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Tokin(イラストレーター・漫画家)のポートフォリオ
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tokinfile · 3 days ago
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戦争とマンガと引力(のらくろの話)
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病気や生きづらさをテーマに据えた仕事が増える中「これまで、漫画はどのように社会問題に触れてきたか?」と考える機会が増えるようになりました。そこでいま、私ががぜん気になっているのは「のらくろ」です!!
のらくろの漫画は昔からときどき読んでいたんですが、ある時アニメをみていてふと「これは子どもにはどう映っていたんだろう」と気になりだしたのです。
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自分の世代は当然「戦争は恐ろしいものだ」と教えられて育ってきており、戦争を描いた作品に触れることがあっても、反戦の意を込めて作られたものがほとんど。 しかし「のらくろ」は子ども向け作品でありながら思いっきり戦争を描いており、相手を滅ぼし、それで大喜びしたりしています。 戦時中という特殊な状況の中、これはどのような視点で送り出され、受け止められたんだろう。 そんなことを考えて、借りられるものは図書館で借りたり、手頃なものを見つけてメルカリで買ったり、いろいろ掘っています。
しかし、私は大前提として…のらくろが好きなんですよね…。 軍隊に入って喜ぶところ、悲しいとしばしば泣いてしまうところ、おっちょこちょいなところ、ふかふかの手足…もう全てが愛らしい。
だからこそ!! 最初のフニャフニャな新人兵から、昇進していくごとに「国の名誉なのだ」と戦火に飛び込んでいったり、満身創痍となりつつも上官から「よくやった」と褒められて笑顔になったり、敵軍を全滅させて喜んだりする場面が増えるのがしんどい…。 ほとんどが素朴な日常回なんですが、話が進むにつれて(地位が上がるにつれて?��戦意高揚を煽っているのだな…というシーンが増えるのです。 作者である田河水泡先生は、どういった思いでこれを書いていたのか?これだけ戦争の描写がありつつ、愛されて続けているのはなぜなのか?
そこで先日、訪ねたのが江東区森下にある、「田河水泡・のらくろ館」です。
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展示やインタビューで田河先生の思いや、当時の読者からの反響などを知ると、作品を見る感慨もひとしお。 今の目線で見れば、恐ろしい“戦時下”という時代でも、実際はその只中に日々の生活があり、遊ぶ子どもがおり、おもちゃやマンガがあったのよね。良し悪しや歴史の意味だけではない、ささやかで、個人的な“暮らし”が…。 そして、作品や歴史と同じくらい印象的だったのが、そこに来ていた人たちの姿でした。 「昔読んだんですか?かわいいですよね」と言いながら、漫画のページをめくる30代くらいの、おそらくヘルパーさんと思しき人。その人がめくる本を「懐かしい。おもしろかったね」と言いながら眺める、おじいさん、おばあさん。 分厚い「のらくろ漫画全集」を黙々と読む小学生。館内で上映されていたアニメを見て大笑いする子ども。
時代背景を超え、漫画としての魅力が強��だからこそ、このように元・子どものおじいさんにも、今の子どもにも、私のような一介の漫画好きにも、響き続けるんですよね。作品が持つ引力を目の当たりにして胸を打たれました。
作品がどういう背景で生まれたのか、支持された(あるいは消えていった)のかを知るのってすごく面白いし、勉強になる。 そして残る作品には、やはり理由があるのだな〜。 まだしばらく、のらくろの足跡を追う探検は続きそう。続きそうで、あります。
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tokinfile · 9 days ago
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面倒な話は不要な話ではないのだ(SNSのこと)
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💭A troublesome story is not an unnecessary story (about SNS)💭 (English text is posted after Japanese text)
長らく怪しまれていたXですが、いよいよ完全に怪しくなったので、Xからblueskyに引っ越すことにしました。
ぜひフォローよろしくお願いします! (https://bsky.app/profile/tokin0528.bsky.social)
Xが昔よりもなんか嫌な感じになって、「いつも細かい喧嘩ばかりしてる」「すぐ怒られる」「行きすぎた正義」とかいう声が出るようになりました。でも、一見共感できないような声を大雑把に“面倒くさいトピック”として投げ出す傾向は、なんか危ないなあ、という気もしています。
そりゃ面倒臭いんだけど、本来、社会課題って小さなことを一つ一つ話して考えて進めるのが必要なはず。ネットやSNSの台頭で、ようやくマイノリティが声を挙げられるようになったのに「正義の暴走」とか言って十把一絡げにして無視するようなことがないようにしたいです。
しかし、今のXで意味のある話し合いができるとも思えないので、まあ、そこなんだろうという気はしますが…!
