#蜥蜴好き
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濡れた鼓動
「みんな」の中で染まれないのに染められて
倒れこんだ地面は、朝から降っている小雨で湿っていた。 べちゃっと、頬や服に泥が飛び散って染みこみ、思わずついた手のひらのせいで、爪の中まで黒くなる。でも、そんな地面から立ち上がる前に、スニーカーの靴底が僕の肩を踏みつけ、じっとりした落ち葉の中に顔を抑えつけられる。 冷たい泥の匂いが、味に感じるほど鼻腔に雪崩れこんでくる。
「泥に顔突っこんで、土下座しろよ」
雨が沁みる目だけでも上げようとすると、がっと後頭部を硬い靴底で蹴られる。その衝撃に小さくうめいて、頭の痛みを抑えたい手をこらえて、落ち葉に額をこすりつける。
「ご、ごめ……ん、なさ……」 「はあ? こんな雨の中、お前なんかといてやってるんだぜ。『ありがとうございます』だろ」 「あー、担任マジムカつく。何でこいつの世話を、俺らにさせんだよ。ぼっちのまま、ほっとけばいいのに」 「まあまあ、こいつを助けてやったら、内申書良くしてくれるらしいからいいじゃん」
そう笑った声が、「ぼっちじゃなくなって嬉しいだろ?」と続けて、爪先で僕の顔を上げさせる。
「うわ、顔きったねえ」 「ったく、何で転ぶんだよ。担任には、自分でつまずいたって言えよ」 「妙な言い方したら、お前のこと不登校にして、人生終わらせるからな」
傘の下から唾が飛んできて、ぬるい粘液が首筋を流れた。 一月の雨は静かだけど、冷えきっていて、服を透けて肌を凍てつかせる。視界も灰色がかっているけど、手元の朽ちた枯葉は生々しく茶色だ。
「なあ、言わねえのかよ。塾もあるのにさあ、お前なんかの相手してやってんだぜ」 「あ……ありが、と──」 「聞こえねえんだよっ」
背骨にぎしっとかかとが刺さって、声がもれた。僕はやけに熱い涙をこぼしはじめながら、それに気づかれないようにうなだれて、自分を辱める言葉を口にする。
「ありがとう、ございます。……僕、なんかを、助けてくれて」
三人の傘が、ぱたぱたと雨粒をはじく音が響く。ひとりが噴き出すと、残りのふたりもげらげらと笑い出した。
「ヒくわ。泣きながら礼言ってるぜ」 「頭おかしいよなー」 「こいつは、こういうのが嬉しいってことじゃん? これからもよろしくなっ」
地面に伏せた頭を躙られ、顔面に泥と落ち葉が広がる。 やがて三人は、塾がうざいとか女子とつきあいたいとか言いながら、裏庭から立ち去っていった。僕はぼやける視界の中で、校舎沿いの椿が落ち、毒々しく赤く崩れているのを見つめていた。 雨が、軆の温柔を奪っていく。震えた息が白い。脳もこわばって痛い。 ゆっくり、科された攻撃に障らないように、身動ぎして起き上がった。ぐちゃ、ぐちゃ、と不潔な音が所作に絡みつく。 地面には、剥き出しの土より落ち葉が多かったせいか、思ったより服は黒くなかった。それでも、顔はひどく汚れていると、臭いで分かる。雨に打たれてびしょびしょだし、体操服に着替えて帰ったほうがいいかもしれない。 がくがくする膝を、時間をかけて整えると、僕はよろめきながらその場をあとにした。 手洗い場で手や顔を洗って、三階に向かう。 五年一組が、僕の教室だ。あの三人も同じクラスだから、びくつきながらドアをゆっくりすべらせた。 教室には誰もいなくて鍵は締まっているかと思ったけど、ドアは開いた。誰かいるのかと、おそるおそる隙間から教室を覗くと、後方のロッカーの前に黒髪の後ろすがたがあった。 女子だ。誰だろ、と一瞬思ったけど、その日本人形のように綺麗に長さが揃った髪で、クラスメイトの羽森さんだと分かった。 どうしよう。こんなすがたで入れない。やっぱこのまま帰ろうかな、とランドセルを持ち直した拍子に、残したパンの入った給食ぶくろが、重みでごそっと垂れ下がった。 その音に羽森さんが振り返って、澄んだ声で僕の名前をつぶやいた。僕はなぜか恥ずかしくて、頬をほてらせて、後退ろうとした。すると、「待って」と羽森さんは僕を呼び止めた。
「何��あったんでしょ、それ」
僕は、濡れて泥があちこち染みた自分の服を見下ろした。ぎゅっと、ランドセルの肩ベルトを握る。
「……着替え、ようって。体操服と」 「いいよ。私、リズを見てるだけだから」 「り、リズ?」 「エリザベスのこと。女子はリズって呼んでる子が多いんだよ」
羽森さんの前には、そういえば、ロッカーの上の置かれた飼育ケースがある。 このクラスは、その中で「エリザベス」という謎の名前をつけられた蜥蜴を飼っていた。この学校は校庭に面した野原があって、そこで簡単に蜥蜴が捕獲できる。 でも、今は冬眠していた気がするけれど。冬眠前に野原に逃がしたほうがいいと先生は言ったものの、絶対死なないように世話をするとか一部生徒が主張して、人工冬眠させているらしい。
「羽森さん……も、エリザベスの世話、してるの?」 「うん。わりと」 「冬眠中も、見れるんだね」 「すがたは見れないよ。ただ、この土が乾いてたら、霧吹きとかしてあげて、水分に気をつけなきゃいけないの」 「……はあ」
僕は、エリザベスに触らせてもらったこともないから、よく分からない。ただ意外に思いながら、そろそろと教室に踏みこみ、自分の席にランドセルを置く。 紺色のランドセルには、何枚か枯葉が貼りついていた。弱いため息をつきながら、それを剥がす。 羽森さんが、また飼育ケースを眺めているのを確認してから、湿った服を体操服に着替えた。タオルで軆についた汚れも拭くと、ランドセルを背負って、羽森さんを振り返った。 羽森さんは、腰をかがめて、腐葉土がつまった飼育ケースを眺めている。
「いつ、起きるの?」
何となくそう問いかけると、羽森さんは振り向いてくる。
「あったかくなってからだから、三月頃かなあ」 「……そっか。詳しいね」 「爬虫類とか好きだから」 「す、好きなんだ」
臆面のあまり、どもってしまう。僕は子供の頃、ロープと思ってつかんだものが蛇だったことがあって、正直、爬虫類はあんまり得意ではない。 僕の反応に羽森さんは笑い、「変わってると思っていいよ」と言った。そして、かがめていた背筋を正し、こちらに歩み寄ってくる。
「ついてる」
僕はまだ身長があんまりないから、羽森さんと目線が変わらない。もしかしたら、羽森さんのほうが高いかもしれない。羽森さんは、僕の髪から、かたちの崩れた枯葉をはらいおとしてくれた。
「あ、……ごめん」 「ううん。こういうの、先生には言わないの?」 「先生が、みんなと仲良くしなさいって、あのグループに僕を入れたから」 「そういうの、違うと思うけど。離れていいんじゃない?」 「そしたら、先生が親に言うって言ってて。その、協調性がないとか、僕のせいでクラスがまとまらないとか」
羽森さんの綺麗な二重まぶたの瞳が、僕を映す。 僕はうつむいて、「帰らないと」と言った。「分かった」と羽森さんも引き止めず、「私が鍵預かってるから、帰っていいよ」と言った。僕はこくんとすると、何となく「ありがとう」とかぼそくだけど言って、背中を丸めて教室をあとにした。 それ���らも、相変わらず、イジメは続いた。 気をつけてみると、羽森さんは、確かによく飼育ケースの前に立っていた。ほんとに好きなんだな、と思った。女の子は、爬虫類とかは嫌いだと思っていた。 変わってると思っていいよ。 羽森さんの言葉がよみがえって、そうじゃない、と思った。「みんな」と違う。それは変わっているのではなく、自由だということだ。 みんなと仲良くしなさい。先生にそう言われて、こんなグループの中にいて、僕はぜんぜん自由じゃない。縛られて、捕らわれて、「みんな」の中で染まれないの染められて、僕は羽森さんみたいに強くなれない。 どんな状況におちいっても、周りに流されない自分を持てなかった。殴られても蹴られても、やり返せない。取られる程度のお金を持っておいてしまう。体育倉庫に閉じこめられても声が出なくて、見つけた先生には、なぜ早く叫ばなかったのかと怒られる。 こんな自分が嫌いだ。こんな自分でいることが苦痛だ。みんなに抗えない自分が憎い。イジメてくるみんなを、抑えつけてくる先生を、怨んだり殺したりする勇気はない。代わりにどんどん自分を憎む。 僕が悪いから。僕が弱いから。僕が情けないから。 全部僕のせいだ。すべては僕が引き起こしているのだ。誰も悪くない。僕のせいだ。僕のせいだ。僕のせいだ。 だったら、僕は自分を殺してしまえばいいのだろうか。そしたら、すべて解決するのではないか。誰も僕の存在で不快な思いをせず、わざわざ痛めつける手間も省ける。僕が死ねば、世界はうまくいくのではないか。
『死ねばいい僕に 生まれてきて 本当にごめんなさい 死ねばいいと 教えてくれた人 ありがとうございます』
