#透け感ニット
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◇sarah pacini(サラ パチーニ)◇カーディガンが入荷しました。 定価:93,500円(税込) 弊社通販サイト商品ページ⇒http://www.gallery-jpg.com/item/404-116-106/ SPRING&SUMMER MADE IN ITALY 素材:レーヨン56%、ポリエステル24%、コットン11%、ナイロン9% カラー:レッド×パッションピンク サイズ:00 総丈約50.5cm、肩幅約75cm、袖丈約41cm、バスト約138cm、ウエスト約136cm (平置きの状態で測っています。) ボーダーにイレギュラーな透かしニットを組み合わせた特徴的なジップカーディガン。 ゆとりのある身頃に、ドロップショルダー、リブ仕立ての袖。 フロントはダブルファスナーで、お好きな開閉位置で留める事により、カーディガンに動きが出ます。 カーディガンとブルゾンの中間の様な羽織です。 熟練の職人技術の高さを感じるお洒落なカーディガン。 ※ご覧頂いている媒体により、色の見え方が多少変わる���合がございます。 ※店頭でも同商品を販売しておりますので、通販サイトの在庫反映が遅れる場合があり商品をご用意出来ない場合がございます。予めご了承頂きますようお願い致します。 ▼▼チャンネル登録はこちら▼▼
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梢ちゃん、初めてのイリュージョン
1. 大阪から東京へ引っ越して、あっという間に1学期が過ぎた。 新しい学校で仲良しの友達もできたし、まあどんな環境にもすぐに適応するのがウチの強みやな。 弟の湊(みなと)は転校先の小学校に慣れなくてちょっと苦労している感じ。 それで母ちゃんが新聞の折り込みチラシで見つけた小学生向けの造形美術教室へ行ってみたらどうか、と提案してきた。 湊はウチと違(ちご)て繊細やもんね。 ゾーケイとかビジュツとか、そういうんは向いてると思う。
母ちゃんは教室へ電話を掛けて見学の予約をした。 土曜日午後のクラス。 「梢(こずえ)も一緒に来て」 「えぇー、ウチも?」 「湊は小2やし一人で行かされへんでしょ? いつもママが付き添えるとは限らへんし、そのときはあんたが連れてくの」 「あーん、貴重な週末やのに。母ちゃんのいけずー」 「そろそろ『お母さん』かせめて『ママ』って呼んでくれへん? いつも成○石井で母ちゃんって大声で叫ばれるの恥ずかしいんやけど」 「『おかん』って言われるよりええやろ? それに高級スーパーやゆうて恥ずかしがるんは田舎モンやで。だいたい成○石井くらいアベノ橋にもあったやんか」 「あ、そうか」 「分かったらよろしい、母ちゃん」 「そうやって親を煙に巻くの止めなさい」
2. そんな訳で3人で見学に来た造形美術教室。 三田さんというおばちゃんの先生が教えていた。 生徒は10人ほどで、それに保護者のパパとママが何人か来ている。 この日はカラーキャンドルを作っていた。 使い古しのろうそくとクレヨンを削って湯せんにかける。 何色か溶かして好きな順番で型に流し込めばカラフルなキャンドルが出来上がる。
「桧垣湊くんね? よかったら一緒に作らない?」 先生に誘われて湊は頷いた。 「あのっ、ウチもやらせてもらっていいですか!」 「こら梢!」 母ちゃんが止めようとしたけど、先生は笑って許してくれた。 「湊くんのお姉さんね? もちろんどうぞ」 「桧垣梢ですっ。中学2年です! ヨロシクお願いします!!」 だってキャンドル作り、すごい面白そうなんやもん。
「うわぁー、綺麗やん!」 どや、この色のチョイスはなかなかのもんやろ? 「水色を入れたいの? ええで、お姉ちゃんが一緒に削ったげる」 クレヨンを削るのを手伝ってあげた。この教室、こんな小っちゃい子にもナイフ使わせるんか。 「ボク! そこ指入れたらあかんっ。熱いでぇ~!」 湯せんの中に指を入れかけた男の子を止めた。ホットプレートの扱いも注意させんとあかんなぁ。
気が付けばウチは子供たちの輪の中にいてあれやこれや世話をしていた。 先生は後ろに立って笑っていた。
3. 「この娘が一番楽しんだようで申し訳ありません」 他の生徒さんたちが帰った後、母ちゃんが謝った。 ま、ウチを連れてきたらこうなるのを予想せんかった母ちゃんのミスやな。 「いいんですよ。よかったらこれからも毎週来てくれたら助かるな、梢ちゃん」 「ええんですか?」 「子供、好きでしょ?」 「ハイッ、好きです! ・・母ちゃん、ウチの分の月謝もお願い」 「あのねぇ」 「月謝なんて要らないわ。むしろお給料払わないといけないくらいよ」 「えぇ! お給料もらえるんですか!」 「な訳ないやろ」 母ちゃんがウチの頭を小突いた。
「ところで、」 母ちゃんは先生に向かって聞いた。 「三田、静子先生ですよね?」 「はい」 「覚えてませんか? 30年以上前ですけど京都の中学校で」 「京都? 確かに昔��京都で教師をしていましたが」 「私、美術部でお世話になった鈴木です」 鈴木っちゅうんは母ちゃんの旧姓やな。
「・・鈴木純生(すみお)さん? あの、捻挫して松葉杖の」 「はい!」 「きゃあ~っ」「きゃあ~っ」 母ちゃんと三田先生は両手を握り合った。 それからハグして、その場で跳ねながら一回転する。よお息が合うもんやと感心した。
「チラシでお名前見て、もしかしたら思ってたんです」 「懐かしいわ!」 「よかったら、あらためて昔のお話させてください」 「そうね、そうしましょう!」
・・後ろのドアが開く気配がした。 「先生、これも倉庫に置かせてもらっていいですか」 振り返ると背の高いお兄さんが立っていた。 その後ろには可愛いお姉さんもいる。 お兄さんは大きな丸いモンを抱えていた。 イケてない兄ちゃんやな。この、もさぁっとした感じ。 ウチの見立てやと30は超えとるな。もちろん彼女いない歴イコール年齢や。 それと比べてお姉さんはずっと若くてキュート。きっとピチピチの女子高生。
「ああ、まだ生徒さんがいましたね。出直します」 「いいのよ。もう済んでるから。・・それで何を置きたいの?」 「このボールです」お姉さんが答えた。 「くす玉なんだって」 「正確には人間くす玉です」 人間くす玉って、いきなり謎のワード。
「くす玉っ!?」 素っ頓狂な声を上げたのは母ちゃんだった。 「まさかそれ、S型の人間くす玉・・」 「よく分かりますね」 お兄さんが言った。 「あなた何者ですか?」
母ちゃんは両手で胸を押さえて深呼吸して、それから一人で叫んだ。 「きゃあああ~!!」 さっき三田先生とシンクロして叫んだときよりずっと大きな声だった。 皆が驚いて見守る中、母ちゃんだけが絶叫しながらぴょんぴょん飛び跳ねていた。 46歳の母ちゃんが急に若返ってハタチになったみたいに見えた。
4. 次の土曜日の教室。 ウチは一人で湊を連れて来た。 母ちゃんは前の晩からどこかへ出かけ、朝になって上機嫌で帰って来てグーグー寝ている。 ええ歳の主婦がそないな夜遊びしてええんか? 父ちゃんは笑ってたから許してるんやろうけど。
今日の造形美術教室の題材は千切り絵だった。 いろいろな色の和紙をハサミを使わずに裂き、糊で貼って綺麗な絵にする。 子供たちは一生懸命。ウチも一緒に絵を作る。 やっぱり楽しい。 ウチには造形美術の才能があるんやないか。
「みんなーっ、クッキーだよ! あたしの手作り!!」 れいらさんがお菓子を持ってきてくれた。 玻名城(はなしろ)れいらさんは先週出会ったあの高校生だった。 造形美術教室の卒業生で、ときどき子供たちに差し入れしてくれる優しいお姉さん。
「イッくんは二��酔いらしいです」 「男のくせに駄目ねぇ」 れいらさんが報告して三田先生が笑った。 イッくんとはあのお兄さんのことで、本名はえーっと、酒井功(さかいいさお)さんやったな。 れいらさんと同じく造形美術教室のOBで今もいろいろお手伝いしてくれているらしい。
「いったい何人で飲んだんですか? 先生」 「5人ね。イッくんと桧垣純生さんと私。それに桧垣さんの知り合いっていうモデル事務所の社長さんと、京都から来たイベント会社の社長さん。イッくん以外は全員女性よ」 「えっ、ウチの母ちゃんも一緒やったんですか?」 「そうよ。昔のお話が沢山できて楽しかったわ」 「社長するような人と母ちゃんが知り合いとか、知らなかったです」 「面白い人たちだったわ。皆さんお酒もぐいぐい飲むし、盛り上がっちゃった」 「先生もぐいぐい飲んだんでしょ?」 「おほほほ」 「イッくん可哀想。おばさんたちに飲まされて」 「んま、れいらちゃんったら失礼なこと言うわねー」 「ウチにも分かります。30過ぎのおじさんでも、おばちゃんたちから見たら若い男の子ですもんね。そら可愛がられますわ」 「梢ちゃんまだ中学生でしょ? 何でそんなことが分かるの?」 「えへへ、そうゆうんは得意なんです」 「でも30は可哀想よ。彼25歳だもの」 「うわぁ、ホンマですか~! ウチが言うたってチクらんといてくださいっ」 「あはは」「きゃはは」
5. 家に帰って、ウチは母ちゃんから若い頃の話を聞いた。 母ちゃんは京都の会社でイベントの司会やイリュージョンのアシスタントをしていた。 イリュージョンって、あのマジックのイリュージョンなのか。 二十歳のときの写真と言って見せてくれたのは、チャイナ服の母ちゃんが透明な箱の中に出現したところだった。 腰まで割れたスリットから生足出して、きらきら輝く笑顔で手を振っている母ちゃん。 今の母ちゃんと同じ人とは信じられないくらいに綺麗だった。
謎の『人間くす玉』についても教えてもらった。 人間くす玉は同じ会社のアトラクションで、中から女の子が飛び出すくす玉なんだって。 先週イッくんが抱えていたのは一番小さなサイズのくす玉。 「彼がクレクレしたから無料であげたって社長が言ってたわ。意味分からへんよね」 ウチにも意味が分かりません。
夜、れいらさんから LIME のメッセージが届いた。 『明日イッくん家に行くの。梢ちゃんも一緒にどう?』 『行きます!』 『イリュージョンを見せてくれるんだって』 またイリュージョン!? 後にして思えば、それはウチが新しい世界に足を踏み入れるお誘いだった。
6. イッくんのマンション。 「いらっしゃいませ!」 ドアを開けて迎えてくれたのは綺麗な女の人だった。 「あなたが梢ちゃん? 酒井多華乃(たかの)です。よろしくね」 「多華乃さんはイッくんの奥さんだよ。先月結婚したばかり!」 ほぇ~。ばりばりの新婚さんやないですか。 多華乃さんは七分丈スパッツの上にニットのサマーセーターを着ていた。セーターの襟ぐりが大きくて谷間がちらちら。 こんなセクシーな奥様がいるやなんて、この間は「彼女いない歴イコール年齢」とか思てゴメンナサイ!
