#ところざわのゆり園
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大原 優乃は、日本のグラビアアイドル、女優、ファッションモデル、ダンサー、YouTuberである。エイベックス・マネジメント所属。Dream5の元メンバー。 鹿児島県川内市。 神村学園高等部卒業。 ウィキペディア
出生地: 鹿児島県 鹿児島市
生年月日: 1999年10月8日 (年齢 24歳)
身長: 154 cm
カップサイズ F
学歴: 神村学園高等部 (2018年)
事務所: エイベックス・マネジメント
愛称は、ゆーの、ゆのふぃー。趣味は、枝豆を育てること、雑誌を読むこと。特技は、犬と蛙の物真似。
魚のアレルギーがあり、加工食品も含めて食べることを控えている。一度でも魚の調理に使った器具を用いた他の料理や、魚の調理中の排煙や匂いなどにも過敏に反応してしまうため、飲食については制限があり、専用のメニューを用意してくれる学校選びなど、本人と家族は大変苦労したという。
文字は右手で書くが、その他は左利き。テレビドラマ『ゆるキャン△』(テレビ東京)で演じる「各務原なでしこ」が右利きだということに気づかぬまま、クランクイン前日に「右でやってみようか」と言われ、準備をする間もなくクランクインしてから練習したが全然つかめなくて悔しい思いをしたとインタビューで述べている。なお、同作品の第2シーズンにはなでしこが福原遥演じる志摩リンと共に鰻重を食べるシーンがあるが、前述の理由からなでしこが鰻重を食べる最中の姿は描かれておらず、撮影時も魚を扱うフリをしたり、代替食を用意したり、店舗外へ避難させたりと、徹底した安全対策が取られている。
2013年3月22日、当時13歳の大原は、Dream5のブログで、憧れのモデル���して桐谷美玲と北山詩織の名を挙げている。2019年3月24日(19歳時)のインタビューでは、土屋太鳳が女優としての目標で、芝居はもちろん、人柄や文章、表情の豊かなところにも魅力を感じていると言い、ダンサーとしての格好良さにも憧れていると答えている。
声優の高橋李依の大ファンを公言しており、自身が出演するドラマ『ガールガンレディ』(毎日放送)の主題歌を高橋が担当することになった際には高橋のTwitterにリプライを送った。
グラビアアイドルでは浅川梨奈を尊敬しており、グラビアで活躍できるのは彼女の存在があったからと公言している。浅川も「グラビアをけん引する存在」と大原を高く評価しているほか、後輩のアイドルにも人気が高く、本郷柚巴、田中美久、和泉芳怜などが大原のファンを公言している。
Dream5のメンバーとして活動していた頃にはすでに大きかったバストを目立たせないよう、晒(さらし)を巻いて活動していたという。
映像や雑誌を通して発信される大原のイメージは“いつも明るく前向きな女の子”であるが、先述したようなネガティブな実像とのギャップに悩んだことも多いという。大原本人は、グラビアモデルのデビュー当初は水着姿を撮られることに自信が無かったことや、生来の高い声も、Dream5に属していたころは他のメンバーとの調和が取れないと考え、自己紹介の際にわざと低めの声を使うこともあったことを述べている。
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Scan and transcription of the Persona 3 part of Newtype Magazine February 2016
春、夏、秋を経て冬、理が出す答えを見届けて
監督 田口智久
死を見つめる季節のフィナーレに
第1章でコンテ、第2章で監督を務めてこられた劇場版「ペルソナ3」ですが、ファイナル・シーズンである第4章は、どのような気持ちで臨んだのでしょう?
田口 第3章で自分が監督としてかかわっていない劇場版「ペルソナ3」を見ることができたのが、刺激になりました。自分とはまったく違う方法論で構築されていて、僕がやったら確実にこうならないですし、なんというかジェラシーのようなものを感じまして。ああ、ペルソナって、こういうふうにつくることもできるんだ、と。それを受け止めることができたからこそ、第4章では、自分のやり方を突き詰めたフィルムにしなくてはと思いました。あとは、やっぱりフィナーレということでのプレッシャーが大きかったです。
第4章の物語の関となるのは?
田口 理と綾時の関係性ですね。そこヘシャドウの母体であるニュクスが襲来したり、それに伴ってみんなの心がダウナーになって⋯⋯という展開で、ずいぶん重いものになっています。でも、みんなが悩んでいる部分にしっかり尺を取って描いているので、映画ならではの見せ方ができているのでは、と思います。
理にスポットが当たっていきますが、どのように描きましたか?
田口 第3章に、理が旅館の池に落ちて笑うシーンがありますけど、あの理を経ての理をしっかり追っていこうと考えていました。今作では、抱えきれないほどの絶望を前に、悩み、立ち止まってしまうというところまで、みんなが落ちてしまうんですけど、そのなかで理が見つけ出す答えというのが、全4章通してのテーマでもあり、象徴的なセリフになっています。そして、それは、第3章で笑った理がいなければ、たどり着けなかった答えなんじゃないかな、と。
それから、綾時とアイギスも、重要な存在ですね。
田口 すごく極端な⋯⋯本当に超極端な言い方ですけど「綾時と理は両想い。アイギスは理に片想い」っていうのを、こっそり頭の片角に置いてました(笑)。もちろん僕独自の解釈なので、いろんなとらえ方をしてほしくもあるのですが。ただ、そうやって、アイギスがヒロイン然としているわけではないからこそ、ペルソナならではの仲間感が出る、というのもあるんですよね。
理と綾時に重点が置かれていくとなると、その二役を演じられている石田彰さんのアフレコもすさまじいものになったのでは。
田口 石田さんだけ別の週に理以外の綾時を��心とした声を録らせていただいてから、全体アフレコの週に理としてみんなといっしょに録らせていただい��感じなんですけれど、本当にすばらしかったです。演技に対するストイックさが本当にプロフェッショナルで、ご自身で「今のは少し綾時が出てしまったから」とリテイクを申し出てくださったり。
全体的にも、とてもスムーズなアフレコになったそうですね。
田口 圧倒的にスムーズでした。特に今回は静かなシーンが多くて、感情的にセリフを吐くような場面はほとんどないんですけど、その淡々とした空気感を成立させるのは難しいはずなのに、自然にスッとやってしまえるのがこのチームの方々の成せる技。こんなに研ぎ澄まされた現場は、なかなかないのではないかと。
細かな心情描写という意味では?画づくりにもこだわられたのでは?田口監督の描き出すダウナーな情景描写が楽しみです。
田口 カッティングが終わった後に、編集さんに言われたひと言が「暗っ!」でしたからね(笑)。刺されて死ぬとか大惨事が起こって死ぬとかのサスペンス的な死ではなくて、非常に観念的な死についての物語なので、精神的にどうやられていくかというのを、どう表現するかが課題で。光や色味の演出であったり、降ってくる雪の量で表現していきました。アニメで雪が降りつづけている作品もあまりないんじゃないかと思うんですけど、心情とマッチさせたいなあというところで、力を入れています。作画もすごいアニメーターさんたちが集まってくださっていて、誇張された動きというよりはリアル寄りの芝居をていねいに描いてくださっています。全然動いているように見えないところにも実は枚数が割かれていて、作画枚数もこれまででいちばん使っているんですよ。
最後に、今作を描くうえでの最大のポイントだったと考えるシーンを教えてください。
田口 ラストですね。それは第4章を担当すると決まったときから、見据えていたビジョンでもあります。第1章の春からともに季節を経てきた理と仲間たちが迎える、そのラストを見届けてほしいです。
#1 Spring of Birth
1日と1日のはざまに隠された影時間。そこにはびこる怪物・シャドウに襲われて、無気力症となってしまう者が町に続出していた。対抗できるのは、ペルソナという特殊な能力をもつ者だけ。春、私立月光館学園に転校してきた結城理は、ペルソナの力に覚醒し、同じくぺルソナの力をもつ者たちが集う特別課外活動部へと引き入れられる
#2 Midsummer Knight's Dream
夏休みに屋久島旅行���向かった特別課外活動部。そこでアイギスという女の子に出会う。彼女は対シャドウ特別制圧兵装のラストナンバーであり、なぜか理のそばにいることを望むのだった。理たちは影時間の謎を追いながら、さらに新たな仲間と出会い、きずなを深めていく。だがそこにストレガと名のる者たちが現われ⋯⋯
#3 Falling Down
季節は秋。特別課外活動部は、影時間を終わらせるため、シャドウや滅びを望むストレガとの死闘を重ねていた。ある者は仲間や家族の死と向き合い、ある者は護るべき者に気づき、ある者はこれまでの戦いの意味に葛藤する。そんなとき、理の前に謎の転校生、望月綾時が現われる。その出会いの先にあるものは⋯⋯
「PERSONA3 THE MOVIE #4 Winter of Rebirth」
●1月23日土全国ロードショー
●第3章Blu-ray&DVD 1月20日水発売
WEB▶http://www.p3m.jp/
Twitter▶@P3movie
illustrated by YUKIO HASEGAWA, finished by SAORI GODA
background by BIHOU, text by HITOMI WADA
©ATLUS ©SEGA/劇場版「ペルソナ3」製作委員会
STAFF 原作=「ペルソナ3」(アトラス) 脚本=熊谷純 スーパーバイザー=岸誠二 キャラクターデザイン=渡部圭祐 ペルソナデザイン=秋恭摩 プロップデザイン=常木志伸 色彩設計=合田沙織 美術監督=谷岡善王(美峰) 美術設定=青木薫(美峰) コンポジット&ビジュアルディレクター=高津純平 編集=櫻井崇 音楽=目黒将司、小林哲也 音響監督=飯田里樹 第4章監督=田口智久 制作=A-1 Pictures
CAST 結城理=石田彰 岳羽ゆかり=豊口めぐみ 伊織順平=鳥海浩輔 桐条美鶴=田中理恵 真田明彦=緑川光 山岸風花=能登麻美子 アイギス=坂本真綾 天田乾=緒方恵美 荒垣真次郎=中井和哉 イゴ ール=田の中勇(特別出演) エリザベス=沢城みゆき
#persona 3#p3#ryomina#that tag's deserved i think#'Ryoji and Makoto are in love with each other. Aigis' feelings for Makoto are unrequited'#insane
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【1話】 はじめて大麻を吸ったときのレポ 【さいばーひっぴーができるまで】
―――小学校からの幼馴染である“しのはる a.k.a. BUDDHA ON SHROOM”(以下“しのはる”)が、当時留学していたカリフォルニアから日本にいる僕に電話をかけてきては、大麻の使用の煽り・唆しをしてきていた。
彼の話を聞いているうちに、僕は大麻を吸ってみたくて仕方がなくなっていたので、大麻の使用を目的として、しのはるが住んでいるカリフォルニアの家に居候しに行くことにした。
そうして日本を離れ、しのはるの家に到着するなり、しのはるは「初めての人は吸い方が悪いのか、効いてるかわからないって人が多いから、肺に死ぬほど煙を溜め込むイメージで吸って、少し息を止めてから吐くといいよ」などと僕に忠告をすると、「景気づけにいっちゃってください」とか言いながら、早速ジョイントを渡してきた。
僕は少し不安を抱えながらも、不慣れな手つきでジョイントの先に火をつけ、忠告通りに大量の煙を肺に溜め込んでみたのだが、急に肺に苦しさを覚えたために、息を止める間もなく強烈に咳き込んでしまった。
咳き込みすぎてもはや吐きそうになりながら過呼吸的な浅い呼吸を繰り返している僕を見ながら、しのはるはニヤニヤと可笑しそうに「うわー吸ったねーこれ絶対ハイになるやつじゃん」などと言いながら、残りのジョイントをゆっくりと吸っていた。
5分ほど経ってようやく肺が楽になってきた頃、僕は座禅を組みながら、大麻の効果が効いてくるのを神妙に待っていたのだが、さらに15分ほど経過してもとくに変化がなかったので、「全然効いてる感じしないなー」などと言って残念がっていた。
しかし、気づくとなぜか上半身が右に傾いていたのだ。僕は上半身が倒れそうになったところでハッとして姿勢を直したのが、それでもまた徐々に上半身が右に傾いてしまっていた。僕のその様子を見ていたしのはるは、「時計の秒針みたい」などと何の気なく僕を茶化してきていたのだが、僕はその言葉を受けると、まるで暗示にかかってしまったように、1秒ごとに1秒分の角度で小刻みに上半身が右に傾いていってしまった。
僕は秒針になるのを��めるために立ち上がってみたのだが、今度は沼地に立っているかのように足がカーペットに沈んでいく感じがしてきた。その感覚はとても愉快で、僕は幼児のようにはしゃぎながら左右交互に足踏みをしていたのだが、次第に足踏みをするのを止められなくなってしまい、しかもその途中で、“ただのカーペットの上で成人男性が足踏みをしてはしゃいでいる”という状況の可笑しさに気づいてしまったので、止められない足踏みをしながら腹を抱えて笑っていた。
すると、壊れたおもちゃのようになってしまった僕を見ていたしのはるも、まるで伝染したかのように笑い転げ出したので、それにつられて僕もさらに笑いが止まらなくなった。何が面白くて笑っているのか、もはや途中で忘れてしまっていたのだが、なにが面白くて笑っているのか分からないのに笑っていることがもはや可笑しくて、ヒステリックに笑い狂っていた。
そうして大麻のハイの愉快さを知ると、僕は毎日のように大麻を喫煙したくなり、2週間ほど滞在していたカリフォルニアでは、ほぼ毎日大麻を喫煙する生活を送っていた。
―――しかし帰国してから2年間ほどは、大麻とは無縁の生活を送っていた。旅行に行った時などには大麻を吸いたくなることもあったが、わざわざ日本でリスクを犯してまで吸おうとは思わなかったし、当時は周囲の交友関係の中に大麻を嗜む人がいなかったのもあって、大麻のない生活に特に支障を感じていなかった。
そんな中、しのはるが日本に帰ってきた。しのはるは、「間違えてポッケにTHCグミを入れたまま飛行機に乗ってたみたいで、図らずも密輸入しちゃった」などというメッセージと共に、トリッピーなデザインをしているグミの写真を送ってきて、その数時間後には、「もう食べちゃったんだけど、日本でハイになるの色んな意味でおもしろいわ」などと羨ましくなることを言ってきた。
しのはるのせいで大麻を吸いたくてうずうずしていると、数日後にしのはるから電話がかかってきて、「あのグミはもう食べちゃったんだけど、weed調達できたから、今日一緒に吸わない?」などと誘ってくれたのだが、僕はそのありがたさはさておいて、ツテがなくても日本で大麻を入手できることと、彼がひとりでに行動に移していたことに仰天した。
当時はまだ珍しかったのだが、Twitterで「都内 大麻 手押し」などと検索をして出てきたプッシャーとDMでコンタクトを取って、新宿駅の構内で落ち合って引いてきたらしい。
僕は意図的に法の外に出る経験は実質初めてだったので、少し不安に思ってもいたのだが、再び大麻の感覚を味わえることを想うと、多少のリスクを冒してでも大麻を吸いたいと思ったし、日本で吸ったらどういう感覚や気持ちになるか興味があったので、ありがたくいただくことにした。
そうして、僕は少し緊張しながらも集合先の公園で待っていると、しのはるはニヤついた顔でやってきて、早速ポケットからパケに入った大麻を取り出し��は、「こちらが乾燥大麻らしき植物片です」などと言いながら、なんの悪びれもなく大麻を僕に見せつけてきた。
日本で大麻を見ること自体もそうだが、しのはるが違法行為である“大麻所持”をしていることの非日常性というか異常性が可笑しくて、僕はなんだか精神が昂った。
それから早速、その大麻で作ったジョイントを一緒にまわしたのだが、2年ぶりということもあってか、「本当にこれは大麻なのか?」と勘繰るほどにサイケデリックなトビ方をした。
あとでその時の僕の様子をしのはるに聞いたら、ついに頭がバグってしまったんじゃないかと不安になったくらいには、様子がおかしかったらしい。
実際、せっかくだから日本ならではの食事をしようということでくら寿司に行ったのだが、なぜか店内でインド風のBGMが流れていて、僕はその要因だけでインドのくら寿司にいると思っていたし、普段は割と苦手なとろサーモンを口に入れたら、脳細胞の多くが死滅したのではないかと思うほどに、2分くらい「美味い」ということしか考えられなくなっていて、店を後にする頃には、美味すぎたことによって心身ともに疲弊しきっていた。
アメリカでハイになるのとはちがって、馴染みのある環境でハイになると、“シラフのときとハイのときとでは感覚や情報の捉え方が違う”ということがよりハッキリと分かったし、法律で禁止されている日本でハイになるというのは、背徳感がスパイスされた解放感があった。
それから、僕は大学��卒業して東映株式会社に入社し、寮生活の元に社会人として初めての労働を行っていた。ただ、ゆっくりと大麻を嗜む生活とは無縁だったために、(寮でこっそり吸っていたこともあったけど)苦しくなってしまい、あっさりと会社を辞めて、もう少しゆるい会社に転職した。
時間に余裕を持てるようになると、僕としのはるは頻繁に大麻を吸って遊ぶようになり、僕は一人でも大麻を引きに行くようになった。そうして、しのはるとプッシャーの情報を共有し合ったり、一緒に引きに行ったりする中で、僕らにはお気に入りのプッシャーができた。
そのプッシャーはLSDなるものも持っていて、LSDのことを「大麻の8倍くらい凄いヤツ」とかいうテキトーな説明をしていたのだが、僕らはそれを聞いて、俄然やってみたくなっていた。
・
つづく(この物語は雑誌「さいばーひっぴー」の「さいばーひっぴーができるまで」に載っている内容とほぼ同じものです)
・
この物語はフィクションです。また、あらゆる薬物犯罪の防止・軽減を目的としています( ΦωΦ )
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“The Apothecary Diaries” Season 2 Final PV / 『薬屋のひとりごと』第2期ファイナルPV
Please note that the English sentences are just my translation.
高順「壬氏様」
Gaoshun “Jinshi-sama.”
Gaoshun “Master Jinshi.”
壬氏「……毒…?まさか…!」
Jinshi “……Doku…? Masaka…!”
Jinshi “……Poison…? It can’t be…!”
『新章開幕(しんしょうかいまく)――』
『Shinsho kaimaku――』
『New chapter begins――』
壬氏「後宮内に毒物を持ち込もうとした者がいる」
Jinshi “Kokyu-naini dokubutsu’o mochi-komoto shita monoga iru.”
Jinshi “There is someone who tried to bring poisons into the rear palace.”
猫猫「偶然が重なり必然となった、あの事件に似ている…!行かなければ!」
Maomao “Guzenga kasanari hitsuzento natta, ano jikenni niteiru…! Ikanakereba!”
Maomao “It’s similar to that incident where a series of coincidences made it inevitable…! I must go!”
『新たな謎解きの幕が上がる(あらたななぞときのまくがあがる)――』
『Aratana nazo-tokino makuga agaru――』
『The curtain is rising on a new mystery――』
『真珠の涙(しんじゅのなみだ)』
『Shinjuno namida』
『Pearl tears』
猫猫「真珠の涙とはどういうことでしょう?」
Maomao “Shinjuno namida-towa do-iu-koto desho?”
Maomao “What do you mean by ‘pearl tears’?”
『特使の来訪(とくしのらいほう)』
『Tokushino raiho』
『Visit of the envoys』
壬氏「特使たちは一体何を考えているんだ…?」
Jinshi “Tokushi-tachiwa ittai nani’o kangaete-irunda…?”
Jinshi “What on earth are the envoys thinking…?”
『北からの異臭(きたからのいしゅう)』
『Kita-karano ishu』
『Strange smell from the north』
猫猫「ん?何だこの匂い」
Maomao “N? Nanda kono nioi.”
Maomao “Hmm? What’s this smell?”
高順「この匂いは…!」
Gaoshun “Kono nioiwa…!”
Gaoshun “This smell is…!”
『やがて様々な事件が交差し(やがてさまざまなじけんがこうさし)――』
『Yagate sama-zamana jikenga kosa-shi――』
『Various incidents cross by and by, and――』
猫猫「中祀での暗殺未遂事件は、多くの人間が関わっている可能性が高い」
Maomao “Chushi-deno ansatsu-misui-jikenwa, ookuno ningenga kakawatte-iru kanoseiga takai.”
Maomao “It is likely that many people were involved in the assassination attempt in the medium ceremony.”
『国を揺るがす大事件を引き起こす(くにをゆるがすだいじけんをひきおこす)』
『Kuni’o yurugasu dai-jiken’o hiki-okosu.』
『Cause major incident that will shake the nation.』
『その鍵を握るのは(そのかぎをにぎるのは)――』
『Sono kagi’o nigiru-nowa――』
『The person who holds the key is――』
猫猫「壬氏様…一体何者なんだろう…」
Maomao “Jinshi-sama… Ittai nani-mono nan-daro…”
Maomao “Master Jinshi… Who on earth is he…?”
皇帝「この後行くところへついてきて欲しいんだ」
Kotei “Kono-ato iku-tokoro’e tsuite-kite-hoshiinda.”
Emperor “I want you to follow me to the place where I go after this.”
男「お気を付けください」
Otoko “Oki’o tsuke-kudasai.”
Man “Please be careful.”
壬氏「わかっている」
Jinshi “Wakatte-iru.”
Jinshi “I know.”
♪例えば僕が僕じゃなければ、君が君じゃなければ…♪
♪Tatoeba bokuga bokuja nakereba, kimiga kimija nakereba…♪
♪For example, if I weren’t me, if you weren’t you…♪
『エンディングテーマ「幸せのレシピ」平井大(avex trax)』
『Endingu tēma ‘Shiawaseno Recipi’ Hirai Dai (Ēvekkusu torakkusu)』
『Ending Theme ‘Recipe for Happiness’ by Dai Hirai (avex trax)』
皇帝「朕の花園を手入れする庭師であろう?お前は」
Kotei “Chinno hanazono’o teire-suru niwashide aro? Omaewa.”
Emperor “After all, you’re the gardener maintaining my flower garden.”
高順「特別な方しか身に着けられない物ですから、大切にしてください」
Gaoshun “Tokubetsuna kata-shika mini tsuke-rarenai mono desu-kara, taisetsuni shite kudasai.”
Gaoshun “It’s something only special individuals can wear, so please take care of it.”
壬氏「妙なところで鈍いあの女官でも、そろそろ気づくはずだ…俺の正体に。もしくは既に…。だったら気が楽なんだが…」
Jinshi “Myona tokorode nibui ano nyokan-demo, soro-soro kizuku-hazuda…oreno shotaini. Moshikuwa sudeni… Dattara kiga raku nan-daga…”
Jinshi “Even that court lady who is obtuse at strange points should soon realize…my true identity. Or maybe she has already… I’ll feel better then, though.”
「妙なところで鈍い」 I couldn’t find the best translation for this phrase.
鈍い(にぶい/Nibui): insensitive, dull, slow
妙なところで(みょうなところで/Myona tokorode): at the strange place, somewhere strange
“Even that court lady who is insensitive strangely to something” might be better…?
