#野球漫画読んで下さる皆さま���とても優しく生きがいです
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sesameandsalt · 1 year ago
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Take Me Out To the Ball Game - Music Video
#youtube#へへへ…流れ着いてました…🚣⚾️今生まれて初めて野球漫画(WBCの大谷君主役の)描いてて ユニフォームのシワと防具(道具)の省略の仕方とか勉強になっとりやす😂#う、嬉しい、実は、わたくしも、近藤選手🦊大好きで…(ちばあきおの漫画感とクリリン感がたまらんて)#野球漫画読んで下さる皆さま🙏とても優しく生きがいです#たまに「近ちゃんでずっぱり、他の選手も見たい」と言われてそれでも近ちゃんを出し続ける近ちゃん大好きマンこと私です#漫画を描くにあたりブックマークした写真大谷近藤コンビ一番多いです だって観てるだけで幸せになる… リヴァエレだったんか…!!#クリリンかと思ってたのに確かに 栗山監督ジーク、大谷君エレン(栗谷クサヴァージークみもあるが) 二人のヤバさを苦々しくでもきっと一番分かってる人間#近ちゃんリヴァイは頷ける!! WBCで分かったのは 大谷君がいかに近ちゃんが好きか 栗山監督と近ちゃんと野球出来て嬉しいって デカいからだで表現しまくってて#昔近ちゃんが面倒見てた、仔犬がものすごくでかくなって🐻🐺熊犬になって帰ってきた感 もたまらんです WBC優勝は近ちゃんなくしてはあり得なかった#来られなかった選手がいかに凄くても 野球の神様は栗山監督を通じて大谷君の為に近ちゃんを選びました (大谷君は近ちゃんの実家にはピンでも泊まるし )#色々恵まれてもいると思うし、 愉しい事も嬉しい事もたくさんあるのだけど、 それでもたまに何が愉しくて生きているのだろう?#と思う瞬間もある、しかし… POBIちゃまがこのような事を言うことがあるから 人生やめらんねえすわ! 無茶苦茶うれしい、#はじめてPOBIちゃまと完全一致同担と化したてこと?! 🥹 💖💖💖💖 同担拒否らないでほぢ!!
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oivgbqiqfz358 · 9 months ago
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--深海人形特別篇-- プロジェクト グランドフィナーレ 準備号 館主様と蒼傑達は噛ませ犬
※クロスオーバー注意
※ショタ・男リョナ注意
※オリ設定注意
※某機動戦士シリーズ、サムスピ、月華並グロテスク、流血残虐表現注意
※館主様と蒼傑の噛ませ犬化注意(※何時もの事)。
※ガソダムEXAって漫画あるじゃろ?それをガソダムの奴等が他漫画(※…但し、ドマイナーで、基本的に、其の存在を誰も気にして無い)に対してやって居るみたいなモンじゃ(※男塾勢は読むな)。
※最後に、某ドクサレイカサマ煮卵の出て来る蛇足おまけがあるけど、読むだけムカつくので閲覧非推奨(※…対戦相手も対して強く無いし……)。
…。
蒼傑vs
今回、蒼傑十八番の『双条檄射』で死合をする。然し、相手は、『Effigy(相手を呪う為の儀式人形)』とも呼ばれ、『特級呪物』とも称される謎の強化人間。もしかすると、下手をしたら『呪われる』かもしれない。…其れでも、蒼傑は怯まなかった。
死合開始直前、蒼傑は改めて、相手を見る。…自分とは違う拵えの弓(※疾風の弓ミュルグレのレプリカだと言う ※元ネタ:FE封印の神将器)を構え、銀髪で長髪で、左目だけが金眼で、服装は和装で……、蒼傑と同じか其れより背の高い男だった。かつては、『ソロモンの悪夢』等と呼ばれて居たらしい。
(…『ソロモンの悪夢』?…相手の経歴等、…俺には、関係無い事だ。…別に、如何でも良い……。)
…其の時の蒼傑は、はっきり言って、『身の程知らず』としか言えない。実際、其の力量の圧倒な差は、最終的な試合結果にも表れて居た。
…そして、死合開始。
梁山泊 闘弓術 三連貫!!
すかさず、RXQ-02は自らも矢を放ち、蒼傑が撃つ飛んで来た矢を、一本ずつ、丁寧に、相殺して、撃ち落とす。
それを見た蒼傑は酷く驚く。
「…なっ?!相手は千日ほう鏡の使い手か何かか?!!」
そうは言うも、次は二本続けて、時間差を交えながら、弓を射る。
だが、全弾さらりと避けられてしまう。
(…俺の速射は、速度精度共に、大陸一だと言われて居る……、…其れでも、…何故、避けられる……??)
「…味な真似を……、」
相手の規格外な性能に、段々と追い詰められて行く蒼傑。
(…後、5本か……)
それから、すぐさま、相手が蒼傑に向けて矢を撃って来た。4本の矢を。瞬時にこの矢は如何足掻いても避け切れないと判断した蒼傑は、自分も矢を4本撃つ事で事無きを得る。…そして、其の間一本の矢を混ぜて、相手の頭をスナイプしようとしたが、余裕で相手に見切られており……、…此れで、蒼傑0本、されど、相手方は2本だ。
…かくして、手持ちの矢を撃ち尽くした蒼傑は、もう対抗手段を持っていなかった。
相手方の勝ち。
…此れで死合は終了となった。
「…仕方無い、…俺の負けだ。」
…蒼傑が己の負けを潔く認めた、…其の時、相手方のRXQ-02が口を聞きはじめる。
「…何だ貴様、生き恥だな。…今、私が、もう貴様が二度と生き恥をかかなくて良い様にしてやる。」
すると、蒼傑の降参も虚しく、上からの命令を無視し、容赦無く、RXQ-02は、矢を蒼傑に撃った。
「?!?!!??!!」
「この矢で最後、さらばだ。」
其うして、放たれた矢は、蒼傑の首と脳天を貫く。
…。
館主様vs
…其の瞬間、嶺厳は対戦相手を、しかと見た。
(…あの男、…日本刀を持って居るな……)
虚な目をした、左目だけが金眼で悪人面で紫髪で白い服を着た背丈180cm程度の男が、嶺厳の前に現れる。
すると、予め、対戦相手の情報を知ら��れて居る嶺厳が思い出す様にぼやく。
「…此れは正に、『一握りの天才』同士の戦いだな……。」
そうして、嶺厳は体術の構えを『魔人』RXQ-03は日本刀を桃の様に構えて、戦闘体制に入った。
(…あの構え方は、剣桃太郎、…剣の構え方だ……)
「…面白い。俺が相手になってやろう。精々惨めな最期を迎えるなよ?」
いざ尋常に、一本目、勝負!!
…翔穹操弾!
…然し、何と、敵目掛けて撃った筈の何発もの操弾が刺さらない。嶺厳は驚愕した(→驚愕する)。
「…何……だと……?!」
嶺厳が一瞬怯んだ隙に、RXQ-03は一気に間合いを詰める。然し、流石の嶺厳も相手を警戒した後、思い切り相手の腹を何度も蹴る、…が、何のダメージをも与えられない。
(…此れが、『強化人間を超えた強化人間』の実力か……!?)
其処で、短期決戦に持ち込みたい嶺厳は、『回頭閃骨殺』で一撃決着を狙うが、其れは相手にも見切られており、空対空で対策された後、其の対戦相手であるRXQ-03は、一気に刀を勢い良く振るい一閃して、嶺厳を袈裟斬りにした。
「…あ゛あ゛あ゛っ゛っ゛!!!!!」
そして、嶺厳の最期は、丁度、『月華の剣士(第二幕)』と言う対戦剣戟格闘ゲームで、『決!勝負あり!』の後に、対戦相手の、人間の胴体が真っ二つに切れて行く様だった。
そんな中、無表情で立ち尽くす--返り血を浴びて綺麗に染まった白服の--RQX-03。
「…落ちたか、カトンボが。」
そう言うと彼は刀に付いた血を手持ちの布で拭い、血を拭いて綺麗にした後、刀を鞘に収めた。
…。
蛇足試合 マホロアvs
「…キャハッ⭐︎」
ほんとムカつく、ドクサレタマゴの此の笑顔。
「…サァテ、今日のボクの対戦相手ハ、…誰カナ……??…誰カナーーーー?!?!!!!」
やがて、其の相手は、イカタマ野郎の元にのそもそとやって来た。今回の相手、其れは、元々は『幻の撃墜王』とも称された『準魔人』RXQ-05。
「ヤァ、ボクはマホロア!対戦宜シクネ!!」
「…変な生き物?」
「…変な生き物言うナァ!!」
「…嫌な生き物。…何かヤダな。」
其う言いながら、RXQ-05は両手にダガーナイフを装備する。
両者が気が付く前に戦闘は開始されていた。
あのドクサレ煮タマゴは、適度に牽制として魔力球とジェムリンゴボムとキルニードルを撒く。完全に"待ち戦法"狙いである。…然し、其んな当たっても少し痺れるだけの慣性の付いた重い風船の様な物は、可也、魔防の高い相手にはぜーんぜん効かず、キルニードルに至っては当たらず、ジェムリンゴボムに至っても、完全に仕様を見切られており……、
「…ナ、ナンデ!?ナンデダヨ!??ナンデ!???効かねぇンダヨ!当たらねぇンダヨ!」
其のドクサレタマゴは短気なので、早速、キェエエエエエエ!!!(猿叫)状態になって居た。
其うなって居る内に、イカタマ君は、あっと言う前に近付かれ、RXQ-05に此の上無い位強く蹴り飛ばされた。
…まぁ、皆は既に知ってると思うけど、イカサマタマゴの技は、殆ど小回りが効かず、隙がデカい。ストームと異空間バニシュは数少ない例外か(※ストームって言っても、竜巻召喚する技じゃなくて竜巻纏って敵にカミカゼ特攻仕掛ける技だけどね)。
ミリ知ら勢は、シリーズ各ゲームで、此のド腐れ煮タマゴが如何言うモーションしてるかを見れば分かる。
ある程度の反射神経とスピードがあれば、隙を突き放題である。遠くに居ても、無慈悲に飛び道具が飛んで来る。投げ技を持つ個体なら投げ放題。
…ゲーム本編での『彼奴等』は優しかった……。
…さて、其んな此んなで、何度も異空間バニシュ後に着地狩りされ、ソードとブラックホールを出そうとしても、発動を潰され、ストームを出しても、力付くで捩じ伏せられ……、…と、苦戦を強いられるドクサレ煮卵であったが、ある秘策を思い付く。
…彼奴、瓦礫の下敷きにシテ埋めちゃエ。
イカサマタマゴは何とか勝つ為に、其の作戦を全力で実行する。
必死に敵を誘き寄せて、廃墟になったビル群--コンクリートジャングルに来させる。
其処に、RXQ-05が、半ばやる気無く、のそのそ歩いて来ると、
「…ワナに掛かったネ⭐︎御馬鹿サン⭐︎」
「?!!?!」
そう言って、イカタマは繰り出した、あの最強の魔砲、マホロア砲を。
そして、その魔砲は、RXQ-05が近くにいる建物にマホロア砲が勢い良く当たって、瓦礫の雨が出来る。そして、RXQ-05は、其の瓦礫から掻い潜���抜けられず、…瞬く間に埋もれ……、
「瓦礫に埋もれナガラ、昇天でもしナ!!」
瓦礫が完全に、RXQ-05を飲み込んだ後、イカサマタマゴはその上で敵の生死を確認する。
それから、暫くしてから、イカタマは、完全に確認を終えた後に……
…これッテェ…、…ヤッパリボクのッ……!!
「…キャハハハハハッ!!…ボクの大勝利!…魔法使いハ、コウで無くちゃっネ⭐︎」
…等と束の間の勝利を、ダンスを踊りながら、誇って居ると、ドクサレ煮卵を掴みながら、背後から未だ死んでいない『彼奴』が現れた。
「…じゃあ、僕も、魔法使いになろうカナ?」
「…ゲ、ゲェエエエエエエエエ!?!?!!!!!!」
「逃がさない。」
そう言って、イカサマタマゴの頭に、強力な肘打ちを食らわせた上に、乱暴に膝と太腿の中間辺りで締め上げた上に、
「捕まえた。」
両手のダガーナイフでイカタマの首を掻っ切る様に攻撃した後、…勝負あり!!
…。
おまけの資料
RXQシリーズ 魔人・準魔人
生体兵器であり特級呪物。…『Effigy』、『Semi-Effigy』とも呼ばれる。
ティターンズ製の『強化人間を超えた強化人間』。下位存在である生体部品(バイオ・パーツ)達と同様に、阿頼耶識システムめいた接続端子を肉体に内蔵しており、生体部品として機械に接続する事が出来る。
計八体居り、『某桃玉シリーズで未知の魔法とテクノロジーを駆使した古代文明と知られる神の御国で製造された物品』と同じく、科学と魔術で『加工』されて居る。…尚、『素体』となった人間が存在する。
以下、大雑把に特徴
・某水星のエアリアルに、「やめなさい!」されてもトマトみたいに潰れない。頑丈。でも、RX78のおっちゃんに踏み潰されると、トマトみたいに潰れる。
・『準魔人』は、『魔人』に劣るので『準魔人』と言う扱いになって居る。
・どの個体も人間性と精神を破壊されている。だが、最低限の意志と個性は残ってはいるようだ。どれだけやっても完全には消え去らなかったらしい。彼等の詰めが甘いから。技術が未熟だから。
・魔防も異様に高いが、内部破壊と炎と窒息に弱い。イカタマもレボリューションフレイムが溜め技でなければ……、、
…。
今後の計画
RXQ-Vの登場
種、鉄血、水星辺りで同じ様なのを出したい。CEの中で謎公国水泳部してた人とチョコレートの人、出番だ(※本当にロクでも無い)。
…。
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esoterics-posts · 2 years ago
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夢の中で
某宗教の尊師、徳を積んでいるが霊的なパワーに執着している。生きている間は必要な食べ物、山芋とパスタ?超能力で治す形而上の存在と副作用の心配。光と色で治す塗料の帯のあるローブを着た精神科医?何もが毒にならない程の耐性が付与されている視覚化された化学構造体がある。『脱洗脳』
夢の中にて
地球近似惑星が山程視える。霊は夢の中では行き来できるようだったー。どの惑星に入るのも中がどんな状態になっているのか?数ある中でどの惑星に入れば良いのか?分からないー。
ところで、現在の霊的ヒエラルキーは金星から1,850年前に地球にやって来た一団であるー。『異惑星』
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①主観、③客観、②④⑥間主観性
①頭脳、②直感、③理解の光線、④想像力に依る洞察、⑤記憶知性、⑥論理的思考、⑦創造的技術(スキル)
⑤記憶的知性の欠如に依る③数学的理解の欠如、⑥歴史的記憶の欠如、⑤化学的構造、⑥夢、①②④⑥⑦素粒子の想像力のシニフィアン、シニフィエのシーニェ。
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夢の中にて『筏が2つ』
振り向くと街並みが一変。疑うデイケアメンバーはもういない。行き道を戻ると来た道だと隠秘学的に文字が暗示。逆を向いて老女の一団を右手にーさて、電車に乗りたいが物価!古びた電車の撫でられ看板のある駅舎にて12500円超の掲示。両替の為に駅員に話しかける処で目覚め。
夢の中で
昨日、在りし日の昔の姿の同級生O君が余りにも不釣り合いな驚くほど背の大きな茶色の犬を連れている。直ぐ後の現実の予知夢?だった。
その後のテレビの国際ニュースで海外で犬と一緒に喜んで授業を受ける子ども達とそのユニークな取り組みが放送されていたー。『#元型』『#集合的無意識』
限界次元
夢で、英語のロゴがある2つのスタジオが併設されて並んでいて音楽の授業に遭遇する。ある講師に依れば4次元時空を越えた時点でsoupDimensionsの中で人は輪廻できずに死んでしまうー。赤の方のChristMaitreyaに出逢い脚を踏まれた事を言う。自転車に乗りながらイヤホンから音楽が聴こえる。
夢の中で
じゃがバター(ジャガバイト)
上戸彩さんの声で、「メキシコ🇲🇽はマヨジャガだから速いんだもんねー。」(そんなわけない?)アプリが顕れてタップしたら1Gだけ爆速!
スマホでWi-Fiでも予想外(ヨソウガイ)に速��った。(ヨソウガイです。)
iPadとAppleペンシルはアーティスト向けですー。
夢の中で
母が三菱の書いた文字が送れられる鉛筆?の端末?を紙袋一杯に買ってあるのを見ていた。
肉体に対して、抽象的な状態と光子について意見に述べようとするがかき消されて声が出ない。
肉体頭脳・機械頭脳・素粒子頭脳・生物的コンピュータについてのアイディアについて構想を巡らせていた。
夢の中では
有名衣服ブランド✕非営利団体✕『建築』
イブ・サンローラン プラダ グッチ エルメス
シャネル などが別々の施設に重ねられている。
H田先生の所持の西洋修辞学の本 光 闇 炎 氷 水 風 雷 毒などの英語の類義語の属性が文学的文体で書かれているものを読んでー。『文学』
#宇宙レベル
頭を下げて無頼漢や商人や王族や盗賊や諸侯などがクリスタルや魔石などの戦利品と自分の処遇を全部預けて配下になってしまうファイナルファンタジーシリーズの雄大な星のストーリーで、VR(仮想現実)とAR(拡張現実)と統一された物語でした。
夢の中で半分失神してしまいましたー。
イエスとゾロアスター
夢の中でー神の光線で🇬🇧から🇩🇪にトランスワープ。神は一者。独国なのに英語を話すぼくを笑う輩。ドイツ人の想像力(①即物、⑤化学、③進化論、④創造性のヴァリエーション)哲学的異文化の霊的な相互矛盾と⑦多様性と豊穣さについて居酒屋で哲学するー。『#創造論と進化論』
夢の中で
視察中に首都直下大地震が来て核融合炉から火が出て、安全装置が働くから待てと言われて爆発してぼくは必死で窓に何本にも張り巡らされたポールにしがみついて事なきを得たー。命からがら皆がビール🍺を飲む砕けた祝勝会場のような役員会に参加した。与党や政治家に個人的な恨みはないです。
夢の中で
O野くんとテストを受けているが、子どもの頃のようには頭脳に偏極がないから上手く解答できない。文章題は難解だから飛ばして分かる所だけ解く様に言われる。やっぱり、肉食は霊的には良くない様です。再テストを受け、終了後に音楽アプリの会で会おうと、別れた。後で西洋人が集合したー。
夢の中で
次元の間の神竜が守るラグナロク攻撃力140と、
聖なる剣のエクスカリバー攻撃力110を二刀流で
(騎士剣は片手持ちは重たくて無理。ナイトでも両
手持ちが普通!)携えた、よしひろが、攻撃力140
セイブザクイーンを携えた英国のキャプテンディッ
シュと闘い、ほぼ互角に渡り合ったー。
夢の中で
今は亡き愛犬のミニーを呼んだら直ぐ側まで来てくれた。恥ずかしそうにクッションに顔を伏せて見せた。ぼくが愛しているのを知っている様子。名前を何回も呼んだ!愛してくれて💖ありがとうー🌟
生前、ぼくの想いに答えて愛してくれた。束の間でも想いが通じて、ぼくは幸せだったよ。(^ω^)
夢の中で
ぼくの生涯で1番大好きな声優さんの事をテレビで観て、また、人生の最期にも会いたいと思う。S原君や家族にバレて笑われる?急いでチャンネルを変えた。N田君が自分の #素粒子 と #分子構造 の描かれた診察用紙を見ている。ぼくは素敵な #SONY?の少し分厚いタブレットを持っていた。
メランコリー
夢の中の卒業制作展において第4光線の故に葛藤を通しての調和の光線が多く、作品の模索の時間が思いの外、長く懸かる。3つの光線のバランスをK崎先生と話し込んで、大きなモノではなくて小さな作品でも良い。T君の世界観に引き摺り込まれた本が書店にあり、其処で作品に出逢うー。
夢の中で
高校の夏休みの補習に参加せず後悔。下級生?がいる。家の目の前が本屋で自宅の書庫に山程購入した本。その中から、イタリア語の詩集、文法、を手にする。肉食をしなくても、#プラーナ(#光子 #エーテル)からエネルギーを取れる人は #見る人 #プルシャ #霊我 #大師 #Adept #アデプト に近い。
日向さん
⑥双魚宮の女子高の卒業式の先生と生徒の中に『覚者方』(⑤段階)の1人として参加している。と、皆に見えているようなので詳細を話す。告白の後、目が覚めて母の眠る現実の中の自宅に帰ってきたらカイダンに彼女の姿が視えるが、目が覚めて、まだ身体持ちのぼくは⑦宝瓶宮の初めの方にいる。
夢の中で、
返すべきか?
ヨハネ黙示録は危険だから、読んではいけない。
キリスト・マイトレーヤはダリの真我である?ぼくの愛する人が桁を間違えて、緑豆を280個も頼んでしまった。う��ざりするほどの量で食べきれない。一緒に居てくれた幸せー。隣には幼稚園児。➕の型の天井のある部屋で待機。
エセO村隆史、T島君がリーク、ぼくの機械での所業にクレーム。ほぼほぼ、生きている間に覚者にはなれない。ダ・ヴィンチ、ゾロアスター、イエス・キリスト、クリシュナルムルティ、他でもギリギリ届かない。生まれつきはクリシュナ、孔子、ティアナのアポロニウス、キリスト・マイトレーヤ、他。
夢の中の夢
寝ていたら28000円のTMNetworkのガジェットが当選しましたとの紙製の広告を母と父と見る。夢の中で視えた通りに、試しにデモ機を弾く。小室さんがトレーの上で1つ目に、ぼくは「会うときは其の姿で良い」軈て🐍に。蛇が通路の左の部屋に入る。ぼくは真ん中の部屋。其処で目が覚めたー。
夢の中で
③物質性が高くない②④描画を模索し、④音楽を聞きながら絵を描いている。
自宅のステレオで④②電子音楽を聞きながら、③⑦絵を描くことよりも④音楽を④③作曲することを夢見ている。
プレイステーション(白水晶)でストⅡ。睡眠中に波動拳、昇龍拳を操作した。
寿司で③玉を食べる。
マスター🌟🌟🌟
#宇宙人 ー『プロメテウスの交響詩』 次元拡大
#地球人 ー『文化人類学の本』 平面張力
瞑想と発見の文体 #クリシュナムルティ
#ベンジャミン・クレーム
妄想 #ダリ全画集 
#キリスト・マイトレーヤ
#宮村優子 #新世紀エヴァンゲリオン
#FFRK  #ファイナルファンタジー
夢の中で
ダリの薄い画集(新品)本人が表紙になっているものや、違う製品を含むものが他にも何冊もある。画集の高い方の一万円越えの値段のものにはぼくの言葉が入る?異なる次元の違う作品集が、重ね合わせるように、夢の中では、現実を越えて、超現実の中に、複数同じに存在できるようだったー。
夢で
結構広い間取りの素敵な部屋に元気な母が🇰🇷韓国語を聞く。来世が在ることが分かって、「きっとエネルギーが導くよ!」すっかり元気に。ぼくはFF7を大きなテレビでゲーム。テレビ中継。登校。昼食に恋人に会うために、30分も車で運転。女性は居合いの、アピールするも希望者多数にて時間切れ。
夢の中で
お爺さん想いの孫がいる老人養護施設にて死について話す。タモリさんに、「生きているという現実は依然として其処に在り、生きている以上、皆、死んでしまう。」ドッキリを仕掛ける女性の罠に、知らない振りをする自分と、隠れた場所から驚かそう��する2人の女性看護婦の漫画の姿が視える。
夢の中で
氷の結晶のアイコン(実際に手で持てる薄いCG)を
手にしてゲーム開発者の集い。第六光線は群青ではなく青緑にすべき事を覚る。はい×3、遊ぶのをやめました。
部屋程もある猫に襲われそうになり、もう少しでタブレットを割る所だったー。
60歳になって、幅広い見解を持つ者を弟子にした。
自分の部屋には壊れた?プレステと重なるように置いてあった(レコード盤?ポートフォリオ?のように薄い物)。寝ている筈の父の横に外付けHDのついたPC?でCDのバッハがかかっているのをCDを替えようとすると父が起きて、「人が寝ているのに、お前が出張してくれたんか?」と聞かれて目が覚めたー。
夢の中での洞察
⑦物質性の大主方の悪の住処は固まって動かない。太陽の黒点運動を観測していたレオナルド・ダ・ヴィンチは予めイニシエートのリストをベンジャミン・クレームに書かせて、自分の生涯の食べる量と寝る時間を計算して、丁度、自分の役割を全て果たして、死なずに次元が固まるのを希望。
信仰
夢の中で、薬を求める若者でいっぱいだったが、母が帰って来ると、皆が蜘蛛の子を散らすように逃げ去った。壁には一面に顔面崩壊した死人のように悲惨な相貌の面々の写真。「ティアナのアポロニウスを信じなさいー。」水色のカバーのAndroidのタブレットを(神様が)夢の中で作ってくれたー。
マスター
夢の中でも、ぼくのゲームの腕は、まあまあですが、其れに対して、ゲームキングのO田君は電車の中で死んで?夢の中に戻り、泣く子も黙るほどの本領発揮ー。そして、FF、マリオ、その他全クリア、🎖️。一躍時の人にー。巧すぎて一同大爆笑でした。外人のキャスト?にも、大ウケしていました。
餓えと飢え
生き甲斐と意味のある意義深い人生についてー。
数ある書物の中で神智学(宇宙の霊学)の本を手にするぼく。(ぼく自身は哲学以外には音楽や美術には興味があるが、俳優はしたこともなく、尚更、まるで、演劇論には興味がない。)K野武が夢の中で老酒と酒の宛を口にする。食事がエネルギー。
三日が何分
売れ残った785円のパンを手にするが返そうとして、女性に助けられてO野克矩と再会。一緒に歩いて降り場で別れ、引き返して駅で緊急🚨システム作動!職員に補導され、あるがままを説く。前日にM井一���。H下徹に保護され「百年前の発明。頭悪い、無冠。」母の声��聞こえて目が覚めたー。
夢の中にて
水屋に啓示され、直観した卒業制作として描くべき霊人の類型としての普遍的象徴としてのセフィロートと、腐ったオレンジ🍊。#グラマー #Glamour #幻惑
①#モリヤ覚者
②#クート・フーミ覚者
③#ジュワル・クール覚者
④#セラピス覚者
⑤#ヒラリオン覚者
⑥#イエス覚者
⑦#ラコーツィ覚者
#ニューアトランティス
夢の中で、#幽霊 を作る両翼のようなコピー機械の様なCMだった。#アストラル界 の幽霊 (複数)が複製されているような様子だった。オカルト科学が機械で複製される霊で養われた魔法物理なのか?其ともイニシエートの #霊的偏極 の結果としての #心霊現象 なのか?『非常識』
夢の中で
作家の皆に出逢えた事に感謝して、寸時、沢山の楽しい想いをして、思いの外、素敵な夢だったという事以外ほとんど記憶に残っていないー。チベットにいる生きている間の在りし日のベンジャミン本人に(ぼくはあなたのファンです。)作品を沢山、遺してやってください。」と言って目が覚めたー。
闇の館
ぼくの夢の中で皆で手を繋ぎながら支えあって、地震に備える旧友達だった。子どもの頃からのままの姿で、その繋がりは延々と続いて行くー。其れは丁度、愛の欠如のせいで、覚者方であっても、破壊をもたらす輩がいないわけではないようであった。皆の命を守りたい一心からの行動だったー。
夢の中で
ぼく(甲斐性なし)と釣り合いのとれる女性は早々はいないが、バツ3?のアラフォーのママ(繰り返し身籠った)とならぼくの初婚である再々婚は可能か?
次元が書き変わり軈て訪れたコロナの収束?以前の撲滅された天然痘のようなウイルスの様になればいいのですが。これがいつまで続くのか?
夢の中で
1つ前の夢は無意識の中に飲み込まれて、忘却されて失われてしまった。もう1つの夢は、池のようないっぱいの水の中に咲き誇るいくつものシャリンバイ?の花と一緒に浮かんだ朋ちゃん(華原朋美)が視えるというものだった。花がドロップされて、家にも3つ手に入れていたようであったー。
夢の中で
理由も分からないままに東京に呼ばれて、何故か下着とズボンで街を彷徨うぼくは自宅に電話で行き先を聞く。建物の上から指差されて暗がりの場所へー。ホテルの鍵を持った西洋女に辿々しい拙い片言の英語で話すとTOEIC 100点ぐらい?と聞かれて「弁護士合格を目指します!」と言う男がいた。
♓➡️♒夢
覚者方は知識のツールを与える。かつては、スピリチュアリティは���書であり、新聞でした。タブレット端末は(霊性と物質性の媒体であり)魔法的であり、昔はなかった。最近まで信仰の対象となるのは、心と理想主義と精神性だけでした。①文学、②絵画、③彫刻、④音楽、⑤化学、⑥夢、⑦建築
#Air  
科学と常識ー夢の中のミニマムの思考実験 
電気はある➡️紙に絵が出るアストラル光で教育OK!
食べ物がない➡️セレブが庭に東洋麺を設置。
スペースもない➡️小人は✈️飛行機でも空気抵抗極大➡️夢の崩壊
#音楽 が #オーラ になる #風の民
#方向音痴 は重力運動しないせい?
『#兜率天』
#素粒子物理
夢の中で、浜ちゃんが50時間テレビに参加していました。壺や印鑑を高額で御布施で買わせて破産させて巻き上げた金を韓国に送る統一教会でも頭のいい人はいるのか?ただ単に頭脳の想記力がいいだけ?#素粒子論 を書いた人は真の #哲学者 であると一緒に勉強しました。あぶない🪒の刃。
夢の中にて
#タカオカ目線 でお馴染みの、高岡さんの授業を受けていました。
最後まで残って、遺伝子の本、暗記系の本、漢字の辞書(新字源)、その他を持って、ぼくは物覚えが悪い(右から左)のでどうすれば、勉強ができるようになるのか?聴きに職員室に行きました。特に解決方法もない様ですがー。
#宇宙意識
#異惑星 はガス状態(多くは地球人には耐えられない毒状態)でできており、生存するのに耐えられない #地獄界 であり、戻れる身体が此方の地球にあるから、御霊にて夢の中の其処へ行く事ができる。身体持ちでの #テラホーミング(異惑星への参入)は現実的ではない。美しい #霊界 は何処に?
