#バーコード見せるだけ
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kaoriof · 3 months ago
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実験するみたいに目をぎゅうと細めてコンタクトの洗浄液をケースに流し込む。とびきり良い映画を観たあとは、なんかこう、ぜんぶ立体に聴こえて、ぜんぶ鮮明にみえる。あまりに見えすぎている、という感じ。
思い立って新宿から日比谷までレイトショーを観に1時間半かけて歩く。気まぐれに入った喫茶店があまりにタバコ臭かった。「あのヘッドフォンの人かっこいいね」と言う友達に、「そう?カッコつけすぎじゃない?」と答える。そこからずっと歩いて、赤信号で立ち止まって、たまに思い切り走って笑ったりした。夜に蝶々ってそういえば見たことがないなとか思いながら、脳みそのずっと奥のほうではあなたのことばかり考えていた。疲れてしまった。自分を良いように魅せるとか、価値があるように振る舞うとか。己が太陽のようにまっさらで溌剌としているように感じられる日もあれば、ただただ静かに降り注ぐ小雨に涙が出るほど心の糸が張り詰めている日もあるし、ほんとうに疲れた。もう多分彼からの連絡は来ないけど、別にそれでいい。「何も無い花こそ本当、花だけ本当」「嘘じゃないから」という歌詞について考える。生きているだけで汚れるというのは本当かもしれない。ぜんぶ疲れたから草むらに裸で寝転んで、湿気った土に頬をぴたりとくっつけたい。パスタを素手で不細工に食べたいし、名前も知らない誰かとキスをして、産まれたての赤ん坊のように泣き出したい。もう誰もわたしの何も知らなくて良いとさえ思う。わたしは家族と友達がだいすきで、雨上がりの匂いや木の葉の揺れに感動できる感性を大切にしていて、この世界をとびきり愛している(そして世界もまた愛を返してくれる)そこらへんのただの女の子だということ。(22歳はもう女の子じゃないかもしれないけれど“おんなのこ”という響きがすき)どんなに急いでいてもコンビニのレジではバーコード面を表にして商品を差し出すし、エレベーターではみんなが降りるまで開閉ボタンを押す。荷物を抱えながら階段を登る人に手伝いましょうかと声をかけようか悩んで、通り過ぎて、でもまた戻って頑張って声をかける。一度も会ったことがない人でもそれが大切な人の友人で病に伏しているのだとしたら一番美しい花を買って見舞いにいく。自分の内側にいる幼くてあどけない、やさしいわたしがいつだってその手を握り返してくれる。100年後には何もかも閉じてしまう物語だから、せめて今だけはわがままでいたい。でも傲慢なのはいやだ。全部欲しい。一つ残らず見たい。叶うなら恐竜がどんな姿見で空を飛ぶのかみたかった。光を反射する鱗肌と、重たいその足音が大地に響き渡るのを聞きたかった。お母さんがまだわたしと同い年だった頃、彼女と会って話をしてみたかった。100の異なる人生を同時進行で生きてみたい。豪雨の中でワルツを踊りたい。自分の子どもを産みたい。ずっと一緒にいたいと思えるような人と出逢いたいし、ほんとはその運命を最後まで守り切れるほど成熟した女性でありたかった。
0時を少し過ぎて映画が終わると、終電が近いのか、エンドロールを見届けないまま人がぞろぞろ帰っていった。スクリーンライトに照らされて、綿毛みたいに細い埃が頭上で舞っているのを目で追う。降り注ぐ奇跡と、約束された明日。また「花だけ本当」という歌詞について考える。わたしも花の香りの名前を名付けてもらったのに、「本当」を生きてはゆけない哀しさ。(わたし、ほんとうはこんな性格じゃないのにな)と思う行動ばかりとってしまって、いつも後悔している気がする。でももういい、全部。どうでもいい。人がいなくなって不気味な白さを放つ駅で、なぜか笑みが、走り出した足が止まらなかった。「それ、罪滅ぼし?」 「お前みたいなやつの書いた作品が世に出回るなんて害でしかないから」 映画の台詞がしゃぼん玉みたいに脳裏を過っては消える。月9のドラマの主題歌を聴く。これはだれの人生?大好きな音楽を聴くと、いろいろな景色を想像する。割れるガラス、草原、海、笑い声、蝶々、風、カーテン、白、眩しい光、流れ星、男の子、裸足。やっぱり幸せかも、と思った。はやく戦争が終わりますように。もっと書きたいけどここまで。明日は図書館へ行こう。
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kyokocanary777 · 2 years ago
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お札も小銭もあまり使わない
最近よく、財布を忘れて外出して、かなり時間が経ってから財布を忘れたことに気付くことがあります。
電子マネーやバーコード決済、スマホ決済などお金を出さなくても精算できるようになったせいか、財布を使う頻度が減り、挙げ句の果てには忘れてるといった始末です。
クレジットカードは使わない派です。かれこれ、3年は使ってないですね。
計算がややこしいのと、借りて払うというのがちょっと嫌で、、、。
ポイント還元があったとしても、あんまりメリットを見出せませんでした。
それなのに、ライターの仕事ではクレジットカード関連の記事の依頼がありまして、、、イヤイヤ書いてました笑
プロパーカードでステータスを表現するとか、まったくわからない世界です(◞‸◟)やれやれ。
クレジットカードに、流通系だのプロパーだの、そんな種類があるのも知らなかったので、記事を書くまでは笑。
そして、クレカなんてなくても、ネットショッピングなどしやすくなりました。
クレカばかり使っていた頃は、クレカがなかったら決済が大変だ!と思い込んでましたが、実際はそうでもなくて驚いてます。
わたしは、銀行などから必要分のお金をチャージして使うデビッドカードが便利なので使ってますね。
で、デビッドカードはスマホのアプリで使ってるため、リアルカードは持ってないのです。カードを持つこと自体、管理しなきゃいけないから嫌で、、、。
ゆうちょペイとかも便利です。
それと、メルペイやPayPayがたまるので、それをなるべく銀行振込で現金として受け取らず、何かを買うときや飲食店などでバーコード決済してます。
しかも、メルペイはApple Payと連携できるのでSuicaもICOCAもスマホでピッとすれば、改札通って電車に乗れます。
切符を買う機会も減りましたし、交通系カードも管理が面倒なので使ってません。
デリバリーやテイクアウト注文も現金決済はあまりしませんし、先に払っておくとデリバリーは置き配もしてもらえます。
便利なのか不便なのかわからないけど、銀行の入出金やメルカリなどからの現金化には手数料がいるので、その影響もあってかお金そのものを使わないようになってきています。
郵便局も小銭の出し入れの手数料がいるようになったし、、、。
だけど、財布は財布で大事にしなきゃですね。
忘れないように気をつけます。
2023/05/17
19:59
カナリヤ響子
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kennak · 2 years ago
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40代おばちゃんです。東京のベッドタウンと化した微妙な郊外の田舎に住んでいます。休日はみんなショッピングモールで過ごすような、よくあるつまらない田舎です。さて、今日、おばちゃんは一人でそんなショッピングモールに行きました。おばちゃんはインドアで無気力な人なのですが、自���科学系の研究のお仕事をしているのでフィールドワークのために山に入ります。お仕事用に新しいトレッキングシューズが欲しくてショッピングモールのA○○マートに行ったのです。ショッピングモールは家族連れで結構混んでいました。3階のA○○マートには良さそうなシューズがいくつかありました。その中でメレルのローカットシューズがかなり安かったので試し履きして購入しようと思いました。若い男性の店員さんにサイズを伝えると、「すぐにお持ちします」と裏に行きました。それなのに、いくら待っても来ません。その場で突っ立って待っていると、別の若い女性店員が苛立ったように「ちょっとどいてください」にどかされました。裏に在庫を取りに行ったはずの店員さんはいつのまにか売り場に戻って何やらディスプレイの整理を初めました。おばちゃんは人見知りなので、どう声をかけるべきか悩んで、購入したかった靴を再び手に取っていたら、さっきの若い男性店員さんが、やべって顔をして、おばちゃんが買いたかった靴のディスプレイ棚のバーコードをスマホで読み取って再び裏に走って行きました。ようやく、おばちゃんは忘れられていたことを理解したので、今度こそ店員さんを待つことなく、そのままA○○マートを出ました。ショッピングモールはいいものです。A○○マートがダメなら2階にスポーツ用品店があります。スポーツ用品では件のメレルもありましたが、同じ型のもう少しハイカットのトレッキングシューズを見つけることができました。ついでにA○○マートの憂さを晴らすべく、トレッキングシューズに加えてランニングシューズ、防水スプレー、靴紐など、計数万円分の買い物をしました。A○○マートの緑色のスエットをきたあの店員さんが、23.5cmのメレルを持って売り場に戻ったのにおばちゃんがいないことに気づいて、ほんのちょっとだけでも嫌な気持ちになったらいいなと考えながら、おばちゃんは満足して家に帰りました。
