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* 《✮ごきげんな✮ アウトサイダーたち》 * 出店メンバーのご紹介❣❣ * 10/3㈰出店 🔵ouca🔵 @ouca_life インナー・ハンカチ・点字ネイルチップ * 心地よく、心豊かに、私らしく * 人生を纏おう 我が世の春をoucaしよう * oucaは「ありのままの素直な自分」に価値を置き世の中のマイノリティを、小さな声を、唯一無二の想いを集めて、「優しさ」を追求した、アパレル&コミュニティブランドです。 * * * つい最近お知り合いになった、ouca代表の、 @yuuuuuki29 さん♡ お話してみて、本当に実直に生きておられる方��なと思いました * 是が非でも、このイベントに来て欲しかった * 彼女とお話していると、そうそう!!!と思う事ばかりなのですがoucaさんは、それを具現化しておられる * 肌触りを追究したインナーやハンカチ、 点字をお洒落且つ、心の叫びにアレンジしたネイルチップのオーダー会、、 とことんこだわった、彼女たちの取り組みを、是非ぜひ肌で感じにいらしてくださいね☺️🌸 * * * 《✮ごきげんな✮ アウトサイダーたち》 * 【日時】 10/3㈰・10/10㈰ の2日間 * 11時〜18時 * 【場所】 THE MARKET(大阪) @themarketjp アクセス→ ✅阪堺電車上町線 東天下茶屋駅すぐ ✅大阪メトロ御堂筋線 昭和町駅より徒歩15分 * #ouca #oucalife #点字 #点字ネイル #点字ネイルチップ #敏感肌でも安心 #敏感肌用インナー #こだわりインナー #敏感肌用下着 #themarket #大阪イベント #大阪マルシェ #大阪イベント情報 #大阪マルシェ情報 #大阪 #大阪クリエイター #東天下茶屋イベント #東天下茶屋 #昭和町 #昭和町イベント #昭和町マルシェ #東天下茶屋マルシェ #新型コロナウィルス感染予防対策 してます #こだわりの下着 #ネイルチップオーダー #点字ネイルチップオーダー #こだわりネイル #点字をファッションデザインに #雑食縫製士 #アパレルブランド (THE MARKET) https://www.instagram.com/p/CUFibLYF5t9/?utm_medium=tumblr
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ジャックマンのノーカラージャケットご紹介時にも書きましたが、今季は別注バンドカラーシャツと相性が良いアイテムに過敏に反応する上西です。 というわけでオーディエンスからもノーカラーのジャケットをセレクトしてしまいました笑 でもこの両者は全然棲み分けが出来ます。カテゴリが同じかもですが全くの別物。 ジャックマンのがアウター色が強いのに対し、こちらは袖リブなどアウター的ディティールを取り入れているものの、どちらかというとカーディガンに近いイメージ。 今の時期はもちろんアウターとして機能しますが、もう少し気温が下がるとカーディガン的使い方が増えると思います。 少し肌寒い時にいつも思うんですよね。意外とカーディガン的羽織りって持ってないなと。 そんな時にめちゃくちゃ重宝する、そんな1枚です。 何よりこの生地感が良いでしょ?ストライプキルト。 無地ながら柄物のような存在感。ウォーム感もあるので秋冬らしい季節感も出せ���す。 でも素材自体はコットンポリエステルなので春まで引っ張れるんですよ、これが。 そしてアウターとしてもインナーとしても使えるちょうど良い肉感。 リーズナブルなプライス、且つ着用シーズンも長いというコストパフォーマンスの高さは、間違いなくお値段以上の価値を感じていただけます。 #ノーカラージャケット #カーディガン AUDIENCE 11000円+税 SELECT BRAND #eelproducts #stillbyhand #avontade #nisica #workersjapan #lamond #jackman #manualalphabet #ordinaryfits #remadeintokyojapan #fobfactory #audience #military and more! #メンズファッション #メンズスタイル #メンズコーデ #コーディネイト#mensfashion #mensstyle #outfit#coordinate #instafashion https://www.instagram.com/p/B3W1oBLFYNM/?igshid=1hqb4qpmywt8p
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マジックハンド
巨乳な女の子に「せんぱい、先輩、せんぱい!!!」って呼ばれたいという妄想から始まった短編。
真夏、――と言ってもまだ六月ではあるけれども、クーラーの入るか入らないかギリギリの季節の図書室は、地獄と言ってもそれほど違和感は無いにも関わらず、陸也は後輩に勧められるがまま手渡された短編集を開いていたのであるが、もうかれこれ三十分ほどは字を追いかけるだけで内容なんてちっとも入って来ていなかった。正直に言って本を読むことなんて二の次なのだから、別段この灼熱地獄を耐える必要など無い。が、眼の前に座っている後輩、――汀沙(なぎさ)などとおだやかそうな名前をしている一つ歳の離れた女子が、パタパタと下敷きで自身を扇ぎながら、瞬きもあんまりせず熱心に目を上から下へ動かしているので、仕方無いけれども彼女が一息つくまで待たねばならぬ。陸也は暑さに耐えかねて静かにため息をつくと、本を少しだけ下ろして、視界を広げて、器用に片手でページをめくる彼女の姿を覗いた。彼女とはここで初めて会った、……というのは嘘だけれど、ちゃんと話したのはこの図書室が初めてなのだから、そう言っても良いであろう。その時から小生意気で、先輩というよりは友達感覚で接してきて、これがあの人の妹なのかと、ついつい声が出てしまったのであるが、それでも黙っていると美人なものは美人で。彼女の日本人らしい黒髪は、短いけれども艶々と夏の陽で輝いているし、すっと伸びた眉毛から目元、鼻���は性格に似合わず小造りであるし、パタ………、と止まった手首はほの白く、全くもって姉と同じ華車な曲線を描いている。陸也はそれだけでもかつて恋い焦がれていた〝先輩〟を思い出してしまうのであるが、机の上に重々しく乗って、扇ぐのを再開した腕に合わせてふるふると揺れ動く汀沙の、――およそ世界で一番大きいと言っても過言ではないおっぱいを見ていると、いつしか本を閉じて机の上に置いていた。
「せんぱい、せんぱい、それどうです? 面白いでしょ?」
目ざとく陸也の動きに反応した汀沙が相変わらず自分の顔を扇ぎながら言う。額にひたひたと張り付いていたかと思っていた前髪が、ふわりと浮いては、ふわりと額を撫でる。
「せやな。………」
「先輩?」
「んん?」
「その本の一番最初の話を七十字程度に要約せよ。出来なければジュース一本おごりで。――あ、二本でもいいですよ」
と得意げな顔をして言うのは、陸也が暑さで朦朧としているのを知っているからである。
「あー、あー、おごってあげるから、俺もそいつで扇いでくれ。………」
「やっぱり。仕方ないですねぇ」
と本を置いて、ぐいと、体を前に乗り出し、バサバサと両手で下敷きを持って扇いでくれる。図書室は狭いくせに結構広めの机だから、陸也に届く頃にはさらさらとしたそよ風になっていたけれども、あるか無いかでは大違いであった。だが長くは続かない。………
「はい、お終い!」
と再び自分をパタパタと扇ぎ初めた。
「えー、もう?」
「えー、じゃないです。扇ぐ方の身にもなってください」
「……俺、先輩だし。………」
「っていうか、先輩が隣に来たら良いんですよ。たぶん横の席は涼しいと思いますよ?」
とニヤリと目を細めて言い、ぽんぽんと左手にある席を叩く。確かに、汀沙の言う通り隣の席に行けば風に当たることは出来よう、しかし彼がそういう風に座らなかったのは、今更示しても無駄な理性が働いたからであった。先程、汀沙のおっぱいは世界で一番大きい、と言ったのは全くの嘘ではなく、自身の顔を超え、バスケットボールを超え、………いやそうやって辿って行くと果てしがないので一気に飛ばして言うと、バスケットボール三つ分よりもまだ大きい。恐らくこの世には、机におっぱいが乗る女性などごまんと居るであろうが、片方だけでも西瓜よりまだまだずっと大きい彼女のおっぱいは、乗る、というよりは、乗り上げる、と言った方が正しく、こんもりと山のように盛り上がったおっぱいは彼女の顎にまで当たりそうで、そして両隣の席にまで大きくはみ出しているのである。制服に包まれてその姿は拝むことは出来ないが、自身の重さで描かれるたわやかな楕円だったり、ここ最近��成長に追いつけずパツパツ��張っている生地を見ていると、それだけで手が伸びてしまう。隣に座ればきっと我慢することなど出来やしない。心行くまで後輩のおっぱいを揉みしだいてしまう。だから陸也は彼女の隣に座らなかったのであるが、結局はいつものように汀沙の誘いに誘われるがまま、席を立つのであった。
「せんぱいのえっち。でも今日は、いつもより耐えられた、………ような気がします」
「いつも思うんだけど、どうしてすぐに触らせてくれないの。………」
そういえば去年の冬、試験勉強をしている最中に消しゴムが彼女の胸元へ転がって、拾おうと手を伸ばして、ちょっと触れてしまったことがあった。その時にひどく怒られて以来しばらく、陸也はすぐに彼女のおっぱいには触れられなくなったのであるが、そんなこともうどうでもよくなった汀沙からすると、今では何だか面白いから続けているようなものだし、窒息して気を失うまで胸元に押し付けられた陸也からすると、今では新たな性癖が芽生えて自分で自分を縛っているだけである。
「私はお姉ちゃんのように甘くはありませんからね。――あ、どうぞどうぞ、こちらへ。………」
とガラガラという音を立てさせつつ椅子を引いてくれたので、大人しく座った。おっぱいに引っ張られて床と平行になった胸ポケットから名札がこちらを覗いていたが、すっと目の前に出てきたのはしなやかな指に挟まれた下敷きであった。
「ん? ――」
「先輩、扇いでください。さっきは私がしてあげたでしょう?」
「………えー」
「えー、じゃないですってば。後少しで切りの良いところにたどり着くので、――ほらほら、でないと私帰っちゃいますよ?」
「しゃあなしやで」
こうやって焦らされるのはいつものことだけれども、今日は特に上機嫌なせいか、特にいじられている気がする。陸也は手でボールを転がすようにおっぱいを揺すっている汀沙に下敷きを向け、パタパタとちょうどよい力加減で扇いであげた。たなびく髪の影からちらちらと彼女のうなじが見えて来たけれども、ちょっと艶めかしすぎるので目をそらしてしまったが、今度は制服を突き抜け、インナーを突き抜けてその存在を主張するゴツゴツとした、きっと巨大であろうブラジャーが目に飛び込んできて、もうどうすることもなしにただ校舎の外に植えられているクスノキを眺め初めた。傾きかけた陽の光が木の葉に映って綺麗であった。――
汀沙の「後少し」は、ほんとうに後少しだったのか五分ともせずにパタンと、本を閉じて陸也の方を向く。
「先輩、切りの良いところまでたどり着いたので、気分転換に〝ミステリー小説を探しに行きましょう〟」
これが二人の合言葉であった。汀沙は手を机について立ち上がると、制服の裾を引っ張ってだらしのなくなった胸元をきちんと正し、ついでに肩にかかるストラップがズレているのが気に食わなくて正し、そうすると次は、そろそろ収まりの悪くなってきたブラジャーから何となくおっぱいが溢れているような気がしたが、よく考えればこれは昨日からだった。無言で陸也と視線を交わして、図書室の奥の奥、……自分たちの住む街の町史だか何だかがある、決して誰も近寄らず、空気がどんよりと留まって、嫌な匂いのする場所、……そこに向かう。図書室には基本的に人はあまり来ないから、そんな変な匂いに包まれることも無いのだが、陸也がどうしてもここでと言うからいつもそこである。今一度見渡してみると陽の光は入らないし、天上にある蛍光灯は切れたままだし、やっぱりカビ臭いし、聞こえるのは布の擦れる音と、自分と陸也の呼吸だけ。………もう誰にも見られていないに違い無いので、彼の胸元に自分の大きく育ちすぎたおっぱいを押し付けながら、強く強く抱きついた。もし、服を着ていなければ、きっと上半身をほとんど包み込めていただろうが、こうやって私と、陸也の力でぎゅっ……と距離を縮めるのも悪くはない。汀沙はそっと手を離して、半ば陸也の拘束を振りほどくように、くるりと回って背を向けた。
「先輩、今日こそ優しくおねがいします。………」
と小声で、両手を股の辺りでしっかりと握りながら言うと、背中から彼の体がぴったりと密着してくる。脇の下から彼の手がそっと通ってくる。その手は迷うこと無く自分の一番敏感な部分に制服の上から触れ、こそばゆいまでに優しくおっぱい全体を撫で回す。もう一年以上、同じことを休日以外は毎日されているけれども、この瞬間だけは慣れない。汀沙は顔を赤くしながら口を抑えると、背中を陸也にすっかり預けて、砕けそうになる膝に力を入れて、すりすりとてっぺんを撫でてくる手の心地よさに必死で抗った。
やっぱり今日も、魔法の手は魔法の手だった。姉から、りっくんの手は魔法の手だから気をつけて。ほんの少しだけ触れられるだけでこう、……何て言ったら良いのかな、おっぱいのうずきが体中に広がって、背筋がゾクゾクして、膝がガクガクして、立っていられなくなるの。上手くは説明できないけど、一度体験したら分かると思う。よくスカートを汚して帰ってきたことがあったでしょう? あれはりっくんの無慈悲な手を味わい続けて、腰を抜かしてしまったからなの。女の子の扱いなんて知らないような子だから、毎回抱き起こすのが下手でね、しかもあの魔法の手で背中を擦ってきてね、腰の骨が無くなっちゃったような感じがしてね、――と、しごく嬉しそうな顔をしてのろけられたことがあったのだが、その時はまだ高校に入学する前だったので、何を言ってるんだこの姉は。よくつまづくから自分でコケたんじゃないか、と半信半疑、いや、あの常日頃ぼんやりとしているような男に姉が負ける訳が無い��、全くもって疑っていたのである。けれども一年前のゴールデンウィーク前日に、廊下を歩いていると、後ろから名前を呼びかけられると共に肩を叩かれた事があった。陸也は手を振ってさっさと去ってしまったが、妙に肩から力が抜けたような気がしてならぬ。いや、そんなことはありえないと、しかしちょっとだけ期待して図書室へ行ったが彼の姿はどこにも見当たらなかったので、その日は大人しく家に帰って眠って、ほんの一週間にも満たない休日を満喫しようと思っていた。が、やはりあの手の感触が忘れられない、それになぜだか胸が張って来たような気がする。中学生の頃からすくすくと成長してきた彼女のおっぱいは、その時すでにIカップ。クラスではもちろん一番大きいし、学年でもたぶんここまで大きい同級生は居ないはず。そんなおっぱいがぷっくりと、今までに無い瑞々しいハリを持ち始め、触ってみたらピリピリと痛んで、肌着はもちろんのことブラジャーすら、違和感でずっとは着けていられなかった。
結局ゴールデンウィークが開ける頃には彼女のおっぱいはJカップにまで育っていたが、それよりも陸也の手が気になって気になって仕方がなく、久しぶりの授業が終わるやいなや図書室へと駆け込んだ。姉からりっくんは図書室に居るよと伝えられていたし、実際四月にもしばしば姿を見かけていたので、適当に本を一冊見繕って座って待っていると、程なくして彼はやって来た。汀沙を見つけるとにっこりと笑って、対面に座り、図書室なので声を潜めてありきたりなことを喋りだす。だがこれまで挨拶を交わす程度の仲である、……すぐに話のネタが尽き無言の時間が訪れたので、汀沙は思い切って、姉から伝えられていた〝合言葉〟を口に出した。――これが彼女にとっての初めて。Jカップのおっぱいをまさぐる優しい手付きに、汀沙は一瞬で崩れ落ち、秘部からはとろとろと蜜が溢れ、足は立たず、最後にはぺたんと座り込んで恍惚(うっとり)と、背中を擦ってトドメを刺してくる陸也をぼんやり眺めるのみ。声こそ出さなかったものの、そのせいで過呼吸みたいに浅い息が止まらないし、止めどもなく出てくる涙はポタポタと床に落ちていくし、姉の言葉を信じていればと後悔したけれども、ジンジンと痺れるおっぱいは、我が子のように愛おしい。もっと撫でてほしい。………
