#鎺国行
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トレンドまとめ #0042
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鎺国行 日本刀
2023年12月25日 鎺国行(はばきくにゆき)は、鎌倉時代中期に作られた日本刀(太刀)で、伊達政宗の愛刀として知られています。 この刀は宮城県仙台市にある仙台市博物館が収蔵しており、政宗の所用の太刀とされています[3][4]。 来国行という刀工によって作られたもので、大磨上げ(長大な刀を短くすること)のため茎にあったとされています[5]。 December 25, 2023 Habakikuniyuki is a Japanese sword (tachi) made in the middle of the Kamakura period, and is known as Date Masamune's favorite sword. This sword is in the collection of the Sendai City Museum in Sendai City, Miyagi Prefecture, and is said to have been the sword used by Masamune.[3][4] It was made by a swordsmith named Raikokuyuki, and is said to have been attached to the stem for the purpose of dai-maage (shortening a long sword).[5] Citations: [1] https://www.touken-world.jp/search-noted-sword/saneiketsu-meito/54465/ [2] https://meitou.info/index.php/%E9%8E%BA%E5%9B%BD%E8%A1%8C [3] https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%8E%BA%E5%9B%BD%E8%A1%8C [4] https://www.weblio.jp/content/%E9%8E%BA%E5%9B%BD%E8%A1%8C [5] https://www.meihaku.jp/sengoku-sword/favoriteswords-datemasamune/
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山姥切≠長義 イベント
5/3の講演イベントに参加してきた〜〜!
以下レポ。
今回のイベント枠100人にも関わらず応募は1000件近く、枠を180に増やすも急遽次週にもう1回開催決定するほどの人気ぶりだったとか。まじで大興奮なので先に(個人的)驚きポイントをあげておく。
・長義は昭和に入るまで一度たりとも山姥切と呼ばれたことはなかった。所持していた尾張家にすらその認識はなかった。
・蔵帳を生で間近で見れた。
この2点に尽きる。個人的な備忘録として。
まず結論から。
長義は尾張家の蔵帳ではずっと長義とのみ記載されており号に関する言及はなかった。山姥切という号は国広に先についたもの。昭和35年大正から長らく行方不明であった山姥切国広の再発見により、これを見た佐藤先生は長義とそっくりだ、と気づく。昭和37年初めて山姥切という号が本作長義に付けられたものかと言及される(だが断定はしておらずこの時点では号の由来は不明とされている)。昭和41年本間先生の著作により「山姥切は本作長義につけられた号であり、国広は長義の写であるため山姥切国広という号とされた」と断言され、以後そのまま広がった。
よって「山姥切」とは国広にのみつけられた号である、というのが今回の講演での原先生の結論でした。
以下、レジュメとそれ以外の先生の発言も交えて詳細。
◎長義の号について
「本作長義」の蔵帳記録
・最古の蔵帳記録(〜元禄六年)
[尾張徳川家三代綱誠の指料とする為、本阿弥光務を仲介として、1681年度末9月に金百五十両一分で購���。購入時点では折紙付、拵はちゃめちゃ無し。光務が所持していたか、別の人物が所持していたかは不明。]
折紙にも蔵帳にも「山姥切」の表記なし。
・三代綱誠所持刀の蔵帳記録
折紙代金「拾五枚」に対して四割増
①金二十一枚=二百十両で、本阿弥光務へ代金を支払う
②本来金十〜十一枚だった価値をもって四割増にしてもらって、金十五枚=百五十両を支払う
どちらの意図か不明だが、後者ではないかとの見解。
「山姥切」の表記なし。
・1745年成立の尾張家刀剣蔵帳
付属品として鎺(上金無垢下金着)がある事が記載。
名物、号の表記は一切無し。
・1824年成立湾れ刃尾張家刀剣蔵帳
江戸後期に至っても名物、号の表記は一切無し。
・明治5年成立の尾張家刀剣刀剣蔵帳
明治に至っても名物、号の表記は一切無し。
*蔵帳記載の「名物」「号」について
「名物」成立語の蔵帳では、享保名物帳に記載のある名物には「名物」と記載あり。しかも享保名物帳には記載されない御家名物まで「名物」として記載している。名物ではなく単なる「号」のみの刀剣も通称名で記載。手放した名物まで勘違いで注記している(この間違いは明治5年の蔵帳まで間違ったまま踏襲される)。
蔵帳は事務引継ぎ書類でもあるため、間違った記載はそのまま後世に引き継がれる。書かれている内容について、後世の者ではその是非は検証出来ない。
逆に文字として書かれていないのに千振以上あった刀剣の中で、「本作長義」だけ「山姥切」の号があると二百年間口承のみで後世に引き継ぐことは絶対に出来ない。
「本作長義」は、購入してから一度も山姥切と呼ばれることなく(というより、尾張家の者は誰一人その認識したはなく)江戸時代を通じて近代へ継承された。
◎山姥切国広の伝来
①長尾顕長
②北条家旧臣、石原甚左衛門
③関ヶ原合戦に石原より井伊家家臣、渥美平八郎が譲り受ける
④維新後、渥美家が困窮した為、滋賀県ひこね長曽根の醤油屋北村へ質入れする
⑤旧彦根藩氏、三居氏が質請けして所有する。
その後...