リビングに案内してもらうとイッくんが待っていた。 ちゃんとお話しするのはこれが初めてだった。 「お招きありがとうごさいます! ・・あの、ウチも『イッくん』って呼ばせてもらってええですか?」 「いいけど?」 「実はどう呼ぶか寝ないで考えました。『イッくん』はちょっとナレナレしい、『イサオさん』はヨソヨソしい、そやかゆうて『イッさん』やと大阪のおっちゃんみたいで」 多華乃さんがぷっと笑う。 「なんでやっぱり、れいらさんと同じ『イッくん』で行かせてください!」 「梢ちゃんって面白いね」 よっしゃ、ウケてくれた! ウチは心の中でガッツポーズをする。
「イッくん、二日酔いは治った?」 れいらさんに聞かれてイッくんは頭をかいた。 「ああ、酷い目にあったけど、タカノがいてくれたから・・」 「熱いねーっ」 大喜びで冷やかすれいらさん。 いつものウチなら一緒に囃し立てるとこやけど、さすがに初対面で遠慮したのは我ながらエライと思う。
「・・んじゃ、さっそくやろうか」 「イリュージョン!?」 「うん、新作だよ。この場所に招かれたゲストだけが見れる限定イリュージョン。そして記念すべき最初のゲストが君たちだよ」 ぱちぱちぱち。れいらさんが拍手した。 今度はウチも一緒に思いきり手を叩いた。
7. 小さなテーブルを挟んで4人がソファに座った。 手前のソファにウチとれいらさん。 向かい側にイッくんと多華乃さん。 こちらから見て向かって左にイッくん、右に多華乃さんが座っている。
イッくんは多華乃さんの腰に左手を回すと、ぐいっと引き寄せた。 多華乃さんがイッくんに密着する。 ニットの襟がでろんと伸びて白い肩が出た。その肩にブラ紐はなかった。 あの、それはお客さんが男性のときに目を惑わすための演出ですか。 女でもドキっとするんですけど。
「これはサテンの袋。長さ2メートルあるのでうちの妻が全部入ります」 イッくんは多華乃さんを左手で抱いたまま、床の袋を右手で拾い上げた。 紫色でつるつるした光沢のある袋だった。 それを多華乃さんの頭から被せる。もぞもぞと右手だけで身体全体を覆ってゆく。 ・・そやから、わざわざ密着してそういう作業をするのは何でですか。 すごくエッチに見えるやないですか。
足先まで袋を被せた。 「足あげて」 多華乃さんの膝がぴょんと伸びて、目の前に袋の先が突き出された。 「れいらちゃん、袋の口をくくってくれる」 「これでいい?」 れいらさんはサテン袋の口を絞って結んだ。
「ありがとう」 相変わらずイッくんは袋に入った多華乃さんを左手で抱いたままだった。 つるつるしたサテンの袋を右手で撫でる。 多華乃さんのボディラインがはっきり分かった。 膝、腰、頭。 うわ、そこは多華乃さんの胸。 いくら奥さんやからゆうて、人前でそないに揉みしだいたらアカンでしょ。
「次はこのシュラフ(寝袋)。梢ちゃん��シュラフって知ってる?」 「ええっとキャンプとかで使うモンですよね」 「そう、携帯用の寝具だね。綿が入ってて暖かいんだ。・・これを被せるから手伝ってくれるかい?」 イッくんに指示されてシュラフを今度は多華乃さんの足の方から被せた。 腰の下を通すとき、イッくんは左手に抱いた多華乃さんを持ち上げて通し易くしてくれた。 頭まで被せ終えると、脇のファスナーを上まで閉めた。
「こっちは縄で縛るよ。・・ん? どこかな」 右手で足元をまさぐった。 「れいらちゃん、そっちに紙袋が置いてない?」 「ええっと・・、あった!」 ウチとれいらさんが座るソファの後ろに紙袋があった。 「そこに縄が入ってるから、それでここを縛って。できるだけきつく」 れいらさんはイッくんのソファの後ろに回り、言われた通りにシュラフの口に縄を巻いて縛った。
「二人ともご苦労様でした。後は座って見てね」 ソファに座ったイッくん。 ウチとれいらさんはその反対側に座っている。 イッくんの左手はシュラフ(の中の多華乃さんの腰)を抱いたまま。
「いま、タカノは二重の袋の中。暖かい、というより暑いだろうね。呼吸するのも辛いかもしれない」 右手でシュラフを押さえた。多華乃さんのちょうど顔にあたる部分。 「この中で美女が苦しい思いをしていると考えたら、・・ちょっと興奮するよね」 「イッくん! そういうフェチな妄想してる場合じゃないでしょ! 梢ちゃんも見てるのに」 「え、ウチ? 何のことですか?」 分からないふりをしたけど、二人の会話は何となく理解できた。 じっと我慢してる多華乃さん。たぶん本当に苦しい。 そんな多華乃さんを抱きながら「興奮する」と言ったイッくん。ドSやんか。
「ごめんごめん。イリュージョンに戻ろう」 イッくんは右手でシュラフの口を縛る縄を掴んだ。 「いくよ。・・それ!!」 手前に引いた。 シュラフは腰の位置で二つに折れ曲がった。 「もう一回!」 すぐにシュラフの足先を掴んで持ち上げた。 二つ折りのシュラフが四つ折りになった。
「え」「え」 ウチとれいらさんは揃って声を上げた。 「二人で上から押さえてくれるかい」 言われた通りシュラフを押さえると、空気がしゅうっと抜ける音がした。 シュラフは四つ折りのまま潰れて平らになってしまった。
「えーっ、どうして!?」 「多華乃さんは!?」 二人で騒いでいると多華乃さんの声がした。 「お疲れ様、お茶にしましょ♥」 リビングに隣り合ったキッチンに多華乃さんがいた。 紅茶とケーキを乗せたトレイを持って笑っている。 少しだけ乱れた髪。少しだけ紅潮した頬。 とても色っぽかった。
8. 「いったいどうなってるの!?」 「それは内緒。今のところお客さんが来た時に見せられるのはこのイリュージョンだけだからね」 イッくんはタネを教えてくれなかった。 「あんなにたくさんあったイリュージョンの機材はどうしたの?」 「ほとんど人にあげるか倉庫に入れちゃったんだ。これからまた新しいのを作るよ」 「新居に汚いものを置くなって、三田先生に言われたみたい。私は気にしないんだけどね」 多華乃さんが補足してくれた。 「まあ彼のアパートにいろいろ怪しいモノがあったのは確かね」 「怪しいモノはないだろ、タカノ」「うふふ」 「イッくんは���、何でも自分で作っちゃうんだよ。イリュージョンの道具から吊り床まで」 「スゴイですね! 吊り床って何ですか?」 「あ、ゴホンごほんっ」「・・ちょっと早いかな? 梢ちゃんには」 「???」
いろいろ話をしてイッくんと多華乃さんのことを教えてもらった。 二人は同じ大学で知り合って、一緒にイリュージョン同好会を設立した。勤めるようになってからも仲間と活動を続けている。 マジックの競技会にオリジナルのイリュージョンを出して賞を獲ったこともある。 たまに造形美術教室の子供たちにもイリュージョンを見せてくれているんだって。
「最近はれいらちゃんも参加してくれてるんだ。梢ちゃんはイリュージョンをしてみたいって思わない?」 「やりたいです。ウチもあんなすごいイリュージョンができるようになりますか?」 「できるわよ。私も最初は何も知らなくて始めたんだもの」 「ならウチの親が許してくれたら。あ、日曜日しかダメですけど、いいですか?」 「ぜんぜん大丈夫」
「梢ちゃんを誘おうと思ったのは訳があるの」 れいらさんが説明してくれた。 「三田先生、10月に還暦を迎えるのよ」 「カンレキって?」 「60歳のことだよ」 「先生そんなお歳やったんですか」 「だからお誕生会を企画してるの。そこでイリュージョンも見せようって」 「ははぁ」 「いつもだったらイッくんが多華乃さんとやるんだけど、たまにはサプライズもいいでしょ?」 イッくんと多華乃さん、れいらさん。3人がウチを見て笑っている。 まさか。 「れいらちゃんがものすごく推すんだ。新しく来た梢ちゃんっていう中学生がとてもいい子だって」 「あのウチそんないい子では」 「僕も梢ちゃんと会って思ったよ。是非、誕生会のイリュージョンをやって欲しい。・・タカノはどう?」 「大賛成よ。私も梢ちゃんのことが大好きになっちゃった」 「決まりね。マジシャンはあたし、アシスタントは梢ちゃんだよ!」 れいらさんが宣言した。 どうやらウチはいつの間にかイリュージョンに出ることが決まっていたらしい。 母ちゃん、ウチ、母ちゃんと同じイリュージョンのアシスタントするんやで。怒らんといてな。
「実はこんなのを設計しているんだ」 イッくんはノートに描いた図面を見せてくれた。 スーツケース?の中に膝を曲げて入った女の人のシルエットが描かれていた。 「タカノ用に描いたんだけど、梢ちゃんなら問題ないはずだよ」 「もしかしてウチがこれに入るんですか?」 「そうだよ。それで外から剣を刺すんだ」 「えええ~っ!!」
9. 還暦祝いなんて勘弁してちょうだい。 はじめのうち三田先生はお誕生会を嫌がった。 それでも造形美術教室の卒業生がたくさん来る、保護者の皆さんもお金を出し合って準備してくれると聞いて抵抗を断念した。 「ありがとう! ・・でも赤いちゃんちゃんこなんて着せようとしたら、その場で逃亡するわよ」
母ちゃんはウチがイリュージョンするのを嫌がるどころか大喜びしてくれた。 「三田先生のお誕生日にイリュージョン? 素敵やないの!! それであんた衣装はどうするの?」 「んー、まだ何も決まってへん、と思う」 「マジシャン役はあの高校生の女の子ね? よーし、母ちゃんがまとめて面倒みたげる!!」 母ちゃんはイッくんの携帯の連絡先を聞いていたらしい。 勝手に電話して衣装製作の了解を取り、るんるん楽しそうに準備を始めたのだった。
10. 「スーツケースが手に入ったんだ。サイズをチェックしたいから来てくれる」 次の週、連絡があってウチは一人でマンションへ来た。 イッくんと多華乃さんが迎えてくれた。
さっそくスーツケースを見せてもらう。 「メ○カリで買った中古品なんだ。これをイリュージョンに使う予定」 それは思ったより小さかった。 立てて置いたら腰くらいの高さしかない。 「入ってくれるかい。梢ちゃん」 「あ、はい」 いきなりですか。 ええですよ。そのつもりでスカートやのうてショートパンツ穿いてきましたし。
イッくんが広げたトランクの中にお尻をついた。 「両手は後ろに回してくれるかい」 「後ろですか?」 「そう。手錠掛けるつもりだから」 「てじょう?」 「うん、後ろ手錠。動けないように」 !!
「イサオ! イリュージョン初体験の女の子にそんなストレートな言い方はダメっ」 多華乃さんが叱ってくれた。 「梢ちゃんフリーズしてるじゃない。・・心配しないで、梢ちゃん。マジック用の手錠だから自分で外せるわ」 「身の危険を感じました。ウチは生還できるんでしょうか?」 「んー、大丈夫だと思うよ。しらんけど」 イッくんがのんびり答えた。 ウチの関西人アンテナが反応する。 「あ、今『しらんけど』言いました? ウチも使うチャンス伺ってたんですけど」 「一度言ってみたかったんだよ『しらんけど』。今の使い方でいい?」 「グッドです。イッくん大阪でやっていけますよ」 「ナニアホナコトイッテンネン」 今度は多華乃さんが言った。 「多華乃さん、それは東京のヒトがやると割とスベるんで止めた方がええです。あとイッテンネンやのうてユーテンネンです」 「難しいのねぇ」「ドンマイです」 「ねえ、そろそろ続きをやらない?」 「イッくん人のギャグには冷淡ですねー」 「うふふ。冷たいのも彼の魅力よ」 はいはい、ごちそう様です。
トランクの中で横になった。 身体を丸くして両手を後ろに回す。 「もっと顎を引いて頭を下げてくれる」 「はい」 「あぐらを組む感じで。もうちょっとお尻下げて。・・OK、そのポジションをよく覚えておいてね」 「了解っす」 外にはみ出した髪を多華乃さんが直してくれた。 「大丈夫だね。では蓋するよ」 カチャ。 トランクの蓋が閉じて真っ暗になった。 頭の後ろが押し付けられて痛かった。 ぎゅっと折りたたんだ膝と脛、足の甲も前に当たってキツイ。 狭いやん! 「起こすよ」 ぐらり。 お尻に体重が乗った。 すっと身体が沈んで後頭部に余裕ができた。 足は全然動かせないけれど、少しだけほっとした。
「肩を捩じって、片手ずつ前に出してみて」 ごそごそ。 あ、出せた。 「右手で左の壁、左手で右の壁。触れるでしょ?」 はい、触れます。 「あとはまた両手を背中に戻す」 ごそごそ。 戻せました! 「ここまでできたら問題ないよ。ちゃんと生還できるから安心して」 はい! 「何度も練習して慣れてね。出してって言ってくれたらすぐに開けるから」 分かりました!
11. 「・・梢ちゃーん、大丈夫?」 声が聞こえた。 この声は、れいらさん!? 「はー���、大丈夫ですぅ。れいらさんですかぁ?」 「そうだよー。もう15分くらい経ったっていうから開けるよー」 え? 15分も?