その日を境に、汀沙のおっぱいは驚異的な成長を遂げた、いや、今も遂げている。最初の頃は二日や三日に一カップは大きくなっていっていたので、ただでさえJカップという大きなおっぱいが、ものの一ヶ月で、K、L、M、N、O、P、Q、R、………と六月に入る頃にはTカップにまで成長していた。姉からはなるほどね、という目で見られたが、友達たちにはどう言えばいいものか、特に休日を挟むと一回り大きくなっているので、校舎の反対側に居る同級生にすら、毎週月曜日は祈願も込めて汀沙のおっぱいは揉まれに揉まれた。ある人はただその感触を味わいたいが故に訪れ��は揉み、ある人は育乳のコツを聞くついでに訪れては揉み、まだ彼女のことを知らぬ者はギョッとして写真を撮る。汀沙はちょっとした学校の人気者になっていたのであったが、休み時間は無いようなものになったし、お昼ご飯もまともに食べられないし、それに何より放課後そういう人たちを撒くのに手間取り陸也との時間が減ったので、かなりうんざりとしていた。が、そういったいわゆる「汀沙まつり」も六月の最終週には収まった。――とうとう彼女のおっぱいがZカップを超えたのである。たった一ヶ月で頭よりも大きくなり、二ヶ月でアルファベットで数えられなくなったおっぱいに、さすがの女子たちも、それに男子たちも気味が悪いと感じたのであろうか、触れてはいけないという目で見てくるようになって、居心地の悪さと言ったらなかった。以前のように行列を作るようなことは無くなったどころか、仲の良い友達も自分のおっぱいを話題に上げることすらしない。どこか距離を置かれているような、そんな感じである。
だがそれは自分から話題を振るとやっぱり、彼女たちも我慢していたのか以前と変わらない接し方をしてくれ、週明けには何センチ大きくなった? とも聞いてくるようになったのであるが、さて困ったのは授業である。と言っても普段の授業は、机の上におっぱいが乗ってノートが取れないと言っても、出来るだけ椅子を引けば膝の上に柔らかく落ち着かせることが出来るから、そこまで支障は無い。ほんとうに困ったのは体育である。体調も悪いのでなしに休むことが出来なければ、見学することも出来ない。かと言って意外に真面目な彼女は仮病なんて使いたくない。幸いにも水泳は無かったからブラジャーと同じでバカでかい水着を買うことは無かったけれども、やはり少しくらいは授業に参加しなければならず、たぷんたぷんと揺れるおっぱいを片腕で抑えながら行うバスケやバトミントンは、思い出すだけで死にたくなってくる。殊にバスケではボールを手に持っていると友達から、あれ? ボールが三つもあるよ? などと冷やかされ、どっちの方が大きいんだろう、……などとバスケットボールとおっぱいを比べられ、うっそ、まじでおっぱいの方が大きい、………などと言われ、ちょっとした喧嘩に発展しそうになった事もある。今では片方だけで十キロ以上あるから基本的に体育は見学でも良くなったものの、去年一年間のことはもう思い出したくもない。陸也との思い出以外には。………
おっぱいを触れられてから恋心が目覚めるなど、順番がおかしいように感じるが、汀沙はあの魔法の手でおっぱいを揉まれてからというもの、その前後に交わす会話から少しずつ陸也に心が寄っていくのを感じていた。姉妹揃って同じ人物に惚れるなんてドラマじゃあるまいし、もしそうなったらドロドロになりそうで嫌だなぁ、と思っていたら現実になりかけている。「なりかけている」というのは若干の諦めが混じっているからなのだが、それが何故なのかと言うと、陸也はやっぱり姉の方に心を傾けているのである。先輩は決して遊びで私のおっぱいを揉んではいない��れども、どこかよそよそしく感じるのはどうしてだろう、姉は魔法の手でおっぱいを揉みしだかれたと言うが、私はもにもにと軽く力を入れられた記憶しかない。それだけで十分といえば十分ではあるが、やはり物足りない。やはり先輩はお姉ちゃんの方が好き。もうこんなに、――歩くのも大変で、況してや階段を降りるなんて一段一段手すりに捕まらなければ出来ないというのに、毎朝あの巨大なブラジャーを付けるのに十分は手こずるというのに、お風呂に入ればお湯が大方流れて行ってしまうというのに、毎夜寝返りも打てず目が覚めては布団を掛け直さなくてはならないというのに、電車に乗れば痴漢どころか人をこのおっぱいで飲み込まなければいけないというのに、振り向くどころか姉の影すら重ねてくれない。汀沙は今ではやけっぱちになって、陸也を弄っている折があるけれども、内心ではいつか、と言っても彼が高校を卒業するまでもう一年も無いけれど、いつかきっと、……という思いがあるのであった。
「――汀沙、そろそろ揉むよ、良い?」
と一人の女の子を快楽で悶えさせていた陸也が、今までやっていたのは準備体操と言わんばかりに軽く言う。実際、彼はおっぱいの感触を楽しむ、というよりはそれをすっぽりと包む純白のブラジャー、……のゴツゴツとした感触を制服越しになぞっていただけであった。
「お、おね、おねがい。……」
普段はよく舌の回る汀沙も、魔法の手には敵わない。ここに居る間は原則として声を発してはいけないことになっているから、陸也からの返事は無いが、次第におっぱいを持ち上げるように手を下に入れられると、指がその柔らかな肉に食い込み始めた。ブラジャーを着けて支えていてもへそを隠してしまうおっぱいは、中々持ち上がりそうに無く、ギシギシとカップの軋む音だけが聞こえてくる。特注のブラジャーはいたる所にワイヤーが通されてかなり頑丈に作られているから、ちょっとやそっとではへこまないのであるが、そんな音が聞こえてくるということは、相当力を入れているのであろう。そう思うだけでも快感が頭にまで登ってくる。
「んっ、……」
思わず声が出てしまった。呼吸が苦しくなってきたので、口から手を離して息を吸うと、彼もまた浅く荒く呼吸しているのが分かった、目はしっかりと見開き、額に汗をにじませながら彼女の、巨大なおっぱいを揉んでいる。……汀沙はその事実がたまらなかった。例えお姉ちゃんを忘れられずに行っている陸也の自慰行為とは言っても、ただの想像だけではここまで興奮はしないはず。今だけは姉のおっぱいではなく、私のおっぱいに注目してくれている、私のおっぱいで興奮してくれている。けれどもやっぱり、その目には姉が映っているのであろう、私もその愛を受けてみたい、あんまりおっぱいは大きく無いけれど、私に向けられて言うのではないけれど、その愛を感じてみたい。――と思うと汀沙は自然に陸也の名前を呼んでいた。
「りっくん。………」
とは姉が陸也を呼ぶ時のあだ名。
「遥奈。………」
とは姉の名。あゝ、やっぱり、彼は私のことなんて見ていなかった、それにお姉ちゃんのことを「先輩」なんて呼んでいなかった。陸也の手は汀沙が彼を呼んだ時に止まってしまっていたけれども、やがて思いついたように、再びすりすりとおっぱいを大きく撫で回していた。その手を取って、無理やり自分の一番敏感な部分にピタッとつけると、ここを揉めと声に出す代わりに、魔法の手の上から自分のおっぱいを揉む。
「汀沙?」
「今は遥奈でもいいです。けど、そのかわり遠慮なんてしないでください。私をお姉ちゃんだと思って、……おねがいします。――」
言っているうちに涙が出てきて止まらなかった。汗ばんだ頬を伝って、ぽたりぽたりと、美しい形の雫が異常に発達した乳房に落つ。その時眼の前が覆われたかと思えば、意外とかわいい柄をしたハンカチで、ぽんぽんと、優しく目元を拭われていた。
「汀沙、やっぱりそれは出来ない。汀沙は汀沙だし、遥奈は遥奈だよ」
「ふ、ふ、……さっき私のこと遥奈って言ったくせになにかっこつけてるんです」
ぺらりと垂れ下がったハンカチから、極端にデフォルメされたうさぎがこちらを覗き込んでいるので、涙が引くどころか、笑みさえ浮かべる余裕が出来たのである。
「まぁ、うん、ごめんなさい。――今日はこの辺にしておく?」
「それは駄目です。もうちょっとお願いします」
「えー、……」
「えー、じゃないって何回言えば分かるんですか。早くそのファンシーなハンカチをしまってください」
と陸也がハンカチをしまったのを見て、そういえば昔、家でああいう柄をしたハンカチを見たことがあるのを思い出すと、またしても心が痛くなったけれども、所詮叶わぬ夢だったのだと思い込んで、再び魔法の手による快楽地獄に身を任せてから、シワの入ってしまった制服を整えつつ席に戻った。
「そろそろ帰るかー。暗くなりそうだし。それに夜は雨だそうだし」
と背伸びをして、陸也はポキポキと首を鳴らす。外にあるクスノキの葉は、夕焼けに照らされて鈍く赤く輝いてはいるけれども、遠くの方を見ると墨を垂らしたような黒い雲が、雨の降るのを予見していた。
「ですね。それ、借りていきます?」
と指さしたのは、例の短編集で。
「うん。まだ最初の二三話しか読めてないしね」
「ゆっくり読んでくださいね。あと声に出すともっと面白いですよ、その作者の作品はどれも、――私は好きじゃない言い方なんですけど、異様にリズムが良い文体で書かれているから。……」
「なるほど、なるほど、やってみよう。……ちょっと恥ずかしいけど」
「大丈夫ですよ。聞いてる側は鼻歌のように感じますから。……って、お姉ちゃんに言われただけなので、あんまり信憑性が無いですけどね。――」
汀沙が本を書架に返しに行っているあいだに、陸也は後輩おすすめの短編集を借りて、二人は一緒に学校の校門をくぐった。薄暗い図書室よりも、夕焼けの差す外の方が涼しくて最初こそ足は弾んだが、袂を分かつ辻にたどり着く頃には、二十キロ以上の重りを胸に着けている汀沙の背に手を回して、足並みをそろえて、付き添うように���っくりと歩くようになっていた。あまり車通りの無いのんびりとした交差点だからか、汀沙はふと足を止めると、不思議そうに顔を覗き込んでくる陸也の腕をとって言う。
「先輩、お父さんも、お母さんも居ないので、今日こそ私の家に来てくれませんか?」
途端、それまで柔和だった陸也の顔が引き締まる。
「それは、……駄目だ��う。バレたら今度こそ会えなくなる」
「でも、一目だけでも、お姉ちゃんと会ってくれませんか? ずっとずっと待ってるんですよ、あの狭い暗い部屋の中で一人で。――」
「いや駄目だ。あと六ヶ月と二日、……それだけ待てば後は好きなだけ会えるんだ。あともう少しの辛抱なんだ。………」
陸也は現在、汀沙の姉であり、恋人である遥奈と会うことはおろか、電話すらも出来ないのであった。詳しく話せば大分長くなるのでかいつまんで説明すると、陸也は高校へ入学して早々、図書室の主であった遥奈と出会ったのであるが、もともと似た体質だったせいかすぐさま意気投合して、何にも告白などしていないにも関わらず、気がついた時には恋仲となっていた。妹の汀沙も高校一年生の時点でIカップあって胸は大きかったが、姉の遥奈はもっともっとすごく、聞けば中学一年の時点でKカップあり、早熟かと思って油断していると、あれよあれよという間にどんどん大きくなっていって、魔法の手を借りずとも高校一年生でXカップ、その年度内にZカップを超え、高校二年に上がる頃にはバストは百七十センチとなっていたと言う。当然、そんなおっぱいを持つ女性と恋仲になるということは、相当強い理性を持っていなければ、手が伸びてしまうということで、陸也はこの日のように図書室の奥の奥、……自分たちの住む街の町史だか何だかがある、決して誰も近寄らず、空気がどんよりと留まって、嫌な匂いのする場所、……そこで毎日のように遥奈と唇を重ね、太陽が沈んでもおっぱいを揉みしだいていたのである。ここで少し匂わせておくと、娘が毎日門限ギリギリに帰ってくることに遥奈らの両親は心配よりも、何かいかがわしいことをしているのでないかと、本格的な夏に入る前から疑っていたらしい。で、再びおっぱいの話に戻ると、陸也の魔法の手によって、高校一年生でIカップだった汀沙がたった一年で(――遥奈は別として、)世界一のバストを持つ女子高校生になったのだから、高校一年生でXカップあった遥奈への効果は言うまでもなかろう、半年もしないうちに、立っていても地面に柔らかく着いてしまうようになっていた。もうその頃には彼女は、そもそも身動きすらその巨大なおっぱいのために出来ず、学校へ行けなくなっていたので、陸也と会うためには彼が直接家まで向かわなければいけない。だが、ここで問題があった。彼女らの両親、……母親はともかくとして、父親がそういうことに厳格な人物らしく、男を家に上げたがらないのである。しかも親馬鹿な面も持ち合わせているので、娘が今、身動きすら取れないことに非常に心配していらっしゃるらしく、面と向かって会うのは避けた方が良い、それにお忍びで会うなんて何か素敵だよね、と遥奈が言うので、陸也は両親の居ないすき��突いて遥奈と会い、唇を重ね、おっぱいを揉みしだき、時には体を重ねた。その時唯一知られたのは、ひょんなことで中学校から帰って来た妹の汀沙であるのだが、二人の仲を切り裂くことなんて微塵も思って無く、むしろ両親に悟られないように手助けすると言って、ほんとうにあれこれ尽くしてくれた。――が、そんな汀沙の努力も虚しく見つかってしまった。それはクリスマスの少し前あたりであった。幸いにも行為が終わって余韻に浸りながら楽しく喋っているところではあったが、冷たい顔をした父親に一人別室に呼び出された陸也はそこで根掘り葉掘り、娘と何をしていたのか聞き出されることになったのである。若い男女が二人、ベッドの上で横に並び合い、手を繋いで離すなど、それだけでも父親にはたまらなかったが、何より良くなかったのはお忍びで会っていたことで、何をこそこそとやっとるんだ、もしかして遥奈の帰りが遅くなっていたのはお前のせいか、俺は娘が嘘をついていることなんて分かっていたが、やっぱりそういうことだったのか、などとまだ高校一年生の陸也には手のつけようが無いほど怒り狂ってしまい、最終的に下された結論は、二年間遥奈と会わないこと、通話もしないこと。お前もその時には十八歳になっているだろうから、その時に初めて交際を許可する。分かったなら早く家へ帰りなさい。――と、遥奈に別れも告げられずに家を追い出されたのである。
だから陸也はもう一年以上、あのおっとりとした声を聞いていないし、あのほっそりとした指で頬を撫でられていないし、あのぷっくりと麗しい唇と己の唇を重ねられていないし、あの人を一人や二人は簡単に飲み込める巨大なおっぱいに触れられていないのである。二年くらいどうってことない、すぐに過ぎ去る、と思っていたけれども、妹に己の欲望をぶつけてしまうほどに彼女が恋しい。今も一人この鮮やかに街を照らす夕日を眺めているのだろうか、それとも窓を締め切って、カーテンを締め切って、一人寂しさに打ち震えているのであろうか、はたまた無理矢理にでも攫ってくれない自分に愛想をつかしているのであろうか。――頭の中はいつだって遥奈のことでいっぱいである。汀沙から毎日のように状況は聞いているが、自分の目でその姿を見られないのが非常にもどかしい。陸也はもたれかかっていた電柱にその悔しさをぶつけると、その場に座り込んだ。
「先輩、大丈夫ですか?」
「無理かも。……」
「あ、あの、……無理言ってごめんなさい。……」
「いや、汀沙が謝ることはないよ。全部俺の意気地が無いだけだから。……」
「……先輩、私はいつだって先輩とお姉ちゃんの味方ですからね。だからあと半年感、――ちょっとおっぱいは足りないけど、私をお姉ちゃんだと思って好きなだけ甘えてください。ほら、――」
さらさらと、汀沙が頬を撫でてくる、ちょうど遥奈と同じような力加減で、ちょうど遥奈と同じような手付きで。………
「ありがとう汀沙、ありがとう。………」
絞り出したその声は、震えていてついには風切り音にかき消されてしまったが、側に居る汀沙の心にはしっかりと響いていた。
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マジックハンド
巨乳な後輩のおっぱいを揉む話。
真夏、――と言ってもまだ六月ではあるけれども、クーラーの入るか入らないかギリギリの季節の図書室は、地獄と言ってもそれほど違和感は無いにも関わらず、陸也は後輩に勧められるがまま手渡された短編集を開いていたのであるが、もうかれこれ三十分ほどは字を追いかけるだけで内容なんてちっとも入って来ていなかった。正直に言って本を読むことなんて二の次なのだから、別段この灼熱地獄を耐える必要など無い。が、眼の前に座っている後輩、――汀沙(なぎさ)などとおだやかそうな名前をしている一つ歳の離れた女子が、パタパタと下敷きで自身を扇ぎながら、瞬きもあんまりせず熱心に目を上から下へ動かしているので、仕方無いけれども彼女が一息つくまで待たねばならぬ。陸也は暑さに耐えかねて静かにため息をつくと、本を少しだけ下ろして、視界を広げて、器用に片手でページをめくる彼女の姿を覗いた。彼女とはここで初めて会った、……というのは嘘だけれど、ちゃんと話したのはこの図書室が初めてなのだから、そう言っても良いであろう。その時から小生意気で、先輩というよりは友達感覚で接してきて、これがあの人の妹なのかと、ついつい声が出てしまったのであるが、それでも黙っていると美人なものは美人で。彼女の日本人らしい黒髪は、短いけれども艶々と夏の陽で輝いているし、すっと伸びた眉毛から目元、鼻先は性格に似合わず小造りであるし、パタ………、と止まった手首はほの白く、全くもって姉と同じ華車な曲線を描いている。陸也はそれだけでもかつて恋い焦がれていた〝先輩〟を思い出してしまうのであるが、机の上に重々しく乗って、扇ぐのを再開した腕に合わせてふるふると揺れ動く汀沙の、――およそ世界で一番大きいと言っても過言ではないおっぱいを見ていると、いつしか本を閉じて机の上に置いていた。
