#イサオビル
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team-ginga · 2 years ago
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演劇『鶴の茶屋物語外伝』
 昨日4月8日(土曜)は、神戸市・滝の茶屋にある万里の宿で豪玉万里紀行Ⅱ(これが劇団名のようです)の『鶴の茶屋物語外伝』を見てきました。吉田奈津子さんと大西勝利さんの二人芝居です。
 山陽電車の滝の茶屋駅へ行くのは初めてですが、随分と粋な駅名ですね。三宮からさらに西に向かい、新開地駅を超え、はるか昔塾講師のバイトに行っていた西代駅を超え、海を車窓から見ながら月見山駅や須磨浦公園駅も超えたその先です。時間にすると大したことはありませんが、ちょっとした小旅行気分です。
 会場に入ってびっくりしました。
 ち、小さい!
 誤解しないでください。私は小さな劇場が好きです。私がいつも使わせてもらっている大阪・新町イサオビルのRegalo Gallery & Theatreもオフィスビルの一室を改装したキャパ30の小さな劇場です。
 でもそれよりもさらに小さく、キャパは……最前列の前に一列座布団を敷いて桟敷席を作って20ちょいというところ。役者と観客の距離の近いこと近いこと。私は例によって(?!)開場前に到着して最前列中央に座ったのでなおさらです。
 これで観客が少なければさすがにちょっと気まずい感じかもしれませんが、この日は超満員。最前列の座席の前にさらに座布団を敷いて桟敷席まで作っていました。
 とても��い感じです。
 『鶴の茶屋物語外伝』は、明治末期、渋沢栄一の命を受けて大阪・茶屋町の鶴の茶屋を再建した夫婦の物語とのことーー正直言うと、渋沢栄一とか、日露戦争とか、乃木大将の殉死とか、大正デモクラシーとか、関東大震災とか、満州事変とか聞いて、ちょっと不安でした。
 明治・大正・昭和の激動の時代を生き抜いた夫婦の物語なんぞ舞台でやることか、『細腕繁盛記』のようなストーリーならテレビでやればいい、まあ私は見ないけど……とまあそういうことを考えたわけです。
 でも、私の予想はいい意味で裏切られました。
 『鶴の茶屋物語外伝』は「時代」を歴史や世相から描こうとせず、夫婦の物語に集中した芝居です。歴史的な事件や歴史的な人物もセリフの端々に出てはきますが、ポイントはあくまで夫婦の生活ーー二人芝居であることを最大限に活かしたストーリーでした。
 物語は30年にわたる夫婦の生活を短いスケッチーー一番短いのは1分か2分だと思いますーーに分けて描いています。スケッチが終わると暗転。「大正12年(1923年)関東大震災」というようなテロップが出て、当時流行っていたと思われる歌謡曲(例えばエノケンの「パイのパイのパイ」)が流れて、すぐに次のスケッチに移ります(役者はその間に着替えをするのでしょうから大変です)。
 その昔私は演劇学校で暗転を多用すると観客の集中力が切れると教わりましたが、この芝居では全くそんなことはなく、歴史的背景も含めて30年の年月をこんなふうにさらっと描くのは非常に好感が持てました。
 いい芝居です。
 なにより吉田さん演じる妻も大西さん演じる夫もかわいいところが素晴らしい。
 いや、もちろん登場人物二人も、その人物を演じる二人の役者も、かわいいという年齢ではない……というか、かわいいというと失礼に当たる年齢なのですが、でもかわいいのだから仕方ありません。
 私は芝居に使命があるとすれば、それは観客に「人間ってかわいいもんじゃん」と思わせることだと信じているので、非常にいい芝居だったと思います。
 我々は戦前の日本に対してどうしても暗いイメージを持ちがちですが、この芝居を見れば決してそうではないこと、そこには豊かな生活があり、豊かな文化があったことがわかります。「時代」の描き方として私はこういうのが好きです。
 パンフレットによれば、本気か冗談かは分かりませんが、この芝居はあくまで「外伝」であり、「正伝」を上演する計画もあるとか。
 でも、もし登場人物を増やして、歴史的政治的事件をもっ��色濃く出せば、この芝居のいいところはなくなってしまうと思います。
 上演時間は約90分ーー早着替えも含めて二人の役者は大変だったろうと思います。これを1日2回、二日連続で上演するというのは超人技だと思います。
 吉田奈津子さん、大西勝利さん、最後まで駆け抜けてくださいませ。
追記:  芝居の中の夫婦の物語は30年にわたるものですが、改めて考えてみると私も去年で結婚30年を迎えました。  芝居の中だと「はるばると来つるものかな」と思いますし、実際そういう趣旨のセリフもあったと思いますが、現実だとあっという間でした。  ……とまあそんなことを考えながら、帰りに駅前のたい焼き屋でたい焼きを2つ(あんこと鳴門金時)買って帰り、妻とそれぞれ半分ずつ食べました。  仲良きことは美しきかなーー
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team-ginga · 2 years ago
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清流劇場の『セチュアンの善人』
 今日(日付の上では昨日)3月10日(金曜)、大阪・一心寺シアター倶楽へ行って田中孝弥さん演出の『セチュアンの善人』を見てきました。ブレヒト作の芝居です。
 普段ブレヒトの芝居は見ようとしてもなかなか見られませんが、先月見に行ったピッコロ劇団の『三文オペラ』に続いて2作目ーー私の知らない間に密かなブレヒトブームが来ているのでしょうか。
 正直言うと私はブレヒトの芝居は苦手……というか性が合いません。『三文オペラ』もそうでしたし、この『セチュアンの善人』も同じでした。ただ、芝居そのものは結構面白く、2時間半を超える長丁場もほとんど退屈することはありませんでした。
 私は全く予備知識を持たずに見たのですが、「セチュアン」というのは中国の四川のことーー貧しい人々が住む町に神がやってきます。神は一夜の宿を求めます。彼に宿を提供したのはシェン・テという娼婦。神は彼女に「善人であれ。生きろ」と言って千ドル(中国なのになぜか通貨はドルなのです)を渡し、シェン・テはその金で弁当屋を始めます。
 人のいいシェン・テは貧しい知り合いに食べ物や宿を与えますが、そのために店の経営は悪化の一途。彼女を助けるためにいとこのシュン・タという男が現れ、居候を追い出し、家主と家賃の話をしますが、どうやらシュン・タはシェン・テが男装しているだけです。
 あるときシェン・テは首を吊ろうとしている男と出逢い恋に堕ちます。男はパイロットでしたが職を追われ絶望しています。男は五百ドル払えば北京でパイロットに復帰できると言い、シェン・テは店を売って金を工面しようとします。
 明らかに結婚詐欺ですね。シェン・テは底抜けの「善人」ということ��なっていますが、ダメ男に騙されるバカ女にしか思えません。
 シェン・テの店の隣には金持ちの床屋がいます(なぜ床屋がそんなに金持ちなのかよくわからないのですが、そういう設定です)。床屋はシェン・テに惹かれ、シェン・テの歓心を買うためには金を惜しみません。
 シュン・タに化けたシェン・テは床屋の金で弁当工場を作り、貧しい人々をそこで働かせます。
 なるほどソホーズとかコルホーズとかのイメージか……と思っていたら、さにあらず。今で言う貧困ビジネスでとんでもないブラック企業です。
 シェン・テとシュン・タが同一人物だと気づかない人々は、シュン・タがシュン・テを殺したのではないかと疑い、シュン・タは裁判にかけられます。裁判長として出てきたのはなんとシュン・テに金を与えた神です。
 シュン・タは男装を解き、自分がシェン・テであることをみんなに見せ、神に向かって「あなたは私に「善人たれ。生きろ」と言ったけれど、その二つは両立しない。だから私は二人になるしかなかった」と言います。
 シェン・テは善人だけれど、周りの人間のことばかり考えていてはこの世知辛い世の中では生きていけない。生きるためには彼女は冷酷なシュン・タにならざるを得なかったということです
