Tumgik
#萩原成哉
kennak · 19 days
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○日時 平成28年10月31日(月)16:00~18:00 ○場所 TKP新橋カンファレンスセンター ホール3A (東京都港区西新橋1丁目15-1 大手町建物田村町ビル3階) ○出席者 (構成員等) 山本輝之座長、岩崎俊雄、久保野恵美子、田中正博、中原由美、平田豊明、松田ひろし、 松本俊彦、村上優、森隆夫 、森祐司、日野博愛、久保厚子、萩原勝己、桐原尚之、 小幡恭弘、松田ひろし、田村綾子、窪田彰 (関係省庁等) 堀江裕     厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部長、 朝川知昭   厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部企画課長、 内山博之   厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部障害福祉課長 、 田原克志   厚生労働省社会・援護局精神・障害保健課長、 石垣健彦   厚生労働省社会・援護局福祉基盤課長、 河邉正和   厚生労働省医薬・生活衛生局監視指導・麻薬対策課薬物取締調整官、 坂本大輔   内閣府政策統括官(共生社会政策担当)付参事官(障害者施策担当)、 今福章二   務省保護局総務課長、 矢崎正子   法務省刑事局付、 高須一弘   警察庁生活安全局生活安全企画課長、 河原雄介   警察庁刑事局刑事企画課刑事指導室長、 和田勝行   文部科学省初等中等教育局健康教育・食育課長、 森下平    文部科学省初等中等教育局特別支援教育課特別支援教育企画官、 佐久間信哉 神奈川県保健福祉局長、 熊坂誠    相模原市健康福祉局長 ○議事 ○山本座長 それでは、定刻となりましたので、ただいまから第7回「相模原市の障害者支援施設における事件の検証及び再発防止策検討チーム」を開催いたします。構成員の皆様方におかれましては、御多忙のところ御参集いただきまして誠にありがとうございます。  では、まず初めに本日の出欠状況について事務局からお願いいたします。 ○厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部精神・障害保健課長 事務局でございます。本日は、構成員の皆様全員が御出席となっております。事務局からは以上でございます。 ○山本座長  どうもありがとうございます。それでは、続きまして、事務局から資料の確認をお願いいたします。 ○厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部精神・障害保健課長 資料の確認をさせていただきます。座席表、クリップ留めの資料がございまして、資料1から資料10となっております。それぞれの関係団体ヒアリングの出席者名簿や関係団体からの提出資料でございます。青いドッチファイルがございますけれども、これは前回までの資料でございます。このほか別冊といたしまして、全国手をつなぐ育成会連合会から資料が配付をされております。 以上について足りない資料がございましたら、事務局までお申しつけください。 ○山本座長 ありがとうございました。それでは、以上をもちまして撮影については終了とさせていただきます。また、本日は関係団体の皆様からのヒアリングを行いますので、議事は公開とさせていただきます。  それでは、議事に入ります。本日は、関係団体の皆様からのヒアリングを行います。まず、社会福祉法人日本身体障害者団体連合会から御発言をお願いいたします。よろしくお願いいたします。 ○森参考人 日本身体障害者団体連合会の森と申します。今日は、本来ならば阿部会長が来て御説明するところでございましたが、私が代わりに説明させていただきます。  お手元に資料2「相模原市の障害者施設津久井やまゆり園における事件について」ということでございまして、本年7月26日に神奈川県相模原市の障害者施設津久井やまゆり園において19名もの尊い命と二十数名の方が負傷されるという悲惨な事件が起きたことについて、二度とこのようなことが起こらないよう、事件の真相の究明をしていただくとともに、精神障害に対する偏見、無理解が広がらないようにすることが緊急の課題であると考えております。  また、同施設を建て直すという話がございまして、財政的支援並びに新たな施設ができるまでの間、入居者の住まいの確保や事件による心的外傷後ストレスの疑いのある職員の方などに対して適切なケアを、関係する方々や地元の自治体と連携して、しっかりと取り組んでいただきたいと思っております。  なお、障害者の権利条約が批准され、そして、本年4月から障害者差別解消法が施行されたわけでございまして、このようなときにこのような悲しい事件があったということ、大変残念だと思っておりますが、これを機会といたしまして、障害のある人もない人も分け隔てることない、共生社会の実現に国を挙げて邁進していただきたいと思っております。  以上でございます。 ○山本座長 どうもありがとうございました。私から事前に、各団体10分以内で御発言をいただくよう、よろしくお願い申し上げます。  ありがとうございました。それでは、続きまして、全国身体障害者施設協議会から御発言をお願いいたします。 ○日野参考人 身体障害者施設協議会の日野でございます。  今日はこのようなヒアリングの場を設けていただきまして、心から感謝を申し上げたいと思います。お手元の資料3に私たちの協議会のヒアリングの資料をつけておりますので、その朗読とポイントのみ説明をさせていただきたいと思います。  身体障害者施設協議会は、全国で約510施設の団体でございまして、医療的なケアの高い方を含めた重度の身体障害者の方に対する施設支援と、それから地域で生活されている方、在宅の方、相互に対する生活支援というものを身障協の姿勢として謳って、今日まで事業を継続してまいりました。  4点について述べさせていただきますけれども、今回の事件を契機に、障害のある方への偏見が助長されたり、施設と地域との関係を閉ざすことにつながりかねない過度な施設管理体制整備と行政指導等が先行しないよう、地域と一体となった開かれた社会福祉施設づくりが不可欠です。折しも国は地域共生社会の実現を目指しており、そうした社会の実現に向けた関係施策に係る御配慮をお願いいたしますということで、ここで申し上げたいのは、過度な施設管理体制ということで、外部からの侵入防止を強化する余り、例えば施錠をしっかりしろとかいう通知が来ておりますけれども、そういったことを過度にやりますと、万が一災害が発生したときに、避難に時間がかかったり、あるいは避難経路の確保の妨げになったりとかいうことがございますので、ここで申し上げたいことは、防犯と防災は一体化して取り組んでいかなくてはいけないということが重要ではないかと思っております。  2つ目でございます。障害のある方への支援のための高い志とスキルを持つ職員がいつまでも働き続けることができるよう、人材確保・育成・定着に向けた職場環境の改善及び施設職員の処遇改善に向けた取り組みが推進されるよう、お力添えをお願いいたします。また、抜本的な職員配置基準の見直しにより、施設利用者の安全・安心につながる夜間の職員配置体制の強化に向けた施策検討が推進されるようお願いいたしますということで、まずは施設内の職員体制を整備することが重要だろうと思います。職員の配置基準であるとか、夜間職員体制の見直しが必要ではないかと考えております。  3つ目についてでございます。共生社会の実現に向けては、幼少期の教育、学校教育において、正しい人権感覚と知識を養う必要があり、障害者福祉施設を積極的に活用するなど地域における福祉教育の推進につきまして、御検討いただきますようお願いいたしますということで、やはり福祉教育の重要さを申し上げておりますが、これはそれぞれ行政とか社会福祉法人が別個にやるのではなくて、やはり一体的に取り組んでいくことが重要ではないかと思います。  4つ目、最後でございますけれども、平成28年度補正予算において、障害福祉サービス等の防犯対策の強化に関して示されておりますが、まさに社会福祉施設における防犯対策は喫緊の課題であり、早期の対応をお願いしたいと思っています。また、補正予算成立前に施設独自で実施した防犯対策についても、補助対象とするなど柔軟な対応が可能となるようお願いをいたしますということで、やはり早急な対応を図らなくてはいけないということで、施設によってはこの事件が発生した直後から既にそれぞれの施設で防犯強化体制に取り組んでいる法人が多いわけですけれども、通知では成立する前に取り組んだ事業は補助の対象にならないということになっておりますが、ぜひこれも補助の対象としていただきたいということと、もう一つは、取り組み方が自治体によって多少違うのではないかということも聞いておりますので、ぜひ統一した実施をお願いしたいと思います。  以上です。 ○山本座長 どうもありがとうございました。  それでは、続きまして、全国手をつなぐ育成会連合会から御発言をお願いいたします。 ○久保参考人 全国手をつなぐ育成会連合会の久保でございます。  本日はこのような場を設けていただきまして、まことにありがとうございます。  私どもの意見書としましては、資料4に出させていただいております。私どもは、障害の程度にかかわらず、各ライフステージに応じた適切な支援の基で安心して暮らせることを願っておりまして、共生社会の実現を求めております。本事件の検証及び再発防止に関する提案が、誰もが安心して暮らしていける社会の構築につながることを願っております。  1番目の精神鑑定の結果と当該施設の検証結果を反映していただきたいという要望でございますけれども、現在、容疑者への精神鑑定が行われておりまして、結果が1月ぐらいに出るとも聞いております。具体的な情報は今、私たちの中にはないと思っておりますし、容疑者が措置入院していたという事実と事件との因果関係が今もってはっきりとしていないという状態でございます。その中で、中間報告で焦点化された措置入院ですけれども、その鑑定の結果次第では、事件と距離感のある、そんなまとめになりはしないかということを危惧しております。  容疑者は、予告文を用いてその思いを世間に示したわけでございますけれども、書かれた内容とか本人の粗暴な振る舞いというのがありまして、結果として措置入院での対応となりましたけれども、本来、本当に措置入院の対応が適切であったのかどうかということも少し疑問視をしております。結果として、そんな対応をすべきではなかったのかなという思いもしております。いずれにしろ判断が困難だったこのような事例につきまして、当時の司法とか行政、医療、福祉を検証して、関わりが難しい人、対応の困難な方とされている方に、医療に託されがちな人の支援について、地域の関係機関が谷間を埋めつつ、本当の意味での連携がきちんと図れて、対応策が示されるように検討を深めていただきたいと思っております。その際、誤解とか偏見が生じないように御配慮いただきたいと思います。  皆さんのお手元に、私どもの方でコピーをしました「知ってほしい・知っておきたい-知的障害者と『警察』-」ということで、警察向けの冊子を私どもの会でつくっております。要は、すぐに犯人と思うというのではなくて、少し対応の困難な方に向けて、各方面で特性を御理解いただきたいなという思いがありまして、こういう冊子をつくらせていただいておりますので、こういうものもいろいろな方面で御活用いただいて、御理解いただけたらなと思っております。  そして、防犯対策ですけれども、中間報告の取りまとめの時点では情報が余り得られていないために、内部犯行を前提にしての検討がきちんとなされていないのではないかという感覚を持っておりまして、神奈川県では、まずやまゆりの報告書が出まして、今、神奈川県の方でやまゆり事件の検証委員会が設置されているとも聞いております。そこでまた結果が出てくるとも思いますので、この事件の検証が行われていますので、そうしたことの結果を少し踏まえながら、ここでも検討していただく必要があるのかなとも思っております。容疑者の犯行声明にどう対応したのかとか、離職後の容疑者をどのように犯行予告に備えてきたのかとかいった具体的な情報が十分に得られていないように感じておりますので、防犯対策の強化の経緯と結果への評価を踏まえて、今後の全国の施設への防犯対策としての検討を行っていただきたいなと思っております。  また、防犯を行う職員へのケアという点でも、職員同士の人間関係とかその辺のところも重要でありまして、職員の人間関係の中でその職員の特性だとか人柄みたいなものも分かってまいりますし、いろいろな情報が得られるだろうと思っております。これらの情報を得て、今後の対策として職員体制、施設職員の処遇とか、そういうことを検討していただきたいなと思っております。  2番の再発防止のことですけれども、これからの対応について段階的に整理していただきたいと思っておりまして、私どもは第3回の会議にも意見書として提出をさせていただいておりますけれども、2つの課題を踏まえての具体策が必要であると考えておりまして、1つ目は、事件の事実から抽出された「対策」。2つ目は、事件の事実そのものには関わらないものの、背景として考えられる課題を解決していくための「政策」が必要ではないかと思っておりまして、下のほうに対策と政策という形でずっと書かせていただいております。新たに書かせていただいたこととか、今までに意見書として出させていただいたこととか、いろいろ混ぜておりますけれども、お読みいただけたらと思います。  先ほどからも意見がありますように、共生の社会を目指して障害者への理解とか偏見をなくしていくという部分では、やはり育成会としましても、学校教育が重要な役割を果たすと思っておりまして、ぜひ学校教育の中で教科の一つのようにしながら、子供たちに多様性を認める共生の社会をつくっていくのだということで強く意識をつけていただきたいなと思っております。  具体的に今回示させていただきましたけれども、そういうことも含めて、未着手のものもございますので、さらに深く、広く御検討いただきたいと思っております。  今回の事件が社会的に与えたダメージは大変大きなものがありまして、私どもの会のほうにも、障害のある御本人や御家族から、怖いとか、自分の隣にいる支援者が信用できないとか、外に出られないとかいろいろな声が届いております。今もまだぽつぽつと届いている状態でございますので、本人や家族については本当に深く深く心に傷をつけたなと思っておりますし、それをまた一生懸命支援しようとしてくれている職員の方のところにも、心に傷をつけた事件であったと思っております。  そういう意味でも、この間違った発言を徹底的に払拭していけるような共生社会の実現を目指していけるような、そんな要因が必要だと思いますので、事件及びその影響に躊躇することなく、お互いに人格と個性を尊重しながら共生する社会の構築に向けて、私たちみんなが着実に歩みを進めていくことが実現できるような検討の報告書をつくっていただくことを強く期待しております。  どうもありがとうございました。 ○山本座長 どうもありがとうございました。  それでは、続きまして、公益財団法人日本知的障害者福祉協会から御発言をお願いいたします。 ○萩原参考人 日本知的障害者福祉協会の危機管理委員会委員長を務めております萩原と申します。  当協会につきましては、知的障害福祉サービスを提供する施設・事業所の集まりでございますけれども、1934年が設立になっております。82年を迎えておりますが、会員数が本日現在6,215施設・事業所、そのうち施設入所支援を行う会員数が1,575施設となっております。この1,575施設の中には、津久井やまゆり園も含まれてございます。本日、私どもの方といたしましては、中間報告、中間の取りまとめに対応する意見として、何点か報告させていただきたいと思っております。  まず、精神医療の対応についての検証が進んでいると思いますけれども、この植松容疑者が犯行に至る、障害者は死ぬべきだという思想を抱くに至った要因などの検証解明といったものが必要と考えております。今後、裁判などで明らかになっていくと考えられますが、さらに時間をかけた中で、なぜこのような思想を抱くに至ったのかといったようなところの解明をお願いしたいと思っております。  それから、検証内容には入っておりませんが、障害者なんて要らないといった言葉がストレートに報道されましたことで、その言葉が印象づけられ、支援現場では、「私は要らないのでしょうか」と利用者が支援者に相談された方の例もございます。知的障害のある方への配慮ある報道のあり方について、御検討いただきたいと考えております。  それから、施設における防犯対策でございますが、施設においては従前から、夜勤の職員について法令上の最低基準が決められております。仮にこの知的障害者関係施設が基準以上に夜間対応を手厚くしたとしても、重度の障害者への対応などさまざまな支援がある中で、侵入者への警戒や対処には限界がございます。各施設におきましては、既に防犯対策の研修会あるいは設備の整備といったようなところに検討や着手しているところがありますけれども、実際にそういった対応についても限界がございます。今回のように犯行予告があった場合には、警察の対応が強く望まれるところだと考えております。  それから、施設における防犯対策に関する今後の検討課題という中に、設備面のみによる一律の対応には限界があるため、地域住民との連携など、いわゆるソフト面での対策も具体的に示すことが課題であると記載されております。この件について���、私どもといたしましても賛同いたします。これまで知的障害関係施設におきましては、利用者の地域での生活を支援するために、地域に根差し、地域に開かれた施設であること、そして、これこそが共生社会の原点であるとの理念を持って活動してまいりました。このような事件が起きたからといって逆行するわけにはまいりません。報告書にあるように、地域住民との連携など、いわゆるソフト面での対策を具体的に示すことは重要と考えますので、早急に着手をお願いいたします。先進的なモデル事例などを収集される場合につきましては、御協力もさせていただきたいと考えております。  また、この中間取りまとめが出された翌日、9月15日に発出されました「社会福祉施設等における防犯に係る安全の確保について」、「社会福祉施設等における点検項目」、これが地方自治体におきまして指導項目としてひとり歩きしないように徹底していただくことも、あわせてお願いいたします。  最後になりますが、今回の事件によって、障害者の方々への偏見や差別が助長されるようなことは断じてあってはいけません。全ての人々がお互いの人格と個性を尊重し合い、共生できる社会を実現していく。そのための具体的な行動として、国民に向け、障害者差別を解消するために、人権意識を醸成するために啓発を早急に進めていただきたいとお願いいたします。  以上でございます。 ○山本座長 どうもありがとうございました。  それでは、続きまして、全国「精神病」者集団から御発言をお願いいたします。 ○桐原参考人 全国「精神病」者集団の桐原です。  本日は、このような場に呼んでくださり、心より感謝を申し上げます。  このたびの相模原の障害者施設で発生した連続殺人事件で亡くなられた方々に心から御冥福をお祈りするとともに、被害に遭われた方々が一日も早く回復されることを願っております。  私たちは、精神障害の当事者の全国組織ですので、精神障害の当事者という立場から、以下4点の意見を述べたいと思います。  まず1点目です。あらゆる事実の精査というふうに書かれているのですが、幾つかの重要な論点が中間取りまとめでは検証されていないのではないかと感じます。1つ目は、職員の採用基準についてです。このような行動を起こしてしまった職員を採用してしまった施設の採用基準を検証すべきではないかと思います。  2つ目は、教育・労働・安全衛生等の労働実態です。例えば職場の上司や同僚に相談することができたかなど、そうしたことを通じて技術の向上とか人材育成ができていたのかなど、そういった労働実態についての検証がされるべきではないかと思います。  3点目は、施設の提供するサービスの内容についての検証です。例えば意思の表出が困難な重度障害者が狙われたと聞いているのですけれども、こうした人たちの意思決定や意思疎通、コミュニケーションの支援というものがどれぐらいなされたかということに関心を持っています。そういった人でも意思を読み取れる職員がいて、読み取られることによってその人は意思を持った、人格を持った個人なのだと周囲に認識されると思います。そうした支援がされていなかったがために容疑者のような「生きていてもしかたない」という認識に至ったのかもしれないわけですし、意思疎通の支援がどれぐらいされているかなどの検証が必要ではないかと思います。  職員に対する研修ですが、第2回検討チームで一定されてはいるのですけれども、先ほど言った意思疎通の支援に関する研修がされていたかどうかということが検証されているかどうかが中間取りまとめを読んでもよくわからないので、これは検証が必要ではないかと思います。  そして、警察官通報を初めとする警察の対応について、この検証ももう少し、特に捜査方法や施設への情報提供、警職法判断や精神保健福祉法に基づく通報、こういったことが妥当であったかどうかといったことを検証しなければならないのではないかと思います。  続いて、2点目のほうですけれども、中間取りまとめで問題に思った点です。  主に今回の件は、検証が措置入院の入院や解除、施設の防犯といったところに重きが置かれているわけなのですけれども、しかし、これは余りにも精神保健医療福祉の検証・検討に偏重した枠組みではないかと思います。特に措置入院になったということは精神障害者という要件を満たして措置入院になるわけですので、容疑者に何らかの精神障害があったのだということは、それはそのようになるだろうと思うのですけれども、その疾病や障害と事件時の行為の因果関係に関する検証というものがされていないのです。これは刑事事件における精神鑑定を根拠に置かなければならないので、精神鑑定を待ってからでなかったら、本来これは検証できないのではないかと思います。  だけれども、再発防止策という形で措置入院解除後のフォローアップに対する関心が非常に高い。そのような中間取りまとめのつくりになっておりますので、精神障害による行為を抑止するための措置入院という形でなければ筋が通らなくなるので、そうなると容疑者の犯行時の障害の状態と行為との因果関係の検証、証明が必要になると考えます。しかし、この中間取りまとめは検証、証明がされておらず、容疑者に精神障害があったという事実をもって措置入院に対する関心が書かれてしまっている点で問題があると思います。  今までもこういった精神保健上の問題という形で社会的に取り扱われた事件は、往々にして責任能力ありというふうにされる傾向にあります。