#テニス部は一秒早い
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さらば夏
8月が終わるとともに夏も終わります でもまだ暑い日は続きます なんで?
ニコニコ復活
ニコニコ見れないのが割とストレスだったから復活してよかった 失ってから気づくこともあるんだなぁ YouTubeでも動画は見れるんだけどニコニコで見たほうが面白さが増すとか、コメントが流れるのがいいみたいなのが結構あるからニコニコは大事 ただサーバー攻撃されて個人情報がばんばん漏れた事実は変わらないのでそこはもっとちゃんとしてほしいと思った 防ぎようがないのかもしれないけど ニコニコでくだらない動画見てる時が一番いい
またバイトの面接落ちた
バイトの面接行ったら履歴書見て僕が社会不適合者なのに気づいて「君には無理かもね~w」みたいなことほざきやがってその場で落とされた ふざけんな まだやってもないのに無理かもとか言う? ありえんわ もうどこも僕を雇ってくれるところはありま��ん 誰か僕を助けてください
『Poppy Playtime���というゲームをプレイした
最初はあんまり怖くなくて、謎解き中心のゲームで「あれ、このくらいだったら行けるか?」とか思って終盤にたどり着いたらいきなりでかい化け物が出てきて何もできないままそいつに殺されて泣きそうになった まず見た目が怖いし追っかけられるからそれで怖さが増すしもうどうしようもなかった 追っかけ系のホラーゲームまじで無理 なんとかクリアできてよかったです チャプター2もあるらしいですけどたぶんやりません
BBQとかした
家族で集まってBBQとか花火をしました 人生を満喫してました とても楽しかったです
人生初スタバに行った
なんか僕の身内は全員スタバに行ったことがあるっぽくて、僕だけスタバに行ったことがないらしいので行きました 店内にはキラキラした人しかいなくて、なんというかオーラみたいなのがあってつらかった あと店内でノーパソとか勉強道具とか広げてる人がいて「都市伝説じゃないんだ…」って思った なんか「キャラメルフラペチーノのトールでっチョコチップ付けてください」みたいなこと言ったらうまく注文できた チョロいぜ 味は普通においしかったです
ムシキングでネブ博士と戦った
「最弱の状態のカブトムシでネブ博士に勝てるのか」みたいなことをやりました 何回もボコボコにされてすごくつらかった 「本気のカスタマイズで挑んだら絶対勝てるのに…!!」って思いながら必死にじゃんけんしてました バカ
『魔女の家MV』というゲームをプレイした
魔女の家というゲーム自体は8年くらい前に誰かのゆっくり実況動画で見たことがあったんだけど、いざやってみると謎解きとかほとんど忘れていて初見殺しにはほとんど全部引っかかってた あのゲームPoppy Playtimeみたいな怖さと違ってなんというか内側からじわじわとくる怖さみたいなのがあって怖かったです びっくり要素もあるから油断もできなかった エンディングはめっちゃえぐくて主人公だと思ってた子が魔女でなんというかえぐられるようなつらさがあった 救いはないんでしょうか すっと前から名作のホラーゲームと言われているだけあってやっててとても楽しかったです
『私に天使が舞い降りた!』を見た
前から気になっていて、8月なんのアニメを見よう?となってルーレットをして止まったのがこのアニメだったので見ることにしました これからもなんのアニメを見ようか迷ったときはルーレットをして決めたいと思います まずこのアニメ全部のシーンがかわいくてすごく癒されます 登場人物の9.9割が女性なので男性はほとんど一���映りません 映ったとしてもまじのモブキャラとして一瞬だけ映ります 星野 みやこが結構やばいやつで会って数秒の女子小学生に「採寸してもいい?」とか聞いてくるので最初ぞっとしました そして採寸しなくても相手にぴったりのサイズの服を作れるというとんでもない技術を持っていてさらにやばい というか服も作れてお菓子や料理も作れて絵も描けるという割とハイスペックなキャラだったりする 新しい服を買いに行く回で「服を買うのがしんどいので服の生地を買って自分で作ろう!!」とかいう結構すごいことを平然と言うからすごい ただ星野 みやこよりも格段にやばいキャラが存在していて、松本 香子っていうキャラで星野 みやこを徹底的にストーキングして勝手に部屋に入ってくるし採寸もしてないのにサイズぴったりの服を作るし勝手に記念日作るし、何よりやばいのは自分のペットの犬に「みやこ」って名前をつけるのがかなり狂気じみていた サザエさんの堀川君的な何かを感じた このアニメすごく魅力的なキャラがたくさんいるんだけど特に好きなのが小之森 夏音っていうキャラですごくおっとりしていてこのアニメの中でも貴重なまともなキャラですごく可愛くて好き何か惹かれるものがある OPもめちゃくちゃ好きで、サビとかが特に好きで
このダンスしてるシーンがめっちゃ好きで、もうなんというかすごく可愛い ちなみにさっき言ってた小之森 夏音は5枚目のキャラです もうなんか最近こういうアニメしか見たくない 感想を述べてて気づいたんだけど本当に自分きもいな 見てるアニメがアニメだから余計にそう思う あとだんだん星野 みやこと白咲 花が仲良くなってくのが良かった
『私に天使が舞い降りた!プレシャス・フレンズ』を見た
みんな仲良さそうに旅行を楽しんでてよかったです 1時間が一瞬に感じました 映画館で観たかったです
モンスト まどマギコラボ 完
降臨キャラは全員運極にしてガチャキャラも死ぬ気でオーブを集めて全員揃えて超究極悪魔ほむらもなんとか2回クリアして報酬をもらって、もう悔いはないです 非常に満足 あと悪魔ほむらコラボ超究極のなかでも結構難しかったらしくまどかαいたとはいえよく勝てたなと思いました
『アンリアルライフ』というゲームをプレイしようとした
少し進むごとにオートセーブが入って、オートセーブが入るとエラーが発生して…という現象に襲われてまともにプレイできなかったのでやめました とても楽しみにしてただけに悲しい
『Milk inside a bag of milk inside a bag of milk』というゲームをプレイした
まずタイトルが長いと思った このゲームいわゆるビジュアルノベルゲームというやつらしくて、あまりこういったゲームをやったことがなかったので最初はよくわからなかった というかこのゲームに限ってはクリアしてもよくわからなかった 主人公が精神疾患を持っていて、イマジナリーフレンドと会話しながら牛乳を買いに行くゲームなんだけど考察を見ないとよくわからないところがあったり、考察を見てもよくわからないところもあった バカな僕には少し早かったようだ あとびっくり要素があったのが怖かった
ホクサイの熟練度を5まで上げた
長かった 本当に長かった 4か月くらいかかった気がする ホクサイとかそういう筆系のブキはあまり触れてこなかったので慣れるまでが本当に大変だった ホクサイを使った理由は、スプラ1で使ってたブキがホクサイだったからという理由でひたすらに熟練度を上げた ホクサイは割と強いのでみなさんもぜひ使ってみてください
ひよ&びびっと!(2)を読んだ
最終巻です 終わるの早すぎ もっと続いてほしかった 本を開いて1ページ目で久留宮 ひよの顔の形がとんでもないことになってた 表情はめっちゃ固いのに顔めっちゃ柔らかい 新キャラのプリンもなかなか個性が強くて、JK名乗ってるのに本当は20歳の大学生なのもえ?ってなった 投稿してる動画もやばくてあやもりんの盗撮動画ばっかり投稿してて普通にやばいやつだった 久留宮 ひよは表情がほとんど変わらないのに一番動きが激しくてうるさくて、この漫画は動きがめちゃくちゃダイナミックに動くから読んでいて面白かったし飽きなかった ひよ&びびっと!というかあやもりん特有の「イーイイイイン」って泣くところまじで好き 独特すぎる この漫画は「これからもこの子たちの日常は続いていきます」みたいな終わり方で、なんというか悲しさみたいなのはなかった 漫画が終わっちゃったのは悲しいけどそれとは別な感じ ひよ&びびっと!のコマまじでおもしろいコマばかりなのでみなさんもぜひ読んでみてください 2巻完結で読みやすいです
苺ましまろ(3)を読んだ
話の終わりの後のStrawberry Sportsのイラストがすごく可愛かった 個人的に好きなのが空手とバスケットボールとテニスとバレーボールと剣道と弓道と乗馬(?)と卓球とラグビーが好きです 夢を見る回で茉莉ちゃんの見たウサギと亀の夢が一番意味不明で夢!!って感じがしてよかった あとそのあとのアナの「みねうちで安心だ」っていうセリフで笑ってしまった あとシンデレラ回の歴史改変みたいなのも面白かった 「ねずみは別にいらなかった。それははじめからわかっていた」ってなんだよ リコちゃんハウス回でお父さんの人形を使ってやりたい放題してるところも笑った たぶん3巻で一番面白いと感じたかもしれない
8月はこんな感じかな
割と充実してたんじゃないか
9月も色々できたらいいなと思います
おうち太鼓注文しました 届くの結構先だと思うけど楽しみ
鈴虫とかコオロギの鳴き声がうるさいです
終わり
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数珠回し
"念仏申す者は如来の光明に摂取せられ又護念の利益あることを思うて唱えよ。
光明遍照 十方世界 念仏衆生 摂取不捨 南無阿弥陀"
唐突に渡された再生紙に印刷された文字を読むことはせず、ただぼんやりと眺めた。
とある調査で、東京からバスで4時間ほどの中山間地域に数日間滞在していた。調査のほとんどが自転車による移動だったが、自転車では登れないような坂を手で押しながら登っては、ブレーキ音を響かせながら下りつつ、写真をとったりメモをしたりしながら調査を進めていった。
宿舎は調査対象地からほんの少し離れた小さな集落にある大きな古民家であった。もちろんエアコンなんてものはなく、日頃都会で過ごしている私たちからしたら、真夏に冷房なしで寝るなんてことは考えられないことであったが、夜には8月とは思えないほど涼しい風が吹き込み予想に反して快適に過ごすことができた。毎朝、食事当番が準備した朝食をほぼ同じタイミングで各々が食べた後にその日のスケジュールを全員で確認し、1日が始まる。
8月16日。この日もいつもと変わらぬ朝をむかえた。なにか変わりがあるとすれば、先日雨に打たれすぎたせいか少し喉の調子が悪かったことぐらいであったが、気にせず朝食を平らげ、スケジュールの確認をした。「本日も同様にこれから役場に自転車を取りに行き、そこ��ら移動して別荘地の方を調査します。帰りは5時半ぐらいに宿舎に着いて、そのあと数珠廻しをします。では今日一日頑張りましょう。」と山田さん言った。みんな、元気よく「はい!」と返事をし、それぞれの部屋に戻り出発に向けて準備を始めた。
この日の天候はあまり良くなく、自転車で走ってる最中に雨が降り始めたが、前日も激しい雨に打たれながら調査をしていたせいか、雨は気にならなくなっていた。昼時になり、昼食をどこでとろうかと話し合っている時には、雨など気にならないと感じていた私たちに対してムキになったかのように雨は逆ギレし、その強さを増した。雨宿しながら、しばらく引きそうにもない雨を見て、正直悪いのは雨だし、そんな小さなことで逆上するとか心狭すぎだろと思い、引いた。
結局、そんな理不尽雨に打たれながらも、ファミレスまで自転車を飛ばし、まるでこの街の悪いところを模したかのような擬洋風なハンバーグを食べる後輩の横で、私はラーメンを相変わらず残した。
この後のスケジュールをどうするかということを谷口先生と山田さんが話し合っていた。さすがにこの逆ギレ理不尽雨とはもう付き合えないと言うことなのか「今日は雨も強いし、6時から数珠廻しもあるので宿舎にもどります。」と山田さんが言った。みんな、元気よく「はい!」と返事をし、自転車を一晩ファミレに置かせてくれと無茶な交渉をし、迎えにきた役場の車に乗り込み宿舎へと向かった。私は人数の関係上役場の車ではなく、山田さんの車に谷口先生と共に乗り、明日に向けての調査の下調べとは名ばかりの、きまぐれドライブをした。その時に「6時から数珠廻しがあるからそれまでにはもどらないとなー。」と呟いた山田さんを見て、ようやくある疑問が湧いた。そういえば数珠廻しとは一体なんなんだ。
さらっと、今日のスケジュールの組み込まれていた数珠廻しというプログラムを私はまるで、朝食の味噌汁の中にミョウガが入っていたことと同じぐらい、すんなり受け入れていたし、インスタントとは一味違う味噌汁の風味を楽しむように、数珠廻しというプログラムを無意識のうちに楽しみにしていたのだ。そして、そうとなるともう1つの疑問が生まれる。数珠廻しのことを知らないのは自分だけなのではないかと。1日を振り返ると、朝からみんなは数珠廻しという行事が組み込まれたスケジュール確認に対し、しっかりと返事をしていた。
宿舎に戻り、その行事が始まるまでに1時間ほど時間があった。山田さんの提案でその1時間は宿舎まわりの調査をすることになったが、心なしか山田さんの声が弾んでるように感じた。数珠廻しをよっぽど心待ちにしているのだろうか。実は私はこの調査をにあたっての事前打ち合わせに参加できなかった。そのときに、きっとみんな数珠廻しの説明を受けたのだろう。そう思い、私は共に調査をしていた友人に数珠廻しについて問いかけて見たが、なにをやるのかは誰も知らなかった。逆に皆が皆、数珠廻しに対し同じ疑問を抱いていたようだ。そうとなると、なにが行われるのか気になって仕方がない。ハンドスピナーのように数珠を手で回すものなのか、あるいはベイブレードのように数珠を回して戦うものなのか、畑に立っている派手な装飾をしたカカシをみては、もしかしたら数珠廻しとはDJを回すようなパリピイベントなのではないかと想像したり、もはや「数珠」だと思っていた「じゅず」はじつは「十頭」と表記されるもので、十人の頭を刈り取ってそれを転がしていくものなのかと想像が止まらない。そんなことを考えているうちに時間はあっという間に過ぎた。