 結局神はシェン・テの問いにろくに答えず去っていきます。最後に登場人物たちが観客に直接語りかけ、「ではどうすればよかったのか。この芝居の結末はあなたたち観客が考えてください」というような問いを投げるところで幕。
 うーん、やっぱり私はこういう終わり方は納得できません。と言うか、善良なだけでは生きていけないし、社会を変えることもできないというのは、ある意味当たり前のことで、今更それを言われてもなあというのが私の偽らざる感想です。
 この芝居を見て、社会を変革する必要性に目覚める客は少なくとも今の日本にはほとんどいないのではないでしょうか。
 でも、役者さんはみんなコンチクショウと思うくらい達者でしたし、決して悪い意味ではなく商業演劇、エンターテインメントとして成立していました。
 音楽(生のピアノ演奏を入れていました)も素敵でしたし、登場人物が時折マイクを使って観客に語りかける演出も非常に効果的だと思いました。
 『オンリーユー、または物語を探す二人の役者』とは全く傾向の違う芝居ですが、いい刺激を受けたと思っています。
*****
 演劇ユニット・チーム銀河は3月19日(日曜)〜26日(日曜)に大阪・新町イサオビル2階のRegalo Gallery & Theatreで新作『オンリーユー、または物語を探す二人の役者』を上演します。
 公演情報は���のURLでご覧いただけます。 https://www.facebook.com/events/563116889036102/?active_tab=discussion
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team-ginga · 2 years ago
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映画『変身』
 Amazon Primeでクリス・スワントン監督の映画『変身』(2019)を見ました。フランツ・カフカの同名の小説の映画化です。
 私はカフカの作品を読んで面白いと思ったことがありません。『変身』にしても『審判』にしても『城』にしても、出オチというのかな、『変身』は主人公がある朝起きると虫になっていて、そのまま死んでしまうお話、『審判』は主人公がある朝起きると死刑を宣告されていて、そのまま殺されてしまうお話、『城』は主人公が城に行こうとするけれど、いつまで経っても辿り着けないというお話で、展開らしい展開が一切ないからだと思います。
 そしてまた主人公があまりにのんびりしているというのかな、もうちょっとなんとかしろよと言いたくなってしまうからでもあります。
 『変身』の主人公グレゴール・ザムザは自分が虫に変身してしまったことに慌てふためくこともなく、ただ「このままでは仕事に遅れてしまう」と思うだけです。そういうズレーー本来なら原因を解明しようとするとか、善後策を考えようとするとかすべきところをしない、極めて非日常的な状況で極めて日常的な反応をするというズレは面白いのですが、この物語全体をどう見ればいいのか、私にはわかりません。
 家族の一人が事故なり病気なりで働けなくなってしまったばかりか、家族の負担になってしまう物語として見るのは、明らかに間違いです。
 ひきこもりやニートの物語として見るのも、明らかに間違い。
 社会的にも家庭的にも疎外された男の物語として見るのはアリといえばアリなんでしょうが、大して面白くはありません。
 安部公房の短編集『壁』に収められた「Sカルマ氏の犯罪」は明らかにこの『変身』に影響されているわけですが、あちらは奇想天外な冒険があってとても面白いのに、こちらにはほとんど何もない。
 これをどう映画化するのだろう、映画化しても面白くはならないんじゃないかと思いましたが、そのまんま映画化して大して面白くもない映画になっていました。
 そもそも『変身』を映画化しようと思うことが間違いだったのではないかという気もしますが、舞台化はすでにされている……というか私がフランスに留学していた頃(1985年〜1989年)パリで舞台化されていたように思います。主演はなんとあのロマン・ポランスキー。それはちょっと見てみたかったかもしれません。
 ピッコロ劇団の『三文オペラ』を見たとき「やっぱりブレヒトはよくわからない……というか私には合わない」と思いましたが、この映画を見て「やっぱりカフカはよくわからない……というか私には合わない」という思いを強くしました。
 ネットではよくカフカはカミ���と並ぶ「不条理文学」の作家だと書いてあります(Wikipediaではなぜかカミュの『ペスト』が引き合いに出されています。え? どうして?)が、個人的にはひと括りにすべきではない……というかしてくれるなという気がします。
*****
 演劇ユニット・チーム銀河は3月19日(日曜)〜26日(日曜)に大阪・新町イサオビル2階のRegalo Gallery & Theatreで新作『オンリーユー、または物語を探す二人の役者』を上演します。
 公演情報は次のURLでご覧いただけます。 https://www.facebook.com/events/563116889036102/?active_tab=discussion
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team-ginga · 4 years ago
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レストラン・コンヴィヴィアリテ
 時の流れは早いもので、もう少し前の話になってしまいますが、10月19日(月曜)に『オズの部屋探し』パリ公演メンバーの増田さん、モリシャン、私、わざわざパリまで来て公演を手伝ってくれた新田さん、新田さんのお兄さんで我々がいつも芝居をしているイサオビルのオーナーの井場さんの5人で、大阪・新町のフレンチレストラン・コンヴィヴィアリテに行きました。
 イサオビルから歩いて数分のところにあるレストランです。
 奇しくもその日は増田さんの33回目の誕生日で、2017年に大阪・南森町のノラ・フリースペース・スタジオで『オズの部屋探し』を初演した日でもありました。
 コースのラインナップは-ー
 まずはアミューズグール(突き出し)1として、フォワグラ、ドライトマトなどを入れた滑らかなスクランブルエッグ、横に添えてあるのはクロックムッシュといって食パンにハム、チーズをのせてオーブンで焼いたもの。  この店定番のアミューズグールです。
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 続いてアミューズグール(突き出し)2、赤肉のメロンと蟹を合わせ、ベーコンで塩味を足したもの。
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 前菜1、ホタテ、大蛤など貝類とパイにベシャメルソースと玉ねぎを挟んだもの。
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 前菜2、鶏肉、豚肉、エビのミンチをラビオリで包んだもの。ソースはグリーンカレー風味。「餃子とカレーやんけ」と言いたくなるのを微妙なバランスで踏みとどまり、フランス料理として成立させているところが、コンヴィヴィアリテのシェフ安尾式なのかもしれません。
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 魚料理、サワラの身はしっとり、皮は香ばしくバリッと焼き、ナスのピュレや柔らかく煮た白菜や紅芋のチップスを添えたもの。ソースはブールノワゼット(焦がしバターのソース)。これも日本的な食材を使いながら、微妙なバランスでフランス料理として成立させていました。
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 肉料理、仔羊の鞍下肉のオーブン焼き。ある意味フランス料理の王道ですね。大概お腹いっぱいでしたが、子羊をもう一切れ食べたかったと思います。
