#ジョナサン・グレイザー
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20240602『関心領域』2023
The Zone of Interest
監督 ジョナサン・グレイザー
脚本 ジョナサン・グレイザー
原作 マーティン・エイミス
『The Zone of Interest』
製作
ジェームズ・ウィルソン
エヴァ・プシュチンスカ
製作総指揮
レノ・アントニアデス
ダニエル・バトセク
レン・ブラバトニック
ダニー・コーエン
ケロン・ダーネル
デヴィッド・キンバンギ
オリー・マッデン
テッサ・ロス
出演者
クリスティアン・フリーデル
ザンドラ・ヒュラー
音楽 ミカ・レヴィ
撮影 ウカシュ・ジャル
編集 ポール・ワッツ
製作会社
フィルム4
アクセス
ポーリッシュ・フィルム・インスティテュート
JW・フィルムズ
エクストリーム・エモーションズ
アメリカ合衆国・英国・ポーランド共同製作
日本公開 2024年5月24日
上映時間 105分
20140602
ユナイテッド・シネマ・キャナルシティ13
スクリーン1 C-7 17:05
お客さんは四割ほど。
公開から間もないにも関わら��パンフレットが売り切れている。
これは、A24配給作品に、転売ヤーがついているのだとおもわれる。
物語は至ってシンプルで、設定以上のことは起きない。
(ただ反転画像の少女についてはナンだかよくわからない)
ノイズの映画。
観ている側に、アウシュヴィッツの知識がないとどう見えるのかよくわからないが、非常にブラックに、平和で幸せな、ヘス家の日常が描かれていく。
破綻するまで描かれるのかと思ったが、それ以前に物語は収束する。
私たちは吐き気と何かを共有する。
この映画のヒロインは崩壊のその日まで不安を感じないようであるが、ヘスは何かしらの不安を感じているようである。
劇中に出てくる効率のいい焼却システムは、NHKか何かで見たことがある。
技術者の不道徳を追求する番組だったと思う。
タイトルが示すように、我々は、簡単に無慈悲であり得る。
虐殺を知りつつ、日々の幸せを楽しんで、小さな理想郷を構築しうる。
今現在、パレスチナの地で、イスラエルによる虐殺が行われているが、少なからぬ人々が、見て見ぬふりをしている。
共犯関係について意識を向けるべきだろう。
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聴覚・嗅覚を映像によって想像させるような表現。問題は、そこで何が起きているかを知っていながら、それを当然のこととして受け流していること。例え、壁の向こう側から銃声や叫び声が聞こようとも、人を焼く臭いがしようとも、焼かれた人の灰が川に流れて来ようとも、それはその人たちの「関心領域」の外にある、あるいはその関心領域を構成する環境の一部として、気に留めることもない。ただ、どこか異常なことと認識していることは間違いない。だから、そこから逃げ出す人もいるし、見えないように茂みを作ったり、あえて見ないようにしている。無関心を装う、という表現がしっくり来る。最後に、ルドルフ・ヘスは吐き気を催しながら、時空を超えて、記念館となったアウシュビッツが掃除される様子(音)を聞く。それは、映画を見る私たちの眼差しであるが、鑑賞後に色々と記事を読む中で、この映画を見ている私たちもまた、「関心領域」のただ中にいて、何十年後の未来から覗かれているというような感想を持つようになった。それは、現代に生きる私たち自身を取り巻く様々な問題に対して、あなたはどうするのかと問うている。
追記
ルドルフ・ヘスが最後に吐き気を催しながら、カメラ目線でこちらに振り向くとき、観客自身を見て、何かを問いかけられているような、見透かされているような、そんな感じがした。
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「関心領域」を観た。以下ネタバレあり。
ネットでわりと色んな人が話題にしてて、詳しくは知らなかったけど見に行ってみたらものすごくよかった。もちろん楽しい映画ではないし、かなり重くつらい気持ちになった映画ではあるんだ��ど、今を生きる人が観るべき映画なのではないかと思った。第二次大戦やホロコースト、アウシュヴィッツのことを考えるきっかけにもなると思うし、それよりも現代の戦争や社会的問題を考えるきっかけになると思う。
あらすじや解説は色んな所ですでに結構出ているので(自分も観たあと調べて色々読んだ)、細かくは書かないけど、アウシュビッツの隣に住んでいた所長一家の話。映像では直接的な虐殺のカットとかはないんだけど、音でかなり表現していた。