「せんぱい、せんぱい、それどうです? 面白いでしょ?」
目ざとく陸也の動きに反応した汀沙が相変わらず自分の顔を扇ぎながら言う。額にひたひたと張り付いていたかと思っていた前髪が、ふわりと浮いては、ふわりと額を撫でる。
「せやな。………」
「先輩?」
「んん?」
「その本の一番最初の話を七十字程度に要約せよ。出来なければジュース一本おごりで。――あ、二本でもいいですよ」
と得意げな顔をして言うのは、陸也が暑さで朦朧としているのを知っているからである。
「あー、あー、おごってあげるから、俺もそいつで扇いでくれ。………」
「やっぱり。仕方ないですねぇ」
と本を置いて、ぐいと、体を前に乗り出し、バサバサと両手で下敷きを持って扇いでくれる。図書室は狭いくせに結構広めの机だから、陸也に届く頃にはさらさらとしたそよ風になっていたけれども、あるか無いかでは大違いであった。だが長くは続かない。………
「はい、お終い!」
と再び自分をパタパタと扇ぎ初めた。
「えー、もう?」
「えー、じゃないです。扇ぐ方の身にもなってください」
「……俺、先輩だし。………」
「っていうか、先輩が隣に来たら良いんですよ。たぶん横の席は涼しいと思いますよ?」
とニヤリと目を細めて言い、ぽんぽんと左手にある席を叩く。確かに、汀沙の言う通り隣の席に行けば風に当たることは出来よう、しかし彼がそういう風に座らなかったのは、今更示しても無駄な理性が働いたからであった。先程、汀沙のおっぱいは世界で一番大きい、と言ったのは全くの嘘ではなく、自身の顔を超え、バスケットボールを超え、………いやそうやって辿って行くと果てしがないので一気に飛ばして言��と、バスケットボール三つ分よりもまだ大きい。恐らくこの世には、机におっぱいが乗る女性などごまんと居るであろうが、片方だけでも西瓜よりまだまだずっと大きい彼女のおっぱいは、乗る、というよりは、乗り上げる、と言った方が正しく、こんもりと山のように盛り上がったおっぱいは彼女の顎にまで当たりそうで、そして両隣の席にまで大きくはみ出しているのである。制服に包まれてその姿は拝むことは出来ないが、自身の重さで描かれるたわやかな楕円だったり、ここ最近の成長に追いつけずパツパツに張っている生地を見ていると、それだけで手が伸びてしまう。隣に座ればきっと我慢することなど出来やしない。心行くまで後輩のおっぱいを揉みしだいてしまう。だから陸也は彼女の隣に座らなかったのであるが、結局はいつものように汀沙の誘いに誘われるがまま、席を立つのであった。
「せんぱいのえっち。でも今日は、いつもより耐えられた、………ような気がします」
「いつも思うんだけど、どうしてすぐに触らせてくれないの。………」
そういえば去年の冬、試験勉強をしている最中に消しゴムが彼女の胸元へ転がって、拾おうと手を伸ばして、ちょっと触れてしまったことがあった。その時にひどく怒られて以来しばらく、陸也はすぐに彼女のおっぱいには触れられなくなったのであるが、そんなこともうどうでもよくなった汀沙からすると、今では何だか面白いから続けているようなものだし、窒息して気を失うまで胸元に押し付けられた陸也からすると、今では新たな性癖が芽生えて自分で自分を縛っているだけである。
「私はお姉ちゃんのように甘くはありませんからね。――あ、どうぞどうぞ、こちらへ。………」
とガラガラという音を立てさせつつ椅子を引いてくれたので、大人しく座った。おっぱいに引っ張られて床と平行になった胸ポケットから名札がこちらを覗いていたが、すっと目の前に出てきたのはしなやかな指に挟まれた下敷きであった。
「ん? ――」
「先輩、扇いでください。さっきは私がしてあげたでしょう?」
「………えー」
「えー、じゃないですってば。後少しで切りの良いところにたどり着くので、――ほらほら、でないと私帰っちゃいますよ?」
「しゃあなしやで」
こうやって焦らされるのはいつものことだけれども、今日は特に上機嫌なせいか、特にいじられている気がする。陸也は手でボールを転がすようにおっぱいを揺すっている汀沙に下敷きを向け、パタパタとちょうどよい力加減で扇いであげた。たなびく髪の影からちらちらと彼女のうなじが見えて来たけれども、ちょっと艶めかしすぎるので目をそらしてしまったが、今度は制服を突き抜け、インナーを突き抜けてその存在を主張するゴツゴツとした、きっと巨大であろうブラジャーが目に飛び込んできて、もうどうすることもなしにただ校舎の外に植えられているクスノキを眺め初めた。傾きかけた陽の光が木の葉に映って綺麗であった。――
汀沙の「後少し」は、ほんとうに後少しだったのか五分ともせずにパタンと、本を閉じて陸也の方を向く。
「先輩、切りの良いところまでたどり着いたので、気分転換に〝ミステリー小説を探しに行きましょう〟」
これが二人の合言葉であった。汀沙は手を机について立ち上がると、制服の裾を引っ張ってだらしのなくなった胸元をきちんと正し、ついでに肩にかかるストラップがズレているのが気に食わなくて正し、そうすると次は、そろそろ収まりの悪くなってきたブラジャーから何となくおっぱいが溢れているような気がしたが、よく考えればこれは昨日からだった。無言で陸也と視線を交わして、図書室の奥の奥、……自分たちの住む街の町史だか何だかがある、決して誰も近寄らず、空気がどんよりと留まって、嫌な匂いのする場所、……そこに向かう。図書室には基本的に人はあまり来ないから、そんな変な匂いに包まれることも無いのだが、陸也がどうしてもここでと言うからいつもそこである。今一度見渡してみると陽の光は入らないし、天上にある蛍光灯は切れたままだし、やっぱりカビ臭いし、聞こえるのは布の擦れる音と、自分と陸也の呼吸だけ。………もう誰にも見られていないに違い無いので、彼の胸元に自分の大きく育ちすぎたおっぱいを押し付けながら、強く強く抱きついた。もし、服を着ていなければ、きっと上半身をほとんど包み込めていただろうが、こうやって私と、陸也の力でぎゅっ……と距離を縮めるのも悪くはない。汀沙はそっと手を離して、半ば陸也の拘束を振りほどくように、くるりと回って背を向けた。
「先輩、今日こそ優しくおねがいします。………」
と小声で、両手を股の辺りでしっかりと握りながら言うと、背中から彼の体がぴったりと密着してくる。脇の下から彼の手がそっと通ってくる。その手は迷うこと無く自分の一番敏感な部分に制服の上から触れ、こそばゆいまでに優しくおっぱい全体を撫で回す。もう一年以上、同じことを休日以外は毎日されているけれども、この瞬間だけは慣れない。汀沙は顔を赤くしながら口を抑えると、背中を陸也にすっかり預けて、砕けそうになる膝に力を入れて、すりすりとてっぺんを撫でてくる手の心地よさに必死で抗った。
やっぱり今日も、魔法の手は魔法の手だった。姉から、りっくんの手は魔法の手だから気をつけて。ほんの少しだけ触れられるだけでこう、……何て言ったら良いのかな、おっぱいのうずきが体中に広がって、背筋がゾクゾクして、膝がガクガクして、立っていられなくなるの。上手くは説明できないけど、一度体験したら分かると思う。よくスカートを汚して帰ってきたことがあったでしょう? あれはりっくんの無慈悲な手を味わい続けて、腰を抜かしてしまったからなの。女の子の扱いなんて知らないような子だから、毎回抱き起こすのが下手でね、しかもあの魔法の手で背中を擦ってきてね、腰の骨が無くなっちゃったような感じがしてね、――と、しごく嬉しそうな顔をしてのろけられたことがあったのだが、その時はまだ高校に入学する前だったので、何を言ってるんだこの姉は。よくつまづくから自分でコケたんじゃないか、と半信半疑、いや、あの常日頃ぼんやりとしているような男に姉が負ける訳が無いと、全くもって疑っていたのである。けれども一年前のゴールデンウィーク前日に、廊下を歩いていると、後ろから名前を呼びかけられると共に肩を叩かれた事があった。陸也は手を振ってさっさと去ってしまったが、妙に肩から力が抜けたような気がしてならぬ。いや、そんなことはありえないと、しかしちょっとだけ期待して図書室へ行ったが彼の姿はどこにも見当たらなかったので、その日は大人しく家に帰って眠って、ほんの一週間にも満たない休日を満喫しようと思っていた。が、やはりあの手の感触が忘れられない、それになぜだか胸が張って来たような気がする。中学生の頃からすくすくと成長してきた彼女のおっぱいは、その時すでにIカップ。クラスではもちろん一番大きいし、学年でもたぶんここまで大きい同級生は居ないはず。そんなおっぱいがぷっくりと、今までに無い瑞々しいハリを持ち始め、触ってみたらピリピリと痛んで、肌着はもちろんのことブラジャーすら、違和感でずっとは着けていられなかった。
結局ゴールデンウィークが開ける頃には彼女のおっぱいはJカップにまで育っていたが、それよりも陸也の手が気になって気になって仕方がなく、久しぶりの授業が終わるやいなや図書室へと駆け込んだ。姉からりっくんは図書室に居るよと伝えられていたし、実際四月にもしばしば姿を見かけていたので、適当に本を一冊見繕って座って待っていると、程なくして彼はやって来た。汀沙を見つけるとにっこりと笑って、対面に座り、図書室なので声を潜めてありきたりなことを喋りだす。だがこれまで挨拶を交わす程度の仲である、……すぐに話のネタが尽き無言の時間が訪れたので、汀沙は思い切って、姉から伝えられていた〝合言葉〟を口に出した。――これが彼女にとっての初めて。Jカップのおっぱいをまさぐる優しい手付きに、汀沙は一瞬で崩れ落ち、秘部からはとろとろと蜜が溢れ、足は立たず、最後にはぺたんと座り込んで恍惚(うっとり)と、背中を擦ってトドメを刺してくる陸也をぼんやり眺めるのみ。声こそ出さなかったものの、そのせいで過呼吸みたいに浅い息が止まらないし、止めどもなく出てくる涙はポタポタと床に落ちていくし、姉の言葉を信じていればと後悔したけれども、ジンジンと痺れるおっぱいは、我が子のように愛おしい。もっと撫でてほしい。………
その日を境に、汀沙のおっぱいは驚異的な成長を遂げた、いや、今も遂げている。最初の頃は二日や三日に一カップは大きくなっていっていたので、ただでさえJカップという大きなおっぱいが、ものの一ヶ月で、K、L、M、N、O、P、Q、R、………と六月に入る頃にはTカップにまで成長していた。姉からはなるほどね、という目で見られたが、友達たちにはどう言えばいいものか、特に休日を挟むと一回り大きくなっているので、校舎の反対側に居る同級生にすら、毎週月曜日は祈願も込めて汀沙のおっぱいは揉まれに揉まれた。ある人はただその感触を味わいたいが故に訪れては揉み、ある人は育乳のコツを聞くついでに訪れては揉み、まだ彼女のことを知らぬ者はギョッとして写真を撮る。汀沙はちょっとした学校の人気者になっていたのであったが、休み時間は無いようなものになったし、お昼ご飯もまともに食べられないし、それに何より放課後そういう人たちを撒くのに手間取り陸也との時間が減ったので、かなりうんざりとしていた。が、そういったいわゆる「汀沙まつり」も六月の最終週には収まった。――とうとう彼女のおっぱいがZカップを超えたのである。たった一ヶ月で頭よりも大きくなり、二ヶ月でアルファベットで数えられなくなったおっぱいに、さすがの女子たちも、それに男子たちも気味が悪いと感じたのであろうか、触れてはいけないという目で見てくるようになって、居心地の悪さと言ったらなかった。以前のように行列を作るようなことは無くなったどころか、仲の良い友達も自分のおっぱいを話題に上げることすらしない。どこか距離を置かれているような、そんな感じである。
だがそれは自分から話題を振るとやっぱり、彼女たちも我慢していたのか以前と変わらない接し方をしてくれ、週明けには何センチ大きくなった? とも聞いてくるようになったのであるが、さて困ったのは授業である。と言っても普段の授業は、机の上におっぱいが乗ってノートが取れないと言っても、出来るだけ椅子を引けば膝の上に柔らかく落ち着かせることが出来るから、そこまで支障は無い。ほんとうに困ったのは体育である。体調も悪いのでなしに休むことが出来なければ、見学することも出来ない。かと言って意外に真面目な彼女は仮病なんて使いたくない。幸いにも水泳は無かったからブラジャーと同じでバカでかい水着を買うことは無かったけれども、やはり少しくらいは授業に参加しなければならず、たぷんたぷんと揺れるおっぱいを片腕で抑えながら行うバスケやバトミントンは、思い出すだけで死にたくなってくる。殊にバスケではボールを手に持っていると友達から、あれ? ボールが三つもあるよ? などと冷やかされ、どっちの方が大きいんだろう、……などとバスケットボールとおっぱいを比べられ、うっそ、まじでおっぱいの方が大きい、………などと言われ、ちょっとした喧嘩に発展しそうになった事もある。今では片方だけで十キロ以上あるから基本的に体育は見学でも良くなったものの、去年一年間のことはもう思い出したくもない。陸也との思い出以外には。………
おっぱいを触れられてから恋心が目覚めるなど、順番がおかしいように感じるが、汀沙はあの魔法の手でおっぱいを揉まれてからというもの、その前後に交わす会話から少しずつ陸也に心が寄っていくのを感じていた。姉妹揃って同じ人物に惚れるなんてドラマじゃあるまいし、もしそうなったらドロドロになりそうで嫌だなぁ、と思っていたら現実になりかけている。「なりかけている」というのは若干の諦めが混じっているからなのだが、それが何故なのかと言うと、陸也はやっぱり姉の方に心を傾けているのである。先輩は決して遊びで私のおっぱいを揉んではいないけれども、どこかよそよそしく感じるのはどうしてだろう、姉は魔法の手でおっぱいを揉みしだかれたと言うが、私はもにもにと軽く力を入れられた記憶しかない。それだけで十分といえば十分ではあるが、やはり物足りない。やはり先輩はお姉ちゃんの方が好き。もうこんなに、――歩くのも大変で、況してや階段を降りるなんて一段一段手すりに捕まらなければ出来ないというのに、毎朝あの巨大なブラジャーを付けるのに十分は手こずるというのに、お風呂に入ればお湯が大方流れて行ってしまうというのに、毎夜寝返りも打てず目が覚めては布団を掛け直さなくてはな��ないというのに、電車に乗れば痴漢どころか人をこのおっぱいで飲み込まなければいけないというのに、振り向くどころか姉の影すら重ねてくれない。汀沙は今ではやけっぱちになって、陸也を弄っている折があるけれども、内心ではいつか、と言っても彼が高校を卒業するまでもう一年も無いけれど、いつかきっと、……という思いがあるのであった。
「――汀沙、そろそろ揉むよ、良い?」
と一人の女の子を快楽で悶えさせていた陸也が、今までやっていたのは準備体操と言わんばかりに軽く言う。実際、彼はおっぱいの感触を楽しむ、というよりはそれをすっぽりと包む純白のブラジャー、……のゴツゴツとした感触を制服越しになぞっていただけであった。
「お、おね、おねがい。……」
普段はよく舌の回る汀沙も、魔法の手には敵わない。ここに居る間は原則として声を発してはいけないことになっているから、陸也からの返事は無いが、次第におっぱいを持ち上げるように手を下に入れられると、指がその柔らかな肉に食い込み始めた。ブラジャーを着けて支えていてもへそを隠してしまうおっぱいは、中々持ち上がりそうに無く、ギシギシとカップの軋む音だけが聞こえてくる。特注のブラジャーはいたる所にワイヤーが通されてかなり頑丈に作られているから、ちょっとやそっとではへこまないのであるが、そんな音が聞こえてくるということは、相当力を入れているのであろう。そう思うだけでも快感が頭にまで登ってくる。
「んっ、……」
思わず声が出てしまった。呼吸が苦しくなってきたので、口から手を離して息を吸うと、彼もまた浅く荒く呼吸しているのが分かった、目はしっかりと見開き、額に汗をにじませながら彼女の、巨大なおっぱいを揉んでいる。……汀沙はその事実がたまらなかった。例えお姉ちゃんを忘れられずに行っている陸也の自慰行為とは言っても、ただの想像だけではここまで興奮はしないはず。今だけは姉のおっぱいではなく、私のおっぱいに注目してくれている、私のおっぱいで興奮してくれている。けれどもやっぱり、その目には姉が映っているのであろう、私もその愛を受けてみたい、あんまりおっぱいは大きく無いけれど、私に向けられて言うのではないけれど、その愛を感じてみたい。――と思うと汀沙は自然に陸也の名前を呼んでいた。
「りっくん。………」
とは姉が陸也を呼ぶ時のあだ名。
「遥奈。………」
とは姉の名。あゝ、やっぱり、彼は私のことなんて見ていなかった、それにお姉ちゃんのことを「先輩」なんて呼んでいなかった。陸也の手は汀沙が彼を呼んだ時に止まってしまっていたけれども、やがて思いついたように、再びすりすりとおっぱいを大きく撫で回していた。その手を取って、無理やり自分の一番敏感な部分にピタッとつけると、ここを揉めと声に出す代わりに、魔法の手の上から自分のおっぱいを揉む。
「汀沙?」