五年生が終わった春休み、六年生もこのクラスで一年間過ごすのかと考えて、脳が粉砕されるように途方に暮れてしまった。 宿題がない代わりに、ノートに何度も文章を書き殴って、遺書を考えた。先生が切っかけだと書こうか。あの三人の名前を書こうか。された仕打ちについて書こうか。 いろいろ考えたけど、もし自殺が失敗したとき、余計なことを書いていたら、いっせいに世界を敵にまわすことになるのを案じてしまう。絶対に、確実に、死ねばいいのだけど。その覚悟さえあるなら、せめて告発できるのだけど。僕の手��、本当に死ぬと思うとがたがた震えてしまう。 ほんとに死ぬわけない。簡単に死ねるわけがない。そんな気休めをどこかで握りしめて、遺書でさえ、みんなに怒られないような、そんな内容しか残せなかった。 おとうさんはいつも通り会社で、おかあさんは買い物に行っていた。 僕は片づけたつくえに遺書を置いて、リュックを背負って、一階に降りた。玄関で、いつもの黒いスニーカーを履く。 外に出ると、少し曇っていたけど、四月にも入ったから風は温かかった。おかあさんの趣味のガーデニングから花の香りもする。 これから僕は、住宅街の裏手の未開発の森に行く。僕のこの家がある住宅街も、以前は森だったらしい。伐採をくりかえ��ているけれど、森はまだ鬱蒼としている。 奥のほうで、手首をしっかり切って、風邪をひくと飲まされる眠気が強烈な薬を飲む。そして眠ってしまえば、寝ているうちに出血多量になれるかもしれない。 いや、かもしれないでなく、そうならなくてはならない。何でこんなことをしたんだと訊かれたくない。訊かれたら全部、話さなくてはならない。先生やみんなが悪いみたいに、僕が被害者であるみたいに、おとうさんとおかあさんに知られてしまう。 薄い雲が太陽をさえぎる下で、アスファルトを歩きながら、不思議とさわやかな気分だった。学校に行くときの、どろどろした感じがまったくない。 これから死ぬ。僕が終わる。やっとみんな僕を認めてくれるかもしれない。僕なんか死ねばいいと言った人、思った人、そんな人たちに褒めてもらえる。本当にやってみせたら僕に気づいてくれる。死ぬしか能がないのだから、全力で僕は僕を殺しにいく。 家並みが途切れて、野菜畑の中を進むと、道がなくなってきて木が生い茂ってくる。ぱき、ぽき、とスニーカーが枝を踏んで、乾いた音が響く。 冬の枯葉が残っているけど、地面に土は覗いている。空気が澄んでいて、木の匂いや鳥の鳴き声が立ちこめている。人影がないのを確認しながら、どんどん進んでいった。 そのうち、突き出した枝が頭に当たったり、蜘蛛の巣が大きく張ったりしてくる。茂る木の葉も頭の上を覆って、雲がたなびく空が小さく遠くなる。木陰が増えてきて、ちょっとだけ風が冷めていても、寒いほどではなかった。いつのまにか、地面は冬の枯葉がまだこんもり重なっているようになって、足音もざくざくという音に変わった。 そのへんに来て、ようやく立ち止まった。靴底が少し地面にめりこむ。 このあたりで、木の陰に隠れてやればいいだろう。今何時なのか分からないけど、翠蓋もあって薄暗い。 木と木のあいだに軆をひねりこんで、低木をがさがさとかきわけて、枯葉が降り積もった小さな空間を見つけた。そこに木のあいだから軆を通して踏みこむと、息をついて座りこんでみる。茶色に朽ちた枯葉と小さな枝がクッションになって、柔らかかった。深く息を吸いこんで、よし、とリュックからカッターと風邪薬とペットボトルのお茶を取り出す。 先に手首を切ろうとしたけど、薬でうとうとしてから切ったほうが、加減が分からなくなって深く切れるかもしれない。風邪のときに一回一カプセルの薬を、とりあえず一シート、お茶でちょっとずつ飲んでいった。 ちゃんと眠くなるかな、とそわそわして、横たわったほうがいいかと思って、落ち葉の中にそっと倒れこむ。 土の匂いが優しかった。蹴り倒されて、頭を踏まれて、いつもはあんなに、鼻の面膜を痛めつけるのに。 ゆっくり頭を地面に埋めると、まだ生きている鼓動が、耳元まで響いてきた。血の流れ��いる音まではっきり聴こえる。首筋や胸元が、どくん、どくん、と脈打って、その音を聴いていると、それがこもりうたになって意識も視界もぼんやりしてくる。 意外と効いてきた、と思い、頭のそばに置いていたカッターに手を伸ばそうとしたときだ。 突然、何かの感触が手の甲の上を走った。大袈裟にびくっとして、つい身も起こしてしまった。一瞬、何だったのか分からなかったけど、僕が寝転がっていたあたりの枯葉がかさこそ動いたので、やっとそれが何なのか分かった。 小さな蜥蜴だった。黒い目と短い脚を動かし、ささっと走っていく。僕は目をこすって、それを見つめた。蜥蜴は転がるカッターの上も乗り越えていき、枯葉と同じ色なので、すぐ見分けがつかなくなってしまった。 羽森さんを、思い出した。たいていの女の子は好まないと思っていた爬虫類を、好きだと言っていた女の子を。 でも、変わっているのではないと僕は思った。そう、彼女は自由で、自信があって、自分を大切にしているのだ。僕は自分が窮屈で、嫌いで、殺そうとしている。 視線を落として、小さく息を吐いた。 だけれど、こんな僕でも、たいていの人が好きにならない僕でも、愛してくれる人がいたら……僕が死んだら、たとえば、おとうさんとおかあさんは── ぽっかりした胸の穴が、突然、息を絞めつけてきた。僕が死んだあとの、僕が遺すことになるかもしれない人を想うと、涙があふれてきた。 薬でぐらぐらする頭で、わけが分からないほど泣いていた。痛々しい嗚咽が、深い葉擦れの中を彷徨う。顔を地面に伏せると、やっぱり土の匂いが優しい。枯葉が僕の涙を含んで、少し黒ずんでいく。そこに顔をこすりつけ、鼻をすすって僕は泣きじゃくった。 やがて、ひた、ひた、と冷たい感触がふと触れてきたかと思うと、曇っていた空が雨を落としはじめた。僕の涙だけでなく、春雨も枯葉を濡らしていく。 すっかり周りが湿った匂いに囲まれ、枯葉もべちゃりと僕の軆に絡みつく。僕はごろんと、その濡れた地面に仰向けになると、正面から雨を受けた。 切断しようとした血管が、軆に張り巡っているのを感じた。泣いたせいで、心臓が早く打って脈を刻んでいる。僕は、まだ傷つけていない左手首を目の前に持ってきて、蒼い血管を見つめた。 ここを切ったら、自分を逃げられる? 違う。それは、自分を捨ててしまうということだ。 魂が能面のようになって、みんなと同じになる。あんな奴らと同じ、正体のない奴らになる。 それは、嫌だ。僕はもっと、「僕」を生きていいのだ。そう、僕を愛して、僕を信じて、僕を生きる。 冷たく濡れていく枯葉の中に沈みこみ、その朽ちた匂いに目を閉じた。 深呼吸して、鼓動を聴く。血にまみれた、僕の生きている音。本当に、あの日落ちていた椿のように、毒々しいほど傷ついている。 それでも生きている。 血を通わし、赤く濡れて、僕はまだこんなに鮮明に生きている。
FIN
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『マッドマックス:フュリオサ』を観てきました
ヒャッハーーーー!!!観てまいりましたよ『マッドマックス:フュリオサ』をwith姉!!マジありがとうジョージ・ミラー監督。
余談ですが退館後高架下にある自転車置き場に行ったら橋脚にスプレーでこんな落書きがしてあって姉と「いやちょっと待てwww!!!」と大笑いしました。こんな落書きです↓
もしかして名古屋、はぐれウォーボーイズおるか(撮影して載せたかったのですが人目を気にしてしまいました。撮るべきだった……)???
映画の感想はというと……激熱でしたね。色々語りたいことがありすぎて逆に語れないのと、本当は日付を超えてでも視聴したその日である昨日に書くべきだったのですが寝落ちして記憶が少し飛んでいます(最悪)。本当すいません!6/30に書くべきでした本当に!!
ここから先、がっつりネタバレを含みますのでご注意ください。
☆前作のオマージュ
今作は『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(以下MMFR)の続編であり、大隊長・フュリオサの若き日を描いた前日譚でもあります。今作だけいきなり観に行るのは、個人的にはあまりお勧めしません。恐らく世界観等が理解しづらいであろうことと、純粋に前作視聴後に観た方が間違いなく楽しいであろうことからです。ネトフリのリンクを貼るので俺を見ろ!!
頭蓋骨から蜥蜴が這い出てきた瞬間「これは……!!」と思ったら期待通りの展開(※別に蜥蜴が嫌いで死んでほしいとかではない)になったのでにっこりです。そして【俺を見ろ特攻】も!やはりマッドマックスと言ったらウォーボーイズによる高空からの自爆特攻ですよね(※すいません当方シリーズ中2作しか鑑賞しておりません)!今作は前作以上に"高さ"を感じられる演出��多く、思わずアガりました。
あと生体メカニックの彼は最初はディメンタス軍団所属だったんですね……。
☆ラストについて
ラストでフュリオサがディメンタスを鎖で拘束した時、私はてっきりフュリオサは意趣返しとしてジャックがされたことをするのだとばかり思っておりましたが、全然違いましたね。まぁバイクで引きずり回すのと車で引きずり回すのは手応えが全然異なるでしょうしね……。ディメンタスによるフュリオサへのご高説、まーーー鬱陶しいこと笑!!その場で殺さなかったフュリオサの忍耐強さと執念よ……。
その後いきなりお笑い漫画道場で富永一郎が描きそうなカット(今時の若者が絶対分からない比喩やめろ)が出てきて私はかなり動揺したんですが、周囲の誰もが特に反応していなかったのでますます動揺しました。え、あれ笑っていい場面じゃないんですか!?不意打ちであの絵面出てきたら絶対笑うんだが!?
