Don't wanna be here? Send us removal request.
Text
2019年6月21日
羽毛布団を抱えてクリーニング屋さんから出てくる人を見かけたり、パラソルの影でお弁当を売るおばあちゃんのデニムの色が海のように青かったり、そんな風景によって夏がさらに深まっていく。この季節は大好きだけど小学生の夏休みのような落ち着かなさもあって、胸の奥が苦しくなる。あれもこれもしたいのにクーラーの効いた部屋にいるだけで何かを達成している気分になって、いつの間にやらまた夜が来てしまうあの感じ。ただラジオ体操のスタンプだけが溜まっていく日々の中で、じっとお神祭の日が来るのを待ち侘びていた。
でも、もう私たちは知っている。小さな神社も魚型のカキ氷もない東京の隅では、ただ待ち侘びているだけじゃ何も起きないことに気付いている。自分の心でどんどん前進していかなければならないこの毎日は、どこに辿り着けばハッピーエンドになれるの?あまりにも人生は広すぎて迷ってしまうよね。みんながなんだか良く思えて、いつだって空は明るくて、目印になってくれる星なんてココにはないもの。それでも迷うことに夢中になって空っぽのまま1日を終えてしまうのなんてイヤだから、今日も英語のテキストを開いてひとつひとつ覚えていく。
知識が増えれば増えるほど、生きている感じがするのはなぜだろう?心がミシミシと太くなっていく感じがする。あの頃の自分より随分と良くなっていくのが今この瞬間に分かるから、明日もうまく生きてられる希望を持てるんだと思う。知識とか理解ってオモシロイよね。全てのことにそういうものたちが住んでいるなら、もう退屈なんてしなくて良いじゃんって思った瞬間、人生は渋谷のように娯楽で溢れて仕方がなくなった。
"よくできました"なんてもう誰にも貰えないから、私自身がよくしてあげないとね。引き出しの奥にしまった宝物(小さな神社の木漏れ日や魚型のカキ氷の砂糖の甘さのようなものが、本当にいっぱいある。)を時々こんな風に思い出しながら、新しい宝物を見つける旅を今日もしよう。みずみずしくてこんなにも長い夏の時間を無かったことにはしたくないしね。
2 notes
·
View notes
Text
2019年6月14日
考えれば考えるほど、自分の愚かさに辿り着いてダメだ〜って気分。世の中はそんな風にできていて、だから、考えすぎは良くないよと諭してくれるのかもしれない。
早朝の4時過ぎ、同じ布団に潜り込んでいた愛犬に起こされて、耳のあたりを沢山撫でてあげた。そんなに大きな欠伸をするなら眠っても良いのに。可愛いおしりをくっつけて隣に座っていたり、暑くなったら向こうで伸びて涼んでいたり、そうしている内に��たりとも眠ってしまって目覚ましが鳴って、止め、鳴って、止め、恋人に起こしてもらい、ようやく朝が来た。
今週はまだ星野源さんのラジオを聞いてないから、タイムフリーで聞くのを楽しみにしている。コンビニスイーツも買っちゃお、欲しい雑誌もあったなあ。どんな日が来ても、どんな場所に居ても、自分の今日という1日をどうにかして輝かそうとしなきゃ、マシにはならないよね。
金曜日の夜なのに予定が無くなって、何でもできるようになってしまって困っている。"タピオカ飲みたいなあ"も一過性のものだし、一口飲んだら"これじゃなくても良かったなあ"って絶対に思うもん。行列に並ぶガールズは、私よりも尊さや儚さを知っているのかもしれない。私はできるだけ"これじゃなかった"を避けて生きていきたい。でもこの頃は慎重になりすぎている気がする。
ガムシャラにもなれないし、じゃあ何になれば良いのか分からないけど、ケンタッキーでも買って帰ろう。お風呂でラジオを聞いて、マニキュアを塗って、お酒を飲みながら映画を観よう。何にもなれなくたってもう良いや。
1 note
·
View note
Text
2019年6月13日
