当の袋を少し掲げて、「これ、私の今日のお昼」と言った。
「今、お昼ご飯買ったの?」
「だって、今から家に帰ったら部屋にこもってゲームするし。ゲームの途中でご飯買いに行くの面倒じゃん」
「ゲーム?」
「スタストだよ、スタスト。知らない? スターストレイザーってゲーム。ケイタくん、ゲームとかやらないんだっけ?」
「うちはゲーム禁止なんだ」
禁止、という言葉に、彼女は「オエッ」という顔をした。ヒナカワは筋金入りのゲーマーなんだって、ハカセが言っていたような気がする。
そういえば、ハカセもスタストというゲームを遊んでいると、以前、話していた。僕もボーロもテレビゲームであまり遊ばないから、詳しく教えてくれた訳ではなかったけれど、ハカセの口ぶりから、彼がそのゲームに夢中なのだということはよくわかった。
「スタストって、あれだよね、第八都市とか、なんとかドラゴンとか……」
ハカセが言っていたことを思い出しながら僕がそう言うと、ヒナカワは再び眉をひそめるようにして僕を見た。
「トチコロガラドンでしょ」
そう訂正されても、それが正しい名前なのかどうか、僕には判断ができない。
「そう……そのドラゴンがどうしても倒せないんだって、ハカセが言ってたんだ」
「キョウイチロウくんも探してるんだ、トチコロガラドンを倒す方法」
そ��時。そう言った時、ヒナカワはほんの少しだけ笑った。
「ケイちゃん、お待たせ」
コンビニの扉が開き、ビニール袋を手にしたママが出て来た。ママの顔を見た途端、ヒナカワは黙ってくるりと踵を返し、「じゃあね」とだけ言って歩き出してしまう。僕はそんな彼女の背中に何か言わなきゃいけないと思ったものの、上手く言葉にすることもできず、ただ見送ってしまった。僕はいつもそうだ。何をすれば良いかわからなくて、考えているうちに、時間だけが過ぎてしまう。
「やっぱり、今日は学校お休みしない? ママが学校に電話しておいてあげる。おうちに帰って、アイスクリームでも食べようよ」
ママはそう言って、コンビニの袋を左右に揺らして、かしゃかしゃと鳴らした。袋の中にはママがよく買ってくれる、いつものチョコレートアイスクリームが入っていた。
学校を休みたいとも、学校に行きたいとも、どちらも特別思っていなかった僕は、ママの提案に黙って頷いた。アイスクリームが食べたいとも思わなかったし、ママが思っているほど、僕はそのアイスクリームを好きじゃないけれど、それを伝えようとも思わなかった。
再び車に乗り込んで、ママの運転で来た道を引き返して行く。窓から、ヒナカワの姿を探したけれど、もう彼女の姿はどこにも見つからなかった。家に帰ったのだろう。家に帰って、今日は一日中、ゲームをするに違いなかった。
「ねぇ、ママ」
「なあに?」
「僕のパパって、どんな人だったんだっけ」
僕がそう尋ねた途端、ママの表情が凍り付いたのが、わざわざルームミラーに映るママの顔を確認するまでもなく、わかった。まるでこの車内だけが重力が強くなったかのように、空気が重苦しく感じる。
ママが僕の質問に答えることはなかった。こちらを見ることも、何か声をかけてくることもなかった。車のエンジン音、エアコンの音、ウィンカーの音、ブレーキの音、アクセルを踏む音。ママが運転をしている音だけが、僕の耳に届き続けた。
このまま家に帰っても、妹はさらに不機嫌になるだけだろうな、と思った。こんなママの姿を見て、部屋から出て来る妹ではないだろう。でもママが今こうなっているのは、僕の発した言葉のせいなのは間違いないから、リスコに申し訳なく思った。気難しい僕の妹は、謝ったところで許してはくれないだろう。
どうして僕は、いつもわからないのだろう。どうしたら良いのか、どうしたら良かったのか、わからないままだ。
ドアの内側にもたれるように、窓ガラスに頭を預けながらうなだれていると、視界の隅にさっき出て来たばかりの、僕たちのアパートが見えてきた。
と、いうのはすべて、僕の妄想だ。
現実の僕は、電車に揺られながら、窓から射し込む朝陽に照らされたナルミヤの影が床の上を滑るように移動しているのを見つめている。
彼女が乗って来る駅は、僕らの町と隣の町を分ける大きな川、その川を越えるための橋梁に差し掛かる手前にある。停車していた電車が駅を発ち、橋の前にある緩やかで大きなカーブを曲がる時、車両内の影たちが一斉に同じ方向へと動いていく。
車両に乗り込んでから、電車がその大きなカーブを曲がり切るまで、ナルミヤはいつも、入り口近くのバーを掴んだまま、突っ立っている。彼女が座席に腰を降ろすのは、いつも電車が橋梁に差し掛かってからだ。小学一年生の時、走り出した車両内を移動しようとして、よろけて盛大に尻もちをついてしまった記憶が、五年生になった今も、彼女の手をきつくバーを握ってやり過ごすように仕向けているらしい。
やっと歩き出した彼女は、他に空いている席もあるのに、なんのためらう様子も見せずに僕が座る座席の前にやって来て、今日も僕に尋ねる。
「おはよう、ケイタくん。隣、座ってもいいかな?」
「どうぞ」
どうぞご勝手に。膝の上に抱えているランドセルに顎を乗せたまま、いつものように僕はそう答える。
僕の座席は右隣も左隣も空席で、ナルミヤは僕の左側の座席を選んだ。僕と同じように、背負っていたランドセルを一度降ろし、膝に乗せて彼女は座った。
太陽に背を向けて座っている僕とナルミヤの影が、床にあった。その影の形から、今日はナルミヤの長い髪が左右に分けられ、それぞれ耳の上で結ばれているのだとわかった。僕は、その髪型をしている彼女があまり好きではなかった。
髪を結ばずにおろしている方が、僕は好きだ。透き通るような白い頬に、彼女の艶やかな黒髪が淡い影を作っているのを見つめるのが好きだ。だけどナルミヤは、最近髪を結ってばかりだ。だから僕は、最近彼女を見ると落胆してばかりいる。
「ケイタくん、今日の一時間目の国語は、漢字のテストだよ。勉強してきた?」
「してない」
「勉強しなくても、もう、ばっちり?」
「漢字ドリル、教室に置きっぱなしで、持って帰ってないから」
下を向いたままそう答えると、ナルミヤが僕の隣で小さく笑ったのが聞こえた。
「ケイタくん、いつも置き勉してるんだ、いけない子だね」
がたん、と。
電車が少し大きく揺れた。橋梁を渡り終わった時だった。窓の外へと目の向けると、川の水面が遠ざかっていくところだった。川岸に生える葦が堤防まで延々と続いている。毎日のように、登校の時に見る風景。
だけど、なぜだろう。僕はその時、これを見たことがある、と思ったのだ。この風景を、見たことがある。いや、当たり前だ。昨日だって僕は、今日と同じように電車で登校していた。先週だってそうだ。なのに、この既視感は一体なんだろう。まるで、夢の中で見たことが、そのまま現実世界に起こったかのような感覚だった。
