#革張りの椅子
Explore tagged Tumblr posts
Quote
武漢は中国中部の主要都市で、4年以上前に新型コロナウイルス感染拡大の現場となり、国際的な注目を集めた。長江沿いに位置する武漢は、世界最長の吊り橋の一つを建設したことではあまり知られていない。 交通量が多いときでも、真っ赤な映舞州長江大橋を渡っていると、驚くほど静かです。それは、道路を走る車のほとんどが電気自動車であることを示す緑のナンバープレートを付けているからです。私が見た電気自動車の中には、私が住んでいるロサンゼルスでよく見かけるテスラのモデルもありましたが、大部分はBYD、Nio、Leapmotor、Xpeng、Geelyなどの中国ブランドや、私がこれまで聞いたことのない多くの企業によって製造されていました。 ある配車サービスの運転手が、ジーリーのスタイリッシュな電気自動車で私を迎えに来た。ドアハンドルが自動格納式なので、最初はテスラと勘違いした。別の運転手は、しなやかな茶色の革張りのシートとダッシュボード全体に3つの独立したタッチスクリーンが取り付けられたEVリープモーターセダンで私を橋の向こうへ運んだ。ある朝、私が椅子に座って麺をすすっていると、ライムグリーンのEV Xpengスポーツカーが、フェラーリのような威風堂々とした走りで、エンジン音をまったく立てずに交差点を猛スピードで横切るのが見えた。 ここ数年、中国企業は、私が旅行中に見たような目が回るような新しいEVモデルを市場に氾濫させてきた。それらは、1万ドル程度という驚くほど手頃な価格であるだけでなく、プロジェクタースクリーン、冷蔵庫、運転者が後部座席をベッドに変えることができる「睡眠キット」など、印象的な機能とユニークなディテールが満載です。消費者はそれらを気に入っています。2023年第4四半期には、中国の大手自動車メーカーの1つであるBYDがテスラを追い抜いて、世界で最大のEV販売台数を記録しました。
中国の電気自動車ブームの実態
3 notes
·
View notes
Text
ネオ幕府アキノリ党による100の政策
※内はアキノリ将軍未満による脚注。
🌾 文化・日本語
1. 『双京構想』京都を陪都に。
※ 上皇后両陛下に仙洞御所にお戻り頂く案などから上奏。
2. 文章の形式を国粋化。縦書き・漢数字を基礎に、時間や単位や数理や音楽も日本文化圏独特の書式を考案し漸次移行。
※ 漢数字に関しては画数が多く判読もしにくいため,西ローマ・アラビア数字くらい判読しやすく書きやすい数字用の文字を作ってフォントに組み込んだりを検討。
3. 日本語の電子媒体を刷新。
※ イーロン・マスク氏に会いに行ってXの東アジアの言語を全部縦書き漢数字(言語ごと)に直してもらう事を条件に,共栄圏での法人を作ってもいいと約束。ただし,その情報資産は共栄圏のものとし,資本の移動は認めない。 ※ 拡張かなを拡充し電子媒体に組み込む・体制化した際に方言の言語化も視野に。
4. 都内の外国籍労働者・親族等への日本語や法制に係る教育サービスの展開。
※ それぞれの民族に寄り添った親善団体と連携 ※ 裏で世界共栄化に関わる宣伝を行い、本国に情報輸出させる足がかりとする。😈
5. 都内の宗教共同体の実態把握・公的包摂・共生都市社会の推進。
※ 体制化までの中長期的に各宗教の日本化を試みる方針。
🌾 税制・社会保障・経済
6. 税制改革や都債発行を財源に,実質賃金の上昇率の安定向上(最低でも年3%水準)まで一律で都民税半額。
7. 都営ブロックチェーンの創設・ネオ幕府トークンの発行とサーバー維持管理。
※ 全国電子通貨を想定・通貨の名前は「球」読み方は本名が「たま」,「きう」が普及版。NAMが出典。 ※ いずれ日本円にとって代わる。😈 ※ 我々が全国化した折には武蔵国の地域トークンというか藩札を創設を想定。
8. 都債発行・時限的な商品券等の給付による地域経済振興。
9. 都民や都内に通学する学生への一律奨学金免除。
10. インボイス廃止を国政に提言・特に中小零細企業の事務処理負担を軽減。
11. 濫用的な投資や無軌道な開発,オーバーツーリズム等に因る地価や宿泊施設の価格高騰を抑制。
12. 外国企業等による国土の売買規制に係るモデル条例の策定。
13. 都内の特に大企業の法人税の納税率を向上・財源構成の平等化。固定資産税の累進化。
14. 社会保障費用の逆進性緩和・累進課税の推進。
🌾 教育・学術
15. 公営学生寮の確保・増大。
※ 国際法を典拠に一定の自治権を認める
16. 大学院まで教育全面無償化+困窮世帯向けに塾代含め支援検討。
17. 専門学校等の整理統合・総合大学との連携強化・学生や職員の有益な流動化を促進。
18. 図書館民営化の見直し。知識アクセス・公共教育インフラの維持。
19. PTAの有償化や情報共有・可視化の促進。
20. 教育委員会の体質改善・責任体制の明確化。
21. 都立高校の入試改革の見直し・効果的な外国語教育に転換/無益な学習負担の軽減化。
※ どうでもいいけどほんとに外語やるならマッチング実践とかだわ
22. カルト校則の全面廃止・学生の学ぶ権利や表現の自由を守る。
23. 入学しない大学への入学金支払義務の免除・ルール撤廃を東京から実践。
24. 部活動の地域化・民営化等による教員の負担軽減を都から実践。
🌾 交通・公共施設
25. 練馬─中野─杉並─世田谷区や足立─台東─江戸川区を縦断する都営線路の開拓。
26. 東京都-近隣の港湾に集中投資・世界一の港湾大都市圏を構築。
27. 満員電車の終局的な解消・時差通勤の促進(主に企業向け)や代替手段の公的導入検討。
28. 離島との往復費用の低廉化・人材や投資交流の活発化。
※ 将来伊豆諸島は伊豆の国に, ��笠原諸島以南は小笠原国にする。
29. 16歳未満(中学生)に��しての交通インフラ料金を子供料金にする・25歳以下に対してユース料金の公共交通機関・各商業施設での導入。
🌾 防災・戦時体制を想定した防衛
30. 全国のあらゆる自然災害に対し救援・復興の為の物資や人員輸送が可能な体制の整備。
31. 都内のあらゆる公共設備の耐震化推進。
※ 災害をある程度前提とする伝統的な都市デザインの可能性も検討。
32. 核戦争を想定した核シェルター建設・地下経済圏の構築促進。
33. 災害リスクを見据えた都民や隣接県民(都内の勤労者)向けに食料等備蓄・予備的分配。
34. 官公庁・民間企業に対するサイバー攻撃の防衛体制整備。
35. 東京都の空を米軍から取り戻す・首都圏の集団安全保障体制を見直し。
36. 近隣諸国の紛争や破局的災害を想定した都民の命と経済を守る有事法制・モデル条例の策定。
37. 安全保障や軍需産業分野の研究開発支援・学界に蔓延る偏見の改善。
🌾 恋愛・婚姻等の共生生活・性的少数者支援
※ 現在はヘテロが社会の主体である事を公共に認め(右翼を安心させ), その余裕の下に性的少数者への配慮を行う政治指針を宣言化。
38. パートナーシップや相続法制等に係る性的少数者の権利保障モデル条例の策定。
※ パートナーシップに日本語の造語を与えることを目的に研究会を行う、反動保守国学者や左派リベラルの論客もネオ幕府体制の責任もとで幅広く招聘したい。
39. 専門家や当事者の意見を参考に高齢者向けの公的恋愛支援事業を実験的に開設。
40. 既存の公営マッチングアプリ・ブライダル支援等政策の見直しと再構築。
41. ユース(18-25歳を想定)以下に対してのマッチングアプリ補助制度。
🌾 医療・福祉・地域協同・家庭問題
42. 視力矯正器具や歯列矯正等への保険適用・車椅子や補聴器の価格低廉化。ゆくゆくは無償化。
※ 歯を生やせるようになればすぐ保険適用を検討
43. ひきこもり老人を訪問し地域を協同化・社会的包摂を目指す・若年層のアルバイトで高齢者を訪問しスマホ教室とネット普及・生活状況の実態調査。
44. 民間に甘んじた無料塾・こども食堂等の公営化。
※ 都から職員を派遣して実態調査し一定の基準で認可を行い、その場で謝礼。 ※ その後恒久的に経済支援, 半官半民でネットワークをくみ人的支援を拡大 ※ 定期的に児童虐待や裏社会の斡旋等の有無を潜入調査。😈
45. 実態調査のうえ, 都心や下町に関わらず包括的な訪問診療・介護サービス等を拡充。
46. 学校や社内研修に基礎的な救急救命の教育カリキュラムを導入・相互扶助の日本を再建。
47. 地域交流や文化活動を活性化すべく公立小中学校等の空きスペース活用促進。
48. 既にある公園に遊具を拡充・児童の自由と安全を保障。遊閑地の利活用推進。
※ クレーム処理等は我々ネオ幕府が請け負う。
49. 生活保護の取得要件緩和と生活再建・出口支援。給付付き税額控除の試験的導入。
50. 公共施設から迅速・全面・包括的にバリアフリーデザインを実装。
51. 乞食(路上生活者・野宿者・炎上するだろうがこの言葉を使う,いささかの差別的感情を含まない)の住宅支援事業における不合理待遇(いわゆる「タコ部屋」等)の撤廃。
52. 「禁煙」でなく「分煙」。公共喫煙所の増設と依存症支援拡充。
53. 「帰宅困難家庭」の児童のシェルター確保・拡充。
54. 親の孤立防止。財政的支援やシッター利用・保育所等インフラの拡充。
55. 麻酔科医の待遇改善・拡充による無痛分娩・不妊治療等の普及・無償化を都から実践。
56. ヤングケアラーの実態調査・迅速な支援拡充。
57. 一定期間の債務等支払義務の凍結や世間からの隔絶を許容する「隠遁」制度の試験的導入による自殺予防。
58. 共同親権制度移行後の離婚親や子の権利保証に向けたモデル条例案の策定。
59. 犯罪被害者や遺族の情報秘匿や生活再建支援事業の拡充を都から実践。
🌾 環境・公共衛生・都市デザイン
60. 『江戸東京オシャレ特区』構想・ドレスコードの厳格なサービス業種の方でも自分らしい服装等の表現を保障。
61. 炭素繊維等による東京湾浄化・老若男女が利用可能な東京湾に。
※ 一〇年単位の長期計画で研究会に予算をつけて水質浄化に関わる各方面の専門家と企業に助成を。
62. タクシーや通勤通学バスや訪問介護車両や都内を往来する長距離トラック等に向けた電気自動車等の導入支援。
63. 道路にゴミ箱を増設し収集作業も増員・雇用創出。
※ 『乞食』の方々向けに最低でも3日に1度は湯船に疲れる水準の支援体制を迅速に構築。
64. 都内の樹林伐採ストップ・地域経済や文化に無益な再開発の見直し。国土を守る。
65. 引越しや住宅確保等に係る費用分担による近隣県への移住サポート。
※ 漸次地方都市にも移住サポートしたい・全国化したときに地域を蘇らせる。
66. 主に大企業の都外への本社機能移転・人口とリスク分散を段階的に進める。
67. 排除アート・「座らせないベンチ」の全面撤去。小憩できる都市デザインの再建。
68. ユース(12-25最程度を想定)以下に対して公営美術館・芸術施設の入場料無料化。
69. 路上表現・アーティスト等に向けた道路使用許可申請等手続きの簡素化・拡充
70. 官民連携で路上ライブ・イベント等を充実させ,『解放区』の乱立。
🌾 動植物
71. 動物殺処分0の次は都から始める愛玩動物の生体販売全面禁止。
※ ペットショップの店員かわいそうだから動物病院とか生物学研究所に転職もさせてあげて。そのために予算つけよう。 ※ 日本固有種の生物種は緩和したさがある,というかその系統を維持するための研究会や国家機関創設を提唱したい。
72. 特定外来種や有毒の微生物等の実態調査・飼育手段の包括的なデータベースを策定し公開。
73. 生物学系の人材活用・医療分野との連携を強化。
74. 孤立対策に動植物との共生を促進・AI利活用で安全・安定的な飼育体制を提供。
🌾 宇宙開発
75. 軌道エレベーターや公共/民間通信衛星等を想定した宇宙産業への公共投資。
※ 東京から日本〜東南アジアをまたぐ測天衛星網(GPS)を提唱
76. 核融合発電技術への積極的公共投資。
※ 戦時を想定した燃料備蓄
🌾 食糧自給・安全保障
77. 家庭菜園や地域農産・地産地消の促進。
78. 種苗法改正の見直し・食文化の保全。
※ 戦時を想定した食料備蓄
79. 酒税法の見直し・どぶろく文化を再興。
80. 生レバーやユッケ等の規制緩和。
81. 依存症対策や飲酒強制の予防規制を条件に, 飲酒解禁を18歳に引き下げ。
🌾 労働市場制度
82. 新卒一括採用の見直し・企業や経済団体等への協力要請。
83. 官公庁や民間企業の採用基準にポスドク枠拡充。
84. 生涯学習・リカレント教育普及に向けた労働市場改革。職業訓練給付や実施企業への支援等の拡充。
85. 様々な産業分野の企業に対して��給や育休利用の促進。
🌾 汚職・職権乱用の防止
86. 地方議会における縁故的な役職(選管等)の選定過程・給与等の見直し・再編と代替的職務の用意。
87. 刑事収容施設や入管施設内での侮辱や虐待や差別的待遇の実態調査・迅速な改善。
88. 市民オンブズマン制度の創設・拡充による第三者目線の地方議会の監査強化。
89. NPO法人設立や生活保護申請・政治団体含む会計監査の厳格化・責任体制の明確化。
🌾 表現・報道の自由
90. 小池都知事が実施していた様な一部のマスコミやジャーナリスト等の排除に反対・報道と表現の自由を守る。
91. 『表現の自由』の前提として,エンタメ・出版・コンテンツ業界に投資拡充・且つアーティストの食い扶持と表現の場を守り,層の厚さを維持。
92. NHKの過剰な集金を規制・困窮世帯の債務免除・公共の利益となる基礎的なコンテンツは保障するが国民の無償・平等な『知る権利』に配慮。
🌾 スポーツ
93. 『マイナースポーツに光を』・Eスポーツ含む多様な体育会系コンテンツにも積極的に投資。
94. 身体に障害を有する方々が主役であるパラスポーツ分野に投資拡充・宣伝を強化。
🌾 その他
95. 小池都知事の財政調整基金の使途・費用対効果について徹底的に監査。
96. 小池都知事や森本首相も関わる東京オリンピックに関する利権構造や裏金・役員の不審死・作業員の過労死等の真実究明。
97. コロナ禍におけるエンタメ産業や一部の飲食業界・性産業等への差別的待遇の見直し・適切で平等な補償体制の確約。
98. コロナ禍における緊急事態宣言の手続的正当性・費用対効果を徹底再調査。
99. お気持ちベースの『自粛要請』では無く必要な法整備・責任体制を明確化。
100. 多様な業種の方々に配慮し投票所を26時まで開放・且つ開票日を平日にスライドし行政コストを軽減。
2 notes
·
View notes
Text
どうぶつえんvol.17 後記
2016年に始まった“どうぶつえん”と名付けられたこのイベントは、主催者のAokidが声をかけた発表者と告知を見て集まった参加者の人たちが昼下がりの公園の中を移動しながらそれらの発表などを見、体験していく。 当時は中々発表の場がなくお金もない、けれど時間やアイディアはあって、また閉塞的な状況に対して分野を越えたアーティスト間の交流のようものの必要性を日々感じていた。 そんな中、都市の中にある大きな公園であれば交流と発表を同時に行えるイメージが浮かんだ。 それから8年が経過し、コロナ禍やオリンピック、現在も進行中の公園の工事といった様々な変化をこのイベントの定点観測として感じられる。 、、、 公園にやってきて、まず遊ぶ人たちを眺めながらその日起こることを簡単に想像する。 想像しているうちに別の発表者たちが合流して来て少しずつ集合場所に集まってくる。 打ち合わせを発表者間でしながら観覧希望者も集まってきて、誰が参加者で誰が部外者かわからない感じが発生。このイベントの見慣れた景色の一つ。 出発時点では10人を切るくらいの参加希望者が、会を進めていくうちに抜けたり入ったりしながらも30人くらいになった。 初めて参加する発表者も多かった。 PIDAN 公園の音を記録しなさい、 金川普吾 自分についての説明 平野遥 別で展開される緑のロープの展開するスペース→平野さんが書いてくれた記事 萩原雄太 連帯という文字を象形文字へ戻し、そこに書かれたアクションを組み立て直すことから始める 木原萌花 互いの”真ん中”を探しあてる 小西善仁 時間を溶かす、上演 荒井優作 “どうぶつえん”のまた外に開く 山村佑理 ジャグリングの白いボール Aokid
、、、、、
“もしかしたら後日” 木の幹に小さなサイコロの群れが塊となって集まっていて、それは蟻とかみたいでなくて数えられる黒い点と赤い点の総数がその小さな面に刻まれてるのが複数あり、何か別の概念が植物に植え付けられるそんな感じがした。 (それはここでこのタイミングだけで集まった人や周囲にいた人にもたらされる経験ではなく、明日とかそれ以降とかにたまたま公園に訪れた誰かがもしかしたら遭遇するかもしれない。それをこのどうぶつえんの最中に行っている人が、いた。それがたぶんこの日は荒井さんだったんだ。 しかも僕は主催者でありながらその行為をほとんどは見逃していて、終わりに近づいたタイミングで気づくことが出来たのだった。) 、、、、、