インターネットの中にも"居心地"というものがあるらしいね。Tumblrに帰ってきたいと思っちゃった。ここはきっと、いくつになっても手放すことのできないひとり暮らしのアパートのようなもので、時々はそこで暮らすことを思い出したほうが良い気がする。孤独は退屈を生み、退屈は没頭を生むなら、そういうものって必要じゃない。
最近は英語を喋れるようになりたくなって、英会話のテキストを読んだりしている。2020年の東京五輪に向けて、私は私なりの準備をせっせとしているんだと思う。時代が巡り東京五輪が再びやってくる。このことだけについて言えば、想像以上に素晴らしいことだと思わない?いつもはテレビの中に閉じ込められているようなシーンが、この東京でいくつもいくつも湧き上がりして、もしかしたらこの目で観ることができるかも!?あの時代は良かったなあなんて羨ましがるよりも、この時代を良く生きていたいと思った。
なんて、何かを書き始めたら、よりよい社会についてを考えてしまうようになった。みんなが豊かに暮らせるようになるにはどうしたら良い?私はなにをすれば良い?封筒で届いた住民税のお知らせを見てギョッとしても、これで私たち(私以外の誰か)の暮らしが良くなるみたいなら、それは毎日のように���っていたことだなあと納得できるようになるなんて、私は善人(偽善者)なの��もしれないよ。
これまでは、愛や恋や朝や夜のことばかりを考えていたのに、いきなりプツリとチャンネルが変わってしまったように、何かを見ようとしたら何も見えなくなってしまったことに本当は気付いている。道ばたに落ちているのは、心配事や英文法で、これじゃあもう詩なんて書けるわけがないよね、なんて思ってしまうけどさ。
ただ、なんだか今週はずっと忙しくて、そんなことを考える間もなく思考が早送りのようにキュルキュル進んでいく。でも、こんなにがんばったのにがんばってないみたい。私には(みんなにも)生活を選ぶ権利があるので、負けずに曲げずにパソコンの電源を落としても、なんだか悔しくなってしまう。
とある政治家さんが言っていた、マウンドに立たないとボールには触れないってこういうことだと思う。より良い社会は、まずは自分の生活範囲内から作っていかないといけない。スローガンのようなものって、観客席からのブーイングだけでは変えられないとは分かっているけれど、負けていくのを堪えて観るしかないってなんか虚しいじゃん。
でも、悔しくても虚しくても、楽しいことや嬉しいことを見つけてこの毎日を守っていこうと思ったけど、穏やかな気持ちを保つのがムズカシイ。賛同できないし、もうやめちゃおっかな☆って気分。間違いのようなものの中に所属するのって、ブーイングもせずに間違いを応援しているみたいでしっくり来ないよね。
でも、そんな時でもラジオを聞けば、心でクスクス笑って元気になることを知っているから、案外大丈夫。私も気の利いたラジオネームが欲しいなあ。
1 note
·
View note
Text
思い通りに朝が来て
思い通りに夏が来たことが
これまでにあったかしら
私のことを好きになったら良いのに
の続きはいつも胸が痛むばかりで
なんだか思い通りにはいかなかった
1日の長さも季節の順番も
好きだったあの子にだって
決まりごとがあるから仕方がないのよ
いつか人差し指で回してみたい
くるりとバスケットボールのように
それらのバランスは 私にかかっている
そうして 朝になり夏が訪れ
半袖を着たあの子が目の前に現れたら
本当は私のことがずっと好きだった
なんて告白をしてくれるの
その瞬間 すべてが思い通りになって
すべてが私のものになって
なんだか退屈になっちゃった
光に満ち満ちた朝を
風が熱をさらう夏を
目の前で笑うあの子を
ひとつずつ操る度に
スピードを増して失っていく
心から愛しむことをひとつずつ
この指から失っていく
ねえ 私の欲しかったものは
たった一匹の飼い慣らした犬のように
従順が続く日々だったのかしら
すべてを上手に愛せたらな
いつかの夜も冬もあの子だって
このまんまで愛し抜けたらな
なみか
3 notes
·
View notes
Text
私だけが
古いSF映画もあの子の泣き顔も
知らないままだったら
悪い夢など見ることなく
朝を何度も繰り返すだけで
