#野田ゼミ
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おんなの男性解剖学 新おんなゼミ4 吉田知子=編・著 講談社 アート・ディレクション=長友啓典、カバーイラスト=黒田征太郎、ブックデザイン=野村髙志+K2
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2024.05.17(金)
友だちと、いる空間
恋人と別れて引っ越したこと、しごやめしたこと、お笑いの養成所に行ったこと。ゴールデンウィークの帰省時には、なんかすでにバレてた一つ目だけ伝えた。流石に全部言うには覚悟と度胸と両親のキャパが越えてしまう。
母から死ぬほど罵倒されて許しをもらった同棲だが、2年待たな��解消の報告は驚く程あっけらかんと終わった(LINEで2人で暮らすと送ったら、飲み会の間にすごい量のフキダシが来てて、あなたはもっと賢い子だと思っていましたとしんどい一言がちょいトラウマ。一時期、LINEブロックされてたらしい)。
お母さんは、結局わたしのお母さんでいてくれるのかなと思った。やつが定職についていない年下甲斐性ナシだからもある。「もっと怒られるかと思った」と言ったら「お母さんはあんたの味方よ」と言われた。相手が安定した公務員でも同じこと言ってくれるのか?と訝るが、ここは信じよう、わたしが信じようと思わないと、終わりだ。
魅惑のUQ期間もあと3日で終わる。ビックリするほど何もしていない。ノートパソコン買って事業用の口座作って、弥生の青色確定申告に登録した。あと屋号を考えた。ほんとにそんだけ。ヤババのバ。でもやりたいことは見えてきた。
お笑いの養成所も早ひと月が経つ。クラス40人ほどに女性がわたし含めて4人。ほとんど20代前半でわたしより年下だ。敬語を使われるととても寂しい。礼儀正しいなと思いつつ、余計な気を遣わせてるみたいでイヤ。タメ口で来てくれる子もいる。女子校〜大学のゼミ9割女子を過ごしてきたので、共学ってこんな感じか!と遅れてきた青春(?)を楽しんでいる。害悪おばさんにならんように気をつけネバー。
わたしは芸人になりたいわけじゃない。ただ舞台に立って笑いに包まれてみたいだけだった。これから退学者も出るかもしれないし、来年の3月過ぎたら会えなくなっちゃうかもしれない。出来るだけみんなと仲良くなりたい。たまに会いたい。忘れられたくない。
どうやら、わたしは男の子とのおしゃべりが得意でないみたいだ。女の子とのおしゃべりなら、今笑ってもらえたよなーと思うワードに、男の子からの反応がうすい。既に平場でのトークの自信を失っている。
たぶんだけど、わたしは反応が早すぎる。もしくは少しずれている。たぶん両方。しかも、なんか声の出し方も変なんだと思う。この前りんご屋さんでの行商で改めて思い知った。「りんご入りませんか」と街中の人に話しかけてるのに、ばっちり目が合っているのに、対象の方が後ろを振り返るのだ。誰も後ろにいない��と、わたしが手を振るのを見てよう���く「えっわたし?!」って顔をする。
声かけをもっと丁寧にしたい。「りんごいりませんか?」だけで、この人面白そう、楽しそうと思われたい。感情を乗せる以前に、まず声の力加減をコントロールできるようになりたい。これが出来る様になったら、間の取り方も上手くなりそうだ。間が取れる声。漫才だけじゃなくて人として生きるうえで生活にも役立つ。きっと。
いっぱい友だちが欲しい。一人で過ごしてる間が楽しくなるくらい友だちが欲しい。ひとりなのにみんなといる気持ち。なんとなく分かりかけてきた。概念だけじゃなくて実感として。
今日の夜は夜行バスに乗って、和歌山に行く。今年は旅行しまくってやろうと思う。2月に和歌山、3月に大阪、そして和歌山。4,5年前に地元に帰った友だちに会いに行く。田辺氏の方をいろいろ案内してもらう。
来月は山登り。あといつか分からんけど長野にも。秋冬には展示もやりたい。
そういえばゴールデンウィークはねこの引出しさんで展示をした。一点、コラージュ作品が売れたらしい。中国のバイヤーさんかも、とのこと。
動く日は動いてるけど、止まってる日は止まってる。腐らずにがんばる。お金貯めるぞー、収入源を得るぞー!
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2023 Bucket List
2023年はただもんじゃないStage Presenseを獲得します
My future no-1
Disneyの研究
Vegan in East Asia
SOCのメジャ���要件満たす
ANTかMCCのマイナー要件満たす
社会学取ってる人でおもろい先輩に会う
アジア研究で紹介された原著読む
社会学の授業で紹介された原著読む
カルチュラル・スタディーズの授業で紹介された原著読む
医療人類学の大家が書いた本読む
エスノグラフィー10冊読む
大学院候補を調べる
募集要項調べる
ゼミを見学する大学院を見学するディズニーの論文を書くR basicsを勉強するPython Basicを勉強する奨学金を獲得する My another future no-1大手メディアで働く海外でインターンをする書いた記事でお金をもらう英語で記事を月に2本書く(最低限1本)日本語で記事を月に2本書く日本語でエッセイを書くOSINTを使って調査報道する日本人学生への性被害への実態を調査するフクシマのワインの特集を組むディベート部(他?)に参加するビデオ・ジャーナリズムの勉強をするジャーナリズムで使う英語の勉強をするポッドキャストを始める購読者を1人増やす月に1度今までお会いしたことのない新しい分野の人に会う毎日ニュースを読む(NYT, Leuiter, Bingのトップページ)文体の先生を見つけるMenstruationICUで無料配布達成調査票がっつりつくる回答率30%他の大学でも広げる生理用品をタダでもらえるビジネスモデルを作るLanguageTOPIK 5級取る日本手話を勉強するIELTS overall 8.0 or DET 130~140トルコ語かじるPeace bridgingJICUF助成貰う補助金貰うコツを掴む日韓の歴史についてレポートを書く(視点を決めて)JAVA(プログラミング)Xcodeの基礎を勉強するスマホアプリ制作オブジェクト指向を理解するMicrosoftの使い方覚えるNecessity新しいことにチャレンジする名前をつけるGoogleカレンダーを使いこなす 陶芸をする高座に上がるよこはま落語会のお手伝い行く高座を見る(月に1回)映画を最低限50本見る本を週に1冊読み終わる(最低限65冊目標)インプット用のアカウント理想の部屋を作る運動の習慣をつける筆記体の練習をする8キロ痩せる(体脂肪率15%切る)ボラン���ィアをする書斎をつくるカフェ巡りをする(20軒個人経営の喫茶店に行く)ストレス解消法(食べる以外)で探すSVT他国のコンサートに行く団扇を作る認証ショットに応募するCARATの友達(知り合い)を作るPersonal goals毎朝最低限6時に起きるクローゼットの整理をするルックブックを作る10か国食べたことない料理を食べる貯金を50万貯めるBEDから回復(3食食べて間食しない)ストレス解消方法を確立する日記を毎日書く(365)歯磨きをする家計簿をつける髪の毛を切る美味しいワインを飲む Company...?火鍋カヌーバンジージャンプVisitトルコスコットランドペルー韓国北海道バーレスクレズビアン・バー高尾山神田古本祭りグランピングUniversityYale University に入学する行ったことがない国で勉強する
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助けて。人の話してることが全然理解できない。 今日も仕事で自分の提案資料に対して上司に指摘をうけたが、よくわからなくて途中から思考停止してた。話が理解できないというか、意図がわからない、何が求められてるのかわからないって感じ。これは相手の説明が足りていないわけではどうやらなく、結局周りに「何が求められてるんですかね?」「何がダメだったんですかね?」って聞いて回ってどうにかやりくりしてる。 少しこうなってる理由を考えると、自分はずっと自分本意で仕事や人生を送ってきたことで、人の考えを理解することが極端に苦手なんじゃないかと思う。今までずっと同じ分野に勤めてきて自分の考えが正しいと思っていたところもあり、自分が考えたものを押し通すにはどうするか、説得材料を集めるとか理解を得るまで説明して回るとかで仕事を進めてきて、それで何となくうまく行っていた。プライベートも落ち着いて振り替えると。どうやったら相手は自分のことを理解してくれるのか?自分は正しいことをどうやって説得するのか?というようなことばかり追ってきた気がする。 もちろんそんな自己中で破天荒な態度をずっととっているわけではないし、プライベートの人間関係がうまく行っていないわけではない。だが、本当に相手の心を理解する、考えるという経験が極端に不足しているのだ。 相手の意図を理解することが大事だ、本質を理解することが大事だと言われているが、それを考える能力や経験が極端に不足したまま、まあまあな年を重ねてしまったと最近感じる。 40近くになってこんな相談してる自分に悲しくなるのだが、皆はどのように人の話や意図を理解しているのだろうか。最近本当に仕事に行き詰まりを感じてしまっていて、どんなことでもいいからアドバイスが��らえると嬉しい。 追記(4/23)元増田です。行き詰まって勢いで書いた自分の増田がホッテントリに入ってて本当に驚いた。 時間かかったけどもらったブコメ、トラバ全部読んだ。抽象的でわかりにくい、バカにされてもおかしくない内容だったのに、皆がこんなに真摯に考えたりアドバイスくれるなんて思ってもいなかった。みんな優しすぎるよ。 >上司本人に聞くべきこれはもちろんそう。ただ「こういうことですよね?」ってその場で瞬時に要約して質問できるほど理解してないのと、質問しても「いやそういうことじゃなくて」になってしまうことが多い。短い会議の時間で自分がトンチンカンなことを言って訂正されてっていうのに時間を使いにくい雰囲気はある。(増田がそれを避けてるかも) >本を読むべき。ロジカルシンキング・小説確かに本を読む量も少ないから国語の能力不足はある。あと小説や演劇を勧められるとは思ってなかった。・ロジカル・シンキング 照屋 華子, 岡田 恵子・大人のための国語ゼミ 野矢茂樹・宮部みゆきの小説この辺読んでみるよ。ありがとう。 >聴覚情報処理障害そういう障害があることを初めて知った。文字起こしツールで会議の内容文字で見るっていうのはやってみる。 >上司も悪いのでは?もちろん増田の年次的にも、そんなわかりやすく答えを上司が言ってくるわけではない。
他の人の理解をあとから聞くと、人によって理解は多少ばらついてるけど、少なくとも増田よりは理解できてる。 >物事を字面でしか捉えてないのが原因耳が痛い・・・言われた言葉通りに対応して振り回されてってこともよくある。相手の目的を予測するとか、対話ですり合わせるとか、そういう筋トレを続けていくしかないんだなあ これ以外のアドバイス・コメントも本当にありがとう。40前であきれられてるかもしれないけど、どうにか前に進む道を考えてみる。はてな捨てたもんじゃないよ 追記2(4/24)元増田です。anond:20230423111053読んだ。まさに人が言ったことメモとったり要約するときに自分の解釈を入れちゃうタイプだ・・・今回はやってないけど、ブコメで言われていた「相手が話し終わる前に話しはじめる→話してる最中に、そのことに対する言い訳考えてたり」もやりがち。そういうことを普段からやってたから、自分が予測してないレスに思考しようとして、結果聞き取りもできなかったのかな。自分の癖を初めて言語化されて気がついた。 アドバイス増田の言う通り、相手の話を「言われたことだけ」聞き取るのを意識するのと、一言一句会議中に記録するのは厳しいから、書き起こしツールとか画面録画も使って要約する訓練をまずはやってみようと思う。時間かかりそうだ���ど多分これが一番の近道なんだよな・・・ >物事を字面でしか捉えてないのが原因耳が痛い・・・言われた言葉通りに対応して振り回されてってこともよくある。 話を前回のレスに戻す。上の話と矛盾してると思われそうだけど、実際この問題もある。上司の指摘を(増田が解釈した)字面で受け取って言葉通り対応して、考慮が足りないとか納得できるストーリーになってないとか言われるパターン。これも、(1)まず読解をして相手が言ってることを捉える(2)その後に思考して相手の期待値を考えるっていうステップを丁寧に対処することが大事なんだろうなと思った。(ステップ1はアドバイス増田の言う通り、ステップ2はブコメが言う通りロジカルシンキングとか) 仕事って難しいなああアドバイス増田がこんなに伸びているということは、同じ悩みを持ってる人や、同じくこういう事ができてない同僚が周りにいる人が結構いたのかな。自分の悩み相談が巻いた種が誰かの役に立ってくれたのなら嬉しい。
みんなどうやって人の話の意図を理解してるの
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2023年5月15日 文学フリマ、Where is My Mind?