どうぶつえん、は大体始まってから最初はみんなで歩いている時間が長くあるがこの日もその最初の時間は長く、その時間、本当にただ集団で歩いているような時間が流れていった。
“向こうの花”
観覧者の1人みやじさんが「向こうに花が咲いているよ」といって先端を歩いていた私たちはどんなだろう、と赤い花を咲かせている木に近づいていった。 木を見上げることが多く、また、虫の声が木の上から聞こえてこない?と言うので耳を木の上方に向けると実際に上から聞こえてくる。 ここでPIDANさんの指示した”音の記録”をしようと向こうからツクツクボウシのような鳴き声があり、観覧者の1人海ちゃんと発表者の荒井さんが半分黄昏ているように見えたそこにカメラを向けた。この写真を見返すことでこの時の音も思い出せる、とそう思った。 “「気づくと緑色のロープが巡り張っている。」” PIDANさんの指示を受け、木の音を記録しようとそこで黄昏る2人の写真を撮った後におこなったパフォーマンスの最中、気づくと自分の行為に集中していた目線が地面に線をひくように伸びたロープに出会い、一瞬思考が惑ってすぐに戻るということがあった。 そのようにして様々なタイミングで”スペース”という言葉を頼りに出発したこの緑のロープのアイディアがそこに採用してもしなくてもO.Kとさえ感じさせる存在感で、配慮からくるのか”緑”という公園に擬態した色がどうにもこうにもにょろにょろ~、くっくっくっとそこに存在していくのであった。 終わった後���とても充実した顔でいた平野さんは僕などが一瞬目に入れた時に遭遇してとるリアクション以上の何かを施策者としてこのささやかなアクションの中で会得していたのかもしれない。
“木の持つ上空と地面の持つ低地” 移動の中で短いパフォーマンスを何度か行う、と宣誓した山村くん。最初のポイントはケッツァコアトル象の近くでヨガの集まりをしている人たちの近くで。今度はさっき、木の上から虫の鳴き声が聞こえると集まった場所で。その前に一度、木の上の音を録音しようとボールに携帯をテープで巻き付けて上空に投げ録ろうとしていた。 高く伸びた木と少し抜けた空を見上げれるそのスペースで短くジャグリングのパフォーマンスを行った。 前日の雨で少し湿ってもいたその地点、ボールが上がってはツカッという音で手のキャッチとなり、ボトッという音で地面に落ちた。 続いてその様子を見ていて聴いていてそこが静かだとわかったのでギターを取り出し僕はパフォーマンスを行い始めた。 座り始めた人の間を縫うように歩く靴の音とギターの音で奏でていきます微かな音を。 で、そのあとは木をちぎったり、ブレイクダンスのスカッと身体を切ったり折りたたんだるする音、で構成し、最後は蛇足かもしれないけど歌を歌った。どうぶつえんの歌は2016年に即興で歌った曲だった。あの頃の勢い(はないが)を冷凍保存した。 “車輪と地面” 参加者の1人の車椅子を押すのは発表者の小西くんだったり鑑賞者の風くんだったり、また名前の知らない人だったり変わっていく。ちょっと車輪が通りにくいところもそのようにしてクリアしていく。 “ぐるぐるする言語” みんなで少しずつ広場の方に行くとたくさんの人たちがグループを作ってただその広場を満喫していた。 何度も見てきたこの流れからの光景に以前よりもそれ自体には慣れていった。 ブルーシートをそこで広げて金川さんの発表は自分についての説明をするというものだった。かねてより自分のことを説明したい、というような回りくねった感じのするアイディアについてこの機会にやりたいという話は聞いていた。 さて、いざ話が始まる。みんなが腰を落として正面に金川さんが、隣に鑑賞者として来ていた渋革まろんさんが座る。まろんさんに話をするのではなく、自分語りのような形で話をする。ジュディスバトラーの本を脇に沿えて。ぐるぐると話を進める。 話が積み上がってはくというよりも、言い方を変えたり、言い淀んだり、話が飛んだり、でもまるで体の中に血が巡るようにぐるぐると巡っているというのはなんとなくわかる。途中、聞いている方が疲れてくるから途中で飛んできた大量のトンボ、を指に止まらせようと複数の人が指を差し出すのがかわいかった。場所を変える人、木に登る人、ぬいぐるみで遊ぶ人、そのタイミングで合流する人。それでも金川さんの話は巡っている。し、気になって耳も目も向ける。 途中、まろんさんを見て話をしそうになった自分を反省し再び意識を自分の方に向けて話す金川さん。 20分を経過し、今度は質問をとってみる。観客として参加していた中国から留学で来ている周くんが「話にはまとめやポイントと呼ばれるところがあるが今回のそれはなんですか?」と聞いた。 僕はむしろその質問を聞いてこれは”日本語(この場合は)、言語を巡る話なのでは”と思った。これはアイデンティティの話であり、それを構築するために使用する言語がぐるぐるし形を変えながら、そのパターンの微妙な違いから再び思考へとフィードバックしていくやりとりのようだ、という風なことを思いました。 もう一回後で話をしたいという風に言って、みんなは笑ってトイレ休憩となりました。
、、、、
15時半過ぎに合流となった木原さんだったが、彼女のダンサーとしての姿勢の軽やかさみたいなものが一緒に連れてこられていると感じた。軽やかな服装というのもあったかもしれないのだけど。踊ってはいないのだけども身のこなしのようなもの?
、、、、 “草っ原をか弱く走る車輪” 金川さんのトークが25分ほど続いたあと、トイレ休憩を挟みつつ萩原雄太さんがぐーっと伸びをしていて、なんかみんな伸びをしたい感じだよ、とストレッチをお願いされる。意外に僕の体はその凝った体で次に行くのを待っていたのだけど数名からの要請があったので本日2回目のストレッチを5分ほど設ける。 少しそれで上空に向かって身体は伸びあがってその後おもむろに萩原さんが喋り始める。 連帯が苦手だ、しかし連帯についてをやろうとしていて、じゃあ連帯という文字の成り立ちに戻り取り組むことなら出来ないか、というようなアイディアだったと思う。 持って来たプリントには”連帯”の文字を象形文字に戻し、成り立ちを図で説明し書かれている。 それを確認し、腰に帯が撒かれていて、車を引っ張っている形を自分たちの身体で代替してやってみたいと思う、やってみたい人?と聞き数人が名乗り上げて、まずは帯の代わりにビニールテープを腰に巻き付けていった。今度は車らしいものとして家で見つけたのがローラーということで、それを紐に結びつけた、笑える感じの弱々しい”連帯”の始まりが見えた。 そして何よりも大事である何のための連帯か。 これは現在、イスラエルによる侵略を受け続けるパレスチナに対しての連帯を見出したいということで今度行う予定だというモノローグによって構成されるガザモノローグを進行中に萩原さんが読むので、それを半分聞きながら前に進んでほしい、という演出が伝えられ、向こうに指された木に向けて一向は動き出した。 一向の進む足取りは、他の公園の”連中”よりも自信がなんともなさげで足はぐらついていて、でも重心を前に投げ出そうと1人ずつの進もう、が垣間見えるし、一方でコロコロとついてくるローラーの車輪は小さなかわいい犬みたいに弱々しくかわいい。
“白 白 白 白 白 白 白 白 白 投げる、” 途中、一行が公園の中心にあたる広場にやってくると向こうでは僕らと同じように何かイベント的に集まり遊んでいるグループや外国人観光客や、少人数ピクニック、恋人たちなど様々な過ごし方がすでにそこに溢れていて、端っこの方でさっきまで萩原さんの発表などをしていた私たちはほんの少しの違和感を持った集団へ向けられる視線も多少感じながら真ん中の真ん中のスペースへ近づいていったが、すでにこの時点でここにふさわしいパフォーマンスを用意して来た人が思い当たらず、何度か発表を重ねている山村くんに相談し、もう一つやってもらうことに。 今回もやはり短めのパフォーマンス。 集団が1列、2列、3列みたいな感じの横並びの列の先に1人、山村くんの背と坊主頭があり、空に向かってボールを投げるとちょうどその並んだ背中たち越しの空にボールが上がっているように見えて、ボールを見ている人たちも視界の中に映るのが美しかった。 その後、たくさん持って来たボールをみんなに渡し、ワークショップが始まった。 身体の部位にボールを乗せると押される感じがあり、それを押し返すことでボールがそこに乗っている状態が生まれる。そのまま少しストップし、周りを見渡すと少し劇的な別の景色が生まれていた。 あともう一つやったのが空に向かって一斉にボールを投げるというもの。 一斉に上に向かって投げるが、投げたボールをキャッチもしなければ他の人が投げたボールにもぶつからないように避けるというルールのもと一斉に上空に向けてボールが投げられた。 「いっせいのせ!」で投げたボールが空に上がって落ちてくるまでの時間は変え難い経験として刻まれた。つしか投げていないはずのボールが上空を見上げると一瞬にしてたくさんになっており、遮ることは何もなくて純粋に放ったものたちを見る時間がそこに存在し、自分が投げたものを判別することがその時間内でし切ることはなく、浴びるように地面に落ちるのを受ける経験。 は、あまりにも自身の何かの欲望を満たすような感じがあった。 、、、、、、、
“真正面に立つことと割ること” ダンサーの木原さんのワークショップは簡潔でシンプルな中に様々な判断を入れれるところがユニークでとても広がりがあると思うものだった。 それは2人の人が正面向きで互いに立ち会って、片方から見える”真ん中”を言い当て、もう1人がそれに対して正面であれはO.Kを出すというもの。 言い当てる際に、体でちゃんと真ん中を調整しながら探すのがどことなくダンス。 しかしフィジカルでクリアしたつもりが、もう少し念みたいなもので探しあてる必要も出てきたりする。 また相手を変えながらやっていくとその都度、その人に対して合わせていく分、自分の体も変形していく感じがある。 同じ真ん中を探しているのだけど、みんなの全体が微妙に違う差が面白いんだと思う。 10分に満たないくらいだった��どもう少し続けても面白くなりそう、
“溶け出した時間はみどりいろに” 17時。あたりは暗くなり始めていて「時間を溶かす」をテーマに掲げていた小西くん。 説明ではこれから時間を溶かすというのをやっていくがすでに溶けている感じもある、と話されていてまさしく、確かにいつのまにかどうぶつえんで過ごした時間は溶け出していて、それによって公園の色も変わっていっているように感じられる時間帯だった。 夕日の色から濃いエメラルドグリーンに。 一本の中途半端な高さで美しい木がたつそこに猫のキャラクターのぬいぐるみと椅子の場所を調整するところから演劇が始まった。 金川さんとは違って、この話は身振りも交えながらフィジカルにも展開される時空間だというのがなんとなくわかって進んでいく。 チェルフィッチュの初期を思わせるような揺らつき。 この演劇というか一方のささやかではあるが、向こうが一方で決められた手順を踏みながら話しているということをなぜか観客としても理解出来、それが改めてこうして時間を経過していくとやはり金川さんの話を聞くのとは全く違う時間が流れる。それはおそらくあのジャグリングとも違う時間だった。だから木と人形と小西くんを中心としながらもその周辺の雰囲気のことがやけに印象に色とともに時間の推移の中で静かに動いていることとして残った。
、、、、、、、
もう終わりかなぁということで17時半くらいとなってみんなで最初のスタート地点とかの方に歩きながら戻っていく。集団で歩く。そのちょっと前に出発する前に、あのサイコロの塊をたまたま見たのだった。帰りながら荒井さんに話を聞くと、やはり今この時間に参加者全員への共有というよりは”明日”とか”どこか”でそれを見つける人に向けての、ということだった。それを聞いてどこか、今日じゃないこの場所のことが想像されながら、歩き、戻っていった。 さて、
“「録音しなさい。」年をとる都市の音” PIDANさんは写真専門学校で僕の身体表現の授業を受講していて、授業ではナラティブなパフォーマンスを紹介していて、それから2年経過しその時よりももう少し渇いたアイデァアに様変わっているように感じられた。 “録音しなさい~”といった強めの語気を含むタイトルだがそれはいわゆる録音に限定していない。 年をとることと、都市をかけていたんだと思うが、確かにさっきしていた音と今している音は時間の中で過去と未来だが、それはほんとに年をとった、という概念にあたるのか。 PIDANはそうか、ピータン、黒い卵という意味なのか。 イベントの後半の終わり部分としてブルーシートの上にみんなで集めた録音や資料を広げて見せ合った。あたりは暗かったのでライトで照らしながら。するとみやじさんが言っていたように、今度は暗くなった公園で林の中では虫の音がたくさん聞こえてきて、人間の声よりも虫たちにとってメインの場所だというのがわかる。ある人は写真で、ある人は聞こえた音を頼りにドローイングとして抽象的な記録、ある人は録音を聞かせてくれて、僕は写真から聞こえた音を思い出す形で撮った写真を見せた。 、、、、 終わってみる��多く感想をもらうが、言葉を紡ぐ、聞くということを言っている人が結構いた。 、、、、 “後日、記録を編集する中で” スチールを担当した宮川知宙くんからの記録写真が送られてきて最初にチェックすることができるわけだけども、いつも企画に対しての記録写真が送られて見ると、知っていることの写真を見るというのは関係ないものを見るのと違って、解像度が上がった状態で見ることができて、いつも幸福を感じる。前に食べて美味しかった料理がなぜか写真で見ても美味しくてにやにやしてしまう感じ。 写真の中には人の表情を写したものもあれば、動作を切り取ったものもある、また転機となったかもと推測されるようなアクションやアイテム、作家の発表が並び替えられるというよりもどうぶつえん写真を通しては鑑賞者は、再びフラットにその写真を見ていくという別のルートを経験することになる。 映像を頼んだ関さんは1月にライブハウスで出会った友人の友人でたくさんのバンドのサポートを務める人気な人。そして本人はパティシエでもある。 最初から最後まで見てくれた観客の1人に彼のバンド仲間がいた。また終わったあとの代々木公園での打ち上げに続々と仲間が現れてパーティーに加わるのがとても楽しかった。 一曲ずつ歌い合ったりして。 この日は僕は20時半に帰った。もう少しパーティーは続いたのかな?非常に有意義な代々木公園での時間をみなさん、本当にありがとうございました。 Aokid 2024年10月9日
0 notes
Text
2030年の暮らしがどうなるか予想したい方へおすすめの本のご紹介~2030年:すべてが「加速」する世界に備えよ02
New Post has been published on https://senor-blog.com/2030%e5%b9%b4%e3%81%ae%e6%9a%ae%e3%82%89%e3%81%97%e3%81%8c%e3%81%a9%e3%81%86%e3%81%aa%e3%82%8b%e3%81%8b%e4%ba%88%e6%83%b3%e3%81%97%e3%81%9f%e3%81%84%e6%96%b9%e5%90%91%e3%81%91%e3%81%b8%e3%81%8a/
2030年の暮らしがどうなるか予想したい方へおすすめの本のご紹介~2030年:すべてが「加速」する世界に備えよ02
皆さま、こんにちは。未来に繋がる情報を研究し発信するブログを運営する「みらいものがたりラボ」代表のせにょです。
本ブログでは、皆様の中で現在生じている問題を解決し、明るい未来へつなげる本をご紹介します。具体的には、週一回程度の頻度で、皆様の問題を解決するうえでお役にたつ本を1冊ピックアップし、簡単に解説します。 現在、未来予測プロジェクトが進行中です。未来予測プロジェクトでは、これから先の2030年~2050年までの未来を予測する本を解説して、皆さまとともに未来の物語に向けたトレンドを共有してまいります。 前回は、一冊目「2030年:すべてが「加速」する世界に備えよ」の解説1回目で、VUCA時代に変化が加速する理由を解説しました。今回は、「2030年:すべてが「加速」する世界に備えよ」の解説2回目です。 解説は以下3点を中心に私の意見としてご紹介します。
どんな問題が解決できるか?つまりどんな人におすすめか?