おばちゃんの休日
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moko1590m · 6 months ago
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バーコードは向きを合わせる必要があったが、QRコードなら3つの角に配置している四角い「切り出しシンボル(ファインダパターン)」があるため、コードの存在とコード領域を即座に認識できる。どの角度からでも高速で読み取れるため、何度もスマホの向きを変えたり、なかなか認識しなかったりといったストレスとは無縁だ。
①セル(言語)
コード内に存在する白黒のマス(セル)だが、実は2進法で言語を表すように設定されている。いわば、白黒のマスは0と1の集合体であり、記録された言語そのものなのだ。
②切り出しシンボル(ファインダーパターン) 三隅にある四角形が「切り出しシンボル」。位置検出や歪んだコードの外形を正確に検出する役割があり、カメラはこれを捉えることで対象をQRコードだと認識し、どの角度からでも高速で読み取ることができる。
また、切り出しシンボルの形は、コードのまわりにある文字や図形からコードだけをいち早く抽出するため、帳票、チラシ、パッケージなどであまり使われていない図形を検討した結果、白セルと黒セルの比率が「1:1:3:1:1」になっているのを発見した。これは印刷物のなかでいちばん使われていない比率であることから採用されている。
③タイミングパターン コード全体の歪みや、セルピッチに誤差が生じている場合に、各セルの中心座標を補正するもの。黒いセルと白いセルが交互に配置されており、QRコードの座標を検出する役割を果たす。
④アライメントパターン 右下のほうにある小さな目玉のようになっているこの箇所は、カメラを斜めにかざしたときでも各セルに生じるズレや歪みを補正するために重要な役割を果たす。
⑤フォーマット情報(誤り訂正機能) 3つの切り出しシンボルの側面に配置されているのが、前述した「誤り訂正機能」のレベルを決定するものだ。この配列のパターンにより、誤り訂正レベルが設定されている。 上記の②〜⑤以外の部分が、デザインできるデータ領域だ。
さらにQRコード全体には、白と黒のマスをバランスよく配置するために「マスク」と呼ばれる加工も施されている。黒だらけでびっしり埋まったコードを見かけないのは、マスクによる補正のおかげだ。8種類の法則に基づき、記録された言語を保ちながら白と黒の色を反転させる仕組みになっている。
(via 「QRコード」ってどういう仕組み?種類や歴史、使用時の注意点などを解説|KDDI トビラ)
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toshimasa-kobayashi · 5 months ago
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バイト、サボり、逸脱
コンビニの店員同士がレジでなにやら話し込んでいる。若い男女の店員。炭酸飲料を手にした自分がレジに向かうと、会計するために会話は中断された。商品のバーコードを読み取り、クレジットカードの決済を済ませる。会計が終わるや否や、���継ぎ早に「それでさ」とすぐに会話は再開された。女はストーリーを続け、相手の男は聞き役に徹している。断片でしかない話が、だんだん輪郭を成していく。自分はすぐに立ち去ったのだけど、なんだかすごくよかった。
アルバイト勤務の最中、シフトがいっしょになった相手と他愛もない話をする。それはちょっとした息抜きであり、ささやかな”サボり”だ。仕事から逸脱し、勤務時間が離散していく。労働という一義的な意義が、そこでは溶解し、変容する。こうした逸脱が自分の生活には足りてないなあ、とふと思った。
コスパ至上主義が度々批判される。批判する際、もっとも留意すべきは、この逸脱や離散のことではないだろうか。コスパ至上主義には、逸脱も離散もない。つまり変容がない。アルバイトの勤務中に、ただひとつの私語も禁じて業務に徹するような退屈さが、そこにはある。ときに役割を放棄し、正しさを投げ捨てること。そんなとき人は空白に立つ。自由というのは、本質的にはそうした空白への転落ではないだろうか。意味からも意義からも離脱し、その余白で宙づりになる。そうした空白に耐えられないから、人は合理性やコスパを要求する。
多かれ少なかれどんな人も、合理性やコスパに支配されている。一定程度のルーティン的な秩序がなければ、生きていくことは不可能だ。そうした秩序の一群は行進を成している。一方、そこから離脱する時間があり、人間がいる。その”まだら”こそが多様性だ。”多様”とは、イデオロギーの相違のことではない。それは美学のような個人的問題でもないし、倫理のような普遍的問題でもない。多様とは、そうしたあなたのイデオロギーも美学も倫理も、露ほどにも感知しない他人がそこかしこにいるということ。あなたのゲームボードに、ほとんどのプレイヤーは参加していないということ。
ふいに時間が途切れる。スイッチが切り替わる。そうした契機は、寛容さを担保するための条件でもある。集中や注視は、継続にしか与しない。議論が問題を解決することはないと経験的に知っていながら、議論を続ける。そんなプールは窮屈で、泳ぐに十分ではない。このことをよく肝に銘じておこうと思う。
ギターの練習をしていると度々あることなのだけど、どれだけ練習しても指先の覚束なかった演奏が、忘れたころにふとマスターできていることがある。ひとつの課題から時間的に離脱し、それによって脳神経のマッピングが再配置され、スムーズに演奏できるようになる。そうした飛躍は集中からは起こらない。離脱や分散から起こっている。ひとつの時間に執着するかぎり、変化は��めない。関係のないものが関係を持ち、まったく別々の対象が類似をなしていく。そのためには時間的な分散が不可欠になる。
先日こんなことがあった。東京ディズニーランドを訪れた際の妙な居心地の悪さが、しばらく心に滞留していた。それでそんな心持ちもすっかり忘れたころ、沖縄の米軍基地についてのニュースを読んだ。ディズニーランドと米軍基地。まったく異なるふたつの位相が、なぜか心中で響き合う。敗戦国の駐屯地としてのディズニーランド。そんな見立てがふいに生まれる。そうした脳神経のマップを新たに生み出すためには、時間的な分散が不可欠だった。新たな視点を生み出すための鍵は、いまこの場からの離脱にこそある。このことを肝に銘じようと思う。
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tokyomariegold · 6 months ago
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2024/1/3
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1月3日 年末年始の忙しなさの疲れや寒さから体調が良くない感じで、今日はなるべく寝ていよう!の日だったのでそれにしては活動できた。 昨日受け取ったフィルムはちゃんと写っていた。し、思い通り(ねらい通り)の画だったので嬉しかったしまた写真を撮りに行きたくなった。 CONTAXいいな〜と中古カメラを検索してみて予想通りのお値段に、買えなくはないけれど、何となく散漫な感じの欲に落ち着いた。 とりあえずNikonF100が修理から戻ってきてから考えよう。カメラは買えないけど、生活向上キャンペーン中だったので、きっとあれば良いんだろうな、と思っていたものをインターネットで注文した。 もう一度写真を見返すのが今は少し楽しみ。
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なるべく寝てみて10時。 途中大掃除に起きたりしたので、眠いのに寝られない。今日はロキソニンを飲みたくなかったので痛みに耐えた!(耐えなくても良い体にしたい。) 初詣に行って散歩してみよう、と湯島天神へ。 芸術(?)の神様の神社を調べたところ、あまり目ぼしいところがなく、まあ学業でも、まあいいか、と行ってみると大行列!初詣ってこんなに人気なの!と受験を控えた身分でもないし、と列を眺めて上野から御徒町まで歩いて帰ってきた。 途中にいくつか初詣スポットがあったけれど、どこも行列。みんなちゃんと神様にご挨拶してえらい。上野は動物園や美術館が営業していたので人も多くて、旗日!という雰囲気。 途中に寄ったナチュラルローソンで店員さんが「明日は紙コップとかがよく売れるはず!仕事始めだからね。」と話していた。帰りの電車は旅行帰りや帰省先から戻ってきた人も多そうだった。
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今日から営業を始めたスーパーで、アーモンドミルク1点だけを買ったらレジの金額が明らかにおかしくて「あれ?」と声に出してしまい、それに対して店員さんも「あら?」となり、変な指摘の仕方をしてしまった。 そういえば1日に元日営業をしていたスーパーでカットフルーツを買ったら、バーコードがついておらずレジを通せなかった。陳列されたフルーツ全てにバーコードが無かった様で、少し一大事。時間がかかりそうだったので、その日は買わないで帰った。 ��正月に働くってそうゆうこと?