5月21日の文学フリマ東京 ブースR-20で頒布される、夜流色夜空さん主宰の合同誌『ムジーク! ムジーク! ムジーク!』に、「枝がスルスルと伸びてゆく」という9000文字くらいの散文を寄稿している。
散文、という言い方をしているのには理由があって、実質的には小説のような形式だけれど、小説と呼ぶには小説の形から外れてしまっているし、かといって詩、と呼ぶべきものでもなくて、自分自身、その実体を掴みそこねている蜃気楼みたいな作品かもしれない。
文学フリマについて言えば、(買いたい本もあるので)暇とお金があれば夜行バスか何かで見に行ってもいいかな、と思っていたけれど、現状、クレジットカードの分割払い分の引き落としと、精神科に行ってコンサータをもらうためのお金を調達するためにブックオフで錬金術の本や『夜と霧』など、数十冊の本を売り払ったり楽器を売ったりという感じなので、今回は行ける見込みがほとんどない(もしかしたら行けるかもしれないけれど、どうしよう)。
***
今日は12:20くらいから自主ゼミでカミュの「シーシュポスの神話」(Le mythe de sisyphe)を読み、15:10から授業でダナ・ハラウェイ「サルと女とサイボーグ」の9章「状況に置かれた知」を読み、18時くらいからは「少女革命ウテナ」の5~8話の鑑賞会をやった。そのあとは流れで、デヴィッド・フィンチャーの「ファイト・クラブ」を見た。
Twitterでも書いたけれど、「ファイト・クラブ」はラストの場面とその台詞がほんとうによいし、そのときPixiesの「Where is my mind?」が流れるのも、そのことを知らなかったので、人生であの曲を聴き続けていた伏線が回収されたみたいな感覚だった。
詳しく書くとネタバレになるので、台詞だけを抜き出すのなら、「心配するな、これからはすべてよくなる」(Trust me. Everything's gonna be fine.)ということだけど、あの場面でこの言葉を発するというのは一番美しいことだと思う。
あと、数人で「ファイト・クラブ」を見ていて、そのうちの一人が、(作中に「お前は死ぬ そのことから目をそらさずに直視した上で行動しろ」というような台詞があることをふまえて)、「ああいう死の先駆みたいなのは嫌いで、私はこの曖昧な生を生きていたい」ということを言っていたので、それを迷いなく断言できることに気高さみたいなものを感じた。
死の先駆、という言葉を聞くとハイデガーはもちろんだけど、オウム真理教の「バルドーの導き」という洗脳ビデオのことを思い出す。あれは戦争や死体の動画とともに、麻原彰晃が「お前は死ぬ」と語りかけてくるものだけど、たしかニコニコ動画に全編が載っていて、ニコニコ動画で見ると、どこか気の抜けた意識で見れてしまうね、と昔思った記憶がある。ニコニコ動画のコメントのシステムに特有のメタ性(あるいはネタ性)みたいもの。
***
自分がずっと感じている、「いま生きている現実そのものが一番根底のところではほんとうに単なる虚構にすぎない、ということに思考とかではなくて身体的なレベルで気づいてしまい、その瞬間から自分が誰かも、今がいつなのかも、自分が何を考えていて、何をしようとしていて、何を思っているのかもすべてバラバラになり、発狂しかけるのを抑えて生活している」という感覚について、(ほぼ上の文章ままでChat GPTに聞いてみたら、
〈このような感覚を体験する人は少なくありません���これは、現代哲学の分野で「現象の不安定性」と呼ばれるもので、現実が変化し、崩壊する可能性があるという感覚を表します。このような感覚を持つことは精神的な問題の一つで、専門家と話すことをお勧めします。また、正しい医療が受けられるように精神医学専門家に診断を求めることも考慮してください〉
という返事が返ってきた。
でも、「現象の不安定性」なんて言葉は聞いたことがないし怪しいな、と思いながらも、「現象の不安定性」とは何ですか? と聞くと、
〈「現象の不安定性」は、幻覚、現実感喪失、心身症状、解離、デリアリゼーション、ドラマタイゼーション、あるいは存在不安と呼ばれることもあります。一般的に、これらの用語は、「現実を認識している感覚が不安定である」という意味合いを含んでいます。ただし、それぞれの言葉に微妙なニュアンスがあるため、使用する文脈によって言い換え方が異なる可能性があります〉
という返事。
アラン・ロブ=グリエの「反復」を借りたので読みたいな、と思うけれど、そんなことよりもただひたすら死にたいな、と心の中でずっと唱えながら(でもそれはほんとうに単なる声で、その声をどこにしまっておくかの問題でしかない。ふと死ぬのはこわい、と思ってはまた死にたくもなる)梅田を歩いて、バイトをして、0時前くらいに電車に乗って帰って来て、そう、その電車の中でさっき書いた、Chat GPTが「現象の不安定性」と呼ぶ感覚になったのだった。これは昨日の話。
あの感覚になるときはバイト帰りの電車の中か、白い浴室、もしくは深夜に目が覚めた瞬間や、うたたねから覚めた瞬間が多い。あいだ、何かのあいだで遠くなっていく。1000年後の自分がいまこの瞬間の自分を回想している、ということを考えている自分。細長い包丁で豆腐を切る、華倫変の漫画を読む。マイ・ブラッディ・バレンタインの「soon」を聴いている。音楽を聴いていると、時間が急に流れたり、流れなかったりするのではなくて、一定の感覚で流れているということが分かるから安心する。
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「雲と息つぎ」 アーカイブブックのお知らせ
2023年11・12月に東京藝術大学大学美術館陳列館で行われた青木淳退任記念展「雲と息つぎ」のアーカイブブックが完成いたしました。下記のURLからPDFでご覧いただけます。
https://drive.google.com/file/d/1kfEiok3ALmI4Wzga7phlr2N9FVOMhRAW/view?usp=sharing
内容 (敬称略)
・展覧会概要
・記録写真と図面
・ハンドアウト :青木淳+青木淳研究室4期生(秋山真緩+大岩樹生+佐野桃子+三輪和誠)
・ゼミ活動/エスキスドキュメント :青木淳研究室(秋山真緩+大岩樹生+佐野桃子+三輪和誠)
・フライヤーデザイン :小原七海
・メールやりとり :中村竜治+菊地敦己+小金沢健人+青木淳+笹田侑志
・設営/施工記録 :甲斐貴大(studio arche)+青木淳研究室+学生有志
・対談記録 :西澤徹夫+青木淳
・パフォーマンス :大貫友瑞、東京藝術大学打楽器科、小金沢健人
制作 :青木淳研究室4期生(秋山真緩+大岩樹生+佐野桃子+三輪和誠)
写真 :木奥惠三、中村竜治、藪内雅也、青木淳研究室4期生(秋山真緩+大岩樹生+佐野桃子+三輪和誠)
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We are pleased to announce the completion of the archive book of Retirement exhibition of Jun Aoki “Clouds and Breath” held in November and December 2023 at The University Art Museum, Tokyo University of the Arts, Chinretsukan. Please visit the following URL and take a look.
https://drive.google.com/file/d/1kfEiok3ALmI4Wzga7phlr2N9FVOMhRAW/view?usp=sharing
Contents (Honorific titles are omitted)
・Outline of the exhibition ・Photographs and drawings ・Handout :Jun Aoki + 4th year students of Jun Aoki lab(Mahiro Akiyama + Mikio Oiwa + Momoko Sano + Kazutaka Miwa) ・Seminar Activities / Esquisse Document :Jun Aoki Lab ・Flyer design :Nanami Obara ・Mail exchange :Ryuji Nakamura + Atsuki Kikuchi + Takehito Koganezawa + Jun Aoki + Yushi Sasada ・Setup/construction record :Takahiro Kai (studio arche) + Jun Aoki lab + student volunteers ・Record of dialogue :Tezzo Nishizawa + Jun Aoki ・Performance :Tomomi Onuki, Tokyo University of the Arts Percussion Department, Takehito Koganezawa
Production :4th year students of Jun Aoki Lab(Mahiro Akiyama + Mikio Oiwa + Momoko Sano + Kazutaka Miwa) Photographs :Keizo Kioku, Ryuji Nakamura, Masaya Yabuuchi, 4th year students of Jun Aoki lab (Mahiro Akiyama + Mikio Oiwa + Momoko Sano + Kazutaka Miwa)
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活動報告#41
日時: 2024年10月23日 10:45 ~ 12:15
場所: ゼミ95B
参加者: 原口、荒城、榊、金丸、武井、井出、坂田、村松
記録: 井出 こんにちは!今回担当の井出です! 今回は改めて追加機能を作成していく上でどの機能を順に作成していくのか話し合いました。今回は今までと違い、技術的なことも含め確実な実装を視野に入れて話し合いました。
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【〈千年村〉研究ゼミ】 前期活動報告⑹〜韓国調査篇
こんにちは!千年村研究ゼミ学部4年の安藤優花です。
今回も前回の投稿に引き続き韓国調査について報告します。
韓国調査2日目の様子です!
<8月22日のスケジュール> 09:00 guga都市建築の設計事務所でミーティング 11:30 昼食 15:00 上党山城到着 16:30 国立清州博物館見学 18:30 グロスターホテル清州到着 19:00 夕食
7時15分に起床し、タクシーに乗り、30分ほどでguga都市建築の設計事務所に着きました。
09:00 ミーティング
図1 ミーティングの様子 (撮影:2024/08/22 碓井颯) 同行していただく先生方と早稲田の先生と学生で主にこれから行う韓国調査のことについてミーティングをしました。 最初に自己紹介、中谷先生より千年村の意義の説明を聞き、学生で野帖の見方、集落について説明をし、先生方から韓国の地名の読み方や地図の正確な見方など多くのご指摘を受けました。 韓国の絵地図という古い地図があることや、韓国の建築の詳しい本などを教わり、日本での文献調査だけではわからない知識を深める機会となりました。
11:30 昼食
図2 昼ごはん (撮影:2024/08/22 戸田剣) 近くのレストランで釜めし、スンドゥブチゲなどを食べました。釜めしはご飯を最初からお茶に付けて食べるスタイルで新鮮でとてもおいしかったです。
15:00 上党山城到着
図3 山城の入り口の門の様子 (撮影:2024/08/22 碓井颯)
図4 山城の復元図 (撮影:2024/08/22 口石直道) 山の中に石垣が続いている景色が新鮮でした。 山城は防衛的な役割の他に、役所的な役割も果していて、中に畑や民家があり、兵士、山城で働く人たちが住むと植田先生と韓先生に解説していただきました。
図5 山城の中にある石積み (撮影:2024/08/22 小谷さくら) 石積みが山城の中にありました。韓先生によるとこれは日本で言うお百度参り的なものだそうです。
図6 山城からの景観 (撮影:2024/08/22 口石直道) 山城から韓国の街や錦江を見渡すことが出来ました。近くに暗門があり、植田先生と韓先生の解説によると、暗門は普段は閉まっていて非常時のみ使われるそうです。
図7 暗門の様子 (撮影:2024/08/22 安藤優花)
16:30 国立清州博物館見学
図8 国立清州博物館 (撮影:2024/08/22 口石直道)
図9 文官石の様子 (撮影:2024/08/22 碓井颯) 博物館の周りに文官石 (韓国の墓に置かれる石像)が置いてあり、形の種類は様々でした。
図10 王冠の写真 (撮影:2024/08/22 碓井颯) キラキラした王冠があり、韓先生によると勾玉はすべて日本産とおっしゃっていました。この王冠の装飾には鹿の角のような形もありました。
図11 土器を観察する様子 (撮影:2024/08/22 碓井颯)
図12 コップのような形の土器 (撮影:2024/08/22 碓井颯)
図13様々な種類の土器の様子 (撮影:2024/08/22 安藤優花) コップのようになっているのは百済式のもので角のようになっているのは高句麗の様式で、百済の方が古い様式だそうです。朝鮮の土器の装飾の中に見た目が実用性に欠けるような形もあり、印象に残りました。
以上、韓国調査2日目(8月22日)の日記でした!明日から千年村比定地の調査が始まります。お楽しみに!