どうしてこの本でその問題を解決できるのか?
問題解決のため我々は具体的にどう行動すべきか
それでは、本題に入りましょう。
【2030年の暮らしがどうなるか予想したい】でお困りの方へおすすめの本【2030年:すべてが「加速」する世界に備えよ】
【2030年の暮らしがどうなるか予想したい】でお困りの方へおすすめの���は、【2030年:すべてが「加速」する世界に備えよ】です。
2030年:すべてが「加速」する世界に備えよ
以下でおすすめの理由を解説します。
本書で【2030年の暮らしがどうなるか予想したい】を解決できる理由は【生活カテゴリー別にテクノロジーの発展のマップを自分の頭の中に作れる】から
【2030年:すべてが「加速」する世界に備えよ】で、【2030年の暮らしがどうなるか予想したい】を解決できる理由は【生活カテゴリー別にテクノロジーの発展のマップを自分の頭の中に作れる】からです。 本書の第一部では、変化が加速する理由を説明するために、9つのエクスポネンシャルテクノロジーと変化を加速する7つの推進力を解説しました。本書の第二部ではこれらが要因となり技術変化が加速した結果、2030年に我々の暮らしがどう変化するのか?を説明します。具体的には、買い物、広告、エンターテインメント、教育、医療、寿命延長、保険、金融、不動産、食料の生活カテゴリー別にテクノロジーの発展のマップを自分の頭の中に作るように説明をします。以下順番にご紹介します。
買い物の未来
2030年我々の暮らしがどう変化するのか?のご紹介の1つ目は買い物の未来です。 本書では、まずアメリカにおける小売業の発展の経緯を紹介します。具体的には、小売業は、1886年創業で通信カタログ販売で発展した「シアーズ」にはじまり、1980年代に効率的に安く売る戦略で一世を風靡した「ウォルマート」にとって代わり、現在は、eコマースの巨人「Amazon」が圧倒的な強さを誇ります。以上からわかるように小売業は「新たな経済的パラダイムシフト」の震源地です。ですので、今後10年で、買い物という体験がまるで違ったものになるでしょう。 小売業一つ目の未来は、AIによる「デジタルアシスタント」です。具体的には、AIが個人秘書のようになり、自分の好みを知り尽くしたAIに何が欲しいかを伝えるだけで「まさにこれが欲しかった」というものが手に入ります。
小売業二つ目の未来は、レジ係が消えた無人店舗です。例えば、無人店舗で��、以下のステップで買い物が完了します。
客はお店に入るときスマートフォンでQRコードをスキャンする
カメラが通路を移動する客を追跡する
陳列棚に埋め込まれた重量センサーが商品の動きを追跡する
客は欲しい商品をかばんに入れる
買い物代金は、客が店のドアを通る時、事前登録した決済アカウントに請求される
小売業三つ目の未来は、ストアロボットです。例えば、宅配ロボット、ドローン配送、在庫補充用ロボット、商品を仕分け・包装・出荷する倉庫ロボットなどが実用化されています。 小売業四つ目の未来は、3Dプリンタです。そして3Dプリンタが小売業にもたらす4つの変化は以下です。
サプライチェーンが消える:自身で購入した原材料で小売業自ら印刷する。メーカー、卸売、流通業者が不要になる。
ゴミが消える:小売業者が必要な材料を必要なだけ使用する
交換部品が消える:機械の交換部品をその場で印刷する
商品はユーザーがデザインする:3Dプリントに入力するデータをユーザー自身がデザインする
小売業五つ目の未来は、「エクスペリエンス(体験)・エコノミー」です。将来のショッピングモールは、洗面所のスマートミラーに顧客にあわせた栄養や水分補給のコツが表示され、眼球スキャナーやAIが顧客を識別して過去の購入履歴に基づき最適な買い物ルートを提案する、マジックミラーが新商品を試着した姿を見せるなどの体験する場所となるでしょう。さらにVRヘッドセットをつけることで、これらの体験がバーチャル空間に置き換わり、ショッピングモールそのものが不要になるでしょう。
広告の未来
2030年我々の暮らしがどう変化するのか?のご紹介の2つ目は広告の未来です。 1960年代、広告業界は紙メディア、テレビ、ラジオ広告が牛耳っていました。やがてドットコム革命がおこり、クラシファイド(告知を一覧形式で表示する)サイトで新聞の案内広告、バナー広告で雑誌広告、ネットフリックスなどの動画配信サイトでテレビ広告がそれぞれ駆逐されてきました。そして、現在は、SNSマーケティングが隆盛しています。しかし、本書ではSNSマーケティングは10年以内に消滅すると予測します。その理由として広告の未来を紹介します。 広告の未来一つ目は、「空間的WEB」です。ARメガネを装着すると現実世界に重ねてパーソナライズされた双方向のデータが浮かび上がります。その結果、広告はSNSで展開されるような二次元の画面の呪縛から解放されます。 広告の未来2つ目は、「ビジュアル検索機能」です。具体的には、ARカメラを向けると画面内の商品を自動認識し、すべての商品に購入リンクを付加します。その結果、SNSで広告媒体を見る必要がなくなります。 広告の未来3つ目は、「ハイパー・パーソナリゼーション」です。パーソナリゼーションがさらに進んだ結果、AIが買い物の意思決定を担います。具体的には、AIがあなたのゲノム、生活用品のストック、趣味・嗜好に合わせて自動で買うものを決めて実行します。その結果、SNSでのあなたの行動履歴をもとに商品をアピールする必要がなくなります。
エンターテインメントの未来
2030年我々の暮らしがどう変化するのか?のご紹介の3つ目はエンターテインメントの未来です。 1999年、「ネットフリックス」は、インターネットを使って自宅のソファからDVDを注文するというサービスを開始、当時レンタルビデオ大手だった「ブロックバスター」を駆逐し、現在は会員数1億3700万人で、動画ストリーミング市場シェア51%、売上高45億ドル(6,750億円)まで成長しました。これがエンターテインメントの現在地ですが、エンターテインメントの未来は今後さらに拡張していきます。 「誰が」「何を」「どこで」エンターテインメントを提供するか?の観点からご紹介します。 エンターテインメントの未来の一つ目は、「誰が」コンテンツを制作するかが変わります。現在は、視聴者が自ら動画コンテンツを作成し公開する「Youtuber」が増えています。しかし、今後は、AIの力を借りて映像作品を制作する人が増えるでしょう。(本書で指摘はないですが、2024年現在生成AIが登場しています。) エンターテインメントの未来ニつ目は、「何を」コンテンツを中身として制作するかが変わります。具体的には、「完全没入型エンターテイメント」と「感情コンピュータ」です。「完全没入型エンターテイメント」は、360°のVRゴーグルを付けて楽しむもので、現在はグローブ、椅子、超音波、全身スーツで触覚を再現し体験価値を高める研究が進んでいます。「感情コンピュータ」は、AIが私たちのこれまでの経験、神経生理学的反応、現在地、社会的選好などから気分を判定し、瞬時に最適なコンテンツを生成します。 エンターテインメントの未来三つ目は、「どこで」コンテンツを楽しむかが変わります。これまではスクリーンで楽しみましたが、今後は「ARメガネ/ARコンタクトレンズ」、さらに「BCI」へと変わるでしょう。「ARメガネ/ARコンタクトレンズ」は、ヘッドアップ表示装置の機能を持ち、現実世界の上に新しい情報のレイヤをのせます。「BCI(Brain Computer Interface)」は、意識はあるが体が麻痺している患者の頭皮から脳波を読み取り、手を使わず脳で制御するインターフェースで、将来私たちの気分や脳に合わせて、コンテンツをカスタマイズできる可能性があります。
教育の未来
現在、教育は量と質両面で崩壊しています。量の面では、2030年に世界中で6,900万人の教師が不足する結果、2.63億人の子供達が教育を受けられません。質の面では、現在の教育が、標準化された製品を作る工場労働者を排出する目的で時代のままでとどまっている結果、教育内容が大人になってから生きる上で全く必要ないものになっています。本書では、このような問題の解決策として教育の未来を紹介します。 教育の未来一つ目は、「Android教師」で、量の面における教育の問題が解決できる可能性があります。例えば、ある社会実験によると、発展途上国の僻地にある村の子供向けに、ソーラー発電機、簡単な教育コンテンツをインストールした安価なタブレット端末を置いたところ、何も教えていないのに、5日でアプリを使いこなし、2週間で文字を覚え、5か月後にはOSをハッキングするほど教育効果がありました。一方、世界中で毎年10億台のAndroid端末が生産され、多くの人が古くなったAndroid端末を買い替えます。ですから、例えば、この問題解決のために、我々が毎年廃棄しているAndroid製スマートフォンにこれらの教育コンテンツをインストールして、教育を受けられない2.63億人の子供達に無償で届けるという選択肢が考えられます。 教育の未来二つ目は、VRとAIで質の面における教育の問題が解決できる可能性があります。VRを用いた教育は、従来の教育に欠けていた共感力などの感情的スキルを伸ばすことができます。例えば、VRゴーグルをつけて高齢者ホームレス女性として過ごしてみると彼女たちへの共感が高まります。また、AIを用いた教育では、個人にあわせてカスタマイズ可能な学習環境を構築できます。センサーを使って生徒のエネルギーレベルや感情をモニタリングし、成長を促すための最適な学習環境を提供します。
医療の未来
2030年我々の暮らしがどう変化するのか?のご紹介の5つ目は医療の未来です。 現在の医療システムは、ヘルスケア(健康の維持)ではなくシックケア(病気の治療)が主となっています。具体的には、すべてが事後対応となり、非効率で非常にコストが高くなっています。例えば、医者は、責任を逃れるため、本来であればする必要の治療に年間2,100億ドル(31.5兆円)を使います。また、新薬の開発では、実用化されるのは5,000個に1個の割合で、薬一個当たりの開発期間は12年、薬一個当たりの開発費用は25億ドル(3,750億円)となっています。その結果、アメリカを含む多くの先進国でGDPに占める医療費の割合が年々高まています。本書では、このような問題の解決を含めた医療の未来を、予防、診断、治療の観点から6つ紹介しています。 医療の未来一つ目は、「モバイルヘルス」です。「モバイルヘルス」とは、オンデマンドで対応するバーチャルドクターを持ち歩くというアイデアです。この実現には2つの技術要素の発展が関係します。1つ目は、心電図機能を持つApple Watchのように、かつて数百万ドルした医療機器がポータブルでウェアラブルになっていること。2つ目は、AIに支えられた医療用チャットボットが様々な症状を診断できることです。その結果、常時オン、常時監視型のスマートフォンがあなたのかかりつけ医になります。 医療の未来二つ目は、「遺伝子治療」です。「遺伝子治療」は、DNAスクリーニングを受けたのち、32,000種の遺伝性疾患にうち半分を占める1塩基対の不具合を、ゲノム編集技術CRIPERで修正することができるようになります。 医療の未来二つ目は、「ロボット外科手術」です。「ロボット外科手術」は、複雑な組織を見通せるマルチスペクトルカメラを備えた、AIを搭載し人間の医師の5~10倍の速度で組織を縫合できる自立型ロボットが、定型的な外科処置を現在の数分の一のコストで遂行する結果、国民の医療費負担が大幅に安くなります。 医療の未来三つ目は、「細胞医療」です。「細胞医療」では、世界の死因の第二位を占めるがんにおいて画期的な治療法が研究されています。そこには二つの技術要素が関係しています。一つ目は、2000年にヒトの胎盤(プラセンタ)に幹細胞が豊富に含まれることが発見されたことです。二つ目は、患者の白血球を採取しCAR-T細胞を分離してがん細胞を見つけて殺す遺伝子改変をして患者の体内に戻すがん治療法であるCAR-T細胞(キメラ抗原受容体T細胞)療法が開発されたことです。その結果、プラセンタ由来の免疫細胞を用いて万人向けのCAR-T細胞を大量に迅速に製造することで、診断から治療までのリードタイムを数週間から数時間まで縮めることができるとされています。現在、世界中で毎年一億人以上の新生児が生まれますが、その99%の胎盤が廃棄処分されており、これを廃棄せずに活用することでこの治療法を多くの患者に提供することができるでしょう。 医療の未来四つ目は、「AI創薬」です。新薬の開発は、本質的には、薬剤候補物質と薬剤標的(タンパク質)の天文学的な数のお見合いです。薬剤候補物質の90%はムダになり、開発期間は平均10年となる結果、開発コストは120億ドル(1.8兆円)かかります。この問題解決のため、本書ではAIを用いた2つのアプローチを紹介します。一つ目は、特定疾患に効果的な薬剤候補物質の探索です。ニューラルネットワークを互いに競わせる敵対的生成ネットワーク手法で効率化した結果、新薬開発にかかるマンパワーを従来の1/100まで削減し、開発期間を1/80に短縮できるようになります。二つ目は、薬剤標的分子であるタンパク質の立体構造の計算です。これまで、タンパク質の立体構造の計算は、複雑過ぎて既存のコンピュータでは難しいとされてきましたが、AIと量子コンピュータを活用して、この計算が可能となりつつあります。
寿命延長の未来
2030年我々の暮らしがどう変化するのか?のご紹介の6つ目は寿命延長の未来です。 老化の原因は、以下9つの因子が関係します。
ゲノムの不安定性:DNAの複製エラーが修復しきれず蓄積する
テロメアの短縮:テロメア(染色体の両端にある配列。中心部の配列を守る機能をもつ)が短くなり細胞分裂が停止する
後成的変化:環境中の物質に暴露された結果遺伝子が機能しない
タンパク質恒常性喪失:タンパク質のリサイクル能力が低下し有害タンパク質が蓄積する
栄養素を認識できない:細胞が栄養素を認識し吸収できない。例えば脂肪を消化できず中年太りになる
ミトコンドリア機能障害:酸素で食べ物を燃やしエネルギーを得る働きが衰え、活性酸素が増加し、DNAやタンパク質等を破壊する
細胞老化:細胞が分裂能力をなくして、不死化する。いわばゾンビ細胞が蓄積する
幹細胞枯渇:幹細胞が減少した結果、体内の修復システムが機能しなくなる
細胞間コミュニケーション劣化:炎症で細胞間のシグナルが伝わらなくなり、免疫系が病原体を発見できなくなる
本書は、今後テクノロジーが進展する結果しこれらの老化因子が克服される結果、寿命脱出速度(寿命が1年経過する以上の速度で、寿命を一年以上伸ばす技術が登場すること)を突破するとしています。 本書は、その方法として寿命延長の未来を紹介します。寿命延長の未来の一つは「アンチエイジング薬学」です。例えば、免疫抑制剤として知られる「ラパマイシン」は、細胞分裂を促進する物質をブロックすることで老化の影響を緩和します。また、糖尿病の治療薬で有名な「メトホルミン」は、細胞の燃焼を抑えることで参加ストレスを減らし老化の影響を緩和します。また、「Wnt(分泌性糖タンパク質のファミリーで、winglessの略。細胞の増殖や分化を制御する。)リバランス薬」を注射すると、幹細胞を刺激し、新たな組織を成長させることが報告されています。最後に、若者の血液成分のうち「成長文か因子11(GDF11、Growth Differentiation Factor 11)」が、脳内で新たなニューロンを形成を促し、老化に伴う心臓壁の肥大化を逆転させることが明らかになりました。
保険の未来
2030年我々の暮らしがどう変化するのか?のご紹介7つ目は保険の未来です。 保険業は、統計学が支配する世界で、平均値を計算することで成立します。具体的には、健康な人が支払う保険料が健康でない人にかかる費用を賄います。そこには「大数の法則」が働き、膨大な顧客のデータ、それを集める営業要員、それを分析する統計学者、それを管理する要員が必要で、会社規模が大きい必要がありました。現在、テクノロジーの進化で、統計学をベースとした保険業の前提が崩れつつあります。本書ではそれを保険の未来として紹介します。 保険の未来の一つ目は「クラウド保険」です。「クラウド保険」は、仲介業者がいないピア・トゥ・ピアの保険で、アプリ、DB、AIボットが加入者ネットワークを運営します。加入者は、アプリを通じて保険料を支払い、保険金を請求し、それらをネットワークが承認します。その結果、従来の保険会社のような多くの要員が不要になります。 保険の未来の二つ目は「ライフスタイル連動型保険」です。「ライフスタイル連動型保険」は、AIとセンサーをフル活用し、事件や事故、病気等の事態を予測し予防することで、保険料をダイナミックプライシング(動的価格設定)するビジネスモデルです。
金融の未来
2030年我々の暮らしがどう変化するのか?のご紹介の8つ目は金融の未来です。 現在、フィンテックが進展した結果、世界中で急速にキャッシュレス決済が浸透しています。そこで、それ以外の分野における金融の未来をご紹介します。 金融の未来の一つ目は、マイクロファイナンス「エムペサ」です。エムペサは、ケニアで展開され、銀行口座を持たない貧困層が、携帯電話の通話時間を通貨として送金することができるサービスで、爆発的に普及し現在��10か国で3000万人が利用しています。 金融の未来の二つ目は、「クラウド融資」です。「クラウド融資」は、AIを使って大勢の人が集まり金融情報とリスクを共有することで、ピア・トゥ・ピアの融資を実現しました。