夢の中で
漫画の本を読んでいたら、ぼくの未来予想図(放送予定のアニメの番組編成のイラストと設定資料集でぼくのアバターとその他の登場人物の相関関係がびっしり)描かれていた。ところで、もちろん内容は㊙️です。感謝しています。ありがとう!夢の中で昔のアナログ式のテレビを点けたら本が溶けた。
レトロブーム
夢の中で、プレステを1万5000円(!)で、プレステONEを2万5000円(!)で、売ろうとしていました。今となってはそんな値段で売れる筈もないですが、プレステ(今も持っています)とプレステONE(ぼくは買ってないので持っていない筈のモノ)がありました。自宅で、父と母と一緒です。
夢の中で
小林武史さんと夢の中であってほんの少しだけ、話をした様でした。ぼくはファンである事を言いました。遮るようにスタッフに促されて?直ぐにその場を去りましたが、最近は、日頃あまり聴いていない旨も述べました。ディテール「細部」は記憶の彼方にすっかり忘却され曖昧で、ごめんなさい。
夢の中では
父と母とぼくの家に地震が起こり、硝子が割れ、下の階に落ちる。小室さんが危険な運転。SuperCarで左右を確認しながらも、追い越しの車?が走ってくるのに、右折も左折も減速もせず、右側を直進。(#straightrun) 相手の車に、向かって左側の路側帯から、超小型機が突っ込んで、追撃した。
夢の中で
瞑想中に、一瞬の間、気を失いかけて、うとうとしていると、タブレット端末の色違いの1回目のオレンジ、2回目にはブルーの其々の #Doodle の壁紙 #Pixel4 が視えたー。
夢の中で
右手の丸い取っ手がハズレて、その覗き穴から倉庫に色気のある本のコレクションが大量にあったのがバレて、父と母に掃除された。慌てて、ぼくも回収しようとする。
アラブ雑貨店
店主が書物やタブレット(激安)まで売っている。『魔法の本』が目を引く。幅広く書籍が並べられていたー。
夢の中で
この世に生まれる事は霊的進化の目的を達成する為に行われる犠牲的行為である。其れ以外に生まれ変わる理由なんてない。#ベンジャミン・クレーム 他、が意外に元気そうだった。ぼくも自分にできる事だけはしていたい。目覚めるぼくに「今から起きるの?」苦言を呈する医者の一団であったー。
夢の中で
白と金色の光の中で母と道に迷う新しい光の町。建物の一階で、#ベンジャミン・クレーム の #VHS を掛けようとして、一部から歓声が上がったが、やっぱり止めたー。
先日には、夢の中で #仏陀の徴 である白い光を受けたー。
夢の中で
カイダンを上がる浜田雅功とぼくでした。丘を越えてどんどん進む。
延々と歩く🚶🚶‍♂️軽快な足取りで滅茶苦茶速い。ぼくはヒョロヒョロで付いていくのがやっとでしたー。
母が入れた水にぼくが大きな氷を加えたら、殆ど溶けて水となる筈が、何故か殆ど水蒸気となって水は消えてしまったー。
#小室哲哉 #キーボードマガジン
夢の中で、#スピーカー、#PC, #オーディオ 関連のサイトのイメージが、極薄のカミ媒体に広告されていました。手にとって、視てみると何れも、今となっては、残念ながら、以前の前時代的な代物でしたー。今でも、音楽は好きですが、直ぐに飽きが来るので困りますー。
夢の中で
青瓢箪ではダメなんでと、少し鍛えた様子のO野君、久し振りに会った。今からでも、また友達だったら良いのになー。良い夢だった。
ローズクオーツ色(!)の #イヤホン とケー��ル、そして箱の中にアダプターがあるようだった。自分の部屋に戻って、組み立てようとしていたら目が覚めたー。
夢の中で
#北島三郎 さんが夢の中で #小室哲哉 さんに、「ぼくも一曲書いて貰おうかなー!」と言っているのを視ていたー。手には小室さんの🎻?、裏面に🎸を持つ小室さんの載っているアルバムー。の2枚の異なるジャケットを持っているのを見せてくれたー。音楽プロデューサー #TK こと 小室哲哉。
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toxgo · 3 years ago
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2021 秋アニメ
10月頭から始まった秋アニメ。シーズン前に片っ端からティーザーPVをチェックして、気になった作品はとりあえず観るがルーティンです。毎シーズン1話目でこれはさすがに観ないかなと断念してしまう作品もあります。そんな自分の中の評価基準2〜3話まで鑑賞してみて、今季のマイリストを書いてみました。
あくまで僕の感想です。ちなみに紹介するアニメの原作などはほぼ未読なので悪しからず。要はアニメしか観てないので、こいつわかってないなと思わず、軽い参考程度に読んでもらえたら幸いです。
ブルーピリオド
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今季の前評判が男女問わず高かったこちら。原作は「月刊アフタヌーン」にて絶賛連載中で2020年にマンガ大賞を受賞しており、この時点で既に面白いのは確定です。なんでも卒なくこなす高校生の主人公"矢口 八虎" 本気で向き合える事が見つからない日々を過ごしてたある日、美術室で出会った1枚の絵をきっかけに美術の世界に魅了されます。現役合格するのは超がつくほどの難関大学"東京藝術大学"を目指す、アート系スポ根アニメ。
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1話目は内容が少し淡白過ぎて若干戸惑いましたが、2話目からは予想通りの安定感あるストーリーでした。絵心が全くない僕にとっては憧れる世界観でもあります。
大正オトメ御伽話
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日常系ラブコメ作品が好きでこれまで沢山観てきた僕の直感で、これは間違いないやつだなと1話目で確信しました。
時は大正。交通事故で母親と自身の利き腕の自由を失った主人公の"志磨 珠彦" その事故をきっかけに父親から厄介者扱いされ、若くして隠居させられてしまいます。生きる希望を失い、ペシミストとして死ぬ決意を固めつつあった彼の元に、珠彦の父が金で買った嫁の"立花 夕月"がやってきます。その夕月の天真爛漫な性格に翻弄させられながらも徐々に生きる希望を見つけ、お互いの恋心も絡めてくるお話。
主人公の利き腕の自由が無くなったくらいで親から勘当される?という疑問は残りますが、そこはいずれキチンと回収されるとして。"大正浪漫"と名前では聞いた事はあっても、あまりピンとこない時代背景を教えてくれ、極めつけにヒロインの夕月が可愛い。日常系ラブコメ好きならハマる作品だと思います。
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原作ではこの続きを描いた"昭和オトメ御伽話"が「少年ジャンプ+」で昨年完結したのですが、最終回の配信はTwitterのトレンド入りを果たすほど話題となり、今作はファン待望のアニメ化だったみたいです。まだ2話目までの鑑賞ですが、既に毎週の配信が楽しみな作品。
異世界食堂2
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2017年に放送されたシーズン1の続編。現実世界にある"洋食のねこや"は土曜日だけお店の扉が異世界とつながるお店と言う設定。異世界から人、亜人種、神、モンスターなど様々なキャラクター達が来店します。初めて口にする料理や、お気に入りのメニュー、思い出のある一品などを軸に描かれる群像劇です。もし、アニメじゃない作品に例えるなら、すごくざっくりですが「深夜食堂」みたいな感じかなと思います。
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僕は「深夜食堂」のファンです。池松君が出演していた劇場版も好きですが、全エピソードの中で1番好きだったエピソードはシーズン2の第1話 "再び赤いウインナー"
シーズン1の第1話"赤いウインナーと卵焼き"から登場する松重 豊が演じたヤクザの"竜"が決まって注文するのがタコさん型の赤いウインナー。何故、竜が赤いウインナーが好きなのか?というフラグをこのエピソード立てておいて、その伏線を回収した感動回が"再び赤いウインナー"でした。両話ともシーズンの第1話になってる設定も良いですよね。
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竜の地元福岡の高校の同級生であり、同じ野球部に所属していた野口を演じたのは、「東京古着日和」の配信も楽しみな光石 研。そして2人の野球部時代の元マネジャーでありマドンナだったクミ役の安田 成美。
クミは末期ガンに侵されていて余命が残り少ない状態。何とか竜にクミのお見舞いに行ってほしいと願う野口の思い。竜の行きたくても行けない理由など、この三人の青春の思い出が絡み合う"再び赤いウインナー"は何回観ても感動する神エピソード。
脱線してしまいましたが、異世界食堂は深夜の飯テロかつ、観やすく安定感ある1話完結型。そしてシーズン1ではホッコリさせられるエピソードをたまにブっ込んできたりしていたので、シーズン2でもそこら辺に引き続き期待したいです。
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王様ランキング
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ここまで主人公を応援したいアニメに出会ったのは久しぶりかもしれません。1話目から��なりグッと来ましたし、はっきし言って泣きました。
あらすじは人望、武力などのカリスマ性で王様のランキングで決めている世界。主人公の"ボッジ"は第1王子として産まれたので次の王様候補。しかし耳が聴こえず話せないハンデキャップや武の力が弱い為、側近や町の人からは王の才能は無いと呆れらてます。
皆から馬鹿にされる毎日でも人前では決して笑顔を絶やさないのですが、実は誰も見ていない所でひっそりと涙を流している姿。そしてボッジの非力でも優しすぎる人格に心動かされます。というより動かない人なんていない居ないのでは?と思うくらい。そんなボッジに魅了された"カゲ"や色々な人との出会いを経て、逆境をバネに一歩一歩王様への階段を上がっていく物語。
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フジテレビの"ノイタミナ"枠での放送だったので、まず間違いないだろうなと思っていましたが、改めて言います。本当に間違いない作品です。絵本のようなストーリーにどこか懐かしさを感じつつ、その世界観にはなんの障害もなく、スーッと入り込めます。
製作は「進撃の巨人」シーズン1-3や「魔法使いの嫁」など数々のクオリティの高い作品を世に送り出し、今作品が設立10周年記念作品となっている"WIT STUDIO" アニバーサリー作品とあって気合いの入り方ヤバめです。
原作が「みんなが選ぶTSUTAYAコミック大賞」にランクインした実績も伊達じゃない。恐らく2クールぶち抜き放送だと思います。1話目から早々の神回でしたし、2話目も涙でした。間違いなく2021秋アニメのNo. 1。
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この他にも、ホラー系なのに監督のフェチズム強めなカット割が個人的には嫌いじゃない「見える子ちゃん」 
MAPPA×MADHOUSEのチート級なタッグが作る圧倒的な作画や、豪華キャストのメディアミックス作品「takt op.Destiny」 
グレンラガンとメイドインアビスをミックスさせたような世界観で今後の展開次第では化ける可能性十分な「サクガン」 
抜群なOPやアスペクト比の使い方が上手く、細かい演出も魅力的な「古見さんは、コミュ症です。」 
結局、毎シーズンこういう日常系話をついつい観てしまうんだろうなと思わせられた「先輩がうざい後輩の話」 
今季はとりあえずここら辺を観てます。よかったら是非チェックしてみて下さい。
NARI
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galradio · 4 years ago
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201224 庭ラジ#81
12月24日ということで、今年も残すとこラストワンウィークですか
・来週木曜、大晦日はレコメンがお休みということで、文化放送ではなんと今夜が2020年ラストの回となります。(30分verは1/1あるっぽいね)
・そして、24日ということは、皆さんメリクリ〜!んー…(デカめの鼻息)
・や〜クリスマスイブですよ。皆さんは今何してるんでしょうか?
・もうこの時間ってことは、ちょっとお酒も入ってるんじゃないかなっていう感じかなあ?
・学生の方は普通に聞いてもらってんのかな?もしかしたら恋人と一緒に聴いてらっしゃるっていう方もいらっしゃったり。
・前、彼氏さんと聞いてたみたいなメール頂きましたよね?で、何かちょっと下ネタ系のこと言って、ちょっと気まずくなってどうしてくれるんや、みたいなメールじゃなかったっけ
・今夜は下ネタNGということで…
・僕らはイブですから、仕事かな
・25日にMステの本番があって、24は何やってんねやろ?キンプリ仕事かな?ちょっとまだスケジュールが出てないからなんとも言えないですけども、皆さんはもっと楽しい夜を過ごすんじゃないかなということで
・楽しいクリスマスをお過ごしくださいませ!
今週の王国事件簿
「永瀬、搾取される」
・ちょっとしんどかったこの事件は…
・HiHi Jetsの髙橋優斗っているじゃないっすか、あいつが家に来たんですよ
・遊んでて、そろそろ帰るかってなった時に、「ちょっと廉くん、こっち行きましょうよ」って言って、その「こっち行きましょうよ」のこっちが、僕ん家のクローゼットなんすよ
・この時点で察して
・そん時弟に服をあげたばっかりであげれるものがあんまなかった
・僕の一軍、よく着るっていうものが多かったんで、あげたくない!と 
・ただやっぱそれは読み取られたくないなということで、話を逸らそうと思って、まず「一回水飲も」つってリビングに行って
・一時間ぐらい粘ったんですけど… ガイさん「長いwww」
・帰らなくて!どうしても 「全然帰らんやんこいつ」と思って
・いや〜これ無理だなっていうので、諦めて、いらんやつを探して
・とりあえず何かあげなーと思って、ベルトあげたんすよ(優しいねえ)
・僕が高校1年生、2年生ぐらいの時にかけて、僕はもう今かけてないんですけど、それがあったから「これで何とかお納めください…。」と思って出してんけど
・ゆうぴ「廉くん!違うじゃないっすか!」
・って言われて…で、結果的にはニットを2枚あげちゃいました
・結構着てるニットで、1個は新品。1回も着てないやつをあげて!
・もう一個は結構着てたニットだったんすけど
・高橋大名に年貢を納めるような農民の気分でしたね
・で、そこまでやったら全然いいんすけど、次の日、佐々木大光(7MEN侍)から電話かかってきて「にぃに。優斗がなんか服もらってたんですけど、どういうことっすか!」
・んでその後、岩崎大昇(美少年)が「にぃに、俺らにもくださいよ!」みたいな
・あ〜面倒くさい面倒くさい!と思って、めんどくさい大名二人増えたわと思って…
・だからちょっと、また佐々木大名と岩崎大名に取られるねえ、多分俺 
・あげるもんないわー、まじでどうしようー
・あっ!神宮寺と岸のパンツあげるか!フフ 家にあったやつ!そしたら俺、全然無傷なので
・家、教えんかったらよかったなぁ、ッフッフッッフフ
・もう、腹くくってあげるような服を見つけときます。
「永瀬、読書の冬!」
 ・タイトルからわかるように、俺、本にハマりました
・本って言っても漫画とかでなく、マジの小説!
・この本はもう小説原作で、僕アニメから入ったんですよ。アニメから入って、これめっちゃ面白い!と思って
・アニメって尺の都合上、小説に書いてある物語とかカットされてるんですよ、そのカットされてる部分を知りたいなーって思って
・で、1から14巻まであって、それをすぐ頼んで翌日届いて、そっから読み始めてるって感じなんすけど、もうめっちゃ読んでる! この前、6時間読んだ!(ラノベ?)
・本にハマるとか、「かいけつゾロリ」以来よ、僕 わかる?
・俺ら世代たぶん読んでた、小学生の頃、 あと「デルトラクエスト」とか
・もうそれ以来、はまってー
・ 結構分厚くて、3〜400ページぐらいあんのかな?4巻くらい読み終わって
・けど、そのアニメ見てるわけやから大体わかるじゃないっすか、ストーリーが
・で、僕が見たいのがちょうど6巻からやったんで、今6巻から読んでます。一から5巻は飛ばして。あんま好きじゃなかった
・6巻から読んでる。なんでじゃあ全巻買ったんですか?って話やねんけど、どっからがさ、その俺が読みたいシーンからか分からんかったから、とりあえず全巻買って
・まさか6巻からやったのよ 5巻分、無駄に買っちゃってんのよね
・でもあんま読む気は起きへんから(正直w)まあこれはしょうがないなって
・語彙力が上がった気がします
・語彙力あがったっつっても、魔法が出てくるから、魔法の名前覚えただけやねんけど 
・ま、食レポとかで、上がった語彙力を活かせる部分があるかな
・でも読書って無駄にならないと思うんで、そういう感じで残り少ない巻数を楽しみながら読みたいなと思います、うん
・久しぶり6時間も本を読んだもんなんで、首痛くて次の日
・結構左向けないっていう事件も、平行して起きてましたね 
・ゲームやり過ぎて首痛くなって、今度は本読みすぎて首痛くなるっていう永瀬でした
曲:Little Christmas
ふつめる
「廉くん”おばんでがす”。宮城県の方言で、”こんばんは”。(廉:あ、撮影してるから)覚えてますか?またまたあの季節がやってきましたね!そうです!庭ラジ2020年、下半期流行語大賞〜ということで、下半期の庭ラジを彩った名言(笑)の数々をノミネートしました!
1.そんな子に育てた覚えはない(200716) / 2.岸さんを食べたい(200723)/ 3.俺は悪くない (200730)/ 4.ヘモグロビン(200730) / 5.使わんが(200813) / 6.エアーで食べてみる(200827) / 7.「ORESEN」の被害者(201029)  / 8.永瀬の大蛇披露(201029) / 9.今年いっぱいコント引きずる(201105) / 10.おいのび太!野球しようぜ!(201119) / 11.木曜日弱ない��(201119) / 12.キングアンドプッス(201126) / 番外編.ラジオ中の生着替え(201022)
ぜひ下半期の大賞を選んでみてください」メール
・あったねえ、覚えてますよこの企画
・前回なんでしたっけ…?(200723 上半期流行語大賞)
・ゴリ…wwwwwwwwww(むちゃくちゃ笑ってる)
・「1.そんな子に育てた覚えはない」って誰にむけてやったやつや?
・ガイさん「ラッコの食費年間500万」
・高ぇーなあ、ラッコ
・「2.岸さんを食べたい」って俺が言った?ほんまに…
・ガイさん「キンプリを焼肉に例えると、の話」
・アッハッハー
・「3.俺は悪くない」? ガイさん「観葉植物が全うした…」
・言わないで言わないでそれ以上!心痛なるわ
・俺は悪くない、って犯人の言うことやもんな
・「4.ヘモグロビン」は?
・ガイさん「オーラは作れるの、セロトニンから」
・フフフフフwwぜんっぜん俺覚えてない
・「5.使わんが」はなんかわかるねんな、どっかの方言なんすよね
・「6.エアーで食べてみる」とは…
・ガイさん「猫舌の人の食べ方を教えてもらったときにスタジオでエアーで食べてみる」
・アホやん、俺
・「7.ORESENの被害者」これも覚えてる、「8.永瀬の大蛇披露」も覚えてる
・「9.今年いっぱい引きずる」がライブ、割と最近か
・「永瀬の大蛇披露」ってなんか、犯罪の香りせん?大丈夫?めっちゃ下ネタじゃないこれ?
・相当大層なもんっていう感じの雰囲気しますけど… 
・どうしようかな、難しいなこれ~、この中から選ぶの
・流行語大賞でしょぉ?うわ〜迷うなあ、どうしようかなあ〜〜!
・ガイさん「そんなに?w」
・これ大事やん、やっぱ何の言葉で一年を締めくくるかっていうのは 
・はい、決めました 
・下半期、流行語大賞2020年!大賞は「俺は悪くない」  
・���はこれからもこの言葉を使って、色んな自分に降りかかる不利な状況を、乗り越えていきたいなと思います�� 
・なんか責められたら「俺は悪くない」って言って
・メンバーから何か「おい、ここどうした?」って言われたら、「俺は悪くない」
・「振り付けここ間違えてたやろ」「いや、俺は悪くない」(それは悪い) 
・これで逃げて行きたいなと思います。これは非常に便利な言葉です。
・色々思い出しますね
「先日雑誌を読ませていただいたのですが、そこに廉くんがタモリさんと焼肉を食べに行った、(廉:タモリさん…へ?)というエピソードが載っていて、廉くんの交友関係の広さと自らタモリさんをお食事をお誘いする廉くんのコミュニケーション能力にびっくらこきました。その時のエピソードあったら詳しく教えてください」メール
・タモリさんと焼き肉?え!?
・これね、実はあのー、“タモリ”さんじゃなくて“玉森くん”じゃないかな?多分。
・わかった!あのーライターさんが、俺が「玉さん」って言ったのを「タモさん」って聞き取り間違えたんかな?多分インタビューの時
・俺が「タモさん」と呼ぶはずがないんやけど、そもそも 
・俺、普段から早口で喋るから、聞き間違えられたのかな?タモリさんと焼肉、恐れ多くて声かけれないよ、僕は!さすがの僕も!恐れ多いっすよ
・玉さんと行ったよ
・玉さんと30分焼肉行って、30分だけ。何かお仕事でやる事があるみたいで、結構前から僕もお誘いしてたんで、連れてってくれて
・えー!こんなんなってたの!?これメール結構来てた?
 ・ガイさん「結構きてた」
・えー!じゃあタモリさんと焼肉行ってるヤツみたいに思われるやん
・“タモリさん”ではなく“玉森くん”ね。そうそう“玉森さん”ですから。ごめんね… 
・何かそれでガッカリしちゃった人もおるかもしれん、ごめんね、なんか
・玉森くんでした、すいません!
30分ver
思い出リクエストガーデン
リクエスト/King & Prince Full Time Lover
「今をときめく廉くんが観葉植物のお世話に四苦八苦してる様子もたまらなく愛おしかったです。植物のみなさんとは一緒に年を越せそうでしょうか?」メール
・無事に植物とは1年、年越しは共に過ごせそうですよ
・Full Time Loverもライブでおふざけの格好で歌った曲で楽しい曲ですよね
エンディング
・来年の春に放送されるNHK連続テレビ小説「おかえりモネ」に及川亮役として出演させていただきます
雑学コーナー
「廉くんは左耳と右耳から聞く告白、どちらからするほうが成功率が上がると思いますか?(廉:えぇっ!?)実は左耳から聞く方が感情を司る右脳へ直に強く刺激させ、ロマンチックに感じられて胸がドキッとするそうです。でも廉くんに告白されたら、左右関係なくきっとリスナーさん全員心臓バクバクになってしまうと思います。もしよければ是非ラジオを通して左耳から聞いてみたいです」メール
・出た、こういうさ〜コーナーを上手く使ってくるタイプのリスナーさん現れた��ついに…始まったよ!
・ちゃんとさ、面白い雑学を教えながら、俺になんかやらせるっていう…うまく使ってきてるよね、このコーナーを
・うわ、賢いの出てきたわ!
・今後さ、例えば「好きって言う言葉を普通にいうよりささやいて喋った方が効果ありますよ」みたいな雑学、「ぜひ囁き声で聞いてみたいです」っていう…(もう自ら振っちゃってるじゃんw)
・悪知恵が回るねぇ〜
・やるやん、やる流れやん
・いややわ~!なんか久しぶりやわ~、そういう胸キュンみたいな
・じゃあシンプルに行きますね(ちゃんとやってくれる堅実なれんれん) 
・「寒い?いいよ、じゃあもっとこっちにくっつき?まだ寒いん?わかった。��ゃあ、これから、布団もかけんでいいほど、熱くなることしよっか?」
・フフフ ハハハハハwwwwww
・これはね…ほのかさん(リスナーさん)が悪いよ。これだって普通に告白しても違うでしょ?わからん、何?普通で良かったのかな?
・は〜、もう疲れた、マジで。は〜ぁ、いやだな~流れんの。ま、いいや…
(胸キュンからみゃーみゃーぶつくさ言うまでがれんれんの萌えセットですからね)
・次回のレディオガーデンは、来年の1月7日ですかね。木曜日の放送となります。お楽しみにしといてください!
・それでは、King & Princeの永瀬廉でした!それではまた来年!よいお年を、バイバイ〜
れんれん、胸キュンするセリフ言う前後、ぶつくさ言うけどちゃんと任務遂行するし、ちゃんと胸きゅんセリフなとこがまじで真面目健気アイドルなんよ。しかも別に言わなくていいことまで言ってるし、賢ギャルだ。
今年も庭ラジ楽しかった!
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ari0921 · 4 years ago
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「宮崎正弘の国際情勢解題」 
令和三年(2021)1月2日(土曜日)
 「2050年 脱炭素」という時代が本当に来るのか
   日本の政財界は、環境ビジネスに本腰を入れているが。。。。
************************
 日本は2050年までに「脱二酸化炭素」を宣言した。「カーボン・ゼロ」が新しい日本の目標となったのだ。
 歴史的巨視から見る��、第一次革命となった農業分野の改革改良と飛躍的生産から第二次が蒸気機関の発明による産業革命だった。第三はアルビン・トフラーの『第三の波』に予告されたごとく、IT、通信の大変革による通信革命だった。であるとすれば、カーボン・ゼロは「第四の革命」となる。大袈裟に考えなくとも、地球温暖化の異常現象が目の前にあって、人類はコロナの渦中にあっても、前を見続けることは重要である。
 日本が世界覇権を目指さない平和国家、福祉国家の建設を目指していることは戦後史を振り返れば明瞭だが、このためにパワーの配分が偏在的となって、主要産業は鉄鋼、造船、自動車から、なんと「介護」となった。国家予算107兆円の三割強が福祉医療介護である。防衛予算はGDPの1%以下、とてもまともな国家ではない。
 日本には防衛産業が不在で、宇宙航空産業分野へも、米国の監視網があって、独自に乗り出せば、三菱重工の新型中距離旅客機の頓挫という事態に遭遇する。
つまり日本の産業競争力は偏在している。だから総合力が弱い。
 自動車産業だけは依然として世界のトップにあるものの、次世代EV競争となると、日本の安泰は続かないことになる。たとえ、EVに現時点では多くの欠陥があるにせよ、世界の合意は「2050 脱炭素」である。
 昭和四十年代までに成し遂げた鉄鋼の復活も、造船も新興国に追い抜かれ、さらに脱炭素社会が実現すると仮定すれば、日本で自動車鋼板が生産できなくなる日がくる(環境保護を叫ぶ人たちは鉄鋼産業の廃業を視野に主張しているのだろうか?)。
 
 ともかく敗戦後の日本は臥薪嘗胆を経済力の復活にもとめ、五輪、新幹線、高速道路の配備を達成した。工業の先端を走っている間に、金融改革で独自色を出せずに米欧ばかりか、中国の猛追を受けた。通貨戦争は完敗だった。
 産業のコメといわれた半導体は、日米半導体協議によって、世界一の座から引きずり下ろされた。あの日本のGDP世界第二位という黄金の日々は幻想の闇に消えつつある。
 ▲町から書店も激減し学生が本をよまない時代
 スマホ時代がやって来た。
 同時にスマホは若者の思考力、想像力を奪った。またスマホによって地上波テレビは衰退し、新聞は読まれなくなり、教養の源泉とされてきた活字世界は遠くに��り、辛うじて漫画本で書店経営がほそぼそと成り立つ。
学生街から書店も激減し学生が本をよまない時代がきた。
 次世代通信は5Gを超えて、次々世代の「6G」開発で、ようやく日米英の足並みが揃ったが、総合力では日米独走とはいかず、ファンドリーでは台湾に敗れ、量産では韓国が勢い、中国の半導体自製化プログラムも猛烈な勢いを見せてきた。
 
 いまひとつ。EV(電気自動車)競争では、中国が飛び抜けて首位を走るが、米国は冷ややか、日本は「2050 脱炭素」を念頭に、やや中途半端な取り組みである。
 ところがバイデン政権が出現してパリ協定復帰を公言している以上、アメリカはシェールガス開発が頓挫し、ふたたび原油とガスの輸入国に転落することになる。
 日本が独走していた筈の電池技術もいつしか比較優位というポジションになった。これらは中国が日米から機密情報を盗み、ノウハウを得るために優秀なエンジニアを大量にスカウトしたからだった。
 読売新聞(2021年1月1日)の一面トップは「中国千人計画に日本人が44人」という驚くべき記事である。戦後教育と偏向報道により日本人エンジニアが
中国に協力することが売国的という認識は完全に欠落している。この政治センスの無さ、国際情勢を判断できる情報力の欠如は、致命的とさえ言える。中国の軍民融合に協力することは売国奴である。しかし日本の文科省予算では十分な研究が出来ず、中国の厚遇ぶりと、学生を育てるという使命感が先に立つというのだから、日本への愛国心欠如への後ろめたさが皆無。日本の予算が少ないという不満は論理のすり替えである。
 ところが、EVの欠点が明らかとなった。
北日本から北陸を襲った大雪、豪雪により、高速道路が寸断された。数千台のトラックが動かず物量が中断するという新しい危機を目の前にみた。地球温暖化ではない。EVが各所で燃料切れを起こし、その限界が露呈したことである。
電池技術が未完成のレベルになり、充電スタンドが圧倒的に不足しているという現実は、おそらくガソリン車全廃となっても、ハイブリッド車の優位が続くだろう。
 ▲脱炭素なら原発再活用しか手立てはないのではないのか?