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ゼミ学外展「voorpret」:2024年7月6日〜31日、ユニコムプラザさがみはら
参加者:笠原、小林、佐々木、島村、千葉、豊島、長谷川、ヨウ、青塚、阿座上、伊藤、近江、亀田、横山、佐倉、リ、飯島、岡部、折笠、佐野、藤原、宮城、上野、早川
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おんなの愛情未来学 新おんなゼミ2 桐島洋子=編・著 講談社 アート・ディレクション=長友啓典、カバーイラスト=黒田征太郎、ブックデザイン=野村髙志+K2
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映画『翔んで埼玉』、『すずめの戸締り』、『ビリギャル』
私は大学で毎年、人文演習という授業を持っています。1年生の基礎ゼミのようなものです。
学生に発表の仕方やレポート��書き方を教えるという授業で、それさえすればあとは何をしてもいいので、私は「フィクションの美学」と称して、学生と相談しながら小説、映画、漫画を取り上げています。
今年(というかこの春学期)のラインナップは以下の通りです。
小説 ダニエル・キイス『アルジャーノンに花束を』 住野よる『腹を割ったら血が出るだけさ』 ドストエフスキー『罪と罰』
映画 『君の名は。』 『翔んで埼玉』 『すずめの戸締り』 『ビリギャル』
漫画 萩尾望都『ポーの一族』
その他 歌詞
『罪と罰』だけは私がゴリ押ししましたが、それ以外は全て学生が選んだもので、私としては不満がないわけではないですが、時には発見もあり、いつぞや読んだ住野よるの『君の膵臓をたべたい』なぞはなかなかの名作でした(それに比べると今回読んだ『腹を割ったら血が出るだけさ』はちょっと落ちます)。
というわけで映画3本ーー『翔んで埼玉』と『すずめの戸締り』と『ビリギャル』ーーを見ましたが、『翔んで埼玉』と『ビリギャル』は論外。しかし『すずめの戸締り』はなかなかの名作でした(これって新海誠の映画なんですね。知りませんでした。1学期に新海誠の映画を2作取り上げる必要もなかったと思いましたが、まあそれはそれということで……)。
『翔んで埼玉』の原作はあの『パタリロ』の作者、魔夜峰央。ただし使っているのは設定だけでストーリーは映画オリジナルのようですが、これが全然ダメ。
埼玉と千葉を徹底的にコケにする設定に圧政者に立ち向かう人間たちのよくあるストーリーをはめ込んだもので既視感満載というのかな、つまらないことつまらないこと。
私が笑ったのは、Gackt率いる埼玉解放戦線と伊勢谷友介率いる千葉解放戦線が川を挟んで睨み合い、それぞれの県出身の芸能人の写真を掲げる場面で、千葉解放戦線が「最強のカード」として市原悦子を出してくるところだけでした(でも、今の学生は市原悦子を知ってるんでしょうか。たぶん知らないだろうな)。
『ビリギャル』はそれに輪をかけてダメな映画ーー学年でビリ、偏差値30だったギャルが一念発起して慶應大学合格を目指し、塾の先生の助けもあり合格するという例のヤツですが、ひどい、いくらなんでもあれはひどすぎます。
まず、主人公の女子高生さやか(有村架純)の担任の教師(安田顕)が塾の講師・坪田(伊藤淳史)に会いに来て、「うちの生徒に手を出さないでください」、「うちの高校は上に大学があり、そこへいくのが原則です」、「そもそも慶應大学なんて受かりっこないのだから、夢を見させるのはやめてください」と言���のですが、100%の確信を持って言えますーー高校の担任がわざわざ塾の講師に会いに来ることはあり得ないし、仮にあるとしてもそんなことを言うのはあり得ません。
無理解な担任と理解ある塾の講師という構図を作りたかったのでしょうが、やりすぎると嘘くさくなります。これじゃダメですね。
さやかの父親(田中哲治)はプロ野球の選手になるという自分が叶えられなかった夢を長男に託しています。でも野球は才能の世界ーーどんなに頑張っても無理だとわかった長男は野球を辞めてしまいます。父親はそれでも無理やり長男に野球を続けさせようとしますが、そのとき母親(吉田羊)が父親が野球チームの送迎に使っているマイクロバスの窓をバットで叩き割り(!)、「お前はさやかとまゆみ(さやかの妹)の面倒だけ見とりゃいいんだ。龍太(長男)のことをわしが決める」という父親に「私はさやかと龍太とまゆみの三人の母親です」と叫んだこともあり、父親もようやく納得します。
そこまではいいでしょう。でも、そのあとがダメです。
数日後、さやかが家に帰ると家族のみんなが家の前で龍太のバットやグローブを燃やしています。龍太を解放する儀式だそうです。
そこで龍太は「俺は今まで野球しかしてこなかった。これからどうすればいいかわからない」と言います。
いいでしょう。当然ですよね。それに対してさやかはどう言うか、龍太を励まし慰めるために何をするかというとーー
なんと自分の模試の結果を龍太に見せます。かなりいい成績で「C判定、慶應大学合格可能性50パーセント」と書いてあります。
ひどい! ひどすぎる! こんなことがあっていいものですか。
目標を失い困っている人間に、しっかり目標を持ち、それに向かって邁進している人間が自分の努力の成果を見せるなんて、残酷すぎます。そんなの人間のすることではありません。
映画の中では龍太はそれを見て救われることになっているのですが……あり得ない! 絶対にあり得ません。
さらにもう一つ許せないことがあります。
さやかは慶應大学の前に滑り止めとして近畿学院大学を受験するのですが、試験当日は大雪です。仕方なく彼女は父親にマイクロバスで試験場まで送ってもらいます。
そのバスの中でさやかと父親は一歩和解に近づくのですが、会話の中で父親はさやかに「今となってはお前が我が家の希望だから」と言います。
え?
そ、それはダメでしょ。
父親は決して悪い人間ではありません。彼の最大の罪は自分の夢を息子に押し付けたことです。父親はそのことを反省したはずじゃないですか。
それなのに……ああ、それなのに……今になって慶應大学合格の夢を娘に押し付けるんですか。これでは息子の野球が娘の慶應大学合格に変わっただけじゃないですか。世間が許しても私はそんなこと許さん��。
どうしてそれがわからなんだろう。いや、父親の話ではありません。この映画を作った人々のことです。
私の人文演習をとっている1年生たちはこんな映画をみて感動したんでしょうか。
長くなったので『すずめの戸締り』については項を改めて書きます。
追記1: ネットをちょっと調べればすぐに出てきますが、『ビリギャル』に出てくる近畿学院大学というのは、現実には関西学院大学、私が勤めている大学です。 どうして慶應大学は実名なのに、関西学院大学は名前が変わっているのでしょう。滑り止めだから? 行かなかったから? それとも慶應大学は金を払ったのに関西学院大学は払わなかったから? 大人って汚い。
追記2: 授業が終わって帰るとき、電車の中にある広告がありました。「あのビリギャルでお馴染み、「子」別指導、坪田塾」とあります。 塾講師だった坪田先生が独立して経営している塾でしょうね。 うまくビッグウエーブに乗ったわけですか。 いや、それが悪いとは言いませんが、「なんだかなあ」とは思います。 大人って汚い。
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蒲田から帰還→PIZZAとの再会
Sunday 22 June 2014
真観は昨夜、"上野ゼミ"でマルクス主義の概要を学んだ。 いつも上野さんとのおしゃべりをしていて色々学んでいるがこれからは系統立てて学んだ方が良いと感じて来た。目が覚めると東松照明さんのドキュメンタリーをテレビで観ながらブレックファースト。真観がいると上野さんと猫のニーチェとの時間を邪魔している。ニーチェには大迷惑かも知れない。
そして10時半頃真観は上野さん宅を離れ新宿に向かった。静岡行のバスは1時40分発だったので時間つぶしに中々いつも行けないお店を覗いた。
バスが裾野に着きバス用駐車場行く。 苦肉の策で車を停めているのを発見。 無茶をしているが気持ちはよく分かる。
PIZZAは、8時近くに茶畑庵にやって来た。 PIZZAから会いたいと連絡が来たのは木曜日のことだった。 PIZZAとは3年ぶりに会った。 PIZZAは、2月に足に大けがをして杖を突いていた。 PIZZAと一緒に近くのホルモン焼き屋に行く。 PIZZA大いに喜ぶ。 PIZZAとおしゃべりは深夜まで続いた。 PIZZAと出会って10年の歳月が過ぎた。
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新規ノート
2024.05.20 月 午後 3:25 ・ 36分 18秒
聖10
参加者 1 00:03
こんにちはです。12月ですね。12月1日にこれは収録しております。
幼稚園のね、私が入園以来ずっと恐れていた行事が昨日ありまして。ちょっと詳細は言わないでおきますけど、幼稚園に保護者がいて、調理行為をしないといけないんですよ。集団で。
もうね、そんな恐ろしいことあるかっていうぐらいも
参加者 1 00:23
怖いよね。私は料理苦手だからさ、その明らかに自分ができないとわかることこ。そこで、最近なんかその集団に入っていくのがすごい苦手っていう話をしてるけど、それは自分の苦手分野です。
参加者 1 00:44
なんか怖い行事がある時に、もう前日まで一切考えないっていうすべをなんとなく身につけてきたので、長い数日会えないようにするっていうのを最近やっとできるようになって、40になって、なんか怖い行事がある時に、もう前日まで一切考えないっていうすべをなんとなく身につけてきたので、長い数日、 それは前日までは平気な過ぎていたけど、やっぱ当日になってみたと思って、もうどうしようっていう感じだったけどね、行ってみたら、なんかドタバタドタバタしてるうちに終わって、なんとかなりました。よかった。なんか物事は自分が考えてるほどには怖くないことが多いよね。
参加者 1 01:08
そう、そういうのもだんだんそうなんだろうなって思うようになってきたけど、やっぱすげえ大変だった、どうしようって思っちゃうのはやめられないですね。うん、いつかやめたい。
そんな雑談はさておきですね。今日はまた長そうな長い話になりそうだが、本題にもう入らせていただきたいと思います。今回、お便りからのテーマになります。
いただいたお便り読みますね。これはラジオネームはないですね。匿名さんからのお便りで読みます。
参加者 1 01:29
トシマミホさんyoutubeから飛んできました。現在27歳のフリーランスの女です。トシさんの小説がとても��きで、好きすぎてます。すいません。あこそ手に。
最初さらっと読んだ時に2次創作こたなんだからなと思ったんですけど、最後までこれ多分本当に2次創作。そのスピンオフ的なものを多分文章で書いてくれたんだろうなっていうことがわかってびっくりしましたね。
続けます。リリーの籠好きすぎて、仙台に住みたいと思い、東北大学に行ったくらい好きです。過去早稲田は地方受験できないので諦めました。ごめんなさい。仙台が舞台のリリーの籠っていう連作短編集があったんですよね。
参加者 1 01:56
早稲田より東北大に行った方がいいか。東北大に行ってよかったと思います。すごいすごい。先生の作品で好きなキャラクターは、磯山リカちゃん、村山くん、久谷さ、佐々木一、よかよ子さん、樋口愛子この辺りですと新見住みの連載も呼んでいました。私が豊島さんの大ファンであることが少しでも伝われば幸いですか。オタク特有早口 ここオタク特有の早口で再現できず申し訳ありません。この今読み上げたキャラの名前、皆さんお分かりになります。
参加者 1 02:15
私ね、自分書いた自分ですがね、1人怪しかったヒグチアイ子誰だっけ。ってちょっと思っちゃったけど、あれですね、純情親父っていう文庫化してない単行本だけの小説に出てくる最初の1歩目の女の子ですね。なんか、ここに並んだ名前のうち2人は、その文庫化されてない小説があったから。すごい。もう伝わりました伝わりました。本当にありがとうございます。
さて、私が聞きたいお話のテーマは、お察しの通り、小説を書く時のテーマの決め方、クロットの決め方ストーリーが誕生した日はです。
参加者 1 02:35
いわゆるワナビーにどうか助けようという気持ちと、純粋にファンとして作品の舞台裏を知りたいという気持ちが半分ずつあります。どうかよろしくお願いします。いつまでもトシさんとそのご家族が長生きしますように。どうもありがとうございます。長生きしたいです。
というわけでですね、今回はこの小説を書く時のテーマの決め、プロットの決め方。ストーリーが誕生した日は要するに小説の書き方、 書き方書き方のうち、あんまり具体的じゃない、その詰める部分の前のところを聞きたいっていうお便りだったと思います。要約しますと、
参加者 1 02:58
どうも本当ありがとうございます。本当にたくさん読んでいただいて。新剣ゼミの連載って、私1年やっただけで小説じゃないんですよ。なんか進路相談。相談じゃないな、進路についての 私が、大人の私と高校生の私が対話するっていうお喋りみたいなやつで、仮想お喋りみたいなやつで。なんか今思うとすごいね。20何歳でそんなことして。ちょっと直したいとこいっぱいありますね。でも、そん時読んでくれて本当ありがとうございます。
