#d���覚者
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「宮崎正弘の国際情勢解題」
令和六年(2024年)8月28日(水曜日)
通巻第8386号
チャイニーズ・ヒルビリー・エレジー(その3)
「大学卒業」=「失業」という意味だった
*************************
北京でも上海でも、夜の人出がめっきり減ったが、逆に増えたのが屋台ビジネスへの新規参入という皮肉な現象。
その屋台も新卒が乗用車に機材を積んでくる即席ショップである。ゴミ拾い、空き缶集めも競争状態となった。アリババの配達員はつねに人員不足だが中国全土に1000万人!
正社員でもアルバイトでもない。随時契約で長時間労働、一件につき150円。20件配達できても(集中高率地区はベテランが抑えている)日銭3000円あるか、ないか。
農村への赴任は募集しても応募者は少なく、都会の生活になれてしまった若者は人生設計に田舎暮らしなど感覚的に追いつかないのだ。日本はまったく逆で都会から田舎へ引っ越し機能する若者が目立つようになった。
一方、公務員を募集すると定員の30倍以上が常識の狭き門。女子学生にも募集がかかるが、家政婦のなり手はない。昔、あった美人達のパパカツもゼロに近い。
つまり「ゼロコロナ」から「ゼロ雇用」となった。
8月26日、IBMは上海のR&Dセンターを縮小し、1000名を削減すると発表し、業界にショックを与えた。
IBMが中国から去る嚆矢となるのか。ほかの米国企業などはインドに移行しているから遅きに失した観もあるが、中国の若者で理工系の優秀な人材も、行き場がなくなっている。
それでも余裕のある若者がいないわけではにない。ひとつの証左は新ビデオゲーム「悟空」が発売三日間で1000万コピィも売れたことだ。
テンセント系ゲームサイエンスが製作、中国では38ドル、米国では60ドル。三日間で4億5000万ドルを稼ぎ出した(『サウスチャイナ・モーニングポスト』、2024年8月27日)。
大失業時代にゲームをやっている暇人が、単純計算で1000万人もまだ居ることになる。
▼新生大学は雨後の竹の子のように
それにしてもどうしてこんなことになったのか?
第一に大學を創りすぎたことだ。90年代まで中国で「大學」と聞けば、エリートだった。2000年に中国全土に1100校、インスタントな駅弁大學ができた。それなりに「教授」も揃った。
かねてから、即席大學の校舎建築、敷地確保なども問題だが、そうやって最新技術、再診の国際的レベルを知った上での知識を教える人材が、地面から湧いてくるように輩出したのか、不思議だった。
まさに中国に於いて新説大学は雨後の竹の子のように、2024年には2800もの大學が出来て、ことしの新卒が1179万人。はじめから『大学は出たけれど、どうなるか}は分かっていた。
「大学卒業」=「失業」という意味だった。
公式発表による中国の若者の失業率は21・3%(おそらく真相は50%を超えている)。ちなみに日本の若者の失業は4・2%で、大概がニート、引きこもりである。アメリカは7・5%。フランスは昔から労組が強く、若者への職配分がすくなく、16・3%だ。
貧窮生活の苦況と絶望を描いた中国映画「逆行生活」は中年のプログラマーが失業し家族を養うためにフード配達をするストーリ-。すでに500万人が見た。他人事ではないからだ。
正面玄関から配達しようとすると警備員から「通用門に廻れ」といわれ、エリート意識が瞬間的に奪われたことを実感する悲哀さ、中国人の感性もかわってきた。
しかしその一方で元気なのが中国の老人たち(前期高齢者)。上海の夜のカフェ。65歳以上のカップルがあつまった「新しい恋愛を語る『トワイライト・ラブ』が発展中だ」とニューヨークタイムズ(8月27日)が写真入りで報じた。
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【盛岡で本番直前合宿】初日がスタートしました。
東北新幹線の盛岡駅に降り立つと、気温2度の真冬の寒さでした。駅から徒歩3分くらいの練習会場となる盛岡市民文化ホールまでは八甲田山の行軍のような辛さでありました。
TYOのOG菊池桃加ディレクター率いるNHKの密着ドキュメンタリー取材班的には「いい絵」なのでしょう。一昨日には菊池Dによる記事も公開されていました。 坂本龍一監督からもらったもの 「東北ユースオーケストラ」の団員たちがつなぐ思い - 大震災と子どもたち - NHK みんなでプラス
監督のご命日である、3月28日、BSにて映画「戦場のメリークリスマス」を放送するその直後の枠にて、昨年のTYO番組が再放送されることが決まったそうです。
Dearにっぽん「見ていてね、坂本龍一監督~東北ユースオーケストラの再出発~」放送日 3月28日(木)午後3:04~3:29【BS】
クラリネットを吹き、わちゃわちゃしてたうちの子が、NHK入局2年目にして実に頼もしい貢献でございます。ありがとうございます。
東京出発前から寒さに立ち向かう覚悟はしており、スキー用並みにパンツで集合した引率の先生役も隅に映り込んでいます。
(この時はベルトをし忘れたことに気づいていなかった・・・)
今年も「安全第一、健康第一」を唱え、坂本龍一監督も「本番前に無理しないでね」とおっしゃっていたこと。体調がすぐれない時は無理をせず、休みましょう。本番でも曲間でステージから降りてもいいんだからね。それもみんなと演奏する一つのカタチだ。過去にも本番でステージを降りた団員は何人もいるから気にしないでね、と伝えました。何しろ今回参加しているOGには看護師資格保持者もいますから心強いです。と保護者関係者のみなさまにおかれましてもご安心ください。
いつも演奏できることの感謝を忘れずに本番を迎えましょうと言っていますが、今年はそれに加えて、坂本龍一監督への感謝の演奏です。天国の坂本監督に聴いてもらうという気持ちを込めた演奏しましょう。
おりしも今日20日は東北ユースオーケストラと坂本龍一『The Best of Tohoku Youth Orchestra 2013~2023』のCDが発売されました。収録曲である『ETUDE』での間奏のピアノのアドリブでは、これまで練習から本番まで一度として同じ演奏はされなかったことを引き合いに、「今回の演奏曲での即興パートもみんなあらかじめ決めた同じ演奏を繰り返すのではなく、その場その時の即興で演奏するのが坂本龍一スピリットですよ」ともお願いしました。
一般社団法人東北ユースオーケストラの代表理事である、ヤマハ株式会社執行役の押木正人さんも初日から合宿参加にご参加です。
本社のある浜松銘菓「夜のお菓子」を差し入れにいただきました。
岩手組の保護者ご一同からもうれしいメッセージ付の地元銘菓2種類の差し入れをいただきました。
こちらは四期の演奏会でTYOオリジナル楽曲『くぐいの空』の作曲を委嘱した仙台市出身の音楽家・仁科彩さんからの差し入れです。細やかなお気づかいをありがとうございます。
そして、生いちごも!
先日、有志演奏会でお世話になった気仙沼市出身のパーカッションパートの三浦瑞穂さんのお祖父様が栽培されたフレッシュな果実でございます。『Three TOHOKU Songs』の民謡指導に来ていただいたこともありましたが、今日もステージ上のお孫が「ここの掛け声のイントネーションは」と伝聞リモート解説をしてくれていました。
今日は指揮の栁澤寿男さんが体調不良のため大事をとってお休み。急きょ福島事務局の竹田学さんに代役をお願いしました。
普段は福島ジュニアオーケストラで指導されているとはいえ、「緊張します」と突然のことにプレッシャーが大きかったようですが、毎月の練習にも参加してもらっているので、安心のバックアップです。
今日はコンサートミストレスの渡邉真浩さんの隣に千葉隆史くんの同じ郡山市出身の同級生コンビが並び微笑ましい姿です。
ということで、一曲目から順に丁寧に演奏曲をさらっている合宿初日でした。
今週末の23日(土)盛岡、24日(日)仙台(ともにゲストはのんさん)、30日(土)郡山(ゲストは吉永小百合さん)の演奏会は、まだチケットがございます。はやぶさなら東京から盛岡まで2時間ちょっと。坂本龍一監督の唯一のオフィシャルな追悼公演! プライベートアーカイブからの写真や、東北ユースオーケストラの団員と過ごした日々の動画など、未発表素材をふんだんに使った映像も見どころです。
ぜひご来場ください。
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ツイステ、ルーク・ハントの既出情報まとめ
>以前のツイステ妄想・考察
[1]能力
A、遠くを歩く人の見る本が見られるほど目がいい。(リリアに負けない自信があるほど)視力がいい〈実験着、運動着他〉
B、聴力、嗅覚もいいが嗅覚は昼食のメニューがわかるほどではない〈寮服〉
C、睡眠時間をほぼ把握できる〈続スケモン〉
D、暗記は得意。薬品庫の薬品や生徒の誕生日を記憶
E、サバナ→ポムへ転寮(6章)、鳥の獣人は外見からわかりにくい(夕焼けの草原イベ)からの鳥人説
→オルトがぶつかりそうになっても脈拍が乱れていなかった、続スケモンでセベクに脈に触れさせた場面から、脈を操れる説もある。隠れながらジェイドの歩幅や脈拍、呼吸数を把握。困っているとすぐ駆けつける、背中に目があるようだともジェイド談
* * *
[2]出自
A、誕生日の実家での過ごし方は話せないが入学前の誕生日に観劇ハシゴしていた事は話せる〈おめかし〉、自宅にあったコンサートのCD〈SD〉
B、幼い頃は動物達と駆け回っていた、狼と戯れていた事もある〈スケモン〉
C、両親からオペラのペアチケット〈ユニオン〉
D、ジャングルでの遭難、優しい母(6歳時)〈続スケモン〉
E、6人兄弟の3番目、世界各地に国からの特別な許可が必要な転送装置つきの別荘、旅行好きな先祖、両��の仕事はナイショ〈6章〉
F、お互いの個性を尊重し困っていれば愛をもって助け合う家庭、時々空を見て笑う〈続スケモン〉
G、感情表現に乏しい子ども、家族で行った観劇で変化(ネージュ)。これまで傷み以外で涙を流さなかった、人生に光がなかった〈5章、SD〉
I、環境が変わり眠れなくなった事がある?〈ユニオン〉
J、ポムフィオーレに入るまでは髪が伸びたらナイフで切るくらいだった、自分と家族は自然と一体化するように生きていることが多かった〈プラチナ〉
→全体的に家族が途中で変わっていそう。Jから貴族や王族��生まれ、環境が変わったとしてもその後も身分自体は高くない可能性が高い。それでいて別荘が国のレベルを超えている謎。マジカルフォースや警察関係なら両親の仕事を隠す必要はないのでは?&別荘は予約すればいつでも使えるという。捜査に使うものではないと思われ
→6章最後の方で「友達を家に呼べる普通の家」に対し「普通、か」と独白があり、普通の家ではない可能性が高い
* * *
[3]学園長との関連
〇お喋りで女王の烏や烏の羽色について話し、アイラインが烏の羽根の色
→ポムで1人だけ違う色。転寮したといえ、サバナ色があるわけでもなし
〇部屋の机の上の写真(絵)が多分学園長
→個人的には決定的に見えます。新キャラの可能性は0ではないが
〇婿ルーク感謝の詩・ゴスマリラストのやりとり
→詩は「夢を描けない」「ほとほと困ってしまう」は比喩表現で流せますが、「あなたがいなければ私はここに存在しない」が具体的。転寮のことを示すような場面でもなさそうですし
〇「実家での誕生日の過ごし方」はNGだが入学前の誕生日の過ごし方は話せる(バースデー)。両親の仕事はNG(6章)。SDルーク「自宅にあったコンサートCDを~」から、家は存在はしている・6章「旅行好きな先祖」
→バースデーの件を「学園関係者が身内」以外で説明するのは難しいと思っています
△続スケモンでネーミングセンスや一部の能力が同じ、家庭の話(二人家族っぽい)、空を見て笑う(空=烏?)、学園長の反応怪しい
△学園長の好物ジビエ(フランスの狩猟肉料理/ユニバトレイでジビエ料理してそうな要素)・学園長の試験報酬ボイス「絵や文章を~」
△北米版の英語に相互干渉?・7章眠らされる時の並び・ROOK=ミヤマカラス、など
→細々と拾うと信憑性はともかく色々ありますね。下の画像は未プレイ時の妄想(一部)
最新の予想は↓な感じですが、外界に出たのはレヴァーンの親族の可能性が高いかも。学園長が半獣か純妖精族かは要素なし。
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2024/11/17 8:00:17現在のニュース
空き店舗に飛び出す絵 土浦駅前のシャッターをカンバスに 街を巡り歩くきっかけに(東京新聞)|dメニューニュース(東京新聞のニュース一覧|dメニュー(NTTドコモ), 2024/11/17 7:59:06) ぞうれっしゃ一緒に歌おう 生きる喜び 命の尊さを体感 川口の合唱���、来年6月公演(東京新聞)|dメニューニュース(東京新聞のニュース一覧|dメニュー(NTTドコモ), 2024/11/17 7:59:06) 浦和駅周辺で ほっとひと息 地下通路や広場にベンチなど 22日まで(東京新聞)|dメニューニュース(東京新聞のニュース一覧|dメニュー(NTTドコモ), 2024/11/17 7:59:06) <各駅停車>支え合う(東京新聞)|dメニューニュース(東京新聞のニュース一覧|dメニュー(NTTドコモ), 2024/11/17 7:59:06) <ぷらっと千葉 でこぼこ探訪>市川・国府台 里見公園 下総国の中心 歴史刻む台地(東京新聞)|dメニューニュース(東京新聞のニュース一覧|dメニュー(NTTドコモ), 2024/11/17 7:59:06) 自立援助ホームで太陽光発電 余剰分は��り、医療費や小遣いに 柏で先月から(東京新聞)|dメニューニュース(東京新聞のニュース一覧|dメニュー(NTTドコモ), 2024/11/17 7:51:29) 男女平等への思いつなぐ 「虎に翼」にゆかり 小田原の「三淵邸・甘柑荘」 嘉子さんの足跡伝える展示充実へ(東京新聞)|dメニューニュース(東京新聞のニュース一覧|dメニュー(NTTドコモ), 2024/11/17 7:51:29) 「生成AIの知見不足だった」人による確認も不十分 誤情報を記事化 | 毎日新聞([B!]毎日新聞, 2024/11/17 7:51:16) 【日本人の足跡】才能を宝塚は放っておかなかった 一本物の「虞美人」で復活した白井鐵造([B!]産経新聞, 2024/11/17 7:48:22) 珍名所「秩父陸橋」を解体、平面道路にする工事開始…今は何もないのに勾配上り下り「さびしいと話す観光客も多い」([B!]読売新聞, 2024/11/17 7:45:04) エンゲル係数 日本圧迫 G7で首位 時短優先、割高でも中食 - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2024/11/17 7:44:20) 障害者が制作の作品ずらり 24日まで横浜赤レンガ倉庫で展示(東京新聞)|dメニューニュース(東京新聞のニュース一覧|dメニュー(NTTドコモ), 2024/11/17 7:42:04) 「入場行進の写真 今も」 川崎市の黒岩さん 65年前、福島・会津高でセンバツ初出場 ジャーナリスト鈴木さんが当時の逸話を著書で紹介(東京新聞)|dメニューニュース(東京新聞のニュース一覧|dメニュー(NTTドコモ), 2024/11/17 7:42:04) <記者だより>バックラッシュと少子化(東京新聞)|dメニューニュース(東京新聞のニュース一覧|dメニュー(NTTドコモ), 2024/11/17 7:42:04) 災害サイト閲覧、機能復旧 米セールスフォースが謝罪:東京新聞デジタル([B!]東京新聞, 2024/11/17 7:36:10) 斬新、佐藤九段の3手目6六角 豊島九段を圧倒 A級順位戦観戦記(毎日新聞, 2024/11/17 7:34:19) 南葛SC WINGS、悲願のなでしこ昇格 躍進を生んだ「強さ」(毎日新聞, 2024/11/17 7:34:19) 高校生運転の車がグラウンド内で横転 同乗の生徒が死亡 埼玉栄高校(朝日新聞, 2024/11/17 7:34:04) ヘルメットに救われた“命” 警視庁が10分間の啓発動画を作成 自転車事故の被害女性にインタビュー(東京新聞)|dメニューニュース(東京新聞のニュース一覧|dメニュー(NTTドコモ), 2024/11/17 7:32:10) 「世界のアスリートおもてなし」 聴覚障害者の国際大会���デフリンピック」 運営ボランティア3000人募集(東京新聞)|dメニューニュース(東京新聞のニュース一覧|dメニュー(NTTドコモ), 2024/11/17 7:32:10) 「靴を諦めなくて良かった」 浅草「めぐみ祭り市」、府中の沢村さんグランプリ(東京新聞)|dメニューニュース(東京新聞のニュース一覧|dメニュー(NTTドコモ), 2024/11/17 7:32:10) 「都営フェスタin浅草線」 車両工場の見学やドア開閉体験など 30日開催(東京新聞)|dメニューニュース(東京新聞のニュース一覧|dメニュー(NTTドコモ), 2024/11/17 7:32:10) 人気アニメがマンホールに 「SHIROBAKO」舞台の武蔵境駅北口周辺に設置(東京新聞)|dメニューニュース(東京新聞のニュース一覧|dメニュー(NTTドコモ), 2024/11/17 7:32:10)
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「覚醒」ではなかった得点量産の理由 はっきりとした結果を残したのは、プロ5年目の23年シーズンである。キャリアハイとなる13ゴールを叩き出した。開幕直後の3月上旬から5月末までケガで離脱しながら、シーズン後半戦に得点を量産したのだった。 その活躍ぶりには、「ブレイク」とか「覚醒」といった形容詞が使われた。しかし、大橋自身は「何かが大きく変わったわけではないんです」と話していた。 「1年目よりは2年目、2年目よりは3年目と、自分なりに積み重ねてきたものがあって、周りとの関係性が深まって。なおかつ、冷静にやろうというのは今年(23年)はとくに心がけています。自分、自分にならずに、ボールをはたく。難しいことをしないで、点を取るところでパワーを出せるようにしよう、と。これまでと何か違いがあるとしたらそこかな、と思います」
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「虚無への供物」中井英夫 3351
第三章
35 殺人日暦
この節のタイトルは、殺人日暦。 日暦とは日めくりのことですね。 殺人が毎日のように起きているということを表しているようです。
どうも書き方が回りくどいというか、無理やりこの3番めの事件も殺人にしたいというふうに書いてる感じがします。 「ザ・ヒヌママーダー」は正確に進行していると。 しかも、紅司の構想した「凶鳥の黒影」が実際に死体で綴られ、狂人Cまでが次々と殺され残された。 Dの死もすでに予定されていると、です。
三月七日、高田馬場の駅前で落ち合った亜利夫と久生が下落合の牟礼田の家に一緒にいきます。 亜利夫が久生を“赤の女王”と例えてますが、これどういう意味でしょう? そんなのでてきましたっけね。 今の久生の格好が、ペールピンクのスーツに同じような色のクロシェを横かぶりにし、トルコ石のイヤリングという格好です。 ペールピンクは、ピンクに白を混ぜたような淡いカラーのことです。 クロッシェ帽子は、フランス語で「釣り鐘」を意味するようにクラウン全体がなだらかに丸く、 全体的に狭めのデザインのブリムは後ろより前の方が長く下向きに下がった形。 フェイスラインをすっきり と明るく魅せるフォルムが特徴で、エレガントでクラシックな雰囲気を ���節に関係なく堪能できる女性用帽子です。 今の服装の色合いがまさに“赤の女王”ということなんでしょうか?