目に映る風景に、大差はないはず。そうだ、目じゃない。視覚じゃないんだ。僕が既視感を覚えたのは。僕は聞いたことがある。ナルミヤのさっきの言葉を。
そのことに気付いた僕は思わず、隣に座っているナルミヤの顔を見ようとした。そのために左側を向いた。すると彼女は、僕を見ていた。まるで今、僕が向くのを待っていたみたいに、真正面から、その大きな瞳でじっと僕を見つめていた。目と目が合った、そう思った瞬間、僕は全身に電流が駆け巡ったような衝撃を受けた。
「なっ……」
思いがけず叫んでしまった。同じ車両にいる周囲の数人が不思議そうに僕の方を見て、何事もなかったとわかると、すぐに視線を逸らした。その間も、ナルミヤは僕を見つめたままだった。僕の目だけが、彼女に視線を合わせたり逸らしたり忙しくうろたえていて、そんな僕を見てもなお、ナルミヤの目線はちっとも動じない。
目を合わせていることがつらかった。耐えられない。いや、実際は耐えられないほどの苦痛など微塵も感じていないのに、それでも目線を合わせ続ける勇気がない。そう、勇気がなかった。ナルミヤと見つめ合うだけの勇気が僕にはない。そうやって見つめ合っているだけで、身体じゅうが燃えるように熱くなって、焼け死んでしまうような気がするのだ。別に、ナルミヤの瞳からレーザー光線が出ている訳でもないのに。
「な、なんだよ……」
僕はそう言いながら、膝の上のランドセルを抱え直すようにして前を向き、今までのようにうつむくしかなかった。そうすることで、僕の視界は元通り床だけになり、ナルミヤの目線から顔を背けることになる。それだけで、一気に跳ね上がった体温が、静かに下降していくように感じる。自分の顔が熱くなっていることを自覚した。耳まで赤くなっているかもしれない。ナルミヤはそんな僕を見て、どう思うだろう。変な人だと思うかもしれない。
ナルミヤはまだ僕を見つめているようだった。床に伸びている彼女の影は、横顔のまま動いていない。先程の、正面から僕を見つめるナルミヤの顔。白い肌、長い睫毛、ぱっちりとした瞳、ほんのり赤い頬と唇。左耳の上には、水色の水玉模様のパッチンヘアピンが留まっていた。彼女は小学一年生の時から、そのヘアピンを愛用している。視界には影が投影された床しかなくても、僕はナルミヤの顔を細かく思い出すことができる。眉毛の形、鼻の形、顎の形。彼女が目の前にいなくても、正確にその顔を思い出せるようになるほど、僕は彼女を見つめてきた。
「一緒に見る?」
ナルミヤは、唐突にそう言った。
「え?」
思わず、僕は訊き返す。
「漢字ドリル、学校に置きっぱなしなんでしょ? 私、今持ってるから、一緒に見る?」
横目でちらりと窺ったナルミヤは、まだこちらをじっと見つめているままだった。その表情は真剣そのものだ。
「…………いや、いいよ」
僕は再び電車内の床へと目線を落としながら、そう答えた。
「いいの?」
「うん」
「……そっか」
ナルミヤはそう言って、やっと正面へ向き直った。膝の上のランドセルを開けて漢字ドリルを取り出している。降りる駅に着くまでの間、ドリルを見返して漢字の復習をするつもりらしかった。
僕は隣のナルミヤにわからないように、本当に小さく、肩をすくめた。急に馬鹿馬鹿しく思えて、なんとも言えない空しさが込み上げてきた。僕は見つめ合うだけで、今にも爆発してしまいそうな気持ちになるのに、彼女は一時間目の漢字テストのことに、意識が向いているようだった。
漢字のテストが、なんだと言うのだ。テストと言っても、成績の評価に直接的に影響するようなテストではなく、今まで習った漢字の復習を皆にしてもらうのが目的ですと、先週、担任の先生は言っていた。テストの出題範囲に指定されたページは、あらかじめ見ておいたけれど、復習が必要なほど難しい漢字も特に見当たらなかった。たいしたテストではないのだ。なのに、ナルミヤは漢字テストの心配をしている。どうしてなのだろう、僕はそのことに、無性に腹が立っていた。
僕は、ナルミヤにも同じように、苦しくなってもらいたかった。人の不幸を願うなんて、褒められたことではないとわかってはいるけれど、それが僕の本心だった。ナルミヤに僕と同じ思いをしてほしかった。僕にとって彼女が特別であるように、彼女に僕を特別と思ってほしかった。でもナルミヤは、そんな僕の感情なんて知るはずもなく、隣で漢字ドリルを見つめている。
電車が止まった。いつの間にか、駅に着いたみたいだ。でもこの駅は、僕たちが降りるべき駅で���ない。車両の扉が開いて、数人の乗客が降りて行く。代わりに乗り込んで来たのは、見慣れたクラスメイトだった。ヒナカワだ。
赤いランドセルを背負っているヒナカワは、こちらへと真っ直ぐ歩み寄って来て、僕の右隣の席へ何も言わずに腰を降ろした。
「おはよう、ヒナカワ」
「……ん」
ヒナカワは小さな声でそう答えた。漢字ドリルへ視線を落としていたナルミヤは、僕がヒナカワに声をかけるまで、彼女が電車に乗り込んで来たことに気付いていなかったようだ。顔を上げると、きょとんとした表情で、「あれ? おはよう、ヒナカワさん」と言った。ヒナカワは、それには返事をしなかった。
ヒナカワはランドセルを背負ったまま、座席に腰掛けていた。背中と座席の背もたれの間にランドセルがつっかえて、尻が半分くらいしか座席の上に乗っかっていないはずだが、彼女がそれを気にしている様子はなかった。
ヒナカワはどこかぼんやりした表情で、足元の方を見つめていた。毛先がいつもあちらこちらに跳ねている彼女の髪は、今日は一段と好き勝手に暴れているようだったし、掛けている眼鏡のレンズには指紋の跡がくっきりと付いたままになっていた。そばかすが散った顔をくしゃくしゃにするように、大きな欠伸をしている。寝不足なのか、目の下にはうっすら隈ができていた。
「ヒナカワ、眠いの?」
「んー……」
僕の質問に、ヒナカワは緩慢そうな動作で目元を擦りながら、そう小さくうなっただけだった。どうやら、相当眠たいらしい。
電車は再び走り出している。電車の揺れに合わせて、ヒナカワの頭が規則的に揺れている。彼女の瞳が開いていなければ、眠っているのだと思っただろう。薄暗い光を灯したその目が、ちらりと僕の方を見やった。
「あれ……?」
ヒナカワの細く開いた唇から、転げ落ちるように言葉が出て来た。
「生きてるの……?」
「え?」
僕は思わず、訊き返した。ヒナカワの瞳を見つめ返して気付く。彼女は、僕を見ていた訳ではなかった。僕の左隣に座る、ナルミヤを見ていた。
「死んじゃったんじゃなかった?」
「え……?」
「ああ、そうか……」
ヒナカワは眠たそうに目をこすった。
「それは、ケイタくんの妄想だったんだっけ」
ヒナカワが何を言ったのか、わからなかった。僕は彼女の言葉の意味を理解することができなかった。