不動産の未来
2030年我々の暮らしがどう変化するのか?のご紹介の9つ目は不動産の未来です。 不動産の未来の一つ目は、「VR不動産プラットフォーム」です。「VR不動産プラットフォーム」では、あなたはソファに座りながら物件探しをします。あなたが希望する条件を不動産AIに伝えると、基準にあった物件をVRヘッドセット内に表示します。あなたは、仮想世界にある物件内で壁紙の色を変える、家具の配置を変えるなどを自由にシミュレーションすることができます。 不動産の未来の二つ目は、立地という概念がなくなるり「近接性」が重視されるようになることです。近接性とは、自宅がショッピングセンターや職場などに近いことを指しますが、自動運転、空飛ぶ車、ハイパーループ等の交通手段の発展により、あらゆる場所が「近場」になる可能性があります。 不動産の未来の三つ目は、「水上都市」です。「水上都市」は、現在人類は直面する3つの課題、海面上昇、人口爆発、生態系の危機に対する解決策として提唱されています。具体的には、海の上に浮遊式プラットフォームを浮かべてその上に都市を建設します。ウォーターキャプチャー技術で飲料水を確保し、温室、垂直農法、養殖業業で食料を確保し、太陽光、風力、潮力で電力を賄います。必要な物資はドローンが本島から輸送し、仕事の会議もアバターが出席すれば島の上での生活が可能となります。
食料の未来
2030年我々の暮らしがどう変化するのか?のご紹介10個目は食料の未来です。 食料を生産する根本的な方法は、植物が、太陽光から炭水化物(糖類)というエネルギー源を合成する光合成です。そして、食料を生産する農業は無駄のかたまりです。地球表面に到達した太陽光のうち光合成に使われるのは1%以下、生育した食べ物は生産地から家庭の食卓まで平均3,200kmを輸送され環境に負荷を与え、腐敗や食べ残しで食事の40%が廃棄(つまり食品ロス)されます。 このような農業の無駄を解決する方法として、本書では食料の未来「垂直農法」を紹介します。「垂直農法」とは、広大な土地ではなく、都市部の高層ビルの中で食料を育てることです。垂直農法には以下のようなメリットがあります。
都市で育てた野菜を都市で消費するので、野菜が新鮮で栄養価が高い
完全閉鎖型の環境で育てるので、殺虫剤不要で、水の使用量が従来農法と比べて90%減らせる
屋内環境でカメラやセンサーを使い生育条件を最適化することで、単位面積あたりの収穫量を数百倍に増やせる
次に野菜以外の食料つまり食肉の未来について考えてみましょう。2050年に世界の人口は90億人に達すると予想されており、そのとき世界の肉の消費量は76%増加するといわれています。肉という食料を生産する方法は、牧畜業です。牧畜業も無駄のかたまりです。地球上で人間が利用できる土地の1/4で、鶏200億羽、牛15億頭、羊10億���を飼育されています。そして世界の食用作物の80%を家畜が食べています。さらに、食肉生産には世界の水使用量の70%が使われると同時に、温室効果ガス排出量の14.5%を占めます。その結果森林破壊が進み、大量の種が絶滅しています。 このような牧畜業の無駄を解決する方法として、本書では食料の未来「培養肉」を紹介します。培養肉は、以下の方法で作成します。
動物を一切傷つけないバイオプシー(小さな鉗子(かんし)などで組織を採取)という方法で、生きた動物から幹細胞を取り出す
取り出した幹細胞を栄養豊かな培養液に浸す
すべての反応はバイオリアクター内で行う
そして、培養肉は、従来の肉に比べて以下のメリットがあります。
土地の使用量は99%、水の使用量は82~96%抑えられ、温室効果ガスの排出量は78~96%抑えられる
1/4の土地が解放された結果、森林が再生され、二酸化炭素吸収源を増やすので地球温暖化を抑えられる
様々な動物の生育環境が確保される結果、生物多様性が維持される
身体に有益なタンパク質を増やし、飽和脂肪を減らし、ビタミンを加えることもできる
【2030年の暮らしがどうなるか予想したい】解決のため具体的な行動は【本書で紹介した新しい製品やサービス考え方を自分の生活に取り入れてみる】
では、この本を読んだあと、我々は具体的にどう行動すればよいでしょうか?それは、【本書で紹介した新しい製品やサービス、考え方を自分の生活に取り入れてみる】です。例えば、以下を実践してみてください。以下は全て未来につながる行動です。
Amazon Goで買い物する
SNSを見ない日を作る
ネットフリックスの独自番組を見る。
Android端末で教育アプリを試す。
スマートウォッチで心拍数などをモニタリングする。
老化につながる9つの因子につながる生活習慣を改める。
不要な保険を解約する。
キャッシュレス決済を導入する
立地ではなく近接性を意識して不動産を探す
食材のムダをなくす調理法を試す。
最後に本書のリンクを再掲載しますので、購入して実践してみてください。
2030年:すべてが「加速」する世界に備えよ
以上です。最後までお読みいただきありがとうございました。次回は、エクスポネンシャルテクノロジーで起こる脅威やそれによる人々の大移動について解説します。 本ブログでは今後も、皆様の中で現在生じている問題を解決し、明るい未来へつなげる本をご紹介します。
0 notes
Text
天体望遠鏡の架台の寸法を決める
椅子に座って観望するのにちょうどいい高さに調整しました。 平坦な地面の上に設置するならこのままで問題なさそうですが、脚は拡げて踏ん張れるようにした方が安心かもしれません。 鏡筒の長さは約75センチ。 架台に載せて鏡筒を真上に向けると、一番高い部分の地面からの高さが1メートルくらいです。 ドブソニアン架台の底面は36mm厚のパイン材を使っていてそこそこの重さがあるので、重量2.8kgの望遠鏡を載せたくらいだとドッシリと安定してい��す。 注文しているインサートナットが届けば一気に完成に向かえます。 望遠鏡作り、面白いですねー。 CAD、3Dプリンター、木工、金工など異分野の技術を混ぜて作るのが楽しいです。 モノづくり塾では各種体験教室を開いています。 ウクレレキットを使った製作体験、木工旋盤で木の器作り、レザークラフトで革小物作り。秋には拭き漆体験教室も始めます。 塾にい…
0 notes
Text
2024年5月31日
youtube
メリットも課題も見えてきた! 次世代型電動車椅子 バスに乗る時どうすれば? 誰でも自由に移動できる社会に向けて 県バス協会が研修会 広島(RCCニュース)
オシャレで軽くて操作しやすい…そんな次世代型電動車椅子の普及とともに、困ったことも起きているようです。“バスの町”・広島で研修会が開かれました。
広島県バス協会が主催した研修会には、およそ50人が参加しました。
注目されているのは、この次世代型電動車椅子。2012年創業のWHILL社が手がけるもので、デザイン性や操作性をウリに販売台数はここ2年で5倍という勢いです。
ただ、課題も見えてきました。例えば、介助者のハンドルなどがないためにバスの車内に固定するのが難しいこと。
あるいは、こんなことも…。バスに乗り込むスロープの上で前輪が浮き上がって後ろに転倒してしまったのです。
車椅子が安全を保証する傾斜角度は、最大10度ですが、実際の道路事情によっては、それより急なことがあるためです。幸い、けが人はまだいませんが、関係者は危機感を高めています。
広島県バス協会 事故防止対策委員会 玉田和 委員長「私どもの使命としては安全に運ぶというのは使命でありますので、メーカーのWHILL社様と一緒に安全に運ぶためにどうすればいいかっていうのは今後、ちょっと、いろいろ考えていきたいなと」
WHILL 広報 新免那月 マネージャー「みなさん、ユーザーさんにしっかり乗って、外に行って楽しんでほしいっていう気持ちはすごい。ルートは違えど、最終的に目指すところは一緒なので、もっといい移動ができる社会ができるんだろうなというふうに思っています」
どんな人も自由に移動できる社会に向けて、具体的な模索が始まっています。
全国で5万店以上あった「魚屋」=鮮魚専門店が1万店を切った。激変する日本の水産流通(東洋経済オンライン)
鮮魚専門店数は今や全国で1万店を切った(写真:PIXTA)
日本の漁業が危ない。生産量はピークの1984年から7割減。輸入金額も増え、海外勢に買い負けている。持続的な漁業を確立しなければ、消費者もおいしくて安全な魚を食べ続けることはできない。
『週刊東洋経済』6月1日号の特集は「全解剖 日本の魚ビジネス」。特集ではデータによる漁業の「今」や、漁師の実情、企業による養殖ビジネスの最前線リポートなどを取り上げた。
【グラフで見る】「魚屋」=鮮魚専門店数の推移
ここでは激変した日本の水産流通について、北海学園大学の濱田武士経済学部教授が解説する。
日本漁業の発展プロセスにおいて、卸売市場が核となった市場流通が果たしてきた役割は大きい。多様な魚が水揚げされ、卸売市場に持ち込めば何でも販売してくれるし、われわれの食を潤わせてきたからである。
だが今日、その役割に陰りが生じ、市場外流通が拡大している。
漁業生産の現場は漁獲量や魚種構成が日々変動する。水揚げが集中する時期もあれば、しけなどで出漁が限られる時期もある。農業も天候に左右されるが、漁業はそれ以上に自然の影響を受けている。魚の鮮度落ちは農産物より早く、ストックできないことから、漁業者は水揚げ後すぐに販売していくほかない。
市場流通はその特性に合わせ、需要先に素早く流通させる仕組みとして機能してきた。
■産地と消費者の2大市場がある
市場流通は次のようになっている。
全国の主要漁港には産地市場が設置されており、水揚げされた魚がすぐに産地市場の卸業者に販売委託され、競りを通じ高値をつける仲買人に販売されている。仲買人は買い付けた魚について、各地のニーズに合う魚を発泡スチロール箱に���め、消費地市場へトラックで輸送する。
その荷を受けた消費地市場の卸業者は、競り・入札・相対によって仲卸業者や売買参加者に販売し、消費地市場へ買い付けに来る小売業者や外食業者に販売する。産地と消費地で2段階の卸売市場を介したネットワークが全国の漁業者と消費者をつないでいるのだ。消費地市場しかない、青果や花き、肉の市場流通と異にしている。
卸売市場はさまざまな産地から多様な生鮮品を集荷し、需給バランスを考えて相場形成を図り、短時間で大量の生鮮品を販売。出荷者が取りはぐれないように代金決済を短期間に済ませている。
生産者自らが営業活動して商品を小分けし販売するとなると、短時間で終えることができず、代金回収リスクが生じるうえ、高い価格で売れたとしてもコスト割れする。小売業者や外食事業者自らが生鮮品を必要に応じて、各産地から直接集荷するとなると時間を要し、仕入れコストは高くなる。
にもかかわらず市場流通は多段階で、生産者の売値が安いのに中間コストが高く、「消費者は高く買わされている」と主張する人がいる。流通の量や時間、コスト、リスクを踏まえると、それは的外れな話だ。むしろ市場流通は生産者にとっても実需者にとっても安上がりの仕組みなのである。
■鮮魚店が客に魚の知識を伝えていた
だが水産物の卸売市場の経由率は落ち込み続けている。1980年には80%を超えていたが、落ち込み続けて近年、50%を下回るようになった。これはなぜなのか。
水産物とは、いわゆる鮮魚(生魚)や加工品、冷凍品に分類される。中でも市場の流通機構に強く依存し、わが国の中で水産物消費を牽引してきたのは、鮮魚だった。しかし、この鮮魚流通がだんだん縮小してきたため、卸売市場の経由率が落ち込んでいった。
実は「現代日本の魚食文化」は、もともとあったものではなく、市場流通とともに拡大してきた。その中で鮮魚の需要を喚起してきたのは鮮魚店であった。
鮮魚店は毎日早朝に地元の消費地市場に出かけて、そこで地元の消費者のニーズに合う魚を、仲卸業者から仕入れている。旬でない魚や見慣れない魚は安い。そうしたものでも仕入れ、どうすれば美味しく食べることができるか、仲卸から聴いて研究する。このような蓄積があって、店舗では来客に魚の知識を伝えながら、鮮魚需要を喚起してきたのである。
家計の食材別消費動向と鮮魚店数の推移を見ると、1980年代前半の家庭内における魚介類の消費は肉類や野菜・海藻を上回り、最も高かった。鮮魚店の数も5万店超で大きく減っていなかった。市場流通の末端で鮮魚店が魚の需要を喚起し、現代の魚食文化を育てたのである。
■店に並ぶのは、切り身など加工品、定番の冷凍品
ところが1990年代に入ると、鮮魚店が街中から消え、近年は1万店を切る。スーパーマーケットが台頭し、ショッピングモールの出店攻勢によって、ローカルな小売店の環境は激変。大型店に客を奪われてしまい、鮮魚��扱う専門小売店から消費者が離れていった。それでも大型店で鮮魚需要が喚起されればよかったが、鮮魚店のような対面販売は行われなかった。
店頭で売れ残りリスクを回避するため、商品棚が埋められたのは、主として価格訴求力のあるマグロやサケ、サバなど定番の冷凍品や、バックヤードで調理された切り身や刺し身をパッケージ化した加工品だ。冷凍在庫が可能なこれらは消費地市場に頼らず、メーカーから安定的に直接仕入れればよい。こうして鮮魚売場に需要喚起の場はなくなり、卸売市場の経由率は落ち込んだのだった。
世帯状況の変化も関係している。長引くデフレ不況で可処分所得が減り続け、消費志向もモノからコト、情報へと変わる。核家族化で単身世帯も増え、家族規模が小さくなって、料理の機会は減少。生鮮品の素材よりも総菜や調理済みの食材を買う機会が増えた。
鮮魚においては生ゴミが出るし、消費者が求めるタンパク源として水産物にこだわる必要はない。魚と比べて非可食部がない肉のほうが、摂取カロリーとの関係で見ればコストパフォーマンスがよい。
鮮魚店が街から消え、家計における魚の消費は大きく減り、最も消費金額が少ない食材になった。料理屋やすし屋など外食分野は魚の需要を喚起しているが、鮮魚市場の拡大を牽引するまでの力は持っていない。産地の魚価の形成力が弱まるのも無理がない。
1990年代からの円高やデフレによる内需縮小が決定的となり、食品市場は輸入食品が氾濫して過剰供給状態となった。魚価への下げ圧力も強まり、漁業者だけでなく、卸売業者の廃業も加速した。ただ、近年では円安基調が強まり、インバウンドにも日本食ブームが広がっている。皮肉にも日本の消費地市場から鮮魚、それも高級魚が海外へ輸出される時代だ。
市場流通は鮮魚が生命線。それが多様な魚種を供給する日本漁業を支えてきた。鮮魚流通の復興があれば、漁業の未来は明るいが、残念ながら予兆はまだ見えない。
祭りやデモ、道路使用に手数料 愛知県警、6月から2500円徴収(中日新聞)
道路使用手数料6月から祭りなどでも徴収へ 愛知(NHKニュース 5月17日)
愛知県では、全国で唯一、祭りやデモ行進などについて「道路使用許可」の手数料が免除されてきましたが、6月からは手数料を徴収することになりました。
道路交通法では、道路でイベントや工事などを行う場合、警察に届け出て「道路使用許可」を取ることが必要で、警察は手続きに際して手数料を徴収しています。 全国の都道府県警では、申請があった場合は、原則、一律で手数料を徴収していますが、愛知県警はこれまで地域の祭り、デモ行進、演説などについては免除してきました。
こうした中、愛知県が令和2年から進める行財政改革の計画をもとに、県警が業務の見直しを進めた結果、ほかの都道府県警と基準をそろえる必要があることなどを理由に、手数料を徴収することになったということです。 地域の祭り、スポーツの競技会、デモ行進、選挙期間外の演説のほか自動運転車の実証実験などが含まれ、申請ごとに2500円の手数料が徴収されます。
6月1日以降に許可の申請を行った場合に、対象になりますが、国や自治体、公的な団体などが主催するイベント���どは引き続き手数料は免除されるということです。 また、選挙期間中の演説は、申請の必要はないということです。
愛知県警はイベントなどを開催する際��、各地の警察署に確認して欲しいとしています。
0 notes
Text
生存報告と冬の作業環境改善ダイジェスト版
冬の間はあんまりできることがなかったので長年ガラクタ溜まりと化していた部屋を抜本的に改革すべく7ケタの予算を組んで大工事してた。以下ダイジェスト版…
大みそかにPCが壊れたので買い替え、ついでに椅子のキャスターをいまさらながら傷がつきにくいソフトなものに変更。その2週間後に椅子自体を買い替えてキャスターも移植。
ブラウン管モニタ時代の幅70cmしかないPCデスクを廃棄してニトリの120x70cm級に置き換え、PCラックも扱いにくい鉄棒メッシュのものから鉄板のものに変え、机上棚もしっかりしたものをかなり苦労して調達。念願��ダブルモニタ化も成し遂げ、絵などの作業にも堪えうるものになった。
最後にガラクタの山と化していた作業台周りを大改革し、突っ張り棚とスチールラックによる収納とLED照明貼り付けでクオリティが劇的に向上した。ついでに作業台にしていた昭和時代の家庭用テーブル(123x75x64)のゆがみも見つけたので、そのうちこいつも120x70クラスの作業台に取り替えたい。
2月半ばには改装作業も落ち着き、あとはガラクタ溜めと化したプラ製の引き出しを清掃して処分すれば完了なのだがここでエネルギー切れ。チェコのチョコなど買ってお茶を濁していたのだった。
そろそろ雪も解け始めたし、DIYとキャンプの準備を進めていこうかね!