ぐらり。 ウチを閉じ込めていた空間が横向きになった。 カチャカチャ音がして蓋が開く。 イッくんと多華乃さん、それにれいらさんがウチを見下ろしていた。 あ、えーっと。 「じゃーんっ、たった今、囚われの美少女が救出されました!」 あかん、誰も笑てくれへん。 仕方ないので、自分で「えへへ」とごまかして起き上がった。
「大丈夫みたいだね。静かなままだから、ちょっと心配になって」 イッくんが言った。 「ぜんぜん大丈夫です。・・何か馴染んでしもて、ぼおっとしてただけです」 多華乃さんとれいらさんが安心したように微笑んだ。
本当は、女の子を閉じ込めるってこういうことなんかと考えてた。 ちょっとえっちな妄想もしてドキドキした。 でんもそんなん恥ずかしくて言われへんやんか。ウチ純真な中学生やのに。
「そういえばれいらさん、いつの間に来てたんですか?」 「遅れてごめんね。梢ちゃんのお母さんに衣装の採寸���てもらってたんだ」 「れいらさんちに行ってたんですか、ウチの母ちゃん」 それで朝からウキウキ出かけて行ったのか。 「面白いお母さんねぇ。あの人から梢ちゃんが生まれたのなら納得だわ」 「変な納得のしかた、せんといてください」 「そうだ梢ちゃんのお母さん、イリュージョンやってたって教えてくれたよ」 「え、そうなの!?」 多華乃さんが驚いた。 「らしいです。ウチも詳しくは知らんのですけど」 「むかし京都にいた頃、かなり本格的なイリュージョンをやってたらしいよ」 「なんでイサオが知ってるのよ」 「前に飲まされたときに聞いたんだ。・・あ、別にわざと教えなかったんじゃなくて、僕は余計なことは喋らないだけだよ」 「む」 多華乃さんはイッくんの首を肘で絞めて押さえ込むと、その耳の後ろをゲンコツでぐりぐりした。 「あれはスリーパーホールド。多華乃さんの得意技だよ」 れいらさんが教えてくれた。
その後イッくんがスーツケースイリュージョンの仕掛けを説明して、皆で進め方を相談した。 途中でれいらさんが「あたしもスーツケースに入りたい」と言い出して入ることになった。 「何時間でも閉じ込めていいよ」なんて言うもんやから「なら駅のコインロッカーにでも預けましょか」って返したら「うわーいっ!」と喜ばれてしまった。 多華乃さんまで「あらそれ素敵」なんて言う始末。 「手錠は?」「いいですねー」 「DID♥」「ですっ!」 もうやっとれんわ。 でも、これだけあけすけに話せるんは羨ましいな。 ウチもさっきスーツケースの中で興奮しましたって素直に告白したらよかったかな。
12. お誕生会前日の造形美術教室。 子供たちがみんなで飾り付けをしていた。
ウチは湊と一緒にケーキを作っている。 ケーキと言っても食べられない飾りのケーキだった。 ダンボールの大きな筒に模造紙を貼って、その上から色紙で作ったクリームやフルーツをつける。 「姉ちゃんっ。そこはローソクやんか」 「あ、ゴメン」 「ここのチョコプレートはボクがやる」 「ならまかせるで」 「うん」 造形美術教室に来るようになって湊はずいぶん積極的になったと思う。
立ち上がって周囲を見渡す。 手伝って欲しそうな子��・・おらへんな。 それなら部屋の隅に座り込んでちょっとひと息。 明日はいよいよイリュージョンの本番か。 昨夜見た夢を思い出した。
スーツケースに入っている夢だった。 何故か学校の制服を着ていて、後ろ手に手錠を掛けられていた。 この頃、何度も同じような夢を見る。 ウチはいつもスーツケースに閉じ込められていた。 ・・またか。 夢の中で考える。 ・・それやったら、楽しまな損。
イリュージョンと言われてスーツケースに入ったウチ。 そのままどこかへ運ばれる。 街の雑踏が聞こえる中をごろごろ転がって、静かな場所に置かれた。 コインロッカー!? スーツケースごと、コインロッカーに収納されたんか。 あの、このスーツケース、女の子が入ってるんですけど。
囚われのヒロイン。DID。 ずっと前からDIDの意味は知っていた。ウチはおませな少女なんや。 おませなウチは絶対絶命のピンチにも憧れる。 もう逃げられへん。どこかに売られてしまう。 そうや、可愛い女の子は拉致られて売られる運命にある。 諦めるってキモチ、ちょっとええと思う。
小さく折り畳んだ身体が動かせない。 もどかしい。もどかしくてウズウズする。 そやけど、このもどかしさに耐えるのが乙女の務めや。 身体じゅうが熱くなる。
「・・梢ちゃん!」 誰かに呼ばれて我に返った。 ウチの顔を覗き込んでいるのは、れいらさんだった。 「梢ちゃんがヒマそうにしてるのは珍しいね」 「ちょっと休憩中です。れいらさんはどうしはったんですか?」 「さっきね、衣装を試着してきたの」 「お~っ、どんなでしたか」 「セクシー! 自分でもびっくりしちゃった」 「母ちゃん、ウチの衣装よりもヤル気出してましたもん」 「恥ずかしいけど、あんな恰好めったにできないから頑張って着るよ。梢ちゃんの衣装は?」 「それは明日のお楽しみです。・・ええっと、あの、つかぬ事を伺いますが」 「はい?」
思い切って聞くことにした。
「れいらさん、こないだスーツケースに入ったでしょ? イッくんのところで」 「入ったねー」 「失礼なこと聞くって怒らんといてくださいね」 「うん、怒らない」 「れいらさんと多華乃さん、やっぱりマゾの人ですか?」 「へ!?」 「あのときのお二人、ドMトークで盛り上がってたやないですか。コインロッカーに預けてほしいとか手錠掛けられたいとか」 「そ、そんなこと口ばしったっけ」 れいらさんが顔を赤らめるのを見たのは初めてやないかな。 「『ICレコーダー梢ちゃん』の異名を持つウチですから間違いありません。あのトーク、なんぼかはノリで言わはった思うんですけど、羨ましかったです。あんな風に性癖を発散する女の人を見たのは初めてでしたから」 「中2のくせに性癖なんて言葉使うのね」 「ウチはおませな少女なんです」 「あははは」 豪快に笑われた。 「いいよ、教えてあげる。マジレスすると多華乃さんはドMだよ。自分でも公言してるわ。旦那様のイッくんはS」 「分かります分かります」 「あたしはMとS両方あるな。お相手によってどちらでも。・・あ、お相手って男性に限らないからね」 れいらさんはそう言ってウインクした。 「梢ちゃんはMだよね」 「あ、ウチはまだ・・」 「スーツケースに詰められて感じてるじゃない。もうみんな気付いてるわよ」 ぶわ。 冗談やなしに顔に火が点いた。
しばらくけらけら笑ってから、れいらさんは言った。 「それでいいんだよ! SとかMとか恥ずかしいことじゃないんだし」 「それやったらお願いがあるんですけど」 「何だって聞いたげるよ」 「これからはウチも多華乃さんとれいらさんのドMトークに参加していいですか? ウチもエロいこと言いたいです」 「そんなこと!? あはは、大歓迎!!」 「ありがとうございます。何かすっきりしました~」 「梢ちゃんて本当に面白くっていい子ねぇ。ますます好きになっちゃった。あたしが三田先生なら絶対にぶちゅ~ってしてるところね」 「ぶちゅう~!?」
13. 三田先生のお誕生会が始まった。 造形美術教室の生徒さん、保護者のパパとママたち、卒業生が何十人も集まっている。 イッくんと多華乃さん、それにウチの母ちゃんもちゃんと揃っていた。
司会のれいらさんが開会を宣言した。 続いてイッくんが卒業生代表として挨拶。・・その直後。 ぱーん! 正面にあったケーキからクラッカーが弾けて紙吹雪が舞った。 「三田先生っ。はっぴぃばーすでーぃ!!」 ケーキが上下に割れて、中から立ち上がったのはウチやった。 母ちゃんの作ってくれた白い衣装を着ていて、手には花束。 ケーキから出て花束を三田先生に渡した。、 子供たちは大喜び。他の人たちからも大きな拍手。
ウチが飛び出したのはケーキの形をしたびっくり箱。 その正体は前日に湊が作ったダンボール製のケーキだった。 これをイッくんがたった一晩で改造してくれた。 クラッカーを取り付けて紙吹雪が飛ぶようにした。 上下に分離できるようにして内部を補強し、小柄な女の子なら収まる空間を用意してくれた。 ホンマ、イッくんって何でもできるスーパーマン。
「ご苦労様!」 花束を渡して戻って来たウチをれいらさんが労ってくれた。 「ケーキの中でドキドキした?」 「はいっ。次にパーティするときは一緒にびっくり箱しましょ!」 「いいわね!」 ウチは皆が集まる前からケーキの中にずっと隠れていたのだった。
お誕生会はそれから子供たちが歌ったり踊ったり、造形美術教室の昔のビデオを上映したりして進行した。 そしてメインイベント。ウチとれいらさんのイリュージョンの時間になった。
14. れいらさんが衣装を着替えて出てきた。 「うわあ」「れいらちゃーん!!」 「すごーい!」「キレイ!!」 大人も子供もみんなびっくりしてるなぁ。 「みんなー! お姉ちゃんこれから頑張ってマジックするよー。立ち上がったりしないで見てねー」 「はーい!!」
れいらさんは真っ赤なボディスーツとその上に短い黒ジャケットを着ていた。 ボディスーツはハイレグで胸のカットも深い。 バニーガールみたいにも見えるし、白いブーツを履いているからレースクイーンのようにも見える。 エロくて恰好いい。 母ちゃんが「萌える~!!」と雄叫びを上げながら作ったコスチュームだけのことはある。執念がこもってるわ。 何人かのパパが見とれてしまってママから叱られているのもお約束。 さすがにこれを女子高生に着せて小学生の前に立たせるんはええ��かと心配やけど、三田先生が手を叩いて喜んでるから構へんのやろうね。
れいらさんが手招きした。さあ出番や。 「マジックをお手伝いしてくれる梢お姉さんです!」 「よろしくーっ」 ウチはスーツケースを引いて出て行く。 あの中古のスーツケースはイッくんが改造して外観が変わっていた。 正面と裏側に細長い穴が6つ。 これはサーベル(剣)を刺すための穴。 ギミックの都合でキャリーハンドルは上げたまま固定。
ウチはお客さんの方に背中を向けると両手を後ろで組んだ。 その手首にれいらさんが手錠を掛けた。 左右に引っ張って手錠が外れないことを示す。 それが済むと、れいらさんはスーツケースを倒して蓋を開いた。 スーツケースの中は仕切り類が全部外されていた。 代わりに蓋の裏に剣刺しのギミックがついて、少しだけ狭くなったけどウチが入るのには問題ない。
うちは靴を脱がせてもらって裸足になり、スーツケースの中に横になった。 膝を引き寄せて身体を丸くする。 簡単な所作やけど、一発で決まるように何回も練習したんやで。
れいらさんはスーツケースの蓋を閉じようとする。と、中身が大きすぎるのかなかなか閉まらない。 蓋にお尻を乗せて座って閉めた。パチンとロックを掛ける。 キャリーハンドルを両手で握り、重そうにスーツケースを立てた。
れいらさんが次に手に取ったのはサーベルだった。 これもイッくんの手作りで、長さ1メートルほど。 銀色のブレード(刃)と手元が束(つか)になっている。 れいらさんはブレードを指で撫でて痛そうな顔をした。 「怖い人は目をつぶってねー」 スーツケースの後ろに立ち、一番上の穴にサーベルの先端をあてがった。 何人かの子供が自分の手を目の前にかざした。
15. カチャリと音がしてスーツケースが閉ざされた。 ウチはもう外へ出られない。 ぐらり。 スーツケースが立てられて世界が90度回転した。 いよいよここから本番。 ウチはスーツケースの中で深呼吸する。 こんな姿勢やから本当の深呼吸は無理やけど、大切なんは気持ちやからね。
スーツケースの中で身体を捩じった。 背中で手錠を掛けられていた両手を前に回した。 そんなことができるのは、左右の手錠が分離できるからだった。 手錠の鎖は紐で繋がっているだけで、その紐はリールで伸びるようになっている。
前に出した右手で左の壁をまさぐり、そこに6個並ぶレバーを探し当てた。 蓋の裏にはサーベルの一部、ブレードの先端だけが隠されている。 レバーを動かすとスーツケースの蓋の穴からその先端が突き出る仕組みになっている。 一方、れいらさんが持つサーベルは、スーツケースの穴に押し込むとブレードが縮んで束の中に収まる仕掛けになっているのだった。
「・・スチール製のメジャーがあるだろう? あれと同じ構造だよ。ブレードは硬いように見えて実は巻き取られてるんだ」 「?」「?」「?」 ウチもれいらさんも、一緒に聞いていた多華乃さんも、イッくんの説明はさっぱり理解できなかったと思う。 理屈は分からんでも、効果は分かった。 後ろからサーベルを押し込むのに合わせてレバーを操作したら、お客さんにはサーベルがスーツケースを貫通したように見える。 大切なのは二つ。 二人のタイミングを合わせること、それから6個ある穴の順序を間違わんようにすること。 それさえ守ればバッチリのはずや。
れいらさんが最初の穴に1本目のサーベルを押し当てた。 コツン。 スーツケースの中に音が響く。 ウチは1秒待ってレバーを下げた。 これでサーベルの先端がにょっきり顔を出したはず。
2本目、3本目。 ウチは順番にレバーを操作した。 後で聞いたら子供たちとパパママたちはビックリしていたらしい。 ウチが本当に刺されたって思った子が多かったんやて! うわぁっ嬉しいぃ、って叫んでしもたよ。 4本目、5本目、6本目。 全部のサーベルがスーツケースを突き通った。 れいらさんはそのスーツケースをくるりと回してお客さんに全体を見せた。
今度は後半。サーベルを抜く演技になる。 レバーを逆の向きに動かせばブレードの先端が引っ込み、同時にれいらさんがサーベルを引き抜いたらええんやけど、実はこれはけっこう、ちゅうか、かなり難しい。 前半でサーベルを刺すときは、れいらさんがサーベルを押し当てる音を合図に、少し遅れてレバーを動かせばよかった。 「・・でも、抜くときに少し遅れるのは困るんだ。ちょっと考えたら判ると思うけど」 「?」「?」「?」 またしても女性3人はイッくんの説明を理解できなかった。 「後ろで引き抜いてるのに、前に出ている先端がそのまま残っているのは不自然だよ。あれ?って思われてしまう」 「そうか」 れいらさんが気付いた。 「前も後ろも同時じゃないといけないんですね」
イッくん細かい。でもその通りやな。 ウチとれいらさん、スーツケースの中と外でタイミングを完全に合わせないといけない。 何か合図が要る。でもどうやって? イッくんのアイデアは単純やった。 「それならお客さんに合図してもらおう 」
16. 子供たちに向かってれいらさんが呼びかけた。 「みんなー、梢お姉さんが穴だらけになっちゃいました! 助けてあげたいですか?」 「助けてあげたーい!」 「じゃあ、この剣を抜きまーす! 何本抜かなきゃいけないかしら?」 「ろっぽん!!」 「1本ずつ抜くから一緒に数えてくれるー?」 「はーいっ」「数えるー!」 「数え間違ったり、声が揃っていなかったりしたら、梢お姉さんは死んじゃうかもしれないよ?」 「だめー!」「やだあっ!!」 「じゃあ練習しよう! いい? せーのっ、いーち、にぃーい・・。ああぁっ、ダメダメ揃ってないっ。もう一回!」 全員が揃って1から6まで数えられるまで練習させた。 「いくよ? せーの!」 「いーっち!」 れいらさんがサーベルを引き抜くと同時にブレードの先端が引っ込んだ。 「にぃーい!」 子供たちの声が響く。リズムもペースも綺麗に揃っていた。 「さーん!」 どんどんサーベルが抜けて行く。 「しいー!」 あと2本! 「ごぉー!」 これで最後!! 「ろぉーっく!!」
「はーい! 全部抜けたねー! 梢お姉さんは無事かなー?」 スーツケースを横に倒して、ロックを解いた。 カチャリ。 横になっていたウチが身を起こした。 「うわー!!」「あれー!?」 白い衣装がピンクに変わっていた。 立ち上がって一回転して見せた。 どうかな? 母ちゃんの作ってくれた早変わり衣装。 可愛いでしょ?
れいらさんに手錠を外してもらう。 小声で言われた。 「知らなかったよ。びっくり!」 「えへへ。黙っててスミマセン」 二人並んでお辞儀をした。
三田先生が駆け寄って来た。 「すごいすごいすごい!! どきどきしちゃった! ありがとう!!」 イッくんも来て握手してくれた。 「やられたよ。衣装チェンジとはね」
もう一度拍手を浴びながら皆でお辞儀した。 お客さんの中に母ちゃんと湊が座っているのが見えた。 湊は黙ってサムズアップしてくれた。 あんた、どこでそんなゼスチャー覚えたの。格好ええやんか。 ウチも笑って親指を立てて返す。 すると母ちゃんまで指を立ててウインクした。 母ちゃんっ、指が違う. 立てるのは中指やのうて親指やちゅうねん。
17. それから二週間経った夜。 ウチと母ちゃん、れいらさん、イッくんと多華乃さん夫妻、そして三田先生がレストランの個室にいた。 三田先生がお誕生会のお礼にと招待してくれたのだった。
「ウチ、フレンチなんて初めて」「あたしもです!」 「お箸で食べるフレンチ、いいですねー」 「友人のお店なの。形式張らずに楽しんでちょうだい」 ワインとノンアルコールのスパークリングで乾杯。 「あら、あなたたちもノンアル?」 先生がイッくんと多華乃さんに聞いた。 「僕らは後でいただきます。今は、ちょっと」 「彼、リベンジする気なんです」 多華乃さんが言った。 「タカノ、いきなり言う?」 「いいじゃない。頑張るのは私だよ?」 「あ、ぴぴっと来たっ。イリュージョンするんでしょ!」 れいらさんが言った。 イリュージョン!?
