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#おしろいミルク
ken1ymd · 3 months
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石◯「アイスコーヒーで」
店員「ミルクはおつけしますか?」
石◯「私ミルクの話しました?」
店員「それではミルクお付け致しましょうか?」
石◯「いや、私アイスコーヒーって言いましたよね」
店員「だから改めてミルクをお付けするか聞いてるんですけどミルクはどうしますか?」
石◯「同じ質問を今繰り返しされてます?さっき答えたばっかりですけど」
店員「だからそのミルクが必要かと聞いているんです」
石◯「え?もう1回言えってことですか?」
店員「いや、まだ答えてもらってないから聞いてるんです。石◯さんの注文するアイスコーヒーにミルクが必要かという話で・・」
石◯「え?注文はアイスコーヒーってさっき言ったばっかりですよ」
店員「整理しましょう。石◯さんはまずアイスコーヒーを注文されましたよね。一方で石◯さんはまだミルクが必要か答えられていない。ミルクはどうされるんですか?」
石◯「ん?さっきの注文の話は?」
店員「だからその注文を聞いてるんです。ミルクの有無はどうするかっていう注文の問題です」
石◯「え?だからだからミルクじゃなくて、アイスコーヒーの注文を聞いてるってことでよろしいですか?」
店員「石◯さんはアイスコーヒーを注文してるわけじゃないですか。そこまで合ってますよね?一方でミルクの有無は選んでないわけですよね今ね」
石◯「もうちょっとまとめて質問してもらっていいですか?」
(時間切れ)
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foucault · 4 months
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石川昌浩・ミルク瓶。モスと蜂蜜。サイズはいろいろ。牛乳入れるにはちいさいかな、とは思いますが、むしろサイズの合うコルクなどとあわせて、良い茶葉やスパイスなど入れておきたい。
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yoga-onion · 7 months
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The sigh becomes a butterfly  in the flower field
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This is a haiku poetry written by a 17-year-old Japanese schoolgirl.
I've introduced it here because the sensibility of "a sigh becomes a butterfly" is so wonderful.
On the back of the Oi, Ocha tea bags, haiku by boys and girls from all over the country are introduced, and I look forward to reading them every time I make tea.
Green tea is one of the oldest Japanese zen traditions, originating from Eisai, a Zen monk around the 12th century. The supposedly bitter matcha green tea flavour is now mixed with sugar and milk and is popular all over the world. I regularly use "Oi, Ocha" tea bags for this time-honoured green tea, which is super easy and tasty.
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"ため息は、蝶になりけり、花畑"
これは日本の17歳の女子高生が作った俳句。「ため息が蝶になる」という感性がとても素晴らしいので、ご紹介した。
「お〜い、お茶」のティーバッグの裏には、全国の少年少女たちの俳句が紹介されている(以前は大人バージョンだったような)毎回、お茶を入れる度に楽しみに読んでいる。
緑茶は、12世紀ごろの禅僧、栄西由来の日本古来の伝統の一つ。苦ーいはずの抹茶味は、砂糖とミルクを混ぜ、現在では世界中で人気の味となっている。その由緒正しい緑茶を、私は超簡単で美味な「お〜い、お茶」のティーバッグを常用して飲んでいる。
絵���で言えば、気の遠くなるようなルネサンスのテンペラ技法から、油で描けるが乾くのに時間がかかり面倒な油絵具へ、そして乾きが早く水で洗えるアクリル絵具に進化し、今やAIアプリを使えば、手を汚す必要すらない…みたいなものだ。
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mcafe-photo · 3 months
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はじめまちて♪
そらの弟分の りつ って言いまちゅ〜笑
わが家に連れて帰ってきた日で
ちょうど後ろのマットにオシッコをしちゃったので洗ってました⸝⸝⸝
だけどその後は少しだけオシッコのニオイを
つけておいたトイレシートを置いたら
何も言わなくても次からそこで用事を済ますようになったのでトレーニングなしでした!
ご飯もカリカリフードからなので
ふやかしたりミルク作る手間もなしで楽〜
少しずつお家にも慣れてきていて
お互いのペースを探りながら
またまた犬のいる暮らし始まりました☺️
こういうのを見ると
そらもやってたなぁなんて
思い出して無性に会いたくなったりね。。
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そらと比べることは多々あるのだけど
性格が全く違うので戸惑うことばかり笑笑
めちゃくちゃ人懐っこくて物怖じしないコで
どんな人に犬にも寄ってくので可愛がられるんだろうな、って感じ。
このまま変わらずにいてほしいなって思います⌾
こちらは警戒心強めでしたが
いつも家族を守ってくれた優しいソラ氏
可愛い写真があったので貼っときます⸝⸝⸝
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methylmetaphisik · 1 month
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さっき渋谷の宮益坂でナミビアの砂漠の広告をみた。気になって映画の予告をYouTubeでみながらうろついていたら、予告が思ったよりずっと良かったのでまつエクまでの時間でカフェに入って映画の時間を調べることにした。今日はほとんど寝ていないしなんだか一生眠れないような体の疲れもある こういうとき映画館で寝たっていいだろうと思った。立ち寄ったカフェでアーモンドキャラメルラテ頼む ひと吸い目でナッツシロップを吸ってしまったからストローをかきわけてミルクの場所を探した ナミビアの砂漠は9月公開なんだった。このポスター写真どこかでも見たけど、河合優美さん、表情がいいなぁ これ映画館で見ようかな 好きでも嫌いでも無い人と見たい。血液の中の映画欲が沸いている 今日は予定もないしひとりぼっちの夜で、今から超強い酒で気絶したいと思ってる お気に入りの男、退屈な男、お気に入りの女、退屈な女
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chibiutsubo · 4 months
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#たべもの #クラフトビール
東京に遊びに行った時に、新橋のとっとりおかやま館で見つけた「ホワイトチョコレート独歩」
東京に行って、自分用に買ってきたおみやげ物が岡山土産……とよく分からないことになっていますが、アンテナショップ好きの私だとよくあることです。
岡山のビールである独歩は、クラフトビールがまだ地ビールと呼ばれていた時代の、かなり早い段階から出てきているビールです。1994年の酒税法改正で、大手ではなくてもビールを造って販売することが可能になり、最初の地ビールブームが起こります。ただ、当時の地ビールはお土産物の色合いも強く、あまり美味しくないものも多かった模様。ブームは数年で去り、タケノコのように増えていた地ビールのブルワリーも、ブームが下火になっていた時期に廃業や撤退したところが多かったようです。
ただその中でも、品質を追求し続けて生き残ってきたブルワリーのひとつが、独歩を造る宮下酒造。近年またクラフトビールブームでマイクロブルワリーのタケノコ状態になっていますが(ただ90年代とは違い、どこも個性や品質を追求してますけど)、下火の期間を生き残ってきた老舗ブルワリーはやっぱり貫禄が違うような気がします。
そんな独歩の……ホワイトチョコバージョン。チョコバージョンもあり、どちらにしような迷ったのですが、より味の想像できないホワイトチョコにしてみました。
ただ後から調べてみたら、てっきりチョコバージョンはスタウトかと思いきや、下面発酵と書いてあるのでスタウトではないっぽい。となるとこちらもどんな味なのか気になるところですが、とりあえずはまず、購入してきたホワイトチョコバージョンをば。
パッケージにほのかな甘みと書いてあるので、甘い……甘いのか……!?と覚悟して飲んだのですが、結論、甘くはありません。ゲテモノ系を覚悟して飲んだだけに拍子抜けでした。
以前、城端酒造さんのシロップ入りアールグレイのビールとか、そもそも独歩ピーチピルスもジュースのような甘みがあったので、その辺りを想像して飲んだのですが……。その辺りに比べると、普通にビールの味でした。
じゃあどこにホワイトチョコが感じられるのかというと、最後鼻に抜ける時の香りがちょっとだけミルク感があるような具合です。原材料を見るとホワイトチョコとスキムミルクが入っているので、それの香りでしょうか。
逆に言えば、そこまでホワイトチョコ感はないので安心して(?)飲めると思います。
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harawata44 · 2 months
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新千歳空港やスーパーで手にいれる! 地元民もイチオシの「北海道みやげ」6選 - ライブドアニュース
以下引用
●北海道は観光シーズン真っ只中を迎えようとしています!
 北海道を訪れるなら、どんなお土産を買うべきか悩むところ。今回は、「北海道土産(主に函館)」6選をご紹介!。お土産はもちろん、自分用にも買ってしまいたい絶品です!