私だけが幸せになれるのかもしれない
誰かが成し遂げた偉大な出来事だって
多くを知らないまま フローリングの床に
散らかる愛や欲望を食べ尽くしながら
湿度計がチリチリと変化していくことに
目をやり 水を汲み 生きていけたら
また聞こえる 窓の外で猫が鳴いている
冬は耐える季節だと勘違いをしたまま
可愛いことだけを求められ続けるなんて
失恋したばかりの少女のようで
抱きしめてくれる人はもう居なかった
そんなはち切れそうなハタチの頃に
戻りたいわけじゃないけれど
少し今のことが見えなくなってみたい
知らない��とを胸に沢山抱え
可愛いものだけを写真におさめていたい
そうして私だけが幸せになって
遠く猫の鳴き声を聞きながら 水を汲み
春を待ち焦がれることで生きていけたら
なみか
2 notes
·
View notes
Text
2018年
明けましておめでとうございます。と言えば、昨日までの悪いことがすべてリセットされるようですね。あの時言ってしまった少しの嘘や、ずる休みのように過ごした1日だって簡単に許されてしまう。 幼少期や思春期の出来事を語るように過ごす大晦日を越え、 2017年からハッピィなことだけを持ち出し、私たちは2018年をまた少しずつ生きていくのです。遠く家族のことを想いながら、それぞれの季節を噛みしめ休息しながら走り続けていこう。少し泣いてしまったら明日好きな人とお喋りをしよう。これから訪れる日々を運命のような曖昧なものの仕業になんかしたくはないからね、“私である”ということを大きな選択のひとつとして、今日だってきちんと責任を持って笑っていたい。好きなことをして、好きなものを食べて、好きな人と過ごす。そんな無くしたくない日常は何度新しくなったとしても、今ここに私の手の中にあることを忘れてはいけない。今年もよろしくね。と言えば、これからも続いていくであろう関係性に少し照れながら、温かい部屋でまどろむ中でまた何かを待ち侘びている。それは愛かもしれないし、退屈かもしれない。でも、間違えても退屈を寂しいだなんて言い換えてはいけないよ。つまんないとひとりで寝転んでしまうのも時々は良いじゃない。沢山の考え事にも負けることなく、2018年もまた少しくらいは夢を見て誰かと生きていこうね。
4 notes
·
View notes
Text
夜の遊園地
結局メリーゴーランドだとか
コーヒーカップくらいが良いのよ
登場人物は私たちだけで
ブザーが鳴れば世界は回り始める
夜の遊園地のど真ん中で
光を撒き散らしながら速度を上げていく
隣にはあなたがいて
何度も瞬きをしてシャッターを切るの
忘れたくないからわざと覚えておく
流星群の中を息継ぎなしで泳ぐように
回り続ける 景色は置いてけぼりで
世界に私とあなた ふたりきりみたいね
暗闇は遠くの空に閉じ込められた
霞んでいく ひとりぼっちの日々
早くこちらへ来て幸せになるのよ
こんな風に幸せになるのよ
どこにいても夜は���続きはしないし
ほらね 二度目のブザー
元の場所へと整列する光たち
そろそろ帰ろう 私たちも
遊園地のゲートをくぐれば
息継ぎはあなたの胸の中で
潜るのは憂鬱なんかじゃなく
深い深い明日の愛の元へ
どんな夜が訪れたとしても
光を撒き散らしながら幸せになるのよ
なみか
1 note
·
View note
Text
女の子について
女の子は大変だよね
毎朝口紅をひき
花のように生きてないといけない
風が吹けば つるんとした額を
見せないといけない
お腹が痛くなれば
白い錠剤を2つで すぐに
大丈夫にならないといけない
それでも女の子は楽しいよね
花屋に並ぶ薔薇のように
口紅の色は様々で
恋人が額にキスをすれば
今日もあなたが好きだよって
いつか母になれば
小さな洋服を選んであげるの
私たちは ピンクとか赤だけじゃない
沢山の選択肢を持っている
大学 進路 就職 結婚 出産
する しない したいけど できない
そうやってイジイジと悩むのは
昨日だけにして 今日だって
この私で良かったと生きてこう
たったひとつの人生に