本件もやはりそうした可能性があるので、そこは慎重に検討されなければならないのではないかと考えます。  あと、警察官通報に関して、警職法の通報なのですけれども、どうしてもこれを法律の手続にのっとってやったら問題がないというのは、法律の手続にのっとっているから法律上問題ないことにはなるのですけれども、警察官がどのような必要性を判断して警察官通報にしたのかとか、警察官側が必要とした根拠について、それが妥当であるか、妥当ではないのかといったことの検証も必要ではないかと思います。こういったことをしなければ、広く恣意性というのは許容されていきます。法律の手続に従ってなされた手続は妥当であったものとして処理されるきらいがありますけれども、そこについてはもう一歩踏み込んで検証が必要ではないかと思います。  それから、神奈川県警の方で具体的に結束バンドで職員を縛るだとか、外部との連絡を取れなくするとか、抹殺したあとは自首するとか、そういったことを書いた衆議院議長宛ての容疑者が作成した手紙があるのですけれども、これを施設側、かながわ共同会に神奈川県警が見せていなかったということが報道されたり、議会で質疑されていたりしています。神奈川県警は、事件の発生予防という観点から、逆に危機感を失わせる結果になるのではないかということで、事態の危険性を正確に理解していただけるようにその内容を口頭で説明したのだと、だから手紙そのものを示すことは必ずしも適切ではないのだということで、見せなかったと報道されています。  ですが、明らかに犯行の方法などを事細かに書かれているわけなので、この神奈川県警の見立てというものが果たして本当に妥当だったのか、否、妥当ではなかったから実際に事件が起きて、施設側は対応できなかったわけですから、この点に関しては踏み込んだ評価が必要であろうと思います���そうでなければ現場の職員は、手紙を見せられずに情報共有がないまま防犯対策の責任だけを負わされることになるので、施設側の努力だけに解決の糸口を求めていくと、そういう解決策の筋書きになってしまいます。警察官のそのときの手紙を見せないという判断が妥当であったかどうかということを検証しなければならないのではないかと思います。  3点目ですけれども、これは実際に再発防止策という形で期待を寄せられている継続支援チームと多機能垂直型統合診療所についての私たちが思っていることについてです。  まず、兵庫県で実際に実施されている継続支援チームについては、兵庫の精神障害者の団体と協力して独自に調査した結果、次のような事実がわかってきました。精神科救急の輪番を組んでいて、その日当番だった病院が、あまり評判がよくない病院で、そこにたまたま救急で入院した。入院して、その後、継続支援の対象になって、通院自体をかなり厳密に管理されてしまって、逆にしんどいということで体調を崩した人がいるということと、それから、かなり他害防止のための監視という部分が強いので、そのあたりで監視されているということで体調を崩して入院を繰り返したりとか、そういった人がいるので、実際の面でも慎重に考えられなければならないと思います。  多機能垂直型統合診療所に関しては、これもやはり福祉のマターに対して精神科医が非常に入りやすくなってしまうということと、その大きな権限を持って精神障害者の地域生活に常に医師の目がつきまとってしまうことで窮屈なものになるのではないかと懸念します。  4点目は、措置入院見直しについてとか、犯罪防止機能の強化といったことに対して一般論なのですけれども、措置入院解除の検証というものは非常に力点が置かれているのですが、再発防止策として措置入院解除後の過度に管理的な干渉がなされるのではないかと私たちは危惧しています。そういう意味では、こうしたやり方には反対しています。地域の精神障害者は、報道でそういう事件があって、精神障害の犯行というふうに報道されたことによって体調を崩す者がいますし、検討チームの報道を耳にして、自分も措置入院にされてしまうのではないかと、そうやっておびえている人もいます。ですので、その部分については慎重に進められるようにお願いしたいと思っています。  精神保健医療福祉の問題という形で総括されてしまうことによって、結果として私たち精神障害者の実際の生活が規制されていく法制度になり得る状況にあるので、精神保健医療福祉を犯罪の防止のための策にすることに対しては、強く反対します。  ありがとうございます。 ○山本座長 どうもありがとうございました。  それでは、続きまして、公益社団法人全国精神保健福祉会連合会から御発言をお願いいたします。 ○小幡参考人 本日はヒアリングの機会をいただきまして、ありがとうございます。本来ですと、理事長の本條が発言するところなのですが、別件の会議が重なっておりますので、私、小幡のほうからかわって発言させていただきます。  私どもの団体は、精神障害者の家族会を中心とした団体・組織になっております。私たちとしては、今回の再発防止策の検討は必要なことだとは思っておりますけれども、今回の中間まとめ、また、この間の報道や、各団体さんからもるる発言いただいているところですけれども、このことが精神科医療全般の措置入院やそういったところに偏重しがちなところについては危惧を持っております。そういった意味では、予防拘禁的な機能や犯罪予防というような部分がしっかり押さえられるのであれば、別途対策も必要かと思っているところです。ただし、今回の再発防止策の中では、これに関するところがかなりまとめられておりますので、危惧されるところも含めて当会として意見を述べていきたいと思っております。  容疑者の特異な考え方というのは、精神の症状から発生するとは私たちは考えておりません。そういったことで治療で治るものではないとすれば、この入院措置、いろいろな対応というのは一時的な対応手段でしかなくて、本来の解決というところの糸口をともすると見失ってしまうようなことになりはしないかと思っています。  既に国のほうでは、これからの精神保健医療福祉のあり方に関する検討会というものが設置されておりまして、当会からも構成員に入っておりますけれども、そちらのほうで保護入院等の非自発的入院と措置入院というのは本来連動するものと思いますので、関連があるのであれば、そこの部分をしっかりそちらの検討会のほうにも盛りつけていけるような方策が必要ではないかと思っております。  それから、今回の防犯対策としての救命というところを本当に区別していかないと、元職員の犯行であるとなれば、幾ら防犯策をとっても内部的なところからの観点というのは網羅されていないところがありますので、盲点として残ってしまうのではないかと思います。退院後のフォローアップにつきましても、精神疾患の患者さんということであれば、いろいろな方策がもちろんとられるわけですけれども、入院中からの退院支援に向けての取り組み、ここに支援者の参加を、専門員などを含めてですけれども、必須としていただきたい。  それから、地域の訪問支援の拠点というものに圏域をどう定めるかということはあると思いますけれども、小回りのきく小規模な拠点、区域にして、ここにも多職種、いろいろな目が入るようなチーム編成を築いていただきたいと思っております。  地域生活に移った後は、治療の中断、今回はそれに当たるところもあるかとは思うのですけれども、ここにどうアクセスしていくのか。また、家族とは今回、容疑者の方は一緒に暮らされていなかったところもありますが、そういった背景がどこから生まれているのか。精神の特性等にもし起因するところがあるとすれば、医療中断がないように、また急性期に陥らないようにしていくというところは、本人のみの対応ではなくて、本人を取り巻く家族やそういったところに関する医療へのアクセスの方法についてもつぶさに見ていかないといけないのではないか。そういったところでは、診療報酬との兼ね合い等も出てくるのではないかと思っております。  また、今回、容疑者の友人等もいろいろ変調を感じ取っていたりというようなこともあったようですけれども、そういった意味では相談をする窓口をきめ細かに、また、どんなものもたらい回しにせず、ワンステップでそのことを受けとめ、関係機関等につながっていくというようなサービス体制も整えていくことが求められているかと思っています。  また、いろいろな事件が起きたときに対応するには、国や行政等のかかわりももちろん必要でしょうけれども、当事者や家族会等が、なぜそういったこと至ってしまったのかというところで独自に情報を入手し、介入していけるようなシステムを自治体等の後押しをもってできていくということがあるといいのではないかと思っています。  それから、今回、容疑者が緊急措置入院になったときの状況は余り詳しくわからない部分があると思うのですけれども、措置入院になったときの身体拘束等が広がってきているというような背景を見たときに、例えば一般的な緊急措置入院になった場合と、今回の容疑者が措置入院になったときの受け入れや治療方針を立てるときの差異というのは逆になかったのかどうか。特異な事件としては扱われるのだけれども、ほかの状況と比べたときにどうだったのかというところは私たちも情報を得られないところがありますので、そういう観点から検証するのであれば、他の類似事件等も含めて比較対照が必要だと思いますし、現在、事件とは直接関係のない状況であっても、措置入院や緊急措置入院、また保護入院の実態というものもたださないと、明確な対策はとれないのではないかと思っております。  いずれにしましても、精神疾患、精神医療のところに偏重しない検証というものを進めていただきたいですし、今回の事件は防犯をしても内部から起こさせてしまえば、それは対応のしようがないという部分もありますので、こういった点については、より掘り下げて検証いただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。 ○山本座長 どうもありがとうございました。  それでは、続きまして、公益社団法人日本精神科病院協会から御発言をお願いいたします。 ○松田構成員 資料7です。私、構成員ですけれども、たまたま日本精神科病院協会の役員ですので、その立場で今、お話しさせていただきます。  声明を日精協で出しました。その中で、終わりのほうですが、今回の事件でさまざまな立場から多くの意見表明や議論がなされていますが、日常的に措置入院患者を受け入れている日本精神科病院協会としては、今後二度とこのような悲惨な事件が生じないように、十分に人権擁護に配慮した措置解除後のフォローアップ体制の充実を含め、制度の見直しが早急に必要であると考えます。そして、今回の事件が地域移行の流れを阻害し、精神障害者への偏見を助長することのないように、そして、精神障害者と地域がともに安心かつ安全な生活を実現するために、各団体の団結が望まれますということです。  次のところには、今度、私どもの会長の意見が書かれています。その最後の方で、途中は飛ばしますが、再発防止を目的に治療・改善を行うための保安処分の検討や、医療監察法の対象者を治療可能な精神障害者のみに限定してよいのか。本来は司法モデルであるべき案件を安易に医療モデルとすることで、精神科病院に責任を押しつけてはいないかといった根本的な検討が求められているような気がしてならない。病院はあくまでも治療の場です。それを司法の考えを導入するというのはなかなか難しい。今回の事件に関しても、司法の側の検討をぜひお願いしたいと思っています。  以上です。 ○山本座長  どうもありがとうございました。  それでは、続きまして、公益社団法人日本精神保健福祉士協会から御発言をお願いいたします。 ○田村参考人  公益社団法人日本精神保健福祉士協会副会長の田村と申します。よろしくお願いいたします。  資料8に従いまして、私どもの協会の意見を述べさせていただきます。  また、その前に、今回の事件におきまして被害に遭われた全ての方々に対して、慰めがありますようにお祈りしたいと思います。また、この検討会におきまして、先生方が熱心に御議論くださっていることと、本日こういう機会を頂戴いたしましたことに感謝申し上げます。  それでは、資料8に従いまして述べさせていただきます。  私どもの団体は、精神障害者の社会的復権と福祉の向上ということに取り組んでおります専門職の団体であります。  まず1点目、幅広い見地から事件を検証し、再発防止策を検討すべきです。事件発生後の早い段階でこの検討チームが設定されたこと、そして、措置入院制度の見直しが規定のことかのように議論が進んでいることに、本日も幾つかの団体の方が御意見をおっしゃっていますけれども、私どもも違和感、そして危機感を強く覚えております。こうした類似の事件の再犯防止のために最も重要なことは、生きるに値する命とそうでない命といったものを選別するような差別思想、これといかに私たちが闘うかということの検討が必要だと思います。その意味では、政府としてもその方策を議論する必要があると考えます。  また、そのためにも、今回の事件の刑事司法における対応の検証と課題抽出が欠かせないと考えます。  2点目です。本協会としましては、精神科医療や措置入院制度のあり方及び退院後の継続的な支援のあり方を今回の事件の再発防止策として論ずることに反対いたします。これも他の方々も述べられていますが、被疑者の措置入院歴あるいは精神障害ということと、今回の事件との因果関係は明らかになっていないと思います。そういう中で、措置入院制度の見直しを検討することは、あたかも犯罪の再発防止の機能を精神科医療が担うということを肯定しているように映ってしまいます。精神科医療の守備範囲というのは、あくまでも精神疾患のある人への適切な医療の提供であります。その一端を担う措置入院制度におきましても、極端な差別思想に基づく行動をとる方、そういった方を取り締まるような治安機能はあり得ないと考えます。  また、私どもソーシャルワーカーである精神保健福祉士は、基本的に御本人中心の支援を行う立場にありますので、社会防衛のために私たちの支援が機能するということは直接的にはあり得ません。  3点目です。改めてノーマライゼーションやインクルーシブな社会の実現に向けた取り組みを推進すべきです。日本における障害者入所施設の入居者の方あるいはその御家族は、本当に幸せな日々を送っていらっしゃるのでしょうか。今回亡くなられた方々のお名前も公表されなかったということ一つとっても、その人生がどのようなものだったのかということを想像させられます。たとえ障害を持って生まれてこられたとしても、地域社会から排除されることなく幸せな人生を���れるような社会づくりが本当に必要だと思います。そのためにも、財源を伴った社会保障の充実は欠かせません。国としては、生存権の保障ということを貫く姿勢を今こそ見せていただきたいと考えます。  また、改めまして、福祉専門職や研究・教育者が差別思想というものに対峙できるような共生思想を再構築し、広く啓発することも重要な使命であると考えております。  4点目です。福祉人材の確保と育成方法について見直すべきです。今回の事件と障害者施設が置かれている状況やそこに従事する福祉労働者の実情等を切り離して考えることはできません。福祉人材を養成する教育現場においては、人権教育を一層充実させること、また、一定の資質を備えた人材を雇用できるだけの待遇を確保すること、そして、福祉現場での教育研修体制を充実させること、これらが一体的に図られる必要があると考えます。  5点目です。私どもソーシャルワーカーとして、本事件の被疑者をもしも私たちの支援対象であるクライエントと捉える場合に、その時間と費用の保障ということが必要であると考えます。もし本事件の被疑者に精神保健福祉士として支援介入するとしたら、もちろんこれは医療の対象とは限らず、福祉的な支援の対象ということを多く含んでおりますが、長時間をかけて援助関係を形成するということ、そして、この方が持っている心の闇に入り込みながら詳細なアセスメントを行うということ、その上で御本人の不満や不充足感といったものがどういったところから起こってきているのか、その根源を探ること。そして、この方がどういう生き方をしていきたいと考えているのか。そういった生き方探しに伴奏するようなソーシャルワークの関わりが必要となります。  こういった支援を丁寧に行うことを考えますと、仮に例えば今回のように措置入院でしたけれども、そういった短期間に限定される、そして強制的な治療の場においては、この関係形成においた支援は不可能と思います。また、これをもし成し得ようとしましたならば、制度的、経済的な裏づけなしには行うことは困難と考えます。  以上の5点を総括させていただいた上で、措置入院制度のあり方ということに関しましては、特に措置解除の判断やその後の通院など強制医療提供の部分に特化して議論が矮小化してはならないと思います。警察官通報のあり方、措置診察件数の都道府県格差を初めとした措置入院に至る過程の検証も含め、現在厚労省に設置されております、これからの精神保健福祉医療のあり方に関する検討会、こちらで精神保健福祉法の改正の検討がなされているところですので、そちらにおいて議論すべき事項であると考えております。  このため、私どもの協会としましては、そちらの方へ措置入院制度のあり方に関する具体的な意見提出をしたいと考えていることを申し添えて、本日の意見とさせていただきます。  なお、添付は私どもの協会で2度にわたって、今回の事件とそのことについての報道等に関しまして見解を出させていただいておりますので、御参照いただければ幸いです。  以上です。 ○山本座長  どうもありがとうございました。  それでは、続きまして、日本多機能型精神科診療所研究会代表世話人、窪田彰氏から御発言をお願いいたします。 ○窪田参考人  今日は発言の機会をいただき、ありがとうございます。  今回の事件で亡くなられた方々の御冥福をお祈りしたいと思います。  さて、私は、今回の事件の本人が措置入院として適切であったかどうかについては、詳しく知るものはでありません。ただ、今回のことで気づかされた措置入院後の地域支援体制の��しさ等について意見を述べさせていただきたいと思います。  医療保護入院では、退院後にケア会議が位置づけられている一方で、措置入院においては退院後の支援を検討するケア会議すら求められていないのが現状です。  私は、精神科診療所を開業している精神科医師で、日本多機能型精神科診療所研究会の代表世話人をしております。日本の精神科医療は、入院ばかりに頼らない地域ケアがなかなか実現できていないことが問題だと思っています。そのためには、重い課題を持つ患者さんを地域で支援できる包括的精神科外来医療チームを生み出していかなければならないと考えています。この考えに至った道筋と今後の方向性について述べさせていただきます。  それでは、1枚目のスライドに移ります。  東京の下町は、精神科病床が極端に少ない地域で、1978年に日本で最初の精神科救急病棟がこの錦糸町の都立墨東病院に生まれました。このときに私は着任しています。都立墨東病院の30床の入院病床は、日本一の短期入院期間を誇っていましたが、当時は退院後の治療継続支援もリハビリテーション支援もなく、日が経つにしたがって、再発再入院患者さんが増えてきたのです。このような経緯から、退院後の再発再入院を少なくするためには医療の継続支援が必要であり、同時に、地域に当事者たちの心の拠り所になる拠点も必要だと考えました。  そこで、周囲から寄附を集めて、当事者たちが自由に利用できる「友の家」と名づけた部屋を墨東病院の近くの町の中につくりました。その後、それらを支援し、継続的な医療を提供するために、1986年に錦糸町に精神科診療所を開業しました。墨田区等の行政や地域の医療・福祉機関との連携を構築し、必要な地域資源を立ち上げるなど、様々な活動をしているうちに30年の歳月がたちました。必要に応じて必要なサービスを提供できる体制を整えていくことによって、気がついてみると、まだ不十分ながらも重い課題を持った患者さんのための地域ケア体制ができてきました。  2枚目のスライドに移ります。  入院ばかりに頼らない地域での生活を支援していくためには、まず、重い課題を持った患者さんを外来で支援できなくては始まりません。重い課題を持った患者さんとは、この表のように例示できます。措置入院後とか、長期入院後とか、刑務所出所後とか、そういった課題を持った方たちがおられます。また、重い課題を持った患者とは、この表のほかにも、急性期の激しい病状を示す患者さんも短期的には含まれます。正直に言えば、重い課題を持った方たちを当院で診なくてはいけないとの制度はありませんから、本音のところではつらいなと時には思うこともあります。しかし、重い課題を持った方こそ手厚い支援が必要であるにもかかわらず、そのような患者さんを積極的に診療する医療機関は非常に限られており、当院では何とか診てまいりました。  今後は、市町村からの委託事業等により、何らかの責任と公的役割を認められたほうが、覚悟して実施ができるように思っています。  次のスライド、3番目に行きます。  当院の通院患者さんの特徴をグラフでお示しします。左側の円グラフのように、当院は統合失調症の患者さんが半分近くを占めています。鬱病や神経症圏の患者さんが多い一般的な精神科診療所と比較すると、当院は比較的重い患者さんが多いことが特徴です。  右側の円グラフは、当院でのフォローアップ期間を示しています。当院では、10年以上治療継続している方が40%以上を占めており、多くの方に長期の継続支援をしていることがお分かりいただけると思います。さらに、スライドには示しておりませんが、最近のある水曜日を急遽調べたところ、その日の私の外来患者さん69名中、措置入院経験者が6名、医療監察法通院処遇中の患者さんが2名、刑務所経験者が3名、拘置所経験者1名、計12名が重い課題を持った患者さんでした。刑務所経験者3名のうち2人は違法薬物の使用経験があります。この方たちは、外来通院につながっているという意味で成功例です。問題は、通院治療中に中断し、再三の電話連絡をしても応じない、つまりは継続支援からドロップアウトしてしまう方たちが問題としてあると思います。  4番目のスライドに移ります。  これは現在の当院の実践を図にしたものです。赤い字の箇所は診療報酬外のサービスで、ボランティアになっています。当院の特徴は、外来で医師の診察に加えて精神保健福祉士などのコメディカル職員も個別面接や家族支援を行い、ケースマネジャーとしての調整役を担っていることです。このことが毎日夕刻に開かれている院内ミーティングでのアセスメント等の検討時にチーム医療の重要な要の役割を果たしています。  精神科デイケアは、リハビリテーションへの入り口の役割とともに、人間関係が苦手な患者さんが安心できる環境で仲間に出会える場の役割があります。訪問看護や訪問診療、往診といったアウトリーチ支援を行うことによって、外来で通ってくるのが難しい方への医療継続支援等、ある程度の危機対応が可能になります。