で、とにかくその音が気持ち悪くて良かった。映像的にグロいホラー映画より全然怖い。音楽はほとんどかからないんだけど、効果音がすごい。映像的には主人公一家の平和なシーンでも塀の向こう、つまりアウシュヴィッツから悲鳴やなにかの機械の音なんかが常に聞こえてくる…。映像で直接惨劇は表現されないものの、というか表現されないせいか、平和な一家の映像との対比がかなりえぐい…。音に限らず全体的にこういう対比がえぐくなるようにわざと描かれていた気がする。それがテーマの一つだったんだろう。なので、この映画は映画館で観ることにすごく意味があるなと思った。ステレオじゃなくて多チャンネルなのもいい気がする。
映像的にはフィックスの画が多いとか小型の定点カメラで撮ったとか色々解説してるサイトなどに出ていたけど、個人的には特にそんなにと言う感じだった。ただ、今こういう昔が舞台の映画をやるとだいたいカラコレで黄色っぽい感じというか、レトロ調にすることが多い中、あんまりそれをやっていないのは逆によかったというか、やはり「歴史的史実を伝える」ということよりも現代人に対してのメッセージが強いのかなと思った。
ストーリー的には、見る前は勘違いしていたけど、アウシュヴィッツについての歴史を伝えたい映画ではなくて(もちろんそれもあるとは思うけど)、現代人に向けて戦争や、戦争に限らず貧困とか差別とかをちゃんと見てるのか? あなたの関心領域に入っているのか? というメッセージがすごく強い映画だと思った。 分かりやすいのはラストで「現代のアウシュビッツ」が出てくるシーンかなと思うけど、その現代のアウシュビッツもかなり風化されてしまっている感じに描かれていて(スーパーの開店前の清掃、みたいな雰囲気がした)、「ここまで映画を観ていたあなたはアウシュヴィッツがとてもひどいこだと思ったでしょうが、今起きている戦争についてこうやって未来が見えたらどう思うでしょうか? こういう歴史的事実から何かを学んだのですか?」と聞かれているようで、つらいというか衝撃だった。 映画としては結構変わった構成というか作りになっていると思うんだけど、ものすごくテーマに合っていると思うし、これを今作って公開しようと思った監督や制作陣はほんとにすごいなと思った。 この映画を見たあと自分は色々気になってネットで解説とかを検索して読んだし、昔買ってずっと読んでいなかった「夜と霧」という本を少し読み始めてみたりしたし、観たあとの人に影響を与えるという点でもすごい映画なのではないかと思う。
「関心領域」という言葉はナチスがアウシュヴィッツの周囲の地域を指すのに使った言葉らしいけど、主人公で言えば組織内での昇進・名誉や動物、奥さんで言えば豪華な家や花とかを指しているような気もした。なので、「あなたの関心領域は?」と言われている気がすごくした。
この映画には原作本があるようで、近所の本屋でも平積みになっているのを少し前に見かけた。でも少し調べてみたところ、映画は原作とかなり違う話になっているらしい。原作は「ブラックコメディ」になっていると紹介に書いてあったけど、この映画���たあとだと全然笑えないんじゃないの…という気がする…。とはいえちょっと気になるので、そのうち読んでみようか…。
監督のジョナサン・グレイザーはなんとJamiroquaiのVIrtual Insanityを撮った人だった。このPVは若い頃観てすごく影響を受けたけど、まさか今になってまたこの人に映画でびっくりさせられるとは…という感じですごく不思議。他の映画は観たことないけど、観てみようかな。「アンダー・ザ・スキン 種の捕食」は、あらすじを読むといかにもつまんないSF映画っぽいけど…(笑)。
A24は何本か見たけどどうも自分的にはいまいちだな…と思う映画が多かったけど、これは文句なしにすごい映画だったと思う。つらいけど。予想と全然違ったこともあって、かなりの衝撃作だった。映画というメディアをすごくうまく使った作品だったなあ、と思う。少しでも気になった人はぜひ映画館で観てください。
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坂本龍一「RISKY」Music Video
Opus
20240712(twelve)フォーラム仙台さんでは12日から「関心領域〝The Zone of Interest〟」(ジョナサン・グレイザー監督)、「東京カウボーイ〝Tokyo Cowboy〟」(マーク・マリオット監督)、「Ryuichi Sakamoto | Opus」(空音央監督)の上映が始まった。A24配給の「関心領域」が真の意味を発揮するのはアメリカやヨーロッパ世界ではないらしい。坂本龍一氏は生前、じぶんの演奏はみられるコトで磨かれるから、人前での演奏がもっとも練習になるのだと語っていたが、「Opus」はそれが深く深く納得させられる映画である。
