#1745m
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pekuto · 2 months ago
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70s のエコー その1
今自分が作っている音楽は、自分の人格形成期と正面から向き合うことをテーマの一つに掲げてやっていますので、結局使う楽器にしても録音機材にしても 70s の当時物でやるのがメインにはなっています。ただ、エコーに関してだけを言えば、70s で当時物のエコーと言われると、はてさてこれはどうしたものか的な事になって、色々迷走してしまうのです。
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70s のポピュラー音楽の録音は、結局「デッドな音がかっこいい」とされた時代なのでエコーはほぼほぼ部分効果の一つとしての使われ方が普通で、70s の音楽で今の音楽の見られるような通奏されるステレオ音像のエコーを求めるのは、そもそも違うというのはあります。じゃ、自分はそのままデッドな音でやれば良いかと言われると話はそんなに単純ではなく、イヤホンで街中の雑踏に塗れた音を聞くのがスタンダードな環���の中、エコーなしのデッドな音像が果たして世間にとっての印象に残る音になるのでしょうかと。無邪気にデッドな音でトラックを仕上げてしまうのには、まあまあハードルの高いものがありますよ。で、他の人たちはそこら辺、どう解釈しているんだろうと観察していると、オーガニックな音を作りたい人たちは、部屋鳴りをステレオセットのマイクで拾って、という方向にどんどん向かって行き、方やプラグインエコーを駆使する系の人たちはプラグインエコーをこれでもか、というほど挿しまくる方向に向かい、もはやエコーで作るステレオ音像なしで作られる音楽は、もう極々一部を除いては、ないも同然なのでした。
もう一点、70s のデッドな音がカッコ良く鳴るのはアナログテープの音を使って、プラグインEQの一切を使わないミキサー卓でミックスするしか、ああいうカッコ良さの音は鳴らせないという事も、やっていく内にどんどん分かってきてしまうと、まあ、自分はなんとかステレオ音像のエコーを使っても 70s 的な雰囲気を出せるようにやっていくしかないんだろうと。
なので、一昨年くらいまではプラグインの IR リバーブを使ってそれっぽい事をやっていたのですが、ある時ネットオークションで Roland の古いディレイ、SDE-2000 を深夜のハイな気分で冷やかし入札をしてましたら自分に落ちてしまい、仕方なく引き取って自分の曲で使ってみたら、これが異次元のディレイ音でハードとプラグインってこんなに別の物なの?という。それまで自分は実機エコーとプラグインエコーが、こうまで違うとは思っていませんでしたから、割と衝撃。こうなるともう IR とか使っている場合じゃないとなってしまい、結局そこからエコーもハードにする道を歩み始めてしまうのですけども。
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とは言っても、ハードで70年代のレコードで使われているステレオなリバーブ��シンを探そうとすると、鉄板 140 かスプリングの BX-20 くらいしかない訳で、さあどうしましょうという感じ。そもそも 140 は基本 60s でアイコニックな音とされる系なのではないでしょうかね?と思ったりもしており、70s でステレオ音像のエコー・・というこの無理難題。
どうしたらいいのか分かっていない状況で、ここで少し視野を広げてみますと、70s のシンセ音楽にクラウト・ロックと呼ばれるジャンルがあるのですが、そこでスラップバックディレイ的な音作りがなされる事が多く、言われてみるとディレイマシンのショートディレイの音をパンで振ってステレオ音像を作るのは 70s をやるならアリなんでは?と思い、70s 的なディレイマシンを探す事に。
リバーブで 70s は選択肢が殆どありませんが、ディレイマシンなら結構色んな物があり、そこで目に止まったのが Eventide 1745m。1745m はクラフトワークや、KISS の Love Gun などで使用されたディレイで、これは 70s のアイコニックな音と言える範疇の音なのでは?という事で色々調べてみることに。
そうしたら、1745m は発売が1975年、デジタルディレイ最初期の頃の機種なのでフィードバック機能が搭載されておらず、ディレイモジュールが3機入って入れば、それで3回遅れた音が鳴らせるだけの仕組みで、用途とすればショート・ディレイか、プレートリバーブのプリディレイしかない、という物でした。ただ、YouTube に上がっている試奏動画では、かなり自分が思う 70s の音が鳴っており、更にはジャイケルマクソン君のスリラーで Bruce Swedien が2台も使っているのを写真で見たりしてミーハー根性が爆発したりと、これは買うしかないでしょという流れに。