Xについて、解離性障害のアカウントは、ひとまず本の出版までは継続します。 メインアカウントは、頻度は減ると思いますが見ているので、リプなどは大歓迎です〜! noteやInstagram、tumblrで生息しているのでちょうど良い感じに付き合ってもらえたら嬉しいです。諸々のリンクはこちらにまとめています。 というか「Xから離れられますように…」と思うくらい依存気味の私ですよ…。更新頻度が減ったら「元気でやってるんだな」と思ってください。
The atmosphere at X has become more unpleasant than it used to be, and people have started to make comments like, They always have small fights in that place,''They get angry easily,'' and "excessive justice.'' However, I think there is a danger in the tendency to simply throw out voices that we cannot relate to at first glance astroublesome topics''.
Originally, it would be necessary to talk about and think about each small issue one by one when dealing with social issues. With the rise of the internet and social media, minorities have finally been able to raise their voices, so I want to make sure that we don't just ignore them all together, calling them "excessive justice.''
My SNS contacts are listed here.
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tokinfile · 24 days ago
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SNSの怖さについて… About the fear of SNS
共感出来るポストにいいねをしてたら、同じ意見のツイートばっかり出て来るようになってゾッとしてしまった。認識の偏りが生まれ育つのを見た気分。 みんなが自分と同じ事を考えているような錯覚に陥る。寂しければ寂しいほど満たされると思う。
I was liking posts on Twitter that I could relate to regarding the results of the recent House of Representatives election. Then, I started to see so many tweets with the same opinion that I was horrified.
I felt like I was witnessing the birth and growth of cognitive biases. They fall into the illusion that everyone is thinking the same things as them. I think the lonelier you are, the more fulfilled you will be.
政治の話だから、偏りがわかりやすかった。 この偏りの精度だってメディアはコントロール出来ちゃうんだからヤバい!気分が良ければ良いほど気づかないだろうな。気づきたくなくなるだろうし。気を確かに!
Since it was about politics, it was easy to see that the posts displayed were biased.
The accuracy of this bias is dangerous because the media can control it! The better you feel, the less you'll notice. You won't want to notice it. Be careful!
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tokinfile · 28 days ago
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Pieces of the Season❄️
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tokinfile · 28 days ago
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❤️‍🔥🔥‼️湧き出でよ!!権利‼️🔥🗳️🏃‍♂️💨 6月27日は #衆院選2024 ですよ〜〜!!! ところで「期日前投票」って、期日“ぜん”投票だって知ってました?私はずっと期日“まえ”だと思ってました。
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tokinfile · 1 month ago
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tokinfile · 1 month ago
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人形劇がすごく好きで、あれこれとよく見ています。 その界隈(?)でしばしば名前を聞くことはあれど、ちゃんと映像を見る機会がなかったのが、1979年からNHKで放送されていた人形劇「プリンプリン物語」。その再放送が先日始まったのです。
素敵で可愛くて、素朴で優しくて、キラキラしているのに笑いはかなりメタなネタで、なんだこりゃって感じがすごく良かったです。
そしてやっぱり人形が素晴らしい…。 躍動感と、表情の煌めきが、生き物より生き物っぽいような、しかし人形ならではの冷たいオーラもあり、蠱惑的…。
これから毎週やるようなので楽しみです。 みんなも見て〜!Eテレで月曜22:50からです!リピート放送もしているみたいだよ。
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tokinfile · 1 month ago