数珠廻しが行われる小さすぎる公民館に私たちは10分ほど早めに集合してしまった。数人でなんとなく会話をしていると、中からマリオと同じヒゲの形をした白髪のおじさんが私たちを招き入れてくれた。後に気づいたがそのおじさんはその集落の自治会長であり、あのヒゲはマリオよりもルイージ寄りであった。公民館に入ると既に数珠は準備されていた。予想よりもはるかに大きかった。無数の数珠からつくられた円周10mほどの輪っかが円とは呼べないほど乱れた形で畳の上に置かれていた。そして、これから行われる数珠廻しとやらを司る役となるおじさんがひとこと私たちにこう言った。「どうぞ円の周りに座ってください。ただ数珠は跨がないでくださいね。神聖な領域なので」と。思考をやめていた脳が再び想像の世界へと私たちを引きずりこむ。この円の中にもし足を踏み入れてしまったらどうなるのだろうか。数珠廻しとはこの円の外で行われるものなのか、もしくはある特別な儀式を経てこの中に入ることが許され、相撲紛いなことをするのか、、そんなことを考えていたら、再びさっきのおじさんがどこからか文字が印刷された紙をもって現れた。そしてこの紙をみんなに配っておいてといい私たちに紙を渡した。もう紙のことなんてどうでもよかった。なぜならば、紙を渡す際にそのおじさんは何のためらいもなく数珠を跨いで円の中に入り、私たちに紙を渡してきたからだ。つい数分前におじさんは円の中は神聖な領域だから数珠を跨がないようにと言ったばかりであったが、そのおじさんはいとも簡単にその領域へと踏み入った。動揺を隠せず、となりの友人に目をやると、友人も全く同じ気持ちであると言わんばかりの表情で私を見つめていた。あまりの衝撃的な光景に思考は停止し、紙に書いてある文字を読むことはせず、ただぼんやりと眺めた。
6人の村人が集まった。なぜか村人たちは正面玄関を使うことなく、裏口から出入りする。それが彼らの中での流行りなのだろうか。それとも今のところオカルトチックにも感じるこの儀式に参加する為にわざわざ異世界とつながる裏口からやってきてくれているのか、、裏口が気になる、、。数珠廻しには私たち全員は参加することが出来なかった。炊事当番は数珠廻しをせずに夕飯の準備をしなければならなかったからだ。しかし、数珠廻しがどんなものなのか気になったのか、少しだけ様子を覗きに来て、始まる前には戻っていった。その際に私の2つ左隣に座っていた女の後輩が炊事当番に声をかけた。「まわしてかんの?」と。その言葉には違和感があった、、。あまりに自然すぎる発言であったからこそ私はその言葉に違和感を抱いたのであろう。数珠廻しという儀式の名前の中にはたしかに、"まわし"という言葉ははいっているものの、何をするかは皆理解できていないはず。そんな状況ですんなりと「まわしてかんの?」なんて発言はできないはずなのだ。そう、彼女は経験者であるのだろう。そして、私の予想が合っているのならば、、彼女は異世界の住民である。私はまるで何事もなかったかのように、何も気づいていませんよ?というようなすっとぼけた表情で取り繕い、ちらっとそんな彼女を見てみた。正座している彼女の背筋は驚くほど綺麗に伸びていた。
そうこう困惑しているうちに、村人の一人が「それでは手短に、説明させていただきます」といい数珠回しの説明が始まった。説明はこの村のことについてからはじまり、気が付けば、彼の孫の話にまで発展していた。老人にしてはすらっと背が高く、手足の長い長老の話は、正直まったく手短とは言えない長さにまで達していた。われわれのメンバーの数人も長時間の正座に足がしびれたのか、もぞもぞ動いたり態勢を変えてみたりと、まだかまだかと耐えているようにおもえたが、「お前ら、これぞ修行なのだ!まだ甘い」と言わんばかりの表情の谷口先生は胡坐をかいていた。「あれ?先生正座じゃない?胡坐?」っと一瞬でも思ってしまった私は愚かだ。あれは座禅であった。谷口先生はまるで滝に打たれ、それでもなお穏やかな表情をしている。そんな幻想を体験したのは私だけではないであろう。そして、そんな幻想を体験した者は、そう数珠廻しに選ばれものなのであろう。まだ説明はされていないが、、、
数分後、説明はおわった。数珠回しは、いたって単純なルールであった。大きな数珠の輪を皆で持ち、時計回りにぐるぐる回すというものである。その数珠の中には特に大きな玉が一つだけある。それが自分の前に回ってきた時に願い事をその親玉に向かって心の中で唱えると願いが叶うというのだ。そして、もうひとつのルールは、数珠を回しながら「南無阿弥陀仏」と声を出して唱えつ続けることである。たたこれだけである。私は今まで何をそんなに深く考えていたのだろうか、、冷静に考えれば想像のつくことであろうに、自分は馬鹿だなー、おっちょこちょいだなー、天然さんだなー、あちゃちゃっうっかりさんしてしまいまちた。っと嘘天然ぶりっこ女かのように心の中でおちゃらけた。本来なら100回程この大きな数珠を回すらしいが、今回は体験ということで、三回だけまわすことになった。三回しか願い事を唱えられないのか、どんな願い事にしようかななんて考えていたが、うだうだ人生予備軍の私はもちろん就職祈願かなと心に決めた。
「それでは始めます」という長老のなんとも柔らかい合図で数珠回しが始まった。数珠回しに手慣れた村人たちは「なーむ あみ だーーぶ」「なーむ あみ だーーぶ」「なーむ あみ だーーぶ」と言いながらスムーズに数珠を回していく。え?ちょっとまって?なーむ あみ だーーぶ??、���、まってまって、そんな独特なイントネーションあるなら先に教えて、まってまって、てかそもそも癖がすごすぎませんか?と、またせたがり女子のように心の中でツッコミを入れた。数珠の回るスピードは思ったより速かった。私も皆に倣い「なーむ あみ だーーぶ」「なーむ あみ だーーぶ」「なーむ あみ だーーぶ」と言いながら無心で数珠を回した。親玉はどんどんと近づいてきてついに私が願い事をする番となった、親玉は一瞬で目の前を横切っていた。その時私は小さな声で、「なーむ あみ だーーぶ」と唱えていた。正直パニクった。三回しかない大切な願い事の一回をなーむ あみ だーーぶしてしまったのだ。まさか、あんなにも一瞬で親玉が通り過ぎるとは予想していなかったので、周りからは何一つ変わりなく見えていたかもしれないが、私の気持ちは相当焦っていた。この願いには人生がかかっているのだから。
流れ星に願いをなんてのはよく言ったもんで、突如として現れ、一瞬で流れ去っていく流れ星に願い事をできた人なんて実際にいるのだろうか。「私は流星群の時に願い事したよ」なんてぬかすやつもいるだろうが、そんな話をしているのではない。そもそも、流星群の時に大量に発生する流れ星になんて何のご利益もないだろ。私がここで言いたいことは、偶然目に飛び込んで、一瞬で消え去る流れ星に願い事をするなど、どんな瞬発力があろうと不可能であろうということである。それはただ見れただけで奇跡なのだ。
それに比べて、数珠回しはどうであろうか。速いとはいえ対応可能なスピード、そして来ることが、来るタイミングが目に見えて分かっているのである。流れ星と比べるとその難易度はレベチに簡単であるうえ、願い事は何回もすることができる。こんな絶好な条件を逃すわけにはいかない。一回目のミスがあったにせよ、もう心は整た。二回目の親玉に向けて着実にタイミングを合わせていく。速さは徐々に遅くなっていくように感じた。目が慣れてきたのである。長年球技をやってきた私の目には、もはや親玉はボール同然のように見え、若かりし頃のスポーツプレーヤーとしての本能が呼び覚まされ、ほんの数秒うちに球に反応する瞬発力、チームをまとめる統率力、タイミングを見計らう忍耐力の鎧を身に纏うことができたのだ。もうこれで、負けるはずがない、どんな相手でも絶対に勝つ!仲間たちと勝利を勝ち取るのだ!若かりし私よ、そう興奮するでない、これはスポーツでもなければ戦いでもない。ましてや、団体競技なわけがない。ここは冷静に余裕をもって、来たタイミングに合わせてさらっとお願い事をするだけ。そう、野球でいうところの流し打ち、サッカーでいうところのワンツー、テニスでいうところのスライ��、これでいいのだ。そんなに身構えずに行こうや。私は冷静さを取り戻し二���目の親玉に狙いを定めた。「なーむ あみ だーーぶ」「なーむ あみ だーーぶ」「なーむ あみ だーーぶ」よし、そろそろだ、3.2.1よしここだ。「なーむ あみ だーーぶ」。私はまたしてもやらかした。
言い訳を言わせてほしい。原因は二つあった。一つ目は初歩的なミスである。タイミングにばかり気を取られていた私は、願い事そのものを忘れかけてしまい、とっさに言葉が出なかったのである。二つ目は、思ったよりも横からの引きが強く、やはり予想よりも早く通り過ぎてしまうということである。願い事を2回も無駄にしている。しかし、思ったよりも心は不思議と冷静であった。それはきっと最後の一回に向けて、明確となった問題点を、しっかり対策をすればいいだけのことであるからだ。まずは、どういう言葉でお願いをするのかをここでしっかり決めておきたい。「自分に合ったところに就職できますように。」だめだ長い。この長さはあの一瞬では言えない。「いい就職先に出会えますように。」いや、これでも少し長いか。「就職できますように。」うん。言いやすい短さだ。具体性はないがシンプルイズベスト。これでいこう。そして問題はもう一方のスピードへの対策だ。あのスピードではだれも願い事などできないはずである。しかし、昔から続いているこのしきたりで誰も願い事をしたことがないなんてことはないであろう。そんなことを考えながら、冷静に数珠回しをしている村人に目をやった。スピードへの対処はいたって簡単なものであることに気が付いた。数珠回しに手慣れた村人たちは、親玉が自分のところに回ってきたら、それをがっちりと抑え、自分の前で少しだけキープさせながらお願い事をしているのである。これさえわかれば3回目は間違えなくお願い事をすることができるであろう。
「なーむ あみ だーーぶ」「なーむ あみ だーーぶ」三周目ともなると手慣れたように「なーむ あみ だーーぶ」と言えており、確かに南無阿弥陀仏がどうしてここまで崩れた言い方とイントネーションになったのかも理解できる。まあ、言葉が略されることは、世界のどこでもやられていることで、日本なんかはそれが特に多い気がする。この文章の文面でも使っていたように、「レベルが違う」という言葉は「レベチ」と略されるし、少し前の時代だと「超ベリーバッド」は「チョベリバ」と略されていた。もう少しだけ遡ってみるとしよう。明治時代には「ホワイトシャツ」が略され「Yシャツ」となって現在でもつかわれているし、江戸時代なんかには「南方仁先生」がJINが題名であるにもかかわらず「ミナカタセンセー」と独特なイントネーションで呼ばれていた。もっと前の時代になると「なかとみのかまたり」なんてのは「中臣鎌足」と表記され、あれ?「の」の部分はどこに行ってしまったのですか?と思ってしまうような特殊な略され方も存在するのだ。あれ?そういえば「略す」という言葉も「省略する」の略語じゃないか?いや、まてよ、略すはサ変動詞だから彼は彼で独立しているのだ。危うくだまされるところであった。まあ、そんなことはどうでもいい、私は三周目に人生にかかわる願い事を唱えなければならないのだ。
「なーむ あみ だーーぶ」「なーむ あみ だーーぶ」親玉は着々と私の方に近づいてくる。言うことも決まっている、しっかり親玉をキープすればいい、簡単なことだ。自分の番が近づくにつれ少しの緊張感と恥ずかしさを感じた。皆はどのようなことを、お願いしているのだろうか、「彼氏ができますように」「お金が増えますように」「明日もいい日になりますように」なんてことをお願いしてるのかな、なんて考え出すと、「就職できますように」なんて超重いお願いをする自分が情けないし、神様にとっても、荷の重い仕事だろうとは思ったが、この一人ではどうしようもない状況ではここかけるしかないのだ。神は死んだ。ニーチェの言葉にもそんな言葉があるように、別段私自身も神を絶対的に信じているわけでもないし、多角的に物事を判断したいとも思っている。しかし、だからこそ多角的に物事を判断したうえで言わせてください、今日だけは、今日だけは神は生き返りました。神頼みさせてください。
「なーむ あみ だーーぶ」「なーむ あみ だーーぶ」私の前にはあと5人。「なーむ あみ だーーぶ」「なーむ あみ だーーぶ」4人、3人、「なーむ あみ だーーぶ」「なーむ あみ だーーぶ」2.1.よし!いまだ!私は思いっきり親玉をつかんだ。しかし思った以上に引きが強く、こののままではキープできないと感じ、私は自分の身の方に親玉をぐっと引き寄せた。その時にふと思った。これは数珠回しではないんだなと。まるで、年に一度の市民運動会で毎年父が筋肉痛になっていた綱引きと同じ感覚なんだろうな。そう、これはもはや「数珠引き」なのだなどと思っていた矢先、親玉は私の手からするりと離れようとしていた。私は、はっとなり咄嗟に言葉を発した。「なーむ 、、、」もうこの言葉は私に引っ付き、私のそれを占領していたのである。小さな声で「あみ だーーぶ」とため息交じりに続きを唱えた。
それからというもの特に変わりはない。別段開き直りもしてない。日々着々と生きている。2018年12月24日大手広告代理店の面接。見事に一度目の「なーむ あみ だーーぶ」を食らって、人生の先が見えなくなった。と同時に、何かが吹っ切れ、酒にまみれたクリスマス以降、意外と物事は淡々と良い方向に進み始めた。結局のところ、私がお願いしてしまった「なーむ あみ だーーぶ」はどんな事なのかはいまだによくわからないが、とりあえず今はあと二回分の「なーむ あみ だーーぶ」を所持しているはずだ。それとも「なーむ あみ だーーぶ」は私の気づかぬうちにどこかで叶っているのだろうか。とか言ってますが、まぁ、そんなことどうでもいいっすね。今が楽しいしね。まんじ
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【3/5 20:30~】白猫テニスクイズ生配信「白テニQ~『銀魂』編~」 全問正解者で25万円山分け
視聴者全員参加型!新感覚ライブクイズとして好評の「ミラティブQ」タイアップ企画!
「白猫テニス」や 「銀魂」に関する4択クイズに10問連続で正解すると、全問正解してくれた方で、ギフトコード25万円分を山分けプレゼント!
⏰実施日時⏰
2019年3月5日(火)20:30〜 配信スタート!
※ 配信は30分程度を予定しています。 ※ 1問目の出題時に間に合わなかった場合は、クイズに参加できませんので、早めにお集まりください。
⭐️賞品⭐️
全問正解してくれた方で、ギフトコード25万円分を山分けプレゼント!