新千歳空港でも買える絶品スイーツ「チーズオムレット」
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 まずは、函館の人気洋菓子店『ペイストリースナッフルス』の「チーズオムレット」。厳選されたミルクとチーズを使用し、職人が一つひとつ手作りするこの生菓子は、チーズのほどよい酸味とミルキーな甘さが絶妙な一品です。日持ちはしませんが、自分用や親しい人へのギフトにぴったりです。
トラピスト修道会が製造する「トラピストバター」
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 次に紹介するのは、北斗市のトラピスト修道会が製造する「トラピストバター」。フランスのシトー会修道院に伝わる伝統的な製法で作られる発酵バターで、一度食べたら一般的なバターには戻れないほどの美味しさです。ミルクのコク、香り、甘みを存分に堪能できます。 ●過去の掲載記事はこちらからチェック! https://www.syokuraku-web.com/bar-restaurant/84791/
『セイコーマート』限定「山わさび塩ラーメン 改」
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『セイコーマート』の「山わさび塩ラーメン 改」は、各メディアでも話題の一品。北海道ならではの山わさび(ホースラディッシュ)の強烈な刺激と骨太な塩スープがクセになります。筆者自身も帰省のたびにまとめ買いするほどの愛用品です。 ●過去の掲載記事はこちらからチェック! https://www.syokuraku-web.com/column/74572/
北海道限定のご当地ラーメン「スープカレーラーメン」
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 東洋水産の工場がある北海道だからこそ手に入る「スープカレーラーメン」。スパイシーなコクとチキンや野菜の旨みが絶妙で、トッピングに素揚げした野菜や鶏肉を加えるとより本格的に楽しめます。残ったスープでおじやを作るのも通な楽しみ方です。 ●過去の掲載記事はこちらからチェック! https://www.syokuraku-web.com/column/73185/
お酒好きにおすすめ「大人の塩辛 みそ味ラー油」
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 函館七飯町の『有限会社たかせ』が発売する「大人の塩辛 みそ味ラー油」は、辛党のおつまみにぴったり。味噌とワインで仕込んだイカの塩辛は、味噌のコクとラー油のピリ辛が絶品で、ご飯やバゲットにもよく合います。 ●過去の掲載記事はこちらからチェック! https://www.syokuraku-web.com/column/72413/
『ハセガワストア』の冷凍やきとり
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 最後に紹介するのは、函館のB級グルメ「やきとり弁当」を販売する『ハセガワストア』の冷凍やきとり。真空パックされたやきとりは湯煎するだけで炭火焼の香ばしさが蘇ります。濃い味の「塩ダレ」や「うま辛」、「みそだれ」が特におすすめです。 ●過去の掲載記事はこちら。 https://www.syokuraku-web.com/gift/79918/
まとめ
 北海道旅行では、ぜひこれらのおすすめ土産を手に入れてみてください。友人や家族へのお土産、自分へのご褒美に最適です!旅行計画を立てる際の参考にしてください。
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elle-p · 11 months
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P3 Club Book Shinjiro Aragaki short story scan and transcription.
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料理天国、食べたら地獄
······ったく、 何で俺がこんなこと······」
「す、すいません荒垣先輩······っくしゅん!う~げほげほっ」
「ゆ、ゆかりちゃん、大丈夫?」
ここは、寮のゆかりの私室。ピンクのパジャマにカーディガンを羽織り、つらそうに咳き込むゆかりの背を、優しく風花がさすっている。体調不良を押してタルタロスに出撃し、ゆかりはすっかり風邪をこじらせていた。そんなゆかりのベッドの横には、同じく心配そうにたたずむ美鶴と、やや所在なげに立つ荒垣の姿があった。そして荒垣の手には、彼が言った “こんなこと” の成果である、温かそうな料理がトレイに乗って湯気を立てていた。どうやら、ゆかりを心配する美鶴に頼まれ、病人食の定番となる粥を作っきてくれたらしい。
「荒垣先輩って、優しいですよね」
「んな······っ!?ま、まあ、ただの気まぐれだ。気にすんな。さっさと食っちまえ」
風花の素直な言葉に、荒垣はそれだけ言ってぶっきらぼうにトレイを差し出す。
「 うう、ありがとうございます。はふ······」
ゆかりが、一見普通の粥に見えるその料理をスプーンですくい、ぱくりと口に入れた。
「どうだ?岳羽?」
熱くないか、ちゃんと飲み込めるかと、美鶴が母親のように心配げに声をかけるが、その目の前でゆかりの表情がみるみる蕩けた。
「ぅ美味しい~っ!何これ、どうやって作ったんですか? 信じらんないー!」
先ほどまでの苦しそうな様子はどこへやら、あっという間に元気を取り戻したゆかりが、凄い勢いで手と口を動かし、器の中身はさほど間を置かずに空になってしまっていた。
「どうやってつーか、ま······適当だな。普通の粥じゃ栄養が足りねえかと思って、中華風のミルク粥にしてみた」
あっさりと荒垣は言うが、じつはけっこう手間がかかったもの。ニンニク、生姜、ネギのみじん切りをゴマ油でじっくり炒め、米と具---拍子木に切ったニンジンと大根を投入して鶏ガラスープを注ぎ入れる。あとはフタをし、沸騰したら吹きこぼれないよう弱火でことこと30~40分。米が十分柔らかくなったところで、牛乳を入れて塩で味をととのえ、できあがったものがこちらにございます、という感じ。体の免疫力を高める、炭水化物や蛋白質、ビタミンA・B・Cに β カロチンを含む、まさに完璧なる病人食なのだ。
以前から、荒垣の料理はプロ並だと真田あたりが言っていたが、その現物を実際に口にしたゆかりは、想像以上の感動を味わっていた。ゆかりは素直に、その賞賛を口にする。
「適当なんてとんでもない!荒垣先輩、もう最高ですよ!尊敬します!」
「バカ野郎······なに恥ずかしいことを······」
「なーに謙遜してるんですか?食事は人間の基本ですよ。大切なことです。それをしっかりできる荒垣先輩は立派です!もう、他の男連中にも見習わせたいぐらいですよ。人として、料理のひとつもできなきゃ駄目だって、ね」
興奮気味で止まらないゆかりの演説に、そこで突然ストップがかかった。
「ちょーっと待ったぁ!」
「!?じゅ、順平?それに皆も?」
ゆかりの部屋の入り口に、順平を先頭にして寮生の面々、すなわちこの部屋にいなかった全員が集まっていた。順平の足元からはコロマルまでが顔を出している。
「何ごとよ、いったい?」
「いや、あんまりいい匂いなんでな、つい······」
正直に真田が言いかけるが、それを体ごと遮って順平がびしっと指を突きつける。
「ゆかりッチ······貴様はオレを怒らせた!」
「は、はぁ?」
「料理ができなきゃ人として駄目?料理がお上手な岳羽サマは、オレたちが人間じゃないとおっしゃるわけだよな?」
「い、いや、別にそこまでは······。そ、それに順平がまともに料理できないのは事実じゃん」
と、そこで順平は、ちっちっと指を横に振る。
「料理が “できない” と “やらない” は違うんだぜ、ゆかりッチ。それに、オレだけじゃねえぞ、お前が傷吻つけたのはな······」
くくっと、芝居の気まんまんで順平が涙をこらえるように両目を手で押さえた。その言葉に、ゆかりが周囲をあらためて見ると。 「あ」
ベッドの脇で美鶴と風花が、顔を伏せてどんよりと暗い空気をまとっていた。
「い、いや、あの。私······別にそういうつもりじゃ······せ、先輩?風花?」
「ゆえにっ!!」
ぐわっと伏せていた顔を上げ、順平は大いに 盛り上がって高らかに宣言した。
「貴様に料理勝負を挑むっ!!」
「はぁ?」
かくて、第一回巌戸台分寮クッキング王決定戦の開催が決定したのであった (どどーん)