また、患者さんが実際に生活する場を見ることで、より本人のニーズに即した包括的な支援を行えることも、アウトリーチ支援の利点です。このようなアウトリーチ支援を当院は1カ月間に合計400件ほど行っています。ケア会議は、行政や入院中の精神科病院の職員との協議を行う大切な場ですが、ほとんどの活動は持ち出しで、報酬はありません。  5番目のスライドに移ります。  この図は、錦糸町の地域精神保健マップです。地域全体で精神障害のある人々を支えるために、顔の見える連携を構築しようと考えています。このようにサービス拠点が地域に点在して町に溶け込んでいる、町に散らばっているところがうちの特徴です。住みなれた地域でサービスを受けられることが特徴です。区役所やスカイツリーで患者さんがデイケア等でつくった作品を販売するなど、さまざまな活動を通して地域住民の精神障害者への理解も促進されてきたと感じています。このような地域に根差した活動や支援の提供を通じた地域共生社会の実現が、私たちの目指しているところです。  次に、6番目のスライドに移ります。  医療機関では提供困難なサービスについて考えてみます。当院では、このように創意工夫をして実践してきましたが、それでも力の及ばないことがあります。以下にあるような方々には支援が大変に困難なものです。  第1には、引きこもり等で初診すら困難で、もしくは受診拒否の方への治療導入。  2番目には、重い課題を持った患者さんが受診を中断・拒否している場合です。私たちは、患者さんの自己決定権を尊重しつつも、患者さん及び周囲の人々の生命、健康、生活を守るための支援をしていきたいと考えていますが、現実には難しい問題が多いのです。治療契約が成立しない患者に対しては、たとえアウトリーチ支援が可能な体制があっても、強制的な治療提供はできず、手を出せないのが現状です。できれば措置入院などの強制力を発動するために、入院にならないうちに地域で見守りを続けて孤立を防ぎ、根気よく働きかけることにより関係性を構築し、本人が納得した上で外来治療への導入もしくは再開することが望ましいと思っています。そのためには、公的な事業委託のような診療報酬とは違った仕組みで当事者を見守り、関わっていける枠組みが必要と考えています。  さらに第3には、薬物依存症等の濃厚なケースマネジメントを必要としている場合でもケースマネジャーが実施するサービスは現状では診療報酬の対象外であります。これらの課題は市町村から医療機関への業務委託が制度化されれば、地域への責任が生まれ、公的役割を果たすことができます。  7番目のスライドに移ります。  ここで、通常の医療機関では対応困難な方たちの医療継続支援の提供方法について提案したいと思います。  市町村からの医療継続支援については、2つの方法があると思っています。一つは、この図の右側の部分で、市町村が直接支援として保健師等の力で支援する現状のスタイルです。もう一つは、図の左側の部分、民間医療機関に業務委託をする案です。市町村の役割と責任の一部を実際に外来診療を行っている医療機関に業務委託することにより、民間医療機関でも市町村の保健師等と協力しながら一定の役割と責任を果たすことを可能にするのです。つまり、通常の診療では対応困難な患者にも、温かな見守りによる孤立防止や十分な時間をかけた関係づくりや必要時の危機介入ができるようにするのです。仮にこのような医療拠点を意欲のある外来医療機関、つまり、全体の精神科外来の約10%が引き受けてくれれば、全国に500から600カ所ができると思います。  すなわち人口10万から20万に対し1カ所程度ができてくれれば、継続的な医療支援が機能しやすくなると思います。例えば措置患者さんの退院前にケア会議を開き、その後の支援を行う場合を考えてみます。東京都は、人口当たりの措置入院が最も多い自治体の一つですが、例えば人口26万人の私がいる墨田区では、年間では二十数人が措置入院しています。月に直して言えば月に2人程度ですから、1つの機関で十分対応可能と考えられます。そして、このシステムの透明性を確保するためには、各都道府県単位の精神保健センターがモニタリング機能を担うようにすれば良いと考えています。  8番目のスライドに移ります。  次に、個人の生活・価値観を尊重した医療継続支援を実現するための条件について触れたいと思い��す。  第1には、医療機関が適切なアセスメント、ケースマネジメント、24時間365日のミクロ救急等を実施することです。手厚い支援が必要な人には、さまざまな医療資源や福祉資源を活用し、多機関との連携を密に行うことが必要となってきますので、それらのサービスの連携、構築のためのケースマネジメントが支援の鍵になります。そして、病状や生活状況が改善したときには、定期的アセスメントにより、逆にサービスを減らしていくということも必要になってきます。  第2には、外来医療の充実です。入院医療中心から地域中心へという国の方向性が明確に示されていますが、残念ながら、外来医療の診療報酬は従来と変わらず手薄なままです。デイケア、アウトリーチ、多職種によるケア等の外来医療全般の質の底上げが必要だと思います。  3番目はスライドのとおりです。  第4には、自治体の実情に応じて、民間医療機関への業務委託をすることにより、官民協働で包括的地域ケアを提供することです。これにより、地域共生社会の実現を果たしていけると考えています。  最後の9番目のスライドになります。  このように、市町村単位で民間医療機関への業務委託による官民協働の体制が実現すれば、カナダやイギリスやイタリア等の先進諸国と同様に、日本にも地域に責任を持ち、重い課題のある患者さんにも対応可能な精神科外来医療拠点が生まれます。ここに多機能で包括的な精神科外来医療チームを形成して、人口10万から20万人に1カ所の地域精神保健センターを日本にも創設する必要があるのではないかと考えています。  以上です。 ○山本座長  どうもありがとうございました。  それでは、田原課長、よろしくお願いします。 ○厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部精神・障害保健課長  事務局でございます。  追加資料を今、配付させていただきたいと思います。全国手をつなぐ育成会連合会から冊子が届きましたので、お手元にお配りいたします。  以上でございます。 ○山本座長  どうもありがとうございました。  それでは、そのほか本日御発言いただいた方々から、もし追加の御発言があれば承りたいと思うのですが、いかがでしょうか。  どうぞ。 ○日野参考人  身体障害者施設協議会でございます。  他の団体の方とは、施設という視点から若干違う意見を申し上げたいと思うのですが、今回の事件について、協議会としていろいろな意見が出たのですが、侵入防止という観点から考察しますと、まず第1は、敷地内への侵入防止策をいかに図るかということと、2つ目は、建物内、要するに利用者の方が生活をされている居住空間への侵入防止策をいかに図っていくかということと、3つ目が、今回の事件のように建物内に侵入された場合にどう対応していくかという、この3つの視点から、私たちの協議会は具体的にこれから取り組んでいかなくてはいけない重要な課題だと思っています。  もう一つは、今回の事件が元職員であったということは、やはり重視しなくてはいけないということで、特異なケースではあるにしても、今、職場環境改善ということも先ほど申し上げましたけれども、職員のメンタルヘルスケアというものをしっかり取り組むことが、職員の資質の向上にもつながると思っていますので、その部分だけ追加をさせていただきました。 ○山本座長  ありがとうございます。  他はいかがでしょうか。  どうぞ。 ○久保参考人  今、お手元に配っていただきました9月号の「手をつなぐ」という冊子ですけれども、私ども、先ほどのお話の中でも意見を言わせていただいたのですが、知的障害の方だけではなく、精神障害の方や身体障害の方からもお声をたくさんいただいておりまして、助けてほしいというような意見とか、今の報道されていることが障害のある人たちや家族から見るとマイナスのイメージばかりになってしまっているというのがあるのです。それで私たちは、もっと前向きに、みんなと家族や仲間と本当に明るく前向きに元気に生きている、こういう人たちのことを、障害のある人たちのところに余り関心を持っていない方も含めて、この人たちの命がなくていいものでしょうかというので発信をしたいなと思って、9月号を出させていただきました。  みんなマイナスイメージで、怖がって助けてほしいという声が聞こえてきますので、前向きに生活をしていけるような、そんな活動の一つとしてこの9月号をやらせていただいていますので、報道関係にはそういうところに御注意いただきたいという気持ちもありまして、今日提供させていただきました。よろしくお願いします。 ○山本座長  ありがとうございました。  その他いかがでございますか。よろしいでしょうか。  それでは、本日御発言いただきました各団体の方々、本当にどうもありがとうございました。御礼申し上げます。  それでは、各団体からのこれまでの御発言を踏まえまして、御質問、御意見があればお願いしたいと思います。いかがでしょうか。  田中構成員、どうぞ。 ○田中構成員  育成会連合会としても2つ要望させていただいておりますけれども、1つは、本人の精神鑑定がどのような進捗状況になっているのかということと、この会をどのように進めていくのかということについて、今日意見提出をしていただいた団体からも、そこを踏まえての検討が必要ではないかとされておりましたので、神奈川県での検証委員会の動きと、精神鑑定についての見通しはどのようになっているのかについて、お答えいただける方がいればお願いしたいと思います。 ○山本座長  ありがとうございます。  今の点に関しましては、神奈川県のほうはいかがですか。 ○神奈川県保健福祉局長  神奈川県の保健福祉局長の佐久間です。  今日は大変貴重な御意見をいただきまして、ありがとうございました。  私どもでやっております、先ほど団体の方からも検証委員会のお話を具体的に出していただきましたけれども、厚労省のチームと余りほどなく設置をさせていただいて、主に事実関係をどう認定していくかということと、それに対してどういう課題があったのか、課題に対する対応はどうすべきかと、こういった視点で検証をやらせていただいております。  もちろん第三者による検証委員会でございますので、私ども事務局がいつ出るとはなかなか言いにくいのですが、今の見通しですと、最終的なある程度のまとまりある報告、レポートというのは11月中にいただけるのではないかと受けとめてございます。  以上でございます。 ○山本座長  ありがとうございました。  田中構成員、よろしいですか。 ○田中構成員  であるとして、この会がいつ結論を得るのかということと、幾つかの団体や私たちから要望した精神鑑定も含めて検証につなげるということについて、事務局としての見通しについてもお聞きしたいと思います。 ○山本座長  事務局、よろしいですか。 ○厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部精神・障害保健課長  精神鑑定の方の見通しは、まだ我々も十分承知はしておりませんが、この検証チームの再発防止策については、秋頃にまとめるということで申し上げておりました。大体11月中を念頭に置いていたものでございますので、神奈川県の検証の状況なども念頭に置きながら、この場でのいろいろな意見集約を見て、再発防止策がまとめられるように進めていきたいと考えております。 ○山本座長  ありがとうございました。  田中構成員、どうぞ。 ○田中構成員  団体からの意見としても強く上がっておりましたし、私も構成員としては2つの結論を待ってから検証報告を出したほうが、いろいろ指摘されたことに対してもバランスよく答えていくことになるのではないかと思いますので、11月ごろに報告書を出すという見通しを立てた時期とかなり情報が変わってきておりますので、もう一度そこは再考していただきたいと意見としては述べさせていただきます。 ○山本座長  この点につきましては、今の御意見をいただきまして、ちょっと検討させていただきたいと思います。  他はいかがでしょうか。もう田中構成員はよろしいですか。 ○田中構成員  今の件1つです。 ○山本座長  他はいかがでしょうか。  平田構成員、どうぞ。 ○平田構成員  今の精神鑑定との関わりについては、何回目かの会議で私も指摘したと思うのです。やはり鑑定の結果といいますか、被疑者の病理と事件との関係が解明されなければ、結論を急ぐべきではないという話をしたつもりなのです。ただ、それが確定するのを待つということになると、最高裁まで行ってしまう可能性がありまして、いつなのか見通しがつかないという事情もありますので、制度的な問題に限ってこの検証委員会で取りまとめるということはあってもよいかなと私は考えているのです。  ただし、鑑定結果が出たところで、もう一度そこに焦点を絞った検討会は再開すべきではないかと、ここで述べさせていただきたいと思います。 ○山本座長  ありがとうございます。  その点について、松田構成員、いかがですか。 ○松田構成員  全く同じ意見です。 ○山本座長  ありがとうございます。  村上先生、どうぞ。 ○村上構成員  確かに精神鑑定の結果を待って、それからというのが一つの正論ではあるのですが、私はちょっと違った観点でお話をさせていただきたいと思います。  医療監察法ができました池田小学校事件の場合にも、要するに彼がこれまで医療を受けてきた経過を検討されて、そして、医療監察法という制度がスタートいたしました。制度が発足したときには随分反対意見も多かったと思います。ですが、ああいう不幸な事件をきっかけとして、医療としては、松田先生は司法モデルとおっしゃいましたが、あれは司法モデルを取り入れてはいるけれども、病院そのものは医療モデルで動いております。そういう意味での展開を考えてみますと、今回の措置入院という状況の中で、措置入院個々に関して、そのときに医師がどのように判断をしたのかに関しては、実際に診てきていただいた先生も含め、我々もいろいろ書類を読ませていただいた関係も含めた上で検討をさせていただきました。  ですから、確かに精神鑑定というのは、とどのつまり最後の結論はこれでしたという正解みたいなものがあるのだけれども、我々は全て正解を知った後に判断をしているわけではない。日常臨床というのは、そのときその場で状況を含めて判断をしております。その上で我々が陥りやすい落とし穴があったり、我々が用心しなければいけないことだったり、我々が準備しなければいけないということは、現時点でもしっかり論議はできるし、提案はできると思っております。  何度も申しますが、池田小学校のときの事件に関しては、岡江先生が、亡くなられる直前ですけれども、鑑定書を公にされました。お読みになった方もおられると思います。その鑑定書の中は、最終的には情性欠如の精神病質、パーソナリティー・ディスオーダーという判断なのですけれども、読み方によれば、もっといろいろな議論ができそうなものでした。  あれは一審でほぼ確定して、控訴したものもすぐ取り下げましたから一審で確定して刑が執行されましたけれども、不幸な事件を契機にして、でき上がった制度というのは必ずしも間違いではなかったと私は思っております。 ○山本座長  ありがとうございます。  今の点について、いかがですか。  座長でございますが、私も中間取りまとめの際にも申し上げましたけれども、鑑定の結果が出るまでは相当時間がかかるわけです。しかも、我々は検証におきまして課題を抽出したわけですから、その課題につきまして制度的に再発防止策を出すというのは義務だと思います。そして、これは秋頃までを目処に出すということを公にしておりますので、そういうことで再発防止策を出していくという方向で堅持したいと思います。それでよろしいでしょうか。  松田先生。 ○松田構成員  それで全く問題ないです。ただ、先ほどから皆さんの意見の中に、措置入院とかそのあり方を検討しているかのような御発言がありましたが、そういうことは一切ありません。この事案に関してどうなのかということをやっていますので、それに対して今、再発防止をどうしたらいいかということに特化しています。措置入院はこうあるべきだなどという上から目線の議論は一切していないということをお伝えしたいと思います。 ○山本座長  ありがとうございました。  他はいかがでしょうか。  松本先生、どうぞ。 ○松本構成員  私も今回の事件をきっかけにして、質の高い地域精神保健福祉のサービスが実現できればいいなと思っているのですが、その中で、きょう窪田先生に御指摘していただいた、本当にだんだん地域中心の精神科医療になっているのだけれども、診療報酬は本当に入院中心についていて、外来などではやせ細った形で支えている現実がありますし、地域保健の行政サービスのほうも年々人員的には厳しくなってきて、直接住民を支援するというよりは、役所仕事になっていってしまっているという現状があるなと思っています。  その中で、今日は窪田先生の御紹介された内容にちょっと関心を持ったのですけれども、2点ほど質問させていただければと思います。もしわかればということなのですけれども、現状の日本の中で、多機能垂直型のこのサービスをやっている医療機関というのがどのぐらいあるのか。例えば実態として、そういったところが担えるぐらいの潜在的な数があるのかどうかということが1点。  もう一点、私自身は薬物依存症を専門とする精神科医なのですけれども、本当になかなか医療機関が少なくて苦慮しているのですが、例えば行政から一定の委託費があれば診られるのか、あるいは診るだけのソフト面というか、職員のスキルなどは高められる可能性はあるのか。この2点について御意見をいただければと思います。 ○山本座長  ありがとうございます。  では、窪田先生、お願いします。 ○窪田参考人  御質問ありがとうございました。  まず、名前なのですが、今、垂直まで言うと余りにも長いのと、多少の概念の混乱がありますので、多機能型精神科診療所と言っています。それに相当する今回のようなきちんと地域でケアできる体制を持った医療機関がどれだけあるかといいますと、もしこれが制度として発足したときには、診療所レベルでは恐らく50から多くて100ヶ所くらいだと思います。日本中の精神科診療所でデイケアを持っているところは大体多機能になっているのです。それが約450件です。その中で重い患者たちを責任を持って診ると手を挙げる精神科診療所は、恐らく3分の1から4分の1というところだと思います。  これが始まったときには、精神科病院の外来で多機能になっているところは随分全国的にありますので、そこが中心的に担っていただいて、都市部については多機能型の診療所がやるというような現実的な形になると思います。それから、公立病院や総合病院でもそういったことが担える病院は幾つもあるだろうと思いますから、日本の総力を合わせて500~600カ所できてくるのではないかと思っています。  実際の力についてはどうかということを言われると、たしかに能力的にはまだばらつきがあります。少なくともデイケアをやっているところはスタッフが10人以上いますが、当院や幾つかの力をこめて実践しているところは50人を超える職員がいる診療所が増えてきています。全体を見れば、まだ研修も必要ですし、これがもし委託を受けることになれば、責任を持って薬物依存の患者を診療所も診なければいけないし、そのことについての研修もしなければいけないと思っているところです。  ありがとうございました。 ○山本座長  ありがとうございました。  松本先生、よろしいですか。 ○松本構成員  はい。 ○山本座長  他、いかがでございましょうか。  岩崎構成員、どうぞ。 ○岩崎構成員  私、再発防止ということに関連して言えば、先ほど育成会あるいは身障協の会長さんからお話がありましたように、教育の必要性というのは大変大事だと考えておりまして、文科省でもカリキュラム編成の際にそのような努力をしていきたいという前向きな回答をいただいております。  私が知る限りでは、平成の1桁の時代には、福祉の教育モデル校みたいなものがあって、学校教育の中でインクルーシブ社会の創設に向けた検討が行われていたのですけれども、このところは余り聞かれなくなってきた。ということは一般化してきたということで、評価すべきなのかもしれませんけれども、子供たちにとってはそういう機会に接することがなくなったということで、ぜひ団体としても御活躍をお願いしたいと私個人的に思っております。  それから、日野会長から出た中で、防犯対策と防災対策は一体的にしていくべきではないかという御発言をいただきました。私、初めてこういうことを聞いたのですけれども、今回出されました4課長通知の防犯に関する通知と、これまで行われてきた防災対策の中で示唆に富むようなお話があればお伺いしたいと思ったのです。  といいますのは、今回の防犯対策について、ちょっと細か過ぎるのではないかとか、幾つかの批判を各種別からお話しいただいているものですから、もしあれでしたら、身障協としてどんなお考えかも含めて。 ○日野参考人  岩崎構成員のほうからおっしゃったこと、教育の話は本当に重要だろうと思いますので、協議会としても、ライフステージに沿った教育というのが必要なので、教育委員会と社会福祉法人と一体的に取り組むことが必要だろうと思っております。  それから、防犯対策につきましては、示された通知とかでちょっと表現が過度な体制整備をしないようにとお願いしていますけれども、例えばある団体、先日の別のところのヒアリングでおっしゃったのは、防犯カメラを設置するということについては人権の問題、例えば監視をされるとかいうこともあるので控えていただきたいという御意見があったのです。それは身障協としては、外に向けての監視カメラであれば特に問題ないのではないかと思っておりますけれども、やはり一番危惧するのは施錠のところです。施錠の方法もいろいろあるのですが、例えば外から今回の場合はハンマーか何かでガラスを割って、そこから解除して侵入した。そのことであれば、例えば割れにくいようなビニールを窓ガラスに張るとか、そういう方法をとれば、例えばハンマー等でガラスを割るにしたって時間がかかるし、音がしますので、それは職員が気づくと思うのです。その程度であれば問題ないのですが、何カ所も施錠するとかいうことに関しては、先ほど申し上げました防災、万が一災害があったときに避難に時間がかかる。避難経路の確保ということを含めて一体的に検討しなくてはいけないのではないでしょうかということで発言をさせていただいたということです。 ○山本座長  岩崎構成員、よろしいですか。  ほかはいかがでございましょうか。  部長、どうぞ。 ○厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部長  ありがとうございます。  