ナルミヤは漢字ドリルを眺めることに夢中になっていたらしい、そこでようやく顔を上げたようだ。電車の床に落ちている影から、彼女がヒナカワの方に顔を向けたのがわかった。
「うん? ヒナカワさん、なんの話してるの?」
「なんでもない」
ヒナカワはそう言うと、ナルミヤから目線を外した。先程までと同じように、自分の足元を見つめ続ける。電車の揺れに合わせて、また頭が揺れている。
ナルミヤは不思議そうに首を傾げているようだったが、それ以上何も話そうとしないヒナカワの様子を見て、再び漢字ドリルへと向き直った。そういう風に、床の影が動いていた。
僕はただ、床を見つめていた。
僕の妄想だと、ヒナカワは言った。まるで、僕の妄想の中でナルミヤが死んでいることを、知っているかのような口ぶりだった。
ナルミヤは、もう何度も死んでいる。彼女は数え切れないほどの死を迎えている。
たとえば、水泳の授業中にプールで溺れて死んでしまう彼女。学校の屋上から落下して死んでしまう彼女。横断歩道を渡る途中でダンプカーに撥ねられて死んでしまう彼女。校庭で遊んでいたら野良犬に襲われ噛まれて死んでしまう彼女……。
それらはすべて、僕の妄想の中における出来事だ。僕は彼女が死ぬところを、今まで幾度となく妄想してきた。
しかし、そのことを誰かに打ち明けたことはない。誰に話したとしても、僕は相手から異常者だという目で見られてしまうに違いない。僕はナルミヤと見つめ合う勇気もないくせに、彼女が死ぬところばかりを妄想してしまうのだ。どうしてなのかは、自分でもわからない。ナルミヤを見ていると胸が苦しくなってしまうから、彼女なんていっそ死んでしまえば良いと、心のどこかでそう思っているのかもしれない。
ヒナカワは、僕がしている妄想のことを知っているのだろうか。いや、知っているはずはない。そのことを誰にも漏らしたことなどないのだから。それは僕だけの秘密なのだ。だが、だとすれば先程の彼女の言葉は、一体なんだと言うのだろう。ヒナカワは、僕の秘密を知っているとしか思えない。ただでたらめを言って、それがたまたま合致したなんて、そんな偶然はありえない。
「ヒトシくんと、キョウイチロウくんは?」
「え?」
考え込んでいた僕は、突然のヒナカワの言葉に再び驚いた。彼女は相変わらず、うつむいたまま、自分の足元を見つめていた。
「ケイタくんが、ボーロとハカセって呼んでるふたりだよ。あのふたりは、一緒じゃないの?」
「一緒じゃないの、って、どういうこと……?」
「どういうことって…………」
訊き返した僕に、ヒナカワは不審そうな顔をした。眉間に皺が寄っている。
「ケイタくん、いつもそのふたりと一緒だったじゃない」
ヒナカワの声は、そう言いながらもだんだん音量が小さくなっていった。
ボーロとハカセ。それは僕の友達のあだ名で、僕たち三人は、学校ではよく一緒につるんでいる。昼休みに遊ぶのも、いつもこのふたりだ。だけど、「一緒じゃないの?」というのは、一体、どういう意味なのだろう。確かに、僕たち三人は、学校ではいつも一緒にいるけれど――。
「ヒトシくんは徒歩通学で、キョウイチロウくんはバス通学だよ」
そう答えたのは僕ではなく、漢字ドリルのページに目を凝らしているはずのナルミヤだった。
「私たちみたいに電車通学じゃないから、今は一緒にいない。そうでしょ、ケイタくん」
ナルミヤは凛とした声でそう言った。僕は振り向けなかった。僕は自分の右側に座る、ヒナカワを見つめたままだった。
「ヒナカワさん、なんでそんなこと訊くの?」
「……じゃあ、リスコちゃんは?」
「え?」
「ヒトシくんとキョウイチロウくんは電車通学じゃないからここにいない、それはわかったよ。じゃあリスコちゃんは? リスコちゃんはケイタくんの妹なんだから、同じ電車通学のはずでしょ? 見たところ、この車両にはいないみたいだけど。違う車両に乗っているの?」
「……ヒナカワさん、一体どうしたの?」
ナルミヤの声が、小さく震えていた。まるで怯えているみたいだった。
「ケイタくんに、妹なんていないよ?」
その言葉に、ヒナカワの瞳が見開かれる。
「ケイタくんは、ひとりっ子だよ? ねぇ、ケイタくん?」
僕はナルミヤの言葉に、頷こうとして――。
空をふたつに引き裂くような、咆哮が聞こえたのはその時だった。
電車が盛大なブレーキ音を立てながら大きく揺れる。緊急停止したその衝撃で、ヒナカワは座席から床へと転がり落ちていった。ナルミヤの身体もバランスを崩す。僕が咄嗟に受け止めなかったら、ナルミヤも座席から転がり落ちていただろう。
「大丈夫?」
僕の問いに、ナルミヤは小さく頷く。周囲の乗客たちも、予期せぬ衝撃にバランスを崩す人がほとんどだった。停止した車両のあちらこちらから、気遣う言葉や謝る声が聞こえる。
「ケイタくん……あれ、見て…………」
ナルミヤが、窓の外を指さしていた。僕はそちらを見る。同じように窓から空を仰いだのは、僕たちだけではなかった。同じ車両に乗り合わせている他の乗客たちも同様だった。そして全員が、「それ」を目撃した。
「それ」は破壊者だった。僕は一目見てそう思った。「破壊神」と呼ぶこともできるのかもしれないが、「それ」が神であるとは到底思わなかった。
巨大な身体は鱗と羽毛に覆われていた。顔には目玉が五つあった。八本の手足にはそれぞれ大きな鉤爪があるのが見えた。二対の翼で羽ばたき、「それ」は空に浮かんでいた。どのくらいの大きさなのかはわからなかった。しかし「それ」は、今まで見たことのある、宙に浮かぶ生き物たちの何よりも巨大だった。旅客機くらいの大きさがあるかもしれない。
「それ」がなんていう生き物なのかは見当もつかなかった。ただ、僕たちに友好的な生き物とは思えなかった。「それ」は破壊者だった。僕はそう思った。
「ケイタくん……あれ、何……?」
乗客の誰もが言葉を失っていた。窓から見える「それ」が現実だとは思えなかった。だからそう尋ねたナルミヤの言葉に、車両の誰もが答えられなかった。その、はずだった。
「トチコロガラドンだよ」
ヒナカワだった。彼女は立ち上がりながらそう言った。背負ったままだったランドセルが緩衝材となり、背中から床に落ちても無事だったようだ。見たところ無傷のようだったし、身体のどこかが痛そうな素振りもなかった。
ヒナカワが口にした耳慣れない言葉が、ナルミヤの問いへの答えなのだということに、僕は遅れて気が付いた。
「トチ……? 今、なんて……?」
「トチコロガラドン。わからないの? それも、ケイタくんの妄想のはずでしょ?」
吐き捨てるようにヒナカワはそう答える。
「あれはスターストレイザーってテレビゲームに登場する、敵モンスター。名前はトチコロガラドン。第八都市を見捨てることが、あのモンスターを倒すための唯一の方法だった。多くのプレイヤーが挑戦していたけれど、他の方法はまだ誰も見つけていない。少なくとも、ケイタくんの妄想ではそうだった」
僕の妄想?