1 note
·
View note
Text
マナーとか生活上のピンチとか
マナーを守るべき場所がある。守るべき場所はいろんな人が同じ目的で集う場所である。場所といって駅、列車内、病院、さまざまある。
マナーにも誤りはある。エスカレーターの片側開けは理屈では誤っている。が、東京や大阪ではやっぱりどうしてもエスカレーターをかけ上がらないといけない人がいる可能性がある。近所では片側あけの文化はない。
で、理屈とかではなく他者にどう配慮してみようか?というのがマナーである。優先席だろうとも、完全に吊り革にぶら下がって頭がガクッとしているような人は、早急に席に座らせてあげたほうがいい。し、トレッキング帰りの服装の人に席を譲る必要はない。(還暦すぎると山に登るのはなんでだろうな)あと、やっぱり中学生より下に見える子供は車窓からの景色を見せるためにも、それなりに座席に座らせつつ自由にさせたい。誰が見ても顔面蒼白な人も座ってほしく、明らかに膝が悪い人にも座ってほしく、「座ったから」と自分の中に閉じこもって音楽を聴きながら寝たふりするのは、うまいことやってると思うが、それは良くない。つうかヤンキーぶって足開いて座ってるやつなんなんだよ。バランス崩したふりして股間にダイレクトグーパンチしてやろうか?と思う。あと、ベビーカーを乗せたい場合は、自分が一本見送ってでもなんとか場所を確保したいし、逆に観光シーズンにベビーカーを乗せたがっているなら、自分が悪者になってでも「ベビーカー乗るんでちょっと詰めてもらえませんか?」と声を出そう。出すんすよ自分は実際。あとまあ、なんか己のすけべ性は別として妊婦をなんか差別するおじさんいるけど、あいつらは絶対に風俗で時間が終わった後に説教する人だと思う。赤子が泣くのは別に元気だなあ、ぐらいなんだが、おっさんの怒声は耐えられない。どっちが不快だろう?
なんというかなあ、スマホ見て音楽聴いてりゃ全部気づかなかったように振る舞えちゃうのがさあ、冷たいよね。バリアフリーがいいことだ!っていうけど、バリアフリーの施設では例えば車椅子の人はただでさえ大変な生活を公共施設でさえ自力でやらなきゃならない。例えばあなたは車椅子で坂道を下るときの介助方法を知っているだろうか?登るときと同じ向きで後ろ向きに下る。なぜか?車椅子レベルなら下るときにずり落ちそうになっても踏ん張る力がない。
自助っつうのは、自尊心は満たすが、人の優しさに触れないのである。という話。ちゃんと頼るべきタイミングで人に頼って、逆に無理だな、と思ったらちゃんと言葉にする。これの典型として、公共のトイレに人がたくさん並んでるときに、「ちょっともうやばいんで、すみませんけど順番飛ばしていいですか?」みたいなことで、そういうささやかだけど結構なSOSを見過ごさないとかさ。あるじゃん。
0 notes
Text
「fabric」を使った例文とその日本語訳を複数示します。
"The artisan carefully selected the fabric for the handmade dress, ensuring both quality and comfort." 「職人は手作りのドレスのために慎重に生地を選び、品質と快適さの両方を確保しました。」
"The history museum displayed a variety of textiles to showcase the evolution of fabric over the centuries." 「歴史博物館では、数世紀にわたる生地の進化を示すためにさまざまなテキスタイルが展示されていました。」
"The team researched innovative fabric technologies to create a more sustainable and eco-friendly product." 「チームはより持続可能でエコフレンドリーな製品を作るために、革新的な生地技術を研究しました。」
"The old chair was reupholstered with a beautiful floral fabric to give it a fresh and modern look." 「古い椅子は美しい花柄の生地で再張りされ、新鮮でモダンな外観に仕上げられました。」
"The fabric of society is woven from diverse cultures, traditions, and shared experiences." 「社会の生地は、多様な文化、伝統、共有された経験から織り成されています。」
「Fabric」は、布地、生地、または構造といった意味で使われます。
0 notes
Text
原村の住所いま鵜鷺棲む
かなり具合が悪かった。そこまで体力を使いすぎた感じもしないが、気圧上昇にここまで左右されるのは、体力量というより、基礎体力が落ちているということだろうか。なんとか不調でも1日4時間は立っていられないと困るので、具合は悪かったが区役所目指して出かけた。こういう時、意味不明にかばんに本とノートと筆記具を遮二無二詰め込んでいくから肩が死ぬのだと思う。無事区役所で諸々の手続をすませ、もう立っていられないと思いドトールで休んだ。ミルクレープを食べて何とか回復し、『差別はたいてい悪意のない人がする』の続き、4章までを読む。途中かなり眠かったのだが、トイレに行ったらしゃきっとしたし、やや体調が回復していた。左どなりに座ったスーツのジジイ2人が(一方は64歳だと言っていた)、なんだか変な会話をしていたので気になった。ニーチェの神は死んだを、ヨーロッパの産業革命や科学革命により神の創造した世界の記述が覆され、その結果神はある意味で死んだも同然、という意味で私はこの言葉を理解していたのだが、彼らはなんというか、そのままの意味で使っているようだった。「あいつは神を信じてたから」「それで死ねたから幸せだよな」「神は死んだじゃないけど(俺らは神を信じてないけど、というようなニュアンス)」「ニーチェとかな」というような雰囲気の会話をしていて、え…?神は死んだという結論に至る経緯をまったく斟酌��ずに、神の存在を信じないこと=神は死んだ、だと思っているのか…?とかなり胡乱な気持ちになり、なんだか恐ろしかった。その2人は会話もあまり噛み合っていないというか覚束なく、仲がいいのか悪いのかよく分からなかった。2人とも小説を書いているらしいが本業ではなさそうだった。64歳と言っていたのではないほうのジジイが電撃文庫がどうこう言っていて、自分の文章は電撃のターゲット層とはマッチしないみたいなことを(関係者に?)言われてなんとかかんとか、と言っていて、こんな年輩の方も今の電撃に応募しようという気持ちがあるのか、とかなりびっくりした(その方も再雇用がどうとかの話をしていたので60は超えていると思われた)。64歳の方のほうは、自分の話に挿絵がつくのはいい、というようなことを言っていて「でも低俗な雑誌ですよ」みたいなことを繰り返し、どうやら官能小説の雑誌に今も掲載作を書いている、というような感じだった。それを電撃云々のジジイのほうは、書き溜めて自分で文庫にして出せば、みたいな頓珍漢なことを言っていたので、何だこの人…となった。神は死んだ云々を言い出したのもこの人で、気持ち悪いな…と思った。でも小説を書いているんだな、と思った。謎だ。小説を書くのもいいが、全般的にもっと社会や世界の仕組みを知った方がいいのでは?と思ってしまったが、それでも定���まで勤めあげたであろう人なのだ。どうやったらこんなあやふやな感じで定年まで仕事が出来るのだろう、もしこれが女性だったら、こんなふわふわした感じでここまで生き抜いてくることはできないだろうな、とか意地悪なことを思ってしまった。全ての物事に対しての見識が曖昧だし基本的に間違っているしその癖相手のことを見下している感じ(謎の自分の優位性を疑わない態度、相手も優しすぎる)で、怖気が走った。というようなことを聞きながら、頭の片隅で考えながら、本(差別はたいてい悪意のない人がする)を読んだ。今日読んだところは、差別される側が保守的な行動を取ると、差別構造を自ら維持することになる、自分の置かれた差別構造に気づけず社会を肯定してしまう(その悪循環で差別は温存・助長される)、というあたりだった。4章はユーモアと侮蔑の話だったが、そのあたりで猛烈に眠くなり、半分寝ていたが、トイレに行って目が覚めた。『客観性の落とし穴』も進めたかったが、あまりにも具合が悪く、もはや文字を追えなかった。そのわりに電車を降りてから、ウーバーイーツよりはましだろうと思い、吉野家で牛すき鍋(単品)を食べた。吉野屋では言動がおっかないおじさんとか、明らかに若い女性店員にだけクレームを言うおじいさんとか、子供の要求を無視し続ける不機嫌な母親(飯が来るまで喋るなという旨のことを言い黙らせていた)とかがいて、結構おそろしいなと思った。それでも、吉野家のおそらく学生バイトの女の子は誰にでも愛想良く笑顔で接客していて、「そんな低い時給でそこまでのサービスを提供しなくていい!」と叫び出したかったが、自分も学生の頃そうだったなと思った。愛想良く笑顔で「相手を圧する」「屈しないことを示す」という戦略もある。それに何より、愛想良く接客している方が自分に「正義」がある感じがして気分がいい。たとえ舐められるとしても、本当に心の底で舐めているのはこっちなのだから別にいい、と思っていた。多くの善良なお客様に対しては愛想良く対応した方が気分がいいし、お客様によって態度を変えるのも変なので、全力で感情労働なるものをしていたと思う。社会人として接客していく中で、そこまで過剰に演技せず、自然体で接客してもいいんだと気づいてからはやめた。最初の接客が200%の感情労働を求めるマクドナルドだったことにも、私の初期接客態度への原因がありそうだ。
深夜のマクドナルドで、全ての店の中に存在するものを掃除し磨いていない部分がないようにする、というタスクがあり、いちばん汚いゴミ箱の中を拭く時は、私は小柄だったので、体ごと入って内側の激しく汚れているマクドナルドのゴミ箱を拭いていた。かなり力がいる、肉体労働である(その他、トイレ、机、椅子、仕切り、カウンター内の各機器、器具、全てを清掃する※深夜客の対応をしながら)。そして接客も全力の笑顔でやっていた。ゴミ箱に潜って中を拭いている時、サラリーマンの40くらいの男性(なんとなく斜に構えている感じの人)が「そんなに頑張らなくていいんじゃない?」と私を気遣って声をかけてくれた。私は、これが私の仕事で、順当に賃金をもらっているので、ただ正当に職務を遂行しているだけで…と思っていたので、おじさんの言っている意味が全然わからず、「え、特に頑張っているとかではないです😄普通にこれタスクなんで…ありがとうございます😄」と困惑しながらも心配ありがとー!みたいな気持ちだった。そのおじさんの気持ち、今ならわかりますね。そんな低い賃金で、そこまで己を削るな。差し出すな。搾取されていることに気づけ。ほどほどに手を抜け。本当にそう言いたい気持ちが今ならわかる。ただ、私は何事も全力で完璧にやり遂げるのが、人間の「ふつう」だと思っていたので、その理路が理解できなかった。ふつうにやる=一切手抜きしない、というのが仕事だと思っていた。その考えは私にその後も根強くあり、自分の本来の力の60%くらいで仕事も何事もこなさなければ生活全体を回せないのだから、全力で仕事をしてはいけないし、誰もそこまで求めていないということをはっきりと言葉にして気付かされたのは、33歳の時であった。かなり最近。嘘でしょ。他の人が、仕事から家に帰ってきた時点で、まだ40〜30%の体力を残しているのが普通で、2%とかで帰ってきて床に倒れるのはおかしいのだと、その時初めて人に聞いて知った。
それから最近は、具合が悪くてもとりあえず仕事に行って、パフォーマンスが低くてもとりあえず勤務時間をやり過ごす、そこに「いる」、仕事をとにかく「(できる範囲で)やる」ということが重要なんだということもなんとなくわかってきた。仕事で他の人に並びたいあまりに、98%の力を出してはいけない。自分は鈍麻で低脳な人間で、非効率でお荷物であるという事実を受け入れ、そういう人間として60%で仕事をこなす。出力パワーを抑える。そうして私生活やほかの活動を維持する。そういうことが長期的に見て仕事を続けることに繋がる。98%の短期決戦だからいつも数ヶ月〜2年でへばっていたのか。なるほど。と思った。生活ができなければ仕事も出来なくなっていく。当たり前だ。その当たり前が全く分からないまま30歳を過ぎていた。というか、仕事の仕方というものを考えている余裕がなかった。どんな時も具合が悪く、体力勝負で、そしていつもいつでも過去の記憶(生まれた家庭の記憶)に苦しめられていた。自分が帰る安全な場所を持たない人間というのは、全ての尺度が異常になりがちなのではないか。価値観が狂っているが、それを狂いだと自覚できない。安心して帰れる家ではない場所で育った人間は、仕事に過剰適応しようとする傾向があるかもしれない。先日友人と話していて思った(高校の同学年の彼女(36歳)は未だに実家に縛られ、金銭もケア労働も搾取され続けている)。その友人もかなり親に洗脳されているが、とにかく家を出ろと、先日100回以上言った気がする。親のことなんてお前が責任持つ必要ない。そんな最低な人間ともう関わるな。外野がいくら言っても、それでも、私たち子供って、親のこと、きょうだいのことが、好きなんだよね。難儀です。
今日はあんスタの天城一彩の誕生日でした。TLが誕生日絵で溢れかえっており、仕事始めの日に生まれるなんてやるなあ!と思った。それで元気づけられている方がいらっしたので。一彩の故郷では仕事始めという概念はないが、誕生日が判明しているということは暦があり、新年という概念はありそうだ。年明けに生まれた子、めでたい。その瞬間を思い、とてもいい気持ちになる。
どんな子供でも、どんな親でも、やはり生まれた時のことを思わずにはいられない。多くの愛情が、もしくは僅かな愛情がそこにはあり、だれかが抱き上げたり、寝かせたり、ご飯を食べさせたりしたのだ。だからみんな、今生きている。残念ながらそうはならなかった子供もたくさんいるが、成人まで生き延びることができた人間は、かならず、養育者やその他の人間にある程度は「生かされて」きたということで、そこに愛情はなかったかもしれなくても、もっともっとそれ以前の、言語化されないなんらかの情は存在した。だれかが子供を抱き上げて、乳を飲ませ、排泄させ、風呂に入れ、着替えさせたということだ。その事実に私は毎時毎瞬新鮮に感動することができる。
2024.1.4
1 note
·
View note
Text
各地句会報
花鳥誌 令和5年9月号
坊城俊樹選
栗林圭魚選 岡田順子選
………………………………………………………………
令和5年6月1日 うづら三日の月花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
草取れば天と地しばし離される さとみ 沙羅咲きて山辺の寺の祈りかな 都 神官の白から白へ更衣 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年6月2日 鳥取花鳥会 岡田順子選 特選句
読み辛き崩し字祖父の夏見舞 宇太郎 滝飛沫祈りて石を積む人へ 栄子 担当医替る緊張なめくぢり 悦子 青葉木菟声を聞きしは一ト夜のみ 史子 黒を着て山法師てふ花の下 すみ子 砂丘拍動遅滞なく卯浪立つ 都
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年6月3日 零の会 坊城俊樹選 特選句
病院の跡へ南風の吹き抜ける 季凜 梅雨の石積むもののふの墓暗く はるか 十薬とは屍を小さく包む花 和子 もののふの山が鳴るなり青葉風 はるか いとけなき蜘蛛も浄土を知りつくし 順子 菩提寺は城を見上ぐや男梅雨 慶月 ナースらの谺を追うて枇杷熟るる 順子 階段をのぼるつま先街出水 小鳥 青梅雨のしづくすべてが弥陀のもの 光子 罠であり結界であり蜘蛛の糸 同
岡田順子選 特選句
墓守のアパート三棟蕗の雨 風頭 眼をうすく瞑る菩薩の単衣とも 俊樹 アトリエへ傾るる大樹枇杷たわわ 眞理子 真夜中の泰山木の花は鳥 いづみ 青梅雨のしづくすべてが弥陀のもの 光子 昼顔は雨の列車にゆらされて きみよ 行き先を告げよ泰山木咲けば 和子 夏菊や南無遍照と一家臣 慶月 梅雨出水過ぎて正気を歩きをり いづみ 青梅雨の真黒き句碑が街映す 小鳥
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年6月3日 色鳥句会 坊城俊樹選 特選句
点ほどの人の生涯芝青し 朝子 青芝にまろぶフレンチブルドッグ たかし 海亀の孵化高精細の大画面 勝利 水郷の蛍のなかに嫁ぎゆく 孝子 子供の日クレーンは空へ置き去りに 久美子 特攻の話し聞く夜の蛍かな たかし 日輪は地球の裏に蛍の夜 睦子 青芝を犯す少年のスパイク 同 黴の中遺されしもの錆てゆく 美穂 舞ふものゝ影をも流し梅雨の川 かおり 袋ごと枇杷をもげよと檀太郎 睦子 亡き父のジャズ沁み込みし籐寝椅子 たかし ハーレムの少年 青芝にいのちの次のスニーカー 修二
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年6月5日 花鳥さざれ会
少年の少女の昔あめんぼう 雪 ふる里の水の匂ひにあめんぼう 同 風みどり故山の空を吹きわたる かづを あめんぼう映れる雲に乗りゐたり 同 水馬水のゑくぼに乗り遊ぶ 泰 俊 名刹に雨を誘ふや水馬 同 売家札とれて漏るる灯蚊喰鳥 清 女 強かに生きて卒寿の髪洗ふ 同 緑陰に栄華の茶室古りしまま 希 落武者の子孫が育て花菖蒲 千代子
………………………………………………………………