壬氏「いつまでも…黙っておくわけには…」
Jinshi “Itsumademo…damatte-oku-wake-niwa…”
Jinshi “(I can’t) keep quiet forever…”
♪…世界が結局ほら好きなんだ♪
♪…Sekaiga kekkyoku hora suki-nanda♪
♪…I love the world after all♪
『薬屋のひとりごと 1月10日(金)よる11時40分放送開始…』
『Kusuriya no Hitori-goto Ichi-gatsu tooka (kin) yoru ju-ichi-ji yonjuppun hoso-kaishi…』
『The Apothecaries Diaries Broadcast will begin on Friday, January 10th at 11:40 p.m…』
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2024.4.19 Spincoaster presents aimi “I’m OK” Release Party @ BLUE NOTE PLACE
R&Bシンガーaimiの新曲“I’m OK”のリリースパーティを観に恵比寿ブルーノートプレイスに行ってきました。
R&Bシンガーaimiとしてのステージを観るのは今回が初めて。特にブルーノートプレイスは食事もおいしく、雰囲気も良く、お値段もかなりリーズナブルなので大好きなライブ会場の一つです。還暦前のこの年になってくるとスタンディングのステージは結構疲れてしまうので、着席して聞けるライブレストランは大変ありがたいです。
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今回の新曲“I’m OK”はジェネイ・アイコを手掛けたLEJKEYSのプロデュースとのこと。
今回aimiのもとにはLEJKEYSから直接メールがきたというが、アイコやユナ、旧知のアンダーソン・パークやダムファウンデッドも含めてアジアにルーツを持つアーティストとの仕事が多いアジア系の彼が、アイコの『Chilombo』を聴いて改めてR&Bに開眼したaimiと結びついたのは、偶然だったのかもしれないが必然だったとも言いたくなる。 R&Bシンガー aimi、LEJKEYSとの必然とも言えるタッグ 「I'm OK」に満ちた癒しのエネルギー - Real Sound|リアルサウンド
制作までの過程に関してはライブでも説明があったが、詳細は本人のリールにて
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バンドセットのステージはとても素敵だった。 aimi(Vo.) with 竹田麻里絵(Key.) Zak Croxall(Ba.) Willie(Ds.) 竹田麻里絵さんの演奏は初めて聞けたし、Nao Yoshiokaのステージも務めるZakも一緒だった。
ステージ後オリジナルZINEにサインをもらいました。
当日のライブレポに関しては、こちらのファンのブログで詳しく紹介されています。
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aimiのR&Bの原点について考えると、こちらの楽曲“Lady Boy”ではないかと自分は考えている。
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以前からカバー動画を専門としているYouTubeチャンネルHomesessionsの作品で知っていたのだが、この動画を見たのをきっかけに、2015年12月にaimiの地元で開催されたイベントに会いに行ったのが最初の出会いだった。
その後、タワーレコードのインストアライブやワンマンライブなど様々なステージを見てきたが、個人的にはR&Bをやって欲しいとずっと思っていた。
そうした中、R&Bシンガーaimiとしての新たな音楽活動が始まったわけだが、自身のアーティスト活動だけではなく、今やJ-R&Bのオーガナイザーの役割も担う存在となった。
「日本のR&Bは連帯が必要」 aimiが語る、R&Bと〈STAY READY〉への強い想い|日刊サイゾー
Nao YoshiokaやSincere、MALIYA、XinUのファンである自分にとては最近のJ-R&Bの動向に対してのワクワク感が止まらない。
Nao Yoshiokaライブレポ
Sincereライブレポ
MALIYAライブレポ
XinUライブレポ
近年の国内シーンはなかなか〈R&B〉というカテゴリー自体では注目されにくかったものの、アーティスト単位では非常にバラエティ豊かな才能を揃えてきたからだ。オーセンティックなジャンル性を継承しながら王道のR&Bの豊かさを確かな歌唱で伝えるシンガーたち――中堅のNao Yoshiokaから、昨年傑作『Chosen One』を作り上げたaimi、VivaOlaとも繋がるSincereまで――は良質な作品をリリースし続けているし、対してポップス畑に近いところでもXinU、CELINA、大比良瑞希、NEMNEといったニューカマーが続々現れ、ストリーミングのプレイリストを沸かせている。 もちろん、同様の領域ではJASMINEからiri、RIRI、MALIYAといった一~二世代前の実力者たちがいまだにリリースペースを落とすことなくエッジの立った曲を出し続けている状況もある。 「w.a.u以降」のR&B―露出に頼らぬ自律性で真価を示す歌い手たち|日刊サイゾー
ライブのアンコールでは2つの大きな紹介があった。
1つ目はaimiがインタビューを受けている『オルタナティヴR&Bディスクガイド』について。早速Amazonで購入してみた。
こちらの本の詳細についてはアジカン後藤がホストを務める ポッドキャスト番組APPLE VINEGARにてaimiが話をしている。
余談だが番組中ゴッチはマレーシアの国民的R&BシンガーYUNAを何度も紹介しており、YUNAファンの自分としてはとても親近感を持てた。
YUNAライブレポ
2つ目は新たなポッドキャスト番組Detox Lounge(デトックスラウンジ)の告知。
R&Bシンガーaimiとダンサー/DJのYacheemiがナビゲートする、R&B Loversのための憩いの場。さまざまな表情を持つR&Bの中でも、特に癒し効果にあふれた楽曲・アーティストに焦点を当て、Let'sリラックス&デトックス。あなたの音楽ライフをゆるやかに彩ります。
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番組中R&Bがもたらすヒーリング効果についての話があったが、個人的にはR&Bはライブで分泌されるドーパミン効果だけではなく、リラックスするためのセロトニン効果を期待しているため、デトックスラウンジというコンセプトは自分にとても合っているなと思えた。
K-POP全体のテーマが、BLACKPINKのガールクラッシュからNewJeansのイージーリスニングに変わってきているのと同様に、J-R&B全体のテーマがエンパワーメントからセルフラブに変わってきているなと昨今とても感じる。
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#おでかけ #マーケット日和
各務原市民公園で毎年秋に開催されている「マーケット日和」に行ってきました。
今年はブックマルシェが開かれて、近隣の本屋さんが集まるらしい、そして内沼晋太郎さんのトークイベントもあるとのこと。内沼さんのお名前は、以前読んでいた本(阿久津隆さんの「読書の日記」)の中でお見かけしていて、本屋さん周りのお仕事を色々されている方なんだなぁと薄ーく知ったのですが、こんな近くでお話が聞ける機会も中々ないだろうなと思って有休カードを振りかざして半ば無理矢理休みを取りました。
私はコロナ禍ぐらいから本を読み始めたにわか本好きなんですが、トークイベントの席では意外と前の方になってしまっておっかなびっくりです。端の方でひっそり聴いてそっと帰るつもりだったけれど、トークはゆるっとした雰囲気でも聞き応えあったし、これは自分の仕事にも応用できるところもあるのでは、と思ったり……。
個人的になるほど〜〜と思ったのが、これからAIが当たり前に存在する社会での本の役割、といったくだりです。AIに問いかけることができるのは、自分の中に質問すべきことが既にある時。何を知りたいのかが具体的に分かっている時には、書物でせっせと調べるよりAIに問いかけた方が断然早く答えを得られる可能性は上がる。が、何を問いたいのかが分からない時、さらに自分が何を知らないのかを把握していない時、この時が本の出番になるのです。自分が何を知らないのかを気付かせてくれたり、何を知りたいのかの切っ掛けになったり。これはノンフィクション、フィクション問わずそんな役割を果たしてくれるんじゃないかなと思います。
確かに、自分が今知っているだけのごくごくちっぽけな知識で物事を知った気になるのは怖いことだなぁと思います。本を読むことで自分の知らなかった世界とかへの足掛かりができたら素敵なことだなぁと。
最後の方の、それってあなたの感想ですよね、のくだりの話には笑いました。幸いまだ私はその言葉を誰にも投げ掛けられたことはないですが……笑
しかしまぁ、汗ばむぐらいの晴天の中、少し冷たい秋の風で花が散っていくキンモクセイの大きな木の下で催されるトークイベント……ロケーションもめちゃくちゃ最高でした。最高に気持ちよかったです。
天気の力も大きいですが、1日ゆーったり過ごせてリフレッシュできました。有休カードありがとう!逃亡した私を引き止めなかった同僚ありがとう!
画像はお昼ごはんに食べたスパイスカレー(バターチキンカレーとキーマカレーのあ��がけ)とめちゃくちゃ並んでいた青島珈琲焙煎所さんのコーヒー。酸味が少ない私好みのコーヒーで嬉しい。ホットを飲むつもりだったのに、あまりに暑くてアイスコーヒーです。
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2024-11月号
アンビグラム作家の皆様に同じテーマでアンビグラムを作っていただく「月刊アンビグラム」、主宰のigatoxin(アンビグラム研究室 室長)です。
『アンビグラム』とは「複数の異なる見方を一つの図形にしたもの」であり、逆さにしたり裏返したりしても読めてしまう楽しいカラクリ文字です。詳しくはコチラをご参照ください⇒アンビグラムの作り方/Frog96
◆今月のお題は「運」です◆
今月は参加者の皆様に「運」のお題でアンビグラムを制作していただいております。今月も見るだけで運気が上がりそうなアンビグラムが集まっておりますので、ごゆるりとご鑑賞ください。
今号も失礼ながら簡易的なコメントとさせていただいております。皆様のコメントがいただけますと幸いです。
「運否天賦」鏡像型:化学氏
うんぷ(ぴ)てんぷ。幸運と不運は天に決められているということ。 字画の途切れと飾りによる切り替えが見事です。ステキなタイポグラフィです。
「逆境/成功」 鏡像型:KSK ONE 氏
不運からつかむ幸運。 伸びやかなヒゲを生かした書体で強���の付け方がが有効的です。遊びのある筆画でも読みやすくなっています。
「ケガの功名」 回転型:てるだよ氏
「怪我の功名」とは、失敗や過ちなどから、偶然にも好結果が生まれること。 「ケガ」をカタカナにすることで字画密度がそろってうまく対応付けできるのですね。文字送りも適切です。
「家相」 図地反転複合型: いとうさとし氏
家の配置や方角・間取りから、その家の吉凶を判断するもの。 「相」を優先で「家」の形状がかなり崩れていますが、しっかり読める範囲でおさまっているのが流石です。
「運命の悪戯」 回転型(共存型):lszk氏
人知の及ばないものに弄ばれているかのような、奇妙な巡り合わせ。 作者らしい書体でうまいデフォルメですね。「の」は別字形の共存型で驚くべき形状です(cf.過去の例)。
「運命の悪戯」 回転型(共存型):douse氏
この言葉でのネタかぶりは運命の悪戯か。 かっちりとした対応と作字。lszk氏の作との違いを見るのも楽しいです。「命/悪」で字画共有するため「の」を横に置いていますが表現の仕方がよいですね。
「四柱推命/九星気学」 図地反転型: いとうさとし氏
四柱推命と九星気学は古代中国から伝わる占術で、陰陽五行説に基づく代表的な占い。四柱推命の方が九星気学よりも��い。 アンビグラマビリティが低そうなのに仕上げてしまう達人技。「学」は言葉の流れで読ませていますね。
「12星座占い」 回転型:螺旋氏
別名「星占い」、西洋占星術を簡略化したもの。 ステキな書体での作字で星占いの書籍の表紙にしたくなるデザインですね。「星/占」の密度差の解決も見事です。
「おみくじ/うらない」 図地反転型: いとうさとし氏
おみくじは運勢を全般的に占ってくれます。 この言葉同士で対応付けできる驚き。大きく崩れた「な」も流れでその文字に見えてきます。
「いのり」 図地反転型亜種:kawahar氏
水晶玉に うんと いのりをこめる。 「図」と「地」のほかの領域もあるため純粋な図地反転ではないですがいくつか作例があるタイプの作品。バランスが良いですね。
「地雷除去」 旋回型(×2):Jinanbou氏
マインスイーパーでよく起こる運命の2択。 低解像度のドット処理による作字が成功しており非常に読みやすいですね。
「ボイジャー探査機のレコード��」 回転敷詰同一型:繋氏
1977年に打ち上げられた2機のボイジャー探査機に搭載されたレコード。地球外知的生命体や未来の人類が見つけて解読することを期待している。 とても魅力的な書体。どのように敷き詰められるのか、知的な皆さんによる解読を期待します。
「ビギナーズラック」 回転型:.38氏
初心者が往々にして得る幸運のこと 。 変わった位置につけた濁点と「ッ」の点々を中央に揃え、うまく対応付けています。楽しい作品。
「ノーペアで、挑む所以」 回転型:T.A.氏
役がない状態でもブラフで勝負に挑む理由とは…… 読点が反対側で有効に生きています。半分だけの半濁点の形が良いですね。
「単にラッキーなだけ」 回転型:無限氏
クッキークリッカーの隠し実績から。 クッキーのチョコチャンクが効果を発揮していますね。文字送りにも工夫があります。
「配牌」 回転型:lszk氏
麻雀牌モチーフによる読み方の示唆だけではなく、閉領域の並びの中間をとると五筒に近くなっています。中央部の短いはらいの共有がぴったりです。
「乱数調整」 回転型:ちくわああ氏
主にコンピュータゲームで擬似乱数の生成を調整すること。 「乱数」をはさむように「調整」がある、特殊な文字送り。プリント基板に合う書体が対応付けにマッチしていますね。「調整」の対応が気持ちいいです。
「期待値」 回転重畳型:超階乗氏
平均値のこと(確率変数を含む関数の実現値に確率の重みをつけた加重平均)。 左下は顔のようなマークでしょうか。細かい線によって文字の特徴づけに成功しています。「期」は単体では読みにくそうですが「待」に引っ張られて読みやすくなっているようです。
「四つ葉のクローバー」 回転型:douse氏
幸運のシンボル。 何処にも無駄がなく驚きました。手書きのマーカーペン風で少し字画を遊ばせているのがポイントでしょうか。
「仕合せ」 回転型:peanuts氏
運命に従って巡り合わせた相手との出会い。 流れるような美しく伸びやかな作字がステキです。「仕/せ」の切り替えがキレイですね。
「幸せ者(者)」 回転型:Σ氏
幸運な人のこと。 点付きの「者」にして手書き書体にするとぴったりはまるのですね。表現もとてもステキです。
「海野十三/運の十さ」 振動型:兼吉共心堂氏
作家「うんの��ゅうざ」が「運の十さ」にも読める。 「海野/運の」の対応が流石です。筆文字のポテンシャルを本作でも感じます。
「「その男の云う事を聞くがよい。」」 鏡像型:結七氏
芥川龍之介の「運」からの引用。 略字の「亊・闻」を使っていますね。色を変えている部分はおしいですが、長文をうまく対応付けしていて素晴らしいです。
「運動量保存則」 回転重畳型:かさかささぎ氏
外力が無視できるとき、物体系の運動量の和は保存される、という法則。 対応付けの発見と巧みな文字組によって実現された素晴らしい作品。字画の強弱も生きています。
「等加速度直線運動」 図地反転鏡像型:つーさま!氏
加速度が一定かつ初期速度が加速度と平行か0で、変位が直線の運動。 どの文字も読めるようにするための調整が大変そうですが、やはり鏡像軸上の文字に注目です。
「運ぶ」 回転型:douse氏
物をほかの場所に移すこと。 「運」単体でもアンビグラマビリティは高いのですが「運ぶ」にするとさらに回しやすいのですね。ぴったりです。
「夕時を運べ」 鏡像フラクタル型:松茸氏
文字列生成で。 鳥とキラメキの図形が生きています。拡縮を絡めることで敷詰可能となる発見が素晴らしいです。
「赤血球」 回転型:うら紙氏
赤血球に含まれるヘモグロビンが酸素を運びます。 字画のカーブの具合が揃っていてまとまり感があります。共有のさせ方も見事です。
「運搬」 旋回型:ラティエ氏
人や物を運び移すこと。 アンビグラマビリティの高い言葉ですね。ベルトコンベアの表現が楽しいです。 先行作との違いもご確認ください。
最後に私の作品を。
「配送」 敷詰振動式複合型:igatoxin
物をくばり届けること。無事に届くかは運次第(?)
お題 運 のアンビグラム祭、いかがでしたでしょうか。御参加いただいた作家の皆様には深く感謝申し上げます。
さて次回のお題は「時事」です。2024年を振り返り、時事ネタでアンビグラムを作ります。
締切は11/30、発行は12/8の予定です。それでは皆様 来月またお会いしましょう。
——————————–index——————————————
2023年 1月{フリー} 2月{TV} 3月{クイズ} 4月{健康} 5月{回文} 6月{本} 7月{神話} 8月{ジャングル} 9月{日本史} 10月{ヒーロー} 11月{ゲーム} 12月{時事}
2024年 1月{フリー} 2月{レトロ} 3月{うた} 4月{アニメ} 5月{遊園地} 6月{中華} 7月{猫} 8月{夢} 9月{くりかえし} 10月{読書} 11月{運}
※これ以前のindexはこちら→《index:2017年~》
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『 貨物列車で行こう!』長田 昭二 緒 (文藝春秋)
わたしも乗りたい。
第一章 ついに貨物列車に乗る! 貨物線を歩く/乗れないから乗りたい――そこにロマンがある/人知れず日本の物流を支える駅/極限までのスリム化/「拳一つ分」の隙間/動力車の拠点「機関区」/ついに貨物列車に乗る!/突然の鉄道無線/いよいよ「貨物専用線」に進入/東京で貨物列車を見ない理由 第二章 ルポ・東京貨物ターミナル 鉄道貨物の全容を見るべく「東京タ」へ/貨物列車に乗って貨物駅に向かう/「新鶴見信号場」とは/梯子段を上る「垂直乗車」/「ブレーキ、ゆるめーゆるめー!」/心躍る〝短絡線〟/「いよいよ来たか……」貨物列車は地下へ/羽田空港の下を通る点線=東京港トンネルへの憧れ/昭和で見た夢が令和に実現/添乗区間が延長した!/「東京タ」の構内をほぼ二往復/輸送量は毎年約一〇三%の伸び/高まる大型コンテナのニーズ/変わりゆく物流の仕組み/日本最大の貨物駅にある「中央研修センター」に潜入/異常生時の対応を学ぶシミュレーター/ここに座った以上は定時運行遂行の義務がある/「輸送指令」は〝二度呼び〟が基本/懐中電灯一つで長大な列車を点検 第三章 経営再建と未来の貨物輸送――JR貨物トップインタビュー 「変えるをよし」の企業風土が自信をもたらした/さらなる被害が予想される南海トラフ地震への対策/経営が厳しいJR旅客会社が増えた現状/貨物輸送の新提案・新幹線による鉄道輸送は?/総合的な輸送体系「モーダルコンビネーション」という概念/「安全」のための人材確保と労働環境の整備が不可欠/あらゆる物流の集積地点「東京レールゲートWEST」/銀行員、ハウステンボス……様々な経験から生まれた経営軸/「企業として安全はすべての基盤である」/原風景は「貨物列車のある情景」/「ベテランから若手へ」鉄道を支える、技術を受け継ぐ仕組み/運転士によるリレー方式――確立された輸送体系���強み/鉄道貨物が抱える問題をテクノロジーで解決できるか/従来の設備を有効活用「積替ステーション」/「空荷」を解消した「ビール列車」 第四章 広島車両所探訪記 重要拠点・広島/迂回運転を実現した「匠の技」/歴史を刻む広島車両所/「日本一」の車両所/全般検査と重要部検査奈々枝歴史ゆえの「使いにくさ」/「走って磨かれて輝く」車輪/時に親子、時に兄弟/機関車にはトイレがない/憧れの〝車掌車〟の現実/ベテランから若手へ「技の伝承」/車両所は「大きな家族」 第五章 「セノハチ」貨物列車添乗ルポ――広島貨物ターミナル駅‐西条駅 フィーダー輸送の拠点/数字に出てこない忙しさ/日本一のフォークリフトドライバー/営業面の司令塔/もし列車が遅れたら……信号扱い所の修羅場/〝途中下車〟できない貨物は……/鉄道マンにとっての〝難所〟はマニアにとっての〝名所〟/九州と首都圏を結ぶ物流の大動脈/居住性に優れた運転室/無線の通信に沸き上がる感動/普段乗れない貨物線を走行/本格的な上り坂へ――補機本来の業務開始/上り線には架線が二本/「ノッチオフお願いします。どうぞ」/登りきって連結を外す/「ポウッ!」遠ざかる本務機/待ち時間も切らさない集中力/「発車!」「進行!」一人ぽっちで走り始める/視界も広く、軽快に走る/帰りのほうが忙しい/シカ、イノシシ……夜に遭遇する動物たち/登りと同じ十三分で「瀬野八」を下り終える/列車は貨物専用線へ。時速八十キロで快走/廃車を待つ〝もみじ色〟の機関車/物流を支えるプロの技と知恵 第六章 「文藝春秋」を北に追え!――青函トンネル貨物列車添乗ルポ 大きなミッションを持って貨物列車に乗り込む/「文藝春秋」十月号の積み込みを見学/貨物の積み下ろしや旅客の乗降は行わない「青森信号所」へ/貨物列車でなければ通れない区間に感じるロマン/中村さんが席を譲ってくれた理由が判明/トンボが乱舞する田園地帯を疾走/青函トンネル五十三キロを貨物列車はひた走る/世界第四位、長大トンネルの入口/しばらくすると飽きてくる……運転士の眠気対策は/地上に出たと思ったら次々とトンネルが……/津軽海峡と函館山を望む〝絶景路線〟/急に無数の線路と並走するようになり……/三〇五九列車は定刻より二分遅れで到着/「北斗9号」で三〇五九列車を追跡/コンテナ貨物取扱量全国二位の「札幌タ」/十七時間五十分の鉄路の旅/「盛りだくさん」にもほどがある一日の終わり/一日半ぶりの対面/「イクラ丼」か「混載丼」か/「あとがき」に代えて
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大原 優乃は、日本のグラビアアイドル、女優、ファッションモデル、ダンサー、YouTuberである。エイベックス・マネジメント所属。Dream5の元メンバー。 鹿児島県川内市。 神村学園高等部卒業。 ウィキペディア
出生地: 鹿児島県 鹿児島市
生年月日: 1999年10月8日 (年齢 24歳)
身長: 154 cm
学歴: 神村学園高等部 (2018年)
事務所: エイベックス・マネジメント
公式サイト: プロフィール
愛称は、ゆーの、ゆのふぃー。趣味は、枝豆を育てること、雑誌を読むこと。特技は、犬と蛙の物真似。
魚のアレルギーがあり、加工食品も含めて食べることを控えている。一度でも魚の調理に使った器具を用いた他の料理や、魚の調理中の排煙や匂いなどにも過敏に反応してしまうため、飲食については制限があり、専用のメニューを用意してくれる学校選びなど、本人と家族は大変苦労したという。
文字は右手で書くが、その他は左利き。テレビドラマ『ゆるキャン△』(テレビ東京)で演じる「各務原なでしこ」が右利きだということに気づかぬまま、クランクイン前日に「右でやってみようか」と言われ、準備をする間もなくクランクインしてから練習したが全然つかめなくて悔しい思いをしたとインタビューで述べている。なお、同作品の第2シーズンにはなでしこが福原遥演じる志摩リンと共に鰻重を食べるシーンがあるが、前述の理由からなでしこが鰻重を食べる最中の姿は描かれておらず、撮影時も魚を扱うフリをしたり、代替食を用意したり、店舗外へ避難させたりと、徹底した安全対策が取られている。
2013��3月22日、当時13歳の大原は、Dream5のブログで、憧れのモデルとして桐谷美玲と北山詩織の名を挙げている。2019年3月24日(19歳時)のインタビューでは、土屋太鳳が女優としての目標で、芝居はもちろん、人柄や文章、表情の豊かなところにも魅力を感じていると言い、ダンサーとしての格好良さにも憧れていると答えている。
声優の高橋李依の大ファンを公言しており、自身が出演するドラマ『ガールガンレディ』(毎日放送)の主題歌を高橋が担当することになった際には高橋のTwitterにリプライを送った。
グラビアアイドルでは浅川梨奈を尊敬しており、グラビアで活躍できるのは彼女の存在があったからと公言している。浅川も「グラビアをけん引する存在」と大原を高く評価しているほか、後輩のアイドルにも人気が高く、本郷柚巴、田中美久、和泉芳怜などが大原のファンを公言している。
Dream5のメンバーとして活動していた頃にはすでに大きかったバストを目立たせないよう、晒(さらし)を巻いて活動していたという。
映像や雑誌を通して発信される大原のイメージは“いつも明るく前向きな女の子”であるが、先述したようなネガティブな実像とのギャップに悩んだことも多いという。大原本人は、グラビアモデルのデビュー当初は水着姿を撮られることに自信が無かったことや、生来の高い声も、Dream5に属していたころは他のメンバーとの調和が取れないと考え、自己紹介の際にわざと低めの声を使うこともあったことを述べている。
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Dengeki Playstation Vol.359 Persona 3 parts pictures and transcription.
影時間を巡る少年たちの群像劇
前作までの世界観を踏襲しつつも、まったく新しい物語が展開するシリーズ最新作。プレイヤーは、ペルソナという力を使える主人公となって、1日と1日の狭間にある “影時間” で、そこに巣食うシャドウと戦うことになる。学校や街の人との関係がペルソナに影響を与える「コミュ」や、爽快感バツグンの戦闘など、個性的かつ魅力的なシステムが満載。
GOOD メインストーリーはもちろん、「コミュ」や会話など、それぞれのシナリオが練り込まれていて楽しい。「コミュ」を育てることでペルソナも育つので、レベル上げの作業を必要とせず、サクサク進めることができる。弱点を突いた敵に追撃できるなど、爽快感だけでなく戦略性も高い戦闘システムは秀逸。
BAD 似たようなダンジョンが続くため、新鮮味は薄い。戦闘時の仲間の思考に不満を感じることも。
現代が舞台の人気RPG。合体を奥深くする「コミュニティ」をはじめ、弱点を突くことで戦闘が有利になる「プレ��攻撃」を搭載。
コミックのように効果音が文字として出たり、ポリゴンキャラが細かいしぐさを見せてくれたりと、フィールド上での演出が凝ってマス。さらに、重要なシーンでは各キャラのカットインも入って、世界観&ストーリーにぐいぐい引き込まれましたよ。戦闘はオート攻撃やチャンス時にたたみかける「総攻撃」のコマンドもあって、テンポよく進められて◎。戦闘フィールドの探索も、仲間が勝手にアイテムなどを探し回ってくれる「散開」などの指示が出せて、サクサク進められたダス。難易度も最初に選べるし、これまでシリーズ作品をプレイしたことがない人もスンナリ楽しめるのでは?
