Tumgik
#踊れるカフェ
asoufuyu · 2 months
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僕は惑星周期の途上で遺書を書いている。
蝶が一度吸って落とした蜜のようにいとしかった日々を。
この歌は僕の生きてきたかろい足取りであり、君に渡す重い鐵の塊である。
第一章
「ヴァニラ・アイスクリームの日々」
僕はたれよりも孤独だった
S駅へ向かういつもの電車に寄りかかり
肋骨の夢を見ていた
僕の骨骨は美しく浮き上がり
青い血管と白んだ脂肪らがそれを包む
(八センチのピンヒール。)
―――穢い人。
そのひとは扇風機を、パスタを、一万円札をくれた
花火を見に行かず
僕は何より穢いことやものを集めて回る
総てはそんな風だった
ヴァニラ・アイスクリームを
一日に一個だけ、それだけ食べた
第二章
「自由律」
ミュージックよ鳴り響いて!スクエアホールは退屈のなかただ破滅を願っていた
(針葉樹林の夢を見る)
音階を壊してその硝子片で流れる血を太陽に捧げた
外の見えない窓、エアーコンディショナーの緑、十六度の部屋はいつも冷たかった
   石を並べて遊ぼう
   賽の河原ごっこしようよ
   地獄めぐりの地図は持ってきた?
天国に近いアパートメントの一階で冬を描いた
(深い森の中で迷ってしまったらなんてくだらない問いかけをして、)
遺書も残さずに十一月に死んだ君
遺書を描き続ける僕の日々
冷蔵庫は小さすぎて駅に行ける程のお酒も入れられませんでした、あの日六畳のアパートで見たライト、ライト、ライトの銀河の圧倒的な漠々を、オーバートリップ、月の板、死体は宇宙を泳ぎますか、君は十三歳で旅行に出た、僕は十三階からぐしゃぐしゃの地上に憧れてただ眺めていた…
第三章
「サーティーファイブの夢」
35個の夢をもって
30人を殺そうとした
あの日のチェーン・カフェで
君は青い猫
迎えに来て
いつでも
アトリエでホテルで駅で途方で
いつも君を待った
君は無表情で立っていた
いつでも
(かろくなったからだで、飛べた日のこと、僕はいつでもゆめをみた、短い生と、上映され続ける夢のフィルム、東京。)
「大丈夫。」
「だいじょうぶ
「ダイジョウブ
ツー。
最終章
「海へ」
三月のよく晴れた日にジンジャーエールを持って長いながい電車の旅の末、僕はいつだって海へ来た、海辺から少しのところに死んだ大きな木が縺れ踊るように佇んでいた、僕はそれを一生忘れないだろうと思った、そしてボロボロのブーツを捨てた日にも、小さなベッドのある宇宙の果てでも、その海を忘れなかった。
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shredderwastesnow · 8 months
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長々と「ゴーストワールド」考
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私がテリー・ツワイゴフ監督の映画「ゴーストワールド」と出会ったのは、2000年代中盤のことだった。映画館ではなく、ツタヤでDVDを借りて実家のリビングで観た。コロナ禍によってビデオ・DVDレンタル屋としてのツタヤが街から消えた今になって振り返ると、あの日からずいぶん遠くに来てしまったことを実感する。
映画冒頭、アップテンポなジャズが流れ出し、こぶしの利いた男性シンガーの声が重なる。「シャンフェケシャンフゥ」--何語だか分からないが、気分を高揚させる陽気なグルーヴ。しかし、映像はアメリカ郊外の白いマンションで、音楽の古めかしさと不釣り合いな印象を与える。
カメラはマンションの外から窓の中を捉えつつ、右へと移動する。それぞれの窓の向こうにいる住人たちが部屋でくつろいだり食事をしたりといった光景がいくつか展開された後、濃いオレンジの壁紙の部屋が映し出される。部屋の中央で、黒縁眼鏡をかけたぽっちゃりめの女の子が、黒髪のボブを振り乱して踊っている。傍らには昔ながらのレコードプレーヤー。そこから大音量で流れる「シャンフェケシャンフウ」--アメリカにおけるサブカル眼鏡女子の強烈な自己主張は、無機質な郊外の光景へのレジスタンスのようだ。
細かい台詞やキャラクターは忘れてしまっても、このシーンだけは鮮烈に頭に残っている。この映画が何を描こうとしているのか、冒頭を観ただけで分かった。自分の世界を持っている人間の素晴らしさと痛々しさ。そんな存在を愛おしむ監督の眼差し。
2時間弱の物語の中では、高校を卒業したものの進路が決まらない主人公イーニドが迷走に迷走を重ねる。そして、彼女が何かを成し遂げるようなラストも用意されていない。
ありがちなティーンエイジャー文化に埋没する無個性なクラスメイトや郊外の退屈な人々を馬鹿にしている割に自分自身もぱっとしないイーニドの姿は痛々しいが、十代の自分にも確かにそんな一面があったことが思い出され、いたたまれない気持ちになる。それでも、映画を見終えた私の心には温かい余韻が残った。監督が最後までイーニドに寄り添い続けていることが伝わってきたから。
2023年下旬、何の気なしに見ていたX(旧twitter)で、ゴーストワールドのリバイバル上映を知った。絶対に行かなければと思った。あの名作と、映画館で出会い直したい。 上映が始まって約1ヶ月後の2024年1月、再開発によって円山町から宮下に移転したBunkamuraル・シネマの座席で、私はイーニドたちと再開することになった。
改めて観てみると、最初に観た時の感動が蘇ったシーンもあれば、初見では気付かなかった要素が見つかったシーンもあり、希有な鑑賞体験になった。 これ以降、個人的に気になった部分を列挙してみる。
自由という試練
物語の序盤で、主人公イーニドと幼馴染みのレベッカは、揃って高校を卒業する。式が終わると、イーニドとレベッカは会場から走り出て、卒業生が被る伝統の角帽を脱ぎ、校舎に中指を突き立てる。二人とも大学には進学せず就職もしないので、これからは受けたくない授業を受ける必要もなく、大人として自分の道を選ぶことができる。スクールカースト上のポジションに惑わされることもない。
しかし、コーヒーのチェーン店で働きながら親元を離れて暮らすためアパートを探し始めるレベッカとは対照的に、イーニドは将来のビジョンを持てないまま高校の補講に通い、髪を派手な色に染めてみたり、映画館のアルバイトを一日でクビになったりしている。ルームシェアをする約束を果たす気があるのかとレベッカに問い詰められれば「自立、自立って馬鹿みたい」と滅茶苦茶な言葉を返して怒らせ、家に帰ってからベッドで泣く。イーニドは自由を満喫するどころか、自由を持て余しているように見えた。
高校生の頃は、学校の教員たちが決めたルールに従い、与えられたタスクをクリアすることが求められていた。経済的に親に頼っている分、親や家族というしがらみもある。大人の介入を避けられない年代にいるうちは、人生の問題を大人のせいにすることもそれなりに妥当だ。
しかし、高校を卒業してしまえば、もう人生の諸問題を安易に大人のせいにできない。複雑な家庭の事情に悩まされていても、「もう働ける年齢なんだから、お金を貯めて家を出ればいいんじゃない?」と言われてしまう。
自分の進路を選び、やるべきことを見極めて着実に実行することは、何をすべきなのか指示してくる人間に「やりたくない!」と反抗することよりもはるかに難しい。与えられた自由を乗りこなすだけの自分を確立できていないイーニドの戸惑いと迷走は、滑��でありながらも、既視感があってひりひりする。
シスターフッドの曲がり角
この映画には、イーニドとレベッカのシスターフッド物語という側面もある。十代を同じ街で過ごし、お互いの恋愛事情も知り尽くしている二人が、高校卒業という節目を境に少しずつ噛み合わなくなってゆく過程が切ない。二人とも、相手を大切に思う気持ちを失ったわけでは決してない。それでも、環境の変化が二人の違いを鮮明にし、今まで通りではいられなくなる。