移動中の会話で、藍ちゃんが失踪したことや、蒼司さんが流行りのウィールスBで寝込んでいることが明かされます。 昭和30年には、大流行はしてないようですから、 違うのかもしれませんが、蒼司さんが感染したのは、B型インフルエンザのことでしょうか?
また、蒼司さんが寝込んでいることで、紅司さんの薔薇が手入れもされず荒れ果てた庭の奥で新芽をふくらませていると、わざとらしく挿入されます。 なにかの伏線ですかね?
さて、牟礼田と一緒に出迎えたのは、月原伸子です。 藍ちゃんの言っていた“ルナちゃん”です。 “ルナちゃん”は牟礼田��なにか相談あがあって来たみたいです。 内容は明かされません。本編に関係がないのか?でも、それならなぜここに登場したのか? それとも、いずれわかるのでしょうか?
さて、牟礼田と久生、そして亜利夫との会話です。
牟礼田にとっては、鴻巣玄次というキャラクターが存在していたことが、意外なようです。 紅司君の日記の中にも出てくる理由がわからないとです。 牟礼田が鴻巣玄次が存在しなと考えた理由として、紅司君の背中の瘢痕のことをあげます。 なかなか手際がいいですが、嶺田医師にアトピー性皮膚炎だっということを確かめています。
どこでどう知り合ったのかは置いておくとしても、 鴻巣玄次が毎週水曜日と土曜日にボディビルのジムへ出かけていた。 で氷沼家の二つの事件はやっぱり水曜と土曜の夜。なので、鴻巣玄次が事件に絡んでいるのではないかと、久生が問いかけますが、 牟礼田は、やはり手際よく、アリバイを調べています。 1954年(昭29)12月22日は、東京・蔵前国技館で実現した力道山と木村政彦とのプロレス日本ヘビー級王座決定戦。 「昭和の巌流島」といわれていますが、力道山が木村を一方的に痛めつける凄惨な試合だったようです。 常連の若手舞踏家の藤間百合夫とマネージャーがそのおかげで、鴻巣玄次のことも覚えていた。 つまり完璧なアリバイがあるということですね。 ちなみに、藤間百合夫は、三島由紀夫のことらしいです。 ここは仮名なんですね。
久生は、紅司君が鴻巣玄次のことを知っていたのは、八田皓吉から聞いたのだろうといいますが、 牟礼田は、第三者が陰にいるのかもしれないといいま��。なんか、おかしいんですよね。 誰か別の人物から目をそらせようといているような感じです。 いままでのことを考えてもどうもうまく行かない。と、亜利夫は遠慮がちに口をはさみます。
それに、牟礼田が答えます。 「その第四の密室殺人を先に作り出してしまうんだ」と、���す。 なんのことでしょう? これからわかるとは思いますが、待った意味がわかりません。 ただ、小説の形式で書いてみせてもいいとなっていますから、小説、作中作を書くとでもいうことなんしょう。
牟礼田は、隣の部屋から何やら書き付けた紙片を持ってきますが、奇妙な暗号だといいます。 その紙片は、殺人暦だといいますが、三月一日から六日まで毎日新聞に出ていた殺人の見出しを写したものです。 これに何の意味があるんでしょうか?
と思っていたら、久生が読者の意見を代弁してくれましたね。 牟礼田も業を煮やしたのか、 八田皓吉がどうやってあの狭い六畳の密室から脱け出すことができたのか、名探偵を見習って説明するといいま。 しかも、なんと別の次元の断面が口を開けていると。 つまり、天井でも壁でも床でもない部屋というものを構成する三次元のほかに第四次元の出入り口があって、犯人はそこから自由に出入りしたとです。
そうです、そうこなくては面白くありません。 次に期待ですね。
つづく
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きんようび通信No.674📚
2023年11月17日
*12日に開催した泉州フォーラム学習会には、オンライン・対面合わせて50名の参加がありました(第一部・講演「総括所見を踏まえたDPI行動計画」/DPI事務局長佐藤聡氏、第2部・シンポジウム「泉州に暮らす私たちの意見」)。その時の様子をダイジェストで紹介します
▲重度訪問介護を利用する車イスユーザーAさんは、1月に出産し子育て真っ最中。出産までに不安だったことや、家族3人での暮らし・関わりのなかった人たちとの出会いや気づきについて語ってくれました。おむつ交換ルームの改善(出入口・空間を広く・ベットの高さ)を指摘しました
▲自立生活を始めて10年目のBさんは、始めた頃にはなかった介助者不足で生活を維持する大変さを話してくれました。必要な時間帯に介助が受けられないことや、体調不良で一時的に時間を増やす必要があるのに申請しても認められない実態も。自治体対応に憤りを感じました
▲聴覚障害のCさんは、地域の方と昨年事業所を開設。当事者4人が準備から携わり打ち合わせ会議に公的手話通訳者が派遣されていましたが、開設した途端に打ち切りになりました。「UDトークを代替としてはどうか」と、手話の必要性を理解しない担当者の提案に驚きました
▲知的重度の子どもがいるDさんからは、家族介護の実態・厳しさを伝えるメッセージ。現在入所施設のショートステイを利用し本人も家族も安定していますが、いつまで続くか・待機者も多く将来への不安も。代読したEさんは、「老老老障介護」(3人の要介護者がいる)状態です
▲内容の深い2時間半となりました。互いの声を聞き合う中、地域だけでなく施策全体の課題を考えるきっかけになりました。佐藤さんも強調されたように、障害のある方の権利保障を具体的に進める力となる総括所見にしていくために、引き続き皆さんと力を合わせていこうと思います
【今日は何の���✨】
【今週の一句🔖】
酒飲み🍻🍷川柳
きっと来る
必ず来るよ
プレゼント
【今週の歌🎸】
・浮と港…あかるいくらい
米山ミサのソロ・プロジェクト・浮が、ドラム・藤巻鉄郎/コントラバス・服部将典と一緒に2021年に活動をスタートさせた「浮と港」のファーストアルバムから。フジロックで聴いて好きになりました。来週・千早赤阪村に来ますが、スケジュールが合いませんでした
youtube
【今週のグルメ情報😋】
・もりやま屋…御堂筋線淀屋橋駅徒歩約7分
ランチタイムから外れた訪問だったので、ゆっくり食べることが出来ました。何度でも行きたくなるお店ですね😊
【追伸😊】
急に寒くなりましたね。急いで、冬支度。手袋買ったら一日で破れてびっくり。急いで縫いました😅
#きんようび通信 #泉州フォーラム #障害者権利条約 #総括所見
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EESETT&Co Ⅱ
こんにちは、土屋です。
今日もEESETT&Coのお話しです。 EESETT&Coのスポーツジャケット(ウィンチェスターⅡ)とスポーツカーゴパンツ(ローデン)に使われているフリースは、POLARTEC社の「WIND PRO®」が採用されています。「WIND PRO®は防寒機能を進化させたフリース素材。通常のフリースは保温性は高いが通気性もあり風邪を通しやすい。WIND PROは、通気性をキープしたまま編み目を詰めて編んだニットのように寒さから身を守ります。」
僕は90年代にパタゴニア(リサイクルポリエステルフリース。廃棄されたペットボトルで作るフリースを開発した!)の影響下にあった服飾業界に居たにもかかわらず、フリースを好んで着てはいませんでした。アウトドアウェアは好きでしたが、アウトドアな生活を送ることはなかったのでキャンプにも釣りにも行った覚えはあるけれど記憶には残っていない。そんなアウトドア音痴な僕にも好きなアウトドア素材があります。60/40クロス(コットン60%・ナイロン40%の70年代に人気の出た機能素材。俗称、ロクヨンクロスと言われる素材です。)と、90年代のフリースの流行を経たのちに、元祖フリースメーカーのポーラーテック社のファンになりました。前者は、今となってはローテクな素材ですが、コットン混率のパーセンテージの高い味のある素材感が気に入っている。大学時代、原付で通学していた時に、一年を通して雨風をしのいでくれた頼もしい素材。それ以来この素材のファンです。ポーラーテック社の素材のものは、周りの人からの勧めもあって着てみると、とても使用感が良い。それにもまして素材感や見た目の雰囲気もいい。機能素材音痴な僕でも好きになってしまうほどです。
今回EESETT&Coのスポーツジャケットとカーゴパンツに使われているフリースもポーラーテック社のもの。「ウインドプロ」はフリースなのに風にも強い。しかも肌触りも格別。初めて着た時に、「このスーツで冬すごせばいいじゃないか」と、自分に聞こえた気がします。ジャケットだけでもパンツだけでも快適な冬を過ごせそう。それは見ただけではわからない、この素材に触れて着て初めて実感します。たぶん。
EESETT&Coのスポーツジャケットはフロントスリーブがラグラン、バックがセットインという逆スプリットラグランスリーブ。フロントボタンは��つ。内側にスムーズで着脱が快適なジップを装備。ジップをトップまで上げてボタンを締めれば冬も快適に過ごせます。
スポーツカーゴパンツは、ウォレットチェーンを装着するためのDカンとサポートの為のストラップ、バックポケットのEESETT&Coのテーピングなど、このブランドならではのディテールが満載です。
素晴らしい着用感とデザインをぜひ店頭で確かめてみてください。
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☆プロトタイプ版☆ ひとみに映る影シーズン3 第七話「決戦、ワヤン不動」
☆おしらせ☆ 今回でひとみS3の無料掲載分は終了となります。物語のエピローグと恒例の追加イラスト、そして次回作情報は電子書籍版の発売をお楽しみに!
☆プロトタイプ版☆ こちらは無料公開のプロトタイプ版となります。 段落とか誤字とか色々とグッチャグチャなのでご了承下さい。
→→→☆書籍版発売までは既刊二巻を要チェック!☆←←←
(シーズン3あらすじ) 謎の悪霊に襲われて身体を乗っ取られた私は、 観世音菩薩様の試練を受けて記憶を取り戻した。 私はファッションモデルの紅一美、 そして数々の悪霊と戦ってきた憤怒の戦士ワヤン不動だ! ついに宿敵、金剛有明団の本拠地を見つけた私達。 だけどそこで見たものは、悲しくて無情な物語…… 全ての笑顔を守るため、いま憤怒の炎が天を衝く!!
pixiv版 (※内容は一緒です。)
དང་པོ་
現実世界に戻ると、空はうっすらと明るくなっていた。光君が霊的タブレットを覗く。 「ふぅ。体感では億年単位の時間旅行も、実際はたった一晩きりの出来事で……ん?」 光君が訝しむ。うん、私もおかしいと思った。だってイナちゃんが空を見て呆然としているから。 「イナちゃん?」 「……ん? あ、二人とも無事ね!? よかた! ワヤン輝影尊(フォドー)と如来が真っ白になって消えちゃたのビックリしたヨ!」 私達の究極フォームがなんか略されちゃってるのは置いといて。やっぱり、さほど如来戦から時間は経っていないみたいだ。塔を登り始めた時から経過した時間を考えると恐らく、今は大晦日の夜。ちょうど年越しの少し前くらいだと思う。今夜は白夜というわけでもない。となると、これは…… 「金剛の有明ですよ」 「!」 一同が一斉に空の一点を仰ぐ。そこには歪に大きなダイヤモンドがあしらわれた箒に乗る、一匹の巨猫。 「オモナっ……うそ、その声……」 現れた諸悪の根���を目の当たりにして、イナちゃんは目を見開いた。そうなんだ。人類史を遡った私と光君は既に知っているけど、この猫と……いや。この『人』と私達は、とっくの昔から知り合いだったんだ。 「お久しぶりです。『タナカさん』」 「ええ。ごめんね紅さん……また騙しちゃった」 テレビ湘南のディレクター、タナカ。彼は私の職場関係者として、ずっと行動を共にしてきた男だ。
གཉིས་པ་
佳奈さんと私が旅をする番組、『ドッキリ旅バラエティ したたび』は二〇一一年に始まった。当時は別のディレクターが撮影に同行していたけど、一昨年あたりからタナカさんが二代目ディレクターに就任した。あれは丁度、アンダスキンを倒した直後……そして、初めて光君と出会い大散減と戦う少し前のことだ。 タナカさんはイナちゃんや光君とも面識のある、朗らかな男性だった。でも局の入館証を紛失していて、いつも警備員さんに顔パスしてもらったり、後輩ADさんにゲートに入れてもらっていた。そして局内の誰も彼の下の名前はおろか、『タナカ』の漢字すら覚えていない。彼の人柄故に誰も怪しんでいなかったけど、今考えればかなりミステリアスな人物だった。 「た、タナカD……タナカDだよね!? 本当にタナカD!?」 「にゃはは! 今回はオルチャンガールのパクさんも騙しちゃいましたね。そうです、タナカは仮の姿……僕の本当の名前はロフター。金剛有明団団長、大魔神ロフターユールです」 ロフターは箒から降り、高度三千メートルに浮くこの庭園に立った。彼は山猫のように耳がぴんと上向きの巨猫。改めて同じ目線の高さで見ると、背丈は確かにタナカさんと一緒くらいだ。 「どうです? 皆さん、金剛の有明は絶景でしょう。ああ、下を御覧下さい。もうこの地球上の全人類が同じ光景を見ています」 「え!?」 本当だ。全知全脳の力で下界を見下ろすと、大変な事になっていた。なんと地球上の全人類が失っていた霊感を取り戻している! 「こいつはコトだ! もう計画を!?」 「わはははは! 光君もよぉく耳をすませてみて下さいよぉ。ほら、聞こえるだろ。パニックに陥るバカどもの叫びがね」 ―きゃあぁーーっ、お化け! お化けが!! パパぁーママぁー!― ―刑事さん聞いてくれ、あんたの推理は間違ってる! 私を殺したのは息子じゃなくて妻だ!!― ―やっぱり総書記は替え玉だったんじゃねーか! ブチ殺せ!― 地上は空が明るくなった現象などまるで眼中にないほど混乱を極めていた。幾つかの地域では暴動や事故が勃発し、各地の霊能者に力を持った神、精霊、妖怪らが騒動を鎮めようと奔走する。それゆえ多神教の地域ほど治安の悪化は少なく、一神教の地域で特に深刻な事件事故が多発している。 「おいおい、ここまで僕の思い描いていた通りになるとはなぁ。でもご心配なく、地上の皆さん。間もなくあんた方の信じる唯一神が光臨しますからね」 ロフターの持つ魔導書が玉虫色に輝きだす。まさか、全人類……いや、地球上の全生物にアレを見せる気か!? 「待って下さいタナ……ロフター! そんなことしたらどうなるかわかってるんですか!?」 唯一神、すなわち創造主とはこの世の全ての礎。それを少しでも認知した人間は人格がゲシュタルト崩壊して廃人になる。ていうか神をばっちり直視なんかしたら、ヒトどころか殆どの動物の肉体が元素レベルで分解霧散して死ぬ! 地球の自然そのものがハチャメチャに崩壊してしまうんだ!! 「にゃはは、わかってるも何も。金剛の楽園を造るためには必要な事ですから」 「文明や自然を壊してまで目指す楽園って、一体何なんですか!?」 「世界平和ですよッ!」 ロフターの瞳孔がキッと細まり、尻尾と全身の毛が逆立った。 「誰も創造主を崇めない。かといって、誰も創造主を目指さない。資源(リソース)が限られたこの宇宙の中だけで、全てが完結する世界。余計な争いをせずみんなで身の丈に合った共同生活を送りながら、静かに終わりの日を待つ。生き物として……これ以上幸せな暮らしはないでしょう?」 ロフターの握りしめる箒がギリギリと軋んだ。これが、彼の答え。代々この宇宙のために尽力してきたカオスコロルの三代目が、最後に出した答えなのか。 「そ、そんなの……そんなの平和じゃなくて、絶望ていうんだヨ!!」 イナちゃんが目に涙を湛えて叫んだ。 「絶望ですか。上等だよ。バカどもが抱く希望なんて、余計な争いや格差を生む無用の産物なんだから」 魔導書の輝きが増し、下界が段々と静まっていく。みんな空を見ている。金剛の魔術によって、私達のこの会話が世界中に見え始めているんだ。 「どうして拒むんですかい? あんた方は唯一神様が大好きなんでしょう。神のために死ぬのは幸せなことで、神を敬わない人間はいくら殺してもいいんでしょう。おうそれなら見せてやるって言ってるんだよ!!!」 「やめて!!」 輝きが頂点に達し、イナちゃんが飛び出した! 私は…… 「!」 「ヒトミ……ちゃん……?」 私は気がつくと、イナちゃんを止めていた。 「どうして!?」 「うわはははは!! まさかワヤン不動が、僕の金剛の思想を理解してくれたんですか!?」 どうして。……どうしてだろう。ただ…… 「その���さか、なんですよね」 「……え?」 意表を突かれたロフターの、魔導書の輝きが一瞬弱まった。 「ロフターの言ってる事、そこまで間違ってないと思うんです。もしかしたら将来、人類がこの宇宙の垣根を越えられる時も来るかもしれないけど。少なくとも今の文明レベルでは、外とは関わらないでみんなで手を取り合って生きるのが最善……じゃないですかね?」 「……ほ、ほほぉ。意外ですなぁ、脳筋で小心者の紅さんが、冷静に僕の話を聞いてくれていたなんて」 「一言余計だ三角眉毛」 うん。ちゃんと考えても実際、彼は思想的にはおかしな事は言っていない。だって現に最近の人類は、資源を守るために環境保護を始めたり、多様性を認めようとかなんとか言い出しているわけだし。どんな物かもわからない神様に祈るより、ずっと現実的に生き始めている。ロフターはそんな人類の最後の甘えである『創造主』という幻想を、この世界から取り払ってしまいたいだけなんだ。 「にゃはははは! なぁんだ、じゃあ僕達も不要な争いをせずに済むわけですなあ! では改めて……ぐッ!?」 ヴァンッ! 再び魔導書に力を込めようとしたロフターの左手に、高熱のエネルギー塊が爆ぜた。高圧の力を帯びていた魔導書は瞬く間に炎上! 「そんなわけないだろ外道が。お前は予定通り滅ぼすし、この世界に創造主は顕現させない」 「なんだと!?」 当たり前だ。それとこれとは話が違う。私は光君と目配せし、合体(ヤブユム)の構えを取る。 「あんたは野望のために魂を奪いすぎた。それが平和のためだったなど関係ねぇ、罪は罪できちんと償わなせにゃ!」 「喜べ。お前を完膚なきまでにブチのめした後で、この星に生きる全ての衆生と共に金剛の有明を迎えてやろう」 「くっ……」 ロフターは煌々と燃える魔導書を抱きしめ、表紙に埋め込まれたダイヤモンドをむしり取った。それを胸の中にグッと押し込むと、彼の体はたちまち巨大化していく。 「不動明王らしい、いえ、実に紅さん方らしい答えですな。こりゃいくら腹割って話したところで無駄ってわけだ」 私はその隙にテレパシーでカスプリアさんを呼び、イナちゃんと共に空を元に戻すよう依頼した。そして四本に伸ばした腕に武器を構える。 「カハァハハハハ!! 私がおめおめ見逃すとでも思ったか、ド外道が! これ以上は誰一人殺させない。神影繰り(ワヤン・クリ)の時間だ!」 ワヤン不動輝影尊(フォトンシャドウフォーム)対大魔神ロフターユール! 地球全土の存亡を賭けた合戦の火蓋は切って落とされた!
