asoufuyu

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フリージア

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花に還る

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ゴルゴダ　　F30号

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僕が水槽の部屋に着いたとき、君はちいさくなって血を流していた。

血はやはり赤いけれど、タイルの床に溜まった端の方は黒っぽく変色し始めていた。

いつも、君は身勝手だ。

水槽、エアコンディション、16度、鋏。

淡い水色の昔のナイトワンピースを着ている君は、やっと僕の到着に気づいてうすら目を開けた。

「遅い…」

そう、僕はいつも彼女にとっては何もかもが遅いようだった。でも知らないよ。

ペットは飼わない。屹度殺してしまうから。

タイルの黒変を気に入った君は、嬉しそうだ。

「ねえ、ほんとうの水槽にしない？」

僕等はいつかの海を部屋中に注ぎ込んだ。

太陽が堕ちた。

デッドラインが来たんだ。

此処は水槽の部屋。

二人が溺れ死ぬ為の美しい海。

(うみ、くろいよ、なんで、わたし、ねがっていたの、せかいいちうつくしいおわり、いたい、いたいから、ずっとずっと、つづいたの…)

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壊れてゆく身体　一瞬も保てない精神で　何処にも行けなくなり　生活は崩壊し　それでもなお何に縋る？

こうして死んでゆくのに　芸術に近づいていける　たましいが在る　此処に　まざまざとこの身を開いて　見せてやる

それまで生きていられますか　こんなに祈っても　遠い

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読書の日

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whiteout

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羽の花

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幽体

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海の星

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生命のダンス

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ツァラトゥストラ

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雨、ちいさな。そしてちっぽけだった頃の私を思い出して、さみしくなる。なんでこんなに遠くまで来てしまったんだろう。ちいさなしあわせがあったのに、投げ捨てて先へ先へと進んでしまった。いまはただあの頃が懐かしく、今日の雨も私も哀しい。

9月の個展はキャンセルすることにしました。あまりに多忙であること、身体が弱いこと、精神の不安やまた色々考え直すべきだと感じだからです。申し訳ありません。

来年からのことは、ゆっくり考えたいです。

靑生ふゆ

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【ふたばZINEフェス2025 (@futabazinefes) に出展します】

日時:

7月19日（土）11:00〜18:00 7月20日（日）11:00〜15:00

会場:ふたば学舎（兵庫県神戸市長田区二葉町7丁目1-18）

ブース:ふたば学舎1F「ZINE SAID-B」エリア ブース番号 97

冬雨千晶の詩集、日記zine、ポストカードのほか、委託作品も展示・頒布予定です。暑い中２日間の出店に不安もありますが、真摯につくられた美しい作品たちと共にお待ちしております。お立ち寄りいただけますと幸いです。

<自作品>

・詩集『whirlpool』『氷下の膜に』ほか、冬雨がこれまで制作した詩集全作品

・日記ZINE『西から枝へ vol.1〜13』

・写真詩のポストカード（複数種類あり・無料配布）

<委託作品>

・靑生ふゆ( @asoufuyu)

詩画集『エクラ』

・藤井雄悟 (@___yugofujii)

postcard「テニスコート」「ONLY YOU」

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天のかみさま　み空の上の場処

昇りゆくたましい、ひとつ。持っています。

(お守りくださひ、お守りくださひ)

花を贖う　枯れてゆく花はしろくなる

白は死の色　雪、冬。

(白煙はゆらゆら、たまゆら。)

僕は生まれたときから冬だったーーー

届かない、届かない　この肉代を捨て

私はひとつのたましい

祈り続けます　この青い手で

海たから、去ってゆくんです

あなたのもとから　涯へと

壊れかけた小舟を一艘　浮かべて

花をありったけ詰んで

この世の終わりへ行かふよ

さよならは絶え間ない

俺は死に続けている

死に続け、生き続け、漂う

天国の果樹園で朝にひかりの水を撒く仕事

消失、洪水、楽園。

天使は皆んな片方だけの翼を持ち

上手く飛ぶことができない

いとしみ　かなしみ

守ってあげる

黒い森　天国の川

わたくしは天国のほとりへ行きました

あの病室で、白い日に。

あなたさまのたもとへ

あの鉄塔から僕は飛ぶ

天へと、天へと

飛翔してゆく　昇華してゆく

(たましいで証明する)

片方の羽根を持つ

神さまーーー無音の世界で。

祈ります　祈ります

満月を超え海を渡り森を抜け獣を殺し毛皮を羽織り往く

天へのうた、み空を想い、祈りの詩を描く

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樹海の糸

[asoufuyu]

天国