早めに帰れて、一度片付けなどを済ませ、年末に会うはずだった友人に渡したかったお土産などを配送する準備をして、玄関を出ようとしたところ、同じタイミングでお隣さんが出てきて思わず戻り扉を閉めた。会っていたら新年の挨拶をしていたのかな。
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時間があるし、と年末年始はつくれるものを増やそうと思っていたことを思い出し、料理の新境地開拓をしようとスーパーをうろうろして疲れてしまった。 結局、新しく創作する思考の余力はなく、今日もぶんぶんチョッパーでカレーをしてしまった。全然もうカレーの気分じゃないので、残りわずかなスパイスの様子に、ほっとしてしまう。 こうゆう時AIに聞いてみるのもいいのか。「レンジで作れるレシピおしえて」。
昨日観た展示に、入口の挨拶文3パターンをAIに書かせた展示があった。文の構成が、挨拶→展示の簡単な概要→展示を取り巻く今日の状況(ここで、しかし、一方で宿の逆説が入る)→追加の事例→鑑賞者への感謝……という感じが共通していた。この構成を入れ替えて挨拶文をつくってみたくなった。
今日は外に出ている時間が短かったのに、部屋にいると薄着に努めて体を冷やしてしまういつもの悪い生活様式。
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rosysnow · 8 months ago
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かたむいていく
あなたのほうへ、心は飲まれていく
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 意識がくらくらする炎天下、いつもの喫茶店にたどりついた私は、からんころんと響いたドアベルをくぐった。  ほてった頭や汗ばんだ肌を、クーラーが優しくなだめる。「いらっしゃいませ」と近づいてきたウェイトレスに、「待ち合わせなので、テーブルで」といつも通り答えると、「こちらにどうぞ」とうやうやしく窓際の席に案内される。
「アイスレモンティーお願いします」 「かしこまりました」
 彼女はにっこりして注文を書きつけると、一礼してカウンター内のマスターに注文を伝えにいく。  窓の向こうを見た。気がふれそうな猛暑が続いている。熱中症警報の中、出かけていく私を家族は心配しているけど、今日もやっぱり来てしまう。  時刻は十四時を少し過ぎていた。レースカーテン越しに、窓からの日射しは明るい。何度も入口の扉に目をやりながら、彼を待つ。  この春、私は大学生になった。この機にひとり暮らしを始める友達も多かったけど、私は実家から通っている。時間はかかるものの、乗り換えなしの一本で大学最寄り駅まで行けるのだ。もちろん、大学付近でのひとり暮らしにも少し憧れたけれど、今は勉強に必死で、自活する余裕はなかったと思う。  ゴールデンウイークが過ぎて、いよいよ授業は本格的になった。その頃から、帰る前に大学のそばのドラッグストアで、ひとつお菓子を買うのが私の秘かな楽しみになった。ドリンクはいつも、紙パックのレモンティー���コンビニで買ったら高いもんね、とレジに向かうと、今日もあのスタッフさんに当たった。  無愛想ではないけれど、何というか、無気力そうな男の人だ。まだ三十歳にはなっていないと思う。かったるそうな手つきでバーコードを読み取り、お会計を読み上げる声も低い。何も見ていないような目が印象的だ。  よく雇ってもらえてるなあ、と感じながら、私はお金をはらって、商品の入ったエコバックを肩にかける。「ありがとうございましたー」とやはりやる気のなさそうな声に送り出され、あの人のレジにはあんまり当たりたくないのにと思った。  今年は、すでに初夏から猛暑日があった。梅雨に入っても、ほとんど雨が降らない。かと思ったら、七月の頭に数日激しい雨が続いて、それが明けると煮えるような真夏が始まった。  前期の試験が終わった日、結果次第ではすぐに夏休みだなあと私はちょっと浮かれていた。暑さは絡みついてくるけれど、足取りは軽めに、今日は多めにお菓子を買っちゃおうとドラッグストアに立ち寄る。  狂ったように、蝉の声が空をかきむしっている。焦げつく太陽の下を歩くと、日焼け止めもあえなく、皮膚がひりひり痛くなってくる。お手入れするものも買ったほうがいいかもしれない、と思っていると、ドラッグストアの入口付近にある自販機の隣で、誰かベンチに座っていることに気づいた。  何も見ていないような目で、視線を放り投げている男の人。  ……あの人、だよね? ここのレジの人。サボってるのかな。それとも休憩?  何となく立ち止まって、怪訝を浮かべる私に、彼も気がついた。そして、「あー……どうも」といきなり話しかけてきたので、私は動揺してしまう。
「えっ……と、あ、どうも」
 一応そう答えたものの、それ以上、会話は続かない。彼はまたベンチにもたれて、空中を見上げた。そんなとこ暑いでしょ、と私は首をかしげつつ、気まずいのもあってさっさとドラッグストア店内に踏みこんだ。  節電で照明暗めの店内から、クーラーがさあっと軆を包みこむ。涼しい、と救われたため息をついて、さっそくお菓子コーナーに行こうとしたときだ。
「え、こんなのあった?」 「使っていいのかな」
 そんな女の子たちの話し声が聞こえて、つられるようにそちらを見た。レジがあったそこには、スーパーでも見かける機械が登場していた。セルフレジだ。  私は少し考えたあと、お店を出て、男の人のところに引き返した。彼は変わらずそこにいて、ぼんやりしている。私に気づくと、「何も買わないの?」と訊いてくる。私はゆっくり彼に歩み寄ると、その隣に腰をおろした。
「セルフレジに、なってましたね」 「ああ、期待の新星だよ」 「……有人レジは」 「残ってるよ。君、セルフレジ苦手?」 「そういう��けでは」 「じゃ、俺よりいいでしょ」
 私は彼のほうに首を捻じった。
「人員削減で、俺、真っ先にクビ」 「……そうですか」 「今まで、シフトいつでも入れるから、かろうじてつながってたけど。機械が来たら、シフトいつでも入れますとか何でもないよなあ」
 あんまり焦っている様子はない彼を見つめていると、「暑っついなあ……喉渇いた」と彼はあくびまでもらす。
「そこに自販機ありますけど」 「自分をクビにした店の利益にはなりたくない」 「じゃあ、涼しいところ行くとか」 「そうだなあ。君は? このあと予定とか」 「ヒマ……ですけど」 「じゃあ、紅茶がおいしい茶店知ってるから、行こうか」 「えっ」 「若い女の子とお茶してなぐさめられたい」 「………、喫茶店って、近いんですか?」 「駅までの道だよ」 「じゃあ、少しだけ」 「うん」
 彼は伸びをしてから、ベンチを立ち上がった。私も続いて歩き出すと、彼は自然と私の手を取る。伝わった指先の熱に、どきんと心臓が揺らめく。  彼の背中を見上げた。南中の日射しに、短い黒髪の毛先が透けている。歩幅は広いけど、歩調はゆっくりだ。振り向いて笑みを見せたりはしないけど、私を引っ張るみたいに自分の速さで歩いたりしない。実は気遣える人なのかもしれない。  ぬるい風が抜けても、軆はすぐに汗ばんでくる。会話がないから、どぎまぎと視線が泳ぐ。つながった手から、細胞が緩くしびれる感じがして、鼓動がざわついて落ち着かない。  彼が私を連れていったのは、駅まで近道だけど人通りが少なく、私は普段使わない小道にある喫茶店だった。チョコレート色の扉を押し開くと、からんころんとドアベルが響く。  店内は白が基調で明るかった。壁や天井だけでなく、少ないテーブル席も白い。窓にかかるレースカーテンも白く透け、光が満ちていた。カウンターと床だけ、木製のチョコレート色が出ている。
「いらっしゃいませ」
 ウェイトレスの女の子が歩み寄ってきて、「おふたり様ですか?」と穏やかに微笑む。「うん」と彼が答えると、「こちらにどうぞ」と彼女は窓際の席に案内してくれた。
「君はレモンティーだよね」
 席に着くと、メニューは開かずに、彼はそう問うてきた。認識されてたのか、と何だか恥ずかしくなりながらも、こくりとする。
「俺はクリームソーダ」
 それを聞いて、私はつい小さく噴き出してしまった。「え、何?」ときょとんとした彼に、「何か、かわいいなと思って」と私は正直に答える。「えー……」と彼はメニューに手を伸ばしかけたけど、「やっぱ、クリームソーダ」とウェイトレスに伝える。彼女もちょっとくすりとしつつ、「以上でよろしいですか?」と確認を取ってくれる。
「何か食べる? おごるよ」 「いえ、レモンティーだけで」 「そう。じゃあ、そのふたつで」
「かしこまりました」とウェイトレスはたおやかに微笑み、注文を受けつけて去っていった。それを見送っていると、彼は頬杖をついてつぶやく。
「アイスと炭酸、夏には最高だと思わない?」 「分かるんですけど」 「子供っぽい?」 「そうは言ってないですよ」 「男に『かわいい』って言うのは、そういう意味だよ」 「……そうなんですかね」 「ま、どこで注文しても、確かに言われるんだけどね」
 私は彼の顔を見て、誰に、と訊きかけた。訊かなくても、相手は分かった。頬杖で、彼の左薬指に銀色の光があることに気づいたから。  彼女、いるんだ。いや、もしかして奥さんかも。  じゃあ、このお茶にも深い意味はないのか。そう思うと、なぜかしゅんとしぼむような気持ちになる。すると、「どうした?」と彼が顔を覗きこんできた。その顔の近さに肩を揺らしていると、「大丈夫?」と彼は相変わらず表情はあまりないけど、首をかたむける。
「暑い?」 「……暑いですね」 「すぐ注文しちゃったから、お冷や忘れられてるかも。もらってくるよ」
 そう言った彼は立ち上がり、カウンター内のマスターに声をかけた。それを見守って、やっぱり気遣いがある、と思った。高校時代に少しつきあった彼氏なんて、ファミレスでは私にドリンクバーのお水を持ってこさせたっけ。
「はい、これ飲んで」
 彼が持ってきたお冷やを受け取ると、私はひと口飲んだ。ただの水だけど、ひんやりおいしい。「ここは氷がいいから、水でもおいしいでしょ」と席に着いた彼に、思わずうなずいてしまう。
「ここ、よく来るんですか?」 「うん。君と同じかな」 「同じ」 「仕事帰りの癒やし」 「……私、そんな嬉しそうにお菓子買ってましたか」 「そうだね。で、俺がレジだと一瞬眉間に皺寄せるの」 「えっ。そ、そんなことは」 「いいよ、たいていの常連さんがそうだったから」 「………、感じ悪いわけではなかったですよ」 「そう?」 「ただ、やる気なさそうだなあって」 「やる気はなかった」 「顔に出しちゃダメですよ」 「はは。やる気出せって言われるよりいいな」