元彦根藩主井伊伯爵家所蔵時^◯^関東大震災で焼失したという噂があった。その後行方不明となるが昭和35年、本間順治氏により発見される。井伊家伝来と聞き取り。(新刀名作集の技術を見る限り井伊家が所持した時日はないか?)
◎その後の学術見解
・山姥切が再発見されて二年目に出版された佐藤貫一氏の著作では号の由来は不明とする。号に対する特段��研究がないまま、一説��して「山姥切」号は「本作長義」の刀に付けられた号との見解を出す。
昭和三年:「山姥切国広」が新刀名作集で紹介されるかこの時点でも「本作長義」の写しという認識、伝承はない。
昭和14年:本間順治氏が本作長義を鑑定し、初めてこの刀の存在を知る。
昭和14年9月3日:本作長義、重美指定される
昭和24年2月18日:本作長義、重文指定される
昭和35年、本間順治氏によって「山姥切国広」学術再発見される
昭和37年:佐藤貫一したが、「山姥切」の号は本作長義に付けられていた号の可能性がある事を初めて言及するも、号の由来は不明とする
昭和37年6月21日:山姥切国広学術重文指定される。文化庁は佐藤貫一氏の見解を踏襲する。
昭和41年:本間順治氏の一連の著作により山姥切は本作長義に付けられていた号と断言され、以後踏襲される。
◎結論
以上のことから、山姥切とは国広作の刀剣のみに付けられた号と断定される。
という講演内容でした。
たのしかーった^◯^
これは「山姥っぽく」とオーダーしたらしいカップケーキ。
徳川園。
すごく天気良くて景色も良かった。体調悪すぎたのが悔やまれる。次はひつまぶし食べたい。
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つるぎの屋さんの夜な夜な解説まとめ
前置き
自分の感想ではないです。 ツイッター上の山姥切国広展示についての内容を取得したかったんですが、つるぎの屋さんの夜な夜な解説でいっぱいいっぱいでした。 ただし、引用ツイート以外の地の文は私の適当な感想です。
予習
備前長義及び本作長義について
備前長義という刀工は南北朝時代の備前鍛冶の中でも異色な刀工で正系である兼光系、他に傍系の大宮系とも作風を異にしています。 (在銘と無銘の極めでは弱冠、作風が異なります。そもそも長義在銘の太刀は多くなく10数振、20振は無いでしょう)
— つるぎの屋@日本刀買取専門店 (@tsuruginoya) 2017年2月27日
備前長義の作風は、大のたれで互の目が大小2つとなるもの、華やかで出入りがあり複雑に乱れた皆焼風のもの、乱れがやや小模様で紫陽花の萼(がく)のような形のものなどがあります。
— つるぎの屋@日本刀買取専門店 (@tsuruginoya) 2017年2月27日
本作長義(山姥切長義)の作風は、大のたれ調に互の目を交えて乱れるといった、どちらかというと備前伝になります。 私の印象とすると少し乱れの角が角張っているという記憶にあります。
— つるぎの屋@日本刀買取専門店 (@tsuruginoya) 2017年2月27日
山姥切国広は本作長義の写しとされていますが、明示する資料は現存していません。 状況証拠の積み重ねと実際の刀の比較により、写しであるとされています。
姿について
「山姥切国広」 とても綺麗な姿をした刀ですね。 刀身は上の鋒部分と茎尻の棟方をちょうど垂直にするくらいが一番綺麗にみえます。 刀掛にかけると刀身が縦ではなく横になるのでバランスが分かりづらいです。 自分の頭を90度傾けてみても細かい反り具合や身幅の配分やバランスは感じ切れません。 pic.twitter.com/zOmytJM8ZL