それで、小説の書き方なんか
参加者 1 03:19
結局続かなかった身で語ってもね、そんなにお役に立てないのではないかって最初は思ったんですけどね。waって書いてますか。wbっていうのは一応みんな知ってると思いますけど、何かっていうと、何かになりたい人だから���この文脈で言うと、小説家になりたいっていうことですね。小説家志望者っていうことですね。
で、そういう方のお役に立つのかなっていうのは思いましたけど、一方で、なんか、その、私のやり方での限界があるなっていうのを、なんか、超えられない壁みたいなのをその時見たから、そういうのを含めてお話すれば役に立つんじゃないかなと思って。
参加者 1 03:45
今回のテーマはですね、ちょっとこのお便りか1つ展開しちゃってますけど、私がやっていた小説の書き方と、 その限界っていうテーマにしようかと思いました。ことの限界っていうか、それでは声が出ない壁みたいな。ちょっと自分でも話しきれるかわかんないけど、 とりあえず喋ってみようと思います。なんかまたあれな気がする。時間が足りなくて途中からボソボソ中国になるの見えてるような気がするんですけど、今回もお付き合いよろしくお願いします。せいなで欲望ラジオ。
参加者 1 04:12
今どっから喋ろうかなっていうの結構迷っているんですけど。うん、だいぶ前のことだしね。
小説のなんかさ、最初の作り方って、そういえば本当にその頭の頭のとこ、何から考えるかっていうのを。
うん、なんかそういえばなんだったんだろうって思った時に2つ、2種類思い出すことができて、1つはなんか絵から発送する方法なんですよね。なんか、見たもの、
参加者 1 04:33
なんか、普通に歩いてて、普通に見たものから、こう、ふわって、こう、一枚絵みたいのができる時があって、さらにそれが一瞬で、こう展開する時があって、これ、お話になるなって思う時があったんですよね。
なんか、実際、に本にしたやつで言うと、日傘のお兄さんっていう話があって、ちょっとそれ理由があって、道具に詳しく書いたんですけど、今、もう電子でも読めないように私がしてしまったんですけど、日傘をささなきゃいけない日光アレルギーの青年がいて、その子と中学生の女の子の、こう、逃避行的な話なんですけど、
参加者 1 04:59
それは、実際に、なんか日傘をさしてる男の人がいるって一瞬そめしたんですよ。なんか道を歩いてる時に。でもよく見たら女の人だったんですよ。
その男から。なんか微妙だったみたいな感じじゃなくて、全然普通に女の人だったんですけど、なんか一瞬のお兄さんだったって。なんか その日傘のお兄さんっていう言葉が、なんか自分の中でこう残った。日傘をさしてるお兄さん、なんか素敵と思って、なんか、でもその瞬間にも、そこに付随する、なんかこう、
参加者 1 05:19
日傘のお兄さんと小さい頃遊んでた女の子がいて、なんか竹山の中で昔遊んでたけど、2人は離れ離れなりみたいなんがふわって出てきたっていうのがあって、そういう風に作ってる話が結構初期だと多かったんですよね。
なんかこのお便りいただいて思い出した使わなかった話があって、これとすごい似たような話なんですけど、やっぱ道でね、歩いててなんかごみ収集しちゃうじゃないですか。
ごみ収集。車が止まってたんだけど、その、その、フロントガラスが中が見えるじゃん。ちょっとトラックとかそういう大きな車って、
参加者 1 05:43
私すごい気になる人なんですよね。子供の時に長距離トラックの運転手に憧れてて、憧れるっていうのは、自分がちょっとなりたいみたいな。なんか、あれ、あんまり人と会わなくていい仕事だなと思って。その、本当はね、力仕事がその運んだ先にあるっていうのを知らなかったから、ずっと運転してるだけでいい��だ。
自分の空間でずっとずっと運転してるのいいなと思ってたから、中に何があるのかな、どんなふうに過ごしてるのかなと思って。小さい頃からこう、割とその、大きなトラックとかあると、中がどんな風な空間になってる、その人の快適空間に整えられてるから、見ちゃうんですよね。
参加者 1 06:04
この時、ボスってごみ収集車の中を見たら、それが、そこがさ、すごいぬいぐるみでいっぱいだったんだけど、それが全部その新品のぬいぐるみじゃないのよ。すごいぼさぼさのさ、拾ったみたいなぬいぐるみだったんですよね。
それってそのごみ収集車と拾ったぬいぐるみっていう組み合わせあ。ってなるじゃないですか。これ。なんか捨てられて、ぬいぐるみ拾って綺麗にして、 なんかそれでもう頭の中でさ、そっからもう話が展開している。なんか
参加者 1 06:31
やっぱ自分がその時まだ20代の前半、本当にデビューしてから直後ぐらいだったんですよね。なんか自分が若いから、やっぱ主人公も若くても女子高生で、 なんか自分のやるべきことがわかんなくなってる女の子が、今日も学校か。とか言いがら思いながら歩いてると、ごみ収集車の中に、自分が幼い子を失ったぬいぐるみが乗ってるんで、 が、私のこのポッドキャスト2回目で、私がすごいジャジャマのぬいぐるみが大好きだったっていう話をしたから、その、その、私の作った映像の中でも大事なぬいみがジャジャマになってるんですけど、私のジャジャマがあそこ祈ってるってなって、そんで、
参加者 1 06:56
その女の子は、やっぱその時の心理状態が多分特殊な感じ、 そこは後付けで色々考えようと思ってる。な感じになってて、そのぬいぐるみを絶対に取り返さなきゃいけない。なんか自分の失ったものがそこに入ってると思っておって、追っかけて返して、私の縫いぐみ返してって言いに て、なんか結果、そのゴミ収集車を若い男の人が、すごい無愛想な若い男の子が運転してんだけど、そこに無理くり助手席に乗って旅に出るみたいなさ。そういう話をさ、すごい私、本当忘れてたけどね、考えたことがありましたね。そういう風に。だから、目で見たものから
参加者 1 07:22
こうぱって展開できる時があって、そういう風にして話を考えてたんだと思う。でも、これ、なんで使わなかったかって言うと、やっぱさっき言ったヒラさんのお兄さんと同じポーズだからでしょうね。その 年上の男の人と と、若い女の子ら、まだ学生の女の子が、その日常が逃避するために旅には全くかぶっちゃってるから、それって。でも、繰り返し出てくるってことは、なんか私の中の何かなんだと思うけど。
参加者 1 07:41
ここでなんで喋っちゃってるかっていうと、あれですね、あれですよ、そのまま使ったらダメですよ。なんでかって言うと、それは、未成年がその青年についていく話はもう書いちゃダメ。多分ね、あんまりよくないですから、そのまま使わないでください。で���さ、私の書いた、私のだから使わないでって意味じゃなくって。でもこれ、なんか人物変わってもそのままできそうな気はしますよね。
別にその女の子が女子高生である必要は全くないから、なんかこの子がもうちょっと全然大人の女性でもいいし。
参加者 1 08:00
あとそのゴミ収集車、運転してるのが昔は男の人って決まってたけど、そこそっち男女逆にしてもいいし。なんならね、本当にまふになっちゃうけど、その運転手もそのぬいぐるみ追いかける方も両方女性でも全然行くと思うんですよね。あそこはお好みでなんだけど、 つかねか使える人は使ってくれてもいいですけど、なんかでもそれによってネタかぶりが生じて、私はしません。なんかね、そういうさ、なんかそういうとこから発想して、 そんで次に何をするかっていうと、このごみ収集者のお話の時は、そっからその返してっていうあたりまでをバーって漫画のネームにしたんですよね。
参加者 1 08:30
私は元々漫画家志望だったから、漫画の方が書き慣れてるから、なんか文章であれこれ考えるよりも、絵で書いた方が早いんですよね。それで絵に書く。なんか漫画にすると、その キャラの喋り方とか顔とか、もう一緒にもう固まってくるから、そうしちゃう。それで、その辺で、そこの話はやめたんですよね。被りに気づいたのか、 取っておいてしばらくメカやめたのか忘れちゃったんですけど、そこまでしかできてないです。ただ、もうこの話は大体その最初が決まったら終わりは見えてて、やっぱそのゴミ収集者を追いかけた女の子の
参加者 1 08:59
失ったものっていうのが、何かごみ収集車に乗ってる間に取り戻される。
間は間の埋め方は全然わかんないけど、単純にその旅に出て戻ってくる、その戻った時には日常に戻るけど何かが増えてるっていう非常に王道のパターン でいいと思ったんですよね。ただ、この間を埋めるのが大変そうって思ったのかも。なんかその、かぶってるっていうだけじゃなくて、間が埋めるのが大変すぎて、これ使わなかったのかもしれないですね。
参加者 1 09:19
なんか、普通に、これを連作短編とかにするんだったら、その、ぬいぐるみのエピソードとか、新たに拾うゴミとか で、なんかこう、ヒューマンドラマみたいな、なんか行く先先で起こる、なんか思い出の品と、それに関わる人々との出会いみたいな、なんかそういう風にして埋めていけばいいなと思うけど。なんか、もうちょっと、なんかミステリー風にしたり、そして、大きな謎に2人が巻き込まれるのであったみたいかもできるし。うん、あとは、なんかそこまでしなくても、 この2人の関係が全開っていう風にしてもいいのかな。なんか
参加者 1 09:43
そこの間は色々埋めようがあって、そこを考えるのが苦手なんだよね。なんか最初、最初はパシッて決まるけど、なんかあとは、あとはよくわかんないわみたいな感じで割とやってたから。うん。
これも全然決まんないままなんですけど。何の話だっけ。そうそう、なんかそういう風に最初はえ。っていう話。その映像があって、 そっから発送するってのは、初期は非常に多かったと思いますね。なんか私、新人賞に投稿して
参加者 1 10:04
入ったそのアドチェリーっていう短編もそうで、その予備校、自分が仙台で、仙台、この匿名さんが東大に進学してくださった、その仙台に住んでた時ですね、仙台の世代に私通ってたんですけど、仙台で暮らしてる時に、 南仙台に寮があって、今もうないんですけどね。よみがないから当たり前だけど、それより前に女子寮は先に亡くなってました。女子寮があって、そっから電車で2駅乗って、仙台駅から学校に行くんですよ。
だから電車に2つだけ乗んなきゃいけないんですけど、この最後の仙台の前で必ず、なんか朝の電車だから信号で止まるんですよね。電車きつって駅じゃないとかで、
参加者 1 10:31
信号、信号で停車しますみたいな感じでアナウンス入って、あとちょっとだけ、つかないんですよ。なんかそこで、結構朝だから電車も混んでて、はあ。と思って、まだ外見るんだけど、そしたら、5月くらいだったんですけど、まだなんか通い始めてちょっとだったんだけど、 目の前に別の予備校があって、その隣がラブホテルだったんですよね。
ほんで、あ。と思って、なんか私、この予備校生じゃなくてよかったと思ってさ、なんかその予備校生には悪いけど、私ここの予備校じゃなくてよかった。すごい隣にラブホがある大学受験予備校最悪。と思って、
参加者 1 10:55
最悪って思ったんですけど、 なんかその絵だって残って、自分の中でちょっと色々考えちゃうじゃないですか。なんか自分がじゃあそこの予備校に入ったらどういう気持ちで毎日通ったかなとか、どういう行動に出たかなとか、 その調節では結局なんか主人公は覗き見をするっていうのにだんだんはまっていくっていう話なんですけど、実際にそれはやらないですよ。実際そうしたいなって思ったわけじゃないし、当然やってないですよ。なんだけど、なんかそういう、
参加者 1 11:15
なんか1つ見て想像が膨らむような景色ってなんかあるよね。うん。だから自分の外から結構思いつく時が多かったのかな、 なんか。でも、そういうち、そういう、なんていうのかな、たまたま見たものから発送して自由にやらせてもらってたのって、多分最初の あたりだけで、途中からはやっぱりそういう作り方をしてないと思うんですよね。うん、なんか先にフォーマットが決まっちゃう。そうやって、
参加者 1 11:38
うん、プロで連載するようになれば、その隔月で6本書いてください11回は50枚ですみたいな枠が最初に決まるんですよ。そんで、その枠内でやること。だから 私は最初のうちは今言った隔月でお話は繋げてほしいけど、1つ1つは独立した 風に読める。本当に毎月じゃないからさ、その格月ってなってるからいよ読者にとっては1か月空いちゃうから、その話が続いてるとちょっとしんどいので、その飛び飛びでも読めるけど、話は繋がってるっていう風にしてほしいっていう風に言われるパターンがなんとなく多かったような気がする。
参加者 1 12:04
そうすると、なんか1個テーマを決めて、その外枠を決めて、例えば大学生主人公の大学時代をテーマにした連絡短編だとかって外側を決めたら、あとはこう、人物をわ なりふってく。うん、これがなんかさっき言ったもう1個のやり方ですけど、1つは、なんか光景を見て発想するっていうので、もう1つはそのフォーマットから決めてっていうやつです。連続の時で、 例えば確実で6階だと、その1年が経過するんですよ。ちょうどね、その、読んでる人にとっては。
参加者 1 12:31