防犯と防災ということで、社会から閉じた施設にならないようにというのは、どの委員からも共通して出ている話でございまして、私どものほうも通知の中で、地域と一体となった開かれた社会福祉施設となることと、防犯に係る安全確保がなされた社会福祉施設となることの両立を図るために、日ごろから利用者が地域に出て活動するということ。それから、地域開放など地域の関係者との交流に向けた諸活動について、防犯に係る安全確保に留意しつつ、これまで以上に積極的に取り組むことが重要で、また、利用者の自由を不当に制限したり、災害発生時の避難に支障が出たりすることのないように留意するということを書かせていただいております。  そうはいうものの、また改める必要があるのではないかという御示唆、御提言がありましたら、またお聞かせいただければと思います。 ○山本座長 ありがとうございました。  そのほか、いかがでございましょうか。  どうぞ。 ○松本構成員  先ほどの多機能型クリニックの話の続きなのですけれども、今、なかなか公的機関で地域のサポートをするマンパワーが少ない中で、こういう民間のそういったところに委託するというのは一つのアイデアだなと思う一方で、本日、全国「精神病」者集団の方がプレゼンテーションしてくれた中に、やはり医療の抱え込みみたいな感じになるのではないかという、それも確かに危惧すべきことかなと思っていて、先生のクリニックなどは本当に地域に根差してやっているのですけれども、地域によってはかなり病院で抱え込んでいるなという感じもある。  多分、その解決策の一つとして先生が提案された中で、市区町村などとの人的な交流であるとか、精神保健センターのモニタリングみたいなことを添えられたのかなと思っているのですけれども、どうでしょうか。やはりこれが医療の抱え込みとかになって、それは私もとても危惧すべきことなのかなと思っているのです。 ○窪田参考人  ありがとうございます。  これまでの日本の精神科診療所を考えますと、余りにも非力だった。医者と事務の2人しかいない。これで一体、重い人たちを地域で支えられるのかという、とても無力な状況があったと思います。やっと最近はデイケアができ、訪問ができて、他職種多機能になり一定の力を持てるようになってきたのです。さらに近年では、障害福祉サービスのほうも障害者自立支援法ができてから株式会社も実践する時代ですから、医療機関も包括的ケアや垂直統合型と言うなど、一つの医療チームでしっかり支援する必要があります。重い急性期の状況にある人たちについては、とにかく相当力を込めないと支え切れない。医師が外来で10分間程度面接するだけでよくなるかというと、それだけでは無理です。地域の中で様々な力を統合していく必要があります。しかし、日本の現状はまさに個々ばらばらです。たくさん地域に福祉施設はあるのだけれども、どれもみな別々の法人がやっていて、チームになっていないのです。これが日本が諸外国に遅れをとっている面だと思っています。重い人をサポートするときには、多職種による多機能の連携をチームとしてやっていく必要があります。そのためには、一つの医療法人でチームとしての実践をしっかりやらなければいけないと思っています。  ですから、一定程度の安定を見たら、そこからは福祉レベルに移すことを私は水平連携と言っていますが、力を込めるときには力を込めてやる。そして、一定程度安定したら地域の福祉の人たちにお任せしていくということが必要です。一つの医療法人だけで抱え込まないことは大事だし、開かれた場である必要がありますが最初の急性期のときには力を集中して対処しなければならないわけですから、最初の大変なところは医療チームがしっかりと支えて、そして一定程度よくなったら、より広い範囲の中で見ていくという構造が必要と思います。今までの日本にはこのような医療ケアが無さ過ぎたのではないか思います。 ○山本座長  私からも1点よろしいですか。  これは継続的支援を行う場合、期限とかはどのようにされているのでしょうか。それと、行われていることについて、もし課題を感じていることがあられたら、ちょっと挙げていただければ非常にありがたいのですが。 ○窪田参考人  特に統合失調症の方については、現状で言えば、やはり再発予防が大事ですから、5年、10年と長いお付き合いになるのはやむを得ないと思っています。ただ、かなり力を込めてサポートする、これもかなり個人差がありますね。本当に数週間で急性期を立ち直る人もいれば、引きこもった状況からやっと友達ができて、人の輪の中に入っていけるのに10年かかる人もいますから、何とも期間については一概には言えないと思います。ただ、評価を定期的に行って、不必要な支援は減らしていくという作業がいると思っています。  現状で我々のクリニックで困っているのは、例えば家を探しに不動産屋さんへ行っても、それは診療報酬にならない。仕事を探しにソーシャルワーカーがハローワークに行っても、これもボランティアにしかならない。そろそろ退院だから来てくださいねと、当院のスタッフが精神病院のケア会議に行っても、これも診療報酬にならない。全部持ち出しでボランティアではなかなかやれないのです。そういった生活支援の活動に対して経済的な手当がつく必要があります。  逆に言えば、私の提案の中にある地域精神保健センターをというのは、そこに2人でも3人でも自由に動けるコメディカルがいてくれれば、個々の活動のたびに診療報酬にしばられずに動けます。例えば八王子の病院に地域移行のケア会議が必要な患者がいれば飛んでいくし、地域で困っている人がいれば夜でも飛んでいくことができます。さまざまな応援ができる。そういう自由に動ける人手がいないというのが実は一番困っているところです。 ○山本座長  ありがとうございました。  これは民間委託をするのも一つお考えだということですが、そういう場合でも情報提供の問題とかがあると思うのですが、何かその点についてお考えはございますか。 ○窪田参考人  情報提供というのは、病院との間ですか。 ○山本座長  要するに病院との間です。市町村から。 ○窪田参考人  例えば現在入院中の患者さんで、退院してから当院の外来へつなげる必要があったとき、こちらはその患者さんがもともと当院に通院中の患者さんならば、ケア会議に行くことはオーケーだけれども、今まで当院にかかったことがない人だと、情報提供上の問題が起きてきますね。それが区からの委託を受けて当院が責任を持って退院促進もやってくださいと言われていて、公的な契約関係があれば、情報の共有は可能になるのではないかと思っています。 ○山本座長  その辺はちょっと制度的な検討が必要だと思いますね。ありがとうございます。 ○窪田参考人  そうですね。それから、民間であることのよさは、やはりローコスト・ハイパフォーマンスでできる。アメリカも精神保健センターができたけれども、どんどんNPOに委託になっていると聞き及んでいます。そういう委託の良さがあると思っています。 ○山本座長  大変貴重な御意見をいただきました。ありがとうございました。座長のほうからいろいろすみません。  では、松田先生。 ○松田構成員  窪田先生に引き続き質問で申し訳ないですが、先生のような意思ある人がきちんとやるというのは大事なのだけれども、やはりどこかでポシャっちゃうのではないかという心配があるのです。そこら辺のところは地域力のアップ、地域での治療共同体でもいいし、福祉共同体でもいいし、生活共同体、そういったものを同時に考えていかないといけない。そこら辺の運動とか活動をどうリンクさせるかという問題があるのだけれども、そこら辺はどうお考えですか。 ○窪田参考人  ありがとうございます。  当然そこが中心になれば、その医療機関の周辺の、例えば障害福祉サービスとも水平連携していかなければいけない。ただ、そこが委託を受けて一つのリーダーシップを発揮できれば、周辺の支援機関と一緒にケア会議を開くことが可能になります。今のところ現状で言えば、当方のクリニックはクリニックとしてやっているだけで、言うなれば八百屋さんと何の変わりもないのです。当院が周辺に呼びかけて一緒にケア会議を開こうなどという権限も何もないわけです。でも、そういうことをやれる、少なくとも言い出しっぺになれるような権限を与えてくれると、もうちょっと地域がうまく連携してやれるようになると思っています。 ○山本座長  松田先生、よろしいでしょうか。 ○松田構成員  はい。 ○山本座長  それでは、いかがでございましょうか。  また私からで申しわけないのですけれども、幾つかの団体の方から、警察の取り組みといいますか、警察官行政についての検証ということが指摘されておりますが、これに関しては、警察のほうではこの事件に対する対応として検証とかを行っているのでしょうか。どうぞ。 ○警察庁生活安全局生活安全企画課長  警察庁の生活安全課長でございます。  こちらの考え方としましては、チームに参画して一緒に検討させていただいているという理解でおります。 ○山本座長  特に内部ではされていない。 ○警察庁生活安全局生活安全企画課長  内部というか、もちろんこの検証チームがありますので、それにその都度、上司等に諮って相談申し上げておりますので、そういう意味では検討はしているところでございます。 ○山本座長  わかりました。  神奈川県のほうは、警察についての検証はいかがですか。 ○神奈川県保健福祉局長  神奈川県の検証委員会のほうにも県警本部の生安の総務課長さんに常時御出席いただいて、当然秘密会でやっております関係もあって、さまざまな資料でありますとか、いろいろな状況説明でありますとか、非常に丁寧にやっていただいて、今、そのおかげで非常に検証がはかどっているという面はございます。 ○山本座長  神奈川県では検証がはかどっているわけですね。 ○神奈川県保健福祉局長  おかげさまをもちまして。 ○山本座長  わかりました。  どうぞ。 ○窪田参考人  松田先生からの御質問で、だめなところはどうするのかというお話を思い出しました。委託したけれども、ちゃんとした成果を上げないところについてはどうするかについてです。自分が考えているのは、5年ごとに見直しをすることです。それぞれのところについてちゃんとやれているのか、そういったことを県の精神保健センターがモニタリングする。もしくは各自治体、市町村が委託を5年ごとに再契約をするというような形にすることによって、ちゃんと機能していないところは他に替わってもらうという道があるのではないかと思います。  恐らくこれが制度としてスタートすれば、かなりやる気になるところが出てくるのではないかと私は思います。逆に言えば、一つの地域で2つも3つもやりたいと言ったらどうするのかということがありますから、何年かごとに再契約し直すという制度が必要になってくるのではないかと思っています。 ○山本座長  ありがとうございました。  松田先生、よろしゅうございますか。  村上先生、どうぞ。 ○村上構成員  先ほど山本先生からも出たのですけれども、この間、私もグレーゾーンという表現で、これは警察が扱うべき事案なのか、医療が扱うべき事案なのかという、要するにはっきりとしない領域についてお話を伺いました。私自身、例えば日常臨床の中でも、当院は窪田先生のところと似ているのか、多機能型病院と言っていいぐらい問題な方ばかりがお見えになりまして、ほとんど警察の方がお連れになります。診断もやはり多様です。基本的には、すっきりと統合失調症という方はほぼおられません。多かれ少なかれ事件的なことを起こしておられます。  やはり我々自身も悩むのですね。多分この方を引き受けられた病院も悩まれたと思うのです。悩まれた経過はよくいろいろなところで調べていただいたものを見て、そのように悩んだけれども、やはりこれは受けようと思っておられたということは随分我々自身も共感を持って追跡ができるわけです。ただ、この悩んだ過程に関して我々は共有できない。  日常臨床はそういうことで、お巡りさんが連れてこられるので、お巡りさんとはすごく仲がいいわけですけれども、悩んだときに、この意見の交換がどれぐらいできるかということが、やはりこういう難しい場面に対応するような病院は必ず必要になってくるので、ぜひ警察のほうも、悩んでいただきたいというのはおかしい話ですけれども、悩んでいただいて、そこの悩みの部分は共有していただきたい。その結果において、我々医療が引き受ける場合もあれば、お戻ししてそれは司法といいますか警察の方で対応する場面もあるのだろうと思いますが、その領域があるのだということは、非常に難しい場面をどのようにマネージしていくかにとって非常に重要なポイントになるのだろうと思います。よろしくお願いしたいと思います。 ○山本座長  ありがとうございます。  田中構成員、どうぞ。 ○田中構成員  私も窪田さんにお聞きしたいのですけれども、プレゼンテーション資料の中の6ページの「行政からの業務委託により対応可能に」という文言は、4ページの図全体に対しての提案なのかなと理解しているのです。今日お話しいただいた精神の分野の医療の伴った対応ということになるわけですけれども、ケースマネジャーと相談支援専門員がかかわる分野は、3障害だけではなく発達障害、難病にも広がった状況ですので、業務委託に関してのウエートは、ソーシャルワーク的に動く相談支援専門員を指しているのか、医療的な背景を伴っていることに対して業務委託と御提案なのかということについて御意見をお聞きしたいと思います。 ○山本座長  窪田先生、お願いいたします。 ○窪田参考人  ありがとうございます。  やはりチームとしては一部のソーシャルワーカーだけの業務というわけにいかないと思うのです。包括的なコミュニティーケアという意味では、この医療法人の中の医者もソーシャルワーカーも心理も看護も、それから周辺にある訪問看護ステーションとか、就労移行支援事業所とか、様々なところが一体的に機能していく必要があると思っています。  ただ、一般外来では鬱病や不眠症の人も大勢来ていますから、そちらについては直接かかわらないでしょう。より重層的な多機能な支援が必要な人たちを対象にしたセクションになっていくと思っています。 ○山本座長  よろしいですか。 ○田中構成員  一言だけ。私たちの提案としても、対応が難しい方の特性を理解した見通しを見立てていくということが非常に重要だと思っていますので、この一体的な機能について、窪田さんからの提案を受けて、今後の対策の中で強めていただければということで、今の御意見ですとなかなか分かちがたい部分があるということだったかと思いますけれども、これを参考にして、ぜひ何らかの形になるように検討、報告にも反映していただければと思いますし、政策にも取り込んでいただければと思っての意見表明です。  以上でございます。 ○窪田参考人  ありがとうございます。 ○山本座長  ちょっと話が飛んでしまったのですが、先ほど村上先生から御指摘いただいた点につきまして、警察からいかがでしょうか。 ○警察庁生活安全局生活安全企画課長  村上先生は以前からおっしゃっておられることは認識しておりますので、その趣旨は理解しているつもりではありますけれども、警察側も決して悩んでいないわけではありませんで、以前、ちょっと今数字を思い出せませんけれども、保護した中でも全て23条通報しているわけではないというお話もさせていただいたかと思います。あくまで23条におきましては、精神障害のために自身を傷つけ、または他人に害を及ぼすおそれがある、自傷他害のおそれがあると認められる者を発見したときは直ちにその旨を最寄りの保健所長を経て都道府県知事に通報しなければならないとございますので、そういう意味では真面目にやらせていただいているところでございますので、また導き等、よろしくお願いしたいと思う次第でございます。 ○山本座長  村上先生、よろしいですか。 ○村上構成員  そういう関係性をつくるのに、日々、我々、日常的には警察の方と連携をとってきて、やっと信頼関係ができてくるというプロセスがございます。だから、警察の方も一生懸命されていることは十分承知しているのですが、ただ、何回も言うように、グレーゾーンというかはっきりと判断が出ないような、幾ら専門家が見てもたった1~2時間の世界では信頼がつかない場面があって、そこだけで何かの決定を出さないといけないわけですから、そういうときにお互いの意見交換がフリーにできるようなことは非常に重要なのだと。精神鑑定で結論が出てくるのは、入ってくる情報量の桁が3つ違うぐらいの情報量の中で診断をしたり判断をするわけですけれども、実際の診療というのはもっと生きている状況の中で、時々刻々の中で判断するわけですから、お互いに100%正解な答えを出しているわけではないというところを共有していただければと思いました。 ○山本座長  ふだんからの密接なコミュニケートというものは必要だと思うのですが、今後そういう具体策みたいなもの、村上先生、ございますか。 ○村上構成員  私、司法精神学を専門としているので、私がまいりましてからそういう非常に難しい患者さんに関して、かなり丁寧なケア会議を開かせていただいて、その中に警察の方がお入りになることもあるし、それから、先ほどお話ししましたように、ほぼ問題な患者さんは地域にある意味ではそのままいます。問題が起こるたびに余り有効な手が打てずにおります。そこが少し医療という観点で入ることについて、私のほうからも手を出したところ、警察の方もすっかりと、それこそ対話ができるようになったというプロセスがございます。だから、医療とこういう困難な方の処遇に関することは、やはりお互いの歩み寄りなのだと思います。  それは例えば児相も出てくるし、保健所も出てくるし、相談機関も出てくるわけですが、やはり一番判断の難しいところは、手つかずにあるということの事実なのです。この事実を我々が認めて、何か手をそこに出していかないといけない。多分今回の相模原のケースだって、手を出し始めるとそんなに簡単にいかない。単に寄り添うといっても、非常に二面性があってどのように判断するのかわからない局面が多分あったのだろうと。そういう非常に難しい局面にある方が実際に地域に多くおられるということ、そこを我々はどのように医療なのか、司法なのか、対話をしていくということが重要なのではないかと思いました。 ○山本座長  ありがとうございました。  ほかはいかがでしょうか。  中原構成員、どうぞ。時間がありませんので、済みませんが簡単に。 ○中原構成員  今の村上先生のお話の中に出てきた警察との情報共有というのは、保健所としても一番大事なところだと思っておりまして、要は地域で保健所とそれぞれの地域の警察がきちんとそのような意見を共有できるような関係性をつくる。それもまた各全国の保健所の役割だと思っています。  司法のほうでも、そういったところを十分に認識していただけるように意識していただければと思っておりますので、これは警察の方にお願いです。よろしくお願いいたします。 ○山本座長  ありがとうございました。  警察の方、今の点について何かございますか。 ○警察庁生活安全局生活安全企画課長  私自身も先週、座長に御一緒させていただいて兵庫の取り組みを拝聴してまいりましたので、そうした形で保健師の先生方、あるいはお医者様方とのつながりというか連携が必要だと思っております。 ���ただ、余りこちらから言って、各いろいろなところがあろうかと思いますので、構築というのは一朝一夕には難しいのかなという気もしているところでございます。 ○山本座長  ありがとうございました。  最後に、幾つかの団体から障害者に対する差別や偏見をなくす教育が必要だと、そういう体制をとっていくのが政府として非常に重要なのだという御指摘がございましたが、これについて、文科省か、内閣府のほうがよろしいですか。何かちょっとこの取り組みについてお話ししていただけますか。 ○内閣府政策統括官(共生社会政策担当)付参事官(障害者施策担当)  内閣府でございます。  この事件、内閣府の取り組みということで申しますと、9月20日、第5回のこの場でも申し上げたことでございますけれども、うちの加藤大臣もやまゆり園を訪問するといったようなこと、それから、神奈川県との共催で障害者差別解消地域フォーラムに出席して、命の尊さ、あるいは共生社会の重要性ということで発信したところでございます。  内閣府のホームページでも、やまゆり事件に対する取り組みということで特設ページを設けまして、いろいろな取り組みについて一覧できるようにしております。それとともに、あと1カ月ちょっとたちますと障害者基本法で決められている障害者週間というものがあるのですけれども、今年は12月2日に内閣府でやることにしております。そういう中でも、改めて命の尊さについて考えるという形で、原点に立ち返ったようなテーマでパネルディスカッションのようなことも行うといったことで、いろいろな形で、今、久保会長もおっしゃっていましたけれども、とにかく当事者がいて、その家族がいて、お互いすごく大事な存在としているのだという、みんながある意味当たり前、本来それが当たり前だというようなところを一人一人の命の尊厳ということとあわせて発信することができればと考えております。  内閣府としては以上でございます。 ○山本座長  文科省、いかがですか。 ○文部科学省初等中等教育局特別支援教育課特別支援教育企画官  文部科学省でございます。  障害者理解の教育につきましては、実はこの会議の場でも折々重要性を指摘されておりまして、私ども、これから努めていきたいと思っております。  委員の皆様には繰り返しになってしまうのですけれども、現在の学習指導要領においても、障害者についての理解ということでいろいろな場面で障害のある子供たちと一緒に学習をしたりする場面を設けたり、あるいは道徳であるとか社会科の中で勉強するというのも盛り込まれていますけれども、現在、学習指導要領全体を見直しておりますので、その中でさらにとりわけ今度の改訂は、次のオリンピック・パラリンピックが東京であるタイミングでもございますので、それに合わせて障害者への理解等の充実をしていきたいと思っております。  1点、先ほど学校のモデル事業のような御指摘がありましたけれども、現在もそういったことをやっておりまして、現在、私どもで行っているのが、心のバリアフリー推進事業という通称で呼んでいますけれども、特別支援学校等において障害のある子供たちと障害のない子供と交流する場を設け、スポーツを題材にして、例えばパラリンピアンを呼んできて講座を聞くとか、障害者スポーツを一緒にやるとか、そういった場面を活用して行う委託事業をしているところです。  今、概算要求ではそこに文化の事業についても使えるように活用しようと思っていまして、これからもこうした形で事業を進めていきたいと思っています。 ○山本座長  よろしくお願いしたいと思います。  それでは、時間になりましたので、本日の議論はここまでとさせていただきたいと思います。  最後に、事務局から今後の日程などについて御説明をお願いいたします。 ○厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部精神・障害保健課長  次回の日程につきましては、追って御連絡をしたいと考えております。  また、先週24日、兵庫県の取り組みの視察をしておりますけれども、その内容につきましては、次回説明をしたいと考えております。  配付した資料のうち、ドッチファイルにつきましては、机の上に置いていただきたいと思います。  事務局からは以上です。 ○山本座長  ありがとうございました。  本日はお忙しい中、長時間にわたりありがとうございました。  また、各団体の方には、貴重な御意見をいただきまして、本当にありがとうございました。  それでは、これをもちまして、第7回「相模原市の障害者支援施設における事件の検証及び再発防止策検討チーム」を閉会したいと思います。どうも長時間にわたりありがとうございました。 (了)