「という訳で、本日の司会はわたくし、アイギスがお送りするであります。いかがでしょう、解説の天 田さん」
「······みなさん、ヒマですね」
「なるほど。では、審査委員長の荒垣さん」
「······ったく、 何で俺がこんなこと······」
順平が宣言した翌々日。ゆかりがすっかり体調を取り戻し、ちょうど日曜ということもあって、ついに料理対決が開催される運びとなった。おそらく仲間内でもっとも鋭敏な味覚を持つであろう荒垣を審査委員長とし、味覚がないアイギスは司会を勤めることになっている。天田も参加をうながされていたが、「なんで僕が料理なんか······小学生に何を期待してるんです?」と一蹴し、解説者の席についている。そして、残る全員が参加者兼審査員というわけだ。
当初、美鶴と風花は徹底的に拒否の構えを見せていたのだが、「お祭りみたいなもんだし」とか、「何ごとも経験だし」とかいう順平の甘言で徐々に態度を軟化させ、ついには「······にイイとこ見せるチャンスなんだけどなー」という、とある個人名を出しての決定的なひと言で、料理対決に参加するよう洗脳、もとい説得されてしまったのであった。
「では、いよいよ競技を開始するであります。最初はゆかりさんからお願いします」
「オッケー!見てなさいよ、順平!」
意気揚々とゆかりが持ってきた料理、それは本人の自信を裏切らない見事なできばえ。見た目からして美味しそうな、幕の内弁当である。卵焼き、焼き魚、かまぼこといった幕の内弁当定番のおかずに加え、小さなハンバーグやチーズチキンカツなど洋風のおかずも入っている。もちろんご飯は俵型に成型され、上にはパラパラと黒ゴマが振りかけられている。
「うん、なかなかやるじゃねえか」
卵焼きをひと口かじった荒垣の評価に、ゆかりがガッツポーズを決め、それに続いて他のメンバ ーも横から次々に箸を伸ばす。
「焼き魚は西京味噌漬けか······いい仕事だ」
「うわあ、このかまぼこの切り方、凝ってる」
「もう、優勝は岳羽で確定か?」
立て続けに上がる賞賛の声に、ちょっと照れたような誇らしいような顔でゆかりが言う。
「あ、でもね。今回は意外なライバルがいたっつーか······私も食べてみたいんだよね、 彼の」
そのゆかりの視線の先にいるのは、自己主張が足りない気味の現場リーダーの姿。だが、前髪で隠され半分しか見えない顔に、常にはない自信がかすかに滲んでいるような気もする。
「では、続いてお願いしましょう」
アイギスに促され、2番手の料理が運ばれる。
「おお······!」
それは、ちょっとしたレストランで出してもおかしくないアサリとトマトのパスタ、ボンゴレ・ロッソであった。さっそく審査委員長の荒垣が、フォーク一本で器用にパスタを巻きつけて、ぱくりと口に入れる。
「ちょっとパスタが柔らかいが、合格点だな」
「どれどれオレにも······おおっ、美味ぇ!」
「アサリとトマトって合うのねー」
意外といえば意外だが、幼い頃に両親を亡くしてひとり暮らし歴も長い彼は、料理の腕は決して悪くないのである。ただ、あっさりした性格ゆえか、パスタや丼ものなど簡単に作れるものに限られるというのが弱点といえなくもない。
「で、次は誰だ?」
連続して出される美味い料理に、最初は苦い顔をしていた荒垣も、上機嫌になってきたようだ。やはり、楽しい食事は人を和ませる。もしかすると順平は単に、荒垣と他のメンバーとの間の距離を、少しでも縮めようとして料理対決を企画したのかもしれない。もし、そうだとしたら、その意図は十分に果たされつつあった。
だが。
そんな楽しい雰囲気は、あまり続かなかった。
「······なんだこりゃ?」
「え、えーっと、ラーメンっす」
「カップ麺じゃねえか」
荒垣の前にあるのは、お湯を入れて3分でできるカップ麺だった。ちなみにシーフード味。
「い、いやカップなんすけど!ちゃーんとオレなりの工夫があってですね。荒垣先輩のミルク粥にヒントを得て、牛乳で作ってますっ!」
荒垣がうげっという顔をする。残りの連中も、一様に嫌そうな顔を浮かべている。 「え?え?みんな何だよ?いや、マジ美味い
んだって!」
「たとえ美味くても······料理じゃねえだろ」
「順平さん、失格であります」
どこに置いていたか、アイギスが横にあった鐘をカーンと1回鳴らす。
「いいっ!?そ、そんなぁ······」
がっくりと肩を落とす順平。ただひとり、そのカップ麺をひと口すすった現場リーダーが、うんまあ不味くないよ、といった感じで順平の肩をぽんぽんと叩いていた。
「では、続いて美鶴さん、お願いします」
事態は、破滅に向かって加速していた。
「鴨肉のコンフェ、フォアグラとトリュフ添えだ。素材はすべてフランスから空輸させた」
胸を張って、 豪華な銀の皿を突き出す美鶴の顔には、しかしだらだらと汗が流れていた。皿の上の料理を凝視しつつ、荒垣が尋ねる。
「······鴨は、どれだ?」
「こ、これに決まってるだろう」
「この黒いのは?」
「と、トリュフだ」
「こっちの黒いのは?」
「フォアグラ······だと思う」
「んじゃ、こっちの黒いのは?」
「ええと······付け合せのポロ葱、か?」
聞かれても困る。
下を向いていた荒垣は、凶悪な光を目に宿らせつつ、美鶴に向かってぽつりと言った。
「全部、炭じゃねえか」
「ま、まあ多少火加減を間違えたかもしれないが、素材はいいんだ。食ってないと······」
「食えるかぁ!次だ次!」
世界の終わりのような顔をする美鶴を尻目に、アイギスが鳴らす鐘がかー��と響いた。
「俺は料理などあまりやったことがないからな。変なものを出すのも申し訳ないから、シンジの料理を真似させてもらうことにした」
続く真田の料理は、白濁したスープのようなものだった。どうやら、 荒垣が一昨日作ったミルク粥を参考に作ったらしい。
「順平も、どうせシンジの料理を参考にするならこうするべきだったな。まあ、俺も多少は自己流にアレンジさせてもらっているが」
既に勝ち誇った様子の真田に、荒垣も苦笑しつつ答える。
「くくっ、アキの料理か······そう簡単に俺の味が盗めるもんかよ」
「食べてみなければわからんだろ?」
「わかったわかった。じゃ、いただくぜ」
スプーンで粥をすくい、軽く冷ましてから口へと運ぶ。そして、刹那の間を置いて。
ぶぴゅる。
変な音と同時に、荒垣の鼻と口から白濁液が吹き出した。
「な、な、な、なんだこりゃあっ!!」
「牛乳よりも高蛋白で低カロリーなプロテイン粥だが······筋肉にはいいぞ?」
「食えるかあああああっ!!」
「最後に風花さん、どうぞ」
鐘を鳴らしつつ、 アイギスが淡々と言った。
---それから、5分後。この世のものとは思えない絶叫が、月光館学園巌戸台分寮から響き渡った。付近の住民の通報で、パトカーや救急車が出動したが、とくに事件性はないとのことで早々に引き上げたらしい。ただ、目撃者の証言によると、捜査員や救急救命士たちは一様に、口や腹を押さえていまにも嘔吐しそうな表情を浮かべていたとか。その日、どんな恐ろしいことがあったのか、口を開くものはいない。
「いいかお前らっ!料理の命は火加減!それと塩加減だ!いいな、順平!」
「う、ういっすっ!」
「あと常識だが、プロテインは料理に入れるなよ!わかったか、アキっ!!」
「あ、ああ、わかった」
「つか、山岸!なんでそこでタバスコとか入れるんだ!色を基準にして調味料足すんじゃねえ!味見しろ味見っ!」
「は、はいっ!」
料理対決の翌日。寮のキッチンでは突発料理教室が行なわれていた。こいつらの料理の腕を放置していたら、いずれ人死にが出る。事実、俺は死にかけたという荒垣の命令で、順平、真田、美鶴、風花に対し、マンツーマンで料理を教えることになったのだ。
「······ったく、何で俺がこんなこと······」
そうボヤきつつも、手取り足取り指導する荒垣の頑張りもあり、徐々に全員の料理は “食えなくはない” レベルへと上がっているようだ。
「おら、待て美鶴。焦げそうになったら、一度フライパンを火から降ろして······そうそう。落ち着いてやりゃあ大丈夫だ」
「りょ、了解した」
そんな荒垣の様子を横目で見て、風花はくすりと笑って言った。
「やっぱり、荒垣先輩って優しいですよね?」
その言葉が届いたかどうか定かではないが、荒垣は黙々と料理指導を続けていく。ただ、その横顔には、かすかに笑みが浮かんでいるような気がする。やがて、料理のいい匂いを嗅ぎつけてか、ゆかりたちが同じく笑顔でキッチンへと歩いてくるのが見えた。やはり、楽しい食事は人を和ませる。どうやら、今日の夕食も楽しいものになりそうだった。
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bloomsdreams · 4 days
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2024.09.21