※ギフトコードはApp Store & iTunes、GooglePlayをお選びいただけます。 ※ギフトコードの最低単価が1500円以上となるため、166名を超える正解者が出た場合は抽選となります。ご了承ください。
🎥配信内容🎥
配信をミラティブアプリで視聴すると、白猫テニスや 「銀魂」にまつわる10問の4択クイズが、回答時間10秒で順に出題されます。
1問目からクイズに参加すること
10問全問正解すること (最終問題以外は「回復ライフ」で1回だけ回復が可能です。)
これでギフトコードプレゼントの対象となります。※ 人数によっては抽選となる場合がございます。
お知らせ =============== 3月1日(金) 16:00 〜 3月15日(金) 15:59まで 白猫テニスミラティブ配信キャンペーン https://mirrativtmbr.tumblr.com/post/182956676128 =======================
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📝クイズ参加までのステップ📝
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Mirrativ(ミラティブ )とは
iOS11、Android5.0以上の端末をお持ちであればスマホ1台で簡単にスマホ画面の生配信が可能です。スマホだけでゲーム実況等が可能です。
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その他注意事項
当企画は『Mirrativ』(株式会社ミラティブ )が運営を行ないます。
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企画への参加はミラティブのスマホアプリからどなたでも可能です。
当選された方の権利を他人に譲渡、貸与などすることはできません。
不正行為が確認された場合は権利を無効とさせていただきます。
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賞品の配布までは、そこから数日いただ���ます。
当選者が166名を超える場合抽選とさせて頂きます。
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※次の場合には当選が無効となります。あらかじめご了承ください。
当選連絡までにTwitterアカウントを削除された場合など、連絡により、当選通知ができない場合。
その他運営が不適切と判断した場合。
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三章 荒野に歌を祝福を
「敬人ちん」 そんなトンチキな敬称をつけて俺を呼ぶのをゆるされるのは、この学院においてただの一人しか存在しなかった。 図書室に向かう廊下の途中、背後を振り向けば、数冊の本を抱えた仁兎が真ん丸な赤い目を瞬かさせていた。腕の中の背表紙に数秒、視線をやって、要らぬ世話かと思いつつも立ち止まり、仁兎が近付いてくるのを待った。 「資料なら、進路指導室にもいくつかあるぞ」 「ん~ん。あそこはもう見たんだ。薫ちんに教えてもらった」 「羽風に?」 思いの外大きな声が出てしまい、はっと口を押さえる。廊下は静かに。貼り紙に筆で書いた己の文字を思い返していると、仁兎は噴き出すのを堪えるようにして小さく笑った。 「そ。あいつ、ああ見えて、ちゃんと考えてるんだよ。生きる、ってことをさ。まあ、それで結局、資料が要るのはおれだけになっちゃったわけだけど」 手元の本と、プリントの入ったファイルを見下ろして、仁兎は目を細めた。穏やかな、笑うような仕草だった。 「大学はもう決まったんだ。ただ、どの分野に進むか、やっぱり迷っててさ。色々見るなら、あそこのがいいと思って。おれ、けっこう図書室詳しくなったんだぜ~? つむぎちんたちと書庫の整理とかしてさ」 行き先が同じであることを察してか、仁兎は俺より先に歩き出した。横に並ぶと、金髪のつむじが見下ろせる。表情は伺えない。小さな歩幅に合わせてゆったりと歩を進める。仁兎は、いつもと変わらない、少し舌足らずな口調で話しながら、抱えた一冊のファイルを数ページめくった。 「ほんとはこのまま放送系に進もうかと思ってたんだけど……初年度に、うまいことコマを取れれば、一通りのことは広く浅くやれそうなんだよな。道を絞るのは、それからでも遅くないって、いっそ開き直っちゃおうかと思ってさ。ただでさえ、出遅れてるんだ」 開いたファイルを閉じる音が、ぱたん、とやけに響いた。 「おれはアイドルしかやってこなかった」 ――その一言に、どれほどの闇と傷が含まれているのか。 一年目は、斎宮宗の操る至高の天使として。 二年目は、糸のもつれた空洞の人形として。 三年目は、ようやく一人の、自我を持った人間として。 「でも、それも全部、自分で選んだことだから」 それを今、全て抱きかかえて、進もうというのだ。 小さな体の、一体何処にそれだけの力があるのだろう。不思議でたまらなかった。壊れたものは、元に戻らない。いつだったか瀬名が独りごちるようにそう言っていた。この数年の間、壊れたものなど山のように存在する。けれど仁兎も、つぎはぎ合わせの状態からここに至るまで、歩いて来たのだ。 やめようと思えばいつだってやめられた。 それは夢ノ先学院のどの生徒に対しても言えることだった。 単なる惰性だけで生き残っていられるような世界ではない。去年の大規模な革命から、その傾向はよりいっそう顕著になった。努力しなければ評価されない。それを理解した上で、惰性でなく、自己の確固たる意志をもって、信念を貫き通したものだけが、今、この緑のネクタイを首に携えている。 「……そうか」 小柄な仁兎の白いカーディガンから、俺のものと同じネクタイが覗いている。俺はその色に、仁兎の覚悟と、ここまでの道のりを想い、胸のうちで静かに称えた。
「斎宮は、海外��行くと言っているようだな」 「はは。あいつらしいよ。芸術が芸術として、正しく評価される所へ行くんだ。むしろそれ以外有り得ないだろ? 向こうで認められるんなら渉ちんとの共演も夢じゃない」 「あぁ……昔はよくやっていたな。斎宮が演出と脚本、日々樹は……いったい何人分の役を演じ分けていたんだか……」 「すごかったよなぁ~あれ。なんで演劇科に入ってくれなかったんだ、って、あっちの先生らは結構、悩ましい顔してたみたいだぞ」 あはは、と笑う口元が、数秒してふとまっすぐに結ばれる。そっか。ひとこと放って、仁兎は黙考するように口をつぐんだ。 図書室へ向かうのであろう生徒が、立ち止った俺たち二人を追い越して歩いていく。 「でも、追いかけたりしないよ。おれは、おれの道を行くんだ。一年、いろんなやつらに恨まれながら、それでもみんなに助けられて、ここまで生きてきたんだから」 その背中を見て、焦るような気持ちは、きっともう何処にもないのだろう。 そう在るために、考え抜いて、見定めたのだろう。まっさらな大地から、己の進むべき道を。 「強いんだな、お前は」 「ううん、弱いよ。みんながいたからここまで来れた。友ちんに創ちん、光ちん、テニス部の連中、放送委員の二人、それに他のユニットの奴らも……おれだけの力じゃない。一人じゃ生きていけないんだ。人間って」 うんしょ、と資料を左腕に抱え直し、右手の親指から順に数を数え、最後にぎゅっと握りしめると、仁兎は大きく息を吸い込んだ。 「なあ、敬人ちん。おれ、天祥院に、お前のしたことは消せない、おれたちの記憶からも消えないって、言ったことあるんだ」 ス、と血の気の引くような感覚がした。 続く言葉を待つ間、指先が冷えて、眩暈でも起こすかと危ぶんだほどだった。 何を言われても、受け止めるしかない。 奥歯を噛み締めて覚悟を決めると、仁兎は、声色を変えることなく、うん、と一度頷いて、小さく微笑んだ。 「でも、同じだったんだな。あいつも、敬人ちんも、自分の足で立ち上がって、どんな道でも歩いてやるって思えるやつらを、待ってたんだろ?」 俺は、色素の薄くなった唇を、ぼう、と開けてそれを聞いた。 「よかったよ。おれは、三年間、ここに居られて」 三年間。 その全部を、大切なものとして抱きかかえ、前を向く。 「敬人ちんは、後悔してる?」 それが、一体、どれほど困難なことか。 「……後悔、しそうなことは、何度もあった」 誰にも晒したことのない、懺悔のような想いが、溢れて口から零れていった。 潰すことしか出来なかった。 それを修復する手伝いも、してやれなかった。 「けど、お前が、お前たちが。歩みをとめなかったから。俺も、前へ進むことを許されたんだと思う」 輝かしい夢を抱いて、初めて舞台袖に立ったあの子兎らが、どれほど涙を��したのか、俺には分からない。そんなものをいちいち目の当たりにしていては、どうにかなってしまうと思った。やはり、鬼龍や斎宮の言うことは当たっているのだろう。俺は、他人に何か与えることもたいがい下手だが、奪うことが得意というわけでもないのだ。 だから嬉しかった。 もう一度、天の川の下、彼らと相まみえたことが。 「……お前たちのマーチングに、励まされたんだろうな」 柄にもないことを言ってしまった、軽く咳払いをしながら視線を床に落とすと、仁兎は、へへ、とくすぐったそうに笑った。 「まだまだ続くよ、敬人ちん。あいつらのマーチングは、俺が抜けたあとも、どこまでも、空高く、続くんだ。……その道を開いてくれたのは敬人ちんだろ?」 うんと背伸びをして、満面の笑顔を見せつけるようにして、仁兎はその白い歯を見せた。 「ありがとう。あいつらに、全力でぶつかってくれて」 あぁ、こんなところでも。 ニ、と細められた、うさぎのように赤い両目。 手渡された裁縫セットの硬さがよみがえる。 礼を言われるようなことなど、何もないのに。
「あっれぇ、なずなくんじゃん。と、蓮巳くん? 何々、どういう組み合わせ?」 弾かれたように、二人して声の方を向く。 向かい側――図書室の方向から歩いてくる、くすんだ金髪に、片眉を吊り上げる。薫ちん。仁兎が呼ぶと、やっほ、と羽風は右手を振った。 「偶然居合わせただけだ。特に意味はない」 「うん。おれが資料見に行こうとして、たまたま途中で会ったんだよな~」 「ああ。蓮巳くん、暇さえあれば鬼の形相で棚の整理してるもんね。実はあれ、結構後輩に怖がられてたんだって、知ってた?」 「別に鬼の形相などしているつもりはないんだがな……」 「まあね。昔に比べたら、うんと優しい顔になったと思うけどね」 お前にそんなことを言われる筋合いはない、と言い返す間もなく、羽風は軽く後ろを振り向いて、手ぶらになった両手をズボンのポケットに突っ込んだ。 「俺は、色々と、返してきたとこ」 何を。 聞くまでもなかった。 仁兎が、両腕のそれをそっと抱え直すのを、俺は目の端で捉えていた。 「必要、なくなっちゃったから」 そっか。 仁兎が低く、けれどどこかすっきりした声で相槌を打つ。 「よかったな、薫ちん」 「あはは、うん。なんか、まだ、執行猶予付き、みたいな感じだけどね」 「大丈夫だろ~? おまえなら、きっとさ。……うん。おれはもうちょっと、色々借りてくるかな。じゃあな~!」 羽風と入れ替わるように背を向けた仁兎が、俺を置いて足早に進んでいく。手を振る羽風の、憑き物が落ちたような横顔が、どこか憎たらしくて、俺は両腕を組みながらフンと鼻を鳴らした。 「ようやく腹を決めたか」 「ええ~ちょっと……そんな親みたいな顔でほっとしないでくれる?」 「俺とて不本意に決まっている。しかし、夢ノ咲の卒業生が華々しく芸能界で活躍しないと我が��の今後が云々――などと言われる立場でもあるんだ。……まあ、そのあたり、英智の気苦労には到底及ばんだろうがな」 軽く眼鏡を直しながら当てつけがましく言い放つと、羽風は突然頬を強張らせて、表情を曇らせた。 「……蓮巳くんはさ」 ……少しばかり、言い過ぎたか。いや、こいつの進路に関して口喧しく上層部から聞かれ続けたのは事実だ。これくらいの文句は受け付けてもらわねば気がすまん。代わりに俺もあらゆる罵倒を受け流そう。それだけのことをした自覚もまた、俺にはある。 「……天祥院くんのために、薔薇色の青春時代を、棒に振ったの?」 何を言い返されるかと身構えていたところへ、存外真面目な質問を寄越されてしまい、俺は拍子抜けしてしまった。ハア、と大袈裟に聞こえるように、わざとため息を放る。顔色を伺うような羽風は、「俺、そういう馬鹿みたいに真面目な奴を、一人知ってるからさ」と案じるように続けた。 「貴様までそんなことを言うのか。……呆れてものも言えんな」 それが誰のことを指���ているのか、なんとなく察しはついたが、あんな正義の味方と一緒にされてはたまらない。 「そんなわけがないだろう。俺の人生は俺のものだ。英智の掲げた目標が関わってくることも、まあ、多少はあるし、そこは否定できんが。あくまでも、共感、賛同できるから道を共にしただけだ。貴様、覚えていないのか? 一度派手に喧嘩をしたことがあったろう」 「ああ~あのなんか暑苦しいやつね、覚えてる覚えてる」 「あれだって、英智の言いなりになっていたならば、紅月は解散していたんだぞ。そんなことをさせてたまるか、全く、俺には俺の船がある。舵を取るのも俺自身だ」 そして、その航海を支えられるのは、同じ船に乗った同志だけだ。 真っ赤なオールバックと、紺碧の艶やかなひとつ結び。それでも各々、その双眸で捉えた世界の形は異なるはずだ。当然だろう。違う生き物なのだから、同じ場所に立っていても、見える景色が一緒とは限らない。 「……だから、ここまでだ。あいつと道を同じくできるのは」