イーニドもレベッカも、世界をシニカルに見ている点は共通している。派手に遊んでいたクラスメイトが交通事故で身体障害を負ってから改心し、卒業式のスピーチで命の尊さを語っていたことに対して「人間そんなに簡単に変われるわけない」と陰で批判したり、卒業パーティーでも弾けたりせずぼそぼそ喋っていたりと、どこかひねくれた態度で生きている。世の中が用意する感情のフォーマットに素直に乗っからない低温な二人の間には、確かな仲間意識が見て取れた。
しかし卒業を契機に、二人の関係はぎくしゃくし始める。 イーニドは仮に卒業できたものの、落第した美術の単位を取得するため補講に出なければならない。スムーズに卒業したレベッカはカフェのチェーン店で働き始め、アルバイトではあるが社会に居場所を得る。卒業したばかりの頃はイーニドと一緒にダイナーに行き、新聞の尋ね人欄に出ていた連絡先にいたずら電話をするといった行動にも付き合っていたレベッカだったが、アルバイトも続かずルームシェアの部屋探しにも消極的なイーニドに徐々に愛想を尽かす。イーニドが中年男性シーモアとの関係を隠していたことが、さらに二人の距離を広げてしまう。
イーニドは古いレコードを集めるのが好きで、一癖あるファッションを身に纏い、多少野暮ったい部分はあるにしても自分の世界を持っている。バイト先でも、上司の指示に違和感を覚えれば分かりやすく態度で示す。表面的にはリベラルな国を装いつつ水面下では依然として差別が行われているアメリカ社会に対しても、批判的な眼差しを向けている。
しかし、それを表現した自分のアート作品が炎上した際、イーニドは作品を批判する人々に対して展示の意義を説明せず、展覧会の会場に姿を見せることすらしなかった。どんなに鋭い感性があっても、表現する者としての責任を全うする姿勢のないイーニドは、アーティストにはなれないだろう。黒縁眼鏡の媚びない「おもしれー女」ではあってもカリスマになる素質はなく、かといってマジョリティ的な価値観への転向もできないイーニドの中途半端さは、何とも残念である。
一方レベッカは、シニカルな部分もありつつ、現実と折り合いを付けて生きてゆけるキャラクターだ。店に来たイーニドに客への不満を漏らしながらも、上司に嫌味を言ってクビになったりすることはない。経済的に自立して実家を出るという目標に向かって、地に足の着いた努力ができる。
そして、レベッカは白人で、イーニドより顔が整っている。二人がパーティーに行くと、男性たちはユダヤ系のイーニドに興味を示さず、レベッカにばかり声を掛ける。 どう考えても、社会で上手くやってゆけるのはレベッカの方なのだ。
卒業を契機に、高校という環境の中ではそれほど目立たなかった二人の差が浮き彫りになる。置いて行かれた気持ちになるイーニドと、現実に向き合う意欲が感じられないイーニドに苛立つレベッカ。どちらが悪いわけでもないのに、高校の時と同じ関係ではいられない。絶交するわけではないけれど、何となく離れてゆく。
人生のフェーズに応じて深く関わる人が変わってゆくのはよくあることだし、どうにもならない。それでも、楽しかった長電話が気まずい時間に変わったり、昔だったら隠さなかったことを隠すようになる二人を見ていると、人生のほろ苦い部分を突きつけられるようで、胸が締めつけられる。
シーモア:大人になりきらないという選択肢
冴えない中年男性シーモアは、この映画におけるヒーローでありアンチヒーローだ。平日は会社員だが、休日は音楽・レコード・アンティークオタクとして自分の世界に耽溺し、友達も似たような同性のオタクばかり。せっかくライブハウスで女性が隣に座っても、音楽の蘊蓄を語って引かれる。そのくせ「運命の出会い」への憧れをこじらせている。自分の世界を持っている人間の素晴らしさと痛々しさを、これでもかと体現しているキャラクターだ。
イーニドとシーモアの出会いは、イーニドのいたずら電話がきっかけだった。新聞の尋ね人欄を読んでいたイーニドは、バスで少し会話をした緑のワンピースの女性にまた会いたいと呼びかける男性の投書を発見し、この気持ち悪いメッセージの発信者を見てやろうと、緑のワンピースの女性を装って電話をかける。会う約束を取り付け、待ち合わせの場所に友達と共に向かうと、呼び出されたシーモアがやって来る。
待ちぼうけを食らうシーモアを陰で笑いものにするイーニドだったが、別の日に街で偶然見かけたシーモアを尾行して、彼がレコードオタクであることを知り興味を持つようになる。シーモアのマンションで開かれたガレージセールで、イーニドはシーモアが売りに出した中古のレコードを買い、会話を交わし、徐々に距離を縮めてゆく。
シーモアが自宅でレコードオタクの集まりを開いた日、イーニドはシーモアの部屋に入る機会を得、彼のコレクションと生き様に驚嘆する。
恐らくイーニドは、シーモアという存在から、アーティストやクリエーターにはなれなくても自分らしさを手放さずに生きられると学んだ。たとえ恋愛のときめきが去ったとしても、シーモアの残像はイーニドの中に残り、社会と折り合いを付けられない彼女の行く先をささやかに照らすのではないだろうか。
(そして、シーモアの姿が、一応仕事や勉学などで社会と折り合いを付けながらも、家庭を持たず読書や映画鑑賞や執筆に明け暮れる独身中年の自分と重なる。その生き様が誰かの未来を照らしたりすることはあるのだろうか。もちろん作家として誰かの人生に言葉で貢献するのが一番の目標ではあるものの、映画を観た後、最低限シーモアになれたらいいなという気持ちになった。初見の時と感情移入するキャラクターが変わるというのは、なかなか新鮮な体験。)
矛盾を抱えたアメリカ社会への言及
最初に観た時はイーニドや一癖あるキャラクターたちが織り成す人間模様にしか目が行かなかったが、二度目の鑑賞では、画面の端々に映り込むアメリカ社会への皮肉もいくつか拾うことができた。
ライブハウスのシーンに、ブルースに影響を受けたと思われる白人のボーイズバンドが登場する。ヴォーカルは「朝から晩までcotton(綿花)を摘む毎日さ」みたいな歌を熱唱する。確かにブルースにありがちな歌詞だ。しかし、綿花を摘む労働をさせられていたのは主に黒人であり、白人は黒人をこき使う側だったはず。労働者の心の拠り所として作られたブルースという文化を、ブルジョワである白人が無神経に簒奪しているという皮肉な現実が、この短い場面にそっと描かれている。
また、イーニドとレベッカが一緒にパーティーに行くとレベッカばかりが男性に声を掛けられる件には既に触れたが、声を掛けてくる男性はほぼ白人だ。アジア系の男性や黒人男性などがレベッカをナンパすることはない。たまたま二人の住む街が白人の多い地域という設定なのかもしれないが、このようなキャスティングが決まった背景には、制度上の人種差別がなくなっても人種によるヒエラルキーが社会に残っているという監督の認識があるのではないかと感じた。
そして、個人商店がチェーン店に取って代わられ、住宅地が画一的なマンションで占められ、街が少しずつ個性を失ってゆく描写もある。レベッカが働くカフェ(ロゴがスターバックス風)やイーニドがバイトをクビになるシネコン内の飲食店は、無個性なチェーン店そのものだ。モノやサービスが画一的になり、雇用や労働のスタイルも画一的になり、マニュアル通りに動けない人間が排除される世界へのささやかな批判が、様々なシーンの片隅にそっと隠されている。
この映画は、十代の葛藤を単なる自意識の問題として片付けず、矛盾だらけで個性を受け入れない社会にも責任があると言ってくれていた。改めて、監督や制作者たちのティーンエイジャーに対する温かい眼差しを感じた。
ラストシーンをどう解釈するのか
ネタバレになるので詳細は伏せるが、この映画のラストシーンは比喩的で、どう受け止めるのが正解なのか分からない。イーニドの人生に希望の光が差すことはなく、かといって大きな絶望が訪れることもなく、自分を命がけで守ってくれた人の思い出を胸に強く生きることを誓うみたいな展開にもならない。とにかく、分かりやすいメッセージのある終わり方ではないのだ。
(映画館を出た後にエレベーターで乗り合わせた若いカップルも、やはりラストの解釈が難しいという会話をしていた。)
私自身は、このラストを、イーニドが他力本願な自分から卒業することをようやく決意したという意味に捉えている。