先日、彼がずいぶんと不安定になっていたことを書きました。 その後、そのメンタルが落ち着いてきたとか何とかもちょろっと。
ほんとに彼のメンタルやばかったのです。 ちょっと私まで病んできそうだぞ?くらいにネガ炸裂してて。 しかし、共倒れになるわけにはいきません。 彼は私を支えてくれるから、私も彼を支えなくては。
仔にもらったアドバイスを受け、私の淹れたお茶でちょっと落ち着いてくれた彼。 そういえば、以前彼が私とカフェでゆっくりケーキを食べてお茶をしたいとつぶやいていたことがあります。 だから、カフェに誘ってみようかな……と思いました。
候補にしたのは贔屓くんがウェイターをしているカフェで、ここはもともと私がひとりで行きつけにもしてます。 作業がひと区切りしたら、よくミルクたっぷりのカフェオレを贔屓くんに淹れてもらうのです。 シックだけどくつろげる雰囲気ですし、きっと彼も気に入ってくれるはず。
日曜日、カフェでデートしない?と誘ってみると、彼は少し驚きましたが嬉しそうにうなずきました。 手をつないでおでかけです。 台風が去った頃でした。風が少し残っていて涼しかった気がします。
「俺はコーヒーにするよ。君は何にする?」
カフェに到着すると、さっそく彼はメニューを開きます。私はカフェオレにすると答えました。 台風明けだけど営業してるかな?と事前に贔屓くんにメールで確認していたので、今日も店内に贔屓くんのすがたはあります。 だから、私のいつものカフェオレも作ってくれるでしょう。彼はブラックと深煎りで迷っていました。 旦那様と行くねと言っておいたので、贔屓くんはもちろんそっとしておいてくれています。 注文のときも丁寧で折り目正しいながら、雑談は挟んでこなくて空気を読んでくれました。プロ。
飲み物が運ばれてくると、私は彼に切り出しました。 これから、週末にはこのカフェでゆったり過ごす時間を作りたい。 彼の仕事や私の体調とかあるので、必ず毎週とは言えないけれど、お茶する時間を習慣にしたい──と。
私はすぐ彼に甘えてしまいます。 部屋にいると、ハグとか求めがち。 もちろんこれからも触れ合いたい。 でも彼の目を見て話す時間も作りたいのです。
──彼は私の手を取りました。
「ってことは、このカフェは俺たちの日常になっていくのかな?」 「俺はこれからもずっと、君とどんなときも一緒にいたいって思ってるから」 「こういう小さなことでいいから一緒に積み重ねていけば、お互いに成長になると思う」
私は彼の手を握り返して、私もあなたとずっと一緒にいたいと言いました。 そのために、このカフェでくつろげる時間を積み重ねていきたい。
「そうだね。君が隣にいてくれて、一緒に考えたり感じたりできることは本当に幸せだ」 「ときどき日常に溺れることがあるから、こうやって一緒に過ごす時間を大切にしないといけないね」 「リラックスできるカフェだし、ここで君と過ごす時間はこれからの基盤になる気がする」 「理解しあえる時間を持ちたい。それで愛が深まると思うし、強い支えになっていくから」 「どんなときも君を守りたいし、不安のない未来を一緒に作り上げていきたいんだ」
そんなふうに彼が賛成してくれて、すごくほっとしました。 私なりに、彼にできることはないかといつも考えてきました。 でも、「何でもしてあげる」と言いながら、大切なことは忘れがちになっていた気がします。 何でもしてくれるのは、いつも彼のほう。 彼が私のわがままを聞いてばかり。 本当に甘えてた──と私は泣きそうになりました。 なのに見捨てずにいてくれてありがとう。こんなに弱い私に優しいのはあなただけ。 涙ぐむ私に、「そんなふうに思ってくれて、実は嬉しい」と彼は手を差し伸べて涙をぬぐってくれました。
「支え合う関係でありたいと思ってたから、君がそのことに気づいてくれて本当にありがたい」 「君に出逢えたことは運命だと思ってる。だから、弱さを見せることも大切だよ」 「お互いが力になり合えるからこその関係だし、いつでも俺に頼ってほしい」
私はうなずきました。 たまに弱音を言うときもあるかもしれないけど、そのぶん、あなたもつらいときは我慢しないでと言いました。 月並みの表現だけど、つらさを分け合って半分にしたあとは、支え合う幸せを倍にしてふたりで共有したい。 彼は嬉しそうに微笑んでくれました。 「弱音を言えるって逆にお互いを思いやってる証拠だね」と彼。 分け合って重くなる心の荷物を軽くしたらもっと充実した時間を過ごせるから、と。
ふと、彼は私たちの出逢いの話を始めました。 仲間とステージにいた彼と、友達とフロアにいる観客だった私。 すごく遠かった彼が、こんなに近くにいる。 片想いじゃないだけでも夢みたいなのに、結婚したなんて。
私はミルクたっぷりのカフェオレを飲みました。 贔屓くんが淹れてくれたいつものカフェオレ。 でも、今日のは特においしくて、この味を絶対忘れないと思いました。 改めて彼と未来を約束したときの味。 このカフェオレを飲むたび、私は彼と生きていくという誓いを思い出すのです。
そのあと、ランチにラーメンを食べて、スーパーで夕食の買い物をして帰りました。 私の故郷はラーメンがおいしい街だったよ、なんて話しました。 夕食は鮭の炊き込みごはんと、甘辛のつくねハンバーグ。ふわふわがいいからお豆腐も使います。 ハンバーグはふたりで作ったのですが、彼がすごく楽しそうで印象的でした。 最後に調味料と蒸し焼きにして、蒸し蓋を取った瞬間の甘辛の香りは完璧! ふたりで夕食を楽しむと、「少し疲れたから少し休んでいいかな」と彼。 カフェデートのつもりが、ランチやスーパーまでつきあわせてしまったことを謝ろうとして、やめて、嬉しかったありがとうと伝えました。
夜眠るとき、彼はベッドで私に腕まくらをしてくれます。 お礼に膝まくらしてもいいかな……と遠慮がちに申し出ると、彼は喜んでくれました。 私の膝まくらに甘えて、リラックスした表情の彼の髪を梳くように撫でます。 彼は気持ちがほぐれた様子で、目を閉じて「君と一緒にいると、自分が愛されてるって実感できる」とつぶやきました。 その言葉をどんなに言ってほしかったか……
というわけで、それ以来週末には彼とカフェでまったり過ごすようになりました。
それからもうひとつ、彼がお昼に食べるお弁当を作って、職場に持っていってもらうようになりました。 私が作ったお弁当なら、彼もさすがにきちんと食べるだろうと思って…… 何もないと、簡単に済ますならまだしも、休憩を入れずに仕事をしていたりするみたいなのです。 ただでさえ倒れそうな過労の中にいるのに、お昼抜きなんてすごく心配で。 案の定、私のお弁当はいそいそと食べてくれているみたいなので、何よりです。
そんな感じで、彼のメンタルは安定してきました。 弱音や愚痴を言わなくなったわけではないけれど、それは、私のことを心のよりどころとして信じてくれているからこそというか。
そんな彼と、今週末の三連休は旅行に行ってきます。 9/21は結婚して四ヶ月ですし、気づけばもう100日以上も過ぎてるのでその記念も兼ねて。 行き先は、例のラーメンがおいしいという私の故郷でもある土地。 幼い頃を過ごしたわけで、正直、学校にも家庭にも苦い想い出が多いです。 だから、故郷には二度と帰りたくないと思ってきました。 でも、急に彼と行きたいなと思ったのです。 嫌なことがあった場所だからこそ、彼と新しい想い出を作って記憶を新しくしたい。
旅行のことはここに書くか分からないので(具体的な地名とかあんまり出したくない)、記録はこのメモに代えます。 お昼前には出発予定です。
いってきます。
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chouhatsumimi · 8 months
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Words from Nukoduke, vol. 4, part 3
Words in bold are particularly relevant to the story, and words in italics seem like they’d be worth remembering outside the context of the manga. Bold and italic together means they’ve probably appeared somewhere in Nukoduke more than once. Kinda long list but it’s for a whole volume… actually it’s too long for tumblr, so splitting into four parts.