「今は遥奈でもいいです。けど、そのかわり遠慮なんてしないでください。私をお姉ちゃんだと思って、……おねがいします。――」
言っているうちに涙が出てきて止まらなかった。汗ばんだ頬を伝って、ぽたりぽたりと、美しい形の雫が異常に発達した乳房に落つ。その時眼の前が覆われたかと思えば、意外とかわいい柄をしたハンカチで、ぽんぽんと、優しく目元を拭われていた。
「汀沙、やっぱりそれは出来ない。汀沙は汀沙だし、遥奈は遥奈だよ」
「ふ、ふ、……さっき私のこと遥奈って言ったくせになにかっこつけてるんです」
ぺらりと垂れ下がったハンカチから、極端にデフォルメされたうさぎがこちらを覗き込んでいるので、涙が引くどころか、笑みさえ浮かべる余裕が出来たのである。
「まぁ、うん、ごめんなさい。――今日はこの辺にしておく?」
「それは駄目です。もうちょっとお願いします」
「えー、……」
「えー、じゃないって何回言えば分かるんですか。早くそのファンシーなハンカチをしまってください」
と陸也がハンカチをしまったのを見て、そういえば昔、家でああいう柄をしたハンカチを見たことがあるのを思い出すと、またしても心が痛くなったけれども、所詮叶わぬ夢だったのだと思い込んで、再び魔法の手による快楽地獄に身を任せてから、シワの入ってしまった制服を整えつつ席に戻った。
「そろそろ帰るかー。暗くなりそうだし。それに夜は雨だそうだし」
と背伸びをして、陸也はポキポキと首を鳴らす。外にあるクスノキの葉は、夕焼けに照らされて鈍く赤く輝いてはいるけれども、遠くの方を見ると墨を垂らしたような黒い雲が、雨の降るのを予見していた。
「ですね。それ、借りていきます?」
と指さしたのは、例の短編集で。
「うん。まだ最初の二三話しか読めてないしね」
「ゆっくり読んでくださいね。あと声に出すともっと面白いですよ、その作者の作品はどれも、――私は好きじゃない言い方なんですけど、異様にリズムが良い文体で書かれているから。……」
「なるほど、なるほど、やってみよう。……ちょっと恥ずかしいけど」
「大丈夫ですよ。聞いてる側は鼻歌のように感じますから。……って、お姉ちゃんに言われただけなので、あんまり信憑性が無いですけどね。――」
汀沙が本を書架に返しに行っているあいだに、陸也は後輩おすすめの短編集を借りて、二人は一緒に学校の校門をくぐった。薄暗い図書室よりも、夕焼けの差す外の方が涼しくて最初こそ足は弾んだが、袂を分かつ辻にたどり着く頃には、二十キロ以上の重りを胸に着けている汀沙の背に手を回して、足並みをそろえて、付き添うようにゆっくりと歩くようになっていた。あまり車通りの無いのんびりとした交差点だからか、汀沙はふと足を止めると、不思議そうに顔を覗き込んでくる陸也の腕をとって言う。
「先輩、お父さんも、お母さんも居ないので、今日こそ私の家に来てくれませんか?」
途端、それまで柔和だった陸也の顔が引き締まる。
「それは、……駄目だろう。バレたら今度こそ会えなくなる」
「でも、一目だけでも、お姉ちゃんと会ってくれませんか? ずっとずっと待ってるんですよ、あの狭い暗い部屋の中で一人で。――」
「いや駄目だ。あと六ヶ月と二日、……それだけ待てば後は好きなだけ会えるんだ。あともう少しの辛抱なんだ。………」
陸也は現在、汀沙の姉であり、恋人である遥奈と会うことはおろか、電話すらも出来ないのであった。詳しく話せば大分長くなるのでかいつまんで説明すると、陸也は高校へ入学して早々、図書室の主であった遥奈と出会ったのであるが、もともと似た体質だったせいかすぐさま意気投合して、何にも告白などしていないにも関わらず、気がついた時には恋仲となっていた。妹の汀沙も高校一年生の時点でIカップあって胸は大きかったが、姉の遥奈はもっともっとすごく、聞けば中学一年の時点でKカップあり、早熟かと思って油断していると、あれよあれよという間にどんどん大きくなっていって、魔法の手を借りずとも高校一年生でXカップ、その年度内にZカップを超え、高校二年に上がる頃にはバストは百七十センチとなっていたと言う。当然、そんなおっぱいを持つ女性と恋仲になるということは、相当強い理性を持っていなければ、手が伸びてしまうということで、陸也はこの日のように図書室の奥の奥、……自分たちの住む街の町史だか何だかがある、決して誰も近寄らず、空気がどんよりと留まって、嫌な匂いのする場所、……そこで毎日のように遥奈と唇を重ね、太陽が沈んでもおっぱいを揉みしだいていたのである。ここで少し匂わせておくと、娘が毎日門限ギリギリに帰ってくることに遥奈らの両親は心配よりも、何かいかがわしいことをしているのでないかと、本格的な夏に入る前から疑っていたらしい。で、再びおっぱいの話に戻ると、陸也の魔法の手によって、高校一年生でIカップだった汀沙がたった一年で(――遥奈は別として、)世界一のバストを持つ女子高校生になったのだから、高校一年生でXカップあった遥奈への効果は言うまでもなかろう、半年もしないうちに、立っていても地面に柔らかく着いてしまうようになっていた。もうその頃には彼女は、そもそも身動きすらその巨大なおっぱいのために出来ず、学校へ行けなくなっていたので、陸也と会うためには彼が直接家まで向かわなければいけない。だが、ここで問題があった。彼女らの両親、……母親はともかくとして、父親がそういうことに厳格な人物らしく、男を家に上げたがらないのである。しかも親馬鹿な面も持ち合わせているので、娘が今、身動きすら取れないことに非常に心配していらっしゃるらしく、面と向かって会うのは避けた方が良い、それにお忍びで会うなんて何か素敵だよね、と遥奈が言うので、陸也は両親の居ないすきを突いて遥奈と会い、唇を重ね、おっぱいを揉みしだき、時には体を重ねた。その時唯一知られたのは、ひょんなことで中学校から帰って来た妹の汀沙であるのだが、二人の仲を切り裂くことなんて微塵も思って無く、むしろ両親に悟られないように手助けすると言って、ほんとうにあれこれ尽くしてくれた。――が、そんな汀沙の努力も虚しく見つかってしまった。それはクリスマスの少し前あたりであった。幸いにも行為が終わって余韻に浸りながら楽しく喋っているところではあったが、冷たい顔をした父親に一人別室に呼び出された陸也はそこで根掘り葉掘り、娘と何をしていたのか聞き出されることになったのである。若い男女が二人、ベッドの上で横に並び合い、手を繋いで離すなど、それだけでも父親にはたまらなかったが、何より良くなかったのはお忍びで会っていたことで、何をこそこそとやっとるんだ、もしかして遥奈の帰りが遅くなっていたのはお前のせいか、俺は娘が嘘をついていることなんて分かっていたが、やっぱりそういうことだったのか、などとまだ高校一年生の陸也には手のつけようが無いほど怒り狂ってしまい、最終的に下された結論は、二年間遥奈と会わないこと、通話もしないこと。お前もその時には十八歳になっているだろうから、その時に初めて交際を許可する。分かったなら早く家へ帰りなさい。――と、遥奈に別れも告げられずに家を追い出されたのである。
だから陸也はもう一年以上、あのおっとりとした声を聞いていないし、あのほっそりとした指で頬を撫でられていないし、あのぷっくりと麗しい唇と己の唇を重ねられていないし、あの人を一人や二人は簡単に飲み込める巨大なおっぱいに触れられていないのである。二年くらいどうってことない、すぐに過ぎ去る、と思っていたけれども、妹に己の欲望をぶつけてしまうほどに彼女が恋しい。今も一人この鮮やかに街を照らす夕日を眺めているのだろうか、それとも窓を締め切って、カーテンを締め切って、一人寂しさに打ち震えているのであろうか、はたまた無理矢理にでも攫ってくれない自分に愛想をつかしているのであろうか。――頭の中はいつだって遥奈のことでいっぱいである。汀沙から毎日のように状況は聞いているが、自分の目でその姿を見られないのが非常にもどかしい。陸也はもたれかかっていた電柱にその悔しさをぶつけると、その場に座り込んだ。
「先輩、大丈夫ですか?」
「無理かも。……」
「あ、あの、……無理言ってごめんなさい。……」
「いや、汀沙が謝ることはないよ。全部俺の意気地が無いだけだから。……」
「……先輩、私はいつだって先輩とお姉ちゃんの味方ですからね。だからあと半年感、――ちょっとおっぱいは足りないけど、私をお姉ちゃんだと思って好きなだけ甘えてください。ほら、――」
さらさらと、汀沙が頬を撫でてくる、ちょうど遥奈と同じような力加減で、ちょうど遥奈と同じような手付きで。………
「ありがとう汀沙、ありがとう。………」
絞り出したその声は、震えていてついには風切り音にかき消されてしまったが、側に居る汀沙の心にはしっかりと響いていた。
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familie komplex 前
毎朝繰り返し君が死んで、目がさめる。
夢見としては最悪の部類だと思う。
何度も夢で君が死ぬところを見て。
目がさめれば、君のいなくなった現実が残されてる。
寝ても覚めても逃れられない喪失に、それこそ最初の数回は目覚める度絶望した。その時期の自分の行動は思い出せない。でもどうにか今まで生きてるんだから、一応日常生活を送ってたはずだ。
その夢が幾度も繰り返されるものだと気付いてからは見るのが辛くて眠りたくなくて、けれど何日も眠らずにいることができるわけもなくて、ほんの浅い眠り数分の間に君の死ぬところを繰り返し見る。
また今日も彼女は死んでしまった。
「……」
呆然と瞬き、天井を見上げていた視線をぐるりと回して起き上がる。がらんとした部屋に一人。淡いベージュのカーテンは閉めっ放し。朝だというのに照明を点けて、寝そべっていたソファからベッドに移動した。先日、病院から自宅に帰って来たのだ。
以前は彼女と二人で暮らしていた部屋。一人では少し広い……そうは言っても俺達はしょっちゅう身を寄せあっていたから、この部屋は元から広々としてたはずなのに……今あるそれは開放感とかじゃなく、どこに居ればいいんだろう、という戸惑いと身の置き場の無さ。
彼女は生活の一部だった。俺にとっての家族。精神論でもきっと���うだし、社会的にもそうだ。俺達は一応、姉弟ということになっていて、同じ大学に通い、同じマンションで下宿していたから。
家族だった。
学友で、親友でもあった。
平和な国で、傍に居るのが日常で。肌を触れ合わせるのが基準のゼロ距離から都合によって間を取るような、近しい距離感の間柄。その相手が、今、ここに居ない。
シーツに横たわって息を吐く。重い息。心臓が引き絞られる感覚。痛い。ぎゅう、と。
はあ、息を吐く。
苦しい。着替えなきゃ。苦しい。身体が重い。指先すら動かすのが億劫だ、重い、沈んでるな。いや、投げ出してる、身体を。ベッドに。
そろそろ大学にも顔を出さなきゃ、講義の出席が足りなくなりそうなのに。
彼女が居なくなってから、この部屋で生前二人過ごした時間を思い返してばかりいた。何度も、何度も繰り返し、夢に対抗するように。遺品整理はしていない。部屋中どこを見ても彼女を思い出す。まるでこの部屋だけ時間が止まっているみたい。
俺と彼女が出逢ったのは高校生になってからだった。だから、遡る記憶の量は、生まれて以来ずっと同じ家に住んでるようなきょうだいよりも、うんと少ないんだろう。俺にとって彼女は自分より先に生まれて家族を形成していた部品ではなくて、最初から一人の人間だった。
綾瀬郁深という、個人として、俺はすぐに彼女を好きになった。
くっついていても苦にならなかった。
一緒に眠ったベッド。ダブルサイズ。二人とも小柄な方じゃないから常に身体が触れる。寒い時は俺が郁深の抱きまくらにされることもあった。絡められた脚の片方が俺の身体の下敷きになるのを、自分が勝手にやってるくせに朝になったら「しびれた」と文句を言ってくる。
もこもこと気持ちのいい毛布に二人してくるまって、しょっちゅう二度寝しては昼を迎えて「そろそろ学校行く……?」なんて不真面目な問いかけをし合う。午前講義の日は、帰ってきてすぐ横になろうとすると「シャワーを浴びろ」と怒られた。郁深はシーツを一週間に一度だけ洗う。他の日はなるべく汚さないように。だからホコリっぽいままベッドに上がるのは禁止。互いの身体に触れ合うときも、必ずシャワーは浴びてからベッドに入った。
ここで眠るせいで郁深の夢を見るのかも、と思ってソファに移動して眠ってもだめだった、同じことだった。眠れば同じ夢をみる。夢を見る度に違う時期違うシチュエーションで、郁深は死んで……俺は泣きながら目を覚ます。
ソファにも、床にもデスクにもキッチンにも風呂にも 郁深の記憶がある。
どこに居たって彼女のことを想ってた。だからきっとどこで眠っても俺は夢を見る。
ふらつく足で立ち上がってベッドからまたソファへ。座り込んで、服を脱いだ。
着替えよう。
外に出られる格好ではあるけど、一応、数日間も着たままでいた服装で大学には行き辛い。
大学の友人達は、郁深が死んでから俺を避けるようになった。……避けるというと語弊があるかな、腫れ物を扱うかのようになった。落ち込んでる俺に対しどう接すればいいかわからないのかな。
焦って話しかけてきた友人の一人が、失言したせいもあるんだと思う。
「まあ気を落すなって!そのうち立ち直れるからさ」「俺も肉親が死んだ時は大変だったけど、時間に身を任せるしかないと思うぞ」……
その時俺はどんな表情をしていたのか、俺の���色をうかがった友人達は全員おどおどと視線をそらし、口を噤んだ。
自分でも青ざめて返す言葉を無くしたのがわかったし、足元が崩される感覚にふらついて彼等から後ずさってしまった。
以来、まともに話し掛けられていない。こっちから話す気力も無かった。
姿を見かけても気まずく挨拶を交わすだけだ。
「落ち込んでる時ほど支えあうのが友達ってモンだろうによ」
「……そんなに深い仲になることばかりじゃないよ。日々楽しく過ごすためだけの相手だって居ていいと思う、 ……?!」
自然と答えて
ばっ、と顔を上げる。
大講義室の隅、机の上に突っ伏していた姿勢から声のした頭上へ視線を。
郁深が笑ってる。
いたずらっ子みたいに目をきゅうと細めて、口を開けて快活にわらう。節の目立つ手指がだらしない姿勢をした俺の頭を撫でた。スキンシップの好きな彼女らしい仕草。俺はよく、他の友人にも躊躇無く触れる彼女の両手に嫉妬するのに、その同じ手で宥められ機嫌が治ってしまうんだ。
「楽しいだけの相手だっていいさ。けど、そっから踏み込めるようになったなら心強いもんだよ」
「……そういうことなら俺には郁深が居るからいいよ」
そういう相手は、おいそれと出逢えるようなモノでも無いし。でしょ?
郁深はかけがえがないんだよ。
頭を撫でていた手を片手で掴んで、口元に引き寄せる。振りほどかれることは無い。腕を伝って身体の揺れが伝わってきた。くすくす。
「それで?何をそんなに落ち込んでたって?」
郁深の笑いは朗らかで楽しげで、けど、茶化す響きも軽んじられてる様子も無くて、心地良い。つられて穏やかな気持ちになる。
人が笑顔になるのは好きだ。それが郁深なら尚更。
……なのにさっきまで俺は、楽しそうにしてる誰もかれも煩わしく、ぶち壊してしまいたいと思ってた気がする、俺さえ加わらなきゃ楽しい会話もできるだろうに、自分から話しかけたら彼等の日常まで壊すんじゃないか、とも、思ってたような。
なぜ?
「………んん…ん、…?」
なんでだったかな。
まぁいいや。郁深の笑顔見たらモヤモヤも消し飛んじゃったみたいだ。
「夏休みになったら、川遊びしに行こうぜ?お前の運転で��」
帰り道、下宿までの道を二人で歩く。天気がよくて日の光は眩しいくらい。午後の講義が終わったばかりの暖かい外気。これからどんどん気温が上がっていくだろう。
「いいね。海か山行きたいって思ってた……けどいきなり山道運転させる気?」
俺はようやく春休みに免許を取ったばかりで、まだ整備された一般道にすら慣れてない。高校卒業してからの一年は引っ越しとか忙しいことが多く、免許取ってる暇がなかったんだ。大学の近くで下宿してるせいで普段は運転する必要も無いし。
「ちょっと不安じゃない?」
「私が助手席に居るんだからへーきだよ。疲れたり無理そうなとこあったら代ってやるし。それに山道は歩行者が居ないから」
その分安心だろ、と郁深は言う。
最悪事故っても自分たちが死ぬだけだ、なんて、冗談めかして。
ああでも、それだったら
一緒の車で一緒に事故で死ぬなら、まぁ、いいかもしれない。
一人だけ遺されたりしないなら。
……なぜかそんな風に思う。
「なら、それ用に服でも買いに行こうか」
「そうだな、今からでも……」
直後のことだった、郁深の言葉が切れて俺は突然抱きかかえられた。
声を上げる間もなく全身に衝撃が走る。歩道を普通に歩いてたはずが、弾き飛ばされて車道へ投げ出された。クラクションの音。急ブレーキ、耳を劈くそのあとで、ゴ リッと嫌な感触をアスファルトに伝えて俺の寸前で車は止まった。止まった、止まったんだ。一瞬写真にうつしたように静寂があって、この状況を理解しようとして、頭より先に目だけがぐるぐると回る。身体は重い、痛い……動かせない、
郁深に抱えられているから……
なに?
何が起きた?