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 チーズは5種類。左上がロックフォール(青カビ)、その下は聞き損ねましたがウォッシュタイプで、たぶんマンステール、その下がブリ・ド・モー(白カビ)、その右がかつて森元首相が小泉に出されて怒ったことで有名になったミモレット、一番右がモン・ドールです。
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 アヴァン・デセール(小さなデザート)、プリンの上にザラメをかけたもの。下には干しぶどうと洋酒が入っていますが、私が飲めないことを知っているので、私の分には洋酒は抜いてくれました。
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 デザート、モンブラン。もちろん美味しいのですが、私はこの店の熱々のチョコレートが流れ出すビスキュイ・オ・ショコラや、よそで食べたことのないブルーチーズのスフレを知っているので、デザートを選べた時代を懐かしく思いました(増田さんの皿には誕生日のメッセージ入り)。
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 プティフール(食後のお茶菓子)、この店はプティフールが充実しているのも特徴の一つです。私はもちろん全種類頼みました。
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 これだけ食べて9000円プラス消費税・サービス料は安いと思います(ラ・ディファレンスやアニエル・ドールなど同レベルのレストランではディナーは13000円とか14000円プラス消費税・サービス料です)。
 ランチは5500円プラス消費税・サービス料ですが、内容との兼ね合いからいくとディナーの方がお得だと思います。
 コンヴィヴィアリテは最新のミシュランで星を失ってしまったそうですが、天才・安尾シェフの腕に変わりはありません。
 とてもいいレストランだと思います。記念日に、あるいは今日はちょっと贅沢をしようという日には是非おいでください。
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 演劇ユニット・チーム銀河がYoutubeでチャンネルを作りました。毎週月曜に動画を配信しています。ぜひご覧ください。
https://www.youtube.com/channel/UCgOZbkBbTbvGpX8AKW3eLTw
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team-ginga · 5 years ago
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『メフィスト』1月3日公演、無事終了
 一昨日、『メフィスト』毎月1回1年間ロングランの4回目にあたる公演が無事終了しました。
 1月3日に芝居をして果たしてお客さまが来てくださるのだろうかという心配がありましたが、いつもよりも大勢のお客さまに来ていただき、感謝感激雨あられ。大いに笑っていただき、それによって我々の方がお客さまに乗せていただきました。
 役者は受けを狙ってはいけませんし、笑い声が出なくても心の中で笑っていただいている場合もありますから、笑い声が出ないとダメだということにはなりませんし、逆に笑い声が出たからといっていい芝居、面白い芝居とはかぎらないのですが、それでも笑っていただけると嬉しいものです。
 芝居を作るのは役者だけではない。お客さまが芝居を作ってくださるのだと思います。どうもありがとうございました。
 終演後はモンゴルズシアターカンパニー主催の新年会ーーいろいろな方とお話しできて光栄でした。
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 次回公演は1月31日(金曜)、次々回は2月28日(金曜)。
 その間、2月19日(水曜)〜22日(土曜)には、『オズの部屋探し』パリ公演が控���ています。
 よし頑張るぞーーと思いながら、とりあえず昨日今日は何もしないと固く心に決めたワタシです(12月28日・29日に『06の世界』に出演して、31日に『メフィスト』のゲネをして、1月3日が本番……あまりに忙しすぎましたので、このあたりで一度クールダウンしないと確実に潰れると思いますので)。
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 新作『メフィスト』1年間ロングラン中!
 次回は1月31日(金曜)、次々回は2月28日(金曜)。
 会場は大阪・新町のイサオビルRegalo Gallery & Theater(イサオビル2階ホール)、19時開場、19時半開演です。
https://www.facebook.com/events/403902366903274/
 みなさまのご予約・ご来場をお待ちしております。
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team-ginga · 6 years ago
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「1969展」から「リアル怪談ツアー」へ
 昨日6月29日(土曜)は、『リハーサル』を上演している大阪・新町のイサオビルの「1969年展」に行き、一旦外へ出て夕食をとってから、同じイサオビルで開催された「リアル怪談ツアー」に参加しました。
 「1969年展」は10分もあれば全部見られるだろうとタカをくくっていたのですが、とんでもない! アポロ11号の月面着陸を伝える新聞記事だの、懐かしいスタア(この書き方でなければなりません!)の記事が満載の当時の『キネマ旬報』だの、『ウルトラQ』や『怪奇大作戦』の本だの、見始めるとあの頃の記憶が蘇り、主催者の井場さんたちと話が弾みました。
 私は『ウルトラQ』のことはよく覚えていますが、『怪奇大作戦』のことは全くと言っていいほど覚えていません。『ウルトラQ』、『ウルトラマン』、『キャプテン・ウルトラ』、『ウルトラセブン』、『怪奇大作戦』という順で放映されたようで、『怪奇大作戦』の頃はもうそういう番組を見ない年齢になっていたのでしょうか。それとも私は怖がりだったので「怪奇」と名のつく番組は怖くて見られなかったのかもしれません。
 それから一旦外に出て夕食をとり、チキン南蛮専門店(そういう店が近くにあるのです)で宮崎鶏のモモ肉を使ったチキン南蛮定食を食べ、再びイサオビルに戻って、今度は『リハーサル』の演出助手にしてモンゴルズシアターカンパニー社長(!?)のあやかちゃんがやっている馬骨最新社の「リアル怪談ツアー」に参加。
 イサオビルは曰く付きの廃ビルで、みんなで探検に行くとおかしなことがいろいろ起きるという設定のイベントですが、勝手知ったるイサオビルーーそれもついさっきまで「1969年展」を見ていたわけですから、恐怖は半減です。 初めて行くビルであのイベントを見たかったなあ……
 でも、私以上にイサオビルに出入りしている増田雄さんは最初から最後までビビりまくっていました。
 うーん、得な性分というべきか、それとも単なる「ビビり」というべきか……
 今日の「リアル怪談ツアー」はプレイベントとのことで、これから夏に向けて本格始動するそうです。夏向きの体験型イベントですが、誰がスタッフなのかわかってしまうところが難点です。
 案内役のスタッフは仕方ないとして、お客さまの中にこっそりスタッフを忍ばせておいていろいろかき回す……なんてことがあれば、もっとエキサイティングなイベントになるのではないかと思いました(もしかすると、もうそのようにしていたのかもしれませんが……)。
 あ、それからイサオビルといえば、なんと言っても『リハーサル』毎月1回1年間ロングラン!