結局俺は、あの陶器の釉薬のような透き通る青の目と、同じものを見られるわけがなかったのだと、気付いたのはいつのことだったろう。 七夕祭の時? 喧嘩祭の時? いいや、本当はもうずっと前から分かっていた。 最初から最後まで、俺たちの未来図はどこか大幅にずれていたのだ。 「寂しい?」 やんわりと尋ねられ、羽風の灰色の瞳を覗く。微弱に揺れる、波のような目元を見て、あぁ、と合点がいった。それは俺に向けての疑問符でなく、同意や共感を求めるために発せられたものなのだと。 こいつも、厄介極まりない水浸しの友人と、もうじき道を別つのだ。そしてそやつは、行く道を誰にも明かさないまま卒業するのだと言う。 それが寂しいのだろう。 羽風薫という男は、存外一人では生きていけない生き物なのだと、気付いたのも今頃になってからだった。 「寂しくはないが、心配、だな。何度言い聞かせても、生き急ぐところがちっとも直らん。あいつ、次に会うのは僕の葬儀の時かもね、とか、平気で言うんだぞ。冗談に聞こえん」 「はは、うちとは真逆だ。足して半分に割れたらいいのに。もうちょっと、生き急がせたいんだけどなぁ、あの人のことは」 思い描いた人物と、遠からず近からずのところを引き合いに出されて、ぎくりと鼓動が跳ね上がる。己の寂しさを隠すための話題転換だということに、気付いてもなお、俺の動悸は収まらなかった。 「そこを、どうにかするのが、お前の役目なんだろう」 あれが命を削るに値すると判断するだけの何かを、羽風薫という男は持っている。 だから承諾したのだろう。そうでなければ動かない人だ。痛いほど分かっている。 「出来るかな」 不安がる要素など、どこにある。 あの人が共に歩くと決めたこと以上の評価が、この世界の何処に存在するというのだ。 「……出来なかった俺に、何か言う資格があると思うか?」 様々な言葉を飲み込む俺に対し、ハッと息を吸い込む音が、端からも聞こえるほどに大きく響いた。底意地の悪い言い方をしてしまった。狼狽える羽風に、申し訳なく目を逸らす。 「違う、そんなつもりじゃないよ。ごめん……ていうか、そうじゃないよ。俺だって、あんな頃の朔間さんを、どうこう出来るわけないって思うし、実際、当時はそう思ってたわけだし。それで、全部諦めて、流されて……今までずっと、情けなくぼーっとしてさ……」 ポケットに入れていた両手は、いつの間にかだらんと力なく地面に向かっておろされていた。 「朔間さんに、もっと頑張れよって言われた時だって、俺は何もしなかった」 灰色の双眸が、虚空を映すようにぼんやりと陰る。俺はこの目を知っている。あの時、あの稚拙な策略とステージを、遠巻きに見世物扱いした時と、似た色だ。虚無を抱えた瞳。全てを諦めた、戦うことを放棄した人間の目。 「俺がさ。頑張ろうと思えたのは、頑張ったら報われるんじゃないかって、嘘でもそんなことを思えるような世界になってからだよ」 それはまさに青天の霹靂と言うに相応しい出来事だった。 羽風薫という男が、あのサイリウムの渦の中に残る決意を固めたのは、本当の本当に、ここ数日のことであるらしい。 何故それを俺が知っているのかというと、あの黒髪の吸血鬼が、俺を見るなり勝手に呼び止めて、聞いてもいないのに報告してきたせいなのだが。 「多分さ、色んな人が傷付いて、色んなものをなくしたと思うよ。でも、今の子たちは……っていうか、俺もそのうちの一人だけど……その恩恵を受けてるわけじゃない。それはさ、蓮巳くんたちが、更地になったところから、種を蒔いた結果だと思うよ」 綺麗事のような話を��れている、と、どこか他人事のように聞いていた。傷付いたものが元に戻ることはないし、撒いた種が芽を出す保証など何処にもなかった。 俺の、俺たちの革命は、運良く、奇跡的に、ただの破壊行為で終わらなかっただけなのだ。たまたまその奇跡を、何を思ったのか意図的に起こそうとしたモノたちがいたからこそ、俺たちの殺戮は、意味あるものとなった。 「あの人だって、何か大事なものをなくしたから、変わろうって思ったんじゃないの」 奇跡を起こせるだけの、人間離れした連中が、あらゆる場所に駒を置き、続編のようなハッピーエンドを描いたことで。 「そういうわけだから、俺はただ、タイミングがよかったってだけ。……でも、決めたからにはさ。ここからは、ちゃんと歩いていかなきゃだよね。あのおじいちゃんを、棺桶から叩き起こしてさ」 にへら、といつものように軽薄な笑みを浮かべた羽風は、じゃあね、と廊下を歩いていった。弛緩した表情に反して、その足取りは確かで、力強かった。ふわりと風が吹いても、もう何処へも流されそうになかった。決めたのだろう。この何もない更地から、一歩踏み出すことを。 あの人と共に。 不安など微塵も感じなかった。上手くやるだろう。あいつの足は、自分が思うより遠くへいくためのものを備えている。歩き出したのならば、きっとあの光の中に、居続けることができるだろう。 羨ましいか。 そうっと己に問いかけてみた。 心は静かに首を振った。おそらく、俺の物語は、ここまでなのだ。けれどもう充分だ。 この広大な世界の中で、主人公になれる一瞬があっただけで、俺はもう、それでよかったのだ。 一呼吸置いて、図書室へ向かう足を再び歩かせた。主人公であろうとなかろうと、人生は無情にも続いていく。ならば俺も、俺の道を選び取らねばなるまい。 あの小娘を、一年かけて叩き上げた成果が、ここへ来て俺の力になってくれるかもしれんな。 ふと、革命の象徴となった、未熟な少女の面影を思い起こし、微笑を浮かべた。俺の選ぼうとする道は、あの人の元へと繋がってくれるだろうか。俺の撒いた種は、いつか新芽を生むのだろうか。 英智。 いまだに入退院を繰り返す、病弱な幼馴染みの名を、小さく呼んだ。俺とお前の夢は、まだまだ続いていくと信じていいだろうか。 幼い頃の小さな背中を思い出す。 俺たち二人だけの物語は、きっともう、ここでおしまいだ。けれどいつか何処かで交差するだろう。お前の目指す大きな野望と、俺の思い描く矮小な夢は、同じでなくとも、そう遠いところにあるわけではないのだから。
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7月と8月
明日あげると書いてたけど久しぶりのお仕事が思ってたよりも忙しくてあげられませんでした。毎度ごめんね。7月も毎日何したか残してきたのですが、ここにも載せるべきか否か迷ったことがあったので更新遅くなりました。
というわけで夏の思い出一気に載せます!
まず、7月は1日にお仕事がんばった自分へのご褒美に肉寿司へ、次の日は回転寿司へ、またその次の日はステーキガストへ行きました。6月、ほんとにめちゃくちゃ頑張ったので...豪遊しました...!(ステーキガストの写真しか残ってなかった...トマトスープ好きすぎて無限に飲める)
それと7月は、母が手術のため入院することになり久しぶりに実家に寄って自分の部屋の掃除とかしてました。この日以来母に会ってないなぁ。猫にも久しぶりに会えてうれしかったです。それから1週間くらい1日8時間のデススト生活してました。毎日国道繋いだり荷物運んだりしていいね♡をもらって過ごしてました。お仕事のことも家族のことも心配してくれた友だちとも電話でたくさんおしゃべりしたり...でもゲームやりすぎたのか3、4日間くらいは頭痛でうなされてました。
そしてまたまた肉寿司へ。
大学の時の先輩と女子会しました!
月の初めに行ったときはランチだったけど、食べ放題はいろんな種類の肉が食べれてお気に入りの肉寿司見つけられたので最高でした!肉!最高!!!
そのあとは純喫茶も行けて本当に最高だった...。秋葉原たのしい...!涙
そして髪質爆上がりするヘアオイルいただいて...今めちゃくちゃ重宝してます!リピ確定です!
本当にありがとうございます...!
そんなこんなで母も手術が終わり退院です。
母は乳がんでした。
書くとみんな心配すると思ったからずっと迷ってました。昨年の春の検診で異常があるのが見つかっていたのですが、コロナ禍が始まったばかりの頃だったこともあり医師から時期を見て再検査しましょうということで...今年の春の検査で乳がんであることが確定しました。ステージの低い状態で見つかったこともあり手術は成功しました。
コロナ禍の為、手術に付き添うのは1名までと入場制限があったため入院期間中もお見舞いに行けませんでした。病院には父が行きました。私は、母が家を空けている間の家事を任されてたけど、本当は全部付き添いたかったし、もっとたくさん力になりたかったな。と。コロナ時世でなければなぁ。
母は、今も引き続き病院に通いながら放射線治療と抗がん剤治療を受けてます。早く元の生活に戻れるといいな。
家のことは父と弟に安心して任せられると思ったのと、私は活動を少しずつだけど再開することに決めました。6月にお仕事や活動を「お母さんの為に辞めるのは勿体ない」と母に言われて...色々考えて活動は少しずつ、お仕事は9月から再開することに決めました。
おかげさまで7/20,26で撮影会再開です!
個撮来てくれた2名の方...すごくうれしかった!
本当にありがとうございました!
待っててくれる人がいると思うと頑張れるね。
それからは釣りに行ったり
また肉を食べたり、ピザとかパスタ食べたり、友だちと上野の東京国立博物館へ行ったり
かざきちゃんとラブベリコスプレして
そのあと一緒にそうめん囲んで食べました〜!
学生時代の夏休みって感じで楽しかった!
8月は何したっけな。秒で過ぎてったね。
個撮だけだけど撮影会は出来たね!
来てくれてありがとう(^ ^)
他はあんまし思い出せないなあ〜。
ただTVでやる医療崩壊のニュースとか、がん患者がコロナに感染したやつとか見た時はちょっと...何割か増しで怖いな〜と思いました。
でも天気悪かったから外出なかったね。
Vitaで「かまいたちの夜」やりました。
テニスの王子様全話みました。
ゴールデンカムイみました。
オッドタクシーもみました。
おもしろい作品が無限にあってうれしい。
6月がんばってた現場に9月から復帰させてもらったので、今は都内でお仕事頑張ってます。
お仕事満了し終わるまで...コロナの感染者数が爆発しているうちは母に会わないつもりだから、この間にたくさん働いてお金貯めて、新しい年は自分の企画とかも...たくさん動いていけるようにがんばろうと思ってます。
お芝居は絶対再開するから
みんな待っててね!
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アニーの役者紹介 21新歓編
32期のアニーです。
劇団ちゃうかちゃわんでは公演本番が迫ってきたこれくらいの時期(今日は大体1週間前)に役者紹介というものを役者がお互いに書き合います。それぞれどんな人なのか、ちょっぴり見えてくるかもしれません。今回は役者は16人です、多いですね!
半分くらいまで書いてたのを急ぎで仕上げたので、付け足しとかこっそりするかもしれないです 許してください また気が向いたときに見に来てください
それではどうぞ!敬称略!
★役者
○中津川つくも(32期)
つくも。今公演の主役。かわいい。
かわいいの一行で終わらせてやりたい。
彼女の長ゼリフを、私が出番を待ちながら眺めている時間があるんですが、なんだこのかわいい生き物はと思いながら見てる。
公演全体のスケジュールを司る舞台監督も担っているので普通にめちゃくちゃ大変やんと思っています。ゆっくりしておくれ。
今回の役柄、心から楽しそうに演技をするひと。でも私がそう思うのは、台本を書き込みで真っ黒にする彼女のひたむきな努力が裏にあるから。無邪気に楽しそうに演技していると「思わされている」だけですね。
「行間に愛を」を観に来てくれた他大学の劇団の友達が、つくものことを「マスクしてないみたいに表情がわかってすごかった!!すき!!(意訳)」って言ってました。同期を褒められて嬉しくてにこにこしちゃったわ。
32期女子会したいよしようよ。
○西岡克起(31期)
レッドさん。演出補佐。
めちゃくちゃ本名の苗字で私のことを呼んできはる方。いつからかもう思い出せない。呼ばれただけでレッドさんだとわかる。これはこれで親しんで呼んでもらってるような気がして嬉しい。なにかにつけて声をかけてくださって優しさを感じています。ありがとうございます。
今回の役ではレッドさんの人柄がめっちゃ出てて好きです。何してても楽しそう。役と馴染んでて、稽古中思わず役名で呼んじゃうみたいなところがあります。
学部の先輩でもあるので色々な授業の話とか聞かせてもらってます。この前箕面で普通に会えた。対面授業ってこういうことがあるんですね。嬉しい。
あ、テニスしましょね!!私が勝ちます!!
○山内侘助(31期)
オレオさん。個人的スペシャルサンクス枠。
はーーーーもうほんとに死ぬほどお世話になりました。小道具チーフを任せて頂いてるのに刀?何それ美味しいの状態だった私は、オレオさんに今回ゼロからやり方を教えていただきました。また、私だけでなく32期のみんなにも教えていただきありがとうございました。個人的にはそれが1番安心しました。
正直、ちゃうかに入った秋公演からずっと小道具関係でお世話になってたんですが、最近まであまり直接雑談をしたことがなかったというか、そんな感じがしてたんです。でも今公演でよりオレオさんと関わり合えた気がしてます。小道具はどうしても個人作業になりがちですが、今公演では作業日を設けて刀や銃を一緒に作ったりできました、嬉しかったです。めっちゃ嬉しかったです!!また次も、すっごい小道具用意しましょうね!
本当にありがとうございました。これからもよろしくお願いします!
○橋本悠樹(31期)
はっしーさん。
私が秋公演でははっしーさんとは別脚本に主に参加させていただいてたというのもあり、最初期は関わりが少なかった気がします。たぶん最初に喋ったのは仕込み週にハサミ貸したときです。ハサミ貸しながら自己紹介しました。
舞美チーフであるはっしーさんとはたいてい喋るのは舞美作業のときなんですが、夜の舞美作業の時間にはたいてい私の脳がオフなので、まともな受け答えができてるか心配。ノリで変なこと言ってそう、大丈夫だろうか。はっしーさんは作業も稽古も堅実に、コツコツ積み上げてゆくイメージを勝手に持ってます。いろいろ試しながら確実にやっていく感じで。かっけえ...
今回の舞台美術はすごく多方面で、盛りだくさんで、本当にすごい。大道具と舞美の傑作。今回の舞台もういろいろすごすぎて、新入生絶対いっぱい入ってきますね!!舞美班員の一員として関われてほんとに光栄です!!
○おはようさぎ(31期)
ガウスさん。
えっ最初期の思い出がいつか思い出せないです!!なんてこと!私のちゃうかネームをいろいろと考えて案を出してくださってた気がします!!
私の今公演の推しの1人。ヒーローみたい。演技も動きも衣装もかっけえです...あ、あとオレオさん作の剣もかっこいいですよ...絶対似合う。早く本番通りのトータルコーディネート見てみたいな
本番は髪色何色かな、楽しみです(?)
舞美で色々とお世話になりました!頼れる男の人って感じですね!作業するの楽しかったです!ありがとうございます。
○三谷大捜査線(32期)
ロビンソン。水も滴るいい男。
今回のロビンソンの役も好きです。人間してる感じ。彼の人間らしいところが存分に出てる気がします。
稽古の合間についちょっかいかけてしまうので反省反省。
周りがよく見えてる。広く見えてるのに細かくも見えてる。私は視野激狭他人あんま見てない人間なので心底すごいと思います。それが少なからず役者としてのすごさにも繋がっているんでしょうね。尊敬。
このメイクもこんなに回を重ねるとお手の物。PVにあの服で出てたの嬉しかった〜
また綺麗な舞台つくろうな!