……真面目に書きますと、フュリオサから日常を、母を、恋人を奪った挙句彼女の希望を否定しひたすらに絶望しかないと唱え続けた男が最後(最期?)「希望(※)」の苗床として生かされる痛快なオチに感動しましたね。林檎又はそれに似た果実を取りに行った結果彼女は攫われディメンタスとその一味に目の前で母を殺されたのですが、最後は彼女がディメンタスを果実のなる樹の苗床として利用し、いずれ母となるであろう前作でいう「子産み女」の女性達に実を分け与えるのです。ディメンタスはフュリオサに最早希望などないと散々喚き散らしておりましたが、前作……時系列では後日なんですが(ややこしいな)、フュリオサは自身と同じように攫われ砦(シタデル)へ連れてこられた、或いはそこで生まれ育った子産み女達を解放し、自身の生まれ育った「実りの大地」へ戻る為にウォー・タンクを率いて離反します。これは彼女の中に希望が残っていたからこそ成せたことでしょう……ディメンタスの完全なる敗北ですね。実りの為に母を殺した男の最後が母(子産み女)の為の実りを生み出す苗床なんて、流れが美しすぎますよ。 ※個人的な解釈ですが最後に出てくる林檎の果実は母を失い絶望を味わったフュリオサが地獄の日々を乗り越えた果てに母(子産み女)を守る為に育てている希望の象徴みたいなものかな、と勝手に思っています
※林檎の実についての興味深い資料がありましたのでよろしければどうぞ 出典:敬和学園大学
「表象としてのりんご 」
☆イモータン・ジョー
以下イモータンと表記します。ディメンタスが言ったように、彼の行いは「搾取と奴隷労働」ではありますが、ディメンタスと異なり余興や見世物の様に仲間の命を奪ったりすることは決してありませんし、何なら前作で描かれていたように水もちゃんと分け与えています。もっといい配り方してやれよとも思いますが
ノブレス・オブ・リージュ……ではないのですが、支配者としてきちんと統治してはいるんですよね、イモータンは。実際ガスタウンや弾薬畑も施設としてかなり立派でしたし、だからこそあそこまでウォーボーイズ達に盲信されているのでしょうね。なんだかんだでディメンタスの煽りを受けても乗っからずにうまく返して撤退させていましたし、終盤の再襲撃に逸る配下達の意見ではなくフュリオサの案を採用しましたし、状況判断に長けていますよね……うっかり装置の誤作動で殺す予定ではなかった人質を殺めてしまったディメンタスとはわけが違いまさぁよ!!
ディメンタス軍団は全員ガチムチ!殺し合い上等!な感じでしたが(冒頭でバイク軍団に選ばれた女性、終盤まで終始前線で奮闘していてすごかったですね)、イモータン達やシタデルにいる人間達はディメンタス軍団の様に元気な体!って感じではないんですよね。MMFRで水の配給を待っていた人達は高齢者や体のどこかに障害や疾病を抱えている(ように見える)人達ばかりでした。リクタスは大型で筋肉質で肉体こそ元気ですが知能がちょっと怪しいですし、スクロータスは顔つきが一般的な人間とはやや異なっており皮膚が独特の様相を呈しています。ウォーボーイズは短命ですし、その中でもボミーノッカー係だった赤ちゃんは完全に奇形児でしたしね……これ、もしかしたらディメンタス軍団は肉体が健康でない者はもしかしたら処刑なり何かしらの手段で選別されている可能性も出てきましたよ……ざわ……ざわ……。もしかしたら流れてきた"そういう者達"を、シタデルが受け入れているのかもしれません。知らんけど
……こう書くとイモータンがまるで人格者のように思えてきますが、ディメンタスよりはマシというだけであって別にいい人ではないので気を付けてください!本当に!!
☆フュリオサ
シャーリーズ・セロンに較べるとどうしても華奢さが目立つアニャ・テイラー=ジョイですが、悪くはなかったのではないでしょうか。フュリオサ、ここからMMFRの間に体躯をめっちゃマッチョに鍛えたのかもしれませんしね!
☆ディメンタス
お前の事誰が好きなん?
いやーーー本当にこいつは……こいつは本当に……キャスティング良すぎィ~~!!クリヘムことクリストファー・ヘムズワースを持ってきた人にもうあげちゃうわッ…あたしの銀のスプレー!
ガタイのいい俳優は履いて捨てるほどいますが、ディメンタスという悪辣で愚かで豪快な脳筋人格破綻者を演じるにはクリヘムのそこはかとなく漂う陽キャ感が必要だったように感じます。もしこれがステイサムだったら首尾一貫スマートに片づけそうな気がしません?少なくとも乳首を吹き飛ばすような真似はしないでしょう
あの腰につけているぬいぐるみは息子の形見と言っていましたがあれ本当なんですかね。本当のような、攫ってきたばかりのフュリオサに心を開かせるためについたその場しのぎの出まかせのような……うーん。
ディメンタスは随所に余り賢くない描写が挟まれており、「シタデル」と聞いて「何デル?」みたいなことを言う、乳首を吹き飛ばす、生き字引として常に「賢者」を伴っている、はぐれウォーボーイズの発煙筒を自分で被る、等。もし彼が賢かったならきっとフュリオサを傷つけることなくうまく彼女のいた土地を陥落できたのでしょうが、彼は暴力と殺戮と支配を選んでしまったので、結果的に実りの大地への道は閉ざされてしまったわけです。有能な№2でもいたらきっともっとうまく様々な土地を手中に収められたのでしょうが、彼の周りにいるのは支配によってイエスマンと成り果てた者ばかりでしたね……その点イモータンは一応人食い男爵達に(採用するかは置いておいて)発言権は与えていたりするので、やはり格が違うんですよねぇ。仲間をウォーボーイズに仕立て突撃するために撃ち殺したり、或いは死体を自らの身を守るための盾として使ったり、気に入らないものは首を吊らせたり……この点でも、喜んで自ら命を捨てるウォーボーイズの育成に成功しているイモータントの対比を感じます。小物感!
すいません眠くてまともな文章が書けなくなってきてしまったため、ここらでクローズといたします。ジャックについても書きたかったのですが……。海外版山田孝之!なルックスで「あんまりシュッとした感じの人じゃないな」などと思っていたら処刑シーンでブタ野郎呼ばわりされていてちょっと申し訳ない気持ちになりました(最悪)。しかし本当にあの処刑シーンは余りにも人の心がなかったですね。邦画だったら逃げ切りそうなところを……。
最近ちゃんとした長文を書けていない為、リハビリ目的で頑張りましたが全然ダメでした、さーせん!でも映画はめっちゃよかったです!!!
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#蜥蜴 #トカゲ #とかげ #lizard #gecko #monitorlizard #komododragon #biawak . Apparently outside of the apartment I'm going to be moving into. 😱 I thought I was gonna be in Singapore, not the jungle 😭 . #Singapore #シンガポール #シンガポールライフ #シンガポール在住 #シンガポール生活 #ペン習字 #筆ペン #漢字 #書道 #書法 #書遊 #毛筆 #墨 #習字 #日本文化 #筆文字 #文字 #和文化 #創作書道 #インスタ書道部 #書道好きな人と繋がりたい https://www.instagram.com/p/Co7itxsP9lu/?igshid=NGJjMDIxMWI=
#蜥蜴#トカゲ#とかげ#lizard#gecko#monitorlizard#komododragon#biawak#singapore#シンガポール#シンガポールライフ#シンガポール在住#シンガポール生活#ペン習字#筆ペン#漢字#書道#書法#書遊#毛筆#墨#習字#日本文化#筆文字#文字#和文化#創作書道#インスタ書道部#書道好きな人と繋がりたい
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恐らくその夫婦は今迄、何人も撲滅唱題(呪い題目)で呪殺してきたことだろう。
最後は、この私をも殺そうと呪詛を掛けてきた。
使い魔を数匹、私へ寄越してきた。
この手法で、隣のオヤジは病死へ追い込まれた。
悲惨な死に方だった。
某夫婦は以前から、隣のオヤジの悪口を十年以上、朝から晩まで言っていたように思う。
隣のオヤジを呪殺し以降、標的を私に定めてきた。
その段階で初めて私は気付いたので、残念ながら呪い返しに遅れた。
もう少し早く呪い返しを打てたなら、隣のオヤジを救えたかもしれない。
間違いなく後五年は、長生き出来たと思う。
この呪詛夫婦の家は、隣のオヤジの借家。
嘗て自殺した三番目の弟が居た所(厳密には事故物件とは言えないが)。
性格的にも、運命的にも、この呪詛夫婦と瓜二つ。
堅い職業に就きながらも、堅く真面目な仕事が嫌い、そういう人間との付き合いも嫌い。
くだけた仕事へ逃げ、くだけた人間関係を好む。
酒好き、女好き、ギャンブル好き。
これだとドッキング(憑依)となるのは簡単。
つまり、呪詛と憑依のダブルだったと私は見る。
嘗て地域に都合の悪い者が居れば、毒を盛って次々と殺害してきた毒殺村。
その祟りが今尚、連綿と続いているのだろう・・・。
・・・某夫婦の末路を書き忘れてしまった。
私が呪い返しを打ったら・・・。
夫婦のお仲間たちが次々と倒れていった。
毎晩、救急車がやってきた。
最後はヤケになり、無差別に呪詛をバラ撒いていたようだ。
悪口仲間だったのに、自分ら夫婦を蜥蜴の尻尾にし、切り捨てられることに対する報復だったのだろう。
散々お仲間を病院送りにした後、怖くなったのか、夜逃げするように引っ越していった。
恐らく今も、あの夫婦は毎日、悪魔を召喚し日々、憑依を強度にしていることだろう。
まともな人間からは距離を取られ、死ぬまで、今まで犯し続けた呪殺の代償を支払い続けることだろう。
ろくな死に方は出来ないことと思われる。
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歳 生息種類一覧
歳の国に生息している一般的な人々の種類分けです
〈犬科〉 忠誠心が高く、律儀な人が多い。においに敏感
〈猫科〉 自由人が多い。縛られることが嫌い。目に見えない何かが分かるらしい
〈鼬科〉 ずる賢い。恐怖心が薄い。体格差が激しいも、いずれも柔軟
〈偶蹄目〉※鹿や牛など 頭脳が高いも自身の身体能力が低いため、策士派。ぼんやりしている人が多い。家族意識が最も高い
〈鳥類〉 観察力が高い。わすれっぽい人が多い。旅行癖や個々に収集癖がある
〈熊科〉 大雑把。馬鹿力で剛腕。寛大もスイッチ一個で手が付けられないくらいに怒り狂う
〈蛇科〉 冷静で、大人しい人が多い。元をたどると宮司の家系。整った顔立ちの者が多い
〈蜥蜴類〉 仲間意識が薄い。決まったルーチーンを好む。昼夜逆転している人が多い
〈蝶類〉 煌びやかな衣装を好む。何を考えているか分からない人が多い。固形食が苦手
〈魚類〉 最も数が少ない種族。必ず海の脅威に感染している。マルチタスクが得意。明るく人当たりがよい。
〈龍〉 現在3体しかいない。すべて直系の血族。いわゆるスパダリ
〈人類〉 部外者。人臭く、獣に見つかり次第駆除されたり、ペットにされている。その多くが、調査隊員か難民
〈幻獣〉 元来歳に住んでいた獣。人の姿はしていない。山間部に住まうらしい。境界を越えなければ何もしてこない。疎通はできない。ただ存在するだけ。力そのもの
居住希望者の方の参考になれば!