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学園生活とダンジョン探索をいっぺんに楽しめる作品です。昼間は人間関係を築き、夜はひたすら冒険。一見昼夜の出来事は切り離されているようですが、昼間の行動がペルソナの強さに影響するなど、ちゃんと連動しているのがポイントだったりします。ダンジョンでは、どんどん探索するのも途中でひくのも自由。敵の弱点をつきながら効率よく戦うと、ごほうびとしてペルソナやアイテムがもらえるので、いわゆるザコ戦でもついつい真剣に。まったり遊びたいときにも、アニメーションのスキップつきの通常攻撃が便利。お気楽プレイが可能なイージーモードもオススメですよ。
90
「ペルソナ」「学園」というキーワードは残しつつも、完全に一新された世界観が新鮮です。昼間の学生生活で楽しめる「コミュ」の話がメインストーリー以上に気になったり、弱点を突き続けることでどんどん有利になる夜の戦闘が楽しかったりと、新しいシステムが作品全体をとおしてかみあってるのは見事。のんびりとした「学生」部分に、なんだかノスタルジーを感じずにはいられません。中盤あたりからダンジョン探索が単調に感じられたり、お約束の1発死でヘコんだりしますけど、そんな細かいことを忘れてしまうほどのめり込みました。夏休みじっくり遊ぶのに最適な1本。
95
ペルソナ育成にも関係するコミュの存在がおもしろい。限られた時間をやりくりしてコミュを開拓&育てるところは恋愛SLGのノリだし。戦闘システムはシンプルだが戦略性もある。仲間のペルソナが固定されているだけに、弱点をつかれるとザコ戦でも苦労するけどね (先制攻撃が決まればなんとかなりますが)。ボス戦前にはワープポイントがあるので「帰還してセーブし、すぐボスのフロアに戻る」ことができる点も親切。依頼という小目的があるのも○。ただ、仲間の装備手順が煩雑 (ダンジョン内で個別に話しかける必要がある) など、不親切に感じた部分も少なからずあった。
80
PERSONA NON GRATA
ペルソナ ノン グラータ
死を想え⋯!
MEMENTO MORI
次ページより
ペルソナ ノン グラータ
“歓迎されざる者”
シャドウを追い詰める生と死の12ページ攻略!!
『ペルソナ3』の真実に迫る橋野桂氏 (プロデューサー) × 副島成記氏 (アートディレクター) ロングインタビュー
Cogito, ergo sum
一我思う故に我あり一
橋野桂氏 × 副島成記氏
ロングインタビュー
『ペルソナ』ファン、RPGファンから多くの期待を集め、ついに発売の日を迎えた『ペルソナ3』。発売直後となる今回は、プロデューサー橋野氏と、キャラクターデザインの副島氏両名へのインタビューを敢行。『ペルソナ3』に散りばめられたさまざまなキーワードを紐解いていく。さらに、攻略情報となる基礎知識や、ゲーム内の5月までに判明するデータも掲載。インタビュー&攻略の2本柱で、本作の魅力に鋭く切り込む12Pをお届けしよう!
プロデューサー
橋野 桂 氏
本作のプロデューサーディレクターとして、システム、ストーリーなどを総括。スタッフの本作に対する熱い想いを見事にまとめあげた。
アートディレクター
副島 成記 氏
メインからコミュまで、ほぼすべてのキャラクターをデザイン。本作が持つマンガ調の演出にマッチした、魅力的な登場人物を誕生させた。
右で紹介している『ぺルソナ3』の生みの親、橋野氏と副島氏両名のロングインタビュー。ここでお届けする本作の成り立ちや世界観の内容に続き、次のベージからも「コミュ」「戦闘」「ペルソナ」「キャラクター」と、『ペルソナ3』の大きな軸となる要素を攻略情報とともに伝えていく。ゲームをプレイしただけでは決してわからない、さま ざまなヒミツがここで明らかになる!
■『ペルソナ』に触れたことがない人に遊んで欲しい1本
『ペルソナ』シリーズの前作にあたる『ペルソナ2罰』から6年という期間がありましたが、なぜ今、このタイミングで『3』を出されたのでしょう?
橋野桂 (以下橋野、敬称略) : 以前から作りたいとは思っていたんです。ただ、『真・女神転生Ⅲ』の直後から、さまざまなタイトルがほぼ同時に動き出して、私たちの時間が空いたことがきっかけですかね。それと、これまでどちらかというとコアなユーザー向けのタイトルが続いたので、これまで関連シリーズで遊んだことのないユーザーさんにも、手にとってもらえる可能性のあるタイトルを出したかったという理由もあります。
新しいユーザーを意識して、キャラクターデザインも副島さんにされたのでしょうか?
橋野 : 表面的にイメージをガラッと変えたいという意識はありました。ただ、それ以上に副島の絵の持つ雰囲気が、このゲームでメッセージを送りたい対象の世代にマッチするという理由のほうが強かったですね。
実際、そのような話を聞いてどう思われましたか?
副島成記 (以下副島、敬称略) : これまでのシリーズでもキャラクターデザイン (※1) もしていましたけど、正直なところを言うと相当なプレッシャーでしたね。ただ、好き勝手にやると変わりすぎるかなと思ったので、変わりすぎないギリギリのところで調整しました (笑)。
完全なアニメーションムービーもシリーズではめずらしい演出だと思うのですが。
副島 : 最初からアニメでいこうというわけではなかったんですよ。『ペルソナ』シリーズは、ほかの『女神転生』シリーズほどクールではなく、少年少女の熱いストーリーだと思うんです。そうなると、キャラクターの表情は一番見せないといけない要素になるんですね。で、何かしらのムービーが必要になったときに、手描きの絵がいいねと。
今までのシリーズに比べて、システム面で大幅な変更が見られますね。
橋野 : システムを変える変えない、ということの前に、「ペルソナ」というものはなんなのかということを考えました。それは実際に心理学で社会に適応するための能力であったり、学園を舞台にしているだけに、若者ならではの葛藤を描いたりといった、根底の部分を考えていったんです。そこをキチンと描かなければ、「ペルソナ」がただの超能力になってしまう気がしたんですね。だから、システムは気にせず、まずはテーマをしっかりと練って、そこにシステムを乗せていくという形になりました。高校生活は3年間で限られていて、だからこそ輝くのであって、卒業に意味が出てくると思うんです。まずそれを描きたかったんですね。じつは最初、ゲームの期間は3年だったんですよ (笑)。
副島 : 『ペルソナ』という以上、学園という舞台ははずせないって話し合っていたんですけど、スタッフから3年はありえない、せめて3カ月だって (笑)。
■作品にこめられた「死」というテーマ
橋野 : 今の社会、とくに若者など “生きがい” が足りていないようなことを耳にしますよね。ジュブナイルとして若者にメッセージを送るとしたら、「死」を見つめ直すことで、今生きている「生」をも見つめ直す、生きがいというのは、死にがいと同義なのかなと思ったんですね。そう考えたとき、ゲームならではの “生きがい” の体験を提供できるんじゃないかなと⋯⋯。ここはあまり詳しくは言えないのですが⋯⋯。
副島 : 今もニートの問題とか、無気力な現状がこの先もずっと続くと思っている人もいるじゃないですか。それを望んでいる部分もあったりして。そういう人たちに死を意識させられればという思いはありましたね。その生きることの区切りをゲームに組み込みたいということから、1年365日に区切られたシステムを作りました。
橋野 : そういうリアルさは追及したつもりです。例えば、街にゴミのオブジェを置いてみたり、人の話し方なんかにもこだわりましたね。このゲームでそれぞれに何かを感じてもらい、少しでも何かよい変化へのきっかけになってくれたとしたら、作った意味があるかなって思います。
■新しい『ペルソナ』ワールドを彩る設定
橋野 : 設定面でいえば、影時間は「死」というテーマを象徴する形で作られた設定ですね。それに、主人公たちがみんなに見える世界で活躍するのではなく、隠された世界で活躍するという組織としてのカッコよさもあるかなってことで作りました。
副島 : 元ネタとしては、人間の脳内時計では25時間あるらしいってところからきているんです。なんで25時間あるんだろうっていう部分を創作的に解釈して、誕生した部分もありますね。
橋野 : あとは月齢もそうですね。最近のメガテンシリーズは月があるだけってことが多かったので、しっかりシステムに組み込みたい。そこから、月をストーリーの流れにのせたスケジュールが完成しました。あともう1つは、タロットの月が持つ「迷い」という意味の象徴として演出的に使ってますね。
ロボットや犬など、主要キャラを学生だけでそろえなかった意図というのは?
橋野 : 単純に、犬を連れて歩きたい⋯⋯という願望がありました (笑)。最初は韓流キャラもいたんですけど、増えすぎてさすがにカットしましたね (笑)。
副島 : 韓流キャラは設定もイラストも完成していたんですよ。サブキャラになることもなく、消えていったキャラですね。
橋野 : 逆にアイギスは最初から登場することが決まっていたキャラですね。というのも、ロボットだけに精神を持たないので、その部分を主人公の感情的な面と対比させたいというのがあったんです。また、本作のテーマである死への恐れがない存在として、欠かせない登場人物だったんですよ。
副島 : コンセプトよりも先に設定があったような気もしますね。なので、ストーリーやテンションもわからない段階で描き始めることになってしまって、描きにくかった記憶があります。
橋野 : はじめ、アイギスがヘリオスって機械を呼び出して、月面着陸するってイベントもあったんですけど、さすがにSFすぎるってことでカットしました。リアリティという面で悩んだんですけど、2009年には完成してないかなぁって (笑)。最初、副島は女の子ロボットというのに抵抗があったみたいなんですけど、アイギスこそがヒロインだからって説得して、なんとか。その反動で、機械むき出しのデザインになったの?
副島 : 別に反抗してそういうデザインにしたわけじゃないですよ (笑)。ただ、ハイテクな感じよりはノスタルジックなメカにしたかったんですね。まあ、半分は趣味なんですけど (笑)。
今回、ぺルソナ使いは召喚器 (※2) を使うことで、ぺルソナを召喚できますけど、アイギスやコロ丸は⋯⋯?
橋野 : アイギスは内蔵型のペルソナ召喚器なんです。コロ丸は、首輪の部分にコロ丸用の召喚器が付いています。
副島 : コロ丸はどうやって発動させているんでしょうね。首輪が絞まるとか?(笑)
橋野 : どうなんでしょうね (笑)。もともとは、覚悟を決めさせるロシアンルーレットからきているのですが。あれは自殺しているわけではないので (笑)。
作中、さまざまなところで前作のキャラらしき人物 (※3) が出てきますが、はっきりと登場させなかったのには理由があるのでしょうか?
橋野 : あまり意味がないので、はっきりとは登場させていませんね。ただ、まったく関係ないというよりも、同じシリーズとして世界のつながりを確認するうえで、彼らは彼らで大人になって生きているという設定を盛り込みたかったのです。
前作までは、スタッフのかたもゲームキャラとして登場していましたね。
橋野 : 今回は、内輪ウケになったら恐いなと思って意図的にさけました。ただ、「時価ネットたなか」は、シナリオ書いてる田中ですけど (笑)。ちなみにあの歌 (※4) の作詞は僕で、作曲がサウンドの目黒氏ですね。最初、西城秀樹の声質でって言われたんですけど (笑)。
歌といえば、今回のBGMの多くがボーカル入りですよね。
橋野 : だいぶハッチャけてますよね (笑)。今回は好きにやってくれていいって言いました。ただ、好きにやっていいぶん、テーマ的な言葉だけを与えて作曲してもらいましたね。そのテーマさえ入っているなら、今までシリーズのしがらみでできなかったこともやっていいっよって感じで作らせたら、好きなジャンルでできて楽しかったみたいです。ただ、ボーカルはバージョンが上がるたびに追加されてきて (笑)。最初ボーカルが入ってないからOKを出したのに、マスターアップの直前でボーカル入れてきたりしましたからね (※5)。
最後に、今このゲームを遊んでいるユーザー、またはこれからプレイするユーザーにひとことお願いします。
副島 : 絵に関していえば、グラフィカルな部分では挑戦的なことをやっていると思うので、最近のゲームにはない感覚で楽しんでもらえると思います。インターフェイスとか、ハッチャけたBGMとかも含め、そのあたりを注目してもらえるとうれしいですね。
橋野 : ある種、ワンパターンな型にハマったRPGに飽きた人にプレイしてほしいという想いはありますね。普通のRPGだったら1週間という流れの中で平日はカットしたと思うんです。いわゆる土日の大きなイベントが続くタイプですね。でも『ペルソナ3』は、平日の何気ない学園生活までキチッと描いている。だからこそ、土日のイベント的な部分がより楽しみになると思うんです。実験的な部分もあるとは思うんですけど、夏休みって長いなぁ (笑) とか、変にリアルな1年間を楽しんでもらえればと思います。
『ペルソナ』新章のすべてを語る⋯
PICK UP WORDS
用語解説
※1 【キャラクターデザイ ン】 副島氏は、今回以外にも過去の『女神転生』作品の多くに携わっている。前作にあたる『ペルソナ2罰』では、「トレビア~ン」という口癖が特徴の「ギャルソン副島」としてゲームに登場していた。
※2 【召喚器】 主人公たちが、ペルソナを召喚するために使う銃型のアイテム。じつは、撃つときのポーズはキャラごとに異なるこだわりよう。
※3 【シリーズキャラ】 本作の拠点となる寮のロビー。そこで見ることが可能なTVには、ファンならニヤリとできるキャラが数多く登場する。しかも、TVの内容はほぼ毎日変化するのだ。
※4 【時価ネットたなか】 ゲーム中に利用できる通販ショップ。前作までは、シナリオの里見氏をモデルにした「サトミタダシ」があり、店内に流れる脱力感あふれる歌が話題になった。
※5 【BGM】 シリーズ最高峰のセンスをほこるサントラが7月19日に発売!ゲーム内のすべての楽曲が収録されている。
※6 【女の子のコミュ (P.208)】 女の子のコミュのみ、一定以上仲よくなった段階で、ほかの女の子に話しかけると怒ってしまう。編集部内では「王道恋愛シミュレーションシステム」として、女の子コミュは非常に丁寧に扱われている。
※7 【セリフ (P.200)】 メインキャストのみならず人気声優がそろった本作。じつはスタッフに声優に詳しい人がおらず、近所のレンタル店で大量のアニメをレンタル。そのアニメを見ながら、キャラに合った声優をチョイスしていった。
Crescit enim cum mamplitudine rerum vis inqenii
一無垢なる者の力は課される命題の大きさにより成長する一
一日の流れとタウンマップから暴く
コミュニティ
本作を大きく特徴づけている「コミュニティ(以下、コミュ)」。戦闘にも大きな影響を与える交流のシステムを、1日の流れにあわせて戻ってくる。
1日は大きく分けて、昼間のコミュと夜の戦闘という流れで進行していく。次ページのカレンダーの情報を参考に、キャラ、コミュを計画的に育成しよう。
一日の流れ
A.M.8:00
●登校
●午前
A.M.12:00
●昼休み
●午後
学校の授業では学力、魅力アップのチャンス。授業内容は定期試験にも出る。
P.M.3:00
●放課後
放課後は自由に行動が可能。校内、学園外でステータス、コミュを育てよう。
P.M.9:00
●夜
A.M.2:00
●深夜 (タルタロス)
戦闘はこの時間でしか発生しないが、戦闘せずに次の日に進むことも可能だ。
次の日へ
STATUS
主人公のステータスはコミュの発生に大きく影響
下で紹介している主人公だけのステータスは、主人公の「人」としての能力。つまり戦闘に直接影響する能力ではない。ただし、コミュの発生がこのステータスに依存していることがあるので、ぺルソナ育成のためにも欠かせない要素となる。ステータスは、主に街の各施設で上げることが可能だ。左のマップに上昇するステータスも掲載しているので参考にしてほしい。
▲ステータスは、ポイントをためることで次の段階へと成長する。
ACADEMIC
学力
成長一覧
もう少し
できなくはない
そこそこ良い
なかなか優秀
かなりの秀才
天才
学力はコミュ以外に定期試験の結果にも影響する。また街の施設以外に、夜の勉強でも上昇。
CHARM
魅力
成長一覧
これといって
磨けば光る
そこそこある
光っている
オーラが出ている
カリスマ
コミュの発生に影響。夜の自由行動が可能になれば、「シャガール辰巳店」でも上げられる。
COURAGE
勇気
成長一覧
今ひとつ
ないこともない
ここぞでは違う
頼りがいがある
胆が据わっている
漢
コミュの発生に影響。夜の自由行動が可能になれば、「カラオケマンドラゴラ」でも上げられる。
COMMU
会話を重ねてコミュをランクアップ!
コミュは相手に話しかけて会話を重ねることで最大10ランクまでアップする。ただし、好感度が一定値までたまらないとランクは上がらない。話しかけるだけでも好感度は上がるが、会話中の選択肢でさらに稼げるので、最適な選択肢を選べば成長の度合いは大きく変化する。また、部活動なら「戦車」というように、対象となる人物ごとにペルソナとリンクした属性があることも覚えておこう。
▲レベルに応じて作成可能なペルソナの名前、スキルの閲覧も可能。
休日は学校が休みの日であります
学校が休みの日は昼間から自由に行動できる。休日だけのコミュや施設もあるので、有効に活用したいところ。街などへも移動できるが、学校および学校関係者のコミュは発生しない。ただし、休日に会う誘いを受ければ、学校関係者の好感度を稼ぐことも可能だ。
休日だけのコミュ
▶ほかに比べ会話のチャンスは少ない。
アイテム通販「時価ネットたなか」
◀ここでしか入手できない装備品、アイテムも購入可能。性能に比べ価格も安めだ。
長鳴神社
!commu 神社の女の子
会える日 : 日曜以外 (昼)
ぺルソナ属性 : 刑死者
おさいせん
毎日 (1日1回)
上昇ステータス : 学力
おさいせんの金額によって学力アップの確率が変化。できるだけ千円を選択!
おみくじ
ランダムの結果によって資金、体調が変化。
結果 大吉 中吉 小吉 凶 大凶
金額 1万円 千円 五百円 一千円 一五千円
体調 絶好調⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯疲労
巌戸台駅
ワイルダックバーガー
利用可能日 : 木曜以外 (昼)
上昇パラメータ : 勇気
!commu 古書 本の虫
利用可能日 : 日曜以外 (昼)
ペルソナ属性 : 法王
和食屋 わかつ
利用可能日 : 火曜以外 (昼)
上昇パラメータ : 学力
鍋島ラーメン はがくれ
利用可能日 : 土曜以外 (昼)
上昇パラメータ : 魅力
学生寮
カウンター
利用可能日 : 毎日
セーブポイント
!commu ネットゲーム
利用可能日 : 日 (昼)
ペルソナ属性 : 隱者
4月29日より発生可能なコミュ。休日にしか会話を進めることができない。そのほか休日に机を調べると、勉強して学力をアップさせることもできる。
SHOP 時価ネットたなか
利用可能日 : 日 (昼)
-
日曜日にしか利用できない通販ショップ。商品は次週中に届く。テレビは居間ではなく、主人公の部屋にあるものを見ること。以下は序盤手に入るリスト。
5月3日 ¥2980
斬撃見切りの書+樹液ゼリー×1
5月10日 ¥2980
ギガパワーバンド+ダイエットフード×1
5月17日 ¥5980
十徳刀+ダイエットフード×2
5月24日 ¥5980
多機能エプロン+ダイエットフード×2
5月31日 ¥3980
超健康サンダル+ダイエットフード×1
ポートアイランド駅
スクリーンショット
利用可能日 : 毎日 (昼)
上昇ステータス : 魅力、勇気
SHOP ラフレシ屋
利用可能日 : 毎日 (昼)
商品 : 花
◀花屋で購入できるアイテムは、女性キャラへの贈り物に使える。
月高館学園
!commu クラスメート
会える日 : 火、木、金
ペルソナ属性 : 魔術師
!commu 運動部
会える日 : 月、水~金
ペルソナ属性 : 戰車
SHOP 購買部
利用可能日 : 日曜以外
商品 : 消費アイテム
!commu 生徒会
会える日 : 月、水、金
ペルソナ属性 : 皇帝
保健室
利用可能日 : 休日以外
上昇パラメータ : 勇気 (疲労、風時のみ)
図書室
利用可能日 : 休日以外
上昇パラメータ : 学力
保健室ではパラメータはアップするが体調を回復させることはできない。購買部では回復アイテムとブックカバーを販売。ブックカバーはプレゼントに使用できる。
ポロニアンモール
SHOP 青ひげファーマシー
利用可能日 : 毎日 (昼、夜)
商品 : 消費アイテム
SHOP 辰巳東交番
利用可能日 : 毎日 (昼)
商品 : 武器、防具
SHOP ビー・ブルー・ヴィー
利用可能日 : 毎日 (昼)
商品 : アクセサリー
シャガール辰巳店
利用可能日 : 毎日 (昼、夜)
上昇ステータス : 魅力
ベルベットルーム
利用可能日 : 毎日 (昼、夜)
ぺルソナ合体
タルタロス以外でも使用可能。ここでの行動で時間が進むことはない。
カラオケ マンドラゴラ
利用可能日 : 金・土以外 (夜)
上昇ステータス : 勇気
ペスカレイド
利用可能日 : 毎日 (夜)
占い
ゲームセンター ゲームパニック
利用可能日 : 毎日 (昼、夜)
クレーンゲーム(店外)
特売日を活用であります
・青ひげファーマシー : 土曜日
・辰巳東交番 : 月曜日
・ビー・ブルー・ヴィー : 日曜日
TOWN's MAP
全施設&コミュキャラの場所がわかる港区完全マップ
本作の舞台、港区のマップを紹介。場所や上昇するステータス、コミュなど、利用可能な各施設の情報を詳しく掲載していく。
まずは各施設を移動してゲームシステムに慣れよう
主人公が入寮するのは始業式前日の深夜 (影時間)。ここで謎の少年との初対面となる。9日にはオープニングイベントとして、臆病のマーヤ×2との戦闘が発生。戦闘時にはすでに主人公のペルソナが使えるので、弱点を突いて倒してしまおう。戦闘後は主人公が倒れてしまうため、カレンダーのようにしばらく空白期間となる。実際にタルタロスに入るのは順平が入寮した翌日から。最初の探索はチュートリアルのようになっており、美鶴が探索の基本を教えてくれるのでしっかり聞いておくこと。この日を境にして自由にタルタロス探索が可能で、放課後や夜の行動、交番での武器・防具の購入もできるようになる。青ひげファーマシ一は夜も利用可能なので、タルタロスに行く前に準備を整えるといいだろう。
LONG INTERVIEW
ロングインタビュー
ただのサブストーリーではなくクリアするための力に直結させたい
「コミュ」というシステムはどのようにして生まれたのでしょうか?
橋野 : コミュは、『ペルソナ3』の原案からあったシステムなんです。そこで、僕たちのなかでのテーマがあって、ただメインストーリーのほかにサブストーリーがあるっていうものではなく、コミュというシステムがクリアするための力に直結できるようにと考えて制作していました。そこから、コミュを育てればペルソナが強くなり、ペルソナが強ければクリアもラクになるという形になりましたね。
副島 : 最初はコミュのストーリ―も、すごくあっさりしたものだったんですよ。でも、テストプレイでメインよりコミュのストーリーが気になるという感想が多くて、凝らな���とまずいかなってことになりましたね (笑)。
「コミュ」のストーリーはなにかもとになっているものがあるのでしょうか?
橋野 : 部活動のコミュなんかは、スタッフの実体験をもとにしているものもありますね。マネージャーを希望する女子は、ほかの女子から嫌われる傾向にあるらしく、ああいった感じのストーリーになっていたり (笑)。じつはこれにもテーマがあって、できるだけありがちにしてほしいと。でもそこに、何かをあきらめる出来事、そしてそこを乗り越えて覚悟を得るという結果にしてほしいと注文しましたね。あとは、「太陽」なら最後に光を見つけるとか、「悪魔」なら誘惑があるなど、ペルソナのアルカナごとにそったストーリーになるようまとめています。
コミュのキャラと仲が悪くなるシステムも当初からあったものですか?