○あしもとあしっど(32期)
ニトロ。あつき。
今公演推し2人目。要するにバク悪バクが全体的に好きなんですね私。
このひとも楽しそうに演技をする。本当に楽しいんだろうなと思う。殺陣はじめてなのにすごい。完成度たかい。また新たな役柄を見れて、見ててたのしい。
いろいろ深く思考しているイメージ。なんか難しいときもあるけど、文系脳の私でよければ聞きたいのでまた聞かせておくれ。
今回は(も)なんといっても小道具班員としての彼ですね。フィルさんが背負う特殊なリュックがあるんですけど、完璧以上に仕上げてて、天才だと思った。まあ知ってた。知ってて仕事ふった。
安心安全あしもと印。
○島﨑愛乃(31期)
こっこさん。
最初期の記憶としては秋公演の稽古かなと思います。私はスタッフオンリーやったけどあすせかのキャスパとか練習しました、確か。
今回の役柄的にも実際にもお姉さん的存在。頼れる制���チーフです。
お姉さんできりっとしてるイメージやけど稽古場で楽しそうにはしゃいでるイメージもある。なんだそれ魅力しかないー!
スタッフはあんまりかぶってないのですが通学経路がかぶっているので時たま一緒に帰れます。梅田まで同じ方向なのはわりと少ないので嬉しい。
以下、アン���ンブル役者(いろいろ兼役)
○久保勇貴(32期)
くうや。今公演の個人的しんどい枠。
彼とは新人でも劇中で会話したわけですが、あのときはそれこそ登場人物の空想上の話で、文字通りあまり現実感がなかったんです。でも、今公演の彼と会話するシーンは現実感ましまし。シンドイ。自分に関しても、他人に関しても、役と切り離して考えるのが私にとっては難しい。つられて普通に気分がずーんってなっちゃいますね。最近はましやけど。
劇中で「人と会話する」ってこんなにも難しいんだと初めて知れたのはこのシーンのおかげかな。相手がくうややからできるって思うよ。本番では真面目な彼の演技に応えられるよう、練習通り感情を出せるよう、頑張る。
彼はときどきおもろい言動をします。見ててシンプルにおもろいです。癒しとは違う何か。優しいので、シンプルに助けられています。私も、彼のことをいい感じに助けられるように頑張ります。
○そそそ(31期)
そそそさん。演出補佐。
最初の思い出は多分大集会室での秋公演の読み合わせ。自己紹介が印象的。面白くて明るいちゃうか独特の雰囲気を最初に感じたのは多分そそそさんが最初です。
そそそさんもよく声をかけてくださってありがたいです。ありがとうございます。そそそさんがいろいろアイデアを出してくださるので私の激狭視野も少しは広くなった気がします。
オレオさんと定期拾ってくださってありがとうございました!恩人!
稽古場一緒になれて嬉しいです!本番も袖からそそそさんの演技をきっと見られるので楽しみにしてます!
○ピンキー(32期)
ピンキー。クルクル回ってよく踊ってるひと。彼女の存在感は今回もすごい。ぱっと稽古場を明るくするその力で、本番も初っ端からきっとお客さんの心をわしづかみやな。私もわしづかみにされてる。本番たのしみすぎる。
かわいくてピュアで素直でちょっぴりアバウトなピンキー。すきやでー!!
新歓ということで全部署気合の入った今回は衣装も例に漏れず、すごい。作らなあかんものも多くて、チーフとしてきっといろいろ大変だったはず。私は衣装に気合が入ってるこの感じがすごくすきです。公演全体の印象がワンランク上がりますよね。仕事減らしてもらっちゃってごめんね。いつもありがとう!
○津島ヨモツ(31期)
のちぇさん。新歓隊長。
初めて話したのはたぶんピンキーとかに初めて会った秋公演の稽古で、小道具の札束をいきなり見せて演出OKをもらったときだった気がします。初めての話題、札束。
最近一緒に立て看板作ったり一緒に帰ったり一緒にバス乗ったり一緒に授業受けたりできて嬉しいです!!のちぇさんの話聞くの楽しい〜〜私は今回初めて宣伝美術に入ったんですが、立て看板も少し関われてよかったです。勉強になりました。そうそう私も一応新歓隊員なので仕事振ってくださいね、雑用でもなんでもやります!
いつか一緒においしいもの食べに行きたいです〜〜行きましょ〜〜これからめちゃくちゃお世話になると思うんですが、よろしくお願いします!
○雑賀厚成(32期)
シド。笑っててほしいひと。
新人であらかた紹介書い��ゃったなぁ。今公演の稽古期間で気づいたことを書こう。
作業とかで、あ、シャッターチャンスだ!と思うポイントが似てるってことに最近気づいた。同じタイミングでカメラを起動してることが多い。おもろい。
あともう一つ最近気づいたことは、シドはただのゆるキャラじゃないなってことです。自分の中でなにか揺らがないものを絶対持っている、そんな気がします。ゆるっと否定される気がするけど。
実はシドも結構忙しくて疲れてると私はにらんでいる、体を大切にね。初めてシーンの中で会話できて嬉しい。がんばります。
○アニー(32期)
じぶん。みんながこの名前で呼んでくれるのが好きです。これ多分毎回書きます。
○國分栞(31期)
フィルさん。おねえさんって感じがします。
私が秋公演で照明に初めて入ったとき、吊り込みの講習会を私のためだけにキキさんとしてくださってありがとうございました。そのおかげでしょうめいたのしいなぁという気持ちで最初入れて、今も変わらず、しょうめいはたのしいなってかんじです、たのしい
稽古の時いろいろ話せて嬉しかった。すごく大人で尊敬しています。あの、ハケてから次入るまでの一秒を争う早着替え、がんばりましょうね。第二回通しででタイム更新が自分的目標です。半分しか脱げなかったらどうしましょう笑また一緒にスノボスキーいきましょう!
○堀文乃(31期)
らめるさん。今回の脚本・演出です。
最初のzoom読み合わせのときに一緒の部屋で、その時は男女の演じ分けがすごいなぁなんて至極単純な感想を抱いたのを覚えてます。
今公演の脚本選考会のときに、らめるさんのこの脚本を読んでらめるさんのスピーチを聞いた時のわくわく、脚本が選出されて小道具どんなのいりそうか聞いた時のわくわく、そのわくわくが今までずーっと続いてるんです、私の中で。
役者をやるか迷ったけど、楽しそうだし、らめるさんをはじめとした31期の皆さんともっと関わりたいし、やりたいなって思えました。役者としては未熟でしかなく、演出についても同じことを何回も言っていただいてる気がして申し訳ないです。このままではいかん!次こそは完璧にできるようがんばります!スタッフワークでもいろいろ関われて嬉しいです!
稽古も作業も、舞台が立って本番を迎えることを想像するとわくわくして、毎日楽しみで仕方ないです!らめるさんの脚本の素敵な世界観を表現できるよう、スタッフも役者も最後まで頑張ります!
★オペレーション
○照明操作 須田颯人(31期)
すださん。
作業場にお菓子を届けてくれる人。
あ、これだけで終わるのは嘘です。それだけじゃないです。最近作業場にスーツでいらっしゃることが多くて、雰囲気は座長というか顧問。いや座長です。いつかの仕込みの時にお話しして楽しかったのでなんかもうちょっと話したいなぁと思ってます!すださんの雰囲気ってめちゃくちゃ安心感ありますよね。
○映像操作 かけうどん(32期)
ロッドマン。
新歓公演ということでばちばちに気合が入った今回の素晴らしい舞台。じゃーん彼が大道具チーフです!ぱふぱふぱふ。新入生いっぱい入ってきますよ、絶対。��台や映像への愛の深さを時折語ってくれるその話を聞くのが好きです。彼のすべてに尊敬しかない。責任感故にしんどいこともあると思うから、本当に無理しないでほしい。怪我とかもうしないでほしい。
今回小道具の刀作り銃作りどっちもお世話になりました。彼が覚えてくれてたらとりあえず大丈夫って感じがします。それに対して自分は大道具仕事遅いしあんまし貢献できてない気がして申し訳ないです。ごめんね。いつもありがとう。また料理や外国の話しような〜なかなかこの辺の話題が合う人も少ないので貴重。
○音響操作 なしもとはな(31期)
うさはなさん。
当日パンフレット製作の補佐でお世話になりました。フォトショ何それ美味しいの状態だった私は、最初の方とにかくどうしよー!ってなってました。わからないことを質問したときは丁寧に答えてくださってありがとうございました!憧れの宣美、たのしかったですー!いつか機会があれば音響オペもやってみたいですね。
初めて先輩たちと稽古や作業にがっつり参加できて、初めてめちゃくちゃ後輩ヅラできて嬉しかったです。ただの未熟な奴が混ざって申し訳なかったですが楽しくて、濃密で、素晴らしい日々をありがとうございました。
本番1週間と1日前。気を引き締めなおして、ちゃうかに入りたいと思ってもらえるよう、ちゃうかの魅力が120%伝わるよう、自分の全てを捧げて頑張ります。
劇団ちゃうかちゃわん第120回新歓公演
『私とバクと記憶のパロディ』
お楽しみに。
⚫︎追記(7/2)
ただの自己満で少しだけ。誰も見てないと思いつつ
4月末の本番が延期になって以降、勉強しに豊中へ行く電車の中で、第一回通しのキャスパを画面録画してずーーっと見ていました。長さは2分ほどなんですが、この作品の素晴らしさを象徴しているように思えて、5月も、6月も、何回見たかわかりません。
私はこの時をずっと待ってたの。
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アジャラカモクレンニセンニジュウイチネンニガツヨウカカラジュウヨッカマデノニッキ
2月8日(月)
今日は早めに起きて出勤前に皮膚科に行くぞ、と諦め半分で思っていたのだけど諦め半分だったからやはり起きれず。尿意を無駄に我慢しながらだらだら起床してゆるゆると準備をしていそいそと豆腐を食べて出勤。先週は毎日ほんとだめだめだったな、今週はちょっとはましな一週間にしたいな、と思いつつ。自分の不調をもっとロングスパンで見たほうがいいのかもな、とぼんやり思う。働く。やることが増えてきた、というより、やらなければいけないことと、やったほうがいいことがすこしずつ見えるようになってきた、といった感じか。めちゃくちゃ忙���い、というわけではぜんぜんなかった一日だったのだけどずっとせかせか動いていて、だからこの「見えるようになってきた」のと並行して「もっと無駄なく動く≒働く」ことを意識しないといけないのだけどそれがむずかしいというかわたしは苦手で、最近凹んでばかりの原因は主にこの「もっと無駄なく動く≒働く」ことがなかなかできないからで、うーん。わたしのこれまでのささやかな人生の処世術というか、それは悪い癖でもあるのだけれど、「(一見)無駄に見える所作や状態に心のお守りを見出す」みたいなところがわたしにはあり、その悪癖が最近は勤務の中で思考を邪魔している感がある。一度癖づいた悪いフォームを直すような作業が必要とされている。気がする。小学生のころの習い事(硬式テニス)、中学のころの部活動(卓球)、などでもその悪癖は発動されていたように思う。いろんなことを毎日思い出す。自分を責めるのはカンタン。カンタンなことはつまんない。つまんないことはやめたほうがいい。だからやめよう。明日から二日間は休みだから今日こそは早めに家に帰ろう、という強い気持ちでいそいそと帰宅。クラブハウスで子供鉅人の人たちのわちゃわちゃした即興芝居を聴いて何度も笑ってかんじさん進藤さんと話したりもして、それから久々にしけこと通話をしてしけこは漫画などのネタバレを率先して読むタイプらしく話の要点にしか興味がないとしきりに言うので「いっとくけど話の要点に話の要点はないからな」とやや苛ついて応えた。苛ついている自分にちょっとびっくりしつつわちゃわちゃ話していたらもう早朝みたいな時間になっていてわたしは数時間前からずっと布団にくるまった状態で通話をしていてもう眠かった。通話を切って、ふよふよとした感情を可愛がっていたら寝ていた。
2月9日(火)
皮膚科に行こうとしていた、午前中に。行けなかった。去年読んだ本をようやく本棚に収めた。収めるついでに本棚の整理もして、見えやすい位置と奥まった位置の本の配置をああでもないこうでもないと動かしたり、自分の芯、みたいな本をまとめ直したりした。楽しい。時間が溶けるような作業。そのあと床掃除をして、溜まっていた洗濯物をがんがん洗濯して、干して。午前中に皮膚科に行けないならもう今日は一日中家にいようという気持ちでいたのだけれど、まおさんとLINEをしていたら今日はビールだビールだ慰労だ慰労だという気分に。米を5合研いで炊飯器のスイッチを入れて冷蔵庫にあったカブの葉をゴマ油と塩コショウで炒めて家を出て、自転車の鍵を外したあとに「やっぱ歩いていけるほうのスーパーにしよ」と思ってまたすぐに鍵をかけて歩き出した。イヤホンをつけずに外を歩くのは久しぶりのような気がする。「今日は外に出る日(もしくは、人と会う日)」とあらかじめ決めておかないとなかなか外に出られない人間だし、「今日は一日家にいる」という日が週に1度はないと具合が悪くなる人間なので、毎週の休日はけっこう切実に深呼吸みたいな感覚がある。今日はもともと「午前中に皮膚科に行くぞ」と思っていた日だったからスーパーに行くために外に出られた感じがする。スーパーの中で散々ふらふらした結果、黒ラベル6缶パック、ミックスチーズ、フライドチキン6個入り、カニクリームコロッケ、コロッケ、メンチカツ、を買ってほくほくした気分で帰宅。黒ラベルとミックスチーズは冷蔵庫に入れて、フライドチキンとカニクリームコロッケとコロッケとメンチカツを温めて、どんぶりにご飯を山盛りにして、その上にカブの葉の炒めたやつをのっけて、平皿にフライドチキンとカニクリームコロッケとコロッケとメンチカツを盛って、おうち麺TV.の動画を流し見しながら、ああそうだそうだソースだソース毎回ソース買い忘れるんだよな〜〜〜と思いながら、なにもか��ずにコロッケたちをガツガツ食べてフライドチキンもご飯もコロッケたちもたいらげて、おなかを休めていたら眠気がやってきて、シャワーを浴びた。寝ようか、どうしようか、と思いながらビールを開けてかぷかぷ飲んで、クラブハウスで中橋さんたちのルームを聴いていたり途中で参加してふざけあったり。すっかりクラブハウス厨だ。きっと良くない。柴崎友香『春の庭』所収「春の庭」「糸」読む。ななえちゃんとメッセージでやりとりしたり(遊びにいきたいよ〜)、『春の庭』所収「糸」の蛙のメタファーに震えて衝動的にみのりさんにLINEを送ったり。しているうちに外が明るくなってきていてほんとうによくない。休日に疲れてどうする。寝る。
2月10日(水)
昨日皮膚科に行けなかったということは今日も皮膚科に行けないということで、それは「今日は外に出る日」とあらかじめ決めていなかったからで、だから今日はわたしは家を出ない。というのはちょっと意固地が過ぎるような気もするが。だからもうそれはしょうがない。明日早めに起きて行けるか、どうか。今月のlook(s)も早めに撮っておきたい。
オリンピックをどうにかしてやりたい人らの発言への抗議のひとつとして「変わる男たち」「わきまえない女たち」みたいな言葉がツイッターで散見されるようになって、もやもやしている。「男たち」、「女たち」。いつまで「男」と「女」なんだろう、と思う。「変わる私たち」「わきまえない私たち」では駄目なのだろうか。「変わる」「わきまえない」という言葉にももやもやする。何にもやもやしているのかうまく掴めていないけど、もやもやする。それでいいんか、それで、みたいな気分。変わる/変わらない、わきまえる/わきまえない、という言葉、軸、で、いいのか、本当に。「変わる男たち」は、「わきまえない女たち」は、「それ以外たち」のことをどれくらい視認しているのだろうか。「男たち」にも「女たち」にも入れない/入らない人のことについては、どう思っているのだろうか。
わたしは、わたしの性別についても、もやもやしている。それは子供のころからだけど、そのころから、形を濃度を揺らぎの種類を変えて、ずっと。「男たち」はもちろん、「女たち」という言葉を扱う人たちの輪には入れないな、と思うし、「女たち」という言葉が扱われるときに想定される「女たち」の中に、わたし(みたいな人)はいないんじゃないかな、と思う。でも、わたしは、わたしのことも(も?)「女」だと思う。と同時に、わたしは、わたしのことを「わたし」だとも思う。ときどきは限りなく男に近い気分にあるのかもしれないと思うこともあるし、どちらでもない存在なんだろうな、と思うこともある。でも、クエスチョニングである自覚はない。「女」だと、思ってる。でも(以下無限ループ)。みたいな状態で生きている。だれかに、(こういう想像をするときの「だれか」は顔の見えないぼんやりとした像の男性であることが多い)一度でいい、しっかりと抱きしめられたら、わたしはわたしを「女」だと思うだろう。思いたい、と思う。ああわたしは(うだうだ考えていても「結局は」、)「女」なのだ、と甘美な諦めに似たよろこびを実感するために、抱きしめられたい。さみしい、とも違う。実感を伴いながら生きるための寄る辺が、あまりにも少ない。気がする。甘えなのかもしれない。何への?誰への?どこへの?