「この人、梢ちゃんの衣装チェンジに全部持ってかれたこと未だに根に持ってのよ。子供みたいでしょ? うふふ」 「そんなことはないよ。僕は」 「うん、イッくんってそうだよね」「分かるわ」「イッくん、ホンマですか?」 「ぼ、僕は・・」 「あまりイサオを苛めないであげて。その分、私が彼に苛められるんだから♥」 謎めいた微笑の多華乃さん。 他のみんなは笑っている。母ちゃんまでウンウンって頷いて。 まさかこの二人、ムチとローソクでSMプレイしてたりする?
18. 「ええっと、やろうか」「はい!」 イッくんと多華乃さんは席から立ちあがった。 一度出て行って戻って来た。 持ってきたのはあのスーツケースと紙袋。それからサーベル、ではなくて金属の細い棒。 「先日とは趣向を変えたスーツケースイリュージョンをやります。・・これは」 イッくんはそう言って金属棒を持って水平に構えた 「ステンレスの丸棒です。直径5ミリ、スーツケースの穴をぎりぎり通る太さです。先端を円錐形に削り出しました」
イッくんはスーツケースを床に倒して蓋を開いた。 れいらさんが黙ってウチの肩を叩いた。それから開いた蓋の裏を指差す。 !! あの剣刺しのギミックがない。 蓋の裏に張り付けられていた黒いパネルのような仕掛けがなくなっていた。 6個の穴がはっきり見えた。
多華乃さんがさっとシャツを脱いだ。 ブルーのスパッツ。その上は黒いブラだけ。格好いい!! スーツケースの中に入って膝をついた。 そのまま身体を逆海老に反らしてスーツケースに収まる。むちゃくちゃ柔らかいやないですか。 イッくんが多華乃さんの肌を撫でる。ああ、また。 「あら♥」「まぁ♥」 嬉しそうな声を上げたのはウチでもれいらさんでもなく、三田先生と母ちゃんだった。
イッくんはにやりと笑うと蓋をぱたんと閉じた。 すかさずスーツケースを立てて起こす。 紙袋から縄束を出してスーツケースに巻きつけ、荷物みたいにきりきり縛った。
れいらさんがウチの耳元でささやいた。 「多華乃さん、頭下向き」 ホンマや! あのポーズで逆立ち?
イッくんはスーツケースの後ろでステンレス棒を水平に構えた。 「前後の穴を一発で通すのが難しいんだ。・・練習の成果をご覧あれ」 息を整える。 いきなり穴に突き刺した。合図も何もしなかった。 反対側の穴から棒の先端が飛び出す。 すぐに引き抜き、別の穴に突き刺した。 抜いては刺してを何度も繰り返した。 むちゃくちゃ速かった。
今度はステンレス棒を6本、スーツケースの横に並べた。 まず1本を突き刺した。 すぐに次の1本を持って突き刺した。 立て続けに全部の棒を刺してしまった。
「・・おっと失礼」 テーブルにあった紙ナプキンで、一番下の棒の先端を拭いた。 ナプキンが血に染まったみたいに赤くなった。 ひょえー。 ウチらのイリュージョンより迫力ありまくり! 多華乃さんがどうなっているのか想像できなかった。 ぎちぎちに縄で縛ったスーツケースの中で、無理なポーズで逆立ちで。
「では助けてあげましょう。彼女が無事でいるかどうか心配です」 ステンレス棒を全部引き抜き、スーツケースの縄を解いた。 床に寝かせて蓋を開ける。 入ったときと同じポーズの多華乃さんが現れた。 ぐったりしているみたいやった。 イッくんが多華乃さんの背中に手を当てて起こした。
血!! 多華乃さんの胸と脇腹から真っ赤な血が流れていた。 ええ!! ��さか、大怪我!? れいらさんも驚いて固まっている。 「・・ええっと、残念ながらイリュージョンは失敗したようです。妻は天国へ旅立ちました」
ガタ! 立ち上がったのは母ちゃんやった。 自分のナプキンを掴むと、二人に近づいて多華乃さんのお腹をごしごし擦った。 「ひ、・・きゃはははっ」 多華乃さんが身を捩って笑いだした。 「あーん、ごめんなさい!!」
「あんたら、やりすぎ! これ、ケチャップでしょ?」 母ちゃんが言う。母ちゃんの目も笑っていた。 「恐れ入りました」 イッくんが謝った。 「最後まで騙せると思ってたんですけど、さすがですね」 「昔よく使ったわ。匂いで分かるからお客さんと近いときは注意が必要なの」 「勉強になります」
19. 食事が済んで、三田先生がイッくんに聞いた。 「さっき、もし桧垣さんに見抜かれなかったらどうするつもりだったの?」 「そのときは蘇生措置をして生き返らせる予定でした」 「ウソ。スーツケースに入れて持って帰るって言ってたじゃない、イサオ」 「そっちの方がよかったかな?」 「そうね。私はまる1日詰められてもイサオのためなら耐えるわよ♥」 「多華乃ちゃん」「はい?」 三田先生がいきなり多華乃さんの頬を両手で挟んでディープキスをした。 「ん! んんん~っ!!」 「素敵よ、その心がけ。でも新婚だからってサービスしすぎると、彼、図に乗るわよ」 「はぁ、はぁ、・・はい」
「次は、」 三田先生が顔を向けたのは・・、ウチやった! 「一番頑張ってくれた梢ちゃん♥」 「は、はい」 ウチは顔を近づけてくる先生から逃げられなかった。 「本当に、一番お礼を言いたかったのはあなたなの」 「うわ♥」れいらさんの歓声が聞こえた。 「これからも、お願いね」 ちゅう。 マウスツーマウスでキスをされた。 女の人相手で快感やったというと変態みたいやけど、本当に気持ちよくてうっとりしてしまった。 ウチは皆が見ている前で60歳のおばちゃんにファーストキスを奪われたのだった。
・・それからウチは長いことイリュージョンの活動をすることになった。 イッくん夫妻とれいらさんにはまだ秘密があったけど、それを知るのはずっと先のことだった。
────────────────────
~登場人物紹介~ 桧垣梢(こずえ):14歳、中学2年生。一人称は『ウチ』。 桧垣湊(みなと):8歳、小学2年生。梢の弟。造形美術教室の生徒になる。 桧垣純生(すみお):46歳。梢と湊の母ちゃん。旧姓鈴木。 三田静子:60歳。小学生向け造形美術教室の指導者。嬉しいと誰が相手でもキスする癖がある。 玻名城(はなしろ)れいら:17歳、高校2年生。造形美術教室の卒業生で教室を手伝っている。 酒井功:25歳。造形美術教室の卒業生。趣味でイリュージョンをやっている。通称イッくん。 酒井多華乃(たかの):25歳。功の新妻。身体が柔らかい。
4年前に書いた 多華乃の彼氏 と 多華乃の彼氏2 での仕込みをようやく回収しました。 仕込みとは、造形美術教室の先生の名前を三田静子にしたこと、そしてイッくんが京都に行って人間くす玉をクレクレしたことです。 大抵の場合、回収方法はまったく考えずに執筆時のノリだけで仕込むので、そのまま放置で終わることも多いです。 今回はAIで作成したイリュージョン絵(=スーツケースに女の子が入って笑っている絵)が中学生のように見えたことから、この女の子を純生さんの娘にして仕込みを回収することにしました。 純生さんと三田先生のエピソード(純生さん中学3年生のとき)は『三田静子』をサイト検索すれば出てくるはずなので興味のある方はお読みになってください。
今回のイリュージョンは3つ。 イッくんのマンションでやった袋詰めからの脱出は、現実に演じることが可能と想定しています。 ただし、あの部屋(正確にはソファと隣接してキッチンがある)かつ観客が少人数でないとできないので、舞台で演じるには向きません。 袋の上から多華乃さんのボディを撫でまわすのは夫婦のイリュージョンだからできることですね。
梢ちゃんのスーツケースイリュージョンは、前記の通りスーツケースに入った女の子をAIに描かせたので、それなら剣を刺してしまえと考えたものです。 ダンボールの剣刺しはよく見かけるイリュージョンですが、スーツケースは珍しいかもしれません。 サーベル回避のギミックは、これならできそう?というものをイッくんに考えてもらいました。 刺すときと抜くときのタイミングの相違は作者のこだわりです。お読みの皆さまには面倒くさかったら申し訳ありません。
梢ちゃんのスーツケースで仕掛けを凝ったので、多華乃さんのスーツケースは一切ギミックなしの命がけです(笑)。 ダンボールよりはるかに狭いスーツケースの中、軟体ポーズでその上逆立ち。いったいどうやって6本のステンレス棒をすり抜けたのでしょうか? 最後に母ちゃんが止めたのは本当はルール違反です。 元プロだから分かっているはずですが、レストランで血まみれは悪乗りが過ぎましたね。
本話の最後で梢ちゃんの今後を示唆しました。 イッくん夫妻とれいらちゃんの秘密とは、もちろん 前話 で描いたあの趣味です。 梢ちゃんがどんなM少女に育って行くのか作者の私も楽しみです。
挿絵は今回もすべてAIで生成して一部手修正を施したものです。 一番うまくできたのはれいらちゃんのマジシャン姿。やはりAIは単純な立ちポーズなら簡単です。 ここのところAIに描かせた絵にストーリーをつける小説が続きましたが、次回以降はストーリーを先に考えて挿絵をつける従来の手順で進めたいと思います。 しばらく時間が開くと思いますが気長にお待ちください。
最後に小説ページの体裁について。 tumblr の入力エディタが更新され、従来の入力方法(HTML入力)が使いモノにならなくなりました。 大きな変化がないように努めていますが、一部違和感があるのはお許し下さい。 (例え��、後書き前の区切り線が引けない~泣)
それではまた。 ありがとうございました。
[Pixiv ページご案内] こちら(Pixiv の小説ページ)に本話の掲載案内を載せました。 Twitter 以外にここからもコメント入力できますのでご利用ください。(ただしR18閲覧可能な Pixiv アカウント必要)
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20221224午後の部
苦楽園の学び舎/emi flower
基礎クラス4期さん
Lesson3 ISO 絞り シャッタースピード
午前に引き継ぎ、午後の部の女子はお二人が赤ニット🧶でご参加♡
若いっていいなぁ。赤が似合うこと。笑。と、母目線のワタシ。
なんだか癒されます。
木漏れ日唯一の男子2名。
二人とも優しくて穏やか。
今の子達はほんと、素直で優しい子が多いと感じる今日この頃です。
お嫁ちゃんたちは幸せだなぁ。
さて、課題写真の方も皆さん、とっても個性が出ていて素敵なんです。
色の組み方がとても良い方、透き通る程の透明感のある写真を撮る方、日常のキリトリをさせたら右に出るものは居ないと思わせるご夫婦さん。
木漏れ日の生徒さんの写真を見ていると、どんどん個性が見えて来ました。得意なジャンルでどんどん写真を楽しんで頂きたいなと思います🥰
今年は昨日で仕事納めでした。
と言っても、年明けのワークショップ部さんたちの、是非みんなに見てほしい!作品展の準備や、お散歩クラスさんの講評の準備もありバタバタな年末年始ですが、ほっと一息です。
駆け足な一年、あっという間でした。
それでは、今日は、クリスマス🎄
皆さま、素敵なクリスマスを。
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2022年に京都に見に行ったブライアン・イーノの77 Millionは2006年にラフォーレ原宿に見に行ったものの最新作だった。
2006年、ラフォーレのミュージアムにまだブラウン管のモニタが積まれていて、音楽を聴きながら目を閉じて開けるとふんわりと映像が変わって、見つめたままでも見ていなくてもいつまでもそこにいられた感覚を今でも覚えている。
2022年の夏に新幹線に乗って、私の嫌いな政治家が銃撃されたニュースを後ろの座席の人たちの会話から知り、そのニュースをあまり見ないで美術館やお寺でぼんやりとしていられることを良かったと思った。
2022年夏のブライアン・イーノは音響がもっと良くなっていて、人がごろごろ転がっていて、ソファに溶けて時間を忘れるような場所だった。
※
2009年の国立新美術で見た野口里佳さんの写真は光に満ちていて、変な鳥がいて、ふんわりと心が遠くへ行ったのを覚えている。
2022年の都写美で見た写真も、映像も、世界の秘密をこっそり耳打ちしてくれるような楽しさがあった。まだ撮��たいものに満ちている世界。
※
2004年に青山で川内倫子さんの写真を見た。「AILA」に収���られている写真は徹夜明けの頭に真っ直ぐに届いて、たかれたフラッシュが艶やかな命を吹き込んでくれた。
2022年にオペラシティで見たM/Eでの光はおだやかで、展示空間のつくりがドラマティックだった。
※
2009年に鶴岡八幡宮そばの神奈川県近代美術館 鎌倉で見た内藤礼さんの「すべて動物は 世界の内にちょうど水の中に水があるように存在している」は、既に古くなっていた建物にそっと豆電球を灯し、布を置き、赤ちゃんの両足を地上に下ろした大きさの白い薄い紙が積まれ、風が吹くとテグスが揺れていた。池のほとりの欄干に水が満たされている。
2023年の葉山の海のそばで、またニコニコしたイサムノグチの彫刻と出会い、「すべて動物は、世界の内にちょうど水の中に水があるように存在している 2022」を見た。
2009年にはまだ登場していなかった、小さな白いニット帽。その子のためにあるような小さい部屋は、私たちが展示室に入ってきた細長い入り口と大きな窓が同じ形でミニチュアになっている。
天井から吊るされたテグスには透明なビーズが連なり、海の上の太陽が細く照らしている。
人が静かに歩くと薄く白い風船が揺れ、イサムノグチに似たニコニコしたボタンが2つ、壁で微笑んでいる。窓からの光を鏡が受けて、照らし返す。窓辺のガラス瓶は曲面になるほどの水で満たされている。空が光に満ちていて、海が照らし返すようにずっと満ち満ちていている。
ちいさなものがポツンポツンと置かれ、それを見つめようとする私たちもゆっくりとそっと動く。雲と太陽の傾きで部屋の色が変わるのがわかる。
私たちがまだ生きていて、作家もまだ生きていて、同じ光を見つめるために作られた場所。
何年も前から好きなもののことをまだ好きで、作家それぞれの人もまだ生きていて、まだ私も生き延びていて、じっと見つめたり耳を澄ませたりし続けている。
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夏場だけじゃない! 実はコワイ冬のかくれ脱水
冬になると肌の乾燥や口の中のネバネバ、喉の違和感などに悩まされることはありませんか?