 次回公演は7月28日(日曜)、  次々会(千秋楽)は8月25日(日曜)。  13時半開場、14時開演です。
 みなさまのご予約・ご来場をお待ちしております。
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 演劇ユニット・チーム銀河×モンゴルズシアターカンパニーは毎月第4日曜の14時に大阪・四ツ橋のイサオビル2階ホールで新作『リハーサル』をロングラン上演中です。
 次回公演は7月28日(日曜)です。
 詳しくはこのサイトの「次回公演」のページ、またはFacebookのイベントページをご覧ください。
本サイトのページ http://toura-h.wixsite.com/team-ginga/blank-10
Facebookイベントページhttps://www.facebook.com/events/849554741880124/
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team-ginga · 6 years ago
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『溺れる夢をしばらくみない』
 劇団ウンウンウニウム代表のトキータ・メンバッカさん作・演出の芝居『溺れる夢をしばらくみない』を見��いきました。
 イサオビル全室を使った芝居です。
 登場人物は男役2名、女役2名(便宜上「男役」と書きましたが、現実にはそのうち一人は男装の麗人です)。
 観客はまず男Aと女Aのいる部屋か、男Bと女Bのいる部屋かのどちらかを選び、第一幕を見ます。そのあと椅子を持ったまま移動し、男Aと女Bのいる部屋か、男Bと女Aのいる部屋かのどちらかを選び、第二幕を見ます。そのあと今度は一つの部屋に集まり、男A, B、女A, B、4人が演じる第三幕を見ます。
 非常に実験的で高度な芝居であることは確かです。どちらか一部屋を選ばねばならないのですから、当然もう一つの部屋で起きていることは見られないということになります。
 でもそれでいいーー両方見たければもう一度公演に来てくださいということであり、また(ここから先は私の勝手な解釈ですが)我々は自分が生きている現実の全てを知ることはできないのだから、芝居もまたそうであって然るべきだということなのだと思います。
 ただ物語がどちらの方向に進んでいるのか、場面と場面のつながりが見ていてさっぱりわからないのは、観客としては少し苦痛でした。物語が断片的で、流れがわからないため観客は集中できず、役者は一生懸命面白いことをしようとしているのに、それが十分に伝わらないというか、空回りしているように見えてしまいました。
 また、伏線らしきものがたくさんあるのに、その多くが回収されず、いわば投げっ放しだったのも気になりました(例えば、男女4人は劇団員で、翌日に本番を控えているのですが、その台本が前日放送されたテレビドラマのそれとそっくりだったとか、女Aがスマホを拾ったとか、そのスマホに「娘は預かった。返して欲しければ金を出せ」という電話がかかってきたとかいう話は、それだけでメインストーリーを構成するような大きなものですが、次の幕では一切言及されず終わりました)。
 そういうことからでしょうか、第三幕では意外な展開が待っているのですが、それすら「ふーん」と思えてしまいました。観客に驚きを与えるには、ある程度観客に物語の流れを予想させておいて、しかるのちにそれを裏切るということが必要だ、流れのないところに驚きは生まれないと思いました。
 「いや、同時並行して演じられる2つの部屋の両方を見れば、流れもわかるし、伏線もきちんと回収されているのがわかるはずだ」ということなのかもしれません。しかし、同じ公演に2度行くというのはなかなかできることではないし、仮にできたとしても、1ヶ月に1度の公演なのですから、次に見るのは早くて1ヶ月後。細かいところまで覚えていられないというのが現実ではないでしょうか。
 私はトキータさんの書く本が好きですし、尊敬もしています。また、最初に書いたようにトキータさんのしようとしていることが非常に実験的で高度なものであることもわかっているつも��です。お客さんも平日の夜にもかかわらず大勢来ておいででした。でも、これは芝居としていかがなものかという気持ちになったこともまた事実です。
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 演劇ユニット・チーム銀河×モンゴルズシアターカンパニーは毎月第4日曜の14時に大阪・四ツ橋のイサオビル2階ホールで新作『リハーサル』をロングラン上演中です。
 次回公演は5月26日(日曜)です。
 詳しくはこのサイトの「次回公演」のページ、またはFacebookのイベントページをご覧ください。
本サイトのページ http://toura-h.wixsite.com/team-ginga/blank-10
Facebookイベントページhttps://www.facebook.com/events/849554741880124/
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team-ginga · 6 years ago
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青空図書館・本の会(@イサオビル)
 昨日5月12日(日曜)は『リハーサル』を上演させていただいている大阪・四ツ橋のイサオビルで開催される青空図書館・本の会に出席しました。
 出席者は16名、若い方も何人かおられましたが、基本年齢層は高く、私と同年代かそれ以上という感じでしたが、にもかかわらず(というか、だからこそ)全員がオススメの本を持ち寄り、それについて熱く語り、熱い議論が展開されました。
 案内では「オススメの本について5分程度お話しください」とありましたが、とんでもない。みなさん話したいこと、話すべきことを持っていて、結局、13時半から16時半まで3時間に渡って話が続きました。
 ふだん私はあまり本を読まない学生たちを相手にしているので、これほどまで本について熱い思いを持っている人たちがいることに驚くとともに感動しました。
 会場となったイサオビルの3階の部屋にはたくさんの本がおいてあります。個人的にはやはり文学的な本、マルキ・ド・サドやロートレアモンや三島由紀夫に目がいきましたが、イサオビルの責任者の井場さんの趣味でしょうか(井場さんはかつて伊丹の映画館で働いておられました)、映画のパンフレットも何冊か置かれています。
 その中にピーター・オトゥール、ソフィア・ローレン主演の『ラマンチャの男』のパンフレットがあったのを見つけて懐かしい気持ちになりました。私は中学のとき、友人の菊隆也君と一緒に『ラマンチャの男』のロードショーを見に行き、同じパンフレットを買って持っていたからです。
 劇中でピーター・オトゥールが歌う名曲「見果てぬ夢」(To dream / Impossible to dream...)やソフィア・ローレンのグラマラスな肢体今でも覚えています(パンフレットには「ソフィア・ローレンが男たちに襲われる場面があるが、絶対に服が引き裂かれ胸が露わになることはない。でもそこがいい」と書かれていて、中学生だった私は「?」となりました。今なら……うーん、どうかな。ソフィア・ローレンほどの大女優がヌードを見せるはずがないということくらいはわかりますが、あれからあまり成長していないということでしょうか、いまだに「?」です)。
 ちなみにその時一緒に見に行った菊隆也君とは十年ほど前、小学校の同窓会で再会しました。離婚を経験し髪の毛がすっかり白くなった菊君はダイワ産業だったかな、やぐら茶屋やエスカイヤークラブを経営する会社に勤めているとのことで、今度一緒にエスカイヤークラブにバニーガールを見に行こうと約束したのですが、その後すぐ癌で亡くなってしまいました。
 こんなふうに思いがけない形で思い出が蘇るというのはそうあることではありません。その意味でもいい経験をさせてもらいました。
追記:
 昨日は母の日でもありました。妻は娘から花束を贈られて喜んでいました。娘はこの4月から大学進学で東京に住んでいるのですが、どうやら向こうの花屋に注文を入れて送ってきたようです。
 実家に住んでいるときはそんな気つかいをすることはなかったのですが、ひとり暮らしをするようになって母親の存在の大きさに気づいたのでしょうか。それとも少し大人になったのかな。
 まあ、なんにしても結構なことです。
 来月は父の日もありますが……まあ、期待はしないでおきます。
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 演劇ユニット・チーム銀河×モンゴルズシアターカンパニーは毎月第4日曜の14時に大阪・四ツ橋のイサオビル2階ホールで新作『リハーサル』をロングラン上演中です。
 次回公演は5月26日(日曜)です。
 詳しくはこのサイトの「次回公演」のページ、またはFacebookのイベントページをご覧ください。
本サイトのページ http://toura-h.wixsite.com/team-ginga/blank-10
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team-ginga · 6 years ago
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『リハーサル』3月公演無事終了&投げ銭ライブ@新榮山
 昨日3月24日、『リハーサル』毎月1回1年間ロングランの3月公演が無事(なのか? 音響・照明のオペレーションをしていたあやかちゃんの機転でうまく切り抜けたので、お客さまにはわからなかったようですが、実はラスト近くのいちばんいいところでヒューズが飛んてゾッとしました)終了しました。
 おいでくださいましたみなさま、ありがとうございました。
 お客さまとの交流会のあと、同じイサオビルの3階で行われていた「週末青空図書館」の「本の会」に少しだけ顔を出し、ご挨拶をさせていただきました。この会では私の著書『晴れた日には『異邦人』を読もうーーアルベール・カミュと「やさしい無関心」』(世界思想社、2010)も取り上げていただいたそうです。
 この「本の会」はいつも『リハーサル』の公演と被っているのですが、次回は4月27日(土曜)とのことで、『リハーサル』の公演の前日ーーそれならば出席させていただきますと申し上げたのですが、家に帰ると27日に大学で会議があるというメールが来ていました。
 うまくいかないものです。
 バラシのあとは、大阪・緑橋の新榮山へ行きました。かねてより親しくしていただいている上山ナオミさんが切り盛りしている店です。そこでこれまたかねてより親しくしていただいているシンガーソングライターのひきたまさんのライブがあるというので見に行きました。
 岡山から来たという3人組のグループ・ヤーフズも加わり、疲れてはいましたが非常に楽しい時間を過ごすことができました。
 ライブ後、ひきたまさんやヤーフズの方と話をしていて、「私は中学生の頃、シンガーソングライターになりたかったんです。ボブ・ディランのバックバンドをしていたザ・バンドが好きでした」と言ったら、その場にいたみゆき&父バンドのメンバーでもある音楽バー・B-stationのマスターがギターでザ・バンドの名曲「ザ・ウェイト」を弾きはじめ、Take the load off Fanny / Take the load for free / Take the load off Fanny / And, and, and / Put the load right on meと数人で熱唱。
 さらにそのあと「アイ・シャル・ビー・リリースト」とザ・バンド・バージョンの「ジョージア」も歌いました。歌詞がうろ覚えだったのが、返す返すも残念です。
 いい1日でした。
 実はここ数日、大学関係で鬱陶しいことがあり心が重かったのですが、いろいろと吹っ切れた気がします。
**********
 演劇ユニット・チーム銀河×モンゴルズシアターカンパニーは毎月第4日曜の14時に大阪・四ツ橋のイサオビル2階ホールで新作『リハーサル』をロングラン上演中です。
 次回公演は4月28日(日曜)です。
 また、それと並行して『改訂版・オズの部屋探し』も毎月第3土曜の18時半に大阪・緑橋の杉浦実業株式会社2階会議室でロングラン上演中。
 次回4月20日(土曜)がいよいよその千秋楽。フランス語字幕付きで上演いたします。
 みなさまのご予約・ご来場をお待ちしております。
 詳しくはこのサイトの「次回公演」のページをご覧ください。
『リハーサル』http://toura-h.wixsite.com/team-ginga/blank-10
『改訂版・オズの部屋探し』http://toura-h.wixsite.com/team-ginga/jikai
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team-ginga · 5 years ago
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『メフィスト』12月公演、無事終了
 昨日12月6日(金曜)、『メフィスト』毎月1回1年間ロングラン公演の3回目にあたる12月公演が無事終了しました。
 3回目と書きましたが、初回はプレヴュー公演と銘打っていたので、2回目なのか3回目なのか微妙なところです。
 また、基本毎月1回なのですが、白樫さんが『シングルマザーズ』の公演があったため、11月は公演がありませんでしたし、その代わり1月は3日と31日に公演がありますから、12月公演という言い方も実は微妙なところです。
 まあ、呼び方はどうあれ、正直今回は結構大変でした。イサオビル2階ホールは改装され、Regalo Gallery & Theatreとなったわけですが、新しくなった会場でで芝居をするのは我々としては初めてですし、そんなときに限って演出の増田さんが和歌山に出張(はっきり聞いていませんが、アドベンチャーワールドのイルカショーに関する仕事だと思います)してしまったので、何をどうすればいいか、何がどこにあるかさっぱり……という状態でした。
 こんな時こそ一致団結(え?)。「一人の小さな手/何もできないけど/でもみんながみんなが集まれば/何かできる/何かできる」(え?)。なんとかみんなで力を合わせて乗り切ることができました。
 寒い中、また12月の慌ただしい中、おいでくださいましたお客さま、どうもありがとうございました。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
 家に帰ったら妻が38.5度の熱を出して寝込んでいました。もしかするとインフルエンザかもしれないから近づかない方がいいと言います。
 うーん、心配。
 私自身は今までインフルエンザにかかったことはありません。子どもの頃もそうですし、芝居を始めてからは毎年予防注射をうっています。
 妻は2001年かな、私が博士論文の試���を受けるためにフランスに行った時だったか、それとも博士論文提出のための最後の打ち合わせを指導教授のジャクリーヌ・レヴィ=ヴァランシ先生とするためにフランスに行った時だかにインフルエンザにかかりました。
 私はパリに着いた翌日、雨の中、サン・ミシェル大通り近くの公衆電話から家に電話をかけてそれを知りました。当時、息子はまだ6歳、娘は1歳で「どうしよう?」と思いながらどうしようもなく、幸い私の母が一緒に住んでいたので母に全てを頼んだものの、前日の12時間におよぶ飛行機の旅の疲れや時差ボケや雨模様の天気の影響もあって、結構暗い気持ちだったように記憶しています。
 いま妻は医者に行っています。インフルエンザかどうかは結果待ちというところ。
 私はとにかく待つしかありません。
追記:
 妻が帰ってきました。
 結局インフルエンザではないとのこと。一安心です。
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 新作『メフィスト』1年間ロングラン中!