これまでのイーニドは、心細くなれば友人のレベッカやジョシュを呼び出し、映画の中盤以降ではシーモアにも絡んでいた。人生に行き詰まれば、誰かを頼って気を紛らわす。偶発的に何かが起こって道が開けないかな、みたいな感覚で生きているような印象だった。 しかし、物語の終盤で、一時はイーニドにとってヒーローだったシーモアが、突然遠のく。レベッカとも既に疎遠になっているイーニド。そして、不思議なラストシーン。イーニドは、私たちに背中を向けている。
イーニドは、自分を導いてくれるヒーローも、どう生きるべきか教えてくれる天使も、どこにもいないということに気付いたのではないだろうか。 人間は最終的には孤独で、自分の人生は自分で切り拓いてゆくしかない。ラストシーンのイーニドからは、彼女が紆余曲折の果てに辿り着いた人生の真理が滲んでいるように思える。
そして、イーニドの後ろ姿は、スクリーンのこちら側にいる私たちに対しても「自分��人生は自分で切り拓いてゆくしかないよ」と語りかけている気がする。どう生きるべきか、映画に教えて貰おうなんて思うなよ。自分で行動して、傷ついたり恥をかいたりしながら、自力で見つけるんだ。
以上が私なりの解釈だが、違う見方もあるのかもしれない。他の人の批評も検索してみたい。
おわりに
Bunkamuraル・シネマでの「ゴーストワールド」上映は明日で終わる。しかし、各地の名画座での上映はまだ続くようだ。これからも沢山の人がイーニドたちに出会うことを想像すると、自然と笑いがこみ上げる。
イーニドの冴えない青春は、観た人の心に何をもたらすのか。
これを読んで少しでも気になった方は、是非スクリーンで、ラストシーンまで見届けてください。
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onishihitsuji84 · 8 months
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泥棒のいる町
 一月、僕を含めた三人は円城塔の「道化師の蝶」を読む。  僕達は現在、毎週土曜日の夜に読書会をひらいている。2010年からの芥川賞受賞作をひとつずつ読み、それについて話すというものだ。人数はごくささやかで、様態もしずかだ。様態というのはつまり、存在のルールみたいなもの。昨晩も囁くように読書会は開かれていた。僕と、他の二人はそこで話した。銀色の網の秘密。構造がもたらす潤い。鱗翅目研究者のいざない。狭い暗いその部屋で、僕達はアルルカンの蝶を考える。存在のルールについて言葉を交わす。テーブルでは一本のロウソクがじろじろ燃えたっている。ゆらめき、歪むひとつの火だけを頼りに、僕達は秘められたことについておずおずと話す。まるで隣に赤子でも眠っているみたいに、三人が三人、つかう言葉はとてもしずかなものばかり。 「ほんとうに恥ずかしいことですが……アルルカンはいまも僕達の頭上をひらひら飛んでいるんじゃないかとさえ思っています」 「じつは、私もです」 「僕もです」
***
 一月の午後。僕は雨のあがったあとの町を歩く。アスファルトは朝の弱い雨でじんわりと濡れている。足跡がそっとできては瞬く間に乾いて消える。僕はぺたぺたと足音を立てながら、濡れた町の坂を下ってゆく。ダウンのフードをすっぽりとかぶっていたから、その姿は泥棒みたいにもみえた。  歯抜けの子どもが笑いながら駆けてきて、そんな僕のまわりでくるくるとおどる。可愛らしくイエローのレインコートの袖をふりふり言う。 「ねえお母さん! 泥棒さん!」 「泥棒じゃないよ。小説家だよ」僕は素早くそう言って、そそくさと歩く。後ろでは母親が子どもをつかまえ、町の人々は怪訝な視線を僕に送る。おい。おれらはお前のことを見ているぞ。この町で泥棒は許さないぞ。そう言わんばかりに偽泥棒の僕をにらむ。逃げる――
 僕は坂のカフェでコーヒーを飲みながら日記を書いている。カフェでも、僕は泥棒みたいだ。わずかな人々からの、ありったけの視線を感じる。後方からはかつかつとテーブルを弾く意味ありげな信号が届く。僕はカフェの隅にちょこんと座り、書きものに必死になっているふりをし、自分という存在をひた隠しにしようと努めている。もちろん、他の客やカフェの従業員にそんな思いは筒抜けだ。
 坂のカフェから見えるものは、坂だ。坂、坂、坂。  坂は過去の雨から遠ざかり、いまのところはスニーカーたちの往来がメインになっている。履かれて歩く、赤白青のスニーカーたちはことばを話すことはなかった。ただ、どれもすごくきびきびと動いていたし、一歩一歩でまるで体操選手みたいにしてしなやかに靴底を曲げて、きゅっきゅっとかろやかに踊っていた。スニーカーたちはたしかに言葉を持たなかったけれど、僕達人類よりもずっとこの坂を楽しんでいるみたいだった。  坂を歩いている人類は駅に急いでいるか、プラスチック製品みたいに寡黙を守っていた。
***
 坂でいま、二匹の犬が出会った。  犬たちがどんなことを話しているかはわからない。なぜなら僕はカフェのこちら側にいて、坂とは分厚いガラス窓で仕切られているからだ。聞こえてくるのはカフェのマスターと客の政治談義ばかり。安倍一派への追求について。  僕はしばらく日記を書く手を止めて、ただそうした犬たちを眺めることに徹していた。鼓膜には安倍晴明について喧々諤々する老人たちの声が届いた。 「安倍晴明は、未来がみえた。いまの日本のことも、みえていた。だから元旦の地震のことも、誰よりもずっとわかっとんだろう」 「���震で誰かが死ぬべきやったんか?」 「わからんよ。安倍晴明には、わかっとんやろか」 「わかっとったはずや。陰陽師やから。けど、なにもしてくれんかった。悲しい」 「ほんまに地震で誰も死んでほしくなかった。悲しい」 「うん。悲しいな」 「悲しい」 「もう地震なんて起こらんかったらええ」 「うん。起こらんかったらええね。起こらんかったら、みんな最高、ハッピーや」 「けどね、もう地震は起きたんや。死んだ人は生き返らん。ぼくらにできることは限られるとる。だからこそ、いまは祈る時間なんやと思うんや」 「わかった。祈る」 「うん。祈ろう」  僕はそれでも犬をみていた。僕は小説家だったから。でも、部分的には泥棒だった。みることはいつも盗むことだった。深々とフードをかぶり、僕はあらゆる風景を盗んでいた。そのとき、僕は薄いコーヒーをすすりつつ息を殺してすべてをみていた。駆け回る犬の幸せを、老人がする死者への黙祷を盗んでいた。
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confinedmadness · 2 years
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レモネード by nqrse
Lemonade by nqrse
Japanese lyrics with English translation by confinedmadness
Alphabet transliteration at the end
★・☆・ ★・☆・ ★・☆・ ★・☆・ ★・☆・ ★・☆・
なんか全部上手くいかないわ レモネードに溶かしちゃえば
Somehow nothing goes right Just let it all go with lemonade
何もないの それが嫌で 起きたら今日で 明日が怖く思うの Tryはしたの 頑張らないとって 「頑張れない人はそこに居ないでよね」
There is nothing   I hate that It’s today when I wake up   I think tomorrow is scary I tried; I had to do my best “Someone who can’t do their best shouldn’t be here“
お陰様でクソ病んだ 晴らすstressと メンタル持ち直す一旦のbreak 与太話にはfuck off 真偽なんてunknown でも私が踊ってなんか意味あんの?
Because of you I feel horribly sick   To clear stress A little break to recover mentally Fuck off to gossip   The authenticity is unknown Is there meaning to me dancing?