གསུམ་པ་
巨大化した大魔神はローブを広げ、さながら空に浮かぶサーカステントの様相。その帳にルーン紋様が浮かび上��ると、強烈な突風が噴出! 周囲の雨雲と雹を取り込み大嵐の如く私に迫る。瞬間、私の中で仲間との絆がフラッシュバック! ―私が初めて人のために影法師の力を使うきっかけになった親友、リナ。金剛を裏切り私に修行をつけてくれた和尚様や、地元の神々。人生で初めて悪霊に立ち向かった時の、勇気の記憶― 私は赤外光を纏った灼熱のキョンジャクを高速回転させ天高く飛翔、そのまま遠心力で嵐を捕えた。 「ァアブダクショォン!」 それを大魔神へ腕力任せにブン投げ返す! ズドオオォン!! さながらジェットエンジンを直に受けたような衝撃音を立てて大魔神の帳が翻り、ロフターの顔が苦痛に歪んだ。しかし間髪入れず次のルーンが浮き上がる。 オォ……オォォォ……玉虫色の霧が立ち込め、木枯らしか亡霊の呻き声のような風音がそこかしこから上がる。するとどこからともなく宙に浮かぶ亡布録の大群が出現した! 瞬間、私の中で仲間との絆がフラッシュバック! ―抗う事を決意したイナちゃん。そしてNICや平良鴨証券の人々。力を貸してくれるみんなと共に闘った、友情の記憶― 「影影無窮!」 襲い来る大群に負けない、大量の影法師。その全員が燃え盛る龍王剣を掲げて悪を薙ぎ払う! そして全軍で大魔神に突撃ィィィ!!! 「カハァーーーッハハハハァーーー!!!!」 ダカダカダカダズダダダァァァン!! 大魔神の六割が灰燼と化した! 「ぎゃはあははははは! うにゃはははははは!」 絶叫とも高笑いとも取れる声を上げ、大魔神は目や口から黒いタールのような血涙を噴き出しながら更なるルーンを滲出! すると今度は大気圧がグヮンと急変し、周囲一帯が吐き気がするような生温い空気に包まれた。 ……マアァァァウァァ……マバアァァァ…… 無数に響く、飢えた怪物の声。そして中空から蠢き出る数多の菌脚。瞬間、私の中で仲間との絆がフラッシュバック! ―見知らぬ土地、見知らぬライバル。連綿と業を受け継ぐ祟り神。人生を奪われ続けて化け物になってしまった少女。でも最後は皆で手を取り合い呪いを破った、団結の記憶― 「救済せにゃ!」 天高くティグクを掲げると共に、私は灼熱に輝く太陽となる! 全ての穢れは瞬く間に干上がり、色の飛んだ世界で唯一つくっきりと存在する明王の影が斧を振り下ろした! 「ニャアアアアアアアァァァ!!!」 ダガアァァァン!! 大魔神の帳が崩壊し、巨猫のシルエットが真っ二つに割れた! そして世界に色が戻ると…… 「!?」 中空に一瞬ルーンが浮かんだ次の瞬間、そこは突如カイラス山の岩窟になっていた。私は両腕を鎖で大岩に縛られ、足元��炎で炙られている。なんだ、今更悪夢攻撃なんて…… 「ヒッ」 違う!この炎は、かつて私が経験したどんな憎しみや悲しみとも違う。まるで地球史が始まって以来、世界中で起きた死という結果のみを集めて燻したような、恐ろしく冷たい炎。その圧倒的な絶望に晒された私の心臓はすくみあがり、だんだん体が動かなくなる…… ༼ ヌンッ! ༽ 「ドマル!?」 すると突然、私から強引に分離したドマルが自らの心臓に腕を突っ込んだ! ༼ こっ、これは、拙僧が抱えていたトラウマだ……今ここで拙僧が消えれば、術も解ける ༽ 「だ、ダメだ! この心臓を失ったら、ドマルは……」 ༼ ふ。もともと拙僧は、あなたの中に僅かに残った残滓に過ぎぬ。今更自我を保とうなどとは、思わない……よッ! ༽ ドマルは私との接点だった悪魔の心臓から自分をメリメリと剥がし、このまま逝去するつもりだ! 確かに彼は既に引退を宣言した仏。だけど、何もこんなところでお別れになるなんて! ༼ よいか? 悪夢の術が消えたら、あなたの足元で燃える苦の本質を見ろ。そしてあの猫の声に耳を傾けるんだ…… ༽ 「ちょっと待ってよ! あなただって一緒に戦ってきた仲間じゃない! ドマル……」 ༼ 一美 ༽ 「!」 彼は最後に振り返ると、卑怯なほど穏やかな微笑みで私を見つめて言った。 ༼ 行くのです ༽ 心臓に貼りついていた何かの線維が千切れる。抜苦与楽、体がふわっと軽くなったような感覚の後……私の前世は、邪尊ドマル・イダムは、悪夢と共に涅槃(ムナル)へと消え去った。
བཞི་པ་
闇があった。広さのわからない闇。まるで棺桶に入れられたような、あるいはだだっ広い宇宙に放り出されたような掴みどころのない空間。そこに一人の人影が佇んでいた。 「あなたは……」 その人は、とげとげロン毛……いや、ただのウェーブがかったロングヘアーの男性だ。かの有名な、茨の冠を被った神の子によく似た雰囲気の人。私は彼に近付くと、再び心臓が凍てつくような絶望の感覚を覚えた。 「あ……悪魔」 たった今逝去した前世の記憶を引き継いだ私は勘付いた。この人は私の心臓のドナー。砂漠で行き倒れになっていた、例の悪魔だ。 人間を堕落させる存在として忌み嫌われ、死ぬ事も消える事もできない……彼が仏典にそう書かれた理由がようやく理解できた。彼が本当に望んでいたのは、『安らかな滅び』。苦痛も暴力もない、穏やかな終わりだったんだ。 ―いけェーーっ! ワヤン不動ーーー!― ―負けるなーー、立ち上がれーー、ワヤン不動ーーー!!― どこかから声が聞こえる。何十人、何百人、何億���……最初は共に戦った仲間達の声。私を応援してくれる友達や邪尊教信者達の声。それどころか、一度も出会った事がない人達の声も、仏教とはまるで違う信仰を持つ人々の声も。この地球の命を守るため、身近な大切な人を守るため、あらゆる垣根を越えた大勢の衆生が私を呼んでいる! そして、 ―……たすけて……― 「!」 もう一つ。私の目の前で、か細く泣く猫の声。 ―……僕はただ、グリーダと静かに暮らせる楽園を作りたかっただけなんです……― ―……そのためにたくさんの命を奪いました。こうするしかなかった。だけど、グリーダはもういない……僕は償う事も、死ぬ事もできない……― 本来なら自分の感情すら自由自在に制御できる究極の神の子が、自己矛盾と絶望に苦しみ喘ぐ声。……大丈夫、ちゃんとわかります。だって私の中にも、悪魔の心臓(カオスコロル)があるのだから。 ―……助けて……ワヤン不動……― 薄暗い世界に、希望が満ちていく。光は影を強く形取り、救いを求める声に伸びていく。 ―ワヤン不動ーーーー!!!― ……さあ。滅ぼしてくれる。 ལྔ་པ་ 「ミィ……ミィ……」 極彩色の宇宙に輝く満点の星。地平線を照らす金剛の有明。そこに浮かび上がった一匹の小さな子猫は、三角帽子の魔女と共に箒で空へ消えていった。 「大丈夫です。お空に創造主はもう見えないヨ」 「地上の混乱も順次収めていきますの。弊社の財力と国際社会とのパイプを利用すれば、お正月中に済むでしょう」 イナちゃんとカスプリアさんのおかげで地球の危機は去り、ここには奇跡のような明るい空だけが残っている。 「……あ」 ふと、全知全脳の力が感知した。たった今、グリニッジ標準時は丁度〇時となった。 「この地球が新年を迎えました。全ての命ある皆さん、あけましておめでとうございます」
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おはようございます 1月29日(日) #西多賀眼科医院 日曜日と祝日は休診となります #タウン情報 の日 1973(昭和48)年のこの日、日本初の地域情報誌『ながの情報』が発行された。 1993年 誕生日 #きゃりーぱみゅぱみゅ (モデル,歌手) 【医学生応援週間】 2月4日と5日に医師国家試験が行われます。 直前の詰込みをしましょう! 医学生の皆さん、応援しています! 頑張ってください!! 2020-A54 22歳の男性。視力低下、昼盲を主訴に来院した。幼少時よりアトピー性皮膚炎を指摘されていた。15歳ころから眼瞼および結膜の瘙痒感が強くなり、副腎皮質ステロイド外用薬および点眼薬を使用してきたが、瘙痒感が消失しない時に眼部を叩打してきた。年ほど前から視力低下および昼盲を自覚するようになったという。視力は右0.1(0.9×-3.0D)、左0.1(1.0×-2.5D)。眼圧は右13mmHg、左17mmHg。両眼の散瞳後の前眼部写真を示す。細隙灯顕微鏡検査で右眼の前部硝子体に色素散布を認める。 緊急に処置・手術が必要な合併症はどれか a 結膜炎 b 白内障 c 円錐角膜 d 網膜裂孔 e 後部硝子体剥離 ↓ ↓ ↓ ↓ 【正解】d 【���断】アトピー性皮膚炎の眼合併症 【解説】アトピー性皮膚炎の定義は増悪・寛解を繰り返す、掻痒のある湿疹を主病変とする疾患であり、患者の多くはアトピー素因を持つとされています。 原因はわかっていません。眼合併症が多く、①眼瞼炎、②結膜炎、③円錐角膜、④白内障、⑤網膜剥離を引き起こします。 ①眼瞼炎…皮膚のバリアが破綻しているので細菌感染を起こします。またヘルペスウイルスに感染してカポジ水痘様発疹を起こします。 ②結膜炎…結膜炎を引き起こしやすく、重症型が眼瞼が乳頭増殖を起こし、春季カタルの状態となります。 ③円錐角膜…原因は不明ですが、角膜コラーゲンが脆弱になり、角膜が突出し強い近視と乱視を引き起こします。 ④白内障…水晶体が混濁し白内障が起こります。通常加齢による白内障は全体的に濁ってきますが、アトピーの場合は水晶体の前の方が濁ってきます(前嚢下白内障)。 ⑤網膜剥離…顔面皮膚が痒くて、掻きたいけど掻くと皮膚がボロボロになるので叩く人がいます。それを何年も続けていると網膜がはがれてきます。網膜がすべて剥離してしまうと失明します。自然治癒はしませんので、手術治療が唯一の治療となります。 ⑥(緑内障)…直接ではありませんが、アトピー治療に通常用いられる薬、ステロイドの副作用で眼圧が上がる場合があります。そうすると目の奥の神経を圧迫する病気、緑内障になります。眼科クリニックでプシュっと空気があたる検査がありますよね。あれは眼圧を測定しています。ステロイドを使用している人は定期的に眼圧を測定する必要があります。 以上のように、アトピー性皮膚炎のある方は、眼合併症が起こす可能性があるので、眼科へ定期通院をお勧めいたします。 本題の解説です。 緊急に処置手術が必要な合併症と聞かれていますので、実は問題を詳しく読まなくても網膜剥離を考えます。 最初は網膜の周辺部に穴があいて網膜裂孔となります。この段階だとレーザー治療で済む場合もあります。 その穴から徐々に水が浸入してきて、網膜剥離となります。こうなると手術が唯一の治療法となり、放っておくと失明してしまいます。 問題中に前部硝子体に色素散布を認めるとあります。これは網膜裂孔から散布された色素が眼内にただよっている所見で、本人は蚊が飛んでいるように見えます(飛蚊症)。これはどこかに網膜裂孔がある重要なサインとなります。 ちなみにeの後部硝子体剥離はひっかけです。年齢により硝子体は縮んできます。網膜にくっついている硝子体がはがれることが後部硝子体剥離で生理的なものです。 本日も長文になりました。最後までお読みくださりありがとうございます。 また明日も問題を出しますので、楽しみ?にしてください! #医師国家試験 #国家試験 #国試 #アトピー性皮膚炎 西多賀眼科医院ホームページも、どうぞよろしくお願いいたします↓ https://nishitaga-ganka-clinic.com/ #眼科 #仙台 #宮城 #白内障 #結膜炎 #緑内障 #ドライアイ #眼鏡 #メガネ #コンタクトレンズ #眼瞼下垂 #太白区 #鈎取 #西多賀 #長町 #八木山 #富沢 #名取 #秋保 #秋保温泉 #長町モール #誕生日 #今日は何の日 (西多賀眼科医院) https://www.instagram.com/p/Cn-mcp4yZNG/?igshid=NGJjMDIxMWI=
#西多賀眼科医院#タウン情報#きゃりーぱみゅぱみゅ#医師国家試験#国家試験#国試#アトピー性皮膚炎#眼科#仙台#宮城#白内障#結膜炎#緑内障#ドライアイ#眼鏡#メガネ#コンタクトレンズ#眼瞼下垂#太白区#鈎取#西多賀#長町#八木山#富沢#名取#秋保#秋保温泉#長町モール#誕生日#今日は何の日
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続編 公開版 作業所患者自治会のススメ 補遺であり発意として 本身乃発意願文として Dグループのミナサンへの
『オモタい病者や知的障害者や、お年寄りや、弱い人たちを、自分より下の存在と見下し、利用して、なかま達みんなの集う大事なたまり場を作業所を自分の権力行使の場として支配し利用しようとするヒトは、発達障害であろうが、知的障害であろうが、精神病者であろうが、個人として、ヒトとして、自治会にふさわしくはない、ということで、そう言っていけばいい、、、そう言っていかなければならない、、、シンドくても、、、
続編 公開版
作業所患者自治会のススメ 補遺であり発意として 本身乃発意願文として Dグループのミナサンへの 飽くまで、 「作業所患者自治会のススメ」として 「患者自治会を作り維持するために」として しかしながら、『ノウハウ』なんてモノには為り様も無く 飽くまで【D】グループの諸君に 飽くまで【所謂言うトコロの】発達障害を【自称し】 精神病とはチガウと言いつのり、発達障害を 【利用し胡坐をかいている】諸君に対してのものであり、 そしてそれは、当然のことに、所謂云うトコロの発達障害概念の批判として、『無仁義アクジ犯』への激烈な糾弾と為り、
「本編 作業所患者自治会のススメ」への補遺続編原稿であるとともに、真剣なる「本身乃発意願文」なのである
誰だって、「出て行ってくれ」と言うのは嫌なものである。誰だって「来ないでくれ」 と言うのは嫌なものなのである。だから、この項を書くにあたって「迷い」がアッタ。そしてその「迷い」が、この項の意味を分からなくしてしまった。だから「補遺であり発意として 続 作業所患者自治会のススメ」として、稿を改めて、想いっきって、想うトコロの存念を赤裸々に、「エバッチは見た」から、書くことにしたのである。まずは「本編の素稿」にコウ書いてあって、そして消したのである。
悪いけれどもあなたたちは、AグループBグループCグループが必死になって作っている精神病者の患者自治会には来ないでください。あなた方が来れば、結局は、リクツでもって不和をバラ撒き、不仁義と嘘でもって混乱させ、まるで官僚のような作文でもって支配することになる。ハッキリ言う。あなたたちが【自称として】発達障害を言うのであれば、発達障害の会を作ってくれ。その方が良い。なんとなれば、リクツジャないんデスヨ、コレは、、、なんとなれば、精神と知的の卓球大会を見ればいい。みんなが愉しく卓球をやっているときに、あなた方のような発達を自称する異様に動きに切れがある、クスリも飲んでいないような、ゲンキもある連中が、しんどい病者をしんどい障害者を食い物にして、エラい試合で強いやないの。だいたいトップをとるのはハッタツ系や。だから、この作業所の患者自治会でも、あなたたちは弱い病者たちを支配するだけに終わるだろう。それだけではない。Cグループの専門職すら、何やかんや言うていつの間にか、言い込めて、良いように使っている。恐ろしいことだ。
そう、だからこそ、あなたたちを押さえるのは、支援者たるCグループの最大の大事な大事な役目なのです。スタッフこそがこの手のDグループにダメを出さなければならないんですよ。ナンとなれば、リクツじゃないんですよ、コレは。例えば、えばっちはこの文章の前に「作業所患者自治会を目指しませんか」と云う文章を書きました。その中に、こんな一節があったはずです。「なーーーあーーんやえばっち、そんなことは試したで。試して上手く行かんかったんや」と云う一節があったはずです。これ実はえばっちは何人かの方が、あるいは、何箇所かの方が「作業所患者自治会」や「たまりば学習会参加者自治会」「反差別運動体内患者自治会」を作ろうとし、実際やろうとし、実際にシッパイし、ポシャって行ったことを見ているからです。そして、その時はこのように文章化できなかったのですが、今なら文章化できます。なぜ、その取り組みがシッパイしていったか。何故、タイヘンな事態を招いてしまったのか。