口紅をひき花のように生きてこう
なみか
2 notes
·
View notes
Text
2017年12月19日。
8時30分のアラームでベッドから起き出して、目玉焼きを焼いて納豆を混ぜて、こたつで朝ご飯を食べて、恋人が起きて来て、珈琲をふたり分淹れてくれて、少しの間隣に座って飲む。行ってらっしゃいと玄関で見送って、洗面所で出かける支度を始めたけれど、働く気分になれなかったから会社に行かなかった。コンビニの甘いカフェラテのことを思い出してもダメで、まあ良いか、昨晩うまく眠れなったし、明日また頑張れば良い。こんな風にカンタンに「仕事をしないで良い」選択ができるのは楽だよね。社会から離れるということは、家族、恋人、友達だけの繋がりで、煩わしい上司も、仕事ができない先輩も、同僚とのランチタイムとも無縁なわけ。そんなのってやっぱりとても楽だけれど、誰かの愚痴を言うことでなんだかスッキリすることも無くなった。いつでも真ん中にあるのは誰とも関わり得ない自分自身の悩みだけで、まあこれはこれで良いのだけれど、何かが足りないし、毎日疲れてしまっている。今日だって恋人の帰りを待つだけの1日を選んでしまったのは、良くなかった。適当な考え事をしていたらもう夕方が来た、なんて思っていたら、もう窓の外はこんなにも真っ暗だなんて、冬は健康な心で居られないよね。ねえ、明日からまた頑張ろうって何度も生き返るように繰り返していくのはとっくに飽きたのよ。だからもっと頑張って生きないといけない。頑張って頑張って、お金持ちになって?そんなに働いて偉いねって?そうなりたいの?今のままでも幸せだよ?でも、頑張ろう。いつでも自分は自分にかかっている。頑張ろう、明日からまた。
2 notes
·
View notes
Text
渋谷で待ち合わせ
スクランブル交差点のど真ん中
カメラの前 躊躇もしないで
緑のワンピースを揺らし踊る女の子
そうね もうすぐクリスマスだものね
私は ああなりたかったわけじゃないよ
華やかさは目の端くらいで充分だけど
なんだか良いよね ハッピーそうで
沢山の音が入り混じる渋谷
夜空の下 ビルにかかる大きな広告が
ビリビリと剥がされていく
その瞬間 人々は次の何かに期待をするの
その間にも何度も何度も
シャッターは押される
ねえ あなただって
そうなりたかったわけじゃなかった?
手を繋いだ女子高生が
あちらのほうへと走っていく
キミたちはまだ知らない
制服を脱いでも大人にはなれないことを
けれど この私よりも知っていることだって
あの頃は多かったはずでしょう
永遠のように長い時間割のことだとか
保健室で眠ることの後ろめたさだとか
あの頃起き続けていた沢山の出来事は
ハタチや男の子やお酒や満員電車に
掻き消されてもう分かんないやって
理解できなくなることで
大人になったような気がしていたよ
今夜だってあの子とどうにかなれるかも
ってまたしてしまう ひとつの約束は
もう大人同士だから仕方がないなんて
人々の陰に隠れて何度目の待ち合わせ
手を繋いだ女子高生が
こちらを振り返り笑っている
ああなりたくなんかないやって
青春のたったひとつの夜に消えていった
なみか
2 notes
·
View notes
Text
あなたは思い知るのよ
愛が小爆発を起こした模様です
街の片隅 マンションの一室で 果てなく生きる女の子の事情なんて あまりにも小さく閉鎖的すぎて ニュースの原稿にも起こされやしない
だから私は洗面所に鍵をかけ 鏡の前で読み上げるの 自身の中で起こっている 憎く哀しい愛の小爆発のことを
たった今 とあるマンションの一室で 愛が小爆発を起こした模様です
女の子はヒステリーを持っているの あなたは扉の向こう そんなことなど知らないまま 眠ることで真夜中を消費している
ねえ 誰か私を見つけてよ どんなに極悪卑劣なニュースよりも 愛することは大切な出来事でしょう?
そうして朝になれば知るの テレビの音量をひとつひとつ上げる度に ひどく愛されていることを あなたは思い知るのよ
なみか
1 note
·
View note