「台無し」というコトバがあるが、この「Opus」にはこの一語がもっとも適切である。本当に最期まで演奏者であるばかりでなく、演技者であり、それは神への敬虔さを顕した。つまり神の創造を台無しにして成り立つ世界が目指すトコロへのまなざしと所作を存分に堪能できる。わが国の政治への無関心の根拠である天皇制について、つまり戦後民主主義のもとに神の創造したこの世界を語るコトは可能ではないという無関心問題。すべてはこの〝無〟が〝有〟を凌駕した結果である。神の創造した世界を台無しにしても成り立つ世界をわが国は目指さざるをえなかったし、それが坂本氏が傾倒した全共闘運動の「反米愛国」というアイコンの当然の帰結である。「Opus」は「花腐し」(荒井晴彦監督)のように月世界を思わせるモノクロの映像で満たされている。この映画をみるのは2度目で、1度目はDolby Atmosというイオンシネマ新利府の設備で体験したが、フォーラム仙台さんの特殊な音響のスピーカーで聴く音はそれを凌駕しており、さらに三列目位から鑑賞するのがオススメである。シンプルでミニマムな構成ながらエンドクレジットのスタッフの多さが示すように、この複雑怪奇な映像の細部までミニシアターでは堪能できるコトが判ったのだ。様々な人生の細部を思い出しながら、坂本氏の表情の細部を現世から確認するのにこれほ���適切な位置はない。
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「関心領域」とは何か──ジョナサン・グレイザーの映画『関心領域 The Zone of Interest』を見て
アウシュヴィッツ収容所の「関心領域…
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#Auschwitz#Christopher Noran#Hedwig Höss#Jonathan Glazer#Robert Oppenheimer#Rudolf Höss#The Zone of Interest
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寒暖差のある日が続いていますね。体調には十分に気をつけてお過ごしください。関東地方も梅雨入りし、夏至も過ぎて少しずつ夜の時間が増えてゆきます。「闇がないと光に気づかない」とは、よく精神世界の学びの中で言われる表現��すが、物資世界における映写もそれを現す良い例だと思います。
最近見た2本の映画は、どちらも冒頭から聴覚を刺激される作品でした。他の共通点は主演女優が同じこと、家族関係を描いていること、そして人によって真実が異なることを描いています。どちらもエンディングに客観的な事実を求めない人向きの映画です。また、どちらの映画も犬の演技(?)が素晴らしく、その存在が重要な意味を示しているように感じます。
第76回カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞したジュスティーヌ・トリエ監督作品の『落下の解剖学』は、物語のほとんどが法廷劇となっています。その中で夫、妻、息子、検察そして弁護士それぞれの立場や視点を通した異なる真実が明らかにされ、観客は客観的な事実を見極めたいという気持ちになってゆきます。事件の真相が暴かれないのは、観るものに判断を委ねているからでしょう。
同じく第76回カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞したジョナサン・グレイザー監督作品の『関心領域』では、第2次世界大戦下のアウシュビッツ収容所と壁を隔てたすぐ隣の美しい家に住む収容所所長とその家族の日常を描いています。その中でも所長夫人の視点がクローズアップされる場面では、罪悪感や嫌悪感が湧き上がってきます。でもそれは、私たちがその後に起こった出来事を知っているからです。
冒頭の聴覚の刺激という点では、『落下の解剖学』では耳を塞ぎたくなるほどの爆音でラップ音楽が流れていたのに対し、『関心領域』では壁の向こうの収容所から聞こえてくる音や声がバックグラウンド程度の音量で流れています。前者では音楽にかき消されがちな会話を観客はなんとか聞きとろうとするでしょうし、後者では所長家族の会話よりも壁の向こうのさまざまな音や声の方が気になってしまいます。
この2本の映画で私たちは皆、異なる真実を持っていることに気づかされます。魂の永遠性を真実とするのがスピリチュアリストならば、その反対が唯物論者であり、鶏が先か卵が先か、写真のドレスの色は白なのか青なのか、小池百合子なのか蓮舫なのか、柄本佑はイケメンか否か、トランス女性は男性なのか、それとも女性なのか。
人間は誰しも自分の真実や信条を絶対的な事実、真理だと信じています。けれど、私たちの住む世界はとても曖昧で善悪や正誤、美醜の区別がつきにくいもので溢れています。法律や規律、常識やマナーも国や文化、時代によって大きく異なります。どちらの映画でも大型の飼い犬が登場人物の間を縫うようにのんびりと歩き回り、誰の事もジャッジせず、あるがままに自然に振る舞っている姿が印象的でした。