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先々週?デキシード・ザ・エモンズの出演のイベントに行けなかっ���悔いが深すぎて描かざるを得ませんでした。 しかし何度描いても相変わらず楽器の詳細が適当なのはなぜ?いや、それは…。
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tokinfile · 2 months ago
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お出かけ記録の続きです。これは(これも)良い展示であった…。
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恥ずかしながら作品を存じ上げず、チラシを見て「おお…」と思って来訪…。
柔らかい色合いやモチーフでありながら、映し出しているのは極めて現実的な社会問題。 「ファンタジー」というと、妖精や魔女を指してたものだと連想するけれど、本当の「ファンタジー」は想像力を通して現実を見ることなんだよね。 想像の手がかりとなり、気持ちと現実の橋渡しをするもの。
また、国際人権宣言のために描いたイラストレーションは、まるで祈りのようで胸が詰まってしまったな。伝えようという静かで切実な熱が、淡い画面に滲んでいた。
じっと見ていたら隣で見ていた方が、溜息と共に急に「なんか、ねえ、すごいわよねえ…」と話しかけてきて、それもまた、良かった。言わずにいられなかったんだよね。「ですねえ」と返して、また同じ絵を見た。
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制作場面の動画が上映されていたので「あの水彩グラデーションのコツを真似したい」と思って見ていたんだけど、スッ…と描いて自然にグラデーションがフワ…と描かれたので歯噛みしました。 コツはきっと、“経験値”ですね…。 展示はこのあと、名古屋、大阪と続くようです。ぜひぜひ!おすすめです。
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tokinfile · 2 months ago
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SNSでの、きつい言葉でバーン!と言い切る文化がとても苦手で…。
日常的に激しい言葉の中にあると、対抗する為により激しい言葉になっていくんだろうな。
うお〜!私はノロノロすることでこの大急ぎな社会に抗っていこうと思う!! Yes、これがmy own resistance! 目指そうぜ、弱くても小さくても、 遅くても生きられる… そう、俺たちのstate of society──。
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tokinfile · 2 months ago
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夏ですね!いや、夏は終わってしまいました。そう、それはつまり「夏に企画されていた展示が終わっていく」ということなのです。 というわけで、お出かけ記録を書くことにしました。
まずはCLAMP展@国立新美術館です。
時系列やテーマに沿ってカラーイラストや原稿が展示してたったのですが、その精密で美しいこと!
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近年の作品はデジタル/アナログ両方で制作されていましたが、どちらも印象が変わらないのがすごい。弘法筆を択ばず。 4人組の漫画家というイメージで見ていたけど、展示でその活動の全貌を見たら、漫画家というより「職人集団」だなと思いました。 カッコよかったなあ。
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tokinfile · 3 months ago
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「帰れなくなったら大変」という気持ちと「後悔するのは大変つらい」という気持ちがせめぎ合ったんですが、結局、まあなんとかなるだろうというフィーリング(?)が勝ちました。
仕事も出来たしライブも行けたし結果的に最高。人間、切羽詰まった気持ちというのは大事なんだと思います。たまには!たまには、ですよ…。いつもだと、ちょっと…。
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tokinfile · 3 months ago
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tokinfile · 3 months ago
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This is where the magic happens!
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tokinfile · 3 months ago
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Meet someone I don't talk yet.
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tokinfile · 3 months ago
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いや、この漫画では全然表現できてないんですが、なんというか、年齢にしたがって出てくるはずの、人生の場数感というか、すれた感じというか、そういうのがないのです。すごい。普通に羨ましいです。
精神科もですが、病院のエピソードってなんか漫画に描きたくなる。 まじめな場だからこそ、何か、ゆるいポイントを無意識に探したくなってしまうのかもしれません。
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tokinfile · 4 months ago
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去年見てすっかり気に入ってしまった八王子まつりに今年も行ってきました。
あんまりこういう季節のイベントに参加しない人生を送ってきたので、新鮮で楽しい!
自分に「日本人らしさ」とかあまり意識したことがないけど、盆踊りを踊っている人がいると自然と真似をしてしまうし、三三七拍子が叩かれると自然と一緒になってしまう。
意識せずとも身についている民族性ってあるんだなあ~、なんて思いました。たっぷり見られて大満足でした。また来年!
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