だから季節感を私は結構大事にしてて、そのリアル季節と連動するようにしてて、だから時期をその中に割り振るっていうことと、 できれば主人公のバランス。できる限り私は男女のバランスは取りたいと思ってて、その男主人公、女主人公もできれば合法にしたいと思ってたから、それを バフみたいな感じで作ってた。これ、ちょっと話がすごいしちゃってなって、今喋りながら思ってますけど、なんか連作短編の作り方みたいのに、割とすぐな、慣れちゃったんですよね。なんか、
参加者 1 13:01
どうどう作るかっていうと、なんか、まず何を書くかって言うと、キャラクターの顔を書くんですよね。
ねえかみたいな感じですけど、私、いっつも顔が決まんないと話に入れなくて、だからほとんど全ての人の顔をまず入ってるんですよ、 絵で書くの。なんかそれもね、だから、なんか、なんか違うなって思った顔を書き直すみたいな、その、なんか性格を、性格がこうじゃないなあじゃないなっていうよりも、なんか人相を書き直すみたいなことをして、なんか、ああでもないこうでもないってやってみて、
参加者 1 13:32
あと、その連作探偵、例えば、大学生で連作探偵だって言ったら、そのテーマをついて、全部恋愛の話してたわけじゃないから、 なんかいろんな、大学の中の、大学生活の中のいろんなこと、その夢破れるとか、なんかみんなで何かやってみようとするとか、そんないろんなバージョンを考えて、 いくつか、そうかも、そうかも、なんか、キャラの前に、それかも、なんかこういう連作だったら、こんな感じが、
参加者 1 13:53
大きな題材の下に、小さな題材を自分で作る、設定する。そっから、決めた。自分なりに、その大学生活だった、大学生活に書き換えたいことを3つぐらい決めて、そこに人間をつけるんですね。
そこにそこで来たのかを書くそうですね。そこで、なんとなくの、こう、人物像、 そこでその男に割り振ってきて、割り振ってっていう風にするんですね。なんかそれってすごい、結構全体的な作業、なんか最高を振るのに似てなって、その時か
参加者 1 14:15
思ってたんですよね。私、昔、trpgっていう、テーブルトークrpgっていうものに中学生ぐらいの時にめっちゃはまってて、 ゲームですね、そ、いわゆる非電源系ゲームっていう、ボードゲームとか、仲間で、その、テレビゲームじゃない、みんなでやるゲームなんだけど、その詳細を省くとして、それで、 側面体のいわゆる6面体、側面ですね、いわゆる普通の最高を3つ振るっていうのがすごい多くて、その面を見て何かを決めるっていうのがゲームの中で非常に多いんです。
参加者 1 14:37
なんか、そういう風にサイコロを振って出目を見るのに似てるなと思ってましたね。その、原作探偵の人物とかを決めるのか、 なんかもうフリフリって言って、ポンってすればなんか出るみたいな感じになってて、なんか、で、それで、なんか気に食わなかったら、やっぱ全体もう1回ふりふりってやって、ぽんってまたするしかないみたいな。すごい抽象的な話。申し訳ないんですけど、抽象的っていうか、感覚的な話で申し訳ないんですけど、なんかそういう風に。
だからリズじゃなくて
参加者 1 15:00
手癖なんですよね。なんか悪い言い方をしてしまうと、本当に考えてるわけじゃなくて、結構感覚でやっちゃって、それがなんかダメだなと思ったら、もうやりじゃないから、ただやり直すだけ。何回か振ってみて、 みたいな。その形を探るっていう点では考えてるのかもしれないけど。
この匿名さんが書いてくださったリーのかっていう連作短編も、あれもやっぱ確月って、おっきな主題、主題。てか、その舞台があって、女子高、女子高校での連作短編だから、
参加者 1 15:25
その、1つ、場所を決めちゃって、その下に、こんなことがあるかなっていうのを、あれは7つ、6つでしたっけ、考えて、 あれは女子高だから、男女のバランスが取れないけど、大人とその大学生と卒業生でバランス取ったら、そこまでしてないかな、なんか、 なんか、でも、多少、その卒業生の話を入れたりとかして、あんまり話が似ないように頑張ろうと思った記憶がありますね。
参加者 1 15:46
そんで、その再フォローする作業の中でも、やっぱ6個あったら、なんか1つぐらいは便なんか決まんないなっていう時あって、そういうのはそのままにしておく。なんかあと1は決まりませんみたいな感じで、流れでみたいな感じでそのまま編集さんに出しちゃって。
なんか直前に、それは直前になってから考えるみたいな風にしてたのかな。編集さんに何を出すかっていう問題があって、なんかそれが人によると思うんですけど、 私は人の顔を決めるって言ったじゃないですか。だからそのおっきな
参加者 1 16:13
舞台、舞台連作担当だった舞台があって、その下のテーマと人の顔が決まって、大体こんな感じのことが起こるだろうみたいなのが出た���、そこで編集さんに渡すんですよ。
人の顔もそのまま渡してた。なんかそれを文章に起こすと、なんか、なんだかやっぱ私の頭の中と差が出ちゃうから。でも人の顔を渡せば、なんとなく結構イメージ固まってんなって編集さんも思ってくれるから、そういう絵の絵の絵のまま一緒に渡しちゃって。
ただそれに、なんかもうちょっと、その、プロットじゃなくて、狙いみたいなのを書いてた。狙いって何。なんかとにかくそれをプロットって呼ばないで、私は企画書って呼んでたんですよね。なんかその編集さんに、
参加者 1 16:47
果たしてなんか説得要素だ、この子大丈夫だなって思ってもらうための要素だから、この、 うん、ストーリー以外の、なんか大体こんな感じにしたいとか、もうなんなら話によってはこういうターゲットにしたいみたいなことまで書いてたような気もする。
なんか、せ、大学生の作だった専攻作品。ちょっとこういうのはあるけど、こうじゃなくしたいみたいなこととか、自分の考え事とかも書いて渡してましたね。それで、a4の紙2枚か3枚とかにしてたのかな。
参加者 1 17:09
でも、そうやって発想してて、なんかある時にすごい限界を感じたんですよね。
なんか、なんか、あんまりきっかけ覚えてないんですけど、夜中に1人で部屋に、うん、その、仕事の終わりの方ぐらいですよね。終わりだけど、まだ辞めるとか言ってない。言ってない。
なんか、信列車寝台列車で、前作短編とかいいなと思って、なんかやっぱ、紙に、今までの、その、最高。みたいな方法でさ、シャシャシャって、こう割り振って、6本ぐらい振ってさ、ぱーって作って、大体こんな話だって、こんな人たちが、みたいなの、え。って書いたんですけど、なんか、その瞬間に、なんか、すごい全てが嫌になったんですよね。
参加者 1 17:40
あれってなんだろう。なんか、こ、これやってても、私も上がれないって思ったんですよね。
参加者 1 17:49
いう人の前で、ちょっと厳しい自分に厳しい、私自身に対して厳しい言い方になっちゃうかなと思うんですけどね。一方で、この方、女になりたいって言ってるわけなので、ちょっとそういうとこも聞いてほしいなと思って、今喋っちゃってるんですけど、すいません。なんか、 こういうことを繰り返してても、なんか、なんていうのかな、同じとこ回ってんなと思ったんでしょうね。多分ね。
できるけど、本当、かけるけど、これをやったらダメだなっていう、ここから出ないとダメだって思ったんですよ。でも、やり方がわかんない。なんか他の
参加者 1 18:17
作り方をしたことがないからね、そのやり方なんていうの。その側をダメだって言ってるじゃないですか。っていうか、その枠がダメなわけじゃないんですよ。検索探偵っていうのを否定してるわけじゃなくて、私のそのサイコロふるみたいなやり方が多分まずかったんだと思うんですよね。今思えば、 その癖が入ってる、その馴染みのやり方みたいのでやってると、うん、なんだろうね、 いけない場所があるっていうか。今も連絡短編ってあるじゃないですか。なんか一時期さ、すごい誰かが
参加者 1 18:44
ちゃんと、誰だか見てないですけど、社長岡さんか書店員さんか、どっちかの人が、なんか伝説3編とか、こんなに出版社作りおって。みたいな。なんだろうな、なんかもっとましようやみたいなぼやきとか、twitterがどっか���書いた書いて、割とそれが話題になって、 があったような気がするんですよ。私ももうやめてた。あんまりちゃんと見てないし、なんか自分こ正直愉快な話じゃなかったから、あんま静止しなかったけど、でも言ってんなと思ったんですよね。なんか
参加者 1 19:02
それって、なんか作家のせいじゃない。だって、だって、月刊誌にさ、載せたいの。それで編集さんも新人にさ、急に長編連載頼むよりは、連絡短編で途中でこけてもあんまダメージお互いダメーが少ないようにしたいし、しょうがないじゃない。でも、なんか、なんか、でも、 形が同じでも、規約っていうのかな、なんかそのまま、フォーマットはそのままでも、ちょっと大きい物語を書けたかもしれないなっていう。その力量ではないですよ、私の力量ではダメだったけど、別にかける人もいるんじゃないかなっていう、 思いますね。でも、思う。まさ、なんか、本当。なんていうの。
参加者 1 19:35
テーマ。この方はテーマを決めるっていう。そうだよ、最初に書いてたかと思うんですけど、そうですね、テーマ。なんか、今になって思えば、 テーマっていうの、もうちょっとちゃんと、ちゃんとっていうのはあれだけど、なんか、自分のかん、普段の悩みとか、 本当に困ってることとか、そういうとこから取んなきゃいけなかったのかなっていう風に思いますね、
参加者 1 19:58
私が。なんか、このポッドキャストでは、なんとなく伝わってるような気がするんですけど、なんか、なんか、人間関係の悩みがあったりとか、あと、 自分の今風の自己肯定感みたいなさ、そういうのが昔から悩みだったりするんですよね。
なんだろう、もう主軸に連れて消滅をばって書かなかったわけだから、
参加者 1 20:19
なんかそういうのを書いた方が良かったのかなって思うんですよね。じゃ、じゃあ今書けよって感じだけど、それはでも、できない。うん。
なんか、本当に人生が動かないと小説に反映されない時ってあるんじゃないかなと思って。なんかこういう、古い考え方かもしれないですけどね、 やっぱその人自身が学んだこと、本当のリアルの人生で学んだこととか得たことっていうのが反映された時、
参加者 1 20:43
小説ってすごい、うん、良くなるっていうか、多くの人に良さが伝わるか と思います。なんか私が書いてたみたいな小さい物語、そういう大きなテーマじゃないのも、それはそれでね、役割はがないわけでは全然なかったと思うんですけど、こうして読んでいただいてるだけだからありがたくさん。ありがとうござ。
なんかそういう役割もあるけど、正直数字を出すにはやっぱり大きいテーマがないと厳しいかなとは思いますね。ちょっとねげすげすい話ですけど、
参加者 1 21:04
この方はワビって言ってるから、なんかまず新人賞取ればそのラインを超えればいいのかもしんないけど、昔と今とで多分新人賞のラインも違ってて、 なんか昔はさ、ちょっと色々不出来なとこあっても、本当私がデビューした方なんかは全然完璧じゃないし、デビュー作がこれがこれは売れるとかって思わなかった。
だからこの人と違うな、この秘書の原稿の中では目立ってないでとってくれて、そこから育てようっていう気持ちがもちょっと本当の金銭的余裕が出版社にあったと思うんですけど、今は多分なくて。
参加者 1 21:30
なくてって断言しちゃったらちょっとね、ちょっと出版社の人に悪いかもしれないけど、なさそうで、できればもう最初から入れてほしいんだと思うんですよね。
それに実際やっぱり待ってもらえる機会も少ないんじゃないのかな。いや、でも真面目に書いてれば待ってもらえるのかな。わかんない。なんかその売れない本も、ずっと書いてると、やっぱりだんだん、だんだん数を押されて、最終的にちょっとうちではすいませんっていう風になっちゃうから、なんか、真面目にやってれば、いつかはっていう感じでもないような気がする。やっぱ、早ければ早いほど、
参加者 1 21:51
早く売れてくれればえるほど、やっぱさ、編集者は嬉しいと思うかな。なんかそういう自分の、うん、ミステリーとかはわかんないですけど、私はちょっとそっちの話は、ごめんなさい、ちょっと全然わかんないんで、 できないですけど、その、頭の中でね、綺麗にプロットがまとまってて、これは面白いみたいな風になってれば、全然ね、そんな人生で得たことがどこ。みたいな感じではないと思うんですけど。うん、得たことが入ってるのは大事なのかなっていう 気はしますね。だから、そういうとこからお話を作れれば強いのかなって思います。今は。今はっていうか、こうやって聞かれてみればの、
参加者 1 22:17
この匿名さんだと、何がテーマなんですかね。もう自分のさ、 人生の1番乗り越えたこととか、乗り越えなくちゃいけないと思ってることとか、まだ乗り越えてなくてもね、 そういうのをもうなんか話に落とし込む。そこが出るの難しいよね。話に落とし込むっていうとこだね。だから、
参加者 1 22:33
さっき私が言ったみたいなのと合わせ技になってるといいのかもしんないですよね。なんかきっかけがあって、そういう見たものとかから思いついて、ただ思いついただけだけど、そこになんか 自分の大事なものをこう、ぎゅっと入れてくる。無理やりぎゅぎゅって、こう、穴に綿を押し込むみたいな感じで、こう、ぎゅって、そういう形にしちゃう、みたいな風にするといいのかもしれない。