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さっそく楽器検索サイトで 1745m を検索をすると、丁度自身の工房で整備した物を販売している業者さんから Bruce Swedien が使っている3機モジュール仕様の物が比較的安価で出ていましたので、即お取り寄せ。届いた物で音を鳴らしたら、もう素晴らしいクラウトロック的な音像が鳴らせてしまい、大満足なのでした。
もはや今、自分がやっている曲でエコーの基準は 1745m です。ここに揃わない音は全て却下しています。やったじゃん、70s なエコーの基準ができたよ、と思って、これでガンガン行けるぞ〜、と思っていたら、1745m と揃う音が鳴るエコーが他にそもそも少ないという現実にぶち当たってしまうのですけれども。
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cluboftigerghost · 4 years ago
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Eventide 1745m, sequenced from the Cirklon2 rare box, even rarer if you can get one working.
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letsrunandhavefun · 6 years ago
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Donnerstag, der 11.7.2019
Geplant waren 6x400m konstant max, aber nachdem ich sooo müde bin, lieber nicht. Also tauschen wir Donnerstag und Freitag, zumindest aus Trainingsplansicht. 15 min Stepper , Au Backe, lesen kann ich auch nicht, eigentlich sollte ich auf den Crosstrainer 🤔, dann Krafttraining, Juchuh die Bauchmaschine geht langsam besser - ich werde doch nicht wirklich mal ein paar Bauchmuskeln am mittleren Ring ausbilden ?! Und als krönenden Abschluss 10 min Rudern, 1745m sind‘s geworden. Rudern ist super ! Jetzt hab ich „nur“ morgen immer noch diese Intervalle vor mir .....
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pekuto · 25 days ago
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70s のエコー 4
PCM81 が自分の音楽にハマるのかハマっていないのか、もうなんだか分からないですよという感じで悶々とした状況が続いている頃、たまたまマーク・ノップラーのサイトに立ち寄ってみた時、マークノップラーの昔のラックに MicMix の XL-305 というスプリング・リバーブが入っている写真を見つけたのです。XL-305 は、AudioScape というメーカーからレプリカが出ており、YouTube でその音を前から知っていたのですが、これは中々綺麗でオーガニックな鳴り方をするリバーブではあります。ただ、ちょっと綺麗過ぎな所もあって、それが 70s の文脈に紐づけられる音になるのか的な所で、どうしようかなー、くらいで止まっていましたが、その時はオリジナルを手に入れてみようとまでは思っていませんでした。ただ、我らが陰キャ系スーパーヒーロー、マーク・ノップラーが使っているとなると、話は別。
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で、色々調べてみると、XL-305 の発売は1979年で、分類とするなら early 80s の時代の物なのでした。まあ、やっぱりステレオ音像のエコーで78年以前の物を望むのは、無理があるんだろうと。ただ、YouTube に上がっている数少ないオリジナル XL-305 のデモ動画の音を聞くと、ちょっとプレート味のある音で、音の質感そのものは十分 70s の質感を持っていそうで、これは PCM81 よりイケるかも・・と思ってしまった訳です。