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秋学期クラスへのお申し込みを受付中です。クラスの詳細とラインナップはサイトとショップからご覧いただけます。(アイイスのサイトでも告知されています)
秋学期は春に種を蒔き、夏に大切に育てた果実を収穫する季節です。十分に栄養が行き渡った今年の霊性開花の学びの成果を皆で味わいながら共に分かち合いましょう。皆さまのご参加をお待ちしています!
また、6時間ワークショップを8月24日(土)と8月26日(月)に開催いたします。両日共に同じ内容となります。詳細につきましては後日告知いたしますので、今しばらくお待ちくださいませ。
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アウェアネス・ベーシック前期 Zoomクラス
土曜日:19:00~21:00 日程:9/7、9/21、10/5、10/19、11/2
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アウェアネス・ベーシック後期 Zoomクラス
火曜日:10:00~12:00 日程:9/3、9/17、10/1、10/15、10/29
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アウェアネス・ベーシック通信クラス
開催日程:全6回 お申し込み締め切り:9/15
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アウェアネス・オールレベルZoomクラス
火曜日:19:00~21:00 日程:9/10、9/24、10/8、10/22、11/5
木曜日:10:00〜12:00 日程:9/5、9/19、10/3、10/17、10/31
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アウェアネス・マスターZoom クラス
火曜日:19:00〜21:00 日程:9/3、9/17、10/1、10/15、10/29
金曜日:19:00〜21:00 日程:9/13、9/27、10/11、10/25、11/8
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サイキックアートZoomクラス
日曜日:17:00~19:00 日程:9/8、9/22、10/6、10/20、11/3 水曜日:16:00~18:00 日程:9/11、9/25、10/9、10/23、11/6
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インナージャーニー 〜瞑想と内観〜 Zoomクラス
月曜日:16:00~17:00 日程:9/16、9/30、10/14、10/28、11/11
土曜日:10:00~11:00 日程:9/7、9/21、10/5、10/19、11/2
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マントラ入門 Zoomクラス
土曜日:13:00~15:00 日程:9/14、9/28、10/12、10/26、11/9
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トランスZoomクラス
水曜日:10:00~12:00 日程:9/11、9/25、10/9、10/23、11/6
土曜日:19:00~21:00 日程:9/14、9/28、10/12、10/26、11/9
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サンスクリット・般若心経 Zoomクラス
月曜日:13:00~15:00 日程:9/16、9/30、10/14、10/28、11/11
水曜日:19:00~21:00 日程:9/11、9/25、10/9、10/23、11/6
クラスの詳細はサイトのこちらのページをご覧ください。
継続受講の方は直接ショップからお申し込みください。
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サンデー・サービス(日曜 12:30〜14:00)詳細はこちらから。
6月30日 担当ミディアム:本村・森
ご参加は無料ですが、一口500円からの寄付金をお願いしています。
当日は以下のリンクよりご参加ください。
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ドロップイン・ナイト 木曜日 19:00〜20:00
10月17日(木)指導霊(スピリット・ガイド)のサイキックアート
詳細とお申し込みはこちらからどうぞ。