— つるぎの屋@日本刀買取専門店 (@tsuruginoya) 2017年2月16日
刀身の反り具合を見る時には刃区で刃方と棟方を水平にします。 もともとバランスのとても綺麗な刀姿ですが、こうしてみると先に行って反りが強いのが分かります。 南北朝時代の大太刀を大磨上にした刀姿を写しているので、先反りとなり、鎺元での踏ん張りが抜けているように見えます。 pic.twitter.com/SWGGbmur90
— つるぎの屋@日本刀買取専門店 (@tsuruginoya) 2017年2月16日
「山姥切国広」は南北朝時代の大太刀を大磨上にした姿を写しながら、先反り気味で腰元で踏ん張りが抜けつつも茎まで含めた刀身全体では刀姿がバランスが良いので綺麗に見えます。 堀川国広という刀工は新刀随一であり、さらに写し物をさせては他の追随を許しません。
— つるぎの屋@日本刀買取専門店 (@tsuruginoya) 2017年2月16日
本歌(状況証拠)との比較
そのとき界隈に動揺が走った。
(左)山姥切国広 長さ 2尺3寸3分弱(70.6cm)反り 9分3厘(2.82cm) (右)本作長義(山姥切長義) 長さ 2尺3寸5分(71.2cm) 反り 8分(2.4cm) 山姥切の本歌と写しを並べてみました。 2振りの長さはほぼ同寸です。 pic.twitter.com/LpCnyWgPwC
— つるぎの屋@日本刀買取専門店 (@tsuruginoya) 2017年2月16日
(左)山姥切国広 (右)本作長義(山姥切長義) 反りの具合が分かりやすいように刃区で水平にしました。 反りもほぼ同じですが、山姥切国広が9分3厘(2.82cm)、本作長義(山姥切長義)が8分(2.4cm)と国広の方が極くわずかですが大きいです。 pic.twitter.com/GyGFIxZhoZ
— つるぎの屋@日本刀買取専門店 (@tsuruginoya) 2017年2月16日
どうでしょう? 本歌の本作長義(山姥切長義)と、写しの山姥切国広の2振り 刀姿では山姥切国広の方が綺麗にみえませんか?
— つるぎの屋@日本刀買取専門店 (@tsuruginoya) 2017年2月16日
ほぼ同寸で反りも同じ山姥切国広と本作長義(山姥切長義) 実は、反りの配分と先反りが強くなり始める箇所がなど少し異なるのでバランスが違うんですね。 それで山姥切国広の方がバランスが良いので刀姿が綺麗に見えるのです。 pic.twitter.com/CDX6LT11Ub
— つるぎの屋@日本刀買取専門店 (@tsuruginoya) 2017年2月16日
本歌の本作長義(山姥切長義)はあくまで南北朝時代に製作された3尺に近い大太刀です。生ぶの状態では美しい太刀姿をしていたでしょう。 しかし大磨上となって寸法が短くなりました。当然、現在の寸法でバランスがとれるように制作されていないので先反りが強くなりすぎています。
— つるぎの屋@日本刀買取専門店 (@tsuruginoya) 2017年2月16日
写しの山姥切国広は堀川国広が南北朝時代の大太刀を大磨上にした刀姿を想定して製作されています。 先反りでありながら、反りの強くなり始めるポイントを下げ、先端では弱めて、全体でも反らせて、腰元でも力があり、茎でも反っているのでバランスが綺麗な刀姿になっています。
— つるぎの屋@日本刀買取専門店 (@tsuruginoya) 2017年2月16日
姿を合わせながらも微調整を試みるところに本来の美しさを探ろうとしたのかとか、想像が尽きない部分だなあと思います。 わざわざ想定して調整してくるところに妙な拘りを感じたりも。