ヒナカワは、一体何を言っている? あの巨大な怪物が、僕の妄想だと言うのだろうか。
違う、あんな怪物、妄想なんかしていない。
僕が妄想していたのは。
思い描いていたのは、ナルミヤが死ぬところだ。ナルミヤが、溺れて、あるいは落下して、もしくは撥ねられて、そうでなければ噛まれて、刺されて、潰されて、刻まれて、吊られて、焼かれて、埋められて、死ぬところ。ひどい目に遭って、可哀想な姿になり果てて死ぬ。そういう妄想だ。テレビゲームのことも、あの怪物のことも、都市のことも、怪物の倒し方も、僕は知らない。そんなこと、妄想をしたこともない。
「キョウイチロウくんは?」
ヒナカワがもう一度、そう訊いた。
「本当に、キョウイチロウくんはここにいないの? 彼は、トチコロガラドンを倒す方法を探していたはずだよ」
「キョウイチロウくんは、バス通学なんだってば……」
そう答えたナルミヤの声は、もはや涙ぐんでいた。
ヒナカワの瞳は、僕を見ていた。ナルミヤのことは一切見ていなかった。窓の外で二対の翼で羽ばたき、八本の手足を垂らし、五つの目玉をギョロギョロと動かしている怪物にも、見向きもしなかった。僕だけを見ていた。まるで彼女の世界には、今や僕しか存在していないかのようだった。
「リスコちゃんはどこへ行ったの?」
ヒナカワが僕を食い入るように見つめたまま、そう言う。
リスコ。誰だそれは。僕の妹。違う、妹なんかいない。いつも寝起きがあまり良くない、僕の妹。僕はひとりっ子だ。起こそうとすると噛みついてくる、気性が激しい妹。僕にきょうだいはいない。気難しく、繊細で、環境の変化に敏感なリスコ。そんな人、僕は知らない。
「ケイタくん、思い出して」
僕は、何かを忘れているのだろうか。
何か思い出さなければいけないことが、あるのだろうか。
僕は。
目が覚めたのは目覚ましが鳴る前だった。朝食はトースト、ハムエッグ、オレンジジュース。赤、青、白の歯磨き粉。��プロンをしているママ。背広を着ているパパ。時計が止まった部屋。ガスも止まった部屋。黄ばんだタオル。ベランダで吸った煙草。葉桜の桜並木。途中で寄ったコンビニ。ママがよく買ってくれるチョコレートアイスクリーム。
僕は。
床にできた血溜まりでヘアピンを拾った。水色の水玉模様のヘアピンには見覚えがあった。アパートの一室には死体がふたつあった。パパのくたびれた革靴は玄関にあった。ママはワインの瓶を抱いて眠っていた。ナルミヤは美人で、ヒナカワはブス。
僕は。
十二人の操作キャラクターと十二種類の使用武器。宇宙から飛来する巨大で不可思議な敵の倒し方は数十通り存在し、その選択によって物語は細かく分岐していく。しかし、どんな経緯を辿ったとしても、第八都市は必ず壊滅してしまう。第八都市を犠牲にしなければ、トチコロガラドンを倒すことはできない。
僕は。
一体、何を犠牲にしたのだろうか?
と、いうのはすべて、僕の妄想だ。
現実の僕は、プラコマティクス溶液が満ちた培養ポッドの中をぷかぷかと漂いながら、短い夢から覚めた時のような感覚を味わっていた。授業中、眠ってはいけないと思っていながらも、眠気に抗えず一瞬、かくんと身体が震えるようなその感覚に、学校に通っていた日々のことを懐かしく思う。
ほんの一瞬に過ぎなかった僕のその感覚は、ポッドに接続されている測定器にすぐさま検知され、実験室にはアラーム音が流される。それは、まるで居眠りしていたことを教師に告げ口されたかのような、そんな居心地の悪さだった。
「被験者番号百零七、ケイタが覚醒しました」
モニターの前でそう告げたのは、ナルミヤだった。僕のポッドと接続されている唯一の視覚デバイスは、彼女の後ろ姿を捉えていた。今日の彼女は、腰まである艶やかな黒髪をポニーテールにしていた。
「ケイタが起きたか」
そう答えたのは、ナルミヤの隣に佇む男だった。ナルミヤと同様に白衣を着ているようだが、僕の視覚デバイスである小型カメラでは、その男の細かい風貌まではわからない。しかしその背格好から、恐らくは、ナルミヤが「博士」と呼ぶ男に違いない。
この実験室にいるのは、ナルミヤとその男、ふたりだけだった。たくさんの培養ポッドが並べられ、機器に接続されていた。ふたりはモニターに映し出される各ポッドの数値を見ているようだった。
「ケイタはずいぶん奇妙な夢を見ていたようだな。現れた波形も妙だ」
男はモニターを覗き込み、何やら感慨深そうに頷いている。ナルミヤはバインダーを手に、用紙に何か記録しているようだった。ペンを持っている右手が小刻みに動いている。
「覚醒には至らないが、半覚醒状態を何度も経験している……。わかるかねナルミヤくん、波形の、ここ、この部分だ。ここも、ああ、ここもそうだ。この波形の動きは、覚醒時に見られる形と全く同じだと思わないか。しかしこの程度の数値の変動では、覚醒とは呼べない。疑似的な覚醒状態を睡眠中に何度も体験しているということだ。夢の中で夢を見ている、とでも言えばいいのか……」
「ええ、博士。これは番号百零七にのみ現れる、彼特有の波形です」
「ふむ……。君が先週の報告書に記載していたのは、まさしくこの件だった訳だ」
男はモニターから目を離さないまま、腕組みをした。また、ひとりで何度も頷いている。
「ナルミヤくん、君は一体いつ、この波形に気が付いたのかね?」
「最初に疑念を抱いたのは三週間前のことですが、記録を確かめたところ、およそ八週間前から兆候はありました」
ナルミヤの凛とした声は聞いていて心地が良かった。僕のポッドに接続されている聴覚デバイスは、彼女の音声を捉えること、それ自体を喜びだと認識しているのではないかとさえ思う。もちろん、デバイスはただ機械的に音を捉えているだけに過ぎない。
「過去のデータは?」
「こちらです」
ナルミヤが端末を操作すると、モニターの表示が切り替わった。
「八週間前からのデータがこれか?」
「そうです」
「ずいぶん滑らかに数値が動いているな……いや、新しい記録になればなるほど、乱れが出てきている」
「乱れ、ですか?」
「そうだ。先程のデータで言うと、この、覚醒直前のところに最も顕著に出ている。ほら、数値が突然、跳ね上がっている箇所があるだろう」
「確かに、一度は上昇していますが、またすぐ元の数値に戻っていますし、その程度の振れ幅は誤差の範囲内のはずですが……」