令和5年6月7日 立待俳句会 坊城俊樹選 特選句
紅薔薇や三國廓址の思案橋 世詩明 更衣恋に破れて捨てがたし 同 水芭蕉分水嶺の聖なる地 同 夏帽子振つて道草してゐる子 清女 鳴く顔が見たくて覗く蛙の田 同 読み終へし一書皐月の朝まだき 同 鋏手に赤き手袋バラ真赤 ただし 浦人の少年継げる仏舞 同 欲捨てて今日も元気蜆汁 輝一 紫の色をしまずや花蘇枋 同 一番星遠ち近ち蛙鳴きはじむ 洋子 手折りたる酸葉噛みつつ歌ひつつ 同 自転車を押してつつじの坂上る 誠 飛魚の羽ばたき飛べる船の旅 同 風薫る慶讃法要京の厨子 幸只
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年6月10日 枡形句会 栗林圭魚選 特選句
富士見えて多摩横山に風薫る 白陶 朽ちし色残し泰山木咲ける 秋尚 風薫るポニーテールの娘の声に 幸子 日々育つ杏とエール送り合ふ 恭子 夜も更けてたれが来たかと梅実落つ 幸子 余白には梅雨空映す年尾句碑 三無 記念樹の落ちし実梅も大切に 百合子 観音の指の先より風薫る 幸子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年6月12日 武生花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
浴衣着て父似母似の姉妹 清女 香水のひそかな滴人悼む 昭子 髪洗ふ心のしこり解くやうに みす枝 白鷺の孤高に凛と夏の川 清女 梅雨じめりしたる座敷に香を焚き 英美子 知らぬ間に仲直りして冷奴 昭子 夏場所や砂つかぶりに令婦人 清女 明易や只管打坐してより朝餉 同 蟇が啼く月夜の山に谺して 三四郎 白足袋の静かな運び仏舞 ただし 梅雨しとど鐘の音色も湿りたる みす枝 答へたくなきこともあり紫蘇をもむ 昭子 本題に触れず香水帰りゆく 同 水面にゑくぼ次次梅雨に入る みす枝
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年6月12日 なかみち句会 栗林圭魚選 特選句
ためらはずどくだみ束ねバルコニー 和魚 釣堀の揺るる空見てゐるひと日 秋尚 何も手に付かぬひと日や五月雨るる 秋尚 どくだみの清潔な白映す句碑 三無 十薬の匂ひの勝る生家門 聰 どくだみの苞白々と闇に浮く 和魚 五月雨にふくらんでゐる山の湖 怜
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年6月13日 さくら花鳥会 岡田順子選 特選句
目を染めて麦の秋へとなりにけり 光子 短夜の夢も短き目覚めかな 文子 子の植うる早苗の列の右曲がり 登美子 バースデーソングと夏至の雨響く 実加 羅の受付嬢はちよと年増 みえこ 色街の女を照らす梅雨の月 登美子 五月雨真青な傘を買ひにけり あけみ
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年6月13日 萩花鳥会
車椅子頼りの暮し梅雨籠り 祐子 革ジャンに沁みた青春黴生ふる 健雄 玉ねぎの丸々太る五月晴 俊文 亡き夫の捨てられきれぬ黴ごろも ゆかり 雨蛙降り出す庭で鳴き交はす 恒雄 星々に瞬きかへし舞ふ螢 美惠子
………………………………………………………………
令和5年6月16日 さきたま花鳥句会
大胆に愚痴を透かして青暖簾 月惑 紫陽花や小走りに行く深帽子 八草 まな板も這ふらし夜のなめくじら 裕章 夕まぐれ菖蒲田の白消し忘れ 紀花 屋敷林青葉闇なる母屋かな 孝江 鐘供養梵鐘の文字踊りけり ふゆ子 漣の葉裏に返る新樹光 とし江 花手水薄暑の息をととのへり 康子 風薫るいまだ目覚めぬ眠り猫 みのり 花菖蒲雨に花びら少し垂れ 彩香 短夜や二日続けて妣の夢 静子 耳かきの小さな鈴の音初夏の夜 良江
………………………………………………………………
令和5年6月17日 伊藤柏翠記念館句会 坊城俊樹選 特選句
登山者が供華に挿し行く地蔵尊 やす香 蟬一つ鳴かぬ光秀忌を修す ただし 桃色の若き日の夢籐寝椅子 みす枝 村百戸梅雨のしとど��濡れそぼつ 同 空き箱に色褪せし文梅雨湿り やす香 西瓜買ふ水の重さの確かなり 同 薫風や見上ぐるだけの勅使門 真喜栄 そよぐには重たき鞠や濃紫陽花 同 花菖蒲咲かせ半農半漁村 千代子 日の暮れて障子明りに女影 世詩明 香水の女に勝てぬ男かな 同 早苗饗や上座に座る村の長 同 春深し遊び心の雲一つ 雪
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年6月18日 風月句会 坊城俊樹選 特選句
蜻蛉生る山影ふかきむじな池 芙佐子 むじな池梅雨闇の棲むところかな 要 朝まだき甘き匂ひの蛍川 千種 田の隅の捨苗萎れゆく日差し 芙佐子 大方は夏草となる畑かな 秋尚 過疎村に農大生の田植笠 経彦 行き止る道に誘ふ夏の蝶 久 蚯蚓死すむじな池への岐れ道 千種 捩花の螺旋階段傾ぎをり 斉 道をしへ夜は蛍の思ひのまま 炳子 故郷の水田へ草矢打つやうに 要
栗林圭魚選 特選句
蜻蛉生る山影ふかきむじな池 芙佐子 六月の谷戸のすみずみ水の音 三無 蚯蚓死すむじな池への岐れ道 千種 虎尾草より風生まれをり流れをり 久 どんよりと新樹映して濁り池 要 源五郎さ走る田水光らせて 久子 桑の実や落ちては甘く土を染め 三無 万緑の中の水音澄みてをり ます江
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年6月21日 福井花鳥会 坊城俊樹選 特選句
故里の百年の家花石榴 啓子 巣作りの青鷺歌ふ高らかに 千加江 母に詫び言はねばならぬ梅雨の入り 昭子 幹太くなりたる樹々の夏の午後 雪子 衣替へして胸に白すがすがし 同 梅雨の灯に猫の遺影と娘の遺影 清女 寝返りを打ちても一人梅雨の月 同 枇杷啜るこつんころりと種二つ 希子 女子高生混じる一人に黒日傘 数幸 観世音御ンみそなはす蛇の衣 雪 観音に六百年の山清水 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年6月22日 鯖江花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
あめんぼうてふ名に滑る他は無し 雪 九十二の更衣とはこんなもの 同 白鷺のいよいよ白き青田かな 同 蛇の衣こんな綺麗に脱がずとも 同 落椿描ける女人曼荼羅図 同 殉国の遺影と父の日を終へり 一涓 青春に戻りて妻と茱萸を捥ぐ 同 門川の闇を動かす蛍舞ふ みす枝 母の日の花は枯れても捨てきれず やすえ 一番星あちこち蛙鳴きはじむ 洋子 草矢打つ程の親しき仲でなし 世詩明
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年6月25日 花鳥月例会 坊城俊樹選 特選句
紫陽花や伐らねば夜の重くなる 要 打水はインド料理の香をのせて はるか 炎帝の満を持したる神の池 要 炎天へ柏手打てば蹌踉ひし 順子 靖国は蒼くなりけりサングラス 緋路 雨蛙虫呑みてすぐ元の顔 裕章 サングラス胸にひつかけ登場す 光子 魂となる裸電球祭待つ はるか
岡田順子選 特選句
押し寄せる蓮のひとつに蓮の花 俊樹 紫陽花や伐らねば夜の重くなる 要 凡人てふ自由たふとし半夏生草 昌文 蓮原の沖に宮城あるといふ 光子 内堀の夏草刈られ街宣車 要 混ざり合ふ手水と汗の掌 緋路 祭の準備指揮をとる大鳥居 みもざ 水馬ふたつの天のあはひゆく 裕章
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年5月22日 鯖江花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
蛍狩り娘の掌のがれて星となる 世詩明 更衣恋の火種を残しけり 同 少年を仰いでをりぬ青蛙 昭子 うまいとも言つてくれぬが菜飯炊く 同 子よりまづ泳ぎ出したり鯉幟 一涓 夏暖簾廊下に作る風の道 紀代美 喉鳴らし母乳呑む児や若葉風 みす枝 目に見えぬものを脱ぎたり更衣 洋子 青鷺が抜き足差し足田を進む やすえ 一院のかつて尼寺白牡丹 雪 蝸牛角を突いてゐる女 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
0 notes
Photo
【 LAND ARM CHAIR 】(with paper code) [ランド・アームチェア / ペーパーコード編み] ISANAの定番アームチェア。 ウォールナット材・ペーパーコードによる鹿の子編み仕様となっています。 ◎ペーパーコード:一本の紙を撚って(よって)強くし、さらにその撚った紙を3つ合わせて撚ることで、布や革に負けないくらいの強度を持たせた紙紐。 北米産ウォールナット材 / クリアオイル仕上げ / ペーパーコード(鹿の子編み) ************************** #毎日更新してます #436日目 #アームチェア #woodworking #chairmaking #chairdesign #furniture #furnituredesign #ダイニングチェア #椅子張り #ダイニング���ンテリア #ペーパーコード #claftmanship #クラフト作家 #木工作家 #家具工房 #家具デザイン #armchairdesign #イサナ喫茶室 #沼垂テラス商店街 https://www.instagram.com/p/ClqVjjULILj/?igshid=NGJjMDIxMWI=
#毎日更新してます#436日目#アームチェア#woodworking#chairmaking#chairdesign#furniture#furnituredesign#ダイニングチェア#椅子張り#ダイニングインテリア#ペーパーコード#claftmanship#クラフト作家#木工作家#家具工房#家具デザイン#armchairdesign#イサナ喫茶室#沼垂テラス商店街
0 notes
Text
TEDにて
コナー・ルッソマンノ:あなたの心を増強するための強力な新しい脳神経技術ツール
(詳しくご覧になりたい場合は上記リンクからどうぞ)
ニューロテクノロジストであるコナー・ルソマンノは、驚くべき講演と技術デモの中で、私たちが心で外界をコントロールできるようになるかもしれないブレイン・コンピューター・インターフェースの構築について語る。
彼は、脳の活動を記録し刺激する「閉ループシステム」の可能性など、この分野の急速な進歩の可能性について語り、ニューロハッカーのクリスチャン・バイヤラインをTEDのステージに招き、バイオセンシング・ヘッドセットを使って思考コントロール・ドローンを操縦させる。
大学時代にフットボールとラグビーで脳震盪を何度も起こしたことがきっかけで、脳と心の関係にとりつかれるようになった。それから何年も、自分の心の変化を感じていた。
当時、私はコンピューターを研究していたが、ハードウェアを損傷し、ソフトウェアの動作が変わってしまったように感じた。
その後数年間、親しい友人が首に重傷を負い、複数の友人や家族が不自由な精神衛生上の問題に苦しんでいた。私の周りでは、私が心から愛している人たちが、神経系や心の病気に悩まされていた。
パーソンズ大学でデザイン・テクノロジーの修士課程に在籍しながら、このような問題に取り組んでいたとき、友人であり同級生でもある学生が、脳の活動を検出するシングルチャンネルの脳波システムを低コストで構築する方法についてのオープンソースのチュートリアルを見せてくれた。
ハックして、いじって、長い夜を過ごした後、私は初めて自分の脳波がスクリーンを横切るのを見た。そしてその瞬間、私の人生は変わった。
その瞬間、私は自分自身と愛する人々を助けられる可能性があると感じた。そして、自分ひとりではできないことにも気づいた。私には助けが必要だった。
そこで2013年、ブルックリンで志を同じくする友人たちと、オープンソースのニューロテクノロジー企業であるOpenBCIを立ち上げた。
当初、私たちの目標は、内向きの望遠鏡を作り、その設計図を世界と共有することで、コンピューターがあれば誰でも自分の脳を覗き見ることができるようにすることだった。
当初、私たちは脳波計だけの会社だった。脳の活動を測定する脳センサーを販売していた。それが人々の望みだと思ったからだ。しかし時が経つにつれ、私たちの技術を使って非常に奇妙なことをしている人たちを発見した。
ある人たちは機器を胃に接続して腸内のニューロンを測定し、腸と脳のつながりやマイクロバイオームを研究していた。また、義肢装具やロボット工学用の新しい筋肉センサーやコントローラーを作るためにこのツールを使っている人もいた。
また、私がこれまで聞いたこともないような新しいタイプのデータを測定するために、プラットフォームに接続できる新しいデバイスや周辺機器のアドオンを設計している人もいた。
これらのことからわかったのは、脳単体では実に退屈だということだ。脳のデータだけでは脈絡がないことがわかった。
そして我々が最終的に関心を持つのは脳ではなく、心、意識、人間の認知なのである。
筋肉の活動を測定するEMGセンサーや心臓の活動を測定するECGセンサー、アイトラッカー、さらには私たちの周りの世界を測定する環境センサーなどがあれば、脳のデータはより有用なものになります。
しかし、私たちの身体の周りにある器官、つまり感覚受容器は、実は脳よりもデータを収集するのがはるかに簡単であり、また、私たちが実際に気にかけていること、つまり感情や意図、そして心全体を判断する上ではるかに重要であることは間違いない。
さらに、人々が興味を持っているのは、脳や身体から読み取ることだけではないことに気づいた。彼らはまた、さまざまな種類の感覚刺激を通して心を調節することにも興味を持っていた。
光、音、触覚、電気といったものだ。心を記録することと、それを調節することは別のことだ。
脳や身体から読み書きできる複合システムのアイデアは、閉ループシステムまたは双方向ヒューマンインターフェースと���ばれている。
このコンセプトは実に奥深く、コンピューティング技術における次の大きな革命を定義するものである。
平均的なユーザー向けに設計された製品だけでなく、実際にユーザーに適応するように設計された製品があれば、それは本当に特別なものです。
感情や気持ちのデータがどのようなものかがわかり、そのデータをどのように上下させるかがわかれば、AIを使って建設的あるいは破壊的な干渉パターンを構築し、その感情や気持ちを増幅あるいは抑制することができる。
ごく近い将来、私たちは共振的かつ無意識的につながるコンピュータを手に入れ、初めて共感コンピューティングを実現することになるだろう。
2018年、私たちはこれらの学びを実践し、認知探索のための新しいツールの開発に着手した。
2016年にALSで亡くなった私の友人ガエルにちなんで、私たちはこれを「Galea(ガレア)」と呼んでいる。
これはマルチモーダルなバイオセンシング・ヘッドセットでセンサーがぎっしり詰まっている。
ユーザーの心臓、皮膚、筋肉、目、脳を測定することができ、その機能をヘッドマウントディスプレイや拡張現実、バーチャルリアリティヘッドセットと組み合わせることができる。
さらに、非侵襲的な電気的神経刺激の統合を模索している。Galeaソフトウェア・スイートは、生のセンサー・データを意味のある測定基準に変えることができる。
いくつかのセンサーを使うことで、私たちは新しい形のリアルタイムの双方向性と制御を提供することができます。
また、すべてのセンサーを使用することで、ストレス、疲労、認知作業負荷、集中力といった高レベルの精神状態について定量的な推論を行うことができる。
2019年、クリスチャン・バイエルンという名の伝説的なニューロハッカーが私に接触してきた。実は彼は、私たちがキックスターターを始めた当初、最初の支援者の一人だった。
クリスチャンはとても頭がよく、知的で、ハッピーで気楽な男だった。それで、勇気を出して彼に尋ねたんだ。「ねえ、クリスチャン、私たちのセンサーにつないでくれない?」
すると彼は、「君には聞かれないと思っていたよ 」と言った。
それで20分後、彼をたくさんの電極につなぎ、コンピューターに4つの新しい入力を与えた。小さなデジタルボタンで、自発的に操作できるようにした。これでコンピューターへの入力は実質的に2倍になった。
数年後、COVIDのせいで何度も挫折を味わった後、私たちはドイツに飛んでクリスチャンと直接会い、今日ここでデモする最初のプロトタイプを実装した。
クリスチャンはその後、そのプロトタイプを使って何カ月もトレーニングし、ドイツから大西洋を越えてブルックリンの私たちにデータを送り、私たちのオフィスでバーチャル・ドローンを飛ばした。
私たちが最初に行ったのは、クリスチャンの身体に残存する運動機能を調べることだった。そして、彼が最も自発的にコントロールできる4つの筋肉に電極を接続し、それらの筋肉をデジタルボタンに変えた。そして、スマートなフィルタリングと信号処理を施し、これらのボタンをスライダーやデジタル電位差計のようなものに変換した。
その後、4つのスライダーを新しい仮想ジョイスティックにマッピングした。そして、クリスチャンはその新しいジョイスティックと、車椅子を操作するために唇で使っているジョイスティックを組み合わせ、2本のジョイスティックを組み合わせることで、ついにクリスチャンはドローンのすべての手動操作をコントロールできるようになった。
もうその話はやめて、お見せしましょう。クリスチャン。ようこそ。
この際、ドローンで顔を殴られないように、Bluetoothをオフにして、携帯電話を機内モードにしてください。
気分はどうだい、クリスチャン?