役場職員「歳はとても過ごしやすい国ですよ!福利厚生充実しており、医療費も国が9割負担!様々な分野への研究も進んでいますね!子育てしやすい・働きやすい社会を目指しており、企業の様々な取り組みを国でチェックし、優秀なものには賞の授与をしています!それに、それに…!ともっと申し上げたいのですが、彼方、…人臭いですねぇ?ではこちらの黒の扉へ進んでください…。次の受付番号834番の方~」
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蜥蜴が大好きでね
I love Lizards.
7日
Day 7
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2023年6月22日
森 翼Tsubasa Mori/MIMIZUQさん「テスト https://t.co/mW4BF4j1jM」https://twitter.com/mori_tsubasa/status/1671136495841984513
森 翼Tsubasa Mori/MIMIZUQさん「セッティング完了!まもなくですよー。 https://t.co/JeLIDB34iD https://t.co/w2TS8SdWtO」https://twitter.com/mori_tsubasa/status/1671140589948264448
gibkiy gibkiy gibkiyさん「【INFO】 ニューシングル「生き血」発売 & 東名阪レコ発ワンマン開催決定!!! "avantgarde, barbarian. 「生き血」" 9月14日(木)愛知・新栄 HeartLand 9月15日(金)大阪・寺田町 Fireloop 9月20日(水)東京・下北沢 SHELTER https://t.co/mp0xeLv4JF https://t.co/6JSRpLtwPb」https://twitter.com/gibkiy_official/status/1671140854730489856
森 翼Tsubasa Mori/MIMIZUQさん「スタート https://t.co/sq9kRkVYDs」https://twitter.com/mori_tsubasa/status/1671142132097388544
チエコさん「二ヶ月後はデザスティック・ウィルスや!ドメ楽しみドメドメドメド」https://twitter.com/che_kmr/status/1670794778403897347
十三月 紅夜さん「✨キノコホテル営業再開✨ 来たる6/24 (土)は、 キノコホテルの創業16周年記念大実演会 サロン・ド・キノコ~麗しき進化論 @東京キネマ倶楽部‼️✨ 新体制のキノコホテルライブをどうぞお見逃しなく🍄✨🌹 一般席前売はコチラ🎫 https://t.co/rBcrZT2rYJ #キノコホテル営業再開 #マリアンヌの教典 https://t.co/ikPyB0AsUk」https://twitter.com/jusangatsukouya/status/1671143660518514688
gibkiy gibkiy gibkiyさん「【THANK YOU TOKYO!!!】 tour”反吐”これにて終幕です!!! 次はZIZ との2マンツアー”deepthroat”でお会いしましょう!!! https://t.co/mp0xeLv4JF https://t.co/31po53zsjr」https://twitter.com/gibkiy_official/status/1671145128399110151
aieさん「サンキューギブキー、また再月・・・。 https://t.co/yGi5qSzTc4 https://t.co/NZqfFX8yyR」https://twitter.com/THEGOD_aie/status/1671146365290975236
Sakura 櫻澤泰徳 Yasunori Sakurazawaさん「配信もございます!」https://twitter.com/sakurazawa/status/1671147779115331590
ベースオントップ 中野サンプラザ店さん「Sakura × Kazami special drums workshop🥁 いよいよ開催まで 残り2日🎉 ただいま絶賛配信チケット🎟️発売中🔥 https://t.co/yWWx6J93Ti ※現地チケットは完売しました🙇 #ベーオンナカノ #バンド上達塾 #ありがとうベーオンナカノ https://t.co/FJN9RVo2W7」https://twitter.com/BASSONTOPnakano/status/1671142702099087360
Sakura 櫻澤泰徳 Yasunori Sakurazawaさん「Thanx Shimokitazawa SHELTER Tokyo by gibkiy gibkiy gibkiy!! See you next month. #gibkiygibkiygibkiy #sakurazawayasunori https://t.co/5vPyc6WWWu」https://twitter.com/sakurazawa/status/1671146326170402818
猫好きYOU_THE SOUND BEE HD☠️MARY RUE☠️Lemさん「モイ!iPhoneからキャス配信中 - 飲みながらゆるゆる雑談しています✨ https://t.co/OvjnJf2Gl4」https://twitter.com/YOUsoundbee/status/1671148994951782400
西邑卓哲 | 𝗔𝗖𝗠:::さん「昭和精吾事務所「糸地獄」 語り全ての箇所に合わせて演奏+40分の組曲を構築。まずは語りを軸にリズムの呪縛を解き深層心理に接続するアンビエントミュージックとして、独立した音響作品を制作。 歌は殆ど無しですが劇伴として個人的に一段階進化した過去最高の出来かと……ご期待ください!! https://t.co/kdWpbV8c5C」https://twitter.com/takaaki_FOXPILL/status/1671149150568853509
西邑卓哲 | 𝗔𝗖𝗠:::さん「そして次回ACM:::のゲストドラマーは!!ふなもと健祐!!暴走特急のこの男を止められるのは俺たちしかいねえ!!対バンも強烈な猛者揃いで楽しみです🤡 6/28新宿アンチノックにて。 3番手で19:10~ ご予約 https://t.co/OJvfoXG8U7 ※新フライヤーでタイムテーブル確認できます↓(アー写のところ) https://t.co/oJ9ggrP5jf」https://twitter.com/takaaki_FOXPILL/status/1671155272197500930
ジグラット 社さん「DJ YASHI-LOWの机の上🎧🧸 バンドでライブとはちがう たのしいと緊張があります👻 どちらもたのし👻 https://t.co/TxpxcBvCfv」https://twitter.com/yashiro_ziggrat/status/1671156905153282057
源 依織さん「IMWNKTB 巣鴨獅子王 お疲れ様でした&華凛ちゃん誕生日おめでとう^_^ クレパン以外でRENAと同じ��場になる事はあまり無いので一緒に写真撮ろうとしたらみんな寄ってきたのでそのまま撮りました。笑 次あるか分からないけどIMWNKTB(イマワノコトバ)有難うございましたっ! https://t.co/5TLrxXy2x2」https://twitter.com/prin_guitarist/status/1671157081318260736
金髪豚野郎K助(偽殿下)さん「めちゃ魔法かかってたので 俺様も安心して丸まって寝ます ありちゃーした! (°_°)」https://twitter.com/goldenpigdrumer/status/1671161406841036801
こもだまり𓃦昭和精吾事務所|ACM:::さん「宅録を抜け出して駆け付けたのはこちら、吉野翼企画「天井桟敷の人々」。チャイナドールと田園に死すの二本立てという超大作。これでもかと言わんばかりの理生さん・寺山さん愛が詰め込まれた作品で面白かった! 終演後、チーム犬神+のぐち和美さん=つまり糸地獄抄の遠隔共演組で記念写真✨✨ https://t.co/dhMe4JiAiN」https://twitter.com/mari_air/status/1671165988581310473
こもだまり𓃦昭和精吾事務所|ACM:::さん「マダムの黒蜥蜴は実は3回目だけど、さすが当て書き。そして年々味わいが深まっているのが素敵。 ひはさんはダンサーなのにめっちゃ演技枠で、美しくなければ成立しない役を見事に担ってた。芹澤あいちゃんは空気を一変させたし、佐野さんの毒も効いていた。みづうみの生演奏も上海の合唱も、」https://twitter.com/mari_air/status/1671165992825950208
こもだまり𓃦昭和精吾事務所|ACM:::さん「田園ダンサーズの群舞も…おいしい箇所いっぱい。 あと、篠原さんの母、とってもよかった。 なにより、よくこの企画、この舞台を作り上げたな!と吉野さんに敬服。」https://twitter.com/mari_air/status/1671165994679832582
Drum 篤人さん「巣鴨獅子王 imawano kotoba 1st Live ありがとうございました! 爆音でしたね💥 https://t.co/zDz4Cex8i8」https://twitter.com/atsuto0107/status/1671166107217170446
亀🐢ぐしゃ人間、ジョ リッツ𓆉@6/22フリカメさん「ACM:::、百眼、ルアンちゃん、パラベンファンも絶対嬉しい内容なので観てくれ」https://twitter.com/gusyaningen/status/1670767348020817922