相模原市の障害者支援施設における事件の検証及び再発防止策検討チーム(第7回)議事録(2016年10月31日)|厚生労働省
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honyakusho · 8 months
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2024年1月12日に発売予定の翻訳書
1月12日(金)には20冊の翻訳書が発売予定です。 カレン・カーペンターの没後40年にあたり、兄リチャード・カーペンターが監修した初の公式ヒストリーブックなどがあります。
ようこそ、数学クラブへ
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キム・ミニョン/著 須見春奈/翻訳
晶文社
イエスタデイ・ワンス・モア
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リチャード・カーペンター(Richard Carpenter)/著 マイク・シドーニ・レノックス(Mike Cidoni Lennox)/著・翻訳 森田義信/翻訳 ほか
晶文社
敬愛の心
キム・グミ/翻訳 すんみ/翻訳
晶文社
地球史マップ
ナショナルジオグラフィック/編集 クリスチャン・グラタルー/著 藤村奈緒美/翻訳 瀧下哉代/翻訳 辻森樹/監修
日経ナショナルジオグラフィック社
顎顔面成長の基本原理
Andrew D. Dixon/編集 David A.N. Hoyte/編集 Olli Rönning/編集 宮下邦彦/翻訳
クインテッセンス出版
17.18世紀大旅行叢書〔第Ⅱ期〕1 インド洋への航海と冒険/フランス島への旅
中地義和/翻訳 小井戸光彦/翻訳
岩波書店
17.18世紀大旅行叢書〔第Ⅱ期〕2 東インド航海日誌
塩川浩子/翻訳 塩川徹也/翻訳
岩波書店
見えない未来を変える「いま」 : 〈長期主義〉倫理学のフレームワーク
ウィリアム・マッカスキル/原著 千葉敏生/翻訳
みすず書房
アインシュタインをすくえ! : 時間と空間をこえた8日間
コーネリア・フランツ/著 若松宣子/翻訳
文溪堂
新版 小さいことにくよくよするな!
リチャード・カールソン/著 小沢瑞穂/翻訳
サンマーク出版
まっすぐ考える 考えた瞬間、最良の答えだけに向かう頭づくり
ダリウス・フォルー/著 桜田直美/翻訳
サンマーク出版
はねつけられた愛
サラ・モーガン/著 森香夏子/翻訳
ハーパーコリンズ・ジャパン
愛はめぐって
ベティ・ニールズ/著 結城玲子/翻訳
ハーパーコリンズ・ジャパン
罪の夜
リン・グレアム/著 萩原ちさと/翻訳
ハーパーコリンズ・ジャパン
夢の舞踏会と奪われた愛し子
ジャッキー・アシェンデン/著 小長光弘美/翻訳
ハーパーコリンズ・ジャパン
許されぬ密会
ミランダ・リー/著 槙由子/翻訳
ハーパーコリンズ・ジャパン
奇跡の双子は愛の使者
ルイーザ・ヒートン/著 堺谷ますみ/翻訳
ハーパーコリンズ・ジャパン
スター作家傑作選~傲慢と無垢の尊き愛~
ペニー・ジョーダン/著 山本みと/翻訳
ハーパーコリンズ・ジャパン
一夜だけの妻
ルーシー・モンロー/著 大谷真理子/翻訳
ハーパーコリンズ・ジャパン
貧しき乙女は二度恋におちる
シャンテル・ショー/著 悠木美桜/翻訳
ハーパーコリンズ・ジャパン
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kimisomu-movie · 1 year
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公開記念写真展開催決定!森七菜と奥平大兼が自ら撮影した写真も展示!
石川県七尾市を中心にオールロケを敢行した本作では、主人公たちの歩みのきっかけになるアイテムとしてカメラが登場。かけがえのない瞬間に寄り添います。
さらに、今泉力哉監督の『愛がなんだ』『街の上で』『窓辺にて』をはじめ、さまざまな映画のスチールを手掛けてきた写真家の木村和平が、美しい景色が多数点在する七尾市を背景に、森七菜や奥平大兼のほか、萩原みのり、上村海成、安斉星来、永瀬莉子、川﨑帆々花らフレッシュな出演者たちのみずみずしい一瞬を切り取りました。
この度、映画『君は放課後インソムニア』の公開を記念して、新宿 北村写真機店にて写真展を開催することが決定しました。
木村和平が撮影した写真のほか、撮影中に森七菜や奥平大兼らキャストたちが撮影した写真も特別に展示します。
《映画『君は放課後インソムニア』公開記念写真展 概要》
★期間:6/9(金)~6/28(水)
★ 場所:新宿 北村写真機店 
★入場料:無料
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leenaevilin · 4 years
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[Announcement] Hananaki produce「区立すーぱーうるとらスゲェふぁいやーこんと小学校」(hananaki produce kuritsu super ultra sugee fire konto shougakkou)
the show will be running from July 10th, 2020 to July 12th, 2020 (Tokyo) @ 六行会ホール (Rikkoukai Hall)
Cast:
Akiba Yuusuke Ichinose Ryuu Ukai Mondo Zushi Mitsuhiro Tanabe Toshiki  Hagiwara Naruya
twitter natalie
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abulingzi · 3 years
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2021年4月23日に 観に行った映画 『街の上で』 静かに日々を 過ごす 星人たちの 穏やかならざる 数日間 遥か彼方 下北沢という惑星で #街の上で #今泉力哉 #若葉竜也 #穂志もえか #古川琴音 #萩原みのり #中田青渚 #村上由規乃 #上のしおり #芹澤興人 #タカハシシンノスケ #成田凌 #遠藤雄斗 #カレン #左近洋一郎 #小竹原晋 #廣瀬祐樹 #春原愛良 #未羽 #倉悠貴 #中尾有伽 #五頭岳夫 #岡田和也 (チネ・ラヴィータ) https://www.instagram.com/p/COVQ19ID5E1/?igshid=2dep894tiwpv
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lovely-narichan · 3 years
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続いて「街の上で」を観ま~すヽ(^。^)ノ #若葉竜也 #穂志もえか #古川琴音 #萩原みのり #中田青渚 #村上由規乃 #上のしおり #芹澤興人 #春原愛良 #成田凌 #平波亘 #大橋裕之 #今泉力哉 #街の上で https://machinouede.com/ (センチュリーシネマ) https://www.instagram.com/p/CNtibKdDWx_/?igshid=11myf6k8pjty8
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argeno · 3 years
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seiyuu 18+ aliases copypast
копипаст из удоленного в настоящее время бложега
но мне оно нужно под рукой %)
------------------------------------------ ◎蒼井夕真 (井口祐一)
------------------------------------------ ◎青島刃 (成田剣) ------------------------------------------ ◎あさぎ夕 (鈴木裕斗) ------------------------------------------ ◎Ash (髙坂篤志) ※違っていたらご指摘下さい
------------------------------------------ ◎天野晴 (田丸篤志) ------------------------------------------ ◎斧爆弾 (安元洋貴) ------------------------------------------
◎庵田技剛 (仲村宗悟)
------------------------------------------
◎イシイツタオ (鈴木達央) ------------------------------------------ ◎泉菊之介 (三浦祥朗)
------------------------------------------
◎いちごみるく (白石稔) ------------------------------------------ ◎一条光 (笹沼尭羅) ------------------------------------------ ◎一条和矢 (一条和矢) ------------------------------------------
◎五日天峰 (寺島惇太)
------------------------------------------
◎犬神帝 (森川智之) ------------------------------------------ ◎沖野靖広 (高橋広樹) ------------------------------------------ ◎折春紺 (小野友樹) ------------------------------------------ ◎魁皇楽 (柿原徹也) ------------------------------------------ ◎柏木誉 (野島裕史)
------------------------------------------
◎香純秋 (大須賀純)
------------------------------------------
◎加藤一樹 (石井一貴) ------------------------------------------ ◎金部影人 (酒井広大)
------------------------------------------ ◎金田 亮 (藤原祐規) ------------------------------------------ ◎河村眞人 (山中真尋) ------------------------------------------ ◎木島宇太 (水島大宙) ------------------------------------------ ◎切木Lee (新垣樽助) ------------------------------------------ ◎久喜大 (高橋英則)
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◎黒井勇 (白井悠介) ------------------------------------------ ◎黒井鋼 (樋口智透) ------------------------------------------ ◎黒瀬鷹 (黒田崇矢) ------------------------------------------ ◎小池竹蔵 (萩原秀樹)
------------------------------------------ ◎櫻井真人 (福島潤) ------------------------------------------ ◎桜ひろし (前野智昭) ------------------------------------------ ◎先割れスプーン (鳥海浩輔) ------------------------------------------ ◎笹崎こじろう (益山武明)
------------------------------------------
◎佐藤タカ (梯篤司) ------------------------------------------
◎猿飛総司 (小松昌平)
------------------------------------------ ◎佐和真中 (中澤まさとも) ------------------------------------------ ◎ししゃも (河西健吾)
------------------------------------------
◎紫原遥 (鈴木千尋) ------------------------------------------ ◎松涛エルサ (堀内賢雄) ------------------------------------------ ◎須賀紀哉 (間島淳司) ------------------------------------------ ◎杉崎和哉 (谷山紀章) ------------------------------------------ ◎洲鳩流人 (下野紘) ------------------------------------------ ◎スメラギ隼人 (堀江一眞) ------------------------------------------ ◎皇 帝 (立花慎之介) ------------------------------------------ ◎鷹取玲 (坪井智浩)
------------------------------------------ ◎田村拓狼 (江口拓也)
------------------------------------------ ◎ダンミツオ (岸尾だいすけ) ------------------------------------------ ◎茶介 (加藤将之) ------------------------------------------ ◎テトラポット登 (古川慎) ------------------------------------------ ◎寺竹順 (阿部敦) ------------------------------------------ ◎東堂京介 (郷田ほづみ) ------------------------------------------ ◎十利須我里 (日野聡)
------------------------------------------ ◎土門熱 (佐藤拓也)
------------------------------------------ ◎西島古都夫 (石井真) ------------------------------------------
◎二枚貝ほっき (中島ヨシキ)
------------------------------------------ ◎二枚貝ほたて (榎木淳弥)
------------------------------------------
◎二枚貝ムール (伊東健人)
---------
◎紀之 (杉山紀彰) ------------------------------------------ ◎刃衣斬人 (下野紘) ------------------------------------------ ◎萩大左衛門 (山谷祥生)
------------------------------------------
◎八王子タカオ (深町寿成)
------------------------------------------
◎鳩万軍曹、鳩マン軍曹 (川原慶久)
------------------------------------------ ◎早川凜太 (松田健一郎) ------------------------------------------ ◎春男児 (土岐隼一)
------------------------------------------
◎柊三太 (小野友樹) ------------------------------------------ ◎髭内悪太 (竹内良太) ------------------------------------------ ◎左高蹴 (安元洋貴) ------------------------------------------ ◎平井達矢 (平川大輔) ------------------------------------------
◎昼間真昼 (八代拓)
------------------------------------------
◎広山和重 (増田俊樹)
------------------------------------------
◎冬ノ熊肉 (熊谷健太郎)
------------------------------------------
◎不破光秀 (前野智昭) ------------------------------------------ ◎Professor太郎 (柿原徹也) ------------------------------------------ ◎Prof.紫龍 (山崎たくみ)
------------------------------------------
◎ヘルシー太郎 (伊藤健太郎)
------------------------------------------
◎ペロペロンチーノ (花江夏樹) ------------------------------------------ ◎ほうでん亭ガツ (森川智之) ------------------------------------------ ◎ほうでん亭ガツ芯 (千葉一伸)
------------------------------------------
◎本場伊江 (萩道彦) ------------------------------------------ ◎マーガリン天狗 (藤原祐規) ------------------------------------------ ◎舞岳育 (小林親弘) ※教えていただいた方ありがとうございます
------------------------------------------ ◎マクシミリアン渚 (井上和彦) ------------------------------------------ ◎まつたけ弥太郎 (榎木淳弥) ------------------------------------------ ◎真野大 (狩野翔)
------------------------------------------
◎万里小路 麗音 (逢坂良太) ------------------------------------------ ◎ミノベサトル (新垣樽助) ------------------------------------------ ◎三楽章 (牧野秀紀) ------------------------------------------ ◎村上たつや (武内健) ------------------------------------------ ◎村野住人 (村田太志) ------------------------------------------ ◎米良奏真 (下野紘) ------------------------------------------ ◎八神大輔 (野宮一範) ------------------------------------------ ◎山田コーハチ (平川大輔)
------------------------------------------
◎美術千性 (岸尾だいすけ) ------------------------------------------
◎吉村カートマン (村瀬歩)
------------------------------------------
◎四ツ谷サイダー (興津和幸) ------------------------------------------ ◎利一翔 (伊東健人)
------------------------------------------
◎竜仙鳳堂院斬慈刃琉 (岸尾だいすけ) ------------------------------------------ ◎ルネッサンス山田 (前田剛) ------------------------------------------ ◎我武テツ (櫻井トオル)
------------------------------------------
◎ワッショイ太郎 (川田紳司)
------------------------------------------
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Actors who should play the Shinsengumi
There was an old poll about which actor should play the Shinsengumi members. This was from 2005 or earlier, so the results are outdated and the actors are probably too old for the roles now, but it’s still interesting to see what the Japanese think the Shinsengumi looked like.