 初めて咲った彼に、私はまた、胸がざわざわと甘く騒ぐのを感じる。  それから、レモンティーとクリームソーダをさっきのウェイトレスが運んでくる。お冷やのことを謝られて、私は慌てて首を横に振った。彼の前に置かれたクリームソーダは、よく見かけるメロンでなくオレンジだ。
「オレンジソーダなんですね」 「そうなんだよね。これがまたうまいわけですよ」
 彼はまず濃厚そうなバニラアイスをすくって、口にふくむ。食べるときは、表情があるらしい。すごくおいしそうに食べている。  私もきらきら鮮やかなレモンティーに、ストローをさして飲んでみた。搾ったばかりらしいレモンが瑞々しい。それに淹れたての紅茶と、蜂蜜が絡みあって、甘酸っぱい味がした。  一時間ぐらい、ゆっくり涼んで過ごした。ほかのお客さんも、わりあいのんびり過ごしている。  おごるよ、とは言われたけど、本当に甘えていいのかな。でも、メニューを見ていないから、値段が分からない。これで足りるかなという金額として、私は千円を席を立つ前に出してみた。  彼はまばたきをしたのち、「名前も知らない男に、お金出しちゃダメだよ」と苦笑した。「じゃあ、お名前教えてください」と私が言うと、「ほんとに気にしないで」と彼はレジに向かってしまう。私は仕方なく千円札を財布にしまって、彼と喫茶店をあとにした。
「ちなみに、蒼一ね」 「えっ」 「俺の名前」 「………、あっ、お金──」 「そういう意味じゃなくて、君の名前は?」
 外の熱気に早くも軆が汗ばむ中、私は彼を見上げて、「清那です、けど」とぎこちなく答える。「清那ちゃんか」と繰り返した彼は、「いつも店でありがとね」と言って、駅とは逆方向に歩き出した。  送ってくれないのは、そういう意味。  分かったのに──分かったから、私はその背中に「蒼一さんっ」と声をかけていた。蝉の声の中に反響した私の声に、遠ざかりかけた影法師が止まる。それから、彼はこちらを振り返った。  いつも、何も見ていないような目をしているくせに。今は、私をくっきり映して、捕らえてくる。  そのあと、試験には合格して、大学はすぐ夏休みになった。なのに、私は毎日その街におもむいた。蒼一さんに会うためだった。いつも、あの喫茶店でお茶をするだけ。それでもよかった。  過ごすのは、お昼を食べたあとぐらいの十四時くらいから、日がかたむいてくる十七時まで。真っ白の喫茶店の中では、射してくるオレンジが透けて、夕暮れが始まったのがすぐ分かる。それがお別れの合図だった。 「彼氏はいいの?」なんて蒼一さんは訊かない。私が正直に、「いないよ」と答えるのが分かっているのだろう。彼氏のいない私の責任は、取れないのだ。それ以上に、「彼女はいいの?」と私が問う機会を摘み取っている。  蒼一さんのシルバーリングに、私が知らないふりをしていること。それに蒼一さんが気づいていないわけがない。  夕暮れ、懐かしいような色合いのオレンジが、睫毛越しに揺れる。蒼一さんは私を駅には送ることなく、誰かのところに帰っていく。風に混じった夏の香りが頬を撫でた。蝉の声がゆがむように残響している。心で甘く熟していく想いに、私の呼吸はじんわり痛む。  あっという間に、八月に入った。その日も喫茶店に向かうと、なぜか蒼一さんは、チョコレート色の扉の前にいた。いつもは、先に来たほうは喫茶店の中で待っているのに。少し息を切らし、汗もだいぶ流しているから、私は急いで駆け寄って「暑いよ、入ろう」と声をかけた。  蒼一さんが私を見る。どきっとする。この人が私を「見る」のは、初めて彼の名前を呼んだあのときだけだったから。
「……何で」 「えっ」 「何で、そんな──」
 私は首をかたむけて、「どうしたの?」と蒼一さんを覗きこんだ。すると、露骨に顔を背けられて、私は少し傷ついてしまう。うつむいて、塗るようになった淡いマニキュアの指先を握りしめる。  なぜかは分からないけど、蒼一さんがいらいらしているのは伝わってきた。もしかして、今日は早く来て、すごく待っていたのだろうか。でも、連絡先は交換していないから、私に知る術はなかったし──
「何か、怒ってるの?」 「………」 「……熱中症になるよ。とりあえず、冷たいもの飲んで──」 「本気で、そんなこと思ってるの?」 「えっ」 「俺はさ、そんなに純粋じゃないんだよ」
 顔を背けるまま言った、蒼一さんを見上げる。拍子、ぐいっと手をつかまれた。「わっ」と声が出たけど、蒼一さんは��わず私を引っ張っていく。私は慌てて速足になり、それについていく。  何でだろう。ぜんぜん優しくないのに。不安を感じるより、どきどきしている。  駅に向かうと、夏休みで混雑する構内を抜けて、裏通りに出た。狭い飲み屋街があって、車道沿いに出る。そこに並んでいるのは、センスがよく分からない変な名前のラブホテルだった。  その中のひとつに、蒼一さんは躊躇うことなく私を連れこんだ。エレベーターの中で、蒼一さんの顔を盗み見ると、苦しそうにしている。その表情が、不思議と愛しい。私は自然と背伸びをして、蒼一さんの口元にキスをすると、「大丈夫」とささやいた。蒼一さんが何か言いかけたとき、エレベーターが到着する。  部屋に入ると、蒼一さんは私をベッドに押し倒した。きしんだ音に蒼一さんがかぶさってきて、ついで、息継ぎもないような深いキス。唾液が絡まる音は、蜜が蕩けているみたいだった。胸をまさぐられながら、吐息も素肌もどんどん敏感になる。  クーラーもつけなくて、室内には熱がこもって空気が湿っていった。ふたりとも汗でどろどろだったけど、構わずにお互い服を脱がしあう。蒼一さんの指が私の脚のあいだに触れた。ただでさえ蒸れていたそこは、下着越しの刺激でも切なく響く。
「……すげー濡れてるね」
 そう言った蒼一さんには、食べているときと同じように表情があった。私の下着を剥ぎ取って、膝をつかんで脚を開いて、愛おしそうに舌ですくってくる。私は思わず声をもらして、すると、蒼一さんはもっと丁寧に私を食べた。  快感のままに水音がはじける。私の壊れそうな喘ぎが空を彷徨う。蒼一さんはもどかしそうに自分の下着も脱いで、本能のまま張りつめたものをあらわにした。私は焦点の合っていない目でそれを見て、自然と手を伸ばす。  あったかい。硬い。脈が手のひらに伝わる。  私は身を起こすと、それにキスを繰り返してから、そっと頬張った。蒼一さんが私の髪をつかみかけ、やめて、梳くように撫でてくれる。しょっぱい、生ものの味がする。舌先で脈をたどると、それはますます太くなって、私は夢中で蒼一さんをむさぼる。
「清那ちゃん」
 名前を呼ばれて、私は蒼一さんに上目遣いで見た。瞳が溶け合って、何も言われていないのに私はうなずく。  ああ、もうどうだっていいや。  全部捨てちゃっていい。  ルールも、理性も、薬指の銀色の光も──  蒼一さんの軆が軆に重なり、同時に分け入ってくる。奥までつらぬかれて、私は息を震わせて蒼一さんの首にしがみついた。蒼一さんも私の腰を抱いて、ゆっくり引いたもので、ぐっと深く突いてくる。じんじんする核まで響いた刺激に、腰が跳ねて、喘ぎ声が泣きそうになる。  少しずつ腰遣いが早くなり、私の中で白波が紡がれていく。耳たぶから指先、爪先まで、全身が浮かされたようにほてっている。もう声は節度なく乱れていて、私からも腰をすりつける���うに動かす。そして、不意に充血が満ち足りて、オレンジ色みたいなサイダーがはじけた。  ──それ以来、私と蒼一さんは何度も軆を重ねた。ただの生き物になって、狂おしく求め合った。  シルバーリングには、いつまでも知らないふりをしていた。だって、こんなの火遊びなんでしょう? 期待したって、私の「恋心」を知ったら、あなたは白けて逃げていく。  かたむいていく。心が。日射しが。安定が。どんどん、かたむいていく。  行かないで。もう少しだけ。手をつないでいて。ほどけたりしないで。どうか、このまま……  しかし、どんなに愛し合うような時間を共にしても、蒼一さんは夕暮れになれば帰っていく。  ──そう、昨日の別れ際、蒼一さんの様子がどこか違ったわけじゃない。でも、こんな日が来ることは最初から分かっていた。  喫茶店の中は薄暗くなっていた。時刻を確かめると、十八時だ。ついに今日、蒼一さんは来なかった。そもそも約束なんてしていない。けれど、私のことはこんなふうに簡単に投げ出すんだなと思った。夕刻には、必ず帰っていくくせに。  ああ、何か嫌だな。こういうの、ダメだな。  注文したけど、飲まなかったレモンティーのグラスをつかむ。直接、口をつけた。ぬるくてまずかった。  ……ああ、もう疲れた。  ぽきんとそう思って、私は唇を噛んだ。いきなりこみあげた涙をこらえる。あの人にかたむいていた心が、あまりにもたやすくもろく、折れる感覚が軆の中に落ちていく。  レモンティーのグラスから手を引く。日射しもすっかりかたむき、オレンジ色はとっくに色あせて陰っている。私の心も、ゆっくり沈んでいく。  あんなにまばゆかったのに、暮れてしまった淡くて短い恋に、私は小さなため息をひとつこぼした。
 FIN
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kristal-kassi · 2 years ago
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レムリアンクリスタル,アベンチュリン、ガーネット 「石の種」
https://eldorado.shop-pro.jp/?pid=173687346
新作の石の種ネックレス
WEB SHOPの石の種はこちら
https://eldorado.shop-pro.jp/?mode=cate&cbid=664287&csid=2
架空の世界の物語のアイテム
”不思議の森の奥深く草木に覆われた古代遺跡で見つかることがあるという「石の種」。
古代人が身に着けていたという言い伝えがあり、「石の種」には古代の記憶が宿っていると言われています。”
そんなイメージで仕上げています。
レムリアンクリスタルのポイントをメインに、アベンチュリン、ガーネットと合わせて作りました。
「過去・現在・未来」を繋ぐ、”気付き”のアミュレット(御守り)
牛革の紐を通し装飾にウッドビーズとカレンシルバーを使用しました。
・レムリアンシード
レムリアンシードは太古の昔、海に沈んだと言われている伝説の
「愛と調和の古代文明 レムリア大陸」から名付けられた水晶です。レムリアンレッジと呼ばれるバーコードの様な線に触れながら瞑想するとレムリア人の叡智に触れられると言われています。