それは、こういうものに取り組もうとした時点で、実は、Dグループの無仁義なやりようを、人を人とも思わぬ、とんでもないやり口によって、AグループやBグループの病者たちが支配され、さらに言えば、不和をまき散らされ、もっと言えば、まるで権力闘争のようなヘゲモニー争いのようなDグループのやり様にみんなが疲れ、やる気のあった作ろうとした作業所の職員さんや看護婦さんや看護士さんたちが、「あの人たちも当事者だから言えんわ」とDグループの無仁義なやり様を止めなかったからなのでした。根性を叩きなおすつもりで止めるべきでした。今ならえばっちはコトの経緯を文章化できると想います。でも、細かいことは書けない。大事なことなのに、たくさんの病者のなかまたちや、やる気のあったスタッフのみなさんたちのことを考えると、そう軽々には詳細を書いたり言ったりできません。だからこの項にえばっちの『エバッチは見た』と云う結論だけを、これから自治会を作る皆さんに言っておきたいと想います。Dグループのミナサンには、引き取ってもらってください。どうしてもと言うのなら、「A>B>C>D」を徹底的に守るように徹底して言って下さい。あっ、これは、Cグループのみなさんに言うべきことでしたかね。ともあれ、宜しくお願い致します。
たしかに、此れダケでは、ダメだ、とそう想う。ホントウのコトを赤裸々に語ってはいない、キレイ事に為りかかっていると、ソウ想う。だから、「エバッチは見た」をでき得る限り、例えばのハナシとして、例えばとして、もう少し、書いてみようと、想う。ドコに繋がっていくか、惧れを感じながらである。畏れている。恐れている。ドコに向かうかは、もはや分かっているのだから、、、、、ドウすればヨカッタのだろうか、、、
ただ、その前に、一点、言わずもがなのコトだけれども、以下の点をハッキリと言っておきたい。『健病者』と言ってきたことに近いのではあるが、『神経症やノイローゼや神経過敏』と言われてイル、キタみなさんは『なかま』なのである、と。えばっち的には『所謂言うトコロの発達障害』とは、想っていないのである。だから『健病者』と云うコトバを生み出したのである。
神経の過敏や得意不得手の差が激しかったり、音や匂い、カビの匂いが取れない、スプーンに鉄の味を感じてしまう、雑音を拾い過ぎてしまう、光がまぶしすぎたり、原色が眼に突き刺さってきたり、次から次へとコトバが湧き出ちゃったり、一定の決まった動作ややり方ににこだわり過ぎたり、ソレをしないと次の行動に進めない等々で、生活出来なくなってきたり、学校や家庭や会社や、村や町に居ずらく為ったり、クルシカッタり、病院や施設に閉じ込められたり、感覚の過敏や、清潔の強迫や戸締りの強迫などで苦しんでいる人達も多いと想う。えばっちは、これらのなかまたちを『所謂言うトコロの発達障害』だとは想っていない。『自閉症』や、『ノイローゼ』や『神経症』『強迫神経症』等々で苦しんでいる皆さんは、なかまなのである。良かったら、ドンドン、来てもらいたいと、想うのである。ただし、『健病者』的側面もあるので、オモたい精神病患者さんに配慮はしてもらいたい、とそう想うのである。えばっちだって、聴覚過敏と鍵の戸締り確認強迫神経症に憑りつかれて、苦しんでいるのである。これはこれで苦しい。よくわかる。自分もそうだから。病理的にはよくわからないが、躁うつ病の上に、この確認強迫神経症と聴覚過敏が重なっている。自宅の冷蔵庫のコンセントは引き抜いているのである。あのブーーンと云うコンプレッサー系の音に耐えられないからである。冷蔵庫はコンセントを入れないので、夏場はなかなかシビアーな暮らしである。国鉄はマダしも地下鉄に乗るのは苦行である。耳栓は手放せない。隣のベランダのクーラーの室外機のウォンウォンの音には、クルシメられてきた。夏場はツライ。なかま達は、よく知っていてくれているのである。だから、実は、感覚の過敏や強迫神経症のシンドさは、よくわかるのである。
だから例えば、『躁鬱病がなく』『精神分裂もなく』この強迫神経症のような症状や感覚の過敏で苦しんでいる人達がいたら、我々のような在り方が、我々が目指しているような在り様が、『キーサン患者会』『地を這う患者会』『作業所患者自治会』のような在り様が、良いのであれば、どうぞ来てください、と、心から言いたいのである。でも、でも、己が『健病者』的側面を見つめながら、精神分裂病圏のなかまたち、躁鬱病圏のなかまたち、病歴の長いなかまたち、入院歴の長いなかまたち、入院の回数が多いなかまたち、苦労を重ねてきた薬もオモくクチもオモい年長のなかまたちを尊敬し、尊重し、配慮し、その上で、仲良く楽しく暮らしましょう、セーカツして生きましょう、と言いたいのである。さらに言えば、本当に重篤な『自閉症』の人たちは、Aグループに近い人たちだとえばっちは想っている。だから、ボクたちがちゃんとなかまとしてやれるかどうかは分からないけれども、Aグループに最も近いなかまたちと、想うのである。
そして、敢えて書く。ムカシのコトバを大事にした方が良い。先人たちの苦労と、知恵と、哀しさと、怨念と、想いとセーカツが詰まっている。この点でも、こういうことを分かりにくくしてしまったのが、『所謂言うトコロの発達障害』概念の最大の愚かしさであると、想う。
さて、いよいよ、「エバッチは見た」を書いてみたいと、想う。長くクルシい物語である。この物語は、この原稿を手渡させて頂くことが出来たなら、おそらくは、みなさん方の方で、もし、もし、『思い当たるフシ』に思い当たり、「アノ時のアレはナンだったのだろう」と思い続け、 今現在も「コレってナンなの」と不審に思われていたとしたら、まさに、その物語であろう、と、えばっちは想っているのである。そして、リクツとしてコの物語を書いているのではなくして、今後その『思い当たるフシ』に出くわすことに為ったらドウしたらよいのか、、、あるいは、そうあの時の『思い当たるフシ』に、何時のタイミングで、ダレが、ドノように、ドウ言って、『出て行ってもらうべき』であったのか、悔恨と悔しさと涙の、悔し涙とともに、想い出されてくる物語なのである。つまるところ、この物語は、『何時のタイミングでドウ言い出すべきであったのか』の、今後、患者自治会を目指すにあたって、避けては通れないゲンジツのモンダイを赤裸々にし、考え抜き、想い抜くために語られるのである。
最初は、素晴らしい仲間が来たと思うのである。素晴らしい通所者の当事者のリーダーに為れそうな好感の持てる人物が来たと思うのである。最初は、これでついに当所も『当事者主体』を実質的に担保できる時が来たと思うのである。
ぴかぴか光っているのである。素晴らしく理論的に弁も立つのである。文章を書かせれば、学者か行政官僚のような文書が書けるのである。パソコン仕事も上手いのである。一見、仲間たちの相談にも乗っているようなのである。そして、そうこうしているうちに、なんだか知らないうちに、ヘンなことになってくることに気付くのである。ワサワサしだすのである。ナンダカ、喧嘩が不和が嘘が多くなってくるのである。しかも、それは今までのキーサンならではの憎しみのおしくらまんじゅう『ニクマン』とは違うのである。ナニかがチガウのである。この時点で、その違和感とナニかが違うということが、なかなか言葉として出て来ないのである。そうこうしているうちに、ドンドン事態は進行していき、そこが患者会であろうが、作業所であろうが、運動体内学習会であろうが、とにかく、ナニかがおかしくなってくる。それをどうにかしようとして、スタッフたちが忙しくなってくる。無駄な忙しさである。それは忙しくなったスタッフが一番感じている。何とかしなければならないと思う。この時点でもまだ、素晴らしい、ぴかぴか光った仲間が来てくれているのだから、ナントカここの通所者の中の役員やリーダーになってくれないかとも思う。だからますます一所懸命に話を聞き、サポートしようとする。いつの間にか、『巻き込まれ』てしまっている。そして、スタッフとして、あるいは仲間として、妙に視野が狭まってくる。いつの間にか、訴えの質が変わってくる。いつの間にか、良い様に利用されているのだが、それに気が付かない。それを気をつけないようにさせているのは、一見のうわべダケ��素晴らしさなのだが、なかなかそれに気が付かない。
要求は、訴えは、どんどんエスカレートしていく。議員や弁護士や学会の学者を紹介してくれ、あるいは、兎に角偉い人に会うように、あるいは、学会のようなケバい場所に連れて行くように、とばかり言われたりする。『なかま』や『たまりば』より『運動』の方が『エライ人に会う』コトの方が『議員』が『弁護士』の方が、ソンなに大事なのかとも、言いたくなってくるのである。
そのうち、今度は、自分専用の秘書のようなスタッフや、運転手のようなスタッフが、必要だと、それとなくほのめかすようになってくる。このようなことを言い出した時には、このような状態にいつの間にかその場所がなっている。その場が、そうなるために、後から見えることだけれども、その場では、その時は、なんだか知らないが、そういう場に為り、為らせ、維持するために、そのために、嘘と不和が撒き散らされながら、いつの間にか、自分より弱い病者を支配し、良いように使っていることになる。本当にそうなのだ。ビックリする。しかも、弱いオモタいシンドい病者たちは、自分の病を押して、そいつの役に立とうとする。やばい状況に立ち至った時は、ナントカしてやろうと想うようになってくるのである。それで、スタッフとそいつが意見が対立するようなときに、間に立ってやるようなことまでしようとする。そして、病状が崩れて来るのである。疲弊が始まる。
どんどん、状況は悪化する。ますます、図に乗ってくる。いつしか、人を人とも思わぬ態度が鮮明になってくる。人の気持ちを分かっていないのではないか、と思えるような言動が目立ってくる。だからますます嘘が増えていく。
そして、スタッフたちは、二つに分かれていくようになる。気が付いて、この状況を何とかしようとするスタッフたちと、全く気が付かず、そいつの言いなりになることが『当事者主体』である、素晴らしい活動家とともにやっているのである、と云う騙されたスタッフたちである。スタッフ間に不和が撒き散らされる。やらなければならないことは、どんどん、増えていく。しかもそいつは、理屈は超一流、頭は素晴らしく良く、そう、まるで学者のような、役人のような、なのである。しかも、このぐらいになると、実は、オモたい病者たちが事態の進行に気付き始める。何故なら、そいつに手がかかり過ぎ、スタッフたちがモノ言わぬオモタいシンドい分裂病圏の病者たちの相談や生活の支援がおろそかになってくるのである。しかも、そのおろそかになったが故に、生活がままならなくなってきた病者も、まだ、そいつに期待を抱いているようなのである。病者たちはドンドン疲弊してくる。スタッフ側もドンドン疲弊してくる。ところが、人を人とも思わぬ態度によって、不和と嘘とでもって、実は、真の友達というものはできていないことが、だんだん、明らかになってくる。だから、スタッフ側も病者側���気が付いた人たちと、気が付いていない人たちに分かれていく。
ところが、そんなことは二年も三年も続かない。そのうちに、大きな大きなタイヘンな仲間たちの死に直結するような事件が勃発する。事故のような事件かもしれない。ところが、その事件を糊塗するために、さらなるウソと不和とがまき撒き散らされる、ついには不義・・・無仁義と言えるような状況に立ち至る。
ここまでくると、気が付かなかったスタッフたちも、巻き込まれ過ぎ、余裕がなくなりすぎ、状況と事件によっては『鬱的な神経症』みたいになってくるスタッフたちも出てくる。ますます、オモタい病者たちに支援の手が届かなくなり、再入院者や病状を崩すなかまたちが増えてくる。そいつは、我関せずのように何も感じていないかのように、自分のことだけを進めようとする。さすがに、ここら辺でみんなが気づく、なかまたちにとっては、そいつがジブンだけがエラく為ったり、学者や活動家や何らかの名分を得るためだけに、そのためダケに利用されたんだと云うことに気が付いてくる。そして、本当に友達と言えるのかどうかわからなくなる。
そういえば、最初から、トモダチは要らなかったように思える言動ダッタと気付く。
裁判がやりたくて、弁護士が必要だっただけ。その法廷に傍聴人が必要だっただけ。何かの文章を発表するのに、有名な雑誌媒体が必要だっただけ。何かをやるための名分の御立派な組織が必要だっただけ。
学会の理事会や評議員になりたくて、その推薦してくれたり紹介してくれたりするスタッフが必要だっただけ。そう、だから、通所者のオモタい病者の友達は、ハナッからいなかったのだ。友達になる気はなかったのだ。
だから、よく考えてみると、自分にとって利用価値のある人間にだけ話をしていたはずである。そして、そう云うことがバレないように、上手く、立ち回らんがために、ウソや誹謗や中傷や不義や不和が必要だったのだ。だから、一見、良さそうに見えながら、非情な冷たさや冷酷さや、さらには、その場でヘゲモニーを握るために想像を絶するような汚いやり口のヘゲモニー争いのようなことが為されていたことに気付くのである。オモタい病者たちは、ただ単に利用されただけではない、バカにされ、否定され、虐められ続けられていたことに、やっと気付く。ところが、それに気付いたたときには、もはや遅い。ナニかの重大なジケンがおきてしまう。再入院者は出ている。死人も出ているかもしれない。そして、その場が実質上たまり場としての機能を失い、崩壊寸前であることに何人かは愕然とするであろう。その時に、恐怖を、想像を絶するような「こんなニンゲンもいたんだ」「いるんだ」という絶望と暗闇と後悔に苛まれることになる。
ところがこれでコトは終わらない。
この状況を改善して、再度やり直そうとしたときに、その動きを潰そうと、今度はなりふり構わず襲ってくるのである。
何故か、再度やり直そうとしたときに自然と、そいつのやり様ややり口を明らかにするところから出発せざるを得ないからである。だからなりふり構わず潰そうと躍起になる。ところが、それが再構築しようとする側にはなりふり構わずというように見えるのだけれども、実は、計算ずくのとてつもない冷徹な、例えば、第三者機関や適正化委員会やあるいは刑事法廷や民事法廷、さらには警察、そしてネット上のアカウント停止審査委員会や、市役所や県庁などを駆使した、しかも、その時には、何かの学会の役員などになっており、その学会も、あるいは、スタッフ側が何かの専門職の場合、その専門職能性の学会や協会の監査委員会や倫理委員会などの、ありとあらゆる権力機構を利用とするのである。そしてここまでくれば、これを外から見ている人達からは、まるで、そいつが『正義の改革活動家』のように見えたりもし、ということは逆に、その場をまるで掌中の珠のように、時間をかけてじっくりと育て上げてきた仲間たちとともに、重たい病者たちとともに、スタッフたちとともに、まるで自分の子どもの様に、自分の人生を賭けて守ろうとしている側が、打倒されなければならない悪の施設や専門職や作業所のように見えたりシテしまうのである。
これが、一つの典型例である。このような『無仁義なヤタラとヤカラ』な連中が、当事者として自分たちの名分として最大限利用しているのが、『ハッタツ障害』なのである。だから、『発達障害』に反対している。