わかんない。でも、ただ、なんか無責任に言っちゃってるかな。ちょっと、ちょっとね、作り方それぞれだからね。わかんないですけど、私の作り方としてはそんな感じです。なんか、たださ、
参加者 1 22:56
人の作り方ってやっぱ人によるよね。なんか学校の話。この便り見て、なんかそういえば去年辺りに同じ私と同じ城から出た吉川トリコさんっていう作家がマシュマでし、新人作家さんとか作家になりたい人から質問を受け付けてたなと思って、 なんかそういうとこに小説の作り方みたいな話出てるのかなと思ってちらっとね、見てみたら、そん時の回答に他の作家もどんどんだんだん回答したみたいな感じで。プロットの、各小説家のプロットの作り方っていうの。
参加者 1 23:17
プロサッカーがいろんなプロサッカーツイートしてて、ジャンルを問わずです。それとか見せていい。とかいろんな人たちだけど、なんかそれをツイッターツッタて読むよね。なんかすごい。なんかそこから不安なんだけど、ツヤッターにtwitterのまとめみたいなとこに誰かがまとめてくれてて。
なんだっけ。今ちょっとタイトルを確認します。
2021年8月11日のまとめで、作家の皆様が貴重なプロットを公開。キッチリ派、イルフ派、作らない派など様々なスタイルが興味深い。で、まとめがあるんですね。本当にいろんな作家さんが参加して自分のプロットを探してんですけど、
参加者 1 23:40
こういうの見てもやっぱり真似できないなっていうか。なんていうの。なんか別にこういう方法で作りたくないなってな思っちゃうよね。なんか人の方法はやっぱり人の方法でさ、なんかこんなかっこいいプロット、なんかプロット作り込んでたか。形。っていう 気持ちはあるけど、なんか自分がじゃあ真似したら。って言われると、いや、真似しないですねっていう気持ちになるっていうか。これはエンタメとしてなんかたくさん貼ってあることはもちろんいいまとめだと思うけど、なんか真似するかって言われたら、真似しないかもしんない。別に今書いてないですけどね。
参加者 1 24:01
そうそうそう、なんか私のその1つの統計からなんかお話を作ろうとするっていうのも、一応なんか由来みたいのがあって、まだ小さい頃に 父親が毎月アニメジを買ってたんですよね。アニメジって知ってます。なんかアニメ情報誌って、なんか途中からすごい萌��雑誌みたくなったけど、昔ってもうちょっと硬派だったんですよね。
大体ガンダムかジブリの話してるみたいな。アニメ人は特にそのアニメ雑誌の中でも、宮崎駿監督と関係が深くて、風の歌のなかの漫画版とかもアニメ樹の連載だったんですよね。確か。
参加者 1 24:27
ちょっと子供すぎて読んでたかって言うと読んでないですけど、なんか漢字にルビとかないです。なんかそういう、なんかルビとかないっすよみたいな。小さい頃から私はそのアニメージをこう盗み読みして育てて、 そんで、そん時に、その宮崎駿の新作が出るってなると、どのタイミングだったかわかんないけど、なんか制作途中とかをもうどんどん載せてって、ちょっとすいません、 ちょっともう記憶が定かではないから、ちゃんと公開まで決まってから、その資料を小出しにしてるのか、それとも本当に制作途中でのさっちゃってたのかはわかんないけど、なんかだんだん情報を載せてって、新作の、
参加者 1 24:53
それが、イメージボードっていうのが始まるんですよ。皆さんね、その絵が何枚か、そのお話のイメージとなる絵さ、何枚かこう、追加で書いたようなとか がのって、なんかそっから話が広がったんだなって、最初にこれをやってんだなって、漢字の読めない小学生でもわかるような風に載ってたんですよね。なんか、それで、なんか、 お話ってこうやって作るんだ、すり込まれたっていうか、その長いお話を作る時も、最初はなんか、何枚行ったの。なんだなと思って、うん、真似してたっていうか、そんなに真似できてないけど、
参加者 1 25:20
なんか、小説の真似事。その、中学生とかの時、私はちゃんとその長い小説を初めから終わりまで書くことはできなかったけど、なんかすごいやだったから、書いてんの。ものだったけど、なんかこう、先に なんか象徴的な絵を決めてから、なんか固めていく、みたいなのをやってたんですよね。だから、なんていうのかな、作り方、その発想の仕方自体も、 その人にすごい。その人の、なんだろう、なんか作り方とは。みたいな風に考えたわけじゃなくて、いや、でも、考えてる人もいいのかな。そうやってしっかり勉強した人もいるかも。ちょっと自分がそうじゃないってだけで、そうすればいいんじゃないか。
参加者 1 25:47
なんか私の場合は、そういう本当に小さい時の累積みたいなのも関係あって、そういう方法になってたから、 なんていうのかな、そういう他人のやり方とかを見てもあんまり興味が湧かないっていうのも正直な感想ですね。
うん。だからこの匿名さんも私に聞いてくれてはいるけど、なんていうのかな、自分の作り方がなんかしらあるんじゃないかなと思うんです。
参加者 1 26:04
そういうことが一切できなかったら、やっぱり書こうと思わないだろうし。あとは、なんか自分なりの道を極めていってほしいとも思いますね。長々話したのはなんだよっていう感じですけど、なかなか話したのはこの参考程度にして、特にその限界値みたいな、こういう限界があったというのは1番参考にしてほしいとこですけど、 参考にしつつ、ご自身のやり方を固めていったらいいのかなっていう風に思います。あと、ストーリーが誕生した日はですね、日はさあ、これなんかいろんなとこで 喋ったり書いたりしたような気がするんですけど、レモンのことっていう連作短編があって、まだ4作目ぐらいなんですけど、それの最後の話だけ
参加者 1 26:33
決まってなかったんですよ。さっき言ったその再稼動する的な方法で大方は固めたけど、最後の1点だけちょっと空白にして 迷ってて。なんか、卒業、卒業の話を当然書かなきゃいけないけど、なんかそこが決まんないなって思ってたんですよね。
自分としては。なんか、その高校を舞台にした、地方の高校舞台にした地味な原作、青春節の超地味なやつっていう大枠は決めてたけど、その最後の1つを
参加者 1 26:55
なんかどうしようかなと思って。卒業、うん、自分に寄せちゃおうかなって思ってたんですよね。なんかそこまではあんま自分に寄せない話を書いてきたから、 それもう順々にもうあげて、担当さんに渡してるぐらいの段階ですよね。順々に上がっていってて。
ただ、なんかこう、自分自身の高校生活っていうのを全然入れ込んでなかったから、そこに、私の高校生活ってすごいね、なんか暗かったからね。だから、でも、最後にそれ書いちゃおうかな
参加者 1 27:17
って思ってたんですよ。ただ、なんかそれがあんまり道筋が見えないっていうか、お話としての形を全然出してなくて、どうしようかなって思ってたんですけど、田舎に春休みで、大学の春休み帰りまして、東京に戻る時に 駅から鈍行に新幹線か鈍行に何とか乗んなきゃいけないんですけど、乗った時に、あれなんですよ、そこにね、上京する女の子がいたんですよ。
参加者 1 27:34
すごい、今でもなんか覚えてんだけど、真っ赤なレンチコート、薄手のスプリングコートみたいになってきてさ、もう都会の女の子になってるけど、外側が。でも今高校出たばっかりだなってわかる子が、お兄ちゃんとお母さんと、あともう1人友達。女の子の友達に見送られて、今東京に行くところだったんです。
で、なんか元気でねみたいなことを友達が言ってて、お兄ちゃんとお母さんはついてくんですよね。
お兄ちゃんが東京の人なのかもしれない。そしてお母さんは多分見送りに行って、向こうでこ生活のものとか揃えて実家帰ってくるのかもしれない。っていうのは、ちょっと私ちの推理だったんですけど。で、そこに残るのは女の子。友達の、
参加者 1 28:03
ほんで、元気でなんとかだねって言って、ずっとニコニコ話してたんですけど、どこが入ってきて、その女の子が電車に乗ったら、わって泣いちゃうんですよ、友達が先に。
そんで、その出てく赤いコートの女の子も泣いちゃって、私ももらい泣きして、すごい見てたけど、赤の他人なのにさ、もう、うわーと思って。その、自分に状況の思い出が全然なかったけど、私だって、その、仙台の予備校に1年行ってますよ。だから、直で秋田から東京に行ってないんですよ。
だから、同じ経験を全くしなかったんだけど。そ、そっか。状況だ。状況の話だと思って、最後の話、最後に載ってる女の子が彼氏がいるけど、自分1人だけ東京に行くっていう話を
参加者 1 28:33
書いたんですよね。そのギリギリまで普通に話してるけど、みたいなとこも。だから、そこと同じですよね。だから。で、それが結局、敵が良かったって言ったらあれですけど、 私にしては、やっぱ、見た。見た話だから、なんていうの、ドラマチックだったんでしょうね。なんか、たまたま出会った出来事がね、なんか、それで、あれがあったから、なんか、その作品が映画化していただいたりとか、 なんか私の中で売れたいとか、そういうことになったんだと思うんですけど、でもなんか一方で、なんかそこで自分の話のままだったら
参加者 1 28:57
どうだったのかなってたまに思うんですよね。なんか全然キャリアが多分変わっちゃう。そこで本がちょっと売れるっていうのと、当社に売れるっていうのと、売れないままっていうのと、どっちが良かったのかなって思ったりしますね。ただでも、自分の話にしたとしても、やっぱその時はうまく発想できないだけの理由がなんかあるんだと ね。そういう風に遭遇してよかったんだと思いますけどね。ね、あの女の子、今どうしているのかな。
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部屋と演劇 対談③ 村社祐太朗×野村眞人
野村 お時間とっていただいてありがとうございます。よろしくお願いします。ちょっと部屋の電気が切れまして。
村社 えー(笑)
野村 ちょっと不気味なライティングなんですけど、お気になさらずというか、はい、お願いします(笑)
村社 よろしくお願いします。
野村 トピックとしてはいくつかありまして、上演についてもそうですが、まずは今回の部屋と演劇 vol.1という取り組み自体についてのお話ができたらなと思っています。
これまで、部屋と演劇では、お互いの関心について話をしたり、��土産を買って帰るために旅行したり、最近調子どう?みたいな雑談をポッドキャストで配信したりなどいろいろなことをしてきていまして、その中で今回ご覧いただいた部屋と演劇 vol.1 は試演会的な位置付けの取り組みでした。個人的にはこれまでの活動と同じぐらいの感覚で、上演や制作ができないかというテーマで臨んでいました。普段の出来事を覚えておくというか、「昨日こんなことがあったんだけど」みたいな話を平然と持ち込む、みたいなことです。パッと集まってワッと作ってサッと帰るという全体のスローガンには、なるべく各自が負担なく制作と上演を継続する場という意味もありますが、個人的にはそういうことを考えていました。
ざっくり言えば生活と演劇みたいなことになるのだと思いますが、その辺りについて村社さんご自身の取り組みや考えを交えながら、ざっくばらんにお話しさせていただきたいなと思っています。
村社 わかりました。あ、ちょっといま猫を部屋から出しますね。
野村 あ、猫ちゃんがいるんですね。
村社 そうなんですよ。すみません、戻りました。
野村 いえいえ。今回、そうした部屋と演劇 vol.1 の終演後の座談会ゲストとして村社さんにお声がけさせていただいた理由として、この試演会が村社さんご自身の演劇に対する考え方とか取り組みと重ねてお話ができるんじゃないのかな、と思ったことがあります。とはいえ、こうしてお話するのは初めてなので、まず自己紹介というか、僕のことを簡単にお話しさせていただきます。僕は京都を拠点に2015年ごろから演劇に携わりだして、2016年から演出家として活動しているんですけど、最初は大学で演劇の研究をしようと思っていました。
村社 そうなんですね。
野村 僕の大学では、既存のカリキュラムとしては文学として戯曲を扱う研究がメインだったんですが、上演を丸ごと視野に入れたかったので美学という研究室に行きました。それでも、文学部の基本的な態度として文献にあたるというのがあって、僕もちらほら読んでみたのですが、あんまり面白くなくて留年しちゃって。それから「そういえば上演を観たことないぞ」ってことにかなり遅ればせながらやっと気がついて(笑)。それで近所にあった劇場にと��あえず観に行ってみたんですが、それが衝撃的に面白くて、「演劇やってみたい」と思いました。そこでまずは演劇を観に行く研究会を作ったんですね。一つの上演についてなるべく多くの視野と視点を持てるように、大学生に限らずいろんな人たちと一緒に上演を観に行って、また集まって感想をシェアしたりレポートにまとめたりしていました���多い時で50人弱くらいの参加者が集まっていて、上演を見るスケジュールを組んで、行ける人が観に行って話すというのをやっていました。
村社 なるほど。その当時の研究会の人たちって、今も京都にいる方もたくさんいらっしゃるんですか?