橋野 : そうですね。実際に、仲よくしている人がいて、ある流行とか流れで違うグループの人とずっと一緒にいることってありますよね。そのあと、仲よかった人との関係がギクシャクするってことあるじゃないですか。そういう関係みたいなものをシステムで再現したかったんですよ。僕自身の体験がよくないだけかもしれませんが (笑)。ほかの人とずっといるのに、その人がずっと時間が止まったように待たれても、それはリアルさに欠けるかなという考えもありましたね。ただ、女の子のコミユ (※6) は、あれを作ったスタッフがすごい凝っていろいろな仕組みを入れたもので、僕が想定した以上に複雑になっていますけど。あと女性コミュは、それ以外にも悩みましたね。ランクが最大まで達したときのイベントの到達点がどうしたらいいのか、と。最終的には、まぁうまくまとまったかなぁ (笑)。あと、最初女性キャラはすべてアルカナの「恋愛」だったんですよ。「恋愛1」「恋愛2」って感じで。でも、同じものを育てるくらいなら、ほかのアルカナを育てるだろうなと思いまして、まだ完成していなかったショップのコミュをカットして、ほかのアルカナに振り直したりとか、最後までこの部分についてはいじってましたね。
ちなみに、お2人のお気に入りのコミュなどありますか?
副島 : 僕は、「魔術師」のコミュの友近ですね。話はありえないけど、不思議とリアルな友人なんですよね (笑)。
橋野 : 僕は無達和尚ですね。あんな和尚も世の中にはいるのかなぁって (笑)。
Bellum se ipsum
一争いは自身を無に帰す一
タルタロスの激戦を乗り切る
戦闘知識
主人公たちの深夜の顔「シャドウ討伐隊」。ここでは、戦闘システムや敵データなど、タルタロスでの激戦を切り抜けるための基礎知識を伝授していこう。
▲「月をバックにそびえる塔」というラフスケッチからタルタロスは生まれた。
MEDIALAND
ゲームショップ・メディアランドの予約特典テレカ絵柄。特別課外活動部部長の美鶴と、凛とした主人公の組み合わせが特徴的な一枚。
全員が前線で戦うわけではない、チームとしての仲間意識
LONG INTERVIEW
ロングインタビュー
月に向かって落ちていく塔それがタルタロス
タルタロスをなぜ塔にしたのでしょうか?
副島 : タルタロスは本来「奈落」といった意味なのですが、1つには登ったほうが達成感があるという理由があります。
橋野 : 個人的には、地下迷宮を降りていくほうが好きなんですけど、今回は絵を優先させた結果塔になったんです。あとは、学園を舞台にしているので、学校をからませたいという理由もありましたね。いくら影時間とはいえ、学校が変化して地下迷宮というのもピンとこなかったので (笑)。そんな、塔にするかどうかも決まっていない段階で、副島から月にそびえる塔というラフスケッチを見せてもらって、これだって感じで進んでいきましたね。
副島 : 一応、自分のなかの設定がありまして、あのタルタロスは地面から月に向かって落ちていっているということになって います。なぜ、そういう設定かは、ゲームを進めてもらえればわかると思います。
■一方的に押し込める、ある意味リアルなバトルシステム
本作では、これまでとまた違った戦闘システムが採用されていますが?
橋野 : 当初、リアルタイムにしたいという案もありましたが、ダンジョン探索はリアルタイムでもいいけど、戦闘は今までつちかってきた得意のシステムを継承したいということで、今の仕様が生まれてきたんです。ただ、プレスシステムもある意味リアルさは盛り込んでいまして、普通ケンカで殴ったとしたら、相手から反撃されるまえに、股ったほうが追撃できるものじゃないかなって。それが、バーティ全員なら全員で押し込んでポコボコにできると (笑)。
さらに今は「作戦」というものがありますが?
橋野 : 今回の戦闘では仲間は自律した存在として描いているんです。でも、だからといって主人公が何も発言できないのはおかしいという考えから、作戦である程度の指示を出せるようにしました。ただ、この魔法を使えというところまで指示できてしまうと、仲間が完全にキャラになってしまうので、そのあたりは自律を尊重するよう注意しましたね。ただ、仲よくなればいろいろ言えるようにもなるだろうってことで、ストーリーが進むと作戦も増えるようにしています。
もう1つ「情報支援」という特殊なシステムを搭載したのはなぜでしょう?
橋野 : 刑事ものとかの映画を見ると、前線で戦う人がいて、後方で支援する人がいて、それでチームが成り立っている。全員が剣を持って突っ込んで、主人公が装備を着替えさせてというよりは、自然な関係、リアルな仲間を意識させるために、後方でサポートするというキャラが必要だろうと。これは、情報支援以外のキャラが自律しているという点にも意識させてはいますね。
通信時に小さな画面が出てきますが、あれはどういったものでしょうか?
橋野 : みんな通信機は持っているのですが、それは機械的なもので、風花の通信は非常にファンタジックな設定のものですね。みんな、風花という情報支援キャラをとおして、さまざまな情報を得る。そこで支援キャラの大切さを意識してもらえればいいんですけどね。
Search
探索
タルタロス探索をスムーズに進めるための基礎知識を解説
タルタロスでは、敵との戦闘以外にも「探索」という要素が大きなカギを握る。そのシステムを詳しく解説していこう。
▲段差を利用してアタックをかければ、安全に先制攻撃できる。
シンボ ルの意味を頭にたたき込め!
本作はエンカウント式ではなく、敵のシンボルに触れること��戦闘が開始される。シンボルは、敵の種類によって異なるものが用意されているので、まずその違いを頭に入れておこう。また、タルタロスには敵以外にもさまざまなシンボルが存在する。そのすべてをここで紹介しよう。ちなみに、1度タルタロス内部に入ると、エントランスに戻らない限り、下の階へ戻ることができない。ターミナルに関係しているこの基本ルールも忘れないように。
“死神”はダメであります
タルタロスで最強の敵ともいえる死神。序盤で手を出すのは自殺行為なので、出現したらすぐに逃げること。同じ階層で戦い続けていると出現しやすいので、あまり長く同じ階層でウロウロしないようにすること。
▲戦闘後のカード選択でドクロマークを選ぶと出現することも。
■タルタロスの移動
相互通行
エントランスから直接移動できるターミナル。
一方通行
エントランスへの一方通行となるターミナル。
1Fエントランス
セーブポイント
タルタロス唯一のセーブポイント。塔内部ではセーブできないので、探索前、帰還時など、マメにセーブをするように心がけよう。
ベルベットルーム
ペルソナの合体や工リザベスの依頼を受けることができる部屋。依頼は1度に3つしか受けることができないので、達成したらすぐにエリザベスに報告するクセをつけておこう。
宝箱の種類
宝箱には見た目の異なる2種類のシンボルが存在。階層が上がるごとに中身は豪華になっていく。取り逃さないように!
通常の宝箱。装備品や回復薬などの消費アイテム、お金が入っている。
レアアイテムの宝箱。この箱からしか入手できない装備品もある。
敵の種類
敵のシンボルは全部で5種類。この違いは、主に依頼達成のために覚えておきたいところ。
通常の敵シンボル。敵の数によって大きさが変わるが色に変化はない。
通常に比べ強力なタイプの敵はこのシンボルになるが、動きは同じ。
いわゆるレア敵。見つかると猛スピードで逃げ、すぐに消滅してしまう。
レベル差があるため動揺している敵。見つかると逃げ出してしまう。
死神タイプの敵。超絶的な戦闘能力を有する。出現したら逃げあるのみ。
背後から狙い先制攻撃を目指せ
本作では、敵に気づかれずに「アタック」することで先制をとることができる。先制をとれば、行動が一巡するまで敵は動けないため、かなり有利に戦闘を進められる。ここでは、主人公が装備している武器によって異なる、アタックの特徴を解説していこう。
◀▼当然ながら、敵からアタックを受ければ、敵の先制攻撃になる。
武器の特性
片手剣 リーチ : ★★ スピード : ★★
リーチ、スピードともに平均点だが、最もバンスがよく扱いやすい。空振りしてしまったときのスキは大きいものの、リーチさえ覚えてしまえば安定性は高い。敵が向かってきたときのことも考えて、武器を出す速さも把握しておこう。
拳 リーチ : ★ スピード : ★★★
拳の特徴は、武器を出すスピードの速さ。そのスピードは全武器のなかでも最速でスキは小さい。ただし、リーチは一番短く、敵にかなり近づく必要がある。レベルが高い敵ほど反応が早いので、高レベルの敵がいるエリアでは不利になる。
両手剣 リーチ : ★★ スピード : ★
武器を出すスピードという点では、ほかの武器に劣る両手剣。しかし、そのリーチの長さはスピードの遅さを補って余りある魅力といえる。敵の背後にさえ回ることができれば、高い確率で先制攻撃のチャンスを得ることが可能だ。
弓 リーチ : ★★★ スピード : ★
リーチの長さでいえば、全武器中最長を誇る弓。敵の視界外からアタックすることも可能なのは大きなポイントだ。ただし、矢の軌道が見えなかったり、アタック後の硬直時間が長かったりと、正確に敵を狙うにはかなりの慣れが必要。
レア敵はこの武器がオススメであります!
反応が敏感で素早いレア敵は、とらえにくい敵。ただし、背後から接近すれば、そう簡単には気づかれない。そこで真後ろから近づき、アタックの出も早めでリーチもある片手剣でアタックするのがオススメ。真後ろから少しズレるだけでも気づかれるので注意。
◀敵の視界外から弓で狙う手もあるが、難易度は高め。
中間試験終了後はついに真田がパーティに加入
連休があるため、コミュのランクやステータスアップに最適。ただし、中間試験前にはゆかりがタルタロスに行かないと言い出すので、学生生活にばかり気を取られず、たまに探索もしておくこと。試験前にタルタロスに行く場合、主人公と順平の2人パーティになるのでできれば避けておきたい。試験期間は試験シーンのみで1日が進み、最終日には真田がパーティ
Battle
戦闘
敵の弱点を突き無傷で進むためのバトルテクニックを紹介!!
シンボル、アタックをマスターできれば、いよいよ戦闘へ!弱点を突くことで一気にたたみ込めるシステムから敵データまで、この情報で戦闘を極めろ!
▲動揺状態の敵なら、クリティカルも出やすい。
1moreからボコスカまでの完全チャート
本作の戦闘では、敵の弱点やクリティカルを突くことで敵がダウンし、もう1度行動できる「1moreプレス」が発生する。これを使うことで、敵に行動する機会を与えることなく勝利できるので、積極的に狙っていきたい。さらに、出現している敵すべてをダウンさせれば味方全員による総攻撃「ボコスカプレス」が発生。左ではその特徴を解説!
■BATTLE CHART
▲ダウンさせたうえにもう1度行動できるのは大きい。
支援キャラの情報をもとに敵の弱点を突くことは、本作の戦闘では必須ともいえる。弱点を突けば敵は行動不能なダウン状態に。ダウンは敵の行動順がくると回復されるが、それ以外の行動はできない。
弱点を突く!
全体攻撃をはずすと「1more」はなし!
「1more」は、弱点攻擊を当てることで発生する。ただし、弱点の全体攻撃であっても1体でも攻撃をはずすと発生しない。
▲魔法攻撃であっても回避されることはある。
ダウン状態の敵への攻撃は必中となる。ただし、ダウン状態の敵を攻撃すると、それが弱点攻撃であってもダウンが回復されてしまう。確実にトドメを刺せるとき以外は、ほかの敵を攻撃するように。
Down!
通常攻撃でもダウンのチャンスあり!
ダウンは基本的に弱点への攻撃だが、例外として通常攻撃のクリティカルでも発生させることが可能だ。弱点攻撃がない場合に狙え。
▲攻撃に属性はなく、どの敵へもダメージを与える。
出現しているすべての敵をダウンさせれば、全員攻撃である「ボコスカプレス」が発生。これは、行動順に関係なく行える攻撃なうえ、必ず当たるという特典つき。参加する人数でダメージが変化する。
ボコスカ!!
「ポコスカ」の攻撃力は?
非常に強力な攻撃だが、ダウンしている仲間は攻撃に参加できない。また、主人公がダウンしていると、この攻撃自体が行えない。
JIN
ジン
タカヤにつき添う関西弁の男性。 ストレガの情報収集や分析役として暗躍する。
TAKAYA
タカヤ
ネット上のサイトで、復讐代行を請け負う謎の集団「ストレガ」のリーダー。
作戦を使いこなし、より有利に戦いを進めろ!
「作戦」は、自律して行動する仲間をある程度制御するためのシステム。下に5月までに使える作戦の一覧を掲載するので、それぞれの特徴をつかんでほしい。作戦は主人公の行動順でしか変更できないので、ときには意図どおりにいかないこともある。そこで、通常攻撃のオート戦闘となる△ボタンの「ラッシュ」を使い仲間をコントロールしよう。
▲無駄にHPやSPを消費しそうなときは、とっさに△ボタンを押して通常攻撃に。
「システム」も活用するです!
▶システムのコンフィグから変更が可能だ。
戦闘開始時の作戦は「自由に戦え」になっている。多用する作戦が別のものなら、システムで作戦を変更することも可能だ。もっと も、弱点を突いた攻撃、通常攻撃、回復、補助とバランスよく行う「自由に戦え」は、優秀な作戦としてオススメできる。初期状態はこの作戦のままで、敵の種類にあわせてコマメに変更したほうが安定して戦えるだろう。
■5月までに習得可能な作戦一覧
戦闘時 探索時
作戦名 内容
自由に戦え 弱点がわかっていれば弱点攻撃を、仲間のHPが減っていれば回復をと、バランスよく行動する作戦。
回復、補助に徹しろ 少しでもHPが減っていれば、回復行動を優先して行う。全員のHPが全快で、ステータス異常もなければ攻撃を行う。
SPを温存しろ SPを消費するスキルを使わなくさせる作戦。ただし、HPを消費するスキルの使用を抑えることはできない。
ターゲットを指示 攻撃するターゲットを指定できる。ターゲットの固定以外は「自由に戦え」と同じ思考で行動する。
待機しろ 攻撃、回復など���一切行わせない作戦。主人公でトドメを刺したい場合やアナライズを優先させたい場合などに使おう。
散会しろ 仲間をバラバラに行動させて、宝箱の回収や上の階層への階段を探させるといった行動をとらせることができる。
敵討伐を優先しろ 仲間をバラバラに行動させて、個別に敵と戦わせることができる。個別に行動すれば1人当たりの入手経験値も上昇。
作戦を得ることが、勝利への近道!
5月までは美鶴が務めることになる情報支援キャラ。これは一緒に行動する戦闘キャラとは別に存在するもので、タルタロスの状況を解説したり、敵の情報を解析したりするのが主な仕事となる。なかでも重要なのが敵の弱点などがわかる「アナライズ」。新しい敵に出会ったら、まずはアナライズを行おう。
▲アナライズはL1ボタンでショートカットできる。
▲仲間がはぐれたら、「救援要請」で呼び戻そう。
弱点がわかっていても調べるであります
▲仲間は支援の情報をもとに行動している。
戦闘を重ねると、敵の種類や偶然で、アナライズする前に弱点がわかることもある。しかし、そこでアナライズをしないと、仲間には弱点が伝わらないままになってしまう。調べる前に弱点がわかったとしても、アナライズは必ず行おう。
CHIDORI
チドリ
その行動、目的などが謎に包まれた集団ストレガの紅一点。その能力とは一体⋯⋯!?
■タルタロス25階までの敵データ
タルタロス25Fまでに出現するボス以外の敵を、階層順、レベル順に羅列。ただし、赤いシンボルと金色のシンボルのレア敵は、各階層の最後に色分けして表示している。敵の名前が赤色のものは赤いシンボルの敵、オレンジのものは金色のシンボルの敵を表す。
カードはどれを狙うのがオススメ?
最後の敵を倒したときの攻撃に主人公がからんでいると発生する「シャッフルタイム」では、カードの中から1枚を引ける。このカードからは、お金や武器、ペルソナなど得られるものは多い。なかでも経験値がアップする「ワンド」は効率よく探索を進めるためにも、優先して狙いたいカードだ。また、武器よりもお金を選んだほうがお得。
[オラクルカード一覧]
ぺルソナ
合体の素材としてはもちろん、そのまま戦闘にも使える。主人公よりレベルが高いと入手不可。
カップ
HPが回復するカード。主人公のHPの減り具合によって、主人公のみか仲間全員かで対象が変化。
ワンド
その戦闘で入手した経験値が割り増しされる力ード。数字しだいで倍以上になることもある。
ソード
武器の装備品を入手できる。数字が大きいほど効果の高い武器になるが、店売りと同じもののみ。
コイン
お金を入手できるカード。金額はランダムだが、 数字が大きいほど高額になっていく。
ブランク
ダブルアップ時に出現されるカード。このカードを選ぶと、すでに得たカードが失われてしまう。
Animae dimidium meae
一魂の半身一
自らの分身⋯
ペルソナを極める!
戦闘において主人公たちの大きな力となるペルソナ。序盤で使える仲間たちの特徴、スキルなどぺルソナに関する情報を解説。もう1人の自分を極めるコツがここにある!
MESSE SANOH
ゲームショップ・メッセサンオーの予約特典テレカ絵柄。これはシャドウか?ペルソナなのか?主人公はいったい何に魅入られているのだろうか?シナリオにからむ重要な存在と主人公が対面している激レアな絵だ。
ペルソナの力が主人公の力になる
本作では、主人公の戦闘における能力はペルソナのステータスに依存している。レベルアップで上昇するのはHP、SPのみなので覚えておいてほしい。また、特定の組み合わせのペルソナを持ち合わせることで「ミックスレイド」という特殊スキルを覚える。序盤で覚えることができる組み合わせを掲載するので、有効活用してほしい。
▲主人公の能力は純粋にペルソナに依存。より強いペルソナが必須に!
序盤で使えるミックスレイド
カデンツァ
オルフェウス+アプサラス
効果 : 味方全員のHPが50%回復+味方全員の回避率上昇
ジャックブラザーズ
ジャックフロスト+ジャックランタン
効果 : 敵全体を中確率でダウンさせる (ダメージはなし)
ジャスティス!
エンジェル+アークエンジェル
効果 : 敵全体に光属性で現在HPの50%ダメージ
▲消費SPは大きめなものの、効果は絶大。とくに「カデンツァ」はボス戦で役立つ。
インセンスカードでさらにパワーアップです
キングやクイーンの名前がついたアイテム「インセンスカード」を使えば、ぺルソナのステータスを増強させることができる。お気に入りや有効なスキルを覚えたぺルソナができれば、レベルにかかわらずこれで一線級に強化することも可能だ。また、この強化した能力は合体しても引き継がれる。
▲▶低レベルのピクシーでも、強化することで高ステータスのぺルソナに!
仲間の特徴も覚えるべし
前ページでも述べたように、本作では仲間が自律して行動する。それだけに、仲間の持つスキル、弱点、行動のクセを把握することは重要といえるだろう。そこで、ここでは序盤で一緒に行動する3人の仲間の特徴を掲載。これを参考に、仲間が持つ戦闘のパターンをつかんでおこう。
▼仲間のスキルを把握することで、指示する作戦もより効果的なものを選択できるようになる。
あなたが弱点を補うであります
連れ歩ける仲間は主人公を除いて3人。次のスキルページでも説明しているように、基本的な属性攻撃だけでも4種類あり、仲間だけでは補完できない。そこで、ぺルソナを自由に付け替えられる主人公に、仲間が持っていないスキルを埋める役割をさせる。属性を幅広くカバーし、どんな弱点も突けるようにしよう。
▶スキル継承を使い1体で複数の属性を覚えさせたい。
TAKEBA YUKARI
岳羽ゆかり
スリップなしの貫通攻撃
ゆかりが使う弓は、命中率こそ多少劣るものの、はずしてもスリップすることがない。SPが少なければ通常攻撃させるのも手だ。
イオ
パーティの生命線
風属性の魔法と回復系スキルを使いこなすイオ。攻撃よりも回復担当としての役割を主眼においた戦い方をさせていきたい。
■耐性 風
■弱点 雷
■序盤に覚えるスキル ディア パトラ ガル
◀ボスや強敵なら回復に徹しよう。
IORI JUNPEI
伊織順平
攻撃力は大きいけれど⋯⋯
順平が使う両手剣は攻撃力が大きいぶん、命中力に不安が残る武器。ぺルソナが育って速度が育つまでは、スキル中心で戦おう。
ヘルメス
回復のサポートは必須
ヘルメスは直接攻撃を好むタイプのペルソナ。物理攻撃のスキルはHPを消費するため、ゆかりやここせよう。明彦などの回復でフォローしよう。
■耐性 火
■弱点 風
■序盤に覚えるスキル スラッシュ アギ リパトラ スクカジャ
◀攻撃力という長所を伸ばしたい。
SANADA AKΙΗΙΚΟ
真田明彦
高いコンボ率に期待
拳の武器は高い命中率とコンボ発生率が強み。攻撃力は低めなものの、コンボが出やすいため総攻撃力でほかの武器との差は少ない。
ポリデュークス
攻守に優れたバランス型
物理攻擊、魔法攻撃、回復にサポートとバランスよくスキルを覚える。主人公とあわせて、ほかの2人を補助する形で活躍させよう。
■耐性 雷
■弱点 氷
■序盤に覚えるスキル ソニックパンチ ディア ジオ
◀自由に戦わせるのがオススメ。
巷で噂の!
エリザベスセクシーふわふわスキル講座
みなさん、タルタロス探索のほうは順調でございましょうか?今回は、私が特別に探索には欠かせないスキルをご教授させていただこうと思います。
1時限目攻撃方法の活用を覚えましょう
まずみなさんに覚えていただきたいのは攻撃魔法の属性。敵の多くは、この6属性のうちどれかを弱点として持っていますので、名前と属性の関係をしっかり頭にたたき込んでもらえると助かります。また、魔法は強化→最強と進化するにつれ、その攻撃力も上がっていきます。ただ、弱点を突くことが重要ですので、威力の高さよりも複数の属性を所持することを優先させたほうがよろしいでしょう。
基本形 強化形 最強形
アギ(火炎) アギラオ アギダイン
ブフ(氷結) ブフーラ ブフダイン
ガル(疾風) ガルーラ ガルダイン
ジオ(電撃) ジオンガ ジオダイン
ハマ(光) ハマオン
ムド(闇) ムドオン
全体には「マハ」をつけましょう
▼序盤は敵が1種類なので全体が有効。
上の魔法名の頭にマハをつけると、範囲が全体に変わります。どちらがいいかは一長一短といったところですが、基本的に3体以上に攻撃するなら、マハ〜のほうが消費SPの面でお得でございます。敵の数で使い分けましょう。
CHECK
その他のスキル
~カジャ
味方の能力アップはこの系統です
味方の各ステータスを上げるのが、カジャ系の魔法です。武器の命中率が低めなので、スクカジャが重宝しそうですね。また、デカジャはカジャ系の効果を消滅させる効果がございます。
▲有効な攻撃手段がないときにお使いください。
~ンダ
敵の能力ダウンはこちらになります
カジャ系とは逆に、敵のステータスを下げるのがこちらのンダ系の魔法です。回避率の高い敵にスクンダを、攻撃力の大きい敵にタルンダをというように活用すれば攻守に渡って役立つでしょう。
▲敵の突出した能力を抑えるときに使いましょう。
オート
使用の必要がない自動発動スキルです
こちらは、わざわざ使用せずとも自動で発動するという特殊な系統でございます。たとえば、タルカジャオートなら、タルカジャの効果がある状態で戦闘が開始されるというものです。
▲オートで発動するので、SP消費もありません。
LONG INTERVIEW
ロングインタビュー
個人と他者との距離感、つながりをぺルソナのシステムに反映
今回主人公以外のペルソナが固定なのは?
橋野 : 今回は主人公の力が世界を変えるという話で、タロットが象徴する愚者、つまりゼロの状態から出発して主人公が成長していくという軸を最初に引いたんですね。そこで、主人公は特別扱いしたかったのが理由の1つです。あとは、夜一緒に仲間と戦うなら、昼間はそれぞれがバラバラに行動するという仕組みを作りたかったんですね。バーティのありかた、仲間の自律をゲームシステムで表現したかったわけです。そうしたとき、装備からぺルソナからすべて主人公が面倒を見るのは違うんじゃないかなって思ったんですね。もちろん、仲間のペルソナを付け替えたいって人もいるとは思いますけど、思い切って主人公だけにしました。
今回『女神転生』でも初となる4~6身合体を入れようと思った理由は?