自分らしさ、生きる喜びを喚起して導いてくれる存在であるとともに、この石に出会う準備ができた人のもとに現れるパワーストーンです。
・アベンチュリン
森林を思わせる深い緑が癒しのパワーストーンです。
森が呼吸をする様に、もつ人の心身の滞ったエネルギーを浄化します。心身のリフレッシュ、ネガティブなエネルギーからの開放におすすめです。
・ガーネット
生存本能を掻き立てる深紅のガーネットは生命エネルギーを高め、人体に活力を与えてくれます。
夢や目標に向かって失敗を恐れず、障害を乗り越える勇気と意欲を与えてくれます。
苦しい時、失敗をしてしまった時、見栄を張らず素直に自分の胸の内を明かせる勇気も与えてくれます。
心を軽くすることで新しいスタートの大きな力となってくれるパワーストーンです。
・カレンシルバーとは。。。
タイ北部からミャンマーの山岳地帯で自然と共に生きる少数民族「カレン族」が作る高純度のシ��バーパーツです。
最もポピュラーな「シルバー925」は純度が92.5%なのに対して
カレンシルバーはシルバーの純度が95%以上だそうです。
自然を敬うカレン族が作り出すカレンシルバーには自然をモチーフにしたものが多く「魔除けの御守り」「厄除け」として身に着ける御守りアクセサリーです。
牛革の紐、装飾のウッドビーズ、カレンシルバーは自然、大地からの恵み・エネルギーを受け取るアイテムです😄
#愛知県 #魔法道具店 #パワーストーン #アミュレット #ヒーリングアクセサリー #ネックレス #レムリアンクリスタル #アベンチュリン #ガーネット #crystal #magicaltools #amulet #lemuriancrystal #garnet #aventurine
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theadventureofharu · 1 year ago
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図書館での出来事
昨日 僕はいつもの図書館とはちがう少し離れた場所の図書館へ行った。
面白そうな本はないか棚を物色していると、ダニエル・カーネマンの「ファスト&スロー」とかかれた濃い赤と青の2冊が目に留まった。(僕が読んだことのあるいくつかの本にも登場した有名な本だ。)
パラパラとページをめくる。内容もさほど難解ではなさそうだ。
僕はその本をわきに抱え、また物色活動へともどった。
そしておよそ1時間後、何冊かの本を抱いて自動貸出機へ向かって借りようとした時 ことは起こった。
「貸し出しできない本があります。」
僕はすぐさま背表紙に貼られているシールを確認した。貸し出し不可とかかれたシールはどの本にも貼られていない。バーコードや表紙をチェックしながらカウンターへと歩いた。
「すみません。貸し出しできない本があるらしいのですが、どれでしょうか?」と僕。
「どこの棚にありましたか?」と図書館の人。僕はそれに答えると、彼女は本を奥の部屋へと持っていった。
奥の部屋ではそれらの本をバーコードにかざしたり、ほかの人に何か相談したりしている様子が見える。何を話しているのだろうか?
およそ5分、ついに彼女たちが戻ってきた。
「心苦しいのですが、この2冊予約が入っておりまして…。こちらの手違いで棚に整理してしましました…。」 と先ほどの『ファスト&スロー』を僕の目の前にならべた。
僕は了解してそれ以外の何冊かを借りることにした。
思いがけなく話のネタができて、満足な僕なのだった。
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nemosynth · 2 years ago
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episode 2 - CASIO CZ-101
史上初の民生機デジタル・シンセとして一人勝ちしていたYAMAHA DXシリーズ。勝ち誇るその牙城への最初の 挑戦者として立ちはだかったのは、だが意外なことに既存のシンセ・メーカーではなかった。
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創業者たち、その名も“樫尾さん”という苗字の四兄弟に由来するメーカー“CASIO”。1970年代からハイテクな電 子計算機やコンピューターを開発製造販売し、そしてG-SHOCKなど腕時計関連で名機を輩出させたことで有名。
1979年あたり、既にYAMAHAは小型でプリセット音色のみを搭載した電子楽器“ポータブル・キーボード”を発 売予定であること��NAMM Showでアナウンスしていた。ご家庭向けにエレクトーンを小型化したような文脈で考 えていたらしく、むろん販路は正しく楽器屋さん。その予告通り初代ポータサウンドことPS-1(鍵盤Fスケール2 オクターブ半)、PS-2(同3オクターブ)、PS-3(同3オクターブ半)の三羽ガラスが発売されたのが 1980年。 だがその出鼻をくじくかのように、CASIOは初代カシオトーン“CT-201 Casiotone”を、同年1月に発売したの である。しかも販路は電気屋さん! はなから楽器を相手にしていないエンタメ志向。
世の中アナログ・シンセしかなく、ましてや翌年にその王者ROLAND Jupiter-8が出るなんて誰も知らなかった 1980年1月、なんとCT-201は既にデジタル音源を搭載。計算機メーカーが楽器を作るだなんて無謀なことをと誰もが笑ったというが、なにしろ“デジタルはカシオ”(というCMが当時ありました)。デジタル・テクノロジーが可 能にせしなんぴとたりとも追いつけない価格破壊と優れた仕様と楽しい性能で、あっというまに低価格のご家庭用 お楽しみ電子楽器ファミリー向けプリセット型キーボードという世界を築き上げ、ゲーム・チェンジャーとなった ことは周知の通り。
1980年にして既にデジタル・シンセシスを搭載したCT-201。8音ポリ4オクターブ49鍵、ベロシティには対応 せず音色エディットも不可。その代わりプリセット29音色(YAMAHA初代ポータサウンドは4音色のみ)。スピー カーを内蔵しているので音も出る自己完結型の電子鍵盤楽器。9万7千円は高いと思われるであろうが、当時のシ ンセはアナログ・シンセばっかでポリシンセと言えば何十万円、モノシンセでも10万円前後というときに、ホー ム・マーケットへ向けて電子ピアノでもオルガンでもシンセサイザーでもない8ボイス・キーボードが、しかも飛 びきりの安価で殴り込んでくるとは誰も予想だにしなかったのである。
「電卓屋」とバカにされたCASIOには、だからこそ大きな武器があった。デジタル技術と生産技術である。
当時CASIOのデジタル技術は、YAMAHAよりも5年は先をゆくものであったという。そして絶対に売れるものを徹底的に量産する。それも安定してクオリティをキープしつつ、ありえない低価格で桁外れな数で大量生産。ここで忘れていけないのは、“数撃ちゃ当たる”とよく言われるが、“数撃ちゃハズレはもっと増える”のである。ハズレ撲滅! 花形の設計開発エンジニアたちがヒーロー・インタビューに応える影で、撃って撃って撃ちまくれの檄 (ゲ��) が飛ぶ中、ハズレ撲滅のためいかに製造/資材調達/品質管理の現場の皆さんが頑張っておられるか、それは美しきにっぽんのもの��くり。不良率低減の5文字こそが工業立国メイド・イン・ジャパンの生命線。卓越したプロダクション・テクノロジー、イギリス英語ではインダストリアル・テクノロジー。廉価版デジ タル音源キーボードをしかも圧倒的な台数で作るというのは、実は電卓屋CASIOが電子楽器をして量産品にまで押 し上げし歴史的メルクマールですらあった。
庶民の味方カシオトーンはあっという間に新しい市場を開き、すぐさま自動伴奏機能が付いてファミリー向けの 定番となり、光ナビゲーションはもちろん、バーコードを楽譜の代わりに読み込むバーコード・リーダー搭載モデ ルまで出現、この痛快なる常識破りっぷりが大ウケ。音色やリズム・パターンのバリエーション急拡大。YAMAHA ポータサウンドと一騎打ち。
そして“子音母音方式”とも呼ばれたカシオトーンの音源方式は、その名の通り子音と母音、つまりアタック・ト ランジェントと持続音部分という2つの音色をまさに部分音合成するものであった。カシオトーンはその後のデジ タル・シンセのあり方すらをも予見させる迫力に満ちた先駆者でもあったのである。ROMに言わばエンジニア様直 筆の手描き波形まで仕込んだらしいから、すごいねぇ。
そのCASIOが家庭用キーボードからさらに一歩踏み出し、プロ用シンセを手掛ける初めとなった、いわばパイロ ット・モデルのような機種がようやくここで紹介するCZ-101。ときに1984年11月。
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MIDIが誕生すると同時にYAMAHA DX7が発売され、あっという間にアナログ・シンセが過去の遺物として片付 けられてしまってから1年。カシオが突如として発売した同社初のシンセCZ-101。それはDXへの最初のチャレン ジャー、デジタル・シンセ対抗馬、YAMAHAにしてみれば“またお前か!”と言いたかったやも。ミニ鍵49鍵とい うかわいいフォーマット。エンド・ピンも付いてダサかっこいい肩掛けもできる。そのポップで直線的な80'sデザ インは立花ハジメによるもの。のちのポップなカラーリングになった上位機種たちに比べれば、CZ-101のそれはま だまだ地味。だが既にDXとは全くテイストの異なる外観に、CASIOがYAMAHAの対抗馬となる片鱗が見えてい た。
だがいくらカシオトーンで成功していたとはいえ、さらにそこからいきなりヲタでニッチなデジタル・シンセへ と跳躍するには、持ち前の大量生産技術だけにとどまらないCASIOなりの勝算があったはずである。
まず計算機メーカーだったカシオは、その中枢となるデジタル演算を行うICチップなんぞいくらでもNECや日立 などから買うことができる大口の大得意様であった。というのも電子楽器のために特化したICを作るとなると、仕 様が特殊であるだけでなく計算機などと比べても圧倒的に販売台数が少なく採算割れするため、作ってすらもらえ ない。だが電卓屋カシオは既にチップ・メーカーからすれば御大尽さまご贔屓さま、むしろどんどんチップ・メー カーの方からさまざまな売り込みがあったはず。事実CZ-101には他社に作ってもらったICがたくさん搭載され、そ れでもって音源回路となした。電卓屋カシオ面目躍��!