野村 卒業して東京とかいろんなとこにいく人も多かったですね。関係性の濃い薄いっていうのはできちゃってますけど、いろんなところにいるかなと思います。
村社 そうなんですね。当時の仲間がいろいろなところにいるのはいいですね。
野村 そう思います。そういうところから初めて、研究会の流れで上演を作ることに取り組んだりしながら、次第に演劇を考えたり取り組んだりする場も変わっていって、いまに至るという感じですね。きっと今後もそうなんだろうなとは思うんですけど、作りながら考えることをどのレベルで続けていけるかっていうのが個人的なテーマにあります。その流れの一つとして、今回の部屋と演劇にも参加していると思います。勿論、部屋と演劇っていう名前にもある通り、部屋とか、生活の場とかいうような、すぐ周辺にあるエリアから発想していくっていうことを中心にしつつ、実践の継続も考えるというか。
『ルーム・ダビング』(2020)
村社 今のお話を聞いてて、いま現状で居る場所っていうのは、野村さんと近いような気もします。私もいま、何だろうな、理由なく続けるモチベーションはほとほとないっていうか、自分の興味関心をぴったり満たさない道筋でやり続ける気はないっていう感じですね。そういう意味では近いような気もします。それで、私が演劇に関わってきた経緯はというと、私は全然逆で、とにかくやったれっていう形で始めて、むしろちゃんと理論とか、古典を読んでどうとか、そういうのを全部すっ飛ばしてて。高校生の時に松尾スズキに憧れてて、ただ人を笑わせるために演劇があった。ちょっとこういうブラックジョーク言えるようになりたいみたいなモチベーションで演劇をやってました。当時読書もほとんどしていなくて、何の経験値もないまま、とにかく書くために、まず新聞部に入るんですよ。ちゃんとした新聞じゃなくて、人を笑かす新聞です。先生に文句を言われるような新聞を3年発行し続けました(笑)
野村 すごい(笑)
村社 プラス、高校で演劇ももうやってました。松尾スズキに憧れてるんで、そういう演劇でした。ただ、演劇部もないんで、新聞部名義で文化祭でやったりとか、演劇部ないけど演劇やりたい人達を仲間に入れてやるとか、そういう形で高校時代は演劇をやってました。だから大学受験にも全然気持ちが向かなくて。全然関係ないんですけど、終業式に申請を出して催しをすることにしてて、最後の3月の教室で演劇をやるんですよね。それで、もうそっちにシフトするんで入試はしないです、みたいな感じだったんですけど(笑)そんな感じで、大学入ってからも、じゃあ続けるかっていう感じで続けてたんです。
さっき野村さんが、じゃあ何か一つ芝居を観ようかと思って何を観て面白かったのか気になるんですけど、私もこういう感じで、松尾スズキとか野田秀樹とかしか知らない状態で、しかも実際に見てはないんですよ。WOWOWで見てるだけ。それで自分は面白いことができるって信じてたので、ずっとその状態で、大学2、3年ぐらいまでいって、そこで現代美術と出会うんです。現代演劇よりも、先に現代美術を知りました。美術系の学科もあって、そこに潜ったり展示とか観て回るうちに「あ、こっちが面白いな」と思ったのか、ちょっと定かじゃないんですけど、とにかく現代美術にずぶずぶはまっていって、展示をとにかく回ったり、そういうゼミも取ってたんで、映像を作ったりもしてました。演劇に興味がなくなりかけた時に、現代美術の文脈からチェルフィッチュを知ったんです。現代美術的なフィールドの中で、演劇をちゃんとやってる人たちがいるんだ、美術業界からこれだけ認められてる人がいるんだってことを、初めて知りました。一方でこの程度で演劇界で名を馳せられるのであれば余裕だなとも思ったんです。美術のことをいろいろ聞きかじった上で見ると、チェルフィッチュがやってることって大したことないなと思って(笑)、美術ってもっとすごいことやってるぜ、みたいなノリで、じゃあチェルフィッチュを倒せばいいんだと思って演劇に戻りました(笑)
チェルフィッチュにとにかく立ち向かうために、どういう箔を付けて行けばいいか自分の中でいろいろ順序立てて、この批評家にまず見せればいいんだとか、このスペースでやればいいんだとか。東京って密集してるんで、とにかく箔を付けるために演劇やってた時期が大学卒業してから2、3年あって、このスペースでやれば、この批評家が観に来る、その批評家がここに記事を書く、それを見て今度この人が来て、次はこの批評家に見せようとか、もう全部ホントに順序立ててたんですよね。ほんと奇跡のように、それがうまくいって、ちっちゃい賞とかも取って。あと助成金ですね。小劇場演劇界では、助成金を取ることがむしろ賞レースに勝つことよりも箔が付いたりするじゃないですか。そう思ってたので、とにかくちっちゃい助成金でも取れば箔が付くと思ったんですよ。それで大阪の千島財団の助成をほんと少額とったんですよ。でも表向きはちゃんと千島の助成を取ったってことにできたんで、それをまた使って今度はセゾンに応募したりとか。その時はお客さんの数なんて全然考えてなくて。それでセゾン取れてなんやかんやして、ふと息をついた時に、自分が完璧だと思っていた理論って別にお客さんを集められないなと思ったんですよ。もし本当にチェルフィッチュを負かしたいんだったら、もっと考えなきゃいけないことあったなあ、みたいな。偉そうですし、負かす必要もないんですけど。
一方で自分がやりたいことに適当な規模感っていうのも何となくわかってきて、わざわざこのやり方を大きく変えるためにエネルギーを注げないな、っていう。いまはそんな感じですかね。それでいま、興味関心が満たされる方法で、経済的にも、あんまよくないんですけど、プライドとかも傷つかない���囲で続けるみたいなテンションですね。
新聞家『合火』(2021)
野村 そうなんですね、なんていうか、すごく面白いですね。
村社 何か野村さんと真逆っていうか、逆に実践しかなくて、全く勉強してるタイミングがない。
野村 何か偉そうにちょっと研究したくてとか言ったんですけど、全然本読むのとか苦手で、というか全然好きじゃなかったんですよ。だから基本的には自家中毒起こすくらい考えてたっていうのが正しいです(笑)
村社 そうなんですね、なるほど(笑)
野村 そんな感じのときに、現実の上演にパンチくらって、頭の中で考えてることなんて全然大したことなかったみたいなことを思って、目の前のこの上演すげえっていう、なんかシンプルな力強さみたいなのすごいなと思ったのを覚えてます。
村社 ちなみに何を見たんですか?
野村 地点です。地点の『ファッツァー』という作品です。
村社 なるほど。それはちょっとしびれますね。
野村 しびれましたね。連日観に行ってました。まあこの話すると長くなるんでまたの機会におくとして(笑)
それで、自分の関心のあることから外れた形で続け続けることはせずに、そこに100%フィットしていくような形で作品を作ること、継続すること、経済的なことも含めてっていう規模感で考えた時に、この『部屋と演劇 vol.1』っていうのは似たような関心には基づいているなと思ってます。
それぞれの関心に干渉はせず、自分のやりたいことを同じパッケージの中でインスタントにやっていく中で、何かを作ることに対しての環境とか条件とかっていうのを整えるための場として結構良かったなと思っているんですね。
ただ、これは個人的な考えですが、その場における観客って誰なんだろうというのが気になったこととしてあるんですね。あるいはどう引き込んでいくか、というか。少ない予算ですぐに稽古と上演までできちゃうっていう環境を継続的に整えていけるのであれば、作りたい人にとっては申し分ないことだとは思うんですが、観に来る人をどう考えていけばいいのかなと。観客っていうものを、自前の関心で作ることと、それを観に来る人がいることとかって、その辺をいま村社さんはどういうふうに考えているのかなっていうのをお聞きしてもいいですか?作ることと見せること、観にくる人について、というか。
村社 そうですね、いま言われて自分でも発見があったんですけど、やっぱり自分は運よくその疑問にぶつからないルートで来てるのかと思いましたね。なんというか、この先に試演会をしたいと多分ですけど自分は思わないという感覚になったんですけど、いまの質問があったからそう感じただけで、別に試演会をしたいかどうかを問うたこともないんですけど、ただその試演会をしたいという気持ちになってないということも含めて、たまたま自分がやってる制作がそういう道のりだったのかなと思ったんです。見せるということと、あとは観に来る人がいるというのが、言葉の意味が野村さんの中でどのぐらい必然性があるのかというのはちょっと置いておいて、受け取った感じだけで言うと、だいぶ差があるって感じますね。分けて考えてないと言うか、私は疎外してるという言葉を使うんですけど、上演を構成する要素のうち、何か一部分でも制作の問題の外に置き出したら、その制作の進めようがなくなるっていう立場で、上演という出来事を作ってるっていう感覚がありますね。まず見せるという行為をバラバラにしないで中に留められるようになってきました。現在は観に来る人を中に入れていく作業をしていると思います。
野村 そこから制作の範疇に含めてデザインしていくということですかね。確かに、観ることができなかったんですけど、Theatre E9 Kyotoでの上演とか、取り組みとしてまさにそうだったんじゃないかなといま思いました。観客を前提の概念として、観客のXさんがただいることにしない、いるとして置いておかない、みたいなことかなと僕の理解では思いました。
村社 そうですね。ただ観に来る人がいることを自明なこととして思ってないというか、待つことができないというか。いつの間にかお客さん一人一人が主体化してるような環境、みたいに大袈裟に言う必要はなくて、どんなやりとりが私とお客さんの間で発生すればお客さんが主体化できるかということを一個一個考えて来たように感じます。チケットの売り方とか、受付での問答とかを結構考えるんですよ。受付は毎回私がやるんですが、受付も上演の一部だと感じてます。
新聞家『とりで』(2022)Photo: Yamane Kaori
野村 面白いですね。ここすごい掘って聞きたい気持ちあるんですが、時間あるかな、というかこういう感じで大丈夫なのかな(笑)めちゃくちゃ興味あるんですけど。
村社 そうですね(笑) 部屋と演劇に繋げる形で言い換えると、軽さはずっと大事で、大学の時からなんでこんなに演劇って重いんだろうと思っていて苦しくて。たまたま私は、なんというか、楽しくない、むしろ大変な作業になってくるけど、軽くなってるなという方策をたまたま運よく見つけて来られた感じがしてて。だからより集中度は上がってるというか。上演と体裁よく言ってますけど、実際は本当に部屋と演劇でやられてたような、試行と言っても良い取り組みをやってるだけの状態になってきた。これはいま話してて思いましたね。
野村 なるほど。いや、舵取りまでしていただいてありがとうございます(笑)
個人的には、どう続けるか、どうやってどういう形でどう続けていくかを考えることはやはり大事だなと思っていて、その中で、部屋と演劇に期待している点としては、覚えておくこと、というのがありました。たとえば今回の上演で言うと、僕がやったのは1週間くらい前に実際にあった出来事をなるべく再現したいということで、それをいまできる方法で試してみたんですが、最近で起きた出来事を覚えておくためには例えば日記に書くとか、すでにいろんな方法があると思うんですよ。別に演劇じゃなくても。それを、あえてというか、わざわざ他者と一緒に、形には残らないけどどこかに刻まれるみたいな、そういうものとして覚えおきたいなと思っていました。それと、このパッとできる軽さみたいなこととがハマっているように思えたし、それができるんだという実感を持って普段生きていけるのはアリかもと思いまして、そういうことを期待してたんですね。
そういう上演を、大小程度の差はあれ準備していざ発表するということももちろんだけど、作るということがもうちょっと普段に取り込めないかな、というか。稽古するとか制作するというのは、日常的なこととして時間を取れることではあるんですけど、そのための場も持っていて、人も集まってやるっていうところでの軽さというのはすごく期待してる部分というか。
そういう動きが一人だけじゃなくて、複数人で、チームでできるのもすごくいいことだよなと思っていて、続けて行きたいなと思っています。
その中で、自分の関心だけじゃなくて、別の人の関心みたいなことも気になるし、やっぱり影響される部分もたくさんあるし、というのも含めてなんだか面白いなと思いつつ、現在の仲間だけじゃなくて、その時その時で新しい人に参加していただけたらとも思っています。ということで村社さんいかがですか?(笑)
村社 はい、時期が合えば(笑)本当に軽さには自信があるんで。野村さんのいまの、最後に言ってた話は、羽鳥嘉郎さんを思い出してしまいます。羽鳥さんが2018年に出された『集まると使える』という本を読んで、初めて私は羽鳥さんが演劇に対して「使える」という言葉を用いて何を言おうとしてるのか、やっとちょっと理解できたんです。でもそれっていま野村さんの言ってたこととは多分違くて、「これって日常でも使える技術なんじゃないかな」っていう気づきって往々にして限定的な意味での「演技」の汎用っていう気がするんです。私もうっかり「使える」と言いそうになることがあるんですけど、そういう時は必ず羽鳥さんが脳裏に浮かんで、「使える」という表現は避けた方がいいかもなといつも思うんです(笑)
だから自分は使えるという表現じゃなく、それに似たような言葉を当ててると思います、頭の中で。だから演劇に対するそういう思い入れというのには共感して聞いてました。
野村 なるほど。それでいうと、僕は演劇を引用する、と言っていたりしますね。
村社 引用っていうのは、日常で演劇を引用するという意味ですか?