そう言うナルミヤの横顔。多少、眉間に皺が寄ってはいるが、そんなことがまったく気にならないほど美しい、整った造形。
「確かにこれは誤差の範囲だ。しかし見なさい、八週間前のデータには、そんな誤差さえもない。数値の上昇と下降は常に一定の波を描いている」
男はモニターばかりを見つめている。ナルミヤの美しさになど、少しも気に留めている様子がない。
「この誤差とも言える『乱れ』は、徐々に増えてきている。これは一体、何を表しているのか、それが問題なんだ……」
男は、それからしばらくの間、黙ったままだった。ナルミヤはそんな男を見つめていた。まるで、男が何かの答えを口にするのをじっと待っているかのように見えた。
もしも、あんな風に見つめられたら。そう想像するだけで、震えそうだった。きっと僕はナルミヤに見つめられたら、何か答えに辿り着いたとしても、それを彼女に伝える勇気など持たないだろう。彼女を前にして、伝えられる言葉など、いずれもたいした価値を持たない。何を発しようとも、彼女の前では敵わない。僕の存在など、あまりにも無力だ。彼女の瞳には、それぐらいの力がある。
だから僕は、「博士」と呼ばれる男がナルミヤを前にして平然としていることが不思議でならなかった。彼女の声を直に聞き、その瞳に見つめられ、すぐ隣に彼女の存在があっても、動じないのはなぜなのだろう。あの男はよほどの異常者に違いなかった。人として必要な感覚器官が欠けているとしか思えない。彼女の魅力を感じることができないとしたら、それは五感があったとしてもなんの意味もない。目も、耳も失っている僕が、接続されたデバイスを通じてのみでさえ、ナルミヤの存在にこれほど感銘を受けているというのに。
「博士、八週間前は、新しい被験者がここに運ばれて来た時期とちょうど合致します」
沈黙を破ることをどこかためらうように、ナルミヤは囁くようにそう言った。
「新しい被験者……?」
「被験者番号百十三、ヒナカワです」
男が振り返った。並べられている培養ポッドを見ているのだ。僕が漂っている培養ポッドの六つ隣、ヒナカワの脳味噌が浮かんでいるはずのポッドを。僕に接続されている視覚デバイスが男の顔を捉える。男は眼鏡を掛けていた。そのレンズが照明を反射していて、表情はよくわからない。
「ヒナカワ……この被験者がここに来てから、ケイタの波形に変化が現れ、疑似的な覚醒を繰り返すようになった……と、いうことなのかね」
ナルミヤは頷く。
「因果関係はわかりません……ただ、番号百十三が来た時期と、番号百零七の波形に変化が生じた時期が合致する、というだけです」
「他の被験者の波形は? 変化は見られないのかね」
「二十週間前から遡ってデータを確認してみましたが、特には……」
「ふむ……。このふたりの被験者たちだけが特別、という訳か……」
男の顔の角度が少しばかり変わった。照明を反射していた眼鏡のレンズの向こうに、男の瞳が見えた。その瞳は暗い闇を湛えたように虚ろで、しかし、目線は鋭かった。
「このふたりの共通点はあるのかね?」
「あります。出身地です」
「出身地か……。どこの出身なんだ? ケイタとヒナカワは……」
「第八都市です」
ナルミヤは手元のバインダーに挟められている用紙を二、三枚めくりながら答えた。男は一瞬、それを聞いて言葉に詰まった。
「第八都市……そうか、このふたりは……あの壊滅した街の、生き残りという訳か……」
「被験者の中で、第八都市の出身者はこのふたりだけです」
「生き残った者同士が……被験者同士が、なんらかの影響を及ぼしているということかもしれないな……」
男はひとり、小さく何度も頷きながら、再びモニターへと向き直る。
「ナルミヤくん、君はもうしばらく、観測を続けてくれ。私は検証してみたいことがある」
「わかりました」
「何か異常が出たら、すぐに知らせてくれ」
「ええ、すぐにご連絡します」
男は実験室を出て行った。ひとりとなったナルミヤは、モニターと手元のバインダーの書類を見比べながら、端末の操作を始める。
ヒナカワが僕に話しかけてきたのは、その時だった。
――ケイタくん、聞こえる?
それは突然、背筋を指でなぞられた時のような不快感だった。僕に肉体があったら、大きく震わせて驚いていたことだろう。しかし、今の僕には身体がない。触覚と呼べる物もない。あるのは、プラコマティクス溶液に浮かぶ脳味噌だけだ。接続されている視覚デバイスと聴覚デバイスから、外部から映像と音声を取り込んで感知することがかろうじてできているけれど、それは僕の肉体を通してではなく、カメラとマイクが検知したデータが電子刺激となって脳で感じているだけに過ぎない。
しかし僕は、ヒナカワの声を感じるのだ。デバイスを通じてではなく、自分の肉体で、つまりは脳で直接、ヒナカワが僕に語りかけてきているのを感じている。
――ケイタくん、思い出した? 私たちはトチコロガラドンに襲われて、でもかろうじて生き残ったの。家族も、友達も、先生も、皆死んじゃった。街は壊滅状態になってしまった。私たちだけがこうして助かったの。
直接感じさせられている、ヒナカワの声は不快だった。聞いているだけで、身体じゅうを虫が這い回っているかのようだった。そんな経験をしたことは一度もないけれど、そうだとしか言いようがなかった。それは、ヒナカワを嫌悪しているという訳ではなく、恐らくは、他人が僕自身に直接入り込んでいる、そのこと自体の気味の悪さだった。
――ケイタくんが今までしてきた妄想はすべて、現実から目を逸らすためのものだったの。ケイタくんはトチコロガラドンのことも、第八都市が滅ぶことも、全部ゲームの中のことだと思うことにして、自分は普通に、普段通りに学校へ行って、生活しているんだと思い込もうとしていたの。それは卑怯なことなんかじゃないよ、ケイタくんの心を守��ためには、必要なことだったの。
耳を塞ぐことでその声が聞こえなくなるのであれば、どんなに良かったのだろう。しかし僕には耳もなければ、声を遮るための両手もない。聴覚で感じている訳ではないその声を、聞こえないようにする手段はない。衣服をすべて剥ぎ取られ、陰部を撫で回されている。そんな不快感で僕は死にたくなっていた。