また徹底してコスト・ダウンすべく鍵盤におもりやスプリングなど付けることもなく、鍵盤下に敷いたゴム・ス イッチそのものにいきなり鍵盤を載っけて直接支えさせ、ぷにゅぷにゅ言わすことで鍵盤の反発力を生じさせてい る! すなわちYAMAHAのように楽器屋さんとしてのプライドと歴史からタッチ・センスにこだわるのではなく、 逆転の発想でタッチ・センスを省くことでしがらみから解放され、画期的にコスト・ダウンして斬り込んできたの である。しかも打鍵の強弱に左右されないおかげで、誰が弾いても一定のクオリティとなるを担保。旧態依然とし た楽器にとらわれない、計算機メーカーならではの自由な発想であろう。
さらにカシオトーンに欠かせない自動伴奏機能からヒントを得たのであろう、マルチ音源化。そしてお得意のミニ鍵でもって設計リスクの小さなパイロット機種となし、かくしてCZ-101はCASIO初の量産型シンセとして、しかもアナログ・シンセではなくいきなりのデジタル・シンセとして飛び出した。
「Xの次はZだ!」
デジタルYAMAHAへの挑戦状を最初にたたきつけた思わぬ伏兵、CASIO CZシリーズ。ラインナップ急拡大。しかもヤマハDX9の失敗を見て、19万8千円がタッチ・センスなし機種として許される上限価格と見極めたのであろう、フラッグシップ・モデルCZ-5000とCZ-1とが、共に19万8千円で誕生。楽曲制作かプレイヤー志向かの二者 択一。史上2番目の民生機デジタルは、だがタッチ・センス無きビンテージ・アナログの戦略を踏襲しつつ、それ を画期的にデジタルで換骨奪胎して提示してみせた知恵者であった。
同じことは、カシオ独自のPD音源(Phase Distortion Synthesis)にも言える。FM音源と同じく位相変調方式 であり、サイン波の代わりにコサイン波を使うことでYAMAHAにシバかれた音源方式。だが、傍目にはただのデジ タル化された減算方式にしか見えぬ。DCO→DCW→DCAというフローに隠されたモジュレーターとキャリア。 DCWに至ってはDigital Controlled Waveという名の謎のモジュール。計33種類��達する音源波形なるものがもた らす音の多彩さは、とてもアナログ・シンセの比でない。レゾナント波形もあるばかりか、パルス波1波/サイン 波1波/ノコギリ波1波の3つが交互に出現するという、キテレツな波形もある。
そればかりでない。CASIOの鋭さは、アナログであればカットオフとEGデプスに分化しているパラメーターを一 つにまとめた合理化センスにもある。前例主義や様式美なお作法に対し、ちゃんと注意を払って革新しているので ある。トドメはYAMAHAですら採用しなかった8ステップのエンベロープ・ジェネレーターを、しかも音程、音色、音量の3ブロック個別に持つことで、アタック・トランジェントすらをもEGで自作できるというぜいたくさと 柔軟さを誇ったこと。すなわちトランペットを吹くときに唇が震えるリップ・ノイズ、撥弦楽器の弦のビビリなど など、のちのサンプルのような鏡写しでは無いにしても、キッチュながらリアルな独自のキャラを持つに至った。 アナログな音も、デジタルな音も、サンプラーのような音までもが出る万能シンセ! それがこんなちっちゃいボ ディで乾電池で駆動までできる! シンセ界のスイス・アーミー・ナイフのような機種、それが驚きの隠し玉CZ- 101。
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かくして音創りしやすい減算方式にしか見えないのに、新しい音がするところにデジタルが切り拓く未来があっ た。しかもサンプラーではなくシンセであり、PCMでもないが故、かえって自由に音創りできたところはシンセの 本分をよくとらえている。リング変調やノイズ変調まであり、CZシリーズ上位機種に至ってはぜいたくな三相コー ラスを備えるなど、画期的コスパも発揮。
なお、DCOという言葉が使われているが、本来DCOとはピッチのみをデジタル制御させたアナログ・オシレータ ーを意味する。だがCASIOが言うDCOとは実はDCO��はなく、フル・デジタル・オシレーターであり、すなわち DOとも言うべきもの。この混同が、他のDCOシンセをしてVCO原理主義者アナログ・シンセ警察から“音が薄 い”などと因縁を付けられる要因になったやも。よもやクラブ・ミュージックにおいてCZの音が“デジタルなのにあ ったかい”などと重宝されることになろうとは、一体誰が思い描けたことであろう。
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一連のCZシリーズを展開する傍ら、CASIOは史上初の16ビット・サンプリング・シンセFZ-1、高橋幸宏のタイ コの音を搭載した言わばシグネチャー・モデルみたいなサンプリング・リズムマシンRZ-1、同じく幸宏が開発にか かわったデジタル・ドラム・セットDZ、音符マークが付いたボタンまで搭載し分かりやすい単体シーケンサーSZ- 1、なんとMIDIスルー・ボックスTB-1に至るまで、一気に電子楽器ラインナップを広げた。CZ-101から4年後には 次世代モデル、それもフルモジュラーなiPD音源(interactive Phase Distortion Synthesis)搭載デジタル・シ ンセVZ-1や、同音源を搭載したギター・シンセPGシリーズまで投入。
さらにはアドバイザーだった冨田勲のために和製Synclavier的な巨大ワークステーション・システム“Cosmo Synthesizer”も制作している。これはCZ-101に先行する極めて大規模な実験機種であり、MS-DOSマシンを中核 とし、PD音源モジュール8基、サンプラー音源モジュール2基が組み込まれたラック・タワーがそびえ、波形も音 色もシーケンスも専用PCエディターで編集し制御するのであった。それを冨田勲さんはメディアアート・イベン ト“アルス・エレクトロニカ”の一環としてオーストリアはリンツのドナウ河畔で開かれた超巨大立体音響野外コン サートに使った。CZシリーズが別名“コスモ・シンセサイザー”と称されるのは、これに由来する。
最初にMIDI規格を立ち上げたときにはかんでいなかったCASIOが、さりげなくCZを4パート・マルチティンバ ー仕様にしてきたことも先を見越した鋭さであろう。MIDI制定にカシオは関与してこなかったのに、それでいてそ の本質を見抜いた慧眼(けいがん)はやはり初めからデジタルに強いメーカーならでは。先述のCZ-5000はマルチ 音源であることを利用し、KORG M1に先駆けたワークステーション・シンセとなった。このマルチティンバーを生 かした進化形には SD音源(Spectrum Dynamics Synthesis)を搭載したシンセHZシリーズからHTシリーズへ と進化した“自動伴奏シンセ”まであった。
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史上初のデジタル・シンセとして一人勝ちしていたYAMAHA DXシリーズ。勝ち誇るその牙城への最初の挑戦者 として立ちはだかったのは、だが意外なことに既存のシンセ・メーカーではなかった。YAMAHAに挑み、その好敵 手となったのは実は門外漢だったはずのCASIOであった。
得意のデジタル・テクノロジーでもってシンセ界に殴り込んできたカシオ。他社がデジタル化に乗り遅れうろた えているときに、逆にしょっぱなからデジタルで斬り込んできたCASIO。楽しく音楽するためには、必ずしもシン セは楽器でなくてもいいと見抜いていたCASIO。楽器たるしがらみにこだわったYAMAHAとは真逆に、楽器メーカ ーでは無いからこそお気楽に楽しめる別な楽器の世界があると知っていたCASIO。優れたプロダクション・テクノ ロジーでもって親しみやすさ分かりやすさを命題としたCASIO。お高くとまった楽器にきっついブローをかました CASIOは、その実フレンドリーな庶民の味方であった。
外様だったはずのCASIOが暗に掲げたのは、楽器の民主化であった。いや、外様だったからこそ楽器の民主化を 掲げたのであろう。CASIOが実現したのは既存メーカーがなし得なかった価格破壊だけでない。CZを踏まえて登場 した自動伴奏シンセを、だっさいなどと思うことなかれ。弾くのがややこしい伴奏もノー・プロブレム、マルチテ ィンバー音源とマル���トラック・シーケンサーとの組み合わせでもって、そうとは感じさせることなく機械が人間 を自然にアシスト。
人と機械との親密でフレンドリーで幸せな関係、それを理屈抜きで分かりやすく提示する。アトムやドラえもん がいる日本ならではの、機械が人間と共存する理想的な関係。いずれたどりつくであろうその未来はAI vs 人間で はない。AI が勝つのでも人間が勝つのでも無い。ポジティブな“ウィズ AI”。そんな未来に至ることになろう一歩 二歩を、エンタメ楽器ならではの切り口で分かりやすく平べったく描いたのが、市民感覚CASIOの楽器であった。 つまりそれは、楽器であることを棄ててもまだ楽器、おつむのおカタい楽器に一石を投じる新しい楽器の産声であ った。
CASIOは、えらい!