過去の開催の様子はこちらからご覧ください。
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Jamiroquai - Virtual Insanity (Official Video)
いま話題になっている映画『関心領域』のジョナサン・グレイザー監督って、ジャミロクワイ「Virtual Insanity」のPVの監督だったのか。
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「関心領域」みてきた
公式ページはこちら↓
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ものすごい映画体験だった
『関心領域』
劇場に足を運んだのは昨年の
『TAR』以来だけどこの数年で
映画表現の方法論はあらたな
フェーズに入ったとおもう
自分の意志で映画を観はじめて
およそ60年、いくつもの変遷は
経験したけれどそのどれともちがう
おおきな潮流の変化を肌身で
A24が手がけたこの作品も
これまでの意識のままで対峙すると
理解しにくいのは明白
けれども感覚を研ぎ澄まし感受性と
想像力をフルブーストして柔軟な
思考でありのままを受け止めれば
深淵で真摯な送り手からのメッセー
ジは、刺さる
監督のジョナサン・グレイザーは
イギリスの映像作家でJamiroquaiの
Virtual Insanityを撮った人!
音響が大きな要素の映画なので
シネマコンプレックスでの観賞が◎
.
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#関心領域
#TheZoneofInterest
#JonathanGlazer
#ジョナサングレイザー
#あらたなフェーズに入った
#映画表現の方法論
#おおきな潮流の変化
#無関心という恐怖
#アンダーザスキン種の捕食
#記憶の棘
#Jamiroquai
#ジャミロクワイ
#VirtualInsanity
#A24
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映画「関心領域」を観に行く。監督ジョナサン・グレイザー、出演クリスティアン・フリーデル、ザンドラ・ヒュラー他。第76回カンヌ映画祭グランプリ、第96回アカデミー賞の国際長編映画賞、音響賞を受賞。
1945年、アウシュビッツ収容所の隣で幸せに暮らす家族。平和な日常風景、その奥の壁の向こうから聞こえてくる音、立ち登る煙。美しい庭のある理想的な家と共にある不安な気配。
収容所での行為は一切描かれず、且つ家族生活の描写もホームドラマのよう。ただしカットを切り返すような映像演出はなく半ば隠し撮り風ですらある。転勤を告げた夫に、あなた一人で行けとキレる奥さんとか。
家と庭の作り(セット)は美しいのだがどこが無機質なバランスがあり、ジャック・タチっぽいのだが、実際の写真にかなり忠実なのを後で知って驚いた。
最初は幸せで理想的なマイホームなのだが、その近隣の気配の影響からか少しずつ日常が歪んでいく感じが怖いというか、そりゃそうだろという感じ。じゃれあいで兄貴が弟を温室に閉じ込めるシーンにゾッとする。
ラスト近くで、この物語が単なる史実ではなく現在進行形であること、そして観ている者の関心領域はどこなんですか?と突きつけてくる。
映像以上に音響が重要な作品なので映画館での鑑賞は必須。
★★★⭐︎⭐︎
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◎【81点】関心領域【解説 考察:虐殺の隣で豊かな日常系映画】◎
職業は虐殺の管理者 はじめに 製作 2023年イギリス・ポーランド・アメリカ映画 戦争は今日も人を狂わす 監督 ジョナサン・グレイザー ・セクシー・ビースト ・記憶の棘 ・アンダー・ザ・スキン 種の捕食 キャスト 映画『関心領域 The Zone of Interest』はどんなストーリーなの? 最後までネタバレ あらすじ 2024年3月10日先行上映劇場鑑賞 2024年15本目 Googleアドセンス広告 鑑賞経緯;アカデミー賞授賞式前夜に鑑賞 日本では2024年5月24日公開予定の 作品である本作ですが 2024年3月11日に 行われるアカデミー賞前日に 複数の劇場で先行有料上映の イベント上映に参加。 同日の同時に 『パスト ライブス…
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「停戦を呼びかけたりした人々が解雇や降板になっている。」
やはり中立に停戦を呼び掛けるだけではダメで、どこかの紛争のように片方に肩入れしないといけないんじゃないでしょうか。
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The Zone of Interest