冬場だから仕方ないと考えてませんか?
このような症状は体が乾燥しているサインかもしれませんよ。
夏場じゃないんだからと思うかも知れませんが、冬場にも脱水症状は起こるんです。
しかも、冬の脱水は自覚しにくいのが特徴です。
気づいてから病院で診察を受けた時には、既に症状が悪化していることもあります。
普段の過ごし方と食生活を見直して、冬の脱水症状に注意しませんか。目次
夏場だけじゃない! 実はコワイ冬のかくれ脱水
冬に脱水が起こる理由
冬のかくれ脱水のサイン
冬のかくれ脱水のサイン1・肌のかさつき
冬のかくれ脱水のサイン2・口の中のネバネバ
冬のかくれ脱水のサイン3・倦怠感
冬のかくれ脱水のサイン4・ふらつき
冬の脱水症状を予防する方法
冬場も水分補給をしっかり
塩分補給も合わせて
保温・保湿
部屋の湿度は50~60%に
部屋の換気を忘れずに
最後に
関連
夏場だけじゃない! 実はコワイ冬のかくれ脱水
冬に脱水が起こる理由
脱水は暑い季節に起こるものと思われがちですが、気候の変動が大きい日本では夏と冬に起こりやすい症状です。
特に秋から冬は気温が下がり、空気が乾燥すると、体から失われる水分量が増えます。
冬の室内は暖房器具の使用で屋外より湿度が低下しているため、体の水分が奪われやすくなります。
この水分は皮膚・粘膜・呼吸を通して失われていますが、自覚しにくいため不快を感じた時には、脱水症状が進行しているケースもあります。
さらに、冬場は風邪やインフルエンザなどが流行し、免疫の下がった体がこれらの感染症による発熱・下痢・嘔吐を併発して、体内の水分が失われやすくなります。
冬のかくれ脱水のサイン
冬のかくれ脱水のサイン1・肌のかさつき
手の甲、指先の皮膚のかさつきやあかぎれは空気が乾燥して起こりやすい症状��す。
冬のかくれ脱水のサイン2・口の中のネバネバ
初期の脱水で起こりやすい症状です。
長時間の運転や会議のために水分を控えたり、夜中にトイレで目覚めるのを避けて水分量を減らすと、喉の痛みや口の中がネバネバしたりします。
冬のかくれ脱水のサイン3・倦怠感
脱水の最初の段階で現れます。
体液のバランスが崩れると疲れが取れにくくなり、やる気の損失、仕事や家事の効��が低下してきます。
体調の悪化により下痢や嘔吐を伴うと、カラダの電解質濃度も下がり、だるさを感じやすくなります。
冬のかくれ脱水のサイン4・ふらつき
脱水症状が進行している段階で、めまい・立ちくらみなどを伴います。
脱水状態では、体温が上がりやすく、気温の低い屋外と暖かい屋内を行ったり来たりすることで体温が急激に変化し、ふらつきが起こります。
冬の脱水症状を予防する方法
冬場も水分補給をしっかり
夏場に比べて冬は汗をかくことか少ないため、水分摂取量が自然に減ってしまいます。
冬は湿度が下がって空気が乾燥すると、失われる水分量も増えるため、意識的に水分をとることが必要なんです。
食事は鍋料理や味噌汁、スープなどカラダをあたためる汁物を合わせて摂り、毎回の食事で水分を補うのもお勧めです。
塩分補給も合わせて
空気が乾燥してカラダの水分が失われる際、ナトリウムも同時に失われています。
ナトリウムには細胞内外の浸透圧を一定に保つ働きがあります。
脱水の不快感を改善するには水分と合わせて適量の塩分補給も行い、体液バランスを整えることが大切。
味噌汁やスープを食事にとり入れると、体を温めるだけでなく、塩分補給に役立ちます。
しかし、塩分調整してる方は注意が必要です。
保温・保湿
肌のかさつき、ひびわれがある時には、体を温めて新陳代謝を活性化させると同時に、保湿クリームを塗って乾燥を防ぐようにします。
外出時は手袋やマフラーで肌が外気に触れるのを減らし、カラダの体温を保って肌の乾燥を防ぎましょう。
手首・足首は温度変化を察知しやすい個所。ニット帽子・ネックウォーマー・ストールなど冬の小物アイテムを利用して肌を保温しましょう。
部屋の湿度は50~60%に
乾燥する冬は部屋の湿度調整をこまめに行うのが理想です。
加湿器を利用したり、洗濯物を室内に干したり、また��観葉植物を飾ったりして部屋の湿度を50~60%に保つようにすることで格段に過ごしやすくなりますよ。
部屋の換気を忘れずに
屋内は気密性が高く、エアコンなど暖房機を使うことで湿度が下がりやすくなります。
朝起きた時と、日中も2~3回は窓を開けて部屋に新鮮な空気をとり入れて、室内の湿度を調整が理想です。
最後に
冬の脱水症状は自覚しにくい特徴があります。喉が渇いていなくても意識的に水分を摂ることや、部屋の温度と湿度の調整をすることが大切です。
また、冬場に常温のお水でも冷たくて飲みづらい方は、白湯にするといいですよ。
夏だけでなく、冬場の乾燥による「かくれ脱水」に対応しませんか。
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Last 2days : YUKI SHIMANE 2025S/S "Still Life" pre-order
こんばんは。
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本題の前にまずは明日からの営業予定のお知らせだ。
【11/4(月)〜11/10(日) 営業予定】
11/4 (月) 13:00〜20:00
11/5 (火) 15:00〜20:00
11/6 (水) お休み
11/7 (木) 13:00〜20:00
11/8 (金) 13:00〜20:00
11/9 (土) 17:00〜20:00 ※
11/10 (日) 13:00〜20:00
※ 11/2〜11/5まで"YUKI SHIMANE"受注会を開催しています。
※ 11/5(火)は15時からとなります。
※ 11/9(土)はコットン収穫祭のため17時オープンとなります。
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かなりイレギュラーな営業期間が続いて申し訳ないが、明日からも引き続きよろしくお願��いたします。
さて、現在開催中の"YUKI SHIMANE 2025S/S pre-order"。
ちょうど折り返しを終えて、残りも2日間となった。
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新店舗で初のイベントということもあり、どんな感じになるのか。
今までと雰囲気も変わって、準備から楽しくすることができた。
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通常、店舗は2階になるのだけど、今回のようにイベント期間は1階を使わせてもらうことができて、今までと比べてゆったりとアイテムをご覧いただける。
そんな訳で残り2日間。
せっかくなので数点オススメのアイテムを紹介させてもらおうと思う。
YUKI SHIMANE : Wholegarment Hand-stitched Mesh knit top
こちらのノースリーブニットトップス。
ホールガーメントと呼ばれる無縫製ニット。
昨今、目にする機会も増えたホールのニット。
最先端をいくニットの技術を使いながら、そんなニットにハンドステッチで刺繍を施しているギャップが面白い。
そんな技術面のギャップがあるにも関わらず、ベースのホールガーメントのニットが、どこかほっこりとした雰囲気を宿しているので、ハンドステッチの刺繍が活かされている。
素材もこだわっており、コットンとアクリルを使っているのだけど、アクリルの糸はふっくらとした糸(バルキーヤーンと呼ばれる糸で、アクリルの魅力の一つでもある)を使っていて、それがメッシュにほっこりとした雰囲気や立体感を加えているのだ。
ぜひ、チェックをしてみて欲しい1着になる。
YUKI SHIMANE : Shirring Border-Knit Wide top
少しハリの強い糸を使って、部分的にゴム糸を編み込むことでシャーリングが生まれている。
個人的にはそんなベースの部分も、肌離れが良く、サラッとしていて夏場にも気持ちよさそうだなぁとか思いながら、一番見て欲しいところは、袖口や裾口のフワッと広がるラッフルの部分だ。
編み地を変え生まれたフワッとした広がりは、糸にハリがあるため立体的に。
この立体的な広がりが、このトップスを一層可愛らしくしている。
YUKI SHIMANE : Embroidery Lace Mesh Vest
エプロンのように、サイドをリボンで結んで調整することが可能なので、どんなアイテムの上からも合わせることができる。
ちなみにどちらを前にしても着用ができるので、気分や装いに応じて変えていただくことも可能だ。
先日、デザイナーさんとお話をしていたのだけど、春先はニットの上から。
春から初夏にかけてはブラウスやカットソーの上から。
夏はノースリーブの上から。
冬は大胆にもコートの上から。
そんな感じで、サイズフリーなアイテムだからこそ、シーズンレスに着用もできてしまうアイテムとなるのだ。
コートの上に合わせてアクセントをつけるなんて、なかなか楽しそうなスタイリングだ。
YUKI SHIMANE : Airy Cardigan
今季、ルックで一番最初に印象に残ったのがこのカーディガンになる。
実際に見てみると、ベースは透け感の��るオーガンジーなので、非常に涼しげで、とても気持ちよさそうだ。
落ち感も美しく、ノースリーブワンピースの上から合わせてみたりしても可愛いんだろうなぁなんて思っている。
YUKI SHIMANE : Lace panel Apron Dress
以前にも発表されたことのある形になるのだけど、前回はリネンとレースでナチュラルな雰囲気を持っていたのに対し、今回はCOOLMAX®️コアテクノロジーと呼ばれる、非常に速乾性の高い、テック素材をベースに、レースを切り替え甘さを出した1着。
本来は制服であったり、作業着のような素材に使われることが多い素材らしいけど、そんな夏に快適な素材を可愛らしくまとめた点が非常に素敵だ。
夏場でも快適に着用できるようなアイテムで、本当に素材選びから徹底したなぁなんて思ったし、そんなテック素材にレースを組み合わせたギャップが面白い。
そして、それが違和感なく成立させることで、機能性だけではなく、可愛らしさも表現されていて、唸ってしまった1着だ。
YUKI SHIMANE : Still life Wrap Skirt
今季を象徴するモチーフを大胆にプリントした素材を使ったラップスカート。
オーガンジー素材にプリントを施したことで、透け感のある柄の美しさが際立って良い。
ボトムスの上から���いてレイヤードを楽しむのも良いし、膝丈くらいのワンピースの上から巻いてもいいし、場合によってはワンピースのインナーに入れて、裾からチラッと見せるようなスタイリングも良さそうだ。
装いのアクセントにも良いし、スタイリングの幅も広いアイテムとなる。
実は、僕もちょっと欲しいなぁなんて思っているアイテムだったりする。
YUKI SHIMANE : Still life T-Shirt (Seashell)
YUKI SHIMANE : Still life T-Shirt (Fruits)
Seashell(ブラックカラー)は前面と背面にそれぞれプリントが施されている。
一方、Fruits(ホワイトカラー)は前面のみのプリントとなる。
なお、こちらはサイズが0/1/2の3サイズ展開となっており、2サイズは男性でも着用ができるアイテムだ。
ちなみに僕は、2色買うことが既に決まってます。
本当に夏は暑かったし、Teeシャツ以外着用できなかったということもあって、とにかくオキニのTeeがあると重宝する。
そんな訳で、これで暑い夏も、少しでも楽しく乗り切る。
そんな1着になりそうだ。
YUKI SHIMANE : Still life Flare Dress
オリジナルテキスタイルを8mも使った、美しい広がりを持ったドレス。
特に裾のフワッとした広がりが、とにかく美しい1着だ。
正直、他のアイテムと比べてかなりお値段が張るのだけど、ぜひ試着だけでもして楽しんでいって欲しい。
8m使っているとは思えないほど、軽くて涼しげなドレスになる。
正直、他にももっと紹介したアイテムは山ほどあるんだけど、これをやっていたらキリがないので、「ひとまずこれだけは見ていって欲しいアイテム selected by itocaci」ということで、一つ参考にしてもらえると嬉しく思う。
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どうしても今回来れないという方もご安心ください。
お店でもしっかりとオーダーをつける予定をしているので��
とはいえ、必ず抑えられるという点ではこの機会を利用するのがオススメだ。
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特に先ほど紹介はしなかったけど、ミュールは本体やタッセルや紐などを自分でアレンジできてしまうので、ぜひこの機会にオーダーをしてみてほしい。
また、今回は、1階では春夏アイテムの受注会を。
2階の通常の店舗部分では、"YUKI SHIMANE"の秋冬アイテムをメインにご覧いただける。
今季入荷したアイテムはもちろんなんだけど、過去のアーカイブも並べてご覧いただけるようにしているので、こちらも合わせてチェックしてみてほしい。
アイテムとしては無いのだけど、当店が取り扱いを始めた2019A/Wのルックからご覧いただけるように、店内にも過去の資料も含めて展示をさせてもらった。
当時の記憶を辿りながら、その時に感じたことや、買い付けた決め手などもメモのように書いたりしている。
そんな僕の記憶と記録も楽しんでもらえると嬉しく思う。
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実際に2019A/W〜2021A/Wシーズンのアイテムは1つも見ることはできないのだけど、"YUKI SHIMANE"というブランドの変遷もご覧いただけると嬉しく思う。
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中には、そんな写真を見て、懐かしいと感じる方もいらっしゃるだろうし、こんなのあったんだなぁなんて思う方もいると思う。
アーカイブを通じて、"YUKI SHIMANE"の魅力を知ってもらえると嬉しく思う。
この過去の振り返りは、僕にとってもなんだか不思議な気持ちになる瞬間だったりした。
ちなみに、今回は秋冬のみとなるので、春夏は次回にやろうかなぁ。
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そんな訳で、贅沢に"YUKI SHIMANE"の春夏のラインナップをご覧いただけるのも残り2日。
ぜひ、足を運んでいただけると嬉しく思う。
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それでは次回もお楽しみに。
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セカストのメッシュニットですが、在庫がなく売り切れだったので、仕方なく、ゾゾタウンで、「透かし編みクルーネックニット」という、適度に透け感のあるnano・universe のニットを買うことに。