十三月 紅夜さん「🌐⚡️6/28 ACM:::LIVE⚡️🌐 ACM:::の出演は19:10から❤️🔥 💥この日限定💥の無料配布音源アリ🔥 是非物販にお立ち寄り下さい❣️ ご予約待ってるよ✨🌹 2023.6/28(水) @新宿Antiknock w/ 流血ブリザード 超ジャシー GURU MAD3 GARUDA 開場17:20 前売¥3000+1D 🎫ACM:::予約 https://t.co/u6VfiMY6Jq https://t.co/g2WhL92LCj」https://twitter.com/jusangatsukouya/status/1670428087253868545
MASK SANAさん「尽がSARSHI君に恋した伝説の雑誌cure以来久しぶりの2ショット!!」https://twitter.com/MASK_SANA/status/1671169140542013445
よしだか りんさん「ありがとうございました! 最高の誕生日でした!見に来てくれた皆様、ゲストメンバー、梟、3470.mon、巣鴨獅子王…ありがとうございました!僕の大好きをギッチギチに詰め込んだ1日でした👍 正直次やるかはわからないけど、またいつか会いましょー✨ https://t.co/ZEQp3cdB5b」https://twitter.com/karin_bassist/status/1671167953772105737
平 一 洋さん「かりんくんのバンドかっこよすぎた おめでとうございました! 梟よしあつやっぱカッコよかったわ nimoくんとくまちゃんが外の空気吸おうと思って扉あけたらみにきたよーって 言って入ってきて 最高のどこでもドアかともった とにもかくにも今夜は最高すぎました ハイスコア目撃してくれて ありがと! https://t.co/TbZQVhOoO1」https://twitter.com/tenryubit0_/status/1671155454830080013
RENAさん「THANK YOU SHISHIO!」https://twitter.com/RENA_BASSMAN/status/1671142994731495424
西邑卓哲 | 𝗔𝗖𝗠:::さん「ぶっ続けのレコーディング期間を終えてあとは微調整。ここから映像制作祭り。振り向いても前を向いても時間が伸縮していて自分は今割と気が狂いそうです🦭🦭🦭好きな食べ物は塩。 https://t.co/43aWPbqtkZ」https://twitter.com/takaaki_FOXPILL/status/1671170701871685658
Deshabillz2023 8月19日(土)心斎橋SHOVELさん「えー、来るなハゲと言われたので、あー、なんでハゲたんやろと.... 押忍!凄いすね笑 あー、この子はそーゆータイプなんだよハゲ、ゴミ、チンカス、とワタクシ罵倒され続けています 押忍!んな、アホな」https://twitter.com/Deshabillz2022/status/1671173063977897984
Hydeさん「東京3日目晴れ #HYDE #HYDELIVE2023 #声出し解禁 #ZeppHaneda https://t.co/HCdCtptA6q」https://twitter.com/HydeOfficial_/status/1671177557176360960
SANさん「巣鴨獅子王にてimawano kotobaでした! Karin君、改めておめでとうございます🎉 ボーカルなしの完全インスト、ギターのメインがクリーンでしかも爆音(笑) 経験したことないライブ、とても新鮮で楽しかったです! まだいつの日かやりましょう🙏 https://t.co/Fg9GcTOP3N」https://twitter.com/sunknowsinpain/status/1671172914312523780
源 依織さん「れなくん呼び捨てにしてたひええええ」https://twitter.com/prin_guitarist/status/1671191279798194176
空也さん「昨日は新宿ワイルドサイドスタジアムアリーナでマラソン出走楽しすぎましたありがとうございました!!そして今私はとても鉄分に恵まれている…感���😭 https://t.co/Gyz98wPEIl https://t.co/w5p3O17yOi」https://twitter.com/KU_YAxgt/status/1671156919376158722
猫好きYOU_THE SOUND BEE HD☠️MARY RUE☠️Lemさん「浦和ナルシス、MARY RUE、ありがとう😊 来てくれたみんな、愛しいよ😆 1.Behind the moon 2.哀しい予感 3.jealousy 4.Kiss 5.darlin' 6.Through the night 打ち上げして終電逃して、池袋からタクって1時くらいに帰った😆 https://t.co/Vc1bQf5e7O」https://twitter.com/YOUsoundbee/status/1671200432876847105
TOMO/ 4月29日Deshabillz 名古屋Music Farmさん「シュンさんからコトラの事でわざわざ連絡頂き感謝です🙏」https://twitter.com/tomo1108gt/status/1671175888682229760
池袋 手刀さん「【追加席最終販売のお知らせぇ】 ◆2023/7/21(黄金)_ネオ東狂・池袋手刀ドーム ◆「タコライスパーティー 2023」 ◆出演; 加納摩天楼 / taizer / tomo / Shintaro ◆ご飯; AWMA(アウマ) ◎カメラ席開放の為、若干数の追加席最終販売決定;*6/22 23:11~発売開始。↓ https://t.co/AwHAa7URnb https://t.co/AVWnwE0T6M」https://twitter.com/ikebukuro_chop/status/1671151093085274116
猫好きYOU_THE SOUND BEE HD☠️MARY RUE☠️Lemさん「おぉ✨あたしも仕事がなかったら行こうかなー😆M男になればいい?🤣」https://twitter.com/YOUsoundbee/status/1671214422805872640
詩那(NOi'X-ノア-)さん「眠気カルシウム ⇒ https://t.co/OBFi7QHIWU #アメブロ @ameba_officialより」https://twitter.com/shina1147/status/1671216179644604417
りょうさん「全部ほしい」https://twitter.com/bakuno_cooksan/status/1671149043031113734
トントントメ子 (ex.人生ダメ子/Dame.co.jp)さん「怪談と音楽の融合した素敵なイベントに夏から秋にかけてお世話になります。 不思議大百科のツアーにあわせて下駄さんが各地のライブを組んでくれました。 そして9月も怪談と縁の深いイベントに! 全てのものが『良く響く』日になりますように。 【予約ページ】 https://t.co/FemKN2QDGN https://t.co/xKywPVptEj」https://twitter.com/bokuiru_dameko/status/1669647351785598976
歌鈴さん「🍄MV出演🍄 キノコホテル様のMVに出演させていただきました✨✨ めちゃくちゃ可愛くてかっこよくて素敵な映像でございます! みんな見てー!!🍄🍄🍄 ⚠️⚠️⚠️📸⚠️⚠️⚠️ キノコホテル9thアルバム 『マリアンヌの教典』より 【キネマ・パラノイア】 https://t.co/pdz3EAxmko」https://twitter.com/utasuzu_karin/status/1670766633122697219
マリアンヌ東雲🌹キノコホテル総支配人さん「旧知のALiさんに満を持してメガホンを取ってもらい��様々なご縁で繋がった出演陣の皆んながキノコホテル営業再開のために一肌も二肌も脱いでくれて完成した作品。 もうね、本当に有難いのひと言に尽きるわ🐼 #キネマ・パラノイア #マリアンヌの教典 https://t.co/mGyFbVRKfi」https://twitter.com/marianne_sama/status/1670842523923922949
【貴族】Shinpei Mörishigeさん「最近は、私が関わらせていただいた作品のニュースの時は、必ず以下の注意書きを記してくださるナタリーさん・・・† 節目節目でいろんな形でお世話になっている事を光栄に思います・・・† また載せてもらえるように頑張る ※Shinpei Morishigeの「Morishige」はoにウムラウト付きが正式表記。 https://t.co/plDSi4tqMd」https://twitter.com/KIZOKU_0927/status/1671233768559083522
朋さん「フライデーナイトは手刀で決まり! 6/23 池袋手刀 【出】 IOLITE / カラビンカ / デンタク/ MUNIMUNI 【時】18:31/19:00 【チ】¥3500/¥3900 https://t.co/5TY1mEuw0s バラエティに富んだ組み合わせなので非常に楽しみです。みなさんもお楽しみにどうぞー。 https://t.co/Pg28Ij8c1Y」https://twitter.com/manicure_ojisan/status/1671240431961780235
魚住 英里奈(独唱)さん「私にフィッシュマンズを聴かせようとした人達はみんな死んじゃったし私をいじめてきた人達は大森靖子が好きだったな。朝日が綺麗で困る、朝日は何ルーメンなんだよ。朝日にルーメンとかないか、がっはっは!おもろ。 何をペカらせとんねん、ジャグラーかいな、さようなら。それでは皆さん倫理を」https://twitter.com/erina_chas/status/1671266062426591232
