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ボトルアクアリウムの管理
イベントなどでボトルアクアリウムのワークショップを開催していますが、イベント中はなかなか細かいことまで伝えられないため、その後の管理について簡単にまとめてみたいと思います。
<仕様>
ワークショップで作ってもらっている大まかな環境です。 ・1リットル前後の透明容器 ・育てやすい水草をソイルに植栽 ・貝の飼育をおすすめ 以上を基本に管理方法を書いてみます。
<光と温度>
水草も光合成をして育ちますので、窓辺など明るい場所に置いてあげたほうが育ちやすいです。 ただし、小さな透明容器を直射日光の当たる場所に置くとあっという間に水温が上昇するので、夏場は特に注意してください。水草・生物ともに25℃前後が適温の場合が多いです。
<ボトルの蓋は空けておく>
光合成には光とCO2が必要ですので、空気中のCO2が水に溶け込むように、通常ボトルの蓋は空けておきます。
<魚は飼える?>
メダカを飼育する場合に必要な水の量は、一匹につき1リットルが目安といわれています。金魚はエサを多く食べる分もう少し水が必要になります。小さなボトルで魚が生きていける水質を維持するには、きめ細かなメンテナンスが必要なため、基本的におすすめしません。また、広いところで飼育してあげた方がストレスが少なく長生きします。
<藻が発生したら>
明るい場所に置いておくと、ボトルの内側や石の表面にどうしても藻が発生してきます。立ち上げ初期には茶色いふわふわした藻、水質がアルカリ寄りだと繊維質なアオミドロがでてきたりします。 藻をすべて人の手で取り除くとなると非常に大変ですが、自然の水辺には藻を食べるエビや貝などが住んでいます。1リットルくらいのボトルでは、丈夫な種類の貝を入れるのがおすすめです。エビは水質変化に敏感なため、貝に比べると難易度が高いです。
<換水・足し水>
生きものを飼育していて、換水や足し水をする際は、��道水を一日以上汲み置きしてカルキが抜けた水を使います。 汚れたからといって一度に全部水を換えてしまうと、水を浄化するバクテリアがいなくなってしまいます。貝を一匹飼うくらいなら頻繁な水替えは不要ですので、目につくゴミをスポイトなどで取り除き、減った分を少しずつ足していくのがおすすめです。
<レッドラムズホーン>
今年はワークショップでレッドラムズホーンの稚貝をプレゼントしています。 色んなタイプの藻をどんどん食べてくれる優秀なお掃除係です。水質変化にも強く、見た目もきれい。成長すると直径2センチぐらいまで大きくなります。 ボトルに藻が発生している間はエサやりは不要です。大きく育てたいなら、メダカのエサやエビのエサをたまに入れてあげるといいでしょう。もとは熱帯原産のヒラマキガイですが、屋内であればヒーターなしで越冬できる耐寒性を持っています。 注意点としては、雌雄両性のため2匹いるとどんどん卵を産んで増えてしまうことです。外来種ですので、飼えなくなったからといってその辺の川に捨てたりしないでください。
以上は、あくまで管理の一例を挙げただけのものです。私もまだまだ変化していく水の世界から新たに思い知らされる日々です。アクアリウムの世界は奥が深くて、やってみてはじめてコツや感覚が掴めることが出てくると思います。たくさん観察して、良い水辺をつくってみてください。
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