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こちらはYonetomi New Basic Garment Dyed T-shirt 95-242-035になります。生地にはアメリカ産のコットンとオーストラリア産のコットンをブレンドしたものを度詰めに編んだものを使用。一般的に強度がありドライな肌触りのアメリカンコットンに、白度に優れ滑らかな肌触りが特徴のオーストラリアコットンをブレンド。しっかりとした生地感ながらも滑らかな肌触りに柔らかさもあり且つ透けにくく、インナーとしてのTシャツと、アウターとしてのTシャツ両方に求める機能を兼ね備えたブランド渾身のオリジナル生地になります。デザインは首元にはニット(横編)のマシンによって編まれたパーツを馴染みのいいシングル付けにし、通常のTシャツと同様にタコバインダーで縫製。その仕様により洗い込むことでヨレてきてしまうTシャツの弱点を軽減させ、また身頃部分と生地感が違うニットパーツが浮いてしまわないよう縫製仕様等を工夫し全体的に統一感ある見え方を演出。またパターンも袖山、肩幅、胸幅、着丈等バランスを意識し、デイリーなアイテムながらも綺麗な見え方になるよう計算。『インナーとしてのTシャツは少し透ける、ヘビーウエイトだと厚みがあってインナーとの兼用ができない』という悩みを解消した丁度良い生地の厚さや、デイリーに使える丁度良いサイズ感、ある一定の品質を保ちながら無理なく買い足せる丁度良いプライスと、Yonetomiがメゾンブランドの生産を手掛ける日本を代表するカットソーメーカーとの試行錯誤の上つくりあげた『丁度良いティーシャツ』を是非お試しください。
WebStore→ https://lampa.jp/ Baseshop→ https://lampa.base.shop/ ※Amazon Pay、Paypal、D払いなどご希望の方はBase Shopをご利用ください。
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GW.初夏に向けて、遊び心のあるアイテムも
日中の気温が☀️高くなってきました。陽射しは暑いくらいです。しばらくはこの初夏の陽気が続くようですね。
今回は新入荷の中から、楽しくリラックスした気分にしてくれるアイテムをピックアップしました。全体的にはシンプルなデザインにプラスアルファくらいが当店のセレクトではありますが、メーカーに赴いて目にとまった面白味あるアイテムも入ってきています。
写真のきれいなグリーンのスカート(5,900yen)やプリントのかわいいカットソー(5,400yen)など、組み合わせた中にちょっと入ると全体に楽しさが出てきますよ。ノーカラーブルゾン(5,900yen)は薄手の綿100%で、カーディぽくも使えます。
ちなみに次の秋冬🍂のファッショントレンドは「エキセントリックスタンダード」や「ボディプライズ」(分かりにくい業界ワードですが)スタンダードな白シャツやニットをベースに変化を付けたり、透けなどでボディラインを見せたりなどといった感じです。
少々当店の嗜好ではありませんが、着るものに可能な範囲でデザイン要素を加えたりしながら気分的にも楽しんで下さい、と思っています。買っても躊躇して着て頂けないのでは残念ですからね。
でもご旅行とか大型連休🏞️など、普段と違うシチュエーションのタイミングこそ、ちょっとだけチャレンジしてみてほしいです。
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チェック柄スラックス等追加
ご来店お買い物ありがとうございます^ ^
本日も13時〜20時までの営業(電話やSNSなど前日までに連絡頂ければ12時〜営業致します)
体調の優れない方はご来店をお控えください
本日はチェック柄スラックスなど
追加しておりますので、ご紹介☆
ARTISANAT
中国製
緑ベースにオレンジや赤にネイビーのチェック柄が印象的で可愛いツータック入りスラックス
シンプルにスウェットやニット合わせても良い感じです
W79センチ
是非♪♪
DUNLOP
日本製
クールなグレーベースのチェック柄にバックポケットの白で入ったロゴがナイスなスラックス
ウールぽい暖かな生地感のポリ地仕様
W85センチ
是非♪♪
Lordgent
日本製
白×黒カラーの千鳥格子柄がお洒落で感じの良い麻混ポリ地の透け感あるスラックス
ジャージなど合わせてもハマります
W88センチ
是非♪♪
それでは本日も元気に営業致します
よろにくです^ ^
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◇TWINSET(ツインセット)◇カーディガンが入荷しました。 定価:62,700円(税込) 弊社通販サイト商品ページ⇒http://www.gallery-jpg.com/item/643-116-432/ 素材:http://www.gallery-jpg.com/item/643-116-432/ (本体1)レーヨン65%、ナイロン35% (本体2)ポリエステル100% カラー:ブラック サイズ:XS 総丈約78cm、肩幅46cm、袖丈約39cm、バスト約95cm、ウエスト約104cm (平置きの状態で測っています。) アールデコ調のニッティングレースのカーディガン。 非常に繊細なニットレースです。 身頃の一部分を同色レースに切り替えたデザイン。 7分袖で袖口はリブ仕立て。 裾はサイドスリット入り。 ボタン開閉ではなくニットコードを結んで御召しいただきます。 ※ご覧頂いている媒体により、色の見え方が多少変わる場合がございます。 ※店頭でも同商品を販売しておりますので、通販サイトの在庫反映が遅れる場合があり商品をご用意出来ない場合がございます。予めご了承頂きますようお願い致します。 ⠀⠀// 🗣 いいね・保存・コメント大歓迎!ご来店お待ちしております! \\ ━━━━━━━━━■アクセス□━━━━━━━━━ なんばCITY本館の1階 大阪難波郵便局側から入って1軒目 靴のダイアナ(DIANA)の隣 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ Gallery なんばCITY本館1階店 〒542-0076 大阪府大阪市中央区難波5-1-60 なんばCITY本館1階 【営業時間】11:00~21:00 【休館日】7月無休 【PHONE】06-6644-2526 【e-mail】[email protected]
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ある画家の手記if.57 名廊絢人視点 告白
アイロンをかけた白いワイシャツの上に深いワインレッドの細身のニットを合わせて、黒いデニムを履いた。 トレンチコートを羽織る。どれもどこだかのいい品らしい。
この家ではそういう由緒正しい正統派の老舗で造られたものしか身につけさせてもらえない。染髪もだめだから俺の髪は父親譲りの真っ黒。全身どこにも遊び心も趣味もなくて日本の大学生っていうよりイギリスのパブリックスクールの学生ひっぱってきたみたい。 玄関でアーガイル柄の靴下を履いた足を革靴に靴ベラで叩き込んでたら、家の奥からトタトタ軽い体重が走り寄ってくる足音がした。 「ーーーお兄ちゃん、出かけるの?」 親戚の妹。今、高校生。色々あって一時的に一緒に暮らしてる。 「櫻。大学行くだけだよ」ちなみに俺は今、大学生。 「もう四年だし大学でやること終わったって言ってたのに?」 櫻は少しうつむいて不満げな小声で続けて言った。 「……ほんとに会うの…?…その人に…。」 櫻にはちょっと前に俺と叔母さんとの会話を聞かれてたみたいで、俺がこれからやりそうなことを何となく察してるっぽい。 「おまえも強欲だなぁ。名廊家から追っ手を差し向けるような真似はやめてほしいって?」 「うん。お兄ちゃんのやることだって、わたしとおんなじくらい強欲だよ。…そんな見当違いの贖罪みたいなの。なんにも贖われないし」 見た目は母親似でふわふわしてるんだけど、中身は案外刺々しいんだよな櫻。 「なんだっていいよ。悪行ってわけじゃないんだしさ」 「でも穏やかにいくわけない…。」 「でも俺は見るからに温室育ちの世間知らずで悪だくみなんてとてもできそうにないだろ」 「前半分はただの事実じゃない…。」 玄関でショルダーバッグを肩にかけて、そのまま櫻は放置して家を出た。言い合い始めたらあいつ頑固だから長引くし。 大学までは電車とバスを使う。 お目当ては大学図書館に勤めてるらしいから、まっすぐ図書館に行く。 もともとよく利用してた場所だ、本を読むのは好きだし、まだ単位取得がぜんぶ済んでなかった頃には時間の穴埋めに通ってた。 図書館に入ってすぐにわかった、カウンターにいる、オレンジっぽい赤っぽい髪の、綺麗に整った顔の人だ。 館内をうろついて美術書と画集と図録をてきとうに腕に積み上げて、カウンターのその人の前にドサっと置いた。 「貸し出しですか?」 柔和な笑みでそう聞かれたから、さっさと本題に入ることにした。友好的に笑ってるつもりなんだけどたまに怖いとか友人に言われる笑みを浮かべて。この人には怖くないといいなぁ。 「旧姓綾瀬、今は名廊香澄なんですね」 積み上がった本の上に片腕を乗っけて話しかける。俺の身長が180とかだから目線は同じくらい。 相手は聞くなり俺のことを思い出そうとするみたいに目を凝らして俺を見た。そんなことしなくても、初対面だよ。 「…えっ…と、…どこかで…会いました…よね…」 自信なさげだけどそう返す気持ちもわかる。名廊の人間ってなんとなく面立ちの特徴少し似るから、既視感あったんだろうな。 「会ってない。けど俺も名廊だよ。だから親戚だね。ややこしいな、香澄って呼んでいい?」 相手は視線を彷徨わせた挙句、本を見て思い出したように言った。 「あ、あの…先に本の貸し出しを…「あぁそうだった、仕事中にごめんなさい。この本はただの口実なんだ、どうしてもあなたに会いたかったから」 相手は俺の後ろに行列とかできてないことを周囲を見ながら確認してから、少し前かがみ気味になって声のボリュームをさらに下げて言った。 「…会いたいって、その、父にじゃなくて…?」 「そう、香澄に会いにきたんだよ、友達になりたくて。今日は仕事終わったら時間あいてる?」 相手は戸惑い顔のままこくりと控えめに頷いた。 「じゃあ俺この本の山読みながら待ってるから、終わったら声かけてよ。俺まだなんにも自分のこと話してないしタメ口で馴れ馴れしいし、香澄の中で結構あやしいことになってそう」 言って笑った。ついでに大事なこともつけくわえる。 「直にぃには俺のこと内緒にしてて。名廊のメの字も伝えないで。」 何時間か経って、そろそろ仕事あがるよって向こうから声をかけてくれた。目を通してた本を返してから、香澄の知ってる喫茶店に入る。 人に話を盗み聞きされにくい死角になる席があるとかで。俺そんな名廊からのスパイみたいに見えてんのかなぁ。古風なトレンチコートのせいかな? 向かい合わせで席に座って、コートを脱ぐ。香澄は紅茶、俺はコーヒーとケーキ。 「……。」 「……えと…、…」 「……。」 俺がまず話さないとらちがあかない空気だったから自己紹介する。 「俺、あの大学の四年なんだ。仏文科。香澄のほうが一個上か同い年かな。色々あって直にぃが昔住んでた家に仮住まいしてる。大学もそこからきてるよ。香澄はいま直にぃと二人暮らしだって聞いた」 紅茶に口をつけながら香澄は頷いた。 「…聞いた、って… 誰から?」 「同居してる名廊の人。他にも色々聞いちゃったんだけど、それってなんか公平じゃなくてやなかんじ。香澄も俺に聞きたいことあったら遠慮なく聞いてよ。すみませーん、ケーキ二個目いいですか」 しばらく考えるような間をおいてから、香澄は口を開いた。 「俺と友達になりたくて…父には内緒に、って…どういうことなのかな…」 警戒しててあんまり楽しそうじゃない。当然かぁ。これでも素行とか態度は厳しく躾けられたから、ただ座っててもだらしないとか不潔で嫌な印象とかは与えないはずだけど。 「俺と友達になるの嫌?目上だしちゃんと敬語使ってほしいなら話し方変えるけど」 「それは気にしてないけど…なんで俺なのかなって」 なんだろな、ちょっとぎこちない?遠ざけられてる?嫌われてる感じとも違うし、人見知りってやつかな。 「香澄に興味があるし」 「え…っと、…なんて呼ぼうか」 名乗らなきゃダメか。そりゃそうか。 「……名廊絢人だから、みんな絢って呼ぶよ」 「あや… 俺も友達にあやって呼ばれる」 「なにそれ、ネタ被り?」笑ってコーヒーに手を伸ばす。 「直にぃに内緒にしてほしいのは、俺が名廊の人間だからだよ。あのひとはあの家にいい思い出あんまないだろうし、家の話とかあのひとあんましないんじゃない?俺も今更会うつもりないな。すみませーん、ケーキ3個目いいですか」 次のケーキを頼む。 「たしかに家の話とかは、あんまり聞いたことないかも」 「楽しい話じゃないしね」 相手は紅茶のカップの中を占いでもするみたいに真剣に見つめてから言った。 「……俺、一応名廊姓になったんだから、一度くらいその、絢人くんの「絢。」…絢…の、名廊の家…に、挨拶に行ったりした方がよかったのかな」 自分の顔の前でひらひら手を振って冷笑する。 「冗談でしょ。せっかく香澄があの家と関わんなくて済むように直にぃがしてるんだろうし、今のまんまでいーよ」 相手をじっと見る。赤みがかった髪…まつげと眉とも同じ色、地色か。肌が白い。まつげで見えにくいけど瞳も明るいちょっと変わった色と虹彩だ。純日本人でもこういう色���の人いなくもないかもしれないけど、名廊の人間はそうは思わない。間違いなく混血だとかいって色眼鏡で見られるな。事実そうだとしてあの家にダブルなんて言葉はあと20年はかけないと浸透しないだろうし。そんな人間が名廊姓を名乗ってるなんて知られたらいい攻撃の的だ。 「すみませーん、ケーキ4個目追加で。」 「……俺と関わって、何をしたいの」 警戒されてる。いい傾向だな。俺が直にぃになんかするんじゃないか疑われてるってことだ。友人いわく俺は若干得体が知れなくて不気味な感じにも見えるらしいからそっちのせいかもしれないけど。 「……べつに? 友達になりたいってそんな変かな。せっかく同じ大学内に唯一の親戚みつけて嬉しかったから。同世代だし」 そう言ったあとで少し間をおいてケーキをまた食べ終えると、テーブルの上に少し身を乗り出して、香澄のほうに顔を近づけた。 「直にぃとのセックスきもちいい?」聞いた途端に香澄の顔が誰かに背後から着火でもされたみたいに真っ赤になった。首まで赤くなってる。これは一応香澄は幸せなんだって受け取っていいのかなぁ。 「…な、……え、あ…」言葉をなくしてる。顔は赤いけど恥ずかしさより戸惑ってる…怖がってる?唐突すぎたかな。親子だもんね。 「すみませーん、ケーキ5個目おねがいします」 「…急に、そ、んな、なに言って…」 「なんとなく。」 スプーンをくわえて笑顔で首をかしげる。 「…俺さっきから香澄が嫌がるようなことばっかり言ってるかな。ごめんね。俺とはあんま話したくない?」 「…そ、れは…付き合ってみないとまだよく分からないよ」 「だね。俺は香澄と話したいこといっぱいあるよ。なんか無礼な声のかけ方しちゃったけど、俺世間知らずでほんのりコミュ障だからほかに方法思いつかなかったなぁ、ごめん。これから仲良くしてくれたら嬉しいな。すみませーん、6個目のケーキいいですか」 これから時間かかりそうだ。用意しといたものは役にたつかな、裏目に出るかな? ケータイを取り出して一つの連絡先を出す。 「突然で悪いんだけど、香澄に会わせたい人がいるんだ。ここに今から呼んでもいい?」 「え、…うん、…」反応に困ってる。少し身構えられた気もする。ちょっとした人見知りの反応じゃないな、最近まで大変だったからしょうがないよね。 「じゃあ呼ぶから、ごめんちょっとここで電話させてね」 表示したままだった連絡先に電話を発信。ワンコールで出た。さすが。 「もしもし生良?例の件だけど、今から来れる?場所は昨日俺が言ってたとこだよ。…そんなに急がなくていいよ、今日新しいパンプス履いてたし、痛いでしょ。足にマメ作らないように気をつけておいで」 電話を切る。香澄は出てきた名前にぽかんとしてた。だいたいの話は聞いたけど、香澄のリアクションが怯えるとかじゃなくて上々。これは役に立つ方に転ぶかな?