 だが脱炭素の流れは止まらない。
 三井物産は「石炭火力の海外撤退」を前倒しする。海外五ヶ国で三井物産は火力発電事業を展開してきた。ほかに三菱商事、丸紅、伊藤忠、住友などが石炭火力の発電所プロジェクトを展開してきたが、石炭は時���遅れとばかりに、ます三井物産が撤退を表明した。
 火力発電は石炭の他に重油を燃やす発電所もあり、日本の電気はこれらに支えられている。
 福島原発事故によって日本中の原発発電がとまった。
 この十年、奇跡的に水力と火力に加え、風力、太陽光パネルに切り替えてなんとか、電力供給を維持してきた。しかし誰も電力会社に感謝しない。
 EVは電気がないと使い物にならない。電力の安定供給は既存の水力、火力に風力、太陽光、地熱をくわえても不足するのは火を見るよりも明らかだろう。
 「脱炭素は原発を活用するしかない」と中西宏明経団連会長は明言している。「人類の智恵である原発をうまく活用しないとまずい」とし、サステイナブルキャピタリズムの機軸になるとしているが、まさに原発の再稼働がない限り、従来型の経済発展も無理である。こうした重大な基礎用件を、メディアはなぜか伝えない。
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skf14 · 4 years ago
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08041926-7
なんで鍵をつけておかなかったんだあのクソ野郎、と舌打ちを溢し、こじ開けられた扉を閉めようとした瞬間、奴の足が隙間に差し込まれ、かけられた手が扉を閉めさせまいと力を込める。怯える母親が俺に抱き付いて、シャツ越しの背中にふにゃ、と柔らかい肉の感触が伝わる。人間の、女の肉だ。くらり、込み上げる吐き気に力が抜けた瞬間、奴が力の限り扉をこじ開けた。俺を突き飛ばすように部屋へ入ってきた奴は母親と俺を交互に見て、怒りをあらわにした表情のまま、俺を見下ろした。何故コイツが怒るのか、分からない。
「何、参加したいの?」
「ふざけるな。」
「出てけ。見世物じゃねえんだよ。」
「もう、一度殺してそれで十分だろ」
「お前に何が分かる。」
「俺は医者だ。お前も医者だろ。そんな当たり前のことすら説明しないと分からなくなったのか。」
「はっ、どのツラ下げて言ってんだ。てめぇでてめぇのガキ殺したの、忘れたか。」
刹那、目の前に真っ白い火花が飛ぶ。ジン、と鈍く刺さるような痛みが頬に走り、歯を食いしばって拳を握りしめる奴の姿が目前にある。ああ、殴られたのか、と、認識が後から鈍足で追いついて、乾いた笑いが込み上げた。
「お前が作り出したモノだろ。」
「......モノ、ねぇ。これ見ても言えるか、その台詞。」
最後まで何も変わらない奴に立つ気力を全て削がれた俺は、床に座り込んだままケツに入れっぱなしだったスマートフォンを操作し、写真を一枚見せた。よく分からない、と眉を潜め写真を見ていた奴の顔から、どんどんと血の気が失せていくのを、まるで映画のクライマックスでも見ているかのような気分で見ていた。要するに、興醒めだ。俺は謎を解く過程が好きなんであって、謎解き後に自己を正当化する泣き言を聞きたいわけじゃない。
「誰だ、これは、」
「お前と、エリの子供だよ。」
「クローンは、受精卵の時点で、あの時処分したはずだ。」
「もう一人いたんだよ。」
「そんな、はずは...本当に俺と、エリの...?いや、そんなはずはない、この顔、エリそのまま���ゃないか!!」
「お前にはどうしても似せたくなくてなぁ。」
「この子はどこにいる、」
「死んだよ。」
12歳のまま時を止めた子供の顔。画面越しに愛おしさを込めて撫でれば、いつか頭を撫でたときの髪のつるりとした感触が蘇るような気がした。そういえば後ろで怯える母親も、美しい黒髪の持ち主だった。
「アイツの話には、意図的か偶然か、足りないピースがいくつかある。地球が実験場になってから俺はアイツの技術を借りて、自分自身の過去の記憶を全て見た。」
「過去を全て...?」
「ガキの脳味噌で都合良く加工された記憶ほど、目障りなものはないからな。俺はただ事実を知りたかった。」
母親は俺の背中に隠れたまま、精神の疲労からか、うとうとと船を漕ぎ始めている。幼子のような仕草が外見とミスマッチで、脳が違和感に警鐘を鳴らしていた。
「本当に邪教にハマっていたのは、俺の父親だった。生まれて初めて見た景色は、俺を抱き上げた男が、己の顔を切りつけて溢れた血を、恍惚とした顔で俺に塗りたくる姿だ。笑えるだろ?教材ビデオみたく、父親らしい男のイカれた姿を何時間も、何十時間も見続ける母親を、俺はいつも押し入れの隙間から見てた。」
「...彼の話に、父親は出てこなかった。」
「アイツの目的は俺の過去を晒すことじゃなく、母親の話で俺を煽ることだからな。ただ不要な要素を削っただけだ。」
すっかり眠ってしまった母親は柔らかな頬を俺の肩に乗せ、すぅすぅと気持ちよさそうに寝息を立てていた。その艶やかな髪に、そっと頬を擦り寄せて、愚かにも記憶の上塗りを試みる。
「...それに、出さなかったんじゃない。出せなかったんだ。」
「どういうことだ。」
「やけに美味かった母親の手料理が記憶に残ってた。でもそれが何だったのか、ずっと思い出せずにいた。ガキ用の器に山盛り盛られた、味のしつこいオートミールみてえな謎の食い物がさぁ、すげえ好きだったの、俺。3歳頃の記憶を覗いた時、全部の謎が解けたよ。」
「まさか、」
「冷凍庫から取り出された肉の塊をお湯で戻した母親が楽しそうに叩いて柔らかくしてさ、ミキサーでぐちゃぐちゃにして、調味料かけて水入れて鼻歌まじりに煮込んでんの。湯気が立ち込める台所からは喉に張り付くような油の匂いがして、俺はテーブルでその飯を心待ちにしてた。」
口元を押さえて顔を顰める姿にこみ上げた笑いを噛み殺し、ため息を一つ。
「俺が殺すって言うのを分かってて、アイツは選択を迫ったんだ。万が一言わなくても、結局どうこうする権利はアイツにしかないからな。だから俺は、母さんを守るために、一旦ここに連れ込んだ。」
『......ディナーの時間だよ、......!』
「...呼んでるぞ。」
「分かってる。少しだけ、母さんと二人にしてくれ。頼む。」
「......分かった。5分だけ待ってやる。すぐ出て来い。二人でとりあえずお母さんを逃がそう。」
「...あぁ、ありがとう。」
ギィ、バタン。背後からは変わらず安らかな寝息。とりあえず耳を塞いでおいてやるか、と、両手で母親の小さな顔を包むように掴んで、耳を覆う。そして無音に包まれた殺風景な部屋の中、まるで胎内へ帰ったような気持ちになって、余計に吐き気が加速する。目を閉じていれば、死後の世界かと思うほどの、冷たい場所。少し経って、車に跳ね飛ばされた獣の断末魔の如く聞くに耐えない慟哭がドアの向こうから漏れ聞こえ、そして、バタバタと暴れる音、一瞬の静寂ののち、どん、だか、ばん、だかの破裂音が響いた。4コマ漫画のようなオチだ、と、眠る母親をそっと床へ横たえ、部屋を出た。
「...ひでえ有様。」
「手伝うとかないの?」
「ない。自業自得だろ。さっさと片付けろよ。」
「おっかしいなぁ、俺ボスなのに。」
リビングの床に這いつくばって肉のカケラをチマチマ拾い集めていた奴を呆れた顔で見下ろせば、奴は困った顔でゴミ箱ゴミ箱、と呟きながら掻き集めたそれを捨て、片付けていた手を拭いて椅子へと座り直した。
テーブルの上に置かれていたであろう皿はひっくり返され汁やら野菜やらが散乱してひどい有様だ。折角丹精込めて作ったのに、と言いたげな顔で唇を尖らせているが、その台詞は何よりも俺が言いたい。
「何がしたかったの、アンタ。」
「さぁ。むしろ、オッケー出したのお前じゃん。」
「このままいけば、先天性疾患もなく普通に生まれる予定だったからな。」
「それの何が不満だったのさ。お前にしては、裏もない優しい契約に見えたけど、俺。」
「アイツは?」
「俺の部下に回収されて、火葬で処理ってところかな。まごうことなき自殺だしね。」
「そうか。」
「びっくりしたよ。折角食べやすいようにしてたのにまさか俺の料理でパズル始めるとは思わなくて。」
当然の末路だろう。コイツが俺達に出そうとしていた料理は、エリを使って育てていた奴の子供だ。バラバラにして出して、食べたところでネタバラシをしたのか、食べる前にバレたのか。開きっぱなしのベランダから吹き込む風が、縺れたカーテンを揺らしていた。
「で、どうするの。」
「何が。」
「あのクローン。本物だよ。お前の真似で作ったにしては、商売出来るレベルの再現度だと思うけど。」
「そうだな。あれほど的確で、趣味の悪いプレゼントはないだろうよ。」
「だよね。よかった。」
床やら机やらを綺麗に拭き終わった奴は、よし、と満足げに見渡し、そして、俺に向き直った。
「どうするの?」
「人間が、いついかなる時もどうするか考えて行動出来る理性的な生き物だと思ってんのか?」
「少なくともお前はそうでしょ。」
「...そうだな。」
「ねぇ、俺もいていいかな。」
「アンタならどっからでも覗けるだろ。」
「近くにいたいんだ。ダメ?」
「...好きにしろ。」
彼のために用意しておいた部屋で、俺はただ、なぜ他の誰でもない彼に興味を持ったのか、ぼんやりと考えていた。広がる果てのない虚無と、抗えない焦燥感と、全てから解放されたくてこの星に来たのに、虚無と、焦燥感しか感じ取れない、まるで人間らしくない彼と今、行動を共にしている。何故なのか。
「やめ、やめて、いたいわ、どうして、和、」
「どうしてだろうな。俺はその何倍も、何十倍も、何百倍も聞いたよ。どうして、なんで、母さん、って。」
「おれる、おれちゃう、いたい、いたいいたいいたい!!!!!」
「いたかったよ、ずっと。」
様々な人間を見て、本性を試し、大実験を繰り広げたこの星で、俺は一体何を得たのだろうか。むしろ何か、失ったのだろうか。分からない。彼の足が、ボコボコに殴られて横たわる母親の肩を押さえ、彼の細い指がゆっくりと雑巾を絞るように柔らかな腕を捻っていく。ばきょ、と湿った鈍い音がしたのは、骨の耐久度の問題か、それとも、関節の限界か。詳しく見ようとは思わなかった。
「あの夜、俺は殺した恐怖で震えてたわけじゃない。」
「あれ、違ってた?」
「世界に一人になった実感で、震えたんだ。それが恐怖なのか喜びなのか、当時はわからなかった。が、結局あれは、喜びだった。幸せ、だ。分かるか?」
「分かるよ。呪縛からの解放、ってことでしょ。」
「そうだ。一人に、自由になった幸福感だ。」
でも、と、彼の口からぽろぽろ、脳を介さない子供の独り言のように言葉がこぼれ落ちていく。
「それは果たして本当に、幸福と呼べるものだったのだろうかって、俺は血塗れで倒れる母親を見下ろしながら自問自答した。答えは出なかった。殺した瞬間はただただ嬉しかったその静けさが、段々怖くなって、俺は、ただひたす���深く深く、母親を埋めた。裏山の土のむせ返るような生臭い匂いと、湿ってぬかるむ足元と、何かの鳴き声と、真っ暗闇の中で、ひたすら掘った。」
「うん。」
「そして、いつからか、人の真似をするようになった。人がどう感じどう思うのか、思考の上でしか味わえなくなった。母さんと買い物に行く、母さんとどこかへ旅行に行く、母さんと手を繋ぐ、そんな妄想すら、大多数が幸せだと判断する事象だから幸せなんだ、としか、思えなかった。」
「あの子と過ごした日々も?」
「ああ。思い描いた通りに作って、思い描いた通りに育てて、思い描いたように出来た。テレビで見た家族と、本で読んだ親子と、全て足し合わせて最適解を見つけたんだ。当たり前だ。」
「じゃあ、目の前のそれも、何かの真似?」
異形、と呼ぶにふさわしい生き物が虫の息で目の前に転がっていることに、果たして彼は気付いていたのだろうか。丁度彼が話の中で母親を埋めた時、首に食い込んでいた彼の親指が母親の喉仏を抉り出し、くぇ、だかきゅえ、だか上手く形容出来ない声と共に絶命したそれをじっと見下ろした彼は、無垢、と表しても遜色ない純粋な表情で首を傾げ、暫し考えた後、「再現。」と言った。
「最初に可愛がってた犬、確かこんな感じで捻じ曲げられてたんだ。俺の飯の残りを喜んで食べる、汚い野良犬だった。俺が唯一、名前をつけた犬だった。」
「気分はどう?」
「なにも変わらない。ゼロがゼロに戻っただけだ。」
「一人ぼっちなんだね、お前は。」
「...ふっ、ふは、はは、ははは、ふははは!」
急に笑い出す彼の気が狂ったかと目を見開いた刹那、全てを見抜くような、鋭く、そして嫌な目がこちらを刺すように向いた。
「自己紹介でもしてんのか?アンタ。」
「...どうして?」
「いくら技術に長けた星でも、知識を無限に蓄えても、一人じゃ"一人"は学習出来ないよなぁ。そりゃ。」
「何を言ってるのか、よく分からないな。」
「お前が引き連れてた部下、全部人工物だろ。」
「なんで、」
「この部屋もそうだ。使った痕跡がまるでない。わざわざ今日の為に用意したな?」
「......」
血やら体液やらが溢れ出る母だった塊を足で退かした彼は気持ちよさそうな顔で俺を見下ろした。俺は、その目をよく知っていた。いつかの人権を失った人間、いつかの子を失った親、いつかの矜恃を捨て去って畜生と化した若者、それらに向けられていた、そう、"可哀想"の目だった。
「アンタがどんな生き方をしてきたのか俺は知らねえが、この星に来て、アンタはやけに人の心、それも人同士が関わり合う心の動きに執心してた。契約もそうだ。承諾が必要なんてまどろっこしい真似せず、アンタが楽しいか楽しくないかで許可すれば良かったのに、アンタわざわざ人間に委ねたよなぁ?」
「それは、実験がしたかったから。」
「いや、違うね。あのサンドイッチの女だって、英知の結晶なアンタの頭で考えたにしては余りにも不確定要素が多すぎる。俺が気まぐれで外に出たら?俺があの女に興味を持ったら?会社の嘘がバレたら?」
「......」
「楽しむにしちゃあ、人間すぎるんだよ。アンタは。」
今更、この目の前の男がおよそ人間らしくなく、逸脱した倫理観と恐ろしい程良い頭の持ち主だったことを思い出した。今や知識すら契約でなんでも買える世の中で、人の心を掌握し、嬲り、思う方へ転がす悪魔。
「おいおい、この星を壊すだけ壊した奴がなんて顔してんだよ。」
「お前だけには、知られたくなかったのに。」
「なんで?」
「惨めになる。」
「下の下にいるただの人間相手に?」
「初めて出来た、知己だったから。」
「かたっ苦しいな。友達、でいいじゃねえか。」
けろり、と笑った彼の顔にはもう、蔑みも軽蔑の色もない。出会った時の、退屈な日常に中指を立て、おもちゃを探して楽しそうに笑う彼だった。
「来いよ。」
「え?」
手を引かれるまま、部屋を出る。彼に続いて靴下のまま開きっぱなしだったベランダへと出た。そういえばこの家を用意してからバタバタしていて、初めて、外に出て景色を見た。爛々と輝く街の光が、俺と彼の角膜に写って、その光が漠然と命を思わせる。
「綺麗だろ。ただの街灯と、航空障害灯と、車のライト、あと、人間が生きてる光だよ。」
「そうだね、綺麗。」
「それは学習した上での結論か?」
「いや、考える前に出た、言葉だ。」
「皆、一人じゃないって証明のために数十年の命を無駄遣いしてんだ。俺と、アンタは、それをしなくても生きていける。」
「...確かにね。」
「その使い古した皮捨てろよ。今日くらい。」
「え?」
「俺が今まで何人生身の人間作ってきたと思ってんだ?」
「......そうだね、今日くらい。」
いなくならない彼にだけは見せないでおこう、そう決めたはずなのに、首に手をかけ、被っていた頭皮をメリメリと剥がしてから、部屋の中へと投げ入れた。景色は俺を通り抜けても、変わらず目に映って眩しい。
「さて、ボス。明日は何をしよう?」
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2ttf · 13 years ago
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hu35 · 3 years ago
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5人のファイナリストがHulu本社に集結。 好きな作品・尊敬する人物から気になる賞金の使い道まで、直撃インタビュー!
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いよいよ投票締切が3月18日に迫った「Hulu U35クリエイターズ・チャレンジ(通称: #HU35 )」のオーディエンス・アワード(投票はこちら)。5人のファイナリストがどんな人物なのか、気になる方も多いのでは…?!  そこで、最終決戦を前に5人がHulu本社に緊急集結したのを機に「HU35の㊙エピソードから個人的なことまで」詳しくお話を伺いました。
◆まず、あなたが好きな作品や、影響を受けた人物などを3つ挙げてください。
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近藤啓介監督 『脱走球児』
①一番好きな映画は「スタンド・バイ・ミー」。ああいう作品を作りたいと常々思ってます。 ②ブルーハーツの曲。聴くといつも元気をもらえます。 ③サウナ芸人のマグ万平さん。この人がサウナを紹介しているのを見て、サウナにハマりました。
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老山綾乃監督 『まんたろうのラジオ体操』
①映画「花束みたいな恋をした」。その撮影監督の鎌苅洋一さん、助監督の石井純さんが今回自分の組に入ってくださり、すごく幸せでした。 ②是枝裕和監督。ドキュメンタリーとフィクションの境目をうまく映像化する手腕に憧れます。 ③ディズニー映画「魔法にかけられて」。実はディズニープリンセスの曲を全部歌えるくらい大好きなんです。
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上田迅監督『速水早苗は一足遅い』
①「踊る大捜査線」は自分が作り手を志すきっかけになった大切な作品。 ②是枝裕和監督。「いつか是枝さんのような作品を作りたい」が大きな目標です。 ③藤井道人監督。一度お仕事でご一緒しましたが、作品も人柄も本当に素晴らしい方なので。
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幡豆彌呂史監督『鶴美さんのメリバ講座』
①アニメだと「呪術廻戦」。アクションとシリアスの間に挟まれる小話の癖が強いところ。 ②パニック系ゾンビものの中でも、「ウォーキング・デッド」は一番リアルかつキャラクター造形も深くて大好きです。 ③ドラマ「今日から俺は!!」。喧嘩というメインのテーマありつつも、それをコメディで描けるのがすごい!!
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吉川肇監督 『瑠璃とカラス』
①松本人志さんは僕のお笑い好きのルーツとなった人。(実は父親がダウンタウンの二人と小学校の同級生) ②千原ジュニアさん。不登校だった中2の時に読んだジュニアさんの「14歳」という小説が心に響いて…。この二人は僕の人生に不可欠な存在。 ③佐久間宣行さんは初めてエンドロールで名前を確認した作り手。佐久間さんに憧れてテレビ東京に入社しました。
◆早速、ライバルの4作品を観ましたか?気になった作品は?
近藤:どれもみんな面白かった。「こんなにも違うものになるんだ」と驚きました。
老山:「脱走球児」の、タイトルが出るまでの10分間が大好き!あのスピード感とワクワクは、ライバルとか意識せず素直にすごいと思いました。
上田:「鶴美さんのメリバ講座」はバイタリティ、エネルギーが最後までずっと続く。下積みなしで、あそこまで撮れるとは…。ちなみに、ドラマのプロデューサーをしている妻は「まんたろうのラジオ体操」推しです。
幡豆:関西出身なので、「瑠璃とカラス」の話し方などがすごく気になって観てしまいました。
吉川:一番ストレートだったのは「速水早苗は一足遅い」。おしゃれで、メッセージ性もあって、女優さんの使い方も巧いと感心しました。
◆そもそも、HU35に応募したきっかけは?
近藤:映画会社の東京テアトルが制作を担当すること、憧れの沖田修一監督が審査員長を務めること。この2つがいいなと思った。締切ギリギリに知ったんですけど、「自分の全てをぶち込んだ最高に面白い映画を作りたい」と奮起して、企画書を2日で書き上げました。 老山:日本テレビ「真相報道 バンキシャ!」のAD(アシスタント・ディレクター)をしながら、映画や映像制作にも関心を持っていました。所属する制作会社にHU35の募集告知が回ってきて、「報道で積み重ねてきたものをここで発信したい」と思って応募しました。 上田:制作会社勤務の助監督としての下積みだけでは演出する機会やチャンス自体が減っている現状で、HU35では自らの企画・脚本・演出で制作に携われると知って、大きな魅力を感じました。 幡豆:お恥ずかしい話なんですが、実は制作費の1000万円を賞金だと勘違いしてまして…。「企画を考えるだけでこんな大金をもらえるなんて、なんて素晴らしいコンペなんだ!」と。選考に通った後に自分で脚本・監督を担当すると知り、経験が全くないのでちょっと焦りました(笑)。 吉川:もともと映画に強い憧れを持っていて、さらにテレビ局でADやディレクターの仕事に忙殺される中で、いつの間にか上司にOKをもらうために作っている自分に気づき、「本当にやりたいことを、伝えたい人に作りたい」と、初心に立ち返る気持ちで応募しました。
◆制作中、一番大変だったことは?
近藤:数日間の撮影のために坊主頭になれるキャストを集めること。オーディションでは1日に80人に会ったことも…。「撮影できないのでは」というところまで追い込まれて、粘って、最後にようやく気合の入った良い役者に巡り会えました。 老山:俳優さんやスタッフとのコミュニケーション。監督の価値観だけで演技の良し悪しを判断してはいけないとスタッフに叱られ、「じゃあ監督って何のためにいるんだろう」って悩みました。 上田:脚本の直し。撮影日数・予算など現実的な面で削らないといけない部分と、どう物語をスムーズに進めていくかの着地点を探して葛藤し、改稿は30稿を超えました。 幡豆:もう、全てです!! まずは助監督さんに「演出の仕方」から教わり、近藤監督の「本読み」(※キャストとの脚本の読み合わせ)にも同席させてもらって勉強しました。いざ撮影が始まると、今度は「監督が立つ位置」も分からず…(汗)。映画やドラマを作るのがこんなに大変だなんて、自分が監督して初めて知りました。 吉川:クライマックスの漫才シーン。主演の島村龍乃介さんと中山慎悟さんは、稽古日以外にも陰でずっと自主練してくださっていたとマネージャーさんから聞きました。
監督たちの奮闘を描いたHU35密着ドキュメンタリー「名もなき若者 監督になる」配信中!
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◆もしも賞金を獲得したら、どんなことに使いたいですか?(※お世話になった方々への御礼のほかに)
近藤:今はバイトもしていないので、現実的には生活費ですかね…。あとはサウナに通う。毎日サウナで新作の脚本を書いてるんです。 老山:猫を飼っているんですが、もう少し駅近の便利な物件に引っ越したい。あとは猫にキャットタワーを買ってあげたりと、猫のために使いたいです。 上田:ドキュメンタリーを見たら思いのほか髪が薄くなってきていたので、賞金で育毛にチャレンジしたいです(笑)。 幡豆:漫画が好きなので、複製原画を大人買いしたいです!!  普段は『高くて無理や』って諦めてしまうので。 吉川:3歳下の弟が大阪のテレビ局でADとして働いてて、お互い忙しくてなかなか会えてないので、二人でご飯とか行きたいです。
◆今後、プライベートで「チャレンジ」したいことは?
近藤:この間「しきじ」という静岡の有名なサウナまで行ってきたんですけど、次は、“水風呂が飲めるぐらい美味しい”っていう評判の熊本のサウナをちょっと狙ってます。 老山:アイルランドの雰囲気が好きなので、英語の勉強に挑戦したい。あとそうだ、20代のうちに素敵な人と出会って恋人を作る!「語学と恋人」、この二つです。 上田:それはもう、「育毛」ですよ(笑)。 幡豆:大好きなバレーボール選手が高校卒業後にアルゼンチンのチームに行ってしまったので、スペイン語を勉強したいです!! ちなみにその選手は「及川徹」という二次元のキャラクターなんですけど…(注:漫画「ハイキュー!!」の登場人物) 吉川:小学生の頃に所属していた野球チームのチームメイトと中学時代に疎遠になったきりなので、コロナが落ち着いたら定期的に皆で集まって酒を飲みたいです。
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◆最後に、作品を観てくださる方へのメッセージをお願いします!
近藤:「脱走球児」は一見、青春映画っぽいタイトルやビジュアルだけど、むしろ大人に響くような、いま頑張っている人みんなが分かるような作品にしたつもり。「決してただの青春映画じゃないぞ」と声を大にして言いたい。ぜひ観てください。 老山:言葉にならないけど生きづらいなぁって日々感じている人、特に誰かに話すほどでもないような、名前のついていないもやもやを抱えている人へ、「まんたろうのラジオ体操」は38分という短い作品なので、肩ひじ張らずにぜひ観て欲しいです。
上田:「速水早苗は一足遅い」は、本当にどストレートなメッセージをど直球に込めた作品。観た後に「大事な誰かに連絡したいなぁ」とか「誰かに会いたいなぁ」とか、そんな風に思っていただけたら幸いです。 幡豆:“推し”がいる人はもちろん、今、好きなものや人が特にいないという人にも「鶴美さんのメリバ講座」をぜひ観てもらいたいです。きっと、それぞれのキャラクターに自分と似ているところを見つけられると思います! 吉川:「瑠璃とカラス」は、不登校で青春を経験していない自分が、青春への憧れを詰め込んだ作品。同じような日々を過ごしている人がいたら観てほしいです。そしてお笑いへの愛、深夜ラジオやポップカルチャーへのリスペクトを感じ取ってもらえたら嬉しいです。 互いに切磋琢磨するライバルである一方で、「戦友」とも言える貴重な関係を築いてきた5人。次に一堂に会するのは、いよいよ最終決戦となる3月22日!この日に「グランプリ」「オーディエンス・アワード」の両賞が決定し、授賞式が行われます。(※授賞式はHuluでライブ配信を予定)
ラストチャンス!オーディエンス・アワード投票はいよいよ3/18まで!!
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Hulu会員が選ぶ〈オーディエンス・アワード〉の投票受付は3月18(金)18:00まで!3月22日開催の授賞式にて結果発表を行い、最多得票数を獲得したファイナリストには賞金50万円が授与されます。あなたの1票で、ファイナリストの未来が決まります! 投票はこちら(※Huluストアサービスのみをご利用の会員、Hulu会員でない方は対象外になります)
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no1-shochu · 3 years ago
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【ランチ始めました】 ( 琉球居酒屋 かりゆし 様 ) 今回ご紹介するお店は、 琉球居酒屋 かりゆし 様です。 志布志市で大人気のお店です♪ 美味しいランチを食べに行きました♪ 今回は、ソーキそば(お稲荷さん付き)にしました♪ 私はソーキそばを初めて食べました♪ ソーキ❓ ❓ ❓ ソーキって何❓ ソース味❓ 気になるお味はというと⁉️ 出汁がきいていて美味しい~(σ≧▽≦)σ 中に豚の軟骨が入っていて何とも言えない美味しさ♪ お稲荷さんも付いているので、お腹いっぱいになりました♪ ※ソーキとは、豚肉のスペアリブのことで、かたい骨が付いた部位のことを(本ソーキ)、やわらかい骨が付いた部位を(軟骨ソーキ)と言うそうです♪ ソース味じゃなかった(笑) 皆さん是非 琉球居酒屋 かりゆし 様で、美味しいお料理と若潮酒造の美味しい焼酎を堪能して下さいね~~~♪ 皆様のお越しを心よりお待ちしております♪ 本場のソーキそば体験してくださいね♪ 琉球居酒屋 かりゆし 様情報( シンサイボウ シブシテン ) ( 沖縄料理、居酒屋、麺類(その他) ランチ 、ディナー ) 営業時間= 火曜日~土曜日18:00~23:30(L.O)  日=18:00~22:00 定休日=月曜日 TEL = 099-472-3808 住所 = 鹿児島県志布志市志布志町志布志3-2-14 ~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~ ザ・ファブルを読みながら白若潮(しろわかしお)で乾杯♪ (ステイホーム) ※ザ・ファブルは、週刊ヤングマガジン(講談社) に連載され累計発行部数750万部越えの超人気漫画です♪ その超人気漫画 ザ・ファブル に若潮酒造の焼酎が登場致しました\(^^)/ 登場した単行本は、11巻、13巻、19巻、20巻です♪ ※週刊ヤングマガジン(講談社)ザ・ファブル第二部連載開始中♪ ※映画にもなって、今一番注目されている漫画です‼️ 凄く面白い漫画です‼️ 11月5日(金) 単行本 第二部 第1巻 発売決定♪ 南勝久 先生様有難うございます♪ 心より御礼申し上げます♪ これからも若潮酒造を宜しくお願い致します。 皆さん是非本屋さんにて超人気漫画ザ・ファブルを買って究極の日常酒 白若潮 (シロワカシオ)を探して下さいね~♪ ( ザ・ファブルを読みながら白若潮で乾杯♪ ) 映画 ザ・ファブル 殺さない殺し屋 情報🎬‼️ 💿『ザ・ファブル殺さない殺し屋』DVD&BD 12.22(水)発売大決定‼️ 江口カン映画監督様作品。 主演も超豪華、 岡田准一 様、 木村文乃 様、 平手友梨奈 様、 安藤政信 様、 黒瀬純 様、 好井まさお 様、 橋本マナミ 様、 宮川大輔 様、 山本美月 様、 佐藤二朗 様、 井之脇海 様、 安田顕 様、 佐藤浩市 様、 堤真一 様 監督 = 江口カン 様 ( KOO-KI - 空気株式会社 様 ) 脚本 = 渡辺雄介 様 漫画 = 南勝久 先生様 V6岡田准一 様の超凄いアクションシーンにも注目‼️ ____________________________ ✨若潮酒造受賞歴✨ 鹿児島県本格焼酎鑑評会 23連続受賞‼ ✨ロンドン IWSC2021 受賞✨ 千亀女紫金賞♪ GLOWep04銀賞♪ 千亀女Jo銀賞♪ 黒若潮銅賞♪ ____________________________ ※若潮酒造の焼酎は、プリン体0・糖質0・甘味料0 、体に優しい芋焼酎です(^^♪ ※若潮酒造の焼酎が日本全土 、 全都道府県 に広がるように頑張ります。 ( 北海道 青森県 岩手県 宮城県 秋田県 山形県 福島県 新潟県 茨城県 群馬県 栃木県 埼玉県 東京都 千葉県 神奈川県 山梨県 長野県 富山県 石川県 福井県 静岡県 愛知県 岐阜県 三重県 大阪府 京都府 滋賀県 兵庫県 奈良県 和歌山県 鳥取県 島根県 岡山県 広島県 山口県 徳島県 香川県 愛媛県 高知県 福岡県 佐賀県 長崎県 熊本県 大分県 宮崎県 鹿児島県 沖縄県 ) ★若潮酒造は見学、ツアーも出来ますので皆さん是非若潮酒造に遊びに来て下さいね♪ ( 会社が休みの場合も有りますので、見学に来られる際は事前に御連絡して下さいね。) 若潮酒造株式会社への 商品、見学、ツアー お問い合わせ 若潮酒造電話番号 = 099-472-1185 若潮酒造住所 = 鹿児島県志布志市志布志町安楽215 お気軽にお電話下さい (^^♪ ★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆ #若潮酒造 #琉球居酒屋かりゆし #かりゆし #居酒屋かりゆし #居酒屋 #飲食店 #焼酎 #志布志市 #ランチ #志布志ランチ         #琉球居酒屋 #琉球 #鹿児島県 #志布志 #大隅ランチ #若潮酒造株式会社 #志布志市ランチ #沖縄料理 #志布志居酒屋 #琉球料理         #麦焼酎 #焼酎好きな人と繋がりたい #飲酒タグラム #sake #酒 #酒好きな人と繋がりたい #Shochu #家飲み #晩酌 #Japanesesake (琉球料理 かりゆし) https://www.instagram.com/p/CV0LgjWPN4Q/?utm_medium=tumblr
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oka-akina · 3 years ago
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読書日記:『閑窓vol.4 学窓の君へ』
6/16『閑窓vol.4 学窓の君へ』
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閑窓社さんのアンソロジーに参加しました。坂の上にある架空の学校を舞台にしたアンソロジーで、事前に学校の見取り図や生徒数や、公立の中高一貫校であること、高等部には芸術科と体育科があること、海が見えること…などの情報を共有し、それぞれ作品を書いたものです。 各作品のひとこと感想…のつもりなんですがなんかすごい的外れなことを言って���る気もする…。
「ザリガニを春に釣るということ」瀬戸千歳さん ギャルの子たちって案外優しい、常識にとらわれず正直だ、職場にいると面白いアイデアをくれそう…そういう、コミュニティにおいていい役割を果たしてくれそうみたいな期待って、ようするに、ギャルのことを人だと思っていないんだよな…。わたしはそこに怒りがある…ので、本作のラストがとても好きです。それまでのみずみずしいドラマが作者によるフリだったのかもしれない?と感じてしまうような、鮮やかな切断。人が人に抱く期待がすべてろくでもないとはいわないけれど、こちらが勝手に描いた幻想をふっとばされることは往々にあり、そういうドラマが好きです。
「游泳準備室」オカワダアキナ 自分の。ふだんだったらこういうオチにはしないんですが(恥ずかしくなっちゃう)、なんかこのときは、まあそれもいいかなあみたいな気持ちになって、たぶん作中でさんざん「なんでだかわからんが」をやって気が済んだんだと…思う…。わたしは変なところに照れがあるなあと再確認。
「犬騒動」熾野優さん 学校に犬が迷い込んできて、それを教室の窓から見つける…という経験が、自分にもあったなあと思い出すけど、それが中学だったか高校だったか、それとも小学校だったか、記憶はぼやけている。白っぽい黄色っぽいグラウンドの地べたをとぼとぼ歩く犬をたしかに見た気がするのに。そういうあったはずの記憶を刺激し、共有していることを意識させる作品。主人公の先生を見つめる目に、「富嶽百景」の月見草を指さしたおばあさん…を思い出しました(とくに似てはいないんですが、集団の中でふと自分の特別さを意識するような)。
「幻をつかめたとして」瀬戸千歳さん 映画の撮影が学校にやってくる。撮影のようすを取材する新聞部の主人公は、役者の女性としばし語らう。さしこまれた写真の女性(表紙と同じ女性)が役者の伶奈さんなのだろうと思って読みました。わたしは少女の表象の扱いにかなりの屈託があり、制服の少女という表現にわりと身構えてしまうのですが、本作の一連の写真は「そういう格好をしている女性」というのがわかりやすくてよかったです。みずみずしい一編でした。
「導き」篠田恵さん 漫画を描いていたら留年していたという主人公。浜辺で「それ、何ですか」と声をかけることができる時点で、彼はすごく特別だ…!と思う…ので、その後先輩に才能とそれにふさわしいふるまいを指摘されるくだりは、ボケとツッコミ的でもある…と思いました。いわゆる無自覚ボケというか。現代的なくすぐりを感じます。「そうあることしかできない」という人間が、それでもうまくいかないこともあるよな…みたいなその先の人生を考えたくなってしまうけど、高校生の彼らがそのように自覚し、才能を発揮してやろうというエネルギーに溢れているのは、やはり眩しくて素敵だなあと思います。希望を描くことそのものが希望である…というようなことを考えました。
「フィルター越し」貝塚円花さん 万RTされてるツイートやnoteの記事をまるで支持できねえ〜と思うことがしょっちゅうあり、ふーんこういうのがいま大衆に届きやすい正しさなんですねと斜にかまえるなどする…のとはちょっとちがう話ですね。書いてから気づいたのでまあこれは余談です…。 友だち同士でありながら、内心では気に入らないところがあったり、認めていなかったり、見下しあっていることすらあるかもしれない。そういうあまりきれいではない感情の話で、とはいえ、清冽な印象を受けました。後ろめたい感情や内心の不機嫌を口に出すこと(小説で語ろうとすること)それ自体が、若者らしい潔癖さのように感じるからかもしれません。そしてラスト、主人公の撮った写真がひっそりと賞をもらう…静かだが正当に評価される…のが、彼女のフラストレーションを昇華させていて、美しい青春小説だなあと感じました。
「直線に触れる」山本貫太さん 斜め前の鈴木さんが直線に見える…という話。直線に見えるとはどういうことか、最後の球体はなんだろうと、あれこれ深読みしたくなるけどそれはそういうものとして受け取るほうが面白そう。「距離というものは日々変わっていくものなのかもしれない」や「実際にはただ「考え」だけがあった」のくだりが好きです。語りの言葉が魅力的で、抜け感があるというのでしょうか、ほどよい崩しがあって、小説の言葉がこなれているなあと感じました。理屈っぽいような、そうでもないような、言葉や意識についてあれこれ深追いする主人公がすごくチャーミングに感じ、なぜだろう? 誰に委縮することもなく自分だけの思索に入っていけるマイペースさ、屈託のなさが、かれを自由で好ましい人物のように感じさせる…のかも。「海が近いからです」やクラスのアンケートに対してもそんなにひねてないところもそうかな。明るさのある一編で、とても好きです。
「ポートレート」由々平秕さん ハナサブロウ君について皆が思い思いに語る文章。ハナサブロウ君とは誰なのか、何なのか、どうも一貫しない…?ので、読み進めるうちになんとなく予想がついてきます。やがて「生みの親」の一人である、かつての生徒…現在は図書室の先生の…文章が種明かしのように出てきて、ふっと、そういえば自分は図書室の司書さんとあんまりうまが合わなかったな…という記憶に接続しました。こういう企画に文章を寄せられない(のれない)タイプだからかもしれない。文集で語る言葉や機会のなかった、ただ壁画を視界に入れていた人たちのことを考えます。「絶えず模造し直される思い出の断片にすぎなかった」、ここのくだりが好きです。また、設定を共有して書いたこのアンソロジーと(ときおりべつべつの作品のモチーフが重なり、響き合うようなアンソロジーと)本作とが、なんだかマトリョーシカのようで面白かったです。
「守るべきは光だけ」熾野優さん 母親目線の話。PTAの役員決めや仕事の分担のわずらわしさ。ある日子どもがクラスメイトに怪我をさせてしまう…。子を持つ親もまた、「学校生活」の一員なのだなあと思いました。あるいは、自分の子が学校に通うことで親もふたたび青春を過ごすことになる…ともいえるのかも。理不尽に対峙すること、他者の発見…。本作が日記帳のように日付とともに記されていること、最後の「ねえ、私って、どんな子供だった?」のある種の陶酔も感じるような投げかけなども、青春を感じさせるなあと思いました。そうして彼女のふたたびの学校生活の中に、夫(父親)はほぼ入ってこないのだ…と思うなど。個人的に、親の関わりがある学校生活というのがすごく遠い記憶なので、最もノスタルジーを感じた作でした。
「暗い結晶」丸屋トンボさん 吃音のある主人公。小学校のとき、友だちと学校の兎を死なせてしまった…と思ったら兎は生きていて、主人公はこっそり兎を飼い続けた。友だちとはその後、中学高校と同じだったが、会話することはなかった。高校卒業を目前にして、主人公はある復讐を果たそうとする。 語りのうまさに鷲掴まれた一編でした。主人公の鬱屈や復讐に至る嫉妬心の「暗さ」が、語りの言葉運びで読者へ伝わってきて、引き込まれました。丸屋さんの長編も読んでみたい…!と思いました。最後の一段落で、なんといったらいいのか、すこんと抜ける感があり…、なんともきれいな短編だなあと思いました。
同じ学校の中のできごとで、この作品とあの作品の人物が廊下や坂道ですれちがっているかもしれない…ということを想像したくなるのですが、それぞれの作品のにおいや手ざわりがしっかりしていて、どちらかというと「競作」といった感があるなあと思います。 学校ってだいたいの人が経験しているから「憧れ」や「未知」にはなりにくいと思っていて、予断を排して読むのは難しいのではないか…学校ときいてテンション上がる人も少ないんじゃないか…といったことを考えていたのですが、その予感はいい意味で、いい形で的中しました。各作家の学校生活(人間関係)への屈託、割り切れなさや疑いみたいなものが、みごとに上質な短編になっていて、鋭さのある作品集だなあと感じました。わたしは初めて作品を読む作家さんも多くて、読んでいてすごく面白かったです。ものすござっくり言いますが、みなさん小説が上手でらっしゃいますね…! おじゃまできてうれしかったです。
余談。 テーマのあるアンソロジーを読むと、不思議と作品同士が響き合い、偶然なのだろうけどもなんともうまいことつながったなあと感嘆することがしばしばあります。きっと、同じテーマについてそれぞれが熱心に考えた結果、同じような岸にたどりつく、近しい光を見るというか…これは前向きな接近・重なりです。 またわたしはこういうアンソロのような��数制限のある短編を書くとき、あんまり説明せずにシュッとさせたいなとか、もたつかせたくないなとか、不安の裏返しのような下心があります。短い字数のなかでも豊かに世界の広がる小説はたくさんあり、いわゆる短編の名手とよばれる作家のものをあれこれ読んでいると、イメージののせかたが巧みだなあと感じます。景色とか天気のようすなどで雄弁に語るとか。で、それって字数制限があるときなんかはとても助かるんですが、既成のイメージに依拠することでもあるよなあとも思います。明るい気分のときに外が晴れているとか、孤独を感じたときに見つけた月とか…、あるいは、ある日出会った不思議な子が「手足のほっそりした」「色白の」「髪の長い」「女の子」であるとか、ヒステリーを起こすのは女の先生であるとか…。何気ない描写の端々に、内面化された偏見を見つけ、反省します。こういうあらかじめ共有されているイメージに作家はしばしばのっかり(意識的にも無意識的にも)、そうすると、アンソロのモチーフが重なることもまああるかもなあと、これについては多少しょんぼりもします。 当たり前に共有しているイメージを裏切ること。剥がしていくこと。そういうのを短編でやろうとするのはなかなかに大変だとは思うのですが、まあでも、学生のとき書いた脚本について「話の筋に関係なくいきなり○○○を出さないで、意味がないと」と講評されてじわじわムカついたこと…それにちゃんと否と言いたい気持ちがあること…を思い出すと、なんとかやっていきたいなあと考えます。なんか最近は、あん���りお上手でなくてもいいからそういうことをやりてえな…という気分です。
余談2。 作者の性別や年齢を公開しなくてもいいでしょ、作品は作品だけで成立させるべきでしょみたいなのは、理想的にはそうかもしれないけども、じゃあたんに「人間」ですとしたとき、人が想像するのは男の人、シス男性になっちゃいそうだな…とも思う。作家に限らず。そうでない人はつねに有徴の側に置かれている。 また、「いちいち年齢を公開しなくたっていいじゃんか」は、「歳をとることがうれしくない、喜ばしいことではない」「何歳までに○○したい(しなきゃ)」「恥ずかしい」がすぐとなりにあるんじゃないかみたいな気持ちがあって…そんなことあってたまるかと言いたくて…。なんかこうそういうわけで、最近は1984年生まれですってことさらに書いている…ふしがあります。あと、わたしと同世代の、いわゆるロスジェネ世代とゆとり世代の隙間にいる感じ(あんまり名前はついてない世代)…うまくいえないんだけど妙な気楽さがある感…をなんかこうちゃんと考えてみたいのもある。 もちろん、そういうのを公開したくない気持ちがある人は大事にしたほうがいいと思う。わかりやすく被害をこうむることもあるし、他人にはわからなくても自分一人の中でショックを受けることもある…ので、ほんとそのあたりは人によると思います。 というようなことを、なんかアンソロの巻末につけるプロフィールをどうしよかなあというときに考えていました。わたし賞とか仕事とか特筆すべきことがなんもないので、書くことがなく、なんかこう自己紹介しようと思ったら「親譲りの無鉄砲で子供の時から損ばかりしている」みたいなノリになった。
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abcboiler · 4 years ago
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【黒バス】love me tender/tell me killer
2013/10/27発行オフ本web再録
※殺し屋パロ
「はじめまして」
「……はじめまして」
「っへへ、やっぱ声も思ったとおり綺麗だわ。な、俺、タカオっての。お前、名前は?」
伝統の白壁作りの家々は、夜の闇にその白さをすっかり沈めてしまっている。時刻は零時を丁度回ったところ。街路樹が全て色を変えた季節のこと。
この国の秋はもう寒い。話しかけられた男の方は、きっちりと白いシャツのボタンを首筋まで止め、黒いネクタイを締め、黒いコートを風にはためかせている。コートを縁どる赤いラインがやけに目立った。話しかけた男はといえば対照的に、夜闇でも目立つ真夏のオレンジ色をしたつなぎを着ているのみだ。チャックを引き上げているとはいえ、その中身は薄いTシャツかタンクトップだろう。
しかし突然話しかけられたにも関わらず男は無表情を保ったままで、鮮やかな髪色と同じ、眼鏡の奥のエメラルドの瞳は瞬き一つしなかった。そしてまた対照的に、オレンジのつなぎを着た男は軽薄というタイトルを背負ったような顔で笑っている。不釣合いな二人は、真夜中の淵、高級住宅街の一つの屋根の上で会話をしていた。
「何故名乗らねばならん」
「え、それ聞いちゃう? だってそりゃ、好きな人の名前は知りたいっしょ」
「成程」
初対面である男に唐突な告白を受けても、緑色の男はやはり一つの動揺も見せなかった。その代わりに僅かに、それは誰も気がつかないほど僅かに、白い首を傾げた。白壁すら闇に沈む中で、その首筋の白さだけが際立っていた。
「ならば、死ね」
魔法のように男の手に現れたサイレンサー付きの拳銃から、嫌に現実的な、空気を吐き出す僅かな音。
雑多な人種が集い、少年が指先で数億の金を動かし、老人が路地裏で幼子を襲い、幼子がピストルを煌めかせるような腐った街で、世界を変える力など持たない二人の男が、この日、出会った。
             【ターゲットは運命!?】
  「ねえ真ちゃんー、愛の営みしようよー、それかアレ、限りなく純粋なセックス」
「お前が言う愛の営みの定義と限りなく純粋なセックスの定義を教えろ」
「やべえ真ちゃんの口からセックスって単語出てくるだけで興奮するわ」
  高尾がそう告げ終わるか否かの瞬間に彼の目の前をナイフが通り抜けた。それは高尾が首を僅かに後ろに傾げたからこそ目の前を通り過ぎたのであって、もしもそのままパスタを茹でていたら今頃、寸胴鍋の湯は彼の血で真っ赤に染まっていただろう。壁に突き刺さったそれを抜き取りながら、彼は血の代わりに塩を入れる。
「お腹空いてんの?」
「朝から何も食べていない」
「ありゃー、それはそれは」
お仕事お疲れさん、と高尾は笑う。時刻は深夜一時、まっとうな人間、まっとうな仕事ならば既に眠って明日への英気を養っている時間帯である。
そしてその両方が当て��まらない人間は、こうやっておかしな時間帯に、優雅な夕食を食べようとしていた。落ち着いた深い木の色で統一されたリビングで、緑間はさして興味もない新聞を眺めている。N社の不正献金、農作物が近年稀に見る大豊作、オークション開催のお知らせ云々が雑多に並ぶ。
「しかし久々にやりがい��ある」
「真ちゃんがそこまで言うなんてめずらし」
「ああ、俺の運命の相手だ」
緑間がそう告げた瞬間に、台所の方からザク、という壁がえぐれるような音がした。椅子に座る緑間は新聞から目を外すと、僅かに首を傾けてその方向を確認する。見慣れた黒髪と白い湯気。
「……ねえ真ちゃん、詳しく聞かせてよそれ」
「どうした高尾、腹が減っているのか」
「そうだね……俺は昼にシャーリィんとこのバーガー食ったかな……」
微笑みながら振り返る高尾の左手には先程緑間が投げたナイフが握られている。それなりに堅い建材の壁が綺麗にえぐれていることも確認して、彼は小さく溜息をついた。
(台所は本当に壁が傷つきやすいな)
寝所やリビングはもう少しマシなのだが、と周囲を見渡せば、そうはいうもののあちこちに古いものから新しいものまで、大小様々な切り傷や銃創が残っている。床、壁、天井、家具、小物にタペストリー。無傷なものを探すほうが難しい。彼は一通り確認して、もう一度台所に視線をやって、さらにもう一度、リビングを確認する。
(この家は本当に壁が傷つきやすいな)
そう認識を改めると、緑間は満足げに頷いた。自分が正しく現状を認識したことに満足して。もしもここにまともな感性の人間がいたならば、壁が傷つきやすいのではなく、お前たちが壁を傷つけているのだと頭を抱えただろう。良い家だが、と緑間は思っている。その良い家を傷つけているのが誰かというのは、気にしない。
「はい、真ちゃん、どうぞ」
高尾は左手でナイフをいじったまま、緑間の前にクリームパスタをごとりと置く。ベーコン、玉ねぎ、にんにく、サーモン、それから強めの黒胡椒。
「そろそろ引越しを考えるか」
「え、どうしたの、別に良いけど」
そして悲しいことに、あるいは都合のいいことに、この部屋にはまともな感性の人間など一人としていないのであった。
引越しだ、引越しをしなくてはいけない。
     *
緑間真太郎と高尾和成はフリーランスの殺し屋である。特殊な職業だねと八百屋の青年は冗談で流すかもしれないが、それは特殊であるというだけであって、この街ではありふれた職でもあった。なんなら、その八百屋の青年は、夜になったら配達先でナイフを燐かせているかもしれない。その程度である。その程度のありきたりさで、緑間と高尾はコンビで殺し屋をしていた。
しかし殺し屋がコンビを組むのは珍しいことではないが、コンビを組んだまま、というのはこの街でも非常に珍しいことだった。報酬の取り分や仕事のスタイル、そういったことで直ぐに仲違いをして、どちらかがゴミ溜めの上で頭から血を流すことになるのがオチだからである。
かといって、誰もがそんな下らないことで命を落としたくないと考えているのもまた事実で、コンビを組むのは一回か二回、そこで別れるのが一般的にスマートなやり方とされていた。
殺すも殺されるも一期一会と下品な男たちは笑う。
「ま、俺と真ちゃんは運命だから、そんなことにはなりませんけど」
笑いながら高尾は、真昼の路上を歩いている。彼にとって報酬はどうでもいいものであり、ただ緑間真太郎の隣にいることが彼の報酬そのものといえた。
別れるくらいなら死んだほうがマシ。いや真ちゃんが悲しむから死なないけど、あーでも真ちゃんかばって死ぬならまあギリギリ有りかな……いやいや高尾和成、人事を尽くせよそこは一緒に生き残るだろう? でも真ちゃんが万が一俺と別れたいと言ってきたらどうする? 緑間真太郎を殺して俺も死ぬか? いやいやいやいや、何がどうあれ、俺が、真ちゃんを殺すなんてありえない。ありえない!