 次回は1月3日(金曜)、次々回は1月31日(金曜)。
 会場は大阪・新町のイサオビルRegalo Gallery & Theater(イサオビル2階ホール)、19時開場、19時半開演です。
https://www.facebook.com/events/403902366903274/
 みなさまのご予約・ご来場をお待ちしております。
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 『オズの部屋探し』パリ公演のためのクラウドファンディング実施中!
 是非ご支援をお願いいたします。
https://camp-fire.jp/projects/view/184653
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team-ginga · 4 years ago
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Youtube演劇ユニット・チーム銀河チャンネル
 今日9月3日はイサオビルで増田雄さんと一緒に演劇ユニット・チーム銀河チャンネルのための動画撮影。
 カミュの『ペスト』の映画化、『異邦人』、『最初の人間』、「客」(短編集『追放と王国』に収められた短編小説)の映画化、カミュの主要作品、カミュの生涯、「不条理」と「反抗」などについて語りました。
 『ペスト』の紹介・解説(全7回)は原稿を用意していましたが、今回は実験的に原稿なしで臨みました。その方が自然で聴きやすいかなと思ったのですが、さあどうでしょう。
 次週9月7日(月曜)から順々に配信していきますので、是非お聴きください。
演劇ユニット・チーム銀河チャンネル https://www.youtube.com/channel/UCgOZbkBbTbvGpX8AKW3eLTw
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team-ginga · 6 years ago
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『リハーサル』毎月1回一年間ロングラン初日、無事終了
 新作『リハーサル』毎月1回一年間ロングランの記念すべき初日が昨日、無事終了しました。
 たくさんのお客さまに来ていただき、感謝にたえません。
 この芝居ではスプモーニ(劇中の演出家曰く、「こうシュワシュワっとしたイタリアのカクテル」)とアフォガード(同じく演出家曰く、「バニラアイスに熱いエスプレッソをかけたもの」)がキーワード(?)として出て来ますが、終演後、演出助手で千日前フェスという飲み屋の店長でもあるあやかちゃん(松田亜矢香)が実際にスプモーニを作って販売しました。
 いやあ、売れること売れること。飛ぶように売れました(笑)。
 下は交流会に残ってくださったお客さまと撮った写真ですが、何人かの方が手に持ってくださっているのが、そのスプモーニです。
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 スプモーニそのものの写真もあげておきます。
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 どうですおいしそうでしょう? 是非ご来場の上、ご賞味ください(私はアルコールを一切受け付けない体質なので飲めませんが)。
 舞台写真もいくつかあげておきます。
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 左から演出家(東浦弘樹)、役者(中野聡)、女優=洋子(村上森子)です。
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 最後にもう一枚ーー開演前に撮った写真ですが、なんだかいい感じで好きな写真です。
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 『リハーサル』次回は10月28日(日曜)、次々回は11月25日。場所は大阪・四ツ橋のイサオビル2階ホール。13時半開場、14時開演です。
 みなさまのご予約・ご来場をお待ちしております。
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 演劇ユニット・チーム銀河×モンゴルズシアターカンパニーは毎月第4日曜(12月のみ第5日曜)の14時に大阪・四ツ橋のイサオビル2階ホールで新作『リハーサル』をロングラン上演します。次回公演は10月28日(日曜)です。
 また、それと並行して『改訂版・オズの部屋探し』も毎月第3土曜の18時半に大阪・緑橋の杉浦実業株式会社2階会議室でロングラン上演中。こちらの次回公演は10月20日(土曜)です。
 みなさまのご予約・ご来場をお待ちしております。
 詳しくはこのサイトの「次回公演」のページをご覧ください。
『リハーサル』http://toura-h.wixsite.com/team-ginga/blank-10
『改訂版・オズの部屋探し』http://toura-h.wixsite.com/team-ginga/jikai
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team-ginga · 5 years ago
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『明日、雨が降りそうな夕焼け空』
 少し前の話になりますが、11月15日に劇団えっせんす(本当はもっと複雑な書き方をするのですが、ここでは再現できないのでこう書いておきます)の『明日、雨が降りそうな夕焼け空』を見に行きました。
 場所は、その昔私が『チェーホフなんか知らない』を上演した関目高殿のアトリエ S-pace。
 ピッコロ演劇学校同期で友人のマッキンこと岡本牧子さんが出演する女二人の芝居です。作・演出はアトリエS-paceのオーナーでもある関川祐一さん。
 舞台装置はベンチ一つだけで、どこでも上演できる、どこへでも出張できるというのがこの芝居のコンセプトだそうです(演劇ユニット・チーム銀河×モンゴルズシアターとかいう劇団が似たようなことをしていました。同じようなことを考える人間がいるものです)。
 物語は一人の女がベンチに座ってお弁当を食べているところに、カニパンをかじりながら別の女(こちらがマッキンです)がやってくるところから始まります。
 弁当を食べている女は最初は警戒していますが、やがて打ち解け始め、二人は夕焼けのことや、中学時代の購買部のパンのことなど、よもやま話をします。
 弁当を食べている女曰くーー彼女は普段、同期の同僚と一緒にお弁当を食べているのだけれど、その同僚が火曜と木曜は母親の介護で休んでいるので、このベンチにお弁当を食べにきているとのこと。
 この辺りまでは、不条理演劇っぽくていい感じでした。ベンチの横に電信柱でもおけば、まさに別役先生の世界です。
 何日かが過ぎます。二人の女は「他人以上、友達未満」の関係になっています。
 最後の場面では雨が降っています。舞台上ではベンチが後ろ向きに置かれ、カニパンの女は傘もささず、向こうむきにベンチに座っています。そこへ弁当の女が傘をさしてやってきます。
 弁当の女は同僚が母親を自宅に引き取り介護するために会社を辞めたと言います。そして、同僚の苦しみ、悲しみに寄り添えない自分がもどかしいというようなことを言います。
 カニパンの女はそれに答えて、悲しみはいつか上書きされる、だから我々は生きていけるのだというようなことを言います。
 私はこの辺りの展開はなんだか説教くさくて嫌いでした。そもそも弁当の女がなぜそこまで同僚のことを考えるのかわかりません。だって、大切な存在だったかもしれませんが、所詮は同僚であり他人です。その母親が病気だとしても、同僚の苦しみ、悲しみを自分の苦しみ、悲しみにはできないのが普通です。それがもどかしいと言われても、あまり共感はできません。
 また、悲しみはいつか上書きされるって……当たり前じゃないですか。そんなことわざわざ言われなくても知ってます。
 話の中でカニパンの女は弁当の女の小学校の同級生だったということが明らかになります。カニパンの女が一人ぼっちで給食を食べていた時、弁当の女が「一緒に食べよう」と言ってくれたのが嬉しかった……とのこと。
 で、カニパンの女は弁当の女に「その同僚はまだ会社にいるの?」と尋ねます。「まだ残務整理で会社にいる」と聞いたカニパンの女は弁当の女に「じゃあ会いに行ったら?」と行って弁当の女を送り出します。
 うーん、なんじゃこれは? 女の友情の物語なんですか?