I agree with some of the choices, such as Watanabe Ken as Kondo and Oikawa Mitsuhiro (who played Hanzawa Naoki’s best friend) as Itou, but the one I feel the most strongly about is Kimura Takuya as Hijikata.
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It’s not just his looks. He has the intensity and “bad boy” vibe to portray both the serious and roguish sides of Hijikata perfectly. It’s a pity he didn’t play him when he was younger... 😞
Nevertheless, here are the poll results:
Kondo Isami
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トミーズ雅    1031 votes    
渡辺謙 (Watanabe Ken)   740 votes    
今井雅之    420 votes    
渡哲也    348 votes    
ネプチューン原田泰造    322 votes    
竹中直人    269 votes    
ビートたけし    241 votes    
赤井秀和��   227 votes    
内藤剛志    205 votes    
夏八木勲    201 votes    
渡部篤郎    151 votes    
舘ヒロシ    142 votes    
村田雄浩    140 votes    
myself    132 votes    
ガッツ石松    121 votes    
舟橋元    120 votes    
阿南健志    88 votes    
豊川悦史    76 votes    
竜雷太    76 votes    
藤原組長    69 votes    
宮本浩次(エレファントカシマシ)    68 votes    
勝野洋    66 votes    
巨人の石井    64 votes    
勇ちゃん    58 votes    
千代大海    50 votes    
桂三枝    46 votes    
ベンガル    46 votes    
崔洋一    46 votes    
倉田保昭    44 votes    
大地康雄    41 votes    
Hijikata Toshizo
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上川隆也    2097 votes    
真田広之 (Sanada Hiroyuki)    888 votes    
木村拓哉 (Kimura Takuya) 493 votes ← I agree!
豊川悦司    392 votes    
村上弘明    382 votes    
竹野内豊    382 votes    
反町 隆史    356 votes    
栗塚旭    305 votes    
稲垣吾郎    289 votes    
Gackt    201 votes    
役所広司    193 votes    
織田裕二    191 votes    
堤真一    190 votes    
柳葉敏郎    187 votes    
田辺誠一    172 votes    
佐藤浩市    131 votes    
渡辺 謙    120 votes    
三上博史    100 votes    
高橋克典    83 votes    
榎木孝明    71 votes    
坂上忍    65 votes    
京本政樹    60 votes    
渡哲也    52 votes    
細川 茂樹    51 votes    
岡幸二郎    45 votes    
沖雅也    36 votes    
木村一八    33 votes    
速水亮    32 votes    
天地茂    27 votes    
原 健策    22 votes    
Okita Souji
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中村俊介    1194 votes    
滝沢君    547 votes    
菅野良一    525 votes    
国分太一    368 votes    
島田順司    353 votes    
東山紀之    299 votes    
香取慎吾    282 votes    
及川光博(ミッチー)    254 votes    
野村萬斎    226 votes    
筒井道隆    163 votes    
松岡昌宏(TOKIO)    159 votes    
いしだ壱成    131 votes    
押尾 学    123 votes    
長瀬智也    121 votes    
木村拓也    120 votes    
中川勝彦    106 votes    
織田裕二    103 votes    
和泉元彌    99 votes    
中居正広    97 votes    
ジャッキーチェン    85 votes    
小原 裕貴    82 votes    
大沢 健    64 votes    
反町隆史    62 votes    
辻 輝猛    49 votes    
川村隆一    45 votes    
橋爪 淳(若大将天下御免!の頃の)    32 votes    
草刈正雄    32 votes    
高橋伸顕    28 votes    
小沢けんじ    26 votes    
有川 博    25 votes    
Serizawa Kamo
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中尾彰    539 votes    
篠田剛(CaramelBox)    393 votes    
内藤剛志    264 votes    
松本人志(ダウンタウン)    154 votes    
松山千春    116 votes    
安岡 力也    115 votes    
巨人の清原    100 votes    
石橋貴明    86 votes    
江守徹    84 votes    
赤星 昇一郎    58 votes    
みのもんた    45 votes    
萩原流石    43 votes    
ガッツ石松    43 votes    
萩原健一    42 votes    
さんま    37 votes    
梅宮辰雄    35 votes    
西岡 徳馬    31 votes    
伊集院 光    28 votes    
松方弘樹    26 votes    
津川 雅彦    25 votes    
三國連太郎    22 votes    
前沢慎二    20 votes    
三沢光晴(全日本プロレス)    20 votes    
地井武男     20 votes    
広瀬匠(現広瀬裕)    19 votes    
玄田哲章    15 votes    
遠藤 辰雄    15 votes    
西川のりお    14 votes    
地井武男    12 votes    
前田 吟    12 votes    
Sannan Keisuke
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椎名桔平    473 votes    
大内厚雄(CaramelBox)    440 votes    
辰己琢郎    266 votes    
ミスチルの桜井    123 votes    
東山 紀之    104 votes    
阿部 寛    103 votes    
稔 幸    85 votes    
榎木孝明    68 votes    
保坂尚樹    67 votes    
田辺誠一    57 votes    
筧利夫    53 votes    
三浦 浩一    49 votes    
金城 武    41 votes    
岡田達也(CaramelBox)    38 votes    
ウド鈴木    32 votes    
永島敏行    29 votes    
萩原 聖人    22 votes    
古谷 一行    21 votes    
小川輝晃    19 votes    
アルフィーの坂崎さん    17 votes    
前沢慎二    16 votes    
小林 稔持    16 votes    
根津甚八    14 votes    
司祐輝    13 votes    
柴田 恭兵    13 votes    
桂三枝    12 votes    
萩原流行    11 votes    
千聖    10 votes    
赤井英和    9 votes    
蟹江 敬三    6 votes    
Itou Kashitaro
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及川光博(ミッチー)    559 votes    
真田広之 (Sanada Hiroyuki)    411 votes    
大内厚雄(CaramelBox)    390 votes    
野村萬齋    359 votes    
京本 政樹    260 votes    
Gackt    77 votes    
東山紀之    61 votes    
福山雅治    46 votes    
辰巳琢郎    43 votes    
エスパー伊東    37 votes    
本木雅弘    33 votes    
近藤正臣    27 votes    
山口祐一郎    26 votes    
にしき愛    25 votes    
西村雅彦    24 votes    
東儀 秀樹    21 votes    
内海光司    19 votes    
大沢たかお    18 votes    
風間トオル    16 votes    
吉岡毅志    15 votes    
真田 広之    12 votes    
ベイスターズの小宮山    9 votes    
HAKUEI    7 votes    
原田 甲子郎    6 votes    
官直人    5 votes    
小川敦志    5 votes    
麗蒔(ROUAGE)    5 votes    
梅澤雄太    5 votes    
片岡俊文    5 votes    
飯島秀圭    4 votes    
Nagakura Shinpachi
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堂本剛    656 votes    
浅野忠信    214 votes    
福山雅治 (Fukuyama Masaharu)   118 votes    
岡田准一    106 votes    
井ノ原快彦(V6)    96 votes    
久城 彬    94 votes   ��
岸谷吾朗    88 votes    
山口達也    86 votes    
原田泰三(ネプチューン)    47 votes    
高橋克典    43 votes    
中居正弘    43 votes    
ベイスターズ佐々木 主浩    29 votes    
本田博太郎    28 votes    
倉田てつを    27 votes    
堤大二郎    27 votes    
佐藤浩市    25 votes    
渡辺謙    24 votes    
柴田恭平    23 votes    
萩原聖人    22 votes    
大沢たかお    21 votes    
アントニオ 猪木    19 votes    
宮本 浩次(エレファントカシマシ)    17 votes    
大洋あゆ夢    15 votes    
保坂直輝    14 votes    
大地康雄    12 votes    
萩原流行    12 votes    
有川 正治    10 votes    
中条 きよし    9 votes    
大橋 吾郎    7 votes    
大島宇三郎    7 votes    
Saito Hajime
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渡部篤郎    415 votes    
阿部寛    313 votes    
稲垣吾郎    249 votes    
真田広之    165 votes    
豊川悦司    141 votes    
浅野忠信    120 votes    
木村拓哉    102 votes    
野村萬斎    101 votes    
織田 裕二    88 votes    
袴田吉彦    85 votes    
草なぎ剛    77 votes    
反町隆史    69 votes    
佐藤浩市    59 votes    
松岡昌弘    54 votes    
左右田 一平    48 votes    
原田龍二    39 votes    
岡田達也    35 votes    
深江卓次    31 votes    
松田優作    28 votes    
京本政樹    22 votes    
土門 廣    22 votes    
西村雅彦    19 votes    
藤田まこと    14 votes    
阿藤海    11 votes    
立木文彦(声のみ)    11 votes    
中康治    11 votes    
隆 大介    10 votes    
西川きよし    10 votes    
大滝純    10 votes    
石橋凌    9 votes    
Takeda Kanryusai
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西村雅彦    243 votes    
ユースケサンタマリア    151 votes    
モト冬樹    46 votes    
佐戸井けん太    41 votes    
ピーコ    37 votes    
藤井隆    35 votes    
森本レオ    22 votes    
火野 正平    22 votes    
ジャニーさん(ジャニーズの社長)    21 votes    
さんま    19 votes    
夏実よう    19 votes    
おいかわ    13 votes    
チョコボール向井    12 votes    
清水章吾    11 votes    
おすぎ    10 votes    
桂 小枝    10 votes    
myself    9 votes    
井出らっきょ    9 votes    
中尾公紀    9 votes    
GISHO    8 votes    
ウド鈴木    7 votes    
鳥肌実    7 votes    
六平直政    7 votes    
ポール牧    5 votes    
Yasumicha'n    4 votes    
よしざわ    4 votes    
おいら    4 votes    
藤原義明    3 votes    
大木凡太    3 votes    
夏実よう    3 votes    
Inoue Genzaburo
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篠田剛 (CaramelBox)   356 votes    
渡辺 いっけい    334 votes    
片岡鶴太郎    182 votes    
いかりや長介    173 votes    
小林ねんじ    93 votes    
坂上 二郎    61 votes    
森本レオ    56 votes    
いかりや長助    40 votes    
斉藤 洋介    36 votes    
谷啓    34 votes    
坂田利夫    29 votes    
和泉史郎    26 votes    
藤村俊二    24 votes    
地井武男    21 votes    
樋浦勉    21 votes    
井上竜夫(吉本新喜劇)    19 votes    
モンキーパンチ    15 votes    
森繁久弥    15 votes    
小杉十郎太(声のみ)    15 votes    
北村 英三    13 votes    
笹野 高志    12 votes    
不二子におまかせ    11 votes    
すし屋の大将    10 votes    
ナナシー    9 votes    
地井武男    9 votes    
小橋けんじ    8 votes    
大工の原産    8 votes    
大工の原産    8 votes    
Yasumicha'n    7 votes    
O-JIRO    6 votes    
17 notes · View notes
geidaicomposition · 5 years
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2019年度 学内演奏会  − 作曲
【日時】2019年11月19日(火)・22日(金) 各日14:00開演(13:30開場)
【会場】東京藝術大学奏楽堂 (入場無料)
【プログラム】
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11月19日(火) − 第1日 −
1. 岩井 駿樹:《笙変奏曲》
Conductor:長堀 拓斗 OrganI:栗山 美緒 OrganII:千田 寧子 Percussion:小林 公哉
2. 土生木 理紗:《In Dreams for 4 players》
Conductor:藤川 大晃 Saxophone:叶 楓花 Percussion:山﨑 大輝 17Strings koto:中田 大梧 Contrabass:北島 明翔
3. 田野辺 賢治:《鵺》
Conductor:須田 陽 Clarinet:新居 遥輔 Percussion:山﨑 大輝 Piano:長堀 拓斗 Violin I:栗林 衣李 Violin II:萩原 安里紗 Viola:桂田 光理  Violoncello:梶原 葉子
4. 久野 飛鳥:《:-P world》
Conductor:須田 陽 Flute:山本 英 Clarinet:林 みのり Trumpet:平山 あかり Violin:野口 わかな Percussion:山村 瑠維 Soprano:奥平 光音  Alto:北川 瑛未 Tenor:中村 仁 Baritone:橋岡 未浪
5. 冷水 乃栄流:《Power Trio for 3 players》
Bass Flute:尾崎 勇太 Bass Koto:今野 玲央 Contrabass:米光 椋
6. 中村 翔:《軌跡》
Conductor:野村 洸太朗 Saxophone:嵐田 紀子 Percussion1:柳沢 勇太 Percussion2:山崎 大輝 Contrabass:陳 子沛 Piano:中村 翔
7. 石川 柚太:《Chain Reaction for string quartet》
ViolinI:野口 わかな ViolinII:大谷 真結子 Viola:桂田 光理 Violoncello:下島 万乃
8. 林 直也:《Accidentally, but Inevitably》
Conductor:野村 洸太朗 ViolinI:月嶹 アミ ViolinII:宮澤 紫 Viola:川守田 祐利 Violoncello:尾崎 ひかり Contrabass:河村 美蘭 Soprano:佐藤 史佳  Alto:中井 香江 Tenor:高瀬 大輔 Bass:井上 優 TrumpetI:平山 あかり TrunpetII:鈴木 璃穂 PercussionI:小��� 公哉 PercussionII:成田 花南  Piano:永田 美香子
9. 鈴木 理史:《アンドロイドは電気ピアノの夢を見るか?》
Piano:神原 颯大
10. 中嶋 師音:《杜若》
Tenor: Baritone: Flute: A.Sax: Percussion: Piano: Violin: Violoncello:
11月22日(金) − 第2日 −
1. 有吉 佑仁郎:《Electric Jazz Dances for 12 players》
Conductor:竹内 健人 Electric Guitar:有吉 佑仁郎 Trumpet1:三村 梨紗 Trumpet2:有馬 沙彩 Trumpet3:平山 あかり Alto Saxphone1:楠瀬 亮  Alto Saxphone2:伏見 はな Tenor Saxphone:栗山 弥奈美 Baritone Saxphone:西村 魁 Tuba1:小林 優希也 Tuba2:高橋 桃子 Drums:安藤 巴  Percussion:岡田 満里子
2. 石川 健人:《Molding Sketch -cicadaʼs shell》
Conductor:石川 健人 Clarinet:林 みのり Violin:齋藤 碧 Violoncello:原 宗史
3. 山岸 恵菜:《Shaky for 5 players》
Conductor:須田 陽 Flute:泉野 有香 Violin:月嶹 アミ Alto Saxophone:楠瀬 亮 Contrabass:長坂 美玖 Percussion:北島 友心
4. 室元 拓人:《Mara-Mare for performer and 4 players》
Conductor:須田 陽 Performer:佐野 幹仁 Flute:中村 淳 Shamisen:坂口 あまね Viola:堀 真亜菜 Contrabass:皆川 直輝
5. 須藤 佳帆:《万葉集のテキストによる5つの歌曲 ~3人の女声歌手とハープ、箏のための~》
Soprano1:佐藤 奏子 Soprano2:役田 綾音 Alto:黒田 泉 Koto:中田 大梧 Harp:夛賀 さくら
6. 澤田 緋佳莉:《LOOKING AT THE SUN AT MIDNIGHT By Katharina Sieverding ~for 6 players~》
Conductor:湯川 紘恵 Flute:泉野 有香 Clarinet:三界 達義 Trombone:松ヶ野 土筆 Percussion:小林 公哉 Harp:夛賀 さくら Contrabass:北島 明翔
7. 神原 颯大:《yasu-K-iyoe 2人の女声と6人の女性奏者のための》
Conductor:野村 洸太朗 Soprano1:長谷川 友理奈 Soprano2:河向 来実 Flute1:鎌倉 有里 Flute2:泉野 有香 Soprano Saxophone:嵐田 紀子  Violin:齋藤 碧 Marimba:岡田 満理子 Piano:大塚 菜々子
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shntr · 3 years