ほどなくして喫茶店にやってきた生良を出入り口に迎えに行って、その肩に手を添えて香澄といた席まで案内した。 生良は席につきたがらなかったから、俺も横に一緒に立ったままになる。 「………」 香澄は生良を見てもまだすこし唖然としてて言葉が出てこないみたいだった。 「俺、いま生良と付き合ってるんだ。香澄と色々あったんだって?生良から少し聞いたよ。ほら、生良。ちゃんと顔あげて」 俺は生良の肩を抱いたまま顔を見つめて、言って聞かせたことを思い出させるように続けた。 「生良、ちゃんと香澄に謝れるよね」 生良はまだ少しうつむき気味だったけど、「迷惑かけてすみませんでした…ちゃんと反省します」って深く頭を下げて丁寧に香澄に謝った。 「うん、良い子。急に呼びだしたぶんは今度埋め合わせするから、生良はもう授業に戻りな」 髪の毛を乱さないように優しく撫でたら、生良はようやく顔を上げて俺のほうを見て笑顔になると小さく頷いた。 「私がいても話の邪魔になっちゃうんだよね」そう言って生良は聞き分けよく大学に帰っていった。
香澄の向かいに座りなおして、にっこり笑う。 「そういうわけだから。」 初対面であんまり話の内容詰め込みすぎてもなぁ、と思って、今日はここまでにする。 席の隅にある紙ナフキンをとって、ボールペンでそこに自分の携帯番号とメアドとラインIDを書いて渡した。 「いつでも連絡して。俺もう卒論も出したし進路も決まってやることそんなないから、ちょうど暇してたんだ。香澄もいるし、これからしばらく図書館に本読みに行くよ。予定空いてるときは相手してやって」 席を立って鞄を肩にかける。 「ケーキまだくるよ…?」 「最後のいっこは奢り。香澄にあげる。そんじゃ俺、門限あるからまたね」 って言ったあとで、何度目だろうな、最後に念を押した。 「…直にぃには内緒だよ」
少し前に、櫻の母親の櫻子さんのとこに電話がかかってきた。 うるさい呼び出し音がずっと家中に鳴ってるのに近くにいる櫻子さんがなかなか電話を取らないから、俺が取ろうかと思って、それで行き合わせて電話の内容を偶然聞くことになった。 電話の相手は名廊直人。 この家や親族の間ではほとんど出しちゃいけない名前みたいな扱いになってる、俺の従兄弟の兄だ。 櫻子さんは本人とは連絡を取らないようにしてたみたいだけど、名廊直人の妻だって人が、名廊の家に義理立てして夫の近状とかを櫻子さんに伝えてくれてるのは知ってた。 電話が切れてから、櫻子さんをやんわり問いつめて、その近状を俺も聞いた。 今はその奥さんとは暮らしてなくて、養子にもらった息子と二人暮らししてるらしい。 養子。息子。つい最近まで大学生だったっていうから俺とだいたい同い年くらい。で、よく聞いたらその息子って人が最近就職したのが、偶然俺の通ってる大学だった。 示し合わせたみたいだったから、相手を調べて少し前から遠目に様子を伺ってた。 あまりにも井原生良に振り回されてるのを見かねて俺が廃品回収した。生良には今できる範囲で反省させた。 ねえ香澄、もっとよく知りたいよ 直にぃはいま、ほんとうにしあわせ?
香澄視点 続き
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9月第5週
(9月第5週なのか10月第1週なのか)
今週は繁忙期に突入して毎日日付が変わる頃に家に帰るような生活だった。でもヘッドスパやネイルに行ったり適度に買い物もしたりして、物理的に忙しくとも自分のケアをできるだけの気持ちの余裕はあったと思う。いつもそうできるときば���りじゃないけど、自分をかわいがるとやっぱり心が潤うなー。忙しいときこそ自分を大切にしなきゃだ!
また今日から7連勤なわけだけど、うわーやだー!って深刻になりすぎず家で自分をケアすることを楽しみになんとかやっていこと思います。
今週働きすぎて疲れが出たのか右奥の親知らずが痛み出して歯肉が腫れてしまったので、来週はこれ以上ひどくならないよう無理はせずにね…仕事落ち着いたら抜かなきゃだ…27歳にして初めて親知らずを抜くことに…
今週の買って良かったものコーナー
今週は結構買い物したから買ったもの紹介ブログ!
・SUQQU ザ ルースパウダー
諭吉ファンデならぬ諭吉パウダーです(諭吉ファンデはリニューアルして諭吉+一葉ファンデになってしまったね)
ほぼ色はつかず透明感だけを足してくれる淡いラベンダーのパウダー。粉感がなくむしろしっとりほのかな艶が宿る。このしっとり感は諭吉が成せる技。まだ買って1週間以内でじっくり使えていないので、あとでもっと語りたい!
・Amplitude コンスピキュアスモノチークス 02 ソフトピンク
終了しちゃうブランドだから勧めにくいけど、アンプリチュードのチークは本当にいい!
05のベビーピンクを買って艶とラメと粉質に感動したけどもうほかの色在庫ないよなあと思ってカウンター見たらあった。買うしかない。
02のソフトピンクは05より黄みよりのベビーピンクで、CLINIQUEのバレリーナポップが好きな方は好きだと思う。バレリーナポップよりは薄づきだけど。あまり色は乗らないけど、ニュアンス的に使いたいのでむしろ求めてた感じだ!
じつはブランド終了が決まるまでアンプリチュードで買い物したことなかったんだけど、ここにきて良いアイテムが見つかってしまって悲しいし悔しい。後継品となるようなチークを探すことになりそうです。
・UNIQLOで諸々
私服の割合がUNIQLO6:その他4のユニクロラバーです。季節ごとにどかっと買って着回してる。今回買ったものはこんな感じ。
※156cm細身でアウターはややオーバー/トップスはぴったりめのシルエットが好きです
①UNIQLO C パフテックブルゾン 09 BLACK Mサイズ
今季からローンチされたUNIQLO C。わたし好みのデザインではあるけど実物どうかなーと思って店舗に行ったら、おもてたんとちがうものもあれば写真ではそうでもなかったけど意外とかわいいなと思うものもあった。
結局わたしが買ったのはパフテックブルゾンの黒。MかLか迷ってMサイズにしました。実際着てみて正直MもLもさほどサイズに違いはないと思ったんだけど、Lは襟の位置が鎖骨下まで落ちてしまってせっかくの襟の良さが活かせない気がした。Mでもちゃんとオーバー気味に着られるよ。後ろ下がりでおしりもカバーできるしとてもおすすめ!中綿で軽いから10月下旬〜12月上旬が限界だとは思う(真冬は無理!)
② ドライスウェットリラックスブルゾン 01 OFF WHITE Sサイズ
今の時期にちょうどいいさらさらもちもち系の軽いアウターというかジャージ。コンパクトに着たかったからSサイズにした。たまたま買ったとき白のジーンズを履いてたんだけど、試しに合わせたらオールホワイトコーデになってかわいかった!ブロケットコア系のスタイリングにも向いてそう。
セットアップ可能商品だけどボトムは全然好みじゃなかったので買ってない。UNIQLOのボトム(特にスカート)は似合うものが少ない。
③ エクストラファインメリノリブポロカーディガン 06 GRAY ・09 BLACK Sサイズ
今回絶対買おうと思っていたアイテム!実際よかったのでグレーとブラックの2色買いした。
これもぴったり着たかったからサイズはSにしたけど、UNIQLO Uのピタ系ニット同じくらいかなり細身な感じがした。細身でも二の腕が気になるっていう人はいつもよりワンサイズ大きめでもいいかもしれない。
わたしはしっかり上までボタン閉める方が好きだけど、襟を開けてもかわいいし使い勝手がよさそう。わたしが行った店舗では見かけなかったけどオフホワイトもかわいくてほしい。イエベさんはキャメルがいいと思う!わたしは顔色落ち込んじゃうけど秋らしくてかわいかった!
④ シアージャージークルーネックT 01 OFF WHITE Sサイズ
今回のサムネで着ているものです。これかわいくないですか〜〜〜?(じつはブラックも買ったつもりだったんだけど、ブラックは同じ素材のタートルネックTだった。隣から買ったのにそんなことある?)
これ990円とは思えない着心地の良さでかなり気に入ってる!インナー気をつけないといけないけどその透け感が今っぽい!1枚で着ても重ね着のインナーとしてもいいと思う。この絶妙な色味のオフホワイトも好き。夏から秋の季節の変わり目の今の時期何を着たらいいかわからない方、英世1人で買えるのでぜひ買ってください。
以上、買ったものコーナーでした。
今週のおいしかったものコーナー
・スターバックスコーヒー チョコレートムースラテ
どハマりして水曜発売だったのにすでに4回飲んだ(飲み過ぎ)
アイスもホットも飲んだけど断然ホットのほうがおいしい。甘すぎるのはちょっと…という方はアイスがいいかもしれないけど、だいたいチョコレートムースラテなんて名前のものを頼んでおきながら甘いもの苦手な人のほうが珍しいと思うので、わたしを信じてホットを飲んでください。
これわたし的にホワイトモカと双璧を成すくらい甘くておいしいから、絶対定番化してほしい。せめて毎年秋冬には発売してほしい。
時間ギリギリにちょっと書きすぎた。仕事からの現実逃避でかわいいおいしい楽しいばかり考えてしまうな。そのために日々生きているんだけどね。
ところで最近思うんだけど、4月からブログを続けてきて週に1回文章でそのときの自分と向き合う時間って結構ストレス解消になっているのかもしれない。特に過去のブログを読み返したりもしないし、読んだところで毒にも薬にもならないことばかりだけどさ。
ただ誰に伝えるわけでもない自分の思いの表出のができるっていいことだなーと感じてる。何気なくはじめたブログだけど、自分にとってはいい場になったと思うからこのまま続けていきたいな。
最後に今週よく聴いてた曲
FLO - Control Freak
また来週!