written and dir. by Jonathan Glazer
2024年2月2日 BFI NFT1
ジョナサン・グレイザーの新作。原案はマーティン・エイミスの同名の小説(未読)。第76回カンヌ国際映画祭のグランプリ(2等)受賞。WWII中、アウシュヴィッツ強制収容所で長く所長を務めた���ドルフ・ヘス(クリスティアン・フリーデル)とその配偶者ヘドウィヒ(ザンドラ・ヒュラー)、家族が住まう、強制収容所に隣接する邸宅で優雅な生活を送る様を中心に描く。
実際の強制収容所跡の隣に撮影用ロケーションを新設し、庭の植物も撮影前から植えて完全に当時のヘス邸を再現した上、敷地内に10台の固定カメラを設置し、照明も使用せず自然光のみ使い、あたかも家族と使用人たちの生活をのぞき見しているような感覚を味わせる。ウカシュ・ジャル(パヴリコフスキ作品の常連)による撮影は、特に屋外の露出過剰じゃないかと思わせるくらいに明るい光と、灯りのない屋内の深い闇のコントラストがとても印象に残る。ジョニー・バーン(グレイザーの他にはランティモス作品を手がけている)の音響は、隣の収容所で行われている行為を音だけで認識できるように絶妙な不明瞭さを保っている。『アンダー・ザ・スキン』で特に印象的だったミカ・レヴィの音楽は幕開け、場の転換、終幕においてなんともいえない味を残す。
実際の虐殺を見せずにその行為の倫理的判断を問うという作劇上の選択は、「残虐ポルノ」に陥ることなくその残酷さを糾弾するという手法として認められるべきと個人的には思うが、観客によってはなんのことか理解し難かったりあまりにも加害者側の視線に寄りすぎと感じるというのもわからなくはない。このタッチはどことなく1980年代にNHKやUKのテレビ局制作のある種のドキュメンタリー作品群に似ているとも思った。相変わらず画そのものがぴしりと決まっているので、映画館で見る映画体験としては短いながらも大変な満足感が得られる。最後のシークエンスは若干説明的になってしまっているように見えたが、それでも『アクト・オブ・キリング』を思わせるシーンは十分力強い。また、邸宅における夫妻による使用人たち(「現地の女の子たち」)の扱いに見られるむき出しの宗主国的態度も忘れ難い。
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2024年見た映画
1月
『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』(2023年/104分/日本/古賀豪)
『オリエント急行殺人事件』(『Murder on the Orient Express』/2017年/114分/アメリカ/ケネス・ブラナー)
『リピーテッド』(『Before I Go to Sleep』/2014年/92分/イギリス・フランス・スウェーデン/ローワン・ジョフィ)
MyFrenchFilmFestival
『ジャンヌと七面鳥』(『Jeanne Dinde』/2022年/23分/France/Pauline Ouvrard)
『私に触れた手』(『Câline』/2022年/16分/France,Belgium/Margot Reumont)
『2匹は友だち』(『Deux amis』/2014年/4分/France/Natalia Chernysheva)
『ふたりは姉妹』(『Entre deux soeurs』/2022年/7分/France/Anne-Sophie Gousset, Clément Céard)
『ダンスの中に』(『Dans la danse』/2022年/5分/France/Ekaterina Mikheeva)
『女と犬』(『Des filles et des chiens』/1991年/6分/France/Sophie Fillières)
『アトミックチキン』(『Atomic Chicken』/2023年/5分/France/ Thibault Ermeneux,,,)
『フェアプレー』(『Fairplay』/2022年/18分/France/Zoel Aeschbacher)
『新凱旋門』(『La Grande arche』/2022年/11分/France/Camille Authouart)
『スピード』(『Rapide』/2022年/24分/France/Paul Rigoux)
2月
MyFrenchFilmFestival
『夏休み』(『Les Grandes Vacances』/2022年/25分/France/Valentine Cadic)
『戦いとは終わりである』(『La Lute est une fin』/2022年/27分/France/Arthur Thomas-Pavlowsky)
『オアシス』(『Oasis』/2022年/15分/Canada/Justine Martin)