クリスチャン・バイエルン:ああ、やろう。
コナー・ルッソマンノ:素晴らしい。これはヘッドアップディスプレイで、クリスチャンのすべての生体データとドローンに関する情報が表示されている。左側にはクリスチャンの筋肉データが表示されている。クリスチャンはこれからドローンの操縦を試みる。クリスチャン、気分はどう?
CB: はい。
CR: よし。ロックンロールだ。さぁ、ロックンロールだ。準備ができたらいつでも。
CB: 準備はできてるよ。
CR:よし、彼女を上げろ。そして今度は、おそらくやってはいけないことですが、観客の上空に飛ばしてみましょう。
よし、実際にやってみよう。会場にいる人たちにコマンドを呼びかけてもらおうと思います。あなたはどうですか?まっすぐ前に。まっすぐ前に。
では、あなたはどうですか?
男:アップ!
CR: 下じゃない。ああ、彼は今、やりたいことをやっている。驚きだ。
よし、戻そう。このドローンを操縦している人が舞台裏にいないことを皆さんに知ってもらうために、今から私がコントローラーを操作します。
クリスチャン。それでいいかい?
CB: ええ。
CR: プラグを抜く。前へ。そして、この男を今着地させる。
CB: 僕の方が上手かったと思うよ
CR:驚いた。
CR:今、コンセントを抜くから、勝手に電源が入らないようにして。完璧だ。
CR:クリスチャンは、体のあちこちにある眠っている筋肉を再利用して、拡張されたインタラクティビティを実現した。
CR:私たちはそれらの筋肉を、今回はドローンにマッピングした汎用コントローラーに変えたが、本当にクールなのは、このジョイスティックは何にでも応用できるということだ。
CR:もうひとつ、本当に素晴らしいのは、運動障害を抱えていない人であっても、体のあちこちに眠っている筋肉が何十個も存在し、それを利用することで操作のインタラクティブ性を拡張・拡大できるということだ。
CR:最後に、バーチャル・ジョイスティックに関連するすべてのコードをオープンソースにします。
CR:このプロジェクトをはじめ、長年にわたって多くのプロジェクトに携わってきた中で、私には際立っていることが3つある。
CR:ひとつは、脳と心を混同してはいけないということだ。感情や緊張、そして心全体を理解するためには、脳だけでなく体全体のデータを測定しなければならない。
CR:二つ目は、オープンソースの技術へのアクセスとリテラシーは、神経技術を社会に導入する際に直面する潜在的な倫理的課題と闘うための一つの方法である。
CR:しかし、それだけでは十分ではない。私たちは、それよりももっともっと多くのことをしなければならない。
CR:ガードレールを設置し、私たちが生きたいと思う未来をデザインすることが非常に重要であり、必須なのだ。
CR:3つ目。クリスチャンのような先駆者たちの勇気と回復力だ。彼らはできないことにとらわれず、不可能が実際に可能であることを証明しようと努力する。
CR:そして、クリスチャン、あなたがいなければ、このようなことは不可能だったのだから、舞台はあなたのものだ。
CB: ああ、やあ、みんな。
観客の皆さん: こんにちは。
CB: 今日ここに来れたことに興奮しています。私は生まれつき遺伝的な疾患を持っていて、運動能力に影響があり、介助が必要です。
CB:障害があるにもかかわらず、私はとても幸せで充実した人間です。私の足かせになっているのは、身体的な限界ではありません。むしろ環境にある障壁です。
CB:私は技術オタクであり、政治活動家です。テクノロジーは障害者に力を与えることができると信じています。
CB:テクノロジーは、誰にとってもより良く、より包括的で、よりアクセスしやすい世界を作る手助けになるのです。
CB:このデモは完璧な例だ。最先端のテクノロジーと人間の好奇心や創造性が組み合わさったとき、何が可能になるかを目の当たりにした。
CB:だから、人々に力を与えるツール、障壁を取り除くアプリケーション。可能性の世界を解き放つシステムを作ろう。それは広める価値のあるアイデアだと思う。
CB:ありがとう。
(個人的なアイデア)
ここで言われる「Powerパワー」は(スターウォーズでのライトサイドのForceフォース)そして、「Forceフォース」は(ダークサイドの方)という前提です。
「この意識のマップは、集合的無意識のエネルギー準位に沿ったネットワーク上にある天然のクラウドコンピューター?」
神道にもある概念、定義では、自然神が最高位だから・・・ちなみに、人神は最低ランクに位置してます。
それと個体である人間の魂と言われる事象が、場の量子論のようにして意識のマップと相互作用を起動させて時間的空間的に共鳴している?
脳は、意識のマップから時空に畳み込まれた太古の偉人の情報を引き出す天然の小型変換装置かもしれない?意識のマップ段階に応じて善性悪性問わず?
マイクロチューブルを経由して、瞬間的にライトサイドのフォースが高まる時、脳にメッセージとしてインスピレーションという形で届く可能性も仮説としてある?
人間は、パワーを高いレベルに底上げできるバイオリズムの上昇下降を繰り返す万物の霊長なため
多神教では、ブッダを初め、仏教に蓄積されたノウハウから努力次第で上昇もしたり下降したりして15パーセントに入ったり入らなかったりします。
例外はあるけど、長生きする老人は、大富豪でなくても200以上になりやすい傾向もあり、経験則から敬老の精神もこれが根拠かも?
そして、200未満の例外的な大富豪の老人もキネシオロジーテストで統計により判別できます(時空を超越するので究極の透明性により隠れることはできません)
インターネットの黎明期にエリックシュミットが提唱、GAFAMの人工クラウドコンピューターは根源がここから来てるかもしれません。
女性の本質を見抜く直観が鋭い根拠もこのインスピレーションのメカニズムが存在してるからという可能性もあります。
最近2024年に、MRIで画像を見た人間の脳活動部位単位で数値化されたデータとChatGPTの各ディープラーニング層で「重みづけ」した数値データの相関関係を比較して
ChatGPTのどのディープラーニング層が、人間のどの脳部位に対応しているか?を特定する研究結果が出始めてきていますが、宇宙際タイヒミューラー理論に数学的に近い感じを感じるインスピレーションがきました。
拡張してさらに、意識のマップとChatGPTの対応するディープラーニング層とMRIで測定した脳部位の数値を比較対応させることができれば?
逆にたどることで、ChatGPTの数値化できる表現能力を活用して脳へきたインスピレーションがどの意識のマップへ脳がアクセスし、視覚化したのかという伝達経路も特定することで
どのような方程式を使えば?または意識のマップの精密さも高められるし、人間のレベルも数値で瞬時に視覚化できるかもしれません。
いままでパワーの高い人間。つまり、預言者からの代弁のみしかルートがなかったけど・・・
人間の脳を経由せずにChatGPTの人工脳に意識のマップからのインスピレーションを代弁してもらえば神の啓示を200未満の人にも人工的に伝えられる可能性が高まります。
でも、エピソード7でも言ってるようにlog10の1000乗分の膨大な訓練がChatGPTに必要になりますけど・・・(2024年時点ではたった20乗位の幼稚で危険な脳)
ちなみにホーキンズ博士は、メンサ会員でした。
<おすすめサイト>
Apple Vision Pro 2024
Macでのボイスコントロールが性能アップしてSiriのテクノロジーの向上にともない「一般」 - 「アクセシビリティ」の音声認識も向上しています(Wi-Fi接続は必須)
Apple - アクセシビリティ(視覚、聴覚、発話、身体機能、認知など)
エピソード9 Episode9 - 各宗教と政治のチェックと指標について「パワーか、フォースか 改訂版―人間のレベルを測る科学 - デヴィッド・R・ホーキンズ Amazon」
エピソード7意識のマップの数値と人工知能を訓練する計算回数が相似?2023
グレッグ・ブロックマン:ChatGPTの驚くべき可能性の裏話
シンシア・ブリジール:パーソナル・ロボットの台頭
ロボットの宇宙空間での活用2019
ヘンリー・エヴァンズ&チャド・ジェンキンス: 人類のためのロボットを!