許せてないから忘れてないんだ でもレモネードに流しちまえば もう動じないぜ 不幸自慢 そういや最初から興味ないわ
I haven’t forgiven that’s why I haven’t forgotten Just let it drown in lemonade You won’t be perturbed   Bragging of your misfortunes Oh right I wasn’t interested from the start
抜け出すreal life 気になったカフェでparty Egoも根伸ばしたいだけさ ダサいdress codeでふざけたような態度 それも自分 in the place to be
Break away from real life   Party in that café that caught your eye I just want my ego and self to stretch Fooling around in a lame dress code That’s me in the place to be
これからglassに掛けるmagic 忘れようがない情景 It’s okay さあ裸足でランデブー 迷路もいっそ帰らない 君とありふれてる夢の中で
The magic I’m putting on the glass after this An unforgettable sight   It’s okay Come, a barefoot rendezvous �� I’d rather not leave the maze With you inside a commonplace dream
愛想もない自堕落な視界に愛を そんな素晴らしくない 素晴らしい日々に浸っている 理想も膨らまなくたってもういいや 1人じゃ背負きれないしな いいや 私は私だ イエイ
Put love into the affectionless self-indulgent view It’s not that amazing, immersed in splendid days It’s enough even if ideals don’t grow Can’t take that burden alone, It’s fine, I’m me, yey
もてなす パーティに居るHaters 「もうそこに居ないで」 You said that 恨みや妬みもそこに置いといて 今を切り取れば名画 Freshな空気がペースメーカー Thursday 少しのHoney
Welcome   Haters in the party “Don’t be there” You said that Leave your resentment and envy Focus on now for a masterpiece   The fresh atmosphere sets the pace A little honey on Thursday
これからglassに掛けるmagic 忘れようがない情景 It’s okay さあ裸足でランデブー 迷路もいっそ帰らない 君とありふれてる夢の中で
The magic I’m putting on the glass after this An unforgettable sight   It’s okay Come, a barefoot rendezvous   I’d rather not leave the maze With you inside a commonplace dream
剥き出しの悪意に触れちゃう Now I’m paralyzed 処方箋じゃ変わらない 全ては小さじ一杯の勇気があればParadise 不安だろうが Trust me 面舵取らずにこのtapeをRewind やっちまった過去 待ってました trouble 俺の勝手だって歌おう 夕暮れ時 飲み干すレモネード Hello, Let me show your dance
To be exposed to unhidden malice Now I’m paralyzed   A prescription can’t help Everything is paradise if you have a teaspoon full of courage I know you’re anxious but trust me   Rewind this tape without holding the starboard Things you’ve done in the past   Trouble is waiting It’s my choice, let’s sing   Early evening   Down the lemonade Hello, let me show your dance
これからglassに掛けるmagic 忘れようがない情景 It’s okay さあ裸足でランデブー 迷路もいっそ帰らない 君とありふれてる夢の中で
The magic I’m putting on the glass after this An unforgettable sight   It’s okay Come, a barefoot rendezvous   I’d rather not leave the maze With you inside a commonplace dream
★・☆・ ★・☆・ ★・☆・ ★・☆・ ★・☆・ ★・☆・
Nanka zenbu umaku ikanai wa Remode-do ni tokashichaeba
Nanimo nai no Sore ga iya de Okitara kyou de Ashita ga kowaku omou no Try wa shita no Ganbaranai to tte “Ganbarenai hito wa soko ni inaide yo ne“
Okagesama de kuso yanda Harasu stress to Mentaru de mochinaosu Ittan no break Yotabanashi ni wa fuck off shingi nante unknown Demo watashi ga odotte nanka imi an no?
Yurusetenai kara wasuretenainda Demo remone-do ni nagashichimaeba Mou doujinai ze fukou jiman Sou iya hana kara kyoumi nai wa
Nukedasu real life Ki ni natta kafe de party Ego mo ne nobashitai dake sa Dasai dress code de fuzaketa you na taido Sore mo jibun in the place to be
Kore kara glass in kakeru magic Wasureyou ga nai joukei it’s okay Saa hadashi de ran de bu- Meiro mo isso kaeranai Kimi to arifureteru yume no naka de
Aisou mo nai jidaraku na shikai ni ai wo Sonna subarashikunai subarashii hibi ni hitatteiru Risou mo fukuramanakutatte mou ii ya Hitori ja shoi kirenai shi ni iiya watashi ha watashi da iei
Motenasu party in iru haters “Mou soko ni inaide” You said that Urami ya netami mo soko ni oitoite Ima wo kitoreba meiga  Fresh na kuuki ga pacemaker Thursday sukoshi no honey
Korekara glass ni kakeru magic Wasureyou ga nai joukei It’s okay Saa hadashi de ran de bu- Meiro mo isso kaeranai Kimi to arifureteru yume no naka de
Mukidashi no akui ni furechau Now I’m paralyzed shohousen ja kawaranai Subete ha kosaji ippai no yuuki ga areba paradise Fuan darou ga trust me omokaji torazu ni kono tape wo rewind Yacchimatta kako mattemashita trouble Ore no katte datte utaou yuugure toki nomihosu remone-do Hello, let me show your dance
Kore kara glass ni kakeru magic Wasureyou ga nai joukei it’s okay Saa hadashi de ran de bu- meirou mo isso karanai Kimi to arifureteru yume no naka de
★・☆・ ★・☆・ ★・☆・ ★・☆・ ★・☆・ ★・☆・
Important notes:
Most of the lyrics were taken from lyric websites, with a few parts edited based on what I heard in the song.
The translation is very loose to allow for interpretation. Do not rely on them for important meaning as this was translated for fun, NOT professionally.
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shinoharatmt · 2 years
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カフェ作業ができない
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白を基調にしたイルミネーションの小さな電球たちがオレンジ色の煉瓦の間で瞬いています。気づけばもう年末ですよ。
街ゆく人の歩みの早いこと早いこと……この時期はクリスマスマーケットでホットワインを買って、コップの中を覗き込んで眼鏡のレンズを曇らせる喜びを嚙みしめて一年の終わりに向かってぼんやりしています。
私はカフェ作業ができないんです。ただ単に性に合わない。作業用PCは重いし、カフェの机が異様に小さかったり(作業するなら大きい机がいい)、手荷物管理とかその他もろもろ気にすることが多すぎやしませんか。とはいえ、自宅でも作業ができない。ベッドや本棚、ゲームなど誘惑にすぐ負けてしまう。ダラけられないようにある程度人目がある場所、例えば自分のお気に入りの図書館とかならいいけれど、カフェ作業はなかなかどうしても叶わない……そもそも、今までカフェ作業を必要とする瞬間が人生にそんなになかったのかも知れない……経験していない作業にこだわりだけ見出して何をしたいっていうんだ……
街に繰り出してはカフェなどでぼんやりしていることが多いのですが、店内を見渡すとPCやノート��向かってガシガシ作業している人���見かけます。そういう人を見かけると憧れと尊敬の眼差しを向けてしまうのですが、実際はThere's no other wayのデーモン・アルバーンよろしくガンを飛ばしているので、向こうの作業効率を下げているだけかもしれません。