PCM81 で確信が持てない以上、他に何かを見つけるしかありませんので、XL-305 がそんなにお高い物じゃないなら賭けてみるのはありかもしれない、と。で、またまた楽器検索サイトで検索をしてみますと、とある信頼できるショップから、そのショップで整備した物がお手頃な価格で出品されており、これは買ってみるしかないだろうと。
数週間後に届いて自分の曲で鳴らしてみた所、とても 70s でクリーミーな音が鳴るには鳴るのですが、自分はこの XL-305 の音を直ぐには受け止めきれないのでした。一口に 70s とは言っても、自分でも把握していないニュアンスがまだまだ沢山あったという事なのですよね。
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ヴィンテージ・シンセの回でもありましたが、結局、各トラックの EQ を当てる場所を、XL-305 の音と音の重心が揃うようにちょっとずらしていくと、自分のトラックが以前より芯で 70s の質感を捉まえている感じにどんどんなっていくという。自分、70s に人格形成期を迎えてますから、70s 的なニュアンスなら実体験としてかなり深い所まで知ってるはず、なんてとんだ思い上がりでしたね。自分は 70s の質感を、完全には捉えられていなかったのでした。こうなると XL-305 を買っておいて本当に良かった、と言うしかない訳です。
この音の重心を PCM81 を使って気が付けるようになれと言われても、自分は無理ですよ。XL-305 を鳴らしながら探すから見つかるんです。結局、XL-305 でハマる EQ の当て方が見つかった後、その EQ で PCM81 を鳴らしても相当ピントの外れ���印象の音になってしまうので、こ���いう所の差に凡人が丸腰で気が付けるようになれよ、機材じゃねーんだよ的な話って、実は才能ある人たちの呪いなんじゃないでしょうかね。
それはともかくも。オリジナルの XL-305 はウチの環境ですと、voltampere の GPC-TQ から電源を取るとかなりプレートちっくなニュアンスで鳴らせてウキウキな気分になれますので、今はそうしています。voltampere の GPC-TQ は、中々難しい電源で、ウチでは基本、ヴィンテージのアウトボードはここから取らないようにしているのですが、XL-305 を GPC-TQ から取っても、70s 風味が薄れてしまうこともなく、むしろ持ち前の 70s 風味を今の環境に適応させやすくなる印象になります。
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voltampere の GPC-TQ は光城精工の生産なので、KOJO の音に近いニュアンスで鳴ってしまうと思うのです。低域がやたら野太くモダンな印象で鳴る、的な。結局、低域に量感がありますから、高域の繊細さが聞こえずらい面があって、それがヴィンテージのカラッとしたニュアンスを鳴らしたい場合に、結構邪魔かなという。あとはやっぱりノイズが少なすぎると、せっかくのヴィンテージ・プリアンプが、なんだかモダンな印象で鳴ってしまうというのもあります。ただ、XL-305 を使う分にはそれら GPC-TQ の特徴が欠点にはならず、むしろ今風の低域の作り方を取り入れたトラックとの相性を良くしてくれる感じです。この辺りは良い悪いとかではなく、単純に 70s のニュアンスが欲しいなら、という前提あっての感想ではあります。
という訳で、1745m、EP-2 に加えてこの XL-305 でかなり芯を食った感じで 70s な音作りができるようになりましたが、XL-305 はリバーブタイムが一切変えられませんので、そこが非常に不便です。短めのスプリングリバーブをもう一台買うのか、それとも何か別の��立てがあるのか・・的な所の悩みは、結局残ってしまうのですけども。
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pekuto · 1 month ago
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70s のエコー その2
1745m がそんな感じでどハマりしてしまいましたので、色々欲が出てきてしまい、とりあえず、ずっと押し入れに眠ったままにしてある Echoplex EP-2(1969年)も使ってみようかと。