橋野 : 今までと違うようで、じつは組み合わせの決められた合体という仕組みで、複雑なものにはしたくなかったんですよ。それと、『ぺルソナ』もそうですけど、『DDS』など合体から離れている部分があって、自分のなかでフラストレーションがたまっていたんですね。そういうこともあって、今回は合体もちゃんとやってますってことをユーザーさんに伝えたいと思い、4~6体の合体を入れたんです。ただ合体を増やすだけでなく、そこにコミュによるボーナス経験値が加算されることで、いわゆる経験値稼ぎが不必要になって、テンポもよくなるかなという狙いもありましたね。といっても、スキルの継承などを深くやり込んでいこうって考え出す人には、いくらでもやり込める要素は用意されていると思います。『Ⅲ』で好評だった、「悪魔 (ペルソナ) 全書」もきちんと用意してありますからね。
今回ぺルソナは何体くらいいるのですか?
橋野 : 『真・女神転生Ⅲ』のときより多くしたかったのですが、3Dのモデルで悪魔を作ると、じつは1体あたりにかかる時間も費用も相当なものに⋯⋯。今回はシャドウとペルソナも別個に作っているので、さらに大変で。そこは今までの財産を生かしながら、今回150体近いペルソナを用意できましたね。逆にそれくらいの数を用意しなければ、今作の合体システムが充分楽しめないだろうなと思いました。
Amor caecus
一愛は盲目一
愛すべき『ペルソナ3』の登場人物たち⋯より世界に浸るための
キャラクター特集
さまざまなドラマを魅せ、プレイヤーをひきつけるキャラクターたち。そんなキャラクターたちを盛り上げる「電撃コミュ」が本格始動!さらに今回は、『ペルソナ3』スタッフお気に入りのコミュや幻のコミュなど、本格始動にふさわしい豪華な内容でお送りしていく。
こんなコミュに反応が!
電撃コミュニティ
DENGEKI COMMU
「電撃コミュ」から拡がる『ペルソナ3』の輪!早くもメッセージを紹介!
キャラクターの魅力満載の本作。その魅力を多くの人に伝えるためのオリジナルコミュニティ、それが「電撃コミュ」だ!ソフトも発売され、好きなキャラや、コミュを発生させたいキャラなど、キャラに対する愛情があふれているころだろう。左に紹介しているように、そんな想いを募らせたファンから早くも多くのメッセージが到着!さらに、スタッフイチオシのコミュなど、今回だけの特別企画満載で『ペルソナ3』の深い世界観に迫っていく!
美鶴先輩が白ブラウスでハイヒールなコミュ
・お嬢様で生徒会長でハイヒールってとこにビンビンきてます。早くプレイしたい!(埼玉県・セーブさん)・美鶴は絶対パーティからはずしません、いえはずせません (兵庫県・ヤマオカさん)
▲クールビューティなお嬢様に、主に男性諸君の理性が陥落中。
風花かわいいよ風花コミュ
・戦闘キャラじゃないってとこですでにメロメロです (香川県・ドンさん)・おどおどしてるトコが守ってあげたい。ちょっとドジっ娘なナビがあったら萌えです!(山形県・ふにさん)・能登さん大 好き (京都府・城さん)
▲弱そうなところが母性本能をくすぐったのか大反響。
電撃コミュの基本ルール
●自分が気になるキャラのコミュがあれば、迷うことなく参加せよ!
●気になるコミュがないのなら、迷うことなくコミュを立ち上げろ!
●キャラへの愛、熱い想いさえ伝われば、どんなコメントでもOK!
●『ペルソナ3』に関することやネタなら、どんなものでもOK!
ココに注目
開発スタッフ▶イチオシ妄想コミュ
ここでは、今回の企画のために『ペルソナ3』開発スタッフから送っていただいたイチオシ (個人的好み) の妄想コミュを紹介。コミュキャラ以外に秘められたスタッフの熱い想いを見よ!
ゲームプランナー・田坂氏
保健の江戸川先生とのコミュ
現実にはありえないインパクトありまくりな魔術の授業が魅力的です。独特のセリフ回しで語る先生自身もお気に入り。オススメは授業のときより怪しさに磨きのかかった保健室での先生です。
ゲームブランナー・田坂氏
喫茶店「シャガール」のウェイトレスコミュ
喫茶店「シャガール」で働いているウェイトレスの女の子。まるでメイドのようなキュートな服装にひかれ、ついついそれを目的に喫茶店に通ってしまう自分がそこにいるのです。
ゲームプランナー・田坂氏
柿の木を見ている女子生徒のコミュ
月光館学園の渡り廊下で、柿の木を見ている女の子。ひたすら柿の実が生るのを待っている姿は、どこか哀愁がただよっていて渡り廊下の風景を引き立たせているような感じがします。
ゲームプランナー兼広報・宇田氏
教室で街案内をしてくれる男子コミュ
教室で街案内をしてくれる男子。ずーっと黒板のほうを向いている暗さが、学生時代の自分とかぶり非常にお友だちになりたい感じです。きっと、何かに思い悩んでいるんですよ。えぇ。
ゲームプランナー・後藤氏
メモリーカードのコミュ
正確には『ペルソナ3』の開発ラインには属していないボクですが、ある時期に元デバッカーの経験を買われ、メモリーカード関連のデバック作業を行いました。休日、人もまばらな開発室でただひたすらにセーブデータを作成し、上書きし、消去し、メモリーカードを本体から抜き差しする。現時点でボクの中の『ペルソナ3』は、タルタロスのエントランスと寮のロビーです。ああ、麗しのメモリーカード。ボクの友だちはキミだけだよ⋯⋯。
そのほかにも⋯
⋯こんなコミュを募集中!
右で紹介している以外にも、「電撃コミュ」ではさまざまなキャラのコミュを募集中!ちょっとでも賛同できる内容があれば、『ぺルソナ3』の輪を拡げるためにも下のあて先までコメントをぜひ送ってほしい。もちろん、キミの愛がつまったオリジナルコミュも大歓迎だ!
コミュ名: 順平のセリフが気になるッ!
シャドウ討伐隊のムードメーカー順平くん。最近、テレッテッテー、○○はレベルアップ!と思ったビルドアッパーな出来事を募集しますっ!
コミュ名: ペルソナ犬・コロマル
家の愛犬、どうやらなんかついてるっぽいと心配な飼い主さん。ここで飼い犬の真相を暴露してみませんか?いや、もう、猫でも鳥でも、いいよ?
番 外 編 ボツになった幻のコミュ!?
スタッフイチオシのコミュに加え、開発初期には存在したものの、さまざまな事情でお蔵入りとなった幻のコミュを大公開!
黒澤巡査のコミュ
購入金額に応じてランクアップ⋯ってアコギですよね?
コロマルとのコミュ
話さないけど、餌をあげたり散歩したり、意外と楽しい!?
電撃コミュのあて先
住所、氏名、年齢、そして参加したコミュ名、もしくは自分で立ち上げたいコミュ名とコメントを明記して、「[email protected]」まで、どしどしメールを送っちゃおう!
Sofmap
ゲームショップ・sofmapさん予約特典テレカ絵柄。物思いにふけるアイギス⋯⋯。彼女はいったい何を思うのだろうか?
P3 REPLAY
コミュニ��ィ最大ランクへの必勝法を探せ!
ペルソナの主人公は学生、しかも今回は学校生活を体験できる!ということで友人たちとよい関係を築きつつ、ステータスをALL MAXにすることを目標にゲームを進めてみたいと思います。ということで、前情報ナシに4月を進めてみました。
ボーっと進めるとあっという間に日は過ぎますが、行けるところ、やれることは意外に多い。そこで効率よく1日を過ごすため、1週間のスケジュールを決めることに。これで5月末までにはステータスもランクアップしつつ、コミュの2つくらい最大ランクにできそうという手ごたえを受けました。いや余裕かな?時間余るかもしれない。
よし、もう1回最初からやりなおそう!⋯⋯その前にこのデータを使って5月末までのカレンダーを確認しながら具体的な1週間のローテーションを解説していきましょう。
1.【コミュは平日に集中する】
神社でさい銭を入れると学力が上がるのなら毎日通うほうがいいと予想し「神社~コミュ~カラオケ (金土は喫茶店)」という平日休日共通の基本行動を立てる (しかし直後にやってきたのはGW⋯⋯4連休)。
2.【上げるコミュは固定する】
一点集中したほうがコミュの上がりがいいんじゃないかと予想し散々悩んだ結果、4月末までに手に入るコミュから「クラスメイト」と「古本屋」を選び出し固定することにしました。
そして日は流れて試験前週間。いつものように友近と帰ろうと思ったら⋯⋯あれ、席にいない。校内をうろうろしていたら玄関で立ちつくしている友近を見つけ声をかけると⋯⋯。
「試験前だから帰って勉強する」とのこと。⋯⋯え?友近寄り道なし?へぇ~スケジュールによって行動が変わるんだ~。それじゃ古本屋行こうっと。 それによって集中的にランクが上がる老夫婦のコミュ。2つを同時進行してると、こういうときに便利です。同じ学校の生徒じゃこうはいかなかったですね。
そして中間試験開始⋯⋯って試験中は何も行動できないの!?
ちょっと待って、このままだとコミュの2つくらい最大ランクどころか1つもムリだよ!
ビックリよりガッカリが先にきた試験期間が終わると、さっそく成績発表が⋯⋯掲示板に貼り出されましたので見に行くと、「わりと上位だった」。
⋯⋯わりと上位。うーん、もう少し学力上げてたら1位とれたのかな。気になるなぁ⋯⋯。
思った以上に散々な結果だったので、こうなったらローテーションの変更はせずに、狙うコミュも変えないで作戦の練り直しだけしてリトライ決行!その作戦がどういう結果をもたらすのか、次回をお楽しみに!
Long Interview
ロングインタビュー
キャラクターの性格はそれぞれ題名がつけられるくらいプロファイリングしました
各キャラクターの性格などは、どのようにして決められたのでしょうか?
橋野 : 最初、スタッフにいろいろ設定を出してもらったんですけど、どうにも型にハマったものばかりで⋯⋯。パターンみたいなものも必要な部分はあると思いますが、それだと中身が薄くなってしまう気がしたんです。それで、設定の担当者と心理学の本を見たりしながら性格づ けをしたのですが、決まってみたら結構型にハマったキャラクターで、世の中のキャラクターものはよくできてるなぁと思いました (笑)。
副島 : プロファイリングはしましたね。最終的には、社員だったり知り合いだったりがイメージモデルになったりしているんですけど。それだけに、いろいろ設定もありましたが、カットされました。最初は順平がビッグスクーターに乗っているって設定もあったんですよ (笑)。
女性のメインキャラ4人中3人がショートカットなのにはなにか理由が?
副島 : とくに意識はしてないのですが、昔からショートカット好きと言われていたので (笑)。女性キャラといえば、ゆかりは最初すごく嫌味な性格だったんですよ。
橋野 : 順平とゆかりは、今でこそ主人公の代弁者という役づけがされていますけど、初期のころは暗いわねたむわで、今の素直な感じは見当たりませんでした。美鶴に通信で敵を倒してこいって言われたあと「なんなのよ⋯」とか (笑)。あと、美鶴はベタベタの生徒会長ですけど、真田も最初は情けない男だったんですよ。ただ、初期のゆかりと真田は当初の設定がスタッフに大不評で⋯⋯。やっぱり女性のファンの方にも楽しんでほしいので、真田には真田なりの戦う理由をつけて、修正していきましたね。
副島 : 逆に風花は最初からもめることなく、静かなキャラとして作られていきましたね。RPGだと、みんな戦えてソロになっても全然戦える人ばかりじゃないですか。だけど、直接戦えないけど情報解析で助けてくれるというキャラがいることで、仲間としての連帯感が生まれるかなって ことで風花が作られたんです。
橋野 : 最初は、風花だけ危険がないよねってことで、風花が殺されかけるみたいなイベントもあったんです。ただ、時間やボリュームの問題で泣く泣くカットしました。その名残といえるイベントがあるので、プレイしていてそういうシーンがあったら、ニヤリとできると思いますよ。そのぶんというわけではありませんが、風花のセリフ(※7)は全キャラ中で一番多くなりました。セリフのパターンもかなりあるので、あたりも楽しんでもらえればと思います。
ゆかりと真田は当初スタッフに大不評なキャラでした
#persona 3#p3#this is why i usually scan things...#strange how the p3 section at the back reads right to left while the rest of the magazine reads left to right#this has some very interesting interviews in#big fan of tartarus falling from the ground to the moon#also this is VERY long#i accidentally duplicated the first few pages but did you know that you can only have 1000 blocks per post
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In From the Cold - Retranslation
I felt there was a little bit of characterisation that was different in the Japanese version of this scene, so I translated it for completion.
?????? : お待ちください、英雄殿ッ!
ファダニエル : なーんて。あなたはどうぞこちらへ、殿下がお待ちです。
??????: ええ……実験……成功していますが……時間は……ないかと……。すぐに支度を……。
ファダニエル : ほら、そろそろお目覚めになってくださいな。おはようございます。こちら、冷めないうちにどうぞ。
ああ、兜を外すときは気をつけて。まだ「その身体」に慣れていないでしょうから。いかがです?
魂を別の身体に移し替えられた気分は。ほら、あなたたちにアラミゴで倒された、アウルスとかいう魔導技師がいたじゃないですか。
彼の遺したブレインジャックなる技術が、なかなか面白かったので、改良して使ってみたんですよ。
何と言う?
>自分の身体を返せ……!
>最悪だ……
????: Please wait, great hero!
Fandaniel: Just kidding! Please come with me, his Highness is waiting.
????: Yes…. the experiment… it’s succeeded, but …. time is…. short…. hurry the preparations….
Fandaniel: Come now, hurry and wake up. Good morning. Please eat up, before it gets cold.
Ah, please be careful when you take off your helmet. I’m guessing you aren’t used to “that body” just yet. How is it?
The feeling of having your soul put into a different body? Come now, don’t you remember the magic technician you defeated in Ala Mhigo called Aulus?
I found the Brainjack technology he left behind quite interesting, so I decided to try improving and using it.
WoL:
Give me back my body!
This is the worst…
ファダニエル : おや、アシエン的には、日常茶飯事なのですがね。あなたも深く考えず、ディナーを愉しむといいですよ。
いやぁ、私なりに気を遣ったと申しますか……あなたは殿下の「友」でしょう?だったら、せっかく近所まで来ていることですし、
友らしく食事に誘ってはどうかと提案したのですよ。そしたら……返事がなかったもので!「是非に」と解釈いたしましたッ!
おやまぁ……。不愛想な息子が友達を連れてきて、お父上も感無量のご様子だ。なに、難しいことじゃないですよ。
ガレマール帝国では、一切の信仰が禁じられている。ゆえに、神降ろしに足る巨大な存在を、思い描けないとされてきました。
でも、あると思いませんか?彼らが畏れ、敬い、すがるもの…… そう、自身の国家、その象徴たる皇帝です。
昨今、帝国には悪い風が吹きどおし。伝説の初代皇帝が身罷られ、属州では独立運動が盛んになり、新たな皇帝が殺されたのを機に内戦まで起こりだした……。
となれば、民草は願うでしょう。強く、揺るぎない、ガレマール皇帝が立つことを。その切なる願いを、ヴァリス殿下の身体に降ろしてさしあげたのです!
そうして顕現せしものは、まさしくガレマールの「魂(アニマ)」と呼ぶにふさわしい!皇帝とは、民草を服従させるもの。広域にエーテル放射を行う力は、まさにその顕れです。
それによって、帝都に富と権力が集まってくる……という概念を利用して、各地からエーテルを集積してもらいました。「終末の塔」と呼んでいただいているものは、
アニマの一部を核として創り上げた、端末なのですよ。ね、殿下……?
Fandaniel: Oh? For an Ascian this is something we do daily. You shouldn’t think to much about it, just enjoy your dinner!
I mean, in my own way I went to a lot of trouble for this… after all, aren’t you his Highness’s friend? Since you were in the neighbourhood and all, I suggested to him to invite you over for a friendly meal. And he… didn’t even reply to me! So, I took it as a “please do”!!
(Anima makes noises) Dear oh dear… it seems that his father is overwhelmed with emotion that his unsociable son has invited a friend over!
What, it’s not that complicated. Garlemald banned all religion. Therefore, there should be nothing powerful enough for the people to imagine to summon as a Primal. But there is, don’t you think? The thing that they fear, revere and cling to… that’s right! The symbol of their homeland, the emperor!
Recently, ill winds have been blowing across their empire. The legendary founding emperor passed away, independence movements became widespread in the provinces, and using the murder of the new emperor as an excuse, even civil war has broken out! At this point, the people are praying don’t you think?
For a strong, unwavering Garlemald emperor to rise. So, we poured their earnest wishes into the body of emperor Varis, and what manifested was naught but what we could call the soul (Anima) of Garlemald! An emperor is someone who subjugates the populace. The power to radiate aether across a wide area is surely a manifestation of that.
So we used the general idea of the imperial capital being somewhere that wealth and power is gathered together to accumulate aether from all over the land here. What you call the “Tower of Doom” is a terminal that I built using Anima as a core. Isn’t that right, your Highness…?
ゼノス: お前は、すでに狩ったことのある獲物に興味があるか?……ないだろう。精々、毛皮や肉ほしさに、淡々と屠るだけだ。
俺に対しても同じこと。あの庭園で勝敗を決したときから、取るには足らぬものと感じているのだろう?それは構わぬ。しかし、お前に気がなければ、
前回を超える一戦など、到底果たせまい……。俺は牙を研ぐと同時に、再びお前を「その気」にさせる必要があったのだ。 英雄……。
それは、絶望と悲嘆が渦巻く場所に現れ、命を賭して戦う者だという。ゆえにあれこれと壊してみたのだが……どうだ?
まあ、今はいい。こちらもまだ、すべての薪をくべてはいないからな……。
ファダニエル : おや、お食事はもう終わりですか?
ゼノス:我が友を前にしては、何を食っても餓えるばかりよ。加えてそちらも、食欲はないようだ。友らしき行いとやらを一度は試すかとつきあったが…… やはり、お前と俺はこうではないらしい。退屈な晩餐に招いた詫びをしよう。俺は以前、アシエンからこの身体を取り戻すまで、別人の肉体を使っていた。なかなかに学ぶことも多かったぞ。異なる体躯で戦うからこそ、己が癖も見えてくる。強さというものは、魂に宿るのか、肉体に宿るのか…… それを問う機会を、お前にも贈ろう。さあ、取り戻しにくるがいい。
Zenos: Are you interested in hunting prey that you have already hunted before? I’m sure you aren’t. At best you would just easily slaughter it for want of meat or pelts.
You feel the same about me. Since your victory was decided in that garden, you must feel that I’m unworthy do you not? That doesn’t matter to me.
However, if you’re not in the mood, I won’t be able to have a battle with you that is better than the last. So, at the same time as I sharpen my fangs, I must needs make you feel like fighting me again. Hero… that is one who risks their life to fight in a place where grief and terror swirls. Therefore, I tried breaking things here and there for you… how was it? Well, don’t worry for now. I haven’t even finished stoking the fire yet.
Fandaniel: Oh my, are you already finished with dinner?
Zenos: In front of my dear friend, no matter what I eat I will just be starving. And it looks like they aren’t hungry either. I decided to give being “friendly” to you a try, and went along with his suggestion but… it seems that you and I aren’t like that after all. I apologise for inviting you to a boring supper.
Before I took this body back from that Ascian I had to use another’s body. I learned a lot from that experience. Fighting in a different body allows you to see your own idiosyncrasies. Does strength lie in the soul or in the body? I gift to you the chance to find out for yourself. So! Come and try to get your body back!
ファダニエル : ああ、大変……っ!あれがあなたのフリをしてキャンプに戻ったら、どんな大惨事が起きてしまうのでしょうか……!?
ええ、ええ、血みどろの光景を見たくなければ、急いで追ったほうがよろしいかと。私がお送りいたしましょう。さて、派遣団のキャンプは、あちらですね。あなたの姿をした殿下も、あそこを目指しているはず。追いかけて止めないと、何をしでかすやら……なのですか?はい、ここからは徒歩でお願いしますね。
でないと、殿下のご意向に沿えませんし?残念、私なんかを相手にしてる時間はありませんよ。あなたの行く手には障害がたくさんあるんです。例えば……ほら!テンパードになっている兵士です。彼らには、あなたのようにアニマに与しない者を……つまり無事な生存者を駆逐せよと命令してあります。
いつもの身体なら相手にもならないでしょうが、さて。お仲間たちを助けるために、精々頑張ってくださいね?
Fandaniel: Ahh, oh my god!! If that thing goes to your camp pretending to be you, what a catastrophe it’ll be!!! If you don’t want to see that bloody scene, you’d better give chase! Let me see you off on your journey. Let’s see, the contingent camp is that way. His Highness should also be making his way there, wearing your body. If you don’t catch up with him, I wonder what he’ll be capable of? Alright, I’ll ask you to walk from here. Otherwise, I won’t be complying with his Highness’s wishes. Unfortunately, you don’t have time to fight me. There are many obstacles in your path. Take for example… there!
Those tempered soldiers. They have been given orders to exterminate anyone like you, who is not on Anima’s side… in other words- survivors. In your normal body they’d be no match for you but… Anyway, please try your best for the sake of saving your friends!
グ・ラハ・ティア: …………あんた、誰だ?
何と言う?
>そこまでだ、ゼノス!
>ふたりから離れろ……!
ファダニエル : はい、残念ながらブレインジャックは効果切れ、それぞれの身体に戻るお時間です。どうもこんにちは。遠路はるばる来ていただいたのに、ご挨拶が遅くなって申し訳ありません。なにせ時間稼ぎをしたかったもので。多勢に無勢のこの状況で、どうしたものかと悩んだんですよ?
とりあえずテンパードの兵士たちを配備して……それから見逃しておいた生き残り(ネズミ)たちの巣から、青燐水を少々盗んでみたりして。いやぁ、効果てきめんでしたね!慈善活動おつかれさまです、おかげでこちらは間に合いそうですよ。アニマの力で集めたエーテルが、じき必要量に達します。
そうすれば、やっと幕開けとなる……最古で最強の蛮神を使った、終末の災厄がッ!
ゼノス:強き神を食らって、お前の仲間も、世界も、すべてを引き裂こう……。今度こそ、殺したいほど、俺を憎めよ。
G’raha: Who are you?
WoL:
That’s far enough, Zenos.
Get away from the two of them!
Fandaniel: Yes, sadly the Brainjack’s effect is about to run out so it’s time to return to your respective bodies. Hello and well met.
I apologise for not greeting you sooner when you came from so far away. At any rate I needed to buy some time. We were outnumbered so I was wondering what to do in that situation. So, for the meantime I deployed some tempered soldiers… and then I stole some Ceruleum from the nest of the rats (survivors) I overlooked. Well, it certainly worked didn’t it! Thanks for your charity work, because of you we’re right on time!
The aether that Anima has been collecting should reach the amount we needed soon. And the, the curtain will finally rise- using the oldest, strongest Primal- on the end of days!
Zenos: I will eat that strongest god, and tear apart your friends and the world… This time I will make you hate me to the point of wanting to kill me.