「じゃあお前作業するときどうしてるんだ」ってお思いでしょう。ここのところは台所です。台所は飲み物がすぐ手に届くし、ベッドもゲームもないので……音楽流して爆踊りしても台所なら気兼ねなく踊れるし……
今年ライブを見に行ったTotally Enormous Extinct Dinosaursをよく聴いています。名前が好きなんす、「マジでデカい絶滅恐竜ズ」。いや~~~ライブもよかったな~~~~
思い出は思い出せるうちに、皆さんも今年の楽しかった思い出を振り返ってみましょ~ね
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odorugogo · 1 year
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仙台旅
仙台を旅してきたので旅行log残しときます!🤟
むらさん内田雄馬のコンサートいきませんか?と今年初めくらいに声かけてもらっててそれなら仙台かなあ言うたら本当に仙台に行ってた。仙台に行きたかったので行けてよかったです❕
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四時起きで空港にたどり着いたむらちゃん、実は前日パリライ(あんステのライブのこと)に行っており興奮して寝付けず夜中の2時から荷造りをしている。なんなら頭の中でEdenがまだ踊っている。最高のライブの後ということでテンションも高い。そんな感じで関空に着いた。関空に着いたら朝ごはんや!言うて店入ったらからあげ定食、牛丼、肉うどん、カレーというゴリゴリ飯しかなくて心がそがれた。
このクマちゃんは友達がパリライでくれたので一緒に仙台に連れてって写真バコバコ撮ってやるよ……❕って持ってきた。ちなみに写真はあと一枚しか撮ってない(ごめんね)
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意識が高いので(?)飛行機内では内田雄馬さんを聞いまくり、これからわたくしは内田雄馬さんのライブに行くんだ……という気を高めていた。
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📍仙台駅
という訳でこれは仙台駅ですね。
空港から仙台駅秒な気がしてたけど普通に30分くらい掛かったから全然秒ではありませんでした。仙台と言えばここだから写真撮っときなというフォロワーの助言で撮影。ちなみに早朝の空港までわざわざ何故か迎えに来てくれたのですごく優しかったです。ありがとう仙台フォロワー
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📍青山文庫
地元民のオススメの店に連れてって(嫌な無茶振り)と言ったら駅近くのカフェに連れてきてくれました。私はアールグレイとモーニングのセット頼んだんですがほんとはエシレバターのクレープ?が食べたかったです!朝は頼めないらしいので地元の人がいたらエシレバターのクレープ食べてください。本当に食べたかった。上手くないわけないもんな…
食べてる間に仙台フォロワーはライブに備えて消えていきやきとち先生が迎えに来てくれました。今回の旅行はほぼやきとち先生と一緒です。やった~
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📍ホテルモントレ仙台
とりあえず荷物を預けにモントレにきました。実は生まれて初めてのモントレです!うれしい。ずっと来たかったのでモントレデビューを果たせて感無量でした。また後ほどモントレの話はします。とりあえず荷物を預けてそばでEveちゃんを並べました。
(これは人通りが少なかったから出来たこと)
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うん、Eveちゃんもモントレに来れて嬉しそうだ。
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📍むかでや履物店
ジョジョの4部の作中に出てくるお店らしい(へえ~)ジョジョに詳しくないのですがお店にはたくさんジョジョのサインとかあってオタクだったら嬉しそ~と思いました。キャラクターの名前で領収書くれるらしい(すべてにわかなのでらしいと付けてしまう)あと普通にお店の中がかわいいし落ち着いてて大変良かった…!お財布欲しいな。普通に。
仙台、土日の割に人が少ないし軽やかな演奏が商店街から流れてくるし無料で珈琲くれるし道に木々が生い茂ってるところが多くて長閑で大変いいな…と歩きながら思ってました。ここが土日の大阪スラムタウン難波ならどこかから怒声が聞こえてくるのにそういうのがあんまり無かった、すごいな(そんなんと比べるな)
で、観光したいよね!という話になって仙台と言えば伊達政宗…伊達政宗を見に行こう‼️つって伊達政宗像を目指すことに。そこで利用したのがるーぷる仙台です。
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(公式画像引用失礼)
神戸のシティループみたいでかわい~♡と思いました。これで観光名所の山辺りを回ってくれるらしい。山登るのはキツイからめちゃくちゃ便利‼️これで伊達政宗にだっておきがるに会いに行ける🎶と思って待ってたらもうすげ~~~~~バスがぎゅうぎゅうなんだよ!すげ~の、仙台一混んでた。瑞鳳殿で大量に人が降りたことで座れて座れてからようやく運転手さんが観光スポットについての案内をしてくれてることが耳に入ってきた。
なんかこう…仙台にも方言?あるんですかね。運転手さんがなまってて可愛かったです。可愛いと思える訛り羨ましいなと思いました。あと、瑞鳳殿、いつか行きたいです。今回はたそライブがあるので伊達政宗の面だけ拝んでいきます。
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📍仙台城跡
こ、これは、……伊達政宗……………………⁉️
実はやきとちさんに行きたいと言われるまで伊達政宗が仙台の藩主ということを失念していました。仙台城跡地あたりから見る下界広大で空気美味しかったー!!!今年?は閉まってるらしい仙台市博物館にも行きたかったのでまたの機会に行こうと思います。あと伊達政宗像の横でとうもろこし売ってました。仙台名物なんですか?🌽
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伊達政宗のすぐ側には謎の鷲?もいました。かっこいい。
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📍宮城県美術館
画質ガビガビなのはインスタ動画クオリティだから。国際センター駅まで歩いてる時に宮城県美術館の前通って寄ってかね?という話になり見てきました。
伊達政宗と杜の都・仙台展って名前らしい。杜の都……!?確かに!と思った。豊かで素晴らしい。伊達政宗関連の展示~日本の近現代美術名作選とか色々あって普通に見るのに普通に2、3時間かかってたと思う。あとね、ぐりとぐらの作者の方の展示があってすごいかわいかった。絵本ってあんな結構切ったり貼ったりみたいな感じで作られてんだと思いました(説明が下手)
仙台フォロワーに牛タンなら善次郎だよって言われたから善次郎に行ったら100人以上待ってると言われてビビりまくった。な、なに~ッ!?いうて。。全然もうこう…仙台さんが長閑な感じだから舐めきっててそんなに並ぶと思わず滝汗をかく我々。だがしかし、どうしてもたそライブの前に牛タンを味わいたい……!となり仙台駅内の牛タンエリアへと助けを求めることになった。
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📍味の牛たん喜助
わーい!牛タンだー!じつは焼肉以外でタンを食べるの初めてだったんやけど(まあほぼ変わらんやろ)と思ってたけど厚切りの牛タンはうっ~まい……うまいんだ、これ。めちゃくちゃ美味しくてうまーい!!!といってたら横に付いてきた福神漬みたいなんがガチ辛くて泣いた。
美味しい牛タンなので正味あと10切れくらい食べれた。食べれたけど内田雄馬さんのライブに向かうため渋々店を出ることにする。
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📍電力ホール
電力ホール内に着いたらなんかすごいみんな青い服とか髪で驚いた。内田雄馬さんのカラーらしい。内田雄馬さんって青がメンカラなんだ(当方内田雄馬初心者)
電力ホールの凄いところ、7階にある所なんだけどスタッフさんが「基本的に出たら再入場できません!飲み物はなんか…、下のファミマとかで買って上がってきてください!」って言っててすげー、チケット持ってても再入場できない現場初めてだ!?と思った。あと自分で半券もぎってくれってアナウンスにも驚いた。初めて自分でチケットをもぎりました。
感想は割愛しますが楽しかったー!ペンライトふわふわ芸人だったけど内田雄馬さん近くで見るとうわ…内田雄馬さんだ……になれたしあと声が良すぎる。声が良すぎるのに笑い方の癖強すぎて宇宙猫の顔しました。
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内田雄馬さん置いときます
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📍ホテルモントレ仙台
見てくださいこの可愛さを。。❕レトロでかわいいよね~かわいいかわいい😭特にエレベーターが好きです。上のなんか針(?)みたいなのが上あがっていく度に動くのがちょっとアナログで良すぎる……!語彙なし!!
お部屋も広くてらぶりーでさいこうだった。。大はしゃぎで部屋でぬい撮影会をしました。駅からも近いしアクセス良すぎるのでみんなもモントレに泊まってください(?)
ホテルでやきとちさんにアイナナのライブを見せてもらってアイナナっていいな……!になった。あとŹOOĻのササゲロを聞かせてもらってからササゲロが離れなくなった。ちなみにササゲロはこれです
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騒いでたらもう2時付近。NAVITAIMUを見て恐ろしいことに気付く。
次の日は福島に行く予定だったのですが、飛行機の時間を加味して余裕を持って帰って来れる理想の出発時間が朝5時30発の電車。つまり、4時起き。
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突然地獄のアラームを見せてしまい申し訳ございません。これに出れなかったら死ぬど………………………………のモードになりホテルで音速睡眠会になった。そして二人とも眠りについたのが恐らく2時過ぎ…。
むらちゃんはこの時、3時半に一度起き、寝起きのテンションが元々最悪なのもあって自分でつけたこのアラームを無理やろいうて全部消して二度寝している。戦犯は自分なのに起きた時被害者ヅラしてえ。。。起きれなかった!?と言った。サイコパスすぎる
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おはよう、いい朝だね(寝坊)(10時)
ということで福島に行けなくなってしまったので別のことをすることにしました。そう、かわいいカフェに行く、ということです。
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📍牛タン炭焼 利久
これはたそがライブで食べてた場所です!たそがたべてたにゅうめんが食べたいということでやってきたもののまあ、にゅうめんがない。横浜限定メニューらしい。
ということでむらちゃんは馬刺しユッケと仙台牛ステーキをたべました!!うまい!!🥩
肉ならなんでも美味い!!
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📍Adapt
まんがチーズケーキをたべることが目標だったので果たせて良かったです🧀味は思ったよりあっさりしてて食べやすかった!おいしい!