 でも、問題はそこではありません。大切なのはカニパンの女の正体です。
 だって……雨の中、傘もささずにベンチに座ってるんですよ。しかも、客席に背中を向けています。もっと言えば、弁当の女が一旦退場して幕が変わるのですが、カニパンの女は一度も退場しません。常にベンチのそばに居続けます。
 どう考えても普通じゃありません。
 あとでマッキンに尋ねると「あの女は幽霊です」とにべもなく(?)答えました。
 あ、そう。
 まあ、そうでしょうね。
 幽霊だとしたら地縛霊ですか。あの場所から動けない/動かないわけですから。
 でも……幽霊なら幽霊で、なぜ死んだのかとか、なぜ成仏できないのかとか、なぜあの場所にいるのかとか、弁当の女と会ったのは偶然なのか、それともわざわざ弁当の女に会いにきたのかとか、いろいろ説明すべきことがあるはずです。
 そういうことをしないで、あとは観客それぞれが考えればいいというのは(いや、マッキンなり関川さんなりがそう言ったわけではありません。でも、そういうことにならざるを得ないでしょう)、私には作り手側の責任放棄に思えてなりません。
 難解な芝居、曖昧な芝居というのがあることをもちろん私は知っています。難解にならざるをえず難解になってしまった、曖昧にならざるをえず曖昧になってしまった芝居を私は嫌いではありません。でも、説明が足りなくて難解に、曖昧になってしまった芝居というのは好きではない……というよりそれは作り手の怠慢だと思っています。
 いい感じの芝居になりそうだったのに、なり損ねた芝居という印象を持ってしまったーーというのが正直なところです。
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 新作『メフィスト』1年間ロングラン中!
 次回は12月6日(金曜)、次々回は1月3日(金曜)。
 会場は大阪・新町のイサオビルRegalo Gallery & Theater(イサオビル2階ホール)、19時開場、19時半開演です。
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team-ginga · 6 years ago
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それでいいのかJJ
 WowowでUFC239イン・ラスベガスを見ました。
 メインカードは、マイケル・キエサvs. ディエゴ・サンチェス(ウエルター級)、ルーク・ロックホールドvs. ヤン・ブラボヴィッチ(ライトへヴィー級)、ベン・アスクレンvs. ホルヘ・マスヴィダル(ウエルター級)、アマンダ・ヌネスvs. ホーリー・ホルム(女子バンタム級タイトルマッチ)、ジョン・ジョーンズvs. チアゴ・マヘタ・サントス(ライトへヴィー級タイトルマッチ)の5試合。
 メインを除いて(!)どれもいい試合でしたが、白眉はベン・アスクレンvs. ホルヘ・マスヴィダル。
 試合開始5秒(!)でマスヴィダルの飛び膝蹴りが炸裂。アスクレンは首を曲げたまま不自然な形で倒れこみ、そのまま失神KO。かつての山本キッドvs. 宮田を思い出させる試合でした。
 いやあ、すごい。アスクレンはベラトールのチャンピオンで、よく言えばグラップラー(寝業師)、悪く言えば相手の上に乗り続けて判定勝ちを収めるという選手で、これまで20戦して19勝1ノーコンテスト。
 無敗の外敵にこのような形で土をつけたマスヴィダルはすごいの一言です。
 その前のルーク・ロックホールドvs. ヤン・ブラボヴィッチも、ロックホールドが投げを打とうとして失敗したところに、ブラボヴィッチが左フックを叩き込んでKO勝ち。ロックホールドはワイドマンを破ってミドル級のチャンピオンになった時は、「こんな強い奴がいるんだ」と思いましたが、同時に脆さもあり、誰に勝っても不思議はありませんが、誰に負けても不思議はない状態。仕方ないかなと思いますが、一抹の寂しさもあります。
 セミファイナルのアマンダ・ヌネスvs. ホーリー・ホルムも、ヌネスがハイキック一発でKO勝ち。女子はKO、一本が少ないので嫌いだという人も少なくありませんが、こういう試合を見せてくれるなら大満足です。
 この流れでメインに流れ込む……と思いきや、ジョン・ジョーンズvs. チアゴ・マヘタ・サントスはとんだ塩試合(盛り上がりのない試合をこう言います)でした。
 ジョーンズがプレッシャーをかけ、サントスがときどき飛び込むというのを5ラウンドに渡って淡々と(?)繰り返すだけで、結果は2-1の判定でジョーンズが勝利。
 ジョーンズはUFC歴代最強と言っていいほどの選手なのですが、対戦相手だったコーミエと乱闘を繰り広げたり、使用禁止の薬物を服用しているのが発覚したり、妊婦が運転する車に当て逃げしたり、スキャンダルが絶えない問題児です。
 だからこそ試合でその圧倒的な強さを見せて欲しかったのですが……
 これでいいのかJJ。
 ジョーンズは試合後に一人で歩くことができず、セコンドの肩を借りて退場していましたから、足の負傷で思い切った攻撃ができなかったのかもしれませんが、チャンピオンでありメインエベントを任されたのだから、もっと観客を沸かせるような試合をして欲しかったと思います。
 次回WowowのUFC中継は、7月28日(日曜)。メインエベントはマックス・ホロウェイvs. フランキー・エドガーのフェザー級タイトルマッチ。
 あれ? 『リハーサル』の公演日だ。
 えーっと、UFCは録画して、是非『リハーサル』を見においでくださいませ。
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 演劇ユニット・チーム銀河×モンゴルズシアターカンパニーは毎月第4日曜の14時に大阪・四ツ橋のイサオビル2階ホールで新作『リハーサル』をロングラン上演中です。
 次回公演は7月28日(日曜)です。
 詳しくはこのサイトの「次回公演」のページ、またはFacebookのイベントページをご覧ください。
本サイトのページ http://toura-h.wixsite.com/team-ginga/blank-10
Facebookイベントページhttps://www.facebook.com/events/849554741880124/
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team-ginga · 6 years ago
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レストラン「ルベナトン」とUFC236
 昨日��4月15日)は長年聴講生として私の授業に出てくれているOさんと一緒に夙川のフレンチレストラン「ルベナトン」でランチ。
 食べたものは
アミューズグール(突き出し):レンズ豆のムース
前菜:ホワイトアスパラガス、ソース・オランデーズ