だから、申し訳ないことながら、作業所患者自治会から『ハッタツ障害』のミナサンは出て行ってくれという言い方になってしまう。勿論、そういう人たちばかりでないことは分かっている。キーサンとして、十分分かっているつもりなのである。だから、そういう人たちは、分裂病圏や躁鬱病圏のなかま達に配慮してくれるなら、一緒にやって行こうと言いたいのである。
だから、だからこそ、上記のような『無仁義アクジ犯』があまりにも当事者として『ハッタツ障害』を名分とするので、『発達障害』に反対せざるを得ないのである。しかもさらに言えば、この点に関しては、また別項で書かなければならないのだけれども、書くつもりなのだけれども、さらに言えば、この『所謂言うトコロの発達障害』概念そのものが、上記のような『無仁義アクジ犯』を良いものだとするような方向性を打ち出しているのだと想う。だから、この『所謂言うトコロの発達障害』概念そのものが、『無仁義アクジ犯』たちを力づけ、勇気づけ、再復活を遂げさせていると想う。「再」と書いたのは、ムカシから、こういうヒトたちはいたからである。いたが、パシーーンんと「ええ加減にせなあかんぞ。このマンマなら出て行け!」と言えたのである。もちろん、みんなで話し合いを重ねた上でのことではあるのだが、、、それが言えなくなったのは、まさしく、この『所謂言うトコロの発達障害』概念そのものの持つ恐ろしいところであり、「再」と書いた所以である。そう、『所謂言うトコロの発達障害』概念に胡坐をかき、『我々も障害当事者だ』と云うワケなのだ。
だから、そう、これらの無仁義な行動を『所謂言うトコロの発達障害』概念が正当化してしまうのである。その最初の第一歩が、「コミュニケーションに障害があるので、人の話は聞きません」「人のことは知りません」「人の気持ちなんて理解しなくてもいいんです」「自分だけに支援者が付けばいいです」「好きなことだけします」「能力があるので、その能力を花開かせたいです」「そのためのサポートチームが要ります」「その上で、責任はとりません」「しかも、友人はいりません」「人と付き合いません」「でも、自分にとって必要な人は、いります」「挨拶もしません」「年長者も病気のオモタイ人も、弱い人も、関係ありません」「これが何で嘘なんですか?」「嘘だという証明をしてください」「こちらは、学者が学問が第三者委員会が裁判所が学会が、正当だと認めています」「間違いだと言うのなら、そちらが証明してください」「最後に、これが正義だ、と言わせてもらいます」「こうやるのは、これが正義だからです」「間違っているのはそちらだ」と云うカタチで、『所謂言うトコロの発達障害』概念に胡坐をかいて、好き放題、不和をバラまき、ウソをつき、どうも自分だけは右肩上がりの人生が歩めると思っているのが、そのためなら、ナンでも利用するものは利用すると云うのが『無仁義アクジ犯』の『ハッタツ障害者』なのである。ハッキリ言う。作業所患者自治会からは出て行ってほしい。来ないでほしい。それは、サロン自治会でも、デイケア自治会でも、一緒である。もう一層のこと、『無仁義アクジ犯』の『ハッタツ障害者』だけで会を作ってほしい。
ところがそうはならない。なんとならば、利用する相手がいないからである。
喰い物にする相手がいないからである。だから、我々はそいつらが利用できるような対象にならないことが、最大の防御策である。
つまり、『キチガイのキーサンのオモタい病者中心の潰れかかった、汚い、風呂も入らない、口の意地汚いキーサンばかりが集まって、どこからも相手にされていない』もんで、こいつらもう利用のしようがない、と云うのが最大の防御策である。ところがそうもいかない。ドウイウワケダカ、こいつらが利用したいような名分や、ナンなのか分からないが、こちらはトンと解らぬが、ナニかがあるらしく、利用しようとして来るのである。更には、今回、新しく『意識的に』、作業所内にデイケア内にサロン内に、精神病者自身の通所者自身の病者自身の患者自身の自治会を作ろう、と言い出したのである。
これが、もしかしたら『意識的な』精神病者運動としては、最初の動きかも知れない。上手く行かないこともあろうが、みんなで、掌中の珠のように信頼関係を構築し合って、ナントカナントか、もし上手く行きかけたら、それこそ、利用するにもってこいの名分となるだろう。いや、来るのは確実なのであろう。まさに『利用するために来る』のである。
だから、あえて、誰だって言いたくないことを言っている。誰だって、「来ないでくれ」、と言うのは嫌なものである。誰だって、「出て行ってくれ」なんて、言いたくはない。
だから、この原稿を書くのを迷いに迷った。しかし、書かなければならないと想い、なんと、「自治会のススメの続編」として、書かして頂いた。老婆心で書いたものとは想わないで頂きたいのである。「エバッチは見た」のである。『所謂言うトコロの発達障害』概念が流行り出す前から、「エバッチは見た」のである。皆様のご意見を待ちたいと想う。そして、このコトがナニに繋がっていってしまうか、ナヤミに悩み抜いた末に、書いているのである。そして、最終的には、このような、具体的なケツロンに達するのである。今後『通所者患者自治会』『通院患者自治会』を目指そうとする、全てのABCグループのなかまのみなさんに想い続け、考え抜いていただきたい、一つの視点なのである。
想い続け、悩み続け、そして、
言わなければならない時には、コウ言わなければならないと、えばっちは、想うのである。
『オモタい病者や知的障害者や、お年寄りや、弱い人たちを、自分より下の存在と見下し、利用して、なかま達みんなの集う大事なたまり場を作業所を自分の権力行使の場として支配し利用しようとするヒトは、発達障害であろうが、知的障害であろうが、精神病者であろうが、個人として、ヒトとして、自治会にふさわしくはない、ということで、そう言っていけばいい、、、そう言っていかなければならない、、、シンドくても、、、』
2019/12/1 精神病患者会前進友の会やすらぎの里作業所
キーサン革命の鬼 えばっち 江端一起
【追記】
できますれば、「本編 作業所患者自治会のススメ」「作業所患者自治会を目指しませんか」と「患者会とはナンなのだ」を読んで頂ければと想います。長い文章ですが、宜しくお願い致します。「えばっちのホームページ乾坤一擲」よりPDFとしてダウンロードできるようになっておりますので、宜しくお願い致します。特に「患者会とはナンなのだ」の「❷患者会の構成A>B>C|D」を読んで頂ければありがたいです。宜しくお願いいたします。
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2024/11/15 21:00:14現在のニュース
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── 一部では「ライセンス制度は必要ない」という声もありますが、S級を受講し終えてみて、憲剛さんはあらためてどういった感想を持ちましたか。 「正直に言うと、僕も晩年にかけて引退後のライセンスのことを考えた時に、『もっとラクして取れないかな』と思っていた側の人間でした。でも毎年、真正面から真摯に取り組むなかで、やっぱり必要だなと感じています。 選手と指導者はまったくの別物で、求められる要素もまったく違うからです。それを引退直後、C級で小学5年生相手に指導実践をした時に痛感しました。同じ現象を見ても、全然別の物に見えることが多々あったんです。 そこから毎年受講しに行き、引退してもう4年目になりますが、ピッチの上にいる感覚から、外から見る感覚に変わってきている。現役じゃなくなれば、その視点になっていくのは当然で。そして、現役としてピッチのなかで解決できなくなり、指導者として選手たちに解決してもらうためには、求められる要素は全然違ってくるなと。 その時点で別物じゃないですか。やるのは選手たちなわけだから、圧倒的に前提条件は変わりますよね。だから、指導者として学び直すんだと思いました。学び直すというよりも、目線が変わったので、『新たな学び』に近かったですね」
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日本解放第二期工作要綱
中国共産党
中央学院大学の西内雅教授(故人)が昭和47年にアジア諸国を歴訪した際、偶然、入手した秘密文書。
内容は中国共産党が革命工作員に指示した陰謀で、当時から現在に至る迄、中国の対日謀略は秘密文書の通りに続いているとみられる。
同年8月、国民新聞社は特集記事を掲載し、更に小冊子を発行したが、重要と思われるのでここに再録する。
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日本解放第二期工作要綱
中国共産党
中央学院大学の西内雅教授(故人)が昭和47年にアジア諸国を歴訪した際、偶然、入手した秘密文書。
内容は中国共産党が革命工作員に指示した陰謀で、当時から現在に至る迄、中国の対日謀略は秘密文書の通りに続いているとみられる。
同年8月、国民新聞社は特集記事を掲載し、更に小冊子を発行したが、重要と思われるのでここに再録する。
A.基本戦略・任務・手段
A-1.基本戦略
我が党は日本解放の当面の基本戦略は、日本が現在保有している国力の全てを、我が党の支配下に置き、我が党の世界解放戦に奉仕せしめることにある。
A-2.解放工作組の任務
日本の平和解放は、下の3段階を経て達成する。
イ.我が国との国交正常化(第一期工作の目標)
口.民主連合政府の形成(第二期工作の目標)
ハ.日本人民民主共和国の樹立 ・・天皇を戦犯の首魁として処刑(第三期工作の目標)
田中内閣の成立以降の日本解放第二期工作組の任務は、上の第口項、即ち「民主連合政府の形成」の準備工作を完成することにある。
A-3.任務達成の手段
本工作組の任務は、工作員が個別に対象者に接触して、所定の言動を、その対象者に行わしめることによって達成される。即ち、工作者は最終行動者ではなく、隠れた使喉者、見えざる指揮者であらねばならない。以下に示す要領は、全て対象者になさしめる言動の原則を示すものである。
本工作の成否は、終始、秘密を保持しうるかどうかに懸かっている。よって、工作員全員の日本入国身分の偽装、並びに工作上の秘密保持方法については、別途に細則を以て指示する。
B.工作主点の行動要領
第1.群衆掌握の心理戦
駐日大使館開設と同時になされなければならないのは、全日本人に中国への好感、親近感を抱かせるという、群衆掌握の心理戦である。好感、親近感を抱かせる目的は、我が党、我が国への警戒心を無意識の内に捨て去らせることにある。
これは日本解放工作成功の絶好の温床となると共に、一部の日本人反動極右分子が発する
「中共を警戒せよ!日本支配の謀略をやっている」
との呼び掛けを一笑に付し、反動極右はますます孤立するという、二重の効果を生むものである。
この為に、以下の各項を速やかに、且つ継続的に実施する。
1-1.展覧会・演劇・スポーツ
中国の書画、美術品、民芸品等の展覧会、舞劇団、民族舞踊団、民謡団、雑技団、京劇団の公演、各種スポーツ選手団の派遣を行う。
第一歩は、日本人大衆が中国大陸に対し、今なお持っている「輝かしい伝統文化を持っている国」「日本文化の来源」「文を重んじ、平和を愛する民族の国」というイメージを掻き立て、更に高まらせることである。
我が国の社会主義改造の誇るべき成果についての宣伝は、初期においては少ない方がよく、全然触れなくても構わない。
スポーツ選手団の派遣は、ピンポンの如く、試合に勝ちうるものに限定してはならず、技術的に劣っている分野の選手団をも数多く派遣し、日本選手に学ぶという率直な態度を示して、好感を勝ち取るべきである。
1-2.教育面での奉仕
A.中国語学習センターの開設。
全国都道府県の主要都市の全てに中国語学習センターを開設し、教師を無報酬で派遣する。
教師は、1名派遣の場合は女性教師、複数の場合は男、女半々とし、全て20歳代の工作員を派遣する。受講者資格は、もとより無制限とし、学費は無料又は極めて小額とする。
B.大学への中国人中国語教師派遣の申し入れ。
中国語学習センターを開設し、日本人青年層に中国語学習熱が高まったところで、私立、公立の大学には個別に、国立大学については日本政府文部省へ中国人中国語教師の派遣を申し入れる。
申し入れを婉曲に拒否した場合は、「我が国の純然たる好意、奉仕の精神に対する非礼」を責めれば、日本のマスコミも大衆も、学生も許さないであろう。
しかし、第1回で全勝を求める必要は無く全国大学の過半数が受け入れればそれで良い。後は自然に受け入れ校は増加していくものである。
C.委員会開設。
「中日文化交流協会」を拡充し、中日民間人の組織する「日中文化教育体育交流委員会」を開設して実施せしめ、我が大使館は、これを正式に支援する方式をとる。
尚、本綱の全ての項目は、初期においては、純然たる奉仕に終始し、いささかも政治工作、思想工作、宣伝工作、組織工作を行ってはならない。
第2.マスコミ工作
大衆の中から自然発生的に沸き上がってきた声を世論と読んだのは、遠い昔のことである。次の時代には、新聞、雑誌が世論を作った。今日では、新聞、雑誌を含め所謂「マスコミ」は、世論造成の不可欠の道具に過ぎない。マスコミを支配する集団の意思が世論を作り上げるのである。
偉大なる毛主席は
「およそ政権を転覆しようとするものは、必ずまず世論を作り上げ、先ずイデオロギー面の活動を行う」
と教えている。
田中内閣成立までの日本解放(第一期)工作組は、事実でこの教えの正しさを証明した。日本の保守反動政府を幾重にも包囲して、我が国との国交正常化への道へと追い込んだのは日本のマスコミではない。日本のマスコミを支配下に置いた我が党の鉄の意志とたゆまざる不断の工作とが、これを生んだのである。
日本の保守反動の元凶たちに、彼等自身を埋葬する墓穴を、彼等自らの手で掘らせたのは、第一期工作組員である。田中内閣成立以降の工作組の組員もまた、この輝かしい成果を継承して、更にこれを拡大して、日本解放の勝利を勝ち取らねばならない。
2-1.新聞・雑誌
A.接触線の拡大。
新聞については、第一期工作組が設定した「三大紙」に重点を置く接触線を堅持強化すると共に、残余の中央紙及び地方紙と接触線を拡大する。
雑誌、特に週刊誌については、過去の工作は極めて不十分であったことを反省し、十分な人員、経費を投入して掌握下に置かねばならない。接触対象の選定は「10人の記者よりは、1人の編集責任者を獲得せよ」との原則を守り、編集を主対象とする。
B.「民主連合政府」について。
「民主連合政府」樹立を大衆が許容する温床を作り上げること、このための世論造成、これが本工作を担当する者の任務である。
「民主連合政府」反対の論調を挙���させてはならぬ。しかし、いかなる方式かを問わず、マスコミ自体に「民主連合政府」樹立の主張をなさしめてはならない。これは、敵の警戒心を呼び覚ます自殺行為に等しい。
「民主連合政府」に関連ある事項を全く報道せず、大衆はこの問題について無知、無関心であることが最も望ましい状態である。
本工作組の工作の進展につれて、日本の反動極右分子が何等の根拠も掴み得ないまま焦慮に耐え得ず、「中共の支配する日本左派勢力は、日本赤化の第一歩として、連合政府樹立の陰謀を進めている」と絶叫するであろう。
これは否定すべきであるか? もとより否定しなければならない。しかし、否定は真正面から大々的に行ってはならず、計画的な慎重な間接的な否定でなければならない。
「極右の悪質なデマで、取り上げるにも値しない」という形の否定が望ましい。