明日は祝日だということに気がついた。ということは、明日も皮膚科に行けないということだ。ばかやろー。金曜日には行かねば。
昼過ぎに起きて、「たぬきゅんの仲良し放送局」の新しい回が更新されていることを知って、それを聴きながらクイックルワイパーで床掃除をしてキッチンと風呂場のゴミをまとめてゴミステーションにぶちこみに行って、その帰りに郵便受けを見たらON READINGから『歌集 ここでのこと』が届いていてうれしいうれしい気持ちになった。家に入ってから封を開けて手に取るとずいぶん美しい装丁で、良い意味で、贅沢品、といった感。すべすべと表面を撫でたりぱらぱらとめくったりしていると藤原印刷という文字を見つけて、そうか、藤原印刷なんだな、と思った。いつ読もう。ちょっと寝かせておきたい。冷凍庫から先週買って冷凍しておいたトーストを1枚と、1ヶ月ほど前に作り置きしておいたトマトソースを取り出して、軽く解凍したトーストの上に同じく解凍したトマトソース、そしてミックスチーズを盛って、トースターで焼いて、ピザトーストを作って食べた。職場のメニューの簡略版。職場のピザトーストを、そういえばまだ食べたことがないな、と思った。簡略版でもずいぶんと美味しくて、ちょうどよくお腹が満たされる感覚があった。家でトーストを焼いて食べるのもずいぶん久々だ。この家で暮らしはじめてからは初めて。笹塚に住んでいたときは、結局一度もトーストを食べなかった気がする。だとすると前回おうちトーストを食べたのは、京都のアパートか。柴崎友香『春の庭』をじりじり読んだり、コーヒーを飲んだり煙草を吸ったりしているうちに、不意にショートスパンコール94篇目の形が自分の中でまとまり、いそいそとパソコンの前に座って、書いた。その流れで95篇目も書けて、書けた書けた、よしよし、と思いつつ公開する。94篇目ではずっと老人ホームでの一幕を書きたいと思っていて、誰の視点でどういう書き方でいくかをずっと決めかねていて、どういう選択をしてもなにかいやらしいというか、書きたいと思っているシーンがゴテゴテとしつこくなりすぎたり、説明説明しすぎる感じになりそうな予感があって、手を付けられずにいた。今日書けた方法でその予感が無事払拭されたのかどうかは正直ちょっとわからないが。今日書けるとは思わなかったな、とぼんやり思っていると眠たくなってきてまだ夜も早い時間帯で、気圧が下がっているのかもしれなかった。だるくて、眠くて、キッチンで立ったまま納豆ご飯を食べて、歯を磨いて、布団にもぐって『春の庭』の残りを読んでいたら突然せつなくなって貪欲の手を握ったり頬をうずめたりして感情をやり過ごした、「やっぱり湯船に浸かって身体をあっためよう」という気分になり、起き上がって風呂場へ行って浴槽を洗ってからお湯をためはじめて、たまるまでの間、キッチンに置いてあるキャンプ用の椅子に座って、昨日買った黒ラベルを1缶開けて、ヤマシタトモコ『違国日記』7巻を読んだ。お湯がたまって髪をまとめてシャワーキャップを被って入水。入湯? 入浴か。入浴。お湯に浸かりながらオーレ・トシュテンセン『あるノルウェーの大工の日記』を読む。ちびちび、ゆるゆる、じわじわ、あったかくて、おもしろい。「あったかくて」と感じるのはわたしがお湯に浸かりながらこの本を読んでいるからなのかもしれないけれど、あったかい。あったかくて、おもしろい。知らない言葉、知らない仕組み、知らない態度がどんどん出てくる。そうか、インテリア、という言葉はあたりまえに知っていたけれど、エクステリアという言葉があるのか……。のぼせそうになるまで浸かっていて、ふらふらとお風呂から出て、眠くて仕方がなかったのに読みたい気持ちが勝ってきて、煎茶を淹れて飲みながら土岐友浩『Bootleg』と永井祐『日本の中でたのしく暮らす』を読む。度胸、みたいなことを思いながらずんずんたのしく読む。読んでいる途中、不意に「あ、いま作れる」という状態になって短歌連作を作った。「洛中」と名付けてiPhoneをたぷたぷいじってTwitterに投稿する。してから、引き続き読むモード。
短歌連作「洛中」 自重から解き放たれることはなくあくまで吊り上げられる口角 黒ラベルロング缶なら許されたあの数秒の無言であるとか 頼まれたときから既にできていて知っていたって素振りの中華屋 拒否いずれ許容になって山と山の間に例えば宿があること お買い物までの準備に旅支度らしさ伴う私服のあなた
今日はショートスパンコールも書けて短歌も作れて上出来。ずっとゆるく頭が重くてだるいのだけど、眠ればどうにかなるでしょう。たぶん。
そして午前4時。寝よう。馬鹿。寝ろ。寝る。
2月11日(木)
先週の日記で短歌を作るときに最近思っていることを書いたけどそんなん関係なく素直に作ったらええ、素直に作ること以外なんも考えんでええ、みたいな気分に昨日からなっていてわたしの気持ち、考え、感情なんて信用ならない。
11時半ごろ目が覚める。6時間くらいしか眠っていないはずだけどやたらと長く眠ったような感覚があってそれは眠りが深かったということか。起き上がって、昨日そのままにしていた洗い物をしつつお湯を沸かして白湯を2杯立て続けに飲んで昨日の出涸らしで煎茶を淹れてくぴくぴ飲みながら煙草を吸いながら永井祐『日本の中でたのしく暮らす』読む。祝日で皮膚科と耳鼻科は閉まっているから、今日は出勤前にそれ以外の用事をこなせたら、と思っている。look(s)を撮って、通帳記入をして、お金を公共料金用の口座から生活費用の口座にすこし移して、入金作業をして、連絡しないといけない人に連絡をして、自転車に空気を入れて、スーパーで魚の切り身でも買いたい。魚の切り身は��須ではない。昨日というか一昨日の深夜に作ったプレイリストを昨日から延々リピートしている。私的懐メロの羅列、みたいなプレイリストになった。
シュトーレンがまだ冷蔵庫にあって、まだちびちび食べている。次のクリスマスシーズンまで思い出す人がいなくなってきた、いまくらいのシュトーレンが美味しい。
納豆ご飯をがつがつ食べ、出勤。働く。久々初台デー。働き終え、ご飯をばく��く食べ、家に帰って夜ふかしをして眠る。
2月12日(金)
なんだかとても幸福な夢を見てあわてて起きて支度をして出勤。下北。明日明後日はBONUS TRACKで催事なのできっと猛烈に忙しい、はず。いそいそあわあわと二日間に備える。閉店間際にやってきたななえちゃんとしゃべりながら発注などしていると阿久津さんがやってきて明日明後日売る台湾ウィスキーの写真などを撮りはじめてななえちゃんと楽しげに構図を考えていてその光景がなんだか良かった。ショートスパンコール更新デー。阿久津さんは仕事でZOOMだということで2階へ行き、わたしとななえちゃんは1階でナマケモノの動画をYouTubeで観て愛くるしさに悶絶していた。しばらくしてななえちゃんが帰り、わたしもわたしでごはんを食べて帰ろう、と思っていたら阿久津さんが降りてきて面白いものが見れるからおいでと言われてひょこひょこついて行ったら面白いものが見れた。デイリーコーヒースタンドのゆうさんとZOOM越しにはじめましてをした。お互い文字上では知っていてなんだか不思議な気分。楽しくわちゃわちゃと話しているうちに阿久津さんはがんがんにお酒を飲んでがんがんに酔っ払っていって終いにはその場で眠り始めた。ZOOMが終わり、阿久津さんは起きそうになかった。電気を消して、片付けをして、さあ帰ろうか、と思っているとみのりさんから電話がかかってきて、出る。みのりさんとわちゃわちゃ話をしながら職場を出て、自転車を押して、1時間ほどかけて職場から家まで、歩いて帰った。家についてもみのりさんとのおしゃべりは止まらず、たのしいたのしいと思っているうちに4時とか5時とかになっていて、ふたりしてあわてる。電話を切って、ふらふらと着替えて、寝よう、寝よう、と思っていたらなぜか頭が短歌を作るモードになっていて、寝たい、寝ないと、寝ろよ、と身体が言っているのに頭が言うことを聞かなくて折坂悠太『平成』を流しながら聴きながらどんどん短歌ができていって笑った。寝ろよ!!!!