野村 日常もそうですけど、現実的なある一つの状況、人とものと環境とか、そういうものが織りなしている一つの状況みたいな関係性の中に演劇を引用する、みたいな感覚で使ってます。
例えば、演劇を引用することで、ある現実的な状況が上演されているように見える、みたいな感覚で使っています。オルタナティブを作るじゃないですけど、ちょっと距離を取ってみるだとか、逆にクローズアップしてみたりだとか、そういう言わば観客的な立ち位置を作る、例えばそういうことの口実になるというか。
部屋と演劇 vol.1 野村作品 稽古写真① 出演:永瀬安美、藤家矢麻刀
村社 なるほど。あの、これ今いきなりケンカ売るわけじゃないんですけど、多分そういう演劇観を真っ向から否定して、演劇って、なんというか、使うって言っちゃうんですけど、また別の仕方で使った方が良くない?という1万字の文章を最近書きました(笑)
野村 いいですね(笑)
村社 知人、なんていうか政治家になりたいという知り合いがいて、内輪コミュニティみたいなものがあって、200人ぐらいの規模の、全然関係ないこう趣味趣向の仕事してる人たちを一つのDISCORDに集めて、記事を誰かに書かせてそのDISCORD内で発行して、それをみんなで読んで感想を言うみたいなコミュニティを作ってる人がいて。
野村 すごい。
村社 すごいですよね。それでその人から村社さん演劇やってるならそれについて書いてくださいよ、みたいな感じで、一万字!?とか思いながらも、演劇に普段馴染みがない人に、現代演劇の、しかも現代演劇界の中でもニッチな場所にいる人の考えを伝えるって大分面白いなと思って引受けたんですよ。
そしたら、演じることというのはどういう風に認識されてるのかなと思って、それを説明するために何とか絞り出したのが、例えば世の中で客観視するとか、あるいはメタ認知を鍛えるとか、とにかく客観視をして行動を良い方に修正していくんだみたいな、そこまで言わなくてもいいんですけど、私はあえてそこまで言って、それで、例えばそれがよく目の前に現れる身体としてはお笑い芸人の身体がある、みたいなことを言って。コントはわかりやすく演じると呼んでよさそうだけど、例えば普通のワイドショーみたいなところで、モニターで映像が流れて、それに対して芸人さんが華麗に突っ込むとか、ある程度ライブ的なものだと思われてるじゃないですか。あれも、むしろそのメタ認知を鍛えたりとか、何をどう突っ込めば面白いのかということを経験積み重ねて、反省して行動修正していくという同じサイクルをすごくハイスピードでただやってるだけで、対してコントとやってることは変わらないとか、これを一旦演じると呼びましょう、だから演劇だけに限らず現実でも推奨されてることとしてある種演じるって行為はありますと。ということを5000字くらいワッと書いて(笑)
で、それじゃないんですよ、という、私がやってる演劇に対して、あ、これごめんなさい、野村さんが一致してるか分かんないです、私がいま言っていることについて。
野村 いえいえ(笑)
村社 残り5000字で、それで自分がやっているのはそれとどう違うのかというのを書きたかったんですど、正直あんまりうまく説明できなかったです。ただ「ケア」が近いかなとは思いました。
相手がこう考えてる可能性に配慮するとか、自分が間違ってることを言ってるということをどう扱うのかとか、なんて言うんすかね、別にそれも客観視と呼べちゃうのかもしれないですけど、何かこう良くしていく為のメタ認知みたいなこととして「演じる」を定義するんじゃなくて、何て言ったかな、ええと、「改ざんする」と言いましたね、その文章では。改ざんする技術として「演じる」を使う。これが私が演劇でやってることです、みたいに書きましたね。過去を、というか自分のその言動に関して、なんていうか改ざんって結局過去のやつをばれないように良くない形で変えることじゃないですか。改ざんに立ち会う可能性があるものとして、演劇が使えるのでは?みたいな。改ざんって人にばれちゃいけないわけですけど、それに立ち会うという驚きの状況が起き得るみたいな、ちょっとまだ分かりにくいんですけど、これで最近頭の中を一回整理しました。
野村 コミュニティーもすごいですけど、そこに「改ざんする」で突っ込んでいくのもすごいですね。
村社 あはは(笑)月に2回ぐらい発行されるんですけど、私の前の号では、京都の第3代目として和菓子屋を継いだ人の話とか、いろいろ読めて面白いんですけどね。
野村 すごい面白そう。
村社 このおかげで整理できたんですよ。今日もそうですけど、本当にたまたまそういう機会が最近多くてありがたいなと思って。
野村 なるほど。1時間って短いですね。もっといろいろ話したいですね。
村社 そうですね。
野村 話したいことがあるし、また生まれ続けていってもいるんですけど、どうしよう(笑)意義のある話ではあると思うんで、演じるとか、そうですよね、そもそも演劇のベーシックをどこに置くのか、というか。作品を作るのももちろんそうなんですけど、演劇を観るのが好きとか別に観るのは好きじゃないよとか、色々あるとは思いますけど、とはいえ、演劇に携わっている時点で、どこがベーシックなところなのかというと、やっぱり演じるということになるというか。それをやってるし、それを観てるというところに基点を打っているというのが、改めてそうだよなって思うところがたくさんあるし、面白いなと思います。
ちょっと、着地点見えてるわけじゃないんですけど、もうちょっとだけお話続けたいんですけど、メタ認知とか、演じていることに気づくとかもそうですし、日常生活の中で制度的・儀礼的に要請されることが繰り返されることで、無意識にするようになるという意味でのパフォーマンスを批評するとか、あとは教育の現場や社員研修に演劇を取り入れるとか、いろんな方法で演劇を使おうとしている人たちはいると思うし、それはそれで全然構わないんですけど、僕としてはメリットがあるから演劇を良く活用していこうみたいな希望は全くなくて。僕も一旦整理する必要があるなとも思うんですけど、劇場とか、どこか集まって演劇が生じる場所みたいなのが劇場の中だけではないだろうという思いがまずあり、いろんなところでいろんな人が演じてるよね、みたいなペルソナということでもないんですが、劇場から出て行った先で、演劇ですよねこれ、ということを発見したいような気持ちがあるんですよ。それを例えば劇場に持ち帰って再現してみたいということを思うわけです。最近では精神医療やお墓参り、路上に捨てられた食品などに興味があるんですが、出かけて行く先々で演劇を引用して自分にとって切実な形で出会い直したいような、わがままの口実みたいな感覚が、現状では一番素直な感じなんです。なんか、ちゃんと考えないとなと思いました。
稽古写真②
村社 本当に私も書くことになって改めて考えて、すんごいキツかったですね。
でも、はっきりしたのが、いわゆる客観的に自分を見なさいとか、メタ認知を鍛えろとなどという時に想定されてる「演じる」と同じことをやってたら、もし同じことやってるんだとしたら正直全然意味がないというのははっきりして、違うことやってるという自信があったから、それを書き始めてるんですけど、ただすぐ定義するのが難しいなと思いましたね。
じゃあ、自分がやってる「演じる」はそうじゃなくて何なのかというのは、そうですね。でも、その視点でものを考えられただけでもすごい良かったなと思って。
今日こういう日に時間いただいて、一応その大事にしていること��か考えてることを紹介しあいましょうということになってたじゃないですか。それで自分のやってることを少し単元に書き出してみて、2週間ぐらいぼーっと見てて1個だけ膨らんだんですよ。それをちょっと紹介していいですか?
野村 もちろんです。ぜひお願いします。
村社 何かこれはその1万字の中にも書いたんですけど、演出家として演劇が創作される場あるいは上演される場に参加していて、当然想像される営みがあるじゃないですか。その1万字書くにあたって、同世代の200人ぐらいの人たちといかに自分がやってることが違うか、多分違うと思うってことを言わなきゃいけないなと思ったんですよね。その時に、演出家って、例えば演者さんがパフォーマンスを稽古場でしたとして、
それに対して、何かをいうポジションじゃないですか。何かを言わないと次に進まないという立場だと思うんですよね。それで、例えばパフォーマンスを見て違和感を感じたとするじゃないですか。ここからのプロセスをちょっと書きかえてみたんですよ。自分が何をしてるのかなと思って。違和感を指摘するとして、例えば蜷川幸雄だとしたら違和感を大味にするということをやってるなと。違和感として自分が認識したときに初動で出てくる言葉があるじゃないですか。そこから距離を取ろうとするわけですよ。距離を取る理由としては、別に強権力を発揮しちゃいけないからとかじゃなくて、単純に自分が感じた違和感がものすごいお門違いかもしれないっていう不安ですね。そもそも大事な流れを断ち切っちゃうかもしれない、流れってのはその稽古場や本番に向けての流れですね。下手したら、自分がものすごい誤った感じ方で違和感を説明してしまうかもしれないから距離を取ると。それで、その上で、今度はその初動で出てきた言葉を改めて信じれる範囲と、一方でやっぱこれは絶対��ずかったなと疑う範囲とを検討したりするじゃないですか。
一方で、その初動でパッと出てきた言葉がやっぱり結局はコアで、発信のきっかけになってて、だからそれをないことにするってのは結構まずいし、一方ではそれがあって考えられることになったという事実があって、という状態になると、じゃあ何を言えばいいのかっていうのがなくなってくるんですよね。何もないというのは、結構危ないってことは分かってて、なんでかというと、何もありませんというのは、本当は言いたいことがあるけど、敢えて言わないというのが一番まずい、まずいと言うか逃げてるという状態が演者さんにバレてしまうから。だから何もないというのはまず選択肢に取れないので、ひねるんですよね、必ず。違和感を大味にするっていう説明に戻るんですけど、あえてひねったことを言うんですよね。
最初に感じた違和感とか、初動の言葉っていうものからだいぶ違うこと、ひねれたものを言うようにてて。それはさっき言ったように逃げる姿勢がバレないということもあるんですけど、一方でひねった時に表れてるものって、つまり違和感を口にしてる���けじゃないわけですよ。何かパフォーマンスがあって、それに対して何か言ってるんですけど、その何か言うことってひねられてるんで、私じゃない第三者の主張な訳ですよね。そうすると2つメリットがあって、このひねられた私っていうのは、私以上に別の人が受け入れてくれる可能性があるなと。
私は正直ひねられた私はあんまり好きじゃないんですけど、例えばですけど、もっと気に入ってくれる人がいるかもしれないという意味で、これが他者になってるのは一つメリットがある。もう一つは、私が言ったことじゃない、私が言ったけど、私じゃないっていう理解が私にだけあるから、私から出てきてるけど、これは実は私ではないっていう私の認識なので、仮にこのひねられた私がすごい反発を受けたとしても、私が感情にならずに反発を精査できる、受け取ることができる、これもう一つのメリットだなと。
こういう施策自体が、テキストとどうやって向き合えばいいかというのを示す立場ではあるじゃないですか、演出家のもう一つの立場としては。そもそもじゃあどういう風にこのテキストと向き合うべきなんですかということを示さなきゃいけないじゃないですか。
これを示すのがめちゃくちゃ難しいんですよ。理路整然と箇条ぐらい説明したらじゃあ終わるかっていうと終わらなくて、最後まで説明できないまま終わるんですけど、ただこの施策自体が向き合ってほしい仕方を照らし出すのに有効になってそう、みたいなことなんですけど。
これが何とか絞り出したことです。
新聞家 オープンスタジオ『保清』(2020)
野村 演出という立場で稽古場にいる時に出演者とどうやりとりしていくのか、その方法としてひねられた私を置く、ということについて、言葉は違うかもしれないですが実感する部分が確かにありますね。同時にいろいろ乖離していて、それがバレたくないような場面とか、いろいろ思い当たります。
こういう演劇の話とか、作ってる時のこの部分の違和感を感じる時ってあるよね、みたいな話を普段からしたりしますか?
村社 いや、あんまりいないですね。意見会で自分の考えを磨いてもらってるなって思いますね。意見会は本当にボロクソ言われるんで(笑)
やっぱ根底から説明する必要に迫られるんですよ。これだけすごい凝ったもの見たんですよということを説明しなきゃいけなくなったりするので、それで勉強させてもらってますね。
だから本当に今回の座談会とかはすごい珍しいというか、場所になりそうだなと期待してましたね。私以外に誘われてたお二人もね、何考えていらっしゃるのかとか、気になりますよね。
野村 すごく気になりますね。そういう思惑もあって、座談会にゲストとして参加していただいている方同士のお話にもすごい興味深いものがあるなということで、全員で、6人でやってみようとしたんですけど、予定がなかなか合いませんでしたね。でもぜひともまたお話できたらと思います。それでも今日こうしてじっくり楽しくお話できて良い時間になったなと思います。
村社 そうですね。
野村 時間も予定よりいただいてしまっているので、今日はこのあたりでと思いますが、村社さんともまたぜひお話したいので、タイミングあえば飲みにいったりしましょう(笑)
村社 いいですね、森下のあたりとかどうですかね。
野村 めちゃくちゃ良いですね!今日はお時間いただきありがとうございました。
村社 ありがとうございました。
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プロフィール
村社祐太朗(むらこそ・ゆうたろう)
1991年東京生まれ。新聞家主宰。演劇作家。訥弁の語りを中心に据え、書くことや憶え繰り返すことを疎外せずに実現する上演に取り組んでいる。近作に『とりで』(2023、作・演出)。戯曲『とりで』(2022)が第22回AAF戯曲賞大賞。2019-20年度公益財団法人セゾン文化財団セゾンフェローⅠ。2020-22年度THEATRE E9 KYOTOアソシエイトアーティスト。
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