本歌の本作長義(山姥切長義)と、写しの山姥切国広 大磨上の本作長義(山姥切長義)よりも、私には生ぶの山姥切国広の方が刀姿は完成度が高く綺麗だと感じます。 ただ、これはあくまで個人的な好みなので。
— つるぎの屋@日本刀買取専門店 (@tsuruginoya) 2017年2月16日
切っ先について
オオタチかわいいですよね
「ポケモンGO」のアップデートに伴い、つるぎの屋Twitterアカウントの更新に遅延が発生する可能性があることを深くお詫び申し上げます。#ポケモンGO
— つるぎの屋@日本刀買取専門店 (@tsuruginoya) 2017年2月17日
本歌(状況証拠)との比較
普通に当日夜に更新がありました。 本作長義の圧倒的な写真写りの悪さが光ります。
鋒(帽子)部分を並べてみました。 (左)山姥切国広 (右)本作長義(山姥切長義) pic.twitter.com/i6cQCD4r0h
— つるぎの屋@日本刀買取専門店 (@tsuruginoya) 2017年2月17日
鋒(帽子)部分の拡大 (左)山姥切国広 (右)本作長義(山姥切長義) pic.twitter.com/kcWvfesMVs
— つるぎの屋@日本刀買取専門店 (@tsuruginoya) 2017年2月17日
本作長義について
本作長義の方がふくらはついています。 元来、大太刀だったのでふくらの丸みもあります。 南北朝時代のものはもっと研ぎ減って、ふくらの枯れたものが多いですが、本作長義(山姥切長義)が健全であることを物語っています。 ふくらの丸み(R)が大きいので横手の位置は国広より高めです。
— つるぎの屋@日本刀買取専門店 (@tsuruginoya) 2017年2月17日
それと、通常の刀剣というのは鎬筋を挟んで平地と鎬地の割合が7:3が一般的です�� しかし、本作長義(山姥切長義)のような南北朝時代の太刀というのは鎬地の方が狭くなっています。 8:2まではいきませんがほんの数%ほどでも鎬地が狭いと鋭い印象になるのかもしれません。
— つるぎの屋@日本刀買取専門店 (@tsuruginoya) 2017年2月17日
腰元から茎部分について
本歌(状況証拠)との比較
腰元から茎部分を並べてみました。 (左)山姥切国広 (右)本作長義(山姥切長義) 山姥切国広は生ぶで茎にも反りがあるので力強い感じがします。 本作長義(山姥切長義)は反りがもっとも浅くなっていて力が抜けています。 pic.twitter.com/GtPtjRcgGc
— つるぎの屋@日本刀買取専門店 (@tsuruginoya) 2017年2月17日
銘について
本歌(状況証拠)との比較
茎部分を並べてみました。 (左)山姥切国広 (右)本作長義(山姥切長義) 共に製作年紀は天正18年で、山姥切国広は2月、本作長義(山姥切長義)は5月3日です。 ほぼ同時期に切られているにもかかわらずに少し筆跡が違います。 長義の方が流暢で、国広の方が固い感じがします。 pic.twitter.com/NCFaqx4vmL
— つるぎの屋@日本刀買取専門店 (@tsuruginoya) 2017年2月17日
本作長義について
(左)山姥切国広 (右)本作長義(山姥切長義) 本作長義(山姥切長義)の方は字数も多いのでかなり窮屈であり��掻き通しの棒樋の中にも切り銘しているので相当に難しいです。 しかし、銘字は流暢で伸びやかとなっています。 国広の銘字のなかでも最も名筆といえます。 pic.twitter.com/sbOli0zkzl
— つるぎの屋@日本刀買取専門店 (@tsuruginoya) 2017年2月17日
20年前の話