微笑みを浮かべながら闊歩する高尾の脳内は地獄さながらに沸き立っている。けれど誰も彼を気に止めない。夕飯の買い物やのんびりとしたランチを楽しむ善良な市民たちに溶け込んで、柔らかい日差しを吸い込んでいる。世界に何億人といる、特徴のない好青年。その程度の存在として高尾は歩く。歩きながら考えている。
そう、そもそもそんなことになる筈がないのだ。だって、俺の運命の相手は緑間真太郎その人なんだから。
「運命の相手、ねえ……」
昨晩、正式には日付を跨いでいたので今日の夜だが、その夜、に、当の緑間真太郎が告げた台詞が高尾和成を苦しめている。俺の運命の相手。運命の相手。運命。いやいやいや、俺の目の前で真ちゃん、他の男の話とか無しっしょマジで。
意気消沈する高尾は、しかしそれで諦めるほどかわいらしい精神をしていない。彼がみすみす獲物を逃すことはないのである。逃すくらいなら奪って殺す。けれど彼に緑間真太郎を殺すことはできない。何故ならば愛しているからだ。ならば、彼の取るべき手段は一つだけだった。
「運命の相手の方殺すしかねーだろ」
いや別に殺さなくてもいい、相手が緑間真太郎を振ってくれるならそれでいい。いや、あの緑間真太郎を振る? それこそ万死に値するお前ごときが何真ちゃん振ってんだよそれはそれで死ねよもう。
自分で出した���いと答えに自分で怒りを爆発させるという器用なことをしながら、高尾和成は尾行していた。緑間真太郎を。
真ちゃん、今日も一日美しいね。
     *
「ねえ真ちゃん、真ちゃん今日一日何してた……」
「仕事だが」
「うん、そうだね、そうだよね」
ビーフストロガノフを頬張りながら高尾は溜息をつく。その向かいでは黙々と緑間が口にスプーンを運んでいる。湯気で僅かに眼鏡がくもっているが本人は気にしていないらしい。
「ねえ真ちゃん、ちなみにどんなお仕事なの」
「個人の仕事には口を出さないのがルールだろう」
「それも知ってた……」
そう、フリーでコンビを組んでいるとはいえど、二人の得意とする分野はまるで違う。だからこそ互いに補い合えるわけだが、逆に言えば苦手な分野でない限りは、どちらか一人で事足りてしまうのだ。
そもそもコンビを組むまでに築き上げてきた地盤もお互い全く別のもの。必要以上の情報は公開しないことはお互いのためにも必然だった。
「あーあー、もー。高尾くんがこんなに悩んでんのに真ちゃんはお澄ましさんだもんなー」
「悩んでいるのか? おめでとう」
「ありがと」
お前に悩むだけの脳みそがあったことに乾杯、と言いながら緑間は赤ワインを傾ける。それに応えながら、高尾は左手に持っていた食事用のナイフを壁に投擲した。それはまるでバターを切る時のように白壁に刺さる。とすり、と軽い音。
「今度引越しをしよう、高尾」
「それこの前も言ってたね」
「ああ、俺が運命の相手を見つけたら、すぐにでも」
なに真ちゃん別居宣言なのいくらなんでも酷くない?! 泣きながらビーフシチューを掻き込む高尾に緑間は首を傾げていた。
高尾、食べやすいからと言ってライスを噛まないのはよくないぞ。
     *
尾行が四日目にもなれば、いくら『人生楽しんだもん勝ち』を座右の銘に掲げる高尾といえど、纏う空気は重くなるというものだった。それもそのはず、この四日間緑間真太郎はといえば、近くの図書館にこもりきりなのだから。
「いや、でも、わかったこともある……」
窓際に座る緑間が見える、図書館向かいのカフェでジンジャエールをすすりながら高尾は溜息をつく。
まず、緑間真太郎が本を読みに行っているわけではないこと。毎回場所を変えてはいるけれど、常に入口が見える位置に陣取っていること。つまり、緑間は図書館に訪れるであろう誰かをずっと待っている。
それはわかった。しかしそれは、一日目の段階から薄々わかっていたことであった。ならば後は緑間が接触した相手を尾行し、暗がりにでも連れて行き、少し脅してどこか地球の裏側に行ってもらうか空の国に行ってもらえばいいと、彼はそう高をくくっていたのである。ところが、だ。
「なんで真ちゃん誰とも会わねーの……」
そう、緑間は誰とも接触をしていなかった。ただ黙々と本の頁をめくり、そして閉館時間までそこにいるのである。本に何かの暗号が隠されているのではと、その後忍び込んでみたが、まあ面白い程に何も無かった。
では本の種類か、と思ったが一体全体星占いの本で何を伝えるというのか。では帰り道か、そう思ってつけてみれば、そのまま家へと直帰したので夕飯の支度をしていなかった高尾は慌てふためいた。何せまだ夜の八時、普段からすれば早すぎるのである。
どうやら緑間は運命の相手探しとは別に、他の仕事をいくつか同時に請け負っているようだった。それが無い日は早く、あれば帰りにさっとどこかに寄って仕事をこなして帰っている。そして今の仕事は図書館で星占いの勉強だ。どうなってる、と高尾は頭を抱えることしかできない。
つまり朝家を出て、図書館に行き、帰る、今の緑間は基本的にはそれだけのことしかしていないのである。たまに何か軽い仕事をして帰る。何かに似ていると思ったら、職を追われたことを妻に隠して公園で鳩に餌をあげるサラリーマンだった。
そして今日も緑間真太郎は閉館時間まで本を読んでいる。もうその本を確認する気にもなら��かった高尾は、緑間が立ち上がると同時に立ち上がった。
この図書館に何かあるのは間違いない。館内は飲食禁止というのを律儀に守る緑間真太郎は、毎晩腹を空かせて帰ってくるのだから。昼を食べに外に出ることも惜しんでいるのだろう。その間にターゲットが来てはたまらないから。そこまで緑間に想われている相手が憎くもあり、羨ましくもあり、そして今日も出会わなかったことに少しの安堵を覚えつつ、夕飯は何にしようと、高尾はもう考え始めている。
まずは胃袋をつかめって言うしな!
     *
「ねえ真ちゃん、俺に何か隠し事してない?」
「数え切れないほどあるが」
フリットを黙々と頬張りながら緑間真太郎は首を傾げる。この姿を見るといつも餌付けしているような気持ちになって、高尾の心の独占欲やら征服欲やらが幾分か満足するのだが、今ばかりはその小首を傾げた姿が憎らしい。昼飯を抜いている緑間はよく食べる。とはいえど、もともと食が細い方なため、これでようやく高尾と同じくらいなのだが。
「いや仕事以外でさ、仕事以外」
「む」
少し遠回りに何かヒントでも出して貰えないだろうかとやけくそで告げた言葉だった。しかしその瞬間に緑間の眉が僅かに跳ね上がったのを、高尾は見逃しはしなかった。何かある。間違いない。
もしも心暗いところが無ければ、こんな質問は一蹴されて終わりなのに緑間はまだ頬張った白米を咀嚼しているのだから確定である。きっかり五十回噛んだのち、緑間はゆっくりと口を開いた。
「何故バレた」
「バレたっていうか、自分であんだけ色々言っておいてバレたも何も無いっつーか……」
「仕方がないだろう。住所やら証明印やら保証人だか何だかが必要だとぐちゃぐちゃ抜かしてくるから、カードごと叩きつけてきたのだよ」
「ごっめん待って真ちゃん俺は一体全体何の秘密を暴いちゃってるわけ?」
全く噛み合わない会話に高尾は額を押さえた。これはまずい、とカンカンカンカン警鐘が鳴る。響き渡っている。これは、恋や愛などのロマンチックなものではなく、もっともっと切実な話だ。
「? 俺のラッキーアイテムのことを言っているのではなかったのか」
「真ちゃん今度は何買ってきたの?!怪しい骨董買うのはもうやめなさいって言ったでしょ?!」
「怪しくは無いのだよ。曰くつきではあるが」
ちらりと視線をやった先には緑間が愛用する真っ黒ななめし革の鞄。フォークを置くのもそこそこに高尾が飛びついて中を確認すれば、ご大層なジュエルケースが無造作に突っ込まれていた。
「し、んちゃん、これ、何カラット……?」
彼が震える手で開いてみれば、そこには美術館で赤外線センサー付きガラスケースに収まっているような宝石がごろりと存在感を放っていた。青い光が安い蛍光灯の光を反射して奇しく光る。角度を変えれば色も虹色にさんざめいた。
「百七だったか。ポラリスの涙とかいう宝石で、手にした者は皆その宝石の美しさにやられて、目から血を流して死んでいくだとかなんだとか」
「それってただ単にこの宝石巡って争い起きまくってきましたってだけだろ! おい待てこれちょっとおい怖い聞くの怖い、いくら俺でも聞くの怖い怖すぎる怖すぎるけど聞くけどいくら」
「オークションで七億」
「俺たちの全財産じゃねえか!」
緑間真太郎は占いに傾倒している。そのことを高尾は出会って少ししてから知ったが、その理由は知らない。けれど事実として、緑間は好んで占いの情報を入手するし、そこに書かれていることは実行しようとする。物欲の無い緑間の、唯一の趣味だと高尾は思って普段はそれを流しているが、それにしても今回のは過去最高額も最高額、記録をゼロ二桁ほど抜かしてしまった。
手の平に収まる石が高尾をあざ笑うように輝く。
「それが身分を確認するだとかなんだとか面倒くさいことを言うし、まさか言うわけにもいかないし、仕方がないから口座のカードに暗証番号書いて叩きつけて来たのだよ」
「ああ、なるほど、そこに繋がるわけね?! 確かに俺たちの口座普通に偽名だし辿られても問題ないと思うけど、待ってまさか分散させてた口座全部」
「叩きつけてきた」
「もう普通に殺して奪えよ!」
愛は盲目とは言うが、盲目であっても腹は減るし、愛で空腹は満たせないのである。名の通った殺し屋として法外の報酬を得てきた二人にまさか明日の食事を気にしなければならない日が来るとは高尾はついぞ思っていなかった。
カードに暗証番号を全て書いて怒りながら叩きつけた緑間を思うと、本当に何故そんな手段しか取れなかったのかと高尾は純粋に疑問で仕方がない。方法は他にもっとあった筈である。いや、そもそも七億の宝石を買おうと思う時点でおかしいのだが。せめて盗め、ていうかもう殺して奪え、そう思う高尾の主張は、ろくでなしとしては非常に正しかった。
「馬鹿が。普通に殺すとはなんだ。殺しとは普通のことではない。そして普通、モノのやりとりには正当な対価が必要なのだよ」
「そうだね、でも俺たち殺し屋だからね?!」
しかしそれは同じろくでなしである筈の緑間には全く通用しないらしかった。台詞だけを取り出せば間違っているのは高尾だろうが、この状況を見れば正しいのは自分だと彼は自分を慰める。知らぬ間に目尻に浮かんだ涙に、それを宝石に落としてしまっては一大事だと高尾は慌てて輝くそれをしまった。
そして、どうやら一文無しになったことを悟った高尾は項垂れた。確かに二人の口座は共有で、さらに緑間は、今はもう抜けた組織の下にいた頃に膨大な金を蓄えている。割合で言えば緑間の取り分の方が余程多いだろう。
それでもそのうち一億くらいは俺の取り分だったと思うんだけどな、と高尾は涙目を隠しきれない。それは自分の分の報酬を取られたことではなく、明日からの食事の献立を考え直さねばならないことに対しての涙だったけれど。
あまりにも凹んでいる高尾の様子に、流石に罪悪感を覚えたのか緑間は僅かに視線を泳がせながら打ちひしがれる高尾の方に手をおいた。
「高尾、その、なんだ」
「真ちゃん……」
「明日には二百万稼げるから」
「そういう問題じゃねーよ! いやでもそういう問題か?! じゃあ明日も豪華な飯作るからな?!」
半泣きになりながら告げる高尾に緑間は頷きながらグラタンが良い、と答えた。
また適度に面倒くさいモン注文するよなお前は。
     *
「で、真ちゃんそれいつ買ったの」
「一週間前」
一度落ち着こうと、二人はテーブルでコーヒーをすすっている。緑間の方は牛乳を入れすぎてもはや殆ど白い色をしているがそれで本人は満足らしい。
「あーー、一週間前じゃもう完全に差し押さえられてるよな……」
「だろうな」
「はーあ、真ちゃんの我侭にも困ったもんだわー」
机に頬をつけるようにして高尾は溜息をつく。左手でくるくると回していたナイフを机に突き立てればあっさりとめり込んだ。その様子を見て緑間は繰り返す。高尾、引越しをしよう、と。それにへいへいと頷きながら高尾はまたそのナイフを引き抜いて、寸分違わずに同じ場所に差し込む。
「あーあー、もー、真ちゃんのこんな我侭許してあげんの、俺だけだからな? 真ちゃんの運命の相手だってこんなの許してくれないよ?」
「お前は何を言っている。運命の相手に許すも許さないも無いのだよ」
「あー、はいはい、もうそんなの超越してるって?でもさ」
「いや、だから」
お前は何を言っているんだ? 本気で当惑したような表情の緑間に、どうやらこれは腰を据える必要があると高尾は顔をあげた。机に刺さったナイフは幾度も繰り返し繰り返し差し込んだことでついに貫通してしまっている。
取り敢えず、真ちゃん、コーヒーのおかわりいる?
     *
「小学生?!」
「ああ」
「し、真ちゃんって、そんな趣味だった、の、いやお前年上好きって……でも俺今から小学生に……」
「違う、が、その少年しか手がかりが無いのだよ」
高尾の動揺を全て無視して緑間は説明を続けた。曰く、その少年が持っている物がほしい。曰く、姿格好や出会った時間帯から小学生であることは間違いない。曰く、出会ったのは運命だ。
「で、なんでそれが図書館につながるわけ?」
「この街で小学校に通うということはそれなりに裕福な家庭だろう。服も仕立ての良いものだったからな。そしてその年頃の子供の移動範囲は広くない。行ける施設も限られているだろう。治安が良い場所で、そんな小学生が行く場所といったら図書館しかない」
「いやいやいやいやいやいやいやいや」
自信満々に超理論を展開する緑間に、高尾は渾身の力で首を振った。この男は殺しに対してはとんでもない頭脳を発揮するし、普段からその利発さは留まることを知らない、才能の塊だと高尾は思っているが、たまに、とんでもなく、馬鹿だ。
「まあ小学生なのも移動範囲狭いのもいいとして、旅行者かもとか親に連れられてたかもとか色んなのも置いといて、なんで図書館なんだよ!」
「ほかに何がある」
「漫画あるとこでもいいし街中でもいいし公園とかでいいだろ! 図書館とか最も行かねえよ!」
あまりの言われように緑間も何か言い返そうと口を開いたが、「お前がいる間図書館に来た子供の数思い出せ!」という一言には反論ができなかったらしい。口を閉じて悔し��うに高尾を睨みつける。
いや、そりゃそうだろうと高尾は思う。そもそも図書館自体が上流階級の持ち物だ。緑間は何の気負いもなく入っていったが、高尾だってそうそう入りたい場所ではない。そこに、いくら身なりが整っているとしても子供が入っていく筈が無いだろう。
ふてくされた表情のまま、じゃあどうすればいいのだよと緑間は問う。
「その近辺の子供が行きそうな所しらみ潰しに探すしかねえだろ。路地裏とか屋上とか廃屋とか、公園とか、まあ、そういうの」
「面倒だな……」
「言いだしっぺお前!」
露骨に嫌そうな顔をした緑間に左手でナイフを投擲すれば緑間は瞬きもせずにその先を見送った。それは緑間の耳の真横を過ぎていったが、彼は微動だにもしない。ただ壁にナイフが刺さる音と、真新しい傷が一つ増えただけだった。
「てか何をそんなに探してるわけ?」
「俺もわからん」
「はあ?」
もう投げるナイフは無いんだけどなと思いながら高尾は笑顔で続きを促す。普通の人間ならばこの笑顔だけで凍りつかんばかりの恐怖を覚えるのだが、こと緑間にそれは通用しない。何も悪くないといった様子のまま、堂々と信じられない言葉を紡ぐ。
「わからん、が、あの子供に会えば自ずとわかるだろう。その少年が全てを握っているのだよ」
一体全体どこの組織の黒幕だ、といった内容だが、緑間の話しぶりからして恐らくただの中流のちょっと上くらい、育ちの良い所の坊ちゃんでしかないだろう。真に受けるにはあまりにも馬鹿らしい主張だが、緑間真太郎は嘘をつかない。会えばわかるのだろう。会えば。つまりどうしても会わなくてはいけないらしい。そして、一度決めた緑間真太郎を止める要素など高尾和成は持っていなかった。
「いーよ、協力するよ協力します」
「良いのか」
「いや、遠慮するポイントがいまいちよくわかんねーよ真ちゃん」
苦笑を浮かべながら、その表情にそぐわない満足気な声で、高尾はため息のように言葉を継いだ。
「俺はお前の目だからね」
その言葉を緑間は否定しない。否定しないということは肯定しているのと同じことだ。そのことは高尾を満足させるに十分である。
まあ、運命の相手が自分が考えていたものと違っただけえでも御の字とするべきだろう、そう高尾は考える。気持ちも浮上していく。つい先程七億円を失ったことなどすっかり頭の隅に追いやって、高尾はご機嫌に尋ねた。良いだろう、緑間真太郎が探すものならこの俺が探してやろう。俺の目から、逃れられるものなど、そういやしないのだから。
「で、真ちゃん、特徴は?」
サクッと見つけてこの問題を終わらせようとした高尾の、当然の質問は長い沈黙で返された。今まで一度も返答をためらわなかった緑間が、それこそ七億の時ですら堂々としていたあの緑間真太郎の目が泳いでいる。背中をつたう汗に気がついて、高尾の骨が僅かに震える。ここに来てまだこの愛しいお馬鹿さんは爆弾を落としてくれようというのか。おいまさか、おい、緑間。
「……………………ええとだな」
「特徴は?」
頑なに視線を合わせようとしない緑間の顎を掴んで無理矢理自分の方へと向けた高尾の瞳の奥は笑っていない。それでも視線を合わせようとしない緑間は、長い長い沈黙のあとに、聞こえなければいいというような小声で呟いた。
「………………小さかった」
「子供はみんな小さいし、だいたいの人間はお前より小せえよ! お前にデカいって言われるような小学生こっちがお断りだわ! てかお前それで探してたの?! あいかわらず人の顔覚えないのな?!」
「興味がないものを覚えても仕方がないだろう!」
「いや運命なんだろ?! 頑張れよ!」
「見ればわかる!」
「いやいやいや、俺が見てわかんなきゃ協力しようがないじゃん!」
ここぞとばかりに糾弾すれば言い返せないことが悔しいのか緑間の眉がどんどんひそめられていく。
鬱憤晴らしに顎を押さえていた手を離し、両手でエイヤと高尾が緑間の頬を挟めば男前も形無しの唇を突き出したような顔になって高尾は笑ってしまった。ここまでなすがままにされる緑間というのもレアである。どうやら今は何をしても良さそうだとその頬をいじる高尾の手は数秒後に跳ね除けられた。
流石にやりすぎたか、でも元はといえば真ちゃんが、そう言おうとした高尾の目に映るのは、僅かに微笑みを浮かべた緑間真太郎。
「そういえば高尾、お前、何故俺が図書館にこもっていたことを知っていた?」
先程投げて壁に刺さっていた筈のナイフがその手に握られている。
形勢逆転、ちょっと待ってよ真ちゃん。
     *
「あ、緑のおじちゃんだ!」
「おじちゃんではない。おい、お前、この前のあの飲み物はどこで手に入れた」
夕方の公園、イチョウやカエデが舞い落ちる真っ赤な広場で、厳しい瞳をした緑間は無邪気そうな子供に話しかけている。高尾はといえばベンチに腰掛けてぐったりとしていた。
いくらなんでも瞳を酷使しすぎた。既にあの会話をした日から三日間が経過し、高尾はその広い視野を使って全力で子供を探していた。
ようやく見つけた少年は五歳ほどで、せめておおよその年齢くらいは指定が欲しかったと彼は目の周りをほぐしながら思う。
「この前の? 飲み物? ああ、おしるこのこと?」
「わからんがそれだ」
「あれはお母さんの手作りだよー」
遠くからその会話を聞きながら、いやわからないのにそれだとか断言しちゃって良いの真ちゃん、と高尾は心でツッコミを入れる。ナイフを投げる気力は残っていない。当の緑間はといえば、いたって真面目に、そうか、と頷くとコートの内ポケットから一つの袋と白い封筒を取り出してその少年に渡す。
「いいか小僧、あの味は素晴らしかった」
「そお? 甘すぎて僕そんなに好きじゃないなあ」
「あの良さがわからないとは……まあいい。今から俺が言う所にそのおしるこを持っていくのだよ。いいか、この紙と一緒に持っていけ。赤司征十郎に会わせろ、そう言うといい。手土産にはこれで十分だ」
しばらくやりとりを続けたあと、緑間が何を言ったのか高尾はもう聞き取れなかったが、どうやら子供は納得したらしい。明るい笑顔で駆けていった。その眩しい背中を見送る高尾に、緑間は、終わった、とそう一言声をかける。
「ねえ真ちゃん、あの子赤司ん所に送っちゃってよかったの?」
「何だ、何か問題でも」
「いや、普通、自分の命狙ってる奴のところに子供送らないでしょ」
緑間真太郎は友人であり元家族である赤司征十郎に指名手配されている。その原因でもある高尾は少しそのことを申し訳なく思っていなくもないのだが、当の本人だけは全く気にしていない。
「ふん、赤司は無駄な殺しはしないのだよ。俺に関わったというだけで殺していてはこの街が全滅だ」
逆に、関わったの定義が街全体に及び、その気になれば全滅させられるのだということを暗に示しているその言葉は恐怖しか呼び起こさないが、緑間は何故かそれを安全の担保にする。あいつは子供が好きだしな、という言葉には高尾の方が意外そうな顔をした。
「すでに行き詰まった大人と違って未来の可能性に満ちているから、らしいぞ」
「いやその資本主義やめようぜ」
高尾の言葉を無視して、緑間は家路を辿ろうとする。置いていかれそうになった高尾は慌てて立ち上がって隣に並んだ。真っ黒いコートと、オレンジ色のつなぎは夕日の色合いに似ている。そして高尾が必死についてくることを当然のように享受しながら、緑間は、まあともかく、と言葉を継ぐ。
「俺に関しては、ただちょっとばかし秘密を知りすぎているから取り敢えず殺しておけ、くらいのノリなのだよ」
「いや軽すぎ軽すぎ」
やはり変人の友人は変人だと、変人を愛する高尾は自分を他所にそう考えている。そして腹が鳴った瞬間に、そんなことも忘れてしまった。
「ま、全部終わったお祝いだし? 真ちゃん今日何食べたい?」
「できるだけ簡単なものでいい」
「ありゃ」
大げさに首をひねりながら、なんだろ、サンドイッチとかかな? と適当に言えば、ああそれが良いとこたえが返ってきた。
お祝いって言ってるのに、なんだか欲がないのね真ちゃん。
     *
ガシャンと窓の割れる音がしたのと、二人がテーブルから飛びずさったのはほぼ同時だった。床板をはねあげて高尾はナイフを数本取り出し、緑間は棚を引き倒して奥にあるピストルを手に取る。
次の瞬間、ライフルとマシンガンの音が玄関先から飛んでくる。勿論、音だけではなく、銃弾も。入口からは死角になる場所で二人は身を小さくして様子を伺っていた。
「あーあー、食事中なんだけどな!」
「ふむ、やはり来たか」
「え、まさか真ちゃんだから簡単なので良いって」
「赤司のもとに人をやったからな。久々に真太郎を殺しに行ってもいいな、とか思われる可能性があるとは思っていたのだよ」
「だから軽すぎんだよお前の元家族!」
呆れた顔で高尾は手近にあった鏡を銃弾の嵐の中に投げ込む。投げた瞬間に全て粉々に砕けたが、その一瞬と散らばった破片で彼には十分だった。その動作を当たり前のように見ながら、緑間はやれやれとでも言いだしそうな顔で続ける。
「だから引越しをしようと言っただろう」
「いやいや、ええ、嘘だろ?! えっ、あれってそういうことなの?!」
運命の相手を見つけたら引越しをしよう。そんなことを確かに言っていたような気もするが、その説明は一言も無かった。もうちょっと説明があっても良いと思うんだけど、と、その言葉を口にはせずに高尾は鏡の反射で見えた人物像を緑間に告げる。男六人。全員黒髪で恐らくイタリア系。
「真ちゃん誰か知り合いいる?」
「いいや、知らん。外���から雇ったんだろう」
「そっか、じゃあ誰も殺せねえなあ」
鳴り止まない銃声の中で二人は呑気に会話を続ける。恐らく出口は全て塞��れている。銃声は段々と近づいてくる。どうやら絨毯爆撃ローラー作戦よろしくじわじわと追い詰めるつもりらしい。それでも二人に焦る様子は無い。
「真ちゃーん、貴重品は持ちましたかー」
「新しい銀行口座と印鑑持ったのだよ」
「俺との愛は?」
「お前が持ってろ」
台所に付けられたナイフの痕。あまりにも傷つきすぎて、それは、そう、きっと、大きな衝撃を与えれば崩れるだろう。爆発のような、大きな衝撃があれば、穴が空く。
良い家だったと緑間は笑う。笑いながら構えたのは、改造されたショットガンSH03-R。
「俺と真ちゃんの運命は切り離せないっての!」
轟音。
     *
新居のあちこちに鼻歌をしつつ隠し扉や倉庫を作っていた高尾和成は、いつになく幸せそうな緑間真太郎の様子に首を傾げた。引越しの片付けを手伝うでもなく、ソファに座って何か手紙を読んでいる。この上機嫌は、先程届いた巨大なダンボール箱を開けてからである。あまりにも幸せそうな様子に、こっそりとその箱を覗いてみれば、そこにはぎっしりと同じ種類の缶が詰めこまれていた。
「新商品、デザート感覚で楽しめる魔法のスイーツ飲料『OSIRUKO』……?」
はっ、として会社を見てみればそれは赤司征十郎の経営する会社の傘下である食品会社の一つであり、オシルコという名前に高尾は聞き覚えがある。まさか、と思い振り返れば、緑間は同封された手紙を読み終わったところだった。
「し、真ちゃん、それ見せてもらえない?!」
「構わんぞ」
機嫌が最高潮に良いらしい緑間はあっさりと自分宛の手紙を高尾へと回した。そこに書いてある文面を読み終えて、彼は新居の床にうずくまる。
『親愛なる真太郎へ。
元気にしているようだね。少年から事情を聞いたよ。今年はアズキが豊作過ぎて廃棄していたから丁度良かった。お陰様で新商品が出来たので送る。お前が好きなら定期的に送ろう。それくらいの利益は出させてもらったのでね。刺激が足りないだろうと思って幾人かフリーの殺し屋を手配しておいたので一緒に楽しんでほしい。ではまた。これから寒さが厳しくなるが風邪などひかないように』
いやいやいや、殺そうとしてる相手に風邪の心配とか殺し屋サービスとかちょっと意味がわからないし、新商品? あのオシルコとかいう飲み物が? 緑間はそれを狙って赤司のところに少年を送ったのか? っていうかもう新居の場所バレてんじゃん?