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26歳ニワトリを抱えて なにがだけど
先日わたしは26歳になった。去年は日付を跨ぐ頃にシャワーを浴びて入念に耳の後ろを泡立てていると25歳を迎えた記憶があるが、一年というのはなんと早いものだ。今年は前期授業の最終日で鮮やかに寝坊し、タクシー出勤をした(寝坊したわたくし 野良タクシー )。前期が終わるということで、次に行くのは9月。当分大学には出向かないということで、普段会わないひとたちにも挨拶をしようと各部署各学科を巡り、歩き挨拶してまわったがほとんど結局誰とも会えず。唯一ちゃんと会って話せたのは成澤さん、農園の管理人である。「ひさしぶりだね〜」 と成澤さん。最近の近況報告から生活のなかの自家発電の話になり、わたしはセルフカットと最近のセルフお洗濯の話をした。成澤さんは家の畑および田んぼと山羊&ニワトリと、大学の畑を整備するNOW ON 二毛作をしているのだが、その話を聞き、あとは最近始めたカヤックについて教えてもらった。十分な装備で行わないカヤックは"命懸けのレジャー"だと言うことで、(レジャーが命懸けなの良すぎるだろ)と思いながらお話しした。せっかく農園まで上がったので、誕生日にニワトリを抱えるのはオツかもしれん。と思い農園のニワトリ(家畜ゆえに名前がない)を抱きかかえ、成澤さんに写真をとっていただいた。この日はニワトリの機嫌が悪く抱えてもすぐに羽をばたつかせ降りてしまうので成澤さんに、おとなしくなってもらう方法がありますかと聴くと「それはね、ラグビーボールみたいにして脇に抱えてやったらいいよ〜」 と言いながら、ニワトリをトライするかの如く脇で挟み込み、加えて顔を掴み、「暗くしてやるとね〜、すぐ寝るんだよ〜」 といういつものクレイジーさを見せてくれた。「成澤さん、今寝かせてくれなくてもいいですよ。」というと、そう〜?といいながら降ろし、わたしも同じように抱え、ほんとにおとなしくなって笑った。成澤さんは写真を撮るときシャッターを切りながら(いいね〜)とおっしゃっていた。農園から降りるときに実のつきたてのししとうたくさんと、ニワトリが一日に一個しか産まない卵をもらった。うれしい。
お昼すぎまでだった授業はその後に卒制の相談を2件ほど受け16時前に。そこから成澤さんと話し込んだので帰宅したのは19時であったが、夜になるとゆかりさんから家に行っていいですかとのこと。誕生日だからかなケーキかもなと思い、「でもフォーク足りないかも!」と電話口にて伝えると、『桐島部活辞めるってよ』 の名シーン 「ごめんね、なにがだけど」 頭の中でがリフレインする。だれもケーキなんて言ってないのにフォークがないかもと言うわたし……、 「なにがだけど、ね笑」と補足した。
21時半頃にカイくんとゆかりさんがうちにくる。夜ごはんのおすそ分けに豚キムチまで持ってきてくれ("まで"ってなにがだけどね……) 「タイヘイはあっちで待っててと一旦部屋を出される。ふたりが何かを準備している間にスピーカーにつながっている自分のiPhoneでスティービーワンダーの『Happy Birthday』を流した(いえ、さっぱり、なにがなんだけどね)。しばらくすると部屋に呼び戻され、わたしは健気に"何か"を取り分けるであろうお皿を両手に持って部屋に戻ると、なんとそこには小さなとらやの包みに入ったプレゼントとミニケーキが3ピースあり、ケーキには炎色反応のギミックがすこし特別なロウソクが刺さっていた(ほんとにありがとう)。ケーキを前にして雑談をし、いい加減にして、ありがとう〜とロウソクを吹き消し。拍手してもらった。プレゼントは何かまったく検討がつかなかったのでクイズ形式に。箱の中身はなんだろな的な要領でここにあるのはなんだろう。目を瞑って開封を行ったが、まったく検討がつかず答えには到底辿り着けなかった。プレゼントはキャンプ用のガスコンロであった(最高すぎ)。とてもうれしい気持ちに包まれ誕生日プチパーティーまで開いてもらい。大満足であったが、最後にもう一歩誕生日の権限を振りかざし、3人で写真を撮ろうと提案した。試し撮りでふたりの写真を撮って画角を調整してから、セルフタイマーで10連写の設定で撮ると、1枚ごとのインターバルが半秒ほどあったおかけで、1枚しっかり決め込むよりもとても力の抜けたいい表情のわたしたちが撮れた。これがなによりの誕生日プレゼントだわね……。メッセージやSNSで祝ってくれた人たちもありがとう。26歳も鋭意……。
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これが世界最大という超超巨大書店を、どーんと僻地でもなんでもいいから街が作れそうな平野に作ってほしい。その超超巨大さは世界第2位を突き抜けてほしい。 政府もテコ入れし、クラウドファンディングも募り、数多ある企業も全勢力が参入してほしい。もうとにかく全力をかけて作ってほしい。 「そんなことして失敗したらどうする?!バカじゃん?!」とか考えず作ってほしい。勝算とか考えず勢いで作ってほしい。 そこには和書だけではなく洋書もある。西洋の本だけではなく中国語の本、アラビア語の本、アフリカーンス語の本、とにかく片っ端から「いやこれいらんだろ」みたいな本だったとしてもすべておく。 なんなら和書が中央ではなく洋書が中央である。日本語を中心で考えてほしくはない。言語別に存在する知の量に応じた配分をしてほしい。 客層に応じてカテゴリ分け���必要だろう。1つの書店だけでなく複数の書店が統合してもかまわない。古本屋を集めてもかまわない。 「よくわからなくても物理の本を買うなら日本のここへ行け。たぶんあるから」という状態になっていてほしい。日本の中規模以上の書店はほぼすべてここに集める。 全勢力が協力してできた超超巨大書店を中央に据えて、その周りを他の超巨大書店が取り囲む。その周りは巨大書店。その周りは中規模書店、その周りには小規模書店。 海外からも片っ端から誘致する。必要なら補助金も出す。「バカなの?」とか「さすがに海外出店は難しいです」とか一蹴されるだろうが「まあ採算とれそうだからいいよ」と言われるまで粘ってほしい。 税金をたくさん投入してもかまわない。重要なことは「そこにある」「とにかく日本のここに来たらある」「お前のやりたいことは知らんけど本がほしいなら日本のここに行け」という願いが叶う場所だ。 例外を作ればそのブランドは失われる。このブランドこそが他国が追随不可能な圧倒性を生む。先行者利益だ。バカすぎて1つ1つで見るとデメリットしかない行為が、結合すると巨大な1つのメリットを作り出す。 どこかで手を抜くと終わる。そんなことまでする必要ないんじゃないのとか、それってめちゃくちゃ損しますよねとか言われようが、究極に本を集める。 書店と書店の隙間にはさまざまなカフェが立ち並ぶ。個人で経営するカフェからチェーン店が密集する。コンビニも立ち並び、公園には読書に適したベンチがある。公園は読書に最適化されている。 その街にはどこにでも椅子が置いてある。買った本をすぐ座って読む人向けのものだ。 この街には有名人が毎日のようにやってくる。たとえば「ビル・ゲイツが本を選びに来日!」など当たり前のことになるだろう。 読書家はこの街の付近に別荘をかまえる。なんにもなかった僻地の近隣に富裕層街が誕生し、地価がとんでもなく上昇する。意味不明なおいしい話だ。 一方で本を読むことが目的でない人間には居心地が悪い空間になる。この街に存在している人間はほぼ全員本かその周辺が目的なのだ。本以外が目的の人間は異様に目立つようになり警戒される。 街の中央部分は徹底的に、本、本、本、本、本、と本が存在するのが当然の本の密集空間になっている。普通の人間が「ここまですることはないんじゃ・・・だって採算とか・・・」とドン引きするぐらいの熱量で本で溢れかえっていてほしい。 地面に敷かれたタイルには、文章が書かれている。まっすぐ歩くと偉人の言葉などがそのまま読めるようになっているのだ。たとえば「良い本は私の人生におけるイベントである。」「本の無い家は窓の無い部屋のようなものだ。」「天才とは努力する凡才のことである」などという文が永久に書かれている。有名な書の冒頭部分だったりもあるし、古典文学もあるし、文学のみならず数式も書かれていたりする。それを読むだけで日が暮れる。 この街の広告はすべて本に関するものでいっぱいだ。ほかでは絶対に見られない、読書家にだけ向けた広告が撃たれる。「こんな難しそうな本の広告ある?」というのがそこここで見つかる。 たとえばベトナム語のマンガの新刊広告なども見受けられていてほしい。 この街にあるのは紙の本ばかりではない。電子書籍派のための書店もある。他では絶対採算がとれないような形の店であっても、「読書家が毎日のように集まることが普通」の街特有の書店ができる。たとえば巨大な8Kモニタにその人へレコメンドされた電子書籍が大量に表示され、立ち読みすることができるとか。「辞書専門店」や「単語帳専門店」や「栄養学書籍専門店」などがあったりもする。そういうものを作っても不思議と利益が出るのだ。 この超超巨大書店圏内部には研究所や大学なども誘致する。どのような言語でも関係ない。化学系のカテゴリが立ち並ぶ「化学通り」のようなところには実験器具専門店も立ち並ぶ。 そういうところは、基本的には英語がメインだ。英語の下に日本語が書かれている感じ。イメージ的にはハリーポッターだろうか。ときどき「なんで化学通りにオムライス専門店がこんなにあるんだよ」などということもあるかもしれない。秋葉原や神田にカレーがたくさんあるようなものだろう。 やや込み入ったところにはマイナーな本屋がある。「なんだよこの本屋・・・」という、見るからに異国感が漂う本屋だ。謎の部族の謎言語で書かれた謎の材質の本が置いてあるなど。ネクロノミコンのような本も見つかる。 石版などもなぜかある。読書向けの椅子専門店もある。「本のためだけの椅子専門店」が生存できる場所は日本ではここしかない。 しかし、この超超巨大書店群の主目的は「本の集積」である。そこから逸れるようなことがあってはならない。何か欲をかいて「ここに企業をうんたら」などとして利益を優先するとこの街はあっという間にその意味をなくし滅びるだろう。ありとあらゆる人々が周辺の利益を求めて集ってくる。そういうのを一蹴できるような体制であってほしい。 「この街意味ないだろ。なんで作った。赤字だろ」と罵られながらも存続する街であってほしい。そして、そう罵る人も、ひとたびその街に入ると「すげえ・・・この街は地球に必要だわ・・・」とどうあがいても認めざるをえないほど感動できる街であってほしい。街自体で見ると赤字なのだが不思議と日本経済が潤う源泉である摩訶不思議都市であってほしい。完全に未来へと投資された都市である。 この街では、夜もたくさんの書店が営業している。こんな大きな本屋が24時間営業できるのはこの街しかありえないとなっていてほしい。「夜眠れないな・・・本でも買いに行くか・・・」という人外の行動を普通にするような場所であってほしい。 街の周囲には民家が立ち並ぶ。ただしこの民家に住む民間人はややおかしい。本のために移住してきた狂信者たちだ。軒先には自分の選書が並び「1冊100円」などと書かれていることも多々ある。 富豪がゴッソリ買っていくことを見越して少し離れたところに在庫置き場がある。 富豪が「ではこの棚からこっちの棚まで」などと爆買いしていく。もはやテロリストのようなものだが、そんなことは気にせずまた入荷する。本はバカみたいに売れる。 近隣の都市はこの超超巨大書店都市のおかげで経済効果がある。 この街は、「日本人なら1度は絶対行け」と呼ばれる場所になる。そしてひとたびそこに立ち入れば「世の中にはこんなに知識があったのか」「世の中はこんなに頭のいい人たちで溢れかえっていたのか」ということが、嫌でも全身の細胞に刻みつけられる。伊勢神宮みたいなものだ。それよりも神々しいかもしれない。 そして、全身の細胞で体感したその人は、格段に読書するようになるだろう。それは地元へ帰っても同じことだ。一流を目の当たりにした者は一流になる。 取次の問題も、書店が潰れかけている問題も、日本人が本を読まなくなってしまっている問題も、経済が深刻化している問題も、だいたい解決できるだろう。 誰か作ってください。 ちなみに国防にも役に立ちます。一度作ってしまえばここを潰すやつは「バカ」なので。ペンは剣よりも強し! 書店は兵器です。 追記 ジュンク堂書店など大型書店が潰れかけているのは知っている。 ただそれは、「本���たくさんあっても意味がない」のではない。逆。 大型書店であっても、本が少なすぎるのが問題である。 だいたい日本語の本というのは大して範囲が広くない。 それに「物理本を読む人が少ないから本屋が潰れちゃう」というのも逆だ。 「物理本を読みたいと思う人を増やす。そのためには本屋すべてが潰れることも辞さない」という情熱が正道である。 本というのは知の源泉である。だから知識がない人に迎合すれば、潰れるのは自然だ。知識がない側に与するのだから。 本の機能はそれとは真逆であり、全体を引っ張り上げるものである。知識がない側が「欲しい」と願える場にすべきなのだ。 ない側に媚を売っていれば潰れて当然。 「この本は今は読めないけれど、読みたいと思う」そういうものがない。 「この本は内容はちんぷんかんぷんだけど、そういう本の存在を知っている」そういうものもない。 ジュンク堂書店などですら、知らない人々が多い。大型書店の重要性を知覚できていない。入ったことがない人間もいる。 だからこそドカンとぶち上げるのだ。 記事を読んでくれた人へ: 記事を読んでくれたのはありがたいが、たぶん自分が考えている規模と読んだ人が考えている規模に大きな差があると思う。 自分が考えているのは、もっとも小さく考えても深圳書城中心城の数十倍の大きさであり、既存の書店をちょっとだけ大きくしたものとか、蔵書が全く同一であるような大型書店が単に10個ある街という形ではない。 コーチャンフォーつくば店は50万冊、池袋ジュンク堂書店は150万冊、深圳書城中心城は400万冊、国会図書館は4685万点。Amazon Kindleは60万点。 自分が言っているのは、数億冊あるような書店群である。つまり、コーチャンフォーやジュンク堂書店や紀伊國屋書店は超超巨大書店(世界中の意味わからんハイレベルの本から選びぬかれ集まったエリート本屋)の周辺を取り囲む「日本区域最大の超巨大書店」の周辺を取り囲む「大型書店の1つ���という状態を考えている。ブックオフなどはその周りを取り囲む中型書店になるだろう。その周りを、身近にあるご近所の本屋さんがたくさんずらーーーっと並んでいるというような領域だ。いうならばこれが日本区域である。 世界の蔵書数はGoogleによると約1.3億冊であるらしい。日本区域内に別に中国語や韓国語の本があることもある。ただし日本区域の横には韓国区域だったり中国区域だったりする。その中国区域でもばかみたいにデカい超巨大書店があり、それを取り囲むようにジュンク堂書店並の大型書店があり、英語区域では……というような状態だ。言語別に分けられているだけでなく、「数学領域」で分けられていることもあり、そこでは「高校数学」の棚に世界各国の高校数学が並ぶ。数学の参考書を買いに来た高校生が、カメルーン人の中学生と仲良くなるみたいなことも想定できるわけだ。 地方のクソデカ本屋が数百個単位で入る「は・・・?」「この街が・・・全部・・・本屋さん・・・?」という規模の書店群である。 イメージとしては↓な感じ。 まもなく目的地の駅に近付く。電車にいる人々は全員が本を読んでいる。スマホを触っている人たちなど誰もいない。不思議な光景だ。多くの人がそわそわしている。初めて来た人たちが多いのかもしれない。 電車が駅に滑り込み走って降りる人々の後ろでのんびりと降りる。全く、はしゃぎすぎだろう。 降りた直後、本の形をした案内板が表れた。真っ先に飛び込んできたのは「↑ バベル中央書店」というやたらとデカい黒文字と、その下にあるやや大きな黒文字の「↑ 北区域書店」だった。 右を向くと・・・あれは・・・本の自動販売機?! 本を自販機で販売するのか。カルピスの作り方・・・自動販売機の歴史・・・Why could he make vending machines?・・・なるほど。 床には文字が書かれている。Station, State, Statue, Status. 何のことやらわからない。 改札を出る。改札を出ると、ああ、もうこれは本のテーマパークだ。最奥部に見える巨大な塔には雲がかかっている。おそらくあれが中央書店だ。その横には数えるのもバカバカしくなるほど書店が並ぶ。街には今まで見たこともないような人々で溢れかえっていた。ベンチでは読書をしている中東とおぼしき人が中国人らしき人と何やら議論している。彼らが話しているのは何語だろうか。 デジタルサイネージで目まぐるしく本の広告が入れ替わっていく。「サウダージにさようなら」「入門グロッキング」「般若心経の終焉」 ぼうっとしているとハトが飛んできた。ここでは何やら、ハトでさえ賢く見える。予算は5万円だったが、足りるだろうか。 Amazon倉庫でもないんだって。 なんか全然伝わっていなくてものすごく悲しい。 子どものときに巨大書店や巨大図書館に人生で初めて行ったときとか、論文と大学と研究の仕組みと接したときに、知の偉大さに震えたことがないだろうか。 目に見えないものは見えないことが多い。たとえば、ライブ会場に行ったことがなければライブの偉大さは本当にはわからないし、「本当にこんなにたくさんの人がファンなのだな」ということもわからない。 記号接地問題ともいうらしいが。 いま「自分が考えるクラスの巨大な本の集積地を人類の誰もが見ていない」というのが問題であると思う。誰1人として。 そういう知がたくさんあることは存在としては知っていても、「それを見たことがある人は誰もいない」のだ。いわば、月は見えるけど、月に行ったことは誰もいないような状態だ。 神田の古本屋街や、既存の大型書店というのは、いわば地球上にある月に似たところでしかない。「たぶんこれとこれがこうなると月」というふうにしか想像できない。だが月に行かなければ月の隕石は無いのだ。 ほとんどの人は、目に見えないなら存在しないと感じてしまう。マッチングアプリで人間を左右にスワイプするとき、人間ではないように扱う。それは人間として存在しているのに。 一方、眼の前に相手がいるとき、同じように左右に指を振って弾くのは容易ではない。これが目の前にあるかないかの大きな違いである。 自分が言っているのは、そういう知の集積の偉大さが理解できなくてもとにかくそこに行けば、「ああそういうこと」「人類は偉大だったのか」と、誰もがたちどころにわかってしまう場所がほしいということである。 それから、実現の不可否はともかくとして、「え、そういう本屋あったらめっちゃいいな〜〜〜〜〜〜〜〜〜」と感じてほしい。
ド田舎に世界各国の超超巨大書店が集積する都市がほしい
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Episode 3 (Ep.27) ‘Corpse Fungus’ / 第3話(第27話)『冬人夏草(とうじんかそう/Tojinkaso)』
壬氏「翡翠宮(ひすいきゅう)へ行く」
Jinshi “Hisui-Kyu’e iku.”
Jinshi “I’m going to the Jade Pavilion.”
高順「はい」
Gaoshun “Hai.”
Gaoshun “Yes.”
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玉葉妃「亡くなった?…そう、静妃が…」
Gyokuyo-hi “Naku-natta? …So, Jin-hi-ga…”
Concubine Gyokuyou “Passed away? Concubine Jin… I see.”
紅娘「食中毒だそうです。たった今、報告が」
Hon’nyan “Shoku-chudoku daso-desu. Tatta-ima, hokoku-ga.”
Hongniang “I have been told it was food poisoning. The word just came in.”
玉葉妃「ここ一年、病に伏せっていたとは聞いたけど…」
Gyokuyo-hi “Koko ichi-nen, yamaini fusette-ita-towa kiita-kedo…”
Concubine Gyokuyou “I heard she had been bedridden for about a year now.”
桜花「壬氏様がいらっしゃいました」
Infa “Jinshi-samaga irasshai-mashita.”
Yinghua “Master Jinshi is here.”
玉葉妃「フフッ、通してちょうだい」
Gyokuyo-hi “Fufu, tooshite-chodai.”
Concubine Gyokuyou “Let him in.”
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猫猫「お願いします」
Maomao “Onegai-shimasu.”
Maomao “Thank you in advance.”
下女「はいよ」
Gejo “Haiyo.”
Servant girl “Got it.”
猫猫(邪魔しちゃ悪いな)
Maomao (Jama-shicha waruina.)
Maomao (I should let her concentrate.)
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猫猫「女官が行方不明(ゆくえふめい)ですか?」
Maomao “Nyokanga yukue-fumei desuka?”
Maomao “A court lady is missing?”
虞淵(や��医者)「そうなんだよ。涛(タオ)って子で、仕事熱心ないい子だ��たんだけどねぇ。せっかく年季も明けるし、結婚も間近だったってのに」
Guen(Yabu-Isha) “So-nan-dayo. Taotte kode, shigoto-nesshin’na ii-ko dattan-dakedo-nee. Sekkaku nenkimo akerushi, kekkonmo majika-dattatte-noni.”
Guen(Quack Doctor) “Yes. Her name is Tao. She was a good girl, hard worker. Her tenure was almost up, and she was scheduled to get married soon.”
猫猫「結婚ですか」
Maomao “Kekkon desuka.”
Maomao “Marriage?”
虞淵(やぶ医者)「園遊会でかんざしを贈られたそうだよ。しかも、結構出世が期待されている文官から。宮官長は引き留めていたらしいけど」
Guen(Yabu-Isha) “En’yu-kaide kanzashi’o oku-rareta-so-dayo. Shikamo, kekko shussega kitai-sarete-iru bunkan-kara. Kyukan-chowa hiki-tomete-ita-rashii-kedo.”
Guen(Quack Doctor) “I heard she was given a hairpin at the garden party. And it was from an up-and-coming bureaucrat. The matron wanted her to stay, though.”
猫猫「へぇ…」(それほど優秀な女官が、結婚間近で挨拶もなしにいなくなったと)
Maomao “Hee…” (Sore-hodo yushuna nyokanga, kekkon-majikade aisatsumo nashini inaku-natta-to.)
Maomao “Huh…” (So, such a capable court lady goes missing without even saying goodbye.)
猫猫「何か心当たりでもあるんですか?」
Maomao “Nanika kokoro-atari-demo arun-desuka?”
Maomao “Do you have any idea where she went?”
虞淵(やぶ医者)「それがないんだよねぇ。まぁ、全くない話でもないけどさ。人間関係に思い悩む子も多いし」
Guen(Yabu-Isha) “Sorega nain-dayo-nee. Maa, mattaku nai hanashi-demo nai-kedosa. Ningen-kankeini omoi-nayamu komo ooi-shi.”
Guen(Quack Doctor) “Not at all, unfortunately. That said, this type of thing isn’t unheard of. A lot of the women here have interpersonal concerns.”
猫猫「そうですね」(こうしていると、たまに忘れそうになるけど、ここは後宮。二千の女たちがうごめく花園だ)
Maomao “So-desune.” (Ko-shite-iruto, tamani wasure-soni naru-kedo, kokowa kokyu. Nisen’no onna-tachiga ugomeku hanazono-da.)
Maomao “I understand.” (I sometimes forget, but this is the rear palace, a flower garden packed with two thousand women.)
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玉葉妃「ウフフ…まぁ」
Gyokuyo-hi “Ufufu…Maa.”
Concubine Gyokuyou “Oh? Is that so?”
猫猫(今日は外で茶会か。こもりっきりでは懐妊を疑われるもんな。場所や服に気を使っているが、そろそろ気づいている者もいるだろう。問題は、その相手が有害か無害か、だ)
Maomao (Kyowa sotode chakai-ka. Komorikkiri-dewa kainin’o utaga-wareru-monna. Bashoya fukuni ki’o tsukatte-iruga, soro-soro kizuite-iru monomo iru-daro. Mondaiwa, sono aitega yugaika mugaika-da.)
Maomao (An outdoor tea party today. I guess if she stayed inside, people would suspect she’s pregnant. She’s paying attention to the venue and her attire, but I’m sure some have noticed by now. The problem is, does that someone have good intentions, or bad?)
玉葉妃「あら、戻ったのね。猫猫、こちらへ」
Gyokuyo-hi “Ara, modotta-none. Maomao, kochira’e.”
Concubine Gyokuyou “Oh, you’re back. Come here, Maomao.”
猫猫「お呼びでしょうか?」
Maomao “Oyobi-deshoka?”
Maomao “How may I be of service?”
玉葉妃「ええ、こちらが」
Gyokuyo-hi “Ee, kochiraga.”
Concubine Gyokuyou “To him, actually.”
猫猫「ん?」
Maomao “N?”
壬氏「では、場所を変えようか」
Jinshi “Dewa, basho’o kaeyoka.”
Jinshi “Well, let’s move elsewhere.”
玉葉妃「特に問題ないですよ。ここでお話をなさっては?」
Gyokuyo-hi “Tokuni mondai-nai desuyo. Kokode ohanashi’o nasattewa?”
Concubine Gyokuyou “I don’t mind. Why don’t you talk here?”
壬氏「いえ、寵妃の元に長居するわけにはいきませんから。それに、ほら」
Jinshi “Ie, chohino motoni nagai-suru-wake-niwa iki-masen-kara. Soreni, hora.”
Jinshi “No, I mustn’t spend too much time with the emperor’s beloved concubine. Besides, well…”
鈴麗公主(泣き声)
Rinrī-hime (Naki-goe)
Princess Lingli (crying)
玉葉妃「あら…」
Gyokuyo-hi “Ara…”
Concubine Gyokuyou “Oh.”
紅娘「玉葉様、諦めてください」
Hon’nyan “Gyokuyo-sama, akiramete kudasai.”
Hongniang “Lady Gyokuyou, please.”
玉葉妃「むぅ」
Gyokuyo-hi “Muu.”
Concubine Gyokuyou “Boo.”
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猫猫「それで、どのようなご用でしょうか?」
Maomao “Sorede, dono-yona goyo-deshoka?”
Maomao “So, what did you need?”
壬氏「最近、帝が妃たちに娯楽小説を配っているのは知っているな」
Jinshi “Saikin, mikadoga kisaki-tachini goraku-shosetsu’o kubatte-iru-nowa shitte-iruna.”
Jinshi “You’ve heard that the emperor is handing out novels to the concubines, right?”
猫猫「はい。妃たちが読んだ後、侍女たちが読み、さらに他の女官たちにも読み聞かせているようです。写本も出回り、字を覚えようとする者もおります」
Maomao “Hai. Kisaki-tachiga yonda-ato, jijo-tachiga yomi, sarani hokano nyokan-tachi-nimo yomi-kikasete-iru-yodesu. Shahon’mo demawari, ji’o oboe-yoto suru monomo ori-masu.”