私は1997年(平成9年)頃から刀剣の勉強を始めました。 ただ、その年に開催された「日本のかたな」展が終わった後だったので「山姥切国広」は私も見たことがありません。 「山姥切国広」と「本作長義(山姥切長義)」の並ぶ姿みたかった。
— つるぎの屋@日本刀買取専門店 (@tsuruginoya) 2017年2月24日
私も見たい
目釘孔について
本歌(状況証拠)との比較
本作長義(山姥切長義)の茎 目釘孔が3つ空いています。 堀川国広が切付銘を切った時点では第1・第3目釘孔が空いていたと考えられています。 真ん中の第2目釘孔は銘文に孔がかかっている後世に空けられたもの。 ただ、第2目釘孔が山姥切国広の目釘孔にもっとも位置が似ています。 pic.twitter.com/wRLI750LIY
— つるぎの屋@日本刀買取専門店 (@tsuruginoya) 2017年2月27日
刃文について
本歌(状況証拠)との比較
(左)山姥切国広 (右)本作長義(山姥切長義) 山姥切国広の物打ちにも大互の目の間に3つくらい谷があり、少し角張っている感じがします。特に3つめの谷がもっとも角張っていて、本作長義(山姥切長義)の谷もここが一番大きく角張っているので意識して写しを製作したのかもしれません。 pic.twitter.com/m9CzE8TFwD
— つるぎの屋@日本刀買取専門店 (@tsuruginoya) 2017年2月27日
備前長義の作風に、互の目に小互の目や尖り刃など頻りに交えて、足・葉がよく入って細かく複雑に乱れ、それが1つの塊のようになったものがあります。 だいたい8~9㎝くらいで形成されます。 それが紫陽花(あじさい)の花のようだと形容されます。
— つるぎの屋@日本刀買取専門店 (@tsuruginoya) 2017年3月2日
本作長義(山姥切長義)と山姥切国広も、この紫陽花(あじさい)の花のような塊になる作風の長義と、その写しになるのかもしれません。
— つるぎの屋@日本刀買取専門店 (@tsuruginoya) 2017年3月2日
花ネタが複数ある本作長義なんなんですか
赤マークしたところが紫陽花の花のように1つの塊になってます。 pic.twitter.com/Mf7O1WvhTR
— つるぎの屋@日本刀買取専門店 (@tsuruginoya) 2017年3月2日
赤マークしたところが紫陽花の花のように1つの塊になってます。 実際は、もう少し多くの塊がありそうです。 pic.twitter.com/AJ1jcwcb3v
— つるぎの屋@日本刀買取専門店 (@tsuruginoya) 2017年3月2日
押形
山姥切国広の押形 物打ちの下部には少し島刃状のところがあります。飛焼もあり皆焼風のようです。鎺元の互の目は複式状に部分的になっています。 pic.twitter.com/mCakzw6WlY
— つるぎの屋@日本刀買取専門店 (@tsuruginoya) 2017年3月2日
山姥切国広の押形 新刀名作集(昭和3年) pic.twitter.com/xnEgWm8M4Z
— つるぎの屋@日本刀買取専門店 (@tsuruginoya) 2017年3月2日
(上) 阿波守在吉 慶長2年(1597) (下) 山姥切国広 天正17年(1589) 「島刃」といって島状になるキノコ雲のような変わった形の刃が入っていますね。 長義極めの作品には刃中に島刃が入るものもありますね。 本作長義(山姥切長義)にも島刃があるんでしょうか。記憶が。。。 pic.twitter.com/pKAdunhELL
— つるぎの屋@日本刀買取専門店 (@tsuruginoya) 2017年3月2日
鑑賞後感想
直後~さよなら語彙力~
「山姥切国広」はとてもとても綺麗な刀でした!!