数限りなく溢れてくる疑問とそれがもたらす頭痛に高尾は呻く。
高尾の視界の端で、緑間は幸せそうにオシルコの缶を開けている。よくよく見ればもう三缶目で、お前の運命の相手ってそういうことだったのと高尾は肩を落とさざるを得ない。そうだね、お前、コーヒー苦手だったもんね。
もういい、問題は全て投げ出してしまおう。やけくそになって高尾も缶のプルタブを開けた。勢いだけで喉に流し込む。噎せる。
どうも緑間の運命は、緑間に甘くできているらしい。
           【昔の話Ⅰ】
 「ひさしぶりー」
「そうだな、昨日ぶりだ」
暗に久しぶりではないと告げながら、黒いコートをまとった男の顔は目に見えて引きつった。初回に、死ね、と銃を顔面すれすれに撃ち込んでも瞬き一つしなかった、やけに自分を気に入っているらしい同業者のことはここ数日で危険人物として認定されている。この場から消えようにも、如何せん仕事前で、この場所は最も良いポイントだ。タカオと名乗る男は、恐ろしく目ざとくいつも彼を見つけた。
「ねえ、いい加減に名前教えてよ」
「断る」
「本当にほとんど毎日仕事してるよね? 疲れない? 休みたくならない? 手とか抜きたくなったりしない?」
「別に、そこにやるべきことがあるから人事を尽くしているだけだ」
お前には関係ないだろうと睨む緑髪の男には、出会った当初には伺えなかった諦めの色が僅かに浮かんでいる。どうせそう言っても、このタカオと名乗る男は気にしないのだろうと。
「うーん、やっぱ格好いいわ。好きだよ」
百発百中の殺し屋、誰にも媚びず決しておごり高ぶらない、緑色の死神。
「なんだそれは」
「え、知らないの? 巷じゃこっそり噂になってんだよ。緑色の美しい死神がいるってさ」
「下らない」
取り付く島もない返事にも、タカオは楽しそうに笑う。一体全体何がそんなに楽しいのかわからないまま、死神と呼ばれた男は苛立ちだけを募らせていく。早いところ、殺してしまった方が良い。殺してしまったほうが良い。けれど、今はまだ出来ない理由が彼にはあった。
              【ターゲットは瞳!?】
  「ねえ真ちゃん、いっぱい働こうね」
「なんだいきなり」
「お前が男らしく七億使った直後に引越し、装備も半分くらい置いてく羽目になって揃え直し、まあ金がねぇんだよ! 借金まみれだよ!」
「働いているぞ、俺は」
「俺もね! それでも全然足りないの!」
カレーを頬張りながら不満げな顔をする緑間に、高尾はこめかみを押さえる。緑間の金銭感覚がまともではないのは出会った当初からだが、今まではそれを支えるだけの収入と貯蓄があった。しかしいかな売れっ子殺し屋の二人とはいえど、七億の宝石は手に余る存在だった。なまじ緑間が派手に買っていったためにしばらくは闇に流すのも問題がある。いまいち状況を理解していない緑間に恨みがましい瞳を向けながら高尾は苦言を呈した。
「ご飯にも困るし、三食赤司からのおしるこは駄目だろ」
「それはそれで構わないが」
「栄養考えて! 俺は別に糖尿病の真ちゃんでも愛せるけどさ! でも糖尿病になって欲しいかって別の話じゃん!」
そもそも俺甘いものそんな好きじゃねえし、そう泣き言を言えども、緑間はお前の好みなど知ったことではないと取り付く島もない。新居は白い家具で揃えられているが、そこに切り傷が付くのも時間の問題と言えた。
「言っておくけど、このままだとラッキーアイテムも買えなくなるぞ」
「それは困る」
最終手段として持ち出してみれば、ようやく緑間は食いついた。カレーを丁寧に掬い取って口に入れる前に、仕方がない考えておくのだよ、とありがたいお言葉が高尾に降り注いだ。
なに真ちゃん、三大欲求よりラッキーアイテムですか。
     *
「昔ペアを組んだ相手?」
「ああ」
数日後から緑間は頻繁に外に出るようになったが、その表情は日に日に厳しくなっているようだった。これは緑間には珍しいことである。彼は基本的に性格に難アリでも仕事に関しては天才だ。行き詰まるということは滅多にない。日を追えば追うほど狙いに迫り、予定日に目的を果たす。緑間のグラフは右肩上がり以外の形を取らない。
その男が、日を重ねるほどに重い空気を纏う。はて、何か難航しているのだろうかと高尾が首を傾げた頃、緑間の方から声がかかった。
「次の依頼はお前の協力がいる」
「おお?」
シチューを煮込む手を止めて高尾が緑間のもとへ向かえば、人に物を頼もうとしているとは思えないほど嫌そうな顔が高尾を出迎えた。緑間が何かを頼む際はおおよそ常にこのような感じなので高尾はもう気にしていない。むしろ愛する人から頼られて嬉しくない男がいるだろうかと、反比例するかのように高尾はご機嫌である。
「なになに珍しいね、いいよ手伝うけどどういう感じなの?」
「お前がいれば簡単な仕事なんだがな、俺だけでは少し厳しい」
「それこそ珍しいね。なんで?」
「俺のやり方を知っている相手がいる」
「んんん? どういうこと?」
そして緑間の口から告げられた言葉に、新しい家に記念すべき一つ目の傷がつけられたのであった。
「昔ペアを組んだ奴が相手だ」
ねえ、なんか前も言った気がすんだけど、だから他の男の話なんてしないでよ真ちゃん。
     *
「組んだのはお前と会う前の一度きりだったし、顔を見て暫くしてようやく思い出したくらいの奴なんだが」
「それでも、真ちゃんが覚えてるなんて珍しいね」
「ああ」
なかなかに、印象的な奴だったからな、と他意なく言ったのであろう緑間の言葉に高尾は手に持っていたフォークを机に刺した。
緑間真太郎は興味の無いことは覚えない。関係の無い人物は覚えない。それはいっそ清々しいほどに全て忘れる。その緑間の意識に残っているというだけで高尾からすれば嫉妬に値した。けれどシチューに生クリームを垂らしている緑間は気にすることなく食事を続ける。
「それで? そいつがどうしたって?」
「今回の俺の標的に、そいつがボディガードとしてついている。そして、ここからが一番問題なんだが、どうやら俺に狙われていることを今回の標的は知っているらしい」
「情報が漏れてるってこと?」
「恐らく」
緑間が嫌そうな顔をしている理由がわかって高尾も溜息をついた。引き抜いたフォークで青いブロッコリーを突き刺す。さくりといく。
標的が緑間のことを知っていることが問題なのではない、情報が漏れていることの方が致命的なのだ。今バレているということは、これからもバレる可能性がある。単純な話だ。そしてそれは暗殺という点で致命的だった。その流出源を突き止めるのは、人を殺すよりもよほど面倒で手間がかかる。
「まあそちらを突き止めるのは後回しだ。時間がかかるしな」
「あいよ。ボディガード雇うってことはどうせお偉いさんでしょ」
「ネムジャカンパニーの社長だな」
「ああ、あの。なんだっけ、この前新聞で見たわ。ガウロ氏だっけ。結構長生きしてる会社じゃん。十年前くらいから勢い増してるとこか。まあ勢い良くなるのと一緒に悪い噂も増えたけど」
「どうせどこかで恨みを買ったんだろう。どうでもいい」
緑間がどうでもいいと言うならば、彼��とってそれは本当にどうでもいいことなのだ。どうやらこの話題は彼にとってあまり面白くないものらしいと高尾は悟った。自分から振ってきた仕事の話なのになあと彼は溜息をつく。ウイスキーを割りながら高尾はこの話題を終わらせるべく次へ進むことに決めた。
「で、次のチャンスっていつなわけ」
「明後日だ」
あまりにも急な話に高尾の喉から漏れたのはウイスキーと細かく砕きすぎた氷の欠片だ。噎せている高尾を、緑間は汚いと一蹴する。ごめんごめんと謝りながらも、何故自分が謝っているのか高尾は分かっていない。
ねえ真ちゃん、連絡はせめて一週間前って習わなかった?
     *
「射程距離は一キロ、標的まで直線が開いてさえいれば決して外すことのない百発百中のスナイパー」
B級映画のような宣伝文句、それを現実に実行してしまう男がこの世の中にいるとは誰も思わないだろう。そう、緑間真太郎と、出会わなければ。
オーダーメイドのスーツに身を包み、新品の革靴を光らせ、髪の毛をきっちりセットした高尾は薄笑いを浮かべながら、現在八百mほど離れた屋上にいる男に思いを馳せる。まあ人外だよな、と彼は思う。
熟練した銃の狙撃はただでさえ厄介だ。それが一キロ先ともなれば視認することはまず不可能。周囲一キロを全て護衛することなど大統領クラスでなければ到底できやしない。いいや、今まで暗殺に倒れた大統領の中で、誰が数百メートル先からの銃弾に当たっただろうか。それは全て、至近距離からのものではなかったか。キロ単位なんて前代未聞。
そして一キロの距離を、弾丸は一秒で詰める。
それを避けられる人間がいるならば見てみたいと高尾は思う。
「失礼」
するすると宝飾にまみれた人ごみを避けて高尾��歩く。その動きは不審ではないが、もしも誰かがじいっと見つめていたらその滑らかさに感嘆したかもしれない。
けれど、どれだけ滑らかに動けども、人が歩く速度には限界がある。乗り物に乗って移動するにも限度がある。バイクに乗っても一キロ先に行くのに一分はかかるだろう。
そう一キロ先からの狙撃とは、そういうことだった。捕まえることが、出来ないのだ。
仮に一分でたどり着くとしても、その一分の間に緑間は装備を解体して車に乗り込むことができる。後は逃げればいいだけだ。それも、一キロ離れた狙撃元を明確に理解できていたら、というとんでもない前提をもとにした話、実際はそううまくはいかない。探す時間を含めて三分で済めば奇跡だろう。そしてそれは逃亡するには十分な時間である。
サイレンサーを付ければ音も消え、狙撃元はよりわかりにくくなる。
まだ高尾が緑間と直接出会う前、緑の死神と風の噂で流れては来たが、彼の緑色を捉えた時点で、その人物は相当の人間だったのであろう。普通は、その姿を見ることなく全て終わるのだから。
「招待状をこちらへ」
「お招きに預かり光栄です、ガウロ氏のお屋敷一度拝見したいと思っておりました」
人好きのする笑顔を浮かべながら高尾は招待状を差し出す。ポーターは無表情のまま招待状を受け取って裏へと消えていく。その間は警備員が高尾を見張っている。招待状は無論偽物だがバレるとは思っていない。ここでつまづいていては話にならないのだ。裏で招待状が綿密にチェックされている間、欠伸を噛み殺して、彼は愛する緑間真太郎を思う。この寒空の下、呼吸すら失ってただ静かにタイミングを待っている男のことを。
銃の射程距離は遠距離狙撃で三キロ以上のものもある。一キロという着弾距離自体は、別にないものではない。しかしそれが、百発百中というのが問題なのだ。問題。そう、緑間のそれは災害とも言うべき問題だ。一キロ先。天候や筋肉の微細な動き、銃の調子、全てがそれを左右する。一ミリのずれは、一キロ離れればメートル単位の誤差だ。それが百発百中というのだから、その技術がどれだけ繊細で神がかっているかわかるだろう。
「ようこそおいでくださいました、ミスタ」
暫くして出てきたポーターは招待状を高尾に返すと僅かに微笑んだ。うやうやしいお辞儀に見送られながら高尾は赤い絨毯を踏みしめる。
着飾った婦人と紳士の間を交わしながら、彼はホールへと向かう。この豪邸から少し離れた場所では子供たちがゴミ山で暖を取りながら埋もれていることなど信じられないような、きらびやかな世界。
しかしその華やかさとは裏腹に、全てのカーテンは分厚く閉ざされ、少し閉塞感を生み出していた。ご丁寧に固定され、風や客の手遊びで開いたりすることのないようになっている。
(成程、こりゃ確かにバレてるわ)
しかし緑間の正確さ、それは逆に言えば、つまり緑間の視界から外れさえすれば、狙われることは無いということである。
見えないものに向かって撃つことはできても、狙うことは出来ない。
これが緑間の正確さの弱点でもあった。他にも緑間には、自分の信念に基づいた致命的に大きな制限がある。故に、彼を相手にする際、他者を巻き込むような乱射や爆破に注意する必要は無い。スナイパーライフルは巨大だし、小型のピストルだって会場の入口で持ち物検査で引っかかって終わりだ。今回も勿論高尾は綿密なチェックを受けている。そもそも近距離で殺してしまっては、そこから逃げ出せるという緑間の特性が全く生かされない。
わざわざシェルターに閉じこもらなくとも、カーテンを締め切るだけで、緑間の視界からは外れる。単純だが効果的な手段だ。一生、緑間の目から逃れられるなら、緑間に殺されることはない。
けれど、金持ちが誰にも合わずにいられるはずもないのだ。
全くもって皮肉なことだと高尾は思う。金持ちになればなるほど恨まれやすくなり、標的になりやすくなる。そして、金持ちであればあるほど、社会的に上の立場にいればいるほど、彼らはそれをアピールしなければならない。そういった付き合いをしなくてはいけない。自分の権力を、財産を、力を、知らしめなければいけない。それが彼らの仕事の一つだ。そうしてまた、恨みを買っていく。その連鎖。
今回、高尾が潜り込んだのは、手に入れた宝石のお披露目パーティーとやらであった。その話を聞いた時はあまりのくだらなさに呆けてしまったものである。命を狙われていると知っているのに、しかもそれが緑間真太郎であると知っているのに、こんな下らないパーティーで命を危険に晒すというのか。
(ま、しかし赤司さまさまだわ)
それとも、潜り込むことなど出来ないという自信でもあるのだろうか。確かに緑間は近接の暗殺には向いていないし、コンビである高尾の存在を知らない人間は多いだろう。そのためにも、二人、極力別々に仕事をしているという側面もあるのだ。
まあ、それが運の尽きだと、何の感慨もなく彼は飲み込む。高尾和成を知らないことが、運命に選ばれなかったということなのだと。
(確かに赤司いなかったら厳しかったかもだし)
金持ちの親戚付き合い知り合い付き合いというのは広い。誰それの娘婿の弟の従兄弟の云々。関係は蜘蛛の巣のように広がり絡まっていく。そして結束を強くし、いらないものを切り捨てて肥えるものは益々肥えていく、それが金持ちの常套手段だ。顔も知らない相手を、利益になりそうだからと平気で招く。だからこそ招待カードには華美と工夫が凝らされるわけだが、それさえ偽造できてしまえばあとはこちらのものだった。
そして大抵の招待状は赤司の元に届いている。
それを緑間がどのようなやりとりの結果入手したのかは知らないが、流石に本物を使うことは禁止されていたが、本物があれば高尾にとってそれを偽造することはたやすい。緑間と違って近距離、接近しての暗殺がメインの高尾が長年の間に身につけた技術であった。
立食形式になっているらしい会場で、白い丸テーブルがランダムに、けれど一定の景観を損ねないように並んでいる。盛り付けられた花やレースは美しく、どうやらプランナーは一流のようだった。主席が来るであろう位置を確認した高尾は、それに背を向けるようにして適当なテーブルに陣取る。手持ち無沙汰にしている一人の婦人を見つけて笑いかける。そしてボーイから二つグラスを受け取って近づいていった。
さて、どうしましょうかね。
     *
耳に当てた通信機から、数秒おいて悲鳴と怒号が聞こえたことを確認して緑間は伸びをした。数時間同じ姿勢で微動だにしなかった筋肉は固まっている。ストレッチをしながら、耳元の悲鳴をBGMに、仕事が成功したらしいことを思う。
てきぱきと荷物を片付けると彼は走ることもなく、平然と階段に向かっていく。下手に目立つことをする方が危ないと彼は知っている。どうせ、この場所を見つけるまでに五分はかかるのだから。焦る方が間抜けだと彼は思っていた。
さて、これからどうやって情報流出者を突き止めようかと次のことを考えていた彼の耳元で、唐突に音が途切れた。叫び声が消え、途端に夜の静寂が彼に襲いかかる。聞こえるのは彼自身の呼吸だけ。
通信が途切れた緑間は首を傾げた。無音。自分の機械を確認してみるが電源は変わらずに点いている。
脱出し、落ち合うまで通信機は入れっぱなしであるのが常である。何か非常事態があって電源を落としたとも���えられるが、そもそも通信機は見た目でバレるようなものではない。持ち物検査でも気がつかれないのだ。緑間から高尾に飛ばせない、高尾から緑間への音声の一方通行である代わりに、最大限に小型化され、洋服に仕込まれている。
数秒固まった緑間は、僅かに眉を潜めると屋上でコートを翻して走り出した。手すりに引っ掛けるようにしたロープを掴んで、減速することなく飛び降りる。ビルの下にはバイクがつけてある。
今高尾は潜入するために丸腰だ。小型通信機の持ち込みだけで精一杯。故障や何かの不慮の事故で電源が落ちただけならばいい。
けれどもしもそうでなかったなら、もしも見つかってしまったなら。もしも、緑間の仲間だと気がつかれたなら。
さて、どうしてやろうか。
     *
「よくまあ気づいたよなあ。俺、目立つような行動一切してなかったはずなんだけど」
「お前がシンと一緒に歩いている所を見た」
「んあー、成程、そういうこと」
顔面から血を流して高尾は笑う。骨折まではしていないようだが、十分に痛めつけられているとわかる姿で、彼は一人の大男に引きずられていた。手足は拘束され、身動き一つ取れない状況で、屋敷の奥へと無理矢理連れられながら高尾は笑う。
「そうだよなあ、真ちゃんは目立つからなあ」
「よくあの男をそんな風に呼べるな」
「真ちゃん? 真ちゃんを真ちゃんって呼んでいいのは俺だけだし、真ちゃんって言葉じゃ表現できないくらいにかわいくてかわいくて仕方ないけど、でも別にそのかわいさを教えてやるつもりもないしなあ」
「いや、わかった、お前も相当にクレイジーな奴だ」
捉えられている筈の高尾は陽気に、そして引きずっている筈の男のほうが顔を引きつらせながら曲がりくねった廊下を歩く。侵入者を拒むように、複雑に作られた屋敷。
セレモニーの場に現れた男、今回のターゲットが額から血を溢れさせた時、高尾はその男に背を向けて談笑していた。目の前の婦人の悲鳴、さもそれで気がついたかのように後ろを振り返り、緑間の仕事が見事に成功したことを悟り、気を失いそうな婦人を介抱するフリをして外へ出ればそれで高尾の仕事は完了だったわけだが、どうやら本当に運の悪いことに、緑間とペアを組んでいた男は、高尾の顔も知っていたらしい。
いや、緑間が顔を見て思い出したと言っていた。そのことを高尾はこの期に及んで思い出す。緑間から見えたということは、この男からも見えたということだ。その時、高尾が側にいなかったと、誰が断言できるだろう。自分の迂闊さに彼は血の味しかしない口をあげて笑う。
「で、なんで殺さないわけ……って、わかりきってるか、そんなの」
「ああ」
「大分ボコってくれたけど」
「人の命を奪っているのだから、それくらいの報いはうけろ」
「そりゃ、その通りだわ」
高尾の左ポケットに入れていた通信機は衝撃で壊れている。小型はヤワでいけないねえと彼は改良を心に決めた。緑間に現状を伝える術はない。それでも、引きずられている自分の姿と、その男から伝わる振動に、高尾は笑っている。
ああ、もう、本当に、これだから!
     *
「ようこそ。君がシンの相棒?」
「ありゃ、随分とちっせえなあ」
高尾が連れてこられた場所は屋敷の最奥、巨大な樫の木の扉を開いた応接室だった。扉を正面に、革張りの椅子に座る人物は、その椅子の重さに比べて、随分と軽そうな、男。
「ええ、ですがあと数年もしたら伸び始めますよ」
そう、男というよりは、少年という方が的確だった。まだ伸びきっていない手足に、滑らかな肌、声変わりをしたのか定かではない柔らかい声。
「あんたがこの屋敷の主人?」
「ええ」
「随分若いんだね」
「今年十六になります」
「そりゃ良いね」
「いやあ、良い事なんて何も無いですよ」
椅子に合わせた机にも、少年の体は不釣り合いだ。それでも、そこに座るのが当然といった様子で彼は微笑んでいる。何かに似ている、と思った高尾は、一度だけ遭遇した緑間の元家族を思い出して溜息をついた。世の中には、たまにとんでもない子供が生まれるものだ。
「六歳の時に父さんや母さん兄さんを殺したまでは良かったんですけど、当時の僕は馬鹿でね、六歳なんて社会的になんの力も説得力もないということに気がついていなかったんです」。
「あんた、家族全員殺したのか」
「まあ、そういうことになりますけど、どうでもいいじゃないですか」
「そ���かな」
「ええ」
僅かに目を細めた高尾に気がついているのか気がついていないのか、少年は話し続けている。その頬が僅かに上気していることに気がついて、高尾は僅かに哀れみを覚えた。
「殺してもらった彼は遠い遠い親戚なんですが、僕の力でここまで来れたというのに段々調子に乗ってきてね……まあ幸いにも、僕も自分の意思が認められる年齢になりましたから、ここらで死んでもらおうと思いまして」
これは、少年の自慢話なのだ。
「依頼主はぼくですよ」
種明かしをするように楽しそうに少年は笑うが、そんなことはこの部屋に入った瞬間から高尾にはわかっていたことであった。
「じゃ、なんで俺は捕まえられたわけ? あんたの希叶って良かったんじゃないの?」
「殺し屋を捕まえたほうが後継は楽でしょう」
そしてまた予想通りの答えに高尾は苦笑してしまう。
この少年が社会的にどういった扱いになっているのかはしらないが、ガウロを殺した実行犯を見つけ、ついでに誰か適当な人間をそのクライアントだったと糾弾し、自分がこの屋敷の正統な血統だと証明して跡を次ぐ。そんなシナリオを描いているのだろう。正直な話し、稚拙だ。稚拙で、単純である。しかし稚拙で単純なストーリーは人々の心に届きやすい。それは、わかりやすさに繋がるからだ。その点で、この少年は確かに正しかった。
「あなたたちのこと調べさせて頂きました。百%の達成率を誇る殺し屋。あの男が万全の警備をすることはわかりきっていましたしね、殺せないんじゃ仕方ない」
「別に俺たち以外にも適任は沢山いたと思うけど」
「調べさせてもらったと言ったでしょう。あなたがたは依頼された人物以外は殺さない。女子供老人若者、一般人もマフィアも。何故そんなポリシーを持っているのかは知りませんが、何より、敵に襲撃をされても殺さないというのは驚嘆に値します。だったら、僕が君たちを裏切っても、君たちは僕を殺せないでしょう?」
そう、少年の計画は単純ながら、単純ゆえに、正しかった。ただ、前提を圧倒的に間違えていただけであった。
「いや、君のこと頭良い少年かと思ったけど全部撤回するわ。君、ただの馬鹿だわ。それも、大馬鹿。ただのガキんちょ」
「なんですって」
「そんなちっこい体? あれ? 君百六十ある? ギリそんくらいだよね? まあそんな体でこんな計画して調子乗っちゃってんのはわかるけど、そんなでっけー椅子にふんぞり返って座っても大人にゃなれねえよ」
「負け惜しみですか」
「んん? 別にそう思ってもいいけど、真正面からお前に向き合ってる人間にそういうこと言うのはどうよ」
上気していた少年の頬は今怒りで赤く染まっている。それを見て、高尾はやはり哀れみしか覚えない。馬鹿だなあ、と、そう思うのみだ。そもそも十六歳という年齢に頼らなければ大人を従えられないという時点で器は知れていた。
赤司、お前と似てるとか言っちゃってごめん。少なくともお前は自分の年齢を言い訳になんて一度もしなかった。
「いやー、なんでこんな奴ん所で働いてるわけ?」
今までの全ての口上を無視して自分を連れてきた男に高尾は話しかけた。その様子に少年は気色ばんだが、話しかけられた男は、なんてことないようにその質問に答える。
「今度子供ができるんだ」
「なるほど」
満足げに笑って、高尾は少年に向き直った。その顔は笑ってはいたが、その瞳は猛禽類のように尖っている。少年は僅かに怯んだが、それはきっと、高尾に怯えるには少し遅すぎた。少年が、世界を知るには、遅すぎた。
口を開く最後の瞬間まで、高尾の表情は笑顔で象られていた。
「だってさ、真ちゃん」
「成程」
その瞬間、空気がかすれるような音が二発響いた。
いいや、殆どの人間には一発にしか聞こえなかっただろう。それほどまでにその音は連続しており、微笑む高尾の前で、少年は額から血をあふれさせている。そうしてそのまま、机にうつ伏せるように倒れた。その表情は高尾に怯えた瞬間のまま、自分が死んでいることにも気がつ��ていない。
扉に空いた穴は一つ。正確な射撃は、一発目と全く同じ軌道で、一ミリもずれることなく二発目を撃ち込んだ。
障壁を壊す一発目はどうしても軌道がずれる。それをカバーするように、全く同じ軌道で撃ち込まれた二発目は正確に少年の額を貫いた。それは、先程ガウロを殺した時と全く同じ手段。
次の瞬間にドアノブが外側から高い金属音を立てて飛び散った。開く扉の向こうでは緑間が冷たい瞳で待っている。その瞳はたった今一人の少年を殺したとは思えないほど凪いでいた。
「俺の目から逃れられると思うな」
そう告げる緑間の言葉は、少年には届かない。
狙われた人間は緑間の視界から外れれば、死なないで済む。それは絶対の真理だ。緑間の目に、映らなければ。そう、風の噂で緑の死神を知っている人間はいれども、その死神にコンビがいることを知っている人間は少ない。
死神の瞳が、四つあることを、知っている人間は少ないのだ。
「久しぶりだな、ビル」
「廊下には十五人配置しといたんだけどなあ」
「百人用意しておけ」
十五人の警備がいたという廊下からは呻き声が聞こえる。死んではいないが、手足は使い物にならなくなっているのだろう。
うつ伏せて死んでいる少年に目もくれずに緑間は高尾のもとへと歩く。へらりと笑った頭を思い切り叩くと、拘束具をほどきにかかった。そのあまりの唯我独尊ぶりを、���変わらずだなとビルと呼ばれた男は笑う。
「あんたの相棒にちっとは手を出したが、そうじゃなきゃ俺が雇い主に疑われるんだ。骨まではやってねえ。勘弁してくれ」
ちらりと高尾から視線を上げると、緑間は暫く無言だったが、苦々しげに吐き捨てた。
「……まあ、お前には家族がいるしな」
その一言に、やはりまだあのルールは有効だったのかとビルは笑う。
緑間真太郎が自らに課した最も大きな制限、それは、家族がいる者は殺さない、そんな歪んだ正義である。その理由を知る者は少ない。緑間も正しいと思っているわけではなく、ただそれが彼のルールであるというだけだ。依頼を引き受けるか否かの基準も基本的には全てそれである。家族がいなければ良し、いれば断る。
彼が周囲の他の人物を殺さないのは、襲撃をされても決して殺さないのは、ただ、家族がいるかどうか咄嗟にはわからないから、その一点のみである。もしも天涯孤独の身の上ばかりをターゲットの周りに配置したならば、きっと緑間は無表情のままマシンガンを乱射していただろう。
「しっかしビルさん震えすぎだろマジで。俺笑い堪えんの必死だったわ」
「当たり前だ、緑の死神に依頼したって聞いた時はションベンちびるかと思ったぜ」
冗談を装っているが、実際にビルに触れてここまで連れてこられた高尾はその言葉が嘘でないことを知っている。彼はずっと怯えていた。元ペアを組んだ、緑の死神を、ずっと恐れていた。その振動は、引きずられている時から伝わっていた。その気持ちはわからなくもないと高尾は思う。間近で見ていたからこそ、その恐ろしさを知っている。
緑間の武器は銃全てだ。何もスナイパーライフルのみではない。ただ、安全面から遠距離を選択しただけ。近いのと遠いのだったら、逃げるとき遠い方がお得だろう、そんな単純な理論で彼は一キロ先からの狙撃を実現させた。
屋敷の奥、招待客がいなくなった場所で、緑間が遠慮する理由など一つもない。
「しかしまあビルさん、これから大丈夫なわけ? 依頼主死んじゃったし、報酬もないんじゃない?」
「別に警備団長ってわけじゃなし、そもそも殺し屋だ。こっち方面で評判が落ちたって気にすることじゃねえやな」
そうやって笑うビルには怯えた様子はもう見受けられず、なかなかにタフな男だと高尾は認識する。この世界で生き残っていくために必要な臆病さとタフさを、彼はしっかり兼ね備えているようだった。
「エリーは元気なようだな」
「お陰様で。今度見に来るかい」
「断固断る」
しかし目の前で高尾のわからない話を始める二人に、殴られても捕らわれても笑みを崩さなかった高尾はみるみるうちに不機嫌になっていった。
「ねえ真ちゃん!」
「なんだ」
「俺の前で前の男と話さないでよ!」
その瞬間に容赦なく振り下ろされた拳に、ビルは呆れたような溜息をついた。
緑の死神も、随分と俗物になったもんだ。
     *
「え、真ちゃん、どうしたのこのお金」
「今回の報酬だ」
「いや、だって依頼主殺しちゃったじゃん?」
「俺のところに来た依頼は、カンパニーの社長を殺せ、という依頼だったからな」
「え?」
アタッシュケースを放り出した緑間は興味がないのか、くるくるとぬいぐるみの熊の手をいじっている。それは昨日までこの部屋に無かったはずのもので、どうやら緑間はまた散財をしたらしい。しかしそれを注意する余裕は今の高尾には無かった。
「何故名前の指定がないのかと思ったが、表と裏で二人いたのなら納得だ。全く、こんなことならもう少しふんだくればよかったのだよ」
「え、いや、だって依頼主ってその裏の少年の方で」
「ああ、そちらから、あの男、ガウロを殺せという依頼を受けて、ほかの奴からはカンパニーの社長を殺せという依頼がきた」
「同時に受けたの?!」
「同時期に来たのだから、両方受けて両方から金をもらうほうがお得だろう」
まあ今回は結局片方からしか受け取れなかったわけだが、零報酬よりはマシだったのだよと緑間は何でもないかのように言う。標的が同時期にかぶるというだけでも偶然の力は凄いが、じゃあお得だしという理由で両方同時に受けてしまう緑間の図太さも並大抵のものではない。
「嘘はついていないのだし」
と本人は言うがギリギリのところだろう。しかし。
「これで借金が返せるな」
と、そう言葉を継がれては高尾に返す言葉はないのであった。
真ちゃんって、本当に素直でかわいいおバカさんだよね。
               【昔の話Ⅱ】
  「いい加減に教えたらどうだ」
「何を?」
「お前の家族構成だ」
「えー、どうしよっかなー」
連日現れるタカオに、彼は苛立っていた。いらないことはべらべらと喋る癖に、肝心なことは一つも話そうとしない。
「早く教えろ、でなければお前を殺せない」
「情熱的だなあ」
へらへらと笑いながらも、タカオは彼に教えようとしない。銃口を突きつけても全く動揺する気配がない。家族構成を知らなければ殺せないと、口を滑らせるべきではなかったと彼は後悔する。けれど、最初の弾丸に全く怯えなかった時点で、この男に下手な脅しは無意味だと薄々気がついてしまったのだ。
「あ、じゃあさじゃあさ」
「なんだ、教える気になったか」
「名前! 教えてくれたら俺も教えるよ。どう?」
「却下だ」
一瞬もためらわずに切り捨てたことにタカオは落胆の色を隠さない。
「なんで? そんなに悪い条件じゃないと思うんだけど。俺はもう名前教えてるしさ、別に名前知られたら死ぬわけじゃないだろ? 日常生活、全部本名で暮らしてるわけじゃないだろうしさ」
「断る」
「なんで」
「名前は、家族だけが知っていればいいものだ」
「ええー」
一般とはかけ離れたその理論に、タカオは首を落とす。そうしてしばらく唸った後に、彼はさも名案を思いついたと言わんばかりにこう告げたのだった。
「じゃ、俺、お前の未来��家族になるわ!」
これは、いつかのどこか、昔の話である。
               【ターゲットは君!?】
 緑間真太郎が朝目覚めてみると高尾和成の姿がなく、朝食の準備もされていなかった。普段嫌というほどまとわりつき、朝になればベッドに潜り込んでいることもある煩い男は、忽然と姿を消した。
その日一日、彼は何も無いまま過ごした。そして高尾の作りおきのおしるこが無くなったことを確認して、缶のしるこを飲み、缶のしるこが残り八缶である、そのことを確認した。流石に夜になると腹が空いて仕方がなかったので、外に食べにでかけた。
そんなことを三日ほど繰り返したある日、彼は先日仕事で久々に再開した男にまた出会った。そういえば、と彼は思う。街で高尾と一緒にいるところを見られたのだから、似たような場所に住んでいる可能性は高かった。
     *
「今日はタカオくん、一緒じゃないのか」
「消えた」
「え、大丈夫なのかよ、いつ」
「三日前の朝だ」
あまりにも常と変わらない緑間の様子にビルは戸惑っているようだった。以前の様子から、二人が互いのことを憎からず思っているのは自明の理のように思えた。それがどうだ、消えたというのに、片割れは平然とスパゲッティを口に運んでいる。
「お前、タカオくんのこと好き?」
「馬鹿か」
「あっそ、彼はのろけまくってくれたのにな」
「会ったのか」
「おう。つっても今日じゃねえよ。あれの四日後くらいかな。エリーって誰だって滅茶苦茶しつこく聞かれた。面白かったから言わなかったけどよ、お前、猫だって言ってなかったのか」
「そういえば言っていなかったな」
ビルの家族は猫だ。両親と死に別れたというビルは天涯孤独の身の上である。それを知った時、ではお前は殺してもいいな、と緑間は呟いたが、その時に彼は必死に主張したのだ。
確かに俺には親も恋人もいないが、俺にはエリーっつう大切な奴がいる。娘でもないし親でもないし恋人でもないが、俺の家族だ。
その主張を緑間は受け入れた。猫なんてあんな動物を家族と思うだなんて、お前は随分と変わっているなと、そのことは緑間の意識に強く残った。今度生まれるという子供も、そのエリーの子供だろう。
「そもそもお前、アイツと、タカオくんとどうやって出会ったんだよ」
猫を家族と呼んで憚らない男は、食事のつまみに思い出話を求める。
なあ、なんか、ロマンチックな出会いでもしたのか?