――でもケイタくん、そろそろ目を覚まして。私たちに起こったことを思い出して。現実と向き合って。私たちは身体を取り戻さなくちゃいけないの。そのためには、トチコロガラドンを倒さないといけない。
もはや僕の五感はすべて、ヒナカワに支配されていた。全身でヒナカワを感じていた。僕には耳も目も鼻も舌も皮膚さえもないというのに、そのすべてで彼女の存在を感じていた。彼女以外に何ひとつ、感じられる物がないと言ってもいい。この世界にはヒナカワしか存在していないのかと思うほど、すべてが彼女だった。
僕は彼女の白い肌を見た。鼻先にまで迫って来た彼女は、良いにおいがした。口の中にねじ込まれた「それ」は温かくて柔らかく、舌は微かな甘さを感じた。肌と肌が触れ合った。彼女の身体は僕よりも体温が少しばかり低かった。
彼女が僕の中に侵入して来たのを感じた。それを受け入れたつもりはなかった。しかし、抵抗する術もなかった。
――わかるでしょ、ケイタくん。私と力を合わせるの。一緒にトチコロガラドンを倒す。そのためには、こうするしかない。私たちは、ひとつになるの。
僕の中から、彼女の声が聞こえた。彼女は僕の中に侵入し続けていた。脳で感じられるところよりもずっと奥深いところまで、彼女が注がれて、満ちていくのがわかった。もはや彼女は液体で、僕はただそれを受け入れる容器だった。
――私と一緒に戦って。ケイタくん、お願い。
彼女の声は、どこか涙で潤んでいるように聞こえた。
その時だった。
彼女は短い悲鳴を上げて、僕の中から一瞬で消え失せた。
何が起こったのか。正常を取り戻した聴覚デバイスが実験室に鳴り響くアラームを捉えたが、それがなんの警告音なのか、すぐにはわからなかった。僕のすべてを支配していたヒナカワは、今はもう影も形もない。僕の視覚デバイスはモニターの前のナルミヤを捉えた。ナルミヤの右手は何かのボタンを押したままになっている。それが「緊急停止」のボタンであると、かろうじてわかった。どうやらナルミヤが、ヒナカワの侵入を阻止してくれたことは間違いなさそうだ。
ナルミヤは振り返った。僕を見ていた。僕の脳味噌が浮かんでいる、プラコマティクス溶液で満たされた培養ポッドを見つめていた。僕の視覚デバイスはナルミヤの視線の先にはない。だから、彼女がいくら僕の脳味噌を見つめても、目線が合うことはない。しかし、それで良かったのかもしれない。僕はナルミヤと見つめ合ったりしたら、正気を保っていられる自信がなかった。
「ヒナカワさんの培養ポッドを停止させたよ、ケイタくん」
ナルミヤはそう言った。それは凛とした声だった。
「再起動の処置をしなければ、ヒナカワさんの脳は機能停止に陥るよ。もって、あと五分ってところかな。そしたら、ヒナカワさんは死ぬの。もう二度と、ケイタくんの邪魔をすることもない」
ナルミヤは僕を見つめていた。目も耳も鼻も口も舌もない、手も足も何もない、ただ脳味噌でしかない僕を見ていた。
僕は視覚デバイスを通して、そんなナルミヤをただ眺めているしかなかった。僕はずっとそうだった。ナルミヤと同じ教室で過ごしていた、あの頃。当時から、僕は彼女を見つめていた。その横顔を、あるいは後ろ姿を。僕の目線はいつだって彼女のことを探していた。近くから、もしくは遠くから、彼女を見つめていた。今と同じだ。五体満足だった頃から、脳味噌だけになった今と変わらない。
あの時と同じだ。薄暗い台所の入り口に立ち尽くしていた、あの時。床に広がっていく赤い水溜まりの前で、僕は手を貸すことも叫ぶこともしなかった。何もせず、ただナルミヤを見ていた。汚れた鈍い銀色。水玉模様のヘアピンが落ちて、乱れた黒髪が横顔を隠していた。あの時、泣いていたのだろうか、それとも。今となってはわからない。あの時と、同じ。
実験室には警告音が鳴り続けていた。ヒナカワの気配はもうどこにも感じられなかった。ナルミヤがポッドを再起動させる様子はない。やがて、ヒナカワの脳は停止するだろう。
「私がケイタくんを守ってあげる。だから大丈夫。何も心配いらないよ」
ナルミヤの言葉はどこか厳かに響いた。彼女は微笑んでいた。それはどこか、神聖さを感じさせる笑みだった。彼女は天使みたいだった。女神なのかもしれなかった。
僕は夢の中にいる時のように、不思議な気持ちでナルミヤの言葉を聞いていた。
彼女は一体、何から守ろうとしてくれているのだろう? 誰かが、あるいは何かが僕を脅かそうとしているのだろうか。実際のところ、僕は何ひとつ、心配などしていなかった。たとえ僕の身がどんな不幸に見舞われるとしても、僕以外のすべてのものがどんな事態に陥るとしても、遠い国で戦争が始まったというニュースをテレビで見た時のような、ただ「そんな感じ」でしかなかった。 培養液にぷかぷかと浮かぶ脳味噌だけの僕にできることなんて、何もないのだから。
※『非・登校』(下) (https://kurihara-yumeko.tumblr.com/post/766016265929310208/) へと続く
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ボルテスV:レガシー(原題: Voltes V: Legacy)
2024年/マーク・A・レイエス監督/ミゲル・タンフェリックス、ラドソン・フローレス、マット・ロザノ
地球に攻めてきたボアザン帝国に立ち向かうため秘密裏に開発されたボルテスV乗り、アームストロング3兄弟とマークとジェイミーは戦うが。
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昔々見たような記憶があるアニメのフィリピン産実写化。主題歌がまんま日本語で流れるけど海外テイストなので若干違和感があるが、凄く丁寧に作られてて納得の実写化。皆んな真剣。茶化してもバカにしてもないのが伝わってきてていい。
ただ原作アニメの展開を忘れているのでわからないけれどママ博士は…なんというかおバカ無謀すぎて、まぁそこも子供向けアニメだった片鱗を感じる。流石に空飛ぶ要塞に石を投げるのはないだろう…嘘だろう。特攻するところもらしい。今ならなさそうな展開だった。
数話をまとめた総集編のような作りだったので全貌は気になる。
思い入れがアニメにある人におすすめ。初見の人はロボット好きには良さげ。ちょっと敵メカが生物っぽいのは気になる。あれで、あってるの??