Ryuichi Kawamura officialさん「『今日も唄っていました』 #アメブロ https://t.co/kMgmKTZ4s7」https://twitter.com/RyuichiKawamur2/status/1671286220398428160
詩那(NOi'X-ノア-)さん「決めつけるな刃† ⇒ https://t.co/H3k9f1trzc #アメブロ @ameba_officialより」https://twitter.com/shina1147/status/1671313309616975872
Moi dix Mois(Mana)さん「6月21日はMALICE MIZER Kamiの命日です 空に想いを… Mana https://t.co/tmdYxoUGW8」https://twitter.com/M_d_M_official/status/1671171066633519110
鳥を見た toriwomita 公式さん「Dr.ふなもとの誤発注により改訂前のデザインで刷られてしまったイベントフライヤーですが、都内各所に配置していただきました。 音楽スタジオ、ライブハウス等でお手に取っていただけます。 ある意味レアです。 もし見かけられたらぜひお持ち下さい。 https://t.co/aXVu1BpPDZ」https://twitter.com/toriwomita/status/1671327395431989248
Hydeさん「やろかな」https://twitter.com/HydeOfficial_/status/1671330359441776641
☕️ふなもと健祐����さん「昨日はめっちゃ歩きました。 でもフライヤー配りって楽しいんですよ。 紙媒体の力を俺は信じてる。 https://t.co/aMFf9XMigV」https://twitter.com/funamoch1/status/1671331489861230593
LUNA SEAさん「【まもなく締切!!】 LUNA SEA DUAL ARENA TOUR 2023 MOTHER OF LOVE, MOTHER OF HATE UN ENDING STYLE 横浜,福岡,仙台,名古屋,大阪 SLAVE先行指定席受付は本日18時まで!! 2大アルバム「MOTHER」「STYLE」のツアーを現代に再現する全国デュアルアリーナツアー! お見逃しなく!! https://t.co/qQ7quh3vW8 https://t.co/34Y3bnTv5o」https://twitter.com/LUNASEAOFFICIAL/status/1671352237300514816
Hydeさん「[STAFF] RADIO 出演情報 ◆7/4(月)19:00台 FM802「EVENING TAP」 https://t.co/QMhGfR52n2 生出演となります。 #HYDE #HYDELIVE2023 #TAKINGTHEMDOWN @FM802EVENINGTAP」https://twitter.com/HydeOfficial_/status/1671352585629073408
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はーぁ、やっぱいつまでも自分は三島由紀夫戯曲の美輪明宏主演の『黒蜥蜴』が好きだよ。
自ら毒をあおって絶命した黒蜥蜴を抱えた明智さんが「本物の宝石は、もう、死んでしまったのです」なんてさ…。
19歳の5月に観劇したので、そろそろちょうど10年になる。
観劇後、卒論絶対これで書きたいってなって、2年後に実現させたくらいに好きで、今も心底好きです。
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とかげのハンカチ とかげ柄が個性的で可愛い、綿100%のハンカチです。 柄のトカゲの色を<青、赤、黄、ピンク、緑、黒>からお選び頂けます。 BASE https://zbame.thebase.in/items/43468540 minne https://minne.com/items/27615569 #トカゲ好きさんに届いて欲しい #綿100ハンカチ #型染 #ステンシルハンカチ #蜥蜴好き #とかげ好きさんに届いて欲しい #爬虫類好きさんに届いて欲しい #小さい生き物が好き #ハンドメイドハンカチ https://www.instagram.com/p/CVhFNxDBAcm/?utm_medium=tumblr
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昼寝したら、狂うほど好きだった蜥蜴顔の男が四肢を失う夢を見た。私は彼を恨んでいるのか? 彼のしなやかな四肢を思う。華奢な骨格の上に柔らかくて細い筋肉が乗っかっていて、いつもおいしそうだと思っていた。ブラックジャックが、美しい脚を忠実に再現した義足を作る話。
積み上げてた業務ざざざと片付けるために少々残業した。家に着いたら、男梅サワー梅つぶし(本当にうまい、永遠に無くならないで欲しい)と海老餃子でいっちょやって眠る。今日はやたら手が震える日だった。なんで。
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日曜日は青い蜥蜴(恩田陸)
恩田陸さんのエッセイ集でした。
この本読みながら自分の読書ルーツというか
好きになってるジャンルというものを考えてみた。
たぶん中1で読んだバローズの火星シリーズか、
ルブランのルパンものかなぁって思う🤔
SFではそこから星新一に向かい、
推理小説ではクリスティーへまっしぐら😅
その間古典と言われるものには全く目も触れず
……なのでロシア文学なんてもっての外で
「爆笑!『声に出して読みづらいロシア人』」にはほんまに爆笑😆
(中国人名も読みづらい仲間に入れて欲しいくらい)。
それと子供の名前を好きな本、作家からとった話はうらやましい
ただしそれを自分の子供にやったら
〝エヌ氏〟みたいになってしまいそうやから知らんで良かった🤣
今回ビールの話は少なめな恩田さん、
まさかミステリー作家が本職やったとは思わんかったけどねぇ😄
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蠍。ハオルチア探しの旅で驚くことのひとつが蠍たち。白い丘で。赤い平原で。黄色い断崖で。いままで読んだどのハオルチア本にも蠍について言及はなかった。H. herbaceaの横で、H. pumilaの横で、H. crystallinaの横で。そこそこ大きめの石をそっと裏返すと眠っている蠍たちに出会える。どちらも乾燥を好み、日陰を好む。
トカゲ。雰囲気だけでアタリをつけて登った丘はハオルチアが見つからずに空振りで終わることが多々ある。そんなときにガイドは蜥蜴や蠍を探して見せてくれた。
カメレオン。南アフリカに滞在することがあれば、ホテルの前庭のような手近の樹木でいいので夜に懐中電灯の明かりを頭上の葉叢に向けてみてほしい。運が良ければカメレオンに出会うことができる。
虫。旱魃は植物だけでなく虫をも沈黙させたのか、夏季訪問時にはアリ以外の虫がいなかった(西ケープ州では。クワズール・ナタール州にはいたよ)。今年は何匹か出会えた。蜘蛛は大人の片手くらいあって、とても怒りっぽかった。
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モノ語り4 「Visee AVANT シングルアイカラー 017 BLACK HOLE」
ラメ・パールなしの漆黒単色シャドウです。このアイシャドウの最も好きなところは「容器の余白が少ない」ことです。勿論それだけではなく使用感や価格等も魅力なんですけども!この際までしっかり粉が詰められている眺望、BIG LOVE……。
いやー……余白が大きい単色シャドウのパケが本当に嫌いなんですよ、マジョマジョとかBABYMEEとか……もう少しコンパクトだったらもっと貴社製品買うのだが?地味に収納のスペース取るから中々買い足せないのだが???……何気にセザンヌの単色シャドウも地味に余白部分が大きかったりします。最近は無印のケースの底面の突起を紙やすりでゴリゴリ削り、平らになったそれに手持ちの単色シャドウたちを詰め込んだりしておりまして、これならば通常の状態より多く保管できるのです。
2月のゴスロリ体験をきっかけに黒シャドウ&黒リップへの所有欲が目覚めたのですが、そこらのドラッグストアで取り扱っている国内コスメブランドでは当然どちらも取り扱いなどないわけですよ。強いて言うならマジョマジョの「シャドーカスタマイズ BK922(黒蜥蜴)」が黒シャドウかなと思ったのですが、いざつけてみると発色がシアーでシルバーのラメ入りだったため求めていたものとは少し違っていたのです。かと言ってデパコスに買いに行くほど必要なものではないので、どうしたものかと考えあぐねていた際に出会ってしまったのです。全てを飲み込むブラックホールに……。
近所の薬局では一切取り扱いがないのですが、たまたま入ったドンキがVisee AVANTの取扱店だったのです。もうあまりにも求めていたものとドンピシャだったので初見時、驚きましてね…仕事用にするにはちょっと強い色の為、使用頻度のことも考えはしたのですが880円というお手頃さもあり買ってしまいました。エヘ!
使用感に関して、流石KOSEとしか言いようがございません。パサつき0でどことなくしっとりおり、粉飛びもなく塗りやすいです。しっかり黒に発色するため、いきなり指塗りはせずブラシに少しだけとって、徐々に重ねていくのがよろしいかと。スウォッチのひとつでも載せたいところなんですが、顔面的な都合で出来ず(お察しください)。
cf.くずれないメイク
お手頃価格なのでそのうちまた買い足しますね。あと単色シャドウ用のカスタムケースお願いします……ってもしかしてViseeの限定のケースに互換性あったりします!?HPにちゃんと記載してくれよ……(切実)!!
余談ですが、黒リップはSHEINで調達予定です。何ならもう一回ゴスロリ体験したいでですね。エヘ(2回目)!
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『感応グラン=ギニョル』 空木春宵