     *
「何故昼間までついてくる……」
「いや、冷静に考えたんだよね」
「何をだ」
「なんで俺のこと信じてくれないかって。それで思ったんだけど、やっぱいきなり夜這いはまずかったよね。ちゃんとお日様の下、清く正しいデートをしてからのお付き合いが必要っつーか」
「死んでくれ」
仕事の時に毎回現れる男が、まっ昼間のカフェで現れた時、今度こそ彼は逃げようと思った。運ばれてきたばかりの前菜など知ったことではない。消えよう。立ち上がろうとする男に、タカオは勝手に向かいの席に座ると注文を済ませてしまう。そのタイミングでスープが運ばれてくれば、完全に彼は時期を逸してしまった。
「ねえ」
「なんだ」
「名前」
「断る」
サラダを食みながら緑髪の男はあっさりと切り捨てる。何度も尋ねればいずれ答えてもらえるとでも思っているのだろうか。何度聞いても答えはノーでしかないというのに、である。
けれどわざわざ昼間に出てくるだけあって、今度のタカオは少し方向性を変えたようだった。
「じゃあさ、あだ名教えてよ」
「は?」
「あだ名っつか、コードネームみたいなのあるだろ。仕事の都合で使う名前。本名じゃなくていいからさ」
「何故教えなくてはいけないんだ」
「だって俺これからもつきまとうけど、教えるつもりは無いんだろ? 俺に馴れ馴れしく『お前』とか呼ばれ続けたい?」
「…………」
「な、本名じゃなくていいから」
そしてきっと、彼が折れてしまったのも、ここが長閑な昼間のカフェだったからに違いないのだ。
「…………シン」
「え?」
「シン、だ。呼ぶなよ」
「わかった! じゃあシンちゃんね!」
「は?!」
渋々教えた仕事用の名前が、そら恐ろしい響きのものとして返ってきたことに彼は驚いた。それは、���えに近いほどに驚いた。彼はそのように呼ばれたことなど無かった。それを発したタカオはといえば、遂に名前のはし切れを教えてもらえたことが嬉しいのか上機嫌でシンちゃんシンちゃんと繰り返す。
「即刻やめろ。今すぐにやめろ」
「ふふふーん、シンちゃんシンちゃん」
「やめろと言っているだろう、タカオ!」
激高した彼は街中だというのに普通に怒鳴ってしまった。視線が彼に集中する。しまった、と思うがすでに遅い。しかし、それに対してタカオが反省するでも怒るでもなく、酷く嬉しそうにしているもので、周囲の注意は案外すぐに逸れることとなった。
「今、俺のこと呼んでくれたね?!」
「はあ?」
「初めて俺のこと呼んでくれたじゃん! うわ、超嬉しい!」
どうやら自分がうっかり相手の名前を呼んだことにここまで喜ばれていると悟って、彼は遂に体から力を抜いた。真剣に対応している自分が酷く馬鹿らしく、滑稽に見える。
運ばれてきたメインディッシュを見て、彼はフォークをひっつかんだ。食べることに集中しよう。そう思ったのである。
そもそも何故こんな奴にまとわりつかれなくちゃいけないんだ。
     *
「お前は何故俺にこだわる」
「シンちゃんのことが好きだから」
「ふざけるな」
そういえばその理由というものをしっかり聞いたことがなかったと、彼はことここに至ってようやく気がついた。いつもいつも、好きだ愛してる名前教えてと適当な言葉で誤魔化されて、本心など聞く前に疲弊しつくしていたのである。
タカオは左手でくるくるとパスタを巻きながら笑っている。誤魔化すつもりらしい。けれど彼に折れるつもりが無いのだと悟ると、タカオにしては珍しい、気まずそうな表情で語りだした。
「俺さ、実は前にシンちゃんにあったことあるんだ」
「なんだと?」
「いや、会ったっつーか、会ってないんだけど、なんつーかさ」
そこで僅かに首を傾げる動作を入れて、タカオは考え込んでいるようだった。それは、話す内容に悩んでいるというよりは、話している自分に疑問を抱いている、といったような様子である。
「俺の獲物横取りされたわけ」
「は」
「俺もさ、こう見えてもそれなりに仕事にゃプライド持ってたし、ちゃんと周囲に他に人がいないかとか全部気をつけてたのに、それでもお前に気がつかなかった。まさか一キロ先から狙撃してくるとは思ってなかったけどさ、そういう想定外の存在がいたっつーのが、なんか、悔しくてな」
「悔しいのか」
「悔しいさそりゃ」
怯えられ、恐れられ、疎まれることこそ始終だったが、悔しいと言われたことが初めてだった彼は戸惑った。以前一度だけ都合上仕方なくコンビを組んだ相手も、お前が怖いと、はっきりと彼に告げていた。そうはっきりと告げるだけ、そのコンビの相手はやりやすかったとも言えるが、それでも、だ。それでも、彼の周囲につきまとうのは怯え、あるいは、それを上回る怒りのみだった。
それ以外の感情を、彼に教えたのは、唯一。
「お前は、少し、赤司に似ているな」
「アカシ? 誰それ」
「…………俺の家族だ」
今度こそ完全に口をすべらせたことを悟って彼は舌打ちをした。その様子をタカオは不思議そうに眺めていたが、小さく「アカシ、ね」と呟くと、何事もなかったかのように続きを話し始める。
「ま、そんなわけで悔しくて悔しくてぜってーいつかお前超えてやると思って色々頑張ったり調べたりしてるうちになんかすっかりファンになっちゃって、好きになっちゃって、以上」
「全くわからないのだよ」
「恋ってそんなもんじゃねえの。じゃ、次シンちゃんの番な」
「は?」
「俺ばっかり話しても仕方ないじゃん。タカオくんから質問ターイム」
ふざけるな、俺は話さないぞ、そう言う前にタカオは笑みと共にたたみかけた。
「アカシって誰?」
ああ、やはり、昼間に会うべきではなかったのだ。彼の胸に襲い来るのは果てしない後悔である。何が何でも消えれば良かった。けれど日差しは柔らかく、人々が笑いさざめいているこの穏やかな世界で、無駄な波乱を起こすことは、どうも彼にはためらわれたのだ。
「…………家族だと言っただろう」
「家族ねえ」
「ああ」
「家族かあ」
タカオは首を傾げている。シンちゃんは、家族を大切にするんだねえ、と一人で納得している。その様子が何故か不快で、これ以上話すまいと思っているにも関わらず彼の口からは言葉が飛び出した。
「家族を大切にしない奴はいないだろう」
「そうかな。家族でも酷いことするのなんてありふれた話じゃん」
「それは、家族ではないのだよ」
「ふーん?」
楽しそうにタカオは話を聞いている。けれど実際、楽しそうなのはその表情だけで、瞳の奥が全く笑っていないことに彼は気がついていた。家族は、誰にでも存在する、誰にでも存在するからこそ、誰もの傷に直結しているのだと、そう彼に教えたのも赤司だった。
「シンちゃんにとっての家族ってなにさ」
「家族は、家族だろう」
「血の繋がりってこと?」
「結婚した男女間に血のつながりはないだろう」
「そういうものじゃない。もっと精神的なものってこと?」
「そうだな、血が繋がっている必要は、無い」
「成程成程」
じゃあさ、とタカオは尋ねる。笑いながら尋ねる。けれど、その瞳の奥は確かに燃えている。彼にとって家族という存在が全ての基準になるように、タカオにとってもまた、その言葉は看過することのできない鍵の一つだったのだろう。
「もしも家族に殺されそうになったらどうすんの」
「家族は、殺さない」
「いや、そうじゃなくてさ」
「家族は、殺しあわないものだ。家族は、家族を殺さない」
そう、赤司が言っていたのだよ。そう告げた彼の表情を見て、タカオは先程までの炎はどこへやら、呆けたように彼を見つめていた。彼の、エメラルドの瞳を見つめていた。
「ごめん、ごめんシンちゃん、意地悪な質問した。ごめん。だから泣かないでよ」
タカオの言っている言葉の意味が彼にはわからない。泣いてなどいないのだよ。そう告げれば、でも泣きそうだよと笑われた。
「なあ、俺、わかった」
暫くの間、二人の間には沈黙が降りた。ウエイターが食後のコーヒーを持ってきたことを皮切りに、タカオはまた話し出す。俺、わかったよ。
「シンちゃんはさ、やっぱ、普通に幸せになるべきだ。素敵な幸せを手に入れるべきだ。こんなんじゃなくてさ。こんな殺し屋なんてやめちゃいなよ。シンちゃんなら他にいくらでもやりようがあるよ。この街ならやり直しなんていくらでもきく。そんでさ、幸せな家族作るべきだよ。『ただいま』って言ったら、『おかえり』って返ってきて、美味いメシとあったかい風呂があってさ、なんか適当にじゃれあいながらその日のこと話したりして寝るの。そういう、普通の幸せ。そういう家族をさ、手に入れるべきだって。」
微笑みながらタカオは畳み掛ける。シンちゃんはそれがいい。シンちゃんは、お日様の下が似合うよ。
「そしたら、俺は邪魔だけどさー」
笑いながら彼は告げる。暗殺者にふさわしくない、太陽のような笑顔で告げる。
シンちゃんがそれで幸せになるなら、俺は嬉しいなあ。
     *
「真太郎」
「なんだ、赤司」
「次の依頼だ。ちょっといつもとは勝手が違う」
「どういうことだ」
「相手はお前と同じ殺し屋だ。どうも最近しつこく嗅ぎ回られて不愉快だからね」
「わかった」
「お前なら大丈夫だとは思うけど、一応相手もプロだから気をつけて。無理はするなよ。お前が怪我をするところはあまり見たくない」
「心配するな。俺なら問題無い」
「ああ、信じているよ」
「これが、資料か」
「ああ、そうだ。勿論相手に家族はいない。きっちり調べてあるから間違いない。遠慮なくいってくれ」
「…………」
「真太郎?」
「なんだ」
「僕はお前の家族だよ」
「……ああ、知っているのだよ」
「それなら良いんだ」
「赤司」
「なんだい?」
「…………いや、なんでもない」
「うん。それじゃあ、『行ってらっしゃい』」
     *
「え、あれ、嘘、シンちゃんから会いに来てくれるとか、なにこれ夢かな?!」
真夜中の零時。彼の前でタカオは笑う。二人の距離は五メートル。走れば一秒かからないであろう距離。
けれど弾丸は、それよりも早い。
「なーんて、んな訳ないよなあ」
「っ、タカオ!」
銃声は一発、タカオが一瞬で左手に構えたナイフを弾き飛ばした。
それを成したのは常に彼が愛用しているスナイパーライフルではない。M28クレイジーホース、その愛機を彼は置いてきた。代わりに手にするのは近距離用リボルバー。
「はは、シンちゃん、手加減してくれたんだ」
直接撃ち抜かれたわけではないとはいえ、ナイフ越しに至近距離で当てられた左手は痺れて感覚も無いだろう。骨が砕けていてもおかしくない。
それでもタカオは笑っている。
「今、俺の頭撃ち抜けばそれで一発だったのに。それで全部終わったのに。なんでそういうことしちゃうかな、シンちゃんは」
「タカオ、お前は」
「俺、期待しちゃうじゃん」
その言葉が終わるか否かのうちにタカオは彼に向かって一直線に突っ込んできた。使えなくなった左手の代わりに、右手に別のナイフを持っている。
彼は咄嗟に、またそのナイフを狙った。迷いなく引かれた引き金は、そのナイフを弾き飛ばす。
「な、」
はずだったのだ。
けれど引き金と同じタイミングで、タカオはナイフを投げた。一直線に。真っ直ぐに。それは決して彼の弾道がブレないと信じているからこその賭けである。ナイフの中心を一ミリもずれずに狙った弾は、一ミリもずれることのないナイフに弾かれた。
次の瞬間、タカオの手には次のナイフが現れている。
「!」
次の瞬間には彼を押し倒すようにして、喉元にナイフをつきつけるタカオがいた。その額には、彼のリボルバーが突きつけられている。互いの命を互いが握っている状況で、タカオは笑っている。
「ダメだって、近距離戦じゃ。シンちゃんの武器はさ、それじゃないっしょ」
「お前、今の、ナイフ捌き」
「ああ、うん、気がついた?」
タカオは笑っている。悲しそうに笑っている。
「俺は右利きだよ、シンちゃん」
今まで、彼の記憶の中のタカオは常に左手を使っていた。物を食べるのにも、ナイフを構えるのにも、全て。
「お前に憧れて、左使ってただけ」
     *
「お前、何故、赤司のことを調べ回ったんだ」
「……シンちゃんの家族が気になって」
「余計なお世話だ」
互いの急所に武器をつきつけて二人は会話している。今まで、こんなに近くに来たことがあっただろうかと、彼は��違いにも考えている。
出会ったのは、秋だった。木々の色が変わる頃。この国の秋は寒い。けれどどうだ、今はもう、日差しは柔らかくなった。いつの間にか冬すら超えて、季節はもう、春になろうとしている。
「赤司ってあのジェネラルコーポレーションの社長だろ。そんでもって、お前に殺しをさせてる張本人」
「俺が望んだことだ」
「おかしい、それは絶対に、おかしい」
「何が」
「だって、家族は殺しあわないんだろ」
かつて彼がタカオに告げた言葉が今返ってくる。彼の喉がひくりと震える。喉元に突きつけられたナイフは、その動きに合わせて僅かに深く刺さった。
「おかしいだろ。だって赤司は、お前を殺しの現場にやってんだろ。自分は安全な場所にいて、お前は死ぬかもしれない場所にやってる。それって間接的にお前のこと殺そうとしてるのと同じだろ」
「違う」
「違わない」
「違う」
「違わない!」
耳元で聞くタカオの怒鳴り声に彼は黙った。それは初めて聞く怒声だった。叫んだことを自ら恥じたのか、彼は顔を歪める。
「だが俺は殺し屋なのだよ。事実それ以外の道はない」
「そんなことない」
「ある」
「そんなことない」
「あるのだよ。お前は、俺のことを知らないだろう」
今度はタカオが黙る番だった。彼が言うことは正しかった。彼らはいくつかの季節を共に過ごしたかもしれないが、それが酷く偏った時間であることは自覚していた。否定することのできないタカオは、それでも必死に喉から声を搾り出す。
「……それでも、俺だったら、一緒に行くよ。行くなって言いたいけど、そこしか無いってんなら、その場所に行くよ。安全な場所で待ってたりなんかしない。お前が死にそうになってる場所に行って、一緒に死んでやれる」
     *
どれだけの間、そのまま二人膠着していたのかはわからない。先に動いたのはタカオだった。首にかざしていたナイフをゆっくりと外して、放り投げる。彼の上からゆっくりと、どいていく。
「お前」
「はは、俺にシンちゃん殺せるわけないじゃん」
「タカオ、お前は」
「でも本当にさ、お前の方がずっと強いのにこんなことになっちゃうんだから、情けとかかけちゃダメだぜ。一発で決めろよ。できれば遠くから。そしたら多分、きっと、あんまりシンちゃん死なないだろうし」
対して、彼はゆっくりと立ち上がりながら、照準はずらさない。その銃口は、ぴたりとタカオの額を向いたままである。うっすらとタカオは笑っている。その瞳は燃えている。既に、覚悟を決めた瞳である。
「タカオ」
「なあに、シンちゃん」
「お前の家族構成を教えろ」
「……はい?」
今にも銃弾が額を撃ち抜くかと思っていたタカオは、想定外の質問に柄にもなく間抜けな顔をさらした。唖然、といった顔だった。段々と、その表情は苦笑に変わる。
「そんなの、もう赤司から情報回ってんだろ?」
「答えろ」
「いや、だからさ」
「答えろ!」
タカオにはわからない。何故彼が泣き出しそうな顔をしているのか。以前一度、泣かせかけてしまった時、その表情の美しさにタカオは一瞬見蕩れてしまったものだが、その時はタカオの言葉が原因だった。今はその理由がわからない。
いや、わかるのだ。ただ、それが真実だとタカオは信じられずにいる。
「赤司から、書類を受け取った」
「うん」
「だが、情報が一つ足りなかったのだよ」
「へ?」
「だから俺は、確かめる必要がある」
その声は震えている。眉を釣り上げ、睨みつけるようにして、彼は怒るように泣いている。その顔を見て、タカオは、自らの想像を確信に帰る。
「……おふくろは生まれた時にはいなかった。親父はアル中で、酔っ払ったところでマフィアに絡んであっさり殺されたよ。育ての親は俺のことが邪魔になった途端に殺そうとした。兄弟姉妹はいるのかもしれないけど俺は知らねえ。年齢はわかんねえけどまあ真ちゃんと大差ないくらいじゃねえかな。勿論誕生日もわからねえけどお前と相性が良いって信じてる。血液型はO型。これは前に輸血もらった時に聞いたから確実。そんでもって、」
 「未来のお前の家族予定」
 「……緑間真太郎だ」
「……へ?」
「俺の名前。色の緑に、時間の間、真実の真に、太郎は説明しなくてもわかるな」
「へ、あ、シンちゃん、いや、え、真ちゃん」
「家族の名前を知らないのは、おかしいだろう」
   「……高尾和成です」
 「高い低いの高いに、鳥の尾羽の尾、和を成す、で和成」
      *
「何故お前に話さなくてはいけないんだ」
「へいへい、こりゃタカオくんも苦労するだろうな」
ビルの頼みをあっさり断って、緑間は珈琲を飲む。久々に飲むそれはミルクを大量に投入してもまだ苦く、彼は顔をしかめる羽目になった。
「それ、珈琲の味するのか?」
「する」
そういえば、高尾と初めて一緒に食事をした日、まだ互いの名前も知らなかった頃、同じことを聞かれたなと彼はふと思い出した。その時、緑間はなんと答えたのだろう。きっと、同じように答えたに違いなかった。
「なあ、シン、ずっと気になってたんだが」
「なんだ」
「お前さ、家族殺されたらどうするんだ?」
その問いも、やはり、あの日高尾が投げかけたものによく似ていた。家族に殺されかけたらどうする。
「一体全体どういう答えを求めているのかわからないんだが」
「求めてるとかじゃなくて、ただ気になるんだよ。お前の答えが」
「そうだな。もしもアイツが殺されても、別にいたぶったり懺悔させたり或いは……なんだ、まあ無駄なことをするつもりはない」
苦い珈琲を飲み干して緑間は答える。
「誰でも一発で殺してやる」
     *
「いやさ、真ちゃんって家族持ち殺さないじゃん、けど俺って家族いねーわけ。天涯孤独の身の上だぜ? だからさ、全然真ちゃんは俺のこと殺しちゃって良いわけよ。だけど真ちゃん、俺が何しても俺のこと殺さないんだぜ? この前ベッドに押し倒したけど、ウザそうな目で『何してる』って言われただけで、それだけだぜ? いやいやいや俺も抑えましたよ、やっぱね、こういうのは順序踏んで優しくしたいからね。でもさ、これってすげーことだろ。真ちゃんは俺のこと殺さねーんだよ、家族もいない俺を殺さねーんだよ。やっぱ愛だよなこれって。だから俺も真ちゃんのことめいっぱい大切にしたいわけなんだけど、あー、でもいつか真ちゃんに家族って認められたらそん時はもうためらわずに行っちゃうかな。いっちゃうよ。もうなんつーか、狼になります。だって家族になったってことは、それってつまりオッケーってことだろ。いまはまだ家族予定だけどさ。うん? そうだよ。俺は、家族予定の候補者なんだよ」
     *
一人取り残されたカフェで、いやはや、とビルは首を振る。おい、タカオくん、お前はどうやらとんでもない勘違いをしている。お前の執着は、どうやら、とんでもない勘違いをしている。
背中にびっしょりとかいた汗に気がつかないフリをしながら、彼はきつい酒をメニューから探す。
彼はわざと家族、と言ったのだ。一言も、高尾とは言わなかった。けれど緑間は自ら言ったのである。「アイツ」、と。それはそう、つまり、彼の中で、もう高尾は家族として認識されている。そうしてためらうことなく言うのだ。
「誰でも殺す」と。
こと緑間に限って、その言葉の重みをビルは知っている。誰でも。誰でも。恐ろしい言葉だ。家族の有無はそこに意味をなさない。いいや、究極的には、高尾の死に、関係が無くともいいのだ。誰でもとは、そういうことなのだ。老若男女、貧富も聖人悪人も何も関係なく、きっと彼は殺すだろう。例えばそれは、街一つくらいは。それくらいは軽くやりかねないと、正面からその時の緑間の瞳を見ていた彼はそう思うのだ。
なんで俺は、あいつに出会った時、いつもと変わらないなんて思っちまったんだろう。
     *
「ただいま、真ちゃん」
「おかえり、高尾」
血まみれの高尾が入ってきた時、緑間真太郎はソファで興味の無い新聞をめくっていた。廊下にはぽたぽたと赤い染みがつき、折角引っ越したばかりの白い家具で統一された部屋を汚している。
「ごめんね真ちゃん、あったかいご飯食べよう」
「ああ」
その前に少し寝たらどうだと緑間は尋ねる。高尾は笑って、そうさせてもらおうかなと答える。実は結構眠くて死にそうなんだ、これが。
「死ぬなよ」
「死なないよ」
でも寝るわ。そう言ってバランスを崩した高尾を緑間は抱きとめた。さりげなく怪我を確認するが、いくつか深く切れている箇所は全て動脈を避けている。残りは返り血が主なようだった。
「真ちゃん」
「なんだ」
「今日も愛してるよ」
「そうか」
「真ちゃん」
「なんだ」
返事が返ってこないことに気がついた緑間は、腕の中で眠りに落ちている高尾和成に気がついた。僅かに首を傾げると、そのまま血が付くのも構わずに寝具に寝かせる。手早く応急処置をする。
安定した寝息に微笑むと、その額に僅かに触れるか触れないかの口づけを落として、緑間は笑みを崩さないまま、愛用するライフルの確認をした。それはあの日使わなかった、M28クレイジーホース。
「行ってきます」
     *
高尾が目覚めてみれば、血だらけだった洋服は清潔な物に変えられ、傷には適切な処置がされていた。ああ、少し血が足りないなと思いながら彼がリビングへ向かえば、彼の愛する家族がリビングでつまらなさそうにナイフをいじっている。
「あー、真ちゃん」
「起きたか」
「色々ありがと」
「フン、洗濯もしてやったのだよ」
「嘘?! 真ちゃん洗濯できたの?!」
「馬鹿にするな」
「いや待って真ちゃん、これちゃんと染み抜きしてないっしょ! うわ、めっちゃまだらになってる! やっべえ俺の血でシーツめっちゃまだら! やべえ!」
「うるさい。さっさと飯の支度をしろ」
「はいはいはい」
笑いながら高尾は支度を始める。こんな生活がいつまでも続くはずがないと彼らは知っている。
いつか報いを受けて惨たらしく死ぬだろう。惨めに、哀れに、けれど同情の欠片もなく、唾を吐かれ踏みにじられて死ぬだろう。
「そうだ、言い忘れてた」
けれど今ここにあるのは、確かに一つの幸福な。
「おかえり、真ちゃん」
「ただいま、高尾」
Love    me tender
Tell    me killer
死が二人を分つまで
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dontleavestan · 4 years ago
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父は脳腫瘍という病気を患い、手術を終えたあと50代にして視覚障がい者になった。
今は障がい者一級の認定を受け、基本的には何も見えない生活をしている。
最初は家族も私も戸惑ったし、ショックだったけど離れて住んでいたので病院にもいられなかったし、実感もわかず涙も出なかった。そうなんだ、これから大変になるね、とくらいしか言わなかったと思う。
そして、この件についてあまり人に積極的に話してこなかった。本当に気持ち的に距離の近い親友や、文脈として話さないと意味が通らない時しか発信しなかった情報である。※この件について知らなかった友人や近しい皆さん、デリケートな話題で話すにも気力が必要なので、話すかどうかはその時々の気分で決めていることがほとんどです。知らなかった=私があなたのことを大事と思っていないとは思わないでください。
父が手術を受ける直前に一度、出張ついでに私の住む横浜に遊びに来てくれたことがある。予約していた駅近の居酒屋に現地集合でいいだろうと思い、ラインでその連絡だけ入れてお店で待っていたが一向に現れない。
心配になり電話すると、「一人ではお店に行けない。横浜駅まで来てほしい」と言われて急いで駅まで戻った。
そこで再度電話をかけると、「改札口がわからない」と言っている。JRなのか京急なのか、どこにいるのか聞いても全然わからない様子だった。
短気な私は事態が飲み込めなさすぎて少しイラつき、「え?なにか上の看板に書いてない?」と聞いても上の看板って何?わからない。。というような返答でいやいやまいったなと思った。
とりあえずJRの改札にいるから駅員さんに聞いてそこまで来てほしいと伝えた。電話は切らずにつないでいると、改札のすぐ向こう側に父の姿が見えた。
電話越しに「パパいるの見えるよ、パパが今立ってるところからまっすぐのところにいるよ」と言い、普通ならすぐに気づくような距離だったが、全く気づかないでボーっとしている。
この時点で、��んかおかしいなと思った。注意力があまりにもないというか、視野がものすごく狭い。
周りの目は気になったが仕方ないので改札のそばにあった鉄の仕切りのようなものを拳で叩いて音を立て、「パパ!」と大きな声で呼んだ。
すると「おお、エミ」とか言ってた。すぐそばの改札を通ろうとすると、引っかかっている。マジかーと思いつつ、まずみどりの窓口で駅員に通れないって話してみて、と言ったがすぐそこに見えるみどりの窓口が、どこにあるのかわからないと言う。このエスカレーター超えたところにあるよと伝えて、すぐ出てくるだろうと思い電話を切って窓口の出口で父が出てくるのを待っていたら、またまた全然出てこない。というか姿が消えている。
焦った私は窓口にいる駅員さんに、たった今スーツケース引いてメガネをかけてる男性が改札通れないって聞いたと思うんですけど、どっちに出ましたか?と聞いた。すると「え、さすがにわかんないです」と言われ、正直「は?たった今のことも覚えてねーのかよ!」とキレそうになったがぐっと堪えてわかりました、いきなりすみませんと言って窓口を出た。
電話をかけても全然出ないので焦ったが、とりあえず私はあまり動かない方がいいかなと思いその場に留まることにした。
すると父が突然現れたので、目の前まで駆け寄って「パパどこにいたの?心配したんだよ」と言うとまだ遠くの方をキョロキョロ見渡している。目の前の私に気付いていないのだ。驚きながらも肩をトントンしてもう一度声をかけると、「ごめんごめん、京急に乗ってきたのにJRの改札から出ようとしちゃったのさ」と言っていた。
そういや羽田からはそりゃ京急だよな。。と自分がめちゃくちゃ焦っていたことにもここで気づいた。そして、父が前と同じようには行動できなくなっていることを確信した。
予約時間をかなり過ぎてから、ゆっくりゆっくり歩いてお店まで向かった。その途中、何度も電柱にぶつかりそうになっている。また、後ろから追い抜かしてくる人にも気付けず、さっと避けることもできないのでぶつかってしまっている(いや、ぶつかられている?)。
スーツケースは私が引いた。話を聞くと、空港の切符売り場でスーツケースを忘れて置いてきてしまうところだったらしい。ここでさらに、やばい、これはただごとじゃないと気づかされる。居酒屋で美味しい料理を食べながら2人で話していると、いつものパパだと思った。なんでも好きなもの頼みなさい、横浜でちゃんと頑張ってるんだねえ安心したよ、はなはボールを空中キャッチするようになったんだよ、と前と同じように話している。混乱したし、戸惑った。そしてまたゆっくりゆっくり歩いて電車に乗って、やっと家に着いた時には正直クタクタだった。脳腫瘍ってやばい病気だな、と実感した。
父は昔から仕事人間で、子どもの私たちと話す時もロジカルで、ただ「あれやりたい」「もうやめたい」だけじゃ通じない人だった。なんでそれをしたいのか、それをして何になるのか、今やめることがほんとに自分のためなのか?色々深く問いただされる。そして大体の場合、途中でこちらが折れることになるのだ。その結果犬や携帯電話、めちゃくちゃ厳しい部活をやめることなど、色んな物事を諦めた。
そんな中、私がどうしても諦めなかったのが海外留学だ。父は基本的に、私を自分の手元に置いておきたがった。高校生の間はずっと、「お前には弟と妹がいて、2人にもお金がかかるから大学は道内の国公立しか行かせない」と言われていた。私は生徒全員が必ず海外留学をする必要があるという秋田国際教養大に興味があったが、先述した内容や「そんな田舎に耐えられるのか」など色々言われ、確かにそもそも結構難しい大学だし、私田舎とか自然興味ないしなあと思い諦めた。
でも、国際教養大に行くつもりで数学Bの授業ではなく英語の授業を選択していた私は、進路の選択肢のほとんどが私大という状況だった。唯一の国立大の選択肢は数学2までとっていれば受験できる小樽商科大学、父の母校だ。父は浪人して入学した、当時、英語以外の教科は先生への愛想やキャラクターで成績をよくしていたと言っても過言ではない私にとってはそこそこチャレンジングな大学(国際教養大より下なんじゃ?と思うけど)。
そして私はセンター1ヶ月前というギリギリになってやっと1日12時間の猛勉強に取り組み、なんとか推薦で同大学に合格する。それを誰よりも喜んだのも父だった。「エミが俺の母校に入るのか〜」とよく言っていた。こっそり母から「自分の母校に入るのも嬉しいんだろうけど、札幌を離れず実家から大学に通ってくれることを一番喜んでるのさ」と聞かされる。そういうことかよとやっと気づく。私はいつも気づくのが遅い。
大学に入り、往復5時間かけて通学する日々が始まった。めちゃくちゃ遠い。朝めちゃくちゃ早い。めちゃくちゃ眠い。行き帰りだけで本当にクタクタで、なんでこんな大学に入ったんだろうと、通学中に関しては4年間ずっと思っていた。
ただ、それでも私は在学中勉学についてはそこそこ頑張った。英語のクラスを担当する教授に色々と機会をいただき、在札幌米国領事館が主催する英語のエッセイコンテストでジェンダーについて書き、特別賞でiPodと日本女性会議に出席(という名目の見学)する権利をもらった。
日本女性会議ではニューヨークの裁判官の女性と話し、女性から男性に対してのDVについてはどう対策すればよいと思うかを質問した。ただ、当時の私の英語力ではせっかくもらった回答の内容を理解できなかった。いい質問だと言われたことしか覚えていない。これは私の人生の中の最大の後悔の一つだ。
他にもオーストラリアの元衆議院議員の方との会食に同行させてもらったり、米国領事館のパーティーに参加したり��なんか色々やってた。単位は落とさずにいられた。サークルにも入らず固定のグループにも属さず、なんかよくわかんない子だったと思うが、友達にかなり恵まれ、みんなのおかげですごく楽しい大学生活を過ごせた。
大学2年の前期、私は最初の留学のチャンスを見送った。理由は元々父に言われたとおり、弟と妹にもお金がかかると思ったからだった。当時弟は受験生になっていた。それでなおさら、自分にだけお金をかけさせるわけにはいかないと思ったのだ。ただ両親は弟には道内国公立という条件を出さなかった。理由は弟が男だからだ。私はこれにマジギレした。多分人生で一番親にムカついたのはあの時だった。私の方が高校時代の成績も良かったのだ。私は絵に描いたような男尊女卑だと、親にめちゃくちゃキレた。
それで、私も留学する!!と勝手に決めたのだ。実は私は自分が見送ったtermで留学した他の子たちをめちゃくちゃうらやましく思っていたのだ。私の方が英語できる気がする、私の方が海外生活への挑戦意欲は絶対強いと思う、これまで頑張ってきた自分の力を試したい、と毎日毎日思っていた。そして親に留学を反対・阻止されないよう、TOEICやTOEFLの勉強をめちゃくちゃして、どちらも本番で過去最高得点を取った。そしてほとんど誰にも言わずに留学の学内選考に申し込み、勝手に合格してしまった。当時私にものすごく期待してくれていたアメリカ人の教授が親身に相談に乗ってくれて、志望理由の添削なども快く引き受けてくれた。そのおかげもあり、学内推薦の枠をとれた。
母には選考が始まった時点で留学のことも話しており、「そんなにやりたいならお金はなんとかするからやりなさい。きちんと努力する子には私は投資するよ」と言ってくれた。母は、いつも私の英語の勉強意欲や海外への憧れを認め、後押ししてくれた。そして、この言葉は今でも励みになっている。
問題は父である。昔から日本のものより海外のものに惹かれていた私を海外かぶれと呼び、アメリカをホワイトアングロサクソンが牛耳る国と表現し、なぜそんなところに憧れる!?と言われて育った。今思えば結構なレイシストだった。