短歌連作「都内」 坂道を駆け降りるためなだらかな身体でなだらかに眠らねば 自転車にエアー と打たれたリマインダー 覚えがなくて告知がきてる 低く深く都内に風が吹いている おそらく右翼の車で目覚める 物流はとても座りがいい言葉 幹線道路の砂利蹴り上げて 昔の写真(写真は昔だ)親元を離れてからブラジャーを買うこと すごいことだ射精しなくていい肉体ってやつはほんとに 国道 1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12月やさしいね Amazonだ と思うときAmazonはあなたに灯す魂を持つ 殺したい奴いるくらいあたりまえですか?健康ですか? へえ
壊れてしまう。ベッドにインしてスリープ。
2月13日(土)
起きてすぐ昨日作った短歌をまとめ直して1首追加で作って連作をもうひとつ作って起き抜けにしては旺盛な創作意欲だった。
短歌連作「眠りの圏外」 怒りから光に変わるゲートまで導かれている、いま、この人に 歌い方声高に言う人といて天上天下が旋律になる ほんとうは夜は幼な子たちのもの幸せはおれたちに降るもの 欲望に貴賤はなくて米を炊く前に無意味なくちづけをする 韻律を整えようとするようにきみはわたしの名を諳んじた 眠りから遠いところに立っていてだから遥かな道のりでした
洗顔をして(お風呂に入りたい。入れない。)お湯を大量に沸かしてパスタを大量に茹でてバターと醤油と納豆とゆかりと海苔でぐちゃぐちゃにしたものを急いで食べて出勤。いそがしいそがしいそがしいそがしあわあわあわあわあわあわあわあわすごいすごいすごいすごいいそがしいそがしいそがしいそがしあらあらあらあらあらほいほいほいほいせいせいせいせいそれそれそれそれいそがしいそがしいそがしいそがし閉店時間。踊るように働いた。チーズケーキを次々焼いてカレーの仕込みを途中までやってまるでお店だねと阿久津さんと笑い合った。昨日の痛飲で阿久津さんはへろへろの様子で、いつもより早く帰っていった。阿久津さんが帰ってからごはんをばくばく食べ、明日の準備をすこしして、永井祐『日本の中でたのしく暮らす』を読む。読んでから、長らく積んできた『仕事本』を読み始めようとぱらぱらしていると酒瓶の中の酒がぐらぐら揺れだして地震だった。あっこれは、おっ、えっ、となってすぐにテーブルの下に隠れた。くらくらする。iPhoneでTwitterを開くとどうやらかなり大きな地震で、しかも福島。あんまりいろんな情報を見ないようにしよう、と思いつつ目はタイムラインを追っていった。ゆかちゃんから「だいじょうぶですか!」というLINEがきた。こわかった!と返事を打った。みうらさんと石川くんからもそういったLINEが来て同じような返事を打った。これはもう、帰れ、ってことだな、ということで帰り支度をして職場を出る。なんとなく、自販機でオロナミンCを買った。帰宅。すこしまえに買ったラジカセをつけてAMラジオをつけた。洗濯物をとりこんだ。ラジオを流しっぱなしにしながら、お風呂に入って、貯水とか一応したほうがいいんかな、という気になり、髪と身体を洗ってから浴槽を洗ってお湯を張って、湯に浸かる。浸かりながらオーレ・トシュテンセン『あるノルウェーの大工の日記』読む。アツい本だなあと思いつつ屋根裏の改築についてのあれこれを読んでいるとふわふわ眠たいような気になってきて湯船から出て浴槽に蓋をして身体を拭いて寝間着を着て髪を乾かしてオロナミンCを飲みつつ永井祐『広い世界と2や8や7』を読み始める。煙草を吸って歯を磨いていま。エレ片のラジオを聴きながらこれを打っていて、もう寝ないと。明日は1日中下北で働く。きっと猛烈に忙しい。大丈夫。早起きしなきゃ。
2月14日(日)
早起きでーきた!せっせと準備をして家を出て、買い出しを済ませて朝の職場へ。即座に仕込みを開始して開店前を慌ただしく過ごして、開店して回転して踊るように忙しく閉店まで働く。すっかりへとへとになって、逆にハイ、みたいな状態になっていて閉店後の店内でしばらく呆然としたり阿久津さんとたのしく話したり。阿久津さんが帰ってから、ごはんをどっしり食べて、短歌を作った。バレンタイン短歌。
短歌連作「千とバレンタイン」 愛されたビス愛された室外機愛された飲みさしのピルクル 巻き爪に拍車がかかり側面の皮かたくなる たまに食べちゃう ビタミンって人間に発見されるまでビタミンじゃなかったんだって え? つむじからさわさわ音が出るような生え方ですね 髪の そう、毛 わかんないけどなんとなくこの命終わるまで見ない気がする 修羅場 テレアポを初回の座学でばっくれるきみこそ神になるべきなのに 考えるワシでありたい(いま葦って言うと思ったじゃろ。がはははは) おふざけは個々までにして景観のいいエレベーター越しの森ビル ライフ、ワーク、バランスでじゃんけんしようなんどもライフであいこにしよう
と、バレンタインとはあまり関係ない短歌。
短歌連作「水筒と自戒」 いきたいものだ400字詰め数枚で数万円が相場の立場 水筒に白湯入れるのだ御守りの中身はどうでもいいようなもの 揺れてから揺れに過敏になるくせに/だからこそ強く貧乏ゆする 漠然と いやはっきりと 眼の位置にあなたの眼があること うれしいな 怒りって場所がこわれる 人がこわれるのはそれから それは嫌です 勤労がおもしろいのかおもしろいから勤労なのか 髪を結う 些事ばかり間違えながら生きていて昨日滑った口の復唱
永井祐『広い世界と2や8や7』読む。土岐友浩『僕は行くよ』読み始める。ずいぶん遅くまで職場にいて短歌を作る状態から抜け出せなくなっていた。2時だか3時だかに職場を出て、人通りのない帰り道を自転車で。空気がぬるい。雨が振りそうだったというかもう降り出していた。粉みたいな雨。帰って、しんどいな、と思う。気圧が下がっているというより落下している。だれかを、特定のだれかを気になり始めること、すきだとはっきり思い始めること。東浩紀が突発的にニコ生配信をしていて、それをずっとワイヤレスイヤホンで聴いている状態で寝支度を済ませて、布団に入ってもずっと聴いていて、東浩紀の声質は気持ちいいな、はじめて知った、心地いい、耳にやさしい、言葉の連続を聴き続けたい、このまま……と思っていたらいつの間にか意識を失っていた。
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FJデビューの「ターザン山田」は、セナに憧れる期待の天才レーサーだった!・その2【OPTION 1985年8月号より】
OPT300ZXエースドライバー・ターザン山田こと「山田英二」さんのドキュメントその2です。ひょんなことから鈴鹿のFJレースを目にし、そこから始まったレーサー人生。家業を手伝い、お金をため、そしてFJレースへ挑戦! では、ドーゾ! ・・・・・・・・・・・・ 山田英二って知ってっか FJの練習走行で大クラッシュ!! その時、山田は「マシンの修理代が~~~(泣)」 【その時のドキュメント】 場所・鈴鹿サーキット。当日はあいにくの大雨。最終コーナーから立ち上がった山田は、ストレートにさしかかった時、中央にある水溜りに足を取られスピン。どうすることもできない。しかし、頭にひらめいたのは、命よりクルマの修理だったらしい。マシンはコントロールを失い、コンクリート壁に激突。山田は大丈夫だったが、マシンは重傷。元通りになるまで時間と金がかかり、3ヵ月間乗れなかった。 デビューは57年の鈴鹿シルバーカップ第4戦、予選は26台中14番手。決勝は2回スピンをし成績は良くなかった。スポンサーもなくエンジン、シャシー、タイヤなど、トップを走る人たちみたいに条件が揃えられない中で勝てるわけがなかった。さすがにこんな状態ではダメだと思い、オスカーFJ1600を売り、ウエストを新車で購入する。いいクルマに乗っていれば、エンジンは悪くてもそこそこの走りができると思ったからだ。 その予感は的中。シルバーカップ第7戦ではポールtoフィニッシュで初優勝した。その日は雨でエンジン性能差がなくなり、他車とのハンディが縮まったからだ。 その後、58年に英ちゃんはF3に移る。F3ともなると個人で新車を購入できるほど安くなく、中古のハヤシF3を買った。またFJみたくメンテナンスまで手が届かず、OHなしで走らせる形だった。もちろん、こんな状態でいい成績が残せるはずがない。その年はシリーズも6位に終わった。でも旧タイプのマシンでこの成績は上出来ではないだろうか。 【あるキッカケ】 他のマシンとまったく違いました。一時、自分のウデが悪いのかと思い舘善泰選手に乗ってもらったら、ラップタイムがボクより2秒も遅いし、自���が持っているコースレコードより6~7秒も遅いんです。当時F3では舘選手が一番速かったですからね。そしたら、こんなマシンじゃお金ばかりかかって絶対前には行けないよ、と言われました。舘さんばかりでなく、いろんな人にも言われました。これじゃ無理だから、もっとお金を貯めていい状態でやれと。それでいつものパターンで、一生懸命仕事して、来年にかけようと考えました。 59年にはマーチ793を購入。そして東名チューンのトヨタ2TGエンジンで戦う。第1戦は予選ポール、決勝2位と好調。F3シリーズに全戦参加し、鈴鹿ではすべてポールを獲得し、優勝2回、シリーズは兵頭秀二に1ポイント差で2位に終わったものの、満足のいくレースがここにきて初めて出来た。 今年(60年)は東名自動車のスポンサードとNISMOの援助により、FJエンジンを搭載したマーチ793で参戦。が、59年と比べてエンジン差によるハンディで苦戦中だ。FJエンジンは2TGより50kgも重く、ボディのバランスがどうしてもリヤ・ヘビーになってしまう。それと熟成差がある。2TGは長年レースで使用されノウハウが叩き込まれているが、FJは今一歩という感じなのだ。FJ用にシャシーをセットしたいが、それには金がいる。それが今の現状だ。 【目標・ライバル】 もうここまできたら次はF2です。早く星野さんや中嶋さんを抑えたい。いつまでもあの人たちがトップじゃ面白くないし、見ているほうでもワンパターンでしょ。ライバル? 意識してませんよ。ボクだって走りに関しては自信持ってますから。 ただ、それが結果的に結びつかないだけで。でもやっぱりライバルといったら、生意気かもしれませんが、星野さん、中嶋さんですね。星野さんの速さ、中嶋さんの上手さはさすがです。目標とする人は今、F1で活躍するロータスのASダ・シルバ(※アイルトン・セナ)です。F3からF1へステップアップしてあれだけ走れるんですから。F2よりF3からのほうが速いドライバーが多いですし、それだけF3のレベルは高いです。ボクはF3でそれなりの走りをすれば通じると思います。シルバがF3当時にやったムダのない走りを見習いたいです。 穏やかな口調とは反対に、英ちゃんの目がギラギラ輝いているのが印象的だった。 今までレース一本やりで遊びという遊びは何も知らないという。そんな英ちゃんは今、テニス、ゴルフ、ウインドサーフィンなどをやってみたいと言った。しかし、やらないだろうね、一流になるまで。酒もタバコもやらずにこれだけ真面目にやっている人間なんて、今どき珍しい。 【ストリート派にひとこと】 自分が街中を飛ばして納得いくのだったらいいけれど、ボクはメリットがないんじゃないかと思います。ま、自分がスカッとするのならいいかもしれませんけれどね。 あまり多くは語らなかったが、街で飛ばすのだったらサーキットでも走れば、とでも言いたそうな感じが見受けられた。しかし、後でこっそり聞いたことだが、英ちゃんの免許証もあと1点しか残っていないらしい……。 最後にOPTを見てどう思うますか?と聞いたら、ニヤッと笑った。「こんな暴走チックな内容とレースが上手くミックスされた面白い本があるとは思いませんでしたよ!」 ・・・・・・・・・・・・・・ FJからスタートしたターザン山田さんのレース人生。F3へステップアップ、そしてセナに憧れてF1を目指すレース小僧だったのです。 しかしそのン十年後…まさかバーベキューのように炙られることになるとは! 人生いろいろ、面白いデス! でも今あらためてこの記事を読み、ターザン山田さんを見る目が変わったんじゃないですか? ただのヒール役ではないんですヨ。今後もターザン山田さんの応援、よろしくお願いいたします!! [OPTION 1985年8月号より] (Play Back The OPTION by 永光やすの) あわせて読みたい * OPT誌デビュー当時の「ターザン山田」ドキュメント。FJレースを見てレーサーを目指した幼気な少年だった!? その1【OPTION 1985年8月号より】 * 本部からの呼び出し計3回。でも、やったゼレース完走! OPT300ZX耐久レース挑戦記・その10【OPTION 1985年7月号より】 * コントロールタワーからの呼び出し。何をした? OPT300ZX耐久レース挑戦記・その9【OPTION 1985年7月号より】 * ドリキン土屋圭市さん生出演! 今夜(5/25・21時~)は第3回V-OPT生配信祭り! * 実は突貫仕様だった!? OPT300ZX耐久レース仕様を詳しく見てみると……その8【OPTION 1985年7月号より】 http://dlvr.it/QW581T
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どうやって校閲記者は調べているか
毎日ことば ことばの質問校閲記者ブログつぶやき写真読めますか?調べものリンク集 ホーム校閲記者ブログどうやって校閲記者は調べているか シェア B! はてブ Pocket 校閲記者ブログ どうやって校閲記者は調べているか 2019年6月1日 12分3秒 新聞校閲の事実確認で大切なのは、いかに素早く、信頼できる情報源で確かめるか。そのためには「このサイトならこれが調べられる」といった〝引き出し〟を持つことが重要です。校閲記者の調べものの実際と、そのツールをご紹介します。 きっかけは出版の分野で活躍する校閲者の方々に毎日新聞の校閲現場を案内している時でした。 「事実確認どこまで?」出版校閲者の方々に聞く 関連記事「事実確認どこまで?」出版校閲者の方々に聞く 「著者から後書きに名前を入れていいか聞かれることはありますが、誤植が後で見つかったらと思うと怖いですね」。引用部分を探す苦労、事実確認はどこまでするか…出版の分野で活躍する校正・校閲者の方々に聞きました。... 「これは会社の財産ですね。ぜひ公開してほしい」 「校閲者や司書は泣いて喜ぶと思いますよ」 毎日新聞の校閲センター内で共有しているインターネットサイトのリンク集のことです。私たちの仕事に合わせて作ってきたため一般にどこまで役に立つか分かりませんが、そのような声をいただいたため、どなたでもアクセスできる部分などを公開することにしました。 調べものリンク集 調べものリンク集 説明このリンク集は、毎日新聞校閲センターで部内用に作成しているものをもとにしています。公式サイトだけではなく、信頼性が高かったり、他のサイトでは得られない情報があったりするサイトも参考として載せています。... このリンク集の始まりは2009年ごろ。米国の雇用統計や消費者物価指数など、一から調べると手間がかかる経済関係の情報を早く調べるためでした。そこからスポーツなどデータが豊富に使われる記事などでもリンクがまとまってあれば便利だということで徐々に分野が広がり、数が増えていきました。 そもそもなぜリンク集が必要なのかというと、時代の変化とともに校閲記者の役割も変わっていったことが関係します。もちろん誤字脱字を直すことや分かりやすい文章に整えることが基本であることに変わりはありません。しかしインターネットの発達によりタイムリーに多くのことを調べられるようになった結果、事実関係や数字などの誤りを指摘することの比重が増していったのです。 新聞校閲の変化と未来 昭和から平成 そして次の時代へ 関連記事新聞校閲の変化と未来 昭和から平成 そして次の時代へ 昭和から平成の時代。鉛版からコンピューター組み版へと、新聞制作と校閲の現場は移り変わりました。その間「校閲縮小論」がささやかれたのも���実。しかし社歴37年になるベテランは、校閲という仕事は必要とされ続けるだろうと確信しています。... ただしインターネットの膨大な情報量がかえって正確性を測りかねたり、遠回りになったりしてしまうということもあります。これは調べられることが増えているにもかかわらず校閲に与えられる時間が増えているわけではない現状では致命的です。従って「このサイトならこれが調べられる」といった「引き出し」が効率化、時間短縮に有効といえます。その引き出しを共有しようというのがリンク集のねらいです。 このページでは、実際の使い方をイメージしやすいよう、実際の記事の内容確認を交えながらリンク集にあるサイトからいくつか紹介します。リンク集と併せ校閲に関わらない方も何かを調べる際、一助になれば幸いです。 日々更新し有用な情報を発信しているサイト運営者の方々に感謝いたします。 