一瞬のできごとだった
まさに今まで歩道の上を歩いてたはずなのに
彼女が歩いていた、歩道の建物側を見る。車から運転手が降りてきている。建物の裏手にある駐車場から出てきたところのようだった。ここは塀が死角を作って、 運転手からは歩行者が見え辛い。そうでなくても歩道を横切る前には一時停止だけど。だけど。だけど郁深は、ぶつかったんだろう、ぶつけられた、車に、それで身体を飛ばされて、俺がそっちに居たから、車道へ突き飛ばさずに、あえて抱きしめて、俺の頭を守った。
腕と胸の感触がする。俺を抱えている郁深の身体は顔に押しあてられているのに、彼女の香りはしない。代りにひりひり、じくじくと粘膜を焼くような鉄臭さが鼻をつく。
血の匂い。
俺の腰をはさむように彼女の脚がある。胴体に巻き付けるように、ガッチリとガードされていた。片足は俺の下敷きだ。首を支え頭に回された腕の中で、それでも俺の身体は痛い。身体動かせない。痛い。俺でさえ痛い。郁深の、デニムに覆われてたはずの、細くてしなやかな、野性味のある脚。きっと��ぼろぼろ だろう な。
起き上がれないまま、俺は呆然と、動かし辛い頭をずらして
彼女の顔を見上げようとした。
あるのは血だまりだけだった。
自分の絶叫で目を覚まし、俺の脳みそは覚醒についていけなかったのか地面に投げ出された直後の悪夢を描き続けた。跳ね上がった全身は見たくないものから逃げようとするかのごとくにもがいて、両手で髪を掻きむしる。
郁深、郁深の頭、が
―――なに、俺は、何を
俺は
違う、見えてない、頭の中にノイズが、あって
どうして どうして 歩いてただけだ、それなのに…… うそ、だ、ろ
ひ、ひ、と呼吸が上滑りして、動かせなかったはずの身体は「事故にあった直後なのに無理やり跳ね起こされた」せいで酷く震え、平衡感覚を失い倒れ込む。とても立ち上がれない、とても一人では……
手をついて、はっと気がついた。
……―――自宅の、ソファの上だ。
「……」
呆然と瞬き、目前まで迫っていた座面を押し返して座り直す。ひゅうひゅうとおかしく鳴る咽を押さえて、呼吸を落ち着けようとする。さっき見たはずの光景が過るけれど、違う、あれは、夢だ。落ち着け。視線をぐるりと回して確認する。ほら、やっぱりここは自宅で、リビングのソファの上だ。午前八時。あれは夢。うそだ、と思った、その通り。だって、
郁深はあんな死に方、していない。
……うそだ、った。あれは、夢だ。
夢……
「っ……どうして……」
ぐう、呻き声が漏れる。涙が溢れ出す。痙攣していた身体の震えは嗚咽に変わって止まらなかった。どうして。
どうしても、君が居ない。
また今日も彼女は死んでしまった。
「……」
目が痛い。頭がぼーっとする。
どのくらいそうしていただろう。ソファーの上。時計が滲む。
たぶん、そろそろ、学校に行かなきゃ。
麻痺した頭がそんな風に、理性のケースへ形を嵌め込んで蓋をする。日常から死を追い出そうとする。
シャワーでも浴びてこよう。
夢だ、
また夢だったんだ。
脱衣所で服を脱ぎながら、シャワーを浴びながら、こんなところにまでしっかり刻まれている郁深の存在に、のどの底が熱く痛む。心臓が引き絞られる感覚がして、頭上から落ちる水に打たれながらタイルに踞った。
この体勢も懐かしい。
高校生あたりの俺は精神的に他人をシャットアウトしていたから、郁深のことも最初から信頼できたわけじゃ無い。同居を始めても数ヶ月は、挨拶以上は会話も難しい有様だった。シャワーの水が温まるのを待たずに踞りながら浴び、郁深に会わないようにそそくさと自室に隠っていたっけ。
だけどある日偶然ばったり、風呂場の脱衣洗面所で鉢合わせして、俺の血色の悪い、寝不足で目元に隈が沁みついた顔と、とても健全とは言えない裸を見た郁深はどういうわけか恥じらうこともなく俺を押し倒し、「なんだよこれ!」と叫んだのだった。
思わず口を開閉しながら呆然としてしまった。
「あ、あの……郁深さん、」我に帰り慌てて身体を隠そうとしても、跨がられていて微動だにできない。のんびりと入ってきた態度からおそろしいほどの瞬発力で郁深の動きが変わって、気付いたら押さえつけられていた。
なにこのひと、すばやいしちからつよい。
「お、おれ全裸、あの、これはちょっと」
「痕!なんだよこれ!」
「はい?」
その時俺は本気で意味がわかってなかった。あと?なに?と思っていると、彼女はじっと検分する目つきのまま俺と視線を合わせ、
「私が悪かった」
いきなりそう言い放った。
「……え」
「母さんとお前のこと誤解してた。はやく縁を切ろう……いっそ海外にでも行こうか、姉弟二人なんだから身軽だぜ?どこへだって行ける。お前他言語話せないだろ?この際実地で覚えに行くか?なあ?」
……ちなみに郁深は英語がペラペラってやつだ。技術関係の専門的な用語まで知っている。やたら難しい資格を史上最年少で取得したとかで、文科省かどっかから表彰されてた。けど、通ってる学校自体は俺のよりも幾分「レベルが低い」なんて言われるとこで、郁深のことを頭いいとか賢いなんて話を聞いたこともなかった俺は、全裸をみられたくらいでそこまで悟られるとは思っておらず、突然こっちの事情を察されて酷く狼狽えた。全く取り繕えなくなり、身体も全裸ならば心も剥き出しで。
「私はお前にそんなことした奴を許せない。許せないからな」
ギリ、唇を噛み締めて、いつも朗らかに細まっている双眸に晒される。ギラギラと見開かれる内側、激しい怒りがこっちまで伝わって、熱に満たされていくようだった。
この時に思ったんだ。
ああ、この視界に選ばれた物だけが、俺にあればいいや、って。
結局俺は高校を中退し、住居も郁深が通っていた大学の近くに下宿を借りてそこへ二人で引っ越した。通学が楽になった~と喜ぶ郁深を見て嬉しくなって、ここが新しい故郷になるかなとそわそわ探索に繰り出した。バイトと家事をしながら通信で高卒資格を取り、郁深と同じ大学を受験して……。
一緒に大学に通えるようになって。
本当に幸せだった。人生の中でいちばん、嬉しいことや楽しいことに満たされた時間だった。
シャワーからあがって洗面台に映った自分と向き合う。朝の光が蒼白いのも相俟って、いつぞやのごとく血色の悪い、寝不足で目元に隈が沁みついた顔してる。
あの時は裸で押し倒されて跨がられて、まったくとんだ衝撃もあったものだけど、今となってはそんなこと慣れきってお互い半裸程度は何度も目撃してるなんてな……そういえば、郁深は私服がダサくて、脱いだ時の方が断然いいよなんて、よく茶化してたっけ。自分の格好に無頓着な郁深はそんな皮肉も笑い飛ばしていた。気にならないんだろう。クローゼットには、着替え��すい丸首のシャツと作業用のツナギしか入ってない。まぁ俺も人のこと言えないけど。
箪笥から引っぱり出した下着を身につけた途端、ガラッと戸が開く。
「あ、出てたのか。歯磨きしようと思って」
あの日みたいに動じないですたすた入ってくる郁深に後ろから抱きついて、俺は考えてたことを提案してみることにした。
「今度何か対外用のお洒落な服でも買いに行こうか」
二人ともが思い立ったら即行動、計画を練るよりもとっとと身体を動かし始める質なおかげで、俺が思いつきで口にしたショッピングの予定もすぐさま実行に移された。丁度今日は午前だけに講義が集中してる、午後から大学の最寄り駅周辺にあるショッピングモールにでも行こう、そう郁深が提案して、俺もノった。
講義を終えたその足で郁深の居るゼミ室に寄って、二人連れ立って大学を抜け出す。その日受けた授業ででたハインリッヒの定理が頭に残ってた。ので雑談のネタにした。
1:29:300の法則。1の重大事故の背後には29の軽微な事故があり、その背景には300の異常が存在する。
小さなミスが重なって重なって大きな事故になる。
例えば一時停止違反の車とスピード違反の車と、たまたま二人で会話しながら歩いていて一人の時よりも警戒の薄かった歩行者。きっと違反者はこれまでに300くらいの回数違反してたのかもしれない。歩行者はそれまでに楽しい会話を何度も交わして帰路についていた、その日も、いつも通り楽しく家まで帰れると信じて。
……なんのデジャビュだろう、縁起でもない。
「講義の本筋じゃなくて余談って感じだったんだけどさ。題材より印象に残っちゃって」
「確かに何の題材に出てきたかわかんねーけど頭に残るな。定理って言うだけあるけどそっちがオマケなのか。ほんとに学部選択によって全然内容違うんだなー」
講義の内容から、他どの講義取ってるんだ、ゼミはどうするのか、という類の話、そして徐々に目的の買い物についてへ話題がうつる。
「お前は何か服買うの?」
「俺はいいかなあ、郁深のが選びたいよ。自分じゃ選ぶ気無いんでしょ?」
「まー自分で選んだらシャツとかジーパンとかシャツとかジーパンとかになるだろうなって思うわけだけど」
「まぁ俺も自分で自分の選んだらただのシャツになるかな」
「あとジーパンとかな」
話しながら、ふと前を向く。
自分達が歩いている歩道沿いの建物。裏手の駐車場に通じる、塀に覆われた乗用車の出入り口。塀が死角を作って、出てくる時に運転手から歩行者が見え辛い。歩行者からも、車は見え辛い。
「……郁深、」
「……?どうした」
呼んで、腕を掴み、歩調をゆるめる。そこから車が出てくるか確認してから通ろう、そう思って、
「……!」
出入り口直前まで進んでいた足が止まる。少しだけ息を噛む。突如目の前に飛び出してきた車は、歩道を横切って車道の直前で止まった。黒いワゴン車だ。車線を流れてくる白いトラックの方ばかりを見ていた運転手は俺達に気付かないままに、トラックが通り過ぎた後平然と進行方向へ顔を向きなおして車道へ出て行く。
「……危なかったな」
「……」
さっき見た、デジャビュ。もしも、あのまま歩いていたら……
「……デジャビュのシーンを回避できたのって、俺初めてかも」
「え?……今の?」
「うん。マジで危なかったんじゃねーかな」
「すごいな、サンキュ。私もデジャヴはそのシーンになってから気付くな……」
ほっとしたように笑う郁深と、妙に落ち着かない気持ちになる俺と。顔を見合わせて笑う。
サイズとデザインが気に入ったのだけ選んで試着する。似たようなのと着比べる。互いに茶化しあって褒めあって貶しあう。やっぱり郁深は全裸がいいとかソレを言うならお前こそ全裸がいいとか、俺の裸が良いなんていうのは郁深くらいだとか、……傍から聞けばあらぬ誤解をされそうだ。いやあらぬこともないけど。実際見てるし。
郁深は俺にニットとオーバーカーディガンとインナーを買った。俺は郁深にニットとスキニーパンツとガウチョを買った。
「俺のはいいって言ったのに結局買うんだもんな」
「これなら文句無い。似合ってたぜ」
「郁深も。スタイルがいいから」
「お前ほんとに私の身体好きだな……」
「変な言い回しやめろよ……!」
「照れるポイントがわからん」
ショッピングモールを出て駅を背にしばし歩いたところで、郁深がふと足を止めた。
「……?」
「どした?」
「……いや……ちょっとね」
気になって、と彼女は首を傾げる。吹下ろしの風に煽られた前髪がぶわりと浮き上がり、その両目がしっかり見開かれているのが露になった。暴き、検分する目つき。
固定された視線を追ってみても、その先に何を見詰めてるのかわからない。俺と郁深の視力は殆ど同じはずなのに。俺にはピンとこなくて、郁深だから気付けた何かが、その視線の先にあるんだ。
「なに?気になるのって……」
「悪い、先帰っててくれるか?」
「え、ちょっと、郁深!」
一緒に行こうか、瞬時、迷って手を伸ばす。風に煽られながら伸びた前髪越しの視界の中で、郁深は迷いなく駆け出していた。しなやかな脚。俊敏に地面を蹴って、一目散、視線を向けていた先へ……
そして、声を張り上げる。
気付いた何か、がある方向。
「危ないっ!」
ぶわり、
風が吹いた。
「……っ」
呆然と眺める、仮設テントの、スチールパイプ?あれが、郁深の方に突然吹き飛んできて、追い越すように俺の方へ飛んできたテント部分が視界を覆って、
けど、その直前に確かに、郁深は……
…
…… 静かだ。
目前に描かれていた情景は俺の頭が時間差で認識した虚構だったようで、現実の俺は壁にもたれて床に座り込んでいた。室内に風は無く、人の行き交う音もしない。まっすぐに水滴が髪から滴っていく。今目にしているのは鏡の中の自分だった。いつぞやのごとく血色の悪い、寝不足で目元に隈が沁みついた顔。
……ただし鏡に映った俺の���は、郁深によく似た素朴な顔立ちだ。
郁深が、居なくなった、後の 顔。
夢だ。
また、夢、だったんだ。
そう思ってようやく、は、っと息を吸う。いや、吐いた?にわかに思い出された呼吸は混乱して、自分が吸ってるのか吐いてるのかわからない、
「は、はぁー……、は、あ」
息を止めてからゆっくり吐け、まずは吐けこういうときは。耳の奥で響いた彼女の声に従う。吐かなきゃ吸えねーんだから吐け、そんで、ゆっっくり吸うんだぞ。
呼吸を落ち着けながら、時計を確認する。時刻は夜の九時過ぎだ。今日は学校にも買い物にも行って、帰ってすぐにシャワーを浴びた。郁深とは一緒じゃなかった、だって彼女はもう、居ないのだから。
帰った時はまだ午後七時半頃だったはずだから、いつもより長く眠って……いつもの夢をいつもより長く、見てたのか。
てことはやっぱり夢の終わりで、郁深は、また……死んでしまったのか。
強いビル風、仮設テント、スチールパイプ。覆われる視界。
脱力し、凭れていた壁からずるずると背を横に倒す。なんだか頭が重い、身体も重い。鈍い痛みが動きを妨げてるみたい。……熱が出たのかも。寝てたというより、気絶かもしれない。郁深が居なくなってから、また冷水シャワーで済ませてるせいかな。
「……なんで……居ないんだよ」
水滴が落ちる。静かだ。心臓の音が、耳障りなくらい。
熱が出たからと言って、翌日の授業を休むわけにもいかなかった。しばらく引き蘢っていたせいで、これ以上休むと単位が取れない可能性が出てくる。
一睡もできず熱は下がらなかったし身体もだるいけれど、なんとか身なりを整えて大学に向かった。パーカーとジーパン。不潔でさえなけりゃいいだろ何でも。
講義室は前方に真面目な学生の集団、後方に不真面目な学生の集団がかたまって、俺はそのどっちにも紛れていく気力がわかず、ぽっかり空いた真ん中あたりの席に座る。寒いような熱いような体感に意識がぶれて仕方無い。せめて解熱剤飲んでくればよかった……なんで思い至らなかったかな、アホか俺は。
溜息をついた俺の隣の席に、誰かがそっと座った気配がした。控えめな気配の割に、随分近くに座るのはなぜだと思って顔を上げたら、相手は「久しぶり」と俺の肩を叩いたところだった。……友人だった。
「……久しぶり」
「ここ、空いてるよね?」
「……。他にも空いてる席あるけど」
「そう言うなって」
心配してたんだよ、あんた返信もしないし、下宿も知らないから……と言葉を重ねる友人から、そっと視線を外す。
まだ一人で居たかったな。
空いてる席は、最近までずっと俺の右側だけで
今友人が座ったのは、左側の席だった。
相手はきっと意識していない。左側は郁深が一緒の時の定位置で、右利きの俺と左利きの彼女の腕が、ノートをとる時ぶつからないために決まって座ってた位置なんだ。
友人が心配して関わってきてくれたのは、有難いんだろうと思う。それでもつい���その裏の……このままじゃ自分達が気まずいからお前が様子見て来いよ、とか言われたんだろうな、って思惑を、感じてしまって、勝手に落胆して、煩わしくなってしまう。ただの下手な勘ぐりかもしれないけど、でも、そういう感じってあからさまにせずとも伝わるものだ。あまり意識を割きたくない。
講義は新しい題材に入ってて、ハインリッヒの定理が出てきた。知ってる気がする、なんだっけ……
「なぁ、聞いてる?」
「……講義聞いてた。ごめん、後で話そう」
「……ああ」
正直なとこ講義終わったらさっさと帰ってしまいたい。
もう一度溜息を吐く。とうとう悪化してきた頭痛に耐えるためにこめかみを押さえる。
ボールペンのうしろでぐり、ぐり、と頭痛の波にあわせて額を揉んでいたら、
「もう講義終わったぞ、大丈夫かよ」
と聞き慣れた声がした。
大講義室の隅、机の上に突っ伏していた姿勢から声のした頭上へ視線を上げる。郁深が笑っていた。
「あれ、あいつは?」
「あいつって?」
「……さっきそこに座ってた、」
「……どした?そこに座ってたの私だよ?」
「そうだっけ」
「そうだろ。大丈夫かよ?熱でもあんのか?」
「……」
熱?熱なんかないよ。郁深と一緒に買い物に行く予定なのに……熱なんか出してられるか。
「ならいいけど。行こうぜ」
ほっとした様子で俺の額に伸ばしかけた手を下し、郁深はきゅ、目を細めてわらう。子供の絵本に出てくる狐みたいな笑顔。
なんだよ、本気で心配したのか?
そういうとこ好きだよ。
「せっかくだし買った服どっか着て行きたいよな~」
大学の最寄り駅周辺にあるショッピングモールに向かう道すがら。
雑談は講義の内容から、今どの講義取ってるんだ、ゼミはどうするのか、という類の話、そして徐々に目的の買い物についてへ話題がうつっていった。
「今度の連休、川遊びしに行こうぜ?お前の運転で!」
そしてとうとう休日の予定にまで話が広がる。
「いいね。初夏の山行きたいって思ってた……けどいきなり山道運転させる気?」
俺はようやく春休みに免許を取ったばかりで、まだ整備された一般道にすら慣れてない。高校卒業してからの一年は引っ越しとか忙しいことが多く、免許取ってる暇がなかったんだ。大学の近くで下宿してるせいで普段は運転する必要も無いし。
「ちょっと不安じゃない?」
「私が助手席に居るんだからへーきだよ。疲れたり無理そうなとこあったら代ってやるし。それに山道は歩行者が居ないから」
その分安心だろ、と郁深は言う。
最悪事故っても自分たちが死ぬだけだ、なんて、冗談めかして。
はっとする。
辺りを見回す
自分達が歩いている歩道沿いの建物。裏手の駐車場に通じる、塀に覆われた乗用車の出入り口。塀が死角を作って、出てくる時に運転手から歩行者が見え辛い。歩行者からも、車は見え辛い。
「……郁深、」
「……?どうした」
すぐさま郁深の腕をつかんで、一歩、後ずさりながら自分の方へ引き寄せた。
出入り口直前まで進んでいた郁深が俺のところまで戻って、彼女の居た位置に車のフロント部が突き出してくる。黒いワゴン車だ。歩道を横切って車道の直前で止まった。車線を流れてくる白いトラックの方ばかりを見ていた運転手は俺達に気付かないままに、トラックが通り過ぎた後平然と進行方向へ顔を向きなおして車道へ出て行く。
黒いワゴン車。白いトラック。
「……危なかったな」
「……」
ああ、
これは夢だ。
きっとまた目が醒める時、郁深が死んでしまうあの夢。
買い物の間、これが夢だと自分に言い聞かせていたせいで、俺は上の空だった。軽口も少なく、試着も最小限で似合う服を引き当てた俺に、郁深は「シャーマンかよ……」と少し可笑しそうにしていた。
ショッピングモールを出て駅を背にしばし歩いたところで、郁深がふと足を止める。
やっぱり、きた。
「……何見てる?」
「……いや……ちょっとね」
彼女は首を傾げる。吹下ろしの風に煽られた前髪がぶわりと浮き上がり、その両目がしっかり見開かれているのが露になった。
彼女の見詰める視線の先。今ならばわかる、そこには仮設テントがあった。郁深はアレを見てるんだ。
「気になるのって、あのテント?」
ついテントを睨みつけながら小声で訊くと、郁深は驚きました、と書いてある表情で俺の方を振り返る。
「よく気付いたな、お前はビルの立地とか風速とかそういうの興味無いと思ってたよ」
立地……?