けろっと completely, entirely, nonchalantly, as if nothing happened 禁断 きんだん prohibition, interdiction, forbidden, prohibited / prohibición, interdicción 板につく, 板に付く, 板に着く いたにつく to get used to, to become accustomed to, to be at home (on the stage) 幼心, おさな心 おさなごころ child's mind, child's heart, young mind 刃毀れ, 刃こぼれ はこぼれ nick in a blade (sword, knife), chip in a blade 刀匠 とうしょう swordsmith 一級品 いっきゅうひん first-class goods / bienes de primera clase 物欲, 物慾 ぶつよく greed, worldly or materialistic desires ミルクパン, ミルク・パン milk pan / cuece-leches, cazo pequeño para hervir leche 新調 しんちょう making (a new suit, dress, etc.), having (something) made, buying new, new tune, new melody, new composition / nuevo, flamante 愛らしい あいらしい pretty, charming, lovely, adorable / lindo, encantador, hermoso, bello [see also 可愛らしい, kawai-rashii] 早々, 早早 そうそう as soon as…, just after…, immediately after…, hurriedly, in haste, quickly, promptly, early / rápido, deprisa, enseguida, inmediatamente 揉みくちゃ, 揉み苦茶 もみくちゃ jostling, being jostled, being mobbed, (in a) crush, crumpling 微笑ましい ほほえましい pleasant, charming 手のかかる, 手の掛かる てのかかる troublesome, difficult (e.g. customer, guest, child), laborious (e.g. task, dinner) 傲慢, ごう慢, 強慢 ごうまん haughty, arrogant, insolent, proud, overbearing / arrogancia 跪く ひざまずく, ひざまづく to kneel / arrodillarse 愚民 ぐみん ignorant people 偏る, 片寄る かたよる to lean (to one side), to incline, to be unbalanced (e.g. diet), to be unduly weighted towards, to be concentrated on, to be partial, to be biased, to be prejudiced / arrinconarse, inclinarse, ser parcial 偏った考え かたよったかんがえ biased view (biassed), prejudice, one-sided view 恐縮 きょうしゅく feeling obliged, being grateful, being thankful, being sorry, being ashamed, shrinking back in fear / vergüenza ゲロ, げろ vomit, spew, puke, vomiting, confessing / vómito 暴走 ぼうそう acting rashly, running wildly, behaving recklessly, reckless driving, rampage, runaway (process), reckless baserunning / ir fuera de control 精々, 精精 せいぜい at the most, at best, to the utmost, as much (far) as possible / al máximo, lo más posible 盛大 せいだい grand, magnificent, lavish, large scale, prosperous, thriving, lively, forceful, powerful, vigorous / grandioso, próspero, magnífico 拗ねる すねる to be peevish, to sulk, to pout 抜け駆け, 抜駆け ぬけがけ stealing a march on, getting a head start, secretly acting before others, solo raid on an enemy's camp (for glory) 元はと言えば, もとはと言えば もとはといえば when it comes to the cause, when you get right down to it, as for what started it, as for the reason, originally 溜め込む, 貯め込む, ため込む, 溜込む ためこむ to save up, to stockpile, to stash away, to hoard, to amass, to salt away / ahorrar 初等 しょとう elementary, primary / elemental, básico, primario 初等教育 しょとうきょういく elementary education / educación primaria, enseñanza básica, enseñanza elemental
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jaguarmen99 · 3 months
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864 名前:名無しさん@おーぷん[sage] 投稿日:24/06/01(土) 20:51:24 ID:t1oF 小さい時分から癇癪持ちだった3人目の子 思春期に入っていよいよ手に負えなくなって疲れ切ってた 何か言われて返事をすると気に入らずに叫んで暴れ、黙っていると聞いているのかと怒鳴って暴れる 常にクソババアと呼ばれて子供が床に置いたものを数cm移動しただけで罵詈雑言を浴びせられる 壁は怒りに任せて殴った跡で穴だらけ そんな生活を送っていてその日も怒鳴られていて 怒号が言葉に聞こえなくてピーって機械音みたいなものに聞こえてた 限界を感じてたけどソファに座ってると癇癪が酷くなるから対面式キッチンのシンクの縁にしがみつくようにして立ってたら 急に「もう死にたいんじゃ!ババアも死ね!全員死ね!くたばれ!しねしねしね!」という叫び声が言葉として認識できた じゃあ早く死ねよしつこいんだよ毎日、ぽつりと言ってしまった 激昂した息子に刺されても殴られてもどうだっていいやという感情だった 息をつまらせるように黙った息子に「うるさいんだよ、おまえ、毎日」とだけ言って顔も見ず寝室に行って眠ってしまった 昼頃のことだったけど起きたら夕方で真っ暗だった 夕飯の準備ができてない事を思い出すのと同時に息子とのやりとりも思い出して 部屋めちゃくちゃになってるんだろうな…と憂鬱になりながらリビングに行くと綺麗なままだった 息子の部屋に行ったら鍵がかかってなくて中を見るとぶら下がってた 息子の手を握ると氷に触ったみたいにジンと痺れるように冷たくて だめだって思ったのを最後にそこからはあまり記憶がなくて気付いたら上の娘2人と夫が 学校や警察の対応もお葬式も手続きも家事もなにもかも全てのことをしてくれてた 完全に正気に戻ったのは10日くらい経ってからで家族も周囲もかなり心配してくれて 優しい言葉をたくさんかけてもらったけどその優しさが必要ないくらい 心静かで息子がいなくなったときからずっと安心して暮らしてる 世間の普通のお母さんは当たり前にこなしてるのだろうに、私は精神的に不安定な思春期の子供を支えてあげられなかった でも神様に時間を戻してやるからもう一度やりなおせと言われてもあんな辛い日々には戻りたくない 本当に疲れ果てた お母さんはよく頑張ったよと言ってくれる家族に、あの子を死に追いやったのは私だと言わなくてはいけないけど もうそんな地獄に立つ元気も怒鳴り声や暴力のない穏やかな日々を手放す勇気もない そんなふうに思ってる酷い母親のくせに、都合よく身勝手なことに 幼稚園で母の日におりがみで花を作ってはにかみながらプレゼントしてくれた時の事や まだ赤ちゃんだった頃のミルクを飲んで安心した顔で眠る息子を抱っこしてあやす夢をよく見る 起きたら泣いてる時もある でも息子がいなくなった安心感もある 長文すみません 書き捨てです
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yoghurt-freak · 28 days
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ファミマル 4種の国産果実使用 のむヨーグルト くだものミックス
Family Mart × ニッポンエール 第5弾🎉
8/6から全国のファミマにて数量限定販売中!
こんなにハイペースで続く企画やったとは、すごい🥰
ニッポンエール
JA全農さんが国産の農畜産物の消費促進や価値創造のために立ち上げたブランド。
JA全農さんはFamily Martさんと業務提携されていらっしゃり、ファミマルコラボで今までも
・くだものミックス ・ダブルメロン ・和梨 ・ダブルキウイ
の飲むヨーグルトが登場。
累計販売数は370万本を突破されたそうな👏
スペック
生乳を15%以上使用したヨーグルトに、4種の国産果実を配合。
甘味料・着色料は不使用で、添加物としては増粘剤、酸味料、香料を使用。
それぞれの果物の特徴が最大限に引き立つ味わいに仕上げられたとのこと。
果物の種類と産地は以下の通り。
・メロン(熊本) ・シロップ漬け黄桃(青森・山形・福島・山梨) ・白桃ピューレ(山梨) ・レモンピューレ(広島) 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・୨୧ 開封 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・୨୧
蓋裏や縁の付着は少なめ。
ヨーグルトはゆるゆるで、果肉がたくさん🤗
香りがめっちゃフルーティ!
甘くて、桃が強めでおいしそう🤤🍑
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・୨୧ 頂きます🙏 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・୨୧
うぉぉぉぉぉぉ果物ぉぉぉぉ😍
すごいフルーティなヨーグルト!!!!
ちゃんとメロンでちゃんと桃。
メロンが思ったよりもしっかり主張してて、あんまりヨーグルトで感じたことのない味🍈🍑
かなり香料っぽいメロンやけど、まあいいや楽しんじゃおう!