C.強調せしむべき論調の方向
① 大衆の親中感情を全機能を挙げて更に高め、蒋介石一派との関係は完全に断つ方向へ向かわせる。
② 朝鮮民主主義人民共和国並びにベトナム民主共和国との国交樹立を、社説はもとより全紙面で取り上げて、強力な世論の圧力を形成し、政府にその実行を迫る。
③ 政府の内外政策には常に攻撃を加えて反対し、在野諸党の反政府活動を一貫して支持する。特に在野党の反政府共闘には無条件で賛意を表明し、その成果を高く評価して鼓舞すべきである。 大衆が異なる政党の共闘を怪しまず、これに馴染むことは、在野諸党の連合政府樹立を許容する最大の温床となることを銘記し、共闘賛美を強力になさしめるべきである。
④ 人間の尊重、自由、民主、平和、独立の強調
ここに言う「人間の尊重」とは、個の尊重、全の否定を言う。
「自由」とは、旧道徳からの解放、本能の開放を言う。
「民主」とは、国家権力の排除を言う。
「平和」とは、反戦、不戦、思想の定着促進を言う。
「独立」とは、米帝との提携の排除、社帝ソ連への接近阻止をいう。
2-2.テレビとラジオ
A.これらは、資本主義国においては「娯楽」であって、政府の人民に対する意志伝達の媒介体ではない。この点に特に留意し、「娯楽」として利用することを主点とすべきである。
具体的な方向を示せば、「性の解放」を高らかに謳い上げる劇又は映画、本能を剌激する音楽、歌謡等は望ましい反面、スポーツに名を借りた「根性もの」と称される劇、映画、動画、または歴史劇、映画、歌謡並びに「ふるさとの歌祭り」等の郷土愛、民族一体感を呼び醒ますものは好ましくない。
前者をより多く、後者をより少なく取り上げさせるよう誘導せねばならない。
B.テレビのニュース速報、実況報道の利用価値は極めて高い。画面は真実を伝えるものではなく、作るものである。目的意識を持って画面を構成せねばならない。
C.時事解説・教養番組等については、新聞について述べた諸点がそのまま適用されるが、これは極めて徐々に、少しずつ注意深くなされねばならない。
2-3.出版(単行本)
A.我が国への好感、親近感を抱かせるものを、第一に取り上げさせる。風物写真集、随筆、家庭の主婦が興味を抱く料理、育児所の紹介など、受け入れられ易いものを多面に亘って出版せしめる。
B.社会主義、毛沢東思想などに関する理論的著作も好ましい。しかし、我が国の社会主義建設の成果、現況については、極右分子の誹謗を困難ならしめるよう配慮させねばならない。
C.マスコミの主流から締め出された反動極右の反中国の言動は、単行本に出路を求めているが、これは手段を尽くして粉砕せねばならない。
特に、社会主義建設の途上で生じる、止むを得ない若干の歪み、欠点について、真実を伝えると称してなされる暴露報道を絶対に放置してはならない。これらについては、誹謗、デマで両国関係を破壊するものであるとして、日本政府に厳重に抗議すると共に、出版社主、編集責任者、著者を告訴して根絶を期すべきである。
D.一般娯楽面の出版については「デンマークの進歩を見習え」として、出版界における「性の解放」を大々的に主張せしむべきで、春画、春本の氾濫は望ましい。
E.単行本の出版についての今一つの利用法は「中間層文���業者」の獲得である。「中間層」とは思想的に純正左派、または右派に属しない、中間の動揺分子を言い、「文筆業者」とは、凡そ文筆を以て世論作りにいささかでも影響を与え得る者全てを言う。
彼等に対しては或いは原稿料を与え、或いは出版の支援をなして接近し、まず「政治的・思想的立場の明快さを欠く」中間的著作をなさしめ、徐々に我が陣営へと誘導する。
2-4.本工作にマスコミ部を設けて、諸工作を統轄する
第3.政党工作
3-1.連合政府は手段
日本の内閣総理は、衆参両院の本会議で首班指名選挙を行って選出される。両院で議員総数の過半を掌握すれば、人民の意志とは関係なく、任意の者を総理となし得るのである。
197��年7月の現況で言えば、自民党の両院議員中、衆議院では約60名、参議院では10余名を獲得して、在野党と同一行動を取らせるならば、野党連合政府は容易に実現する。
しかし、この方式を取るならば、社会党、公明党の発言権を益するに留まり、且つ最大の単独多数党は依然として自民党であり、この2点は純正左派による「日本人民共和国」成立へと進む阻因となることは明らかである。
自民党のみではなく、社会党、公明党、民主社会党もまた、無産階級の政党ではなく、最終的には打倒されるべき階級の敵の政党であることを忘れてはならない。
本工作組に与える「民主連合政府の樹立」という任務は、日本解放の第二期における工作目標に過ぎず、その実現は第三期の「日本人民民主共和国」樹立の為の手段に過ぎない。
共和国樹立へ直結した、一貫的計画の元に行われる連合政府工作でなければ、行う意義は全くない。
3-2.議員を個別に掌握
下記により国会議員を個別に掌握して、秘密裏に本工作員の支配下に置く。
A.第一期工作組がすでに獲得したものを除き、残余の議員全員に対し接触線を最少4線設定する。
B.上の他、各党の役職者及び党内派閥の首長、有力者については、その秘書、家族、強い影響力を持つ者の3者に、個別に接触線を最少2線設定する。
C.上の接触線設定後、各線を経て知り得る全情報を整理して、「議員身上調査書」の拡充を期し、公私生活の全貌を細大漏さず了解する。
D.右により各党毎の議員を「掌握すべき者」と「打倒排除すべき者」に区別し、「掌握すべき者」については「連合政府の樹立にのみ利用しうる者」「連合政府樹立より共和国成立に至る過渡期においても利用し得る者」とに区別する。 ここに言う「打倒・排除」とは、その議員の党内における勢力を削ぎ、発言権を低下せしめ、孤立に向かわせることを言う。
E.「掌握」又は「打倒」は調査によって明らかとなったその議員の弱点を利用する。
金銭、権力、名声等、欲するものを与え、又は約束し、必要があれば中傷、離間、脅迫、秘している私事の暴露等、いかなる手段を使用してもよい。
敵国の無血占領が、この一事に懸っていることを思い、いかなる困難、醜悪なる手段も厭うてはならず、神聖なる任務の遂行として、やり抜かねばならない。
3-3.招待旅行
上の接触線設置工作と並行して議員及び秘書を対象とする、我が国への招待旅行を下の如く行う。
A.各党別の旅行団。団体の人数は固定せず、実情に応じて定める。
但し、団体構成の基準を、「党内派閥」「序列」「年齢」「地域別」「その他」そのいずれかにおくかは慎重に検討を加え、工作員の主導の元に、我が方に有利になる方法を採らしむるよう、工作せねばならない。
B.党派を超えた議員旅行団。議員の職業、当選回数、選挙区、選挙基盤団体、出身校を子細に考慮し、多種多様の旅行団を組織せしめる。
C.駐日大使館開設後1年以内に、全議員を最低1回、我が国へ旅行せしめねばならない。
自民党議員中の反動極右分子で招待旅行への参加を拒む者に対しては、費用自弁の個人旅行、議員旅行団以外の各種団体旅行への参加等、形式の如何を問わず、我が国へ一度旅行せしめるよう工作せねばならない。
D.旅行で入国した議員、秘書の内、必要なる者に対して、国内で「C・H・工作」を秘密裏に行う。
3-4.対自民党工作
A.基本方針
自民党を解体し、多数の小党に分裂せしめる。
自民党より、衆議院では60名前後、参議院では10余名を脱党せしめて、連合政府を樹立するというが如き、小策を取ってはならないことは先に述べた所であるが、右派、左派の二党に分裂せしめることも好ましくない。
これは、一握りの反動右翼分子が民族派戦線結成の拠点として、右派自民党を利用する可能性が強いからである。
従って、多数の小党に分裂する如く工作を進めねばならず、又表面的には思想、政策の不一致を口実としつつも、実質的には権力欲、利害による分裂であることが望ましく、少なくとも大衆の目にはそう見られるよう工作すべきである。
B.手段
自民党内派閥の対立を激化せしめる。
① 自民党総裁選挙時における派閥の権力闘争は常に見られる現象で通常は総選挙を経て若干緩和され、一つの党として受けて曲りなりにも保持していく。
今回はそれを許してならない。田中派と福田派の対立の継続と激化、田中派と大平派、三木派、三派の離間、中間五派の不満感の扇動等を主点として、第一期工作組は工作を展開中である。総選挙後、若干の変動があっても、派閥の対立を激化せしむるという工作の原則は変わらない。
② 派閥対立を激化せしめる最も有効な方法は、党内の非主流派となって政治活動資金の調達に困難を生じている各派に個別に十分な政治資金を与えることである。
政治献金は合法であり、これを拒む政治家はいない。問題は方法のみであり、工作員からAへ、AからBへ、BからCへ、CからDへ、Dから議員又は団体という如く間接的に行うのは言う迄もない。
③ 先に述べた議員個人の掌握は、それ自体が連合政府樹立の有効な手段となるが、派閥対立激化についても活用するのはもとよりである。
3-5.対社会・公明・民杜各党工作
A.基本方針
① 各党内の派閥闘争を激化せしめ、工作による操縦を容易ならしめる。派閥というに足る派閥なき場合は、派閥を形成せしめる工作を行う。但し、党を分裂せしめる必要はなく、分裂工作は行わない。
② 日本共産党を含めた野党共闘を促進する。
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エルデンリングプレイ日記27〜28日目
前日にこれまでの書き方の成分がちょっとわかったことを書きましたが、ちょっとスタイルを変えてみようかと思いつつ、どう変えるのがいいかピンと来ずにいます。
そういうときに限ってわりとしっかりゲームを進めてしまって書くことがいっぱいある。とりあえず記録。
まず今日こそモーンの砦のライオン丸を倒そうと決意。狼トリオを呼び出して、一番使い慣れたエストックで接近戦を挑む。
するとあれだけ苦戦してたくせに一発でクリアできてしまうから本当に不思議なものですね……。今振り返ると、狼に囮になってもらうのではなく、しっかりガード固めた上で自分が囮になって狼に攻撃してもらう、という形に結果的になったから勝てたらしい。他のボスと比べてターゲットが狼でなくこちらに向きやすい印象はあり、だからこそ背後からのトリオの噛みつきがたくさん決まってライオン丸が怯みやすくなった、という感じ。魔法だとむしろ戦いづらいボスもいるんだなあ。
クリアしてゴツい大剣をゲットしたので城主のおじさんに報告に行こうとすると……あれ、いない。お嬢の亡骸のところかと思って飛んで行っても……いない。うーん、どこへ消えてしまったんだろう。何か進める順番をミスったんだろうか。
続いて死に触れた地下墓へ。息抜きに墓荒らしをする、という異常ルーティンが確立されつつあります。ていうか墓が多いよ……。
中はスケルトン祭りなのですが、打撃の方が良さそうと鞭に持ち替えてみたら大正解。リーチも長いし一対多にも向いているだけじゃなく、なんとうまくやれば壁もすり抜けて攻撃できるんですよねこれ。強攻撃で怯ませてからの通常攻撃連打が強い。つつがなくボスへ到達。
黒き刃のなんとかさんという人だったんですけど、ほっといても狼トリオがボコボコにしてくれたので正直ほとんど何の印象もない……なんかごめん黒き刃のなんとかさん……。
一日一墓荒らしの禁を破って勢いで霊廟が原の地下墓へも突入。骸骨軍団のみならず久々に火炎トラップもあるが、「ぶっ叩いたら収まる」という昭和のブラウン管テレビみたいな設計だったのでおじさんに優しいダンジョンですね。
墓のボス、広間の遠くに見える瞬間がいつもドキドキするんですけど、今回は遠くにボヤッと人のような影が……というか影そのものですねこれ。造形が発狂した幽霊というか、今までで一番墓らしいホラー感がたまらん。魔法も素早く避けてくるし、こちらを拘束して怖いことしてくるんですけど、幸い打たれ弱いので無事やられる前にやりました。
リニーニエの探索では北東側を攻めてみます。
デカい人の顔のオブジェがごろごろ転がるエリアでは幽霊みたいな戦士たちがどっかの兵士たちと乱闘しているので、どっちもがんばえーと温かく見守ります。勝手にルーンが手に入って楽しいですね。道を守っていた幽霊軍団が負けたのでゆうゆうと通ろうとしたら、不意にヌオンとクソデカゴーストが現れたので瞬時に逃げ帰ります。そういえば怖い話に出てくる幽霊ってバカデカいやつあんまりいないのなんででしょうね、めちゃくちゃ怖いと思うんですが。
別ルートから先へ進んで、地図上でも目立つ建物へ到達すると、ティザームービーで見覚えのある天球儀が。場所名はカーリアの書院、これまた魔術の説明文で見た名前。嗚呼、魔術がおれを呼んでいる。でも上の階行ったら真っ暗だしターゲッティングできるやつが何体もいるけど姿は見えないし、呼ばれているけど帰ります。
ちびちびレベル上げしてたらついにFPが100に到達。これで失地騎士のイングヴァ��さんを呼び出せるぞ!
というわけでネフェリパイセンとイングヴァルさんとの3人でゴドリックに挑むことに。イングヴァルさんからすると主君に挑む形になるのかな。まあ呼び出してみたらイキイキとぶった斬りに行ってくださったので何よりです。
見た目はたけし城でさんざんこちらをボコってくれた鎧騎士そっくりなだけあってなかなか強靭。ゴツいおふたりに正面は任せて魔法撃ったり後ろから突いたりしてたらわりとスムーズにハイパーご照覧タイムに。
そして火炎ブレスがイングヴァルさんに直撃。イングヴァルさん即昇天。え、体力まだ半分くらい残ってなかった? これは結局これまでボコられた時とあんまり変わらない展開なのでは……。
と思ってたらネフェリパイセンも生き残った状態でそのままなんとか勝ててしまったのでビックリしますね。何で今回は勝てたのか自分でもよくわからない……。強いて言うならパイセンに気を取られてる隙に背後から直接攻撃するのをがんばったくらいだけど……。ライオン丸の時もだったけど、やっぱり直接攻撃が一番ダメージ効率はいいのだろうな。
さて、初めてのデミゴッド討伐完了。とりあえず倒してこい、全てはそれからだくらいのことを言われていた円卓にさっそく出向いてみる。
すると、従者を探していたおじさんが消えている。また何かフラグが立ったのかな……。そのかわり新しい扉が開いていて、中にはデカくてめっちゃ肌荒れしてる「チョキ」が鎮座しているのでビックリしますね。二本指って言うからまあ指が二本の人なんですねとか思ってましたが、まさか指そのものが出てくるとは思わないじゃないですか……。
隣のオババがめちゃくちゃ忖度して指さんのメッセージを伝えてくれます。オババが忖度してる間はキチンと指を伸ばしている二本指さん。もうちょっと指開かないとフォークが落ちないのでは。
ここでデミゴッドの追憶を使って、ボス武器をゲットできるそうな。ああ、歩く霊廟で複製できるのはこれか!いつでもご照覧あれられるの楽しそうですが、能力的にも引き換えるのはだいぶ先になりそうすね。あとククク……ゴドリックは四天王の中でも最弱……みたいなことオババに言われててちょっとかわいそう。
書庫にいた偏屈そうな鎧おじさんも、ゴドリックを倒したこのタコがわりとマジだとわかったようで急にニコニコフレンドリーに。他のヤベーやつらのことを色々教えてくれます。
ネットでやたらと悪名を轟かすクソヤバボスのラダーンさん、かつての最激戦地に陣取る性格悪い拷問官の長という最高に会いたくない属性しかないライカードさん、王都にいるけど後回しにしていいと公式認定されてるモーゴットさん、レアルカリアにいる「倒すのかわいそうだけど倒さなきゃいけない枠」の気配がプンプン漂うレナラさん。くぅー、どいつもこいつも戦いたくねえー!