「立地危ないの?」
「うーんあれ危ないよな。ビル風あるから、あの位置だと風速オーバーだと思うんだけど」
俺に負け���劣らず険しい目で睨む郁深に背筋がひやりとして、咄嗟にその肩をつかんだ。走り出されてしまった���俺には追い付けない。捕まえておかなきゃ。
「……なら、設営担当者に伝えた方がいいな。あそこに出てるの、丁度このモールの店がやってるキャンペーンだし、デパート側に報告したらいいんじゃない?」
「それもそうだな。あそこに居る人に伝えてもその場で畳むのは難しいだろう」
納得した様子で踵を返しデパートの方に足を向けた、そこまでしっかり見届けて息をつく。
ぶわり、
風が吹いた。
「あ、やべ。買わなきゃいけない本あるんだった」
「買わなきゃいけない?」
「講義で使うんだってよ。悪いけど先帰っててくれる?夕飯作っといて」
「了解。荷物持ってこうか?」
デパートに逆戻りしたついでに買い忘れに気付いた郁深は書店に向かった。
買った服を受け取って、サイフとケータイだけ入った手提げ所持の身軽な状態で送り出す。
折角だから俺もどっか寄って行こうかな。
一足先に家に着いて持ち帰った荷物を片付け、俺は夕飯に何を作ろうか考えていた。なんでだか少し気分がいい。郁深の好物でも作ろうかな。
郁深と「家族」になってから、俺の家事への姿勢は著しく改善された。料理のレパートリーも増えた。
意識が、嫌だ嫌だと思う意識が。無くなったから、だ。
面倒だし、サボることもあるけれど、その手抜き加減でも許されてるところとか、それでも洗濯しとけば「ありがとう」料理すれば「おいしいな~」って返されることとか、多少散らかっても互いの存在を強く感じることだとかが、嫌だと思う気持ちを溶かして消していった。郁深の方がけっこうズボラで、そんなところも気楽になる。同居当初は俺の方こそ、「洗濯物脱ぎ散らかさないで」とか怒ってみせてたんだ。懐かしいな。
彼女のズボラは全く改善されてなくて、俺がほぼ全部家事をやってるわけだけど。だって気付いたら自分が先にやっといた方が早いからね。
くすくす笑いを零しながら、たまに洗い物してくれるだけで嬉しくなっちゃう俺はすげーチョロいかもしれない、と思った。
ご飯を炊いて、みそ汁を作る。サラダを冷蔵庫に入れといてアジの開きをフライにして、まだ帰ってこないのかな、とケータイを確認した。
その時着信に気付いた。
不在着信。7件も。
何?と訝しむと同時、見詰めていた画面が着信に切り替わる。咄嗟のことで驚いてケータイを落としそうになりながら、どうにか通話にして耳に当てた。
「い、郁深?どうし…」
『ご家族の方ですか?』
電話の相手は郁深じゃ無かった。男性の声で、その人は警察関係者であることを指す肩書きと名前を名乗った。
『綾瀬郁深さんが事件に巻き込まれました。…中央総合病院にまで、来ていただけますか。詳しいことは、直接会ってお話します』
とてもちゃちな事件だった。ありがちで、ニュースにもならないようなこと。確かに人の悪意が招いた事態なのに、ともすれば交通事故よりも些細な扱いで済まされてしまうような、本当にチープで、巻き込まれるのが馬鹿らしくなるような事件。
郁深はひったくりにあった、らしい。
バイクで通りすがりに引っ掴まれ、鞄が絡んで身体ごと引き摺られ、ついでのように殴られて吹き飛んで頭を打って即死。
巻き込まれるのが馬鹿らしくなるような。運が悪いと言ってしまいそうなほどちゃちな。
新聞にも載らない程度の、死んだところを想像すらされないであろう小さな事件。俺だってこれが見知らぬ他人なら、気に留めることさえなかっただろう。
郁深でさえ、なければ。
病院に着くと、顔の確認できない死体を「確認して下さい」と見せられて、何の反応もできなかった。
体型も服装も見えてるけれど、どうしても郁深と重ねられない。ずれてずれて、輪郭がぐらついていくつも床が波を立てる。
手が震えてがくがくと身体の内側が狂うのに、目の前に横たわっているモノに触れるのをやめられない。
冷たい。冷たい
冷たくて、俺の手でさすって、不意にめくれた服の下。
「……っ」
皮肉にも俺に合わせていれてくれた刺青が、これが確かに郁深だと証明してしまう。
肋に沿って彫られた、骨の刺青。
「……」
これが、郁深?
死んだ?
こんな、突然
俺の知らないとこで
……
俺は
彼女が死んだ時、暢気に夕飯なんか作ってた。
何も知らないで。
「……っ、は、」
今だって、家に帰れば作っておいた夕飯がある。一緒に食べようって、いつもみたいに、特別手の込んだ料理じゃないけど、郁深はいつもおいしいって食べて
一緒に
買った服もちゃんとクローゼットに入れておいたよ、
休みに出掛けるんだろ
思い立ったらすぐにでも行動しちゃって、先の予定なんかろくに考えないのに
こんな、前々から言い出すなんてさ
よほど楽しみだったんだね。
刺青をなぞる
何度も、何度も
何度も何度も何度も
「郁深……家、一緒に、帰ろう」
ねえ。
一緒にいればよかった。
脚が萎えたように力が入れられなくてそのまま床に座り込んだ。
呆然と
思考も動作も全部、自分の意識から外れて
自分の意識が、外れて
からっぽの状態で、足元から冷えていく。
ぼうっとする。
酸欠かな
息、
「……は、っ」
息を呑んで 周りを見渡す。
白い壁にグリーンのカーテン。木目の長椅子とチェスト……
病室?
背後にはベッドもあって、自分がそこから落ちて尻餅をついたのだとわかった。
記憶を辿る。講義室、ダルくて授業に集中できず、机に突っ伏した記憶がある。ここんとこずっと寝不足気味で、睡眠時間は足りてなかったし。ダルかったのは、冷水シャワーで体調を崩したのか、熱っぽかったから。なんで冷水シャワーなんて浴びたんだっけ……寝不足になったのは、なぜだっけ。
とにかく、講義室。郁深が声を掛けてくれた。案の定熱を出して気絶した俺を、彼女がここに連れてきてくれたんだろうか。
学校の医務室なのか、近くの病院なのかはわからないけど、………
いや、待て
違うだろ。
声を掛けてくれた郁深。一緒に歩いた帰り道。黒いワゴン車、白いトラック……デパート、仮設テント。
俺が講義室で眠ったのであれば過ごしていないはずの郁深との時間が記憶にあって、けれどそれは……
「夢、だ」
そして、さっき、彼女は死んだ。
また、夢の中で。
デパートで分れた一人の帰り道、夕飯ができた頃に気付いた電話、病院で待っていた動かない、冷たい身体。
「……病院、か。まるであの後ショックで倒れて、今目が覚めたみたいだな」
ひったくりに遭ったと聞いた気がする。
俺はその時暢気に夕飯作ってたんだ、って
俺が一緒にいなかったせいで郁深は……って
思ったんだ。
窓の外を見る。どこだろう、医務室なら学校っぽい景色が見えそうなものだけど、窓からの景色ではここがどこなのかわからない。
午前中の講義で倒れたはずなのに、外はもう陽が傾いて暗かった。
眠る時間が少しずつ長くなっている。
郁深が居ない現実も、目覚める度慣れていくようで、
……立ち直って来ているんだろうか、彼女をなくしたショックから。
胃が痛くなるような仮説だ。脳裏に過っただけでキリキリと内蔵が不随意な痛みを発して、思考を遮断させようとしてるみたいだった。
立ち直りたくなんかないよ。
郁深が居ないのに何でもない平気な自分なんて、受け入れられない。
夢の中では郁深に会える。
郁深が夢で生きている時間は、死を回避するごとに長くなっていった。
一緒に歩いた帰り道。黒いワゴン車、白いトラック……デパート、仮設テント
買い忘れの参考書、バイクのひったくり犯、一緒に歩いた帰り道、
家で作る夕飯
一緒の食事
その後も、何度も彼女が死んだ
階段から落ちたり、飲酒運転の交通事故だったり、盗難の鉢合わせで殺されたり、電車の混雑で線路に突き落とされたり、
その度に俺は目を覚まして絶望して、汗だくの身体で震えながらもう一度目を閉じた。
最近は穏やかな日常が続いて、これが夢だということを忘れそうになる。
けど、夢だって忘れて警戒を怠って、また彼女が死んでしまったらと思うと恐ろしくて忘れられなかった。
「おはよう」
おはよ、学校で友���に声を掛けられるのは久しぶりで、咄嗟に口から出た挨拶は対象に向かわずにぼとりと落っこちたみたいな声だった。
掠れた視界の向こうがなんだか遠い。ぎこちない笑顔の友人は「最近休みがちだけど、」と気遣う素振りで俺の背を撫でた。
「単位、大丈夫なのか?どうしてもしんどいなら代返しとくから、言えよな」
「……ああ、うん」
最近休みがちだったのは、ずっと眠っていたせいだ。郁深の死を回避し続ける限り、夢を見ていられる。
今朝になって目が覚めたのは……つまりそういうこと。
「なぁちょっと、おい」
「……ん?」
「ちょっといいか」
なに、と訊くまでもなく友人は俺の身体をぺたぺたと触って、苦笑していた表情を苦味に偏らせた。
「痩せ過ぎだ」
「……は?」
「だから、お前痩せ過ぎだよ。メシ食ってるの?」
険しい顔して俺の腰を掴んでくる友人をぼうっと見詰めながら、俺は全然別のことを考えていた。
真剣な、その表情
面倒そうな落ち込み具合��俺に対してわざわざ話しかけてくれる態度……
あれ?
こんな風に、俺を気遣ってくれる友人なんて、居たっけ。
まじまじと相手を観察し、頭の霧を追い払う。
掠れた視界をクリアに。遠い感覚から、触れているその手に意識を。
「聞いてるか?ぼーっとしてるな。頭にも栄養行ってないん」「郁深!」
「お、おう」
しかめた眉がすとんと力を抜いて、突然叫んだ俺に驚いた様子で目を丸くする。
目の前に立っているのは 郁深だった。
「……っ!」
衝動が勝手に身体を動かす。息をつめて生まれてくる熱を閉じこめる。ぎゅうぎゅうときつく背に両手を回し、腕の中に抱き込んでその首筋に顔を埋め擦り付けた。
「郁深、郁深……!」
「……どうした?家に一人がそんなに嫌だったのか?」
「うん、うん……俺が我慢すれば喧嘩なんかならなかったのに、ごめん」
「喧嘩って……まぁいいや。っておい泣くなよ。泣くほどのことか」
「ひっ、ぅ」
泣くよ。
頭おかしくなりそうなんだ。呼吸するだけで気管支が焼けるみたいにすごく痛いんだ。苦しかった。起きてるのつらいよ、お前が心配してくれて嬉しい、俺をおいてかないで。
いつから夢を見てるんだろう。喧嘩別れしてしまったこと、昨日の出来事なのかな。
なんでもいいか、郁深がここに居るなら。
講義を終えたその足で、郁深の居るゼミ室に寄って、二人連れ立って大学を抜け出す。
ショッピングモールまで一緒に歩く。黒いワゴン車、白いトラック……仮設テントが壊れて、一緒に戻って買い忘れの参考書を買う。
バイクのひったくり犯を躱して、家まで連れ立って歩き着いたらファッションショーごっこ。服をクローゼットに仕舞いながら連休の行き先を相談。
夕飯を一緒に作って
一緒に食事をする。
ルーチンワークの日常は穏やかで、いつもの繰り返しで、……何よりも幸せだった。
気が急くようなことや、人ごみで揉まれるような場所は避けて、余裕を持って過ごすように心がける。それだけで小さな怪我さえ減っていって、喧嘩は今回、するきっかけさえ無いまま回避された。
そうして、「川遊びしよう」と約束していた、連休を迎えた。
二人似たようなニットのゆったりした服装でレンタカーに乗り込む。
何度も繰り返した会話がようやく現実になることが嬉しくて、俺は浮かれた気分を引き締めるのに必死だった。ほわほわした散漫な注意力で、事故ったりしたら元も子もない。曲がりくねった山道を慎重に走らせ、広い平地を作ってある砂敷きの駐車場に車を停めた。
すぐ脇に川が流れて、そこそこ上流まできたおかげで岩や草花が大きく育っている。初夏の緑が鮮やかに日の光と混じりあって眩しい。
「すごい、晴れて良かったな!」
嬉しそうな声とせせらぎの音。水色の空を背景に笑う郁深の笑顔も眩しい。いいな、嬉しい。楽しいな。
「早速行くか」
「カメラ持ってって良い?」
「いいね。清涼飲料水のポスターごっこしようぜ」
「なんそれ」
俺も声を上げて笑う。こんな風に笑うのいつ振りだろう、そう思った途端胸に何か、ツキ��と小さい痛みが刺さって、細めた目を開ける。
郁深はじんわりと暖かな視線で俺を見ていた。
ああ
好きだ。
「コテージに泊まるんだっけ。どこ?」
「駐車場の向こうだよ」
車に荷物を置いたまま、早速俺達は河原で裸足になって岩から岩を伝い、浅いところで遊びはじめた。
「結構長く運転してきたなぁ。もうすぐゴールデンタイムだ……カメラに収めなきゃ」
「なぁ~やっぱカメラそれ邪魔じゃね?こっち来いよ」
「郁深だって持ってきていいって言ったじゃん!」
抗議する俺を遮って郁深がざぶざぶ水に入っていく音を立てる。引き締まった綺麗な脚で幾重にも重なった岩の上を流れる澄んだ水を掻いて、軽やかに対岸の方へ。
川の上流から降注ぐ夕日の帯が彼女を照らす。金色の光。ふわりと風にひらめく薄手のサマーニットの表面を転がる水滴、空中を滑る宝石のような飛沫、
カシャ
「ん!撮った?」
「撮った」
煌めく夕日の中でぱしゃぱしゃ水と戯れる姿を、何枚も残していく。山に来た興奮と空気を満喫するバタバタとした動きから、次第に彼女の足運びがダンスのような軽やかさに変わって、足場の悪い岩の上でくるりとターンする。怪我を心配しながらも写真に撮るのをやめられなかった。
ぐん、と手脚が伸びやかに動き、実際の振りよりもうんと大きな波紋を生み出す。目に飛び込んでくる、美しい山の景色と、異界と通ずるような黄昏時の輝き。わざわざカメラを構えてる俺を意識して、絵になる動作をしてくれてるんだ。
彼女の目がふっ、とこっちを見て
口元が柔らかな曲線を描いた。
カシャ
「写真ほどほどにしてこっち来なって~」
「わかったわかった」
夕日は大分落ちてしまって、辺りは薄暗くなっている。
最後に撮った一枚を確認し息を吐いた。熱の隠った吐息に自分で赤面する。……や、でもこれは、仕方無いでしょ。
画面の中で微笑む郁深はあまりに優しい表情をして、カメラに目線を向けていた。写真として一度客体におとせば、明らかにわかる。彼女がどれほど温かな気持ちで、俺を呼んでくれてるのか。
「今行くよ」
俺は鞄にカメラを仕舞うと岸辺のベンチに放置して、随分離れてしまった郁深の元に駆け寄った。
すっかり日が落ちると岸辺でたき火をして、持ってきた花火を点けて打ち上げた。
手で持つタイプの奴は持ってきてない。
「この打ち上げるコンビニ花火をさー、手で持って撃ち合って遊んだの懐かしいな」
「あれ熱いんだよ……危ないからもうやっちゃダメだよ郁深」
「はいはい」
郁深と親しくなってからは、ふざけて危ない遊びをしてたことはままある。おかげで交友関係は悪友ばっかりだ。こんな風に穏やかに二人で過ごせるのは、ごく最近になってからだった。岩に並んで腰掛けて、ふふっと触れ合わせた肩を揺らす。
「大人になったんだなぁ、私達も」
「まる��なったってこと?確かに無茶できること減ったね。そういえば成人してから徹夜がキツくなったな」
「まだこれから先長いのに落ち着くには早いだろ!悪さはもうしないけど」
大人、大人。
リバーブしながら川辺で足だけ水に浸し、水面越しに彼女を眺めた。
大人になったら、郁深に言いたかったことがある。
好きだ、って
弟としてじゃなくても、一緒に居たいって
大人だからできることを、一緒にしよう、って
言いたかった。さっきの写真を見ていたら、拒絶されることは無いだろうとも思えた。
でもどんなに思っても、全部過去形にしかならない。後悔、未練、寂しさ……どうしてだろう。
「……?」
どうして?
何か大切なことを忘れてる気がする。
どうして言えないなんて思うんだ。言えばいい、今だって……むしろ今のこのシチュエーションはすごくいいんじゃないか?