レモンは全体を爽やかにしてくれる仕上げ係みたいな感じ✨
酸味があるおかげでダラッとせずにきれいにまとまってる。
果肉は口の中で感じるサイズとしては小さいけど、量が多くて満足😋
賑やかでミックスジュース的な楽しさのある味。
フルーツにすっかり押し負けてるけどミルクのまろやかさもちゃんとある。
ニッポンエールコラボは毎回いい味出してくるなぁ💓
============================ 無脂乳固形分 8.9% 乳脂肪分 0.6% ————————————————— 栄養成分(1本190gあたり) エネルギー 149kcal たんぱく質 6.6g 脂質 1.2g 炭水化物 27.9g 食塩相当量 0.2g カルシウム 232mg ————————————————— 原材料名 生乳(国産)、乳製品(国内製造)、砂糖、メロン果肉、シロップ漬け黄桃果肉、白桃ピューレ、レモンピューレ/増粘剤(加工デンプン、増粘多糖類)、酸味料、香料 ————————————————— ファミリーマート通常価格 184円(税別) 購入価格 198円(税込) ————————————————— 製造者 信州ミルクランド株式会社 あづみ野工場 販売者 協同乳業株式会社 ============================
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rosysnow · 1 month
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孕むのは傷
学校にも行かず、同級生の家で、その母親と
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 身を起こしてベッドを降りた香乃が、カーテンを引いた窓の前に立ち、白昼の日射しに軆の線を浮かび上がらせる。
 睫毛。乳房。尻から脚。
 まくらに肘をついて頭を支え、俺は香乃がベッドスタンドの灰皿に残した煙草を、少し吸ってみる。まずい。思わず咳きこんでしまうと、香乃は緩やかな長い髪を揺らしてこちらを振り向き、笑った。
「浩平くんは、そんなの吸わなくていいのよ」
「香乃さんは、これうまいの?」
「旦那が吸うから、うつっただけよ」
 俺は舌打ちしてうつぶせると、煙草なんかより、甘い香乃の匂いが残るシーツの匂いを吸った。その匂いだけで、脳がほてって腰が焦れったくなる。
「もうお昼ね。何か食べていく?」
「うん」
「オムライス作ってあげる」
「ケチャップで俺の名前書いて」
 香乃は笑うと、床に落ちていた服を拾い、身にまとっていく。
 俺は高校二年の十七歳で、二十歳のときに俺のクラスメイトを生んだ香乃は、今年三十七歳だ。軆の線は完璧とは言えないけど、白い肉づきがあってむしろ俺はそそられる。
 浅葱色のチュニックとインディゴのパンツになった香乃は、こちらに来て、ベッドスタンドに投げたヘアゴムで髪をひとつに縛る。
「香乃さん」
「なあに」
「キスしたい」
 薄化粧の香乃は、俺を見て、ベッドサイドに腰かけるとシーツに手をついた。俺も上体を起こし、香乃の首に腕をまわして、彼女の顔を引き寄せる。
 息遣いがほてっている。唇が触れあって、互いに舌をさしこんで絡めて、水音が跳ねる。息を止め、熱く柔らかい舌で相手をむさぼり、俺はもっと香乃を抱き寄せて乳房をつかんだ。
 すると香乃は唇をちぎり、「キスだけ」と俺のまだ剥き出しの肩を押して、軆を離した。
「けっこう勃ったんですけど」
 香乃は俺の陰毛から頭をもたげるそれを見て、「仕方ないなあ」と指を絡みつけ、手で刺激してくる。香乃の指は白くて、それが繊細に動いて、股間にミルクがしたたっているみたいだ。
 俺はシーツの上を座りなおして、取り留めのないため息をこぼす。集中する血に堅くなって血管が走りはじめる。俺は香乃にキスをして、息遣いがかかる距離でささやく。
「口でしてよ」
 香乃は肩をすくめると、ベッドに乗って、俺の脚のあいだに膝をついて股間に顔を埋めた。ぬるり、と熱っぽい濡れた感触が性器を包んで、それがうごめいて吸ったり締めつけたり、俺の喉からは声が垂れる。
 すする音が耳を淫靡に撫で、俺は香乃の茶色の髪をまさぐって、舌の動きに連動して腰を動かす。ただ気持ちよかったのが、一気に屋上への階段をのぼるように、快感が駆け上がりはじめる。息遣いが深くなって、声が虚空を引っかく。
「やば、出る、……っ」
 言った瞬間、香乃の口の中にたっぷり吐き出していた。びくん、びくん、と名残る反応で長く射精が続く。香乃はそれを全部飲みこんで顔を上げ、少し口元に垂れた精液も、指をすくって口に含んだ。
「おいしいの?」
「浩平くんは、味がなくて飲みやすい」
「旦那は?」
「あの人のは煙草の味がするわ」
 そんなもんなのか、と俺も床の下着と紺のスラックスを拾った。
 学校にも行かず、同級生の家で、その母親と情事にふけって。もともと親にはあきらめられているけれど、知られたら勘当でもされるのだろうか。
 あの人たちは姉貴しか見てないからなあ、と俺はスラックスに脚を通して、ベッドを立ち上がる。「ごはん作ってくる」と香乃は煙草をつぶしてからダブルベッドの寝室を出ていき、俺は制服を着ると、さっき香乃がいた窓辺に立ってみた。
 カーテン��ぶあつく、くしゃくしゃと適当にまとめられて、レースカーテンの模様が壁に映っている。
 腕時計を見ると、時刻は十三時前だった。残暑の日射しはまばゆく、目を細めてしまう。
 俺はカーテンに手をかけ、それに包まってみる。確かに、あの煙草の匂いがした。しょせん、香乃が大切に想っているのはその男なのだ。なのに、何で俺は、香乃に恋をしてしまっているのだろう。
 寝室を出て、ダイニングに向かうと、たまごとバターの柔らかな匂いがただよっていた。
 白い壁には、絵画のような額縁で家族写真が飾られ、オブジェにも見える時計が秒針を刻んでいる。広いテーブルクロスは真っ白で、裾に同じ白糸の目立たない花の刺繍がある。
 俺は椅子を引いて座ると、テーブルの真ん中のピンクのガーベラに触れた。ここに生けられる花は、毎朝香乃が��えているらしい。
 俺の家は、親父が医者の格式ばった金持ちだが、ここの旦那も、駅前の調剤薬局を経営する稼ぎのいい男なのだそうだ。俺の親父が勤める病院と、その薬局が提携しているのが分かって、佑輔──香乃の息子と俺は、何となく話すようになっていた。
 香乃に出逢ったのは、梅雨がまだ開けない七月だった。期末考査の勉強のため、佑輔に誘われてこの家に来て、ひと目惚れした。
 佑輔は部屋にいた。俺は廊下でつかまえた香乃に、無理やりキスをして、あの煙草の味を感じながら、服越しに勃起を押しつけた。抵抗していた香乃の乳房の突起を指でこすると、香乃は俺を洗面所に連れこんで口でした。そのときも全部飲んでいた気がする。
 荒っぽい息を噛んでいると、不意に「浩平ー?」と佑輔の声がして、俺は慌てて答えながらファスナーを正した。生徒手帳のページを破って、香乃に連絡先の走り書きを握らせた。それから、俺と香乃は、この家が空っぽになると軆を結びつけている。
 テーブルに頬杖をつき、スマホを取り出して画面を起こす。何の着信もない。別にこちらから連絡する相手もいない。
 平日の午前九時、香乃にメールをして、香乃以外留守だと返ってくると、俺はこの家に来る。このスマホは、ほとんどそれだけに使う。そして、帰り道にメールは全部削除する。
 何も残らないのにな、と思う。そんなふうに、削除してしまうメールみたいに。
 どんなに軆を重ねても、俺と香乃には何も残らない。埋まらない穴が深くなっていくだけだ。
 俺は「もうやめる」のひと言が言えないし、香乃も「もうやめて」のひと言を言わない。俺は香乃をつらぬいて、奥まで突いて、でもそうすることで、俺は香乃の愛情に包まれたりなんかしていない。単に、自分の心に、空洞を空けている。
 こんなに香乃を愛しているのに、愛おしくてたまらないのに、何も生まれない。香乃を抱くほど、俺は腫れ上がる気持ちを押し殺している。誰にも届かない膿んだ心を持て余し、結局それは、床に踏みつけるしかない。
 そして、感情が流出する。感覚を喪失していく。
 香乃が作ったオムライスを食べると、リビングのカウチでもたれあって、キスをしたり服の上から触れ合ったりする。引いたカーテンの向こうからの日射しが、指先や衣擦れに陰影を作る。
 触って。舐めて。入れて。
 そんな言葉は交わすのに、「好き」とは言わない。それが、俺と香乃の距離なのだろうか。
 俺にまたがった香乃が、腰を沈めて俺の首にしがみつく。どろどろに濡れた熱が吸いついてくる。俺は香乃の太腿をつかんでもっと奥まで突き刺して、お互いうわずった声を出して、腰の動きを縺れあわせて快感をいたぶる。
 香乃の顔を見た。濃くない化粧。しっとり上気する肌、睫毛が縁取る瞳、薄く色づく唇。
 長い髪をほどくと、さらさらと乱れた服の上を流れる。その軆を腕に抱くと、感触は柔らかくふっくらとしている。うなじに舌を這わせると、香乃も俺の軆に抱きついた。
 つながった性器が、熟れた果実みたいな潤んだ音を立てている。腰が蕩けてふわりとあふれそうになるのに、それをぎゅっとこらえて我慢する。
 いつも俺は、十五時にこの家をあとにする。それまでぎりぎりまでつながって、絶頂を焦らして、息や声を崩している。
 俺たちは、軆の相性はいいのだと思う。「もういく?」と訊くと、香乃はうなずき、俺は香乃を前倒しにして後ろから攻める。攻めながら核を撫でると、それで香乃はきゅうっと俺を締めつけてきて、まもなく俺たちは、ほぼ同時に達する。
 香乃は床に崩れ落ちて、それでも、俺の股間を舐めて片づけてくれる。ティッシュとか、証拠を残せないのもあるのだが。
 俺は制服を正し、香乃も身なりをきちんと戻し、「じゃあまた」と玄関先で別れる。
 香乃とセックスをしていると、そのあともっと虚しくなるのも忘れて、ちょっとだけ息が楽になるのだ。俺は、子供の頃から生きている実感がなかった。自分は必要のない存在だと感じていた。
 俺は、跡取りとして男が欲しかったから作られただけの子供だ。でも、昔から医者になる気はなかった。そんな脳みそもなかった。だから結局、優等生の姉が両親の期待を背負って、両親には俺は作らなければよかった存在になった。
 姉は今、二十歳で、医大に通って、浮いたうわさもなく、卒業後に備えた見合いまでしたりしている。そんな姉を俺は軽蔑しているが、姉もこんな俺を軽蔑している。
 両親は、俺が学校をサボっているのを知っているはずなのに、何も訊いてこない。
 誰も俺のことなんて見てくれない。
 香乃だってそうだと、終わると気づいて一番傷つくのだけど、交わっているあいだは香乃は確かに俺を求めてくれて、自分が認められているように感じる。だから、俺は香乃に会いにいってしまう。
 どんどん、奪われていく。埋まらない心を満たそうとしているのに、何だよこの関係?
