Tumgik
konore · 1 year
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えれれれれれれれれれ。Electric!
薄曇りが、やがて鉄の羽衣になり、溶けずに呼吸を妨げる。眼の洞窟に誰かいる。かんろん、かんろん、灯りの軋む音がする。転がるように光が奥まる。濃い闇。緑。煙るレコードから湧くテナガザル。楽しそうに首を傾げて。大きな葉の裏、産まれなかった私がいる。蜘蛛の巣にかかった獲物。カスのようになった骸。嬰児の手のばたつきで、わー、偏光に変わる。で、何故なのか?長く意味がわからない。れれれ、わかれ。音を殺して、舌を転がす。れれれ、れれれ。音は転化し、te te te、になる。鉄が邪魔をする。血の味がする。笑顔が笑いかけてくる。いがらっぽく、別れはまだ告げていない。かんろん、かんろん、簡単、簡単。何故?どうしてあの時?その帰着が今なら。青竹の節の中。暗中の水に溺れる。涙と煙の匂いがしている。
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konore · 2 years
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たねのなかの、ゼリーの、偏光のひかりの、爽やかな風と、折れたときの、金属のひやりが、柔らかなレールとなり、放出される、とろろんと、舌足らずなつづみ、それにあわせ、跳ね出すたねの、なかの、ゼリーの、偏光のひかりが、朝の息吹の、ねぼけた笑みに、夢がこぼれ出、まどろみながら、おおろらを噛み、はらはらと、身体の中で、溶けくずれていく。なんだっけ? だっけ? 意識? だっけ? 体?っけ? その国境を、たよりあまく、渡りあぐねる、あまねく幸福よ。
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konore · 3 years
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alexandra baumgartner
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konore · 3 years
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コンプレックスなど心の問題 だけどなかなか治らない。先天的やさしさ信仰のもと、後天的やさしさを身につけようとする。傷つかない傷つかない!そーやってがんばる互いの思いやりに風がしみるので、いつか教えてもらったNINを聴く。明日も明後日もわたしとして生きていくのか。体を脱ぐこともできず。アウラとしての音が必要ですね。新しく欲深く、だれも何ひとつ出入りのないスーパードライな恍惚がほしー。それはまじでピー(censored)。
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konore · 3 years
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駄目かもしれんなあらゆることが。多肉植物の皮の中には寒天状の組織がある。それは弾力があり切断されても漏れ出てこない。白濁した肉は見通しが悪い。わたしの皮下には涙と吐き気がこごっている。徒長したアロエですね。それは水分にしては固い。叩けばゴムの反響がする。茹で卵を剥けば死。ぱさぱさしていて、生が臭う。神経が高ぶり、体温があがればやはり死。不快な寒天が変質すると臭うので、ゴミを捨てるように死へ向かう。ティッシュを屑籠へ入れるように、触れた手を洗うまで指をこごめるように。体があるから不快な気がしてならなくなる。それはある意味正しいのだろう。本能において。
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konore · 3 years
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ルーティーン
眠れる眠気の呼吸はあさく、淡い緑の霧のなかに、わずかな芳香をもってじっとしている。冷たい布がはりついたように、熱と時がうばわれていく
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konore · 3 years
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眠り
冷たい
階上の人 起き
別の日をはじめる
咎めるやうなり
横たはる身の
肢体は浮き
臓腑がいかりとなる
悪寒の拍動が
朝闇に
浸かる街へ溺れ
やがて嗅覚を失ひ
夢幻と様変はる
時間は伸びちぢみ
命はひき攣れ
排水溝は思い切り吸ひ
ゴボゴボと鳴り落つ
自失の寸暇
だれへも訪ねあるく罪
朝は殊 自由でおっかない
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konore · 5 years
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‪空虚に、さらに風穴をあけて 雌雄をこわして ただ輝く わが いとしき極地は 溶けるほど冷たい銀色。息もできず 喉の涙に 砕かれたまどろみへ 星であった 灰塵が降り ざらざらと 白き迷彩を 暴かんとす。下から見ると 優しげな顔 の目は目ではなく 捕食器
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konore · 5 years
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眠れないのは生き物として軽薄ではないのか?不眠の動物はない。不眠の花は不咲。冬熊のごとく花は眠る。眠れないものが狂い咲くのだ。そして食べる、あるいは欲を代替するように。
精肉売り場です。ぶどうゼリーを探していた。りんごゼリーと共にしないで。欲望を確かめようとする心と体が、冷ややかな一瞥を飛ばし合っている。はぁーっ。そういう感じかぁっ。そんな感じで。関わりたくない魂のわたし。
喉の塊、紊れて苦し。ほんとうに存在しているかわからない塊が、吐き気を催そうとする。そうとする、は、している、となにが違う?