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また100均でジェルネイルのパーツとか買ってみた。3Dのハートのやつはただベースコートとトップコートで挟んで固めただけだけど、結構丈夫にくっついてる。
中指につけた透明のハートは紫外線が当たるとピンクに色が変わる仕様らしく、面白い。ジェルネイルびっくりするぐらい長持ちしてるなって我ながら思う。
この前江坂の大塚屋で生地を買いに行ったらめちゃくちゃ可愛いやつばっかりで、しかも安くて大興奮。メモがわりに写真撮っておきました。メートルでこの値段!オンラインストアも安いけど、現地だとさらに安い。
中肉ウールしか取り扱ってなかったけれども、日本製の生地なのにこの値段は安いよね。3m買えばウールのコート作れるから、1万以下で日本製のウールのコートが手に入ることになる!くっそ安いやん。コートってポリエステルのやつでも一万ぐらいするもんね。それ考えるとほんま自分で作れるなら自分で作った方が断然安いんだなって。
ちなみに購入したのは秋らしくこの生地たち。クマばっかり🧸ファスナーとかミシン糸とかボタンとか全部揃えても1万ぐらい。
ベージュの方は麻と綿の混紡生地で涼しそうなので、中原淳一デザインのノースリーブドレスを作る予定で、茶色いチェックの方は同じく中原淳一デザインのジャケットとワンピース作る予定。まあ秋物って感じかな。ミシン糸、間違ってレジロン買っちゃったけど、実際縫ってみると今のところ特に問題なし。ニット用だから普通地には良くないはずだけども、中国製の激安なケバケバなクソすぎるミシン糸を知っているから、日本製というだけでもやっぱクオリティぱねえ…と圧倒される。
あと、すてきにハンドメイドという雑誌のバックナンバーを買った。4月号の海外竜也さんという方のクラシック映画の主人公が着ているようなサーキュラーワンピースがすごく可愛くて。こういう服が好きだなーって思ったので。ゆったり目だからSサイズでも着れないことはないんだろうけども、とりあえずMサイズで作ってみようかな?と思っています。型紙の製図方法が載っているのも、型紙を写すのが苦手な私にはうれしい。この前ユザワヤでカーブ定規買ったので、製図もしやすくなったし。スカート丈を短くすれば、用尺を節約できそう。
あとヤドンのフェイスパウダー可愛くて衝動買い。パフも可愛すぎるんやが…化粧直し用に持ち歩く用にしようと思って。中身はキャンメイクのプレストパウダーのリフィルと同じサイズだから、使い切ったらキャンメイクを入れ替えれる。とにかく可愛くて最高。あんまり化粧直ししないから、そもそも使うことないかもしれんけどwキャンメイクのパウダー、昔ながらのマシュマロフィニッシュパウダーの方はそこまで減りが早い感じないわ。一応色一番暗いの選んだけども、こっちの方が肌綺麗に見えるし、やっぱファンデ感覚に近くていいなあと思う。カナダ帰る前にマシュマロフィニッシュパウダーのリフィル買いだめしないとなあとか思う…すぐ使い切っちゃうもんなあ。
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今井祝雄を見て"amachi."を想う
こんばんは。
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電車に揺られて、当初は神戸市立博物館で開催中の「デ・キリコ展」でも見に行こうかと思っていたのだけど、綺麗な青空を車窓から見ていたら、なんとなく芦屋市立美術博物館に行きたくなった。
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車内アナウンスで「芦屋」の案内が流れると、一瞬悩んだものの思い切って席を立った。
「今井祝雄 - 長い未来をひきつれて」が9/14から11/17まで、芦屋市立美術博物館で開催されている。
興味があって、チェックはしていたもののまさか、こんな軽いノリでくることになるとは思っていなかった。
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僕が前回、芦屋市立美術博物館を訪れたのは2016年の春のこと。
「美術と音楽の1日」という企画で、コンサートと美術展が開催された展示以来となる。
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気持ちの良い音と、時間が経過することで表情を変える天井からの光が美しかったことを思い出して、こんな気持ちよく晴れた日にはぴったりな美術館ではないだろうか。
8年前の記憶を辿って訪れることにした。
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芦屋市立美術博物館は、ひっそりと閑静な住宅街の中にあるものの、海の気配を感じるような気持ちの良い場所だ。
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街にある大きな美術館とは違い、街に溶け込むようにひっそりと佇む美術館だ。
今回の企画、「今井祝雄 - 長い未来をひきつれて」は、今井祝雄のこれまでの活動を「現在」・「70年〜80年代」・「60年〜70年代」と過去へと遡り、振り返る展示だ。
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具体のメンバーとして活動を始めた今井。
「空間」・「時間」・「現象」・「存在」といった根源的なテーマを軸に制作を行う作家の姿勢や眼差しを、過去へと遡りながら振り返ることで、今井の作品の根幹へと繋がる展示構造が刺激的だった。
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また、作品の横には、今井が掲載された雑誌などのインタビューも抜粋されて掲示されることで、一層作品を楽しむことができる。
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「空間」・「時間」・「現象」・「存在」といった根源的なテーマを軸に作品を制作するということを先ほどお話ししたけど、今回の展示を通じて制作のプロセスの中で生じる「現象」の可視化、「時間」の堆積といった点を感じることができた。
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「作品とは完成を目的としない思考と行為の副産物であるという考えは。70年代から変わらないものとあらためて思います」
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そのように話す今井。
つまり、制作プロセスの可視化が作品となる。
「空間」・「時間」・「現象」・「存在」に対するアプローチ、その結果が作品となっているに過ぎないのだ。
瀑布 - ビデオの時代 (2024年)
VHSのテープが滝のように上から落ち、下に堆積する。
録画し、記録した時間の堆積を感じることができる。
デイリーポートレート (1979年〜)
1979年から続ける、自身のポートレート。
前日に撮った自身のポートレートを手にして撮影をすることで、過去と現在を繋ぐ。
時間の堆積、ポートレートを撮影するという行為の可視化とも言える。
タイムコレクション (1981年)
ブラウン管に映し出される様々なテレビ映像を、一定時間シャッターを開放して撮影した作品。
数秒単位で変わる画像の積み重ねは何を示すのか分からなくなり、テレビ画面に変わらず存在する時間表示だけが読み取れる。
時間の風景 / 阿倍野筋 (1977年)
信号の赤と青に塗りつぶし、走る車と歩く人を二重に写した作品。
空間は定点でありながら、その空間に流れる時間の差異を一つの画面に同居させた。
Red Light (1976年〜1977年)
赤信号になった瞬間にシャッターを押すことで生まれる、偶然性によって生まれた風景写真とも考えられる。
SQUARE - glass/grass (1970年 / 2013年)
夏のある日。草の上に透明のガラス板を置き、その空間における現象の変化を記録した作品。
左:白のセレモニー ・90度 (1967年 / 2013年)
右:白のセレモニー HOLES 3 (1966年)
空間に落ちる影や光も作品の一部であるという考えから、空間そのものを作品として提示した。
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このように、今井の一貫した「空間」・「時間」・「現象」・「存在」といった根源的なテーマを、多くの作品を通じて感じることができる展示だった。
「空間」・「時間」・「現象」・「存在」というテーマは、どの時においても誰しもに、平等に与えられているものである。
そんなテーマを扱った作品に触れることで、私たちも「空間」・「時間」・「現象」・「存在」に対してこれまでと異なった眼差しを向けてしまうのだ。
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また、今井のこのような作品に触れることで、「偶発性」という言葉も合わせて紹介したい。
作家の制作プロセスの可視化は、そこに映し出される風景は作家の支配下を離れ、偶然映し出された風景であったり、時間であったり、現象である。
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ここ数年、僕自身がそういった偶発的というか、自分のコントロールを離れる環境に、出来る限り身を置く時間を作るようにしている。
行き先をルーレットで決めてみたり、事前の下調べを最低限に留めて、出会いをその時に委ねたり。
もっと身近なことで言えば、晩御飯の買い出しをその日の特売を見て決めたり。
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インターネットやガジェットの普及によって、無数の情報にアクセスが可能となった社会において、SNSやサブスクリプションといったサービスは自分の思考や行動を、ある方向へと強めていると考える。
情報化社会において、私たちが目にする投稿であったり、広告というものは、そういった過去の検索履歴を元にして選ばれている情報になるのだ。
知らず知らずに私たちの思考や行動というものは、ある一定の方向へと導かれている。
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例えば、選挙において自分の主張や主義は、SNSで大数を占めているような錯覚に陥る。
しかし、いざ蓋を開けてみると、世間とは乖離しており、自分の投票した支持者が負けているなんてことはよく経験することだ。
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だからこそ、そんな情報化社会によって導かれる道から外れるために、自分の意図しない偶発的な出会いを求めている。
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「今井祝雄 - 長い未来をひきつれて」で、今井の作品に触れることで、「空間」・「時間」・「現象」・「存在」を通じた、作家のコントロールを離れた風景というものは、改めて僕自身にとても刺激を与える展示と作品だった。
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さて、僕はこの展示を見ながら、この展示に"amachi."の服を着て訪れれば良かったなんて思った。
今井と対象は異なるかもしれないが、"amachi."は自然の観察を通じて、作品へと落とし込む。
そして、時に、自然にデザインを委ねるような手法も取る。
ある種、"amachi."の発表する服というのは、"amachi."が行った自然の観察結果とも言える。
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雪が堆積したようなデザインのニットは、実際にデザイナーが雪の降る日に外に出て、服の上に雪が堆積した部分をトレースし、デザインへと昇華させている。
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また、実際に降ってきた雪の結晶を顕微鏡で観察し、そのまま刺繍に落とし込むといったアプローチをとったアイテムもある。
2つの天然染料を使って生み出したシャツの色は、1着ごとに色の入り方も異なり、色のムラが存在する。
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雨の降る日に外に出て、雨に濡れた部分をトレースしてニットの柄に落とし込んだこともある。
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多くを紹介すればキリがないことなのだが、確かにデザインはきちんと考えられているのだけど、自然に委ねる余白の面白さ。
自然という現象の可視化であり、偶然の積み重ねによって当店に到着しているのだ。
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目を向ける眼差しは全く異なるし、作品も全く異なるのだけど、僕は今井の作品を見ながら、"amachi."の服のことを思ってしまった。
この日、気持ちに任せて、ふと芦屋で降りたという行為もそれはコントロール不可の状態だったのかもしれない。
そんなことを思いながら美術館を後にした。
帰り道。
僕は、Googleマップを放棄し、気の向くままに歩いて帰路についた。
駅から10分ちょっとの美術館。
帰りは1時間かけて歩いて帰った。
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芦屋川の河口。
大阪湾の夕暮れ。
じめっとした潮風。
波の音。
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その全てが、そのまま駅へと向かえば出会いない風景であり、時間だった。
その気持ちよさを一層感じた1日となった。
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#KM A-3 巻きロックTシャツ
涼しげな生地
クライ・ムキ式ソーイングスクールの3作目は巻きロックTシャツ。襟ぐり、袖ぐり、裾の断端を全部巻きロックで仕上げる、というもの。ひらひらの見た目にしたかったら、伸縮性のある生地を使うといいらしい。巻きロックに合うのはあんまり分厚くないものが良さそうな気がする。
先生にアドバイスをもらいながら選んだのが、麻でできた薄い生地。肌触りがさらっとしてて、通気性もよくて夏に良いらしい♪ 麻のニットなんてあるんですね。
今回も半袖か長袖どちらか選べる。クライ・ムキ式では入会したら全員が初級のA-1から順番に作品を作っていくので、入った時期や進みの速さによって,同じパターンを夏に作る場合も冬に作る場合も出てくる。なるべく季節に合ったものを作れるように、半袖・長袖や丈の長さなどのオプションがある作品も多いのだ。
ウーリー糸というやつ
巻きロックでは、生地の端を数ミリ折り込んで細かくかがっていく。かがり縫いの糸は太めでふわふわやわらかい「ウーリー糸」というのを使うのだが、これをミシンにセットするのがちょっとめんどくさい。
最近の「糸取物語」シリーズなど人気の機種は、ルーパー糸(かがり縫いの糸)をセットするのが簡単になり,糸通し穴に2cmぐらい差し込んだ状態でボタンを押すと,空気圧を使って自動で必要なところに糸を通してくれるという「エアスルーシステム」を搭載している(これがなかった頃はピンセットで糸の先端をつまみながら大変ややこしい糸かけをしないといけなかったらしい…ワタシには未知の世界)。
ところが、ほぐれやすくフワフワしたウーリー糸は糸通し穴にうまく入ってくれない。これを通すにはウーリー糸の先に普通の細い糸を20cmぐらい結びつけておいて,細い糸をエアスルーで通し,ルーパーの先から引っ張り出してウーリー糸を通す.ということをする。なるほど…。
意外と簡単…と思いきや
生地端を折り込みながらかがる…なんて難しそうだと思ったけど,そこはガイドに合わせて布を送っていれば勝手にミシンがやってくれる事。大きくズレる(=縫い落とす)ことに気をつけれいい。もうひとつ気をつけることといえば手で生地を少し手前に引っ張りながら縫うこと。これで目の詰まったきれいな縫い目になり、生地端も少し伸びてヒラヒラしたフリルのようになるのだ。縫い進める作業自体はそれほど難しくはなかった。
ところが厄介なのか縫い終わり部分。襟ぐりや袖ぐりなどは1周ぐるりと巻きロックをかけて最後に1cmぐらい重ね縫いをするのだが、この重ね縫いがなかなかうまくいかなかった。既に一度巻きロックをかけて布端がゴワゴワしてるところを再度丸め込んでかがるので,ミシンが進まなくなったり,糸が切れたりして,うまく重ねられず、最後の数mmだけ縫えていない…なんてことも。1回目は先生に手縫いで修正してもらい、2回目は教わりながら自分で修正…でもイマイチ。
糸が終わってた!
そして極めつけは,裾に巻きロックをかけてた時にいつのまにかウーリー糸が終わってたこと! セットする時にはまだあるから足りるんじゃない?って思ってたんだけど,ウーリー糸は普通の糸に比べて太いのと、地縫いの糸に比べてたくさん必要なので、思った以上に消費していたらしい。
ここも重ね縫いすればいいのだが,糸が終わるところの縫い目が太くなり過ぎて醜くなってしまい、先生にそこだけ解いてもらった。巻きロックの縫い目は基本的には解くのは無理で、普通は切り落としてしまうらしいんだけど,「少しだからできるかも」と言って先生がなんとか解いてくださった。自分で解ける自信はない。多分イ〜〜〜ッ!てなるやつだ。
ほつれ止めで固める
巻きロックの縫い終わり部分は少し糸を残して切り、ほつれ止め液(乾くと固まる布用の糊みたいなもの)で固めてしまってから端の糸を切るらしい。仮止め用の便利グッズなんかもそうだけど、現代のお裁縫って思ってた以上に化学の力を借りるのね。
しかしたくさん失敗して縫い直し・縫い重ねをしたので固めるところがかなり多くなってしまった…。
完成形はこんな感じ。
透けるのでタンクトップやキャミソールに重ねて着る感じかな。
ロックミシンでうまく服を作れると一気に既製品っぽくなるらしいが…。こういうのじゃ道は遠いわね…。
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