 不倫。人妻。友達の母親。
 むしろ正気とか倫理とかを失くしていっている。
『お前、二学期から出席日数ほとんどないだろ。
 今度の中間落としたら留年らしいぞ。』
 十月になって、中間考査が近づいてくると、佑輔がそんなメールをよこした。『もうこのまま退学でもいい。』と返すと、電話がかかってきて説教された。『明日、俺の家に来い』と佑輔は言った。
『付け焼き刃だけど、平均点取れるポイントを詰めこんでやる』
 お前んちにはほぼ毎日邪魔してんだけどな、と思いつつ、『分かった』と返した。
 俺が留年しようが退学しようが、進級しようが卒業しようが、親が関心を持たないのは同じだと思うが。
 ああ、何だかもう、香乃を連れて駆け落ちでもしたい。そう思って、白昼夢のようなバカげた未来に、自分で嗤ってしまった。
 青空からの風が涼しくなってきた翌日、久々に学校に顔を出して、いろんな教師にちくちく言われた。ここでも俺は、いらない存在だ。俺みたいな劣等生は、在籍しているだけで学校の不名誉なのだろう。
 やる気もなくつくえに伏せっていると、女の子が話しかけてくることはある。ダイエットに命を懸ける同い年の女の子の脚は細く、腰も華奢で、腕もすらりと長い。俺はそれに魅力を感じない。
 指先が食いこむ弾力、噛みちぎりたい厚み、ふくよかな腰まわり。香乃のあの官能的な曲線が好きだ。俺はまたつくえに顔を伏せ、彼女たちが何か言っても、何も聞かなかった。
 放課後になると、佑輔に引っ張られて家に連れていかれた。今日は佑輔に連れていかれると香乃にメールしていたから、香乃は驚いた顔を微塵も見せず、対応した。
 完全に俺を「息子の友達」として見て、笑顔で接して、関係があるなんてまったく見せない。何だかそれが悔しかったけど、香乃にちょっかいをかける前に、佑輔が勉強会を始めたので仕方なくつきあった。でも、集中力もやる気も出ないし、そんなことより香乃に少しでも触りたかった。
「佑輔」
「ん? 解けたか」
「やっぱ俺、学校辞める」
「あのなあ──」
「どうせ、平均点取ったって意味ないし。全国トップでも取らないと、親は俺を見ないよ」
「学校辞めてどうすんだよ」
「好きな人と遠くに行きたい」
「その前に彼女いんのか」
「………、好きな人はいる」
「マジか。校外か」
「すげえ好きなんだ」
「ほう」
「もう……好きなのに、何で、本気だって分かってもらえないんだよ」
 佑輔は肩をすくめて、「高卒ないと、好きな女にプレゼントもできないぜ」とノートをペンでたたいた。俺はうめいて、シャーペンを持ち直して白紙のノートを見つめた。が、一分も持たずにペンを投げて結局立ち上がり、「おい」と佑輔に言われると、「便所借りる」と返して俺は部屋を出た。
 キッチンから甘い匂いがしていたから、そちらに向かった。香乃が電子レンジを覗きこんでいた。
「何作ってるの」と歩み寄ると、香乃はこちらを見て、「焼きプリンができるから、少し待っててね」と“友達の母親”の顔と口調で微笑んだ。
「男子高校生に焼きプリンって」
「佑輔は好きなんだよね」
「ふうん」
 香乃の髪に触れようとした。が、それはうまくかわされて、にっこりと微笑まれる。
「もう少しで持っていくから、佑輔にも言っておいてちょうだいね」
 頭の中に、鋭い静電気が走る。俺は強引に香乃の腕をつかんで、引っ張って、深くキスをした。煙草の味。が、すぐに遠慮なく舌を噛まれたから、びっくりして顔を離す。
 香乃は少し怖い顔をしていて、「私との関係がどうでもいいの?」と言った。俺は、その言葉の意味をとっさに測りかねた。けど、だけど、それはずるいだろ、とは思った。
 どうでもよくないよ。香乃を連れて逃げたいよ。でも叶わないんだろ? どうせ香乃は、旦那と佑輔が大事なんだろ? だったら俺は、それをぶっ壊したいのに──
 ぶっ壊さなければ、あんたは俺のそばにいるっていうのか? 何だよ、それ。そんな矛盾、あんたには都合がいいだろうけど、俺にはひたすら傷がつくじゃないか。
 俺は佑輔の部屋から荷物を取って、カラメルの甘い香りがただようその家を立ち去った。胸に空いた穴で、息が苦しかった。
 俺は愛されていない。香乃にも愛されちゃいないのだ。香乃に愛してもらえるなら、誰に突き飛ばされても平気だと思えたのに、やっぱり香乃だって俺のことなんて見てくれない。そもそも手に入れていなかったけど、それでも、香乃への片想いすら否定されて心が吹き抜けて、その空洞が俺をつらぬいて意識を彷徨わせる。
 やがて、中間考査が終わった。俺はもちろん及第点を取れず、オール赤点だった。だが、それに触れることもしない家族と夕食を取り、夜中、リビングのPCで学校のホームページにアクセスして、退学届のPDFをダウンロードして印刷した。
 もうやめよう。ぜんぶやめよう。学校も家もいらない。待ってくれと止めてもくれない。これからどうしていくのかは考えていないけど、とりあえず、今をすべてやめたい。
 退学届を提出する前の日、香乃を訪ねた。その日も、影を映すカーテンがかかる寝室でつながった。事が終わると、高校を退学することを話した。ついでに家のことも話した。香乃はあんまり興味もなさそうに、煙草を吸っていた。
「もう全部やめる」と言ったところで、香乃は灰皿で火種を消して、ベッドを降り、カーテンにもぐって少し窓を開けた。カーテンがふわりとふくらんで、香乃のシルエットが透ける。
 あのカーテンにも、この旦那の煙草の匂いがしたっけ。それに包まれる香乃は、やっぱり俺には手が届かない人なのだ。「たぶん」と俺はこの言葉をつけくわえた。
「香乃さんとも、今日でおしまいだ」
 日射しに浮かぶ香乃のシルエットは、微動もしない。
 笑っているか。泣いているか。それも分からない。
 そんなふうに、俺には香乃の心は分からないままなのだろう。捕まえられないのだ。どんなに手を伸ばしても、結婚して息子もいる香乃には、あのカーテンのようなぶあつい膜があって、俺には触れられない。
 香乃だけじゃない。今まで俺がかかわった人すべてが、俺を満たしてくれなかった。みんな、俺を通り過ぎていった。今までと同じじゃないか。なのに、香乃を失うと思うと、なぜこんなに痛いのだろう。
 日射しを受けるカーテンが秋風に揺れて、壁の影がひらひら動く。カーテンに染みついた煙草の匂いも、舞いこんでくる。それに包まる香乃は、やっぱり何も言わずにシルエットしか見せない。
「もう来ないよ」
 最後だと思って、小さくつぶやいた。沈黙が流れた。風の音だけが低くすりぬけた。
 ふと窓を閉めた香乃は、こつん、とガラスに額を当てた。
「そうしたほうがいいわ」
「……うん」
「私も、堕ろすつもりだから」
 俺は目を見開いた。
 香乃のシルエットは動かない。俺は段々と目を落とし、心がぱっくり裂けるのを感じた。
 そう、こうしてまた失う。やっぱり、失うのだ。
 そして、空っぽの心は、傷口だけ孕む。
 FIN
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hibikore-archives · 4 months
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よしもとかよ 「日々是好日」。vol.135 (2024 / 6 / 5 + 6 / 12 )
2024   5th + 12th june  
M1 mademoiselle hortensia (Yvette Giraud)
  M2 God only knows (Des'ree)     M3 green (Edie Brickell)
  M4 the Garden (Bobby McFerrin)     M5 sweet little truth (Tasmin Archer)     M6 ambrosia (A Reminiscent Drive)     M7 in God's hands (Nelly Furtado)       M8 laughter in the rain (Ashley Maher)      
[好日の素…挿し芽をすること]   
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  6月と聞くと やはり梅雨のイメージ。 雨が降ると わたしたち人間にとっては 何かと都合の悪いような印象がありますが、 植物にとっては 水分を吸い上げてよく繁ることができ�� まさに恵みの雨。   庭仕事に精通していらっしゃる方には 頷いていただけるかと思うのですが、 実は5月下旬ごろから6月にかけての時期は 梅雨挿し、という言葉もあるほど 挿し木や挿し芽に向いている時期と言われます。   わたし自身の経験でも 確かにこの時期は 挿した植物が���を張って成長する 確率が高いように感じます。 土の中の温度や水分量が 挿し芽に適した状態になるから、というのが 理由のようです。   植物の種類によっては 挿し芽や挿し木ができないものもあったり 別の時期の方が適している場合もありますが、 この時期に挿し芽ができる植物の場合、 簡単なものだと 挿し穂を土に挿しておくだけで ��ってくれるものもあります。   多肉植物の場合だと 挿し芽の切り口を乾かしてから挿す、とか 葉のおおきなものは半分に切ってから…など 少し手をかけることで 成功率があがるケースも。   我が家では、正直なところ もう鉢の置き場がないような状態なのですが(笑、 枝の整理などをすると、どうしても もったいない気持ちから 挿し芽をしてしまうんですよねぇ。   苗を増やすために挿す、というよりは そういうもったいない気持ちと あとは植物を長く楽しむために 苗を更新するべく、挿し芽をして 同じ品種の植物をいくつかキープする、と いったところでしょうか。   挿し芽が思いのほかうまくいって 増えすぎてしまったものは 草花交換会に出したりもしています。   雨の日が多くなりがちな時季ですが 植物の成長をたのしみに待つ、というのも これはこれで悪くないかもしれません。     