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8月後半の様子(2歳児)
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午後のおやつのトウモロコシの皮むきにチャレンジする子どもたち。給食先生に皮の剝き方を教えてもらい、一枚一枚真剣な表情で皮を剝いたり、ひげもなくなるまでとっていました。慣れてくると、2,3枚一緒に皮をむいている様子も見られ、手や指先に力がついてきていると感じられました。自分たちで剝いたトウモロコシは、とっても甘くて美味しく、何度もおかわりをして食べていました。
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お盆休み中、パパやママの愛情をたっぷりともらった子どもたち。休み明け登園した子どもたちの様子に変化が見られました。午睡後、自分の布団を畳んで運ぶ姿が‼今までは、「おはよう」「起きる時間だよ」と声をかけられて起きていたのが、保育者の声がけがなくても、保育室が明るくなると自分で目覚めて布団を畳もうとする姿が見られるようになりました。一人で出来る子、お友だちの真似をしてやってみようとする子、手伝ってもらいながらやる子、お友だちのお布団を運んでくれる子等と姿は様々ですが、一つずつ出来ることが増え、それぞれの自信に繋げている子どもたちの成長には驚かされるばかりです。
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「虚無への供物」中井英夫 4421
第四章
42 第三の薔薇園
さて、この章からの急展開の続きです。
黄色の靴下、クリーム色のセーター、シャルトリューズジョーヌイエロー、黄薔薇、黄色のライトすべてが、黄司を現している。 かなりこじつけですが、久生は真剣ですね。 ところで、シャルトリューズは、「リキュールの女王」とも称されているみたいです。
黄司が住んだ近くに目青不動のあることや頻々に続く放火そして、 青いバラ“ライラックタイム”の件もあり神秘的な暗号を完成させたくなったのだといいます。
動坂のアパートの近くには、目赤不動があり“ばら新”があるのだが、そこには殺人がかけてる。 だから、殺人。それが、氷沼家に直接のかかわりのない鴻巣玄次までを葬る動機だったに違いないと、 亜利夫は考えます。 これも、かなりこじつけですね。
しかも、久生が気にしているアイヌの事件に関して、牟礼田は、何の関係もないとばっさり切り捨てます。 これは、いただけません。探偵なら、それなりの推理を披露するべきです。
そんなことよりもと、牟礼田はまったく別の話をします。 “アラビク”の本名が加藤であるママさんとあそこを根城にしていた新内流しのお花婆あが黄司に協力していたのではないかとです。
新内流しとは、三味線で新内の曲を弾きながら街中を歩くもので、宣伝と修行を兼ねていたとされ、お客様に声をかけられるとお座敷へ上がり、座って様々な曲を演奏したといいます。
特に、第二の事件の被害者である橙二郎を殺すためには、麻雀をやろうと計画していたことをあらかじめ知っていたはずで、 テープにでも録音でもしなければできたはずはないといいます。 それに、お花婆あがどこまで協力したのかということだが、 例の聖母の園事件で老人の死体が一つ殖えたと聞いたときはこれかとも思ったが、確信はない。
なんか、妙にここだけ核心をついている感じですね。 確かに、第二の事件の加害者は、麻雀に参加した人物かそれを知っていた人物に限られますからね。 これで、麻雀に参加してない人物も加害者になりうるわけですが、 やはりこれでは、動機の面がどうもしっくり来ません。
で、“アラビク”のママとの会話です。 まずは、おキミの身許を確認しますが、曖昧に終止します。 おキミの写っている写真も入手します。 それで、おキミとお花婆あの関係を問いただし、例のテープの件を尋ねます。 ママ、あっさり、認めましたね。
久生が話題を変えるように薔薇の話をします。 簡単な謎がひとつ明かされます。 “ARABIQ”は、黄ばらの逆立ち読みだとです。 つまりアラビクが黄ばらの象徴なのだということなのでしょう。
亜利夫は自分の考えにこだわりを持っているのでしょう。 目黄不動について尋ねます。 日本堤を越えた三ノ輪(みのわ)寄りにある永久寺のお不動さんではないかといいます。 と、まだ、お不動にこだわっている亜利夫が哀れにさえ見えますね。
つづく
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『その前日には中国外務省の林剣報道官が、 「類似の事件はいかなる国でも起きる可能性がある」 などと主張していた。』 日本に来て行動する中国人がいる可能性があるという事でいいのかな。 中国政府は「冷静で理性的な行動」を日本人に求めるのではなく、自国民に求めてもらいたい。 日本人は初めから冷静で理性的だよ。 別の記事では、憤り、悲しんでくれる中国人の方達がいると載っていた。 特に、在日中国人と、事件のあった近所の方達と書いてあった。 一番「冷静で理性的」では無いのは、中国政府なのかもしれない。 こんなにも恐ろしい事件が、立て続けに起きているのに、日本人に対して行動に対する要求をするのだから。
「服の色が分からないくらい血まみれに…」「肝臓や腸が飛び出した状態」 「日本人学校10歳男児刺殺事件」救命を手伝ったママ友の証言(デイリー新潮)のコメント一覧 - Yahoo!ニュース
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Imagination・想像力
神戸市のしあわせの村という公園でキャンプした。キャンプ場のすぐ隣には子供が遊べるスペースがある。長~い滑り台と大きいジャングルジムもジップラインも子供の好きな遊びが全部ある。3歳半の娘と歳が近い子供がたくさんいましたが、娘が他の子供と遊びたくなくてずっとママとパパと一緒に遊んだ。私にとってそっちの方が楽しい。私も遊びたいから!
最近、娘の想像力がロケットのように宇宙まで飛んでいる。「私は姫様。ママは王様。パパはドラゴン。戦おう!」と娘が命令して、木の棒を剣にしてパパを追いかけ始める。「寒くなってきた。フム。いいこと考えた!キャンプファイアを作ろう!」と決めて、公園に落ちている木の枝を集めて枝の上に花びらをかける。「花びらが炎だよ!」
娘の想像力が遊んでいるときだけ現れるわけじゃない。絵を描いたり粘土で物を作ったりしているときもその素晴らしい想像力が見られる。「これはただのモンスターじゃない、ママ。これはゼルダゲームに出るチュチュだよ。舌がベロ~としている。」(「ゼルダゲーム」がニンテンドーのゼルダの伝説というゲームだ。)「今日飛行機作った。飛行機の上に雪だるまが乗っている。棒2本が操縦ために飛行機の翼についてる。」
娘が毎週私と一緒に子供のアート教室に行くから、毎週いろんな作品を作っている。もう一緒に行きたくないのではないかと心配したが、娘に聞いたら「違う、ママ!作品を作るのが私を嬉しくさせるよ!」と娘が強く答えてくれた。よかった。一緒にアートしたり遊んだりするのが私を嬉しくさせる。
We went camping at Shiawase no Mura, a park in Kobe. Next to the campgrounds is a big space for kids to play. It has everything kids love: a looong slide, a big jungle gym, and even a zip-line. Our three-and-a-half-year-old daughter didn’t want to play with kids her age, but instead she wanted to play with Mommy and Daddy. That was more fun for me, because I wanted to play, too!
Lately, my daughter’s imagination is like a rocket shooting up into space. “I’m a princess. Mommy is the king. Daddy, you’re a dragon. Let’s fight!” she orders, and chases the dragon with a stick that she pretends is a sword. “It’s getting cold. Hmmm. I have an idea! Let’s make a campfire!” she decides, and collects sticks from around the park and sprinkles flower petals on top. “The petals are the fire!”
Her imagination doesn't just appear when she’s playing. When she’s drawing pictures or making things with clay, her incredible imagination becomes evident. “This isn’t just a monster, Mama. It’s a chuchu from the Zelda game.” (The “Zelda game” is Legend of Zelda from Nintendo. [Note: my Japanese teacher was not familiar with Zelda so I had to include an explanation 😅])
“Today I made an airplane. A snowman is riding the plane. These two sticks on the wings are for steering.”
Every week, my daughter comes with me to an art class I teach and makes so many things. I started to worry that she didn't want to go with me anymore, so I asked her. “No, Mommy! Doing crafts makes me happy!” she insisted. Thank goodness. Doing art together and playing together makes me happy.