絶対嫌がるだろうな、と思ったが、私にはあまり反対意見を言ってこず、受かってしまったものは仕方ないという感じで、銀行に通い教育ローンを組んで私をニュージーランドに送り出してくれた。アメリカは私の申し込んだtermの選択肢にはなかったので、消去法で唯一の英語圏だったニュージーランドを選んだのだ。
ニュージーランドでの2学期が私にとってどれほど楽しかったかは私を知る人はもう知っているだろうから話さない。とにかく人生最高の時間だった。初めて親元を離れたが、シェアハウスに住んでいたからかあんまり寂しくなかったし、親の目につかないところでちょっと悪いことをするのは最高に楽しかった。ただ、とにかく高い生活費や家賃を嫌な顔一つせず振り込んでくれる親への感謝は絶対忘れないよう決めていた。
後になって知ったことだが、父がすんなり承諾してくれたのは母の説得のおかげだった。父が「エミがボブサップみたいな黒人でも連れて帰ってきたらどうすんのよ!」と母に怒ると、母は「え〜。。ハーワーユーって言う。」と答え、さらに怒らせていたらしい。めちゃくちゃうちの母らしい。でも、やりたいことはやらせようよと頑張って説得してくれたんだと思う。そのおかげで、私はとにかく充実した時間を過ごして、自信をつけて家に帰ってこられた。ちなみに行きも帰りも母は空港で普通に結構泣いていた。行きは当時の彼氏も涙を必死で堪えていた。私だけが全く泣なず、これから始まる新生活への覚悟と期待ばかりが頭にあった。帰りの空港に彼は来なかった。当時は色々思ったが今思えば当たり前である。
帰国後足りない分の単位をとりながらバイトも再開して忙しくしていると、さらに就活も始まった。今思うと、新卒の就活はマジでクソみたいな行事だった。私は正直留学で燃え尽きていて、みんなと同じ格好をして綺麗事を並べる就活というものに疲れ切り、適当に受かった地元の会社に決めてしまった。
そこで働く間、両親は小学校高学年から英語の個人レッスンを受けさせてもらい、高校大学とずっと私の英語の勉強に投資し、応援してくれたのに、なんでそこで培ったスキルを活かす仕事につけるよう必死で頑張れなかったんだろうと、ずっとずっと後悔していた。あと当時の上司と先輩がめちゃくちゃ意地悪だったので、普通にやめたかった。
そして、父の病気はその会社に入って2年目の半ば頃に発覚した。当時福岡で単身赴任していた父は、なんとなく様子が変わっていた。まずあんなに大好きだった仕事が、全然楽しくなさそうだった。私は子供の頃から父から仕事の話を聞くのが好きで、よくわかんなくても色々聞いていた。福岡の前にいた島根では色々功績を残していたようで、その過程の話を聞くのはとてもワクワクしたし、娘として誇らしかった。でも福岡に行ってからは愚痴が増えた。というかあんまり楽しくない、としか言わない。それ以上は話したがらなかった。
また、なんか運転荒くなったな〜と思うようになった。いや元々荒い方なのだが、それにしても危なっかしい。注意散漫な感じだった。私は免許がないので運転のことがよくわからなかったが、毎日運転する母はめちゃくちゃびびっていて、危ない!と叫んだりするほどだった。あまりにも運転が荒すぎて、車酔いしやすい妹は父が運転するなら出かけないようにすらなった。
あんまり詳しく覚えてないけど、なんか他にも物忘れが激しくなったり、前は帰省の間毎日札幌ドームに野球観戦に行ってたのにぱたりと行かなくなったりと、色々おかしいなと思うことが増えていた。母がかなり心配するのを、私たち子供3人は元々危なっかしいところはあるよとか、天然だからねとか言って流していた。
しばらくしてから本人が病院に行くと言い出した。赤信号を無意識に無視しようとしてしまったらしい。病院で色々検査した結果、脳に拳大くらいのものすごく大きい腫瘍が見つかった。
それを最初聞いた時は、なんて思ったか正直覚えていない。多分ショックだったとは思うけど泣いた記憶はない。でも、何回目かの精密検査のあと、印刷された結果の紙に手術によって起こりうることみたいなのが一覧にして書いてあった。そこには脳梗塞とかなんか難しい漢字がたくさん並んでいて、失明というのもあった。それを見た瞬間、こんなにリスクがある病気なの?と母の前で泣いたのは覚えてる。それでも、父の病気のことであんまり泣いた記憶がない。私は普段かなり泣き虫なので、本当に泣けないほどショックだったのかもしれないな、と今となっては思う。
父の病気が発覚してから、色々考えることが増えた。父の病院の付き添いやお見舞いのため、会社を休むことも増えた。そのうち何回かは自分のためだった。色々気持ち的に疲れ、遊びに行くとかいう気持ちにもなれず、とりあえず犬と家にいたりした。でも会社や当時の上司はその辺はすごく理解してくれて、深く聞かずに協力してくださった。そこには本当に感謝している。
ちょいちょい会社も休みつつ、毎日色々ぐるぐる考えた結果、「私、結構親に恩返ししたいと思ってるんだな。その一番の方法って、ちゃんと英語のスキルを生かして楽しく働いて、親が私に投資した分を回収できるほど稼ぐことだ!」と気づいた(今思えばちょっと突っ込みどころもある)。
そして職場でも男尊女卑とか古い思考が蔓延しているのを感じ、基本不満しかないような状態になっていたので、本格的に転職活動を始めた。
転職活動は、新卒の就活よりチャンスは限られていた。有名な企業の求人にもとりあえず色々申し込んだが、新卒の時は当たり前のように通った書類審査でほとんど落ちた。でも、2年の経験で多少のスキルやマナーも身についていたおかげか、はたまたこの場から抜け出せれば人生やり直せるぞという強い希望からか、かなり高いモチベーションを保って行動できていた。平日の夜と土日はTOEICの勉強や企業研究、面接準備をしていて遊ぶ暇はなかった。けど、当時はそれを負担にすら感じないほどそれらに打ち込めていた。ある意味、こういう行動が辛い現実から目をそらす一つの方法だったのかもしれない。そんなときも自分の会社で面接官を担当したこともある父には、色々相談に乗ってもらった。
その結果、今働いている大きな会社から内定をもらえた。それまでわりと傍観していた、というかどの会社を受けているのかとかも多分よくわかっていなかった両親も、いざ転職が決定したとなると色々態度が変わった。当時私は色々あって両親(特に母)とあまり良好な関係を築けていなかったため、物件探しなどは全部一人で行った。というか23歳にもなり、これから一人暮らしするとなるとそれくらい一人でできないとダメだろうと思ってもいた。ただ、母は気まずそうに家具の買い出しや引っ越し手配などの手伝いを申し出てくれた。実際、そのおかげでかなり助かった。費用もかなり浮き、結局親の助けって大きいんだなと実感し始めた。父からはそういう類の協力は特になく、ただただ何回も「本当に横浜に行くの?」と聞いてきたり、「そうかあ、行っちゃうのかあ」とぼやいたりしていた。仕事中に「エミが横浜に行っちゃうのが寂しくて仕事にならない」とラインしてきたりもした。この人は本当に私のことを手放したくないんだなと思った。
子どものときから私はパパっ子だったし、父は実際私たち兄弟3人をめちゃくちゃ可愛がってくれたので、ここまで寂しがるのも仕方ないことなんだろうと思った。
それまでなんだこいつらと思っていた両親に対して、少しずつまた感謝の気持ちが湧くようになっていた。
そしてなんとか横浜や新しい会社での生活に少しずつ慣れてきた秋頃、ずっと保留にされていた父の手術が決行されることになった。いつ行われるのか、手術日直前までずっと計画が流動的だったので、飛行機を取るにも取れず、私は付き添うことはできずに当日も横浜で働いていた。まだ試用期間だったので本当はダメだったが、上司が在宅勤務にしてくれた。
手術は24時間以上かかり、母はずっと手術室の前で待っていた。普段父の愚痴ばかり言っていたのに、こういうことになると24時間とかでもあの固そうなベンチで待てるんだな、夫婦って謎だなと思った。
手術が終わった後、まだ腫瘍が残っているので来週また手術すると聞いた。どんだけ腫瘍あるんだよと思った。そりゃ運転なんかまともにできないよとか、その状態でずっと働いてくれてたんだなとか、色々思った。普段の私なら泣きそうな考え事だが、その時も泣けなかった。
そして2回目の手術も終わった後、母から顔がパンパンに腫れて管が繋がれた状態で、病院のベッドで寝ている父の写真が送られてきた。
正直、なんとも言えない気持ちだった。運動神経が悪く運動会を地獄と思っていた私だったが、運命走では父が毎年私を1位にしてくれた。仕事がめちゃくちゃ出来て、休日でも電話が鳴ると仕事モードになってテキパキ応答していた。友人関係で悩み学校にいけなくなった中学時代、忙しい中母と学校に出向いて先生に直接相談に行ってくれた。そんな父の姿が変わり果てた状態で札幌にある、とあんまり信じられなかった。
とりあえず親と妹に付き添いありがとうとだけは言ったと思うけど、なんか詳しいことはあんまり覚えてない。
その次の月に札幌に帰り、2週間ほど実家から在宅勤務させてもらうことにした。父が視覚障がい者になったことで、母の生活はとにかく大変になった。札幌を出るときにも感じたことだが、遠くから何もできない自分に対し自己嫌悪の気持ちを感じていた。一人だけ、大変な状況から逃げてきたような気持ちだった。それで今後後悔しないように上司やチームのメンバーに相談して快く受け入れてもらい、在宅勤務をさせてもらったのだ。
当時の父はほとんど何も自分ではできなかった。コップに水を入れることも、薬を包装のプラスチックから出すことも。何せ手術がおわり目を覚ましたら何も見えないのである。仕方ないと思い、みんな全部やってあげていた。
これがなかなか大変だった。普段通り続く仕事や父が障がい者になったことによる諸手続き、家事でも忙しいうえに、ずっと父のそばにいて余裕がなくなってきていた母と妹は、少しは自分で何かできるようにチャレンジだけでもしてほしいという気持ちでストレスを感じていた。また、それで父に優���くできない自分たちにも嫌悪感を感じてしまう。その時、本当にこのタイミングで札幌に帰ってきてよかったと思った。私はまだ気持ち的に余裕があったし、父のことをかわいそうに思う気持ちの方が強かったので、代わって父の相手や手伝いをしてあげられた。母が何度もお礼を言ってコーチのバッグとポーチまでプレゼントしてくれたが、私としては何もせずに傍観することで今後後悔したくないと思う、自分のための行動でもあったので、お礼を言われるようなことではないと思っていた。実際、終盤は私も疲れてきて、母と妹と3人でラーメン屋さんで父の横柄さや自己中さを愚痴りまくったりもしてしまったし。たしかにこれが日常なのはキツいと思った。
札幌から横浜に戻った後もしばらく、自分だけ逃げてきたような気持ちに苦しんでいた。特に、大好きでかわいい、しかも4つも年下の妹をあの大変な日常に置いてきてしまったことが辛かった。
それまで私は当時、彼氏にこの話をあんまりしたくなかった。しても楽しくないからだ。また、正直付き合って半年ほどの彼氏に話すには色々と重かった。だからずっと黙っていたが、なぜか横浜に帰ってきてから1ヶ月ほど経ったあとのクリスマスデートの準備中、とうとうこの罪悪感を打ち明けた(理由は、なんとなく今なら言えそうだなと思ったからである)。
すると「でも、エミちゃんは家族と離れているおかげで多少余裕を持って家族に接してあげられてると思うよ。全員が同じ場所にいたら、誰も家族の話を冷静に聞いてあげられる余裕がなかったと思うから、お母さんもみーちゃんも、エミちゃんに話聞いてもらってるだけで助かってると思うし、ここにいてよかったんだよ」と言ってくれた。正直、この時初めて結構泣きそうな気持ちになった。けどただでさえ変な空気にせざるを得ない話をし、その上泣いたらなんかマジで変な空気になるしなと思って、化粧をしながら平然を装ってありがとうと、今まで自分の殻に閉じこもってて本音を言わなくてごめん、と言った。一言だけ「俺はエミちゃんの話聞くくらいしかしてあげられへんから」と言ってくれたが、彼のいう通り、ただ話を聞いてくれるだけの人って、本当に助かるのだ。それを身をもって実感したことで、私も家族にとってのそういう存在になれてるのかもな、と思えた。それにより、やっと家族と離れていることへの罪悪感を消すことができた。慎重な私からすると、正直大丈夫なの!?と思うこともあるくらいいつも楽天的な彼だが、こういうことを偽りなくスラスラ言える優しさや前向きな気持ちを持つ人と一緒にいることが、私にとってどんなエリートや大富豪といるよりも最良の選択肢に感じた。そして今もそう思っている。
その間も、父の手助けをしたり一日中話し相手になる大変さを何度も二人からは聞いた。そう言われると辛いよね、ママやみー(妹)の立場だとそう思っちゃうよね、とか、なるべく相手の気持ちを汲んでいるような言葉遣いを意識した。前のわがまま女王の私には到底できなかったことである。
そして、父が函館の視覚障がい者向けの訓練センターに入ることになった。本当に少数の視覚障がい者と、色々と教えてくれるメンターの方しかいない施設だそうだ。
父は行きたがらなかった。施設どころか、自分の実家にも帰りたがらなかった。母が諸々の手続きを済ませるために家をあける間、また妹も仕事などでいない間、一人にしておけないので実家にいて、ついでに(少し休みたいのでとは言わないがそういう意味も込めて)今夜は泊まってきて、と頼んでも嫌がっていた。無理矢理行かせてもいつ迎え��来るんだと電話が来る始末だった。これはまじでキツいだろうなと思った。
父は仕事ももちろんまだ行けないので、一日中リビングの一人がけソファからトイレ以外は一歩も立たず、ずっとそこにいて話しかけてくるのだ。目が見えるとある程度読める空気も、読めないので仕方ない(元々かなりのkyおじさんなのもあるが)。本当に何もしようとしなかった。実際父もストレスはかなりあっただろうから、無意識に嫌な言い方をされることも多く、色々書類を書いたり細かい手続きを済ませたりしないといけない母はクタクタだったし、妹も精神的にかなり疲れていた。父の無意識のきつい言葉に傷つき泣いたりもして、一緒にご飯食べたくないとも話していた。
そのため、母も妹も父の函館行きをある意味心待ちにしていた。ひどいように聞こえるかもしれないが、そうでもしないと二人とも身を入れて休めなかった。
父が函館に行ってから、母は生き生きしだした。自分の好きなことを好きなペースでできるようになったからだ。我が家の愛犬のはーちゃんも散歩嫌いを克服し、毎朝長い距離母を連れ回すようになった。それによって他の飼い主さんと仲良くなったり、友達とのランチやピラティスの時間もとれたり、母の生活が目に見えて充実し始めた。ずっと辛い話を聞いていた私はかなり安心できた。妹の電話口の声色もかなり明るくなり、みんな父のことが嫌いになったとかではなく、単にこれまでどうしても疲弊してしまう日々だったんだろうなと思った。
そんな中、突然父からラインが来た。え、ライン?と思った。なんせ前実家に手伝いに帰った時はiPhoneのロックを解除することもできなかったのだ。視覚障がい者用のモードに変更して、音声を頼りにパスコードを打つのがどうしてもうまくできず、イライラしてすぐ途中でやめていたし、基本的に携帯を触ろうともしなかった。そんな父から誤字脱字がほぼないラインを受け取り、本当に驚いた。と同時に訓練を一生懸命頑張ってることがわかり、とても嬉しかった。実は施設に入る直前に父と電話で大喧嘩したこともあったので、なんか色々安心した。
その頃、ニュージーランドでの1学期目の間、とても仲良くしてくれた香港人の友人と久々に連絡を取った。彼女は去年お父さまを突然亡くしたと話していた。とても賢く明るく、私と同じように男の子みたいにわんぱくな彼女だったが、ストレスで毎日浴びるようにお酒を飲み、円形脱毛症にもなったという。私も友人には積極的に話さなかった父の病気の経緯を初めてその子に打ち明けた。余談だが日本語だと言いにくいことも英語だと言いやすいことって結構ある。そして、「大変だったね。お父さんも家族もストレス溜まるよね。でも、エミがお父さんのことをちゃんと気にかけてあげていることは本人がわかるようにしてあげてね。じゃないと後悔するから」と言ってくれた。
それから私は毎週末、なるべく施設で訓練を受ける父にラインで連絡を入れるようになった。YouTubeの使い方を練習しているので、面白いラジオやいい音楽を教えてと頼まれて、私の大好きなオードリーのトークまとめと、父のために作ったプレイリストを送った。父もお気に入りの音楽を教えてくれたが、どれも命や周りの支えに感謝する歌だった。今の自分の気持ちにピッタリなんだと書いてあるのを見て、なんとなく父の内面的な変化も感じた。そして、やっぱり父は努力の人、やればなんでもできる人なんだと思い、誇らしかった。それは母も同じなようだった(ちなみに母にはラインに慣れてない頃、訳の分からない文章をたくさん送っていたらしい)。
しかしコロナウイルスの影響で父の訓練は中断され、一度札幌に帰ることになった。そしてこの後の訓練は札幌でやることになると言う。正直私たち3人はエッと思った。思っていたより二人が休める時間が縮むことを意味するからだ。ここからまた大変だな。。と思っていた。
それでもいざ訓練から戻ると、父はできることがだいぶ増えており、郵便屋さんからの荷物を自分で受け取り支払いも済ませたり、歩いて近所のスーパーに行ったりまでできるようになっていた。また、一人で部屋で過ごす時間も前より自然と取るようになり、妹は父のそういう進歩や変化について嬉しそうに話してくれた。
結局父はみずからやっぱり落ち着いたら函館にまた戻って訓練を受けると言い出した。実際、後続の訓練は札幌で、というのは父だけでなくセンターの方の意見でもあったので、なぜ函館に戻ると言い出したのかはわからない。でも、訓練を頑張りたいという意志は伝わってきて、手術後はあんなに色々と後ろ向きだった父が積極的に訓練に向き合ってくれたことがとても嬉しかった。
そして、函館での訓練を終えて帰ってきた父は、どうも色々性格的にも変化しているようである。元々理論派な仕事人間ながら天然でウケる部分もあった父だが、特に明るいタイプではなかった。失明してからは尚更で、無神経な物言いをしたりもしていたが、今はそういうことがかなり減ったらしい。なんとなく明るくなったと言う。この前は父から母に「今日は実家に泊まる。少し休めるしょ?」と言い出してくれたらしい。父も、自分の存在が負担ということではなく、単に母の疲れを感じ取って休みが必要だと配慮することができるようになったのだと思う。
夫婦生活を何十年としていると、最初にあった思いやりや配慮が薄れていくだけだと思っていたが、夫婦というものはいつになっても悪い方向だけでなく、いい方向に形を変えることも可能なのだと親を見ていて知ることができた。
はっきり言って、去年から今年にかけて私はかなり辛かった。涙こそ思っていたより出なかったけど、悲しみや精神的な疲れがいろんな形で出ていたと思う。それに、仕事の変化についていくのも大変だった。
そういう時、一緒にバカなことをして騒いだり、美味しいものを食べながら恋愛や仕事の話をしたりしてそういう悩みから気を逸らさせてくれた友達や、私の精神的疲労の弊害を受けながらも見捨てず、常に優しくそばにいてくれた彼氏にとても助けられた。
そして突然視覚障がい者になったことを、多少時間を要しても最終的に受け入れ、その生活に順応する努力をする父、そしてそれを献身的にサポートする母や妹を心から尊敬する。あと、いつもみんなのストレスを無意識のうちに緩和し癒してくれる、犬のはなみちくんにもとっても感謝している。
こういう言い方をしてはなんだが、この事を通さないと分からなかった各人の良いところを知れた、いい機会でもあったとすら思えるようになってきた。
障がい者になること=マイナスではない。障がいを通じて、得られるプラスだってあるのだ。
せっかく色々書いたので、最後に一言。
話は少しずれるが、人種、セクシュアルオリエンテーション、宗教など、各分野でマジョリティ、マイノリティが存在し、その間での格差や差別、抗争が日々生まれている。こういった問題について、個人としてマジョリティ、マイノリティどちらも万人に受け入れられるべきであるとハッキリ言える人間になれたのは、ティーンの頃からこのような問題について国内外の同世代の友人とのディスカッションを通じて熟考したり、当事者とコミュニケーションを取ったりする機会の基盤にある、高度な教育を受けさせてくれた両親のおかげだと考え、心から感謝している。黒人、女性、同性愛者、トランスジェンダー、ムスリム、そして身体障がい者、またその他のすべてのマイノリティに属する人も、決して理不尽な迫害を受けるべきではない。すべての人間が人間として尊重されるべきである。この信念だけは決して曲げずに生きていく。
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legal-dream · 4 years ago
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太った豚よりも痩せたソクラテスになりたい
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https://toyokeizai.net/articles/-/13923
https://toyokeizai.net/articles/-/13729
宇宙開発には夢がある。未来がある。しかし一方で、厳しい批判もあることも承知している。
飢餓や貧困によって多くの命が地球上で失われているときに、なぜ火星に生命の痕跡を見つけることに労力を割くのか。失業して住宅ローンを払えない人が大勢いるときに、なぜたった数人の宇宙飛行士を宇宙に住まわせるために先進諸国は累計で10兆円もの大金をつぎ込んで国際宇宙ステーションを建設し、さらには月や小惑星、火星へ人間を送り出そうとするのか。そんな批判だ。漫画『宇宙兄弟』でもこの問いが取り上げられていた。
税金を使って宇宙開発の仕事をする者として、この問いに答える責任が僕にはある。前回の記事に書いたとおり、僕はMIT在学中、この問いに深く悩み、宇宙への夢を見失った要因にもなった。
だが、今の僕ならばこの問いに答えられる。もちろん、これは高度に哲学的な問いだから、すべての人が納得する答えはなかろう。だから僕は先生が生徒にテストの答えを教えるように、読者の皆さんに天下り的に答えを与えるというような尊大な考えは持っていない。むしろ、僕の少々異端的かもしれない考えを知っていただき、忌憚なきご意見をいただきたい。それが本記事の目的である。
なお、本記事に書かれていることは、あくまで僕個人の考えであることを断っておく。
一般的に語られる、宇宙を目指す理由 宇宙開発は子供に夢を与え、科学技術に興味を持たせることに役立つ、という論がある。そのとおりだろう。以前の記事に書いたように、僕自身がそうして工学の道へと導かれた人間の一人だ。だが、これだけでは満足のいく答えではないとも思う。
長期的な実利を説く人もいる。たとえば、国際宇宙ステーションでは無重力環境を利用した実験が多く行われており、将来的に新薬や新材料の開発に貢献すると期待されている。また、宇宙のために開発された最先端技術を宇宙以外の分野にも応用(スピンオフ)することで社会に貢献できる。たとえば、火星を無人で探査するロボットの技術は、原発内部など人間が立ち入れない環境で作業をするロボットに応用できる。
もちろん、僕はこれらの主張にいっさい異論はない。だが、やはりこれだけではないとも思う。
国が税金を投じて宇宙開発をする今ひとつの理由、そしていくぶんか政治的な理由は、国民に自信を与えることだ。批判的な言葉を使えば「国威発揚」と言えよう。僕はこれも宇宙開発の大事な役割だと思う。
宇宙の例ではないが、カルロス・ゴーンが倒産寸前の日産のCEOに就任し、直後に行ったことのひとつは、経営悪化で生産中止に追い込まれていた高級スポーツカー「フェアレディZ」の開発を再開させたことだった。スポーツカーなど儲かる商売ではない。この決断にはさまざまな意図があったのだろうが、そのひとつは、日産が30年にわたって誇りとしてきた名車を復活させることで、自信を失っていた会社の自尊心を取り戻すことだったと聞く。「自尊心」の効用がどれほどあったか定量的評価は難しかろうが、その後の日産の業績のV字回復はよく知られているとおりである。
宇宙開発競争においてソ連に負け続け、深刻な自信喪失状態にあった1960年代のアメリカにとっての、アポロ計画。GDPを中国に抜かれ、お家芸だった半導体や電機産業の衰退著しい斜陽の技術大国・日本にとっての、小惑星探査機はやぶさ。それは、倒産寸前だった日産にとってのフェアレディZなのだと思う。
宇宙開発には、国の自尊心の拠り所となる力がある。自信喪失状態の国の国民が未来を信じて日々の仕事を頑張ることは難しい。国民に自信を与えることは、宇宙開発にとってとても大事な役割だと僕は思う。
だがしかし、人類が宇宙を目指すべき理由は、まだこれだけではないとも思う。少なくとも僕が宇宙開発に一生を捧げようとする理由はこれだけではない。もっと精神的で、哲学的で、根源的な理由がある。それを今からお話ししたい。
いかに生きるかを学ぶために、いかに死ぬかを学ぶ 話が壮大になるので、まずは個人レベルの話から始めたい。
僕の行動原理のひとつは「メメント・モリ」である。モリー・シュワルツの言葉では「いかに死ぬかを学べば、いかに生きるかを学べる」となる。自分がいつか死ぬという事実を意識することで、今を有意義に生きる生き方が見つかるのだという、賢人の知恵である。
宗教を持たぬ僕は、毎日を楽しく忙しく生きる中で、自らの死を常時意識しているわけではない。だが、ふとした瞬間、たとえば寝つけなくて夜中に起きた瞬間や、酔っ払ってトイレに駆け込み鏡で自分の姿を見た瞬間などに、自らの死を強烈に意識することがある。自分が遠くない将来に死に、この記憶も、意識も、自我さえも消えてなくなるということを突然思い出し、深遠な恐怖と絶望に襲われる。 そんな発作的な恐怖がなんとか治まった後に僕がいつも考えるのは、「何をすれば満足して死ねるか」ということだ。
僕は健康に長生きしたい。おカネに困りたくはないし、多く持てるならばそれに越したことはない。新しいiPodが欲しいし、携帯電話もそろそろ買い換えたい。いい服も欲しいし、自動車だって買いたい。写真が趣味だから、いいレンズをそろえたい。
だが、そうやって何不自由なく生きられれば、僕は人生最後の日に満足して目を閉じられるか。
否、と僕は答える。
では僕は何を求めているのか。
生き甲斐だ。人生の意義だ。
僕は、自分が生きる意味を「宇宙開発の歴史に名を残すこと」に見いだそうとしている。そうすれば成仏できると思っている。
ペプシコーラの幹部だったジョン・スカリーは、「残りの人生も砂糖水を売ることに費やしたいか、それとも世界を変えるチャンスが欲しいか」というスティーブ・ジョブスの言葉に心を動かされ、アップルに移る決意をした。ビジネスマンだって究極的に求めるのはおカネではなく生き甲斐なのだ。
もちろん、そんな仰々しいことだけが人の生き甲斐ではない。僕の母は結婚以来ずっと専業主婦だった。ある時ふと、彼女の生き甲斐は僕と妹だったと漏らしたことがあった。何の裏表もない、素直な言葉だった。僕は言いようのない感動と感謝の念を覚えた。
歴史に名を残すのを生き甲斐とすることと、わが子の生長を生き甲斐とすることに、尊卑も優劣もない。実際、それは大した差ではないと思う。母も僕もスカリーも、そしてさまざまな人が持つ多種多様な生き甲斐も、生理的欲求や物質的欲求ではなく、精神的欲求を満たすことにある点で一致している。
人は生き甲斐を求める生き物だ。太った豚よりも痩せたソクラテスになりたい生き物なのだ。
文明の生き甲斐:芸術、科学、冒険 このように、人は「メメント・モリ」と自問し、生きる意味を考える。
同じことが文明にも言えると思う。始まってからたった5000年しか経たぬ、この人類文明の話だ。文明も「メメント・モリ」と自問するべきと言いたいのだ。
人間に死が必ず訪れるように、文明にもいつか死が訪れると考えるのは自然だろう。人類が死に絶え、知識は失われ、音楽は鳴りやみ、地球は巨大な遺跡と化す。
もちろん、われわれは文明が持続するように最大限の努力をせねばならない。だが、どんなに健康に気をつけていてもいつかは死が訪れるように、文明に不老不死を望むのは不自然だし、不可能であろう。
だから自然と「メメント・モリ」の考えが湧いてくる。文明の時間的有限性を思うときに、��の人類文明が存在する意義を、考えざるをえないのだ。
もちろん、人々が衣食住に困ることをなからしめ、健康を促進し、安全を保障することが、文明の最も大切な機能であることに誰も異論はあるまい。それだけでなく、建物に冷暖房を完備し、娯楽を提供し、余暇を楽しむためのレジャーを充実させ、パソコンやテレビや携帯電話を作り、ブランド物の服やバッグを売るといったような、人々の物質的欲求を満たすことも、文明の大切な機能のひとつだ。
だが、それだけがこの偉大な人類文明の存在価値だろうか。荒涼たる宇宙の片隅の青く美しい星にこの文明が生まれた意味は、ただ人間を不自由なく生かすことだけなのだろうか。やがて後続の文明の評価を受けるとき、「地球文明は、みんなが車やテレビや携帯電話やブランド物を所有する裕福な文明だった」――それだけでよいのだろうか。
否、と僕は答える。
では僕は何を求めたいのか。
生き甲斐だ。文明の存在意義だ。
それでは、文明は何を「生き甲斐」にすればよいのだろうか。僕は、芸術、科学、そして冒険の3つを挙げる。
芸術。それは文明が長い年月をかけて築き上げた思想、信仰、哲学の表現だ。たとえばグラナダのアルハンブラ宮殿。精緻な幾何学的装飾をまとった内壁や天井と、内庭に完璧な対象を成して配置された水路や花壇の見事な調和。その美は、ひと時スペインの地に花咲いたイスラム文化の精神的豊かさの象徴であり、それが滅んだ後も、そこを訪れるわれわれに畏敬の念を抱かせる。
もしアルハンブラ宮殿が存在しなかったら、どうなっていただろうか。当時の民衆にとっては、王の宮殿造営のために税や労役を課せられていたわけだから、そのほうがむしろよかったのかもしれない。だが、イスラム世界の末端の小国家であったナスル朝が、現在のように注目されることも、評価されることもなかっただろう。
科学。それは文明の知的到達点を示す道標である。古代ギリシャが歴史において特別な地位を占め続けるのは、そこが現代まで脈々と続く、哲学、数学、物理学、天文学、論理学など、諸科学の源流の地だからである。夜空を48の星座に分け、おひつじ座、おうし座、ふたご座というように、現代も使われ続けている名を与えたのがギリシャ人だったからである。
もしギリシャがアルキメデス、エウクレイデスやヒッパルコスを輩出しなかったらどうなっていたか。プラトンがアカデメイアを、アリストテレスがリュケイオンを開かなかったらどうなっていたか。当時の民衆の日常生活に大した影響はなかっただろう。だが。ギリシャは奴隷労働によって支えられた経済で幾ばくかの富を築いた、ヨーロッパの片隅の小国という以上の評価は与えられなかっただろう。
最後に冒険。それは文明の物理的到達点を拡張する作用である。テヴェレ河畔の7つの小さな丘の頂上を占めるにすぎなかった都市国家・ローマは、やがて3つの大陸にまたがる大帝国を築き上げた。帝国は滅んだが、現在の西欧世界の言語、文化、宗教に絶大な影響を残した。