部屋の外に出るとまさかのネフェリさんまで来ていた。その節は大変お世話になりました……!しかも装備重量増やすタリスマンくれていい人すぎる。ていうか先程の物知りギデオンさんの養女だったのかい!またどこかへ旅立つようだけど、敵対せずに済むといいなあ。キャラ的にもだけど、バトル的にもゴドリックをボコったあの雷ダブルアクスを相手にしたくはないわ……。
うろついてたらいきなりロジェールさんも発見してびびった。いつの間に……。ゴドリックを倒したことを告げると、お互い目的は果たしたようだねと言う。ロジェさんの目的はいったい……?しかももう戦えないからと愛刀まで託される。し、師匠……!それじゃなんだか死んじまうみたいじゃないですか……!フルフルしながら装備しようとするとまだ技量がひとつ足りませんでした。+8まで鍛えてあるので装備できたらメインウェポンになりそう。
何やらロジェさんとDさんは昔は友達だったけど袂を分かったらしい。NPC同士にも色々エピソードがあるのだね……やっぱりこれだけ過酷な世界で数少ない仲間には、なるべくマシな最期を迎えてほしいのだけど、どうなるだろうな……。バキバキ立っていくロジェさんの死亡フラグよ……。
ストームヴィル城に戻って先へ。ゴドリックの残骸を足蹴にするゴストークをほっぽらかして進むと、こんなところにまさかのシャブドウが。そしてその先にはリニーニエ最初の祝福が。本来はここで手に入れて、そのまま祝福そばのヤク中姉さんに渡す流れだったのね。その足で浄化された廃墟へ。
真夜中にもかかわらず、いつも通りモヤの中でエビを見つめて直立しているヤクさんに例のブツを渡すと、私にこれをくれる人はみんな腕もほっそくてヘナヘナなの��あなたは強そうね、などとのたまいつつやっぱり何にもくれません。そして祝福で休んだらやっぱりどこかへ消えました。指の巫女ってみんなこんな感じなんでしょうか。わさび太郎(注:北区の方言でメリナさんの意)さんの優しさが沁みますね。
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感染
★★★ご注意★★★ これは成人向けのフィクション小説です。 新型コロナウイルスにヒントを得て創作しましたが、本話に登場するウイルスはあくまで空想上のものです。 センセーショナルなテーマで注目を集めることを意図していませんで、SNSなどで無責任に話題にすることは避けてください。 また、筆者は医学の専門家ではありません。 それらしく記した専門用語や治療方法はすべてファンタジーです。現実のコロナと混同されないよう、くれぐれも注意してください。 本話で記した医療行為等を真に受けてトラブルが生じても、筆者が責任を取ることはできません。 (これだけ書いておけば大丈夫かな) ★★★★★★★★★ [Part.1] 1. とあるホテルの客室。 窓から外の景色を見る男性。 まだあと10日も過ごすのか。気が重かった。 日本に着いたのは3日前。 ワクチンは接種済みだった。 しかし入国時のウイルス検査で同じ飛行機の乗客から陽性者が出た。新種の変異株だった。 この変異株に対してワクチンの有効性はまだ確認されていない。 機内で座席が近かった男性は有無を言わさず2週間の隔離処理になった。 何ということか。 彼はプロの音楽家だった。 仕事はキャンセル。楽器も別便で送っていたから、この軟禁から解放されるまで楽器に触れないのも辛かった。 それに。 男性の脳裏に一人の少女の顔が蘇る。 彼女との再会を期待していたが、それも叶わない夢となったようだ。 2. ドアをノックする音がした。 「荷物が届きました。お部屋の前に置いておきます」 荷物? 僕に? 3分待ってドアを開けた。 ホテルの従業員との直接接触を避けるためのルールである。 食事や届け物は廊下に置いてもらい、自分で取り込むことになっていた。 誰もいない廊下。そこに大きな楽器ケースが立てて置かれていた。 これはコントラバスじゃないか。 思わず駆け寄った。 キャスター付きの楽器ケースをそのまま部屋に引き入れる。 蓋を開けようとして少し困った。 このケースには4桁のダイヤル錠がついていたが、番号が分からなかった。 「・・お部屋の番号でございます」 どこからともなく声が聞こえた。女性の声だった。 訳が分からなかったけれど、ダイヤルを自室のルームナンバーに合わせてレバーを引いた。 蓋が開いた。 楽器ケースの中にコントラバスは入っていなかった。 上の方には小さな包みがぎっしり詰まっていた。 そして下側には、不織布マスクをつけた少女が小さくなって収まっていた。 少女は自分でケースから抜け出てくると、立ち上がって髪と衣服を整え、そして男性に向かって深々と頭を下げた。 「柿崎様。このたびの不手際につきまして、心より謝罪申し上げます」 「え、何」 「当方の施設にお移りいただこうと努めましたが、あの石頭の知事が、・・失礼いたしました、私どもの力不足でございます。まことに申し訳ございません」 彼女が身に着けているのは黒いミニスカートのメイド服だった。 柿崎と呼ばれた男性はこのメイド服を知っていた。少女の声にも覚えがあった。 「キミはH氏のメイドだね」 「はい。お目にかかりますのは2度目でございます」 彼女は口元を隠していたマスクを外した。 「あぁ! キミに会いたいと思っていたんだ」 「覚えていてくださったのですね。嬉しいです」 それは男性が想っていた少女だった。 「それにしても、なぜコンバスのケースなんかに入って」 「ここでわたくしの存在は秘密でございます。柿崎様もどうかご他言されませんよう、お願い申し上げます」 「僕は新種ウイルスの濃厚接触者だよ。来てくれたのは嬉しいけれど、こんなところにいちゃダメだ」 「柿崎様の感染が確認された訳ではございません。それに、どのような事情であろうとお客様にご不便を強いることは許されないのです。つきましては、」 少女は微笑んだ。 「こちらにご滞在中、わたくしにお世話させてくださいませ。ご満足いただけるようお尽くしいたします」 3. フランス在住でコントラバスのソリストである柿崎陽明が初めてH氏邸に招かれたのは1年前。 当主のH氏の前で演奏し、そして夜は部屋付のメイドだった少女の伽(とぎ)を受けた。 彼は33才で独身だった。独身になる前に2度結婚し2度離婚していた。 これ以上結婚する愚を繰り返す気はなかったが、据え膳を拒むほどヤボでもない。 少女を抱き、そのベッドテクニックと細やかな気配りに驚いた。 朝になって彼女の年齢がわずか15と知りもう一度驚いた。 倍以上も歳が違う男をここまで満足させるとは。 この幼い日本人少女はサン・ドニの高級娼婦でも敵わないと思わせる一流のセックス・メイドだったのだ。 今回の来日はH氏邸への二度目の訪問になるはずだった。 柿崎は改めて目の前の少女を見る。 ショートヘアの黒髪、色白の肌。濃い目の眉ときらきら輝く瞳。 前に会ったときと少しも変わっていなかった。 ただ、少し背が伸びたか。胸も大きくなったように思えた。 記憶の中から少女の乳房を呼び戻す。 「バストは75のDカップになりました。よろしければ触ってお確かめくださいませ」 「え」 少女が笑っていた。 そうだ、この子は僕が何を考えているのか魔法みたいに分かるんだった。 「・・えっと、」 慌てて取り繕う。そうだ楽器。 「キ、キミは楽器の替わりにケースに入って来たんだね。できれば僕のコンバスを届けてくれると嬉しいんだが」 「そうおっしゃると思っておりました。柿崎様のコントラバスはお預かりしておりますが、ホテルの部屋でお弾きになるには音が大きいものですから、代わりにこれをお持ちしてございます」 「おおっ」 少女が出したのはサイレントベースだった。 アコースティックなコントラバスに近い音が出せる電気楽器である。 ヘッドフォンで音を聴くので誰に苦情を言われることもない。 柿崎自身もパリのアパルトマンでは同じサイレントベースを使っていた。 「使わせてくれるのかい?」「もちろんでございます」 椅子に掛けて楽器を受け取り、指で弦を弾き軽くチューニングする。 よし。 ヘッドフォンを着けて弓を構えた。 太い音が流れる。数日ぶりに奏でるコントラバス。 うん、いい音色だ�� いつの間にか音の世界に没入した。 4. 気が付くと少女の姿がなかった。 と、バスルームから少女が現れ���楽器ケースの蓋を開けて銀色の器具を出した。 あれはフライパンか? フライパンを手に少女は再びバスルームの中に消える。 それっきり出てこない。何をしているんだろう? 覗き込むとバスルームの中に折り畳み式の小さなテーブルが置かれていた。 テーブルの上にはカセットコンロ。その前でフライパンを振る少女。 このホテルの客室にはキッチンなんて気の利いた設備はないから、彼女はバスルームで料理をしているのだった。 オリーブオイルとバターの香りが漂う。 ああ、素敵な香りだ。 この部屋に来てから食事は冷たいサンドイッチか弁当ばかり。 暖かい食事に飢えていた。 少女が振り返った。 「練習のお邪魔をしましたか? ディナーまであと10分だけお待ちくださいませ」 「そんなところで火を使って大丈夫なの?」 「ちょっとした工夫です。ホテルのセキュリティシステムに細工いたしましてここの火災警報器は無効にしてございます」 「やはりキミは魔法使いだね」 「光栄です。・・サーロインの焼き加減はいかがいたしましょう?」 「任せるよ。僕の舌は音痴なんだ。でも好みを言わせてもらえばブルーレアとレアの間くらいがいいな」 「うふふ。かしこまりました」 ブランデーの瓶が振られて炎が狭いバスルームの天井近くまで立ち上がった。 5. その夜、柿崎は少女を抱いた。 少女は明らかに昨年より成熟していた。 乳房はふくよかに膨らみ、腰の括れと尻の張りも大きくなっていた。 日本女性特有のきめ細かい肌はいっそう柔らかくなっていて、あらゆる箇所の触り心地がよかった。 彼は少女の膣(なか)に2度放ち、その度に彼女は小さな声で鳴きながら震えてくれた。 「ねぇ、僕は感染していると思うかい?」 裸の少女を胸に抱きながら聞いた。 「柿崎様にそのようなことはないと信じております。ただ万一の場合は、当家の専門病院で最善を尽くします」 「キミはワクチンを打っているの?」 「はい。わたくしも柿崎様と同じです」 「何でも知ってるんだね。・・僕は本当は怖いんだ。明日にも高熱を出して倒れそうで。僕と一緒にいてキミは怖くないのかい?」 「どうして怖がるのですか? こうしてご奉仕させていただけているのに」 いい子だな。 このままずっと抱いていたいと思った。いっそ感染したらもっと一緒にいられるかな。 そう考えた途端、耳元で少女がささやいた。 「実はわたくし、悪い子なんですよ? ときどきお客様に良からぬことを思わせてしまいます」 「僕が何を考えたのか、いったいどうして分かるんだい?」 「勘です」 少女は微笑みながら、柿崎の右手を掴み自分の胸に導いた。 マシュマロのように柔らかい半球が掌の中に収まる。 「どうか、今は無事にお過ごしになることだけをお考えくださいませ。・・よろしければ、悪い子の胸を揉んでいただけますか?」 黙って少女の乳房を揉みしだいた。 「あ・・」 半球の先端に乳首が尖った。 右手の中に突然グミ菓子が現れたようだった。 「ん、あぁっ・・、お上手です、柿崎、さまっ」 柔らかい女体が波打った。 彼の男性が反応する。 少女は身を起こし、四つん這いになってそそり立つそれを口に含んだ。 おおっ。 柿崎は朝までにさらに2度放精した。 6. H氏邸からは数日おきに食材の入った小包が届いた。 それで少女が作ってくれる料理はどれも絶品だった。 ホテルからも毎食の弁当が差し入れられたが、少女が試食して「ゴミですね」と切り捨て、毎回トイレに流されることになった。 柿崎はコントラバスの練習に明け暮れ、夜はベッドで少女を抱いた。 毎朝のウイルス検査で陽性反応が出ることもなく、平穏で幸福な日々が続いた。 「あら」 H氏邸からメイドがやってきて6日目の朝、届いた食材をチェックしていた彼女が小さな声を上げた。 「どうしたんだい?」 「いえ、ちょっと頼んでいない品物が届いたものですから」 「?」 「お使いになるかどうかは柿崎様がお決めになってくださいませ。お相手は、わたくし、になりますが」 屋敷から届いたそれは、手錠、リード(紐)のついた首輪、革の手枷と足枷、猿轡、その他どうやって使うか分からない様々な拘束具だった。 「キミのところではこういうプレイもできるのか」 「はい。これらはごく軽めの拘束具ですが、ご希望があれば厳しい緊縛や拷問も承ります。メイドに苦辱を与えてお楽しみになるお客様は珍しくありません」 「拷問なんて、僕にはとてもできないよ」 「柿崎様のご嗜好はわたくしどもも承知いたしております。ですが、そろそろ新しい趣向を提案してきたのでしょうね」 「キミはどうなの? 鎖で繋がれたりして平気なのかい?」 少女の顔が少し赤くなった。 「大丈夫です。柿崎様のお気に召すようにわたくしを拘束してくださいませ」 「こういうのは初めてなんだ。教えてくれるかい」 「はい。お導きさせていただきます」 7. 揃えて出された両手に手錠を掛けた。 「お掛けになったら、わたくしの左手を持って、軽く持ち上げてくださいませ」 言われた通りに少女の左手を掴み上に引くと、手錠で繋がった右手も吊られて上がった。 「はぁ・・」 少女が溜息をついた。消え入りそうな声が混じっている。 「痛いのかい?」 「そうではありません。・・ただ、こうすることで女は拘束されていることを実感いたします」 そうか。嫌ではない、ということか。 「次は首輪を」「わかった」 首輪を巻いた。 「きつめに絞めていただいて構いません」 「絞めて欲しいんだね」 「いえ、そういう訳では」 バックルにかかる穴を二つ進めて留めた。 「はぁっ」 今度ははっきり分かる声だった。 「お、お上手です。これくらいが、苦しくなる手前です」 「手錠と首輪だけでそんなセクシーな声を出すんだね。ベッドじゃあれほど大胆なのに」 「ああ、言わないでくださいませ」 首輪から伸びるリードを少女が自分で持ち、柿崎に向かって差し出す。 「首輪を締めたら、この紐を、まるで飼い犬でも引くように、・・強く、引いてくださいませ」 黙ってリードを受け取ると、ぐいと引いた。 「あぅっ。・・も、もっと強く」 さらに力を加え、斜め上に強く引いた。 首輪が顎の下の食い込む。 少女の踵が浮いた。 「あ、ああぁっ!!」 少女は目を閉じてがくがく揺れた。 興奮していた。柿崎は少女の首を絞めることで明らかに高まっていた。 そして少女も拒んでいない。拒まないどころか、首を絞められて悦んでいるのだと分かった。 これが女性を責めて楽しむということか。 「あ・・・」 少女の身体から力が抜けた。 そのまま崩れ落ちそうになるのを抱きかかえて支えた。 「はぁ、はぁ・・、申し訳ございません」少女が目を開けて言う。 「お導きするなどと申して、こんなに頼りない、へなちょこなメイドで・・、んっ」 少女の口を柿崎の口が塞いでいた。 「たったこれだけで大人を興奮させるなんて、本当にキミは大変な娼婦だ。・・もう我慢できない。外はまだ明るいけどキミを裸にするぞ」 「あ、あぁ、はいっ。・・ご自由に、どうぞご自由に、わたくしを使ってください、ませ」 8. 隔離が終わる日。 柿崎にウイルス感染の症状が出ることはなく、検査の結果も陰性のままだった。 夜にはパリに向けて出発しなければならない。 「帰りの飛行機でまた感染者が出ないことを願っているよ」 「ご安心くださいませ。当家のプライベートジェットをご用意いたしますので、感染のリスクはありません」 「すごいね。もしかしてキミも一緒に来てくれるのかい?」 「あいにくですが、わたくしは屋敷に戻り隔離処置を受けます。機内でのお世話は別のメイドが担当いたします」 「そうか。サヨナラするのは残念だよ」 柿崎は本当に残念そうな顔をした。 「そうだ、僕からのお礼をしよう」 「お礼、でございますか?」 「ここに座って、両手を後ろに回して」「はい」 柿崎は少女をベッドに腰かけさせた。 革の拘束具を持つとストラップを少女の二の腕に巻きつけた。 右側、左側。それぞれ強く締める。 そうして両腕を背中で組ませアームバインダーを被せた。 バインダーに3本あるストラップをすべて締め上げるた。 続けて少女の足首に足枷を取り付け、これもストラップで締め付けた。 「どうかな」 「動けません。・・嬉しいと言ったら、わたくしのこと、お嫌いになりますでしょうか?」 「僕だって嬉しいさ。こんなに可愛いメイドを自由にできるんだからね」 柿崎はそう言って少女の頬を愛おしそうに撫でた。 「キミは最高の女の子だ」 「もったいないお言葉です、柿崎様」
少女の頭にサイレントベースのヘッドフォンを被せた。 それから椅子に座ってベースと弓を構える。 「僕の日本でただ1回のコンサートだ。心を込めて弾くよ」 コントラバスの音色が低く、ゆっくり響いた。 Canon in D(ヨハン・パッヘルベルのカノン)。 ・・あぁ、大好きな曲。 少女は目を閉じて聴いた。 身体は拘束具で囚われているけれど、音楽を聴く心は自由だった。 やがて涙が目元にあふれ、頬を伝って流れた。