本の表紙にあるフランス語題は"GRAND-GUIGUOL: Folie à deux"。なるほど、そう言う内容なのかと思いながら読み始めた。読みながら書いたノートを下に。
「感応グラン=ギニョル」 一種の少女幻想かな。特殊な感覚を持つ異形の少女たち。「精神の乱行」と言うのが面白かった。内容がグラン=ギニョルやね。
「地獄を縫い取る」 SF。神経ケーブル。官能伝達デバイス<蜘蛛の巣>+炎パス(感情)。それと小児性愛者による性的虐待。最後はちょっと爽快な復讐譚。
「メタモルフォシステムの龍」 SFチック。おとぎ話的でもある。実際に蛇などに見えるように己の人体を改造した人達を思い出した。
何らかのウィルスの宿主となった人々から生まれた者は、恋に敗れると身体が変化してしまう世界。女性は蛇になり、男性は蛙になる。このお話、情念がすごい。湿度も高い。色っぽさをあまり感じないのは、私が女性にそう言う興味がないからか、私の想像力の限界か。
「徒花物語」 異形の少女達の通う学園でも百合チックな少女ものと思いきや(以下ネタバレ、ゾンビもの)だった。でもこの作品が私は一番好きだったな。これが少女小説風で、性が影の中にしか存在しないのが私には心地よかったのだと思う。
この作品に出て来た四文字熟語を二つ
明眸皓歯(めいぼうこうし):澄んだ瞳に白い歯。美人の形容
羞月閉花(しゅうげつへいか):美貌にうたれて、花ははじらい月はかくれるの意で、女性の要望のきわめて美しいことのたとえ。 羞花閉月、閉月羞花
「Rampo Sicks」 題名、浅草六区とかけてるんだろうな。美醜についてなど。これ、私にはあまり面白くなかった。あまりにフリークショー的で。探偵と黒蜥蜴ならぬ皓蜥蜴の戦い。ってか、戦いってほどのものではなかったが。
この作家さんの書くエロティシズムが、私にはいい感じのときと、ちとどうだかななときとがある。物語や文章などはとても良くて独自の世界を描けるし、この世界が借り物でない感じもしてとても好もしいのだけど、ここらへんの、グロではないけど、グロさに繋がるようなエロティシズムがこの作家さんの魅力の一つなんだろうと思う。ただ、ここら辺は私の好みではなかったりする。対象が女性/少女で、見る人/欲望する人が大体において男だからなのかなあ。全体的に、外側にいる人々を書いているとこはとてもいいと思う。読みながら、漫画化するなら誰かなと軽く考えてたんだけど、最後の作品で、これは木原敏江だわ、と思った(最近の漫画家さんは知らない)。
フランス語題の Folie à deux は、読者も一緒にこの本の世界にどっぷりハマりましょうってことなのかなと思ったり。
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この手合いは、何処のカルチャーにも生息しています。
やたら競い合うのが好きなんですね。
皆と助け合うことが出来ぬ人々。
仲間内でも、その場にいない人の悪口を必ず言う。
常に戦ってるんですよ。
争ってないと落ち付かないのでしょう。
こういうバカが一人でもいると、集団は疲労してゆきます。
いつも勝たせてやらないと不機嫌になるからです。
隆法は、自身の子供たちにまでも、このレプティリアン性を植え付けて、競争心を煽ることで支配してました。
結果、兄弟同士で争い、全員が後継者にはなれず、実父から事実上、粛清されたのです。
競い合いは必ず、蔑み合いへと向かいます。
組織そのものが分裂、衰退するのは必然。
鉄の如き信頼関係あってこそ、良い意味でのライバル関係はプラス効果を生み出します。
然し、普通はダメになることが殆ど。
勝ち負けに囚われるからです。
「幸福の科学」は、大勢の職員、信者の命を奪い続けました。
滅亡以外の選択肢はありません。
死の代償は、死。
それしかないのです。
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俊樹五百句
虚子の「五百句」と対峙したい。虚子はそれを五十年ほども掛けたが、この作句期間は一週間に過ぎない。出来不出来以前にこの名著なる存在と対峙したかった。俳句の存在意義だけがこの試行錯誤の源である。短い人生である、我が愚行を是非批評して頂きたい。
坊城俊樹 令和4年8月
弔ひの夜に横たはる暑き襤褸 浮浪者の襤褸に星降る夜となりぬ 弔ひの夜の白服なる異形 弔ひの杖に樹海の町暑し 浮浪者の眠る窓とて朧なる 夏の灯のまたたき琴座鳴るといふ 幽霊や露台に支那の戦没者 幽霊の招く小路の風死せり 夏の路地女幽霊絢爛に 星の降る夜へ英雄の霊かぎろふ
国士無双あがる男へ星流れ 夏の夕遺族は骨を探索す 夏夕べ黒き連鎖の遺族たち 遺族らは夜より黒し星流れ 哀しさは真夏の盆へ地震きたる 地震の町に吠える家守の夜でありし 恋人も濡れる家守の夜となりし 母死して星も死すてふ家守の夜 家守らの目の爛々と星見上ぐ 家守らに昭和の記憶ありにけり
金色の家守は母の野望とも 父がつけし渾名の犬へ星流れ 大蛇の我が天井を護りたる 姫蛇の碑へと真夏の夜の夢 蛍火に意思といふものありにけり 山泣くも山笑へるも蛍へと 犬死して総理も死して蛍へと 一億の蛍の一つ死してをり ほうたるの火に照らされて万華鏡 ほうたるの乱舞を待てる半旗かな
火蛾ひとつ火焔の中を舞うてをり 蛍来る夜は両親へ星降る夜 死ぬ匂ひして晩年の蛍籠 怪しげな教会へ入る蜥蜴かな 万華鏡の色の蜥蜴や月を追ひ 猊下そは百歳に死し蜥蜴また 猊下死す百一の星流る夜を 猊下逝く蜥蜴は天の星仰ぐ 猊下逝く十の契りを夏の夜に 総理逝きしばらく夜の火蛾として
猊下逝く祇園の夏の夜の契り 星流る方へ杖つき神楽坂 夏の夜の三味の灯しは籠もらざる 懇ろに幽霊を待つ簾上げ いつも見てゐて見てゐない裸かな 貪りて夜の怨霊の裸とも 風通す裸の窓をすべて開け 恩讐もある傷跡の裸体とも カンバスに幾何模様なる裸体 日当たるとやはらかくなる裸体かな
陰翳の裸の体囁ける 因果なる裸体を褒めてゐて死せり 裸体なる女カオスの縮図とも 茅舎忌の我を白痴と思ふかな ヌードデッサンせんと孤高の茅舎の忌 茅舎忌といふ忌まはしき忌なりけり 俳壇に生けるも死ぬも茅舎の忌 茅舎忌の猿股を日に干してあり 金剛の露現今の茅舎ゐて 口唇に薬挿し入れる茅舎の忌
河童忌の屋根に墜ちたる龍之介 河童忌といふ祝祭のやうなもの 蚕豆に天使の翼ありにけり 蚕豆の妻の故郷はカタルーナ 蚕豆といふ処女作のやうなもの 蚕豆を剥き深緑やや遺憾 蚕豆の筋のあたりを背骨とも 蚕豆のやうな赤子を授かりし 蚕豆とは一卵性双生児 バンクシーの絵は白黒に夜の秋
我が瞳孔まもなく朽ちて夜の秋 丑三つのマンゴーゆつくり熟すなり 丑三つの蜘蛛透明な糸を吐く 斬られる待つ丑三つの熟柿かな 愚かなる夢の中なる熱帯夜 しづかなる女の舐める熱帯夜 黒蛇が白蛇を呑む熱帯夜 括れざる腰振る真夜��熱帯を 母さんが父さんを呑む熱帯夜 口唇を襞と思へる熱帯夜
熱帯夜朱き口唇とて腐臭 熱帯夜とはずぶ濡れの吾子の夢 峠路に幽霊を待つ月見草 裏切りの美人薄命月見草 月光やちやん付けで呼ぶ影法師 月見草火星より木星が好き 月見草路地の子やがてゐなくなる 星の降る夜はひとつきり月見草 月見草恐らく祖母は浮気した 新婚の路地の匂へる月見草
日覆を立てる穴とて深淵に 日覆のおほひて赤子腐敗せり ビルよりも高き日除けを立てにけり 男一人日除けを出でず老いにけり 裸族らし我が家の下の夫婦かな 裸にて人に逢ひたく皮を脱ぐ しづかなる蛇しづかなる自死をせり 蟻と蟻獄を出でたる如出逢ふ 灯の蟻といふ見当たらず羽蟻とす あの蛇を保育園へと見失ふ
青条揚羽より高き蝶のなき 金輪際黒筋揚羽見失ふ 黒揚羽より正装の男かな 瑠璃揚羽祖父の遺墨を飛び立てり 暑き電線暑き電線と出逢ふ とぐろ巻く蛇地境を管理せり 大いなる物の崩れががんぼの死 青き星流れて白き星流れず 蟷螂と格闘をして日記とす 暁に麦飯を食ふ祖父の髭
亡霊が炊いた麦飯吾れのため 麦飯の茶碗に描くただの柄 麦飯に卵二つの豪華さよ 麦飯を母は嫌がり父も嫌がり おばQを見て麦飯を食ふ至福 箸は茶で洗ふ麦飯たひらげて 麦飯を父は食はずにバタを食ふ 麦飯といふ軍縮のやうなもの 麦飯にのりたまかけて邪気かけて 仏教にあらず神道麦飯を食ふ
麦飯を御霊に捧ぐことならず 麦飯で鉄腕アトム見てをりぬ 昭和三十六年の麦飯豪華なり 麦飯といふ神道のやうなもの 瑠璃鳴くや御霊のやうな声溢れ 神域を歌へる瑠璃のすきとほる 殉職の御霊へ瑠璃の鳴きにけり 銃弾に斃るるときに瑠璃鳴けり 天照大神きて瑠璃鳴かせ 天辺の虹の上より瑠璃鳴けり
虚子とのみ彫られし墓へ瑠璃鳴けり 坊城家六代目へと瑠璃鳴けり 勾玉の青のひとつは瑠璃の声 瑠璃何か喩へてみれば金剛に 夏燕折り返し来る消防署 三次元を四次元に斬る夏燕 生れ替るなら岳麓の夏燕 青空を巻き込んでゆく夏燕 夏燕鏡を斬りてさかしまに 天辺に仏来給ふ朴の花
朴の花白く翳りて懇ろに 朴の花の中に釈迦尊をらざりき 虎尾草に毛並のありて逆立ちて 虎尾草の揺れて待ちたる未通女かな 金輪際虎尾草と縁切ると言ふ 虎尾草の先くねくねと蠅を追ふ 梧桐に影といふもの濃かりけり 樹海めく梧桐たちに迷ひたる 梧桐を仰ぐ超高層仰ぐ 梧桐の葉とは天狗の団扇かな
梧桐やブランコは立ち漕ぎ続け 梧桐の翳に不良の煙草吸ふ 梧桐に青春である疵を彫り 梧桐の伐られ虚空の天となる 山笠の波動花鳥子より届く 山笠の句の勇壮な波動来る 山笠に恋といふものありにけり 博多つ子純情の夏なりしかな 山笠の日と生誕の日と隣る 純情の山笠に夢馳せてをり
山笠に天神颪とは来たり 金亀虫裏返りたる真夜の褥 黄金虫夜を引き摺りて灯へ入りぬ 灯に入手夜の帝国の黄金虫 羽蟻の夜玻璃にべたりと都市の闇 羽蟻翔ちお日様に溶けなくなりぬ 子を捨てし母は戻らぬ羽蟻の夜 羽蟻の夜金輪際の父は帰らぬ 羽蟻の夜弔問はなほつづきをり 茅舎忌の卍となりて日章旗
露の世へ消ゆる人あり茅舎の忌 茅舎忌の夜が流れてしまひたる 隻眼が見えなくなりぬ茅舎の忌 龍子の絵どこか稚拙な茅舎の忌 茅舎忌の流れ流れて星ゐない 吾妹子の胸やはらかき虎が雨 吾妹子の海へ尿する虎が雨 煙草屋もとうに死に絶え虎が雨 土用波恋愛はもう星屑に 岬越え来る土用波白々と