(2021年9月21日Sound&Recording公式サイト初出)
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honnakagawa · 4 days ago
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11月28日(木)open 12-18
風が強くて、庭の葉っぱがだいぶ落ちました。 色づいた葉が庭一面に散らばってきれいです。 お店の前のコンクリート道路は掃き掃除しますが、庭の中はそのまんま。 本当はどこもかしこもそのまんまだといいのになぁ。
昨日、石川直樹さんの新しい写真集『Nanga Parbat』が届きました。 SLANTから出版されているヒマラヤシリーズの最新刊です。 先日のNHKスペシャル「8000mで見た生と死 〜写真家 石川直樹の記録〜」も店頭でお客様とよく話題になります。 私は2度とも泣きながら観ました... 自分では生きている間に見ることができない世界を、風景を、体験を、様々な媒体で命がけで私たちに見せてくれる石川さんは、憧れの存在。 同時代に、同世代で、こんなにすごい人がいるというのは希望であります。 昨日は地球儀を引っ張り出してきて、自分では行くことができないナンガパルバットの場所を確認したり、行き方を調べたりしました。 現在SLANTのヒマラヤシリーズ『Nanga Parbat』以外で店頭にあるものは、『Ama Dablam』『Gasherbrum II』『Makalu』となります。 布張りで印刷の美しい大判写真集、ぜひご覧下さい。
それから、ずっと発売を楽しみにしていた絵本『いっぽうそのころ』も届きました! 発行元は、この絵本が第1号となるひとり出版レーベルの猋社(つむじかぜしゃ)さん、そして作者は秦直也さんです。 秦さんは主に動物をモチーフとした作品を制作されるイラストレーター、そしてまたまた私と同世代の希望の星です。 実は秦さんとは、本・中川オープ���前からお互い動物好きとして、ささやかな動物の話題のやりとりなどをさせていただいてきました。 いつか秦さんの絵本ができたら...!とお話しをしていたのが現実となって、とても嬉しい!震えました。 絵本に登場するのは様々な動物たちのユニークな姿と「いっぽうそのころ」という言葉だけ。 想像力フル回転で楽しんでくださいね。 カバーも帯もバーコードも値段もなく!シンプルな作り、クールな佇まいにひゅーとなりますよ。 ぜひ皆様お手に取ってみてくださいね! 初回分には、ひとつひとつちがったネズミくんのイラストサインを入れてくださっているのですが、なんと!本・中川分にはライチョウを数冊忍ばせてくださっています! 嬉しい〜〜〜。かわいい〜〜〜。 サイン入りは数に限りがありますので、どうぞ皆さまお早めに🐁
今日ももうすぐ閉店の時間。 皆さま1日お疲れ様です。 毎日がスペシャル、毎日がスペシャルです。
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zdlmlq · 22 days ago
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携帯電話の画面が終わっています。
終わり方を説明すると、画面の上半分に無数の細かな横縞が入っており縦にも黒い不吉な滴りが描かれている。そしてカラーバーを連想するカラーの縦線がその滴りに並ぶようにしてひかれていて総じて全ての人がねむってしまったような夜に思える時間のテレビを思い出す。いまも深夜にカラーバーって表示されますか?子どもの頃ねむれなくて喋り続けてそれでも誰にも聞いてもらえなくなる時間、世界中の人がねむっているように思っていてこわかったけどいまはどんな時間にも誰かが起きていることを知っている。大人になったから。まぁとにかくわたしのiPhoneは液晶それ自体は割れていない。これを入力している現在、右側の文字いくつかは黒い滴りで隠れていて誤字脱字の確認ができません。バーコードでPayPay支払いをしようとしたら横縞がバーコードの表示を邪魔して何をどうやっても読み取れず、ということもありました。現金で支払いました。
幸いなのかキーボードが表示される下半分にはほぼ問題がないのだけどこちらも時々心霊現象かと思うようなバグが起き触れてもいないさ行だけが勝手に入力されてしまうようなことが起きる。LINEをひらきメッセージを返そうとすると勝手にビデオ通話をかけてしまうので最近はLINEをあまりひらかなくなりました。店の業務連絡がslackで、大体の人とは何かしらのSNSのDMでやりとりできるのでさほど支障はなくそれらの繋がりのない友人(川とか前回の日記に書いた182cmなど)とやりとりする際はメッセージを送りながらものすごい勢いで誤作動によるビデオ通話をかけそれを中断しを繰り返しながら連絡している。どちらにしてもかなりセックス中であることが多そうな人たちなので誤作動を止める時のわたしの俊敏さはすさまじいものがあるけどわたしだけ俊敏であってもiPhoneには効かず、いつか何か恐ろしい事故が起きうる気がする。最善はともかくLINEをひらかないこと。
でも秋なのです。
わたしと付き合いの長い方はご存知の通り秋��わたしの情緒は冬の日本海より荒ぶるのでそういう時にありがたいのが比較的いつでも連絡がとれてかつ近隣に住む川や182cm(数字で彼を表記するのはものすごく嫌な感じですがその嫌な感じが面白いのでしばらく続けます)であり、この人たちとやりとりできないのはけっこう心細くもある。
早く携帯電話を直せばよろしい、という話なのだけど、iPhoneの修理って正規ではどえらい値段がすると聞くしそうではない変な雑居ビルに入っているような所に行くのは秋だから難しい。秋はこころの距離が遠い場所へ行く足が鉄球をつけられているかの如く重くなるので。あと正直わりと慣れてしまったので画面が終わっているiPhoneに対して「もうこいつはそういう端末」という意識が芽生えてしまった。わたしはずっとそう。壊れたものに対して「壊れた=使えない」と思えず、かといって直し直しで丁寧に使っていく、ということもできず「壊れたまま使う」という選択をしてしまう。これは育ちに関係している気がして、精神を病んだ母はいわば壊れている人だったのだけど治すことも見限ることもできず家族のわれわれは彼女を壊れたまま使っていた。壊れているので時々は馬乗りで娘の寝込みを襲い刃物などを向けるし、壊れているので時々は強盗のそれかと思うほど部屋を荒らし壁に穴を開ける。わたしが最初に遭遇した壊れているものは母だった。そしてそれは容易に治せるものではなかったからなんとなくそちらに順応していく方が早く、彼女がかなり重たい何かをぶん投げたことによってあいた壁の穴にパテなどを埋め込んでいた。わたしの図工の成績は相当悪かったので「パテを埋めている壁の穴」にしか見えない仕上がりになった。でもまぁ結論としてわたしは死ななかったし、不便はあったけど母は母として機��していた。
まぁ携帯電話が終わっている話も母の話も今日の主題ではないです。
 
この終わっている携帯はついーとの入力中に勝手にポストするというバグを頻発させるのでなんとなく発信から遠ざかっているんだけど、その間にバイト先の本屋で新たな展示がはじまった。
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30歳のまなざし、という、93年度生まれの方々のポートレイトと直筆アンケートみたいなものをまとめた書籍の発売に関するもので書籍に掲載されている写真を壁に貼っている。
30歳という節目を最近迎えたばかりの人々が現状を記録しているというメモリアルな書籍で、わたしは学校教育をまともに受けていないせいか同い年ということで持ち得ることがあるらしい仲間意識というか親近感が全く芽生えないし理解できないのですがそういう話はまぁおいてこれは次の店のポッドキャストでしゃべってるんだけど30歳くらいになると身体にだいぶ生き方がのってくる人は多いよなと思う。顔の造形による美醜とは別軸のいい顔が生まれてくる起点。
それで、というか、この写真の中に例の182cmに本当によく似た顔があり、確か彼の齢も30を少しすぎたあたりだったのでもしかして、と変な汗をかきながら書籍をめくりその写真が彼ではないかの確認をした所、直筆で生年月日、名前や職業の描かれたそのページがその人のものだけもはや文字を超えたイラストのような描き込みになっていて別のたまげ方をしたけど職業の欄に"音楽家"と描かれていたのはわかった。
ということはおそらく違う、名前はまぁ偽名の可能性をいまだに払拭できていないので気にしないとしてもおそらく違いますね、と思いながらしかしあまりにも似ているので一体この人はどのような音楽をやっているのかと名前で検索したらMONO NO AWAREという名前だけは知っているバンドの人だった。
10月が11月に変わる時間のこと。
そこから11月10日のいまに至るまでずっとMONO NO AWAREとそのボーカルで写真の人である玉置周啓という人がDos MonosのTaiTanとやっているポッドキャストの奇奇怪怪を聞いていて、なんというかこれが本当に疲れなくてすごい。音楽というものはこんなふうに聴こえることがあるんだ、というよくわからない感動がずっとある。
少し前にあるアーティストの日記などが読める有料会員みたいなものを少なくとも秋の間は読まない方がいいと判断してやめたのだけどその代わりみたいに"品品団地"という奇奇怪怪の有料コミュニティというか入ると奇奇怪怪の二人が書いているコラムだったりどこかに行ったvlogみたいなものが読んだり観たりできるよ、みたいなやつに入っていまずっとそれ読んだり観たりしている。あとあんまり人にも会ってない。
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これは最後に外で友だちと会った時に入った桉田餃子の壁にかけてあった写真の写真。餃子はおいしくて食べることに集中した結果撮り損ねていました。