まっしろの店内でマジで好みだった!!映えカフェだからEveさんをだすのちょっと恥ずかしかったけど写真映えするのでうれしい。かわいいのら。
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ぷりん、おれたち、つぎこそ福島のラッキー公園に行ってやろうぜ……約束だぞ……
あ、そう。牛タンお土産に一万円分ごっそり買った!まだ食べてないけど楽しみにしてる(ᐢᴖ ·̫ ᴖᐢ)👍🏻🌟
はやくたべた~い(お土産なのにおまえもたべるんかい)遊んでくれたフォロワーたちありがとうございます🎶また行きたいと思います🎶🎶🎶
以上
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ponpocopartyclub · 2 years
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2022.11/3〜10
@清澄白河fukadaso cafe
(火・水はお休み)
【SHOP】
CHICK-PON (刺繍ブローチ・アクセサリー)
Chihiro Andersen( アクセサリー・雑貨)
CAK-accessory( アクセサリー)
La Fève Candle ラ・フェーヴ キャンドル( キャンドル)
FUYOU (ハンドメイドアクセサリー)
渡辺えみ( リトルプレス・雑貨)
P.P.C. (Special ZINE・雑貨)
2014年にスタートしたマルシェイベント「ポンポコパーティクラブマーケット」。いつしか、やらねばムズムズする恒例行事となりました。これはもう、祭りと言ってもよいのではないでしょうか?今回のテーマ「ポンポコ奉納ピーヒャララ」は、架空のポンポコ村でタヌキが豊作を祝って踊り明かす、愉快なお祭りをイメージしています。fukadaso cafeの店先をお借りしてのポップアップショップ、今年のタヌキたちは、どんな御供物を持ち寄るのでしょうか? 各作家渾身の作品・グッズは期間中、カフェのレジにて、いつでもお買い求めいただけます。P.P.C.の秋祭り、どうぞお立ち寄りを!
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sevenstravel · 2 years
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わーもう4ヶ月経った!
引っ越した!ちょっと遠いけど前より便利かも、ピスト買ったよーでも本当ゴミみたいなやつだから大変っ
自転車好きだから楽しいけどね!ちょっとあったかくなってきたし、でもまだ寒いかなヒーターないと夜寒いもん
引っ越して部屋に本当に何もないの笑笑 
でも本当大きい、部屋が
今めっちゃでかいマットレスと4人掛けのソファあるけどまだ部屋スカスカに見える
引っ越した時は何もなかったけど、ハウスメイトが色々くれるの笑
ヒーターとか、小さい棚とかライトとか夜寒いから寝袋くれたけどどうすればいいかわかんないから触ってない、あとヨガマット!
謎にヨガマット2個ある!
あとドアがねなんかガラガラドアなのちゃんとドアがないの、あと家の鍵ないいつも開いてるから笑
それは流石にダメだから鍵作るんだけどね
引っ越した次の日に夜ご飯作ってくれたの笑笑お母さんって感じ
なんかたまにみんな何時に帰る?夜ご飯作ったから適当に食べてね!ってテキストくるの笑笑
いいやつすぎ笑笑男なんだけどね、多分わかんないからtheyにしとくね
あとみんなでパーティ行った!ずっと踊ってたらマジで疲れた〜ーーー
すごいんだよこの家、外に焚き火があって、中はdjのセットあってクラブなの笑
煙出る機械もあったのーすごかったー
気づいたら朝の6時くらいだった!で次の日9時半?出勤だったの、タフだったなー
でもなんか全然大丈夫だった!だってその後めっちゃ遠いところにピスト取りに行ってピクニックも行ったの!
多分日本いた時はもっと寝ないで働いて遊んでたから鍛えられた!笑笑
そういえばやっとアパレルの仕事ゲットしたの〜ーーー
大変だったー
グループ面接だったんだけど、20人くらいいるの笑
で、みんなの前で隣の人のセールスポイントを発表したり、5人くらいのグループで一個の靴についてプレゼンしたり、マジで緊張したー笑笑
絶対無理やんって思ってたんだけどなんか大丈夫だった!楽しみ!ハイプっていうのシティにあるー
マリメッコも面接して通ったんだけどなんかよく分かんない働くか!
マリメッコが始めての面接だったんだけど、シュミレーションしたりなんか楽しかった!後いい人だったみんな
でも両方働いたら大変ーCIBIもあるしーそう言えばランチの人デビューしたのー出勤の時間ちょっと遅いのがいいと思うっ
ホールとキッチンと後もうちょいでバリスター!1人でカフェ開けるー笑
でもカフェやるの楽しそう、日本帰ったらカフェやろうかな、そしたらみんな来てくれるかな
でも大きいカフェじゃなくて小さいのがいいな、で夜はパーティやるの、いいかも
でもまだいろんな場所みてからかなーフランスとドイツ一年ずつくらい行きたい!フィンランドとかも行きたいし多分来年はどっかいると思う!
人生一回しかないしいつ死ぬかもわかんないから全部やりたいことやりたいなって!こんな自由なのも若い時だけだし笑笑
なんか3ヶ月前はここもうちょっといたいかもって思ったけど今はそんなこともないなー笑笑他の国から遠すぎっ笑
そんな感じです!頑張って生きてますっ
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teoisine · 21 hours
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9/27
早くに目が覚めてしまって、東郷池の周辺を少し歩く。日が出たばかりの青と赤が混じり合ったあわい紫いろのような景色が水面にうつっていて、とても美しかった。
おすすめしてもらった喫茶店アスコットでモーニング。最近、Eさんが働きはじめた喫茶店が汚すぎて辞めたいという話をしてて、綺麗なお店によりありがたみを感じる。こころ踊るモーニング。
少し早めにチェックアウトをして、宿の隣の隣にあるhishitoという美容室でカットとカラーをしてもらう。宿からのメールで近辺のお店がリストアップされていてはじめて知った。旅先で髪を切る、いいじゃんと思ってやってもらったけど、本当によかった。旅って、どうしても予定を詰めつめにしちゃうし、食い意地が張ってしまうので体も胃も疲れちゃう。でも、カットカラー(お菓子とお茶をいただき)シャンプーブローと2-3時間かけてスタイリストさんに丁寧に施してもらう。なんてぜいたくなんだろうね。理想に限りなく近いスタイルを作ってくれたし、やっぱり美容院って私にとってはなんか大切な場所。あらためてそれにきづいたり。
そのあとは、ずっと行きたかった本屋さん汽水空港へ。なにか強い意志のような熱を感じつつも、やさしさに包まれる感じ、店主さんの人がにじみ出ている。ジン2冊と汽水空港から出ている『ふざけながらバイトやめる学港』を購入した。
すこし歩いて坂を登って、リブラリエというカフェでサンドイッチを食べる。パンがおいしすぎて驚いた。服部みれいさんの移住の本をめくったり、引き続き『お金の話』を読んだりしていたら時間があっというまに過ぎていく。
本数の少ない電車に乗り遅れないように、松崎駅に向かう。ICカードに対応しておらず駅員さんもいない、ここから尾道まで向かうのだけど買い方分からずとりあえず岡山までの券を買う。
電車の中で『ふざけながら〜』を読み切る。私がいまこれを読めたことってめちゃくちゃ大事なのでは?いま自分はまさにつぎの仕事(バイト)を探していて、お金がないお金がないとずっと言っている。そもそもお金を貯めるために島に来たはずが、なんなら去年とお財布の状況はなんら変わってない。毎月使い切りか、なんなら足りていない。
バイトをしてお金を貯める、ってもしかすると私にはあまりうまくできないことなのかもしれない。今のバイト先の子が毎月貯金していると言っていて、まじかと思った。出勤日数はほぼ同じだし、私は副収入があるのに。こんな少ない給料で貯めれるんだ、なるほど節制の才能がないのだなあと思った。
バイト、という収入源に依存しなくてもいいかもしれない。私であれば、デザイン、ジン、はたまた家業のサポートなのか、収入の依存先を増やしていくことはできるような気もする。まあちょっと危うい考え方だし、依存先を増やすというのは増やせば増やすほど、自立が必要だと思う。軸のようなものを自分の中に持っていないと、ただ疲労が溜まっていくだけのような。
そんなことを考えていたら尾道に到着。会う約束をしていたAさんが向島でイベントをするメンバーと宴会をしているというので参加させてもらうことになった。お寿司やビリヤニ!をつまませてもらいながら、スパイスの人たちとお話しをしたりした。この界隈の人たちと話す機会なんてわたしには滅多にないことで、おもしろかった。ゆるそうにしていそうで、みんな自分でしっかり立っている人だから話していても軸を捉えようとしてくる感じがあった。ゆるゆるなのは私だった。
Aさんに送ってもらい、宿へ。1日1名限定の宿で1泊3000円。風呂無しだけど、結局銭湯に入りに行ってしまうたちだから快適。ここを教えてくれたのはFちゃん、さすがだ。Bluetoothがあったので繋げてmei eharaなどを流す。風呂は明日の朝入りに行こう。
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tohrif · 9 days
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9/21(土) 6時測定
今日はよく頑張った。仕事の日より忙しい。趣味の合間に仕事してる今日この頃
早朝お墓参り。いつも通り蝶々がお出迎え。今年はなりものが豊作らしく、お墓に大量の木の実が散乱…帰り道、初めてカフェの朝ごはんが美味しくて幸せ。リピート決定
お稽古、難しい…でも大好きな踊り。壁を突き抜けて遠くの空をみなければ。背中と首の肉を削ぎ落としたい。見学の方のお手伝い。人の着付けは本当に難しい…練習しなければ
持ち物準備、打ち上げ準備。手が5本ないと持って行けない…全然練習できない…
今日は嫌な思いもいっぱいした。こういう時は沈黙がいい。でも自責はしない。攻撃してくるものから自分をちゃんと守ることは大切
色々あったけど、この夜の心地の良い疲労感と睡魔は頑張った日の1番のごほうび
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respect-love33 · 17 days
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「コーヒー」の驚くべき秘密とは?面白い話をお届け!