もしローマ人が7つの丘に引きこもっていたらどうなっていただろうか。周囲の諸部族にとっては、ローマに征服されずに済んだのだから、福音だったであろう。だが、ローマは歴史上生まれては消えていった星の数ほどの小国家のひとつに終わり、歴史にも、記録にも、記憶にも、残ることはなかっただろう。そして世界は今とはずいぶん違うものになっていただろう。
宇宙開発は文明の存在意義を求める営み では、現代の人間文明は科学においてどこまで到達したのか。この宇宙には人間の理解がいまだ及んでいないことが数多くある。たとえば、この宇宙が持っているエネルギーのうち、人間が現在の科学によって認識できるものはたったの4%でしかない。残りの96%は、ダークマターやダークエネルギーと呼ばれる、存在はわかっているが正体は未解明のエネルギーで占められている。
そして、科学的にも哲学的にも最も重要な問いのひとつ「生命を育む星は地球以外にもあるのか、生命の種が地球にまかれたことは偶然なのか必然なのか」という問いにも、まだ答えは与えられていない。
現代の人間文明はどれだけの範囲を冒険したか。わかりやすいように、太陽系(ヘリオポーズまで)を東京ドームの大きさに縮めて考えよう。すると、地球の直径はたった0.1ミリメートル弱、マウンドの砂粒ほどの大きさでしかないのだ! 現在まで人類が足跡を残した最遠の地である月でさえ、地球からたった2ミリメートルの距離しかない。
太陽系も広大な宇宙のほんの片隅にすぎない。映画『アバター』の舞台となったケンタウルス座アルファ星は、太陽から最も近い恒星であるが、それでさえ東京ドームから約300 キロメートルの距離、おおよそナゴヤドームの位置にあるのだ。天の川銀河の大きさはこのスケールでも地球の500倍の大きさがある。そして、宇宙にはそんな銀河が1000億個も存在している。
それだけ広い宇宙にあって、人類が到達した範囲というのはたった半径2ミリメートルの領域でしかない。無人探査機が到達した範囲でさえ、まだ東京ドームの中にとどまっているのだ。
宇宙というスケールでみれば、われわれの人間文明はいまだに、アルキメデスが登場する前のギリシャ、テヴェレ河畔の7つの丘を占めるにすぎない頃のローマなのである。
そして、現代における宇宙開発は、人類文明が自らの存在価値としての科学や冒険を前進させる役割を担っていると、僕は考えるのだ。
宇宙望遠鏡を用いてこの世界に残る96%の闇に光を当てる。惑星探査機を飛ばして地球外に生命の種がまかれた痕跡を探す。そして有人宇宙探査を火星、小惑星、その先まで行い、東京ドームの中のたった半径2ミリメートルの円の中にとどまっていた人類文明の足跡を、外へ外へと広げる。それらはアルキメデスやカエサルが現代に生きていたら望んだことに違いない。それらはとりもなおさず、人類文明5000年の命の中で脈々と続けてられてきた、自らの存在価値を求めんとする精神的な営みの継続なのである。
人類文明のメメント・モリ そうはいっても、文明のために人間を犠牲にするのは本末転倒だから、GDPの99%は、人々に衣食住を保障し、困窮することをなからしめ、生活を豊かにすることに使われるべきだろう。だが同時に、GDPの1%でもいいから、宇宙開発に限らずとも、豊かな芸術を育み、高度な科学的知識を蓄積し、より遠くを目指して冒険を続けてきた人類文明5000年の営みを継続することに使うべきだと思う(ちなみにJAXAの予算は日本のGDPの0.05%である)。
もちろん、生き甲斐なんて考えるだけ無駄だと思う人がいるように、文明の存在意義など考える意味がないという人もいるだろうし、僕はそのような意見を頭ごなしに否定するつもりはない。
ただ僕は、僕自身がメメント・モリと自問し人生の意義を探し求めているように、この人間文明も、メメント・モリと自らに問い、その存在の意義を求め続けていくべきだと思うのだ。僕が後世に残る仕事をしたいと思うのと同じように、人類文明もその存在の価値が後続の文明に認められるような仕事をすべきと思うのだ。 そして僕は、人類文明をそのような高みに持ち上げることに、この人生をかけて、微力ながら貢献したいと思っている。それこそが、僕が宇宙開発の仕事にこの一生を捧げようとする理由である。
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oivgbqiqfz358 · 5 years ago
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--深海人形-- 南極の凍てつく海のヒトガタ
※…マダイキテイルノカ…サッサト、ムゲンノホウマツニキエテイケ!…
※…若さと情熱に溢れた私の死は、貴方方への警告である。
※Twitterの自アカウントより引用(※…一部例外として書き下ろしあり。そして、一部修正、大幅加筆改変ところによりもあり)。
※…死にネタ、軽率コラボネタ注意(※何時も通り)。
※…其の女、歴史と戦史学、西洋中華の古典に通じ、幽玄を愛し、イエス・キリストを神とし、天皇を敬仰せり。
[[MORE]]
ZONEくん「…人の寿命は、全能の神が決められる事です(キリッ)」インチキ「…駄目だこりゃ……(あきれ)」
…徒手空拳で戦うアリティア王子と言うネタを受信した(※俺の趣味)。
アリティア王子「…こんな物、もう要らない!(竜の牙を鍛えて造る神器の剣を其処等辺に投げ捨てる)」数えるのが面倒臭い群衆のように多い皆「…えっ〜????!!!!??!!!?!!!!!!!(……むしろ、ゴリラグズ向きじゃん!!)」
…ウェイン兄弟は体術苦手だろうね(※…当然の如く捻じ込まれる、ウェイン兄弟ネタ)。
…剣術より、体術フェチの、皆!(※同志求ムモード)
…あきれる程平和ボケしてる風の可愛い顔して、其の根本は、間違い無く、我が目前に立ちはだかる邪魔な敵共は、全て我が手で屠るみたいな修羅なのが良いんですよ(※ピンク玉 ※世紀末)。
…鬼滅は、何処から如何見ても、剣劇漫画だから仕方無いですけど、矢張り、可哀想です猗窩座(※鬼滅は体術派には凄く冷たい漫画 ※そう言う方面でも可哀想と言う)、
…呪術は、体術派に優しい漫画だから(※…武器使い派も、それの兼任も、多いけどな)。
…つーか、…鬼滅は隊側にも鬼側にも素手格闘専門が猗窩座殿と素流道場師範くらいしか全然居ないから、此処迄、絶対零度の冷たさを誇ってるくらい冷遇されてるのでは…猗窩座殿……(※童磨並感)。
…体術とかパラソルとかで戦うけど、純粋な武器系で戦おうとしないピンク玉(※最高に良い)。
…ユギオのは、良い加減、銀英伝と(他芳樹作品 みたいに、どいつも本当に死ねば良い(※…と言いつつ、ちゃんとしっかり拙作で殺すけど笑)。
…そうだね、拙作で殺せば良いの?(タイツマンは殺した 黒咲兄妹も殺した 蟹も殺した カイザーは微妙 まだ増えるよ笑)。
…ワイが拙作を描けば描く(※増産)程、死人が増える(※=キルスコアが伸びて行く)んですよ(※ゲス顔)。
…ジャックとかはしっかり殺し損ねるかもねぇ、ポプラン、ビッテンみたいにはさせねぇよ(謎のやる気満々)。
…今描いてる奴で、コーディーは、…死んでたな(※何気に拙作で殺されてた)。
…描きかけの奴で…コーディー適当に殺されてる(※…しかも、葬式シーン迄ある)……死ぬ必要はあったんですかね……?(※確実にあります)。
…拙作死人多過ぎ(※定期 ※的に殺してる)。
…ワイの死にネタに対するスタンスから感じ取れる、「…ヤン提督が死んだから、逆に、そんなの当たり前!(皇帝やっこさんもオーベルも目星い奴から皆死んでる! 」…と言う無敵の莫迦オーラ(※…余談だけど、鬼滅と呪術もそんな感じ)
…ロクに出番も与えず、活躍もさせず、こいつ様の登場人物キルスコアだけが伸びて行く(※普通に最低 ※頭無惨より酷い ※例外はある)。
…此処迄、酷く、自らの健康を害してしまうとは、思���ても見なかったよ。もう終わりも至極近いと感じる、
…たださえ無い頭で複雑に莫迦みたいに考えんじゃねぇ、拍節の良さだけは遵守して、大事な事だけ描いとけ(※上目線アドバイス ※>自分で書いた小説を客観視出来無いオタクへ)。
…「…御前みたいな莫迦は読まなくて良いから(帰れ)。」…って、スタンスで丁度良いと思う(※…物描きとして最底辺の発言)。
…拙作のガレ小説なんて、ガレを汚しただけで終わったよね(※���非殺してください)。
…『死にたい』じゃなくて『死ぬ』だよ。其んな事も分からんのか?莫迦か?(※蟹かタイツマンにドスを刺すつもりで壁打ち ※これぞ本当の鉄砲玉)
…蟹とタイツマンの違いが分からない(相変わらず白痴)。
…ガレとユギオ他を汚す事しか出来無いこいつ様なんて死ねば良いのに(※御安心ください ※有難い事にもう直ぐくたばります ※素直に喜んで欲しい)
…オラ、こいつ様はユギオ大好きなガキ共にとっての長老だぞ敬えや(※海軍根性注入棒で相手が自殺に追い込まれる迄楽しく修正しながら)、
…某氏は、死んでも、IVの事をずっと闇の中で見て居るに違いない(※言わずもがな暗い夜まで)。
#V兄様に国境はいらない n番煎じ(※予言)
…ガレは良いよね…(※ウェイン兄弟を死に追いやりながら)。
…セキュリティ謹製のマーカーだけで無く、無☆職☆王の首輪にもGPS機能付けといたら?彼奴すぐどっか行って迷子になるだろ(※ペット扱い)。
…セキュ霊割と可也の好評じゃんww良かったな作者ww(※凄まじく失礼過ぎる態度)、
…セキュ霊ティの世界観なら、純狐みたいな神霊がベンチに座ってて「…嫦娥〜〜!(※何時もの)」…してても違和感無い(※…強さ的に言っても、公園で五条悟がタピってるのと変わらんし ←※??)。
…某国民的ロールなんとかゲームみたいにオメガとか神竜みたいな神霊級の亡霊がミタマたちの近所に居ても何ら可笑しくないじゃないですか、セキュ霊ティ(※…と言うより、出して ※…今のセキュ霊にはシャケおじさんなど目じゃ無いくらいのカリスマ霊が必要です……作者の精神に直接語り掛けてるつもりです…)。
…蟹とザリガニ(※タイツマン)みたいな霊が欲しい(※ポスト鮭枠で)。…無論、元ネタと同じでカリスマ性があって、有能で莫迦だ(※傍迷惑な外来種)。
…セキュ霊は、カリスマ性があって、信頼か信仰される、『徳高き霊(※神霊)』…って、概念が必要だと思う(※俺の性癖)。
…『徴天(※天人天女版徴兵 だが実質志願兵である)』の為、『不動チーフ』を(※通例通り)『天命通り』死なせて引き抜いた。…そして、文官として(※タイツマンと同じ部所)仕官させた(※久々だよね?天人天女パロ)。
…安心しろ!人生自体が虚無だ!(※IV口調並)
…其処で、中国人が疫病を広げ、感染させると見抜いたワイですよ(←※テメェは死ね)、
…遊星は長生き出来ない。これは確定的である。それは無☆職☆王もだろう。それと、インチキBFデッキ使いが、それかどうかは如何でも良い(※酷い)。
…やっぱり、ワイは洋ゲーのノリ嫌いだ。和ゲーも大概なヤツは多いが、それ等全て含めても、まだ、マシだ。特亜製ならもっとだ。全体的に見ても、まともなゲームは、(※究極的には)『日本人にしか作れない(※他の分野でも言えるのかも?)気がして来た(※ネトウヨ)。
…モーメント機関を開発した不動親子も、其の開発した機関が戦争に使われ、兵器転用されていれば、ガレの某兄弟みたいになっていたかもしれない(…報復の為に殺戮を厭わず、国家を殺さんとする親子)。
…首無き決闘者〜Beheaded Duelists.
ワイ「…何?!納骨堂は英語で言えばRepositoryでは無いのか?!(※勝鬨並 ※ZUNglish)」
…矢張り、漫画にも、カリスマボスが必要ですね(※…シューティング、シミュレーション、格ゲー辺りには幾らでも居ます)。
…ユギオにしろ、FEにしろ、ガレにしろ、鬼滅にしろ、『魂を引き裂くような悲しみ(悲哀)』を描ききったからこそ、『名作』だと思います(※…逆に、それが出来無い作品は、安易に、名作認定してはいけないと考えて居る)。
…ユギオの海外事情���ついて情報取集するだけでも、随分勉強になる(※壇さんのような莫迦共には、決して、出来無いであろう)。
…スマブラDXの没ステージ案に、『アカネイア大陸(※名前だけ)』があったって、つい先日知った(※ワイは詳しく無いぞ)。
…『フジツボ』を『フジキド』と見間違いするくらいには、忍殺にミーム汚染されてる(※…同じようなヤツおりゅ?)。
…女は格好良い男の人よりも、概して、可愛い男の人が好きだってはっきりわかんだね(※迫真)。
…機械最高だぜ(※お前らしいツイートをしろ)。
…セキュ霊面白いぞ(※宣伝)。
…蟹とタイツマンが(※拙作での及び原作での ウェイン兄弟みたいな性格だったら良かったのに(※某アリティア王子か格好良いただのモブみたいな性格)……、
…あんな、ウェイン兄弟みたいな性格から生成されるAIとか、まごう事無く、地球と人類をあっさり滅ぼしちまうな(笑)。
…あの面で「…僕の勝ちだね(爽やかにグリーンリバー並)」…と言われる(※ウェイン兄弟に)と、確かに(※ムカつく)。ウェイン兄弟「…一人十体撃破なら行けるか(※ガレはこう言うゲームです)。」
…ウェイン兄弟は、公式設定の時点で、一人称:僕だから(※…ライジング大神はスゲーよ?)。
…ミタマが、ウェイン兄弟みたいな性格でも良かった気がする(※ワイ恒例)。
…つーか、拙作にしろ、原作にしろ、ウェイン兄弟自体が『ガレと言うゲームの再現(※作品の内容とゲーム性擬人化)』でしか無いからね?(※…ですが、本来は皆一人残らずそうあるべきなんですよ!!)
ウェイン兄弟「…科学者は先ず好奇心!そうだよね?(※…伝説って?)」蟹「…ああ!(※…科学者は先ず好奇心と言う台詞は、地球の静止する日からだな!)」
翔一「…遊作!新しい仲間だ!(※wktkしながら)」ウェイン兄弟「…ショウイチ君には、色々、サイバー科学について、教えて貰ってるんで?(※…それに君と同じ弟の兄なんで??)」タイツマン「…帰れ!(※黙れ!のノリで)」蕎麦(…軒先を取った次に母屋を取る気満々だ… …早く駆除しないと…)
…こんな様のウェイン兄弟、次元侵入罪で射殺して可です(※推奨)。
…基地ガイ「…拙者の青春〜!(※此の歳で青春)。」 元ヤン「…ガイが可笑しくなった(※…つーかアレはパクリじゃ……)」師匠「…いつもの事じゃ(※悟り)。」
…鬼滅原作で、忍鬼を実装して欲しかったのにな(※…鬼いちゃんは、忍っぽいだけで派手柱一家みたいな元専業とは違うし)。
…基地ガイにしろ、決闘者(デュエリスト)にしろ、ああ言う有能な人材を鬼にして行くと、高ランク上弦達みたいに、鬼である事に耐えられずに、最期の最後に、『自決(※謎の自害)』を選ぶかもねぇ…(※…そうなれば、もう、ドプケラのような生物と機械の融合体みたいに、鬼と機械の混合物作るしか無ぇ!)。
…FEのジェネラル(※…日光にも耐える特殊な西洋騎士鎧)みたいな重装騎士鬼が出て来たら、鬼殺隊は如何すんの?(※世界観の飛躍)。
…実力的にも、百年以上は軽く持つ上弦を少しずつ丁寧に『建造(大型艦建造扱い)』して行くより、下弦クラスを大量増産した方が良かったのではないか?(※戦艦大和を建造する余裕があったら、陽炎型駆逐艦をあと20隻作れ!並のアレ)。
Q.頭無惨「…出来るなら、上弦並の鬼を量産したいのだが…(※アメリカ帝国感覚で)、」A.…戦車(タンク)とか潜水艦とか空母みたいな役割を持った、新しい種類の鬼を作ればええんや!(※英国面と言う名の日本面)。
…欧米諸国にとって、艦種の起源を語る上で忌まわしい艦船一覧 若宮(※世界初の水上機母艦かでよく議論)鳳翔(※世界初の設計空母)あきつ丸&神州丸(※両船とも世界初の強襲揚陸艦)
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canyahh · 5 years ago
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2019年振り返り「旅・地図・お笑い」
環境が変わって今までにないストレスがかかる中、より自分の好ましいかたちを選び取って遊んだり発散したりするようになった一年。特に象徴的だったのは「旅・地図・お笑い」。だけどそれら問わずいろんなところに行ったり遊んだりしたので残せるだけ残す。へただけど残す。それなりにお金かかってるし
1 旅・遠出
1月12日・13日
鬼怒川温泉旅。浅草から向かうので、1日目は花やしきに立ち寄り。60歳を超える大御所ジェットコースター(トリックで矢部が乗ってたやつ!)に乗った。最初ののぼりでガッタガタ揺れて怖かったし、クッションが効いていないうえにフィット感もない直角木製イスが痛かった。おもしろかったけど。プリクラ撮ったり占いしてもらったりもした。
鬼怒川で泊まった宿は卓球台があった。愛ちゃんを思い浮かべながら、テンポよく打つテンポ卓球を心がけたらそれだけで全員むちゃくちゃうまいっぽくなった。
翌日は日光江戸村に。たぶん小学校の修学旅行ぶり。にゃんまげと写真撮った!
4月��4日
九十九里浜ドライブ
首都高使わなくても行きやすいところで場所選定。
「蝉の声を聞くたびに目に浮かぶ九十九里浜」だし、一度は行っておくか!と九十九里浜に決定。道の駅には木村さんの写真があった。
オンシーズンじゃないからか、浜は広く静か。波打ち際で乗馬する人たちがいた。きもちよさそうだった。
6月1日
昨日のつよぽん舞台が夜公演だったため京都泊し観光。宿はsakuraテラスみたいな名前のところ。おしゃれで海外の人が多い宿だった。唯一行きたかった水族館は去年のごろさん舞台の際に訪問済みだったので、観光ルートはひたすら母にお任せ。銀閣寺、哲学の道など。天気よく、暑すぎず混みすぎず、観光しやすかった。葬式やら舞台やら用事があり、なんだかんだここ3年毎年母と京都に訪れている。しかも気づけばちょっとずつ違うエリアを観光できている。自分には京都熱ないのに、不思議なも���で。
お盆
青森。ソウルフード中みそを食べる時間がない悲劇。泣く泣く土産コーナーで中みそスープと麺を買った。買って正解。あまじょっぱい味噌らーめん、たまらん!これ書きながら食べたくなり通販があるか調べたけど、ない…現地に赴くか親戚に送ってもらうしか。
帰りは普通車空いておらず。親に大甘えし、はやぶさグリーン車初体験。この広々した座席で飛行機に乗れたら苦じゃないだろうなと思った。
ちょうど香港デモが激化し空港でもいろいろあったころ。無事旅行できるのかと気を揉んでいた。
8月17日
友人と街ブラ。
午前新宿集合で、地図を広げて場所会議。行ったことない場所かつ気になる名前で千鳥町へ行くことに。駅出てすぐにあった居酒屋「浮かれ海老」が千鳥のネタに出てくる名前みたいでなんともミラクルだった。お金持ちの家が並ぶ道を通り、ホームセンターで涼んだ。そこから蒲田に移動し、昼飲み。たのしかった。
こんな感じでゆるくルールを決めて、何かの企画っぽく遊ぶのがたのしい。
8月26日〜9月4日
こといちイベント。香港経由でスペイン!9泊11日。大学の卒業旅行以来の長旅。
(このころには香港の空港内は落ち着いていた。キャセイは快適で、空港飯もおいしかったので、いつか香港に行きたい)
ダン・ブラウン『オリジン』の舞台がビルバオとバルセロナだったのと、大学の卒業旅行で行ったバルセロナの「モンジュイック」に再訪したいと思ってたのとで、行くことにした。本当は18年に行くつもりだったけど、しんごちゃんパリ個展ツアーを優先し、1年越し。
マドリードで美術館めぐり、ビルバオ(から足を伸ばしてサンフアンデガステルガチェ、ゲルニカ、ベルメオ)、バルセロナ。のんびり過ごそうと思ったものの、どうせ行くならと貧乏性がでて、なかなかの詰め込み周遊旅だった。
トラブルに遭わないよう気を張っているし、疲れるとき多々。
むしろ人と行った方がたのしい瞬間さえある。バルで地元の人が友人や家族とわいわいやっている光景を見ると、わたしも友人と飲みたくなった。グッゲンハイム美術館は現代アートなうえ日本語ガイドがなかったので理解が難しく、せめて友人と大喜利しながらまわりたいと思った。
でも行きたい場所には行きたい。それのみ。事前にむちゃくちゃリサーチしながら、びびりながらのかっこよくない旅だけど、それでも行きたい。
スペイン語、NHKラジオで勉強したな。2ヶ月で飽きたけど。それに結局現地ではHola!以外ほぼ使わなかった。とはいえ少しでも単語の意味を知っておいたり、発音のしかたを知って発語を可能にしておくことは、何も知らないより心強く感じた。
今後も海外に行くであろうと踏み、持ち物はエクセルでリストアップした。アップデートして今後さらに旅がしやすくなればと思う。
10月5日
とうとう自然の中に身を置きたいお年頃になり、比較的近い奥多摩へ。森林浴専用・1時間程度で歩けるお手軽なハイキングロードを散策。休憩できる椅子がたくさんで、ビーチにあるような長椅子もあった。森林に寝転ぶ贅沢ったらなかった。行ったのは台風の1週間前。今はどうなっているだろう…
10月22日
千鳥の大漫才のため仙台前乗り。恐ろしくお金ないのでバス。スペインで8時間バス(トイレ休憩1回)を乗り切ったのでいけると踏んだ。都内で他の車にぶつけられ、1時間半足止めくらったのは斬新だった。
この日は雨。宿で読書してのんびりした。晩は凪待ちでしんごちゃんの彼女の娘役の子がレコメンドしてたお店で、牛タンのたたきを食らった
10月23日
お目当ての法華クラブご当地朝食ビュッフェにありつく。朝から食い倒れ。
仙台水族館に足を運んでからのメインイベント千鳥の大漫才。
焼き鳥屋で時間を潰し、夜行バスで帰京。広めのシートでもきついもんはきつかった
2 地図関係
今年もたくさんハッピーにさせてもらった。たくさん味わった。ほんとうに望む食べ物は他にもあるけど、今確実に在るものをおいしく頂いた。ごちそうさまです。
2月18日
地図ファンミ@武蔵野の森
初めて行ったスマコンがMIJ@味スタ。いろいろあったのち、その隣に戻ってこれた感動。
お見送りはつよぽん。
3月10日
地図ファンミ@仙台ゼビオアリーナ
Bブロック。スマコン参戦史上最も近い席。つよぽんと一緒にスパイダースパイダーした気がする。しかもロトもだちCM撮影の回!ロトのカードを振る我ら親子の後ろ姿もばっちり映ってるはず。
お見送りはつよぽん。笑
3月18日・4月20日・5月19日・6月16日
BOUM!BOUM!BOUM! しんごちゃん個展
ひとりで行ったり、母や友人を連れだったり。日曜20時~の回にひっそり行くのは夜遊びしてる感じでよかった。
南青山やらパリやら、しんごちゃんの絵を見る機会はこれまでにもあったけど、こんなにも早く日本で大々的に個展が開かれたのはうれしかった。
4月15日・18日
LIFE!LIFE!LIFE! 舞台
ケラさん×ごろさん!同じ登場人物・シチュエーションなのに、少しやりとりが違うだけでガラッと結末が変わるおもしろさ。こういう話すき。
15日は2階のサイドの席で見づらかったけど、18日はなんと前から3列目くらい。しかも円形に作られた舞台の向かいには…つよぽん!
ごろさんがむちゃくちゃ近く、つよぽんも観ている!オンのSMAPとオフのSMAPを同時に堪能。一生に一度あるかないかのレア体験。鼻をこすってたな。18日の公演に連れて行ってくれたスマ友さんには感謝だし、思えばつよぽん運強めの今年。
5月31日
家族のはなしpart1。舞台。コメディと感動ものの二本立て。たいがいつよぽん舞台は難解だけど、これはシンプルにたのしめた。
6月28日
凪待ち 映画
↑だけ手帳に書いてたけど思えば半世界とまく子も見た…
半世界がいちばん好き。人生悲喜こもごもドラマ。最初に見たときはラストの衝撃がすごかった。生々しくて。号泣した。
9月15日
氣志團万博。フェス苦手意識あったけど、3人が出るなら!!と、友人を誘い参戦。初野外フェス。行って良かったー。
始まるまで皆さまに受け入れられるかすごく勝手に不安だったけど、いざ登場するとファンじゃない方にもモテモテで、 その中で輝く3人がうれしかった。後ろ向きでせり上がってくるしんごちゃん、ぶちくそかっこよかった。友人3人中ふたりはあんま見てなかったみたいだけど。拝めよSMAPをー!と思ったけどそのときはぐっとこらえた。笑
自分のパートじゃないときのごろさんをガン見して手を振って、リアクションをもらった(気がするあるあるでもたぶんそうだよ)。
金爆や氣志團もたのしかった。やっぱりちょとコミカルさのある人たちがすきなんだな、と思う。アルバム聴くようになったし、金爆は無人島ライブも見た。笑 コミカルだし、ファン思いな人たちをまた見つけた。収穫。
9月19日
FREETIME SHOWTIME 舞台
これからもコンスタントに見続けたい、軽やかで華やかなミュージカル。見た後は心が明るくなる。
ごろさんのチャーミングさ、弦楽器のように伸びやかで甘く深みのある声を堪能。
ほんとはお酒片手にもっとほわんとした気分で見たい!
3 お笑い
テレビで楽しむのがほとんどだったけど、お笑いも生で見たれ!と思うように。笑顔にしてくれるのはもちろん、腹筋を刺激し、ときには涙腺も崩壊させるお笑いの強さに助けられた。テレビも生も通してわたしのMVPは千鳥。レギュラー番組は東京のも地方のもほぼ見た。芸人だけど、もはやテレビスター。芸も愛嬌も推せる存在。
8月1日
吉本@荻窪公会堂
初ナマ千鳥。その他の芸人さんも豪華。ちょうど吉本がやばいときで、千鳥もネタにしてた。わらいつかれた記憶
8月3日
流れ星ライブ@山野ホール
なんだかんだ昔からすきだった流れ星。
ド頭からちゅうえいのギャグギャグディスコで盛り上がった。
8月22日
EMPTY STAGE①
若手中堅入り混じりの即興コントショーの合間に、人気度知名度高めの芸人がワンマントークをするイベント。
この回のトークは秋山先生。彼ならではで、キャラに扮して登場してもらう流れに。登場のギリ前にお客さんから名前(みゆき)と職業(シェフ)を指定され出て来た秋山先生は…舞台裏にあったと思われる画用紙を筒型にしてシェフ帽のように頭に乗せて登場。まさかそこまでしてくれると思わなかったのでむちゃくちゃ驚いたし、もちろん爆笑した。そこからのなりきりトークやマジ歌もさらにおもしろすぎて号泣した。目に涙がにじむ程度でなく、涙がぼろぼろこぼれた。憑依芸&お笑いクリエーターぶり、さすがです。
あといろはに千鳥で見ていた押見さんがナマで見れたのもじみに感動。笑
8月24日
EMPTY STAGE②
どうしても大悟のトークを見に行きたくて、追加でチケット購入。
いろんな話が聞けて満足。いくつか知ってる話もあって、すげえ追ってるなわたし…と引いた。
9月29日
岡村ANN歌謡祭
ラジオきいたことなかったけど、おもしろ×歌の祭典がだいすきなのと、秋山先生の歌唱をききたくて友人と参戦。
爆笑&豪華&さいこうだった。スカパラ、五木ひろしのTRY ME、などなど
初ナマ岡村さん。わたしの元祖お笑いヒーロー。学生時代にめちゃイケの話をして笑ったり、一緒にお台場冒険王行った(ちなみにちょうど27時間テレビの日。フジテレビ内の大画面で中居くんが浴衣チャリに絡ませたところとか見ていた)友人と見に行ったのは個人的に胸熱だった
10月23日
千鳥の大漫才@仙台。ナマ単独感動。大悟空にとだもち玉(紙風船)を投げるのたのしかった。そしてわたしたちはとだもちでありアルバイターになった。ネタバレしたくてしょうがなかった。
11月21日
ナイツ独演会ディレイビューイング
薬物ニュース中毒なはなわさんわらった。ネタのバリエーションが豊か!土屋さんが歌うジッタリンジンのプレゼントに合わせてはなわさんがツッコミを入れるネタは涙を流してわらった。
11月28日
千鳥の大漫才千秋楽ライブビューイング
母も連れ。ライビュの方が見やすいからなのかなんなのか、2回目の方が笑える気がする不思議。スルメ漫才なのかな。繰り返し見ると面白さが増すような。落語みたいな?見たことないけど。太いネタの軸にふたりの豊かなリアクションが光るというかなんというか
4 その他エンタメ
2月8日
下北沢で佐藤健寿・鏡リュウジトークショー
奇界遺産×占い。
6月15日・24日
エンドゲーム見た。
MCUとの出会いも今年の収穫。約3週間でインフィニティウォーまで見て、キャプテンマーベルはレンタル待ちでスキップし、エンドゲーム。
REDとかキングスマンとかややB級めいたのが好みだったけど、なんか結局はまった。
史上最大の全員集合はあとちょっとで笑いそうなくらい壮大すぎた。ノブならこんなときどんなコメントするんだろう…とノブの副音声を欲した。
6月23日
キネマと恋人 千秋楽
初演を逃し、ずっと見たいと思っていた名作!舞台の妻夫木くん、だいすき。
6月29日
海獣の子供、スパイダーマンファーフロムホーム両方見。
前者はごろさん目当てで。むずかしかった!後者は期待を裏切らずおもしろかった。トムホかわいすぎる
7月7日
安藤裕子@Zepp Divercity Tokyo
甘くまろやかだけど力強い、琥珀色の声は年一ナマで聴かないと気が済まない。
11月26日
Q。野田地図!むずかしいようなシンプルなような。おもしろかった
5 食・イベント
食べたいものは、食べたい人と行く。というのをちゃんと実行するようになった一年。
4月6日
ワイン検定ブロンズクラス合格
年頭にワイン一年生を読んで興味を持ったのが受けるきっかけ。
検定後にいろんなワインを飲みながら合うお料理をいただけたのがよかった。
あまりもう覚えてないし上級の検定も受けなかったけど、いまでもたまに飲むし、飲みきれなかったワインで肉や野菜を煮込むたのしさおいしさに出会った。
5月19日
沖縄フェス@代々木公園
今年唯一の沖縄。心のふるさとなのには変わりないが、ここ最近はもーっと遠くに行かないと物足りなくなっている。逃避距離のびがち。首里城の件はいまだ様子見。どこにお金を落とせば良いか…
7月19日
ラム@歌舞伎町
羊のいろんな部位を食べた!店はザ・歌舞伎町の狭いお店だったから、次はもっとガチ店行ってみたい。
7月20日
離島キッチン
タモリ倶楽部の千鳥ゲスト回で登場したお店。ロケ地行きたい半分、メニュー食べたい半分。微妙にお高めなので足繁く、は難しいけど、物珍しくおいしかった。
7月27日
隅田川花火。ここ数年お招きいただいて、友人の会社のビル屋上から眺める会に参加している。今年は雨降らず!よかった。
12月28日
しもつけ@学芸大学。これまた千鳥の番組(ロコスタ)に出てきた水炊きお店。濃厚鶏スープが好物なのと、千鳥とゲストのずん飯尾さんのコメントでおいしそうすぎて、行った。
たしかにスープはカルボじゃった。おかみさんも親切で感じがいい。売れていない時代の飯尾さんに安い金額で焼き鳥とかがんがん振舞ってたエピソードも納得だった。
あんこう、うに、猪…食べたい鍋が他にもあって、来年頭に制覇予定。
6 その他
異動が大きなできごと。
今の所属の人とも前の所属の人とも飲みの機会が増えたのがよかった。
仕事環境についてはいまだにアレルギーがとまらないけど。
爪!
クリムト展きっかけでネイルを何回かやった。
今年やってもらったお店と出会って、ネイルはギャルのものだけではないんだなと知った。
担当さんもスマオタだったのミラクル。初回の帰りはマルニレセプの横通ってさらにミラクル。だった。しんごちゃん見かけなかったけど。
12月27日
ハウスオブデッド5全クリ。
今年から会社の人とゾンビゲーにはまった。
叫ぶし打つし、ときに集中するし、むちゃくちゃストレス解消になる!
「 急所の頭ばかりを狙うのでなく、敵によってはボディー打ってからひるんだところを頭狙うのがいいのでは」とか、ゲームを進めながら技術が身についていくのがたのしかった。
ノーマルモードでのクリアだったので次はいっこ難しいモードでのクリアが目標。
あとは自宅で配信で映画をばかすか見た。
アクションサスペンスコメディ子供向け…に食い込むブルージェイズ。
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