Maomao “Yes. After the concubines read them, they’re being read by their ladies-in-waiting. And also to the other court ladies around them. Copies are being made, and it’s prompting some to learn to read and write.”
壬氏「そうか。あくまで構想段階だが、こういうものを作ってみてはと思っている。庶民の間では、手習い所というのだろうか」
Jinshi “Soka. Aku-made koso-dankai-daga, ko-iu mono’o tsukutte-mitewa-to omotte-iru. Shomin’no aida-dewa, tenarai-jo-to iuno-daroka.”
Jinshi “I see. This is still early in the planning phase, but I was thinking of building something like this. I think it’s called a penmanship school in the populace.”
猫猫(下女のための学校か。何か考えているとは思っていたが、意外と行動が早い)
Maomao (Gejono tameno gakko-ka. Nanika kangaete-iru-towa omotte-itaga, igaito kodoga hayai.)
Maomao (A school for servant girls. I knew he was up to something, but he acts faster than I thought.)
猫猫「フッ…いいと思います」
Maomao “Fu… Iito omoi-masu.”
Maomao “I think it’s a good idea.”
壬氏「ハアッ!」
Jinshi “Haa!”
高順「うっ」
Gaoshun “U.”
壬氏「いつもの視線はどうした!」
Jinshi “Itsumono shisenwa doshita!”
Jinshi “What happened to your signature stare?!”
高順「体の具合でも悪いのですか?」
Gaoshun “Karadano guai-demo waruino-desuka?”
Gaoshun “Are you unwell?!”
猫猫「その反応は何でしょうか?」
Maomao “Sono hannowa nan-deshoka?”
Maomao “Why are you reacting that way?”
壬氏「いや、何か落ち着かなくて…」
Jinshi “Iya, nanka ochi-tsuka-nakute…”
Jinshi “Well, it’s somewhat unsettling.”
猫猫(うわ…)
Maomao (Uwa…)
壬氏「アハハ」
Jinshi “Ahaha.”
猫猫(マゾめ)
Maomao (Mazo-me.)
Maomao (Masochist.)
壬氏「(咳払い)…それで、どう思う?」
Jinshi “(Seki-barai) …Sorede, do omou?”
Jinshi “So, what do you think?”
猫猫「実際、学びたい者もおりますし、よろしいかと。年季が明けた後の仕事にもつながりますし」
Maomao “Jissai, manabi-tai monomo ori-masu-shi, yoroshii-kato. Nenkiga aketa atono shigoto-nimo tsunagari-masushi.”
Maomao “There are already those who are trying to learn, so I think it’s a good idea. It would help some find new jobs after their tenure is up, too.”
壬氏「そうか」
Jinshi “Soka.”
Jinshi “I see.”
猫猫「ただ…」
Maomao “Tada…”
Maomao “But…”
壬氏「言ってみろ」
Jinshi “Itte-miro.”
Jinshi “Tell me.”
猫猫「南側の広場は、搬入など利便性がいい一方で、正門が近く、上級妃や中級妃が集まる一等地です。気位の高い方も多いです。下女たちが教育を受けることを快く思わない方もいるでしょう」
Maomao “Minami-gawano hirobawa, hannyu-nado riben-seiga ii ippode, seimonga chikaku, jokyu-hiya chukyu-higa atsumaru itto-chi desu. Kiguraino takai katamo ooi-desu. Gejo-tachiga kyoiku’o ukeru-koto’o kokoro-yoku omowa-nai katamo iru-desho.”
Maomao “The southern courtyard is a convenient spot for delivering goods and so on, but it’s close to the main gate. It’s a popular spot for high and mid-ranked concubines to gather. Some of them are very prideful. They may not be too pleased by the idea of educating the servants.”
壬氏「…北側にした方が良さそうだな」
Jinshi “…Kita-gawani shita-hoga yosaso-dana.”
Jinshi “We might have to build it on the north side.”
猫猫「ええ。そちらはあまり手入れが行き届かず、使われていない建物もあると聞きます。そこを改修すれば十分かと。それと、表向きは職業訓練としてはいかがでしょう。飯の種になると分かれば、より人が集まります」
Maomao “Ee. Sochirawa amari teirega yuki-todokazu, tsuka-warete-inai tatemonomo aruto kiki-masu. Soko’o kaishu-sureba jubun-kato. Soreto, omote-mukiwa shokugyo-kunren-to shitewa ikaga-desho. Meshino taneni naruto wakareba, yori hitoga atsumari-masu.”
Maomao “Yes. I’ve heard the north side has not been maintained well, and there are several abandoned buildings there. Renovating those should be more than enough. Also, you should call it vocational training. You can gather more people by framing it as a way to earn a living.”
壬氏「そういうものか?」
Jinshi “So-iu monoka?”
Jinshi “Is that how it works?”
猫猫「たまに、おやつも与えてみるとか」
Maomao “Tamani, oyatsumo ataete-miru-toka.”
Maomao “An occasional snack might be good, too.”
壬氏「たまに?」
Jinshi “Tamani?”
Jinshi “Only occasional?”
猫猫「はい。毎度当たる博打(ばくち)にのめり込む者はいません」
Maomao “Hai. Maido ataru bakuchini nomeri-komu monowa imasen.”
Maomao “Yes. Nobody gets addicted to a gamble that pays off every time.”
壬氏「そういうものか」
Jinshi “So-iu monoka.”
Jinshi “Is that so?”
猫猫(発想は悪くないが、育ちが良い分、詰めが甘いんだよな。自覚があるから聞いて来るんだろうけど)
Maomao (Hassowa waruku-naiga, sodachiga ii-bun, tsumega amain-dayona. Jikakuga aru-kara kiite-kurun-daro-kedo.)
Maomao (His head’s in the right place but he doesn’t think things through, probably because of his high-class upbringing. I guess he asks me because he’s aware of that much.)
猫猫「あくまで私の主観です。お話は以上でしょうか?」
Maomao “Aku-made watashino shukan desu. Ohanashiwa ijo-deshoka?”
Maomao “It’s all just my personal opinion. Is that all?”
壬氏「ああ、それともう一つ。お前、キノコには詳しいか?」
Jinshi “Aa, soreto mo-hitotsu. Omae, kinoko-niwa kuwashii-ka?”
Jinshi “Oh, and one more thing. Do you know much about mushrooms?”
猫猫「…まぁ、食用にも調薬にも使いますので、それなりには」
Maomao “…Maa, shokuyo-nimo cho-yaku-nimo tsukai-masu-node, sore-nari-niwa.”
Maomao “Well, they’re used for both food and medicine, so yes, somewhat.”
壬氏「この時期になると、勝手にキノコを採って食中毒になる女官が現れてな」
Jinshi “Kono jikini naruto, katteni kinoko’o totte shoku-chudoku-ni naru nyokanga arawarete-na.”
Jinshi “This time of year, some court ladies forage for mushrooms without permission and get food poisoning.”
猫猫「食い意地が張った者は、どこにでもいますね」
Maomao “Kui-ijiga hatta monowa, dokoni-demo imasune.”
Maomao “I guess there are a few gluttons anywhere.”
壬氏「まったくだ。医局で医官と松茸を食べていた奴もいた。果樹園の果実もよくなくなるそうだ」
Jinshi “Mattakuda. Ikyokude ikanto matsu-take’o tabete-ita yatsumo ita. Kajuen’no kajitsumo yoku naku-naru-soda.”
Jinshi “Indeed. There once was someone eating matsutake with the doctor at the clinic. I hear the fruits from the orchard often go missing, too.”
猫猫(あれは毒茸じゃない。それに、果樹園のは、ちと間引きしただけだ)
Maomao (Arewa doku-kinoko-ja nai. Soreni, kajuen-nowa, chito mabiki-shita-dakeda.)
Maomao (Those aren’t poisonous mushrooms. And I was just lightly thinning the orchards.)
壬氏「なので、間違えて食べそうなものをあらかじめ処分してほしい。その際、どんな毒茸があるかも教えてくれ。翡翠宮での仕事は、毒見を除いて休んでもらうことになる」
Jinshi “Nanode, machigaete tabe-sona mono’o arakajime shobun-shite-hoshii. Sono-sai, donna doku-kinokoga aru-kamo oshiete-kure. Hisui-Kyu-deno shigotowa, dokumi’o nozoite yasunde-morau kotoni naru.”
Jinshi “So, I’d like for you to find and dispose of any that might get mistakenly eaten. Also, take note of what types of poisonous mushrooms you find. I’m going to ask you to take a break from all other Jade Pavilion tasks, other than tasting.”
猫猫「…はぁ」(そういう話なら、玉葉様の前で説明した方が良さそうだけど。先程といい、何なんだ?)
Maomao “…Haa.” (So-iu hanashi-nara, Gyokuyo-samano maede setsumei-shita-hoga yosaso-dakedo. Saki-hodo-to-ii, nan-nanda?)
Maomao “I see.” (That sounds like something to explain in front of Lady Gyokuyou. What’s that look he keeps giving me?)
壬氏「頼んだぞ」
Jinshi “Tanonda-zo.”
Jinshi “I’m counting on you.”
猫猫「分かりました」(何かあるかもしれないが…面白そうだ)
Maomao “Wakari-mashita.” (Nanika aru-kamo shire-naiga…omoshiro-soda.)
Maomao “Understood.” (There might be something going on… But it sounds fun, regardless.)
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猫猫(さて、どこから行こうかな~。花園に果樹園に松林…キノコの生えそうな場所はたくさんある。今はどんどん生えてくる季節だし。女官がこっそり採るなら、人の手が頻繁に入る場所や、南側は省いても良さそうだ。…となると、やはり北の方か)
Maomao (Sate, doko-kara iko-kanaaa. Hanazono-ni kajuen-ni matsu-bayashi… Kinokono hae-sona bashowa takusan aru. Imawa don-don haete-kuru kisetsu-dashi. Nyokanga kossori toru-nara, hitono tega hinpan’ni hairu bashoya, minami-gawawa habuitemo yosasoda. …To-naruto, yahari kitano-hoka.)
Maomao (So, where should I go…? The gardens, orchards, pine trees… There’s many places where mushrooms can grow. It’s prime mushroom season, too. If court ladies are foraging in secret, I can probably skip places with lots of people and the south side in general. In that case… North it is.)
猫猫「お~!はぁ~!ふおおお…!ん?」
Maomao “Ooo! Haaaa! Fuooo…! N?”
猫猫(ん?何だ?この匂い。妙にツンとするような…。あっ、前に子翠が言ってた変な匂いって…漏れた汚水が栄養になって、キノコがよく育ってるのかな…)
Maomao (N? Nanda? Kono nioi. Myoni tsun-to suru-yona… A, maeni Shisui-ga itteta henna nioitte… Moreta osuiga eiyoni natte, kinokoga yoku sodatteruno-kana…)
Maomao (Hmm? What’s that smell? It stings a little… Is this the weird smell Shisui mentioned before? Maybe the leaking sewage is feeding the mushrooms.)
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猫猫「ただいま戻りました」
Maomao “Tada-ima modori-mashita.”
Maomao “I’m back.”
桜花「おかえり~って…あぁ!ばっちいまま入らないで!」
Infa “Okaeriiitte…Aa! Bacchii-mama haira-naide!”
Yinghua “Hey, welcome back―whoa! Don’t come in like that. You’re nasty!”
猫猫(ばっちい…)
Maomao (Bacchii…)
Maomao (Nasty…)
桜花「猫猫、何だか臭くない?��体何してたの?」
Infa “Maomao, nandaka kusaku-nai? Ittai nani shitetano?”
Yinghua “Maomao, you smell strange. What have you been up to all day?”
猫猫「大変充実した一日でした」
Maomao “Taihen jujitsu-shita ichi-nichi deshita.”
Maomao “It was such a fulfilling day.”
猫猫(薬として使えるキノコも収穫できた。毒茸だと言って置いてきたから、いくらヤブでも食べないだろう)
Maomao (Kusuri-to-shite tsukaeru kinokomo shukaku dekita. Doku-kinoko-dato itte oite-kita-kara, ikura yabu-demo tabe-nai-daro.)
Maomao (I even got some medicinal mushrooms. I told him they’re all poisonous, so not even that quack would eat it.)
Guen(Quack Doctor) “Are they really poisonous? Maybe if I tried one, I could tell…”
桜花「すぐに玉葉様の夕餉(ゆうげ)だから、早く着替えてね」
Infa “Suguni Gyokuyo-samano yuge dakara, hayaku kigaete-ne.”
Yinghua “Hurry and get changed. Lady Gyokuyou’s dinner is soon.”
猫猫「はい」
Maomao “Hai.”
Maomao “Yes.”
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猫猫「失礼します。遅くなりました」
Maomao “Shitsurei-shimasu. Osoku nari-mashita.”
Maomao “My apologies for being late.”
紅娘「急がせてごめんなさいね」
Hon’nyan “Iso-gasete gomen-nasai-ne.”
Hongniang “Sorry we had to rush you.”
猫猫「いえ」(お二人の手首に黒い紐(ひも)…)
Maomao “Ie.” (Ofutari-no tekubi-ni kuroi himo…)
Maomao “It’s fine.” (A black string on their wrists…)
紅娘「夕餉の後に出かけるわ。あなたも一緒に来てちょうだい」
Hon’nyan “Yugeno atoni dekakeruwa. Anatamo isshoni kite-chodai.”
Hongniang “I’m going out after dinner. Please accompany me.”
猫猫「分かりました」(つまり、後宮で誰か高貴な方が亡くなられたと…)
Maomao “Wakari-mashita.” (Tsumari, kokyude dareka kokina kataga nakuna-rareta-to…)
Maomao “Understood.” (So, someone noble passed away within the rear palace…)
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紅娘「静妃という妃でね…中級妃でも上位の方よ。高官の娘だったの。ここ一年、体調を崩して部屋にこもりきりだったのだけど、食中毒を起こしたらしくて、そのまま。帝が通われることもなかったのだから、実家に帰ればよかったのに」
Hon’nyan “Jin-hi-to-iu kisaki-dene… Chukyu-hi-demo joino katayo. Kokanno musume dattano. Koko-ichi-nen, taicho’o kuzushite heyani komorikkiri dattano-dakedo, shoku-chudoku’o okoshita rashikute, sono-mama. Mikadoga kayo-wareru kotomo nakattano-dakara, jikkani kaereba yokatta-noni.”
Hongniang “She was a concubine named Jin, an upper-middle-rank concubine, and daughter of a high-ranking official. She’s been sick for the past year, and was always in her room. Apparently, she got food poisoning and never recovered. It wasn’t like the emperor was visiting her. She should have gone home.”
猫猫「珍しいですね。紅娘様がそこまで言うなんて」
Maomao “Mezurashii desune. Hon’nyan-samaga soko-made iu-nante.”
Maomao “It’s rare for you to speak of someone that way.”
紅娘「静妃はちょっと…性格に難がある方だったの。他の妃や女官への嫉妬が激しくて。中傷したり、立場の低い者には暴力まで…。そんな折よ。公主を身ごもった玉葉様が、毒を盛られたのは。…さすがに、上級妃に対して直接嫌がらせはなかったわよ。けれど、そんな性格だもの。壬氏様が事情をお聞きになったらしいの。だけど…」
Hon’nyan “Jin-hiwa chotto… seikakuni nanga aru kata dattano. Hokano kisakiya nyokan’eno shittoga hageshikute. Chusho-shitari, tachibano hikui mono-niwa boryoku-made… Sonna ori-yo. Hime’o migomotta Gyokuyo-samaga, doku’o morareta-nowa. …Sasugani, jokyu-hini taishite chokusetsu iya-garasewa nakatta-wayo. Keredo, sonna seikaku damono. Jinshi-samaga jijo’o okikini natta rashiino. Dakedo…”
Hongniang “Concubine Jin was a little… difficult, personality-wise. She was very jealous of the other concubines and court ladies. She would attack them verbally, sometimes even physically if they were lower class. And that was when Lady Gyokuyou was poisoned, while she was pregnant with the princess. Of course, she didn’t openly attack the high-ranking concubines. But given her personality, Master Jinshi had to at least go and make an inquiry. However…”
静妃「何か証拠でもございまして?」
Jin-hi “Nanika shoko-demo gozai-mashite?”
Concubine Jin “Do you have any evidence?”
紅娘「ハァ…結局、疑惑止まりだったわ。内部は相当荒れて、お付きの侍女たちまで肩身の狭い思いをしたと聞いたけど。正直、こうなってホッとしてしまったの。また玉葉様に何かあったら…」
Hon’nyan “Haa…Kekkyoku, giwaku-domari dattawa. Naibuwa soto arete, otsukino jijo-tachi-made katamino semai omoi’o shita-to kiita-kedo. Shojiki, ko-natte hotto shite-shimattano. Mata Gyokuyo-samani nanika attara…”
Hongniang “So, it remained a suspicion only. I heard there was a lot of turmoil internally, and even her ladies-in-waiting had a rough time. To be honest, I’m a bit relieved that this happened. If something were to happen to Lady Gyokuyou again…”
猫猫(紅娘様からすれば、それが本音だよな……ん?)
Maomao (Hon’nyan-sama-kara sureba, sorega honne dayona……N?)
Maomao (I guess that’s Lady Hongniang’s honest take. Hmm?)
紅娘「食中毒を起こしたらしくて、そのまま」
Hon’nyan “Shoku-chudoku’o okoshita rashikute, sono-mama.”
Hongniang “Apparently, she got food poisoning and never recovered.”
壬氏「その際、どんな毒茸があるかも教えてくれ」
Jinshi “Sono-sai, donna doku-kinokoga aruka-mo oshiete-kure.”
Jinshi “Also, take note of what types of poisonous mushrooms you find.”
猫猫(なぜ壬氏様はキノコを調べろと言ったのか…。なぜ玉葉様のいる翡翠宮で、その話をしなかったのか。それは、翡翠宮の人間を疑っているからだ。静妃を毒茸で殺した犯人だと…。玉葉様に肩入れが過ぎるように見えていたが、ちゃんと平等に対応しているじゃないか。…なんて、腹の内がバレたら、今後の信頼関係に影響するだろうが)
Maomao (Naze Jinshi-samawa kinoko’o shirabero-to itta-noka… Naze Gyokuyo-samano iru Hisui-Kyu-de, sono hanashi’o shinakatta-noka. Sorewa, Hisui-Kyuno ningen’o utagatte-iru-karada. Jin-hi’o doku-kinokode koroshita han’nin-dato… Gyokuyo-samani kata-irega sugiru-yoni miete-itaga, chanto byodoni taio-shite-iruja naika. …Nante, harano uchiga bare-tara, kongono shinrai-kankei-ni eikyo-suru-daroga.)
Maomao (Why did Master Jinshi ask me to investigate mushrooms? Why did he avoid discussing it at the Jade Pavilion, in Lady Gyokuyou’s presence? It can only be because he’s suspicious of the people at the Jade Pavilion. That one of us killed Concubine Jin with a poison mushroom. I thought he was perhaps a bit too partial to Lady Gyokuyou, but he’s actually treating everyone quite fairly, after all. I guess if his line of thinking was made obvious, it would affect trust.)
猫猫(しかし、玉葉様は犯人ではないだろう。毒殺なんて手間がかかるし、中級妃を失脚させる方法はいくらでもある。他の侍女たちは、その手の暗躍には向かない。となると、疑われているのは…私か。毒茸探しを頼む体で、こちらの反応を見ていたのだとしたら、失望どころか感心さえしてしまう)
Maomao (Shikashi, Gyokuyo-samawa han’nin-dewa nai-daro. Doku-satsu-nante temaga kakarushi, chukyu-hi’o shikkyaku-saseru hohowa ikura-demo aru. Hokano jijo-tachiwa, sono teno an’yaku-niwa muka-nai. To-naruto, utagawarete-iru-nowa…watashi-ka. Doku-kinoko-sagashi’o tanomu teide, kochirano hanno’o mite-itano-dato shitara, shitsubo-dokoroka kanshin-sae shite-shimau.)
Maomao (Anyway, Lady Gyokuyou can’t be the culprit. Poisoning is way too much trouble, and there are many easier ways to oust a middle-rank concubine. The other ladies-in-waiting aren’t built for that kind of underhanded work. So, the prime suspect is… Oh, me. If he was probing my reaction while fronting it as a request to investigate mushrooms, I’m quite impressed, actually. Not at all disappointed.)
静妃の侍女「どうぞ」
Jin-hino jijo “Dozo.”
Lady-in-waiting “Please.”
猫猫(おや?静妃の侍女だよな?何かにかぶれたのか?)
Maomao (Oya? Jin-hino jijo dayona? Nanikani kabureta-noka?)
Maomao (Hmm? Is she Concubine Jin’s lady-in-waiting? Did she get a rash from something?)
静妃の侍女「どうぞ」
Jin-hino jijo “Dozo.”
Lady-in-waiting “Please.”
猫猫(でも、今の傷は…。…せめて、どんな症状があったのか、生前に聞けていればな)
Maomao (Demo, imano kizuwa… …Semete, donna shojoga atta-noka, seizenni kikete-irebana.)
Maomao (But, that inflammation… If I’d at least been able to hear what her symptoms were before she passed…)
宗妃(ソンひ)「くっ!」
Son-hi “Ku!”
静妃の侍女「宗妃!おやめください!」
Jin-hino jijo “Son-hi! Oyame-kudasai!”
Lady-in-waiting “Concubine Son! Please stop!”
(悲鳴/Himei/screaming)
宗妃「ハハハ…アハハハ…!自業自得だなぁ。アハハハハ…!」
Son-hi “Hahaha… Ahahaha…! Jigo-jitoku danaa. Ahahahaha…!”
Concubine Son “You got what you deserved!”
猫猫(あの顔のただれ…)
Maomao (Ano kao’no tadare…)
Maomao (The inflammation on her face…)
壬氏「お前、キノコには詳しいか?」
Jinshi “Omae, kinoko-niwa kuwashii-ka?”
Jinshi “Do you know much about mushrooms?”
紅娘「お付きの侍女たちまで、肩身の狭い思いを…」
Hon’nyan “Otsukino jijo-tachi-made, katamino semai omoi’o…”
Hongniang “…and even her ladies-in-waiting had a rough time.”
宗妃「アハハハハ…!」
Son-hi “Ahahahaha…!”
猫猫(なるほど…見えてきた。壬氏様の探したかったものが)
Maomao (Naruhodo…miete-kita. Jinshi-samano sagashi-takatta monoga.)
Maomao (Ah. I see it now. So that’s what Master Jinshi was trying to find.)
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猫猫(昨日騒ぎを起こした女は、宗妃という下級妃だと聞いた。裕福な商家の娘で、気立てが良く、帝が閨(ねや)を訪れることもあったそうだ。しかし、一昨年のちょうど今頃…)
Maomao (Kino sawagi’o okoshita onnawa, Son-hi-to-iu kakyu-hi-dato kiita. Yufukuna shokano musumede, kidatega yoku, mikadoga neya’o otozureru kotomo atta-soda. Shikashi, ototoshi-no chodo ima-goro…)
Maomao (I was told the woman who caused a scene last night is a low-ranking concubine named Concubine Son. She’s from a wealthy merchant family, and had a great personality. The emperor even visited her from time to time. However, almost exactly two years ago…)
宗妃「ああっ!何で…どうしてこんな……」
Son-hi “Aa! Nande…doshite konna……”
Concubine Son “Why… Why is this happening?!”
猫猫(謎の病にかかり、妃から降ろされるという話が出た。だが、実家に戻ったところで嫁に行くこともできない。後宮に置き続けたのは、帝なりの気遣いだろう)
Maomao (Nazono yamaini kakari, kisaki-kara oro-sareruto-iu hanashiga deta. Daga, jikkani modotta-tokorode yomeni iku-kotomo deki-nai. Kokyuni oki-tsuzuketa-nowa, Mikado-narino kizukai daro.)
Maomao (She contracted a mysterious illness, and talks were raised to remove her as a concubine. But even if she went home, she wouldn’t be able to marry. She was allowed to stay in the rear palace, likely out of compassion by the emperor.)
猫猫(ではなぜ、その下級妃が静妃の葬儀であんなことをしたのか。答えは簡単。病の原因が静妃にあると考えていたからだ)
Maomao (Dewa naze, sono kakyu-higa Jin-hino sogide anna koto’o shita-noka. Kotaewa kantan. Yamaino gen’inga Jin-hini aruto kangaete-ita-karada.)
Maomao (So then, why did she behave that way at Concubine Jin’s funeral? Simple. She believed Concubine Jin was to blame for her illness.)
猫猫「あっ。……見つけた」
Maomao “A. ……Mitsuketa.”
Maomao “Found it.”