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映画『街の上で』観る 下北沢を舞台に1人の青年と4人の女性たちの出会いをオリジナル脚本で描いた恋愛群像劇。今泉力哉監督、主演は若葉竜也、穂志もえか、古川琴音、萩原みのり、中田青渚、成田凌 #街の上で #アップリンク #アップリンク吉祥寺 #uplink #uplink吉祥寺 #吉祥寺 #kichijoji #映画 #eiga #movie #cinema (アップリンク吉祥寺) https://www.instagram.com/p/COCzjTuAdc1/?igshid=uxgt8uwylrct
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shakuhachi-kataha · 3 years
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中世の文学と尺八📖 「閑吟集」
とある世捨て人によってまとめられた歌謡集⁉️
「ここにひとりの桑門(よすてびと)あり。」
と、なんともカッコいい文句で始まるこの歌謡集ですが、作者については不詳ということです。
前回のブログ、中世の文学と尺八「宗長手記」篇の作者、連歌師の柴屋軒宗長(さいおくけんそうちょう)をあてる説もあるそうです。
↓「宗長手記」についてはこちらをご参照下さい。
閑吟集の成立は、1518年���8月に書かれたとされ、十有余年、富士山を遠くに望む草庵生活を送った僧形(そうぎょう)の一隠者が、風雅な宴席に交遊した往時を回顧しながら、老後懐旧の慰みのもと、青春時代からの諸歌謡を収録したもの。
尺八についての記載が序文や歌謡にあります。
漢文と仮名文字で書かれたものがあり、まずは漢文で書かれた「真名序」といわれるものから。漢文は、明治時代までは公文書で使われていたんですね。
真名序(和書の、漢文で書かれた序文)
竺支扶桑、翫音律吟調子、其揆一也。悉説。中殿嘉会、朗唫罷浅々斟、大樹遊宴、早歌了低々唱。弄小扇之朝々、共踏花飛雪、携尺八之暮々、独立萩吹風。爰有一狂客。編三百余首謳歌、名曰閑唫集。伸数奇好事、諭三綱五常。聖人賢士至徳要道也。豈小補哉。于時(日之)永正戊寅龝八月、青灯夜雨之窻、述而作、以貽同志云爾。
〈漢文訓読〉
竺支扶桑(じくしふそう)の、韻律を翫び調子を吟ずること、その揆(みち)は一つなり。悉く説(よろこ)ぶ。中殿の嘉会には、朗唫罷(ろうぎんや)みて浅々として斟(く)み、大樹の遊宴には、早歌了(おわ)りて低々として唱ふ。小扇を弄ぶ朝々(あさなあさな)は、共に花の飛雪(ひせつ)を踏み、尺八を携ふる(の)暮々(ゆうべゆうべ)は、独り荻(おぎ)吹く風に立つ。爰(ここ)に一狂客あり。三百余首の謳歌を編み、名づけて閑唫集と曰(い)ふ。数奇好事を伸べ、三綱五常を諭す。聖人賢士の至徳要道なり。豈小補(あにしょうほ)ならんや。時に永正戊寅龝(えいしょうぼいんあき)八月、青灯夜雨(せいとうやう)の窻に、述べて作り、以て同志に貽(のこ)すと云爾(しかいう)。
【竺支扶桑】天竺(インド)・扶桑(日本)。扶桑は東海の日が出るところにあるといわれた神木。転じて日本の別称
【韻律を】音楽の調子を楽しみ、声高らかに歌うこと
【揆】軌に同じく道の意。
【悉く】「ヨロコビヲツクス」「コトゴトク(ツマビラカニ)トケバ」とも訓める
【中殿】中殿御会とは、内裏の清涼殿で行なわれた管絃と和歌の会のこと。
【浅々】次の「低々唱」と対句
【大樹】「大樹将軍」の略『後漢書』の故事による。「中殿嘉会」に対して将軍家における宴遊をさす
【小扇】次の「携尺八之暮々」と対句をなす。扇を用いて拍子を取る。扇拍子の意。
【尺八】一尺一寸一分の一節切。隠者が愛用
【狂客】風狂の客。編者の謙辞。当時は遁世者と称し、狂に隠れて姓名を秘する者が多かった。
【数奇】数奇は好のあて字。趣味・芸道などの風流の道を好む物好き。
【三綱五常】三綱は君臣・父子・夫婦間の道。五常は儒教で説く仁・義・礼・智・信の五徳の道。
【豈小補】小補はほんのわずかな助けの意。編者自身の謙遜のことば。実は編者の抱負を示す。
【永正戊寅龝】1518年秋
【青灯夜雨】青い布や紙を張った読書用の燈火(とうか)
(番号をふると元の文がごちゃごちゃになってしまうので、言葉の意味のみを並べました)
〈訳〉
インド・日本の人々が(宴席などで)音楽の調子を賞翫し、時には声に出して歌うこと、その心は全く同一である。常にこれによって無常の歓を尽くすためである。清涼殿における和歌や管弦の御会(ぎょかい)などで、詩歌の吟詠が終わってから小酒宴をもよおし、将軍家の遊宴の折りには、早歌の披露がすんでから小歌を低く口ずさんだものである。
また扇拍子をとる朝(あした)には(小歌を口ずさみつつ)風に飛ぶ雪のような花びらを踏みしだきながら、共に春の桜花を愛で、尺八を携える夕暮れには、ひとり荻の上を吹きわたる風のもとにたたずんで(その旋律をたのしみつつ)秋の月を賞した。さて、ここに、一人の風狂者がいる、三百余首の歌謡を編纂して、これを名づけて「閑唫集」という。風雅な思いを述べながら、三綱五常を諭したものである、明らかに聖人や賢士の至徳要道にも適ったものである。どうして少しばかりの助けをいうべきであろうか。時に永正十五年の秋八月、青い燈火(ともしび)のもとで、古人のことを述べ伝え、己が新たにつくったものをも加えて、もって同好の士のためにのこしておくこと、上述のとおりである。
清涼殿で行なわれた管絃と和歌の会とはこんな感じ↓
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建保中殿御会図 藤原信実 画(国立国会図書館蔵)
男性ばかりで堅苦しそうですが…😅
「中世の文学と尺八」シリーズでやった、紫式部の『源氏物語』にも、欄干で太鼓を叩いたり尺八を演奏した場面が描かれていましたが、この場所ですね。なんで広間とかじゃなくて、欄干なんでしょうね〜🤔酒宴は開放的な場所が良かったのかな。
著者か自分のことを「風狂者」というあたり、謙遜の意味もあるようですが、普化禅師の影響を受けているのでしょうか。今までの長い人生を思い浮かべながら三百余りの歌を編纂しましたよ。との前書きです。
次は仮名序で書かれた前書きです。
仮名序 (仮名文で書かれた序文)
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閑吟集近世文芸叢書 第11(国立国会図書館より)
ここにひとりの桑門(よすてびと)あり。富士の遠望をたよりに庵を結びて、十余歳の雪(1)を窓に積む。松吹く風に軒端を並べて、「いづれの緒より」(2)と琴の調べを争ひ、尺八を友として秋の調子を試むる折々に、歌の一節を慰み草(ぐさ)にて、隙行く駒に(3)任する年月のさきざき、都鄙(4)遠境の花の下(もと)、月の前の宴席にたち交はり、声もろともにせし老若、半ば古人となりぬる懐旧の催しに、「柳の糸の乱れ心」(5)と打ち上ぐるより、或は早歌(6)、或は僧侶佳句(かく)を吟ずる(7)廊下の声、田楽、近江、大和節になり行く数々を、忘れがたみにもと思い出づるにしたがひて、閑居の座右に記しおく。これ吟じ移り行くうち、浮世のことわざ(8)に触るる心のよこしまなければ、毛詩(もうし)三百余篇になずらへ、数を同じくして閑吟集と銘す。この趣于をいささか双紙の端にといふ。命にまかせ、時しも秋の蛍に語らひて、月をしるべに記すことしかり。
【雪】中国の孫康(そんこう)・車胤(しゃいん)が雪の光によって読書したという故事に基づく。
【いづれの緒より】『拾遺集』(しゅういしゅう)雑上・斎宮女御(さいぐうにょうごの「琴の音に峰の松風通ふらしいづれの緒より調べそめけむ」による。《通釈》 琴の音に、峰の松風の音が通いあっているらしい。一体この妙なる音色はどの琴の緒から奏で出し、どこの山の尾から響き始めて、ここに相逢ったのだろう。」 この句から、「琴の音か、松風と混じり合う音が、いづれの音にしても、」という意味。
【隙行く駒に】年月の早く過ぎ去ることのたとえ《「荘子」知北遊から》白い馬が走り過ぎるのを壁のすきまからちらっと見るように、月日の経過するのはまことに早いことをいう。
【都鄙遠境(とひ)】都や田舎や遠国(おんごく)の春秋の風雅な宴遊の席につらなること。
【柳の糸の乱れ心】「花の錦(にしき)の下紐(したひも)は 解けてなかなかよしなや 柳の糸の乱れ心(ごころ) いつ忘れうぞ 寝乱れ髪の面影」巻頭の小歌。
【早歌 (そうか)】宴曲の一節を謡う短い歌謡。鎌倉中期から室町時代にかけて、貴族・武家・僧侶の間で流行した歌謡の一。院政時代の雑芸 (ぞうげい) ・今様 (いまよう) の系統を引き、これに天台声明 (しょうみょう) の節まわしを取り入れたもの。作者には天台宗の僧、明空・月江などがいる。内容は物尽くし、道行きの歌で、多くは七五調。初めは伴奏なしの扇拍子で、のちには尺八の伴奏で歌われた 。
【僧侶佳句を吟ずる】僧侶が寺院の長い廊下を歩みながら吟じた五山(ござん)禅林好みの漢詩句。
【ことわざ】事と業(わざ)の意。
ここに一人の世捨人がいる。富士山を遠望できる地に草庵をつくり、すでに十余年の歳月を過ごしている。松風吹く風の中に軒端を構えて「いずれの緒より」という古歌同様、その風の音に和して琴をかきならしたり、また尺八を伴侶として春秋の季節にふさわしい調べを吹きすます折々に、小歌の一ふしを慰みの種として、早くも過ぎ去ったこの歳月を思いやるに、時として都や田舎の遠い国までも、春は花の下、秋は月の前と四季折々の風雅な宴席につらなり、共に歌った老いも若きも、今では半ば故人となってしまったその昔が恋しさに「柳の糸の乱れ心」と巻頭に謡い出したのをはじめとして、あるいは早歌、あるいは僧侶が和漢の名句を吟唱しつつ歩む廊下での歌、さらに田楽節、猿楽の近江節や大和節に至るまで、数々の歌を(自分の死後の)忘れがたい記念のもと、思い出すままにつれて、閑静なすまいの座席のそばに記しておく。これらを歌い暮すうちは、浮世の繁多なことがらにわずらわされる邪念も起こらないから、かの『詩経』三百十一篇に見立て、同数の歌を集めて『閑吟集』と命名する。この趣意を少しばかりこの草子のはしに書きつけておく。余命あるにまかせ、折りも折かすかな光をともする秋の蛍に語りかけつつ、月の光のもとでこのように記したものである。「いづれの緒より」と琴の調べを争ひ、尺八を友として秋の調子を試むる折々に、歌の一節を慰み草(ぐさ)にて、隙行く駒に任する年月のさきざき、都鄙遠境の花の下(もと)、月の前の宴席にたち交はり、声もろともにせし老若、半ば古人となりぬる懐旧の催しに、「柳の糸の乱れ心」と打ち上ぐるより、或は早歌(そうが)、或は僧侶佳句(かく)を吟ずる廊下の声、田楽、近江、大和節になり行く数々を、忘れがたみにもと思い出づるにしたがひて、閑居の座右に記しおく。これ吟じ移り行くうち、浮世のことわざに触るる心のよこしまなければ、毛詩(もうし)三百余篇になずらへ、数を同じくして閑吟集と銘す。この趣于をいささか双紙の端にといふ。命にまかせ、時しも秋の蛍に語らひて、月をしるべに記すことしかり。
こちらも先程の漢文の序文と同じような事がもう少し詳しく書かれていますね。今度は作者が狂客(風狂者)ではなく、桑門(世捨人)となっています。余生を富士山の見える小さな家に住み、昔を邂逅しながら歌謡集を作るなんて、なんて素敵な人生なんでしょう…。
次はそのたくさんある中の歌謡の中から、尺八を詠ったものを一つ。
我らも持ちたる尺八を 袖の下より取り出(い)だし 暫しは吹いて松の風 花をや夢と誘ふらん いつまでかこの尺八 吹いて心を慰めん
【我ら】自称の「われ」「われら」は、相手を尊敬するか、または謙遜の意を示す語。
【吹いて】吹くは風の縁語。松に待つわかけ、尺八を吹く意に松風の吹くことを利かせる。
【花】花を夢のようにはかなく吹き散らす意。暗に恋しい人に逢うことができない恨みを示す。
「私も携えてきた尺八を袖の下から取り出して、しばし吹き鳴らして待つとしようか。待つといえば、折から松を吹く風も桜の花をはかなくも吹き散らしてしまうであろうが、人に逢うこともかなわぬまま、いつまで尺八を吹いてわが心を慰めたらよいものか。」
誰を待っているのでしょうか…。
自分自身を慰めることのできる人生の友、尺八と言えども、いつまで吹いたらいいのか?
これは死ぬまで吹きつづけなければいけないというオチですね…
参照・『閑吟集』浅野建二 校注
ひゃ〜💦たった3ヶ所の尺八の記述の説明が、長かったですね〜😅
日本人なのに、知らない日本語ばかり!実は私は国語が苦手でした…💦
今になって楽しくなってきました💚
日本語の悲しき事情をロバートキャンベルさんが分かりやすく話してくれています。なるほどです。
そして、この閑吟集を書いた一狂客のように、私も桑門になるゾ!という新たな希望がわいてきたのでした(笑)
目指せ!風狂者!💓
...
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c3oyama · 3 years
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4/13 #ボーイスカウトの日 誕生日/ #萬田久子 #ジェームズボンド #水嶋ヒロ #上沼恵美子 #西城秀樹 誕生日 1894年 徳川夢声(弁士・作家・俳優) 1909年 島田一男(作家) 1917年 安西愛子 (歌手,参議院議員[元]) 1924年 吉行淳之介 (小説家『驟雨』)1954年上期芥川賞[1994年7月26日歿] 1926年 宮尾登美子(作家) 1927年 モーリス・ロネ(俳優) 1933年 藤田まこと (俳優,コメディアン)[2010年2月17日歿] 1940年 ル・クレジオ(作家) 1955年 上沼恵美子(海原千里) (タレント,漫才師(海原千里・万里[解散])) 大阪ラプソディhttps://youtu.be/7L3BL-nmiKg 1955年 森口祐子(ゴルフ) 1955年 西城秀樹(歌手) 1958年 萬田久子(女優) 1961年 牛島和彦(野球) 1964年 西崎幸広(野球) 1964年 藤岡太郎 (俳優)[2012年3月17日歿] 1966年 黒木憲ジュニア(唐木淳) (歌手,黒木憲の子) 1966年 名越美香 (女優,歌手(おニャン子クラブ[脱退])) 1968年 ジェームズ・ボンド(映画『007シリーズ』) 1968年 中村智子(アナウンサー) 1971年 つみきみほ (女優) 1971年 大西健介 (衆議院議員) 1973年 井上貴代美 (タレント) 1973年 若ノ城宗彦(西岩親方[元]) (相撲) 1976年 ユ・ジテ(劉智泰) (韓国:俳優) 1980年 コ・ホギョン(高昊敬) (韓国:女優) 1980年 萩原智子 (水泳) 1981年 小野寺行哉 (俳優) 1981年 神農幸 (女優) 1984年 水嶋ヒロ(俳優) 誕生花は かすみ草、花言葉は“清き心” 誕生石は ダイヤモンド(diamond)、宝石言葉は“清浄無垢” ボーイスカウトの日 喫茶店の日 1888年のこの日、東京・上野に日本初の喫茶店「可否茶館」が開業した。 1階がビリヤード場、2階が喫茶室の2階建て洋館で、1杯2銭の牛乳よりも安い1銭5厘で提供していたが、5年で閉店した。 決闘の日 慶長17(1612)年旧暦4月13日、美作の浪人・宮本武蔵と細川家指南役・佐々木小次郎の決闘が、豊前小倉沖の無人島・巌流島(舟島)で行われた。 水産デー 大日本水産会(大水)が1933年5月に制定。 1901年のこの日、旧「漁業法」が制定された。 現在では記念日の活動は特に行われていない。 浄水器の日 浄水器協会が制定。 四(よ)一(い)三(み)で「よいみず」(よい水)の語呂合せ。 歴史・出来事 1598年 ナントの勅令発布 1612年 宮本武蔵と佐々木小次郎、巌流島の決闘 1888年 上野に日本初のコーヒー店「可否茶館」開店 1912年 石川啄木(俳人)、没(享年26歳) 1922年 少年団日本連盟(現ボーイスカウト日本連盟)結成 1930年 全日本体操連盟設立 1940年 日本初のTVドラマ『夕餉前』実験放送 1975年 ロックバンド「キャロル」解散 1991年 東海大付属病院で日本初の安楽死事件 1992年 アニメ『クレヨンしんちゃん』放送開始 1994年 ドラマ『古畑任三郎』放送開始 1997年 消費税 5%に #今日は何の日 #パーソナルカラー #カラードレープ #カラーパレット #色見本 #PCCS #ドレープ120色 #パーソナルカラー用品 #テストドレープ #金銀ドレープ #ケープ #カラーシート #カラーチップ #C³ #色のみかた #顔タイプ診断 #パーソナルカラー診断 #シーキューブ #insta_higashinada #神戸市 #東灘区 (パーソナルカラー用品ドレープ、見本帳,PCCSのご用命はc3(シーキューブ)) https://www.instagram.com/p/CNlM6cvgEbr/?igshid=itzzwob2urq9
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theatrum-wl · 4 years
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【劇評】演劇が演劇であること
『ある晴れた日に』青春五月党 なばさま のぞむ
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平成が終わる4月に始まった福島での暮らし。劇場の数も平日夜に出会える演劇の数も少なくなったけど、いわき芸術文化交流館アリオスの三面六臂の活躍と県南を中心とした高校演劇界隈の隆盛に加えて、柳美里の存在がシアターゴアーにはうれしい。
柳曰く、「道中目にする景色、耳にする声も、芝居の大切な要素だと、わたしは考えます」
朝、福島駅西口から路線バスに乗る。バスは飯舘村の道の駅までい館で5分間休憩し原ノ町駅へ向かう。原ノ町駅から常磐線で小高駅へ。ああ劇場で会うなと思うひとが車内にいる。あのとき浪江駅で折り返していた常磐線は2021年のいま全線開通している。(小高からも含めて)いろんなところから来たいろんなひとがLa MaMa ODAKAへ向かう。いい感じのカフェでいい感じのコーヒーを飲む。臨時開業中のフルハウスで本を2冊買う。軒先で柳がインタビューを受けている。広野町で本屋を開きたいと語る若い女性の声が聞こえる。元倉庫という(よりは現倉庫みたいな)アトリエに入る。「マナーモード設定の仕方がわからない方はスタッフがお手伝いします」というアナウンスを初めて聞いた。
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隣り合う二つのベッドにふたりの男とひとりの女が眠っている。ふたりの男はあの日を境にした過去と現在の時間をそれぞれ生きていて互いの声は聞こえない。現在の男にとって(相馬弁を話す)過去の男は”ここにいない人”だから。現在のベッドで目覚めた女が次の場面では過去のベッドにもぐり込む。女にとって過去は過ぎ去らず、現在に潜在している。女だけがふたりの男のあいだを行き来し二重の時間を生きる。生きざるをえない。状況は女自身が選び取ったものではない。
開演前、砂利みたいなカーペットだと思っていたら本物の砂利だった。ごつごつした石ころのうえのやわらかいベッドのうえにしなやかな身体がある。テクスチャの混在が時間の混在と重なる。ベッドの上で、穏やかにセクシャルだが他愛なく日常的な身体たちのいちゃいちゃ(特にヨガの場面がどうしようもなくまぶしくてチャーミング)が繰り広げられる。見てはいけないものをみんなで見ることに共犯者のような連帯を感じる。石ころのじゃりじゃりが素足の痛みを伝える。足の裏で感じる痛みが自分の足で人生を歩いていくことの痛みと重なる。
女自身にも語りえないその痛みを現���の男が(女ではない他者が)十全に理解することはできない。(ヨガの英雄のポーズで)現在の男が手渡そうとする未来に女は飛び込むことができない。思い出と名付けるにはあまりにも生々しく過去の男の体温を感じるから。現在に耐えきれない女は逃げ込むように過去を再生する。何度も。女から過去の男へ投げかけられる言葉は宙吊りにされる。「どうして」「どうして」答えのない問いが舞台に降り積もっていく。「ゆっくり」「もっとゆっくり」祈りは、でも叶えられない。
過去からも現在からも離れた空間で女は重い疲労を感じる。男のぬくもりが残るシーツをまとった女がゆっくりと歩いていく。白い花を手にした女の姿は花嫁にも修道女にもみえる。プッチーニの『ある晴れた日に』の流れる部屋で女は待っている。再び戻ってくる過去といつか訪れる未来。どちらかを選ばないままで。
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待つ/祈る/信じる。それは長い時間軸のなかで行われることに意味があるだろう。過去の男の不在を受け入れる/現在の男と未来を分かち合う。暴力的に切断された時間のなかで、女はまだしたくない選択を迫られる。選んだ結果を「自己責任」として引き受けることを強制される。選択しないことを選択する/待つことを主体的に選ぶ/ともに待ってくれるひとがいる。それらが女の、喪失とともにいまを生きるひとの救いとなることを信じて帰りの常磐線に乗り込んだ。
戯曲に多用される長音符や挿入される役者の(口語的ではなく)詩的な独白など、演劇としてのナイーブな手触りは90年代っぽい気がする。それは青春五月党の持続性、というか柳が自分にできることを理解していることを表しているのだと思う。アフタートークで登壇した蔭山陽太は90年代の青春五月党公演に通っていたと言う。当時をご存知の方がいればどんな手触りだったか聞いてみたい。
終盤、女と過去の男と現在の男とがひとつのテーブルで朝ごはんを食べはじめる。交わらないはずの時間の接近に劇場の空気が張り詰める。2011年3月11日の朝がやってきたことを過去の男が手にする福島民報紙が告げている。生きている身体たちが観客と同じ空間にいて、混在する時間を演じる。手元にある柳の小説『JR上野駅公園口』のサイン本には「時は過ぎない 事は終わらない」と直筆されている。喪失は去らない。喪失はいまここにいるわたしたちとともにある。
2019年10月に小高で行われた宮沢章夫との対談で柳は「演劇であることを迷い疑わない演劇は信頼できない」と(そこまで強い言葉ではなかったかもしれないが)言っていた。わたしの手が届く距離に”ここにいない人”がいた。ここにいないという在り方でたしかにここにいる人を目の前に立ち上げることのできるメディアは演劇以外にあるだろうか。
迷い疑ったあとでそれでもなお演劇であることを選んだ演劇だった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ・ なばさま のぞむ 司書資格は持ってないけど名刺に司書って書いてある。平成とともに千葉に生まれ、仙台を経由し福島在住。すきな作家は町田康、すきな理論はクィア理論。主に3000円以下の演劇しかみない。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
青春五月党「ある晴れた日に」  
作     柳美里 演出    前田司郎 出演    浅井浩介 長谷川洋子 前田司郎 日程    2019年10月30日(水)-11月7日(木) 会場    福島 La MaMa ODAKA        岩手 盛岡劇場 タウンホール        宮城 せんだい演劇工房10-BOX box-1 料金    一般    3000円        高校生以下 1000円 舞台美術  杉山至 照明    山口久隆 名古屋愛 吉田裕美 音響    中村大地(屋根裏ハイツ) 小道具   髙橋舞(趣味屋こめたろう.) 衣裳    富永美夏 相馬弁監修 佐藤和哉 舞台監督  鈴木拓(boxes Inc.) 松岡努 写真    新井卓 広報    遠藤眞有美 票券    佐々木一美 フードデザイナー 佐藤亜里紗 記録    大堀久美子 主催    青春五月党 共催    福島民報社 協力    河北新報社 岩手日報社 五反田団       飴屋法水 森幸彦 丹野純一 蔭山陽太       佐々木敦  くらもちひろゆき 額田大志              山口裕次 庄司智仁 松浦良樹 神﨑祐輝       佐藤仁美 千田優太 宮本一樹 萩原宏紀       村田青葉 佐藤和哉 柳朝晴 柳丈陽       アトリエヘリコプター 六尺堂       フルハウス ダイナー ボンズ       せんだい演劇工房10-BOX 協賛    石川建設工業株式会社       株式会社北洋舎クリーニング 助成    公益財団法人仙台市市民文化事業団(仙台公演) 制作    boxes Inc.