— つるぎの屋@日本刀買取専門店 (@tsuruginoya) 2017年3月3日
どれだけの知識と経験をもってしても魅力的なものの前では一時的に全くの無意味になるという好例として語り継いでいきたいです。
鑑賞感想及び解説
基本データ
刀 銘 九州日向住国広作 天正十八年庚寅弐吉日平顕長 (号:山姥切) 長さ 2尺3寸2分(70.3cm) 形状:鎬造、庵棟、身幅広く、元先の幅差少なく、先反り強くつき、大鋒に結ぶ。
— つるぎの屋@日本刀買取専門店 (@tsuruginoya) 2017年3月3日
主観
「山姥切国広」は長義写しということもあり国広の天正打ちのなかでも他に類例のを見ない少し異風な作風に感じました。 弟子の阿波守在吉の慶長2年紀の刀以外では、天正17年に堀川国広が合作を行った陸奥守大道の子:越中守正俊の作品に少し似た複雑な乱刃をみることができます。
— つるぎの屋@日本刀買取専門店 (@tsuruginoya) 2017年3月3日
「山姥切国広」は堀川国広の備前長義を写した傑作です。 今回、その写し物「山姥切国広」を拝見して、 ・刀工:堀川国広の技量の高さ ・対象となる写し物への理解度、そして刀剣全般に対する造詣の深さ ・最後は感性やセンスが抜群に優れていることがよく分かりました。
— つるぎの屋@日本刀買取専門店 (@tsuruginoya) 2017年3月3日
私も今回「山姥切国広」を拝見するのは初めてのことでした。 備前長義の写しであることは知っていて、その先入観もありましたが、見た瞬間に「長義だ!」と感じました。 写し物というのは長い時間をかけて見ても、なかなか本歌がどの刀工なのか分かりづらい刀もあります。
— つるぎの屋@日本刀買取専門店 (@tsuruginoya) 2017年3月5日
姿について
・「山姥切国広」は刃長が2尺3寸2分(70.3cm)あります。 しかし、身幅が広く大鋒の堂々とした刀姿なので一見すると少し短くみえてしまいます。ただ、これは目の錯覚によるものです。
— つるぎの屋@日本刀買取専門店 (@tsuruginoya) 2017年3月3日
刃文について
山姥切国広の茎と刃区からその少し上の部分の押形。 刀身全体では刃文は総じて焼きが高く場所によっては鎬筋にかかるほどです。 一方で押形のように下部の刃区付近では急に焼きが低くなっています。 刀剣の弱点である鎺元の焼きを低くして、鎺元から敵に刀を折られてしまうのを防ぐため処置です。 pic.twitter.com/rKGqgYTlya
— つるぎの屋@日本刀買取専門店 (@tsuruginoya) 2017年3月4日
(左) 山姥切国広 (右) 相州綱広 相州綱広も山姥切国広が製作されたのと同じ室町時代後期の刀工です。 刃文の構成は違いますが、焼きが高く出入りのある刃文を焼いています。 pic.twitter.com/NDPYZ8Gazo
— つるぎの屋@日本刀買取専門店 (@tsuruginoya) 2017年3月4日
山姥切国広 (���表-全身) 刀身全体の高い焼刃に比較して、刃区付近では極端に焼きが低くなっていっています。。 (赤色でラインを引いてみました) pic.twitter.com/QlESY1npnn
— つるぎの屋@日本刀買取専門店 (@tsuruginoya) 2017年3月4日
本歌(状況証拠)との比較
(左) 山姥切国広 (右) 本作長義(山姥切長義) 山姥切国広は鎺元で下部にいくに従って徐々に刃文の高さが低くなっています。 一方で、本作長義(山姥切長義)��大磨上です。元来の大太刀に直せば中程~下半にかけての部分が現在の鎺元に相当します。刃文は他の箇所と同様に焼きが高いです pic.twitter.com/ZCwtPMPlKg
— つるぎの屋@日本刀買取専門店 (@tsuruginoya) 2017年3月4日
(左) 山姥切国広 (右) 本作長義(山姥切長義) 茎から鎺元の拡大 pic.twitter.com/myaFHQtP7A
— つるぎの屋@日本刀買取専門店 (@tsuruginoya) 2017年3月4日
堀川国広は大磨上である本歌:本作長義(山姥切長義)の写し:山姥切国広を製作するにあたり、本歌の単なるコピーではなく、刀姿も姿形やバランスを調整し、鎺元は実用的に焼きを低くするなどのアレンジや創意工夫がみられるようです。
— つるぎの屋@日本刀買取専門店 (@tsuruginoya) 2017年3月4日
すごーい!
見た目も綺麗であって、刀の本来である武器としての実用性も高い刀は美しいです。 山姥切国広はなんて美しいんでしょう! (語彙力が足りない)
— つるぎの屋@日本刀買取専門店 (@tsuruginoya) 2017年3月4日
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