綺麗な山の景色の中で、少し日常から抜け出した特別感があって。
なのに、忘れてるはずの何かが気になって、俺は口を開けなかった。
何も言わないまま、最後の花火が上がり、色とりどりの光が反射して、ぱん、と軽い破裂音。花火大会で披露される本格的なものじゃない、大したことはないけど、それでも周りが明るくなったように感じた。一瞬の花。咲いて、消える。
そこから一気に静寂と夜の闇が戻ってくる。川辺は少し肌寒い。岩の間を流れる水は暗く深く、どこまでも沈んでいく底なしにさえ見えた。
「戻ろっか。向こう岸に」
ひんやり冴えた空気を纏って郁深が立ち上がる。
俺も黙って頷いて、後に続いて川に入った。
その時、
複数の足音がこっちに向かって来て
背後から聞こえるそれに俺の方を振り返った郁深の表情が一変した。
「危ない!」
目前に迫った郁深の手と一拍ずれて、頭部が揺さぶられる
ガツン、と
首が折れそうな衝撃を受けて水面に叩き付けられ、続けざまに身体を押さえつけられ
右半身から荷物の触覚がなくなり、代りに服の上をまさぐられた。鳥肌が立つ。渦を巻いた頭にようやく届いたその正体は、人間の手だった。
男が二人、俺の身体を押さえつけ、身につけている物を探っている。
ざあっと血の気が引く音と、凍り付いたような心臓の痛みがして、感覚が一気に返ってきた。焦燥として視線を走らせる。郁深、郁深は……?!
女だ、と 誰かが呟いたのが聞こえた。
惑っていた視線がそちらに引きつけられる。吐きそうになりながらどうにか身を起こそうとして、二人掛かりで顔面から岩にぶち当てられた。ろくに平衡感覚が無い、ただ倒れていることさえできないくらい頭が痛い。
だけど
「女だ」、と言った
その言葉に含まれた裏は俺にだってわかる。もう、大人なんだ、これでも……俺にだって、郁深を
そういう意味で意識したことは、あるんだ。
俺を押さえつけてる以外に郁深に手を出す奴が居る、郁深に何かあったら。もしもここで何もできなかったら、俺は……
もがきながらなんとかして視線を上げる
滴る血液に邪魔された視界で、郁深に人影が多い被さるのが見えた。
—————やめろ、
「なんで郁深なんだよ!」
絶叫した俺に、嘲笑が浴びせられて
掴まれた頭を水に突っ込まれる
そのまま殴られ嘔吐感と、首の後ろを背からせりあがるような重苦しい圧迫感が襲ってくる。
「が、っは、……ぅぐ」
自分の身体中から苦みが絞り出されて
それが川の水と行き違う感覚
苦しい
苦しい
だけど、郁深の傍に行かなきゃ。
わかってる
違反車のドライバーも設置違反したスタッフもひったくりも泥棒も愉快犯も
駅のホームで肘をぶつけられたから押し返しただけだ、なんて逆ギレしていた会社員も
郁深を郁深として認識してたわけじゃない
全部偶然で
ただの過失とか、ふざけ半分で
たかがそんなことで、彼女は……
何度も。
大切なことを忘れている気がしてた。
ここは、夢の中なんだ
ボキッ、と 重いものが折れるような、いびつな音を立てて、俺の腕は押さえつけていた二人の下から抜け出す。同時にバシャリ、水面が大きく波立ったらしい音が聞こえ、生まれた光が乱反射し、近くから男の気配が無くなった。
ろくに前が見えない。目が潰れたのかもしれない
呼吸もできない、水を呑んだかな。でも集中してる時って呼吸は止まるものだ。構わない。
郁深、
手を伸ばす。
なんだか水面に夕日が見える。その光に、水で濡れて着衣の乱れた姿が浮かび上がって、すごく綺麗だ。
二人して佇むのは、丁度川幅の真ん中あたり。
伸ばした手は届かずに、握っていたライターは川へ投げ出される。
郁深を照らしていた火は俺に向かって掴みかかって、
俺の腕は植物が絡むようにその人影を巻き込み 暗い水の底に堕ちた。
「…………ひぅっ、は、っは、ひっ、ひゅっ……」
どさ、と背中から落ちた衝撃があって、びくっと首をのけぞらせ上体が跳ねる。
突然過剰な酸素を吸い込んでしまい痙攣する身体。投げ出された腕がベッドから垂れて、感覚が無い。
夢だったはずなのに、俺の顔はものすごい痛みが渦巻いていて、ろくに焦点も定まらない。
恐慌するままに身体を撥ね起こすと心臓が躍り上がるような衝撃があって、酷い目眩と耳鳴りがした。立ち上がろうとした途端一気に重力が膨れ上がって身体がぐらつき、もつれる脚で無理矢理傍らにあった洗面の鏡を覗き込む。
傷がある、
顔の上半分……ぐちゃぐちゃの傷が。
夢だったはずなのに。とうとう郁深が死なないままに目を覚ました、はずなのに
「……まさか」
郁深
郁深?居るの?
俺の、この傷はお前を守れた証じゃ無いの?
郁深!
ばっ と勢い任せに辺りをうかがう。そうでもしないとろくに身体が動かない。頭がガンガンする、目から入る光さえ刺激になって、けれど目を剥くのをやめられず、瞬きすらできないで周囲を見回した。病室のような空間、縋り付いているこれはベッドの脇に設置された洗面台だ。さらにその横に収納棚と来客用らしき長椅子。治療器具の類は置いてない、カーテンが閉められて、仕切られたその外側まではうかがえない、気配がわかる範囲には誰も居ない、郁深も、誰も。
―――――まだ、夢を見てる?
……いや
何取り乱してんだよ
動機息切れで、脳みそが正常な思考できない状態になっているのか。
「はっ……はっ……ふっ……」
胸を押さえる。息を噛む。
死なせずに目を覚ましたら、郁深がここに居るかもなんて
……そんなことあるわけ無いんだ、夢は夢だ。
夢と繋がっているかのような体調不良での病室だけど、目を覚ました俺が病室に居るのだって不思議じゃ無い、経緯はわからないけれど、意識を失ってたんだろうから当然だ、心当たりなんていくらでもある、ろくに食事も摂らずに眠り続けてたら栄養失調になったっておかしくないんだ、貧血かもしれない、睡眠障害で倒れたのかもしれない
今は繋がれてないけど、腕に点滴用のチューブが差し込まれてるし
この傷は……大方階段から転げ落ちたりでもしたんだろう
郁深は居ない
死んでしまったんだ
交通事故で……
黒いワゴン車。
白いトラック。
出会い頭の衝突に、スピード違反の車の轢過……
「え……あ、れ?」
頭の痛みが ぐわり、膨れ上がった。
違う
郁深の最期は、事故死じゃ無かった
一緒に歩いた帰り道。黒いワゴン車、白いトラック……デパート、仮設テント
買い忘れの参考書、バイクのひったくり犯、一緒に歩いた帰り道、
家で作る夕飯
一緒の食事
階段から落ちて、飲酒運転の暴走車に撥ねられて、窃盗犯に殺され、線路に突き落とされ、
その度に俺は目を覚まして絶望して、
汗だくの身体で震えながらもう一度目を閉じた。
……あれは、夢だ
彼女が繰り返し死ぬ、悪夢
じゃあ
現実で、郁深は
郁深が死んだのは
彼女は
郁深は……どうやって
どうして死んでしまったんだ?
「……っ」
何で
思い出せない、……?そんな……
思い出せない、郁深の最期、
「そ、んな」
何度も
何度も何度も繰り返してしまって
何度も
何度、も。
「……全部、夢だ」
愕然とした。呟かれた声が口端からどろりと落ちて床に汚いシミを作る気がした。寝不足も不登校も睡眠障害も栄養失調も、全部夢が原因だ。
夢、だったのに。
ぼと、と
身体が崩れ落ちる。座っているのさえ苦しい。支えていられない
床に倒れ込んだ。白い天井がスクリーンのようで そこへ閉じられない目蓋の代りに、思考を映し出す。
郁深 は
郁深はもう居ない。
この現実の、どこにも居ない。
何度も繰り返し見る悪夢……にさえ慣れて。次こそ死なせないように、なんて
次?
次って何なんだ。
いくら夢を繰り返したって、もう居ない。
そんなことも
そんなことさえ、今まで忘れて
彼女の、最期さえ忘れて
どうして、眠っていられたんだ
どうして夢なんか見て、夢とはいえ、彼女の、死ぬところを見ていられたんだ……
いくら会いたいと願ったとしても、夢だった。そしてその夢の最後にはいつも、彼女は死んでしまう。郁深が、死んでしまうんだ。ああ、なのに、どのくらいそれに縋って、どのくらいの間眠り続けたんだろう。いざ彼女が死ぬところを見ずに目を覚まして、今度はま��麻痺していた喪失に苛まれている。
ああ、なのに
いざ彼女が死ぬところを見ずに目を覚まして、
郁深が居ない現実に耐えられない。
郁深が居ないのに何でもない平気な自分なんて、受け入れられない。
夢、だとしても
郁深が居ない現実より
郁深が生きている夢の方が、俺にとっては大切になってしまった。
目蓋を閉じる。起き上がれない。床は冷たくて身体は憔悴していて、熱はどんどん失われていく。ここには居ない、温めてくれる眼差しを思い出す。夕日に照らされた郁深の笑顔が過る。真っ暗なはずのまぶたのうらに。これは夢だっけ?けれどすごくはっきりと思い描けるんだ。
ぐちゃぐちゃにくずれて狭まった視界で彼女の顔がわからなくなって
ただ激情を溢れさせるがごとく動いた唇が言葉を紡いだ、それだけが鼓膜を震わせて 刻み付けられる。
「 」
「
」
「おはよう」
意識が浮上すると同時に、頬を伝っていく熱を覚えて、滲む視界でそれが涙だとわかった。
呆然と瞬き、天井を見上げていた視線をぐるりと回して起き上がる。すぐ横に人肌の体温。全開にされたカーテンから、朝日の差し込むベッドルーム。時計を見ると午前八時。なんて健康的なんだ。ぼやけた両目を軽く擦って「おはよう」と返すと、目の前にあった柔らかな笑顔がそっと近付いて、俺を抱きしめた。
ああ、幸せだな。
ずっとこの幸せが続けばいい……
ほとほとと、シーツに沁みができていく。
涙を零し続ける俺を見て、郁深は困ったように眉を下げた。
「どうしたんだよ……まだ具合悪いのか?」
気遣う手つきで背を撫でられて、余計にぶわっと熱が込み上げ
しゃくりあげながら答える声は上擦って掠れてしまう。
「ううん……平気。怖い夢をみたんだ」
……どんな?
首を小さく傾けて、縋る俺を茶化すことも無く穏やかに訊ねられる。
郁深が涙を指先で拭ってくれるのをそっと掴んで、手のひらに頬ですり寄る。鼻先が触れるまで近付いて、ほ、と息を吐いた。
「郁深が、……死んじゃう夢だった」
つい昨日も病院で同じ夢を見て、動揺して床に倒れたんだよ。
ぼそぼそと告白すると背に回された腕の力が増して、そのまま起こしていた上半身を重ねるようにベッドへ押し倒された。
どくん、どくん、と
重なった胸に、鼓動が伝わる。
「大丈夫だ」
大丈夫。繰り返し囁いて、頬に当てた手で俺の顔をぐいと上げて視線を合わせられる。
温かい、思わず動揺する、揺さぶられる……そんな熱をもった眼差しが俺を包む。
「私はここに居るよ。お前の傍に居る、香澄」
大好きだよ。
そう言って、吐息が混じるまで近付いた唇と、唇が触れ合った。
目を閉じる。抱きしめあう腕に力を込める。
きっともう、あの夢をみることは無い。
掌編集『愛言掛』収録 <familie komplex>
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【脱・アウトドアファッション迷子】服選びの心得とおすすめアイテムをスタイリストが徹底指南!
アイキャッチ・記事中画像撮影:下城英悟(GREEN HOUSE)
※記事内商品価格はすべて税抜きです。
アウトドアファッション、何をどう着ればかっこよくなるの?
出典:PIXTA
キャンプは好きだけど服装には無頓着という方、意外と多いのでは? そもそも着こなし方がよくわからないし、それなりに歳を重ねると子供っぽくなってしまうという悩みから、つい無難なファッションでお茶をにごしてしまったり。 そんなアウトドアファッションに疎いアナタ……! 大丈夫です。じつはちょっとしたポイントさえ抑えれば、キャンプはもちろん街でもお洒落に着こなせちゃうんですよ。
そこで!アウトドアファッションテクを学ぼう
服選びで迷っている30代男性をモデルに、アウトドアファッションスタイリングのコツをプロに伝授してもらいましょう。モデルとして登場してもらうのは、清水翔太さん(30歳)。 アウトドア用品販売会社で働いているというだけあり週末は釣りなどに出掛けることも多いそうですが、あまり洋服には執着が無い様子。
指南してくださるのは、スタイリストの中島貴大さん
中島さんは、アメカジからミリタリー・アウトドアまで幅広い知識と裏付けを持ってコーディネートを組み上げる、敏腕スタイリスト。 ファッションにあまりこだわらない人が勘違いしやすい点や服選びにおいて見落としがちなポイントなどを、わかりやすく解説していただきます。 まずは「カッコよく見えない」とお悩みの方の多くが陥っている、とあるアイテム使いから正していきますよ!
心得1:アウトドア→汚れてもいい服→ジーンズ、という発想は止めましょう
出典:PIXTA
アウトドア=ラフな服装が良いというイメージからか、ジーンズでキャンプ場へ来ている人もわりと見かけます。清水さんも「汚れてもいいようにパンツはジーンズがほとんど」だそう。 もちろんNGではないのですが、今風のお洒落にこだわるなら避けるのが得策!
アウトドアにはジーンズというその考えは、改めたほうがいいでしょう。5ポケットのジーンズって、何を合わせても野暮ったくなりがちなので、アウトドアには取り入れないほうが無難です。(中島さん)
意外と動きづらくアウトドアには不向きで、さらにスマートに見えないということですね。先制ジャブが飛び出したところで、具体的なアウトドアスタイリングのコツを教えていただきましょう。
心得2:「アウター」は、ブラックかアースカラーを選ぶべし
まずはこれからのシーズンに欠かせない、アウターの選び方から。
アウトドアで重宝するアウターは、大別すると機能素材を使ったシェル系と、天然素材を使ったジャケット系に別れます。自分の好きなタイプを選べばよいのですが、色はブラックかアースカラーの2択と覚えておきましょう。 そうすればシックにまとまりますし、街着としも活用できます。(中島さん)
スタイリスト中島さんが選ぶ、おすすめのアウター
コムフィ 3レイヤー アルパインジャケット/4万2000円 某有名ブランドの銘品からインスパイアされた一着。フルシームで防水処理が施されているので、激しい雨の中での作業時にも最適。 オールブラックでポケットや止水ジッパーが良いデザインアクセントとなっていて、シンプルな装いでも存在感大!
問い合わせ:ロストヒルズ TEL03‐6809‐5582
フィルソン マッキノーウールクルザージャケット/5万2000円 使われているウール素材は、羊毛を刈り取ってから2年以上の歳月をかけて生み出される極上品。優れた品質と耐久性があり、ハンターや冒険家といった厳しい自然環境で活動する人たちからの支持も絶大。 「親から子へ」と着継がれるエピソードも豊富なジャケットで、買えばまさに一生モノ。
問い合わせ:アウターリミッツ TEL03‐5413‐6951
心得3:「インナー」は、アウターありきで考える
秋のシーズンに活躍するインナーといえば、シャツやパーカ・セーターなどいろいろありますが、何を着るかはアウターありきで決めたほうが良いのだとか。
よくあるNG着こなしが、フード付きのアウターにパーカを合わせる、というもの。どうやってもかっこ悪くなるんです(笑)。 首周りのおさまりが悪く不格好になるので、これだけは避けると覚えておいてください。(中島さん)
ガチの山登りであればフードonフードもありですが、ファッション的な視点からはNGとのこと。今回試着するアウターはフード付きのため、インナーは襟まわりがスッキリとしたシャツをチョイスします。
スタイリスト中島さんが選ぶ、おすすめのインナー
ザ・ノース・フェイス サイエンスオブムーブメント ロングスリーブテックシャツ/1万9000円 一見アウトドアとは縁遠いビジュアルながら、じつは人間工学に基づいた型紙から作られたという、機能的でハイスペックな白シャツ。 ストレッチ性やUVプロテクト機能・撥水性を備えた、完全アウトドアユースな一着。
問い合わせ:ザ・ノース・フェイス スタンダード TEL03‐5464‐2831
CCF プルオーバーフーディ/1万6500円 アウターがスタンダードカラーなら、インナーはフード付きもアリ。本国では昨年から展開がスタートし、今季から日本にも上陸したフィルソンのワークウエアライン「CCF」。 落ち着いたトーンの色味で、アースカラーのコーディネートに組み入れやすいアイテム。
問い合わせ:アウターリミッツ TEL03‐5413‐6951
さあ、次はボトムスです。「いつもジーンズ」という清水さんが、どんな変身を遂げるのでしょうか……!?