#art#postcards from japan#drawing#polymer clay#kids art#crafts#essay writing#エッセイ#legend of zelda#chuchu#learning languages#learning japanese#bilingual
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マリオ、貶しとけば通ぶれるんだけど(論理的に無理なく批判できるため)貶した瞬間「え?お前人生の中でマリオに触れてこないとかどんだけ偏った生活してたの?」と思われる両刃の剣。 超絶教育ママに支配されてたか、子供の頃の逆張りを未だに続けてるヤツあたりのラベリングをされてしまう。
Xユーザーのメガネ・ニンジャ
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【誕生日逆凸】あみゃのお祝いをしてういママからの質問に答える剣持【にじさんじ切り抜き/剣持刀也/天宮こころ/しぐれうい】
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「こ���も哲学」 開催日時: 2024年5月25日(日) 場所: 茅スタジオ ファシリテータ/レポート: 割田美由紀 企画: 茶畑ゆか こども哲学のページ:https://www.boustudio.com/ardacoda
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五月のクラスは幼稚園年中さんと小学2年生の二名の参加でした。
さて、対話がどのように進行するのかしら、と、とても楽しみな気持ちで始まりました。まずはアイスブレイクタイム。顔合わせゲームです。二つのサイコロ(1つは色の指示、1つは表情の指示)を振って、その2つの指示に合ったカードを探します。
このゲームは、
〇指示を『よく見る』 〇2つの指示を同時に把握する 〇指示に合ったカードは1枚しか該当しないので、そのカードをたくさんのカードから瞬時に探す。 〇それぞれの表情がどんな気持ちなのか、探しながら感じることができる。
一見易しいゲームのように見えるのですが、このような要素が入った集中力と判断力と瞬発力が必要なレベルの高いゲームです。
このゲームは二回目でしたが、こども達が真剣になって楽しんでいました。大好きなようなのでアイスブレイクタイムでまた登場する予定です♪
さて、対話の時間です。テーマは 『おともだちってあなたにとってどんなひと?』 みんなにとって、どんなひとがお友達だろう??になりました。
(以下、ファシリテータからの問いかけ:Q『』、こどもたちからの返答:A「」で表記します。)
さっそくお友達の名前をたくさん教えてくれます。
A「電話番号を知っている、お家を知っている、お家に遊びに行ったことがある!」
A「けんか仲間、一緒に手伝ってくれる、楽しくできる」
Q『けんかしなくても友達かな?』
A「女の子とはけんかしないよ、けんかしなくても友達」
A「○○くん家に泊りに行ったことある」
Q『お泊りしたらお友達になるの?それともお泊りしなくてもなれるの?』
A「なれるねえ!(泊まらなくても)」
Q『どんなとき?どんな時にお友達になろうって思うの?』
A「なろうとおもって友達になる」
Q『お友達とけんかしたことはありますか? S君はけんか仲間って言ってたね。』
A「ありまーす!」
![Tumblr media](https://64.media.tumblr.com/d43d2ca9cba17726eeb2acc48b07db0b/5c1af1def629557d-68/s540x810/2d179153b6ec091b2d0948b6a67960d91793a48f.jpg)
Q『けんかしてもお友達ですか?』
A「けんかしたらお友達じゃないって、○○ちゃん(お友達)から言われた。それは違うと思うんだけど、そう言われちゃったから」
Q『けんかしたらお友達じゃなくなることもあるのかな?』
A「けんかしても友達!」
Q『じゃあS君はケンカしてもともだちなのはなーぜ?』
A「仲直りしたから」
A「ママがけんかしたらそっとしておこうって言ってた。そうしたらまた戻ってくるからって。」
A「でもそっとしておけないんだよね」
質問を変えてみます。 Q『もしお友達がひとりもいなかったらどう?』
A「友達を作る。一人で遊ぶ」
A「遊ぼうって言う。いなかったら悲しい気持ちになっちゃう。」
Q『お友達は居たほうが良い?』
A「居たほうが良い!」
Q『それはなんで?』
A「一緒に遊べるから。一人で遊ぶよりもいろんなことが出来るから!」
A「お友達がいたら良い気持ちになる。」
お友達について少し深く対話ができたので、もう一度テーマの質問をしてみます。
『二人にとってどんな子がお友達??』
A「一緒に遊んでくれる子。一緒に遊ばない子は友達じゃない。」
A「お店ごっこをする子は友達」
A「やりたくないって子は一緒に遊ばないけど、お友達」
Q『一番仲良しのお友達を思い浮かべてみて!その子とはどうしてお友達?どう思ってる?』
A「○○君。一緒に遊んでくれる。」
A「○○ちゃん。一番好きだから。いつも作ってくれる。良い人だなあって思う。」
Q『じゃあS君は、○○君のことは好き?』
A「まあまあ好き」
Q『じゃあお友達だなあって思ってる人達のことみんな好きかな?』
A「うん、好き」
A「大好きだけど嫌いなときもある。そのときは友達じゃなくなる」
A「友達だったけど縁を切っていた時もある。その時は遊ばなかった。でもまた今も友達」
A「優しくしてもらえないと嫌だなと思う。年少さんに優しくしてもらえなくても自分が優しくしてあげる」
Q『二人にとってお友達はクラスのお友達だけですか?』
A「一年(学年が下)にも友達いるし、お父さんんもお母さんも友達」
A「お父さんもお母さんも友達。でもパパは育ててるから友達じゃない」
A「動物のうさぎも友達」
最後にみゆくにとっての「友達」についても(コミュニケーションボールはみんながお話するのを助けてくれるからみゆくのお友達なんだよ)お話しして締めくくりました。
今回は二人というのもあり、集中がキープされ対話がかなり進み、子ども間で相手への質問も出ました。これは、相手の話をしっかり聴いているからこそ出来たことです。いっぱい考えてたくさんお話をしたので、疲れたと思います。
最後に恒例のコップタワーで頭のリフレッシュ!!
![Tumblr media](https://64.media.tumblr.com/7fcf506139a7a921d4bbd6f68296da8f/5c1af1def629557d-5b/s540x810/a82cc4dec83bf6806be99cc3bee0a2881772a055.jpg)
対話をすることに慣れてきて、伝えることに躊躇しないたくましさを感じられる回になりました。みんなの成長を感じながら次回はどんな対話が生まれるか楽しみにしています♪
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こども哲学・参加者募集中!
■ 日時: 7月27日(土)10時30分〜12時ごろ ■ 料金: 1,650円(税込)/1名 *回数券の場合 1,500円/1名 ■ 対象: 5-6歳(年長)頃から、7-8歳(小2)頃までのお子さま ■ 予約: [email protected] まで ■ ファシリテータ: 割田美由紀さん
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テーマの決め方について:
こども哲学では疑問に対する回答を示すのではなく、答えがない問いについて自ら考えを深めていくこと��楽しさを味わうことを大切にしています。
とくに低年齢のお子様に向けては思考訓練の意味合いが大きいと考えており、繰り返し考えを深める体験をしていくことで「自分の頭でかんがえる」ことの面白さにつながっていくことがあると感じています。
テーマはこども達から出してもらうこともあれば、こちらから提示したものに決まることもあります。自然と「かんがえること」に入っていけるものを選ぶことが多いです。大人目線ではなく、こども目線で考えながらテーマや進め方を考えています。
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茅スタジオでは、「豊かさ」とは何かを考えるためのイベントや展示を自主企画しています。
哲学対話の裏テーマは「役に立たないことをしよう」。役に立つ、効率的なことを求められることがとても多い現代ですが、役に立つことだけが大切なことなのだろうかと疑問が残ります。答えのない問いについて考えをめぐらせる時間は、「役に立たない」かもしれません。でも何かにつまづいた時、前に進むだけではいられなくなった時に自分を支えてくれるのはそんな時間かもしれないという気もします。本当の意味で豊かな時間とは何なのか。そんなことを考えながら哲学対話企画をしています。(茶畑)
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