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abulingzi · 4 years
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こないだ観た映画 『アイネクライネナハトムジーク』 なんてか もう ファーストシーンから 平常心では おれなかった 春馬氏が 街頭アンケートお願いしてる 場所は 拙の生きる世界 世界線が まさか重なるなんて なんとゆーことだ! 同僚が この作品のロケに 偶然出くわして 会社で一緒に大騒ぎしたの ついこないだだったし この後 春馬氏の出演作 新作公開 控えてるし いるよね 傍らに 彼が いかんいかん 彼のいない 世界に 慣れてない ともかく、 伊坂幸太郎酒で びったびたの サヴァラン映画 皆さまも どうか召し上がって いただきたく #アイネクライネナハトムジーク #今泉力哉 #三浦春馬 #多部未華子 #原田泰造 #矢本悠馬 #森絵梨佳 #恒松祐里 #貫地谷しほり #MEGUMI #濱田マリ #藤原季節 #中川翼 #祷キララ #八木優希 #伊達みきお #富澤たけし #萩原利久 #成田瑛基 #こだまたいち #伊坂幸太郎 #斉藤和義 https://www.instagram.com/p/CLs5azKDL-p/?igshid=1i5nb8udcbx4p
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sfdkljf2309j · 4 years
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鬼滅之刃 風柱 不死川實彌-角色經歷
早年經歷
川實彌出生在一戶平凡的城市人家,家中有七個兄弟姐妹,他是家中的老大,從小在父親的毆打下成長。
在為人惡劣的父親被仇人刺死之後,實彌與大弟不死川玄彌約定共同守護母親和年幼的弟弟妹妹。某夜,因母親外出之後遲遲都沒有歸來,擔心母親遇到危險的實彌便要求玄彌照顧好弟弟妹妹,自己則獨自出門去尋找母親。隨後,實彌因發現有鬼襲擊了自己家而急忙趕回,回到家中才發現,除了玄彌以外的其他弟妹都已遇害。為了保護弟弟,實彌便與鬼開始纏鬥。
但隨著天色漸亮,實彌終於認清了自己最不願接受的事實——襲擊家人的鬼正是遲遲未歸的母親。隨後,玄彌在纏鬥中被失去理智的母親打傷,但實彌的稀血很快便起了作用,鬼化的母親因稀血而醉倒,行動變得遲緩。但是,無論再怎麼於心不忍,為了保護弟弟,實彌不得不狠下心來用刀將母親重創,令其徹底失去了行動能力。(實彌並沒有使用日輪刀,且並沒有斬首母親,所以實彌根本無法殺掉鬼化的母親,母親是被實彌重創然後被陽光凈化掉的)
就在這時,匆匆趕來的玄彌卻目睹了這一幕。誤認為是哥哥殺死了母親的玄彌,開始不斷地痛哭並怒罵實彌是「殺人犯」。
儘管如此,看著伴隨著陽光逐漸消失的母親和不停地怒罵著自己的弟弟,實彌無可奈何地忍痛接受了這悲慘的命運。為了保護玄彌,實彌決定獨自出去獵鬼,最終拋下了玄彌不知去向。
加入鬼殺隊
此後,實彌為了獵鬼而選擇用大量的刀具武裝自己,與鬼搏鬥後將其抓住再用陽光消滅掉。
在一次獵鬼的行動中,實彌結識了鬼殺隊隊員粂野匡近,並從匡近口中得知了日輪刀和鬼殺隊的存在後,成為了正式的獵鬼人。在與前任下弦之一的戰鬥中,雖然實彌與匡近最終成功合力將其斬殺,但匡近卻不幸犧牲。後來,實彌因此成為了風柱,並被要求參加柱合會議。
在會議上,正處於喪友之痛中的實彌誤認為鬼殺隊當主產屋敷耀哉不過是將劍士當做棋子一樣捨棄,因此對其出言不遜,招致了其他柱的不滿。但耀哉卻對其表示沒有關係,同時也表示:自己雖然也想像大家一樣奮戰,但因為身體虛弱卻心有餘而力不足,而且自己和其他人都一樣,隨時可被頂替。最後,耀哉對處於喪友之痛的實彌表達了歉意。
之後,主公道出了已經犧牲了的匡近的名字。而蝴蝶香奈惠也表示,主公其實記得所有已故隊員的生平。
緊接著,實彌從主公那收到了匡近的遺言。匡近在遺言的最後表示:他從自己身上看到已故的弟弟的影子。在得知摯友和自己一樣是為了守護重視的人而戰後,實彌終於忍不住流下悲傷的眼淚。同時,實彌內心對於主公的所有戒心和厭惡也都煙消雲散,變得和其他柱一樣敬愛主公。
入隊選拔篇
偶然遭遇了加入已經鬼殺隊的弟弟玄彌。儘管此時玄彌早已得知了真相而對哥哥心存愧疚,並意圖向實彌道歉,但實彌卻因為弟弟選擇了踏上危險的道路而大為惱怒。為了讓弟弟離開鬼殺隊,實彌故意對弟弟態度十分惡劣,並且不承認和他是兄弟。
但是之後,玄彌反而拜岩柱·悲鳴嶼行冥為師,於是實彌便乾脆和弟弟斷絕來往,並且在面對弟弟時,刻意表現出無情的樣子。
柱眾審判篇
在柱眾審判中,因聽聞灶門炭治郎帶著身為鬼的妹妹灶門禰豆子行動,而認為炭治郎是在偏袒鬼的實彌,從「隱」成員手中奪去了裝著禰豆子的箱子,並故意當著炭治郎的面連續用刀刺傷了禰豆子。隨即,因為富岡義勇插話被其分散了注意力,而被炭治郎的頭槌錘了個正著。起身後欲收拾炭治郎時,因主公駕臨而作罷。
在主公赦免灶門兄妹後,因為不服審判結果,為了讓禰豆子暴露本性而刻意在其面前劃破手臂,以自己那稀有無比的稀血做為試煉,但最終禰豆子還是忍住了誘惑,拒絕了實彌的稀血。
最後,由於主公的話語,實彌不情願地接受了灶門兄妹的存在。
無限列車篇
在訓練時得知了煉獄杏壽郎的死訊,憤怒地表示要將鬼全部殺光。
鍛刀人之村篇
鍛刀人之村與玉壺,半天狗一戰結束後,受當主之妻天音邀請參與了緊急柱合會議。
在聽聞斑紋一事後,實彌先是因為完全聽不懂甘露寺蜜璃的表達方式而感到頭疼。接著,實彌又從時透無一郎口中得知了解放斑紋的方法,並認為解放斑紋對自己來說肯定很簡單,但被義勇嘲諷自己頭腦簡單。之後,因義勇無故先行離席並說出了「我和你們不同」這樣令人誤會的話,憤怒的實彌立馬準備找義勇的麻煩,但被悲鳴嶼行冥叫停。
後聽從行冥的建議,擔任起劍士們的無限猛攻指導。
柱指導期間
擔任起劍士們的無限猛攻指導,因為訓練方式過於嚴苛甚至幾乎不留休息的時間,因此一度被我妻善逸稱為「無血無淚的男人」。在炭治郎前來訓練時,因為禰豆子的存在而故意對其更為嚴格,每次都把炭治郎打得鼻青臉腫。
之後,在玄彌來找自己時,實彌故意對其表露出兇惡的態度,並要求玄彌不許再來。在玄彌向自己道歉時,雖然自己從來沒有埋怨過對方,但為了隱藏真實情感還是變相地向其表示道不道歉根本無所謂。但隨後,因為玄彌承認自己有在吃鬼,得知弟弟在戰鬥中做出這種危險舉動的實彌因而大驚失色。於是,為了讓弟弟離開前線,實彌打算直接把玄彌打成殘廢,但因為炭治郎的介入而未能得逞。
最終,玄彌被善逸帶走,而炭治郎則為了拖住實彌而與之打鬥到了黃昏。兩人之後被上級禁止接觸。
隨後,實彌為了教訓義勇,便跑去找對方進行對打訓練。在戰鬥中,兩人練慣用的木刀皆因承受不了劍技的衝擊而斷掉。實彌接著便想要和義勇進行肉搏戰,但卻被正好跑來義勇住處訓練的炭治郎打斷。因為被對方道出了自己喜歡吃萩餅喝抹茶,又羞又怒的實彌隨即就一拳將炭治郎打飛,並憤怒地離去。
在下山途中,實彌察覺到了鳴女的眼球使魔並將其捏碎。
無限城篇
在聽聞主公設置炸彈自爆後,實彌火速趕往了產屋敷宅邸,並與其餘六柱一同包圍了鬼舞辻無慘,卻被鳴女吞入了無限城。 [15] 之後,實彌因未能保護主公而悔恨落淚,誓要將鬼全部殺光。
在黑死牟先後擊敗無一郎與玄彌,即將將玄彌斬首之時,實彌趕來救場,並向弟弟表明了自己的真實心意。隨即便展露出強大的實力,不僅躲過了黑死牟的一之型·暗月·宵之宮(同為柱的無一郎在覺醒斑紋的狀態下被此招斷臂),還以一陣猛攻令黑死牟亮出了刀身。
但由於黑死牟實力實在是太強,因而逐漸落於了下風,但實彌仍憑藉著腳趾夾刀等技巧苦苦支撐著。在稀血失效、身受重傷的情況下,實彌依然強行用呼吸止血並堅持戰鬥,最終,在險些被殺之際,被岩柱·悲鳴嶼行冥救下。之後,實彌自行縫住了傷口並開啟了斑紋,再度加入戰局。儘管一開始在和行冥的配合不斷地壓制住了黑死牟,但隨即黑死牟便被激怒,因而使自己的鬼刃進化,並憑藉極大的攻擊範圍和攻速再度壓制二人。實彌雖然努力躲避但仍被斬斷二指,在險些被黑死牟以十之型·穿面斬·蘿月斬殺時,被掙脫束縛的時透無一郎救下。
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隨後,玄彌在吞下黑死牟斷掉的鬼刃後,利用鬼化後的槍彈對其使出了半天狗的血鬼術,成功生成樹木困住了黑死牟,實彌則趁機同行冥一道沖向了黑死牟。但黑死牟在陷入絕境之時,仍然爆發並發動了血鬼術,腰斬了無一郎,撕裂了玄彌,然而二人即便身受重傷,仍然憑藉著強大的意志,分別用覺醒的赫刀和血鬼術反過來壓制住了黑死牟。行冥抓住時機,將鐵球重重砸在了黑死牟的脖子上,與此同時,實彌從黑死牟上方出刀,給行冥的鐵球施加了更大的力量,最終成功切下了黑死牟的首級。
但黑死牟在首級掉落之後,還是因為其極深的執念而突破了限界,完成了頭部的再生。因為玄彌和無一郎奄奄一息,在行冥「不能讓二人白白犧牲」的提醒下,悲憤的實彌怒吼著重新向黑死牟發出了斬擊。而與此同時,黑死牟由於無一郎留在其體內的日輪刀起了作用而無法再生,身體逐漸開始崩壞,並喪失了反抗的能力。最終,在實彌和行冥的不斷攻擊下,黑死牟的身體終於徹底崩壞,灰飛煙滅了。
兄弟訣別
黑死牟雖然被消滅了,但實彌卻仍然在不斷發動攻擊,直到被行冥攔下才停止。這時候,行冥才發現,原來實���竟然早已昏迷,是在失去了意識的情況下仍不停地戰鬥著。
然而,在身受重傷的無一郎逝去之後,玄彌的身體也逐漸支撐不下去了……此時,驚醒的實彌突然驚恐地發現,弟弟被劈成兩半的身體不但沒有復原,反倒是像照到了陽光的鬼一般逐漸分解了。由於黑死牟已經死亡,接受了黑死牟大量能力的玄彌也隨之喪失了回復能力。
此時,雖然悲憤的實彌呼喊著一定會找到辦法拯救弟弟,然而玄彌的身體依然沒有停止崩壞。在臨終之際,玄彌斷斷續續地對哥哥進行了自己多年來一直沒能夠說出口的道歉,並對一直以來默默承受著一切來守護自己的哥哥表示了感謝。
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在實彌不斷的「不要死啊」的呼喚下,玄彌用最後的力氣,艱難地道出了自己臨死之前最後的願望:「就像…哥哥…保護我…一樣,我也…想要…保護哥哥。這份心情…是一樣的,畢竟…我們…是兄弟嘛。我希望,經受了無數苦難的哥哥…能夠過的幸福,因為哥哥…是這個世界上…最溫柔的人了……」
話音落下,在實彌撕心裂肺的哭喊聲中,不久前才與哥哥解開誤會的玄彌,帶著遺憾隨風消逝了。
抱著弟弟留下來的衣服的實彌心灰意冷,跪在了原地一動不動。但是,同樣悲痛的行冥還是告誡實彌:「戰鬥遠還沒有結束,不消滅無慘一切都不算終結。」
隨後,決定化悲痛為力量的二人,收拾了無一郎和玄彌的遺物,接著便一同繼續前行,繼續尋找無慘的下落……
決戰
但沒過多久,因為鳴女的死亡,無限城開始崩塌。行冥和實彌因此跟著無限城一起衝出了地面,無限城也在此時徹底崩塌了。其餘眾人以及無慘也因此全部脫出了無限城。決戰的舞台,終於來到了地面上……
隨後,二人從廢墟中脫身。在行冥出手用流星錘逼退了無慘揮向甘露寺蜜璃的刺鞭後,實彌也在同一時刻跳躍到了無慘身後,並朝無慘扔出了數瓶燃油,利用無慘的刺鞭擊破燃油瓶瞬間產生的火花,成功地將無慘整個人點燃了。雖然火焰對於無慘無效,但也夠讓他喝一壺了。接著,實彌與行冥加入了水、蛇、戀三柱對陣無慘的陣列,並成功掩護普通隊員將中毒昏迷的炭治郎搬離了戰場。
然而,暴怒的無慘很快便大幅加快了刺鞭的攻擊頻率,別說實彌了,就連開啟了通透世界的行冥都逐漸難以阻擋。沒過多久,蜜璃便被無慘的刺鞭擊中而受了重傷,被伊黑小芭內強行帶到了安全地帶療傷。而剩餘四人依然在艱難地牽制著無慘。
由於傷口滲入無慘的血液,其餘四柱都因為中毒而導��身體嚴重損害,在義勇被行冥和小芭內的救下時,丟給他一把水之呼吸的日輪刀。隨後注射了茶茶丸提供的藥劑而暫時恢復傷勢。
被無慘偷襲而擊飛。
在無慘被炭治郎用日輪刀釘在強上時,幫助炭治郎攻擊無慘,但隨後無慘集中爆發,實彌被擊飛,斷掉了兩根手指。
無慘包裹著肉身準備逃走,使用風之呼吸·玖之型·韋馱天颱風阻止對方。
與富岡義勇參加最後一次柱合會議,之後在走廊上遇到了禰豆子,為自己之前刺傷禰豆子一事道歉,與禰豆子解開心結後笑著離去。
現代
子孫名為實弘,是一名警察,與玄彌的轉世是前後輩。
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文章來源:鬼滅之刃角色介紹|風之呼吸|風柱|不死川實彌|資訊  
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mizuseaki-web · 4 years
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「遂に完結!社会現象となった『鬼滅の刃』」萩原直哉の“スロー・トーク”第75回 6月1日配信
中小企業専門のM&Aプロデューサー 萩原直哉さんが、その経験から中小企業経営に役立ちそうな様々な話をゆる~くスローにお届けするWEBラジオ番組です。水世はアシスタントさせていただいています。(´∀`)
今回はなんと「鬼滅の刃」!ビジネスと何の関係あるの?と思いそうですが、 この「モノが売れない時代」「出版不況」といわれる現代で、このコンテンツがいかにして成功を掴んだのか? を 4年間心血を注いできたという萩原さん(お会いするたびに「鬼滅の刃」の話をされてました)に、数字や経済の面からも語っていただきます!鬼滅愛にあふれた回になっております!
水世は鬼滅を読んだ(観た)ことがなく、お話聞いていて、読んでみようと思いました。情勢落ち着いたら漫喫行くか!
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