『カナダでの暮らし』(『La Vie au Canada』/2023 年/23分/France/Frédéric Rosset)
『北極星』(『Polaris』/2022年/78分/France/Ainara Vera)
『ジャヌスとサムの酔っ払い道中』(『Super bourrés』/2023年/79分/France/Bastien Milheau)
『イヌとイタリア人、お断り!』(『Interdit aux chiens et aux italiens』/2021年/70分/France/Alain Ughetto)
3月
MyFrenchFilmFestival
『ふたりだけのロデオ』(『Rodéo』/2022年/80分/Canada/Joëlle Desjardins Paquette)
Tokyo Anime Award Festival
『ニナとハリネズミの秘密』(『Nina and the Hedgehog's Secret』/2023年/77分/フランス/Alain Gagnol, Jean-Loup Felicioli)
『ストーム』(『The Storm』/2023年/91分/中国/Busifan)
『トニーとシェリー、そして魔法の明かり』(『Tony, Shelly and the Magic Light』/2023年/82分/チェコ・スロバキア・ハンガリー/Filip Pošivač)
『シロッコと風の王国』(『Sirocco and the Kingdom of the Wind』/2023年/80分/フランス・ベルギー/Benoit Chieux)
『熱帯の複眼』(『Compound Eyes of Tropical』/2022年/17分/台湾/ZHANG XU Zhan)
『カコマンド』(『Kakomando』/2023年/7分/フランス/Gobelins, l'école de l'image)
『日が沈むので』(『As the Sun Goes Down』/2023年/6分/フランス/ESMA)
『姉妹』(『Sister』/2022年/12分/ポーランド/Kasia K. Pierog)
『ミス・バレエ』(『Sig. na Balletto』/2023年/5分/台湾/Qiao-Fang Zheng)
『レギュラー』(『Regular』/2022年/5分/アメリカ・ウクライナ/Nata Metlukh)
『人形たちの物語』(『Puppet Story』/2023年/15分/韓国/Park Sehong)
『時計職人』(『Horologist』/2023年/6分/マレーシア/Jared Lee)
『マノ』(『Mano』/2022年/7分/デンマーク/Toke Madsen)
『イトスギの影の中で』(『In the Shadow of the Cypress』/2023年/20分/イラン/Hossein Molayemi, Shirin Sohani)
『家族写真』(『The Family Portrait』/2023年/15分/クロアチア・フランス・セルビア/Lea Vidakovic)
『ワンダーマム』(『Wondermom』/2023年/6分/フランス/MoPA)
4月
MyFrenchFilmFestival
『楽園』(『Le Paradis』/2021年/83分/Belgium/Zeno Graton)
『緑の香水』(『Le Parfum vert』/2021年/101分/France/Nicolas Pariser)
『ジャングルのけもの』(『La bête dans la jungle』/2022年/103分/France/Patric Chiha)
5月
『ハリー・ポッターと賢者の石』(『Harry Potter and the Sorcerer's Stone』/2001年/152分/アメリカ/クリス・コロンバス)
『ハリー・ポッターと秘密の部屋』(『Harry Potter and the Chamber of Secrets』/2002年/161分/アメリカ/クリス・コロンバス)
『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』(『Harry Potter and the Prisoner of Azkaban』/2004年/142分/アメリカ/アルフォンソ・キュアロン)
『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』(『Harry Potter and the Goblet of Fire』/2005年/157分/アメリカ/マイク・ニューウェル)
『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』(『Harry Potter and the Order of the Phoenix』/2007年/138分/アメリカ/デヴィッド・イェーツ)