かもしれぬ動物はいない。動物は死ぬかもしれなくなく、死ぬことをプレイする。花は咲かぬかもしれなくなく、枯れることをプレイする。その克明な輪郭よ。それこそが正義なのだ。遅延は存在しない。
可能性などキルドライ。生の残響に濡れるがままなど。いま手にしたいものを手にして眠らなければ。死んでから手に入るものなどないのだから。
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konore · 5 years
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konore · 5 years
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Louis Jammes
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konore · 5 years
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まぼろしの玉砂利しきつめし瞳ぴんぼけに染むうそ寒をゆく
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konore · 5 years
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・・・
  ・・・
暗中 かがやく駅は
神の指す波濤か
疾い猫が飛び出んばかりに
渦雷じみて 両眼を突く
それは うすき障子紙を燃し
ひらひらと音をたてる
ほかになにも聴こえぬ
くちづけのさなか
・・・
  ・・・
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konore · 5 years
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記念寫眞
応答が 歓声が降って来た!
いちどきに 持ち上がる首々
角が生えんばかりに
天上をみる われらは
数瞬のち 鼓笛にわきを突かれ
そろって 泡をくうこととなる
その直前
その記念に
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konore · 6 years
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拗ねてるなら
 銀紙。銀紙。通電。弁。銘無し。茶碗。辣腕。絞首。すぐに夢見るシャッター前。蛾すら忌避する蛍光灯。液ごしの月。大木の幻覚。この街の花鳥風月はそんな感じ。離れの納屋生まれの彼。いつも髪を適当に乾かす。検査して堕胎するなら、嗜虐傾向も検査しないとあわなくね。わりに。命に。尿とか。呼気。同意は求めてなさそうだった。銀紙は信じるやつにしかやらねえよ。じゃあなんでフランス語を話せるの? と聞きたいのに、眠るとすぐ忘れる。
 奥歯からの通電。痙攣する蛍光灯。くすぐったい。虚から沸きだす声。やわらかくて、君は天才なんだね。と撫でたつもりが、普通に枕。枕じゃん。ベランダから投げたら、群がる羽。鱗粉の虹。幾百たびも洗ったリネンによる、月光にむけたぼやけた変奏。群青色の泥。ぷかぷかな鈍い光。朝になるまでに硬度取り戻して、街。僕らが眠っている間、消化の危機にひんしている。時間と空間という胃袋。ばつの悪い神様の顔。その顔が好きだから多分マリア。検査にきっとひっかかる。湧き水を汲んで、茶碗の花を潤して。
 ステレオで鳴る亡国の笛。しけた滅びのエコーチェンバー。一緒に手拍子してんでしょう。長くは持たない、なんのスパンか知らないけどさ。爪に入り込むビタミン剤。漫画を勝手に捨てないで。嘘のオレンジが香ってる。地下1000フィートの空気の球。はじける様を宇宙から見よ。それは地球の花火じゃん。冬はつとめて、宇宙は夜。だれかがそれに花鳥風月感じるかも。顔色悪いし。銀紙いる?
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konore · 6 years
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「確かな星」 1分ほどの小さなお話しです。  どうぞよろしくお願いいたします。
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konore · 6 years
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