人工知能にも人間固有の概念を学ぶ学校(サンガ)が必要か?2019
<提供>
東京都北区神谷の高橋クリーニングプレゼント
独自サービス展開中!服の高橋クリーニング店は職人による手仕上げ。お手頃50ですよ。往復送料、曲Song購入可。詳細は、今すぐ電話。東京都内限定。北部、東部、渋谷区周囲。地元周辺区もOKです
東京都北区神谷高橋クリーニング店Facebook版
#コナー#ルッソマンノ#GPT#カーツワイル#概念#倫理#Apple#Vision#ベーシック#インカム#アビダンマ#キネシオロジー#fMRI#一神教#多神教#NHK#zero#ニュース#発見#discover#discovery#障害#drone#ロボット#ADHD#自閉症
0 notes
Text
ビブリオテーカが告げる春
ドラルクがロナルドくんと出会う少し前くらい。 御真祖様と秘密の部屋の昔話。 120パーセント捏造。「ビブリオテーカに眠る春」と対になるおはなしです。
「ビブリオテーカが告げる春」 「ううー寒い。なんでこんな山奥なんかに城をわざわざ建てたんだウチの一族は」 トランシルヴァニアの深い山の奥。切り立つ崖の上。そこには、吸血鬼が出ると噂されている城があるという。 地元でまことしやかに伝えられてきたその城に、かつての主だった吸血鬼が今宵、舞い戻ろうとしていた──という感じに書くと、「なんかカッコイイ導入」みたいで聞こえがいいが、ただの帰省である。 遡ること数日前。その日、ドラルクはひさびさに「ヤサシンクリード2」をプレイしようと意気込んでいたはずだった。 そのドラルクがなぜトランシルヴァニアに帰省しているのか? 簡潔に言うと、「実家で逃走中やろ」という電話が、ドラルクの祖父からかかってきたのである。 逃走中?ヤバイオハザードの間違いでは? 当然、ドラルクは乗り気になれなかった。小5のウルトラマン、小さめのゴジラなどと称されるお祖父様の思い付きに付き合って、無事でいれたことが今まで一度でもあっただろうか。 それでもゲームの話題には好奇心を抱かずにいられないドラルクは、初代QSの1000万台モデルをあげるから、というお祖父様の誘惑に抗うことができなかった。チョロい。 こうしてドラちゃん一生の不覚!などとぼやきながらも、結局ドラルクは実家に帰省することになってしまった──これが事の顛末である。 そしていま、一族を巻き込んだ、もはや無理ゲーと化したろくでもない逃走中がようやく終了し 、満身創痍のドラルクは、城の中をトボトボと歩いていた。 *** 「お祖父様どこにいるのかなあ」 もはや枯れ柳のようにしおしおのドラルク。 ただでさえ疲れているのに、こんなに広い城の中をあてもなく逍遥するなどという自殺行為をしているのは、スマブラ大会のあと、「QS取りに行ってくる」と行ったきりお祖父様が全く帰ってくる気配がないからだった。 「とりあえずお祖父様の部屋で待つとしよう……」ドラルクは呟いた。そのうち見つけてくれるだろう。ドラルクは2階へと続く階段を上る。 相変わらずお祖父様は世界中を飛び回っているようで、その部屋は美しいもの、珍妙なもので──前に見た時よりも──更にあふれかえっていた。よく言えば退屈しない場所だが、その中にエレベーターに呪いをかけちゃう系やばみざわな人形が見受けれらても、ドラルクは見なかったふりをした。 しかし今日は、足を踏み入れた時から、何か奇妙な違和感を感じる。なんだろう。 その正体はすぐわかった。部屋の奥、マントルピースの後ろの壁が、スライドしていたのだ。これはいやでも気づく。 「エッ」 こんなことが偶然に起こるものだろうか?──ところがどっこい、起こるのである。ここはジョークジョークアベニュー。 「ま、まさか私はパーセルマウス持ち?!組み分けはスリザリンか?!」 エクスペリアームズ!ドラルクは恐る恐るスライドした壁の先に進んだ。バジリスクが襲ってこないことを祈る。お祖父様ならやりかねん、南米でチュパカブラハントしてくる人だもの!──そうドラルクは思ったが、その先にあったのは、バジリスクなどというおどろおどろしいものとはまったく無縁の場所──美しい図書室だった。 「なんだ、ここは……」 城の中にしてはめずらしく白で統一された室内。金の植物がやわらかく部屋を飾っている。隠し部屋らしくこじんまりとはしているが、天井が高く作られており、壁にはそれに近づかんと本が並ぶ。 螺旋状の階段は、ゆっくりと弧を描いて2階の本棚へ誘い、繊細な細工をしたキャビネットには、バカラなどのグラスが綺麗に並べられていた。 本の種類はさまざまで、小説から学術書まで、割となんでもあった。吸血鬼とは縁のなさそうなものが多い印象だ。 「うわーストランドマガジン全部そろってる」 1887年11月号のビートンのクリスマス年鑑まで、お祖父様は所持していた。なるほど、この先ウン世紀はホームジアン諸君を悩ますことになるだろう。 部屋の内装からしてすでに200年近くは経っているだろうに、陽が入らないという環境もあるだろうが──よく見ると、本の状態がすこぶる良い。手に取ってわかることだが、埃も積もっていない。部屋中に掃除が行き届いてるようだ。 奥には暖炉とマントルピースがあり、その前にはサイドテーブルがひとつ──それを挟むように2つの革張りの椅子が静かに佇んでいた。おそらく、お祖父様がマメに掃除をしているのだろうが──それにしても、この部屋は一体…… 「おや?」 サイドテーブルの上に何か置かれている。そっと手に取ると、よく使い込まれた、年季の入った丸い眼鏡だった。うん?とドラルクは首をかしげた。 はて、この眼鏡、どこかで── 「ドラルク」 それは、ちょうどドラルクが記憶の糸を手繰り寄せようとしていた時だった。突然響いた声にびっくりしてドラルクが砂になる。もう少しで丸眼鏡を落として割るところだ。すんでのところで最悪の結末を回避して後ろを振り返ると、そこには待ち人、お祖父様が立っていた。 「お、お祖父様!」 ようやく帰ってきた。ちがう、そうじゃない。ドラルクは眼鏡を元の位置に戻しながら、わたわたとした。勝手に部屋に入ったことがバレてしまったのだ。まずい! わざとじゃないです、ちょっと好奇心を刺激されてしまって、と急いであれこれ理由を挙げへつらう。しかしお祖父様は特に表情を変えないまま、いや、怒ってないよと手をヒラヒラさせる。 「はい、これ言ってたQS」 「あっ、えっ」 本当���怒っていないのか……?お祖父様の表情は変わらない。 「あ、ありがとうございます」 ドラルクは、ぎこちなくお祖父様から黒い箱を受け取った。しかし、濃い青のQS本体を確認して、すぐに生唾を飲む。これがあの、幻とさえ言われる、初代QSの1000万台モデルなのだ──オークションにも出回らないという……先ほどの心配はどこへやら。ヒュー!血が滾っちゃう! いやあ、長生きはするものだなー!と、ひとしきりQSにはしゃいでから、ドラルクは図書室のことをようやく思い出した。そうだ、この秘密の部屋の話を聞かねば。 「しかし、いい部屋ですな」 お祖父様の表情が、ぴょんっと明るくなった。 「そうでしょ」 「ええ」 ドラルクが尋ねる前にその答えは自ずと返ってきた。 「友人の部屋」 「ご友人の?」 「そう」 「ほー。お祖父様の友人の部屋……」 お祖父様の友人にしては、ずいぶん真面目そうな…… これ全部ですか?とドラルクが聞くと、お祖父様はそうだよ、と言ってこっくんこっくんとうなずいた。これ全部そうなの?! 「もともとは私のものだったけど──使わないから、あげちゃった」 「はあ……」ドラルクは目をしばたたかせた。「随分と博学なご友人だったようですな」 「うん」 彼は学者だった、とお祖父様は言った。 「楽しかったなあ」そうぽつりと呟いた声が、風に乗って消える。それは明るい響きを含んだ、めずらしく優しい声だったが、それは瞬きの間のこと。 「それより、これから広間でスマブラやらない?プロジェクター買った」お祖父様は、すぐにいつもと変わらない調子に戻って言った。 ドラルクは、お祖父様に友人のことを聞くタイミングをすっかり逃してしまった。そうなればもう、すばやく返事をするのみである。 「あ、いえ、わたしはジョンのパンケーキを焼かねばなりませんので」 考えてる場合ではない。ドラルクが自分に言い聞かせたその間、わずか0.03秒。フラグは全力で回避する。修学旅行の夜であっても、そんな無茶をするやつはいないだろう。 「そっか」 お祖父様はそれだけ言って、それ以上は勧めてこなかった。 「いつかお前も、お前を必要とする誰かに出会うよ」 帰り際に、お祖父様はドラルクにそう言ったが、その言葉の意味も、ドラルクにはピンとこなかった。 だから、信じあい、許しあう心を忘れないで──って、何の話だろう? お祖父様が深紅の瞳を細めた理由も、まるで、何か眩しいものを見るように微笑んだ理由も、ドラルクにはいまいちよくわからない。 「はやく帰ってヤサシンクリードやろうっと」 ドラルクがその本当の意味を知るのは、もう少し後になってからの話である。 そして、お祖父様がそう言った数年後。 「任しときな。夜明けまでにカタつけてやるぜ!」 宵闇に浮かぶ城を見上げながら、銀の髪、青い瞳を夜の下で煌めかせ、赤いコートの男が不敵に笑うのだった。
2 notes
·
View notes
Text
無題
出張して直帰するわ、と申請しておいて、その実その足で出張先の二駅隣にある温泉施設に行って一風呂浴び、休憩室の凭れ椅子に沈みながら松浦寿輝を読んでいた。社会人失格か。合格した覚えもないけれど。「人間は水のほとりに来ると何か生命の源に近づいたような思いがするのだろうか」と書いてあった。浴場を水のほとりと形容するのは無理があるだろうか。サウナと水風呂を三往復して、何か生命の源に近づいたような思いはした。父方の曾祖父は高等遊民だったらしい。敗戦後の農地改革によって土地を失って何やかんや、その末裔たる俺はこうして激務に身を窶し、一介のプロレタリアートに甘んじているのかと思うと遣る瀬無い。よくわからないけどマッカーサーは嫌い。俺の人生は貴種流離譚か。違うか。浴場の出口でキリンの一番搾りを無料配布してた。わーい。
18 notes
·
View notes
Text
萌芽
何かが、私を内側から食い荒らしていく。 小さな生き物だ。蛍のように、私の中で柔らかく明滅を繰り返している。その生き物が、私の肺や、肝臓や、胃や脾臓を齧り、啜り、骨すら削り落としていく。 そうして空っぽになった私の体の中は、その明滅する光に満たされている。彼らは私自身であり、私は、彼らそのものになる。 そういう夢を見る。 あの島から帰ってからというもの、毎晩のように。
§
私がその島を訪れたのは、夏の終わりのことだった。まだ熱を残した風が、遠い海から嵐を運んでくる頃だ。私は生物調査のために貝楼諸島の島をいくつか訪れ、革トランクひとつぶんの標本と、ひと抱えあるノートの束を携えて帰路についていた。 船は、百人ほどが乗れる連絡船だった。貝楼諸島の比較的大きな島々と、本土の港を結ぶものだ。乗り合わせたのは、家族連れが数組と、老夫婦が数組。島の美しい砂浜で、夏を過ごした帰りだろう。 「おひとりですか」 声をかけてきたのは、客室係の船員だった。私は、そうです、と短く答えた。ひとりで乗船しているのは、私だけだった。 「見たところ、学者さんでしょう。何となく分かるんですよ。でも、珍しいですね。大抵は助手のような方とか、学生さんとか連れて、旅行みたいに賑やかなご一行が多いものですから」 「ひとりの方が、性に合っているもので」 天候が変わったのは、昼過ぎだった。 デッキで風に当たっていると、にわかに空が暗くなった。それからいくらも経たないうちに、激しい雨が降り出した。私は慌てて船室に駆け込んだ。船は激しく揺れ、小さな子どもがはしゃいだり泣いたりしていてた。やがて、聞き取りづらい船内放送が、航行の継続が難しくなったことを私たちに告げた。予定していなかった小さな島に、船を寄せるという。 「あの島ですよ、先生」 船員が指さす。窓には雨が叩きつけられ、景色はほとんど見えない。かろうじて、小さな黒い塊が近づいてきているのが分かった。これから上陸する島だという。近づくと、細部が見えてきた。黒く見えていたのは、島に生えている木々だった。その中にぽつりと白く、コンクリート造りの小さな建物が見えた。 「何という島ですか」 私が問うと、船員はありふれた名前を口にした。 「人は」 「今は、誰も。昔のある一時期、研究のために観測所が置かれたそうですが、それだけです。海が荒れるとこうして船を寄せるので、その建物は今も重宝しているんですよ」 どうやら、今夜はそこに泊まるということらしい。 やがて、簡素なコンクリートの埠頭に船が着いた。私たちは必要なものだけを持ち、ずぶ濡れになりながら建物まで移動した。海岸線に沿って、自動車が一台ようやく走れるほどの道が通っていた。海は時化ていた。それとは対照的に、島の内陸部は黒々と木が茂り、静かだった。その中に不意に、小さな光が見えたような気がした。けれどもそれは、すぐに消えてしまった。人は住んでいないというから、何か反射して光ったのか、そうでなければ見間違いだろう。そう思った。 観測所だったという船員の言葉どおり、その建物の屋上には、観測装置のようなものが今も残っていた。鉄製のアンテナもある。いずれも専門外で、私には何をするものなのか分からない。入り口には木製の大きな札が出ていたけれど、風雨にさらされて、何と書かれているのか読み取ることはできなくなっていた。 夕食には、硬いパンと缶詰が配られた。船に、非常用に積んでいるものだという。子どもが騒いで走り回り、親はそのあとを追いかけながら周囲に謝って回るのが見えた。私のところにも来た。うるさくて申し訳ない、すぐに寝かしつけるから、と。別に構わないと答えた。本心だ。近くで他人が何をしていようと、もともと気にならない。夕飯後、しばらくは持ってきた本などに目を落としていたけれども、やがて子どもが寝つき、その親たちも寝るというので、明かりを消されてしまった。 私は、仕方なく外に出た。 寝るには早く、手持無沙汰だったのだ。それに、島の様子が気になった。昔からの性分で、新しい場所に来ると、その土地の植物や、虫や、貝殻を観察し、できれば手に取りたいと思ってしまう。船員の様子から、地元の人たちには知られた島なのだろう。けれども、私はこれまで聞いたことがなかった。定期航路もなく、人も住んでいないから、話題にのぼることもなかったのかもしれない。 雨はいくらか弱まっていたけれども、風は強かった。黒々と海がうねっているのが見えた。これでは、私たちが乗ってきたような小さな船では、どこに流されてしまうか分からないと思った。 海沿いの道を歩いた。外灯はない。持ってきた小さな懐中電灯だけが頼りだ。やがてカーブに差し掛かり、先ほどまでいた建物は、振り返っても見えなくなった。この道はどこまで続いているのだろう。島をぐるりと一周しているなら面白い。時間が許すならば、ゆっくり見て回りたかった。 真っ暗な道をしばらく歩くと、ぽつりと明かりが見えた。はっきりとした、人の灯す明かりだった。民家はないと聞いていた。だから、観測所の関連施設だろうと思った。無人のはずではあるが、それだっていつの情報とも知れない。もしかしたら、今は何かの研究のために、観測員などが滞在しているのかもしれない。それならば、この島のことも詳しく聞けるかもしれない。私はその明かりに吸い寄せられるように近付いてい���た。 古い木造の建物だった。この風雨のなかで、かろうじて無事でいるという風だった。施設とか、家とかいうよりは、納屋といった印象だ。 「すみません」 戸を叩き、声をかけた。 すると、意外にもすぐに向こうから声が聞こえた。 「はい。どうかされましたか」 戸が開き、背の高い男が現れた。まだ若く、一瞬はっとするような整った顔立ちをしていた。けれどもよく見れば、痩せて頬骨が目立ち、どことなく病人のようにも見えた。 私はこの島を訪れた経緯を簡潔に説明した。男はやや同情的な表情で、私の旅を労った。 「中へどうぞ。この先は何もありませんし、雨ですから。少し休んでいかれたらいい」 中には長机とパイプ椅子が四脚。壁には、古い柱時計があった。長机の上にはマグカップがあり、飲みさしのコーヒーが入っていた。男は、私にもコーヒーを淹れてくれた。温かいものを口にしたのは、久しぶりだった。 「この島の由来はご存じですか」 男は問うた。 「由来」 私は、このような島があることすら知らなかったと答えた。 「そうですか」 男は、それは仕方がないというように、どこか憐れみを含んだ笑みを浮かべた。 「かつて大きな星が落ち、この島になったのだそうです。この辺りのほかの島とは違って」 「星」 私は天を指差し、思わずそう聞き返した。 「そうです。流星が降り、海底の岩を砕き、波を押しのけ、高温でこの星の岩石と混ざり合って陸地が生まれたといいます」 私はその光景を想像してみた。どこか幻想的で、にわかには信じられないものだった。 「もしそれが本当なら、この島には宇宙からやって来た物質が多量に含まれているのではないですか。とうに、地質学者や天文学者の研究対象になっていてもおかしくないのでは」 「そのとおりです。実際、何度かそういった人々がこの島に上陸しました。ぽつぽつと、何年か、あるいは何十年かに一度というくらいですが」 男は、まるでその全てを迎え入れてきたかのように言う。 「その人たちは」 「さあ。でも、同じ方が二度訪れることは、ありませんでしたね」 やがて、柱時計が十二時を指した。私は、コーヒーの礼を言った。 「気を付けてお戻りください」 男は言った。 「道中、小さな光が見えても、追いかけてはなりませんよ」 その言葉に、上陸してすぐに目にしたものを思い出した。 「光、というのは」 私は問う。 「よく分かりません。昔ここに来た研究者によれば、この星のものではないそうです」 「この星のものでは、ない」 「かつてここに落ちた流星とともに、遠い宇宙からやって来たのだとか。普段は岩の中にじっとしていますが、その間、無機物を餌に少しずつ成長しているんです。そして、あるとき、萌芽するのです」 萌芽。 「夜の中へ旅立つのです。微かな光を放ちながら空をさ迷い、根を張る場所を探すのだといいます」 「その光に触れれば、どうなりますか」 私は問うた。 「光はあなたに根を張り、あなたもまた、その光となるのです。遥かな遠い星を思い、その距離に絶望し、孤独のうちに生きることになる」 男は、そう答えた。低く静かな、暗い声だった。 私は彼の小屋をあとにし、雨の道を戻り始めた。 小屋の明かりは振り返るごとに小さく、やがて道がカーブにさしかかると見えなくなった。雨は、少し強くなっていた。 ふと、内陸の方に目をやった。 ぽつりと、小さな光が見えた。それは、この島に来てすぐに目にしたものと同じものに思われた。そしてまた恐らくは、男が先刻言っていた光も同じなのだろう。やがて光はひとつ、またひとつと増えていった。遠くに見えていたと思っていたのに、気が付けばすぐそばにも湧き上がるように増えていた。 そうして、しまいに私は、溢れ出る光の中にいた。 雨に濡れた空に、その光は飛び立っていく。 私はただ、その光に見入っていた。 ――追いかけてはなりませんよ。 男の言葉が、静かに頭の中に響いた。けれどもすぐに、雨音に掻き消されてしまった。
§
翌朝には雨は去り、風は穏やかだった。 私は、もといた建物で目を覚ました。与えられた毛布にくるまり、荷物を枕にして眠っていた。どうやって戻ったのか、途中からよく覚えていない。 「船は無事ですよ、先生」 船員たちはすでに起き出して、出航の準備を始めているらしい。昨日声をかけてきた船員は、私が起きているのを見つけると、陽気な声で言った。 「せっかちで申し訳ないですが、朝食の前に出航することになりまして。そろそろ皆さんにも起きてもらわないと」 やがてほかの乗客たちも起き出し、おのおの荷物を持って船に乗り込んだ。そして、船員が全員乗っているのを確認すると、早々に船は島を離れた。 船から見える島は、あっという間に小さくなり、見えなくなった。 そして、私はその島のことを忘れた。
けれどもしばらくして、夢を見るようになった。 あの、光に蝕まれていく夢だ。 あれは無機物を餌に成長するのだという。私の骨や血も、あれのものになったのかもしれない。 時々星を見上げては、懐かしいような気持になることすらある。腹の中は彼らに食い荒らされ、空洞になっている。その空虚さを、私は孤独と感じた。この孤独を抱え、遥かな距離を思い、静かに生きるしかない。あの小屋の男のように。 しかしもとより私は、そういう人間ではなかったか。あるとき不意にそう思った。 いつもひとり何か見えないものを求めていたような気がした。ただそのことに気付かなかっただけだ。 夢ではなくほんとうに、私は彼らで、彼らは私なのかもしれない。 遠い旅の果てに私の中へ辿り着いた光が、今は私の孤独であり、記憶であり、私が求めたすべてでもあった。
(了)
6 notes
·
View notes