『ハリー・ポッターと謎のプリンス』(『Harry Potter and the Half-Blood Prince』/2009年/154分/アメリカ/デヴィッド・イェーツ)
『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』(『Harry Potter and the Deathly Hallows: Part 1』/2010年/146分/アメリカ/デヴィッド・イェーツ)
『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』(『Harry Potter and the Deathly Hallows: Part 2』/2011年/130分/アメリカ/デヴィッド・イェーツ)
『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』(『Fantastic Beasts and Where to Find Them』/2016年/133分/アメリカ/デヴィッド・イェーツ)
MyFrenchFilmFestival
『のら犬』(『Chien de la casse』/2022年/93分/France/Jean-Baptiste Durand)
6月
『関心領域』(『The Zone of Interest』/2023年/105分/アメリカ・イギリス・ポーランド/ジョナサン・グレイザー)
『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』(『Fantastic Beasts: The Crimes of Grindelwald』/2018年/134分/アメリカ/デヴィッド・イェーツ)
『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』(『Fantastic Beasts: The Secrets of Dumbledore』/2022年/143分/アメリカ/デヴィッド・イェーツ)
『マルセル 靴をはいた小さな貝』(『Marcel the Shell with Shoes On』/2021年/90分/アメリカ/ディーン・フライシャー・キャンプ)
『ソング・オブ・ザ・シー 海のうた』(『Song of the Sea』/2014年/93分/アイルランド・ルクセンブルク・ベルギー・フランス・デンマーク/トム・ムーア)
MyFrenchFilmFestival
『スペアキー』(『Fifi』/2021年/108分/France/Jeanne Aslan, Paul Saintillan)
7月
『アダムス・ファミリー』(『The Addams Family』/2019年/87分/アメリカ/コンラッド・バーノン、グレッグ・ティアナン)
『キングダム』(2019年/134分/日本/佐藤信介)
『キングダム2 遥かなる大地へ』(2022年/134分/日本/佐藤信介)
『キングダム 大将軍の帰還』(2024年/145分/日本/佐藤信介)
『シェイプ・オブ・ウォーター』(『The Shape of Water』/2017年/124分/アメリカ/ギレルモ・デル・トロ)
『名探偵ピカチュウ』(『Pokemon Detective Pikachu』/2019年/97分/アメリカ/ロブ・レターマン)
『ルックバック』(2024年/58分/日本/押山清高)
『時々、私は考える』(『Sometimes I Think About Dying』/2023年/93分/アメリカ/レイチェル・ランバート)
『めくらやなぎと眠る女』(『Saules Aveugles, Femme Endormie』/2022年/109分/フランス・ルクセンブルク・カナダ・オランダ/ピエール・フォルデス)
『劇場版モノノ怪 唐傘』(2024年/89分/日本/中村健治)
8月
『箱男』(『The Box Man』/2024年/120分/日本/石井岳龍)
『インサイド・ヘッド』(『Inside Out』/2015年/94分/アメリカ/ピート・ドクター)
『家をめぐる3つの物語』(『The House』/2022年/97分/アメリカ、イギリス/パロマ・バエザ他)
9月
『バービー』(『Barbie』/2023年/114分/アメリカ/グレタ・ガーウィグ)
10月
『西湖畔に生きる』(『草木人間』/2023年/115分/中国/グー・シャオガン)
『憐れみの3章』(『Kinds of Kindness』/2024年/165分/アメリカ・イギリス/ヨルゴス・ランティモス)
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