### 1-1. コーヒーの雑学 コーヒーの木は、実は非常に美しい花を咲かせることをご存知ですか?白くて甘い香りを放つこの花は、まるでコーヒーの実ができる前の舞踏会のよう。しかも、花の開花期間はたったの数日。これを見逃すと、次のチャンスは1年後です!そんなことを知っていると、カフェでの自慢話が一つ増えちゃいますね。 さらに、コーヒーの歴史は大変ドラマティック。コーヒーの発見は、エチオピアの山羊飼いが自分の山羊たちがコーヒーの実を食べて元気になるのを見てから始まったと伝えられています。そんな山羊たち、カフェインの力で踊りだしたかもしれませんね!これが「コーヒーの魔法」の始まりかもしれません。 最後に、コーヒーは世界中で毎日約20億杯も飲まれています!この数、もはや地球の裏側までコーヒーの香りが漂っているのでは?友達にも、「私、昨日の夜もコーヒーを2杯飲んだんだ!」と自慢できますね。 ###…
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psytestjp · 21 days
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aoiyhvh · 2 months
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まあ、暑い。
湿度もギンギン、これだけ暑いと、汗かくほうも気は楽だがグレーの服はダメ。やはり、常人よりもガッツリ、ビタビタ。
久々に、東京駅のあたりを見た。盆踊りをやっていた。目的は噴水公園とかいうところのスタバに行く、であったが、日比谷から向かうとまあまあ遠かった。故にビタビタ。店員さんに気遣われるほどに…、そこで少し仕事をした土曜日。
日曜日は調布を、けっこう歩いた。ゲゲゲ関連、深大寺、天神通り、調布と西調布の間ぐらいのとこの公園。そして、懐かしの飛田給にも立ち寄り、味の素スタジアムあたりまで行った。昼食のステーキガストと、深大寺帰りの調布猿田彦のカフェ休憩以外は、とりあえず歩いていたように思う。
翌日は月曜日だったが出社もミーティングもなく、マイナンバーカードの更新をしに、芝の総合支所までちぃばすで向かい、そこから浜松町にほど近い辺りのカフェで、少し仕事をし、帰宅。し、仕事をした。
カロリーは、なんのかのけっこう摂取した3日間だったが、そこまでのぽってりは感じていない。
太陽をよく浴びた。
「休憩」とか「涼む」という行為を蔑ろにしがちなのだが、大事なことだなと感じた。
(超飛躍するが)砂漠の暑さはこんなもんではなく、日陰もなく、そしてエアコン効いた屋内など、数キロ四方に存在しないとかがあるだろうから、本当に死を感じてしまうのだろうなあと、思い馳せた。漫画やらなんやらで、平気でそんな描写を、エアコン効いた屋内で、飲み物飲みながら鑑賞したりしている訳だから、そら人として、人間としての機能、自律神経なんて大抵の日本人は狂っているのだと思う。この前北斗の拳の1話を観て、そんなんで倒れるなよケン、とか思ったけど、あんなもん倒れるし、水も食糧も、奪い合うのはとっても自然なことで、それを自律する、世紀末世界の正義の味方は、やっぱりすごいと思う(超飛躍、終わり)。
やはりたまには、身体に喝を入れないといけないと思った。肉体的に極限的なことを感じて、平常のありがたさを体感することで、身体の機能も正常化するのではないだろうか。
そうに違いない。
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yuko-a7 · 2 months
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静岡小旅行①
2024.7.20
金曜に休みをとって一泊で伊東へ。東京から踊り子号で伊東駅まで行き、車で来ていた友達と待ち合わせ。
ランチ後に向かったのは小室山。頂上へはリフトで行けます。
暑いものの風もあってテンションが上がりました!
頂上には山の縁を回れる木製の遊歩道とカフェと神社があるくらい。大室山に比べると上も小ぶりです。
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せっかくなのでカフェに入り、ガラス越しにこの絶景を見ながらアイスを頂き、身体が冷えてから外にも出ました。
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平日なので人も少なく、のんびりできました。海はやっぱりいいですね♪
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helloharuo-diary-2023 · 2 months
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ラストにMash降臨
Thursday 17 July 2014
真観は、カフェから歩いて原宿駅まで移動し飯田橋駅に向かった。 僅かな時間だったが原宿を闊歩するのは楽しかった。 6時半、Uさんは、東西線の飯田橋駅の改札で待っていた。真観はドンピシャでYさんと合流が出来た。2人で早稲田駅まで移動。駅前の食堂で夕食。いかにも昔からありそうな学生向けの食堂に入った。安くてボリューム満点という典型的な食堂。Uさんは定食のごはんの量を減らす様にウェイトレスに頼んだ。真観は食べた後まだ食べれると思った。
マッシュのライブがあるライブハウスの開場は7時半。それまで時間があった。真観とUさんは取りあえず場所の確認と思いそのライブ会場へ向かった。するとライブハウスの前でNやんがいた。Nやんと会うのも4年振りだろうか?3人で近くのセイゼリアに入って時間潰しをした。3人で白ワインを飲んだ。この店のデカンタサイズのワインはとても安い。真観はUさんをNやんに紹介した。しかし真観の写真展が2006年にあった時にNやんは来てくれているのでひも解けば2人は初対面ではないのだ。Nやんはインスタレーションを得意とする芸術家。真観は彼女の表現力を尊敬している。4年前に会った時もNやんが横浜の三渓園でエキシビションをした時だった。8時を回ったのでライブハウスに戻ると開場していた。このライブハウスも地下にあり階段を降りてみるとマッシュや今夜のライブのメンバーがいた。今夜のライブは十何年振りかの同窓会的ライブ。真観はマッシュがどんな踊りをするか楽しみだった。ライブハウスは狭くあっという間に人で埋まった。次々と懐かしい顔と再会。挨拶を交わし、Facebookの申請のやり取りをしたりした。ライブは2部構成で始めはボーカルとベースのみ。このボーカルの女性も真観の昔なじみ。 声が非常に伸びていて気持ち良く長い間会っていなかったが歌を止めずに活動して来たんだなと真観は感じた。そしてマッシュのダンスパフォーマンスが始まった。意外や4つ打ちの音に合わせてのダンスだった。脱ぐかと思ったけれどそうではなかった。それはそれでいい。2曲ほどマッシュが踊ると次は本命、マッシュを含むバンドのライブが始まった。パーカッションのSさんやもう一人のダンサーのJも懐かしい面々。Yさんも少し遅れてやって来た。しかし自身のお店のオープンの為に早めに退散した。真観の今夜のライブに集まった人たちとの交友があったのはYさんのクラブイベントがきっかけだ。それは90年代半ばのことだ。
ライブが10時過ぎに終ると真観はUさんと一緒にライブハウスを後にした。もう少しみんなと話をしたかったが真観は今夜もUさん宅に泊めてもらう。Uさんは真観の14歳上だということもあり疲れも出ているだろうと気遣ってのことだった。真観自身も今日は人と会いっぱなしで疲れが出て来ていた。早稲田から蒲田まで帰ることを思うと丁度いい時間だったと思う。
真観はライブの写真を撮ったがこれは映像の方が良さそうだと映像も録った。映像からスチル写真も可能だから。マッシュの為にそうした。
早稲田駅からまた飯田橋駅まで戻りいつものルートで蒲田まで。 真観は、駅前で「Today's fashion」の撮影をUさんにお願いした。
U三さん宅に戻ると二人共シャワーを浴びて汗を流した。その後ウィスキーを飲みながら学生運動の話を聞いた。Uさんは寝室から写真集を持って来て真観に見せた。真打ち登場の様だった。当時出版されたモノクロの写真集。生々しい学生運動の時代のドキュメンタリーだった。
60年代後半から70年代初頭は真観の好きな音楽の時代。 この時代の検証が出来ることは何よりも有り難い。 真観はUさんの存在に感謝している。 そして真観は世の中の不条理や矛盾を自分なりに解き明かしたいと願う。