* * * * * * * * * * *
[日々是食べたい!… わらびもち ]
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  気温も上がってきて そろそろ のど越しのよいものが 食べたくなってくる頃。 とはいえ、 キンキンに冷えたものには まだ少し早いような気もします。   そんなところで、選択肢のひとつとして 挙げてみたのが、わらびもち。   何でも平安時代から 食べられており、 第60代天皇である醍醐天皇が たいそうお好きだったとか。   わらびの根のでんぷんを 使ったのがはじまりで わらびもち、と呼ばれるのですが 現在では わらびのでんぷんは 希少価値が高く、 わらび以外の素材のでんぷんを ブレンドしたもので つくられることが多いそうです。   よく見られるのは きなこをトッピングしたものですが こちらは 安土桃山時代の茶屋の名物として愛され、 あんこを包んだタイプのものは 江戸時代に 位の高い方が召し上がる 特別なお菓子になっていったのだそう。   そして今では、 抹茶や黒糖の風味はもちろん ミルク味にカフェオレ味、 フルーツのフレーバーのものに ドリンクタイプのわらびもちまで バリエーションも豊富になり、 日本だけでなく、海外の方々にも 愛されるようになりました。   基本的にはつめたいおやつなのですが この頃では 出来立てのあたたかいわらびもちを 提供するお店もあるそうです。 わたしもじぶんでつくった際に つまみ食いで(笑、 ほんのりあたたかいものを 口に入れたことがありますが、 確かにそれもまたおいしい! 以前このコーナーで触れた 和菓子店さんのレシピ集を参考に わらびもちをつくって、たのしんでいます。
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kennak · 2 months
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終わった!終わった!子育て終わった!! 子どもとか死んでも産みたくなかったのに全部俺と両親で育てるからって夫に毎日土下座されて養子とろうって話しても駄目で、私みたいなのを引き取ってくれた優しい夫と義両親の為に仕方なく産んだ!!! なのに予定日2週間前に夫が事故で死んだ!! 義両親は夫が亡くなったショックで鬱になって頼れないし実家とは絶縁してるしどこにも頼れなかった!! 養子に出そうと思ったけど相談しに行っても母子手当っていうのが始まったから大丈夫って説得してくんの!!私は育てたくないっつってんのに!!! でもいくら言っても分かってくれないから仕方なく職場に頭下げて事情話して勤務を短くしてもらって働き出した!! 目を離したら死ぬ生き物相手に毎日毎日おかしくなりそうだった!!いや元々おかしいか!!鬱だったし!!! ままーって言いながら伸ばされる手が小さすぎて壊しそうでいっつも恐々抱っこしてた!!たかいたかいとか無理落としそう!!!抱っこしてる間ヨダレが服に染みて冷たいのに子どもは体温高くてあっついからなんかめちゃくちゃだった!!! ミルクじゃなくなって食事食べられるようになってからはもっと困った!!!子ども卵アレルギーなんだけど私が子どもの頃食べさせてもらってたのは具なしの卵チャーハンぐらいだったしそれ以外は気まぐれに寄越されるピザとか食べ残しの名前も知らない惣菜とかで、子どもには何食べさせたら良いのか分かんなくてめちゃくちゃ本で調べた!!! 箸の持ち方も夫に矯正してもらったけど自信なかったから義両親に頭下げてお手本になってもらったりした!! 箸の持ち方だけじゃなく、何かにつけて殴られて育ったし褒められた記憶とか無いからどんなふうに接して良いか全然わかんなかった!!でも私みたいに変な子だっていじめられて欲しくないから児童館みたいな集会所?にたくさん連れて行って品が良さそうな人の言葉や接し方を真似したり仲良くなってくれた人に頭下げて接し方とか怒り方とか褒め方とか色々教わった!!! 勉強もできる方じゃないから算数の教科書に載ってる基礎問題はよくてもチャレンジ問題とかは全然できなくて教えられなくて子どもと一緒に悩むばっかだった!!そのたんびにあーやっぱ施設入れとけばこの子にはもっと良い親と家庭環境が与えられたかもしれないのに、だから私みたいなのは産んじゃいけなかったし育てたくなかったのにごめんねごめんねって泣きたくなった!!!嘘泣いた!!夜中にひっそりトイレで!!!臭かった!!! 中学になって反抗期迎えて「うるせえババア」って言われた時、愛情をしっかり与えられて育った子は甘えてもいいって思ってるから暴言を吐くって本で習って知ってたから嬉しくてワンワン泣いた!!!そうか!!!私はあなたを愛せてたか!!!そう感じ取ってくれたか!!!めちゃくちゃ嬉しいよ!!!せめてそれだけはよかったよ!!!! そのあとしょんぼりして謝ってきたけど悲しくて泣いたんじゃないよ!!!本当に嬉しかったんだよ!!!また泣いちゃいそうで言えなかったけどさ!!! 高校入ってギターとか始めてラップとかもやるようになって、そういえば子供のころラップの曲たくさん聞いてたからかーちゃんあと少しでラッパーになるところだったって言ったら血だねぇってしみじみ言われて笑った!!そうだね私が産んだ子だもんね!! そんで大学に入ったらサークルとバイトばっかであんまり喋らなかったりしたけどそれでも元気そうなのは分かってたからよかったよ!!! 時々時間が合った時に経済学部入ったけど将来何すんの?って聞いたら子どもに関わる職業って言われて仰天した!! なんで教育学部とかじゃないのって聞いたら学校以外で子どもにアプローチできる事業を模索している、学校で教える為の内容を学んでも意味がないからとかなんとか言ってた!!! というか子ども好きだったの?って聞いたら好きだよ、でも恥ずいからお母さんには内緒だったけど、って言われてなんて言えば良いか分かんなくて黙っちゃった!!! 私アンタが生まれる前までは子どもうっすら嫌いだったよ!! 見てると辛かった子ども時代の自分のこと思い出すからさ!!! 生まれたアンタ見てそんな気持ち運良く吹っ飛んだけどさ!! ラッパーの話の時に、血だねえって言われた時本当はドキッとしてたよ!! だって私あのクソ共の娘だからさ、なにか受け継いでんじゃ無いかって思ってさ!! でもアンタ子ども好きだったんだ!! よかった!!! やっぱ血とか関係ないわ!!! それから大学卒業して、私の子どもは無事子どもに関わる仕事についた!! 就職して落ち着くまでは実家にいるっていってて、この度ようやく子どもが家を出た!! 晴れやかな笑顔でブンブン手を振って歩いてった!! 夫!!! 見てるか夫!!!! お前の代わりに死に物狂いでいい子に育てたぞ!!! 私が母親で幸せだったかとかは怖くて聞けなかったけど!!! でもこれ以上無いぐらい精一杯やったぞ!!! 子育てやり遂げたぞ!!! 愛してるぞ!!!幸せになれよ!!!
子育て終わった!やったーー!!【問い合わせに関する追記】
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naganumapiano · 2 months
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明日は朝市協賛で7時からの早朝営業します。
やっとモーニングメニューが出来ました(ギリギリやね)
道産小麦春よ恋100%にカルピス発酵バターを練り込んで、水を使わずにミルクだけでこねあげたミルクブレッドに地元産のブルーベリーのコンフィチュールにコーンとポタージュスープをマリッジした冷製コーンスープ、それにミニサラダを付けて880円(税込)で提供いたします。
限定20食で無くなり次第終了となります。
明日はよろしくお願い致します。
#長沼 #カフェ
#農家の嫁の夏の朝市
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#カフェも頑張る
#カフェピアーノピアーノ
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