主菜:ブフ・ブルギニョン(牛頬肉の赤ワイン煮)
デザート:ヌガー・グラッセ、マンゴーのシャーベット添え
エスプレッソとプティフール(小菓子)
 前回、大学院の先輩・後輩たちが私の還暦を祝ってくれた際に行ったときもブフ・ブルギニョンを頼んだので、メートル・ドテル(給仕長)が「同じですがいいですか?」と言っていましたが、魚2種(鯛か舌平目だったと思います)かブフ・ブルギニョンか鹿か鴨かウズラかジビエ(狩の獲物)かで、舌平目と鴨とウズラとジビエは追加料金がかかりますと言われると、それしか選択肢がない気がします(追加料金さえなければ、鴨を頼みます。ケチくさいようですが、レストランってそういうところが大事だと思います)。
 料理は飛び抜けて美味しいとか、オリジナリティに溢れているとかいうものではありませんが、うちから近いし、夙川駅からも近いし、これで3,740円(だったと思います)なら、まあ手頃です。
 そのあとOさんと桜を見ながら(さすがにもう散りかけでしたが)夙川沿いを少し歩いて帰宅。
 帰宅後はWowowオンデマンドでアメリカの総合格闘技イベント、UFC236を見ました。
 判定決着ではありましたが、メインの2試合、アデサニヤvs. ガステラムとポワリエvs. ホロウェイは激闘。あそこまでやってくれるなら、判定でも大満足です。
 なぜかゲストとして古坂大魔王が出演していました。総合格闘技の大ファンだそうで、その「愛」は十分に伝わりましたが、古坂大魔王って背が高いんですね。
 番組冒頭で出演者全員が並んで挨拶をしているとき、他の誰よりーー元総合格闘家のT.Kこと高阪剛よりも高いので驚きました。
 その昔、アメリカのプロレスのレフリーにレッドシューズ・ドゥーガンというのがいて、やたら背が高く、対戦しているレスラーより大きいので、「あれ?」と思ったことがありましたが、こういうのってどうなんですかね。
追記:
 ルベナトンにミシュラン兵庫2016が置いてありました。星なしですがルベナトンも掲載されています。
 私はミシュランは大抵チェックしていますが、この兵庫2016は見ていませんでした(当初は「大阪・京都・兵庫」版だったのですが、いつの頃からか「大阪・京都」版と「兵庫」版を分けて出版するようになりました。1冊3000円近くしますから、両方買って読もうと思うと結構物入りです)。兵庫県版としては最新版で、新しい一つ星として芦屋の「北じま」とい��店が載っていました。
 妻と行こうかとネットで調べたのですが……どうもこの店、ランチだとメインは牛肉のステーキが中心のようです。鴨もあるようなのですが、1000円ほど追加料金がかかる模様。
 私はフランス料理を食べに行って、メインがステーキというのはどうも好きではありません。フランス料理なら鴨とか鳩とか子羊とか、普段は食べられないようなものを出して欲しいと思います。
 昔は初めての店に行くときは予約の電話でそのあたりをしつこく言わねばなりませんでした。それがいっとき改善された時代もあったのですが、このところは星つきレストランでもランチだと牛とか豚とか鶏とかを出してくる店が少なくありません。
 困るよなあそういうの。
 仕方がないので、久しぶりに大阪・中之島の「ヴァリエ」に予約を入れました(ネットのメニューで選択肢に鴨があること、追加料金はかからないことを確認しました)が、私はメインに選択肢があり、鴨や鳩や子羊を追加料金なして食べられる店が好きです。
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 演劇ユニット・チーム銀河×モンゴルズシアターカンパニーは毎月第4日曜の14時に大阪・四ツ橋のイサオビル2階ホールで新作『リハーサル』をロングラン上演中です。
 次回公演は4月28日(日曜)です。
 また、それと並行して『改訂版・オズの部屋探し』も毎月第3土曜の18時半に大阪・緑橋の杉浦実業株式会社2階会議室でロングラン上演中。
 次回4月20日(土曜)がいよいよその千秋楽。フランス語字幕付きで上演いたします。
 みなさまのご予約・ご来場をお待ちしております。
 詳しくはこのサイトの「次回公演」のページをご覧ください。
『リハーサル』http://toura-h.wixsite.com/team-ginga/blank-10
『改訂版・オズの部屋探し』http://toura-h.wixsite.com/team-ginga/jikai
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team-ginga · 6 years ago
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UFC243イン・ラスベガス
 3日(日曜)は『銭湯ワンダバ』の稽古だったので、Wowowオンデマンドの見逃し配信でUFC243イン・ラスベガスを見ました。
 総合格闘技というのは筋書きがないだけに凡戦の連続になってしまうことも少なくないのですが、今回の興行はなかなか良かったのではないでしょうか。
 コディ・ガープランドvs. ペドロ・ムニョス(バンタム級)、ロビー・ローラーvs. ベン・アスクレン(ウェルター級)では、激しい攻防の末、逆転KO、逆転一本が見られましたし、タイロン・ウッドリーvs. カマル・ウスマン(ウェルター級)、ジョン・ジョーンズvs. アンソニー・スミス(ライト・ヘビー級)の二つのタイトルマッチは判定決着でしたが、5ラウンドに渡ってアグレッシブな試合が見られました。女子のティーシャ・トーレスvs. ウェリー・チャンも同じく判定ではありましたが、なかなかエキサイティングだったと思います。
 UFCがWowowに戻ってきて本当に良かったと、しみじみ思っているワタシです。
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 演劇ユニット・チーム銀河×モンゴルズシアターカンパニーは毎月第4日曜の14時に大阪・四ツ橋のイサオビル2階ホールで新作『リハーサル』をロングラン上演中です。
 次回公演は3月24日(日曜)です。
 また、それと並行して『改訂版・オズの部屋探し』も毎月第3土曜の18時半に大阪・緑橋の杉浦実業株式会社2階会議室でロングラン上演中。
 こちらの次回公演は3月16日(土曜)。フランス語字幕付きで上演いたします。
 みなさまのご予約・ご来場をお待ちしております。
 詳しくはこのサイトの「次回公演」のページをご覧ください。
『リハーサル』http://toura-h.wixsite.com/team-ginga/blank-10
『改訂版・オズの部屋探し』http://toura-h.wixsite.com/team-ginga/jikai
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