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テープディレイはですね、所有している人なら分かると思いますが、あれはヘヴィーなんですよ。物理的な部分ももちろんそうなんですけど、何より精神的な負担が大きくて、あの音を維持していく上での気持ちの重さたるや、あれは中々に中々なものなのですね。自分も一時はテープエコー熱にうなされて買ってしまったのですが、メンテナンスの手間と実機テープディレイ的な音がポピュラー音楽の最前線から消えてしまっている現実の前に、社会性の発動こそステイタス的な季節を過ごす凡人にとって、実機 EP-2 の魅力は便利なデジタル物の前になす術もなく、長らく押入れの肥やしにしてしまっておりましたが。
時代が下り、改めて実機テープエコーの音を聞くと、TOP100とかの音楽をやるでない限り、自分の音楽に合わないのがはっきりしているなら、プラグインも含めて、便利な物で満足した気分になるのも違うんだろうな、という感想を持つしかありませんでした。やっぱり実機の EP-2 の音は全然違いました。
もちろん、自分の EP-2 はメンテナンスを入れないとダメな音になっていましたから、真空管を入れ替えて、テープも交換して、それでもダメだったので、ひょっとしたらもう元には戻らないかもしれないと思いつつ、 Echo Fix から販売されている新品の再生、録音ヘッドを取り寄せて、それをプロオーディオのメンテナンスを専門にやってくれる業者に持ち込んで(テープデッキのノウハウを豊富に持っている所が良いと思います)、ヘッドの交換とその他メンテナンスをお願いしてみました。そうしたらダメになっていたコンデンサーは一つしかなく、後はヘッドの交換をするだけで、これが文句なしで使える音に復活してくれて、これはテンション上がりましたよ。
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EP-2 はさすが 60s 発祥の物だけに、1745 の音にばっちりハマってくれます。この音のハマり方を聞いてしまうと、それまで自分の中では 70s の分類だった SDE-2000 と E1005 の音が、early 80s の音に聞こえてしまうという副作用をもたらし、まあ、こうなるとまるで終わりが見えてこない感じになってしまい、更に困ってしまうのですが。
考えてみれば、60s を引き継いだ early 70s、73年以降の本格的な 70s、78年以降の early 80s 的な雰囲気の三つは、それぞれ別の雰囲気を持っているんですよね。そうなると、ウチの純然たる 70s のエコーは 1745 と EP-2 の2台という事になる訳で、でもそこから 70s を増やすなら 70s ど真ん中の RE-201 だろうとは思うのですが、テープエコーを2台も使うの?というのもありしますし、そもそもステレオ音像のエコーを作りたいのに、モノラルを増やすの?というのもあります。
まあ、ステレオね・・と。ここで本格的にステレオ音像のリバーブで音を作り込む手法が普及し出す時期を考えると、1978年の Lexicon 224 以降なので、自分は変に 70s に潔癖になるより early 80s 的な音に目指した方が目的を達せるのかも?と。そんな風に考えていた頃、YouTube にとある 224 の動画がアップされており、これは持っていかれましたね。その動画を見ると、いや、これは買わなければ・・と、相当頭に血が上りました。ただ、運が良いのか悪いのか、その時に楽器検索サイトで検索しても、224 はもう市場に出ていなかったのでした。もちろん、怪しい物ならなくはなかったですけども、関わってはいけない系の人に機材の希少性だけで関わって良いことはない、という経験則が自分にはありますし、細かくは書きませんが、その後色々あって、最終的にはこの流れならこれはもう縁がない、という感じで諦める感じになりました。ひょっとしたら自分がその動画で持っていかれているのは 224 の音ではなく、P5rev.2 の音の方なのかもしれませんしね。
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また、224 が使われている当時のレコードを漁ってみても、当時は 224 の擬似ステレオ音像が不自然と捉えられていたフシもあり、224を思いっきり派手に鳴らすようなミックスが全くされていなかったの���、諦める決断を後押ししてくれました。
結局、70s をテーマにしつつも今風の音楽でよく聞かれる系の派手なステレオ音像のエコーを鳴らすなら、無理に当時物にこだわらなくても良さそうだと。逆に今の物を、文脈そのものを工夫する事で混ぜ込む方が目的に合うのでは?と。
そんなこんなで無事に 224 熱から生還するも、Lexicon の音って、ほんと妖しいんですよ。街灯に吸い寄せられる虫の如く、自分も吸い寄せられていくのが、はっきり自覚できたりします。こんな効果を自分の音楽にもたらしてくれるなら、是非、自分の音楽で使いたいと思ってしまうのですけども。
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