心得4:「パンツ」はスタイルがよく見えるテーパードタイプを
パンツ選びのポイントとなるのが、シルエット。ストレートではなくヒザ下から裾にかけて細くなっているテーパードタイプを選ぶだけで、洗練された雰囲気になるのだそう。
最近はいろんな素材があるので、選択肢は豊富ですね。もう一つパンツ選びで注意したいのが、上下で素材を揃えないということ。上がシャカシャカ系であれば、パンツは天然素材にするとか。 同色だとしても素材を変えるだけでコーディネートに奥行きが出るので、お洒落に見せることができるんです。(中島さん)
確かに上下とも化繊素材のジャージでは、楽かもしれませんがお洒落度はイマイチ。これからの季節、防寒面も気になりますね。
スタイリスト中島さんが選ぶ、おすすめのパンツ
グラミチ ウールブレンドタックテーパードパンツ/1万1800円 アウトドアパンツの定番「グラミチ」も、素材やシルエットを変えると印象はガラリとチェンジ。タックが入ったクロップド丈のパンツなら、ヒップともも周りにゆとりがあり、スタイルが良い印象に。 秋冬に最適なウール混素材で、オンオフ様々なシーンで活躍する一本。
問い合わせ先:インス:0120-900-736
ウィーク リラックスパンツ/1万4000円 “上質なシンプル”を追求した日本のブランド「ウィーク」。スラント(斜め切り)ポケット採用で手を入れたときも不格好にならず、デニム素材ながらカジュアルすぎない印象に。 素材には保温性に優れた素材であるサーモライトが織り込まれ、寒い季節のアウトドアにも最適。
問い合わせ:シーアトリエ TEL06‐6536‐3237
心得5:「小物」は主張しすぎないようにする
全体のカラーを整えながら上下のコーディネートが決まったら、最後はシューズと小物のセレクト。全体のトーンを壊さないように、見た目はシンプルだけど素材や機能性にうんちくのあるものを選びたいですね。
帽子はハットよりキャップがおすすめです。ハットは全体のバランスが取りづらいので、お洒落偏差値もそこそこ必要になります。デザイン的にはロゴが主張するものよりも、シンプルで単色のほうが着回しもしやすいですね。 バッグはサコッシュと言いたいところですが、やや食傷気味ですのであえてウエストバッグをチョイス。ストラップを短めにして、体にフィットするようにたすき掛けすると、こなれて見えますよ。(中島さん)
世代によっては「ウエストポーチだ」と嫌煙する方もいそうですが、流行のキャップしかり、ここはトレンドアイテムを思いきって取り入れてみましょう!
スタイリスト中島さんが選ぶ、おすすめのハット・バッグ
アナクロノーム レザーバックルキャップ/各9000円 ヴィンテージテイストのアイテムが揃う「アナクロノーム」と、着用するごとに経年変化する帽子作りをコンセプトにしている「DECHO」とのコラボレーションモデル。 しっとりとした柔らかい肌触りの生地が特徴的で、牛革レザーを採用したレザーバックルもポイント。
問い合わせ:アナクロノーム コンテキスト ギャラリー TEL03‐5784‐2669
グレゴリー テールランナー/5800円 財布やスマホ・モバイルバッテリーなど、必要最低限のアイテムを持ち運ぶのにぴったりのサイズ。同系色の“主張しないロゴ”も今っぽい。
問い合わせ:サムソナイト・ジャパン TEL0800‐12‐36910
心得6:「シューズ」は防水機能を備えたシンプルなものを
ファッションの要ともなるシューズですが、こちらも小物同様、あまりにも派手なものは選ばず、服と合わせやすいカラーであることが基本条件。
シューズはアウトドア用途を考えると、防水であることが絶対条件。アウトドアブランドから出ているものであれば、極力シンプルで単色のものが狙い目。 最近ではシューズブランドからアウトドア顔のブーツも色々出ているので、お洒落にこだわるなら注目ですよ。(中島さん)
今も昔も、お洒落は足元から。履き古しのスニーカーから卒業して、アウトドアでも街でもお洒落に決まるシューズを探しましょう!
スタイリスト中島さんが選ぶ、おすすめのシューズ
イノヴェイト オフロードシューズ/2万円 トレイルランニング用のシューズメーカーとしてスタートした「イノヴェイト」。オールブラックで履き回しやすいオフロードシューズは、ゴアテックスを搭載した完全防水仕様で、アッパーにはコーデュラを使用して耐久性も抜群。 軽量なローカットタイプで、アウトドアから雨の日の通勤まで幅広く履きまわせる一足。
問い合わせ:デサント トウキョウ TEL03‐6804‐6332
ローリングダブトリオ マウンテンシューズ/7万8000円 メイドインジャパンにこだわった話題のブーツブランド「ローリングダブトリオ」のマウンテンブーツ。靴職人が木型・素材・製法など、すべての工程にこだわり抜いた芸術的な一足。 表面に使われているレザーには防水加工が施され、キャンプでもタフに活躍!
問い合わせ:ザ ブーツ ショップ TEL03‐3843‐0833
コーデ完成! 街でもいけるモノトーンアウトドア
「こういう格好はしたことがありませんが、すごくいいですね。特にこのシャツとパンツは着心地が良くて、仕事にも着ていけますね。欲しいです!」と、着替え終わった清水さんは満面の笑み。 最初の登場カットと比べると、見違えるようにスタイリッシュに決まっています! アウトドアファッションというと派手な色使いが多く子供っぽくなりがちですが、モノトーンで揃えて上下の素材感を変えるだけでもだいぶ印象が変わることがわかりましたね。
ファッションにも、こだわりを!
着用してもらったのは1パターンでしたが、もう一方のアースカラーコーディネートもクラシックな雰囲気が大人っぽくて好印象。 トラウザータイプのデニムであれば野暮ったい印象にもならないので、天然素材系のアウターを着るときのために1本持っておくと重宝するはずです。 お洒落度を上げるには自分のセオリーではなく、素材や流行りの色味をおさえて選ぶことがコツのようですね。この秋はファッションも含めて、アウトドアを楽しみませんか?
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1/7 Mon.
おはよう世界。
おはようといってらっしゃいのために必死に起きてる。まだねむいの。
仕事始めのひとえらい。おやすみのひともえらい。
あ、呟きまとめがたまってる。
にどねる。
そして寝れない。起きよう。
せっかくなので今日から9時すたーと。お昼横になる前提。
仕事行かなくなってからやっと服を入れ換え始めたんだけど、インナーを変えたら気になって仕方ない。同じとこで同じシリーズを買ったのに、進化したらしく何回か洗濯しても気になってつらい。感覚過敏的には退化。
その点ユニクロはタグがプリントになっているから紛れもなく進化。違うところで新しいものにも手を出したけど、そっちはさすがのメーカー仕様だった。良いけど高い。
あとねーあたたかくない長袖インナーあればユニクロ完璧だと思うの。ひーとてっく要らん。
体が暖まったときに汗かいて寒暖差で風邪ひける。
おんなのこはインナーがありすぎてめんどくさい。
求むノンワイヤー(肌触りいいやつ)。
タグがぜんぶいやなわけではない。
衣類が体型にあわせてくれればいいのに。
身にまとう布はフィットしてこそ価値がある。
Tumblrで自分用呟きまとめしてるんだけど、サボってる間に仕様が変わっていて驚いているところ。
世間がおしごとはじめなので、わたしも無職はじめにとタスク手帳を復活させようと思ったんだけど、お腹すいた。
予定とかタスクが無理すぎて12月の手帳たいむは記録に特化してたけど、社会から解放されたいまなら少しずついける気がするんだよな。
このインナーつらい。わかってたけどつらい。帰ったら脱ごう……。
おやすみ世界。
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NEW ARRIVAL / 2018.12.03
こんにちは。
気付けばもう師走時。
仕事をさっさと片付けて、年末のイベント事に精を出したい季節。
ということで、本日はクリスマスも見据えたラインナップで8点。
ご紹介致します。
70’s L.L. BEAN ダックハンターカモ ダウンジャケット [L]
まずは素敵なアウターから。
70′s L.L. BEAN、ダックハンターダウンジャケット。
パンパンに詰まったグースダウン。
タフでクール、この一言に尽きます。
通称ロクヨンクロスと呼ばれるコットン60/ナイロン40素材。
堅牢性や撥水性はもちろん、この生地にしかない味わい深さがあります。
ファンが絶えないのも納得のグッドファブリック。
パッと見は豪快なデザインとシルエットですが、着用時のルックスは非常にスタイリッシュ。
大人っぽくカッコつけられるダウンジャケットだと思います。
まだ今年の勝負アウターをGETできてないという方、是非いかがでしょうか。
40’s REIDBORD BROS ウールジャケット [About L]
個人的にグサッと刺さったヴィンテージアウター。
古いウールジャケットながらフロントボタンでもない、ジッパーでもない。
ドットボタン留め。
コーチジャケット然とした若々しいルックス。
インナーにフーディー挟んだらヤバイ。
とはいえヴィンテージならではのどん臭さというのもやっぱりあって、
それがまたイレギュラーな雰囲気を引き立てています。
襟のシェイプとか最高ですよ。
裏地無しですがたっぷりとしたシルエットなので厚着もOK。
ヴィンテージの冬アウターとして新たな可能性が広がる一品です。
是非いかがでしょうか。
90’s FUBU USA製 フリースパーカー [M]
買い付け時に迷わず、”これは買う!” と即断できた服。
そういうのってあまり多くない気がしますが、これはそう思えた物のひとつ。
年代やブランドは不問ながらもたまたまFUBU、USA製。
ナイスです。
勢い重視のグッドデザイン。
サイズスペックの取り方も良くて、ガバッと被ってスッと落ち着くシルエット。
カラーブロックのパンチの効き方も絶妙です。
やっぱりFUBUは面白い。
お好きな方、是非いかがでしょうか。
80’s~ WHALERKNITS USA製 ボートネック レタードニット セーター [XL]
可愛いレギュラーニット。
オールドか?
その辺は微妙なラインでよく分かりませんが、とにかく可愛いのは間違いなし!
大きめサイズが良い感じ。
ヴィンテージレタードニットのガチ感もなく、サラッと着るには最適な雰囲気。
でもワッペンはしっかりパイルで雰囲気あり。
女子方にも是非ダブダブさせてお試し頂きたい一品。
ウール100ですがまったくチクチクしないですし。
お肌が敏感な方にもおすすめです。
80’s "A VERY SPECIAL CHRISTMAS" キース・ヘリング ゴールドプリント プロモTシャツ [L]
さてここからクリスマスモード全開。
アルバムジャケットを含めてクリスマスコンピの名盤、 "A VERY SPECIAL CHRISTMAS"。
ポップアートの雄、キース・へリングが手掛けたアートワークのこちら。
youtube
ポイントはやっぱりジャケットアートワークに忠実なゴールドプリント。
そこを良くぞ表現してくれました。
このタイプは非常にレア。
RUN DMC、BRUCE SPRINGSTEEN、STING、U2 etc...
非常に豪華なメンツにONEITAボディもGOOD。
わたくしプレゼント包装はできませんが、当店の数少ないクリスマス商戦アイテムです。
コレクション用としても是非。
80’s CAMDEN COURT USA製 サンタクロース柄 クリスマス ネクタイ
80’s J.Z. RICHARDS USA製 雪だるま柄 クリスマス シルクネクタイ
80’s J.Z. RICHARDS USA製 クリスマスツリー柄 クリスマス シルクネクタイ
盛り上がるクリスマスムードに花を添えるネクタイ達。
12月、上司が素の顔でこんなネクタイしてきたら多分惚れる。
朝礼で厳しいこと言ってるけど、あれ、ネクタイがクリスマスだ!みたいな。
雪だるま柄に関しては単純に雪の日に使うのも良いですね。
そんな茶目っ気溢れるネクタイ。
こちらもクリスマスプレゼントとしておすすめでございます。
以上、今回の新着アイテムでした。
その他の詳細はWEB SHOPに記載しておりますので是非ご覧ください。
よろしくお願い致します。
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* 《✮ごきげんな✮ アウトサイダーたち》 * * * 間が空いてしまいましたが、、 先日、主催イベントが終わりました * 出店者さんに来て頂くようお願いしての主催は、初めてでした * 少しテンションが落ち着き、改めて感謝の気持ちが湧いてきまくりなので、投稿しようかと思います * * * 出店者の皆様、 本当に本当にありがとうございました イベントは、お客様は当たり前に大事やと思ってたけど、 出店者さんの存在は、ほんまめっちゃ大事やと感じました それも、当たり前なんやろけど * 正直、出店して頂く様、交渉するの、心臓に悪い * 私は、昔から携帯があまり得意でないので、やり取りは、いつも迷ったり、丁寧過ぎたり、絵文字の使い方も気になる 間も気になる (これ書いてええんか、、) * だからこそ、即🆗くださったり、協力するよて言うて頂けたり、駄目でも迷ってくださったり、フラリと当日現れたり、イベントすることなりましたて言うたら、おめでとうて言うてくれた方も居ます * 出店決まってから、告知を何度もしてくださったり、このイベントの為のテーマを掲げてくださったり、下見や出店内容を打ち合わせしてくださり、このイベントの為に、わざわざあれやらこれやら準備してくださったり、レンタカーで迷いながら来てくださった方、どっしり構えていてお任せでいけたり、 出店出来なくても、連絡くださり、心温まるアドバイスもありました * 皆さん、他に仕事をしていたり、お店や活動をしていたりやのに、真剣に取り組んでくださるのが、どれ程心強かったことか😢💗 * 私は、基本的に相当ネガティヴなんですが、ネガティヴやからこそ見えてる景色があり、向上心も芽生えるし、何より努力し、頑張れると思ってます * 今回、強く思ったのは、こうやって熱い気持ちにさせてくれる方々に目を向けようてこと * 断られてしまったり、考えが違ったり、嫌な事とかもあったけど、そこに自分の限りある感情を使うなら、大切な方々に隅々まで使いたいて、思いました * 私は、感情の起伏が激しいし、良い時が少ないので、自分の場合は、感情や想いや気持ちは有限やと思ってます * 前は、皆にありったけ優しく思い遣りを持ちたいて思ってたけど、 そうじゃないのは冷たく、罪な事で、卑怯やとさえ思ってたけど、 限りあるのならば、好きな人や、大切な人、自分の為に時間を使っても良いと思ってくれる人、要するに周りの人に、その分を使いたいなて * その考えが、正しいんか不安やったけど、確信に変わりました * * * そして、今回、様々な環境を提供してくださった、 @themarketjp さんにも、本当に感謝しております * 私、ここのお客様も、スタッフさんも、本当に好きで、私みたいなやつや、アウトサイダーというテーマや、アウトサイダー、障害のある人、マイノリティ、、 そう言ったモノコト人に対しても、ギョってならない * ある意味温かく、ある意味自分に自信があり、ある意味他人に寛容 やなて思います * すごく素敵なスペースなので、是非ぜひ利用して頂きたいです❣❣ * ごはんもドリンクも、パンや甘いものも本当に美味しいです◎ @themarketjp @themarket_grocery @themarket_groceryocat @ikedayabbqstyle * * * 忘れてはならないのが、お客様♡ 遠くからも、近くからも、お店のお客様も、SNSを見て等など、、 * お客様と出店者さんがマッチングした時は、すごい興奮しました * お店のスタッフさんや、出店者さん同士がお客さんになったりも、何度となくありました * * * とにもかくにも!!! 皆々様!!! ほんま好きや❤❤❤❤❤ * ありがとうございました❣❣❣ * * * 2021年10月24日 Kirari Kirameku 美香より * #ごきげんなアウトサイダーたち #ごきげんなアウトサイダーたち出店者の皆様 ↓↓ #パクチーポクチー @pakupoc #お米クリエイター @rice.y.sato #bavardcadeau @bavard_cadeau #NaturalBread @natural_bread_2021.09.04 #uneamulette @une_amulette #Mieちっく @teramaemie #ouca @ouca_life #dj特攻一番機 @tottsukouichibanki #chamomehndi @chamomehndi #カラフルアーティストmocchi @mocchicolor #soincream @soin_cream #oaoa @oaoa_jp * #themarket #Kirari_Kirameku @kirari_kirameku_by_mika #大阪イベント #東天下茶屋 #エスニック料理 #ナチュラルブレッド #かぎ針編み小物 #レジンアクセサリー #点字ネイル #敏感肌でも使える インナー #ヘナタトゥー #ライブペイント #アロマセラピー #ハンドメイドアクセサリー #宇宙米 #宮城ハンドメイド * 次は4月かな😊 (THE MARKET) https://www.instagram.com/p/CVYmDdqBj4y/?utm_medium=tumblr
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見かけによらず、デリケート体質な旦那さんw そんな旦那さんに、お肌に優しいインナーをプレゼント🎁 アメリカニューメキシコ農務省の認証機関において厳しい基準をクリアしている契約農場のオーガニックコットンを使用した、Leaf Cube Organic(リーフキューブオーガニック)のスタンダードメンズボクサーパンツをプレゼントしてみました😊 足口はゴムを使用していないので締め付けがなく、ウエストゴムは身生地で包んでいるので痒くなったりすることもなし! 旦那はけっこう重度なアトピーだったりするので、普段から肌が敏感だったりするんだけど💦 季節の変わり目等、時期によっては更に酷くなりちょっとの擦れで痒みや荒れがパワーアップしてしまうので😿 締め付け感を感じない肌着は嬉しいし、めちゃくちゃ重宝できますね👍 履いてみた感想は→→→ 肌触りが、とにかく良い! 肌へのあたりがすごく優しく、サラっとした触り心地の生地なんだけど肌にあたる感覚はふんわり♬ ふんわりと包み込む感じで、肌と一体化してくれるような感覚?なので快適な履き心地だよ~とのこと☝ 見た感じも、ふんわりピタっと肌と一体化している感じなので☆彡 タイトなボトムスでも、下着のラインが出てしまうことがないところも良いですね✌ シンプルなデザインだから年齢問わずイケると思うし、お手頃価格だから相手に気を遣わせることもないしなので😄 彼氏や旦那様、お父様や息子さん等ご家族にはもちろん☝ 男友達へのへのプレゼント、プチギフトにもオススメですね😊 #inner #fashion #オーガニックコットン #ボクサーパンツ #下着 #シンプル路線 #日本製 #オーガニックコットンボクサーパンツ #プレゼント #ギフト #プチギフト #敏感肌 #アトピー #フッション #インナー #メンズ #コエタス #instagood #instalife #instajapan https://www.instagram.com/p/CCnba56ASRU/?igshid=11r8hzj30rbtn
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