Text
all the long nights
三宅唱監督の「夜明けのすべて」は生きている者と死んでいる者の間を描いた傑作だ。私はこの作品にも〝味〟への言及があるコトに注目した。パニック障害を患った男性はまずラーメンを食べていて味覚を無くす。そこから状況が悪化していく。そして、月経前症候群(PMS)の女性との出会いによって、それを回復していく。病は去らないが、味は戻った。人生の味方を取り戻した。��度死んでしまった人間も味方、〝生きているとされている者たち〟の影で健やかに回復していく。そのコトこそが、三宅氏にとっての映画であり、神の存在なのだ。
この映画はたしかに神々しい。青山真治監督の「サッド ヴァケイション」への敬意も感じる。神とは人生とは、〝味〟があるのか? 三宅氏がもっとも気にしているテーマかも知れない。あるヒトと出会う。友人になる。心から共鳴し、すべてを話した。だがそのヒトはじぶんから去った。そのヒトがじぶんの口の中に残り、いつまでも消えない。神とはそのような形をしている。人生を〝味〟に喩え、形を変えて、べつの人生を刻み生きている。「そのように存在しているモノ」の正体に三宅氏は気づいたのだ。だから映画を撮っているのだろう。
三宅唱監督、松村北斗さん、おめでとう。
0 notes
Text
The Universal
1984 vs Oppenheimer
近藤亮太監督、福永壮志監督、藤野知明監督、三宅唱監督、ともに���海道出身。
0 notes
Text
結び生き、望み生き
最期まで生きたいと思うのが人間だとすれば“ただ生き延びるために生きること”は自然で正しい生き方なのかもしれないと、ふと思うんです。(長塚京三)
20250202
先日「ゲーテはすべてを言った」で21世紀以後出生で初めて芥川賞を受賞された鈴木結生氏(20010523生)は、奇しくも「港に灯がともる」の富田望生さん(20000225生)と同じく福島で2011年に被災しています。このような表現力を持った人びとが2025年に現れたのは偶然ではない。
Sayonara America, Sayonara Nippon
0 notes
Text
MISSING CHILD VIDEOTAPE
TEKI O MIPO YUMI SUDA
HAPPY 2031(月影)
0 notes
Text
Minamata Mandala Part 2
「水俣曼荼羅 Part2」は何がなんでも作らなければならない作品だと信じています。皆さんのご協力をよろしくお願い致します。もっと過激に、もっと自由を!!(原一男)
First Day
0 notes
Text
Hello, Goodbye
「第一次世界大戦記」 [著]モーリス・ジュヌヴォワ
だが、これこそわたしが求めていたものだった。本書を読んで初めて、第1次世界大戦がいったいどのようなものであったのかについて、わずかでも触れることができた気がする。それは知識でも歴史でもなく「すべてが空虚だ」「もう何も、何もない」「すべてが無意味で、存在しない。世界は虚無だ」という「超現実(シュールリアル)」だった。だが「それでも、それは本当なのだ。それでも、それは実際にあったことだ」──序文でそう、著者は結ぶ。(椹木野衣)
A24──戦後民主主義的革命へ
0 notes
Text
すごいぞ、木村聡志(すごいぞ、くるりのパクリ)
木村聡志監督で特に印象に残っているのは、じぶんはアメリカ人になりたいと仰っていたコトである。
0 notes
Text
A24
小宮女史から、突然「桐島撮らんといかんでしょ」という言葉が飛び出した。頭の中で白いガラス玉が砕けた。連赤映画(「光の雨」)のオトシマエをつけろ──と聞こえた。そう、あの時代を共に生きた我々にはその責任があるのだろう。(高橋伴明)
0 notes
Text
夢眠の術 〜「街の小さな映画館」第20回は秋田・御成座〜
ロビーを通って、毎日お子さんが学校に行くと思うと夢物語のようだ。(塚本晋也)
0 notes
Text
「とったど〜」
ヅラ=中居正広氏のファン
「僕の小学校の同級生たちがすごく喜んでくれる。長塚がやったと。僕にとっては(この作品が)大切な思い出なので、ぜひ皆さんと分かち合いたい。非常に多面的な映画で面白さもひとしお、一様でないというところがあります。いろんな世代の方に楽しんでいただける、いろいろと考えさせてくれる、そんなところのある映画ですので、ぜひ劇場でご覧ください。」(長塚京三)
山崎エマ監督「小学校〜それは小さな社会〜」が米アカデミー短編ドキュメンタリー映画賞ノミネート、おめでとうございます!この「Instruments of a Beating Heart」の方は未見ですが、当然と思いました。皇国思想・軍国主義を捨て、戦後民主主義という主体性なき思想をつくり出した異様な空間で、その教育の成功(と失敗)のしわ寄せを小学校という小さな社会が被っている。それは誰も撮らなかったモノです。本当にどうやって撮ったの?というぐらい自然でした。
中島哲也監督最新作「時には懺悔を」劇場公開が危ぶまれていますが、かつてあった学級崩壊とか体罰とか野島伸司・園子温・中島哲也ラインの学園ドラマとは一線を画す、どうしようもない複雑な抗争がこのドキュメンタリー映画に映り込んでいます。中居正広氏の問題など、もともとジャニー喜多川氏が(じしんが)アメリカで受けたPTSDを日本の子供たちに植え付け、それを中居氏が女性アナウンサーにしていたという単純な構図のように思います。その異様な戦後空間を誰も止めるコトができなかったし、むしろ支えて、応援さえしていたのが自国民なのでしょう。今更「ヤバイよね?」と言い始めたトコロで、「じゃあマトモな国民っていますか?」と問うしかない気もしますが。鬼才・中島哲也が贈る衝撃のヒューマンドラマ大傑作。
0 notes
Text
Missing Child Videotape 2025A24
近藤亮太監督「ミッシング・チャイルド・ビデオテープ」、想像以上に傑作です。じぶんは敬太でも日向でも司でもあり、つまりこの語り全てに共感できた。杉田雷麟さんの〝正解の無さ〟を内包した演技は生モノのようだ。この役は〝神出鬼没〟というコトバどおりの俳優にしかできない。
かくれんぼしよう。
0 notes
Text
このあいだ「35年目のラブレター」の予告篇をみて、笑福亭鶴瓶氏(73)、原田知世さん(57)の夫婦役に驚きましたが(同世代設定)、今朝からまた驚きました。われらが阪本順治監督の最新作「てっぺんの向こうにあなたがいる」で、吉永小百合さん(もうすぐ80歳)、佐藤浩市氏(67)がご夫婦に!これはもう、おめでとうございます!ですね。
先入観がない方でしたら本当に自然に観ていただけるような、そうい���夫婦にはなれたかなという気がする(佐藤浩市)
0 notes
Text
Missing
『ミッシング・チャイルド・ビデオテープ』杉田雷麟が語る“山”の恐ろしさ。さらなる飛躍を誓う22歳のいま
「25歳になる頃には自分自身の視野をもっと広げ、30歳になる頃には、映画館に人が呼べる俳優になれることを目指してがんばっていきます。」(杉田雷麟)
0 notes
Text
大きな家
「人のことが 分からない。みんなたちの隣に今日もただ人がいますように。」(杉咲花)
サインを貰う時、「どうすればよかったか?」の藤野知明監督が好きな映画として杉咲花さん主演「市子」(戸田彬弘監督)を挙げているのをたまたま耳にした。劇場で2回みたと言っていた。
0 notes