9. フランス在住の日本人音楽家・柿崎陽明氏はパリへと帰っていった。 少女は再び楽器ケースに入ってH氏邸に帰還し、検査と観察のため屋敷内で隔離された。 3日が過ぎ、いつものように朝食を取ろうとしたら味が分からなかった。 彼女はH氏グループが経営する専門病院に移された。 [Part.2] 10. ベッドの横に人影があった。 男性と女性。二人とも感染予防の防護服を着ていた。 男性はお医者様だ。女の人は、誰だろう? 「・・熱はだいぶ下がりました」お医者様の声。 「急性期の段階から抗体価が高かったとのことですが」女性の声。 「このウイルスは急性期の方が回復期より抗体価が高いことも多いのです。ただ、彼女の場合は突出していました」 「退院しても大丈夫ですか?」 「本当はまだ許可できません。・・でも、もう決まっているのでしょう?」 「決定したのはあなたがたH邸ですよ。政府と私はそれに協力するだけです」 「そうでした」 少女は女性を見上げる。 20台半ばくらいかな。綺麗な人。 「目が覚めましたか?」女性が言った。 「・・どなた様、でしょうか?」 まだ頭が朦朧(もうろう)として、うまく喋れない。 「外務省北米局の武藤早矢(はや)です。高熱でずいぶん苦しんだそうですね」 「はい」 「あなたには悪いけど、すぐに出発しなければなりません」 「それは、メイドの、お役目ですか?」 「ええ。あなたが必要なの」 そうか、じゃあ、全力でお尽くししないと。 「武藤、様」 「早矢と呼んでくれていいわよ」 「では早矢様。わたくしは、どこへ」 「アメリカよ」 11. その90分後。 在日米軍基地を離陸した輸送機の中に少女と武藤早矢がいた。 少女は透明なカプセル状のアイソレーター(ウイルス飛散を防ぐ陰圧��ールド)の中に寝かされ、さらに転動防止のために全身をストラップで固定されている。 アメリカ軍の飛行機とは驚いたけれど、早矢によると少女の輸送は日本とアメリカ両国政府の特認の元で行われているらしい。 スーツ姿の早矢が近くのシートに座っているのが見えた。 早矢は少女に顔を向けて何かを話そうとしているようだ。 そういえば、詳しい説明は飛行機の中でするとおっしゃっていたわね。 でもこんなに轟音が激しくちゃ、いくら声を張り上げても会話するのは難しそう。 早矢は少女の脇に来て喋ろうと考えたのだろう。シートベルトを外して立ち上がろうとして、隣にいた米軍士官に制止された。 お願い、大切な話なの! 両手を振り回して必死に訴えているが、聞き入れてもらえそうにない。 少女は少し微笑んだ。 早矢様って、落ち着いていて知的な女性と思っていたけど、可愛い。 そのとき機体が大きく傾いた。輸送機が旋回したようだ。 早矢は中腰のまま真横にこけて士官に支えられた。 スカートからストッキングの脚が真上に伸びて、まるで漫画のようにばたばた動いている。 少女の身体も真横に振られた。それと同時に全身を固定するストラップがぎゅっと締まって制止された。 拘束されていることを意識する。手も脚も動かせない。 あぁ、嫌じゃない。 H氏邸のメイドにとっては子供遊びのような拘束だけど、それでも自由を奪われるのはちょっと嬉しい。 少女はゆっくり目を閉じた。 早矢様、申し訳ありませんがご説明はアメリカに到着してから願いますね。 12. 着陸の衝撃で目が覚めた。 少女を収めたアイソレーターが搬出される。 あれ? ヘリコプター? 自分を載せてきた機体を見て気が付いた。いつの間にか輸送機からヘリに乗り換えていたようだ。 ごろごろ押されて建物の中に運ばれた。 「着いたわよ!」一緒に走りながら早矢が教えてくれる。 明るい手術室のような部屋に入ると、口髭をたくわえた背の高い白人男性が待っていた。 男性は早矢に向かって英語で話しながら握手する。 "やあ、リズ。見違えたよ。よりによって君が日本の官僚とはね" "運命のなせる業です。でもおかげでこうして再会できました、チャールソン所長" "クレア・エルトンとの親交は継続しているのかね?" "はい。彼女がエジンバラに行ってからも歳の離れた親友です" "そうか。いずれゆっくり思い出話を楽しみたいものだが、まず今は緊急事態だ" 男性はアイソレーターに収められた少女を見た。 "この娘がドナーか" "はい。16才のメイドです" "ふむ。さっそくだが採血と検査、患者には血漿投与の準備を同時並行で行う。・・拙速の極みだよ。急(せ)いては事を仕損じる、慌てて走ると転びますぞ、とは誰が言ったかな?" "ロミオとジュリエットの第2幕、ローレンス神父の台詞です" 早矢はさらりと答え、チャールソン所長はにやりと笑った。 13. 少女はアイソレーター内に拘束されたまま唾液を採取され、さらに腕に注射針を2本刺された。 約600mlの血液処理に要する時間はおよそ1時間。 採血管から得た血液は分離装置で血漿成分が取り出され、残った赤血球などの成分は返血管を通じて少女の体内に戻される。 「気分はどう?」 早矢が声をかけてくれた。 「問題ありません。そろそろ説明していただけるでしょうか。ここはどこですか?」 「ここはアリゾナ州にあるキャンベル人間工学研究所よ。キャンベル財閥による運営で、その当主はマーク・キャンベル氏」 キャンベル様ならお名前は聞いている。確か、旦那様が懇意になさっているアメリカの大富豪だ。 「わたくしのお役目は血液を提供することですか?」 「もちろんそれが一番の役目だけど、旦那様のお世話もしてもらうわ。あなたには抗体があるから」 「旦那様とは?」 「あなたのご主人よ。ウイルスに感染して、こちらの施設におられるの」 「ええっ!」 H氏は渡米中に発症し、キャンベル人間工学研究所に極秘で収容された。 新種の変異株である。治療薬や治療法は確立されていない。 感染症の権威が診断し、治療法として回復期血漿投与による受動免疫療法が提案された。 確実性はないが、現段階の症状の進行状況では効果が期待できると考えられたのである。 こうして金に糸目をつけずに世界中でドナー(血漿成分の提供者)の探索が行われた。 何人かの候補者の中にH氏邸のメイドがいた。 彼女はたまたま同時期に発症して回復期にさしかかっていた。 血液型、抗体価その他の条件が適合したことに加え、本人や家族の了解を得ることなくドナーに使えることも好都合であった。 日本で採取した血漿を調製して凍結輸送する余裕はないと考えられ、本人をアリゾナまで緊急搬送することになった。 日米両政府とアメリカ空軍の協力を得てわずか11時間の輸送だった。 14. 待機していた少女にウイルス検査の結果が伝えられた。陰性である。 アイソレーターが取り外され、全身を固定していたストラップからも解放された。 起き上がって深呼吸する。 ずっと続いていた頭痛と身体の痛み、倦怠感が消えていた。 もう大丈夫。わたしは元気だ。 体を洗って早矢が一緒に持ってきてくれたメイド服を着用する。 身だしなみを整えながら気になっていたことを早矢に聞いた。 「早矢様、チャールソン所長様は早矢様のことをリズとお呼びでしたが」 「あら、分かった?」 「盗み聞きするつもりはありませんが、お二人の会話がとても明瞭に聞き取れたものですから。早矢様はイギリスで英語を学ばれたのですか?」 「さすがH氏邸のメイドね」 「語学は厳しく教育されました。メイドとしてはまだまだ未熟です」 「でもあなたは旦那様がお選びになった女の子よ。誇りに思っていいわ」 「あの、もし間違っていたら申し訳ありませんが」 「何?」 「早矢様は、お屋敷でお勤めでしたか? メイドとして」 早矢は驚いた顔で少女を見つめる。 「どうして分かったの!?」 「勘です。わたくしたちメイドについてよくご存知ですし、早矢様ご自身がメイドを誇りに感じてらっしゃるようなので」 「どうやら後輩を舐めていたようね。・・正体を明かすわ。この仕事をする前はお屋敷にいたの」 「あぁ、やっぱり」 「17のときにこの研究所に派遣されてご奉仕したわ。リズはそのときの一生忘れないニックネーム」 「17才ですか。きっと可愛らしいメイドさんだったんでしょうね」 「私のことはもういいでしょ? 今日はこれから・・、きゃっ」 少女が早矢に背中から抱き付いていた。 「早矢様がいてくださって、本当に心強いです」 「だ、駄目でしょ」 わざとやっているのか、そうでないのか、少女の両手は早矢の胸を押さえて揉んでいる。 「あ、ふ・・」 早矢は少女に抱かれたまま後ろを向いた。 そうして、その口を少女の唇に合わせる。 「んっ・・」 少女の身体から力が抜けた。 早矢様、女同士のキスなのに、なんて上手。 やがて二人は唇を離した。 「あなたこそ、今まさに "花" だわ」 「はぁ、はぁ。・・はい」 「全力で、お尽くしするの。いい?」 「はい、早矢様」 こほん。わざとらしい咳払いが聞こえた。 "そろそろ病室へ移動してくれるかね" ドアを開けてチャールソン所長が立っていた。 抱き合っていた二人は慌てて離れる。 "エルトン博士の報告を思い出したよ。・・リズは同性相手でも性的な接待が可能である。その技術は驚くべきものだと" "所長! お願いですから、この子のいる前でそういう話はやめてくださいっ" 15. 研究所の職員に案内されて病棟へと移動した。 エアシールドの前まで来るとその先は少女だけが通される。 病室に入ると、点滴に繋がれて酸素吸入器をつけたH氏が眠っていた。 そのまわりで防護服を着た医師と看護師が立ち働いている。 わたしだけメイド服のままで構わないのかしら? すぐに気がついた。自分には防護服もマスクも要らない。 "血漿を投与しました。後は天に祈るだけです" 看護師の一人が説明してくれた。 "そうですか。わたくしは何を?" "何でも。医療行為は我々が担当しますが、それ以外はやってください" "はい" "あなたが来られたので、我々はリスク回避のため定期的な診療を除き病室から退去します。基本的な介護はあなたに任せるようにとの指示です" "分かりました。お任せくださいませ" "何かあればインタフォンで知らせてください。それから、あなたには行動制限が課せられます" "行動制限ですか?" "それは、つまり、" "病室内に24時間留まりなさい、という意味ですね? わたくし自身には抗体がありますが、わたくしの体と衣服は汚染されましたから” "あなたが聡明な女性でよかった" "恐縮でございます。行動制限を受け入れます" やがて医療スタッフは出てゆき、病室には少女だけが残された。 よし! 旦那様のお世話をさせていただくのは初めてだ。 少女はメイド服の袖をまくった。 16. 少女は献身的にH氏の看護に努めた。 メイドがご奉仕するのは当たり前のことだから辛くも何ともなかった。 お体の清拭、衣服やシーツの交換、下(しも)のお世話。点滴や呼吸器を確認、看護師作業の補助。 できることは何でもやった。 病室には個室のトイレや洗面所があり、食事も提供されたから、彼女自身が困ることはなかった。 血漿投与の翌週、昏睡状態にあったH氏の症状は快方に向かい始めた。 数日後には呼吸器が不要になった。 意識が明確になることはないものの、たまに目を開けて「水が飲みたい」など求めるようになった。 医師は受動免疫が有効に機能していると診断した。 少女にとっては大いなる喜びだった。 自分の血液が旦那様の中に流れている。そう思うだけで嬉しい気持ちになった。 「そこのお前。ここはどこだ?」 はっきりした声が聞こえた。 振り返るとH氏がベッドに寝たままこちらを見ていた。 「キャ、キャンベル人間工学研究所でございます」 慌てて頭を下げてお答えする。 「キャンベル・・? アリゾナか?」 「はいっ。そうでございます。ご病気はまもなく治るとお医者も言われておりますので、どうかご安心くださいませ」 「・・」 あれ? しばらく待って頭を上げると、H氏は再び目を閉じて眠っていた。 どきん���どきん。 心臓が止まりそうだった。 旦那様と直接言葉を交わしたのは屋敷に入って何度目だろうか。 駄目ね、わたし。 もっとご奉仕しないといけないのに。 ・・あなたこそ、今まさに "花" だわ。全力で、お尽くしするの。いい? 早矢の言葉が蘇る。 少女はインタフォンで依頼した。 "お届けをお願いできるでしょうか? 麻のロープを10メートルほど" 17. 翌日、病室にやって来たのは早矢だった。 防護服を着て、手に麻縄を入れた袋を持っている。 「所長に聞いたわ。もしかしてあなた、自縛するつもり?」 「はい。旦那様はメイドの緊縛がお好きでいらっしゃるので」 「自信はあるの?」 「実はあまり得意ではありません。でもお喜びいただけるように全力で」 「駄目よ。旦那様はとても目が肥えてらっしゃるから、中途半端な自縛はかえってご不満になるわ」 「そんなにはっきり言われると、落ち込みます」 早矢は微笑みながら縄束を取り出した。 「大丈夫、メイドの緊縛をお見せすることなら可能よ」 「早矢様、お縛りになれるんですか?」 「私、あなたの先輩よ? あなたも受ける方なら大丈夫でしょ?」 少女も微笑んだ。 「はい。まる一日中吊られたって耐えてみせます」 「じゃあ旦那様がお目覚めになる前にやってしまいましょう。・・床にうつ伏せになって両手を前に出しなさい」 言われた通りにすると、早矢は少女の手を頭の後ろで合わさせ、その手首を縄で縛った。 右腕の上腕と前腕を合わせて縛り、左腕も同じように縛った。 さらに足首を合わせて縛り、膝を折らせて足首の縄を手首まで引いて固定する。 「どう?」 「動けません。でもお優しい緊縛ですね」 「それは物足りないっていう意味?」 「いえ、そんな訳では」 早矢は立ち上がるとインタフォンで連絡した。 "準備できました。運んでください" やがて病室に防護服の男たちが現れて、棺桶のようなガラスの水槽を運び込んだ。 彼らは床に防水シートを敷き、その上に水槽を据えた。 水槽の底には金属の首輪が細い鎖で繋がっているのが見えた。 鎖の長さは30センチほどだろうか。 「これは私の友人が使っていたウォーターボーディング(水責め)のテストツールよ。彼女、被験者を女性に限ってテストしていたの」 「 "彼女"?」「そうよ」 早矢が合図すると男たちは黙って少女を持ち上げ、水槽まで運んだ。 水槽の中に寝かせると、少女の首に首輪を巻いて固定した。 そうして男たちは洗面台でバケツに水を汲み、水槽の中に注いだ。 ざば。 少女はメイド服で縛られたまま、少しずつ水の中に沈んでゆく。 顔面が水に隠れた。 しばらく息を我慢して、そして堪らず身体を反らして顔を水面から上げる。 首輪の鎖がぴんと伸びたが呼吸はできた。 ざば。 水面はさらに上昇し、身体を精一杯反らせても鼻と口が水面から出せなくなった。 酸素を求めて首を振っているうちに、身体が浮いて水槽の中で横転した。 パニックになって水中で激しくもがく。 あぶっ。 少し水を飲んで、背けた顔が一瞬水から出た。とっさに空気を吸い、再び沈んだ。 生きられる、と思った。 厳しいけれど、一生懸命頑張れば死なない程度には息ができる。 メイドの水責めを旦那様にお楽しみいただくことができる。 そう、それでいいわ。 早矢の声が聞こえたような気がした。 水槽のガラス越しに早矢とベッドに眠るH氏が見えた。 その早矢が少女に向かって親指を立てた。 ・・早矢様、まさか。 早矢は防護服を脱いだ。 その下は屋敷のメイド服だった。マスクも着けていない。 早矢は立ち上がると、少女に見えるようにその場でくるりと一回転した。 ずっと歳上のはずなのに、自分と変わらない十代のメイドのように見えた。 理解した。 早矢は少女の代わりに旦那様のお世話をするつもりなのだ。 もちろんウイルスに感染することは覚悟の上だ。 少女は水中でぶるぶる震えた。 自分も役目を果たさなくては、と思った。 私も命をかけてお尽くしする。 18. 水中のホッグタイ(逆海老緊縛)。 さらに首輪を着けられて、その首輪はわずか30センチほどの鎖で水槽の底に繋がれている。 水槽の水嵩は30センチよりもはるかに高いが、全身で波をたてて首を背ければ波の谷間でほんの一瞬空気が吸える。 少女は何度も水を飲んで意識を失いかけた。 必要なら命を捧げることも厭わないけど、今は死んではならない。 旦那様がいつお目覚めになってもいいように見苦しい姿ではいられないのだ。 水責め水槽の中で細く長く苦しみながら、そのときを待ち続ける。 どれくらい時間が過ぎたのだろうか。 メイド服の早矢がベッドに駆け寄るのが見えた。 H氏が早矢に支えられてこちらをご覧になっている。 はっきりと意志をお持ちの目だった。 ・・うむ、これはよい。 言葉では聞こえなかったけれど、少女にはH氏の思いが明確に伝わった。 [Part.3] 19. ここはH氏が所有する周囲20キロほどの湖である。 「この辺りでよかろう」 H氏は湖の中央でクルーザーを止めさせた。 「さて、儂はこうして帰ってくることができた」 そこに揃った屋敷の幹部たちに向かって話し始めた。 「無事に回復できたのは皆の働きの賜物である。特に血液を提供したメイドには感謝せねばならぬ」 そこまで言って少女に視線を向けた。 「そろそろ頭を上げてはどうだ?」 「はい」 少女は主人に向けて恐る恐る頭を上げる。 旦那様が使用人に感謝の言葉をお述べになるなんて、聞いたこともなかった。 「褒美をとらせたい。近くに来なさい」 「はいっ」 H氏は自分の前に少女を立たせると、麻縄で縛り始めた。 高手小手縛りの上、10本の手指すべてに縄を掛ける。 メイド服に食い込む二重菱縄。そして太もも、膝、脛、足首。 時間をかけた丁寧な緊縛だった。 かつてH氏の緊縛は荒々しく女体を締め上げる緊縛だった、 しかし今はH氏自身がゆっくり楽しみながら16才のメイドを縛っているのがよく分かった。 少女にとっては縄の一本一本が身に余る光栄だった。 近頃は旦那様が自ら縄をお持ちになること自体珍しいのである。 緊縛が完成すると、少女の足首に50メートルの係留用ナイロンロープが繋がれた。 浮力を相殺するために300号(約1.1kg)のオモリを2本取り付ける。 「よいか?」 「どうぞ如何様にもなさってくださいませ」 少女は縛られたまま湖に投げ込まれた。 輝く湖面と青い空。それに続いて無数の泡と頭上にクルーザーの船底が見えた。 その船底は次第に遠く、暗くなってゆく。 自分の命を繋ぐロープが細く伸びている。 ���に投げ込んだメイドを沈めておくのか、引き上げるのか、それは旦那様のお気持ち次第だ。 20. 「うむ」 がんじがらめに緊縛したメイドが水中に消えると、H氏はクルーザーをゆっくり走らせるように命じた。 デッキに丸めたロープがどんどん出て行く。 「よい天気だ」 空を見上げてゆっくり言われた。 そこには、今までと変わらない自信に満ちたH氏の姿があった。
~登場人物紹介~ 少女: 16才。H氏邸のメイド。勘がいい。 柿崎陽明: 33才。フランス在住音楽家。 武藤早矢: 24才。外務省北米局所属。元、H氏邸のメイド。 セオドア・チャールソン: 70台半ば。キャンベル人間工学研究所所長。 久しぶりの投稿です。 H氏邸シリーズとなるとほぼ3年ぶり。 コロナ禍で憂鬱な日々が続く中、H氏がウイルスに感染することを考えました。 最初にアイディアが浮かんだのは昨年の始め頃。 世界中で様々な治療法が模索されていた時期で、受動免疫療法もその一つでした。 それからポツポツと書いては中断を繰り返し、ワクチン接種も現実になった今になってようやくアップできました。 冒頭の「ご注意」は、念のために記載しておきます。 Part.1 では、メイドさんがコントラバスの楽器ケースに入って届きます。 コントラバスのケースはとても大きいので、中に女性を入れるのは問題ありません。 ただし今回は一つの楽器ケース内に同梱物が多数です。 サイレントベース、携帯ガスコンロやフライパンその他調理器具一式、数食分の冷蔵/冷凍食材、さらに小型のキッチンテーブルまでもがメイドさん本体と共にパズルのように隙間なく収納されています。 いったいどんな風に詰まっているのか、ぜひ見てみたいものです。 なお、サイレントベースは正式には「エレクトリック・アップライトベース」と呼びます。 長くて書きにくいので本話ではよく通じると思われるサイレントベース(某社の商品名)にしました。 Part.2 は『異国のクリスマスパーティ』のアリゾナが舞台です。 リズさんはお屋敷のメイドを卒業して今は外務省のキャリアです。 彼女くらい優秀なら国家公務員総合職試験に一発で合格することは全く問題ないでしょう。 クレアさんについては少し悩んだ結果、再登場なしです。 彼女のようなスペシャリストは7年も経てば別のステージに進んでいるのが普通だと思いますので。 また、以前お約束しておきながら スザンナ姫 を絡めることはできませんでした。すみません。 Part.3 は短いですが一番やりたかったシーンです。 日本の湖で周囲20キロは田沢湖や摩周湖と同程度ですね。 こんなのを個人で所有できるのか謎ですが、H氏なら何でもアリということでww。 さて、前の記事でお知らせしましたように10月半ばには FC2 の旧ブログを閉鎖します。 突然 Page not found になると思いますが、特に案内はしませんのでご了承お願いします。
~(追記)コメント送信トラブルについて~
コメント送信でエラーになる事象が発生している模様です。 私の環境で試してみたところ、 A.「お名前」を日本語にすると「お名前が長すぎるか、短すぎるようです」とメッセージが表示 「お名前」を英文字にすると「コメントを公開する前に」という謎の文言が表示されるものの送信 B.「コメントを投稿」を押下しても送信完了しない Windows: Chrome/Firefox は A、Edge は B Android: Chrome は A iOS/iPadOS: Safari は B が発生します。(OSやブラウザのバージョンによる差異は未分類) IntenseDebate の問題と思われますが、古いサービスのため解決されるかどうか分かりません。 しばらく様子を見て解決しないようであれば、Twitter でのメッセージ交換を公開することにします。 それまでの間、恐れ入りますがメッセージの送信は pixiv からお願いします。
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