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nuthmique · 3 months
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『ヌトミック寄席 夏』プログラムノート
『ヌトミック寄席 夏』は、各回三本のパフォーマンスからなる公演です。全回共通のヌトミックの作品2つに加え、日替わりでゲストによる演目が披露されます。
どの回でも上演するヌトミックの演目『わたしは薬売り』と『ウルトラトリップストーリー』について、作品が生まれた経緯を紹介できればと思います。
執筆:額田大志
『わたしは薬売り』
口上語り+歌謡ショーを組み合わせた「現代の薬」を巡る作品です。初演は2022年の秋となり、今回の上演場所にもほど近い「千住ほんちょう商店街」の薬局の前で披露しました。私と出演者の一人である稲継美保さんは、共に東京藝術大学の同じ学科の卒業生です。大学から企画をもらい、どうしようかな……と思って、思い切って先輩の稲継さんに声をかけました。
何度か北千住のカフェでお喋りしたり、大学の繋がりで足立区役所の方とお話しする中で「なんだか、ビヨンセみたいな作品にしたいね」と盛り上がったのを覚えてます。「誰かをエンパワーメントしたいね」とも。でも、それは誰なんだろう。作品が、そんな漠然としたイメージからはじまることは、よくあります。
とりあえず、商店街での上演は決まっていたので「商店街のCD屋さんの前で歌っている地元の歌手」を想像しました。今ではほとんど見ないですが、私の世代くらいまでは、CD屋の前でミニライブをする演歌歌手、という不思議な共通認識がある気がします。恐らくは昭和の名残でしょうか。サザエさんやちびまる子ちゃんのアニメでも、そういう風景を見たような、ぼんやりとした記憶もあります。
歌うことはやりたいと思ったものの、では「何を歌うか」。もう一捻りしないと作品にはならないだろうと思い悩んでいるとき、稲継さんから漢方薬の話を聞きました。厳密には「アートは漢方薬のようなものだ」という話です。「アート」という言葉の定義は広く、美術だけを指すこともあれば、音楽や舞台も含む芸術全般を指すこと、さらにはよりカジュアルに表現全般を指すこともあります。テレビや広告、街づくりの文脈で「アート」を使う場合は、表現全般を示すことが多く、ここが少し曲者です。どういう「アート」を示しているのかで、色々な齟齬が生まれてしまうことも多々あります。
「アートによる効果」のような文言は、日々様々なメディアで語られています。しかし、実際に演劇を作っている身からすると、そんなに効果があるのかな、と思うこともあります。いや、もちろん、効果があると言い切ることは大事なのですが、それが市販薬のような即効性と均一性を持った効能を期待されると、正直難しいのではないかとも思います。ただ、市販薬にはなれないけど、漢方薬にはなれるかもしれない。その人に合わせた調合がある。もしかしたら効かないかもしれない。でも、あるときには自分だけの薬に出会うことができる。そんな不確実性とともに存在するのであれば、「アートによる効果」も、もしかしたらあるのではないか……。そんなことでしょうか。ちなみにこの話は、稲継さんが長島確さんから聞いたのを、さらに私が聞いて解釈した形なので、本来、長島さんが伝えたかった意味とはちょっと異なるかもしれません。
ただ、そのとき、この話を聞いて考えたことが『わたしは薬売り』へと繋がったことは事実です。そこには、演劇の可能性を定義し直すような、ある種の開き直りもあったような気もします。ある薬売りが街へ訪れ、商店街の思い出を語り、歌って踊る。そんな作品です。歌って踊る、という古来からの演劇の魅力も詰まっている上演となっています。「誰をエンパワーメントしようか」という大きな問いは、いつの間にか消えていました。そうしたことは、本当の歌手に任せて、『わたしは薬売り』は別の道を歩むことにしたのです。
////////////////////////////// 『わたしは薬売り』 作・演出・音楽:額田大志 出演:稲継美保/原田つむぎ(ダブルキャスト)    額田大志、深澤しほ(北千住公演のみ)、長沼航(国見町公演のみ) 振付:酒井幸菜 作詞:稲継美保、原田つむぎ //////////////////////////////
『ウルトラトリップストーリー』
夏の怪談話が、何度も何度も嘘と本当を繰り返して、どこか遠くの世界へと移り変わっていく、そんな作品です。ヌトミックの長沼航をメインキャストに迎えた新作になります。
何を作ろうか悩んでいるときに、アキ・カウリスマキの『枯葉』をみて、あぁ、こういう作品をつくってみたいと思いました。こういう作品とは、カウリスマキの要素というよりは、もっと純粋に映画的である、ということでしょうか。専門的な手法の名前があるのかもしれませんが、例えば前後の脈絡と関係なく、急に列車が走るシーンが挿入されるような。予期せぬ映像が挿入されることで前後のイメージが変わる……そんな、映像だからこそ許された飛躍を、演劇でどうやったらカッコよくできるだろう、といった感じです。カッコよく、が重要で、演劇の生々しさに対して、カウリスマキの極限まで洗練された美意識に強く惹かれたのかもしれません。
そんな話を長沼くんと渋谷の喫茶店で話している中で、もう一つ、人称のことも気になり始めました。話している人がいつの間にか変わったり、一人称だったのが三人称に移り変わるのは、現代演劇ではもはや使い古された手法ですが、なんでしょう、手法ではなく、それをもっと感覚的にできないか。観客の想像や体験を変えていく装置ではなく、もっと何者かわからない存在が、人称を目まぐるしく変えていくことで舞台上に存在できないか。
何者かわからない存在は、演劇にとってとても重要で、その存在が劇を躍進させたり、ときに混乱させたりもします。『わたしは薬売り』は、そうした曖昧さを意図的になくしている作品ですが、『ウルトラトリップストーリー』は、できるだけ混乱を歓迎していく上演にしたいと思いました。そして、この混乱から解放される快楽はまさに「ストーリー」的であるとも思います。ある人物の正体がわかる、意図がわかる、謎が解明される。その答えを知る快楽が「ストーリー」が演劇に求められる理由なんだろうな……と、恐らく物語をつくるタイプの作家だったら誰も��感覚的にわかっていることを、今更ながらに感じました。
ヌトミックでは珍しい、しっかりとした物語が存在する作品になるので、あまり内容の多くは語れないのですが、稽古場の作業は普段と変わらず、一言で表すと「共感を疑う作業」を行っています。「共感をしない/させない」のではなく、常に疑い続けている状態でしょうか。決して「共感して欲しくない」のではなく、共感してくれたらそれはそれで嬉しいです。ただ共感するということのハードルは相当高いと思っていて、「共感を求める」上演は、結果的に「共感を遠ざける」ものであると感じます。自分だけわからないと、なんか冷めちゃう、ということかもしれません。パフォーマーの家族や熱心なファンであれば、そうした思い入れは比較的得やすいと思いますが、あくまで演技として、作品と観客の平等性を保ちつつ、上演だけで伝える、その距離感と質のことを稽古場ではずっと考えています。
長沼くんと日々稽古を続けていて、これを書いている7月10日は、はじめて通しを行った日でした。少し新しい手法を試していることもあり、演出の自分も心配ではあったのですが、通しを見てこれはいける、と前向きな気持ちに変わりました。そんな気持ちになれたからこそ、こうした紹介文を書けているとも思います。上演時間は寄席の中でも一番長い、40分くらいになりそうです。
『ヌトミック寄席 夏』は、ダブルキャストによる再演、ゲストパフォーマー、新作演目と盛りだくさんの公演です。屋外と屋内を行き来する、近年の野外劇の活動で思いついた構成もあったり、国見町公演では屋台がでたり、とにかくいろんなやってみよう、を詰め込んでます。やってみよう、だったことが作品として届いていく、その時間を一緒に体験してもらえたら幸いです。ぜひ、ご来場をお待ちしています。
////////////////////////////// 『ウルトラトリップストーリー』 作・演出・音楽:額田大志 出演:長沼航、稲継美保 //////////////////////////////
▶︎公演詳細・ご予約はこちら
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