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猫猫「壬氏様。こちらを」
Maomao “Jinshi-sama. Kochira’o.”
Maomao “Master Jinshi, please wear this.”
壬氏「物々しいな」
Jinshi “Mono-mono-shii-na.”
Jinshi “Quite the precaution.”
猫猫「はい。猛毒ですから」
Maomao “Hai. Modoku desu-kara.”
Maomao “Yes, it’s extremely poisonous.”
壬氏「これは…どこで見つけた?」
Jinshi “Korewa…dokode mitsuketa?”
Jinshi “This… Where did you find it?”
猫猫「北の雑木林です。長年放置されて荒れた林が、このキノコには良い環境だったのでしょう。発生自体珍しいのですが、大変危険な代物です。ほんのひとかけら口にしただけで致死量に達し、触れるだけでも毒性を発揮…それ以上近づかないでください。静妃や宗妃のように、こうなりますよ」
Maomao “Kitano zoki-bayashi desu. Naga-nen hochi-sarete areta hayashiga, kono kinoko-niwa ii kankyo-dattano-desho. Hassei-jitai mezurashiino-desuga, taihen kikenna shiro-mono desu. Honno hito-kakera kuchini shita dakede chishi-ryoni tasshi, fureru-dake-demo dokusei’o hakki…sore-ijo chika-zuka-naide kudasai. Jin-hiya Son-hino-yoni, ko nari-masuyo.”
Maomao “In the forest on the north side. The area wasn’t maintained, creating probably the best environment for this mushroom. It’s quite rare, and extremely dangerous. Ingesting only a piece is lethal, and it can cause harm just by touch―Please don’t move any closer. You’ll end up like Concubines Jin and Son, like this.”
猫猫「昔、親父と薬草を採取していた時に、同じキノコを見つけまして…」
Maomao “Mukashi, oyaji-to yakuso’o saishu-shite-ita tokini, onaji kinoko’o mitsuke-mashite…”
Maomao “I came across the same mushroom once in the past, when I was foraging for herbs with my dad.”
壬氏「触ったのか?」
Jinshi “Sawatta-noka?”
Jinshi “You touched it?”
猫猫「はい。すぐに洗い流しましたが、この通りです」
Maomao “Hai. Suguni arai-nagashi-mashitaga, kono toori desu.”
Maomao “Yes. I washed it immediately, but this is the result.”
壬氏「…その包帯の下にも、まだ痕(あと)が?」
Jinshi “…Sono hotaino shita-nimo, mada atoga?”
Jinshi “Are there more scars underneath those bandages?”
猫猫「いえ、他は私がやった実験の痕です」
Maomao “Ie, hokawa watashiga yatta jikken’no ato desu.”
Maomao “No, other ones are through experiments I did on myself.”
壬氏「えっ、実験って何だ?」
Jinshi “E, jikkentte nanda?”
Jinshi “Wait, what experiments?”
猫猫「趣味です」
Maomao “Shumi desu.”
Maomao “My hobby.”
壬氏「何だ、趣味とは!」
Jinshi “Nanda, shumi-towa!”
Jinshi “What do you mean, your hobby?!”
猫猫(そういや、初めて見せたっけ)
Maomao (So-iya, hajimete misetakke.)
Maomao (I guess I never showed him until now.)
猫猫「まぁ、そんなことはどうでもよく」
Maomao “Maa, sonna kotowa do-demo yoku.”
Maomao “Anyway, that’s not important at all.”
壬氏「そんなこと…」
Jinshi “Sonna koto…”
Jinshi “Really?”
高順「フゥ…」
Gaoshun “Fuu…”
猫猫「葬儀で見た静妃の遺体は、肌がただれ、髪が抜けていました。壬氏様は、この毒の出どころを探しておられたのでは?」
Maomao “Sogide mita Jin-hino itaiwa, hadaga tadare, kamiga nukete imashita. Jinshi-samawa, kono dokuno dedokoro’o sagashite oraretano-dewa?”
Maomao “Concubine Jin’s body was covered with rashes, and she had lost a lot of hair. Master Jinshi, were you looking for where this poison came from?”
壬氏「ん…」
Jinshi “N…”
高順(相変わらず、察しがいい)
Gaoshun (Ai-kawarazu, sasshiga ii.)
Gaoshun (She’s sharp, as always.)
壬氏「ハァ…。二年前、宗妃が突然、謎の病にかかり、毒物が原因だと疑われた。その犯人と噂されていたのが…」
Jinshi “Haa… Ninen-mae, Son-higa totsuzen, nazono yamaini kakari, doku-butsuga gen’in-dato utaga-wareta. Sono han’nin-to uwasa-sarete-ita-noga…”
Jinshi “Two years ago, Concubine Son suddenly contracted a mysterious illness, and poison was suspected as the cause. The culprit was rumored to be…”
猫猫「静妃」
Maomao “Jin-hi.”
Maomao “Concubine Jin.”
壬氏「そうだ。だが、実際に毒を盛った確証までは得られなかった。そして一年前。静妃にも、宗妃と同じ症状が現れた。同じ毒を誰かに盛ろうとして、誤って触れてしまったんだろう。それからの静妃は、人が変わったように気落ちしてな。月に一度は様子を見に行っていたが、ろくに話も出来ない状況だった。元々、気位の高い妃だ。耐えきれず、毒を含んで自殺した…というのが、仕えていた侍女たちの証言だ」
Jinshi “Soda. Daga, jissaini doku’o motta kakusho-madewa erare-nakatta. Soshite ichi-nen-mae. Jin-hi-nimo, Son-hi-to onaji shojoga arawareta. Onaji doku’o darekani moroto shite, ayamatte furete-shimattan-daro. Sore-karano Jin-hiwa, hitoga kawatta-yoni kiochi-shitena. Tsukini ichidowa yosu’o mini itte-itaga, rokuni hanashimo deki-nai jokyo datta. Moto-moto, kiguraino takai kisakida. Tae-kirezu, doku’o fukunde jisatsu-shita…to-iu-noga, tsukaete-ita jijo-tachino shogenda.”
Jinshi “Yes. But we couldn’t definitively prove that it was her. Then, one year ago, the same symptoms appeared on Concubine Jin as well. She must have tried to use the same poison on someone and touched it by mistake. From then on, Concubine Jin became depressed, like she was a different person. I went to see her at least once a month, but she could barely even speak. She was a very proud woman. Unable to take it anymore, she took poison to commit suicide. That’s the testimony of the women that served her, anyway.”
猫猫(一見、辻褄(つじつま)は合う。だが…)
Maomao (Ikken, tsuji-tsumawa au. Daga…)
Maomao (It does make sense as a story. But…)
猫猫「静妃は毒茸を口にして死んだのですよね?」
Maomao “Jin-hiwa doku-kinoko’o kuchini shite shindano-desu-yone?”
Maomao “Concubine Jin died from eating the poison mushroom, right?”
壬氏「そうだ」
Jinshi “Soda.”
Jinshi “Right.”
猫猫「だとすると、おかしいです」
Maomao “Dato-suruto, okashii-desu.”
Maomao “That doesn’t make sense.”
壬氏「どういうことだ?」
Jinshi “Do-iu kotoda?”
Jinshi “What do you mean?”
猫猫「このキノコは食べることで、腹痛や嘔吐、しびれを引き起こします。口の中には炎症も起こりますが、顔にまで広がるとは聞いたことがありません」
Maomao “Kono kinokowa taberu-kotode, fukutsuya oto, shibire’o hiki-okoshi-masu. Kuchino naka-niwa enshomo okori-masuga, kaoni-made hirogaru-towa kiita-kotoga ari-masen.”
Maomao “This mushroom does cause stomachaches, vomiting, and paralysis when eaten. It would cause inflammation inside the mouth, but I’ve never heard of it spreading to the rest of the face.”
壬氏「本当か?」
Jinshi “Hontoka?”
Jinshi “Really?”
猫猫「はい。遺体の顔の腫れは、まだ新しいものに見えました。直接、毒茸をこすりつけたような」
Maomao “Hai. Itaino kaono harewa, mada atarashii mononi mie-mashita. Chokusetsu, doku-kinoko’o kosuri-tsuketa-yona.”
Maomao “Yes. The inflammation on her face appeared fairly new. As if someone directly rubbed the poisonous mushroom on her face.”
猫猫(引き換え、手は綺麗なままだった。ただれていたのは…)
Maomao (Hiki-kae, tewa kireina mama datta. Tadarete-ita-nowa…)
Maomao (Meanwhile, her hands were quite clean. The inflammation was on…)
壬氏「言いたいことがあるなら、言ってみろ」
Jinshi “Iitai-kotoga aru-nara, itte-miro.”
Jinshi “If you have something to say, say it.”
猫猫(う…。スン。ススス…)「数日いただけませんか?できれば、力があって口の堅い宦官を数名貸してください」
Maomao (U… Sun. Sususu…) “Sujitsu itadake-masenka? Dekireba, chikaraga atte kuchino katai kangan’o sumei kashite kudasai.”
Maomao “Can you give me a few days? Also, I’ll need a few eunuchs who can keep a secret and do some physical labor.”
猫猫「確信はありませんよ」
Maomao “Kakushin’wa ari-masen-yo.”
Maomao “I can’t say for certain.”
壬氏「それでも、やれ」
Jinshi “Sore-demo, yare.”
Jinshi “Do it anyway.”
猫猫(まぁ、命令される方が気楽でいいか)
Maomao (Maa, meirei-sareru-hoga kirakude iika.)
Maomao (I guess framing it as an order makes it easier for me.)
猫猫「分かりました」
Maomao “Wakari-mashita.”
Maomao “Understood.”
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高順「しかし、何を調べるつもりなのでしょう?小猫は」
Gaoshun “Shikashi, nani’o shiraberu tsumori nano-desho? Shaomaowa.”
Gaoshun “I wonder what Xiaomao is trying to figure out?”
壬氏「分からん。だが…ああいう時の薬屋は、あとは証拠を探すだけだ」
Jinshi “Wakaran. Daga… aa-iu tokino kusuriyawa, atowa shoko’o sagasu-dakeda.”
Jinshi “I don’t know, either. But… When the apothecary is like that, she’s just looking for one final piece of evidence.”
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高順「ん?」
Gaoshun “N?”
猫猫「着きました」
Maomao “Tsuki-mashita.”
Maomao “We’re here.”
高順「キノコ…」
Gaoshun “Kinoko…”
Gaochun “Mushrooms…”
猫猫「ここを掘っていただけますか?」
Maomao “Koko’o hotte-itadake-masuka?”
Maomao “Can you dig here?”
高順「分かりました」
Gaoshun “Wakari-mashita.”
Gaoshun “Understood.”
宦官「うっ…」
Kangan “U…”
高順「う��…この匂いは…」
Gaoshun “U…Kono nioiwa…”
Gaoshun “This smell…”
高順「これが証拠というわけですか」
Gaoshun “Korega shoko-to iu-wake desuka.”
Gaoshun “So, this is your evidence.”
猫猫「一発で当たるとは思いませんでしたけどね」
Maomao “Ippatsude ataru-towa omoi-masen-deshita-kedone.”
Maomao “I didn’t think I would find it on the first try, though.”
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壬氏「あの遺体、静妃で間違いなさそうだ。装飾品に、静妃の紋が入っていた」
Jinshi “Ano itai, Jin-hide machigai nasa-soda. Soshoku-hin’ni, Jin-hino monga haitte-ita.”
Jinshi “They confirmed that the body was indeed Concubine Jin. Her emblems were on the accessories she wore.”
猫猫「殺害か事故かは分かりませんが、一年前に死んでいたのでしょう」
Maomao “Satsugai-ka jiko-kawa wakari-masenga, ichi-nen-maeni shinde-itano-desho.”
Maomao “I don’t know if it was a murder or an accident, but she must have died a year ago.”
壬氏「病に伏せったあたりか?」
Jinshi “Yamaini fusetta atari-ka?”
Jinshi “Right around when she fell ill?”
猫猫「はい。本物は林に埋められ、別人が成りすましていたのだと思います」
Maomao “Hai. Honmonowa hayashini umerare, betsu-jinga nari-sumashite-itano-dato omoi-masu.”
Maomao “Yes. The real Concubine Jin was buried in the forest, and an impostor took her place.”
高順「では、葬儀の遺体は?」
Gaoshun “Dewa, sogino itaiwa?”
Gaoshun “So, the body at the funeral was…”
猫猫「行方不明の女官をご存知ですか?結婚を前に姿を消した、涛さんという方です」
Maomao “Yukue-fumeino nyokan’o gozonji desuka? Kekkon’o maeni sugata’o keshita, Tao-santo-iu kata desu.”
Maomao “Have you heard about the missing court lady? A woman named Tao, who disappeared before her marriage.”
猫猫「静妃とよく似ているのでは?聞き込みをしたところ、背格好もよく似ているとか。顔を隠せば、それが誰か判別できるのは、お付きの侍女くらいでしょう。月に一度の訪問者をごまかすことも可能かと」
Maomao “Jin-hito yoku nite-iruno-dewa? Kiki-komi’o shita tokoro, sekakko-mo yoku nite-iru-toka. Kao’o kaku-seba, sorega dareka hanbetsu dekiru-nowa, otsukino jijo-kurai desho. Tsukini ichidono homonsha’o gomakasu-kotomo kano-kato.”
Maomao “Don’t you think she looks like Concubine Jin? I asked around, and apparently, even their builds were similar. By covering up her face, nobody would be able to tell, except maybe her immediate servants. It wouldn’t have been difficult to trick a monthly visitor.”
壬氏「つまり、その涛という女官は、静妃の侍女と共謀していたと?」
Jinshi “Tsumari, sono Tao-to-iu nyokanwa, Jin-hino jijoto kyobo-shite-itato?”
Jinshi “So, this Tao woman was conspiring with Concubine Jin’s ladies-in-waiting?”
猫猫「恐らく。詳しい事情は分かりませんが」
Maomao “Osoraku. Kuwashii jijowa wakari-masenga.”
Maomao “I suspect so, though I don’t know any details.”
壬氏「ハァ…」
Jinshi “Haa…”
猫猫(勝手な憶測ならある。きっかけは嫉妬だろう。静妃は、自分に似た女官が求愛されたことが気に食わなかったのだ。自分は帝が来て下さることもないのにと。実際、涛はひどく当たられていたらしい。それで、諍(いさか)いとなったのか、事件か事故か、静妃は死んだ。侍女たちは、保身と涛への同情からか、静妃の死をごまかそうと提案した。涛に断れるはずもない。だが、結婚話が進むにつれて、身代わりを続けることは不可能になっていく……。うん、やめよう。動機なんて、お偉いさんが勝手につければいい)
Maomao (Kattena okusoku-nara aru. Kikkakewa shitto daro. Jin-hiwa, jibun’ni nita nyokanga kyuai sareta kotoga kini kuwa-nakatta-noda. Jibunwa mikadoga kite-kudasaru kotomo nai-noni-to. Jissai, Taowa hidoku ata-rarete-ita-rashii. Sorede, isakaito natta-noka, jikenka jikoka, Jin-hiwa shinda. Jijo-tachiwa, hoshinto Tao’eno dojo-karaka, Jin-hino shi’o gomakasoto teian-shita. Taoni kotowareru-hazumo nai. Daga, kekkon-banashiga susumuni tsurete, migawari’o tsuzukeru kotowa fukanoni natte-iku…… Un, yameyo. Doki-nante, oerai-sanga katteni tsukereba ii.)
Maomao (I have some personal conjectures, of course. It was probably triggered by jealousy. Concubine Jin probably didn’t enjoy the fact that a court lady who looked like her found love. In her case, she couldn’t even get a visit from the emperor. Tao was, indeed, regularly abused. Then perhaps there was an argument. An accident… or some incident, that ended in Concubine Jin’s death. The ladies-in-waiting, perhaps out of self-preservation and sympathy for Tao, suggested they cover up Concubine Jin’s death. Tao couldn’t decline, of course. But as her marriage talks got increasingly serious, keeping up the impostor act became too difficult. Enough of that. The higher-ups can make up whatever motives they want.)
壬氏「しかし、なぜ遺体の埋まっている場所が分かったんだ?」
Jinshi “Shikashi, naze itaino umatte-iru bashoga wakattanda?”
Jinshi “But how did you find out where the body was buried?”
猫猫「証拠が残っていましたので」
Maomao “Shokoga nokotte-imashita-node.”
Maomao “There was evidence left behind.”
壬氏「証拠?」
Jinshi “Shoko?”
Jinshi “Evidence?”
猫猫「キノコです!あのあたりに生えていたキノコは、動物の死体や糞尿の近くを好んで生えるんです。道理で独特な腐臭がしていたはずです。まさか死体の上でキノコ観察を楽しんでいたとは……はっ」
Maomao “Kinoko desu! Ano atarini haete-ita kinokowa, dobutsuno shitaiya funnyono chikaku’o kononde haerun-desu. Doride dokutokuna fushuga shite-ita-hazu-desu. Masaka shitaino uede kinoko-kansatsu’o tanoshinde-ita-towa……Ha.”
Maomao “Mushrooms! The mushrooms in the area are all those that like to grow on animal carcasses and excrement! No wonder there was that peculiar, rotting smell there! Who would have thought I was enjoying mushroom hunting over a corpse!”
壬氏「そのキノコ、どうする気だ?」
Jinshi “Sono kinoko, do-suru kida?”
Jinshi “What are you going to do with the mushrooms?”
猫猫「大変面白いキノコがたくさんあるんです」
Maomao “Taihen omoshiroi kinokoga takusan arun-desu.”
Maomao “These are really, super-interesting mushrooms.”
壬氏「死体に生えるキノコがか?」
Jinshi “Shitaini haeru kinoko-ga-ka?”
Jinshi “Mushrooms that grow on corpses?”
猫猫「そんな冬虫夏草(とうちゅうかそう)のようなキノコは見つかっていません」
Maomao “Sonna tochukaso’no-yona kinokowa mitsukatte-imasen.”
Maomao “Well, they don’t grow directly on corpses, like the caterpillar fungus…”
猫猫「そ…それに、人に生えるなら冬人夏草(とうじんかそう)かと」
Maomao “So…Soreni, hitoni haeru-nara tojinkaso-kato.”
Maomao “B-Besides, if they did, they’d be called corpse fungi instead―”
壬氏「没収(ぼっしゅう)だ!」
Jinshi “Bosshu-da!”
Jinshi “Confiscate them!”
猫猫「うわっ!えっ!?あ~~~!あぁ……」
Maomao “Uwa! E!? Aaaaaaa! Aa……”
猫猫(純粋な好奇心なのに……ん?)
Maomao (Junsuina kokishin nanoni……N?)
Maomao (It’s just innocent curiosity…)
猫猫(死体から生えるキノコか…あるとすれば…どんな姿で、どんな効用があるのだろう)
Maomao (Shitai-kara haeru kinoko-ka…Aruto sureba…donna sugatade, donna koyoga aruno-daro.)
Maomao (A mushroom that grows on a corpse… If such a thing existed, what would it look like, and what effects would it have?)
(Continue to Episode 4/Ep.28)
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海浜公園とは名ばかりで、入江に向かう駐車スペースには不法投棄されたゴミの山ができていた。言い訳のように正規のゴミ袋に詰められているが、内容物はよく見れば海岸に由来するものではなさそうだ。娘を右腕に抱えながら、陸と海の境界線を目指して前進する。彼女は見慣れない地面の様相や植物に触れたくないという意思が固く、私から離れて自分で歩こうとはしない。でも海は見たいという。私のことを個人的な乗り物として見做しているに違いない。二足歩行のメリットはあらゆる地形を踏破可能な点にある。こうして、私の右腕だけがどんどん太くなってしまう。
海岸には行き場を失って漂流した枯れ木、釣具、畳のフチみたいな強張った布地が散らばっている。砂は重たく湿っており、真夏のピークは既に過ぎ去っている。海風はどこか遠い国の冷気を少しだけ運んできているようだった。私たちの他には数名の釣り人が海に向かって釣り糸を伸ばしているくらいで、素人目に見ても釣果は思わしくないようである。目を引いたのは、一本の杉の木が座礁していたことだ。どのようにしてこの場所まで流れ着いたのだろう。製材はされておらず、電信柱のように真っ直ぐで、林からそのまま引き抜かれたみたいに根が残っている。山を削り取るような、よほどひどい嵐が過去にあったのだろう。杉の木に腰掛けて写真を撮る。娘は太陽が眩しくて目を細めている。波際に近づき、ぼんやり海を眺める。娘がしきりに「ざざーん、ざざーんてしてる」と教えてくれる。
何か目的があったわけではなく、ちょうど良いところで切り上げて帰りたい。しかし、こういうときに素直に帰ろうとする娘ではない。子どもたちをコントロールするには、��っかけのようなものを用意しなければいけないと子育てのなかで学んだ。デパートにあるガチャポンのように。なにか適当な言い訳はないものかと考えた結果、貝殻の一つでも拾ってそれを母親に見せるために今日は帰ろうと提案した。新鮮で色合いのよいものは探すことができなかった。どれも軽石のように掠れて白くなっている。しかし、その中から小さい二枚貝のものを娘は気に入ってくれたようで、今日の戦利品としてずっと握りしめている。
車に戻ろうと砂地を歩く。さっきまで聞こえていた波の音がいつの間にか聞こえなくなっていることに気がつく。朧げになる海岸線を尻目に��実は自分も、もう少しだけ海を眺めていたかったのだと思った。私は娘を強く抱きしめてその場を去った。
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西新宿に柏木公園という場所があります。
目の前に墓地があり、35年位前は薄暗いところでした。そこからロフトがある小滝橋通りまでの間はロックな店が連なるストリートで、エジソンや数々の怪しげな中古レコード店、バンドTシャツ屋さんなどが軒を連ねていました。その中に、エアーズという海賊ビデオ屋さんがありました。いわゆる、ブート屋です。今ではちょっと考えられないですが、当時は当たり前のように路面店舗を構えていました。
中学生になってパンクに目覚めた私は、動くCLASHが見たくて堪らない状態にありました。今のようにネットもなく、ただ、雑誌や音楽本を眺めて、ライヴを想像するしかありませんでした。ビデオレンタル店やレコード店に置いてあるビデオも数が少なく、私の好みのものがほとんどありませんでした。悶々としていると、母親が、西新宿のブート屋にあるかもしれないよ、というので、自転車をこぎこぎ、ロックの掃き溜めみたいなところへ向かったのでした。
そこはすぐにわかりました。
柏木公園の道を隔てた角の店先からGBHが爆音でかかっていたからです。壁には無数のフライヤーが貼られ、そのお姿はまるで老舗のライヴハウスです。この中ではビデオよりももっと非合法なものが取引されていてもおかしくない不穏な佇まいに、しばらく、店の前で立ち止まってしまいました。(注)中学生の目線です。
ドアなんてものは無いのです。開けっ放し。誰でもウェルカムなようですが、その筋の人たちしか入れないような、独特な敷居の高さがありました。(注)あくまでも中学生の目線です。
しかし、背にはらは変えられません。宝の山を目の前に逃げ帰る訳にはいかないのです。意を決し、いざ、入店。店内はVHSのビデオテープで溢れ、圧倒してきます。それよりもそんなことよりも私を圧倒してきたのは、奥に鎮座する店番の人でした。その人、赤いモヒカン姿のランシドのラーズみたいな御仁でありました。(注)高校生の目線でも怖いです。
ちょっと続きます。
モヒカンの怖いお兄さんに見守られながら、物色する店内はとにかく落ち着きません。
さらに、店内のBGMもGBHからディスチャージにかわり、(注)中学生の記憶なので曖昧です。
次々と爆音が降り注ぐ店内に圧倒され、モジモジしていました。
このまま何も買わないで出るなんてことは許されるのだろうか、いや、そんなことしたら殺されるかもしれない。(注)中学生の被害妄想です。
とにかく、そんなことばかり考えていました。
すると、奥からジャラジャラと金属が触れあう音が近づいてきて…。
西新宿のラーズが目の前に来たのです。
「なに、さがしてんの?」
意外と優しい口調。
「ク、クラッシュです」
ゴビ砂漠より渇いた口で何とか言えました。
「クラッシュはこっちだよ」
私を先導してくれます。
「クラッシュは数も多いし、色んなやつがあるから、そこのデッキで視聴して選ぶんだよ。画像粗すぎるやつとか、音が割れてるとか色々あるから、ちゃんと見て選びなよ。納得いくまでいっぱい見ていいんだからね」
パンクの人って、優しいんだ。
この時思った感覚は、おっさんになった今でも持ち続けています。
パンクの人は怖くて、優しい!
GELON(@genrock38) • Threadsでもっと語ろう
西新宿はALLMANよく行ってたな。
懐かしい。
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