土用波いよよ怒濤となり崩れ 子が一人攫はれてゆく土用濤 土用濤灯台を越え来たりけり 元総理死にて土用の波濤へと 波怒濤土用の夜の人攫ひ 伝説の出水川とはこの小川 子を攫ひ妹を攫ひ��出水川 出水川と記憶流れて悪夢とも 出水川恋の破綻も流しゆく 虚子塔に人来ぬ日なる最澄忌
最澄忌千日回峰終るころ 叡山は星の降る夜の最澄忌 叡山をさ迷ふ夜の最澄忌 最澄の忌の極楽の湯舟かな 最澄忌灯す頃の先斗町 祇園にて猊下と酌みし最澄忌 萍の隠沼として河童棲む 萍を髪に見立てて河童立つ 萍の茂り月光留めたる 妖精が腰掛けてゐる蛭蓆
丑三つの月光にある蛭蓆 優曇華へ星やさしくて月やさし 優曇華のいのち揺らぎて月を待つ 儚きは優曇華の茎なりしかな 優曇華にいのちあかりの灯せり 優曇華に神降臨すひとつづつ 母死して優曇華の情なしとせず 優曇華へ言葉少なき真夜の人 ケルン積む星降る夜となりしかな ケルン積む大岩壁と対峙して
ケルン積むひとつひとつに女の名 行李から恐らく祖父の登山帽 恋をして山登りして死に逝けり ロッククライミングの刹那あの夏を しづかなる人しづかな死夜の秋 夜の秋幽霊ももう寝静まり 恋をして失恋をして夜の秋 瞳の奥の闇へと星の流れゆく 星の降る中に月降る夜の秋 蟻ひとつ彷徨うてゐる夜の秋
死顔の威厳なるかな夜の秋 曾祖父も祖父も今宵は夜の秋 星ひとつ艶然とある夜の秋 夜の秋網膜剥離みたいな灯 羅を着て恋などに惑はされず 浴衣着て金魚の柄を泳がせて 羅を着て老いらくの恋をせむ 羅に序破急といふ恋のあり 妙齢は達磨柄なる浴衣着て 浴衣着て恋に窶れてしまひけり
祖父と祖母らし残像の藍浴衣 羅の包んでをりぬ裸体かな 羅の包み適はぬ恋をして 浴衣着て恋の乳房となりしかな 浴衣着て恋人と逢ふ浜の路地 羅を着て蝮酒召し上がる 浴衣の子星とおしやべりしてをりぬ 後ろ手に団扇はさんで恋浴衣 白兎波間に跳ねて卯波くる 人死して星の卯波となりしかな
卯波寄す森田愛子の臥所へと 九頭竜の卯波漣ほどのもの 夏の波真砂女の卯波とぞなりぬ 月光が卯波流してをりにけり 滴りの金銀の粒金剛に 滴りに輪廻転生ありにけり 滴りて岩壁となる日本海 東京スカイツリーの天辺滴りて 滴りて浅草線の三ノ輪駅 ゆつくりとしづかに歩む蛇ひとつ
蛇の夢見てその蛇を見てをらず 蛇酒といふ極楽の中に死す 滴りの岩壁を行く数学教師 滴りの後ろ姿の女体山 蛇女邪心となりて星流れ 蛇ふたつ絡んでをりぬ月光に 蛇絡みつつ愛欲の中にあり 権現の無数の蛇の降る社 炎帝の統べるままなる総理の死 炎帝へ斬首の鴉羽ばたけり
炎帝いま月の裏側焼きにけり 炎帝といふ今生の大宇宙 勲一等正一位なる墓灼けて 勲一等の軍馬の墓は緑蔭に 暗夜行路書きし墓とて茂り中 暑き固き墓石の如き絵画館 イザベラの墓に彫られし薔薇香る 銀杏並木の緑蔭もとんがりて 茂りてはいつも探せぬ乃木の墓 坊城は俊ばかり付く墓涼し
殉教の墓へマリアの南風吹く 寝棺そのものを横たへ夏の墓 緑なる線対称の銀杏かな 八月の面対称の絵画館 サンドレスとは青山のあつぱつぱ 青山の墓みな灼けて無言なる 夏日燦超高層といふ墓標 無機質の超高層を旱とも ソファーめく茂吉の墓へ夏蝶来 茂吉いま夏蝶となり利通へ
墓に挿す供華も明日より秋薔薇 秋の蝶クルスの墓を懇ろに 夏果てて石より重き絵画館 緑蔭のハチ公の墓何処なり ハチ公の供華はおそらく水羊羹 異国なる地下に眠りて薔薇の墓 夏の蝶マリアの指に触れてより 喪主だけが半袖で乗る霊柩車 蟬の音は聞かず真昼の野辺送り 蟬死して蝙蝠ばかり飛んでをり
蝙蝠は帰る逆さになるために 蝙蝠の裏切る音を聴いてゐる 蝙蝠も消え失せグリム童話の夜 めまとひはめまとひとして囁けり めまとひは無責任なる大家族 婆の眼の脂にめまとひ親しめり めまとひを払ふ多情の口を閉ぢ めまとひの中を葬列続くなり 朱烏夏の夜の夢覚めし頃 茅舎忌の月光ことに夢を食ふ
茅舎忌の虫の音といふ哀しけれ 茅舎忌のシュミーズは幽霊の自慰 そこはかとなく隠微なる茅舎の忌 キリストと生きる男へ茅舎の忌 茅舎忌に金子みすずを読んでをり 白鼻心白夜の夢を見てをりぬ おぼこ今白夜の夢を見てをりぬ 白夜とは神の数だけありにけり 熊に似る男涙の炉辺話 雪女帰らず解けてしまひたき
金輪際なき眼光の鯖を食ふ 鯖を食ふ恋愛をした夢を見て 銀色に無限のありし鯖を食ふ 恩讐の臭みの鯖を食ふ女 鹿島灘あたり怒濤や鯖を食ふ 鯖を食ふ女臀部を揺らしつつ 鯖を食ふ潮の香りを煮てをりぬ 黒潮を炊いて鯖煮となりしかな 鯖食ひ男鯖食ひ女淫靡なる 鯖食うて惜別の情無しとせず
我が生の金輪際の虹に逢ふ 虹死して首都凡庸の空となる 奈落より虚子の墓へと虹の橋 蚊柱となりて青山墓地を舞ふ 吾妹子の子宮男の子を生みにけり 我が家より大いなる虹架かりけり 苔の花とは妖精の小さき眼 苔の花喋るぺちやくちやぺちやくちやと 苔の花海に流れてしまひさう 我が生も淋しからずや苔の花
大漁の夜の纜に苔の花 苔の花阿呆の黄色楽しくて 苔の花金輪際の生にあり 苔の花哀しくなれば咲いてをり 苔の花苔を大地として咲けり 苔の花の夜は近づく大宇宙 未熟児に産まれる人へ苔の花 そよぐことなき苔の花小さすぎ 流星と同じ色して苔の花 苔の花咲きて天動説となる
苔の花影といふものありにけり 囁きの夜に閉ぢたる苔の花 河童忌を星の吹雪と思ふなり 河童忌の蛇口ひねれば湧いてをり 河童忌に砂糖を舐める女あり 河童忌のしんがりの児は引き込まれ 河童忌にベートーベンを聴いてをり 河童忌を皇后陛下畏くも 河童忌の童は杓子定規かな 怒濤とし童押し寄せ河童の忌
滴りて山又山を濡らしをり 絵画館の壁の隙より滴れり 夏の水汲み元勲の墓域へと 滴りに栄枯盛衰ありにけり 滴りて富嶽をすこし潤せり 滴りに奈落といふは先のこと 滴りてゆつくり濡れてをりにけり 滴りて巌の命を疑はず 幻か滴る先に河童の子 滴りて四国三郎ありしかな
蟻ひとり穴ひとつあり佇みぬ 増上寺国葬にあり蟻ひとつ 群衆の蟻群衆の蟻に逢ふ 山蟻の威厳の黒に死してをり 黒蟻と赤蟻言葉交さざる 蟻ひとつ地下迷宮を出で来たる 蟻塚に蟻の声のみ充満す 蟻塚の掘りたての土匂ふなり 蟻地獄静謐と���ふ美しき あとづさりして身を隠す臆病に
岳麓へ行者道めく蟻の道 蛾の破片ゆらゆら運ぶ蟻の道 ビール飲む眉間に皺を寄せながら 麦酒飲むますます法螺を吹きながら 白魚のやうな指もて麦酒注ぐ 我が世とぞ思ふ望月の麦酒かな 麦酒のむいつか焼かれし喉仏 女ひとり化粧濃くして黒麦酒 蛇苺姉の我が儘永遠に 蛇苺庭に埋めし金魚へも
侯爵の墓の片隅蛇苺 蛇苺男鰥の庭の恋 山笠の西の便りを句に乗せて 博多つ子純情いまも山笠に 山笠の男だらけの怒濤なる 傀儡の関節錆びて夏の雨 白雨きて蛍光灯の切れかかり 関節はぎしぎし老ゆる夏の雨 飴玉が降る音のして夏の雨 連続の数珠の音して夏の雨
夏の雨身の内の獅子唸るなり 旋律はボブマーリーに似て夏の雨 戦後すぐ膣より産まれ夏の雨 白雨きてボサノバの雨合体す 白雨きてコーラの壜の女体めく おそらくは黄泉の国とて夏出水 夏出水遺品の遺書の何処へと 高貴なる神に押し寄せ夏出水 最果ての鵺の夜へも夏出水 土用波七里ヶ浜で祖父に抱かれ
土用波みたいな嬶の乳房かな 柏翠の療養所へと土用波 土用波森田愛子の身の内へ 土用波虚子と愛子の物語 髪洗ふ乳房の先を湿らせて 髪洗ふ妬み嫉妬を流すとか 女百態懇ろに髪洗ふ 髪洗ふ幼き頃の金盥 あんな女に嫉妬して髪洗ふ 犬洗ふ即ち犬の髪洗ふ
昼寝して夢の合戦破れたり 元首相撃たれし頃の大昼寝 夜よりも昼寝彼の世に近かりし 貪るは蛸か女体か昼寝覚 昼寝して夜には死んでをられたる 昼寝覚女百態消失す 昼寝覚地獄の釜を押し上げて 昼寝覚一年損をした気分 昼寝して虚子と話をして戻る 昼寝覚范文雀と別れ来て
蝙蝠の彼の世此の世と飛翔せり 蚊食鳥煙のやうなる蚊を追へり 蚊食鳥夕焼��小焼けの唄に乗り かはほりの逆さに夢を見る昼間 かはほりに迷子探してもらふ夕 蚊食鳥夜の女は出勤す かはほりは街の電波と交錯す 蚊食鳥幼稚園児はもう家へ 友人の納骨を終へ蚊食鳥 学習院初等科の上蚊食鳥
あぢさゐの萎れし夕べ蚊食鳥 かはほりと月と金星置きどころ 青林檎みたいな乳房持つ少女 青林檎囓る気もなく接吻す 青林檎真夏の夜の夢の中 昭和とはヌード写真と青林檎 麗人の口怖ろしく青林檎 漆黒の夜は青ざめて青林檎 青林檎堅しと思ふ瑪瑙より パテイーデュークショーを観ながら青林檎
青林檎がさつな漢の手に堕ちる 夏の夜の夢とはならず老いゆけり 夏の夜の罪ある墓標御影石 唇は濡れて真夏の夜の夢 夏の夜のネオンサインはジジと切れ 漆黒の真夏の夜の夢となり 入れ墨の夏の女を持て余し 金魚玉夜に入る頃の小宇宙 絢爛の金魚は恋をしてをりぬ 絶縁の夜に浮きたる金魚玉
和服着て振り袖を振る金魚かな 勲一等正二位の飼ふ金魚かな 飛魚の飛んで越え行く隠岐の島 隠れキリシタン飛魚となり戻りけり 飛魚の流刑の島を飛び越えて 炎帝に見つからぬやう昼に寝る 日輪が炎帝をまた拐かす 炎帝に翳といふものありにけり 白日夢とは炎帝が司る 炎帝が紛れ込んだり夢の中
盆栽といふ炎帝の置き土産 炎帝も銀河の裾の一部分 我が霊も炎帝となり銀河へと 観音の笑みて溽暑を遠ざけて 観音の炎暑の唇を赤しとも 陽炎へる陽子の墓や禁色に 墓の苔とて万緑の一部分 観音の胸乳あたりへ夏の蝶 五輪塔とは緑蔭のただの石 乾きたる稲毛氏の墓とて旱
一山の万緑なだれ年尾句碑 薔薇咲かせ流行り遅れの服を売る 昔から麦酒が好きな人の墓 蛍光灯切れかかりゆく夏の果 夏行くや皆んな貧しき灯して 人を待つ心にも似て夜の秋 涼しさの雨の粒とは淋しくて 街の灯の蒼く点りて夏の夜 灯して何読むでなき夜の秋 夜の秋義兄は生れ替りしや
涼しさの夜の灯の鈍色に 堕胎の子いつも走りて汗哀し 夏逝くや雨の音符の翳色に 夜の秋眼の衰への文字歪む 夜の秋炎集めて住む川原 夜の秋己れ空しく酒を飲む 涼しさの夜雨の音の蓄積す 涼しさは恨みに似たり灯を消せば 幽霊坂うすむらさきの夜の秋 幼稚園死んだ子が居る夜の秋
夜の秋やがて孤独の誕生日 蛍光灯切れかかりゆく死者の秋 老いてなほ秋めく恋の行方かな 新涼の飴の色とは濃紫 秋めきて失恋をする七回目 新涼の鏡に映す吾の死顔 頭痛して秋めく我の髑髏 新涼の驚き顔となりし天 新涼の犬に哀しき堕胎過去 八月の女ものものしく太り
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