目次 法律・政治 国際関係 経済 スポーツ その他 スポンサーリンク 法律・政治 国会会議録検索システム 2018年2月10日朝刊 江崎鉄磨沖縄・北方担当相は9日の衆院予算委員会で、明治政府が琉球王国を廃止して沖縄県を設置した「琉球処分」を「沖縄処分」と言い間違えて答弁した。 このサイトは日付や発言者、会議の種類、フリーワードから過去の会議録を調べることができます(収録まで2~3週間)。フリーワード検索で「沖縄処分」と打ち込むと記事が正しいことが確認できます。誤った発言も含めてこれだけ細かい議事録があるので重要な手がかりとなり得ます。 国会会議録検索システム e-Gov法令検索 2019年2月20日朝刊 自衛隊法97条では、自衛官募集事務の一部を自治体首長が行うとされ、同法施行令120条で「(防衛相は募集に)必要な報告または資料の提出を求めることができる」と規定されている。 このサイトは六法全書にない法令も載っていてとても便利です。もちろんグーグルなどの検索サイトで「自衛隊法97条」などと直接入力しても得られる内容はほとんど同じだと思いますが、確実に原文に当たりたい時にはこのサイトがおすすめです。 e-Gov法令検索 国際関係 CIA WORLD LEADERS 2018年11月18日朝刊 (英国の欧州連合離脱に関する記事) 離脱合意案に反対して辞任したラーブEU離脱担当相とマクベイ雇用・年金相の後任は、いずれもメイ氏に近いバークレイ保健担当閣外相とラッド前内相。 このサイトは各国の首脳、閣僚を確認することができます。マイナーな国・担当相も記載されているので検索サイトであまりヒットしないような人も調べられるので便利です。しかも、つづりが分からず検索すること自体に時間を使ってしまうという問題も解消できます。更新は数カ月ごとではありますが、これだけ網羅的に情報が載っているので心強いことに変わりはありません。 CIA WORLD LEADERS 経済 米雇用統計 2019年3月9日朝刊 米労働省が8日発表した2月の雇用統計(速報値)によると、景気動向を敏感に映す非農業部門の就業者数は、季節調整済みで前月比2万人増と前月(31万1000人増)から急減速した。 冒頭でもあった米雇用統計です。労働省までたどり着いてもお目当ての数字を見つけるのは一苦労です。「CES News Releases」の「Archived Employment Situation」から該当の年月の雇用統計に飛ぶことができます。「20」と「311」(単位は1000人のため)がようやく見つかるとほっとします。英語に堪能な方なら別なのかもしれませんが、外国のデータを調べるには「このサイトのここでこの数字が調べられる」ということを把握しなければなりません。 米雇用統計 スポーツ スポーツナビ 2019年3月3日朝刊 直球をすくい上げた打球は高々と上がり、右翼席中段へ落ちた。オープン戦第1号となる先制2ランも、日本ハム・清宮の口から出るのは最後の打席で3球三振したことへの反省の言葉だった。二回の第1打席は二ゴロに倒れて迎えた四回1死二塁の打席。DeNAの左腕・石田が「今の自分の真っすぐを考えると、もう少し厳しいところに投げないといけなかった」と振り返った球威の足りない131キロ直球に清宮の体は自然に反応した。 運動記事はたった数行の記事でも名前や数字などが多く、調べる量は多くなります。このサイトはさまざまなスポーツの情報を速報してくれるのでスポーツ面担当の日は欠かせません。結果や出場選手が載っているサイトは数多くありますが、このサイトは一目で多くの情報が得られ、詳細に試合経過を載せているという点で優れています。(下の画像はアプリ版) スポーツナビ 女子テニス協会 2019年1月23日朝刊 スビトリナは昨年の年間成績上位の8選手で争うWTAファイナルで優勝した実力者。対戦成績は過去2勝3敗で、特に昨年は2戦2敗と歯が立たなかった。 全豪オープン準々決勝で大坂なおみがエリナ・スビトリナに勝利しベスト4進出を決めたという記事。このサイトでは名前を打ち込むだけで過去の対戦成績、試合した日にちやスコアなど詳細なデータが得られます。 運動記事では過去の成績が頻出するためこうしたサイトの存在はありがたいです。 ※この試合で大坂が勝利した記録が更新されているので3勝3敗となっている。 女子テニス協会 男子はこちら FIFA World Cup Archive(国際サッカー連盟) 2018年6月26日朝刊 32チームで争われる現行方式になった1998年フランス大会から前回大会まで、1次リーグの第2戦を終えて勝ち点4のケースは33あり、その中で決勝トーナメントに進めなかったのはわずか5度だけだ。 敗退したのはいずれも最終戦で敗れた試合で、2002年の南アフリカ、コスタリカ、カメルーン、06年の韓国、10年のスロベニア。南アフリカ、コスタリカは勝ち点で2位と並びながら、それぞれ総得点、得失点差で涙をのんだ。 調べることを考えると思わず尻込みしてしまうこの記事。昨年のサッカー・ワールドカップ(W杯)ロシア大会で日本代表が1次リーグ2戦を終えて1勝1分けの勝ち点4という状況で、決勝トーナメント進出の可能性を考察した内容です。 98~14年のW杯の1次リーグで勝ち点4以上の国を見つけたら1、2試合目の結果を確認し数えて、33という数字が正しいかを調べます。同時に勝ち点4で3位以下になっている国を探し(勝ち点5以上は2位以上が確定のため)、2段落目の内容が正しいかを確認するという地道な方法を取りました。 信頼できるサイトだという前提があるからこその方法だと思います。 FIFA World Cup Archive その他 過去の気象データ検索(気象庁) 2018年8月7日 日本列島は6日も暑さに見舞われ、岐阜県の3地点で最高気温が40度超えとなった。同県下呂市金山で国内観測史上2位タイの41・0度を記録し、東海地方で1位だった同県多治見市の40・9度(2007年8月16日)を更新した。 気象情報と数字はセットで記事になります。訂正と数字の事実誤認もまた切っても切れない関係です。つまり校閲記者にとって調べずにはいかない気象情報。もちろん気象庁がホームページで細かい数字を載せていることは多くの人が知っていることだと思います。しかし使い方に精通している人ばかりかというとそうではないでしょう。 我々が特に使うのは地点を選択するとその地点の観測史上1~10位の値が分かるというもの。地点によって種類は変わりますが、気温や降水量、日照時間など多くのデータが載っており、その情報量に圧倒されます。自分の住んでいる地域の過去の記録を見るだけでも面白いのではないでしょうか。 過去の気象データ検索(気象庁) 市町村合併の実績(総務省) 2018年6月9日朝刊 <1>久米裕さん 52歳 東京都三鷹市役所の警備員だった1977年9月、「旅行に行く」と言って公休を取った。同僚に「今、宇奈月温泉(富山県)にいる」と電話をかけたが、その直後の同19日に石川県能都町(現能登町)の宇出津(うしつ)海岸で北朝鮮の工作員に拉致された。 久米さんは当時、東京都保谷市(現西東京市)で暮らしていたが、在日朝鮮人の男に「大きなもうけ口がある」と誘い出された。 1度目の米朝首脳会談前に拉致問題の全体像をまとめた記事。久米裕さんは最初の���致事件の被害者です。このサイトで調べられるのは石川県能都町(現能登町)、東京都保谷市(現西東京市)という部分。地名の表記はもちろん、合併した時期も同時に見られるので時間を節約することができます。 市町村合併の実績(総務省) インターネットの進化によって調べられることは増えました。しかし、調べがつくことを見落とせば校閲記者の失点でもあり、それは常に恐怖です。また、インターネットがあっても調べられないことが無数にあることも事実。調べられることなのか、そうではないのかを見極め、インターネットとうまく付き合っていくことが誤りのない記事を読者に届けることにつながるのかなと思います。 【本間浩之】 調べものリンク集 調べものリンク集 説明このリンク集は、毎日新聞校閲センターで部内用に作成しているものをもとにしています。公式サイトだけではなく、信頼性が高かったり、他のサイトでは得られない情報があったりするサイトも参考として載せています。... スポンサーリンク Facebook Twitter はてブ Pocket フォローすると最新情報が届きます Twitter おすすめ 「1桁台」 つぶやき写真 「1桁台」 10未満の意味で「1桁台」とつい言いそうですが、よく考えると、こういう場合「台」は必要はありません。... 記録と「たられば」 校閲記者ブログ 記録と「たられば」 今年3月、西武の中島裕之選手が作った「1イニング2盗塁死」というプロ野球初の珍記録。スポーツの世界では禁句の「たられば」ですが、この記録の裏... 【旧国名】上野、遠江、豊前、伯耆、上総 読めますか?+ 【旧国名】上野、遠江、豊前、伯耆、上総 難しかったのは「豊前」(正解率61%)。旧国名の「上」「下」、「前」「後」というのは、当時の都からの距離の差を表したもの。「上総」と「下総」... 【本】夜話、灯火親しむべき候、図会、増刷出来 読めますか? 【本】夜話、灯火親しむべき候、図会、増刷出来 読めますか? テーマは〈本〉です。... 技と業 つぶやき写真 技と業 「技」は、「技を磨く」など技術やスポーツの技。「至難の業」など仕事や動きは「業」。「寝業師」と柔道の「寝技」とのように、使い分ける言葉もあり... 「録音」でも「肉声テープ」? 質問まとめ解説 「録音」でも「肉声テープ」? マイクなど機械を通した声でも「肉声」とするか否か、2010年代前半から複数の辞書で語釈に変化が起きています。新聞でも先日、作家の村上春樹さん... 校閲記者の目 あらゆるミスを見逃さないプロの技術 posted with ヨメレバ 毎日新聞校閲グループ 毎日新聞出版 2017-09-01 Amazon楽天ブックス紀伊國屋書店 スポンサーリンク 気になる言葉は 検索 読まれています どうやって校閲記者は調べているか 校閲記者ブログ どうやって校閲記者は調べているか 「ファーストフード」 つぶやき写真 「ファーストフード」 「事実確認どこまで?」出版校閲者の方々に聞く 校閲記者ブログ 「事実確認どこまで?」出版校閲者の方々に聞く 【衣替え】夏衣、紅型、芭蕉布、上布、帷子 読めますか?+ 【衣替え】夏衣、紅型、芭蕉布、上布、帷子 「つじ」の「しんにょう」は1点? 2点? 校閲記者ブログ 「つじ」の「しんにょう」は1点? 2点? 「恋わずらい」漢字だと? 読者へ質問 「恋わずらい」漢字だと? 校閲でよく直す“間違えやすい”言葉遣い五つ 校閲記者ブログ 校閲でよく直す“間違えやすい”言葉遣い五つ ポスターは「張る」か「貼る」か 校閲記者ブログ ポスターは「張る」か「貼る」か 毎日ことば SNS 更新情報をメールで受け取る メールアドレス * このサイトについて ご質問・お問い合わせ プライバシーポリシー 毎日ことば All Rights Reserved. 記事一覧 ことばの質問 校閲記者ブログ つぶやき写真 読めますか? 調べものリンク集
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■魍魎社 柴田さんの出版社に行く。出版社はアーケードのシャッター街の中にある。 渋谷にもこんなところがあるとは知らなかった。 一階の奥に本屋があり本屋の奥に事務所があった。 そこに置いてある本は魍魎社や天竜社など、なんとなくアンダーグラウンドな世界の出版社に感じた。レジの人はいかつい黒い服を来たおじさんで近づきがたい。タバコをレジで吸っていて一昔前の本屋の様にも感じる。柴田さんはその奥にいるはずだが、今一歩踏み込むことが出来ない。 #テニス部は一秒早い #今日というより凶な今日 #本
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■アスレチック 中学の頃の友人の我津くんとその母がいる。話によると母の具合が良くないらしい。 お見舞いに行くが、マンションがアスレチックになっており、木のはしごで廊下を渡らなければ行けない。落ちたら怪我では済まない高さだ。 友人の花吉くんはすいすいと進んでいく。私は高いところが苦手なので足が進まない。ここのはしごはレースに使っている場所らしく、部活の人が後ろから押してくる。 韓国の友人が私を探して学校と私の自宅を往復している。早く帰らなければ。 #テニス部は一秒早い #今日というより凶な今日 #本
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■少なめでおとり 保育園で昼ごはんを食べる。昔よく食べていたそうめんみたいなそばが割と美味しい。 私のご飯の量も園児たちと同じ量なので少なく感じたため、おかわりをしにいく。 園児たちの机は低いので足を引っ掛けそうになりながらも配膳セットのところまで歩いていく。 配膳セットのところには、白いそばと小豆色のそばが置いてあり小豆色のそばをお皿に入るだけ詰め込んだ。 自席まではまた道のりがしばらくあるのだが、転ばない様に気をつけながらあるく。あと少しで食べられるというところで園児に声をかけられ、昼食の時間が終わってしまった。 その後、大学の授業で地方に行く。どこかの広い駅に着くが乗り換えのためにどこに行ったらいいかわからない。 「こっちだぞ。」 先生は自信を持って進んでいるのでついて行くが、どうも道に迷っている様な気がして来てならない。 突き当たりに着くと、料亭みたいな場所につき、自分が決めたバンド名を思い出した。 “少なめでおとり” #テニス部は一秒早い #本 #今日というより凶な今日
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■排泄スタイル 黒いズボンを履いている女の子が男子トイレにいる。男性用便器で用を足しているので少し驚いた。どうやら時代は性別ではなく、排泄のスタイルでトイレを分ける様になったらしい。 時代は変わった様だ。 #テニス部は一秒早い #今日というより凶な今日 #本
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■反対ホーム 駅で電車に乗らなければいけないが、どうも乗り方が特殊な様である。目の前に来た電車に乗るためにはホームの反対側に行き乗車しなければならない様だ。混雑緩和の為だろうか。弟と一緒に乗り方に困惑する。 #テニス部は一秒早い #今日というより凶な今日 #本
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■炭鉱 鷹村さんから新しい職場への勧誘をされる。 悪い気はしないし、仕事内容も面白そうであるが、どこの炭鉱に行くのかよくわからないのでいまいち踏み切れない。 #テニス部は一秒早い #今日というより凶な今日 #本
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■プラスチックお膳 道路にお膳を持ちながら走っている女がいる。そう言えば先程からずっと同じところを走っている気がする。 初めは配達している人かと思ったが、そうではなさそうだ。少し近くに寄ると、お膳の上の食器はプラスチックのおもちゃだった。 どこへ配達するのか調べるために、私が一定の距離に近づいた時、プラスチックの食器がお膳から落ちた。 女は後ろを振り返ると、 「一緒に走る?」 と言った。 その様子がとても恐ろしく、私は声が出なかった。 家に帰ってお風呂に入る。私の家の風呂は硝子扉になっているが、すりガラスになっていないので、向こう側が見える。気づくと大学の友人の松澤くんと麻井さんがいる。そういえば外が騒がしいと思ったら二人が来て遊んでいた様だ。 私は歯磨きをしにいくと、歯ブラシのブラシが柄の半分くらいあるものになっていてうまく歯が磨けない。 身支度を終え、私は塾に行った。塾から帰るときにコンビニでパンを買う。本当はアイスを買いたかったが、バニラ系のアイスが売っていないため、諦めてパンを買った。 コンビニの電気が一つしか点いておらず店内が暗いので、バックヤードにまわり勝手に付けたら、店長が怒って消した。店員が怒られているが、消したのは私で申し訳ないと思う。 パンは包装無しの状態で売られていていて、30パーセントオフになっている。買ったは良いものの夕食前なので我慢してパンは食べないことにする。 もう深夜0時過ぎているのて走って家に帰ろうとしたが、私の手にはお膳がくっついていたので、さっきの女の人の呪いが伝染ったのかと思う。 私は急いでプラスチックの食器を地面に払い落とした。後ろを振り向くとさっきの女が、お膳を持ちながら走って来ている。 #テニス部は一秒早い #今日というより凶な今日 #本
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