ちなみにこの写真は桉田餃子のオーナー二人の桉田さんじゃない方が撮ったものらしいです(お店の方にそう説明されました)。
秋というより冬に近づいて来てだいぶ調子が戻って来た気がしていたんだけど子どもが流し観ていたニュースを耳に入れた途端に全てがままならなくなっているので単に奇奇怪怪効果だった気がする。あとMONO NO AWARE効果。玉置周啓という人の精神に凪を運んできてくれる力はすさまじく、それは例えば長谷川白紙がシー・チェンジでしてくれる傷に手を当てるような態度や君島大空が傷口を治癒も美化もせずにうたいあげてくれることで得る効果とは全然違う。人が何かを体験/目撃した時に持ってしまう感想を一生保留にするような態度。雑な分類をすればそれはceroのたかぎくんやVIDEOTAPEMUSICに通じるんだろうけど、たかぎくんもビデオくんもなんというかあの人たちの善性を近くで目の当たりにしているのでその感想の保留という態度に神性というか、聖なるものによる受容みたいな大きな懐の深さを感じてしまって穢れの塊のようなわたしは時々その受容の態度に畏れを感じてしまうことがあるから、そういう意味で玉置周啓という人のこのちょうどよさはすごい。なんせ"そこにあったから"だから。"そこにあったから"って。ともすればやばいスピリチュアルさや全ての説明を放棄するような投げやりさにも結びつきかねないでかい言葉をちょうどいい感じに留めたままうたっている。奇奇怪怪の中でもそう。タイタンがぶん投げる解釈や論のそれぞれ一つ一つを受け流すでもなく返すでもなくただ留めている。全部寸止めで終わらせる空手みたいだ。それが物足らなさに繋がらないのはわたしがいま本当に疲れているだけの話で、元気な時なら全然別の感想になるのかもしれない。でもいまは本当にありがたい。とにかく音楽もポッドキャストも聴き続けることができる。わからない、そういう音楽って別に珍しいものじゃないのかもしれないけど自ら能動的にそういう音楽を聴いたことが全然なかったので本当に奇妙な感じです。まだしばらく聴きます。
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一番、似てるなーと思った動画 鮭から中華まで。
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shikasapo-site · 1 month ago
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今空港にいます。
いよいよ沖縄行き当日。 天神であしらせ2の販売状況を見て、空港へ。 ハリボテのセットの上にちょこんと片足のシューズとあしらせ2が置いてあった。特に販売員がいるとか、説明してくれるとかでもなく、ただポツンと。 もっとわーわーやってるのかと思っていたのでなんだか拍子抜け。 それでも置いてあるだけ凄いこと。あれでも詳しい人いないと売れないよね。どうするのかなあ。 画像に収めるのもなんだし、ささっと後にしてきた。個人的にはオンラインで買った方がイメージが湧く。でもまあ、実機見たい人には良いかもね。置いてあるだけだけど、それはそれであるんだし。 で、空港の喧騒中、ブログを執筆中。良いよね心地の良いノイズって。乗るから来ているわけで、家からはまあまあ遠いし、そうそう来る機会もない。 自分が乗る飛行機もまだまだだし、最近は2次元バーコードとかで随分簡略化されてあるので、これであっているか…
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kennak · 1 year ago
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QRコードの写真を送り、支払いをしてもらう 被害にあったケーキ店を経営する李さんも、日常的にWeChatを使い、顧客の特注ケーキの注文をとっていた。 ケーキのデザインが決まった後、そのまま料金をWeChatペイで支払ってもらうと思ったところ、顧客が「今、WeChatにお金が入ってなくて、アリペイで支払いたい」と言う。それで問題はないため、李さんは、店舗に置いてあるアリペイの受け取りQRコードの写真を撮り、WeChatで送信した。 顧客がこのQRコードを長押しするとスキャンすることができ、アリペイが起動するので、金額を入れてもらえば、ケーキ店にお金が送られてくる。中国人にとっては、もはや日常のものになっている手順だ。 ▲アリペイのメイン画面。決済をするには上部の「付銭/収銭」(支払い/受取り)をタップする。最初に支払い用のQRコードが表示される。ここに問題があった。   お金を受け取るはずが、支払うことになってしまった しかし、しばらくすると、顧客から「うまく支払いができない」というメッセージが送られてきた。そこで、顧客は「ビデオ通話でアリペイのQRコードを見せてくれないか。それをスキャンして支払いをする」という。李さんはそれでもかまわないため、顧客とPCでビデオ通話をし、カメラにスマホのアリペイQRコードを見せた。 ところが、すぐにアリペイアプリが、お金を支払ったことを告げるアナウンスをした。お金をもらうはずが、なぜ自分が支払ってしまっているのか、慌てた李さんは相手に確認しようとしたが、その時にはすでに相手はビデオ通話を切断していた。メッセージを送ったが、それもすでにブロックされ着信拒否になっていた。李さんは詐欺にあったことを自覚し、警察に被害届を出した。 ▲アリペイの支払い画面。上部にバーコード、中央にQRコードがある。お金を受け取るときは、いったんこの画面を経由して、下の「収銭」(受取り)をタップして、受取り用のQRコードに切り替え、それを相手にスキャンしてもらう必要がある。   受け取りQRコードの表示手順に問題が なぜ、QRコードを見せたら、お金をもらうはずが、支払うことになってしまったのか。これは、アリペイのQRコードの表示の仕方に問題があった。アリペイアプリの中で、「支払い/受け取り」のアイコンをタップすると、QRコードが表示される。しかし、これは支払い用のQRコードだ。一般には、レジなどで見せてスキャンしてもらい、お金を支払うのに使われる。 自分がお金を受け取りたい場合は、この画面からさらに「受け取り」をタップして、受け取り用のQRコードを表示しなければならない。この受け取り用QRコードは、商店の場合、印刷をしてプレートにし、カウンターなどに置いておくのが一般的だ。そのため、李さんはアリペイアプリで受け取り用QRコードを表示するのに慣れてなく、最初に相手に支払い用QRコードを見せてしまい、それから受け取り用QRコードに切り替えた。その前に、相手はスキャンをしてしまい、お金を騙し取ってしまったのだ。受け取り用QRコードを見せるのに、いったん支払い用QRコードを表示して、そこから切り替えなければならないというアプリの仕組みを利用した犯罪だった。
QRコード決済に思わぬ落とし穴。受取りコードと支払いコードの取り違えという脆弱性 - 中華IT最新事情
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htmillll · 4 months ago
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Tumblr media Tumblr media Tumblr media Tumblr media
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メディアが造る アキバ系
易々乗っかるくせに被害者
みてーな
ツラした奴らの中で 育った
権威主義者のロリコン野郎が壊す良心回路
すぐ逃げる を スルースキルと言い換える
あいつらは個性を憎んで
バンプレのテンプレしか飲めないばり弱い顎
吐き気はしたけど 仲間外れはもうやで
82年生まれ 殺人鬼とファミコンの黄金期 
ゴールドラッシュ レペゼンGEN M
脛に傷と目玉にバーコードある
戦争賛美する ともだちんこぶった斬るStyle
俺を番号で呼ぶ あいつらと検索エンジン
仕掛けるジェノサイド ならば 2度と
ネットでもおしゃべりできない 
部屋から出れない
面会謝絶のパンチラインを病むまで見舞う
噂ので所 おめーらだろ 日当いくらの仕事か
検討ついてる どいつもこいつも同じ顔面
のおたくつー名のdick sicks 警察予備軍
俺だけ目の色違ったクリスチャンヴェール
イボンゴピッタンコ yeah
てめー 目見開いてよーくみろ
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site3216 · 5 months ago
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新札まだ見ません
 新札が発行されて何日か経ったがいまだに実物を見ていない。職場でも見たのは一人だけだ。今後、こんな話は忘れ去られてしまうのだろうが、新札への切り替えは暫く時間がかかる。  ましていまはキャッシュレスの時代だ。スマホのバーコードを見せるだけで大抵の買い物ができてしまう。そういえば福沢先生を買い物で使った最後の時はいつだったのか思い出せない。  紙幣の歴史については教養課程の経済学の時間で学んだ知識��アップデートされていない。要するに海でも葉っぱでも何でもいい。流通しさえすればそれが通貨なのだ。紙幣は現状では究極の物理的通貨であるのに過ぎない。  とはいえ、なぜ渋沢栄一なのか、津田梅子や北里柴三郎はいかなる人なのか。天皇ではなぜいけないのかなどと考えることでこの国の文化と歴史を考えることはできる。  通貨に政府と国民が何を見いだそうとするのか。紙幣はそのシンボルとしてはとても興味深い。
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